【実施例】
【0051】
実施例で使用される試験方法を以下で説明する。
【0052】
ゼロせん断粘度試験:
クレンジング組成物のゼロせん断見掛け粘度の測定を、制御された応力のレオメーター(AR−2000、TA Instruments Ltd.(New Castle,DE,USA))で行った。定常状態ずり応力掃引を、円錐平板形を使用して25.0±0.1℃で行った。データ収集及び分析を、Rheology Advantageソフトウェアv4.1.10(TA Instruments Ltd.(New Castle,DE,USA))で行った。ニュートン流体のゼロせん断見掛け粘度は、ずり応力の範囲(0.02〜1.0Pa)にわたって得た粘度値の平均として記録した。擬塑性(ずり流動化)液体では、ゼロせん断見掛け粘度は、ずり応力掃引データをEllis粘度モデルに当てはめることによって算出した。別段の指定がない限り、粘度はセンチポアズ(cps)で記録される。
【0053】
配合物発泡試験:
以下の配合物発泡試験を、本発明に従って撹拌後の泡量を測定するために、様々なクレンジング組成物に行った。最初に、被験組成物の溶液を模擬水道水で調製する。水道水の硬度を表わすために、1000gのDI水につき0.455gの塩化カルシウム二水和物(Sigma−Aldrich)を溶解し、使用前に15分間混合した。1(1.0)又は5(5.0)グラムの被験組成物を計量し、この溶液を1000gになるまで加えて、使用前に15分間均質になるまで混合した。配合物の泡量を測定するために、被験組成物(1000mL)をSITA R−2000発泡試験装置(Future Digital Scientific,Co.(Bethpage,NY)から市販)の試料タンクに加えた。試験パラメーターは、試料サイズ250mL(充填量=250mL)、13撹拌サイクル(撹拌数=13)、1サイクル当たり撹拌時間15秒間(撹拌時間=15秒)、ローター1200RPMで回転(回転=1200)、温度設定30℃±2℃で3回実行を繰り返す(連続数=3)ように設定した。各撹拌サイクルの終わりに泡量のデータを収集し、3回実行の平均及び標準偏差を算出した。各実施例の最大泡量を13撹拌サイクル後の値として記録した。
【0054】
EpiDerm(商標)試験:
EpiDerm(商標)皮膚キット(MatTek Corporation)を受け取り次第、製造業者の指示通りに溶液を保管した。EpiDerm(商標)組織を、使用するまで2〜8℃で保管した。投与する当日に、EpiDerm(商標)アッセイ培地を約37℃まで温めた。10分の9mLのアッセイ培地を6ウェルプレートの適切なウェルに分注した。試料及び曝露時間を示すために、6ウェルプレートを標識付けした。各EpiDerm(商標)組織は、密封されたパッケージを開く前に、アガロースゲルと細胞培養インサートとの間に気泡がないかを確認した。細胞培養インサート面積の50%以上が気泡で覆われた組織は使用しなかった。24ウェルの輸送容器をビニール袋から取り出して、容器の表面を70%エタノールで消毒した。
【0055】
EpiDerm(商標)組織を6ウェルプレートへ無菌的に移した。次に、EpiDerm(商標)組織を、空気中5±1% CO2の加湿雰囲気(標準培養条件)中で、37±1℃で、少なくとも1時間インキュベートした。培地をアスピレートし、0.9mLの新鮮なアッセイ培地を各アッセイウェルのEpiDerm(商標)組織の下に添加した。処理を始めるまでプレートをインキュベータに戻した。袋を開封後ただちに未使用の残りの組織をすべて、5% CO2/95%空気の雰囲気で短時間ガス処理し、後で使用するために2〜8℃で保管した。試料を、滅菌脱イオン水中10%w/vの希釈液として、試験システムに投与した。各試料希釈液は、予め標識化した円錐管へ約1,000mgの試料を量ることによって調製した。10%w/vの稀釈が達成されるまで滅菌脱イオン水を添加し、使用前に、管を約1分間ボルテックスした。以下において、各試料希釈液を試料と呼ぶことにする。
【0056】
試料を、4、8、16、及び24時間の4つの曝露時間で、2つ組(duplicate)のEpiDerm(商標)組織で試験した。各試料100μLを各EpiDerm(商標)組織に加えた。陰性対照としての100μLの滅菌脱イオン水を、1、4、16、及び24時間で、2つ組の組織で処理した。陽性対照としての100μLの1% Triton(登録商標)−X−100(Fisher)を、4時間及び8時間で、2つ組の組織に処理した。次に、処理された組織を標準培養条件で適切な曝露時間の間インキュベートした。4、8、及び24時間の処理用に1組、16時間の処理用に1組の2つの組の希釈液を試験用に調製した。温かいMTT追加培地中の1.0mg/mLのMTT溶液を使用前の2時間以内に調製した。適切な曝露時間の後、EpiDerm(商標)組織を、カルシウム及びマグネシウム不含のダルベッコりん酸緩衝生理食塩水(Ca
2+Mg
2+不含のDPB)で十分にすすいで洗浄培地をデカントした。10分の3mLのMTT試薬を、予め標識化した24ウェルプレート中の指定したウェルに添加した。EpiDerm(商標)組織を、すすぎ後、適切なウェルに移した。プレートを標準培養条件で約3時間インキュベートした。MTT溶液でのインキュベーション期間の後、EpiDerm(商標)組織を吸取り紙にブロットして過剰な液体を取り除いてから、各指定したウェル中2.0mLのイソプロパノールを含有する予め標識化した24ウェルプレートに移した。プレートをパラフィルムで覆い、最後の曝露時間が採取されるまで冷蔵庫(2〜8℃)で保管した。次に、プレートを室温で少なくとも2時間振とうした。抽出期間の終わりに、細胞培養インサート内の液体をウェルへデカントし、そこから細胞培養インサートを取った。抽出溶液を混合し、200μLを96ウェルプレートの適切なウェルに移した。200μLのイソプロパノールを、ブランクとして指定された2つのウェルに入れた。各ウェルの550nmでの吸光度(OD
550)をMolecular Devices製Vmaxプレートリーダーで測定した。
【0057】
生の吸光度値を捕捉した。ブランクウェルの平均OD
550値を算出した。陰性対照(1つ又は複数)の修正平均OD
550値を、それらの平均OD
550値からブランクウェルの平均OD
550値を差し引くことで決定した。個々の試料の曝露時間及び陽性対照の曝露時間の修正OD
550値を、それらのOD
550値からブランクウェルの平均OD
550値を差し引くことで決定した。
試料の曝露時間の修正OD
550=試料の曝露時間OD
550−ブランクの平均OD
550
【0058】
次の対照のパーセントの計算を行った。
【0059】
【数1】
【0060】
次に、曝露時間当たりの対照の平均%を計算するために、対照値の個々の%を平均した。各試料又は陽性対照の曝露時間の修正OD
550値を、関連する陰性対照と比較することで、試料及び陽性対照の生存率の計算を行った。
【0061】
曝露時間応答曲線は、対照の%を縦座標上に、試料又は陽性対照の曝露時間を横座標上にプロットした。ET
50値を各プロットから内挿した。ET
50を決定するために、50%を超える相対生存という結果になった1つの曝露時間、及び50%未満の生存という結果になった1つの曝露時間の2つの連続点を選択した。2つの選択した曝露を使用して、数式y=m(x)+bの勾配及びy切片を決定する。最後に、ET
50を決定するために、数式をy=50で解く。曝露時間がすべて、50%を超える生存を示した場合、ET
50値は、最大露光時間より大きいとして示される。
【0062】
EpiOcular(商標)試験:
EpiOcular(商標)ヒト細胞コンストラクトキット(MatTek Corporation)を受け取り次第、製造業者の指示通りに溶液を保管した。EpiOcular(商標)ヒト細胞作成物を使用するまで2〜8℃で保管した。投与する当日に、EpiOcular(商標)アッセイ培地を約37℃まで温めた。10分の9mLのアッセイ培地を6ウェルプレートの適切なウェルに分注した。試料及び曝露時間を示すために、6ウェルプレートを標識付けした。作成物らは、密封されたパッケージを開く前に、アガロースゲルと細胞培養インサートとの間に気泡がないかを確認した。細胞培養面積の50%超が気泡で覆われた培養は使用しなかった。24ウェルの輸送容器をビニール袋から取り出して、容器の表面を70%エタノールで消毒した。EpiOcular(商標)ヒト細胞作成物を、6ウェルプレートへ無菌的に移した。次に、作成物を、空気中5±1% CO
2の加湿雰囲気(標準培養条件)中で、37±1℃で、少なくとも1時間インキュベートした。次に、培地をアスピレートし、0.9mLの新鮮なアッセイ培地を各アッセイウェルのEpiOcular(商標)ヒト細胞作成物の下に添加した。処理を始めるまでプレートをインキュベータに戻した。
【0063】
試料を、滅菌脱イオン水中3%w/vの希釈液として、試験システムに投与した(陽性対照の1.0% Triton(登録商標)−X−100、及び陰性対照のJohnson’s Baby Shampooを、滅菌脱イオン水中10%w/vの希釈液として試験システムにそれぞれ投与した)。各試料希釈液は、予め標識化した円錐管へ試料を量ることにより調製された。3%w/v、又は10%w/vの希釈液が達成されるまで滅菌脱イオン水を加え、使用前に管をボルテックスした。この報告書の残りの部分では、各試料希釈液を試料と呼ぶことにする。
【0064】
EpiOcular(商標)培養を、特定の曝露時間(0.33から16時間まで、各4つの時点)で、2つ組の試料に処理した。各試料100μLを各EpiOcular(商標)ヒト細胞作成物に加えた。陰性対照(曝露時間対照)としての、100μL滅菌脱イオン水(Quality Biological)の2つ組の培養を、0.25、4、8、及び24時間曝露した。陽性対照としての0.3% Triton(登録商標)−X−100(Fisher)100μLの2つ組の培養を15分及び45分間曝露した。次に、曝露した培養を標準培養条件で適切な量の時間インキュベートした。適切な曝露時間の後、EpiOcular(商標)培養を、カルシウム及びマグネシウム不含のダルベッコりん酸緩衝生理食塩水(Ca++Mg++不含のDPB)で十分にすすいで洗浄培地をデカントした。すすぎ後、組織に吸収された任意の試料を除去するために、組織を、5mLのアッセイ培地に移して室温で10〜20分浸漬した。温かいMTT追加培地中の1.0mg/mLのMTT溶液を使用前の2時間以内に調製した。10分の3mLのMTT溶液を、予め標識化した24ウェルプレート中の指定したウェルに添加した。EpiOcular(商標)作成物を、Ca++Mg++不含のDPBSですすいだ後、適切なウェルに移した。トレイを標準培養条件で約3時間インキュベートした。MTT溶液でのインキュベーション期間の後、EpiOcular(商標)培養を吸取り紙にブロットして過剰な液体を取り除いてから、各指定したウェル中2.0mLのイソプロパノールを含有する予め標識化した24ウェルプレートに移した。プレートをパラフィルムで密封し、最後の曝露時間が採取されるまで冷蔵庫(2〜8℃)で保管した。次に、プレートを室温で少なくとも2時間振とうした。抽出期間の終わりに、細胞培養インサート内の液体をウェルへデカントし、そこから細胞培養インサートを取った。抽出溶液を混合し、200μLを96ウェルプレートの適切なウェルに移した。200μLのイソプロパノールを、ブランクとして指定された2つのウェルに添加した。各ウェルの550nmでの吸光度(OD
550)をMolecular Devices製Vmaxプレートリーダーで測定した。
【0065】
生の吸光度値を捕捉した。ブランクウェルの平均OD
550値を算出した。陰性対照の修正平均OD
550値を、それらの平均OD
550値からブランクウェルの平均OD
550値を差し引くことで決定した。個々の試料の曝露時間及び陽性対照の曝露時間の修正OD
550値を、それらのOD
550値からブランクウェルの平均OD
550値を差し引くことで決定した。計算はすべて、Excelスプレッドシートを使用して行った。次の対照のパーセントの計算を行った。
【0066】
【数2】
【0067】
曝露時間応答曲線は、対照の%を縦座標上に、試料又は陽性対照の曝露時間を横座標上にプロットした。ET
50値を各プロットから内挿した。ET
50を決定するために、50%を超える相対生存という結果になった1つの曝露時間、及び50%未満の生存という結果になった1つの曝露時間の2つの連続点を選択した。2つの選択した点を使用して、数式y=m(x)+bの勾配及びY切片を決定する。最後に、ET
50を決定するために、数式をy=50で解く。曝露時間のすべての点が50%を超える生存を示した場合、ET
50値は、試料の最長曝露時間より大きいとして示された。
【0068】
本発明の組成物に用いられるZEA界面活性剤(E1〜E4)、及び比較組成物に用いられるZEA界面活性剤(C1〜C4)以外の双性イオン界面活性剤:
比較実施例1及び4のコカミドプロピルベタインは、それぞれTegoベタインL7V、及びTegoベタインF−50の商品名でEvonic Inc.から入手した。比較実施例2のラウロアンホ酢酸ナトリウムは、Miranol HMDの商品名でSolvay Inc.から入手した。比較実施例3のコカミドプロピルヒドロキシルスルタインは、Mirataine CBSの商品名でSolvay Inc.から入手した。
【0069】
本発明の実施例の組成物に用いられる式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤、及び比較組成物に用いられる双性イオン界面活性剤を表1に示す。
【0070】
【表1】
*水中の活性度。水相は、いくらかの量の塩化ナトリウム及びラウリン酸等の不純物を更に含有し得る。
**E2は固体で用い、塩化ナトリウム及びラウリン酸を更に含有する。
【0071】
表1に記載のE1〜E4のZEA界面活性剤は以下のように調製された。
概略プロセスは以下を含む:
(a)式4の酸又はエステル又は酸若しくはエステルの混合物を式5のジアルキルアミノ−アルコールと接触させる:
【0072】
【化12】
式6の中間体を形成するのに有効である条件で酵素の存在下で:
【0073】
【化13】
式中、R
1、R
2、R
4及びR
5は、上記式1で定義された通りであり、R
7は、水素又はC
1〜C
6のアルキル基であり、
(b)式1のZEA界面活性剤を形成するのに有効な条件で、式6の中間体をアルキル化剤と接触させる。適したアルキル化剤は、例えば、2−クロロ酢酸、又は2−ヒドロキシ−3−クロロ−プロパンスルホン酸である。
【0074】
具体的な例として、3−(ラウリルオキシブチルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパンスルホナートの調製を説明する:
工程a)中間体:3−ジメチルアミノプロピルラウレート
50−mLの円錐底プラスチックバイアルに、ラウリン酸メチル(38.5mmol)、ジメチルアミノブタノール(46.2mmol、1.2当量)、及びNovozym 435(400mg)を加えた。キャップを通してシリンジを挿入し、気体が出るように2つの追加の穴を開けた。内容物を混合するのに十分な速度で窒素をバブリングした。バイアルを65℃に設定した加熱ブロックの中に置いた。出発物質の消失を観察するために、反応をGC/MSによってモニターした。反応は約24時間後に終了した。反応混合物を冷却した。Novozym 435をろ過することにより除去し、更に精製することなく、生成物を淡黄色の油として得た(9.2g、収率67%)。
【0075】
工程b)最終生成物:3−(ラウリルオキシプロピルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパンスルホナート
磁気撹拌棒及び冷却管を備えた250−mLの丸底フラスコに、3−ジメチルアミノブチルラウレート(33.5mmol)、2−ヒドロキシ−3−クロロプロパンスルホン酸ナトリウム(約90wt%;35.2mmol、1.05当量)、炭酸ナトリウム(3.35mmol;0.10当量)、イソプロパノール(10mL)、及び水(10mL)を加えた。反応混合物を90℃の油浴で18時間加熱し、HPLC分析により99.5面積%転換を得た。混合物を、減圧下で28.31gまで濃縮した。水(23g)を加えて、混合物が溶解するように加熱した。混合物を65℃の油浴に置き、ヘッドスペースを2時間窒素(1500mL/分)でパージして、33.78gの重量まで残余のイソプロパノールを除去した。水(17.5g)を加え、均一溶液を得るために、混合物を65℃で10分間攪拌した。溶液の全重量は52gで、水中の30%w/w溶液の3−(ラウリルオキシブチルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパンスルホナートを示している。
1H NMR分析は、生成物構造と一致していた。
【0076】
ZEA界面活性剤に加えて、異なるタイプの配合成分(すなわち、様々な供給元からの原物質)を用いて、下記の組成物、本発明の実施例(E5〜E66)及び比較実施例(C5〜C50)を調製したこれらの物資を、INCI名、商品名及び供給元と共に、以下に記載する。
【0077】
陰イオン界面活性剤:
ラウレス−2硫酸ナトリウムは、Rhodapex(登録商標)ES−2Kの商品名で、Solvay Inc.から入手した。
アンモニウムラウリル硫酸塩は、Standapol(登録商標)Aの商品名で、BASFから入手した。
アルファオレフィンスルホン酸塩は、Bioterge(登録商標)AS40−CPの商品名で、Stepanから入手した。
グルタミン酸ココイルナトリウムは、Plantapon(登録商標)ACG H2の商品名で、BASFから入手した。
デンプンスルホコハク酸ナトリウム(sodium starch sulfosuccinate)は、Structure PS−111の商品名で、Akzo Nobel Personal Careから入手した。
【0078】
非イオン性界面活性剤:
PEG−80ソルビタンラウレートは、Atlas G−4280の商品名で、Croda Inc.から入手した。
PEG−150ジステアレートは、Ethox PEG−6000 DS Specialの商品名で、Ethox Chemicalから入手した。
ラウリン酸ポリグリセリン−10及びオレイン酸ポリグリセリン−10は、それぞれPolyaldo(登録商標)10−1−L及びPolyaldo(登録商標)10−1−Oの商品名で、Lonzaから入手した。
【0079】
陽イオン性(第四級)コンディショニングポリマー:
ポリクアテルニウム−10は、Ucare(登録商標)JR−400の商品名で、Dow Chemicalから入手した。
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、Jaguar(登録商標)C17の商品名で、Solvay Inc.から入手した。
【0080】
湿潤剤:
グリセリンは、Emery 917の商品名で、Emery Oleochemicalsから入手した。
【0081】
キレート剤:
EDTA四ナトリウムは、Versene(商標)100XLの商品名で、Dow Chemicalから入手した。
【0082】
有機酸/防腐剤:
安息香酸ナトリウム、NF、FCCは、Emerald Performance Materialsから入手した。
クエン酸は、Formosa Laboratories Inc(DSM用)(Taiwan)から入手した。
【0083】
防腐剤:
フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリンは、Euxyl(登録商標)PE 9010の商品名で、Schulke Inc.から入手した。
【0084】
本発明の実施例E5〜E18、及び比較実施例C5〜C14:
陰イオン界面活性剤としてSLESを含有する本発明の特定の組成物及び比較組成物の調製及び測定
組成物E5〜E18、及び比較組成物C5〜C14を、以下の手順に従って調製した。特に指定されない限り、物質はすべて、組成物が表2、3及び4に示す各組成物の結果として得られる活性の重量パーセントの量を含有するような量で加えた。例えば、3.75%w/w活性のコカミドプロピルベタイン(表2のC5として)は、30%w/wの活性度を有するTegoベタインL7V12.5%w/wに相当する。3.75%w/w/30%w/w=12.5%w/w。
【0085】
原液の調製:組成物E5〜E18及び比較組成物C5〜C14を、以下の通りに調製された原液を用いて調製した。a)双性イオン界面活性剤を含有する原液:ホットプレート及びオーバーヘッドメカニカルスターラーを装備した適切なサイズの容器に、必要な量のDI水(Millipore,Model Direct Q)、双性イオン界面活性剤、及び塩化ナトリウムを加え、C1、E1及びE4は室温で、E2は50℃で、混合物が均質化するまで、それぞれ、200〜350rpmで混合した。次に、安息香酸ナトリウム及びクエン酸(脱イオン水中20%w/wの溶液)を室温で加え、望ましいpH値4.4〜4.6が得られるまで調整した。水を適量加えて100wt%にし、適切な貯蔵容器に放出する前に、バッチが均一になるまで混合した。b)陰イオン界面活性剤を含有する原液:ホットプレート及びオーバーヘッドメカニカルスターラーを装備した適切なサイズの容器に、必要な量のDI水(Millipore,Model Direct Q)、陰イオン性界面活性剤、及びクエン酸を加え、混合物が均質化するまで、室温で、200〜350rpmで混合した。クエン酸の量(脱イオン水中20%w/wの溶液として)を加え、望ましいpH値4.4〜4.6が得られるまで調整した。水を適量加えて100%w/wにし、適切な貯蔵容器に放出する前に、バッチが均一になるまで混合した。
【0086】
組成物E5〜E18及び比較組成物C5〜C14を以下の通りに調製した。ホットプレート及びオーバーヘッドメカニカルスターラーを装備した適切なサイズの容器に、必要な量のa)双性イオン界面活性剤を含有する原液、及びb)陰イオン界面活性剤を含有する原液を加えた。水を適量加えて100%w/wにした。バッチを、混合下50℃に加熱し、20分間200〜350rpmで混合した。バッチを、混合せずに室温まで冷却した。
【0087】
本発明のZEA界面活性剤(E1〜E4)、及び比較の双性イオン界面活性剤(C及びC2)から調製した本発明の組成物(E5〜E18)及び比較組成物(C5〜C14)を表2〜4に記載する。
【0088】
ゼロせん断粘度を、本明細書で説明するゼロせん断粘度試験に従って測定した。結果を表5に示す。結果として、本出願人らは、式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が、陰イオン界面活性剤としてラウレス硫酸ナトリウムを含有する組成物中の双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤と比較して、より高い粘度を構築する傾向を有することを発見した。
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】
【表5】
【0093】
本発明の実施例E19〜E24、及び比較実施例C15〜C16:
陰イオン界面活性剤としてALSを含有する本発明の特定の組成物及び比較組成物の調製及び測定
Rhodapex ES−2Kの代わりに、陰イオン界面活性剤としてStandapol Aを用いたことを除いて、組成物E5〜E18及び比較組成物C5〜C14で説明した手順に従って、本発明の組成物E19〜E24、及び比較組成物C15〜C16を調製した。それらの組成物を表6に記載する。
【0094】
ゼロせん断粘度を、本明細書で説明するゼロせん断粘度試験に従って測定した。結果を表7に示す。結果として、本出願人らは、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が、陰イオン界面活性剤としてアンモニウムラウリル硫酸塩を含有する組成物中の双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤と比較して、特に、0%w/w〜約1%w/wの塩化ナトリウムを加えた塩濃度で、同等又はより高い粘度を構築する傾向を有することを発見した。
【0095】
【表6】
【0096】
【表7】
【0097】
本発明の実施例E25〜E30及び比較実施例C17〜C22:
陰イオン界面活性剤としてAOSを含有する本発明の特定の組成物及び比較組成物の調製及び測定
Rhodapex ES−2Kの代わりに、陰イオン界面活性剤としてBioterge−AS 40−CPを用いたことを除いて、組成物E5〜E18及び比較組成物C5〜C14で説明した手順に従って、組成物E25〜E30及び比較組成物C17〜C22を調製した。それらの組成物を表8及び9に示す。
【0098】
ゼロせん断粘度を、本明細書で説明するゼロせん断粘度試験に従って測定した。結果を表10に示す。結果として、本出願人らは驚くべきことに、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が陰イオン界面活性剤としてαオレフィンスルホン酸塩を含有する組成物中で粘度を構築することができるのに対して、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤は構築できないことを発見した。
【0099】
【表8】
【0100】
【表9】
【0101】
【表10】
【0102】
本発明の実施例E31〜E36及び比較実施例C23〜C28:
陰イオン界面活性剤としてSCGを含有する本発明の特定の組成物及び比較組成物の調製及び測定
Rhodapex ES−2Kの代わりに、陰イオン界面活性剤としてPlantapon ACG H2を用いたこと、及び陰イオン界面活性剤としてのPlantapon ACG H2を含有する原液を調製している間バッチを45℃に加熱して、原液を組成物E31〜E36及び比較組成物C23〜C28に加えるまで45℃で保持したことを除いて、組成物E5〜E18及び比較組成物C5〜C14で説明した手順に従って、表11及び12に示すように、組成物E31〜E36及び比較組成物C23〜C28を調製した。
【0103】
ゼロせん断粘度を、本明細書で説明するゼロせん断粘度試験に従って測定した。結果を表13に示す。結果として、本出願人らは、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤がグルタミン酸ココイルナトリウムと適合性があり、そのような組成物中に望ましい粘度を構築する傾向を有するのに対して、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤は適合性がない、すなわち、pHが約4.5でグルタミン酸ココイルナトリウムと結合したとき、沈殿及び位相分離が生じることを発見した。
【0104】
【表11】
【0105】
【表12】
【0106】
【表13】
【0107】
本発明の実施例E37〜E42及び比較実施例C29〜C34:
陰イオン界面活性剤としてSM2Sを含有する本発明の特定の組成物及び比較組成物の調製及び測定
Rhodapex ES−2Kの代わりに、陰イオン界面活性剤としてAlphastep PC−48を用いたことを除いて、組成物E5〜E18及び比較組成物C5〜C14で説明した手順に従って、表14及び15に示すように、組成物E37〜E42及び比較組成物C29〜C34を調製した。
【0108】
ゼロせん断粘度を、本明細書で説明するゼロせん断粘度試験に従って測定した。結果を表16に示す。結果として、本出願人らは驚くべきことに、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が陰イオン界面活性剤としてSM2Sを含有する組成物中に粘度を構築することができるのに対し、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤は構築することができないことを発見した。
【0109】
【表14】
【0110】
【表15】
【0111】
【表16】
【0112】
本発明の実施例E43〜E50及び比較実施例C35〜C42:
陰イオン界面活性剤としてPS−111を含有する及び含有しない本発明の特定の組成物並びに比較組成物の調製及び測定
組成物E43〜E50及び比較組成物C35〜C42を、以下の手順に従って調製した。特に指定されない限り、物質はすべて、組成物が表17及び19に示す各組成物の結果として得られる活性の重量パーセントの量を含有するような量で加えた。例えば、3.75%w/w活性のコカミドプロピルベタイン(表17のC35として)は、30%w/wの活性度を有するTegoベタインL7V12.5%w/wに相当する。3.75%w/w/30%w/w=12.5%w/w。
【0113】
組成物E43〜E50及び比較組成物C35〜C42を以下の通りに調製した。ホットプレート及びオーバーヘッドメカニカルスターラーを装備した適切なサイズの容器に、必要な量のDI水、双性イオン界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、及び安息香酸ナトリウムを加え、混合物が均質化するまで、E2は50℃で、E4及びC1は室温で、200〜350rpmで混合した。次に、クエン酸(脱イオン水中20%w/wの溶液)を室温で加え、望ましいpH値4.4〜4.6が得られるまで調整した。次に、Structure PS−111及び塩化ナトリウムを加え、混合物が均質化するまで混合した。水を適量加えて100wt%にし、適切な貯蔵容器に放出する前に、バッチが均一になるまで混合した。それらの組成物を表17及び19に示す。
【0114】
ゼロせん断粘度及び最大泡量を、それぞれ、本明細書で説明するゼロずり粘性率試験及び配合物発泡試験に従って測定した。結果を表18及び20に示す。結果として、本出願人らは驚くべきことに、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が陰イオン界面活性剤としてAOS及び/又はSM2Sを含有する組成物中に粘度を構築することができるだけでなく、そのような組成物は更に、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤を含有する組成物と比較して、より良い起泡度を示すことを発見した。
【0115】
【表17】
【0116】
【表18】
【0117】
【表19】
【0118】
【表20】
【0119】
本発明の実施例E51〜E52及び比較実施例C43:
非イオン界面活性剤及びコンディショニングポリマーを含有する本発明の特定の組成物並びに比較組成物の調製及び測定
組成物E51〜E52及び比較組成物C43を、以下の手順に従って調製した。特に指定されない限り、物質はすべて、組成物が表21に示す各組成物の結果として得られる活性の重量パーセントの量を含有するような量で加えた。例えば、3.75%w/w活性のコカミドプロピルベタイン(表21のC43として)は、30%w/wの活性度を有するTegoベタインL7V12.5%w/wに相当する。3.75%w/w/30%w/w=12.5%w/w。組成物E51〜E52及び比較組成物C43を以下の通りに調製した。ホットプレート及びオーバーヘッドメカニカルスターラーを装備した適切なサイズの容器に、必要な量のDI水の90%、全PEG−80ソルビタンラウレート、及びグリセリン中に分散したポリクアテルニウム−10を加え、バッチを混合下80〜85℃に加熱した。温度が55℃に達したところで、PEG−150ジステアレートを加え、バッチが80〜85℃に達し均一になるまで混合した。熱源を切り、Rhodapex EST−65(STDES)を加え、均一になるまで混合した。次に、双性イオン界面活性剤を加え、混合物が均質化するまで、バッチを混合した。Versene 100 XL、安息香酸ナトリウム、及びEuxyl PE 9010を加え、混合物が均質化するまで混合した。バッチが50℃以下に冷却したところで、クエン酸(脱イオン水中20%w/wの溶液)を加え、望ましいpH値5.2〜5.4が得られるまで調整した。水を適量加えて100wt%にし、適切な貯蔵容器に放出する前に、バッチが均一になるまで混合した。それらの組成物を表21に記載する。
【0120】
ゼロせん断粘度及び最大泡量を、それぞれ、本明細書で説明するゼロずり粘性率試験及び配合物発泡試験に従って測定した。結果を表22に示す。結果として、本出願人らは、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤と比較して、陰イオン性界面活性剤、並びに非イオン性界面活性剤(例えば、PEG80ソルビタンラウレート)、キレート剤、グリセリン、陽イオン性コンディショニングポリマー(ポリクアテルニウム−10)及び異なる防腐剤等の他のいくつかの配合成分を含有する組成物中に、より高い粘度を構築する傾向を有することを発見した。そのような組成物は更に、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤を含有する同等の組成物と比較して、同等又はより良い起泡度を示す。
【0121】
【表21】
【0122】
【表22】
*模擬硬水中0.5wt%で試験した。
【0123】
本発明の実施例E53〜E60及び比較実施例C44〜C47:
PS−111及び非イオン界面活性剤を含有する本発明の特定の組成物並びに比較組成物の調製及び測定
組成物E53〜E60及び比較組成物C44〜C47を、以下の手順に従って調製した。特に指定されない限り、物質はすべて、組成物が、表23及び24に示す各組成物の結果として得られる活性の重量パーセントの量を含有するような量で加えた。例えば、3.75%w/w活性のコカミドプロピルベタイン(表23のC44として)は、30%w/wの活性度を有するTegoベタインL7V12.5%w/wに相当する。3.75%w/w/30%w/w=12.5%w/w。組成物E53〜E60及び比較組成物C44〜C47を以下の通りに調製した。ホットプレート及びオーバーヘッドメカニカルスターラーを装備した適切なサイズの容器に、必要な量のDI水の90%、双性イオン及び陰イオン界面活性剤(Rhodapex ES−2K及びStructure PS−111)、並びにPolyaldo界面活性剤を加え、混合物が均質化するまで、バッチを200〜350rpmで混合した。クエン酸の量(脱イオン水中20%w/wの溶液)を加え、望ましいpH値4.4〜4.6が得られるまで調整した。安息香酸ナトリウム及び塩化ナトリウムを加えた。水を適量加えて100wt%にし、適切な貯蔵容器に放出する前に、バッチが均一になるまで混合した。それらの組成物を表23及び24に示す。
【0124】
ゼロせん断粘度及び最大泡量を、それぞれ、本明細書で説明するゼロずり粘性率試験及び配合物発泡試験に従って測定した。結果を表25に示す。結果として、本出願人らは、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤と比較して、陰イオン界面活性剤、及びポリングリセリンエステル界面活性剤等の他のいくつかの配合成分を含有する組成物中に、より高い粘度を構築する傾向を有することを発見した。そのような組成物は更に、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤を含有する同等の組成物と比較して、同等又はより良い起泡度を示す。
【0125】
【表23】
【0126】
【表24】
【0127】
【表25】
【0128】
本発明の実施例E61及び比較実施例C48:
市販用配合と等しい本発明の特定の組成物の調製及び測定
組成物E61及び比較組成物C48を、以下の手順に従って調製した。物質はすべて、表26に示す各組成物の量で加えた。例えば、16.4%w/wE4(表26のE61として)を加えた。これは4.87%w/w活性の3−((3−(ラウロイルオキシ)ブチル)ジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパンスルホナートの活性度に相当する。16.4%w/w×29.7%w/w=4.87%w/w。組成物E61及び比較組成物C48を以下の通りに調製した。ホットプレート及びオーバーヘッドメカニカルスターラーを装備した適切なサイズの容器に、必要な量のDI水の90%を加え、200〜350rpmで撹拌し、35〜40℃に加熱した。Carbopol ETD2020をゆっくりとボルテックスの中にふるい入れた。ポリマーが完全に分散するまで、混合物を撹拌した。水中50%w/wのNaOHを加えることによって、pHを6.0〜6.2に調整した。Structure PS−111をゆっくりと撹拌中の混合物の中にふるい入れた。混合物が均質化するまで撹拌した。双性イオン界面活性剤のRhodapex ES−2K、及び安息香酸ナトリウムを混合物に加えた。混合物が均質化するまで撹拌した。Natural Extract Scentを加えて、混合物を均質化した。Jaguar C17を別個の容器中のグリセリンに分散した。この分散物を撹拌中の混合物の中にゆっくりと加えた。Euperlan PK3000 AMを撹拌中の混合物の中に加えた。クエン酸を用いてpHを4.5〜4.9に調整した。水を適量加えて100wt%にし、適切な貯蔵容器に放出する前に、バッチが均一になるまで混合した。表26に組成物を記載する。
【0129】
ゼロせん断粘度及び最大泡量を、それぞれ、本明細書で説明するゼロずり粘性率試験及び配合物発泡試験に従って測定した。結果を表27に示す。結果として、本出願人らは、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤と比較して、陰イオン界面活性剤並びに陽イオン性グアー(コンディショニングポリマー)、疎水変性アクリレートクロスポリマー(レオロジーポリマー)、グリコールジステアレート(真珠光沢剤)及び香料等の他のいくつかの配合成分を含有する組成物中に、より高い粘度を構築する傾向を有することを発見した。そのような組成物は更に、双性イオンアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤を含有する同等の組成物と比較して、同等又はより良い起泡度を示す。比較実施例は、対応する本発明の実施例(C48はE61に対応)と同じ界面活性剤濃度(%w/w活性)に基準化されることに留意されたい。
【0130】
【表26】
【0131】
【表27】
【0132】
実施例E62及び比較実施例C49〜C50:
陰イオン界面活性剤を含有しない本発明の特定の組成物及び比較組成物の調製及び測定
組成物E62及び比較組成物C49〜C50を、以下の手順に従って調製した。物質はすべて、表28に示す各組成物の量で加えた。例えば、7%w/wE4(表28のE62として)を加えた。これは2%w/w活性の3−((3−(ラウロイルオキシ)ブチル)ジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパンスルホナートの活性度に相当する。7%w/w×29.7%w/w=2%w/w。組成物E62及び比較組成物C49を以下の通りに調製した。ホットプレート及びオーバーヘッドメカニカルスターラーを装備した適切なサイズの容器に、必要な量のDI水の90%を加え、200〜350rpmで撹拌した。Carbopol 1382をゆっくりとボルテックスの中にふるい入れた。ポリマーが完全に分散するまで、混合物を撹拌した。安息香酸ナトリウムを混合物に加え、均一になるまで撹拌した。グリセリンを加えた後、バッチを65〜70℃に加熱した。水中50%w/wのNaOHを加えることによって、pHを6.0〜6.5に調整した。Plantaren 2000 N UP;Tegobetain L7V;Lamesoft PO 65;Polyaldo 10−1−Lを、撹拌しながら、1つずつ加え、均一になるまで混合した。加熱源から離し、混合物を冷却した。55〜60℃でEuxyl PE9010を加えた。pHを5.3〜5.8に調整した。水を適量加えて100wt%にし、適切な貯蔵容器に放出する前に、バッチが均一になるまで混合した。調製した組成物を表28に記載する。
【0133】
ゼロせん断粘度及び最大泡量を、それぞれ、本明細書で説明するゼロずり粘性率試験及び配合物発泡試験に従って測定した。結果を表29に示す。結果として、本出願人らは、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が双性イオンアルキルアミドアミンヒドロキシスルタイン(Mirataine CBS)及びベタイン界面活性剤と比較して、陰イオン界面活性剤及び他のいくつかの配合成分を含有する組成物中に、より高い粘度を構築する傾向を有することを発見した。そのような組成物は更に、双性イオンアルキルアミドアミンヒドロキシスルタイン及びベタイン界面活性剤を含有する同等の組成物と比較して、同等又はより良い起泡度を示す。比較実施例は、対応する本発明の実施例(C49及びC50はE62に対応)と同じ界面活性剤濃度(%w/w活性)に基準化されることに留意されたい。
【0134】
【表28】
【0135】
【表29】
【0136】
本発明の実施例E63〜E66及び比較実施例C
JBS:
本発明の特定の組成物及び比較組成物の調製及び穏和さの測定
E−5で説明したプロセスに従って、組成物E63〜E66を調製した。これらの組成物を表30に記載する。
【0137】
ゼロせん断粘度、EpiDerm(商標)ET
50、及びEpiOcular(商標)ET
50を、本明細書で説明する、ゼロずり粘性率試験、EpiDerm(商標)試験、及びEpiOcular(商標)試験に従って、それぞれ測定した。結果を表31に示す。結果として、本出願人らは、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が、例えばアルキルアミドアミンベタイン界面活性剤などの他の双性イオン界面活性剤と比較して、陰イオン界面活性剤を含有する組成物中で同様の穏和さを示すことを発見した。
【0138】
【表30】
【0139】
【表31】
JBSは、市販のベンチマーク組成物であるJohnson’s Baby Shampoo。
【0140】
〔実施の態様〕
(1) 式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤と、前記双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤以外の界面活性剤、乳化剤、コンディショニング剤、皮膚軟化剤、保湿剤、湿潤剤、増粘剤、潤滑剤、キレート剤、充填剤、接着剤、酸化防止剤、防腐剤、有効成分、芳香剤、染料、緩衝剤、剥離剤、pH調整剤、無機塩、溶剤、粘度制御剤、及び乳白剤からなる群から選択される成分と、を含む組成物であって、前記組成物は、アルキルアミドアミン及びアミノアルキルアミンを実質的に含まない、組成物。
(2) 前記組成物がアルキルアミドアミン及びアミノアルキルアミンを含まない、実施態様1に記載の組成物。
(3) 前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤以外の前記界面活性剤が、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び双性イオン界面活性剤からなる群から選択されている、実施態様1に記載の組成物。
(4) 前記組成物が陰イオン界面活性剤を実質的に含まない、実施態様1に記載の組成物。
(5) 前記組成物が硫酸化陰イオン界面活性剤を実質的に含まない、実施態様1に記載の組成物。
【0141】
(6) 前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が、双性イオンエステルアンモニオアルカノアートスルホン酸界面活性剤を含む、実施態様1に記載の組成物。
(7) 前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が、双性イオンエステルアンモニオアルカノアート硫酸塩界面活性剤を含む、実施態様1に記載の組成物。
(8) 前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤が、複素環基を含有する双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤を含む、実施態様1に記載の組成物。
(9) 前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤を約0.1%〜約30%含む、実施態様1に記載の組成物。
(10) 前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤を約1%〜約10%含む、実施態様1に記載の組成物。
【0142】
(11) 前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤、及び前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤以外の前記界面活性剤が、約0.003〜約300の重量比で存在する、実施態様3に記載の組成物。
(12) 前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤、及び前記式1による双性イオンエステルアンモニオアルカノアート界面活性剤以外の前記界面活性剤が、約0.1〜約10の重量比で存在する、実施態様3に記載の組成物。
(13) 約3〜約9のpHを有する、実施態様1に記載の組成物。
(14) 前記無機塩を約0.05〜約6重量パーセント含む、実施態様1に記載の組成物。
(15) 前記組成物がアミド部分を含む双性イオン界面活性剤を実質的に含まない、実施態様1に記載の組成物。
【0143】
(16) 前記組成物がアミド部分を含む双性イオン界面活性剤を含まない、実施態様1に記載の組成物。