【実施例】
【0017】
〔実施例の構成〕
実施例の調圧ユニット1を、
図1〜
図2を用いて説明する。
調圧ユニット1は、所定の供給部2から、10000cp以上の粘度を有する高粘性流体を受け入れて調圧するととともに、調圧後の高粘性流体を所定の吐出部3へ供給するものである。
【0018】
ここで、調圧ユニット1にて調圧される高粘性流体は、例えば、車両のアンダーコートであり、比較的多くの量を高精度に塗布する必要がある。
また、供給部2は、高粘性流体を蓄えるタンク4、および、タンク4から高粘性流体を送り出すポンプ5を有する。そして、ポンプ5の吐出側と調圧ユニット1の受入側とは、曲折自在のホース6により接続され、高粘性流体は、ホース6を経由して調圧ユニット1に受け入れられる。
なお、吐出部3は、周知構造を有するノズルである。
【0019】
そして、調圧ユニット1は、供給部2、吐出部3およびロボット7等とともに塗布装置8を構成する。
ここで、吐出部3は、ロボット7の先端に装着されている。また、吐出部3と調圧ユニット1の供給側との間は、曲折自在のホース9により接続され、調圧ユニット1にて調圧された高粘性流体は、ホース9を経由して吐出部3に供給される。そして、吐出部3は、ロボット7に対する制御により3次元的に移動して高粘性流体を所定のワーク(図示せず。)に塗布する。
以下、調圧ユニット1に関し、詳細に説明する。
【0020】
調圧ユニット1は、2つの調圧部12A、12B、流体回路部13、および、制御部14を備える。
まず、調圧部12A、12Bは、それぞれ、供給部2から受け入れた高粘性流体を調圧するための調圧空間16A、16Bを有する。
【0021】
そして、調圧部12A、12Bは、それぞれ、自身が有する駆動部17A、17Bにより、調圧空間16A、16Bを形成する一要素としての被駆動部18A、18Bを駆動することで、調圧空間16A、16Bの高粘性流体を調圧したり、調圧空間16A、16Bから、調圧された高粘性流体を吐出部3に供給したり、調圧空間16A、16Bに供給部2から高粘性流体を受け入れたりする。
【0022】
つまり、調圧ユニット1は、2つの調圧部12A、12Bを具備して1つの吐出部3に対し、それぞれの調圧空間16A、16Bから調圧後の高粘性流体の供給が可能であるタンデム化されたものである。
【0023】
ここで、被駆動部18A、18Bは両方ともピストンである。そして、調圧空間16A、16Bは、ピストンが突き出したり、後退したりすることで、自身に受け入れた高粘性流体を増圧したり、減圧したりする(以下、被駆動部18A、18Bを、それぞれ、ピストン18A、18Bと呼ぶことがある。)。
【0024】
また、駆動部17A、17Bは、それぞれ、モータ20A、20Bおよびボールネジ21A、21Bを有するアクチュエータであり、モータ20A、20Bのトルクを直線的な力に変換してピストン18A、18Bを直線的に駆動する。ここで、モータ20A、20Bは、正逆の両方向に回転可能に設けられており、例えば、正転する場合、ピストン18A、18Bを、それぞれ調圧空間16A、16Bに突き出させ、逆転する場合、ピストン18A、18Bを、それぞれ調圧空間16A、16Bから後退させる。
【0025】
さらに、モータ20A、20Bには、それぞれ、モータ20A、20B自身のロータの回転角を検出する位置センサ23A、23Bが設けられており、位置センサ23A、23Bの出力に基づき、モータ20A、20Bのトルク、つまり、モータ20A、20Bへの通電量が制御される。なお、位置センサ23A、23Bの出力は、それぞれ、被駆動部18A、18Bとしてのピストン18A、18Bのストローク量に対応するものであり、位置センサ23A、23Bは、後記するように、調圧ユニット1の検出部25を構成する。
【0026】
次に、流体回路部13は、供給部2、吐出部3、および、調圧空間16A、16Bの間で高粘性流体を流すための流路網を形成するとともに、各所に流路切り替え用の弁部27A〜27Dが組み入れられ、弁部27A〜27Dにより連通状態が切り替えられるものである。
【0027】
流体回路部13の流路網は、調圧空間16A、16Bと吐出部3へ供給するためのホース9とを接続する供給側の流路網28と、調圧空間16A、16Bと供給部2から受け入れるためのホース6とを接続する受入側の流路網29とを含んでいる。
そして、供給側の流路網28には、調圧空間16Aとホース9との間を開閉する弁部27A、調圧空間16Bとホース9との間を開閉する弁部27Bが組み入れられている。また、受入側の流路網29には、調圧空間16Aとホース6との間を開閉する弁部27C、調圧空間16Bとホース6との間を開閉する弁部27Dが組み入れられている。
なお、弁部27A〜27Dは、周知のエアシリンダにより駆動されるものである。
【0028】
次に、制御部14は、駆動部17A、17B、および、弁部27A〜27Dを制御するものであり、例えば、調圧部12A、12B、および、流体回路部13を含む一体物とは空間的に分離して設けられる制御盤である。また、制御盤は、ポンプ5やロボット7に対する制御も行うものであり、周知構造のマイコン、記憶装置、各種機器に対する駆動回路等を内蔵する。
【0029】
以下、制御部14が駆動部17A、17B、および、弁部27A〜27D等を利用して実行する各種のモードや手段について説明する。
なお、これらのモードや手段の実行に必要なパラメータを検出する検出部25として、調圧ユニット1には、次のようなセンサが装着されている。
【0030】
まず、調圧部12A、12Bには、それぞれ圧力センサ31A、31Bが装着されている。圧力センサ31A、31Bは、それぞれ調圧空間16A、16Bの圧力を検出して制御部14へ出力するものである。また、駆動部17A、17Bには、それぞれ、上記のように位置センサ23A、23Bが組み入れられており、ピストン18A、18Bのストローク量に応じたロータ位置を検出して制御部14へ出力する。
【0031】
制御部14は、以下に説明する一方側、他方側吐出モード、一方側、他方側調圧モード、および、一方側、他方側受入モード、ならびに、一方側吐出モードから他方側吐出モードへ、または、他方側吐出モードから一方側吐出モードへ切り替える切替手段を有する。
【0032】
まず、一方側吐出モードとは、調圧空間16Aと吐出部3とを連通させて、調圧部12Aで調圧された高粘性流体を吐出部3に供給して吐出させるモードである(
図2(a)、(b)の調圧部12A参照。)。より具体的には、一方側吐出モードでは、弁部27Aを開弁させ、かつ、弁部27Cを閉弁させた状態で、モータ20Aが正転するように通電制御する。これにより、ピストン18Aが調圧空間16Aに突き出ていき、調圧空間16Aから高粘性流体が吐出部3に供給されて吐出される。
なお、一方側吐出モードは、位置センサ23Aの出力がピストン18Aのストローク量大側の目標値に到達することにより終了する。
【0033】
次に、他方側吐出モードとは、調圧空間16Bと吐出部3とを連通させて、調圧部12Bで調圧された高粘性流体を吐出部3に供給して吐出させるモードである(
図2(c)、(d)、(e)の調圧部12B参照。)。より具体的には、他方側吐出モードでは、弁部27Bを開弁させ、かつ、弁部27Dを閉弁させた状態で、モータ20Bが正転するように通電制御する。これにより、ピストン18Bが調圧空間16Bに突き出ていき、調圧空間16Bから高粘性流体が吐出部3に供給されて吐出される。
なお、他方側吐出モードは、位置センサ23Bの出力がピストン18Bのストローク量大側の目標値に到達することにより終了する。
【0034】
また、一方側調圧モードとは、調圧空間16Aと供給部2、吐出部3それぞれとの間を遮断させた状態で、駆動部17Aを動作させて調圧空間16Aの高粘性流体を調圧させるモードである(
図2(e)の調圧部12A参照。)。より具体的には、弁部27A、27Cを閉弁させた状態で、調圧空間16Aの圧力に関し、圧力センサ31Aの出力を制御部14にフィードバックしてモータ20Aの通電を操作する。
【0035】
これにより、ピストン18Aの調圧空間16Aにおける変位によって、調圧空間16Aの高粘性流体の圧力は、吐出圧に応じた所定の目標値に調圧される。
なお、一方側調圧モードでは、後記する一方側受入モードの実行により受け入れた高粘性流体を調圧する。また、一方側調圧モードは、圧力センサ31Aの出力が目標値で安定することにより終了する。
【0036】
次に、他方側調圧モードとは、調圧空間16Bと供給部2、吐出部3それぞれとの間を遮断させた状態で、駆動部17Bを動作させて調圧空間16Bの高粘性流体を調圧させるモードである(
図2(a)の調圧部12B参照。)。より具体的には、弁部27B、27Dを閉弁させた状態で、調圧空間16Bの圧力に関し、圧力センサ31Bの出力を制御部14にフィードバックしてモータ20Bの通電を操作する。
【0037】
これにより、ピストン18Bの調圧空間16Bにおける変位によって、調圧空間16Bの高粘性流体の圧力は、吐出圧に応じた所定の目標値に調圧される。
なお、他方側調圧モードでは、後記する他方側受入モードの実行により受け入れた高粘性流体を調圧する。また、他方側調圧モードは、圧力センサ31Bの出力が目標値で安定することにより終了する。
【0038】
さらに、一方側受入モードとは、調圧空間16Aと吐出部3との間、および、調圧空間16Bと供給部2との間を遮断させ、かつ、調圧空間16Aと供給部2との間を連通させた状態で、駆動部17Aを動作させて高粘性流体を調圧空間16Aに受け入れさせるモードである(
図2(d)の調圧部12A参照。)。より具体的には、弁部27Aを閉弁させ、かつ、弁部27Cを開弁させた状態で、モータ20Aが逆転するように通電制御する。これにより、ピストン18Aが調圧空間16Aから後退していき、調圧空間16Aに供給部2から高粘性流体が供給されて受け入れられる。
なお、一方側受入モードは、位置センサ23Aの出力がピストン18Aのストローク量小側の目標値に到達することにより終了する。
【0039】
次に、他方側受入モードとは、調圧空間16Bと吐出部3との間、および、調圧空間16Aと供給部2との間を遮断させ、かつ、調圧空間16Bと供給部2との間を連通させた状態で、駆動部17Bを動作させて高粘性流体を調圧空間16Bに受け入れさせるモードである。より具体的には、弁部27Bを閉弁させ、かつ、弁部27Dを開弁させた状態で、モータBが逆転するように通電制御する。これにより、ピストン18Bが調圧空間16Bから後退していき、調圧空間16Bに供給部2から高粘性流体が供給されて受け入れられる。
なお、他方側受入モードは、位置センサ23Bの出力がピストン18Bのストローク量小側の目標値に到達することにより終了する。
【0040】
続いて、切替手段は、吐出部3に対する高粘性流体の供給元を調圧部12Aと調圧部12Bとの間で切り替える手段であり、一方側吐出モードから他方側吐出モードへ、または、他方側吐出モードから一方側吐出モードへ切り替える。
以下、切替手段について詳述する。
切替手段は、次の切替準備手段および切替完了手段を有する。
【0041】
まず、切替準備手段は、一方側、他方側吐出モード間の切替を準備する手段であり、具体的には、次のような動作を実現させる。
すなわち、一方側吐出モードから他方側吐出モードへの切り替えを準備するときには、一方側吐出モードの実行中に、他方側調圧モードを終了させて駆動部17Bの動作を停止させ、かつ、調圧空間16Bと吐出部3との間を連通させる。具体的には、弁部27Aを開弁させ、かつ、弁部27Cを閉弁させている状態で、他方側調圧モードの終了とともにモータ20Bへの通電を停止してピストン18Bを停止させ、かつ、弁部27Bを開弁させる。
【0042】
また、他方側吐出モードから一方側吐出モードへの切り替えを準備するときには、他方側吐出モードの実行中に、一方側調圧モードを終了させて駆動部17Aの動作を停止させ、かつ、調圧空間16Aと吐出部3との間を連通させる。具体的には、弁部27Bを開弁させ、かつ、弁部27Dを閉弁させている状態で、一方側調圧モードの終了とともにモータ20Aへの通電を停止してピストン18Aを停止させ、かつ、弁部27Aを開弁させる。
【0043】
次に、切替完了手段は、一方側、他方側吐出モード間の切替を完了する手段であり、具体的には、次のような動作を実現させる。
すなわち、一方側吐出モードから他方側吐出モードへの切り替えを完了するときには、一方側吐出モードを終了させて調圧空間16Aから吐出部3への高粘性流体の供給を停止させる。具体的には、位置センサ23Aの出力がピストン18Aのストローク量大側の目標値に到達すると、制御部14は、モータ20Aへの通電を停止してピストン18Aを停止させるとともに、弁部27Aを閉弁させることで、一方側吐出モードを終了させる。
【0044】
引き続き、調圧部12Bにおいて駆動部17Bの動作を再開させて調圧空間16Bから吐出部3への高粘性流体の供給を開始させ、他方側吐出モードを開始させる。具体的には、制御部14は、弁部27A、27C、27Dを閉弁させ、かつ、切替準備手段により弁部27Bを開弁させている状態で、モータ20Bが正転するように通電制御する。これにより、ピストン18Bが調圧空間16Bに突き出ていき、調圧空間16Bから高粘性流体が吐出部3に供給されて吐出される。
【0045】
逆に、他方側吐出モードから一方側吐出モードへの切り替えを完了するときには、他方側吐出モードを終了させて調圧空間16Bから吐出部3への高粘性流体の供給を停止させる。具体的には、位置センサ23Bの出力がピストン18Bのストローク量大側の目標値に到達すると、制御部14は、モータ20Bへの通電を停止してピストン18Bを停止させるとともに、弁部27Bを閉弁させることで、他方側吐出モードを終了させる。
【0046】
引き続き、調圧部12Aにおいて駆動部17Aの動作を再開させて調圧空間16Aから吐出部3への高粘性流体の供給を開始させ、一方側吐出モードを開始させる。具体的には、制御部14は、弁部27B、27C、27Dを閉弁させ、かつ、切替準備手段により弁部27Aを開弁させている状態で、モータ20Aが正転するように通電制御する。これにより、ピストン18Aが調圧空間16Aに突き出ていき、調圧空間16Aから高粘性流体が吐出部3に供給されて吐出される。
【0047】
〔実施例の制御方法〕
実施例の制御方法を、
図2の動作図、および、
図3のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下の記載では、一方側吐出モードから他方側吐出モードに切り替えるときの制御方法を説明するが、他方側吐出モードから一方側吐出モードに切り替えるときの制御方法も同じステップを踏んで実行されることは言うまでもない。
【0048】
まず、ステップS1では、一方側吐出モードの実行中に、他方側調圧モードが終了したか否かを判定する。そして、他方側調圧モードが終了していれば(YES)、ステップS2に進む。また、他方側調圧モードが終了していなければ(NO)、他方側調圧モードを継続する(
図2(a)参照。)。
【0049】
次に、ステップS2では、一方側吐出モードから他方側吐出モードへの切替を準備する切替準備手段を実行する(
図2(b)参照。)。
次に、ステップS3では、一方側吐出モードが終了したか否かを判定する。そして、一方側吐出モードが終了していれば(YES)、ステップS4に進む。また、一方側吐出モードが終了していなければ(NO)、一方側吐出モードを継続する(
図2(b)参照。)。
【0050】
次に、ステップS4では、一方側吐出モードから他方側吐出モードへの切替を完了する切替完了手段を実行する(
図2(c)参照。)。続けて、ステップS5で、一方側受入モードを開始する(
図2(d)参照。)。
【0051】
次に、ステップS6では、一方側受入モードが終了したか否かを判定する。そして、一方側受入モードが終了していれば(YES)、ステップS7に進む。また、一方側受入モードが終了していなければ(NO)、一方側受入モードを継続する(
図2(d)参照。)。
次に、ステップS7では、一方側調圧モードを開始する(
図2(e)参照。)。
【0052】
引き続き、ステップS1〜ステップS7と同じ処理を、他方側吐出モードから一方側吐出モードへの切替に置き換えた形で実行する。さらに、その後は、高粘性流体の使用量に応じて、ステップS1〜ステップS7の処理を、一方側吐出モードから他方側吐出モードへの切替と、他方側吐出モードから一方側吐出モードへの切替との間で置き換えつつ繰り返す。
【0053】
〔実施例の効果〕
実施例の調圧ユニット1よれば、制御部14は、次のような切替準備手段、および、切替完了手段を実行する。すなわち、切替準備手段は、一方側吐出モードの実行中に、他方側調圧モードを終了させて調圧部12Bにおいて駆動部17Bの動作を停止させ、かつ、流体回路部13において調圧空間16Bと吐出部3との間を連通させる。また、切替完了手段は、一方側吐出モードを終了させて調圧空間16Aから吐出部3への高粘性流体の供給を停止させるとともに、駆動部17Bの動作を再開させて調圧空間16Bから吐出部3への高粘性流体の供給を開始させ、他方側吐出モードを開始させる。
【0054】
これにより、タンデム化された調圧ユニット1において、吐出部3への高粘性流体の供給元が調圧部12A、12B間で切り替わることによる塗布状態の品質変動を抑制することができる。
例えば、一方側吐出モードから他方側吐出モードへの切替では、切替準備手段を実行することにより、一方側吐出モードの実行中でも、調圧空間16Bの流体圧は、調圧空間16Aから吐出部3に向かう流体圧と略同一になっているものと推定される。さらに、駆動部17Bが動作を停止していることから、ピストン18Bの変位による増圧、減圧の影響も存在しない。
【0055】
このため、引き続き切替完了手段を実行することにより高粘性流体の供給元が調圧部12Aから調圧部12Bに切り替わっても、吐出部3に向かう流れの状態はさほど変動しない。
以上により、タンデム化された調圧ユニット1において、吐出部3への高粘性流体の供給元が調圧部12A、12B間で切り替わることによる塗布状態の品質変動を抑制することができる。
【0056】
また、駆動部17A、17Bは、それぞれ一方側、他方側調圧モードの終了後、他方側吐出モード、一方側吐出モードが終了するまで、動作を再開されないので、動作時間を低減することができる。このため、駆動部17A、17Bの寿命を延長することができる。
【0057】
〔変形例〕
本願発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形例を考えることができる。
例えば、実施例の調圧ユニット1は2つの調圧部12A、12Bを備えていたが、1つの調圧ユニット1に3つ以上の調圧部12を装備してもよい。
3つ以上の調圧部12を装備する場合、全ての調圧部12からの切り替えにおいて、実施例と同様の制御方法を採用してもよく、特定の調圧部12からの切り替えにのみ、実施例と同様の制御方法を採用してもよい。また、駆動部17A、17B、被駆動部18A、18B、弁部27A〜27D、および、流体回路部13の態様も実施例に限定されず、様々な態様を採用することができる。