(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1及び第2の付勢部材を更に含み、前記ステータケーシングは、前記ステータケーシングの両端と前記第1及び第2の軸受のそれぞれ1つとの間に配置される前記第1及び第2の付勢部材を介して、前記空洞内で前記本体に可動に連結され、前記出力シャフトは、(i)前記区画を通じて、(ii)前記ステータケーシングの前記空洞を通じて、(iii)前記第1及び第2の付勢部材を通じて、並びに(iv)前記第1及び第2の軸受にある開口を通じて更に延びる、請求項1に記載のパーソナルケア装置。
少なくとも1つの駆動信号を生成して、前記少なくとも1つの電磁石を、実質的に前記ロータ及び前記ステータケーシングのバネ−質量システムの共振周波数で駆動させるように構成される、コントローラを更に含む、請求項1に記載のパーソナルケア装置。
前記ステータケーシングは、前記ステータケーシングのエンドキャップにある開口を通じて延びる前記ロータの前記出力シャフトによって支持される、請求項1に記載のパーソナルケア装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここに記載する(複数の)システム、(複数の)デバイス、(複数の)方法、(複数の)構成、(複数の)ユーザーインターフェース、(複数の)コンピュータプログラム、(複数の)プロセスなど(以下、文脈がその他のことを示さない限り、それらの各々をシステムと呼ぶ)は、従来技術のシステムにおける課題に取り組む。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本システムの実施態様によれば、動力歯ブラシ装置が開示され、動力歯ブラシ装置は、空洞と開口とを定める本体;空洞内に位置する電気モータであって、第1及び第2の付勢部材、第1及び第2の付勢部材の間に位置し且つ第1及び第2の付勢部材によって直線的に付勢されるステータケーシングであって、開口と、磁場を生成する少なくとも1つの電磁石とを含んでよい、ステータケーシング、及び/又は、両端を有し、ステータケーシングを通じて延びる、ロータであって、出力シャフトを含んでよい、ロータを含んでよい、電気モータ;及び/又は、その一端にブラシヘッドを含んでよく、出力シャフトの両端の一方に連結されてよい、ワークピースを含んでよい。
【0005】
第1及び第2の付勢部材の各々は、反対の第1及び第2の端を有してよく、第1の端の各々は、本体に固定的に取り付けられてよく、第2の端の各々は、ステータケーシングに隣接してよいことも予期される。第1及び第2の付勢部材は、ステータケーシングを更に回転的に付勢してよいことも予期される。ロータは、少なくとも1つの電磁石の磁場と相互作用して、ロータ及びステータケーシングを、互いに位相が外れた状態で直線的に又は回転的に往復駆動させる、少なくとも1つの磁石を更に含んでよいことが更に予期される。本システムの更に他の実施態様によれば、少なくとも1つの駆動信号を少なくとも1つの電磁石に適用して、ステータケーシングを、実質的にステータケーシングの回転共振周波数で回転的に往復駆動させ且つ実質的にステータケーシングの線形共振周波数で直線的に往復駆動させる、コントローラを更に含んでよい。明瞭性の故に、非限定的に、ステータケーシングの回転共振周波数及びステータケーシングの線形共振周波数は、電気モータのバネ−質量システム(spring-mass system)のための対応する回転共振周波数及び線形共振周波数に実質的に対応することが想定される。しかしながら、幾つかの実施態様によれば、ステータ共振周波数は、必ずしもロータ共振周波数に対応する必要がない。例えば、これらの実施態様では、所望の量の振動減衰を達成するために、ステータ共振周波数(例えば、線形共振周波数又は回転共振周波数)は、使用中にロータ共振周波数よりもずっと低くなければならない。対応するロータ共振周波数のそれに近いステータ共振周波数(例えば、線形共振周波数又は回転共振周波数)を有することは、振動減衰を妨げることがある。何故ならば、これは振動減衰が依存する位相外れのロータ/ステータ運動を制限することがあるからである。ステータケーシングがロータによって支持されることが更に予期される。その上、幾つかの実施態様によれば、第1及び第2の付勢部材は、ステータケーシングを更に回転的に付勢してよい。
【0006】
本システムの更に他の実施態様によれば、パーソナルケア装置が提供され、パーソナルケア装置は、空洞と開口とを定める本体;本体の空洞内に位置する電気モータであって、第1及び第2の付勢部材と、第1及び第2の付勢部材のうちの少なくとも一方を通じて延び、反対の第1及び第2の端を有する出力シャフトを含んでよい、ロータと、本体に対して回転的に及び直線的に往復動して電気モータの振動を減衰させる、ステータケーシングであって、第1及び第2の端と、第1及び第2の端の間に位置し且つロータと相互作用して出力シャフトを直線的に且つ回転的に往復駆動させる磁場を出力するように構成される少なくとも1つの電磁石とを有する、ステータケーシングとを含んでよい、電気モータ;及び/又は、出力シャフトの両端のうちの一方に連結されるブラシヘッドを含むワークピースを含んでよい。
【0007】
第1及び第2の付勢部材の各々は、本体とステータケーシングとの間に位置してよく、一端で本体部分に固定的に取り付けられてよいことも予期される。第1及び第2の付勢部材は、ステータケーシングを更に回転的に付勢してよいことが予期される。ロータは、少なくとも1つの電磁石の磁場と相互作用して、ロータ及びステータケーシングを、互いに位相が外れた状態で直線的に又は回転的に往復駆動させる、少なくとも1つの磁石を更に含んでよいことが更に予期される。
【0008】
幾つかの実施態様では、出力シャフトがステータケーシングを通じて延びてよく、ステータケーシングを支持してよいことも予期される。装置が、少なくとも1つの駆動信号を生成して、ステータケーシングを実質的にステータケーシングの回転共振周波数で回転的に駆動させ且つステータケーシングの線形共振周波数で直線的に駆動させてよい、コントローラを更に含んでよいことも予期される。ステータケーシングがロータの共振周波数と実質的に同じであってよい共振周波数を有してよいことも予期される。
【0009】
本システムの一層更なる実施態様によれば、能動振動減衰を伴うパーソナルケア装置が提供される。パーソナルケア装置は、空洞と開口とを定める本体;互いに離間して空洞内に固定的に位置し且つ本体部分に固定的に取り付けられる、第1及び第2の軸受;第1及び第2の軸受を通じて延びる出力シャフトと、少なくとも1つの磁石とを含んでよい、ロータ;及び/又は、少なくとも1つの電磁石を有するステータケーシングであって、少なくとも1つの電磁石は、少なくとも1つの磁石の磁場と相互作用して、振動を減衰させるために互いに位相が外れた状態でロータ及びステータケーシングを本体部分に対して直線的に及び回転的に往復駆動させる、磁場を生成するように構成される、ステータケーシングを含んでよい。
【0010】
パーソナルケア装置は、第1及び第2の付勢部材を更に含んでよく、第1及び第2の付勢部材の各々は、ステータケーシングと第1及び第2の軸受との間に位置してよい。第1及び第2の付勢部材がステータを本体に対して直線的に及び回転的に付勢するように構成されてよいことも予期される。パーソナルケア装置は、少なくとも1つの駆動信号を生成して、少なくとも1つの電磁石をステータケーシングの共振周波数で駆動させてよい、コントローラを更に含んでよい。パーソナルケア装置は、出力シャフトの両端のうちの一方に連結されるブラシヘッドを有するワークピースを更に含んでよい。
【0011】
本発明は、図面を参照して、以下の例示的な実施態様において更に詳細に説明され、図面において、同一又は類似の要素は、同一の又は類似の参照番号によって部分的に示され、様々な例示的な実施態様の構成は、組み合わせ可能である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、例示的な実施態様の記述であり、以下の図面と共に考慮されるとき、それらは上記の構成及び利点並びに更なる構成及び利点を実証する。以下の記述では、限定の目的と言うよりもむしろ説明の目的のために、アーキテクチャ、インターフェース、技術、要素属性などのような、例示的な詳細が示される。しかしながら、これらの詳細から逸れる他の実施態様が依然として付属の請求項の範囲内にあると理解されることは当業者に明らかである。その上、明確性の目的のために、本システムの記述を曖昧にしないよう、周知のデバイス、回路、ツール、技法、及び方法の詳細な記述を省略する。図面は例示的な目的のために含められており、本システムの全範囲を表さないことが、明示的に理解されるべきである。添付の図面において、異なる図面中の同等の参照番号は、類似の要素を指し示すことがある。
【0014】
図1は、本システムの実施態様に従った電磁モータ構成(EMA)100の部分の側面図を示している。EMA100は、ステータ104(固定子)、ロータ106(回転子)、付勢部材108、及び軸受110のうちの、1つ又はそれよりも多くを含んでよい。
【0015】
ロータ106は、少なくとも1つの磁石と、両端122を有するシャフト102(例えば、駆動シャフトの出力)とを含んでよく、シャフト102は、対応する軸受110の表面とシャフト102との間の摩擦を減少させるよう適切な材料で裏打ちされてよく、そして、矢印101及び103によってそれぞれ例示されるように、シャフト102がシャフト102の長手軸LAに対して径方向に(radially)及び/又は長手方向に(longitudinally)往復動してよい、軸受110にある開口112を通じて延びてよい。従って、ロータ106は、軸受110に対して径方向に及び/又は長手方向に往復動してよい。しかしながら、更に他の実施態様において、軸受110は、平軸受(例えば、摩擦減少面など)、液体軸受、玉軸受、及び/又は軸受110とシャフト102との間の摩擦減少のための同等物を含んでよいことが予期される。軸受は、(例えば、ロータ106のシャフト102に連結されるブラシヘッドを介して伝達される)使用者及びEMA100によって生成される力に起因する荷重のような、使用中のシャフト102の荷重を支持するように、構成されてよい。シャフト102は、一体成形のシャフト又は2つの部分から成るシャフトを含んでよい。例えば、幾つかの実施態様において、ロータは、少なくとも1つの磁石を含む中央区画と、中央区画を通じて延びる少なくとも1つのシャフトとを含んでよい。
【0016】
ロータ106は、コントローラの制御の下で動作するステータ104の少なくとも1つの電磁石によって生成される磁場(例えば、電磁場)と相互作用することがある永久磁石のような1つ又はそれよりも多くの磁石を含んでよい。これらの磁場は、矢印105及び103によってそれぞれ示されるようにシャフトをシャフト102の長手軸LAに対して直線的に(linearly)及び/又は放射状に(radially)移動させることがある磁力をもたらす。シャフト102は、軸受110の開口112、付勢部材108、及びステータ104の空洞126を通じて延びてよい。更に、軸受110、付勢部材108、及びステータ104のうちの少なくとも1つは、シャフト102の両端122の間に位置してよい。
【0017】
ステータ104は、少なくとも1つの電磁石を含んでよい中央部分128を含んでよく、中央部分128は、コントローラによって制御され、そして、ロータ及びステータケーシングを、互いに位相が外れた状態で直線的に且つ回転的に往復式に駆動させるよう、ロータの少なくとも1つの磁石の磁場又は複数の磁場と相互作用するのに適した磁場又は複数の磁場を生成するのに適する。ステータ104は、ステータ104の重量及び/又は慣性モーメントを調節するために、1つ又はそれよりも多くのおもりを含んでよい。ステータ104は、軸受110の間に位置してよく、(ステータ104と隣接する軸受110との間に位置付けられる)付勢部材108によって(本実施態様では明瞭性の故にLAと一致してよい)ステータ104の長手軸に対して放射状に(回転的に)及び/又は直線的に所定の位置で付勢されてよい。ステータ104が軸受110に対して間で均等に付勢されるよう、軸受部材108は、互いに類似してよい(例えば、同じ又は実質的に同じバネ定数kを有してよい)。しかしながら、更に他の実施態様において、付勢部材108のバネ定数kは、互いに異なってよい。
【0018】
幾つかの実施態様によれば、ステータ104及び/又はロータ108は、軸向き(axial sense)及び/又は回転向き(rotational sense)における慣性の比率が軸方向(axial direction)(例えば、直線方向)及び/又は回転方向(rotational direction)におけるバネ剛性の比率と調和するような方法において、軸向き及び/又は回転向きにおける慣性の比率を調整するよう、ステータ104及び/又はロータ108の慣性及び/又は質量を調節するために用いられてよい、おもりを含んでよい。おもりは、望ましければ、ステータ104及び/又はロータ108と一体的に形成されてよい。例えば、幾つかの実施態様によれば、材料の厚さ及び/又は種類は、所望の重量が得られることがあるように、選択されてよい。しかしながら、更に他の実施態様において、おもりは、望ましければ、ステータ104及び/又はロータ108に取り付けられてよいことが予期される。例えば、幾つかの実施態様によれば、ワッシャがエンドキャップ114の端と隣接するワッシャとの間に位置し、シャフトがワッシャの中央開口を通じて進むよう、エンドキャップ114が、その側面に取り付けられてよいワッシャを含んでよい。更に他の実施態様によれば、所望の重量及び/又は慣性モーメントを得るために、材料がステータ104及びロータ108の1つ又はそれよりも多くから除去されてよい。
【0019】
エンドキャップ114は、エンドキャップ114をステータ104に対して確実に(positively)位置付けるよう、ステータ104の中央部分128の外周の周りに延在してよいタブ116を含んでよい。エンドキャップ114は、開口124を有する軸受118を含んでよく、シャフト102は、軸受118を通じてよく、軸受118は、シャフト102に対してステータ104を支持してよい。従って、ステータ104は、ロータ106によって支持されてよい。ロータ106が、ステータ104に対して径方向に及び/又は長手方向に往復動してよいよう、軸受118は、対応する軸受118の表面とシャフト102との間の摩擦を減少させてよい。幾つかの実施態様では、ロータ106(及びそのシャフト102)並びにステータがEMA100の動作中に、互いに並びに/或いは軸受110に対して(例えば、LAに沿って或いはLAの周りで)自由に動いてよいよう、軸受118は、平軸受(例えば、摩擦減少面など)、液体軸受、玉軸受、及び/又は軸受118とシャフト102との間の摩擦減少のための同等物を含んでよいことが予期される。
【0020】
ロータ106は、EMA100の磁気設定(magnetic setup)の故に、好適な軸方向位置を有してよい。例えば、EMA100の鉄心が隣接する永久磁石の中間に整列させられるよう、EMA100の鉄心が(例えば、EMA100の永久磁石の磁力によって)付勢されてよい。これはステータ104に対するロータ106の好適な位置として知られることがある。ステータ104の両側にある付勢部材108(例えば、コイルバネ)は、(例えば、軸方向に且つ回転的に)好適な位置においてステータ104を更に付勢する。従って、使用していないとき(例えば、オフであるとき)、EMA100の永久磁石に起因する磁力は、ロータ106及びステータ104をオフ位置又は好適な位置に付勢することがある。
【0021】
図2は、本システムの実施態様に従ったパーソナルケア器具(PCD)200内に取り付けられるEMA100を示している。パーソナルケア器具200は、ハンドル258を備える本体242を有する自動歯ブラシ256を含んでよく、ハンドル258の少なくとも1つの壁260は、EMA100を位置付けてよい空洞248の少なくとも部分を定める。より具体的には、軸受110は、摩擦嵌め、接着、タブ、保持リング、ネジなどのような、あらゆる適切な方法を用いて、本体242に連結されてよい。軸受110の位置は、付勢部材108が所望の予荷重を有するような位置であってよい。
【0022】
シャフト102は、シャフト102とブラシヘッドのようなワークピース242(作業片)との間に延在してよい延長部240に連結されてよく、ブラシヘッドは、ワークピース242の一端に位置する複数の剛毛246を有する。延長部240は、本体242にある開口244を通じて延びてよい。ハンドル部分258は、使用者によって把持されるように構成されてよい。
【0023】
PCD200は、コントローラ250と、電池及び/又は蓄電器のような電力蓄積デバイス252と、任意的な誘導充電器254とを更に含んでよい。誘導充電器254は、少なくとも1つのコイルを含んでよく、少なくとも1つのコイルは、外部磁場に晒されるときに誘導信号を生成してよく、それに連結されるコントローラ250にこの誘導信号を提供してよい。次に、コントローラ250は、入力される誘導信号を処理して、処理済み誘導信号を後の使用のために電力蓄積デバイス252内に貯蔵してよい。コントローラ250は、シャフト102を直線的に及び/又は回転的に往復式に駆動させる電磁力をもたらしてよい、EMA100の1つ又はそれよりも多くの電磁石に連結されてよい。コントローラ250は、駆動信号を生成し、そして、これらの1つ又はそれよりも多くの電磁石の各々に駆動信号を提供して、対応する磁場を生成してよい。各駆動信号は、コントローラ250によって決定されてよい所望の周波数、電圧、及び振幅を有してよい。コントローラ250は、所望に、正弦波信号(例えば、交流(AC)信号)、パルス幅変調(PWM)信号などのような、所望の種類の信号を含んでよい、駆動信号を形成してよい。よって、コントローラ250は、EMA100の電磁石を所望の周波数、波形、及び/又はデューティーサイクルで駆動させてよい。コントローラ250に合図してEMA100をオンにしたり或いはオフにしたりするよう、オン/オフスイッチを設けてよく、オン/オフスイッチは、例えば、望ましければ、ハンドル258の表面248のような、本体242の表面に取り付けられてよい。
【0024】
図3は、本システムの実施態様に従った
図1のEMA100の部分の詳細な断面図を示している。少なくとも1つの電磁石が、線形(linear)電磁石アセンブリ372及び回転式電磁石アセンブリ380を含んでよい。線形電磁石アセンブリ372は、磁場(例えば、第1の電磁場)を生成してよい電磁石374のような、少なくとも1つの電磁石を含んでよく、磁場(例えば、第1の電磁場)は、ロータ106の少なくとも1つの磁石376の磁場と相互作用することで、第1の磁場の極性に依存して、ロータ106(及びそれに取り付けられるシャフト102)を、この相互作用によって線形に(linearly)引き付けさせ或いは反発させてよい。しかしながら、ステータ104及びロータ106の両方は、互いに自由に線形に動くので、それらは約180度位相を外して互いに往復動する。同様に、回転式電磁石アセンブリ380は、磁場(例えば、第2の電磁場)を生成してよい電磁石382のような、少なくとも1つの電磁石を含んでよく、磁場(例えば、第2の電磁場)は、ロータ106の他の少なくとも1つの磁石384と相互作用することで、第2の磁場の極性に依存して、ロータ106をこの相互作用によって回転的に引き付けさせ或いは反発させてよい。しかしながら、ステータ104及びロータ106の両方は互いに自由に線形に動くので、それらは約180度位相が外れた状態で互いに回転的に往復動する。
【0025】
コントローラ310は、電磁石374及び/又は電磁石382のようなEMA100の(複数の)電磁石を駆動させてよい。従って、コントローラ310は、少なくとも1つの駆動信号を生成し、そして、少なくとも1つの駆動信号を出力して、EMA100の電磁石374,382を駆動させてよい。例えば、コントローラは、電磁石374及び382がそれらのそれぞれの駆動信号に従って磁場を出力するよう、電磁石374及び382をそれぞれ駆動させるために、電磁石374に提供されてよい第1の駆動信号(DRV1)を生成してよく、そして、第2の駆動信号(DRV2)を生成して、この駆動信号を電磁石382に提供してよい。幾つかの実施態様において、第1及び第2の駆動信号は、同じであってよく、或いは、振幅、周波数、波形、及び/又はデューティーサイクルのうちの1つ又はそれよりも多くにおいて互いに異なってよい。しかしながら、明瞭性の故に、第1及び第2の駆動信号は互いに同じであり、ステータ104及びロータ106の線形及び回転共振周波数と対応する周波数を有する正弦波形(例えば、交流(AC)波形)を含むことが想定される。更に他の実施態様において、駆動信号は、所望のデューティーファクタ、位相、形態(例えば、正弦波、方形波など)、及び/又は周波数を有する、パルス幅変調(PWM)信号を含んでよいことが予期される。幾つかの実施態様によれば、コントローラ310は、有線結合のようなあらゆる適切な連結を用いて、少なくとも1つの駆動信号を電磁石374及び382の少なくとも一方に提供してよい。
【0026】
コントローラ310は、リボン、ケーブル、スリップリング、無線回路などのような、あらゆる適切な導体を用いて、電磁石374及び382に連結されてよい。幾つかの実施態様では、望ましければ、付勢部材108が互いに電気的に絶縁されてよく、コントローラ310を第1及び/又は第2の電磁石374及び382にそれぞれ連結してよいことが更に予期される。
【0027】
ロータ106は、線形及び回転共振周波数を有してよく、ステータ104は、線形及び回転共振周波数を有してよい。シャフト102及びステータ104の線形及び共振周波数は、互いに対応してよい。従って、ロータ及びステータの両方は、実質的に略同じ線形及び/又は回転周波数において共振してよい。その場合には、それらの共振周波数でアクチュエータによって駆動させられるとき、シャフト102及びステータ104は、ほぼ又は実質的にそれらの共振周波数で直線的に及び回転的に往復動してよく、それらの被駆動周波数で駆動させられる共振システムを形成してよい。幾つかの実施態様によれば、システム安定性を保証するために、駆動信号は、共振周波数のうちの1つ又はそれよりも多くと僅かに異なる(例えば、共振周波数のうちの1つ又はそれよりも多くにあるが、等しくない(例えば、所望であるような対応する共振周波数から離れた閾値))周波数を有してよい。
【0028】
(例えば、コントローラ310によって生成されるAC駆動信号又は複数のAC駆動信号を用いて)例えば、それらの線形及び/又は回転共振周波数で駆動させられるとき、ステータ104は、ロータ106に対して反対の位相(例えば、180度の位相外れ)において直線的に及び回転的に往復動し、それは回転及び線形振動をそれぞれ減衰させる回転及び線形釣合いおもりとして作用する。
【0029】
図4Aは、本システムの実施態様に従った
図3の線4A−4Aに沿って取られた歯ブラシシステム100の部分の側断面図を示しており、
図4Bは、本システムの実施態様に従った
図3の線4B−4Bに沿って取られた歯ブラシシステム100の部分の側断面図を示している。
【0030】
図6乃至9を参照して回転又は線形電磁石モータ構成(EMA)を今や記載する。これらのモータの各々は、出力シャフトで往復動する線形又は回転出力をそれぞれもたらす種類(例えば、線形型又は回転型)であってよい。しかしながら、出力シャフトでの線形出力及び回転出力の両方が望まれるならば、異なる種類のこれらのEMAのうちの2つ又はそれよりも多くが同じ出力シャフトに連結されてよい。例えば、線形型EMAが回転型EMAの出力シャフトに連結されてよく、線形型EMA及び回転型EMAの両方がコントローラによって駆動させられるとき、出力シャフトは往復動する線形及び回転出力をもたらしてよい。従って、線形EMA及び回転EMAは、連続的な方法において出力シャフトに沿って位置付けられてよい。
【0031】
図6は、本システムの実施態様に従った単一の電磁石を用いるEMA600の部分の詳細な断面図を示している。EMA600は、EMA100と類似してよく、ステータ604と、ロータ606と、キャップ614と、付勢部材608とを含んでよく、それらは、それぞれ、EMAの100のステータ104と、ロータ106と、エンドキャップ114と、付勢部材108と類似する。しかしながら、EMA100によって用いられることがあるような二重アクチュエータアセンブリ(例えば、線形及び回転)を用いるよりもむしろ、EMA600は、回転運動のための単一のコイルアセンブリ672を含んでよい。更に、キャップ614は、ロータ606に対してステータ604をスライド可能に及び/又は回転可能に支持するための内部軸受を含んでよい。コイルアセンブリ672は、少なくとも1つのコイル674を含んでよく、以下に議論するように、それは少なくともロータ606及びステータ604を互いに回転的に反対方向に駆動させる電磁場を生成してよい。より具体的には、端部分675及び676は、少なくとも1つのコイル674によって生成される電磁場内につけられるときに磁極性を取ることがある電磁石であってよい。
【0032】
ロータ606は、シャフト602に固定的に取り付けられる所望の方向において磁場を誘導する高い透磁率を備える芯部分607(コア部分)を有するシャフト602を含んでよい。芯部分607は、中心部分609と、端部分675及び676とを含んでよい。端部分675及び676は、少なくとも1つのコイル674の両側に位置付けられてよい。
【0033】
ロータ606と同様に、ステータ604は、電磁場を誘導する高い透磁率の芯領域(コア領域)を有してよい。例えば、ステータ604の芯領域は、例えば、組立中などに、隣接する構成部品(コンポーネント)の部分が接触し合うのを防止することがある任意的なスペーサ684及び/又はシェル605領域を含んでよい。更に、ロータは、図示するような極性を有してよい磁石680のような永久磁石を含んでよい。
【0034】
ロータ60の芯及びステータ604の芯は、互いに位相が外れた状態で動くために互いに回転的に引き付けられ或いは反発させられるよう、磁場と相互作用してよく或いは磁場をその他の方法において誘導してよい。引付け及び/又は反発は、磁場の極性(例えば、方向)に依存してよい。ステータ604及びロータ606は、両方とも互いに自由に直線的に動き、交互の磁場方向によって生成される引付け力及び反発力は、ステータ604及びロータ606の両方を、約180度位相が外れた状態で互いに回転的に往復動させる。
【0035】
少なくとも1つのコイル674は、他の場所で議論するような、あらゆる適切な駆動信号を用いて、システムのコントローラによって駆動させられてよい。コントローラは、リボン、ケーブル、スリップリングなどのような、あらゆる適切な導体を用いて、少なくとも1つのコイル674に連結されてよい。しかしながら、更に他の実施態様では、望まれるならば、付勢部材608が互いに電気的に絶縁されてよく、コントローラを少なくとも1つのコイル674に連結してよいことが予期される。更に他の実施態様では、あらゆる適切な連結方法を用いて、コントローラが少なくとも1つのコイル674に連結されてよいことが予期される。
【0036】
図7は、本システムの実施態様に従った
図6の線7−7に沿って取られたEMA600の部分の側断面図を示している。少なくとも1つのコイル674によって生成される磁場は、(
図6に示されるように第1の方向における電流によって駆動させられるときに)、矢印683によって示されるような所望の方向において、ロータ606の芯部分及びステータ604の芯部分によって誘導されてよく、それは(矢印691の方向におけるような)力をもたらすことがあり、それはロータ606を矢印691の方向において回転的に移動させることがあるのに対し、ステータ604は反対方向において回転的に動くことがある。
【0037】
図6及び7を参照すると、
図6において、矢印683は、(平面図を用いて見られるときに8の字形のループとして示される)一次ループに亘る磁束(magnetic flux)を例示している。更に、ロータ606及び/又はステータ604は、望まれるならば、他の磁場を形成するよう、永久磁石を含んでよい。
【0038】
図8は、本システムの実施態様に従った単一の電磁石を用いるEMA800の部分の詳細な断面図を示している。EMA800は、EMA600と類似してよく、ステータ804と、ロータ806と、エンドキャップ814と、付勢部材とを含んでよく、それらは、それぞれ、EMA600のステータ604と、ロータ606、エンドキャップ614と、付勢部材608と類似している。しかしながら、ステータ804は、ステータ604の永久磁石構成と異なる永久磁石構成880を有してよい。例えば、永久磁石880は、図示のような極性を備えて構成されてよい。コイルアセンブリ872が、以下に議論するように、少なくともロータ806及びステータ804を互いに反対方向に直線的に駆動させる電磁場(例えば、矢印883を参照)を生成してよい、少なくとも1つのコイル874を含んでよい。例えば、電磁場が矢印883の方向にあるとき、(矢印887によって示されるような)力が、ロータ806を対応する方向に駆動させてよい。ロータ806は、シャフトに固定的に取り付けられる所望の方向において磁場を誘導する高い透磁率を備える芯部分807(コア部分)を有するシャフトを含んでよい。芯部分807は、中心部分809と、電磁石875及び876とを含んでよい。電磁石875及び876は、少なくとも1つのコイル874の両側に位置付けられてよい。ロータ806のシャフト部分は、明瞭性の故に示されていない。EMA800は、実質的に径方向に対称であってよい。
【0039】
図9は、本システムの実施態様に従ったEMA900の部分の詳細な部分切取り正面斜視図を示している。EMA900は、EMA600と類似であってよく、ステータ904と、ロータ906と、エンドキャップ914と、少なくとも1つのコイル972と、付勢部材908とを含んでよく、それらは、それぞれ、EMA600のステータ604と、ロータ606と、エンドキャップ614と、少なくとも1つのコイル672と、付勢部材608と類似する。しかしながら、EMA900は、EMA600の永久磁石構成と異なる永久磁石構成を有してよい。例えば、ロータ906は、ロータ906に固定的に取り付けられ且つ少なくとも1つのコイル972の両側に位置付けられる永久磁石構成981を含んでよい。
【0040】
永久磁石構成981の各々は、複数の径方向に配置される永久磁石980を含んでよい。更に、ステータ904は、電磁石984によって生成される磁場を矢印983によって示されるような所望の方向に誘導するよう少なくとも1つのコイル972の両側に位置付けられる高い透磁率を有する電磁石984を含んでよい。渦電流を減少させ、それにより、使用中のエネルギ損失を減少させるために、積層(laminations)が設けられてよい。動作中、コイル974は、以下に議論するように少なくともロータ906及びステータ904を互いに反対方向に直線的に駆動させる電磁場(例えば、矢印983を参照)を生成してよい。ロータ906は、シャフト902に固定的に取り付けられてよい所望の方向において磁場を誘導する高い透磁率を備える芯部分907(コア部分)を有するシャフト902を含んでよい。更に、芯部分907は、中央部分909を含んでよい。
【0041】
使用中、一次磁気ループ及び二次磁気ループがEMA900中に構築されてよい。一次磁場は、矢印983によって形成されるループによって例示されてよく、二次磁場は、図示されるような矢印985によって例示されてよい。一次ループは、(トルクに関連する)結合フラックス(linkage flux)と、(例えば、前方方向における)磁気バネ(magnetic spring)とを提供してよい。二次ループは、(例えば、逆(例えば、反対)方向において)磁気バネをもたらすよう機能してよい。よって、大きなループは、トルクを概ねもたらし、小さなループは、剛性(stiffness)を概ねもたらす。
【0042】
よって、本システムの実施態様は、(ロータ106によって形成される)内側ロータと、外側ステータ(例えば、ステータ104)とを含む、EMAのような共振モータを提供し、その場合、モータ(例えば、EMA100)は、内側ロータ及び外側ステータの両方が互いに位相を外して動くことが可能であり、使用者に伝達される振動を打ち消し或いは減少させるように、構成される。モータのロータとステータとの間の軸受とロータとを支持するために、接地された軸受が設けられてよい。外側ステータは、小さな範囲の運動を通じて軸方向に回転的に並進するように構成され、ステータは、バネ(例えば、コイルバネ又は同等物)のような付勢部材を介して接地(ground)(例えば、本体)に取り付けられてよい。しかしながら、更に他の実施態様では、付勢部材は、弾力的な(elastic)(例えば、プラスチック)部材のような、あらゆる適切な付勢部材を含んでよいことが予期される。同様に、内側ロータは、外側ステータに対する小さな範囲の運動を通じて軸方向に及び回転的に並進するように構成される。内側ロータ及び外側ステータの両方は、相互(例えば、内側ロータ及び外側ステータ)に位相が外れた接地に対する小さな範囲の運動を通じて軸方向に及び回転的に並進するように構成される。外側ステータは、磁場の極性に依存する磁場によって内側ロータ及び外側ステータを直線的に及び回転的に引き付けさせ或いは反発させるよう、内側ロータの磁石の磁場と相互作用するように構成される少なくとも1つの電磁石を含んでよい。内側ロータ及び外側ステータを、互いに位相が外れた状態で(例えば、180度位相が外れた状態で)往復式に直線的に及び回転的に駆動させるために、電磁石によって生成される磁場の極性が交互に起こるよう、少なくとも1つの駆動信号(DRV)を用いて(複数の)電磁石を駆動させるために、コントローラが設けられてよい。外側ステータと内側ロータとの間のこの位相外れの往復式の直線的な運動は、使用者に不快感をもたらす本体部分のハンドルの振動を防止するために、振動を減衰させ或いは他の方法において弱めるように作用する。
【0043】
更に他の実施態様では、歯ブラシ及びフロスのうちの少なくとも1つを含んでよいパーソナルケア器具が提供されてよい。
【0044】
更に他の実施態様では、EMAは、予期される荷重に従った大きさに所望に構成されてよいことが更に予期される。例えば、子供の歯ブラシ用のEMAは、大人の歯ブラシのEMAと類似の形状を有してよいが、大人の歯ブラシのEMAよりも小さいサイズを有する。その上、更に他の実施態様において、EMAは、その独自のハウジングを有してよく、このハウジング内で組み立てられてよい。従って、組立てを容易にするために、組み立てられたEMA(例えば、EMAカートリッジ)は、統合ユニットとして歯ブラシの外側ハウジング内に挿入されてよい。コントローラが設けられてよく、組み立てられたEMA(例えば、EMAカートリッジ)と一体化されてよく、或いは、組み立てられたEMAから分離され、歯ブラシの外側ハウジング内に装着中に組み立てられたEMAに取り付けられてよい。
【0045】
本システムの実施態様において、内側ロータは、駆動シャフトのような出力シャフトを含んでよいことが更に予期される。内側ロータは、歯ブラシの外側ハウジング(例えば、本体部分)に(或いはEMAカートリッジを用いるときにはEMAのハウジングに)機械的に接地される軸受の上に取り付けられてよい。これは歯ブラシの外側ハウジングに対するモータの線形軸(例えば、LAを参照)を位置付ける。更に、軸受は、内側ロータが使用中に歯ブラシの外側ハウジングに対する所望の一般的な位置及び/又は向きを維持するよう内側ロータを支持するように、構成されてよい。
【0046】
バネのような付勢部材が提供され、一方の側で接地(例えば、歯ブラシ本体の静止部分)に連結され、他方の側で外側ステータに連結されてよく、歯ブラシの外側ハウジングに対する所望の位置及び/又は向きにおいて外側ステータを付勢するように作用してよい。従って、外側ステータは、歯ブラシの外側ハウジングに対して直線的に及び回転的に(例えば、角度的に)変位させられてよく、外側ステータに対して加えられる如何なる力もない場合には、(放射状に及び直線的に)中立付勢位置に戻されてよい。歯ブラシが作動させられるとき(電力がEMAに供給されるとき)、外側ステータ及び内側ロータは、両方とも、歯ブラシの外側ハウジングに対して並進し且つ回転し、外側ステータ及び内側ロータは、直線的に及び回転的に互いに位相を外して動き、それは振動を弱め或いは他の方法において減衰させることがある。
【0047】
ワークピースアセンブリが、内側ロータに取り外し可能に取り付けられてよく、ブラシヘッドを形成してよい複数の剛毛又は他の要素(例えば、スクレーパなど)を含んでよい。1つ又はそれよりも多くの電磁石を設けて、動作中に歯ブラシが意図される使用(例えば、歯垢除去)のための十分な効能をもたらすような十分な動き及び力で、内側ロータを歯ブラシの外側ハウジングに対して直線的に及び回転的に(例えば、角度的に)駆動させてよい。同様に、使用中、電磁石は、外側ステータを内側ロータに対して直線的に及び回転的に(例えば、角度的に)駆動させて、振動を減衰させ或いは他の方法において弱めてよい。この能動的な振動減衰(例えば、振動減少)は、使用者の利便を増大させるために、使用中に使用者が感じる振動を減少させることがある。よって、(ワークピースが内側ロータに取り付けられると想定する)使用中、内側ロータは、十分な効能(歯垢除去)をもたらすのに十分な程に動くのに対し、外側ステータは、(回転的な及び/又は直線的な)振動力を打ち消すのに十分な程に動く。バネは、ステータがロータに対して逆位相において動くことを可能にして、動いているロータによって起こされる加速力の殆どを打ち消す。ハウジングに伝達される加速力は、ステータの動き及びバネ剛性によって決定される。ロータに対するステータの動きの比率は、質量/慣性比によって決定される。その場合、ハウジングに対する実際の力は、動きに接続の剛性(バネ)を乗じたものである。ハウジングの質量/慣性を伴うハウジングに対する力は、振動として感じられるハウジングの動きを引き起こす。極めて剛的なバネは、ステータが十分に動くことを可能にしないので、振動の打消しは低く、そして、極めて弱いバネは、振動の打消しについて十分に作用するが、荷重下でロータの性能を減少させる。
【0048】
更に、本システムの幾つかの実施態様では、外側ステータに(例えば、外側ロータの少なくとも電磁石に)電力を提供するために、リボン、ワイヤ、一群のワイヤなどのような、電気リード線が含められてよい。例えば、幾つかの実施態様によれば、この電気リード線は、コントローラから外側ステータに(例えば、ソレノイドの少なくとも1つのステータに)電力をもたらすよう、コントローラと外側ステータとの間に連結されてよい。しかしながら、更に他の実施態様では、付勢部材は導電性であり、外側ステータに電力をもたらすことが予期される。例えば、幾つかの実施態様では、付勢部材は互いに電気的に絶縁されてよく、外側ステータの少なくとも1つの電磁石に電力をもたらすために、外側ステータに電子的に連結されてよいことが予期される。その上、更に他の実施態様では、外側ステータは、1つ若しくはそれよりも多くの永久磁石及び/又は積層部分を含んでよいことが予期される。
【0049】
図5は、本システムの実施態様に従ったシステム500の部分を示している。例えば、本システム500の部分は、メモリ520、ユーザーインターフェース(UI)530、センサ540、電磁石560、及び使用者入力部分570に動作的に連結される、プロセッサ510(例えば、コントローラ)を含んでよい。メモリ520は、アプリケーションデータ並びに記載する動作に関連する他のデータを格納するあらゆる種類のデバイスであってよい。アプリケーションデータ及び他のデータは、本システムに従って動作行為(operation acts)を行うようプロセッサ510を設定(構成)するために、プロセッサ510によって受信される。そのように設定(構成)されるプロセッサ510は、本システムの実施態様に従って遂行するのに特に適した専用機械となる。
【0050】
動作行為は、例えば、使用者入力部分570及び/又はメモリ520からのような使用者入力から情報を取得するようプロセッサ510を設定(構成)すること、及び、本システムの実施態様に従って情報を処理して、電磁石560を駆動させる対応する出力信号(例えば、駆動信号)を決定することによって、システム500を設定(構成)することを含んでよい。使用者入力部分570は、独立型(スタンドアローン)であってよい、或いは、OHD、パーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートホン、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、及び/又はあらゆる動作可能なリンクを介してプロセッサ510と通信する他のデバイスの部分のような、システムの部分であってよい、オン/オフスイッチ及び/又は機能選択スイッチのようなスイッチ、キーボード、マウス、トラックボール、及び/又はタッチセンサ式ディスプレイを含む他のデバイスを含んでよい。使用者入力部分570は、ここに記載するようなUI内での相互作用を可能にすることを含む、プロセッサ510との相互作用のために動作可能であってよい。明らかに、プロセッサ510、メモリ520、UI530、及び/又は使用者入力部分570は、全て又は部分的に、ここに記載するようなクライアント及び/又はサーバのようなコンピュータシステム及び他のデバイスの部分であってよい。
【0051】
プロセッサ510は、電池充電レベル、所要の電池充電、動作モード(例えば、充電モード、動作モード、エラーモードなど)などのような、それが生成する情報を、システムのディスプレイの上にあるようなUI530(例えば、グラフィクス可能ディスプレイ、発光ダイオード(LEDs)、液晶ディスプレイ(LCD)などに供給してよい。
【0052】
本システムの方法は、コンピュータソフトウェアプログラムによってプログラムされるプロセッサによって実行されるのに特に適しており、そのようなプログラムは、本システムによって予期される且つ/或いは記載された個々のステップ又は行為のうちの1つ又はそれよりも多くに対応するモジュールを含む。
【0053】
プロセッサ510は、制御信号を提供するために、且つ/或いは、使用者入力部分570からの入力信号に応答して並びにネットワーク580の他のデバイスに応答して動作を遂行して、メモリ520中に格納される指令を実行するために、動作可能である。例えば、プロセッサ510は、センサ540からフィードバック情報を取得してよく、その情報を処理して動作モードを決定してよい。例えば、センサ540が、誘導充電コイルが誘導充電を提供していることを示すとき、プロセッサ510は、望まれるならば、電池充電モードを有効にして、システム500の1つ又はそれよりも多くの蓄積デバイス(例えば、電池、蓄電器)を充電してよい。プロセッサ510は、マイクロプロセッサ、特定用途向け又は汎用集積回路(複数を含む)、論理デバイスなどのうちの1つ又はそれよりも多くを含んでよい。更に、プロセッサ510は、本システムに従って作動する専用プロセッサであってよく、或いは、多くの機能のうちの1つのみが本システムに従って作動するために動作する汎用プロセッサであってよい。プロセッサ510は、プログラム部分、多数のプログラムセグメントを利用して動作してよく、或いは、専用又は多用途集積回路を利用するハードウェアデバイスであってよい。
【0054】
特定の例示的な実施態様を参照して本発明を示し且つ記載したが、本発明がそれらに限定されず、様々な構成及び実施態様の組み合わせを含む形態及び詳細の様々な変更が本発明の精神及び範囲から逸脱せずに行われる場合があることが、当業者によって理解されるであろう。
【0055】
本システムの更なる変形が当業者の心に直ちに思い浮かび、後続の請求項に含められるであろう。
【0056】
最後に、上記議論は本システムを例示することを意図するに過ぎず、付属の請求項を如何なる特定の実施態様又は一群の実施態様に限定するものとして解釈されてならない。よって、本システムは例示的な実施態様を参照して記載されたが、当業者は、後続の請求項中に示されるような本システムのより広義の及び意図される精神及び範囲から逸脱せずに、様々な修正及び変更を案出する場合があることも理解されなければならない。加えて、ここに含められるセクションの見出しは考察を容易化することに向けられており、本システムの範囲を限定することを意図しない。従って、明細書及び図面は、例示的な方法において考えられるべきであり、付属の請求項の範囲を限定することを意図しない。
【0057】
ここに含められるセクションの見出しは、本システムの考察を容易化することに向けられており、本システムの範囲を限定することを意図しない。従って、明細書及び図面は、例示的な方法において考えられるべきであり、付属の請求項の範囲を限定することを意図しない。
【0058】
付属の請求項を理解するに際して、以下のことが理解されなければならない。
a)「含む」という用語は、所与の請求項中に列挙される要素又は行為以外の他の要素又は行為の存在を排除しない。
b)ある要素に先行する不定冠詞は、そのような要素が複数存在することを排除しない。
c)請求項中の如何なる参照符号も、それらの範囲を限定しない。
d)幾つかの「手段」が、同じ品目又はハードウェア又はソフトウェアで実施される構造又は機能によって表されることがある。
e)開示する要素のうちのいずれかは、ハードウェア部分(例えば、離散的な及び集積的な電子回路構成)、ソフトウェア部分(例えば、コンピュータプログラミング)、及びそれらのあらゆる組み合わせで構成されてよい。
f)ハードウェア部分は、アナログ部分及びデジタル部分の一方又は両方で構成されてよい。
g)開示するデバイス又はそれらの部分のいずれも、特段の断りのない限り、1つに組み合わせられてよく、或いは、更なる部分に分離されてよい。
h)特段の断りのない限り、行為又はステップのいずれかの特定の順序が要求されることは意図されない。
i)「複数の」要素という用語は、請求される要素のうちの2つ又はそれよりも多くを含み、如何なる特定の範囲の数の要素をも暗示しない、即ち、複数の要素は、わずか2つであってよく、測り得ない数の要素を含んでよい。
j)及び/又はという用語並びにその語形成は、列挙される要素のうちの1つ又はそれよりも多くのみが、請求項の引用に従った並びに本システムの1つ又はそれよりも多くの実施態様に従ったシステム中に適切に存在することが必要とされる場合があることを意味するものと理解されなければならない。