(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
本実施の形態のプラットフォーム端末1を含むネットワークシステムの構成例について、
図1を参照して説明する。
なお、以下の例においては、ユーザが獲得する特典の例として、ポイントを挙げる。但し、それ以外にも「1米ドル割引券」のようなクーポンも特典の一例として考えられる。
【0021】
<1.システム構成>
本実施の形態に係るプラットフォーム端末1は、通信ネットワーク2に接続されている。
通信ネットワーク2には、ユーザ端末3や電子商取引サーバ4や店舗端末5や特典発行端末6なども接続されている。
各装置やシステムは通信ネットワーク2を介して相互に通信可能とされている。
【0022】
通信ネットワーク2の構成は多様な例が想定される。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が想定される。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線等の有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0023】
プラットフォーム端末1は、為替レートを考慮して、ある経済圏で発行された特典を異なる経済圏で使用可能な特典へと変換する処理などを行う。また、プラットフォーム端末1は、他にも、ユーザが購入行動を行う際にユーザ端末3に提示する支払い手続画面上に、該ユーザが所持している特典の情報を今回の購入行動の対象となる店舗が属する経済圏での価値に換算して表示させる処理や、実際に購入がなされた際に特典を消費するための処理などを実行する。
【0024】
ユーザ端末3は、商品の購入を行うユーザが使用する情報処理端末である。ユーザ端末3は、例えば、ユーザが商品を購入する際に閲覧する各ウェブページの表示処理や、ユーザによって入力された情報を電子商取引サーバ4に送信する処理などを行う。
また、ユーザ端末3は、ユーザが保有している特典情報を閲覧する際にも用いられる。
【0025】
ユーザ端末3は、例えば、通信機能を備えたPC(Personal Computer)やフィーチャーフォンやPDA(Personal Digital Assistants)、或いは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスなどである。
【0026】
電子商取引サーバ4は、商品の取引に関する各種サービスを提供する情報処理装置である。例えば、通信ネットワーク2を用いて実現される仮想商店街を介して各種のサービスを提供する。
各種サービスとは、例えば、仮想商店街に登録された店舗(仮想店舗)で扱っている商品群の中からユーザが所望する商品を検索して提示する商品検索サービスや、商品提供者が販売したい商品を管理する商品管理機能や、ユーザ情報を管理し必要に応じて提示するユーザ情報管理サービスや、商品提供者の情報を管理し必要に応じて提示する商品提供者情報管理サービスや、商品の売買が成立した際の代金のやりとりを仲介する決済処理サービスなどである。
【0027】
また、電子商取引サーバ4は、商品検索サービスを提供するために、検索に用いられるキーワード(検索キーワード)と扱っている商品を直接的、或いは、間接的に紐付けて管理している。即ち、検索キーワードに適した商品情報を取得可能に構成されていれば、どのような態様であってもよい。
【0028】
電子商取引サーバ4は、上記した各種のサービスを提供するために、様々なDB(Database)を管理している。例えば、ユーザの情報が記憶されるユーザDB、商品提供者の情報が記憶される商品提供者DB、商品情報が記憶される商品DB、商品ページの情報が記憶される商品ページDB、商品検索に用いられる検索DBなどである。
【0029】
店舗端末5は、電子商取引サーバ4が提供する電子商取引サービスを利用して、商品の販売を行う販売者が利用する端末である。
店舗端末5は、例えば、通信機能を備えたPCやPDA、或いは、タブレット端末などのスマートデバイスなどである。
【0030】
特典発行端末6は、ユーザの購入行為などに起因してポイントを発行するための各種処理を実行する情報処理端末である。例えば、仮想商店街に加盟している店舗のうち米ドルを利用した商品購入が可能な店舗(以降、「米国の店舗」と記載)において、あるユーザが商品を購入したことに応じて、米国ポイント(USポイント)を発行し、該ユーザに付与する処理を行う。
また、ユーザがUSポイントを使用した商品購入を行ったことに応じて、該ユーザに付与されている米国ポイントを減算させる処理を行う。
【0031】
<2.機能構成>
プラットフォーム端末1の機能構成について、
図2を参照して説明する。
プラットフォーム端末1は、情報取得部1a、レート設定部1b、情報送信部1c、バリュー処理部1dを備えている。
【0032】
情報取得部1aは、ユーザを特定可能な識別情報、例えばユーザID(Identification)に基づいてユーザが保有しているポイントの情報を取得する処理を行う。ユーザIDは、例えば、ユーザによって入力された情報から取得可能である。
なお、この取得処理では、日本円を利用した商品購入が可能な店舗で獲得した日本ポイント(JPポイント)や、上記のUSポイントなど、各経済圏のポイント情報が取得される。
【0033】
レート設定部1bは、為替レートの情報を適宜取得し、該為替レートに応じた各地域間(即ち、使用される貨幣が異なる経済圏間)のポイント数(バリュー情報)換算レート(変換レート)を設定する処理を行う。例えば、取得した為替レートによって日本円100円が米国ドル1ドルと同等の価値とされ、JPポイントの1ポイントが1円、USポイントの10ポイントが1ドルとされた場合には、USポイントにおける10ポイントをJPポイントの100ポイントに換算する処理を実行する。
なお、為替レートの情報は、為替レートを管理している他の情報処理装置、例えば証券会社が管理しているサーバ装置などから取得する。取得方法としては、例えば、証券会社のサーバ装置が提供しているAPI(Application Programming Interface)機能を利用することなどが考えられる。
【0034】
また、換算レートの設定は手数料を含んだものであってもよい。例えば、換算ポイントの3%が手数料として差し引かれる場合においては、USポイントにおける10ポイントをJPポイントの97ポイントに換算する処理を実行する。但し、この換算レートは手数料を考慮したものであるため、逆方向の換算では用いることができない。逆方向の換算即ちJPポイントからUSポイントへの変換においては、JPポイントの100ポイントをUSポイントの9.7ポイント(即ち、10ポイントの97%であり、97セントの価値)に換算する。
【0035】
情報送信部1cは、購入操作を行っているユーザ端末3に表示させる支払い手続画面上に表示させる各種情報を送信する処理などを行う。この処理を行うことにより、ユーザ端末3の画面上に所定の情報が含まれた状態で支払い手続画面が表示される。
【0036】
バリュー処理部1dは、商品の購入時にユーザの指定した使用ポイント情報に基づいて、決済額にポイントを充当させるための処理を実行する。具体的には、特典発行端末6に対して、決済額にユーザが保持しているポイントが充当されたことを通知する。また、バリュー処理部1dは、購入された商品を扱っている店舗が代金の請求を行う際に必要となる情報を該店舗に提供させる処理、即ち店舗端末5に該情報を送信する処理を、特典発行端末6に実行させる。
プラットフォーム端末1は、上述した各種の処理を実行するために、各国(各経済圏)のポイント情報をユーザごとに記憶した特典DB51を管理している。即ち、例えば、ユーザIDごとに各国のポイント情報が紐付けられて特典DB51に記憶されている。特典DB51には、他にも、ユーザについての情報として、氏名や年齢、住所、連絡先(電子メールアドレスなど)や電話番号などが記憶されていてもよい。
【0037】
なお、
図2に示す機能構成は、プラットフォーム端末1と電子商取引サーバ4を備える情報処理システムが備える機能を示したものとして扱うことができる。
【0038】
<3.ハードウェア構成>
図1に示したプラットフォーム端末1、ユーザ端末3、電子商取引サーバ4、店舗端末5、特典発行端末6を構成する各種のコンピュータ装置や端末、特典DB51などの各装置は、情報処理及び情報通信が可能な
図3に示すようなコンピュータ装置として実現できる。
【0039】
なお、全てのコンピュータ装置が
図3に示す各部を過不足なく備えている必要はなく、一部の構成を備えていない装置や、一部の構成を複数備えている装置や、
図3に示す以外の構成を備えている装置であってもよい。
【0040】
図3において、コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM( Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM( Random Access Memory )103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109が接続されている。
入力部106はキーボード、マウス、タッチパネルなどにより構成される。
出力部107はLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどにより構成される。
記憶部108はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などにより構成される。
通信部109はネットワーク1を介しての通信処理や機器間通信を行う。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
【0041】
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われる。またリムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、プラットフォーム端末1、ユーザ端末3、電子商取引サーバ4、店舗端末5、特典発行端末6を構成する各種のコンピュータ装置や端末、特典DB51としての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、プラットフォーム端末1、ユーザ端末3、電子商取引サーバ4、店舗端末5、特典発行端末6を構成する各種のコンピュータ装置や端末、特典DB51を構成する情報処理装置は、
図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数の情報処理装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としての情報処理装置が含まれてもよい。
【0042】
図2に示すプラットフォーム端末1としての各機能は、情報処理装置においてCPU101でプログラムに応じて実行される処理により実現される機能である。但し以下説明する全部又は一部の各構成の処理をハードウェアにより実現してもよい。
また各機能をソフトウェアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。1つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、1つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
また各機能は複数の情報処理装置に分散されていてもよい。さらに機能の1つが、複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
【0043】
プラットフォーム端末1が備える特典DB51は、プラットフォーム端末1がアクセス可能とされていればどのような形態で実現されていてもよい。例えばプラットフォーム端末1と同一システム内の記憶部に特典DB51のすべてが形成されていてもよいし、特典DB51の一部又は全部が別体、遠隔地等のコンピュータシステムに設けられていてもよい。もちろん特典DB51が一つの装置(例えば一つのHDD等)内に形成されている必要はない。また特典DB51が、一つのDBとして構成される必要もない。以下の各例で説明する各DBは、実施の形態の処理に関連する情報の記憶部を、それぞれ一つのDBの形態で例示したものに過ぎない。
【0044】
<4.大まかな処理の流れ>
添付図に示す一例を参照して、各装置が行う処理の流れの概要を説明する。
先ず、
図4を参照して、ユーザが支払い手続画面を表示させるまでの流れについて説明する。
ユーザ端末3はステップS101において、ユーザがログインページを表示させる操作を受け付ける処理を行う。この処理では、ユーザ端末5は、入力されたログイン情報(例えばユーザIDとパスワード)を電子商取引サーバ4へ送信する処理も行う。
【0045】
ユーザ端末3から電子商取引サーバ4へログイン情報が送信されると、電子商取引サーバ4はステップS201において認証処理を実行し、続くステップS202において認証結果通知処理を実行する。
【0046】
具体的には、電子商取引サーバ4は、ユーザ端末3上で入力されたユーザIDとパスワードをDB(電子商取引サーバ4が管理しているDBであり、例えばユーザ情報が記憶されたユーザDB)に記憶された情報と比較して当該ユーザのログイン可否を判定し、認証結果をユーザ端末3へ通知する。尚、認証結果をユーザ端末3へ返すと共に、ショッピングサイトのトップページのウェブページデータを送信してもよい。これにより、ユーザ認証がなされると共に、ユーザ端末3上にショッピングサイトのトップページが表示される。
尚、
図4に示す一連の流れは、ステップS201の認証処理においてログイン可と判定された場合を示している。ステップS202においてログイン不可と判定した場合は、ユーザ端末3は再度ステップS101の処理を実行し、これに応じて電子商取引サーバ4はステップS201及びステップS202の各処理を実行する。
【0047】
ユーザがユーザ端末3を用いて電子商取引サーバ4が提供する各種のウェブページを閲覧するための操作を行ったことに応じて、ユーザ端末3はステップS102においてウェブページを閲覧するための各処理を実行する。この処理は、ユーザが所望したウェブページ情報の要求を電子商取引サーバ4に対して送信する処理である。
【0048】
それに対して、電子商取引サーバ4はステップS203で、ウェブページ情報をDB(例えば商品ごと、或いは店舗ごとに設けられたHTMLファイルなどのウェブページ情報が記憶されたDB)から取得し、ユーザ端末3へ送信する処理を行う。
【0049】
ユーザ端末3におけるステップS102の処理と電子商取引サーバ4におけるステップS203の処理が実行されることにより、ユーザ端末3の表示部にユーザの所望するウェブページが表示される。ステップS102及びステップS203の各処理は、ユーザの操作に応じて複数回実行され得る。
【0050】
次に、購入したいと考える商品を購入するための支払い手続画面を表示させる操作をユーザが行ったことに応じて、ユーザ端末3はステップS103において、支払い手続画面を表示させるための要求を電子商取引サーバ4に対して行う。
この処理により、電子商取引サーバ4にウェブページ情報の送信要求が送信される。
【0051】
電子商取引サーバ4はステップS204で、支払い手続画面としてのウェブページ情報をDB(各種のウェブページ情報が記憶されたDB)から取得し送信する処理を行う。
この処理により、ユーザ端末3の表示部に支払い手続画面が表示される。
支払い手続画面とは、少なくとも、ユーザが保有しているポイント(特典)のうち、今回の購入に使用するポイントを指定可能な画面である。
【0052】
支払い手続画面の一例について、
図5を参照して説明する。
図5においては、ユーザ端末3上で動作するウェブブラウザ10を利用して支払い手続画面が閲覧可能とされた状態を示している。
ウェブブラウザ10には、ウェブページの変更や表示態様の変更を行うための各種操作子11が設けられている。また、ウェブページを検索するための検索フォーム12や、表示されているウェブページのURLが表示されるアドレス表示部13が配置されている。
更に、その下方には、ウェブページが表示されるウェブページ表示部14が配置されている。
【0053】
ウェブページ表示部14には、支払い手続画面としてのウェブページが表示されており、今回の購入に関する金額情報が表示される購入情報表示部15と、購入者としてのユーザが保有する各国(各経済圏)ごとのポイント情報が表示される保有ポイント情報表示部16と、今回の購入で使用するポイント情報が表示される使用ポイント情報表示部17と、ポイントの使用により値引きされる値引き額が表示されるポイント値引き額表示部18と、今回ユーザが支払う支払金額情報が表示される支払金額情報表示部19が設けられている。
【0054】
また、ウェブページ表示部14には、ユーザが操作可能な操作子として、ポイント使用の条件を変更するための変更ボタン20が配置されている。
変更ボタン20を押下することにより、ユーザは、入力欄やドロップダウンリスト等を用いた使用ポイント数の入力を行うことができる。
【0055】
更に、表示されている状態で注文及び支払い態様を確定させるための確定ボタン21がウェブページ表示部14に配置されている。
表示されている支払い態様とは、ポイントの使用などについてユーザが指定した状態を示す。
【0056】
なお、
図5に示す支払い手続画面はあくまで一例である。支払い手続画面には、他にも、配送先の情報や配送先を変更するための操作子や、配達日を指定するための操作子や、配送方法を変更するための操作子や、支払い方法を示す情報や、支払い方法を変更する操作子や、今回の購入によってユーザが獲得する特典情報(クーポンやポイントの情報)などが表示されていてもよい。
【0057】
図4のステップS204の処理に応じてユーザ端末3が受信したウェブページ情報は、例えば、ポイントについての情報が無いものとされる。具体的に例えば、
図5に示す各表示部のうち、保有ポイント情報表示部16に表示されるポイントの情報が空欄とされる。また、ポイントの使用についてのユーザの指定が無い状態であるため、使用ポイント情報表示部17と、ポイント値引き額表示部18の各値も空欄(若しくは0円などの表示)とされている。従って、支払金額情報表示部は、ポイント使用による値引きが行われる前の「1460円」という情報が表示された状態とされる。
【0058】
この状態において、ユーザ端末3はポイント情報を要求する処理を実行する(
図4のステップS104)。この処理では、例えばユーザを特定するためのユーザIDなどの情報がプラットフォーム端末1に送信される。
なお、ステップS104の処理は、例えば、ステップS204の処理に応じてユーザ端末3が受信したウェブページ情報に含まれたプログラムが実行されることにより実行されてもよい。例えば、ブラウザベースで動作可能なJava(登録商標)などのプログラミング言語やJavaScript(登録商標)などのスクリプト言語で生成されたプログラムが支払い手続画面としてのウェブページ情報に埋め込まれていてもよい。
【0059】
ユーザ端末3がプラットフォーム端末1に対してポイント情報の要求を送信したことに応じて、プラットフォーム端末1はステップS301でポイント情報の取得を行う。この処理は、例えば、ウェブページ情報に埋め込まれたプログラムが、プラットフォーム端末1が備えているAPI機能を利用するためのプログラムとされており、該プログラムをユーザ端末3が実行することにより、実現可能とされる。
【0060】
ステップS301の処理では、プラットフォーム端末1が管理する特典DB51に記憶されたユーザごとの特典情報(ポイント情報)を取得する。或いは、特典発行端末6が管理している発行済みのポイント情報、即ち今回の購入を行ったユーザに対して発行済みのポイント情報を取得する処理を実行してもよい。
【0061】
ステップS301で取得されるポイント情報は、例えば、各国(各経済圏)ごとにユーザが保有しているポイントの情報である。本例では、今回の購入を行ったユーザがJPポイント(P_JP)を300ポイント(pt)、USポイント(P_US)を400ポイント(pt)保持している。
【0062】
プラットフォーム端末1はステップS302で、ポイント換算処理を実行する。具体的には、今回の購入を行ったユーザが所有している各国(各経済圏)のポイントの価値を、今回の購入対象の店舗(購入店舗)で使用可能な通貨(第1の地域で使用可能な通貨)に換算する処理である。例えば、今回の購入店舗で利用可能な通貨が日本円である場合には、ユーザが所持しているUSポイント(第2の地域で使用可能なバリュー)の価値を日本円(第1の地域で使用可能な通貨)での価値に換算する処理である。
なお、この処理では、為替レートを考慮した換算処理を行う。具体的には後述する。
ステップS302の換算処理により、例えば、JPポイントの1ポイントが1円とされ、USポイントの10ポイントが1ドルとされ、更に、為替レートにおいて日本円100円と米国ドル1ドルが同価値とされた場合に、400ポイントのUSポイントが日本円で4000円の価値に換算可能であることが算出される。
【0063】
なお、この換算のときに、手数料を考慮してもよい。例えば、ある国(経済圏)で使用可能なポイントを異なる国(異なる経済圏)で使用可能とする場合に3%の手数料を徴収する場合には、400ポイントのUSポイントの3%が手数料として徴収されるため、実質388ポイントが換算対象とされる。即ち、400ポイントのUSポイントは、手数料を考慮して日本円で3880円の価値に換算可能となる。
【0064】
また、購入対象の店舗(購入店舗)で使用可能な通貨に換算する代わりに、購入対象の店舗(購入店舗)で使用可能なポイント(バリュー)に換算してもよい。具体的に、この例においては、USポイントをJPポイントに換算してもよい。
例えば、USポイントにおける400ポイントをJPポイントにおける4000ポイントに換算してもよい。或いは手数料を考慮して、USポイントにおける400ポイントをJPポイントにおける3880ポイントに換算してもよい。
【0065】
プラットフォーム端末1はステップS303において、ポイント情報をユーザ端末3に送信する処理を行う。この処理で送信されるポイント情報は、例えば、ユーザが所持しているポイントは、JPポイント300ポイント分と、USポイント400ポイント分であり、USポイント400ポイントは日本円で4000円の価値があること(或いは手数料を差し引くと3880円の価値があること)を示すものとなる。
【0066】
ユーザ端末3は、受信した情報に基づいてステップS105において、ポイント情報を表示させる処理を実行する。これにより、ユーザ端末3の画面上には、保有ポイント情報表示部16にポイント情報が表示される(
図5参照)。また、ユーザが使用ポイントを設定する操作を行ったことに応じて、使用ポイント情報表示部17に使用ポイントに関する情報が表示される。
【0067】
図5に示す状態において、ユーザが注文を確定するための確定ボタン21を押下した場合に、各情報処理装置が実行する処理の大まかな流れについて、
図6を参照して説明する。
【0068】
ユーザ端末3はステップS106で購入確定操作を受け付け、電子商取引サーバ4とプラットフォーム端末1に情報送信を行う。
【0069】
電子商取引サーバ4は、ステップS106の処理に応じて、配送先の情報や配達日の情報、更に、支払い方法についての情報などを受信し、ステップS205で購入処理を実行する。
購入処理では、店舗端末5に対して商品が売れたことを通知する処理や、今回販売した商品の在庫が置かれている物流拠点(倉庫など)に配送に関する情報を通知する処理などが実行される。
【0070】
一方、プラットフォーム端末1は、ステップS106の処理に応じて受信した情報から、使用ポイントに関する情報(ポイント消費情報)をステップS304にて取得する。
ステップS304で取得するポイント消費情報は、今回の購入で使用されたポイントの種類とポイント数を示す情報である。
ここで取得するポイント消費情報は、購入確定操作を行った時点の為替レートに基づいて算出し直したポイント消費情報であってもよいし、ユーザに支払い手続画面を提示した際に参照した為替レートに基づいて既に算出済みのポイント消費情報であってもよい。本例では、支払い手続画面の提示時における為替レートに基づいたポイント消費情報とする。
【0071】
なお、
図6に示す例では、ユーザ端末3から電子商取引サーバ4に対して購入処理に必要な情報を送信すると共に、ユーザ端末3からプラットフォーム端末1に対して使用ポイントについての情報を送信する構成例を説明したが、それ以外の方法も考えられる。
例えば、ユーザ端末3から電子商取引サーバ4に対して、購入処理に必要なポイント及び使用ポイントについての情報を送信し、それを受信した電子商取引サーバ4は、必要に応じて使用ポイント情報をプラットフォーム端末1に送信してもよい。
【0072】
ポイント消費情報を取得したプラットフォーム端末1は、ステップS305において、ポイント消費情報を特典発行端末6に通知する処理を実行する。この処理により、特典発行端末6は、発行したポイントの少なくとも一部が消費されたことを把握し、ステップS401においてポイント消費処理を行う。これにより、ユーザが所有しているポイントの減算処理が実行される。
【0073】
なお、ユーザに支払い手続画面を提示した際に参照した為替レートに基づいた算出済みのポイント消費情報を利用してステップS401のポイント消費処理を実行する場合、ユーザが購入確定操作を行った時点よりも前の為替レートが適用されることになる。これにより、ユーザが所持していたUSポイントの価値が購入確定操作時に上昇していた場合と下落していた場合で、ユーザが損をする場合や得をする場合が生じる。
しかし、支払い手続画面上でユーザに提示した換算レートを敢えて用いることで、ユーザが把握した消費ポイント通りにポイントを減算させる処理をステップS401で実行することができるため、ユーザの認識に齟齬が生じない。即ち、商品の購入にあたってユーザが100USポイントの使用を指定したことによって100USポイントを消費したと認識していたものが、支払い手続画面の表示タイミングと購入を確定させるタイミングのずれによって為替レートの変動が生じ実際は110USポイント使用されてしまうようなことが無くなる。
或いは、商品の購入にあたってユーザが100USポイントの使用を指定したことによって100USポイントを消費すると共に1000円の支払いが生じると認識していたものが、実際は100USポイントの消費と共に1100円の支払いが生じてしまうような認識のずれが発生しない。
【0074】
なお、今回の購入において獲得する特典がある場合、プラットフォーム端末1はステップS305において獲得した特典情報を通知してもよい。また、その場合には、特典発行端末6がステップS401において、ポイント消費処理と共にポイント獲得処理を実行してもよい。
【0075】
特典発行端末6はステップS402で、ユーザの所有しているポイント情報が今回使用されたポイント情報を反映した正しいものに変更されたことを電子商取引サーバ4に通知するポイント決済情報通知を行う。
【0076】
電子商取引サーバ4は、ステップS206でポイント決済情報通知を受信し、ステップS207で決済情報の送信を行う。この決済情報の送信処理は、購入店舗が各所に発行する請求書を作成するために必要な各種の情報を店舗端末5に送信する処理である。
【0077】
店舗端末5は、ステップS501で、決済情報を受信し、ステップS502で請求処理を実行する。これにより、店舗端末5は、販売した商品に応じた金額を得るための請求を各所に対して行うことができる。
【0078】
<5.各処理>
図4及び
図6に示す処理の流れを実現するために、プラットフォーム端末1が実行する各処理について、添付図を参照して説明する。
【0079】
<5−1.ポイント換算処理>
図4のステップS302で説明したポイント換算処理の具体例について、
図7を参照して説明する。なお、
図7のポイント換算処理を実行するにあたって、プラットフォーム端末1は、今回購入を行おうとしているユーザが所有している各国(各経済圏)のポイント情報を取得した状態とされる。
【0080】
プラットフォーム端末1はステップS601で、ユーザが所持しているポイントの種類を特定する。ポイントの種類とは、JPポイントやUSポイントなどの別である。
プラットフォーム端末1はステップS602で、今回の購入に対応した通貨種別を第1通貨種別として特定する。例えば、今回の購入店舗が日本の店舗である場合、購入店舗で使用可能な通貨種別として日本国の通貨種別である「日本円」を特定する。
なお、日本の店舗であるにもかかわらず使用できる通貨種別が米国の通貨種別である「米ドル」である場合は、ステップS602で「米ドル」を特定する。
また、購入店舗が複数の通貨種別を使用可能な場合は、複数の通貨種別を特定してもよい。
本例では、第1通貨種別として「日本円」を特定した場合について説明する。
【0081】
プラットフォーム端末1はステップS603で、所持しているポイントの種類ごとの通貨種別を第2通貨種別として特定する。
ユーザの所持ポイントがJPポイントとUSポイントである場合について説明する。JPポイントは為替レートを考慮せず日本円の価値に変換することができるため、JPポイントに対応した通貨種別を「日本円」として特定する。また、USポイントは為替レートを考慮せず米ドルの価値に変換することができるため、USポイントに対応した通貨種別を「米ドル」として特定する。
即ち、本例においては、ユーザの所持しているポイントに対応した第2通貨種別として「日本円」と「米ドル」が特定される。
【0082】
プラットフォーム端末1はステップS604で、第1通貨種別と第2通貨種別の為替レートを取得する。先述のように、本例における第1通貨種別は「日本円」であり、第2通貨種別は「日本円」と「米ドル」である。「日本円」と「日本円」の為替レートは存在しないため、ステップS604の処理では、「日本円」と「米ドル」の為替レートを取得する。
なお、第2通貨種別が三つ以上ある場合には、複数の為替レートが取得される。また、第1通貨種別が複数である場合には、第1通貨種別と第2通貨種別の組み合わせごとに為替レートを取得する。
【0083】
プラットフォーム端末1はステップS605で、ポイントの種類ごとの換算処理を行う。
先ず、手数料を考慮しない場合について説明する。
例えば、
図5に示すように、ユーザが所持しているポイントの内訳が、JPポイント300pt、USポイント400ptとされ、JPポイント1ptと日本円の1円が同価値とされ、USポイントの10ptと米ドルの1ドルが同価値とされ、更に為替レートにより1ドルと100円が同価値とされている場合、USポイントの400ptは40ドルの価値であるため、日本円に換算すると4000円の価値を有していることとなる。即ち、ステップS605の換算処理では、USポイント400ptが日本円の価値にすると4000円に換算できることが算出される。
【0084】
次に、所定の手数料として例えば3%の手数料が徴収される場合について説明する。
ユーザが所持しているJPポイントは、今回の購入店舗では日本円による支払いが可能なため、JPポイントのまま使用可能であり、手数料は徴収されない。一方、USポイントは今回の購入店舗で使用可能な日本円による支払いのために、日本円の価値に換算する必要ある。そのために、USポイントを使用する場合には、使用したポイントの3%が手数料として徴収される。
【0085】
即ち、ユーザが所持している400ptのUSポイントは、JPポイントに換算する際に97%の価値とされるため、換算対象のポイント数は388ptとされる。
USポイントの388ptは、為替レートを考慮して日本円に換算すると3880円とされる。
【0086】
なお、ステップS605の処理は、あくまで日本円に換算した場合の価値を算出するものであり、実際にUSポイントがJPポイントに交換されるわけではない。
実際にポイントの交換が行われないことにより、例えば、ユーザが今回の商品購入をキャンセルした場合などに再度ポイントの交換が行われない。即ち、交換の際に生じる手数料の分だけユーザの所持している特典が目減りしてしまうことが防止される。
【0087】
ステップS601からステップS605の各処理が実行されることにより、ユーザが所持している日本円に換算した場合のUSポイントの価値が算出され、
図4のステップS303でユーザ端末3に送信される。
ユーザ端末3では、受信した情報に基づいた表示処理を行うことにより、
図5に示す保有ポイント情報表示部16においてポイントごとの日本円に換算したときの価値が表示される。
【0088】
<5−2.購入確定情報受信処理>
図6のステップS304及びステップS305でプラットフォーム端末1が実行するポイント消費情報取得処理とポイント消費情報通知処理の処理は、例えば購入確定情報受信処理として実行される一連の処理の一部として実行される。
図8を参照して、購入確定情報受信処理の一例を説明する。
【0089】
プラットフォーム端末1はステップS611において、ユーザ端末3にて購入確定操作が行われたこと、及び、商品の購入がなされたことを示す通知をユーザ端末3から受信する。
プラットフォーム端末1は、受信した情報から消費したポイントの種類とポイント数を消費ポイント情報として取得する処理をステップS612にて行う。
また、プラットフォーム端末1は、受信した情報から使用された為替レート情報を取得する処理をステップS613にて行う。
【0090】
ステップS612で取得する情報は、例えば、USポイントなどのポイントの種類と消費ポイント数の双方の情報とされる。また、複数種類のポイント数が消費された場合には、その種類ごとにポイントの種類と消費ポイント数の情報を取得する。
【0091】
ステップS613で取得する為替レート情報は、
図5に示す支払い手続画面をユーザに提示した際に用いた為替レートの情報、即ち、保有ポイント情報表示部16に掲示するポイント数の情報を算出する際に用いた為替レートの情報とされる。
【0092】
プラットフォーム端末1は、ステップS612で取得した消費ポイントの種類とポイント数と、ステップS613で取得した為替レート情報を、特典発行端末6に送信する処理をステップS614にて行う。
この情報を特典発行端末6が受信することにより、
図6に示すステップS401のポイント消費処理及びステップS402のポイント決済情報の通知処理を行うことができる。特に、ステップS402の通知処理では、支払い手続画面をユーザに提示した際に用いた為替レートを用いてポイント決済情報が送信される。
例えば、
図5に示す今回の購入においてUSポイントが100ポイント使用されたこと、及び、それによって970円の代金がポイントによって支払われたことを通知することができる。
【0093】
なお、プラットフォーム端末1は、特典発行端末6に対して、ポイントの消費処理に必要な情報のみを渡すようにしてもよい。例えば、プラットフォーム端末1は、特典発行端末6に対して、ステップS612で取得した情報(即ち消費ポイントの種類とポイント数の情報)のみを送信するようにしてもよい。
その場合には、電子商取引サーバ4に対して、ステップS613で取得した為替レート情報を送信するようにしてもよい。
電子商取引サーバ4では、特典発行端末6からポイント決済情報として消費ポイント情報(ポイントの種類とポイント数の情報)を受信し、プラットフォーム端末1から受信した為替レート情報を用いてポイントによって支払われた代金を算出するようにしてもよい。
このような構成であっても、ステップS207の決済情報送信処理を実行することが可能である。
【0094】
なお、ステップS613で取得する為替レート情報は、為替レートの値を直接示すものであってもよいし、いつの為替レートであるかを示す時間情報であってもよい。例えば、2018年10月12日午後2時35分41秒時点の日本円と米ドルの為替レートを特定するような時間情報であってもよい。
【0095】
<6.変形例>
上述した各処理における変形例を説明する。
【0096】
<6−1.支払い手続画面の提示タイミングについての変形例>
電子商取引サーバ4は、
図4に示すステップS204の処理で、支払い手続画面としてのウェブページ情報を送信する。
前述の例においては、ポイント情報が含まれない状態のウェブページ情報を送信する例を説明した。即ち、ウェブページ情報を受信したユーザ端末3の処理により、ウェブページ情報に含まれるプログラムが実行され、プラットフォーム端末1からポイント情報を取得する例を説明した。
本変形例では、電子商取引サーバ4の処理によりポイント情報が取得されることにより、ポイント情報を含んだ状態のウェブページ情報がユーザ端末3に送信される例を説明する(
図9参照)。
【0097】
ユーザ端末3が実行するステップS101、S102及びS103の各処理と、電子商取引サーバ4が実行するステップS201、S202及びS203の各処理については、
図4に示す各処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0098】
ユーザ端末3によって支払い手続画面を表示させるための要求が電子商取引サーバ4に送信されると、電子商取引サーバ4はステップS208でポイント情報を要求する処理を実行する。この処理では、例えばユーザを特定するためのユーザIDが送信される。
【0099】
ポイント情報の要求を受信したプラットフォーム端末1は、ステップS301、S302及びS303の各処理を実行することにより、取得したポイント情報の送信を行う。
この処理は、
図4におけるステップS301、S302及びS303の各処理と同様の処理である。但し、情報の送信先は、ユーザ端末3ではなく電子商取引サーバ4とされる。
【0100】
ポイント情報を受信した電子商取引サーバ4は、ステップS209において、ポイント情報を含むウェブページ情報をユーザ端末3に送信する処理を実行する。
これにより、ユーザ端末3の画面上などに、ウェブブラウザなどを用いた支払い手続画面が表示される。
【0101】
<6−2.保有ポイント情報表示部の変形例1>
図5に示す支払い手続画面はあくまで一例とされる。本変形例では、前述した例とは異なる表示態様について、
図10を参照して説明する。
保有ポイント情報表示部16の変形例1においては、ユーザが所有している複数種類のポイントをまとめて第1通貨種別に換算した場合の価値を保有ポイント情報表示部16に表示する例である。
【0102】
例えば多種類のポイントを保有しているユーザにとっては、今回の購入の際にどの程度の金額をポイントで支払うことができるのかを把握したいという要望がある。そのような要望に対して、ポイントの種類の違いを排除して第1通貨種別に統一した保有ポイントの価値の総額をユーザに見せることにより、ユーザが適切にポイントの価値を把握することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0103】
<6−3.保有ポイント情報表示部の変形例2>
保有ポイント情報表示部16の変形例2について、
図11を参照して説明する。
保有ポイント情報表示部16の変形例2では、ユーザが所持している複数種類のポイントのうち、使用可能なポイントの種類が識別可能とされている。
例えば、
図11に示すように、ユーザが所持している各種のポイントのうち、今回の商品購入において使用不可能とされたロシアポイント(RUポイント、P_RU)についてはグレーアウト状態で表示(斜線のハッチングで示した部分)してもよい。
【0104】
なお、今回の購入においては、JPポイントやUSポイントが使用可能とされ、RUポイントが使用不可とされているため、使用ポイント情報表示部17にはJPポイントとUSポイントのみが表示されている。
【0105】
なお、使用できないポイントの種類については、ユーザに情報を提示しなくてもよい。例えば、RUポイントを有しているユーザに対して、
図5に示すような支払い手続画面を提示してもよい。
【0106】
使用できるポイントの種類は、第1通貨種別によって決まっていてもよい。例えば、購入店舗が日本円のみを利用可能な店舗である場合には、使用できるポイントがJPポイントとUSポイントに限られ、購入店舗が米ドルのみを利用可能な店舗である場合には、使用できるポイントがUSポイントとユーロポイント(EUポイント、P_EU)に限られていてもよい。
【0107】
また、使用できるポイントの種類は、電子商取引サーバ4などの情報処理装置が提供可能なサービスによって決まっていてもよい。例えば、仮想商店街を利用した商品の販売サービスを提供する電子商取引サーバ4である場合には、使用できるポイントがJPポイントとUSポイントに限られ、旅行についての宿の予約や移動手段(飛行機や電車やタクシー)を利用するためのチケットの手配などのサービスを行う旅行サービスを提供する電子商取引サーバ4である場合には、JPポイントとUSポイントが使用できると共に旅行先の国(或いは経済圏)で使用可能な通貨に対応したポイントが使用可能とされてもよい。
【0108】
或いは、使用できるポイントの種類がユーザのランクによって決まっていてもよい。ここでいう「ランク」とは、例えば、サービスの利用頻度や利用額に応じてユーザをグループ分けした結果各ユーザに与えられるものである。例えば、サービスを頻繁に利用するユーザが「Aランク」とされ、サービスを利用したことのあるユーザが「Bランク」とされ、サービスを利用したことの無いユーザが「Cランク」とされる。CランクよりもBランクの方が上のランクとされ、BランクよりもAランクの方が上のランクとされる。
【0109】
ランクが上のユーザほど、使用できるポイントの種類が多くされてもよい。例えば、ランクCのユーザについては、JPポイントのみ使用可能とされ、ランクBのユーザについては、JPポイントとUSポイントを使用可能とされ、ランクAのユーザについては、JPポイントとUSポイントとEUポイントを使用可能とされてもよい。
【0110】
<6−4.保有ポイント情報表示部の変形例3>
保有ポイント情報表示部16の変形例3について、
図12を参照して説明する。
保有ポイント情報表示部16の変形例3では、ユーザが所持している複数種類のポイントごとに、第1通貨種別に対する為替レートが表示される。
【0111】
具体的には、
図12の保有ポイント情報表示部16に示すように、ユーザが所持しているUSポイント400ptは、為替レート(1米ドルと100円が同価値)に基づいて3880円の価値であること(但し、手数料3%)が分かるようにされている。
これによって、ユーザは、USポイントを使用することの損得を把握することが可能とされている。
【0112】
<6−5.保有ポイント情報表示部の変形例4>
保有ポイント情報表示部16の変形例4について、
図13を参照して説明する。
保有ポイント情報表示部16の変形例4では、保有ポイント情報表示部16に情報を表示させる際に使用された為替レートの変動が表示される。
図13に示す例では、為替レートの変化がグラフとして表示されている。他にも、上昇傾向であるか下降傾向であるかを矢印等によって表示してもよい。
【0113】
支払い手続画面において為替レートの変動状態を提示することにより、使用するポイントの種類をユーザが決める際の指標にすることができ、利便性の向上を図ることができる。また、購入タイミングによって為替レートが変動することにより自身が持つポイントが変化することを視覚的に提示することにより、購入行動にゲーム的な要素を盛り込むことが可能となり、ユーザの購入意欲を向上させることが可能となる。
【0114】
<6−6.使用ポイント情報表示部の変形例1>
使用ポイント情報表示部17の変形例1について、
図14を参照して説明する。
先に説明した使用ポイント情報表示部17の例(
図5)においては、変更ボタン20を押下することにより、使用ポイントの変更を行う例を説明した。
本例においては、使用ポイント情報表示部17における今回使用ポイント数の表示欄が入力欄とされており、該入力欄に数値を入力することにより、今回使用ポイント数の変更が可能とされている。
【0115】
また、
図14に示すように、所有ポイントの種類ごとにポイントを使用するか否か切り換えるチェックボックスが右方に設けられており、チェックボックスにチェックをハズした状態においては、対応する種類のポイントの使用が不可となるように、即ち、入力欄に対する数値の入力が不可能となるようにされている。
【0116】
<6−7.使用ポイント情報表示部の変形例2>
使用ポイント情報表示部17の変形例2について、
図15を参照して説明する。
本例においては、使用ポイント情報表示部17における今回使用ポイント数の表示欄にドロップダウンリストが設けられており、数値の入力が可能とされている。
【0117】
なお、
図15の例では、100ptごとの設定が可能とされているが、更に細かい単位による設定が可能とされてもよい。
また、今回の購入金額を超える価値とされるポイント数は非表示とされてもよい。また、そのときには、今回の購入金額と同等の価値とされるポイント数が最大値として選択可能とされてもよい。
なお、
図14に示す変形例1においては、使用可能な最大ポイント数を超える数値は入力不可能とされていてもよい。
【0118】
なお、
図14や
図15に示す例以外にも、スライダーを用いて数値を入力可能としてもよいし、数値を1上昇させるアイコンと数値を1減少させるアイコンを操作させることにより数値入力を可能としてもよい。
【0119】
<6−8.使用ポイント情報表示部の変形例3>
使用ポイント情報表示部17の変形例3について、
図16を参照して説明する。
本例においては、使用ポイントの数値入力を行わないことが特徴とされる。具体的に、
図16に示すように、所有ポイントの種類ごとに、優先具合を設定可能なチェックボックスが設けられている。該チェックボックスには、第1優先を示すチェックボックスと、第2優先を示すチェックボックスが設けられている。
【0120】
図示する状態は、JPポイントが第1優先とされ、USポイントが第2優先とされている。この状態において、確定ボタン21(
図5参照)を押下すると、第1優先とされたJPポイントが優先的に使用される。JPポイントの価値よりも購入価格の方が高かった場合には、次に第2優先とされたUSポイントが使用される。このとき、使用可能な最大値となるUSポイントが使用されてもよい。即ち、ユーザが日本円で支払う金額が可能な限り0円に近づくようにされてもよい。
【0121】
具体的に、
図16に示す状態は、商品の購入金額が1460円とされている場合に、JPポイント300pt(即ち300円分)とUSポイント119pt(即ち1154円分)が決済額に充当されることが示されている。この場合にユーザが支払う残りの金額は6円(1460−300−1154)とされる。
なお、USポイントを119pt使用するのは、ユーザの所持しているポイントを日本円の価値に換算する場合に最小単位(1円)以上の損失がでないようにした場合の例である。即ち、119ptは1154.3円分の価値とされるが、そのうちの0.3円分を除いた1154円分を決済額に充当する例である。
【0122】
或いは、できるだけ多くの購入金額がポイントで支払われるように計算してもよい。例えば、USポイントを120pt(即ち1164円分)、JPポイントを296pt(即ち296円分)とすることにより、決済額の全てがポイントによって充当されるように構成してもよい。
【0123】
<7.まとめ>
上述した各例を用いて説明したように、プラットフォーム端末1としての情報処理装置は、端末装置(ユーザ端末3)を用いるユーザの識別情報(例えばユーザID)に対応づけられた、地域ごと(国ごと、或いは経済圏ごと)の通貨価値(例えば日本円の価値)に対応する地域ごとのバリューの情報(JPポイントの情報)を、バリュー管理装置(特典発行端末6、或いは、特典DB51)から取得する情報取得部1aを備えている。即ち、ユーザごとの特典情報を購入店舗で使用可能な通貨単位によらず取得する。
プラットフォーム端末1としての情報処理装置は、逐次為替レートの情報を取得し、各地域間のバリュー(例えばポイント)の換算レートを設定するレート設定部1bを備えている。換算レートは、為替レートに加えて手数料を考慮したものであってもよい。
また、プラットフォーム端末1としての情報処理装置は、端末装置(ユーザ端末3)とサービスサーバ(例えば電子商取引サーバ4)との間の第1の地域(例えば日本)の通貨(日本円)による電子商取引のための支払い手続画面(
図5等参照)を端末装置(ユーザ端末3)で提示させるために必要な情報として、情報取得部1aが取得した地域ごとのバリューに基づいてユーザが使用可能なバリューの情報(例えばJPポイントの情報とUSポイントの情報)を送信する情報送信部1cを備えている。これにより、ユーザ端末3上において、少なくともユーザが使用可能な特典の情報が表示される。
また、プラットフォーム端末1としての情報処理装置は、支払い手続画面を用いたユーザ操作(例えば確定ボタン21の押下操作)により、第1の地域(例えば日本)以外である第2の地域(例えばアメリカ)のバリューの使用が要求されることに応じて、使用される第2の地域のバリューを所定時点(例えば、該ユーザ操作よりも前の所定時点)の換算レートで第1の地域の通貨価値に換算し、換算された通貨価値を電子商取引の決済額に充当させるための処理を行うバリュー処理部1dを備えている。
即ち、実際にバリューの使用を要求する操作(確定ボタン21押下操作)時点の為替レートではなく、それ以前の為替レートを用いて所有ポイントが第1の地域の通貨価値に換算されて決済額に充当される。これにより、厳しいリアルタイム性を求められないため、プラットフォーム端末1としての情報処理装置の処理負担の軽減が図られる。具体的には、高頻度で為替レート情報を取得する処理などを行わずに済む。
また、従来では、ユーザの所持しているバリューについて、商品購入の際に使用予定の通貨単位に併せた換算処理を事前に実行していたが、その場合には、使用時に価値が目減りしてしまう虞があった。本構成によれば、事前に換算処理を行わずにリアルタイムで換算処理を行うことにより、ユーザの所持しているポイントの価値の変動を少なくすることができる。
また、事前に換算処理を行う場合には、例えば1秒ごとに換算レートを提示することにより、換算処理を実行させるタイミングをユーザに選択させることが考えられるが、そのような場合は、比較的高頻度の為替レートの取得が必要となり処理負担が増加する虞がある。また、為替レートの取得を比較的高頻度に行うことにより、通信トラフィックの増大を招来してしまう虞がある。この点についても、本構成によれば、所定時点の換算レートを用いることにより、為替レートの取得が一度で済むため、情報処理装置の処理負担の軽減及び通信トラフィックの増大を抑制することが可能となる。
【0124】
上記した各効果は、プラットフォーム端末1と電子商取引サーバ4を備えた情報処理システムにおいても得ることができる。
情報処理システムは、例えば、端末装置(ユーザ端末3)を用いるユーザの識別情報(例えばユーザID)に対応づけられた、地域ごと(国ごと、或いは経済圏ごと)の通貨価値(例えば日本円の価値)に対応する地域ごとのバリューの情報(JPポイントの情報)を、バリュー管理装置(特典発行端末6、或いは、特典DB51)から取得する情報取得部1aと、逐次為替レートの情報を取得し、各地域間のバリュー(例えばポイント)の換算レートを設定するレート設定部1bと、情報取得部1aが取得した地域ごとのバリューに基づいてユーザが使用可能なバリューの情報と共に第1の地域の通貨による電子商取引のための支払い手続画面を表示させるためのウェブページ情報を端末装置(ユーザ端末3)に送信する情報送信部(例えば電子商取引サーバ4の情報送信部)と、支払い手続画面を用いたユーザ操作(例えば確定ボタン21の押下操作)により、第1の地域(例えば日本)以外である第2の地域(例えばアメリカ)のバリューの使用が要求されることに応じて、使用される第2の地域のバリューを所定時点(例えば該ユーザ操作よりも前の時点)の換算レートで第1の地域の通貨価値に換算し、換算された通貨価値を電子商取引の決済額に充当させるための処理を行うバリュー処理部1dと、を備えている。
【0125】
図6のステップS304や
図8の購入確定情報受信処理におけるステップS613などで説明したように、所定時点は、支払い手続画面(例えば
図5)の提供時点とされてもよい。
これにより、ユーザは支払い手続画面で把握した所有ポイントの価値と使用予定のポイントがそのまま決済に用いられるため、支払い手続画面で把握した状態と実際の使用ポイントの齟齬がなく、ユーザの信用を損ねずに商品の購入サービスを提供することができる。
【0126】
図5や
図10等で説明したように、情報処理システムの情報送信部1cは、ユーザが使用可能な第1の地域(例えば日本)以外の地域(例えばアメリカ)のバリューについては、所定時点の換算レートで換算した第1の地域の通貨価値に基づく情報が、支払い手続画面上で提示されるように情報を送信してもよい。
即ち、支払い手続画面上では、USポイントを日本円に換算した場合の価値(或いはJPポイントに換算した場合の価値)が表示されるため、購入に使用するポイント数を決定する際や、その場合にどの程度の支払い価格が相殺されるのかを容易に把握することができる。即ち、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0127】
図10を用いて説明したように、情報処理システムの情報送信部1cは、ユーザが使用可能な第1の地域(例えば日本)以外の地域(例えばアメリカ)のバリューについては、所定時点の換算レートで換算した第1の地域の通貨価値が、支払い手続画面上で提示されるように情報を送信してもよい。
即ち、支払い手続画面上では、USポイントを日本円に換算した場合の価値が表示されるため、購入に使用するポイント数を決定する際や、その場合にどの程度の支払い価格が相殺されるのかを容易に把握することができる。特に、日本円に換算した場合の価値が表示されることにより、購入価格に対してどの程度のポイントを使用するかの判断を行う際に見やすい表示とすることができるため、ユーザの利便性を著しく向上させることができる。
【0128】
図10を用いて説明したように、情報処理システムの情報送信部1cは、ユーザが使用可能な第1の地域(例えば日本)以外の地域(例えばアメリカ)のバリューについては、所定時点の換算レートで換算した第1の地域の通貨価値を、第1の地域のバリューに加えた通貨価値が、支払い手続画面上で提示されるように情報を送信する。
即ちユーザが所有している複数種類のポイントが日本円でどの程度の価値になるのかを合算して表示する。
これにより、ユーザは、多種多様なポイントを所持している場合であっても、どの程度のポイントを使用可能か容易に検討することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0129】
図5や
図11を用いて説明したように、情報処理システムの情報送信部1cは、ユーザが使用可能な第1の地域(例えば日本)以外の地域(例えばアメリカとロシア)のバリューについては、使用可能な地域(例えばアメリカ)のバリューの選択を行い、使用可能な地域のバリューについて、所定時点の換算レートで換算した第1の地域の通貨価値に基づく情報が、支払い手続画面上で提示されるように情報を送信してもよい。
これにより、例えば
図5のように使用不可能な地域のバリューについての表示を行わないことにより、ユーザに対して必要最低限の情報提示を行うことができ、ユーザにとって視認性のよい支払い手続画面を提供することができる。
また、
図11のように使用不可能な地域のバリューについての表示を異ならせることにより、ユーザの所有ポイント数を全て見せることができると共に、使用可能な地域のバリューも分かりやすくされるため、支払い手続画面の見やすさを損ねること無く多くの情報をユーザに提供することができる。
【0130】
保有ポイント情報表示部の変形例2で説明したように、使用可能な地域のバリューの選択は、支払い手続画面を提供する電子商取引のサービス種別に応じて行われてもよい。
これにより、ユーザは電子商取引サーバ4が提供するサービスの違いを意識すること無く使用可能な地域のバリューの情報を視認できるため、利便性の向上を図ることができる。
【0131】
保有ポイント情報表示部の変形例3の例や
図12を用いて説明したように、情報処理システムの情報送信部1cは、支払い手続画面において、第1の地域(例えば日本)以外の地域(例えばアメリカ)のバリューについて適用する換算レートの情報が提示されるように情報を送信してもよい。
これにより、ポイント換算についての透明性が視覚的に明瞭となるため、ユーザに不安を抱かせることなく、第1の地域以外の地域のバリュー(即ち特典としてのポイント)を使用可能なサービスを提供することができる。
【0132】
保有ポイント情報表示部の変形例4の例や
図13を用いて説明したように、情報処理システムの情報送信部1cは、支払い手続画面において、第1の地域(例えば日本)以外の地域(例えばアメリカ)のバリューについて適用する換算レートの変化に関する情報が提示されるように情報を送信してもよい。
使用するポイントを決定するための指標をユーザに提供することができると共に、購入行動にゲーム的な要素を取り入れることができるため、購入意欲の向上を図ることができる。
【0133】
使用ポイント情報表示部の変形例1等で説明したように、情報処理システムが送信するウェブページ情報によってユーザ端末3上で表示される支払い手続画面においては、各地域のバリューについて個別に使用又は不使用の選択、及び使用する場合の使用量の指定が可能とされていてもよい。
これにより、使用する地域のバリューを容易に選択することができるため、利便性の向上やユーザ操作性の向上を図ることが可能となる。
【0134】
なお、各例においては、JPポイント(1pt=1円)とUSポイント(10pt=1米ドル)とEUポイント(100pt=1ユーロ)とRUポイント(1pt=1ルーブル)を挙げて説明したが、それ以外の通貨であっても構わない。例えば、プラットフォーム端末1がグローバル展開している企業の端末であって、プラットフォーム端末1が扱う各国(各経済圏)のポイントとして、台湾ドルに変換可能なTWポイント(1pt=1台湾ドル)やAUポイント(100pt=1豪ドル)、或いは、THポイント(1pt=1バーツ)やINポイント(1pt=1ルピー)などを扱うことが可能とされていてもよい。また、その場合には、TWポイントをインドの通貨単位であるルピーを用いた買い物に使用できるように換算する処理など、各通貨間の換算処理をプラットフォーム端末1が実行可能とされてもよい。
【0135】
<9.プログラム及び記憶媒体>
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としてのプラットフォーム端末1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、端末装置を用いるユーザの識別情報に対応づけられた、地域ごとの通貨価値に対応する地域ごとのバリューの情報を、バリュー管理装置から取得する処理を、プラットフォーム端末1の演算処理装置に実行させる。
また、逐次為替レートの情報を取得し、各地域間のバリューの換算レートを設定する処理を、プラットフォーム端末1の演算処理装置に実行させる。
更に、端末装置とサービスサーバとの間の第1の地域の通貨による電子商取引のための支払い手続画面を端末装置で提示させるために必要な情報として、情報取得部が取得した地域ごとのバリューに基づいてユーザが使用可能なバリューの情報を送信する処理を、プラットフォーム端末1の演算処理装置に実行させる。
更にまた、支払い手続画面を用いたユーザ操作により、第1の地域以外である第2の地域のバリューの使用が要求されることに応じて、使用される第2の地域のバリューを所定時点(例えば該ユーザ操作よりも前の時点)の換算レートで第1の地域の通貨価値に換算し、換算された通貨価値を電子商取引の決済額に充当させるための処理を行う処理を、プラットフォーム端末1の演算処理装置に実行させる。
【0136】
即ち、このプログラムは、情報処理装置(プラットフォーム端末1)に対して
図4(または
図9)に示すステップS301からS303の各処理、
図6に示したステップS304及びS305の各処理、
図7及び
図8に示した各処理を実行させるプログラムである。
【0137】
このようなプログラムにより、上述したプラットフォーム端末1としての1又は複数の情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
交換時の為替レートと使用時の為替レートの違いによりユーザが不利益を被ってしまう虞を排除しつつ、発行された特典を異なる経済圏で使用可能とする環境を提供することを目的とする。そのために、情報処理装置は、端末装置を用いるユーザの識別情報に対応づけられた、地域ごとの通貨価値に対応する地域ごとのバリューの情報を、バリュー管理装置から取得する情報取得部と、逐次為替レートの情報を取得し、各地域間のバリューの換算レートを設定するレート設定部と、前記端末装置とサービスサーバとの間の第1の地域の通貨による電子商取引のための支払い手続画面を前記端末装置で提示させるために必要な情報として、前記情報取得部が取得した地域ごとのバリューに基づいて前記ユーザが使用可能なバリューの情報を送信する情報送信部と、前記支払い手続画面を用いたユーザ操作により、前記第1の地域以外である第2の地域のバリューの使用が要求されることに応じて、使用される第2の地域のバリューを所定時点の換算レートで第1の地域の通貨価値に換算し、換算された通貨価値を前記電子商取引の決済額に充当させるための処理を行うバリュー処理部と、を備えたものとした。