(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6617364
(24)【登録日】2019年11月22日
(45)【発行日】2019年12月11日
(54)【発明の名称】牧畜飼育用の医用注射設備
(51)【国際特許分類】
A61D 7/00 20060101AFI20191202BHJP
A61D 3/00 20060101ALI20191202BHJP
【FI】
A61D7/00 A
A61D7/00 Z
A61D3/00 A
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-127849(P2019-127849)
(22)【出願日】2019年7月9日
【審査請求日】2019年7月11日
(31)【優先権主張番号】201910381263.4
(32)【優先日】2019年5月8日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519345726
【氏名又は名称】广州市双聚節能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】毛春良
【審査官】
菊地 康彦
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第108635079(CN,A)
【文献】
中国特許出願公開第108245276(CN,A)
【文献】
特開2001−37362(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/016547(WO,A1)
【文献】
特開平3−30761(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61D 1/00−3/00
A61D 7/00
A01K 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、固定台を含み、前記固定台には家畜が勝手に走ることを防ぐことができる挟み装置が設けられ、
前記挟み装置は前記固定台の頂面に固定的に取り付けられた固定枠を含み、前記固定枠の左右にはスライドレールが固定的に設けられ、前記スライドレールにはスライド挟み板が前後にスライドできるように取り付けられ、前記固定枠の前側面と前記スライド挟み板とが家畜を挟むことができ、前記固定枠と前記固定台との間にはガイドロッドが左右に対称的に固定的に取り付けられ、前記ガイドロッドには家畜を持ち上げることができる上げ板がスライドできるように取り付けられ、前記固定枠の前側面には固定板が固定的に取り付けられ、前記固定板には注射箱が固定的に取り付けられていることを特徴とする牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項2】
前記注射箱の中には注射用の注射装置が設けられ、前記注射装置は針を皮下に刺す針刺し部品と薬を注射する薬押し出し部品とを含み、
前記針刺し部品は前記注射箱の後側の面に設けられた波形管空間を含み、前記波形管空間の中には針と波形管とが設けられ、前記針の前側面には伸縮可能な前記波形管空間が固定的に連結され、前記波形管空間の前側には注射チャンバが設けられ、前記波形管と前記注射チャンバとが連通しており、前記針には二つの位置制限ブロックが設けられ、前記位置制限ブロックの間には前記針を押し動かして刺しまたは戻すことができる押しブロックがスライドできるように取り付けられ、
前記薬押し出し部品は前記注射チャンバの中にスライドできるように取り付けられたピストンを含み、前記注射チャンバの頂壁には薬注射管が連通するように設けられ、前記注射箱の頂壁には前記薬注射管と連通した薬箱が固定的に連結され、前記薬注射管の前側には前記薬注射管と連通した洗浄管が設けられ、前記洗浄管の中に注射装置全体を洗浄し消毒することができる洗浄消毒液を入れることができることを特徴とする請求項1に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項3】
前記挟み装置は上げモーターと上げネジ山軸とを含み、
前記固定台の中には前記上げモーターが固定的に取り付けられ、前記上げモーターの出力軸には前記上げネジ山軸が固定的に連結され、前記上げネジ山軸と前記上げ板とがねじ山によって連結されていることを特徴とする請求項1に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項4】
前記固定枠の頂面には押しロッドがヒンジによって取り付けられ、前記押しロッドには連結ロッドがヒンジによって取り付けられ、前記連結ロッドと前記スライド挟み板とがヒンジによって取り付けられ、前記固定枠には複数の固定フックが設けられ、前記押しロッドには固定ロッドがヒンジによって取り付けられ、前記固定ロッドが前記固定フックと引っ掛かることができることを特徴とする請求項1に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項5】
前記針刺し部品は歯車空間と、押し動かしモーターと、モーター軸と、第一歯車と、第二歯車と、押し動かしネジ山軸とを含み、
前記注射箱の中には前記歯車空間が設けられ、前記歯車空間の前側内壁の中には前記押し動かしモーターが固定的に取り付けられ、前記押し動かしモーターの出力軸には前記モーター軸が固定的に連結され、前記モーター軸には前記第一歯車が固定的に連結され、前記歯車空間の中には前記第二歯車が回転できるように取り付けられ、前記注射箱の後側面には前記押し動かしネジ山軸が上下に対称的に、且つスライドできるように取り付けられ、上側の前記押し動かしネジ山軸と前記第二歯車とがねじ山によって連結され、前記押し動かしネジ山軸と前記押しブロックとが固定的に連結されていることができることを特徴とする請求項2に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項6】
前記押しブロックの後側の面には接触板がスライドできるように取り付けられ、前記接触板と前記押しブロックとの間には押し動かしバネが固定的に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項7】
前記薬押し出し部品は磁性体空間と、電磁体と、補助ロッドと、引き動かしバネとを含み、
前記薬押し出し部品は前記注射チャンバの前側内壁の中に上下に対称的に設けられた前記磁性体空間を含み、前記磁性体空間の中には前記電磁体が固定的に取り付けられ、前記ピストンの前側面には前記補助ロッドが上下に対称的に固定的に取り付けられ、前記補助ロッドの前側面には永久磁性体が固定的に取り付けられ、前記補助ロッドにある永久磁性体は前記電磁体と吸着することができ、前記ピストンの前側面と前記注射チャンバの前側内壁との間には前記引き動かしバネが固定的に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項8】
前記ピストンの前側面にはネジ山連結ロッドが固定的に取り付けられ、前記注射チャンバと前記注射箱の前側面との間にはプッシュロッドがスライドできるように取り付けられ、前記プッシュロッドの中にはネジ山スリーブロッドが回転できるように取り付けられ、前記ネジ山スリーブロッドは前記ネジ山連結ロッドとねじ山によって連結されることができることを特徴とする請求項2に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項9】
前記注射箱の底面には下方に開口したスイッチ空間が設けられ、前記スイッチ空間の中にはスイッチがヒンジによって取り付けられ、前記スイッチと前記スイッチ空間の頂壁との間にはトーションバネが固定的に取り付けられ、前記スイッチと前記スイッチ空間の前側内壁とには電極接点が固定的に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【請求項10】
前記洗浄管の中には第一逆止弁が設けられ、前記薬箱の中には第二逆止弁が設けられ、前記第二逆止弁は薬注射管に押されて開くことができることを特徴とする請求項2に記載の牧畜飼育用の医用注射設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は牧畜飼育分野を取り上げて、具体的には牧畜飼育用の医用注射設備である。
【背景技術】
【0002】
飼育場では、疫病の拡散を防ぐため、一般的に家畜に薬物を注射する必要があり、普通は手動で注射するが、家畜が注射される時に勝手に走ることにより、注射する針が折れて動物の体内に残される可能性があり、注射に一定の影響がある。
注射する時に人が家畜を固定する必要がり、人力と時間が多く浪費され、注射するたびに改めて薬液を吸い取る必要があるため、仕事の効率に影響し、また、一部の注射設備は使用される時、消毒や洗浄が非常に不便であるため、注射するときに家畜に一定の影響を与える可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第102802701号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は牧畜飼育用の医用注射設備を提供し、それは上記の現在の技術中の問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の牧畜飼育用の医用注射設備は、固定台を含み、前記固定台には家畜が勝手に走ることを防ぐことができる挟み装置が設けられ、前記挟み装置は前記固定台の頂面に固定的に取り付けられた固定枠を含み、前記固定枠の左右にはスライドレールが固定的に設けられ、前記スライドレールにはスライド挟み板が前後にスライドできるように取り付けられ、前記固定枠の前側面と前記スライド挟み板とが家畜を挟むことができ、前記固定枠と前記固定台との間にはガイドロッドが左右に対称的に固定的に取り付けられ、前記ガイドロッドには家畜を持ち上げることができる上げ板がスライドできるように取り付けられ、前記固定枠の前側面には固定板が固定的に取り付けられ、前記固定板には注射箱が固定的に取り付けられ、前記注射箱の中には注射用の注射装置が設けられ、前記注射装置は針を皮下に刺す針刺し部品と薬を注射する薬押し出し部品とを含み、前記針刺し部品は前記注射箱の後側の面に設けられた波形管空間を含み、前記波形管空間の中には針と波形管とが設けられ、前記針の前側面には伸縮可能な前記波形管空間が固定的に連結され、前記波形管空間の前側には注射チャンバが設けられ、前記波形管と前記注射チャンバとが連通しており、前記針には二つの位置制限ブロックが設けられ、前記位置制限ブロックの間には前記針を押し動かして刺しまたは戻すことができる押しブロックがスライドできるように取り付けられ、前記薬押し出し部品は前記注射チャンバの中にスライドできるように取り付けられたピストンを含み、前記注射チャンバの頂壁には薬注射管が連通するように設けられ、前記注射箱の頂壁には前記薬注射管と連通した薬箱が固定的に連結され、前記薬注射管の前側には前記薬注射管と連通した洗浄管が設けられ、前記洗浄管の中に注射装置全体を洗浄し消毒することができる洗浄消毒液を入れることができる。
【0006】
更の技術プラン、前記挟み装置は前記固定台の中に固定的に取り付けられた上げモーターを含み、前記上げモーターの出力軸には上げネジ山軸が固定的に連結され、前記上げネジ山軸と前記上げ板とがねじ山によって連結されている。
【0007】
前記固定枠の頂面には押しロッドがヒンジによって取り付けられ、前記押しロッドには連結ロッドがヒンジによって取り付けられ、前記連結ロッドと前記スライド挟み板とがヒンジによって取り付けられ、前記固定枠には複数の固定 フックが設けられ、前記押しロッドには固定ロッドがヒンジによって取り付けられ、前記固定ロッドが前記固定フックと引っ掛かることができる。
【0008】
前記針刺し部品は歯車空間と、押し動かしモーターと、モーター軸と、第一歯車と、第二歯車と、押し動かしネジ山軸とを含み、前記注射箱の中には前記歯車空間が設けられ、前記歯車空間の前側内壁の中には前記押し動かしモーターが固定的に取り付けられ、前記押し動かしモーターの出力軸には前記モーター軸が固定的に連結され、前記モーター軸には前記第一歯車が固定的に連結され、前記歯車空間の中には前記第二歯車が回転できるように取り付けられ、前記注射箱の後側面には前記押し動かしネジ山軸が上下に対称的に、且つスライドできるように取り付けられ、上側の前記押し動かしネジ山軸と前記第二歯車とがねじ山によって連結され、前記押し動かしネジ山軸と前記押しブロックとが固定的に連結されていることができる。
【0009】
前記押しブロックの後側の面には接触板がスライドできるように取り付けられ、前記接触板と前記押しブロックとの間には押し動かしバネが固定的に連結されている。
【0010】
前記薬押し出し部品は磁性体空間と、電磁体と、補助ロッドと、引き動かしバネとを含み、
前記薬押し出し部品は前記注射チャンバの前側内壁の中に上下に対称的に設けられた前記磁性体空間を含み、前記磁性体空間の中には前記電磁体が固定的に取り付けられ、前記ピストンの前側面には前記補助ロッドが上下に対称的に固定的に取り付けられ、前記補助ロッドの前側面には永久磁性体が固定的に取り付けられ、前記補助ロッドにある永久磁性体は前記電磁体と吸着することができ、前記ピストンの前側面と前記注射チャンバの前側内壁との間には前記引き動かしバネが固定的に取り付けられている。
【0011】
前記ピストンの前側面にはネジ山連結ロッドが固定的に取り付けられ、前記注射チャンバと前記注射箱の前側面との間にはプッシュロッドがスライドできるように取り付けられ、前記プッシュロッドの中にはネジ山スリーブロッドが回転できるように取り付けられ、前記ネジ山スリーブロッドは前記ネジ山連結ロッドとねじ山によって連結されることができる。
【0012】
前記注射箱の底面には下方に開口したスイッチ空間が設けられ、前記スイッチ空間の中にはスイッチがヒンジによって取り付けられ、前記スイッチと前記スイッチ空間の頂壁との間にはトーションバネが固定的に取り付けられ、前記スイッチと前記スイッチ空間の前側内壁とには電極接点が固定的に取り付けられている。
【0013】
前記洗浄管の中には第一逆止弁が設けられ、前記薬箱の中には第二逆止弁が設けられ、前記第二逆止弁は薬注射管に押されて開くことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は家畜を固定でき、家畜が注射されたときに勝手に走ることを防ぎ、家畜が一定範囲に固定されることで、便利で素早く薬を注射でき、家畜に影響しなく、大量の時間を節約し、注射する時に自動と手動との二つの注射方法を選ぶことができ、便利に切り替えでき、使用が簡単であり、注射器の中に固定された波形管が伸縮でき、家畜が注射された時に動くことによって針が折れて動物の体内に残されることを防ぎ、便利に内部部品を洗浄し消毒でき、疫病の伝染を防げ、普及価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に
図1〜4をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜4を参照し、本発明の牧畜飼育用の医用注射設備は、固定台10を含み、前記固定台10には家畜が勝手に走ることを防ぐことができる挟み装置80が設けられ、前記挟み装置80は前記固定台10の頂面に固定的に取り付けられた固定枠19を含み、前記固定枠19の左右にはスライドレール20が固定的に設けられ、前記スライドレール20にはスライド挟み板21が前後にスライドできるように取り付けられ、前記固定枠19の前側面と前記スライド挟み板21とが家畜を挟むことができ、前記固定枠19と前記固定台10との間にはガイドロッド18が左右に対称的に固定的に取り付けられ、前記ガイドロッド18には家畜を持ち上げることができる上げ板17がスライドできるように取り付けられ、前記固定枠19の前側面には固定板22が固定的に取り付けられ、前記固定板22には注射箱23が固定的に取り付けられ、前記注射箱23の中には注射用の注射装置81が設けられ、前記注射装置81は針を皮下に刺す針刺し部品811と薬を注射する薬押し出し部品812とを含み、前記針刺し部品811は前記注射箱23の後側の面に設けられた波形管空間61を含み、前記波形管空間61の中には針47と波形管62とが設けられ、前記針47の前側面には伸縮可能な前記波形管空間61が固定的に連結され、前記波形管空間61の前側には注射チャンバ38が設けられ、前記波形管62と前記注射チャンバ38とが連通しており、前記針47には二つの位置制限ブロック48が設けられ、前記位置制限ブロック48の間には前記針47を押し動かして刺しまたは戻すことができる押しブロック49がスライドできるように取り付けられ、前記薬押し出し部品812は前記注射チャンバ38の中にスライドできるように取り付けられたピストン50を含み、前記注射チャンバ38の頂壁には薬注射管43が連通するように設けられ、前記注射箱23の頂壁には前記薬注射管43と連通した薬箱40が固定的に連結され、前記薬注射管43の前側には前記薬注射管43と連通した洗浄管39が設けられ、前記洗浄管39の中に注射装置81全体を洗浄し消毒することができる洗浄消毒液を入れることができる。
【0018】
前記挟み装置80は前記固定台10の中に固定的に取り付けられた上げモーター11を含み、前記上げモーター11の出力軸には上げネジ山軸12が固定的に連結され、前記上げネジ山軸12と前記上げ板17とがねじ山によって連結され、上げモーター11を始動するとき、上げモーター11が上げネジ山軸12を回転連動させ、上げネジ山軸12が上げ板17を上方へスライド連動させ、家畜を持ち上げることができ、家畜の勝手な走りを防ぐ。
【0019】
前記固定枠19の頂面には押しロッド25がヒンジによって取り付けられ、前記押しロッド25には連結ロッド26がヒンジによって取り付けられ、前記連結ロッド26と前記スライド挟み板21とがヒンジによって取り付けられ、前記固定枠19には複数の固定フック29が設けられ、前記押しロッド25には固定ロッド28がヒンジによって取り付けられ、前記固定ロッド28が前記固定フック29と引っ掛かることができ、これによって押しロッド25を押し動かして回転させ、押しロッド25が連結ロッド26を押し動かし、スライド挟み板21をスライドレール20に前後にスライドさせ、家畜をきつく挟んだ後、固定ロッド28と固定フック29とが引っ掛かり、スライド挟み板21を固定し移動させないことができ、家畜の挟まれた状態を保つことができる。
【0020】
前記針刺し部品811は前記注射箱23の中の歯車空間63を含み、前記歯車空間63の前側内壁の中には押し動かしモーター54が固定的に取り付けられ、前記押し動かしモーター54の出力軸にはモーター軸55が固定的に連結され、前記モーター軸55には第一歯車56が固定的に連結され、前記歯車空間63の中には第二歯車57が回転できるように取り付けられ、前記注射箱23の後側面には押し動かしネジ山軸58が上下に対称的に、且つスライドできるように取り付けられ、上側の前記押し動かしネジ山軸58と前記第二歯車57とがねじ山によって連結され、前記押し動かしネジ山軸58と前記押しブロック49とが固定的に連結され、これによって押し動かしモーター54を始動するとき、押し動かしモーター54が第一歯車56と第二歯車57とを回転連動させ、第二歯車57が回転し、押し動かしネジ山軸58を後側へスライド連動させ、押し動かしネジ山軸58が押しブロック49を押し動かし、針47を後方へ家畜の皮下に刺すことができる。
【0021】
前記押しブロック49の後側の面には接触板59がスライドできるように取り付けられ、前記接触板59と前記押しブロック49との間には押し動かしバネ60が固定的に連結され、これによって押しブロック49が後方へ運動するとき、接触板59が連動されて後へ家畜の皮膚と接触し、針47を家畜の皮下に刺すことに便利である。
【0022】
前記薬押し出し部品812は前記注射チャンバ38の前側内壁の中に上下に対称的に設けられた磁性体空間52を含み、前記磁性体空間52の中には電磁体53が固定的に取り付けられ、前記ピストン50の前側面には補助ロッド51が上下に対称的に固定的に取り付けられ、前記補助ロッド51の前側面には永久磁性体が固定的に取り付けられ、前記補助ロッド51にある永久磁性体は前記電磁体53と吸着することができ、前記ピストン50の前側面と前記注射チャンバ38の前側内壁との間には引き動かしバネ37が固定的に取り付けられ、これによって電磁体53を通電させた後、電磁体53が補助ロッド51とピストン50とを押し動かし後方へスライドさせ、薬を押し出し、引き動かしバネ37はピストン50を引き動かして復帰させることができる。
【0023】
前記ピストン50の前側面にはネジ山連結ロッド36が固定的に取り付けられ、前記注射チャンバ38と前記注射箱23の前側面との間にはプッシュロッド35がスライドできるように取り付けられ、前記プッシュロッド35の中にはネジ山スリーブロッド34が回転できるように取り付けられ、前記ネジ山スリーブロッド34は前記ネジ山連結ロッド36とねじ山によって連結されることができ、ネジ山スリーブロッド34を回転させ、ネジ山スリーブロッド34とネジ山連結ロッド36とを連結させた後、プッシュロッド35を引き動かし前後にスライドさせ、ピストン50を後へ押し動かし、ピストン50が薬を押し出すことができる。
【0024】
前記注射箱23の底面には下方に開口したスイッチ空間30が設けられ、前記スイッチ空間30の中にはスイッチ31がヒンジによって取り付けられ、前記スイッチ31と前記スイッチ空間30の頂壁との間にはトーションバネ32が固定的に取り付けられ、前記スイッチ31と前記スイッチ空間30の前側内壁とには電極接点33が固定的に取り付けられ、スイッチ31を押すとき、二つの電極接点33を接触させた後、電磁体53と押し動かしモーター54とを通電させることができ、電磁体53はピストン50を連動させ、ピストン50が薬を押し出すことができ、押し動かしモーター54は通電されて針47を刺すことができる。
【0025】
前記洗浄管39の中には第一逆止弁41が設けられ、前記薬箱40の中には第二逆止弁42が設けられ、前記第二逆止弁42は薬注射管43に押されて開くことができる。
【0026】
使用するとき、家畜に薬物を注射する必要があるとき、家畜を固定枠19の中に逐い、上げモーター11を始動するとき、上げモーター11が上げネジ山軸12を回転連動させ、上げネジ山軸12が上げ板17を上方へスライド連動させ、家畜を持ち上げることができ、家畜の勝手な走りを防ぎ、押しロッド25を押し動かして回転させ、押しロッド25が連結ロッド26を押し動かし、スライド挟み板21をスライドレール20に前後にスライドさせ、家畜をきつく挟んだ後、固定ロッド28と固定フック29とが引っ掛かり、スライド挟み板21を固定し移動させないことができ、家畜の挟まれた状態を保つことができ、スイッチ31を押すとき、二つの電極接点33を接触させた後、電磁体53と押し動かしモーター54とを通電させることができ、モーター54を始動し、押し動かしモーター54が第一歯車56と第二歯車57とを回転連動させ、第二歯車57が回転し、押し動かしネジ山軸58を後側へスライド連動させ、押し動かしネジ山軸58が押しブロック49を押し動かし、針47を後方へ家畜の皮下に刺すことができ、押しブロック49が後方へ運動するとき、接触板59が連動されて後へ家畜の皮膚と接触し、針47を家畜の皮下に刺すことに便利であり、磁体53を通電させた後、電磁体53が補助ロッド51とピストン50とを押し動かし後方へスライドさせ、薬を押し出し、引き動かしバネ37はピストン50を引き動かして復帰させることができ、ネジ山スリーブロッド34を回転させ、ネジ山スリーブロッド34とネジ山連結ロッド36とを連結させ、プッシュロッド35を引き動かし前後にスライドさせ、ピストン50を後へ押し動かし、ピストン50が薬を押し出すことができる。
【0027】
本発明の有益効果は:本発明は家畜を固定でき、家畜が注射されたときに勝手に走ることを防ぎ、家畜が一定範囲に固定されることで、便利で素早く薬を注射でき、家畜に影響しなく、大量の時間を節約し、注射する時に自動と手動との二つの注射方法を選ぶことができ、便利に切り替えでき、使用が簡単であり、注射器の中に固定された波形管が伸縮でき、家畜が注射された時に動くことによって針が折れて動物の体内に残されることを防ぎ、便利に内部部品を洗浄し消毒でき、疫病の伝染を防げ、普及価値がある。
【0028】
本分野の技術者が明確できるのは、本発明の総体精神や発想から離脱しない場合で、以上の実施例に各種な変形ができ、それらの変形がすべて本発明の保護範囲にある。本発明の保護方案は本発明の権利要求書を標準とすべきである。
【要約】 (修正有)
【課題】家畜を固定できる牧畜飼育用の医用注射設備を提供する。
【解決手段】固定台10を含み、前記固定台10には家畜が勝手に走ることを防ぐことができる挟み装置80が設けられ、前記挟み装置80は前記固定台10の頂面に固定的に取り付けられた固定枠19を含み、前記固定枠19の左右にはスライドレール20が固定的に設けられ、前記スライドレール20にはスライド挟み板21が前後にスライドできるように取り付けられ、前記固定枠19の前側面と前記スライド挟み板21とが家畜を挟むことができ、前記固定枠19と前記固定台10との間にはガイドロッド18が左右に対称的に固定的に取り付けられ、前記ガイドロッド18には家畜を持ち上げることができる上げ板17がスライドできるように取り付けられ、前記固定枠19の前側面には固定板22が固定的に取り付けられ、前記固定板22には注射箱23が固定的に取り付けられた牧畜飼育用の医用注射設備。
【選択図】
図1