(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のパラメータ線が前記フットペダルの移動の第1の範囲を表し、前記第2のパラメータ線が前記フットペダルの移動の第2の範囲を表す、請求項9に記載のシステム。
前記第1のパラメータ線が前記第1の設定点から前記第2の設定点へのパラメータ値の第1の範囲を表し、前記第2のパラメータ線が前記第2の設定点から前記第3の設定点へのパラメータ値の第2の範囲を表す、請求項7に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明の例示的実施形態がここに詳細に参照され、その実施例が添付図面に示される。可能な場合にはいつでも、図面を通じて同じ参照符号が同一または同様の部分を指すものとして使用される。
【0016】
図1は、眼科用外科手術コンソール100の描写である。外科手術コンソール100は、タッチスクリーン115を有するスイベルモニタ110を含む。スイベルモニタ110は、タッチスクリーン115を見る必要がある者全員のために様々な向きに位置決めされることができる。スイベルモニタ110は、左右に振れ、同様に回転及び傾斜する。タッチスクリーン115は、ユーザがコンソール100と相互作用することを可能とするGUIを提供する。
【0017】
外科手術コンソール100はまた、種々の道具及び消耗品を外科手術コンソール100に接続するのに使用される接続パネル120を含む。接続パネル120は、例えば、種々のハンドピース及び流体管理システム(FMS)またはカセット受容部125のためのコネクタを含む。外科手術コンソール100は、(例えば、パネル130の背後に格納された)フットパネル制御器及び他の構成といった様々な構成を含むこともできる。
【0018】
外科手術コンソール100は例示として与えられ、本発明の実施形態は様々な外科手術システムで実施可能である。例えば、外科手術コンソール100は、水晶体吸引システム、網膜硝子体システムまたは他の眼科システムとなり得る。本発明の実施形態は、当業者には理解されるように、タッチスクリーンを有する他の適宜の外科手術システムにおいて実施可能である。
【0019】
動作において、ユーザが外科手術コンソール100と相互作用できるようにGUIがスクリーン115に表示される。一実施形態では、外科手術システム用のGUIによって、ユーザ(例えば、医師、外科医、看護師)は、外科手術コンソール100で実行される手術のための設定をプログラムすることができる。このような場合、ユーザは、所望の機能のためのパラメータまたはモードを構成してこの機能を利用できるようになる。他の実施形態では、GUIは、どのように外科手術コンソールが動作しているかをユーザが容易に把握することができるように、ユーザにデータを提示する。例えば、外科手術の状況についてのデータ、または外科手術に対応付けられるパラメータが表示される。
【0020】
概略として、本発明の実施形態は、パラメータのデータを容易に視認可能な形態でユーザに提供する。種々のコンソール設定点及びパラメータを数値的及びグラフィカルな形態の双方で同じGUIアイコン上に表示することができる。このように、広範な情報をタッチスクリーン115上にコンパクトな形態で表示することができる。本発明の他の実施形態では、動作パラメータを簡素なGUIでユーザによって設定することができる。そして、これらの設定点をGUIアイコン上に表示することができる。
【0021】
図2−4は、タッチスクリーン115に表示されるGUIの実施例である。
図2−4では、吸引流量の例示が表示される。目からの吸引流量(すなわち、流体及びレンズ粒子の流れ)は、白内障手術中に外科医によってモニタされる多数の外科手術パラメータの1つである。
図2−4は、簡素な態様で吸引流量を表示するGUIの実施例を示す。
図2−4のGUIは、吸引流量に関する数値的及びグラフィカルな情報の両方を含む。ここに説明するように、ユーザは、吸引流量に関する以下の基本的情報:現在の吸引流量値、可能な吸引流量値の連続体に沿う吸引流量の相対値、吸引流量のための種々の設定点、及び吸引流量の範囲に対するフットスイッチ位置、を容易に把握することができる。
図2−4の実施例は吸引流量についてのものであるが、多数の異なるパラメータのいずれも簡素な態様で表示され得る。
【0022】
図2では、吸引流量についての値は、(タイトルに示すように)立方センチメートル/分で表示される。
図2のパラメータアイコン205は、コンソールの休止状態(すなわち、フットペダルがユーザによって押し下げられていない場合)についての吸引流量を表示する。
図2の実施例では、パラメータアイコン205は、パラメータ情報を表示するパラメータ領域210、第1のパラメータ線220、第2のパラメータ線230、第1の設定点240、第2の設定点250、第3の設定点260、パラメータ数値270及び中間線280を含む。この場合、パラメータ領域210は、以下の:パラメータ数値270によって示されるリアルタイムの吸引流量の数値、第1、第2及び第3の設定点(それぞれ9240、250及び260)によって示される吸引流量についての3個の設定点、並びに第1及び第2のパラメータ線(それぞれ220及び230)によって示される吸引流量値の連続体をグラフィカルに表示する2本の連続線、を含む吸引流量に関する情報を表示する。
【0023】
図2では、第1及び第2のパラメータ線は、所与のフットスイッチ位置についての可能なパラメータ値の連続体を表示する。概略として、フットスイッチは、外科手術コンソール100の動作を制御するのに使用される。フットスイッチは、通常は、(車両のガスペダルのような)ペダル及び追加のサイドスイッチを含み、これらの全てはユーザの足によって操作される。フットスイッチ上のユーザの足の位置(すなわち、ペダル変位量)は、コンソールの動作及び種々のパラメータを制御する。例えば、フットスイッチのフットペダルが所定量だけ押し下げられた場合、制御信号が外科手術コンソール100に送られて所定の吸引流量レートを命令する。このように、フットスイッチ上のフットペダルの相対位置は特定のパラメータ値に対応する。
図2の実施例では、休止状態が示される。この休止状態では、フットペダルは押し下げられておらず、吸引流量はない。フットスイッチのフットペダルが押し下げられるにつれて、コンソール100によって命令される吸引流量が変化する。この場合、第1のパラメータ線は、吸引流量が第1の設定点であるゼロから第2の設定点である30に変化することを示す。フットスイッチのフットペダルがフットペダル位置2(すなわち、FP2)とされる範囲で押し下げられるにつれて、吸引流量は、(第1の設定点240で示される)値ゼロから(第2の設定点250で示される)値30まで徐々に増加するように制御される。中間線280は、いつフットペダル位置がフットペダル位置2(FP2)からフットペダル位置3(FP3)に移行するのかを視覚的に示す。フットペダルがFP3に押し下げられるにつれて、吸引流量は、(第2の設定点250で示される)値30から(第3の設定点260で示される)値25まで徐々に減少する。このように、フットペダル位置と所与のパラメータとの間の関係が数値的及びグラフィカルに表示される。これによって、ユーザはフットペダル位置及び対応するパラメータ値を簡素なパラメータアイコン205で容易に把握することができる。
【0024】
FP2及びFP3は、フットスイッチ上の所与のフットペダルの移動の範囲を表す。例えば、FP2は、(フットペダルが全く押し下げられていない)ゼロから(フットペダルが半分すなわち50%だけ押し下げられた)50%までのフットペダル移動の範囲を含む。このような場合、FP3は、50%から100%のフットペダル移動(すなわち、半分だけ押し下げられたフットペダルから完全に押し下げられたフットペダル)の範囲を含む。
【0025】
図3は、フットスイッチのフットペダルがFP2に押し下げられたときのパラメータ値を示す。
図3の実施例では、パラメータアイコン205は、パラメータ情報を表示するパラメータ領域210、第1のパラメータ線220、第2のパラメータ線230、第1の設定点240、第2の設定点250、第3の設定点260、パラメータ数値270、値指示円275、値領域表示277及び中間線280を含む。値指示円275は、現在のフットペダル位置に対応する第1のパラメータ線220に沿う点に位置する。この場合、値指示円275は、第1のパラメータ線220上で第1の設定点540と第2の設定点250の間の約3分の1のところに位置する。この値指示円275の位置は、フットペダルをFP2において約3分の1だけ押し下げることに対応する。言い換えると、この場合、第1のパラメータ線220はFP2におけるフットペダル移動の全長に対応するので、第1のパラメータ線220に沿う値指示円275の位置はFP2におけるフットペダルの変位に比例する。値指示円275に加えて、パラメータ値表示277は、値指示円275が移動する第1のパラメータ線220に沿う距離をグラフィカルに示す。値パラメータ表示277は、第1のパラメータ線220上の値指示円275の位置に対応する(及びFP2におけるフットペダル位置にも対応する)影付きまたは色付き領域を第1のパラメータ線220の下に与える。パラメータ数値270は、パラメータ領域210の中央に大きな数字として表示される。この場合、吸引流量は10cc/分である。パラメータ数値270は第1のパラメータ線220上の値指示円275の位置に対応し、これはFP2におけるフットペダル位置に同様に対応するパラメータ値表示277によって示される影付き領域の量にも対応する。フットペダルがFP2において更に押し下げられるにつれて、値指示円275は第1のパラメータ線220に沿って右に移動し、対応するパラメータ値表示277は面積を増し、パラメータ数値270は増加する。
【0026】
値指示円275は、中間線280に達すると、
図4に示すように右に移動し続けることができる。中間線280は、FP2とFP3の間の境界を示す。通常は、外科手術コンソール100及びそれに付随するフットスイッチは、フットスイッチ上のフットペダルの移動の種々の範囲がFP2及びFP3としてプログラムされるように、プログラム可能である。フットペダルを50%すなわち半分だけ押し下げることによってFP2とFP3の間の移行が示される場合には、中間線280は、この移行点の視覚的表示を与える。言い換えると、フットペダルがゼロから50%に押し下げられるにつれて、値指示円275は、(FP2において)第1のパラメータ線220に沿って第1の設定点240から中間線280に移動する。フットペダルが50%から100%に押し下げられるにつれて、値指示円275は、(FP3において)第2のパラメータ線230に沿って中間線280から第3の設定点260に移動する。
【0027】
図4の実施例に示すように、値指示円275は、第2のパラメータ線230に沿って中間線280と第3の設定点260の間の約半分のところに位置する。この値指示円275の位置は、FP3を通じて約半分のフットペダル位置に対応する。さらに、値領域表示277は、合計フットペダル変位をグラフィカルに表示する。値領域表示277は、値指示円275の合計移動量(及び関連するフットペダルの合計移動量)を示す影付きまたは色付き領域を第1のパラメータ線220及び第2のパラメータ線230の双方の下に与える。
【0028】
パラメータ領域210は長円または丸薬形状として示されるが、他の多数の異なる形状のいずれかが採用されてもよい。値指示円275は、値表示領域277のように異なるグラフィックによって表示されてもよい。フットペダル位置、値指示円275、値表示領域277及びパラメータ値270の間の関係を説明するが、同様の関係が他の任意の制御装置間に存在し得る。上記実施例では、制御装置はフットスイッチ(及びそのフットペダル)である。他のタイプの制御装置は、以下に限られないが、スイッチ、ダイアル、ハンドヘルド制御器、フットコントロール、ペダルなどである。このように、制御装置の相対位置は、パラメータアイコン210に表示される値指示円275、値表示領域277及びパラメータ値270に対応する。
【0029】
図5は、パラメータアイコンについての設定点を変えるのに使用されるGUIの実施例である。
図5のGUIは、
図6及び7のパラメータアイコンについての設定点を変えるのに使用される。この場合、
図5のGUIは、真空度についての設定点を変えるための直感的態様を与える。真空レベルは、白内障手術のために外科医によって通常設定される一パラメータである。外科手術中、真空レベルがフットスイッチ位置によって制御される。
【0030】
図5のGUIは、(
図5及び6の第2の設定点550に対応する)第2の設定点表示210及び(
図5及び6の第3の設定点560に対応する)第3の設定点表示320を有する設定点アイコン305を含む。設定点アイコン305はまた、第2の設定点円330、第3の設定点円340、第2の設定点直線380、第3の設定点直線390、第1のパラメータ線350及び第2のパラメータ線360を含む。概略として、第2の設定点直線380の上部及び下部に位置する矢印は、第2の設定点円330を第2の設定点直線380に沿って上下に移動させて第2の設定点表示310に表示される設定点値を変えるのに使用される。同様に、第3の設定点直線390の上部及び下部に位置する矢印は、第3の設定点円340を第2の設定点直線390に沿って上下に移動させて第3の設定点表示320に表示される設定点値を変えるのに使用される。
図5のGUIがタッチスクリーン115に表示される場合、ユーザは第2または第3の設定点円(それぞれ330及び340)に単にタッチしてその円を所望の位置にドラッグすることができる。言い換えると、設定点円(330及び340)は、タッチスクリーン115にわたって指をドラッグすることによって、または設定点直線(380及び390)の各端部に位置する矢印を用いることによって移動される。第2の設定点円330は第1のパラメータ線350の一端及び第2のパラメータ線360の一端に結合される。第2の設定点円330が第2の設定点直線380に沿って上下に移動するにつれて、第1及び第2のパラメータ線(それぞれ350及び360)の端部も上下に移動する。このように、第2の設定点円330は、第1のパラメータ線350の一端及び第2のパラメータ線360の一端に固定される。同様に、第3の設定点円340を上下に移動させることによって、第2のパラメータ線360の他端を上下に移動することになる。このように、第1及び第2のパラメータ線(350及び360)の相対的な傾斜も、第2及び第3の設定点円(330及び340)の移動によって調整される。第2及び第3の設定点円330及び340が移動されるにつれて、第2及び第3の設定点表示310及び320に表示される値も変化する。代替的に、ユーザがキーボードなどによって第2及び第3の設定点表示310及び320における数値を入力するようにしてもよい。
【0031】
図6及び7は、設定点が設定点アイコン305によって変更されたパラメータアイコンの実施例である。
図6及び7は、タッチスクリーン115上に表示され得るGUIの実施例である。
図6及び7では、真空度の例示が表示される。真空度(すなわち、真空レベル)は、白内障手術のために外科医によって設定される多数の外科手術パラメータの1つである。
図6及び7は、簡素な態様で真空度を表示するGUIの実施例を示す。
図6及び7のGUIは、吸引流量に関する数値的及びグラフィカルな情報の双方を含む。ここに説明するように、ユーザは、真空度に関する以下の基本的情報:現在の真空値、可能な真空値の連続体に沿う真空度の相対値、真空度についての種々の設定点、及び真空度の範囲に対するフットスイッチ位置、を容易に把握することができる。
図6及び7の実施例は真空度であるが、多数の異なるパラメータ真空度のいずれかが同様に表示されてもよい。
【0032】
図6では、第1及び第2のパラメータ線は、所与のフットスイッチ位置に対する可能なパラメータ値の連続体を表示する。概略として、フットスイッチは、外科手術コンソール100の動作を制御するのに使用される。フットスイッチは、通常は、(車両のガスペダルのような)ペダル及び追加のサイドスイッチを含み、これらの全てはユーザの足によって操作される。フットスイッチ上のユーザの足の位置(すなわち、ペダル変位量)は、コンソールの動作及び種々のパラメータを制御する。例えば、フットスイッチのフットペダルが所定量だけ押し下げられた場合、制御信号が外科手術コンソール100に送られて所定の吸引流量レートを命令する。このように、フットスイッチ上のフットペダルの相対位置は特定のパラメータ値に対応する。
図6の実施例では、フットスイッチのフットペダルが押し下げられるにつれて、コンソール100によって命令される真空度が変化する。この場合、第1のパラメータ線は、真空度が第1の設定点であるゼロから第2の設定点である550に変化することを示す。フットスイッチのフットペダルがフットペダル位置2(すなわち、FP2)とされる範囲で押し下げられるにつれて、真空度は、(第1の設定点540で示される)値ゼロから(第2の設定点550で示される)値550まで徐々に増加するように制御される。中間線580は、いつフットペダル位置がフットペダル位置2(FP2)からフットペダル位置3(FP3)に移行するのかを視覚的に示す。フットペダルがFP3に押し下げられるにつれて、真空度は、(第2の設定点550で示される)値550から(第3の設定点560で示される)値450まで徐々に減少する。このように、フットペダル位置と所与のパラメータとの間の関係が数値的及びグラフィカルに表示される。これによって、ユーザはフットペダル位置及び対応するパラメータ値を簡素なパラメータアイコン505で容易に把握することができる。
【0033】
図6は、フットスイッチのフットペダルがFP2において押し下げられるときのパラメータ値を示す。
図6の実施例では、パラメータアイコン505は、パラメータ情報を表示するパラメータ領域510、第1のパラメータ線520、第2のパラメータ線530、第1の設定点540、第2の設定点550、第3の設定点560、パラメータ数値570、値指示円575、値領域表示577及び中間線580を含む。値指示円575は、現在のフットペダル位置に対応する第1のパラメータ線520に沿う点に位置する。この場合、値指示円575は、第1のパラメータ線520上で第1の設定点540と第2の設定点550の間の約3分の1のところに位置する。この値指示円575の位置は、フットペダルをFP2において約3分の1だけ押し下げることに対応する。言い換えると、この場合、第1のパラメータ線520はFP2におけるフットペダル移動の全長に対応するので、第1のパラメータ線520に沿う値指示円575の位置は、FP2におけるフットペダルの変位に比例する。値指示円575に加えて、パラメータ値表示577は、値指示円575が移動する第1のパラメータ線520に沿う距離をグラフィカルに表示する。値パラメータ表示577は、第1のパラメータ線520上の値指示円575の位置に対応する(及びFP2におけるフットペダル位置にも対応する)影付きまたは色付き領域を第1のパラメータ線520の下に与える。パラメータ数値570は、パラメータ領域510の中央に大きな数字として表示される。この場合、真空度は150mmHgである。パラメータ数値570は第1のパラメータ線520上の値指示円575の位置に対応し、これはFP2におけるフットペダル位置に同様に対応するパラメータ値表示577によって示される影付き領域の量にも対応する。フットペダルがFP2において更に押し下げられるにつれて、値指示円575は第1のパラメータ線520に沿って右に移動し、対応するパラメータ値表示577は面積を増し、パラメータ数値570は増加する。
【0034】
値指示円575は、中間線580に達すると、
図7に示すように右に移動し続けることができる。中間線580は、FP2とFP3の間の境界を示す。通常は、外科手術コンソール100及びそれに付随するフットスイッチは、フットスイッチ上のフットペダルの移動の種々の範囲がFP2及びFP3としてプログラムされるように、プログラム可能である。フットペダルを50%すなわち半分だけ押し下げることによってFP2とFP3の間の移行が示される場合には、中間線580は、この移行点の視覚的表示を与える。言い換えると、フットペダルがゼロから50%に押し下げられるにつれて、値指示円575は、(FP2において)第1のパラメータ線520に沿って第1の設定点540から中間線580に移動する。フットペダルが50%から100%に押し下げられるにつれて、値指示円575は、(FP3において)第2のパラメータ線530に沿って中間線580から第3の設定点560に移動する。
【0035】
図7の実施例に示すように、値指示円575は、第2のパラメータ線530に沿って中間線580と第3の設定点560との間の約半分のところに位置する。この値指示円575の位置は、FP3を通じて約半分のフットペダル位置に対応する。さらに、値領域表示577は、合計フットペダル変位をグラフィカルに表示する。値領域表示577は、値指示円575の合計移動量(及び関連するフットペダルの合計移動量)を示す影付きまたは色付き領域を第1のパラメータ線520及び第2のパラメータ線530の双方の下に与える。
【0036】
パラメータ領域510は長円または丸薬形状として示されるが、他の多数の異なる形状のいずれかが採用されてもよい。値指示円575は、値表示領域577のように異なるグラフィックによって表示されてもよい。フットペダル位置、値指示円575、値表示領域577及びパラメータ値570の間の関係を説明するが、同様の関係が他の任意の制御装置間に存在し得る。上記実施例では、制御装置はフットスイッチ(及びそのフットペダル)である。他のタイプの制御装置は、以下に限られないが、スイッチ、ダイアル、ハンドヘルド制御器、フットコントロール、ペダルなどである。このように、制御装置の相対位置が、パラメータアイコン510に表示される値指示円575、値表示領域577及びパラメータ値570に対応する。
【0037】
図8は、パラメータアイコンについての設定点を変えるのに使用されるGUIの実施例である。
図8のGUIは、
図9−10のパラメータアイコンについての設定点を変えるのに使用される。この場合、
図8のGUIは、眼内圧(IOP)についての設定点を変えるための直感的態様を与える。IOPは、白内障手術のために外科医によって通常設定される一パラメータである。外科手術中、IOPレベルはフットスイッチ位置によって制御される。
【0038】
図8のGUIは、(
図9及び10の第1の設定点940に対応する)第1の設定点表示810、(
図9及び10の第2の設定点950に対応する)第2の設定点表示820、(
図9及び10の第3の設定点955に対応する)第3の設定点表示830及び(
図9及び10の第4の設定点960に対応する)第4の設定点表示840を有する設定点アイコン805を含む。設定点アイコン805はまた、第2の設定点円850、第3の設定点円860、第4の設定点円870、第2の設定点直線855、第3の設定点直線865、第4の設定点直線875、第1のパラメータ線815、第2のパラメータ線825及び第3のパラメータ線835を含む。
【0039】
概略として、第2の設定点直線855の上部及び下部に位置する矢印は、第2の設定点円850を第2の設定点直線855に沿って上下に移動させて第2の設定点表示820に表示される設定点値を変えるのに使用される。同様に、第3の設定点直線865の上部及び下部に位置する矢印は、第3の設定点円860を第2の設定点直線865に沿って上下に移動させて第3の設定点表示830に表示される設定点値を変えるのに使用される。第3の設定点直線875の上部及び下部に位置する矢印は、第3の設定点円870を第2の設定点直線875に沿って上下に移動させて第3の設定点表示840に表示される設定点値を変えるのに使用される。
図8のGUIがタッチスクリーン115に表示される場合、ユーザは第2、第3または第4の設定点円(それぞれ850、860及び870)に単にタッチしてその円を所望の位置にドラッグすることができる。言い換えると、設定点円(850、860及び870)は、タッチスクリーン115にわたって指をドラッグすることによって、または設定点直線(855、865及び875)の各端部に位置する矢印を用いることによって移動される。第2の設定点円850は第1のパラメータ線815の一端及び第2のパラメータ線825の一端に結合される。第2の設定点円850が第2の設定点直線855に沿って上下に移動するにつれて、第1及び第2のパラメータ線(それぞれ815及び825)の端部も上下に移動する。このように、第2の設定点円850は、第1のパラメータ線815の一端及び第2のパラメータ線825の一端に固定される。同様に、第3の設定点円860を上下に移動させることによって、第2のパラメータ線825の他端が移動することになる。このように、第1、第2及び第3のパラメータ線(815、825及び835)の相対的な傾斜も、第2、第3及び第4の設定点円(850、860及び870)の移動によって調整される。第2、第3及び第4の設定点円(850、860及び870)が移動されるにつれて、第2、第3及び第4の設定点表示820、830及び840に表示される値も変化する。代替的に、ユーザがキーボードなどによって設定点表示810、820、830及び840における数値を入力するようにしてもよい。
【0040】
図9及び10は、設定点が設定点アイコン805によって変更されたパラメータアイコンの実施例である。
図9及び10は、タッチスクリーン115上に表示され得るGUIの実施例である。
図9及び10では、IOPの例示が表示される。IOP(すなわち、IOPレベル)は、白内障手術のために外科医によって設定される多数の外科手術パラメータの1つである。
図9及び10は、簡素な態様でIOPを表示するGUIの実施例を示す。
図9及び10のGUIは、吸引流量に関する数値的及びグラフィカルな情報の双方を含む。ここに説明するように、ユーザは、IOPに関する以下の基本的情報:現在のIOP値、可能なIOP値の連続体に沿う相対的なIOP、IOPについての種々の設定点、及びIOPの範囲に対するフットスイッチ位置、を容易に把握することができる。
図9及び10の実施例はIOPであるが、多数の異なるパラメータIOPのいずれかが同様に表示されてもよい。
【0041】
図9では、IOPについての値が(タイトルに示すように)水銀柱ミリメートルで表示される。
図2のパラメータアイコン905は、コンソールの休止状態(すなわち、フットペダルがユーザによって押下げられていない場合)についてのIOPを表示する。
図9の実施例では、パラメータアイコン905は、パラメータ情報を表示するパラメータ領域910、第1のパラメータ線920、第2のパラメータ線925、第3のパラメータ線930、第1の設定点940、第2の設定点950、第3の設定点955、第4の設定点960、パラメータ数値970並びに移行線980及び985を含む。この場合、パラメータ領域910は、以下の:パラメータ数値970で示されるリアルタイムのIOPの数値、第1、第2、第3及び第4の設定点(それぞれ940、950、955及び960)で示されるIOPについての4個の設定点、並びに第1、第2及び第3のパラメータ線(それぞれ920、925及び930)で示されるIOP値の連続体をグラフィカルに表示する3本の連続線、を含むIOPに関する情報を表示する。
【0042】
図9及び10では、第1、第2及び第3のパラメータ線は、所与のフットスイッチ位置についての可能なパラメータ値の連続体を表示する。概略として、フットスイッチは、外科手術コンソール100の動作を制御するのに使用される。フットスイッチは、通常は、(車両のガスペダルのような)ペダル及び追加のサイドスイッチを含み、これらの全てはユーザの足によって操作される。フットスイッチ上のユーザの足の位置(すなわち、ペダル変位量)は、コンソールの動作及び種々のパラメータを制御する。例えば、フットスイッチのフットペダルが所定量だけ押し下げられた場合、制御信号が外科手術コンソール100に送られて所定のIOPを制御する。このように、フットスイッチ上のフットペダルの相対位置は特定のパラメータ値に対応する。
図9及び10の実施例では、フットスイッチのフットペダルが押し下げられるにつれて、コンソール100によって制御されるIOPが変化する。この場合、第1のパラメータ線は、IOPが第1の設定点である26から第2の設定点である50に変化することを示す。フットスイッチのフットペダルがフットペダル位置1(すなわちFP1)とされる範囲で押し下げられるにつれて、IOPは、(第1の設定点940で示される)値26から(第2の設定点950で示される)値50まで徐々に増加するように制御される。移行線580は、いつフットペダル位置がフットペダル位置1(FP1)からフットペダル位置2(FP2)に移行するのかを視覚的に示す。フットペダルがFP2に押し下げられるにつれて、IOPは、(第2の設定点950で示される)値50から(第3の設定点955で示される)値55まで徐々に増加する。移行線985は、いつフットペダル位置がフットペダル位置2(FP2)からフットペダル位置3(FP3)に移行するのかを視覚的に示す。フットペダルがFP3に押し下げられるにつれて、IOPは、(第2の設定点950及び第3の設定点955で示される)55で緩やかに維持される。このように、フットペダル位置と所与のパラメータとの間の関係が数値的及びグラフィカルに表示される。これによって、ユーザはフットペダル位置及び対応するパラメータ値を簡素なパラメータアイコン905で容易に把握することができる。なお、FP1、FP2及びFP3は
図8にも示されており、同図におけるものと同じ意味を有する。
【0043】
図10は、フットスイッチのフットペダルがFP2において押し下げられるときのパラメータ値を示す。
図10の実施例では、パラメータアイコン905は、パラメータ情報を表示するパラメータ領域910、第1のパラメータ線920、第2のパラメータ線925、第3のパラメータ線930、第1の設定点940、第2の設定点950、第3の設定点955、第4の設定点960、パラメータ数値970、値指示円975、パラメータ値表示977並びに移行線980及び985を含む。値指示円975は、現在のフットペダル位置に対応する第2のパラメータ線925に沿う点に位置する。この場合、値指示円975は、第2のパラメータ線925上で第2の設定点950と第3の設定点955の間の約半分のところに位置する。この値指示円975の位置は、フットペダルをFP2において約半分だけ押し下げることに対応する。言い換えると、この場合、第2のパラメータ線925はFP2におけるフットペダル移動の全長に対応するので、第2のパラメータ線925に沿う値指示円975の位置は、FP2におけるフットペダルの変位に比例する。値指示円975に加えて、パラメータ値表示977は、値指示円975が移動した第1のパラメータ線920及び第2のパラメータ線925に沿う距離をグラフィカルに表示する。値パラメータ表示977は、第2のパラメータ線925上の値指示円975の位置に対応する(及びFP2におけるフットペダル位置にも対応する)影付きまたは色付き領域を第1及び第2のパラメータ線920及び925の下に与える。パラメータ数値970は、パラメータ領域510の中央に大きな数字として表示される。この場合、IOPは52mmHgである。パラメータ数値970は第2のパラメータ線925上の値指示円975の位置に対応し、これはFP2におけるフットペダル位置に同様に対応するパラメータ値表示977によって示される影付き領域の量にも対応する。フットペダルがFP2において更に押し下げられるにつれて、値指示円975は第2のパラメータ線925に沿って右に移動し、対応するパラメータ値表示977は面積を増し、パラメータ数値970は増加する。
【0044】
値指示円975は、移行線985に達すると、右に移動し続けることができる。移行線985は、FP2とFP3の間の境界を示す。通常は、外科手術コンソール100及びそれに付随するフットスイッチは、フットスイッチ上のフットペダルの移動の種々の範囲がFP2及びFP3としてプログラムされるように、プログラム可能である。フットペダルを70%だけ押し下げることによってFP2とFP3の間の移行が示される場合には、中間線580は、この移行点の視覚的表示を与える。言い換えると、フットペダルがゼロから70%に押し下げられるにつれて、値指示円575は、第1及び第2のパラメータ線920及び925に沿って第1の設定点940から第2の設定点950及び移行線585に移動する。フットペダルが70%から100%に押し下げられるにつれて、値指示円975は、(FP3において)第3のパラメータ線930に沿って移行線585から第3の設定点960に移動する。
【0045】
パラメータ領域510は長円または丸薬形状として示されるが、他の多数の異なる形状のいずれかが採用されてもよい。値指示円575は、値表示領域577のように異なるグラフィックによって表示されてもよい。フットペダル位置、値指示円575、値表示領域577及びパラメータ値570の間の関係を説明するが、同様の関係が他の任意の制御装置間に存在し得る。上記実施例では、制御装置はフットスイッチ(及びそのフットペダル)である。他のタイプの制御装置は、以下に限られないが、スイッチ、ダイアル、ハンドヘルド制御器、フットコントロール、ペダルなどである。このように、制御装置の相対位置が、パラメータアイコン510に表示される値指示円575、値表示領域577及びパラメータ値570に対応する。
【0046】
図11は、タッチスクリーン115に表示され得るGUIの実施例である。
図11では、パラメータの画像が表示される。
図11のGUIは、そのパラメータに関する数値的及びグラフィカルな情報の双方を含む。ここに説明するように、ユーザは、そのパラメータに関する以下の基本情報:現在のパラメータ値、可能なパラメータ値の連続体に沿うパラメータの相対値、パラメータの種々の設定点、及びパラメータの範囲に対するフットスイッチ位置、を容易に把握することができる。
【0047】
図11では、パラメータアイコン1105は、パラメータ情報を表示するパラメータ領域1110、パラメータ線1120、第1の設定点1140、第2の設定点1150及びパラメータ数値1170を含む。この場合、パラメータ領域1110は、以下の:パラメータ数値1170によって示されるパラメータについてのリアルタイムの数値、第1及び第2の設定点1140及び1150によって示されるパラメータについての2個の設定点、並びにパラメータ線1120によって示されるパラメータ値の連続体をグラフィカルに表示する1本の連続線、を含むパラメータに関する情報を表示する。
【0048】
図11では、パラメータ線1120は、所与のフットスイッチ位置に対する可能なパラメータ値の連続体を表示する。概略として、フットスイッチは、外科手術コンソール100の動作を制御するのに使用される。フットスイッチは、通常は、(車両のガスペダルのような)ペダル及び追加のサイドスイッチを含み、これらの全てはユーザの足によって操作される。フットスイッチ上のユーザの足の位置(すなわち、ペダル変位量)は、コンソールの動作及び種々のパラメータを制御する。例えば、フットスイッチのフットペダルが所定量だけ押し下げられた場合、制御信号が外科手術コンソール100に送られて所定のパラメータを制御し、またはそれに影響を与える。このように、フットスイッチ上のフットペダルの相対位置は特定のパラメータ値に対応する。
図11の実施例では、フットスイッチのフットペダルが押し下げられるにつれて、コンソール100によって制御または影響されるパラメータ値が変化する。この場合、パラメータ線1120は、パラメータが第1の設定点である20から第2の設定点である60に変化することを示す。フットスイッチのフットペダルが押し下げられるにつれて、パラメータは、(第1の設定点1140で示される)値20から(第2の設定点1150で示される)値60まで徐々に増加するように制御または影響される。さらに、現在のパラメータ値(27)がパラメータ数値1170として表示される。このように、フットペダル位置と所与のパラメータとの間の関係が数値的及びグラフィカルに表示される。これによって、ユーザはフットペダル位置及び対応するパラメータ値を簡素なパラメータアイコン205で容易に把握することができる。
【0049】
図11は、フットスイッチのフットペダルが押し下げられるときのパラメータ値を示す。
図11の実施例では、パラメータアイコン1105は、パラメータ情報を表示するパラメータ領域1110、パラメータ線1120、第1の設定点1140、第2の設定点1150、値指示円1175、値領域表示1177及びパラメータ数値1170を含む。値指示円1175は、現在のフットペダル位置に対応するパラメータ線1120に沿う点に位置する。この場合、値指示円1175は、パラメータ線1120上で第1の設定点1140と第2の設定点1150の間の約25%のところに位置する。この値指示円1175の位置は、フットペダルを約25%だけ押し下げることに対応する。言い換えると、この場合、パラメータ線1120はフットペダル移動の全長に対応するので、パラメータ線1120に沿う値指示円1175の位置はフットペダルの変位に比例する。値指示円1175に加えて、パラメータ値表示1177は、値指示円1175が移動する第1のパラメータ線1120に沿う距離をグラフィカルに表示する。値パラメータ表示1177は、パラメータ線1120上の値指示円1175の位置に対応する(及びフットペダル位置にも対応する)影付きまたは色付き領域をパラメータ線1120の下に与える。パラメータ数値1170は、パラメータ領域1110の中央に大きな数字として表示される。パラメータ数値1170はパラメータ線1120上の値指示円1175の位置に対応し、これはフットペダル位置に同様に対応するパラメータ値表示1177によって示される影付き領域の量にも対応する。フットペダルが更に押し下げられるにつれて、値指示円1175はパラメータ線1120に沿って右に移動し、対応するパラメータ値表示1177は面積を増し、パラメータ数値1170は増加する。
【0050】
パラメータ領域1110は長円または丸薬形状として示されるが、他の多数の異なる形状のいずれかが採用されてもよい。値指示円1175は、値領域表示1177のように異なるグラフィックによって表示されてもよい。フットペダル位置、値指示円1175、値領域表示1177及びパラメータ値1170の間の関係を説明するが、同様の関係が他の任意の制御装置間に存在し得る。上記実施例では、制御装置はフットスイッチ(及びそのフットペダル)である。他のタイプの制御装置は、以下に限られないが、スイッチ、ダイアル、ハンドヘルド制御器、フットコントロール、ペダルなどである。このように、制御装置の相対位置が、パラメータアイコン210に表示される値指示円1175、値表示領域1177及びパラメータ値1170に対応する。
【0051】
図12及び13に、
図11に記載されるのと類似の1組のパラメータアイコンを示す。
図12及び13では、1組のパラメータアイコンは、外科手術用ハンドピースに供給される超音波出力に対応付けられるパラメータを表示する。したがって、
図12及び13は、1組の対応するパラメータを表示するために2以上のパラメータアイコンがGUIにおいて使用され得ることを示す。
図12及び13の実施例では、パラメータは、以下の:超音波出力オン時間、与えられる旋回出力の割合及び超音波オフ時間である。設定点、パラメータ線、パラメータ値、値指示円及び値領域表示は、前述の図面、特に
図11に関して記載したものである。設定点は、ユーザによって選択されることができ、
図13におけるように表示される。代替的に、
図13に示す値指示円は、例えば、フットペダルまたは他の制御装置の移動によって、それらのパラメータ値が変化するにつれて移動するようにしてもよい。
【0052】
上記より、本発明が外科手術コンソールのためのGUIを提供することが分かる。本開示は、医師が外科手術コンソールのための設定を制御することを可能とする簡素化されたGUIを記載する。GUIはまた、外科手術コンソールまたは手術の状態(例えば、外科手術パラメータ)についてのデータを簡素かつ論理的な態様で医師に提示する。本発明がここに例示され、種々の変形例が当業者によってなされ得る。
【0053】
発明の他の実施形態が、ここに開示される発明の明細書及び実施例の検討から当業者には明らかなものとなる。明細書及び実施例は例示のみとして解釈され、発明の真の範囲及び精神は以降の特許請求の範囲によって示される。