特許第6620232号(P6620232)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6620232モバイルコンピューティング装置によってキャプチャしたメディアを電子文書に添付するための技術
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6620232
(24)【登録日】2019年11月22日
(45)【発行日】2019年12月11日
(54)【発明の名称】モバイルコンピューティング装置によってキャプチャしたメディアを電子文書に添付するための技術
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20191202BHJP
【FI】
   G06F13/00 625
   G06F13/00 520A
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-519379(P2018-519379)
(86)(22)【出願日】2016年10月12日
(65)【公表番号】特表2018-536924(P2018-536924A)
(43)【公表日】2018年12月13日
(86)【国際出願番号】US2016056597
(87)【国際公開番号】WO2017066293
(87)【国際公開日】20170420
【審査請求日】2018年6月12日
(31)【優先権主張番号】14/885,513
(32)【優先日】2015年10月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】グーセンス、エリック ヒューバート ドリー
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第09100588(US,B1)
【文献】 特開2014−171138(JP,A)
【文献】 特開2015−146522(JP,A)
【文献】 特開2015−088787(JP,A)
【文献】 特開2012−256319(JP,A)
【文献】 特開2015−082729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに実装される方法であって、
コンピューティング装置とモバイルコンピューティング装置との間に近距離無線通信リンクを確立するステップと、
前記近距離無線通信リンクの確立に応答して、前記コンピューティング装置によってアクセスされる電子文書にメディアアイテムを添付するための選択可能な選択項目を、前記コンピューティング装置がユーザに提供するステップと、
前記選択可能な選択項目をユーザが選択したことに応答して、前記モバイルコンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記モバイルコンピューティング装置にコマンドを送信するステップであって、前記コマンドは、前記モバイルコンピューティング装置にメディアキャプチャモードを開始させるように構成されており、前記メディアキャプチャモード中に前記モバイルコンピューティング装置のカメラによって前記メディアアイテムがキャプチャされるものである、前記コマンドを送信するステップと、
キャプチャしたメディアアイテムを前記モバイルコンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記コンピューティング装置が受信するステップと、
キャプチャしたメディアアイテムを受信することに応答して、キャプチャしたメディアアイテムを前記コンピューティング装置が電子文書に添付するステップと
を備え、前記方法は、
前記コンピューティング装置と前記モバイルコンピューティング装置とが同じユーザアカウントに関連付けられているかどうかを前記コンピューティング装置が判定するステップと、
前記コンピューティング装置と前記モバイルコンピューティング装置との両方が同じユーザアカウントにログインしていると判定することに応答して、前記選択可能な選択項目を提供するステップと
を更に備える、コンピュータに実装される方法。
【請求項2】
前記メディアキャプチャモード中に、
前記コンピューティング装置が前記モバイルコンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記モバイルコンピューティング装置の前記カメラの現在の視野を示すメディアフィードを受信するステップと、
前記コンピューティング装置が、前記メディアフィードを含むプレビューウィンドウを表示するステップと
を更に備える請求項1に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項3】
前記メディアアイテムは、ユーザからの入力に応答して前記メディアキャプチャモード中にキャプチャされる、請求項2に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項4】
前記メディアアイテムは、前記プレビューウィンドウにおいて認識されたものに基づいて自動的にキャプチャされる、請求項2に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項5】
前記モバイルコンピューティング装置での前記ユーザの選択に応答して、前記メディアキャプチャモードは終了する、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項6】
前記コンピューティング装置のマウスまたはトラックボール/トラックパッドのユーザによるクリックに応答して、前記選択可能な選択項目をメニュー内に提供するステップをさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項7】
前記電子文書は、リモートサーバによってホストされるウェブ系の電子文書である、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項8】
前記近距離無線通信リンクは、ブルートゥース(登録商標)またはワイファイダイレクト(商標)を介するものである、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項9】
前記キャプチャしたメディアアイテムは、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、またはオーディオビデオファイルである、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項10】
コンピュータに実装される方法であって、
モバイルコンピューティング装置とコンピューティング装置との間に近距離無線通信リンクを確立するステップと、
前記コンピューティング装置が現在アクセスしている電子文書に関連付けられるメディアアイテムをキャプチャするためのメディアキャプチャモードを開始するためのコマンドを、前記コンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記モバイルコンピューティング装置が受信するステップと、
前記コマンドを受信したことに応答して、前記モバイルコンピューティング装置が、前記メディアキャプチャモードを開始し、前記モバイルコンピューティング装置のカメラによって前記メディアアイテムをキャプチャするステップと、
前記メディアキャプチャモードの終了に応答して、前記モバイルコンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記コンピューティング装置に前記キャプチャしたメディアアイテムを送信するステップと
を備え、
前記キャプチャしたメディアアイテムの受信が、前記キャプチャしたメディアアイテムを前記電子文書に添付させることを前記コンピューティング装置に行わせ
前記方法は、
前記モバイルコンピューティング装置と前記コンピューティング装置とが同じユーザアカウントに関連付けられているかどうかを前記モバイルコンピューティング装置が判定するステップと、
前記モバイルコンピューティング装置と前記モバイルコンピューティング装置との両方が同じユーザアカウントにログインしているとの判定に応答して、前記コンピューティング装置と通信するステップと
を更に備え、前記通信するステップは、前記コンピューティング装置に、選択可能な選択項目をユーザに表示させることと、前記選択可能な選択項目が選択されると、前記コマンドを前記モバイルコンピューティング装置に送信することとを行わせる、コンピュータに実装される方法。
【請求項11】
前記メディアキャプチャモード中に、前記近距離無線通信リンクを介して前記モバイルコンピューティング装置から前記コンピューティング装置に前記カメラの現在の視野を示すメディアフィードを送信するステップを更に備え、前記メディアフィードの受信が、前記メディアフィードを含むプレビューウィンドウを表示させることを前記コンピューティング装置に行わせる、請求項10に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項12】
前記メディアアイテムは、ユーザからの入力に応答して前記メディアキャプチャモード中にキャプチャされる、請求項11に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項13】
前記メディアアイテムは、前記プレビューウィンドウにおいて認識されたものに基づいて自動的にキャプチャされる、請求項11に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項14】
前記メディアキャプチャモード中に前記モバイルコンピューティング装置のユーザから終了入力を受信するステップと、
前記終了入力を受信したことに応答して、前記モバイルコンピューティング装置が、前記メディアキャプチャモードを終了するステップと
を更に備える、請求項1013のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項15】
前記終了入力は、前記モバイルコンピューティング装置のタッチスクリーンを介して提供されるタッチ入力である、請求項14に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項16】
前記電子文書は、リモートサーバによってホストされるウェブ系の電子文書である、請求項1015のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項17】
前記近距離無線通信リンクがブルートゥース(登録商標)またはワイファイダイレクト(商標)を介するものである、請求項1016のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項18】
前記キャプチャしたメディアアイテムは、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、またはオーディオビデオファイルである、請求項1017のいずれか一項に記載のコンピュータに実装される方法。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるように構成されたコンピュータ可読命令を載せたコンピュータプログラムを載せたコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
コンピュータ装置であって、
プロセッサ可読命令を格納する記憶装置と、
前記記憶装置に格納された命令を読み出して実行するように構成されたプロセッサと
を備え、
前記プロセッサ可読命令は、前記コンピュータを制御して請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成された命令を備える、前記コンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、概して、モバイルコンピューティング装置に関し、より詳細には、モバイルコンピューティング装置によってキャプチャしたメディアを電子文書に添付する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
この背景技術の説明は、本開示の文脈を概略的に示すことを目的とするものである。この背景技術欄及び発明の詳細な説明において本願出願時点での従来技術であることが明示的に記載されていない限り、本発明者らの仕事は本開示に反する従来技術として自認するものでも示唆するものでもない。
【0003】
ユーザは、メディアアイテム(例えば写真やビデオ)を電子メールやスライドプレゼンテーションなどの様々な電子文書に添付することがある。そのような電子文書の作成や編集をユーザがデスクトップやラップトップコンピューティング装置で行うのは、典型的には、この種のコンピューティング装置がユーザ入力を速やかに効率的に行えるようにする物理的なキーボードおよび他の入力装置(例えば、マウスまたはトラックボール/トラックパッド)を有するからである。しかしながら、この種のコンピューティング装置は、嵩高く、構成要素が一般に配線接続されているので、メディアアイテムをキャプチャするために利用するのは概して困難である。したがって、ユーザは、メディアアイテムをキャプチャするために、通常、携帯電話またはタブレットコンピュータなどのモバイルコンピューティング装置を使用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、キャプチャしたメディアアイテムを、電子文書にアクセスする他のコンピューティング装置へ転送する作業は、時間がかかる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
コンピュータ実装技術は、コンピューティング装置とモバイルコンピューティング装置との間に、近距離無線通信リンク(short−range wireless communication link)を確立するステップと、前記近距離無線通信リンクの確立に応答して、前記コンピューティング装置によってアクセスされる電子文書にメディアアイテムを添付するための選択可能な選択項目を、前記コンピューティング装置がユーザに提供するステップと、前記選択可能な選択項目をユーザが選択したことに応答して、前記モバイルコンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記モバイルコンピューティング装置にコマンドを送信するステップであって、前記コマンドは、前記モバイルコンピューティング装置にメディアキャプチャモードを開始させるように構成されており、前記メディアキャプチャモード中に前記モバイルコンピューティング装置のカメラによって前記メディアアイテムがキャプチャされるものである、前記コマンドを送信するステップと、キャプチャしたメディアアイテムを前記モバイルコンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記コンピューティング装置が受信するステップと、キャプチャしたメディアアイテムを受信することに応答して、キャプチャしたメディアアイテムを前記コンピューティング装置が電子文書に添付するステップとを備えることができる。
【0006】
いくつかの実施形態では、この技術は、メディアキャプチャモード中に、前記コンピューティング装置が前記モバイルコンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記モバイルコンピューティング装置の前記カメラの現在の視野を示すメディアフィードを受信するステップと、前記コンピューティング装置が、前記メディアフィードを含むプレビューウィンドウを表示するステップとを備えることができる。いくつかの実施形態では、前記メディアアイテムは、ユーザからの入力に応答して前記メディアキャプチャモード中にキャプチャされることができる。他の実施形態では、前記メディアアイテムは、前記プレビューウィンドウにおいて認識されたものに基づいて自動的にキャプチャされることができる。
【0007】
いくつかの実施形態では、この技術は、前記コンピューティング装置と前記モバイルコンピューティング装置とが同じユーザアカウントに関連付けられているかどうかを前記コンピューティング装置が判定するステップを更に備えることができる。いくつかの実施形態では、この技術は、前記コンピューティング装置と前記モバイルコンピューティング装置との両方が同じユーザアカウントにログインしていると判定することに応答して、前記選択可能な選択項目を提供するステップを更に備えることができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記モバイルコンピューティング装置での前記ユーザの選択に応答して、前記メディアキャプチャモードは終了することができる。いくつかの実施形態では、この技術は、前記コンピューティング装置のマウスまたはトラックボール/トラックパッドのユーザによるクリックに応答して、前記選択可能な選択項目をメニュー内に提供するステップをさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、電子文書は、リモートサーバによってホストされるウェブ系の電子文書である。いくつかの実施形態では、近距離無線通信リンクは、ブルートゥース(登録商標)またはワイファイダイレクト(商標)を介するものである。いくつかの実施形態では、キャプチャしたメディアアイテムは、写真またはビデオである。
【0009】
コンピュータに実装される別の技術も提示される。その技術は、モバイルコンピューティング装置とコンピューティング装置との間に近距離無線通信リンクを確立するステップと、前記コンピューティング装置が現在アクセスしている電子文書に関連付けられるメディアアイテムをキャプチャするためのメディアキャプチャモードを開始するためのコマンドを、前記コンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記モバイルコンピューティング装置が受信するステップと、前記コマンドを受信したことに応答して、前記モバイルコンピューティング装置が、前記メディアキャプチャモードを開始し、前記モバイルコンピューティング装置のカメラによって前記メディアアイテムをキャプチャするステップと、前記メディアキャプチャモードの終了に応答して、前記モバイルコンピューティング装置から前記近距離無線通信リンクを介して前記コンピューティング装置に前記キャプチャしたメディアアイテムを送信するステップとを備え、前記キャプチャしたメディアアイテムの受信が、前記キャプチャしたメディアアイテムを前記電子文書に添付させることを前記コンピューティング装置に行わせる。
【0010】
いくつかの実施形態では、この技術は、前記メディアキャプチャモード中に、前記近距離無線通信リンクを介して前記モバイルコンピューティング装置から前記コンピューティング装置に前記カメラの現在の視野を示すメディアフィードを送信するステップを更に備え、前記メディアフィードの受信が、前記メディアフィードを含むプレビューウィンドウを表示させることを前記コンピューティング装置に行わせる。いくつかの実施形態では、前記メディアアイテムは、ユーザからの入力に応答して前記メディアキャプチャモード中にキャプチャされる。他の実施形態では、前記メディアアイテムは、前記プレビューウィンドウにおいて認識されたものに基づいて自動的にキャプチャされる。
【0011】
いくつかの実施形態では、この技術は、前記モバイルコンピューティング装置と前記コンピューティング装置とが同じユーザアカウントに関連付けられているかどうかを前記モバイルコンピューティング装置が判定するステップをさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、この技術は、前記モバイルコンピューティング装置と前記モバイルコンピューティング装置との両方が同じユーザアカウントにログインしているとの判定に応答して、前記コンピューティング装置と通信するステップを更に備えることができ、前記通信するステップは、前記コンピューティング装置に、選択可能な選択項目をユーザに表示させることと、前記選択可能な選択項目が選択されると、前記コマンドを前記モバイルコンピューティング装置に送信することとを行わせる。
【0012】
いくつかの実施形態では、この技術は、前記メディアキャプチャモード中に前記モバイルコンピューティング装置のユーザから終了入力を受信するステップと、前記終了入力を受信したことに応答して、前記モバイルコンピューティング装置が、前記メディアキャプチャモードを終了するステップとを更に備えることができる。いくつかの実施形態では、前記終了入力は、前記モバイルコンピューティング装置のタッチスクリーンを介して提供されるタッチ入力である。
【0013】
いくつかの実施形態では、電子文書は、リモートサーバによってホストされるウェブ系の電子文書である。いくつかの実施形態では、近距離無線通信リンクは、ブルートゥース(登録商標)またはワイファイダイレクト(商標)を介するものである。いくつかの実施形態では、キャプチャしたメディアアイテムは、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、またはオーディオビデオファイルである。
【0014】
本開示の利用可能なさらなる領域は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明および具体的な実施例は、説明のためだけに意図されており、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0015】
態様および実施形態を任意の都合のよい形態で実施することができると理解されたい。例えば、態様および実施形態は、有形のキャリア媒体(例えば、ディスク)または無形のキャリア媒体(例えば、通信信号)であり得る適切なキャリア媒体上に載せられ得る適切なコンピュータプログラムによって実施され得る。態様はまた、本発明を実施するように構成されたコンピュータプログラムを実行するプログラム可能なコンピュータの形態をとることができる適切な装置を使用して実施されてもよい。1つの態様の文脈で説明された特徴が別の態様で実施され得るように、複数の態様を組み合わせることができる。
【0016】
本開示は、詳細な説明および添付図面からより十分に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示のいくつかの実装例に従う例示的なコンピューティングシステムを示す図。
図2】本開示のいくつかの実装例に従う、モバイルコンピューティング装置によってキャプチャしたメディアを、別のコンピューティング装置にて電子文書に添付するための第1例の方法のフロー図。
図3】本開示のいくつかの実装例に従う、モバイルコンピューティング装置によってキャプチャしたメディアを電子文書に添付するための第2例の方法のフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ユーザがモバイルコンピューティング装置でメディア(「メディアアイテム」)をキャプチャした後、そのユーザは、そのキャプチャしたメディアアイテムを添付したいと思う電子文書にアクセスする別のコンピューティング装置に、そのキャプチャしたメディアアイテムを転送する方法を見つけることがある。例えば、そのユーザは、キャプチャしたメディアアイテムを自分自身に電子メールで送信し、他のコンピューティング装置で電子メールアプリケーションを介してそのメディアアイテムを取得すことができる。この作業は、ユーザにとって非常に面倒である。他のやり方には、モバイルコンピューティング装置が取り外し可能ドライブのような他のコンピューティング装置によってアクセスされることがあるが、このやり方でも、依然としてユーザには追加の作業(例えば、リムーバブルドライブにアクセスし、キャプチャしたメディアアイテムを見つけ出し、電子文書にドラッグアンドドロップする)が必要である。このようなやり方は、ユーザがメディアアイテムをリアルタイムで迅速にキャプチャすることも可能にしない。そこで、モバイルコンピューティング装置によってキャプチャしたメディアを電子文書に添付するための技術を提示する。
【0019】
これらの技術は、キャプチャしたメディアアイテムを電子文書に迅速かつシームレスに添付することを可能にする。本明細書で使用する「添付」という用語は、キャプチャしたメディアアイテムを電子文書に関連付ける任意の適切な方法を指すことができ、例えば、キャプチャしたメディアアイテムを、そのキャプチャしたメディアアイテムを電子ファイルに挿入または埋め込んだ外部のまたは別のファイル(例えば、スライドプレゼンテーションに挿入した写真やビデオ)として添付すること(例えば電子メール添付ファイル)、キャプチャしたメディアアイテムを電子文書に関連づけて格納することなどを含むことができる。別のコンピューティング装置(例えば、ラップトップコンピュータやデスクトップコンピュータ)について概略的に説明するが、ここで説明する技術がモバイルコンピューティング装置において完全に実装できることも理解されよう。例えば、そのモバイルコンピューティング装置による電子文書へのアクセス中に、ある選択可能な選択項目が、そのモバイルコンピューティング装置に、メディアアイテムをキャプチャするためのメディアキャプチャモード(例えば、別個のアプリケーション)を開始させることを行わせることができ、その後、そのメディアアイテムは自動的に電子文書に添付され得る。したがって、この技術は、メディアアイテムの転送に関連する問題に対処し、技術的タスクを実行するための1つ以上の装置と人との対話を改善する改良されたインターフェースを提供する。
【0020】
ここで説明したシステムがユーザの個人情報を収集したり個人情報を利用するかもしれない場合、ユーザは、プログラムや機能がユーザ情報(例えば、ユーザのソーシャルネットワーク、ソーシャル行動や活動、職業、ユーザの指向、またはユーザの現在位置)を収集するかどうか、またはサーバまたは他の装置からユーザにより関連性の高いコンテンツを受信するかどうかおよび/または当該コンテンツをどのように受信するかを制御するための機会(例えば、許可または同意)が与えられることができる。さらに、特定のデータは、個人識別可能な情報が削除されるように、格納前または使用前に1つ以上の方法で処理されることがある。例えば、ユーザの身元は、個人識別可能情報からそのユーザを特定できないように扱われることができ、また、ユーザの地理的位置は、位置情報を得た場所を概略化(都市名、郵便番号、州レベルなど)することで、ユーザの実際の位置が特定できないようにすることができる。このようにして、ユーザは、当該ユーザに関する情報がどのように収集され、例えばサーバまたは他の装置によってどのように使用されるかについての制御権を有することができる。
【0021】
図1を参照すると、例示的なコンピュータシステム100が図示されている。コンピュータシステム100は、本開示のいくつかの実装例に従う例示的なコンピューティング装置104および例示的なモバイルコンピューティング装置108を含むことができる。コンピューティング装置104は、モバイルコンピューティング装置108(例えば、タッチスクリーン)と比較して、より高機能のまたはアクセスし易い入力装置(例えば、物理キーボードと、マウスまたはトラックボール/トラックパッドと)を有することができる。モバイルコンピューティング装置108はまた、メディアアイテム(例えば、写真またはビデオ)をキャプチャするように構成されたカメラを含むことができる。コンピューティング装置104の非限定的な例には、デスクトップコンピュータおよびラップトップコンピュータが含まれ、モバイルコンピューティング装置108の例としては、携帯電話およびタブレットコンピュータが含まれる。コンピューティング装置104は、携帯電話またはタブレットコンピュータ(例えば、旧型装置またはカメラなし装置)であってもよいことが理解されよう。ユーザ120は、コンピューティング装置104およびモバイルコンピューティング装置108を操作することができる(例えば、メディアアイテムをキャプチャするための入力を行うことによって)。
【0022】
コンピューティング装置104およびモバイルコンピューティング装置108の各々は、それらがネットワーク112を介して通信可能にする通信装置(例えば、トランシーバ)を含むことができる。ネットワーク112は、近距離無線通信ネットワークであってよい。近距離無線通信媒体の例としては、ブルートゥース(登録商標)およびワイファイダイレクト(商標)が含まれるが、他の適切な無線通信媒体(WiFi、NFCなど)も使用できる。モバイルコンピューティング装置108がコンピューティング装置104に近接している場合、それら装置104、108間に近距離無線通信リンクを確立することができる。装置104、108の各々は、1つまたは複数のプロセッサと、記憶装置(フラッシュメモリ、ハードディスクなど)とを含むこともできる。本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、単一プロセッサと並列または分散アーキテクチャで動作する複数のプロセッサとの両方を指すことができる。
【0023】
装置104、108の一方または両方は、ネットワーク112を介してリモートサーバ116と通信することもできる。そのような実装例では、ネットワーク112は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの実装例では、装置104、108が互いに近接し、両方が共通のアカウント(電子メールアカウントなど)に関連付けられている(例えば、ログインしている)ときに近距離無線通信リンクが確立され得る。この関連付けは、サーバ116を使用して判定または確認され得る。前述したように、電子文書はウェブ系の文書(web−based document)であってよく、したがって、サーバ116は、その電子文書をホスト(例えば提供、格納/維持)することができる。いくつかの実装例では、サーバ116は、後で詳述する本開示の技術のための選択可能な選択項目をコンピューティング装置104に提供させるための情報を当該コンピューティング装置104に送信することができる。
【0024】
図2を参照すると、モバイルコンピューティング装置によってキャプチャしたメディアを、別のコンピューティング装置にて電子文書に添付するための第1例の方法200のフロー図が示されている。204では、コンピューティング装置104は、モバイルコンピューティング装置108との近距離無線通信リンクを確立するためのリンク条件が存在するかどうかを判定することができる。リンク条件は、モバイルコンピューティング装置108がコンピューティング装置104に近接していることを含むことができる。いくつかの実装例では、リンク条件は、装置104、108が同じユーザアカウントに関連付けられている(例えば、ログインしている)ことをさらに含むことができる。リンク条件が存在すれば、方法200は208に進むことができる。そうでない場合、方法200は終了するか、または204に戻ることができる。208では、装置104、108は、それらの間の近距離無線通信リンクを確立することができる。212では、コンピューティング装置104は、コンピューティング装置104によってアクセスされた(例えば作成されたか編集された)電子文書にメディアアイテムを添付するための、ユーザ120用の選択可能な選択項目(selectable option)を提供することができる。
【0025】
ある実装例では、電子文書は、コンピューティング装置104でウェブブラウザに表示されるウェブ系の電子文書である。ウェブ系の電子文書の例には、ウェブ系の電子メール、およびウェブ系のテキストまたはスライドプレゼンテーション文書が含まれる。例えば、ウェブ系の電子文書は、サーバ116に格納/維持されてもよい。いくつかの実装例では、選択可能な選択項目は、マウスの右クリック後のものといった表示メニューに含まれることができる。例示目的のみであるが、選択可能な選択項目は、「モバイル装置からの写真/ビデオを挿入」とラベル付けされたものであってよく、挿入メニューの下位に表示されるものであってよい。特定の例では、選択可能な選択項目は、どのタイプのメディアアイテム(例えば、写真、オーディオ、ビデオ、オーディオビデオ)であるのかを指定することをユーザ120に問合せるものであってよく、それに応じたコマンドを、モバイルコンピューティング装置108に構成させるものであってよい。216では、コンピューティング装置104は、その選択可能な選択項目がユーザ120によって選択されたかどうかを判定することができる。例えば、ユーザ120は、コンピューティング装置104のマウスまたはトラックボール/トラックパッドをクリックして、その選択可能な選択項目を選択することができる。その選択可能な選択項目が選択された場合、方法200は220に進むことができる。そうでない場合、方法200は終了するか、または216に戻ることができる。コマンドは、選択可能な選択項目(例えば、写真対ビデオ)に応じて異なってよく、例えば、そのコマンドは、どのように応答するか(例えば、異なるアプリケーションまたはモードを開始する)をモバイルコンピューティング装置108に命令するものとすることができる。
【0026】
220では、コンピューティング装置104は、コマンドをモバイルコンピューティング装置108に送信することができる。そのコマンドの受信によって、モバイルコンピューティング装置108に、メディアアイテムをキャプチャするための画像撮影モードを開始させることができる。画像撮影モードは、そのモバイルコンピューティング装置108に設けられたネイティブの写真/ビデオ撮影モードであってよく、または前記コマンドの受信に応答してモバイルコンピューティング装置108によって起動される個別のメディアキャプチャアプリケーションであってもよい。メディアキャプチャモード中、ユーザ120は、モバイルコンピューティング装置108を操作して、写真またはビデオを撮影することができ、(撮影ボタンまたは記録ボタンなどの)開始入力を提供することが含まれ得る。本明細書では、メディアアイテムが特に写真およびビデオの場合について説明するが、メディアアイテムがオーディオのみのキャプチャでもよいことが理解されよう。メディアキャプチャモードの終了に伴い、キャプチャしたメディアアイテムは、モバイルコンピューティング装置108から近距離無線通信リンクを介してコンピューティング装置104の元へと送信され得る。
【0027】
いくつかの実装例では、メディアキャプチャモード中、モバイルコンピューティング装置108は、そのカメラの現在の視野を示すメディアフィードを、近距離無線通信リンクを介してコンピューティング装置104に送信してもよい。この「ライブ」のまたは「リアルタイム」のメディアフィードは、コンピューティング装置104にプレビューウィンドウを開かせてそこにメディアフィードを表示させるものとすることができる。すると、ユーザ120は、モバイルコンピューティング装置108によって撮影されるであろう画像が電子文書に関してどのように見えるかを、コンピューティング装置104にて視認することができる。いくつかの実装例では、そのプレビューウィンドウは、その電子文書の少なくとも一部をオーバーレイするポップアップウィンドウとすることができる。例えば、ユーザ120がメディアアイテムを挿入しようとして予めクリックしておいた電子文書内の場所にインラインでそのメディアフィードを挿入するといった、その他の構成も使用することができる。いくつかの実装例では、例えばメディアフィード/プレビューウィンドウにおいて認識されたものに基づいて、メディアアイテムを自動的にキャプチャするようにすることができる。例示目的のみであるが、その文書の特定の内容(家屋についての説明)に基づいて、家屋がメディアフィード/プレビューウィンドウにおいて認識されたときに、メディアアイテムをキャプチャするようにすることができる。
【0028】
224では、コンピューティング装置104は、キャプチャしたメディアアイテムを受信したかどうかを判定することができる。キャプチャしたメディアアイテムを受信した場合、方法200は228に進むことができる。そうでない場合、方法200は終了するか、または220に戻ることができる。228では、コンピューティング装置104は、キャプチャしたメディアアイテムを電子文書に添付することができる。例えば、電子文書が電子メールである場合、キャプチャしたメディアは電子メールに添付され得る。例えば、電子文書がスライドプレゼンテーションである場合、キャプチャしたメディアは、現在のスライドに挿入され得る。キャプチャしたメディアアイテムを電子文書内に挿入するための場所は、選択可能なコマンドを最初に選択した場所(例えば、最初の右クリック)に対応するものとすることができる。次に、方法200は、終了するか、または1回以上の追加サイクルのために204に戻ることができる。
【0029】
図3を参照すると、モバイルコンピューティング装置によってキャプチャしたメディアを、別のコンピューティング装置にて電子文書に添付するための第2例の方法300のフロー図が示されている。この方法300は、図2の方法200を、モバイルコンピューティング装置108の視点から表すことができる。304では、モバイルコンピューティング装置108は、コンピューティング装置104との近距離無線通信リンクを確立するためのリンク条件が存在するかどうかを判定することができる。もしリンク条件が存在すれば、方法300は308に進むことができる。そうでない場合、方法300は終了するか、または304に戻ることができる。308では、装置108、104は、それらの間の近距離無線通信リンクを確立することができる。312では、モバイルコンピューティング装置108は、上記コマンドを受信したかどうかを判定することができる。前述したように、このコマンドは、ユーザ120による選択可能な選択項目の選択に応答して、コンピューティング装置104が送信したものとすることができる。コマンドが受信されていれば、方法300は316に進むことができる。そうでない場合、方法300は終了するか、または312に戻ることができる。
【0030】
316では、モバイルコンピューティング装置108は、メディアキャプチャモードを開始することができる。前述したように、メディアキャプチャモード中に、モバイルコンピューティング装置108は、表示用のメディアフィードをコンピューティング装置104に送信することができる。320では、モバイルコンピューティング装置108は、終了入力を受信したかどうかを判定することができる。例えば、終了入力は、モバイルコンピューティング装置108のタッチスクリーンを介した1回以上のクリックとすることができる。終了入力を受信すると、モバイルコンピューティング装置108は、メディアアイテムをキャプチャでき、方法300は、324に進むことができる。そうでない場合、方法300は320に戻ることができる。324において、モバイルコンピューティング装置108は、キャプチャしたメディアアイテムをコンピューティング装置104に送信することができる。キャプチャしたメディアアイテムをコンピューティング装置104が受信することが、そのキャプチャしたメディアアイテムの電子文書への添付をコンピューティング装置104に行わせることができる。その後、方法300は、終了するか、または1回以上の追加サイクルのために304に戻ることができる。
【0031】
別の実装例では、選択可能なコマンドの選択が、電子メールまたはテキストメッセージなどの電子メッセージをモバイルコンピューティング装置108への送信をコンピューティング装置104に行わせることができる。この電子メッセージの目的は、キャプチャしたメディアアイテムをコンピューティング装置104に送信するための簡単な方法、すなわち電子メッセージに対する応答することを、ユーザ120に提供することである。例えば、コンピューティング装置104は、「あなたのメディアアイテムで応答してください」という電子メッセージをモバイルコンピューティング装置108に送信することができる。いくつかの実装例では、コマンドがモバイルコンピューティング装置108に送信されて、上述したメディアキャプチャモードを介してメディアキャプチャプロセスをコンピューティング装置108に実行させてもよい。メディアキャプチャモードの終了に引き続いて、キャプチャしたメディアアイテムをコンピューティング装置104に自動的に送信する代わりに、ユーザ120は、その電子メッセージに対し、キャプチャしたメディアアイテムをもって応答することができる。この代替的な特徴によれば、近距離無線通信リンクの必要性をなくすこともできる。つまり、どのようなネットワーク(WiFi、セルラーなど)でも利用できる。
【0032】
この開示が当業者に理解できるとともに完全に実施可能なように、例示的な実施形態が提供される。本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、特定の構成要素、装置、および方法の例など、多くの具体的な詳細が示されている。特定の詳細を採用する必要はなく、例示的な実施形態は多くの異なる形態で実施することができ、いずれも本開示の範囲を限定するものと解釈すべきでないことは、当業者には明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知の手順、周知の装置構造、および周知の技術は詳細には記載されていない。
【0033】
本明細書で使用した用語は、特定の例示的な実施形態を説明することのみを目的としたものであり、限定を意図するものではない。本明細書で使用した単数形「1つの/ある(a、an)、その(the)」は、文脈が他に明白に示さない限り、複数形も含むものとして意図されている。「および/または」という用語は、1つまたは複数の関連するリストされたアイテムの任意のおよびすべての組み合わせを含む。「備える」、「含む」、および「有する」という用語は、包括的であり、従って、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、例えば、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの追加を除外するものではない。本明細書で説明した方法のステップ、プロセス、および動作は、実施の順序が特に特定されていない限り、必ずしも説明したまたは図示した特定の順序での実行を必要とすると解釈されるべきではない。付加的または代替的なステップを用いることもできると理解されたい。
【0034】
第1、第2、第3などの用語は、本明細書では、様々な要素、コンポーネント、領域、層および/または部分を説明するために使用することがあるが、これらの要素、コンポーネント、領域、層および/または部分はこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、コンポーネント、領域、層、または部分を他の領域、層または部分と区別するためにのみ使用されることがある。「第1」、「第2」および他の数値的な用語のような用語は、文脈によって明白に示されない限り、順序または順番を意味するものではない。したがって、以下に説明する第1の、要素、コンポーネント、領域、層または部分を、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の、要素、コンポーネント、領域、層または部分と名付けることができる。
【0035】
モジュールという用語は、本明細書で使用される場合、以下を指してもよく、その一部であってもよい。すなわち、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、組合せ論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コードまたはプロセスを実行するネットワーク化されたクラスタまたはデータセンタ内のプロセッサ(共有、専用、またはグループ化)およびストレージのプロセッサまたは分散ネットワーク、説明した機能性を提供する他の適切な構成要素、またはシステムオンチップのような、上記の一部または全部の組み合わせである。モジュールという用語は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるコードを格納する記憶装置(共有、専用、またはグループ化)を含むこともできる。
【0036】
用語「コード」は、上記したように、ソフトウェア、ファームウェア、バイトコードおよび/またはマイクロコードを含むことができ、プログラム、ルーチン、機能、クラス、および/またはオブジェクトを指すことができる。共有という用語は、上記のように、複数のモジュールからのコードの一部またはすべてが、単一の(共有)プロセッサを使用して実行されることを意味する。さらに、複数のモジュールからのコードの一部またはすべては、単一の(共有の)記憶装置によって格納されてもよい。グループという用語は、上記したように、単一のモジュールからのコードの一部またはすべてがプロセッサのグループを使用して実行されることを意味する。さらに、単一のモジュールからのいくつかまたはすべてのコードは、記憶装置のグループを使用して格納されてもよい。
【0037】
本明細書に記載の技術は、1つまたは複数のプロセッサによって実行される1つまたは複数のコンピュータプログラムによって実装されてもよい。それらコンピュータプログラムは、非一時的な有形のコンピュータ可読媒体に格納されたプロセッサ実行可能命令を含む。コンピュータプログラムは、格納されたデータを含むこともできる。非一時的な有形のコンピュータ可読媒体の非限定的な例としては、不揮発性メモリ、磁気記憶装置、および光学記憶装置がある。
【0038】
上記の説明のいくつかの部分は、情報操作のアルゴリズムおよび記号表現に関して本明細書で説明される技術を提示する。これらのアルゴリズム記述および表現は、データ処理分野の当業者が、それらの研究の内容を当業者に最も効果的に伝えるために使用される手段である。これらの動作は、機能的または論理的に記載されるが、コンピュータプログラムによって実現されると理解される。さらに、これらの装置の動作を、一般性を失うことなく、モジュールまたは機能的な名前で参照することが時には便利であることが知られている。
【0039】
上記の説明から明らかなように、特に明記しない限り、「処理する」、「演算する」、「計算する」、「判定する」、または「表示する」などの用語を利用した説明は、コンピュータシステムメモリまたはレジスタまたは他のそのような情報記憶、伝送または表示装置内の物理(電子的)量として表されるデータを操作および変換するコンピュータシステムまたは同様の電子計算装置の動作および処理を含む。
【0040】
上述したいくつかの特定の態様の技術は、アルゴリズムの形態で本明細書に記載されるプロセスステップおよび命令を含む。上述したプロセスステップおよび命令は、ソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェアで具体化され、ソフトウェアで具体化される場合、リアルタイムネットワークオペレーティングシステムによって使用される異なるプラットフォームに常駐するようにダウンロードされ、これらから操作され得ることに留意されたい。
【0041】
本開示は、本明細書で説明した動作を実行するための装置にも関する。この装置は、必要とされる目的のために特別に構成することができ、またはコンピュータによってアクセス可能なコンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータプログラムによって選択的に起動または再構成される汎用コンピュータを含むことができる。このようなコンピュータプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、CD−ROM、光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、それぞれコンピュータシステムバスに結合される、ROM(リードオンリメモリ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気または光カード、特定用途向け集積回路(ASIC)、または電子命令を記憶するのに適した任意のタイプの媒体を含む有形のコンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。さらに、本明細書で参照されるコンピュータは、単一のプロセッサを含むことができ、または計算能力を高めるために複数のプロセッサ設計を採用するアーキテクチャであってもよい。
【0042】
本明細書で提示したアルゴリズムおよび動作は、特定のコンピュータまたは他の装置に本質的に関連するものではない。様々な汎用システムが本明細書の教示に従ってプログラムと共に使用されてもよく、または必要な方法ステップを実行するためにより特殊化された装置を構築することが好都合であることがあり得る。様々なこれらのシステムに必要な構造は、当業者には同等の変形例と共に明らかであろう。さらに、本開示は、特定のプログラミング言語を参照するものとして記載されていない。本明細書に記載した本開示の教示を実施するために様々なプログラミング言語が使用されてよく、特定の言語への参照は、本発明の可能性および最良の形態の開示のために提供される。
【0043】
本開示は、多数のトポロジにわたる広範囲のコンピュータネットワークシステムに適合させることができる。この分野において、大規模ネットワークの構成および管理は、インターネットなどのネットワークを介して異なるコンピュータおよび記憶装置に通信可能に結合された記憶装置およびコンピュータを含む。
【0044】
実施形態の前述の説明は、例示および説明のために提供されたものである。網羅的であること、または開示を限定することを意図するものではない。特定の実施形態の個々の要素または特徴は一般にその特定の実施形態に限定されないが、適用可能であれば、交換可能であり、特に示されていないまたは記載されていない場合でも選択された実施形態で使用できる。同じことは、多くの点で変形し得る。そのような変形は、開示からの逸脱とみなされるべきではなく、そのような変更のすべては、本開示の範囲内に含まれると意図される。
図1
図2
図3