(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(実施形態)
<画像管理システム100の全体構成>
図1は、本実施形態に係る画像管理システム100の適用例を示す図である。
図2は、本実施形態に係る携帯情報端末1の機能ブロック図である。
図3は、本実施形態に係るビーコン端末5及びサーバ7の機能ブロック図である。
図4は、本実施形態に係るサーバ7の記憶部75の例を示す図である。
【0010】
画像管理システム100は、例えば、
図1に示すように、ビルの屋内や地下の工事現場において、工事記録等を写真で撮影して、画像によって記録を残す業務に使用される。
画像管理システム100は、携帯情報端末1と、1つ以上のビーコン端末5(電波発信機)と、サーバ7(外部サーバ)とを備えている。
ユーザ(工事現場の担当者)は、まず、1つのビーコン端末5を、撮影ポイント付近に設置する。ビーコン端末5は、例えば、人の手のひらに乗る程度の大きさの装置である。ビーコン端末5には、固有のID(IDentifier)(情報)を有し、ビーコン端末5が発信する電波には、IDが含まれる。
【0011】
次に、ユーザは、携帯情報端末1を用いて撮影ポイントを撮像する。携帯情報端末1は、撮像時にビーコン端末5が発信する電波(以下、ビーコン端末5が発信する電波を、ビーコン電波ともいう。)を受信した場合には、撮像によって得られる画像データに、受信したビーコン電波に含まれるIDを関連付けて記憶する。
なお、複数の撮影ポイントがある場合には、ユーザは、他のビーコン端末5を別の撮影ポイント付近に設置して、同様の作業を行う。他のビーコン端末5を用いることで、画像データには、異なるIDが関連付けられる。
そして、ユーザが携帯情報端末1に記憶された画像データを後から見る場合に、携帯情報端末1は、画像データの取得位置に関するマーク(シンボル)を付した地図を表示する。そして、ユーザが地図に示されたマークを選択することで、携帯情報端末1は、対象の画像データを出力する。
【0012】
次に、各装置の構成について説明する。
<携帯情報端末1>
携帯情報端末1は、例えば、スマートフォンに代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯電話機等である。携帯情報端末1は、その他、タブレット端末であってもよい。
携帯情報端末1は、ビーコン端末5との間で、例えば、Bluetooth(登録商標)による近距離無線通信を行うことができる。
【0013】
図2に示すように、携帯情報端末1は、制御部10と、記憶部30と、タッチパネルディスプレイ40(表示手段)と、カメラ41(撮像手段)と、センサ部42と、Bluetoothアンテナ48(電波受信手段)と、通信インタフェース部49とを備える。
制御部10は、携帯情報端末1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部30に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部10は、記録処理部11と、閲覧処理部21とを備える。
【0014】
記録処理部11は、カメラ41を介して画像データを取得し、記録する制御部である。
記録処理部11は、撮影指示受付部12と、画像入力部13と、電波処理部14(電波処理手段)と、センサ処理部15と、関連付け部16(関連付け手段、情報受信手段)と、補足処理部17(補足受付手段)と、ファイル名生成部18(ファイル名生成手段)とを備える。
撮影指示受付部12は、タッチパネルディスプレイ40を介して撮影ポイントを撮像する指示を受け付ける。
画像入力部13は、カメラ41が撮像した画像データを受け付ける。
電波処理部14は、ビーコン電波に関する処理を行う。
【0015】
センサ処理部15は、センサ部42に関する処理を行う。センサ処理部15は、方位取得部15a(方位取得手段)と、角度取得部15b(角度取得手段)とを備える。
方位取得部15aは、センサ部42が検出した方位に関する方位データを取得する。
角度取得部15bは、センサ部42が検出した傾きに関する角度データを取得する。
関連付け部16は、画像入力部13が受け付けた画像データと、各種データとを関連付けて記憶部30に記憶させる。各種データについては、後述する。
補足処理部17は、補足データに関する処理を行う。
ファイル名生成部18は、画像データのファイル名に各種データを含むように、ファイル名を生成する。
【0016】
閲覧処理部21は、記憶部30に記憶された画像データを閲覧するための処理を行う制御部である。
閲覧処理部21は、画像抽出部22(画像抽出手段)と、地図抽出部23(地図抽出手段)と、画像配置部24(画像配置手段)と、地図表示部25(地図表示手段)と、電波位置取得部26(電波位置取得手段)と、補足表示処理部27(補足抽出手段、補足表示手段)とを備える。
画像抽出部22は、画像データ記憶部32(画像記憶手段)に記憶されている画像データを抽出する。
地図抽出部23は、画像抽出部22が抽出した画像データに対応付けられたIDが示す位置を含む地図データを、地図データ記憶部33(地図情報記憶手段)から抽出する。
画像配置部24は、地図抽出部23により抽出された地図データに、画像データを示すマークを配置する。
地図表示部25は、画像配置部24によりマークが配置された地図データを、タッチパネルディスプレイ40に表示させる。
電波位置取得部26は、ビーコン電波に含まれるIDを取得する。
補足表示処理部27は、画像抽出部22が抽出した画像データに対応付けられた補足データを抽出する。そして、補足表示処理部27は、抽出した補足データから補足一覧データを作成して、タッチパネルディスプレイ40に補足一覧を表示させる。
【0017】
記憶部30は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部30は、プログラム記憶部31と、画像データ記憶部32と、地図データ記憶部33とを備える。
プログラム記憶部31は、各種のアプリケーションプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部31は、記録閲覧プログラム31a(プログラム)を備える。
記録閲覧プログラム31aは、携帯情報端末1の制御部10の各種機能を実行するためのプログラムである。記録閲覧プログラム31aは、例えば、通信ネットワークNを介してアプリ配信サーバ(図示せず)に接続して、アプリ配信サーバからダウンロードし、予め携帯情報端末1にインストールされているものとする。
【0018】
画像データ記憶部32は、記録処理部11によって各種データが関連付けられた画像データを記憶する記憶領域である。
地図データ記憶部33は、地図データを記憶する記憶領域である。地図データは、例えば、工事現場の地図データである。地図データ記憶部33に記憶された地図データは、後述するサーバ7が記憶する地図データベース76に記憶された地図データの一部であってよい。
【0019】
タッチパネルディスプレイ40は、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、ユーザの指等によるタッチ入力を検出する入力部としての機能とを有する。
カメラ41は、撮影ポイントを撮像するための装置である。
センサ部42は、地磁気センサ42a(方位検出手段)、角度センサ42b(傾き検出手段)等の各種センサを備える。
Bluetoothアンテナ48は、ビーコン端末5との間でBluetooth規格に基づいて短距離無線通信が可能である。Bluetoothアンテナ48は、ビーコン電波を受信して、電波処理部14や、電波位置取得部26にデータを送出する。
通信インタフェース部49は、基地局Bs及び通信ネットワークNを介して、サーバ7との通信を行うためのインタフェース部である。
【0020】
<ビーコン端末5>
ビーコン端末5は、電波を発信する装置である。ビーコン端末5は、
図1に示すように、撮像時には、撮影ポイントの近傍に設置される。
図3(A)に示すように、ビーコン端末5は、制御部50と、記憶部55と、電波送出部57とを備える。
制御部50は、ビーコン端末5の全体を制御するCPUである。制御部50は、記憶部55に記憶されているOSやアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
記憶部55は、制御部50が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部55は、ビーコン端末5を特定するためのIDを記憶している。
【0021】
電波送出部57は、制御部50の制御によって、IDを含む電波を送出する。電波送出部57が送出する電波は、例えば、BluetoothのClass2に対応するものであってよい。これは、例えば、ビーコン端末5を中心とした半径10m以内に携帯情報端末1が存在していれば、携帯情報端末1で受信可能である。そして、ビーコン電波は、受信位置に応じて変わる電波強度データ(電波強度)を含む。電波強度データは、dBmで示されるマイナス値であり、「0」に近い数値であるほど、そのビーコン端末5との距離が近いことを示す。
【0022】
<サーバ7>
サーバ7は、地図データや、各種クラスタデータを記憶する。また、サーバ7は、設置したビーコン端末5の位置を記憶する。
図3(B)に示すように、サーバ7は、制御部70と、記憶部75と、通信インタフェース部79とを備える。
制御部70は、サーバ7の全体を制御するCPUである。制御部70は、記憶部75に記憶されているOSやアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
記憶部75は、制御部70が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部75は、地図データベース76と、クラスタ対応テーブル77と、ビーコン管理テーブル78とを記憶している。
【0023】
地図データベース76は、様々な地図データを記憶するデータベースである。地図データベース76には、例えば、この画像管理システム100で使用する工事現場の地図データが記憶されている。また、地図データベース76は、屋外の地図や、屋内の地図の地図データを記憶していてもよい。
クラスタ対応テーブル77は、各種データの値と、名称データとを対応付けたテーブルである。
図4(A)に示すように、クラスタ対応テーブル77は、電波強度対応テーブル77aと、地磁気センサ対応テーブル77bと、角度センサ対応テーブル77cとを含む。電波強度対応テーブル77aは、電波強度データとその名称データとを対応付けたテーブルである。また、地磁気センサ対応テーブル77bは、地磁気センサが示す値である方位データと、その名称データとを対応付けたテーブルである。角度センサ対応テーブル77cは、角度センサが示す値である角度データと、その名称データとを対応付けたテーブルである。
【0024】
ビーコン管理テーブル78は、
図4(B)に示すように、ビーコン端末5のIDと、そのビーコン端末5の設置位置を示す位置データ(位置情報)とを対応付けたテーブルである。位置データは、
図4(B)の例では、緯度経度データである。
図3(B)に戻り、通信インタフェース部79は、通信ネットワークNを介して、携帯情報端末1との通信を行うためのインタフェース部である。
【0025】
図1に戻り、基地局Bsは、携帯情報端末1とサーバ7との間の通信をするための中継を行う。基地局Bsは、例えば、無線LAN(Local Area Network)の基地局や、通信事業者の携帯端末通信網用の基地局等である。
また、通信ネットワークNは、サーバ7と基地局Bsとの間のネットワークであり、インターネット回線や携帯端末通信網等である。
【0026】
<事前作業>
次に、画像管理システム100での処理を行うにあたっての事前作業について説明する。
(1)ユーザは、撮影ポイントの数だけ、ビーコン端末5を準備する。準備する複数のビーコン端末5は、IDが異なるだけであり、各ビーコン端末5が発信する電波強度は、同じ大きさのものである。
(2)どのビーコン端末5を、どの撮影ポイントに設置するかを決めて、ビーコン端末5のIDと、撮影ポイント(位置)との対応付けを、サーバ7に登録する。サーバ7への登録は、専用の機器を用いてもよいし、ユーザが、サーバ7に対して手入力によって登録してもよい。サーバ7は、ビーコン端末5のIDと、位置データとを対応付けてビーコン管理テーブル78に記憶する。
(3)予め決めた撮影ポイントにビーコン端末5を設置し、ビーコン電波を発信する状態にする。
【0027】
<画像管理システム100の処理>
次に、画像管理システム100による処理を説明する。
図5は、本実施形態に係る携帯情報端末1でのメイン処理を示すフローチャートである。
図6は、本実施形態に係る携帯情報端末1での表示例を示す図である。
【0028】
図5のステップS(以下、単に「S」という。)10において、ユーザが記録閲覧プログラム31aの起動操作を行うことで、携帯情報端末1の制御部10は、タッチパネルディスプレイ40にメインメニュー画面60を表示させる。
図6(A)は、メインメニュー画面60の例を示す。メインメニュー画面60は、ボタン60a〜60cを備える。メインメニュー画面60には、画像管理システム100のメインメニューとして、記録するか、又は、閲覧するかを選択できるようになっている。
図5に戻り、S11において、制御部10は、記録が選択されたか否かを判断する。記録が選択される場合とは、メインメニュー画面60(
図6(A))において、「記録をする」のボタン60aが選択された場合をいう。記録が選択された場合(S11:YES)には、制御部10は、処理をS12に移す。他方、記録が選択されていない場合(S11:NO)には、制御部10は、処理をS13に移す。
S12において、制御部10(記録処理部11)は、記録処理を行う。記録処理とは、画像データと共に受信したビーコン電波に関するデータ等を関連付けて記憶する処理をいう。この記録処理の詳細については、後述する。その後、制御部10は、処理をS10に移す。
【0029】
他方、S13において、制御部10は、閲覧が選択されたか否かを判断する。閲覧が選択される場合とは、メインメニュー画面60(
図6(A))において、「記録をみる」のボタン60bが選択された場合をいう。閲覧が選択された場合(S13:YES)には、制御部10は、処理をS14に移す。他方、閲覧が選択されていない場合(S13:NO)には、制御部10は、処理をS15に移す。
S14において、制御部10(閲覧処理部21)は、閲覧処理を行う。閲覧処理とは、記録された画像データを表示させることをいう。この閲覧処理の詳細については、後述する。その後、制御部10は、処理をS10に移す。
S15において、制御部10は、終了するか否かを判断する。終了する場合とは、メインメニュー画面60(
図6(A))において、「終了」のボタン60cが選択された場合をいう。終了する場合(S15:YES)には、制御部10は、記録閲覧プログラム31aの実行を終了し、本処理を終了する。他方、終了しない場合(S15:NO)には、制御部10は、処理をS11に移す。
【0030】
<記録処理>
次に、記録処理について説明する。
図7は、本実施形態に係る携帯情報端末1での記録処理を示すフローチャートである。
図8は、本実施形態に係る記録処理で生成した画像ファイルの例を示す図である。
図7のS20において、制御部10は、カメラ41を起動させて、タッチパネルディスプレイ40に、カメラ41が撮像したスルー画像を出力させる。
そこで、ユーザは、タッチパネルディスプレイ40に表示されたスルー画像を見ながら、ビーコン端末5の近傍の画像データを取得できるように、携帯情報端末1の位置を調整してカメラ41の位置を決定する。
図6(B)は、カメラ41が起動されてカメラ41の位置を決定した際のスルー画面61を示す。スルー画面61は、スルー画像部61aと、撮影指示ボタン61bと、「戻る」のボタン61cとを備える。スルー画像部61aは、スルー画像を表示する領域である。撮影指示ボタン61bは、画像データを取得するためのボタンである。「戻る」のボタン61cは、メインメニュー画面(
図6(A))に戻るためのボタンである。
【0031】
図7に戻り、S21において、制御部10(撮影指示受付部12)は、撮影指示を受け付けたか否かを判断する。制御部10は、ユーザによって撮影指示ボタン61b(
図6(B))が選択された場合に、撮影指示を受け付けたと判断する。撮影指示を受け付けた場合(S21:YES)には、制御部10は、処理をS22に移す。他方、撮影指示を受け付けていない場合(S21:NO)には、制御部10は、処理をS30に移す。
S22において、制御部10(画像入力部13)は、カメラ41が撮像した画像データを受け付ける。そして、制御部10は、受け付けた画像データを含む保存結果画面62を、タッチパネルディスプレイ40に出力させる。
図6(C)は、保存結果画面62を示す。保存結果画面62は、画像部62aと、ボタン62b,62cとを備える。画像部62aは、S22において受け付けた画像データが示す画像を表示する領域である。ボタン62bは、ユーザが補足データを入力するためのボタンである。ボタン62cは、
図6(B)に示すスルー画面61を表示させるためのボタンである。
【0032】
図7に戻り、S23において、制御部10(電波処理部14)は、Bluetoothアンテナ48が受信したビーコン電波に関するデータを取得する。具体的には、制御部10は、ビーコン電波からIDを取得する。また、制御部10は、ビーコン電波の電波強度データを取得する。
S24において、制御部10(センサ処理部15)は、センサ部42が検出した値を取得する。具体的には、制御部10(方位取得部15a)は、地磁気センサ42aが検出した値である方位データを取得する。また、制御部10(角度取得部15b)は、角度センサ42bが検出した値である角度データを取得する。
【0033】
S25において、制御部10(電波処理部14、関連付け部16)は、サーバ7と通信して外部データ(名称情報、位置情報)を取得する。
制御部10は、例えば、S23で取得したビーコン電波の電波強度データと、S24で取得した方位データ及び角度データとをサーバ7に送信することで、サーバ7から名称データを受信する。
サーバ7では、制御部70が、例えば、電波強度データ(例えば、dBm)を受信したことに応じて、電波強度対応テーブル77a(
図4(A))を参照して、電波強度データに対応した、「近」、「中」、「遠」等の名称データを取得する。ここで、電波強度は、その強度が強いほど、「近」い位置であり、その強度が弱いほど、「遠」い位置である。また、制御部70が方位データを受信した場合には、制御部70は、地磁気センサ対応テーブル77bを参照して、方位データに対応した、「北」、「東」、「南」、「西」等の名称データを取得する。さらに、制御部70が角度データを受信した場合には、制御部70は、角度センサ対応テーブル77cを参照して、角度データに対応した、「上」、「正面」、「下」等の名称データを取得する。そして、サーバ7の制御部70は、取得した名称データを、携帯情報端末1に送信する。
【0034】
また、制御部10は、例えば、S23で取得したビーコン端末5のIDをサーバ7に送信することで、サーバ7から地図データを受信する。
サーバ7では、制御部70がビーコン管理テーブル78(
図4(B))を参照して、IDに対応する位置データを取得し、地図データベース76から位置データに対応する地図データを取得する。そして、サーバ7の制御部70は、取得した地図データに、IDに対応する位置データの部分にマークを合成して、合成後の地図データを携帯情報端末1に送信する。
【0035】
S26において、制御部10(関連付け部16、ファイル名生成部18)は、S22で受け付けた画像データと、S25で取得した名称データとを関連付けて、画像データ記憶部32に記憶させる。その際、制御部10は、例えば、画像データのファイル名を、S25で取得した名称データを含むようにする。また、制御部10は、画像データに、S25で取得した地図データを合成する(関連付ける)。このように、制御部10は、画像データに、名称データや地図データといった各種データを関連付ける。さらに、制御部10は、画像データに、S25で取得した名称データをメタデータとして記憶させる。なお、メタデータとしては、S25で取得した名称データではなく、S23及びS24で取得したデータそのものであってもよい。
【0036】
図8(A)は、関連付け処理によって関連付けがされた画像データ80を示す。画像データ80は、この例では、画像部80aと、地図部80bと、メタデータ部80cとから構成されている。画像部80aは、S22で制御部10が受け付けた画像データを表示する領域である。地図部80bは、S25で取得した地図データを表示する領域である。地図部80bに表示される地図データには、ビーコン端末5の位置が、マーク80mとして示されている。そして、メタデータ部80cは、画像データのメタデータを表示する領域である。また、画像データ80は、ファイル名80dが関連付けられる。ファイル名80dは、S25で取得した名称データを結合した名称になっている。これは、画像データ80が、IDが「A16」のビーコン端末5の「近」くで、「東」向きで、かつ、携帯情報端末1を傾けない状態である「正面」で撮像した画像であることを表す。
【0037】
図8(B)は、同様に関連付け処理によって作成された画像データ81を示す。画像データ81は、画像部81aと、地図部81bと、メタデータ部81cとから構成されている。画像データ81は、IDが「A16」のビーコン端末5の「遠」くで、「北」向きで、かつ、携帯情報端末1を「上」方向に傾けた状態で撮像した画像であることを表す。
なお、
図8(B)は、
図8(A)と比較して、地図部81bに表示された地図データが、縮小表示されている。これは、
図8(B)の画像データに関連付けられた電波強度データが「遠」であると判断されたためであり、「近」に比べて「遠」であることを分かりやすく示している。また、撮像時の方位が異なるため、地図データの向きが方位に対応したものになっている。
【0038】
図7に戻り、S27において、制御部10は、メモデータを入力するか否かを判断する。例えば、
図6(C)において、「メモをかく」のボタン62bが選択されることで、制御部10は、メモデータを入力すると判断できる。メモデータを入力する場合(S27:YES)には、制御部10は、処理をS28に移す。メモデータを入力しない場合(S27:NO)には、制御部10は、処理をS21に移す。
【0039】
S28において、制御部10(補足処理部17)は、補足処理を行う。具体的には、制御部10は、
図6(D)に示す補足データ入力画面63をタッチパネルディスプレイ40に出力する。そして、制御部10は、補足データ入力画面63を介して補足データ(メモデータ)を受け付ける。補足データの受付は、キー入力によって文字データを受け付けてもよいし、図示しない携帯情報端末1のマイクから音声を取得して音声データを受け付けてもよい。そして、制御部10(関連付け部16)は、受け付けた補足データを、画像データにさらに関連付ける。画像データに、補足データを関連付けるものとして、制御部10は、例えば、画像データのメタデータに、補足データを記憶させる。そして、制御部10は、例えば、
図6(E)に示すような処理結果画面64を出力する。処理結果画面64は、補足データを受け付けた旨と、「次へ」のボタンとからなる。「次へ」のボタンが選択されると、制御部10は、
図6(B)に示すスルー画面61をタッチパネルディスプレイに表示させる。その後、制御部10は、処理をS21に移す。
【0040】
他方、S30において、制御部10は、処理を終了するか否かを判断する。処理を終了するとは、例えば、
図6(B)に示すスルー画面61において、「戻る」のボタン61cが選択された場合をいう。処理を終了する場合(S30:YES)には、制御部10は、処理をS31に移す。他方、処理を終了しない場合(S30:NO)には、制御部10は、処理をS21に移す。
S31において、制御部10は、カメラ41の起動を終了させて、本処理を終了し、処理を
図5に移す。
【0041】
<閲覧処理>
次に、閲覧処理について説明する。
図9は、本実施形態に係る携帯情報端末1での閲覧処理を示すフローチャートである。
図10は、本実施形態に係る閲覧処理でのマーク配置処理後の地図データの例を示す図である。
図11は、本実施形態に係る携帯情報端末1での付近データマップ表示処理を示すフローチャートである。
図12は、本実施形態に係る携帯情報端末1での表示例を示す図である。
【0042】
図9のS40において、制御部10(閲覧処理部21)は、閲覧メニュー画面65を、タッチパネルディスプレイ40に表示させる。
図6(F)は、閲覧メニュー画面65を示す。閲覧メニュー画面65は、ボタン65a〜65cを備える。「保存データ」のボタン65aは、携帯情報端末1の記憶部30に記憶されている全ての画像データに関する表示をする場合に用いる。また、「付近データ」のボタン65bは、閲覧時に、携帯情報端末1が受信したビーコン電波によって、付近の位置が関連付けられている画像データを表示する場合に用いる。
図7に戻り、S41において、保存データを受け付けたか否かを判断する。保存データを受け付ける場合とは、
図6(F)における「保存データ」のボタン65aが、ユーザによって選択された場合をいう。保存データを受け付けた場合(S41:YES)には、制御部10は、処理をS42に移す。他方、保存データを受け付けていない場合(S41:NO)には、制御部10は、処理をS48に移す。
【0043】
S42において、制御部10(画像抽出部22)は、画像データ記憶部32に記憶されている画像データを抽出する。
S43において、制御部10(地図抽出部23)は、抽出した画像データに対応付けられている地図データを、地図データ記憶部33から抽出する。
S44において、制御部10(画像配置部24)は、画像データの数のマークを、地図データの対応する位置に配置する。
【0044】
ここで、画像配置部24による配置について、
図10に基づいて詳細を説明する。
図10(A)は、電波強度データ、方位データ及び角度データを用いて画像データのマークを配置した地図データ90を示す。地図データ90には、マーク90aと、複数のマーク91(91a〜91g)とが配置されている。マーク90aは、ビーコン端末5のIDに基づいて決定されたビーコン端末5の位置を示す。また、1つのマーク91は、1つの画像データを表す。そして、マーク91の大きさは、電波強度データの値に対応している。マーク91の大きさが大きいものは、電波強度データによって「近」と判定されたものであり、マーク91の大きさが小さいものは、電波強度データによって「遠」と判定されたものである。また、マーク91の向きは、方位データの値に対応している。さらに、マーク91の色は、角度データの値に対応している。
【0045】
なお、画像配置部24による配置は、他のものであってもよい。
例えば、10(B)に示すような地図データ92であってもよい。地図データ92には、マーク92aと、同心円92b〜92dと、複数のマーク93とが配置されている。マーク92aは、ビーコン端末5のIDに基づいて決定されたビーコン端末5の位置を示す。マーク93は、画像データに対応付けられた電波強度データによって配置したものである。このように、画像データに対応付けられた電波強度データのみを使用する場合であっても、1つのマーク93が、1つの画像データを表すので、画像データを識別できる。
【0046】
また、
図10(C)に示すような地図データ94であってもよい。地図データ94には、マーク94aと、複数のマーク95とが配置されている。マーク94aは、ビーコン端末5のIDに基づいて決定されたビーコン端末5の位置を示す。マーク95は、画像データに対応付けられた方位データによって配置したものである。このように、画像データに対応付けられた方位データのみによっても、1つのマーク95が、1つの画像データを表すので、画像データを識別できる。
【0047】
図7に戻り、S45において、制御部10(地図表示部25)は、S44で画像データに対応したマークを配置した地図データを、タッチパネルディスプレイ40に表示させる。なお、図示していないが、タッチパネルディスプレイ40に表示された地図データのうち、ユーザが画像データを表す1つのマークを選択した場合には、マークに対応した画像データを表示してもよい。そして、表示する画像データは、例えば、
図8に示すようなものであってもよい。また、ユーザが画像データを表す1つのマークを選択した場合には、ファイル名をポップアップ表示してもよい。
なお、タッチパネルディスプレイ40には、地図データの表示領域の他に「戻る」のボタンが表示されており(図示せず)、「戻る」のボタンが選択されると、
図6(F)に示す閲覧メニュー画面65を表示させるようにしてある。
また、
図10に示す例では、1つのIDに関する画像データについての記載であったが、複数のIDについても同様である。そのため、表示する地図データには、複数のビーコン端末5に対応する位置を示すマークと、画像データを示すマークとを含むものであってよい。
【0048】
S46において、制御部10は、本処理を終了するか否かを判断する。制御部10は、例えば、
図6(F)に示す「戻る」のボタン65cの選択を受け付けた場合、本処理を終了すると判断する。本処理を終了する場合(S46:YES)には、制御部10は、処理を
図5に移す。他方、本処理を終了しない場合(S46:NO)には、制御部10は、処理をS40に移す。
【0049】
他方、S48において、制御部10は、付近データを受け付けたか否かを判断する。付近データを受け付ける場合とは、
図6(F)における「付近データ」のボタン65bが、ユーザによって選択された場合をいう。付近データを受け付けた場合(S48:YES)には、制御部10は、処理をS49に移す。他方、付近データを受け付けていない場合(S48:NO)には、制御部10は、処理をS46に移す。
S49において、制御部10は、付近データマップ表示処理を行う。
【0050】
ここで、付近データマップ表示処理について、
図11に基づき説明する。
図11のS50において、制御部10(電波位置取得部26)は、Bluetoothアンテナ48を介してビーコン電波を受信したか否かを判断する。ビーコン電波を受信した場合(S50:YES)には、制御部10は、処理をS51に移す。他方、ビーコン電波を受信していない場合(S50:NO)には、制御部10は、処理をS58に移す。
S51において、制御部10(電波位置取得部26)は、受信したビーコン電波からIDを取得する。
【0051】
S52において、制御部10(画像抽出部22)は、取得したIDが対応付けられた画像データを、画像データ記憶部32から抽出する。
S53において、制御部10(補足表示処理部27)は、抽出した画像データに対応付けられた補足データを取得する。
S54において、制御部10(補足表示処理部27)は、取得した補足データに基づいて補足一覧データを生成する。
S55及びS56の処理は、
図9のS43及びS44の処理と同様である。
S57において、制御部10(地図表示部25、補足表示処理部27)は、地図データと、補足一覧データとを含む画像確認画面96を、タッチパネルディスプレイ40に表示させる。
【0052】
図12は、画像確認画面96の例を示す。
画像確認画面96は、地図データ部96aと、補足一覧部96bと、「戻る」のボタン96cとから構成される。地図データ部96aは、地図データを表示する領域である。また、補足一覧部96bは、画像データに関連付けられた補足データを一覧表示する領域である。地図データ部96aに表示される地図データは、携帯情報端末1が受信しているビーコン電波のIDと同じIDが対応付けられた画像データの位置が、マークとして表示される。なお、補足データが音声データである場合には、その音声データを示すリンクを選択することで、図示しないスピーカから音声を出力してもよい。
図11に戻り、その後、制御部10は、処理を
図9のS46に移す。
他方、S58において、制御部10は、表示させるデータがない旨を、タッチパネルディスプレイ40に表示させる。その後、制御部10は、処理を
図9のS46に移す。
【0053】
このように、本実施形態の画像管理システム100によれば、以下のような効果がある。
(1)携帯情報端末1は、カメラ41によって撮像して画像データを取得するときに、ビーコン端末5が発信した電波を受信することで、ビーコン端末5のIDと、電波強度データとを、画像データに関連付けることができる。よって、画像データにIDと、電波強度データとの両方を関連付けるので、IDが同じであっても、電波強度データによってビーコン端末5からの距離によって識別ができる。
(2)携帯情報端末1は、画像データを取得するときに、携帯情報端末1のセンサ部42が検出したセンサの値によって、方位データや角度データを画像データに関連付けることができる。よって、画像データに、画像データ取得時の各種データを関連付けるので、画像データ取得時の様々な情報を利用して、後の画像管理を容易にすることができる。
【0054】
(3)携帯情報端末1は、メモデータの入力を受け付けて、画像データに補足データを関連付けるので、後から画像データを見るときに、補足データも見ることができ、画像に関する説明を、補足データが示すことができる。そのため、画像データを分類する際に、補足データを参照することで利便性が向上する。
(4)携帯情報端末1は、画像データに、地図データを関連付けることで、画像データを取得した位置を分かりやすく示すことができる。
(5)携帯情報端末1は、画像データに、各種データのメタデータを関連付けることで、メタデータを参照すれば、画像データを取得した時の状況を確認できる。
【0055】
(6)携帯情報端末1は、画像データのファイル名に各種データを用いることで、画像データを開かなくても、どのような位置で撮像された画像データであるかが分かる。よって、画像データを表示させる手間を省き、分類しやすくできる。
(7)携帯情報端末1は、各種データを、サーバ7から取得する。よって、各種データを、携帯情報端末1が有する必要がなく、記憶部30の使用容量を抑えることができる。また、例えば、ビーコン端末5のIDと、位置データとを対応付けたビーコン管理テーブル78を用いることで、ビーコン管理テーブル78をサーバ7で一元管理でき、ビーコン管理テーブル78のメンテナンスをする際等、作業及び管理がしやすいものにできる。
【0056】
(8)携帯情報端末1は、各種データが関連付けられた画像データを、各種データの内容に基づいてマークの位置、形状、大きさ、色等を変化させて地図上に配置して表示するので、どのような画像データであるかを分かりやすく示すことができる。
(9)携帯情報端末1は、ビーコン電波を受信した際に、受信したビーコン電波のIDが関連付けられた画像データに関するマークのみを地図上に配置して表示するので、必要な画像データのマークのみを表示できる。
(10)携帯情報端末1は、地図上のマークを選択することで、画像データを表示させるので、画像データを容易に確認できる。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0058】
(変形形態)
(1)本実施形態では、ビーコン端末を設置して近傍の画像データを取得し、ビーコン電波に含まれるIDに関連付けて記憶する例を説明したが、これに限定されない。位置を特定するためのデータを発信する電波発信機であればよく、例えば、Wi−Fi等の無線LANアクセスポイント等であってもよい。
(2)本実施形態では、地図データを、画像データに合成する例を説明したが、これに限定されない。画像データ内に、地図データを組み込んでもよい。また、地図データを1つ合成するものであったが、例えば、屋内の地図データの他に、屋外の地図データを合成する等、複数の地図データを合成又は組み込んでもよい。
(3)本実施形態では、メタデータを、画像データに合成する例を説明したが、これに限定されない。メタデータを、画像データに合成しなくてもよい。また、メタデータに記載した情報を、テキストデータとして画像データ内に組み込んでもよい。
(4)本実施形態では、画像データにビーコン端末のIDを関連付けるものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、IDにエリア名等を対応付けて、ビーコン管理テーブルを記憶しておき、エリア名等を関連付けてもよい。
【0059】
(5)本実施形態では、クラスタ対応テーブルを用いて電波強度データ、方位データ及び角度データから名称データを取得して、名称データを画像データに関連付けるものを例に説明したが、これに限定されない。電波強度データ、方位データ及び角度データが示す値を、画像データに関連付けて記憶してもよい。そのような場合には、閲覧時に、クラスタ対応テーブルを用いて名称データを取得するようにしてもよい。
(6)本実施形態では、サーバが有するクラスタ対応テーブルを用いるものを説明したが、これに限定されない。クラスタ対応テーブルを、携帯情報端末が有してもよい。そのようにすることで、サーバとの通信をせずに済むため、通信できない環境であっても名称データを取得できる。
【0060】
(7)本実施形態では、サーバが有するビーコン管理テーブルを用いるものを説明したが、これに限定されない。ビーコン管理テーブルを、携帯情報端末が有してもよい。その場合には、サーバに有するビーコン管理テーブルをダウンロードしてもよいし、IDと位置データとの対応付けを、この携帯情報端末にて登録するようにしてもよい。このようにすることで、撮像時において、サーバと通信をせずに済む。
(8)本実施形態では、ビーコン管理テーブルは、ビーコン端末のIDと、位置データとを対応付けるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、ビーコン端末から送信された情報が、位置データそのものであっても適用できる。電波発信機から位置データ自身(例えば、「35.6813863,139.7638953」とする。)を受信した場合には、例えば、事前作業において使用する専用の機器、又は、サーバにおいて、この受信した位置データである「35.6813863,139.7638953」の文字列を解析して、位置データを取得し、IDに代えて「35.6813863,139.7638953」の文字列を取得した位置データに対応付けて記憶すればよい。
【0061】
(9)本実施形態では、1つのビーコン端末のみが電波を発信する状態で画像データを取得するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、複数のビーコン端末から電波が発信されている場合であってもよい。そのような場合には、携帯情報端末は、電波強度データと、方位データとに基づいて、最も近い位置のビーコン端末を特定し、特定したビーコン端末のIDを、画像データに関連付ければよい。
(10)本実施形態では、メモデータの入力を、画像データを取得した後に行うものとして説明したが、これに限定されない。例えば、画像データを取得する前に行ってもよいし、複数の画像データを取得した後に、複数の画像データに対して順番にメモデータを入力してもよい。
(11)本実施形態では、携帯情報端末の記憶部に記憶されている画像データに対して閲覧表示するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、サーバに記憶されている画像データを使用するものであってもよい。
【0062】
(12)本実施形態では、閲覧表示の際に、ビーコン端末に対応するマークと、画像データに対応するマークとを表示するものとして説明したが、これに限定されない。ビーコン端末に対応するマークは、表示しなくてもよい。また、画像データに対応するマークは、実施形態で説明したものは、一例であって、例えば、サムネイル等であってもよい。
(13)本実施形態では、携帯情報端末が撮像した画像データに対して閲覧表示するものを例に説明したが、これに限定されない。画像データに、各種データが関連付けられていれば、他の画像データであってもよい。
【0063】
(14)本実施形態では、一律に閲覧メニュー画面を表示させて、ユーザが、例えば、付近データを表示させる選択をしたところで、ビーコン電波を受信できるか否かを判断するものとして説明したが、これに限定されない。閲覧メニュー画面を表示させる前に、ビーコン電波を受信できるか否かを判断し、ビーコン電波が受信できるか否かによって、付近データを表示させるための選択ボタンを表示又は非表示にしてもよい。
(15)本実施形態では、付近データの閲覧として、受信したビーコン電波のIDが関連付けられている画像データを閲覧表示するものを説明したが、これに限定されない。例えば、さらに、閲覧表示させる画像データを絞りこんでもよく、電波強度データが同じである画像データや、方位データが同じである画像データのみを閲覧表示するものとしてもよい。そのようにすることで、後から画像を見る際に、同じ条件である画像データに絞られるため、過去の画像データと、現在との比較が容易にできる。
【0064】
(16)本実施形態では、携帯情報端末を用いるものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、表示手段や、電波受信手段を備えたカメラ等であってもよい。
(17)本実施形態では、ビーコン端末が発信する電波に含まれるIDによって位置を特定するものとして説明したが、これに限定されない。ビーコン端末が、座標データや、緯度経度データ、エリア名に関するデータ等を発信し、携帯情報端末がこれらのデータを含む電波を受信した場合であっても、同様に行うことができる。
(18)本実施形態では、画像データを取得するものを説明したが、画像データは、静止画データであっても、動画データであってもよい。例えば、動画データである場合には、撮像開始又は撮像終了時に受信したビーコン電波を関連付けるようにすればよい。