特許第6619085号(P6619085)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6619085ウェーハ研磨チャンバおよびこれを含むウェーハ研磨システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6619085
(24)【登録日】2019年11月22日
(45)【発行日】2019年12月11日
(54)【発明の名称】ウェーハ研磨チャンバおよびこれを含むウェーハ研磨システム
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20191202BHJP
   B24B 55/06 20060101ALI20191202BHJP
   B24B 37/08 20120101ALI20191202BHJP
【FI】
   H01L21/304 621A
   B24B55/06
   B24B37/08
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-511394(P2018-511394)
(86)(22)【出願日】2016年1月6日
(65)【公表番号】特表2018-527750(P2018-527750A)
(43)【公表日】2018年9月20日
(86)【国際出願番号】KR2016000081
(87)【国際公開番号】WO2017111196
(87)【国際公開日】20170629
【審査請求日】2018年3月1日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0186276
(32)【優先日】2015年12月24日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517354250
【氏名又は名称】エスケイ・シルトロン・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】イ,サン・ホ
【審査官】 井上 和俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−252110(JP,A)
【文献】 特開2000−158332(JP,A)
【文献】 特開2007−057360(JP,A)
【文献】 特開平08−239230(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
B24B 37/08
B24B 55/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェーハ研磨チャンバであって、
ウェーハ移送部;
上定盤と下定盤とを備え、前記ウェーハ移送部から移送された前記ウェーハを研磨する研磨部;
前記移送部と前記研磨部が配置される位置を区分する隔壁;
空気を流入させる複数のファンユニット(fan unit);
空気を排気する複数の排気ユニット;
前記ウェーハ研磨チャンバの内部の空気および/またはパーティクルの流動方向、流速に関する情報から、前記ウェーハ研磨チャンバの内部の停滞空間(S)を検出し、該停滞空間(S)を消滅させるよう前記ファンユニット及び前記排気ユニットを制御する制御手段を含み、
前記ファンユニットは前記研磨部の上部に少なくとも一つ備えられることを特徴とするウェーハ研磨チャンバ。
【請求項2】
前記排気ユニットは、
前記研磨部下部に少なくとも一つ備えられることを特徴とする、請求項1に記載のウェーハ研磨チャンバ。
【請求項3】
前記ファンユニットは、
前記下定盤と前記ウェーハ研磨チャンバの外壁との間に少なくとも一つ配置されることを特徴とする、請求項1に記載のウェーハ研磨チャンバ。
【請求項4】
前記排気ユニットは、
前記下定盤と前記ウェーハ研磨チャンバの外壁との間に前記ファンユニットと対向するように少なくとも一つ配置されることを特徴とする、請求項3に記載のウェーハ研磨チャンバ。
【請求項5】
前記ファンユニットと前記排気ユニットは、
前記移送部にそれぞれ少なくとも一つ配置されることを特徴とする、請求項1に記載のウェーハ研磨チャンバ。
【請求項6】
前記研磨部に配置される前記ファンユニットと前記排気ユニットは、前記チャンバの上下方向に互いに対向するように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のウェーハ研磨チャンバ。
【請求項7】
ウェーハ研磨チャンバであって、
ウェーハ移送部;
上定盤と下定盤とを備え、前記ウェーハ移送部から移送された前記ウェーハを研磨する研磨部;
前記移送部と前記研磨部が配置される位置を区分する隔壁;
空気を流入させる複数のファンユニット(fan unit);
空気を排気する複数の排気ユニット
前記ウェーハ研磨チャンバの内部の空気および/またはパーティクルの流動方向、流速に関する情報から、前記ウェーハ研磨チャンバの内部の停滞空間(S)を検出し、該停滞空間(S)を消滅させるよう前記ファンユニット及び前記排気ユニットを制御する制御手段を含み、
前記ファンユニットによる空気流入量は前記排気ユニットによる空気排気量よりも少ないことを特徴とするウェーハ研磨チャンバ。
【請求項8】
前記ウェーハの研磨工程の進行時に、前記ウェーハ研磨チャンバの内部は陰圧状態を維持することを特徴とする、請求項7に記載のウェーハ研磨チャンバ。
【請求項9】
ウェーハ移送部と、前記ウェーハ移送部から移送された前記ウェーハを研磨する研磨部と、空気を流入させる複数のファンユニットと、空気を排気する複数の排気ユニットとを含むウェーハ研磨チャンバ;および
前記ウェーハ研磨チャンバの内部の空気および/またはパーティクルの流動方向、流速に関する情報から、前記ウェーハ研磨チャンバの内部の停滞空間(S)を検出し、該停滞空間(S)を消滅させるよう前記ファンユニット及び前記排気ユニットを制御する制御部
とを含むウェーハ研磨システム。
【請求項10】
前記ウェーハ研磨システムは、前記制御部と電気的に連結され、前記ウェーハ研磨チャンバの内部におけるパーティクルの分布および/または浮遊状況を測定する気流測定装置をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のウェーハ研磨システム。
【請求項11】
前記気流測定装置は、
前記ウェーハ研磨チャンバの外部に配置され、移動可能に備えられることを特徴とする、請求項10に記載のウェーハ研磨システム。
【請求項12】
前記気流測定装置は、
前記ウェーハ研磨チャンバの内部に光を照射する光照射ユニット;および
前記光照射ユニットから照射される光が前記ウェーハ研磨チャンバの内部に形成する照射光領域を撮影する撮影ユニット
を含むことを特徴とする、請求項10に記載のウェーハ研磨システム。
【請求項13】
前記制御部は、
前記ファンユニットおよび前記排気ユニットと電気的に連結され、前記気流測定装置から伝送された気流情報に応じて前記ファンユニットおよび前記排気ユニットを制御することを特徴とする、請求項10に記載のウェーハ研磨システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、ウェーハ研磨チャンバおよびこれを含むウェーハ研磨システムに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書に記述された内容は単に実施例に対する背景情報を提供するだけ、従来技術を構成するものではない。
【0003】
最近、半導体の高集積化に伴い、単位面積当たりの情報の処理および貯蔵容量が増加することになり、これは半導体ウェーハの大直径化と回路線幅の微細化および配線の多層化を要求することになった。半導体ウェーハの上に多層の配線を形成するためにはウェーハの高平坦度が要求され、このような高平坦度のためにウェーハ平坦化工程が必要である。
【0004】
ウェーハの平坦化工程の一つとしてウェーハ研磨工程がある。ウェーハ研磨工程はウェーハの上下面を研磨パッドで研磨する工程である。すなわち、研磨パッドが付着した上定盤と下定盤との間に研磨対象のウェーハを配置し、前記上定盤および/または下定盤を回転させて前記ウェーハの上下面を研磨する。
【0005】
前記ウェーハ研磨工程は、前記上定盤と下定盤とを含む多様な装置が備えられるウェーハ研磨チャンバで行われ得る。
【0006】
一方、前記ウェーハ研磨チャンバの内部には研磨工程の進行中に発生した多量のパーティクルが存在することがある。このようなパーティクルは前記ウェーハに付着して欠陥を発生させるため、前記パーティクルを前記研磨チャンバの外部に円滑に排出する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、実施例は、研磨工程の進行中に発生した多量のパーティクルを円滑に外部に排出することができる構造を有するウェーハ研磨チャンバおよびこれを含むウェーハ研磨システムに関する。
【0008】
実施例が解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下記の記載から実施例が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ウェーハ研磨チャンバの一実施例は、ウェーハ移送部;上定盤と下定盤とを備え、前記ウェーハ移送部から移送された前記ウェーハを研磨する研磨部;前記移送部と前記研磨部が配置される位置を区分する隔壁;空気を流入させる複数のファンユニット(fan unit);空気を排気する複数の排気ユニットを含み、前記ファンユニットは前記研磨部の上部に少なくとも一つ備えられるものであってもよい。
【0010】
前記排気ユニットは、前記研磨部の下部に少なくとも一つ備えられるものであってもよい。
【0011】
前記ファンユニットは、前記下定盤と前記ウェーハ研磨チャンバの外壁との間に少なくとも一つ配置されるものであってもよい。
【0012】
前記排気ユニットは、前記下定盤と前記ウェーハ研磨チャンバの外壁との間に前記ファンユニットと対向するように少なくとも一つ配置されるものであってもよい。
【0013】
前記ファンユニットと前記排気ユニットは、前記移送部にそれぞれ少なくとも一つ配置されるものであってもよい。
【0014】
前記研磨部に配置される前記ファンユニットと前記排気ユニットは、前記チャンバの上下方向に互いに対向するように配置されるものであってもよい。
【0015】
ウェーハ研磨チャンバの他の実施例は、ウェーハ移送部;上定盤と下定盤とを備え、前記ウェーハ移送部から移送された前記ウェーハを研磨する研磨部;前記移送部と前記研磨部が配置される位置を区分する隔壁;空気を流入させる複数のファンユニット(fan unit);空気を排気する複数の排気ユニットを含み、前記ファンユニットによる空気流入量は前記排気ユニットによる空気排気量よりも少ないものであってもよい。
【0016】
ウェーハ研磨チャンバの他の実施例は、前記ウェーハの研磨工程の進行時に、前記ウェーハ研磨チャンバの内部は陰圧状態を維持するものであってもよい。
【0017】
ウェーハ研磨システムの一実施例は、ウェーハ移送部と、前記ウェーハ移送部から移送された前記ウェーハを研磨する研磨部と、空気を流入させる複数のファンユニットと、空気を排気する複数の排気ユニットとを含むウェーハ研磨チャンバ;および前記ファンユニットと前記排気ユニットの風速、風圧および風量の少なくとも一つを制御する制御部とを含むことができる。
【0018】
ウェーハ研磨システムの一実施例は、前記制御部と電気的に連結され、前記ウェーハ研磨チャンバの内部におけるパーティクルの分布および/または浮遊状況を測定する気流測定装置をさらに含むものであってもよい。
【0019】
前記気流測定装置は、前記ウェーハ研磨チャンバの外部に配置され、移動可能に備えられるものであってもよい。
【0020】
前記気流測定装置は、前記ウェーハ研磨チャンバの内部に光を照射する光照射ユニット;および前記光照射ユニットから照射される光が前記ウェーハ研磨チャンバの内部に形成する照射光領域を撮影する撮影ユニットを含むものであってもよい。
【0021】
前記制御部は、前記ファンユニットおよび前記排気ユニットと電気的に連結され、前記気流測定装置から伝送された気流情報に応じて前記ファンユニットおよび前記排気ユニットを制御するものであってもよい。
【発明の効果】
【0022】
実施例において、前記ウェーハ研磨チャンバの内部の空気排気量が流入量よりも多くなる場合、相対的に多くの量の空気を排気ユニットを通じて外部に排出でき、これによって、前記ウェーハ研磨チャンバの内部に存在するパーティクルを効果的に外部に排出することができる。
【0023】
実施例において、前記下定盤と前記ウェーハ研磨チャンバの外壁との間に配置される前記ファンユニットと前記排気ユニットとは、渦流が形成される停滞空間を効果的に消滅させることによって、ウェーハ研磨チャンバの内部に存在するパーティクルを効果的に外部に排出でき、これによって、パーティクルがウェーハに再吸着されることを防止することができる。
【0024】
実施例において、互いに上下方向に対向するように備えられる前記ファンユニットと排気ユニットとは、前記下定盤と前記ウェーハ研磨チャンバの外壁との間に生じ得る停滞空間をさらに効果的に消滅させることができる。
【0025】
実施例において、前記気流測定装置と前記制御部は、前記ウェーハ研磨チャンバの内部の気流情報を取得し、これによって、前記ファンユニットと排気ユニットとを制御することで、ウェーハ研磨チャンバの内部の特定部位に停滞空間が生じたことを容易に把握でき、前記停滞空間を容易に消滅させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1a】一実施例によるウェーハ研磨チャンバを説明するための概略的な平面図である。
図1b】一実施例によるウェーハ研磨チャンバの内部の空気流動をシミュレーションした結果を示す図である。
図2】一実施例によるウェーハ研磨チャンバの実験結果を説明するためのグラフである。
図3】他の実施例によるウェーハ研磨チャンバを説明するための概略的な平面図である。
図4】一実施例によるウェーハ研磨システムを説明するための図である。
図5】他の実施例によるウェーハ研磨システムを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付された図面を参照して実施例を詳細に説明する。実施例は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるので、特定の実施例を図面に例示して本文で詳細に説明しようとする。しかし、これは、実施例を特定の開示形態に対して限定しようとするものではなく、実施例の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。この過程で図面に示された構成要素のサイズや形状などは説明の明瞭性と便宜のため誇張して示されることがある。
【0028】
「第1」、「第2」などの用語は、多様な構成要素の説明に使用されてもよいが、上記の構成要素は上記の用語によって限定されてはならない。上記の用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。また、実施例の構成および作用を考慮して特に定義された用語は、実施例を説明するためのものであるだけであり、実施例の範囲を限定するものではない。
【0029】
実施例の説明において、各elementの「上(うえ)」または「下(した)(on or under)」に形成されると記載される場合において、上(うえ)または下(した)(on or under)は、二つのelementが互いに直接(directly)接触し、または一つ以上の他のelementが前記二つのelementの間に配置されて(indirectly)形成されることをすべて含む。また「上(うえ)」または「下(した)(on or under)」と表現される場合、一つのelementを基準に上側方向だけでなく下側方向の意味も含むことができる。
【0030】
また、以下で利用される「上/上部/うえ」および「下/下部/した」などのような関係的用語は、その実体または要素などの間におけるどのような物理的または論理的関係または手順を必ず要求または内包していないと共に、ある一の実体または要素を他の実体または要素と区別するためにのみ利用されることがある。
【0031】
図1aは、一実施例によるウェーハ研磨チャンバ1000を説明するための概略的な平面図である。図1bは、一実施例によるウェーハ研磨チャンバの内部の空気流動をシミュレーションした結果を示す図である。
【0032】
図1bで流線(stream line)で示された部分は、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部が大気圧である状態での空気流動を示す。前記流線はコンピュータプログラミングを通したシミュレーション結果である。
【0033】
図1aおよび図1bに示されたように、実施例のウェーハ研磨チャンバ1000は、移送部100、研磨部200、隔壁300、ファンユニット400および排気ユニット500を含むことができる。
【0034】
移送部100は、研磨対象のウェーハ(図示せず)をウェーハ研磨チャンバ1000の内部に引き込み、研磨が完了したウェーハをウェーハ研磨チャンバ1000の外部に搬出する役割をすることができ、ローディング部110とアンローディング120とを含むことができる。
【0035】
ローディング部110は、インゴット(ingot)の形態で切断作業が完了したディスク状または板状のウェーハを前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に引き込む部位である。アンローディング120は、研磨が完了したウェーハをウェーハ研磨チャンバ1000の外部に搬出する部位である。
【0036】
前記ローディング部110とアンローディング120には、前記ウェーハを引き込みまたは搬出し、前記ローディング部110と研磨部200との間で前記ウェーハを移動させることができる移送装備、前記ウェーハを取り上げたり下ろすことができる装備その他ウェーハを取り扱うことに必要な装備が備えられることができる。
【0037】
研磨部200は、前記移送部100から移送された前記ウェーハを研磨する部位であり、前記ウェーハ研磨のための上定盤210および下定盤220を備えることができる。
【0038】
例えば、前記ウェーハは上定盤210と下定盤220との間に配置され、上定盤210および/または下定盤220が回転することによって前記ウェーハの両面は研磨され得る。上定盤210と下定盤220の表面には研磨パッドが配置され得、このような研磨パッドがウェーハの両面を研磨する方式でウェーハ研磨工程が行われ得る。
【0039】
このとき、例えば、前記下定盤220は複数備えられることができ、それぞれの下定盤220には表面粗度(surface roughness)の異なる研磨パッドが配置され、順に前記ウェーハを研磨することで前記ウェーハ研磨工程を完了することができる。もちろん、前記下定盤220の数はウェーハ研磨装置の全体的な構造、研磨対象のウェーハのサイズなどを考慮して適切に選択することができる。
【0040】
隔壁300は、前記移送部100と前記研磨部200との間に形成され得、前記移送部100と前記研磨部200が配置される位置を区分する役割をすることができる。
【0041】
前記移送部100と前記研磨部200は、前述したようにその機能と構造が互いに異なるのでウェーハ研磨チャンバ1000の内部で区分されて配置される必要があり、前記隔壁300は、前記移送部100と前記研磨部200とを区分する役割をすることができる。
【0042】
ファンユニット400は、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に空気を流入させる役割をすることができる。排気ユニット500は、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の空気を排気する役割をすることができる。このとき、前記排気ユニット500は、例えば、排気管と前記排気管に設けられるバルブとで備えられることができ、前記バルブは例えば、流量調節バルブであり得る。
【0043】
前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部には、研磨工程の進行中に多くの量のパーティクル(particle)が発生し得る。このようなパーティクルは、研磨されるウェーハから離脱して発生し得、前記上定盤210に供給されるスラリー(slurry)状の研磨物質が浮遊して発生することもあり、下定盤研磨パッドをドレッシング(dressing)する工程で高圧の純水を噴射するなどによって純水に含まれたパーティクルが周辺に噴射されて発生することがあり、その他の原因によって発生することもある。
【0044】
このようなパーティクルは、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に設けられる各種装備の作動に悪影響を及ぼす恐れがあり、特に、研磨されるウェーハの表面に付着することがある。
【0045】
ウェーハ表面に付着したパーティクルは、前記研磨工程が進行されるほど前記ウェーハ表面に強く付着して前記ウェーハ表面の欠陥として残るようになり、これを研磨誘導欠陥(Polishing Induced Defect、PID)という。
【0046】
このような研磨誘導欠陥を除去するために、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部は持続的な喚起を通じて前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に存在するパーティクルを外部に排出させる必要がある。
【0047】
このような理由で、前記ファンユニット400と前記排気ユニット500とを前記ウェーハ研磨チャンバ1000に設け、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部を持続的に喚起することによって、研磨工程の進行中に発生するパーティクルを外部に排出させることができる。
【0048】
このとき、例えば、図1aおよび図1bに示されたように、前記ファンユニット400は前記ウェーハ研磨チャンバ1000の上部に設けられ得、前記排気ユニット500は前記ウェーハ研磨チャンバ1000の下部に設けられることができる。
【0049】
また、前記ファンユニット400と前記排気ユニット500は、前記ウェーハ研磨チャンバ1000に少なくとも一つ備えられ得、例えば、前記ファンユニット400と前記排気ユニット500は、図1aおよび図1bに示されたように、前記移送部100にそれぞれ複数配置され得る。
【0050】
しかし、このようなファンユニット400と排気ユニット500は、次のような問題点が発生し得る。前述したように、図1bにおいて、流線(stream line)で示された部分はウェーハ研磨チャンバ1000の内部が大気圧の状態での空気流動を示す。前記流線はコンピュータプログラミングを通したシミュレーション結果である。
【0051】
図1bの流線を検討すると、前記ファンユニット400と排気ユニット500が作動しても前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部には渦流(vortex)が形成される停滞空間(S)が生じ得る。前記停滞空間(S)ではファンユニット400を通じて流入する空気が排気ユニット500を通じて円滑に排出されずに留まるようになる。
【0052】
*57このような停滞空間(S)が生じる場合、前記停滞空間(S)に留まるパーティクルは外部に放出されず、このようなパーティクルは研磨工程の進行中に前記ウェーハに付着して前記研磨誘導欠陥を発生させることがある。
【0053】
前記停滞空間(S)は、図1bに示されたように、上定盤210と下定盤220が配置される研磨部200に主に生じ得る。例えば、前記停滞空間(S)は、研磨部200で下定盤220と前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外壁600との間に主に生じ得る。
【0054】
これは、研磨部200に別途のファンユニット400または排気ユニット500が設置されず、隔壁300により前記移送部100に配置されたファンユニット400と排気ユニット500への空気の流れが遮断されるためである。
【0055】
したがって、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部における空気の流れを円滑にして、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に存在するパーティクルを効果的に排出する必要がある。
【0056】
このような必要性に応じるために、実施例のウェーハ研磨チャンバ1000は、前記ファンユニット400による空気流入量が前記排気ユニット500による空気排気量よりも少ないように備えられることができる。
【0057】
例えば、前記ファンユニット400の回転速度(RPM)を制御して前記ファンユニット400により流入する空気の風速、風圧、風量などを調節することによって、前記ファンユニット400による空気流入量は調節され得る。
【0058】
また、例えば、前記排気ユニット500に設けられるバルブの開度を調節して前記排気ユニット500により排気される空気の風速、風圧、風量などを調節することによって、前記排気ユニット500による空気排気量は調節され得る。
【0059】
このような構造によって、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の空気排気量が流入量よりも多くなる場合、相対的に多くの量の空気を排気ユニット500を通じて外部に排出でき、これによって、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に存在するパーティクルを効果的に外部に排出することができる。
【0060】
実施例において、前記ウェーハの研磨工程の進行時に、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部は陰圧状態を維持することができる。すなわち、前記ファンユニット400により流入する空気流入量が前記排気ユニット500による空気排気量よりも少ないため、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部は周囲の大気圧よりも低い圧力状態の陰圧状態を維持することができる。
【0061】
図2は、一実施例によるウェーハ研磨チャンバ1000の実験結果を説明するためのグラフである。図2は、図1に示された構造のウェーハ研磨チャンバ1000における、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部が陰圧状態、すなわち前記ファンユニット400により流入する空気流入量が前記排気ユニット500による空気排気量よりも少ない状態を維持する場合の実験結果である。
【0062】
グラフにおいて、縦軸は、レーザー散乱装備でウェーハ表面を測定した場合に発見され、最長の長さが約26nm以上である研磨誘導欠陥の数を示す。このような研磨誘導欠陥は突出型または陥没型でウェーハ表面に存在することがある。
【0063】
グラフにおいて、横軸はそれぞれのウェーハを示す。すなわち、曲線型データに示された点と棒型データの一つは実験したそれぞれのウェーハを意味する。グラフの横軸において、A区間は、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部が大気圧の状態で測定した実験結果であり、B区間は、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部が陰圧の状態で測定した実験結果である。
【0064】
グラフにおいて、棒型データD1は、研磨工程が完了したウェーハを1回洗浄した場合に発見される研磨誘導欠陥の数を示し、曲線型データD2は、研磨工程が完了したウェーハを6回洗浄した場合に発見される研磨誘導欠陥の数から研磨工程が完了したウェーハを1回洗浄した場合に発見される研磨誘導欠陥の数を引いた値を示す。
【0065】
このとき、図面上で見て、棒型データD1の数値は左側縦軸に表示された値であり、曲線型データD2の数値は右側縦軸に表示された値である。
【0066】
グラフから分かるように、ウェーハの洗浄が繰り返されるほど研磨誘導欠陥の数は増加することがある。これは、洗浄時に使用される洗浄剤がウェーハ表面を多少蝕刻するようになり、このような蝕刻作用によってウェーハの洗浄が繰り返されるにつれ、研磨誘導欠陥がさらに目立つようになるためである。
【0067】
すなわち、1回洗浄時、最長の長さが約26nmにならず、レーザー散乱装備で発見されなかった研磨誘導欠陥が、洗浄回数が増えるにつれ、洗浄剤の蝕刻作用によって最長の長さが約26nm以上の研磨誘導欠陥になるため、ウェーハの洗浄が繰り返されるにつれ、発見される研磨誘導欠陥の数は増えることである。
【0068】
グラフにおいて、A区間とB区間とを互いに比較してみると、D1においてB区間がA区間に比べて研磨誘導欠陥の数が平均的に少ないことが分かる。また、D2においてB区間がA区間に比べて小さい値を示すことが分かる。
【0069】
特に、D2の値、すなわち研磨工程が完了したウェーハを6回洗浄した場合に発見される研磨誘導欠陥の数から研磨工程が完了したウェーハを1回洗浄した場合に発見される研磨誘導欠陥の数を引いた値は、D2においてB区間がA区間に比べて顕著に小さいことが分かる。
【0070】
実験結果を検討すると、ウェーハ研磨チャンバ1000が大気圧の状態よりも、陰圧の状態でウェーハ研磨工程を行う場合、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に存在するパーティクルによる研磨誘導欠陥の数が顕著に少なくなることが分かる。
【0071】
図3は、他の実施例によるウェーハ研磨チャンバ1000を説明するための概略的な平面図である。図3に示されたように、実施例で前記ファンユニット400と排気ユニット500は前記研磨部200に備えられることができる。
【0072】
実施例において、前記ファンユニット400は前記研磨部200の上部に少なくとも一つ備えられることができる。また、前記排気ユニット500は前記研磨部200の下部に少なくとも一つ備えられることができる。
【0073】
図3においては、一実施例として下定盤220が3個備えられている。したがって、前記ファンユニット400は前記下定盤220一つにそれぞれ一つずつ合計3個備えられている。前記排気ユニット500は前記下定盤220一つに合計2個ずつ合計6個備えられている。
【0074】
しかし、ファンユニット400と排気ユニット500の個数は一つの実施例に過ぎず、ファンユニット400と排気ユニット500の構造とサイズ、上定盤210と下定盤220の構造とサイズ、ウェーハ研磨チャンバ1000全体の構造とサイズなどを考慮して、ファンユニット400と排気ユニット500との個数は適切に選択することができる。
【0075】
一方、図3に示されたように、前記隔壁300の間、すなわち前記移送部100と前記研磨部200が離隔していない部位に前記排気ユニット500が配置されることもある。
【0076】
例えば、前記ファンユニット400は、前記下定盤220と前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外壁600との間に配置され得る。これは、図1を参照して説明したように、前記下定盤220と前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外壁600との間に渦流が発生する停滞空間(S)が形成され得るので、前記ファンユニット400を用いてこのような停滞空間(S)を消滅させるためである。
【0077】
前記停滞空間(S)が消滅するので、停滞空間(S)に空気とパーティクルが留まることを防止することができる。
【0078】
例えば、前記排気ユニット500は、前記下定盤220と前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外壁600との間に配置され得る。前記ファンユニット400と同様に、前記下定盤220と前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外壁600との間に渦流が発生する停滞空間(S)を消滅させることで、前記停滞空間(S)に空気とパーティクルが留まることを防止するためである。
【0079】
実施例において、前記下定盤220と前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外壁600との間に配置される前記ファンユニット400と前記排気ユニット500とが、渦流が形成される停滞空間(S)を効果的に消滅させることによって、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に存在するパーティクルを効果的に外部に排出することができる。
【0080】
例えば、前記下定盤220と前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外壁600との間に配置される前記ファンユニット400と排気ユニット500とは、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の上下方向に互いに対向するように備えられることができる。このとき、前記ファンユニット400は前記ウェーハ研磨チャンバ1000の上部に、前記排気ユニット500は前記ウェーハ研磨チャンバ1000の下部にそれぞれ配置され得る。
【0081】
このような構造によって、互いに上下方向に対向するように備えられる前記ファンユニット400と排気ユニット500とは、前記下定盤220と前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外壁600との間に生じ得る停滞空間(S)をさらに効果的に消滅させることができる。
【0082】
これは、前記停滞空間(S)の直上部に空気を流入するファンユニット400が設けられ、前記停滞空間(S)の直下部に空気を排気する排気ユニット500が設けられるので、前記停滞空間(S)には上側から下側に強い流動が発生し得るためである。
【0083】
一方、図3に示された実施例においても、ウェーハ研磨工程の進行時に前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部が陰圧を維持するように備えられることができる。すなわち、実施例のウェーハ研磨チャンバ1000は、前記複数のファンユニット400による全体空気流入量が前記複数の排気ユニット500による全体空気排気量よりも少ないように備えられることができる。
【0084】
図4は、一実施例によるウェーハ研磨システムを説明するための図である。実施例のウェーハ研磨システムは、前記ウェーハ研磨チャンバ1000と制御部700とを含むことができる。
【0085】
制御部700は、前記ファンユニット400と前記排気ユニット500の風速、風圧および風量の少なくとも一つを制御することができ、前記ファンユニット400による空気流入量と前記排気ユニット500による空気排気量も調節することができる。
【0086】
図4に示されたように、前記制御ユニットは、前記複数の前記ファンユニット400と前記排気ユニット500にそれぞれ電気的に連結され得、前記ファンユニット400と前記排気ユニット500に制御信号を伝送することができる。
【0087】
前記制御ユニットは、ウェーハ研磨工程の進行時に前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部が陰圧を維持するように制御でき、その他必要な場合、それぞれのファンユニット400と排気ユニット500の作動を個別的に制御することもできる。
【0088】
前記制御ユニットは、例えば、前記ファンユニット400の回転速度(RPM)を制御して前記ファンユニット400により流入する空気の風速、風圧、風量などを調節することができ、前記ファンユニット400による空気流入量を調節することができる。
【0089】
前記制御ユニットは、例えば、前記排気ユニット500に設けられるバルブの開度を調節して前記排気ユニット500により排気される空気の風速、風圧、風量などを調節でき、前記排気ユニット500による空気排気量を調節することができる。
【0090】
*95このとき、前記排気ユニット500は、例えば前記ウェーハ研磨チャンバ1000に複数備えられる分岐管と、前記分岐管が一つに纏められるメイン管とで備えられることができる。このような排気ユニット500の構造において、前記バルブは前記メイン管一つに備えられ、制御部700は、前記バルブの開度を調節する方式で前記排気ユニット500を制御することができる。
【0091】
他の実施例において、前記バルブは前記分岐管のそれぞれに独立して設けられ、前記制御部700は、前記それぞれのバルブの開度を個別的に調節する方式で前記排気ユニット500を制御することもできる。この場合、前記排気ユニットはメイン管を備えていないこともある。
【0092】
一方、示されてはいないが、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部には圧力センサーが備えられることもある。前記圧力センサーは、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の圧力を測定するために前記研磨チャンバ1000の内部の複数の所に複数備えられることもできる。
【0093】
制御部700は、前記圧力センサーと連結され、前記圧力センサーからウェーハ研磨チャンバ1000の内部の圧力に関する情報の提供を受けて前記ファンユニット400と排気ユニット500を制御し、研磨工程の進行中に前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部が陰圧状態で維持されるようにすることができる。
【0094】
図5は、他の実施例によるウェーハ研磨システムを説明するための図である。図5に示された実施例のウェーハ研磨システムは、図4に示されたウェーハ研磨チャンバ1000と制御部700とを含むことができることはもちろんである。
【0095】
実施例のウェーハ研磨システムは、気流測定装置800をさらに含むことができる。前記気流測定装置800は、前記制御部700と電気的に連結され、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部のパーティクルの分布および/または浮遊状況を測定する役割をすることができ、光照射ユニット810と撮影ユニット820とを含むことができる。
【0096】
*101前記気流測定装置800は、例えば、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の空気および/またはパーティクルの流動方向、流速などを測定し、測定されたデータを通じて前記パーティクルの分布および/または浮遊状況を測定することができる。
【0097】
光照射ユニット810は、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に光を照射する役割をすることができる。前記光照射ユニット810が照射する光は、レーザー、赤外線、その他前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の空気および/またはパーティクルの流動方向、流速などを測定することができるものであれば、どのようなものも使用され得る。
【0098】
前記撮影ユニット820は、前記光照射ユニット810から照射される光が前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に形成する照射光領域を撮影することができる。前記撮影ユニット820は、可視光線領域を撮影するカメラ、赤外線領域を撮影するカメラ、その他空気および/またはパーティクルの流動方向、流速などに関する情報を得ることができるものであれば、どのようなものも使用され得る。
【0099】
制御部700は、前記光照射ユニット810および前記撮影ユニット820と連結され得る。前記制御部700は、前記光照射ユニット810に作動信号を伝送して、前記光照射ユニット810が前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に光を照射するようにすることができる。
【0100】
前記制御部700は、前記撮影ユニット820に作動信号を伝送して、前記光照射ユニット810がウェーハ研磨チャンバ1000の内部に光を照射する領域を前記撮影ユニット820が撮影するようにすることができる。前記制御部700は、前記撮影ユニット820からウェーハ研磨チャンバ1000の内部の空気および/またはパーティクルの流動方向、流速などに関する情報、すなわち気流情報の伝送を受けることができる。
【0101】
前記制御部700は、前記ファンユニット400および前記排気ユニット500と電気的に連結され、前記気流測定装置800から伝送された気流情報によって前記ファンユニット400および前記排気ユニット500を制御することができる。
【0102】
このとき、前記制御部700は、前記気流情報によって、例えば、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に停滞空間(S)が存在する場合、前記停滞空間(S)を消滅させるために前記ファンユニット400および前記排気ユニットの風速、風圧、風量などを調節することができる。
【0103】
一方、前記気流測定装置800は、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の外部に配置され、移動可能に備えられることができる。前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に前記気流測定装置800を配置する場合、配置空間を探すことが困難であり、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部に存在するパーティクルは気流測定装置800の誤作動、故障などを誘発し得るためである。
【0104】
また、前記気流測定装置800がウェーハ研磨チャンバ1000の外部に配置される場合、移動が容易であるので、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の各部位を移動しつつ測定することで、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の特定部位に停滞空間(S)が生じているか否かも容易に分かる。
【0105】
実施例において、前記気流測定装置800と前記制御部700とは、前記ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の気流情報を取得し、これによって、前記ファンユニット400と排気ユニット500を制御することで、ウェーハ研磨チャンバ1000の内部の特定部位に停滞空間(S)が生じているか否かを容易に把握することができ、前記停滞空間(S)を容易に消滅させることができる。
【0106】
実施例と関連して前述したように幾つかのみを記述したが、その他にも多様な形態の実施が可能である。前述した実施例の技術的内容は互いに両立できない技術でない以上、多様な形態で組み合わせることができ、これを通じて新しい実施形態で具現することもできる。
【0107】
[産業上の利用可能性]
実施例において、前記ウェーハ研磨チャンバの内部の空気排気量が流入量よりも多くなる場合、相対的に多くの量の空気を排気ユニットを通じて外部に排出でき、これによって、前記ウェーハ研磨チャンバの内部に存在するパーティクルを効果的に外部に排出することができる。したがって、産業上の利用可能性がある。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5