特許第6620045号(P6620045)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パンパシフィック・カッパー株式会社の特許一覧

特許6620045電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置
<>
  • 特許6620045-電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置 図000002
  • 特許6620045-電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置 図000003
  • 特許6620045-電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置 図000004
  • 特許6620045-電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置 図000005
  • 特許6620045-電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置 図000006
  • 特許6620045-電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6620045
(24)【登録日】2019年11月22日
(45)【発行日】2019年12月11日
(54)【発明の名称】電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置
(51)【国際特許分類】
   C25C 7/06 20060101AFI20191202BHJP
   C25C 1/12 20060101ALI20191202BHJP
【FI】
   C25C7/06 301Z
   C25C1/12
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-50490(P2016-50490)
(22)【出願日】2016年3月15日
(65)【公開番号】特開2017-166006(P2017-166006A)
(43)【公開日】2017年9月21日
【審査請求日】2018年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】500483219
【氏名又は名称】パンパシフィック・カッパー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110722
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 誠一
(72)【発明者】
【氏名】金澤 聖臣
(72)【発明者】
【氏名】山口 陽介
(72)【発明者】
【氏名】長尾 諭
(72)【発明者】
【氏名】中山 聡一郎
【審査官】 國方 康伸
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭50−078701(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C25C 1/00− 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚を積層した状態の電着金属を洗浄水によって洗浄した後、前記電着金属を略水平状態で箱型の収容部に搬入する工程と、
前記電着金属を収容した前記収容部を起立して前記電着金属の表面に付着している洗浄水の水切りを行う工程と、
前記収容部から前記電着金属を搬出する工程と、
を含み構成されたことを特徴とする電着金属の洗浄水の水切り方法。
【請求項2】
請求項1に記載の電着金属の水切り方法において、
前記電着金属の起立は、水平面に対する前記電着金属の表面の角度は90°未満で傾転させることを特徴とする電着金属の洗浄水の水切り方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電着金属の洗浄水の水切り方法において、
前記収容部への前記電着金属の搬入から搬出までの時間が3〜10分であることを特徴とする電着金属の洗浄水の水切り方法。
【請求項4】
複数枚を積層した状態の電着金属を洗浄水によって洗浄した後に前記電着金属の表面に付着している洗浄水の水切りを行うための電着金属の洗浄水の水切り装置において、
複数枚を積層した状態の電着金属を略水平状態で搬入及び搬出するための開口部を備えた箱型の収容部と、
前記電着金属の表面に付着している洗浄水の水切りを行うために横倒状体にある前記収容部を起立させる駆動部と、
を備えて構成されたことを特徴とする水切り装置。
【請求項5】
請求項4に記載の水切り装置において、
前記駆動部は伸縮自在のシャフトを備えたシリンダ装置であることを特徴とする水切り装置。
【請求項6】
請求項5に記載の水切り装置において、
前記収容部は、開口部と対向する面側に前記シリンダ装置のシャフトが取り付けられ、
前記シャフトの伸縮によって前記収容部を横倒又は起立させることを特徴とする水切り装置。
【請求項7】
請求項4から6のいずれか1項に記載の水切り装置において、
前記収容部の底面には排水孔が設けられていることを特徴とする水切り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置に関し、さらに詳しくは、電解精製や電解採取によって製造された電着金属を洗浄した際に電着金属の表面に付着している水滴を落とすための電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高純度金属は電解精製や電解採取によって製造されており、例えば、ISA方式によるパーマネントカソード(PC)を用いた金属の電解精製(例えば、銅の電解精製)は、電解液が貯えられた電解槽中に多数のステンレス製の陰極板(パーマネントカソード板)と、粗銅を鋳込んだ陽極板(アノード板)とを交互に浸漬して通電することにより、陰極板の両面に電気銅を電着させることによって行なわれる。そして、陰極板の両面に所定の厚みで電気銅が電着したら電解精製を終了し、電解槽から引き上げ、洗浄装置によって洗浄し、剥取装置によって陰極板の両面から電気銅を剥ぎ取る。陰極板から剥ぎ取られた電気銅は2枚一組として搬送装置によって運ばれ、平面性を確保するためのフラットプレス、さらには電気銅に波打ったような凹凸を付すためのコルゲーションが行われて製品として供されることとなる。ステンレス製の陰極板は、丈夫で且つ繰り返し使用が可能であると共に平面性が良いことから電解精製時のショートが起きにくいという利点があり、近年では電解精製においては広くパーマネントカソード法が採用されるに至っている。
【0003】
ステンレス製の陰極板の両側縁部には陰極板の表裏面に電着した銅等の電着金属が表裏一体となることを防止するために合成樹脂製のエッジストリップが嵌め込まれているが、このエッジストリップに電解液が残留していると剥ぎ取り工程において電気銅の表面に電解液が付着し、電気銅の品質を低下させることがある。そのため、剥取装置によって剥ぎ取った電気銅をさらに洗浄水によってスプレー洗浄することにより付着している電解液に伴う不純物の除去が行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−265608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
剥ぎ取られた電気銅の洗浄は、陰極面側を上向きにした状態で複数積層し、洗浄水をスプレー散水によって洗浄することによって行われる。しかしながら、電気銅の表面に付着した洗浄水の水切りが不十分であると水滴が残留して品質が低下し、納入先で問題となる場合がある。
【0006】
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、洗浄後の電着金属に付着した洗浄水を的確に水切りするための電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため請求項1に記載の本発明は、複数枚を積層した状態の電着金属を洗浄水によって洗浄した後、前記電着金属を略水平状態で箱型の収容部に搬入する工程と、前記電着金属を収容した前記収容部を起立して前記電着金属の表面に付着している洗浄水の水切り行う工程と、前記収容部から前記電着金属を搬出する工程とを含み構成されたことを特徴とする電着金属の洗浄水の水切り方法を提供する。
【0008】
上記課題を解決するため請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の電着金属の水切り方法において、前記電着金属の起立は、水平面に対する前記電着金属の表面の角度は90°未満で傾転させることを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するため請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の電着金属の洗浄水の水切り方法において、前記収容部への前記電着金属の搬入から搬出までの時間が3〜10分であることを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決するため請求項4に記載の本発明は、複数枚を積層した状態の電着金属を洗浄水によって洗浄した後に前記電着金属の表面に付着している洗浄水の水切りを行うための電着金属の洗浄水の水切り装置において、複数枚を積層した状態の電着金属を略水平状態で搬入及び搬出するための開口部を備えた箱型の収容部と、前記電着金属の表面に付着している洗浄水の水切りを行うために横倒状体にある前記収容部を起立させる駆動部とを備えて構成されたことを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決するため請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の水切り装置において、前記駆動部は伸縮自在のシャフトを備えたシリンダ装置であることを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決するため請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載の水切り装置において、前記収容部は、開口部と対向する面側に前記シリンダ装置のシャフトが取り付けられ、前記シャフトの伸縮によって前記収容部を横倒又は起立させることを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決するため請求項7に記載の本発明は、請求項4から6のいずれか1項に記載の水切り装置において、前記収容部の底面には排水孔が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り方法によれば、複数枚に積層した電着金属を洗浄水で洗浄した後、この電着金属を収容部に搬入し、この収容部を電着金属とともに水平面に対して起立させ、この状態で電着金属の表面に付着している洗浄水の水切りを行うようにしたので、洗浄水の残留がなくなり、電着金属の品質低下を防止できるという効果がある。
【0015】
また、本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り方法によれば、水切りの際における電着金属の表面の水平面に対する傾斜角度を90°未満、好ましくは、85°とすることで、電着金属を安定に保持することができるという効果がある。
【0016】
さらに、本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り方法によれば、収容部への電着金属の搬入から搬出までの時間を3〜10分、好ましくは3〜5分としたので短時間で多数の電着金属の水切りを行うことができるという効果がある。
【0017】
また、本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り装置によれば、電着金属を収容搬出するための開口部を備えた箱型の収容部と、収容部を起立させる駆動部によって構成したので、簡単な構成でありながら電着金属の表面に付着している水滴を確実に落とすことができ、洗浄水の残留に起因する電着金属の品質低下を防止できるという効果がある。
【0018】
本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り装置によれば、収容部の傾斜駆動をシリンダ装置(駆動部)によって行うことで、安全かつ容易に収容部及び電着金属を傾転状態とすることができると共に、水切り作業の効率を高めることができるという効果がある。
【0019】
本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り装置によれば、駆動部であるシリンダ装置のシャフトの伸縮によって重い収容部及び電着金属を容易、安定かつ確実に起立及び傾転させることができ、洗浄水の水切り作業の安全性を確保できると共に、洗浄水の水切り作業を効率的に進めることができるという効果がある。
【0020】
本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り装置によれば、収容部の底面に排水孔を設けることにより、収容部内に溜まった余分な洗浄水を排水し、回収することができるので水切りが促進され、ひいては電着金属の乾燥を促進するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る電着金属の水切り装置の電気銅の搬入直後及び搬出直前状態を示す側面図である。
図2図1の状態から開口部を上方に向けた状態の水切り装置を示す平面図である。
図3図2に示す水切り装置の側面図である。
図4図1の電気銅の水切り時の状態を示す側面図である。
図5】本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り方法を示すフローチャートである。
図6】水切り開始から所定時間毎の残留水量を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[電着金属の洗浄水の水切り装置の構成]
以下、本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係る電着金属の水切り装置(以下、単に「水切り装置」という)の電着金属(電気銅)の搬入直後及び搬出直前状態を示す側面図、図2図1の状態から開口部3aを上方に向けた状態の水切り装置を示す平面図、図3図2の水切り装置の側面図、図4は電着金属の水切り時の状態を示す側面図である。図示された水切り装置1は、概略として、電着金属10を搬入及び搬出するための開口部3aを備えたフレーム状の収容部3と、収容部3が設置される所定の高さを有する枠型の架台2と、収容部3の開口部3aと対向する面側にシャフト71の先端が係着され、本体70側が架台2に係着されて収容部3を起立する駆動部を構成するシリンダ装置4を備えて構成されている。尚、駆動部としてはシリンダ装置4でなく、例えばギア等を用いた手動機構によって起立させる構成とすることもできる。
【0023】
[架台2の構成]
架台2は、通気性や換気性を確保するために鉄骨等を用いてフレーム状に形成されて設置面GLに設置されており、収容部3が配置される上段部と、シリンダ装置4が設置される下段部が設けられている。また、架台2には、図2に示すように、洗浄の状態を作業者(図1参照)によって視認できるようにするための平面視略コ字形状のパンチング加工等による踏み台5と、踏み台5に上がるための階段6が併設されている他、踏み台5の周囲には作業者20の安全のための手摺り9が設けられている。さらに、図示を省略しているが架台2の下部には電着金属10,10から落下した水滴を貯留・排出するための排水スペースや排水溝が設けられている。
【0024】
[収容部3の構成]
収容部3は、架台2と同様に、通気性・換気性等を考慮して鉄骨等により四角形のフレーム状に形成されており、積層された複数枚の板状の電着金属10,10は図1の右側に位置する開口部3aから搬入及び搬出ができるように形成されている。収容部3の底面には図示しない底板が設けられているが、側面の4ヵ所を図示しない壁面板で覆ってもよい。そして、収容部3はシリンダ装置4の動作によって開口部3aを横向きにした横倒状態(図1に示す状態)と開口部3aを上方に向けた起立状態(図3に示す状態)との間で可動させることができるようになっている。尚、収容部3の底面には、電着金属10,10に付着していた洗浄水を排水するための排水孔(図示せず)が設けられており、除去された洗浄水は図示しないホースを介して系外に排水される。この場合、排水回収用のボックスを設置して排水を回収するようにすることもできる。また、電着金属10,10が収容部3を構成するフレームに直接接触しないように、収容部3の内側には電着金属10,10の表面を僅かの面積で支持する断面略L字形状の載置台3b,3bが2箇所に設けられている。
【0025】
[シリンダ装置4の構成]
シリンダ装置4は、図2に示すように、耐圧ホース8を介して油圧発生装置7と連結されており、油圧発生装置7で発生される油圧によってシリンダ70から延伸したシャフト71が伸縮する。図1に示すように、シャフト71を伸長させた状態では収容部3が横倒状態(開口部3aが横向き)となり、電着金属10,10を搬入又は搬出可能な状態となる。一方、図3に示すように、シャフト71を短縮させた状態では収容部3が起立状態(開口部3aが天井向き)となる。収容部3は0〜90°の間の任意の角度で保持することができるようになっており、収容部3を、その間の任意の角度、例えば、85°に保持することができるようになっている。これにより、後述するように、収容部3に収容された電着金属10,10に付着した洗浄水を効果的に水切りできる姿勢に保持することができる。
【0026】
[電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置の動作]
次に、洗浄水の水切り方法及び水切り装置1の動作について図面を参照しつつ説明する。図5は本発明に係る電着金属の洗浄水の水切り方法を示すフローチャートである。まず、図示しない陰極板から剥ぎ取った複数の電着金属10,10を陰極板側を上にした状態で積層し、積層された電着金属10,10を洗浄水によって洗浄する(ステップS1)。次に、洗浄が終わった電着金属10,10をフォークリフト等によって横倒状態にある開口部3aから水切り装置1の収容部3内に搬入(図1の状態)する(ステップS2)。
【0027】
次に、図2及び図3に示すように、伸長状態にあるシリンダ装置4のシャフト71を引き込むように動作させて収容部3を起立させる。収容部3の起立状態としては、例えば図3に示すように90°に起立させることもできるが、図4に示すように、水平面に対する電着金属10,10の表面の角度が90°未満、好ましくは約85°とする。90°に起立すると電着金属10,10が不安定になるおそれがあり、やや傾斜させて収容部3のフレームに寄りかかるようにすることで電着金属10,10を安定して保持することができ、しかも効果的に水切りを行うことができるからである。そのため、図4に示すように電着金属10,10の角度が水平面に対して約85°になるように油圧発生装置7を制御する。
【0028】
次に、電着金属10,10を約85°に保持した状態(ステップS2の状態)で所定時間放置して電着金属10,10の表面に付着している洗浄水(細かい洗浄水の水滴)の水切りを行う(ステップS3)。洗浄水の水切りに要する時間は約3分程度であるが、洗浄水の付着状況等によっては約5分乃至10分程度保持してもよい。尚、終了時期の判断は作業者20が水切り装置1を随時見回って確認することで行うことができる。また、電着金属10,10に残存する洗浄水の除去を完全にする(即ち、電着金属10,10の表面を水滴の無い状態にする)ため、さらに自然乾燥、或いは、ファン等による強制乾燥によって電着金属10,10の乾燥を実施してもよい(ステップS4)。尚、この乾燥工程は電着金属10,10を収容部3から搬出してから実施することもできる。電着金属10,10の洗浄水の水切りが完了したらシリンダ装置4のシャフト71を伸長するように動作させて収容部3を横倒し、横向きになった開口部3aから電着金属10,10をフォークリフトによって搬出する(ステップS5)。そして、次の電着金属10,10を収容部3内に収容し、上述した各ステップを繰り返す。
【実施例】
【0029】
本発明者らは電着金属の洗浄水の水切り方法及び水切り装置1の効果を検証した。電気銅を20から40枚積層した状態で水切り装置1の収容部3に収容し、水平面に対する電着金属10,10の表面の角度が85°となるように収容部3を保持して水切りを行った。その結果を図6に示す。水切り開始から40分間に亘り、1分ごとに回収した水の量を測定し、その結果から電着金属10,10に付着していた全体の水量を求め、その結果から時間毎の残留水量を算出した。40分保持することによって回収された水の量は12,386mlであり、水切り開始1分後に回収した水の量は11,800mlであったことから水切り開始1分後に電着金属10,10に残留している水の量は586mlであることがわかる。そして、水切り開始から3分後に残留水量は242ml、同5分後は154ml、同10分後は67mlであった。この結果から、水切り開始から5〜10分でほぼ水切りが完了するが、同3分でも水切り状態としては十分であるものと推察される。
【0030】
[他の実施の形態]
本発明は、上記実施例に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、図1図3に示した構成の架台2及び収容部3を複数併設し、処理能力を高める構成にすることも可能である。さらには、架台2または収容部3、或いは両方を振動させることにより電着金属10,10の表面の洗浄水の水切り及び乾燥の効果を高めることも可能である。
【符号の説明】
【0031】
1 水切り装置
2 架台
3 収容部
3a 開口部
3b 載置台
4 シリンダ装置
5 踏み台
6 階段
7 油圧発生装置
8 耐圧ホース
9 手摺り
10 電着金属
20 作業者
70 シリンダ
71 シャフト
GL 設置面
図1
図2
図3
図4
図5
図6