特許第6618178号(P6618178)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6618178
(24)【登録日】2019年11月22日
(45)【発行日】2019年12月11日
(54)【発明の名称】包装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/34 20060101AFI20191202BHJP
   B65D 85/50 20060101ALI20191202BHJP
【FI】
   B65D75/34
   B65D85/50 100
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-245988(P2015-245988)
(22)【出願日】2015年12月17日
(65)【公開番号】特開2017-109767(P2017-109767A)
(43)【公開日】2017年6月22日
【審査請求日】2018年7月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000055
【氏名又は名称】アサヒグループホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】島田 道雄
【審査官】 塩見 篤史
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭48−022092(JP,U)
【文献】 特開2006−298394(JP,A)
【文献】 特開2005−118245(JP,A)
【文献】 実開昭57−149276(JP,U)
【文献】 特開2007−126204(JP,A)
【文献】 特表2015−527266(JP,A)
【文献】 実開昭55−054026(JP,U)
【文献】 実開昭50−001384(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D67/00−79/02
B65D81/18−81/30
B65D81/38
B65D85/50−85/52
B65D85/60
B65D85/72−85/84
B65D85/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続して複数個が配列される小容器と、
前記各小容器の間に形成され任意に隣り合う小容器を分離可能に接続する接続部と、
を有し、前記小容器を帯状に接続する包装容器であって、
前記各小容器は、
隣り合う前記小容器との連続状態を維持したまま、個別に開封可能であり、
少なくとも三個の前記小容器を帯状に配置してなり、
前記各小容器は、第一部材と第二部材を貼り合わせて内容物を収容する収容空間が形成されており、
隣り合う第一部材同士の間に、線状の切り欠き部と、非切り欠き部が交互に配置される前記接続部が構成され、
隣り合う第二部材同士の間に、線状の切り欠き部と、非切り欠き部が交互に配置される前記接続部が構成され、
前記非切り欠き部により隣り合う複数の第一部材と、隣り合う複数の第二部材が、それぞれ接続されたまま帯状を維持した状態において、前記小容器を開封でき
前記第二部材は、有底容器にて構成される、
包装容器。
【請求項2】
前記第一部材、前記第二部材は、同一形状からなる有底容器にて構成され、
小容器は半割りすることで開封される、
ことを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記小容器が角箱形状にて構成される、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装容器。
【請求項4】
前記各小容器は、各小容器の内外を通じさせるための開口部を形成するための第二開口機構をさらに備え、
前記各小容器の前記開口部から前記各小容器内の内容物を抽出可能に構成される、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の包装容器。
【請求項5】
ロール状に構成され、前記小容器を連続的に巻き出し可能に構成される、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の包装容器。
【請求項6】
請求項5に記載の包装容器を、巻き出し可能に収容するロール式収容装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調味料、食品、飲料などを収容するために用いられる包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に開示されるように、樹脂シート製のトレーに、複数のピース状内容物を連結してなる固形物(ペースト状のカレールウを固化したもの)を収容し、トレーを折り曲げることで、ピース状内容物の連結部を構成する薄肉部でピース状内容物を分断し、必要な数のビースを使用に供するという技術が知られている。
【0003】
この特許文献1においては、段落0037、図6において、各分割トレーが夫々六個のルウピース成型区画を有し、各分割には夫々六人前の固形ルウブロックが収容される構成が例として開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5530253号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される構成の場合、各分割トレーにおいて六個の固形ルウブロックが収容されているため、一個のピース状内容物だけを使用したい場合においても、蓋フィルムを剥がさなければならず、使用しない五個のピース状内容物も外部にさらされて、酸化が進行してしまうことになる。
【0006】
即ち、特許文献1のような容器の形態は、複数の固形ルウブロックを同時に用いることを前提としており、一個のピース状内容物を用いる場合については、好適に用いられるものではないといえる。
【0007】
他方、従来のような同一種類のピース状内容物を一つのパッケージして販売するのではなく、種類の異なる複数種類の内容物を同時に販売するニーズについて検討したところ、例えば、複数種類のフリーズドライ製品を一つのパッケージとして同時に販売することや、複数種類の調味料を一つのパッケージとして同時に販売することや、複数種類の飲料原料を一つのパッケージとして同時に販売することなどのニーズに見出し、このようなニーズに対応可能な容器形態を鋭意検討し、本発明を完成するに至った。
【0008】
また、検討過程において、各ピース状内容物をそれぞれ個別に収容できる分割トレーを接続し、各分割トレーを個別に開封可能な蓋で密閉する構成を検討したが、例えば、一度に六個のピース状内容物を同時に使用したい場合に、蓋を一つずつ開封しなければならず、手間を要することになることを見出した。
【0009】
本発明は、以上に基づいて新規な包装容器を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0011】
即ち、請求項1に記載のごとく、
連続して複数個が配列される小容器と、
前記各小容器の間に形成され任意に隣り合う小容器を分離可能に接続する接続部と、
を有し、前記小容器を帯状に接続する包装容器であって、
前記各小容器は、
隣り合う前記小容器との連続状態を維持したまま、個別に開封可能であり、
少なくとも三個の前記小容器を帯状に配置してなり、
前記各小容器は、第一部材と第二部材を貼り合わせて内容物を収容する収容空間が形成されており、
隣り合う第一部材同士の間に、線状の切り欠き部と、非切り欠き部が交互に配置される前記接続部が構成され、
隣り合う第二部材同士の間に、線状の切り欠き部と、非切り欠き部が交互に配置される前記接続部が構成され、
前記非切り欠き部により隣り合う複数の第一部材と、隣り合う複数の第二部材が、それぞれ接続されたまま帯状を維持した状態において、前記小容器を開封でき、
前記第二部材は、有底容器にて構成される、こととする。
【0012】
また、請求項2に記載のごとく、
前記第一部材、前記第二部材は、同一形状からなる有底容器にて構成され、
小容器は半割りすることで開封される、こととする。
【0013】
また、請求項3に記載のごとく、
前記小容器が角箱形状にて構成される、こととする。
【0014】
また、請求項4に記載のごとく、
前記各小容器は、各小容器の内外を通じさせるための開口部を形成するための第二開口機構をさらに備え、
前記各小容器の前記開口部から前記各小容器内の内容物を抽出可能に構成される、こととする。
【0015】
また、請求項5に記載のごとく、
ロール状に構成され、前記小容器を連続的に巻き出し可能に構成される、こととする。
【0016】
また、請求項6に記載のごとく、
包装容器を、巻き出し可能に収容するロール式収容装置、とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0018】
本願発明においては、
任意の箇所の小容器を分離してその内容物を取り出すことや、小容器同士の接続を維持しながら、任意の箇所の小容器を開封して内容物を取り出すことが可能となる。そして、例えば、六個の小容器が一つのパッケージとして販売されるものについて、利用者はそのうちの一個の内容物を使用することや、複数の内容物を同時に使用することが可能となり、任意に使用する内容物の数を選択することができる。使用しない内容物については、密閉状態を保つことができ、保存性に優れた構成が実現できる。また、小容器を分離せずに開封できることにより、開封されない小容器がバラけることなく、嵩張らない状態で保存することができる。
また、帯状に連続する小容器について、端から開封するのではなく、任意の位置において開封することが可能となる。特に、異なる種類の内容物が各小容器に収容される使用形態においては、利用者が好みに内容物を使用できることになり、利便性に優れた構成が実現できる。
また、小容器を一つずつ開封するほか、複数の小容器を一度に開封することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】(A)は小容器を分離する様子について説明する図。(B)は任意の小容器を分離せずに開封開封する様子について説明する図。
図2】(A)は有底容器を二つ組み合わせてなる小容器の平面図。(B)はフィルム状の蓋で有底容器を密閉する小容器の平面図。
図3】(A)は複数の小容器を一度に開封する様子について説明する図。(B)は複数の小容器を一度に開封して内容物が取り出される様子について説明する図。
図4】ロール式収容装置の構成について説明する図。
図5】(A)は小容器を分離する様子について説明する図。(B)は任意の小容器を分離せずに開封開封する様子について説明する図。
図6】複数の小容器を一度に開封する様子について説明する図。
図7】(A)は第二開口機構を設けた小容器を連続して備える構成について示す図。(B)は第二開口機構を設けた小容器の構成について示す図。(C)は第二開口機構を設けた小容器を連続して備える他の構成について示す図。(D)は第二開口機構を設けた小容器の他の構成について示す図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下具体的な例を用いて本発明について説明する。
図1(A)(B)は、本発明に係る包装容器1の一実施形態について示すものであり、包装容器1は、食品などの内容物を密閉状態で収容可能な小容器2,2を複数含み、各小容器2,2は分離可能な状態で接続されており、かつ、各小容器2,2は個別に開封可能に構成されている。
【0026】
図1(A)に示す包装容器1は、合計6個の小容器2を一列に配設して構成されており、そのうちの一つの小容器2を分離した様子について示している。
【0027】
小容器2は、一対の有底容器21,22の開放側を付け合せて内部に収容空間23を形成し、収容空間23に内容物4を収容できる。小容器2は、有底容器21,22を半割りすることで開封でき、内容物4を取り出すことができる。有底容器21,22の形状は、図の例のように略直方体形状として略直方体の内容物を収容する構成とする他、球形の内容物を収容するための構成としてもよく、特に形状については限定するものではない。
【0028】
小容器2の素材は特に限定されるものではないが、プラスチック素材にて構成することができ、内容物4を取り出した後には容易に廃棄できる素材で構成されることが好ましい。
【0029】
図1(B)に示すように、小容器2は、隣接する小容器2と分離しなくても、一方の有底容器21を取り外すこととにより、内容物4を取り出すことができる。つまり、隣り合う小容器2,2同士の接続状態を維持しながらも、小容器2を開封して内容物4を取り出すことができる。
【0030】
図2(A)は小容器2の接続部30について示す平面図であり、接続部30には、線状の切り欠き部32と、非切り欠き部34が交互に配置されており、一連のミシン目状のライン36が構成される。
【0031】
切り欠き部32は、有底容器21,22の厚み方向に貫通する線状の溝にて構成することができる。非切り欠き部34は、隣接する有底容器21,21同士、隣接する有底容器22,22同士をそれぞれ連結するものであり、詳しくは後述するように、図3(A)(B)に示すような開封を可能とするものである。
【0032】
図2(A)に示すように、接続部30を手で力を加えて千切る、或いは、ハサミやカッターなどで切断することで、隣り合う小容器2,2同士を分離することができる。
【0033】
接続部30における分離をし易くするように、ライン36の延長線状にV字状の切り込み部38が形成される。
【0034】
小容器2を構成する半割の有底容器21,22同士は、その開口部周辺がヒートシールされることで接着ライン42(点線で示す)が構成され、小容器2の密閉状態が確保される。
【0035】
また、切り込み部38においては、ヒートシールがされない非接着部44(本実施例では接着ライン42の外周部分)が確保され、この非接着部44に手指の爪の先を差し込むなどして片側の有底容器21(或いは有底容器22)を捲り上げることができる。
【0036】
そして、片側の有底容器21を捲り上げて分離する場合であっても、図1(B)に示すように、もう一方の有底容器22においては隣り合う小容器2との接続状態が維持される。
【0037】
このように、小容器2を分離せずに開封できることにより、開封されない小容器2がバラけることなく、帯状のまま嵩張らない状態で保存することができる。
【0038】
以上に説明した構成により、図1(A)に示すように、任意の箇所の小容器2を分離してその内容物4を取り出すことや、図1(B)に示すように、小容器2,2同士の接続を維持しながら、任意の箇所の小容器2を開封して内容物4を取り出すことが可能となる。
【0039】
これにより、例えば、図1(A)に示すように、六個の小容器2,2が一つのパッケージとして販売されるものについて、利用者はそのうちの一個の内容物4だけを使用することや、複数の内容物4を使用することが可能となり、任意に使用する内容物4の数を選択することができる。使用しない内容物4については、密閉状態を保つことができ、保存性に優れた構成が実現できる。
【0040】
例えば、内容物4がフリーズドライ食品の味噌汁である場合に、一人前が一つの小容器2に収容されることとし、適宜人数分を使用するといったことが可能となる。
【0041】
さらに、各小容器2,2について異なる内容物4を収容することとして、利用者が任意に使用する内容物4を選ぶことが可能となる。
【0042】
例えば、内容物4がフリーズドライ食品の味噌汁である場合において、異なる種類の具(例えば、なす、長ネギ、とうふ、ほうれん草、ごぼう、しじみ、の合計6種類のアソート)を入れたものがそれぞれ小容器2に収容されることとし、適宜好みの具の内容物を使用するといったことが可能となる。
【0043】
また、以上の構成において、小容器2を一つずつ開封するほか、図3(A)(B)に示すように、複数の小容器2を一度に開封することも可能である。
【0044】
即ち、半割の構成とする小容器2において、列の端にある有底容器21,22同士を互いに引き離すようにして開封を開始し、図において上側にある有底容器21,21の列21Aと、下側にある有底容器22,22の列22Aにおいて、各有底容器が引き連らなるように開封を続けることにより、一度に連続して複数の小容器2を開封するものである。
【0045】
図3(A)(B)は、3個の小容器2を開封する例を示すものであり、手作業で開封する場合には、端から3個目の小容器2が開封した時点で力を緩めることで、3個のみを開封することができる。また、小容器2を装置にて自動送りして、連続して3個開封するといったこともできる。
【0046】
また、図4に示すロール式収容装置5に、帯状に多数の小容器2を接続してなる包装容器1をロールを形成するように収容し、適宜、小容器2を巻きだして使用に供するということもできる。
【0047】
図4に示すロール式収容装置5は、収容ボックス51と、ロール軸52と、を有して構成される。収容ボックス51に設けた開口部51aからは、ロール軸52に巻き取られた包装容器1を連続的に引き出すことができる。
【0048】
手動で包装容器1を引き出す形態においては、ロール軸52は自由回転すべく構成され、利用者が任意に包装容器1を引き出すことができる。ロール軸52を回転させる図示せぬハンドルを収容ボックス51に設け、ハンドルを手動で操作して包装容器1を巻き出したり、巻き取ったりすることとしてもよい。
【0049】
このような手動による形態は、例えば、厨房に収容ボックス51を設置して利用する場合や、店舗において任意の数の小容器2を販売するような場合に好適に利用できる。
【0050】
また、ロール軸52を回転駆動する駆動装置を設けることで、自動で包装容器1を巻き出したり、巻き取ったりすることとしてもよい。この構成の場合には、図3(B)に示すように、連続して小容器2を開封する仕組みと組み合わせることにより、小容器2の自動供給と、自動開封を連続的に実施することができ、例えば、厨房や食品工場などにおいて、自動制御により小容器2の供給と開封の工程を実施するということも可能となる。
【0051】
図5(A)(B)は、有底容器22にフィルム状の蓋25を被せて密閉する構成とする小容器2の例である。このように、フィルム状の蓋25を用いる構成においても、図2(B)に示すように、帯状に構成される蓋25について、線状の切り欠き部32と、非切り欠き部34が交互に配置されて一連のミシン目状のライン36をなす接続部30を設けることとする。
【0052】
これにより、図5(A)に示すように、任意の小容器2を分離することや、図5(B)に示すように、任意の小容器2を開封することや、図6に示すように、一度に複数の小容器2を開封するといった使用形態が可能となる。
【0053】
なお、小容器2の形態は以上の構成に限るものではなく、例えば、液体を収容する小容器2において、小容器を押し潰すことにより内容物を吐出させるものなど(チューブ状の容器、パウチ状の容器)についても、本発明を実施することができる。また、内容物によっては、厳密な密閉状態を確保する必要がない場合があり、内容物の種別に応じて厳密な密閉性を確保することのほか、通気穴を確保して敢えて密閉としない構成とすることも考えられる。
【0054】
小容器2は、図1(A)(B)に示すように、小容器2を一列に複数並べる形態とする他、複数列(二列、三列など)設けられるものであってもよい。小容器2の大きさについても特に限定されるものではなく、例えば、各辺が2cmの立方体形状をなす小型のものとすることや、縦10cm,幅5cmのパウチ状容器などであってもよい。
【0055】
また、内容物については、固体、液体の他、ゼリー状などの半固形物や、粉末なども考えられる。また、飲食品のみならず、化粧品、各種薬品などを内容物とすることができる。
【0056】
図7(A)(B)は、以上に説明した開封の構成に加え、さらに、第二開口機構26を設ける構成とするものである。この実施例では、つまみ部26cを破断部26bに沿って折り曲げることにより、開口部26aを露出させ、内部に収容された液体や粉末などを抽出可能とするものである。
【0057】
つまみ部26cは、折り曲げによる破断の他(パキッと折れる)、ねじりにより千切られるものや、或いは、ハサミやカッターなどで切断されて開口部26aを露出させることとするものであってもよい。
【0058】
この構成によれば、上述したように、有底容器21,22同士を引き離すように開封することの他にも、開口部26aの開封による内容物の取り出しも可能となり、開封のバリエーションを広げることができる。この図7(A)(B)の構成においても、図2(A)に示される接続部30を有する構成とすることで、図3(A)(B)に示すものと同様に、複数の証容器2を一度に開封することができる。
【0059】
図7(A)(B)の構成の開口部26aは比較的小さなものとし、流動性の高いものを収容する場合に好適となる。他方、図7(C)(D)の構成に示すように、比較的大きな開口部27aを形成することによれば、流動性が低い内容物についても容易に抽出することができる。
【0060】
以上の図7(A)〜(D)に示す構成は、図1図5に示される構成に追加的に付加することもできる。また、各小容器2において、開口部26aを通じた抽出を可能とするために、各つまみ部26cの間にはスペース26dが確保され、各つまみ部26cが独立して操作されて、各小容器2の開口部26aが個別に開封できるように構成される。
【0061】
以上のようにして本発明を実施することができる。
即ち、図1(A)(B)の例に示すように、
連続して複数個が配列される小容器2と、
各小容器2の間に形成され任意に隣り合う小容器2を分離可能に接続する接続部30と、
を有してなる包装容器1であって、
各小容器2は、
隣り合う小容器2との連続状態を維持したまま、個別に開封可能である、
包装容器1とするものである。
【0062】
これにより、図1(A)に示すように、任意の箇所の小容器2を分離してその内容物4を取り出すことや、図1(B)に示すように、小容器2,2同士の接続を維持しながら、任意の箇所の小容器2を開封して内容物4を取り出すことが可能となる。そして、例えば、図1(A)に示すように、六個の小容器2,2が一つのパッケージとして販売されるものについて、利用者はそのうちの一個の内容物4を使用することや、複数の内容物4を同時に使用することが可能となり、任意に使用する内容物4の数を選択することができる。使用しない内容物4については、密閉状態を保つことができ、保存性に優れた構成が実現できる。また、小容器2を分離せずに開封できることにより、開封されない小容器2がバラけることなく、嵩張らない状態で保存することができる。
【0063】
また、図1(A)に示すように、少なくとも三個の小容器2を帯状に配置してなる、包装容器1とする。
【0064】
これにより、帯状に連続する小容器2について、端から開封するのではなく、任意の位置において開封することが可能となる。特に、異なる種類の内容物が各小容器2に収容される使用形態においては、利用者が好みに内容物を使用できることになり、利便性に優れた構成が実現できる。
【0065】
また、図2(A)、図3(A)(B)に示すように、
各小容器2は、第一部材(有底容器21)と第二部材(有底容器22)を貼り合わせて内容物4を収容する収容空間が形成されており、
隣り合う第一部材(有底容器21)同士の間に、線状の切り欠き部32と、非切り欠き部34が交互に配置される前記接続部30が構成され、
隣り合う第二部材(有底容器22)同士の間に、線状の切り欠き部32と、非切り欠き部34が交互に配置される前記接続部30が構成され、
非切り欠き部34により隣り合う複数の第一部材(有底容器21)と、隣り合う複数の第二部材(有底容器22)が、それぞれ接続されたままの状態において小容器2を開封できる構成とする。
【0066】
これにより、小容器2を一つずつ開封するほか、複数の小容器2を一度に開封することも可能となる。
【0067】
また、図1(A)(B)に示すように、
第一部材、第二部材は、同一形状からなる有底容器21,22にて構成され、
小容器2は半割りすることで開封される、こととする。
【0068】
これにより、特にブロック形状の固形、半固形の内容物を収容する形態に好適に利用できる。
【0069】
また、図5(A)(B)に示すように、
第一部材はフィルム状の蓋25であり、第二部材は有底容器22にて構成され、
小容器2は蓋25を剥がすことで開封される、こととする。
【0070】
これにより、ブロック形状の固形、半固形の内容物を収容するほか、液体を収容する形態にも好適に利用できる。
【0071】
また、図7(A)〜(D)に示すように、
各小容器2は、各小容器2の内外を通じさせるための開口部26aを形成するための第二開口機構26をさらに備え、
各小容器2の開口部26aから各小容器2内の内容物を抽出可能に構成される、こととする。
【0072】
これにより、開口部26aを通じて内容物を抽出することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、飲料や食品、また、化粧品や薬品などを密閉して収容する容器について、幅広く適用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 包装容器
2 小容器
4 内容物
5 ロール式収容装置
21 有底容器
22 有底容器
23 収容空間
25 蓋
30 接続部
32 切り欠き部
34 非切り欠き部
36 ミシン目状のライン
0037 段落
38 切り込み部部
42 接着ライン
44 非接着部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7