特許第6616402号(P6616402)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6616402ガスタービンエンジン用の千鳥状取付フランジを具備する複合材料製案内翼
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6616402
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】ガスタービンエンジン用の千鳥状取付フランジを具備する複合材料製案内翼
(51)【国際特許分類】
   F01D 9/02 20060101AFI20191125BHJP
   F02C 7/00 20060101ALI20191125BHJP
   F01D 25/00 20060101ALI20191125BHJP
   C04B 35/80 20060101ALI20191125BHJP
   F02C 7/04 20060101ALI20191125BHJP
【FI】
   F01D9/02 104
   F02C7/00 D
   F02C7/00 C
   F01D25/00 X
   F01D25/00 L
   C04B35/80
   F02C7/04
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-511332(P2017-511332)
(86)(22)【出願日】2015年8月18日
(65)【公表番号】特表2017-534787(P2017-534787A)
(43)【公表日】2017年11月24日
(86)【国際出願番号】FR2015052219
(87)【国際公開番号】WO2016030608
(87)【国際公開日】20160303
【審査請求日】2018年7月20日
(31)【優先権主張番号】62/042,056
(32)【優先日】2014年8月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】315008740
【氏名又は名称】サフラン エアークラフト エンジンズ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】マチュー ジマ
(72)【発明者】
【氏名】フランソワ シャルリュー
(72)【発明者】
【氏名】セバスチャン マラン
(72)【発明者】
【氏名】グウェナエル マリオン
【審査官】 高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−229006(JP,A)
【文献】 特表2012−530212(JP,A)
【文献】 特表2013−527815(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0356151(US,A1)
【文献】 特表2013−530853(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B 35/80
F01D 9/02
F01D 25/00
F02C 7/00
F02C 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンエンジン用の複合材料製の案内翼(10;10’)であって、
前記複合材料は、マトリックスにより緻密化された繊維補強材を具備しており、
前記繊維補強材は、三次元織りにより単一部分として形成されており、更に翼形部(12)と、前記案内翼の半径方向の端部(16,18)から前記翼形部の対向する側面(12a、12b)に向かって延びる、少なくとも2つの固定フランジ(14a、14b、24a、24b、26a、26b)と、を具備しており、該少なくとも2つの固定フランジが、互いから軸線方向において偏倚する、ガスタービンエンジン用の複合材料製の案内翼(10;10’)において、
前記案内翼(10;10’)は、前記翼形部の前縁(20)の側において前記案内翼の半径方向内側端部(18)から前記翼形部の対向する複数の側面に向かって延びる、2つの固定フランジ(26a、26b)を具備し、前記2つの固定フランジが、互いから軸線方向において偏倚する、ことを特徴とする案内翼。
【請求項2】
前記案内翼の半径方向の端部から延びる前記少なくとも2つの固定フランジが、軸線方向において互いに隣接している、ことを特徴とする請求項1に記載の案内翼。
【請求項3】
前記翼形部の半径方向外側端部(16)から延びていて且つ互いに軸線方向において偏倚する、2対の固定フランジ(14a、14b、24a、24b)を具備する、ことを特徴とする請求項に記載の案内翼。
【請求項4】
後縁(22)の側において前記案内翼の前記半径方向内側端部から延びていて且つ互いに軸線方向において同平面上にある2つの別の固定フランジ(28a、28b)を更に具備する、ことを特徴とする請求項に記載の案内翼。
【請求項5】
各半径方向端部(16、18)において、前記翼形部(12)の前縁(20)の側に位置していて且つ前記翼形部の一方の側面(12a)に向かって延びる、固定フランジ(14’a、26’a)と、
前記翼形部の後縁(22)の側に位置していて且つ前記翼形部の対向する側面(12b)に向かって延びる、固定フランジ(14’b、26’b)と、を具備することを特徴とする請求項1に記載の案内翼(10’)。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の少なくとも1つの案内翼(10;10’)を具備する、ことを特徴とするタービンエンジン。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の案内翼(10;10’)を製造する方法であって、この方法は、
前記翼形部及び前記固定フランジのプリフォームを構成する、単一部分の繊維プリフォーム(100)を準備するように、三次元製織を用いる工程と、
前記翼形部及び前記固定フランジを構成する部分(102、104、106)の外形を繊維プリフォームに与えるように前記繊維プリフォームを切り取る工程と、
前記固定フランジを構成する、前記部分(102、104、106)を折り畳むことにより、前記切り取りプリフォームを成形する工程と、
前記プリフォームを金型内において成形する工程と、
前記プリフォームを樹脂により緻密化する工程と、を次々に具備することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービン航空エンジン用案内翼の一般的な分野に関する。
【0002】
本発明の適用例は、特には、航空機タービンエンジン用の出口案内翼(OGV)と入口案内翼(IGV)と可変静翼(VSV)とを具備する。
【0003】
一般的には、ガスタービン航空エンジンの各案内翼は、各半径方向端部において固定フランジによりシュラウド(覆い)に固定された、翼形部を提供する。その様な案内翼は、エンジンを介して流れる、ガスの流れを案内して流れに適切な速度及び角度を与えるように機能する、静翼の列を形成する。
【背景技術】
【0004】
案内翼は一般的に、金属製であるが、しかし特には案内翼の重量を減らすために、案内翼を複合材料により製作することが当たり前になってきている。特には、三次元製織により得られた、繊維補強材から案内翼を製作することが知られており、その場合に、翼形部及び固定フランジは、単一部分を形成する。この目的のために、固定フランジは一般的に、2つの別個の部分を形成するように主プリフォーム(予備成形物)(翼形部プリフォームを構成する)において非連結にすることにより形成されており、その部分の一方は、圧力側の固定フランジ(即ち、翼形部の圧力側面に向かって折り畳まれたフランジ)のためのプリフォームを構成しており、もう一方の部分は、吸込側固定フランジ(即ち、翼形部の吸込側面に向かって折り畳まれたフランジ)のためのプリフォームを構成する。
【0005】
その様な製造方法は、特定の欠点を呈する。特には、その方法は、非連結部分を生成することを可能にするために、撚り糸の幾つかの最小数の層を有することが必要であるので、重要な製織の制約をもたらす。更に、繊維プリフォームの厚みの変動を管理することは困難である。具体的には、2つの非連結部分を有することは、撚り糸の多数の層の半分だけが、厚みの逆進性を生成するために、これらの非連結領域において利用可能であることを含んでおり、そのことは、層の出口においてより大きな動きをもたらすか、又はこれらの厚みの変動を均すために、製織の工夫(撚り糸を重複させる等)に頼ることを必要とする。最終的に、その製造方法は、空所を充填し、非連結の端部において応力を減少させるように、非連結の開口に受容されるように特別に織られた、充填物の使用を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の主な目的は、上述の欠点を提示しない案内翼を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は、ガスタービンエンジン用の複合材料の案内翼により達成されており、複合材料は、マトリックス(母材)により緻密化された繊維補強材を具備しており、繊維補強材は、三次元製織により単一部分として形成され、更に翼形部と、翼の半径方向の端部から翼形部の対向する側面に向かって延びる、少なくとも2つの固定フランジと、を具備しており、該固定フランジは、互いから軸線方向において偏倚する。
【0008】
本発明の案内翼は、案内翼が、互いから軸線方向において偏倚した、固定フランジを提供する点において顕著である。その様な構築物により、固定フランジを得るために、繊維プリフォームにおいて非連結を構成する必要性は、存在しない。従って、固定フランジを形成するための非連結の使用に頼る、製造方法に固有の欠点を回避することが可能である。更に、その様な案内翼の製造は、前述の製造方法と比較して、撚り糸のより少ない量の層を必要としており、そのことは、重量及び製造費用の点でかなりの節約を提示する。最終的に、この製造方法は、織られた任意の充填物を必要としない。
【0009】
案内翼は、翼形部の半径方向外側端部から延びていて且つ互いから軸線方向において偏倚する、2対の固定フランジを具備してもよい。
【0010】
案内翼は、翼形部の前縁の側において翼の半径方向内側端部から延びる、2つの固定フランジを等しく具備してもよい。その様な状況下において、案内翼はまた、翼形部の後縁の側おいて翼の半径方向内側端部から延びていて且つ互いに軸線方向において同平面上にある、2つの別の固定フランジを更に具備してもよい。
【0011】
案内翼はまた、各半径方向端部において、翼形部の前縁の側に位置していて且つ翼形部の一方の側面に向かって延びる、固定フランジと、翼形部の後縁の側に位置していて且つ翼形部の対向する側面に向かって延びる、固定フランジと、を具備してもよい。
【0012】
本発明はまた、上記で規定したような案内翼を製造する方法を提供しており、この方法は、翼形部及び固定フランジのプリフォームを構成する、単一部分の繊維プリフォームを準備するように、三次元製織を用いる工程と、翼形部及び固定フランジを構成する部分の外形を繊維プリフォームに与えるように繊維プリフォームを切り取る工程と、固定フランジを構成する、部分を折り畳むことにより、切り取りプリフォームを成形する工程と、プリフォームを金型内において成形する工程と、プリフォームを樹脂により緻密化する工程と、を次々に具備することを特徴とする方法。
【0013】
本発明はまた、上記で定義したような少なくとも1つの案内翼を具備する、タービンエンジンを提供する。
【0014】
本発明の別の特徴及び利点は、限定的な特徴を有さない、実施の形態を示す添付図面を参照して行われる、以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明による案内翼の概略図である。
図2図2は、本発明による案内翼の概略図である。
図3図3は、図1及び図2の案内翼を製造するために使用される、繊維プリフォームの平面図である。
図4図4は、本発明の変形実施の形態における案内翼の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、ガスタービン航空エンジン用案内翼の製造に適用される。
【0017】
その様な案内翼の非限定的な例は、特には、出口案内翼(OGV)と入口案内翼(IGV)と可変静翼(VSV)と等を具備する。
【0018】
図1及び2は、本発明によるその様な案内翼10の一例の概略斜視図である。
【0019】
本発明によれば、この案内翼10は、マトリックス(Matrix、母材)により緻密化された繊維補強材を有する複合材料により製作されており、繊維補強材は、翼形部12と、案内翼がシュラウド(内側及び/又は外側シュラウド(覆い))に固定されることを可能にするための少なくとも2つの固定フランジ(又はタブ)14a及び14bと、を具備する、三次元製織の単一部分として形成される。
【0020】
翼形部12は、第1に、半径方向外側端部16と半径方向内側端部18との間において半径方向に延びており、更に第2に、前縁20と後縁22との間において軸線方向に延びる。
【0021】
より正確には、固定フランジ14a、14bは、翼の半径方向端部16、18の一方から翼形部の対向する側面(即ち、翼形部12の圧力側面12a及び吸込側面12b)に向かって延びる。
【0022】
従って、図1及び図2の例において、固定フランジ12a(圧力側フランジと呼ばれる)が、翼形部の圧力側12aにおいて延びる一方で、固定フランジ14b(吸込側フランジと呼ばれる)は、翼形部の吸込側12bにおいて延びる。
【0023】
更に、これらの固定フランジ14a及び14bは、互いに軸線方向に偏倚しており、即ち、固定フランジ14a及び14bは、軸線方向(翼形部がその前縁20と後縁22との間において延びる方向)において互いに対して同平面上にはない。
【0024】
更に、図1及び2の実施の形態において、案内翼10は、翼形部の半径方向外側端部16において2対の固定フランジ14a、14b及び24a、24bを有しており、これらの対は、互いから軸線方向において偏倚しており、2対の固定フランジの各々において、固定フランジはまた、互いから軸線方向において偏倚する。これらの固定フランジ14a、14b及び24a、24bは、案内翼が外側シュラウドに固定されることを可能にするためのものである。
【0025】
同様に、その半径方向内側端部18において、案内翼10はまた、翼形部の圧力側面12a及び吸込側面12bに向かって延びる、2つの別の固定フランジ26a及び26bを有する。これらの固定フランジ26a及び26bは、翼形部の前縁20の側に位置しており、案内翼が内側シュラウドに固定されることを可能にするためのものである。
【0026】
図1及び図2に示される実施の形態において、この内側半径方向端部18において、案内翼10はまた、翼形部の後縁22の側に位置していて且つ互いに対して軸線方向において同平面上にある、2つの軸線方向固定フランジ28a及び28b(固定フランジ26a及び26bとは異なり)を有する。これらの軸線方向固定フランジ28a及び28bはまた、案内翼を内側シュラウドに固定するように機能する。
【0027】
その様な案内翼を製造する、例示的な方法の説明が続く。
【0028】
製造方法の第1の工程は、翼形部と翼形部に関連する固定フランジ(即ち、この例において、固定フランジ14a 、14b、24a、24b、26a、26b、及び28a、28b)とのためのプリフォームを構成する、単一部品の繊維プリフォームを準備するように、三次元(3D)製織を使用することにより構成される。その様な繊維プリフォームの外形は、図3において破線で示される。
【0029】
用語「3D製織」は、異なる緯糸層に属する緯糸を連結するために経糸が蛇行する経路に追随することを意味するものとして理解されるべきであり、特にはインターロック織りを用いる、3D織りは、表面において2D製織を具備しても良いことが理解される。様々な3D織物、例えば、特には文献国際公開第2006/136755号(パンフレット)に記載されているように、例えば、インターロック織り、多重サテン(繻子)織り又は多重平織り等が使用可能である。
【0030】
この方法の次の工程は、翼形部及び固定フランジを構成する部分の外形を繊維プリフォームに与えるように、繊維プリフォームを切り取ることにより構成される。一例として、この切り取りは、ウォータージェット(水噴射)を使用して実施され、得られた結果は、図3において実線により描かれた、切り取りプリフォーム100により表される。
【0031】
従って、切り取りプリフォーム100は、翼形部プリフォームを構成する部分102と、翼形部プリフォームを構成する部分102の半径方向外側端部102aにおいて固定フランジプリフォームを構成する、4つの部分104と、及び部分102の半径方向内側端部102bにおいて、固定フランジプリフォームを構成する、2つの部分106と、軸線方向固定フランジ用のプリフォームを構成する、1つの部分108と、を有する。
【0032】
切り取りプリフォームはその後、特には固定フランジを構成する、部分104及び106を折り曲げることにより成形される。従って、これらの部分は、翼形部プリフォームを構成する、部分102の側及び圧力側に向かって、交互に折り畳まれる。部分108は、軸線方向固定フランジのためのプリフォームを構成しており、部分108は、繊維プリフォームの製織中において、最初は非連結の対象であり、更に2つの非連結部分をそれぞれ、翼形部プリフォームを構成する、部分102の圧力側及び吸込側に折り畳むことにより、部分108が成形されることを可能にする。
【0033】
この様にして得られた、繊維プリフォームはその後、乾燥されて、射出成形型において所定の位置に設置される。図1及び図2に示すような複合材料製の案内翼を形成するためのマトリックスは、少なくともプリフォームが剛性になる(又は固化される)まで、プリフォームを型内に保持しながら、繊維プリフォームにおいて沈着する。
【0034】
マトリックスの性質は、意図される用途の関数として選択され、例えば、有機マトリックスは、特にエポキシ、ビスマレイミド又はポリイミド樹脂等のポリマー材料の前駆体であるか、又は炭素マトリックス又はセラミックマトリックスの前駆体である、樹脂から特に得られる。有機マトリックスに関して、繊維プリフォームは、工具における成形の前又は成形の後のいずれかで、マトリックス前駆体樹脂を含む、複合物を含浸させてもよく、その場合において、含浸は、例えば、注入により又は樹脂トランスファ成形(RTM)タイプの処理方法により実施される。炭素又はセラミックマトリックスに関して、緻密化は、化学気相浸透(CVI)により、又は炭素又はセラミック前駆体樹脂を含有する、液体複合物を含浸させ、前駆体を熱分解又はセラミック化するように熱処理を行うことにより実施されてもよく、それらの方法自体は、公知である。
【0035】
図4は、本発明の案内翼10’の変形実施の形態を示す。
【0036】
この案内翼10’は、その半径方向外側端部16において、案内翼10’が、互いから軸線方向に偏倚する、2つの固定フランジ14’a及び14’b、即ち、翼形部の前縁20の側に位置していて且つ翼形部の圧力側面12aに向かって延びる、固定フランジ14’aと、翼形部の後縁22の側に位置していて且つ翼形部の吸込側面12bに向かって延びる、固定フランジ14’bと、だけを有するという点で、上述した翼とは異なる。
【0037】
その半径方向内側端部18において、案内翼10’はまた、互いから軸線方向に偏倚する、2つの固定フランジ26’a及び26’b、即ち、翼形部の前縁20の側に位置していて且つ翼形部の圧力側面12aに向かって延びる、固定フランジ26’aと、翼形部の後縁22の側に位置していて且つ翼形部の吸込側面12bに向かって延びる、固定フランジ26’bと、を有する。
【0038】
結局、この案内翼10’は、互いに軸線方向において整列した、任意の固定フランジを有さないことが分かるはずである。
図1
図2
図3
図4