特許第6621082号(P6621082)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6621082遊技機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6621082
(24)【登録日】2019年11月29日
(45)【発行日】2019年12月18日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20191209BHJP
【FI】
   A63F5/04 603A
【請求項の数】3
【全頁数】287
(21)【出願番号】特願2016-1615(P2016-1615)
(22)【出願日】2016年1月7日
(65)【公開番号】特開2017-121348(P2017-121348A)
(43)【公開日】2017年7月13日
【審査請求日】2018年12月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】598098526
【氏名又は名称】株式会社ユニバーサルエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110001531
【氏名又は名称】特許業務法人タス・マイスター
(73)【特許権者】
【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】上原 昭彦
【審査官】 三田村 陽平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−173954(JP,A)
【文献】 特開2013−033209(JP,A)
【文献】 特開2009−222869(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
A63F 7/02
G03B 21/00−21/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を投影することが可能なプロジェクタと、
前記プロジェクタを囲うように配置されたカバー部材と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーンと、
前面に開口を有する本体部と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域が設けられた開閉扉と、を備え、
前記カバー部材には、上方に向けて開放した第1の開口及び第2の開口が形成されており、
前記カバー部材の内部において、前記第1の開口から連通して第1の空間が形成される一方、前記第2の開口から連通して第2の空間が形成されており、
前記第1の空間は、前記カバー部材の内部に形成された第3の開口により、上方とは異なる方向に開放している一方、前記第2の空間は、前記カバー部材の内部に形成された第4の開口により、上方とは異なる方向に開放しており、
前記第1の開口と前記第3の開口とが連通する一方、前記第2の開口と前記第4の開口とが連通しており、
前記プロジェクタは、前記第3の開口と前記第4の開口との間に配置されており、
前記カバー部材は、前記第1の空間の下端を規定する下端部を備えるとともに、前記下端部は、前記第1の開口の直下部分から離れるにつれて下降するような傾斜を有する傾斜部を備えており、
前記傾斜部の少なくとも一部は、前記第3の開口の下端よりも下方に位置している、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記本体部の上面には、前記第1の開口及び前記第2の開口のそれぞれの上方に、第5の開口及び第6の開口が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記傾斜部及び前記傾斜部と連続する壁部によって下方が閉塞した空間が形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクタ等の投影装置により投影された映像をスクリーンに表示することにより演出を行うことが可能な遊技機が知られている(特許文献1参照)。このような遊技機によれば、液晶表示装置と同程度の映像表現が可能であるとともに、液晶表示装置等と比較して、表示面が大型化した際のコストを低減させることができる。また、スクリーンの形状を適宜変更することにより、液晶表示装置では行うことのできない映像表現も可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−147828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、投影装置は、液晶表示装置等と比較して、発熱しやすく、高温になりやすいため、発生した熱を放出しないと正常に機能しなくなってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、映像を投影することが可能な投影装置で発生した熱を効率よく放出することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、以下の遊技機を提供する。
【0007】
(1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(例えば、プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタを囲うように配置されたカバー部材(例えば、プロジェクタカバーB1及びブラインドB500)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(例えば、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)と、
前面に開口を有する本体部(例えば、キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(例えば、上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(例えば、上ドア機構UD)と、を備え、
前記カバー部材(例えば、プロジェクタカバーB1)には、上方に向けて開放した第1の開口(例えば、2つある開口B400のうちの右側の開口B400)及び第2の開口(例えば、2つある開口B400のうちの左側の開口B400)が形成されており、
前記カバー部材の内部において、前記第1の開口から連通して第1の空間(例えば、2つある空間Pのうちの右側の空間P)が形成される一方、前記第2の開口から連通して第2の空間(例えば、2つある空間Pのうちの左側の空間P)が形成されており、
前記第1の空間は、前記カバー部材の内部に形成された第3の開口(例えば、2つある開口B510のうちの右側の開口B510)により、上方とは異なる方向(例えば、左方向)に開放している一方、前記第2の空間は、前記カバー部材の内部に形成された第4の開口(例えば、2つある開口B510のうちの左側の開口B510)により、上方とは異なる方向(例えば、右方向)に開放しており、
前記第1の開口(例えば、右側の開口B400)と前記第3の開口(例えば、右側の開口B510)とが連通する一方、前記第2の開口(例えば、左側の開口B400)と前記第4の開口(例えば、左側の開口B510)とが連通しており、
前記プロジェクタは、前記第3の開口(例えば、右側の開口B510)と前記第4の開口(例えば、左側の開口B510)との間に配置されており、
前記カバー部材(例えば、ブラインドB500)は、前記第1の空間(例えば、右側の空間P)の下端を規定する下端部(例えば、水平部B501及び傾斜部B502)を備えるとともに、前記下端部は、前記第1の開口の直下部分から離れるにつれて下降するような傾斜を有する傾斜部(例えば、傾斜部B502)を備えており、
前記傾斜部の少なくとも一部は、前記第3の開口の下端(例えば、内壁部B505の上端縁B505a)よりも下方に位置している、
ことを特徴とする遊技機。
【0008】
(1)の発明によれば、プロジェクタを囲うように配置されたカバー部材には、上方に向けて開放した第1の開口及び第2の開口が形成されている。また、カバー部材の内部には、上方とは異なる方向に開放した第3の開口及び第4の開口が形成されている。第1の開口と第3の開口とは連通しており、これにより第1の空間が形成される一方、第2の開口と第4の開口とは連通しており、これにより第2の空間が形成されている。そして、このような第3の開口と第4の開口との間にプロジェクタが配置されている。これにより、カバー部材の外部から第1の開口を介して流入した空気は、第1の空間及び第3の開口を経由して、プロジェクタを通過した後、第4の開口及び第2の空間を経由して、第2の開口を介してカバー部材の外部に放出される。当該空気は、プロジェクタを通過する際、プロジェクタで発生した熱を吸収することにより温められるところ、温度の高い空気は上方に向かう性質を有する。そのため、プロジェクタを通過した空気は、第2の空間内を上昇し、第2の空間の上方に形成された第2の開口からスムーズに排出されることとなる。その結果、このような空気の流れを通じて、プロジェクタで発生した熱を効率よく放出することが可能となり、プロジェクタの冷却効率を高めることができる。
【0009】
また、(1)の発明によれば、カバー部材は、第1の空間の下端を規定する下端部を備えるとともに、下端部は、第1の開口の直下部分から離れるにつれて下降するような傾斜を有する傾斜部を備えている。従って、第1の開口を介して、遊技機の外部からカバー部材の内部へと液体(遊技者が注ぎ込んだ飲み物等)が入ってきた場合、当該液体は、第1の開口の直下部分から離れるにつれて下降するように、傾斜部を流れることになる。ここで、傾斜部の少なくとも一部は第3の開口の下端よりも下方に位置しているため、当該液体が傾斜部を下降しながら流れて第3の開口の下端よりも下方に到達すると、当該液体よりも第3の開口の下端の方が上方に存在することになるため、当該液体は、第3の開口を通過しにくく、当該液体がプロジェクタの配置されている方へと侵入するということが起こりにくい状態となる。このようにして、(1)の発明によれば、遊技機の外部から侵入してきた液体等の異物からプロジェクタを保護することができる。
【0010】
(2) 前記(1)の遊技機であって、
前記本体部の上面(例えば、キャビネットGの上面壁G4)には、前記第1の開口及び前記第2の開口のそれぞれの上方に、第5の開口(例えば、2つある開口G41のうちの右側の開口G41)及び第6の開口(例えば、2つある開口G41のうちの左側の開口G41)が形成されている、
ことを特徴とする。
【0011】
(2)の発明によれば、本体部の上面には、カバー部材の第1の開口及び第2の開口のそれぞれの上方に、第5の開口及び第6の開口が形成されている。これにより、本体部の第5の開口を介して遊技機の外部上方から遊技機の内部に空気を取り入れ、カバー部材の第1の開口を介してこの空気をカバー部材の内部に流入させた後、プロジェクタを通過した空気を、カバー部材の第2の開口及び本体部の第6の開口を介して遊技機の外部上方に放出することができる。このように、(2)の発明では、プロジェクタを通過して温められた空気の排出先が遊技機の外部上方となっているが、仮に、当該空気を遊技機の背面から排出することとすれば、遊技店に設置される島設備に熱がこもってしまい、遊技機の制御に悪影響を招来してしまうことが懸念される。また、遊技機の側面から空気を排出することとすれば、温められた空気が隣の遊技機に取り込まれることになり、隣接する遊技機間で温かい空気の悪循環が生じてしまう結果として、プロジェクタの冷却効率を高めることができないと考えられる。さらに、遊技機の前方に空気を排出することとすれば、遊技者の顔に熱風が吹き付けられてしまう恐れがある。この点、(2)の発明によれば、このような問題を生じさせることなく、プロジェクタで発生した熱を放出するための空気の流れを作り出すことができる。
【0012】
一方で、(2)の発明によれば、本体部の上面に形成された第5の開口及び第6の開口が、カバー部材に形成された第1の開口及び第2の開口の上方に存在しているため、第5の開口又は第6の開口を介して遊技機の外部から内部に異物が入った場合、当該異物は、第1の開口又は第2の開口を介してカバー部材の内部に侵入しやすくなっている。そのため、カバー部材の内部に入った異物がプロジェクタにまで到達し、プロジェクタに悪影響を及ぼしてしまうことが懸念される。例えば、第5の開口から遊技者が飲み物を注入したような場合、当該飲み物が第1の空間及び第3の開口を通過してプロジェクタの内部にまで侵入すると、プロジェクタが故障してしまう恐れがある。この点、(2)の発明によれば、第5の開口及び第1の開口を介して遊技機の外部からカバー部材の内部へと液体が入ってきた場合であっても、当該液体は、上述したように傾斜部に沿って流れるため、このような事態が発生してしまうことを防止することができる。
【0013】
(3) 前記(1)又は(2)の遊技機であって、
前記傾斜部(例えば、傾斜部B502)及び前記傾斜部と連続する壁部(例えば、後壁部B503、外壁部B504、及び、内壁部B505)によって下方が閉塞した空間が形成されている、
ことを特徴とする。
【0014】
(3)の発明によれば、傾斜部及び傾斜部と連続する壁部によって下方が閉塞した空間が形成されているため、傾斜部を下降しながら流れてきた液体を当該空間に貯留することができる。これにより、貯留された液体の液面が第3の開口の下端よりも下方に存在する限り、第3の開口を介してプロジェクタの配置空間へと液体が侵入してしまうことを阻止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、映像を投影することが可能な投影装置で発生した熱を効率よく放出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】遊技機の斜視図である。
図2】遊技機の斜視図である。
図3】遊技機の正面図である。
図4】遊技機の筐体内部の概略配置図である。
図5】遊技機の分解斜視図である。
図6】遊技機の分解斜視図である。
図7】ミラー機構の分解斜視図である。
図8】プロジェクタ機構とミラー機構との位置関係を示す説明図である。
図9】ミラー機構の取付け状態を示す説明図である。
図10】表示ユニットの縦断面図である。
図11】フロントスクリーン機構の斜視図である。
図12】フロントスクリーン機構の斜視図である。
図13】表示ユニットの正面図である。
図14】表示ユニットの斜視図である。
図15】表示ユニットの分解斜視図である。
図16】表示ユニットの分解斜視図である。
図17】操作用開口部の状態を示す説明図である。
図18】表示ユニットの斜視図である。
図19】固定スクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図20】フロントスクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図21】リアスクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図22】フロントスクリーン機構の分解斜視図である。
図23】スクリーン筐体の右側板を取り外した状態を示す説明図である。
図24】右フロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
図25】右フロントスクリーン駆動機構の作動状態を示す説明図である。
図26】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図27】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図28】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図29】遊技機の斜視図である。
図30】遊技機の斜視図である。
図31】遊技機の正面図である。
図32】上ドア機構及び下ドア機構を開いた状態のときの、遊技機の正面図である。
図33】遊技機の分解斜視図である。
図34】遊技機の分解斜視図である。
図35】ミラー機構の分解斜視図である。
図36】プロジェクタ機構とミラー機構との位置関係を示す説明図である。
図37】ミラー機構の取付け状態を示す説明図である。
図38】表示ユニットの縦断面図である。
図39】プロジェクタ機構の斜視図である。
図40】表示ユニットをキャビネットに装着したときの斜視図である。
図41】表示ユニットの筐体内に収容される機能部品を省略した、図40におけるZ−Z線矢視概略部分断面図であって、遊技機が島設備に設置される際に遊技機の上方に配される、島設備の固定板部材についても表した図である。
図42】プロジェクタ機構の斜視図である。
図43】表示ユニットの正面図である。
図44】表示ユニットの斜視図である。
図45】表示ユニットの分解斜視図である。
図46】表示ユニットの分解斜視図である。
図47】操作用開口部の状態を示す説明図である。
図48】表示ユニットの斜視図である。
図49】表示ユニット及びキャビネットの斜視断面図である。
図50】固定スクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図51】フロントスクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図52】リールスクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図53】フロントスクリーン機構の動作範囲とリールスクリーン機構の動作範囲を示す説明図である。
図54】フロントスクリーン機構の分解斜視図である。
図55】スクリーン筐体の右側板を取り外した状態を示す説明図である。
図56】右フロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
図57】右フロントスクリーン駆動機構の作動状態を示す説明図である。
図58】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図59】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図60】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図61】フロントスクリーン機構及びフロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
図62】リールスクリーン機構、リールスクリーン駆動機構、及び可動体ベースの斜視図である。
図63】リールスクリーン機構、及びリールスクリーン駆動機構の斜視図である。
図64】センサ機構を説明するための斜視図である。
図65】センサ機構の検出状態を示す説明図である。
図66】センサ機構の検出状態を示す説明図である。
図67】センサ機構の検出状態を示す説明図である。
図68】フロントスクリーン機構の動作に係るシーケンス図である。
図69】フロントスクリーン機構をフロント待機位置からフロント露出位置に駆動させる際の、フロントスクリーン駆動機構の駆動モータの制御シーケンスについて説明する図である。
図70】リールスクリーン機構の動作に係るシーケンス図である。
図71】リールスクリーン機構をリール待機位置からリール露出位置に駆動させる際の、リールスクリーン駆動機構の駆動モータの制御シーケンスについて説明する図である。
図72】原点復帰動作に係る、フロントスクリーン機構及びリールスクリーン機構の駆動手順ついて説明する図である。
図73A】キャビネット及びメダル補給口の斜視図である。
図73B】キャビネット、メダル補給口及びメダル補給機構の斜視図である。
図74】メダル補給機構の斜視図である。
図75】メダル補給機構の分解斜視図である。
図76】背面壁、メダル補給口、メダル補給機構、及び、スケーラ装置の配置を示す説明図である。
図77】下ドア機構を開いた状態の遊技機の正面図である。
図78】キャビネットの下部空間の斜視図である。
図79】キャビネットの下部空間の斜視図である。
図80】キャビネットの下部空間の断面図である。
図81】コインガードの正面図・上面図・右側面図である。
図82】下ドア機構を開いた状態の遊技機の正面図である。
図83】ホッパガイド機構が底面板に取付けられた状態の説明図である。
図84】ホッパガイド機構の上面図及び正面図である。
図85】ホッパ機構HPの斜視図である。
図86】ホッパ機構HPを正常に取り付ける際の説明図である。
図87】ホッパ機構HPを正常に取り付ける際の説明図である。
図88】ホッパ機構HPを誤進入させた場合の説明図である。
図89】キャビネットの内部の詳細図である。
図90】キャビネットの下部空間の斜視図である。
図91】板金の説明図である。
図92】板金の説明図である。
図93】上ドア機構及び下ドラ機構を開けた状態のキャビネットの正面図である。
図94】上ドア機構及び下ドラ機構を開けた状態のキャビネットの側面図である。
図95】下ドラ機構を開けた状態のキャビネットの斜視図である。
図96】上部扉ロック機構の説明図である。
図97】ロック状態にある上部扉ロック機構の説明図である。
図98】下ドア機構をキャビネットから取り外した状態の遊技機の斜視図である。
図99】下ドア機構を開いた状態の遊技機の斜視図である。
図100】キャビネットの下部空間の詳細図である。
図101】スピーカDD25と電源装置と対向させた状態の側面図である。
図102】上ドア機構の斜視図である。
図103】最大BETボタンの操作部と係止部の分解図である。
図104】第2台座部に固定された最大BETボタンをキャビネット内部から見た図である。
図105】第2台座部の断面図である。
図106】操作部の分解図である。
図107】遊技機の正面図である。
図108】下ドア機構を開いた状態の遊技機の正面図である。
図109】下ドア機構の背面斜視図である。
図110】下部扉DD1、リールユニットRU、主制御基板MSの分解図である。
図111】リールユニットへの主制御基板の取り付け説明図である。
図112】下ドア機構へのリールユニットの取り付け説明図である。
図113】リール装置の分解斜視図である。
図114】リールユニットの分解斜視図である。
図115】モータ取付板、リールインデックス、及び、センサ部の斜視図である。
図116】検知片と、検知状態との関係を示す説明図である。
図117】モータ取付板、及び、センサ部の斜視図である。
図118】モータ取付板、及び、センサ部の分解斜視図である。
図119】モータ取付板、及び、センサ部の分解斜視図である。
図120】モータ取付板に対する台座部材の取り付け位置を示す説明図である。
図121】台座部材に対するセンサの取り付け位置を示す説明図である。
図122】上ドア機構が開いた状態の遊技機の上面図である。
図123】上ドア機構をキャビネットから取り外した状態の遊技機の斜視図である。
図124】上側ヒンジ機構の説明図である。
図125】上ドア機構の斜視図である。
図126】上ドア機構の分解斜視図である。
図127】装飾ユニットの分解斜視図である。
図128】照射光装置と装飾ユニットとの位置関係を示す説明図である。
図129】装飾ユニットの断面図である。
図130】上ドア機構の内部構成を示す正面図である。
図131】上ドア機構の斜視図である。
図132】上ドア機構の要部拡大斜視図である。
図133】上ドア機構の要部拡大断面図である。
図134】左パネル機構の斜視図である。
図135】左パネル機構の斜視図である。
図136】左パネル機構の分解斜視図である。
図137】左パネル機構の分解斜視図である。
図138】左パネル機構の一部分解斜視図である。
図139】左パネル機構の断面図である。
図140】左導光板の導光構造を示す説明図である。
図141】パネルベースと、トップレンズカバと、左上パネル機構の斜視図である。
図142】左上パネル機構の斜視図である。
図143】左上パネル機構の斜視図である。
図144】トップレンズカバと、左上パネル機構の斜視図である。
図145】パチスロの機能フローを示す図である。
図146】主制御回路の構成例を示すブロック図である。
図147】副制御回路の構成例を示すブロック図である。
図148】サブ制御装置の分解斜視図である。
図149】ベース部材の斜視図である。
図150】カバー部材を底面側から見た斜視図である。
図151】サブ制御装置の正面図である。
図152A】サブ制御装置の上面図である。
図152B】サブ制御装置の底面図である。
図153】ベース側接着部の斜視図である。
図154】ベース側接着部の正面図である。
図155】ベース側接着部を後方から見た斜視図である。
図156】ベース側接着部の右側面図である。
図157】ベース側接着部の上面図である。
図158】カバー側接着部の斜視図である。
図159】カバー側接着部の右側面図である。
図160】カバー側接着部を下方から見た斜視図である。
図161】カバー側接着部を下方から見た斜視図である。
図162】カバー側接着部の底面図である。
図163】ベース部材とカバー部材との位置合わせをしている際の様子を示す図である。
図164】ベース部材とカバー部材とを螺合した状態におけるベース側接着部及びカバー側接着部の底面図である。
図165図152Aに示すサブ制御装置の矢視A−Aに沿う断面図である。
図166】表示ユニットの斜視図である。
図167】スクリーン装置の分解斜視図である。
図168】スクリーン装置の分解斜視図である。
図169】スクリーン装置の分解斜視図である。
図170】フロントスクリーン機構の分解斜視図である。
図171】フロントスクリーン支持台の正面図である。
図172図171に示すフロントスクリーン支持台の矢視B−Bに沿う断面図である。
図173図172に示すフロントスクリーン支持台にフロントスクリーン部材を粘着させた状態を示す図である。
図174図171に示すフロントスクリーン支持台の矢視C−Cに沿う断面図である。
図175図174に示すフロントスクリーン支持台にフロントスクリーン部材を粘着させた状態を示す図である。
図176】フロントスクリーン支持台の背面図である。
図177図176に示すフロントスクリーン支持台の矢視D−Dに沿う断面図である。
図178図176に示すフロントスクリーン支持台の矢視E−Eに沿う断面図である。
図179】スクリーン筐体の右側板及び左側板を取り外した状態を示す説明図である。
図180】右フロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
図181】右フロントスクリーン駆動機構のクランクギアを取り外した状態を示す説明図である。
図182】右フロントスクリーン駆動機構のクランクギアの平面図である。
図183】右フロントスクリーン機構及び左フロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
図184】右フロントスクリーン駆動機構のクランクギアの右側面図である。
図185】右フロントスクリーン駆動機構の中間ギアの右側面図である。
図186】フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置されている場合における右フロントスクリーン駆動機構のクランクギア及び中間ギアの右側面図である。
図187】右側板の右側面図である。
図188】フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置されている場合におけるスクリーン装置の右側面図である。
図189】フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置されている場合における右フロントスクリーン駆動機構のクランクギアの左側面図である。
図190】クランクギアとクランク部材とを組み付ける前の状態におけるクランクギアを示す図である。
図191】クランクギアとクランク部材とを組み付ける前の状態におけるクランク部材を示す図である。
図192】右側板にクランクギアを取り付けた状態を示す右側面図である。
図193図192に示す右側板及びクランクギアに中間ギアを取り付けた状態を示す図である。
図194】リール待機位置に配置されている場合におけるリールスクリーン機構の斜視図である。
図195】リール露出位置に配置されている場合におけるリールスクリーン機構の斜視図である。
図196】リールスクリーン機構、リールスクリーン駆動機構、及び、可動体ベースの斜視図である。
図197】リールスクリーン機構及びリールスクリーン駆動機構の斜視図である。
図198】リールスクリーン機構がリール待機位置に配置されている場合におけるアーム部材及び可動体ベースを示す斜視図である。
図199】リールスクリーン機構及びアーム部材の右側面図である。
図200】リールスクリーン機構及びアーム部材の底面図である。
図201】リールスクリーン機構及びアーム部材を下方から見た斜視図である。
図202】右可動体ベースの斜視図である。
図203図198に示すアーム部材及び可動体ベースの位置を上下方向に僅かにずらした状態を示す図である。
図204】可動体ベースにおける基準面近傍の上面図である。
図205図204に示す可動体ベースの矢視F−Fに沿う断面図である。
図206】緩衝部材設置部を右側から見た図である。
図207図206に示す緩衝部材設置部に緩衝部材を設置した状態を示す図である。
図208図204に示す可動体ベースの矢視G−Gに沿う断面においてアーム部材と緩衝部材とが当接している状態を示す図である。
図209】フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置されている場合におけるフロントスクリーン機構及び底板を示す斜視図である。
図210】フロントスクリーン支持台の斜視図である。
図211図210に示すフロントスクリーン支持台に形成された突起の部分拡大図である。
図212】底板の斜視図である。
図213図209に示すフロントスクリーン機構及び底板の位置を上下方向に僅かにずらした状態を示す図である。
図214】底板を斜め下方から見た図である。
図215】底板の上面図である。
図216図215に示す底板の矢視H−Hに沿う断面における緩衝部材設置部の部分拡大図である。
図217図214に示す底板に形成された緩衝部材設置部に緩衝部材用カバーを取り付けた状態を示す図である。
図218】緩衝部材用カバーの斜視図である。
図219図218に示す緩衝部材用カバーに緩衝部材を載置した状態を示す図である。
図220図215に示す底板の矢視H−Hに沿う断面においてフロントスクリーン支持台と緩衝部材とが当接している状態を示す図である。
図221図215に示す底板の矢視I−Iに沿う断面において緩衝部材及び緩衝部材用カバーが設置されている状態を示す図である。
図222図197に示す円弧状ギアの右側面図である。
図223図222に示す円弧状ギアの斜視図である。
図224】右フロントスクリーン駆動機構のクランク部材の左側面図である。
図225図224に示すクランク部材の斜視図である。
図226】フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置され、リールスクリーン機構がリール待機位置に配置されている場合におけるスクリーン装置の断面の斜視図である。
図227】フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置され、リールスクリーン機構がリール待機位置に配置されている場合における円弧状ギア及びクランク部材の断面の右側面図である。
図228】リールスクリーン機構がリール露出位置に配置され、フロントスクリーン機構がフロント待機位置に配置されている場合におけるスクリーン装置の断面の斜視図である。
図229】リールスクリーン機構がリール露出位置に配置され、フロントスクリーン機構がフロント待機位置に配置されている場合における円弧状ギア及びクランク部材の断面の右側面図である。
図230】照射光装置の分解斜視図である。
図231】プロジェクタ機構の回路構成を示すブロック図である。
図232】プロジェクタ機構の分解斜視図である。
図233】プロジェクタ機構を固定するための上側台座及び下側台座の分解斜視図である。
図234】上側台座と下側台座とを連結した状態の平面図である。
図235】上側台座の位置決め方法を説明するための図である。
図236図234に示す上側台座及び下側台座の矢視J−Jに沿う断面図である。
図237】下側台座の姿勢調整方法を説明するための図である。
図238】プロジェクタ機構と調整用PCとの接続形態を示す図である。
図239】プロジェクタカバーの上壁部を取り外した状態を示す斜視図である。
図240】プロジェクタカバーと中継板と上側台座とを連結した状態の平面図である。
図241図240に示すプロジェクタカバー、中継板、及び上側台座の矢視K−Kに沿う断面図である。
図242図240に示す状態からプロジェクタカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図243】中継板及び緩衝部材を示す分解斜視図である。
図244】上側台座及び下側台座の斜視図である。
図245】上側台座及び下側台座の平面図である。
図246】上側台座及び下側台座を斜め前方から見た図である。
図247】上側台座及び下側台座を斜め後方から見た図である。
図248】プロジェクタ機構の内部構成要素を収容するケースの斜視図である。
図249】下側台座にケースを取り付けた状態を示す斜視図である。
図250】プロジェクタカバーの上壁部を取り外した状態を示す斜視図である。
図251】上壁部を取り外した状態のプロジェクタカバーの平面図である。
図252図251に示すプロジェクタカバーの矢視L−Lに沿う断面図と、プロジェクタカバーに取り付けられる中継板の斜視図とを分解して示す図である。
図253】上壁部を取り外した状態のプロジェクタカバーを斜め上方から見た図である。
図254】上壁部を取り外した状態のプロジェクタカバーの正面図である。
図255図254に示すプロジェクタカバーの矢視M−Mに沿う断面図である。
図256】ブラインドの斜視図である。
図257】プロジェクタカバーの上壁部を取り外した状態の照射光装置の平面図である。
図258図257に示す照射光装置の矢視N−Nに沿う断面図である。
図259図257に示す照射光装置の矢視N−Nに沿う断面の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
遊技機は、いわゆるパチスロ機である。遊技機は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された又は付与される、遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
【0018】
尚、以後の説明において、遊技機1から遊技者に向かう側(方向)を遊技機1の前側(前方向)と称し、前側とは逆側を後側(後方向、奥行方向)と称し、遊技者から見て右側及び左側を遊技機1の右側(右方向)及び左側(左方向)とそれぞれ称する。また、前側及び後側を含む方向は、前後方向又は厚み方向と称し、右側及び左側を含む方向は、左右方向又は幅方向と称する。前後方向(厚み方向)及び左右方向(幅方向)に直交する方向を上下方向又は高さ方向と称する。
【0019】
図1及び図2に示すように、遊技機1の外観は、矩形箱状の筐体2により構成されている。筐体2は、前面側に矩形状の開口を有するキャビネット21と、キャビネット21の前面上部に配置された上ドア機構UDと、キャビネット21の前面下部に配置された下ドア機構DDとを有している。キャビネット21は、遊技に用いられる機器(例えばリール(又は、ドラムともいう)など)を収容する。図3にも示すように、上ドア機構UD及び下ドア機構DDは、キャビネット21の開口の形状及び大きさに対応するように形成されている。上ドア機構UD及び下ドア機構DDは、キャビネット21における開口の上部及び下部を閉塞可能に設けられている。上ドア機構UDは、上側表示窓UD1を中央部に有している。上側表示窓UD1には、光を透過する透明パネルUD11が設けられている。
【0020】
(表示ユニットA)
図4に示すように、上ドア機構UDの後側におけるキャビネット21の内部には、表示ユニットAが設けられている。図5に示すように、表示ユニットAは、キャビネット21内の中間支持板211上に着脱可能に設けられている。尚、中間支持板211は、キャビネット21内の上部空間と下部空間との仕切り壁として機能している。表示ユニットAは、映像を含む照射光を出射する照射光装置Bと、照射光装置Bからの照射光が照射されることにより映像を出現させるスクリーン装置Cとを有した所謂プロジェクションマッピング装置である。
【0021】
ここで、プロジェクションマッピング装置は、建造物や自然物などの立体物の表面に映像を投影するためのものであって、例えば、後述のスクリーンである役物に対して、その位置(投影距離や角度など)や形状に基づいて生成される、演出情報に応じた映像を投影することにより、高度で、かつ迫力のある演出を可能とする。
【0022】
(表示ユニットA:照射光装置B)
図6に示すように、照射光装置Bは、照射光を前方に出射するプロジェクタ機構B2と、プロジェクタ機構B2の前方に配置され、プロジェクタ機構B2からの照射光を斜め下後方に配置されたスクリーン装置C方向に反射するミラー機構B3と、プロジェクタ機構B2及びミラー機構B3を収容したプロジェクタカバーB1とを有している。
【0023】
(表示ユニットA:照射光装置B:プロジェクタ機構B2)
プロジェクタ機構B2は、キャビネット21内の後部に配置されている。プロジェクタ機構B2は、水平配置された平板状のベース部材B22を有している。ベース部材B22の下面には、レンズ機構B21及び図示しない光源が設けられている。レンズ機構B21は、光源から出射された照射光を前方のミラー機構B3に向けて出射するように配置されている。
【0024】
また、ベース部材B22の下面には、排熱機構B23・B24が設けられている。排熱機構B23・B24は、レンズ機構B21及び光源の右側及び左側にそれぞれ配置されている。排熱機構B23・B24は、空気を流通させるダクトと空気を送出するファンとを有しており、空気を後方に吹き出すことによって、照射光を生成する際に発生する熱を強制的に後方に流動させるようになっている。図2に示すように、排熱機構B23・B24における空気の流動方向には、キャビネット21の通気穴21aが配置されている。これにより、排熱機構B23・B24は、プロジェクタ機構B2の熱を空気と共に通気穴21aを介して機外に強制的に排出することが可能になっている。
【0025】
(表示ユニットA:照射光装置B:ミラー機構B3)
図6に示すように、プロジェクタ機構B2の前方(照射光の出射方向)には、ミラー機構B3が配置されている。図7に示すように、ミラー機構B3は、ミラーホルダB31と、ミラーホルダB31に収容された光学ミラーB32と、光学ミラーB32の両端部をミラーホルダB31に固定するミラーストッパB33・B34とを有している。図8にも示すように、ミラーホルダB31は、前面が長方形状の板状に形成されている。ミラーホルダB31の各コーナー部には、角度調整穴B311が形成されていると共に、角度調整穴B311を中心にして凹部B312が前面に形成されている。また、上下方向の角度調整穴B311・B311間には、取付け穴B314・B314が上下対称に形成されている。
【0026】
一方、また、ミラーホルダB31の後面には、ミラー保持部B313が形成されている。ミラー保持部B313は、中央部に形成されており、角度調整穴B311及び取付け穴B314に重複しないサイズで形成されている。ミラー保持部B313の左側及び右側には、ミラーストッパB33・B34がそれぞれ設けられている。ミラーストッパB33・B34は、角度調整穴B331・B341と、取付け穴B334・B344とをそれぞれ有している。ミラーストッパB33・B34における角度調整穴B331・B341及び取付け穴B334・B344は、ミラーホルダB31における角度調整穴B311・B311及び取付け穴B314・B314に対応するように配置されている。
【0027】
ミラーストッパB33・B34は、一部がミラー保持部B313と重複するように形成されている。これにより、ミラーストッパB33・B34は、ミラー保持部B313に嵌合された光学ミラーB32の左右方向の両辺部に当接し、取付け穴B314・B334・B344によりミラーホルダB31にネジ締結されることによって、光学ミラーB32をミラーホルダB31に保持させている。
【0028】
図9に示すように、上記のように構成されたミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1におけるリフレクタ保持部B11の内側面に設けられている。リフレクタ保持部B11は、プロジェクタカバーB1の前面中央部に形成されており、上ドア機構UDを開いたときに前側に露出するように配置されている。リフレクタ保持部B11は、角度調整穴B111を有している。角度調整穴B111は、ミラー機構B3の角度調整穴B311に対応した位置に形成されている。
【0029】
リフレクタ保持部B11の角度調整穴B111には、図示しないネジが前面側から挿通されており、このネジは、ミラーホルダB31の角度調整穴B311を貫通する。そして、ミラーストッパB33・B34の角度調整穴B331・B341は、ネジが螺合可能なネジ穴として形成されており、ミラーホルダB31の角度調整穴B311を貫通したネジは、ミラーストッパB33・B34の角度調整穴B331・B341に螺合される。
【0030】
そして、上記ネジが角度調整穴B331・B341との螺合が緩む方向に回転されると、リフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離が広がることとなる。一方、上記ネジが角度調整穴B331・B341との螺合が締まる方向に回転されると、リフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離が縮まることとなる。
【0031】
上記のように、取付け穴B314・B334・B344を介してミラーホルダB31とミラーストッパB33・B34とがネジ締結されており、これにより、ミラーホルダB31とミラーストッパB33・B34との間に光学ミラーB32が挟持されている。このように、ミラーホルダB31と光学ミラーB32とミラーストッパB33・B34とは、ミラー機構B3として一体化されており、ネジの回転によりリフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離を変化させることにより、リフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離を増減することができる。そして、角度調整穴B311・331・B341がミラー機構B3のコーナー部に対応して4方向に配置されているため、各角度調整穴B311・331・B341の配置位置におけるリフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離を増減させることによって、プロジェクタ機構B2から出射された照射光の進行方向に対する光学ミラーB32の反射角度を微調整することを可能にしている。
【0032】
また、リフレクタ保持部B11とミラーホルダB31との間には、図示しないバネが設けられている。バネは、後端面がミラーホルダB31の凹部B312に当接されており、前端面がリフレクタ保持部B11の内壁面(後壁面)に当接されることによって、リフレクタ保持部B11とミラーホルダB31とで挟持されている。そして、リフレクタ保持部B11の角度調整穴B111から挿通されたネジが当該バネを貫通している。これにより、ネジの回転に伴ってリフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離が広がっても、バネの付勢力により、ネジ頭部がリフレクタ保持部B11の角度調整穴B111に当接することとなり、ネジ頭部が角度調整穴B111から飛び出してリフレクタ保持部B11とネジとの位置関係が崩れてしまうことを防止することができる。
【0033】
(表示ユニットA:照射光装置B:プロジェクタカバーB1)
図10に示すように、上記のように構成されたプロジェクタ機構B2及びミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1に収容されている。プロジェクタカバーB1は、水平配置された上壁部B12と、上壁部B12の前側に配置されたリフレクタ保持部B11と、上壁部B12の左右方向において左右対称に配置された側壁部B13・B13とを有している。上壁部B12は、前部が図5のキャビネット21よりも前方に突出されている。上壁部B12の前辺中央部には、リフレクタ保持部B11が前方に突出した形態に形成されており、突出により形成された空間部に上述のミラー機構B3を角度調整可能に保持している。
【0034】
また、側壁部B13・B13は、下端部から水平方向に突出された突出部B131を有している。突出部B131は、前部側の第1突出部B131aと、後部側の第2突出部B131bとを有している。第1突出部B131aは、プロジェクタカバーB1がキャビネット21に装着されたときに、キャビネット21の開口部に対応する位置に形成されており、キャビネット21の開口部の幅よりも僅かに小さな幅に設定されている。一方、第2突出部B131bは、プロジェクタカバーB1がキャビネット21に装着されたときに、キャビネット21の開口部から後方の空間部に対応する位置に形成されており、後方の空間部の幅よりも僅かに小さな幅に設定されている。即ち、各側壁部B13・B13は、第1突出部B131aの幅よりも第2突出部B131bの幅が広く形成されている。これにより、プロジェクタカバーB1は、キャビネット21における内部空間の大部分を覆うことが可能になっている。
【0035】
プロジェクタカバーB1の下面側には、複数の孔B151を有した多孔板B15が設けられている。多孔板B15は、金属(例えば、ステンレス、鉄、鋼、アルミ等)製の板に打ち抜き加工を施すことにより複数の孔を開けたパンチングメタルである。複数の孔B151は、多孔板B15の全面において略均等に分散して形成されている。多孔板B15は、多孔板B15の全面において空気を流通可能にしており、プロジェクタ機構B2の排熱機構B23・B24による吸引により下側から上側への空気の流動を可能にしている。孔B151のサイズ及び個数は、外部からプロジェクタカバーB1内を目視できない程度に設定されている。孔B151は、丸、四角、六角形等の形状に形成されており、孔径は、3〜5mm程度となっている。
【0036】
多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の第1突出部B131a及び第2突出部B131bを下側位置から覆うように形成されている。図12に示すように、多孔板B15は、前部側の上側部B15aと、中部側の傾斜部B15bと、後部側の下側部B15cとを有している。上側部B15aは、水平配置されている。傾斜部B15bは、上側部B15aの後辺から斜め下後方に曲折されることにより形成されている。下側部B15cは、傾斜部B15bの後辺から水平方向に曲折されることにより形成されている。
【0037】
多孔板B15の上側部B15aは、プロジェクタカバーB1の側壁部B13・B13に取付けられている。これにより、多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の前部を上側部B15aで下側から覆い、プロジェクタカバーB1の中部から後部にかけて傾斜部B15b及び下側部B15cで下側から覆うように配置されている。図10に示すように、多孔板B15の下方には、スクリーン装置Cにおけるフロントスクリーン機構E1が配置されている。
【0038】
詳細は後述するが、フロントスクリーン機構E1は、照射光による映像の出現を禁止する待機姿勢となる上側に配置されたフロント待機位置と、照射光による映像の出現を許可する露出姿勢となる下側に配置されたフロント露出位置との間を回動可能にされており、待機姿勢におけるフロントスクリーン機構E1は、多孔板B15の傾斜部B15bに略平行に近接した傾斜姿勢にされている。一方、フロントスクリーン機構E1が露出姿勢となったときには、多孔板B15の下方に大きな空間部が出現し、この空間部に存在する空気が流動抵抗のない状態で多孔板B15に到達し、複数の孔B151を通過することによって、スクリーン装置C内への空気の流入を容易にして冷却効率を高めることを可能にしている。
【0039】
また、多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の下面を覆うように設けられることによって、例えば図13に示すように、前側に位置した遊技者の目線位置がスクリーン装置Cの上下方向及び左右方向の中心部の水平線上に存在し、この目線位置から照射光装置Bを見上げる状態になったとしても、多孔板B15により照射光装置Bの内部を目視されないようにしている。
【0040】
(表示ユニットA:スクリーン装置C)
図14に示すように、上記のように構成された照射光装置Bは、スクリーン装置Cの上面にネジ締結により連結されている。これにより、表示ユニットAは、照射光装置Bとスクリーン装置Cとをユニット化して一体的に取り扱うことが可能になっている。
【0041】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10)
スクリーン装置Cは、箱形形状のスクリーン筐体C10を有している。図15にも示すように、スクリーン筐体C10は、水平配置された底板C1と、底板C1の右端部に立設された右側板C2と、底板C1の左端部に立設された左側板C3と、底板C1の後端部に立設された背板C4とを有している。これにより、底板C1に対して右側板C2と左側板C3と背板C4とがネジ締結により連結されることによって、遊技者が位置する前面側と、照射光装置Bが位置する上面側とが開放された箱形形状のスクリーン筐体C10が形成されている。
【0042】
スクリーン筐体C10を構成する底板C1と右側板C2と左側板C3と背板C4とは、それぞれが独立して所定形状に形成されており、固定スクリーン機構D等の所定の機能部品が取付け可能にされている。これにより、スクリーン装置Cのユニット全体として共通化を図れない場合でも、底板C1と右側板C2と左側板C3と背板C4との板部材単位で共通化することが可能になっている。また、板部材毎の部分的な変更が可能であるため、遊技機1の機種毎に容易に仕様変更することが可能になっている。
【0043】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:底板C1)
具体的に説明すると、スクリーン筐体C10の底板C1は、上面視が長方形の平板形状に形成されている。底板C1の上面には、中央部に配置された中央載置部C11と、中央載置部C11を中心として左右方向に配置された右載置部C12及び左載置部C13とを有している。これらの載置部C11・C12・C13は、凹状に形成されている。中央載置部C11は、固定スクリーン機構Dの下端部が嵌合されることによって、固定スクリーン機構Dを位置決め可能に載置している。右載置部C12及び左載置部C13は、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6の下端部がそれぞれ嵌合されることによって、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6をそれぞれ位置決め可能に載置している。
【0044】
また、底板C1の前辺部C14は、下方に曲折されることによって、先端部が底板C1の下面よりも下方に位置されている。前辺部C14には、複数の貫通穴C141が形成されている。図5に示すように、前辺部C14は、表示ユニットAがキャビネット21の中間支持板211に載置されながら組み込まれる際に、中間支持板211の前面に当接することによって、キャビネット21内の後方への位置決めを行うことを可能にしている。そして、表示ユニットAは、前辺部C14の貫通穴C141を介してキャビネット21の前面にネジ締結されることによって、キャビネット21の前面側からの表示ユニットAの組み込み作業及び据え付け作業を行うことが可能になっている。
【0045】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:右側板C2、左側板C3)
図15及び図16に示すように、スクリーン筐体C10の右側板C2及び左側板C3は、操作用開口部C21・C31を有している。操作用開口部C21・C31は、取っ手として形成されており、操作用開口部C21・C31に手を引っかけることによって表示ユニットAを持ち運ぶことができるようになっている。操作用開口部C21・C31は、フロントスクリーン駆動機構E2のクランクギアE21・E21の側方に配置されている。操作用開口部C21・C31は、水平方向に長手方向を一致させた長方形状に形成されている。操作用開口部C21・C31の開口面積は、クランクギアE21・E21を外部から人手により操作することができる程度に設定されている。
【0046】
これにより、表示ユニットAをキャビネット21に組み込んだ後に、待機位置のフロントスクリーン機構E1を手動で移動させる場合は、先ず、上ドア機構UDが開放されたキャビネット21の前面側から表示ユニットAを取り出す。具体的には、キャビネット21の前面側に位置した作業者がキャビネット21に対する表示ユニットAのネジ締結を解除してネジを取り外す。そして、キャビネット21内に手を伸ばして表示ユニットAの操作用開口部C21・C31を両手で把持し、表示ユニットAをキャビネット21外に取り出す。この後、例えば図17に示すように、取り外した表示ユニットAの一方の操作用開口部C21からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C21から水平方向に見えるクランクギアE21を回転させることによって、ロック状態のフロントスクリーン機構E1を待機位置から容易に移動させることができる。フロントスクリーン機構E1のロック状態については後述する。待機位置からの移動によりロック状態が解除されると、フロントスクリーン機構E1を所望の位置に素早く回動させることができる。
【0047】
なお、上ドア機構UDを開けた状態で、キャビネット21の開口の前方から、キャビネット21の側面壁212とスクリーン装置Cの右側板C2との間のスペース内に手を伸ばし、操作用開口部C21からクランクギアE21を操作することによって、クランクギアE21を回転させることができる。この場合には、表示ユニットAをキャビネット21外に取り外さなくても、フロントスクリーン機構E1のロック状態を解除することができる。
【0048】
また、右側板C2には、モータ収容部C22が形成されている。モータ収容部C22は、リールスクリーン駆動機構F2の駆動モータF21を収容している。
【0049】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:背板C4)
図18に示すように、スクリーン筐体C10の背板C4は、平板状に形成されており、背面に中継基板CKが設けられている。中継基板CKは、表示ユニットAにおける複数の信号線を集合して表示ユニットA外との配線を一箇所で行うことを可能にしている。中継基板CKは、背板C4の背面に設けられることによって、キャビネット21の背面壁213の前方に配置された状態にされている。即ち、中継基板CKは、キャビネット21の背面壁213とスクリーン筐体C10の背板C4との隙間に配置されている。中継基板CKの下方には、図5に示すように、表示ユニットAを支持する中間支持板211の貫通穴2111が配置されており、中継基板CKの信号線が挿通されている。
【0050】
これにより、中継基板は、スクリーン装置Cの外部に配置されることによって、配線作業が容易化されていると共に、スクリーン装置C内に中継基板CK用の設置スペースを確保することを不要にし、スクリーン装置C内の設計の自由度を拡大させている。
【0051】
また、図18に示すように、背板C4には、操作用開口部C41が形成されている。操作用開口部C41は、右側下部に配置されており、フロントスクリーン駆動機構E2の中間ギアE23に対向されている。操作用開口部C41は、中間ギアE23を手動で操作可能なサイズに形成されている。これにより、表示ユニットAをキャビネット21に組み込んだ後に、待機位置のフロントスクリーン機構E1を手動で移動させる場合は、先ず、表示ユニットAをキャビネット21から取り外す。この後、操作用開口部C41からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C41から水平方向に見える中間ギアE23を回転させることによって、ロック状態のフロントスクリーン機構E1を待機位置から容易に移動させることができる。
【0052】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン機構)
スクリーン筐体C10の内部には、照射光装置Bからの照射光の照射により映像を出現させる複数のスクリーン機構が照射対象を切替え可能に設けられている。具体的には、複数のスクリーン機構として固定スクリーン機構Dとフロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とが設けられている。各スクリーン機構D・E1・F1の詳細な構造は後述する。
【0053】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン位置関係)
図19に示すように、固定スクリーン機構Dは、照射光の照射方向に存在する固定露出位置に固定状態で設けられている。図20に示すように、フロントスクリーン機構E1は、フロント露出位置とフロント待機位置との間を回動可能に設けられている。固定露出位置とフロント露出位置との位置関係は、フロント露出位置が照射光の照射方向であって且つ固定露出位置よりも前方に存在するように設定されている。これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に移動した場合は、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態にすることによって、照射光による映像をフロントスクリーン機構E1だけに出現可能にしている。フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に移動した場合は、固定スクリーン機構Dを露出させることによって、照射光による映像を固定スクリーン機構Dに出現可能にしている。
【0054】
また、図21に示すように、リールスクリーン機構F1は、リール露出位置とリール待機位置との間を回動可能に設けられている。リール露出位置と固定露出位置との位置関係は、リール露出位置が照射光の照射方向であって且つ固定露出位置よりも前方に存在するように設定されている。これにより、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に移動した場合は、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態にすることによって、照射光による映像をリールスクリーン機構F1だけに出現可能にしている。リールスクリーン機構F1がリール待機位置に移動した場合は、固定スクリーン機構Dを露出させることによって、照射光による映像を固定スクリーン機構Dに出現可能にしている。
【0055】
フロント待機位置とリール待機位置との位置関係は、フロント待機位置に存在するフロントスクリーン機構E1とリール待機位置に存在するリールスクリーン機構F1とが干渉しないように設定されている。即ち、フロント待機位置は、固定スクリーン機構Dの上方に配置されている一方、リール待機位置は、固定スクリーン機構Dの後方に配置されている。これにより、フロントスクリーン機構E1の回動距離がリールスクリーン機構F1の回動距離よりも短くされている。
【0056】
フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とは、回動による作動領域の重複が最小限になるように、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸とリールスクリーン機構F1の回動中心軸とが相違されている。具体的には、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸は、リールスクリーン機構F1の回動中心軸よりもフロント待機位置方向となる上方に設定されている。これにより、フロントスクリーン機構E1の移動が最小限に設定されている。
【0057】
また、フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とは、少なくとも一方のスクリーン機構E1・F1が待機位置に存在することを条件として回動可能にされている。これにより、スクリーン機構E1・F1同士の回動時における干渉が防止されている。
【0058】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:固定スクリーン機構D)
図15及び図16に示すように、固定スクリーン機構Dは、スクリーン筐体C10の底板C1上にネジ締結により固定されている。固定スクリーン機構Dは、正面反射部D1と右面反射部D2と左面反射部D3と下面反射部D4とを有している。これらの反射部D1〜D4の反射面は、照射光装置Bからの照射光の光軸に対してそれぞれ異なる角度に設定されている。
【0059】
尚、固定スクリーン機構Dは、照射光の光軸に対して複数の異なる角度の反射面を有する構成であれば、例えば2面や3面、5面の反射部を有してもよいし、或いは、光軸に対して連続的に異なる角度となる、曲率中心点が前面側に位置する湾曲状や円弧状の反射面の反射部を備えていてもよい。
【0060】
上記の正面反射部D1は、反射面が前側の遊技者に対して対向配置されており、固定スクリーン機構Dの前方上部に配置された照射光装置Bからの反射光の大部分を前方に反射するように設定されている。右面反射部D2及び左面反射部D3は、正面反射部D1の右辺部及び左辺部に接合されており、正面反射部D1を中心として左右対称に配置されている。右面反射部D2及び左面反射部D3は、正面反射部D1における左右方向の幅よりも前端部間の幅が拡大するように配置されている。これにより、右面反射部D2及び左面反射部D3は、反射面に対する照射光の反射方向が正面反射部D1方向に向い易くなることによって、照射光による映像を出現させながら照射光の一部を正面反射部D1方向に反射するようになっている。また、下面反射部D4についても、反射面に対する照射光の反射方向が正面反射部D1方向に向い易くなることによって、照射光による映像を出現させながら照射光の一部を正面反射部D1方向に反射するようになっている。
【0061】
上記の固定スクリーン機構Dは、反射面の明度が後述のフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の各反射面の明度よりも低く設定されている。即ち、固定スクリーン機構Dは、照射光が反射面を反射する光量が、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面を反射する光量よりも少なくされている。これにより、固定スクリーン機構Dは、反射部D1〜D4の乱反射による光の混合による白ぼけが防止されている。尚、固定スクリーン機構Dは、正面反射部D1の明度よりも他の反射部D2・D3・D4の明度が低くされていてもよい。この場合には、他の反射部D2・D3・D4における照射光の正面反射部D1への反射を低減できるため、正面反射部D1において映像を強く出現させながら白ぼけを低減することができる。
【0062】
なお、明度としては、L表色系(L色空間)やL表色系(L色空間)におけるBrightnessを採用することができるが、白を基準として、その他の色を相対値で表すことができるのであれば、どのように定義することも可能である。
【0063】
固定スクリーン機構Dの反射面の明度と、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度とは、固定スクリーン機構Dの反射面の明度が、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも低ければ特に限定されない。例えば、固定スクリーン機構Dの反射面の明度を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも、5〜25%(又は10〜20%)程度低い値とすればよい。
【0064】
固定スクリーン機構Dの反射面の明度を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも低くするためには、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料の色を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料の色よりも、黒くすればよい。例えば、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料として白色のものを使用し、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料としては、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料に対して黒色顔料が添加されたものを使用すればよい。
【0065】
このような塗料において、白色顔料(例えば、酸化チタン)と黒色顔料(例えば、カーボンブラック)との割合を異ならせることによって、スクリーン機構の反射面の明度を変化させることができる。例えば、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料には、白色顔料と黒色顔料とのうち白色顔料のみが含まれ、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料には、白色顔料と黒色顔料の双方が含まれるようにしてもよい。また、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料よりも、固定スクリーン機構Dに塗布する塗料の方が、白色顔料に対する黒色顔料の割合が(例えば、5〜25%(又は10〜20%)程度)高くなるようにしてもよい。なお、これらのスクリーン機構の基材に塗布する塗料としては、従来公知のスクリーン用塗料を適宜採用することができ、スクリーンの型(例えば、拡散型や反射型)に応じて調整することができる。
【0066】
なお、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料に黒色顔料を含ませるのではなく、固定スクリーン機構Dの基材を成形する前に、当該基材の材料となる樹脂中に黒色顔料を分散させることにより、基材自体に色を付け、基材自体の明度を低くしてもよい。
【0067】
また、光の乱反射を防止するという観点からは、周囲壁(底板C1、右側板C2、左側板C3、及び、背板C4)等、スクリーン筐体C10を構成する部材やスクリーン筐体C10の内部に配置された他の部材(スクリーン以外の部材)の明度も低くすることが望ましい。それらの部材の明度は、固定スクリーン機構Dの反射面の明度よりも低いことが望ましく、例えば、周囲壁については、スクリーンとして映像が投影されることを考慮する必要がないため、明度は低ければ低いほど望ましい。すなわち、周囲壁の色は、黒に近いほど望ましい。
【0068】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:フロントスクリーン機構E1)
図22に示すように、フロントスクリーン機構E1は、投影面E11aを全面に有した長方形状のフロントスクリーン部材E11と、第1模様面E12a等の模様を両面に有したフロントスクリーン支持台E12とを有している。フロントスクリーン部材E11は、薄板状の平面パネルにスクリーン塗料を塗布することにより形成されている。これにより、フロントスクリーン部材E11は、投影面E11aが平坦状に形成されることによって、照射光の照射時に歪みの無い映像を出現させるようになっている。
【0069】
一方、フロントスクリーン支持台E12は、フロントスクリーン部材E11を保持する保持凹部E121を有している。保持凹部E121は、フロントスクリーン部材E11の投影面E11aに対して僅かに拡大した状態で相似する開口形状を有しており、フロントスクリーン部材E11全体を収容している。また、保持凹部E121は、深さが深部と浅部との2段階に設定されている。浅部は、フロントスクリーン支持台E12の周縁部に形成された段部E121aと、中心部を通過する短手方向の両端にかけて直線状に形成された段部E121bとで実現されている。
【0070】
これにより、保持凹部E121に収容されたフロントスクリーン部材E11は、周縁部の段部E121aと中心部を通過する直線状の段部E121bとに当接及び支持され、残りの深部部分から離隔された状態にされている。この結果、深部部分におけるフロントスクリーン支持台E12の変形が、フロントスクリーン部材E11を変形させて投影面E11aに歪みを引き起こすことが防止されている。
【0071】
また、フロントスクリーン支持台E12は、投影面E11aの周囲の一部領域に第1模様面E12aを有している。第1模様面E12aは、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。さらに、フロントスクリーン支持台E12は、第1模様面E12aとは反対側の面全体に第2模様面E12bを有している。第2模様面E12bは、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。これらの第1模様面E12a及び第2模様面E12bは、例えば遊技の演出に関連した模様が凹凸により立体的に形成されている。
【0072】
上記のように構成されたフロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とは、別個に形成された後に、接着剤で接着されることにより一体化されている。これにより、フロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン支持台E12に模様等を形成する際の成形収縮等によりひけが発生することがあっても、このひけがフロントスクリーン部材E11から機械的に分離した状態で発生するため、フロントスクリーン部材E11における投影面E11aのひけによる歪みの発生を防止することが可能になっている。
【0073】
なお、フロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12との固着方法としては、接着剤での接着に限らず、ネジ締結等の任意の方法を採用することができる。
【0074】
フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12は、それぞれ射出成形により作製される。フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12の材料としては、射出成形を行った場合にひけが発生し得る熱可塑性樹脂(例えば、ABS樹脂等)を適宜採用することができる。
【0075】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:フロントスクリーン駆動機構E2)
上記のフロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン駆動機構E2の駆動力により回動可能にされている。図15及び図16に示すように、フロントスクリーン駆動機構E2は、フロントスクリーン機構E1の左端部下面に連結された左フロントスクリーン駆動機構E2Aと、フロントスクリーン機構E1の右端部下面に連結された右フロントスクリーン駆動機構E2Bとを有している。
【0076】
図23及び図24に示すように、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、クランク部材E22とクランクギアE21と中間ギアE23とモータ軸ギアE24と駆動モータE25とを有している。右フロントスクリーン駆動機構E2Bにおけるクランク部材E22は、上端部(一端部)がフロントスクリーン機構E1の右端部下面に連結されている。図25に示すように、クランク部材E22は、中間位置E22aにおいて図15の右可動体ベースC5に回転自在に軸支されている。これにより、クランク部材E22は、中間位置E22aを回転中心として上端部及び下端部(他端部)を回動可能にしている。
【0077】
クランク部材E22は、中間位置E22aから上端部側の上側領域と、中間位置E22aから下端部側の下側領域とを有している。図25のようにクランク部材E22を側面視したとき、上側領域における中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の上端辺における中点とを通過する直線)は、待機姿勢において上下方向となるように設定されている。一方、下側領域における中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の下端辺における中点とを通過する直線)は、待機姿勢において下側が上側よりも前側に傾斜するように設定されている。
【0078】
クランク部材E22の下側領域には、スライド溝E22bが形成されている。スライド溝E22bは、溝壁面E22b1が側面視U字形状となるように形成されている。該U字は、2つの直線部と、該2つの直線部の端部同士を結んだ曲線部とから構成されている。2つの直線部は、平行に形成されており、スライド溝E22bは、溝壁面E22b1の上記直線部に相当する面が下側領域の中心線に平行に設定されている。スライド溝E22bには、スライド部材E26が移動自在に係合されている。スライド溝E22bの溝幅(上記2つの直線部間の距離)は、スライド部材E26の部材幅にほぼ一致されており、移動時において摺動するように設定されている。即ち、スライド部材E26は、常時、スライド溝E22bの溝壁面E22b1に当接状態にされている。また、スライド溝E22bの上端部は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢である場合において、スライド部材E26が上端面(上記曲線部に相当する面)に当接するように設定されている。一方、スライド溝E22bの下端部は、スライド部材E26の一部を露出可能に開放状態にされている。
【0079】
上記のスライド部材E26は、クランクギアE21の偏心位置E21bに回転自在に軸支されている。クランクギアE21の回転中心位置E21aは、図24の右可動体ベースC5に回転自在に軸支されている。クランクギアE21の回転中心位置E21aは、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されている。
【0080】
これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合においては、クランク部材E22の下側領域を回動させる方向に力が働いても、この力の全成分の付与方向に回転中心位置E21aが存在し、固定端として作用するため、スライド部材E26が移動することはない。この結果、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の回転中心位置E21aとを固定端とし、スライド部材E26を自由端とする0自由度の三節リンクによるトラス構造が形成されるため、フロントスクリーン機構E1を手で押した場合でも、クランク部材E22及びクランクギアE21が強固なブレーキとして作用することによって、フロントスクリーン機構E1が動くことはない。
【0081】
上記のクランクギアE21には、中間ギアE23が噛合されている。中間ギアE23には、モータ軸ギアE24が噛合されている。モータ軸ギアE24は、駆動モータE25の駆動軸が接続されている。これにより、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、駆動モータE25の回転駆動力をモータ軸ギアE24及び中間ギアE23を介してクランクギアE21に伝達可能にされている。
【0082】
ここで、クランクギアE21に付与された回転駆動力の全成分は、スライド部材E26の旋回軌跡の接線方向に一致する。また、図26及び図28に示すように、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されているため、旋回軌跡の接線方向がクランク部材E22のスライド溝E22bの溝壁面に平行となっている。これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、クランクギアE21に回転駆動力が付与されると、スライド部材E26の移動方向(接線方向)に反力となる溝壁面が存在しないため、クランクギアE21が容易に回転を開始する。
【0083】
クランクギアE21に回転駆動力が付与された場合は、偏心位置E21bに設けられたスライド部材E26がスライド溝E22bとの摺動によりスライド溝E22bに沿って移動自在にされているため、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の回転中心位置E21aとを固定端とし、スライド部材E26を溝壁面に沿って移動自在の自由端にした1自由度の二節リンクが形成される。そして、スライド部材E26が回動すると、スライド部材E26が係合されたスライド溝E22bを備えたクランク部材E22が中間位置E22aを支点として回動し、クランク部材E22の上側領域を回動させることになる。この結果、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置及びフロント露出位置間を移動することになる。
【0084】
また、フロントスクリーン機構E1の移動速度は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において停止状態0であり、徐々に増速し、待機姿勢及び露出姿勢間の中間姿勢(図27)において最大速度となった後、徐々に減速し、露出姿勢及び待機姿勢になったときに停止状態0になる。これにより、クランクギアE21の角加速度が小さな状態(慣性モーメント)で回動を開始及び停止させることができるため、クランクギアE21に必要なトルクを小さくすることが可能になり、結果として駆動機構(中間ギアE23、モータ軸ギアE24、駆動モータE25)の過負荷による故障や消耗を低減することが可能になっている。
【0085】
図15に示すように、上記のように構成された右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、モータ軸ギアE24と駆動モータE25とを除いて、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと同一構成とされている。そして、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと右フロントスクリーン駆動機構E2Bとは、左右対称に配置されている。左フロントスクリーン駆動機構E2AのクランクギアE21と右フロントスクリーン駆動機構E2BのクランクギアE21とは、シャフト部材E3を介して連結され、駆動モータE25の回転駆動力が均等に付与されるようになっている。
【0086】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:リールスクリーン機構F1)
図15及び図16に示すように、リールスクリーン機構F1は、湾曲形状の平板からなるリールスクリーン部F11と、リールスクリーン部F11の左端に接続された左リールスクリーン支持部F12と、リールスクリーン部F11の右端に接続された右リールスクリーン支持部F13とを有している。
【0087】
リールスクリーン部F11は、回動方向に近似した形状に湾曲されており、回動中心側である裏面に模様が形成されている。この裏面の模様は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。また、リールスクリーン部F11の表面は、周縁部に模様が形成されていると共に、周縁部の内周領域が投影面とされている。投影面は、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に位置されたときに、照射光の照射により映像を出現可能になっている。
【0088】
左右のリールスクリーン支持部F12・F13の一端部は、リールスクリーン部F11に接続されている。一方、リールスクリーン支持部F12・F13の他端部は、図示しない突出部をそれぞれ有している。突出部は、各リールスクリーン支持部F12・F13の外側に水平方向に突出されており、リールスクリーン駆動機構F2に連結されることによって、リールスクリーン機構F1の回動中心軸とされている。
【0089】
(第2実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
遊技機は、いわゆるパチスロ機である。遊技機は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された又は付与される、遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
【0090】
尚、以後の説明において、遊技機1から遊技者に向かう側(方向)を遊技機1の前側(前方向)と称し、前側とは逆側を後側(後方向、奥行方向)と称し、遊技者から見て右側及び左側を遊技機1の右側(右方向)及び左側(左方向)とそれぞれ称する。また、前側及び後側を含む方向は、前後方向又は厚み方向と称し、右側及び左側を含む方向は、左右方向又は幅方向と称する。前後方向(厚み方向)及び左右方向(幅方向)に直交する方向を上下方向又は高さ方向と称する。
【0091】
図29及び図30に示すように、遊技機1の外観は、矩形箱状の筐体2により構成されている。筐体2は、前面側に矩形状の開口を有する金属製のキャビネットGと、キャビネットGの前面上部に配置された上ドア機構UDと、キャビネットGの前面下部に配置された下ドア機構DDとを有している。
【0092】
また、キャビネットGの上面壁G4には、左右方向に関して所定間隔隔てて、上下方向に貫通する2つの開口G41が形成されている。そして、この2つの開口G41それぞれを塞ぐように木製の板部材G42が上面壁G4に取り付けられている。
【0093】
図31にも示すように、上ドア機構UD及び下ドア機構DDは、キャビネットGの開口の形状及び大きさに対応するように形成されている。上ドア機構UD及び下ドア機構DDは、キャビネットGにおける開口の上部及び下部を閉塞可能に設けられている。上ドア機構UDは、上側表示窓UD1を中央部に有している。上側表示窓UD1には、光を透過する透明パネルUD11が設けられている。
【0094】
図32に示すように、キャビネットG内は、中間支持板G1により上部空間と下部空間とに仕切られている。即ち、中間支持板G1は、キャビネットG内を上部空間と下部空間とに仕切る仕切板として機能している。上部空間は、キャビネットG内の上ドア機構UDの後側となる空間であり、表示ユニットA等が収容される。また、下部空間は、キャビネットG内の下ドア機構DDの後側となる空間であり、リールユニットRUや、遊技機1全体の動作を司る主制御基板MS等が収容される。
【0095】
(表示ユニットA)
図33に示すように、表示ユニットAは、キャビネットG内の中間支持板G1上に交換可能に載置される。表示ユニットAは、映像を含む照射光を出射する照射光装置Bと、照射光装置Bからの照射光が照射されることにより映像を出現させるスクリーン装置Cとを有した所謂プロジェクションマッピング装置である。
【0096】
ここで、プロジェクションマッピング装置は、建造物や自然物などの立体物の表面に映像を投影するためのものであって、例えば、後述のスクリーンである役物に対して、その位置(投影距離や角度など)や形状に基づいて生成される、演出情報に応じた映像を投影することにより、高度で、かつ迫力のある演出を可能とする。
【0097】
この表示ユニットAは、前方に開口が形成された筐体A1を有する。この筐体A1は、照射光装置BのプロジェクタカバーB1、及び、スクリーン装置Cのスクリーン筐体C10とで構成されている。詳細は後述するが、スクリーン筐体C10は、底板C1、右側板C2、左側板C3、及び背板C4を有した箱方形状をなしている。そして、プロジェクタカバーB1は、スクリーン筐体C10の上面に交換可能に取り付けられる。
【0098】
(表示ユニットA:照射光装置B)
図34に示すように、照射光装置Bは、照射光を前方に出射するプロジェクタ機構B2と、プロジェクタ機構B2の前方に配置され、プロジェクタ機構B2からの照射光を斜め下後方に配置されたスクリーン装置C方向に反射するミラー機構B3と、プロジェクタ機構B2及びミラー機構B3を収容したプロジェクタカバーB1とを有している。
【0099】
(表示ユニットA:照射光装置B:プロジェクタ機構B2)
プロジェクタ機構B2は、キャビネットG内の後部に配置されている。プロジェクタ機構B2は、水平配置された平板状のベース部材B22を有している。ベース部材B22の下面には、レンズ機構B21及び図示しない光源が設けられている。レンズ機構B21は、光源から出射された照射光を前方のミラー機構B3に向けて出射するように配置されている。
【0100】
また、ベース部材B22の下面には、排熱機構B23・B24が設けられている。排熱機構B23・B24は、レンズ機構B21及び光源の右側及び左側にそれぞれ配置されている。排熱機構B23・B24は、空気を流通させるダクトと空気を送出するファンとを有しており、空気を後方に吹き出すことによって、照射光を生成する際に発生する熱を強制的に後方に流動させるようになっている。図30に示すように、排熱機構B23・B24における空気の流動方向には、キャビネットGの通気穴G3aが配置されている。これにより、排熱機構B23・B24は、プロジェクタ機構B2の熱を空気と共に通気穴G3aを介して機外に強制的に排出することが可能になっている。
【0101】
(表示ユニットA:照射光装置B:ミラー機構B3)
図34に示すように、プロジェクタ機構B2の前方(照射光の出射方向)には、ミラー機構B3が配置されている。図35に示すように、ミラー機構B3は、ミラーホルダB31と、ミラーホルダB31に収容された光学ミラーB32と、光学ミラーB32の両端部をミラーホルダB31に固定するミラーストッパB33・B34とを有している。図36にも示すように、ミラーホルダB31は、前面が長方形状の板状に形成されている。ミラーホルダB31の各コーナー部には、角度調整穴B311が形成されていると共に、角度調整穴B311を中心にして凹部B312が前面に形成されている。また、上下方向の角度調整穴B311・B311間には、取付け穴B314・B314が上下対称に形成されている。
【0102】
一方、また、ミラーホルダB31の後面には、ミラー保持部B313が形成されている。ミラー保持部B313は、中央部に形成されており、角度調整穴B311及び取付け穴B314に重複しないサイズで形成されている。ミラー保持部B313の左側及び右側には、ミラーストッパB33・B34がそれぞれ設けられている。ミラーストッパB33・B34は、角度調整穴B331・B341と、取付け穴B334・B344とをそれぞれ有している。ミラーストッパB33・B34における角度調整穴B331・B341及び取付け穴B334・B344は、ミラーホルダB31における角度調整穴B311・B311及び取付け穴B314・B314に対応するように配置されている。
【0103】
ミラーストッパB33・B34は、一部がミラー保持部B313と重複するように形成されている。これにより、ミラーストッパB33・B34は、ミラー保持部B313に嵌合された光学ミラーB32の左右方向の両辺部に当接し、取付け穴B314・B334・B344によりミラーホルダB31にネジ締結されることによって、光学ミラーB32をミラーホルダB31に保持させている。
【0104】
図37に示すように、上記のように構成されたミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1におけるリフレクタ保持部B11の内側面に設けられている。リフレクタ保持部B11は、プロジェクタカバーB1の前面中央部に形成されており、上ドア機構UDを開いたときに前側に露出するように配置されている。リフレクタ保持部B11は、角度調整穴B111を有している。角度調整穴B111は、ミラー機構B3の角度調整穴B311に対応した位置に形成されている。
【0105】
リフレクタ保持部B11の角度調整穴B111には、図示しないネジが前面側から挿通されており、このネジは、ミラーホルダB31の角度調整穴B311を貫通する。そして、ミラーストッパB33・B34の角度調整穴B331・B341は、ネジが螺合可能なネジ穴として形成されており、ミラーホルダB31の角度調整穴B311を貫通したネジは、ミラーストッパB33・B34の角度調整穴B331・B341に螺合される。
【0106】
そして、上記ネジが角度調整穴B331・B341との螺合が緩む方向に回転されると、リフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離が広がることとなる。一方、上記ネジが角度調整穴B331・B341との螺合が締まる方向に回転されると、リフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離が縮まることとなる。
【0107】
上記のように、取付け穴B314・B334・B344を介してミラーホルダB31とミラーストッパB33・B34とがネジ締結されており、これにより、ミラーホルダB31とミラーストッパB33・B34との間に光学ミラーB32が挟持されている。このように、ミラーホルダB31と光学ミラーB32とミラーストッパB33・B34とは、ミラー機構B3として一体化されており、ネジの回転によりリフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離を変化させることにより、リフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離を増減することができる。そして、角度調整穴B311・331・B341がミラー機構B3のコーナー部に対応して4方向に配置されているため、各角度調整穴B311・331・B341の配置位置におけるリフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離を増減させることによって、プロジェクタ機構B2から出射された照射光の進行方向に対する光学ミラーB32の反射角度を微調整することを可能にしている。
【0108】
また、リフレクタ保持部B11とミラーホルダB31との間には、図示しないバネが設けられている。バネは、後端面がミラーホルダB31の凹部B312に当接されており、前端面がリフレクタ保持部B11の内壁面(後壁面)に当接されることによって、リフレクタ保持部B11とミラーホルダB31とで挟持されている。そして、リフレクタ保持部B11の角度調整穴B111から挿通されたネジが当該バネを貫通している。これにより、ネジの回転に伴ってリフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離が広がっても、バネの付勢力により、ネジ頭部がリフレクタ保持部B11の角度調整穴B111に当接することとなり、ネジ頭部が角度調整穴B111から飛び出してリフレクタ保持部B11とネジとの位置関係が崩れてしまうことを防止することができる。
【0109】
(表示ユニットA:照射光装置B:プロジェクタカバーB1)
図38に示すように、上記のように構成されたプロジェクタ機構B2及びミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1に収容されている。なお、プロジェクタ機構B2の下面B2aは、その前部に、後方から前方に向けて上方に傾斜する傾斜面B2a1を有している。図39に示すように、プロジェクタカバーB1は、水平配置された上壁部B12と、上壁部B12の前側に配置されたリフレクタ保持部B11と、上壁部B12の左右方向において左右対称に配置された側壁部B13・B13とを有している。上壁部B12は、前部がキャビネットGよりも前方に突出されている(図33参照)。上壁部B12の前部の中央部には、リフレクタ保持部B11が前方に突出した形態に形成されており、突出により形成された空間部に上述のミラー機構B3を角度調整可能に保持している。
【0110】
また、側壁部B13・B13は、下端部から左右水平方向に突出された突出部B131を有している。突出部B131は、前部側の第1突出部B131aと、後部側の第2突出部B131bとを有している。第1突出部B131aは、プロジェクタカバーB1がキャビネットGに装着されたときに、キャビネットGの開口部に対応する位置に形成されている。各側壁部B13・B13から突出された第1突出部B131aの先端同士の左右方向に関する距離は、キャビネットGの開口部の左右方向に関する幅よりも僅かに短い距離に設定されている。一方、第2突出部B131bは、プロジェクタカバーB1がキャビネットGに装着されたときに、キャビネットGの開口部から後方の空間部に対応する位置に形成されている。各側壁部B13・B13から突出された第2突出部B131bの先端同士の左右方向に関する距離は、キャビネットGの後方の空間部の左右方向に関する幅よりも僅かに短い距離に設定されている。即ち、各側壁部B13・B13は、第1突出部B131aの先端同士の左右方向に関する距離よりも、第2突出部B131bの先端同士の左右方向に関する距離が広くなるように形成されている。これにより、プロジェクタカバーB1は、キャビネットGにおける内部空間の大部分を覆うことが可能になっている。
【0111】
また、第2突出部B131bの先端部には、上下方向に貫通するネジ穴B131Cが形成されている。プロジェクタカバーB1を右側板C2,左側板C3(図33参照)に対して固定する際には、ネジがこのネジ穴B131Cを介して右側板C2,左側板C3にねじ込まれる。また、各側壁部B13・B13の下端部から水平方向に突出部B131が突出されることで、プロジェクタカバーB1の両側端部には、この突出部B131と側壁部B13とで、その前端から凹部B132が後方に向けて連続して形成される。
【0112】
図40に示すように、表示ユニットAをキャビネットGに装着したときに、この凹部B132とキャビネットGとで空間BSが画定される。また、プロジェクタカバーB1の上壁部B12及び側壁部B13の形状は、各側壁部B13の下端部と、この下端部から突出された第2突出部B131bの先端部との間の距離が、第2突出部B131bの後方部よりも前方部の方が大きくなるように構成されている(図39参照)。これにより、空間BSの前方空間は後方空間に比べて大きな空間となる。また、表示ユニットAをキャビネットGに装着したときにおいて、キャビネットGの上面壁G4に形成された開口G41と、空間BSの前方空間とは、上面視において少なくとも一部が重なる。この空間BSは、島設備に遊技機1を設置固定するための作業空間として利用される。
【0113】
図41に示すように、島設備に遊技機を設置固定する際において、キャビネットGの上面壁G4の上方には、島設備の固定板部材OCが配される。そして、空間BSは、上面壁G4に取り付けられた板部材G42から島設備の固定板部材OCに至る釘をキャビネットG内から打ち込むことが可能な空間である。
【0114】
以上のように、プロジェクタカバーB1の上壁部B12と、キャビネットGの上面壁G4との間に殆ど隙間がない状態で、表示ユニットAがキャビネットG内に収容される場合においても、表示ユニットAとキャビネットGとの間には、島設備に設置固定の作業をするための空間BSが確保されることになる。これにより、上ドア機構UDが開放されたキャビネットGの前面側から、作業者がこの空間BSを利用して釘打ち作業を行うことが可能となり、その結果として、表示ユニットAが損傷することを防止しつつ、表示ユニットAをキャビネットGに収容した状態で遊技機1を島設備の固定板部材OCに釘止めすることが可能となる。
【0115】
また、遊技機1と固定板部材OCとを釘止めする釘は、金属製のキャビネットGではなく、キャビネットよりも軟らかい木製の板部材G42に対して打ち込まれることになるため、容易に遊技機1を島設備に設置することが可能となる。
【0116】
変形例として、板部材G42の材料は、木に限定されるものではなく、キャビネットGよりも軟らかい軟質部材であれば、種々の材料を採用することができる。また、遊技機1の島設備への固定方法は釘止めに限らず、ネジ止めなどの種々の固定方法を採用することができる。
【0117】
(表示ユニットA:照射光装置B:多孔板B15)
図42に示すように、プロジェクタカバーB1の下面側には、複数の孔B151を有した多孔板B15が設けられている。多孔板B15は、金属(例えば、ステンレス、鉄、鋼、アルミ等)製の板に打ち抜き加工を施すことにより複数の孔を開けたパンチングメタルである。複数の孔B151は、多孔板B15の全面において略均等に分散して形成されている。多孔板B15は、多孔板B15の全面において空気を流通可能にしており、プロジェクタ機構B2の排熱機構B23・B24による吸引により下側から上側への空気の流動を可能にしている。孔B151のサイズ及び個数は、外部からプロジェクタカバーB1内を目視できない程度に設定されている。孔B151は、丸、四角、六角形等の形状に形成されており、孔径は、3〜5mm程度となっている。
【0118】
多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の第1突出部B131a及び第2突出部B131bを下側位置から覆うように形成されている。多孔板B15は、前部側の上側部B15aと、中部側の傾斜部B15bと、後部側の下側部B15cとを有している。上側部B15aは、水平配置されている。傾斜部B15bは、上側部B15aの後辺から斜め下後方に曲折されることにより形成されている。下側部B15cは、傾斜部B15bの後辺から水平方向に曲折されることにより形成されている。
【0119】
多孔板B15の上側部B15aは、プロジェクタカバーB1の側壁部B13・B13に取付けられている。これにより、多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の前部を上側部B15aで下側から覆い、プロジェクタカバーB1の中部から後部にかけて傾斜部B15b及び下側部B15cで下側から覆うように配置されている。また、傾斜部B15bは、上面視において、プロジェクタ機構B2の下面B2aにおける傾斜面B2a1を囲むように配置されている。そして、図38に示すように、傾斜部B15bの傾斜角度(水平面に対する傾斜角度)は、傾斜面B2a1の傾斜角度と略同じにされている。多孔板B15の下方には、スクリーン装置Cにおけるフロントスクリーン機構E1が配置されている。
【0120】
詳細は後述するが、フロントスクリーン機構E1は、照射光による映像の出現を禁止する待機姿勢となる上側に配置されたフロント待機位置と、照射光による映像の出現を許可する露出姿勢となる下側に配置されたフロント露出位置との間を回動可能にされており、待機姿勢におけるフロントスクリーン機構E1は、多孔板B15の傾斜部B15bに略平行に近接した傾斜姿勢にされている。一方、フロントスクリーン機構E1が露出姿勢となったときには、多孔板B15の下方に大きな空間部が出現し、この空間部に存在する空気が流動抵抗のない状態で多孔板B15に到達し、複数の孔B151を通過することによって、スクリーン装置C内への空気の流入を容易にして冷却効率を高めることを可能にしている。
【0121】
また、多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の下面を覆うように設けられることによって、例えば図43に示すように、前側に位置した遊技者の目線位置がスクリーン装置Cの上下方向及び左右方向の中心部の水平線上に存在し、この目線位置から照射光装置Bを見上げる状態になったとしても、多孔板B15により照射光装置Bの内部を目視されないようにしている。
【0122】
(表示ユニットA:スクリーン装置C)
図44に示すように、上記のように構成された照射光装置Bは、スクリーン装置Cの上面にネジ締結により連結されている。例えば、上述したように、プロジェクタカバーB1の突出部B131に形成されたネジ穴B131Cを介して、スクリーン装置Cの右側板C2及び左側板C3の上面にネジがねじ込まれている。これにより、表示ユニットAは、照射光装置Bとスクリーン装置Cとをユニット化して一体的に取り扱うことが可能になっている。
【0123】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン機構)
スクリーン筐体C10の内部には、照射光装置Bからの照射光の照射により映像を出現させる複数のスクリーン機構が照射対象を切替え可能に設けられている。具体的には、図45に示すように、複数のスクリーン機構として固定スクリーン機構Dとフロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とが設けられている。固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及びリールスクリーン機構F1それぞれの投影面は、映像表現を多様化するために、互いに異なる形状をなしている。また、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1は可動式のスクリーンであり、それぞれ、フロントスクリーン駆動機構E2及びリールスクリーン駆動機構F2により駆動される。なお、フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とでは、フロントスクリーン機構E1の方が大型で重い。このため、フロントスクリーン機構E1を駆動させる際には、リールスクリーン機構F1を駆動させる際よりも大きな駆動力を要する。各スクリーン機構D・E1・F1、及び各スクリーン駆動機構E2・F2の詳細な構造は後述する。
【0124】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10)
スクリーン装置Cは、上述したように、箱形形状のスクリーン筐体C10を有している。図45にも示すように、スクリーン筐体C10は、水平配置された底板C1と、底板C1の右端部に立設された右側板C2と、底板C1の左端部に立設された左側板C3と、底板C1の後端部に立設された背板C4とを有している。これにより、底板C1に対して右側板C2と左側板C3と背板C4とがネジ締結により連結されることによって、遊技者が位置する前面側と、照射光装置Bが位置する上面側とが開放された箱形形状のスクリーン筐体C10が形成されている。
【0125】
スクリーン筐体C10を構成する底板C1と右側板C2と左側板C3と背板C4とは、それぞれが別個に所定形状に成型されており、固定スクリーン機構D等の所定の機能部品が位置決め配置可能にされている。これにより、スクリーン装置Cのユニット全体として共通化を図れない場合でも、底板C1と右側板C2と左側板C3と背板C4との板部材単位で共通化することが可能になっている。また、板部材毎の部分的な交換が可能であるため、遊技機1の機種毎に容易に仕様変更することが可能になっている。各板部材に対して位置決め配置される機能部品については、後で詳細に説明する。
【0126】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:底板C1)
スクリーン筐体C10の底板C1は、上面視が長方形の平板形状に形成されている。底板C1の上面には、中央部に配置された中央載置部C11と、中央載置部C11を中心として左右方向に配置された右載置部C12及び左載置部C13とを有している。これらの載置部C11・C12・C13は、凹状に形成されている。中央載置部C11は、固定スクリーン機構Dの下端部が嵌合されることによって、固定スクリーン機構Dを位置決め可能に載置している。右載置部C12は、右可動体ベースC5の下端部が嵌合されことによって、右可動体ベースC5を位置決め可能に載置している。左載置部C13は、左可動体ベースC6の下端部が嵌合されことによって、左可動体ベースC6を位置決め可能に載置している。なお、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6それぞれの、左右方向内側の側面には、模様が凹凸により立体的に形成されている。即ち、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6は装飾部材としても機能する。以上のように、底板C1には、固定スクリーン機構D、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6が位置決め配置可能にされている。
【0127】
また、底板C1の前辺部C14は、下方に曲折されることによって、先端部が底板C1の下面よりも下方に位置されている。前辺部C14には、複数の貫通穴C141が形成されている。前辺部C14は、表示ユニットAがキャビネットGの中間支持板G1(図33参照)に載置されながら組み込まれる際に、中間支持板G1の前面に当接することによって、キャビネットG内の後方への位置決めを行うことを可能にしている。そして、表示ユニットAは、前辺部C14の貫通穴C141を介してキャビネットGの前面にネジ締結されることによって、キャビネットGの前面側からの表示ユニットAの組み込み作業及び据え付け作業を行うことが可能になっている。
【0128】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:右側板C2、左側板C3)
図45及び図46に示すように、スクリーン筐体C10の右側板C2及び左側板C3は、操作用開口部C21・C31を有している。操作用開口部C21・C31は、取っ手として形成されており、操作用開口部C21・C31に手を引っかけることによって表示ユニットAを持ち運ぶことができるようになっている。操作用開口部C21・C31は、フロントスクリーン駆動機構E2のクランクギアE21・E21の側方に配置されている。操作用開口部C21・C31は、水平方向に長手方向を一致させた長方形状に形成されている。操作用開口部C21・C31の開口面積は、クランクギアE21・E21を外部から人手により操作することができる程度に設定されている。
【0129】
これにより、表示ユニットAをキャビネットGに組み込んだ後に、待機位置のフロントスクリーン機構E1を手動で移動させる場合は、先ず、上ドア機構UDが開放されたキャビネットGの前面側から表示ユニットAを取り出す。具体的には、キャビネットGの前面側に位置した作業者がキャビネットGに対する表示ユニットAのネジ締結を解除してネジを取り外す。そして、キャビネットG内に手を伸ばして表示ユニットAの操作用開口部C21・C31を両手で把持し、表示ユニットAをキャビネットG外に取り出す。この後、例えば図47に示すように、取り外した表示ユニットAの一方の操作用開口部C21からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C21から水平方向に見えるクランクギアE21を回転させることによって、ロック状態のフロントスクリーン機構E1を待機位置から容易に移動させることができる。フロントスクリーン機構E1のロック状態については後述する。待機位置からの移動によりロック状態が解除されると、フロントスクリーン機構E1を所望の位置に素早く回動させることができる。
【0130】
なお、上ドア機構UDを開けた状態で、キャビネットGの開口の前方から、キャビネットGの側面壁G2とスクリーン装置Cの右側板C2との間のスペース内に手を伸ばし、操作用開口部C21からクランクギアE21を操作することによって、クランクギアE21を回転させることができる。この場合には、表示ユニットAをキャビネットG外に取り外さなくても、フロントスクリーン機構E1のロック状態を解除することができる。
【0131】
また、右側板C2には、モータ収容部C22が形成されている。このモータ収容部C22により、リールスクリーン駆動機構F2の駆動モータF24が位置決め配置される。また、右側板C2及び左側板C3それぞれには、フロントスクリーン駆動機構E2におけるクランクギアE21のギア軸E21aを回動自在に支持する第1支持部C23、及び、フロントスクリーン駆動機構E2における中間ギアE23のギア軸となるシャフト部材E3を回転自在に支持する第2支持部C24が形成されている。以上のように、フロントスクリーン駆動機構E2及びリールスクリーン駆動機構F2は、右側板C2及び左側板C3により位置決め配置される。なお、フロントスクリーン駆動機構E2の右フロントスクリーン駆動機構E2Bと、リールスクリーン駆動機構F2とは、左右方向に関して、右可動体ベースC5と右側板C2との間に配置される。また、左フロントスクリーン駆動機構E2Aは、左右方向に関して、左可動体ベースC6と左側板C3との間に配置される。
【0132】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:背板C4)
図48に示すように、スクリーン筐体C10の背板C4は、平板状に形成されており、その背面の下部には、中継基板CKを位置決め配置するための凹部COが形成されている。中継基板CKは、表示ユニットAにおける各種機能部品(例えば、プロジェクタ機構B2など)と、表示ユニットA以外の各種機能部品(主制御基板MSなど)との配線(不図示)を中継するための中継基板である。
【0133】
背板C4には、操作用開口部C41が形成されている。操作用開口部C41は、右側下部に配置されており、フロントスクリーン駆動機構E2の中間ギアE23に対向されている。操作用開口部C41は、中間ギアE23を手動で操作可能なサイズに形成されている。これにより、表示ユニットAをキャビネットGに組み込んだ後に、待機位置のフロントスクリーン機構E1を手動で移動させる場合は、先ず、表示ユニットAをキャビネットGから取り外す。この後、操作用開口部C41からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C41から水平方向に見える中間ギアE23を回転させることによって、ロック状態のフロントスクリーン機構E1を待機位置から容易に移動させることができる。
【0134】
また、背板C4は、右側板C2及び左側板C3それぞれの後方端よりも前方に配置されている。これにより、図49に示すように、表示ユニットAをキャビネットGの中間支持板G1に載置した際には、キャビネットGの背面壁G3、並びに、スクリーン装置Cの右側板C2、左側板C3及び背板C4により空間GSが画定されることになる。即ち、背面壁G3と背板C4との間には隙間が確保される。これにより、中継基板CKを背板C4の背面に設けたとしても、この空間GSにより中継基板CKがキャビネットGの背面壁G3に干渉することを防止することができる。
【0135】
また、中間支持板G1における、空間GSに面する位置には貫通穴G11が形成されている。この貫通穴G11は、その開口が、上面視において中継基板CKを囲むように形成されている。そして、中継基板CKは、キャビネットGの下部空間に収容される機器(主制御基板MS等)からの配線が接続されるコネクタCK1を、貫通穴G11に臨ませるように配設している。これにより、表示ユニットAの中継基板CKと、キャビネットGの下部空間に収容される機器との電気的な接続は、下部空間に収容される機器からの配線を、貫通穴G11に挿通させてコネクタCK1に接続することで行うことが可能となる。
【0136】
このように中継基板CKは、スクリーン装置Cの外側に配置されることによって、配線作業が容易化されていると共に、スクリーン装置C内に中継基板CK用の設置スペースを確保することを不要にし、スクリーン装置C内の設計の自由度を拡大させている。また、中継基板CKから発生する熱を、キャビネットGの背面壁G3に形成された通気穴G3aを介して機外に排出することが容易となる。
【0137】
また、キャビネットGの上部空間に配置される中継基板CKと、キャビネットGの下部空間に収容された機器とを接続する配線は、中間支持板G1の後方部に形成された貫通穴G11を通ることになるため、キャビネットG内の各種機器の後方に配線を配することが容易となる。その結果として、配線の取り回しの自由度を高めることができる。
【0138】
なお、中継基板CKは、キャビネットG内の後方部に配置されることになるため、中継基板CKに対して光が届きにくく、その結果、中継基板CKのコネクタCK1への配線の接続作業が困難となる場合もあり得る。そこで、キャビネットGの下部空間に収容された機器からの配線の中継基板CKへの接続を容易にするために、中継基板CKのコネクタCK1が、貫通穴G11を通って中間支持板G1よりも下方に突出するように構成されていてもよい。また、コネクタCK1の色を、光の反射率が高い色(例えば、白色)にしていてもよい。
【0139】
以上説明したように、固定スクリーン機構D、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6は底板C1に位置決め配置されている。リールスクリーン駆動機構F2の駆動モータF24は右側板C2に位置決め配置され、フロントスクリーン駆動機構E2のギア軸E21a、及びシャフト部材E3は右側板C2及び左側板C3に位置決め配置されている。そして、中継基板CKは背板C4に対して位置決め配置されている。以上のように、固定スクリーン機構D、駆動機構F2・E2、及び中継基板CKはそれぞれ、底板C1、側板C2・C3、背板C4のうちの一つの板に位置決め配置されており、且つ互いに異なる板に位置決め配置されている。従って、表示ユニットA全体では、機種間で共通化が図れない場合でも、板単位では、機種間で共通化を図ることができる。その結果として、機種毎にそれぞれ表示ユニットを製造する場合と比べて、安価に表示ユニットを製造することが可能となる。
【0140】
また、スクリーン筐体C10の各板C1〜C4は、ネジ締結により連結されているため、ネジを緩めることで、各板C1〜C4同士の連結を解除することができる。つまり、スクリーン筐体C10は、各板C1〜C4を交換可能に組み立てられている。これにより、表示ユニットの機能部品を板単位で交換することが可能となるため、表示ユニットAの交換対象外の機能部品を再利用しつつ、表示ユニットAの仕様を変更することが可能となる。
【0141】
また、図45及び図46に示すように、右可動体ベースC5は、右フロントスクリーン駆動機構E2B及びリールスクリーン駆動機構F2より左内側に配置される。また、左可動体ベースC6は、左フロントスクリーン駆動機構E2Aよりも右内側に配置される。その結果として、装飾部材である、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6により、これら駆動機構E2・F2を遊技者から目視し難くすることができる。その結果、遊技機1の美観を向上させることができる。また、底板C1には右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6を配置するための凹部が形成されているため、これらを容易に底板C1に位置決め配置することが可能となる。
【0142】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン位置関係)
図50に示すように、固定スクリーン機構Dは、照射光の照射方向に存在する固定露出位置に固定状態で設けられている。図51に示すように、フロントスクリーン機構E1は、フロント露出位置とフロント待機位置との間を回動可能に設けられている。固定露出位置とフロント露出位置との位置関係は、フロント露出位置が照射光の照射方向であって且つ固定露出位置よりも前方に存在するように設定されている。これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に移動した場合は、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態にすることによって、照射光による映像をフロントスクリーン機構E1だけに出現可能にしている。フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に移動した場合は、固定スクリーン機構Dを露出させることによって、照射光による映像を固定スクリーン機構Dに出現可能にしている。つまり、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されると、フロントスクリーン機構E1がプロジェクタ機構B2の投影対象となる。これに対して、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されると、固定スクリーン機構Dがプロジェクタ機構B2の投影対象となる。
【0143】
図52に示すように、リールスクリーン機構F1は、リール露出位置とリール待機位置との間を回動可能に設けられている。リール露出位置と固定露出位置との位置関係は、リール露出位置が照射光の照射方向であって且つ固定露出位置よりも前方に存在するように設定されている。これにより、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に移動した場合は、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態にすることによって、照射光による映像をリールスクリーン機構F1だけに出現可能にしている。リールスクリーン機構F1がリール待機位置に移動した場合は、固定スクリーン機構Dを露出させることによって、照射光による映像を固定スクリーン機構Dに出現可能にしている。つまり、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されると、リールスクリーン機構F1がプロジェクタ機構B2の投影対象となる。これに対して、リールスクリーン機構F1がフロント待機位置に配置されると、固定スクリーン機構Dがプロジェクタ機構B2の投影対象となる。
【0144】
図53に示すように、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGの軸方向、及び、リールスクリーン機構F1の回動中心軸RGの軸方向は、左右方向と一致する。そして、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの、回動による動作範囲は、一部が互いに重複している。従って、この動作範囲が重複する重複範囲に、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1のうちの一方のスクリーンが配置されているときに、他方のスクリーンを回動させると接触することになる。
【0145】
フロント待機位置とリール待機位置との位置関係は、フロント待機位置に存在するフロントスクリーン機構E1とリール待機位置に存在するリールスクリーン機構F1とが干渉しないように設定されている。即ち、フロント待機位置は、固定スクリーン機構Dの上方に配置されている一方、リール待機位置は、固定スクリーン機構Dの後方に配置されている。これにより、フロントスクリーン機構E1の回動距離がリールスクリーン機構F1の回動距離よりも短くされている。
【0146】
また、フロント待機位置は、リールスクリーン機構F1の動作範囲外に配置されており、リール待機位置は、フロントスクリーン機構E1の動作範囲外に配置されている。つまり、フロント待機位置及びリール待機位置それぞれは、動作範囲における重複範囲を除いた範囲に配置されている。
【0147】
これに対して、フロント露出位置は、リールスクリーン機構F1の動作範囲内に配置されており、リール露出位置は、フロントスクリーン機構E1の動作範囲内に配置されている。つまり、フロント露出位置及びリール露出位置それぞれは、動作範囲における重複範囲に配置されている。これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されているときには、リールスクリーン機構F1をリール露出位置に配置することはできない。また、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されているときには、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置に配置することはできない。
【0148】
フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの、回動による動作範囲の重複が最小限になるように、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGとリールスクリーン機構F1の回動中心軸RGとが相違されている。具体的には、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGは、リールスクリーン機構F1の回動中心軸RGよりもフロント待機位置方向となる上方に設定されている。詳細には、回動中心軸FGはフロント露出位置に配置されたフロントスクリーン機構E1の中心位置よりも上方に配置されている。これにより、フロントスクリーン機構E1と回動中心軸FGとの距離を短くすることができるため、フロントスクリーン機構E1における、フロント待機位置とフロント露出位置との間の動作範囲を小さくすることができる。このように動作範囲を小さくすることで、表示ユニットA内の限られたスペースにおいてもフロントスクリーン機構E1を大型化することが可能となる。なお、回動中心軸FG及び回動中心軸RGは共に、固定スクリーン機構Dの後端位置よりも前方に配置されている。
【0149】
また、フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とは、一方のスクリーン機構E1・F1が待機位置に存在することを条件として回動可能にされている。これにより、スクリーン機構E1・F1同士の回動時における干渉が防止されている。フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1との動作の詳細については後述する。
【0150】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:固定スクリーン機構D)
図45及び図46に示すように、固定スクリーン機構Dは、スクリーン筐体C10の底板C1上にネジ締結により固定されている。固定スクリーン機構Dは、正面反射部D1と右面反射部D2と左面反射部D3と下面反射部D4とを有している。これらの反射部D1〜D4の反射面は、照射光装置Bからの照射光が投影される投影面であり、照射光装置Bからの照射光の光軸に対してそれぞれ異なる角度に設定されている。
【0151】
尚、固定スクリーン機構Dは、照射光の光軸に対して複数の異なる角度の反射面を有する構成であれば、例えば2面や3面、5面の反射部を有してもよいし、或いは、光軸に対して連続的に異なる角度となる、曲率中心点が前面側に位置する湾曲状や円弧状の反射面の反射部を備えていてもよい。
【0152】
上記の正面反射部D1は、反射面が前側の遊技者に対して対向配置されており、固定スクリーン機構Dの前方上部に配置された照射光装置Bからの反射光の大部分を前方に反射するように設定されている。右面反射部D2及び左面反射部D3は、正面反射部D1の右辺部及び左辺部に接合されており、正面反射部D1を中心として左右対称に配置されている。右面反射部D2及び左面反射部D3は、正面反射部D1における左右方向の幅よりも前端部間の幅が拡大するように配置されている。これにより、右面反射部D2及び左面反射部D3は、反射面に対する照射光の反射方向が正面反射部D1方向に向い易くなることによって、照射光による映像を出現させながら照射光の一部を正面反射部D1方向に反射するようになっている。また、下面反射部D4についても、反射面に対する照射光の反射方向が正面反射部D1方向に向い易くなることによって、照射光による映像を出現させながら照射光の一部を正面反射部D1方向に反射するようになっている。
【0153】
上記の固定スクリーン機構Dは、反射面の明度が後述のフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の各反射面の明度よりも低く設定されている。即ち、固定スクリーン機構Dは、照射光が反射面を反射する光量が、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面を反射する光量よりも少なくされている。これにより、固定スクリーン機構Dは、反射部D1〜D4の乱反射による光の混合による白ぼけが防止されている。尚、固定スクリーン機構Dは、正面反射部D1の明度よりも他の反射部D2・D3・D4の明度が低くされていてもよい。この場合には、他の反射部D2・D3・D4における照射光の正面反射部D1への反射を低減できるため、正面反射部D1において映像を強く出現させながら白ぼけを低減することができる。
【0154】
なお、明度としては、L表色系(L色空間)やL表色系(L色空間)におけるBrightnessを採用することができるが、白を基準として、その他の色を相対値で表すことができるのであれば、どのように定義することも可能である。
【0155】
固定スクリーン機構Dの反射面の明度と、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度とは、固定スクリーン機構Dの反射面の明度が、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも低ければ特に限定されない。例えば、固定スクリーン機構Dの反射面の明度を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも、5〜25%(又は10〜20%)程度低い値とすればよい。
【0156】
固定スクリーン機構Dの反射面の明度を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも低くするためには、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料の色を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料の色よりも、黒くすればよい。例えば、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料として白色のものを使用し、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料としては、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料に対して黒色顔料が添加されたものを使用すればよい。
【0157】
このような塗料において、白色顔料(例えば、酸化チタン)と黒色顔料(例えば、カーボンブラック)との割合を異ならせることによって、スクリーン機構の反射面の明度を変化させることができる。例えば、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料には、白色顔料と黒色顔料とのうち白色顔料のみが含まれ、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料には、白色顔料と黒色顔料の双方が含まれるようにしてもよい。また、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料よりも、固定スクリーン機構Dに塗布する塗料の方が、白色顔料に対する黒色顔料の割合が(例えば、5〜25%(又は10〜20%)程度)高くなるようにしてもよい。なお、これらのスクリーン機構の基材に塗布する塗料としては、従来公知のスクリーン用塗料を適宜採用することができ、スクリーンの型(例えば、拡散型や反射型)に応じて調整することができる。
【0158】
なお、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料に黒色顔料を含ませるのではなく、固定スクリーン機構Dの基材を成形する前に、当該基材の材料となる樹脂中に黒色顔料を分散させることにより、基材自体に色を付け、基材自体の明度を低くしてもよい。
【0159】
また、光の乱反射を防止するという観点からは、周囲壁(底板C1、右側板C2、左側板C3、及び、背板C4)等、スクリーン筐体C10を構成する部材やスクリーン筐体C10の内部に配置された他の部材(スクリーン以外の部材)の明度も低くすることが望ましい。それらの部材の明度は、固定スクリーン機構Dの反射面の明度よりも低いことが望ましく、例えば、周囲壁については、スクリーンとして映像が投影されることを考慮する必要がないため、明度は低ければ低いほど望ましい。すなわち、周囲壁の色は、黒に近いほど望ましい。
【0160】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:フロントスクリーン機構E1)
図54に示すように、フロントスクリーン機構E1は、投影面E11aを全面に有した長方形状のフロントスクリーン部材E11と、第1模様面E12a等の模様を両面に有したフロントスクリーン支持台E12とを有している。フロントスクリーン部材E11は、薄板状の平面パネルにスクリーン塗料を塗布することにより形成されている。これにより、フロントスクリーン部材E11は、投影面E11aが平坦状に形成されている。
【0161】
一方、フロントスクリーン支持台E12は、フロントスクリーン部材E11を保持する保持凹部E121を有している。保持凹部E121は、フロントスクリーン部材E11の投影面E11aに対して僅かに拡大した状態で相似する開口形状を有しており、フロントスクリーン部材E11全体を収容している。また、保持凹部E121は、深さが深部と浅部との2段階に設定されている。浅部は、フロントスクリーン支持台E12の周縁部に形成された段部E121aと、中心部を通過する短手方向の両端にかけて直線状に形成された段部E121bとで実現されている。
【0162】
これにより、保持凹部E121に収容されたフロントスクリーン部材E11は、周縁部の段部E121aと中心部を通過する直線状の段部E121bとに当接及び支持され、残りの深部部分から離隔された状態にされている。この結果、深部部分におけるフロントスクリーン支持台E12の変形が、フロントスクリーン部材E11を変形させて投影面E11aに歪みを引き起こすことが防止されている。
【0163】
また、フロントスクリーン支持台E12は、投影面E11aの周囲の一部領域に第1模様面E12aを有している。第1模様面E12aは、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。さらに、フロントスクリーン支持台E12は、第1模様面E12aとは反対側の面全体に第2模様面E12bを有している。第2模様面E12bは、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。これらの第1模様面E12a及び第2模様面E12bは、例えば遊技の演出に関連した模様が凹凸により立体的に形成されている。
【0164】
上記のように構成されたフロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とは、別個に形成された後に、接着剤で接着されることにより一体化されている。これにより、フロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン支持台E12に模様等を形成する際の成形収縮等によりひけが発生することがあっても、このひけがフロントスクリーン部材E11から機械的に分離した状態で発生するため、フロントスクリーン部材E11における投影面E11aのひけによる歪みの発生を防止することが可能になっている。
【0165】
なお、フロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12との固着方法としては、接着剤での接着に限らず、ネジ締結等の任意の方法を採用することができる。
【0166】
フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12は、それぞれ射出成形により作製される。フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12の材料としては、射出成形を行った場合にひけが発生し得る熱可塑性樹脂(例えば、ABS樹脂等)を適宜採用することができる。
【0167】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:フロントスクリーン駆動機構E2)
上記のフロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン駆動機構E2の駆動力により回動可能にされている。図45及び図46に示すように、フロントスクリーン駆動機構E2は、フロントスクリーン機構E1の左端部下面に連結された左フロントスクリーン駆動機構E2Aと、フロントスクリーン機構E1の右端部下面に連結された右フロントスクリーン駆動機構E2Bとを有している。
【0168】
図53に示すように、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されたとき(待機姿勢のとき)において、フロントスクリーン機構E1が、後方の端部から前方の端部に向けて上り傾斜となるように、構成されている。このフロントスクリーン機構E1の傾斜は、多孔板B15の傾斜部B15b、及び、プロジェクタ機構B2の下面B2aにおける傾斜面B2a1と略平行である。
【0169】
以上のように、フロント待機位置に配置されたときにフロントスクリーン機構E1の姿勢を、その後方の端部から前方の端部に向けて上り傾斜となる傾斜姿勢にすることで、水平面と平行な姿勢とした場合と比べて、照射光装置Bにより照射された照射光がフロントスクリーン機構E1により妨げられることを抑制することができる。これにより、フロント待機位置に配置されたときのフロントスクリーン機構E1の上下方向位置を、固定スクリーン機構Dに対して近づけることができる。その結果として、表示ユニットAの限られたスペース内においても、フロントスクリーン機構E1を大型化することができる。加えて、上述したように、プロジェクタ機構B2の下面B2aは傾斜面B2a1を有しているため、フロント待機位置に配置されたときのフロントスクリーン機構E1の上下方向位置を、プロジェクタ機構B2に対して近づけることができる。その結果として、フロントスクリーン機構E1を更に大型化することができる。
【0170】
図55及び図56に示すように、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、クランク部材E22とクランクギアE21と中間ギアE23とモータ軸ギアE24と駆動モータE25とを有している。右フロントスクリーン駆動機構E2Bにおけるクランク部材E22は、その上端部(一端部)が、フロントスクリーン機構E1の右端部背面において、フロント露出位置に配置されたとき(露出姿勢のとき)に上部となる位置に連結されている。
【0171】
図57に示すように、クランク部材E22は、中間位置E22aにおいて、右可動体ベースC5(図45参照)に回動自在に軸支されている。これにより、クランク部材E22は、中間位置E22aを回動中心として上端部及び下端部(他端部)を回動可能にしている。なお、この中間位置E22aは、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGと一致する。
【0172】
なお、上述したように、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGは、フロント露出位置に配置されたフロントスクリーン機構E1の中心位置よりも上方に配置されている。また、クランク部材E22は、その上端部(一端部)が、フロントスクリーン機構E1の右端部背面において、フロント露出位置に配置されたとき(露出姿勢のとき)に上部となる位置に連結されている。以上の構成により、フロントスクリーン機構E1における、フロント待機位置とフロント露出位置との間の動作範囲を小さくすることができるため、フロントスクリーン機構E1を大型化することが可能となる。
【0173】
クランク部材E22は、中間位置E22aから上端部側の上側領域と、中間位置E22aから下端部側の下側領域とを有している。図57のようにクランク部材E22を側面視したとき、上側領域における中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の上端辺における中点とを通過する直線)は、待機姿勢において上下方向となるように設定されている。一方、下側領域における中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の下端辺における中点とを通過する直線)は、待機姿勢において下側が上側よりも前側に傾斜するように設定されている。
【0174】
クランク部材E22の下側領域には、スライド溝E22bが形成されている。スライド溝E22bは、溝壁面E22b1が側面視U字形状となるように形成されている。該U字は、2つの直線部と、該2つの直線部の端部同士を結んだ曲線部とから構成されている。2つの直線部は、平行に形成されており、スライド溝E22bは、溝壁面E22b1の上記直線部に相当する面が下側領域の中心線に平行に設定されている。スライド溝E22bには、スライド部材E26が移動自在に係合されている。スライド溝E22bの溝幅(上記2つの直線部間の距離)は、スライド部材E26の部材幅にほぼ一致されており、移動時において摺動するように設定されている。即ち、スライド部材E26は、常時、スライド溝E22bの溝壁面E22b1に当接状態にされている。また、スライド溝E22bの上端部は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢である場合において、スライド部材E26が上端面(上記曲線部に相当する面)に当接するように設定されている。一方、スライド溝E22bの下端部は、スライド部材E26の一部を露出可能に開放状態にされている。
【0175】
上記のスライド部材E26は、クランクギアE21の偏心位置E21bに回転自在に軸支されている。クランクギアE21のギア軸E21aは、図55に示すように、右可動体ベースC5、及び右側板C2の第1支持部C23に回転自在に軸支されている。クランクギアE21のギア軸E21aは、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、ギア軸E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されている。
【0176】
これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合においては、クランク部材E22の下側領域を回動させる方向に力が働いても、この力の全成分の付与方向にギア軸E21aが存在し、固定端として作用するため、スライド部材E26が移動することはない。この結果、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21のギア軸E21aとを固定端とし、スライド部材E26を自由端とする0自由度の三節リンクによるトラス構造が形成されるため、フロントスクリーン機構E1を手で押した場合でも、クランク部材E22及びクランクギアE21が強固なブレーキとして作用することによって、フロントスクリーン機構E1が動くことはない。
【0177】
上記のクランクギアE21には、中間ギアE23が噛合されている。この中間ギアE23は、右可動体ベースC5、及び右側板C2の第2支持部C24に回動自在に軸支されている。この中間ギアE23には、モータ軸ギアE24が噛合されている。モータ軸ギアE24は、駆動モータE25の駆動軸が接続されている。これにより、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、駆動モータE25の回転駆動力をモータ軸ギアE24及び中間ギアE23を介してクランクギアE21に伝達可能にされている。
【0178】
ここで、クランクギアE21に付与された回転駆動力の全成分は、スライド部材E26の旋回軌跡の接線方向に一致する。また、図58及び図60に示すように、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、ギア軸E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されているため、旋回軌跡の接線方向がクランク部材E22のスライド溝E22bの溝壁面に平行となっている。これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、クランクギアE21に回転駆動力が付与されると、スライド部材E26の移動方向(接線方向)に反力となる溝壁面が存在しないため、クランクギアE21が容易に回転を開始する。
【0179】
クランクギアE21に回転駆動力が付与された場合は、偏心位置E21bに設けられたスライド部材E26がスライド溝E22bとの摺動によりスライド溝E22bに沿って移動自在にされているため、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21のギア軸E21aとを固定端とし、スライド部材E26を溝壁面に沿って移動自在の自由端にした1自由度の二節リンクが形成される。そして、スライド部材E26が回動すると、スライド部材E26が係合されたスライド溝E22bを備えたクランク部材E22が中間位置E22aを支点として回動し、クランク部材E22の上側領域を回動させることになる。この結果、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置及びフロント露出位置間を移動することになる。
【0180】
なお、駆動モータF24は、ステッピングモータであり、中継基板CKを介して主制御基板MS(図32参照)に電気的に接続されており、この主制御基板MSの制御により駆動される。
【0181】
また、フロントスクリーン機構E1の移動速度は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において停止状態0であり、徐々に増速し、待機姿勢及び露出姿勢間の中間姿勢(図59参照)において最大速度となった後、徐々に減速し、露出姿勢及び待機姿勢になったときに停止状態0になる。これにより、クランクギアE21の角加速度が小さな状態(慣性モーメント)で回動を開始及び停止させることができるため、クランクギアE21に必要なトルクを小さくすることが可能になり、結果として駆動機構(中間ギアE23、モータ軸ギアE24、駆動モータE25)の過負荷による故障や消耗を低減することが可能になっている。
【0182】
図61に示すように、上記のように構成された右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、モータ軸ギアE24と駆動モータE25とを除いて、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと同一構成とされている。そして、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと右フロントスクリーン駆動機構E2Bとは、左右対称に配置されている。
【0183】
そして、左フロントスクリーン駆動機構E2Aの中間ギアE23と右フロントスクリーン駆動機構E2Bの中間ギアE23とは、シャフト部材E3を介して連結されている。
【0184】
詳細には、シャフト部材E3は、左右方向に延在しており、その両端部に、左フロントスクリーン駆動機構E2A及び右フロントスクリーン駆動機構E2Bそれぞれの中間ギアE23が連結されている。また、シャフト部材E3は、固定スクリーン機構Dの後方における、背板C4と固定スクリーン機構Dとで挟まれた空間に配置されている(図53参照)。
【0185】
以上の構成において、駆動モータE25が駆動されると、モータ軸ギアE24が回動される。このモータ軸ギアE24の回動に伴い、左フロントスクリーン駆動機構E2A及び右フロントスクリーン駆動機構E2Bそれぞれの中間ギアE23・E23、及びシャフト部材E3が一体となって回動する。そして、この中間ギアE23・E23の回動に連動して、クランクギアE21・E21が回動されることで、フロントスクリーン機構E1が回動中心軸FG中心に回動して、フロント待機位置とフロント露出位置との間を移動することになる。
【0186】
以上のように、左フロントスクリーン駆動機構E2A及び右フロントスクリーン駆動機構E2Bそれぞれの中間ギアE23・E23をシャフト部材E3により連結することで、駆動モータE25の回転駆動力を、2つのクランク部材E22に均等に伝達することが可能となる。従って、これら中間ギアE23・E23がシャフト部材E3により連結されていない場合と比べて、2つのクランク部材E22の一方に、駆動負荷が集中することを防止することができる。また、駆動モータE25は、固定スクリーン機構Dの右方に配置された右フロントスクリーン駆動機構E2Bに設けられているため、固定スクリーン機構Dの配置を阻害することがない。
【0187】
加えて、シャフト部材E3を、フロントスクリーン機構E1の回動軸として用いていない。このため、シャフト部材E3の配置の自由度が高まり、シャフト部材E3を固定スクリーン機構D等の別役物の配置を阻害しないように配置させることが可能となる。その結果として、フロントスクリーン機構E1の回動範囲や大きさを所望の程度に維持しつつ、別役物の配置の自由度を高めることができる。
【0188】
また、シャフト部材E3が固定スクリーン機構Dよりも後方に配置されるため、固定スクリーン機構Dに投影される光がシャフト部材E3により阻害されることはない。また、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGは固定スクリーン機構Dの後端位置よりも前方に配置されているため、固定スクリーン機構Dの後端位置よりも後方に配置されている場合と比べて、フロントスクリーン機構E1と回動中心軸FGとの間の長さ(クランク部材E22の長さ)を短くすることができる。このため、キャビネットG内のスペースが限られており表示ユニットAを大型化することができないときでも、フロントスクリーン機構E1の大きさを所望の程度に維持することができる。
【0189】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:リールスクリーン機構F1)
図52に示すように、リールスクリーン機構F1は、湾曲形状の平板からなる。リールスクリーン機構F1は、回動方向に近似した形状に湾曲された、側面視円弧状の形状をなしている。リールスクリーン機構F1の表面は、周縁部に模様が形成されていると共に、周縁部の内周領域が投影面F1aとされている。この投影面F1aは、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されたときに、プロジェクタ機構B2からの光の照射方向上流側に凸となる円弧面である。また、リールスクリーン機構F1における、回動中心側である裏面には模様が形成されている。この裏面の模様は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。
【0190】
リールスクリーン機構F1は、リールスクリーン駆動機構F2の駆動力により、リール待機位置とリール露出位置との間で回動可能にされている。そして、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に位置されたときに、その投影面F1aは、照射光の照射により映像を出現可能になっている。
【0191】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:リールスクリーン駆動機構F2)
図62及び図63に示すように、リールスクリーン駆動機構F2は、2つのアーム部材F21・F21、円弧状ギアF22、モータ軸ギアF23、及び駆動モータF24を有している。2つのアーム部材F21・F21は、その一端部がリールスクリーン機構F1の右端部背面及び左端部背面それぞれに連結されている。また、2つのアーム部材F21・F21の他端部の外側面には、左右方向外側に向けて突出する支持軸F21a・F21aが形成されている。これら支持軸F21a・F21aは、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6にそれぞれ回動自在に支持されている。これにより、2つのアーム部材F21は、支持軸F21a・F21aを回動中心として回動可能となる。なお、これら支持軸F21a・F21aは、リールスクリーン機構F1の回動中心軸RGと一致する。
【0192】
円弧状ギアF22は、2つの支持軸F21a・F21aのうちの右側に配置される支持軸F21aの先端部に固定されている。この円弧状ギアF22には、モータ軸ギアF23が噛合されている。モータ軸ギアF23は、駆動モータF24の駆動軸が接続されている。なお、駆動モータF24は、ステッピングモータであり、中継基板CKを介して主制御基板MS(図32参照)に電気的に接続されており、この主制御基板MSの制御により駆動される。
【0193】
以上の構成において、主制御基板MSによる制御の下、駆動モータE25が駆動するとと、モータ軸ギアE24が回動する。このモータ軸ギアE24の回動に伴い、円弧状ギアF22が回動する。そして、この円弧状ギアF22の回動に連動して、アーム部材F21が回動されることで、リールスクリーン機構F1が回動中心軸RG中心に回動して、リール待機位置とリール露出位置との間を動作することになる。
【0194】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:センサ機構CS)
上述したように、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの動作範囲は、互いに一部が重複している(図53参照)。また、フロントスクリーン機構E1は及びリールスクリーン機構F1は、それぞれ異なる駆動機構により駆動される。つまり、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの駆動は連動(同期)していない。このためスクリーン機構E1・F1同士の干渉(接触)を防ぐには、スクリーン機構E1・F1それぞれの位置を把握しておく必要がある。そこで、本実施形態では、主制御基板MS(図32参照)は、フロント待機位置を原点位置として、この原点位置からの駆動モータE25のステップ数に基づいて、フロントスクリーン機構E1の位置を把握している。同様にして、リール待機位置を原点位置として、この原点位置からの駆動モータF24のステップ数に基づいて、リールスクリーン機構F1の位置を把握している。
【0195】
しかしながら、フロントスクリーン機構E1やリールスクリーン機構F1の動作が正常に行われていない場合や、電源遮断中に手動でフロントスクリーン機構E1やリールスクリーン機構F1が動かされてしまった場合には、主制御基板MSは、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の正確な位置を把握することができない。このような状況でフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1を動作させると、これらが干渉し合う可能性がある。
【0196】
そこで、図64図67に示すように、スクリーン装置Cは、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの位置を検出するためのセンサ機構CSを備えている。そして、主制御基板MSは、センサ機構CSからの検出結果に基づき、これらスクリーン機構E1・F1を原点位置(待機位置)に復帰させる復帰動作を実行する。
【0197】
なお、右フロントスクリーン駆動機構E2Bにおけるクランク部材E22には、上側領域に遮光部E22d、下側領域に遮光部E22eがそれぞれ形成されている。また、リールスクリーン機構F1の右端部裏面には、遮光部F1bが形成されている。
【0198】
センサ機構CSは、3つのセンサCS1〜CS3を有している。これらのセンサCS1〜CS3は、透過型の光学センサであり、図64に示すように、略U字状に形成されている。U字状の開放側の一方の端部は光を発光する発光部であり、他方の端部は光を受光する受光部である。そして、これらのセンサCS1〜CS3は、発光部から発光された光を受光部が受光した場合に、主制御基板MSにLow信号を出力し、発光部から発光された光が遮断され受光部が受光できない場合に、主制御基板MSにHi信号を出力するよう構成されている。
【0199】
センサCS1は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在するか否かを検出するためのセンサである。このセンサCS1は、クランク部材E22における遮光部E22dの回動軌跡上に固定配置されている。詳細には、センサCS1は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在するとき(図65参照)には、発光部と受光部とで遮光部E22dを挟み、且つ、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在しないとき(図66参照)には、発光部と受光部とで遮光部E22dを挟まない位置に固定配置されている。従って、センサCS1は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在するときはHi信号を、フロント待機位置に存在しないときはLow信号をそれぞれ主制御基板MSに出力することになる。
【0200】
センサCS2は、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在するか否かを検出するためのセンサである。このセンサCS2は、クランク部材E22における遮光部E22eの回動軌跡上に固定配置されている。詳細には、センサCS2は、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在するとき(図66参照)には発光部と受光部とで遮光部E22eを挟み、且つ、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在しないとき(図65参照)には発光部と受光部とで遮光部E22eを挟まない位置に固定配置されている。従って、センサCS2は、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在するときはHi信号を、フロント露出位置に存在しないときはLow信号をそれぞれ主制御基板MSに出力することになる。
【0201】
センサCS3は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在するか否かを検出するためのセンサである。このセンサCS3は、リールスクリーン機構F1における遮光部F1bの回動軌跡上に固定配置されている。詳細には、センサCS2は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在するとき(図65参照)には発光部と受光部とで遮光部F1bを挟み、且つ、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在しないとき(図67参照)には発光部と受光部とで遮光部F1bを挟まない位置に固定配置されている。従って、センサCS3は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在するときはHi信号を、リール待機位置に存在しないときはLow信号をそれぞれ主制御基板MSに出力することになる。
【0202】
以上の構成において、センサCS1及びセンサCS2からの検出信号は、フロントスクリーン機構E1が、フロント待機位置、フロント露出位置、及びこれらの間の位置である中間位置の何れに配置されているかを示している。また、センサCS3からの検出信号は、リールスクリーン機構F1が、リール待機位置、及びリール待機位置以外の位置の何れに配置されているかを示している。
【0203】
また、上述したように、フロント待機位置及びリール待機位置それぞれは、スクリーン機構E1・F1の動作範囲における重複範囲に配置されているため、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されているときには、リールスクリーン機構F1をリール露出位置に配置することはできない。このため、センサCS2が、フロントスクリーンがフロント露出位置に存在することを検出している場合には、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に存在しないことを示している。
【0204】
(フロントスクリーン機構E1の動作制御)
次に、原点復帰動作について説明するに先立って、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの正常時における動作制御について説明する。主制御基板MSは、駆動モータE25を制御することで、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置とフロント露出位置との間で回動動作させる。このフロントスクリーン機構E1の回動動作は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在していることを条件にして実行される。
【0205】
先に少し触れたように、主制御基板MSは、フロント待機位置を原点位置とし、この原点位置からの駆動モータE25のステップ数で、フロントスクリーン機構E1の位置を把握する。例えば、図68に示すように、ステップ数が210のとき、フロントスクリーン機構E1はフロント露出位置にあると把握することができる。なお、本実施形態では、ステップ数が20−21のときに、センサCS1の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換り、ステップ数が190−191のときに、センサCS2の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換る。
【0206】
また、主制御基板MSは、駆動モータE25のモータ回転方向やパルス幅を制御することで、フロントスクリーン機構E1の回動方向や回動速度を制御している。以下、駆動モータE25において、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置へ移動させるモータ回転方向を+方向、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置へ移動させるモータ回転方向を−方向とする。
【0207】
図69には、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置へ回動動作させる際の、駆動モータE25の制御シーケンスの一例を示している。この制御シーケンスでは、まず、駆動モータE25を、直前の励磁相から相を更新せずに100msのパルス幅分で励磁(手順1)した後に、駆動モータE25を+方向に2.2msのパルス幅で210ステップ数駆動させる(手順2)。これにより、フロントスクリーン機構E1はフロント待機位置からフロント露出位置へ回動する。この後、駆動モータE25を、直前の励磁相から相を更新せずに100msのパルス幅分で励磁する(手順3)。以上が、フロント待機位置からフロント露出位置へ回動動作させる際の制御シーケンスとなる。なお、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置へ回動動作させる際の制御シーケンスは、図69の制御シーケンスにおける、手順2に係る駆動モータE25のモータ回転方向を−方向にしたシーケンスにすればよい。
【0208】
(リールスクリーン機構F1の動作制御)
次に、リールスクリーン機構F1についての正常時の動作制御について説明する。主制御基板MSは、駆動モータF24を制御することで、リールスクリーン機構F1をリール待機位置とリール露出位置との間で回動動作させる。このリールスクリーン機構F1の回動動作は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在していることを条件にして実行される。
【0209】
図70に示すように、主制御基板MSは、リール待機位置を原点位置とし、この原点位置からの駆動モータF24のステップ数で、リールスクリーン機構F1の位置を把握する。例えば、ステップ数が140のとき、リールスクリーン機構F1はリール露出位置にあると把握することができる。なお、本実施形態では、ステップ数が1−2のときに、センサCS3の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換る。
【0210】
また、主制御基板MSは、駆動モータF24のモータ回転方向やパルス幅を制御することで、リールスクリーン機構F1の回動方向や回動速度を制御している。以下、駆動モータF24において、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置へ移動させるモータ回転方向を+方向、リールスクリーン機構F1をリール露出位置からリール待機位置へ移動させるモータ回転方向を−方向とする。
【0211】
図71には、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置へ回動動作させる際の、駆動モータF24の制御シーケンスの一例を示している。この制御シーケンスでは、まず、駆動モータF24を、直前の励磁相から相を更新せずに100msのパルス幅分で励磁(手順1)した後に、駆動モータF24を+方向に4msのパルス幅で8ステップ数駆動させる(手順2)。これにより、リールスクリーン機構F1のリール待機位置からリール露出位置への回動が開始され、且つ、リールスクリーン機構F1の回動速度が加速される。この後、駆動モータF24を+方向に3msのパルス幅で122ステップ数駆動する(手順3)。その後、駆動モータF24を+方向に5msのパルス幅で122ステップ数駆動する(手順4)。これにより、リールスクリーン機構F1の回動速度が減速される。そして、駆動モータF24を、直前の励磁相から相を更新せずに100msのパルス幅分で励磁する(手順5)。以上が、リール待機位置からリール露出位置へ回動動作させる際の制御シーケンスとなる。なお、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置へ回動動作させる際の制御シーケンスは、図71の制御シーケンスにおける、手順2〜4に係る駆動モータE25のモータ回転方向を−方向にしたシーケンスにすればよい。
【0212】
以上のように、主制御基板MSは、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されていることを条件にしてフロントスクリーン機構E1を駆動し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されていることを条件にしてリールスクリーン機構F1を駆動するため、スクリーン機構同士の回動時における干渉を防止することができる。
【0213】
(フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の原点復帰動作)
次に、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の原点復帰動作について説明する。この原点復帰動作時は、電源遮断状態から復旧したときなどの所定の契機で実行される。
【0214】
ここで、センサCS1の検出信号がHi信号からLow信号に切り換るのは、フロントスクリーン機構E1が原点位置から駆動モータE25が数ステップだけ+方向に駆動された時点(図68参照)であるため、センサCS1の検出信号がHi信号であったとしても、フロントスクリーン機構E1の位置が原点位置とは一致しない場合もある。同様にして、センサCS3の検出信号がHi信号であったとしても、リールスクリーン機構F1の位置が原点位置とは一致しない場合もある。そこで、本実施形態では、センサCS1の検出信号がHi信号であったとしてもフロントスクリーン機構E1に係る原点復帰動作を行い、センサCS3の検出信号がHi信号であったとしてもリールスクリーン機構F1に係る原点復帰動作を行うように構成されている。
【0215】
また、主制御基板MSは、原点復帰動作において、駆動モータF24及び駆動モータE25を駆動して、動作1〜4の4種類の基本動作を実行可能にされている。動作1及び2はフロントスクリーン機構E1に係る動作であり、動作3及び4はリールスクリーン機構F1に係る動作である。
【0216】
動作1は、センサCS1から出力される検出信号がHi信号のときに実行される動作である。詳細には、動作1は、駆動モータE25を+方向に30〜40ステップ数程度駆動させる動作である。これにより、センサCS1から出力される検出信号を確実にHi信号からLow信号に切り換えることができる。
【0217】
動作2は、センサCS1から出力される検出信号がLow信号のときに実行される動作である。詳細には、動作2は、駆動モータE25を−方向に駆動し、センサCS1から出力される信号がLow信号からHi信号に切り換わってから20ステップ数駆動して停止させる動作である。先に少し触れたように、フロント待機位置を原点位置とした際において駆動モータE25のステップ数が20−21のときに、センサCS1の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換るため、この動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を確実に原点位置に復帰させることができる。
【0218】
動作3は、センサCS3から出力される検出信号がHi信号のときに実行される動作である。詳細には、駆動モータF24を+方向に10〜20ステップ数程度駆動させる動作である。これにより、センサCS3から出力される検出信号を確実にHi信号からLow信号に切り換えることができる。
【0219】
動作4は、センサCS3から出力される検出信号がLow信号のときに実行される動作である。詳細には、動作4は、駆動モータF24を−方向に駆動し、センサCS3から出力される信号がLow信号からHi信号に切り換わってから1ステップ数駆動して停止させる動作である。先に少し触れたように、リール待機位置を原点位置とした際において駆動モータF24のステップ数が1−2のときに、センサCS3の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換るため、この動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を確実に原点位置に復帰させることができる。
【0220】
図72に示すように、センサ機構CSは、3つのセンサCS1〜CS3を有しているため、これらセンサCS1〜CS3の検出状態の組み合わせは全部で8種類ある。ここで、フロントスクリーン機構E1が同時にフロント待機位置及びフロント露出位置に配置されることはないため、この8種類のセンサ状態うち、センサCS1及びセンサCS2が共にHi信号を出力している2種類のセンサ状態(状態1及び状態2)は、センサCS1及びセンサCS2の故障等の異常が発生していることになる。従って、主制御基板MSは、センサCS1及びセンサCS2が共にHi信号を出力している場合には、異常が発生していると判断し、スピーカやモニター等により音声や映像で異常報知する。
【0221】
主制御基板MSのメモリには、センサ機構CSの8種類のセンサ状態うち、上記2種類のセンサ状態を除く6種類のセンサ状態(状態3〜8)に応じた、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1についての6種類の駆動手順が記憶されている。この6種類の駆動手順は、スクリーン機構同士が極力干渉しないように決められている。以下、6種類のセンサ状態それぞれに係る駆動手順について説明する。
【0222】
センサCS1及びセンサCS3がHi信号を出力し、センサCS2がLow信号を出力するセンサ状態(状態3)のときは、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1は共に、他方のスクリーン機構の動作範囲外に配置されている。従って、状態3に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作1及び動作2を続けて行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。その後、動作3及び動作4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。
【0223】
センサCS1がHi信号を出力し、センサCS2及びセンサCS3がLow信号を出力するセンサ状態(状態4)のときは、フロントスクリーン機構E1はリールスクリーン機構F1の動作範囲外に配置されており、リールスクリーン機構は、リール露出位置、又はリール露出位置とリール待機位置との間の中間位置に配置されている。ここで、リールスクリーン機構F1の動作範囲は、フロントスクリーン機構E1の動作範囲外となるとリール待機位置側の範囲(非重複範囲)と、フロントスクリーン機構E1の動作範囲内となるとリール露出位置側の範囲(重複範囲)との2つの範囲に分けられる。この重複範囲と非重複範囲との境界は、リール露出位置とリール待機位置との間に存在する。このため、リールスクリーン機構F1が中間位置に配置されている際には、リールスクリーン機構F1がフロントスクリーン機構E1の動作範囲内となる重複範囲内に配置されている可能性がある。従って、この状態4に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。その後、動作1及び動作2を続けて行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。
【0224】
センサCS2及びセンサCS3がHi信号を出力し、センサCS1がLow信号を出力するセンサ状態(状態5)のときは、フロントスクリーン機構E1はリールスクリーン機構F1の動作範囲内に配置されており、且つ、リールスクリーン機構F1はフロントスクリーン機構E1の動作範囲外に配置されている。従って、状態5に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。その後、動作3及び動作4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。
【0225】
センサCS2がHi信号を出力し、センサCS1及びセンサCS3がLow信号を出力するセンサ状態(状態6)のときは、フロントスクリーン機構E1はフロント露出位置に配置されており、且つ、リールスクリーン機構F1は中間位置に配置されている。この状態6では、上述の状態4と同様に、リールスクリーン機構F1が、フロントスクリーン機構E1の動作範囲内に配置されている可能性がある。従って、状態6に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。その後、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。
【0226】
センサCS3がHi信号を出力し、センサCS1及びセンサCS2がLow信号を出力するセンサ状態(状態7)のときは、フロントスクリーン機構E1が中間位置に配置されており、且つ、リールスクリーン機構F1はフロントスクリーン機構E1の動作範囲外に配置されている。従って、状態7に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。その後、動作3及び動作4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。
【0227】
センサCS1〜3がLow信号を出力するセンサ状態(状態8)のときは、フロントスクリーン機構E1が中間位置に配置され、リールスクリーン機構F1は中間位置又はリール露出位置に配置されている。ここで、フロントスクリーン機構E1の動作範囲についても、リールスクリーン機構F1の動作範囲外となるとフロント待機位置側の範囲(非重複範囲)と、リールスクリーン機構F1の動作範囲内となるフロント露出位置側の範囲(重複範囲)との2つの範囲に分けられる。この重複範囲と非重複範囲との境界は、フロント露出位置とフロント待機位置との間に存在する。従って、状態8では、フロントスクリーン機構E1は、リールスクリーン機構F1の動作範囲内に配置されている可能性がある。このため、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれが、互いの動作範囲内に配置されている可能性がある。その結果として、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1のうち何れか一方のスクリーン機構を駆動させた場合、他方のスクリーン機構が干渉により移動する可能性がある。そのため、復帰動作開始時のセンサCS1〜3の検出結果のみに基づいてフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1を駆動させて復帰動作を行った場合、何れか一方のスクリーン機構を原点位置に復帰させることができない可能性がある。
【0228】
そこで、状態8に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。その後、主制御基板MSは、センサCS3の検出信号がHi信号であるかLow信号であるかを判断する。そして、センサCS3の検出信号がLow信号の場合には、動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。これに対して、センサCS3の検出信号がHi信号の場合には、動作3及び4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。
【0229】
以上のように、センサ機構CSのセンサ状態が状態3〜7のときには、それぞれの状態に応じた駆動手順に従ってフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1を駆動させることで、スクリーン機構同士が干渉することなくそれぞれの原点位置に復帰させることができる。また、センサ機構CSのセンサ状態が状態8のときには、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させた後、センサCS3の検出信号に応じた駆動手順でリールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させるため、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれを原点位置に確実に復帰させることができる。その結果として、復帰動作以降の処理においてフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1を適切に駆動させることで、スクリーン機構同士が干渉することを確実に防止することができる。
【0230】
変形例として、センサ機構CSのセンサ状態が状態3のときにおいて、主制御基板MSは、動作3及び動作4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させた後、動作1及び動作2を続けて行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させてもよい。
【0231】
また、センサ機構CSのセンサ状態が状態8のときにおいて、主制御基板MSは、まず、動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。その後、主制御基板MSは、センサCS1の検出信号がHi信号であるかLow信号であるかを判断する。そして、センサCS1の検出信号がLow信号の場合には、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。これに対して、センサCS1の検出信号がHi信号の場合には、動作1及び2を続けて行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させてもよい。
【0232】
また、センサCS1〜3は、透過型の光センサに限らず、接触式センサ等の種々のセンサを採用することができる。また、センサ機構CSは、必ずしも3つのセンサCS1〜3を有している必要はなく、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在するか否かの検出、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在するか否かの検出、及び、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在するか否かの検出を行うことが可能であるならば、1つのセンサで構成されていてもよい。
【0233】
(キャビネットG)
(キャビネットG:メダル補給機構MH)
図73Aに示すように、キャビネットGの背面壁G3には、筐体2の内部と外部との雰囲気を導通させる補給用開口G31が開口されている。補給用開口G31は、背面壁G3の中央部に配置されている。遊技機1が設置される設置島に自動循環補給装置(図示せず)が敷設される場合、自動循環補給装置の補給路となるメダル補給口Pが補給用開口G31に挿通された状態で螺子止め固定される。
【0234】
図73Bに示すように、補給用開口G31に挿通されたメダル補給口Pは、ホッパ機構HPの上方まで至る。これにより、自動循環補給装置からのメダルをホッパ機構HPに供給することができる。
【0235】
図73Bに示すように、メダル補給口Pが挿通される補給用開口G31には、筐体2の内部側にメダル補給機構MHが設けられている。メダル補給機構MHは、補給用開口G31の開閉を行うものである。即ち、補給用開口G31に自動循環補給装置のメダル補給口Pを挿通させる場合には、メダル補給機構MHによって補給用開口G31が解放状態にされる。また、補給用開口G31に自動循環補給装置のメダル補給口Pを挿通させない場合には、メダル補給機構MHによって補給用開口G31が遮蔽状態とされる。以下、具体的に、メダル補給機構MHについて説明する。
【0236】
図74及び図75に示すように、メダル補給機構MHは、遮蔽部材MH1と、ガイド部材MH2とを有している。遮蔽部材MH1は、ガイド部材MH2によって垂直方向へ摺動可能にされ、補給用開口G31を遮蔽した遮蔽状態と、補給用開口G31が露出された解放状態とを切替えることが出来るようになっている。
【0237】
遮蔽部材MH1は、平板部MH11と、突出部MH12とを有している。平板部MH11は、筐体2のキャビネットG内側から補給用開口G31を遮蔽可能な長方形の平板状に形成されている。平板部MH11は、上部に螺子孔MH13を有し、下部に螺子孔MH14を有している。これにより、遮蔽部材MH1は、補給用開口G31を遮蔽した遮蔽状態で背面壁G3に対して螺子止め固定が可能にされている。突出部MH12は、平板部MH11の上縁中央からキャビネットG内側方向へ垂直に突出するように形成されている。
【0238】
ガイド部材MH2は、補給用開口G31を遮蔽した遮蔽状態の遮蔽部材MH1の縁部に沿って矩形環状に形成されている。ガイド部材MH2は、遮蔽部材MH1を挟持するように背面壁G3に螺子止め固定される。具体的に、ガイド部材MH2は、上縁部MH21と、2つの側縁部MH22・MH22と、下縁部MH23とを有している。
【0239】
上縁部MH21は、遮蔽状態での遮蔽部材MH1の上縁外側に沿って形成される。即ち、上縁部MH21は、遮蔽状態での遮蔽部材MH1の上方に隣接し、遮蔽部材MH1の垂直上方向への移動を規制するようになっている。2つの側縁部MH22・MH22は、上縁部MH21の両端を夫々の一方端とし、当該一方端から垂直下方向へ遮蔽状態での遮蔽部材MH1の側縁に沿って形成されている。即ち、2つの側縁部MH22・MH22は、遮蔽状態での遮蔽部材MH1の側方に隣接し、遮蔽部材MH1の当該側方への移動を規制するようになっている。
【0240】
下縁部23は、2つの側縁部MH22・MH22の他方端同士を接続するように形成されている。下縁部23には、保持部MH23aと、ガイド溝MH23bと、螺子孔MH23cとが形成されている。保持部MH23aは、下縁部23の上面中央に形成された切欠であり、遮蔽部材MH1の突出部MH12の幅よりも大きい幅に形成される。これにより、遮蔽状態の遮蔽部材MH1を鉛直下方向へ摺動させたときに、遮蔽部材MH1の突出部MH12が、保持部MH23aによって支持される。即ち、遮蔽部材MH1が、補給用開口G31を露出する開放状態で保持されることになる。また、保持部MH23aは、突出部MH12の突出長さよりも厚みが薄く形成されている。従って、遮蔽部材MH1の突出部MH12は、保持部MH23aよりも突出しているため、突出部MH12を掴み易く、開放状態から遮蔽状態へ容易に移行することが可能となる。
【0241】
ガイド溝MH23bは、背面壁G3側に形成された遮蔽部材MH1に係合する溝であり、遮蔽部材MH1が垂直方向へ摺動される。螺子孔MH23cは、遮蔽状態であるとき螺子孔MH14と螺子止め固定可能とされる位置であり、開放状態であるとき螺子孔MH13と螺子止め固定可能とされる位置に形成されている。
【0242】
図76に示すように、補給用開口G31には、メダル補給口Pが斜めに挿通されるようになっている。このようなメダル補給口Pの上方に、スケーラ装置SKが配設されている。スケーラ装置SKは、液晶表示パネル面に配置されるタッチセンサパネルに入力された位置情報を処理するスケーラ基板SK1と、スケーラ基板SK1が設置されるスケーラ基板ケースSK2とを有している。スケーラ基板ケースSK2は、斜め方向に傾斜するメダル補給口Pを囲うように形成された凹状板を底面とする支持部材である。スケーラ基板SK1は、このようなスケーラ基板ケースSK2上に、傾斜して設けられている。
【0243】
(ホッパ機構HP)
図77に示すように、キャビネットGの下部空間の下側には、ホッパ機構HPと、オーバーフローバケットOFが配設されている。
【0244】
ホッパ機構HPは、キャビネットGにおける底面板G91の中央部に取り付けられている。このホッパ機構HPは、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパ機構HPは、貯留されたメダルが所定の枚数を超えたとき、又は、精算ボタンが押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパ機構HPによって払い出されたメダルは、メダル払出口DD14から排出される。
【0245】
オーバーフローバケットOFは、ホッパ機構HPから溢れ出たメダルを収納する。このオーバーフローバケットOFは、キャビネットG内部を正面から見て、ホッパ機構HPの右側に配置されている。オーバーフローバケットOFは、キャビネットGの底面板G91に係合されており、底面板G91に対して着脱可能に構成されている。
【0246】
(ホッパ機構HPの構成)
ホッパ機構HPは、図78に示すように、メダルを多数貯留するバケットHP1と、バケットHP1が取り付けられるベース部材HP2と、ベース部材HP2の内部に収容される払出ユニット(図示せず)を備えている。
【0247】
払出ユニットは、メダルを一定姿勢にして1枚ずつ払出す機能を有しており、バケットHP1に集積されたメダルを回転しながら順次払出すコインディスクを有している。ベース部材HP2は、メダル払出口DD14を有している。バケットHP1に集積されたメダル払出ユニットのコインディスクが駆動することにより、1枚ずつメダル払出口DD14から排出される。
【0248】
バケットHP1は、図78に示すように、水平面に対して略垂直な壁面から形成された上端開口部HP11と、上端開口部HP11に連続して所定の角度で傾斜する傾斜側壁部HP12とを有している。上端開口部HP11は、平面形状が略矩形に形成されている。上端開口部HP11の手前の角部には、バケットHP1から溢れるメダルを、バケットHP1の外部へ導く排出ガイドHP13が設けられている。この排出ガイドHP13は、バケットHP1の内部側から外部側に向かうに連れて低くなるように傾斜した傾斜面を有している。排出ガイドHP13によって導かれたメダルは、オーバーフローバケットOFに貯留される。
【0249】
セレクタDD15に導かれて排出ガイドHP13に衝突したメダルは、弾んでバケットHP1の傾斜側壁部HP12へ向う。このとき、バケットHP1に貯留されるメダルの量が一定量に達していない場合は、メダルが傾斜側壁部HP12に沿ってバケットHP1内を移動する。これにより、メダルをバケットHP1に均一に収容することができる。
【0250】
一方、バケットHP1に貯留されるメダルの量が一定量に達している場合は、メダルが排出ガイドHP13の傾斜面に衝突して弾み、バケットHP1内に貯留されたメダルに衝突して排出ガイドHP13の傾斜面に戻る。そして、メダルは、自重により排出ガイドHP13の傾斜面上を移動してオーバーフローバケットOF側に向かう。
【0251】
また、ホッパ機構HPの両側面には、ホッパ機構HPの底面から連続して張り出されたガイド片HP21・HP22が設けられている。また、ホッパ機構HPの背面には、後述するキャビネットGのコネクタG81に接続されるコネクタHP41が設けられている。
【0252】
(オーバーフローバケットOFの構成)
オーバーフローバケットOFは、図78に示すように、収納庫本体OF1と、メダルガイドOF2とを備えている。
【0253】
収納庫本体OF1は、上面が開口された長方形の箱状に形成されている。メダルガイドOF2は、収納庫本体OF1に着脱可能に構成されている。このメダルガイドOF2は、排出ガイドHP13からオーバーフローバケットOFに導かれたメダルを、収納庫本体OF1に案内し、メダルが収納庫本体OF1の片方の側面側に偏ることを防止する。
【0254】
(コインガードHP30)
本遊技機では、図79に示すように、ホッパ機構HPのバケットHP1の上方には、外部から受け入れたメダルを排出するメダル補給機構MH(補給口に相当)が設けられている。
【0255】
ここで、メダル補給機構MHとホッパ機構HP(ホッパー装置に相当)のバケットHP1との間には、高さ方向に所定の距離がある。メダル補給機構MHからメダルが、ホッパ機構HPに補給される場合、高さ方向に所定の距離があるため、メダルが落下して、バケットHP1に貯まったメダルに衝突して、その勢いにより外側に弾き出されてしまう場合がある。この場合、多くは、ホッパ機構HPの上端開口部HP11に衝突してバケットHP1内に留まる。しかし、稀に、メダルが上端開口部HP11を飛び越えて、バケットHP1の外に飛び出してしまう場合がある。
【0256】
メダルが、バケットHP1の外に飛び出してしまった場合、メダルが底面板G91の電源装置DEがある側や、オーバーフローバケットOFがある側に落下した場合には、下ドア機構DDを開けて、回収すればよい。しかし、メダルが、ホッパ機構HPとキャビネットGの背面壁G3と間に落下した場合は、ホッパ機構HPを取り外す必要がはり手間がかかる。
更に、ホッパ機構HPとキャビネットGの背面壁G3と間には、コネクタにより電気的に接続されているため、金属製のメダルがコネクタの金属部分等に触れた場合には、故障の原因になってしまう。
【0257】
そこで、図79及び図80に示すように、メダル補給機構MHとホッパ機構HPのバケットHP1との間には、キャビネットGの背面壁G3(筐体の背面に相当)とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPG(図80参照)を埋めるように、キャビネットGの背面壁G3からバケットHP1の縁に架けてコインガードHP30(メダルこぼれ防止部材に相当)が設けられている。
【0258】
コインガードHP30は、図78及び図81に示すように、上端開口部HP11の奥側の角部に設けられており、上面視L字形状をしている。L字形状をしたコインガードHP30は、キャビネットGの背面壁G3に対向する第1ガード部HP301及びオーバーフローバケットOFに対向する第2ガード部HP302から形成されている。このように、第1ガード部HP301は、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGにメダルが落下するのを防いでおり、第2ガード部HP302は、オーバーフローバケットOF(補助収納庫に相当)側にメダルが落下するのを防いでいる。
【0259】
また、図80及び図81に示すように、コインガードHP30の第1ガード部HP301及び第2ガード部HP302は、キャビネットGの背面壁G3側から、バケットHP1側に向かって落ち込むように傾斜した傾斜面HP301aを有している。また、図81に示すように、コインガードHP30の正面には、キャビネットGの背面壁G3に螺合される2つの螺子孔HP301c・HP301dが形成されている。
【0260】
上記構成によれば、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGを埋めるようにコインガードHP30が設けられているため、メダル補給機構MHから受け入れたメダルが、バケットHP1から溢れそうになったとしても、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGに入り込むことを防止することができる。これにより、溢れたメダルがキャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGに溜って、コネクタや電子機器や可動部材に干渉する不具合を防止することができる。
【0261】
また、コインガードHP30をL字形状にすることにより、オーバーフローバケットOFとバケットHP1との間にも第2ガード部HP302を配置することができる。これにより、メダルがオーバーフローバケットOFとホッパ機構HPとの間に溢れ落ちることを防止することができる。
【0262】
また、コインガードHP30は、傾斜面HP301a・HP301bを有している。これにより、コインガードHP30にメダルが乗った場合であっても、バケットHP1側に傾斜しているため、メダルが自重によりバケットHP1側に滑り落ち、メダルをホッパ機構HPに正常に貯留することができる。
【0263】
(ホッパガイド機構HG)
ホッパガイド機構HGを構成する基板HG1は、図82及び図83に示すように、キャビネットGの底面板G91の中心部に、ねじで位置決めされている。図84に示すように、基板HG1は、中央が開口HG11の枠体で、基板HG1の両側部は垂直方向に折れて形成されたガイドレールHG12・HG13が形成されている。また、図83に示すように、基板HG1の手前側には、ホッパ機構HPの底部に設けられた係止部材(図示せず)に係止するロック部材HG14がねじで固定され、基板HG1の奥には、キャビネットG側のコネクタG81(筐体側コネクタに相当)が配置されている。
【0264】
なお、ガイドレールHG12・HG13には、ホッパ機構HPのガイド片HP21・HP22が案内されることにより、ホッパ機構HPの背面に設けられたコネクタHP41(図85参照)が、コネクタG81(ホッパー側コネクタに相当)に接続される。
【0265】
ガイドレールHG12・HG13は、図84に示すように、下部位HG123・HG133、側面HG122・HG132、上部位HG121・HG131によりコの字状に形成されている。また、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方には垂直方向に突出した突出部HG124・HG134が形成されている。なお、突出部HG124・HG134、上部位HG121・HG131、側面HG122・HG132、下部位HG123・HG133、及び、基板HG1は、一枚の板を折り曲げて一体的に形成されている。
【0266】
上部位HG121・HG131は、図84に示すように、手前側の部分がテーパー形状に形成されている。
【0267】
突出部HG124・HG134は、上部位HG121・HG131において、キャビネットG側のコネクタG81より手前に配置されるように形成されている。また、突出部HG124・HG134は、上部位HG121・HG131よりも奥行方向の長さが短く、上部位HG121・HG131の奥側に配置されている。
【0268】
また、図84に示すように、基板HG1の裏面には、底面板G91に当接し、コネクタG81の台座となる、台座板HG151・HG152・HG153が形成されている。なお、台座板HG151・HG152・HG153も、基板HG1と一体的に折り曲げられて形成されている。
【0269】
また、図84に示すように、基板HG1の手前側(ガイドレールHG12・HG13の手前側)には、平面状のスペースHG17が設けられている。
【0270】
図86及び図87に示すように、ホッパ機構HPの側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、それぞれガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133と、上部位HG121・HG131との間に挟み込まれて係合した状態で、キャビネットGの奥側に摺動されることにより、ホッパ機構HPの背面に設けられたコネクタHP41が、コネクタG81に接続される。
【0271】
一方、図88に示すように、例えば、ホッパ機構HPの側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133と、上部位HG121・HG131との間に挟み込まれず、上部位HG121・HG131の上方に間違って置かれ、このままホッパ機構HPを、キャビネットGの奥側に摺動させると、ガイド片HP21・HP22が、突出部HG124・HG134に当接し、ホッパ機構HPが、突出部HG124・HG134よりも奥側に摺動するのを規制する。また、ガイド片HP21・HP22が、突出部HG124・HG134に当接した状態のホッパ機構HPは、図88に示すように、下ドア機構DDを閉じたときの下ドア機構DDの裏面(図88の2点鎖線DDB参照)が配置されるポジションにはみ出し、仮に下ドア機構DDが閉じられた場合、ホッパ機構HPに当接する。
【0272】
上記構成によれば、キャビネットG側のコネクタG81にホッパ機構HPのコネクタHP41を電気的に接続するために、ホッパ機構HPをホッパガイド機構HGにスライド設置する際に、ホッパ機構HPの両側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13に係合されず、誤ってガイドレールHG12・HG13の上方にズレて摺動された場合に、ガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上方、且つ、コネクタG81より前方側に設けられた突出部HG124・HG134に当接することにより、ホッパ機構HPが誤った位置で摺動され、コネクタG81にホッパ機構HPが接触するのを防止することができる。即ち、ホッパ機構HPをキャビネットGの内部に正常にスライド設置することが可能となる。
これにより、ホッパ機構HPが誤った位置でスライド設置され、ホッパ機構HPのコネクタHP41がコネクタG81に間違った位置で接触し、コネクタG81及びコネクタHP41が破損するのを防止することができる。
【0273】
また、ホッパ機構HPをキャビネットGの底部にスライド設置する際に、ホッパ機構HPの両側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131と下部位HG123・HG133との間に、挟まれず、誤ってガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方にズレて摺動された場合に、ガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方に設けられた突出部HG124・HG134に接触することにより、ホッパ機構HPが誤った位置でスライド設置されるのを防止することができる。即ち、ホッパ機構HPをキャビネットGの内部に正常にスライド設置することが可能となる。
【0274】
また、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の一部がテーパー形状になっているため、ホッパ機構HPをガイドレールHG12・HG13に案内させる際に、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131が、ホッパ機構HPに接触するのを防止することができる。
【0275】
また、一対のガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133、上部位HG121・HG131、及び、突出部HG124・HG134を一枚の板により作出することにより、製造工程の簡易化を図ることができる。
【0276】
また、突出部HG124・HG134は、キャビネットGの奥側にあるため、ホッパ機構HPを、ガイドレールHG12・HG13に案内させる準備段階として、ガイドレールHG12・HG13周辺に仮置きする際に邪魔にならないようにすることができる。
【0277】
また、基板HG1の手前(ガイドレールHG12・HG13の手前)に設けられた平面状のスペースHG17に、ホッパ機構HPのガイド片HP21・HP22をガイドレールHG12・HG13に案内させる前の準備段階として、ホッパ機構HPを仮置きすることができる。これにより、手際よく、ホッパ機構HPをホッパガイド機構HGにスライド設置することができる。
【0278】
(板金BK)
図89及び図90に示すように、キャビネットG(筐体に相当)の上部空間(筐体上部に相当)には、表示ユニットA(演出装置に相当)が設けられている。また、キャビネットGの下部空間(筐体下部に相当)の底部には、電源装置DE及びホッパ機構HP(ホッパー装置に相当)が設けらており、電源装置DE及びホッパ機構HPの背面側(キャビネットGの背面壁G3側)に、サブ制御装置SS(制御手段に相当)が設けられている。即ち、ホッパ機構HPは、サブ制御装置SSよりも手前側に配置されている。ホッパ機構HPとサブ制御装置SSとの間には、板金BKが設置されている。また、サブ制御装置SSと中間支持板G1との間には、サブ中継装置SNが設けられている。ホッパ機構HPのバケットHP1の上方には、外部から金属製のメダルが補給されるメダル補給機構MH(補給口に相当)が設けられており、メダル補給機構MHから、ホッパ機構HPにメダルが投下される。
【0279】
板金BKは、図90に示すように、ホッパ機構HPのバケットHP1の左手奥側の角部上方に配置されている。また、板金BKは、サブ制御装置SSに対向する第1対向面BK1と、電源装置DEに対向する第2対向面BK2と、サブ制御装置SSの底面とバケットHP1の上面の間に配置された第3対向面BK3と、第3対向面BK3から突出し、板金BKをキャビネットGの背面壁G3にねじにより固定する支持面BK4と、メダル補給機構MHに対応する第4対向面BK7と、板金BKをキャビネットGの背面壁G3にねじにより固定する支持面BK7と、を有している。具体的には、図91及び図92に示すように、板金BKは一枚の板が折り曲げられて形成されており、サブ制御装置SSの底面に当接する四角形状の第3対向面BK3、第3対向面BK3の背面壁G3側に下方向に90°折り曲げられた四角形状の支持面BK4、第3対向面BK3の電源装置DE側に下方向に90°折り曲げられた四角形状の支持面BK5、第3対向面BK3の手前側に上方向に90°折り曲げられた四角形状の第1対向面BK1(正面視右上には四角形状の切欠きBK12が形成されている)、第1対向面BK1の電源装置DEに手前方向に90°折り曲げられた四角形状の第2対向面BK2、第1対向面BK1のメダル補給機構MHに背面壁G3側に90°折り曲げられた四角形状の第4対向面BK6、第4対向面BK6の背面壁G3にメダル補給機構MHの方向に90°折り曲げられた四角形状の支持面BK7を形成している。板金BKは、支持面BK4に形成された螺子穴BK41、及び、支持面BK7に形成された螺子穴BK71を介して、対応する背面壁G3に螺合されている。これにより、サブ制御装置SSは、キャビネットGの背面壁G3と板金BKの第1対向面BK1とによって挟み込まれた配置をしていることになる。なお、板金BKは、金属製で、同様に金属製の背面壁G3に、支持面BK4を介して固定されていてもよい。
【0280】
本実施形態では、板金BKは、サブ制御装置SSとは当接していない。即ち、支持面BK4及び第1対向面BK1は、サブ制御装置SSとは当接していない。なお、板金BKは、サブ制御装置SSの底部に直接取り付けられていてもよい。また、中間支持板G1の下面に着脱自在に取付けられた薄板状のサブ中継装置SNと、キャビネットGの背面壁G3に着脱自在に取付けられた薄板状のサブ制御装置SSとは、側面視でL字を逆さまにしたような状態で配置されている。
【0281】
上記構成によれば、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、例え、メダルがホッパ機構HPに投下されサブ制御装置SS側へ飛び出したとしても、板金BKによってメダルがサブ制御装置SSに物理的に接触することを防止することができる。また、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、ホッパ機構HPにおける金属製のメダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も板金BKによって防止することができる。
また、サブ制御装置SSは、キャビネットGの下部空間の奥側に設けられ、背面壁G3と板金BKによって挟みこまれているため、サブ制御装置SSは、板金BKを外さなければ、キャビネットGから外すことができない。これにより、サブ制御装置SSに対するセキュリティ性を高めている。
【0282】
また、メダルが、メダル補給機構MHからホッパ機構HPに投下されるため、メダルがホッパ機構HPにおいて弾かれる機会が多くなり、弾かれる距離も大きくなるが、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、例え、メダルがホッパ機構HPに投下されてサブ制御装置SS側へ大きく飛び出したとしても、板金BKによってメダルがサブ制御装置SSに物理的に接触することを防止することができる。また、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、メダルの投下による金属製のメダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も板金BKによって防止することができる。
【0283】
(下ドア機構DD)
(下部扉ロック機構、及び、上部扉ロック機構)
図93に示すように、キャビネットG及び下ドア機構DD(下部扉に相当)の右端部に下部扉ロック機構G51を有している。また、キャビネットG及び上ドア機構DU(上部扉に相当)の右端部に上部扉ロック機構G52を有している。下部扉ロック機構G51は、キャビネットGの下部空間(筐体下部に相当)に対する閉鎖状態を維持するように施錠する役割を果たす。また、上部扉ロック機構G52は、キャビネットGの上部空間(筐体上部に相当)に対する閉鎖状態を維持するように施錠する役割を果たす。
【0284】
(下部扉ロック機構G51)
下部扉ロック機構G51は、図94に示すように、下ドア機構DDの裏面壁における右端部に固定された被係止部G511と、キャビネットGの右端部に固定された係止部G512と、シリンダー錠G513とを有している。
【0285】
被係止部G511は、凹形状をした枠G511cの両端に亘って形成された棒状の、2つの被係止棒G511a・G511bを上部及び下部に有している。
【0286】
係止部G512は、長尺の筒G5122と、筒G5122の中を上下方向に摺動自在に配置された長尺の係止板G5121を有している。
【0287】
係止板G5121は、被係止棒G511a・G511bに係止する爪形状をした爪部G5121a・G5121bを有している。爪部G5121a・G5121bは、係止板G5121の摺動に伴い、筒G5122の中を上下方向に摺動することにより、筒G5122に設けられた開口部G5122a・G5122bに挿入された被係止棒G511a・G511bに対して係止したり、係止が解除されたりする。また、係止板G5121は、上方向に付勢されるバネを有している。
【0288】
爪部G5121a・G5121bは、係止板G5121が下ドア機構DDをロックする高さ位置であるときに被係止棒G511a・G511bに対して係止する一方、係止板G5121が下ドア機構DDをロックする高さ位置からロックを解除する高さ位置に下降されたときに、被係止棒G511a・G511bに対する係止が解除されるように設定されている。また、爪部G5121a・G5121bは、先端面が斜め下方向に傾斜されており、被係止棒G511a・G511bとの当接により押下げられるようになっている。
【0289】
係止部G512は、図示しないが、中部において引下げ部を有している。引下げ部は、シリンダー錠G513に鍵が挿入され、回転されるのに伴い、係止板G5121を下方に引き下げ可能にしている。これにより、係止板G5121の引き下げに従って下降することによって、爪部G5121a・G5121bと被係止棒G511a・G511bとの係止が解除可能にされている。
【0290】
(上部扉ロック機構G52)
上部扉ロック機構G52は、図94に示すように、上ドア機構DUの裏面壁における右端部に固定された被係止部G521と、キャビネットGの右端部に固定された係止部G522とを有している。
【0291】
被係止部G521は、凹形状をした枠G521cの両端に亘って形成された棒状の、2つの被係止棒G521a・G521bを上部及び下部に有している。
【0292】
係止部G522は、長尺の筒G5222(施錠筒に相当)と、筒G5222の中を上下方向に摺動自在に配置された長尺の係止板G5221(係止部材に相当)を有している。
【0293】
係止板G5221は、被係止棒G521a・G521bに係止する爪形状をした爪部G5221a・G5221b(係止部に相当)を有している。爪部G5221a・G5221bは、係止板G5221の摺動に伴い、筒G5222の中を上下方向に摺動することにより、筒G5222に設けられた開口部G5222a・G5222bに挿入された被係止棒G521a・G521bに対して係止したり、係止が解除されたりする(図97参照)。
【0294】
爪部G5221a・G5221bは、係止板G5221が上ドア機構DUをロックする高さ位置であるときに被係止棒G521a・G521bに対して係止する一方、係止板G5221が上ドア機構DUをロックする高さ位置からロックを解除する高さ位置に下降されたときに、被係止棒G521a・G521bに対する係止が解除されるように設定されている。また、爪部G5221a・G5221bは、図96に示すように、先端面が斜め下方向に傾斜されており、被係止棒G521a・G521bとの当接により押下げられるようになっている。
【0295】
係止部G522の筒G5222には、図95に示すように、上ドア機構DUの下方に開口部G5222cが形成されており、係止板G5221に設けられて突起部G5221cが、開口部G5222cを介してキャビネットGの内部側に突出している。この突起部G5221cを下方に引き下げることにより、係止板G5221が下降し、これに伴い爪部G5221a・G5221bと被係止棒G521a・G521bとの係止が解除可能にされている。
【0296】
ここで、突起部G5221cは、上方にスライドされ、係止板G5221が上ドア機構DUをロックする高さ位置である状態のときに、突起部G5221cが下ドア機構DDの上部DDU(図93参照)に当接するように配置される。
【0297】
上記構成によれば、下ドア機構DDが閉まった状態では、下ドア機構DDの上部DDUが突起部G5221cに物理的に干渉することにより、係止板G5221が摺動するのを制止し、爪部G5221a・G5221bと被係止棒G521a・G521bとの係止を解除できないようにすることができ、上ドア機構DUの開放をできないように施錠することが可能となる。
【0298】
一方、下ドア機構DDが開いた状態では、下ドア機構DDの上部DDUの突起部G5221cに対する物理的な干渉が解除されるため、係止板G5221が筒G5222の中を摺動可能となり、爪部G5221a・G5221bの被係止棒G521a・G521bに対する係止が解除され、上ドア機構DUのキャビネットGに対する施錠を解除することができる。
【0299】
これにより、上ドア機構DUの施錠を解除するには、先に、下部扉ロック機構G51によって下ドア機構DDの施錠を解除する手順を必要とするこができる。即ち、上ドア機構DUを開けるには、下部扉ロック機構G51の施錠解除をして、下ドア機構DDを開けた後、上部扉ロック機構G52の施錠解除の手順が必要となりキャビネットGの上部空間に対するセキュリティを高めることができる。また、キャビネットGの上部空間に対しては、キャビネットGの下部空間よりもセキュリティを高めることができ、キャビネットGの下部空間に対しては、キャビネットGの上部空間に比べて、スムーズにアクセスができる場所にすることができる。
【0300】
また、下ドア機構DDの施錠を解除するためには、鍵によってシリンダー錠G513を開錠する必要がある。遊技機1の管理者にとって、鍵は、コンパクトで持ち運びに適しているため、管理し易いという利点がある。
【0301】
また、係止板G5221の摺動により、爪部G5221a・G5221bが、被係止棒G521a・G521bに引っ掛かったり、引っ掛かりが解除されたりする。これにより、係止板G5221の摺動に連動させた、上ドア機構DUのキャビネットGの上部空間に対する施錠が可能となる。
【0302】
また、上部扉ロック機構G52は、軸支された端部とは反対側の端部に設けられ、上ドア機構DUが開閉される側に配置されるため、上部扉ロック機構G52を開錠するために、下ドア機構DDを大きく開けなくて済む。これにより、上ドア機構DUを開錠するために、不必要にキャビネットGの下部空間を、外部に晒さずに済み、セキュリティ性を高めることができる。
【0303】
なお、図98に示すように、下ドア機構DDとキャビネットGとの間に、下ドア機構DDが閉まる方向に所定のトルクがかかるワンウェイヒンジDD54を採用している。これにより、下ドア機構DDを閉める際にはトルクがかかり、急激な負荷をかけずに静かに下ドア機構DDをキャビネットGに対して閉めることができる。これにより、下ドア機構DDによって物理的に干渉される突出部B131に対して、急激な負荷をかけることを防止することができる。
【0304】
(電源装置DEとスピーカDD25Lとの関係性)
図99に示すように、下ドア機構DDの下部扉DD1(扉に相当)の背面側(キャビネットG(筐体に相当)の下部空間側)の下部には、スピーカDD25L(音響装置に相当)が設けられている。一方、キャビネットGの下部空間(筐体内部に相当)には、電源装置DE(電源装置に相当)が設けられている。スピーカDD25Lと電源装置DEとは、下ドア機構DDがキャビネットGに対して閉まっている状態の時に、対向するように配置されている(図101参照)。
【0305】
電源装置DEは、キャビネットG内部を正面から見て、ホッパ機構HPの左側に配置されている。電源装置DEは、外部から供給された交流電圧の電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を遊技機1を構成する各機器に供給する役割を果たす。
【0306】
電源装置DEの前面側には、図100に示すように、遊技機1を構成する機器に電力を供給するかしないか(ON/OFF)を切り替える電源スイッチDE1が設けられている。また、電源スイッチDE1の両横には、上下方向に2本のスライドレールDE3が設けられている。そして、スイッチカバーDE2が、スライドレールDE3を、上下方向に摺動自在となっている。これにより、スイッチカバーDE2をスライドレールDE3に沿って下方向に摺動(スライド)させると、図99に示すように、スイッチカバーDE2が電源スイッチDE1を覆う(スイッチカバーDE2の閉状態)。一方、スイッチカバーDE2をスライドレールDE3に沿って上方向に摺動(スライド)させると、図100に示すように、電源スイッチDE1が露出する(スイッチカバーDE2の開状態)。このようにスイッチカバーDE2を設けることにより、外部から電源スイッチDE1に直接アクセスできないようにして、セキュリティ性を高めている。
【0307】
また、スイッチカバーDE2は、図101に示すように、上方から下方に突出するように傾斜した傾斜面DE2aを有している。
【0308】
一方、スピーカDD25Lの背面側(電源装置DEと対向する面側)には、図101に示すように、電源装置DE側に突出した凸部DD25L1(係合部に相当)が形成されており、凸部DD25L1には、下方から上方に突出するように傾斜した傾斜面DD25Laを有している。
【0309】
スピーカDD25Lにおいて、凸部DD25L1は、下ドア機構DDがキャビネットGに対して閉まっている状態の時に、スイッチカバーDE2が閉状態にあるときのスイッチカバーDE2の上方(摺動経路)に割り込み、スイッチカバーDE2が上方向に摺動することを規制する位置に形成されている。
【0310】
上記構成によれば、下ドア機構DDを閉じることにより、下部扉DD1の背面に設けられたスピーカDD25Lの凸部DD25L1が、スイッチカバーDE2の摺動経路(移動経路)に割り込み、スイッチカバーDE2が開状態になることを規制することができる。一方、下ドア機構DDを開けることにより、下部扉DD1の背面に設けられたスピーカDD25Lの凸部DD25L1のスイッチカバーDE2に対する規制が解除されるため、スイッチカバーDE2を上方に摺動させ、電源スイッチDE1の操作が不可能な閉状態から、電源スイッチDE1の操作が可能な開状態に切り替えることが可能になる。
これにより、下ドア機構DDを開けた状態での電源スイッチDE1の操作性を担保しつつ、電源装置DEに対する不正操作を防止してセキュリティ性を高めることができる。
【0311】
また、スイッチカバーDE2を上下スライドさせることにより、開状態と閉状態とに切り替えることができる。これにより、下ドア機構DDを開けた状態での電源スイッチDE1に対するアクセスを容易にすることができる。
【0312】
また、スピーカDD25Lに設けた凸部DD25L1が凸形状をしていることにより、電源装置DE側に突き出た分だけスピーカDD25L自体の容積を大きくすることができ、音質の向上を同時に図ることができる。
【0313】
また、スイッチカバーDE2が閉状態にあるとき、下ドア機構DDが閉められると、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aと、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが対向した位置に配置され、スイッチカバーDE2の摺動を規制することができる。
一方、スイッチカバーDE2が開状態にあるときに、下ドア機構DDが閉められると、スイッチカバーDE2が閉状態の位置から上方にズレた位置にあるため、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込むため、スイッチカバーDE2が下方に摺動して閉状態の位置に移動することになる。
これにより、例え、スイッチカバーDE2を閉状態にすることを忘れて、開状態のまま、下ドア機構DDを閉めたとしても、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込むため、下ドア機構DDを閉める動作に連動して、スイッチカバーDE2を摺動させて閉状態の位置に移動させることが可能となる。
【0314】
(最大BETボタンDD8)
最大BETボタンDD8(ボタンユニットに相当)は、第2台座部DD2b(台座部に相当)に配置されている。第2台座部DD2bには、図102に示すように、開口部DD2baが形成されている。開口部DD2baは、図105に示すように、所定の深さがあり、開口部DD2baを囲うように側壁部DD2bcを有し、側壁部DD2bcの底部にはフランジDD2bbが形成されている。最大BETボタンDD8は、図102に示すように、操作部DD81及び係止部DD82によって構成されている。
【0315】
(操作部DD81)
操作部DD81は、図106に示すように、第1部材DD812と、ボタンベースDD811と、スプリングDD813(弾性部材に相当)と、フォトセンサDD814と、第2部材DD815と、ボタンベースカバーDD816とを有している。
【0316】
第1部材DD812は、ボタン基部DD8123と、ボタンカバー部DD8121と、ボタンシートDD8122とを有している。第1部材DD812は、図106に示すように、下方(A方向)に向かって押し下げ可能に配置される。
【0317】
ボタンカバー部DD8121は、ボタン基部DD8123の上側に配置される。このボタンカバー部DD8121は、ボタン基部DD8123の縁に係合して固定される。ボタンカバー部DD8121は、遊技者が直接押圧される面を構成するカバーとしての機能を有する。
【0318】
ボタンシートDD8122は、ボタン基部DD8123とボタンカバー部DD8121との間に配置されている。ボタンシートDD8122は、平面板状の光透過性の樹脂シートからなり、配光性を有している。
【0319】
ボタン基部DD8123は、ボタンベースDD811の上側に配置される。このボタン基部DD8123は、下側に円柱形状の2本の摺動部DD8124a・DD8124bを有している。摺動部DD8124a・DD8124bの下方側には、円筒形状の螺子穴が形成されている。また、2本の摺動部DD8124a・DD8124bの間には、スプリングDD813を保持するスプリング保持部DD8124cが形成されている。スプリング保持部DD8124cは、スプリングDD813の内径寸法と略同寸法に形成されている。
【0320】
ボタン基部DD8123と、ボタンベースDD811との間には、第1部材DD812を下方(A方向)に向かって押し下げする力に対し反発する弾性力を備えたスプリングDD813が設けられている。スプリングDD813は、円筒形状に形成されたコイルばねにより形成されている。スプリングDD813一方端は、スプリング保持部DD8124cの外周に配置され、保持される。また、スプリングDD813もう一方端は、ボタンベースDD811の低部に当接している。このため、スプリングDD813は、遊技者が第1部材DD812のボタンカバー部DD8121を下方(A方向)に向かって押し下げる力に対して反発する。
【0321】
ボタンベースDD811は、上面が開口された長方形状の箱状に形成されている。ボタンベースDD811の低部には、2つの貫通孔DD811a・DD811bが形成されている。貫通孔DD811a・DD811bは、上下方向に開口しており、それぞれ2つの摺動部DD8124a・DD8124bを摺動可能にしている。したがって、貫通孔DD811a・DD811bの外形寸法は、摺動部DD8124a・DD8124bの内径寸法よりも大きい寸法に形成されている。また、ボタンベースDD811の外周縁には、外方向に突出したフランジDD8111が形成されている。フランジDD8111は、第2台座部DD2bに設けられた開口部DD2baのフランジDD2bbの上面に当接する(図105参照)。従って、フランジDD8111は、開口部DD2baの外形よりも大きい形状をしており、操作部DD81を、開口部DD2baの上方から挿入した場合には、ボタンベースDD811の底部及び4つの側面を含む部分は、開口部DD2baを通過するが、フランジDD8111部分は、開口部DD2baのフランジDD2bbの上面に当接することにより、規制される。
【0322】
また、ボタンベースDD811は、ボタンベースDD811の側面から延伸された側面部DD8113に、水平方向に張り出した制止板DD8112が設けられている。また、側面部DD8113には、2つの連通孔DD816a・DD816bが形成されている。なお、ボタンカバー部DD8121の底面部分の形状及び面積とフランジDD8111を含むボタンベースDD811の上面部分の形状及び面積とは同じである。即ち、ボタンカバー部DD8121とボタンベースDD811とは上下方向にぴったり重なる形状をしている。
【0323】
第2部材DD815は、ボタンベースDD811の下方(A方向)に配置される。第2部材DD815には、円筒形状の螺子穴DD815a・DD815bが形成されている。そして、ボタン基部DD8123の摺動部DD8124a・DD8124bが、貫通孔DD811a・DD811bを通って、摺動部DD8124a・DD8124bの下方側が貫通孔DD811a・DD811bから延出した状態で、摺動部DD8124a・DD8124bの下方側形成された螺子穴と、第2部材DD815に形成された螺子穴DD815a・DD815bとが、螺子DD8152a・DD8152bによって螺合されている。これにより、第2部材DD815は、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの間に取付けられた状態になる。なお、第2部材DD815は、貫通孔DD811a・DD811bより大きい形状をしている。
【0324】
また、第2部材DD815において、螺子穴DD815aと螺子穴DD815bとの間には、上下方向に張り出した薄板状の遮光片DD8151が設けられている。
【0325】
第2部材DD815の下方(A方向)には、発光部DD814aと受光部DD814bとが、水平方向に、所定の間隔を空けて対向しているフォトセンサDD814が設けられている。この所定の間隔は、遮光片DD8151の水平方向の厚みよりも大きく設定されている。フォトセンサDD814の背面には、送信コネクタが設けられており、外部のコネクタDD85によって接続される。
【0326】
ボタンベースカバーDD816は、ボタンベースDD811の低部側、及び、側面部DD8113に対向する側が開口した箱状に形成されている。ボタンベースカバーDD816の上方には、爪形状の係止部DD8161・DD8162が形成され、爪形状の係止部DD8161・DD8162が、ボタンベースDD811の低部に設けられた被係止部DD8113a・DD8113bに係止されることにより、ボタンベースカバーDD816は、ボタンベースDD811の低部に固定される。また、ボタンベースカバーDD816には、2つの螺子穴DD8163a・DD8163bが形成されている。
【0327】
遊技者が第1部材DD812を下方(A方向)に向かって押し圧することにより、第2部材DD815も下方(A方向)に向かって移動する。第2部材DD815が移動することにより、遮光片DD8151が、発光部DD814aと受光部DD814bとの間に割り込み、発光部DD814aから受光部DD814bに対して発光される光を遮断する。これにより、遊技者が最大BETボタンDD8の操作を行ったことが検知される。
【0328】
そして、遊技者が第1部材DD812を下方(A方向)に向かって押し圧するのをやめると、スプリングDD813の反発力によりボタン基部DD8123が上方に向かって移動する(第1部材DD812が初期位置に復帰する)。なお、スプリングDD813の反発力によりボタン基部DD8123が上方に向かって移動すると、第2部材DD815の上面部が制止板DD8112の下面に当接し、第2部材DD815及び第1部材DD812が上方に戻り過ぎることを規制する。
【0329】
これにより、第2部材DD815が上方に移動することにより、発光部DD814aと受光部DD814bとの間に割り込んでいた遮光片DD8151も上方に移動し、発光部DD814aから受光部DD814bに対して発光される光の遮断が解除される。これにより、遊技者が最大BETボタンDD8の操作を行っていないことが検知される。
【0330】
上記構成によれば、第2部材DD815が、ボタンベースDD811に設けられた貫通孔DD811a・DD811bより大きい形状をしており、貫通孔DD811a・DD811bから延出した第1部材DD812の摺動部DD8124a・DD8124bに取付けられている。これにより、第2部材DD815が、第1部材DD812の摺動部DD8124a・DD8124bが貫通孔DD811a・DD811bから抜けるのを規制し、最大BETボタンDD8の不正な取外しを防止することができる。
【0331】
また、遮光片DD8151は、遊技者による第1部材DD812の押圧に連動して、2つの摺動部DD8124a・DD8124bがボタンベースDD811の2つの貫通孔DD811a・DD811bを摺動し、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの間に取付けられた第2部材DD815の中間部分に設けられた遮光片DD8151が、発光部DD814aと受光部DD814bとの間を横切り遮断することができる。
【0332】
(係止部DD82)
係止部DD82は、図103に示すように、箱形状をしており、係止部DD82の上面に形成された開口部DD821、及び、コネクタDD85を操作部DD81の背面に接続するために、係止部DD82の背面に形成された開口部DD822を有している。
【0333】
係止部DD82の開口部DD821の外周縁には、外方向に向かって張り出したフランジDD823が形成されており、更に、フランジDD823の外には、フランジDD823を囲うように、垂直方向に張り出した囲み枠DD824が形成されている。フランジDD823は、開口部DD2baのフランジDD2bbの下面に当接する(図105参照)。従って、フランジDD823は、開口部DD2baの外形よりも大きい形状をしており、係止部DD82を、開口部DD2baの下方から押し当てた場合には、フランジDD823部分が、フランジDD2bbの下面に当接することにより、規制される。
【0334】
係止部DD82の内壁側には、操作部DD81を格納する際に操作部DD81を位置決めする係止片DD825が形成されている。また、係止部DD82の背面に形成された開口部DD822の両脇に設けられた連通孔DD826a・DD826bが形成されている。
【0335】
操作部DD81を、開口部DD2baに上方から挿入し、フランジDD8111部分を、フランジDD2bbの上面に当接させた状態で、開口部DD2baの下方から、係止部DD82を操作部DD81に装着させつつ、フランジDD823を、開口部DD2baのフランジDD2bbの下面に当接させる。そして、2つの螺子DD83a・DD83bをそれぞれ、連通孔DD826a・DD826b、及び、連通孔DD816a・DD816bを介して、螺子穴DD8163a・DD8163bに螺合している(図104参照)。
【0336】
上記構成によれば、2つの螺子DD83a・DD83bをそれぞれ、連通孔DD826a・DD826b、及び、連通孔DD816a・DD816bを介して、螺子穴DD8163a・DD8163bに螺合することによって、操作部DD81と係止部DD82とを開口部DD2baを介して第2台座部DD2bに固定することができる。また、操作部DD81は開口部DD2baより大きいフランジDD8111を有するため、最大BETボタンDD8が、開口部DD2baの外側からキャビネットGの内部側に落ち込んでしまうことを防止することができる。また、係止部DD82も開口部DD2baより大きいフランジDD823を有するため、最大BETボタンDD8が、開口部DD2baの内側からキャビネットGの外部に出てしまうことを防止することができる。これにより、最大BETボタンDD8を第2台座部DD2bに対して固定することができる。
【0337】
また、ボタンカバー部DD8121とボタンベースDD811とは上下方向にぴったり重なる形状をしているため、上方からボタンカバー部DD8121を見たときに、ボタンベースDD811がボタンカバー部DD8121によって隠されて、外部に、遊技者が押圧するボタンカバー部DD8121のみを見せることができる。これにより、最大BETボタンDD8の外観をシンプルにすることができ、遊技機1の外観のデザイン性を高めることができる。
また、ボタンカバー部DD8121の底面の形状がボタンベースDD811の上面の形状よりも小さいものに比べて、ボタンベースDD811が有する貫通孔DD811a・DD811bの隙間からの不正な侵入を防止し易い構造にすることができる。
【0338】
(下ドア機構DD:リール装置M1)
(下ドア機構DD)
下ドア機構DDには、図107に示すように、上部の略中央部に、矩形状の開口部として形成されたメイン表示窓DD4が設けられている。メイン表示窓DD4の裏面側には、キャビネットGの内部側から取り付けられたリールユニットRUが装着されている。さらに、リールユニットRUの背面には、主制御基板MSが取り付けられている。
【0339】
リールユニットRUは、複数種類の図柄が各々の外周面に描かれた3個のリールRL(左リール),RC(中リール),RR(右リール)を主体に構成されている。これらのリールRL,RC,RRは、それぞれが縦方向に一定の速度で回転できるように並列状態(横一列)に配設される。リールRL,RC,RRは、メイン表示窓DD4を通じて、各リールRL,RC,RRの動作や各リールRL,RC,RR上に描かれている図柄が視認可能となる。
【0340】
メイン表示窓DD4には、その表面部に、矩形状のアクリル板などからなる透明パネルDD41が取り付け固定されており、遊技者などがリールユニットRUに触れることができないようになっている。メイン表示窓DD4の下方には、略水平面の第1,第2,第3台座部DD2a,DD2b,DD2cが形成されている。メイン表示窓DD4の右側に位置する第1台座部DD2aには、メダルを投入するためのメダル投入口DD5が設けられている。メダル投入口DD5は、遊技者によりメダルが投入される開口である。メダル投入口DD5から投入されたメダルは、クレジットされるか又はゲームに賭けられる。
【0341】
メイン表示窓DD4の左側に位置する第2台座部DD2bには、クレジットされているメダルを賭けるための、有効ライン設定手段としての最大BETボタンDD8(MAXBETボタンともいう)が設けられている。最大BETボタンDD8が押されると、メダルの投入枚数として「3」が選択される。
【0342】
メイン表示窓DD4の前面側に位置する第3台座部DD2cには、液晶表示装置DD20が設けられている。液晶表示装置DD20は、液晶表示パネル(液晶パネル)のパネル面にタッチ式の位置入力装置としてのタッチセンサパネルが配されてなる、いわゆるタッチパネルとなっている。尚、タッチセンサパネルとしては、例えば、人体の一部(指先など)や静電ペンなどの接触を検知して、その検知信号を出力する静電容量方式のものであってもよく、又は、ペン先などの堅い物質の接触を検知して、その検知信号を出力する方式のもの、あるいは、その他の方式のものや構造のもの(インセル構造など)であってもよい。
【0343】
液晶表示装置DD20は、SUI(スマート・ユーザ・インターフェイス)として機能するもので、その表示画面上に、例えば、遊技の進行に伴って遊技回数などの遊技情報が表示されるとともに、遊技者による選択又は入力を求めるためのメッセージや入力キーなどが表示される。
【0344】
尚、液晶表示装置DD20においては、その表示画面上に、例えば、遊技の進行に伴って、遊技に関する演出に応じた内容(演出情報)を表示することも可能である。また、液晶表示装置DD20としては、例えば、演出役物としての機能を有するアタッチメントや、専用のアタッチメントとして、ジョグダイヤル又はプッシュボタンなどを装着できるようにしてもよい。また、液晶表示装置DD20は、その機能を、後述する表示ユニットAなどに振り分けることにより、省略することもできる。
【0345】
最大BETボタンDD8の前面側には、遊技者の操作によりリールRL,RC,RRを回転駆動させるとともに、メイン表示窓DD4内で図柄の変動表示を開始させるスタートレバーDD6が設けられている。スタートレバーDD6は、所定の角度範囲で傾動自在に取り付けられる。
【0346】
スタートレバーDD6の右側で、液晶表示装置DD20の前面側には、遊技者の押下操作(停止操作)により3個のリールRL,RC,RRの回転をそれぞれ停止させるための3個のストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rが設けられている。
【0347】
最大BETボタンDD8の左側には、C/PボタンDD13が設けられている。C/PボタンDD13は、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるものである。このC/PボタンDD13の切り換えにより払出しが選択されている状態(非クレジット状態)においては、下ドア機構DDの下部側のコインガードプレート部に設けたメダル払出口DD14(キャンセルシュート)からメダルが払出され、払出されたメダルは、メダル受け部DD15に溜められる。
【0348】
スタートレバーDD6、及び、ストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rの下部側には、腰部パネルDD18(腰部導光板)が配置されている。腰部パネルDD18は、アクリル板などを使用した化粧用パネルとして構成される。腰部パネルDD18には、遊技機1の機種を表す名称や種々の模様などが印刷により描かれている。
【0349】
また、メダル払出口DD14の左側にはスピーカDD25Lが、右側にはスピーカDD25Rが、それぞれ設けられている。スピーカDD25L,DD25Rは、遊技者に遊技に関する種々の情報を声や音楽などの音により報知する。また、メイン表示窓DD4の左側及び右側には、第1サブ表示装置DD19L及び第2サブ表示装置DD19Rがそれぞれ配置されている。これらのサブ表示装置DD19L・DD19Rは、例えば入賞成立時のメダルの払出枚数やクレジットされている残メダル枚数を表示する。通常は、遊技機1にクレジットされるメダルの最大枚数は50枚であるため、50以下のクレジット枚数が表示される。尚、最大枚数の50枚のメダルがクレジシットされている状態では、投入されたメダルはそのままメダル払出口DD14より払出される。また、サブ表示装置DD19L・DD19Rは、タッチパネルを前面に備えていてもよい。
【0350】
(下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSの関係性)
図108に示すように、遊技機1の下ドア機構DDは、下部扉DD1と、リールユニットRUと、主制御基板MSとを含む構成である。
【0351】
下部扉DD1(扉に相当)は、図109に示すように、キャビネットG(筐体に相当)に対して開閉自在に設けられている。また、リールユニットRU(図柄表示手段に相当)は、図110に示すように、下部扉DD1の背面側(キャビネットGの内部側(下部空間側))に、着脱可能に設けられている。更に、主制御基板MSは、図110に示すように、リールユニットRUの背面側(キャビネットGの内部側(下部空間側))に、着脱可能に設けられている。
【0352】
なお、主制御基板MSは、スタートレバーDD6、及び、ストップボタンDD7L,DD7C,DD7R(指令手段に相当)等により出力された指令信号に基づいて、リールユニットRUのリールRL,RC,RRの回転を停止させることにより、リールRL,RC,RRに配された図柄を停止表示させる制御手段に相当する。
【0353】
上記のような、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSの位置的関係性によって、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSを一体化することにより、遊技機1の組み立て・部品交換・分解する際の作業を容易に行うことができる。
【0354】
また、主制御基板MSは、遊技を制御する重要な構成であり、不正な取外しを防止する対策が必要であるが、主制御基板MSは、リールユニットRUと一体化されているため、取外し難い構成にすることができる。
【0355】
また、主制御基板MSは、下部扉DD1の内部側に設けられたリールユニットRUの背面に設けられている。これにより、主制御基板MSは、下部扉DD1及びリールユニットRUの厚み分だけ、下部扉DD1から遠いキャビネットGの奥側に配置することができる。このため、下部扉DD1と主制御基板MSとの間に物理的な距離を確保することができ、例え下部扉DD1の隙間から不正侵入された場合であっても、主制御基板MSへの到達が困難になり、セキュリティ性を向上させることができる。
【0356】
また、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSは、一体化されているため、遊技機1の仕様を変更する場合、下部扉DD1の外装の変更、リールユニットRUのリールRL,RC,RRの図柄の変更、及び、遊技内容の変更を、まとめて行うことができる。
【0357】
具体的に、図111を参照して、リールユニットRUに対する主制御基板MSの取り付けについて説明する。図111に示すように、リールユニットRUは、後方に基板接面部RU9aを有している。基板接面部RU9aは、リールユニットRUの背面側において上下方向中央に、左右方向へ延在する平面部である。当該平面部は法線方向が前後方向へ略一致する。また、リールユニットRUは、基板接面部RU9aの中央右よりの上方に、上側平面部RU9bを有している。上側平面部RU9bは、基板接面部RU9aと面方向が一致する平面部であり、左上部に螺子孔を有している。また、リールユニットRUは、基板接面部RU9aの下方に、基板接面部RU9aと左右方向長さが略一致する載置部RU9cを有している。載置部RU9cは、基板接面部RU9a、及び、上側平面部RU9bと面方向が一致する壁面部と、壁面部の下部から水平後ろ方向へ屈曲して延長された底面部と、底面部の後端から屈曲して上後方へ傾斜を持って延長された傾斜部とを有している。載置部RU9cは、左右方向の両端部に螺子孔を有している。また、リールユニットRUは、基板接面部RU9a、及び、上側平面部RU9bと面方向が一致する平面部を有している。
【0358】
主制御基板MSは、載置部RU9cの底面部に載置されて、基板接面部RU9a、上側平面部RU9b、載置部RU9cの壁面部、及び、その他面方向が一致する平面部に面接触された状態に位置決めされる。そして、その状態で、主制御基板MSに形成されている貫通孔を介して、上側平面部RU9b及び載置部RU9cの螺子孔に螺合され螺子締結されることになる。これにより、主制御基板MSは、同一面上に配設された基板接面部RU9a、上側平面部RU9b、及び、載置部RU9cに安定的に取り付けられる。
【0359】
次に、具体的に、図112を参照して、下部扉DD1に対するリールユニットRUの取り付けについて説明する。図112に示すように、リールユニットRUは、左方向端部に、リールヒンジRU21を有している。リールヒンジRU21は、平面視コの字形状の平板部材であり平面の法線方向が前後方向に略一致している。リールヒンジRU21は、左上端部から下方向へ形成された上側ヒンジRU21aを有している。また、リールヒンジRU21は、左下端部から下方向へ形成された下側ヒンジRU21bを有している。上側ヒンジRU21aと下側ヒンジRU21bとは中心軸が一致するように形成されている。
【0360】
下部扉DD1の内部側左上部には、上端から中央部まで延在するリールヒンジベースDD18を有している。リールヒンジベースDD18は、上側ヒンジRU21a及び下側ヒンジRU21bに対応する位置に上側ヒンジベースDDR18a及び上側ヒンジベースDDR18bを有している。上側ヒンジベースDDR18a及び下側ヒンジベースDDR18bは、上側ヒンジRU21a及び下側ヒンジRU21bを夫々差込可能にされており、差込状態においてリールユニットRUを、上側ヒンジRU21a及び下側ヒンジRU21bを中心として回動可能に支持する。
【0361】
リールユニットRUは、右上端部に、右方向に突出する右上ロック部RU22を有している。また、リールユニットRUは、下端部略中央から下方向へ突出する下ロック部RU23を有している。右上ロック部RU22及び下ロック部RU23は、下部扉DD1の内壁面に当接した状態でロック可能にされている。即ち、リールユニットRUを下部扉DD1方向へ回動させて当接させたときに、右上ロック部RU22及び下ロック部RU23が下部扉DD1に係合した状態で当接した状態となる。右上ロック部RU22及び下ロック部RU23が下部扉DD1にロックされることで、リールユニットRUを回動不可状態に維持することができる。右上ロック部RU22及び下ロック部RU23には、後面側につまみ部材が回動可能に設けられている。右上ロック部RU22及び下ロック部RU23が下部扉DD1に係合させた状態でつまみ部材を回動させることで、リールユニットRUが回動可能な状態と、ロック状態と、を切り替えることができるようになっている。尚、リールユニットRUは、ロック状態で、下部扉DD1に施錠可能にされていてもよい。また、主制御基板MSは、リールユニットRUに施錠可能にされていてもよい。
【0362】
(下ドア機構DD:リール装置RU)
図113に示すように、リール装置RUは、3つのリールユニットRU1と、リールベースRU2と、リールカバーRU3とを有している。3つのリールユニットRU1は、左右方向に並列状態(横一列)に配置される。左側のリールユニットRU1はリールRLを有し、中央のリールユニットRU1はリールRCを有し、右側のリールユニットRU1はリールRRを有している。各リールユニットRU1は、リールベースRU2によって夫々独立して支持される。リールベースRU2は、開放面を有した箱状に形成され、各リールユニット1を一部露出した状態で収容する。リールベースRU2は、この開放面を覆うようにリールカバーRU3がネジ締結により取り付けられる。リールカバーRU3がリールベースRU2に取り付けられた状態において、各リールユニットRU1におけるリールRL,RC,RRの中央部から上部に至る外周面が、リールベースRU2から露出された状態となる。これにより、リールRL,RC,RRの各々の外周面に描かれた図柄が視認可能となる。
【0363】
また、リールユニットRU1は、リールの軸を支持し、リールの駆動力となるモータが取り付けられる支持板であるモータ取付板RU11を有している。モータ取付板RU11は、リールユニットRU1の右側に配置され、リールを回転可能に支持する。即ち、隣接するリールユニットRU1の間に挟まれるように配置されることになる。モータ取付板RU11は、前方部分を形成する前方部RU11aを有している。前方部RU11aは、側面視略弓形形状に形成されており、側面視において前記リールと略同一形状に形成されている。なお、弓形とは、円弧と、当該円弧の端部同士を結んだ弦とで囲まれた図形である。
【0364】
具体的に、モータ取付板RU11は、側面視略弓形形状の前方部RU11aと、側面視において該弓形を規定する円弧の両端部から後方に向かって連続的に形成された形状(例えば、側面視略矩形状)の後方部RU11bとにより構成されている。なお、モータ取付板RU11は、リールを直接支持するものであってもよいし、他の部材を介してリールを間接的に支持するものであってもよい。
【0365】
側面視においてリールと略同一形状に形成されたモータ取付板RU11の前方部分は、対向するリールの前方部分と略同一の大きさであり、両者は重なり合っていることが望ましい。すなわち、一方の側面から見たときには、モータ取付板RU11の前方部分がリールによって略完全に覆われており、他方の側面から見たときには、支持板の前方部分によって当該部分に対向するリールの部分が略完全に覆われていることが望ましい。これにより、モータ取付板RU11に対して仕切板としての機能を付与することと、遊技機の美観を維持することとを、バランスよく実現することができる。
【0366】
(下ドア機構DD:リール装置RU:リールユニットRU1)
図114を用いて、リールユニットRU1について説明する。尚、3つのリールユニットRU1は、夫々同様の構成を有しているため、右側のリールユニットRU1のみについて説明を行う。
【0367】
図114に示すように、リールユニットRU1のモータ取付板RU11には、リールインデックスRU111と、センサ部RU112と、モータ駆動部RU113と、駆動制御基板RU114とが配設されている。リールインデックスRU111は、モータ取付板RU11の中央部に配置されている。センサ部RU112は、リールインデックスRU111の後方に配置されている。モータ駆動部RU113は、リールインデックスRU111の上方に配置されている。
【0368】
リールRRは、リールドラムRR1を有している。リールドラムRR1は、筒形形状に形成され、複数の図柄が配されたリール帯RR2が巻回され固定される。リールドラムRR1は、この筒状部の左側(モータ取付板RU11と反対側)の面に、中心から放射状、及び、外周円よりも小さい同心円に、剛性を高めるためのフレームが配設されている。このフレームは、中央部が右方向(筒状内部側)に窪んだ形状となっている。リールドラムRR1には、中心軸を同じとする回転ギアRR3が筒状内部の左側(フレーム側)に配置されている。即ち、リールドラムRR1の内部において、回転ギアRR3の右側(モータ取付板RU11)に、リールインデックスRU111、センサ部RU112、及び、モータ駆動部RU113が配置されることになる。また、リールドラムRR1には、筒状内部の径方向内壁面には、停止表示されたリールRRに配された図柄を背後から照明するバックライトRR4が配置されている。
【0369】
モータ駆動部RU113は、ステッピングモータと、回転ギアRR3に歯合する駆動ギアとを有し、リールRRを回転させるためのステッピングモータからの動力が回転ギアRR3によって伝達される。ステッピングモータは、駆動制御基板RU114から供給される駆動パルスの数だけ回転される。即ち、駆動制御基板RU114から供給される駆動パルスの数によって、基準位置からリールRRがどれだけ回転されたか(変位の程度)を特定することができる。モータ駆動部RU113は、主制御基板MSからの制御信号に従い、駆動制御基板RU114によって回転の開始及び停止の制御が行われる。具体的には、遊技者によるスタートレバーDD6等の開始指令手段への操作に応じて開始指令信号が主制御基板MSへ送信される。主制御基板MSは、開始指令信号を検出したことを契機として、開始制御信号を駆動制御基板RU114へ送信する。駆動制御基板RU114は、開始制御信号を検出したことを契機として、モータ駆動部RU113を駆動し、リールRRが回転される。これにより、リールRRに配された図柄が変動表示される。また、遊技者による停止ボタンDD7R等の停止指令手段への操作に応じて停止指令信号が主制御基板MSへ送信される。主制御基板MSは、停止指令信号を検出したことを契機として、停止制御信号を駆動制御基板RU114へ送信する。駆動制御基板RU114は、停止制御信号を検出したことを契機として、モータ駆動部RU113を駆動し、リールRRが停止される。これにより、リールRRに配された図柄が停止表示される。
【0370】
(下ドア機構DD:リール装置RU:リールユニットRU1:リールインデックスRU111)
リールインデックスRU111は、リールシャフトRU1111と、検知片RU1112と、接続板RU1113とを有している。リールシャフトRU1111は、リールインデックスRU111において、左右方向を中心軸として回転自在にされている。リールシャフトRU1111は、左側の端部において回転ギアRR3の回転軸に接続固定可能であり、回転ギアRR3の回転に伴って回転されるようになっている。即ち、モータ駆動部RU113によってリールRRが回転されることで、リールシャフトRU1111が回転されることになる。検知片RU1112は、側面視において、円弧状の外周辺と円弧状の内周辺とによって囲まれた図形の形状に形成されている。本実施形態では、検知片RU1112の外周辺及び内周辺の円弧の角度は夫々180度に設定されており、中央に同心円の開口を有した円板を中心点を通る線で切断した形状にされている。検知片RU1112の内周辺内側には、当該内周辺に沿うように、円板状の接続板RU1113が接続されている。接続板RU1113は、中心に円状の孔が設けられており、リールシャフトRU1111が挿入され固定されている。このように、リールインデックスRU111は、リールシャフトRU1111を介して回転ギアRR3に接続される。従って、リールインデックスRU111と、回転ギアRR3とは別部材で夫々形成されている。尚、回転ギアRR3には、摺動性の高い素材を用いることが好ましい。また、リールインデックスRU111における検知片RU1112には、帯電防止機能に優れた素材を用いることが好ましい。
【0371】
これにより、図115に示すように、検知片RU1112は、リールシャフトRU1111(リールRR)の回転に伴って、リールシャフトRU1111の回転軸を中心に、図中矢印で示されるように、円周RUDに沿って回転されるようになっている。センサ部RU112は、この円周RUD上の図中星印で示される検知点RUPが検知位置となるようにモータ取付板RU11に配設されている。即ち、検知片RU1112が、検知点RUPに存在するか否かがセンサ部RU112によって検知される。
【0372】
図116を参照して、検知片RU1112と、検知状態との関係を説明する。以下において、リールRRの回転が継続され続けているものとする。先ず、ステップSRU1においては、検知片RU1112の一端が検知点RUPに達し(オンエッジ)、センサ部RU112によって検知片RU1112の検出が開始される。このとき、主制御基板MSは、検知片RU1112が検知されていない状態から検知されている状態に変化したことで、リールRRの基準位置(第1基準位置)を検出する。その後、検知片RU1112が検知点RUPに存在し続けている間は、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知された状態が継続される(SRU2)。そして、検知片RU1112の他端が検知点RUPに達し(オフエッジ)、センサ部RU112による検知片RU1112の検出が終了される(SRU3)。このとき、主制御基板MSは、検知片RU1112が検知されている状態から検知されていない状態に変化したことで、リールRRの基準位置(第2基準位置)を検出する。即ち、検知片RU1112は、リールRRの位置が第1基準位置となった後第2基準位置となるまでの間、センサ部RU112によって継続的に検知される。その後、再度、検知片RU1112の一端が検知点RUPに達するまで、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されない状態が継続される(SRU4)。
【0373】
このように、リールRRが半周する毎に第1基準位置及び第2基準位置が交互に検出され、検出された第1基準位置、又は、第2基準位置に基づいて、リールRRの位置が特定される。具体的に、主制御基板MSは、直前に検出した基準位置(第1基準位置、又は、第2基準位置)に対して、主制御基板MSの制御に基づいて駆動制御基板RU114から供給される駆動パルスの数に対応する変位を付加することで、リールRRの位置を特定する。このように、主制御基板MSは、センサ部RU112による検知片RU1112の検知に基づいてリールRRが基準位置(第1基準位置、又は、第2基準位置)に至ったか否かを特定する基準位置特定手段として機能する。また、主制御基板MS、及び、駆動制御基板RU114は、回転に伴うリールRRの基準位置(第1基準位置、又は、第2基準位置)からの変位の程度を特定するリール位置特定手段として機能する。
【0374】
上述のように、検知片RU1112は、円弧状の外周辺と円弧状の内周辺とによって囲まれた図形の形状に形成されており、円弧の角度が夫々180度に設定されている。そのため、リールRRにおける第1基準位置及び前記第2基準位置が、リールRRの中心軸を通る直線上に中心軸を挟んで対向配置されていることになる。
【0375】
このように、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されていない状態から、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されている状態に変化したことを検出することで、リールRRの第1基準位置を特定することができる。また、このように、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されている状態から、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されていない状態に変化したことを検出することで、リールRRの第2基準位置を特定することができる。このように、リールRRが1回転する間に2回のリールの基準位置を検出することが可能であり、センサを2つ設けた場合と同様の効果が得られる。
【0376】
尚、検知片が回転する円周経路上において、第1基準位置に対応する位置から円周経路上に沿って第2基準位置に対応する位置に至る領域を含み、第2基準位置に対応する位置から円周経路上に沿って第1基準位置に対応する位置に至る領域を含まない形状を有していれば、検知片の形状は限定されない。
【0377】
(下ドア機構DD:リール装置RU:リールユニットRU1:センサ部RU112)
図117に示すように、モータ取付板RU11の左側面(リール取り付け側面)を底面として、センサ部RU112が載置されるように螺子締結されている。センサ部RU112は、センサRU1121と、台座部材RU1122とを有している。センサRU1121は、リールRRの回転に伴って所定の円周に沿って回転する検知片RU1112を検出する透過型センサである。センサRU1121は、中央が窪んだ断面凹状に形成されており、窪み方向とリールインデックスRU111のリールシャフトRU1111の中心軸が直交するように設けられている。センサRU1121は、リールインデックスRU111の検知片RU1112の回転面の縁部がセンサRU1121の窪み内側空間を通過するように、モータ取付板RU11に、台座部材RU1122を介して取り付けられている。
【0378】
図118、及び、図119に示すように、台座部材RU1122は、上下に長手方向を有する台座ベース部RU1122gと、台座ベース部RU1122gの中央から左方向へ突出する台座柱部RU1122hとを有している。台座ベース部RU1122gは、長方形状の平板の上下方向に半円を延長させた形状を有している。台座ベース部RU1122gは、上下位置に、左右方向へ貫通する螺子孔RU1122a・RU1122bが開口されている。また、台座ベース部RU1122gは、長方形状部において、前側が凹状に形成されており、この凹側縁部中央に右方向へ突出する突出部RU1122jを有している。また、台座ベース部RU1122gは、長方形状部において、後側が凸状に形成されており、この凸側縁部中央に右方向へ円柱形状に突出する突出部RU1122kを有している。
【0379】
台座柱部RU1122hは、左方向端部に上下に長手方向を有する平面を有し、当該平面の上下位置に螺子孔RU1122c・RU1122dを有している。また、台座柱部RU1122hは、左方向端部の平面が上下方向中央部から前方向へ突出されている。台座柱部RU1122hは、この突出箇所において前後方向に並列され左方向へ円柱形状に突出する突出部RU1122e・RU1122fを有している。
【0380】
(モータ取付板RU11への台座部材RU1122の取り付け)
モータ取付板RU11は、台座部材RU1122における突出部RU1122f・RU1122gに対応する位置に嵌合孔RU11e・RU11fが形成されている。嵌合孔RU11e・RU11fに、突出部RU1122j・RU1122kが夫々嵌挿されることにより、モータ取付板RU11に対する台座部材RU1122の位置決めが行われる。また、モータ取付板RU11は、台座部材RU1122における螺子孔RU1122a・RU1122bに対応する位置に螺子孔RU11c・RU11dが形成されている。台座部材RU1122側から右方向へ、螺子RU1124aを螺子孔RU1122aと螺子孔RU11cとに螺合させ、螺子RU1124bを螺子孔RU1122bと螺子孔RU11dとに螺合させることで、モータ取付板RU11に対して台座部材RU1122が螺子締結される。
【0381】
ここで、図120を参照して、モータ取付板RU11に対する台座部材RU1122の取り付け位置に関して説明する。図120に示すように、モータ取付板RU11において、螺子孔RU11cと、螺子孔RU11dとが、直線RUDA上に配置されている。そして、直線RUDAに略垂直な直線RUDB上の2点に、嵌合孔RU11eと、嵌合孔RU11fとが配置されている。また、嵌合孔RU11eと、嵌合孔RU11fとは、直線RUDAを境として互いに反対側に位置している。直線RUDBは、螺子孔RU11cと、螺子孔RU11dとを結ぶ線分を二等分した中心を通過する直線である。ここで、嵌合孔RU11fは、直線RUDB方向へ長手方向を有している。これにより、台座部材RU1122において2つの位置決め突起部を成形する上での間隔の誤差を許容することができる。また、嵌合孔RU11fの長手方向は、センサRU1121の検知位置における検知片RU1112の回転の接線方向と略垂直にされる。これにより、長手方向を有する嵌合孔RU11fにおいて台座部材RU1122との位置ずれが生じたとしても、センサRU1121による基準位置の誤検知を防止することが可能となっている。
【0382】
(台座部材RU1122へのセンサRU1121の取り付け)
センサRU1121は、台座部材RU1122の左方向端部の平面に係合し、この台座部材RU1122の左方向端部の平面と形状が略等しい平面を有している。即ち、センサRU1121の右方向端部に位置する当該平面は、上下に長手方向を有し、上下方向中央部から前方向へ突出されている。台座柱部RU1122hは、この突出箇所において前後方向に並列される嵌合孔RU1124e・RU1124fが形成されている。また、当該平面の上下位置に、左右方向へ貫通する螺子孔RU1121a・RU1121bが開口されている。螺子孔RU1121bは、上下に長手方向を有する長穴状に形成されている。嵌合孔RU1124e・RU1124fは、台座部材RU1122の突出部RU1122e・RU1122fに対応する位置に配設されており、夫々嵌挿されることにより、台座部材RU1122に対するセンサRU1121の位置決めが行われる。また、センサRU1121は、センサRU1121側から右方向へ、螺子RU1123aを螺子孔RU1121aと螺子孔RU1122cとに螺合させ、螺子RU1123bを螺子孔RU1121bと螺子孔RU1122dとに螺合させることで、台座部材RU1122に対してセンサRU1121が螺子締結される。
【0383】
ここで、図121を参照して、台座部材RU1122に対するセンサRU1121の取り付け位置に関して説明する。図121に示すように、台座部材RU1122において、螺子孔RU1122cと、螺子孔RU1122dとが、直線RUDC上に配置されている。そして、直線RUDCに略垂直な直線RUDD上の2点に、突出部RU1122eと、突出部RU1122fとが配置されている。また、突出部RU1122eと、突出部RU1122fとは、直線RUDCよりもセンサRU1121が検知片RU1112を検出する側に位置している。直線RUDDは、螺子孔RU1122cと、螺子孔RU1122dとを結ぶ線分を二等分した中心を通過する直線である。ここで、螺子孔RU1122dと共に螺子締結されるセンサRU1121の螺子孔RU1122bは、直線RUDC方向へ長手方向を有している。これにより、センサRU1121において2つの螺子止め箇所を成形する上での間隔の誤差を許容することができる。
【0384】
(上ドア機構DU)
図122に示すように、キャビネットG(筐体に相当)は、左端部において上ドア機構DU(扉に相当)を回転自在に軸支している。上ドア機構DUとキャビネットGとは、上側ヒンジ機構UHにより連結されており、上側ヒンジ機構UHは、図123及び図124に示すように、上ドア機構UDの左端部に取付けられたスライド部材UH1と、キャビネットGの上部空間の左端部に取付けられた軸部材UH2とを有している。
【0385】
スライド部材UH1は、図124に示すように、一枚の板が3か所で折り曲げられ、溝UH11を形成している。この溝UH11には、上方(U方向)から、軸受機構UH12、位置決め部UH14、係合凸部UH15、軸受機構UH13、係合凸部UH16が設けられている。
【0386】
軸受機構UH12・UH13は、長方体形状をしており、螺子によりスライド部材UH1に取付けらえている。軸受機構UH12・UH13の底部には、後述する軸部UH21・UH22に重合して係合される軸受部UH121・UH131が形成されている。軸受部UH121・UH131は、軸受機構UH12・UH13の底部において略円形状に開口されており、この開口の周縁から上方に向けて経口が小さくなった形状をしている。なお、軸受部UH121・UH131の開口の中心を溝UH11に沿って上方に向いた方向を軸線UH121Aと定義する。
【0387】
位置決め部UH14は、後述する軸部材UH2の支持部UH25の湾曲面と当接して、軸部UH21の軸受部UH121に対する位置決めができるように、湾曲形状をしている。
【0388】
係合凸部UH15・UH16は、溝UH11から水平方向に突出した薄板形状をしている。係合凸部UH15・UH16は、後述する係合凹部UH23・UH24に係合する役割を果たす。
【0389】
軸部材UH2は、一枚の板を折り曲げて形成されている。軸部材UH2には、上方から、支持部UH25の上面から突出した軸部UH21と、支持部UH25と、係合凹部UH23と、支持部UH26の上面から突出した軸部UH22と、支持部UH26と、係合凹部UH24が設けられている。
【0390】
軸部UH21・UH22は、円錐形状をしている。軸部UH21・UH22は、軸受部UH121・UH131に重合して係合する役割を果たす。
【0391】
支持部UH25・UH26は、軸部材UH2に設けられており、上面に軸部UH21・UH22を設けている。また、支持部UH25の側面は湾曲形状をしており、位置決め部UH14の湾曲面と当接することにより、軸部UH21の軸受部UH121に対する位置決めができる。
【0392】
支持部UH25・UH26の側面から延長された係合板UH27・UH28には、横長に開かれた係合凹部UH23・UH24が形成されている。係合凹部UH23・UH24は、係合凸部UH15・UH16と係合する役割を果たす。
【0393】
そして、上ドア機構DUのスライド部材UH1の軸受部UH121・UH131を、キャビネットGの軸部材UH2の軸部UH21・UH22に、上方から下方に被せるようにスライドさせて重合させ係合することにより、上ドア機構DUをキャビネットGに取付けることが可能となる。このとき係合凸部UH15・UH16と係合凹部UH23・UH24とが係合しないように、上ドア機構DUは、キャビネットGに対して90°に開いた状態で取付作業を行うことが望ましい。
【0394】
ここで、本実施形態では、係合凸部UH15・UH16はキャビネットG側に突出しているが、この突出高さは、上ドア機構DUが、キャビネットGに対して60°に開いた状態(図122参照)で、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する係合が解除される高さである。これにより、上ドア機構DUを、キャビネットGに対して60°に開いた時に、上ドア機構DUのスライド部材UH1の軸受部UH121・UH131を、キャビネットGの軸部材UH2の軸部UH21から、軸線UH121Aの上方にスライドさせることにより、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する規制が解除された状態で、上ドア機構DUを上方にスライドさせて、キャビネットGから取り外すことが可能となる。
【0395】
なお、係合凸部UH15・UH16の突出高さを、本実施形態よりも低くすれば、上ドア機構DUをキャビネットGに対して60°よりも小さい角度で、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する規制を解除することができ、上ドア機構DUを上方にスライドさせて、キャビネットGから取り外すことが可能となる。一方、係合凸部UH15・UH16の突出高さを、本実施形態よりも高くすれば、上ドア機構DUをキャビネットGに対して60°よりも大きい角度で、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する規制を解除することができ、上ドア機構DUを上方にスライドさせて、キャビネットGから取り外すことが可能となる。
【0396】
上記構成によれば、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度(本実施形態では60°)に開くまでは、係合凸部UH15・UH16が係合凹部UH23・UH24に係合し、軸受部UH121・UH131が軸線UH121Aに沿ってスライドするのを規制する。これにより、軸部UH21・UH22と軸受部UH121・UH131との重合が解除されるのを規制し、上ドア機構DUがキャビネットGから取り外されるのをロックすることができる。
一方、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度以上に開くと、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する係合が解除され、軸受部UH121・UH131が軸線UH121Aに沿ってスライド可能となる。これにより、軸部UH21・UH22と軸受部UH121・UH131との重合が解除され、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができるようになる。
即ち、上ドア機構DUをキャビネットGに対して所定の角度以上に開放した場合にだけ、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことが可能となる。
また、上ドア機構DUを開放状態(90°の開放)まで開かなくても、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができる。
【0397】
図125に示すように、上ドア機構UDは、上述の表示ユニットAの映像を前方に透過させる上側表示窓UD1の上側及び左右側の各領域を発光させる機構を備えている。具体的には、上側表示窓UD1の上方に配置されたトップパネル機構HAと、上側表示窓UD1の左上方向に配置された左上パネル機構HBと、上側表示窓UD1の右上方向に配置された右上パネル機構HCと、上側表示窓UD1の左方向上部に配置された左横パネル機構HDと、上側表示窓UD1の右方向上部に配置された右横パネル機構HEと、上側表示窓UD1の左方向下部に配置された左前パネル機構HFと、上側表示窓UD1の右方向下部に配置された右前パネル機構HGとを有している。各パネル機構HA・HB・HC・HD・HE・HF・HGの詳細は後述する。
【0398】
図126に示すように、上ドア機構UDの骨格を成すパネルベースHHを有している。パネルベースHHの前面側には、上述のパネル機構HA・HB・HC・HD・HE・HF・HGが設けられている。一方、パネルベースHHの裏面側には、上ドア鍵受部材HKと上ドアヒンジ部材HMとセンターフレームHLとが設けられている。上ドア鍵受部材HKは、パネルベースHHの右辺部にネジ締結されている。上ドアヒンジ部材HMは、パネルベースHHの左辺部にネジ締結されている。センターフレームHLは、水平配置されており、右端部及び左端部がそれぞれ上ドア鍵受部材HK及び上ドアヒンジ部材HMの下端部に接続されている。上ドア鍵受部材HK、上ドアヒンジ部材HM及びセンターフレームHLには、透明パネルUD11が設けられている。透明パネルUD11は、後方からネジ締結により取付け可能にされている。
【0399】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:装飾ユニットHA1)
図127に示すように、トップパネル機構HAは、上ドア機構UDの上部を発光させながら装飾する装飾ユニットHA1を有している。装飾ユニットHA1は、上側表示窓UD1よりも前方に突出された装飾凸部を形成している。装飾ユニットHA1は、光を拡散させて装飾凸部表面から均一に放出させるシームレス構造のトップレンズ導光板HA14を備えている。これにより、複数の部品を接合して装飾ユニットHA1の導光板とした場合は、部品間の導光片の繋ぎ目部分に負荷が集中することになるが、シームレス構造のトップレンズ導光板HA14であれば、負荷が一部分に集中するという事態を回避することができる。この結果、シームレス構造のトップレンズ導光板HA14を備えた装飾ユニットHA1により形成された装飾凸部は、全体として大きな剛性及び強度を有するため、遊技機の前方に位置する遊技者等から外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになっている。
【0400】
装飾ユニットHA1は、パネルベースHHに接続された後端部が上ドア機構UDの左右方向の幅に略一致されており、パネルベースHHの左右方向の両端部から前端側にかけて左右方向の幅が減少され、前端中央部に頂点を有した形状に形成されている。即ち、装飾ユニットHA1は、パネルベースHH側を底辺とする略二等辺三角形状の形態を有している。
【0401】
これにより、装飾ユニットHA1は、パネルベースHHから遠ざかる前端部に近づくに従って曲げモーメントが増大することになっても、前端部側の左右方向の幅を減少させて重量を減少させることによって、剛性及び強度が高められている。この結果、装飾ユニットHA1は、前側領域が大きな剛性及び強度を有するため、前方に位置する遊技者との接触等により外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになっている。
【0402】
装飾ユニットHA1は、トップレンズカバーHA11とトップデザインシートカバーHA12とデザインシートHA13とトップレンズ導光板HA14とトップレンズ導光板ベースHA15とを上側からこの順に配置した状態で有している。また、装飾ユニットHA1は、トップレンズ左LED基板HA17とトップレンズ右LED基板HA18とを有している。トップレンズ左LED基板HA17及びトップレンズ右LED基板HA18は、装飾ユニットHA1の後端部における左側部及び右側部にそれぞれ配置されている。トップレンズ左LED基板HA17及びトップレンズ右LED基板HA18は、複数のLEDHA17a・HA18aを左右方向に等間隔で有しており、これらのLEDHA17a・HA18aから光を前方に出射するように設置されている。
【0403】
トップレンズカバーHA11は、装飾ユニットHA1の上面壁を構成しており、光を透過可能に形成されている。トップレンズ導光板HA14は、トップレンズ左LED基板HA17及びトップレンズ右LED基板HA18からの光を後端面から取り込んで前端面から均一に放出するように形成されており、デザインシートHA13のデザインをトップデザインシートカバーHA12を介してトップレンズカバーHA11に表示させるようになっている。トップレンズ導光板ベースHA15は、装飾ユニットHA1の下面壁を構成しており、光を透過させないように形成されている。
【0404】
装飾ユニットHA1は、トップレンズ導光板ベースHA15とトップレンズカバーHA11とで中空部を形成し、この中空部にトップデザインシートカバーHA12とデザインシートHA13とトップレンズ導光板HA14とを収容している。これにより、トップレンズ導光板ベースHA15やトップレンズカバーHA11、トップレンズ導光板HA14等を単純に積層して板状に形成した場合よりも、断面二次モーメントの大きな剛性の高い形態にされている。
【0405】
さらに、トップレンズ導光板ベースHA15には、開口部HA15aが形成されている。開口部HA15aは、後述のトップレンズ中LED基板HA411に対向配置されている。開口部HA15aには、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16が設けられており、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16は、トップレンズ中LED基板HA411のリフレクタとして機能していると共に、開口部HA15aの開閉窓として機能している。尚、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16は、トップレンズ中LED基板HA411からの光の一部を透過するように形成されていてもよい。
【0406】
図128に示すように、装飾ユニットHA1は、前側領域が下方に湾曲されている。これにより、装飾ユニットHA1は、上ドア機構UDの前側上方と前方とに光を透過してデザインを目視可能にされている。また、トップレンズ導光板HA14の下面は、光を反射するリフレクタとされている。これにより、装飾ユニットHA1は、トップレンズ左LED基板HA17及びトップレンズ右LED基板HA18からの光が、下方に湾曲された前側領域を進行する際に、光の一部を裏面のリフレクタで反射角度を前側斜め下方向に変化させることを可能にしている。
【0407】
装飾ユニットHA1の後方には、照射光装置Bが配置されている。ここで、装飾ユニットHA1の後方は、装飾ユニットHA1が前方に突出されているため、突出された分だけ大きなスペースが確保されている。これにより、装飾ユニットHA1は、大きなスペースに設けられる上述のミラーによる光反射型の照射光装置Bについて、ミラーの配置の自由度を拡大することができる。さらに、装飾ユニットHA1は、剛性及び強度が高いため、照射光装置Bを十分に保護することが可能になっている。
【0408】
図129に示すように、装飾ユニットHA1におけるトップレンズカバーHA11は、下方に湾曲された前側領域が水平方向に配置された装飾ユニット支持機構HIにより支持されている。装飾ユニット支持機構HIは、トップレンズカバーHA11の裏面から後方に水平方向に突出された水平突出部HA11aと、パネルベースHHの前面から前方に水平方向に突出された水平突出部HH1と、水平突出部HA11a・HH1同士をネジ締結した連結ネジHH2とを左右方向に複数組み有している。
【0409】
これにより、装飾ユニットHA1は、下方に湾曲された前側領域の裏面が、水平配置された装飾ユニット支持機構HIを介してパネルベースHHに連結されることによって、前側領域の裏面が装飾ユニット支持機構HIにより水平方向に支持された状態になる。従って、装飾ユニットHA1は、前側領域が前後方向に大きな剛性及び強度を有する構造にされている。
【0410】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:左端発光機構HA2、右端発光機構HA3)
図130に示すように、トップパネル機構HAは、上ドア機構UDの左端領域を面状に発光させる左端発光機構HA2と、上ドア機構UDの右端領域を面状に発光させる右端発光機構HA3とを有している。具体的に説明すると、左端発光機構HA2は、左上スピーカ装置UD2の左後方に配置されている。左端発光機構HA2は、左LED基板HA21を有している。左LED基板HA21は、基板表面が前側を向くように設定されている。左LED基板HA21の基板表面には、2個のLEDHA22が配置されている。これらのLEDHA22は、基板表面の法線方向に光を出射するように設定されており、左上スピーカ装置UD2の左側の領域(上ドア機構UDの左端領域)を所定以上の光強度で発光させるようになっている。
【0411】
一方、右端発光機構HA3は、右上スピーカ装置UD3の右後方に配置されている。右端発光機構HA3は、右LED基板HA31を有している。右LED基板HA31は、基板表面が前側を向くように設定されている。右LED基板HA31の基板表面には、2個のLEDHA32が配置されている。これらのLEDHA32は、基板表面の法線方向に光を出射するように設定されており、右上スピーカ装置UD3の右側の領域(上ドア機構UDの右端領域)を所定以上の光強度で発光させるようになっている。
【0412】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:中央発光機構HA4)
トップパネル機構HAは、さらに中央発光機構HA4を有している。中央発光機構HA4は、左端発光機構HA2及び右端発光機構HA3間である上ドア機構UDの中央側に配置されている。中央発光機構HA4は、左端発光機構HA2及び右端発光機構HA3では所定以上の光強度で発光させることが困難な領域を発光させるように構成されている。
【0413】
具体的に説明すると、中央発光機構HA4は、左端領域側の左周辺領域及び右端領域側の右周辺領域を発光させる第1照光機構HA41と、装飾ユニットHA1の前端部を発光させる第2照光機構HA42と、装飾ユニットHA1の下側部を発光させる第3照光機構HA43とを有している。尚、本実施形態においては、第1照光機構HA41が左端領域側の左周辺領域及び右端領域側の右周辺領域の両領域を発光させる構成について説明するが、これに限定されるものではなく、第1照光機構HA41が左端領域側の左周辺領域及び右端領域側の右周辺領域の少なくとも一方の領域を発光させる構成にされててもよい。
【0414】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:中央発光機構HA4:第1照光機構HA41)
図131にも示すように、第1照光機構HA41は、装飾ユニットHA1における略中央部の下側に配置されたトップレンズ中LED基板HA411を有している。中央発光機構HA4は、トップレンズ中LED基板HA411から出射された光を導光機構により左周辺領域及び右周辺領域に導光することによって、左端発光機構HA2や右端発光機構HA3では導光し難い領域においても、所定以上の光強度で発光させることができるように構成されている。即ち、第1照光機構HA41は、トップレンズ中LED基板HA411の上面に設けられた複数の上側光源となるLEDHA4111と、トップレンズ中LED基板HA411の下面及び側面を覆うように配置されたトップレンズ中リフレクタHA412とを有している。尚、トップレンズ中LED基板HA411の上面は、図127の装飾ユニットHA1のトップレンズ中LED基板隠し部材HA16により覆われており、このトップレンズ中LED基板隠し部材HA16がLEDHA4111の光を反射するリフレクタとして機能している。
【0415】
トップレンズ中LED基板HA411の上面には、LEDHA4111からの光を左右の上側導光領域に導光して面状に発光させる透光性の左導光レンズHA413と透光性の右導光レンズHA414とをトップレンズ中LED基板HA411を中心として左右対称に配置した構成の上側導光機構が設けられている。具体的に説明すると、トップレンズ中LED基板HA411の左端部上面には、水平配置された左導光レンズHA413の右端部が配置されており、この右端部の端面からLEDHA4111の光を入射可能にされている。左導光レンズHA413は、左端部が左上スピーカ装置UD2の上方に位置されており、中部から左端部にかけて光を上方に出射することによって、上ドア機構UDの左端領域から中心側の上側導光領域を発光させるようになっている。
【0416】
一方、トップレンズ中LED基板HA411の右端部上面には、水平配置された右導光レンズHA414の左端部が配置されており、この左端部の端面からLEDHA4111の光を入射可能にされている。右導光レンズHA414は、右端部が右上スピーカ装置UD3の上方に位置されており、中部から右端部にかけて光を上方に出射することによって、上ドア機構UDの右端領域から中心側の領域(上側導光領域)を発光させるようになっている。
【0417】
図132に示すように、トップレンズ中LED基板HA411の下面には、下側光源からの光を下側導光領域に導光して面状に発光させる下側導光機構が設けられている。具体的に説明すると、トップレンズ中LED基板HA411の下面には、下側光源となるLEDHA4112が複数設けられている。トップレンズ中LED基板HA411の右端部下面には、水平配置された透光性の右ダウンライトレンズHA415の左端部が配置されており、この左端部の端面からLEDHA4112の光を入射可能にされている。右ダウンライトレンズHA415は、右端部が右上スピーカ装置UD3の上方に位置されており、中部から右端部にかけて光を下方に出射することによって、上ドア機構UDの左端領域から中心側の下側導光領域を発光させるようになっている。即ち、右ダウンライトレンズHA415は、パネルベースHHの右上スピーカ装置UD3の前方領域である下側導光領域HA5d(図125参照)周辺を照射し、非透光性の下側導光領域HA5d周辺の部材がリフレクタとして機能されることで発光される。また、下側導光機構は、右ダウンライトレンズHA415と同一構成の図示しない左ダウンライトレンズを有している。左ダウンライトレンズ及び右ダウンライトレンズHA415は、トップレンズ中LED基板HA411を中心として左右対称に配置されている。
【0418】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:中央発光機構HA4:第2照光機構HA42)
図131に示すように、第2照光機構HA42は、トップレンズ中LED基板HA411の下方に配置された中央レンズ上LED基板HA421を有している。中央レンズ上LEDHA421の上面には、複数のLEDHA4211が設けられている。LEDHA4211の下面は、中央レンズリフレクタHA422により覆われている。
【0419】
図133に示すように、中央レンズ上LED基板HA421の上面は、トップレンズ導光板ベースHA15により覆われている。また、中央レンズ上LED基板HA421の下方には、透光性のセンターレンズA423が配置されている。センターレンズA423は、上端部がトップレンズ導光板ベースHA15とパネルベースHHとの隙間から中央レンズ上LED基板HA421が露出するように設けられており、上端部の端面からLEDHA4211の光を入射し、トップレンズ導光板ベースHA15の下端部に沿うように形成及び配置された下端面から出射するようになっている。
【0420】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:中央発光機構HA4:第3照光機構HA43)
第3照光機構HA43は、中央レンズ上LED基板HA421の後側に配置された中央下LED基板HA431を有している。中央下LED基板HA431は、前面の法線方向が前方向に略一致するように設けられている。中央下LED基板HA431の前面には、複数のLEDHA4311が設けられている。中央下LED基板HA431の前方には、透光性の中央下レンズHA432が配置されている。中央下レンズHA432は、パネルベースHHの下方に設けられており、LEDHA4311の光を装飾ユニットHA1における下側領域を発光させるようになっている。
【0421】
(上ドア機構UD:左横パネル機構HD・右横パネル機構HE・左前パネル機構HF・右前パネル機構HG)
以下、左横パネル機構HD及び左前パネル機構HFを一体とした機構を左パネル機構HJとし、右横パネル機構HE及び右前パネル機構HGを一体とした機構を右パネル機構HKとして説明する。左パネル機構HJ及び右パネル機構HKは、演出装置としてのスクリーン機構D前面の側方に配置される発光ユニットとして機能する。左パネル機構HJと右パネル機構Kとは、スクリーン機構Dを挟んで左右対称で同様に構成されるため、左パネル機構HJについてのみ説明を行う。
【0422】
図134及び図135に示すように、左パネル機構HJは、仕切り部材として機能する仕切り機構HJ2と、側面透光部材として機能する左上側面レンズHJ3と、前面透光部材として機能する左下レンズHJ4と、内側導光部材HJ5とを有している。左パネル機構HJは、後述する光源装置としての左LED基板HJ1を有しており、左LED基板HJ1からの光が、左上側面レンズHJ3、左下レンズHJ4、及び、左導光板HJ5から外部へ出射されるように構成される。
【0423】
具体的に、図136及び図137に示すように、左パネル機構HJは、左上側面レンズHJ3と、左下レンズHJ4と、仕切り機構HJ2として機能する仕切り板HJ21及び左LED基板ケースHJ22と、左LED基板HJ1と、内側導光部材HJ5として機能する左導光板HJ51及び左LED基板カバーHJ52とを有している。
【0424】
左LED基板HJ1は、基板表面の法線方向が前方向に略一致するように設定されている。左LED基板HJ1の前側表面には、4個のLEDHJ11と、6個のLEDHJ12とが配置されている。これらのLEDHJ11・LEDHJ12は、基板表面の法線方向(前方向)に光を出射するように設定されている。また、LEDHJ11・LEDHJ12が配置された表面とは反対側の左LED基板HJ1の表面には、6個のLEDHJ13が配置されている。これらのLEDHJ13は、基板表面の法線方向(後方向)に光を出射するように設定されている。
【0425】
左LED基板HJ1は、上下方向に長手方向を有する平板状に形成されていると共に、上端領域が右方向へ幅広に形成されている。LEDHJ12は、この長手方向の左縁部に沿うように、上端から中央に掛けて略均等に1列に配設される。また、LEDHJ11は、中央部から左下端部へ傾きを持った直線上に、2個の組が当該組よりも広い間隔を有して1列に配設される。また、LEDHJ13は、LEDHJ11及びLEDHJ12とは反対側の面の右縁部に沿うように、中央領域上端から下端に掛けて略均等に1列に配設される。
【0426】
左LED基板ケースHJ22は、正面視が左LED基板HJ1と略同形状に形成された左LED基板HJ1を前側から収容するケースである。左LED基板ケースHJ22には、LEDHJ11からの前方向への光を通過させるための貫通孔HJ221が、各LEDHJ11に対応する位置に夫々形成されている。また、左LED基板ケースHJ22には、LEDHJ12からの前方向への光を通過させるための貫通孔HJ222が、各LEDHJ12に対応する位置に夫々形成されている。即ち、4個の貫通孔HJ221が一直線上に配置されていると共に、6個の貫通孔HJ222が一直線上に配置されている。これら4個の貫通孔HJ221が形成される平面領域HJ22aと、6個の貫通孔HJ222が形成される平面領域HJ22bとは、左LED基板ケースHJ22の表面の中央左端から上端へ到る屈曲線によって区分される。平面領域HJ22aは、平面領域HJ22bよりも前方向へ高く設定され、段差HJ22cが形成されている。
【0427】
図138に示すように、仕切り板HJ21は、側面視で頂点を前端に有する山形の形状を有している。具体的に、仕切り板HJ21は、平面領域HJ22bを底面とする略角錐形状に形成されている。仕切り板HJ21は、平面領域HJ22b側の底面と、左側面とが開放されている。また、仕切り板HJ21の上側壁面は、平面領域HJ22bの上縁から前方へ左右方向の幅が減少されながら下方向へ傾斜を持って頂点へ到達するように形成されている。また、仕切り板HJ21の右側壁面は、前方へ上下方向の幅が減少されながら左方向へ傾斜を持って頂点へ到達するように形成されている。このように、仕切り板HJ21の右側壁面は、段差HJ22cから延長されるように形成されている。即ち、仕切り板HJ21と段差HJ22cとは、左LED基板HJ1から前方向へ照射される光をLEDHJ11とLEDHJ12との夫々に区分することができるようになっている。
【0428】
左上側面レンズHJ3は、周縁形状が仕切り板HJ21の開放された左側面に略一致する略三角形の平板状に形成されている。即ち、仕切り板HJ21と、左上側面レンズHJ3と、左LED基板HJ1とで、LEDHJ12から光が照射される内部空間HJ23を形成している。左上側面レンズHJ3は、光を透過可能な素材で形成されており、筐体2の左側面の一部を構成している。
【0429】
図139に示すように、LEDHJ12の前方向に、仕切り板HJ21の右側壁面が存在している。従って、LEDHJ12から照射される光の一部は、仕切り板HJ21によって反射される。仕切り板HJ21の右側壁面は傾斜を有しているため、少なくとも左方向への成分を有した光へ反射されることになる。このように、仕切り板HJ21によって反射された光は左上側面レンズHJ3へ到達する。左上側面レンズHJ3は、内壁面が、内側に頂点を有する四角錐をマトリクス状に配列したように装飾が施されている。これにより、左上側面レンズHJ3へ到達した光は、乱屈折されて外部へ透過されることになる。このように、仕切り板HJ21と段差HJ22cとを有する仕切り機構HJ2は、前方向への光を2つに区分し、一方に区分された光を側面方向へ導光することができる。また、左上側面レンズHJ3は、仕切り構造HJ2によって導光された一方に区分された光を透過させることができる。仕切り板HJ21は、反射率を高くするための白色であることが好ましいがこれに限定されない。
【0430】
左下レンズHJ4は、左LED基板ケースHJ22の平面領域HJ22aとで内部空間HJ41を形成するように、左LED基板ケースHJ22の前方に配置される。左下レンズHJ4は、透光性の素材で形成されており、筐体2の左側面の一部を構成している。
【0431】
図139に示すように、LEDHJ11の前方向に、左下レンズHJ4の前側壁面が存在している。従って、LEDHJ11から照射される光は、左下レンズHJ4に到達する。左下レンズHJ4は、内壁面が側面視断面がジグザグ形状に装飾が施されている。これにより、左下レンズHJ4へ到達した光は、乱屈折されて外部へ透過されることになる。このように、左下レンズHJ4は、仕切り構造HJ2によって他方に区分された光を透過させることができる。尚、左上側面レンズHJ3や左下レンズHJ4の内壁面の装飾構造はこれに限定されず、入射された光を乱屈折させて外部へ出射させるものであればよい。
【0432】
図140に示すように、左導光板HJ51は、光入射部HJ511と、光路部HJ512と、発光部HJ513とを有している。左導光板HJ51は、透光素材により形成されている。光入射部HJ511は、上下に長手方向を有する平板状に形成されている。光入射部HJ511には、上下の2箇所に窪みを有しており、当該窪みそれぞれの左右方向中央に、上下方向に延在する断面凸状の突出部HJ511aを有している。また、光入射部HJ511には、突出部HJ511aの左側に隣接して延在する貫通孔HJ511bを有している。左LED基板カバーHJ52は、左導光板HJ51の光入射部HJ511の後側面に係合する形状を有している。左LED基板カバーHJ52は、左右方向中央に、上下方向に延在する断面凸状の突出部HJ52aを有しており、貫通孔HJ511bに嵌合されている。左LED基板カバーHJ52は、非透光素材により形成されている。
【0433】
突出部HJ511aは、左LED基板HJ1に配列されたLEDHJ13に対向して設けられている。LEDHJ13からの光は、突出部HJ511aの前側から入射される。左導光板HJ51は、突出部HJ511aへの入射光の進行方向に、右方向へ入射面が略45度傾斜された傾斜面HJ511cを有している。傾斜面HJ511cは、左LED基板カバーHJ52に接触するように配設されるため、突出部HJ511aへ入射された光は、傾斜面HJ511cで反射された後に右方向へ進行される。右方向へ進行された光は、光路部HJ512を通過し、発光部HJ513に至る。光路部HJ512は、光入射部HJ511の右端部から後方向へ屈曲されるように形成されている。光路部HJ512は、法線方向が右前方向となるように設定されている。発光部HJ513は、光路部HJ512の右端部から屈曲されるように形成されている。発光部HJ513は、法線方向が右前方向となるように設定されている。また、発光部HJ513は、右端部において正面視断面がジグザグ形状に装飾されている。これにより、発光部HJ513の右端部に到達した光が乱屈折され、スクリーン機構D等の前面部等へ照射されることになる。
【0434】
(上ドア機構UD:左上パネル機構HB・右上パネル機構HC)
以下、左上パネル機構HBと右上パネル機構HCとは、を挟んで左右対称で同様に構成されるため、左上パネル機構HBについてのみ説明を行う。
【0435】
図141に示すように、左上パネル機構HBは、パネルベースHHの左上端部と、トップパネル機構HAのトップレンズカバーHA11の左後端部とに形成された略三角形状の隙間に嵌め込まれるように配置される。左上パネル機構HBは、上面視が左前角部に直角を有する略直角三角形状を有し、後端から前端にかけて左右方向の幅が拡大されている上面部HB1を有している。パネルベースHHの左上端部には、後方からタイトねじHH4が螺合可能にされている。タイトねじHH4は、パネルベースHHの前方まで突出し、左上パネル機構HBに嵌合することが可能にされている。
【0436】
図142に示すように、左上パネル機構HBは、後端部に嵌合部HB11を有しており、タイトねじHH4が嵌合される。また、左上パネル機構HBは左前端部から下方向へ立ち下げられたように形成されたフレーム部HB2を有している。フレーム部HB2は、下端部に、後方へ突出し下方へ屈曲される規制部HB21を有している。規制部HB21は、パネルベースHHに左上パネル機構HBを取り付けた際、フレーム部HB2に係合するパネルベースHHの嵌め込み部HH3の後方位置まで延在することになる。即ち、規制部HB21が嵌め込み部HH3の後方位置に存在しているため、前方方向への移動が規制されることになる。フレーム部HB2は、内壁面が、内側へ突出する三角錐形状が配列されたような装飾が施されており、後方からの光源からの光を乱屈折可能にしている。
【0437】
図143及び図144に示すように、左上パネル機構HBは、係止片HB12・HB13・HB14を有している。係止片HB12・HB13・HB14は、嵌め込み部HH3よりも前方側のトップレンズカバーHA11の隣接箇所に配置され、嵌合部HB11の嵌め込み方向と異なる方向であり当該配置箇所からトップレンズカバーHA11へ向かう方向へ突出するように形成されている。具体的に、係止片HB12は、嵌合部HB11右縁部の後端領域に位置し、嵌合部HB11の嵌め込み方向と略垂直の右方向へ突出している。係止片HB13は、嵌合部HB11右縁部の略中央に位置し、嵌合部HB11の嵌め込み方向と略45度の角度で右後方向へ突出している。係止片HB14は、嵌合部HB11右縁部の前端部に位置し、嵌合部HB11の嵌め込み方向と略垂直の右方向へ突出している。係止片HB12・HB13・HB14は、上面部HB1の外表面よりも下位置から突出されている。
【0438】
一方、トップレンズカバーHA11には、係止片HB12・HB13・HB14に係合した形状の切欠部HA111・HA112・HA113が形成されている。切欠部HA111・HA112・HA113は、トップレンズカバーHA11の内壁面に形成された切欠である。この切欠部HA111・HA112・HA113に、係止片HB12・HB13・HB14が係合された状態でトップレンズカバーHA11に隣接させ、嵌合部HB11に、パネルベースHHを介してタイトねじHH4を嵌合させることで、左上パネル機構HBは、パネルベースHHとトップレンズカバーHA11により水平方向への移動が規制されることになる。また、規制部HB21により左上パネル機構HBの前方への移動が規制されることになる。
【0439】
以上、本発明の実施形態に係る遊技機1について説明した。上述した実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
(1−1) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたピン受け部(スライド溝E22b)に対して、前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動可能なピン(スライド部材E26)を介して、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達機構(クランクギアE21)と、を備え、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記ピン(スライド部材E26)が前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動することにより前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して動作を行う一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の動作に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記ピン受け部(スライド溝E22b)は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)から前記第2の位置(フロント露出位置)に向けて動作を開始する際に前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されず、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)から前記第1の位置(フロント待機位置)に向けて動作を開始する際に前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されない方向に沿って形成されている。
【0440】
(1−2) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達するギア(クランクギアE21)と、を備え、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記スライド部材(スライド部材E26)が前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することにより前記スライド部材(スライド部材E26)を介して前記スライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して動作を行う一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の動作に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記スライド溝(スライド溝E22b)は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)から前記第2の位置(フロント露出位置)に向けて動作を開始する時点における前記スライド部材(スライド部材E26)の移動方向、及び、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)から前記第1の位置(フロント待機位置)に向けて動作を開始する時点における前記スライド部材(スライド部材E26)の移動方向と略平行となるように、溝壁面(溝壁面E22b1)が形成されている。
【0441】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、スライド溝E22bは、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する時点におけるスライド部材E26の移動方向、及び、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する時点におけるスライド部材E26の移動方向と略平行となるように、溝壁面E22b1が形成されている。そのため、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際にスライド部材E26を介してスライド溝E22bに駆動力が伝達されず、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際にスライド部材を介してスライド溝E22bに駆動力が伝達されない。
【0442】
従って、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際、及び、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際、フロントスクリーン機構E1の動作を緩やかなものとすることができる。これにより、フロントスクリーン機構E1の駆動を滑らかに行うことが可能となり、フロントスクリーン機構E1や駆動モータE25に対する負荷を軽減することができる。その結果、フロントスクリーン機構E1や駆動モータE25が損傷してしまうことを防止することができる。また、パルスの出力を工夫しなくても、フロントスクリーン機構E1の駆動を滑らかに行うことができるため、複雑な励磁制御を行う必要がなく、フロントスクリーン機構E1の駆動に係る制御負荷を低く抑えることができる。
【0443】
また、フロントスクリーン機構E1の駆動を滑らかに行うために励磁制御を行う必要がある場合には、フロントスクリーン機構E1のサイズを変更した場合等に、励磁制御の設計も変更する必要があり、非常に手間がかかる。この点、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、励磁制御を行わなくてもフロントスクリーン機構E1の駆動を滑らかに行うことができるため、このような手間が発生することがなく、フロントスクリーン機構E1のサイズ等の仕様の変更に容易に対応することができる。
【0444】
上述した実施形態では、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際にスライド部材E26を介してスライド溝E22bに駆動力が伝達されず、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際にスライド部材を介してスライド溝E22bに駆動力が伝達されないこととして説明した。すなわち、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際、及び、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際の双方で、スライド溝E22bに駆動力が伝達されないこととして説明した。しかし、本発明においては、フロントスクリーン機構がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際、及び、フロントスクリーン機構がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際の一方でのみ、スライド溝に駆動力が伝達されないこととしてもよい。
【0445】
ここで、表示手段が第1の位置にある場合におけるピンの位置(ピン受け部を基準とした相対的な位置)を第1所定位置と表記し、表示手段が第2の位置にある場合におけるピンの位置(ピン受け部を基準とした相対的な位置)を第2所定位置と表記する。この場合、ピン受け部における第1所定位置は、表示手段が第1の位置から第2の位置に向けて動作を開始する時点におけるピンの移動方向(ピン受け部とは無関係に、実際にピンが移動しようとする方向)に沿って形成されており、ピン受け部における第2所定位置は、表示手段が第2の位置から第1の位置に向けて動作を開始する時点におけるピンの移動方向(ピン受け部とは無関係に、実際にピンが移動しようとする方向)に沿って形成されていることとしてもよい。第1所定位置と第2所定位置とは、同じ位置であっても異なる位置であってもよい。
【0446】
さらに、駆動力伝達機構は、動力源から発生した駆動力に応じて第1の直線を軸として回動する駆動力伝達体(例えば、ギア)を備え、ピンは、駆動力伝達体に固定されていてもよい。そして、ピン受け部における第1所定位置は、第1所定位置にあるピン、及び、第1の直線と駆動力伝達体との交点(例えば、ギアの中心)を結ぶ直線と垂直な方向に形成されており、ピン受け部における第2所定位置は、第2所定位置にあるピン、及び、第1の直線と駆動力伝達体との交点(例えば、ギアの中心)を結ぶ直線と垂直な方向に形成されていてもよい。
【0447】
これにより、ピン受け部における第1所定位置の方向は、表示手段が第1の位置から第2の位置に向けて動作を開始する際にピンが移動しようとする方向(駆動力伝達体と同心の円であって、駆動力伝達体の中心と第1所定位置にあるピンとの距離を半径とする円の接線方向)と一致し、ピン受け部における第2所定位置は、表示手段が第2の位置から第1の位置に向けて動作を開始する際にピンが移動しようとする方向(駆動力伝達体と同心の円であって、駆動力伝達体の中心と第2所定位置にあるピンとの距離を半径とする円の接線方向)と一致する。従って、表示手段が第1の位置から第2の位置に向けて動作を開始する際にピンを介してピン受け部に駆動力が伝達されず、表示手段が第2の位置から第1の位置に向けて動作を開始する際にピンを介してピン受け部に駆動力が伝達されない。これにより、表示手段が第1の位置及び第2の位置付近にあるとき、表示手段の動作を緩やかなものとすることができる。
【0448】
前記駆動機構によって駆動される対象は、特に限定されず、前記駆動機構は、以下の駆動機構であってもよい。
【0449】
可動体を駆動するための駆動機構であって、
前記可動体に連結されたアームと、
前記アームに形成されたピン受け部に対して、前記ピン受け部の内部を移動可能なピンを介して、動力源から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、を備え、
前記アームは、前記ピンが前記ピン受け部の内部を移動することにより前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されることと連動して動作を行う一方、前記可動体は、前記アームの動作に連動して第1の位置と第2の位置との間で動作を行い、
前記ピン受け部は、前記可動体が前記第1の位置から前記第2の位置に向けて動作を開始する際に前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されず、前記可動体が前記第2の位置から前記第1の位置に向けて動作を開始する際に前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されない方向に沿って形成されている、
ことを特徴とする駆動機構。
【0450】
可動体を駆動するための駆動機構であって、
前記可動体に連結されたアームと、
前記アームに形成されたピン受け部に対して、前記ピン受け部の内部を移動可能なピンを介して、動力源から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、を備え、
前記アームは、前記ピンが前記ピン受け部の内部を移動することにより前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されることと連動して動作を行う一方、前記可動体は、前記アームの動作に連動して第1の位置と第2の位置との間で動作を行い、
前記ピン受け部は、前記可動体が前記第1の位置から前記第2の位置に向けて動作を開始する時点における前記ピンの移動方向、及び、前記可動体が前記第2の位置から前記第1の位置に向けて動作を開始する時点における前記ピンの移動方向に沿って形成されている、
ことを特徴とする駆動機構。
【0451】
(2−1) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたピン受け部(スライド溝E22b)に対して、前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動可能なピン(スライド部材E26)を介して、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達体(クランクギアE21)と、を備え、
前記駆動力伝達体(クランクギアE21)は、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に応じて、第1の直線を軸として回動し、
前記ピン(スライド部材E26)は、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)に固定されており、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)の回動に伴って前記ピン(スライド部材E26)が前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動することにより前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の回動に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で回動し、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合における前記ピン(スライド部材E26)、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体(クランクギアE21)との交点を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)の方向は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合において前記動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に依らずに前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)を回動させるための力を前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)又は前記アーム(クランク部材E22)に対して加えたときに前記ピン(スライド部材E26)に対して加わる力の方向であり、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合における前記ピン(スライド部材E26)、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体(クランクギアE21)との交点を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)の方向は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合において前記動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に依らずに前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)を回動させるための力を前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)又は前記アーム(クランク部材E22)に対して加えたときに前記ピン(スライド部材E26)に対して加わる力の方向である。
【0452】
(2−2) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達するギア(クランクギアE21)と、を備え、
前記ギア(クランクギアE21)は、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力に応じて回動し、
前記スライド部材(スライド部材E26)は、前記ギア(クランクギアE21)に固定されており、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記ギア(クランクギアE21)の回動に伴って前記スライド部材(スライド部材E26)が前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することにより前記スライド部材(スライド部材E26)を介して前記スライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の回動に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で回動し、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、及び、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合に、前記ギア(クランクギアE21)の回動中心及び前記スライド部材(スライド部材E26)を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)と、前記アーム(クランク部材E22)の回動中心及び前記スライド部材(スライド部材E26)を結ぶ直線(クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の偏心位置E21bとを結ぶ直線)とが、略直交する。
【0453】
(3−1) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を内部に収容する収容部(スクリーン筐体C10)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたピン受け部(スライド溝E22b)に対して、前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動可能なピン(スライド部材E26)を介して、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達体(クランクギアE21)と、を備え、
前記駆動力伝達体(クランクギアE21)は、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に応じて、第1の直線を軸として回動し、
前記ピン(スライド部材E26)は、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)に固定されており、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)の回動に伴って前記ピン(スライド部材E26)が前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動することにより前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の回動に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で回動し、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合における前記ピン(スライド部材E26)、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体(クランクギアE21)との交点を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)の方向は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合において前記動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に依らずに前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)を回動させるための力を前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)又は前記アーム(クランク部材E22)に対して加えたときに前記ピン(スライド部材E26)に対して加わる力の方向であり、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合における前記ピン(スライド部材E26)、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体(クランクギアE21)との交点を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)の方向は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合において前記動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に依らずに前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)を回動させるための力を前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)又は前記アーム(クランク部材E22)に対して加えたときに前記ピン(スライド部材E26)に対して加わる力の方向であり、
前記収容部(スクリーン筐体C10)には、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)を手動で回動させることが可能な位置に開口(操作用開口部C21・C31)が設けられている。
【0454】
(3−2) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を内部に収容する駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)と、
前記駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)を収容する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられた開閉扉(上ドア機構UD及び下ドア機構DD)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達するギア(クランクギアE21)と、を備え、
前記ギア(クランクギアE21)は、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力に応じて回動し、
前記スライド部材(スライド部材E26)は、前記ギア(クランクギアE21)に固定されており、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記ギア(クランクギアE21)の回動に伴って前記スライド部材(スライド部材E26)が前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することにより前記スライド部材(スライド部材E26)を介して前記スライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の回動に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で回動し、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、及び、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合に、前記ギア(クランクギアE21)の回動中心及び前記スライド部材(スライド部材E26)を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)と、前記アーム(クランク部材E22)の回動中心及び前記スライド部材(スライド部材E26)を結ぶ直線(クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の偏心位置E21bとを結ぶ直線)とが、略直交し、
前記駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)には、前記ギア(クランクギアE21)を手動で回動させることが可能な位置に開口(操作用開口部C21・C31)が設けられている。
【0455】
(3−3) 前記開口(操作用開口部C21・C31)は、前記駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)の一の側面(右側板C2)に設けられた第1の開口(操作用開口部C21)と、前記駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)の側面のうち前記一の側面(右側板C2)と対向する側面(左側板C3)に設けられた第2の開口(操作用開口部C31)とを備え、
前記第1の開口(操作用開口部C21)と前記第2の開口(操作用開口部C31)とは、略同一の大きさ且つ略同一の形状に形成されている。
【0456】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合、及び、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置にある場合に、クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線と、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の偏心位置E21bとを結ぶ直線とが、略直交する。
【0457】
これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置又はフロント露出位置にある場合において、駆動モータE25から発生した駆動力に依らずに(手動で)フロントスクリーン機構E1を回動させるための力をフロントスクリーン機構E1又はクランク部材E22に対して加えたとき、スライド部材E26に対して加わる力の方向は、クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線の方向と一致する。従って、スライド部材E26に対して加わる力は、クランクギアE21を回動させる力に変換されない(力の作用する方向が、クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線の方向から少しでもずれていれば、クランクギアE21を回動させる力に変換される)。そのため、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置又はフロント露出位置にある場合に、フロントスクリーン機構E1又はクランク部材E22を手で動かすことによりフロントスクリーン機構E1を回動させようとしても、フロントスクリーン機構E1は回動しない。その結果、フロントスクリーン機構E1を取り扱う者がフロントスクリーン機構E1に直接触れてフロントスクリーン機構E1を強引に動かしてしまうことを防止することができる。
【0458】
また、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置又はフロント露出位置にある場合にフロントスクリーン機構E1が手動で回動しないようにすることを実現するに当たり、フロントスクリーン機構E1の回動をロックさせるための部材等を別途追加する必要がなく、コストが増大してしまうことを防止することができる。
【0459】
さらに、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン駆動機構E2は、スクリーン筐体C10の内部に収容されており、スクリーン筐体C10には、クランクギアE21を手動で回動させることが可能な位置に操作用開口部C21・C31が設けられている。そのため、フロントスクリーン機構E1を取り扱う者は、操作用開口部C21・C31からクランクギアE21を手動で回動させることにより、フロントスクリーン機構E1を回動させることができる。従って、フロントスクリーン機構E1に直接触れてフロントスクリーン機構E1を回動させることはできないものの、フロントスクリーン機構E1を回動させるための手段が別途担保されているため、利便性が低下してしまうことを防止することができる。また、クランクギアE21を手動で回動させることを介してフロントスクリーン機構E1を回動させる場合、フロントスクリーン機構E1に直接触れられるわけではないため、フロントスクリーン機構E1に大きな負荷がかかることによりフロントスクリーン機構E1が損傷してしまう虞を低減することができる。
【0460】
また、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン筐体C10には、一対の側面にそれぞれ略同一の大きさ且つ略同一の形状の開口(操作用開口部C21・C31)が設けられており、当該2つの開口に手を引っかけることによってスクリーン筐体C10を持ち運ぶことができるようになっている。このように、操作用開口部C21・C31は、取っ手として形成されており、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、取っ手としての開口からクランクギアE21を手動で回動させることにより、フロントスクリーン機構E1を回動させることができる。
【0461】
上述した実施形態では、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置又はフロント露出位置にある場合において、駆動モータE25から発生した駆動力に依らずに(手動で)フロントスクリーン機構E1を回動させるための力をフロントスクリーン機構E1又はクランク部材E22に対して加えたとき、スライド部材E26に対して加わる力の方向は、クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線の方向と一致することとして説明した。すなわち、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合とフロント露出位置にある場合との双方で、フロントスクリーン機構E1が手動で回動しない(ロックされている)こととして説明した。しかし、本発明においては、フロントスクリーン機構がフロント待機位置にある場合とフロント露出位置にある場合とのうち一方でのみ、フロントスクリーン機構が手動で回動しない(ロックされている)こととしてもよい。
【0462】
前記駆動機構によって駆動される対象は、特に限定されず、前記駆動機構は、以下の駆動機構であってもよい。
【0463】
可動体を駆動するための駆動機構であって、
前記可動体に連結されたアームと、
前記アームに形成されたピン受け部に対して、前記ピン受け部の内部を移動可能なピンを介して、動力源から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達体と、を備え、
前記駆動力伝達体は、動力源から発生した駆動力に応じて、第1の直線を軸として回動し、
前記ピンは、前記駆動力伝達体に固定されており、
前記アームは、前記駆動力伝達体の回動に伴って前記ピンが前記ピン受け部の内部を移動することにより前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記可動体は、前記アームの回動に連動して第1の位置と第2の位置との間で回動し、
前記可動体が前記第1の位置にある場合における前記ピン、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体との交点を結ぶ直線の方向は、前記可動体が前記第1の位置にある場合において前記動力源から発生した駆動力に依らずに前記可動体を回動させるための力を前記可動体又は前記アームに対して加えたときに前記ピンに対して加わる力の方向であり、
前記可動体が前記第2の位置にある場合における前記ピン、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体との交点を結ぶ直線の方向は、前記可動体が前記第2の位置にある場合において前記動力源から発生した駆動力に依らずに前記可動体を回動させるための力を前記可動体又は前記アームに対して加えたときに前記ピンに対して加わる力の方向である、
ことを特徴とする駆動機構。
【0464】
可動体を駆動するための駆動機構であって、
前記可動体に連結されたアームと、
前記アームに形成されたピン受け部に対して、前記ピン受け部の内部を移動可能なピンを介して、動力源から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達体と、を備え、
前記駆動力伝達体は、動力源から発生した駆動力に応じて、第1の直線を軸として回動し、
前記ピンは、前記駆動力伝達体に固定されており、
前記アームは、前記駆動力伝達体の回動に伴って前記ピンが前記ピン受け部の内部を移動することにより前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されることと連動して、第2の直線を軸として回動する一方、前記可動体は、前記アームの回動に連動して第1の位置と第2の位置との間で回動し、
前記可動体が前記第1の位置にある場合、及び、前記可動体が前記第2の位置にある場合に、前記第1の直線と前記駆動力伝達体との交点及び前記ピンを結ぶ直線と、前記第2の直線と前記アームとの交点及び前記ピンを結ぶ直線とが、直交する、
ことを特徴とする駆動機構。
【0465】
なお、第1の直線と第2の直線とは平行であってもよく、その場合、第1の直線の方向(第2の直線の方向)から見た図(例えば、駆動機構の側面図)において、第1の直線と駆動力伝達体との交点及びピンを結ぶ直線(例えば、ギアの中心とピンとを結ぶ直線)と、第2の直線とアームとの交点及びピンを結ぶ直線(例えば、アームの回転中心とピンとを結ぶ直線)とが、直交していればよい。
【0466】
(4−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられ、前記表示ユニット(表示ユニットA)により表示される映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記表示ユニット(表示ユニットA)は、
映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を後方に反射させる反射ミラー(ミラー機構B3)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有し、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)とは異なる第2スクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)及び前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)と、を備え、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)、前記反射ミラー(ミラー機構B3)、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)、前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)、及び、前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)がユニット化されることにより構成されており、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)により駆動されることにより、第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)は、前記第2の位置(フロント露出位置)の背後に配置されており、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される一方、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)に表示され、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)とでは、前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)の方が明度が低い。
【0467】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1及び固定スクリーン機構Dという2つのスクリーンが、スクリーン筐体C10に収容されている。フロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン駆動機構E2により駆動されることにより、フロント待機位置とフロント露出位置との間で動作を行うところ、固定スクリーン機構Dは、フロント露出位置の背後に配置されており、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置にある場合、プロジェクタ機構B2により投影された映像がフロントスクリーン機構E1に表示される一方、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合、プロジェクタ機構B2により投影された映像が固定スクリーン機構Dに表示される。
【0468】
従って、プロジェクタ機構B2により投影された映像がフロントスクリーン機構E1に表示される場合におけるフロントスクリーン機構E1の位置と、プロジェクタ機構B2により投影された映像が固定スクリーン機構Dに表示される場合における固定スクリーン機構Dの位置とを比較すると、固定スクリーン機構Dの方がフロントスクリーン機構E1よりも、スクリーン筐体C10の後方に存在することとなる。
【0469】
ここで、スクリーン筐体C10の奥側の方が、スクリーン筐体C10の壁で光が反射することによる乱反射の影響が大きいため、フロントスクリーン機構E1よりも固定スクリーン機構Dの方が、所謂白ぼけが発生してしまいやすい。この点に鑑み、上述した実施形態に係る遊技機1では、フロントスクリーン機構E1の明度よりも固定スクリーン機構Dの明度を低くしている。その結果、固定スクリーン機構Dに表示される映像の白ぼけを防止することができ、映像の鮮明度を改善することが可能となる。
【0470】
(4−2) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられ、前記表示ユニット(表示ユニットA)により表示される映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記表示ユニット(表示ユニットA)は、
映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を後方に反射させる反射ミラー(ミラー機構B3)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な一の表示面を有する第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を複数有する第2スクリーン(固定スクリーン機構D)と、を備え、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)、前記反射ミラー(ミラー機構B3)、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)、及び、前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)がユニット化されることにより構成されており、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)により駆動されることにより、第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される一方、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)に表示され、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)とでは、前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)の方が明度が低い。
【0471】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1は、一の表示面を有しており、固定スクリーン機構Dは、複数の表示面を有している。固定スクリーン機構Dは、表示面が複数存在するため、表示面同士で光が反射することによる乱反射の影響が大きく、所謂白ぼけが発生してしまいやすいところ、上述した実施形態に係る遊技機1では、フロントスクリーン機構E1の明度よりも固定スクリーン機構Dの明度を低くしている。その結果、固定スクリーン機構Dに表示される映像の白ぼけを防止することができ、映像の鮮明度を改善することが可能となる。
【0472】
本発明においては、表示面が照射光の光軸に対して垂直な第1スクリーンと、表示面が照射光の光軸に対して垂直ではない第2スクリーンとを設け、第2スクリーンの明度を第1スクリーンの明度よりも低くしてもよい。この場合にも、第2スクリーンに表示される映像の白ぼけを防止することができる。
【0473】
(5−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有するスクリーン(フロントスクリーン機構E1)とが、ユニット化されることにより構成された表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、前記表示面(投影面E11a)を有する第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と、凸部の設けられた面(第2模様面E12b)を有する第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)とが、前記第1の部材(フロントスクリーン部材E11)における前記表示面(投影面E11a)とは反対側の面と前記第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)における前記凸部の設けられた面(第2模様面E12b)とは反対側の面とを接触させるように固着されることにより形成されている。
【0474】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1は、投影面E11aを有するフロントスクリーン部材E11と、第2模様面E12bを有するフロントスクリーン支持台E12とが、フロントスクリーン部材E11における投影面E11aとは反対側の面とフロントスクリーン支持台E12における第2模様面E12bとは反対側の面とを接触させるように固着されることにより形成されている。このように、投影面E11aを有する部材と、第2模様面E12bを有する部材とを、別部材で構成したため、フロントスクリーン機構E1を成形する過程において、第2模様面E12bの凸部に起因して投影面E11aにひけが形成され、スクリーンとしての精度が低下してしまうことが防止される。従って、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、精度の良好なスクリーンに映像を表示することが可能となる。
【0475】
(5−2) 前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)における前記凸部の設けられた面(第2模様面E12b)には、凹凸を有する装飾が施されており、
前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)により駆動されることにより、第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記スクリーン(フロント露出位置)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される一方、前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、前記凸部の設けられた面(第2模様面E12b)に施された装飾が前記表示領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能なように配置される。
【0476】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合、フロントスクリーン機構E1は、第2模様面E12b(投影面E11aと反対側の面、すなわち、スクリーンの裏面)に施された装飾が上側表示窓UD1を介して視認可能なように配置される。従って、仮に、当該装飾が施されていなければ、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合、フロントスクリーン機構E1の裏面が遊技者から直接視認されてしまうこととなる。これでは、遊技機の美観が著しく損なわれてしまい、望ましくない。このような観点から、上述した実施形態に係る遊技機1では、フロントスクリーン機構E1の裏面に装飾を施すこととしている。
【0477】
しかしながら、このような装飾の施されたフロントスクリーン機構E1を一体成形しようとすると、装飾を構成する凸部に起因してフロントスクリーン機構E1の投影面E11aにひけが形成され、スクリーンとしての精度が低下してしまう。この点に鑑み、上述した実施形態に係る遊技機1では、投影面E11を有する部材と、装飾の施された面を有する部材とを、別部材で構成し、両部材を固着することにより、フロントスクリーン機構E1を成形している。これにより、装飾に起因して投影面E11にひけが形成され、スクリーンとしての精度が低下してしまうことが防止される。従って、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、精度の良好なスクリーンに映像を表示することが可能となる。
【0478】
(6−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能なスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)と、前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)とが、ユニット化されることにより構成された表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
複数の孔が形成された多孔板(多孔板B15)と、を備え、
前記多孔板(多孔板B15)は、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)が前記表示領域(上側表示窓UD1)を介して視認困難なように配置されており、前記複数の孔は、前記多孔板(多孔板B15)を境にして、前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)における前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)の収容された空間と、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)の配置された空間との間で、空気が流動可能な通路を形成している。
【0479】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、多孔板B15に形成された複数の孔によって、スクリーン筐体C10における固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1の収容された空間と、プロジェクタ機構B2の配置された空間との間で、空気が流動可能な通路が形成されている。従って、スクリーン筐体C10におけるスクリーンの収容された空間(映像を投影するために開放している領域)を放熱に利用することができるため、プロジェクタ機構B2で発生した熱を効率よく放出することができる。また、多孔板B15は、上ドア機構UDに設けられた上側表示窓UD1を介してプロジェクタ機構B2が視認困難なように配置されているため、遊技者からプロジェクタ機構B2が見え難く、プロジェクタ機構B2が見えることによって遊技機の美観が損なわれてしまうことを防止することができる。
【0480】
(6−2) 前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)は、前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)に立設されたスクリーン(固定スクリーン機構D)の上方に配置される一方で、前方に光を照射することが可能であり、
前記遊技機は、さらに、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を斜め下後方に反射させることが可能なように前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)の前方に配置された反射ミラー(ミラー機構B3)を備え、
前記多孔板(多孔板B15)は、前記スクリーン(固定スクリーン機構D)の上方において前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)の下面を覆うように配置される。
【0481】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン筐体C10に固定スクリーン機構Dが立設されており、固定スクリーン機構Dの上方にプロジェクタ機構B2が配置される。そのため、プロジェクタ機構B2の下方には、比較的広い空間が広がっている。そして、多孔板B15は、固定スクリーン機構Dの上方においてプロジェクタ機構B2の下面を覆うように配置される。従って、当該比較的広い空間を放熱に利用することができるため、プロジェクタ機構B2で発生した熱をより効率よく放出することができる。
【0482】
(7−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記表示ユニット(表示ユニットA)は、
映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を反射させる反射ミラー(ミラー機構B3)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能なスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)と、を備え、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)、前記反射ミラー(ミラー機構B3)、及び、前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)がユニット化されることにより構成されており、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)は、前記開閉扉(上ドア機構UD)を開けた状態で前記表示ユニット(表示ユニットA)の外部から位置を調整することが可能である。
【0483】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、表示ユニットAは、プロジェクタ機構B2、ミラー機構B3、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1がユニット化されることにより構成されているが、ミラー機構B3は、上ドア機構UDを開けた状態で表示ユニットAの外部から位置を調整することが可能である。従って、表示ユニットAが遊技機1のキャビネットGに設置された後であっても、ミラー機構B3の位置を調整することが可能であるため、プロジェクタ機構B2により投影される映像の位置が適切でない場合であっても、投影位置を調整することができる。
【0484】
(7−2) 前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)及び前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)は、前記表示ユニット(表示ユニットA)における所定の位置で固定されており、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)は、前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)の上方に配置される一方で、前方に光を照射することが可能であり、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)は、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を斜め下後方に反射させることが可能なように前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)の前方に配置され、前記本体部(キャビネットG)の開口側に向けて露出した螺子における螺合の程度を変更することにより該光の反射方向を調整することが可能である。
【0485】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、プロジェクタ機構B2、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1は、表示ユニットAにおける所定の位置で固定されている。一方で、ミラー機構B3には、光の反射方向を調整するための螺子が設けられており、当該螺子は、キャビネットGの開口側に向けて露出している。従って、表示ユニットAが遊技機1のキャビネットGに設置された後であっても、上ドア機構UDを開けた状態で、螺子を緩めたり締めたりすることにより、光の反射方向(角度)を調整することができる。これにより、プロジェクタ機構B2により投影される映像の位置が適切でない場合であっても、投影位置を調整することができる。
【0486】
上述した実施形態では、プロジェクタ機構B2、ミラー機構B3、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1は、ユニット化されていることとして説明した。しかし、プロジェクタ機構、ミラー機構、及び、各種スクリーンは、ユニット化せずに、遊技機の本体部に直接取り付けられることとしてもよい。
【0487】
また、上述した実施形態では、本発明をパチスロ遊技機に適用した場合について説明したが、本発明は、他の遊技機(例えば、パチンコ遊技機やスロットマシン等)に適用することも可能である。
【0488】
(8−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第1及び第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)であって、それぞれが、前記プロジェクタの投影範囲外であり、前記スクリーン毎に互いに異なる第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)と、前記プロジェクタの投影範囲内であり、前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置・リール露出位置)との間で動作可能な第1及び第2のスクリーンと、
前記第1及び第2のスクリーンを、それぞれ独立して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動手段(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン駆動機構F2及び主制御基板MS)と、
前記第1のスクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置)に存在するか否かの検出、前記第1のスクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に存在するか否かの検出、及び、前記第2のスクリーンが前記第1の位置(リール待機位置)に存在するか否かの検出を行うための検出手段(センサ機構CS)と、を備え、
前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの前記第1の位置と前記第2の位置との間の動作範囲は、互いに重複する重複範囲を一部に含んでおり、且つ、前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの前記第2の位置は、前記動作範囲における前記重複範囲に存在し、
前記駆動手段は、
前記第1及び第2のスクリーンそれぞれを、前記動作範囲における前記重複範囲を除く範囲に存在する原点位置に復帰させる復帰動作を実行する際において、
前記検出手段の検出結果に基づく前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じた前記第1及び第2のスクリーンの駆動手順に従って、前記第1及び第2のスクリーンを駆動する。
【0489】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年では、より演出効果を高めるため、複数の可動体を有する演出装置を搭載した遊技機が提案されている。遊技機内部のスペースは有限であるが、各可動体のサイズを制限したり、各可動体の動作範囲を重複させたりすることにより、可動体を複数設けることが可能となる。ここで、各可動体の動作範囲を重複させる場合、複数の可動体を同時に動作させると、可動体同士が接触(干渉)してしまう可能性がある。通常は、このような干渉が起こらないように、適切な制御が行われている。しかしながら、可動体の動作が正常に行われていない場合や、電源遮断中に手動で可動体が動かされてしまった場合等に、そのような異常な状況であることを考慮することなく可動体を動作させると、可動体同士が干渉し合う可能性がある。そして、可動体同士が接触した場合には、演出装置が破損してしまう虞があった。
【0490】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じて検出手段の検出結果が異なることになる。また、第1及び第2のスクリーンそれぞれの第1の位置は互いに異なる位置にある。このため、検出手段が一方のスクリーンが第1の位置に存在することを検出している際には、他方のスクリーンを駆動したとしても干渉しない。従って、この他方のスクリーンを先に原点位置に復帰させた後に、一方のスクリーンを原点位置に復帰させることで、スクリーン同士が干渉することなく、復帰動作を行うことができる。また、第1及び第2のスクリーンの何れか1つのスクリーンのみを第2の位置に配置させることが可能であるため、検出手段が第1のスクリーンが第2の位置に存在することを検出している際には、第2のスクリーンは第2の位置には存在しないことになる。この場合、第2のスクリーンを先に原点位置に復帰させた後に、第1のスクリーンを原点位置に復帰させることで、スクリーン同士が干渉することなく、復帰動作を行うことができる。以上のように、復帰動作において、検出手段の検出結果に基づく第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じた駆動手順に従って第1及び第2のスクリーンを駆動することで、スクリーン同士が干渉することなく、それぞれの原点位置に復帰させることが可能となる。その結果として、復帰動作以降の処理において第1及び第2のスクリーンを適切に駆動させることで、スクリーン同士が干渉することを確実に防止することができる。
【0491】
(8−2) 前記検出手段(センサ機構CS)は、
前記第1及び第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)それぞれに対応する2つの第1センサ(センサCS1・センサCS3)であって、対応するスクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)に存在するか否かを検出するための2つの第1センサと、
前記第1のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)に対応する第2センサであって、対応する前記第1のスクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に存在するか否かを検出するための第2センサと、を備え、
前記駆動手段(主制御基板MS)は、
前記第1センサが、前記第1のスクリーンが前記第1の位置に存在することを検出しており、且つ、前記第2センサが、前記第1のスクリーンが前記第2の位置に存在することを検出している場合には、異常が発生していると判断する。
【0492】
上記の構成によれば、第1のスクリーンが第1の位置及び第2の位置に同時に存在することはないので、第1センサが、第1のスクリーンが第1の位置に存在することを検出しており、且つ、第2センサが、第1のスクリーンが第2の位置に存在することを検出している場合には、異常が発生していると判断することが可能となる。
【0493】
(9−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第1及び第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)であって、それぞれが、前記プロジェクタの投影範囲外であり、前記スクリーン毎に互いに異なる第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)と、前記プロジェクタの投影範囲内であり、前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置・リール露出位置)との間で動作可能な第1及び第2のスクリーンと、
前記第1及び第2のスクリーンを、それぞれ独立して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動手段(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン駆動機構F2及び主制御基板MS)と、
前記第1のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)に存在するか否かの検出、前記第1のスクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に存在するか否かの検出、及び、前記第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)が前記第1の位置(リール露出位置)に存在するか否かの検出を行うための検出手段(センサ機構CS)と、を備え、
前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの動作範囲は、互いに重複する重複範囲を一部に含んでおり、且つ、前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの前記第2の位置は、前記動作範囲における前記重複範囲に存在し、
前記駆動手段は、
前記第1及び第2のスクリーンそれぞれを、前記動作範囲における前記重複範囲を除く範囲に存在する原点位置に復帰させる復帰動作を実行する際において、
前記検出手段が、前記第1のスクリーンが前記第1の位置及び前記第2の位置の何れかに存在することを検出している第1条件、及び前記検出手段が、前記第2のスクリーンが前記第1の位置に存在することを検出している第2条件の少なくとも何れかの条件を満たしている場合には、
前記検出手段の検出結果に基づく前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じた前記第1及び第2のスクリーンの駆動手順に従って、前記第1及び第2のスクリーンを駆動し、
前記第1条件及び前記第2条件の何れの条件も満たしていない場合には、
前記第1及び第2のスクリーンのうちの1つのスクリーンを前記原点位置に復帰するように駆動させ、その後、前記検出手段による、前記第1及び第2のスクリーンのうちのもう1つのスクリーンが前記第1の位置に存在するか否かについての検出結果に応じた駆動手順に従って、前記もう一つのスクリーンを前記原点位置に復帰するように駆動させる。
【0494】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年では、より演出効果を高めるため、複数の可動体を有する演出装置を搭載した遊技機が提案されている。遊技機内部のスペースは有限であるが、各可動体のサイズを制限したり、各可動体の動作範囲を重複させたりすることにより、可動体を複数設けることが可能となる。ここで、各可動体の動作範囲を重複させる場合、複数の可動体を同時に動作させると、可動体同士が接触(干渉)してしまう可能性がある。通常は、このような干渉が起こらないように、適切な制御が行われている。しかしながら、可動体の動作が正常に行われていない場合や、電源遮断中に手動で可動体が動かされてしまった場合等に、そのような異常な状況であることを考慮することなく可動体を動作させると、可動体同士が干渉し合う可能性がある。そして、可動体同士が接触した場合には、演出装置が破損してしまう虞があった。
【0495】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じて検出手段の検出結果が異なることになる。また、第1及び第2のスクリーンそれぞれの第1の位置は互いに異なる位置にある。このため、検出手段が一方のスクリーンが第1の位置に存在することを検出している際には、他方のスクリーンを駆動したとしても干渉しない。従って、この他方のスクリーンを先に原点位置に復帰させた後に、一方のスクリーンを原点位置に復帰させることで、スクリーン同士が干渉することなく、復帰動作を行うことができる。また、第1及び第2のスクリーンの何れか1つのスクリーンのみを第2の位置に配置させることが可能であるため、検出手段が第1のスクリーンが第2の位置に存在することを検出している際には、第2のスクリーンは第2の位置には存在しないことになる。この場合、第2のスクリーンを先に原点位置に復帰させた後に、第1のスクリーンを原点位置に復帰させることで、スクリーン同士が干渉することなく、復帰動作を行うことができる。以上のように、検出手段が、第1のスクリーンが第1の位置及び第2の位置の何れかに存在することを検出している第1条件、及び検出手段が、第2のスクリーンが第1の位置に存在することを検出している第2条件の少なくとも何れかの条件を満たす場合には、検出手段の検出結果に基づく第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じた駆動手順に従って第1及び第2のスクリーンを駆動することで、スクリーン同士が干渉することなく、それぞれの原点位置に復帰させることが可能となる。
【0496】
これに対して、第1の条件及び第2の条件の何れの条件も満たさない場合には、第1のスクリーンが第1の位置と第2の位置との間に位置しており、且つ第2のスクリーンが第2の位置以外に位置していることになる。また、この場合、一方のスクリーンの動作に伴って、他方のスクリーンが動作する可能性がある。そこで、(1)の発明によれば、まず、一つのスクリーンを原点位置に復帰させた後に、検出手段による、もう一つのスクリーンが第1の位置に存在するか否かの検出結果に応じた駆動手順に従って、このもう一つのスクリーンを原点位置に復帰させる。これにより、第1の条件及び第2の条件の何れの条件も満たさない場合においても、第1及び第2のスクリーンを確実に原点位置に復帰させることが可能となる。
【0497】
(9−2) 前記検出手段(センサ機構CS)は、
前記第1及び第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)それぞれに対応する2つの第1センサ(センサCS1・センサCS3)であって、対応するスクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)に存在するか否かを検出するための2つの第1センサと、
前記第1のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)に対応する第2センサであって、対応する前記第1のスクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に存在するか否かを検出するための第2センサと、を備え、
前記駆動手段(主制御基板MS)は、
前記第1センサが、前記第1のスクリーンが前記第1の位置に存在することを検出しており、且つ、前記第2センサが、前記第1のスクリーンが前記第2の位置に存在することを検出している場合には、異常が発生していると判断する。
【0498】
上記の構成によれば、第1のスクリーンが第1の位置及び第2の位置に同時に存在することはないので、第1センサが、第1のスクリーンが第1の位置に存在することを検出しており、且つ、第2センサが、第1のスクリーンが第2の位置に存在することを検出している場合には、異常が発生していると判断することが可能となる。
【0499】
(10−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記表示ユニットの所定位置に固定され、前記プロジェクタの投影対象となり得る第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第2及び第3のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)であって、それぞれが、前記プロジェクタの投影範囲外となる第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)と、前記第1のスクリーンよりも前方となり前記第1のスクリーンの代わりに前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置・リール露出位置)との間で、互いに異なる回動軸(回動中心軸FG・回動中心軸RG)中心で回動動作可能な、第2及び第3のスクリーンと、
前記第2及び第3のスクリーンを、それぞれ独立して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2・リールスクリーン駆動機構F2)と
を備え、
前記第2及び第3のスクリーンそれぞれにおける、前記第1の位置と前記第の2位置との間の動作範囲は、互いに一部が重複しており、
前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)の回動軸(回動中心軸FG)は、前記第3のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の回動軸(回動中心軸RG)よりも上方であり、
前記第2のスクリーンは、前記第1の位置(フロント待機位置)では、前記第1のスクリーンの上方であり、前記第3のスクリーンの動作範囲外となる位置に配置されており、
前記第3のスクリーンは、前記第1の位置(リール待機位置)では、前記第1のスクリーンの後方であり、前記第2のスクリーンの動作範囲外となる位置に配置される。
【0500】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年では、より演出効果を高めるため、複数の可動体を有する演出装置を搭載した遊技機が提案されている。遊技機内部のスペースは有限であるため、可動体を複数設けるに当たっては省スペース化が求められるが、各可動体のサイズを制限したり、各可動体の動作範囲を重複させたりすることにより、可動体を複数設けることが可能となる。ここで、各可動体の動作範囲を重複させる場合、複数の可動体を同時に動作させると、可動体同士が接触(干渉)してしまう可能性がある。そして、可動体同士が接触した場合には、演出装置が破損してしまう虞があった。
【0501】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第2のスクリーン及び第3のスクリーンは、互いに異なる回動軸に回動される。これにより、第2のスクリーンの動作範囲、及び第3のスクリーンの動作範囲における互いに重複する範囲を小さくすることができる。また、第2のスクリーンの回動軸を第3のスクリーンの回動軸よりも上方に配置し、且つ、第2のスクリーンを、第1の位置では第1のスクリーンの上方に配置されるように構成することで、第2のスクリーンの第1の位置と第2の位置との間の動作範囲を小さくすることができる。加えて、第3のスクリーンを、第1の位置では、第1のスクリーンの後方に配置させることで、第3のスクリーンが第1の位置に配置されている際には、第2のスクリーンと接触する可能性をなくすことができる。以上により、3つのスクリーンが互いに接触する可能性を低減しつつ、これら3つのスクリーンを遊技機内において効率的に配置することが可能となる。
【0502】
(10−2) 前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2・リールスクリーン駆動機構F2)は、
前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)の駆動は、前記第3のスクリーン(リールスクリーン機構F1)が前記第1の位置(リール待機位置)にあることを条件に実行し、
前記第3のスクリーンの駆動は、前記第2のスクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置)にあることを条件に実行する。
【0503】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第2のスクリーンと第3のスクリーンとが接触することを確実に防止することができる。
【0504】
(10−3) 前記第1〜第3のスクリーン(固定スクリーン機構D・フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)それぞれは、前記プロジェクタ(照射光装置B)から照射された映像が投影される投影面の形状が互いに異なる。
【0505】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第1〜第3のスクリーンそれぞれの投影面の形状が互いに異なるため、プロジェクタから同じ映像が照射されたとしても、スクリーン毎に異なる態様で映像表現することが可能となるため、演出を多様化することができる。
【0506】
(10−4) 前記第1〜第3のスクリーン(固定スクリーン機構D・フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)のうちの何れか1つのスクリーン(リールスクリーン機構F1)における前記投影面は、前記プロジェクタの投影対象となる際に、側面視において、前記プロジェクタ(照射光装置B)から照射される光の照射方向上流側に凸の円弧形状となる円弧面であり、
前記第1〜第3のスクリーンのうちの何れか1つのスクリーン(フロントスクリーン機構E1)における前記投影面は平坦面である。
【0507】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、投影面が円弧面であるスクリーン機構と、投影面が平坦面であるスクリーン機構とで異なる態様の映像表現をすることが可能となる。
【0508】
(11−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る可動スクリーン(フロントスクリーン機構E1)であって、前記プロジェクタの投影範囲外となる第1の位置(フロント待機位置)と、前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置)との間で動作可能な可動スクリーンと、
前記可動スクリーンを、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、を備え、
前記駆動機構は、
モータ(駆動モータE25)と、
前記モータが駆動されることで回動するシャフト(シャフト部材E3)と、
前記シャフトの両端部に設けられ、前記シャフトと共に回動する2つのギア(中間ギアE23・E23)と、
前記2つのギアに接続され、前記2つのギアが回動されることで、所定方向に沿った回動軸中心に回動される2つのアーム(クランク部材E22・E22)であって、前記可動スクリーンにおける前記所定方向の両端部に連結された2つのアームと、を備え、
前記可動スクリーンは、前記2つのアームの前記回動軸(回動中心軸FG)中心の回動に連動して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で回動動作をする。
【0509】
従来、可動体を軸周りに回動させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年では、より演出効果を高めるため、可動体が回動する前後で、液晶表示装置等の表示手段が可動体によって遮蔽された状態と開放(露出)された状態とを切り替えるものが提案されている。これにより、可動体の動きと表示手段等の別役物の視認状態との一体感を創出することが可能となり、多様性のある演出を行うことができる。しかしながら、可動体とともに表示手段等(別役物)を設ける場合、可動体の回動軸(シャフト)が表示手段等の配置を阻害してしまうという問題点があった。この点、可動体の回動軸を別役物の上方、下方、側方等に設けることにより別役物の配置を妨げないようにすることも考えられるが、この場合には、可動体の回動軸が端の方に配置されるため、可動体の回動範囲が限られるとともに、可動体の大きさにも制約を課してしまうという問題点があった。
【0510】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、シャフトを、スクリーン(2つのアーム)の回動軸として用いていない。これにより、シャフトの配置の自由度が高まるため、シャフトを別役物の配置を阻害しないように配置させることが可能となる。その結果として、スクリーンの回動範囲や大きさを所望の程度に維持しつつ、別役物の配置の自由度を高めることができる。また、2つのアームそれぞれは、シャフトの両端部に接続された2つのギアの回動に伴って回動される。従って、このシャフトにより、2つのアームそれぞれに対して、モータの駆動力を均等に伝達することができる。その結果として、一方のアームに対して、駆動負荷が集中することを防止することができる。
【0511】
(11−2) 前記モータ(駆動モータE25)は、前記2つのギア(中間ギアE23・E23)のうちの一方のギアと接続されており、前記一方のギアに駆動力を伝達して回動させることで、前記シャフト(シャフト部材E3)を回動させる。
【0512】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、モータがシャフトの何れか一方の端部に設けられたギアに接続されており、別役物(固定スクリーン機構など)の配置を阻害しないように、モータをシャフトの端部近傍に配置させることができる。その結果として、別役物の配置の自由度を更に高めることができる。
【0513】
(11−3) 前記表示ユニット(表示ユニットA)の所定位置に固定され、前記プロジェクタ(照射光装置B)の投影対象となり得る固定スクリーン(固定スクリーン機構D)を更に備えており、
前記可動スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)に配置されるときには、前記固定スクリーンが前記プロジェクタの投影対象となり、
前記可動スクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に配置されるときには、前記可動スクリーンは前記固定スクリーンの前方に配置されて前記固定スクリーンの代わりに前記プロジェクタの投影対象となるものであり、
前記シャフト(シャフト部材E3)は前記固定スクリーンよりも後方に配置されており、
前記2つのアーム(クランク部材E22・E22)の前記回動軸(回動中心軸FG)は、前記固定スクリーンの後端位置よりも前方に配置されている。
【0514】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、シャフトが別役物としての固定スクリーンよりも後方に配置されるため、固定スクリーンに投影される光がシャフトにより阻害されることはない。また、2つのアームの回動軸は固定スクリーンの後端位置よりも前方に配置することができるため、固定スクリーンの後端位置よりも後方に配置されている場合と比べて、可動スクリーンと回動軸との間の長さ(アームの長さ)を短くすることができる。このため、遊技機内のスペースが限られており表示ユニットを大型化することができないときでも、可動スクリーンの大きさを所望の程度に維持することができる。
【0515】
(12−1) 前面に開口を有する筐体(キャビネットG)と、
前記筐体内を、上部側の第1空間と下部側の第2空間とに仕切る仕切板(中間支持板G1)と、
前記仕切板に載置されて、前記筐体の前記第1空間に交換可能に収容される、表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニットと、前記第2空間に収容された機器とを接続する配線を中継するための中継基板(中継基板CK)と、を備え、
前記表示ユニット(A1)は、
一対の側板(右側板C2・左側板C3)及び背板(背板C4)を有する収容部(スクリーン筐体C10)と、
前記収容部に収容され、映像を表示するための表示手段(固定スクリーン機構D・フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)と、を備え、
前記収容部における前記背板は、前記一対の側壁の後方端よりも前方に配置されており、
前記筐体の背面(背面壁G3)、並びに、前記収容部における前記背板及び前記一対の側板により画定される第3空間(GS)に、前記中継基板が配置されており、
前記仕切板は、前記第3空間に面する位置に前記配線を挿通させるための開口(貫通穴G11)が形成されている。
【0516】
従来、各種部品の交換を容易にするために、複数の部品をユニット化してユニット単位で交換可能にされた遊技機が知られている。例えば、特開2008−183427号公報には、複数の識別情報を表示可能な可変表示装置、可変表示装置を制御する制御装置、及びこれらを収容するユニットケースをユニット化した可変表示ユニットが、筐体に対して着脱可能に収納された遊技機が開示されている。この公報に開示された遊技機では、可変表示ユニット載置台により筐体内を上下に区画し、筐体の上半には可変表示ユニットを取り付け、筐体の下半には電源装置等の機器を取り付けている。そして、可変表示ユニットの制御装置と、筐体の下半に取り付けられた機器とを電気的に接続する配線を中継するための中継基板が、可変表示ユニットの前面に取り付けられている。ところで、筐体内において、各種機器の前方に配線が配されていると、美観上及び各種機器の操作上、配線が邪魔となるため、各種機器の後方に配線を配することが望ましい。しかしながら、上記公報に開示された遊技機では、中継基板が可変表示ユニットの前面に取り付けられているため、この中継基板と、筐体の下半に取り付けられた機器との配線を、各種機器の後方に配するのが困難である。
【0517】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、中継基板は、筐体内において表示ユニットよりも後方となる第3空間に配置される。また、中継基板と、第2空間に収容された機器とを接続する配線は、仕切板における第3空間に面する位置に形成された開口を挿通する。その結果として、筐体内の各種機器の後方に配線を配することが容易となるため、配線の取り回しの自由度を高めることができる。さらに、中継基板は、筐体の背面、並びに、収容部における背板及び一対の側板により画定される第3空間に配置されているため、表示ユニットを収容部に収容した際に、中継基板が筐体の背面と接触することを防止することができる。その結果として、中継基板が故障する可能性を低減することができる。
【0518】
(12−2) 前記中継基板(中継基板CK)は、前記第3空間(空間GS)の下部に配置されている。
【0519】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、中継基板が第3空間の下部に配置されているため、第2空間から仕切板に形成された開口を介して、中継基板に対して配線を接続することが容易となる。
【0520】
(13−1) 表示ユニット(表示ユニットA)と、
前面に開口を有し、前記表示ユニットを交換可能に収容する本体筐体(キャビネットG)と、を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を表示するための表示手段(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)と、
前記表示手段を収容する表示ユニット用筐体(筐体A1)と
を備え、
前記表示ユニット用筐体における天板部材(プロジェクタカバーB1)の両側端部には、その前端から凹部(凹部B132)が後方に向けて連続して形成されており、前記凹部と前記本体筐体とで、前記本体筐体の上方に配される島設備(固定板部材OC)に前記本体筐体を設置固定するための作業空間(空間BS)が画定される。
【0521】
従来、各種部品の交換を容易にするために、複数の部品をユニット化してユニット単位で交換可能にされた遊技機が知られている。例えば、特開2008−183427号公報には、複数の識別情報を表示可能な可変表示装置、可変表示装置を制御する制御装置、及びこれらを収容するユニットケースをユニット化した可変表示ユニットが、筐体に対して着脱可能に収納された遊技機が開示されている。ところで、一般的に、パチスロ機やパチンコ機等の遊技機は、遊技施設において島設備に設置して営業を行う。この遊技機を島設備に設置する際に、筐体の内側から天板を介して島設備に至るまで釘などを打ち込むことで、遊技機を島設備に固定している。ここで、上述したような、ユニットを交換可能な遊技機を島設備に設置する際には、ユニットを損傷してしまうことのないように、ユニットを取り外した状態で遊技機の設置作業を行うことが、作業者に求められる。しかしながら、実際には、作業者が、作業量が増えることを嫌がって、ユニットを収容した状態で遊技機の設置作業を行ってしまい、ユニットが損傷してしまう問題が生じている。ユニットが損傷してしまうと、ユニットの再利用が不可能となる虞があり、また、正常な遊技機と異なることになるため、認可を受けた遊技機ではないとされて営業を認められない虞がある。
【0522】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、表示ユニット用筐体における天板部材の両側端部に凹部が形成されている。これにより、本体筐体に表示ユニットを収容した状態でも、表示ユニットと本体筐体との間には、島設備に設置固定するための作業空間が確保されることになる。その結果として、表示ユニットが損傷することを防止しつつ、表示ユニットを収容した状態で遊技機を島設備に設置することが可能となる。
【0523】
(13−2) 前記本体筐体(キャビネットG)の天板部材(上面壁G4)には、上下方向に貫通する開口(開口G41)が形成されており、
前記本体筐体は、前記天板部材に対して前記開口を塞ぐよう取り付けられた、前記天板部材よりも軟らかい軟質部材(板部材G42)を備えており、
前記作業空間(空間BS)は、前記軟質部材から前記島設備(固定板部材OC)に至る釘を前記本体筐体内から打ち込むことが可能な空間である。
【0524】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、表示ユニットを本体筐体に収容した状態で、表示ユニットに干渉せずに釘を打ち込むことが可能となる。これにより、表示ユニットが損傷することを防止しつつ、遊技機を島設備に確実に固定することができる。また、本体筐体の天板部材よりも軟らかい軟質部材に釘を打ち込むことで、容易に遊技機を島設備に設置することができる。
【0525】
(14−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するプロジェクタ(照射光装置B)の投影対象となり得る第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第2のスクリーンであって、前記第1のスクリーンよりも前方に配置され、前記第1のスクリーンの代わりに前記プロジェクタの投影対象となる第1の位置と、前記プロジェクタの投影範囲外となる第2の位置との間で動作可能な第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)と、
前記第2のスクリーンを、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2・リールスクリーン駆動機構F2)と、
前記第1のスクリーン、前記第2のスクリーン、及び、前記駆動機構を収容する筐体(スクリーン筐体C10)と、
前記駆動機構と、前記表示ユニット外の機器とを接続する配線を中継するための中継基板(中継基板CK)と、を備え、
前記筐体(スクリーン筐体C10)は、少なくとも底板(底板C1)、側板(右側板C2・左側板C3)、及び背板(背板C4)がそれぞれ別個に成型されるとともに、前記底板、前記側板、及び前記背板を組み立てることで構成されており、
前記第1のスクリーン、前記駆動機構、及び前記中継基板それぞれは、前記底板、前記側板、及び前記背板のうちの何れか1つの板に位置決め配置され、且つ、その位置決め配置される板が互いに異なる。
【0526】
従来、各種部品の交換を容易にするために、複数の部品をユニット化してユニット単位で交換可能にされた遊技機が知られている。例えば、特開2008−183427号公報には、複数の識別情報を表示可能な可変表示装置、可変表示装置を制御する制御装置、及びこれらを収容するユニットケースをユニット化した可変表示ユニットが、筐体に対して着脱可能に収納された遊技機が開示されている。上記特開2008−183427号公報に開示された遊技機では、ユニット化されている可変表示ユニットは、基本的に、遊技機の機種に依らずに共通して搭載されるユニットであり、遊技機の機種に依存して、機種間で共通化することができない演出装置等はユニット化されていない。ここで、機種に依存する演出装置を、機種毎にそれぞれ別個に製造すると、製造コストの負担が大きくなる。
【0527】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、筐体(スクリーン筐体C10)の各板に対して、異なる機能部品が位置決め配置される。従って、表示ユニット(表示ユニットA)全体では、機種間で共通化が図れない場合でも、筐体の板単位では、機種間で共通化を図ることができる可能性がある。その結果として、機種毎にそれぞれ表示ユニット(を製造する場合と比べて、安価に表示ユニットを製造することが可能となる。
【0528】
(14−2) 前記筐体(スクリーン筐体C10)は、前記底板(底板C1)、前記側板(右側板C2・左側板C3)、及び前記背板(背板C4)それぞれが交換可能に組み立てられている。
【0529】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、筐体(スクリーン筐体C10)の各板が交換可能に組み立てられている。このため、表示ユニット(表示ユニットA)の部材を板単位で交換することが可能となる。これにより、板単位で部材を交換することで、表示ユニットの交換対象外の部材を再利用しつつ、表示ユニットの仕様を変更することが可能となる。
【0530】
(14−3) 前記底板(底板C1)には、前記第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)を位置決めして載置するための凹部(中央載置部C11)が形成されており、
前記側板(右側板C2・左側板C3)には、前記駆動機構(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)が位置決め配置され、
前記背板(背板C4)には、前記中継基板(中継基板CK)が位置決め配置される。
【0531】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、配線を中継する中継基板(中継基板CK)は背板(背板C4)に位置決め配置されることになるため、遊技者から配線を目視し難くすることができる。また、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)は底板(底板C1)に形成された凹部(中央載置部C11)に載置することで位置決めされるため、側板(右側板C2・左側板C3)や背板(背板C4)に位置決め配置する場合と比べて、第1のスクリーンを簡易な方法で筐体に位置決めすることができる。
【0532】
(14−4) 前記表示ユニット(表示ユニットA)は、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2・リールスクリーン駆動機構F2)と前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)との間に配置される装飾部材(右可動体ベースC5・左可動体ベースC6)を更に備え、
前記底板(底板C1)には、前記装飾部材を配置するための凹部(右載置部C12・左載置部C13)が形成されている。
【0533】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、装飾部材を駆動機構と第2のスクリーンとの間に配置することで、遊技者から駆動機構を目視し難くすることができる。その結果、遊技機の美観を向上させることができる。また、筐体の底板には装飾部材を配置するための凹部が形成されているため、装飾部材を容易に筐体に配置することが可能となる。
【0534】
(15−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記プロジェクタの前方に配置され、前記プロジェクタから照射された光を斜め下後方に反射させるための反射ミラー(ミラー機構B3)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)であって、前記第1のスクリーンの上方に配置され、前記プロジェクタの投影範囲外となる第1の位置(フロント待機位置)と、前記第1のスクリーンよりも前方に配置され、前記第1のスクリーンの代わりに前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置)との間で動作可能な第2のスクリーンと、
前記第2のスクリーンに連結された、回動軸(回動中心軸FG)を有するアーム(クランク部材E22・E22)と、
前記アームに対して動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達して、前記アームを前記回動軸中心に回動させることで、前記第2のスクリーンを前記第1の位置と前記第2の位置との間で動作させる駆動力伝達体(クランクギアE21・E21・中間ギアE23・E23)と、を備え、
前記アームの回動軸(回動中心軸FG)が、前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合の、前記第2のスクリーンの中心よりも上方に配置され、
前記アームは、前記第2のスクリーンが前記第1の位置にある場合の、前記第2のスクリーンの上部となる位置に連結されており、
前記第2のスクリーンが前記第2の位置にある場合において、前記第2のスクリーンが、前記反射ミラーに遠い後方の端部から前記反射ミラーに近い前方の端部に向けて上り傾斜となるように構成されている。
【0535】
従来、スクリーンにプロジェクタから投影された映像を表示する遊技機が知られている(例えば、特開2012−147828号公報参照)。この種の遊技機によれば、液晶ディスプレイと同程度の映像表現が可能であると共に、液晶ディスプレイと比べて、大型化した際のコストを低減させることが可能となる。また、スクリーンの形状を適宜設定することで、液晶ディスプレイでは不可能な映像表現を行うことが可能となる。ところで、映像表現の幅を広げるために、可動式のスクリーンを含む複数のスクリーンを遊技機に設けることが考えられる。このような遊技機において、可動式のスクリーンをプロジェクタの投影対象にする場合には、可動式のスクリーンを他のスクリーンよりも前方に配置する必要がある。一方で、可動式のスクリーン以外の他のスクリーンをプロジェクタの投影対象にする場合には、可動式のスクリーンを、他のスクリーンへの投影が阻害されないようにプロジェクタの投影範囲外に配置する必要がある。しかしながら、遊技機の筐体内において、表示ユニットを収容するスペースは限られているため、表示ユニットを大型化することができない。このため、可動式のスクリーンが動作可能なスペースも限られることになるため、可動式のスクリーンの大型化が困難となっている。
【0536】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、アームの回動軸が、第2のスクリーンが第2の位置にある場合の第2のスクリーンの中心よりも上方に配置され、且つ、アームは、第2のスクリーンが第2の位置にある場合の、第2のスクリーンの上部となる位置に連結されている。これにより、第2のスクリーンの第1の位置と第2の位置との間を動作するときの動作範囲を小さくすることができる。このように第2のスクリーンの動作範囲を小さくすることで、第2のスクリーンを大型化することができる。加えて、第2のスクリーンが第1の位置にある場合において、第2のスクリーンが、反射ミラーに遠い後方の端部から反射ミラーに近い前方の端部に向けて上り傾斜となるように構成されている。これにより、第1のスクリーンへのプロジェクタの投影を阻害しない範囲で、第1のスクリーンと第2のスクリーンの上下方向の間隔を短くすることができる。その結果、第2のスクリーンをさらに大型化することができる。
【0537】
前記プロジェクタ(照射光装置B)は、前記第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)及び前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)の上方に配置されており、前記プロジェクタの下面は、その前部に後方から前方に向けて上方に傾斜する傾斜面を有している。
【0538】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、プロジェクタの下面は、後方から前方に向けて上方に傾斜する傾斜面を有しているため、第2の位置にある第2のスクリーンとプロジェクタとの上下方向の間隔を短くすることができる。その結果、第2のスクリーンをさらに大型化することができる。
【0539】
従来、複数の扉を備えた遊技機が知られている(特開平10−52525号公報)。このように複数の扉を備えることにより、メダルの補給やリール機器の調整や機器の修理などの目的に合わせて、対応する扉を開ければよいため、外部に対して、不必要に遊技機の内部を晒さなくてもよい利点がある。
【0540】
しかしながら、複数の扉を備えた場合、それぞれに施錠するための施錠手段を設けなければならず、開錠作業が煩雑化し、部品点数が増えてしまうという問題がある。
また、遊技機の内部においては、メダルの補給などのように頻繁にアクセスする箇所もあれば、制御基板などのようにセキュリティ性が高く、滅多にアクセスしない箇所もあり、そのセキュリティ性に応じた施錠手段を採用したいというニーズもある。
【0541】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、開錠作業がスムーズに行えるとともに、遊技機内部に対するセキュリティ性を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0542】
(16−1) 本発明の一つは、開閉可能な上ドア機構DUを有する上部空間と、
開閉可能な下ドア機構DDを有する下部空間と、
上ドア機構DUを施錠可能な上部扉ロック機構G52と、
上ドア機構DUを施錠可能な下部扉ロック機構G51と、
を備え、
上部扉ロック機構G52は、
上部空間に設けられた筒G5222と、
爪部G5221a・G5221bが形成された、筒G5222の中を摺動可能な係止板G5221と、
上ドア機構DUに設けられた、被係止部G511・G521と、
下ドア機構DDは、
下ドア機構DDが閉まった状態では、下ドア機構DDが係止板G5221に干渉することにより係止板G5221の摺動を制止し、係止板G5221が筒G5222の中に保持され、爪部G5221a・G5221bが被係止部G511・G521に係止され、下ドア機構DDが開いた状態では、下ドア機構DDの係止板G5221に対する干渉を解除し、係止板G5221を摺動させることにより、係止板G5221の被係止部G511・G521に対する係止を解除する位置に設けられていることを特徴とする遊技機1である。
【0543】
上記構成によれば、下ドア機構DDが閉まった状態(下ドア機構DDが施錠された状態)では、下ドア機構DDが係止板G5221に物理的に干渉することにより係止板G5221が摺動するのを制止する。そして、摺動が制止された係止板G5221が筒G5222の中に保持されることにより、爪部G5221a・G5221bが被係止棒G521a・G521bに係止され、上ドア機構DUが上部空間に対して施錠された状態になる。
一方、下ドア機構DDが開いた状態(下ドア機構DDが開錠された状態)では、下ドア機構DDの係止板G5221に対する物理的な干渉が解除されるため、係止板G5221が筒G5222の中を摺動可能となり、爪部G5221a・G5221bの係止棒G521a・G521bに対する係止が解除され、上ドア機構DUの上部空間に対する施錠を解除することができる。
これにより、上ドア機構DUの施錠を解除するには、先に、下部扉ロック機構G51によって下ドア機構DDの施錠を解除する手順を必要とするこができる。即ち、上ドア機構DUを開けるには、下部扉ロック機構G51の施錠解除をして、下ドア機構DDを開けた後、上部扉ロック機構G52の施錠解除の手順が必要となり上部空間に対するセキュリティを高めることができる。
これにより、上部空間に対しては、下部空間よりもセキュリティを高めることができ、下部空間に対しては、上部空間に比べて、スムーズにアクセスができる場所にすることができる。
【0544】
(16−2) 本発明は、上記遊技機1において、下部扉ロック機構G51は、鍵による施錠・開錠が可能なシリンダー錠G513であり、
下ドア機構DDと下部空間との間には、下ドア機構DDが閉まる方向に所定のトルクがかかるワンウェイヒンジDD54が設けられており、
係止部G522は、爪形状をしており、
被係止部G521は、棒形状をしており、
爪形状をした爪部G5221a・G5221bが、棒形状をした被係止棒G521a・G521bに引っ掛かることにより係止されることを特徴としている。
【0545】
上記構成によれば、下ドア機構DDの施錠を解除するためには、鍵によってシリンダー錠G513を開錠する必要がある。遊技機1の管理者にとって、鍵は、コンパクトで持ち運びに適しているため、管理し易いという利点がある。
また、下ドア機構DDと下部空間との間に、下ドア機構DDが閉まる方向に所定のトルクがかかるワンウェイヒンジDD54を採用している。これにより、下ドア機構DDを閉める際にはトルクがかかり、急激な負荷をかけずに静かに下ドア機構DDを下部空間に対して閉めることができる。これにより、下ドア機構DDによって物理的に干渉される係止板G5221に対して、急激な負荷をかけることを防止することができる。
また、係止板G5221の摺動により、爪形状の爪部G5221a・G5221bが、棒形状の被係止棒G521a・G521bに引っ掛かったり、引っ掛かりが解除されたりする。これにより、係止板G5221の摺動に連動させた、上ドア機構DUの上部空間に対する施錠が可能となる。
【0546】
(16−3) 上ドア機構DUは、上部空間の一方の端部に回転自在に軸支されており、
上部扉ロック機構G52は、軸支された端部とは反対側の端部に設けられていることを特徴としている。
【0547】
上記構成によれば、上部扉ロック機構G52は、上ドア機構DUが開閉される側に配置されるため、上部扉ロック機構G52を開錠するために、下ドア機構DDを大きく開けなくて済む。これにより、上ドア機構DUを開錠するために、不必要に下部空間の内部を、外部に晒さずに済み、セキュリティ性を高めることができる。
【0548】
従来、特開2004−24410号公報に開示されているように、構成部品を複数のユニットに分け、これらを連結する連結部材によって構成された遊技機が知られている。このように複数のユニットに分けた構成にすることにより、仕様の変更時や修理の際には、ユニットを交換すればよいだけであり、仕様の変更や修理が容易になる利点がある。
【0549】
しかしながら、複数のユニットに分け、ユニット数が多くなると、組み立て・交換・分解する際に手間がかかってしまう場合がある。
【0550】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、遊技機の組み立て・部品交換・分解する際の作業を容易に行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
【0551】
(17−1) 本発明の一つは、開閉可能な下部扉DD1を有するキャビネットGと、
下部扉DD1の内部側に設けられており、複数種類の図柄が配されたリールRL,RC,RRを複数備え、リールRL,RC,RRに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能なリールユニットRUと、
遊技者による操作に応じて指令信号を出力するスタートレバーDD6と、
リールユニットRUの背面側に設けられており、スタートレバーDD6から出力された指令信号に基づいて、リールRL,RC,RRの回転を停止させることにより、リールRL,RC,RRに配された図柄を停止表示させる主制御基板MSと、
を備えたことを特徴とする遊技機1である。
【0552】
上記構成によれば、下部扉DD1にはリールユニットRUが設けられ、更に、リールユニットRUには主制御基板MSが設けられている。このように、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSを一体化することにより、遊技機1の組み立て・部品交換・分解する際の作業を容易に行うことができる。
また、主制御基板MSは、遊技を制御する重要な構成であり、不正な取外しを防止する対策が必要であるが、主制御基板MSは、リールユニットRUと一体化されているため、取外し難い構成にすることができる。
また、主制御基板MSは、下部扉DD1の内部側に設けられたリールユニットRUの背面に設けられている。これにより、主制御基板MSは、下部扉DD1及びリールユニットRUの厚み分だけ、下部扉DD1から遠いキャビネットGの奥側に配置することができる。これにより、下部扉DD1と主制御基板MSとの間に物理的な距離を確保することができ、下部扉DD1の隙間から不正侵入された場合であっても、主制御基板MSへの到達が困難になり、セキュリティ性を向上させることができる。
【0553】
(17−2) 本発明は、上記遊技機1において、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSは、一体形成されていることを特徴としている。
【0554】
上記構成によれば、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSは、一体形成されているため、遊技機1の仕様を変更する場合、下部扉DD1の外装の変更、リールRL,RC,RRの図柄の変更、及び、遊技内容の変更を、まとめて行うことができる。
【0555】
従来、特開2004−65493号公報に開示されているように、電源装置に設けられた操作板に対する不正操作を防止するために、操作板を覆うカバーを設け、更に、カバーを閉鎖位置へ付勢するカバー付勢手段を備えた遊技機が知られている。このような遊技機によれば、電源装置に対する不正操作を防止することができる。
【0556】
しかしながら、カバー付勢手段による付勢力を強めると、カバーの開放に強い力が必要になり、操作性が低下してしまう場合がある。また、カバー付勢手段による付勢力を弱めると操作板に対する十分な付勢力が付与されず、不正操作の防止効力が低下してしまう場合がある。
【0557】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、電源装置に対する操作性を低下させずに、電源装置に対するセキュリティ性を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0558】
(18−1) 本発明の一つは、開閉可能な下ドア機構DDを有するキャビネットGと、
下部空間に設けられた電源装置DEと、
下ドア機構DDに設けられたスピーカDD25Lと、
を備え、
電源装置DEは、
電力を供給するか否かを選択する電源スイッチDE1と、
電源スイッチDE1の操作が可能な開状態と、電源スイッチDE1の操作が不可能な閉状態とに、移動することにより切り替わるスイッチカバーDE2と、を有し、
スピーカDD25Lは、
下ドア機構DDが閉められた際に、スイッチカバーDE2の移動経路に割り込み、スイッチカバーDE2が開状態になることを規制する凸部DD25L1を有している
ことを特徴とする遊技機1である。
【0559】
上記構成によれば、下ドア機構DDを閉じることにより、下ドア機構DDに設けられたスピーカDD25Lの凸部DD25L1が、スイッチカバーDE2の移動経路に割り込み、スイッチカバーDE2が開状態になることを規制することができる。一方、下ドア機構DDを開けることにより、下ドア機構DDに設けられたスピーカDD25Lの凸部DD25L1のスイッチカバーDE2に対する規制が解除されるため、スイッチカバーDE2を、電源スイッチDE1の操作が不可能な閉状態から、電源スイッチDE1の操作が可能な開状態に切り替えることが可能になる。
これにより、下ドア機構DDを開けた状態での電源スイッチDE1の操作性を担保しつつ、電源装置DEに対する不正操作を防止してセキュリティ性を高めることができる。
【0560】
(18−2) 本発明は、遊技機1において、スイッチカバーDE2は、閉状態と開状態とに、スライドすることにより切り替わり、
凸部DD25L1は、凸形状をしており、
下ドア機構DDが閉められた際に、スイッチカバーDE2がスライドする移動経路に割り込み、スイッチカバーDE2がスライドして開状態になることを規制することを特徴としている。
【0561】
上記構成によれば、スイッチカバーDE2をスライドさせることにより、閉状態と開状態とに切り替えることができる。これにより、下ドア機構DDを開けた状態での電源スイッチDE1に対するアクセスを容易にすることができる。
また、凸部DD25L1に設けた凸部DD25L1が凸形状をしていることにより、スピーカDD25L自体の容積を大きくすることができ、音質の向上を同時に図ることができる。
【0562】
(13−1) 本発明は、遊技機1において、スイッチカバーDE2は、傾斜面DE2aを有し、
凸部DD25L1も、傾斜面DD25Laを有し、
スイッチカバーDE2が開状態にあるときに、下ドア機構DDが閉められると、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込み、スイッチカバーDE2をスライドさせて閉状態にすることを特徴としている。
【0563】
上記構成によれば、スイッチカバーDE2が閉状態にあるとき、下ドア機構DDが閉められると、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aと、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが対向した位置に配置され、スイッチカバーDE2のスライドを規制することができる。
一方、スイッチカバーDE2が開状態にあるときに、下ドア機構DDが閉められると、スイッチカバーDE2が閉状態の位置からズレた位置にあるため、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込むため、スイッチカバーDE2がスライドして閉状態の位置に移動することになる。
これにより、例え、スイッチカバーDE2を閉状態にすることを忘れて、開状態のまま、下ドア機構DDを閉めたとしても、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込むため、下ドア機構DDを閉める動作に連動して、スイッチカバーDE2をスライドさせて閉状態の位置に移動させることが可能となる。
【0564】
(19−1) 背面(背面壁G3)に自動循環補給装置の補給路(メダル補給口P)を挿通可能な開口(補給用開口G31)が形成された筐体(キャビネットG)と、
前記筐体内側から前記開口を遮蔽可能な平板状に形成され、前記開口を遮蔽した遮蔽状態で前記背面に対してねじ止め固定が可能にされた遮蔽部材(遮蔽部材MH1)と、
前記遮蔽部材(遮蔽部材MH1)を前記遮蔽状態から前記開口を露出した開放状態へ摺動可能にガイドするガイド部と、前記開放状態で前記遮蔽部材を保持可能な保持部(保持部MH23a)とを有するガイド部材(ガイド部材MH2)と、
を備える。
【0565】
従来、遊技機は遊技場の設置島に設置される。このような設置島には、メダル等の遊技媒体を遊技機に対して補給する自動循環補給装置が敷設されることが知られている。
【0566】
自動循環補給装置から遊技媒体の補給を行うため、遊技機筐体の背面に開口が形成されることが一般的である。例えば、特開2001−212282号公報では、切断部によってその接続が途切れている円弧状の4つの開口からなる自動循環補給装置接続開口が遊技機の背面に形成されている。自動循環補給装置が敷設された設置島に遊技機を設置する場合には、切断部を切断して内側の閉塞板を取り外すことにより筐体の背面に開口を形成し、自動循環補給装置の補給路をこの開口から挿通することができるようになっている。補給路は、例えば、パチスロ機のホッパータンクの上方に出口が配置され、適宜ホッパータンクにメダルを供給できるようになっている。
【0567】
ところで、設置済みの遊技機について、配置場所の変更や、異なる遊技場への移動が一般的に行われている。しかしながら、遊技機が新たに設置された設置島に自動循環補給装置が敷設されない場合、上記従来の遊技機では、一度形成した筐体の背面の開口はそのままの状態が維持されるため、その開口が不正に利用される虞があった。そのため、自動循環補給装置が敷設された設置島に適用させた遊技機を、自動循環補給装置が敷設されない設置島へ適用する場合、セキュリティ性が低下してしまうという問題があった。
【0568】
上記構成によれば、筐体の背面に自動循環補給装置の補給路を挿通可能な開口が形成されており、この開口は遮蔽部材によって遮蔽することが可能になっている。遮蔽部材は、ガイド部材により、遮蔽状態と開放状態との間で摺動がガイドされる。また、遮蔽部材は、遮蔽状態では筐体の背面にねじ止め固定可能にされており、開放状態ではガイド部材によって保持される。これにより、遊技機を自動循環補給装置が敷設された設置島に設置する場合には、遮蔽部材を摺動して開放状態とし、背面の開口に自動循環補給装置の補給路が挿通される。このとき、遮蔽部材は保持部によって保持されるため、遮蔽部材が無くなってしまうようなことを防止することができる。さらに遊技機を移動する場合、遮蔽部材を摺動して遮蔽状態でねじ止め固定することで開口を遮蔽することができる。その結果、自動循環補給装置の敷設された設置島に適用した後、自動循環補給装置の敷設されない設置島に遊技機を適用しても、保持しておいた遮蔽部材で開口を遮蔽することでセキュリティ性を維持することが可能となる。
【0569】
(19−2) 背面(背面壁G3)に自動循環補給装置の補給路(メダル補給口P)を挿通可能な開口(補給用開口G31)が形成された筐体(キャビネットG)と、
前記筐体内側から前記開口を遮蔽可能な長方形の平板状に形成され、前記開口を遮蔽した遮蔽状態で前記背面に対してねじ止め固定が可能にされ、上縁に前記背面に対して垂直に突出する突出部(突出部MH12)が形成された遮蔽部材(遮蔽部材MH1)と、
前記遮蔽状態での前記遮蔽部材の上縁外側に沿って形成され前記遮蔽部材の垂直上方向への移動を規制する上縁部(上縁部MH21)と、前記上縁部の両端を一方端とし当該一方端から垂直下方向へ前記遮蔽状態での前記遮蔽部材の側縁に沿って形成された2つの側縁部(側縁部MH22・MH22)と、前記2つの側縁部の他方端同士を接続し前記遮蔽部材が垂直方向へ摺動されるガイド溝(ガイド溝MH23b)が前記背面側に形成され前記遮蔽部材の前記突出部を上面で支持して前記遮蔽部材を保持する下縁部(下縁部23、保持部MH23a)と、を有するガイド部材(ガイド部材MH2)と、
を備える。
【0570】
上記構成によれば、筐体の背面に自動循環補給装置の補給路を挿通可能な開口が形成されており、この開口は遮蔽部材によって遮蔽することが可能になっている。遮蔽部材は、ガイド部材の下縁部に形成されたガイド溝により、遮蔽状態と開放状態との間で摺動がガイドされる。また、遮蔽部材の摺動は、ガイド部材の上縁部によって垂直上方向への移動が規制されると共に、2つの側縁部と下縁部とにより水平方向への移動が規制されるため、遮蔽部材の摺動時にガイド部材から外れてしまうことを防止することができる。また、遮蔽部材は、遮蔽状態では筐体の背面にねじ止め固定可能にされており、開放状態ではガイド部材によって保持される。これにより、遊技機を自動循環補給装置が敷設された設置島に設置する場合には、遮蔽部材を摺動して開放状態とし、背面の開口に自動循環補給装置の補給路が挿通される。このとき、遮蔽部材は保持部によって保持されるため、遮蔽部材が無くなってしまうようなことを防止することができる。さらに遊技機を移動する場合、遮蔽部材を摺動して遮蔽状態でねじ止め固定することで開口を遮蔽することができる。その結果、自動循環補給装置の敷設された設置島に適用した後、自動循環補給装置の敷設されない設置島に遊技機を適用しても、保持しておいた遮蔽部材で開口を遮蔽することでセキュリティ性を維持することが可能となる。
【0571】
(19−3) 前記遮蔽部材の前記突出部は、前記遮蔽部材を保持する前記下縁部よりも、突出している。
【0572】
上記構成によれば、突出部を掴み易く、開放状態から遮蔽状態へ容易に移行することが可能となる。
【0573】
従来、ホッパー装置や補助収納庫からメダルが溢れ落ちるのを防止するために、ガイド部材等のメダル溢れ防止部材を設けて、セレクタからホッパー装置へと流動するメダル、及び、ホッパー装置から補助収納庫へと流動するメダルが、ホッパー装置及び補助収納庫から溢れてしまうことを防止する遊技機が知られている(特開2013−188397号公報)。このような遊技機によれば、溢れたメダルが遊技機内部に溜り、他の電子機器や可動部材に干渉する不具合を防止することができる。
【0574】
しかしながら、近年、外部からメダルを自動補給する場合など、上述したメダルの流れ以外の新たなメダルの流れがあり、これら新たなメダルの流れに対する対策が必要になっている。
【0575】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、外部からメダルを補給する場合でも、ホッパー装置などからメダルが溢れ落ちるのを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0576】
(20−1) 本発明の一つは、キャビネットGと、
キャビネットGの背面壁G3に設けられ、金属製の薄いメダルをキャビネットGの内部に受け入れるメダル補給機構MHと、
メダル補給機構MHから受け入れたメダルを貯留する、バケットHP1を有するホッパ機構HPと、
メダル補給機構MHの下部に配置され、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGを埋めるように、キャビネットGの背面壁G3からバケットHP1に架けて設けられたコインガードHP30と、
を備えたことを特徴とする遊技機1である。
【0577】
上記構成によれば、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGを埋めるようにコインガードHP30が設けられているため、メダル補給機構MHから受け入れたメダルが、バケットHP1から溢れそうになったとしても、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGに入り込むことを防止することができる。これにより、溢れたメダルがキャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGに溜って、他の電子機器や可動部材に干渉する不具合を防止することができる。
【0578】
(20−2) 本発明は、遊技機1において、キャビネットGの背面壁G3から所定の距離を置いて設けられ、ホッパ機構HPのバケットHP1から溢れたメダルを収納するオーバーフローバケットOFを備え、
コインガードHP30は、キャビネットGの背面壁G3からバケットHP1に架けて設けられた第1ガード部HP301と、オーバーフローバケットOFからバケットHP1に架けて設けられた第2ガード部HP302とを合わせてL字状に形成されており、且つ、バケットHP1側に落ち込むように傾斜していることを特徴としている。
【0579】
上記構成によれば、オーバーフローバケットOFとバケットHP1との間にもコインガードHP30を配置することができる。これにより、メダルがオーバーフローバケットOFとバケットHP1との間に溢れ落ちることを防止することができる。
また、コインガードHP30にメダルが乗った場合であっても、バケットHP1側に傾斜しているため、メダルが自重によりバケットHP1側に滑り落ち、メダルをホッパ機構HPに正常に貯留することができる。
【0580】
従来、特開2012−20154号公報に示すように、複数のコインを収容可能なホッパー(コイン払出装置)を筐体の内部にスライド設置するのに伴い、ホッパーの背後に設けられたコネクタを筐体内部に設けられたコネクタに電気的に接続することができる遊技機が知られている。このような遊技機によれば、ホッパーの筐体への物理的な設置と、電気的な接続を同時に行えるため、ホッパーの設置・交換・点検の作業効率を向上させることができる。
【0581】
しかしながら、ホッパーを筐体の内部にスライド設置する際に、ホッパーをズレた位置でスライドさせてしまうと、ホッパーの背後に設けられたコネクタが筐体の背板に接触し、損傷してしまうおそれがある。
【0582】
この点、特開2012−20154号公報では、ホッパーがスライドするのを案内するガイドレールが設けられているが、ホッパーのスライド設置を急いでいる際に、ガイド部に正しく案内されないままスライド設置してしまう場合もあり、ガイド部だけではコネクタを十分に保護することができない場合があった。
【0583】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、ホッパーを筐体の内部に正常にスライド設置することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0584】
(21−1) 本発明は、キャビネットGの奥側に設けられたコネクタG81に、ホッパ機構HPの背面に設けられたコネクタHP41を接続する遊技機1であって、
ホッパ機構HPの両側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22と、
キャビネットGの底面板G91に設けられ、上部位HG121・HG131と下部位HG123・HG133を有し、上部位HG121・HG131と下部位HG123・HG133との間に、一対のガイド片HP21・HP22を挟んで係合した状態でキャビネットGの奥行き方向に摺動自在に、ホッパ機構HPを案内可能な一対のガイドレールHG12・HG13と、
ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方、且つ、コネクタHP41より前方側に設けられた突出部HG124・HG134と、
を有する遊技機1である。
【0585】
上記構成によれば、ホッパ機構HPをキャビネットGの底面板G91にスライド設置する際に、ホッパ機構HPの両側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131と下部位HG123・HG133との間に、挟まれず、誤ってガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方にズレてスライドされた場合に、ガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方に設けられた突出部HG124・HG134に接触することにより、ホッパ機構HPが誤った位置でスライド設置されるのを防止することができる。即ち、ホッパ機構HPをキャビネットGの内部に正常にスライド設置することが可能となる。
これにより、ホッパ機構HPが誤った位置でスライド設置され、ホッパ機構HPがコネクタG81に接触し、コネクタG81が破損するのを防止することができる。
【0586】
(21−2) 本発明は、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の、キャビネットGの手前に配置される部分がテーパー形状になっていることを特徴とする遊技機である。
【0587】
上記構成によれば、ホッパ機構HPをガイドレールHG12・HG13に係合させる際に、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131が、ホッパ機構HPに接触するのを防止することができる。
【0588】
(21−3) 本発明は、一対のガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133、上部位HG121・HG131、及び、突出部HG124・HG134は、一枚の板を折り曲げて、一体形成したことを特徴とする遊技機である。
【0589】
上記構成によれば、一対のガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133、上部位HG121・HG131、及び、突出部HG124・HG134を一枚の板により作出することできる。これにより、製造工程の簡易化を図ることができる。
【0590】
(21−4) 突出部HG124・HG134は、キャビネットGの奥側にあるため、ホッパ機構HPを、ガイドレールHG12・HG13に係合させる準備段階として、ガイドレールHG12・HG13周辺に仮置きする際に邪魔にならないようにすることができる。
【0591】
(21−5) キャビネットGの底面板G91の、ガイドレールHG12・HG13の手前に平面状のスペースHG17が設けられているため、平面状のスペースHG17に、ホッパ機構HPのガイド片HP21・HP22をガイドレールHG12・HG13に係合させる前の準備段階として、ホッパ機構HPを仮置きすることができる。これにより、手際よく、ホッパ機構HPをキャビネットGの底部にスライド設置することができる。
【0592】
従来、遊技に伴う抽籤や演出に関する制御を行う制御基板が筐体の上部に配置され、メダルを取り扱うホッパー装置が筐体の下部に配置された遊技機が知られている(特開2013−188395号公報)。このような遊技機によれば、制御基板とホッパー装置との間に距離があるため、メダルが制御基板に物理的に接触することを防止し、メダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も小さくすることができる。
【0593】
しかしながら、近年、部品交換やリサイクルなどを簡便にするため、操作デバイスや演出装置などをユニット化し、筐体の上部に配置することが多くなってきている。そうすると、設計の都合上、制御基板を筐体の下部に配置し、制御基板とホッパー装置との間の距離が近くなる場合が生じる。
【0594】
その結果、制御基板とホッパー装置との間の距離が近くなるため、メダルが制御基板に物理的に接触したり、メダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響が大きくなったりするおそれがある。
【0595】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、制御基板とホッパー装置との間の距離が近い場合であっても、メダルが制御基板に物理的に接触することを防止し、メダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も小さくすることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0596】
(22−1) 本発明の一つは、上部空間及び下部空間を有するキャビネットGと、
上部空間に設けられた表示ユニットAと、
下部空間の奥側に配置され、遊技に関する制御を司るサブ制御装置SSと、
下部空間の、サブ制御装置SSの手前側に配置され、金属製のメダルを貯留するホッパ機構HPと、
サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に設けられた板金BKと、
を備え、
サブ制御装置SSは、下部空間の背面壁G3と板金BKによって挟みこまれていることを特徴とする遊技機1である。
【0597】
上記構成によれば、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、例え、メダルがホッパ機構HPに流入してサブ制御装置SS側へ飛び出したとしても、板金BKによってメダルがサブ制御装置SSに物理的に接触することを防止することができる。また、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、ホッパ機構HPにおける金属製のメダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も板金BKによって防止することができる。
また、サブ制御装置SSは、下部空間の奥側に設けられ、下部空間の背面壁G3と板金BKによって挟みこまれているため、サブ制御装置SSは、板金BKを外さなければ、キャビネットGから外すことができない。これにより、サブ制御装置SSに対するセキュリティ性を高めている。
【0598】
(22−2) 板金BKは、遊技機1の金属フレームに接続されているため、板金BKにメダルが接触することによる輻射、及び、メダルの投下による金属製のメダル同士の接触による輻射を、金属フレームを介してアースすることができる。
【0599】
従来、特開2010−12239号公報に記載されているように、前扉の開口に対し、前面から取付可能なように、側面に弾性変形する係止部が設けられたボタンユニットを備え、このボタンユニットに、ボタンユニットと開口との間の隙間を埋めるために開口よりも大きいフランジ部が設けられた遊技機が知られている。このような遊技機では、ボタンユニットを、前面から係止部の弾性変形を利用して簡単に開口に嵌め込むことができる。また、フランジ部がボタンユニットと開口との間の隙間を埋めているため、隙間から針金等を差し込み係止部を弾性変形させ、ボタンユニットを取り外すといった不正行為を防止することができる。
【0600】
しかしながら、前扉の裏に、係止部を弾性変形させて固定するだけでは、前扉にボタンユニットを十分に固定できない場合あった。また、フランジ部が外部(前扉)に露出することにより、外観を損ねる場合がある。
【0601】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、ボタンを筐体に強固に固定することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0602】
(23−1) 本発明の一つは、キャビネットGと、
キャビネットGに設けられた第2台座部DD2bと
第2台座部DD2bに形成された開口部DD2baを介して取付けられる最大BETボタンDD8と、
を備え、
最大BETボタンDD8は、
開口部DD2baに対してキャビネットGの外側に配置され、且つ、連通孔DD816a・DD816b及び螺子穴DD8163a・DD8163bを有し、開口部DD2baよりも大きいフランジDD8111を有する操作部DD81と、
開口部DD2baに対してキャビネットGの内部側に配置され、且つ、連通孔DD826a・DD826bを有し、開口部DD2baよりも大きいフランジDD823をした係止部DD82と、
連通孔DD826a・DD826b、連通孔DD816a・DD816b、及び、螺子穴DD8163a・DD8163bとを連通して螺合する螺子DD83a・DD83bと
を備えていることを特徴とする遊技機1である。
【0603】
上記構成によれば、連通孔DD826a・DD826b、連通孔DD816a・DD816b、及び、螺子穴DD8163a・DD8163bとを連通して螺合する螺子DD83a・DD83bによって、操作部DD81と係止部DD82とを開口部DD2baを介して第2台座部DD2bに固定することができる。また、操作部DD81は開口部DD2baより大きい形状部分を有するため、最大BETボタンDD8が、開口部DD2baの外側からキャビネットGの内部側に落ち込んでしまうことを防止することができる。また、係止部DD82も開口部DD2baより大きいフランジDD823を有するため、最大BETボタンDD8が、開口部DD2baの内側からキャビネットGの外部に出てしまうことを防止することができる。これにより、最大BETボタンDD8を第2台座部DD2bに対して固定することができる。
【0604】
(23−2) 本発明は、遊技機1において、操作部DD81は、
貫通孔DD811a・DD811bを有するボタンベースDD811と、
押圧により貫通孔DD811a・DD811bを摺動可能な第1部材DD812と、
押圧により押し込まれたDD812を初期位置に復帰させるスプリングDD813と、
を有し、
第1部材DD812の底面の形状とボタンベースDD811の上面の形状とは同じであることを特徴としている。
【0605】
上記構成によれば、第1部材DD812の底面の形状とボタンベースDD811の上面の形状とは同じであるため、上方から第1部材DD812を見たときに、ボタンベースDD811が第1部材DD812によって隠されて、外部に、遊技者が押圧する第1部材DD812のみを見せることができる。これにより、最大BETボタンDD8の外観をシンプルにすることができ、遊技機1の外観のデザイン性を高めることができる。
また、第1部材DD812の底面の形状とボタンベースDD811の上面の形状とは同じであるため、第1部材DD812の底面の形状がボタンベースDD811の上面の形状よりも小さいものに比べて、ボタンベースDD811が有する貫通孔DD811a・DD811bの隙間からの不正な侵入を防止し易い構造にすることができる。
【0606】
(24−1) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
回転に伴う前記リールの基準位置からの変位の程度を特定するリール位置特定手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114等)と、
前記リールの回転に伴って所定の円周(円周RUD)に沿って回転する検知片(検知片RU1112)と、
前記円周上の1点(検知点RUP)を検知位置とするセンサ(センサ部RU112)と、
前記センサによる前記検知片の検知に基づいて前記リールが基準位置に至ったか否かを特定する基準位置特定手段(主制御基板MS等)と、
を備え、
前記基準位置特定手段は、前記検知片が検知されていない状態から検知されている状態に変化したことを検出したときの前記リールの位置を第1基準位置とし、前記検知片が検知されている状態から検知されていない状態に変化したことを検出したときの前記リールの位置を第2基準位置とし、
前記検知片は、前記リールの位置が第1基準位置となった後第2基準位置となるまでの間、前記センサによって継続的に検知される。
【0607】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(「メダル等」)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するモータと、スタートスイッチおよびストップスイッチにより出力された信号に基づいて、モータの動作を制御し、各リールの回転およびその停止を行うリール制御部とを備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(「内部当籤役」)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、いわゆるパチスロと称される遊技機が知られている。
【0608】
このような従来の遊技機として、リールの回転を駆動するためのモータとしてステッピングモータを用いた遊技機が知られている(特開2006−263284号公報参照)。このような遊技機においては、リールの特定箇所に検知片(リールインデックス)が設けられており、リールインデックスの検出を基準として、パルスを出力した回数に基づいてリールの位置を算出することができる。このような方法を用いてリールの位置を算出することにより、図柄に応じた数の検知片を設ける必要がなく、コストを削減することができる。
【0609】
しかしながら、検知片が検出されない間に算出されるリールの位置は、パルスの出力された回数に基づいて求められる理論上の位置であり、リールを素手で停止させる等のイレギュラーが発生した場合等、実際のリールの位置と必ずしも一致しない可能性がある。
【0610】
上記構成によれば、リールの回転に伴って所定の円周に沿って回転する検知片は、円周上の1点を検知位置とするセンサによって継続的に検知される。そして、検知片が検知されていない状態から検知されている状態に変化したこと(所謂オンエッジ)が検出されることで第1基準位置が特定され、検知片が検知されている状態から検知されていない状態に変化したこと(所謂オフエッジ)が検出されることで第2基準位置が特定される。従って、リールが1回転する間に、リールの位置が第1基準位置となった時とリールの位置が第2基準位置となった時との2回、検出を行うことが可能である。このように、リールが1回転する間に2回の検出が行われるため、リールの回転速度が理論上規定速度に達した後(加速処理が完了した後)停止操作が有効となるまでの時間を短縮することができる。これにより、目押しの対象となる図柄の位置と検知片の位置との関係により一周押しを行うことができない可能性を低減することが可能となり、その結果、停止操作が有効となるタイミングのむらを少なくし、停止操作の際に遊技者が不便さを感じてしまうことを防止することができる。
【0611】
(24−2) 前記第1基準位置及び前記第2基準位置が、前記リールの中心軸を通る直線上に前記中心軸を挟んで対向配置されており、
前記検知片は、前記円周経路上において、前記第1基準位置に対応する位置から前記円周経路上に沿って前記第2基準位置に対応する位置に至る領域を含み、前記第2基準位置に対応する位置から前記円周経路上に沿って前記第1基準位置に対応する位置に至る領域を含まない形状を有している。
【0612】
上記構成によれば、センサを1つ設けただけであっても、リールが1回転する間に2回の検出を行うことが可能であり、センサを2つ設けた場合と同様の効果が得られる。すなわち、センサの数を増加させることなく、目押しの対象となる図柄の位置と検知片の位置との関係により一周押しを行うことができない可能性を低減することができる。
【0613】
(25−1) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を複数備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
前記図柄表示手段において停止表示された図柄を背後から照明する照明手段(バックライトRR4等)と、を備え、
複数の前記リールのうち隣接する2つの前記リールの間には、前記リールを支持する支持板(モータ取付板RU11)が配置されており、
前記支持板の前方部分は、側面視略弓形形状に形成されている。
【0614】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(「メダル等」)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するステッピングモータと、スタートスイッチおよびストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転およびその停止を行うリール制御部とを備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(「内部当籤役」)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、いわゆるパチスロと称される遊技機が知られている。
【0615】
このような従来の遊技機として、リールの内部から図柄を照射するバックランプを備えた遊技機が知られている(特開2009−178268号公報参照)。このような遊技機によれば、図柄の組合せが停止表示された場合に、当該図柄の組合せを構成する図柄を強調表示する等、図柄自体に対して演出効果を持たせることができる。
【0616】
しかしながら、一般的に、遊技機においては、複数のリールが横方向に隣接して設けられているため、隣接するリールに対して照射するバックランプの光同士が干渉し合い、良好な演出効果を期待することができないという問題があった。
【0617】
上記構成によれば、隣接する2つのリールの間にリールを支持する支持板が配置されており、支持板の前方部分は、側面視略弓形形状に形成されている。従って、当該支持板は、側面視矩形状の支持板等と比較して、前方に突出した形状を有しているため、仕切板としての機能を有することとなり、これにより、一のリールに対する照明光が隣接するリールに至ることを防止することができる。しかも、単純に支持板のサイズを大きくすることで仕切板としての機能を付与するわけではなく、支持板の前方部分を側面視略弓形形状に形成することによりこのような機能を付与しているため、遊技者からの見た目にも支持板が目立つわけではなく、遊技機の美観を損ねてしまうことも防止することができる。
【0618】
上記支持板は、側面視略弓形形状の前方部と、側面視において該弓形を規定する円弧の両端部から後方に向かって連続的に形成された形状(例えば、側面視略矩形状)の後方部とにより構成することができる。なお、弓形とは、円弧と、当該円弧の端部同士を結んだ弦とで囲まれた図形である。
【0619】
また、上記支持板は、リールを直接支持するものであってもよく、他の部材を介してリールを間接的に支持するものであってもよい。例えば、上記支持板は、リールを回転駆動するモータ(ステッピングモータ)を取り付けるためのモータ取付板であってもよい。
【0620】
(25−2) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を複数備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
前記図柄表示手段において停止表示された図柄を背後から照明する照明手段(バックライトRR4等)と、を備え、
複数の前記リールのうち隣接する2つの前記リールの間には、前記リールを支持する支持板(モータ取付板RU11)が配置されており、
前記支持板の前方部分は、側面視において前記リールと略同一形状に形成されている。
【0621】
上記構成によれば、隣接する2つのリールの間にリールを支持する支持板が配置されており、支持板の前方部分は、側面視においてリールと略同一形状に形成されている。従って、当該支持板は、側面視矩形状の支持板等と比較して、前方に突出した形状を有しているため、仕切板としての機能を有することとなり、これにより、一のリールに対する照明光が隣接するリールに至ることを防止することができる。しかも、単純に支持板のサイズを大きくすることで仕切板としての機能を付与するわけではなく、支持板の前方部分を側面視においてリールと略同一形状に形成することによりこのような機能を付与しているため、遊技者からの見た目にも支持板が目立つわけではなく、遊技機の美観を損ねてしまうことも防止することができる。
【0622】
側面視においてリールと略同一形状に形成された上記支持板の前方部分は、対向するリールの部分と略同一の大きさであり、両者は重なり合っていることが望ましい。すなわち、一方の側面から見たときには、支持板の前方部分がリールによって略完全に覆われており、他方の側面から見たときには、支持板の前方部分によって当該部分に対向するリールの部分が略完全に覆われていることが望ましい。これにより、支持板に対して仕切板としての機能を付与することと、遊技機の美観を維持することとを、バランスよく実現することができる。
【0623】
例えば、上記支持板は、側面視においてリールの前方半分と重なり合った略半円形状の前方部と、側面視において該半円を規定する円弧の両端部から後方に向かって連続的に形成された形状(例えば、側面視略矩形状)の後方部とにより構成されていてもよい。
【0624】
(26−1) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
回転に伴う前記リールの基準位置からの変位の程度を特定するリール位置特定手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114等)と、
前記リールの回転に伴って所定の円周に沿って回転する検知片(検知片RU1112)と、
前記検知片を検出するセンサ(センサRU1121)と、
前記センサによる前記検知片の検知に基づいて前記リールが基準位置に至ったか否かを特定する基準位置特定手段(主制御基板MS等)と、
を備え、
前記センサは、前記リールを回転駆動するモータを取り付けるためのモータ取付板(モータ取付板RU11)に、台座部材(台座部材RU1122)を介して取り付けられており、
前記モータ取付板には、前記台座部材を前記モータ取付板に締結するための螺子(螺子RU1124a・RU1124b)を挿入可能な螺子挿入部(螺子孔RU11c・螺子孔RU11d)が第1所定箇所及び第2所定箇所に設けられているとともに、前記第1所定箇所と前記第2所定箇所とを結ぶ第1の直線(直線RUDA)と略垂直な第2の直線(直線RUDB)上の2つの箇所であって前記第1の直線を境として互いに反対側に位置する第3所定箇所及び第4所定箇所に位置決め挿入部(嵌合孔RU11e・RU11f)が設けられ、
前記台座部材には、前記2つの箇所に設けられた前記位置決め挿入部に嵌挿可能な位置決め突起部(突出部RU1122j・RU1122k)が設けられている。
【0625】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(「メダル等」)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するステッピングモータと、スタートスイッチおよびストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転およびその停止を行うリール制御部とを備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(「内部当籤役」)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、いわゆるパチスロと称される遊技機が知られている。
【0626】
このような遊技機では、リールの回転制御を正確に行うべく、リールと同軸で回転するリールインデックスが設けられている(特開2006−263284号公報参照)。リールインデックスは所定の円周に沿って回転し、この回転経路上の1点を検出位置とするセンサによってリールインデックスの通過が検出される。そして、リールインデックスが検出された位置をリールの基準位置とし、この基準位置とステッピングモータの励磁ステップ数とに基づいてリールの位置が算出される。
【0627】
ところで、上記従来のリールインデックス検出用のセンサは、リールのモータを取り付けるモータ取付板に、台座部材を介して配設されることが一般的である。これにより、センサは、リールインデックスの回転経路の近傍に配置される。しかしながら、台座部材のモータ取付板への正確な位置決めが行われない場合、リール停止位置に基づいて決定される遊技結果の誤判定やセンサとリールインデックスとが接触することによる遊技機の破損が発生する虞があった。
【0628】
上記構成によれば、モータ取付板と台座部材との取り付けに際し、モータ取付版の第3所定箇所及び第4所定箇所の位置決め挿入部に、台座部材の位置決め突起部を嵌挿させることで、モータ取付板に対する台座部材の位置決めを行うことができ、その位置決めされた状態で螺子が螺子挿入部に挿入され、モータ取付板と台座部材とが螺子止め固定される。モータ取付板に対する台座部材の位置は、2つの螺子挿入部と、2つの位置決め挿入部との4か所で規制され、さらに2つの螺子挿入部を結ぶ第1の直線と、2つの位置決め挿入部を結ぶ第2の直線とが垂直になるように設定されている。これにより、モータ取付板に対する台座部材の位置にずれが生じることを防止することができる。さらに、螺子止めは、2つの螺子挿入部の2箇所のみであるため、取り付け作業を簡易にすることができる。その結果、モータ取付板に対する台座部材の取り付けを簡易かつ正確に位置決めして行うことができ、遊技結果の誤判定や遊技機の破損を防止することが可能となる。
【0629】
(26−2) 前記第3所定箇所及び前記第4所定箇所のうちの一方の箇所に設けられた位置決め挿入部は、前記第2の直線方向が長手方向となる長穴状に形成されている。
【0630】
上記構成によれば、第2の直線上に配置される2つの位置決め挿入部において、一方が第2の直線方向が長手方向となる長穴状に形成されている。これにより、台座部材において2つの位置決め突起部を成形する上での間隔の誤差を許容することができる。
【0631】
前記位置決め挿入部は、長手方向が、前記センサの検知位置における検知片の回転の接線方向と略垂直にされている。
【0632】
上記構成によれば、長手方向を有する嵌合孔において台座部材との位置ずれが生じたとしても、センサによるリールの基準位置の誤検知を防止することが可能となっている。
【0633】
(27−1) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
回転に伴う前記リールの基準位置からの変位の程度を特定するリール位置特定手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114等)と、
前記リールの回転に伴って所定の円周に沿って回転する検知片と、
前記検知片を検出するセンサ(センサRU1121)と、
前記センサによる前記検知片の検知に基づいて前記リールが基準位置に至ったか否かを特定する基準位置特定手段(主制御基板MS等)と、
を備え、
前記リール位置特定手段は、
前記センサは、前記リールを回転駆動するモータを取り付けるためのモータ取付板(モータ取付板RU11)に、台座部材(台座部材RU1122)を介して取り付けられており、
前記台座部材には、前記センサを前記台座部材に締結するための螺子(螺子RU1123a・RU1123b)を挿入可能な螺子挿入部(螺子孔RU1122c・螺子孔RU1122d)が第1所定箇所及び第2所定箇所に設けられているとともに、前記第1所定箇所と前記第2所定箇所とを結ぶ第1の直線(直線RUDC)と略垂直な第2の直線(直線RUDD)上の2つの箇所であって前記第1の直線よりも前記センサが前記検知片を検出する側に位置する第3所定箇所及び第4所定箇所に位置決め突起部(突出部RU1122e・RU1122f)が設けられ、
前記センサには、前記2つの箇所に設けられた前記位置決め突起部を嵌挿可能な位置決め挿入部(嵌合孔RU1124e・RU1124f)が設けられている。
【0634】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(「メダル等」)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するステッピングモータと、スタートスイッチおよびストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転およびその停止を行うリール制御部とを備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(「内部当籤役」)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、いわゆるパチスロと称される遊技機が知られている。
【0635】
このような遊技機では、リールの回転制御を正確に行うべく、リールと同軸で回転するリールインデックスが設けられている(特開2006−263284号公報参照)。リールインデックスは所定の円周に沿って回転し、この回転経路上の1点を検出位置とするセンサによってリールインデックスの通過が検出される。そして、リールインデックスが検出された位置をリールの基準位置とし、この基準位置とステッピングモータの励磁ステップ数とに基づいてリールの位置が算出される。
【0636】
ところで、上記従来のリールインデックス検出用のセンサは、リールのモータを取り付けるモータ取付板に、台座部材を介して配設されることが一般的である。これにより、センサは、リールインデックスの回転経路の近傍に配置される。しかしながら、センサの台座部材への正確な位置決めが行われない場合、リール停止位置に基づいて決定される遊技結果の誤判定やセンサとリールインデックスとが接触することによる遊技機の破損が発生する虞があった。
【0637】
上記構成によれば、台座部材とセンサとの取り付けに際し、台座部材の第3所定箇所及び第4所定箇所の位置決め突起部を、センサの位置決め挿入部に嵌挿させることで、台座部材に対するセンサの位置決めを行うことができ、その位置決めされた状態で螺子が螺子挿入部に挿入され、台座部材とセンサとが螺子止め固定される。台座部材に対するセンサの位置は、2つの螺子挿入部と、2つの位置決め突起部との4か所で規制され、さらに2つの螺子挿入部を結ぶ第1の直線と、2つの位置決め挿入部を結ぶ第2の直線とが垂直になるように設定されている。これにより、台座部材に対するセンサの位置にずれが生じることを防止することができる。さらに、螺子止めは、2つの螺子挿入部の2箇所のみであるため、取り付け作業を簡易にすることができる。その結果、台座部材に対するセンサの取り付けを簡易かつ正確に位置決めして行うことができ、遊技結果の誤判定や遊技機の破損を防止することが可能となる。
【0638】
(27−2) 前記第1所定箇所及び前記第2所定箇所のうちの一方の箇所に設けられた螺子挿入部は、前記第1の直線方向が長手方向となる長穴状に形成されている。
【0639】
上記構成によれば、第1の直線上に配置される2つの螺子挿入部において、一方が第1の直線方向が長手方向となる長穴状に形成されている。これにより、センサにおいて2つの螺子止め箇所を成形する上での間隔の誤差を許容することができる。
【0640】
従来、特開2012−245279号公報に開示されているように、ボタンユニット装着後に取付けられ、ボタンユニットの不正な取外しを防止する係止部材を備えた遊技機が知られている。このような遊技機によれば、既存のボタンユニットに係止部材を取り付けることにより、既存のボタンユニットに変更を加えることなく、ボタンユニットの不正な取外しを防止することができる。
【0641】
しかしながら、ボタンユニットの不正な取外しを防止するために、新たな追加部品を取り付けることは、追加部品分の収納スペースを遊技機内に確保する必要があり、適用することが容易ではない場合があった。
【0642】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、部品の大型化を抑えつつ、ボタンユニットの不正な取外しを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0643】
(28−1) 本発明の一つは、貫通孔DD811a・DD811bを有するボタンベースDD811と、
押圧により貫通孔DD811a・DD811bを摺動可能な第1部材DD812と、
押圧により押し込まれた第1部材DD812を初期位置に復帰させるスプリングDD813と、
発光部DD814a及び受光部DD814bを有するフォトセンサDD814と、
フォトセンサDD814の発光部DD814aと受光部DD814bとの間を遮断する遮光片DD8151を有する第2部材DD815と、
を有する最大BETボタンDD8を備え、
第2部材DD815は、
貫通孔DD811a・DD811bより大きい形状をしており、
第1部材DD812における、貫通孔DD811a・DD811bから延出した部分に取付けられていることを特徴とする遊技機1である。
【0644】
上記構成によれば、第2部材DD815が、ボタンベースDD811に設けられた貫通孔DD811a・DD811bより大きい形状をしており、貫通孔DD811a・DD811bから延出した第1部材DD812の一部に取付けられている。これにより、第2部材DD815が、第1部材DD812が貫通孔DD811a・DD811bから抜けるのを規制し、最大BETボタンDD8の不正な取外しを防止することができる。
また、他の部材を採用していないため、部品の大型化を抑制することができる。
【0645】
(28−2) 本発明は、上記遊技機1において、ボタンベースDD811には2つの貫通孔DD811a・DD811bが形成されており、
第1部材DD812は、2つの貫通孔DD811a・DD811bを摺動可能な2つの摺動部DD8124a・DD8124bを有し、
第2部材DD815は、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの間を接続するように取付けられており
遮光片DD8151は、第2部材DD815の、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの中間部分に設けられていることを特徴としている。
【0646】
上記構成によれば、遮光片DD8151は、遊技者による第1部材DD812の押圧に連動して、2つの摺動部DD8124a・DD8124bがボタンベースDD811の2つの貫通孔DD811a・DD811bを摺動し、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの間に取付けられた第2部材DD815の中間部分に設けられた遮光片DD8151が、発光部DD814aと受光部DD814bとの間を横切り遮断することができる。
【0647】
(28−3) 第1部材DD812が、貫通孔DD811a・DD811bよりも大きい形状をしていることにより、第1部材DD812が、第2部材DD815側に貫通孔DD811a・DD811bから抜けるのを規制し、最大BETボタンDD8の不正な取外しをより防止することができる。
【0648】
従来、特開2007−44199号公報に開示されているように、前扉を上扉と下扉に分離し、各々開閉可能にした遊技機が知られている。このような遊技機によれば、メダル補給時(下扉の開閉)、メカリールの調整時(上扉の開閉)など、必要な箇所のみ開閉することができ、遊技機の内部を不必要に外部に晒すことを防ぐことができる(セキュリティ性の向上)。
【0649】
ところで、近年、遊技機の部品やリサイクル等を簡便にするために、操作デバイスや演出装置などのユニット化が行われている。
【0650】
ここで、例えば、上扉に対応する筐体側のスペースにユニット化された演出装置が格納されたりする。このようにすることで、機種変更やリサイクルの際の演出装置の交換を容易にすることができる。
【0651】
しかしながら、ユニット化された演出装置が大型である場合、機種変更やリサイクルの際に、上扉(又は、下扉)が邪魔になる場合がある。
【0652】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、遊技機内部に収納された装置をスムーズに出し入れすることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0653】
(29−1) 本発明の一つは、
キャビネットGは、軸部UH21・UH22と、係合凹部UH23・UH24と、を有し、
キャビネットGに対して開閉可能な上ドア機構DUは、
軸部UH21・UH22に回転可能に重合し、且つ、軸部UH21・UH22の軸線UH121Aに対してスライド可能な軸受部UH121・UH131と、
上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度に開くまでは、係合凹部UH23・UH24に係合し、軸受部UH121・UH131のスライドを規制し、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度以上に開くと、係合凹部UH23・UH24に対する係合が解除される係合凸部UH15・UH16と、
を有することを特徴とする遊技機1である。
【0654】
上記構成によれば、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度に開くまでは、係合凸部UH15・UH16が係合凹部UH23・UH24に係合し、軸受部UH121・UH131が軸部UH21・UH22の軸線UH121Aに沿ってスライドするのを規制する。これにより、軸部UH21・UH22と軸受部UH121・UH131との重合が解除されるのを規制し、上ドア機構DUがキャビネットGから取り外されるのをロックすることができる。
一方、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度以上に開くと、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する係合が解除され、軸受部UH121・UH131が軸部UH21・UH22の軸線UH121Aに沿ってスライド可能となる。これにより、軸部UH21・UH22と軸受部UH121・UH131との重合が解除され、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができるようになる。
即ち、上ドア機構DUをキャビネットGに対して所定の角度以上に開放した場合にだけ、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができる。
【0655】
(29−2) 本発明は、上記遊技機1において、上ドア機構DUは、キャビネットGに対して閉まった状態を閉状態とし、キャビネットGに対して90°開いた状態を開放状態とした場合、所定の角度は、閉状態での上ドア機構DUの角度よりも大きく、開放状態での上ドア機構DUの角度である90°よりも小さい値であることを特徴としている。
【0656】
上記構成によれば、上ドア機構DUを開放状態(90°の開放)まで開かなくても、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができる。
【0657】
(30−1) 筐体の前面側を開閉可能な扉と、
前記扉の左端部に配置され、前記扉の左端領域に導光して発光させる左端発光機構と、
前記扉の右端部に配置され、前記扉の右端領域に導光して発光させる右端発光機構と、
前記扉の中央部に配置され、光を出射する中央発光基板と、
前記中央発光基板から出射された前記光を、前記左端領域側の左周辺領域及び前記右端領域側の右周辺領域の少なくとも一方の領域に導光する導光機構と
を有する。
【0658】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2009−178268号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年、このような演出装置を複数設け、演出効果をより高めることが求められている。一般的に、遊技機は、遊技場における設置島に並べて設置されるため、遊技機の大きさには制限がある。しかしながら、複数の演出装置を設けた場合、従来からあるLEDによる光の演出のための反射板や透光板を含む構成のためのスペースが十分に取れない虞があった。上記構成によれば、中央発光基板から出射された光を導光機構により左周辺領域及び左周辺領域の少なくとも一方の領域に導光することによって、左端発光機構や右端発光機構では導光し難い領域においても、発光させることができる。これにより、限られたスペースの扉であっても、複数箇所の光の演出を、より高い演出効果で行うことができる。
【0659】
(30−2) 前記中央発光基板は、上面及び下面に上側光源及び下側光源がそれぞれ設けられており、
前記上側光源からの光を前記中央部から離間した位置まで導光する上側導光機構と、前記下側光源からの光を前記中央部から離間した位置まで導光する下側導光機構とを有する。
【0660】
上記構成によれば、中央発光基板における上面の上側光源と下面の下側光源とを用いて上側導光機構及び下側導光機構により左周辺領域や右周辺領域を発光させることができるため、左周辺領域や右周辺領域をより広い範囲や場所に拡大することができる。これにより、限られたスペースの扉であっても、複数箇所の光の演出を、より高い演出効果で行うことができる。
【0661】
(30−3) 筐体の前面側を開閉可能な扉(上ドア機構UD)と、
前記扉の左端部に配置され、前記扉の左端領域を面状に発光させる左端発光機構HA2と、
前記扉の右端部に配置され、前記扉の右端領域を面状に発光させる右端発光機構HA3と、
前記扉の中央部に配置された中央発光機構HA4とを有し、
前記中央発光機構は、
上面及び下面に上側光源及び下側光源がそれぞれ設けられた中央発光基板(トップレンズ中LED基板HA411)と、
前記中央発光基板の上面に設けられた前記上側光源からの光を上側導光領域に導光して面状に発光させる上側導光機構(左導光レンズHA413、右導光レンズHA414)と、
前記中央発光基板の下面に設けられた前記下側光源からの光を下側導光領域に導光して面状に発光させる下側導光機構(右ダウンライトレンズHA415、左ダウンライトレンズ)と
を有する。
【0662】
上記構成によれば、中央発光機構の中央発光基板が上面及び下面に上側光源及び下側光源をそれぞれ有し、これらの光源が上側導光機構及び下側導光機構によりそれぞれ上側導光領域及び下側導光領域を面状に発光させる。これにより、左端発光機構による左端領域及び右端発光機構による右端領域に加えて、一箇所の中央発光機構により上側導光領域及び下側導光領域を発光させることができることから、限られたスペースの扉であっても、複数箇所の光の演出を、より高い演出効果で行うことができる。
【0663】
(30−4) 前記上側導光機構及び前記下側導光機構は、前記中央発光基板を中心として左右対称に配置されている。
【0664】
上記構成によれば、上側導光領域と下側導光領域とが中央発光基板を中心として左右対称に存在することから、限られたスペースの扉であっても、複数箇所の光の演出を、より高い演出効果で行うことができる。
【0665】
(30−5) 前記上側導光機構は、前記中央発光基板の上面及び前記上側光源を覆う上側リフレクタ(トップレンズ中リフレクタHA412、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16)と、当該上側リフレクタと前記中央発光基板との隙間の右側及び左側にそれぞれ配置され、前記上側導光領域まで配置された上側導光レンズ(左導光レンズHA413、右導光レンズHA414)とを有しており、
前記下側導光機構は、前記中央発光基板の下面及び前記下側光源を覆う下側リフレクタと、当該下側リフレクタ(トップレンズ中リフレクタHA412、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16)と前記中央発光基板との隙間の側方に配置され、前記下側導光領域まで配置された下側導光レンズ((右ダウンライトレンズHA415、左ダウンライトレンズ)とを有する。
【0666】
上記構成によれば、複数箇所の光の演出をリフレクタと導光レンズという簡単な構成により実現することができる。
【0667】
(30−6) 前記上側導光機構は、前記扉の左端領域及び前記右端領域から中心側の各領域を前記上側導光領域として発光させるように配置されており、
前記下側導光機構は、扉の左側上部及び右側上部にそれぞれ配置された上部スピーカの上方の各領域を下側導光領域として発光させるように配置されている。
【0668】
上記構成によれば、左端発光機構及び右端発光機構によっては十分に発光させることができない領域を上側導光機構及び下側導光機構により発光させることができる。
【0669】
(31−1) 筐体(筐体2)前面の中央に配置される演出装置(スクリーン機構D)と前記演出装置の側方に配置される発光ユニット(左パネル機構HJ)とを有する遊技機であって、
前記発光ユニットは、
前記筐体の前面方向側と後面方向側とへ光を照射可能な光源装置(左LED基板HJ1)と、
前記前面方向側への光を2つに区分し、一方に区分された光を前記筐体の一方の側面方向へ導光する仕切り部材(仕切り機構HJ2)と、
前記筐体の一方の側面の一部を構成し、前記仕切り部材によって導光された前記一方に区分された光を透過させる側面透光部材(左上側面レンズHJ3)と、
前記筐体の前面の一部を構成し、前記仕切り部材によって他方に区分された光を透過させる前面透光部材(左下レンズHJ)と、
前記後面方向側への光を前記演出装置が配置された方向へ導光させる内側導光部材(内側導光部材HJ5)と、
を有する。
【0670】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特許文献1参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年、このような演出装置を複数設け、演出効果をより高めることが求められている。
【0671】
一般的に、遊技機は、遊技場における設置島に並べて設置されるため、遊技機の大きさには制限がある。しかしながら、複数の演出装置や大きいスペースを占有する演出装置を設けた場合、従来からあるLEDによる光の演出のための反射板や透光板を含む構成のためのスペースが十分に取れない虞があった。
【0672】
上記構成によれば、光源装置から筐体の前面方向側へ出射される光は2区分され、一方が仕切り部材によって筐体の一方の側面方向へ導光されて側面透光部材から透過され、他方が前面透光部材から透過される。また、光源装置から筐体の後面方向側へ出射される光は、導光部材によって演出装置側へ導光される。これにより、発光ユニットを側面側に設けるのみで、遊技機筐体の前面、側面からの演出光を実現できるだけでなく、演出装置側への光の照射が可能となる。その結果、遊技機における演出光に係る構成を省スペース化することができ、演出装置の拡大化を許容することができる。
【0673】
(31−2) 前記内側導光部材は、
光を透過可能であり、前記光源装置の後面方向側への光が入射され、当該入射位置から前記演出装置の前面の周縁まで配設された透光部材(左導光板HJ51)と、
前記透光部材の背面側へ係合して配設された反射部材(左LED基板カバーHJ52)と、
を有し、
前記透光部材は、
前記光源装置へ突出された形状を有し、前記光源装置の後面方向側への光の進行方向に配置され、前記光源装置の後面方向側への光が入射される突出部(突出部HJ511a)と、
前記透光部材の前記反射部材に係合される壁面であり、前記突出部に入射された光の進行方向に配置され、反射面が前記演出装置側へ向く方向へ傾斜され突出部に入射された光を前記演出装置方向へ反射する傾斜面(傾斜面HJ511c)と、
前記傾斜面によって反射された光が進行され、当該光の進行方向に対して屈曲した形状を有する光路部(光路部HJ512)と、
前記光路部の前記光の進行方向端部に形成され、前面視断面がジグザグ形状を有する発光部(発光部HJ513)と、
を有している。
【0674】
上記構成によれば、光源装置の後面方向側への光は、突出部に入射された後に反射部によって進行方向が演出装置側へ変更されることになる。反射部は、反射部材が係合して配設されるため、光が内側導光部材内に反射されることになる。そして、反射された光は、屈曲した形状を有する光路部を通過した後、ジグザグ形状の発光部に達する。これにより、発光部では乱屈折される。これにより、発光装置の光源から進行する光が様々に外部へ出射されるため演出性を高めることができる。
【0675】
(32−1) 筐体上面の前面側の角位置に配設される角部透光部材(左上パネル機構HB)と、
前記角部透光部材の後方に位置する支持部材(パネルベースHH)と、
前記角部透光部材に隣接し、当該隣接箇所が係合する外壁部材(トップレンズカバーHA11)と、
を有し、
前記角部透光部材は、
後面側位置において、支持部材から前面方向へ突出するように配設された突出部(タイトねじHH4)が嵌め込まれる嵌合部(嵌合部HB11)と、
前記嵌合部よりも前面側の前記隣接箇所に配置され、前記嵌合部の嵌め込み方向と異なる方向であり当該配置箇所から前記外壁部材へ向かう方向へ突出し、前記外壁部材に形成された切欠部(切欠部HA111・HA112・HA113)に係合する係止片(係止片HB12・HB13・HB14)と、
を有している。
【0676】
従来、種々の演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている。例えば、特開2013−013685号公報では、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を図っている。このような遊技機では、遊技機の側面や前面の一部などを透光部材で構成し、これを遊技機内部側からの光源で照射することで演出効果をより高めることが知られている。
【0677】
しかしながら、簡易に螺子等の固着部材によって固定した場合、透光部材は光を透過するため、固着部材が外部から視認され、遊技機の美観が著しく損ねられるという問題があった。また、外部から視認され難い箇所まで透光部材を延在させて固着部材で固定した場合、上記従来のような複数の演出装置や大きいスペースを占有する演出装置の設置が制限されるという問題があった。
【0678】
上記構成によれば、透光部材は外壁部材と係合した状態で隣接すると共に、透光部材の係止片が外壁部材の切欠部に係合した状態となる。そして、支持部材から前面方向に突出部が配設されることで、透光部材の嵌合部に突出部が嵌め込まれる。突出部が透光部材の嵌合部に嵌め込まれているため、透光部材の鉛直方向への移動が規制される。さらに、突出部における嵌め込み方向と、係止片の突出方向とは、異なるように配設されているため、透光部材は、支持部材と外壁部材により水平方向への移動が規制される。その結果、透光部材は、簡易に固着部材を用いず、遊技機の美観を損ねることなく遊技機に取り付けることができる。
【0679】
(32−2) 前記角部透光部材を鉛直方向に支持するフレーム部材(フレーム部HB2)をさらに有し、
前記角部透光部材は、鉛直下側位置において、前記フレーム部材に沿って前記フレーム部材の後方位置まで延在し、自身の前方方向への移動を規制する規制部(規制部HB21)を有している。
【0680】
上記構成によれば、透光部材はフレーム部材により鉛直方向に支持されるため、突出部や、突出部が嵌め込まれる嵌合部に対する鉛直方向への応力を軽減することができる。さらに、フレーム部材の後方位置に透光部材の規制部が配置されるため、透光部材自身の前方への移動が規制され、係止片や切欠部に対する水平方向への応力を軽減することができる。これにより、透光部材や透光部材に関連する構造の劣化を軽減することができる。
【0681】
(33−1) 筐体の前面側を開閉可能な扉と、
前記扉の上部から前方に突出された装飾凸部とを有しており、
前記装飾凸部が、光を拡散させて前記装飾凸部表面から均一に放出させるシームレス構造の導光板(トップレンズ導光板HA14)を、前記装飾凸部の前端から後端に亘って設けられた装飾ユニットHA1により形成されている。
【0682】
従来、特開2012−245279号公報に開示されているように、前扉に演出装置が設けられた遊技機が知られている。このような遊技機によれば、演出装置を用いて種々の演出を行うことが可能であり、遊技の興趣を向上させることができる。前扉は遊技者に対向することから、遊技者との接触により外力を受け易い状態にあるため、耐久性を担保する必要があるが、演出装置の配置やデザイン性を重視すると、前扉の耐久性が低下するという問題点があった。特に、前面に突出する凸部を設けた場合、接触の可能性が高まるため、より耐久性が求められていた。
【0683】
上記構成によれば、複数の部品を接合して装飾ユニットの導光板とした場合は、部品間の導光片の繋ぎ目部分に負荷が集中することになるが、シームレス構造の導光板であれば、負荷が一部分に集中するという事態を回避することができる。これにより、シームレス構造の導光板を備えた装飾ユニットにより形成された装飾凸部は、全体として大きな剛性及び強度を有するため、遊技機の前方に位置する遊技者との接触等により外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになり、結果として扉の耐久性を高いものにすることが可能になっている。
【0684】
(33−2) 前記装飾ユニットは、
前記扉のフレームに接続されたトップレンズ導光板ベースHA15と、前記光を外部に透過させるトップレンズカバーHA11とで中空部を形成し、当該中空部に前記導光板を収容しており、
前側領域が下方に湾曲され、且つ、前記扉側から前端側にかけて左右方向の幅が減少され、前端中央部に頂点を有した形状に形成されており、
前記前側領域の裏面と前記扉のフレームとが、水平配置された装飾ユニット支持機構により連結されている。
【0685】
上記構成によれば、トップレンズ導光板ベースとトップレンズカバーとで形成された中空部に導光板を収容することによって、トップレンズ導光板ベースとトップレンズカバーと導光板とを単純に積層して板状にした場合よりも剛性の高い装飾凸部を形成することができる。また、扉のフレームに連結された後端部から遠ざかる前端部に近づくに従って曲げモーメントが増大するが、前端部側の左右方向の幅を減少させて重量を減少させることによって、前側領域の剛性及び強度を高めることが可能になっている。また、下方に湾曲された装飾ユニットの前側領域の裏面が、水平配置された装飾ユニット支持機構を介して扉のフレームに連結されることによって、装飾ユニットの前側領域の裏面が装飾ユニット支持機構により水平方向に支持され、前側領域が前後方向に大きな剛性及び強度を有することになる。これにより、装飾ユニットにより形成された装飾凸部に対して遊技者等から外力が付与された場合でも、変形や破損し難いものになり、結果として扉の耐久性を高いものにすることが可能になっている。
【0686】
(33−3) 筐体の前面側を開閉可能な扉と、
前記扉の上部から前方に突出された装飾凸部とを有しており、
前記装飾凸部は、
前記扉のフレームに接続されたトップレンズ導光板ベースと、光を拡散させて表面から均一に放出するトップレンズ導光板HA14と、前記光を外部に透過させるトップレンズカバーとを有し、
前記扉側から前端側にかけて左右方向の幅が減少され、前端中央部に頂点を有した形状に形成された装飾ユニットを有している。
【0687】
上記構成によれば、扉のフレームに連結された後端部から遠ざかる前端部に近づくに従って曲げモーメントが増大するが、前端部側の左右方向の幅を減少させて重量を減少させることによって、剛性及び強度を高めることが可能になっている。これにより、装飾凸部は、前側領域が大きな剛性及び強度を有するため、遊技機の前方に位置する遊技者との接触等により外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになり、結果として扉の耐久性を高いものにすることが可能になっている。
【0688】
(33−4) 前記装飾ユニットは、
前記トップレンズ導光板ベースと前記トップレンズカバーとで中空部を形成し、当該中空部にトップレンズ導光板を収容している。
【0689】
上記構成によれば、トップレンズ導光板ベースとトップレンズカバーとで形成された中空部にトップレンズ導光板を収容することによって、トップレンズ導光板ベースとトップレンズカバーとトップレンズ導光板とを単純に積層して板状にした場合よりも断面二次モーメントの大きな形態となるため、剛性の高い装飾凸部を形成することができる。
【0690】
(33−5) 前記装飾ユニットは、前側領域が下方に湾曲されており、
前記装飾ユニットにおける前記前側領域の裏面と前記扉のフレームとを、水平配置された装飾ユニット支持機構により連結している。
【0691】
上記構成によれば、下方に湾曲された装飾ユニットの前側領域の裏面が、水平配置された装飾ユニット支持機構を介して扉のフレームに連結されることによって、装飾ユニットの前側領域の裏面が装飾ユニット支持機構により水平方向に支持された状態になる。これにより、装飾ユニット及び装飾ユニット支持機構を有した装飾凸部は、前側領域が前後方向に大きな剛性及び強度を有するため、遊技機の前方に位置する遊技者との接触等により外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになり、結果として扉の耐久性を高いものにすることが可能になっている。
【0692】
(33−6) 前記装飾凸部の後方には、照射光を斜め下後方に配置されたすスクリーン装置C方向に出射する照射光装置Bが配置されている。
【0693】
上記構成によれば、装飾凸部の後方に大きなスペースを確保することができるため、照射光装置のサイズや配置の自由度を拡大することができると共に、装飾凸部の剛性及び強度が高いため、照射光装置を十分に保護することができる。
【0694】
上述した第1及び第2実施形態に係る遊技機1によれば、プロジェクタ機構B2、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1は、表示ユニットAにおける所定の位置で固定されている。一方で、ミラー機構B3には、光の反射方向を調整するための螺子が設けられており、当該螺子は、キャビネット21の開口側に向けて露出している。従って、表示ユニットAが遊技機1のキャビネット21に設置された後であっても、上ドア機構UDを開けた状態で、螺子を緩めたり締めたりすることにより、光の反射方向(角度)を調整することができる。これにより、プロジェクタ機構B2により投影される映像の位置が適切でない場合であっても、投影位置を調整することができる。
【0695】
上述した第1及び第2実施形態では、プロジェクタ機構B2、ミラー機構B3、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1は、ユニット化されていることとして説明した。しかし、プロジェクタ機構、ミラー機構、及び、各種スクリーンは、ユニット化せずに、遊技機の本体部に直接取り付けられることとしてもよい。
【0696】
[第3実施形態]
以上、第1実施形態及び第2実施形態について説明した。以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る遊技機1の基本的な構成は、第2実施形態に係る遊技機1と同じである。以下においては、第2実施形態に係る遊技機1の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。また、第2実施形態における説明が第3実施形態においても当てはまる部分については、説明を省略することとする。
【0697】
[パチスロの機能フロー]
はじめに、図145を参照して、本実施の形態における遊技機(以下、パチスロともいう)の機能フローについて説明する。図145は、パチスロの機能フローを示す図である。
【0698】
本実施形態に係るパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
【0699】
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
【0700】
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。尚、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
【0701】
続いて、複数のリール(左リール、中リール、及び、右リール)の回転が行われた後で、遊技者によりストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。
【0702】
ここで、パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内でのリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
【0703】
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときでは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止する。その一方で、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せについては、上記規定時間を利用して、入賞判定ラインに沿って表示されることがないようにリールの回転を停止する。
【0704】
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロにおける1回の遊技(単位遊技)として行われる。
【0705】
なお、本明細書では、全てのリール(左リール、中リール、及び、右リール)が回転しているときに最初に行われるリールの停止操作(ストップボタンの操作)を第1停止操作と呼び、第1停止操作の次に行われる停止操作を第2停止操作と呼び、第2停止操作の次に行われる停止操作を第3停止操作と呼ぶこととする。
【0706】
また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、表示ユニットにより行う映像の表示、各種LEDにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
【0707】
遊技者によりスタートレバーが操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。
【0708】
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転が開始されるとき、各リールの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
【0709】
[パチスロが備える制御系]
次に、遊技機1が備える制御系について、図146及び図147を参照して説明する。
【0710】
第2実施形態において説明したように、遊技機1は、主制御基板MSと、サブ制御装置SSと備える。主制御基板MSは、主制御回路1060を構成する。主制御回路1060は、内部当籤役の決定、リールRL,RC,RRの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、遊技機1における遊技の主な流れを制御する回路である。サブ制御装置SSは、副制御回路1070を構成する。副制御回路1070は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。
【0711】
なお、第2実施形態では、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の駆動が主制御基板MSによって制御されることとして説明した。これに対し、第3実施形態において、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の駆動は、サブ制御装置SSによって制御される。
【0712】
以下、図146及び図147を用いて、主制御回路1060及び副制御回路1070の具体的な構成について説明する。
【0713】
<主制御回路>
まず、主制御基板MSにより構成される主制御回路1060について、図146を参照して説明する。図146は、主制御回路の構成例を示すブロック図である。
【0714】
主制御回路1060は、主制御基板MS上に設置されたマイクロコンピュータ1030を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ1030は、メインCPU1031、メインROM1032及びメインRAM1033により構成される。
【0715】
メインROM1032には、メインCPU1031により実行される制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路1070に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM1033には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
【0716】
メインCPU1031には、クロックパルス発生回路1034、分周器1035、乱数発生器1036及びサンプリング回路1037が接続されている。クロックパルス発生回路1034及び分周器1035は、クロックパルスを発生する。メインCPU1031は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器1036は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路1037は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
【0717】
マイクロコンピュータ1030の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU1031は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ1049L,1049C,1049R等の周辺装置の動作を制御する。ストップスイッチ1007S(ストップスイッチ1007LS,1007CS,1007RS)は、3つのストップボタンDD7(ストップボタンDD7L,DD7C,DD7R)のそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、スタートスイッチ1006Sは、スタートレバーDD6が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
【0718】
メダルセンサ1005Sは、メダル投入口DD5に受け入れられたメダルがセレクタ内を通過したことを検出する。また、C/Pスイッチ1013Sは、C/PボタンDD13が遊技者により押されたことを検出する。
【0719】
BETスイッチ1008Sは、BETボタンが遊技者により押されたことを検出する。BETボタンとしては、第2実施形態において説明した最大BETボタンDD8の他に、1−BETボタンが設けられている。上述したように、最大BETボタンDD8が1回押下されるとメダルの投入枚数として「3」が選択される。一方、1−BETボタンが1回押下されるとメダルの投入枚数として「1」が選択され、1−BETボタンが2回押下されるとメダルの投入枚数として「2」が選択され、1−BETボタンが3回押下されるとメダルの投入枚数として「3」が選択される。BETボタン(最大BETボタンDD8又は1−BETボタン)が押下されることにより、1回の遊技を行うのに必要な枚数(本実施形態では2枚又は3枚)のメダルが投入されると、入賞判定ラインが有効化される。
【0720】
マイクロコンピュータ1030により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ1049L,1049C,1049R及びホッパ機構HPがある。また、マイクロコンピュータ1030の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
【0721】
駆動制御基板RU114は、各リール(リールRL,RC,RR)に対応して設けられたステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動を制御する。リール位置検出回路1050は、発光部と受光部とを有する光センサ(センサ部RU112)により、リールRL,RC,RRが半周する毎に基準位置(第1基準位置及び第2基準位置)を検出する(図116参照)。
【0722】
ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリールRL,RC,RRに伝達される。ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rに対して1回のパルスが出力されるごとに、リールRL,RC,RRは一定の角度で回転する。
【0723】
メインCPU1031は、基準位置を検出してからステッピングモータ1049L,1049C,1049Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リールRL,RC,RRの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リールRL,RC,RRの表面に配された各図柄の位置を管理するようにしている。
【0724】
ホッパー駆動回路1041は、ホッパ機構HPの動作を制御する。また、払出完了信号回路1051は、ホッパ機構HPに設けられたメダル検出部1040Sが行うメダルの検出を管理し、ホッパ機構HPから外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
【0725】
<副制御回路>
次に、サブ制御装置SSにより構成される副制御回路1070について、図147を参照して説明する。図147は、副制御回路の構成例を示すブロック図である。
【0726】
副制御回路1070は、主制御回路1060と電気的に接続されており、主制御回路1060から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路1070は、基本的に、サブCPU1071、サブROM1072、サブRAM1073、レンダリングプロセッサ1074、描画用RAM1075、ドライバ1076、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)1077、オーディオRAM1078、A/D変換器1079及びアンプ1080を含んで構成されている。
【0727】
サブCPU1071は、主制御回路1060から送信されたコマンドに応じて、サブROM1072に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAM1073は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路1060から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROM1072は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
【0728】
プログラム記憶領域には、サブCPU1071が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路1060との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスク、決定した演出内容に基づいて表示ユニットAによる映像の表示を制御するプロジェクションマッピング制御タスク、LEDによる光の出力を制御するLED制御タスク、スピーカDD25L,DD25Rによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
【0729】
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するLEDデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
【0730】
また、副制御回路1070には、その動作が制御される周辺装置として、プロジェクタ機構B2、フロントスクリーン駆動機構E2を構成する駆動モータE25、リールスクリーン駆動機構F2を構成する駆動モータF24、液晶表示装置DD20、スピーカDD25L,DD25R及びLED基板が接続されている。
【0731】
プロジェクタ機構B2は、光源と、光の三原色である赤、緑、及び青のそれぞれに対応する3枚の液晶パネルと、液晶パネルを透過した光を拡大出射するレンズと、光源及び液晶パネルを制御する制御部とを備える透過型液晶プロジェクタである。制御部は、サブCPU1071からの指示に基づいて、光源の点灯及び消灯を制御するとともに、画像データに応じた駆動電圧を液晶パネルの各画素に印加するよう制御を行う。
【0732】
サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2を制御して、映像を含む光をレンズから出射させることにより、複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)のうちの何れかのスクリーンに映像を表示させる。
【0733】
第2実施形態において説明したように、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1は、可動式のスクリーンであり、それぞれ、フロントスクリーン駆動機構E2及びリールスクリーン駆動機構F2により駆動される。
【0734】
サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置とフロント待機位置との間で回動させる一方、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1をリール露出位置とリール待機位置との間で回動させる(図53参照)。
【0735】
フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、フロントスクリーン機構E1に映像が表示される(図51参照)。
【0736】
これに対し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合には、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されていれば、固定スクリーン機構Dが露出した状態となり、固定スクリーン機構Dに映像が表示される(図50参照)。一方、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されていれば、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、リールスクリーン機構F1に映像が表示される(図52参照)。
【0737】
なお、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、リールスクリーン機構F1をリール露出位置に配置させることはできない。また、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている場合には、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置に配置させることはできない。
【0738】
サブCPU1071は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在することを条件として、フロントスクリーン機構E1の回動動作を実行し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在することを条件として、リールスクリーン機構F1の回動動作を実行する。
【0739】
副制御回路1070には、センサ機構CS(センサCS1〜CS3)が接続されており、サブCPU1071は、第2実施形態で説明したのと同様の方法により、センサCS1〜CS3から出力される信号に基づいて、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の位置を適切に管理している。これにより、スクリーン機構同士が干渉してしまうことが防止される。
【0740】
サブCPU1071、レンダリングプロセッサ1074、描画用RAM1075(フレームバッファを含む)及びドライバ1076は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置DD20により表示する。
【0741】
また、サブCPU1071、DSP1077、オーディオRAM1078、A/D変換器1079及びアンプ1080は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカDD25L,DD25Rにより出力する。
【0742】
また、サブCPU1071は、演出内容により指定されたLEDデータに従って、LED基板を介してLEDの点灯及び消灯を制御する。
【0743】
[副制御基板ケース]
以上で説明した副制御回路1070を構成するサブ制御装置SSは、副制御基板2070と、副制御基板2070を収納する副制御基板ケース2000とを備える。以下、図148図165を用いて、副制御基板ケース2000の構成を中心に説明する。
【0744】
図148は、サブ制御装置の分解斜視図である。図149は、ベース部材の斜視図である。図150は、カバー部材を底面側から見た斜視図である。図151は、サブ制御装置の正面図である。図152Aは、サブ制御装置の上面図である。図152Bは、サブ制御装置の底面図である。
【0745】
図148に示すように、サブ制御装置SSは、副制御基板2070と、ベース部材2010と、カバー部材2020とを備える。ベース部材2010及びカバー部材2020によって副制御基板ケース2000が構成される。
【0746】
副制御基板2070は、略平行にスライドして配置された2つの基板から構成されており、CPU、ROM、RAM等の各種電子部品が実装されている。また、副制御基板2070には、副制御基板2070と他の制御基板や装置等とを電気的に接続するケーブルが挿入されるコネクタ2071が配設されている。
【0747】
また、副制御基板2070には、副制御基板2070をベース部材2010に取り付けるためのネジ孔2072が設けられている。さらに、副制御基板2070には、ベース部材2010とカバー部材2020とをネジ締結により組み付ける際にネジが挿通する貫通孔2073が形成されている。
【0748】
図149に示すように、ベース部材2010は、上面視矩形状の底板2011と、底板2011の外周を構成する各辺から上方に起立する側縁部2012a、2012b、2012c、2012dとを備える。側縁部2012a及び2012cがベース部材2010の長手方向に形成されており、側縁部2012b及び2012dがベース部材2010の短手方向に形成されている。
【0749】
底板2011には、副制御基板2070をベース部材2010に取り付けるためのボス部2013が設けられている。また、底板2011には、ベース部材2010とカバー部材2020とをネジ締結により組み付けるためのネジ孔2014が形成されている。
【0750】
側縁部2012a、2012b、2012cには、ベース部材2010とカバー部材2020とを接着するためのベース側接着部2030(2030a、2030b、2030c)が形成されている。側縁部2012aに形成されたベース側接着部2030aは、側縁部2012aの長手方向における中央よりも側縁部2012dに近い位置に設けられている。側縁部2012bに形成されたベース側接着部2030bは、側縁部2012bの短手方向における中央に設けられている。側縁部2012cに形成されたベース側接着部2030cは、側縁部2012cの長手方向における中央よりも側縁部2012dに近い位置に設けられている。ベース側接着部2030については、後に詳述することとする。
【0751】
なお、底板2011には、熱通過用孔2015が形成されている。副制御基板2070には、ヒートシンク2074がネジ締結により取り付けられているが(図148参照)、熱通過用孔2015は、サブ制御装置SSを底面側から見たときに当該ネジを臨むことが可能な位置に設けられている。これにより、熱通過用孔2015を通じて、サブ制御装置SSの外部に熱を放出することが可能であり、放熱効果を高めることができる。
【0752】
ベース部材2010は、ABS樹脂でできており、ベース側接着部2030(2030a、2030b、2030c)とベース側接着部2030以外の部分とがそれぞれ別個に成形された後それらが接着固定されることにより一体となっている。ベース部材2010のうちベース側接着部2030以外の部分をベース側基体部と呼ぶ。ベース側基体部にはメッキ加工が施されている一方、ベース側接着部2030にはメッキ加工が施されていない。本実施形態において、ベース部材2010は、ベース側基体部とベース側接着部2030とのうち、ベース側基体部にのみメッキ加工を施した後、ベース側基体部とベース側接着部2030とを固着することにより作製される。
【0753】
図150に示すように、カバー部材2020は、下方が開口した箱形の形状を有しており、上面視矩形状であり所定の段差を有して形成された天板2021(図148参照)と、天板2021の外周を構成する各辺から下方に突設された側縁部2022a、2022b、2022c、2022dとを備える。側縁部2022a及び2022cがカバー部材2020の長手方向に形成されており、側縁部2022b及び2022dがカバー部材2020の短手方向に形成されている。
【0754】
ベース部材2010とカバー部材2020とが組み付けられた状態において、側縁部2012aと側縁部2022aとが連続した壁面を形成し、側縁部2012bと側縁部2022bとが連続した壁面を形成し、側縁部2012cと側縁部2022cとが連続した壁面を形成し、側縁部2012dと側縁部2022dとが連続した壁面を形成する(図151参照)。
【0755】
図150に示すように、カバー部材2020の内部には、ベース部材2010とカバー部材2020とをネジ締結により組み付けるためのボス部2023が形成されている。
【0756】
側縁部2022a、2022b、2022cには、ベース部材2010とカバー部材2020とを接着するためのカバー側接着部2050(2050a、2050b、2050c)が形成されている。側縁部2022aに形成されたカバー側接着部2050aは、側縁部2022aの長手方向における中央よりも側縁部2022dに近い位置に設けられており、ベース部材2010とカバー部材2020とが組み付けられた状態において、ベース側接着部2030aと対応する位置に形成されている。側縁部2022bに形成されたカバー側接着部2050bは、側縁部2022bの短手方向における中央に設けられており、ベース部材2010とカバー部材2020とが組み付けられた状態において、ベース側接着部2030bと対応する位置に形成されている。側縁部2022cに形成されたカバー側接着部2050cは、側縁部2022cの長手方向における中央よりも側縁部2022dに近い位置に設けられており、ベース部材2010とカバー部材2020とが組み付けられた状態において、ベース側接着部2030cと対応する位置に形成されている。カバー側接着部2050については、後に詳述することとする。
【0757】
図148に示すように、側縁部2022dには、副制御基板2070に配設されたコネクタ2071を副制御基板ケース2000の外部に露出させるための開口2024が形成されている。開口2024は、側縁部2022dの相当範囲に亘って矩形状に形成されており、カバー側接着部2050a及び2050cは、開口2024の近傍に形成されていることとなる。
【0758】
なお、天板2021には、副制御基板ケース2000の内部と外部との間での空気の流通を可能にするための通気孔2025、2026が形成されている。これにより、副制御基板ケース2000の内部で発生した熱を外部に放出する一方、冷えた空気を副制御基板ケース2000の内部に取り込むことができる。
【0759】
カバー部材2020は、ABS樹脂でできており、カバー側接着部2050(2050a、2050b、2050c)とカバー側接着部2050以外の部分とがそれぞれ別個に成形された後それらが接着固定されることにより一体となっている。カバー部材2020のうちカバー側接着部2050以外の部分をカバー側基体部と呼ぶ。カバー側基体部にはメッキ加工が施されている一方、カバー側接着部2050にはメッキ加工が施されていない。本実施形態において、カバー部材2020は、カバー側基体部とカバー側接着部2050とのうち、カバー側基体部にのみメッキ加工を施した後、カバー側基体部とカバー側接着部2050とを固着することにより作製される。
【0760】
以上、サブ制御装置SSの構成要素としての副制御基板2070、ベース部材2010、及び、カバー部材2020について説明したが、サブ制御装置SSの組み立ては、下記(i)〜(iii)の工程により行われる。
【0761】
(i)副制御基板2070とベース部材2010との螺合
まず、副制御基板2070に形成されたネジ孔2072の位置と、ベース部材2010の底板2011に設けられたボス部2013の位置とを合わせる。この状態で、副制御基板2070の上方からネジ孔2072にネジを挿通させ、ボス部2013に形成された穴にネジをねじ込む。これにより、副制御基板2070をベース部材2010に取り付けることができる。
【0762】
(ii)ベース部材2010とカバー部材2020との螺合
上記(i)の工程の後、ベース部材2010の底板2011に形成されたネジ孔2014の位置と、カバー部材2020に形成されたボス部2023の位置とを合わせる(この際、副制御基板2070に形成された貫通孔2073の位置も、ネジ孔2014及びボス部2023の位置と対応することとなる)。この状態で、底板2011の下方からネジ孔2014にネジを挿通させ、ボス部2023に形成された穴にネジをねじ込む。これにより、ベース部材2010とカバー部材2020とを組み付けることができる。
【0763】
(iii)ベース部材2010とカバー部材2020との接着
上記(ii)の工程を完了した時点で、ベース側接着部2030aとカバー側接着部2050aとは対応する位置に配置されており、ベース側接着部2030bとカバー側接着部2050bとは対応する位置に配置されており、ベース側接着部2030cとカバー側接着部2050cとは対応する位置に配置されている。この状態で、ベース側接着部2030aとカバー側接着部2050aとを接着剤で接着し、ベース側接着部2030bとカバー側接着部2050bとを接着剤で接着し、ベース側接着部2030cとカバー側接着部2050cとを接着剤で接着する。
【0764】
上記(i)〜(iii)の工程を経て、サブ制御装置SS(図151及び図152参照)が組み立てられる。
【0765】
なお、以上のようにして組み立てられたサブ制御装置SSは、キャビネットGに取り付けられる(図90参照)。図152Bに示すように、ベース部材2010の底板2011の底面側には、係止部2001が形成されている。底板2011の底面とキャビネットGの背面壁G3とが対向した状態で背面壁G3に対してサブ制御装置SSをスライドさせることにより、係止部2001によってサブ制御装置SSを背面壁G3に係止させることができる。この状態で、取付用孔2002を挿通したネジによって、サブ制御装置SSが背面壁G3に固定される。
【0766】
以下では、ベース側接着部2030及びカバー側接着部2050の構成について図面を参照しつつ、上記(iii)の工程について詳細に説明することとする。
【0767】
なお、ベース側接着部2030aとベース側接着部2030bとベース側接着部2030cとは、同様の構成を有するため、以下ではこれらを区別せずに説明する。同様に、カバー側接着部2050aとカバー側接着部2050bとカバー側接着部2050cとは、同様の構成を有するため、以下ではこれらを区別せずに説明する。
【0768】
<ベース側接着部>
図153図157を用いて、ベース側接着部2030について説明する。図153は、ベース側接着部の斜視図である。図154は、ベース側接着部の正面図である。図155は、ベース側接着部を後方から見た斜視図である。図156は、ベース側接着部の右側面図である。図157は、ベース側接着部の上面図である。
【0769】
ベース側接着部2030は、ベース部材2010の側縁部2012(2012a、2012b、2012c)から突出した構造を有している。
【0770】
具体的に、ベース側接着部2030は、正面視台形状の形状を有する前壁部2031(図154参照)を備える。前壁部2031は、一の側縁部2012(例えば、側縁部2012a)に対して、該側縁部2012と対向する側縁部2012(例えば、側縁部2012c)とは反対側(これを前方と呼ぶこととする)に形成されている。
【0771】
また、ベース側接着部2030は、前壁部2031から連続してベース側接着部2030の上端を構成する上壁部2032と、前壁部2031から連続してベース側接着部2030の側端を構成する側壁部2033と、前壁部2031から連続してベース側接着部2030の下端を構成する底壁部2034と、上壁部2032から連続してベース側接着部2030の後端を構成する後壁部2035と、を備える。
【0772】
上壁部2032は、側縁部2012の上端面2028よりも上方に形成されており、底壁部2034は、側縁部2012の上端面2028よりも下方且つ下端面2029よりも上方に形成されている。
【0773】
後壁部2035は、上壁部2032の後端から鉛直方向に連続して形成された後壁主部2035aと、後壁主部2035aの下端から後方に向けて連続して形成された水平部2035bと、水平部2035bの後端から後方に向けて連続して形成された第1傾斜部2035cと、第1傾斜部2035cの後端から後方に向けて連続して形成され、第1傾斜部2035cよりも傾斜が急な第2傾斜部2035dと、第2傾斜部2035dの後端から後方に向けて連続して形成され、第1傾斜部2035cよりも傾斜が急で第2傾斜部2035dよりも傾斜が緩やかな第3傾斜部2035eと、を備える。第3傾斜部2035eの後端は、側縁部2012の上端面2028と連続している。
【0774】
前壁部2031は、側縁部2012に略平行な基準面2031aと、中央において鉛直方向に形成されており、基準面2031aに対して凹んだ形状の曲面2031bと、上方において水平方向に形成されており、基準面2031aに対して凹んだ形状の溝部2031cと、を有している。
【0775】
基準面2031aは、溝部2031cと前壁部2031の下端部との中央付近において僅かに屈曲した構造を有している。曲面2031bは、基準面2031aを円弧状に切り抜いた形状を有しており、上壁部2032から底壁部2034まで、鉛直方向に貫通して形成されている。溝部2031cは、前壁部2031から連続して側壁部2033にも形成されており、前壁部2031及び側壁部2033の壁面をコの字状に切り抜いた形状を有している。溝部2031cの後端は、側壁部2033と後壁部2035との境界であって、後壁主部2035aにおける上下方向の中央付近に位置している。
【0776】
<カバー側接着部>
図158図162を用いて、カバー側接着部2050について説明する。図158は、カバー側接着部の斜視図である。図159は、カバー側接着部の右側面図である。図160は、カバー側接着部を下方から見た斜視図である。図161は、カバー側接着部を下方から見た斜視図である。図162は、カバー側接着部の底面図である。
【0777】
カバー側接着部2050は、カバー部材2020の側縁部2022(2022a、2022b、2022c)から突出した構造を有している。
【0778】
具体的に、カバー側接着部2050は、下方が開口した箱形の形状を有しており、前壁部2051と上壁部2052と側壁部2053とを備える。
【0779】
前壁部2051は、一の側縁部2022(例えば、側縁部2022a)に対して、該側縁部2022と対向する側縁部2022(例えば、側縁部2022c)とは反対側(これを前方と呼ぶこととする)に形成されており、正面視において矩形の下側の2つのコーナー部を切り欠いた形状を有している。これと対応して、側壁部2053は、矩形の前方部が下方に膨出した形状を有しており、当該膨出した部分の下端が、側縁部2022の下端面2019と略同一の高さとなっている。
【0780】
図160及び図161に示すように、カバー側接着部2050の内部は、前内壁部2054と上内壁部2055と側内壁部2056と後内壁部2057とによって囲まれている。前内壁部2054は、前壁部2051の内壁を構成し、上内壁部2055は、上壁部2052の内壁を構成し、側内壁部2056は、側壁部2053の内壁を構成し、後内壁部2057は、側縁部2022と連続し、側縁部2022が変形した構造を有している。
【0781】
前内壁部2054は、側縁部2022に略平行な基準面2054aと、中央において鉛直方向に形成されており、基準面2054aに対して凹んだ形状の曲面2054bと、を有している。曲面2054bは、前内壁部2054の下方から上方に向けて、上方に向かうにつれて径が細くなるように、基準面2054aをテーパ状に切り抜いた形状を有している。上内壁部2055には、矩形状の突起2055aが2つ形成されている。
【0782】
後内壁部2057は、前内壁部2054と略平行であり側縁部2022から膨出して形成された膨出部2057aと、膨出部2057aの下端から後方に向けて連続して形成された湾曲部2057bと、湾曲部2057bの後端から下方に向けて連続し前内壁部2054と略平行に形成された基準部2057cと、基準部2057cの下端から後方に向けて連続して形成された傾斜部2057dと、を有している(図165参照)。
【0783】
<ベース部材とカバー部材との接着>
図163図165を用いて、ベース部材2010とカバー部材2020との接着(上記(iii)の工程)について説明する。図163は、ベース部材とカバー部材との位置合わせをしている際の様子を示す図である。図164は、ベース部材とカバー部材とを螺合した状態におけるベース側接着部及びカバー側接着部の底面図である。図165は、図152Aに示すサブ制御装置の矢視A−Aに沿う断面図である。
【0784】
上述したように、ベース部材2010とカバー部材2020とが接着されるのに先立ち、ベース部材2010とカバー部材2020とが螺合される(上記(ii)の工程)。ベース部材2010とカバー部材2020との螺合に当たって、ベース部材2010の底板2011に形成されたネジ孔2014の位置と、カバー部材2020に形成されたボス部2023の位置とが合わされるが、それに伴い、ベース側接着部2030とカバー側接着部2050も対応した位置となる(図163参照)。
【0785】
そして、ベース部材2010とカバー部材2020とが螺合されると、ベース部材2010の側縁部2012の上端面2028(図153参照)と、カバー部材2020の側縁部2022の下端面2019(図159参照)とが当接した状態となる。その際、ベース側接着部2030のうち側縁部2012の上端面2028よりも上方に形成されている部分が、カバー側接着部2050の開口(前内壁部2054と上内壁部2055と側内壁部2056と後内壁部2057とによって囲まれた空間)に収容された状態となる(図164参照)。前内壁部2054と上内壁部2055と側内壁部2056と後内壁部2057とによって囲まれた空間を、カバー側接着部2050の内部空間とも呼ぶ。
【0786】
ベース側接着部2030がカバー側接着部2050の内部空間に収容された状態において、カバー側接着部2050の前内壁部2054は、ベース側接着部2030の前壁部2031よりも前方に位置しており、前内壁部2054と前壁部2031との間に間隙が生じる。特に、前内壁部2054の曲面2054bと、前壁部2031の曲面2031bとが対向し、曲面2054bと曲面2031bとの間には、周囲と比較して大きな間隙が生じる。
【0787】
本実施形態では、曲面2054bと曲面2031bとの間に生じた間隙からノズルが挿入され、当該ノズルを用いて接着剤が注入される。上述したように、カバー側接着部2050の曲面2054bは、テーパ形状を有しているが、当該形状は、ノズルの形状に対応するものであり、接着剤を注入する際、ノズルが曲面2054bに係合される。曲面2054bと曲面2031bとの間には比較的大きな間隙が存在し、ノズルを挿入しやすい構造が形成されている。ノズルは、カバー側接着部2050及びベース側接着部2030の底面側から挿入され、接着剤が注入される際には、カバー側接着部2050の上内壁部2055が下方に位置するように、カバー側接着部2050及びベース側接着部2030の位置が保たれる。
【0788】
接着剤としては、紫外線硬化型接着剤が用いられる。ノズルから注入された紫外線硬化型接着剤は、カバー側接着部2050の内部空間のうち、ベース側接着部2030によって占められていない部分に充填される。
【0789】
具体的に、カバー側接着部2050の内部空間においては、前方にて、カバー側接着部2050の前内壁部2054とベース側接着部2030の前壁部2031との間に間隙が生じる他、後方にて、カバー側接着部2050の後内壁部2057とベース側接着部2030の後壁部2035との間にも間隙が生じ(図165参照)、これらの間隙に紫外線硬化型接着剤が充填される。
【0790】
ノズルから注入された紫外線硬化型接着剤は、前壁部2031に形成された溝部2031cに沿って後方に移動する。溝部2031cは、曲面2031bに対して左右対称に形成されている(図154参照)ため、曲面2031bの右側と左側とで、後方に移動する紫外線硬化型接着剤の量に偏りが生じにくく、紫外線硬化型接着剤を均一に充填させることができる。
【0791】
また、ベース側接着部2030がカバー側接着部2050の内部空間に収容された状態において、ベース側接着部2030の上壁部2032は、カバー側接着部2050の上内壁部2055に形成された突起2055aと当接する(図165参照)。従って、上内壁部2055のうち突起2055aの形成されていない部分と、上壁部2032との間に間隙が生じ、ノズルから注入された紫外線硬化型接着剤は、当該間隙からも後方に移動する。
【0792】
本実施形態では、カバー側接着部2050の上内壁部2055に突起2055aが形成されているため、ベース側接着部2030をカバー側接着部2050の内部空間に収容する過程において、ベース側接着部2030の上壁部2032が突起2055aに当接するまでベース側接着部2030をカバー側接着部2050の内部に押し込めば、上内壁部2055と上壁部2032との間に自動的に間隙(接着剤の移動経路)が生じることとなる。従って、位置合わせ等の手間のかかる作業を要することなく、接着剤の移動経路を効率よく確保することができる。
【0793】
また、ベース側接着部2030及びカバー側接着部2050の成形過程において、仮にその大きさに誤差が発生した場合(ベース側接着部2030の上壁部2032の位置が高く形成された場合や、カバー側接着部2050の上内壁部2055の位置が低く形成された場合)であっても、上内壁部2055と上壁部2032との間に、少なくとも、突起2055aの高さ分の間隙を確保することができる。これにより、接着剤の移動経路が塞がってしまうことを防止することができる。
【0794】
このようにして、カバー側接着部2050の内部空間のうちベース側接着部2030によって占められていない部分に紫外線硬化型接着剤が充填された後、紫外線が照射され、紫外線硬化型接着剤が硬化される。これにより、硬化した接着剤を介して、カバー側接着部2050の内部空間を構成する壁部(前内壁部2054、上内壁部2055、側内壁部2056、及び、後内壁部2057)と、当該空間に収容されたベース側接着部2030とが接着される。
【0795】
以上、第3実施形態に係る遊技機1について説明した。第3実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【0796】
(34−1) 遊技に関する制御を行うための制御基板(副制御基板2070)と、
前記制御基板を収納する基板ケース(副制御基板ケース2000)と、を備える遊技機であって、
前記基板ケースは、第1部材(カバー部材2020)及び第2部材(ベース部材2010)が組み付けられることにより構成されており、
前記第1部材には、前記第1部材と前記第2部材とを接着するための第1接着部(カバー側接着部2050)が形成されている一方、前記第2部材には、前記第1部材と前記第2部材とを接着するための第2接着部(ベース側接着部2030)が形成されており、
前記第1接着部は、前記第2接着部を囲うように形成されており、
前記第1接着部と前記第2接着部とは、前記第1接着部と前記第2接着部との間に介在する接着剤により接着されている、
ことを特徴とする遊技機。
【0797】
第3実施形態に係る遊技機1によれば、副制御基板ケース2000は、カバー部材2020及びベース部材2010が組み付けられることにより構成されており、カバー部材2020には、カバー側接着部2050が形成されている一方、ベース部材2010には、ベース側接着部2030が形成されている。カバー側接着部2050は、ベース側接着部2030を囲うように形成されており、カバー側接着部2050とベース側接着部2030とは、カバー側接着部2050とベース側接着部2030との間に介在する接着剤により接着されている。
【0798】
すなわち、カバー側接着部2050がベース側接着部2030を囲んだ状態で、カバー側接着部2050とベース側接着部2030との間に接着剤が介在しており、該接着剤によりカバー側接着部2050とベース側接着部2030とが接着されている。そのため、カバー側接着部2050、及び、カバー側接着部2050によって囲まれたベース側接着部2030を一体として取り除かない限り、副制御基板ケース2000を開封することはできない。従って、副制御基板ケース2000を開封するためには、カバー側接着部2050及びベース側接着部2030とそれらの周囲を破壊する必要があるため、副制御基板ケース2000が容易に開封されてしまうことを防止することができる。
【0799】
(34−2) 遊技に関する制御を行うための制御基板(副制御基板2070)と、
前記制御基板を収納する基板ケース(副制御基板ケース2000)と、を備える遊技機であって、
前記基板ケースは、第1部材(カバー部材2020)及び第2部材(ベース部材2010)が組み付けられることにより構成されており、
前記第1部材には、前記第1部材と前記第2部材とを接着するための第1接着部(カバー側接着部2050)が形成されている一方、前記第2部材には、前記第1部材と前記第2部材とを接着するための第2接着部(ベース側接着部2030)が形成されており、
前記第1部材及び前記第2部材が組み付けられていない状態において、前記第1接着部は、硬化前の接着剤を貯留することが可能な空間を形成しており、
前記第1部材及び前記第2部材が組み付けられた状態において、前記空間は、前記第2接着部の少なくとも一部と、硬化された接着剤とを収容しており、前記第1接着部と前記第2接着部とが硬化された該接着剤により接着されている、
ことを特徴とする遊技機。
【0800】
第3実施形態に係る遊技機1によれば、副制御基板ケース2000は、カバー部材2020及びベース部材2010が組み付けられることにより構成されており、カバー部材2020には、カバー側接着部2050が形成されている一方、ベース部材2010には、ベース側接着部2030が形成されている。カバー部材2020及びベース部材2010が組み付けられていない状態において、カバー側接着部2050は、硬化前の接着剤を貯留することが可能な空間を形成しており、カバー部材2020及びベース部材2010が組み付けられた状態において、当該空間(カバー側接着部2050の内部空間)は、ベース側接着部2030の少なくとも一部と、硬化された接着剤とを収容しており、カバー側接着部2050とベース側接着部2030とが硬化された該接着剤により接着されている。
【0801】
すなわち、カバー側接着部2050によって形成された空間にベース側接着部2030が収容された状態で、カバー側接着部2050とベース側接着部2030との間に接着剤が硬化した状態で介在しており、該接着剤によりカバー側接着部2050とベース側接着部2030とが接着されている。そのため、カバー側接着部2050、及び、カバー側接着部2050によって形成された空間に収容されたベース側接着部2030を一体として取り除かない限り、副制御基板ケース2000を開封することはできない。従って、副制御基板ケース2000を開封するためには、カバー側接着部2050及びベース側接着部2030とそれらの周囲を破壊する必要があるため、副制御基板ケース2000が容易に開封されてしまうことを防止することができる。
【0802】
また、第3実施形態に係る遊技機1によれば、カバー部材2020の側縁部2022dには、コネクタ2071を副制御基板ケース2000の外部に露出させるための開口2024が形成されている。一方、カバー部材2020のカバー側接着部2050a及びカバー側接着部2050cは、側縁部2022dに近い位置に設けられており、ベース部材2010のベース側接着部2030a及びベース側接着部2030cは、側縁部2022dに対応する側縁部2012dに近い位置に設けられている。すなわち、開口2024の近傍において、カバー側接着部2050aとベース側接着部2030aとが接着され、カバー側接着部2050cとベース側接着部2030cとが接着される。従って、開口2024を通じて副制御基板ケース2000が不正に開封されてしまうことを防止することができる。
【0803】
第3実施形態では、ベース部材2010に形成されたベース側接着部2030が、カバー部材2020に形成されたカバー側接着部2050の内部空間に収容されることとして説明した。カバー部材2020は、本発明における第1部材に相当し、ベース部材2010は、本発明における第2部材に相当する。また、カバー側接着部2050は、本発明における第1接着部に相当し、ベース側接着部2030は、本発明における第2接着部に相当する。本発明においては、第3実施形態とは逆に、ベース側接着部が内部空間を形成しており、該内部空間にカバー側接着部が収容されることとしてもよい。
【0804】
また、第3実施形態では、ベース部材2010が、ベース側接着部2030(2030a、2030b、2030c)とベース側接着部2030以外の部分とがそれぞれ別個に成形された後それらが接着固定されることにより一体となっていることとして説明した。また、カバー部材2020が、カバー側接着部2050(2050a、2050b、2050c)とカバー側接着部2050以外の部分とがそれぞれ別個に成形された後それらが接着固定されることにより一体となっていることとして説明した。しかし、本発明において、第1部材は、第1接着部と第1接着部以外の部分とが一体成形されていてもよく、第2部材は、第2接着部と第2接着部以外の部分とが一体成形されていてもよい。
【0805】
また、第3実施形態では、カバー側接着部2050とベース側接着部2030との間に介在させる接着剤として、紫外線硬化型接着剤を用いることとして説明した。紫外線硬化型接着剤としては、紫外線を照射することにより硬化するものであれば、特に限定されず、例えば、ラジカル重合型としてのアクリレート系接着剤であってもよいし、カチオン重合型としてのエポキシ系接着剤であってもよい。本発明において、第1接着部と第2接着部とを接着するための接着剤としては、特に限定されず、例えば、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、各種添加剤等を含む光硬化性樹脂、熱硬化型接着剤や湿気硬化型接着剤等の光硬化系以外の硬化型接着剤、その他の接着剤を適宜採用することができる。
【0806】
また、第3実施形態では、カバー部材2020及びベース部材2010がABS樹脂でできていることとして説明した。本発明において、第1部材及び第2部材の材料は特に限定されず、ポリカーボネート等の透明な合成樹脂を適宜採用することができる。
【0807】
また、第1部材(カバー部材2020)と第2部材(ベース部材2010)との取り付け位置及び取り付け方法、並びに、基板ケース(副制御基板ケース2000)と制御基板(副制御基板2070)との取り付け位置及び取り付け方法は、第3実施形態の例に限定されず、適宜変更することができる。
【0808】
第3実施形態では、ベース部材2010の底板2011の底面とキャビネットGの背面壁G3とが対向するように、サブ制御装置SSがキャビネットGに取り付けられることとして説明した。しかし、サブ制御装置の取り付け位置及び取り付け方法も、この例に限定されず、適宜変更することができる。例えば、サブ制御装置は、キャビネットを開閉可能なドア側且つ液晶表示装置の裏側に取り付けられてもよい。この場合、熱通過用孔2015(図149参照)は、液晶表示装置から熱を受け、(カバー部材2020側にファン2075の設けられた)ヒートシンク2074(図148参照)に当該熱を伝達する役割を担う。
【0809】
(34−3) 前記(34−1)又は(34−2)の遊技機であって、
前記基板ケースの表面の少なくとも一部にメッキ加工が施されている一方、前記第1接着部及び前記第2接着部の表面のうち前記接着剤と接触している部分にはメッキ加工が施されていない、
ことを特徴とする。
【0810】
第3実施形態に係る遊技機1によれば、副制御基板ケース2000の表面にメッキ加工が施されている。これにより、電気的又は磁気的なノイズを遮断することが可能となり、ノイズの影響によって副制御基板2070が誤作動してしまうことを防止することができる。
【0811】
一方で、カバー部材2020とベース部材2010との接着部分にメッキ加工が施されていれば、接着過程において、接着剤がずれてしまったり剥がれてしまったりしてしまうことが懸念される。この点、第3実施形態に係る遊技機1によれば、カバー部材2020とベース部材2010との接着部分としてカバー側接着部2050及びベース側接着部2030を形成するとともに、カバー側接着部2050及びベース側接着部2030にはメッキ加工を施さないこととしている。これにより、接着過程において上記のような問題が生じることはなく、カバー部材2020とベース部材2010との接着強度を確保することができる。
【0812】
メッキ加工としては、特に限定されないが、例えば、下地メッキとして銅を用いて、その上にニッケルメッキ加工を施すことが挙げられる。
【0813】
第3実施形態では、カバー側接着部2050(2050a、2050b、2050c)とカバー側接着部2050以外の部分(カバー側基体部)とがそれぞれ別個に成形されることを前提として、カバー側基体部とカバー側接着部2050とのうち、カバー側基体部にのみメッキ加工を施した後、カバー側基体部とカバー側接着部2050とを固着することにより、カバー部材2020が作製されることとして説明した。また、ベース側接着部2030(2030a、2030b、2030c)とベース側接着部2030以外の部分(ベース側基体部)とがそれぞれ別個に成形されることを前提として、ベース側基体部とベース側接着部2030とのうち、ベース側基体部にのみメッキ加工を施した後、ベース側基体部とベース側接着部2030とを固着することにより、ベース部材2010が作製されることとして説明した。
【0814】
しかし、上述したように、本発明において、第1部材及び第2部材は、それぞれ第1接着部及び第2接着部を含めて一体成形されていてもよく、この場合には、部分メッキの手法を用いて、第1接着部と第2接着部との接着部分にメッキ加工が施されないようにすればよい。例えば、第3実施形態においては、カバー側接着部2050の内部空間を構成する壁部(前内壁部2054、上内壁部2055、側内壁部2056、及び、後内壁部2057)、並びに、ベース側接着部2030のうち側縁部2012の上端面2028よりも上方に形成されている部分にメッキ加工が施されないように、これらの部分にマスキングを施せばよい。
【0815】
また、カバー側基体部のみ成形してメッキ加工を施した後、カバー側接着部をインサート成形することにより、カバー部材を作製してもよく、ベース側基体部のみ成形してメッキ加工を施した後、ベース側接着部をインサート成形することにより、ベース部材を作製してもよい。
【0816】
また、第3実施形態では、カバー部材2020とベース部材2010の双方にメッキ処理が施されることとして説明したが、カバー部材2020にのみメッキ加工が施されることとしてもよい。第2実施形態で説明したように、サブ制御装置SSは、ホッパ機構HPにおける金属製のメダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響を受ける可能性があるところ、当該電磁場の影響を避けるためには、背面壁G3に取り付けられるベース部材2010よりも、キャビネットGの内部(ホッパ機構HP側)に向けて表面が露出したカバー部材2020にメッキ加工を施すことが望ましい(図90参照)。
【0817】
(34−4) 前記(34−1)〜(34−3)の何れかの遊技機であって、
前記第1接着部(カバー側接着部2050)は、一方に開口が形成されるとともに、前記開口とは反対側に形成された閉壁部(上壁部2052)、及び、前記閉壁部と連続して前記開口を構成し前記第2接着部を囲うように形成された周壁部(前壁部2051及び側壁部2053)を備え、
前記閉壁部の内側には突起(突起2055a)が形成されている一方、前記周壁部の内側には、前記開口側から前記閉壁部側にかけてテーパ状の第1の凹部(曲面2054b)が形成されており、
前記第2接着部(ベース側接着部2030)には、前記第1部材及び前記第2部材が組み付けられた状態において前記第1の凹部と対向するように第2の凹部(曲面2031b)が形成されている一方、前記第2接着部の外周に沿って溝(溝部2031c)が形成されている、
ことを特徴とする。
【0818】
第3実施形態に係る遊技機1によれば、カバー側接着部2050の前内壁部2054に、開口側から上内壁部2055側にかけてテーパ状の曲面2054bが形成されており、ベース側接着部2030には、曲面2054bと対向するように曲面2031bが形成されている。従って、カバー側接着部2050とベース側接着部2030との間に接着剤が介在していない状態において、曲面2054bと曲面2031bとの間には比較的大きな間隙が存在する。そのため、当該間隙を利用して、カバー側接着部2050とベース側接着部2030との間に接着剤を効率よく注入することが可能であり、カバー側接着部2050とベース側接着部2030とを効果的に接着することができる。
【0819】
また、第3実施形態に係る遊技機1によれば、ベース側接着部2030の前壁部2031及び側壁部2033の壁面に沿って溝部2031cが形成されている。従って、曲面2054bと曲面2031bとの間から注入された接着剤を、溝部2031cに沿って、カバー側接着部2050によって形成された空間内の他の場所に移動させることが可能であり、当該空間全体に亘って、接着剤を充填させることができる。
【0820】
さらに、第3実施形態に係る遊技機1によれば、カバー側接着部2050の上内壁部2055に突起2055aが形成されている。そのため、カバー側接着部2050によって形成された空間にベース側接着部2030が収容された状態において、ベース側接着部2030が突起2055aに当接した場合、カバー側接着部2050の上内壁部2055のうち突起2055aが形成されていない部分と、ベース側接着部2030との間に間隙が生じる。従って、当該間隙に接着剤を介在させることが可能となり、カバー側接着部2050とベース側接着部2030との接着強度を向上させることができる。
【0821】
図162に示すように、第1接着部(カバー側接着部2050)を開口側から見たとき、第1の凹部(曲面2054b)は、第1接着部(カバー側接着部2050)の周壁部(前壁部2051)の内側における左右方向の略中央に形成されていることが望ましい。また、図154に示すように、第2接着部(ベース側接着部2030)を正面から見たとき、第2の凹部(曲面2031b)は、第2接着部(ベース側接着部2030)における左右方向の略中央に形成されていることが望ましい。さらに、第2接着部(ベース側接着部2030)の外周に沿った溝(溝部2031c)は、第2の凹部(曲面2031b)を軸として対称となるように形成されていることが望ましい。これにより、接着剤を均一に充填させやすくなる。
【0822】
第1接着部(カバー側接着部2050)の閉壁部(上壁部2052)に形成された突起(突起2055a)の個数は、特に限定されず、1つであっても複数であってもよい。また、突起(突起2055a)の形状及び大きさは、特に限定されないが、突起(突起2055a)が複数設けられる場合には、複数の突起(突起2055a)の形状及び大きさを略同一とすることが望ましい。また、閉壁部(上壁部2052)において突起(突起2055a)の形成される位置も、特に限定されないが、突起(突起2055a)が複数設けられる場合には、複数の突起(突起2055a)が左右対称となるように配置されることが望ましい。例えば、突起(突起2055a)が2つ設けられる場合には、図162に示すように、第1接着部(カバー側接着部2050)を開口側から見たとき、右側の突起(突起2055a)と右側の内壁部(側内壁部2056)との距離、及び、左側の突起(突起2055a)と左側の内壁部(側内壁部2056)との距離が等しくなるように、2つの突起(突起2055a)が配置されることが望ましい。これにより、接着剤を均一に充填させやすくなる。
【0823】
[第4実施形態]
以上、第1実施形態〜第3実施形態について説明した。以下、第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る遊技機1の基本的な構成は、第2実施形態及び第3実施形態に係る遊技機1と同じである。以下においては、第2実施形態及び第3実施形態に係る遊技機1の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。また、第2実施形態及び第3実施形態における説明が第4実施形態においても当てはまる部分については、説明を省略することとする。
【0824】
<スクリーン装置C>
図166は、表示ユニットの斜視図である。図167は、スクリーン装置の分解斜視図である。図168は、スクリーン装置の分解斜視図である。図169は、スクリーン装置の分解斜視図である。
【0825】
図166に示す表示ユニットAは、映像を含む照射光を出射する照射光装置Bと、照射光装置Bからの照射光が照射されることにより映像を出現させるスクリーン装置Cとを有した所謂プロジェクションマッピング装置である。第2実施形態と同様に、表示ユニットAは、キャビネットG内の中間支持板G1(図33参照)上に交換可能に載置される。
【0826】
図167に示すように、スクリーン装置Cは、スクリーン筐体C10を有している。具体的に、スクリーン筐体C10は、水平配置された底板C1と、底板C1の右端部に立設された右側板C2と、底板C1の左端部に立設された左側板C3と、底板C1の後端部に立設された背板C4とを有している。これにより、底板C1に対して右側板C2と左側板C3と背板C4とがネジ締結により連結されることによって、遊技者が位置する前面側と、照射光装置Bが位置する上面側とが開放された箱形形状のスクリーン筐体C10が形成されている。
【0827】
スクリーン筐体C10の内部には、固定スクリーン機構Dとフロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とが設けられている。固定スクリーン機構Dの構成は、第2実施形態で説明した通りであるため、説明を省略する。フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の構成については、後に、第2実施形態と異なる部分を補足しながら詳述することとする。
【0828】
図168及び図169に示すように、スクリーン筐体C10の底板C1は、上面視が長方形の平板形状に形成されている。底板C1の上面には、中央部に配置された中央載置部C11と、中央載置部C11を中心として左右方向に配置された右載置部C12及び左載置部C13とを有している。これらの載置部C11・C12・C13は、凹状に形成されている。
【0829】
中央載置部C11は、固定スクリーン機構Dの下端部が嵌合されることによって、固定スクリーン機構Dを位置決め可能に載置している。右載置部C12は、右可動体ベースC5の下端部が嵌合されることによって、右可動体ベースC5を位置決め可能に載置している。左載置部C13は、左可動体ベースC6の下端部が嵌合されることによって、左可動体ベースC6を位置決め可能に載置している。
【0830】
右側板C2には、モータ収容部C22が形成されている。モータ収容部C22により、駆動モータF24が位置決め配置される。駆動モータF24は、リールスクリーン機構F1を駆動するためのリールスクリーン駆動機構F2の構成要素である。リールスクリーン駆動機構F2については、後に詳述する。
【0831】
また、右側板C2及び左側板C3には、それぞれ、第1支持部C23及び第2支持部C24が形成されている。第1支持部C23は、クランクギアE21のギア軸E21aを回動自在に支持する。第2支持部C24は、中間ギアE23のギア軸となるシャフト部材E3を回転自在に支持する。クランクギアE21及び中間ギアE23は、フロントスクリーン機構E1を駆動するためのフロントスクリーン駆動機構E2の構成要素である。フロントスクリーン駆動機構E2については、後に詳述する。
【0832】
このように、フロントスクリーン駆動機構E2及びリールスクリーン駆動機構F2は、右側板C2及び左側板C3により位置決め配置される。なお、フロントスクリーン駆動機構E2は、右可動体ベースC5側に配置された右フロントスクリーン駆動機構E2Bと、左可動体ベースC6側に配置された左フロントスクリーン駆動機構E2Aとから構成される。右フロントスクリーン駆動機構E2B及びリールスクリーン駆動機構F2は、左右方向に関して、右可動体ベースC5と右側板C2との間に配置される。また、左フロントスクリーン駆動機構E2Aは、左右方向に関して、左可動体ベースC6と左側板C3との間に配置される。
【0833】
また、第2実施形態と同様に、右側板C2及び左側板C3は、操作用開口部C21・C31を有している。これにより、例えば、図47を用いて説明したように、操作用開口部C21からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C21から見えるクランクギアE21を手動で回転させることによって、フロントスクリーン機構E1を回動させることができる。
【0834】
<スクリーン位置関係>
第2実施形態と同様に、本実施形態においても、プロジェクタ機構B2を制御して、映像を含む光をレンズから出射させることにより、複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)の位置関係に応じて、これらのスクリーンのうちの何れかのスクリーンに映像が表示される。各スクリーンの位置関係は、第2実施形態と同様である。以下、概要について説明する。
【0835】
フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1は、可動式のスクリーンであり、それぞれ、フロントスクリーン駆動機構E2及びリールスクリーン駆動機構F2により駆動される。
【0836】
駆動モータE25が制御されることにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置とフロント待機位置との間で回動する一方、駆動モータF24が制御されることにより、リールスクリーン機構F1がリール露出位置とリール待機位置との間で回動する(図53参照)。
【0837】
フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、フロントスクリーン機構E1に映像が表示される(図51参照)。
【0838】
これに対し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合には、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されていれば、固定スクリーン機構Dが露出した状態となり、固定スクリーン機構Dに映像が表示される(図50参照)。一方、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されていれば、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、リールスクリーン機構F1に映像が表示される(図52参照)。
【0839】
なお、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、リールスクリーン機構F1をリール露出位置に配置させることはできない。また、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている場合には、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置に配置させることはできない。この点については、後に詳述することとする。
【0840】
<フロントスクリーン機構E1>
図170は、フロントスクリーン機構の分解斜視図である。図171は、フロントスクリーン支持台の正面図である。図172は、図171に示すフロントスクリーン支持台の矢視B−Bに沿う断面図である。図173は、図172に示すフロントスクリーン支持台にフロントスクリーン部材を粘着させた状態を示す図である。図174は、図171に示すフロントスクリーン支持台の矢視C−Cに沿う断面図である。図175は、図174に示すフロントスクリーン支持台にフロントスクリーン部材を粘着させた状態を示す図である。図176は、フロントスクリーン支持台の背面図である。図177は、図176に示すフロントスクリーン支持台の矢視D−Dに沿う断面図である。図178は、図176に示すフロントスクリーン支持台の矢視E−Eに沿う断面図である。
【0841】
図170に示すように、フロントスクリーン機構E1は、投影面E11aを全面に有した長方形状のフロントスクリーン部材E11と、第1模様面E12a等の模様を両面に有したフロントスクリーン支持台E12とを有している。
【0842】
フロントスクリーン部材E11は、薄板状の平面パネルにスクリーン塗料を塗布することにより形成されている。これにより、フロントスクリーン部材E11は、投影面E11aが平坦状に形成されている。
【0843】
一方、フロントスクリーン支持台E12は、フロントスクリーン部材E11を保持する保持凹部E121を有している。保持凹部E121は、フロントスクリーン部材E11の投影面E11aに対して僅かに拡大した状態で相似する開口形状を有しており、フロントスクリーン部材E11全体を収容している。また、保持凹部E121は、深さが深部と浅部との2段階に設定されている。
【0844】
浅部は、フロントスクリーン支持台E12の長手方向に沿って形成された部分と、フロントスクリーン支持台E12の短手方向に沿って形成された部分とによって、格子状に形成されている。具体的に、浅部は、保持凹部E121の外周を構成する各辺に沿って形成された外浅部E122(E122a、E122b、E122c、E122d)と、保持凹部E121の内部において長手方向に沿って形成された長浅部E123(E123a、E123b、E123c)と、保持凹部E121の内部において短手方向に沿って形成された短浅部E124(E124a、E124b、E124c)と、を備える。
【0845】
外浅部E122のうち、外浅部E122b及び外浅部E122dが長手方向に沿って形成されており、外浅部E122a及び外浅部E122cが短手方向に沿って形成されている。外浅部E122aと外浅部E122bとは連続的に形成されており、外浅部E122bと外浅部E122cとは連続的に形成されている。一方、外浅部E122cと外浅部E122dとは連続的に形成されておらず、外浅部E122cと外浅部E122dとの間には、隙間が設けられている。同様に、外浅部E122dと外浅部E122aとは連続的に形成されておらず、外浅部E122dと外浅部E122aとの間には、隙間が設けられている。
【0846】
長浅部E123bは、短手方向における中央部分において長手方向に亘って形成されており、短浅部E124bは、長手方向における中央部分において短手方向に亘って形成されている。外浅部E122(E122a、E122b、E122c、E122d)、長浅部E123b、及び、短浅部E124bには、溝が形成されている。
【0847】
保持凹部E121に収容されたフロントスクリーン部材E11は、以上のように格子状に形成された浅部に当接及び支持され、残りの深部部分から離隔された状態となっている(図172図175参照)。
【0848】
また、フロントスクリーン支持台E12は、投影面E11aの周囲の一部領域に第1模様面E12aを有している。第1模様面E12aは、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されたときに、前方の遊技者から目視可能となる。さらに、フロントスクリーン支持台E12は、第1模様面E12aとは反対側の面全体に第2模様面E12bを有している(図176参照)。第2模様面E12bは、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されたときに、前方の遊技者から目視可能となる。第1模様面E12a及び第2模様面E12bは、例えば、遊技の演出に関連した模様が凹凸により立体的に形成されている。
【0849】
フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12は、それぞれ射出成形により作製される。フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12の材料としては、熱可塑性樹脂(例えば、ABS樹脂等)を適宜採用することができる。
【0850】
上記のように構成されたフロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とは、別個に形成された後に、粘着されることにより一体化されている。フロントスクリーン部材E11における投影面E11aとは反対側の面には、粘着性樹脂を含む塗料が塗布されることにより、粘着剤層が形成されている。該粘着剤層により、フロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とが粘着される。なお、粘着剤層は、フロントスクリーン部材E11ではなく、フロントスクリーン支持台E12の浅部に形成することとしてもよい。
【0851】
粘着性樹脂としては、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着性を有する樹脂を挙げることができ、例えば、アクリル系共重合体を用いることができる。アクリル系共重合体としては、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体を挙げることができ、本実施形態においては、粘着剤の樹脂成分として従来慣用されている(メタ)アクリル酸エステル系共重合体のなかから、任意のものを適宣選択して使用することができる。
【0852】
フロントスクリーン支持台E12には、保持凹部E121から第2模様面E12bまで貫通する貫通孔E130(E130a、E130b、E130c、E130d)が形成されている。貫通孔E130aは、外浅部E122cと外浅部E122dとの間の隙間に形成されている。貫通孔E130bは、外浅部E122dと外浅部E122aとの間の隙間に形成されている。貫通孔E130cは、外浅部E122aと長浅部E123cとの接点近傍に形成されている。貫通孔E130dは、外浅部E122cと長浅部E123cとの接点近傍に形成されている。
【0853】
これら4つの貫通孔E130は、貫通孔E130aと貫通孔E130bとを結ぶ線分、貫通孔E130bと貫通孔E130cとを結ぶ線分、貫通孔E130cと貫通孔E130dとを結ぶ線分、及び、貫通孔E130dと貫通孔E130aとを結ぶ線分によって、略長方形が形成されるような位置関係で設けられている。
【0854】
貫通孔E130は、正面視における形状が、円形、楕円形、四角形、六角形等になるように形成されており、孔径は、表示ユニットAの組み立てに使用されるネジの軸が入る程度の大きさ(例えば、1〜10mm程度)となっている。これにより、フロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とを粘着させた後であっても、貫通孔E130にネジや棒状の物等を挿入して、フロントスクリーン部材E11を持ち上げることにより、フロントスクリーン部材E11を取り外すことができる。
【0855】
また、フロントスクリーン支持台E12のうち、フロントスクリーン部材E11と粘着される箇所は、格子状に形成された浅部のみであり、フロントスクリーン部材E11の大部分は、フロントスクリーン支持台E12と粘着されていない。これにより、フロントスクリーン部材E11を比較的容易に取り外すことができるようになっている。
【0856】
さらに、外浅部E122cと外浅部E122dとの間、及び、外浅部E122dと外浅部E122aとの間には、隙間が形成されており、これらの隙間に対応する箇所においては、フロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とが粘着されていない。当該箇所は、フロントスクリーン部材E11のコーナー部近傍に対応しており、フロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とは、このようなコーナー部付近で充分に粘着されていないことになる。このことに起因して、これらの隙間に形成された貫通孔E130a及び貫通孔E130bにネジや棒状の物等を挿入して、フロントスクリーン部材E11を持ち上げようとした場合、フロントスクリーン部材E11をフロントスクリーン支持台E12から剥離する力が効率よく作用し、フロントスクリーン部材E11を一層取り外しやすくなっている。
【0857】
上述したように、貫通孔E130は、保持凹部E121から第2模様面E12bまで貫通して形成されている。図177は、フロントスクリーン支持台E12を、貫通孔E130を通る面で切断したときの断面図であるが、図177にも、その様子が示されている。
【0858】
このように、保持凹部E121に設けられた貫通孔E130は、第2模様面E12bまで貫通しているため、図176に示すように、フロントスクリーン機構E1を第2模様面E12b側から見たとき、貫通孔E130が目視可能となる。
【0859】
第2実施形態で説明したように、フロントスクリーン機構E1は、フロント待機位置に配置されている場合、スクリーン筐体C10の上側において前方から後方に向かうにつれて下向きに傾斜するような姿勢となる(図50参照)。このため、フロントスクリーン機構E1の第2模様面E12b側が、上側表示窓UD1を介して遊技者から視認可能な状態となる。ただ、第2模様面E12bには、凹凸を有する立体的な模様が形成されているため、貫通孔E130は、当該模様に紛れて、外観上目立たなくなっている。
【0860】
とりわけ、貫通孔E130は、当該模様を構成する凹凸のうち凹んでいる部分(周囲と比較して窪んでいる位置)に設けられている。すなわち、貫通孔E130は、第2模様面E12bにおける奥まった箇所に存在することとなる。このことと、フロント待機位置においてフロントスクリーン機構E1が傾斜姿勢となっていることとが相俟って、貫通孔E130は、第2模様面E12bに形成された模様の凸部分の陰に隠れて、遊技者の視界に入りにくくなっている。
【0861】
さらに、第2模様面E12bには、丸形凹部E140が複数形成されている。丸形凹部E140は、第2模様面E12bに形成された模様の構成要素であり、第2模様面E12bにおいて凹んだ形状を有している。ただ、貫通孔E130と異なり、当該凹みは、保持凹部E121まで貫通しているわけではない。図178は、フロントスクリーン支持台E12を、丸形凹部E140を通る面で切断したときの断面図であるが、図178にも、その様子が示されている。
【0862】
このような丸形凹部E140は、正面視における形状が貫通孔E130と相似しており、丸形凹部E140の存在により、フロントスクリーン機構E1を第2模様面E12b側から見たとき、貫通孔E130が一層目立たなくなっている。
【0863】
<フロントスクリーン駆動機構E2>
上記のフロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン駆動機構E2の駆動力により回動可能にされている。図168及び図169を用いて説明したように、フロントスクリーン駆動機構E2は、フロントスクリーン機構E1の左端部下面に連結された左フロントスクリーン駆動機構E2Aと、フロントスクリーン機構E1の右端部下面に連結された右フロントスクリーン駆動機構E2Bとを有している。
【0864】
図179は、スクリーン筐体の右側板及び左側板を取り外した状態を示す説明図である。図180は、右フロントスクリーン駆動機構の斜視図である。図181は、右フロントスクリーン駆動機構のクランクギアを取り外した状態を示す説明図である。図182は、右フロントスクリーン駆動機構のクランクギアの平面図である。図183は、右フロントスクリーン機構及び左フロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
【0865】
図179及び図180に示すように、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、クランク部材E22とクランクギアE21と中間ギアE23とモータ軸ギアE24と駆動モータE25とを有している。右フロントスクリーン駆動機構E2Bにおけるクランク部材E22は、その一端がフロントスクリーン機構E1に連結されている。
【0866】
第2実施形態と同様に、クランク部材E22は、中間位置E22a(図181参照)において、右可動体ベースC5に回動自在に軸支されている。これにより、クランク部材E22は、中間位置E22aを回動中心として回動することが可能となっている。中間位置E22aは、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FG(図53参照)と一致する。
【0867】
図57を用いて説明したように、クランク部材E22は、中間位置E22aから上端部側(フロントスクリーン機構E1と連結されている側)の上側領域と、中間位置E22aから下端部側(フロントスクリーン機構E1と連結されている側とは反対側)の下側領域とを有している。クランク部材E22の下側領域には、スライド溝E22bが形成されている(図181参照)。
【0868】
スライド溝E22bは、溝壁面E22b1が側面視U字形状となるように形成されている。該U字は、2つの直線部と、該2つの直線部の端部同士を結んだ曲線部とから構成されている。2つの直線部は、平行に形成されており、スライド溝E22bは、溝壁面E22b1の上記直線部に相当する面が下側領域の中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の下端辺における中点とを通過する直線)に平行に設定されている。スライド溝E22bには、スライド部材E26が移動自在に係合されている。スライド溝E22bの溝幅(上記2つの直線部間の距離)は、スライド部材E26の部材幅にほぼ一致されており、移動時において摺動するように設定されている。即ち、スライド部材E26は、常時、スライド溝E22bの溝壁面E22b1に当接状態にされている。また、スライド溝E22bの上端部は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、スライド部材E26が上端面(上記曲線部に相当する面)に当接するように設定されている。一方、スライド溝E22bの下端部は、スライド部材E26の一部を露出可能に開放状態にされている。
【0869】
上記のスライド部材E26は、クランクギアE21の偏心位置E21b(図182参照)に回転自在に軸支されている。また、クランクギアE21のギア軸E21aは、右側板C2の第1支持部C23(図169参照)に支持されている。さらに、クランク部材E22は、中間位置E22a(図181参照)において、右可動体ベースC5に回動自在に軸支されている。そして、第2実施形態と同様に、クランクギアE21のギア軸E21aは、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、ギア軸E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されている(図58及び図60参照)。
【0870】
これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合においては、クランク部材E22の下側領域を回動させる方向に力が働いても、この力の全成分の付与方向にギア軸E21aが存在し、固定端として作用するため、スライド部材E26が移動することはない。この結果、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21のギア軸E21aとを固定端とし、スライド部材E26を自由端とする0自由度の三節リンクによるトラス構造が形成されるため、フロントスクリーン機構E1を手で押した場合でも、クランク部材E22及びクランクギアE21が強固なブレーキとして作用することによって、フロントスクリーン機構E1が動くことはない。
【0871】
上記のクランクギアE21には、中間ギアE23が噛合されている。中間ギアE23には、モータ軸ギアE24が噛合されている。モータ軸ギアE24には、駆動モータE25の駆動軸が接続されている。これにより、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、駆動モータE25の回転駆動力をモータ軸ギアE24及び中間ギアE23を介してクランクギアE21に伝達可能にされている。
【0872】
クランクギアE21に回転駆動力が付与された場合は、偏心位置E21bに設けられたスライド部材E26がスライド溝E22bとの摺動によりスライド溝E22bに沿って移動自在にされているため、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21のギア軸E21aとを固定端とし、スライド部材E26を溝壁面に沿って移動自在の自由端にした1自由度の二節リンクが形成される。そして、スライド部材E26が回動すると、スライド部材E26が係合されたスライド溝E22bを備えたクランク部材E22が中間位置E22aを支点として回動し、クランク部材E22の上側領域を回動させることになる。この結果、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置及びフロント露出位置間を移動することになる。
【0873】
図183に示すように、左フロントスクリーン駆動機構E2Aは、モータ軸ギアE24と駆動モータE25とを除いて、右フロントスクリーン駆動機構E2Bと同一構成とされている。そして、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと右フロントスクリーン駆動機構E2Bとは、左右対称に配置されている。
【0874】
左フロントスクリーン駆動機構E2Aの中間ギアE23と右フロントスクリーン駆動機構E2Bの中間ギアE23とは、シャフト部材E3を介して連結されている。
【0875】
詳細には、シャフト部材E3は、左右方向に延在しており、その両端部に、左フロントスクリーン駆動機構E2A及び右フロントスクリーン駆動機構E2Bそれぞれの中間ギアE23が連結されている。
【0876】
以上の構成において、駆動モータE25が駆動されると、モータ軸ギアE24が回動される。モータ軸ギアE24の回動に伴い、左フロントスクリーン駆動機構E2A及び右フロントスクリーン駆動機構E2Bそれぞれの中間ギアE23・E23、及びシャフト部材E3が一体となって回動する。そして、中間ギアE23・E23の回動に連動して、クランクギアE21・E21が回動されることで、フロントスクリーン機構E1が回動中心軸FG(図53参照)を中心に回動して、フロント待機位置とフロント露出位置との間を移動することになる。
【0877】
<フロントスクリーン機構E1とクランクギアE21との位置関係>
図184は、右フロントスクリーン駆動機構のクランクギアの右側面図である。図185は、右フロントスクリーン駆動機構の中間ギアの右側面図である。図186は、フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置されている場合における右フロントスクリーン駆動機構のクランクギア及び中間ギアの右側面図である。図187は、右側板の右側面図である。図188は、フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置されている場合におけるスクリーン装置の右側面図である。
【0878】
図184図188は、それぞれ、クランクギアE21の回動軸の方向から見た図と一致する。クランクギアE21の回動軸の方向と中間ギアE23の回動軸の方向とは一致しており、当該方向は、クランクギアE21、中間ギアE23、右側板C2それぞれの面に対して垂直な方向となる。クランクギアE21の面、中間ギアE23の面、及び、右側板C2の面は、それぞれ、略平行に配置されている。
【0879】
図184に示すように、クランクギアE21には、目印部E21c及び貫通孔E21dが形成されている。目印部E21c及び貫通孔E21dは、図184に示すクランクギアE21の正面側から背面側にかけて貫通する孔として形成されている。目印部E21c及び貫通孔E21dは、正面視における形状が、円形(又は、楕円形、四角形、六角形等)になるように形成されている。目印部E21c及び貫通孔E21dは、クランクギアE21と比較してかなり小さな大きさで形成されており、孔径は、例えば、1〜10mm程度となっている。また、目印部E21c及び貫通孔E21dは、クランクギアE21の円周近傍に形成されており、クランクギアE21の中心O21から目印部E21cまでの距離、及び、クランクギアE21の中心O21から貫通孔E21dまでの距離は、クランクギアE21の半径の75%〜90%程度となるように設定されている。目印部E21c及び貫通孔E21dは、中心O21と目印部E21cとを結ぶ直線と、中心O21と貫通孔E21dとを結ぶ直線とのなす角度が、160°程度となるような位置関係で形成されている。
【0880】
図185に示すように、中間ギアE23には、2つの目印部E23aが形成されている。目印部E23aは、図185に示す中間ギアE23の正面側から背面側にかけて貫通する孔として形成されている。目印部E23aは、正面視における形状が、円形(又は、楕円形、四角形、六角形等)になるように形成されている。目印部E23aは、中間ギアE23と比較してかなり小さな大きさで形成されており、孔径は、例えば、1〜10mm程度となっている。また、目印部E23aは、中間ギアE23の円周近傍に形成されており、中間ギアE23の中心O23から目印部E23aまでの距離は、中間ギアE23の半径の75%〜90%程度となるように設定されている。2つの目印部E23aは、中間ギアE23の中心O23に対して対称な位置に形成されている。
【0881】
なお、目印部E21c及び目印部E23aは、目印として機能するものであれば、どのような特徴を有していてもよい。すなわち、目印部E21c及び目印部E23aは、貫通孔に限定されず、貫通しない穴(凹部)であってもよいし、突起(凸部)であってもよいし、凹部と凸部の組合せ(凹凸による模様)であってもよいし、ペン等で何らかの文字や記号の描かれた部分であってもよいし、周囲と異なる色が塗られた部分等であってもよい。
【0882】
図186に示すように、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、クランクギアE21の中心O21と、中間ギアE23の中心O23と、クランクギアE21に形成された目印部E21cと、中間ギアE23に形成された目印部E23aとが略一直線上に並ぶように、クランクギアE21と中間ギアE23とが配置される。
【0883】
図187に示すように、右側板C2には、第1支持部C23と第2支持部C24との中心付近に、目印用窓C100が設けられている。目印用窓C100は、右側板C2の内側を視認することが可能な開口として形成されている。
【0884】
目印用窓C100は、若干縦長の長方形状に形成されており、該長方形の2つの対角線の交点(長方形の重心位置)は、第1支持部C23と第2支持部C24との中心(中間位置)に略重なっている。また、該対角線の長さは、クランクギアE21の半径及び中間ギアE23の半径の平均値と同程度か、それよりもやや短め(クランクギアE21の半径及び中間ギアE23の半径の平均値の80〜110%程度)に設定されている。これにより、目印用窓C100を介して、クランクギアE21と中間ギアE23との噛合部付近を視認することができるようになっている。
【0885】
また、右側板C2には、貫通孔C101が形成されている。貫通孔C101は、右側板C2を貫通する孔として形成されており、孔の大きさは、クランクギアE21に形成された貫通孔E21dと略同一で、目印用窓C100と比較してかなり小さくなっている。例えば、目印用窓C100の正面視における面積は、貫通孔C101の正面視における面積の30〜300倍程度(又は、50〜200倍程度)となっている。貫通孔C101の形状は、貫通孔E21dと略同一であり、例えば、正面視略円形状となっている。貫通孔C101は、操作用開口部C21の近傍に形成されている。
【0886】
フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合、クランクギアE21に形成された目印部E21c及び中間ギアE23に形成された目印部E23a(図186参照)が、右側板C2に形成された目印用窓C100を介して視認可能となっている(図188参照)。なお、図188において、クランクギアE21の中心O21及び中間ギアE23の中心O23は、直接視認することができない。しかし、ネジC23a及びネジC24aがそれぞれ、クランクギアE21の中心O21及び中間ギアE23の中心O23に対応する位置に配置されているため、ネジC23a及びネジC24aによって、クランクギアE21の中心O21及び中間ギアE23の中心O23の位置を確認することができるようになっている。これにより、クランクギアE21の中心O21と、中間ギアE23の中心O23と、クランクギアE21に形成された目印部E21cと、中間ギアE23に形成された目印部E23aとが略一直線上に並んでいることを、把握することができる。
【0887】
また、図示しないが、右側板C2とクランクギアE21とは、クランクギアE21のギア軸E21aが右側板C2の第1支持部C23に支持された状態で、略平行に配置されている。そして、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、右側面視(又は左側面視)において、右側板C2に形成された貫通孔C101と、クランクギアE21に形成された貫通孔E21dとが、重なっている。すなわち、右側板C2に対して垂直な方向から見たとき、貫通孔C101の位置と貫通孔E21dの位置とが略一致しており、それらの位置が重畳している。これにより、当該重畳箇所を介して、スクリーン筐体C10の内部においてクランクギアE21よりも内側に配置されている部材の一部が見える状態となっている。そして、後に説明するように、当該重畳箇所において、貫通孔C101と貫通孔E21dとの双方に棒状の物体を挿通させることができるようになっている。
【0888】
<フロントスクリーン機構E1とスライド部材E26との位置関係>
図189は、フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置されている場合における右フロントスクリーン駆動機構のクランクギアの左側面図である。図189は、クランクギアE21の回動軸の方向から見た図と一致する。
【0889】
上述したように、クランクギアE21のギア軸E21aは、第1支持部C23に支持される。そのため、クランクギアE21が回転しても、クランクギアE21の中心O21の位置は変化しない。
【0890】
一方で、クランクギアE21には、スライド部材E26が設けられている。上述したように、スライド部材E26は、クランクギアE21の偏心位置E21b(図182参照)に軸支されている。クランクギアE21が回動すると、それに伴って、スライド部材E26も回動する。具体的に、スライド部材E26は、クランクギアE21の回動に伴って、クランクギアE21の中心O21を中心とし、中心O21と偏心位置E21bとの距離r(図189参照)を半径とする円の円周上を回動する。すなわち、クランクギアE21が回動したときにスライド部材E26の描く軌跡は、当該円周の一部(円弧)となる。
【0891】
そして、スライド部材E26が当該円弧上を回動することにより、上述したように、スライド部材E26がスライド溝E22bの内部を摺動し、スライド部材E26を介してクランク部材E22に駆動力が伝達される。そのことと連動して、クランク部材E22と連結されたフロントスクリーン機構E1がフロント露出位置とフロント待機位置との間で回動することとなる(図57図60参照)。
【0892】
このように、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置とフロント待機位置との間で回動する間、スライド部材E26は、当該円弧上における位置を経時的に変化させながら移動する。その際、スライド部材E26が当該円弧上のどの位置に存在するのか(偏心位置E21bの当該円弧上における存在位置)は、偏心位置E21bとクランクギアE21の中心O21とを結ぶ直線と、水平方向の直線(クランクギアE21の回転にかかわらず位置が変化しない定点X21と中心O21とを結ぶ直線)とのなす角度(以下、この角度を∠EOXと表記する)によって表される(図189参照)。
【0893】
そして、このような角度∠EOXを用いて、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合における∠EOXの値をαと表記し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合における∠EOXの値をβと表記する。そうすると、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置まで回動する場合には、∠EOXがαからβまで経時的に変化することとなる。
【0894】
以上で説明したように、本実施形態に係るフロントスクリーン機構E1及びフロントスクリーン駆動機構E2は、スライド部材E26の位置を示す角度∠EOXがαからβまで経時的に変化するようにクランクギアE21を回動させ、これにより、スライド部材E26をスライド溝E22bの内部を摺動させることを通じてフロントスクリーン機構E1に駆動力を伝達し、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置まで回動させるように設計されている。
【0895】
<フロントスクリーン機構E1及びフロントスクリーン駆動機構E2の組み立て>
図190は、クランクギアとクランク部材とを組み付ける前の状態におけるクランクギアを示す図である。図191は、クランクギアとクランク部材とを組み付ける前の状態におけるクランク部材を示す図である。なお、図190及び図191では、クランクギア及びクランク部材、並びに、それらの周囲に存在する一部の部材のみ示しており、その他の部材については、便宜上図示を省略している。
【0896】
以上で説明したような設計通りにフロントスクリーン機構E1を回動させるためには、フロントスクリーン機構E1及びフロントスクリーン駆動機構E2を組み立てる際に、下記(i)〜(v)の工程を経てクランクギアE21とクランク部材E22とを組み付ければよい。
【0897】
(i)クランクギアE21のギア軸E21aが右側板C2の第1支持部C23に支持されるように、クランクギアE21を右側板C2に取り付ける(図190参照)。
(ii)上記(i)のクランクギアE21を手動で回転させることにより、スライド部材E26の位置を示す角度∠EOXを調整し、∠EOX=αとなるようにクランクギアE21を配置する(図190参照)
(iii)∠EOX=αとなった状態で、クランクギアE21がそれ以上回転しないように固定する。
(iv)クランク部材E22の姿勢を、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合における姿勢(露出姿勢)にする(図191参照)。
(v)上記(iii)のクランクギアE21に設けられたスライド部材E26を、上記(iv)のクランク部材E22に形成されたスライド溝E22bに係合させる。
【0898】
上記(i)〜(v)のうち、上記(i)、(iv)、及び、(v)の工程は、従来公知の手段を適宜採用することにより行うことができる。以下では、上記(ii)及び(iii)の工程を中心に説明する。
【0899】
図192は、右側板にクランクギアを取り付けた状態を示す右側面図である。図193は、図192に示す右側板及びクランクギアに中間ギアを取り付けた状態を示す図である。
【0900】
上記(ii)の工程においては、まず、右側板C2に形成された目印用窓C100を介して、クランクギアE21に形成された目印部E21cを視認しながら、上記(i)のクランクギアE21を手動で回転させる。そして、図192に示すように、クランクギアE21に形成された目印部E21cが、クランクギアE21の中心O21(右側板C2とクランクギアE21のギア軸E21aとを締結するネジC23a)と、第2支持部C24として形成された孔の中心とを結ぶ直線上に配置されるように、クランクギアE21の位置を調整する。
【0901】
一方で、シャフト部材E3と予め固定された中間ギアE23を、第2支持部C24の位置に合わせて仮止めする。その際、目印用窓C100を介して中間ギアE23に形成された目印部E23aを視認しながら、中間ギアE23を手動で回転させる。そして、図193に示すように、中間ギアE23に形成された目印部E23aが、クランクギアE21の中心O21(右側板C2とクランクギアE21のギア軸E21aとを締結するネジC23a)と、中間ギアE23の中心O23(第2支持部C24として形成された孔から見えるネジC24a)とを結ぶ直線上に配置されるように、中間ギアE23の位置を調整する。
【0902】
このように、クランクギアE21に形成された目印部E21cとともに、中間ギアE23に形成された目印部E23aを目印として利用することにより、クランクギアE21の位置調整を厳密に行うことができる。
【0903】
ここで、クランクギアE21上のスライド部材E26の位置(偏心位置E21b)は、クランクギアE21の中心O21と中間ギアE23の中心O23とクランクギアE21に形成された目印部E21cと中間ギアE23に形成された目印部E23aとが一直線上に並ぶ場合に、図189を用いて説明した角度∠EOXがαとなるように設計されている。
【0904】
従って、図192及び図193のようにして、クランクギアE21の中心O21と、中間ギアE23の中心O23と、クランクギアE21に形成された目印部E21cと、中間ギアE23に形成された目印部E23aとが、一直線上に並ぶように、クランクギアE21と中間ギアE23とを配置することにより、∠EOX=αとすることができる。
【0905】
もっとも、このように∠EOX(スライド部材E26の位置)を調整したとしても、クランクギアE21は、容易に回転してしまい、せっかく調整した位置がずれてしまいやすい状態にある。そこで、クランクギアE21の中心O21と中間ギアE23の中心O23とクランクギアE21に形成された目印部E21cと中間ギアE23に形成された目印部E23aとが一直線上に並んだ状態で、クランクギアE21が動かないように固定する(上記(iii)の工程)。クランクギアE21の固定は、以下のように行うことができる。
【0906】
図187を用いて説明したように、右側板C2には、貫通孔C101が形成されている。貫通孔C101の形成位置は、クランクギアE21の中心O21と中間ギアE23の中心O23とクランクギアE21に形成された目印部E21cと中間ギアE23に形成された目印部E23aとが一直線上に並ぶ場合(∠EOX=αとなるようにクランクギアE21が配置されている場合)に、貫通孔C101とクランクギアE21に形成された貫通孔E21dとがちょうど重なるように、設計されている。
【0907】
上記(iii)の工程においては、このような貫通孔C101及び貫通孔E21dの双方に、棒状の物体(例えば、太さが貫通孔C101及び貫通孔E21dの大きさと略一致するような棒)を挿通させる。これにより、クランクギアE21と右側板C2との相対的な位置が固定される。従って、仮に、クランクギアE21を回転させる力が働いたとしても、当該棒状の物体の存在により、クランクギアE21は、右側板C2に対して動くことができず、位置ずれを防止することができる。
【0908】
なお、クランクギアE21の固定方法は、上記の方法に限定されず、例えば、右側板C2ではなく右可動体ベースC5等の他の部材(クランクギアE21の回転に伴って動くことがなく、クランクギアE21の動作にかかわらずその位置が変化しない部材)に貫通孔C101を形成し、上記と同様の方法により、クランクギアE21を固定することとしてもよい。また、クランクギアE21に形成された目印部E21c及び中間ギアE23に形成された目印部E23aの双方に、コンセント型(U字状又はコの字状)の物体を挿通させることにより、クランクギアE21を固定することとしてもよい。この場合には、右側板C2等の部材に貫通孔C101を形成しなくてもよい。
【0909】
また、クランクギアE21の中心O21と中間ギアE23の中心O23とクランクギアE21に形成された目印部E21cと中間ギアE23に形成された目印部E23aとを一直線上に並べることなく、右側板C2に形成された貫通孔C101とクランクギアE21に形成された貫通孔E21dとが重なるように、クランクギアE21の位置を調整することとしてもよい。もっとも、上述したように、右側板C2に形成された貫通孔C101及びクランクギアE21に形成された貫通孔E21dは、かなり小さく、クランクギアE21を闇雲に回転させても、両方の孔はなかなか重ならない可能性がある。また、これらの孔が重なっているか否かを目視で確認するのは困難である可能性もある。この点、本実施形態では、クランクギアE21の中心O21と中間ギアE23の中心O23とクランクギアE21に形成された目印部E21cと中間ギアE23に形成された目印部E23aとを一直線上に並べることにより、貫通孔C101と貫通孔E21dとが自動的に重なり合うため、容易に位置合わせを行うことができる。
【0910】
以上では、右フロントスクリーン駆動機構E2BのクランクギアE21の位置合わせについて説明したが、左フロントスクリーン駆動機構E2AのクランクギアE21及び中間ギアE23、並びに左側板C3も、それぞれ、右フロントスクリーン駆動機構E2BのクランクギアE21及び中間ギアE23、並びに右側板C2(図184図188参照)と同様の構成を有しており、左フロントスクリーン駆動機構E2AのクランクギアE21の位置合わせも、上記(ii)及び(iii)と同様の工程を経ることにより、行うことができる。
【0911】
これにより、右フロントスクリーン駆動機構E2B及び左フロントスクリーン駆動機構E2Aの双方において、∠EOX=αの状態で固定されたクランクギアE21(上記(ii)及び(iii))に設けられたスライド部材E26を、露出姿勢のクランク部材E22(上記(iv))に形成されたスライド溝E22bに係合させることができる(上記(v))。その結果、スライド部材E26は、スライド溝E22bの上端面に当接することとなる(図60参照)。
【0912】
この状態を初期状態として、∠EOXがαからβまで変化するようにフロントスクリーン駆動機構E2を作動させることにより、スライド部材E26がスライド溝E22bの内部を設計通りに摺動することを実現することが可能となり、クランク部材E22と連結されたフロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置まで適切に回動させることができる。
【0913】
以上で説明した工程を経ることにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合における状態(露出姿勢)にて、フロントスクリーン機構E1及びフロントスクリーン駆動機構E2を組み立てることができる。
【0914】
そして、フロントスクリーン機構E1及びフロントスクリーン駆動機構E2を他の機構と連結することにより、表示ユニットAの完成品を得ることができる。このようにして得られた表示ユニットAにおいては、フロントスクリーン機構E1及びフロントスクリーン駆動機構E2の状態が露出姿勢となっており、表示ユニットAは、その状態で輸送されることになる。
【0915】
ここで、上述したように、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合、クランクギアE21の回転中心位置(ギア軸E21a、中心O21)と偏心位置E21bとを結ぶ直線と、クランク部材E22の回転中心位置(中間位置E22a)とクランクギアE21の偏心位置E21bとを結ぶ直線とが、直交する(図60、並びに、第2実施形態に係る遊技機1の特徴(2−1)及び(2−2)参照)。
【0916】
これにより、輸送時の揺れ等によりスライド部材E26に対して力が加わったとしても、当該力は、クランクギアE21を回動させる力に変換されず、クランク部材E22及びクランクギアE21が強固なブレーキとして作用するため、フロントスクリーン機構E1が動くことはない。その結果、輸送時にフロントスクリーン機構E1が動くことが原因で表示ユニットAが破損してしまうことを防止することができる。
【0917】
もっとも、フロントスクリーン機構E1及びフロントスクリーン駆動機構E2を組み立てる際には、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合における状態(露出姿勢)ではなく、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合における状態(待機姿勢)にて、クランクギアE21とクランク部材E22とを組み付けることとしてもよい。
【0918】
この場合には、図189を用いて説明した角度∠EOXがβとなるようにクランクギアE21が配置されているときに、クランクギアE21の中心O21と中間ギアE23の中心O23とクランクギアE21に形成された目印部E21cと中間ギアE23に形成された目印部E23aとが一直線上に並ぶように、クランクギアE21において目印部E21cを形成する位置を変更すればよい。また、∠EOXがβとなるようにクランクギアE21が配置されているときに、右側板C2に形成された貫通孔C101とクランクギアE21に形成された貫通孔E21dとが重なるように、クランクギアE21において貫通孔E21dを形成する位置を変更すればよい。
【0919】
このように、目印部E21c及び貫通孔E21dの形成位置を適宜変更することにより、露出姿勢及び待機姿勢を含む任意の姿勢にて、フロントスクリーン機構E1及びフロントスクリーン駆動機構E2を組み立てることができる。
【0920】
<リールスクリーン機構F1>
図194は、リール待機位置に配置されている場合におけるリールスクリーン機構の斜視図である。図195は、リール露出位置に配置されている場合におけるリールスクリーン機構の斜視図である。
【0921】
図194及び図195に示すように、リールスクリーン機構F1は、回動方向に近似した形状に湾曲された側面視円弧状の形状をなしている(図52参照)。リールスクリーン機構F1の表面は、周縁部に模様が形成されていると共に、周縁部の内周領域が投影面F1aとされている。投影面F1aは、リールスクリーン機構F1がリール露出位置(図53参照)に配置されたときに、プロジェクタ機構B2からの光の照射方向上流側に凸となる円弧面である。また、リールスクリーン機構F1における回動中心側である裏面には模様が形成されている。この裏面の模様は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置(図53参照)に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。
【0922】
<リールスクリーン駆動機構F2>
リールスクリーン機構F1は、リールスクリーン駆動機構F2の駆動力により、リール待機位置とリール露出位置との間で回動可能にされている。そして、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に位置されたときに、その投影面F1aは、照射光の照射により映像を出現することが可能になっている。
【0923】
図196は、リールスクリーン機構、リールスクリーン駆動機構、及び、可動体ベースの斜視図である。図197は、リールスクリーン機構及びリールスクリーン駆動機構の斜視図である。
【0924】
図196及び図197に示すように、リールスクリーン駆動機構F2は、2つのアーム部材F21・F21、円弧状ギアF22、モータ軸ギアF23、及び駆動モータF24を有している。2つのアーム部材F21・F21は、その一端部がリールスクリーン機構F1の右端部背面及び左端部背面それぞれに連結されている。また、2つのアーム部材F21・F21の他端部の外側面には、左右方向外側に向けて突出する支持軸F21a・F21aが形成されている。支持軸F21a・F21aは、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6にそれぞれ回動自在に支持されている。これにより、2つのアーム部材F21は、支持軸F21a・F21aを回動中心として回動可能となる。なお、これら支持軸F21a・F21aは、リールスクリーン機構F1の回動中心軸RG(図53参照)と一致する。
【0925】
円弧状ギアF22は、支持軸F21aの先端部に固定されている。円弧状ギアF22には、モータ軸ギアF23が噛合されている。モータ軸ギアF23は、駆動モータF24の駆動軸が接続されている。
【0926】
<リール待機姿勢のアーム部材F21と可動体ベースC5・C6との位置関係>
図198は、リールスクリーン機構がリール待機位置に配置されている場合におけるアーム部材及び可動体ベースを示す斜視図である。
【0927】
リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている場合、リールスクリーン機構F1に連結されたアーム部材F21と可動体ベースC5・C6とが、略当接した状態となる。図198では、この状態を示している。
【0928】
以下では、アーム部材F21の構造と可動体ベースC5・C6の構造を参照しながら、アーム部材F21と可動体ベースC5・C6との配置関係について詳しく説明する。なお、左可動体ベースC6は、右可動体ベースC5と同様の構造を有しているため、左可動体ベースC6の説明は省略する。
【0929】
図199は、リールスクリーン機構及びアーム部材の右側面図である。図200は、リールスクリーン機構及びアーム部材の底面図である。図201は、リールスクリーン機構及びアーム部材を下方から見た斜視図である。
【0930】
図199に示すように、アーム部材F21は、側面視扇形の形状を有している。該扇形の円弧に対応する部分にリールスクリーン機構F1が連結されている。また、該扇形を構成する2つの辺のうち一方の辺(下側の辺)は、辺の中央よりも若干リールスクリーン機構F1に近い箇所が膨らんだ形状を有している。
【0931】
図200に示すように、図199における扇形の下側の辺から内側(支持軸F21aの形成されている側とは反対側、すなわち、左側)に向かって、アーム部材F21の下端を構成する下端部F200が形成されている。下端部F200は、底面視長方形の形状を有している。該長方形を構成する4つの辺のうち外側(右側)の長辺が、図199における扇形の下側の辺と一致する。
【0932】
図201に示すように、下端部F200は、平面状の下端面F200aと、下端部F200の外縁の一部において下方に突出して形成された突起F200bと、を有している。
【0933】
突起F200bは、側面視三角形の形状を有しており(図199参照)、該三角形の頂点部分が若干丸みを帯びたカーブ状に形成されている(図201参照)。
【0934】
図202は、右可動体ベースの斜視図である。図203は、図198に示すアーム部材及び可動体ベースの位置を上下方向に僅かにずらした状態を示す図である。図204は、可動体ベースにおける基準面近傍の上面図である。図205は、図204に示す可動体ベースの矢視F−Fに沿う断面図である。図206は、緩衝部材設置部を右側から見た図である。図207は、図206に示す緩衝部材設置部に緩衝部材を設置した状態を示す図である。図208は、図204に示す可動体ベースの矢視G−Gに沿う断面においてアーム部材と緩衝部材とが当接している状態を示す図である。
【0935】
図202に示すように、右可動体ベースC5は、上側壁部C81と下側壁部C91とを備える。上側壁部C81には、第3支持部C51及び第4支持部C61が形成されている。下側壁部C91には、第5支持部C71が形成されている。第3支持部C51は、フロントスクリーン機構E1に連結されたクランク部材E22を回動自在に支持する。第4支持部C61は、リールスクリーン機構F1に連結されたアーム部材F21の支持軸F21aを回動自在に支持する。第5支持部C71は、フロントスクリーン駆動機構E2の中間ギアE23のギア軸となるシャフト部材E3を回転自在に支持する。
【0936】
上側壁部C81と下側壁部C91とは、平面状に形成された面を有している。上側壁部C81に形成された面と、下側壁部C91に形成された面とは、正面視において左右方向に位置ずれするように形成されている。
【0937】
また、右可動体ベースC5は、略水平に形成された基準面C200を有している。基準面C200の右端は、上側壁部C81に形成された面の下端と連続し、基準面C200の左端は、下側壁部C91に形成された面の上端と連続している。
【0938】
また、右可動体ベースC5は、緩衝部材設置部C201を有している。緩衝部材設置部C201は、基準面C200と連続して形成されており、基準面C200に対して凹んだ形状を有している。
【0939】
リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置される場合(図198参照)、アーム部材F21の下端面F200aと基準面C200とが略当接し、アーム部材F21の突起F200bが緩衝部材設置部C201として形成された凹部に収納されることになる(図203参照)。
【0940】
図204に示すように、右可動体ベースC5の基準面C200及び緩衝部材設置部C201は、上面視長方形の形状を構成している。基準面C200は、緩衝部材設置部C201の後端部近傍から後方にかけて形成された水平面C200aと、水平面200aの前方に形成された粗面C200bと、を有している。粗面C200bは、水平面200aと比較して若干の凹凸を有する粗い面となっている。
【0941】
また、図204における長方形(右可動体ベースC5の基準面C200)の短辺(左右方向の長さ)は、図200における長方形(アーム部材F21の下端部F200)の短辺(左右方向の長さ)よりも、長くなっている。これにより、アーム部材F21と右可動体ベースC5とが略当接した状態となったとき(図198参照)、基準面C200の左側部分が下端面F200aによって覆われず、露出することになる。
【0942】
図206では、図205に示す上側壁部C81の裏面を示している。すなわち、図206は、基準面C200の形成されている側とは反対側(右側)から上側壁部C81を見たときの様子を、緩衝部材設置部C201を中心に示した図である。
【0943】
図206に示すように、上側壁部C81の裏面には、開口が形成されている。緩衝部材設置部C201は、基準面C200に対する凹みと当該開口とが連通することにより形成されており、上面と右面とが開放した箱形形状を有している。なお、下側壁部C91にも、開口C92(図202参照)が形成されているが、当該開口は、緩衝部材設置部C201と連通していない。
【0944】
緩衝部材設置部C201は、箱の底面を構成する底面部C201aと、底面部C201aの前端から鉛直方向上側に向けて連続して形成された前端部C201bと、前端部201bの左端から後方に向けて連続して形成された側壁部C201cと、側壁部C201cと連続し箱の後端を構成する後端部C201dと、によって構成される。後端部C201dは、底面部C201aの後端から鉛直方向上側に向けて連続して形成された前方部分と、最後方において傾斜を有して形成された後方部分と、前方部分と後方部分とをカーブ状に接続する接続部分と、を有している。
【0945】
図207に示すように、緩衝部材設置部C201の底面部C201aには、直方体形状の緩衝部材C202が載置されている。緩衝部材C202は、衝撃吸収力や防振性能を備えたシリコーンを主原料とするゲル状素材(シリコーンゲル)により構成されている。シリコーンゲルとしては、例えば、タイカ社のαゲル(登録商標)を用いることができる。緩衝部材C202の材料としては、特に限定されず、シリコーンゲルの他、シリコーングリース、シリコーンゴム、シリコーン樹脂等の可撓性を有する有機ケイ素化合物や、フッ素樹脂等の可撓性を有する有機フッ素化合物を適宜採用することができる。
【0946】
図208では、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている場合(図198の状態)における緩衝部材設置部C201の様子を示している。図208に示すように、アーム部材F21の突起F200bは、緩衝部材設置部C201として形成された凹部に収納されている。そして、突起F200bの先端が緩衝部材C202の表面に当接している。図には表れていないが、緩衝部材C202の表面は、突起F200bの先端によって押圧され、窪んだ形状となっている。
【0947】
アーム部材F21の下端面F200aは、右可動体ベースC5の基準面C200(水平面C200a及び粗面C200b)と略当接している。しかし、下端面F200aと水平面C200aとの間、及び、下端面F200aと粗面C200bとの間には、それぞれ、僅かな隙間が存在しており、下端面F200aと基準面C200とは、厳密には当接していない。アーム部材F21は、緩衝部材C202を介して右可動体ベースC5に支持された状態となっている。
【0948】
以上より、リールスクリーン機構F1がリール露出位置から回動を開始して、リール待機位置に到達する際には、アーム部材F21の突起F200bが緩衝部材C202の表面に接触する。これにより、接触に伴う衝撃を緩衝部材C202によって吸収しながら、アーム部材F21の回動を滑らかに停止させることができる。その結果、アーム部材F21と可動体ベースC5とが大きな衝撃を伴って直接接触することがなく、アーム部材F21や可動体ベースC5、リールスクリーン機構F1等が衝撃により損傷してしまうことを防止することができる。
【0949】
<フロント露出姿勢のフロントスクリーン機構E1と底板C1との位置関係>
図209は、フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置されている場合におけるフロントスクリーン機構及び底板を示す斜視図である。
【0950】
フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合、フロントスクリーン機構E1の構成要素であるフロントスクリーン支持台E12(図171参照)とスクリーン筐体C10の底板C1(図168及び図169参照)とが、略当接した状態となる。図209では、この状態を示している。
【0951】
以下では、フロントスクリーン支持台E12の構造と底板C1の構造を参照しながら、フロントスクリーン支持台E12と底板C1との配置関係について詳しく説明する。
【0952】
図210は、フロントスクリーン支持台の斜視図である。図211は、図210に示すフロントスクリーン支持台に形成された突起の部分拡大図である。
【0953】
図171を用いて説明したように、フロントスクリーン支持台E12は、正面視長方形の形状を有している。図210に示すように、該長方形を構成する4つの辺のうち下側の長辺に沿って、フロントスクリーン支持台E12の下端を構成する下端部E300が形成されている。
【0954】
下端部E300は、平面状の下端面E300aと、長手方向における両端近傍において下方に突出して形成された突起E300bと、を有している。
【0955】
図211に示すように、突起E300bは、側面視三角形の形状を有している。該三角形を構成する3つの辺は、下端面E300aと同一平面上の辺(前後方向の辺A)と、フロントスクリーン支持台E12の背面と連続する辺(上下方向の辺B)とこれらの辺を結ぶ斜め方向の辺とによって構成される。斜め方向の辺に対応する部分は、段階的な傾斜を経て形成されており、上下方向の辺Bとの接続部分は、丸みを帯びたカーブ状に形成されている。
【0956】
図212は、底板の斜視図である。図213は、図209に示すフロントスクリーン機構及び底板の位置を上下方向に僅かにずらした状態を示す図である。図214は、底板を斜め下方から見た図である。図215は、底板の上面図である。図216は、図215に示す底板の矢視H−Hに沿う断面における緩衝部材設置部の部分拡大図である。図217は、図214に示す底板に形成された緩衝部材設置部に緩衝部材用カバーを取り付けた状態を示す図である。図218は、緩衝部材用カバーの斜視図である。図219は、図218に示す緩衝部材用カバーに緩衝部材を載置した状態を示す図である。図220は、図215に示す底板の矢視H−Hに沿う断面においてフロントスクリーン支持台と緩衝部材とが当接している状態を示す図である。図221は、図215に示す底板の矢視I−Iに沿う断面において緩衝部材及び緩衝部材用カバーが設置されている状態を示す図である。
【0957】
図212に示すように、底板C1には、台形形状の中央載置部C11の前側の2つの頂点部分のやや前方に緩衝部材設置部C300が2つ形成されている。緩衝部材設置部C300は、周囲の基準面C301に対して凹んだ形状を有している。
【0958】
フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置される場合(図209参照)、フロントスクリーン支持台E12の下端面E300aと基準面C301とが略当接し、フロントスクリーン支持台E12の突起E300bが緩衝部材設置部C300として形成された凹部に収納されることになる(図213参照)。
【0959】
なお、2つの突起E300bの左右方向の距離は、2つの緩衝部材設置部C300の左右方向の距離と略同一になるように設定されており、右側の突起E300bは、右側の緩衝部材設置部C300に収納され、左側の突起E300bは、左側の緩衝部材設置部C300に収納される。
【0960】
図214に示すように、緩衝部材設置部C300として形成された凹部は、底板C1の表面に形成された開口が底板C1の裏面まで貫通することにより形成されている。分かりやすくするため、図214では、底板C1の表面に形成された開口を斜線で示している。
【0961】
図216に示すように、緩衝部材設置部C300は、底板C1の表面に形成された開口の前端及び後端からそれぞれ鉛直方向下側に向けて形成された前壁部C300a及び後壁部C300bと、前壁部C300aの下端から水平方向後側に向けて連続して形成された緩衝部材用カバー載置部C300cと、後壁部C300bの下端から水平方向前側に向けて連続して形成された緩衝部材用カバー載置部C300dと、を備えている。緩衝部材用カバー載置部C300cと、緩衝部材用カバー載置部C300dとは、連続しておらず、分断された形状を有している。
【0962】
緩衝部材用カバー載置部C300c及び緩衝部材用カバー載置部C300dには、図218に示す緩衝部材用カバーC310の下面の一部が当接する。緩衝部材用カバーC310には、ネジ穴C312が設けられており、底板C1のネジ挿通孔C302(図212参照)を通したネジをネジ穴C312にねじ込むことにより、緩衝部材用カバーC310を底板C1に取り付けることができる(図217参照)。
【0963】
緩衝部材用カバーC310の緩衝部材載置面C311(図218参照)には、図219に示すように、直方体形状の緩衝部材C320が載置される。緩衝部材C320は、衝撃吸収力や防振性能を備えたシリコーンを主原料とするゲル状素材(シリコーンゲル)により構成されている。緩衝部材C320の材料としては、上述した緩衝部材C202(図207参照)と同じものを用いることができる。
【0964】
図220では、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合(図209の状態)における緩衝部材設置部C300の様子を示している。図220に示すように、フロントスクリーン支持台E12の突起E300bは、緩衝部材設置部C300として形成された凹部に収納されている。そして、突起E300bの先端が緩衝部材C320の表面に当接している。図には表れていないが、緩衝部材C320の表面は、突起E300bの先端によって押圧され、窪んだ形状となっている。
【0965】
図示していないが、フロントスクリーン支持台E12の下端面E300aは、底板C1の基準面C301と略当接している。しかし、下端面E300aと基準面C301との間には、僅かな隙間が存在しており、下端面E300aと基準面C301とは、厳密には当接していない。フロントスクリーン機構E1は、緩衝部材C320を介して底板C1に支持された状態となっている。
【0966】
以上より、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置から回動を開始して、フロント露出位置に到達する際には、フロントスクリーン支持台E12の突起E300bが緩衝部材C320の表面に接触する。これにより、接触に伴う衝撃を緩衝部材C320によって吸収しながら、フロントスクリーン機構E1の回動を滑らかに停止させることができる。その結果、フロントスクリーン支持台E12と底板C1とが大きな衝撃を伴って直接接触することがなく、フロントスクリーン機構E1や底板C1等が衝撃により損傷してしまうことを防止することができる。
【0967】
なお、図221に示すように、底板C1の表面に形成された開口の左右方向の長さは、緩衝部材C320の左右方向の長さよりも、短くなっている。すなわち、緩衝部材C320の大きさと比較して底板C1の表面に形成された開口が小さくなっている。仮に、底板C1の表面に大きな開口を形成してしまうと、開口の内部(緩衝部材設置部)に設けられた緩衝部材やそこに収納された突起が、遊技者に視認されてしまう可能性がある。本実施形態では、底板C1の表面に形成された開口よりも大きな空洞部分に緩衝部材を設けることにより、そのような事態が発生してしまうことを防止し、遊技機の美観を維持している。
【0968】
以上で説明したように、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合、フロントスクリーン支持台E12の下端面E300aが底板C1の基準面C301と略当接し、フロントスクリーン機構E1は、緩衝部材C320を介して底板C1に支持される。
【0969】
一方、図示しないが、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている場合、リールスクリーン機構F1は、底板C1の基準面C301から離間した状態となる。そのため、リールスクリーン機構F1がリール待機位置からリール露出位置まで回動する際には、リールスクリーン機構F1が底板C1と接触することがないため、接触に伴う衝撃を吸収する必要性が発生しない。従って、リールスクリーン機構F1の下端部には突起が形成されていないし、突起が当接する緩衝部材も設けられていない。
【0970】
<フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の回動規制>
上述したように、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、フロントスクリーン機構E1に映像が表示される(図51参照)。この場合、リールスクリーン機構F1はリール待機位置に配置される。一方、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている場合には、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、リールスクリーン機構F1に映像が表示される(図52参照)。この場合、フロントスクリーン機構E1はフロント待機位置に配置される。
【0971】
図53を用いて説明したように、フロント露出位置は、リールスクリーン機構F1の動作範囲内に存在する。従って、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合に、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置に動かそうとすると、フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とが接触することになる。また、リール露出位置は、フロントスクリーン機構E1の動作範囲内に存在する。従って、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている場合に、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置に動かそうとすると、フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とが接触することになる。
【0972】
そこで、本実施形態では、第3実施形態と同様に、副制御回路1070にセンサ機構CS(センサCS1〜CS3)が接続されており(図147参照)、サブCPU1071は、センサCS1〜CS3から出力される信号に基づいて、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の位置を適切に管理している。
【0973】
そして、サブCPU1071は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在することを条件として、フロントスクリーン機構E1の回動動作を実行し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在することを条件として、リールスクリーン機構F1の回動動作を実行する。これにより、スクリーン機構同士が干渉してしまうことを防止しようとしている。
【0974】
もっとも、外部からの振動や衝撃等に起因して、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置に向けて動かす力や、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動かす力が加わることもあると考えられる。
【0975】
また、図53に示すように、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合、フロントスクリーン機構E1の重心は、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGよりも上方にある。さらに、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合、フロントスクリーン機構E1とクランク部材E22との連結部分は、フロントスクリーン機構E1の後方に配置されており、フロントスクリーン機構E1の重心は、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGよりも前方に存在する。従って、フロントスクリーン機構E1の重心に作用する重力は、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動かす方向に働くことになる。
【0976】
そこで、本実施形態では、以下で説明するように、フロントスクリーン駆動機構E2の構成要素であるクランク部材E22(図183参照)及びリールスクリーン駆動機構F2の構成要素である円弧状ギアF22(図197参照)の構造に特徴を持たせている。これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合に、リールスクリーン機構F1がリール待機位置からリール露出位置に動くことを規制するとともに、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている場合に、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に動くことを規制している。
【0977】
図222は、図197に示す円弧状ギアの右側面図である。図223は、図222に示す円弧状ギアの斜視図である。なお、図222は、円弧状ギアF22の回動軸の方向から見た図と一致し、当該方向は、円弧状ギアF22の面に対して垂直な方向と一致する。
【0978】
図222及び図223に示すように、円弧状ギアF22には、リール側被規制部F400が形成されている。リール側被規制部F400は、円弧状ギアF22の中心O22からずれたリール側被規制位置(図222において点F400aで示す位置)に形成されている。図では、円弧状ギアF22の中心O22からリール側被規制位置F400aまでの距離をRで表している。
【0979】
図223に示すように、リール側被規制部F400は、リール側被規制位置F400aから、円弧状ギアF22の面に対して垂直な方向に突出するように設けられている。リール側被規制部F400は、側面視における形状が、円形(又は、楕円形、四角形、六角形等)になるように形成されている。側面視における大きさ(径)は、円弧状ギアF22の面に対して突出している部分の長さ(円弧状ギアF22の面からリール側被規制部F400の先端までの距離)よりも短くなっている。
【0980】
また、円弧状ギアF22には、リール側規制部F401が形成されている。分かりやすくするため、図222では、リール側規制部F401を斜線で示している。リール側規制部F401は、円弧状ギアF22の中心O22を中心とする円に対応する円弧を形成するような形状を有している。図では、当該円の半径をrで表している。また、当該円弧に対する円周角は、150°〜160°程度となっている。
【0981】
図223に示すように、リール側規制部F401は、円弧状ギアF22の面に対して垂直な方向に突出するように設けられている。円弧状ギアF22は、リール側規制部F401以外にも、面に対して突出した構造(中心O22を中心とする同心円上に形成された突出構造、及び、中心O22から放射状に形成された突出構造)を有しているが、リール側規制部F401が円弧状ギアF22の面に対して突出している部分の長さは、他の突出構造と比較して、長くなっている。
【0982】
図224は、右フロントスクリーン駆動機構のクランク部材の左側面図である。図225は、図224に示すクランク部材の斜視図である。これらの図では、クランク部材E22について、スライド溝E22b(図181参照)の形成されている側とは反対側の面の様子を示している。なお、図224は、クランク部材E22の回動軸の方向から見た図と一致し、当該方向は、クランク部材E22の面に対して垂直な方向と一致する。
【0983】
図224及び図225に示すように、クランク部材E22には、フロント側規制部E400が形成されている。分かりやすくするため、図224では、フロント側規制部E400を斜線で示している。フロント側規制部E400は、クランク部材E22の回動中心E22a(図181に示す中間位置E22a)を中心とする円に対応する円弧を形成するような形状を有している。図では、当該円の半径をrで表している。また、当該円弧に対する円周角は、90°〜100°程度となっている。
【0984】
図225に示すように、フロント側規制部E400は、クランク部材E22の面に対して垂直な方向に突出するように設けられている。
【0985】
また、クランク部材E22には、フロント側被規制部E401が形成されている。フロント側被規制部E401は、クランク部材E22の回動中心E22aからずれたフロント側被規制位置(図224において点E401aで示す位置)に形成されている。図では、クランク部材E22の回動中心E22aからフロント側被規制位置E401aまでの距離をRで表している。フロント側被規制位置E401aは、クランク部材E22の反対側の面においてスライド溝E22bが形成されている位置に対応している。
【0986】
フロント側被規制部E401は、側面視における形状が、円形(又は、楕円形、四角形、六角形等)になるように形成されている。フロント側被規制部E401の側面視における大きさ(径)は、スライド溝E22bの幅よりも小さく(例えば、1/6〜1/4程度に)設定されている。
【0987】
また、図225に示すように、フロント側被規制部E401は、フロント側被規制位置E401aから、クランク部材E22の面に対して垂直な方向に突出するように設けられている。
【0988】
以上で説明したように、リール側被規制部F400及びリール側規制部F401は、それぞれ、円弧状ギアF22の面に対して垂直な方向に突出するように設けられている(図223参照)。また、フロント側規制部E400及びフロント側被規制部E401は、それぞれ、クランク部材E22の面に対して垂直な方向に突出するように設けられている(図225参照)。
【0989】
また、円弧状ギアF22及びクランク部材E22は、円弧状ギアF22の面とクランク部材E22の面とが略平行になるように配置されている(円弧状ギアF22の回動軸の方向とクランク部材E22の回動軸の方向とが一致する)。
【0990】
そして、リール側被規制部F400が円弧状ギアF22の面に対して突出している部分の長さ(リール側被規制部F400の突出長)、リール側規制部F401が円弧状ギアF22の面に対して突出している部分の長さ(リール側規制部F401の突出長)、フロント側規制部E400がクランク部材E22の面に対して突出している部分の長さ(フロント側規制部E400の突出長)、及び、フロント側被規制部E401がクランク部材E22の面に対して突出している部分の長さ(フロント側被規制部E401の突出長)は、それぞれ、円弧状ギアF22の面とクランク部材E22の面との距離よりも短くなっている。
【0991】
一方で、リール側被規制部F400の突出長とフロント側規制部E400の突出長との合計、及び、リール側規制部F401の突出長とフロント側被規制部E401の突出長との合計は、それぞれ、円弧状ギアF22の面とクランク部材E22の面との距離よりも長くなっている。
【0992】
そのため、円弧状ギアF22の回動に伴って、リール側被規制部F400が回動する場合において、回動の途上にフロント側規制部E400が存在すれば、フロント側規制部E400の存在が邪魔になって(フロント側規制部E400に係止されて)、リール側被規制部F400は、それ以上回動することができない。これにより、円弧状ギアF22も回動することができず、その結果、リールスクリーン機構F1の回動が規制されることになる。
【0993】
同様に、クランク部材E22の回動に伴って、フロント側被規制部E401が回動する場合において、回動の途上にリール側規制部F401が存在すれば、リール側規制部F401の存在が邪魔になって(リール側規制部F401に係止されて)、フロント側被規制部E401は、それ以上回動することができない。これにより、クランク部材E22も回動することができず、その結果、フロントスクリーン機構E1の回動が規制されることになる。
【0994】
以下、図226図229を参照しながら、さらに詳細に説明する。図226は、フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置され、リールスクリーン機構がリール待機位置に配置されている場合におけるスクリーン装置の断面の斜視図である。図227は、フロントスクリーン機構がフロント露出位置に配置され、リールスクリーン機構がリール待機位置に配置されている場合における円弧状ギア及びクランク部材の断面の右側面図である。図228は、リールスクリーン機構がリール露出位置に配置され、フロントスクリーン機構がフロント待機位置に配置されている場合におけるスクリーン装置の断面の斜視図である。図229は、リールスクリーン機構がリール露出位置に配置され、フロントスクリーン機構がフロント待機位置に配置されている場合における円弧状ギア及びクランク部材の断面の右側面図である。
【0995】
具体的に、図226及び図227は、円弧状ギアF22の面及びクランク部材E22の面に平行な面であって、円弧状ギアF22の面からの距離がリール側被規制部F400の突出長よりも短く、クランク部材E22の面からの距離がフロント側規制部E400の突出長よりも短くなるような面で切断したときの断面図である。図228及び図229は、円弧状ギアF22の面及びクランク部材E22の面に平行な面であって、円弧状ギアF22の面からの距離がリール側規制部F401の突出長よりも短く、クランク部材E22の面からの距離がフロント側被規制部E401の突出長よりも短くなるような面で切断したときの断面図である。
【0996】
なお、分かりやすくするため、図226及び図227では、フロント側規制部E400を斜線で示し、図228及び図229では、リール側規制部F401を斜線で示している。また、図226図229には、クランク部材E22が示されているが、これは、左フロントスクリーン駆動機構E2Aのクランク部材E22であり、右フロントスクリーン駆動機構E2Bのクランク部材E22は、(フロント側規制部E400及びフロント側被規制部E401を除いて)図に表れていない。
【0997】
フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている場合、リール側被規制部F400とフロント側規制部E400とが、図226及び図227に示すように配置される。
【0998】
この状態において、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置に向けて動かす力が加わったと仮定する。その際、リール側被規制部F400は、図226及び図227に示す位置から反時計回りに回動を開始しようとする。回動開始時点におけるリール側被規制部F400の移動方向は、円弧状ギアF22の中心O22を中心とし、中心O22とリール側被規制部F400の存在位置(リール側被規制位置F400a)との距離(図222のR)を半径とする円のリール側被規制位置F400aにおける接線に沿った反時計回り方向(図227において矢印で示す方向)となる。ところが、図226及び図227に示すように、リール側被規制部F400の移動方向側においてリール側被規制部F400と近接(略当接)するように、フロント側規制部E400が配置されている。フロント側規制部E400は、リール側被規制部F400の移動方向(上記接線)と交差するように(リール側被規制部F400の進路を妨害するように)配置されており、リール側被規制部F400が回動を続けようとしても、フロント側規制部E400によって係止され、リール側被規制部F400は、フロント側規制部E400の存在位置を通過することができず、その位置で回動をストップすることになる。これにより、円弧状ギアF22もそれ以上回動することができず、結果として、リールスクリーン機構F1も回動しないことになり、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の位置関係が維持されることになる。
【0999】
以上の内容は、以下のように言い換えることもできる。すなわち、リールスクリーン機構F1を駆動すべく円弧状ギアF22が回動した場合、リール側被規制部F400は、円弧状ギアF22の中心O22を中心とし、中心O22とリール側被規制位置F400aとの距離(図222のR)を半径とする円の円周上を回動する。リールスクリーン機構F1がリール待機位置からリール露出位置まで回動するときにリール側被規制部F400の描く軌跡は、当該円周の一部(円弧)となる。本実施形態では、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合に、フロント側規制部E400が当該円弧と交差するように配置されているので、リール側被規制部F400が当該円弧上を回動する途中にフロント側規制部E400が存在することになる。そのため、フロント側規制部E400がリール側被規制部F400の進路を遮る障壁となり、リール側被規制部F400がそれ以上回動することが阻止される(フロント側規制部E400によって行く手を阻まれる)。これにより、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置に向けて動かす力が加わったとしても、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に移動することを防止することができる。
【1000】
なお、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている場合(図226及び図227の場合)において、リールスクリーン機構F1をリール待機位置付近にとどめるという観点からは、リール側被規制部F400とフロント側規制部E400とをなるべく近接させた方がよい。例えば、リール側被規制部F400とフロント側規制部E400との隙間が、リール側被規制部F400の径(円の直径)の2倍以下、リール側被規制部F400の径以下、あるいは、リール側被規制部F400の径の2/3以下(又は、1/2以下、1/3以下、1/4以下等)となるように設計するとよい。
【1001】
また、第2実施形態で詳しく説明したように、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている場合、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置に回動させることが可能である。この点に関し、図224を用いて説明したように、フロント側規制部E400は、クランク部材E22の回動中心E22aを中心とする円(図224に示すrを半径とする円)に対応する円弧を形成するような形状を有している。従って、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置に回動させる場合、フロント側規制部E400は、図227に示す位置から、当該円周上を時計回りに回動することになる。その際、リール側被規制部F400は、図227に示す位置(クランク部材E22の回動中心E22aからの距離が当該円の半径rよりも短くなるような位置)にとどまっており、フロント側規制部E400の進路を妨害することはない。そのため、フロント側規制部E400がリール側被規制部F400によって係止されることがなく、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置まで問題なく回動させることができる。
【1002】
このように、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置まで回動させる際に、リール側被規制部F400がフロント側規制部E400の進路を妨害しないようにするという観点からすると、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている場合(図226及び図227の場合)において、リール側被規制部F400とフロント側規制部E400とを当接させず、ある程度離間させた方がよい(リール側被規制部F400とフロント側規制部E400とが当接していれば、フロント側規制部E400が動く際に、フロント側規制部E400とリール側被規制部F400との接触により摩擦が発生し、スムーズな回動を行うことができない可能性がある)。例えば、リール側被規制部F400とフロント側規制部E400との隙間が、リール側被規制部F400の径(円の直径)の1/20以上(又は、1/10以上、1/5以上、1/3以上、1/2以上、2/3以上等)、あるいは、リール側被規制部F400の径以上となるように設計するとよい。
【1003】
リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置され、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合、フロント側被規制部E401とリール側規制部F401とが、図228及び図229に示すように配置される。
【1004】
この状態において、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動かす力が加わったと仮定する。その際、フロント側被規制部E401は、図228及び図229に示す位置から反時計回りに回動を開始しようとする。回動開始時点におけるフロント側被規制部E401の移動方向は、クランク部材E22の回動中心E22aを中心とし、回動中心E22aとフロント側被規制部E401の存在位置(フロント側被規制位置E401a)との距離(図224のR)を半径とする円のフロント側被規制位置E401aにおける接線に沿った反時計回り方向(図229において矢印で示す方向)となる。ところが、図228及び図229に示すように、フロント側被規制部E401の移動方向側においてフロント側被規制部E401と近接(略当接)するように、リール側規制部F401が配置されている。リール側規制部F401は、フロント側被規制部E401の移動方向(上記接線)と交差するように(フロント側被規制部E401の進路を妨害するように)配置されており、フロント側被規制部E401が回動を続けようとしても、リール側規制部F401によって係止され、フロント側被規制部E401は、リール側規制部F401の存在位置を通過することができず、その位置で回動をストップすることになる。これにより、クランク部材E22もそれ以上回動することができず、結果として、フロントスクリーン機構E1も回動しないことになり、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の位置関係が維持されることになる。
【1005】
以上の内容は、以下のように言い換えることもできる。すなわち、フロントスクリーン機構E1を駆動すべくクランク部材E22が回動した場合、フロント側被規制部E401は、クランク部材E22の回動中心E22aを中心とし、回動中心E22aとフロント側被規制位置E401aとの距離(図224のR)を半径とする円の円周上を回動する。フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置まで回動するときにフロント側被規制部E401の描く軌跡は、当該円周の一部(円弧)となる。本実施形態では、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている場合に、リール側規制部F401が当該円弧と交差するように配置されているので、フロント側被規制部E401が当該円弧上を回動する途中にリール側規制部F401が存在することになる。そのため、リール側規制部F401がフロント側被規制部E401の進路を遮る障壁となり、フロント側被規制部E401がそれ以上回動することが阻止される(リール側規制部F401によって行く手を阻まれる)。これにより、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動かす力が加わったとしても、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に移動することを防止することができる。
【1006】
なお、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置され、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合(図228及び図229の場合)において、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置付近にとどめるという観点からは、フロント側被規制部E401とリール側規制部F401とをなるべく近接させた方がよい。例えば、フロント側被規制部E401とリール側規制部F401との隙間が、フロント側被規制部E401の径(円の直径)の2倍以下、フロント側被規制部E401の径以下、あるいは、フロント側被規制部E401の径の2/3以下(又は、1/2以下、1/3以下、1/4以下等)となるように設計するとよい。
【1007】
また、第2実施形態で詳しく説明したように、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合、リールスクリーン機構F1をリール露出位置からリール待機位置に回動させることが可能である。この点に関し、図222を用いて説明したように、リール側規制部F401は、円弧状ギアF22の中心O22を中心とする円(図222に示すrを半径とする円)に対応する円弧を形成するような形状を有している。従って、リールスクリーン機構F1をリール露出位置からリール待機位置に回動させる場合、リール側規制部F401は、図229に示す位置から、当該円周上を時計回りに回動することになる。その際、フロント側被規制部E401は、図229に示す位置(円弧状ギアF22の中心O22からの距離が当該円の半径rよりも短くなるような位置)にとどまっており、リール側規制部F401の進路を妨害することはない。そのため、リール側規制部F401がフロント側被規制部E401によって係止されることがなく、リールスクリーン機構F1をリール露出位置からリール待機位置まで問題なく回動させることができる。
【1008】
このように、リールスクリーン機構F1をリール露出位置からリール待機位置まで回動させる際に、フロント側被規制部E401がリール側規制部F401の進路を妨害しないようにするという観点からすると、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置され、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合(図228及び図229の場合)において、フロント側被規制部E401とリール側規制部F401とを当接させず、ある程度離間させた方がよい(フロント側被規制部E401とリール側規制部F401とが当接していれば、リール側規制部F401が動く際に、リール側規制部F401とフロント側被規制部E401との接触により摩擦が発生し、スムーズな回動を行うことができない可能性がある)。例えば、フロント側被規制部E401とリール側規制部F401との隙間が、フロント側被規制部E401の径(円の直径)の1/20以上(又は、1/10以上、1/5以上、1/3以上、1/2以上、2/3以上等)、あるいは、フロント側被規制部E401の径以上となるように設計するとよい。
【1009】
また、円弧状ギアF22の中心O22からリール側規制部F401までの距離(図222のr)と、クランク部材E22の回動中心E22aからフロント側規制部E400までの距離(図224のr)との合計は、円弧状ギアF22の中心O22からクランク部材E22の回動中心E22aまでの距離(図227及び図229における中心O22と回動中心E22aとの直線距離)よりも短くなっている。これにより、クランク部材E22が回動しても、リール側規制部F401とフロント側規制部E400とが接触することはなく(フロント側規制部E400がリール側規制部F401によって係止されることはなく)、円弧状ギアF22が回動しても、リール側規制部F401とフロント側規制部E400とが接触することはない(リール側規制部F401がフロント側規制部E400によって係止されることはない)。従って、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている場合(図227の場合)に、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置まで問題なく回動させることができるとともに、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合(図229の場合)に、リールスクリーン機構F1をリール露出位置からリール待機位置まで問題なく回動させることができる。
【1010】
以上、本発明の一実施形態として、第4実施形態に係る遊技機1について説明した。
【1011】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。
【1012】
近年では、より演出効果を高めるため、複数の可動体を有する演出装置を搭載した遊技機が提案されている。このような演出装置を搭載した遊技機においては、遊技の状況に応じて各可動体の位置関係を適切に変化させることにより、所望の演出を行うことができるようになっている。仮に、一の可動体が本来配置されるべき場所とは異なる場所に動くようなことがあれば、意図された演出を実現することができなくなってしまう。
【1013】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、複数の可動体を有する演出装置を搭載した遊技機において、可動体を適切な位置に配置することを目的とする。
【1014】
この点、第4実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1015】
(35−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能な第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)及び第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)と、
前記第1スクリーンを駆動するための第1駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記第2スクリーンを駆動するための第2駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、スクリーンに表示された映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記第1駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、前記第1スクリーンに駆動力を伝達するための第1駆動力伝達部材(クランク部材E22)を備え、前記第1スクリーンは、前記第1駆動力伝達部材の動作に伴って、第1投影位置(フロント露出位置)と第1非投影位置(フロント待機位置)との間で動作を行い、
前記第2駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)は、前記第2スクリーンに駆動力を伝達するための第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)を備え、前記第2スクリーンは、前記第2駆動力伝達部材の動作に伴って、第2投影位置(リール露出位置)と第2非投影位置(リール待機位置)との間で動作を行い、
前記第1スクリーンが前記第1投影位置(フロント露出位置)に配置される場合には、前記第2スクリーンが前記第2非投影位置(リール待機位置)に配置され、前記プロジェクタにより投影された映像が前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される一方、前記第2スクリーンが前記第2投影位置(リール露出位置)に配置される場合には、前記第1スクリーンが前記第1非投影位置(フロント待機位置)に配置され、前記プロジェクタにより投影された映像が前記第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に表示され、
前記第1駆動力伝達部材(クランク部材E22)には、前記第2駆動力伝達部材の動作を阻止するための第1規制部(フロント側規制部E400)が形成されており、
前記第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)には、前記第2駆動力伝達部材とともに動作を行い、前記第1規制部によって動作が阻止され得る第2被規制部(リール側被規制部F400)が形成されており、
前記第1スクリーンが前記第1投影位置(フロント露出位置)に配置される場合において、前記第2スクリーンを前記第2非投影位置(リール待機位置)から前記第2投影位置(リール露出位置)に向けて動かす力が加わった場合、前記第2駆動力伝達部材に形成された前記第2被規制部(リール側被規制部F400)が前記第1駆動力伝達部材に形成された前記第1規制部(フロント側規制部E400)によって係止されることに起因して、前記第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)の動作が阻止される、
ことを特徴とする遊技機。
【1016】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1投影位置(フロント露出位置)に配置される場合には、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2非投影位置(リール待機位置)に配置され、プロジェクタにより投影された映像が第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される。一方で、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2投影位置(リール露出位置)に配置される場合には、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1非投影位置(フロント待機位置)に配置され、プロジェクタにより投影された映像が第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に表示される。このように、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)及び第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)の位置関係を規定することにより、プロジェクタにより投影された映像が表示されるスクリーンを、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)との間で切り替えることとしている。これにより、遊技の状況に応じて所望のスクリーンを用いた演出を行うことができる。
【1017】
ここで、仮に、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1投影位置(フロント露出位置)に配置されている場合に、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2非投影位置(リール待機位置)から第2投影位置(リール露出位置)に動くようなことがあれば、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)及び第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)の位置関係が崩れてしまい、適切な演出を行うことができなくなってしまう可能性がある。この点、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に駆動力を伝達するための第1駆動力伝達部材(クランク部材E22)には、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に駆動力を伝達するための第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)の動作を阻止するための第1規制部(フロント側規制部E400)が形成されている。また、第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)には、第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)とともに動作を行い、第1規制部(フロント側規制部E400)によって動作が阻止され得る第2被規制部(リール側被規制部F400)が形成されている。そして、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1投影位置(フロント露出位置)に配置される場合において、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)を第2非投影位置(リール待機位置)から第2投影位置(リール露出位置)に向けて動かす力が加わった場合であっても、第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)に形成された第2被規制部(リール側被規制部F400)が第1駆動力伝達部材(クランク部材E22)に形成された第1規制部(フロント側規制部E400)によって係止されることに起因して、第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)の動作が阻止される。これにより、第2駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)から第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に対して力が伝達されることが妨げられ、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2非投影位置(リール待機位置)から第2投影位置(リール露出位置)に動いてしまうことを防止することができる。
【1018】
(35−2) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能な第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)及び第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)と、
前記第1スクリーンを駆動するための第1駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記第2スクリーンを駆動するための第2駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、スクリーンに表示された映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記第1駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、前記第1スクリーンに連結されたアーム(クランク部材E22)を備え、前記第1スクリーンは、前記アームの動作に連動して、第1投影位置(フロント露出位置)と第1非投影位置(フロント待機位置)との間で動作を行い、
前記第2駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)は、前記第2スクリーンに駆動力を伝達するためのギア(円弧状ギアF22)を備え、前記第2スクリーンは、前記ギアの回動に伴って、第2投影位置(リール露出位置)と第2非投影位置(リール待機位置)との間で動作を行い、
前記第1スクリーンが前記第1投影位置(フロント露出位置)に配置される場合には、前記第2スクリーンが前記第2非投影位置(リール待機位置)に配置され、前記プロジェクタにより投影された映像が前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される一方、前記第2スクリーンが前記第2投影位置(リール露出位置)に配置される場合には、前記第1スクリーンが前記第1非投影位置(フロント待機位置)に配置され、前記プロジェクタにより投影された映像が前記第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に表示され、
前記アーム(クランク部材E22)には、前記ギアの回動を阻止するための第1規制部(フロント側規制部E400)が曲線状に形成されており、
前記ギア(円弧状ギアF22)には、前記ギアとともに回動し、前記第1規制部によって回動が阻止され得る第2被規制部(リール側被規制部F400)が、前記ギア上の回動中心からずれた所定位置(リール側被規制位置F400a)に形成されており、
前記第2スクリーンが前記第2非投影位置(リール待機位置)から前記第2投影位置(リール露出位置)に向けて動作を開始する時点における前記第2被規制部(リール側被規制部F400)の移動方向は、前記ギアの回動中心(円弧状ギアF22の中心O22)を中心とし前記ギアの回動中心と前記所定位置との距離を半径とする円の前記所定位置における接線に沿った一の方向(図227において矢印で示す方向)であり、
前記第1スクリーンが前記第1投影位置(フロント露出位置)に配置される場合、前記曲線状の第1規制部(フロント側規制部E400)が、前記接線と交差するように前記第2被規制部の前記一の方向側に配置されて、前記第2被規制部(リール側被規制部F400)と当接又は近接している、
ことを特徴とする遊技機。
【1019】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1投影位置(フロント露出位置)に配置される場合には、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2非投影位置(リール待機位置)に配置され、プロジェクタにより投影された映像が第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される。一方で、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2投影位置(リール露出位置)に配置される場合には、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1非投影位置(フロント待機位置)に配置され、プロジェクタにより投影された映像が第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に表示される。このように、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)及び第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)の位置関係を規定することにより、プロジェクタにより投影された映像が表示されるスクリーンを、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)との間で切り替えることとしている。これにより、遊技の状況に応じて所望のスクリーンを用いた演出を行うことができる。
【1020】
ここで、仮に、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1投影位置(フロント露出位置)に配置されている場合に、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2非投影位置(リール待機位置)から第2投影位置(リール露出位置)に動くようなことがあれば、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)及び第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)の位置関係が崩れてしまい、適切な演出を行うことができなくなってしまう可能性がある。この点、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)には、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に駆動力を伝達するためのギア(円弧状ギアF22)の回動を阻止するための第1規制部(フロント側規制部E400)が曲線状に形成されている。また、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に駆動力を伝達するためのギア(円弧状ギアF22)には、当該ギア(円弧状ギアF22)とともに回動し、第1規制部(フロント側規制部E400)によって回動が阻止され得る第2被規制部(リール側被規制部F400)が、ギア上の回動中心(円弧状ギアF22の中心O22)からずれた所定位置(リール側被規制位置F400a)に形成されている。第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2非投影位置(リール待機位置)から第2投影位置(リール露出位置)に向けて動作を開始する時点における第2被規制部(リール側被規制部F400)の移動方向は、ギアの回動中心(円弧状ギアF22の中心O22)を中心としギアの回動中心(円弧状ギアF22の中心O22)と所定位置(リール側被規制位置F400a)との距離を半径とする円の所定位置(リール側被規制位置F400a)における接線に沿った一の方向(図227において矢印で示す方向)となる。そして、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1投影位置(フロント露出位置)に配置される場合、曲線状の第1規制部(フロント側規制部E400)が、当該接線と交差するように第2被規制部(リール側被規制部F400)の上記一の方向(第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2非投影位置(リール待機位置)から第2投影位置(リール露出位置)に向けて動作を開始する時点における第2被規制部(リール側被規制部F400)の移動方向)側に配置されて、第2被規制部(リール側被規制部F400)と当接又は近接している。これにより、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)を第2非投影位置(リール待機位置)から第2投影位置(リール露出位置)に向けて動かす力がギア(円弧状ギアF22)に加わったとしても、ギア(円弧状ギアF22)に形成された第2被規制部(リール側被規制部F400)がアーム(クランク部材E22)に形成された第1規制部(フロント側規制部E400)によって係止されることになる。このことに起因して、ギア(円弧状ギアF22)の回動が阻止されることにより、ギア(円弧状ギアF22)から第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)に対して力が伝達されることが妨げられ、第2スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2非投影位置(リール待機位置)から第2投影位置(リール露出位置)に動いてしまうことを防止することができる。
【1021】
(36−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能な第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)及び第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記第1スクリーンを駆動するための第1駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)と、
前記第2スクリーンを駆動するための第2駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、スクリーンに表示された映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記第1駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)は、前記第1スクリーンに駆動力を伝達するための第1駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)を備え、前記第1スクリーンは、前記第1駆動力伝達部材の動作に伴って、第1投影位置(リール露出位置)と第1非投影位置(リール待機位置)との間で回動し、
前記第2駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、前記第2スクリーンに駆動力を伝達するための第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)を備え、前記第2スクリーンは、前記第2駆動力伝達部材の動作に伴って、第2投影位置(フロント露出位置)と第2非投影位置(フロント待機位置)との間で回動し、
前記第1スクリーンが前記第1投影位置(リール露出位置)に配置される場合には、前記第2スクリーンが前記第2非投影位置(フロント待機位置)に配置され、前記プロジェクタにより投影された映像が前記第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)に表示される一方、前記第2スクリーンが前記第2投影位置(フロント露出位置)に配置される場合には、前記第1スクリーンが前記第1非投影位置(リール待機位置)に配置され、前記プロジェクタにより投影された映像が前記第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示され、
前記第2スクリーンが前記第2非投影位置(フロント待機位置)から前記第2投影位置(フロント露出位置)まで回動する場合に該回動の中心から最も遠い前記第2スクリーン上の部位が描く軌跡(図53に示すフロントスクリーン機構E1の前端部の描く軌跡)は、前記第1投影位置(リール露出位置)に配置された前記第1スクリーンの存在位置よりも前方となり、
前記第1駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)には、前記第2駆動力伝達部材の動作を阻止するための第1規制部(リール側規制部F401)が形成されており、
前記第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)には、前記第2駆動力伝達部材とともに動作を行い、前記第1規制部によって動作が阻止され得る第2被規制部(フロント側被規制部E401)が形成されており、
前記第1スクリーンが前記第1投影位置(リール露出位置)に配置される場合において、前記第2スクリーンを前記第2非投影位置(フロント待機位置)から前記第2投影位置(フロント露出位置)に向けて動かす力が加わった場合、前記第2駆動力伝達部材に形成された前記第2被規制部(フロント側被規制部E401)が前記第1駆動力伝達部材に形成された前記第1規制部(リール側規制部F401)によって係止されることに起因して、前記第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)の動作が阻止される、
ことを特徴とする遊技機。
【1022】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第1投影位置(リール露出位置)に配置される場合には、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2非投影位置(フロント待機位置)に配置され、プロジェクタにより投影された映像が第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)に表示される。一方で、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2投影位置(フロント露出位置)に配置される場合には、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第1非投影位置(リール待機位置)に配置され、プロジェクタにより投影された映像が第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される。このように、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)及び第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の位置関係を規定することにより、プロジェクタにより投影された映像が表示されるスクリーンを、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)と第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)との間で切り替えることとしている。これにより、遊技の状況に応じて所望のスクリーンを用いた演出を行うことができる。
【1023】
ここで、仮に、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第1投影位置(リール露出位置)に配置されている場合に、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2非投影位置(フロント待機位置)から第2投影位置(フロント露出位置)に動くようなことがあれば、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)及び第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の位置関係が崩れてしまい、適切な演出を行うことができなくなってしまう可能性がある。とりわけ、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2非投影位置(フロント待機位置)から第2投影位置(フロント露出位置)まで回動する場合に該回動の中心から最も遠い第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)上の部位が描く軌跡(図53に示すフロントスクリーン機構E1の前端部の描く軌跡)は、第1投影位置(リール露出位置)に配置された第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)の存在位置よりも前方となる。そのため、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第1投影位置(リール露出位置)に配置されている場合において、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2非投影位置(フロント待機位置)から第2投影位置(フロント露出位置)に向けて動いた場合には、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)の前方を覆うように第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が出現することになる。例えば、遊技を行っている間に興奮した遊技者が遊技機を叩いたり揺らしたりすることもあり得るところ、それによる振動に起因して第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2非投影位置(フロント待機位置)から第2投影位置(フロント露出位置)に向けて動いた場合には、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の出現によって、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)に表示されている映像が前方から覆い隠されてしまい(第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)に表示されている映像の一部又は全部が第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示されてしまい)、演出が非常におかしなものとなってしまうといったことも想定される。
【1024】
この点、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)に駆動力を伝達するための第1駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)には、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に駆動力を伝達するための第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)の動作を阻止するための第1規制部(リール側規制部F401)が形成されている。また、第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)には、第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)とともに動作を行い、第1規制部(リール側規制部F401)によって動作が阻止され得る第2被規制部(フロント側被規制部E401)が形成されている。そして、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第1投影位置(リール露出位置)に配置される場合において、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を第2非投影位置(フロント待機位置)から第2投影位置(フロント露出位置)に向けて動かす力が加わった場合であっても、第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)に形成された第2被規制部(フロント側被規制部E401)が第1駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)に形成された第1規制部(リール側規制部F401)によって係止されることに起因して、第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)の動作が阻止される。これにより、第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)から第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に対して力が伝達されることが妨げられ、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2非投影位置(フロント待機位置)から第2投影位置(フロント露出位置)に動いてしまうことを防止することができる。その結果、第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)を用いた演出が行われている場合に、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が動くことによって当該演出が乱されてしまうといった事態が発生してしまうことも抑えることができる。
【1025】
(36−2) 前記(36−1)の遊技機であって、
前記第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第2非投影位置(フロント待機位置)に配置される場合、前記第2スクリーンの重心が前記回動の中心よりも上方且つ前方にある、
ことを特徴とする。
【1026】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2非投影位置(フロント待機位置)に配置される場合、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の重心が第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の回動中心よりも上方且つ前方にあるため、重力によって、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を第2非投影位置(フロント待機位置)から第2投影位置(フロント露出位置)に向けて動かそうとする力が作用する。このような重力に加えて、上述したように、遊技中に遊技者によって衝撃が与えられる可能性もある。あるいは、遊技機の運搬時に発生する振動等(例えば、特開2014−042692号公報参照)に起因して、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を動かそうとする力が働く可能性もある。これにより、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2非投影位置(フロント待機位置)から第2投影位置(フロント露出位置)に動いてしまえば(上方に配置された第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が落下してしまえば)、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と他の部材とが接触して、これらの部材が破損してしまうといったことも懸念される。しかしながら、上述したように、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第2駆動力伝達部材(クランク部材E22)に形成された第2被規制部(フロント側被規制部E401)が第1駆動力伝達部材(円弧状ギアF22)に形成された第1規制部(リール側規制部F401)によって係止されることで、第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の動きを止めることが可能であるため、このような事態が発生してしまうことを防止することができる。
【1027】
また、従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。
【1028】
このような可動体を備えた遊技機では、可動体が動くことにより、可動体と他の部材とが接触することが想定されるが、接触の際の衝撃が大きければ、可動体や他の部材が損傷してしまう可能性がある。
【1029】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、可動体を備えた遊技機において、可動体や他の部材が損傷してしまうことを防止することを目的とする。
【1030】
この点、第4実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1031】
(37−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーンを駆動するための駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、スクリーンに表示された映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)は、前記スクリーンに駆動力を伝達するための駆動力伝達部材(アーム部材F21)を備えており、
前記駆動力伝達部材は、支持部材(可動体ベースC5・C6)によって回動自在に支持されており、
前記スクリーンは、前記駆動機構により駆動されることにより、第1の位置(リール露出位置)から第2の位置(リール待機位置)まで回動し、
前記スクリーンが前記第2の位置(リール待機位置)にある場合、前記駆動力伝達部材に形成された突起(突起F200b)が前記支持部材に形成された凹部(緩衝部材設置部C201)に収納されるとともに、該突起が該凹部に設けられた緩衝部材(緩衝部材C202)に当接する、
ことを特徴とする遊技機。
【1032】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(リールスクリーン機構F1)に駆動力を伝達するための駆動力伝達部材(アーム部材F21)に突起(突起F200b)が形成されている一方、駆動力伝達部材(アーム部材F21)を回動自在に支持する支持部材(可動体ベースC5・C6)に凹部(緩衝部材設置部C201)が形成されており、凹部(緩衝部材設置部C201)には、緩衝部材(緩衝部材C202)が設けられている。そして、スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2の位置(リール待機位置)にある場合、駆動力伝達部材(アーム部材F21)に形成された突起(突起F200b)が支持部材(可動体ベースC5・C6)に形成された凹部(緩衝部材設置部C201)に収納されるとともに、該突起(突起F200b)が該凹部(緩衝部材設置部C201)に設けられた緩衝部材(緩衝部材C202)に当接する。従って、第1の位置(リール露出位置)から回動を開始したスクリーン(リールスクリーン機構F1)が、第2の位置(リール待機位置)に到達する際、駆動力伝達部材(アーム部材F21)の突起(突起F200b)と緩衝部材(緩衝部材C202)とが接触することで、当該接触に伴う衝撃を緩衝部材(緩衝部材C202)によって吸収することができる。これにより、接触に伴って駆動力伝達部材(アーム部材F21)や支持部材(可動体ベースC5・C6)、スクリーン(リールスクリーン機構F1)等に加わる力を緩和することが可能であり、これらが損傷してしまうことを防止することができる。また、駆動力伝達部材(アーム部材F21)に形成された突起(突起F200b)が支持部材(可動体ベースC5・C6)に形成された凹部(緩衝部材設置部C201)に収納されることとしているため、緩衝部材(緩衝部材C202)は該凹部(緩衝部材設置部C201)に設ければ足り、駆動力伝達部材(アーム部材F21)と支持部材(可動体ベースC5・C6)との接触箇所全体に亘って緩衝部材を設ける必要がない。そのため、緩衝部材の量を少なくすることが可能であり、緩衝部材を使用することによるコストを抑えることができる。
【1033】
本実施形態では、アーム部材F21(駆動力伝達部材)に形成された突起F200bが可動体ベースC5・C6に形成された緩衝部材設置部C201(凹部)に収納されることとして説明した。本発明において、凹部に収納されることとなる突起の形成される駆動力伝達部材は、アーム部材F21に限定されず、例えば、ギア(円弧状ギア)に突起を形成し、該突起が凹部に収納されることとしてもよい。このようなギアとしては、正面視扇形(円弧と2つの半径とによって囲まれた図形)形状のギアを採用することが可能であり、この場合、突起は、2つの半径のうちの一方から突設されるように形成すればよい。
【1034】
一例として、中心角270°の扇形形状のギアを挙げる。点Oを中心とする円周上の2点をA及びBとして、当該扇形を構成する円弧及び2つの半径をそれぞれ、円弧AB、半径OA、及び、半径OBと表記する。当該扇形を構成する円弧ABは、長い方の弧(優弧)であり、換言すると、当該扇形(中心角270°の扇形)は、短い方の弧(劣弧)と半径OAと半径OBとによって構成される扇形(中心角90°の扇形)を、点Oを中心とする当該円から切り欠いた形状を有している。円周上の点A及び点Bは、点Aを円周に沿って時計回りに90°回転させた位置に点Bが存在するような位置関係にある。このような形状のギアにおいて、半径OAに相当する部分は、半径OBに相当する部分よりもギアが分厚くなっており、当該厚みが増した部分に、時計回り方向に向けて突出するような突起が形成されている。
【1035】
ここで、スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第1の位置(リール露出位置)にある場合、半径OAが鉛直方向に沿って配置される一方、半径OBが水平方向に沿って配置され、ギアが時計回りに90°回動することにより、スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2の位置(リール待機位置)に移動することとする。スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2の位置(リール待機位置)にある場合には、半径OAが水平方向に沿って配置されることとなる。このとき、半径OAに形成された突起は、下向きに突出するように配置される。一方で、第4実施形態で説明したように、可動体ベースC5・C6には、水平面(基準面C200)に対して凹んだ緩衝部材設置部C201(凹部)が形成されており、スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2の位置(リール待機位置)にある場合、半径OAに形成された突起が緩衝部材設置部C201(凹部)に収納されるとともに、緩衝部材設置部C201(凹部)に設けられた緩衝部材(緩衝部材C202)に当接する。このような態様によっても、第4実施形態と同様の効果を奏することができる。
【1036】
(37−2) 前記(37−1)の遊技機であって、
前記スクリーン及び前記駆動機構を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)をさらに備え、
前記支持部材(可動体ベースC5・C6)は、前記スクリーン用筐体の底板(底板C1)よりも上方において前記底板の面と略平行に形成された支持面(基準面C200)を有し、
前記凹部(緩衝部材設置部C201)は、前記支持面に対して凹んだ形状を有しており、
前記スクリーンが前記第2の位置(リール待機位置)にある場合、前記駆動力伝達部材(アーム部材F21)に形成された突起(突起F200b)の先端が前記駆動力伝達部材における下端となり、該突起の先端が前記緩衝部材に当接することにより、前記駆動力伝達部材が前記緩衝部材を介して前記凹部によって支持される、
ことを特徴とする。
【1037】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2の位置(リール待機位置)にある場合、駆動力伝達部材(アーム部材F21)は、スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)の底板(底板C1)から離間した状態となる。すなわち、駆動力伝達部材(アーム部材F21)は、底板(底板C1)によって支持されないが、底板(底板C1)の面と略平行な支持面(基準面C200)を支持部材(可動体ベースC5・C6)に形成するとともに、支持面(基準面C200)に形成された凹部(緩衝部材設置部C201)に設けられた緩衝部材(緩衝部材C202)に駆動力伝達部材(アーム部材F21)の突起(突起F200b)を当接させることにより、駆動力伝達部材(アーム部材F21)は、緩衝部材(緩衝部材C202)を介して凹部(緩衝部材設置部C201)によって支持される。その結果、駆動力伝達部材(アーム部材F21)に作用する重力が緩衝部材(緩衝部材C202)によって受け止められ、駆動力伝達部材(アーム部材F21)を安定した状態に保つことができる。
【1038】
さらに、第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(リールスクリーン機構F1)が第2の位置(リール待機位置)にある場合、駆動力伝達部材(アーム部材F21)に加えてスクリーン(リールスクリーン機構F1)も、スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)の底板(底板C1)から離間しており底板(底板C1)によって支持されないが、スクリーン(リールスクリーン機構F1)の重みも、緩衝部材(緩衝部材C202)によって支えることが可能であり、第2の位置(リール待機位置)に配置されたスクリーン(リールスクリーン機構F1)の安定化を図ることができる。
【1039】
(37−I) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能な第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)と、前記第1スクリーンを駆動するための第1駆動機構(リールスクリーン駆動機構F2)とが、ユニット化されることにより構成された表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニットを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、スクリーンに表示された映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記第1スクリーン(リールスクリーン機構F1)には、アーム(アーム部材F21)が連結されており、
前記アームは、支持部材(可動体ベースC5・C6)によって回動自在に支持されており、
前記第1スクリーンは、前記第1駆動機構により駆動されることにより、前記アームの回動に連動して第1の位置(リール露出位置)から第2の位置(リール待機位置)まで回動し、
前記第1スクリーンが前記第2の位置(リール待機位置)にある場合、前記アームに形成された突起(突起F200b)が前記支持部材に形成された凹部(緩衝部材設置部C201)に収納されるとともに、該突起が該凹部に設けられた緩衝部材(緩衝部材C202)に当接する、
ことを特徴とする遊技機。
【1040】
(37−II) 前記(37−I)の遊技機であって、
前記表示ユニットは、前記プロジェクタと前記第1スクリーンと前記第1駆動機構とともに、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能な第2スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記第2スクリーンを駆動するための第2駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記第1スクリーン、前記第1駆動機構、前記第2スクリーン、及び、前記第2駆動機構を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)とが、ユニット化されることにより構成されており、
前記第2スクリーンは、前記第2駆動機構により駆動されることにより、位置A(フロント待機位置)から位置B(フロント露出位置)まで回動し、
前記第2スクリーンが前記位置B(フロント露出位置)にある場合、前記第2スクリーンに形成された突起(突起E300b)が前記スクリーン用筐体の底板(底板C1)に形成された凹部(緩衝部材設置部C300)に収納されるとともに、該突起が該凹部に設けられた緩衝部材(緩衝部材C320)に当接する、
ことを特徴とする。
【1041】
(38−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能な第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記第1スクリーンを駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記第1スクリーン及び前記駆動機構を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、スクリーンに表示された映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記第1スクリーンは、前記駆動機構により駆動されることにより、第1の位置(フロント待機位置)から第2の位置(フロント露出位置)まで回動し、
前記第1スクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合、前記第1スクリーンに形成された突起(突起E300b)が前記スクリーン用筐体の底板(底板C1)に形成された凹部(緩衝部材設置部C300)に収納されるとともに、該突起が該凹部に設けられた緩衝部材(緩衝部材C320)に当接する、
ことを特徴とする遊技機。
【1042】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に突起(突起E300b)が形成されている一方、スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)の底板(底板C1)に凹部(緩衝部材設置部C300)が形成されており、凹部(緩衝部材設置部C300)には、緩衝部材(緩衝部材C320)が設けられている。そして、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2の位置(フロント露出位置)にある場合、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に形成された突起(突起E300b)が底板(底板C1)に形成された凹部(緩衝部材設置部C300)に収納されるとともに、該突起(突起E300b)が該凹部(緩衝部材設置部C300)に設けられた緩衝部材(緩衝部材C320)に当接する。従って、第1の位置(フロント待機位置)から回動を開始した第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が、第2の位置(フロント露出位置)に到達する際、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の突起(突起E300b)と緩衝部材(緩衝部材C320)とが接触することで、当該接触に伴う衝撃を緩衝部材(緩衝部材C320)によって吸収することができる。これにより、接触に伴って第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)や底板(底板C1)等に加わる力を緩和することが可能であり、これらが損傷してしまうことを防止することができる。また、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に形成された突起(突起E300b)が底板(底板C1)に形成された凹部(緩衝部材設置部C300)に収納されることとしているため、緩衝部材(緩衝部材C320)は該凹部(緩衝部材設置部C300)に設ければ足り、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と底板(底板C1)との接触箇所全体に亘って緩衝部材を設ける必要がない。そのため、緩衝部材の量を少なくすることが可能であり、緩衝部材を使用することによるコストを抑えることができる。さらに、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に形成された突起(突起E300b)を底板(底板C1)に形成された凹部(緩衝部材設置部C300)に収納することにより、該突起(突起E300b)が遊技者から見えないようにすることが可能であり、突起(突起E300b)の存在により見栄えが悪くなってしまうことを防止することができる。
【1043】
なお、突起は、凹部に完全に収納される必要はなく、突起の一部が凹部に収納されつつ突起の残り部分が凹部の外部に露出していてもよい。もっとも、上記のように、突起が遊技者から見えないようにするという観点からは、突起の大部分を凹部に収納するのが望ましく、例えば、遊技機を正面視したときに、突起の80%以上(あるいは、90%以上、95%以上、98%以上)が凹部に収納されて隠れた状態となるように、突起及び凹部を構成するとよい。
【1044】
(38−2) 前記(38−1)の遊技機であって、
前記第1スクリーンとは異なる第2スクリーン(固定スクリーン機構D)をさらに備え、
前記底板(底板C1)には、前記第2スクリーンを載置するための載置部(中央載置部C11)が凹状に形成されており、
前記第2スクリーンは、前記載置部に嵌合された状態で、前記底板に載置されている、
ことを特徴とする。
【1045】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、底板(底板C1)には、第2スクリーン(固定スクリーン機構D)を載置するための載置部(中央載置部C11)が凹状に形成されており、第2スクリーン(固定スクリーン機構D)は、載置部(中央載置部C11)に嵌合された状態で、底板(底板C1)に載置されている。従って、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と底板(底板C1)とが接触した際に衝撃が発生すると、当該衝撃は、第2スクリーン(固定スクリーン機構D)にも伝搬しやすくなっている。しかし、上述したように、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の突起(突起E300b)と緩衝部材(緩衝部材C320)とが接触することで、当該接触に伴う衝撃を緩衝部材(緩衝部材C320)によって吸収することができるため、第2スクリーン(固定スクリーン機構D)に衝撃が伝搬することを抑制し、第2スクリーン(固定スクリーン機構D)が破損してしまうことを防止することができる。
【1046】
また、従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。
【1047】
このような演出装置を搭載した遊技機は、可動体を駆動するための駆動機構を備えているが、駆動機構が適切な位置に配置されていなければ、可動体に対して駆動力を正確に伝達することができず、本来意図されている可動体の動きを実現することができなくなってしまう。
【1048】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、駆動機構を適切な位置に配置することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【1049】
この点、第4実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1050】
(39−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記スクリーンを駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記スクリーン及び前記駆動機構を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、前記スクリーンに駆動力を伝達するための第1のギア(クランクギアE21)及び第2のギア(中間ギアE23)を備え、
前記第1のギア上の回動中心からずれた所定位置(偏心位置E21b)と前記第1のギアの回動中心とを結ぶ直線と、前記第1のギアの回動とは無関係な所定方向の直線とのなす角度(図189に示す角度∠EOX)をθと表記し、前記第1のギアの回動に伴って、θの値がαからβまで変化した場合、前記スクリーンは、第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動し、
前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10の右側板C2及び左側板C3)には、前記第1のギア及び前記第2のギアの少なくとも一部を外部から視認可能な位置に開口(目印用窓C100)が設けられており、
前記第1のギアがθ=αの状態にある場合、前記第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と前記第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と前記第1のギアに形成された第1目印部(目印部E21c)と前記第2のギアに形成された第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、前記開口を介して前記第1目印部及び前記第2目印部が視認可能となっている、
ことを特徴とする遊技機。
【1051】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1のギア(クランクギアE21)の回動に伴って、角度θ(第1のギア上の回動中心(クランクギアE21の中心O21)からずれた所定位置(偏心位置E21b)と第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)とを結ぶ直線と、第1のギア(クランクギアE21)の回動とは無関係な所定方向(水平方向)の直線とのなす角度)(図189に示す角度∠EOX)がαからβまで変化することにより、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動する。従って、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動させるためには、当該回動の開始時点において、第1のギア(クランクギアE21)がθ=αの状態に配置される必要がある。
【1052】
一方で、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1のギア(クランクギアE21)がθ=αの状態にある場合、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と第1のギア(クランクギアE21)に形成された第1目印部(目印部E21c)と第2のギア(中間ギアE23)に形成された第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、スクリーン用筐体(右側板C2及び左側板C3)に設けられた開口(目印用窓C100)を介して第1目印部(目印部E21c)及び第2目印部(目印部E23a)が視認可能となる。そのため、第1のギア(クランクギアE21)をθ=αの状態に配置するためには、逆に、当該開口(目印用窓C100)を介して第1目印部(目印部E21c)及び第2目印部(目印部E23a)を視認しながら、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と第1目印部(目印部E21c)と第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、第1のギア(クランクギアE21)と第2のギア(中間ギアE23)とを配置すればよい。これにより、第1のギア(クランクギアE21)をθ=αの状態に配置することが可能となり、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に所望の動作を行わせることができる。
【1053】
(39−2) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記スクリーンを駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記スクリーン及び前記駆動機構を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記スクリーンに連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アームに形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータから発生した駆動力を伝達する第1のギア(クランクギアE21)と、
前記第1のギアに噛合され、モータから発生した駆動力を前記第1のギアに伝達する第2のギア(中間ギアE23)と、を備え、
前記スライド部材は、前記第1のギア上の回動中心からずれた偏心位置(偏心位置E21b)に固定されており、前記第1のギアの回動に伴って、前記第1のギアの回動中心(図189に示す中心O21)を中心とし、前記第1のギアの回動中心と前記偏心位置との距離(図189に示す距離r)を半径とする円の円周上を回動し、
前記スライド部材が前記円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)から第2の所定位置(図189に示す角度∠EOXがβとなる位置)まで回動した場合、前記アームは、前記スライド部材の回動に伴って、前記スライド部材が前記スライド溝の内部を摺動することにより前記スライド部材を介して前記スライド溝に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記スクリーンは、前記アームの回動に連動して第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動し、
前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10の右側板C2及び左側板C3)には、前記第1のギア及び前記第2のギアの少なくとも一部を外部から視認可能な位置に開口(目印用窓C100)が設けられており、
前記スライド部材が前記円周上の前記第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合、前記第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と前記第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と前記第1のギアに形成された第1目印部(目印部E21c)と前記第2のギアに形成された第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、前記開口を介して前記第1目印部及び前記第2目印部が視認可能となっている、
ことを特徴とする遊技機。
【1054】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)にアーム(クランク部材E22)が連結されており、アーム(クランク部材E22)にはスライド溝(スライド溝E22b)が形成されている。そして、第1のギア(クランクギアE21)に固定されたスライド部材(スライド部材E26)が、スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することができるようになっている。具体的に、スライド部材(スライド部材E26)は、第1のギア(クランクギアE21)上の回動中心からずれた偏心位置(偏心位置E21b)に固定されており、第1のギア(クランクギアE21)の回動に伴って、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)を中心とし、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と偏心位置(偏心位置E21b)との距離を半径とする円の円周上を回動する。スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)から第2の所定位置(図189に示す角度∠EOXがβとなる位置)まで回動した場合、スライド部材(スライド部材E26)の回動に伴って、スライド部材(スライド部材E26)がスライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することによりスライド部材(スライド部材E26)を介してスライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して、アーム(クランク部材E22)が回動する。そして、アーム(クランク部材E22)の回動に連動して、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動する。従って、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動させるためには、当該回動の開始時点において、スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置される必要がある。
【1055】
一方で、第4実施形態に係る遊技機1によれば、スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と第1のギア(クランクギアE21)に形成された第1目印部(目印部E21c)と第2のギア(中間ギアE23)に形成された第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、スクリーン用筐体(右側板C2及び左側板C3)に設けられた開口(目印用窓C100)を介して第1目印部(目印部E21c)及び第2目印部(目印部E23a)が視認可能となる。そのため、スライド部材(スライド部材E26)を当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置するためには、逆に、当該開口(目印用窓C100)を介して第1目印部(目印部E21c)及び第2目印部(目印部E23a)を視認しながら、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と第1目印部(目印部E21c)と第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、第1のギア(クランクギアE21)と第2のギア(中間ギアE23)とを配置すればよい。これにより、スライド部材(スライド部材E26)を当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置することができるため、スライド部材(スライド部材E26)をスライド溝(スライド溝E22b)の内部を設計通りに摺動させることによってスクリーン(フロントスクリーン機構E1)に対して駆動力を正確に伝達することが可能となり、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に所望の動作を行わせることができる。
【1056】
(39−3) 前記(39−1)又は(39−2)の遊技機であって、
前記スクリーンが前記第2の位置(フロント待機位置)にある場合、前記スクリーンは、前記スクリーン用筐体の底板(底板C1)から離間しているのに対し、前記スクリーンが前記第1の位置(フロント露出位置)にある場合、前記スクリーンは、前記底板(底板C1)によって支持される、
ことを特徴とする。
【1057】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント露出位置)にある場合、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)の底板(底板C1)によって支持され、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第2の位置(フロント待機位置)にある場合と比較して、安定した状態となっている。スクリーン(フロントスクリーン機構E1)をこのような安定な状態(第1の位置(フロント露出位置))に配置するためには、上述したように、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と第1目印部(目印部E21c)と第2目印部(目印部E23a)との位置関係を利用することにより、第1のギア(クランクギアE21)を配置すればよい。第4実施形態に係る遊技機1によれば、このような第1のギア(クランクギアE21)の配置を通じて、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)をより安定な状態に配置することができる。
【1058】
(40−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記スクリーンを駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、前記スクリーンに駆動力を伝達するためのギア(クランクギアE21)を備え、
前記ギア上の回動中心からずれた所定位置(偏心位置E21b)と前記ギアの回動中心とを結ぶ直線と、前記ギアの回動とは無関係な所定方向の直線とのなす角度(図189に示す角度∠EOX)をθと表記し、前記ギアの回動に伴って、θの値がαからβまで変化した場合、前記スクリーンは、第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動し、
前記ギア(クランクギアE21)には、前記ギアを貫通する第1貫通孔(貫通孔E21d)が形成されており、
前記ギアがθ=αの状態にある場合、前記第1貫通孔(貫通孔E21d)、及び、前記ギアの回動にかかわらず位置が固定された固定部材(右側板C2や右可動体ベースC5)を貫通するように形成された第2貫通孔(貫通孔C101)が、双方の貫通孔に棒状の物体を挿通させることが可能な位置関係で配置されている、
ことを特徴とする遊技機。
【1059】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、ギア(クランクギアE21)の回動に伴って、角度θ(ギア上の回動中心(クランクギアE21の中心O21)からずれた所定位置(偏心位置E21b)とギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)とを結ぶ直線と、ギア(クランクギアE21)の回動とは無関係な所定方向(水平方向)の直線とのなす角度)(図189に示す角度∠EOX)がαからβまで変化することにより、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動する。従って、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動させるためには、当該回動の開始時点において、ギア(クランクギアE21)がθ=αの状態に配置される必要がある。
【1060】
一方で、第4実施形態に係る遊技機1によれば、ギア(クランクギアE21)がθ=αの状態にある場合、ギア(クランクギアE21)に形成された第1貫通孔(貫通孔E21d)、及び、ギアの回動にかかわらず位置が固定された固定部材(右側板C2や右可動体ベースC5)を貫通するように形成された第2貫通孔(貫通孔C101)の双方に、棒状の物体を挿通させることにより、θの値がαから変化しないようにギア(クランクギアE21)を固定することが可能である。そのため、ギアをθ=αの状態に配置するためには、第1貫通孔(貫通孔E21d)の位置が、第1貫通孔(貫通孔E21d)及び第2貫通孔(貫通孔C101)の双方に棒状の物体を挿通させることができるような位置となるように、ギア(クランクギアE21)の位置を調整すればよい。その状態で第1貫通孔(貫通孔E21d)及び第2貫通孔(貫通孔C101)の双方に棒状の物体を挿通させてギア(クランクギアE21)を固定することにより、ギアをθ=αの状態に固定配置することができる。その結果、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に所望の動作を行わせることができる。
【1061】
(40−2) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記スクリーンを駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記スクリーンに連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アームに形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータから発生した駆動力を伝達するギア(クランクギアE21)と、を備え、
前記スライド部材は、前記ギア上の回動中心からずれた偏心位置(偏心位置E21b)に固定されており、前記ギアの回動に伴って、前記ギアの回動中心(図189に示す中心O21)を中心とし、前記ギアの回動中心と前記偏心位置との距離(図189に示す距離r)を半径とする円の円周上を回動し、
前記スライド部材が前記円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)から第2の所定位置(図189に示す角度∠EOXがβとなる位置)まで回動した場合、前記アームは、前記スライド部材の回動に伴って、前記スライド部材が前記スライド溝の内部を摺動することにより前記スライド部材を介して前記スライド溝に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記スクリーンは、前記アームの回動に連動して第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動し、
前記ギア(クランクギアE21)には、前記ギアを貫通する第1貫通孔(貫通孔E21d)が形成されており、
前記スライド部材が前記円周上の前記第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合、前記第1貫通孔(貫通孔E21d)、及び、前記ギアの回動にかかわらず位置が固定された固定部材(右側板C2や右可動体ベースC5)を貫通するように形成された第2貫通孔(貫通孔C101)が、双方の貫通孔に棒状の物体を挿通させることが可能な位置関係で配置されている、
ことを特徴とする遊技機。
【1062】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)にアーム(クランク部材E22)が連結されており、アーム(クランク部材E22)にはスライド溝(スライド溝E22b)が形成されている。そして、ギア(クランクギアE21)に固定されたスライド部材(スライド部材E26)が、スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することができるようになっている。具体的に、スライド部材(スライド部材E26)は、ギア(クランクギアE21)上の回動中心からずれた偏心位置(偏心位置E21b)に固定されており、ギア(クランクギアE21)の回動に伴って、ギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)を中心とし、ギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と偏心位置(偏心位置E21b)との距離を半径とする円の円周上を回動する。スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)から第2の所定位置(図189に示す角度∠EOXがβとなる位置)まで回動した場合、スライド部材(スライド部材E26)の回動に伴って、スライド部材(スライド部材E26)がスライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することによりスライド部材(スライド部材E26)を介してスライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して、アーム(クランク部材E22)が回動する。そして、アーム(クランク部材E22)の回動に連動して、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動する。従って、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動させるためには、当該回動の開始時点において、スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置される必要がある。
【1063】
一方で、第4実施形態に係る遊技機1によれば、スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合、ギア(クランクギアE21)に形成された第1貫通孔(貫通孔E21d)、及び、ギアの回動にかかわらず位置が固定された固定部材(右側板C2や右可動体ベースC5)を貫通するように形成された第2貫通孔(貫通孔C101)の双方に、棒状の物体を挿通させることにより、スライド部材(スライド部材E26)の位置が第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)から動かないようにギア(クランクギアE21)を固定することが可能である。そのため、スライド部材(スライド部材E26)を当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置するためには、第1貫通孔(貫通孔E21d)の位置が、第1貫通孔(貫通孔E21d)及び第2貫通孔(貫通孔C101)の双方に棒状の物体を挿通させることができるような位置となるように、ギア(クランクギアE21)の位置を調整すればよい。その状態で第1貫通孔(貫通孔E21d)及び第2貫通孔(貫通孔C101)の双方に棒状の物体を挿通させてギア(クランクギアE21)を固定することにより、スライド部材(スライド部材E26)を当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に固定配置することができる。その結果、スライド部材(スライド部材E26)をスライド溝(スライド溝E22b)の内部を設計通りに摺動させることによってスクリーン(フロントスクリーン機構E1)に対して駆動力を正確に伝達することが可能となり、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に所望の動作を行わせることができる。
【1064】
(40−3) 前記(40−2)の遊技機であって、
前記固定部材(右側板C2)は、前記ギア(クランクギアE21)の面と略平行に配置された板であり、
前記スライド部材が前記円周上の前記第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合において、前記ギア及び前記板を前記ギアの面に対して垂直な方向から見たとき、前記第1貫通孔(貫通孔E21d)と前記第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なっている、
ことを特徴とする。
【1065】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スライド部材(スライド部材E26)が円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なっている。従って、スライド部材(スライド部材E26)を当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置するためには、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なるように、ギア(クランクギアE21)の位置を調整すればよい。その状態で第2貫通孔(貫通孔C101)に棒状の物体を挿通させると、当該棒状の物体は、第1貫通孔(貫通孔E21d)も挿通することとなる。これにより、ギア(クランクギアE21)が固定され、スライド部材(スライド部材E26)を当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に固定配置することができる。
【1066】
(41−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記スクリーンを駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記スクリーン及び前記駆動機構を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、前記スクリーンに駆動力を伝達するための第1のギア(クランクギアE21)を備え、
前記第1のギア上の回動中心からずれた所定位置(偏心位置E21b)と前記第1のギアの回動中心とを結ぶ直線と、前記第1のギアの回動とは無関係な所定方向の直線とのなす角度(図189に示す角度∠EOX)をθと表記し、前記第1のギアの回動に伴って、θの値がαからβまで変化した場合、前記スクリーンは、第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動し、
前記第1のギア(クランクギアE21)には、前記第1のギアを貫通する第1貫通孔(貫通孔E21d)が形成されており、
前記スクリーン用筐体を構成する板(右側板C2及び左側板C3)には、該板を貫通する第2貫通孔(貫通孔C101)が形成されており、
前記第1のギアがθ=αの状態にある場合において、前記第1のギア及び前記板を前記板の面に対して垂直な方向から見たとき、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが重なっている、
ことを特徴とする遊技機。
【1067】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1のギア(クランクギアE21)の回動に伴って、角度θ(第1のギア上の回動中心(クランクギアE21の中心O21)からずれた所定位置(偏心位置E21b)と第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)とを結ぶ直線と、第1のギア(クランクギアE21)の回動とは無関係な所定方向(水平方向)の直線とのなす角度)(図189に示す角度∠EOX)がαからβまで変化することにより、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動する。従って、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動させるためには、当該回動の開始時点において、第1のギア(クランクギアE21)がθ=αの状態に配置される必要がある。
【1068】
一方で、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1のギア(クランクギアE21)がθ=αの状態にある場合、第1のギア(クランクギアE21)に形成された第1貫通孔(貫通孔E21d)とスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)を構成する板(右側板C2及び左側板C3)に形成された第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なっている。従って、第1のギア(クランクギアE21)をθ=αの状態に配置するためには、逆に、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なるように、第1のギア(クランクギアE21)の位置を調整すればよい。その状態で、例えば、第2貫通孔(貫通孔C101)に棒状の物体を挿通させると、当該棒状の物体は、第1貫通孔(貫通孔E21d)も挿通することとなる。これにより、第1のギア(クランクギアE21)が固定され、第1のギア(クランクギアE21)をθ=αの状態に固定配置することができる。その結果、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に所望の動作を行わせることができる。
【1069】
(41−2) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記スクリーンを駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記スクリーン及び前記駆動機構を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記スクリーンに連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アームに形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータから発生した駆動力を伝達する第1のギア(クランクギアE21)と、を備え、
前記スライド部材は、前記第1のギア上の回動中心からずれた偏心位置(偏心位置E21b)に固定されており、前記第1のギアの回動に伴って、前記第1のギアの回動中心(図189に示す中心O21)を中心とし、前記第1のギアの回動中心と前記偏心位置との距離(図189に示す距離r)を半径とする円の円周上を回動し、
前記スライド部材が前記円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)から第2の所定位置(図189に示す角度∠EOXがβとなる位置)まで回動した場合、前記アームは、前記スライド部材の回動に伴って、前記スライド部材が前記スライド溝の内部を摺動することにより前記スライド部材を介して前記スライド溝に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記スクリーンは、前記アームの回動に連動して第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動し、
前記第1のギア(クランクギアE21)には、前記第1のギアを貫通する第1貫通孔(貫通孔E21d)が形成されており、
前記スクリーン用筐体を構成する板(右側板C2及び左側板C3)には、該板を貫通する第2貫通孔(貫通孔C101)が形成されており、
前記スライド部材が前記円周上の前記第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合において、前記第1のギア及び前記板を前記板の面に対して垂直な方向から見たとき、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが重なっている、
ことを特徴とする遊技機。
【1070】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)にアーム(クランク部材E22)が連結されており、アーム(クランク部材E22)にはスライド溝(スライド溝E22b)が形成されている。そして、第1のギア(クランクギアE21)に固定されたスライド部材(スライド部材E26)が、スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することができるようになっている。具体的に、スライド部材(スライド部材E26)は、第1のギア(クランクギアE21)上の回動中心からずれた偏心位置(偏心位置E21b)に固定されており、第1のギア(クランクギアE21)の回動に伴って、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)を中心とし、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と偏心位置(偏心位置E21b)との距離を半径とする円の円周上を回動する。スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)から第2の所定位置(図189に示す角度∠EOXがβとなる位置)まで回動した場合、スライド部材(スライド部材E26)の回動に伴って、スライド部材(スライド部材E26)がスライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することによりスライド部材(スライド部材E26)を介してスライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して、アーム(クランク部材E22)が回動する。そして、アーム(クランク部材E22)の回動に連動して、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動する。従って、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を第1の位置(フロント露出位置)から第2の位置(フロント待機位置)まで回動させるためには、当該回動の開始時点において、スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置される必要がある。
【1071】
一方で、第4実施形態に係る遊技機1によれば、スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合、第1のギア(クランクギアE21)に形成された第1貫通孔(貫通孔E21d)とスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)を構成する板(右側板C2及び左側板C3)に形成された第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なっている。従って、スライド部材(スライド部材E26)を当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置するためには、逆に、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なるように、第1のギア(クランクギアE21)の位置を調整すればよい。その状態で、例えば、第2貫通孔(貫通孔C101)に棒状の物体を挿通させると、当該棒状の物体は、第1貫通孔(貫通孔E21d)も挿通することとなる。これにより、第1のギア(クランクギアE21)が固定され、スライド部材(スライド部材E26)を当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に固定配置することができる。その結果、スライド部材(スライド部材E26)をスライド溝(スライド溝E22b)の内部を設計通りに摺動させることによってスクリーン(フロントスクリーン機構E1)に対して駆動力を正確に伝達することが可能となり、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に所望の動作を行わせることができる。
【1072】
(41−3) 前記(41−2)の遊技機であって、
前記第1のギアに噛合され、モータから発生した駆動力を前記第1のギアに伝達する第2のギア(中間ギアE23)を、さらに備え、
前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10の右側板C2及び左側板C3)には、前記第1のギア及び前記第2のギアの少なくとも一部を外部から視認可能な位置に開口(目印用窓C100)が設けられており、
前記スライド部材が前記円周上の前記第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合、前記第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と前記第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と前記第1のギアに形成された第1目印部(目印部E21c)と前記第2のギアに形成された第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、前記開口を介して前記第1目印部及び前記第2目印部が視認可能となっている、
ことを特徴とする。
【1073】
上述したように、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なるように第1のギア(クランクギアE21)の位置を調整することにより、スライド部材(スライド部材E26)を上記円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置することができる。もっとも、第1のギア(クランクギアE21)を闇雲に回転させても、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とがなかなか重ならない可能性がある。また、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なっているか否かを目視で確認するのは困難である可能性もある。
【1074】
この点、第4実施形態に係る遊技機1によれば、スライド部材(スライド部材E26)が当該円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)にある場合、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と第1のギア(クランクギアE21)に形成された第1目印部(目印部E21c)と第2のギア(中間ギアE23)に形成された第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、スクリーン用筐体(右側板C2及び左側板C3)に設けられた開口(目印用窓C100)を介して第1目印部(目印部E21c)及び第2目印部(目印部E23a)が視認可能となる。従って、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と第1目印部(目印部E21c)と第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並んだとき、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なることとなる。そのため、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とを重ならせるためには、当該開口(目印用窓C100)を介して第1目印部(目印部E21c)及び第2目印部(目印部E23a)を視認しながら、第1のギアの回動中心(クランクギアE21の中心O21)と第2のギアの回動中心(中間ギアE23の中心O23)と第1目印部(目印部E21c)と第2目印部(目印部E23a)とが、略一直線上に並ぶように、第1のギア(クランクギアE21)及び第2のギア(中間ギアE23)の位置を調整すればよい。このようにすることで、比較的容易に、第1貫通孔(貫通孔E21d)と第2貫通孔(貫通孔C101)とが重なった状態にすることが可能であり、スライド部材(スライド部材E26)を上記円周上の第1の所定位置(図189に示す角度∠EOXがαとなる位置)に配置することができる。
【1075】
また、従来、映像をスクリーンに投影することにより演出を行うことが可能な遊技機が知られている(特開2012−147828号公報参照)。このような遊技機によれば、液晶表示装置と同程度の映像表現が可能であるとともに、液晶表示装置等と比較して、表示面が大型化した際のコストを低減させることができる。また、スクリーンの形状を適宜変更することにより、液晶表示装置では行うことのできない映像表現も可能となる。
【1076】
このようなスクリーンを用いて演出を行う遊技機においては、スクリーンが適切な位置に配置されることが重要である。すなわち、スクリーンが適切な位置に配置されていなければ、プロジェクタ等の投影装置により投影された映像とスクリーンの表示面との間にずれが生じることとなり、このような場合には演出内容が違和感のあるものとなってしまう。
【1077】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、スクリーンを用いて演出を行う遊技機において演出の精度を高めることを目的とする。
【1078】
この点、第4実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1079】
(42−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能な表示面(投影面E11a)を有するスクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、前記表示面を有する第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と、前記第1の部材に粘着された第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)と、により形成されており、
前記第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)には、前記第1の部材と粘着されている側から他方の側まで貫通する孔(貫通孔E130)が形成されている、
ことを特徴とする遊技機。
【1080】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、表示面(投影面E11a)を有する第1の部材(フロントスクリーン部材E11)とは別途、第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)を備えており、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)とが粘着されることにより形成されている。そして、第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)には、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と粘着されている側から他方の側まで貫通する孔(貫通孔E130)が形成されている。従って、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)とを粘着させた後であっても、当該孔(貫通孔E130)に棒状の物等を挿入して、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)を持ち上げることにより、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)を容易に取り外すことができる。そのため、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)(表示面(投影面E11a))が適切な位置からずれた状態で第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)とが粘着されている場合であっても、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)を第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)からいったん取り外して、再度第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)とを粘着させることにより、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)(表示面(投影面E11a))の位置を微調整することができる。これにより、表示面(投影面E11a)を適切な位置に配置することか可能となり、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を用いた演出の精度を高めることができる。
【1081】
(42−2) 前記(42−1)の遊技機であって、
前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)により駆動されることにより、第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記スクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合、前記プロジェクタにより投影された映像が前記スクリーンに表示される一方、前記スクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、前記スクリーンは、前記第2の部材における前記他方の側の面(第2模様面E12b)が前記表示領域を介して視認可能なように配置され、
前記第2の部材における前記他方の側の面(第2模様面E12b)には、凹凸を有する模様が形成されており、
前記孔は、前記模様を構成する凹凸のうち凹んでいる部分に形成されている、
ことを特徴とする。
【1082】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント待機位置)にある場合、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)における上記他方の側(第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と粘着されている側とは反対側)の面(スクリーンの裏面(第2模様面E12b))が表示領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能なように配置される。ここで、上記のように、第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)に形成された孔(貫通孔E130)は、第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と粘着されている側から他方の側まで貫通しているため、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が第1の位置(フロント待機位置)にある場合、スクリーン(フロントスクリーン機構E1)の裏面(第2模様面E12b)が表示領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能となるのに伴い、第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)に形成された孔(貫通孔E130)もまた、遊技者の視界に入ることとなる。このような孔(貫通孔E130)が遊技者に視認されてしまえば、遊技機の美観が損なわれ、遊技の興趣が低下してしまいかねない。この点、第4実施形態に係る遊技機1によれば、第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)における上記他方の側(第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と粘着されている側とは反対側)の面(第2模様面E12b)には、模様が形成されている。これにより、第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)に形成された孔(貫通孔E130)を模様に紛れさせて外観上目立たなくすることが可能であり、遊技機の美観を維持するとともに、遊技の興趣が低下してしまうことを防止することができる。とりわけ、当該模様は、凹凸を有しており、当該孔(貫通孔E130)は、模様を構成する凹凸のうち凹んでいる部分に形成されている。これにより、当該孔(貫通孔E130)は、第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)における上記他方の側(第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と粘着されている側とは反対側)の面(第2模様面E12b)における奥まった箇所に存在することとなるため、当該孔(貫通孔E130)が遊技者に視認されにくい状況を創出することができる。
【1083】
[第5実施形態]
以上、第1実施形態〜第4実施形態について説明した。以下、第5実施形態について説明する。第5実施形態に係る遊技機1の基本的な構成は、第2実施形態〜第4実施形態に係る遊技機1と同じである。以下においては、第2実施形態〜第4実施形態に係る遊技機1の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。また、第2実施形態〜第4実施形態における説明が第5実施形態においても当てはまる部分については、説明を省略することとする。
【1084】
<照射光装置B>
図230は、照射光装置の分解斜視図である。
【1085】
図230に示すように、照射光装置Bは、照射光を前方に出射するプロジェクタ機構B2と、プロジェクタ機構B2の前方に配置され、プロジェクタ機構B2からの照射光を斜め下後方に配置されたスクリーン装置C方向に反射するミラー機構B3と、プロジェクタ機構B2及びミラー機構B3を収容したプロジェクタカバーB1とを有している。
【1086】
なお、スクリーン装置Cの構成は、第2実施形態及び第4実施形態で説明した通りであるため、本実施形態では説明を省略する。
【1087】
<プロジェクタ機構B2の電気的及び光学的構成>
図231は、プロジェクタ機構の回路構成を示すブロック図である。
【1088】
図231に示すように、プロジェクタ機構B2は、電気的な構成要素として、プロジェクタ制御基板B23、光学機構B24、及び中継基板CKを備えている。プロジェクタ機構B2には、中継基板CKを介してサブ制御装置SS(図148参照)が接続される。サブ制御装置SSは、スクリーンや役物の演出動作に応じて、プロジェクタ制御基板B23を制御し、光学機構B24を介して、スクリーンや役物に照射光を投影することにより、視覚的な演出として映像を表示する。また、表示ユニットAの組み立て工程等においては、プロジェクタ機構B2の中継基板CKに調整用PC(パーソナルコンピュータ)1000が接続される。この調整用PC(パーソナルコンピュータ)1000は、プロジェクタ機構B2により投影される照射光の位置調整やピント初期設定を行うために用いられる(詳細については後述する)。なお、本実施形態においては、プロジェクタ機構B2の調整機器として調整用PC1000を採用しているが、プロジェクタ機構B2の調整機器としては、調整用プログラム(アプリケーションソフト)がインストールされたタブレットPCやいわゆるスマートフォン、あるいは専用の端末装置であってもよい。
【1089】
プロジェクタ制御基板B23は、制御LSI230、EEPROM(登録商標)231、DLP(登録商標)制御回路232、及びLEDドライバ233を備える。光学機構B24は、レンズユニットB21(図232参照)の周辺に配置される構成要素として、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を発するLED光源、DMD、レンズユニットB21の投射レンズ210についてフォーカス調整を行うためのフォーカス機構等を備える(図示せず)。
【1090】
制御LSI230は、サブ制御装置SSの指令に基づいて、照射光を投影するようにDLP制御回路232を制御する。制御LSI230は、サブ制御装置SSの指令に基づいて、フォーカス機構を制御して投射レンズ210を光軸方向に移動させることにより、照射光の投影に際してフォーカス調整を行う。EEPROM231には、制御LSI230による制御プログラムやプロジェクタ機構B2の設定・調整に関わるデータが記憶されている。
【1091】
プロジェクタ機構B2のDLPシステムは、主として、DLP制御回路232、LEDドライバ、並びに光学機構B24のLED光源及びDMDにより構成される。
【1092】
DLP制御回路232の制御により、DMDで所定方向に反射した光は、レンズユニットB21へと進み、投射レンズ210を透過することでミラー機構B3に入射し、最終的にミラー機構B3で反射することによって投影対象へと導かれる。これにより、投影対象となるスクリーンや役物に対して照射光が投影され、演出に応じた映像が形成される。
【1093】
本実施形態において、プロジェクタ機構B2は、いわゆるDLPプロジェクタとして構成される。また、プロジェクタ機構B2は、ミラー機構B3によって照射光を折り返すことにより投影対象までの投影距離を稼ぐとともに、例えばコントラスト比を1000:1とすることによって、照射光の投影距離をできるだけ短くするようにしている。これにより、プロジェクタ機構B2を備えた表示ユニットAは、より安価かつ小型に構成されるとともに、遊技機1のキャビネットGにおける限られたスペースに対して容易に搭載される。
【1094】
<プロジェクタ機構B2の機械的構成>
図232は、プロジェクタ機構の分解斜視図である。
【1095】
図232に示すように、プロジェクタ機構B2は、外装となる構成要素として、ケースB22、レンズユニットカバーB222、アンダーカバーB223、上側台座B220、及び下側台座B221を有する。ケースB22の前部開口B22kには、レンズユニットカバーB222が取り付けられる。ケースB22の下面には、アンダーカバーB223が覆うように配置される。アンダーカバーB223は、ステーB223aを介して下側台座B221に支持されるとともに、ケースB22の下面適部にも固定される。
【1096】
プロジェクタ機構B2は、上側台座B220及び下側台座B221を介してプロジェクタカバーB1(図230参照)に取り付けられる。プロジェクタ機構B2の取り付け調整手順については後述する。
【1097】
また、プロジェクタ機構B2は、内部の構成要素として、レンズユニットB21、LED光源を搭載したLED基板(図示せず)、DMDを搭載したDMD基板(図示せず)、複数のヒートシンク243R,243G,243B,243D、吸気用ファン244A,244B、排気用ファン245、及びプロジェクタ制御基板B23を有する。ケースB22には、レンズユニットカバーB222でレンズユニットB21の投射レンズ210が覆われつつレンズユニットB21が収容されるとともに、LED基板、DMD基板、複数のヒートシンク243R,243G,243B,243D、吸気用ファン244A,244B、排気用ファン245が収容される。プロジェクタ制御基板B23は、ケースB22の下面に固定される。
【1098】
このようなプロジェクタ機構B2は、サブ制御装置SSから演出等の映像に係る映像データが送信され、スクリーンや役物に映像を投影するようにサブ制御装置SSによって制御される。一方、サブ制御装置SSは、スクリーン駆動機構E2,F2を制御することにより、スクリーン機構E1,F1を演出内容に応じて移動させる。
【1099】
ここで、サブ制御装置SSは、演出によるスクリーン機構E1,F1の移動に応じてプロジェクタ機構B2を制御し、移動したスクリーン機構E1,F1の投影面E11a,F1aや固定スクリーン機構Dの投影面に、映像が鮮明に投影されるようにフォーカス調整を行う。
【1100】
ヒートシンク243R,243G,243Bは、LED基板の背面に部分的に接触している。ヒートシンク243Dは、DMD基板の背面に部分的に接触している。本実施形態において、ヒートシンク243R,243G,243B,243Dのフィン外形サイズとしては、ヒートシンク243R及びヒートシンク243Gが相対的に大きい一方、ヒートシンク243B及びヒートシンク243Dが相対的に小さくなっている。これらのヒートシンク243R,243G,243B,243Dは、LED基板及びDMD基板それぞれにおいて発生した熱を空気中に放散することにより、光学特性を大きく変化させるまで光学素子や基板の温度を上昇させないように効率よく放熱する。放熱部材であるヒートシンク243R,243G,243B,243Dは、放熱効果を高めるために導熱性の高いアルミニウム素材が用いられ、空気との接触面積を大きくするために複数の放熱フィンを有している。
【1101】
吸気用ファン244Aは、ケースB22の右側前部の背面に近接するように配置され、ヒートシンク243Rに近接している。吸気用ファン244Bは、ケースB22の左側部の背面に近接するように配置され、ヒートシンク243Dに近接している。排気用ファン245は、ケースB22の後部の背面に近接するように配置され、ヒートシンク243Gに近接している。
【1102】
吸気用ファン244Aが近接するケースB22の右側前部には、吸気口B22Aが設けられており、吸気口B22Aに対向してヒートシンク243Rが近接するケースB22の右側後部には、排気口B22Eが設けられている。吸気用ファン244Bが近接するケースB22の左側部の一部には、吸気口B22Bが設けられており、この吸気口B22Bと並ぶようにケースB22の左側部の他の部分には、ケースB22内の空きスペースを通じて3つのヒートシンク243G,243B,243Dまで空気が達するように吸気口B22Cが設けられている。排気用ファン245が近接するケースB22の後部には、排気口B22Dが設けられている。
【1103】
すなわち、プロジェクタ機構B2のケースB22内においては、吸気口B22Aから吸気用ファン244Aによって強制的に吸気された後、ヒートシンク243Rから熱を奪いつつ排気口B22Eから排気される空気の流れが形成される。また、ケースB22内においては、吸気口B22Bから吸気用ファン244Bによって強制的に吸気された後、ヒートシンク243D、ヒートシンク243B、及びヒートシンク243Gから熱を奪いつつ排気口B22Dから排気用ファン245によって強制的に排気される空気の流れが形成される。さらに、ケースB22内においては、吸気口B22Cから吸気された後、主としてヒートシンク243Gやヒートシンク243Bから熱を奪いつつ排気口B22Dから排気用ファン45によって強制的に排気される空気の流れが形成される。
【1104】
プロジェクタ制御基板B23は、アンダーカバーB223で覆われつつケースB22の下面に取り付けられる。プロジェクタ制御基板B23には、制御LSI230、EEPROM231、DLP制御回路232、及びLEDドライバ233等が搭載されている。プロジェクタ制御基板B23は、ケースB22内に配置されたLED基板及びDMD基板、さらにフォーカス機構と電気的に接続される。
【1105】
<プロジェクタ機構B2の位置・姿勢調整>
図233は、プロジェクタ機構を固定するための上側台座及び下側台座の分解斜視図である。図234は、上側台座と下側台座とを連結した状態の平面図である。図235は、上側台座の位置決め方法を説明するための図である。図236は、図234に示す上側台座及び下側台座の矢視J−Jに沿う断面図である。図237は、下側台座の姿勢調整方法を説明するための図である。図238は、プロジェクタ機構と調整用PCとの接続形態を示す図である。
【1106】
図233及び図234に示すように、上側台座B220は、中継板B300(図242参照)に固定される板金部材であり、矩形状の本体部2200、本体部2200の左右両側を下方及び外方に折り曲げることで形成され、本体部2200と段差を有して左右両側に延出する左端部2201a及び右端部2201b、並びに本体部2200の後側から後方へと部分的に延出する後端部2202を有する。
【1107】
左端部2201a及び右端部2201bのそれぞれには、中継板B300にネジ締結によって固定するための複数の角孔2201cが設けられている。本実施形態において、角孔2201cは、左端部2201a及び右端部2201bのそれぞれに3つずつ配置され、前後方向に等間隔に設けられている。角孔2201cの縦横内径寸法は、これに挿入して締結される取付ネジT(図235参照)のネジ軸径よりも大きくなっている。
【1108】
図235は、中継板B300に対する上側台座B220の取付形態を示したものである。図235(a)の上図は、上側台座B220の角孔2201cに対して取付ネジTが挿入・締結された状態を示す図であり、図235(a)の下図は、図235(a)の上図に示すB−B’線に沿う断面図である。なお、図235は、上側台座B220の左端部2201aに形成された角孔2201cの周辺を示すが、左端部2201a及び右端部2201bにおけるその余の角孔2201cの周辺も同様である。
【1109】
図235(a)に示すように、角孔2201cには、上方から取付ネジTが挿入されるとともに、角孔2201cのほぼ中央に取付ネジTが配置される。取付ネジTは、上側台座B220の上面及び中継板B300の下面に添うように配置されたワッシャーWを介して、中継板B300の下面側に位置するナットNと螺結される。これにより、上側台座B220の左端部2201aは、中継板B300に対してネジ止めにより取り付けられる。上側台座B220の右端部2201bも、中継板B300に対して同様のネジ止めにより取り付けられる。
【1110】
ここで、図235(a)において符号Aで示す斜線部分は、取付ネジTのネジ軸と角孔2201cとの間に形成される隙間である。図235(a)では、取付ネジTのネジ軸が、角孔2201cのほぼ中央に配置され固定されている。このとき、取付ネジTのネジ軸は、符号Aの斜線部分の範囲(調整範囲)のなかで移動可能となる。すなわち、取付ネジTの角孔2201cに対する相対位置を、角孔2201cの開口範囲内において微調整することにより、上側台座B220の左端部2201aを中継板B300に対して位置決め調整することができる。同様に、上側台座B220の右端部2201bも、中継板B300に対して位置決め調整することができる。
【1111】
図235(b)は、図235(a)に対して上側台座B220の左端部2201aを矢印Eの方向にずらした状態を示している。図235(b)の下図は、図235(b)の上図に示すD−D’線に沿う断面図である。この図235(b)に示す状態では、取付ネジTのネジ軸が角孔2201cの開口範囲内において相対的に右寄りに偏位さられ、符号Cに示す斜線部分の範囲(調整範囲)のなかで移動可能になっている。
【1112】
このように、上側台座B220は、角孔2201cの開口範囲となる所定の調整範囲のなかで位置決め調整されつつ、中継板B300に対して取り付けられる。すなわち、プロジェクタ機構B2は、上側台座B220の左端部2201a及び右端部2201bに設けられた複数の角孔2201cにより、中継板B300に対する取り付け位置が左右方向及び前後方向に調整される。後述するように、中継板B300はプロジェクタカバーB1に固定されているため、これにより、プロジェクタ機構B2から照射される光の方向は、基準方向として、左右方向に垂直で前後方向に一致するように容易に調整される。
【1113】
また、図233及び図234に示すように、上側台座B220の本体部2200及び後端部2202には、下側台座B221を連結するための3つの連結孔2200Aが設けられている。これら3つの連結孔2200Aは、本体部2200に沿う平面内(水平面内)において同一直線上に位置しないように配置されている。
【1114】
下側台座B221は、上側台座B220の本体部2200及び後端部2202に概ね対応する板金部材である。下側台座B221には、3つの連結孔2200Aに対応して上向きに突出するように3つの連結ネジ部2210が一体形成されている。これら3つの連結ネジ部2210も、下側台座B221に沿う平面内(水平面内)において同一直線上に位置しないように配置されている。
【1115】
また、下側台座B221には、ケースB22をネジ止めするための複数のネジ孔2214、及びステーB223aをネジ止めするための複数のネジ孔2215が設けられている。下側台座B221は、ケースB22やステーB223aを介してアンダーカバーB223を支持した状態で上側台座B220の下面に連結される。
【1116】
上側台座B220と下側台座B221とは、3箇所の連結部R1,R2,R3のそれぞれにおいて互いの間隔を調整可能に連結される。連結部R1,R2,R3のそれぞれは、上側台座B220の連結孔2200A、並びに下側台座B221の連結ネジ部2210、コイルバネ2211、ワッシャー2212、及びナット2213により構成される(図237参照)。
【1117】
図237は、上側台座B220に対する下側台座B221の連結構造を示したものである。図237は、連結部R2において、連結孔2200A、連結ネジ部2210、コイルバネ2211、ワッシャー2212、及びナット2213により、下側台座B221が上側台座B220に連結されている状態を示す断面図である。なお、図237は、1箇所の連結部R2を示すが、その余の連結部R1,R3も同様である。
【1118】
下側台座B221の連結ネジ部2210は、上側台座B220の本体部2200の下面側から連結孔2200Aに挿入され、本体部2200の上面側に配置されたワッシャー2212を介してナット2213に螺結される。連結ネジ部2210には、コイルバネ2211が外嵌されており、このコイルバネ2211は、連結孔2200Aの周縁部において本体部2200の下面と下側台座B221の上面との間に狭持される。このようなコイルバネ2211により、上側台座B220と下側台座B221との連結部R2付近の部分は、互いに離反する方向(上下方向)に付勢されるので、連結ネジ部2210とナット2213との螺合部分における緩み防止が図られる。
【1119】
このような連結部R2においては、ナット2213を締め付ける方向あるいは緩める方向に適宜回すことにより、コイルバネ2211で付勢されつつも上側台座B220と下側台座B221との間隔が変化させられる。具体的には、ナット2213を締め付ける方向に回すと、連結部R2における上側台座B220と下側台座B221との間隔が狭められることとなる。このとき、上述したように、上側台座B220は、中継板B300(図242参照)に固定されており、また、後述するように、中継板B300は、プロジェクタカバーB1に固定されている。そのため、下側台座B221の連結部R2付近の部分は、ナット2213を適宜締め付けることで上側台座B220に対して近づく方向に変位し、より上位へと高さ位置が調整されることとなる。一方、ナット2213を緩める方向に回すと、連結部R2における上側台座B220と下側台座B221との間隔が拡大されることとなる。すなわち、下側台座B221の連結部R2付近の部分は、ナット2213を適宜緩めることで上側台座B220に対して遠ざかる方向に変位し、より下位へと高さ位置が調整されることとなる。
【1120】
他の連結部R1,R3においても、上記と同様にナット2213の締め付け量を適宜調整することにより、下側台座B221の連結部R1,R3付近の高さ位置を容易に調整することができる。このような連結部R1,R2,R3は、上側台座B220や下側台座B221に沿う平面内(水平面内)において同一直線上に位置しないように、具体的には互いに結んだ線が三角形をなすように配置されている。すなわち、下側台座B221は、3箇所の連結部R1,R2,R3のそれぞれにおいてナット2213の締め付け量により高さ位置を微調整することができるので、下側台座B221の姿勢を、前後方向、左右方向、及び上下方向のいずれ方向に対しても3次元空間内における傾き具合を調整することができる。
【1121】
以上で説明したような上側台座B220及び下側台座B221を用いることにより、プロジェクタ機構B2は、プロジェクタカバーB1に対して位置決め調整かつ光軸調整可能に取り付けられる。
【1122】
なお、下側台座B221の姿勢調整は、下側台座B221に支持されたプロジェクタ機構B2からスクリーン等に対して光を照射しながら行われる。その際、スクリーン等には、照射光により映像が投影され、その映像を確認しながら下側台座B221の姿勢が調整される。これにより、プロジェクタ機構B2から照射される光の光軸方向は、スクリーン等の表面に適切な表示態様で映像が映し出されるように調整される。すなわち、光軸方向については、下側台座B221の姿勢調整により、映像の表示態様としていわゆる台形ひずみ等が生じないように前もって調整することができる。
【1123】
図238に示すように、光軸方向の調整等は、プロジェクタ機構B2に接続された調整用PC1000を用いて行われる。上側台座B220及び下側台座B221を介してプロジェクタカバーB1に取り付けられたプロジェクタ機構B2は、工場での検査時等において、光軸方向の調整のほか、スクリーン等に対する表示映像のチェックが行われ、映像を投影表示するために必要な各種の調整が実施される。調整用PC1000は、調整作業に際して一時的にプロジェクタ機構B2の中継基板CKに接続される(図231参照)。調整用PC1000を操作すると、調整用PC1000から送信される所定のコマンドにより、プロジェクタ機構B2における照射光の投影位置やフォーカス調整等に関する光学パラメータが変更される。このようにして適切に調整された投影位置や光学パラメータは、水平方向及び垂直方向の調整値データとして、プロジェクタ機構B2のEEPROM231に記憶される(図231参照)。EEPROM231に記憶された水平方向及び垂直方向の調整値データは、工場出荷後の搬送等のためにプロジェクタ機構B2への電源供給が行われず、遊技機1が遊技場に設置された場合でも、そのまま使用することができる。
【1124】
以上で説明したことから明らかなように、プロジェクタ機構B2は、中継板B300に対する取り付け位置に応じて左右方向及び前後方向に位置決めされるとともに、下側台座B221の3次元空間内における姿勢に応じて光軸方向が調整される。
【1125】
なお、本実施形態においては、上側台座B220と下側台座B221とを互いに連結するための連結部を3箇所に設けたが、少なくとも3箇所が同一直線上にないという条件を満たせば、4箇所以上に連結部を設けるようにしてもよい。また、本実施形態では、上側台座B220に連結孔2200Aを設けるとともに、下側台座B221に連結ネジ部2210を設けているが、これらの連結孔や連結ネジ部を上下反対に設けてもよい。連結ネジ部は、本実施形態のように台座と一体に形成されたものに限らず、一方の台座に対して固定可能なものであればよい。例えば、連結ネジ部としては、下側台座を貫通して固定されるボルトでもよい。
【1126】
<プロジェクタ機構B2のプロジェクタカバーB1への取り付け>
プロジェクタ機構B2のプロジェクタカバーB1への取り付けにおいては、上側台座B220を上壁部B12(図39)等にネジ締結することにより、プロジェクタ機構B2をプロジェクタカバーB1に直接固定してもよいが、本実施形態では、上側台座B220とプロジェクタカバーB1との間に、中継板B300を介在させている。
【1127】
上側台座B220と中継板B300とは、図235を用いて説明した方法により固定される。以下では、中継板B300とプロジェクタカバーB1との固定について説明する。
【1128】
図239は、プロジェクタカバーの上壁部を取り外した状態を示す斜視図である。図240は、プロジェクタカバーと中継板と上側台座とを連結した状態の平面図である。図241は、図240に示すプロジェクタカバー、中継板、及び上側台座の矢視K−Kに沿う断面図である。図242は、図240に示す状態からプロジェクタカバーを取り外した状態を示す斜視図である。図243は、中継板及び緩衝部材を示す分解斜視図である。
【1129】
図239に示すように、本実施形態に係るプロジェクタカバーB1は、第2実施形態に係るプロジェクタカバーB1(図39参照)と若干の外観上の違いはあるが、基本的な構成については、第2実施形態で説明した通りである。以下では、第2実施形態で説明しなかったプロジェクタカバーB1内部の構成について説明する。
【1130】
なお、第2実施形態及び第4実施形態と同様に、プロジェクタカバーB1は、ネジ穴B131cを介して右側板C2及び左側板C3にネジがねじ込まれることにより、スクリーン筐体C10と連結される(図166及び図167参照)。また、ミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1に収容されている(図38参照)。
【1131】
プロジェクタカバーB1は、その内部において、中継板取付部B301を有している。中継板取付部B301は、左右の側壁部B13・B13それぞれの内側面から内側に突出するように形成されている。中継板取付部B301は、略水平に形成された中継板取付面B301aを有している。
【1132】
中継板取付面B301aには、取付用孔B301b及び位置調整用孔B301cが貫通孔として形成されている。取付用孔B301bは、中継板B300を中継板取付部B301にネジ締結により取り付けるためのネジ孔である。位置調整用孔B301cは、中継板B300を中継板取付部B301に取り付けた際に上側台座B220の角孔2201c(図233参照)と対向するような位置に形成されている。
【1133】
図240図242に示すように、ワッシャーB311及び緩衝部材B312を介して、中継板取付面B301aの取付用孔B301bにネジB310がねじ込まれることにより、中継板B300がプロジェクタカバーB1に取り付けられている。
【1134】
また、中継板B300と上側台座B220とが、キャップボルト320及び固定プレートB321を用いて締結されている。なお、図235では、固定プレートB321を示していなかったが、中継板B300と上側台座B220との締結に際しては、従来周知の部材を適宜選択して用いることができる。
【1135】
図243では、左右に設けられた2つの中継板B300のうちの1つのみを示し、4つのコーナーに設けられた緩衝部材B312のうちの1つのみを示している。
【1136】
図243に示すように、中継板B300は、矩形状の板に形成されており、第1貫通孔B300aが3つ形成されるとともに、第1貫通孔B300aよりも大きな孔径を有する第2貫通孔B300bが2つ形成されている。
【1137】
第1貫通孔B300aは、中継板B300を上側台座B220に取り付ける際にキャップボルト320が挿通する孔である。第2貫通孔B300bは、緩衝部材B312を貫入するための孔である。
【1138】
緩衝部材B312は、上側部B312aと中間部B312bと下側部B312cとを備える。上側部B312aと中間部B312bと下側部B312cとは、何れも、円柱から中央部分を切り抜いたドーナツ形状を有している。切り抜かれた中央部分が連通することにより、貫通孔B312dが形成されている。貫通孔B312dには、ネジB310(図240図242参照)が挿通される。上側部B312aと下側部B312cとは、側面が若干丸みを帯びている。
【1139】
上面視における径は、上側部B312aと下側部B312cとが略同一であり、中間部B312bの径は、上側部B312a及び下側部B312cの径よりも小さくなっている。中間部B312bの径は、中継板B300の第2貫通孔B300bの径と略同一か、あるいは、第2貫通孔B300bの径よりも僅かに小さくなっている。また、中間部B312bの上下方向の長さは、中継板B300の上下方向の厚みと略同一となっている。これにより、中間部B312bの側面を第2貫通孔B300bの側面に当接させるようにして、緩衝部材B312を第2貫通孔B300bに貫入することができる。
【1140】
そして、その結果として、上側部B312aの下端が中継板B300の上面と当接し、下側部B312cの上端が中継板B300の下面と当接し、下側部B312cの下端が中継板取付面B301aと当接することになる(図240図242参照)。
【1141】
なお、図242に示すように、上側台座B220の右端部2201bは、前方部分及び後方部分をカーブ状に切り欠いた形状を有している。これにより、緩衝部材B312を配設するスペースが確保されている。図には現れていないが、左端部2201aも同様の形状を有している。
【1142】
緩衝部材B312は、衝撃吸収力や防振性能を備えたシリコーンを主原料とするゲル状素材(シリコーンゲル)により構成されている。シリコーンゲルとしては、例えば、タイカ社のαゲル(登録商標)を用いることができる。緩衝部材B312の材料としては、特に限定されず、シリコーンゲルの他、シリコーングリース、シリコーンゴム、シリコーン樹脂等の可撓性を有する有機ケイ素化合物や、フッ素樹脂等の可撓性を有する有機フッ素化合物を適宜採用することができる。
【1143】
このような緩衝部材B312の性質により、プロジェクタカバーB1やプロジェクタ機構B2に伝わる振動を緩和することが可能となり、表示ユニットAの運搬時に発生する衝撃から、表示ユニットAを構成する各部材や装置を保護することができる。
【1144】
以上、本発明の一実施形態として、第5実施形態に係る遊技機1について説明した。
【1145】
従来、プロジェクタにより投影された映像をスクリーンに表示することにより演出を行うことが可能な遊技機が知られている(特開2012−147828号公報参照)。このような遊技機によれば、液晶表示装置と同程度の映像表現が可能であるとともに、液晶表示装置等と比較して、表示面が大型化した際のコストを低減させることができる。また、スクリーンの形状を適宜変更することにより、液晶表示装置では行うことのできない映像表現も可能となる。
【1146】
このようなプロジェクタを用いて演出を行う遊技機においては、プロジェクタあるいはプロジェクタを搭載した遊技機を運搬する際に発生する振動や衝撃により、仮にプロジェクタが破損してしまえば、プロジェクタが正常に機能せず、意図された演出を実現することができなくなってしまう。
【1147】
特に、このようなスクリーンを用いて演出を行う遊技機として、本発明者は、プロジェクタとスクリーンとがユニット化された表示ユニットを開発した。このような表示ユニットは、プロジェクタとスクリーンとが互いに連結されることにより一体となっており、表示ユニットにおける何れかの部材に発生した振動や衝撃が他の部材に伝搬しやすくなっていると考えられる。本発明者は、この点に着目し、表示ユニットあるいは表示ユニットを搭載した遊技機を運搬する際に、表示ユニットの各構成要素に対して振動や衝撃に起因する力が加わることにより、表示ユニットの一部又は全部が破損してしまう可能性があるのではないかと考えた。
【1148】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、プロジェクタが破損してしまうことを防止することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【1149】
この点、第5実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1150】
(43−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(図232に示すプロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)と、
前記プロジェクタを囲うように配置されたプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記プロジェクタと前記プロジェクタカバーとの連結部分に緩衝部材(緩衝部材B312)が設けられている、
ことを特徴とする遊技機。
【1151】
プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)、あるいは、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)を搭載した遊技機を運搬する際には、重量の大きな部材や装置に揺れが発生し、そのような部材や装置を連結している部分に、揺れに起因する負荷が大きくかかっていると考えられる。第5実施形態に係る遊技機1によれば、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)とプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)との連結部分に緩衝部材(緩衝部材B312)が設けられているため、そのような負荷を緩和することが可能となり、当該連結部分が破損してしまうことを防止することができる。また、当該連結部分に設けられた緩衝部材(緩衝部材B312)により振動を吸収することが可能となるため、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)やプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)に伝わる振動を和らげることができる。これにより、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)やプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)に加わる衝撃を低減させることが可能となり、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)やプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)が破損してしまうことも防止することができる。
【1152】
(43−2) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(図232に示すプロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)と、
前記プロジェクタを囲うように配置されたプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)と、
前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能なスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)と、
前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンを視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記プロジェクタカバーと前記プロジェクタとは、第1の部材(中継板B300)及び第2の部材(上側台座B220)を介して連結されており、
前記第1の部材(中継板B300)は、一方の面の側で前記第2の部材(上側台座B220)に取り付けられることにより前記第2の部材を介して前記プロジェクタと連結されている一方、前記一方の面とは反対側の面の側で前記プロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)に取り付けられており、
前記第1の部材(中継板B300)の前記一方の面及び前記反対側の面の双方に当接しつつ前記第1の部材を挟むように、緩衝部材(緩衝部材B312)が設けられている、
ことを特徴とする遊技機。
【1153】
プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)、あるいは、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)を搭載した遊技機を運搬する際には、重量の大きな部材や装置に揺れが発生し、そのような部材や装置を連結している部分に、揺れに起因する負荷が大きくかかっていると考えられる。第5実施形態に係る遊技機1によれば、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)とプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)とを連結している第1の部材(中継板B300)に当接するように緩衝部材(緩衝部材B312)が設けられているため、そのような負荷を緩和することが可能となり、第1の部材(中継板B300)が破損してしまうことを防止することができる。また、第1の部材(中継板B300)に設けられた緩衝部材(緩衝部材B312)により振動を吸収することが可能となるため、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)やプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)に伝わる振動を和らげることができる。これにより、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)やプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)に加わる衝撃を低減させることが可能となり、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)やプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)が破損してしまうことも防止することができる。
【1154】
また、第5実施形態に係る遊技機1によれば、緩衝部材(緩衝部材B312)は、第1の部材(中継板B300)の双方の面に当接して、第1の部材(中継板B300)を挟むように設けられている。これにより、第1の部材(中継板B300)に発生する振動を効率よく吸収することができるとともに、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)やプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)に伝わる振動をさらに和らげることが可能となる。その結果、第1の部材(中継板B300)やプロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)、プロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)等が破損してしまうことを効果的に防止することができる。
【1155】
(43−3) 前記(43−1)又は(43−2)の遊技機であって、
前記スクリーンを収容するスクリーン用筐体と、
前記プロジェクタから照射された光を反射させる反射ミラーと、をさらに備え、
前記スクリーンは、前記反射ミラーにより反射された光に基づいて前記プロジェクタにより投影された映像を表示可能であり、
前記プロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)には、前記反射ミラー(ミラー機構B3)が設けられるとともに、前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)が取り付けられている、
ことを特徴とする。
【1156】
第5実施形態に係る遊技機1によれば、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)から照射された光が反射ミラー(ミラー機構B3)で反射されることによりスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)に映像が表示される。ここで、反射ミラー(ミラー機構B3)は、プロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)に設けられているため、プロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レンズユニットB21等)及びそれらを収容するケースB22)とプロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)と反射ミラー(ミラー機構B3)とスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)とスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)とが一体となったユニット、あるいは、当該ユニットを搭載した遊技機を運搬する際に、プロジェクタカバー(プロジェクタカバーB1)が振動すれば、反射ミラー(ミラー機構B3)の位置や姿勢が変化してしまう可能性がある。そして、その結果として、反射ミラー(ミラー機構B3)とプロジェクタ(プロジェクタ機構B2の内部構成要素(レン