特許第6617209号(P6617209)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6617209
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月11日
(54)【発明の名称】存在模倣
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20191202BHJP
【FI】
   H05B37/02 Z
【請求項の数】15
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-562662(P2018-562662)
(86)(22)【出願日】2017年5月23日
(65)【公表番号】特表2019-522871(P2019-522871A)
(43)【公表日】2019年8月15日
(86)【国際出願番号】EP2017062361
(87)【国際公開番号】WO2017207339
(87)【国際公開日】20171207
【審査請求日】2019年1月28日
(31)【優先権主張番号】16172066.9
(32)【優先日】2016年5月31日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】マヒーエルセ レムコ
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンダール レーンダート テウニス
(72)【発明者】
【氏名】ギョルジェン ダニエル マルティン
【審査官】 安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0161137(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0160636(US,A1)
【文献】 国際公開第2015/104650(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の照明システムから、照明設定のシーケンスのインディケーションを受けるよう構成される通信インタフェースであって、少なくともいくつかの前記照明設定は、該第1の照明システムにより照らされる第1の環境に存在する場合に少なくとも1人のユーザにより該第1の照明システムに適用されている、通信インタフェースと、
第2の環境を非占有と識別する模倣指示を受けるよう構成される入力と、
候補照明システムのセットから、第2の照明システムのプロファイルを前記候補照明システムのプロファイルと比較することにより、前記第1の照明システムを選択する、及び
前記模倣指示に応答して、前記照明設定のシーケンスのマッチングを前記第2の環境の第2の照明システムに適用することにより、非占有の前記第2の環境において前記第1の環境の前記少なくとも1人のユーザの存在を模倣する
よう構成される少なくとも1つのプロセッサと、
を含む、コンピュータシステム
【請求項2】
前記候補照明システムのセットは、ユーザが選択可能である、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項3】
各照明システムの前記プロファイルは、
部屋数、
少なくとも1つの部屋タイプ、
少なくとも1つの照明器具数、
少なくとも1つの照明器具タイプ、
少なくとも1つの照明システムコントローラタイプ、
ユーザ数、
家のタイプ、
近隣のプロファイル、
占有者のプロファイル、
の1つ以上を含む、請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項4】
各照明システムの前記プロファイルは、該照明システムの位置を識別する、請求項2又は3に記載のコンピュータシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の照明システムを選択する際に、前記第1の照明システムと前記第2の照明システムとの間の距離が第1の閾値を上回ると判断するよう構成される、請求項4に記載のコンピュータシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の照明システムを選択する際に、前記第1の照明システムと前記第2の照明システムとの間の距離が前記第1の閾値より大きく第2の閾値より小さいと判断するよう構成される、請求項5に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
各照明システムのプロファイルは、該照明システムの少なくとも1つの使用パターンを識別する、請求項1乃至6の何れか一項に記載のコンピュータシステム。
【請求項8】
前記プロファイルは、異なる曜日について少なくとも2つの使用パターンを識別する、請求項7に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の環境及び第2の環境に対する地理的分離メトリックを判断するよう構成され、マッチする前記照明設定のシーケンスは、該地理的分離メトリックを考慮して遅延される、請求項1乃至8の何れか一項に記載のコンピュータシステム。
【請求項10】
前記地理的分離メトリックは、前記第1の照明システムと前記第2の照明システムとの間の時差である、請求項9に記載のコンピュータシステム。
【請求項11】
前記少なくともいくつかの照明設定の各々は、前記第1の環境にいる間に前記少なくとも1人のユーザにより手動で適用されている、又は前記少なくとも1人のユーザが前記第1の環境にいる間に前記第1の環境の占有センサをトリガすることにより適用されている、請求項1乃至10の何れか一項に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
第1の環境を照らすよう構成される第1の照明システムと、
第2の環境を照らすよう構成される第2の照明システムと、
前記第1の照明システムから、照明設定のシーケンスのインディケーションを受けるよう構成されるコンピュータシステムであって、少なくともいくつかの前記照明設定は、前記第1の環境に存在する場合に少なくとも1人のユーザにより該第1の照明システムに適用されている、コンピュータシステムと、
第2の環境を非占有と識別する模倣指示を受けるよう構成される入力と、
を含む、存在模倣システムであって、
前記コンピュータシステムは、
候補照明システムのセットから、第2の照明システムのプロファイルを前記候補照明システムのプロファイルと比較することにより、前記第1の照明システムを選択する、及び
前記模倣指示に応答して、非占有の前記第2の環境において、マッチする照明設定のシーケンスを前記第2の照明システムに適用することにより、前記第1の環境の前記少なくとも1人のユーザの存在を模倣するよう構成され
存在模倣システム。
【請求項13】
前記第2の環境をモニタリングするよう配置され、前記第2の環境が占有されていないことを感知すると自動的に前記模倣指示を引き起こすよう構成されるセンサシステムを含む、請求項12に記載の存在模倣システム。
【請求項14】
コンピュータで実施される存在模倣方法であって、当該方法は、コンピュータシステムにより、
第1の照明システムから照明設定のシーケンスのインディケーションを受けるステップであって、少なくともいくつかの前記照明設定は、前記第1の照明システムにより照らされる第1の環境に存在する場合に少なくとも1人のユーザにより該第1の照明システムに適用されている、ステップと、
第2の環境を未占有と識別する、模倣指示を受けるステップと、
候補照明システムのセットから、第2の照明システムのプロファイルを前記候補照明システムのプロファイルと比較することにより、前記第1の照明システムを選択するステップと、
前記模倣指示に応答して、前記第2の環境において、前記第1の環境の前記少なくとも1人のユーザの存在を模倣するように、マッチする照明設定のシーケンスを未占有の前記第2の環境の第2の照明システムに適用するステップと、
を実行することを含、方法。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、実行時に請求項14に記載の方法を実施するよう構成されるコードを含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、存在模倣(presence mimicking)、すなわち、外部の(潜在的に悪意のある)観察者には環境が占有されているように見えるように、非占有環境において照明システムを制御することに関する。
【背景技術】
【0002】
本文脈における用語「存在模倣」は、非占有環境(とりわけ、家)が占有されている印象を与えるために照明システムを使用することを意味する。すなわち、たとえそうではなくても、環境が外部の観察者には少なくとも1人のユーザ(占有者)により占有されているように見えるように、自動的に異なる照明設定を時間とともに照明システムに適用することである。
【0003】
存在模倣は、誰かがユーザの家に不法侵入する可能性を減らすことができ、したがって、セキュリティを提供する。強盗は、誰かが家にいると信じる場合(このために照明が重要な指標となる)、家に入ろうとしないことがよくある。例えば、強盗は、昼間ではなく夕方又は夜間に発生することがよくある。家が夕方を通して完全に暗い場合、これは、不在であることを強盗に示す。したがって、例えば、夕方にある期間1つ以上のライトを自動的にオンにするなど、照明により存在を模倣することは、強盗を防ぐための効果的な方法であり得る。
【0004】
ユーザ定義のスケジュールに従ってランプをオンオフする初歩的な存在模倣装置が、しばらく利用可能であった。現代のネットワーク技術(例えば、ZigBee、Bluetooth、Wi-Fi、イーサネットなど)を使用して照明が制御される、より最近の「スマートライティング」システム(コネクテッドライティングとしても知られている)は、幾分より洗練された存在模倣を提供することができる。例えば、照明システムのスケジュールは、家が占有されている時間中の照明システムの実際の使用をモニタリングすることに基づいて生成されてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
所定のものであるか学習されるかに関わらず、スケジュールに基づく既存の技術の課題は、それらが時間とともに容易に観察され得ることであり、すなわち、観察を通じて、スケジュールベースの存在シミュレーションと、規則的なスケジュールが用いられている実際の占有とを区別することが容易なことである。適切にプログラムされたコンピュータを使用してそのようなスケジュールをランダム化することは可能であるが、その場合でさえも検出可能なパターンが依然として呈される可能性がある。したがって、ランダム化されたパターンでさえ、しばらくすれば、実際の存在ではなくシミュレートされたパターンとして検出可能であり得る。
【0006】
さらに、ユーザから学習するスマートシステムは、いわゆる「コールドスタート」の問題を抱える。すなわち、ユーザは、自由行動を取る前にまず情報を集めなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
対照的に、本発明は、非占有環境(例えば、家)において、少なくとも1人のユーザの、該ユーザが異なる環境(例えば、別の家)を占有している際の行動(behaviour)を効果的にコピーする。
【0008】
本発明の第1の態様は、第1の照明システムから、照明設定のシーケンスのインディケーション(indication)を受けるよう構成される通信インタフェースであって、少なくともいくつかの照明設定は、第1の照明システムにより照らされる第1の環境に存在する場合に少なくとも1人のユーザにより第1の照明システムに適用されている、通信インタフェースと、第2の環境を非占有と識別する模倣指示(mimic instruction)を受けるよう構成される入力と、模倣指示に応答して、非占有の第2の環境において、マッチする照明設定のシーケンス(matching sequence of illumination settings)を第2の環境の第2の照明システムに適用することにより、第1の環境の少なくとも1人のユーザの存在を模倣するよう構成される少なくとも1つのプロセッサと、を含む、コンピュータシステムを対象とする。
【0009】
これは、未占有の第2の環境の第2の照明システムに適用される照明設定が、占有されている第1の環境の実際のユーザにより適用される照明設定に対応するので、予測可能性の問題を解決する。換言すると、未占有の環境の外部観察者は、実際のユーザが通常の方法で(例えば、ライトスイッチや制御アプリを使用して手動で、又は第1の環境に配置された1つ以上の占有センサ、例えば、動きセンサをトリガすることにより)照明システムとインタラクトしてしている結果を効果的に見ている。なぜなら、第2の照明システムは、このようにして第1の照明システムでレンダリングされる任意の照明変化をミラーリングしているからである。
【0010】
さらに、本発明は、学習段階を実行させる必要がないので、多かれ少なかれ「すぐそのまま(out-of-the-box)」使えるように実施され得るものである。これは、ユーザの行動を監視することによりスケジュールを学習する既存のシステムとは対照的である(しかしながら、本発明の実施形態において、すぐに使用可能な行動(out-of-the-box behaviour)を後で洗練するために何らかの形態の学習を使用する可能性は除外されないことに留意されたい)。
【0011】
好ましい実施形態では、類似のユーザ及び家(又は他の環境)は、存在模倣が類似の家の中の類似のユーザの行動に基づくように、互いにペアを成す。これは、とりわけ、現実的な行動の模倣を提供する。
【0012】
この目的のために、コンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサは、候補照明システムのセット(set of candidate lighting systems)から、第2の照明システムのプロファイルを候補照明システムのプロファイルと比較することにより、存在模倣に用いる第1の照明システムを選択するよう構成されてもよい。
【0013】
各照明システムのプロファイルは、以下の要素のうちの1つ以上を含んでもよい。
1.部屋数、
2.少なくとも1つの部屋タイプ
3.少なくとも1つの照明器具数
4.少なくとも1つの照明器具タイプ、
5.少なくとも1つの照明システムコントローラタイプ
6.ユーザ数
7.家のタイプ
8.近隣のプロファイル
9.占有者のプロファイル。
【0014】
代替的又は追加的に、各照明システムのプロファイルは、照明システムの位置を識別する。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、第1の照明システムを選択する際に、第1の照明システムと第2の照明システムとの間の距離が第1の閾値を上回ると判断するよう構成されてもよい。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、第1の照明システムを選択する際に、第1の照明システムと第2の照明システムとの間の距離が第1の閾値より大きく第2の閾値より小さいと判断するよう構成されてもよい。
【0015】
代替的又は追加的に、各照明システムのプロファイルは、照明システムの少なくとも1つの使用パターンを識別してもよい。例えば、プロファイルは、異なる曜日について少なくとも2つの使用パターンを識別してもよい。
【0016】
少なくとも1つのプロセッサは、第1の環境及び第2の環境に対する地理的分離メトリック(geo-separation metric)(例えば、第1の照明システム及び第2の照明システム間の時差(time zone difference))を判断するよう構成され、マッチする照明設定のシーケンスは、地理的分離メトリックを考慮して遅延されてもよい。
【0017】
少なくともいくつかの照明設定の各々(例えば、照明設定のシーケンス内の各照明設定)は、第1の環境にいる間に少なくとも1人のユーザにより手動で適用されている、又は少なくとも1人のユーザが第1の環境にいる間に第1の環境の占有センサをトリガすることにより適用されていてもよい。
【0018】
本発明の第2の態様は、第1の環境を照らすよう構成される第1の照明システムと、第2の環境を照らすよう構成される第2の照明システムと、第1の照明システムから、照明設定のシーケンスのインディケーションを受けるよう構成されるコンピュータシステムであって、少なくともいくつかの照明設定は、第1の環境に存在する場合に少なくとも1人のユーザにより第1の照明システムに適用されている、コンピュータシステムと、第2の環境を非占有と識別する模倣指示を受けるよう構成される入力と、を含む、存在模倣システムであって、コンピュータシステムは、模倣指示に応答して、非占有の第2の環境において、マッチする照明設定のシーケンスを第2の照明システムに適用することにより、第1の環境の少なくとも1人のユーザの存在を模倣するよう構成される、存在模倣システムを対象とする。
【0019】
一実施形態では、存在模倣システムは、第2の環境をモニタリングするよう配置され、第2の環境が占有されていないことを感知すると自動的に模倣指示を引き起こすよう構成されるセンサシステムを含んでもよい。
【0020】
本発明の第3の態様は、コンピュータで実施される存在模倣方法であって、コンピュータシステムにより、第1の照明システムから照明設定のシーケンスのインディケーションを受けるステップであって、少なくともいくつかの照明設定は、第1の照明システムにより照らされる第1の環境に存在する場合に少なくとも1人のユーザにより第1の照明システムに適用されている、ステップと、第2の環境を未占有と識別する、模倣指示を受けるステップと、模倣指示に応答して、第2の環境において、第1の環境の少なくとも1人のユーザの存在を模倣するように、マッチする照明設定のシーケンスを未占有の第2の環境の第2の照明システムに適用するステップと、を実行することを含む、方法を対象とする。
【0021】
第2及び第3の態様の実施形態では、第1の態様の任意の特徴又はその任意の実施形態が実施されてもよい。
【0022】
本発明の第4の態様は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、実行時に第3の態様又はその任意の実施形態の方法を実施するよう構成されるコードを含むコンピュータプログラムを対象とする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明をよりよく理解するために、また本発明がどのように実施されるかを示すために、以下の図面を参照する。
図1】存在模倣システムの一部の概略ブロック図を示す。
図2】照明システムが設置されている環境の概略平面図である。
図3A】照明システムの特定の機能モジュールを示す図である。
図3B】存在模倣システムにより実施される機能を表す機能ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、照明システム1とコンピュータシステム20とを含む存在模倣システムの一部の概略ブロック図を示す。
【0025】
照明システム1は、環境(2、図2)を照らすために選択的に光を放射するように配置された複数の照明器具4を含む。照明器具4の各々は、LEDベースのランプ、ガス放電ランプ、又はフィラメント電球などの少なくとも1つのそれぞれの発光デバイスと、任意の関連するハウジング又は支持体とを含む。照明器具4の各々は、天井若しくは壁掛け照明器具、自立型照明器具(例えばテーブルランプ、デスクランプ又はフロアランプ等)、ウォールウォッシャ、又はLEDストリップ、家具一点若しくは表面に埋め込まれた照明器具等のそれほど従来のものではない形態、又は環境2を照らすように環境2内に照明を発するための任意の他のタイプの照明デバイス等の任意の形態をとってもよい。
【0026】
照明システム1はまた、照明器具4を手動で制御するための手動照明制御装置3、すなわち、照明設定を照明器具4に適用するために環境2を占有するユーザにより使用されることができる手動照明制御装置3を備える。最も単純な場合では、これらは単純なオン/オフ設定である。しかしながら、照明制御装置3を使用して、場合によっては、より洗練された照明設定、例えば、調光設定を適用して放射光の強度を変えること、色設定を適用して放射光の1つ以上の色特性を変えること、又は指向性設定(directionality setting)を適用して例えば放射光のビーム幅又はビーム方向を変えること、が可能であり得る。
【0027】
照明器具4は、少なくともある程度まで独立して制御可能である。照明システム1は、照明設定が、少なくとも1つの照明器具4に個別に、すなわち、他の照明器具とは独立して適用され得るように構成されてもよく、場合によっては、照明器具4は、(照明器具4のうちの任意の1つが残りの照明器具とは独立して制御され得るように)完全に独立してもよい。代替的又は追加的に、照明システムは、同じ照明設定が、2つ以上の照明器具4のセットに適用され得るように構成されてもよく、例えば、単一のスイッチが、残りの照明器具とは無関係に当該セットをオン又はオフしてもよい。場合によっては、これは、照明器具の該セットを制御する唯一の方法であってもよい(すなわち、所与のセット内の照明器具を、該セットの残りの照明器具とは無関係に制御するために制御デバイス5を使用することが不可能であってもよい)。しかしながら、他の場合には、同じ照明設定を照明器具のセット全体に同時に適用することが可能であってもよいが、ユーザがそうすることを望むなら該セット内の照明器具を独立して制御することが可能であってもよい。
【0028】
照明制御装置3は、例えば、オン/オフスイッチ又は調光スイッチなどの少なくとも1つのスイッチを備える壁パネル、又はリモコン、例えば、赤外線又はRF(無線周波数)リモコン、又は照明器具4自体の一部であるスイッチ等の少なくとも1つの専用照明制御デバイス5を備えてもよい。照明制御デバイス5は、少なくとも1つの汎用ユーザデバイス7、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットデバイス、ラップトップコンピュータ、若しくは他の形態のモバイルデバイス等のコンピュータデバイス、又はデスクトップコンピュータ若しくは他の形態の固定性デバイスなども備えてもよい。ユーザは、斯かるデバイスを使用して、例えば、タッチスクリーン、マウス、トラックパッド、(音声入力を供するための)オーディオ入力デバイス、画像キャプチャデバイス又は(ジェスチャ制御を供するための)他の光学センサ等のユーザデバイス7の入力デバイスを使用して照明デバイスを制御することができる。照明制御デバイス5は、例えば、一般的なスマートホーム制御システムの一部であり得る、専用の音声入力デバイス等の他のタイプのデバイスも含むことができる。
【0029】
照明制御装置3の各デバイス5、7は、本明細書では一般に照明システムコントローラと呼ばれる。照明制御装置3は、異なるタイプの照明システムコントローラ、例えば、固定制御デバイス(例えば壁パネル、固定性コンピュータデバイス)、携帯制御デバイス(例えば専用の遠隔制御装置、一般的なモバイルデバイス)を含むことができる。制御イベント「X」は、少なくとも1つの照明設定を少なくとも1つの照明器具4に適用し、それにより、照明システムの少なくとも1つの照明器具4により放射される光の少なくとも1つの特性に変化を生じさせる照明制御装置3の使用を示す。
【0030】
この例では、照明制御装置3は、時にはブリッジとも呼ばれる中央制御ノード10を介して照明器具4と通信する。ブリッジ10は、制御信号を該照明器具に送信することができるように各照明器具4に接続される。ブリッジ10と照明器具4との間の通信は、無線技術(例えば、ZigBee、Bluetooth、Wi − Fi)、有線技術(例えば、イーサネット、DMX)又は有線及び無線技術の組み合わせを用いて達成されることができる。適切なブリッジの一例は、フィリップスのHueブリッジであり、これは、無線ZigBee技術に基づく。
【0031】
このようにして、照明器具4とブリッジ10は照明ネットワークを形成し、ブリッジ10は、照明ネットワークに対しネットワークゲートウェイとして機能する。照明ネットワークは任意の適切なトポロジを有することができ、例えば、データは、照明システム10の他の照明器具4を介してゲートウェイ10と照明器具4のいくつかとの間で中継され得る。代替的に、データは、ゲートウェイ10とすべての照明器具4との間で直接(すなわち、他の照明器具4を介してそのように中継することなく)通信されてもよい。
【0032】
このような高度な制御を提供する照明システムは、「コネクテッドライティング」システムと呼ばれることがある。
【0033】
第2のネットワークノード9が示され、第2のネットワークノード9を介してユーザデバイス7はブリッジ10と通信する。第2のノード9とユーザデバイス7との間の通信は、例えばローカルエリアネットワーク(例えばTCP / IPネットワーク)を介して、無線技術(例えばWi − Fi)又は有線技術(例えばイーサネット)を用いて達成されてもよい。例えば、第2のノード9は、ユーザデバイス7とゲートウェイ10の両方が接続されるルータ(例えば、TCP / IPルータ)を含んでもよい。ブリッジ10と照明器具4との間の通信が異なるネットワーク技術(例えばZigBee)を使用する場合、ブリッジ10は、2つのプロトコル間で変換することによりネットワークゲートウェイとして機能する。
【0034】
これは一例にすぎず、代替的な照明システムアーキテクチャは本開示の範囲内である。例えば、ユーザデバイス7は、代わりに、例えばBluetoothを介して、ブリッジ10と直接通信してもよい。別の例として、照明制御装置3の一部又は全部は、ブリッジ10を必要とせずに、例えばBluetooth又はWi − Fiを介して照明器具4と直接通信してもよい。
【0035】
第2のネットワークノード9はまた、モデムを含む(モデムとルータは、第2のノード9の別々のコネクテッドデバイス又は同じデバイスに組込まれてもよい)。モデムは、インターネットなどの外部データネットワークに接続するよう構成される。これにより、第2のノード9のモデムを介して照明システム1と外部データネットワークとの間でデータが通信され、これにより、照明システム1を外部データネットワークに接続することが可能である。
【0036】
これにより、照明システム1は、外部データネットワークに接続されているコンピュータシステム20と通信することができる。これにより、照明システム1は、(環境2が占有されている場合に)リアルタイム又はほぼリアルタイムで照明システム1にどの照明設定が現在手動で適用されているかをコンピュータシステム20に示し、(環境2が占有されている場合に)リアルタイム又はほぼリアルタイムでコンピュータシステム20の制御下で照明システム1に自動的に適用されるべき照明設定を受けることができる。これはまた、照明システム1が、照明システムプロファイル22をコンピュータシステム20に送信することを可能にし、その詳細は後述される。
【0037】
コンピュータシステム20は、照明システム1と通信するために外部データネットワークに接続するためのネットワークインタフェースである通信インタフェース19と、通信インタフェース19に接続される少なくとも1つのプロセッサ21とを備える。少なくとも1つのプロセッサ21は、照明システム管理コード(lighting system management code)を実行するよう構成され、すなわち、コンピュータシステム20は、照明システム管理コードを実行するよう構成される単一のプロセッサ21、又は照明システム管理コードのそれぞれの部分を各々実行するよう構成される複数のプロセッサ21を含む。複数のプロセッサの場合、これらは、同じデバイス(例えばサーバデバイス)の一部であってもよく、又はこれらは、異なるデバイス(例えば2つ以上の相互接続されたサーバデバイス(これらは、空間的に配置されてもされなくてもよく、例えば、同じデータセンタ又は異なるデータセンタにあってもよい))の一部であってもよい。例えば、コンピュータシステム20は、少なくとも1つの仮想マシンがコンピュータシステム20の各プロセッサ21上で動作し、照明システム管理コード20が仮想マシン上で動作する、クラウドコンピューティングシステム(「クラウド」)の一部であってもよい。
【0038】
1つ又は複数のサーバデバイスから形成されているか否かにかかわらず、コンピュータシステム20は、照明システム管理コードの機能を実施するためのサーバとして動作する。
【0039】
図2は、照明システム1が設置されている環境2の平面図を示している。例示的な環境2は、家、例えば、戸建て若しくはアパート、又はそのような家の一部である。
【0040】
環境2は、複数の部屋、すなわち、図2の上部に居間及び隣接する台所、左側に浴室、下部に向かって2つの寝室(主寝室とツイン寝室)、並びにこれらの部屋の全てをつなぐ中央の廊下を含み、入り口が、居間、浴室及び2つの寝室を廊下に直接つないでいる。照明制御装置3の多数の制御デバイス5ab、5c、...、5iが、環境内の様々な場所に配置されて示されている。制御デバイス5g及び5fは、主寝室に配置されたベッドサイドランプである照明器具4g及び4fに一体化されたスイッチユニットである。残りの制御デバイスは、環境2内の様々な場所に取り付けられた壁パネルである。
【0041】
居間は、2セットの照明器具、すなわち、天井に取り付けられた照明器具4a及びウォールウォッシャ4bを含む。これら2つのセットは、居間の壁に配置された壁パネル5abを介して独立して制御可能であり、すなわち、照明設定は、壁パネル5abを使用して、天井照明器具4a及びウォールウォッシャ4bに互いに独立して適用されることができる。最も単純な場合、これは、それらが互いに独立してオンとオフに切り替えられ得ることを意味する。より洗練された照明システムにおいては、それぞれの調光設定及び/又は色設定を独立して調整することが可能であってもよく、場合によっては、例えば、照明器具の各セット内の独立したあるレベルの制御を及ぼしてもよい(例えば、天井照明器具4aのうちの一つの色を他の天井照明器具4aと独立して調整してもよい)。
【0042】
台所の照明器具4cは、台所の壁の壁パネル5cを介して制御されることができる。廊下には、3つの壁パネル5eが示されており、居間及び各寝室への入り口の近くに位置しており、それらのいずれか1つを使用して廊下に位置する照明器具4eを制御することができる。同様に、壁パネル5d、5h、5iは、それぞれ浴室、主寝室及びツイン寝室に配置され、それぞれの部屋に配置された照明器具4d、4h、4iを制御する。
【0043】
すべての照明器具4a、...、4i及び制御デバイス5ab、...、5iはブリッジ10に接続され、ブリッジ10は、この例では居間に配置されている。斯くして、ブリッジ10は、どの照明設定が、照明器具4a、...、4iのセットのうちのいずれに適用されているか、及びどの制御デバイス5ab、...、5iが、それらの設定を適用するために用いられているかを知る。これらのデータは、環境2に関する占有情報の豊富な情報源を提供し、例えば、照明設定が環境2内で適用される様に基づいて、環境2の現在の占有者の数、及びどの部屋が現在占有されているかを推測(又は少なくとも推定)するために用いられることができる。経時的に蓄積されると、この情報は、(例えば、占有者の活動に応じて、就業日と週末との間で変わり得る)占有者のパターン及び占有者による照明システムの使用パターンに関する情報を決定するために使用されることができる。
【0044】
ブリッジ10において利用可能な占有情報は、照明システムプロファイル22を生成するために使用される。プロファイルは、ブリッジ10自体により、例えば、ブリッジのプロセッサ上で実行されるプロファイル生成コードにより生成されてもよい。代替的に、プロファイルは、ユーザデバイス7等のブリッジ10に接続された別個のデバイスにより、例えば、ユーザデバイス7のプロセッサ上で実行される適切なアプリケーションにより生成されてもよい。例えば、プロファイル生成機能は、照明器具4を制御するために使用される制御アプリケーションに組み込まれてもよく、又はユーザデバイス7上で実行される別個のアプリケーションに提供されてもよい。代替的に、プロファイル生成機能は、例えば、一部がブリッジ10に実装され、一部がユーザデバイス7に実装されるなど、複数のデバイスにわたって実装されてもよい。別の例として、この機能のうちの少なくともいくつかは、照明器具4自体のうちの1つ以上及び/又は制御デバイス5のうちの1つにより実施されてもよい。
【0045】
図3Aは、照明システム1により、例えば、ブリッジ10、ユーザデバイス7、1つ以上の制御デバイス、1つ以上の照明器具により、又は2つ以上の斯かるデバイスの組み合わせにより実施される機能(functionality)を表す、ローカル制御システム25を示す(他の場合では、これの少なくとも一部は外部で、例えば、クラウド内で実施され得る)。この機能は、好ましくは、ソフトウェアで、すなわち、照明システム1の少なくとも1つのプロセッサ、例えばブリッジ10、ユーザデバイス7、照明器具4又は制御デバイス5のプロセッサ上で実行されるローカル制御コードにより実施される。コードは、分散されてもよく、すなわち、異なる部分が、例えば異なるデバイスの異なるプロセッサ上で実行されてもよい(例えば、一部がブリッジ10で実行され、一部がユーザデバイス7及び/又は照明器具4及び/又は制御デバイス5等で実行されてもよい)。ローカル制御システム25の様々な機能モジュール25a、25bが示されており、これらは、この機能のそれぞれの部分を表す(該部分は照明システム1の単一のデバイスで実施されてもよく、又は照明システム1の2つ以上のデバイスにわたって分散されてもよい)。
【0046】
照明システム1のプロファイル生成機能は、ローカル制御システム25のプロファイル生成モジュール25aにより表される。
【0047】
照明システムプロファイル22は、環境2の性質(nature)及び照明システム1の設定に関する情報を伝達する。例えば、
・照明システム1が設置されている部屋の数、すなわち、部屋数、
・各部屋の部屋タイプ、
・照明器具の数、すなわち、照明器具数、例えば、各部屋の照明器具の数、
・各照明器具4のタイプ(又は各照明器具のセットのタイプ)、
・照明器具4と制御デバイス5との間の接続、すなわち、どの照明2がどのスイッチに接続されている(及びどのスイッチから制御される)か等に関する情報、
・照明制御装置3に関する情報、例えば、各照明システムコントローラのタイプ(とりわけ、それが固定型か可搬型か)、
・家に住んでいるユーザの数、すなわち、ユーザ数。
【0048】
プロファイル22はまた、環境2の占有者による照明システム1の使用に関する情報を伝達する。例えば、
1.いつ異なる照明器具4が異なる時間帯(昼/夕方/夜など)に、異なる種類の日(平日/週末など)に、どの設定で使用されるかに関する情報、
2.異なる日の間での各照明器具のセット(例えば4a、4b、4c等)の使用パターン、
3.異なる照明器具の関連使用、例えば、どの照明器具(又はどの照明器具のセット)が典型的に一緒になっているかに関する情報。例えば、居間照明器具4a / 4bと台所照明器具4c又は廊下照明器具4eとに適用される照明設定間の相関関係に関する情報、
4.典型的に行われるシーケンスに関する情報、すなわち、異なる照明器具のセットの使用の間の相関関係。例えば、制御イベントのある繰り返しシーケンスが識別され得る。一例として、占有者は、夕方に一定の時間にわたって居間を占有することがある。就寝時には、占有者は、定期的に同様の制御動作を行うことがある。例えば、居間の照明器具4a / 4bを消し、居間のドアに隣接するコントローラ5eを用いて廊下のライト4eを点灯し、そして浴室のライト4dを点灯する。その後少しして、浴室のライトを消し、主寝室のドアに隣接するコントローラ5eを用いて廊下のライトを消し、1つ以上の主寝室ライト4h、4f、4gを、それらを就寝のためオフする前に短時間点灯させることがある。これにより、分散存在模倣(distributed presence mimicking)(下記参照)を目的として、歴史的に類似の照明システムを備えた照明システムと家とをペアにすることができる。
【0049】
上述した例では、この情報はローカルに導出されるが、その一部又は全部、特に項目3及び4の集約/解釈された情報は、代替的に、コンピュータシステム20において外的に実行されるデータ処理、例えば、家でなくクラウド処理で導出されてもよい。
【0050】
生成されたプロファイル22はまた、環境2が現在占有されているか否かを示すためにユーザが設定することができる(他の実施形態では、存在検出に基づいて自動的に導出され得る - 下記参照)占有フラグ(occupancy flag)を含む。プロファイル22において占有フラグが未占有に設定されている場合、これは、異なる現在占有されている環境で実行される制御動作をミラーリングすることにより、存在模倣を実行するためのサーバ20への指示(模倣指示)として働くことができる。これは、本明細書では「分散存在模倣」と呼ばれ、以下でさらに詳細に述べられる。
【0051】
生成されたプロファイル22は、第2のネットワークノードを介してサーバ20に通信され、第2のネットワークノードも、この例では居間に配置されている。
【0052】
上述のように、ユーザデバイス7が、上述したようにブリッジ10を介して照明器具4を制御するために使用されてもよい。
【0053】
図2には示されていないが、照明システムプロファイル22を生成する際にプロファイル生成モジュール25aにより使用され得る追加の占有情報を提供するために、1つ以上のセンサが環境2内に配置されてもよい。
【0054】
さらに、ユーザは、プロファイル22内のいくつかの情報を手動で設定してもよく、例えば、以下のものを選択してもよい。
・類似した家族が住んでいる家が分散存在模倣のためにペアにされ得るように、ユーザの家族にフィットするペルソナの組(set of personas)(例えば、類似した年齢の子供/大人の類似した数又は他の類似した家族の特性等)、又は他のタイプの家族プロファイル、又はより一般的には占有者プロファイル、
・類似した家がペアにされ得るように、家のタイプ、
・(類似した近隣の家がペアにされ得るように)近隣のプロファイル。
【0055】
理解されるように、図2の部屋のレイアウト及び照明システムの配置は純粋に例示であり、代替的なレイアウト及び配置は本開示の範囲内である。
【0056】
サーバ20は、複数の照明システムから斯かる照明システムプロファイル24を受信し、該プロファイルを使用して、照明システムのうちの一方が他方のミラーとなるよう構成される、照明システムのマッチングペアを識別する。
【0057】
プロファイル22が照明システム1で生成され、サーバ20に伝達されることが一般に好ましいが(これはサーバに置かれる処理負荷を減らす)、いくつかの実施形態では、プロファイル22は、照明システム1から送信された生データに基づいて、少なくとも部分的にサーバ20で生成されてもよい。
【0058】
図3Bに示されるように、サーバ20は、全照明システムの全プロファイルを収集し、それらをプロファイルリポジトリ24に格納する。プロファイルリポジトリ24は、任意の形態のコンピュータ可読電子ストレージ、コンピュータ記憶デバイス又は複数の記憶デバイス(同一場所に配置されても、地理的に分散されてもよい)を使用して物理レベルで実装されることができる。例えば、1つ以上の磁気記憶デバイス及び/又は1つ以上の固体記憶デバイスが用いられてもよい。
【0059】
サーバ20のプロファイル分類モジュール26a、システムペアリングモジュール26b、及びシステムマッピングモジュール28が示されており、これらは各々、サーバ20で実行される照明システム管理ソフトウェアにより実施される機能の一部を表す。
【0060】
プロファイル分類モジュール26aは、類似の照明システムプロファイルが同じカテゴリに割り当てられるように、各プロファイルにカテゴリを割り当てる。
【0061】
ユーザは、例えばユーザデバイス7を使用して、照明システム1における適切なユーザ入力27により、自身の照明システム1を模倣存在モードにすることができる。これにより、プロファイル生成モジュールは、プロファイル22内の占有フラグを未占有に設定する。更新された占有フラグは、サーバ20に伝達される。フラグは、例えば、ユーザデバイス7上で実行されるアプリケーションを使用して、ブリッジ10に記憶されたホーム/アウェイ設定を更新することにより更新されてもよく、代替的に、ブリッジ10に結合されるパートナーデバイス、例えば、他のスマートホーム制御システムの一部(例えば、Nest等のスマート暖房制御デバイス)によりトリガされてもよい。
【0062】
代替的に、場合によっては、「ジオフェンシング(geo-fencing)」に基づいて、すなわち、ユーザが環境2を離れたことが検出されると自動的に有効になり、ユーザが家に帰ると自動的に無効になるように、照明システム1が自動的に存在模倣モードに入ることが可能であってもよい。これは、適切な1つ又は複数のセンサ、例えば、ユーザの存在を検出するための光学センサ若しくは音声センサ、又はユーザの電話の位置を(例えば)追跡するために使用される無線受信機を使用して実施されることができる。
【0063】
例として、図3Bは、各々異なる環境(例えば異なる家)に設置された第1及び第2の斯かる照明システム1A、1Bの第1及び第2の斯かる照明システムプロファイル22A、22Bを示す。第2のプロファイル22Bの占有フラグは、未占有に設定され、これにより、「存在を模倣する」よう指示されるようにレポジトリ24内の第2の照明システム1Bをマークする。
【0064】
システムペアリングモジュール26aはこれを検出し、これに応答してリポジトリ24に保持されているプロファイルを、(第1の照明システム1Aである)類似の照明システムのプロファイル22A(例えば、第2のプロファイル22Bと同じ又は関連するカテゴリにおけるプロファイル22A(これは、リポジトリ24内で「模倣存在」としてマークされていない、すなわち、その占有フラグは占有に設定されている))について検索する。本文脈では、リポジトリ24内で検索されるプロファイルは、候補照明システムプロファイル(candidate lighting system profile)と呼ばれる。
【0065】
特定されると、第1のプロファイル22Aが、第2の照明システム1Bに適用される分散存在模倣で使用するために選択され、これにより、第1及び第2の照明システム1A、1Bを互いにペアにする。
【0066】
第2のプロファイル22B内の占有フラグが未占有に設定されたままである限り、第1の照明システム1Aで実行される、すなわち、第1の照明システム1Aが設置されている第1の環境(例えば、第1の家)の少なくとも1人の占有者により実行されるすべての手動照明制御イベント「X」が、第2の照明システム1Bにマッピングされる。すなわち、占有されている第1の照明システム1Aにおいて手動で行われる各照明制御イベントXに対して、システムマッピングモジュール28は、マッチする照明制御イベントX'を第2の照明システム1Bにおいて自動的にもたらす。
【0067】
複数の制御イベントXが、第1の照明システム1Aにおいて経時的に手動で行われる、すなわち、照明設定のシーケンスが、第1のシステム1Aにおいて経時的に手動で適用される(これにより、第1の照明システム1Aにより発せられる光の少なくとも1つの特性の変化のシーケンスが生じる)ので、これにより、マッチする設定のシーケンスが、自動的に第2の照明システム1Bに適用される(これにより、第2の照明システム1Bにより発せられる光の少なくとも1つの対応する特性におけるマッチする変化のシーケンスが生じる)。
【0068】
これに関して、照明システム1の関連機能は、ローカル制御システム25の存在模倣モジュール25bにより表される。(環境2が占有されていない場合に)存在模倣モードを動作させると、存在模倣モジュール25bは、サーバ20からマッチする制御イベントX'を受け、それらを照明システム1に適用する。(環境2が少なくとも1人のユーザにより占有されている場合に)手動モードで動作している場合、存在模倣モジュール25bは、照明システム1に手動で適用された制御イベントXのインディケーションをリアルタイム又はほぼリアルタイムで送信する、すなわち、それらが適用される場合、照明システム1において適用される制御イベントXとサーバに通信される制御イベントXのインディケーションとの間に(例えば、数秒又は数分程度の)わずかな遅延しかない。
【0069】
場合によっては、システムマッピングモジュール28は、第1の照明システム1Aと第2の照明システム1Bとの間の違いを考慮するために制御イベントXを適合させてもよい。例えば、第1の照明システム1Aにおいて、占有者が居間の3つのライトをオンにし、第2の照明システム1Bが、居間に5つのライトを有する場合、第1の照明システム1Aの3つのライトに手動で適用される照明設定が、第2照明システム1Bの居間の5つのライトに自動的に適用されてもよい。照明システム1A、1B間のこれらの違いは、それらのプロファイル22A、22Bを使用してシステムマッピングモジュール28により判断される。
【0070】
第2の照明システム1Bは、ローカル照明制御装置3を使用して手動で引き起こされた制御イベントXに応答するのと同じように、サーバ20からのマッチする制御イベントX'に応答する。例えば、マッチする制御イベントX'は、例えば、ZigBeeを介して、ブリッジ10で受けられ、1つ以上の照明器具4に適用されてもよく、照明制御装置3のデバイスにより受けられ、(例えば、ブリッジ10を介して、又は例えばWi − Fi若しくはBluetoothを介して1つ以上の照明器具4に直接)該デバイスにより適用されてもよい。
【0071】
誤解を避けるために、制御イベントXは、第1の照明システム1Aによりサーバ20に示されるだけでなく、通常の方法で第1の照明システム1Aにおいて実際に適用されることが強調される。すなわち、第1の照明システム1Aに適用される照明設定のシーケンスは、実際には、第1の照明システム1Aの照明器具により発せられる光の少なくとも1つの特性を、第1の環境1Aの占有者により望まれるように変化させる。
【0072】
場合によっては、システムマッピングモジュール28は、第1の照明システム1A及び第2の照明システム1Bの地理的分離を考慮するために、それらのプロファイル22A、22Bを比較することにより計算された地理的分離メトリックに基づいて、マッチする制御イベントX'を、対応する制御イベントXに対してタイムシフトさせてもよい。地理的分離とは、日の出及び/又は日の入り時間が2つの照明システムにおいて著しく異なるほど十分に大きい空間的間隔(spatial separation)を意味する。例えば、2つの照明システムは、異なるタイムゾーンにあり得る。
【0073】
これは、(第1の照明システムAの)ある地理的位置において16:00に起こる制御イベントXが、第2の照明システム1Bにおいて直ちに実行されるのではなく、第2の照明システム1Bの地理的位置が、自身のタイムゾーンにおける同時刻、すなわち、(1時間以上遅い可能性がある)現地時間16:00にある場合にのみ発生することを意味する。
【0074】
占有照明システムプロファイル及び非占有照明システムプロファイルのペアリングにおいて、システムペアリングモジュール26bにより実施されるペアリング処理は、同じ(又はほぼ同じ)地理的位置を有するペアリング照明システムを回避するようにバイアスがかけられてもよい。一般に、外部の観察者は、隣接する家に適用されている照明設定の相関関係を見て、一方が他方をミラーリングしていると推論することができるので、隣近所の照明パターンを模倣することは望ましくない。しかしながら、別の考慮事項として、類似の地理位置情報は同じ文化的背景を共有する可能性があるため、比較的近くにある世帯の照明システムをペアにすることが好ましい場合もある。したがって、好ましくは、ペアリングモジュール26bは、第1の閾値を上回るが、第2の閾値を下回る距離だけ離れている照明システムをペアにする。これらの閾値は、非円形の空間的境界に対応するように(例えば、都市内の構造、都市の境又は国境などに対応するように)角度の関数として変わり得ることに留意されたい。
【0075】
ユーザが家に帰ると、ユーザは、プロファイル22B内の占有フラグを占有に設定することにより、自身のシステムを「模倣存在」モードから解除することができる。更新されたフラグはサーバ20に伝達され、それにより、第2の照明システム22Bは、もはやプロファイルリポジトリ24内で未占有としてマークされない。
【0076】
「照明器具」、「光源」、「ライト」(装置を指す場合)及び「照明源」という用語は、単に光を発するのではなく、特に照明、すなわち、(結果として人間の占有者が物理的な空間内で見ることができるように)一人以上の人間により占有される環境の照明に貢献するのに適した規模の光を発する装置を指すために互換的に使用される。基本的な照明器具は、単数又は複数の電球(例えば、LED、フィラメント電球又はガス放電ランプ)及び任意の関連する支持構造から単純に成ってもよい。他の照明器具は、例えば関連するケーシング又はハウジングも含み得るが、他のものはそうではないかもしれない。照明器具は、伝統的な天井又は壁掛け式の室内照明器具、又は自立型照明器具(床又は卓上スタンドなど)の形態をとることができる。あるいは、家具一点又は表面に埋め込まれたLEDストリップ、ウォールウォッシャ、又は特に照明を提供するように適合された他の任意の形態の照明装置など、それほど伝統的ではない形態をとってもよい。ブリッジ10及び/又は照明制御装置3と通信するためのコンポーネント(例えば、専用の特定用途向け回路、FPGA、プロセッサ、及び必要に応じて付随するソフトウェア(例えば、ファームウェア))は、コネクテッドライティング機能を既存の特殊化されていない照明システムに容易に追加導入できるように、標準的な取付具を備える電球に組み込まれてもよい。しかしながら、これは必須ではなく、一般に、これらの通信コンポーネントは、照明器具とコントローラとの間の通信を可能にするために照明システム内の任意の適切な場所に組み込むことができる。
【0077】
上記の実施形態は単なる例示として述べられていることが理解されよう。開示された実施形態に対する他の変更は、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の研究から、クレームされた発明を実施する際に当業者により理解され、達成され得る。特許請求の範囲において、「含む(comprising)」という単語は他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に列挙されたいくつかの項目の機能を果たすことができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。
【0078】
特許請求の範囲が、ある機能を実装するよう構成される「少なくとも1つのプロセッサ」を述べる場合、これは、1つのプロセッサがこの機能のすべてを実装するよう構成されるシナリオだけでなく、複数のプロセッサが存在し、各プロセッサが、この機能が複数のプロセッサによりまとめて実装されるように、この機能の一部のみを実装するよう構成されるシナリオも含む。複数のプロセッサがある場合、これらは地理的に分散されてもよく、されなくてもよい(例えば、それらは、同じデータセンタ内にあってもよく、2つ以上のデータセンタにわたって分散されてもよい)。
【0079】
コンピュータプログラムは、他のハードウェアと一緒に又は他のハードウェアの一部として供給される光学記憶媒体又は固体媒体等の適切な媒体上に記憶/分配され得るが、インターネット又は他の有線又は無線の電気通信システム等の他の形態で分配されてもよい。請求項中の如何なる参照符号も範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図3A
図3B