特許第6621144号(P6621144)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6621144緊急通報受付システム、装置、ユーザ端末装置、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6621144
(24)【登録日】2019年11月29日
(45)【発行日】2019年12月18日
(54)【発明の名称】緊急通報受付システム、装置、ユーザ端末装置、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/04 20060101AFI20191209BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20191209BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20191209BHJP
【FI】
   H04M11/04
   G08B25/00 510M
   G08B25/10 D
【請求項の数】10
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-102395(P2017-102395)
(22)【出願日】2017年5月24日
(65)【公開番号】特開2018-198385(P2018-198385A)
(43)【公開日】2018年12月13日
【審査請求日】2018年9月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】久妻 さゆり
【審査官】 藤江 大望
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0158364(US,A1)
【文献】 特許第6093993(JP,B1)
【文献】 特開2014−007690(JP,A)
【文献】 特開2014−050069(JP,A)
【文献】 特開2015−226182(JP,A)
【文献】 特開2016−9250(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B23/00−31/00
H04M3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが緊急通報に使用するユーザ端末装置と、
前記緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置とを備え、
前記ユーザ端末装置は、
映像を撮像する撮像手段と、
前記ユーザが緊急通報を行うと、前記緊急通報受付装置との間でデータ通信を開始するデータ通信手段と、
前記データ通信手段が、前記緊急通報受付装置から映像の送信を要求する映像送信要求を受信すると、前記撮像手段を起動し、該撮像手段で撮像された映像を前記データ通信手段を通じて前記緊急通報受付装置に送信する映像送信手段とを備え、
前記緊急通報受付装置は、
前記緊急通報をしたユーザと音声通話する音声通話手段と、
前記データ通信手段との間でデータ通信が開始された後、前記ユーザ端末装置に前記映像送信要求を送信する映像要求手段と、
前記映像送信手段から送信される映像を表示する映像表示手段とを備え
前記ユーザ端末装置は携帯電話通信網を通じて前記緊急通報を行い、前記データ通信手段は、前記緊急通報受付装置と前記緊急通報を受けて出動する出動車両との間の通信に用いられる、前記携帯電話通信網とは異なる無線通信ネットワークを通じて前記データ通信を行う緊急通報受付システム。
【請求項2】
前記データ通信手段は、前記ユーザ端末装置の発信先の番号を監視し、前記発信先の番号が、前記緊急通報に対応する番号と一致する場合、前記データ通信を開始する請求項1に記載の緊急通報受付システム。
【請求項3】
前記データ通信手段は、バックグラウンドで前記データ通信を開始する請求項1又は2に記載の緊急通報受付システム。
【請求項4】
前記緊急通報受付装置は、前記ユーザ端末装置から取得した映像を前記出動車両に転送する映像転送手段を更に備える請求項1から3何れか1項に記載の緊急通報受付システム。
【請求項5】
前記無線通信ネットワークの通信は暗号化されており、前記データ通信手段は、前記データ通信の開始時に、前記無線通信ネットワークの暗号化された通信に使用される鍵情報の送信を前記緊急通報受付装置に要求する請求項1から4何れか1項に記載の緊急通報受付システム。
【請求項6】
前記緊急通報受付装置は、前記ユーザ端末装置に画像データを送信する画像送信手段を更に備える請求項1から何れか1項に記載の緊急通報受付システム。
【請求項7】
ユーザが、緊急通報受付装置への緊急通報に使用するユーザ端末装置であって、
映像を撮像する撮像手段と、
前記ユーザが緊急通報を行うと、前記緊急通報受付装置との間でデータ通信を開始するデータ通信手段と、
前記データ通信手段が、前記緊急通報受付装置から映像の送信を要求する映像送信要求を受信すると、前記撮像手段を起動し、該撮像手段で撮像された映像を前記データ通信手段を通じて前記緊急通報受付装置に送信する映像送信手段とを備え、
前記ユーザ端末装置は携帯電話通信網を通じて前記緊急通報を行い、前記データ通信手段は、前記緊急通報受付装置と前記緊急通報を受けて出動する出動車両との間の通信に用いられる、前記携帯電話通信網とは異なる無線通信ネットワークを通じて前記データ通信を行うユーザ端末装置。
【請求項8】
映像を撮像する撮像手段を有するユーザ端末装置から携帯電話通信網を通じて緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置であって、
前記緊急通報をしたユーザと音声通話する音声通話手段と、
前記ユーザ端末装置との間で、前記緊急通報受付装置と前記緊急通報を受けて出動する出動車両との間の通信に用いられる、前記携帯電話通信網とは異なる無線通信ネットワークを通じてデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に映像の送信を要求する映像送信要求を送信する映像要求手段と、
前記映像要求手段を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を前記無線通信ネットワークを通じて受信し、該受信した映像を表示する映像表示手段とを備える緊急通報受付装置。
【請求項9】
緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置が、撮像手段を有するユーザ端末装置から携帯電話通信網を通じて緊急通報を受信し、
前記緊急通報受付装置が、前記ユーザ端末装置との間で、前記緊急通報受付装置と前記緊急通報を受けて出動する出動車両との間の通信に用いられる、前記携帯電話通信網とは異なる無線通信ネットワークを通じてデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に映像の送信を要求する映像送信要求を送信し、
前記緊急通報受付装置が、前記映像送信要求を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を前記無線通信ネットワークを通じて受信し、
前記緊急通報受付装置が、前記受信した映像を表示する緊急通報受付方法。
【請求項10】
緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置に、
撮像手段を有するユーザ端末装置から携帯電話通信網を通じて緊急通報を受信し、
前記ユーザ端末装置との間で、前記緊急通報受付装置と前記緊急通報を受けて出動する出動車両との間の通信に用いられる、前記携帯電話通信網とは異なる無線通信ネットワークを通じてデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に映像の送信を要求する映像送信要求を送信し、
前記映像送信要求を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を前記無線通信ネットワークを通じて受信し、
前記受信した映像を表示する処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急通報受付システム、装置、方法、及びプログラムに関し、更に詳しくは、ユーザから発信された緊急通報を受け付ける緊急通報受付システム、装置、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機は、通話や電子メールの送受信、及びカメラ撮影など、様々な機能を備えており、お年寄りから子供まで幅広い年齢層で利用されている。携帯電話機の普及率の増加に伴い、事故や火災などの緊急事態の際には、携帯電話を用いて通報を行うことが多くなっている。
【0003】
携帯電話機は、ユーザが緊急通報先への発信操作をすると、各都道府県の警察本部や消防本部の緊急通報受付センタに接続される。受付センタでは、オペレータが、通報者から通報内容を聴取し、また、ユーザの位置情報などを確認する。その後、オペレータは、ユーザの位置が活動管轄外の場合は、近隣の警察署や消防署などへ緊急通報を転送する。オペレータは、ユーザの位置が管轄内の場合は、パトカーや消防車、救急車などに出動指令を出す。
【0004】
受付センタでは、通報を受付けてから指令を出すまでの間、迅速な対応が求められる。一般に、緊急通報において、現場の状況は、通報者の口頭説明に基づいて把握される。このとき、通報者がパニックに陥っていると、通報者は現場の状況を上手に説明できず、通報を受けたオペレータが現場の状況を把握するまでに多くの時間を要することがある。また、オペレータが通報内容を聴取できたとしても、出動車両が現場に到着して状況確認を行うと、現場の状況と通報内容とがかけ離れているという事態もしばしば起こる。
【0005】
ここで、特許文献1は、カメラ機能を有する携帯電話機を用いた緊急通報受付システムを開示する。特許文献1に記載の緊急通報受付システムで用いられる受付台は映像表示部を有しており、映像表示部には、緊急通報を行った携帯電話機から送信された映像が表示される。受付台のオペレータは、映像表示部に表示された現場の映像を見ながら通報者と音声通話することができ、迅速かつ的確に緊急事態に対処することが可能となる。
【0006】
また、特許文献2は、通話及びデータ通信が可能な携帯端末装置から緊急通報を受信するサービス提供装置を開示する。特許文献2に記載のサービス提供装置は、緊急通報の発信を受け付けると、利用者情報データベースを検索して、発信元の携帯電話機とその利用者とを特定する。サービス提供装置は、利用者情報データベースに、携帯電話機の遠隔操作が可能である旨の設定が登録されていた場合は、緊急通報した携帯電話機に遠隔操作指示を送信して利用者の周囲を撮像させ、撮像した画像データを携帯電話機から受信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4704977号公報
【特許文献2】特開2013−117839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の緊急通報システムでは、オペレータは、緊急通報を受け付けた際に、携帯電話機が撮像した映像を見ることができ、現場の状況を把握することができる。しかしながら、特許文献1に記載の緊急通報システムにおいて、映像表示部は、通報者がカメラ機能をオンにし、映像の送信を行うための操作を行った場合のみ映像を表示することができる。従って、通報者がカメラ機能をオンにし忘れた場合、或いは冷静さを失ってカメラ機能をオンにすることができない場合は、映像が得られない。
【0009】
一方、特許文献2に記載のサービス提供装置は、緊急通報に用いられた携帯電話機に遠隔操作指示を送信し、携帯電話機から撮像した映像を送信させることができる。このため、通報者が映像を送信するための操作を実行できない場合でも、サービス提供装置は、携帯電話機が撮像した映像を取得できる。
【0010】
しかしながら、特許文献2においては、サービス提供装置が緊急通報者の現場映像などを取得するためには、あらかじめ緊急通報で使用する携帯電話機の情報を登録する必要がある。特許文献2において、登録されていない携帯電話機を使用して緊急通報を行った場合、サービス提供装置は、通報者が操作しなければ、現場映像などを取得することができない。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑み、事前に携帯電話機を登録しなくても、ユーザ側で撮像された映像の取得が可能な緊急通報受付システム、装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザが緊急通報に使用するユーザ端末装置と、前記緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置とを備え、前記ユーザ端末装置は、映像を撮像する撮像手段と、前記ユーザが緊急通報を行うと、前記緊急通報受付装置との間でデータ通信を開始するデータ通信手段と、前記データ通信手段が、前記緊急通報受付装置から映像の送信を要求する映像送信要求を受信すると、前記撮像手段を起動し、該撮像手段で撮像された映像を前記データ通信手段を通じて前記緊急通報受付装置に送信する映像送信手段とを備え、前記緊急通報受付装置は、前記緊急通報をしたユーザと音声通話する音声通話手段と、前記データ通信手段との間でデータ通信が開始された後、前記ユーザ端末装置に前記映像送信要求を送信する映像要求手段と、前記映像送信手段から送信される映像を表示する映像表示手段とを備える緊急通報受付システムを提供する。
【0013】
本発明は、また、映像を撮像する撮像手段を有するユーザ端末装置から緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置であって、前記緊急通報をしたユーザと音声通話する音声通話手段と、前記ユーザ端末装置との間でデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に映像の送信を要求する映像送信要求を送信する映像要求手段と、前記映像送信要求を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を受信し、該受信した映像を表示する映像表示手段とを備える緊急通報受付装置を提供する。
【0014】
さらに、本発明は、緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置が、撮像手段を有するユーザ端末装置から緊急通報を受信し、前記緊急通報受付装置が、前記ユーザ端末装置との間でデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に前記映像送信要求を送信し、前記緊急通報受付装置が、前記映像送信要求を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を受信し、前記緊急通報受付装置が、前記受信した映像を表示する緊急通報受付方法を提供する。
【0015】
本発明は、緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置に、撮像手段を有するユーザ端末装置から緊急通報を受信し、前記ユーザ端末装置との間でデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に前記映像送信要求を送信し、前記映像送信要求を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を受信し、前記受信した映像を表示する処理を実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の緊急通報受付システム、装置、方法、及びプログラムは、事前に携帯電話機を登録しなくても、ユーザ側で撮像された映像を取得して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の概略的な緊急通報受付システムを示すブロック図。
図2】本発明の一実施形態に係る緊急通報システムを示すブロック図。
図3】携帯端末装置の構成を示すブロック図。
図4】受付台の構成を示すブロック図。
図5】緊急通報時の動作手順を示すフローチャート。
図6】映像データ要求時の動作手順を示すフローチャート。
図7】受付台から画像データを送信する場合の動作手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態に先立って、本発明の概要を説明する。図1は、本発明の概略的な緊急通報受付システムを示す。緊急通報受付システム10は、ユーザ端末装置20と緊急通報受付装置30とを有する。ユーザ端末装置20は、撮像手段21、データ通信手段22、及び映像送信手段23を有する。緊急通報受付装置30は、音声通話手段31、映像要求手段32、及び映像表示手段33を有する。
【0019】
ユーザ端末装置20は、ユーザが緊急通報に使用する装置である。撮像手段21は、映像を撮像する。データ通信手段22は、ユーザが緊急通報を行うと、緊急通報受付装置30との間でデータ通信を開始する。データ通信手段22は、データ通信の開始後、緊急通報受付装置30から、映像の送信を要求する映像送信要求を受信する。映像送信手段23は、映像送信要求が受信されると、撮像手段21を起動する。映像送信手段23は、撮像手段21で撮像された映像を、データ通信手段22を通じて緊急通報受付装置30に送信する。
【0020】
緊急通報受付装置30は、ユーザの緊急通報を受け付ける装置である。音声通話手段31は、緊急通報をしたユーザとオペレータとの間の音声通話を実施する。映像要求手段32は、緊急通報受付装置30とデータ通信手段22との間でデータ通信が開始された後、ユーザ端末装置20に映像送信要求を送信する。映像表示手段33は、ユーザ端末装置20から送信される映像を表示する。オペレータは、表示された映像を見ることで、現場の状況などを視覚的に確認することができる。
【0021】
本発明では、ユーザ端末装置20のデータ通信手段22は、緊急通報後、緊急通報受付装置30との間でデータ通信を開始する。緊急通報受付装置30の映像要求手段32は、緊急通報後にデータ通信が開始されたユーザ端末装置20に対して、映像送信要求を送信する。ユーザ端末装置20の映像送信手段23は、映像送信要求が受信されると、撮像手段21で撮像された映像を緊急通報受付装置30に送信する。本発明では、緊急通報受付装置30は、緊急通報に使用されたユーザ端末装置がデータ通信手段22を有していれば、そのユーザ端末装置に対して映像送信要求を送信して映像を取得することができる。したがって、ユーザ端末装置20を事前に登録しなくても、緊急通報受付装置30側からユーザ端末装置20の撮像手段21を起動して、映像を取得できる。
【0022】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る緊急通報システムを示す。緊急通報システム(緊急通報受付システム)100は、携帯電話基地局101、携帯基地局交換機102、デジタル無線基地局103、デジタル無線基地局交換機104、携帯端末装置110、受付センタ交換機121、及び受付台122を有する。受付センタ交換機121及び受付台122は、例えば通報者(ユーザ)の緊急通報を受け付ける緊急通報受付センタ120に配置される。
【0023】
携帯端末装置110は、ユーザが使用する携帯型の端末装置である。携帯端末装置110は、例えば携帯電話機であり、音声通話する電話機能とデータ通信機能とを有している。携帯端末装置110を所持するユーザ(通報者)は、110番又は119番などの緊急通報先に緊急通報を行う。携帯端末装置110は、図1のユーザ端末装置20に対応する。なお、本実施形態では、主にユーザ端末装置20が携帯電話機である例を説明するが、ユーザ端末装置20は電話機能とデータ通信機能とを有してればよく、特に携帯型の装置には限定されない。
【0024】
携帯電話基地局101は、エリア内の携帯端末装置110と無線通信する。携帯電話基地局101は、携帯基地局交換機102を介して緊急通報受付センタ120の受付センタ交換機121と接続されている。携帯電話基地局101及び携帯基地局交換機102は、携帯電話通信網に含まれる。携帯電話基地局101及び携帯基地局交換機102は、携帯電話網の通信を中継する機能を有する。
【0025】
デジタル無線基地局103は、エリア内の出動車両105及び携帯端末装置110と無線通信する。ここで、出動車両105は、例えば警察車両や消防車両などの緊急通報を受けて出動する車両である。デジタル無線基地局103は、デジタル無線基地局交換機104を介して受付センタ交換機121と接続されている。デジタル無線基地局103及びデジタル無線基地局交換機104は、携帯電話通信網とは異なる無線通信ネットワークに含まれる。デジタル無線基地局103及びデジタル無線基地局交換機104は、無線通信ネットワークの通信を中継する機能を有する。
【0026】
本実施形態では、上記無線通信ネットワークとして、緊急通報受付センタ120と出動車両105との間の通信に用いられる専用の無線通信ネットワーク(デジタル無線回線ネットワーク)が用いられるものとする。デジタル無線回線ネットワークは、既存システムで使用されている消防や警察独自のネットワークであり、外部機関とは接続されていない。また、デジタル無線回線ネットワークの通信は暗号化されており、データの秘匿性は、一般の携帯電話通信網におけるデータの秘匿性よりも高いものとする。
【0027】
受付台122は、受付センタ交換機121に接続される。受付台122は、例えばサーバ装置を含む。受付台122は、通信を中継する受付センタ交換機121を介して、携帯電話基地局101のエリア内に在圏する携帯端末装置110との間で通信を行う。また、受付台122は、受付センタ交換機121を介して、デジタル無線基地局103のエリアに在圏する出動車両105及び携帯端末装置110との間で無線通信を行う。
【0028】
本実施形態では、携帯端末装置110は、携帯電話通信網を通じて受付台122に対して緊急通報を行う。また、携帯端末装置110は、上記デジタル無線回線ネットワークを通じて、受付台122との間でデータ通信を行う。受付台122は、図1の緊急通報受付装置30に対応する。
【0029】
図3は、携帯端末装置110の構成を示す。携帯端末装置110は、スピーカ111、マイク112、表示手段113、入力手段114、カメラ115、無線通信手段A116、無線通信手段B117、及び緊急通報アプリケーション118を有する。スピーカ111は、音声などを出力する。マイク112は、音声などを入力する。ユーザは、スピーカ111とマイク112とを用いて、通話などを行うことができる。
【0030】
表示手段113は、例えば液晶表示装置などを用いて構成される。表示手段113は、ユーザに画像や各種情報などを表示する。入力手段114は、例えば10キーなどを含む。ユーザは、入力手段114を用いて、発信先の番号の入力や、各種操作を行う。携帯端末装置110において、表示手段113と入力手段114とが一体となったタッチパネルなどが用いられてもよい。
【0031】
カメラ115は、周囲の映像を撮像する。カメラ115が撮像する映像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。カメラ115で撮像された映像は、図示しないメモリなどに格納され得る。カメラ115は、図1のユーザ端末装置20の撮像手段21に対応する。
【0032】
無線通信手段A116は、携帯電話基地局101(図2を参照)と無線通信する。無線通信手段A116は、例えば携帯電話網の通信方式に対応した無線送信機と無線受信機とを含む。一方、無線通信手段B117は、デジタル無線基地局103と無線通信する。無線通信手段B117は、例えばデジタル無線回線ネットワークの通信方式に対応した無線送信機と無線受信機とを含む。
【0033】
緊急通報アプリケーション118は、ユーザが緊急通報を実施した場合に、各種サービスを提供するアプリケーションである。携帯端末装置110は、プロセッサを有しており、プロセッサが緊急通報アプリケーション118に従って動作することで、各種サービスが提供される。緊急通報アプリケーション118は、例えばユーザがダウンロードすることで携帯端末装置110にインストールされる。あるいは、緊急通報アプリケーション118には、携帯端末装置110にプリインストールされていてもよい。
【0034】
緊急通報アプリケーション118は、ユーザが緊急通報を行うと、無線通信手段B117を介して受付台122との間でデータ通信を開始する。緊急通報アプリケーション118は、例えば携帯端末装置110の発信先の番号を監視しており、発信先の番号が緊急通報に対応する番号と一致する場合、データ通信を開始する。緊急通報アプリケーション118は、例えばバックグラウンドでデータ通信を開始する。別の言い方をすると、ユーザが緊急通報を行っている間、その緊急通報と並行して、データ通信を開始する。
【0035】
緊急通報アプリケーション118は、受付台122との通信開始後、無線通信手段B117を介して、受付台122から映像の送信を要求する映像送信要求を受信する。緊急通報アプリケーション118は、映像送信要求を受信すると、カメラ115を起動する。緊急通報アプリケーション118は、カメラ115で撮像された映像を、無線通信手段B117を通じて受付台122に送信する。緊急通報アプリケーション118は、図1のデータ通信手段22及び映像送信手段23として機能する。
【0036】
図4は、受付台122の構成を示す。受付台122は、スピーカ211、マイク212、表示手段213、入力手段214、音声通話手段215、映像要求手段216、映像転送手段217、及び画像送信手段218を有する。受付台122において、例えば音声通話手段215、映像要求手段216、映像転送手段217、及び画像送信手段218の機能は、サーバが所定のプログラムに従って動作することで実現可能である。
【0037】
スピーカ211は、音声などを出力する。マイク212は、音声などを入力する。音声通話手段215は、緊急通報をした通報者と、受付台122のオペレータとの間で音声通話を実施させる。オペレータは、スピーカ211とマイク212とを用いて、通報者との間で通話などを行う。
【0038】
表示手段213は、例えば液晶表示装置などを用いて構成される。表示手段213は、オペレータに画像や各種情報などを表示する。入力手段214は、例えば操作卓などを含む。オペレータは、入力手段214を用いて、各種操作を行う。オペレータが行う操作は、携帯端末装置110に対する映像の要求操作を含む。受付台122において、表示手段213と入力手段214とが一体となったタッチパネルなどが用いられてもよい。
【0039】
映像要求手段216は、受付台122と携帯端末装置110の緊急通報アプリケーション118(図3を参照)との間でデータ通信が開始された後、携帯端末装置110に映像送信要求を送信する。例えば、操作卓にはテレビ電話の開始を要求するボタンが含まれており、映像要求手段216は、例えばオペレータがそのボタンを操作すると、携帯端末装置110に映像送信要求を送信する。映像要求手段216が送信する映像送信要求は、受付センタ交換機121、デジタル無線基地局交換機104、及びデジタル無線基地局103(図2を参照)を通じて、携帯端末装置110に送信される。映像要求手段216は、図1の映像要求手段32に対応する。
【0040】
携帯端末装置110は、映像送信要求を受信すると、カメラ115で撮像された映像を、デジタル無線基地局103、デジタル無線基地局交換機104、及び受付センタ交換機121を介して受付台122に送信する。映像要求手段216は、携帯端末装置110から送信された映像を受信する。映像要求手段216が受信した映像は、表示手段213に表示される。オペレータは、表示手段213に表示された映像を見ることで、現場の状況などの確認が可能である。表示手段213は、図1の映像表示手段33に対応する。
【0041】
オペレータは、携帯端末装置110から取得した映像を、出動車両105(図2を参照)に転送することができる。例えば、操作卓には、映像を出動車両105に転送するためのボタンが含まれており、映像転送手段217は、オペレータがそのボタンを操作すると、携帯端末装置110から取得した映像を出動車両に転送する。映像転送手段217は、携帯端末装置110から取得した映像を、受付センタ交換機121、デジタル無線基地局交換機104、及びデジタル無線基地局103を介して、出動車両105に送信する。出動車両105に転送された映像は、出動車両105に備わる表示手段などに表示される。出動車両105の乗員は、表示手段に表示された映像を見ることで、例えば現場に到着する前に、現場の状況などを確認することができる。
【0042】
オペレータは、必要に応じて、携帯端末装置110に画像データを送信することができる。例えば、操作卓には静止画が動画の画像データを送付するためのボタンが含まれており、画像送信手段218は、オペレータがそのボタンを操作すると、オペレータが指定した画像データを、携帯端末装置110に送信する。画像送信手段218は、受付センタ交換機121、デジタル無線基地局交換機104、及びデジタル無線基地局103を介して、携帯端末装置110に画像データを送信する。携帯端末装置110の緊急通報アプリケーション118は、受付台122から送信された画像データを受信し、受信した画像データを表示手段113に表示する。
【0043】
以下、動作手順を説明する。図5は、緊急通報時の動作手順を示す。ユーザは、携帯端末装置110を用いて緊急通報を発信する(ステップA1)。ユーザが緊急通報を行うと、携帯端末装置110は、現在位置のエリアの携帯電話基地局101を介して携帯基地局交換機102に接続される。携帯基地局交換機102は、携帯端末装置110が発信した呼出番号が緊急通報の番号であることを識別する。携帯基地局交換機102は、呼出番号が緊急通報の番号であると識別すると、緊急通報受付センタ120へ接続する専用回線を捕捉し、受付センタ交換機121を介して、受付台122と接続する。受付台122は、ユーザの緊急通報を着信する(ステップA2)。オペレータは、緊急通報に対して応答し(ステップA9)、通報者とオペレータとの間の音声通話が開始される(ステップA10、A11)。
【0044】
携帯端末装置110では、音声通話のためのアプリケーション(通話アプリケーション)とは別に、緊急通報アプリケーション118がバックグランドで動作している。緊急通報アプリケーション118は、通話アプリケーションの発信番号を監視し、緊急通報先として指定された特定の番号、例えば「110」や「119」への発信を検知する。緊急通報アプリケーション118は、緊急通報先への発信を検知すると、アプリケーションの動作状況を受付台122に通知する(ステップA3)。ステップA3における通知は、デジタル無線回線ネットワークにおける鍵情報の送信の要求を含む。緊急通報アプリケーション118は、発信先が緊急通報先ではない場合は、動作状況の送信を行わない。
【0045】
受付台122は、緊急通報アプリケーション118の動作状況を受信する(ステップA4)。受付台122は、携帯端末装置110がデジタル無線基地局103に接続するために必要な秘密キーを携帯端末装置110に送信する(ステップA5)。秘密キーは、例えば携帯端末装置110の発信番号などで構成される。緊急通報アプリケーション118は、秘密キーを受信し(ステップA6)、携帯端末装置110の情報に基づいて秘密キーを復元して、デジタル無線基地局103へ接続する(ステップA7)。緊急通報アプリケーション118は、デジタル無線基地局103への接続が完了すると、その旨を含む接続状況を受付台122に送信し、受付台122は、接続状況を受信する(ステップA8)。携帯端末装置110が位置情報の送信が可能なものである場合、携帯端末装置110は、位置情報を受付台122に送信してもよい。
【0046】
図6は、映像データ要求時の動作手順を示す。オペレータは、現場映像などを取得したい場合、映像データを要求するボタンを操作する。受付台122の映像要求手段216は、ボタンが操作されると、携帯端末装置110がデジタル無線基地局103に接続しているか否かを判断する(ステップB1)。映像要求手段216は、ステップB1では、例えば、図5のステップA8で接続完了した旨を示す接続状況が受信されたか否かを判断する。映像要求手段216は、接続されていると判断した場合、デジタル無線回線ネットワークを通じて、携帯端末装置110に映像送信要求を送信する(ステップB2)。携帯端末装置110がデジタル無線基地局に接続されていない場合は、通話が継続される(ステップB3)。
【0047】
携帯端末装置110は、映像送信要求を受信する(ステップB4)。緊急通報アプリケーション118は、映像データの送信が許可されているか否かを判断する(ステップB5)。緊急通報時に映像データの送信を許可するか否かは、緊急通報アプリケーション118において事前に設定されているものとする。緊急通報アプリケーション118は、事前に送信を拒否する旨が設定されていた場合、或いは、事前に設定されていない場合、ステップB4で映像送信要求を受信した後に、送信の可否をユーザに問い合わせることとしてもよい。例えば、緊急通報アプリケーション118は、可否を選択するための画面表示を行ってユーザに送信の可否を選択させてもよいし、特定のボタンを押下させることで、ユーザに送信の可否の選択を実施させてもよい。
【0048】
例えば、ユーザが事前に緊急通報アプリケーション118に対してカメラ115へのアクセスを許可する旨の設定を行っていた場合、ステップB5では、映像データの送信が許可されていると判断される。一方、緊急通報アプリケーション118がカメラ115へのアクセスの権限を有していない場合、ステップB5では、映像データの送信が許可されていないと判断される。ステップB5で、送信が許可されていないと判断された場合、通話が継続される(ステップB6)。
【0049】
緊急通報アプリケーション118は、ステップB5で、映像データの送信が許可されていると判断した場合、その旨を示す応答を映像要求手段216に送信する(ステップB7)。映像要求手段216は、映像データの送信が許可されている旨を示す応答を受信すると、表示手段213を起動する(ステップB8)。
【0050】
緊急通報アプリケーション118は、カメラ115を起動する(ステップB9)。緊急通報アプリケーション118は、カメラ115で撮像された映像を、受付台122に送信する(ステップB10)。カメラ115の起動は、ユーザ操作を伴わずに実行され、映像の送信は、緊急通報(音声通話)の実施中に自動的に実施される。つまり、テレビ電話がユーザ操作を伴わずに自動的に開始される。緊急通報アプリケーション118は、テレビ電話の開始後、携帯端末装置110のスピーカ111から通話音声を出力し、ユーザが耳元に携帯端末装置110を近づけなくても、オペレータとの通話が可能になるようにしてもよい。緊急通報アプリケーション118は、画面上に表示されたボタン、又は入力手段114の特定のボタンが押されたときに、スピーカ111を用いた音声出力を停止させることとしてもよい。
【0051】
受付台122は、携帯端末装置110から受信した映像を表示手段213に表示し(ステップB11)、テレビ電話を開始する。オペレータは、テレビ電話の開始後、出動車両105に映像を転送することが可能である。受付台122の映像転送手段217は、携帯端末装置110から送信された映像を、デジタル無線回線ネットワークを通じて出動車両105に転送する(ステップB12)。携帯端末装置110が撮像した映像を、出動車両105に転送することで、出動車両105において、リアルタイムで現場状況を確認することができる。上記では、携帯端末装置110が受付台122から要求を受信してカメラ115で撮像された映像を受付台122に送信する例を説明したが、これに代えて、ユーザが自身でカメラ115を起動して映像を送信することとしてもよい。
【0052】
受付台122のオペレータは、出動車両105に対して映像の転送を行っている間、通報者との通話を継続する。出動車両105は、デジタル無線回線ネットワークを通じて受付台122に音声を送信することが可能であり、オペレータは、通報者と通話しながら、出動車両105の乗員の音声を聞くことができる。受付台122は、オペレータ、通報者、及び出動車両105の乗員の間で三者間通話が実現可能に構成されていてもよい。その場合、受付台122は、任意のタイミングで、オペレータと通報者との間の二者間通話に戻すことが可能に構成されているとよい。
【0053】
図7は、受付台122から画像データを送信する場合の動作手順を示す。オペレータは、携帯端末装置110がデジタル無線回線ネットワークに接続した後、通報者の携帯端末装置110に画像データを送信することができる。オペレータは、送信する画像データを選択し、画像データを送付するためのボタンを操作する。受付台122の映像転送手段217は、ボタンが操作されると、携帯端末装置110がデジタル無線基地局103に接続しているか否かを判断する(ステップC1)。映像転送手段217は、ステップC1では、例えば、図5のステップA8で接続完了した旨を示す接続状況が受信されたか否かを判断する。映像転送手段217は、接続されていると判断した場合、デジタル無線回線ネットワークを通じて、携帯端末装置110に画像データを送信する(ステップC2)。携帯端末装置110がデジタル無線基地局に接続されていない場合は、通話が継続される(ステップC3)。
【0054】
携帯端末装置110の緊急通報アプリケーション118は、受付台122から画像データを受信する(ステップC4)。緊急通報アプリケーション118は、受信した画像データを図示されないメモリなどに格納し(ステップC5)、表示手段113に画像データを表示する(ステップC6)。画像データの受信から、画像データの表示までの動作は、ユーザ操作を伴わずに、自動的に実施される。
【0055】
本実施形態では、携帯端末装置110の緊急通報アプリケーション118は、緊急通報後、受付台122との間でデータ通信を開始する。受付台122の映像要求手段216は、緊急通報後にデータ通信が開始された携帯端末装置110に対して、映像送信要求を送信する。緊急通報アプリケーション118は、映像送信要求が受信されると、カメラ115を起動し、カメラ115で撮像された映像を受付台122に送信する。
【0056】
本実施形態では、受付台122は、緊急通報に使用された携帯端末装置に緊急通報アプリケーション118がインストールされていれば、その携帯端末装置に対して映像送信要求を送信して映像を取得することができる。したがって、携帯端末装置110を事前に登録しなくても、受付台122側から携帯端末装置110のカメラ115を起動して、映像を取得できる。緊急通報を受け付けたオペレータ(対応者)は、短時間で現場の状況などを把握でき、素早く的確な出動指令などを出すことができる。
【0057】
また、本実施形態では、携帯端末装置110と受付台122との間のデータ通信に、デジタル無線回線ネットワークが使用される。緊急通報の内容には、個人情報なども含まれるため、携帯端末装置110から受付台122に送信される現場映像の送信などには、できるだけ秘匿性が高い通信回線を使用されることが好ましい。本実施形態では、消防又は警察などの独自の閉じたネットワークを使用して映像の送信などが行われるため、秘匿性が高く、情報漏えいの可能性を抑制することが可能である。
【0058】
さらに、本実施形態では、受付台122から出動車両105に対して携帯端末装置110から取得された映像を転送できる。携帯端末装置110から取得された現場映像を、出動車両105に転送することで、出動車両105においても、現場映像などを確認することが可能である。例えば、出動車両105が現場へ急行している間に、通報者側で何か進展があった場合でも、出動車両105に映像の転送を行うことで、現場状況の確認が可能である。本実施形態では、映像を出動車両105においても共有することができるため、出動車両105が現場に到着するまでの間に、現場の状況把握が可能であり、更に迅速な対応が可能である。
【0059】
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に対して変更や修正を加えたものも、本発明に含まれる。
【0060】
上記実施形態において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記憶媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、又はハードディスクなどの磁気記録媒体、例えば光磁気ディスクなどの光磁気記録媒体、CD(compact disc)、又はDVD(digital versatile disk)などの光ディスク媒体、及び、マスクROM(read only memory)、PROM(programmable ROM)、EPROM(erasable PROM)、フラッシュROM、又はRAM(random access memory)などの半導体メモリを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)を用いてコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバなどの有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0061】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0062】
[付記1]
ユーザが緊急通報に使用するユーザ端末装置と、
前記緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置とを備え、
前記ユーザ端末装置は、
映像を撮像する撮像手段と、
前記ユーザが緊急通報を行うと、前記緊急通報受付装置との間でデータ通信を開始するデータ通信手段と、
前記データ通信手段が、前記緊急通報受付装置から映像の送信を要求する映像送信要求を受信すると、前記撮像手段を起動し、該撮像手段で撮像された映像を前記データ通信手段を通じて前記緊急通報受付装置に送信する映像送信手段とを備え、
前記緊急通報受付装置は、
前記緊急通報をしたユーザと音声通話する音声通話手段と、
前記データ通信手段との間でデータ通信が開始された後、前記ユーザ端末装置に前記映像送信要求を送信する映像要求手段と、
前記映像送信手段から送信される映像を表示する映像表示手段とを備える緊急通報受付システム。
【0063】
[付記2]
前記データ通信手段は、前記ユーザ端末装置の発信先の番号を監視し、前記発信先の番号が、前記緊急通報に対応する番号と一致する場合、前記データ通信を開始する付記1に記載の緊急通報受付システム。
【0064】
[付記3]
前記データ通信手段は、バックグラウンドで前記データ通信を開始する付記1又は2に記載の緊急通報受付システム。
【0065】
[付記4]
前記ユーザ端末装置は携帯電話通信網を通じて前記緊急通報を行い、前記データ通信手段は、前記携帯電話通信網とは異なる無線通信ネットワークを通じて前記データ通信を行う付記1から3何れか1つに記載の緊急通報受付システム。
[付記5]
前記無線通信ネットワークは、前記緊急通報受付装置と、前記緊急通報を受けて出動する出動車両との間の通信に用いられる専用の無線通信ネットワークである付記4に記載の緊急通報受付システム。
【0066】
[付記6]
前記緊急通報受付装置は、前記ユーザ端末装置から取得した映像を出動車両に転送する映像転送手段を更に備える付記5に記載の緊急通報受付システム。
【0067】
[付記7]
前記無線通信ネットワークの通信は暗号化されており、前記データ通信手段は、前記データ通信の開始時に、前記無線通信ネットワークの暗号化された通信に使用される鍵情報の送信を前記緊急通報受付装置に要求する付記4から6何れか1項に記載の緊急通報受付システム。
【0068】
[付記8]
前記緊急通報受付装置は、前記ユーザ端末装置に画像データを送信する画像送信手段を更に備える付記1から7何れか1つに記載の緊急通報受付システム。
【0069】
[付記9]
ユーザが、緊急通報受付装置への緊急通報に使用するユーザ端末装置であって、
映像を撮像する撮像手段と、
前記ユーザが緊急通報を行うと、前記緊急通報受付装置との間でデータ通信を開始するデータ通信手段と、
前記データ通信手段が、前記緊急通報受付装置から映像の送信を要求する映像送信要求を受信すると、前記撮像手段を起動し、該撮像手段で撮像された映像を前記データ通信手段を通じて前記緊急通報受付装置に送信する映像送信手段とを備えるユーザ端末装置。
【0070】
[付記10]
映像を撮像する撮像手段を有するユーザ端末装置から緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置であって、
前記緊急通報をしたユーザと音声通話する音声通話手段と、
前記ユーザ端末装置との間でデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に映像の送信を要求する映像送信要求を送信する映像要求手段と、
前記映像送信要求を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を受信し、該受信した映像を表示する映像表示手段とを備える緊急通報受付装置。
【0071】
[付記11]
映像を撮像する撮像手段を有するユーザ端末装置が、緊急通報受付装置に緊急通報を行い、
前記ユーザ端末装置が、前記緊急通報受付装置との間でデータ通信を開始し、
前記ユーザ端末装置が、前記緊急通報受付装置から映像の送信を要求する映像送信要求を受信し、
前記ユーザ端末装置が、前記撮像手段を起動し、
前記ユーザ端末装置が、前記撮像手段で撮像された映像を前記緊急通報受付装置に送信する緊急通報方法。
【0072】
[付記12]
緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置が、撮像手段を有するユーザ端末装置から緊急通報を受信し、
前記緊急通報受付装置が、前記ユーザ端末装置との間でデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に映像の送信を要求する映像送信要求を送信し、
前記緊急通報受付装置が、前記映像送信要求を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を受信し、
前記緊急通報受付装置が、前記受信した映像を表示する緊急通報受付方法。
【0073】
[付記13]
映像を撮像する撮像手段を有するユーザ端末装置に、
緊急通報受付装置に対して緊急通報が行われると、前記緊急通報受付装置との間でデータ通信を開始し、
前記緊急通報受付装置から映像の送信を要求する映像送信要求を受信し、
前記撮像手段を起動し、
前記撮像手段で撮像された映像を前記緊急通報受付装置に送信する処理を実行させるためのプログラム。
【0074】
[付記14]
緊急通報を受け付ける緊急通報受付装置に、
撮像手段を有するユーザ端末装置から緊急通報を受信し、
前記ユーザ端末装置との間でデータ通信を行い、前記ユーザ端末装置に映像の送信を要求する映像送信要求を送信し、
前記映像送信要求を受信したユーザ端末装置から、前記撮像手段で撮像された映像を受信し、
前記受信した映像を表示する処理を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0075】
10:緊急通報受付システム
20:ユーザ端末装置
21:撮像手段
22:データ通信手段
23:映像送信手段
30:緊急通報受付装置
100:緊急通報システム
101:携帯電話基地局
102:携帯基地局交換機
103:デジタル無線基地局
104:デジタル無線基地局交換機
110:携帯端末装置
111:スピーカ
112:マイク
113:表示手段
114:入力手段
115:カメラ
116、117:無線通信手段
118:緊急通報アプリケーション
120:緊急通報受付センタ
121:受付センタ交換機
122:受付台
211:スピーカ
212:マイク
213:表示手段
214:入力手段
215:音声通話手段
216:映像要求手段
217:映像転送手段
218:画像送信手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7