(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態にかかる表示制御プログラム、表示制御方法および表示制御装置を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する表示制御プログラム、表示制御方法および表示制御装置は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
【0010】
[システム構成]
図1は、実施形態にかかる授業支援システム1の構成を示す図である。
図1に示す授業支援システム1は、デジタル教材を通じた授業支援の一形態として、ある多肢選択式の課題に対する生徒の回答の一覧表示情報(以下、意見板と言う)を電子黒板20上で公開し、教師と生徒および生徒同士が教え学び合う協働教育を支援する協働教育支援サービスを提供する。
【0011】
多肢選択方式の課題とは、正答・不正答を含むいくつかの選択肢(項目)を与えて、その中から適当なものを選択させる課題である。この多肢選択方式の課題を用いた授業では、正答として選んだ項目と、項目を選んだことに対する意見(コメント)とを回答として生徒から収集し、各生徒の回答を教師と生徒および生徒同士が確認して授業を進行する。
【0012】
図1に示すように、授業支援システム1には、教師端末10と、電子黒板20と、生徒端末30A〜30Cと、サーバ装置40とが収容される。なお、
図1には、3つの生徒端末30A〜30Cを図示したが、授業支援システム1は任意の数の生徒端末を収容できる。以下では、生徒端末30A〜30Cの各装置を区別なく総称する場合には、「生徒端末30」と記載する場合がある。
【0013】
教師端末10、電子黒板20、生徒端末30およびサーバ装置40の間は、ネットワーク5を介して相互に通信可能に接続される。かかるネットワーク5には、有線または無線を問わず、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの構内通信網を始め、インターネット(Internet)などの任意の種類の通信網を採用できる。
【0014】
教師端末10は、教師が使用する端末装置である。ここで言う「教師」とは、授業の参加者のうち教える側の人物を指す。一例としては、各種の教員が挙げられるが、必ずしも各種の教員免許を有する有資格者でなくともかまわない。
【0015】
一実施形態として、教師端末10には、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記の協働教育支援サービスを実現する教師端末用の協働教育支援プログラムがインストールされる。かかる教師端末用の協働教育支援プログラムを教師端末10のプロセッサ上で動作させることによって、一例として、協働教育を実施する課題の選択、各生徒端末30への課題の送信、各生徒端末30から回答された意見(コメント)の一覧表示などの各種機能を実現できる。
【0016】
例えば、教師端末10には、タブレット型の情報処理端末、いわゆるタブレット端末を採用できる。このように教師端末10にタブレット端末を採用することによって、教師端末10では、タッチペンや手指を介して各種の指示操作を受け付けることができる。この他、教師端末10では、タッチパネル等の操作部102(
図2参照)上で、文字列やマークなどの手書き入力を受け付けることができる。以下では、タッチペンや手指によって手書きの文字列やマークをタッチパネルへ入力することを「手書き入力」と記載するとともに、タッチパネルが手書き入力を介して受け付ける文字列やマークのことを「マーク記述」と記載する場合がある。
【0017】
電子黒板20は、所定のプロジェクタ等から出力される画像を表示する装置である。一実施形態として、電子黒板20には、インタラクティブ・ホワイトボードを採用できる。この電子黒板20には、図示しないプロジェクタが接続される。このプロジェクタによって、教師端末10が表示を指示する映像が電子黒板20に投影される。かかる電子黒板20には、教師端末10によって表示される画像と同一の画像を表示させることもできるし、あるいは異なる画像を表示させることもできる。なお、上記の電子黒板20には、ユニット型、ボード型あるいは一体型のいずれのタイプを採用することもできるのは言うまでもない。
【0018】
生徒端末30は、生徒が使用する端末装置である。ここで言う「生徒」とは、授業の参加者のうち教わる側の人物を指す。一例としては、各種の学生が挙げられるが、必ずしも学生でなくともかまわない。
【0019】
一実施形態として、生徒端末30には、生徒端末用の協働教育支援プログラムがインストールされる。かかる生徒端末用の協働教育支援プログラムを生徒端末30のプロセッサ上で動作させることによって、一例として、教師端末10からの多肢選択式の課題の受信、課題に対する回答の入力、入力された回答の送信などの機能を実現できる。
【0020】
例えば、生徒端末30には、上記の教師端末10と同様に、タブレット端末を採用できる。かかるタブレット端末を採用することによって、生徒端末30では、タッチペンや手指を介して協働教育支援プログラムに対する各種の指示操作を受け付けることができる。
【0021】
サーバ装置40は、教師端末10、電子黒板20および生徒端末30をクライアント端末として収容するクライアントサーバシステムのサーバ装置である。一実施形態として、サーバ装置40には、パーソナルコンピュータやワークステーションなどの情報処理装置を採用できる。サーバ装置40には、サーバ装置用の協働教育支援プログラムがインストールされる。サーバ装置40は、この協働教育支援プログラムをプロセッサ上で動作させることによって、例えば、教師端末10、電子黒板20および生徒端末30をクライアント端末とする協働教育支援サービスを提供するWebサーバとして機能する。具体的には、サーバ装置40は、教師端末10による課題の選択、各生徒端末30への課題の送信、各生徒端末30からの回答の取得、取得した回答の電子黒板20への表示などの各種機能を実現できる。
【0022】
図2は、教師端末10、電子黒板20、生徒端末30およびサーバ装置40の構成例を示すブロック図である。教師端末10、電子黒板20、生徒端末30およびサーバ装置40は、タブレット型の情報処理端末、インタラクティブ・ホワイトボード、パーソナルコンピュータ等であり、通信部101、操作部102、表示部103、制御部104および記憶部105を有する。
【0023】
通信部101は、制御部104の制御のもと、ネットワーク5を介して接続する他の装置との間で通信を行うインタフェースである。操作部102は、キーボード、マウス、タッチパネルなどのデバイスであり、ユーザからの操作を受け付けて制御部104へ出力する。表示部103は、LCD(Liquid Crystal Display)などのデバイスであり、制御部104の制御のもと表示を行う。
【0024】
制御部104は、各種プログラムや制御データを格納する内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するものである。一実施形態として、制御部104は、中央処理装置、いわゆるCPU(Central Processing Unit)として実装される。なお、制御部104は、必ずしも中央処理装置として実装されずともよく、MPU(Micro Processing Unit)として実装されることとしてもよい。また、制御部104は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
【0025】
記憶部105は、制御部104で実行されるOS(Operating System)を始め、上記の協働教育支援プログラムなどの各種プログラムに用いられるデータを記憶する記憶デバイスである。一実施形態として、記憶部105は、装置における主記憶装置として実装される。例えば、記憶部105には、各種の半導体メモリ素子、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリを採用できる。また、記憶部105は、補助記憶装置として実装することもできる。この場合、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスクやSSD(Solid State Drive)などを採用できる。
【0026】
図3は、実施形態にかかる授業支援システム1の機能的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ装置40のクライアント端末である教師端末10は、設定部110を有する。同様に、生徒端末30は回答部111を有し、電子黒板20は回答表示部115を有する。クライアント端末である教師端末10、生徒端末30および電子黒板20のサーバ装置40は、送信部112、受信部113、生成部114、生徒データ120、課題データ121および回答データ122を有する。これらクライアント端末側の設定部110、回答部111および回答表示部115は、サーバ装置40から提供される情報の表示や、サーバ装置40への指示を行うUI(ユーザインタフェース)を実現し、例えば、サーバ装置40がWebサーバである場合はWebブラウザである。
【0027】
設定部110は、協働教育を実施する課題の設定、課題の選択、各生徒端末30への課題の送信などの教師側の設定をサーバ装置40に対して行う。回答部111は、設定された課題の受信、課題に対する回答の入力、入力された回答の送信などの生徒側の設定をサーバ装置40に対して行う。生成部114は、生徒端末30より取得した回答の表示など、サーバ装置40から送信された情報の表示を行う。
【0028】
サーバ装置40の送信部112は、クライアント端末である教師端末10、生徒端末30および電子黒板20へ各種情報を送信する。例えば、送信部112は、設定部110により設定された課題に対する回答を行うための回答画面を生徒端末30に送信する。
【0029】
サーバ装置40の受信部113は、クライアント端末である教師端末10、生徒端末30および電子黒板20から送信(返信)された情報を受信する。例えば、受信部113は、生徒端末30の回答画面上で入力された情報など、クライアント端末のWebブラウザ上で指示入力された情報を取得する。
【0030】
サーバ装置40の生成部114は、クライアント端末である教師端末10、生徒端末30および電子黒板20へ提供して表示させる情報を生成する。例えば、生成部113は、クライアント端末のWebブラウザ上に表示する表示データを生成してクライアント端末へ送信する。この表示データには、例えば、HTML(HyperText Markup Language)、XML(eXtensible Markup Language)、プラグイン表示データなどが採用できる。
【0031】
生徒データ120、課題データ121および回答データ122は、協働教育支援サービスにかかる情報としてサーバ装置40の記憶部105に記憶され、管理される情報である。
【0032】
生徒データ120は、生徒に関するデータである。一実施形態として、生徒データ120には、生徒ID(IDentifier)、生徒名および生徒端末IPアドレス、座席位置、グループIDなどの項目が対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「生徒ID」とは、授業に参加する生徒を識別する識別情報を指し、ある一面で生徒が使用する生徒端末30の識別情報であるともいえる。また、「生徒名」とは、生徒の氏名を指す。また、「生徒端末IPアドレス」とは、各生徒端末30が持つIPアドレスを指す。「座席位置」とは、教室内において生徒が座る位置(座席)を示す位置情報であり、例えば、生徒の座席を(縦列,横列)の2次元配列で示したものである。「グループID」とは、生徒が属する班などのグループを識別する識別情報を指す。なお、上記の生徒データ120は、予め格納しておくこともできるし、教師が教師端末10を通じて入力して設定を登録することとしてもかまわない。
【0033】
図4は、生徒データ120の一例を示す図である。
図4には、8名の生徒に関する生徒ID、生徒名、生徒端末IPアドレス、座席位置、グループIDが図示されている。例えば、1番目のレコードの例で言えば、生徒ID「1001」によって識別される生徒名が「田中」であり、かかる田中が使用する生徒端末のIPアドレスが「XX.YY.ZZ.A1」であることを意味する。また、この田中は、縦列,横列の位置が(1,1)の座席におり、グループID「001」によって識別されるグループに所属している。この他の2番目以降のレコードについても項目が持つ値は異なるがその意味合いは同様である。なお、
図4には、生徒のエントリが8つである場合を例示したが、エントリ数は任意の数であってよい。また、生徒がクラス分けされている場合には、クラス別に生徒ID、生徒名、生徒端末IPアドレス、座席位置およびグループIDを管理することもできる。
【0034】
課題データ121は、課題に関するデータである。一実施形態として、課題データ121には、課題ID、課題内容、選択肢および設定内容などの項目が対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「課題ID」とは、協働教育等の授業で生徒に与える多肢選択式の課題を識別する識別情報を指す。また、「課題内容」とは、課題の内容を指し、例えば、教師と生徒間および生徒間で議論する議題などが挙げられる。また、「選択肢」とは、課題において生徒が選択して回答する項目である。「設定内容」とは、表示設定、採点設定、参照設定、制限時間等の各議題における各種設定を指す。
【0035】
表示設定は、課題の表示や課題に対する回答を表示する際の表示属性の設定項目である。例えば、表示設定には、多肢選択式の選択肢ごとに変更する表示属性(例えば背景色)の設定が含まれる。また、表示設定には、選択肢について採点した結果を表示する場合の表示属性の設定が含まれる。採点設定は、多肢選択式の選択肢において正答/不正答等の採点を行うための設定項目である。例えば、採点設定には、正答とする選択肢/不正答とする選択肢の設定や、各選択肢が選択された場合の点数等の設定が含まれる。参照設定は、課題を提示する際に参照するファイルなどの設定項目である。制限時間は、課題に対する回答の時間制限を行う場合の設定項目である。
【0036】
なお、上記の課題データ121は、予め支援教材として格納しておくこともできるし、教師が教師端末10を通じて入力して課題を登録することとしてもかまわない。
【0037】
図5は、課題データ121の一例を示す図である。
図5に示す2番目のレコードの例で言えば、課題ID「0002」によって識別される課題の内容が「魚はどれ?」である。この課題における選択肢には、「イルカ」、「サメ」などの項目が用意されている。また、この課題には、設定内容として、表示設定、採点設定、参照設定などが含まれる。例えば、表示設定には、「イルカ」、「サメ」などの選択肢の表示や、選択肢に対する回答の表示を行う際の表示属性の設定が示されている。また、採点設定には、正答とする選択肢(例えば「サメ」)/不正答とする選択肢(例えば「イルカ」)が示されている。また、参照設定には、課題を提示する際の参照ファイル(例えば「イルカ」、「サメ」の画像ファイル)等が示されている。
【0038】
回答データ122は、課題への回答に関するデータである。一実施形態として、回答データ122には、課題ID、生徒ID、回答内容、選択肢、回答順などの項目が対応付けられたデータを採用できる。
【0039】
ここで言う「回答内容」とは、課題に対する生徒の主張や考えの内容(意見、コメント等)を指し、例えば、賛否の理由や課題へのアプローチなどが挙げられる。より具体的には、生徒端末30より入力された回答内容を示すデータである。例えば、回答がタッチパネル上の手書き入力で行われた場合には、手書き文字を変換した画像データが回答内容として格納される。また、回答がタッチパネル上の操作による文字入力で行われた場合には、入力文字のテキストデータが回答内容として格納される。「選択肢」とは、多肢選択の課題において生徒端末30により生徒が選択した項目を示すデータである。「回答順」とは、各生徒端末30に課題を提示した後に、各生徒端末30から回答された順序を指す。
【0040】
図6は、回答データ122の一例を示す図である。
図6には、
図5に示した課題ID「0002」によって識別される課題に対し、
図4に示した8名の生徒が回答した回答内容が例示されている。
【0041】
例えば、
図6に示す生徒ID「1003」のレコードの例で言えば、この生徒の回答内容は、生徒端末30のタッチパネルによる手書き文字を画像に変換した「回答00021003.jpg」の画像ファイルである。また課題の選択肢において、この生徒は2番目の項目を選択しており、8名の生徒の中で回答が行われた回答順は2番目である。
【0042】
[授業支援処理]
ここで、上述した授業支援システム1の機能構成による授業支援処理の詳細を説明する。
図7は、実施形態にかかる授業支援処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、教師端末10の操作部102より課題を用いた授業の開始を指示する操作等が行われ、授業支援の開始が指示された場合に実行される。
【0043】
図7に示すように、処理が開始されると、教師端末10の設定部110は、サーバ装置40へアクセスして生徒に提供する多肢選択式の課題を設定する(S1)。この課題の設定では、課題ID、課題内容、選択肢、設定内容などを課題データ121へ登録する登録用のGUI(グラフィカルユーザインタフェース)により新たに登録された課題を生徒に提供する課題として設定してもよい。
【0044】
具体的には、設定部110はサーバ装置40に対して課題の設定をブラウザ上で行う課題作成画面を要求し、サーバ装置40の生成部114は教師端末10の要求に応じた課題作成画面をブラウザに表示させる表示データを生成する。次いで、サーバ装置40の送信部112は、課題作成画面の表示データを教師端末10へ返信する。これにより、設定部110は、ブラウザ上に表示された課題作成画面の操作により生徒に提供する課題を設定し、サーバ装置40へ送信する。サーバ装置40の受信部113は、設定部110により設定された課題を受信し、課題データ121に登録する。
【0045】
また、S1における課題の設定では、課題データ121に予め登録されている課題の中から生徒に提供する課題を選択してもよい。本実施形態では、課題データ121に予め登録されている課題の中から生徒に提供する課題を選択して設定するものとする。
【0046】
次いで、送信部112は、設定された課題の回答を行う回答画面を各生徒端末30へ送信する(S2)。具体的には、S1で設定された課題の回答を行う回答画面の表示データをサーバ装置40の生成部114が作成し、送信部112は、作成された表示データを生徒端末30へ送信する。次いで、受信部113は、各生徒端末30の回答画面から入力された回答を受信する(S3)。
【0047】
図8は、回答画面の送信と回答の受信の手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、処理が開始されると、サーバ装置40の生成部114は課題IDの選択肢や課題の配信を要求する課題送信ボタンなどを含む課題選択画面を作成して教師端末10に送信する。教師端末10の設定部110は、課題選択画面を表示部103に表示する(S20)。
【0048】
図9は、課題選択画面G2の一例を示す図である。この課題選択画面G2は、一例として、
図5に示した課題データ121から作成される。
図9に示すように、課題選択画面G2には、課題データ121に含まれる課題IDおよび課題内容が一覧表示される。また、課題選択画面G2には、一覧表示された課題の中から生徒端末30へ配信する課題を選択する選択ボタンが表示される。また、課題選択画面G2には、課題の送信を指示する操作ボタンB21および課題選択の指示をキャンセルする操作ボタンB22が表示される。
【0049】
選択ボタンのチェックボックスにチェックを入れた状態、すなわち図示の例では課題ID「0002」のチェックボックスにチェックを入れた状態で操作ボタンB21が押下操作される。この場合、チェックが入れられた課題ID「0002」の課題に回答させる回答画面が生徒端末30へ配信される。一方、操作ボタンB22が押下操作された場合には、生徒端末30に課題が配信されることなく、メニュー画面の表示に戻る。なお、ここでは、課題ID「0002」だけが選択される場合を例示したが、1度に複数の課題を選択させることとしてもかまわない。
【0050】
S20に次いで、サーバ装置40の生成部114は、課題選択画面G2において課題IDと課題送信要求とを受け付けたか否かを判定する(S21)。生成部114は、課題IDと課題送信要求とを受け付けていない場合は処理を待機する。
【0051】
課題選択画面G2で課題IDと課題送信要求とを受け付け、課題IDが選択された上で操作ボタンB21が押下された場合(S21:YES)、生成部114は、次のような処理を実行する。すなわち、生成部114は、課題データ121に含まれる課題内容のうち課題選択画面G2で選択を受け付けた課題IDに対応する課題内容を含む回答画面を生成する(S22)。続いて、送信部112は、S22で生成された回答画面を生徒データ120に登録された生徒の生徒端末30へ送信する(S23)。この回答画面を送信する際に、送信部112は、課題データ121より課題における表示設定および参照設定を読み出して生徒端末30へ送信する(S23a)。
【0052】
図10は、回答画面G3の一例を示す図である。
図10に示すように回答画面G3には、生徒に回答させる課題ID「0002」の課題内容、課題において回答する選択肢の選択を行う操作ボタンB31〜B35が含まれる。また、回答画面G3には、課題への意見(回答)を記入する入力ボックスG31と、回答をサーバ装置40へ送信する操作ボタンB36と、意見をクリアする操作ボタンB37とが含まれる。
【0053】
また、回答画面G3における操作ボタンB31〜B35や入力ボックスG31の表示は、サーバ装置40より受信した課題の表示設定および参照設定に基づいた内容で行われる。具体的には、選択肢ごとに設定されている表示属性(例えば、背景色)に従って操作ボタンB31〜B35の各々が表示される。例えば、選択肢「イルカ」、「サメ」、「クジラ」、「メダカ」、「ワニ」の背景色が「青」、「緑」、「白」、「黄」、「赤」である場合、操作ボタンB31〜B35は設定された背景色で表示される。
【0054】
また、操作ボタンB31〜B35の選択が行われた後の入力ボックスG31の表示は、選択された操作ボタンにおける選択肢の表示属性に従ったもので行われる。例えば、操作ボタンB31の選択肢「イルカ」の背景色が「青」である場合、操作ボタンB31を選択することで、入力ボックスG31の背景色は「青」とされる。これにより、ユーザ(生徒)は、入力ボックスG31の表示をもとに、選択した項目を容易に認識できる。
【0055】
なお、入力ボックスG31に入力された回答は、選択された操作ボタンにおける選択肢の表示属性が指定されてサーバ装置40へ送信される。例えば、上述した操作ボタンB31を選択した回答の例では、背景色として「青」が指定されてサーバ装置40へ送信される。なお、入力ボックスG31の背景色は入力時には選択肢に連動されず、入力ボックスG31に入力された回答は、サーバ装置40へ送信される時に表示属性が設定された画像としてサーバ装置40へ送信されてもよいし、意見板に表示される時に、回答内容と対応づけられた表示属性を取得して、表示属性が設定されて表示されてもよい。
【0056】
回答画面G3におけるこれらのGUIコンポーネントの配置の下、ユーザ(生徒)は、操作ボタンB31〜B35を選択することで、課題に対する回答を選択することができる。また、ユーザは、入力ボックスG31に対し、手書き入力や文字列のテキスト入力を行うことによって、課題に対する主張や考えなどの意見を記述することができる。このように、入力ボックスG31に文字が入力された状態で操作ボタンB36が押下操作された場合、入力ボックスG31に入力されていた文字が回答として生徒端末30からサーバ装置40へ返信される。なお、操作ボタンB37が押下操作された場合には、それまでに入力された選択肢および意見の入力をクリアし、最初から入力をやり直すことができる。
【0057】
S23に次いで、受信部113は、課題データ121に含まれる回答の制限時間のうち課題選択画面G2で選択を受け付けた課題IDに対応付けられた回答の制限時間を取得する(S24)。
【0058】
次いで、受信部113は、生徒端末30から回答の記入結果を受信したか否か、すなわち回答画面G3に記入された課題への回答を取得したか否かを判定する(S25)。回答画面G3に記入された課題への回答を受け付けた場合(S25:YES)、受信部113は、次のような処理を実行する。
【0059】
すなわち、受信部113は、回答データ122に含まれるレコードのうち当該回答を受け付けた生徒端末30に対応する生徒IDのレコードに回答を登録する(S26)。そして、受信部113は、生徒データ120に登録された生徒全ての生徒端末30から回答を受け付けたか否かを判定する(S27)。このとき、全ての生徒端末30から回答を受け付けた場合(S27:YES)には、そのまま処理を終了する。
【0060】
一方、生徒端末30から回答を受信しなかった場合、あるいは全ての生徒端末30から回答を受け付けていない場合(S25:NOまたはS27:NO)には、受信部113は、次のような処理を実行する。すなわち、受信部113は、回答制限時間を経過したか否かを判定する(S28)。回答制限時間を経過していない場合(S28:NO)、受信部113はS25へ処理を戻す。
【0061】
その後、回答制限時間を経過するまで(S28:YES)、受信部113は、上記のS25〜S28の処理を繰返し実行する。その後、回答制限時間が経過すると(S28:YES)、送信部112は、処理を終了する。
【0062】
図7に戻り、S3において生徒端末30からの回答を受信した後、サーバ装置40の生成部114は、課題データ121における課題の表示設定をもとに、意見板における各選択肢に対応する表示色(表示属性)を設定する(S4)。具体的には、生成部114は、課題データ121における各課題の表示設定を参照し、各選択肢の表示色(例えば背景色)を設定する。これにより、意見板における各選択肢の表示属性は、生徒端末30からの各回答(入力ボックスG31で入力された回答)の表示属性と対応するものとなる。
【0063】
なお、本実施形態では、生徒端末30からの各回答(入力ボックスG31で入力された回答)の表示属性は、回答画面G3上で設定される構成を例示した。しかしながら、生徒端末30からの各回答の表示属性の設定は、意見板における各選択肢の表示属性とともに、このS4において行ってもよい。具体的には、生徒端末30からの各回答について、操作ボタンB31〜B35により選択された選択肢に対応する表示属性をS4で設定してもよい。
【0064】
この表示属性の設定は、回答そのものの表示色であってもよいし、回答を表示する際のバックグラウンドの表示色の設定であってもよい。このように、選択肢に対応する表示属性を回答にも設定することで、回答がどの選択肢に対応するものであるかを識別可能とする。
【0065】
次いで、生成部114は、回答データ122をもとに、設定した表示属性で選択肢一覧と、生徒端末30からの各回答とを一覧表示する意見板の表示データを生成する。送信部112は、生成された表示データを電子黒板20へ送信し、電子黒板20に意見板を表示させる(S5)。
【0066】
図11は、意見板G4の一例を示す図である。
図11に示すように、意見板G4は、選択肢一覧表示領域G41、回答一覧表示領域G42、操作ボタンB41および操作ボタンB42を有する。
【0067】
選択肢一覧表示領域G41は、多肢選択式の課題における選択肢を一覧表示する領域である。選択肢一覧表示領域G41には、課題データ121における選択肢に対応する選択肢画像G41a〜G41eが表示設定の表示属性(例えば背景色)で表示される。また、選択肢画像G41a〜G41eには、選択肢ごとに、回答において選択された数や、回答総数に対する選択された数の割合などの数値を表示してもよい。
【0068】
回答一覧表示領域G42は、課題について生徒端末30から取得した各回答の回答画像G42a〜G42eを一覧表示する領域である。回答画像G42a〜G42eは、入力ボックスG31より入力された回答の画像であり、選択肢に対応する表示属性(例えば背景色)で表示されている。したがって、ユーザは、回答画像G42a〜G42eの表示属性をもとに、回答時に選択した選択肢を識別できる。
【0069】
例えば、「サメ」の選択肢を選んだ回答は、回答一覧表示領域G42において、「サメ」の選択肢画像G41bと同じ表示属性の回答画像G42aとして表示される。また、「イルカ」の選択肢を選んだ回答は、回答一覧表示領域G42において、「イルカ」の選択肢画像G41aと同じ表示属性の回答画像G42bとして表示される。また、「クジラ」の選択肢を選んだ回答は、回答一覧表示領域G42において、「クジラ」の選択肢画像G41cと同じ表示属性の回答画像G42cとして表示される。また、「メダカ」の選択肢を選んだ回答は、回答一覧表示領域G42において、「メダカ」の選択肢画像G41dと同じ表示属性の回答画像G42dとして表示される。また、「ワニ」の選択肢を選んだ回答は、回答一覧表示領域G42において、「ワニ」の選択肢画像G41eと同じ表示属性の回答画像G42eとして表示される。
【0070】
また、各生徒の生徒端末30から得られた回答画像G42a〜G42eは、生徒データ120における各生徒の座席位置をもとに、座席順に沿って一覧表示される。具体的には、座席位置が(1,1)の生徒の回答画像G42aを左上に表示し、座標位置(1,2)の生徒の回答画像G42bをその下に表示する。また、右に一つ列のずれた座標位置(2,1)の生徒の回答画像G42dを(1,1)の右隣に表示する。このように、座席順に回答を表示することで、ユーザは、回答一覧表示領域G42に表示された回答画像G42a〜G42eの位置から各生徒の回答を識別できる。なお、回答画像G42a〜G42eの表示順序は、生徒の座席順だけでなく、回答データ122に記載された回答順、生徒データ120に記載された生徒名やグループIDによる五十音順またはグループ順などであってもよい。
【0071】
操作ボタンB41は、課題における回答について採点を指示するボタンである。ユーザは、操作ボタンB41を押下操作することで、課題における回答の採点を実施させ、採点結果を表示させる。
【0072】
操作ボタンB42は、採点結果の表示の取消を指示するボタンである。ユーザは、操作ボタンB42を押下操作することで、採点結果の表示を消去させる。
【0073】
図7に戻り、S5に次いで、サーバ装置40の生成部114は、操作ボタンB41、B42による採点操作の有無を判定する(S6)。
【0074】
S6において、操作ボタンB41による「採点」の操作ありの場合、サーバ装置40の生成部114は、課題データ121より多肢選択式の課題における選択肢の採点設定を読み出す(S7)。次いで、生成部114は、読み出した採点設定に基づいて各回答を採点した採点結果を、選択肢ごとに設定した表示属性とは異なる表示属性で示す意見板の表示データを生成する。送信部112は、生成された表示データを電子黒板20へ送信し、電子黒板20に採点結果を意見板に表示させる(S8)。
【0075】
図12、13は、採点結果の表示の一例を示す図である。
図12に示すように、選択肢一覧表示領域G41における選択肢画像G41a〜G41eには、採点設定をもとに、正答とされるものに正答表示G43が行われる。また、選択肢一覧表示領域G41における選択肢画像G41a〜G41eには、採点設定をもとに、不正答とされるものに不正答表示G44が行われる。
【0076】
具体的には、「サメ」、「メダカ」の選択肢画像G41b、G41dに対応して、選択肢ごとの表示属性(背景色)とは異なる正答表示G43が行われている。また、「イルカ」、「クジラ」、「ワニ」の選択肢画像G41a、G41c、G41eに対しては、選択肢ごとの表示属性(背景色)とは異なる不正答表示G44が行われている。これにより、ユーザは、多肢選択式の課題における選択肢の中で正答/不正答の選択肢を容易に認識できる。
【0077】
また、回答一覧表示領域G42における回答画像G42a〜G42eには、採点設定をもとに、正答とされるものに、選択肢ごとの表示属性(背景色)とは異なる正答表示G45が行われる。具体的には、「サメ」、「メダカ」の回答画像G42a、G42dに対応して、表示枠を二重とする正答表示G45が行われている。これにより、ユーザは、多肢選択式の課題における各回答の中で正答のものを容易に認識できる。
【0078】
なお、採点結果の表示では、回答一覧表示領域G42の回答画像G42a〜G42eにおいて、採点設定をもとに不正答とされるものに、選択肢ごとの表示属性(背景色)とは異なる不正答表示を行ってもよい。具体的には、
図13に示すように、回答一覧表示領域G42の回答画像G42a〜G42eにおいて不正答とされるものに、選択肢ごとの表示属性(背景色)および正答表示G45とは異なる不正答表示G46を行う。具体的には、「イルカ」、「クジラ」、「ワニ」の回答画像G42b、G42c、G42eに対して、画像の表示属性の一つである透過率を、正答の回答画像G42a、G42dよりも下げる不正答表示G46が行われている。これにより、ユーザは、多肢選択式の課題における各回答の中で不正答のものを容易に認識できる。
【0079】
また、不正答の回答画像G42b、G42c、G42eの表示属性の強調度合いを、正答の回答画像G42a、G42dよりも下げる(例えば、透過率を下げる)ように変更することで、正答の回答画像G42a、G42dを目立たせることができる。なお、表示属性の強調度合いの変更は、正答の回答画像を不正答の回答画像よりも目立たせるものであればいずれであってもよい。例えば、正答の回答画像の明るさを、不正答の回答画像よりも明るくしてもよい(逆に不正答の回答画像を暗くしてもよい)。
【0080】
S6において、操作ボタンB42による「採点取消」の操作ありの場合、サーバ装置40の生成部114は、S8で表示した採点結果を消去した意見板の表示データを生成する。送信部112は、生成された表示データを電子黒板20へ送信し、電子黒板20に表示している意見板において、採点結果を消去する(S9)。
【0081】
S6において、操作ボタンB41、B42による操作なしの場合、サーバ装置40は、教師端末10による課題の終了などの指示をもとに、処理を終了するか否かを判定する(S10)。処理を終了しない場合(S10:NO)、サーバ装置40は、S5へ処理を戻し、意見板の表示を継続する。
【0082】
以上のように、授業支援システム1では、サーバ装置40は、多肢選択の問題と、当該問題における多肢選択の回答およびコメントの記入欄とを含む回答画面G3を生徒端末30へ送信し、回答された多肢選択の項目と、入力されたコメントとを受信する。また、サーバ装置40は、問題の多肢選択の項目ごとに表示属性を変え、入力されたコメントを回答された多肢選択の項目に対応する表示属性で電子黒板20の意見板に表示させる。また、サーバ装置40は、問題の多肢選択の採点設定に基づいて回答された多肢選択の項目を採点した結果を、選択肢ごとの表示属性と異なる表示属性で、入力されたコメントに表示する。したがって、授業支援システム1では、選択肢ごとに設定されている表示属性を保持したまま、採点結果の表示が行えるため、選択肢の正答または不正答だけでなく、選択肢に対するコメントまで着目し易くなり、学習効果の向上を支援できる。
【0083】
[他の実装例]
上記の実施形態では選択肢ごとに変更する表示属性を背景色とした場合を例示したが、選択肢ごとに変更する表示属性はユーザが識別可能なものであれば何れであってもよく、上記の例に限定しない。例えば、選択肢ごとの文字色、明るさ、アイコン画像などであってもよい。また、文字色、明るさなどが時間で変更されない静的な表示属性以外に、点滅間隔などの動的な表示属性を採用してもよい。
【0084】
また、回答画像G42a〜G42eにおける採点結果の表示にかかる表示属性は、選択肢ごとに変更する表示属性と重複しないものであれば何れであってもよく、上記の例(枠付き表示)に限定しない。例えば、文字色、明るさ、アイコン画像などであってもよい。また、文字色、明るさなどが時間的に変更されない静的な表示属性以外に、点滅などの動的な表示属性を採用してもよい。なお、好ましくは、回答画像G42a〜G42eにおいて表示された内容の視認性を低減することのないように、回答画像G42a〜G42eの外周などに施されるものがよい。
【0085】
上記の実施形態では、教師端末10や生徒端末30がタブレット端末として実装される場合を例示するが、教師端末10や生徒端末30の実装形態はこれに限定されない。例えば、教師端末10や生徒端末30は、スマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末を含む携帯端末装置として実装されることとしてもかまわない。また、教師端末10および生徒端末30は、パーソナルコンピュータを始めとする据置き型の情報処理装置やノート型のパーソナルコンピュータとして実装されることとしてもかまわない。
【0086】
また、上記の実施形態では、授業支援システム1にサーバ装置40を設置し、教師端末10、電子黒板20および生徒端末30をクライアント端末として収容するクライアントサーバシステムを例示した。しかしながら、授業支援システム1の物理的構成はこれに限定されない。例えば、授業支援システム1は、教師端末10または電子黒板20をサーバ装置として機能させる一方で生徒端末30等をクライアント端末として機能させるクライアントサーバシステムとしてもよい。この場合、サーバ装置として機能させる教師端末10または電子黒板20が、サーバ装置40の各機能を実装する。また、サーバ装置40は、アウトソーシングによって協働教育支援サービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。
【0087】
[表示制御プログラム]
また、上記の実施形態で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、
図14を用いて、上記の実施形態と同様の機能を有する制御プログラム(表示制御プログラム)を実行するコンピュータの一例について説明する。
【0088】
図14は、制御プログラム270aを実行するコンピュータ200の一例について説明する説明図である。
図14に示すように、コンピュータ200は、操作部210aと、スピーカ210bと、カメラ210cと、ディスプレイ220と、通信部230とを有する。さらに、このコンピュータ200は、CPU250と、ROM260と、HDD270と、RAM280とを有する。これら210〜280の各部はバス240を介して接続される。
【0089】
HDD270には、上記の実施形態で示した設定部110、送信部112、受信部113、生成部114および回答表示部115と同様の機能を発揮する制御プログラム270aが予め記憶される。この制御プログラム270aについては、
図3に示した設定部110、送信部112、受信部113、生成部114および回答表示部115との各構成要素と同様、適宜統合又は分離してもよい。また、HDD270に格納される各データは、必ずしも全てのデータがHDD270に格納されておらずともよく、処理に用いるデータがHDD270に格納されればよい。
【0090】
CPU250は、制御プログラム270aをHDD270から読み出してRAM280に展開する。これによって、制御プログラム270aは、制御プロセス280aとして機能する。この制御プロセス280aは、HDD270から読み出した各種データをRAM280上の制御プロセス280aに割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、制御プロセス280aは、
図3に示した設定部110、送信部112、受信部113、生成部114および回答表示部115にて実行される処理、例えば
図7などに示す処理を含む。また、CPU250上で仮想的に実現される各処理部は、必ずしも全ての処理部がCPU250上で動作せずともよく、処理に用いる処理部のみが仮想的に実現されればよい。
【0091】
なお、上記の制御プログラム270aについては、必ずしも最初からHDD270やROM260に記憶させておかずともよい。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に制御プログラム270aを記憶させる。そして、コンピュータ200がこれらの可搬用の物理媒体から制御プログラム270aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ200に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに制御プログラム270aを記憶させておき、コンピュータ200がこれらから制御プログラム270aを取得して実行するようにしてもよい。