特許第6616871号(P6616871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6616871
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】ハンマーを用いる動力発生装置
(51)【国際特許分類】
   F16H 35/00 20060101AFI20191125BHJP
   F16H 33/02 20060101ALI20191125BHJP
【FI】
   F16H35/00 D
   F16H33/02 B
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-162421(P2018-162421)
(22)【出願日】2018年8月31日
(65)【公開番号】特開2019-207025(P2019-207025A)
(43)【公開日】2019年12月5日
【審査請求日】2018年8月31日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0060546
(32)【優先日】2018年5月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518311692
【氏名又は名称】クォン ドンヒョン
【氏名又は名称原語表記】GWON DONG HYEON
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(74)【代理人】
【識別番号】100194984
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 圭太
(72)【発明者】
【氏名】クォン ドンヒョン
【審査官】 前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/177804(WO,A1)
【文献】 特開平10−185754(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 35/00
F16H 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に作動流体が保存される基体、前記基体の一側部に移動できるように備えられる第1内部連結帯及び前記基体の他側部に備えられるバネの備えられた本体と;
前記本体に回転できるように結合し、一側部は、前記第1内部連結帯を打撃し、他側部は、前記バネに連結するハンマー部と;
前記ハンマー部が前記第1内部連結帯を打撃する動力を提供するハンマー駆動部と;
前記ハンマー駆動部が前記ハンマー部を打撃させる力を伝達され、回転されるクランク軸部;及び
前記クランク軸部に連結し、前記クランク軸部とともに回転され、発電機に連結する動力伝達部とを含み、
前記本体は、
前記基体の内部に移動できるように備えられ、前記基体の内部に保存された作動流体によって前記第1内部連結帯の力を伝達する第2内部連結帯と;
一側部は、前記基体に備えられ、前記第2内部連結帯の力を伝達され、他側部は、前記クランク軸に連結する連結帯;及び
一側部は、前記ハンマー部に連結され、他側部は、前記基体の内部に備えられ、前記ハンマー部が回転する時、前記バネを縮ませる力を前記バネに伝達するバネ加圧部材とをさらに含む
ハンマーを用いる動力発生装置。
【請求項2】
前記本体は、
前記基体の底面部を支持する支え台;及び
前記基体に結合し、前記連結帯を支持する連結帯ハウジングをさらに含む
請求項1に記載のハンマーを用いる動力発生装置。
【請求項3】
前記ハンマー部は、
一側部は、前記バネ加圧部材に連結し、他側部は、前記基体に備えられた支持台に回転できるように連結するハンマー連結帯;及び
前記ハンマー連結帯の下側部に備えられ、前記第1内部連結帯を打撃するハンマー部材を含む
請求項に記載のハンマーを用いる動力発生装置。
【請求項4】
前記ハンマー駆動部は、
前記ハンマー部材の下部に配置されるハンマー駆動体;及び
前記ハンマー駆動体に回転できるように備えられ、前記駆動体から発生する動力によって回転され、前記ハンマー部材を回転させるハンマー駆動部材を含む
請求項に記載のハンマーを用いる動力発生装置。
【請求項5】
前記クランク軸部は、
前記基体と離隔配置されるクランク軸支持体と;
前記クランク軸支持体の上部に回転できるように結合するクランク軸と;
前記クランク軸支持体に結合し、前記クランク軸を回転できるように支持する複数の第1ベアリングハウジングと;
前記クランク軸に備えられる複数の第1ギア;及び
前記クランク軸に備えられる複数のフライホイールを含む
請求項に記載のハンマーを用いる動力発生装置。
【請求項6】
前記動力伝達部は、
前記発電機に連結する動力伝達軸と;
前記動力伝達軸に備えられ、前記複数の第1ギアと連結部材によって連結する複数の第2ギア;及び
前記動力伝達軸を回転できるように支持する複数の第2ベアリングハウジングとを含む
請求項に記載のハンマーを用いる動力発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力発生装置に関する。より詳しくは、ハンマーの打撃力を用いて動力を発生させるハンマーを用いる動力発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に動力伝達装置とは、発生された回転力を別途の構成要素に伝達する役目をするものを示す。
【0003】
即ち、エンジンなどから発生された駆動力を車輪に認可するための手段として使われたり、発電機で発生された駆動力を用いて電気エネルギーに変換するために手段として使われたりもする。また、減速機のように回転数を減少させて伝達するものも、動力伝達装置の一種といえる。
【0004】
そして、動力を伝達するために、動力源からギア、チェーン及びベルトのうち、様々な形の間接的な接触によって伝達する手段等を全て動力伝達装置といえる。
【0005】
人間の生活によく活用されている自動車のエンジンは、ガソリン、電気、圧縮力を統合して爆発させた爆発力を用いてクランクを回転させ、クランクの回転力に基づいて発生されるエネルギーを使っている。
【0006】
一方、韓国は、狭い国土に原子力発電所が運営されている。日本の原子力発電所の事故のようなものが、韓国に発生する可能性が全然ないとは言えない。原子力事故が発生した時、国土の三分の一は、死の大地に変わり、事件が発生すると、国民は移民を考えざるを得ない。
【0007】
現在、イギリス、ドイツなどのヨーロッパーでは、原子力発電と火力発電所を撤去している。彼らは、代替電力を太陽光、若しくは、風を用いる風力発電電力に依存しようとしている。しかし、電力消費が次第に増えている視点からみると、電力は、将来的には、足りなくなるし、こういう状況に備えて新たな対策が必要である。
【0008】
最近、幸せな生活をするためにアウトドア活動が増えると考えられる。従って、アウトドア活動に必須である電気生産のために、燃料の消費を最低限におさえる機能性エンジンが必要であり、エンジンを稼動して発電機を回転させることによって、持続的な電力生産が要求される。
【0009】
前述の技術構成は、本発明の理解をよくするための背景技術として、本発明の属する技術分野でよく知られた従来技術を意味するのではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録公報第10−1306301号(ユン・ビョンテ、ハン・ウヨン)2013.09.03.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、本発明が解決しようとする技術的課題は、ハンマーを用いて動力を発生させることができる動力発生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一側面によると、内部に作動流体が保存される基体、前記基体の一側部に移動できるように備えられる第1内部連結帯及び前記基体の他側部に備えられるバネの備えられた本体と;前記本体に回転できるように結合し、一側部は、前記第1内部連結帯を打撃し、他側部は、前記バネに連結するハンマー部と;前記ハンマー部が前記第1内部連結帯を打撃する動力を提供するハンマー駆動部と;前記ハンマー駆動部が前記ハンマー部を打撃させる力を伝達されて、回転されるクランク軸部;及び前記クランク軸部に連結して、前記クランク軸部とともに回転されて、発電機に連結する動力伝達部とを含むハンマーを用いる動力発生装置が提供される。
【0013】
前記本体は、前記基体の内部に移動できるように備えられ、前記基体の内部に保存された作動流体によって前記第1内部連結帯の力を伝達する第2内部連結帯と;一側部は、前記基体に備えられて、前記第2内部連結帯の力を伝達され、他側部は、前記クランク軸に連結する連結帯;及び一側部は、前記ハンマー部に連結され、他側部は、前記基体の内部に備えられて、前記ハンマー部が回転する時、前記バネを縮ませる力を前記バネに伝達するバネ加圧部材とをさらに含むことができる。
【0014】
前記本体は、前記基体の底面部を支持する支え台;及び前記基体に結合して、前記連結帯を支持する連結帯ハウジングをさらに含むことができる。
【0015】
前記ハンマー部は、一側部は、前記バネ加圧部材に連結し、他側部は、前記基体に備えられた支持台に回転できるように連結するハンマー連結帯;及び前記ハンマー連結帯の下側部に備えられて、前記第1内部連結帯を打撃するハンマー部材を含むことができる。
【0016】
前記ハンマー駆動部は、前記ハンマー部材の下部に配置されるハンマー駆動体;及び前記ハンマー駆動体に回転できるように備えられ、前記駆動体から発生する動力によって回転され、前記ハンマー部材を回転させるハンマー駆動部材を含むことができる。
【0017】
前記クランク軸部は、前記基体と離隔配置されるクランク軸支持体と;前記クランク軸支持体の上部に回転できるように結合するクランク軸と;前記クランク軸支持体に結合して、前記クランク軸を回転できるように支持する複数の第1ベアリングハウジングと;前記クランク軸に備えられる複数の第1ギア;及び前記クランク軸に備えられる複数のフライホイールとを含むことができる。
【0018】
前記動力伝達部は、前記発電機に連結する動力伝達軸;前記動力伝達軸に備えられ、前記複数の第1ギアと連結部材によって連結する複数の第2ギア;及び前記動力伝達軸を回転できるように支持する複数の第2ベアリングハウジングを含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施例等は、ハンマー駆動部でハンマー部を回転させて、本体の第1内部連結帯を打撃すると、本体の内部に保存された作動流体とバネの弾性力によってクランク軸が回転され、発電機を作動させることができるため、燃料の消費を最低限にして電力を生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施例によるハンマーを用いる動力発生装置を概略的に図示した図面である。
図2】本発明の一実施例によるハンマーを用いる動力発生装置の主要部を概略的に図示した図面である。
図3図1に図示の本体とハンマー部とクランク軸部とを概略的に図示した図面である。
図4図1に図示の連結帯と連結帯ハウジングとカプラーとを概略的に図示した図面である。
図5図1に図示のカプラーによって連結帯とクランク軸とが結合したことを概略的に図示した図面である。
図6図1に図示のクランク軸部の一部を概略的に図示した図面である。
図7図3に図示の第1内部連結帯が基体に結合したことを概略的に図示した図面である。
図8図1に図示のハンマー部を概略的に図示した図面である。
図9図3に図示の基体の内部にバネが備えられたことを概略的に図示した図面である。
図10図1に図示の基体と基体の下側部を支持する支え台を図示した図面である。
図11図1に図示のハンマー打撃体を概略的に図示した図面である。
図12図1に図示の本実施例にハンマー駆動部材の領域とフライホイールが備えられたクランク軸部とを連結部に連結させたことを図示した図面である。
図13】本実施例を複数で連結して発電所を備えたことを概略的に図示した図面である。
図14】発電用で用いられる本実施例をベルトで連結したことを概略的に図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明と本発明の動作上の有利なところ及び本発明の実施によって達成する目的を十分理解するためには、本発明の好ましい実施例を例示する添付図面及び添付図面に記載の内容を参照するべきである。
【0022】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例を説明することによって、本発明を詳しく説明する。各図面に提示した同一の参照符号は、同一の部材を示す。
【0023】
図1は、本発明の一実施例によるハンマーを用いる動力発生装置を概略的に図示した図面であり、図2は、本発明の一実施例によるハンマーを用いる動力発生装置の主要部を概略的に図示した図面であり、図3は、図1に図示の本体とハンマー部とクランク軸部を概略的に図示した図面であり、図4は、図1に図示の連結帯と連結帯ハウジングとカプラーを概略的に図示した図面であり、図5は、図1に図示のカプラーによって連結帯とクランク軸とが結合したことを概略的に図示した図面である。
【0024】
また、図6は、図1に図示のクランク軸部の一部を概略的に図示した図面であり、図7は、図3に図示の第1内部連結帯が基体に結合したことを概略的に図示した図面であり、図8は、図1に図示のハンマー部を概略的に図示した図面であり、図9は、図3に図示の基体の内部にバネが備えられたことを概略的に図示した図面であり、図10は、図1に図示の基体と基体の下側部を支持する支え台を図示した図面であり、図11は、図1に図示のハンマー打撃体を概略的に図示した図面である。
【0025】
これら図面に図示のように、本実施例によるハンマーを用いる動力発生装置1は、本体100と、本体100に結合して本体100に備えられた第1内部連結帯120を打撃するハンマー部200と、ハンマー部200が第1内部連結帯120を打撃する動力を提供するハンマー駆動部300と、本体100に連結してハンマー部200を打撃する時、回転されるクランク軸部400と、クランク軸部400に連結してクランク軸部400の回転力を発電機に伝達する動力伝達部500とを備える。
【0026】
本体100は、図1に図示のように、基体110と、基体110の一側部に移動できるように備えられる第1内部連結帯120と、第1内部連結帯120と一直線上に配置されるように基体110に移動できるように備えられ、基体110の内部に保存された作動流体によって第1内部連結帯120の力を伝達する第2内部連結帯130と、基体110の上側部に備えられるバネ140と、一側部は、バネ140を加圧するように基体110の内部に結合し、他側部は、ハンマー連結帯210と連結するバネ加圧部材150と、ハンマー部200が回転するようにハンマー連結帯210を回転できるように支持する支持台160と、一側部が基体110に結合する連結帯ハウジング170と、一側部が第2内部連結帯130に接触され、第2内部連結帯130に伝達される力を伝達され、クランク軸420に伝達させる連結帯180と、連結帯180をクランク軸420に結合させるカプラー190と、基体110の下側部に結合されて、基体110を支持する支え台195を含む。
【0027】
本体100の基体110の下側部、即ち、図3に図示のように、第1内部連結帯120と第2内部連結帯130とが配置される領域には、作動流体、例えば、油圧を発生させるオイルが保存されていて、第1内部連結帯120が移動する時、作動流体によって第2内部連結帯130は、クランク軸部400の方向に移動することができる。
【0028】
本実施例でハンマー部材220が第1内部連結帯120を打撃して発生した力は、基体110の内部に保存された作動流体を介して第2内部連結帯130に約2.5倍増加することができる。その結果、クランク軸420には最初入力の力の約2.5倍増加した力が伝達されることができる。
【0029】
本実施例は、例えば、基体110の内部で作動流体が接触する第2内部連結帯130の面積を第1内部連結帯120の面積の2倍にして、第2内部連結帯120に約2.5倍の力が伝達されるようにすることができる。
【0030】
具体的に、前述の作動流体に接触する第1内部連結帯120の直径を16mmにして、第2内部連結帯130の直径を40mmにする場合、ハンマー部材220が第1内部連結帯120を打撃すると、パスカルの原理によって、第2内部連結帯120を介してクランク軸420に最初入力の力の約2.5倍増加した力が伝達されることができる。
【0031】
本体100の第1内部連結帯120と第2内部連結帯130には作動流体が基体110の外部に漏洩することを防ぐために、オイルリングを含むシーリング部材が備えられることができる。
【0032】
本体100のバネ140は、図3に図示のように、基体110の上側部に収容されることができる。
本実施例でバネ140は、図1を基準にしてハンマー部200がハンマー駆動部300によって右側に回転すると、バネ140は収縮され、その後バネ140が膨張されて、ハンマー部200が第1内部連結帯120を打撃する力を提供することができる。
【0033】
また、本実施例でバネ140は、コイルバネを含む。
本体100のカップリングは、図5に図示のように、連結帯180の端部に結合し、クランク軸420を連結帯180にボルト結合させる。
【0034】
本体100の支え台195は、基体110に着脱できるようにボルト結合されることができる。
【0035】
ハンマー部200は、図1に図示のように、支持台160に一側部が回転できるように結合するハンマー連結帯210と、ハンマー連結帯210の下側部に備えられて、第1内部連結帯120を打撃するハンマー部材220とを含む。
【0036】
本実施例でハンマー部200は、初期作動の時にハンマー駆動部300によって回転され、第1内部連結帯120を打撃することができて基体110の内部に保存された作動流体とバネ140によって一定時間で第1内部連結帯120を引き続き打撃することができる。
【0037】
具体的にハンマー駆動部300を作動させ、ハンマー部200を、図1を基準にして右側に回転させ、第1内部連結帯120を打撃すると、基体110の内部に保存された作動流体に加わる圧力が第2内部連結帯130に伝達され、連結帯180を、図1を基準にして左側に移動させる。連結帯180が左側に移動すると、クランク軸420が回転し、クランク軸420の回転は、チェーンを含む連結部材450によって動力伝達部500に伝達され、発電機を発電させることができる。この時、ハンマー部200の打撃方向と反対方向への移動は、クランク軸420の回転によって第2内部連結帯130に加わる力とバネ140の収縮及び膨張によってなることができる。本実施例は、一定時間が経過し、ハンマー部200の作動が止まると、ハンマー駆動部300を再作動させて、ハンマー部200で第1内部連結帯120を打撃させ、電力を生産することができる。
【0038】
ハンマー駆動部300は、図1に図示のように、ハンマー部材220の下部に配置され、ハンマー部200を回転させる動力を提供することができる。
【0039】
本実施例でハンマー駆動部300は、図1に図示のように、ハンマー部材220の下部に配置されるハンマー駆動体310と、ハンマー駆動体310に回転できるように備えられ、駆動体から発生する動力によって回転され、ハンマー部材220を回転させるハンマー駆動部材320とを含む。
【0040】
本実施例でハンマー駆動体310は、燃料の消費を最少にするために公知の油圧を動力源としてハンマー駆動部材320を回転させることができる。
【0041】
クランク軸部400は、自動車に適用するクランク軸の原理を用いるものであって、図2に図示のように、カプラー190によって本体100に連結し、時計回り、または、反時計回りに回転することができる。
【0042】
本実施例でクランク軸部400は、基体110と離隔配置されるクランク軸支持体410と、クランク軸支持体410の上部に回転できるように結合するクランク軸420と、クランク軸支持体410に結合し、クランク軸420を回転できるように支持する複数の第1ベアリングハウジング430と、クランク軸420に備えられる複数の第1ギア440と、複数の第1ギア440と動力伝達部500を連結してチェーンを含む連結部材450と、クランク軸420に備えられる複数のフライホイール460とを含む。
【0043】
動力伝達部500は、図2に図示のように、連結部材450によってクランク軸部400に連結して、クランク軸部400から伝達される回転力を発電機に伝達する役目をする。
【0044】
本実施例で動力伝達部500は、図2に図示のように、発電機(未図示)に連結する動力伝達軸510と、動力伝達軸510に備えられ、複数の第1ギア440と連結部材450によって連結される複数の第2ギア520と、動力伝達軸510を回転できるように支持する複数の第2ベアリングハウジング530とを含む。
【0045】
図12は、図1に図示の本実施例にハンマー駆動部材の領域とフライホイールが備えられたクランク軸部とを連結部に連結させたことを図示した図面である。
【0046】
本実施例は、図12に図示のように、ハンマー駆動部材320に第1スプロケットS1を連結し、フライホイール460を含むクランク軸部400のクランク軸420(図2を参考)に第2スプロケットS2を備えた後、第1スプロケットS1と第2スプロケットS2とを前述の連結部材450に連結して、クランク軸420の回転力でハンマー駆動部材320を作動させて、ハンマー部材220を打撃することができる。
【0047】
図13は、本実施例を複数で連結して発電所を備えられたことを概略的に図示した図面であり、図14は、発電用で用いられる本実施例をベルトで連結したことを概略的に図示した図面である。
【0048】
本実施例は、図13に図示のように、複数の動力発生装置1を自動ギアクラッチで連結して発電所として用いることもできる。
また、本実施例は、図14に図示のように、一対の動力発生装置1をベルト部材Bに連結し、電気エネルギーを生産することができる。
【0049】
以上のように、本実施例は、ハンマー駆動部でハンマー部を回転させて、本体の第1内部連結帯を打撃すると、本体の内部に保存された作動流体とバネの弾性力によってクランク軸が回転され、発電機を作動させることができるため、燃料の消費を最少にして電力を生産することができる。
【0050】
このように、本発明は、記載の実施例に限定されることなく、本発明の事象及び範囲を外れることなく、様々に修正及び変形できることは、本技術の分野で通常の知識を有する者には自明のことである。従って、そういう修正例、または、変形例は、本発明の特許請求の範囲に属するというべきである。
【符号の説明】
【0051】
1: ハンマーを用いる動力発生装置
100: 本体
110: 基体
120: 第1内部連結帯
130: 第2内部連結帯
140: バネ
150: バネ加圧部材
160: 支持台
170: 連結帯ハウジング
180: 連結帯
190: カプラー
200: ハンマー部
210: ハンマー連結帯
220: ハンマー部材
300: ハンマー駆動部
310: ハンマー駆動体
320: ハンマー駆動部材
400: クランク軸部
410: クランク軸支持体
420: クランク軸
430: 第1ベアリングハウジング
440: 第1ギア
450: 連結部材
460: フライホイール
500: 動力伝達部
510: 動力伝達軸
520: 第2ギア
530: 第2ベアリングハウジング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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