【課題を解決するための手段】
【0006】
以下の実施形態およびその態様は、範囲を限定するものではなく例示および説明を意味するシステム、ツールおよび方法とともに記載され説明される。
【0007】
一実施形態によれば、5〜13ミリメートルの範囲の長さを有し、制御刃の細長い縁部と実質的に平行に位置付けられた切断刃の細長い縁部によって形成された、4〜10ミリメートルの範囲の長さを有する遠位端を有する、細長い頭部を備えるデバイスであって、制御刃および切断刃のそれぞれの細長い縁部は、0.02〜0.2mmの範囲の幅を有し、頭部の前端から後端まで走る細長いチャネルに遠位開口を形成する、実質的に均一な隙間によって分離され、切断刃の細長い縁部は制御刃の細長い縁部を超えて遠位に延在し、切断刃の細長い縁部と制御刃の細長い縁部との間に0.05〜0.5mmの範囲の高低差を提供し、切断刃の細長い縁部は鋭く、10°〜50°の範囲の鋭角を形成する外縁を有し、身体組織を切断するように構成され、制御刃の細長い縁部は鈍く、0.05〜0.1mmの範囲の半径の丸みを帯びた角部を形成する外縁を有し、切断刃の細長い縁部が身体組織に入る侵入深さを制限する障壁を形成するように構成される、デバイスが提供される。
【0008】
一部の実施形態では、制御刃の細長い縁部は、切断刃の細長い縁部に対して不均一な高低差を有する帯を備える。
【0009】
一部の実施形態では、隙間の幅と高低差の組み合わせは切断刃の縁部の侵入深さを画定する。
【0010】
一部の実施形態では、身体組織の表面に対する頭部の角度の配向は、切断刃の縁部の侵入深さをさらに画定する。
【0011】
一部の実施形態では、高低差は制御刃と切断刃の細長い縁部の中央部においてより小さく、制御刃と切断刃の細長い縁部の周辺部においてより大きい。
【0012】
一部の実施形態では、制御刃の細長い縁部は角膜の表面を平らにするために角膜上を圧迫するように構成され、隙間は平らにされた角膜を包囲し、その中に包囲された平らにされた角膜が自然に凸形状に跳ね返るのを防ぐ。
【0013】
一部の実施形態では、細長いチャネルは制御刃および切断刃の2つの対面する内壁によって包囲される。
【0014】
一部の実施形態では、内壁は凹状であり、凹状の内壁によって形成された細長いチャネルは、広い近位基部および狭い遠位開口を有する袋状断面を有し、チャネルは剥離された上皮組織と放出された残留物のあらゆる組み合わせを収集するように構成される。
【0015】
一部の実施形態では、チャネルは流体を吸収するのに適した吸収性物質で少なくとも一部が被覆される。
【0016】
一部の実施形態では、チャネルは、チャネルの内壁内に組み込まれ、制御刃および切断刃の細長い縁部に実質的に平行に延在し、チャネルの内壁の表面積を増加させる、1つまたは複数の細長い溝を具備して配置される。
【0017】
一部の実施形態では、溝はチャネルの様々な高さに配置される。
【0018】
一部の実施形態では、1つまたは複数の溝は流体を吸収するのに適した吸収性物質を具備して配置される。
【0019】
一部の実施形態では、デバイスはハンドルをさらに備え、頭部はハンドルと係合するように構成された近位凹部を具備して配置される。
【0020】
一部の実施形態では、近位凹部は係合されたハンドルを解放するように構成される。
【0021】
一部の実施形態では、ハンドルは堅固であり、ハンドルに加えられた動きを頭部に伝達する。
【0022】
一部の実施形態では、頭部は、頭部を固定するように構成された1つまたは複数の突起と係合するように構成された、1つまたは複数の凹部を具備して配置され、凹部は頭部の近位端に配置され、突起と係合することは刃の遠位縁部と接触しないことを含む。
【0023】
一部の実施形態では、頭部の前端は先細であり、制御刃および切断刃の外部に凸状の前壁および丸みを帯びた前遠位角部によって形成される。
【0024】
一部の実施形態では、制御刃の前遠位の丸みを帯びた角部の一部は空洞にされ、チャネルの前側開口を備える狭い溝を形成する。
【0025】
一部の実施形態では、身体組織は角膜である。
【0026】
一部の実施形態では、デバイスは第2の制御刃をさらに備え、切断刃は両刃であり、2つの制御刃は両刃の切断刃の両側に配置される。
【0027】
一実施形態によれば、5〜13ミリメートルの範囲の長さを有する1つまたは複数の細長い頭部であって、細長い頭部はそれぞれ制御刃の細長い縁部と実質的に平行に位置付けられた切断刃の細長い縁部によって形成された、4〜10ミリメートルの範囲の長さを有する遠位端を有し、制御刃および切断刃のそれぞれの細長い縁部は、0.02〜0.2mmの範囲の幅を有し、頭部の前端から後端まで走る細長いチャネルに遠位開口を形成する、実質的に均一な隙間によって分離され、切断刃の細長い縁部は制御刃の細長い縁部を超えて遠位に延在し、切断刃の細長い縁部と制御刃の細長い縁部との間に0.05〜0.5mmの範囲の高低差を提供し、切断刃の細長い縁部は鋭く、10°〜50°の範囲の鋭角を形成する外縁を有し、身体組織を切断するように構成され、制御刃の細長い縁部は鈍く、0.05〜0.1mmの範囲の半径の丸みを帯びた角部を形成する外縁を有し、切断刃の細長い縁部が身体組織に入る侵入深さを制限する障壁を形成するように構成される、1つまたは複数の細長い頭部と、ハンドルと、1つまたは複数の細長い頭部を保管するように構成され、それぞれの細長い頭部がハンドルと係合できる一方で、制御刃と切断刃の縁部は接触しないままである、回転可能なカートリッジを備えるカセットとを備えるキットが提供される。
【0028】
一部の実施形態では、制御刃の細長い縁部は、切断刃の細長い縁部に対して不均一な高低差を有する帯を備える。
【0029】
一部の実施形態では、隙間の幅と高低差の組み合わせは切断刃の縁部の侵入深さを画定する。
【0030】
一部の実施形態では、身体組織の表面に対する頭部の角度の配向は、切断刃の縁部の侵入深さをさらに画定する。
【0031】
一部の実施形態では、高低差は制御刃と切断刃の細長い縁部の中央部においてより小さく、制御刃と切断刃の細長い縁部の周辺部においてより大きい。
【0032】
一部の実施形態では、制御刃の細長い縁部は角膜の表面を平らにするために角膜上を圧迫するように構成され、隙間は平らにされた角膜を包囲し、その中に包囲され、平らにされた角膜が自然に凸形状に跳ね返るのを防ぐ。
【0033】
一部の実施形態では、細長いチャネルは制御刃および切断刃の2つの対面する内壁によって包囲される。
【0034】
一部の実施形態では、内壁は凹状であり、凹状の内壁によって形成された細長いチャネルは、広い近位基部および狭い遠位開口を有する袋状断面を有し、チャネルは剥離された上皮組織と放出された残留物のあらゆる組み合わせを収集するように構成される。
【0035】
一部の実施形態では、チャネルは流体を吸収するのに適した吸収性物質で少なくとも一部が被覆される。
【0036】
一部の実施形態では、チャネルは、チャネルの内壁内に組み込まれた1つまたは複数の細長い溝を具備して配置され、制御刃および切断刃の細長い縁部に実質的に平行に延在し、チャネルの内壁の表面積を増加させる。
【0037】
一部の実施形態では、溝はチャネルの様々な高さに配置される。
【0038】
一部の実施形態では、1つまたは複数の溝は流体を吸収するのに適した吸収性物質を具備して配置される。
【0039】
一部の実施形態では、キットはハンドルをさらに備え、頭部はハンドルと係合するように構成された近位凹部を具備して配置される。
【0040】
一部の実施形態では、近位凹部は係合されたハンドルを解放するように構成される。
【0041】
一部の実施形態では、ハンドルは堅固であり、ハンドルに加えられた動きを頭部に伝達する。
【0042】
一部の実施形態では、頭部は、頭部を固定する1つまたは複数の突起と係合するように構成された、1つまたは複数の凹部を具備して配置され、凹部は頭部の近位端に配置され、突起と係合することは刃の遠位縁部と接触しないことを含む。
【0043】
一部の実施形態では、頭部の前端は先細であり、制御刃および切断刃の外部に凸状の前壁および丸みを帯びた前遠位角部によって形成される。
【0044】
一部の実施形態では、制御刃の前遠位の丸みを帯びた角部の一部は空洞にされ、チャネルの前側開口を備える狭い溝を形成する。
【0045】
一部の実施形態では、キットは第2の制御刃をさらに備え、切断刃は両刃であり、2つの制御刃は両刃の切断刃の両側に配置される。
【0046】
一部の実施形態では、身体組織は角膜である。
【0047】
一実施形態によれば、5〜13ミリメートルの範囲の長さを有し、制御刃の細長い縁部と実質的に平行に位置付けられた切断刃の細長い縁部によって形成された4〜10ミリメートルの範囲の長さを有する遠位端を有する、細長い頭部を使用して角膜上皮を剥離することを含む、角膜上皮を修正する方法であって、制御刃および切断刃のそれぞれの細長い縁部は、0.02〜0.2mmの範囲の幅を有し、頭部の前端から後端まで走る細長いチャネルに遠位開口を形成する、実質的に均一な隙間によって分離され、切断刃の細長い縁部は制御刃の細長い縁部を超えて遠位に延在し、切断刃の細長い縁部と制御刃の細長い縁部との間に0.05〜0.5mmの範囲の高低差を提供し、切断刃の細長い縁部は鋭く、10°〜50°の範囲の鋭角を形成する外縁を有し、角膜上皮を切断するように構成され、制御刃の細長い縁部は鈍く、0.05〜0.1mmの範囲の半径の丸みを帯びた角部を形成する外縁を有し、切断刃の細長い縁部が角膜上皮に入る侵入深さを制限する障壁を形成するように構成される、方法が提供される。
【0048】
一部の実施形態によれば、角膜上皮の剥離された部分はボーマン層を含まない。
【0049】
一部の実施形態によれば、方法は頭部のチャネル内のあらゆる剥離された組織および放出された残留物を収集することをさらに含む。
【0050】
一部の実施形態によれば、放出された残留物は流体である。
【0051】
一部の実施形態によれば、収集することは、チャネルを少なくとも部分的に被覆する吸収材料で吸収することを含む。
【0052】
一部の実施形態によれば、方法は、切断刃の細長い縁部が角膜上皮に入る侵入深さを画定するために、角膜に対して細長い頭部を配向することをさらに含む。
【0053】
一部の実施形態によれば、細長い制御刃および切断刃を角膜の接線に実質的に平行に配向することにより、細長い切断刃が比較的浅い深さに侵入し、角膜上皮の薄層を除去する。
【0054】
一部の実施形態によれば、細長い制御刃および切断刃を角膜の接線に実質的に垂直に配向することにより、細長い切断刃が制御刃と切断刃との高低差に対応する深さに侵入し、侵入深さに対応して角膜上皮の層を除去する。
【0055】
一部の実施形態によれば、角膜上皮を切断刃の細長い縁部の中央部で剥離することにより、剥離される片が薄くなり、切断刃の細長い縁部の周辺部で剥離することにより、剥離される片が厚くなる。
【0056】
一部の実施形態によれば、方法は、角膜表面を平らにするために制御刃の細長い縁部が角膜上を圧迫することと、隙間内の平らにされた角膜の一部を包囲し、それによって上皮組織を均一な厚さに剥離することとをさらに含み、隙間はその中に包囲された角膜組織が自然に凸形状に跳ね返るのを防ぐように充分に小さい。
【0057】
一部の実施形態によれば、方法は、細長い頭部に結合された堅固なハンドルを介して角膜上皮の上で細長い頭部を操作することをさらに含む。
【0058】
一部の実施形態によれば、方法は、剥離するステップの後にあらゆる屈折性眼科手術、すなわち近視障害の治療、遠視障害の治療、乱視障害の治療、および円錐角膜障害の治療を実行することをさらに含む。
【0059】
上に説明された例示的態様および実施形態に加えて、図面を参照し、以下の詳述を検討することにより、さらなる態様および実施形態が明らかになろう。
【0060】
例示的実施形態は図面を参照して説明される。図面に示された構成要素および特徴の寸法は、概して便宜上かつ表しやすいために選択されたものであり、必ずしも原寸に比例するものではない。図面を以下に一覧にする。