(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6616456
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】バランス調整器付脚立兼用梯子
(51)【国際特許分類】
E06C 1/32 20060101AFI20191125BHJP
E06C 1/22 20060101ALI20191125BHJP
E06C 1/30 20060101ALI20191125BHJP
E06C 7/44 20060101ALI20191125BHJP
E06C 7/48 20060101ALI20191125BHJP
【FI】
E06C1/32
E06C1/22
E06C1/30
E06C7/44
E06C7/48
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-113964(P2018-113964)
(22)【出願日】2018年5月30日
【審査請求日】2018年6月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】516090838
【氏名又は名称】菅原 長一
(72)【発明者】
【氏名】菅原 長一
【審査官】
兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭61−115400(JP,U)
【文献】
特開2002−227575(JP,A)
【文献】
実開昭54−167033(JP,U)
【文献】
特許第6182699(JP,B1)
【文献】
実開平01−089599(JP,U)
【文献】
実公昭34−004869(JP,Y1)
【文献】
実公昭47−013561(JP,Y1)
【文献】
米国特許第4524847(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06C 1/00−9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚立兼用梯子で有って、
2つ折にして脚立として使用でき、且つ、両支柱を約180度展開し伸ばす事により梯子と成る脚立兼用梯子に於いて、
脚立として使用するに際して接地側と成る脚部の少なくともいずれか一方の脚部にバランス調整器を設ける物であり、
支軸支柱の先端近傍部を抱合する、支柱スライド用盤の背部をL型固定具により締め付け固定する事で、脚立の形態と成る物であり、
梯子形態に於いて、梯子の長さは伸縮自在と成り、
支柱スライド用盤は、支え支柱と共にスライド運動する物であり、
長さ設定位置を決定して接合状態に成る支軸支柱と支え支柱の両支柱を、L型固定具により締め付け固定する事で梯子の長さは決るものであり、
支柱スライド用盤は、支え支柱に設けられた基軸を介して、支え支柱の先端部に取り付けられ、
L型固定具は、支軸支柱に設けられた基軸を介して、支軸支柱の先端から所定の位置に取り付けられたものである、
バランス調整器と支柱スライド用盤とL型固定具を設けた事を特徴とする、
バランス調整器付脚立兼用梯子。
【請求項2】
請求項1記載のバランス調整器付脚立兼用梯子に於いて、
梯子として使用するに際して接地側と反対側の先端近傍に少なくともL型支え手の先端部の爪又は滑り止めバンドのいずれか一方を設けたことを特徴とする、バランス調整器付脚立兼用梯子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は
、脚立兼用梯子で有って、2つ折にして脚立として使用でき、両支柱を約180度展開し伸ばす事により、伸縮自在の梯子と成る、バランス調整器付脚立兼用梯子に関する物である。
【背景技術】
【0002】
従来、脚立兼用はしごに
於いては、脚立の両支柱先端の結合部を基軸にして約180度に開き支柱先端に成る、両天板を合体させる事により、梯子と成る形態の物や,支柱同士を組み合わせて伸縮自在の梯子等が
在り、又、4本脚をそれぞれ上下させる脚調整装置の脚立や、伸縮構造付き脚立等、形態については、昔ながらの単純で改良に乏しく、安全性や機能性に付いて、使用者に対しての配慮が欠けている物である。
【0003】
前記、脚立に於ける高所作業では、接地面が不安定で凸凹地面上の場合、脚立に横ブレが生じる物であり、水平を保ちガタつきを止める為には、板切れを噛ませる等、脚立の安定を確保するためには、非常に手間暇が係るものであり、軒下等の、狭い場所での作業は、
両脚の長さが同じである為、上る足側に重心が係るため不安定状態と成る物であり、又、脚立に成る両支柱を開いて両天板を合体させて、はしご形態として使用する場合、中央部が弱く負荷がかかると撓み易く上る際に、揺れが生じ不安定状態と成る物であり、又、支柱幅は、中央部が狭く、先端部が広い形態と成っている為、木の伐採時等は、
広い支柱先端が障害と成り作業が困難と成る物であり、又、支柱先端が広く重い形態と成っている為肉体的に負担がかかる物であり、又
、掛かる角張った建物面や掛かる電柱面が滑り易くバランスが取り難く、不安定状態と成る物であり、又、長さ調節が出来ない為に使用場所の高さが制限される物であり、従来の脚立兼用はしごを使用しての高所作業は常に危険が伴う物であり、安全
性や利便性に問題点が
多く有る物である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の、脚立兼用はしごに於いて、脚立の形態の問題点は、二枚の天板に成る間が広く、又、それぞれの脚の長さが同じに作成されている為、建物と塀の間等、狭い場所での使用は、不安定状態と成る物であり、又、野外の凸凹地面上等では、横ブレやガタつきが生じ安く、安定させる為には、手間暇が係る物である、又、はしごの形態の問題点は、左右の支柱先端幅が広い形態と成っている為、木の伐採時等は、障害と成る物である、
又、支柱先端幅が広い分だけ先端に沿って重い構造に作られている為、持ち上げる際肉体的に負担が係るものである、又、長さ調節が出来ない為、使用場所が制限される物である、又、支柱中央に成る結合部付近の支柱幅が狭く負荷が掛かると撓み安く不安定状態と成る物であり、又、角張った建物や電柱に対しては、先端に掛かる踏みざんとの接触面が滑り安く、不安定状態と成りバランスが取り難く危険が伴うものであり、依って、安全を確保するためには補助者の手助け等が必須である。いずれにしても高所作業時の安定状態を確保する為には、非常に手間暇が係ることが従来の問題点で有った。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第一に係る脚立&マルチ梯子は、脚立兼用梯子で有って、2つ折にして脚立として使用でき、且つ、両支柱を約180度展開し伸ばす事により梯子と成る脚立&マルチ梯子に於いて、梯子として使用するに際して設地側と成る脚部の少なくともいずれか一方の脚部にバランス調整器を設けると共に、接地側とは反対側と成る先端近傍部に少なくともL型支え手先端部の爪、又は柔軟性を有する材質より成る滑り止めバンドのいずれか一方を設けた事を特徴とする、バランス調整器付脚立&マルチ梯子。
【0006】
本発明の第二に係る脚立&マルチ梯子は、脚立兼用梯子で有って、2つ折にして脚立として使用でき、且つ、両支柱を約180度展開し伸ばす事により梯子と成る脚立&マルチ梯子に於いて、脚立として使用するに際して接地側と成る脚部の少なくともいずれか一方の脚部にバランス調整器を設ける物であり、支軸支柱の先端近傍部を抱合状態に成る、支柱スライド用盤の背部をL型固定具で締め付け固定する事で、脚立の形態と成る物であり、梯子形態においては、長さは伸縮自在と成り、支柱スライド盤は、支え支柱と共にスライド運動する物であり、長さ設定位置を決定した時点で重なり合っている両支柱を、L型固定具により締め付け固定する事で梯子の長さは容易に決るものである、バランス調整器と支柱スライド用盤とL型固定具を設けた事を特徴とする、バランス調整器付脚立&マルチ梯子。
【0007】
第二記載のバランス調整器付脚立&マルチ梯子に於いて、梯子として使用するに際して接地側と反対側の先端近傍に少なくとも、第一記載のL型支え手の先端部の爪又は滑り止めバンドのいずれか一方を設けたことを特徴とする、バランス調整器付脚立&マルチ梯子。
【0008】
次に、解決する為の手段を詳細に説明する、本発明に用いられるバランス調整器は、例えば、出願人が発明した器具「(特許第6182699号)記載・以下、バランスキャプ」と、いうような器具である。
【0009】
その構成と役割は、バランスキャップを脚立の正面から右側に位置される、主軸支柱下端に装着して、下端部に設けて成る基軸孔を介して上下にスライド運動するものであり、脚立及び梯子のバランスを保つ為の重要な役割をする物である、脚立の両支柱を約180度に開き、組み合わせ一体と成り伸縮自在の梯子と成る物である。
【0010】
バランス調整器付脚立&マルチ梯子に於ける構成は、主に、主軸支柱と支え支柱と踏ざんと開き止め金具と滑り止めキャップと支柱スライド用盤とL型固定具とのぶボルトとナット付ストッパー盤とL型支え手とL型支え手先端部の爪と滑り止めバンドから成り、それらの部品の組み合わせに依って、それぞれの役割が成立するものである。
【0011】
脚立の構成と機能については、バランスキャップを脚立の主軸支柱一方の下端に装着する、次に、支え支柱の先端部に設けて成る基軸孔を介して、支柱スライド用盤を取付ける物であり、その支柱スライド用盤は、支軸支柱部を抱合し合体する重要な役割をする物で在る、合体する事により主軸支柱先端近傍と支え支柱先端とが接合し密着状態と成る物である、主軸支柱の先端から約20cmに位置する基点にナット付ストッパー盤を設けて成り、この側面位置に支柱スライド用盤をセットする事により、支軸支柱と支え支柱とが互いに接合状態と成る物である、支軸支柱の先端から約10cm下の位置に設けて成る基軸孔を介して、L型固定具はセットする物であり、L型固定具は、ナット付ストッパー盤に密着状態に有る、支柱スライド用盤の背面を押さえて仮止め状態を創るものである、支柱スライド用盤の背面上部二箇所に貫通孔を設けて成り、その孔に合わせて、L型固定具の先端部に設けて成る2本の角を差し込み、L型固定具に設けて成るのぶボルトで締め付け固定する物である、依って、支軸支柱近傍部と支え支柱先端は支柱スライド用盤を介して接合し密着状態と成る物である、支え支柱の先端から約26cm位置に、開き止め金具を備えて成り、併せて、支軸支柱の先端から約50cm下の位置に設けて成る孔にセットする物である、脚立の開き角度を約30度に設定する事により、安定した脚立の形態と成る物である。
【0012】
脚立に成るセット状態を解除し両支柱を約180度に開き、両支柱を組み合わせ一体とする事により梯子の形態と成る物であり、支え支柱はナット付ストッパー盤の内側軌道を支軸支柱面に沿って上下スライド運動する物であり、支柱スライド用盤も同時に、スライド運動する物である、又、梯子の長さは支え支柱に成る踏みざん位置を基準とする物であり踏みざん上部約5cmに成る支柱位置毎に、直径約4mmの2個の孔を設けて成り、この位置に併せて支軸支柱部にも孔を設けて成る物である、梯子の長さ調整は、L型固定具の腹部2ヶ所に設けて成る角の働きによって決まるものである、後部に成る2個の角は、支軸支柱部にセットする事により、スライド運動の停止状態を確保する物であり、同時に、中央部に成る2個の角は、支え支柱部にセットする事により、スライド運動が止まり、互いの支柱は仮止め状態と成る物である、L型固定具に成るのぶボルトは、支え支柱部の内側に設けて成る支柱受けナット盤に挿入し締め付ける事でスライド運動が止まり、梯子の長さの固定及び調整は容易に確保される物である。
【0013】
L型固定具は、支軸支柱先端近傍に設けて成る基軸孔を介して成る、稼働ボルトによってセットされる物であり、稼働ボルトには、スプリングが設けて成り、その働きによってL型固定具の仮止め状態を保ち、回転運動が円滑に成る物である、又、電柱や角張った建物にも対応出来る様に、支え支柱先端から約20cm位置にL型支え手を設けて成り、このL型支え手先端部に柔軟性を有する材質の滑り止めバンドを設けて成り、梯子に登る際、負荷が掛かる事により、バンドが弛み接触面に巻き付き、同時に支柱先端部に位置する踏ざんが当たる事により、掛かる負荷を2箇所で受け止める事により、梯子のバランスは二重に確保される物である。
【0014】
L型支え手は、支柱先端に掛かる接触面より下の位置にセットして有る物で、掛かる接点が下に成る事により、梯子の先端と二箇所で掛かる負荷を受け止める為、安定が二重に確保される物であり、依って、梯子の撓みや揺れを最小に抑えられる物である、又、L型支え手の、先端約6cm位置に爪を設けて成り、接触面に掛かる梯子のずれ落ちを防止する働きをする物である、梯子の伸縮の長さ調整は、支え支柱に位置する、踏ざんとの間隔毎に成り、主軸支柱に設けて成るL型固定具の調整操作によって可能と成る物である、脚立の取扱いに於いて、L型支え手と滑り止めバンドは、支軸支柱両脚の内側に位置する為、作業中や収納時に於いては、全く支障無いものである、又、支軸支柱下端部の踏みざん付近より、支柱下端に向かって末広型と成る物であり、依って、脚立及び梯子の安定したバランスが確保される物であり、又、それぞれのサイズ構成等については、用途に応じて、変更される物である。
以上、バランス調整器付脚立&マルチ梯子の安全性や機能性は証明される物である。
【発明の効果】
【0015】
上述したように、本発明のバランス調整器付脚立&マルチ梯子に於いては、バランスキャップを脚立に成る主軸支柱のいずれか一方の下端部に装着する物であり、その働きは、脚立に成る接地面が凸凹地面上で有って、脚立に生じる横ブレやガタつき等は、バランスキャップの働きにより容易に解消する物であり、又、脚立にセットされて成る、支柱スライド用盤を基軸にして、両支柱を約180度に開き組み合わせ一体の形体にする事により、伸縮自在の梯子と成る物であり、梯子を最長にした際、支柱中央部の重なり合う長さは、約60cm以上と成る物であり、梯子の長さが短くなる事により、支柱中央部の重なりは長く成る物である、又、梯子の中央部に負荷が掛かっても両支柱の重なりにより、撓みや揺れは最小限と成る物である、又、高所壁面に掛かる梯子先端より、支柱先端近傍に成る、L型支え手は下の位置に設けて成り、負荷が掛かる事により、梯子先端とL型支え手が同時に壁面に接触する物であり、2箇所で負荷を受け止める為、梯子の安定性は向上する物である、又、伐採作業時に、負荷による枝の撓みや揺れに依って生じる、梯子のズレや滑りは、L型支え手に設けて成るL型支え手先端部の爪の働きによって、容易に防止することが出来る物である、又、電柱や角張った建物に対しても、L型支え手に設けて成る滑り止めバンドに依って、掛かる接触面を覆う事により、左右に成る傾きや滑りが抑えられる為、容易にバランスが確保され、安心して高所作業が出来る物である、又、支軸支柱下端部の長さは、支え支柱下端部より約10cm長く作成して成る物であり、脚立の開き角度が約30度の設定で有っても、脚立の支軸支柱に係る傾斜値が、従来の基準値より緩やかな状態と成る為、作業時には、容易に登り下りが出来るものである、又、脚立をたたんだ状態では、前後の脚が揃わない事により、狭い場所で有っても、脚立の形状で、容易に活用出来る物である、又、梯子の長さ調整は、支え支柱に成る、踏みざんの段数が基準と成る物であり製作時に、用途に応じて、その長さは決める物である、依ってバランス調整器付脚立&マルチ梯子は、接地面が凸凹で不安定な場所で有っても、安心して安全な然も効率の良い、高所作業が確保されるものであり、その効果と利便性は、容易に発揮することが出来る物である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】 本発明の実施形態を示すバランス調整器付脚立&マルチ梯子の分解斜視図である
【
図6】 主軸支柱と支え支柱に支柱スライド用盤をセットし、次に、L型固定具により固定状態に成る、本発明の断面図である
【
図13】 主軸支柱と支え支柱にL型固定具をセット状態に成る、本発明の断面図である
【0017】
以下、本発明に係るバランス調整器付脚立&マルチ梯子の実施形態を
図1〜
図15に基づいて説明する。
【0018】
図8、本発明に係るバランス調整器付脚立&マルチ梯子は
図8で示すように、主としてアルミニュウム製の4本脚から構成される脚立兼用梯子の器具である。
【0019】
このバランス調整器付脚立&マルチ梯子は、
図1に示すように、主軸支柱2と支え支柱3と踏みざん37と開き止め金具25と滑り止めキャップ35と支柱スライド用盤7とL型固定具18とのぶボルト23とナット付ストッパー盤14とL型支え手32とL型支え手先端部の爪49と滑り止めバンド33から構成される物である。
【0020】
バランスキャップ1は、操作の観点上、主軸支柱2右側の支柱下端位置に設けて成る物である、
【0021】
図8で示すように、脚立50の安定を保つ為に、主軸支柱2の下端部踏みざん37位置から脚に向かって幅広く作成されている物である。
【0022】
図1、
図8、脚立50の形態に於いては、支え支柱3の先端近傍に設けて成る基軸孔4を介して、支柱スライド用盤7を支え支柱3の先端部に取付ける物である、
図6、支柱スライド用盤7には、支軸支柱側面支え手42と支軸支柱側面支えL型淵43を設けて成り、支軸支柱部2を抱合しスライド運動が円滑に行われるように、支軸支柱面との接触ギャップは約1mmとする物であり、共に、支軸支柱2と支え支社3が接合し互いに密着状態と成る物である、又、
図6、支柱スライド用盤7に取り付けて成る、厚さ1mmの大ワッシャ8は、支軸支柱2と支柱スライド用盤7の間に接触ギャップを作り、スライド運動を円滑にする為の働きをする物である。
【0023】
図15、主軸支柱2の先端から約20cmに位置する基点にナット付ストッパー盤14を設けて成り、
図8、支柱スライド用盤7は、ナット付ストッパー盤14の側面に密着した位置が、脚立50の理想形態と成る物である。
【0024】
図8、主軸支柱2の先端から約10cmの位置に設けて成る基軸孔4を介して、L型固定具18をセットする物である。
【0025】
図7、ナット付ストッパー盤14に密着状態に成る支柱スライド用盤7の背面を、L型固定具18で抑え仮止め状態とする物であり、
図3、支柱スライド用盤7の背面上部2箇所に貫通孔40を設けて成り、この貫通孔40に併せて、
図12、L型固定具18の先端部に設けて成る2本の角44を差し込み、
図7、支柱スライド用盤7を仮止め状態にして成りL型固定具18の背面に設けて成る、
図6、のぶボルト23をナット付ストッパー盤14に成るナットに嵌め、その背後を締め付け固定する物である。
【0026】
図8、脚立50状態に於ける、両支柱の開き角度は約30度が理想基準とされている物であり、両支柱の開き角度が約30度の時点で、支え支柱3の先端部に設けて成る密着板10の先端部は、支軸支柱2淵を覆い密着する事により、支柱スライド用盤7の固定状態を補助する物であり、又、
図15、梯子51状態に於いては、その密着機能は解除される為 支柱淵には、全く接触しない様に作成されている物である。
【0027】
図8、支え支柱3の先端から約26cm位置に、開き止め金具25を備えて成り、併せて、支軸支柱2の先端から約50cm位置に設けて成る孔27にセットしロックする事により、安定した脚立50の形態と成る物である。
【0028】
図15、脚立50に成る固定状態を解除し、支柱スライド用盤7のセット状態に成るボルト5を基軸として両支柱を約180度に開き、両支柱を組み合わせ一体とする事により、梯子51の形態と成る物であり、支え支柱3は、ナット付ストッパー盤14の内側に成る軌道を支軸支柱2面に沿って上下にスライド運動する物であり、同時に支柱スライド用盤7も並行してスライド運動するものである。
【0029】
図15、梯子51の長さは、支え支柱3に成る踏みざん37数を基準と成る物であり、踏みざん37に成る上部約5cmの基点に、縦方向に直径4mmの2個の孔28を設けて成り、この位置に併せて、支軸支柱部2にも同じ孔38を設けて成る物であり、又、支軸支柱2の先端位置に目印を設けて成り、支え支柱3に成る踏みざん37を目印位置に合わせることにより、梯子51の長さ全長数値が容易に判明する物である。
【0030】
図14、
図15、梯子51の長さ調整の設定に当たって、L型固定具18腹部には、後部に2個の角46と中央部に2個の角45を設けて成り、後部2個の角46は、支軸支柱部2に設けて成る孔38に嵌める事によりスライド運動の仮止め状態を作り、同時に、中央部の2個の角45は、支え支柱部3に設けて成る孔28に嵌める事によりスライド運動は一時止まる物である。
【0031】
図13、
図14、L型固定具18の背には、のぶボルト23がセット状態に成り、のぶボルト23は、支え支柱部3の内側にセットして成る支柱受けナット盤30の孔29に挿入し、締め付ける事により両支柱が合体し固定状態と成り、梯子51の長さ調整操作は容易に確保されるものである。
【0032】
図13、L型固定具18の取り付は、支軸支柱先端近傍部2に設けて成る基軸孔19を介して、稼働ボルト16によって締め付けセットされる物であり、稼働ボルト16には、スプリング20を設けて成り、常にL型固定具18の仮止め状態を保ち、スプリング20の働きに依ってその稼働が円滑に成る物である。
【0033】
図15、電柱や角張った建物にも対応出来る様に、支え支柱3の先端から約20cm位置にL型支え手32を設けこの先端部には、滑り止めバンド33を設けて成るものであり、梯子51に上る際、負荷が掛かる事により、滑り止めバンド33が接触面に巻き付き、同時に支柱先端部に位置する踏みざん37が当たり掛かる負荷を2箇所で受け止める事により、梯子51は安定しバランスは確保されるものである。
【0034】
図15、高所壁面作業時の場合、L型支え手32は、梯子51の支柱先端に掛かる接触面より下の位置にセットして成る物であり掛かる接点が下に成ることにより、梯子51に生じる撓みが軽減する物である、梯子51の先端に負荷が掛かる事により、L型支え手32が壁面に密着する物であり負荷を二箇所で受け止める為、安定が確保されるものである。
【0035】
図15、屋根工事や伐採作業の際、L型支え手32の先端約6cm位置に支え手先端部の爪49を設けて成り、支柱接触面に掛かる梯子のずれ落ちを防止する働きをする物である。
【0036】
図8、脚立50の取扱いに於いては、L型支え手32と滑り止めバンド33は、支軸支柱2脚の内側サイズ巾に作成して成る為収納時や作業中に於いては、全く支障無いものである。
【0037】
図8、支軸支柱2下端部の踏みざん37付近より、両支柱下端に向かって末広型に作成する事により、脚立50及び梯子51は安定し設置時に於けるバランスが確保される物である、バランス調整器付脚立&マルチ梯子に於いては、用途に応じてサイズや形態等は変更可能と成る物である。
【符号の説明】
【0038】
1 バランスキャップ[バランス調整器具]
2 主軸支柱
3 支え支柱
4 支柱スライド用盤を取付ける為の基軸孔
5 ボルト
6 ワッシャ
7 支柱スライド用盤
8 大ワッシャ
9 支え支柱の補強板
10 主軸支柱淵に対しての密着板
11 ワッシャ
12 スプリング ワッシャ
13 ナット
14 ナット付ストッパー盤
15 ストッパー盤取付け用の孔
16 稼働ボルト
17 ワッシャ
18 L型固定具
19 L型固定具を取付ける為の基軸孔
20 スプリング
21 ワッシャ
22 ナット
23 のぶボルト
24 スプリング ワッシャ
25 開き止め金具
26 開き止め金具の取付け孔
27 開き止め金具のロック用の孔
28 L型固定具中央部の角を挿入する孔
29 のぶボルトの支柱受けナット盤用の孔
30 のぶボルトの支柱受けナット盤
31 L型支え手の取付け用の孔
32 L型支え手
33 滑り止めバンド
34 滑り止めバンドの取付け用の孔
35 滑り止めキャップ
36 L型固定具先端部の角を挿入する孔
37 踏みざん
38 L型固定具後部の角を挿入する孔
39 ボルトの挿入孔
40 L型固定具先端角の挿入孔
41 L型固定具の先端部との密着羽根
42 主軸支柱側面支え手
43 主軸支柱側面支えL型淵
44 L型固定具先端部の角
45 L型固定具中央部の角
46 L型固定具後部の角
47 のぶボルトの挿入孔
48 稼働ボルトの挿入孔
49 L型支え手先端部の爪
50 脚立
51 梯子
【要約】 (修正有)
【課題】安全に安心して高所作業をする為に、細心の注意と手間暇が係らない脚立兼用梯子の提供。
【解決手段】バランス調整器1付脚立&マルチ梯子で、主に、バランスキャップ1と支軸支柱2と支え支柱3と踏みざん37と開き止め金具25と滑り止めキャップ35と支柱スライド用盤7とL型固定具18とのぶボルトと支柱受けナット盤とナット付ストッパー盤とL型支え手32とL型支え手32の先端爪49と滑り止めバンド33等の組み合わせによって構成された脚立兼用梯子。
【選択図】
図8