(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の解決しようとする技術課題、技術手段および利点は、より明確にされるために、以下、図面および具体的な実施例を参照して詳細に記載される。
【0016】
本発明は、関連技術において3GPPコアネットワークによって上記MFネットワークと従来のLTEネットワークとの区別およびNH方式のMFネットワークとEPC接続方式のMFネットワークとの区別ができないため、3GPPコアネットワークからのUEに対するアクセス制限、切り替えおよび/またはQos制御、課金制御が実現できない問題に対するものである。本発明の下記実施例に係るネットワーク区別方法、装置および機器は、MFネットワークに対してLTEネットワークと異なるPLMN ID、位置エリアを配置する方式によってMFネットワークとLTEネットワークを区別し、さらにコアネットワークが区別済みのネットワークタイプに基づいてUEに対するアクセス制限、切り替えおよび/またはQos制御、課金制御を行えることが実現できる。
【0017】
図1は、MulteFireネットワークの現在の一種のネットワーク方式であるニュートラルホスト方式を示す。NH方式は、MF RAN(Radio Access Network)がMFコアネットワーク(CN:CoreNetwork)に接続されるネットワーク方式である。MF CNからMulteFireに新規導入した統一的に計画されて自己組織化したニュートラルネットワークは、3GPPネットワークとのRANレベルの切り替えをサポートしない。
【0018】
同様に、NH方式のMFネットワークについても、MF CNがLTEネットワークのRANに接続されない。したがって、NH方式のMFネットワークと、LTEネットワークとが、2つの完全に独立したネットワークであり、異なるネットワークIDを有し、すなわち異なるPLMN(Public Land Mobile Network)ID(Identity)を有する。
【0019】
図2に示されるように、NH方式のMFネットワークのMF CNは、3GPPのAAA(Authentication,Authorization and Accounting)サーバと通信することができ、PSPのAAAサーバと通信することもでき、相応な機能を実現する。
【0020】
図3は、MulteFireネットワークの現在の別のネットワーク方式であるEPC接続方式である。EPC接続方式は、MF RANが従来の3GPPコアネットワークに接続されるネットワーク方式である。UE(User Equipment)は、MF RANと3GPP RANとの間でS1とX2とを切り替えることができる。
【0021】
同様に、EPC方式のMFネットワークについても、UEは、MF RANとLTE RANとの間で切り替えを行うことができる。したがって、EPC方式のMFネットワークとLTEネットワークとが、同一のPLMN IDを有していてもよく、もちろん異なるPLMN IDを有していてもよい。
【0022】
図4に示される本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別方法は、下記ステップ41とステップ42とを含む。
【0023】
ステップ41において、複数のネットワークの構成情報を取得する。ここで、構成情報は、第1ネットワークの少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と、第2ネットワークの少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とを含む。少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報は、第1ネットワークID、第1無線アクセスタイプおよび第1サービス位置エリアを含む。第1ネットワークIDは、第1ネットワークのPLMN IDであり、第1無線アクセスタイプは、第1ネットワークのRAT(Radio Access Technique)のタイプであり、第1サービス位置エリアは、第1ネットワークのトラッキングエリアコード(TAC:Tracking Code)、位置エリアコード(LAC:Location Area Code)またはルーティングエリアコード(RAI:Routing Area Code)で標識される。
【0024】
少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報は、第2ネットワークID、第2無線アクセスタイプおよび第2サービス位置エリアを含む。第2ネットワークIDは、第2ネットワークのPLMN IDであり、第2無線アクセスタイプは、第2ネットワークのRAT(Radio Access Technique)のタイプであり、第2サービス位置エリアは、第2ネットワークのトラッキングエリアコード(TAC:Tracking Code)、位置エリアコード(LAC:Location Area Code)またはルーティングエリアコード(RAI:Routing Area Code)で標識される。
【0025】
例えば、複数のネットワークは、MFネットワークとLTEネットワークとを含むが、MFネットワークとLTEネットワークとに限られるものではない。MFネットワークは、NH方式のMFネットワークであってもよく、EPC方式のMFネットワークであってもよい。複数のネットワークの環境では、MFネットワークの構成情報を取得するとともにLTEネットワークの構成情報を取得する。MFネットワークの構成情報は、MFネットワークのネットワークID、無線アクセスタイプおよびサービス位置エリアを含む。LTEネットワークの構成情報は、LTEネットワークのネットワークID、無線アクセスタイプおよびサービス位置エリアを含む。
【0026】
ステップ42において、構成情報における少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とのうち、異なる値を有する同一タイプの属性情報に基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。例えば、MFネットワークの構成情報とLTEネットワークの構成情報とに基づいてMFネットワークとLTEネットワークとを区別することができる。
【0027】
一実施例において、構成情報における少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報との同一タイプの属性情報(例えば第1ネットワークIDと第2ネットワークID、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプ、または、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリア)のうち、異なる値を有する属性情報に基づいて、従来標準から変更することなく、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。これにより、コアネットワークは、区別済みのネットワークタイプに基づいて、UEに対するアクセス制限、切り替えおよび/またはQos制御、課金制御を行うことが実現できる。
【0028】
例えば、構成情報における第1ネットワークIDおよび第2ネットワークID、または、第1無線アクセスタイプおよび第2無線アクセスタイプ、または、第1サービス位置エリアおよび第2サービス位置エリアに基づいて第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。第1ネットワークがMFネットワークであり、第2ネットワークが従来のLTEネットワークである場合、MFネットワークに対してLTEネットワークと異なるPLMN ID(ネットワークID)、RAT(無線アクセスタイプ)およびサービス位置エリアなどを配置する方式でMFネットワークとLTEネットワークを区別する。
【0029】
ここで、第1ネットワークは、第2ネットワークと完全に独立されるネットワークであってもよく、第2ネットワークを基に改良したネットワークであってもよい。本発明の実施例において、第1ネットワークと第2ネットワークとは、任意の異なるネットワークであればよい。上記例は、単に説明用のものであり、本発明の実施例におけるネットワークタイプに対する限定を構成しない。
【0030】
図5に示される本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別方法は、下記ステップ51とステップ52とを含む。
【0031】
ステップ51は、上記ステップ41と同一に行われる。
【0032】
ステップ52において、構成情報において第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。
【0033】
実施例において、構成情報において第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる場合、第1ネットワークの第1無線アクセスタイプと第2ネットワークの第2無線アクセスタイプとが、同一であってもよいし、異なっていてもよく、第1ネットワークの第1サービス位置エリアと第2ネットワークの第2サービス位置エリアとが、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0034】
選択的に、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが同一であるものの、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。
【0035】
MFネットワークを一例とし、MFネットワークとLTEネットワークとが異なるPLMNに属する場合、PLMN IDによってMFネットワークを標識する。
【0036】
NH方式のMFネットワークとLTEネットワークとが、コアネットワークで互いに独立するため、NH方式のMFに用いられるPLMN IDは、LTEネットワークと異なる。
【0037】
EPC方式のMF RANがLTEネットワークに接続され、UEがMF RANと3GPP RANとの間でS1とX2とを切り替えることができるため、EPC接続方式のMFネットワークとLTEとは、同一のPLMNを共有することができる。例えば、移動事業者が同一PLMNを使用してライセンスバンドとアンライセンスバンドとの両方でネットワーク配置を行い、アンライセンスバンドによって、ライセンスバンドのカバレッジおよび容量の補充を行う。EPC接続方式のMFネットワークとLTEネットワークとは、異なるPLMN IDを使用すると、PLMN IDによってMFネットワークとLTEネットワークとを区別することができる。
【0038】
下記の表1に示すように、下記ネットワークのRATタイプがいずれもE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)であり、すなわちMFおよびLTEの無線アクセスタイプが同一である。このケースを一例として説明する。
【0040】
表1において、ネットワーク4およびネットワーク6は、PLMN IDが異なるが、両者の無線アクセスタイプが同一である。この場合、PLMN IDに基づき、ネットワーク4が従来のLTEネットワークであり、ネットワーク6がEPC接続方式のMFネットワークであると区別することができる。
【0041】
ここで、ネットワーク4,6のサービス位置エリアを限定しなくてもよい。例えば、ネットワーク4のTACとネットワーク6のTACとが、同一であってもよいし、異なっていてもよい(表1には、異なる場合の一例が挙げられている。)。
【0042】
ネットワーク4のTACとネットワーク6のTACとが異なる場合、PLMN IDに基づいてネットワーク4とネットワーク6とを区別してもよく、TACに基づいてネットワーク4,6を区別してもよいが、PLMN IDに基づいてネットワーク4とネットワーク6とを区別することが好ましい。
【0043】
表1におけるPLMN IDが異なり、無線アクセスタイプが同一である他の2つまたは複数のネットワークを区別する場合、いずれも、上記ネットワーク4とネットワーク6との区別方法を用いて区別することができる。
【0044】
本実施例において、PLMN IDが異なるネットワークをPLMN IDで識別することによって、新規のネットワークタイプIDを導入することなく、従来標準から変更せずにネットワークを区別する目的を実現することができる。
【0045】
図6に示される本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別方法は、下記ステップ61とステップ62とを含む。
【0046】
ステップ61は、上記ステップ41と同一に行われる。
【0047】
ステップ62において、構成情報において第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる場合、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。
【0048】
本実施例において、構成情報において第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが、同一であってもよいし、異なっていてもよく、第1ネットワークの第1サービス位置エリアと第2ネットワークの第2サービス位置エリアとが、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0049】
選択的に、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であるものの、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる場合、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。
【0050】
MFネットワークを一例とし、NH方式のMFネットワークとLTEネットワークとが、コアネットワークにより互いに独立するため、NH方式のMFに用いられるPLMN IDは、LTEネットワークと異なる。
【0051】
EPC接続方式のMF RANがLTEネットワークに接続され、UEがMF RANと3GPP RANとの間でS1とX2とを切り替えることができるため、EPC接続方式のMFネットワークとLTEとが、同一PLMNを共有することができる。例えば、移動事業者が同一PLMNを使用してライセンスバンドとアンライセンスバンドとの両方でネットワーク配置を行い、アンライセンスバンドによって、ライセンスバンドのカバレッジおよび容量の補充を行う。EPC接続方式のMFネットワークおよびLTEネットワークは異なるPLMN IDを使用すると、表2に示されるように、PLMN IDによってMFネットワークとLTEネットワークとを区別することができる。
【0053】
表2においては、ネットワーク1とネットワーク2とのPLMN IDが同一であるものの、両者の無線アクセスタイプが異なる。この場合、無線アクセスタイプに基づき、ネットワーク1が従来のLTEネットワークであり、ネットワーク2がGSM(登録商標)ネットワークであると区別することができる。
【0054】
この場合、ネットワーク1,2のサービス位置エリアを限定しなくてもよい。例えば、ネットワーク1のサービス位置エリアとネットワーク2のサービス位置エリアとが、同一であってもよいし、異なっていてもよい(表には、異なる場合の一例が挙げられている。)。
【0055】
ネットワーク1のサービス位置エリアとネットワーク2のサービス位置エリアとが異なる場合、無線アクセスタイプに基づいてネットワーク1とネットワーク2とを区別してもよく、サービス位置エリアに基づいてネットワーク1,2を区別してもよいが、無線アクセスタイプに基づいてネットワーク1とネットワーク2とを区別することが好ましい。
【0056】
表2におけるPLMN IDが同一であり、無線アクセスタイプが異なる他の2つまたは複数のネットワークを区別する場合、いずれも、上記ネットワーク1とネットワーク2との区別方法を用いて区別することができる。
【0057】
本実施例において、RATタイプの異なるネットワークをRATタイプで識別することによって、新規のネットワークタイプIDを導入することなく、従来標準から変更せずにネットワークを区別する目的を達成することができる。
【0058】
図7に示される本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別方法は、下記ステップ71とステップ72とを含む。
【0059】
ステップ71は、上記ステップ41と同一に行われる。
【0060】
ステップ72において、構成情報における第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる場合、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。
【0061】
本実施例において、構成情報において第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが、同一であってもよいし、異なっていてもよく、第1ネットワークの第1無線アクセスタイプと第2ネットワークの第2無線アクセスタイプとが、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0062】
選択的に、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であり、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが同一であるものの、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる場合、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。
【0063】
MFネットワークを一例とし、NH方式のMFネットワークとLTEネットワークとが、コアネットワークで互いに独立するため、NH方式のMFに用いられるPLMN IDは、LTEネットワークと異なる。
【0064】
EPC接続方式のMF RANがLTEネットワークに接続され、UEがMF RANと3GPP RANとの間でS1とX2とを切り替えることができるため、EPC接続方式のMFネットワークとLTEとが同一PLMNを共有することができる。例えば、移動事業者が同一PLMNを使用してライセンスバンドとアンライセンスバンドとの両方でネットワーク配置を行い、アンライセンスバンドによって、ライセンスバンドのカバレッジおよび容量の補充を行う。EPC接続方式のMFネットワークとLTEネットワークとは、異なるPLMN IDを使用すると、表3に示されるように、PLMN IDによってMFネットワークとLTEネットワークとを区別することができる。
【0066】
表3において、ネットワーク1およびネットワーク3は、PLMN IDが同一であり、無線アクセスタイプが同一である。この場合、サービス位置エリアに基づき、ネットワーク1が従来のLTEネットワークであり、ネットワーク3がEPC接続方式のMFネットワークであると区別することができる。
【0067】
表3に示される他のPLMN IDが同一であり、無線アクセスタイプが同一である他の2つまたは複数のネットワークを区別する場合、いずれも、上記ネットワーク1とネットワーク3との区別方法を用いて区別することができる。
【0068】
本実施例において、PLMN ID、RATタイプが同一であるネットワークをサービス位置エリアで識別し、同一PLMN IDを共有して同一RATを使用する2つまたは複数の無線技術に対し異なるサービス位置エリアを配置することによって、新規のネットワークタイプIDを導入することなく、従来標準から変更せずにネットワークを区別する目的を達成することができる。
【0069】
図8に示される本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別方法は、下記ステップ81〜ステップ83を含む。
【0070】
ステップ81は、上記一実施例のステップ41と同一に行われる。
【0071】
ステップ82は、上記一実施例のステップ42と同一に行われる。
【0072】
ステップ83において、ユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスが許可される、および第1ネットワーク属性情報と第2ネットワーク属性情報とに基づいて、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を設置する。ここで、ユーザサーバ記憶情報は、ユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリスト、ユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリスト(Access Restriction)およびユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリスト(Regionally Restricted Service)を含む。ここで、ユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストは、ユーザ機器の登録情報のうちのホームネットワーク(HPLMN:Home PLMN)と同等のネットワークのネットワークIDリスト(EPLMN)を含む。
【0073】
第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であり、第1ネットワークのタイプと第2ネットワークのタイプとが同一である場合、ユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスが許可されなければ、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDを含むようにユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストを設置し、第1ネットワークのタイプまたは第2ネットワークのタイプを含まないようにユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストを設置し、第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアを含むようにユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリストを設置する。
【0074】
上記表1を一例とし、UE登録情報におけるHPLMNのEPLMN、Access RestrictionおよびRegionally Restricted Serviceによって、UEから表の中の任意のネットワークへのアクセスを制限することができる。
【0075】
UEからネットワーク6またはネットワーク7へのアクセスが制限される場合、いずれもE−UTRANアクセス技術であり、PLMN IDが他のネットワークと異なるので、E−UTRAN not allowed(E−UTRANを許可しない)を含まないようにAccess Restrictionを設置するが、ネットワーク6またはネットワーク7のPLMN IDを含まないようにEPLMNを設置する。
【0076】
UEからネットワーク1、ネットワーク2またはネットワーク3へのアクセスが制限される場合、同一PLMN IDを共有しE−UTRANアクセス技術が用いられるため、ユーザ機器のアクセスを制限するサービス位置エリアリストを設置することによって3種類のネットワークへのアクセスを制限する必要があり、UEのHPLMNのEPLMNにPLMN1を含むように設置し、ユーザ機器のアクセスを制限する無線アクセスタイプリストにE−UTRAN not allowedを含まないように設置する。
【0077】
ネットワーク1へのアクセスが制限される場合、ネットワーク1に対応するTACを含むように、ユーザ機器のアクセスを制限するサービス位置エリアリストを設置する。
【0078】
ネットワーク2へのアクセスが制限される場合、ネットワーク2に対応するTACを含むように、ユーザ機器のアクセスを制限するサービス位置エリアリストを設置する。
【0079】
ネットワーク3へのアクセスが制限される場合、ネットワーク3に対応するTACを含むように、ユーザ機器のアクセスを制限するサービス位置エリアリストを設置する。
【0080】
さらに、本実施例は、ステップ84とステップ85とをさらに含んでいてもよい。
【0081】
ステップ84において、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を取得する。
ステップ85において、区別された第1ネットワークまたは第2ネットワークへユーザ機器がアクセスしようとする場合、ユーザサーバ記憶情報に基づいて、アイドル状態(Idle)のUEが第1ネットワークまたは第2ネットワークにアクセスするように制御する。
【0082】
具体的に、上記ステップ85は、下記ステップ851のように実現される。
ステップ851において、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストに含まれ、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれない場合、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可する。第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる。
【0083】
上記ステップ85は、下記ステップ852のように実現されてもよい
ステップ852において、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストに含まれる、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれず、かつ第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアがユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリストに含まれないのであれば、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可し、そうでなければ、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可しない。
ここで、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる、または、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる。
【0084】
ステップ852とステップ851との相違点として、ステップ851においてPLMN IDと無線アクセスタイプが考慮されているが、ステップ852においてサービス位置エリアも同時に考慮されている。
【0085】
図9に示されるように、UEがPLMNを選択してアクセスすると、基地局(eNB)は、初期UEメッセージによって、UEのアクセスセルのTAI(Tracking Area Identity)をMME(Mobile Managenment Entity)にレポートし、UEに選択されたPLMNとセルのTACとが含まれる。
MMEは、基地局から送信される初期UEメッセージを受信すると、UEに選択されたPLMN、セルのTAC、およびHSSから取得した登録情報におけるユーザ機器のアクセスを制限するサービス位置エリアリストパラメータから、UEのアクセスを許可するかを判断することができる。
【0086】
UEに選択されたPLMNがHPLMNのEPLMNに属し、しかもUEに使用されるアクセス技術がユーザ機器のアクセスを制限する無線アクセスタイプリストに設置されず、しかもTAIがエリア制限パラメータに含まれているTAIに属しないと、UEのアクセスを許可し、アタッチ、TAU(Tracking Area Update)またはサービス要求フローを行い続ける。そうでなければ、UEのアクセスを許可せず、アタッチ拒否、トラッキングエリア更新拒否またはサービス要求拒否メッセージをUEに送信する。
【0087】
本実施例の方法を使用すれば、アイドル状態のUEからネットワークへのアクセスを制限することができ、HSSに記憶されたUE登録情報におけるUEのアクセスを許可するPLMN ID、UEのアクセスを制限するRATタイプおよびUEのアクセスを制限するサービス位置エリアの三者によって、アイドル状態のUEがネットワークにアクセスすることを制限し、新規のネットワークタイプIDを導入することなく、従来標準から変更せずにネットワークを区別し、UEからネットワークへのアクセスを制限する目的を達成することができる。
【0088】
図10に示される本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別方法は、下記ステップ101〜ステップ106を含む。
【0089】
ステップ101は、上記一実施例のステップ41と同一に行われる。
【0090】
ステップ102は、上記一実施例のステップ42と同一に行われる。
【0091】
ステップ103は、上記一実施例のステップ83と同一に行われる(すなわち、ユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスが許可される、および第1ネットワーク属性情報と第2ネットワーク属性情報とに基づいて、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を設置する)。
【0092】
ステップ104は、上記一実施例のステップ84と同一に行われる(ユーザサーバ記憶情報を取得する)。
【0093】
ステップ105において、ユーザサーバ記憶情報に基づいて、ユーザ機器に関するネットワーク間での切替制限リストを生成して取得する。切替制限リストは、ユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリスト、ユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークの無線アクセスタイプリスト、およびユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークのサービス位置エリアリストを含む。ユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリストは、ユーザ機器の登録情報におけるホームネットワーク(HPLMN)と同等のネットワークのネットワークIDリスト(EPLMN)を含む。
【0094】
ステップ106において、切替制限リストに基づいて、接続状態(CONNECTED)のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えるように制御する。
【0095】
具体的に、ステップ106は、下記ステップ1061のように実現される。
ステップ1061において、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリストに含まれる、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれず、かつ第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアがユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークのサービス位置エリアリストに含まれないのであれば、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可し、そうでなければ、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可しない。
【0096】
ここで、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる、または、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる。
【0097】
LTEを一例とし、切替制限リストにおけるEPLMNリスト、Forbidden inter RATsおよびForbidden TAsは、MMEがそれぞれHSS(Home Subscriber Server)で取得されたUE登録情報におけるEPLMNリスト、Access Restriction(無線アクセスタイプ制限リスト)およびRegionally Restricted Service(サービス位置エリアリスト)に基づいて生成されるものである。基地局は、MMEからコンテキスト作成メッセージ要求で送信され、または前の基地局から切替要求で送信される切替制限リスト(Handover Restriction List)によって、UEの切り替えを許可する目標ネットワークおよびUEの切り替えを許可しない目標ネットワークを取得する。
【0098】
切替制限リストは、MMEがHSSに記憶される現在のUEの登録情報におけるPLMNのEPLMNリスト、サービス位置エリア制限および無線アクセスタイプ制限に基づいて生成され、以下の内容を含む。
【0100】
ここで、Serving PLMNは、現在のUEのサービングPLMNである。Equivalent PLMNsは、現在の登録PLMNのEPLMNリストであり、UEのローミングを許可する目標PLMNを示す。UEからServing PLMNとEquivalent PLMNs以外のPLMNへのアクセスが許可されない。Forbidden TAsは、UEから指定EPLMNへのアクセスを制限するE−UTRAN領域を規定する。Forbidden LAsは、UEから指定EPLMNへのアクセスを制限するGEARANまたはUTRAN領域を規定する。Forbidden inter RATsは、UEのアクセスを許可しない3GPPとnon−3GPPアクセス技術を規定する。
【0101】
現在、基地局は、切替制限リストにおけるEPLMNリストとForbidden inter RATsパラメータを用いてUEの目標ネットワークを選択する。UEの目標ネットワークがEPLMNリストに属し、かつForbidden inter RATsの中のアクセス制限技術に属さない場合、基地局は、UEが目標ネットワークに切り替えられると判断する。基地局は、Forbidden TAsを用いてUEの切り替えの位置エリアを制限する。UEは、EPLMNでのForbidden TAsで設定される位置エリアに切り替えることができない。
【0102】
本発明の実施例に係る方法において、切替制限リストにおけるEPLMN、Forbidden inter RATsおよびForbidden TAsの三者によって、UEの切替先の目標ネットワークを制限する。すなわち、EPLMNとForbidden inter RATsによって、PLMN IDまたはRATタイプが異なる目標ネットワークを制限し、Forbidden TAsによって、PLMN IDとRATタイプが同一である目標ネットワークを制限する。ここで、Forbidden TAsパラメータで設定される位置エリアは、UEの切り替えを制限する目標ネットワークに対応する位置エリアである。
【0103】
切り替える際に、基地局がUEから受信した測定結果レポートには、隣接セルのネットワークID、無線アクセスタイプおよびサービス位置エリアを含む。隣接セルのネットワークIDがUEの現在のサービングネットワークまたはUEの切り替えが許可されるネットワークであり、隣接セルの無線アクセスタイプがUEのアクセスを制限するRATタイプに属さず、しかも隣接セルのサービス位置エリアがUEのアクセスを制限する位置エリアに属さない場合、基地局は、隣接セルを、UEの切り替えが許可される目標ネットワークとして判断してUEの切替候補セルとする。
【0104】
選択的に、上記ステップ106の後に、ユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることが許可される場合、第1ネットワークと第2ネットワークとの切替優先度に基づいて、接続状態のユーザ機器を優先度の高いネットワークに切り替える。
【0105】
図11に示されるように、基地局は、ネットワークのID、無線アクセスタイプおよびサービス位置エリアなどの構成情報を取得し、ネットワーク別に異なる切替優先度を設定する。
【0106】
基地局は、UEの測定結果レポートを受信すると、含まれている隣接セルのネットワークID、無線アクセスタイプおよびサービス位置エリアに基づいて、隣接セルの所属ネットワークを判断する。
【0107】
UEの複数の候補セルが複数の目標ネットワークに属する場合、基地局は、優先度が最も高い目標ネットワークを選択して切り替えを行う。
【0108】
例えば、基地局は、上記表1のようなネットワーク構成情報をネットワーク操作・保守センサーから取得する。基地局は、UEからレポートされる計2つのセルの測定結果を受信する。一方のセルAの測定結果は、セルAのネットワークIDがPLMN 1であり、位置エリアがTA1であると指示し、他方のセルBの測定結果は、セルBのネットワークIDがPLMN 1であり、位置エリアがTA6であると指示する。基地局は、表を検索することによってセルAがLTEセルであり、セルBがMFセルであることを取得する。MFネットワークの切替優先度がLTEセルより高ければ、基地局は、セルBを切り替え目標セルとする。
【0109】
本実施例は、CONNECTED状態のUEの切り替え目標ネットワークを制限する。具体的に、基地局は、切替制限リストにおけるUEの切り替えが許可されるPLMN、UEの切り替えが制限されるRATタイプおよびUEのアクセスが制限される位置エリアの三者によって、CONNECTED状態のUEの切り替え目標ネットワークを制限する。よって、新規のネットワークタイプIDを導入することなく、従来標準から変更せずに、UEが目標ネットワークに切り替えるように制御することができる。
【0110】
図12に示される本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別方法は、下記ステップ121〜ステップ122を含む。
【0111】
ステップ121は、上記一実施例のステップ41と同一に行われる。
【0112】
ステップ122は、上記一実施例のステップ42と同一に行われる。
【0113】
上記実施例に基づいてユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可した後に、または、上記実施例に基づいてユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可した後に、さらにステップ123〜ステップ124を含んでもよい。
【0114】
ステップ123において、ユーザ機器の現在の位置情報に基づいて、ユーザ機器のアクセス中または切替先である第1ネットワークまたは第2ネットワークを確定する。
【0115】
ステップ124において、ユーザ機器のアクセス中の第1ネットワークまたは第2ネットワークに対応するQosポリシーに基づいてユーザ機器に対しQos制御を行い、および/または、ユーザ機器のアクセス中の第1ネットワークまたは第2ネットワークに対応する課金ポリシーに基づいてユーザ機器に対し課金制御を行う。
【0116】
本実施例において、LTEネットワークを一例とし、MMEは、ネットワークID、無線アクセスタイプおよびサービス位置エリアなどの構成情報を取得し、eNBからレポートされる初期UEメッセージと結び付けて、UEの使用中のネットワークのタイプを判断することができる。
【0117】
図13に示されるように、MMEは、アクセス許可かつUEの使用中のネットワークのタイプが今までとは異なると判断すると、SGW(Signaling GateWay)にUEの位置情報を送信する。SGWは、UEの位置情報を受信してPGW(Packet Gateway)に転送する。PGWは、UEに対し異なるQosポリシーまたは課金を実施する。
【0118】
例示すると、UEがPLMNを選択してアクセスすると、基地局は、UEに選択されたPLMNとTACとが含まれる初期UEメッセージによって、UEのアクセスしたセルのトラッキングエリアID(TAI:Tracking Area Identity)をMMEにレポートする。上記TACは、PLMNでの唯一のトラッキングエリアを標識する。MMEは、基地局から送信される初期UEメッセージを受信すると、PLMNとTACによって、UEに使用されるネットワークタイプがMFであるか従来のLTEネットワークであるかを判断することができる。
【0119】
UEのアタッチプロセス中に、基地局からレポートされるUEのアクセスしたTAIから、MMEは、UEの位置に変化があった(例えば、UEがMFネットワークからLTEネットワークに移動し、またはLTEネットワークからMFネットワークに移動した。)と判断すると、User Location Information(ユーザ位置情報)を含むCreate Session Request(作成セッション要求)メッセージをSGWに送信する。ユーザ位置情報におけるTAIによってUEの位置を指示し、UEの使用中のネットワークをSGWに知らせる。SGWは、ユーザ位置情報を含む作成セッション要求メッセージをPGWに送信する。PGWは、TAIからUEの使用中のネットワークを取得する。PGWは、UEの使用中のネットワークに基づいて、今までのネットワークとは異なる課金とQoSポリシーを実施することができる。
【0120】
UEのトラッキングエリア更新プロセスまたはサービス要求プロセス中に、基地局からレポートされるUEのアクセスしたTAIから、MMEは、UEの位置に変化があった(例えば、MFネットワークからLTEネットワークに移動し、またはLTEネットワークからMFネットワークに移動した。)と判断すると、ユーザ位置情報を含むModify Bear Request(修正ベアラ要求)メッセージをSGWに送信する。ユーザ位置情報におけるTAIによってUEの位置を指示し、UEの使用中のネットワークをSGWに知らせる。SGWは、ユーザ位置情報を含む修正ベアラ要求メッセージをPGWに送信する。PGWは、TAIからUEの使用中のネットワークを取得する。PGWは、UEの使用中のネットワークに基づいて、UEに対して今までのネットワークと異なる課金とQoSポリシーとを実施することができる。
【0121】
本実施例の方法において、新規のネットワークタイプIDを導入することなく、UEが異なるネットワーク間で切り替え、または、確定済みネットワークにアクセスする際に、コアネットワークが異なるQoSまたは課金ポリシーを実行することができる目的を達成することができる。
【0122】
本発明の上記実施例のUEは、移動電話機(または携帯電話)、またはそれ以外の無線信号の送受信が可能な機器であり、ユーザ機器(端末)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、無線ローカルループ(WLL)局、移動信号をwifi信号に変換可能なCPEまたはMifi、スマート家電、またはそれ以外の人の操作によらずに自発的に移動通信ネットワークと通信可能な機器などが含まれる。
【0123】
基地局は、形態が限定されず、マクロ基地局(Macro Base Station)、ピコ基地局(Pico Base Station)、Node B、ENB、家庭強化型基地局(FemtoeNBまたはHome eNode BまたはHome eNBまたはHeNB)、中継局、アクセスポイント、RRU、RRHなどである。
【0124】
本発明の上記方法の実施例によれば、PLMN ID、RATタイプおよび位置エリアの三者によって移動ネットワークタイプを指示し、新規のネットワークタイプを導入して指示することを回避する。さらに、新規のネットワークタイプIDを導入することなく、アイドル状態でネットワークへのアクセスを制限し、接続状態のUEが目標ネットワークに切り替えるように制御する目的を達成することができる。さらに、新規のネットワークタイプIDを導入することなく、UEが異なるネットワーク間で切り替える際にコアネットワークが異なるQosまたは課金ポリシーを実施する目的を達成することができる。
【0125】
図14に示されるように、本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別装置140は、取得モジュール141と、区別モジュール142とを備える。取得モジュール141は、複数のネットワークの構成情報を取得することに用いられる。ここで、構成情報は、第1ネットワークの少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と、第2ネットワークの少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とを含む。
【0126】
区別モジュール142は、構成情報における少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と、少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とのうち、異なる値を有する同一タイプの属性情報に基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別することに用いられる。少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報は、第1ネットワークID、第1無線アクセスタイプおよび第1サービス位置エリアを含み、少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報は、第2ネットワークID、第2無線アクセスタイプおよび第2サービス位置エリアを含む。
【0127】
ここで、区別モジュール142は、第1区別モジュールまたは第2区別モジュールまたは第3区別モジュールを含む。第1区別モジュールは、構成情報における第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別することに用いられる。選択的に、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが同一であるものの、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークを区別する。第2区別モジュールは、構成情報における第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる場合、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別することに用いられる。第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であるものの、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる場合、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。第3区別モジュールは、構成情報における第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる場合、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別することに用いられる。選択的に、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であり、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが同一であるものの、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる場合、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する。
【0128】
さらに、上記装置は、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別した後に、ユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスが許可される、および第1ネットワーク属性情報と第2ネットワーク属性情報とに基づいて、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を設置することに用いられる第1制御モジュールをさらに備えていてもよい。ユーザサーバ記憶情報は、ユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリスト、ユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリスト、およびユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリストを含む。ユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストは、ユーザ機器の登録情報におけるホームネットワークと同等のネットワークのネットワークIDリストを含む。
【0129】
さらに、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であり、しかも第1ネットワークのタイプと第2ネットワークのタイプとが同一である場合、ユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスが許可されなければ、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDを含むようにユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストを設置し、第1ネットワークのタイプまたは第2ネットワークのタイプを含まないようにユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストを設置し、第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアを含むようにユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリストを設置する。
【0130】
さらに、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を設置した後に、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を取得することと、区別された第1ネットワークまたは第2ネットワークへユーザ機器がアクセスしようとする場合、ユーザサーバ記憶情報に基づいて、アイドル状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークにアクセスするように制御することに用いられる。
【0131】
選択的に、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストに含まれる、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれない場合、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可する。ここで、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる。
【0132】
選択的に、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストに含まれる、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれず、かつ第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアがユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリストに含まれないのであれば、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可し、そうでなければ、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可しない。ここで、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる、または、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる。
【0133】
さらに、上記装置は、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を取得した後に、ユーザサーバ記憶情報に基づいて、ユーザ機器に関するネットワーク間での切替制限リストを生成して取得することと、切替制限リストに基づいて、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えるように制御することに用いられる第2制御モジュールをさらに含んでいてもよい。切替制限リストは、ユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリスト、ユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークの無線アクセスタイプリスト、およびユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークのサービス位置エリアリストを含む。ここで、ユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリストは、ユーザ機器の登録情報におけるホームネットワークと同等のネットワークのネットワークIDリストを含む。
【0134】
選択的に、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリストに含まれる、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれず、かつ第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアがユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークのサービス位置エリアリストに含まれないのであれば、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可する。そうでなければ、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可しない。ここで、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる、または、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる。
【0135】
さらに、ユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可する場合、第1ネットワークおよび第2ネットワークの切替優先度に基づいて、接続状態のユーザ機器を優先度の高いネットワークに切り替える。
【0136】
さらに、上記装置は、ユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークにアクセスまたは切り替えることを許可した後に、ユーザ機器の現在の位置情報に基づいて、ユーザ機器のアクセス中または切替先である第1ネットワークまたは第2ネットワークを確定することと、ユーザ機器のアクセス中または切替先である第1ネットワークまたは第2ネットワークが今までアクセスしたネットワークと異なると判断した場合、ユーザ機器のアクセス中の第1ネットワークまたは第2ネットワークに対応するQosポリシーに基づいてユーザ機器に対しQos制御を行い、および/または、ユーザ機器のアクセス中の第1ネットワークまたは第2ネットワークに対応する課金ポリシーに基づいてユーザ機器に対し課金制御を行うことに用いられる第3制御モジュールをさらに備えていてもよい。
【0137】
本発明の当該装置の実施例は、上記方法の実施例に対応する装置である。よって、上記方法の実施例におけるすべての実現手段は、いずれも当該装置の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0138】
図15に示されるように、本発明の一部の実施例に係るネットワーク区別機器は、受信機151と、受信機に接続されるプロセッサ152とを備えている。受信機151は、複数のネットワークの構成情報を受信することに用いられる。構成情報は、第1ネットワークの少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と、第2ネットワークの少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とを含む。
【0139】
プロセッサ152は、構成情報における少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と、少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とのうち、異なる値を有する同一タイプの属性情報に基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する機能を実現するように配置される。少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報は、第1ネットワークID、第1無線アクセスタイプおよび第1サービス位置エリアを含み、少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報は、第2ネットワークID、第2無線アクセスタイプおよび第2サービス位置エリアを含む。
【0140】
プロセッサ152は、上記装置の実施例におけるすべてのモジュールによって実現される機能を実現するように配置されてもよく、上記装置の実施例が達成できる効果と同一の技術効果を奏することもできる。
【0141】
以上、具体的な実施例と結び付けて本発明の基本的な原理を記載した。しかし、当業者にとって、本発明の方法および装置のすべてまたは任意のステップや部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)や計算装置のネットワークでハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせによって実現されうることが理解できる。これは、当業者が本発明の説明を閲読して基本的なプログラミング技能を活用して実現できることである。
【0142】
したがって、本発明の目的は、任意の計算装置で1つまたは一連のプログラムを実行することによっても実現されうる。計算装置は、周知されている汎用装置である。したがって、本発明の目的は、上記方法または装置を実現するプログラムコードを含むプログラムプロダクトの提供のみでも実現されうる。すなわち、このようなプログラムプロダクトも本発明を構成し、しかもこのようなプログラムプロダクトを記憶した記憶媒体も本発明を構成する。明らかに、記憶媒体は、任意の周知される記憶媒体または将来開発されうる任意の記憶媒体である。なお、本発明の装置と方法において、各部品または各ステップは、分解および/または再度の組み合わせが可能である。これらの分解および/または再度の組み合わせは、本発明の同等効果手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよいし、または、互いに独立に実行されてもよい。
【0143】
A1)ネットワーク区別方法において、複数のネットワークの構成情報を取得するステップを含む。ここで、構成情報は、第1ネットワークの少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と、第2ネットワークの少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とを含む。さらに、構成情報における少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とのうち、異なる値を有する同一タイプの属性情報に基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別するステップを含む。ここで、少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報は、第1ネットワークID、第1無線アクセスタイプおよび第1サービス位置エリアを含み、少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報は、第2ネットワークID、第2無線アクセスタイプおよび第2サービス位置エリアを含む。
【0144】
A2)A1に記載のネットワーク区別方法において、構成情報における少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とのうち、異なる値を有する同一タイプの属性情報に基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークを区別するステップは、構成情報における第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別するステップ、または、構成情報における第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる場合、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別するステップ、または、構成情報における第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる場合、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別するステップを含む。
【0145】
A3)A2に記載のネットワーク区別方法において、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別するステップは、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが同一であるものの、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる場合、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別することを含む。
【0146】
A4)A2に記載のネットワーク区別方法において、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる場合、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別するステップは、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であるものの、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる場合、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別することを含む。
【0147】
A5)A2に記載のネットワーク区別方法において、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる場合、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別するステップは、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であり、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが同一であるものの、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる場合、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとに基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別することを含む。
【0148】
A6)A1に記載のネットワーク区別方法において、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別した後に、ユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスが許可される、および第1ネットワーク属性情報と第2ネットワーク属性情報に基づいて、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を設置するステップをさらに含む。ここで、ユーザサーバ記憶情報は、ユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリスト、ユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリスト、およびユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリストを含む。ここで、ユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストは、ユーザ機器の登録情報におけるホームネットワークと同等のネットワークのネットワークIDリストを含む。
【0149】
A7)A6に記載のネットワーク区別方法において、ユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスが許可される、および第1ネットワーク属性情報と第2ネットワーク属性情報に基づいて、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を設置するステップは、第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが同一であり、しかも第1ネットワークのタイプと第2ネットワークのタイプとが同一である場合、ユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスが許可されなければ、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDを含むようにユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストを設置し、第1ネットワークのタイプまたは第2ネットワークのタイプを含まないようにユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストを設置し、第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアを含むようにユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリストを設置することを含む。
【0150】
A8)A6またはA7に記載のネットワーク区別方法において、第1ネットワークと第2ネットワークを区別した後に、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を取得するステップと、区別された第1ネットワークまたは第2ネットワークへユーザ機器がアクセスしようとする場合、ユーザサーバ記憶情報に基づいて、アイドル状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークにアクセスするように制御するステップとをさらに含む。
【0151】
A9)A8に記載のネットワーク区別方法において、ユーザサーバ記憶情報に基づいて、アイドル状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークにアクセスするように制御するステップは、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストに含まれる、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれないのであれば、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可することを含む。第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる。
【0152】
A10)A8に記載のネットワーク区別方法において、ユーザサーバ記憶情報に基づいて、アイドル状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークにアクセスするように制御するステップは、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器のアクセスが許可されるネットワークのネットワークIDリストに含まれる、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれず、かつ第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアがユーザ機器のアクセスが制限されるサービス位置エリアリストに含まれないのであれば、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可し、そうでなければ、アイドル状態のユーザ機器から第1ネットワークまたは第2ネットワークへのアクセスを許可しないことを含む。第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる、または、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる。
【0153】
A11)A8に記載のネットワーク区別方法において、ユーザ機器のユーザサーバ記憶情報を取得した後に、ユーザサーバ記憶情報に基づいて、ユーザ機器に関するネットワーク間での切替制限リストを生成して取得するステップと、切替制限リストに基づいて、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えるように制御するステップとをさらに含む。ここで、切替制限リストは、ユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリスト、ユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークの無線アクセスタイプリスト、およびユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークのサービス位置エリアリストを含む。ユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリストは、ユーザ機器の登録情報におけるホームネットワークと同等のネットワークのネットワークIDリストを含む。
【0154】
A12)A11に記載のネットワーク区別方法において、切替制限リストに基づいて、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えるように制御するステップは、第1ネットワークIDまたは第2ネットワークIDがユーザ機器の切り替えが許可される目標ネットワークのネットワークIDリストに含まれる、かつ第1無線アクセスタイプまたは第2無線アクセスタイプがユーザ機器のアクセスが制限される無線アクセスタイプリストに含まれず、かつ第1サービス位置エリアまたは第2サービス位置エリアがユーザ機器の切り替えが制限される目標ネットワークのサービス位置エリアリストに含まれないのであれば、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可するステップ、そうでなければ、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可しないステップを含む。第1ネットワークIDと第2ネットワークIDとが異なる、または、第1無線アクセスタイプと第2無線アクセスタイプとが異なる、または、第1サービス位置エリアと第2サービス位置エリアとが異なる。
【0155】
A13)A11に記載のネットワーク区別方法において、接続状態のユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークに切り替えることを許可するステップの後に、ユーザ機器が第1ネットワークと第2ネットワークに切り替えることが許可される場合、第1ネットワークおよび第2ネットワークの切替優先度に基づいて、接続状態のユーザ機器を優先度の高いネットワークに切り替えることをさらに含む。
【0156】
A14)A11に記載のネットワーク区別方法において、ユーザ機器が第1ネットワークまたは第2ネットワークにアクセスまたは切り替えることを許可した後に、ユーザ機器の現在の位置情報に基づいて、ユーザ機器のアクセス中または切替先の第1ネットワークまたは第2ネットワークを確定するステップと、ユーザ機器のアクセス中または切替先の第1ネットワークまたは第2ネットワークが今までにアクセスしたネットワークのネットワークと異なると判断すると、ユーザ機器のアクセス中の第1ネットワークまたは第2ネットワークに対応するQosポリシーに基づいてユーザ機器に対しQos制御を行い、および/または、ユーザ機器のアクセス中の第1ネットワークまたは第2ネットワークに対応する課金ポリシーに基づいてユーザ機器に対し課金制御を行うステップとをさらに含む。
【0157】
B15)取得モジュールと区別モジュールとを備えるネットワーク区別装置において、取得モジュールは、複数のネットワークの構成情報を取得することに用いられ、構成情報は、第1ネットワークの少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と、第2ネットワークの少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とを含み、区別モジュールは、構成情報における少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とのうち、異なる値を有する同一タイプの属性情報に基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別することに用いられ、少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報は、第1ネットワークID、第1無線アクセスタイプおよび第1サービス位置エリアを含み、少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報は、第2ネットワークID、第2無線アクセスタイプおよび第2サービス位置エリアを含む。
【0158】
C16)複数のネットワークの構成情報を受信することに用いられる受信機と、受信機に接続されるプロセッサを備えるネットワーク区別機器において、構成情報は、第1ネットワークの少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と、第2ネットワークの少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とを含み、プロセッサは、構成情報における少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報と少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報とのうち、異なる値を有する同一タイプの属性情報に基づいて、第1ネットワークと第2ネットワークとを区別する機能を実現するように配置され、少なくとも1つの第1ネットワーク属性情報は、第1ネットワークID、第1無線アクセスタイプおよび第1サービス位置エリアを含み、少なくとも1つの第2ネットワーク属性情報は、第2ネットワークID、第2無線アクセスタイプおよび第2サービス位置エリアを含む。
【0159】
以上の記載は、本発明の好適な実施形態である。なお、当業者にとって、本発明に記載される原理から逸脱することなく、若干の改良や修飾を行うことができる。これらの改良や修飾も、本発明の保護範囲とみなされるべきである。