(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記撮影制御部による撮影の開始の契機となる前記ユーザの操作を受け付ける受付画面及び当該受付画面より前に表示される画面のうち少なくとも1つの画面において、前記ユーザの前記携帯端末で再生される音を前記外部音入力部で入力して前記遊戯機から出力できることのガイダンスを出力する、請求項3に記載の遊戯機。
前記受付画面において、前記撮影の開始の契機となる前記ユーザの操作とともに、前記ユーザの前記携帯端末で再生される音を前記外部音入力部で入力して前記遊戯機から出力できるようにするか否かを指定する操作を受け付ける、請求項4に記載の遊戯機。
音楽を出力しながらユーザにプレイを提供する遊戯機であって、ユーザの携帯端末で再生される音を前記遊戯機へ入力する外部音入力部を備えた遊技機を制御するプログラムであって、
プレイ中に、前記遊戯機に予め記録された内部音楽データを再生して音楽を出力する内部音楽出力処理と、
前記外部音入力部から入力された音を出力する外部入力音出力処理と、
前記外部入力音出力処理によって、前記外部音入力部から入力された音が出力されている期間の少なくとも一部において、前記内部音楽出力処理による前記内部音楽データの音楽の出力を停止又は前記内部音楽データの音楽の出力の音量を所定レベル以下にする出力制御処理と、
前記外部音入力部からノイズでない音が入力されたか否かを判断する監視処理と、をコンピュータに実行させ、
前記出力制御処理では、前記監視処理による判断結果に応じて、前記内部音楽出力処理による前記内部音楽データの音楽の出力の停止又は前記内部音楽データの音楽の出力の音量、及び、前記外部入力音出力処理による前記入力された音の出力が制御される、プログラム。
音楽を出力しながらユーザにプレイを提供する遊戯機であって、ユーザの携帯端末で再生される音を前記遊戯機へ入力する外部音入力部を備えた遊技機を制御する制御方法であって、
コンピュータが、プレイ中に、前記遊戯機に予め記録された内部音楽データを再生して音楽を出力する内部音楽出力工程と、
コンピュータが、前記外部音入力部から入力された音を出力する外部入力音出力工程と、
コンピュータが、前記外部入力音出力工程によって、前記外部音入力部から入力された音が出力されている期間の少なくとも一部において、前記内部音楽出力工程による前記内部音楽データの音楽の出力を停止又は前記内部音楽データの音楽の出力の音量を所定レベル以下にする出力制御工程と、
前記外部音入力部からノイズでない音が入力されたか否かを判断する監視工程と、を有し、
前記出力制御工程では、前記監視工程における判断結果に応じて、前記内部音楽出力工程における前記内部音楽データの音楽の出力の停止又は前記内部音楽データの音楽の出力の音量、及び、前記外部入力音出力工程における前記入力された音の出力が制御される、制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<写真撮影遊戯システム>
図1は、本発明の一実施形態における写真撮影遊戯システムの構成を示す図である。写真撮影遊戯システムでは、インターネット等のネットワーク上に、写真撮影遊戯機1と携帯端末CLとサーバSVが接続されている。写真撮影遊戯機1とサーバSV、携帯端末CLとサーバSVが、互いに通信可能であり、画像等のデータを送受信する。
【0032】
写真撮影遊戯機1は、ゲームセンター等の店舗に設置されている。写真撮影遊戯機1は、ユーザからプレイに必要な料金を受け付け、被写体となるユーザをカメラで複数回撮影する。写真撮影遊戯機1は、撮影した複数の撮影画像をユーザの操作に基づいて加工・編集し、複数の加工・編集後の合成画像を所定のレイアウトに配置した印刷画像をプリンタでシールシートに印刷し、ユーザに提供する。また、写真撮影遊戯機1は、複数の合成画像と、複数の合成画像を特定できるID情報をサーバSVに送信する。
【0033】
サーバSVは、例えば、データセンターに設置されている。サーバSVは、1台又は複数台のコンピュータ装置で構成される。サーバSVは、写真撮影遊戯機1から送信された、複数の合成画像とID情報を受信し、ID情報に関連付けて複数の合成画像を記憶する。
【0034】
携帯端末CLは、例えば、スマートフォンやフィーチャーフォン等の携帯電話機、又はタブレット端末であり、ユーザが所持するものである。携帯端末CLは、ユーザの操作によりサーバSVにアクセスし、ID情報と画像要求を送信する。サーバSVは、携帯端末CLからID情報及び画像要求を受信すると、ID情報に関連付けられた1又は複数の合成画像を携帯端末CLに送信する。携帯端末CLは、1又は複数の合成画像を受信する。
【0035】
この写真撮影遊戯システムにより、ユーザは、写真撮影遊戯機1でプレイを楽しみ、シールシートを受け取るだけでなく、デジタル画像として合成画像を受け取ることができ、SNS(Social Networking Service)やブログ(blog)への投稿等、ネットワーク上で画像を利用することが可能となる。
【0036】
<写真撮影遊戯機>
図2又は
図3を参照して、写真撮影遊戯機1の構成例を説明する。
図2は、本発明の一実施形態における写真撮影遊戯機1の外観を示す斜視図である。写真撮影遊戯機1は、主に、受付部30、撮影部20A、背景部20B、及び編集部40を含む。写真撮影遊戯機1の外観についての説明では、構造上の特性により、撮影部20Aを撮影本体20A、背景部20Bを背景ユニット20B、編集部40を編集筐体40、受付部30を受付ユニット30と称する。
【0037】
撮影本体20Aと背景ユニット20Bは、所定の距離だけ離し、連結部材によって連結され配置される。撮影本体20Aと背景ユニット20Bの間で形成される空間が、ユーザに撮影プレイを提供する撮影ブース2となる。説明の便宜上、撮影ブース2から見て撮影本体20A側を前、背景ユニット20B側を後ろ、左側を単に左、右側を単に右と称する。
【0038】
受付ユニット30は、撮影本体20Aの側面に配置される。受付ユニット30は、撮影本体20Aの左側面及び右側面のいずれかの側面に取り付け可能である。受付ユニット30は、プレイに必要な料金をユーザから受け付け、主に撮影プレイの内容を選択する操作をユーザから受け付ける。ユーザが操作を行う場所を受付コーナー3という。
【0039】
編集筐体40は、撮影本体20Aの背面側に接し、ビスや金具等で固定され配置される。編集筐体40内部には、コンピュータ、プリンタ等の機器が収められている。編集筐体40と撮影本体20Aの接する面には開口部が設けられ、開口部を通じて、編集筐体40内部の機器と、撮影本体20Aに備わるカメラ等の機器又は受付ユニット30に備わるタッチパネルディスプレイ等の機器がケーブルで接続されている。編集部40では、撮影プレイの後に、主にユーザからの編集操作を受け付ける。編集筐体40の撮影本体20Aと接する面と反対側の面には用紙取出口52が設けられる。プリンタで印刷されたシールシートは用紙取出口52に排出される。
【0040】
撮影本体20Aの上部には、編集筐体40側にコの字状にカーテンレール4aが設けられる。カーテンレール4aにカーテンが吊り下げられ、編集筐体40とカーテンで形成される空間が、ユーザからの編集操作を受け付ける編集ブース4となる。編集部40は、左編集部と右編集部の2つの編集部を有する。左編集部で編集操作を受け付ける場所が左編集ブースであり、右編集部で編集操作を受け付ける場所が右編集ブースである。なお、左編集部と右編集部、左編集ブースと右編集ブースを区別する必要がない場合は、それぞれ単に、編集部、編集ブースという。
【0041】
撮影本体20Aと背景ユニット20Bの上部には、撮影ブース2を左右方向にまたぐように連結部材が設けられ、天井照明ボックス20cが配置されている。撮影ブース2の床面には、床マットが配置される。床マットは、撮影本体20Aと背景ユニット20Bを連結する連結部材、又は背景ユニット20Bに固定される。床マットは白色であり、撮影時にユーザが立つ位置を示すハート模様、足跡マーク、ライン、又は、エリアなどの表示が施されている。
【0042】
図3は、本発明の一実施形態における写真撮影遊戯機1の設置時の外観を示す斜視図である。撮影ブース2の左側及び右側には、外から撮影ブース2内の様子が見えないように撮影サイドカーテン20dで覆われている。撮影サイドカーテン20dの下端は、床から所定の距離(例えば50cm)の高さに位置する。ユーザは左側又は右側のいずれかの撮影サイドカーテン20dをめくり撮影ブースに出入りする。撮影サイドカーテン20dの撮影ブース2側の内面は黒色であり、外面は、写真撮影遊戯機1の商品名や装飾など意匠が施されている。
【0043】
編集ブース4は、カーテンレール4aに吊り上げられた編集メインカーテン40a及び編集サイドカーテン40bで覆われており、外から編集ブース4内の様子が見えないようになっている。編集メインカーテン40aは、用紙取出口52を含むプリンタドア54の部分が切り抜かれている。編集メインカーテン40a、編集サイドカーテン40bの外面にも、写真撮影遊戯機1の商品名や装飾など意匠が施されている。
【0044】
撮影ブース2の上部には、店舗内の照明が撮影ブース2内に入り込まないよう天井シート20eが配置されている。撮影ブース2内の熱を逃がすために、背景ユニット20B側の天井シート20eは、撮影ブース2を完全に覆わず、左右それぞれ開口されている。
【0045】
<受付部及び撮影部>
図4Aは、本発明の一実施形態における写真撮影遊戯機1の撮影本体20Aを示す斜視図である。撮影本体20Aには、撮影ブースに向ってコの字状に撮影本体パネル20fが形成されている。撮影本体パネル20fの外側の側面には受付ユニット30が配置されている。
【0046】
受付部30は、料金受付部32、受付用ディスプレイ31、及び受付用スピーカー33を有する。受付用ディスプレイ31は、タッチパネルとすることができる。
【0047】
料金受付部32は、プレイに必要な料金(例えば、100円硬貨を4枚)をユーザから受け付ける。具体的には、料金受付部32はコインセレクタを含む。料金受付部32は、紙幣の受け付けを可能とし、ユーザにおつりを返却する構成であってもよい。また、電子マネー等の電子決済により料金を受け付けてもよい。
【0048】
受付用ディスプレイ31は、料金を受け付ける前に写真撮影遊戯機1のプレイの内容を案内するデモ画面、又は料金の投入を促す案内画面を表示する。受付用ディスプレイ31は、ユーザからの料金を受け付けた後に、撮影プレイの内容を選択させる画面を表示し、ユーザからの操作を受け付ける。受付用スピーカー33は、BGM又はユーザに操作を案内する音声を出力する。
【0049】
撮影部20Aは、前面上照明ボックス23a、カメラユニット20、前面下照明ボックス23bを有する。カメラユニット20の左右には、それぞれレフ板27が配置されている。前面下照明ボックス23bの左右には荷物置き台28が備えられている。右側のレフ板27には携帯端末台26が取り付けられている。
【0050】
カメラユニット20には、カメラ上照明部23c、カメラ21、撮影用ディスプレイ22が内蔵されている。撮影用ディスプレイ22は、タッチパネルとすることができる。カメラ上照明部23cは、カメラ21のシャッター動作に同期して、被写体の顔付近を正面から照射する。この時、カメラ上照明部23cによる光の照射は、例えば、カメラユニット20内部に設けられたカメラ上ストロボが発光することで行われる。カメラ21は被写体であるユーザを撮影し、撮影画像を得る。撮影用ディスプレイ22は、撮影プレイにおける操作をユーザに案内する画面を表示し、ユーザからの操作を受け付ける。
【0051】
前面上照明ボックス23aの内部には蛍光灯と前面上ストロボが設けられる。前面上照明ボックス23aの表面は乳白色のドーム状のアクリル板からなる照射面となっている。カメラ21のシャッター動作に同期して、前面上ストロボが発光し、被写体であるユーザを前面斜め上から照射する。
【0052】
前面下照明ボックス23bの内部は、荷物置き台28の高さの略半分の高さに水平な板が配置され、上下二つの領域に区分されている。上の領域を前面下照明部、下の領域を足元照明部という。前面下照明ボックス23bの表面は、乳白色のアクリル板からなる照射面となっている。照射面は、撮影本体パネル側より撮影ブース側を低くした傾斜照射面と、傾斜面の端から垂直におりる垂直照射面で構成される。
【0053】
前面下照明部は、蛍光灯と前面下ストロボを有する。カメラ21のシャッター動作に同期して、前面下ストロボが発光し、傾斜照射面と、上の領域である前面下照明部に相当する垂直照射面を介して被写体を斜め下及び正面から照射する。
【0054】
足元照明部は、蛍光灯と足元ストロボを有する。カメラ21のシャッター動作に同期して、足元ストロボが発光し、下の領域である足元照明部に相当する垂直照射面を介して被写体の足元を正面から照射する。
【0055】
レフ板27は円形状であり、表面の色は白色である。レフ板27は、撮影ブース2の内側を向くよう、撮影本体パネル20fに取り付けられるレフ板台27aの上に配置されている。カメラ21のシャッター動作に同期して発光した各ストロボの光がレフ板27に反射し、反射した光が被写体の目に映り込み、被写体の目に二つの白い円形が形成される。これにより、アイキャッチ効果が得られる。
【0056】
荷物置き台28は、撮影プレイ中にユーザの手荷物を置くための台である。
【0057】
携帯端末台26は、ユーザが所有するスマートフォン等の携帯端末CLを置くためのラックである。携帯端末台26には、携帯端末台26に載置された携帯端末CLから出力される音を集音するマイクが内蔵される。このマイクは、外部音入力部29の一例である。外部音入力部29を設けることにより、撮影プレイ中に、携帯端末CLから出力される音楽を撮影用スピーカーから出力することが可能になる。マイクは、写真撮影遊戯機1のコンピュータ装置に接続される。
【0058】
携帯端末台26は、レフ板27の下部に取り付けられる。携帯端末台26は、携帯端末台に載置された携帯端末CLが撮影時のユーザを撮影可能となる位置に配置される。なお、携帯端末台26は、レフ板27に取り付けるのではなく、カメラユニット20の上部又は下部、カメラユニット20の表面等、撮影プレイ中のユーザからアクセス可能な位置に配置してもよい。
【0059】
図4Bは、本実施形態における撮影本体20Aの変形例を示す斜視図である。
図4Bに示す例では、携帯端末台26は、レフ板27の略中央、具体的には、レフ板27の上下方向の略中央であり且つ左右方向のユーザから見て右半分の領域に取り付けられる。携帯端末台26は、携帯端末台に載置された携帯端末CLが撮影時のユーザを撮影可能となる位置に配置される。ユーザは、携帯端末CLにインストールされている動画撮影機能を利用して、撮影プレイ中のユーザの様子を動画撮影することができる。携帯端末台26は、レフ板27に取り付けられており、透明なアクリル板で形成されている。そのため、携帯端末CLを置かない場合に被写体の目に携帯端末台26の形状が写り込まないようにすることができる。
【0060】
図4Bに示す例では、撮影本体パネル20fの編集筐体40と接する面には開口部が設けられ、開口部を通じて外部音入力部29の一例であるオーディオケーブルが撮影ブース側に伸びている。オーディオケーブルの先端は、携帯端末に接続可能なコネクタとなっている。オーディオケーブルは、写真撮影遊戯機1のコンピュータ装置に接続される。外部音入力部29の一例であるオーディオケーブルは、ユーザが所有するスマートフォン等の携帯端末CLの音声出力端子に接続して利用する。外部音入力部29を設けることにより、撮影プレイ中に、携帯端末CLから出力される音楽を撮影用スピーカーから出力することが可能になる。
【0061】
オーディオケーブルの長さは、オーディオケーブルを携帯端末CLの音声出力端子に接続して、携帯端末CLを携帯端末台26に置くことが可能な長さであることが好ましい。オーディオケーブルの長さは、例えば、オーディオケーブルが通される撮影本体パネル20fの開口部から携帯端末台26までの距離に、約10cm〜20cm程度の余裕を持たせた長さとしてもよい。
【0062】
<背景部>
図5は、本発明の一実施形態における写真撮影遊戯機1の背景ユニット20Bを左斜め下から見た斜視図である。
【0063】
背景ユニット20Bは、撮影ブースを囲むように、背面パネル20h、右側面パネル20i、左側面パネル20j、及び天井パネル20gを有する。背面パネル20hには、撮影時の被写体の背景となるクロマキーシート20kがほぼ全面に貼り付けられている。クロマキーシート20kの表面は、クロマキー合成に適した単一色が施されており、例えば緑色・青色等である。右側面パネルの上部には背面右照明ボックス25cが配置されている。左側面パネル20jの上部の背面右照明ボックス25cと対向する位置には背面左照明ボックスが配置されている(図示略)。天井パネル20gには背面上照明ボックス25bが配置されている。
【0064】
背面左照明ボックス及び背面右照明ボックス25cの内部にはそれぞれ背面左ストロボ及び背面右ストロボが備えられている。背面左照明ボックス及び背面右照明ボックス25cの表面は乳白色のアクリル板からなる照射面となっている。カメラ21のシャッター動作に同期して、背面左ストロボ及び背面右ストロボが発光し、照射面を介して被写体を左右後方から照射する。また、これらの照射面の水平面における断面は、撮影ブース側に凸の曲線例えば円弧状に形成される。そのため、照射面から出た光が、クロマキ―シートを照射する。これにより、クロマキー合成の精度を高めることができる。
【0065】
なお、背面左ストロボ及び背面右ストロボは、発光体である光源と、光源からある方向(例えば、水平方向)に照射させる光を遮る遮光板を有してもよい。遮光板は、光源の水平方向を囲い、上方及び下方に開口する構成とすることができる。例えば、遮光板は、例えば、断面コの字状の板金としてもよい。遮光版により、付近に立つユーザの顔に、光源の光が直接照射されて、光筋ができるのを避けることができる。
【0066】
背面上照明ボックス25bの内部には背面上ストロボが備えられている。背面上照明ボックス25bの表面は乳白色のアクリル板からなる照射面となっている。ストロボ光が直線的に照射するよう背面上照明ボックスの内部の照射面側にはスリット状の部材が設けられている。カメラ21のシャッター動作に同期して、背面上ストロボが発光し、照射面を介して被写体を後方上から照射する。
【0067】
背景ユニット20Bの天井パネル20gの前方には天井照明ボックス25aが取り付けられている。天井照明ボックス25aは撮影ブース2の略中央付近の天井に配置されている。天井照明ボックス25aの内部には蛍光灯、天井ストロボ、及び撮影用スピーカー24が備えられている。撮影用スピーカーは、L側とR側の二つのスピーカーで構成され、天井照明ボックス25aの左右方向の両端に下向きにおいて、音声をステレオ出力するよう配置されている。
【0068】
<編集部>
図6は、本発明の一実施形態における写真撮影遊戯機1の編集筐体40を示す斜視図である。
【0069】
図6では、右編集部41とプリンタドア54が表れている。プリンタドア54は、用紙取出口52を含む。
図6には表れていないが、右編集部41の反対側には、右編集部と同じ構成の左編集部が備えられている。
【0070】
編集部40は、編集用ディスプレイ411、左タッチペン412、右タッチペン412、及び編集用スピーカー413を有する。左タッチペン412と右タッチペン412を区別する必要がない場合は、単にタッチペン412という。編集用ディスプレイ411は、タブレットディスプレイとすることができる。図示しないが、編集用ディスプレイ411の周りの面の一部に、携帯端末台が配置されてもよい。携帯端末台は、
図4A又は
図4B又は後述する携帯端末台26と同様の構成とすることができる。また、編集部40は、外部音入力部29を備えてもよい。なお、携帯端末台26及び外部音入力部29は、右編集部及び左編集部のそれぞれに設けられることが好ましい。
【0071】
編集用ディスプレイ411は、主に、カメラ21で撮影した撮影画像を表示し、ユーザからの編集操作を受け付ける。編集用ディスプレイ411の左半分に左タッチペン412によるユーザからの操作を受け付けるための左編集画面を表示し、右半分に右タッチペン412によるユーザからの操作を受け付けるための右編集画面を表示し、2人のユーザからの編集操作を受け付ける。編集用ディスプレイ411は、ユーザの指で操作を受け付けるタッチパネルディスプレイであってもよい。この場合は、タッチペン412を設けなくてもよい。編集用ディスプレイ411は、ユーザの指の画面へのタッチによる編集操作を受け付ける。編集用スピーカー413は、編集操作を案内する音声又はBGMを出力する。
【0072】
プリンタドア54には、用紙取出口52と各種LEDランプ53を有する。編集筐体内部のプリンタドア54の奥側にプリンタが配置され、プリンタで印刷されたシールシートが用紙取出口52に排出され、ユーザは用紙取出口52に排出されたシールシートを受け取る。
【0073】
各種LEDランプ53は、例えば、左編集部で編集操作を行ったユーザに提供するシールシートを印刷中であることを表す左印刷中ランプ、右編集部で編集操作を行ったユーザに提供するシールシートを印刷中であることを表す右印刷中ランプ、プリンタの用紙切れを通知する用紙切れランプ、及び、紙詰まり、インクリボン詰まり等プリンタの異常を通知するエラーランプを含む。
【0074】
図7は、本発明の一実施形態における写真撮影遊戯機1のハードウェア構成図である。
【0075】
写真撮影遊戯機1は、コンピュータ装置102を備える。コンピュータ装置は、主に、プロセッサ103、主記憶部104、補助記憶部105、及びインタフェース部106を備える。
【0076】
プロセッサ103は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。主記憶部104は、RAM(Random Access Memory)、いわゆるメインメモリーであり、制御プログラムやデータを一時的に記憶する作業領域である。補助記憶部105は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等であり、制御プログラムやデータを固定的に記憶する。インタフェース部106は、USB(Universal Serial Bus)、DVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、LAN(Local Area Network)、RS−232(Recommended Standard 232)等の規格のコネクタ又はボードである。インタフェース部106は、コンピュータ装置102と、写真撮影遊戯機1に備わる各ハードウェアとを接続するインタフェースである。
【0077】
写真撮影遊戯機1の電源が入り、コンピュータ装置102に電源が入ると、BIOS(Basic Input Output System)により制御プログラムが主記憶部104に読み出され、プロセッサ103は主記憶部104に読み出された制御プログラムを実行することにより、インタフェース部106を介して各ハードウェアの入出力を制御し、写真撮影遊戯機1の各機能を実現する。
【0078】
I/Oボード(入出力ボード)は、コンピュータ装置102と接続され、コンピュータ装置102との間で信号の入出力を行う。また、I/Oボードは、コインセレクタ35及び各種LEDランプ53と接続され、これらとの間で信号の入出力を行う。
【0079】
ストロボジェネレータ110は、コンピュータ装置102と接続され、コンピュータ装置102との間で信号の入出力を行う。ストロボジェネレータ110には各ストロボが接続される。ストロボジェネレータ110は、各ストロボの充電及び発光の制御を行う。
【0080】
通信部は、ルーターと無線通信ユニットを有する。ルーターは、コンピュータ装置102及び無線通信ユニットと接続される。画像やテキスト等のデータは、コンピュータ装置102からルーターを介して無線通信ユニットによりサーバSVに送信される。また、サーバSVから送信された画像やテキスト等のデータは無線通信ユニットで受信し、ルーターを介してコンピュータ装置102に送られる。
【0081】
図8は、本発明の一実施形態における写真撮影遊戯機1の全体動作例を示すフロー図である。
図8は、一組のユーザの全体動作例を示す。
図7及び
図8を用いて、写真撮影遊戯機の各機能を実現する、各処理について説明する。
【0082】
(受付処理)
プロセッサ103は、制御プログラムを実行することにより、受付処理を行う(S10)。プロセッサは、デモ画面を受付用ディスプレイ31に表示し、料金を投入するよう促す音声を受付用スピーカー33から出力し、ユーザからの料金の受け付けを待機する。ユーザがコインセレクタ35の硬貨投入口に正当な硬貨を投入すると、コインセレクタ35はI/Oボードを介して、硬貨が投入されたことを示す信号をプロセッサ103に供給する。プロセッサ103は、この信号を受け付け、カウントする。プロセッサ103は、プレイに必要な所定数の硬貨が投入されたと判定すると、I/Oボードを介して、コインセレクタ35に硬貨の受け入れを禁止する信号を送る。コインセレクタ35は、この信号を受け付け、ユーザからの料金の投入を禁止する。そして、受付プレイが開始される。
【0083】
プロセッサ103は、受付プレイにおける画面を受付用ディスプレイ31に表示し、音声を受付用スピーカーから再生する。ユーザが受付用ディスプレイ31をタッチすることで所定の操作が行われると、プロセッサ103はこれを受け付け、プレイが進行する。
【0084】
受付処理におけるユーザの操作が終了すると、プロセッサ103は、受付用ディスプレイに、撮影ブース2に移動するよう促す画面を表示し、ユーザは撮影ブース2に移動する。
【0085】
(撮影処理)
プロセッサ103は、制御プログラムを実行することにより、撮影処理を行う(S20)。プロセッサ103は、撮影プレイにおける画面を撮影用ディスプレイ22に表示し、音声又はBGMを撮影用スピーカー24から再生する。プロセッサ103は、カメラ21を制御し複数回の撮影を行う。プロセッサ103は、各回の撮影前に、カメラ21に対して撮影条件の設定を行い、ストロボジェネレータ110に対して各ストロボの発光の有無を設定する。1回の撮影において、カメラ21はプロセッサ103からシャッター動作の
指示を受け取ると、ストロボジェネレータ110に発光指示を送る。カメラ21が、シャッター動作を行うとともに、発光するよう設定されたストロボが発光し、1回の撮影が行われる。
【0086】
撮影処理が終了すると、プロセッサ103は、撮影用ディスプレイ22に、いずれかの編集ブース4に移動するよう促す画面を表示し、ユーザは編集ブース4に移動する。
【0087】
(編集処理)
プロセッサ103は、制御プログラムを実行することにより、編集処理を行う(S30)。プロセッサ103は、編集プレイに用いられる画面を編集用ディスプレイ411に表示し、音声又はBGMを編集用スピーカー413から出力する。プロセッサ103は、ユーザによるタッチペン412の操作を受け付けることにより、編集プレイを進行する。
【0088】
(印刷処理)
編集処理が終了すると、プロセッサ103は、印刷処理を行う(S40)。印刷処理では、プロセッサ103は、所定のレイアウトに配置した印刷画像をプリンタに送り、プリンタにシールシートの印刷を開始させ、編集用ディスプレイ411に、用紙取出口52の前に移動するよう促す画面を表示する。ユーザは用紙取出口52に移動する。プリンタによる印刷が完了すると、シールシートが用紙取出口52に排出され、ユーザはシールシートを受け取る。
【0089】
(通信処理)
プロセッサ103は、サーバとの通信処理を行う(S50)。通信処理において、プロセッサ103は、生成された複数の合成画像を、ルーターを介し無線通信ユニットからサーバへ送信する。
【0090】
ここまでが、一組のユーザに対する、全体動作、すなわち1回のプレイにおける動作の概要である。以下に、写真撮影遊戯機1の各技術要素の構成、機能又は動作の詳細を説明する。
【0091】
<携帯端末から取り込んだ音声を出力する機能>
図9は、写真撮影遊戯機1の機能部の構成例を示す機能ブロック図である。
図9は、プレイ中にユーザの携帯端末CLから出力される音を取り込んで写真撮影遊戯機1のスピーカーから出力する機能に関連する機能部の構成例を示す。
図9において、実線の矢印は、音声信号又は音声データの流れを示す。破線の矢印は、音声信号又は音声データ以外の情報(例えば、制御情報)の流れを示す。
【0092】
図9に示す例では、コンピュータ装置102は、プレイ制御部61、ガイダンス出力部62、内部音楽出力部63、外部入力音出力部64、出力制御部65、監視部66、及びミキサー67を含む。これらの機能部の機能は、コンピュータ装置102のプロセッサ103が所定のプログラムを実行することによって実現される。所定のプログラムは、例えば、コンピュータ装置102のオペレーティングシステム(OS)及びOS上で実行されるアプリケーションのプログラムの少なくともいずれかが含まれてもよい。なお、これらの機能部の機能の一部は、コンピュータ装置102が備える専用回路等のハードウェアで実現されてもよい。
【0093】
プレイ制御部61は、ユーザ操作に基づいてプレイを進行させるための処理を実行する。プレイ制御部61は、例えば、カメラを制御してユーザを撮影し、撮影画像を取得する撮影制御部、及び、撮影画像に対するユーザの編集操作を受け付けて撮影画像に編集を施す編集制御部を有する。プレイ制御部61は、写真撮影遊戯機1が備える各ディスプレイ31、22、411の表示、及び各スピーカー33、24、413から出力される音声を制御する。また、プレイ制御部61は、各ディスプレイ31、22、411のタッチパネルに入力されるユーザ操作を受け付ける。
【0094】
プレイ制御部61は、プレイの進行状況に応じて、ガイダンス出力部62に、ユーザに対する案内音声の出力を指示する。また、プレイ制御部61は、プレイの進行状況に応じて出力制御部65に、BGM等の内部音楽の出力を指示する。さらに、プレイ制御部61は、プレイの進行状況に応じて、出力制御部65に、外部音入力部29から入力された外部入力音の監視すなわち検出の開始及び終了を指示する。
【0095】
ガイダンス出力部62は、プレイ制御部61からの指示に基づき案内音声を出力する。案内音声のデータは、写真撮影遊戯機1(例えば、コンピュータ装置102の補助記憶部105)に予め記録されている。
【0096】
出力制御部65は、プレイ制御部61からの指示に基づいて、内部音楽出力部63による内部音楽の再生及び出力を制御する。内部音楽出力部63は、写真撮影遊戯機1に予め記録された内部音楽のデータを読み出して再生し、音声信号又は音声データを出力する。ミキサー67により、内部音楽出力部63から出力された内部音楽は、ガイダンス出力部62から出力された案内音声と重畳されてスピーカー33、24、413に出力される。
【0097】
外部入力音出力部64は、外部音入力部29を介して入力された外部入力音を出力する。外部入力音出力部64は、例えば、外部音入力部29から入力された外部入力音の信号を受け取り、増幅、レベル調整又はノイズ除去等の処理を施して出力することができる。ミキサー67により、外部入力音出力部64から出力された外部入力音は、ガイダンス出力部62から出力された案内音声と重畳されてスピーカー33、24、413に出力される。
【0098】
監視部66は、外部音入力部29からノイズでない音が入力されたか否かを判断する。外部入力音出力部64は、監視部66により外部音入力部からノイズでない音が入力されたと判断された場合に、外部音入力部29から外部入力音を受け取って出力する。また、監視部66は、判断結果又は外部入力音出力部64の出力状況を出力制御部65に通知する。
【0099】
出力制御部65は、監視部66により外部音入力部からノイズでない音が入力されたと判断された場合、すなわち、外部入力音出力部64が外部入力音を出力している場合に、内部音楽出力部63に、内部音楽の出力の停止又は一時停止を指示する。これにより、外部音入力部29からノイズでない音が入力され、外部入力音出力部64によってその音が出力される時には、内部音楽の出力を停止するように制御される。そのため、内部音楽と、外部入力音が同時にスピーカー33、24、413から出力されないよう制御できる。
【0100】
或いは、出力制御部65は、外部入力音出力部64が外部入力音を出力している場合に、内部音楽出力部63に、内部音楽の出力音量を所定レベル以下にするよう指示する。所定レベルは、例えば、音量0であってもよい。これにより、所定レベルを超える内部音楽と、外部入力音が、同時にスピーカー33、24、413から出力されないよう制御できる。
【0101】
図9に示す例では、案内音声のみ、内部音楽のみ、外部入力音のみ、案内音声と内部音楽との重畳音声、又は、案内音声と外部入力音との重畳音声のいずれかが選択されて、スピーカー33、24、413に出力される構成となる。なお、コンピュータ装置102の処理にかかる時間等に起因して、内部音楽の出力停止が外部入力音の出力開始より若干遅れ、内部音楽と外部入力音が重なって出力されることがあってもよいし、内部音楽のフェードアウトと、外部入力音のフェードインが重なってもよい。また、機能部の構成は、
図9に示す例に限られない。外部音入力部29から入力された音が出力されている期間の少なくとも一部において、内部音楽の出力を停止するよう制御される構成であればよい。
【0102】
<監視部の処理例>
監視部66は、外部入力音のレベルの時間遷移に基づいて、外部音入力部からノイズでない音が入力されたか否かを判断することができる。例えば、監視部66は、外部入力音のレベル値を所定周期で取得し、連続して取得した複数のレベル値を用いて判断することができる。
【0103】
図10は、監視部66による判断処理の例を説明するためのグラフである。
図10のグラフは、外部入力の波形の一例を示す。
図10に示す例では、監視部66は、第1の周期T1で、時刻t1、t2、t3において判断処理を実行する。各時刻の判断処理においては、直近のΔtの期間に取得された外部入力音のレベル値を用いて、ノイズが否かを判断することができる。一例として、Δtの期間におけるレベル値の代表値(例えば、平均値、中間値、最大値、又は最小値等)を算出し、この代表値と閾値Th1とを比較することで、ノイズが否かを判断することができる。この場合、閾値Th1は、ノイズレベルを示す値とすることができる。
【0104】
監視部66は、外部音入力部29から音声信号が入力されたか否かを継続的に監視し、音声信号が入力されたと検知した場合には、検知した入力レベル(音量)が閾値以上であり、且つ、その状態が一定時間以上続いていると判定した場合に、外部音入力部29からノイズでない音が入力されたと判断することができる。
【0105】
このように、監視部66は、外部入力音が、出力するのに値する有効な音のレベルに達しているか否かを判断することができる。これにより、例えば、外部入力音が、音楽であるか否かを推定することができる。なお、監視部66による判断処理は、上記例に限られない。例えば、外部入力音のレベルの他、外部入力音の周波数、周期、振幅、又はスペクトル等波形に関する値を用いて、ノイズか否かを判断することもできる。
【0106】
写真撮影遊戯機のような遊戯機においては、外部入力音が音楽か否かを認識するのが難しいため、プレイ中に、内部音楽に代えて、外部入力音から入力された音声信号をスピーカーから出力したところ、ノイズ音若しくは無音になる事態が発生し得る。これに対して、監視部66を設けることで、このような事態が発生するのを抑えることができる。ここで、外部音入力部に入力されるノイズは、例えば、ユーザの意図により携帯端末で再生される音楽以外の音である。例えば、携帯端末内のシステム音、操作音、着信音、又はメール受信音等がノイズとなり得る。また、携帯端末外の音、例えば、タッチノイズ、周辺の電磁波によるノイズ等も、外部音入力部に入力されるノイズとなり得る。
【0107】
<外部入力音出力部の処理例>
外部入力音出力部64は、外部音入力部29から入力された外部入力音の音声信号を調整して、出力することができる。例えば、外部入力音出力部64は、外部入力音のレベル(音量)を調整してもよい。例えば、外部入力音出力部64は、外部入力音が、予め設定された上限値を超える場合は、外部入力音のレベルを下げることができる。一例として、外部入力音出力部64は、外部入力音の入力レベルを複数段階設定しておき、外部入力音のレベルが上限値を超えた場合に、入力レベルを一段階下げることができる。ここで、入力レベルは、例えば、音声信号の増幅又は減衰の度合いとすることができる。上限値は、例えば、写真撮影遊戯機1のスピーカー33、24、413の許容範囲に基づいて決定されてもよい。
【0108】
ユーザの携帯端末CLから出力される音量の設定は、ユーザの任意である。そのため、外部音入力部29から入力される音のレベルは、様々となる。例えば、外部音入力部29から入力される音の音量が大きい場合、スピーカーの許容範囲を超え、音割れを起こす可能がある。音割れは、ユーザにとって不快である。そこで、上記のように、外部入力音のレベルが上限値を超える場合は、レベルを下げることで、大音量の外部入力音に対応することができる。
【0109】
また、外部入力音出力部64は、外部入力音が、予め設定された下限値を下回る場合は、外部入力音のレベルを上げることもできる。これにより、外部音入力部29から入力される音の音量が小さい場合に、レベルを上げて出力することができる。また、外部入力音出力部64は、ユーザからの音量操作に基づいて、外部入力音のレベルを調整することもできる。コンピュータ装置102では、音楽の内容を認識するのが難しい。例えば、イントロや間奏、バラード、又はラップ等によっては音量が下がるものも存在するが、これらを識別するのは難しい。そこで、外部入力音の音量が小さい場合に常にレベルを上げて出力するようにすると、ユーザが普段聞いている音量とは異なる恐れがある。そこで、「音の音量が小さい場合は、携帯端末の音量操作を調整してね」などの案内を表示し、ユーザからの音量操作に基づいて、外部入力音のレベルを調整してもよい。
【0110】
例えば、外部入力音出力部64が外部入力音を出力している期間の少なくとも一部において、写真撮影遊戯機1のディスプレイ31、22、411で、写真撮影遊戯機1が出力する音に関する指示を受け付けてもよい。例えば、スピーカー33、24、413から出力する音の音量の指示を、ユーザから受け付けることができる。或いは、外部入力音と内部音楽の出力の切り替えを、ディスプレイ31、22、411で受け付けてもよい。この場合、出力制御部65は、ユーザの指示入力に従って、内部音楽出力部63及び外部入力音出力部64を制御して、内部音楽と外部入力音の出力を切り替える。
【0111】
出力制御部65は、監視部66の判断結果及びユーザの操作の両方に基づいて、内部音楽の出力及び外部入力音の出力を制御してもよい。例えば、監視部66が、外部音入力部29からノイズでない音が入力されたことを検出し、且つ、ユーザから外部音の出力又は内部音楽の停止を指示する入力があった場合に、内部音楽の出力を停止し、外部入力音を出力するように制御することができる。
【0112】
<外部音入力部の構成例>
(コネクタ付ケーブル)
図4Bに示す例では、外部音入力部29は、先端にコネクタが付いたオーディオケーブルである。外部音入力部29として用いることができるコネクタ付ケーブルは、オーディオケーブルに限られない。例えば、Lightningケーブル、USB Type−Cケーブル、又は、microUSBケーブルを、外部音入力部29としてもよい。また、外部音入力部29は、種類の異なる複数のコネクタ付ケーブルを含んでもよい。これにより、様々な種類の携帯端末を接続することができる。
【0113】
また、外部音入力部29のコネクタ付ケーブルは、撮影本体20Aに固定されてもよい。この場合、撮影本体20Aに固定されたコネクタに、携帯端末CLを接続することになる。コネクタを固定することで、コネクタとケーブルの間の断線やケーブルとコンピュータ装置102間の断線が生じにくくなる。固定されたコネクタに接続された携帯端末CLを支えるホルダが設けられてもよい。このホルダは、例えば、
図4Bに示す携帯端末台26を兼ねる構成であってもよい。また、ホルダを可撓性の材料で構成することで、様々な形の携帯端末CLを支持可能とすることができる。
【0114】
なお、コネクタとコンピュータ装置102との間のケーブルは省略することができる。例えば、コンピュータ装置102の配線基板に実装されたコネクタを、撮影本体20Aの撮影ブース側に露出させた構成とすることができる。或いは、コネクタとコンピュータ装置102との間の無線通信を行う無線通信部をコネクタに設ける構成としてもよい。
【0115】
(マイク)
外部音入力部29は、マイクを含む構成であってもよい。例えば、マイクを撮影本体20Aの撮影ブース側に設置してもよい。マイクは、コンピュータ装置102と有線又は無線で接続される。ユーザが携帯端末CLをマイクに近づけて置くことで、携帯端末CLのスピーカーから出力される音をマイクで検出することができる。
【0116】
写真撮影遊戯機1は、ゲームセンター又はショッピングセンター等の店舗に設置されることが多い。そのため、周囲の遊戯機のスピーカーから出力される音や、他のユーザの声、店内BGM等の携帯端末CLのスピーカーから出力される音以外の音が多い。そこで、外部音入力部29のマイクは、携帯端末CLのスピーカーから出力される音のみを検出し、それ以外の音を検出しないようにすることが好ましい。このために、例えば、外部音入力部29を下記のような構成とすることができる。
【0117】
外部音入力部29は、撮影本体20Aに固定されたマイクと、マイクを覆い、かつ携帯端末CLを支持するホルダを含んでもよい。
図4Aに示す携帯端末台26は、このようなホルダの一例である。また、
図11〜
図14は、ホルダの構成例を示す断面図である。
図11に示す例では、ホルダ72は、内部に空間を有する箱型に形成される。ホルダ72の内部の空間にマイク71が配置される。ホルダ72の上面が、携帯端末CLの載置面となる。ホルダ72の上面、すなわち載置面の裏にマイク71が取り付けられる。マイク71は、箱の板に囲まれる。そのため、携帯端末CLから出力される音以外の音がマイク71で検出されにくくなる。なお、
図11〜
図14では、マイクとコンピュータ装置102とを接続するケーブルの図示を省略している。
【0118】
図12に示すホルダ72は、携帯端末CLが挿入可能な凹状部を有する。凹状部の内面にマイク71が取り付けられる。また、凹状部の内面には、携帯端末CLのホルダへの設置を検出するセンサ73が設けられる。センサは、例えば、光センサ、磁気センサ、又は、機械式スイッチ等が用いられる。センサの検出結果は、コンピュータ装置102に送信される。例えば、監視部66又は出力制御部65は、携帯端末CLの設置の有無を示す情報を用いて、上記の判断処理又は制御処理を実行することができる。一例として、センサによって、携帯端末CLがホルダに設置されたことが検出され、かつ、外部音入力部29で検出される音がノイズでないと判断された場合に、内部音楽の出力を停止し、外部音入力部29で入力された音を出力するといった制御が可能になる。
【0119】
図13Aは、ホルダ72が、
図4Bに示す携帯端末台26を兼ねる構成となっている。
図13Aに示す例では、携帯端末台26は、レフ板台27aの壁に取り付けられる。携帯端末台26は、レフ板台27aの壁から横方向(水平方向)に延びる底部(下受部)26aと、壁から離れた位置で、壁に対向して設けられる縦壁(前受部)26bとを有する。底部26aと縦壁26bとレフ板台27aの壁で囲まれる空間に、携帯端末CLが挿入可能となっている。
図13に示す例では、マイク71は、縦壁26bの内部の空間に取り付けられる。なお、マイク71は、縦壁26b又は底部26aの携帯端末CL側の面に取り付けられてもよい。
【0120】
図13Bは、ホルダ72が、携帯端末台26を兼ねる構成の他の例を示す。
図13Bに示す例では、携帯端末台26は、携帯端末CLを下から支える部分である下受部26aと、携帯端末CLを前から支える前受部26bと、壁に接続される壁接続部26cとを有する。壁接続部26cには、穴26fが設けられる。穴26fを貫通する締結部材(例えば、ねじ等、図示略)により、携帯端末台26が撮影本体20Aに固定される。下受部26aは、壁接続部26cから前方に向かって延びる。前受部26bは、下受部26aの前方端から上方に向かって延びる。前受部26bの左右方向における両端を含む部分26b1、26b3は、左右方向の中央部26b2よりも縦方向(上下方向)の高さが高くなっている。このような形状により、携帯端末台26に載置された携帯端末CLの画面を極力隠さず、ユーザが操作しやすくなる。また、様々な形状やサイズの携帯端末CLを携帯端末台26に載置して撮影することが可能になる。下受部26aの上には、板26eが挿入される。板26eは、下受部26aよりも軟らかい部材であることが好ましい。これにより、携帯端末台26に載置された携帯端末CLが傷つきにくくなる。例えば、板26eを、クッション性を有するゴム又は樹脂等で形成することができる。携帯端末CLは、板26eの上に載置される。携帯端末台26においてマイクが配置される部分は、カバー26dで覆われている。マイクは、携帯端末CLが載置される空間に隣接する位置に配置される。
【0121】
図13Cは、
図13Bに示す携帯端末台26のカバー26dを外した状態を示す図である。下受部26a、前受部26b、及び壁接続部26cの左右方向における一方端に、マイク71を収納するマイク収納部26gが接続される。マイク収納部26gは、箱型である。マイク収納部26gは、携帯端末CLが置かれる空間、すなわち、下受部26a、前受部26b、及び壁接続部26cで囲まれる空間に向かって開口する開口部を有する。開口部は、ふた板26hで塞がれる。ふた板26hには、マイク収納部26gに収納されるマイク71の集音部に対応する部分に複数の穴が設けられる。マイク収納部26gの開口部の縁の一部には切り欠き26g1が設けられる。切り欠き26g1には、マイク71とコンピュータ装置102を接続するケーブルを通すことができる。このような構成により、携帯端末台26に載置された携帯端末CLのスピーカーから出力される音を、効率良くマイク71で集音することができる。また、携帯端末CLの音以外の音がマイク71で検出されにくくなる。
【0122】
下受部26a、前受部26b、及び壁接続部26cは、一体的に形成される。例えば、透明な樹脂の板を折り曲げて、下受部26a、前受部26b、及び壁接続部26cを形成することができる。このような下受部26a、前受部26b、及び壁接続部26cと、マイク収納部26gの組み合わせにより、携帯端末CLによる撮影及び携帯端末CLの音の入力のいずれにも適した構成の携帯端末台26が得られる。
【0124】
図13Dに示す例では、携帯端末台26は、上方に開口したケース26Kを備える。ケース26Kは、携帯端末CLを上から挿入できるよう凹状部を有する。ケース26Kは、携帯端末CLの長辺を垂直(上下方向)とした状態(
図13H参照)で携帯端末CLを載置可能な形状を有する。また、
図13Eに示すように、ケース26Kの内部の底の部分には、マイク71が配置される。携帯端末台26にケース26Kに上から挿入された携帯端末CLは、重力により下方に移動する。すなわち、重力により携帯端末CLの長辺方向の一端が、マイク71に接近して止まる。すなわち、ユーザが携帯端末CLを挿入するだけで、携帯端末CLは、重力により自然にマイク71に接近することになる。そのため、携帯端末CLのスピーカーから出力される音を、マイク71で検出しやすくなる。特に、携帯端末CLが、長辺方向の一端にスピーカーを有する場合は、マイク71と携帯端末CLのスピーカーとの距離をより確実に近づけることができる。ケース26Kの材料は、例えば、金属又は樹脂としてもよい。
【0125】
図13Eに示す例では、マイク71の上に、マイク収納板264とクッション部材263が配置される。マイク収納板264は、マイク71の上方の位置に開口264fを有する。マイク収納板264の開口264fを覆うようにクッション部材263が設けられる。これにより、マイク71と携帯端末CLの間にクッション部材263が配置される。クッション部材263は、マイク収納板264より軟らかい部材で形成される。これにより、ケース26Kに挿入された携帯端末CLの下端が傷つくのを防ぐことができる。マイク収納板264の材料は、例えば、金属又は樹脂としてもよい。クッション部材263の材料は、例えば、樹脂、又は、綿等としてもよい。
【0126】
図13D及び
図13Eに示すように、携帯端末台26は、ケース26K内に設けられたガイド板262を有する。ガイド板262は、携帯端末CLをマイク71へ近い位置へ導くための斜面を有する。ガイド板262の斜面は、下方になるにしたがって、マイク71との前後方向の距離が小さくなるよう傾斜している。なお、携帯端末台26における前後方向は、携帯端末台26を取り付ける取付面に垂直な方向であり、取付面から離れる向きを前方、その反対を後方とする。ガイド板262により、携帯端末台26に挿入された携帯端末CLは、マイク71に近づくように誘導される(
図13I参照)。そのため、ユーザが、携帯端末CLを上から挿入する仕方に左右されることなく、ガイド板262により、携帯端末CLが、マイク71に近づくよう誘導される。その結果、ユーザが、マイク71の位置を意識することなく、どのように携帯端末CLを挿入しても、マイク71が音を拾いやすい位置に携帯端末CLが誘導される。
【0127】
図13Dに示すように、ケース26Kは、壁に接続される壁接続部26cと、壁接続部26cと反対側の壁である前受部26bと、ケースの側壁を形成する側部26hと、ケースの底を形成する下受部26aと、を有する。壁接続部26c、前受部26b、側部26h、及び下受部26aは、一体的に形成される。前受部26bには、上辺の中央部を切り欠く、スリット26bsが形成される。スリット26bsは、携帯端末台26に載置された携帯端末CLの前方を露出させ、且つ、前受部26bで携帯端末CLが前方に倒れるのを阻止できるサイズを有する。携帯端末台26は、携帯端末CLの長辺を垂直にした状態で載置される構造であるため、前受部26bを高くして載置された携帯端末CLが前方に倒れるのを防ぐ必要がある。前受部26bを高くすると、載置された携帯端末CLの操作がし難くなる。そこで、スリット26bsを設けることで、載置された携帯端末CLの落下を防止しつつ、携帯端末CLの操作等をしやすくすることができる。例えば、携帯端末CLの画面に表示される音楽再生操作のためのユーザインタフェースがスリット26bsにより露出しやすくなる。
【0128】
図13Gに示すように、スリット26bsの左右方向(上下方向及び前後方向に垂直な方向)における幅W2は、携帯端末台26の幅W1の35%〜55%、好ましくは、40%〜50%とすることができる。これにより、載置された携帯端末CLの落下を防止しつつ、より携帯端末CLの操作をしやすくなる。また、スリット26bsの上下方向の高さH2は、携帯端末台26の高さH1の35%〜55%、好ましくは、40%〜50%とすることができる。なお、スリット26bsのサイズは、上記例に限定されない。
【0129】
図13Fに示すように、携帯端末台26の底面には、貫通孔26a1が設けられる。具体的には、ケース26Kの下受部26aは、ケース26Kの内と外を導通させる貫通孔26a1が設けられる。ケース26K内のマイク71、マイク収納板264、及びクッション部材263は、いずれも、貫通孔26a1を塞がない位置に配置される。すなわち、貫通孔26a1は、ケース26Kの上から見て、ケース26K内の他の部材と重ならない位置に設けられる。
【0130】
携帯端末台26の形状は、携帯端末CLの長辺を垂直にした状態で載置可能な形状であるため、携帯端末台26内に埃が溜まりやすい。携帯端末台26の底に埃が溜まると、マイク71の故障や精度の低下を招く恐れがある。携帯端末台26の底に貫通孔26a1を設けることで、携帯端末台26に埃その他の異物を溜まりにくくすることができる。本例の場合、
図13Jに示すように、上方からケース26Kに入った埃が、クッション部材263及びマイク収納板264が配置されていない空間を通って、貫通孔26a1に達し、ケース26Kの外へ排出される。
【0131】
図13D及び
図13Eに示す例では、携帯端末台26における携帯端末CLを載置するための空間を囲む内面の少なくとも一部に、緩衝材261が設けられる。緩衝材261は、ケース26Kの前受部26bの内面に設けられる。緩衝材261は、ケース26Kの内面に貼られた板又は膜である。緩衝材261は、例えば、樹脂等のケース26Kより軟らかい材料で形成される。緩衝材261により、携帯端末台26に挿入された携帯端末CLが携帯端末台26に接触することによる破損又は損傷が起きにくくなる。
【0132】
図14に示す例では、荷物置き台28の表面を構成する板の裏面すなわち下面にマイク71が取り付けられる。これにより、荷物置き台28に載置された携帯端末CLのスピーカーの音をマイク71で検出することができる。マイク71が、携帯端末CLの音を拾いやすくするために、マイク71が取り付けられる板の部分の板厚を他の部分より薄くしてもよい。また、マイク71が取り付けられる板の部分にマイク71より小さい穴を設けてもよい。また、ノイズ低減の観点から、
図14に示すように、荷物置き台28の板の裏において、マイク71を覆う遮蔽壁75が設けられてもよい。
【0133】
荷物置き台28の表面すなわち上面において、携帯端末CLを載置するためのエリアを囲むようにリブ74が設けられる。これにより、ユーザが携帯端末CLを載置する範囲を、マイク71で音を拾えるエリアに制限することができる。なお、リブ74を設ける代わりに、荷物置き台28の表面に携帯端末CLを載置するエリアを示す情報を記載してもよい。
【0134】
また、荷物置き台28に限らず、撮影本体20A又は背景ユニット20Bの撮影ブースの内面を構成する板の裏側に、マイク71を設けることができる。例えば、
図4A及び
図4Bに示す携帯端末台26が設けられる板(
図4A及び
図4Bの例では、レフ板台27aの板)の裏側であって、板に垂直な方向から見て携帯端末台26と重なる位置にマイク71を配置してもよい。
【0135】
マイク71は、ホルダ72に挿入又は載置された携帯端末CLのスピーカーの位置に対応する位置に配置されることが好ましい。なお、ホルダ72の構成は、上記例に限られない。例えば、1つのホルダに、複数のマイク71が取り付けられてもよい。これにより、ホルダ挿入又は載置された携帯端末CLのスピーカーに対応する位置にマイクが配置される可能性が高くなる。また、
図11及び
図13のホルダ72にセンサが設けられてもよい。さらに、ホルダ72に、携帯端末CLから出力される音以外の音がマイクに入るのを遮断するための防音壁がさらに設けられてもよい。
【0136】
(検出コイル)
外部音入力部29は、携帯端末CLのスピーカーのコイルで発生している電流波形を検出する検出コイルを含む構成であってもよい。携帯端末CLのスピーカーは、振動板に取り付けたコイルに電流を流すことで音を発生させる。このスピーカーのコイルに流れる電流により、スピーカー周辺の電磁場が変化する。スピーカーにより変化する電磁場内に検出コイルを置くと、検出コイルに、スピーカーの電流に応じた電流が流れる。これにより、検出コイルで、スピーカーの電流を検出することができる。検出コイルで検出されたスピーカーの電流は、スピーカーが出力する音声の信号として捉えることができる。このように、スピーカーの電流を検出する技術は、NFA(Near Field Audio)技術と称される。なお、外部音入力部29は、検出コイルで検出された信号を増幅させる増幅器を有してもよい。
【0137】
外部音入力部29は、撮影本体20Aに固定された検出コイルと、検出コイルを覆い、かつ携帯端末CLを支持するホルダを含んでもよい。ホルダの構成は、マイクの場合と同様にすることができる。例えば、
図11〜
図14に示す構成において、マイク71を検出コイルに置き換えた構成が可能である。
【0138】
上記のような、マイク又は検出コイルを含む外部音入力部29は、非接触で、携帯端末CLから出力される音を検出することができる。そのため、コネクタを用いる場合に比べて、ユーザの作業が簡易になり、煩わしさが減る。また、コネクタに比べて、接続可能な携帯端末の構成上の条件が緩くなり、より多くの種類の携帯端末の音を取り込むことが可能になる。一方、コネクタを用いた外部音入力部29は、非接触で音を拾う構成に比べて、ノイズが入りにくい。コネクタを用いて音声を入力することにより、ライン入力により直接音声信号を取り込むことができる。
【0139】
外部音入力部が、マイクや検出コイルを含む構成の場合、コネクタ付ケーブルのようなライン入力と比べて、入力される音声信号は、レベル(音量)が低い状態で、コンピュータ装置102に入力される。これに対処するため、コンピュータ装置102は、スピーカー33、24、413から出力される音量を大きくするように制御してもよい。この場合、コンピュータ装置102のOSのシステム音等も大きな音量で出力される場合がある。そこで、マイクとコンピュータ装置102の間に、アンプを設けてもよい。アンプは、マイクで検出された音声信号を増幅する。これにより、上記の音量の問題を解決することができる。同様に、検出コイルとコンピュータ装置102の間に、アンプを設けてもよい。また、マイクとコンピュータ装置102の間、又は、検出コイルとコンピュータ装置102の間には、所定の周波数の信号をカットするフィルタ、その他の信号処理回路が設けられてもよい。
【0140】
<バリスタ>
外部音入力部29は、コンピュータ装置102に入る前の信号の線路をダイオード又はバリスタを介して接地することが好ましい。具体的には、コンピュータ装置102のインタフェース部106よりも外側の線路を、コンピュータ装置のGNDとは異なる接地(アース)に、ダイオード又はバリスタを介して接続することができる。例えば、外部音入力部29がオーディオケーブルの場合に、オーディオケーブルとコンピュータ装置102との間にチップバリスタを接続することができる。
図15は、チップバリスタの構成例を示す回路図である。この例では、信号の線路L、Rと接地GNDとの間にダイオードが接続される。ダイオードは、接地GNDから信号線路L、Rへ向かう方向が順方向となるよう接続される。これにより、信号線路L、Rに静電気等によるノイズを、接地GNDに逃がすことができる。
図15において、ダイオードの代わりにバリスタが接続されてもよい。バリスタは、非直線性抵抗素子である。このように、コンピュータ装置102に接続される線路を、ダイオード又はバリスタを介して、コンピュータ装置102で共有するGND以外の接地GNDに接続することで、写真撮影遊戯機1のコンピュータ装置102を静電気等のノイズから保護することができる。
【0141】
ノイズとして、例えば、オーディオケーブルが服などに触れて擦れることで起こるノイズ、ユーザがコネクタに触れることで起こるノイズ、又は、周囲の電磁波の影響によるノイズ等が、ケーブルに入力され得る。このようなノイズが、ケーブルを介してコンピュータ装置102に入力されると、コンピュータ装置102に接続された機器に誤作動を及ぼしたり、デバイスドライバが制御不能に陥ったり、コンピュータ装置102が故障したりする場合がある。上記のように、バリスタ又はダイオードを介してケーブルを接地することで、ケーブルに入力されるノイズからコンピュータ装置102を保護することができる。
【0142】
<レフ板の構成例>
図16Aは、
図4Aにおける撮影本体20Aを正面斜め上から見た構成を示す斜視図である。
図16Aに示すように、レフ板27は、カメラ21の左右両側に配置される。カメラの上には、前面上照明ボックス23aが配置される。カメラの下には前面下照明ボックス23bが配置される。レフ板27は、前面上照明ボックス23aの照射面の中心からレフ板27の中心までの距離と、前面下照明ボックスの照射面の中心からのレフ板27の中心までの距離が略等しくなる位置に配置される。すなわち、撮影本体20Aを正面から見て、カメラ21、前面上照明ボックス23a、及び前面下照明ボックス23bの中心を結ぶ線を軸として左右対称になるように2つのレフ板27が配置される。アイキャッチとして被写体の目に写る光の形状が、これらの照明の照射面及びレフ板27の形状及び配置に応じたものになる。そのため、レフ板27を中心からの位置が均等に配置することにより、アイキャッチの形状も整ったものとなる。
図17は、
図16Aに示す照明及びレフ板27の配置で撮影して得られた撮影画像の目の部分の二値化画像の例である。
【0143】
また、レフ板27は、レフ板台27aの面に設けられる。レフ板27が設けられる面は、左右方向の中央より外側の方が背景ユニットに近くなっている。すなわち、レフ板27は、左右方向の中央から外側に行くほど、背景ユニットに近くなるように傾けて配置される。これにより、レフ板27で反射されて被写体であるユーザに届く光を均一に近づけることができる。
【0144】
レフ板27の周りの壁の色(すなわち、レフ板台27aの表面及び撮影本体パネル20fの色)を、黒色に近い濃い色にすることで、アイキャッチのコントラストを高めることができる。逆に、レフ板27の周りの壁の色を、白色に近い薄い色にすることで、アイキャッチのコントラストを下げることができ、全体として、ふんわりとした写りにすることができる。なお、レフ板27の形状は、円形に限られない。アイキャッチの形状は、レフ板27の形状に応じた形状となる。また、アイキャッチのために照明ではなくレフ板27を用いることで、陰影による立体感の低下を抑えることができる。
【0145】
<携帯端末台>
図16Aに示すように、携帯端末台26は、レフ板台27aに設けられる。このように、携帯端末台26は、カメラ21の右又は左若しくは左右両方であって、左右方向にカメラ21から離れるほど背景ユニットに近づくよう傾斜した壁に設けることができる。このように配置することで、カメラ21による撮影の邪魔をせず、且つ、携帯端末CLの撮影に適した位置に、携帯端末CLを置くこと可能になる。携帯端末台26がカメラ21に近い場合、撮影中のユーザを携帯端末CLで撮影するのには好適だが、撮影中のユーザは、携帯端末CLが気になって見てしまいがちになる。結果として、携帯端末台26が、カメラ21による撮影の邪魔をすることになる。携帯端末CLの位置が、カメラ21から左右方向に離れすぎると、ユーザが携帯端末CLのカメラの画角内に納まりにくくなる。そこで、左右方向にカメラ21から離れるにつれて背景ユニットに近づくよう傾斜した面に携帯端末台26を設置することで、撮影時のユーザを携帯端末CLで撮影するのに適した位置及び角度で携帯端末CLを載置できるようになる。
【0146】
図16Aに示す例では、携帯端末台26は、左右方向において、前面下照明ボックスの端(
図16Aの例では右端)より外側(右側)に設けられる。また、携帯端末台26は、上下方向において、前面上照明ボックス23aと前面下照明ボックス23bの間の領域に設けられる。より詳しくは、携帯端末台26は、上下方向において、カメラユニット20の上端と下端の間の領域に設けられる。
【0147】
図16Aに示す例では、
図13Dに示す携帯端末台26が設けられる。携帯端末台26は、レフ板27の下半分の領域に配置される。これにより、携帯端末CLを、長辺を垂直にして携帯端末台26に載置した状態で撮影プレイ中のユーザを撮影するのにより適した位置に携帯端末台26を配置することができる。一例として、レフ板27の中央下部に携帯端末台26が配置される。例えば、携帯端末台26の下の角が、レフ板27の縁に接していてもよい。
【0148】
図16Aに示す携帯端末台26は、携帯端末CLを、長辺を垂直にして載置できるので、載置された携帯端末CLのカメラが、携帯端末台26に覆い隠される可能性が低い。そのため、携帯端末台26は、必ずしも透明でなくてもよい。例えば、レフ板27に携帯端末台26が取り付けられている場合は、レフ板27によるアイキャッチ効果を確保する観点から、携帯端末台26は、レフ板27と同じ色とすることができる。また、撮影本体パネル20fもしくは、レフ板台27aに携帯端末台26が取り付けられている場合は、携帯端末26は、撮影本体パネル20fもしくは、レフ板台27aと同じ色とすることができる。すなわち、携帯端末26の色は、撮影本体パネル20fもしくは、レフ板台27aが光の反射を抑制する効果または適度に光を反射する効果と同等の効果を有する色とすることができる。このように、携帯端末台26は、取り付けられている場所に応じた色であることが望ましい。
【0149】
図16Bは、
図4Bにおける撮影本体20Aを正面斜め上から見た構成を示す斜視図である。
図16Bに示す例では、携帯端末台26は、携帯端末CLを下から支える部分である下受部と、携帯端末CLを前から支える前受部と、壁に接続される壁接続部とを有する。下受部は、壁接続部から前方に向かって延びる。前受部は、下受部の前方端から上方に向かって延びる。前受部の左右方向における両端を含む部分は、左右方向の中央部よりも上下方向の高さを高くなっている。このような形状により、携帯端末台26に載置された携帯端末CLの画面を極力隠さず、ユーザが操作しやすくなる。また、様々な形状やサイズの携帯端末CLを携帯端末台26に載置して撮影することが可能になる。
【0150】
なお、携帯端末CLに備わるカメラの位置によっては、携帯端末CLを前から支える前受部と携帯端末CLのカメラが、ユーザから見て重なる場合があり得る。そのため、前受部の左右方向における両端部のうち、左右どちらか一方を、他方よりも縦方向(上下方向)に短くしてもよい。これにより、一方で携帯端末CLを前から支えつつ、携帯端末CLで撮影することができる。また、前受部の左右方向における両端部の一方の縦方向の寸法を、中央部より短くし、他方の縦方向の寸法を中央部より大きくしてもよい。
【0151】
また、携帯端末台26において、少なくとも前受部は、透明な材料で形成することが好ましい。例えば、携帯端末台26を透明なアクリル板で形成することができる。これにより、携帯端末CLを前から支える前受部が、携帯端末CLのカメラと重なったとしても、透明な前受部を透かしてユーザを撮影することができる。
【0152】
なお、携帯端末台26の位置及び形状は、
図16A又は
図16Bに示す例に限られない。また、携帯端末台26は、外部音入力部29のケーブルが届く位置に配置されてもよい。或いは、携帯端末台26に携帯端末CLを充電するための充電端子が設けられてもよい。携帯端末台26は、編集筐体40に設けられてもよい。また、携帯端末台26は、複数設けられてもよい。この場合、複数の携帯端末台26のうち1つを動画撮影用の台とし、他の1つを音楽再生用の台すなわち外部音入力部29のホルダとすることができる。例えば、カメラ21の左と右にそれぞれ、動画撮影用の携帯端末台と、音楽再生用の携帯端末台を配置することができる。
【0153】
<撮影処理フロー>
図18は、写真撮影遊戯機1の撮影処理の例を示すフローチャートである。
図18に示す例では、まず、撮影制御部として動作するプロセッサ103は、撮影用ディスプレイ22にデモ画面を表示する(S201)。撮影制御部は、デモ画面の表示の開始と同時に、BGMの出力の開始を出力制御部65に指示する。出力制御部65は、内部音楽出力部63に、内部音楽の一例であるBGMを再生し、撮影用スピーカー24に出力する処理を開始させる。
【0154】
次に、撮影制御部は、撮影準備中の画面を表示する(S202)。撮影制御部は、撮影準備中の画面の表示の開始と同時に、外部入力音の入力監視の開始を出力制御部65に指示する。出力制御部65は、監視処理を開始する。監視処理の開始時に、出力制御部65は、監視部66に、外部入力音の入力監視処理を開始させる。出力制御部65は、監視処理が終了するまで、監視部66による監視結果の通知を受け付ける状態を維持する。監視処理において、出力制御部65は、監視部66からの監視結果に基づいて、内部音楽出力部63によるBGMの出力の停止及び再開又は、BGMの出力音量を制御する。
【0155】
なお、デモ画面の表示の開始と同時に入力監視の開始をした場合、プレイしていない第三者が外部音入力部29に携帯端末CLを接続して、音楽を楽しめてしまう恐れがある。これを防ぐ観点から、デモ画面の表示の開始時に入力監視を開始せず、撮影準備中の画面の表示の開始と同時に入力監視を開始することが好ましい。
【0156】
撮影制御部は、受付画面を表示する(S203)。受付画面には、撮影開始ボタンが表示される。ユーザが撮影開始ボタンに指でタッチすると(S204でYES)、以降の処理が開始される。
【0157】
撮影制御部は、事前ガイダンスを撮影用ディスプレイ22に表示する(S205)。S203において、撮影制御部は、ユーザの携帯端末CLを携帯端末台26に置けることのガイダンスと、ユーザの携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29から入力して出力できることのガイダンスを、出力する。これらのガイダンスは、撮影用ディスプレイ22に表示する画像及び撮影用スピーカー23から出力する音声によって、行うことができる。
【0158】
図19は、ユーザの携帯端末CLを携帯端末台26に置けることをユーザに案内する画面の一例を示す図である。
図19に示す例では、撮影ブース2から見た撮影本体20Aの画像が含まれる。この画像には、携帯端末台26及び外部音入力部29が含まれている。携帯端末台26の位置が画像上で指し示されている。また、携帯端末台26に、携帯端末CLを置いた状態を表す画像が、説明文とともに表示される。この説明文と同じ内容の音声が、説明文が表示されている期間に、撮影用スピーカー23から出力されてもよい。
【0159】
図20は、ユーザの携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29から入力して出力できることをユーザに案内する画面の一例を示す図である。
図20に示す例では、撮影ブース2から見た撮影本体20Aの画像が含まれる。この画像には、携帯端末台26及び外部音入力部29が含まれている。外部音入力部29が画像上で指し示されている。また、外部音入力部29に携帯端末CLを接続した状態を表す画像が、接続の方法を説明する説明文とともに表示される。さらに、携帯端末CLで音楽を再生する様子を示す画像が、この再生をユーザに指示する説明文とともに表示される。ここでも、説明文と同じ内容の音声が、説明文が表示されている期間に、撮影用スピーカー23から出力されてもよい。
【0160】
図20に示すガイダンスが表示されている時には、すでに、監視処理が開始されている。そのため、ガイダンスに従って、ユーザが携帯端末CLを外部音入力部29に接続して、携帯端末CLで音楽を再生すると、撮影用スピーカー23から出力される音楽が、BGMから、携帯端末CLで再生される音楽に切り替わる。なお、
図19及び
図20に示すガイダンスを表示するタイミングは、この例に限られない。例えば、受付画面の表示(S203)の前に、これらのガイダンスを表示してもよい。すなわち、ユーザが撮影処理の開始を指示する操作をする前に、ガイダンスを表示してもよい。この場合、ユーザは、ガイダンスを見て、携帯端末台26へ携帯端末CLの設置、又は、外部音入力部29への携帯端末CLの接続及び再生、若しくはこれらの両方を行い、撮影の準備が整った状態で、受付画面の撮影開始ボタンに指でタッチすることができ、撮影に集中することができる。なお、受付画面に事前ガイダンスで案内した内容を再確認として、再度、表示してもよい。
【0161】
再び、
図18を参照し、撮影制御部は、アップ撮影のためのガイダンスを表示し(S206)、アップ撮影処理を実行する(S207)。アップ撮影処理では、複数のショットが撮影される。各ショットにおいて、カメラ21のシャッターを切ることによるアップアングルでの撮影、及び、撮影で得られた画像のプレビュー表示が行われる。また、各ショットにおいて、撮影に失敗した場合に再撮影処理が実行されてもよい。
【0162】
その後、撮影制御部は、スタイル撮影処理(S208)、及び撮り直し処理(S209)を実行する。スタイル撮影処理では、アップ撮影で得られるユーザの画像(例えば、ユーザの上半身の画像)よりも広い範囲のユーザの画像(例えば、膝から上のユーザの画像)が生成される。撮り直し処理では、ユーザから撮り直しを希望する画像の選択を受け付ける。選択があった場合は、再度、撮影処理が実行され、選択がない場合は、次の処理へ進む。なお、ユーザが撮り直しを希望する画像の枚数は、他のユーザから次のプレイに必要な料金を受け付けているかで異なってもよい。例えば、次のプレイの料金が受け付けられていない場合の撮り直しを希望する画像枚数より、次のプレイの料金が受け付けられている場合の撮り直しを希望する画像枚数を、少なく(例えば、単数(1枚))とすることができる。そうすることで、回転率が低下することを避けられ、かつ、撮影に失敗した写真が複数ある場合は、再度撮影することができる。また、同様に、上記のユーザの携帯端末CLを携帯端末台26に置けることのガイダンス、又は、ユーザの携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29から入力してスピーカー24から出力できることのガイダンスを表示する時間の長さを、次のプレイの料金が受け付けられているか否かに応じて変えてもよい。
【0163】
全てのショットが終了した後、撮影制御部は、忘れ物防止ガイダンスを、撮影用ディスプレイ22に表示する(S210)。忘れ物防止ガイダンスは、ユーザの携帯端末CLの置き忘れの注意を喚起するためのガイダンスである。
【0164】
図21は、ユーザの携帯端末CLの置き忘れの注意を喚起する画面の一例を示す図である。
図21に示す例では、撮影ブース2から見た撮影本体20Aの画像が含まれる。この画像には、携帯端末台26及び外部音入力部29が含まれている。携帯端末CLが置かれた携帯端末台26及び、携帯端末が接続された外部音入力部29の位置が画像上で指し示されている。また、携帯端末CLの置き忘れを注意するメッセージが表示される。このメッセージと同じ内容の音声が、メッセージが表示されている期間に、撮影用スピーカー23から出力されてもよい。
【0165】
図18を参照し、撮影制御部は、S210の忘れ物防止ガイダンスの表示の開始と同時に、出力制御部65に、外部入力音の入力監視を終了するよう指示をする。出力制御部65は、監視部66に、外部入力音の入力監視を終了させるとともに、内部音楽出力部63に、BGMの出力を再開させる。監視部66が外部入力音の入力監視を終了すると、外部入力音出力部64は、外部入力音の出力を停止する。また、出力制御部65は、監視処理を終了する。これにより、忘れ物防止ガイダンスが表示されている時には、内部音楽であるBGMが出力される。外部入力音の出力を停止し、内部音楽であるBGMを出力させることにより、ユーザは、外部入力音の出力が終了したことに気付く。これにより、ユーザに、外部音入力部29に接続された携帯端末CLの存在を気付かせ、置き忘れを防ぐことができる。
【0166】
撮影制御部は、編集ブース4が空いているか否かを判断する(S211)。編集ブース4が空いていない場合(S211で使用中)、撮影制御部は、ユーザに対して待機を促す待機画面(図示略)を撮影用ディスプレイ22に表示させる(S212)。待機画面表示中は、撮影制御部は、編集ブース4が空きになるまで、定期的に編集ブース4が空いているかを判断する。編集ブース4が空いている場合(ステップS211で空き)、撮影制御部は、編集ブース4への移動を誘導する誘導画面(図示略)を撮影用ディスプレイ22に表示させる(ステップS213)。撮影制御部は、誘導画面の表示開始時に、出力制御部65に対して、BGMの出力を停止するよう指示をする。
【0167】
<外部入力音の監視処理フロー>
図22は、出力制御部65による監視処理の一例を示すフローチャートである。
図22に示す例では、出力制御部65は、まず、内部音楽出力部63により内部音楽の一例であるBGMが再生され、出力されている最中か否かを判断する(S301)。BGMが再生されている場合、すなわち、外部入力音は、再生されていない場合、出力制御部65は、監視部66から、ノイズではない外部入力音が入力されているか否かの判断結果を取得する(S302)。ノイズではない外部入力音の入力がある場合(S302でYES)、出力制御部65は、内部音楽出力部63によるBGMの出力を停止する(S303)。なお、監視部66が、ノイズでない外部入力音が入力されたと判断した場合、外部入力音出力部64は、外部入力音を出力するよう構成されている。そのため、S302でYESの場合は、BGMの出力が停止され、外部入力音の出力が開始されることになる。
【0168】
S301で、BGMが再生中でない(NO)と判断された場合、出力制御部65は、監視部66から、検出された外部入力音のレベルを示す情報を取得し、予め設定された上限値と比較する。検出された外部入力音のレベルが、上限値より高い場合(S304でYES)、外部入力音の入力レベルを下げる(S305)。これにより、外部入力音出力部64が出力する音のレベルが下がる。本例において、BGMが再生中でないということは、外部入力音が出力中であるということである。そのため、BGMが再生中は、外部入力音のレベルが上限を超えないか監視し、超える場合には、レベルを下げる処理が実行される。
【0169】
また、出力制御部65は、監視部66から、ノイズではない外部入力音が入力されているか否かの判断結果を取得する(S306)。ノイズではない外部入力音の入力がない場合(S306でNO)、出力制御部65は、内部音楽出力部63によるBGMの再生及び出力を再開する(S307)。監視部66が、ノイズでない外部入力音が入力されていないと判断した場合、外部入力音出力部64は、外部入力音を出力しないよう構成されている。そのため、S306でNOの場合は、外部入力音の出力が停止され、BGMの出力が開始されることになる。
【0170】
出力制御部65は、監視処理の開始から終了まで、
図22に示す処理を、繰り返す。これにより、監視処理中に、ユーザの携帯端末CLから外部音入力部29を介して、ノイズでない外部入力音が入力されると、この入力された外部入力音が、内部音楽よりも優先して出力される。また、監視処理中に、外部入力音の入力がなくなれば、内部音楽の再生及び出力が再開される。
【0171】
図22のS303において、出力制御部65は、内部音楽BGMを停止する代わりに、内部音楽BGMの音量を所定レベル以下(例えば、0以下)にしてもよい。これにより、内部音楽BGMの再生は継続されるが、内部音楽BGMはスピーカー33、24、413から出力されない状態となる。この場合、S301の判断処理は、内部音楽BGMが、所定レベルを超えるか否かの判断となり、S307は、内部音楽BGMの音量を所定レベルに下げる前の元のレベルに戻す処理となる。
【0172】
図18に示す例では、出力制御部65の監視処理は、準備中画面の表示(S202)時に始まり、忘れ物防止ガイダンス画面(S210)の表示時に終わる。監視処理の開始タイミング及び終了タイミングは、この例に限られない。例えば、監視処理の開始は、プレイの開始から、1ショット目の撮影までの間のいずれかの時点とすることができる。例えば、受付部30による受付処理中であって、撮影ブース2が空いている(別のプレイで撮影処理中ではない)場合に、監視処理が開始されてもよい。これにより、ユーザは、プレイの早い段階で自分の希望する音楽を撮影ブースに流すことができる。また、携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29から取り込んで出力できることのガイダンスの出力前に、監視処理が開始することで、ガイダンスを見ながらユーザは、携帯端末CLを接続し、再生することができる。
【0173】
監視処理の終了は、撮影の全ショット終了後であり、且つ、忘れ物防止ガイダンスの出力より前であることが好ましい。なお、撮影の全ショット終了の後に、携帯端末CL外部音入力部29に接続されていることが検出された場合に、忘れ物防止ガイダンスを出力し、検出されない場合には、忘れ物防止ガイダンスを出力しないようにすることもできる。また、忘れ物防止ガイダンスの出力後に、まだ携帯端末CLが接続されていることが検出された場合は、再度ガイダンスを出力する、もしくは、さらに忘れ物があることを強調したガイダンスを出力してもよい。すなわち、複数段階のガイダンスを出力してもよい。このように、携帯端末CLが外部音入力部29に接続されているか否かの検出結果に応じて、忘れ物防止ガイダンスの出力を制御することができる。
【0174】
<編集処理フロー>
図23は、写真撮影遊戯機1の編集処理の例を示すフローチャートである。
図23に示す例では、まず、編集制御部として動作するプロセッサ103は、編集用ディスプレイ411にデモ画面を表示する(S401)。編集制御部は、デモ画面の表示の開始と同時に、BGMの出力の開始を出力制御部65に指示する。出力制御部65は、内部音楽出力部63に、内部音楽の一例であるBGMを再生し、編集用スピーカー413に出力する処理を開始させる。
【0175】
編集制御部は、撮影ブースにおける忘れ物の注意を喚起するガイダンスを編集用ディスプレイ411に表示する(S402)。この忘れ物防止ガイダンスの内容は、例えば、撮影処理のS210における忘れ物防止ガイダンスと同じであってもよい。このように、編集処理において、撮影ブースの忘れ物の注意を喚起するガイダンスを出力することで、ユーザは、より忘れ物に気付きやすくなる。
【0176】
次に、編集制御部は、事前ガイダンスを編集用ディスプレイ411に表示する(S403)。S403において、編集制御部は、ユーザの携帯端末CLを編集部40の携帯端末台(図示略)に置けることのガイダンスと、ユーザの携帯端末CLで再生される音を編集部40が備える外部音入力部で入力してスピーカー413から出力できることのガイダンスを、出力する。これらのガイダンスは、編集用ディスプレイ411に表示する画像及び編集用スピーカー413から出力する音声によって、行うことができる。
【0177】
編集制御部は、事前ガイダンスの表示の開始と同時に、外部入力音の入力監視の開始を出力制御部65に指示する。出力制御部65は、監視処理を開始する。監視処理の開始時に、出力制御部65は、監視部66に、外部入力音の入力監視処理を開始させる。出力制御部65は、監視処理が終了するまで、監視部66による監視結果の通知を受け付ける状態を維持する。監視処理において、出力制御部65は、監視部66からの監視結果に基づいて、内部音楽出力部63によるBGMの出力の停止及び再開を制御する。
【0178】
編集制御部は、受付画面を表示する(S404)。受付画面には、編集開始ボタンが表示される。ユーザが編集開始ボタンに指でタッチすると(S405でYES)、以降の処理が開始される。
【0179】
編集制御部は、目の大きさの選択をユーザから受け付ける(ステップS406)。S406において、編集制御部は、ユーザから写真画像における目の大きさを調整する操作を受け付ける。編集制御部は、目の大きさ調整画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示する。例えば、目の大きさの選択画面に表示する写真画像は1ショット目の撮影で得られた写真画像が使用される。この場合、1ショット目の撮影時には、目の大きさの選択で使用される旨の案内と、枠をライブビューに表示して、正面を向いて顔を枠に入れてほしい旨を案内する。そうすることで、顔認識の失敗を防止することができ、目の大きさの選択に必要な画像処理を写真画像に施すことができる。
【0180】
編集制御部は、肌の明るさの選択を受け付ける(ステップS407)。S407において、編集制御部は、ユーザから写真画像における肌の明るさを調整する操作を受け付ける。編集制御部は、肌の明るさ調整画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示する。
【0181】
編集制御部は、名前の入力を受け付ける(ステップS408)。S408において、編集制御部は、プレイ人数、選択言語等に応じて、名前入力画面、又は、名前入力の受け付けの有無を変えてもよい。
【0182】
編集制御部は、落書き編集案内画面を編集用ディスプレイ411に表示する(ステップS409)。落書き編集案内画面は、例えば、落書き編集の操作に関する情報を含む。編集制御部は、編集用ディスプレイ411に、ユーザごとの編集画面を表示する(ステップS410)。編集画面において、ユーザごとに、撮影処理で撮影した複数のアップ画像の写真画像に対し、落書き操作を受け付ける。
【0183】
落書き編集(ステップS410)が終了すると、編集制御部は、シートレイアウトの選択案内画面を編集用ディスプレイ411に表示する(ステップS411)。そして、編集制御部は、プレイ人数に対応するシートレイアウト選択画面を、編集用ディスプレイ411に表示し、ユーザによるシートレイアウトの選択を受け付ける(ステップS412)。
【0184】
編集制御部は、ステップS412でユーザに選択されたシートレイアウトに基づいて、シール紙に印刷するシート画像を生成する。具体的には、編集制御部は、一のユーザについて選択されたシートレイアウトにおける各写真画像領域に、当該写真画像領域に対応する写真画像に基づく合成画像を配置する。合成画像は、例えば、写真画像に、S410の落書き編集で受け付けた編集が施されたものとすることができる。編集制御部は、選択されたシートレイアウトのシートデザインを合成する。そして、合成した画像に対して、シール紙の印刷に適した印刷用の解像度及び色味の調整等を行って一のシート画像を生成する。
【0185】
編集制御部は、編集用ディスプレイ411に、画像送信案内画面を表示する(ステップS413)。画像送信案内画面では、ユーザの携帯端末CLに、画像を送信することを案内する情報が表示される。編集制御部は、さらに、ユーザごとに、ユーザの携帯端末CLに送信するための画像を選択する画像選択画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示する(ステップS414)。その後、ユーザが選択した送信対象画像を取得するためのURLを記載した通知メールをユーザに送信するため、ユーザにメールアドレスの入力を促す入力画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示する(ステップS415)。
【0186】
編集制御部は、忘れ物防止ガイダンスを、編集用ディスプレイ411に表示する(S416)。忘れ物防止ガイダンスは、編集部40におけるユーザの携帯端末CLの置き忘れの注意を喚起するためのガイダンスである。忘れ物防止ガイダンス画像には、例えば、編集部40における、携帯端末CL末が置かれた携帯端末台及び、携帯端末CLが接続された外部音入力の位置を指し示す画像が含まれてもよい。また、この画像には、携帯端末CLの置き忘れを注意するメッセージが含まれてもよい。このメッセージと同じ内容の音声が、メッセージが表示されている期間に、編集用スピーカー413から出力されてもよい。
【0187】
編集制御部は、S416の忘れ物防止ガイダンスの表示の開始と同時に、出力制御部65に、外部入力音の入力監視を終了するよう指示をする。出力制御部65は、監視部66に、外部入力音の入力監視を終了させるとともに、内部音楽出力部63に、BGMの出力を再開させる。監視部66が外部入力音の入力監視を終了すると、外部入力音出力部64は、外部入力音の出力を停止する。また、出力制御部65は、監視処理を終了する。
【0188】
編集制御部は、S415において、各ユーザのメールアドレスが入力されると、ユーザごとのメールアドレスと、ユーザごとの送信対象画像の情報と、画像データを、サーバSVに送信する。サーバSVは、写真撮影遊戯機1から送信された各ユーザのメールアドレスを宛先として、写真撮影遊戯機1から送信された画像データのうち、各ユーザの送信対象画像の画像データを取得するためのURLが記載された通知メールを送信する。
【0189】
シート画像の印刷処理が可能(ステップS417でYES)になるまで、編集用ディスプレイ411に、待機画面が表示される(ステップS418)。印刷処理が可能になると、ユーザを用紙取出口52に誘導する誘導画面が表示される(ステップS419)。誘導画面の表示の開始とともに、編集制御部は、出力制御部65に、BGMの出力停止を指示する。シート画像の印刷が終了すると、写真撮影遊戯機1は、シート画像が印刷されたシール紙(写真シール)を用紙取出口52から排出する。ここまでが、1回の利用における一連のプレイすなわち1回のプレイである。
【0190】
<撮影処理フロー>
図24は、写真撮影遊戯機1の撮影処理の変形例を示すフローチャートである。
図24において、
図18と同じステップには、同じ番号を付し、詳細な説明を省略する。撮影制御部として動作するプロセッサ103は、撮影用ディスプレイ22にデモ画面を表示し(S201)、外部音入力部29の状態を確認する(S2001)。デモ画面の表示と同時に、内部音楽の一例であるBGMの撮影用スピーカー24からの出力が開始される。S2001の確認処理は、外部音入力部29が、外部音を入力できる状態にあるか否か、すなわち、外部音入力部29の機能が有効か否かを判断する処理である。
【0191】
図25は、S2001の外部音入力部状態確認処理の例を示すフローチャートである。
図25に示す例では、プロセッサ103は、外部音入力部29を構成する外部機器のチェックを実行する(S601)。例えば、この外部機器がマイク71の場合、プロセッサ103は、マイク71がコンピュータ装置102に接続されているか否かを判定する。例えば、マイク71の検出が成功するか否かが判断される。プロセッサ103は、マイク71の検出に成功した場合は、外部音入力部の状態を示すデータを、有効状態を示す情報に更新し(S602)、失敗した場合は、無効状態を示す情報に更新する(S603)。外部音入力部の状態を示すデータは、例えば、コンピュータ装置102の主記憶部104又は補助記憶部105の少なくとも一方(以下、記憶部と総称する。)に保存される。この外部音入力部の状態確認処理は、例えば、監視部66、外部入力音出力部64、又は、出力制御部65により実行することができる。なお、S601の判断は、外部音入力部29に用いられる外部機器(例えば、コネクタ付ケーブル、マイク又は検出コイル等)を、コンピュータ装置102がデバイスとして認識できるか否かによって判断できる。すなわち、外部機器がコンピュータ装置102に物理的に接続され、有効になっているか否かが判断される。
【0192】
図24を参照し、S2001の確認処理の結果、外部音入力部29が有効であると判断された場合(S2002で有効)、撮影制御部は、ユーザの携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29から入力して出力できることのガイダンスを含むガイダンス画面を、撮影用ディスプレイ22に表示する(S2003)。
【0193】
図26は、S2003におけるガイダンス画面の一例を示す図である。
図26に示す例では、撮影ブース2から見た撮影本体20Aの画像が含まれる。この画像には、携帯端末台26が含まれている。携帯端末台26が画像上で強調されている。また、携帯端末台26に携帯端末CLを載置した状態を表す画像が、携帯端末CLで再生される音を写真撮影遊戯機1から出力して聴けることを説明する文とともに表示される。
【0194】
ガイダンス画面を表示した後、撮影制御部は、通常時の受付画面を表示する(
図24のS2004)。受付画面は、撮影の開始の契機となるユーザの操作を受け付ける画面である。本例では、通常時の受付画面において、撮影開始を指示するユーザの操作とともに、ユーザの携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29から入力して写真撮影遊戯機1から出力するか否かを選択する操作も受け付ける。
【0195】
図27は、S2004における通常時の受付画面の一例を示す図である。
図27に示す例では、撮影開始の指示、及びユーザの携帯端末CLの音を外部音入力部29から取り込んで出力することの選択の両方を意味する第1ボタンB1と、撮影開始の指示、及びユーザの携帯端末CLの音を外部音入力部29から取り込んで出力しないことの選択の両方を意味する第2ボタンB2とがユーザに選択可能に表示される。また、携帯端末CLを携帯端末台26に載置し、携帯端末CLで音楽を再生する操作を促す説明文及び画像が、第1ボタンB1に対応付けて表示される。ユーザは、第1ボタンB1を選択することで、撮影開始の指示及び外部入力音の写真撮影遊戯機1による出力の指示の両方を行うことができる。ユーザは、第2ボタンB2を選択することで、撮影開始の指示及び外部入力音の写真撮影遊戯機1による出力をしないことの指示の両方を行うことができる。
【0196】
撮影制御部は、S2004の通常時の受付画面の表示の開始と同時に、外部入力音の入力監視の開始を出力制御部65に指示する。出力制御部65は、監視部66に、外部入力音の入力監視処理を開始させる。出力制御部65は、監視処理が終了するまで、監視部66による監視結果の通知を受け付ける状態を維持する。監視処理において、出力制御部65は、監視部66からの監視結果に基づいて、内部音楽出力部63によるBGMの出力の停止及び再開又は、BGMの出力音量を制御する。
【0197】
通常時の受付画面が表示されている時に、ユーザが、携帯端末CLを携帯端末台26に載置し、携帯端末CLで音楽を再生すると、携帯端末台26に取り付けられた外部音入力部29の一例であるマイク71が、携帯端末CLから出力される音を検出する。監視部66は、外部音入力部29からノイズでない音が入力されたと判断する。この判断を受けて、出力制御部65は、内部音楽出力部63によるBGMの音量を所定レベル(例えば、0)以下に下げ、外部入力音出力部64に、外部音入力部29が入力した音を出力させる。これにより、撮影用スピーカー24からのBGMの出力は止まり、外部入力音の出力が開始される。
【0198】
例えば、ユーザが、
図27に示す受付画面で示される手順に従って、携帯端末CLの携帯端末台26への載置し、携帯端末CLの音楽再生を行うと、携帯端末CLで再生された音楽が、BGMに代わって、撮影用スピーカー24から出力される。これにより、ユーザは、直感的に、外部入力音出力のための操作及びその仕組みを理解することができる。
【0199】
図27に示す受付画面にて、ユーザが、第1ボタンB1を指でタッチして選択すると、プロセッサ103は、携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29で入力して写真撮影遊戯機1のスピーカーから出力できるようにすることをユーザが指示したと判断する(S2005でYES)。この場合、外部再生音楽有効の状態に設定され(S2006)、アップ撮影ガイダンスが表示される(S206)。S2006では、例えば、コンピュータ装置102の記憶部に、外部再生音楽有効の状態であること示す情報が記録される。
【0200】
図27に示す受付画面にて、ユーザが、第2ボタンB2を指でタッチして選択すると、プロセッサ103は、携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29で入力して写真撮影遊戯機1のスピーカーから出力できるようにしないことをユーザが指示したと判断する(S2005でNO)。この場合、外部再生音楽無効の状態に設定され(S2007)、アップ撮影ガイダンスが表示される(S206)。S2007では、例えば、コンピュータ装置102の記憶部に、外部再生音楽無効の状態であること示す情報が記録される。
【0201】
一方、
図24のS2001の確認処理の結果、外部音入力部29が有効でないと判断された場合(S2002で無効)、撮影制御部は、ユーザの携帯端末CLで再生される音を外部音入力部29から入力して写真撮影遊戯機1から出力する機能が故障していることを通知する故障通知画面を、撮影用ディスプレイ22に表示する(S2008)。
【0202】
図28は、S2008における故障通知画面の一例を示す図である。
図28に示す例では、上記の故障の通知とともに、ユーザに待機を願うメッセージが故障通知画面に含まれる。この故障通知画面は、例えば、撮影処理の準備中に、表示される。
【0203】
故障通知画面を表示した後、撮影制御部は、故障時の受付画面を表示する(
図24のS2009)。本例では、故障時の受付画面において、撮影開始を指示するユーザの操作を受け付ける。
図29は、S2009における故障時の受付画面の一例を示す図である。
図29に示す例では、撮影開始の指示を意味する第3ボタンB3がユーザに選択可能に表示される。ユーザの携帯端末CLの音を外部音入力部29から取り込んで出力する機能は無効であることを示す情報が、第3ボタンに対応付けて表示される。
【0204】
図29に示す受付画面にて、ユーザが、第3ボタンB3を指でタッチすると、プロセッサ103は、撮影開始をユーザが指示したと判断し、アップ撮影ガイダンスを撮影用ディスプレイ22に表示する(S206)。
【0205】
図24において、S206〜S213の処理は、
図18に示すS206〜S213の処理と同様に実行することができる。通常時の受付画面で、ユーザが、撮影開始とともに携帯端末CLの再生音楽を外部入力音として出力することを選択した場合(S2005でYES)、S206〜S210まで外部入力音の監視処理が継続される。外部入力音の出力をしないことが選択された場合(S2005でNO)又は、外部音入力部が有効でない場合(S2002でNO)は、S206以降、外部入力音の監視処理は、実行されない。
【0206】
図24に示す処理では、撮影開始を指示するためのボタンを表示する受付画面で、内部音楽の一例であるBGMを出力するか、又は、携帯端末CLで再生される音楽を外部音入力部29から入力して出力するかをユーザが選択できる。これにより、ユーザは、撮影開始前に、携帯端末CLで再生される音楽を写真撮影遊戯機1で出力するための操作を確実に行うことができる。例えば、単にガイダンスを表示した後に、受付画面で撮影開始を指示するボタンをユーザが押すという構成の場合、ユーザは、どのような状態が正常なのかわからず、携帯端末CLを携帯端末台26に置いている最中に一緒にプレイしているユーザが撮影開始を指示するボタンを押したり、携帯端末CLを携帯端末台26に置いただけで、携帯端末CLの再生操作をせずに、撮影開始を指示するボタンを押したりしてしまう可能性がある。これに対して、
図24に示す処理により、ユーザは、携帯端末CLを携帯端末台26に置き、携帯端末CLの再生操作をした上で、外部入力音の出力及び撮影開始を指示する操作(第1ボタンB1の選択)をして、撮影処理を開始することができる。
【0207】
図24に示す例では、S2004の受付画面の表示の開始と同時に、監視処理が開始されるが、監視処理の開始タイミングはこれに限れない。例えば、S2006で外部再生音楽有効の状態に設定された時に監視処理を開始してもよい。また、外部入力音を出力するか否かを選択するボタンは、受付画面に限られず、例えば、撮影中、常に選択可能な状態で表示されていてもよい。
【0208】
<外部入力音の監視処理フロー>
図30は、出力制御部65による監視処理の変形例を示すフローチャートである。
図30に示す処理は、
図18、
図23、及び
図24のいずれの処理にも適用できる。
図30に示す例では、出力制御部65は、外部音入力部29が外部音を入力できる状態にあるか否か、すなわち機能が有効か否かを判断する(S701)。S701の処理は、
図24のS201と同様に実行でき、例えば、
図25に示す処理と同様にできる。
【0209】
外部音入力部29の機能が有効である場合(S702でYES)、且つ外部再生音楽が有効に設定されている場合(S703でYES)、出力制御部65は、監視部66から、ノイズではない外部入力音が入力されているか否かの判断結果を取得する(S704)。
【0210】
ノイズではない外部入力音の入力がある場合(S704でYES)の処理は、次のとおりである。出力制御部65は、内部音楽出力部63によるBGMの出力音量が予め設定された内部音楽の下側閾値TBLより高ければ(S705でYES)、BGMの出力音量を一段階下げる(S706)。また、出力制御部65は、外部入力音出力部64による外部入力音の出力音量が予め設定された外部入力音楽の上側閾値TGHより低ければ(S707でYES)、外部入力音の出力音量を一段階上げる(S708)。これらの、S705〜S708の処理、すなわちBGMの出力音量を一段階下げて、外部入力音の出力音量を一段階上げる処理は、S702、S703及びS704でYESと判断される限り、繰り返される。そのため、外部音入力部29が有効に機能し、外部再生音楽有効状態であり、且つ、ノイズレベルでない外部入力音がある場合、BGM音量が下側閾値TBLレベルまで段階的に下げられ、外部入力音量が上側閾値TGHレベルまで段階的に上げられる。これにより、スピーカー33、24、413から出力されるBGMはフェードアウトすると同時に、外部入力音がフェードインする。
【0211】
ノイズではない外部入力音の入力がない場合(S704でNO)の処理は、次のとおりである。出力制御部65は、内部音楽出力部63によるBGMの出力音量が予め設定された内部音楽の上側閾値TBHより低ければ(S709でYES)、BGMの出力音量を一段階上げる(S710)。また、出力制御部65は、外部入力音出力部64による外部入力音の出力音量が予め設定された外部入力音楽の下側閾値TGLより高ければ(S711でYES)、外部入力音の出力音量を一段階下げる(S712)。これらの、S709〜S712の処理、すなわちBGMの出力音量を一段階上げて、外部入力音の出力音量を一段階下げる処理は、S702及びS703でYES且つS704でNOと判断される限り、繰り返される。そのため、外部音入力部29が有効に機能し、外部再生音楽有効状態であり、且つ、ノイズレベルでない外部入力音がない場合、BGM音量が上側閾値TBHレベルまで段階的に上げられ、外部入力音量が下側閾値TGLレベルまで段階的に下げられる。これにより、スピーカー33、24、413から出力される外部入力音はフェードアウトすると同時に、BGMがフェードインする。
【0212】
なお、S705、S707において、上げ下げされる一段階のレベル差は、予め設定可能である。また、S705〜S708の処理を実行する周期も予め設定可能である。これらのレベル差及び周期の設定値により、フェードイン、フェードアウトの時間が調整できる。
【0213】
図30に示す監視処理において、外部音入力部29が無効状態になった場合(S702でNO)又は、外部再生音楽無効状態になった場合(S703でNO)は、監視処理を終了する。その際、出力制御部65は、BGM音量が、上側閾値TBHより低ければ(S713でYES)、上側閾値TBHレベルまで上げ(S714)、外部入力音量が、下側閾値TGLより高ければ(S715でYES)、下側閾値TGLレベルまで下げる(S716)。これにより、監視処理を終了する際には、BGMの出力音量は、上側閾値TBHレベルになり、外部入力音の出力音量は、下側閾値TGL以下となる。
【0214】
図30に示す処理により、内部音楽の出力と、外部入力音の出力の切り替えを自然にして、ユーザが撮影時のテンションを維持しやすくすることができる。また、
図30の処理では、例えば、内部音楽の再生を継続したまま、外部音出力時には、内部音楽の出力音量を所定レベル(上記例では、下側閾値TBL)以下にすることができる。そのため、外部入力音から内部音楽へ出力を切り替える度に、内部音楽が曲の先頭から再生されることが防止される。例えば、外部入力音のレベルが不安定なために、内部音楽の出力と外部入力音の出力が交互に繰り返される場合、内部音楽が切り替えの都度、曲の先頭から始まるといった事態を避けることができる。これにより、ユーザが撮影時のテンションを維持しやすくする。なお、内部音楽の出力音量が所定レベル以下の期間の少なくとも一部において、内部音楽の再生を一時停止していてもよい。
【0215】
図24及び
図30に示す例では、撮影稼働時すなわち撮影コーナーが有効な状態の時に、外部音入力部29が有効に機能するか否かが監視されている。外部音入力部29の状態の監視は、上記例に限られない。例えば、写真撮影遊戯機1のコンピュータ装置102の起動時、又は、プレイ開始時に、外部音入力部29の状態を確認する処理を実行することができる。
【0216】
図31は、写真撮影遊戯機1のコンピュータ装置102の起動時の各プログラム(モジュール)の起動チェック処理の一例を示すフローチャートである。
図31に示す例では、プロセッサ103は、コンピュータ装置102の起動時の各モジュールの起動状態をチェックする。S801では、プロセッサ103は、外部音入力モジュールの起動状態をチェックする。外部音入力モジュールは、外部音入力に関わる処理を実行するためのプログラムである。外部音入力モジュールは、例えば、
図9に示す監視部66、出力制御部65、及び外部入力音出力部64の処理の少なくとも一部を実行するプログラムである。
【0217】
S801では、外部音入力モジュールの起動が正常にできたか否かが判断される。外部音入力モジュールの起動が成功した場合(S802でYES)は、他のモジュールの起動状態のチェックが実行される(S806)。外部音入力モジュールの起動が失敗した場合(S802でNO)、プロセッサ103は、起動エラーの原因が、入力機器を認識できないことによるエラーであるか否かを判断する(S803)。入力機器の認識の可否の判定処理は、例えば、
図25のS601と同様に実行できる。起動エラーの原因が、入力機器を認識できないことであった場合(S803でYES)、復帰可能な故障を通知するエラー画面が表示される(S804)。このエラー画面に表示されるエラー解除ボタンが押下されると(S805でYES)、エラー状態が解除され、他のモジュールの起動状態のチェックが実行される(S806)。これにより、エラー状態から復帰できる。なお、S803において、起動エラーの原因が、入力機器を認識できないことでないと判断された場合(S803でNO)、復帰不可能なシステムエラーを示す画面が表示され(S807)、他のモジュールの起動状態のチェックは実行されない。この場合、エラー状態からの復帰はせずに、起動チェック処理を終了する。
【0218】
図31の処理により、外部音入力モジュールの起動時に、外部音入力部29を構成する外部機器が認識できない場合であっても、その他の原因によりモジュールの起動に失敗しない限り、モジュールの動作を停止せず、継続することができる。外部機器の認識の失敗は、例えば、外部音入力部29に含まれるケーブルの断線、ケーブルの抜け、マイクの故障等が原因となり得る。
図31のS803で、外部機器認識エラーと判断された場合、
図24のS2001の外部音入力部29の状態確認でも、外部機器認識エラーと判断される。この場合、S2002で無効と判断され、故障通知画面(S2008)及び故障時の受付画面(S2009)が表示される。なお、
図31の起動時チェックで、外部機器が正常に認識され、ゲームのプレイ中、例えば、撮影プレイ中に、外部機器を認証できなくなる場合も生じ得る。この場合、
図30のS701の外部音入力部29の状態確認の結果、外部機器認識不可と判断され(S702でNO)、外部入力音の監視処理が終了する。しかし、エラースクリーンへの移行等はされず、撮影プレイは継続され、ゲームが進行する。
【0219】
起動時のテストとして、上記例の他に、例えば、プロセッサ103は、内部音楽のBGMをスピーカー33、24、413から出力し、出力された音をマイク71で検出できるか否かを判定するテストを実行してもよい。
【0220】
以上、発明の実施形態について述べたが、本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、撮影処理及び編集処理の両方で、外部入力音を出力できる構成であるが、撮影処理又は編集処理のいずれか一方で、外部入力音を出力できる構成であってもよい。また、撮影部20A又は編集部40のいずれか一方に、携帯端末台が設けられる構成であってもよい。また、本発明の対象となる遊戯機は、写真撮影遊戯機に限られない。例えば、コイン投入式のゲーム機等、他の遊戯機に、本発明を適用することができる。
【0221】
また、本発明における携帯端末は、スマートフォンのように電話の機能を有するものに限られない。携帯端末は、例えば、携帯型の音楽再生機器、又は、その他の音楽再生機能付き携帯機器であってもよい。また、写真撮影遊戯機1は、スピーカー33、24、413の音量を調整するための物理的手段、例えば、音量ツマミ等を省略し、写真撮影遊戯機1のコンピュータ装置102が、スピーカー33、24、413の音量を調整するためのユーザインタフェースを提供する構成であってもよい。これにより、音量調整の範囲をコンピュータ装置102で管理することができる。例えば、携帯端末CLで再生された音を外部入力音29から入力してスピーカー33、24、413から出力する際に、その効果を有効に奏することができる範囲で、スピーカー33、24、413の音量を調整できる構成としてもよい。