(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記飛行ルートの少なくとも一部が前記視認可能領域から外れている場合、第2のビジュアルオブザーバ及び前記第2のビジュアルオブザーバの位置に基づく前記視認可能領域を表示し、
前記第2のビジュアルオブザーバの位置の確定を受け付け、
前記飛行ルートの全てが前記視認可能領域内に含まれる場合、前記警告メッセージを消去する、
請求項1記載の飛行ルート生成方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示の基礎となった知見)
上記のように、無人飛行体は、空中を自在に飛行することができるため、様々な無人飛行体の飛行に関する規制が検討されており、例えば、操縦者とは別に、操縦者の無人飛行体の視認をサポートするビジュアルオブザーバ(以下、VOとも言う)と呼ばれる、無人飛行体を視認する人物を常に配置し、操縦者及びVOが無人飛行体を目視可能な範囲内のみで無人飛行体の飛行を許可する規制が検討されている。
【0011】
しかしながら、従来の無人移動体では、旋回位置及び移動方向に基づいて自律移動するための移動経路を計画しているが、操縦者及びVOが無人移動体を目視可能な範囲内のみで無人移動体を自律移動させることについては開示されていない。
【0012】
このような課題を解決するため、本開示の一態様に係る飛行ルート生成方法は、無人飛行体の飛行ルートを生成する飛行ルート生成方法であって、前記飛行ルートの入力を受け付け、前記飛行ルートを表示し、前記無人飛行体の操縦者又は第1のビジュアルオブザーバのそれぞれの位置及びそれぞれの前記位置に基づく視認可能領域を表示し、前記飛行ルートの全てが前記視認可能領域内に含まれる場合、前記飛行ルートを確定し、前記飛行ルートの少なくとも一部が前記視認可能領域から外れている場合、前記飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージを表示する。
【0013】
この構成によれば、飛行ルートの入力が受け付けられる。飛行ルートが表示される。無人飛行体の操縦者又は第1のビジュアルオブザーバのそれぞれの位置及びそれぞれの位置に基づく視認可能領域が表示される。飛行ルートの全てが視認可能領域内に含まれる場合、飛行ルートが確定される。また、飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合、飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージが表示される。
【0014】
したがって、飛行ルートの全てが視認可能領域内に含まれる場合、飛行ルートが確定され、飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合、飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージが表示されるので、操縦者又はビジュアルオブザーバが視認可能な範囲内を無人飛行体が飛行する飛行ルートを生成することができる。
【0015】
また、上記の飛行ルート生成方法において、前記飛行ルートの少なくとも一部が前記視認可能領域から外れている場合、第2のビジュアルオブザーバ及び前記第2のビジュアルオブザーバの位置に基づく前記視認可能領域を表示し、前記第2のビジュアルオブザーバの位置の確定を受け付け、前記飛行ルートの全てが前記視認可能領域内に含まれる場合、前記警告メッセージを消去してもよい。
【0016】
この構成によれば、飛行ルートの少なくとも一部が前記視認可能領域から外れている場合、第2のビジュアルオブザーバ及び第2のビジュアルオブザーバの位置に基づく視認可能領域が表示される。第2のビジュアルオブザーバの位置の確定が受け付けられる。飛行ルートの全てが視認可能領域内に含まれる場合、警告メッセージが消去される。
【0017】
したがって、ユーザは、警告メッセージが表示されているか否かによって、飛行ルートの全てが視認可能領域に含まれている否かを確認することができるので、操縦者又はビジュアルオブザーバを配置する位置を容易に決定することができるとともに、操縦者又はビジュアルオブザーバが視認可能な範囲内を無人飛行体が飛行する飛行ルートを生成することができる。
【0018】
また、上記の飛行ルート生成方法において、前記飛行ルートは、前記視認可能領域に含まれる第1の飛行ルートと、前記視認可能領域に含まれない第2の飛行ルートとを含み、前記第1の飛行ルートと前記第2の飛行ルートとを互いに識別可能に表示してもよい。
【0019】
この構成によれば、視認可能領域に含まれる第1の飛行ルートと、視認可能領域に含まれない第2の飛行ルートとが互いに識別可能に表示されるので、視認可能領域を配置する位置を容易に判断することができる。
【0020】
また、上記の飛行ルート生成方法において、前記操縦者又は前記第1のビジュアルオブザーバの位置は、固定されない場合と固定される場合とがあり、前記視認可能領域は、位置が固定されない移動視認可能領域と、位置が固定される固定視認可能領域とを含み、前記移動視認可能領域と前記固定視認可能領域とを互いに識別可能に表示し、前記飛行ルートの少なくとも一部が前記視認可能領域から外れている場合、位置が固定されない前記操縦者又は前記第1のビジュアルオブザーバの位置の確定を受け付け、前記飛行ルートの全てが前記視認可能領域内に含まれる場合、前記警告メッセージを消去してもよい。
【0021】
この構成によれば、操縦者又は第1のビジュアルオブザーバの位置は、固定されない場合と固定される場合とがある。視認可能領域は、位置が固定されない移動視認可能領域と、位置が固定される固定視認可能領域とを含む。移動視認可能領域と固定視認可能領域とが互いに識別可能に表示される。飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合、位置が固定されない操縦者又は第1のビジュアルオブザーバの位置の確定が受け付けられる。飛行ルートの全てが視認可能領域内に含まれる場合、警告メッセージが消去される。
【0022】
したがって、位置が固定されない移動視認可能領域と、位置が固定される固定視認可能領域とが互いに識別可能に表示されるので、表示されている複数の視認可能領域の中から移動可能な視認可能領域を容易に見つけることができ、飛行ルートの生成に要する時間を短縮することができる。
【0023】
また、上記の飛行ルート生成方法において、前記操縦者又は前記第1のビジュアルオブザーバの位置を第1の位置から第2の位置に移動する移動ルートの入力を受け付け、前記第1の位置に基づく前記視認可能領域から前記第2の位置に基づく前記視認可能領域への軌跡を拡張視認可能領域として表示し、前記飛行ルートの全てが前記拡張視認可能領域内に含まれる場合、前記警告メッセージを消去してもよい。
【0024】
この構成によれば、操縦者又は第1のビジュアルオブザーバの位置を第1の位置から第2の位置に移動する移動ルートの入力が受け付けられる。第1の位置に基づく視認可能領域から第2の位置に基づく視認可能領域への軌跡が拡張視認可能領域として表示される。飛行ルートの全てが拡張視認可能領域内に含まれる場合、警告メッセージが消去される。
【0025】
したがって、操縦者又は第1のビジュアルオブザーバが移動することによって、操縦者又は第1のビジュアルオブザーバの視認可能領域を拡大することができるので、視認する者の数を削減することができる。
【0026】
また、上記の飛行ルート生成方法において、前記飛行ルートは、経由地点を指定することで入力されてもよい。
【0027】
この構成によれば、飛行ルートは、経由地点を指定することで入力されるので、操縦者又はビジュアルオブザーバが移動することができずに無人飛行体を視認することができなくなる事態を防止することができる。
【0028】
また、上記の飛行ルート生成方法において、前記飛行ルートは、経由地点を指定することで入力し、前記飛行ルートは、前記移動ルートに基づく第1の飛行ルートと、前記第1の飛行ルートと前記経由地点との間を結ぶ第2の飛行ルートとを含んでもよい。
【0029】
この構成によれば、飛行ルートは、経由地点を指定することで入力される。また、飛行ルートは、移動ルートに基づく第1の飛行ルートと、第1の飛行ルートと経由地点との間を結ぶ第2の飛行ルートとを含む。したがって、無人飛行体は操縦者又はビジュアルオブザーバの近傍を飛行することになり、操縦者又はビジュアルオブザーバは容易に無人飛行体を視認することができる。
【0030】
本開示の他の態様に係る飛行ルート生成装置は、無人飛行体の飛行ルートを生成する飛行ルート生成装置であって、前記飛行ルートの入力を受け付ける入力部と、前記無人飛行体の操縦者又は第1のビジュアルオブザーバのそれぞれの位置及びそれぞれの前記位置に基づく視認可能領域を表示する表示部と、前記飛行ルートの全てが前記視認可能領域内に含まれる場合、前記飛行ルートを確定し、前記飛行ルートの少なくとも一部が前記視認可能領域から外れている場合、前記飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージを前記表示部に表示するように制御する制御部と、を備える。
【0031】
この構成によれば、飛行ルートの入力が受け付けられる。無人飛行体の操縦者又は第1のビジュアルオブザーバのそれぞれの位置及びそれぞれの位置に基づく視認可能領域が表示される。飛行ルートの全てが視認可能領域内に含まれる場合、飛行ルートが確定される。飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合、飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージを表示部に表示するように制御される。
【0032】
したがって、飛行ルートの全てが視認可能領域内に含まれる場合、飛行ルートが確定され、飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合、飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージが表示されるので、操縦者又はビジュアルオブザーバが視認可能な範囲内を無人飛行体が飛行する飛行ルートを生成することができる。
【0033】
本開示の他の態様に係る飛行ルート生成プログラムは、無人飛行体の飛行ルートを生成する飛行ルート生成プログラムであって、コンピュータを、前記飛行ルートの入力を受け付ける入力部と、前記無人飛行体の操縦者又は第1のビジュアルオブザーバのそれぞれの位置及びそれぞれの前記位置に基づく視認可能領域を表示する表示部と、前記飛行ルートの全てが前記視認可能領域内に含まれる場合、前記飛行ルートを確定し、前記飛行ルートの少なくとも一部が前記視認可能領域から外れている場合、前記飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージを前記表示部に表示するように制御する制御部として機能させる。
【0034】
この構成によれば、飛行ルートの入力が受け付けられる。無人飛行体の操縦者又は第1のビジュアルオブザーバのそれぞれの位置及びそれぞれの位置に基づく視認可能領域が表示される。飛行ルートの全てが視認可能領域内に含まれる場合、飛行ルートが確定される。飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合、飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージを表示部に表示するように制御される。
【0035】
したがって、飛行ルートの全てが視認可能領域内に含まれる場合、飛行ルートが確定され、飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合、飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージが表示されるので、操縦者又はビジュアルオブザーバが視認可能な範囲内を無人飛行体が飛行する飛行ルートを生成することができる。
【0036】
本開示の他の態様に係る端末装置は、無人飛行体の飛行ルートの入力を受け付ける飛行ルート入力受付部と、前記飛行ルートを送信する飛行ルート送信部と、前記無人飛行体の操縦者又は第1のビジュアルオブザーバのそれぞれの位置及びそれぞれの前記位置に基づく視認可能領域と、前記飛行ルートの少なくとも一部が前記視認可能領域から外れている場合に表示される前記飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージとを受信する視認可能領域受信部と、前記視認可能領域と前記警告メッセージとを表示する表示部と、を備える。
【0037】
この構成によれば、飛行ルートの入力が受け付けられる。飛行ルートが送信される。無人飛行体の操縦者又は第1のビジュアルオブザーバのそれぞれの位置及びそれぞれの位置に基づく視認可能領域と、飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合に表示される飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージとが受信される。視認可能領域と警告メッセージとが表示される。
【0038】
したがって、飛行ルートの少なくとも一部が視認可能領域から外れている場合、飛行ルートを確定しないことを示す警告メッセージが表示されるので、操縦者又はビジュアルオブザーバが視認可能な範囲内を無人飛行体が飛行する飛行ルートを生成することができる。
【0039】
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【0040】
(実施の形態1)
実施の形態1の飛行ルート生成システムについて説明する。実施の形態1では、無人飛行体を操縦する1名の操縦者と少なくとも1名のビジュアルオブザーバとが存在する場合の飛行ルート生成システムについて説明する。
【0041】
図1は、本開示の実施の形態1における飛行ルート生成システムの構成を示す図である。
図1に示す飛行ルート生成システムは、飛行ルート生成装置10、無人飛行体20及びサーバ30を備える。
【0042】
飛行ルート生成装置10は、無人飛行体20が飛行する飛行ルートを生成する。飛行ルート生成装置10は、ユーザ1による入力操作に基づいて飛行ルートを生成する。飛行ルート生成装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータである。なお、飛行ルート生成装置10は、例えば、無人飛行体20を遠隔操縦する操縦器であってもよい。
【0043】
無人飛行体20は、飛行ルート生成装置10によって生成された飛行ルートに基づいて自律飛行する。無人飛行体20は、複数のプロペラを備えており、複数のプロペラのそれぞれの回転数を制御することにより、前方、後方、左方向、右方向、上方向及び下方向に移動する。無人飛行体20は、GPS(Global Positioning System)により現在位置を取得しながら、飛行ルート生成装置10によって生成された飛行ルートに沿って自律飛行する。
【0044】
無人飛行体20の飛行中、操縦者1又はビジュアルオブザーバ2は、無人飛行体20を目視可能な範囲で視認する。
【0045】
なお、本実施の形態では、無人飛行体20は、飛行ルートに沿って自律飛行するが、本開示は特にこれに限定されず、無人飛行体20は、自律飛行するのではなく、操縦器によって飛行ルートに沿って飛行するように遠隔操縦されてもよい。この場合、飛行ルート生成システムは操縦器を備えてもよい。また、無人飛行体20が自律飛行する場合、操縦器は、飛行開始の指示のみを無人飛行体20へ送信してもよい。
【0046】
サーバ30は、ネットワーク40を介して飛行ルート生成装置10と互いに通信可能に接続され、例えば地図情報を飛行ルート生成装置10に提供する。ネットワーク40は、例えばインターネットである。
【0047】
図2は、本開示の実施の形態1における飛行ルート生成装置の構成を示すブロック図である。
図2に示す飛行ルート生成装置10は、第1通信部101、第2通信部102、入力部103、表示部104、制御部105及び記憶部106を備える。
【0048】
第1通信部101は、無線通信により無人飛行体20と通信を行う。第1通信部101は、無人飛行体20に種々の情報を送信する。なお、第1通信部101は、ネットワーク40を介して無人飛行体20と互いに通信可能に接続されてもよい。
【0049】
第2通信部102は、ネットワーク40を介してサーバ30と通信を行う。第2通信部102は、サーバ30から種々の情報を受信する。第2通信部102は、サーバ30から地図情報121を受信する。
【0050】
入力部103は、例えば、タッチパネル又は操作ボタンであり、ユーザ入力を受け付ける。入力部103は、無人飛行体20が飛行する飛行ルートのユーザによる入力を受け付ける。入力部103は、無人飛行体20が飛行を開始する飛行開始地点と、無人飛行体20が経由する経由地点と、無人飛行体20が到着する目的地点とのユーザによる入力を受け付ける。なお、入力部103は、複数の経由地点の入力を受け付けてもよい。
【0051】
表示部104は、例えば、液晶パネルであり、種々の情報を表示する。
【0052】
制御部105は、例えばCPU(中央演算処理装置)であり、飛行ルート生成装置10の動作を制御する。制御部105は、中央制御部111、表示制御部112、飛行ルート生成部113及び飛行ルート判断部114を備える。
【0053】
中央制御部111は、飛行ルート生成装置10の各部の動作を制御する。飛行ルート生成部113は、飛行ルートを生成する。飛行ルート生成部113は、入力部103によって入力された飛行開始地点、経由地点及び目的地点を直線で繋いだ飛行ルートを生成する。
【0054】
表示制御部112は、表示部104を制御する。表示制御部112は、視認可能領域表示制御部1121、メッセージ表示制御部1122及びメッセージ消去制御部1123を含む。
【0055】
視認可能領域表示制御部1121は、無人飛行体20を視認する視認担当者が無人飛行体20を視認可能な領域を示す視認可能領域を表示部104に表示する。視認担当者は、操縦者又はVOである。視認可能領域は、操縦者又はVOの位置を中心とする円形状であり、視認可能領域の大きさは、予め決められている。また、視認可能領域は、操縦者の視認可能領域を示す操縦者視認可能領域と、VOの視認可能領域を示すVO視認可能領域とを含む。
【0056】
飛行ルート判断部114は、飛行ルートが視認可能領域に含まれているか否かを判断する。
【0057】
メッセージ表示制御部1122は、飛行ルートが視認可能領域に含まれていない場合、警告画像を表示部104に表示する。すなわち、メッセージ表示制御部1122は、飛行ルート判断部115によって飛行ルートが視認可能領域に含まれていないと判断された場合、警告メッセージを表示部104に表示する。警告メッセージは、ユーザによって入力された飛行開始地点、経由地点又は目的地点が視認可能領域内に含まれないことを示す。なお、メッセージ表示制御部1122は、警告メッセージではなく、警告マークを表示してもよい。
【0058】
また、入力部103は、視認可能領域のユーザによる移動を受け付ける。視認可能領域表示制御部1121は、入力部103によって受け付けられた視認可能領域の移動に応じて、視認可能領域の表示位置を移動させる。
【0059】
メッセージ消去制御部1123は、視認可能領域を移動した結果、飛行ルートが視認可能領域に全て含まれる場合、表示している警告画像を消去する。すなわち、メッセージ消去制御部1123は、飛行ルート判断部115によって飛行ルートが視認可能領域に含まれていると判断された場合、表示している警告メッセージを表示部104から消去する。なお、メッセージ消去制御部1123は、警告メッセージではなく、警告マークを消去してもよい。
【0060】
記憶部106は、例えば半導体メモリであり、種々の情報を記憶する。記憶部106は、地図情報121、操縦者位置情報122、操縦者視認可能領域情報123、VO位置情報124、VO視認可能領域情報125、経由地位置情報126、飛行ルート情報127、飛行ルート生成プログラム128及び表示制御プログラム129を記憶する。
【0061】
地図情報121は、地図を表す。操縦者位置情報122は、飛行ルートを生成する前にあらかじめユーザによって入力された操縦者の地図上の位置を示す情報である。操縦者位置情報122は、地図上の座標で表されてもよく、緯度及び経度で表されてもよい。
【0062】
操縦者視認可能領域情報123は、操縦者視認可能領域の地図上の位置、形状及び大きさを示す情報である。操縦者視認可能領域情報123は、地図上の座標で表されてもよく、緯度及び経度で表されてもよい。なお、操縦者視認可能領域は、操縦者位置情報122を中心とする円内の領域である。そのため、記憶部106は、操縦者位置情報122を記憶していれば、操縦者視認可能領域の位置を記憶しなくてもよく、操縦者視認可能領域が操縦者位置情報122を中心とする円内の領域であることと、円の半径距離とを記憶していればよい。また、無人飛行体20が自律飛行する場合に操縦者が無人飛行体20を視認しない場合、操縦者位置情報122及び操縦者視認可能領域情報123は記憶部106に記憶されていなくてもよい。
【0063】
VO位置情報124は、飛行ルートを生成する時にユーザによって入力されたVOの地図上の位置を示す情報である。VO位置情報124は、地図上の座標で表されてもよく、緯度及び経度で表されてもよい。
【0064】
なお、あらかじめVOの位置が決まっている場合は、飛行ルートを生成する前にユーザによってVOの位置を入力し、VO位置情報124として記憶してもよい。
【0065】
VO視認可能領域情報125は、VO視認可能領域の地図上の位置、形状及び大きさを示す情報である。VO視認可能領域情報125は、地図上の座標で表されてもよく、緯度及び経度で表されてもよい。なお、VO視認可能領域は、VO位置情報124を中心とする円内の領域である。そのため、記憶部106は、VO位置情報124を記憶していれば、VO視認可能領域の位置を記憶しなくてもよく、VO視認可能領域がVO位置情報124を中心とする円内の領域であることと、円の半径距離とを記憶していればよい。
【0066】
経由地位置情報126は、飛行ルートを生成する時にユーザによって入力された経由地点の地図上の位置を示す情報である。経由地位置情報126は、地図上の座標で表されてもよく、緯度及び経度で表されてもよい。また、経由地位置情報126は、経由地点だけでなく、飛行開始地点及び目的地点の位置を示す情報を含んでもよい。
【0067】
飛行ルート情報127は、飛行ルート生成部113によって生成された飛行ルートに関する情報である。飛行ルート情報127は、飛行開始地点と、少なくとも1つの経由地点と、目的地点とを直線で繋いだ経路である。
【0068】
飛行ルート生成プログラム128は、飛行ルートを生成するためのプログラムである。表示制御プログラム129は、表示部104の表示を制御するためのプログラムである。
【0069】
図3は、本開示の実施の形態1における飛行ルート生成装置の動作を説明するフローチャートである。
【0070】
ユーザは、飛行ルート生成装置10から飛行ルート生成プログラム128を実行する。飛行ルート生成プログラム128を実行すると、表示制御部112は、表示部104に、記憶部106に記憶される操縦者位置情報122の付近の地図画像が操縦者の位置と共に表示するように制御する。記憶部106に操縦者位置情報122が記憶されていない場合、表示制御部112は、表示部104に操縦者位置情報の入力を促す画面を表示し、ユーザは、入力部103から操縦者の位置を入力する。飛行ルート生成部113は、入力部103から入力された操縦者の位置を記憶部106の操縦者位置情報122に記憶する。表示制御部112は、表示部104に、操縦者位置情報122の付近の地図画像を操縦者の位置と共に表示するように制御する。
【0071】
なお、記憶部106に操縦者位置情報122が記憶されていない場合、表示制御部112は、表示部104に地図画像を表示し、ユーザは、入力部103から操縦者の地図画像上の位置を指定することで操縦者の位置を入力してもよい。
【0072】
まず、ステップS1において、入力部103は、ユーザによる飛行開始地点の入力を受け付ける。ユーザは、表示部104に表示される地図画像上に飛行開始地点を設定する。操縦者の位置を飛行開始地点としてもよいし、操縦者の位置と異なる位置を飛行開始地点として設定してもよい。表示制御部112は、入力された飛行開始地点を示すアイコンを表示部104の表示画面上に表示する。飛行ルート生成部113は、飛行開始地点を記憶部106の経由地位置情報125に記憶する。
【0073】
次に、ステップS2において、視認可能領域表示制御部1121は、記憶部106に記憶されている操縦者視認可能領域情報123を表示部104の表示画面上に表示する。視認可能領域表示制御部1121は、操縦者の位置を中心点とした操縦者視認可能領域を表示する。また、記憶部106にVO視認可能領域情報125が記憶されている場合、視認可能領域表示制御部1121は、VO視認可能領域情報125を表示部104の表示画面上に表示する。
【0074】
次に、ステップS3において、表示制御部112は、表示部104に飛行ルートの経由地点の入力を促す画面を表示する。ユーザは、入力部103から経由地点を入力する。ユーザの入力は、表示部104に表示される地図画像上の地点を示すことで経由地点を入力する。表示制御部112は、入力された経由地点を示すアイコンを表示部104の地図画像上に表示する。飛行ルート生成部113は、入力された経由地点を記憶部106の経由地位置情報126として記憶する。
【0075】
次に、ステップS4において、飛行ルート判断部114は、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルートが、記憶部106の操縦者視認可能領域情報123及びVO視認可能領域情報125に含まれるか否かを判断する。
【0076】
ここで、飛行ルートが操縦者視認可能領域情報123及びVO視認可能領域情報125に含まれていないと判断された場合(ステップS4でNO)、ステップS5において、メッセージ表示制御部1122は、警告メッセージを表示部104の表示画面上に表示する。なお、警告メッセージは、表示部104の地図画像上に重畳させて表示してもよい。
【0077】
次に、ステップS6において、視認可能領域表示制御部1121は、新たなVOを追加すべく、新たなVOとそのVO視認可能領域とを表示部104の表示画面上に表示する。新たなVOとそのVO視認可能領域とが表示される表示部104の位置は、特に限定されず、表示画面上であればどこでもよい。さらに、新たなVOとそのVO視認可能領域とは、飛行ルートの近傍に表示されてもよく、飛行ルートのうち操縦者視認可能領域情報123及びVO視認可能領域情報125に含まれていない部分を含むように表示されてもよい。
【0078】
次に、ステップS7において、入力部103は、ユーザによる表示部104に表示された新たなVOとそのVO視認可能領域とに対し、地図画像上の位置の確定の入力を受け付ける。入力部103はタッチパネルであるので、ユーザは指を、表示部104に表示された新たなVOとそのVO視認可能領域とに接触し、飛行ルートのうち操縦者視認可能領域情報123及びVO視認可能領域情報125に含まれていない部分に配置し、ユーザはその位置で指を入力部103であるタッチパネルから離すことで新たなVOとそのVO視認可能領域との位置を確定する。新たなVOとそのVO視認可能領域との位置を複数個指定する場合は、新たなVOとそのVO視認可能領域との位置の確定を複数回行う。
【0079】
飛行ルート生成部113は、位置を確定した全ての新たなVOとそのVO視認可能領域とを記憶部106のVO位置情報124及びVO視認可能領域情報125に記憶する。
【0080】
続いて、ステップS4の処理に戻り、飛行ルート判断部114は、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルートが操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域に全て含まれるか否かを判断する。
【0081】
飛行ルート判断部114は、飛行ルートが操縦者視認可能領域情報123及びVO視認可能領域情報125に含まれていると判断した場合(ステップS4でYES)、ステップS8へ処理を進める。ステップS8において、メッセージ消去制御部1123は、表示部104の表示画面上に警告メッセージが表示されているか否かを判断する。メッセージ消去制御部1123は、警告メッセージが表示されていると判断した場合(ステップS8でYES)、ステップS9において、メッセージ消去制御部1123は、表示部104の表示画面上に表示されている警告メッセージを消去する。
【0082】
一方、メッセージ消去制御部1123は、警告メッセージが表示されていないと判断した場合(ステップS8でNO)、又はステップS9でメッセージ消去制御部1123が警告メッセージを消去した場合、ステップS10において、飛行ルート生成部113は、ユーザの入力部103からの経由地点の入力が終了したか否かを判断する。例えば、表示画面には、経由地点の入力を終了する終了ボタンが表示され、ユーザは入力部103に対し、終了ボタンを押下する。終了ボタンが押下された場合、経由地点の入力が終了したと判断する。この場合、例えば、最後に入力された経由地点を目的地点として設定される。また、入力部103は、ユーザによる目的地点の入力が受け付けられた場合、経由地点の入力が終了したと判断してもよい。
【0083】
ここで、飛行ルート生成部113は、経由地点の入力が終了していないと判断した場合(ステップS10でNO)、ステップS3の処理に戻り、入力部103は、さらにユーザによる経由地点の入力を受け付ける。
【0084】
一方、飛行ルート生成部113は、経由地点の入力が終了したと判断した場合(ステップS10でYES)、ステップS11において、飛行ルート生成部113は、入力された飛行開始地点及び少なくとも1つの経由地点を結ぶ飛行ルートを確定し、記憶部106の飛行ルート情報127に記憶する。飛行ルート生成部113は、第1通信部101を介して飛行ルート情報127を無人飛行体20へ送信する。無人飛行体20は、受信した飛行ルート情報127に基づいて自律飛行を開始する。なお、入力部103は、無人飛行体20が自律飛行を開始する飛行開始時刻のユーザによる入力を受け付けてもよく、無人飛行体20は、飛行ルート生成装置10から受信した飛行開始時刻に応じて飛行を開始してもよい。また、無人飛行体20は、操縦器からの飛行開始指示を受信した場合に、飛行を開始してもよい。
【0085】
なお、飛行ルート生成部113は、飛行ルート情報127を無人飛行体20へ送信するときに、同時に操縦者位置情報122及びVO位置情報124をあわせて送信してもよい。無人飛行体20は、受信した操縦者位置情報122及びVO位置情報124に基づいて、操縦者及びVOを配置した後、受信した飛行ルート情報127に基づいて自律飛行を開始してもよい。
【0086】
図4は、本開示の実施の形態1において経由地点を入力した後、警告メッセージが表示される表示画面の一例を示す図である。
図4において、飛行開始点は操縦者の位置であるとする。
【0087】
図4に示す表示画面200には、地図画像210と、飛行開始地点を示すアイコン212と、操縦者視認可能領域213と、経由地点を示すアイコン214と、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルート215とが表示されている。
【0088】
このとき、飛行ルート215の一部が、操縦者視認可能領域213に含まれていないため、警告メッセージ211が表示される。例えば、警告メッセージ211には、「VOの設定が必要です。」と表示されている。
図4では、警告メッセージ211は、入力された経由地点に関連付けて表示される。なお、警告メッセージ211は、経由地点が操縦者視認可能領域から外れている旨を通知するメッセージであってもよい。
【0089】
このように、飛行ルートを生成する際に、飛行ルートが操縦者の操縦者視認可能領域に含まれていないことが通知されるので、現状の配置では、無人飛行体20を飛行させることができず、新たにVOを配置しなければならないことをユーザに認識させることができる。
【0090】
図5は、本開示の実施の形態1において新たなVOとそのVO視認可能領域との位置を追加する際に表示する表示画面の一例を示す図である。
【0091】
図5に示すように、警告メッセージ211が表示された後、新たなVOのアイコン216とそのVO視認可能領域217とが表示画面200上に表示される。ユーザは、表示画面200上に表示されたVO視認可能領域217に指218を接触し、接触した指218を飛行ルート215上に配置する。これにより、ユーザは、VOの視認可能領域を確認しながら新たにVOの配置位置を決定することができ、適切な位置に新たなVOを配置することができる。
【0092】
図6は、本開示の実施の形態1において飛行ルートが操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域に全て含まれる際に表示される表示画面の一例を示す図である。
【0093】
図6に示すように、ユーザが、VO視認可能領域217を配置した結果、飛行ルート215全てが操縦者視認可能領域213及びVO視認可能領域217に含まれると、表示画面200上に表示されていた警告メッセージ211が消去される。
【0094】
これにより、ユーザは、飛行ルート215を飛行する無人飛行体20を視認する新たなVOを正しく配置したことを認識することができ、容易に新たなVOの配置位置を設定することができる。
【0095】
続いて、本実施の形態1の第1の変形例に係る飛行ルート生成システムについて説明する。
【0096】
上記の実施の形態1では、飛行ルート判断部114は、1つの経由地点が入力される毎に、飛行ルートが操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域に含まれているか否かを判断するが、実施の形態1の第1の変形例では、ユーザが全ての経由地点の入力を完了した後に、飛行ルート判断部114は、飛行ルートが操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域に含まれているか否かを判断する。
【0097】
実施の形態1の第1の変形例における飛行ルート生成システム及び飛行ルート生成装置の構成は、
図1及び
図2に示す飛行ルート生成システム及び飛行ルート生成装置と同じである。
【0098】
図7は、本開示の実施の形態1の第1の変形例における飛行ルート生成装置の動作を説明するフローチャートである。
【0099】
ステップS21〜ステップS23の処理は、
図3に示すステップS1〜ステップS3の処理と同じであるので説明を省略する。
【0100】
次に、ステップS24において、飛行ルート生成部113は、ユーザの入力部103からの経由地点の入力が終了したか否かを判断する。例えば、表示画面には、経由地点の入力を終了する終了ボタンが表示され、ユーザは入力部103に対し、終了ボタンを押下する。終了ボタンが押下された場合、経由地点の入力が終了したと判断する。この場合、例えば、最後に入力された経由地点を目的地点として設定する。また、入力部103は、ユーザによる目的地点の入力が受け付けられた場合、経由地点の入力が終了したと判断してもよい。
【0101】
ここで、飛行ルート生成部113は、経由地点の入力が終了していないと判断した場合(ステップS24でNO)、ステップS23の処理に戻り、入力部103は、さらにユーザによる経由地点の入力を受け付ける。
【0102】
一方、飛行ルート生成部113は、経由地点の入力が終了したと判断した場合(ステップS24でYES)、ステップS25において、飛行ルート判断部114は、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルート及び経由地点と目的地点とを結ぶ飛行ルートが操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域に全て含まれるか否かを判断する。
【0103】
なお、ステップS25〜ステップS30の処理は、
図3に示すステップS4〜ステップS9の処理と同じであるので説明を省略する。
【0104】
メッセージ消去制御部1123は、警告メッセージが表示されていないと判断した場合(ステップS29でNO)、又はステップS30でメッセージ消去制御部1123が警告メッセージを消去した場合、ステップS31において、飛行ルート生成部113は、飛行ルートを確定する。
【0105】
このように、飛行ルート生成部113は、飛行ルートが視認可能領域(操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域)に全て含まれる場合、飛行ルートを確定することができ、飛行ルートのうち視認可能領域(操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域)に含まれていない箇所がある場合、飛行ルートを確定することができない。
【0106】
図8は、本開示の実施の形態1の第1の変形例において、ユーザが全ての経由地点の入力を完了した際に表示される表示画面の一例を示す図である。
図8において、飛行開始地点は操縦者の位置であるとする。
【0107】
図8に示す表示画面201には、地図画像210と、飛行開始地点を示すアイコン212と、操縦者視認可能領域213と、経由地点を示すアイコン214と、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルート215とが表示されている。
図8では、3つの経由地点が入力されている。ユーザは、無人飛行体20が飛行開始地点を出発した後、3つの経由地点を経由して、飛行開始地点に帰還する飛行ルート215を入力した。
【0108】
このとき、飛行ルート215は、操縦者視認可能領域213に含まれていないため、警告メッセージ311が表示される。例えば、警告メッセージ311には、「飛行ルートを確定できません。新たなVOの設定が必要です。」と表示されている。
図8に示すように、警告メッセージ311は、入力された経由地点に関連付けて表示される。なお、警告メッセージ311は、飛行ルート215の経由地点が操縦者視認可能領域から外れている旨を通知するメッセージであってもよい。
【0109】
このように、ユーザにより全ての経由地点が入力され、飛行ルートを入力された際に、メッセージ表示制御部1122は、飛行ルートが操縦者視認可能領域から外れていることを通知するので、現状の配置では、飛行ルートが確定できず、無人飛行体20を飛行させることができないので、新たにVOを配置しなければならないことをユーザに認識させることができる。
【0110】
図9は、本開示の実施の形態1の第1の変形例において新たなVOとそのVO視認可能領域との位置を追加する際に表示する表示画面の一例を示す図である。
【0111】
図9に示すように、警告メッセージ311が表示された後、新たなVOのアイコン216とそのVO視認可能領域217とが表示画面201上に表示される。ユーザは、表示画面201上に表示されたVO視認可能領域217に指を接触し、接触した指を飛行ルート215上に配置する。これにより、ユーザは、VOの視認可能領域を確認しながら新たにVOの配置位置を決定することができ、適切な位置に新たにVOを配置することができる。
【0112】
また、
図9に示すように、飛行ルート215は、視認可能領域(操縦者視認可能領域213及びVO視認可能領域217)に含まれる第1の飛行ルート313と、視認可能領域に含まれない第2の飛行ルート314とを含む。表示制御部112は、第1の飛行ルート313と第2の飛行ルート314とを互いに異なる態様で表示する。
【0113】
図9では、第1の飛行ルート313は実線で表示され、第2の飛行ルート314は破線で表示される。このように、第1の飛行ルート313と第2の飛行ルート314とは、互いに異なる種類の線で表示されてもよい。また、第1の飛行ルート313と第2の飛行ルート314とは、互いに異なる色の線で表示されてもよいし、ユーザが第1の飛行ルート313と第2の飛行ルート315とを識別できるのであれば、どのような態様で表示されてもよい。
【0114】
なお、飛行ルートを第1の飛行ルートと第2の飛行ルートとに分けて異なる態様で表示するのは、新たなVOの表示の前であってもよい。具体的には、ユーザが全ての経由地点の入力が完了した後、警告メッセージを表示するタイミングで第1の飛行ルート及び第2の飛行ルートを表示してもよい。
【0115】
図10は、本開示の実施の形態1の第1の変形例において飛行ルートが操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域に全て含まれる際に表示される表示画面の一例を示す図である。
【0116】
図10に示すように、ユーザが、VO視認可能領域217を配置した結果、飛行ルート215全てが操縦者視認可能領域213及びVO視認可能領域217に含まれると、表示画面201上に表示されていた警告メッセージ311が消去される。
【0117】
さらに、
図10に示すように、メッセージ表示制御部1122は、警告メッセージ311に替えて、飛行ルートの設定が完了したことを通知する通知メッセージ312を表示してもよい。具体的には、通知メッセージ312は、「飛行ルートを確定しました。」である。
【0118】
また、
図10に示すように、1つのVO視認可能領域217では飛行ルート215をカバーすることができない場合、複数のVO視認可能領域217が表示される。
【0119】
続いて、本実施の形態1の第2の変形例に係る飛行ルート生成システムについて説明する。
【0120】
上記の実施の形態1の
図4、
図5及び
図6では、飛行開始地点が入力された際に、操縦者視認可能領域のみが表示されているが、予めVOの配置位置が決められている場合もある。そこで、実施の形態1の第2の変形例では、予めVOの配置位置が決められている場合、飛行開始地点が入力された際に、操縦者視認可能領域だけでなく、予め配置位置決められているVOのVO視認可能領域も表示する。
【0121】
実施の形態1の第2の変形例における飛行ルート生成システム及び飛行ルート生成装置の構成は、
図1及び
図2に示す飛行ルート生成システム及び飛行ルート生成装置と同じである。
【0122】
図11は、本開示の実施の形態1の第2の変形例において飛行開始地点の入力を受け付けたときに表示される表示画面の一例を示す図である。
図11において、飛行開始地点は操縦者の位置であるとする。
【0123】
図11に示す表示画面202には、地図画像210と、飛行開始地点を示すアイコン212と、操縦者視認可能領域213と、VOの位置を示すアイコン216と、VO視認可能領域217とが表示されている。
図11に示す例では、予め2人のVOの配置位置が決められているため、2つのVO視認可能領域217が表示されている。
【0124】
予めVOの配置位置が決められており、操縦者視認可能領域213と2つのVO視認可能領域217とが重なる場合、操縦者視認可能領域213と2つのVO視認可能領域217との論理和で表される領域が表示される。これにより、ユーザは、操縦者の位置だけでなく、既に配置済みの2つのVOのVO視認可能領域を考慮して、飛行ルートを生成することができる。
【0125】
続いて、本実施の形態1の第3の変形例に係る飛行ルート生成システムについて説明する。
【0126】
予め配置位置が決められているVO及びそのVO視認可能領域にも位置が固定されないVO及びそのVO視認可能領域が存在してもよい。そこで、視認可能領域表示制御部1121は、VOの位置が固定されないVO視認可能領域と、VOの位置が固定されたVO視認可能領域とを識別可能に表示する。
【0127】
図12は、本開示の実施の形態1の第3の変形例において飛行開始地点の入力を受け付けたときに表示される表示画面の一例を示す図である。
図12において、飛行開始地点は操縦者の位置であるとする。
【0128】
図12に示す表示画面203には、地図画像210と、飛行開始地点を示すアイコン212と、操縦者視認可能領域213と、位置を固定されないVOを示すアイコン216aと、位置を固定されないVOのVO視認可能領域217aと、位置を固定されたVOを示すアイコン216bと、位置を固定されたVOのVO視認可能領域217bとが表示されている。
図12に示す例では、予め4人のVOの配置位置が決められているため、4つのVO視認可能領域217a,217bが表示されている。また、4つのVO視認可能領域217a,217bのうち、2つのVO視認可能領域217aのVOの位置が固定されず、2つのVO視認可能領域217bのVOの位置が固定されている。
【0129】
視認可能領域は、VOの位置が固定されない移動視認可能領域(VO視認可能領域217a)と、VOの位置が固定される固定視認可能領域(VO視認可能領域217b)とを含む。
【0130】
視認可能領域表示制御部1121は、移動視認可能領域(VO視認可能領域217a)と固定視認可能領域(VO視認可能領域217b)とを互いに識別可能に表示する。例えば、VO視認可能領域217aとVO視認可能領域217bとは、互いに異なる色で表示される。
【0131】
メッセージ表示制御部1122は、飛行ルートが操縦者視認可能領域213、移動視認可能領域(VO視認可能領域217a)及び固定視認可能領域(VO視認可能領域217b)に含まれていない場合、警告メッセージを表示する。入力部103は、移動視認可能領域(VO視認可能領域217a)のユーザによる移動を受け付ける。メッセージ消去制御部1123は、移動視認可能領域(VO視認可能領域217a)を再度配置した結果、飛行ルートが操縦者視認可能領域213、移動視認可能領域(VO視認可能領域217a)及び固定視認可能領域(VO視認可能領域217b)に全て含まれる場合、表示している警告メッセージを消去する。
【0132】
(実施の形態2)
実施の形態1では、無人飛行体20の飛行中に視認担当者の位置を移動することはない。すなわち、飛行ルートに対して操作者又はVOの位置は移動しないが、実施の形態2では、無人飛行体20の飛行中に視認担当者の位置を移動でき、無人飛行体20の飛行ルートに対して操作者又はVOの位置を移動させることで飛行ルートを確定する。
【0133】
図13は、本開示の実施の形態2における飛行ルート生成装置の構成を示すブロック図である。
図13に示す飛行ルート生成装置10は、第1通信部101、第2通信部102、入力部103、表示部104、制御部105及び記憶部106を備える。なお、実施の形態1の飛行ルート生成装置と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0134】
入力部103は、ユーザから操作者又はVOの位置の移動の入力を受け付ける。操作者又はVOの位置の移動は、移動位置を指定することで元の位置から移動位置までの移動ルートを決定するようにしてもよいし、元の位置から移動位置までの移動ルートを指定してもよい。
【0135】
制御部105は、中央制御部111、表示制御部112、飛行ルート生成部113及び飛行ルート判断部114を備える。
【0136】
表示制御部112は、視認可能領域表示制御部1121、メッセージ表示制御部1122、メッセージ消去制御部1123及び拡張視認可能領域表示制御部1124を含む。
【0137】
拡張視認可能領域表示制御部1124は、操作者又はVOの移動ルートに沿った視認可能領域の軌跡を拡張視認可能領域として表示する。
【0138】
メッセージ消去制御部1123は、飛行ルートが拡張視認可能領域に全て含まれる場合、表示している警告メッセージを消去する。
【0139】
記憶部106は、地図情報121、操縦者位置情報122、操縦者視認可能領域情報123、VO位置情報124、VO視認可能領域情報125、経由地位置情報126、飛行ルート情報127、飛行ルート生成プログラム128、表示制御プログラム129、移動ルート情報130及び拡張視認可能領域情報131を記憶する。
【0140】
移動ルート情報130は、視認担当者が地図上を移動する移動ルートに関する情報である。移動ルートは、入力部103によって入力される。
【0141】
拡張視認可能領域情報131は、拡張視認可能領域の地図上の位置、形状及び大きさを示す情報である。拡張視認可能領域情報131は、地図上の座標で表されてもよく、緯度及び経度で表されてもよい。なお、拡張視認可能領域は、操縦者又はVOの位置を中心とする円内の領域を視認担当者の移動ルートに応じて移動させた軌跡である。そのため、記憶部106は、視認担当者の移動ルートを記憶していれば、拡張視認可能領域の位置を記憶する必要はなく、拡張視認可能領が視認担当者の位置を中心とする円内の領域を視認担当者の移動ルートに応じて移動させた軌跡であることと、円の半径距離とを記憶していればよい。
【0142】
図14は、本開示の実施の形態2における飛行ルート生成装置の動作を説明するフローチャートである。
【0143】
ステップS41〜ステップS43の処理は、
図3に示すステップS1〜ステップS3の処理と同じであるので説明を省略する。
【0144】
次に、ステップS44において、飛行ルート判断部114は、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルートが記憶部106の操縦者視認可能領域情報123、VO視認可能領域情報125及び拡張視認可能領域情報131に全て含まれるか否かを判断する。
【0145】
ここで、飛行ルートが操縦者視認可能領域情報123、VO視認可能領域情報125及び拡張視認可能領域情報131に含まれていないと判断された場合(ステップS44でNO)、ステップS45において、メッセージ表示制御部1122は、警告メッセージを表示部104の表示画面上に表示する。
【0146】
次に、ステップS46において、入力部103は、ユーザによる操縦者又はVOの位置の移動の入力を受け付ける。操作者又はVOの位置の移動は、移動位置を指定することで元の位置から移動位置までの移動ルートを決定するようにしてもよいし、元の位置から移動位置までの移動ルートを指定してもよい。元の位置から移動位置までの移動ルートを指定する場合、入力部103はタッチパネルであるので、ユーザは指を、表示部104に表示された操縦者又はVOの位置に接触し、指を移動したい位置まで移動する。ユーザは、その位置で指を入力部103であるタッチパネルから離すことで移動ルートを確定する。
【0147】
次に、ステップS47において、拡張視認可能領域表示制御部1124は、操縦者又はVOの移動ルートに沿った操縦者視認可能領域又はVO視認可能領域の軌跡を拡張視認可能領域として表示する。さらに、表示された拡張視認領域を記憶部106の拡張視認可能領域情報131へ記憶する。続いて、ステップS44の処理に戻り、飛行ルート判断部114は、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルートが操縦者視認可能領域情報123、VO視認可能領域情報125及び拡張視認可能領域情報131に全て含まれるか否かを判断する。
【0148】
飛行ルートが操縦者視認可能領域情報123、VO視認可能領域情報125及び拡張視認可能領域情報131に含まれていると判断された場合(ステップS44でYES)、ステップS48において、メッセージ消去制御部1123は、表示部104の表示画面上に警告メッセージが表示されているか否かを判断する。
【0149】
なお、ステップS48〜ステップS51の処理は、
図3に示すステップS8〜ステップS11の処理と同じであるので説明を省略する。
【0150】
図15は、本開示の実施の形態2において飛行ルートが操縦者視認可能領域情報123、VO視認可能領域情報125及び拡張視認可能領域情報131に全て含まれる際に表示される表示画面の一例を示す図である。
図15において、飛行開始地点は操縦者の位置であるとする。
【0151】
図15に示す表示画面401には、地図画像410と、飛行開始地点を示すアイコン412と、操縦者視認可能領域413と、経由地点を示すアイコン414と、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルート415と、移動後の操縦者の位置を示すアイコン416と、操縦者の移動ルート417と、拡張視認可能領域418とが表示されている。
【0152】
飛行開始地点及び経由地点が入力された時点では、飛行ルート415は、操縦者視認可能領域413に含まれていないため、警告メッセージ(不図示)が表示される。
【0153】
ユーザは指を、表示画面401上に表示されたアイコン412に接触し、接触した指を移動したい位置まで移動する。これにより、アイコン412の位置が、アイコン416の位置に移動し、操縦者の移動ルート417が表示される。そして、操縦者の移動ルート417に沿った操縦者視認可能領域413の移動の軌跡を拡張視認可能領域418として表示する。
【0154】
図15に示すように、操縦者視認可能領域413を移動した結果、飛行ルート415が操縦者視認可能領域413及び拡張視認可能領域418に含まれている場合、表示画面401上に表示されていた警告メッセージが消去される。
【0155】
なお、本実施の形態2では、操縦者の位置を移動し、操縦者の移動ルートに沿った操縦者視認可能領域の移動の軌跡を拡張視認可能領域として表示しているが、本開示は特にこれに限定されず、VOの位置を移動し、VOの移動ルートに沿ったVO視認可能領域の移動の軌跡を拡張視認可能領域として表示してもよい。また、操縦者及びVOの位置を移動し、操縦者及びVOの移動ルートに沿った操縦者視認可能領域及びVO視認可能領域の移動のそれぞれの軌跡を拡張視認可能領域として表示してもよい。
【0156】
続いて、本実施の形態2の変形例に係る飛行ルート生成システムについて説明する。
【0157】
上記の実施の形態2では、1つの経由地点が入力される毎に、飛行ルートが操縦者視認可能領域、VO視認可能領域及び拡張視認可能領域に含まれているか否かが判断され、飛行ルートが操縦者視認可能領域、VO視認可能領域及び拡張視認可能領域に含まれていない場合、操縦者又はVOの移動ルートが入力されるが、実施の形態2の変形例では、全ての経由地点の入力が完了した後に、操縦者又はVOの移動ルートが入力され、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれているか否かが判断される。
【0158】
実施の形態2の変形例における飛行ルート生成システム及び飛行ルート生成装置の構成は、
図1及び
図13に示す飛行ルート生成システム及び飛行ルート生成装置と同じである。
【0159】
図16は、本開示の実施の形態2の変形例における飛行ルート生成装置の動作を説明するフローチャートである。
【0160】
まず、ステップS61において、入力部103は、ユーザによる飛行開始地点の入力を受け付ける。ユーザは、表示部104に表示される地図画像上に飛行開始地点を設定する。表示制御部112は、入力された飛行開始地点を示すアイコンを表示部104の表示画面上に表示する。
【0161】
次に、ステップS62において、表示制御部112は、表示部104に経由地点の入力を促す画面を表示する。ユーザは、入力部103から経由地点を入力する。ユーザの入力は、表示部104に表示される地図画像上の地点を示すことで経由地点を入力する。表示制御部112は、入力された経由地点を示すアイコンを表示部104の表示画面上に表示する。
【0162】
次に、ステップS63において、飛行ルート生成部113は、ユーザの入力部103からの経由地点の入力が終了したか否かを判断する。例えば、表示画面には、経由地点の入力を終了する終了ボタンが表示され、ユーザは入力部103に対し、終了ボタンを押下する。終了ボタンが押下された場合、経由地点の入力が終了したと判断する。この場合、例えば、最後に入力された経由地点を目的地点として設定する。また、入力部103は、ユーザによる目的地点の入力が受け付けられた場合、経由地点の入力が終了したと判断してもよい。
【0163】
次に、ステップS64において、入力部103は、ユーザによる操縦者又はVOの移動ルートの入力を受け付ける。入力部103はタッチパネルであるので、ユーザは指を、表示部104に表示された操縦者の位置に接触し、接触した指を移動したい位置まで移動する。ユーザは、その位置で指を入力部103であるタッチパネルから離すことで移動ルートを確定する。表示制御部112は、ユーザの指の動きに応じて、表示される操縦者又はVOの位置を移動させる。なお、表示部104は、入力された飛行ルートを表示することが好ましい。これにより、ユーザは、表示部104に表示される飛行ルートを確認しながら、移動ルートを入力することができる。
【0164】
次に、ステップS65において、拡張視認可能領域表示制御部1124は、操縦者又はVOの移動ルートに沿った操縦者視認可能領域の移動の軌跡を拡張視認可能領域として表示する。
【0165】
次に、ステップS66において、飛行ルート生成部113は、拡張視認可能領域に全て含まれるとともに、飛行開始地点と複数の経由地点とを繋げた飛行ルートを生成する。すなわち、飛行ルート生成部113は、移動ルートに並走する第1の飛行ルートと、第1の飛行ルートと複数の経由地点のそれぞれとの間を結ぶ複数の第2の飛行ルートとを含む飛行ルートを生成する。
【0166】
次に、ステップS67において、飛行ルート判断部114は、飛行開始地点と経由地点とを結ぶ飛行ルートが拡張視認可能領域に全て含まれるか否かを判断する。
【0167】
ここで、飛行ルート判断部114は、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていないと判断した場合(ステップS67でNO)、ステップS68において、メッセージ表示制御部1122は、移動ルートの再入力を促すための警告メッセージを表示部104の表示画面上に表示する。そして、ステップS64の処理に戻り、入力部103は、ユーザによる操縦者又はVOの移動ルートの入力を再び受け付ける。ここで、ユーザは、飛行ルートが拡張視認可能領域に全て含まれるように、操縦者又はVOの移動ルートを変更する。
【0168】
飛行ルート判断部114は、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていると判断した場合(ステップS67でYES)、ステップS69へ処理を進める。ステップS69において、メッセージ消去制御部1123は、表示部104の表示画面上に警告メッセージが表示されているか否かを判断する。メッセージ消去制御部1123は、警告メッセージが表示されていると判断した場合(ステップS69でYES)、ステップS70へ処理を進める。ステップS70において、メッセージ消去制御部1123は、表示部104の表示画面上に表示されている警告メッセージを消去する。
【0169】
一方、メッセージ消去制御部1123は、警告メッセージが表示されていないと判断した場合(ステップS69でNO)、又はステップS70でメッセージ消去制御部1123が警告メッセージを消去した場合、ステップS71において、飛行ルート生成部113は、生成した飛行ルートを表示部104の表示画面上に表示する。
【0170】
次に、ステップS72において、飛行ルート生成部113は、入力された飛行開始地点及び少なくとも1つの経由地点を結ぶ飛行ルートを確定し、記憶部106の飛行ルート情報127に記憶する。飛行ルート生成部113は、第1通信部101を介して飛行ルート情報127を無人飛行体20へ送信する。無人飛行体20は、受信した飛行ルート情報127に基づいて自律飛行を開始する。なお、入力部103は、無人飛行体20が自律飛行を開始する飛行開始時刻のユーザによる入力を受け付けてもよく、無人飛行体20は、飛行ルート生成装置10から受信した飛行開始時刻に応じて飛行を開始してもよい。また、無人飛行体20は、操縦器からの飛行開始指示を受信した場合に、飛行を開始してもよい。
【0171】
図17は、本開示の実施の形態2の変形例において経由地点及び移動ルートの入力を受け付けたときに表示される表示画面の一例を示す図である。
図17において、飛行開始地点は操縦者の位置であるとする。
【0172】
図17に示す表示画面402には、地図画像410と、飛行開始地点を示すアイコン412と、経由地点を示すアイコン414と、移動後の操縦者の位置を示すアイコン416と、操縦者の移動ルート417とが表示されている。
【0173】
飛行開始地点及び経由地点が入力された後、ユーザは指を、表示画面402上に表示されたアイコン412に接触し、接触した指を移動したい位置まで移動する。これにより、アイコン412の位置が、アイコン416の位置に移動し、操縦者の移動ルート417が表示される。
【0174】
図18は、本開示の実施の形態2の変形例において拡張視認可能領域が表示される表示画面の一例を示す図である。
【0175】
操縦者の移動ルート417のユーザによる入力が受け付けられた後、移動ルート417に沿った操縦者視認可能領域413の移動の軌跡が拡張視認可能領域418として表示される。このとき、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていない場合、警告メッセージが表示画面402上に表示される。なお、
図18の例では、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれているため、警告メッセージは表示されていない。
【0176】
図19は、本開示の実施の形態2の変形例において飛行ルートが表示される表示画面の一例を示す図である。
【0177】
飛行ルートが拡張視認可能領域に全て含まれる場合、飛行ルート419が表示画面402上に表示される。このとき、飛行ルート419は、移動ルート417に並走する第1の飛行ルート419aと、第1の飛行ルート419aと複数の経由地点のそれぞれとの間を結ぶ複数の第2の飛行ルート419bとを含む。
【0178】
なお、飛行ルート生成部113は、拡張視認可能領域418に全て含まれるとともに、複数の経由地点を最短距離で繋げた飛行ルート419を生成してもよい。
【0179】
また、飛行ルート生成部113は、飛行開始地点と複数の経由地点とを直線で繋げた飛行ルート419を生成してもよい。この場合、飛行ルート判断部114は、飛行開始地点と複数の経由地点とを直線で繋げた飛行ルートが拡張視認可能領域に全て含まれるか否かを判断する。飛行ルート判断部114は、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていないと判断した場合、メッセージ表示制御部1122は、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていないことを通知するための警告メッセージを表示部104の表示画面上に表示する。なお、メッセージ表示制御部1122は、移動ルートの再入力を促すための警告メッセージを表示画面上に表示してもよく、飛行ルートの修正を促すための警告メッセージを表示画面上に表示してもよい。
【0180】
なお、本実施の形態2の変形例では、飛行ルート判断部114は、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていないと判断した場合、メッセージ表示制御部1122は、移動ルートの再入力を促すための警告メッセージを表示画面上に表示するが、本開示は特にこれに限定されない。飛行ルート判断部114は、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていないと判断した場合、メッセージ表示制御部1122は、経由地点の再入力を促すための警告メッセージを表示画面上に表示してもよい。
【0181】
図20は、本開示の実施の形態2の変形例において警告メッセージが表示される表示画面の一例を示す図である。
【0182】
図20では、飛行ルートが拡張視認可能領域418に含まれていないため、警告メッセージ421が表示される。例えば、警告メッセージ421には、「視認担当者が、視認できません。経由地点を再設定してください。」と表示されている。
図20に示すように、警告メッセージ421は、入力された経由地点に関連付けて表示される。
【0183】
この場合、
図16のステップS68において、メッセージ表示制御部1122は、経由地点の再入力を促すための警告メッセージを表示画面上に表示した後、入力部103は、経由地点の再入力を受け付け、ステップS66の処理に戻る。
【0184】
また、飛行ルート判断部114は、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていないと判断した場合、メッセージ表示制御部1122は、別の視認担当者の入力を促すための警告メッセージを表示画面上に表示してもよい。この場合、
図16のステップS68において、別の視認担当者の入力を促すための警告メッセージが表示画面上に表示された後、視認可能領域表示制御部1121は、VO視認可能領域を表示部104の表示画面上に表示する。次に、入力部103は、ユーザによるVO視認可能領域の移動を受け付け、ステップS67の処理に戻る。ステップS67では、飛行ルートが拡張視認可能領域及びVO視認可能領域に含まれているか否かが判断される。
【0185】
さらに、飛行ルート判断部114は、飛行ルートが拡張視認可能領域に含まれていないと判断した場合、表示制御部112は、移動ルートの再入力、経由地点の再入力及び別の視認担当者の入力のいずれかの選択を受け付けるボタンを表示してもよい。
【0186】
(他の実施の形態)
以上のように、本開示の技術の例示として、実施の形態1、2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、実施の形態1、2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0187】
また、本実施の形態1,2において、飛行ルート生成装置10の制御部105及び記憶部106の機能の一部をサーバ30が備えてもよい。この場合、飛行ルート生成システムは、無人飛行体が飛行する飛行ルートを生成する飛行ルート生成サーバと、飛行ルート生成サーバと通信可能に接続された端末装置とを備えてもよい。
【0188】
端末装置は、表示部と、飛行ルート入力受付部と、飛行ルート送信部と、視認可能領域受信部と、視認可能領域表示制御部と、警告メッセージ受信部と、警告メッセージ表示制御部と、視認可能領域移動受付部と、視認可能領域送信部と、消去指示受信部と、警告メッセージ消去制御部とを備える。
【0189】
飛行ルート入力受付部は、飛行ルートのユーザによる入力を受け付ける。飛行ルート送信部は、飛行ルート入力受付部によって入力された飛行ルートを飛行ルート生成サーバへ送信する。視認可能領域受信部は、無人飛行体を視認する視認担当者が無人飛行体を視認可能な領域を示す視認可能領域を飛行ルート生成サーバから受信する。視認可能領域表示制御部は、視認可能領域受信部によって受信された視認可能領域を表示部に表示する。警告メッセージ受信部は、飛行ルートが視認可能領域に含まれていない場合、警告メッセージを飛行ルート生成サーバから受信する。警告メッセージ表示制御部は、警告メッセージ受信部によって受信された警告メッセージを表示部に表示する。
【0190】
視認可能領域移動受付部は、視認可能領域のユーザによる移動を受け付ける。視認可能領域送信部は、視認可能領域移動受付部によって移動された視認可能領域の位置を飛行ルート生成サーバへ送信する。消去指示受信部は、視認可能領域を移動した結果、飛行ルートが視認可能領域に全て含まれる場合、表示している警告メッセージを消去するための消去指示を飛行ルート生成サーバから受信する。警告メッセージ消去制御部は、消去指示受信部によって消去指示が受信された場合、表示部に表示している警告メッセージを消去する。