【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施態様は、直接通信を行っている2つの端末装置間の距離が比較的長いか、またはチャネル品質が比較的大幅に変化する場合、2つの端末装置はD2D通信を行うことができないという、先行技術における課題を解決するための、経路選択方法、装置、およびシステムを提供する。
【0005】
前述の目的を達成するために、本発明の実施態様において以下の技術ソリューションが使用されている。
【0006】
第1の態様によれば、本発明の一実施態様は、第1の装置を提供し、第1の装置は、プロセッサと、メモリと、バスと、トランスミッタと、レシーバとを備え、プロセッサ、メモリ、トランスミッタ、およびレシーバは、バスを使用して互いに接続され、
レシーバは、第2の装置によって送信された第1の発見情報を受信するように構成され、第1の発見情報は、第2の装置の識別子(ID)を含むか、または第1の発見情報は、第2の装置のIDおよび第3の装置のIDを含み、
プロセッサは、第1の装置のIDを、レシーバによって受信された第1の発見情報に追加するように構成され、
トランスミッタは、第1の装置のIDがプロセッサによって追加された第1の発見情報を送信するように構成される。
【0007】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な第1の実施態様では、
レシーバは、第1の経路情報を受信するようにさらに構成され、第1の経路情報は、第2の装置と第3の装置との間のデータ伝送経路を示すために使用され、第1の経路情報は、第1の装置のIDおよび第2の装置のIDを含むか、または第1の経路情報は、第1の装置のID、第2の装置のID、および第3の装置のIDを含み、
プロセッサは、レシーバによって受信された第1の経路情報を記憶するようにさらに構成される。
【0008】
第1の態様の可能な第1の実施態様を参照して、第1の態様の可能な第2の実施態様では、第1の経路情報は、基地局によって、第1の装置へ送信されるか、または第1の装置の直前ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている直前ホップ装置によって、第1の装置へ送信され、
トランスミッタは、第1の経路情報が、第1の装置の直前ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている直前ホップ装置によって、第1の装置へ送信されるとき、第1の経路情報に従って、第1の経路情報を、第1の装置の次ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている次ホップ装置へ送信するようにさらに構成される。
【0009】
第1の態様の可能な第1の実施態様、または第1の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第1の態様の可能な第3の実施態様では、第1の経路情報は、第1の経路情報の持続時間情報を含み、第1の経路情報の持続時間情報は、第1の経路情報の有効時間を示すために使用され、
プロセッサは、第1の経路情報が記憶されている持続時間が、持続時間情報によって示された有効時間を超えるとき、第1の経路情報を削除するようにさらに構成される。
【0010】
第1の態様の可能な第1の実施態様、または第1の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第1の態様の可能な第4の実施態様では、
レシーバは、削除指示を受信するようにさらに構成され、削除指示は、第1の経路情報の削除を指示するために使用され、
プロセッサは、レシーバによって受信された削除指示に従って、第1の経路情報を削除するようにさらに構成される。
【0011】
第1の態様の可能な第1の実施態様から第1の態様の可能な第4の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第1の態様の可能な第5の実施態様では、
レシーバは、データおよびデータの指示情報を受信するようにさらに構成され、データの指示情報は、送信元装置のIDおよび宛先装置のIDを含むか、またはデータの指示情報は、送信元装置のIDのみを含み、送信元装置は第3の装置であり、かつ宛先装置は第2の装置であるか、または送信元装置は第2の装置であり、かつ宛先装置は第3の装置であり、
プロセッサは、レシーバによって受信された、データの指示情報および第1の経路情報に従って、データの伝送経路を決定するようにさらに構成され、
トランスミッタは、プロセッサによって決定されたデータの伝送経路に従って、データおよびデータの指示情報を伝送するようにさらに構成される。
【0012】
第1の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第1の態様の可能な第6の実施態様では、
プロセッサは、データの伝送経路に従って、第1の装置の次ホップ装置のIDをデータの指示情報に追加するようにさらに構成される。
【0013】
第1の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第1の態様の可能な第7の実施態様では、
プロセッサは、第1のスクランブリングコードシードに従って、第1のスクランブリングコード系列を生成し、第1のスクランブリングコード系列に従って、データまたはデータの指示情報のうちの、少なくとも1つをスクランブルするようにさらに構成され、第1のスクランブリングコードシードは、第1の装置の次ホップ装置であってデータの伝送経路内にある次ホップ装置のIDに従って生成される。
【0014】
第1の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第1の態様の可能な第8の実施態様では、
プロセッサは、データの指示情報が経路情報識別子をさらに含んでいるとき、データをデコードし、データに含まれた経路情報を記憶するようにさらに構成され、経路情報識別子は、データが経路情報を含むことを示すために使用される。
【0015】
第1の態様から第1の態様の可能な第8の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第1の態様の可能な第9の実施態様では、
プロセッサは、第1の装置の信号品質情報を第1の発見情報に追加するようにさらに構成され、第1の装置の信号品質情報は、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号品質を示すために使用される。
【0016】
第1の態様の可能な第9の実施態様を参照して、第1の態様の可能な第10の実施態様では、
第1の装置の信号品質情報は、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号強度情報、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号対雑音比情報、または第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する変調および符号化スキーム(MCS)情報のうちの、少なくとも1つを含む。
【0017】
第1の態様から第1の態様の可能な第10の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第1の態様の可能な第11の実施態様では、
プロセッサは、第1の発見情報が第1の装置のIDを含んでいないとき、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するようにさらに構成される。
【0018】
第1の態様から第1の態様の可能な第11の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第1の態様の可能な第12の実施態様では、第1の発見情報は、第1の発見情報の持続時間情報を含み、第1の発見情報の持続時間情報は、第1の発見情報の有効時間を示すために使用され、
プロセッサは、第1の装置が第1の発見情報を受信する時点が、第1の発見情報の有効時間の範囲内であるとき、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するようにさらに構成される。
【0019】
第1の態様から第1の態様の可能な第12の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第1の態様の可能な第13の実施態様では、
第1の装置のIDは、基地局によって割り当てられるか、または第1の装置によって設定され、
第1の装置のIDは、第1の装置の近傍サービス(ProSe)ID、または第1の装置のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)のうちの、少なくとも1つを含む。
【0020】
第2の態様によれば、本発明の一実施態様は、第3の装置を提供し、第3の装置は、プロセッサと、メモリと、バスと、トランスミッタと、レシーバとを備え、プロセッサ、メモリ、トランスミッタ、およびレシーバは、バスを使用して互いに接続され、
レシーバは、M件の発見情報を受信するように構成され、M件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、第3の装置のID、第2の装置のID、およびN
m個の中継装置のIDを含むか、またはM件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、第2の装置のIDおよびN
m個の中継装置のIDを含み、ここで、MおよびN
mは正の整数であり、mは1からMの範囲内の整数であり、
プロセッサは、レシーバによって受信されたM件の発見情報のうちの1件の発見情報を、第1の発見情報として決定し、第1の発見情報に従って第1の経路情報を生成するように構成され、第1の経路情報は、第1の発見情報の中の、中継装置のID、第3の装置のID、および第2の装置のIDを含むか、または第1の経路情報は、第1の発見情報の中の、中継装置のIDおよび第2の装置のIDを含み、
トランスミッタは、プロセッサによって生成された第1の経路情報を送信するように構成される。
【0021】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な第1の実施態様では、
プロセッサは、M件の発見情報のうちの発見情報であって最小数量の中継装置を含む発見情報を、第1の発見情報として使用するようにさらに構成される。
【0022】
第2の態様を参照して、第2の態様の可能な第2の実施態様では、
M件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、N
m個の中継装置のそれぞれの信号品質情報をさらに含み、N
m個の中継装置のうちのi番目の中継装置の信号品質情報は、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときの信号品質を示すために使用され、ここで、iは1からN
mの範囲内の整数であり、
プロセッサは、最良の中継装置信号品質を含む発見情報を、第1の発見情報として使用するようにさらに構成される。
【0023】
第2の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第2の態様の可能な第3の実施態様では、
i番目の中継装置の信号品質情報は、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号強度情報、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号対雑音比情報、またはi番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する変調および符号化スキーム(MCS)情報のうちの、少なくとも1つを含む。
【0024】
第2の態様から第2の態様の可能な第3の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第2の態様の可能な第4の実施態様では、
トランスミッタは、第1の経路情報を、基地局へ、または第3の装置の次ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている次ホップ装置へ、送信するようにさらに構成される。
【0025】
第2の態様から第2の態様の可能な第4の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第2の態様の可能な第5の実施態様では、
第1の経路情報は、第1の経路情報の持続時間情報を含み、第1の経路情報の持続時間情報は、第1の経路情報の有効時間を示すために使用される。
【0026】
第2の態様から第2の態様の可能な第5の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第2の態様の可能な第6の実施態様では、
第3の装置のIDは、基地局によって割り当てられるか、または第3の装置によって設定され、
第3の装置のIDは、第3の装置の近傍サービス(ProSe)ID、または第3の装置のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)のうちの、少なくとも1つを含む。
【0027】
第3の態様によれば、本発明の一実施態様は、第1の装置を提供し、第1の装置は、
第2の装置によって送信された第1の発見情報を受信するように構成された受信ユニットであって、第1の発見情報は、第2の装置の識別子(ID)を含むか、または第1の発見情報は、第2の装置のIDおよび第3の装置のIDを含む、受信ユニットと、
第1の装置のIDを、受信ユニットによって受信された第1の発見情報に追加するように構成された経路発見ユニットと、
第1の装置のIDが経路発見ユニットによって追加された第1の発見情報を送信するように構成された送信ユニットと
を備える。
【0028】
第3の態様を参照して、第3の態様の可能な第1の実施態様では、
受信ユニットは、第1の経路情報を受信するようにさらに構成され、第1の経路情報は、第2の装置と第3の装置との間のデータ伝送経路を示すために使用され、第1の経路情報は、第1の装置のIDおよび第2の装置のIDを含むか、または第1の経路情報は、第1の装置のID、第2の装置のID、および第3の装置のIDを含み、
第1の装置は、受信ユニットによって受信された第1の経路情報を記憶するように構成された経路選択ユニットをさらに備える。
【0029】
第3の態様の可能な第1の実施態様を参照して、第3の態様の可能な第2の実施態様では、
第1の経路情報は、基地局によって、第1の装置へ送信されるか、または第1の装置の直前ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている直前ホップ装置によって、第1の装置へ送信され、
送信ユニットは、第1の経路情報が、第1の装置の直前ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている直前ホップ装置によって、第1の装置へ送信されるとき、第1の経路情報に従って、第1の経路情報を、第1の装置の次ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている次ホップ装置へ送信するようにさらに構成される。
【0030】
第3の態様の可能な第1の実施態様、または第3の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第3の態様の可能な第3の実施態様では、
第1の経路情報は、第1の経路情報の持続時間情報を含み、第1の経路情報の持続時間情報は、第1の経路情報の有効時間を示すために使用され、
経路選択ユニットは、第1の経路情報が記憶されている持続時間が、持続時間情報によって示された有効時間を超えるとき、第1の経路情報を削除するようにさらに構成される。
【0031】
第3の態様の可能な第1の実施態様、または第3の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第3の態様の可能な第4の実施態様では、
受信ユニットは、削除指示を受信するようにさらに構成され、削除指示は、第1の経路情報の削除を指示するために使用され、
経路選択ユニットは、受信ユニットによって受信された削除指示に従って、第1の経路情報を削除するようにさらに構成される。
【0032】
第3の態様の可能な第1の実施態様から第3の態様の可能な第4の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第3の態様の可能な第5の実施態様では、
受信ユニットは、データおよびデータの指示情報を受信するようにさらに構成され、データの指示情報は、送信元装置のIDおよび宛先装置のIDを含むか、またはデータの指示情報は、送信元装置のIDのみを含み、送信元装置は第3の装置であり、かつ宛先装置は第2の装置であるか、または送信元装置は第2の装置であり、かつ宛先装置は第3の装置であり、
経路選択ユニットは、受信ユニットによって受信された、データの指示情報および第1の経路情報に従って、データの伝送経路を決定するようにさらに構成され、
送信ユニットは、経路選択ユニットによって決定されたデータの伝送経路に従って、データおよびデータの指示情報を伝送するようにさらに構成される。
【0033】
第3の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第3の態様の可能な第6の実施態様では、
経路選択ユニットは、データの伝送経路に従って、第1の装置の次ホップ装置のIDをデータの指示情報に追加するようにさらに構成される。
【0034】
第3の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第3の態様の可能な第7の実施態様では、
第1の装置は、第1のスクランブリングコードシードに従って、第1のスクランブリングコード系列を生成し、第1のスクランブリングコード系列に従って、データまたはデータの指示情報のうちの、少なくとも1つをスクランブルするように構成されたスクランブリングユニットであって、第1のスクランブリングコードシードは、第1の装置の次ホップ装置であってデータの伝送経路内にある次ホップ装置のIDに従って生成される、スクランブリングユニットをさらに備える。
【0035】
第3の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第3の態様の可能な第8の実施態様では、
経路選択ユニットは、データの指示情報が経路情報識別子をさらに含んでいるとき、データをデコードし、データに含まれた経路情報を記憶するようにさらに構成され、経路情報識別子は、データが経路情報を含むことを示すために使用される。
【0036】
第3の態様から第3の態様の可能な第8の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第3の態様の可能な第9の実施態様では、
経路発見ユニットは、第1の装置の信号品質情報を第1の発見情報に追加するようにさらに構成され、第1の装置の信号品質情報は、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号品質を示すために使用される。
【0037】
第3の態様の可能な第9の実施態様を参照して、第3の態様の可能な第10の実施態様では、
第1の装置の信号品質情報は、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号強度情報、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号対雑音比情報、または第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する変調および符号化スキーム(MCS)情報のうちの、少なくとも1つを含む。
【0038】
第3の態様から第3の態様の可能な第10の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第3の態様の可能な第11の実施態様では、
経路発見ユニットは、第1の発見情報が第1の装置のIDを含んでいないとき、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するようにさらに構成される。
【0039】
第3の態様から第3の態様の可能な第11の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第3の態様の可能な第12の実施態様では、第1の発見情報は、第1の発見情報の持続時間情報を含み、第1の発見情報の持続時間情報は、第1の発見情報の有効時間を示すために使用され、
経路発見ユニットは、第1の装置が第1の発見情報を受信する時点が、第1の発見情報の有効時間の範囲内であるとき、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するようにさらに構成される。
【0040】
第3の態様から第3の態様の可能な第12の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第3の態様の可能な第13の実施態様では、
第1の装置のIDは、基地局によって割り当てられるか、または第1の装置によって設定され、
第1の装置のIDは、第1の装置の近傍サービス(ProSe)ID、または第1の装置のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)のうちの、少なくとも1つを含む。
【0041】
第4の態様によれば、本発明の一実施態様は、第3の装置を提供し、第3の装置は、
M件の発見情報を受信するように構成された受信ユニットであって、M件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、第3の装置のID、第2の装置のID、およびN
m個の中継装置のIDを含むか、またはM件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、第2の装置のIDおよびN
m個の中継装置のIDを含み、ここで、MおよびN
mは正の整数であり、mは1からMの範囲内の整数である、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信されたM件の発見情報のうちの1件の発見情報を、第1の発見情報として決定し、第1の発見情報に従って第1の経路情報を生成するように構成された経路選択ユニットであって、第1の経路情報は、第1の発見情報の中の、中継装置のID、第3の装置のID、および第2の装置のIDを含むか、または第1の経路情報は、第1の発見情報の中の、中継装置のIDおよび第2の装置のIDを含む、経路選択ユニットと、
経路選択ユニットによって生成された第1の経路情報を送信するように構成された送信ユニットと
を備える。
【0042】
第4の態様を参照して、第4の態様の可能な第1の実施態様では、
経路選択ユニットは、M件の発見情報のうちの発見情報であって最小数量の中継装置を含む発見情報を、第1の発見情報として使用するようにさらに構成される。
【0043】
第4の態様を参照して、第4の態様の可能な第2の実施態様では、
M件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、N
m個の中継装置のそれぞれの信号品質情報をさらに含み、N
m個の中継装置のうちのi番目の中継装置の信号品質情報は、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときの信号品質を示すために使用され、ここで、iは1からN
mの範囲内の整数であり、
経路選択ユニットは、最良の中継装置信号品質を含む発見情報を、第1の発見情報として使用するようにさらに構成される。
【0044】
第4の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第4の態様の可能な第3の実施態様では、
i番目の中継装置の信号品質情報は、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号強度情報、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号対雑音比情報、またはi番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する変調および符号化スキーム(MCS)情報のうちの、少なくとも1つを含む。
【0045】
第4の態様から第4の態様の可能な第3の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第4の態様の可能な第4の実施態様では、
送信ユニットは、第1の経路情報を、基地局へ、または第3の装置の次ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている次ホップ装置へ、送信するようにさらに構成される。
【0046】
第4の態様から第4の態様の可能な第4の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第4の態様の可能な第5の実施態様では、
第1の経路情報は、第1の経路情報の持続時間情報を含み、第1の経路情報の持続時間情報は、第1の経路情報の有効時間を示すために使用される。
【0047】
第4の態様から第4の態様の可能な第5の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第4の態様の可能な第6の実施態様では、
第3の装置のIDは、基地局によって割り当てられるか、または第3の装置によって設定され、
第3の装置のIDは、第3の装置の近傍サービス(ProSe)ID、または第3の装置のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)のうちの、少なくとも1つを含む。
【0048】
第5の態様によれば、本発明の一実施態様は、経路選択方法を提供し、方法は、
第1の装置により、第2の装置によって送信された第1の発見情報を受信するステップであって、第1の発見情報は、第2の装置の識別子(ID)を含むか、または第1の発見情報は、第2の装置のIDおよび第3の装置のIDを含む、ステップと、
第1の装置により、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加し、第1の装置のIDが追加された第1の発見情報を送信するステップと
を含む。
【0049】
第5の態様を参照して、第5の態様の可能な第1の実施態様では、第1の装置により、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するステップの後に、方法は、
第1の装置により、第1の経路情報を受信および記憶するステップであって、第1の経路情報は、第2の装置と第3の装置との間のデータ伝送経路を示すために使用され、第1の経路情報は、第1の装置IDおよび第2の装置のIDを含むか、または第1の経路情報は、第1の装置のID、第2の装置のID、および第3の装置のIDを含む、ステップ
をさらに含む。
【0050】
第5の態様の可能な第1の実施態様を参照して、第5の態様の可能な第2の実施態様では、第1の経路情報は、基地局によって、第1の装置へ送信されるか、または第1の装置の直前ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている直前ホップ装置によって、第1の装置へ送信され、
第1の装置の直前ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている直前ホップ装置によって、第1の経路情報が第1の装置へ送信されるとき、第1の装置により、第1の経路情報を受信するステップの後に、方法は、
第1の装置により、第1の経路情報に従って、第1の経路情報を、第1の装置の次ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている次ホップ装置へ送信するステップ
をさらに含む。
【0051】
第5の態様の可能な第1の実施態様、または第5の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第5の態様の可能な第3の実施態様では、第1の経路情報は、第1の経路情報の持続時間情報を含み、第1の経路情報の持続時間情報は、第1の経路情報の有効時間を示すために使用され、
第1の装置が第1の経路情報を記憶している持続時間が、持続時間情報によって示された有効時間を超えるとき、方法は、
第1の装置により、第1の経路情報を削除するステップ
をさらに含む。
【0052】
第5の態様の可能な第1の実施態様、または第5の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第5の態様の可能な第4の実施態様では、方法は、
第1の装置により、削除指示を受信するステップであって、削除指示は、第1の経路情報の削除を指示するために使用される、ステップと、
第1の装置により、削除指示に従って、第1の経路情報を削除するステップと
をさらに含む。
【0053】
第5の態様の可能な第1の実施態様から第5の態様の可能な第4の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第5の態様の可能な第5の実施態様では、第1の装置により、第1の経路情報を受信するステップの後に、方法は、
第1の装置により、データおよびデータの指示情報を受信するステップであって、データの指示情報は、送信元装置のIDおよび宛先装置のIDを含むか、またはデータの指示情報は、送信元装置のIDのみを含み、送信元装置は第3の装置であり、かつ宛先装置は第2の装置であるか、または送信元装置は第2の装置であり、かつ宛先装置は第3の装置である、ステップと、
第1の装置により、データの指示情報および第1の経路情報に従って、データの伝送経路を決定するステップと、
第1の装置により、データの伝送経路に従って、データおよびデータの指示情報を伝送するステップと
をさらに含む。
【0054】
第5の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第5の態様の可能な第6の実施態様では、第1の装置により、データの指示情報および第1の経路情報に従って、データの伝送経路を決定するステップの後に、方法は、
第1の装置により、データの伝送経路に従って、第1の装置の次ホップ装置のIDをデータの指示情報に追加するステップ
をさらに含む。
【0055】
第5の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第5の態様の可能な第7の実施態様では、第1の装置により、データの指示情報および第1の経路情報に従って、データの伝送経路を決定するステップの後に、方法は、
第1の装置により、第1のスクランブリングコードシードに従って、第1のスクランブリングコード系列を生成するステップであって、第1のスクランブリングコードシードは、第1の装置の次ホップ装置であってデータの伝送経路内にある次ホップ装置のIDに従って生成される、ステップと、
第1の装置により、第1のスクランブリングコード系列に従って、データまたはデータの指示情報のうちの、少なくとも1つをスクランブルするステップと
をさらに含む。
【0056】
第5の態様の可能な第5の実施態様を参照して、第5の態様の可能な第8の実施態様では、方法は、
データの指示情報が経路情報識別子をさらに含んでいる場合に、第1の装置により、データをデコードし、データに含まれた経路情報を記憶するステップであって、経路情報識別子は、データが経路情報を含むことを示すために使用される、ステップ
をさらに含む。
【0057】
第5の態様から第5の態様の可能な第8の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第5の態様の可能な第9の実施態様では、第1の装置により、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するステップは、
第1の装置により、第1の装置の信号品質情報を第1の発見情報に追加するステップであって、第1の装置の信号品質情報は、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号品質を示すために使用される、ステップ
を含む。
【0058】
第5の態様の可能な第9の実施態様を参照して、第5の態様の可能な第10の実施態様では、
第1の装置の信号品質情報は、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号強度情報、第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号対雑音比情報、または第1の装置が第1の発見情報を受信するときに存在する変調および符号化スキーム(MCS)情報のうちの、少なくとも1つを含む。
【0059】
第5の態様から第5の態様の可能な第10の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第5の態様の可能な第11の実施態様では、第1の装置により、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するステップは、
第1の発見情報が第1の装置のIDを含んでいないときに、第1の装置により、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するステップ
を含む。
【0060】
第5の態様から第5の態様の可能な第11の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第5の態様の可能な第12の実施態様では、第1の発見情報は、第1の発見情報の持続時間情報を含み、第1の発見情報の持続時間情報は、第1の発見情報の有効時間を示すために使用され、
第1の装置により、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するステップは、
第1の装置が第1の発見情報を受信する時点が、第1の発見情報の有効時間の範囲内であるときに、第1の装置により、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加するステップ
を含む。
【0061】
第5の態様から第5の態様の可能な第12の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第5の態様の可能な第13の実施態様では、
第1の装置のIDは、基地局によって割り当てられるか、または第1の装置によって設定され、
第1の装置のIDは、第1の装置の近傍サービス(ProSe)ID、または第1の装置のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)のうちの、少なくとも1つを含む。
【0062】
第6の態様によれば、本発明の一実施態様は、経路選択方法を提供し、方法は、
第3の装置により、M件の発見情報を受信するステップであって、M件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、第3の装置のID、第2の装置のID、およびN
m個の中継装置のIDを含むか、またはM件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、第2の装置のIDおよびN
m個の中継装置のIDを含み、ここで、MおよびN
mは正の整数であり、mは1からMの範囲内の整数である、ステップと、
第3の装置により、M件の発見情報のうちの1件の発見情報を、第1の発見情報として決定し、第1の発見情報に従って第1の経路情報を生成するステップであって、第1の経路情報は、第1の発見情報の中の、中継装置のID、第3の装置のID、および第2の装置のIDを含むか、または第1の経路情報は、第1の発見情報の中の、中継装置のIDおよび第2の装置のIDを含む、ステップと、
第3の装置により、第1の経路情報を送信するステップと
を含む。
【0063】
第6の態様を参照して、第6の態様の可能な第1の実施態様では、第3の装置により、M件の発見情報のうちの1件の発見情報を、第1の発見情報として決定するステップは、
第3の装置により、M件の発見情報のうちの発見情報であって最小数量の中継装置を含む発見情報を、第1の発見情報として使用するステップ
を含む。
【0064】
第6の態様を参照して、第6の態様の可能な第2の実施態様では、
M件の発見情報のうちのm番目の発見情報は、N
m個の中継装置のそれぞれの信号品質情報をさらに含み、N
m個の中継装置のうちのi番目の中継装置の信号品質情報は、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときの信号品質を示すために使用され、ここで、iは1からN
mの範囲内の整数であり、
第3の装置により、M件の発見情報のうちの1件の発見情報を、第1の発見情報として決定するステップは、
第3の装置により、最良の中継装置信号品質を含む発見情報を、第1の発見情報として使用するステップ
を含む。
【0065】
第6の態様の可能な第2の実施態様を参照して、第6の態様の可能な第3の実施態様では、
i番目の中継装置の信号品質情報は、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号強度情報、i番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する信号対雑音比情報、またはi番目の中継装置が第1の発見情報を受信するときに存在する変調および符号化スキーム(MCS)情報のうちの、少なくとも1つを含む。
【0066】
第6の態様から第6の態様の可能な第3の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第6の態様の可能な第4の実施態様では、第3の装置により、第1の経路情報を送信するステップは、
第3の装置により、第1の経路情報を、基地局へ、または第3の装置の次ホップ装置であって第1の経路情報によって示されている次ホップ装置へ、送信するステップ
を含む。
【0067】
第6の態様から第6の態様の可能な第4の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第6の態様の可能な第5の実施態様では、
第1の経路情報は、第1の経路情報の持続時間情報を含み、第1の経路情報の持続時間情報は、第1の経路情報の有効時間を示すために使用される。
【0068】
第6の態様から第6の態様の可能な第5の実施態様までの、いずれか1つを参照して、第6の態様の可能な第6の実施態様では、
第3の装置のIDは、基地局によって割り当てられるか、または第3の装置によって設定され、
第3の装置のIDは、第3の装置の近傍サービス(ProSe)ID、または第3の装置のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)のうちの、少なくとも1つを含む。
【0069】
第7の態様によれば、本発明の一実施態様は、無線ネットワークシステムを提供し、無線ネットワークシステムは、第1の装置と、第2の装置と、第3の装置とを備え、
第1の装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様の、いずれか1つに係る、第1の装置であり、かつ第3の装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様の、いずれか1つに係る、第3の装置であるか、または
第1の装置は、第3の態様または第3の態様の可能な実施態様の、いずれか1つに係る、第1の装置であり、かつ第3の装置は、第4の態様または第4の態様の可能な実施態様の、いずれか1つに係る、第3の装置である。
【0070】
本発明の実施態様は、経路選択方法、装置、およびシステムを提供する。第1の装置が、第2の装置によって送信された第1の発見情報を受信し、第1の装置のIDを第1の発見情報に追加し、第1の装置のIDが追加された第1の発見情報を送信し、その結果、宛先装置は、第1の発見情報を受信した後に伝送経路を決定することができる。このようにして、直接通信を行っている2つの端末装置間の距離が比較的長いか、またはチャネル品質が比較的大幅に変化する場合、2つの端末装置は、D2D通信を行うことができない、という先行技術における課題が解決される。
【0071】
本発明の実施形態または先行技術における技術ソリューションをより明確に説明するために、以下に、実施形態を説明するために必要な添付図面について簡単に説明する。当然ながら、以下の説明において添付図面は、本発明に対するいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者であれば、創造的労力なしに、これらの添付図面から他の図面をさらに派生させ得る。