特許第6621884号(P6621884)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6621884
(24)【登録日】2019年11月29日
(45)【発行日】2019年12月18日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20191209BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
   A63F7/02 334
   A63F7/02 304D
【請求項の数】2
【全頁数】89
(21)【出願番号】特願2018-150391(P2018-150391)
(22)【出願日】2018年8月9日
(62)【分割の表示】特願2016-150806(P2016-150806)の分割
【原出願日】2016年7月29日
(65)【公開番号】特開2018-167099(P2018-167099A)
(43)【公開日】2018年11月1日
【審査請求日】2018年8月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】川北 雄大
(72)【発明者】
【氏名】切替 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】島田 昂季
(72)【発明者】
【氏名】森口 祐樹
【審査官】 平井 隼人
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6501953(JP,B2)
【文献】 特開2014−008327(JP,A)
【文献】 特開2014−036703(JP,A)
【文献】 特開2015−083080(JP,A)
【文献】 特開2002−066023(JP,A)
【文献】 特開2002−119737(JP,A)
【文献】 特開2004−057279(JP,A)
【文献】 特開2015−084929(JP,A)
【文献】 特開2016−025977(JP,A)
【文献】 特開2016−059566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が流下可能な複数の球流下領域が形成された遊技盤と、遊技者の操作に基づいて前記遊技盤における遊技球の打出し位置を変更可能な操作手段と、前記複数の球流下領域の内の少なくとも特定の球流下領域を流下する遊技球が入賞し得る位置に設けられて、開閉手段により入賞口を開閉可能な特別入賞手段と、所定の制御処理を実行する第1の制御手段と、前記第1の制御手段からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段とを備え、前記第1の制御手段は、始動条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段を備え、前記当り判定手段が当りの判定結果の場合に、前記特別入賞手段を開放する所定回数のラウンド遊技からなる当り遊技を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段の判定結果を示す第1の遊技情報を前記第1の制御手段の制御に基づいて変動および停止表示可能な第1の遊技情報表示手段と、
前記当り判定手段の判定結果を示す第2の遊技情報を前記第2の制御手段の制御に基づいて変動および停止表示可能な第2の遊技情報表示手段と、
前記第1の遊技情報表示手段で前記第1の遊技情報の変動表示中かを識別可能な形態で第3の遊技情報を前記第2の制御手段の制御に基づいて表示可能な第3の遊技情報表示手段と、
前記当り遊技において遊技球が入球可能となる特定領域と、
前記特定領域への遊技球の入球を検出する特定領域入球検出手段と、
前記特定領域入球検出手段が遊技球の入球を検出した場合に、前記当り遊技の終了後に特定状態を付与することを決定する特定状態付与決定手段とを備え、
前記第1の制御手段は、前記当り遊技において電源断が発生して復電した後、当該電源断により中断していた当り遊技を途中から実行するよう構成されて、
前記第2の制御手段は、復電を報知する復電報知表示を前記第2の遊技情報表示手段に表示させ得ると共に、前記当り遊技が行われる際に、前記特定の球流下領域に遊技球を流下させる操作形態で前記操作手段を操作することを促す特定操作表示を前記第2の遊技情報表示手段に表示させ得るよう構成され、
前記当り遊技において電源断が発生して復電した後、前記第2の遊技情報表示手段に復電報知表示が表示される一方で、当該復電から所定期間の間、前記第3の遊技情報表示手段が非表示となり、
前記当り遊技において未実行のラウンド遊技を残した所定のラウンド遊技の途中時点で電源断が発生して復電した後、該所定のラウンド遊技の次のラウンド遊技の開始タイミング以前に、前記第2の遊技情報表示手段に特定操作表示が表示されると共に、前記所定のラウンド遊技の終了から前記次のラウンド遊技の開始までに電源断が発生して復電した後、前記次のラウンド遊技の開始タイミング以前に、前記第2の遊技情報表示手段に特定操作表示が表示され、
前記当り遊技のエンディング期間において電源断が発生して復電した後は、前記第2の遊技情報表示手段に特定操作表示が表示されないようにするよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
遊技球が流下可能な複数の球流下領域が形成された遊技盤と、遊技者の操作に基づいて前記遊技盤における遊技球の打出し位置を変更可能な操作手段と、前記複数の球流下領域の内の少なくとも特定の球流下領域を流下する遊技球が入賞し得る位置に設けられて、開閉手段により入賞口を開閉可能な特別入賞手段と、始動条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段とを備え、前記当り判定手段が当りの判定結果の場合に、前記特別入賞手段を開放する所定回数のラウンド遊技からなる当り遊技を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記当り遊技において遊技球が入球可能となる特定領域と、
前記特定領域への遊技球の入球を検出する特定領域入球検出手段と、
前記特定領域入球検出手段が遊技球の入球を検出した場合に、前記当り遊技の終了後に特定状態を付与することを決定する特定状態付与決定手段と、
遊技に関して表示可能な表示手段と、
前記表示手段での表示内容を制御する表示内容制御手段と、
音による演出を実行可能な音出力手段と、
前記音出力手段から出力する音を制御し、前記当り遊技が行われる際に当り遊技音演出を前記音出力手段に実行させる音制御手段とを備え、
前記当り遊技において電源断が発生して復電した後、当該電源断により中断していた当り遊技を途中から実行すると共に、当該復電から所定期間の間は前記音出力手段による当り遊技音演出の実行を停止するよう構成されて、
前記表示内容制御手段は、復電を報知する復電報知表示を前記表示手段に表示させ得ると共に、前記当り遊技が行われる際に、前記特定の球流下領域に遊技球を流下させる操作形態で前記操作手段を操作することを促す特定操作表示を前記表示手段に表示させ得るよう構成され、
前記当り遊技において電源断が発生して復電した後、前記表示手段に復電報知表示が表示され、
前記当り遊技において未実行のラウンド遊技を残した所定のラウンド遊技の途中時点で電源断が発生して復電した後、該所定のラウンド遊技の次のラウンド遊技の開始タイミング以前に、前記表示手段に特定操作表示が表示されると共に、前記所定のラウンド遊技の終了から前記次のラウンド遊技の開始までに電源断が発生して復電した後、前記次のラウンド遊技の開始タイミング以前に、前記表示手段に特定操作表示が表示され、
前記当り遊技のエンディング期間において電源断が発生して復電した後は、前記表示手段に特定操作表示が表示されず、
前記当り遊技において電源断が発生して復電した後に、当該電源断の発生前に実行された演出の少なくとも一部が当該復電後に再実行され得るよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技盤における特定の球流下領域を流下した遊技球が入賞し得る位置に、当り遊技において開閉可能な特別入賞手段を備えた遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球が流下する遊技領域が形成された遊技盤に、各種図柄による図柄変動演出が行われる図柄表示装置(図柄表示手段)が配設されている。また、前記遊技盤には、入賞口が常に開口する固定型の始動入賞部や、パチンコ球が通過することを契機として開閉作動される可変始動入賞部等が適宜に備えられており、パチンコ機の前面側に配設された操作ハンドルの操作により、遊技盤へ打出されたパチンコ球が該遊技盤に配設された始動入賞部に入賞することを契機として当り判定が行われ、当り判定の判定結果に基づいて図柄表示装置で図柄変動演出が行われるよう構成されている。そして、当り判定が当りである場合に、図柄変動演出の結果として各表示領域に所定の組み合わせで図柄が表示された後に、遊技盤に設けた特別入賞部を開閉作動する当り遊技が付与されるよう構成されている。
【0003】
このようなパチンコ機には、遊技盤の前面に画成された遊技領域が左打ち遊技用の第1球流下領域と右打ち遊技用の第2球流下領域との2つの領域に大きく分けられ、第2球流下領域(特定の球流下領域)を流下するパチンコ球が入賞し易い位置に特別入賞手段として特別入賞部を設けて、左打ち遊技と右打ち遊技とで異なる遊技性を実現するものがある。例えば、特許文献1では、右打ち用の球流下領域に特別入賞部が設けられており、当該右打ち用の球流下領域を流下するパチンコ球を特別入賞部に入賞し易くしている。そして、このようなパチンコ機では、特別入賞部が開閉作動される当り遊技の状態となった場合に、右打ち遊技で遊技を行うことに適した遊技状態(特定打出し状態)であることを指示するよう構成して、左打ち遊技および右打ち遊技の何れで遊技するかを遊技者が適切に判断し得るよう構成されている。すなわち、パチンコ球を打ち出す球流下領域を指示することで、当該指示に合わせて遊技者が操作ハンドルを操作することにより、適切な遊技を行い得るようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−68137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年は、特別入賞部の開閉態様が異なる当り遊技を豊富に設定することで、当りとなった場合の遊技性の多様化を図る傾向にある。このときに、特別入賞部が開閉作動される当り遊技の状態となった場合に、右打ち遊技を行うことを指示することで適切なハンドル操作を促すことができるものの、当り遊技が行われている途中で電源断が発生して復電した場合に、右打ち遊技の指示が適切になされなくなってしまうことで、遊技の興趣を損なうことが懸念される。
【0006】
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、当り遊技の途中で電源断が発生した場合に操作手段の操作形態を適切に指示可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が流下可能な複数の球流下領域(21a,21b)が形成された遊技盤(20)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技盤(20)における遊技球の打出し位置を変更可能な操作手段(16)と、前記複数の球流下領域(21a,21b)の内の少なくとも特定の球流下領域(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に設けられて、開閉手段(41b,42b)により入賞口を開閉可能な特別入賞手段(41,42)と、所定の制御処理を実行する第1の制御手段(60a)と、前記第1の制御手段(60a)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段(65a)とを備え、前記第1の制御手段(60a)は、始動条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)を備え、前記当り判定手段(60a)が当りの判定結果の場合に、前記特別入賞手段(41,42)を開放する所定回数のラウンド遊技からなる当り遊技を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段(60a)の判定結果を示す第1の遊技情報を前記第1の制御手段(60a)の制御に基づいて変動および停止表示可能な第1の遊技情報表示手段(M)と、
前記当り判定手段(60a)の判定結果を示す第2の遊技情報を前記第2の制御手段(65a)の制御に基づいて変動および停止表示可能な第2の遊技情報表示手段(17)と、
前記第1の遊技情報表示手段(M)で前記第1の遊技情報の変動表示中かを識別可能な形態で第3の遊技情報を前記第2の制御手段(65a)の制御に基づいて表示可能な第3の遊技情報表示手段(300)と、
前記当り遊技において遊技球が入球可能となる特定領域(43b)と、
前記特定領域(43b)への遊技球の入球を検出する特定領域入球検出手段(SE5)と、
前記特定領域入球検出手段(SE5)が遊技球の入球を検出した場合に、前記当り遊技の終了後に特定状態を付与することを決定する特定状態付与決定手段(60a)とを備え、
前記第1の制御手段(60a)は、前記当り遊技において電源断が発生して復電した後、当該電源断により中断していた当り遊技を途中から実行するよう構成されて、
前記第2の制御手段(65a)は、復電を報知する復電報知表示を前記第2の遊技情報表示手段(17)に表示させ得ると共に、前記当り遊技が行われる際に、前記特定の球流下領域(21b)に遊技球を流下させる操作形態で前記操作手段(16)を操作することを促す特定操作表示を前記第2の遊技情報表示手段(17)に表示させ得るよう構成され、
前記当り遊技において電源断が発生して復電した後、前記第2の遊技情報表示手段(17)に復電報知表示が表示される一方で、当該復電から所定期間の間、前記第3の遊技情報表示手段(300)が非表示となり、
前記当り遊技において未実行のラウンド遊技を残した所定のラウンド遊技の途中時点で電源断が発生して復電した後、該所定のラウンド遊技の次のラウンド遊技の開始タイミング以前に、前記第2の遊技情報表示手段(17)に特定操作表示が表示されると共に、前記所定のラウンド遊技の終了から前記次のラウンド遊技の開始までに電源断が発生して復電した後、前記次のラウンド遊技の開始タイミング以前に、前記第2の遊技情報表示手段(17)に特定操作表示が表示され、
前記当り遊技のエンディング期間において電源断が発生して復電した後は、前記第2の遊技情報表示手段(17)に特定操作表示が表示されないようにするよう構成されたことを要旨とする。
【0008】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項2に係る発明は、
遊技球が流下可能な複数の球流下領域(21a,21b)が形成された遊技盤(20)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技盤(20)における遊技球の打出し位置を変更可能な操作手段(16)と、前記複数の球流下領域(21a,21b)の内の少なくとも特定の球流下領域(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に設けられて、開閉手段(41b,42b)により入賞口を開閉可能な特別入賞手段(41,42)と、始動条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)とを備え、前記当り判定手段(60a)が当りの判定結果の場合に、前記特別入賞手段(41,42)を開放する所定回数のラウンド遊技からなる当り遊技を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記当り遊技の特定ラウンド遊技において遊技球が入球可能となる特定領域(43b)と、
前記特定領域(43b)への遊技球の入球を検出する特定領域入球検出手段(SE5)と、
前記特定領域入球検出手段(SE5)が遊技球の入球を検出した場合に、前記当り遊技の終了後に特定状態を付与することを決定する特定状態付与決定手段(60a)と、
遊技に関して表示可能な表示手段(17)と、
前記表示手段(17)での表示内容を制御する表示内容制御手段(65a)と、
音による演出を実行可能な音出力手段(19)と、
前記音出力手段(19)から出力する音を制御し、前記当り遊技が行われる際に当り遊技音演出を前記音出力手段(19)に実行させる音制御手段(73)とを備え、
前記当り遊技において電源断が発生して復電した後、当該電源断により中断していた当り遊技を途中から実行すると共に、当該復電から所定期間の間は前記音出力手段(19)による当り遊技音演出の実行を停止するよう構成されて、
前記表示内容制御手段(65a)は、復電を報知する復電報知表示を前記表示手段(17)に表示させ得ると共に、前記当り遊技が行われる際に、前記特定の球流下領域(21b)に遊技球を流下させる操作形態で前記操作手段(16)を操作することを促す特定操作表示を前記表示手段(17)に表示させ得るよう構成され、
前記当り遊技において電源断が発生して復電した後、前記表示手段(17)に復電報知表示が表示され、
前記当り遊技において未実行のラウンド遊技を残した所定のラウンド遊技の途中時点で電源断が発生して復電した後、該所定のラウンド遊技の次のラウンド遊技の開始タイミング以前に、前記表示手段(17)に特定操作表示が表示されると共に、前記所定のラウンド遊技の終了から前記次のラウンド遊技の開始までに電源断が発生して復電した後、前記次のラウンド遊技の開始タイミング以前に、前記表示手段(17)に特定操作表示が表示され、
前記当り遊技のエンディング期間において電源断が発生して復電した後は、前記表示手段(17)に特定操作表示が表示されず、
前記当り遊技において電源断が発生して復電した後に、当該電源断の発生前に実行された演出の少なくとも一部が当該復電後に再実行され得るよう構成されたことを要旨とする。
【0009】
このように、当り遊技において電源断の後に復電した場合に、電源断により中断していた当り遊技を途中から実行することで、遊技者の利益を損なうのを防止できる。また、当該タイミングで発生した電源断の後に復電した場合に、復電を報知する復電報知表示を表示することで遊技者の疑念を極小化し得ると共に、再開した当り遊技において特定操作表示を表示することにより、電源断および復電に伴って混乱する可能性のある遊技者に対して、操作手段の操作形態を適切に指示することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る遊技機によれば、当り遊技の途中で電源断が発生した場合に操作手段の操作形態の適切に指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。
図2】(a)は、実施例に係る遊技盤を示す概略正面図であり、(b)は補助表示部の配設位置を拡大した要部拡大図である。
図3】実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。
図4】(a)は、演出表示部における各図柄列、演出用特図保留表示領域、特図用大当り演出図柄表示領域、第2のエラー表示領域、操作報知領域を示す概略図であり、(b)は、第1の特定のエラーの内で磁気検出センサエラーの場合のエラー報知の画像が第1のエラー表示領域(全画面)に表示された状態を示す説明図である。
図5】実施例に係るパチンコ機のタイマ割込処理を示すフローチャートである。
図6】実施例に係るパチンコ機の操作形態報知処理を示すフローチャートである。
図7】(a)〜(c)は、演出表示部での操作形態の報知表示の説明図であり、(d)は、操作ハンドルの操作形態を報知するタイミングと、演出表示部による報知態様との関係を示す説明図である。
図8】メイン制御電源投入時処理を示すフローチャートである。
図9】(a)は、メイン制御CPUにより初期起動処理が実行された場合における演出表示部の表示状態を示す説明図であり、(b)は、メイン制御CPUにより特図変動表示中に復帰処理が実行された場合における演出表示部の表示状態を示す説明図であり、(c)は、大当り遊技中に復帰処理が実行された場合における演出表示部の表示状態を示す説明図である。
図10】RAMクリア後における遊技情報表示部、演出表示部の表示状態を示す説明図である。
図11】特図の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断前と復電後における遊技情報表示部、演出表示部の表示状態を示す説明図である。
図12】特図の変動中に発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断前と復電後における遊技情報表示部、演出表示部の表示状態を示す説明図である。
図13】大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断前と復電後における遊技情報表示部、演出表示部の表示状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
【実施例】
【0013】
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前方へ開口するよう形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される基体11,12と、前記基体11,12の前側開口を覆うよう当該基体11,12に対して開閉可能に支持されて遊技機前面を形成する前面部材13とを備えており、当該基体11,12や前面部材13を設置基材として各種部材を設置することで遊技機が構成されるようになっている。具体的に、パチンコ機10の基体は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、本体枠としての中枠12を開閉および着脱可能に組み付けて構成されており、当該中枠12に遊技盤20が着脱可能に配設されている。また、前記遊技盤20の後側には、所定の条件(始動条件)の成立(後述する各始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下特図用演出図柄という)を変動させる演出実行手段としての演出表示部(表示手段)17が着脱可能に配設されている。なお、実施例では、前記演出表示部17としては、液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているがこれに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種特図用演出図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。また、実施例では、各種のエラーが発生した際に、該エラーが発生したことを示すエラー報知を実行する報知手段として演出表示部17が機能するよう構成される。
【0014】
そして、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20の遊技領域21と対応する位置に前後に開口する窓口13aが形成された前記前面部材としての前枠13が開閉可能に組み付けられている。前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透視保護板13bが窓口13aを覆うよう配設されており、遊技盤20を前側から目視可能な状態で保護している。図1に示す如く、前記前枠13には、窓口13aを囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、前枠13の上部位置に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。そして、ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記演出表示部17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出)に合わせて光による演出や音による演出を行い得るよう構成されている。すなわち、前記ランプ装置18やスピーカ19は、演出表示部17と同様に演出実行手段としての機能を有している。また、ランプ装置18やスピーカ19は、エラーが発生した際にエラー報知を実行し得るよう構成されており、該ランプ装置18やスピーカ19は、演出表示部17と同様にエラー報知を実行する報知手段としての機能を有している。
【0015】
前記前枠13における窓口13aの下方位置には、パチンコ球(遊技媒体)を貯留可能な球受け皿(貯留部)14,15が設けられており、当該前枠13と一体的に球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、前記上下の球受け皿14,15の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、1つの球受け皿14,15のみを備える構成とすることもできる。
【0016】
前記パチンコ機10(実施例では前枠13)の前面右下部位置には、打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20の遊技領域21に向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下領域21a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下領域21b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」とを打ち分け得るようになっている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、操作レバー16aを操作してパチンコ球を遊技領域21に打ち出すことで、当該パチンコ球が後述する各種の入球部に入球等することで所定の遊技が行われるようになっている。
【0017】
(遊技盤20について)
実施例の前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の後側に前記演出表示部17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール22によりパチンコ球が流下可能(移動可能)な遊技領域21が画成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域21内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、該遊技盤20との間に収容空間を画成する設置部材(図示せず)が配設されており、収容空間には、発光により演出を行う発光部材や、動作により演出を行う可動体110,120等の各種演出手段が設置されている。なお、前記演出表示部17は、設置部材の後側に取り付けられて、設置部材に設けた開口部および枠状装飾体25(後述)の開口部25aを介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
【0018】
前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口が前記遊技領域21内に複数開設されて、各装着口に対して各種遊技構成部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に開口するアウト口23が開設されており、遊技領域21に打ち出されてアウト口23に入球したパチンコ球が機外に排出されるよう構成される。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域21内に多数の遊技釘G24が設けられると共に、後述する枠状装飾体25の左側方に、遊技領域21(第1球流下領域21a)を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材Fが回転自在に支持されており、遊技釘Gや回転案内部材Fとの接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材Fは、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材Fの回転に伴ってパチンコ球を弾くように左右方向へ放出する部材である。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種遊技構成部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
【0019】
実施例の前記遊技盤20には、図2に示す如く、前記案内レール22で囲まれた遊技領域21の略中央の大部分が開口する装着口に、前後に開口する開口部25aが形成された枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の開口部25aを介して演出表示部17の表示面17aが遊技盤20の前面から視認し得るよう構成されている。前記設置部材は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤20の後面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材とがネジにより固定される。また、前記設置部材の背面板には、前記枠状装飾体25の開口部25aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部が前後に開口するよう開設されると共に、該背面板の後側に前記演出表示部17が着脱自在に取り付けられて、該開口部を介して演出表示部17の表示面17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
【0020】
(枠状装飾体25について)
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体25は、図2に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と演出表示部17の表示面17aとを区切って該遊技領域21の内周を画成する庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える。そして、前記枠状基部を装着口に挿入すると共に台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部25bは、枠状装飾体25の開口部25aを囲むように設けられており、前記演出表示部17における表示面17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。また庇状部25bは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21に打ち出されたパチンコ球が庇状部25b上で滞ることなく枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。
【0021】
すなわち、枠状装飾体25の外側に画成される遊技領域21は、図2に示す如く、該枠状装飾体25の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下領域21aおよび枠状装飾体25の右側方をパチンコ球が流下する第2球流下領域21bに分かれており、前記打球発射装置により遊技領域21内に発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて第1球流下領域21aまたは第2球流下領域21bの何れかを流下するよう構成される。すなわち、実施例の遊技盤20に画成される遊技領域21は、打ち出されたパチンコ球が前記枠状装飾体25の左側部を流下してアウト口23に至る第1球流下領域21aと、当該打ち出されたパチンコ球が枠状装飾体25の右側部を流下してアウト口23に至る第2球流下領域21bとに区画されている。これにより、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することで、発射口24から打ち出されたパチンコ球が第1球流下経路(特定の球流下領域以外の球流下領域)21aを流下する所謂左打ち遊技の操作形態および当該パチンコ球が第2球流下領域(特定の球流下領域)21bを流下する所謂右打ち遊技の操作形態の何れかを遊技者が任意に選択し得るようになっている。以下の説明では、前記左打ち遊技の操作形態を左打ち操作形態(第1操作形態)と指称し、右打ち遊技の操作形態を右打ち操作形態(特定操作形態)と指称して区別する場合がある。
【0022】
また、前記枠状装飾体25には、図2に示すように、前記遊技情報表示部Mに表示される前記第1の遊技情報に関連した第3の遊技情報を、演出制御CPU65aの制御に基づいて表示可能な補助表示部(第3の遊技情報表示手段)300が設けられている。具体的には、前記枠状装飾体25における右上部位置に、当該枠状装飾体25の開口部25aの開口縁部に隣接して前記補助表示部300が配設されて、当該補助表示部300が前記透視保護板13bに直接相対するよう構成されている。すなわち、前記補助表示部300に表示される第3の遊技情報をパチンコ機10の前側から常に視認し得るようになっている。また、パチンコ機10で遊技をしている遊技者が遊技盤20を正面から正視した状態で、正面側(遊技者側)から遊技盤20を視た際に演出表示部17の表示面17aに隣接するように補助表示部300を配置することで、演出表示部17で行われる演出表示を見ている状態で自然と遊技者の視界に入る補助表示部300の表示内容から、遊技状況(特図の変動状態や、特図始動保留情報の保留数、普図の変動状態)を容易に把握し得るようになっている。
【0023】
(入球部について)
図2に示すように、前記遊技盤20には、遊技領域21を流下するパチンコ球が入球可能な複数の入球部(具体的には、第1始動入賞部31、第2始動入賞部32、第1特別入賞部41、第2特別入賞部42、ゲート部48、普通入賞部45)が設けられており、パチンコ球が入球した入球部に応じた制御が実行されることで所定の遊技を行い得るようになっている。具体的に、実施例のパチンコ機10では、前記第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が入球可能な位置に入球部としての第1始動入賞部31が設けられ、前記第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に入球部としての第1特別入賞部41、第2特別入賞部42およびゲート部48が設けられると共に、当該第1および第2球流下領域21a,21bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に入球部としての第2始動入賞部32が設けられている。なお、実施例の遊技盤20には、前記第1球流下領域21aおよび第2球流下領域21bの夫々に、パチンコ球が入賞可能な普通入賞部45が配置されている。すなわち、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下領域21aをパチンコ球が流下する場合(左打ちした場合)に、パチンコ球が第2球流下領域21bを流下する場合に較べて後述する第1始動入賞部31にパチンコ球が入賞(入球)する可能性が高くなるよう構成され、前記第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する場合(右打ちした場合)に、パチンコ球が第1球流下領域21aを流下する場合に較べて後述する第2始動入賞部32、特別入賞部41,42およびゲート部48にパチンコ球が入賞(入球)する可能性が高くなるよう構成されている。
【0024】
具体的に、前記遊技盤20には、図2に示す如く、前記枠状装飾体25の下方位置に、遊技領域21に臨んで該遊技領域21(第1球流下領域21a)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞部31が配設されると共に、該第1始動入賞部31の下方に第2始動入賞部32が配設されている。また、枠状装飾体25の右側方に、遊技領域21(第2球流下領域21b)に臨んで該遊技領域21(第2球流下領域21b)を流下するパチンコ球が通過可能なゲート部48が配設されている。また、枠状装飾体25の下方右寄りの位置に、遊技領域21(第2球流下領域21b)に臨んで第1特別入賞部41が配設されると共に、該枠状装飾体25の右側部に、遊技領域21(第2球流下領域21b)に臨んで第2特別入賞部42が配設されている。
【0025】
(始動入賞部31,32について)
前記第1および第2始動入賞部(入球部)31,32は、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口(入球口)31a,32aが設けられる。ここで、第1始動入賞部31は、第1始動入賞口31aが遊技領域21に常時開放する常時開放型の入賞部とされ、第2始動入賞部32は、所定の開放条件および閉鎖条件に従って第2始動入賞口32aが始動用開閉部材(開閉手段)32bにより開閉される開閉型の入賞部とされている。なお、第2始動入賞部32は、始動用開閉部材32bを開閉作動する始動入賞ソレノイドSL1(図3参照)を備え、該始動入賞ソレノイドSL1がパチンコ機10の後側に配置されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御されるよう構成される。
【0026】
前記第1および第2始動入賞部31,32は、該第1および第2始動入賞口31a,32aに入賞したパチンコ球を検出する始動入賞検出手段としての始動入賞検出センサSE1,SE2(図3参照)が設けられている。前記始動入賞検出センサSE1,SE2は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されている。そして、始動入賞検出センサSE1,SE2からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、始動入賞検出センサSE1,SE2からの検出信号の入力を賞球の払出条件として払出制御基板90に制御信号(賞球払出指定コマンド)を出力して球払出装置(払出手段)91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。また、第1および第2始動入賞検出センサSE1,SE2によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞)を遊技の始動条件(所定の条件)として、該始動条件の成立を契機として前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が各種入賞情報(大当り判定用乱数等の遊技情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて特図当り判定(当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り判定の結果に基づいて前記演出表示部17において図柄変動演出を実行するように、該演出表示部17を後述するサブ制御基板65,70が制御するよう構成される。すなわち、実施例のパチンコ機10では、始動入賞検出センサSE1,SE2がパチンコ球を検出したことを条件として、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が特図当り判定を行うよう構成されている。
【0027】
また、メイン制御CPU60aによる特図当り判定が当りの判定結果となることを契機として、遊技者に有利な特別遊技(以後、大当り遊技という)が付与される。具体的には、前記演出表示部17での図柄変動演出の結果、該演出表示部17の停止表示領域27(後述)に所定の当り表示(予め定められた特定表示)となる組み合わせ(例えば同一特図用演出図柄の3つ揃い等)で特図用演出図柄が確定停止表示されることで、大当り遊技が付与され、大当り遊技の発生に伴って第1特別入賞部41の第1特別入賞口41aや第2特別入賞部42の第2特別入賞口42aを所定の開放条件で開放されて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。すなわち、実施例では、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられる大当り遊技が、遊技者に有利な有利状態となっている。
【0028】
(第1特別入賞部41について)
前記第1特別入賞部(特別入賞部,入球部)41は、遊技領域21(第2球流下領域21b)に対して第1特別入賞口(特別入賞口)41aを開閉自在に閉成する第1特別用開閉部材(開閉手段)41bを備えており、駆動手段としての第1特別入賞ソレノイドSL2(図3参照)の駆動に伴って第1特別用開閉部材41bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記第1特別入賞部41には、前記第1特別入賞口41aに入賞したパチンコ球を検出する検出手段としての第1特別入賞検出センサSE3(図3参照)が設けられている。第1特別入賞検出センサSE3は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、第1特別入賞検出センサSE3がパチンコ球を検出(すなわち第1特別入賞口41aへのパチンコ球の入賞による検出条件の成立)すると、検出信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に出力し、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、第1特別入賞検出センサSE3からの検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板90に制御信号(賞球払出指定コマンド)を出力して前記球払出装置(払出手段)91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。ここで、前記第1特別入賞ソレノイドSL2は、前記第1および第2始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞を契機として第1特別入賞口41aを開閉する大当り遊技が付与される場合に、前記演出表示部17による図柄変動演出の終了後にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御される。実施例のパチンコ機10では、第1特別用開閉部材41bの開閉態様が異なる複数種類の大当り遊技が設定されており、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、大当り遊技の種類に応じた開閉条件に従って第1特別入賞ソレノイドSL2を駆動制御するよう構成される。実施例のパチンコ機10では、第1特別入賞ソレノイドSL2が駆動制御されて第1特別入賞口41aが開放した状態(第1特別入賞ソレノイドSL2の作動中)が有効状態として設定されている。
【0029】
(第2特別入賞部42について)
前記第2特別入賞部(特別入賞部,入球部)42は、遊技領域21(第2球流下領域21b)に対して第2特別入賞口(特別入賞口)42aを開閉自在に閉成する第2特別用開閉部材(開閉手段)42bを備えており、駆動手段としての第2特別入賞ソレノイドSL3(図3参照)の駆動に伴って第2特別用開閉部材42bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記第2特別入賞部42には、前記第2特別入賞口42aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段(第1検出手段,第2検出手段,球検出手段)としての第2特別入賞検出センサSE4(図3参照)が設けられている。第2特別入賞検出センサSE4は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、第2特別入賞検出センサSE4がパチンコ球を検出(すなわち第2特別入賞口42aへのパチンコ球の入賞による検出条件の成立)すると、検出信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に出力し、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、第2特別入賞検出センサSE4からの検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板90に制御信号(賞球払出指定コマンド)を出力して前記球払出装置91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。ここで、第2特別入賞ソレノイドSL3は、前記第1始動入賞口31aまたは第2始動入賞口32aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、当該大当り遊技中における所定のタイミングで第2特別用開閉部材42bを開閉作動して第2特別入賞口42aへのパチンコ球の入賞を許容し得るよう構成される。
【0030】
前記第2特別入賞部42は、前記第2特別入賞口42aに連通した第1通路43aおよび第2通路43bを備えている。また第2特別入賞部42は、第1通路43aおよび第2通路43bに分岐する分岐位置に、当該第2特別入賞口42aに入賞したパチンコ球を第1通路43aおよび第2通路43bの何れかに振り分ける通路切替部材44が設けられると共に、当該通路切替部材44を作動する駆動手段としての切替ソレノイドSL4を備えている。前記通路切替部材44は、前記第1通路43aを開放する一方で第2通路43bを閉鎖する第1姿勢と、第2通路43bを開放する一方で第1通路43aを閉鎖する第2姿勢とに変位し得るよう設けられており、切替ソレノイドSL4の駆動に伴って通路切替部材44を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位することで、パチンコ球を何れかの通路に誘導するようになっている。ここで、前記第2特別入賞部42は、常には通路切替部材44が第1姿勢に保持され、大当り遊技の当選に伴う特定ラウンドにおいて通路切替部材44を第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位するよう切替ソレノイドSL4が駆動制御される。
【0031】
そして、前記第1通路43aに対応して前記第2特別入賞検出センサSE4が設けられると共に、第2通路43bに対応してパチンコ球を検出する球検出手段としての特定領域入球検出センサSE5が設けられている。特定領域入球検出センサSE5は、第2特別入賞検出センサSE4と同様に前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図3参照)、特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力するよう構成される。
【0032】
ここで、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技後の遊技状態として、遊技者に有利な特典である後述する確変状態を付与するか否かを、特定の種類の大当り遊技(特定大当り遊技)における特定ラウンド目のラウンド遊技において前記第2特別入賞部42における第2特別入賞口42aを開放させて、当該特定ラウンド中に該第2特別入賞口42aに入ったパチンコ球が前記特定領域入球検出センサSE5で検出されるか否か(特定領域としての第2通路43bにパチンコ球が入球したか否か)により決定するよう構成されている。すなわち、特定大当り遊技における特定ラウンド(例えば5回目のラウンド)において、第2特別入賞部42の特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合(すなわち特定領域にパチンコ球が入球した場合)に、特定大当り遊技後にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が確変状態の付与を決定するよう構成されている。また特定大当り遊技における特定ラウンドにおいて、第2特別入賞部42の特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出しない場合(すなわち特定領域にパチンコ球が入球しなかった場合)は、特定大当り遊技後にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が確変状態の付与を決定しない(非確変状態の付与を決定する)よう構成されている。すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、大当り遊技における特定ラウンド中に特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合に、当該大当り遊技の終了後に確変状態を付与することを決定する特定状態付与決定手段としての機能を有している。また、実施例の第2特別入賞部42における第2通路43bは、特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出することで確変状態(特定状態)を付与する特定領域として機能している。なお、第2特別入賞部42では、前記特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出したことを条件として、大当り遊技の特定ラウンドにおいて第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位された通路切替部材44を第2姿勢から第1姿勢に姿勢変位するよう切替ソレノイドSL4が駆動制御される。
【0033】
(ゲート部48について)
前記ゲート部48には、該ゲート部48をパチンコ球が通過したことを検出する検出手段としてのゲートセンサSE6(図3参照)が配設される。ゲートセンサSE6は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサSE6からメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)への検出信号の入力、すなわちゲートセンサSE6のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過による検出条件の成立)に伴って開放判定情報(乱数等の遊技情報)が取得され、この取得した遊技情報に基づいて普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果、第2始動入賞口32aを開閉する普図当り遊技が付与される場合に、前記始動入賞ソレノイドSL1が駆動制御されて始動用開閉部材32bが開閉動作するようになっている。
【0034】
(普通入賞部45について)
図2に示すように、前記普通入賞部45は、前記遊技領域21の左下部位置および右下部位置において、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口45aが上方に常時開放するよう前記遊技盤20に設けられており、第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が一定の確率で普通入賞口45aに入賞し得るようになっている。普通入賞部45は、普通入賞口45aに入賞したパチンコ球を検出する検出手段としての普通入賞検出センサSE7(図3参照)が設けられている。前記普通入賞検出センサSE7は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されている。そして、普通入賞検出センサSE7からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定し、前記払出制御基板90に制御信号(賞球払出指定コマンド)を出力して前記球払出装置91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。
【0035】
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域21の外側の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて各種の遊技情報(第1の遊技情報)を表示する遊技情報表示部(第1の遊技情報表示手段)Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。すなわち、遊技情報表示部Mは、メイン制御基板60に配線接続されており、メイン制御CPU60aの制御処理に基づいて出力される信号に従って各表示部50A,50B,52,53,55,56,59の発光部(LED)が点灯・消灯することにより、遊技情報を表示するよう構成されている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図3に示す如く、前記遊技情報を表示する表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、右打ち表示部59等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
【0036】
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞部31、第2始動入賞部32への入賞を契機として作動して特図当り判定(特図当り判定)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。すなわち、遊技情報表示部M(特図表示部50A,50B)は、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて特図当り判定手段の判定結果を示す特別図柄を第1の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞部31への入賞を契機として特図の変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞部32への入賞を契機として特図の変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(例えば8個)のLEDにより構成されている。そして、前記第1始動入賞部31へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50AのLEDが順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、最終的にLEDの点灯が確定停止した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞部32へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50BのLEDが点灯・消灯する点滅変動する変動表示が行われて、最終的にLEDの点灯が確定停止した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例の特図表示部50A,50BはLEDの点灯位置により特図を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯状態を適宜変更して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の特図を表示可能な表示手段を採用できる。
【0037】
各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、特図当り判定での当選を認識し得る当り表示としての所定数(例えば100種類)の特図(大当り図柄)と、当該判定のはずれを認識し得るはずれ表示としての所定数(例えば1種類)の特図(特図はずれ図柄)とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されており、特図当り判定の判定結果に応じて決定された1つの特図が特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、当り表示としての特図(大当り図柄)が表示されることで、当り表示に対応した大当り遊技が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。すなわち、実施例の特図表示部50A,50Bは、始動入賞検出センサSE1,SE2の検出に伴い変動表示を行うと共に、特図当り判定の判定結果を表示する変動表示手段として機能するものである。
【0038】
なお「確定停止」とは、特図表示部50A,50Bが所定の特図変動インターバル時間(特図変動待機時間)に亘って継続して同じ点灯状態を維持する停止状態である。すなわち、特図表示部50A,50Bに特図が特図変動インターバル時間に亘って点灯表示して確定停止表示させた後に、次回の特図変動表示を実行し得るようになっている。実施例では、第1始動保留情報に基づいて行われる図柄変動演出(第1特図変動表示)の特図変動インターバル時間(特図変動待機時間)として600ms(ミリ秒)が設定され、第2始動保留情報に基づいて行われる図柄変動演出(第2特図変動表示)の特図変動インターバル時間(特図変動待機時間)として600msが設定されている。なお、特図変動インターバル時間は、前述した時間に限られるものではなく特図が停止したことを遊技者が識別可能な時間であればよく、また第1始動保留情報および第2始動保留情報の夫々に基づいて特図変動表示が行われる場合の特図変動インターバル時間を異なる時間とすることも可能である。例えば、第1始動保留情報に基づいて特図変動表示が行われる場合よりも第2始動保留情報に基づいて特図変動表示が行われる場合の特図変動インターバル時間を短くすることで、第2始動保留情報に基づいて行われる図柄変動演出の小気味よく進行させることができる。
【0039】
(特図保留表示部52,53について)
前記特図保留表示部52,53は、前記第1および第2始動入賞部31,32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(特図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、所定の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。すなわち、遊技情報表示部M(特図保留表示部52,53)は、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて特図始動保留情報の保留数を示す保留表示を第1の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞部31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞部32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(特図当り判定の残りの実行回数)が報知される。
【0040】
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞部31へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、当該第1特図始動保留情報に基づいた特図当り判定(すなわち第1特図変動表示(図柄変動演出))が行われる毎に1減算される。また、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞部32の何れかへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、当該第2特図始動保留情報に基づいた特図当り判定(第2特図変動表示(図柄変動演出))が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では何れに対しても「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。なお、前記第1および第2特図保留表示部52,53の夫々は、隣接した複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、各始動保留数が「1」〜「2」の場合には対応の特図保留表示部52,53が所定の順序(例えば左側)で順に点灯し、各始動保留数が「3」〜「4」の場合には対応の特図保留表示部52,53が所定の順序(例えば左側)で順に点滅することで、各特図始動保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。
【0041】
ここで、第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報の夫々を記憶している場合に、一方の保留情報(例えば第2特図始動保留情報)を他方に優先して読み出して特図当り判定を行う(優先変動を行う)よう構成したり、また第1始動入賞部31および第2始動入賞部32に入賞した順(第1および第2特図始動保留情報を記憶した順)で特図始動保留情報を読み出して特図当り判定を行う(順次変動を行う)よう構成することもできる。なお、順次変動を行う場合は、特図始動保留情報の入賞順を認識し得る状態で、該特図始動保留情報(第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報)をメイン制御RAM60cに記憶するよう構成される。
【0042】
(普図表示部55について)
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサSE6のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(開放判定)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。すなわち、遊技情報表示部M(普図表示部55)は、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて普図当り判定手段の判定結果を示す普通図柄を第1の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、普図表示部55は、複数個(実施例では2個)のLEDにより構成されており、ゲートセンサSE6のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として、普図表示部55のLEDが順次点灯・消灯する点滅変動する普図の変動表示(普図変動表示)が行われ、最終的にLEDが確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の普図の内の1つを表示するようになっている。そして、普図表示部55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。普図表示部55において表示し得る普図としては、普図当り判定での当選を認識し得る当り表示としての所定数(例えば2種類)の普図(普図当り図柄)と、当該判定のはずれを認識し得るはずれ表示としての所定数(例えば1種類)の普図(普図はずれ図柄)とが夫々設定されており、普図当り判定の判定結果に応じて決定された1つの普図が普図変動表示の結果として普図表示部55に確定停止表示される。すなわち、実施例の普図表示部55は、ゲートセンサSE6の検出に伴い変動表示を行うと共に、普図当り判定の判定結果を表示する変動表示手段として機能するものである。なお、実施例の普図表示部55はLEDの点灯位置により普図を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して表示態様を可変して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の普図を表示可能な表示手段を採用できる。
【0043】
なお「確定停止」とは、普図表示部55が所定の普図変動インターバル時間(普図変動待機時間)に亘って継続して同じ点灯位置で表示(点灯)する状態である。すなわち、普図表示部55に普図が普図変動インターバル時間に亘って点灯表示して確定停止表示させた後に、次回の普図変動表示を実行し得るようになっている。実施例では、普図変動インターバル時間として500ms(ミリ秒)が設定されている。なお、普図変動インターバル時間は、前述した時間に限られるものではなく普図が停止したことを識別可能な時間であればよい。
【0044】
(普図保留表示部56について)
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部48をパチンコ球が通過した際に取得される開放判定情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。すなわち、遊技情報表示部M(普図保留表示部56)は、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて普図始動保留情報の保留数を示す保留表示を第1の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、前記普図保留表示部56は、複数個(実施例では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留数は、ゲート部48をパチンコ球が通過すると1加算され、当該普図始動保留情報に基づく普図当り判定(普図変動表示)が行われる毎に1減算される。なお、普図始動保留数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留数を加算し得るよう設定されている。
【0045】
(右打ち表示部59について)
前記右打ち表示部(第1の報知手段)59は、前記第2球流下領域21bへパチンコ球を打ち出す右打ち遊技が適した右打ち遊技状態であることを識別可能にする表示部である。実施例では、第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が入賞し易い入賞部(実施例では第2始動入賞部31)が遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する特定遊技状態(具体的には、後述する変短状態)である場合や、第2球流下領域21bに配設された特別入賞部41,42が遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する当り遊技が行われている大当り遊技状態である場合が右打ち遊技状態に該当している。そして、右打ち遊技状態以外の遊技状態(実施例では非変短状態)である場合が左打ち遊技状態に該当している。すなわち、右打ち遊技状態では、第2球流下領域21bへパチンコ球を打ち出すように操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作して遊技を行うことで、第1球流下領域21aへパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて、多くの利益(例えばゲート部48への入球を契機とした第2始動入賞部31への入賞や、特別入賞部41,42への入賞)を遊技者が獲得可能な遊技状態である。このように、右打ち表示部59は、操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作すること(すなわち左打ち遊技状態であること)を識別可能な第1態様(実施例では消灯状態)と、操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作すること(右打ち遊技状態であること)を識別可能な第2態様(実施例では点灯状態)とで操作形態を報知し得るよう構成されている。
【0046】
また、前記右打ち表示部59は、前記右打ち遊技状態に移行すると同時に点灯し、右打ち遊技状態が終了すると同時に消灯するようになっている。また、右打ち遊技状態の間は右打ち表示部59を継続して点灯するようになっている。すなわち、右打ち遊技状態の間は右打ち表示部59が同じ態様で報知するよう構成されている。実施例では、前記第1または第2特図表示部50A,50Bに特図当り図柄が確定停止されて当り遊技を開始することで右打ち表示部59を点灯し、変短状態の付与期間の経過に伴い変短状態の終了条件を満たす(具体的には大当り遊技後に所定の変動回数の図柄変動演出(特図変動表示)が行われる)ことで右打ち表示部59を消灯するようメイン制御CPU60aが右打ち表示部59に信号を出力して発光を制御している。
【0047】
ここで、この右打ち表示部59は、1個のLEDランプから構成されている。すなわち、右打ち表示部59は、右打ち操作形態で操作する右打ち遊技状態の場合に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から右打ち表示部59を点灯する単一の信号(第1の報知信号)が出力されることで点灯(右打ち操作形態を報知)し、当該信号の出力停止に伴って消灯するよう制御されている。ここで、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、右打ち操作形態の報知開始を指示する制御コマンド(後述する大当り開始指定コマンド)を演出制御基板65に出力する際に、右打ち表示部59を点灯する信号を出力するよう構成されて、右打ち遊技状態への移行と同時に右打ち表示部59が点灯(報知)するようになっている。また、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、右打ち操作形態の報知終了を指示する制御コマンド(後述する変短終了コマンドまたは大当り終了コマンド)を演出制御基板65に出力する際に、右打ち表示部59への信号の出力を停止するよう構成されて、右打ち遊技状態の終了と同時に右打ち表示部59が消灯(報知終了)するように構成されている。
【0048】
ここで、前記遊技情報表示部Mの表示領域は、前記演出表示部17で実行される演出等の表示領域に比較して極めて小さく設定されており、演出表示部17の演出に注目している遊技者にとっては、遊技情報表示部Mに表示される各情報を簡単には認識し難くなっている。なお、前記遊技情報表示部Mの各表示部50A,50B,52,53,55,56,59等は、対応する情報を表示乃至報知し得るものであれば、個別に点灯制御可能な複数のLEDからなる発光表示部で構成したり、または7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
【0049】
(演出表示部17について)
次に、始動条件の成立を契機として所定の演出表示を実行する前記演出表示部17について説明する。ここで、実施例の演出表示部17は、前記遊技情報表示部Mに表示される遊技情報(第1の遊技情報)に関連した遊技情報(第2の遊技情報)を表示可能な第2の遊技情報表示手段として備えられている。具体的に、前記演出表示部17には、図2図4に示すように、演出制御基板65(演出制御CPU65a)の制御に基づいて所定の図柄(第2の遊技情報)を変動または停止表示可能な表示領域(図柄表示領域)26a,26b,26cが定められており、前記第1始動入賞口31aまたは第2始動入賞口32aへの入賞を契機として、図柄表示領域26a,26b,26cにおいて図柄を変動表示して、所定の変動時間(特図変動時間)の経過後に図柄を停止表示するよう構成される。すなわち、前記演出表示部17の図柄表示領域26a,26b,26cは、前記第1または第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が行われているかを示す図柄を表示する表示領域となっている。なお、以下の説明では、特図変動表示が行われているかを示す図柄を特図用演出図柄と指称するものとする。具体的に、実施例の演出表示部17には、左右横並び状に3列の図柄表示領域26a,26b,26cが設定されており、各図柄表示領域26a,26b,26c毎に、特図用演出図柄を停止表示可能な停止表示領域27と、当特図用演出図柄を変動表示可能な変動表示領域28とが設けられている。実施例では、変動表示領域28の中に停止表示領域27が位置しており、特図用演出図柄を変動表示する際に、各停止表示領域27および変動表示領域28に亘って連続して特図用演出図柄が変動表示されるようになっている。すなわち、各停止表示領域27は、特図用演出図柄を変動表示可能な変動表示領域の一部となっている。なお、以下の説明では、特図用演出図柄を変動および停止表示する3列の表示領域を、左図柄列26a、中図柄列26b,右図柄列26cと指称して区別する場合がある。
【0050】
実施例の演出表示部17には、図柄列26a,26b,26c毎に特図用演出図柄の停止表示領域27が1箇所ずつ定められており、3列の特図用演出図柄からなる図柄変動演出において、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される特図用演出図柄の図柄組み合わせを導出するようになっている。そして、前記演出表示部17における各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27(停止図柄有効ライン)に確定停止表示された特図用演出図柄が当りの図柄組み合わせであった場合に、大当り遊技が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、当りの図柄組み合わせとして、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に同じ特図用演出図柄が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この当りを認識できる特図用演出図柄の図柄組み合わせが、演出表示部17に表示される演出用の当り表示となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な開閉作動条件で特別入賞部41,42を開閉する当り遊技が付与される。一方で、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に確定停止表示された特図用演出図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる特図用演出図柄の図柄組み合わせが、演出表示部17の演出用のはずれ表示となる。このように、演出表示部17(図柄表示領域26a,26b,26c)は、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて特図当り判定手段の判定結果を示す特図用演出図柄を第2の遊技情報として表示し得るようになっている。
【0051】
また、前記演出表示部17では、図柄変動演出が終了する前に各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に特図用演出図柄が一時的に仮停止表示され、その後に各図柄列26a,26b,26cの特図用演出図柄が確定停止表示されることで1回の図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示)は、1つの特図始動保留情報に基づいて行われる特図用演出図柄(特図1および特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。なお、「変動表示」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて、停止表示領域27に表示される特図用演出図柄が所定順序で変化している状態である。そして、特図用演出図柄の「確定停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて停止表示領域27に特図用演出図柄が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。また、特図用演出図柄の「仮停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて停止表示領域27に留まるよう表示された特図用演出図柄が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、特図用演出図柄の仮停止には、停止表示領域27において特図用演出図柄がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。なお、実施例では、各始動入賞検出センサSE1,SE2の検出に基づく図柄変動演出(特図変動表示)の特図変動インターバル時間として600ms(ミリ秒)が設定されている。
【0052】
また、演出表示部17には、特図当り判定で当選した場合に、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に表示された演出用の当り表示の図柄組み合わせを構成する特図用演出図柄を、当該特図当り判定の当選を契機とする大当り遊技において表示する特図用大当り演出図柄表示領域29が設定されている。なお、以下の説明では、演出用の当り表示の図柄組み合わせを構成する特図用演出図柄を大当り特図用演出図柄と指称する場合がある。すなわち、演出表示部17の特図用大当り演出図柄表示領域29には、例えば、演出用の当り表示の図柄組み合わせが「222」の場合には大当り特図用演出図柄として「2」が表示され、「777」の場合には大当り特図用演出図柄として「7」が表示されるようになっている。
【0053】
ここで、大当り特図用演出図柄は、大当り遊技の所定期間の間に亘って特図用大当り演出図柄表示領域29に表示されるよう演出制御CPU65aにより制御される。具体的に、実施例では、大当り遊技の開始タイミング(オープニング時間の開始タイミング)から最終のラウンド遊技の終了タイミング(エンディング時間の開始タイミング)までの間、特図用大当り演出図柄表示領域29に大当り特図用演出図柄を表示するよう構成されている。すなわち、後述する大当たり開始コマンドの入力を契機に大当り特図用演出図柄を表示すると共に、後述の最終ラウンドに対応する閉鎖コマンドの入力を契機として大当り特図用演出図柄を表示しないようにしている。このように、大当り遊技の開始以後であっても大当り特図用演出図柄を識別し得るよう構成されている。なお、大当り特図用演出図柄を表示する期間としては、これに限られるものではなく、大当り遊技の開始から終了までの全期間に亘って表示したり、大当り遊技におけるラウンド遊技が行われている間だけ表示するようにしてもよく、また特定ラウンド遊技が行われている間だけ表示するようにしてもよい。
【0054】
ここで、前記演出表示部17の各図柄列26a,26b,26cにおける特図用演出図柄が表示される範囲(停止表示領域27,変動表示領域28)は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな範囲となるよう構成されて、変動および停止表示される特図用演出図柄の方が特図よりも遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、演出表示部17の停止図柄有効ラインに停止表示された図柄組み合わせから当りまたははずれを認識できる。
【0055】
(演出保留表示について)
また、前記演出表示部17には、演出制御基板65(演出制御CPU65a)の制御に基づいて前記特図始動保留情報の保留数を特定可能な保留表示を表示する表示領域(演出用特図保留表示領域)201,202が定められている。実施例では、前記演出用特図保留表示領域として、第1特図始動保留情報の保留数を示す特図保留表示(保留表示)を表示する第1の演出用特図保留表示領域201と、第2特図始動保留情報の保留数を示す保留表示を表示する第2の演出用特図保留表示領域202とが設定されており、第1および第2特図始動保留情報の保留数を演出表示部17に個別に表示し得るようになっている。すなわち、演出表示部17(演出用特図保留表示領域201,202)は、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて特図始動保留情報の保留数を示す保留表示を第2の遊技情報として表示し得るようになっている。ここで、実施例では、前記特図保留表示として、第1特図始動保留情報の存在を示す第1の特図保留表示(例えば「●」)を保留数分だけ第1の演出用特図保留表示領域201に表示すると共に、第2特図始動保留情報の存在を示す第2の特図保留表示(例えば「★」)を保留数分だけ第2の演出用特図保留表示領域202に表示することで、各特図始動保留情報の保留数を表示するよう構成されている。ここで、前述のように、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では何れに対しても「4」)が設定されていることから、各演出用特図保留表示領域201,202には、保留数の上限数分の特図保留表示を表示し得るようになっている。なお、特図保留表示としては、これに限られるものではなく、各特図始動保留情報の保留数を識別し得る形態であれば任意の表示とすることができ、例えば保留数に合わせた数字を表示することもできる。
【0056】
ここで、前記第1の特図保留表示領域201には、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65(演出制御CPU65a)に入力される第1特図保留数指定コマンド(後述)に基づいて特定される第1特図始動保留情報の保留数が表示され、第2の特図保留表示領域202には、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65(演出制御CPU65a)に入力される第2特図保留数指定コマンド(後述)に基づいて特定される第2特図始動保留情報の保留数が表示される。なお、実施例では、演出表示部17における下縁部(図柄表示領域26a,26b,26cの下部)に、第1および第2の演出用特図保留表示領域201が左右に隣接して設けられており、図柄表示領域26a,26b,26cで行われる図柄変動演出に合わせて、各特図始動保留情報の保留数を遊技者が容易に識別し得るようになっている。
【0057】
(補助表示部300について)
次に、前記枠状装飾体25に設けられた前記補助表示部300について説明する。前記補助表示部300は、図2(b)に示すように、前記遊技情報表示部Mの特図表示部50A,50Bの何れかにおいて特図の変動表示中かを表示する特図変動補助表示部301,302と、遊技情報表示部Mの特図保留表示部52,53において表示されている特図始動保留情報の保留数を表示する特図保留補助表示部303,304と、遊技情報表示部Mの普図表示部55において普図が変動表示されているかを表示する普図変動補助表示部305とが設けられている。すなわち、補助表示部300を遊技者が目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るよう構成されている。このように、実施例の補助表示部300は、前記遊技情報表示部Mに表示される遊技情報(第1の遊技情報)に関連した遊技情報(第3の遊技情報)を表示可能な第3の遊技情報表示手段として備えられている。
【0058】
(特図変動補助表示部301,302について)
図2(b)に示すように、前記特図変動補助表示部301,302は、前記第1特図表示部50Aにおいて特図変動表示が行われているかを示す第1の特図補助図柄を前記第3の遊技情報として表示する第1特図変動補助表示部301と、前記第2特図表示部50Bにおいて特図変動表示が行われているかを示す第2の特図補助図柄を前記第3の遊技情報として表示する第2特図変動補助表示部302とを備えており、各特図変動補助表示部301,302の何れも所定数(例えば1個)のLEDにより構成されている。すなわち、第1特図表示部50Aにおける第1特図変動表示の開始(特図の変動開始)に合わせて、前記第1特図変動補助表示部301のLEDが点滅する補助特図変動表示が行われ、当該第1特図変動表示の終了(特図の変動停止)に合わせてLEDが点灯または消灯することで第1特図変動補助表示部301の補助特図変動表示が終了するようになっている。同様に、第2特図表示部50Bにおける第2特図変動表示の開始(特図の変動開始)に合わせて、前記第2特図変動補助表示部302のLEDが点滅する補助特図変動表示が行われ、当該第2特図変動表示の停止(特図の変動停止)に合わせてLEDが点灯または消灯することで第2特図変動補助表示部302の補助特図変動表示が終了するようになっている。
【0059】
ここで、第1または第2特図変動表示の変動開始タイミングや変動停止タイミングは、メイン制御基板60から入力される制御信号(具体的には、後述する特図変動パターン指定コマンドや特図停止指定コマンド)に基づいて演出制御CPU65aが識別し得るよう構成される。なお、特図変動表示の終了タイミングは、特図変動パターンにより特定される特図変動時間を演出制御基板65(演出制御CPU65a)で計測することで特定することも可能である。
【0060】
このように、実施例のパチンコ機10では、前記演出表示部17(図柄列26a,26b,26c)および前記補助表示部300(特図変動補助表示部301,302)は、前記遊技情報表示部M(特図表示部50A,50B)における特図の変動および停止表示に同期して、対応する特図用演出図柄および特図補助図柄が変動および停止表示するよう演出制御CPU65aにより制御されるようになっている。言い換えると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aによる特図当り判定の実行を契機として、特図変動時間に同期して特図用演出図柄および特図補助図柄を変動および停止表示するよう対応の演出表示部17および補助表示部300の表示を制御している。
【0061】
各特図変動補助表示部301,302において表示し得る特図補助図柄としては、特図当り判定での当選を認識し得る当り表示としての所定数(例えば1種類)の特図補助図柄と、当該判定のはずれを認識し得るはずれ表示としての所定数(例えば1種類)の特図補助図柄とが各特図変動補助表示部301,302に対応して夫々設定されている。ここで、実施例では、第1特図始動保留情報に基づく特図当り判定で当選した場合には、第1特図変動表示の変動停止に合わせて第1特図変動補助表示部301のLEDを所定の発光色(例えば赤色)で点灯することで当り表示としての特図補助図柄を表示すると共に、当該判定で外れた場合には、第1特図変動表示の変動停止に合わせて第1特図変動補助表示部301のLEDを当り表示とは異なる発光色(例えば青色)で点灯することではずれ表示としての特図補助図柄を表示するようになっている。なお、特図当り判定ではずれた場合に、第1特図変動表示の変動停止に合わせて第1特図変動補助表示部301のLEDを消灯することではずれ表示としての特図補助図柄を表示するようにしてもよい。同様に、第2特図始動保留情報に基づく特図当り判定で当選した場合には、第2特図変動表示の変動停止に合わせて第2特図変動補助表示部302のLEDを所定の発光色(例えば赤色)で点灯することで当り表示としての特図補助図柄を表示すると共に、当該判定で外れた場合には、第2特図変動表示の変動停止に合わせて第2特図変動補助表示部302のLEDを当り表示とは異なる発光色(例えば青色)で点灯することではずれ表示としての特図補助図柄を表示するようになっている。なお、特図当り判定ではずれた場合に、第2特図変動表示の変動停止に合わせて第2特図変動補助表示部302のLEDを消灯することではずれ表示としての特図補助図柄を表示するようにしてもよい。このように、補助表示部300(特図変動補助表示部301,302)は、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて特図当り判定手段の判定結果を示す特図補助図柄を第3の遊技情報として表示し得るようになっている。
【0062】
なお、特図変動補助表示部301,302で表示する当り表示およびはずれ表示としての特図補助図柄は、これに限られるものではなく、適宜に変更することができ、例えば特図変動補助表示部301,302を複数のLEDにより構成して当選した場合とはずれた場合とで点灯パターン(点灯位置の組み合わせ)を変えるようにしてもよい。また第1特図変動補助表示部301および第2特図変動補助表示部302に、当り表示およびはずれ表示としての特図補助図柄を異なる形態で表示するようにしてもよい。なお、実施例の特図変動補助表示部301,302はLEDの点灯・消灯により特図補助図柄を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯状態を適宜変更して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
【0063】
ここで、前記第1特図表示部50Aで行われる第1特図変動表示と、前記演出表示部17の第1の演出用特図保留表示領域201で行われる図柄変動演出と、前記第1特図変動補助表示部301で行われる補助特図変動表示とは、同時に変動を開始すると共に同時に変動停止する(すなわち各表示部の変動が同期する)よう構成される。同様に、第2特図表示部50Bで行われる第2特図変動表示と、前記演出表示部17の第2の演出用特図保留表示領域202で行われる図柄変動演出と、前記第2特図変動補助表示部302で行われる補助特図変動表示とは、同時に変動を開始すると共に同時に変動停止する(すなわち各表示部の変動が同期する)よう構成される。すなわち、前記演出表示部17における特図用演出図柄が一時的に仮停止したり、演出表示部17の表示内容(演出表示やエラー表示)に伴って特図用演出図柄を一時的に視認し得ない状態となった場合であっても、第1または第2特図変動表示の終了まで演出表示部17において図柄変動演出が継続すると共に、補助表示部300において補助特図変動表示が継続するよう演出制御CPU65aにより制御される。
【0064】
また、実施例のパチンコ機10では、前記演出表示部17の表示面17aにおいて特図用演出図柄が表示されると共に各種の演出表示が実行されるのに対して、第1特図変動補助表示部301および第2特図変動補助表示部302での特図補助図柄は所定数(実施例では1個)のLEDにより表示され、演出表示部17に表示される特図用演出図柄と比較して各特図変動補助表示部301,302の特図補助図柄が遥かに小さく目立たない状態で表示される。従って、第1特図変動補助表示部301や第2特図変動補助表示部302が変動表示されていたとしても、演出表示部17で行われる演出に遊技者の関心が向けられるから、該演出表示部17での図柄変動演出の興趣を損なうことはなく、また必要に応じて演出表示部17の表示面17aに隣接位置する第1特図変動補助表示部301や第2特図変動補助表示部302の状態を確認することで、図柄変動演出(特図変動表示)が継続しているか、図柄変動演出(特図変動表示)が終了しているのかを容易に確認することができる。
【0065】
(特図保留補助表示部303,304について)
図2(b)に示すように、前記特図保留補助表示部303,304は、前記メイン制御RAM60cに記憶する第1特図始動保留情報の保留数を特定可能な保留表示を前記第3の遊技情報として表示する第1特図保留補助表示部303と、メイン制御RAM60cに記憶する第2特図始動保留情報の保留数を特定可能な保留表示を前記第3の遊技情報として表示する第2特図保留補助表示部304とを備えており、各特図変動補助表示部301,302の何れも複数個(例えば2個)のLEDにより構成されている。すなわち、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留数情報の保留数の増減に合わせて第1特図保留補助表示部303における保留表示の表示形態が変化すると共に、第2特図始動保留数情報の保留数の増減に合わせて第2特図保留補助表示部304における保留表示の表示形態が変化するよう構成される。すなわち、補助表示部300(特図保留補助表示部303,304)は、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて特図始動保留情報の保留数を示す保留表示を第3の遊技情報として表示し得るようになっている。
【0066】
なお、第1または第2特図始動保留数情報の保留数は、前述のように、メイン制御基板60から入力される制御信号(具体的には、第1および第2特図保留数指定コマンド)に基づいて演出制御CPU65aにより識別されて、当該コマンドで特定される特図始動保留情報の保留数に合わせた表示となるよう制御される。なお、前記第1および第2特図保留補助表示部303,304の夫々は、隣接した複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、第1および第2特図始動保留数情報の保留数が「1」〜「2」の場合には対応の特図保留補助表示部303,304が所定の順序(例えば左から右の順)で順に点灯し、各始動保留数が「3」〜「4」の場合には対応の特図保留補助表示部303,304が所定の順序(例えば左から右の順)で順に点滅することで、当該第1および第2特図保留補助表示部303,304における保留表示の表示状態からメイン制御RAM60cが記憶する対応の特図始動保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。
【0067】
すなわち、前記第1特図保留補助表示部303の保留表示は、前記遊技情報表示部Mの第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数と一致するように、第1特図保留数指定コマンドに基づいて、前記演出表示部17における第1の演出用特図保留表示領域201の保留表示と同期して表示が更新される。同様に、前記第2特図保留補助表示部304の保留表示は、前記遊技情報表示部Mの第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数と一致するように、第2特図保留数指定コマンドに基づいて、前記演出表示部17における第2の演出用特図保留表示領域202の保留表示と同期して表示が更新される。ここで、第1および第2特図保留補助表示部303,304は、前記特図変動補助表示部301,302に対して演出表示部17の表示面17aから離間する右側方に隣接して配置されていることから、各特図保留補助表示部303,304を確認する際に特図変動補助表示部301,302を横切るように視線が移動することで、特図変動補助表示部301,302を合わせて目視できる。
【0068】
(普図変動補助表示部305について)
図2(b)に示すように、前記普図変動補助表示部305は、前記普図表示部55において普図変動表示が行われているかを示す普図補助図柄を前記第3の遊技情報として表示するよう構成されており、所定数(例えば2個)のLEDにより構成されている。すなわち、普図表示部55における普図変動表示の開始(普図の変動開始)に合わせて、前記普図変動補助表示部305のLEDが交互に点滅する補助普図変動表示が行われ、当該普図変動表示の終了(普図の変動停止)に合わせてLEDが点灯または消灯することで普図変動補助表示部305の補助普図変動表示が終了するようになっている。ここで、普図変動表示の変動開始タイミングは、メイン制御基板60から入力される制御信号(具体的には、後述する普図変動パターン指定コマンド)に基づいて演出制御CPU65aが識別し得るよう構成される。そして、普図変動表示の終了タイミングは、普図変動パターンにより特定される普図変動時間を演出制御基板65(演出制御CPU65a)で計測することで特定するようになっている。なお、普図変動表示の終了タイミングに合わせて普図停止指定コマンドをメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から演出制御基板65に入力するよう構成して、当該普図停止指定コマンドに基づいて普図変動表示の終了タイミングを演出制御CPU65aが識別するよう構成してもよい。
【0069】
普図変動補助表示部305において表示し得る普図補助図柄としては、普図当り判定での当選を認識し得る当り表示としての所定数(例えば1種類)の普図補助図柄と、当該判定のはずれを認識し得るはずれ表示としての所定数(例えば1種類)の普図補助図柄とが各普図変動補助表示部305に対応して夫々設定されている。なお、実施例では、普図始動保留情報に基づく普図当り判定で当選した場合には、普図変動表示の変動停止に合わせて普図変動補助表示部305の各LEDを点灯することで当り表示としての普図補助図柄を表示すると共に、当該判定で外れた場合には、第1普図変動表示の変動停止に合わせて普図変動補助表示部305の一方のLEDのみを消灯することではずれ表示としての普図補助図柄を表示するようになっている。このように、補助表示部300(普図変動補助表示部305)は、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて普図当り判定手段の判定結果を示す普図補助図柄を第3の遊技情報として表示し得るようになっている。
【0070】
なお、普図変動補助表示部305で表示する当り表示およびはずれ表示としての普図補助図柄は、これに限られるものではなく、適宜に変更することができ、例えば普図当り判定で当選した場合とはずれた場合とで発光色を変えてもよい。また普図変動補助表示部305および第2普図変動補助表示部302に、当り表示およびはずれ表示としての普図補助図柄を異なる形態で表示するようにしてもよい。なお、実施例の普図変動補助表示部305はLEDの点灯位置により普図補助図柄を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯状態を適宜変更して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
【0071】
(確変状態について)
実施例のパチンコ機10は、当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口41a,42aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り判定に当選する確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口41a,42aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
【0072】
確変機能は、大当り遊技中における特定ラウンドにおいて前記第2特別入賞部42の特定領域入球検出センサSE5によるパチンコ球の検出(特定領域へのパチンコ球の入球)を条件として、大当り遊技(当り遊技)の終了後に大当りの当選確率(大当り確率)を低確率(例えば、1/262.144)から高確率(例えば、1/73.885)に変動させる確変状態を付与可能とする機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。また、前記低確率および高確率の数値は一例であって、これに限られるものではない。実施例では、確変状態が付与される場合(すなわち大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合)に、大当り遊技後に次回の大当り遊技が生起されるまで(より正確には、大当り遊技後に行われた特図当り判定に当選した特図変動表示が終了するまで)の間継続して確変状態が付与されるよう設定してある。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。なお、確変状態が付与される期間(以下、確変状態が継続する図柄変動演出(特図変動表示)の変動回数を確変回数という)としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから確変状態の終了条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該終了条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。すなわち、確変状態の終了条件としては、例えば、確変状態の間に行われた特図当り判定に当選した特図変動表示が終了することや、大当り遊技終了後の確変回数を規定の変動回数(例えば100回)に設定したり、特図当り判定において非確変状態に移行させる転落抽選に当選することなどが挙げられる。また、確変状態を付与する大当り図柄と確変状態を付与しない大当り図柄とを設定して、特図当り判定に当選することを契機として当該確変状態を付与する大当り図柄が決定されることを、確変状態を付与する条件とすることもできる。
【0073】
ここで、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変フラグに「1」が設定されると共に、確変状態が付与されない場合は該確変フラグに「0」に設定される。なお、確変状態の終了条件が成立すると、メイン制御CPU60aは、確変フラグに「0」を設定する。なお、前記確変回数が規定の変動回数に設定する場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変回数カウンタに設定され、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に該カウンタの値が1減算されて、「0」になった場合に確変フラグを「0」に設定するよう構成される。
【0074】
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口32aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する(入賞し易くなる)入賞容易状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口32aを開放する始動用開閉部材32bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口32aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口32aを開放する始動用開閉部材32bの開放時間を増やすに際しては、始動用開閉部材32bの開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動用開閉部材32bの開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、実施例の変短状態は、第2始動入賞部31を遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する特定遊技状態である。なお、実施例において、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。
【0075】
実施例では、確変状態が付与される間継続して変短状態が付与され、確変状態が付与されない場合には変短状態が付与されないよう設定してある。なお、変短状態が付与される期間(以下、変短状態が継続する図柄変動演出(特図変動表示)の変動回数を変短回数という)としては、これに限られない。すなわち、変短状態が付与されてから所定の終了条件を満たすまでの間継続して変短状態を付与し、当該変短状態の終了条件を満たすことを条件に非変短状態に移行させるようにすることもできる。この所定条件としては、例えば大当り遊技終了後の確変回数を有限の数(例えば100回)に設定したり、特図当り判定において非確変状態に移行させる転落抽選に当選することなどが挙げられる。また、確変状態が付与されない場合(すなわち大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合)に、大当り遊技後に所定の変短回数(例えば100回)の変短状態のみを付与されるよう構成してもよい。
【0076】
ここで、後述するように当り遊技の終了後に変短状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短フラグに「1」が設定されると共に、変短状態が付与されない場合は該変短フラグは「0」に設定される。また、前記変短回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短回数カウンタCNに設定され、該カウンタCNの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は変短フラグが「0」に設定されるようになっている。
【0077】
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後(図柄変動演出の終了後)に付与されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞部41,42の特別用開閉部材41b,42bが開閉動作される。大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始され、大当り遊技の開始を示すオープニング演出が実行されるオープニング時間(開始待機時間)と、オープニング時間経過後に行われる規定ラウンド数だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されるエンディング時間(終了待機時間)とにより構成されている。すなわち、前記大当り遊技は、前記特別入賞部41,42の特別用開閉部材41b,42bを閉鎖状態に保持するオープニング時間の経過後に、当該特別用開閉部材41b,42bを開閉作動するラウンド遊技が行われるよう設定されている。また、大当り遊技は、前記特別入賞部41,42の特別用開閉部材41b,42bを開閉作動する最終のラウンド遊技の後に、当該特別用開閉部材41b,42bを閉鎖状態に保持するエンディング時間が設定されている。なお、実施例の規定ラウンド数は、15回のラウンド遊技に設定してあるが、これに限られるものではなく、適宜に設定でき、また大当り遊技の種類毎に規定ラウンド数を異ならせるようにしてもよい。
【0078】
ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞部41,42の特別用開閉部材41b,42bの開放動作は、パチンコ球を所定の発射間隔(実施例では0.6秒間隔)で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作、および該長時間開放動作よりも特別用開閉部材41b,42bの開放時間が短く設定された短時間開放動作の何れかにより構成したり、当該長時間開放動作および短時間開放動作を適宜に組み合わせて構成することができる。この短時間開放動作としては、パチンコ球を所定の発射間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作においてパチンコ球の入賞が実質的に不可能な時間(例えば40ミリ秒)に設定したり、或いはパチンコ球が入賞可能な開放時間であっても前記規定個数のパチンコ球の入賞は実質的に不可能な時間(例えば1秒)に設定することができる。実施例では、各ラウンド遊技において長時間開放動作または短時間開放動作の何れかのみを行うよう設定されている。なお1回のラウンド遊技において長時間開放動作や短時間開放動作を複数回行うよう設定することも可能である。
【0079】
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。ここで、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技の種類は、大当り遊技の終了後に後述する確変状態を付与可能な特定大当り遊技と、大当り遊技の終了後に確変状態を実質的に付与不能な非特定大当り遊技とに大別されている。そして、第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、特定大当り遊技に対応した図柄Aと、非特定大当り遊技に対応した図柄Bの2つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄に応じた当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、特定大当り遊技に対応した図柄a、非特定大当り遊技に対応した図柄bの2つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄に応じた当り遊技が付与される。なお、大当り遊技の種類や大当り図柄の種類は、これに限られるものではなく、適宜に設定することができる。
【0080】
ここで、実施例に係る特定大当り遊技および非特定大当り遊技は、当該特定大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、規定ラウンド数のラウンド遊技の内で特定ラウンド(例えば5ラウンド)以外のラウンド遊技において前記第1特別入賞部41の第1特別用開閉部材41b長時間開放動作させ、特定ラウンド(例えば5ラウンド)において前記第2特別入賞部42の第2特別用開閉部材42b長時間開放動作させる大当り遊技として設定される。そして、特定大当り遊技における特定ラウンド目のラウンド遊技において前記第2特別入賞部42の通路切替部材44が第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位するよう切替ソレノイドSL4を駆動するよう設定され、非特定大当り遊技における特定ラウンド目のラウンド遊技において第2特別入賞部42の通路切替部材44を第1姿勢に保持するよう切替ソレノイドSL4を駆動するよう設定されている。このように、特定大当り遊技では、特定ラウンドにおいて前記特定領域にパチンコ球が入賞可能となる一方で、非特定大当り遊技では、前記特定領域にパチンコ球が実質的に入賞不能となっている。そして、特定大当り遊技の特定ラウンド(5ラウンド)において前記特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合に、大当り遊技終了後に確変状態が付与することを決定するようになっている。なお、特定大当り遊技の特定ラウンドにおいて特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出しない場合に、大当り遊技終了後に確変状態を付与することを決定しないように設定されている。
【0081】
(エラー検出センサST1〜ST4について)
また、実施例のパチンコ機10は、複数種類のエラーの夫々を個別に検出可能な複数のエラー検出センサ(エラー検出手段)ST1〜ST4を備えている。具体的に、エラー検出センサとして、磁気を検出する磁気検出センサST1、電波を検出する電波検出センサST2、振動を検出する振動検出センサST3、パチンコ球が貯留される貯留部の満杯状態を検出する満杯検出センサST4等を、実施例のパチンコ機10は備えている。なお、エラー検出手段の内、磁気検出センサST1、電波検出センサST2および振動検出センサST3は、パチンコ機10に対する不正行為を検出するための不正検出センサ(不正検出手段)である。
【0082】
(磁気検出センサST1)
実施例のパチンコ機10は、磁気発生機器から出力された磁気を検出可能な磁気検出センサ(磁気検出手段)ST1を備えている(図3参照)。この磁気検出センサST1は、遊技盤20の前側において磁気発生機器から発生した磁気を検出可能な姿勢、位置に配設されており、磁気を検出した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検出信号を出力する。実施例では、遊技盤20において各入賞部31,32,41,42の裏側近傍に磁気検出センサST1が配置されており、当該入賞部31,32,41,42に対する磁気を利用した不正な入賞を図る不正行為を磁気検出センサST1により検出することが可能となっている。また、磁気検出センサST1からの検出信号(磁気検出信号,検出信号,不正検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は磁気検出状態を示す後述するエラー情報(磁気エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
【0083】
(電波検出センサST2)
実施例のパチンコ機10は、電波出力機器から出力された電波を検出可能な電波検出センサ(電波検出手段)ST2を備えている(図3参照)。この電波検出センサST2は、遊技盤20の前側において電波発生機器から発生した電波を検出可能な姿勢、位置に配設されており、電波を検出した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検出信号を出力する。実施例では、遊技盤20において各入賞部31,32,41,42の裏側近傍に電波検出センサST2が配置されており、当該入賞部31,32,41,42に対応する入賞検出センサSE1〜SE4の電波を利用した誤検出を図る不正行為を電波検出センサST1により検出することが可能となっている。また、電波検出センサST2からの検出信号(電波検出信号,検出信号,不正検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は電波検出状態を示す後述するエラー情報(電波エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
【0084】
(振動検出センサST3)
実施例のパチンコ機10は、遊技盤20の振動を検出可能な振動検出センサ(振動検出手段)SE3を備えている(図3参照)。この振動検出センサST3は、例えば所定の周波数の衝撃を検出すると2つの状態系のバランスが変化するマルチバイブレータ回路を備えており、遊技者が当該パチンコ機10の前枠13や上球受け皿14等を故意に叩いた場合に、これによる振動を検出してメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)へ検出信号を出力するようになっている。これにより、パチンコ機10の前枠13や上球受け皿14等を故意に叩いて遊技盤20に衝撃を与えることで、各種入賞口31a,32a,41a,42a,45aに入賞したパチンコ球が対応する検出センサSE1,SE2,SE3,SE4で検出される際に二重検出を発生させて複数個のパチンコ球が入賞した(検出した)ものと誤認させる不正行為等を認識することが可能となっている。また、振動検出センサST3からの検出信号(振動検出信号,検出信号,不正検出信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は振動検出状態を示す後述するエラー情報(振動エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
【0085】
ここで、前記磁気検出センサST1、電波検出センサST2および振動検出センサST3等の不正検出センサは、検出対象となる振動、電波および磁気を検出する値(検出値)が変動した(具体的には予め設定された閾値より検出値が高くなった)場合に、検出信号を出力するよう構成されている。言い替えると、不正検出センサは、パチンコ機10に対して振動、電波および磁気等によって不正行為が行われた際に変動した検出値に基づいて検出信号(不正検出信号)を出力するようになっている。
【0086】
(満杯検出センサST4)
実施例のパチンコ機10は、前記上下の球受け皿14,15に貯留されたパチンコ球が所定量に達したか否か(満杯)を検出する満杯検出センサ(満杯検出手段)ST4を備えている(図3参照)。この満杯検出センサST4は、球払出装置91から払い出されたパチンコ球を上下の球受け皿14,15に案内する球通路に設けられており、上下の球受け皿14,15がパチンコ球で満杯となって球通路までパチンコ球が貯留されることで満杯検出センサST4が満杯状態を検出するよう構成される。満杯検出センサST4は、前記払出制御基板90(払出制御CPU)に配線接続されており、該満杯検出センサST4が満杯状態を検出した際に払出制御基板90(払出制御CPU)に対して信号入力されるのに伴って、払出制御基板90からメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検出信号(満杯検出信号)を出力するようになっている。そして、満杯検出センサST4からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は満杯状態を示す後述するエラー情報(満杯エラー指定コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。なお、実施例では、満杯検出センサST4として機械式のセンサが用いられており、該センサがON状態となったときに検出信号を出力して満杯状態を検出し、該センサがOFF状態となることで満杯状態を検出しなくなるよう構成されている。実施例では、上下の球受け皿14,15および球通路が、パチンコ球を貯留する貯留部とされる。
【0087】
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図3に示す如く、パチンコ機10の電源に関する制御を実行する制御手段としての電源基板100や、パチンコ機10の遊技の実行を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて遊技演出に関する制御処理を実行する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70、賞球の払い出しに関する制御を実行する制御手段としての払出制御基板90、前記操作ハンドル16の操作状態に基づいてパチンコ球の発射に関する制御を実行する制御手段としての発射制御基板等の各種制御基板が設けられている。すなわち、遊技者の操作ハンドル16の操作に応じて前記発射制御基板の制御に基づいて打球発射装置が作動され、遊技盤20の遊技領域21に打ち出されたパチンコ球の入賞に伴う各球検出センサSE1〜SE7からの検出信号やエラー検出センサST1〜ST4からの検出信号に基づいてメイン制御基板60において適宜の制御処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(コマンド)がサブ制御基板65,70や払出制御基板90に出力されるようになっている。
【0088】
ここで、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、演出表示部17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄組合せ演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、演出表示部17に表示される図柄(特図用演出図柄)や背景画像等の図柄変動演出(図柄組合せ演出)の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御する。
【0089】
(電源基板100について)
前記電源基板100は、遊技場の外部電源(例えば、AC24V)から必要電源電圧を生成するよう構成されている。この電源基板100には、図3に示す如く、パチンコ機10に供給する電源のON−OFFを切り替える電源スイッチ101と、制御RAM60c,65cを初期化させるためのクリアスイッチ102が設けられている。また、前記クリアスイッチ102にクリアスイッチ回路104が接続されており、クリアスイッチ102をON操作した状態で電源スイッチ101をON操作したときに限り、メイン制御基板60、演出制御基板65にクリア信号を出力し、該クリア信号を受けたメイン制御基板60、演出制御基板65がメイン制御RAM60c、演出制御RAM65cを初期化するクリア処理を行うよう設定される。すなわち、実施例では、電源スイッチ101、クリアスイッチ回路104およびクリアスイッチ102からクリア手段が構成される。なお、クリアスイッチ回路104とクリアスイッチ102とからクリア手段を構成し、クリアスイッチ102をON操作したときにクリアスイッチ回路104からメイン制御基板60、演出制御基板65にクリア信号を出力する構成を採用し得る。また、以後の説明において、クリア処理が実行されることを、「RAMクリア」と指称する場合がある。
【0090】
図3に示す如く、電源基板100には、遊技場の外部電源(AC24V)を所定の電源電圧(例えば、DC30V)に変換処理する電源回路(電源手段)105が設けられると共に、当該電源回路105に供給される電源電圧(以下、監視電源電圧という場合もある)の電圧値を監視する電源断監視回路103が設けられている。この電源断監視回路103は、遊技に支障を来たすことなくパチンコ機10の電気部品(例えば、検出センサ)を動作させるために最低限必要な所定の電圧(以下、閾値電圧という場合もある)まで監視電源電圧が低下したか判定するものである。ここで、監視電源電圧が閾値電圧に降下するのは、例えば、電源OFFや停電等による電源断が生じた場合である。この場合、パチンコ機10に電力が供給されなくなってしまうため、監視電源電圧が閾値電圧に降下する。なお、閾値電圧は、電気部品が動作停止する電圧に対より僅かに高い値に設定されている。
【0091】
前記電源基板100には、前記電源断監視回路103に接続するリセット信号回路106が設けられている。電源断監視回路103は、判定結果が肯定(すなわち、監視電源電圧が閾値電圧以下となった状態)である場合に、メイン制御基板60、演出制御基板65およびリセット信号回路106に対して監視電源電圧が閾値電圧に降下したことを示す電源断信号を出力するよう構成される。また、リセット信号回路106は、電力供給の開始時(電源投入時や復電時)および電源断信号の入力時に、メイン制御基板60、演出制御基板65および表示制御基板70に対してリセット信号を出力し、メイン制御基板60、演出制御基板65の動作を規制するようになっている。
【0092】
前記電源基板100には、コンデンサ等のバックアップ電源107が設けられ、パチンコ機10への電力供給が停止した場合(電源断監視回路103からの電源断信号が出力された場合)に、バックアップ電源107からメイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aに電力が供給される。ここで、各制御RAM60c,65cには、パチンコ機10の動作中に各種情報を一時的に記憶する常用記憶エリア(作業領域)の他に、バックアップエリアが設けられている。そして、バックアップ電源107からの電力供給に応じて、制御RAM60c,65cの常用記憶エリアに記憶されている各種情報がバックアップエリアに記憶(書き込み)され、バックアップエリアに記憶された情報は、機外部からパチンコ機10への電力供給が停止された後の一定期間に亘って保持されるようになっている。各制御CPU60a,65aによるバックアップエリアへの各種情報の記憶(書き込み)は、電源断時(電源断信号の入力時)の電源断処理において実行され、該バックアップエリアに記憶された各種情報の常用記憶エリアへの設定(読み出し)は、パチンコ機10への電力供給開始時における復帰処理(図8参照)で実行される。
【0093】
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図3に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU(第1の制御手段)60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記第1始動入賞検出センサSE1、第2始動入賞検出センサSE2、第1特別入賞検出センサSE3、第2特別入賞検出センサSE4、特定領域入球検出センサSE5、特定領域入球検出センサSE6、ゲートセンサSE6、普通入賞検出センサSE7、磁気検出センサST1、電波検出センサST2、振動検出センサST3、満杯検出センサST4等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口32aを開閉する始動用開閉部材32bに連繋する始動入賞ソレノイドSL1、第1特別入賞口41aを開閉する第1特別用開閉部材41bに連繋する第1特別入賞ソレノイドSL2および第2特別入賞口42aを開閉する第2特別用開閉部材42bに連繋する第2特別入賞ソレノイドSL3が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイドSL1〜SL3を駆動させることで、対応する開閉部材32b,41b,42bが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別用開閉部材41b,42bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイドSL2,SL3を駆動制御するよう構成されると共に、前記普図当り抽選に当選した場合には予め定められた開閉態様で始動用開閉部材32bが開閉するよう前記始動入賞ソレノイドSL1を駆動制御するよう構成される。また、メイン制御CPU60aには前記切替ソレノイドSL4が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて切替ソレノイドSL4を駆動させることで、通路切替部材44を切替え作動するようになっている。更に、メイン制御CPU60aは、遊技情報表示部Mと電気的に接続され、当該遊技情報表示部Mに備えられる各表示部の表示内容(発光態様)を夫々制御するよう構成されている。
【0094】
また、メイン制御基板60には、後述する特図当り判定および普図当り判定に用いる乱数を発生させる乱数発生回路60dを備えている。この乱数発生回路60dは、クロック発信器(図示せず)と、特図当り判定用乱数カウンタ(図示せず)と、普図当り判定用乱数カウンタ(図示せず)とを備えたもので、前記特図当り判定用乱数カウンタが、「0」から「65535」までの特図当り判定用乱数の値を前記クロック発信器からのクロック信号の入力に応じたタイミングでカウント(更新)すると共に、前記普図当り判定用乱数カウンタが、「0」から「65535」までの普図当り判定用乱数の値を前記クロック発信器からのクロック信号の入力に応じたタイミングでカウント(更新)するようになっている(ハードウエア乱数更新処理)。そして、始動入賞検出センサSE1,SE2による検出を示す信号がメイン制御CPU60aから乱数発生回路60dに対して入力された場合に、当該入力時点で前記特図当り判定用乱数カウンタがカウントする特図当り判定用乱数の値が乱数確認信号としてメイン制御CPU60aに入力されて、メイン制御RAM60cに入賞情報として記憶されるようになっている。また、乱数発生回路60dに対してゲートセンサSE6による検出を示す信号がメイン制御CPU60aから入力された場合に、当該入力時点で前記普図当り判定用乱数カウンタがカウントする普図当り判定用乱数の値が乱数確認信号としてメイン制御CPU60aに入力されて、メイン制御RAM60cに開放判定情報として記憶されるようになっている。なお、実施例のメイン制御基板60は、乱数発生回路60dにおいてハードウエア乱数としての特図当り判定用乱数および普図当り判定用乱数を更新する一方で、メイン制御CPU60aの制御によってソフトウエア乱数としての特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図決定用乱数および普図変動パターン振分用乱数の各値を更新するようになっている。
【0095】
(入賞情報および開放判定情報について)
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞部31または第2始動入賞部32へのパチンコ球の入賞(より具体的には第1始動入賞検出センサSE1または第2始動入賞検出センサSE2によるパチンコ球の検出)に伴い始動条件が成立することを契機として、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数を取得するよう設定されている。また、前記メイン制御CPU60aは、前記ゲート部48をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサSE6がパチンコ球を検出したこと)を契機として、開放判定情報としての各種乱数(普図当り判定用乱数、普図変動パターン振分用乱数等)を取得するよう設定されている。
【0096】
また、前記第1始動入賞部31や第2始動入賞部32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数値)は、対応する第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の始動保留領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で始動保留領域が定まっており、各特図始動保留情報に基づいて図柄変動演出(特図変動表示)を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で特図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。実施例では、第1特図始動保留情報か第2特図始動保留情報かを区別可能に個別にメイン制御RAM60cに記憶されており、第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報の何れかをメイン制御CPU60aが読み出して特図当り判定を実行するよう構成されている。
【0097】
また、特図決定用乱数は、特図当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「99」の全100通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、特図当りの当選を示す100種類の特図表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサSE1の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサSE2の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。すなわち、第1始動入賞検出センサSE1の検出(第1の始動条件の成立)を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサSE2の検出(第2の始動条件の成立)を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、特図変動表示(図柄変動演出)の終了後に付与される当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が当り遊技(当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。
【0098】
前記特図変動パターン振分用乱数は、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される特図変動表示(図柄変動演出)の内容および該特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間を特定する複数の特図変動パターン(変動パターン)から1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。
【0099】
普図決定用乱数は、普図当り判定が普図当りの判定結果定の場合に普図表示部55に確定停止表示させる普図当り図柄(普図当り図柄1、普図当り図柄2)を決定する際に用いる乱数である。すなわち、ゲートセンサSE6の検出を契機として取得される普図決定用乱数の値により、普図当りの場合に普図表示部55に確定停止表示される普図として前述した普図当り図柄が特定される。なお、普図当り判定がはずれの判定結果の場合には、普図表示部55に確定停止表示させる普図として普図はずれ図柄が決定される。そして、前記普図変動パターン振分用乱数は、普図変動表示の変動時間を特定する普図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。
【0100】
(判定値について)
また、前記メイン制御ROM60bには、特図当りを発生させるかを判定するための特図当り判定値が記憶されている。特図当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて特図当りか否かの判定(特図当り判定)で用いる判定値である。ここで、特図当り判定値は、特図当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される特図当り判定値の数は、非確変状態の場合に設定される特図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における特図当り判定値の設定数を多くすることで、大当り遊技を発生し易くしている。
【0101】
また、前記メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、特図当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した100種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「99」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。すなわち、特図決定用判定値に基づいて、前記特図1としての図柄Aおよび図柄Bの何れが決定されると共に、前記特図2としての図柄aおよび図柄bの何れが決定される。
【0102】
更に、前記メイン制御ROM60bには、複数種類の特図変動パターン(変動パターン)が記憶されており、各特図変動パターンに対応して特図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される表示内容(図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、特図1または特図2を変動してから確定停止表示するまでの変動時間(特図変動表示の変動時間)を特定している。特図変動パターン振分判定値は、前記特図変動パターン振分用乱数を用いて特図変動パターンの決定に用いる判定値であり、特図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターン振分判定値が割当てられた特図変動パターンが特定されるようになっている。
【0103】
また、前記メイン制御ROM60bには、普図変動表示の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値である。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
【0104】
また、メイン制御ROM60bには、普図変動演出表示が行われた結果として普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値である。そして、取得した普図当り判定用乱数が普図当り判定値と一致する場合に、メイン制御CPU60aが普図当りと判定して、普図変動表示が行われた後に始動用開閉部材32bを開閉させるようになっている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かにより判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、非変短状態よりも普図当りが発生し易くなるよう構成される。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、ゲートセンサSE6の検出を契機として開放作動を許容する開放判定手段としての機能を備えている。
【0105】
更に、前記メイン制御ROM60bには、複数種類の普図変動パターン(変動パターン)が記憶されており、各普図変動パターンに対応して普図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記普図変動パターンは、普図を変動してから確定停止表示するまでの変動時間(普図変動表示の変動時間)を特定している。普図変動パターン振分判定値は、前記普図変動パターン振分用乱数を用いて普図変動パターンの決定に用いる判定値であり、普図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された普図変動パターン振分用乱数に対応する普図変動パターン振分判定値が割当てられた普図変動パターンが特定されるようになっている。
【0106】
(演出制御基板について)
前記演出制御基板65には、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する演出制御CPU(第2の制御手段)65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図3に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。すなわち、演出制御RAM65cは、各種情報を書き換え可能に記憶する記憶手段としての機能を有している。
【0107】
ここで、前記演出制御ROM65bには、特図変動表示が行われる間に実行する具体的な演出内容(演出表示部17での表示演出内容やランプ装置18の発光演出内容、スピーカ19での音演出内容)を特定する演出パターンが記憶されている。前記演出パターンは前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。すなわち、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aが取得した入賞情報(乱数値)に基づいて演出内容を決定する演出内容決定手段として機能するよう構成されている。また、演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列26a,26b,26cの特図用演出図柄の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列に特図用演出図柄が停止されると共に、該特図用演出図柄の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。なお、前記演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して1つまたは複数の演出パターンが対応付けられており、特図変動パターンに対応した演出パターンの中から1つの演出パターンを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。
【0108】
また、演出制御CPU65aが決定可能な演出パターンは、後述する遊技演出モード毎に定められており、演出制御CPU65aが演出パターンを決定する際の遊技演出モードに応じた演出パターンに含まれる演出パターンの中から、特図変動パターンに対応する1つの演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。ここで、各遊技演出モードに含まれる演出パターンは、少なくとも一部が異なるよう設定されており、特図変動パターンに基づいて遊技演出モードに応じた演出パターンを決定することで、各遊技演出モードに特有の演出が行われるようになっている。
【0109】
また、演出制御基板65には、大当り遊技後に行われた図柄変動演出の変動回数を計測する変動回数カウンタCN(変動回数計測手段)CNが設けられており、図柄変動演出が行われる毎(特図変動パターンが入力される毎)に演出制御CPU65aが変動回数カウンタCNのカウント数を1ずつ加算するようになっている。また、変動回数カウンタCNのカウント値は、当り遊技が行われる毎に演出制御CPU65aが初期化するよう構成されている。すなわち、変動回数カウンタCNのカウント値を参照することで、当り遊技後に行われた図柄変動演出の変動回数を演出制御CPU65aが識別し得るようになっている。
【0110】
また、前記演出制御ROM65bには、大当り遊技が行われる間に実行する具体的な演出内容(演出表示部17での表示演出内容やランプ装置18の発光演出内容、スピーカ19での音演出内容)を特定する大当り遊技演出パターンが記憶されている。前記大当り遊技演出パターンは大当り遊技の種類に対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された大当り図柄に基づいて対応する大当り遊技演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記大当り遊技演出パターンは、前記大当り図柄に対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの大当り図柄に対して1つまたは複数の大当り遊技演出パターンが対応付けられており、大当り図柄に対応した大当り遊技演出パターンの中から1つのパターンを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。
【0111】
前記演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
【0112】
(表示制御基板70について)
次に、図3に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、演出表示部17が接続されている。表示制御ROM70bには、演出表示部17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、図柄変動演出や大当り遊技演出、エラー表示、操作ハンドル16の操作形態の報知表示等の演出表示部17に表示する各種の画像や映像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
【0113】
また、前記表示制御ROM70bには、画像データとして、後述する各種エラー(報知)表示の画像データが記憶されている。具体的には、磁気検出センサエラー」の文字(第1表示)および「係員をお呼び下さい」の文字(第2表示)を表示する「磁気検出センサエラー」に対応する画像データと、「電波検出センサエラー」の文字(第1表示)および「係員をお呼び下さい」の文字(第2表示)を表示する「電波検出センサエラー」に対応する画像データと、「振動検出センサエラー」の文字(第1表示)および「係員をお呼び下さい」の文字(第2表示)を表示する「振動検出センサエラー」に対応する画像データと、「球を抜いて下さい」の文字(第2表示)を表示する「満杯エラー」に対応する画像データとが表示制御ROM70bに記憶されている。
【0114】
また、表示制御ROM70bには、電源断後の復電時において復電処理が実行された旨を示す復電処理実行報知に対応する画像データとして、「復電しました。そのまま遊技を継続して下さい」の文字を表示する画像データが記憶されている(図9(b),(c)参照)。
【0115】
(遊技演出モードについて)
ここで、実施例のパチンコ機10は、特図変動表示が行われる間に実行する演出内容が異なる複数(実施例では2つ)の遊技演出モードを備えている。遊技演出モードには、確変状態および変短状態が付与されていない遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定可能な第1の遊技演出モードと、確変状態および変短状態が付与されている遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定可能な第2の遊技演出モードが設定されており、メイン制御CPU60aから出力されるコマンドに基づいて設定された確変情報フラグおよび変短情報フラグに基づいて演出制御CPU65aが遊技演出モードを決定するよう構成されている。すなわち、特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出することなく大当り遊技(特定大当り遊技および非特定大当り遊技)が終了した場合に、当該大当り遊技後に特図変動パターン指定コマンドが入力されることを契機として前記第1の遊技演出モードを演出制御CPU65aが決定し、大当り遊技(特定大当り遊技)において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合に、当該大当り遊技後に特図変動パターン指定コマンドが入力されることを契機として前記第2の遊技演出モードを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。
【0116】
ここで、演出表示部17において特図用演出図柄の背面として表示される背景画像が遊技演出モード毎に異なるように設定されており、背景画像の種類から現在の遊技演出モードを遊技者が認識し得るようになっている。また、各遊技演出モードでは、演出表示部17で行われる図柄変動演出の演出内容(演出パターン)の一部または全部が異なっており、遊技演出モード毎に特有の演出が実行され得るよう設定されている。なお、遊技演出モードとしては、これらに限られるものではなく、パチンコ機10が移行し得る遊技状態の種類に応じて、確変状態のみが付与されている遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定可能な遊技演出モードや、変短状態のみが付与されている遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定可能な遊技演出モードを設定するようにしてもよい。また、各遊技状態に対応する遊技演出モードは1つである必要はなく、同じ遊技状態に対して複数の遊技演出モードを設けて、遊技演出モードを変更することも可能である。なお、同じ遊技状態で遊技演出モードの変更は、所定回数の特図当り判定(特図変動表示)の実行を契機として変更するよう構成したり、特図当り判定が行われることを契機として遊技演出モードの変更抽選を実行するよう構成したり、特定の演出の実行を契機として変更するよう構成すること等により可能である。
【0117】
(大当り遊技演出について)
ここで、大当り遊技演出について説明する。演出制御CPU65aは、大当り遊技が行われる場合には、大当り遊技の進行に合わせた大当り遊技演出を前記演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19で行うよう制御するようされている。すなわち、演出制御ROM65bには、大当り遊技において実行する大当り遊技演出の演出内容を特定する大当り遊技演出パターンが大当り遊技の種類毎に記憶されている。また、大当り遊技演出パターンは、大当り遊技の種類に対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された大当り遊技の種類(すなわち特図当りの判定結果となった際の遊技状態と決定された特図当り図柄の種類)に基づいて対応する大当り遊技演出パターンを演出制御CPU65aが決定するよう構成されており、各大当り遊技に特有の大当り遊技演出が行われるようになっている。すなわち、実施例では、大当り遊技演出パターンとして、特定大当り遊技に対応した第1の大当り遊技演出を特定する大当り遊技演出パターンと、非特定大当り遊技に対応した第2の大当り遊技演出を特定する大当り遊技演出パターンとが設定されている。
【0118】
そして、演出制御CPU65aは、決定した大当り遊技演出パターンに基づいて制御コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に出力するよう制御を実行して、大当り演出パターンに応じた大当り表示演出を演出表示部17やスピーカ19、ランプ装置18に行わせるようになっている。すなわち、第1の大当り遊技演出に対応する大当り演出パターンは、演出表示部17に表示する第1の大当り遊技表示演出の表示内容と、ランプ装置18で実行する第1の大当り遊技発光演出の発光態様と、スピーカ19で実行する第1の大当り遊技音演出の音出力内容とを特定するものである。同様に、第2の大当り遊技演出に対応する大当り演出パターンは、演出表示部17に表示する第2の大当り遊技表示演出の表示内容と、ランプ装置18で実行する第2の大当り遊技発光演出の発光態様と、スピーカ19で実行する第2の大当り遊技音演出の音出力内容とを特定している。
【0119】
ここで、前記各大当り遊技演出パターンは、オープニング時間に実行するオープニング演出の演出内容と、各ラウンド遊技の間に実行するラウンド遊技演出の演出内容と、ラウンド間インターバル時間に実行するインターバル演出の演出内容と、エンディング時間に実行するエンディング演出の演出内容とを大当り遊技の種類毎に特定している。すなわち、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから大当り開始コマンドが入力された際に、オープニング演出の実行を指示する制御コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73の夫々に出力し、開放コマンドが入力された際に、当該開放コマンドで特定されるラウンド数目のラウンド遊技演出の実行を指示する制御コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73の夫々に出力し、閉鎖コマンドが入力された際に、当該閉鎖コマンドで特定されるラウンド遊技後のラウンド間インターバル時間に対応するインターバル演出の実行を指示する制御コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73の夫々に出力するよう構成されている。そして、演出制御CPU65aは、最終ラウンドに対応する閉鎖コマンドが入力された際に、エンディング演出の実行を指示する制御コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73の夫々に出力するよう構成され、大当り終了コマンドが入力された際に、大当り遊技演出(具体的にはエンディング演出)の停止を指示する制御コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73の夫々に出力するよう構成されている。すなわち、演出制御CPU65aから出力される制御コマンドに基づいて表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73が演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19を制御することで、一連の大当り遊技演出が実行される。
【0120】
実施例では、オープニング演出、インターバル演出およびエンディング演出は、第1および第2大当り遊技演出に共通の演出とされている。例えばオープニング演出の演出内容としては、大当り遊技の開始を識別可能な「大当りスタート」等の文字や映像・画像を演出表示部17に表示し、「大当り〜」の音声をスピーカ19から出力すると共に、ランプ装置18を所定の発光態様(発光強度を高めた発光態様等)で発光する演出内容となっている。同様に、実施例のエンディング演出は、第1および第2大当り遊技演出に共通の演出とされており、大当り遊技の終了を識別可能な「大当り終了」等の文字や映像・画像を演出表示部17に表示し、「またね」の音声をスピーカ19から出力すると共に、ランプ装置18を所定の発光態様(発光強度を高めた発光態様等)で発光する演出内容となっている。また、インターバル演出に関しても同様に、ラウンド遊技の移行を識別可能な映像・画像が演出表示部17に表示され、所定の効果音や音声等がスピーカ19から出力されると共に、所定の発光態様でランプ装置18が発光するよう構成されている。なお、これらの演出内容は、これに限られるものではなく、適宜に設定することができることは当然である。
【0121】
また、ラウンド遊技演出は、特定領域にパチンコ球が入球可能となる特定ラウンドまでのラウンド遊技(実施例では1ラウンド目〜4ラウンド目)で実行される前段ラウンド遊技演出(入球示唆演出)と、特定領域に入球可能な特定ラウンドのラウンド遊技(実施例では5ラウンド目)において実行される第1の特定ラウンド遊技演出と、特定領域に入球不能な特定ラウンドのラウンド遊技(実施例では5ラウンド目)において実行される第2の特定ラウンド遊技演出と、特定ラウンドにおいて特定領域にパチンコ球が入球した場合に特定ラウンド後のラウンド遊技(実施例では6ラウンド目以降)で実行される第1の後段ラウンド遊技演出と、特定ラウンドにおいて特定領域にパチンコ球が入球していない場合に特定ラウンド後のラウンド遊技(実施例では6ラウンド目以降)で実行される第2の後段ラウンド遊技演出とが設定されている。すなわち、前記第1の大当り遊技表示演出では、前段ラウンド遊技演出および第1の特定ラウンド遊技演出が行われた後に、特定ラウンド遊技におけるパチンコ球の入球状況に応じて第1の後段ラウンド遊技演出および第2の後段ラウンド遊技演出の何れかが実行され、前記第2の大当り遊技表示演出では、前段ラウンド遊技演出、第2の特定ラウンド遊技演出および第2の後段ラウンド遊技演出が実行されるよう演出がパターン化されている。
【0122】
ここで、各ラウンド遊技演出の演出内容は適宜に決定することが可能である。実施例では、前段ラウンド遊技演出として、特定領域に入球可能な状態が生起される期待を遊技者に生じさせる演出が実行されるよう構成され、例えばパチンコ機のモチーフとなる味方側キャラクタと敵側キャラクタとの対決結果により特定領域に入球となるかを報知する所謂バトル演出の対決過程に関する映像・画像を演出表示部17に表示し、当該演出に合わせた効果音や音声をスピーカ19から出力すると共に、当該演出に合わせた発光態様でランプ装置18を発光する演出内容となっている。また、前記第1の特定ラウンド遊技演出は、前段ラウンド遊技演出での味方側キャラクタが敵側キャラクタに勝利して特定領域に入球となったことを報知する映像・画像を演出表示部17に表示し、当該演出に合わせた効果音や音声をスピーカ19から出力すると共に、当該演出に合わせた発光態様でランプ装置18を発光する演出内容となっている。また、前記第2の特定ラウンド遊技演出は、前段ラウンド遊技演出での味方側キャラクタが敵側キャラクタに敗北して特定領域に入球不能であることを報知する映像・画像を演出表示部17に表示し、当該演出に合わせた効果音や音声をスピーカ19から出力すると共に、当該演出に合わせた発光態様でランプ装置18を発光する演出内容となっている。第1の後段ラウンド遊技演出は、大当り遊技後に確変状態が付与されることを報知するような「V」等の文字や勝利した味方側キャラクタを表示する映像・画像を演出表示部17に表示し、当該演出に合わせた効果音や音声をスピーカ19から出力すると共に、当該演出に合わせた発光態様でランプ装置18を発光する演出内容となっている。第2の後段ラウンド遊技演出は、大当り遊技後に確変状態が付与されることを報知するような「次に期待」等の文字や敗北した味方側キャラクタを表示する映像・画像を演出表示部17に表示し、当該演出に合わせた効果音や音声をスピーカ19から出力すると共に、当該演出に合わせた発光態様でランプ装置18を発光する演出内容となっている。なお、これらの演出内容は、これに限られるものではなく、適宜に設定することができることは当然である。
【0123】
すなわち、実施例のパチンコ機10では、前段ラウンド遊技演出において大当り遊技後に確変状態が付与される期待感がある演出が行われ、第1および第2の特定ラウンド遊技演出において特定領域にパチンコ球が入球し得るか否かを報知する演出が行われ、第1および第2の後段ラウンド遊技演出において大当り遊技後の遊技状態を報知する演出が行われるようになっている。
【0124】
(払出制御基板90について)
次に、払出制御基板90について説明する。払出制御基板90は、図3に示すように、制御処理を実行する払出制御CPU、該払出制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する払出制御ROM90b、当該払出制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な払出制御RAM90c等が備えられている。この払出制御基板90には、前記球払出装置91が接続されており、前記メイン制御基板60から賞球払出指定コマンドが入力されることで、当該賞球払出指定コマンドで指定される数の賞球を払い出すように払出制御CPUが球払出装置91の動作させるよう構成される。また、実施例の払出制御基板90には、前記満杯検出センサST4が接続されており、当該満杯検出センサST4の検出信号に基づいてエラー判定処理を実行するようになっている。また、払出制御基板90に外部端子板92が接続されていると共に、該外部端子板92に設けられた出力端子(外部出力端子)に外部機器HC(例えば遊技店のホールコンピュータ)が接続され、パチンコ機10の状態やエラー情報等の各種の情報を出力可能に構成されている。
【0125】
(メイン制御基板での処理について)
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが実行する制御処理について説明する。メイン制御CPU60aは、パチンコ機10への電源投入時に電源投入時設定処理を実行した後に、遊技が可能な状態(起動状態)に移行する。この起動状態では、タイマ割込処理を所定の制御周期(4ms毎)で実行するようになっている。ここで、メイン制御CPU60aが実行するタイマ割込処理では、時間計測に関する計時処理や、乱数の更新に関する乱数更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、遊技情報表示部Mの表示内容に関する処理、大当り遊技の実行に関する処理、エラーの発生に関する処理等を実行すると共に、始動入賞部31,32への入賞に関する特図入力処理や、特図当り判定に関する特図開始処理等を実行するようになっている。なお、電源投入時設定処理に関しては、後述するものとする。
【0126】
(タイマ割込処理)
タイマ割込処理では、遊技の実行に関する制御処理と、エラー(異常)の発生に関するエラー処理とを実行するようになっている。具体的に、このタイマ割込処理では、計時処理や、賞球処理、乱数更新処理、遊技状態設定処理、特図入力処理、特図開始処理、普図入力処理、普図開始処理、大当り遊技処理、遊技情報表示処理、エラー判定処理、操作形態報知処理、コマンド入出力処理等の各種処理が行われる。ここで、タイマ割込処理において実行される各制御処理は、制御処理毎に個別の制御処理プログラム(モジュール)としてメイン制御ROM60bに記憶されており、各制御処理の実行時に対応する制御処理プログラムをメイン制御RAM60cが呼び出すことにより実行される。
【0127】
(計時処理について)
計時処理(ステップS101)では、メイン制御CPU60aは、遊技の進行に関する遊技時間(変動時間等)を計測する。具体的に、メイン制御CPU60aは、遊技の進行に関する遊技時間として、特図変動パターンによって特定される特図変動時間や、特図変動表示の終了から次の特図変動表示または大当り遊技を開始するまでの待機時間である特図変動インターバル時間、普図変動パターンによって特定される普図変動時間と、普図変動表示の終了から次の普図変動表示を開始するまでの待機時間である普図変動インターバル時間、大当り遊技においてオープニング演出が行われる時間であるオープニング時間、大当り遊技においてエンディング演出が行われる時間であるエンディング時間、各ラウンド遊技の規定時間、ラウンド遊技の終了時点から次のラウンド遊技の開始までの待機時間であるラウンド間インターバル時間、普図当り遊技における第2始動入賞口32aの開放時間である普電開放時間等を計測するよう構成されている。
【0128】
(賞球処理について)
賞球処理(ステップS102)では、メイン制御CPU60aは、所定の入賞検出センサ(実施例では始動入賞検出センサSE1,SE2、特別入賞検出センサSE3,SE4、普通入賞検出センサSE7)から検出信号が入力された場合に、検出信号を入力した入賞検出センサに応じた数の賞球の払い出しを行う。具体的に、メイン制御CPU60aは、検出信号を入力したセンサに応じた数の賞球の払い出しを指示する賞球払出指定コマンドを賞球処理において設定し、当該賞球払出指定コマンドを後述するコマンド入出力処理においてに前記払出制御基板90に出力することで、賞球が払い出されるようになっている。また、賞球払出指定コマンドを演出制御基板65に出力するよう構成して、賞球の払出に関する演出(例えば、払い出された賞球数をポイント数等の数値表示する演出)を実行し得るよう構成されている。なお、一例として実施例では、始動入賞検出センサSE1,SE2から検出信号が入力された場合には「3個」の賞球の払い出しを指示する賞球払出指定コマンドが設定され、特別入賞検出センサSE3,SE4から検出信号が入力された場合に「15個」の賞球の払い出しを指示する賞球払出指定コマンドが設定され、普通入賞検出センサSE7から検出信号が入力された場合には「10個」の賞球の払い出しを指示する賞球払出指定コマンドが設定される。
【0129】
(乱数更新処理について)
乱数更新処理(ステップS103)では、メイン制御CPU60aは、特図の大当り図柄を決定するために用いられるソフトウエア乱数としての特図決定用乱数の値と、特図変動パターンを決定するために用いられるソフトウエア乱数としての特図変動パターン振分用乱数の値と、普図の当り図柄を決定するために用いられるソフトウエア乱数としての普図決定用乱数の値と、普図変動パターンを決定するために用いられるソフトウエア乱数としての普図変動パターン決定用乱数の値とを更新する(ソフトウエア乱数更新処理を実行する)。このソフトウエア乱数更新処理では、特図決定用乱数としての「0」〜「100」の全101通りの整数値と、特図変動パターン振分用乱数としての「0」〜「250」の全251通りの整数値と、普図決定用乱数としての「0」〜「100」の全101通りの整数値と、普通図変動パターン振分用乱数としての「0」〜「250」の全251通りの整数値とを、1回の更新処理につき夫々「1」更新する。すなわち、実施例では、タイマ割込み処理が1回発生する毎に(4ms毎に)、特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図決定用乱数および普図変動パターン振分用乱数の各乱数の値を更新するようになっている。
【0130】
(遊技状態設定処理について)
遊技状態設定処理(ステップS104)では、メイン制御CPU60aは、遊技状態を切り替えるための処理を実行する。具体的に、メイン制御CPU60aは、大当り遊技を開始するタイミング(特図変動表示の結果として大当り図柄(特図)を停止表示してから所定時間(具体的には特図変動インターバル時間)が経過するタイミング)で、メイン制御RAM60cに記憶される大当りフラグの設定値を「0」から「1」に変更し、大当り遊技を終了するタイミングで、大当りフラグの設定値を「1」から「0」に変更する。メイン制御CPU60aは、大当りフラグの値を「1」に変更するのに応じて大当り開始コマンドを設定する。一方、メイン制御CPU60aは、大当りフラグの値を「0」に変更するのに応じて大当り終了コマンドを設定する。すなわち、遊技状態特定情報としての大当りフラグを参照することで大当り遊技が行われている途中か否かをメイン制御CPU60aが特定し得るようになっている。
【0131】
また、この遊技状態設定処理では、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の終了に伴って確変状態を開始する場合に、メイン制御RAM60cに記憶される確変フラグの設定値を「0」から「1」に変更し、確変状態の終了条件が満たされた場合に、確変フラグの設定値を「1」から「0」に変更する。すなわち、遊技状態特定情報としての確変フラグを参照することでメイン制御CPU60aが遊技状態(確変状態か否か)を特定し得るようになっている。具体的に、実施例では大当り遊技の特定ラウンドにおいて特定領域入球検出センサSE5からの検出信号が入力された場合に、当該大当り遊技のエンディング時間が経過して次の特図当り判定が行われることで確変フラグの設定値が「0」から「1」に変更され、確変状態の間に行われた特図当り判定に当選した特図変動表示が終了することで確変フラグが「0」に変更されるようになっている。また、確変状態を付与する場合(確変フラグを「1」に設定する場合)に、確変状態を付与することを示す確変付与コマンドをメイン制御CPU60aが設定して、コマンド入出力処理において演出制御基板65に出力すると共に、確変状態の付与を終了する場合(確変フラグを「0」に設定する場合)に、確変状態を終了することを示す確変終了コマンドをメイン制御CPU60aが設定して、コマンド入出力処理において演出制御基板65に出力するようになっている。
【0132】
更に、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の終了に伴って変短状態を開始する場合に、メイン制御RAM60cに記憶される変短フラグの設定値を「0」から「1」に変更し、変短状態を終了する場合に、変短フラグの設定値を「1」から「0」に変更する。すなわち、遊技状態特定情報としての変短フラグを参照することでメイン制御CPU60aが遊技状態(変短状態か否か)を特定し得るようになっている。具体的に、実施例では大当り遊技の特定ラウンドにおいて特定領域入球検出センサSE5からの検出信号が入力された場合に、当該大当り遊技のエンディング時間が経過して次の特図当り判定が行われることで変短フラグの設定値が「0」から「1」に変更され、変短状態の間に行われた特図当り判定に当選した特図変動表示が終了することで確変フラグが「0」に変更されるようになっている。また、変短状態を付与する場合(変短フラグを「1」に設定する場合)に、変短状態を付与することを示す変短付与コマンドをメイン制御CPU60aが設定して、コマンド入出力処理において演出制御基板65に出力すると共に、変短状態の付与を終了する場合(変短フラグを「0」に設定する場合)に、変短状態を終了することを示す変短終了コマンドCMD7をメイン制御CPU60aが設定して、コマンド入出力処理において演出制御基板65に出力するようになっている。
【0133】
また、メイン制御CPU60aは、遊技状態設定処理において、普図当り遊技を開始するタイミング(普図変動表示の結果として普図当り図柄としての普図を停止表示してから所定時間が経過するタイミング)で、メイン制御RAM60cに記憶される普図当りフラグの設定値を「0」から「1」に変更し、普図当り遊技を終了するタイミングで、普図当りフラグの設定値を「1」から「0」に変更する。メイン制御CPU60aは、普図当りフラグの値を「1」に変更するのに応じて普図当り開始コマンドを設定する。一方、メイン制御CPU60aは、普図当りフラグの値を「0」に変更するのに応じて普図当り終了コマンドを設定する。
【0134】
(特図入力処理について)
特図入力処理(ステップS105)では、メイン制御CPU60aは、第1および第2始動入賞部31,32への入賞に伴う入賞情報の取得に関する処理を実行する。メイン制御CPU60aは、始動入賞検出センサSE1,SE2からの検出信号の入力があった場合(すなわち、始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞が発生した場合)に、メイン制御RAM60cにおいて検出信号のあった始動入賞検出センサSE1,SE2に対応する特図始動保留情報(第1特図始動保留情報または第2特図始動保留情報)の保留数が上限数(実施例では4個)未満であるか否かを判定し、上限数に満たない場合に、入賞情報としての各種乱数値を取得すると共にメイン制御RAM60cの記憶領域に記憶する。ここで、メイン制御RAM60cの記憶領域には、ハードウエア乱数(特図当り判定用乱数)と、ソフトウエア乱数(特図決定用乱数や特図変動パターン振分用乱数等の乱数値)が入賞情報(乱数値)としては記憶される。そして、第1特図始動保留情報を記憶した場合には、当該保留情報を加算した保留数を示す第1特図保留数指定コマンドを設定し、第2特図始動保留情報を記憶した場合には、当該保留情報を加算した保留数を示す第2特図保留数指定コマンドを設定する。
【0135】
(特図開始処理について)
特図開始処理(ステップS106)では、メイン制御CPU60aは、所定の特図変動始動条件が成立する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した特図始動保留情報(各乱数値)に基づいて特図変動表示を開始するよう構成される。具体的に、実施例では、当該特図開始処理の実行時点で特図変動表示および大当り遊技が行われていないこと(すなわち特図変動表示中または大当り遊技中ではないこと)を、前記特図変動始動条件として定められている。そして、特図開始処理の実行時点において、特図変動表示(図柄変動演出)および大当り遊技の何れかの途中である場合は、特図開始処理を終了するようになっている。
【0136】
特図変動始動条件が成立する場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている特図始動保留情報を読み出すと共に、読み出した特図始動保留情報の保留数を1減算する。すなわち、第1特図始動保留情報が読み出された場合は、第1特図始動保留情報の保留数が減算され、第2特図始動保留情報が読み出された場合は、第2特図始動保留情報の保留数が減算される。ここで、第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報の夫々をメイン制御RAM60cに記憶している場合に、第2特図始動保留情報を優先して読み出して、第2特図始動保留情報に基づく特図当り判定に伴う図柄変動を優先して行う(すなわち優先変動する)よう構成してもよく、第1および第2特図始動保留情報をメイン制御RAM60cに記憶した順序で読み出して、読み出した順序で第1および第2特図始動保留情報に基づく特図当り判定に伴う図柄変動を行う(入賞順序で変動する)よう構成してもよい。また、優先変動する構成では、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報を記憶した順序でメイン制御CPU60aが読み出すと共に、同様にメイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報を記憶した順序でメイン制御CPU60aが読み出すよう構成される。そして、第1特図始動保留情報を読み出した場合には、当該保留情報を減算した保留数を示す第1特図保留数指定コマンドを設定し、第2特図始動保留情報を読み出した場合には、当該保留情報を減算した保留数を示す第2特図保留数指定コマンドを設定する。
【0137】
また、メイン制御CPU60aは、読み出した特図始動保留情報に含まれる特図当り判定用乱数の値が、メイン制御ROM60bに記憶されている特図当り判定値と一致するか否かを判定する(特図当り判定)。ここで、特図当り判定値は、特図当り判定用乱数として取得するハードウエア乱数が取り得る値の範囲内から所定の値が定められると共に、特図当り判定を行う時点で確変状態が付与されているか否かで数が異なっている。具体的には、確変状態のときに特図当りと判定する特図当り判定値の数は、非確変状態の場合に特図当りと判定する特図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における特図当り判定値の数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
【0138】
そして、特図当り判定がはずれの判定結果となった場合には、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに停止表示する特図としてはずれを示す特図を決定し、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する。一方、特図当り判定が当りの判定結果となった場合には、特図決定用乱数の値が、メイン制御ROM60bに記憶されている特図決定用判定値の何れと一致するかによって、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄として停止表示する特図を決定する。ここで、特図決定用乱数の値は、第1特図始動保留情報か第2特図始動保留情報かによって特図1または特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図始動保留情報の種類に応じて特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1または特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。そして、大当り図柄(特図1または特図2)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいて特図当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する。そして、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図の種類(はずれまたは当りの種類)を示す特図指定コマンドや、決定した特図変動パターンを示すと共に変動開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを設定。なお、実施例の特図変動パターン指定コマンドには、特図当り判定を実行した特図始動保留情報の種類(第1特図始動保留数情報および第2特図始動保留数情報)を特定可能な情報を含むよう構成されており、当該特図変動パターン指定コマンドの入力に基づいて第1特図変動表示および第2特図変動表示の何れが開始されるかを演出制御CPU65aが識別し得るようになっている。なお、特図当り判定を実行した特図始動保留情報の種類を特定するコマンドを設定するようにしてもよい。
【0139】
また、メイン制御CPU60aは、前述した計時処理において、決定された特図変動パターンに定められている特図変動時間が経過したことを計時した場合に、特図変動表示が終了することを示す特図停止指定コマンドを演出制御CPU65aに出力するようになっている。すなわち、特図開始処理において設定されたコマンド(特図変動パターン指定コマンド等)に基づいて、特図変動表示の開始タイミング(特図の変動開始タイミング)を演出制御CPU65a側で識別し得ると共に、特図変動時間の経過に伴って設定された特図停止指定コマンドに基づいて特図変動表示の終了タイミング(特図の確定停止タイミング)を演出制御CPU65a側で識別し得るよう構成されている。
【0140】
(普図入力処理について)
普図入力処理(ステップS107)では、メイン制御CPU60aは、ゲート部48の遊技球の通過に伴う開放判定情報の取得に関する処理を実行する。メイン制御CPU60aは、ゲートセンサSE6からの検出信号の入力があった場合(すなわち、ゲート部48をパチンコ球が通過した場合)に、普図始動保留情報の保留数が上限数(実施例では4個)未満であるか否かを判定し、上限数に満たない場合に、開放判定情報としての各種乱数値を取得すると共にメイン制御RAM60cの記憶領域に記憶する。ここで、メイン制御RAM60cの記憶領域には、ハードウエア乱数(普図当り判定用乱数)と、ソフトウエア乱数(普図決定用乱数や普図変動パターン振分用乱数等の乱数値)が入賞情報(乱数値)としては記憶される。そして、普図始動保留情報を記憶した場合には、当該保留情報を加算した保留数を示す普図保留数指定コマンドを設定する。
【0141】
(普図開始処理について)
普図開始処理(ステップS108)では、メイン制御CPU60aは、所定の普図変動始動条件が成立する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した普図始動保留情報(各乱数値)に基づいて普図変動表示を開始するよう構成される。具体的に、実施例では、当該普図開始処理の実行時点で普図変動表示および普図当り遊技が行われていないこと(すなわち普図変動表示中または普図当り遊技中ではないこと)を、前記普図変動始動条件として定められている。そして、普図開始処理の実行時点において、普図変動表示(図柄変動演出)および普図当り遊技の何れかの途中である場合は、普図開始処理を終了するようになっている。
【0142】
普図変動始動条件が成立する場合には、メイン制御RAM60cに記憶されている普図始動保留情報を読み出すと共に普図始動保留情報の保留数を1減算して、普図始動保留情報に含まれる普図当り判定用乱数の値が、メイン制御ROM60bに記憶されている普図当り判定値と一致するか否かを判定する(普図当り判定)。そして、普図始動保留情報を読み出した場合には、当該保留情報を減算した保留数を示す普図保留数指定コマンドを設定する。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定用乱数として取得するハードウエア乱数が取り得る値の範囲内から所定の値が定められると共に、普図当り判定を行う時点で変短状態が付与されているか否かで数が異なっている。具体的には、変短状態のときに普図当りと判定する普図当り判定値の数は、非変短状態の場合に普図当りと判定する普図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
【0143】
そして、普図当り判定がはずれの判定結果となった場合には、普図変動表示の結果として普図表示部55に停止表示する普図としてはずれを示す普図を決定し、普図変動パターン決定用乱数の値に基づいてはずれ用の普図変動パターンの中から1つの普図変動パターンを決定する。一方、普図当り判定が当りの判定結果となった場合には、普図決定用乱数の値が、メイン制御ROM60bに記憶されている普図決定用判定値の何れと一致するかによって、普図変動表示の結果として普図表示部55に大当り図柄として停止表示する普図を決定する。そして、普図当り図柄が決定されると、メイン制御CPU60aは、普図変動パターン決定用乱数の値に基づいて普図当り用の普図変動パターンの中から1つの普図変動パターンを決定する。そして、メイン制御CPU60aは、普図の種類(はずれまたは当りの種類)を示す普図指定コマンドを設定するとともに、決定した普図変動パターンを示す普図変動パターン指定コマンドを設定して、普図変動表示を開始するタイミングに応じて演出制御CPU65aへ向けて出力する。なお、普図指定コマンドおよび普図変動パターン指定コマンドは、コマンド入出力処理(図5参照)の実行時に演出制御CPU65aへ向けて出力される。
【0144】
(大当り遊技処理について)
大当り遊技処理(ステップS109)では、メイン制御CPU60aは、大当り遊技を付与する期間(メイン制御RAM60cにおける大当りフラグの設定値が「1」とされる期間)に、特別入賞ソレノイドSL2,SL3を駆動して特別用開閉部材41b,42bを開放する大当り遊技処理を実行する。具体的に、メイン制御CPU60aは、前述した計時処理においてオープニング時間やラウンド間インターバル時間の計測を計測するタイミングで、各ラウンド遊技に応じた特別用開閉部材41b,42bを開放するよう特別入賞ソレノイドSL2,SL3を駆動し、各ラウンド遊技の開放時間を計測するか規定個数のパチンコ球の検出することで特別用開閉部材41b,42bを閉鎖するよう特別入賞ソレノイドSL2,SL3を駆動する。ここで、メイン制御CPU60aは、特別入賞ソレノイドSL2,SL3を消磁状態から励磁状態に切り替えるタイミング(各ラウンド遊技の開始タイミング)で、特別用開閉部材41b,42bの開放およびラウンド数を示す開放コマンドを設定する。また、メイン制御CPU60aは、特別入賞ソレノイドSL2,SL3を励磁状態から消磁状態に切り替えるタイミング(各ラウンド遊技の終了タイミング)で、特別用開閉部材41b,42bを閉鎖することを示す閉鎖コマンドを設定する。なお、設定された開放コマンドや閉鎖コマンドは、前述したコマンド入出力処理(図5参照)の実行に応じて払出制御基板90(払出制御CPU)および演出制御基板65(演出制御CPU65a)へ出力される。
【0145】
(遊技情報表示処理について)
遊技情報表示処理(ステップS110)では、メイン制御CPU60aは、遊技情報表示部50における特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53,普図表示部55,普図保留表示部56の表示内容を制御する処理を実行する。すなわち、前記特図変動時間を計測している間、特図変動表示中であることを示す発光態様で特図表示部50A,50Bを点灯および消灯制御(切替制御)すると共に、前記特図変動時間の計測終了に合わせて、変動表示の結果として大当り図柄またははずれ図柄となる特図を示す発光態様となるように、特図表示部50A,50Bを点灯制御する。ここで、第1特図始動保留情報に基づいて決定された特図変動パターンで特定された特図変動時間を計測している間は、第1特図表示部50Aを点灯・消灯する一方で、第2特図表示部50Bをはずれ図柄となる特図を示す発光態様で点灯するよう制御され、第1特図始動保留情報に基づく第1特図変動表示が行われていることを識別し得るようになっている。同様に、第2特図始動保留情報に基づいて決定された特図変動パターンで特定された特図変動時間を計測している間は、第2特図表示部50Bを点灯・消灯する一方で、第21特図表示部50Aをはずれ図柄となる特図を示す発光態様で点灯するよう制御され、第2特図始動保留情報に基づく第2特図変動表示が行われていることを識別し得るようになっている。また、特図変動時間の計測が行われていない場合には、各表示部50A,50Bの各々において、最後に停止表示した特図を示す発光態様の点灯制御を維持するよう構成される。
【0146】
また、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cの記憶領域に記憶されている第1特図始動保留情報の記憶数(始動保留数)に基づいて、当該始動保留数を表示する発光態様となるように第1特図保留表示部52を点灯制御すると共に、第2特図始動保留情報の記憶数(始動保留数)に基づいて、当該始動保留数を表示する発光態様となるように第2特図保留表示部53を点灯制御するよう構成される。すなわち、特図入力処理および特図開始処理において加算・減算された後の第1および第2特図始動保留情報の保留数を示す発光態様で、第1および第2特図保留表示部52,53を発光するようになっている。
【0147】
更に、前記普図変動パターンで特定された普図変動時間を計測している間は、普図変動表示中であることを示す発光態様で、普図表示部55を点灯および消灯制御すると共に、前記普図変動時間の計測終了に合わせて、変動表示の結果としての普図を示す発光態様で、普図表示部55を点灯制御する。また、普図変動時間の計測が行われていない場合には、普図表示部55において最後に停止表示した普図を示す発光態様の点灯制御を継続するようになっている。また、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cの記憶領域に記憶されている普図始動保留情報の記憶数(始動保留数)に基づいて、当該始動保留数を表示する発光態様となるように普図保留表示部56を点灯制御する。すなわち、普図入力処理および普図開始処理において加算・減算された後の普図始動保留情報の保留数を示す発光態様で、普図保留表示部56を発光するようになっている。
【0148】
(エラー判定処理について)
エラー判定処理(ステップS111)では、メイン制御CPU60aは、エラー検出センサST1〜ST4からの検出信号に基づいてパチンコ機10においてエラー(異常)が発生したか否かを判定して、該エラーが発生したと判定した場合に、その発生したエラーに対応するエラー判定フラグの設定値を「1」に設定するようになっている。
【0149】
(磁気検出センサエラーの判定について)
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、磁気検出センサST1による磁気の検出状態を「磁気検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、メイン制御CPU60aが磁気検出センサST1からの検出信号が所定時間(例えば、300ms)の間連続して入力された場合に、磁気検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。メイン制御CPU60aは、磁気検出センサエラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される磁気エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
【0150】
(電波検出センサエラーの判定について)
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、電波検出センサST2による電波の検出状態を「電波検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、メイン制御CPU60aが電波検出センサST2からの検出信号が所定時間(例えば、5000ms)の間に所定回数(例えば、10回)以上入力された場合に、電波検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。メイン制御CPU60aは、電波検出センサエラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される電波エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
【0151】
(振動検出センサエラーの判定について)
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、振動検出センサST3による振動の検出状態を「振動検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、メイン制御CPU60aが振動検出センサST3からの検出信号が所定時間(例えば、200ms)の間連続して入力された場合に、振動検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、振動検出センサエラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される振動エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
【0152】
(満杯エラーについて)
エラー判定処理において、メイン制御CPU60aは、満杯検出センサST4による満杯状態の状態を「満杯エラー」として判定し得るよう構成されている。メイン制御CPU60aは、満杯検出センサST4の検出に基づいて払出制御基板90(払出制御CPU)から満杯検出信号が入力された場合に、満杯エラー(満杯状態)と判定するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、満杯エラーが発生した場合に、メイン制御RAM60cに記憶される満杯エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。
【0153】
そして、エラー判定処理においてエラーの発生と判定した場合に、メイン制御CPU60aは、発生したエラーに応じてエラー指定コマンドを設定する。具体的に、メイン制御CPU60aは、磁気エラー判定フラグの値が「1」に設定されている場合に磁気エラー指定コマンドを設定し、電波エラー判定フラグの値が「1」に設定されている場合に電波エラー指定コマンドを設定し、振動エラー判定フラグの値が「1」に設定されている場合に振動エラー指定コマンドを設定し、満杯エラー判定フラグの値が「1」に設定されている場合に満杯エラー指定コマンドを設定する。
【0154】
(操作形態報知処理)
操作形態報知処理(ステップS112)では、メイン制御CPU60aは、遊技情報表示部50における右打ち表示部59の表示内容を制御する処理を実行する。すなわち、メイン制御CPU60aは、右打ち操作形態(特定操作形態)で操作ハンドル16を操作して遊技を行うに適した状態(右打ち遊技状態)か否かを判定して、右打ち遊技状態の場合に右打ち表示部59を点灯して右打ち操作形態で操作することを報知する(第1の報知態様で報知する)よう制御する。具体的に、操作形態報知処理では、変短状態か否かを示す変短フラグの設定値に基づいてメイン制御CPU60aが右打ち操作形態での操作を報知する状態かを判定すると共に、大当り遊技状態か否かを示す大当りフラグの設定値に基づいてメイン制御CPU60aが右打ち操作形態での操作を報知する状態かを判定するよう構成されている。より具体的には、操作形態報知処理において、第1球流下領域21aにパチンコ球を流下させて遊技を行う左打ち遊技状態(第1の状態)か、第2球流下領域21bにパチンコ球を流下させて遊技を行う右打ち遊技状態(第2の状態)かを特定する右打ち報知フラグを、変短フラグや大当りフラグの設定値に基づいてメイン制御CPU60aが設定して、当該右打ち報知フラグに基づいて右打ち表示部59を制御するよう構成される。すなわち、タイマ割込処理において、前記変短フラグおよび前記大当りフラグに基づいて右打ち操作形態での操作を報知する状態か否かを判定する操作形態報知処理を、タイマ割込処理において変短フラグおよび大当りフラグの設定処理が行われる遊技状態設定処理の後に実行するよう構成されて、変短フラグおよび前記大当りフラグの設定値の変化を右打ち報知フラグの設定値に速やかに反映して右打ち表示部59を制御し得るよう構成されている。
【0155】
具体的に、実施例の操作形態報知処理では、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、変短フラグの設定値が特定値(実施例では「1」)か否かを判定し(ステップS211)、当該変短フラグが特定値である場合に、メイン制御RAM60c記憶された右打ち報知フラグの設定値が基準値(実施例では「0」)か否かを判定する(ステップS212)。このとき、右打ち報知フラグの設定値が基準値の場合(すなわち「0」)に、当該右打ち報知フラグの値を特定値(すなわち「1」)に設定すると共に(ステップS213)、右打ち表示部59のLEDを点灯する信号を出力し、右打ち表示部59で右打ち操作形態を報知するようになっている(ステップS214)。また、ステップS211での判定が変短フラグの値が基準値(実施例では「0」)の判定の場合に、メイン制御RAM60c記憶された右打ち報知フラグの設定値が特定値(実施例では「1」)か否かを判定する(ステップS215)。このとき、右打ち報知フラグの設定値が特定値の場合(実施例では「1」)に、当該右打ち報知フラグの値を基準値(すなわち「0」)に設定すると共に(ステップS216)、右打ち表示部59のLEDを消灯する信号を出力し、右打ち表示部59での右打ち操作形態の報知を終了する(すなわち左打ち操作形態を報知する)ようになっている(ステップS217)。すなわち、操作形態報知処理では、右打ち表示部59で右打ち操作形態を報知しているかを示す右打ち報知フラグの設定値と、変短状態か否かを示す変短フラグの設定値を比較して、変短状態の付与状態の変化に応じて右打ち報知フラグの設定値をメイン制御CPU60aが変更して、右打ち表示部59において右打ち操作形態を報知する状態と、右打ち操作形態を報知しない状態(左打ち操作形態を報知する状態)とに切り替えるよう構成されている。
【0156】
また、操作形態報知処理では、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、大当りフラグの設定値が特定値(実施例では「1」)か否かを判定し(ステップS218)、当該大当りフラグが特定値である場合に、メイン制御RAM60c記憶された右打ち報知フラグの設定値が基準値(実施例では「0」)か否かを判定する(ステップS219)。このとき、右打ち報知フラグの設定値が基準値の場合(すなわち「0」)に、当該右打ち報知フラグの値を特定値(すなわち「1」)に設定すると共に(ステップS220)、右打ち表示部59のLEDを点灯する信号を出力し、右打ち表示部59で右打ち操作形態を報知するようになっている(ステップS221)。また、ステップS218での判定が大当りフラグの値が基準値(実施例では「0」)の判定の場合に、メイン制御RAM60c記憶された右打ち報知フラグの設定値が特定値(実施例では「1」)か否かを判定する(ステップS222)。このとき、右打ち報知フラグの設定値が特定値の場合(実施例では「1」)に、当該右打ち報知フラグの値を基準値(すなわち「0」)に設定すると共に(ステップS223)、右打ち表示部59のLEDを消灯する信号を出力し、右打ち表示部59での右打ち操作形態の報知を終了する(すなわち左打ち操作形態を報知する)ようになっている(ステップS224)。すなわち、操作形態報知処理では、右打ち表示部59で右打ち操作形態を報知しているかを示す右打ち報知フラグの設定値と、大当り遊技が行われているか否かを示す大当りフラグの設定値を比較して、大当り遊技の付与状態の変化に応じて右打ち報知フラグの設定値をメイン制御CPU60aが変更して、右打ち表示部59において右打ち操作形態を報知する状態と、右打ち操作形態を報知しない状態(左打ち操作形態を報知する状態)とに切り替えるよう構成されている。
【0157】
また、メイン制御CPU60aは、右打ち報知フラグの値を「1」に変更するのに応じて右打ち報知開始コマンドを設定する。一方、メイン制御CPU60aは、右打ち報知フラグの値を「0」に変更するのに応じて右打ち報知終了コマンドを設定する。
【0158】
このように、右打ち報知フラグにより特定される状態が右打ち遊技状態(すなわち変短状態または大当り遊技)の場合に、右打ち表示部59を点灯して操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作することを識別可能に報知するようメイン制御CPU60aが右打ち表示部59を制御している。また、右打ち報知フラグにより特定される状態が右打ち遊技状態(変短状態または大当り遊技)から左打ち遊技状態(すなわち非変短状態で大当り遊技ではない状態)に変化した場合に、右打ち表示部59を消灯して操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作することを識別可能に報知するようメイン制御CPU60aが右打ち表示部59を制御している。
【0159】
(コマンド入出力処理について)
コマンド入出力処理(ステップS111)では、メイン制御CPU60aは、設定した各種コマンドを演出制御基板65や払出制御基板90に出力する。なお、この処理において出力可能なコマンドは、賞球払出指定コマンドや、大当り開始コマンド、大当り終了コマンド、普図当り開始コマンド、普図当り終了コマンド、確変付与コマンド、確変終了コマンド、変短付与コマンド、変短終了コマンド、第1特図始動保留数指定コマンド、第2特図始動保留数指定コマンド、普図始動保留数指定コマンド、特図指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド、特図停止指定コマンド、普図指定コマンド、普図変動パターン指定コマンド、エラー指定コマンド、右打ち報知開始コマンド、右打ち報知終了コマンド等である。
【0160】
(演出制御基板での処理について)
次に、演出制御基板65の演出制御CPU65aが実行する制御処理について説明する。演出制御CPU65aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理(演出制御用電源投入時処理)を実行した後に、パチンコ機10での遊技演出に関する制御処理が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ms毎)に実行するようになっている。ここで、演出制御CPU65aが実行する通常処理では、演出制御用の各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、図柄変動時の演出実行に関する処理、フラグの設定処理、大当り遊技時の演出実行に関する処理等を実行する。
【0161】
すなわち、演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力して、当該演出制御CPU65aからのコマンドに基づいて各制御基板70,72,73に演出(図柄変動演出や発光演出、音演出)を開始させるよう制御する。演出制御CPU65aは、特図指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて演出表示部17に最終停止表示させる各図柄列26a,26b,26cの特図用演出図柄を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、当り表示となる特図用演出図柄の図柄組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26cの特図用演出図柄を決定し、特図指定コマンドで指定された図柄がはずれ図柄の場合には、はずれ表示となる特図用演出図柄の図柄組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26cの特図用演出図柄を決定する。そして、前記演出パターンで特定される各図柄列26a,26b,26cの特図用演出図柄の停止タイミングにおいて、各列の特図用演出図柄指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
【0162】
具体的には、演出制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左図柄列26aの特図用演出図柄の停止タイミングにおいて左特図用演出図柄指定コマンドを出力し、右図柄列26cの特図用演出図柄の停止タイミングにおいて右特図用演出図柄指定コマンドを出力し、中図柄列26bの特図用演出図柄の停止タイミングにおいて中特図用演出図柄指定コマンドを出力する。
【0163】
また、前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、はずれリーチ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。一方、演出制御CPU65aは、はずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドにより特定された特図変動時間の経過する(実施例ではこのタイミングでメイン制御基板60から特図停止指定コマンドが入力される)と、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力して、特図用演出図柄を変動停止させて図柄変動演出を終了するよう制御する。
【0164】
また、前記演出制御CPU65aは、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から普図変動パターン指定コマンドが入力された場合には、普図変動表示の開始を示すコマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力して、当該演出制御CPU65aからのコマンドに基づいて各制御基板70,72,73に普図用演出図柄の変動を開始させるよう制御する。演出制御CPU65aは、普図指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する普図に応じて演出表示部17に最終停止表示させる演出用普通図柄を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、普図指定コマンドで指定された図柄が普図り図柄の場合には、当り表示となる普図用演出図柄を決定し、普図指定コマンドで指定された図柄が普図はずれ図柄の場合には、はずれ表示となる普図用演出図柄を決定する。そして、演出制御CPU65aは、普図変動パターン指定コマンドにより特定された普図変動時間の経過する(実施例ではこのタイミングでメイン制御基板60から普図停止指定コマンドが入力される)と、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力して、決定した当りまたははずれの普図用演出図柄を停止表示させて演出用普通図柄による演出を終了するよう制御する。
【0165】
また、メイン制御CPU60aから出力されるコマンドに基づいて、確変情報フラグおよび変短情報フラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、確変付与コマンドが入力された場合に確変状態を示す確変情報フラグを「1」に設定し、確変終了コマンドが入力された場合に確変情報フラグを「0」に設定する。また、変短付与コマンドが入力された場合に変短状態を示す変短情報フラグを「1」に設定し、変短終了コマンドが入力された場合に変短情報フラグを「0」に設定する。すなわち、実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65aにおいて遊技状態を特定し得るよう構成されている。
【0166】
(操作形態の報知について)
次に、操作ハンドル16の操作形態の報知について説明する。前述のように実施例のパチンコ機10は、遊技状態が非変短状態の場合に、第1球流下領域21aをパチンコ球が流下する左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことで、第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うよりも遊技者に有利な条件で遊技が行われるようになっている。一方で、遊技状態が変短状態の場合、或いは特別入賞部41,42を開放する大当り遊技を付与する大当り遊技状態の場合に、第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことで、第1球流下領域21aをパチンコ球が流下する左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うよりも遊技者に有利な条件で遊技行われるようになっている。そこで、パチンコ機10の制御実行条件(遊技状態(変短状態、大当り遊技状態等))に適した操作ハンドル16の操作形態を遊技者に報知する報知手段17,59が設けられている。すなわち、報知手段17,59の夫々は、左打ち操作形態で操作ハンドル16を操作することを報知する左打ち報知態様(第1操作報知態様)と、右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作することを報知する右打ち報知態様(第2操作報知態様)とで操作形態を報知可能に構成されており、当該報知手段17,59での報知に基づいて左打ち操作形態および右打ち操作形態に切り替えるよう遊技者が操作ハンドル16を操作することで、遊技の状況に適した遊技を行い得るよう構成されている。言い換えると、報知手段17,59は、遊技状態が非変短状態か否かを報知すると共に、実施例の報知手段17,59は、第2球流下領域21b(特定の球流下領域)を流下するパチンコ球が特別入賞部41,42に入賞し得る大当り遊技の実行中かを報知し得るようになっている。
【0167】
ここで、実施例のパチンコ機10には、前記メイン制御CPU60aの制御に基づいて操作ハンドル16の操作形態を報知する第1の報知手段として、前記遊技情報表示部Mの右打ち表示部59を備えており、当該右打ち表示部59の表示状態(LEDランプの点灯状態)に合わせて操作ハンドル16の操作形態を適宜に選択し得るようになっている。また、実施例のパチンコ機10には、前記演出制御CPU65aの制御に基づいて操作ハンドル16の操作形態を報知する第2の報知手段として、前記演出の実行および操作形態の報知を行う演出共用の報知手段として前記演出表示部17を備えており、当該演出表示部17の報知に合わせて操作ハンドル16の操作形態を適宜に選択し得るようになっている。ここで、前記右打ち表示部59は、前記案内レール22により囲まれた遊技領域21の外側に位置するよう設けられると共に、演出表示部17は、当該案内レール22により囲まれた内側(遊技領域21側)に位置するよう設けられている。すなわち、右打ち表示部59に比べて演出表示部17の方が操作形態の報知を行う領域が大きく目立つ位置に形成され、演出表示部17での報知態様に対して遊技者の関心が向くよう構成されている。
【0168】
(演出表示部での操作形態の報知表示について)
また、前記表示制御ROM70bには、操作ハンドル16の操作形態(パチンコ球の打出し位置)を直接的(直感的)に報知する所定数の画像や映像等のデータが記憶されている。なお、以下の説明では、演出表示部17に表示される操作ハンドル16の操作形態を報知する画像を報知表示と指称する場合がある。すなわち、演出制御CPU65aの制御コマンドに基づいて、操作ハンドル16の操作形態(パチンコ球の打出し位置)を直接的(直感的)に報知する報知表示を表示するよう前記演出表示部17の表示を表示制御基板70が制御するよう構成されている。実施例では、前記演出表示部17に表示可能な報知表示として、左打ち操作形態を報知する左打ち報知態様としての複数の左打ち報知表示(第1操作報知態様)、右打ち操作形態を報知する右打ち報知態様としての右打ち報知表示(第2操作報知態様)に対応した画像等のデータが表示制御ROM70bに設定されており、パチンコ機10の制御条件に応じて何れかの報知表示を演出制御CPU65aが演出表示部17に表示させるよう構成されている。すなわち、前記演出表示部17に表示される画像に基づいて遊技者が操作ハンドル16を操作することで、パチンコ機10の制御条件に応じて左打ち操作形態および右打ち操作形態の内で適した操作形態を選択し得るよう構成されている。なお、以下の説明では、演出表示部17に表示される操作ハンドル16の操作形態を報知する画像を報知表示と指称する場合がある。
【0169】
具体的には、演出表示部17に表示可能な左打ち報知表示として、図7に示すように、操作報知領域205に「左打ちに戻して下さい」の文字を表示する左打ち報知態様(以下、左打ち移行報知表示と指称する場合がある)と、操作報知領域205に左向きの矢印と共に「左打ち!」の文字を表示する左打ち報知態様(以下、左打ちエラー報知表示と指称する場合がある)とが設定されている。ここで、左打ちエラー報知表示は、左打ち移行報知表示と比べて遊技者の注意を強く惹き付け得る表示形態となるよう設定されており、実施例では、左打ちエラー報知表示で表示される「左打ち!」の文字を、左打ち移行報知表示で表示される「左打ちに戻して下さい」の文字よりも大きく表示すると共に、左打ちエラー報知表示で表示される左向きの矢印を大きく目立つように表示するよう設定されている。なお、左打ち移行報知表示や、左打ちエラー報知表示の表示内容は、これに限られるものではなく、任意の表示内容にすることができる。
【0170】
そして、実施例のパチンコ機10では、所定の左打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、図7(a)に示すように、左打ち移行報知表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御し、所定の左打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンドに基づいて、図7(b)に示すように、左打ちエラー報知表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御するようになっている。ここで、演出制御CPU65aは、変短状態または大当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行することを契機とする場合に(すなわち左打ち移行条件の成立)、前記左打ち移行報知表示を表示させるための制御コマンドを表示制御基板70に出力し、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機とする場合に(すなわち操作エラー条件の成立)、前記左打ちエラー報知表示を表示させるための制御コマンドを表示制御基板70に出力するよう構成される。なお、変短状態が付与される最終の図柄変動に対応する特図当り判定が当りの判定結果の場合には、前記左打ち移行報知表示を表示しないよう構成されている。すなわち、変短状態が付与される最終変動が大当りの場合には、前記左打ち移行報知表示を表示させるための制御コマンドを演出制御CPU65aが出力しないよう構成され、後述する右打ち報知表示を維持するようになっている。
【0171】
また、演出表示部17に表示可能な右打ち報知表示として、図7(c)に示すように、操作報知領域205に「右向き矢印」と共に「右を狙え!」の文字を表示する右打ち報知態様(以下、右打ち移行報知表示と指称する場合がある)が設定されている。なお、右打ち移行報知表示の表示内容は、これに限られるものではなく、これらを区別して識別可能な態様とすることができる。
【0172】
そして、所定の右打ち報知タイミングにおいて演出制御CPU65aの制御により表示制御基板70に出力される制御コマンド(制御情報)に基づいて、右打ち移行報知表示を表示するよう表示制御基板70(表示制御CPU70a)が演出表示部17の表示を制御するよう構成される。ここで、演出制御CPU65aは、大当り遊技が付与される場合または変短状態が付与される場合(すなわち、右打ち報知開始コマンドが入力された場合)に(すなわち右打ち移行条件の成立)、前記右打ち移行報知表示を表示させるための制御コマンド(右打ち報知開始コマンド)を表示制御基板70に出力するよう構成される。
【0173】
ここで、演出表示部17には、図4(a)に示すように、操作ハンドル16の操作形態を報知する報知表示(左打ち報知表示、右打ち報知表示)を表示する操作報知領域205が複数設定されている。そして、演出表示部17に表示する報知表示(左打ち報知表示、右打ち報知表示)の種類および報知タイミングに応じて、報知表示(左打ち報知表示、右打ち報知表示)を表示する操作報知領域205が設定されている。実施例では、操作報知領域205として、第1の操作報知領域205Aおよび第2の操作報知領域205Bが演出表示部17に設定されている。第1の操作報知領域205Aは、第2の操作報知領域205Bに比べて演出表示部17の表示面17aの中央側において広範囲な領域に設定されており、第2の操作報知領域205Bに報知表示が表示される場合よりも、第1の操作報知領域205Aに報知表示が表示される場合の方が、大きく目立つよう構成されている。実施例では、演出表示部17の停止表示領域27の下方位置において、横長の帯状をなすよう第1の操作報知領域205Aが設定され、演出表示部17の表示面17aの隅部(図4(a)では表示面17aの右下部)に、第1の操作報知領域205Aより狭い領域となるよう第2の操作報知領域205Aが設定されている。なお、第1および第2の操作報知領域205A,205Bの位置や大きさは適宜に変更可能である。
【0174】
そして、第1の操作報知領域205Aには、前記操作エラー条件の成立に伴う報知表示が表示され、第2の操作報知領域205Bには、左打ち移行条件または右打ち移行条件の成立に伴う報知表示を表示するよう構成されている。すなわち、操作ハンドル16の操作形態が遊技の状況に適していない場合(操作エラー条件の成立)に、第1の操作報知領域205Aに報知表示(左打ちエラー報知表示)を表示することで、操作ハンドル16の操作形態を早期に正すよう遊技者に促すようにしている。また、操作ハンドル16の操作形態が遊技の状況に適するかに関係なく、遊技状態の移行(変短状態および非変短状態間の移行)や大当り遊技の開始のように遊技の進行に合わせて操作形態を変更する必要が生じた場合(左打ち移行条件または右打ち移行条件の成立)に、第2の操作報知領域205Bに報知表示(左打ち移行報知表示、右打ち移行報知表示)を表示することで、操作ハンドル16の操作の変更を促しつつ、演出表示部17に表示される図柄変動演出や大当り遊技演出を当該報知表示が阻害しないようにしている。具体的には、左打ちエラー報知表示を表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力された場合に、これらの報知表示を第1の操作報知領域205Aに表示するよう表示制御基板70により制御されると共に、左打ち移行報知表示、右打ち移行報知表示を表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力された場合に、これらの報知表示を第2の操作報知領域205Bに表示するよう表示制御基板70により制御される。
【0175】
また、実施例では、大当り遊技の開始時に右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力された場合は、所定期間の間、これらの報知表示を第1の操作報知領域205Aに表示するよう表示制御基板70により制御される。そして、所定期間の経過後に、これらの報知表示を第2の操作報知領域205Bに表示するよう表示制御基板70により制御される。すなわち、遊技の進行に合わせて操作形態を変更する必要が生じる初期段階の場合には、第1の操作報知領域205Aに報知表示(右打ち移行報知表示)を表示することで、操作ハンドル16の操作の変更を強く促しつつ、所定期間の経過後には、第2の操作報知領域205Bに当該報知表示を表示することで、演出表示部17に表示される図柄変動演出や大当り遊技演出を当該報知表示が阻害しないようにしている。
【0176】
具体的には、大当り遊技の開始を示す制御コマンド(具体的には右打ち報知開始コマンド)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力された場合に、これらの報知表示を第1の操作報知領域205Aに表示するよう演出制御CPU65aが表示制御基板70に制御コマンドを出力して制御すると共に、演出制御基板65が備えるタイマ(計時手段)が所定期間(例えば5秒)を計測することで制御コマンド(領域の切替コマンド)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力することで、これらの報知表示を第2の操作報知領域205Bに表示するよう表示制御基板70により制御されるようになっている。なお、表示制御基板70が備えるタイマ(計時手段)を利用して所定期間を計測するようにすることもでき、この場合は領域の切替コマンドを演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力する必要はない。
【0177】
(左打ち操作形態および右打ち操作形態を報知する条件について)
実施例では、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機として成立する左打ち操作形態の報知条件として操作エラー条件)が定められると共に、変短状態または大当り遊技の終了後が非変短状態であることを契機として成立する左打ち操作形態の報知条件として左打ち移行条件が定められており、これらの条件が成立することで、操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作することを操作形態報知部500や演出表示部17で報知するよう構成されている。また、実施例では、変短状態または大当り遊技に移行することを契機として成立する右打ち操作形態の報知条件として右打ち移行条件が定められており、これらの条件が成立することで、操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作することを操作形態報知部500や演出表示部17で報知するよう構成されている。
【0178】
そして、非変短状態において成立する操作エラー条件と、変短状態の終了に伴って成立する左打ち移行条件との条件毎に応じて、演出表示部17が報知する報知態様(報知表示)が定められており、成立した条件に応じた態様で左打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが演出表示部17を制御するよう構成される。ここで、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機として左打ち操作形態での操作を演出表示部17により報知する場合と、変短状態または大当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行することを契機として左打ち操作形態での操作を演出表示部17により報知する場合とで、異なる態様で報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。すなわち、操作エラー条件が成立した場合と、左打ち移行条件が成立した場合とで、異なる態様で左打ち操作形態を報知することにより、操作形態を変更することを適切に促すことができると共に、状態を的確に遊技者に報せることができる。
【0179】
具体的に、実施例では、非変短状態において右打ち操作形態で操作されることを契機とする場合には(すなわち操作エラー条件の成立)、所定の報知時間(第2の左打ち報知時間)の間、左打ち報知態様の内の左打ちエラー報知表示で演出表示部17が左打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。そして、変短状態または大当り遊技の終了に伴って非変短状態に移行することを契機とする場合には(すなわち左打ち移行条件の成立)、所定の報知時間(第1の左打ち報知時間)の間、左打ち報知態様の内の左打ち移行報知表示で演出表示部17が左打ち操作形態での操作を報知するよう演出制御CPU65aが制御するよう構成されている。
【0180】
ここで、第2球流下領域21bに配置したゲート部48をパチンコ球が通過(ゲートセンサSE6が検出)することで、操作ハンドル16が右打ち操作形態で操作されていることを判別し得るようになっている。このように、メイン制御CPU60aが操作ハンドル16の操作形態を判別可能な操作判別手段として機能している。すなわち、非変短状態および大当り遊技が付与されていない状態においてゲートセンサSE6の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されることを契機として前記操作エラー条件が成立する。そして、非変短状態および大当り遊技が付与されていない状態においてゲートセンサSE6の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されることを契機として、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が操作エラー指定コマンド(操作エラー情報)を演出制御基板65に出力するよう構成されて、操作エラー指定コマンドに基づいて演出制御CPU65aが操作エラー条件の成立を識別し得るようになっている。実施例のパチンコ機10は、所定のエラー検出時間(例えば10秒)内に規定数(例えば3個)のパチンコ球がゲート部48を通過(ゲートセンサSE6が検出時間内に規定回数検出)することにより前記操作エラー条件が成立するよう構成されている。具体的に、時間を計時する計時手段としてのタイマと、ゲートセンサSE6の検出回数を計数する計数手段としてのカウンタ(何れも図示せず)とがメイン制御基板60に備えられており、ゲートセンサSE6の検出信号が入力された際に、タイマにより所定のエラー検出時間(例えば10秒)の計時を開始して、エラー検出時間内にゲートセンサSE6が検出する毎にカウンタの値を更新するようメイン制御CPU60aが制御して、当該カウンタの値が規定値(例えば「3」)した際に、メイン制御CPU60aが操作エラー指定コマンドを演出制御基板65に出力するようになっている。なお、カウンタの値が規定値になることなくエラー検出時間を計時した際には、メイン制御CPU60aがタイマおよびカウンタの値を初期値に戻すよう構成されている。なお、タイマやカウンタの構成を省略して、1個のパチンコ球がゲート部48を通過(ゲートセンサSE6が1回検出)することに前記操作エラー条件が成立するよう設定して、ゲートセンサSE6の検出信号が入力されることにより操作エラー指定コマンドをメイン制御CPU60aが直ちに出力するよう構成してもよい。
【0181】
すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から出力される操作エラー指定コマンドに基づいて、演出制御基板65(演出制御CPU65a)が表示制御基板70やランプ制御基板72に制御コマンドを出力することにより、操作エラー条件に対応する態様(左打ちエラー報知表示)で演出表示部17が報知するよう構成される。
【0182】
(エラー発生時における遊技情報表示部、演出表示部および補助表示部について)
次に、メイン制御CPU60aが各種エラーの発生と判定した場合に、遊技情報表示部M、演出表示部17の表示状態に関して説明する。
【0183】
(エラー発生時における遊技情報表示部Mの表示について)
メイン制御CPU60aは、前記各種エラーの発生と判定した場合に、当該エラー発生前の制御状態を維持して、遊技情報表示部Mを表示するよう制御する。すなわち、何れかのエラーが発生した場合であっても、遊技情報表示部Mの表示内容が識別不能にならないようメイン制御CPU60aに制御され、演出表示部17において後述するエラー報知が行われた状態でも、遊技情報表示部Mの表示からパチンコ機10における遊技の進行状態を識別し得るようになっている。具体的に、何れかのエラーが発生したと判定した際に、特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が行われている場合には、メイン制御CPU60aは、特図変動表示を開始する際に決定した特図変動パターンに基づいて定まる特図変動時間が経過するまでの間、特図変動表示を継続して実行し、特図変動時間が経過することで、特図当り判定の結果に合わせて当りまたははずれの特図を特図表示部50A,50Bに表示するよう制御する。同様に、何れかのエラーが発生した際に、普図表示部55において普図変動表示が行われている場合には、メイン制御CPU60aは、普図変動表示を開始する際に決定した普図変動パターンに基づいて定まる普図変動時間が経過するまでの間、普図変動表示を継続して実行し、普図変動時間が経過することで普図当り判定の結果に合わせて当りまたははずれの普図を普図表示部55に表示するよう制御する。
【0184】
また、各特図保留表示部52,53は、何れかのエラーが発生した際にメイン制御RAM60cが記憶している各対応の特図始動保留数情報の保留数が表示され、第1および第2始動入賞部31,32への入賞や特図当り判定の実行に合わせて各特図保留表示部52,53に表示する特図始動保留数情報の保留数を増減するようメイン制御CPU60aにより制御される。同様に、普図保留表示部56には、何れかのエラーが発生した際にメイン制御RAM60cが記憶している普図始動保留数情報の保留数が表示され、ゲート部48の通過や普図当り判定の実行に合わせて各普図保留表示部56に表示する普図始動保留数情報の保留数を増減するようメイン制御CPU60aにより制御される。
【0185】
また、何れかのエラーが発生したと判定した際に右打ち遊技状態(変短状態または大当り遊技状態)の場合には、右打ち表示部59の点灯状態を維持して操作ハンドル16を右打ち操作形態で操作することを識別可能に報知するようメイン制御CPU60aが右打ち表示部59を制御すると共に、何れかのエラーが発生したと判定した際に左打ち遊技状態の場合には、右打ち表示部59の消灯状態を維持して操作ハンドル16を左打ち操作形態で操作することを識別可能に報知するようメイン制御CPU60aが右打ち表示部59を制御する。
【0186】
(エラー発生に伴う演出表示部17の表示状態について)
また、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aにより各種エラーの発生と判定された場合に、発生したエラーに応じたエラー報知を実行するよう演出表示部17、スピーカ19やランプ装置18を制御するよう構成される。すなわち、演出手段として用いられる演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18は、エラー報知を実行する報知手段として機能している。なお以下において、演出表示部17におけるエラー報知について具体的に説明する。
【0187】
ここで、各種エラーの発生と判定された場合に、遊技店員(係員)による緊急的な対処が特に求められる後述する特定のエラー(磁気検出センサエラー、電波検出センサエラー、振動検出センサエラー)に対応する場合には、遊技店員(係員)および遊技者の目に止まり易い形態、具体的には、表示面17aにおいて特図用演出図柄や操作ハンドル16の操作形態を報知する報知表示が識別不能となる形態でエラー報知としての表示(全画面エラー表示)を演出表示部17で実行するよう演出制御CPU65aが制御する。一方、緊急的な対処の必要性が相対的に低いエラー(実施例では、満杯エラー)に対応する場合には、表示面17aの表示内容(特図用演出図柄、特図保留表示、報知表示)を視認し得る形態で、エラー報知としての表示(小エラー表示)を実行するよう演出表示部17で実行するよう演出制御CPU65aが制御する。ここで、エラー報知として演出表示部17に表示される情報としては、発生したエラーの種類(どのエラーが発生したか)を識別可能にするための表示(具体的なエラーの種類の表示)と、遊技停止状態を識別可能にするための遊技停止用表示と、発生したエラーへの対処方法を識別可能にするための表示(後述する「係員をお呼び下さい」や「球を抜いて下さい」の表示)とがあり、エラーに応じて種別表示および対処用表示の一方または両方が表示されるようになっている。
【0188】
(磁気検出センサエラー報知について)
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの磁気検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して磁気検出エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18において磁気検出エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。すなわち、メイン制御CPU60aによるエラー発生の判定に応じて、報知手段17,18,19がエラー報知を行うようになっている。ここで、演出制御CPU65aは、この磁気検出センサエラー報知を磁気エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示した状態で、「磁気検出センサエラー」の文字と、「係員をお呼び下さい」の文字と、「遊技を停止しました」の文字(遊技停止用表示)とを表示(全画面エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、磁気検出センサエラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景、報知表示等は全て磁気検出センサエラー表示の表示によって隠れて遊技者から見えなくなる。また、ランプ装置18による磁気検出センサエラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を黄色で点灯する。更に、スピーカ19による磁気検出センサエラー報知は、「磁気検出センサが反応しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19による磁気検出センサエラー報知は、電源断(OFF)されるまで継続するよう構成される。すなわち、磁気検出センサエラー報知の解除条件は、電源断(OFF)となっている。
【0189】
(電波検出センサエラー報知について)
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの電波検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して電波検出エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18において電波検出エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この電波検出センサエラー報知を電波エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示した状態で、「電波検出センサエラー」の文字と、「係員をお呼び下さい」の文字とを表示(全画面エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、電波検出センサエラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景、報知表示等は全て電波検出センサエラー表示の表示によって隠れて遊技者から見えなくなる。また、ランプ装置18による電波検出センサエラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を緑色で点灯する。更に、スピーカ19による電波検出センサエラー報知は、「異常を検出しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19による電波検出センサエラー報知は、電源断(OFF)されるまで継続するよう構成される。すなわち、電波検出センサエラー報知の解除条件は、電源断(OFF)となっている。
【0190】
(振動検出センサエラー報知について)
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの振動検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して振動検出エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19およびランプ装置18において振動検出エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この振動検出センサエラー報知を振動エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示した状態で、「振動検出センサエラー」の文字と、「係員をお呼び下さい」の文字とを表示(全画面エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、振動検出センサエラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景、報知表示等は全て振動検出センサエラー表示の表示によって隠れて遊技者から見えなくなる。また、ランプ装置18による振動検出センサエラー報知は、前枠前面に設けたランプ装置18を白色で点灯する。更に、スピーカ19による振動検出センサエラー報知は、「振動検出センサが反応しました」の音声を出力する。そして、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19による振動検出センサエラー報知は、電源断(OFF)されるまで継続するよう構成される。すなわち、振動検出センサエラー報知の解除条件は、電源断(OFF)となっている。
【0191】
ここで、図4(b)に示すように、メイン制御CPU60aにより特定のエラー(磁気検出センサエラー、電波検出センサエラー、振動検出エラー)が発生したと判定された場合に、演出表示部17においてエラーの発生を表示する第1のエラー表示領域401は、当該演出表示部17において特図用演出図柄、特図保留表示、背景、報知表示等が表示される遊技情報表示領域(各図柄列26a,26b,26c、演出用特図保留表示領域201,202、操作報知領域205)の全域に重なるよう設定されている。実施例では、演出表示部17の表示面17aの全体が、前記第1のエラー表示領域401となっており、特定のエラー(磁気検出センサエラー、電波検出センサエラー)が発生した場合には、エラー発生前まで表示面17aに表示されていた特図用演出図柄、特図保留表示、背景、報知表示等が遊技者から識別不能となるよう構成される。このように、パチンコ機10において遊技の進行に重大な影響を及ぼす異常が生じている可能性が高い第1の特定のエラーが発生したとメイン制御CPU60aが判定した場合に、遊技者の注目が最も集まる演出表示部17の表示(特図用演出図柄、保留表示、報知表示)を識別不能となるように演出制御CPU65aが制御することで、実質的な遊技の継続を不能にして、異常の解消を強く促すよう構成されている。
【0192】
すなわち、特定のエラー(磁気検出センサエラー、電波検出センサエラー、振動検出エラー)が発生したと判定された場合と判定された際に、右打ち表示部59が操作ハンドル16の操作形態を報知している場合には、当該右打ち表示部59での報知を識別可能な状態で継続するようメイン制御CPU60aが制御する一方で、演出表示部17で操作ハンドル16の操作形態を報知している場合には、当該報知を終了または当該報知を識別不能となるよう演出制御CPU65aが制御するようになっている。
【0193】
(満杯エラー報知について)
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの満杯エラー指定コマンドの入力に基づいて、表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に対して満杯エラーの発生を指示する制御コマンドを出力して、報知手段としての演出表示部17、スピーカ19において満杯エラーに対応する報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この満杯エラー報知を満杯エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、所定時間が経過するまで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、演出表示部17において表示面17aと比べて小さな表示領域に、「球を抜いて下さい」の文字を表示(小エラー表示)するよう表示制御基板70に制御コマンドを出力する。すなわち、満杯エラー報知では、エラー発生前までに演出表示部17の表示面17aに表示されていた特図用演出図柄や背景等が満杯エラー報知によって隠れないようになっている。なお、実施例でのスピーカ19による満杯エラー報知は、「球を抜いて下さい」の音声を1回のみ出力することで終了するよう設定されている。また、満杯エラーの発生時には、ランプ装置18ではエラー報知を行わないよう構成されている。
【0194】
ここで、図4(a)に示すように、メイン制御CPU60aにより非特定のエラー(満杯エラー)が発生したと判定された場合に、演出表示部17においてエラーの発生を表示する第2のエラー表示領域401は、当該演出表示部17において特図用演出図柄、特図保留表示、背景、報知表示等が表示される遊技情報表示領域(各図柄列26a,26b,26c、演出用特図保留表示領域201,202、操作報知領域205)の一部に重なるよう設定されている。すなわち、満杯エラーが発生した場合には、エラー発生前まで表示面17aに表示されていた特図用演出図柄、特図保留表示、背景、報知表示等が遊技者から識別し得るよう構成される。具体的に、実施例では、前記第2のエラー表示領域402は、各図柄列26a,26b,26cに跨がると共に、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27、変動表示領域28および第1の操作報知領域205Aの一部に重なるよう設けられている。
【0195】
(電源断処理)
次に、電源断時にメイン制御CPU60aが行う電源断処理について説明する。メイン制御基板60は、電源基板100から前記電源断信号が入力された場合(電源断時)に、メイン制御CPU60aの制御状態に関わらず電源断処理を強制的に実行するよう構成されている。電源断処理では、メイン制御CPU60aは、先ず、タイマ割込処理を禁止に設定する。そして、メイン制御CPU60aは、復電した際に電源断時の状態に復旧するために必要な特定の情報(バックアップデータ)を、メイン制御RAM60cのバックアップエリアに記憶する。
【0196】
具体的に、メイン制御CPU60aは、共通特定情報として、メイン制御RAM60cが記憶している各第1特図始動保留情報(各種乱数の値)および各第2特図始動保留情報(各種乱数の値)と、第1特図始動保留情報の保留数を特定する情報(第1特図保留数情報)と、第2特図始動保留情報の保留数を特定する情報(第2特図保留数情報)と、メイン制御RAM60cが記憶している開放判定情報(各種乱数の値)と、普図始動保留情報の保留数を特定する情報(普図保留数情報)と、遊技状態(確変状態および変短状態の付与状態)を特定する遊技状態特定情報(確変フラグ、変短フラグの各設定値)と、大当り遊技の実行中か否かを特定する大当り遊技状態特定情報(大当りフラグの設定値)とを含む複数の情報を、メイン制御RAM60cのバックアップエリアに記憶するようになっている。すなわち、電源断処理が特図変動表示の停止時に発生した場合(特図変動停止時電源断の場合)、特図変動表示の表示中に発生した場合(特図変動中電源断の場合)、普図変動表示の停止時に発生した場合(普図変動停止時電源断の場合)、普図変動表示の実行中に発生した場合(普図変動中電源断の場合)および大当り遊技の実行中に発生した場合(大当り遊技中電源断の場合)の夫々の場合に、前記共通特定情報をバックアップエリアに記憶するようになっている。ここで、特図変動停止時電源断としては、第1および第2特図始動保留情報の何れかをメイン制御RAM60cが記憶している状態において前記特図変動インターバル時間の間に発生した電源断や、第1および第2特図始動保留情報の双方をメイン制御RAM60cが記憶していない状態である状態であって、大当り遊技が行われていない状態(入賞待機状態)である。すなわち、特図変動停止時電源断は、前記タイマ割込処理において特図開始処理が実行されない状態である。また、普図変動停止時電源断としては、普図始動保留情報をメイン制御RAM60cが記憶している状態であって前記普図変動インターバル時間の間に発生した電源断や、普図始動保留情報をメイン制御RAM60cが記憶していない状態である状態(入賞待機状態)である。
【0197】
更に、大当り遊技中電源断の場合には、メイン制御CPU60aは、共通の特定情報の他に、当該大当り遊技の種類(大当り図柄)を特定する情報(大当り遊技種別情報)と、大当り遊技の進行状態を特定する情報(大当り遊技進行情報)と、特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出したか否か(すなわち特定領域としての第2通路43bに入球したか否か)を特定する情報(特定領域入球情報)とを含む複数の情報(大当り遊技中電源断の特定情報)を、メイン制御RAM60cのバックアップエリアに記憶するようになっている。ここで、大当り遊技進行情報としては、大当り遊技において電源断が発生したタイミングに応じた情報を記憶するよう構成される。例えば、オープニング時間の間に電源断が発生した場合には、大当り遊技の開始(大当りフラグの値を「0」に設定)から電源断までに経過した時間に関するオープニング経過時間情報等が記憶され、エンディング時間の間に電源断が発生した場合には、最終ラウンド遊技の終了から電源断までに経過した時間に関するエンディング経過時間情報等が記憶されようになっている。また、何れかのラウンド遊技の間に電源断が発生した場合には、当該電源断時のラウンド遊技のラウンド数を特定するラウンド特定情報やラウンド遊技の開始から電源断までに経過した時間に関するラウンド経過時間情報、当該ラウンド遊技において既に入賞した入賞数を特定するラウンド中入賞数情報等が記憶される。そして、ラウンド間インターバル時間の間に電源断が発生した場合には、既に実行したラウンド遊技の回数を特定するラウンド実行情報や、ラウンド間インターバル時間の開始(前のラウンド遊技の終了)から電源断までに経過した時間に関するインターバル経過時間情報等が記憶される。すなわち、大当り遊技中電源断の場合には、復電した際に当該電源断が発生した時点の状態に復帰して、大当り遊技を電源断の発生タイミングから再開し得るよう構成される。
【0198】
そして、メイン制御CPU60aは、この電源断処理において、電源投入時に参照するRAM判定値(チェックサム値)を算出すると共に、算出したRAM判定値をメイン制御RAM60cのバックアップエリアに記憶する。なお、電源断後は、電源基板100のバックアップ用電源からメイン制御RAM60cへ電源が供給され、メイン制御RAM60cのバックアップエリアに記憶した内容がバックアップデータとして保持される。すなわち、実施例では、メイン制御RAM60cが、電源回路105からの電源断時の情報を記憶して保持するバックアップ手段としての機能を有している。
【0199】
また、メイン制御CPU60aは、前記電源断処理において、電源断コマンドを設定すると共に、演出制御CPU65a、表示制御CPU70aおよび払出制御CPUへ電源断コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、当該電源断処理において、メイン制御RAM60cをアクセス禁止状態に設定する。
【0200】
(メイン制御電源投入時設定処理)
次に、パチンコ機10への電源投時にメイン制御CPU60aが行うメイン制御電源投入処理について説明する。パチンコ機10へ電源投入(電力供給の開始)された場合は、前記リセット信号回路106は、所定の規制時間が経過するまでの間、メイン制御CPU60aに対してリセット信号を継続出力する。そして、リセット信号の入力が停止すると、メイン制御CPU60aが起動し、対応するメイン制御ROM60bに記憶されている電源投入処理プログラムに基づき、電源投入処理(復電処理)を実行する。
【0201】
電源投入処理では、図8に示すように、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cをアクセス許可状態に設定し、電力供給が開始(電源スイッチ101のON操作および停電解消による電力供給の再開)された際に、クリアスイッチ102がON操作されたか否かを判定する(ステップS201、ステップS202)。すなわち、メイン制御CPU60aは、前記クリアスイッチ回路104からのクリア信号の入力があるか否かを判定し、クリア信号が入力された場合には、パチンコ機10を初期設定値に基づいて起動する初期起動処理を実行する(ステップS203)。またメイン制御CPU60aは、クリア信号が入力されていない場合には、メイン制御RAM60cのバックアップエリアに保存されているバックアップデータが正常か否かのデータチェックを行う(ステップS2044)。具体的には、バックアップデータから算出したチェックサム値が、電源断処理で保存したチェックサム値と一致するか否かを判定する。そして、バックアップデータが正常ではない場合(一致しない場合)は、ステップS203の初期起動処理に移行する。一方、バックアップデータが正常であると判定した場合(一致する場合)には、ステップS205の復帰処理に移行する。
【0202】
ステップS203の初期起動処理では、メイン制御RAM60cの記憶内容をクリア(RAMクリア)する。すなわち、メイン制御CPU60aは、電源断時(電源スイッチ101のOFF操作時または停電時)に行われた電源断処理で記憶保持したバックアップデータをクリアし、メイン制御RAM60cに初期値を設定する。すなわち、メイン制御CPU60aは、当該ステップS203の処理においてメイン制御RAM60cを初期化した上で、パチンコ機10を起動させる。具体的に実施例のパチンコ機10では、図8図10に示すように、初期起動処理において、第1および第2特図表示部50A,50Bおよび普図表示部55の夫々にはずれ表示となる図柄(特図および普図)を表示すると共に、各特図保留表示部52,53および普図保留表示部56の夫々を対応する特図始動保留数情報または普図始動保留数情報の保留数が「0」を表すようメイン制御CPU60aが各表示部を制御する。そして、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cの記憶内容をクリアして初期起動したことを示すRAMクリア指定コマンドを設定し、演出制御CPU65aに出力すると共に、メイン制御電源投入時設定処理を終了して、前述したタイマ割込処理を許可する。
【0203】
ステップS205の復帰処理では、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cのバックアップエリアに記憶されている情報に基づいてパチンコ機10を起動する。すなわち、メイン制御CPU60aは、電源断時にバックアップした内容をメイン制御RAM60cの常用記憶エリア(作業領域)に設定して、メイン制御CPU60aの制御状態を電源断前の状態に復帰させると共に、前述したタイマ割込処理を許可する。そして、復帰処理が行われた場合には、遊技情報表示部Mの表示状態を、バックアップエリアに記憶されている各種情報に基づいて、電源断が発生した際の表示状態となるようメイン制御CPU60aにより制御される。
【0204】
そして、この復帰処理において、メイン制御CPU60aは、電源断前の状態で起動(復帰)したことを示す電源断復帰コマンドと、電源断時に特図変動が行われていたかを示す変動状態コマンドと、当該復帰時(すなわち電源断時)の遊技状態に関する遊技状態コマンドとを設定して演出制御CPU65aに出力すると共に、メイン制御電源投入時設定処理を終了して、前述したタイマ割込処理を許可する。ここで、変動状態コマンドとして、電源断が特図変動表示の停止時に発生したことを示す変動状態コマンドと、電源断が特図変動表示の途中(特図変動中)に発生したことを示す変動状態コマンドと、電源断が大当り遊技の途中(大当り遊技中)に発生したことを示す変動状態コマンドの何れかを出力可能に構成されており、電源断時に特図変動表示が行われていたか否かに応じたコマンドが演出制御CPU65aに出力される。なお、以下の説明では、特図変動表示の停止時の電源断を示す変動状態コマンドを停止時電源断コマンドと指称し、特図変動表示の変動中の電源断を示す変動状態コマンドを変動中電源断コマンドと指称し、大当り遊技中の電源断を示す変動状態コマンドを大当り遊技中電源断コマンドと指称して区別する場合がある。実施例では、メイン制御CPU60aは、バックアップエリアに特図変動経過時間情報や大当り遊技進行情報が記憶されているかに応じて、演出制御CPU65aに出力する変動状態コマンドを設定するようになっている。なお、変動状態コマンドを設定する基準は、特図変動経過時間情報や大当り遊技進行情報に限られるものではなく、バックアップエリアに記憶された特図変動中か否か、或いは大当り遊技中か否かを特定可能な情報であればよい。また、遊技状態コマンドは、電源断時の遊技状態に基づいて復帰した復帰時の遊技状態(確変状態および変短状態の付与状態)を示すコマンドである。実施例では、メイン制御CPU60aは、バックアップエリアに記憶した遊技状態特定情報に基づいて出制御CPU65aに出力する遊技状態コマンドを設定するようになっている。
【0205】
(特図変動停止時および特図の変動中の電源断に伴う復電の場合について)
ここで、具体的に、特図の変動停止時電源断に伴う復電(特図変動停止時復電)の場合には、図11に示すように、電源断の時点で第1または第2特図表示部50A,50Bに表示されているはずれ表示を復電後に表示すると共に、第1または第2特図保留表示部52,53の表示を電源断の時点での特図始動保留数情報の保留数に合わせるようにメイン制御CPU60aが制御する。また、メイン制御CPU60aは、遊技状態特定情報に基づいて特定される電源断の時点の遊技状態が変短状態の場合に変短フラグおよび右打ち報知フラグの値を「1」に設定するよう構成されており、右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことを右打ち表示部59で報知し得るよう構成される。
【0206】
(特図の変動中の電源断に伴う復電の場合について)
図12に示すように、メイン制御CPU60aは、特図変動中の電源断後に復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、電源断の発生前に定めた特図変動時間の内の未経過時間に基づいて特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が行われるよう当該特図表示部50A,50Bの表示を制御する。すなわち、メイン制御CPU60aは、バックアップエリアに記憶した特図変動種別情報に基づいて第1および第2特図始動保留情報の何れに基づいて行われている特図変動中に発生した電源断かを特定すると共に、特図変動時間情報と特図変動経過時間情報とに基づいて、電源断時までに特図変動表示が行われていない未経過時間を算出して、第1特図始動保留情報に基づいて第1特図変動表示が行われている途中に電源断が発生した場合には、復電後のタイマ割込処理において当該未経過時間分の第1特図変動表示が行われるように第1特図表示部50Aの表示を制御すると共に、第2特図始動保留情報に基づいて第2特図変動表示が行われている途中に電源断が発生した場合には、復電後のタイマ割込処理において当該未経過時間分の第2特図変動表示が行われるように第1特図表示部50Aの表示を制御する。そして、未経過時間分の特図変動表示を行った後に、バックアップエリアに記憶した情報に基づいて、電源断時に行われていた特図変動表示の実行契機となる特図当り判定の判定結果に応じて、当りまたははずれの特図を特図表示部50A,50Bに表示するようメイン制御CPU60aが制御する。また、メイン制御CPU60aは、遊技状態特定情報に基づいて特定される電源断の時点の遊技状態が変短状態の場合に変短フラグおよび右打ち報知フラグの値を「1」に設定するよう構成されており、右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことを右打ち表示部59で報知し得るよう構成される。
【0207】
また、メイン制御CPU60aは、復帰処理が行われた場合に、バックアップエリアに記憶した第1特図保留数情報に基づいて特定された保留数を表示するよう第1特図保留表示部52の表示を制御すると共に、第2特図保留数情報に基づいて特定された保留数を表示するよう第2特図保留表示部53の表示を制御する。そして、未経過時間分の特図変動表示を行った後は、バックアップエリアに第1または第2特図始動保留情報が記憶されている場合には、当該始動保留情報に基づいて新たな特図当り判定をメイン制御CPU60aが実行すると共に、判定結果に応じた制御コマンドをコマンド入出力処理において演出制御CPU65aに出力するようになっている。すなわち、第1特図保留数情報や第2特図保留数情報が記憶されている場合には、当該保留数情報から1減算すると共に、復電後に第1および第2始動入賞部31,32への入賞に伴って加算された後の保留数を示す第1特図保留数指定コマンドおよび第2特図保留数指定コマンドを設定して、演出制御CPU65aに出力するようになっている。
【0208】
(大当り遊技中の電源断に伴う復電の場合について)
図13に示すように、メイン制御CPU60aは、大当り遊技中の電源断後に復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、電源断の発生前に決定した大当り遊技を電源断の発生タイミングから再開するよう前記第1および第2特別入賞部41,42を制御する。すなわち、メイン制御CPU60aは、バックアップエリアに記憶した大当り遊技状態特定情報が大当り遊技状態を示す値である場合に大当りフラグの値を「1」に設定すると共に、バックアップエリアに記憶した各種情報に基づいて電源断時の大当り遊技の状態に復旧するようになっている。すなわち、メイン制御CPU60aは、メイン制御CPU60aは、大当りフラグおよび右打ち報知フラグの値を「1」に設定するのに合わせて、右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことを右打ち表示部59で報知し得るよう構成される。また、大当り遊技種別情報に基づいて電源断の時点で第1または第2特図表示部50A,50Bに表示されている大当り図柄を表示すると共に、大当り遊技進行情報に基づいて電源断が発生したタイミングから大当り遊技を行うように点第1特別入賞ソレノイドSL2、第2特別入賞ソレノイドSL3および切替ソレノイドSL4の駆動を駆動する。すなわち、例えば、オープニング時間の間に電源断が発生した場合には、大当り遊技進行情報(オープニング経過時間情報)に基づいて電源断時までに経過していないオープニング時間の未経過時間を算出して、この時点から未経過時間の計測を再開するようメイン制御CPU60aが制御する。また、エンディング時間の間に電源断が発生した場合には、大当り遊技進行情報(エンディング経過時間情報)に基づいて電源断時までに経過していないエンディング時間の未経過時間を算出して、この時点から未経過時間の計測を再開するようメイン制御CPU60aが制御する。なお、大当り遊技におけるオープニング時間やエンディング時間の間に電源断が生じた場合には、各特別入賞部41,42を閉鎖するようメイン制御CPU60aが各特別入賞ソレノイドSL2,SL3を制御する。
【0209】
また、何れかのラウンド遊技の実行時に電源断が発生した場合には、ラウンド特定情報に基づいて電源断時に行われていたラウンド遊技の回数を特定すると共に、ラウンド経過時間情報に基づいて電源断時までに経過していないラウンド遊技の規定時間の未経過時間を算出して、この時点から時間計測を再開して電源断時のラウンド遊技を開始するようメイン制御CPU60aが制御する。すなわち、大当り遊技において第1特別入賞部41を開放するラウンド遊技に電源断が発生した場合には、当該第1特別入賞部41を開放するようメイン制御CPU60aが第1特別入賞ソレノイドSL2を制御し、第2特別入賞部42を開放するラウンド遊技に電源断が発生した場合には、当該第2特別入賞部42を開放するようメイン制御CPU60aが第2特別入賞ソレノイドSL3を制御する。また、メイン制御CPU60aは、再開した大当り遊技のラウンド遊技において入賞可能な入賞可能残数を、当該ラウンド遊技に定めた規定個数とラウンド中入賞数情報に基づいて特定される電源断時までに入賞した入賞数から算出して、当該入賞可能残数の入賞があった場合に、対応する特別入賞部41,42を閉鎖するようメイン制御CPU60aが特別入賞ソレノイド,SE2,SL3を制御して再開したラウンド遊技を終了するようになっている。
【0210】
また、ラウンド間インターバル時間の間に電源断が発生した場合には、大当り遊技進行情報(インターバル経過時間情報)に基づいて電源断時までに経過していないラウンド間インターバル時間の未経過時間を算出して、この時点から未経過時間の計測を再開すると共に、当該未経過時間が経過した際には、ラウンド実行情報に基づいて特定される次のラウンド遊技に対応した特別入賞部41,42を開放するようメイン制御CPU60aが特別入賞ソレノイドSL2,SL3を制御する。
【0211】
このように、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合には、当該当り遊技を電源断の発生タイミングから再開させるよう構成される。また、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した後に電源断が発生した場合にも、電源断が発生したタイミングに合わせて復電後に大当り遊技を再開するようメイン制御CPU60aが制御している。
【0212】
また、メイン制御CPU60aは、復帰処理が行われた場合に、バックアップエリアに記憶した第1特図保留数情報に基づいて特定された保留数を表示するよう第1特図保留表示部52の表示を制御すると共に、第2特図保留数情報に基づいて特定された保留数を表示するよう第2特図保留表示部53の表示を制御する。そして、未経過時間分の大当り遊技を行った後は、バックアップエリアに第1または第2特図始動保留情報が記憶されている場合には、当該始動保留情報に基づいて新たな特図当り判定をメイン制御CPU60aが実行すると共に、判定結果に応じた制御コマンドをコマンド入出力処理において演出制御CPU65aに出力するようになっている。すなわち、第1特図保留数情報や第2特図保留数情報が記憶されている場合には、当該保留数情報から1減算すると共に、復電後に第1および第2始動入賞部31,32への入賞に伴って加算された後の保留数を示す第1特図保留数指定コマンドおよび第2特図保留数指定コマンドを設定して、演出制御CPU65aに出力するようになっている。
【0213】
(サブ制御電源投入時設定処理)
次に、パチンコ機10への電源投時に演出制御CPU65aが行う演出制御電源投入処理について説明する。パチンコ機10へ電源投入(電力供給の開始)された場合は、前記リセット信号回路106は、所定の規制時間が経過するまでの間、演出制御CPU65aに対してリセット信号を継続出力する。そして、リセット信号の入力が停止すると、演出制御CPU65aが起動し、対応する演出制御ROM65bに記憶されている電源投入処理プログラムに基づき、電源投入時に必要な各種初期設定に関する電源投入処理(演出制御基板65の復電処理)を実行する。ここで、演出制御CPU65aは、電源投入処理を実行している間、当該電源投入処理(演出制御基板65の復電処理)を実行していることを示す電源投入処理フラグを「1」に設定し、当該電源投入処理(演出制御基板65の復電処理)が完了してパチンコ機10での遊技が可能な状態に移行することで電源投入処理フラグを「0」に設定するようになっている。すなわち、電源投入処理フラグが「1」に設定されている間は、所定の制御周期(4ms毎)での通常処理の実行が規制されるようになっている。また、この電源投入処理では、演出表示部17および補助表示部300の表示に関する表示制御処理が行われる。
【0214】
(演出表示部17の表示状態について)
実施例のパチンコ機10では、演出制御用電源投入時処理においてメイン制御CPU60aからRAMクリア指定コマンドまたは電源断復帰コマンドが入力された場合に、入力されたRAMクリア指定コマンドおよび電源断復帰コマンドに応じて、演出表示部17の表示が異なるよう演出制御CPU65aが制御している。
【0215】
(RAMクリア指定コマンドが入力された場合について)
ここで、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理においてメイン制御CPU60aからRAMクリア指定コマンドが入力された場合には、演出制御ROM65bに記憶されている初期値に基づき演出表示部17の各図柄列26a,26b,26cの表示状態が初期設定状態となるように制御コマンドを表示制御CPU70aに出力すると共に、演出制御ROM65bに記憶されている初期値に基づいて各種設定を行ってパチンコ機10を起動させる。具体的に、演出表示部17に表示する背景画像として初期背景画像を表示する制御コマンドや、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に、初期値に基づいて各種設定が行われたこと(RAMクリアが行われたこと)を示す初期図柄として定めた特図用演出図柄を表示する制御コマンドを表示制御CPU70aに出力して、演出表示部17における各図柄列26a,26b,26cに初期図柄としての特図用演出図柄が表示されるよう演出制御CPU65aが制御を実行する(図9(a)、図10参照)。なお実施例では、左図柄列26aに表示する初期図柄の特図用演出図柄として「3」が定められ、中図柄列26bに表示する初期図柄の特図用演出図柄として「7」が定められ、右図柄列26cに表示する初期図柄の特図用演出図柄として「5」が定められて、特図用演出図柄がはずれの組み合わせとなるよう設定されており、演出制御CPU65aの制御に基づいて、当該各特図用演出図柄を停止表示するよう表示制御CPU70aが演出表示部17の表示を制御する。また、メイン制御CPU60aからRAMクリア指定コマンドが入力された場合には、変短状態および大当り遊技の何れの状態にものならないことから、演出制御CPU65aは、操作報知領域205に右打ち報知表示を表示する制御コマンドを出力しないようになっている。
【0216】
(電源断復帰コマンドが入力された場合について)
また、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理において、メイン制御CPU60aから電源断復帰コマンドが入力された場合に、当該電源断時の状態(遊技状態や特図変動が行われていたか否か)に応じて演出表示部17の表示状態が異なるよう制御コマンドを表示制御CPU70aに出力する。具体的に、メイン制御CPU60aから停止時電源断コマンドが入力された場合(特図の変動停止時の電源断に伴う復電の場合)には、図9(b)、図11に示すように、演出表示部17に表示する背景画像として前記初期背景画像を表示する制御コマンドと、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に、バックアップエリアに記憶した情報に基づいて各種設定が行われたことを示す復電図柄として定めた特図用演出図柄を表示する制御コマンドとを表示制御CPU70aに出力して、演出表示部17の表示状態が変動停止時復電状態となるよう演出制御CPU65aが制御を実行する。
【0217】
なお実施例では、左図柄列26aに表示する復電図柄の特図用演出図柄として「5」が定められ、中図柄列26bに表示する復電図柄の特図用演出図柄として「7」が定められ、右図柄列26cに表示する復電図柄の特図用演出図柄として「3」が定められて、特図用演出図柄がはずれの組み合わせとなるよう設定されており、演出制御CPU65aの制御に基づいて、当該各特図用演出図柄を停止表示するよう表示制御CPU70aが演出表示部17の表示を制御する。このように、実施例では、特図の変動停止時の電源断に伴って復電の場合に、前記初期背景画像や復電図柄を表示することで、演出表示部17の表示形態が電源断の発生前と異なるように演出制御CPU65aが制御している。また、初期設定状態と変動停止時復電状態とにおいて、演出表示部17に同じ初期背景画像を表示する一方で、各図柄列26a,26b,26cに異なる並びで特図用演出図柄が表示されることで、演出制御ROM65bに記憶された初期値に基づいてパチンコ機10が起動したか、バックアップエリアに記憶した各種情報に基づいて電源断前の状態でパチンコ機10が起動したかを判別し得るようになっている。このように、実施例のパチンコ機10は、前記特図変動表示の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、少なくとも演出表示部17に表示される特図用演出図柄の表示状態が当該電源断の発生前と異なるよう演出制御CPU65aにより制御されるよう構成されている。
【0218】
また、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理において、メイン制御CPU60aから変動中電源断コマンド(所定の制御信号)が入力された場合(特図変動表示の変動が行われている途中の電源断に伴う復電の場合)には、演出表示部17に表示する背景画像として復旧中画像を表示する制御コマンドと、各図柄列26a,26b,26cの停止表示領域27に、バックアップエリアに記憶した情報に基づいて各種設定が行われたことを示す前記復電図柄として定めた特図用演出図柄を表示する制御コマンドとを表示制御CPU70aに出力して、演出表示部17の表示状態が変動中復電状態となるよう演出制御CPU65aが制御を実行する(図9(b))。ここで、前記変動中復電状態を示す前記復旧中画像を表示する制御コマンドが入力されることで、前記初期背景画像と異なる表示形態の画像を演出表示部17に表示すると共に、「復電しました」の文字(状態報知情報)と、「そのまま遊技を続けて下さい」の文字(遊技継続報知表示)とを表示するよう構成される。すなわち、復旧中画像では、パチンコ機10の起動時点での状態(バックアップエリアに記憶した情報に基づいて復電したこと)を識別可能に報知する状態報知情報と、遊技が可能であることを報知する遊技継続報知表示とを表示することで、特図変動中の電源断に伴う遊技者の混乱を最小限にし得るようにしている。
【0219】
ここで、前記復旧中画像は、電源断時までに特図変動表示が行われていない未経過時間分の特図変動表示がメイン制御CPU60aの制御に基づいて特図表示部50A,50Bで行われた場合に、別の背景画像に切り替えるよう演出制御CPU65aにより制御することができる。具体的に、前記未経過時間分の特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われて、特図始動保留情報に基づいて次の特図当り判定が行われることを契機として、演出制御CPU65aが表示制御CPU70aに制御コマンドを出力して復旧中画像から別の背景画像に切り替えるように制御する。すなわち、演出制御CPU65aは、前記変動中電源断コマンドが入力された場合に、前記未経過時間に基づいて特図変動表示が行われる間、前記演出表示部17において復帰表示としての復旧中画像を表示するよう制御している。
【0220】
演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから特図変動パターン指定コマンドが入力されることで、特図当り判定が行われたことを判別することができる。ここで、メイン制御CPU60aから特図変動パターン指定コマンドの出力タイミングにおいて、前記確変付与コマンドや変短付与コマンド等の遊技状態に関する制御コマンドがメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力されるようになっており、演出制御CPU65aは、当該確変付与コマンドや変短付与コマンドに基づいて判別した遊技状態に合わせた適切な背景画像に切り替えるように演出表示部17の表示を制御する。このように、前記未経過時間分の特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われて次の特図変動表示が行われる場合に、演出表示部17の表示を復旧中画像から切り替えることで、遊技に適した表示演出を行うことが可能となっている。また、前記未経過時間分の特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われて次の特図変動表示が行われる場合には、特図変動パターン指定コマンドに基づいて演出表示部17において特図用演出図柄を変動および停止表示するよう演出制御CPU65aが制御する。
【0221】
ここで、前記復電図柄としての特図用演出図柄は、前述のように、特図用演出図柄がはずれの組み合わせとなるよう設定されている。すなわち、変動中復電状態では、電源断時の特図変動表示の契機となった特図当り判定の判定結果が大当りおよびはずれの何れの場合も、はずれの組み合わせとなる特図用演出図柄が表示されるようになっている。このため、前記復電図柄としての特図用演出図柄をはずれの組み合わせとすることで、電源断時の特図変動表示の契機となった特図当り判定がはずれの判定結果であるにも関わらず、大当りの図柄組み合わせが表示される不整合を確実に防止できる。また、変動停止時復電状態と変動中復電状態とで復電図柄を共通の図柄にすることで、データ容量の増大化を防ぐことにも寄与する。
【0222】
また、図11に示すように、変短状態における特図の変動停止時または特図の変動中の電源断に伴う復電の場合には、当該復電後にメイン制御CPU60aによる特図当り判定が実行されることを契機とした特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われる場合に、右打ち報知表示として右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から表示制御基板70に出力されるようになっている。同様に、図12に示すように、変短状態における特図の変動停止時または特図の変動中の電源断に伴う復電の場合には、前記第1または第2始動入賞部31,32へパチンコ球が入賞することを契機(復電後に特図当り判定が行われていない状態で所定の条件が成立した場合)として、右打ち報知表示として右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から表示制御基板70に出力されるようになっている。すなわち、復電後にメイン制御CPU60aから特図変動パターン指定コマンド、第1または第2特図保留数指定コマンドの何れかが入力されることを契機として、右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から表示制御基板70に出力されるようになっている。そして、右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力された場合は、前述と同様に、所定期間(例えば5秒)の間、これらの報知表示を第1の操作報知領域205Aに表示するよう表示制御基板70により制御される。そして、所定期間(例えば5秒)の経過後に、これらの報知表示を第2の操作報知領域205Bに表示するよう表示制御基板70により制御される。
【0223】
また、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理において、メイン制御CPU60aから大当り遊技中電源断コマンド(所定の制御信号)が入力された場合(大当り遊技が行われている途中の電源断に伴う復電の場合)には、演出表示部17に表示する背景画像として復旧中画像を表示する制御コマンドと、演出表示部17の特図用大当り演出図柄表示領域29に、バックアップエリアに記憶した情報に基づいて各種設定が行われたことを示す前記復電図柄として定めた復旧用大当り図柄を表示する制御コマンドとを表示制御CPU70aに出力して、演出表示部17の表示状態が大当り中復電状態となるよう演出制御CPU65aが制御を実行する(図9(c))。ここで、前記大当り中復電状態を示す前記復旧中画像を表示する制御コマンドが入力されることで、「復電しました」の文字(復電報知表示)と、「そのまま遊技を続けて下さい」の文字(遊技継続報知表示)とを表示するよう構成される。すなわち、復旧中画像では、パチンコ機10の起動時点での状態(バックアップエリアに記憶した情報に基づいて復電したこと)を識別可能に報知する復電報知表示と、遊技が可能であることを報知する遊技継続報知表示とを表示することで、大当り遊技中の電源断に伴う遊技者の混乱を最小限にし得るようにしている。ここで、前記復電報知表示および遊技継続報知表示の夫々は、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出する前に電源断が発生した場合および当該センサSE5がパチンコ球を検出した後に電源断が発生した場合の何れの場合でも演出表示部17に表示されるよう構成されている。すなわち、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、前記遊技継続報知表示を表示することにより電源断前の大当り遊技と同様に右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことを識別可能に報知して、再開した大当り遊技において遊技者が不利益を蒙るのを防止している。このように、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に表示される遊技継続報知表示は、右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことを報知する特定操作表示(右打ち報知表示)としての機能を有するものである。
【0224】
(右打ち報知表示)
また、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、電源断の発生タイミングから再開された電源断の発生前に決定した大当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前に、前記演出表示部17(操作報知領域205)に右打ち報知表示(特定操作表示)を表示し得るよう構成されている。具体的に実施例では、再開した大当り遊技において所定のコマンド(実施例では開放コマンドおよび閉鎖コマンドの何れか)がメイン制御CPU60aから入力された際に、右打ち報知表示として右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から表示制御基板70に出力されるようになっている。そして、右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力された場合は、前述と同様に、所定期間(例えば5秒)の間、これらの報知表示を第1の操作報知領域205Aに表示するよう表示制御基板70により制御される。そして、所定期間(例えば5秒)の経過後に、これらの報知表示を第2の操作報知領域205Bに表示するよう表示制御基板70により制御される。すなわち、再開した大当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前に第1の操作報知領域205Aに報知表示(右打ち移行報知表示)を表示することで、再開した大当り遊技に伴って操作ハンドル16の操作の変更を強く促しつつ、所定期間の経過後には、第2の操作報知領域205Bに当該報知表示を表示することで、演出表示部17に表示される図柄変動演出や大当り遊技演出を当該報知表示が阻害しないようにしている。ここで、前記右打ち移行報知表示は、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出する前に電源断が発生した場合および当該センサSE5がパチンコ球を検出した後に電源断が発生した場合の何れの場合も、所定のコマンド(実施例では開放コマンドおよび閉鎖コマンドの何れか)の入力を契機として右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するよう構成されている。
【0225】
すなわち、大当り遊技のオープニング時間やラウンド間インターバル時間の間に電源断が発生した場合には、大当り遊技の再開後に開放コマンドが入力された際に右打ち移行報知表示(右打ち報知表示)が演出表示部17に表示され、何れかのラウンド遊技の実行時に電源断が発生した場合には、大当り遊技の再開後に閉鎖コマンドが入力された際に右打ち移行報知表示(右打ち報知表示)が演出表示部17に表示されるよう構成されている。このように、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合には、大当り遊技が再開するのに合わせて右打ち操作形態で操作ハンドル16を操作して遊技を行うことを右打ち表示部59で報知する一方で、大当り遊技が再開した以後に演出表示部17での右打ち移行報知表示が表示されるようになっている。なお、実施例では、大当り遊技のエンディング時間の間に電源断が発生した場合には、開放コマンドや閉鎖コマンドが入力されないことから、演出表示部17での右打ち移行報知表示が表示されないようになっており、大当り遊技後に変短付与コマンドがメイン制御CPU60aから入力された際に、右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から出力して、当該制御コマンドに基づいて表示制御基板70が報知表示を第2の操作報知領域205Bに表示するようになっている。
【0226】
ここで、演出制御CPU65aは、電源投入処理フラグが「1」に設定された状態で開放コマンドおよび閉鎖コマンドの何れかがメイン制御CPU60aから入力された場合は、前記右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するのを規制するよう構成され、当該電源投入処理フラグが「0」に設定された後に右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するよう構成される。すなわち、電源投入処理フラグが「1」に設定された状態では、右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するための制御コマンドが出力されるのが規制(保留)されるよう構成されており、電源投入処理フラグが「0」に設定された後に当該制御コマンドが出力されるようになっている。このように、電源投入処理(演出制御基板65の復電処理)の実行中は、前記復電報知表示および遊技継続報知表示が演出表示部17に表示され、電源投入処理(演出制御基板65の復電処理)の完了後に右打ち移行報知表示が演出表示部17に表示されるよう構成されており、電源投入処理の完了前と完了後の夫々において、異なる表示態様で右打ち報知表示(右打ち移行報知表示)が行われるようになっている。すなわち、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、演出表示部17に表示される右打ち報知表示の表示態様に基づいて、電源投入処理が完了して遊技演出に関する制御処理が可能な状態になったかを識別し得るようになっている。
【0227】
(復電時の大当り遊技演出)
また、演出制御CPU65aは、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、再開した大当り遊技において復電用大当り遊技演出を演出表示部17で実行させるように制御するよう構成されている。ここで、復電用大当り遊技演出としては、特定領域にパチンコ球が実質的に入賞不能な前記非特定大当り遊技において実行させる前記第2の大当り遊技演出(第2の大当り遊技表示演出、第2の大当り遊技音演出、第2の大当り遊技発光演出)を実行させるよう設定されている。すなわち、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、電源断時の大当り遊技が前記特定大当り遊技の場合には、電源断前の特定大当り遊技において実行されていた前記第1の大当り遊技演出(第1の大当り遊技表示演出、第1の大当り遊技音演出、第1の大当り遊技発光演出)とは異なる第2の大当り遊技演出(第2の大当り遊技表示演出、第2の大当り遊技音演出、第2の大当り遊技発光演出)が再開した大当り遊技において実行され、電源断時の大当り遊技が前記非特定大当り遊技の場合には、電源断前の特定大当り遊技において実行されていた大当り遊技演出と同じ第2の当り遊技演出が再開した大当り遊技において実行されるよう構成されている。
【0228】
ここで、前記復電用大当り遊技演出は、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、メイン制御CPU60aから入力される大当り遊技に関する制御コマンドに基づいて実行される。具体的に、復電に伴って再開した大当り遊技において開放コマンドが入力された場合に、復電用大当り遊技演出(第2の大当り遊技演出)におけるラウンド遊技演出の実行を指示する制御コマンドを演出制御CPU65aが表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73に出力するよう構成されている。ここで、復電に伴って再開した大当り遊技において開放コマンドが入力された場合には、開放コマンドで特定されるラウンド数のラウンド遊技に関わらず、1ラウンド目のラウンド遊技に対応する前段ラウンド遊技演出から順にラウンド遊技演出が行われるように、演出制御CPU65aが開放コマンドが入力される毎にラウンド遊技演出の実行を指示する制御コマンドを出力するようになっている。すなわち、特定領域にパチンコ球が入球(特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出)した状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断時の大当り遊技において既に実行されている前段ラウンド遊技演出を、再開した大当り遊技において再度実行させる(実施例ではバトル演出が再表示される)よう構成されている。
【0229】
ここで、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技の途中で発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電から所定期間の間、再開した大当り遊技において復電用大当り遊技演出(すなわち第2の大当り遊技表示演出、第2の大当り遊技音演出、第2の大当り遊技発光演出)の実行を停止するよう構成されている。具体的に、演出制御CPU65aは、電源投入処理フラグが「1」に設定された状態で開放コマンドがメイン制御CPU60aから入力された場合は、前記復電用大当り遊技演出を実行するのを規制するよう構成され、当該電源投入処理フラグが「0」に設定された後に復電用大当り遊技演出を実行するよう構成される。すなわち、電源投入処理フラグが「1」に設定された状態では、復電用大当り遊技演出(ラウンド遊技演出)を実行するための制御コマンドの出力が規制(保留)されるよう構成されており、電源投入処理フラグが「0」に設定された後に当該制御コマンドを演出制御CPU65aが出力するようになっている。このように、電源投入処理の実行中は、前記復電報知表示および遊技継続報知表示が演出表示部17に表示され、電源投入処理の完了後に復電用大当り遊技演出が演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19で実行されるよう構成されている。すなわち、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、演出表示部17、ランプ装置18およびスピーカ19で実行される復電用大当り遊技演出に基づいて、電源投入処理が完了して遊技演出に関する制御処理が可能な状態になったかを識別し得るようになっている。
【0230】
(復電時の大当り演出図柄)
また、演出制御CPU65aは、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、再開した大当り遊技において所定の復電用大当り演出図柄(第2の遊技情報)を演出表示部17の特図用大当り演出図柄表示領域29に表示させるように制御するよう構成されている。ここで、復電用大当り演出図柄としては、図柄変動演出で表示される特図用演出図柄と表示形態または表示内容が異なる図柄が設定されており、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、電源断前に表示されていた前記大当り特図用演出図柄とは大当り演出図柄表示領域29の表示が異なるようになっている。具体的に実施例では、復電用大当り演出図柄として「?」が定められており、演出制御CPU65aの制御に基づいて、当該復電用大当り演出図柄を表示するよう表示制御CPU70aが演出表示部17の表示を制御する。このように、実施例では、大当り遊技中の電源断に伴って復電の場合に、前記復電用大当り演出図柄を表示することで、復電したことを判別可能にしている。
【0231】
ここで、前記復電用大当り演出図柄は、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、電源断の発生タイミングから再開された電源断の発生前に決定した大当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前に表示し得るよう構成されている。具体的に実施例では、右打ち移行報知表示を演出表示部17に表示するタイミングで復電用大当り演出図柄を表示するための制御コマンドが演出制御基板65(演出制御CPU65a)から表示制御基板70に出力されるようになっている。なお、右打ち移行報知表示を表示するための制御コマンドと、復電用大当り演出図柄を表示するための制御コマンドとは別のコマンドである必要はなく、おなじ制御コマンドを用いることができる。すなわち、再開した大当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前に復電用大当り演出図柄を大当り演出図柄表示領域29に表示することで、大当り遊技が再開したことを報知し得るようになっている。ここで、前記復電用大当り演出図柄は、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出する前に電源断が発生した場合および当該センサSE5がパチンコ球を検出した後に電源断が発生した場合の何れの場合も、所定のコマンド(実施例では開放コマンドおよび閉鎖コマンドの何れか)の入力を契機として演出表示部17に表示するよう構成されている。
【0232】
すなわち、大当り遊技のオープニング時間やラウンド間インターバル時間の間に電源断が発生した場合には、大当り遊技の再開後に開放コマンドが入力された際に復電用大当り演出図柄が演出表示部17に表示され、何れかのラウンド遊技の実行時に電源断が発生した場合には、大当り遊技の再開後に閉鎖コマンドが入力された際に復電用大当り演出図柄が演出表示部17に表示されるよう構成されている。また、実施例では、大当り遊技のエンディング時間の間に電源断が発生した場合には、開放コマンドや閉鎖コマンドが入力されないことから、演出表示部17での復電用大当り演出図柄が表示されないようになっている。
【0233】
ここで、演出制御CPU65aは、電源投入処理フラグが「1」に設定された状態で開放コマンドおよび閉鎖コマンドの何れかがメイン制御CPU60aから入力された場合は、前記復電用大当り演出図柄を演出表示部17に表示するのを規制するよう構成され、当該電源投入処理フラグが「0」に設定された後に復電用大当り演出図柄を演出表示部17に表示するよう構成される。すなわち、電源投入処理フラグが「1」に設定された状態では、復電用大当り演出図柄を演出表示部17に表示するための制御コマンドが出力されるのが規制(保留)されるよう構成されており、電源投入処理フラグが「0」に設定された後に当該制御コマンドが出力されるようになっている。このように、電源投入処理の実行中は、前記復電報知表示および遊技継続報知表示が演出表示部17に表示され、電源投入処理の完了後に復電用大当り演出図柄が演出表示部17に表示されるよう構成されている。すなわち、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、演出表示部17に表示される復電用大当り演出図柄に基づいて、電源投入処理が完了して遊技演出に関する制御処理が可能な状態になったかを識別し得るようになっている。
【0234】
(復電後の遊技演出モード)
また、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)に、再開した大当り遊技が終了した後に特図変動パターン指定コマンドが入力されることを契機として、演出制御CPU65aが特定の遊技演出モードを決定するよう設定されている。すなわち、実施例では、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)で、再開された大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合(再開後に特定領域をパチンコ球が通過した場合)には、前記第2の遊技演出モードを演出制御CPU65aが決定する一方で、再開された大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出しない場合(再開後に特定領域をパチンコ球が通過していない場合)には、前記第1の遊技演出モードを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。言い換えると、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した後に発生した電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)には、当該再開した大当り遊技後の遊技演出モードとして第1の遊技演出モードを演出制御CPU65aが決定する。すなわち、大大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した場合に、当該大当り遊技後の遊技演出モードとして演出制御CPU65aが決定する遊技演出モードと、大当り遊技におい特定領域入球検出センサSE5によるパチンコ球の検出後に発生した電源断に伴って復電した場合に、再開した大当り遊技後の遊技演出モードとして演出制御CPU65aが決定する演出モードとが異なるよう構成されている。このように、特定大当り遊技の場合は、電源断が発生するタイミング(特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出する前か後か)によって、当該大当り遊技後の遊技演出モードが異なっている。
【0235】
(演出表示部17における保留表示について)
また、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理(初期設定状態、変動停止時復電状態、変動中復電状態および大当り遊技中復電状態の夫々の場合)において、特定の保留数を示す保留表示となるよう演出表示部17の第1および第2の演出用特図保留表示領域201,202の表示を制御する。具体的には、図9図11に示すように、演出制御CPU65aは、RAMクリア指定コマンドまたは電源断復帰コマンドが入力された場合に、第1および第2の演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を非表示とするように制御コマンドを表示制御CPU70aに出力する。なお、実施例では、演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を非表示は、各保留数が「0」の場合の保留表示となっている。
【0236】
実施例では、前述したメイン制御電源投入時設定処理において、メイン制御RAM60cが記憶する第1および第2特図始動保留数情報の保留数を特定する制御コマンド(特図保留数指定コマンド)がメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力されないよう構成されている。このため、演出制御用電源投入時処理では、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数に関わらず、第1および第2の演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を最小の保留数(すなわち「0」)を示すように演出制御CPU65aが制御している。これにより、第1および第2の演出用特図保留表示領域201,202の保留表示が、実際にメイン制御RAM60cが記憶する各特図始動保留数情報の保留数を超える矛盾が生じないようにしている。すなわち、演出制御CPU65aは、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、前記演出表示部17における演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を識別不能な表示形態とするよう当該演出表示部17を制御している。
【0237】
ここで、演出制御CPU65aは、前記変動中電源断コマンドまたは大当り遊技中電源断コマンドが入力された場合に、演出制御用電源投入時処理が実行されてから次の特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われることで、前記演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を表示する保留表示とするように演出制御CPU65aにより制御する。具体的に、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に再開した大当り遊技が終了してメイン制御CPU60aによる特図当り判定が実行されることを契機とした特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われる場合に、演出制御CPU65aが表示制御CPU70aに制御コマンドを出力して演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を特図始動保留数情報の保留数と一致させるように制御する。ここで、メイン制御CPU60aから特図変動パターン指定コマンドの出力タイミングにおいて、特図当り判定を行った後にメイン制御RAM60cが記憶する第1および第2特図始動保留数情報の保留数を示す第1および第2特図保留数指定コマンドがメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力されるようになっており、演出制御CPU65aは、当該特図保留数指定コマンドに基づいて特定される特図始動保留数情報の保留数に合わせた保留表示となるよう演出表示部17の演出用特図保留表示領域201,202を制御するよう構成される。このように、前記演出表示部17の表示が復旧中画像から切り替わる際に、演出表示部17における演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を正確な表示とすることで、特図始動保留数情報の保留数を遊技者が誤認するのを防止することができる。
【0238】
また、実施例の前記演出用特図保留表示領域201,202の保留表示は、前記第1または第2始動入賞部31,32へパチンコ球が入賞することを契機(復電後に特図当り判定が行われていない状態で所定の条件が成立した場合)として、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を表示する保留表示とするように演出制御CPU65aにより制御する。具体的に、前記第1または第2始動入賞部31,32へパチンコ球が入賞することを契機として第1または第2特図保留数指定コマンドがメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力されるよう構成されており、演出制御CPU65aは、当該特図保留数指定コマンドに基づいて特定される特図始動保留数情報の保留数に合わせた保留表示となるよう演出表示部17の演出用特図保留表示領域201,202を制御するよう構成される。すなわち、前記第1始動入賞部31への入賞があった場合には、当該入賞を契機として更新された第1特図始動保留数情報の保留数を示す第1特図保留数指定コマンドがメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力され、これに基づいて第1の演出用特図保留表示領域201の保留表示が第1特図始動保留数情報の保留数と一致するように制御される。また、前記第2始動入賞部32への入賞があった場合には、当該入賞を契機として更新された第2特図始動保留数情報の保留数を示す第2特図保留数指定コマンドがメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力され、これに基づいて第2の演出用特図保留表示領域202の保留表示が第2特図始動保留数情報の保留数と一致するように制御される。すなわち、特図当り判定手段による判定が行われる前に前記メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を演出用特図保留表示領域201,202で表示するよう演出制御CPU65aが制御する。
【0239】
このように、第1または第2始動入賞部31,32へパチンコ球が入賞することを契機として、対応する演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を正確な表示にすることで、復旧中画像が表示された状態であっても第1または第2始動入賞部31,32への入賞が有効であることを遊技者に認識させることができ、復旧中画像が表示された状態で遊技を継続することへの不信感を生じさせないようにすることができる。また、前記第1および第2始動入賞部31の何れかへの入賞があった場合に、メイン制御RAM60cが記憶する第1および第2特図始動保留数情報の保留数の夫々に対応した特図保留数指定コマンド(第1および第2特図保留数指定コマンド)を演出制御CPU65aに入力するようにしてもよい。この場合は、第1または第2始動入賞部31,32の何れかへパチンコ球が入賞することを契機として、各演出用特図保留表示領域201,202の保留表示を正確な表示にすることができる。
【0240】
(補助表示部300の表示状態について)
演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理においてメイン制御CPU60aからRAMクリア指定コマンドが入力された場合には、演出制御ROM65bに記憶されている初期値に基づき補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305の表示状態が初期設定状態となるように制御する。具体的に、実施例では、図10に示すように、RAMクリア指定コマンドが入力された場合に、前記補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305を所定の表示形態とするよう演出制御CPU65aが制御するようになっている。実施例では、補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305を復電から所定期間の間、消灯状態(非表示状態)とするよう演出制御CPU65aが制御するようになっている。ここで、前述のように、特図変動補助表示部301,302において、当り表示とは異なる発光色(例えば青色)で点灯することではずれ表示としての特図補助図柄を表示する構成とする場合は、復電時における特図変動補助表示部301,302の消灯状態が、当該はずれ表示としての特図補助図柄と異なる表示形態となっている。また、特図変動補助表示部301,302を消灯(非表示)とすることではずれ表示としての特図補助図柄を表示する構成とする場合は、復電時における特図変動補助表示部301,302の消灯状態が、当該はずれ表示としての特図補助図柄と同じ表示形態となる。ここで、特図保留補助表示部303,304の消灯状態は、第1および第2特図始動保留数情報の保留数が「0」または当該保留数を特定できない状態であることを表示する状態である。この一方で、普図変動補助表示部305の消灯状態は、普図補助図柄として設定された当りまたははずれの表示形態とは異なる表示形態となっている。このように、従って、前記補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305を消灯状態とすることで、パチンコ機10へ電源投入が行われた状態であることを、当該補助表示部300の表示状態から識別し得るようになっている。
【0241】
すなわち、実施例のパチンコ機10は、前述のように、前記特図当り判定の判定がはずれの判定結果である場合に、演出表示部17に表示可能な特図用演出図柄によるはずれ表示(図柄の組み合わせ)としての表示形態が異なる複数の表示が設定されると共に、補助表示部300に表示可能な特図補助図柄によるはずれ表示として少なくとも1つの表示形態(すなわち消灯)が設定されている。そして、特図変動表示の停止中に発生した電源断(停止時電源断)に伴って復電した場合に前記メイン制御基板60を初期状態から作動させる場合(RAMクリアの場合)に演出表示部17に表示する特図用演出図柄によるはずれ表示(前述した「3」「7」「5」の特図用演出図柄の組み合わせ)と、特図変動表示の変動中に発生した電源断(変動中電源断)に伴って復電した場合に演出表示部17に表示する特図用演出図柄によるはずれ表示(前述した「5」「7」「3」の特図用演出図柄の組み合わせ)とが異なる表示態様となるよう構成される一方で、当該停止時電源断に補助表示部300に表示する特図補助図柄のはずれ表示と、変動中電源断に補助表示部300に表示する特図補助図柄の表示形態が同じ状態(消灯状態)となるよう構成されている。
【0242】
また、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理においてメイン制御CPU60aから電源断復帰コマンドが入力された場合も同様に、演出制御ROM65bに記憶されている初期値に基づき補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305の表示状態が初期設定状態となるように制御する。実施例では、図11に示すように、電源断復帰コマンドが入力された場合に、前記補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305を復電から所定期間の間、消灯状態とするよう演出制御CPU65aが制御するようになっている。従って、前記補助表示部300の各表示部301,302,303,304,305を消灯状態とすることで、少なくとも一部の表示部(普図変動補助表示部305)の表示状態を通常の表示形態と異ならせて、パチンコ機10へ電源投入が行われた状態であることを、当該補助表示部300の表示状態から識別し得るようになっている。このように、実施例の演出制御CPU65aは、RAMクリア指定コマンドが入力された場合と、電源断復帰コマンドが入力された場合とで、演出表示部17の表示状態が異なった状態となるよう制御する一方で、各場合において補助表示部300の表示状態が同じ状態となるよう制御している。
【0243】
また、前述のように、特図当り判定で当選した場合に、特図変動補助表示部301,302において、所定の発光色(例えば赤色)で点灯することで当り表示としての特図補助図柄が表示され、復電時における特図変動補助表示部301,302の消灯状態が当該当り表示としての特図補助図柄と異なる表示形態となっている。ここで、特図当り判定で当選した場合に、電源断が発生していない状態では各図柄列26a,26b,26に表示された演出用の当り表示としての図柄組み合わせを形成する大当り特図用演出図柄(例えば「7」等)が演出表示部17の特図用大当り演出図柄表示領域29に表示され、大当り遊技中に発生した電源断に伴う復電の場合には、当該特図用大当り演出図柄表示領域29に異なる大当り遊技復電時用演出図柄が特図用大当り演出図柄表示領域29に表示される。すなわち、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合には、前記演出表示部17および補助表示部300の表示状態が当該電源断の発生前と異なるよう演出制御CPU65aが制御している。
【0244】
また、前記演出制御CPU65aは、大当り遊技中電源断コマンドが入力された場合に、演出制御用電源投入時処理が実行されてから次の特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われることで、特図変動パターン指定コマンドに基づいて補助表示部300において特図補助図柄を変動および停止表示するよう制御する。すなわち、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に再開した大当り遊技が終了してメイン制御CPU60aによる特図当り判定が実行されることを契機とした特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われる場合に、前記演出表示部17での特図用演出図柄および補助表示部300(特図変動補助表示部301,302)での特図補助図柄の変動および停止表示を当該特図変動表示に同期して再開するよう構成されている。言い換えると、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に再開した大当り遊技が行われる間継続して、補助表示部300(特図変動補助表示部301,302)が非表示状態(消灯状態)を維持するようになっている。すなわち、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に特図当り判定が行われたか否かを補助表示部300(特図変動補助表示部301,302)の表示に基づいて識別し得るようになっている。
【0245】
ここで、上記では、大当り遊技中の電源断に伴う復電の場合における復電図柄としての特図補助図柄を、大当り遊技時以外の電源断に伴う復電の場合における復電図柄としての特図補助図柄(すなわち消灯状態)と同じ形態としたが、大当り遊技時の電源断に伴う復電の場合に専用の復電図柄を設定することができる。すなわち、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合に、特図補助図柄を識別不能な表示形態となるよう演出制御CPU65aが前記補助表示部300の表示を制御するよう構成することができる。具体的には、大当り遊技中の電源断に伴う復電の場合に、補助表示部300で行われる補助特図変動表示に用いられる特図補助図柄とは異なる図柄を復電図柄として補助表示部300に表示するように演出制御CPU65aにより制御される。この復電図柄としては、特図変動補助表示部301,302のLEDを補助特図変動表示において発光しない色彩で発光するようにしたり、補助特図変動表示での点滅と点滅の間隔やパターンを異ならせ、当該LEDの色彩や点滅形態を、大当り遊技中の電源断に伴う復電の場合に補助表示部300に表示する復電図柄とすることができる。なお、特図変動補助表示部301,302として演出表示部17のように液晶表示装置やドットマトリックス式の表示装置等を採用した場合は、色彩や点滅形態以外の文字や記号、キャラクタ等を補助表示部300に表示する復電図柄とすることができる。このように、専用の復電図柄を表示することで、大当り遊技中の電源断に伴って復電したことを容易に識別することができる。更に、演出表示部17および補助表示部300の夫々に対して、大当り遊技中の電源断に伴う復電の場合に表示する専用の復電図柄を設定することで、大当り遊技中の電源断に伴って復電したことをより一層判別し易くできる利点がある。
【0246】
また、演出制御CPU65aは、演出制御用電源投入時処理(初期設定状態、変動停止時復電状態、変動中および大当り遊技中の復電状態の夫々の場合)において、特定の保留数を示す保留表示となるよう補助表示部300の第1および第2の特図保留補助表示部303,304の表示を制御する。具体的には、演出制御CPU65aは、各特図保留補助表示部303,304の保留表示を保留数が「0」の場合の保留表示とするように制御する。すなわち、実施例では、演出制御用電源投入時処理では、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数に関わらず、特図保留補助表示部303,304の保留表示を最小の保留数(すなわち「0」)を示すように演出制御CPU65aが制御している。これにより、特図保留補助表示部303,304の保留表示が、実際にメイン制御RAM60cが記憶する各特図始動保留数情報の保留数を超える矛盾が生じないようにしている。すなわち、演出制御CPU65aは、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、前記補助表示部300における特図保留補助表示部303,304の保留表示を、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を識別不能な表示形態とするよう当該演出表示部17を制御している。
【0247】
また、演出制御CPU65aは、前記変動中電源断コマンドまたは大当り遊技中電源断コマンドが入力された場合に、演出制御用電源投入時処理が実行されてから次の特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われることで、前記特図保留補助表示部303,304の保留表示を、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を表示する保留表示とするように演出制御CPU65aにより制御される。すなわち、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に再開した大当り遊技が終了してメイン制御CPU60aによる特図当り判定が実行されることを契機とした特図変動表示が特図表示部50A,50Bで行われる場合に、演出制御CPU65aが特図保留補助表示部303,304の保留表示を特図始動保留数情報の保留数と一致させるように制御する。ここで、メイン制御CPU60aから特図変動パターン指定コマンドの出力タイミングにおいて、特図当り判定を行った後にメイン制御RAM60cが記憶する第1および第2特図始動保留数情報の保留数を示す第1および第2特図保留数指定コマンドがメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力されるようになっており、演出制御CPU65aは、当該特図保留数指定コマンドに基づいて特定される特図始動保留数情報の保留数に合わせた保留表示となるよう演出表示部17の特図保留補助表示部303,304を制御するよう構成される。このように、前記演出表示部17の表示が復旧中画像から切り替わる際に、演出表示部17における特図保留補助表示部303,304の保留表示を正確な表示とすることで、特図始動保留数情報の保留数を遊技者が誤認するのを防止することができる。
【0248】
また、実施例の前記特図保留補助表示部303,304の保留表示は、前記第1または第2始動入賞部31,32へパチンコ球が入賞することを契機(復電後に特図当り判定が行われていない状態で所定の条件が成立した場合)として、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を識別可能に表示する保留表示とするように演出制御CPU65aにより制御する。具体的に、前記第1または第2始動入賞部31,32へパチンコ球が入賞することを契機として第1または第2特図保留数指定コマンドがメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力されるよう構成されており、演出制御CPU65aは、当該特図保留数指定コマンドに基づいて特定される特図始動保留数情報の保留数に合わせた保留表示となるよう演出表示部17の特図保留補助表示部303,304を制御するよう構成される。すなわち、前記第1始動入賞部31への入賞があった場合には、当該入賞を契機として更新された第1特図始動保留数情報の保留数を示す第1特図保留数指定コマンドがメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力され、これに基づいて第1特図保留補助表示部303の保留表示が第1特図始動保留数情報の保留数と一致するように制御される。また第2始動入賞部32への入賞があった場合も同様である。すなわち、特図当り判定手段による判定が行われる前に前記メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を特図保留補助表示部303,304で表示するよう演出制御CPU65aが制御する。
【0249】
このように、第1または第2始動入賞部31,32へパチンコ球が入賞することを契機として、対応する特図保留補助表示部303,304の保留表示を正確な表示にすることで、復旧中画像が表示された状態であっても第1または第2始動入賞部31,32への入賞が有効であることを遊技者に認識させることができ、復旧中画像が表示された状態で遊技を継続することへの不信感を生じさせないようにすることができる。また、前記第1および第2始動入賞部31の何れかへの入賞があった場合に、メイン制御RAM60cが記憶する第1および第2特図始動保留数情報の保留数の夫々に対応した特図保留数指定コマンド(第1および第2特図保留数指定コマンド)を演出制御CPU65aに入力するようにしてもよい。この場合は、第1または第2始動入賞部31,32の何れかへパチンコ球が入賞することを契機として、各特図保留補助表示部303,304の保留表示を正確な表示にすることができる。
【0250】
また、演出制御CPU65aは、エラーを報知する状態で電源断が発生した場合に、当該電源断後の電源投入時(復電時)の演出制御電源投入処理において、電源断時に表示していたエラー報知を行わないよう構成されている。すなわち、演出制御CPU65aは、電源断に伴って第1または第2のエラー表示領域401,402に表示したエラー報知を非表示にするようになっている。このように、演出制御CPU65aは、電源断に伴ってエラー表示領域401,402に表示したエラー報知を非表示にすると共に、前記大当り遊技中電源断コマンド(所定の制御信号)が入力された場合に、前記演出表示部17および補助表示部300の表示状態が当該電源断の発生前と異なるよう制御している。すなわち、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合は、当該電源断時に表示していた第1の特定のエラー報知を行わないようにすると共に、演出表示部17および補助表示部300の表示状態が当該電源断の発生前と異ならせることで、エラーが解消したことおよび電源断に伴って復電したことを容易に識別できるようにしている。また前述のように、大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合に、再開した大当り遊技において前記復旧中画像を表示することにより、電源断に伴う復電によりエラーが解消したことを正確に識別可能になる。
【0251】
ここで、復電後もエラー状態が解消していない場合(エラー検出センサST1〜ST4の何れかから検出信号がメイン制御CPU60aに入力される場合)には、再開した大当り遊技が行われる間に、メイン制御CPU60aからエラー指定コマンドが演出制御CPU65aに入力されるよう構成される。そして、入力されたエラー指定コマンドにより特定されるエラーが前記第1の特定のエラー(磁気検出センサエラー、電波検出センサエラー、振動検出センサエラー)の場合には、演出制御CPU65aは、前記復旧中画像を非表示とすると共にエラーに対応する報知を実行させるよう構成される。また、入力されたエラー指定コマンドにより特定されるエラーが前記第2または第3の特定のエラー(満杯エラー)の場合には、演出制御CPU65aは、前記復旧中画像を表示した状態で各エラーに対応するエラー表示領域401,402においてエラー報知を実行するよう構成される。このように、復電後もエラー状態が解消していない場合は、各エラーに合わせた報知を行って適切な対処を促すよう構成されており、エラーが解消しない状態のまま遊技が行われるのを防止するようになっている。
【0252】
すなわち、実施例のメイン制御基板60が備えるメイン制御CPU60aは、始動条件の成立(始動入賞部31,32への入賞)を契機として当り遊技を生起させるか否かの当り判定を行う当り判定手段としての機能を備えている。またメイン制御CPU60aは、決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての機能を備えている。すなわち、パチンコ機10は、始動入賞検出手段としての始動入賞検出センサSE1,SE2による球検出を契機として当り判定手段としてのメイン制御CPU60aが当りと判定した場合には、該メイン制御CPU60aが決定した種類の当り遊技に基づいて開閉手段としての特別用開閉部材41b,42bが特別入賞口41a,42aを開放する当り遊技を実行するよう構成される。メイン制御CPU60aは、始動入賞検出手段としての始動入賞検出センサSE1,SE2の球検出を契機として、前記表示手段(特図表示部50A,50B、演出表示部17)で行わせる図柄変動演出の変動時間を特定する変動パターン(特図変動パターン)を、記憶手段としてのメイン制御ROM60bが記憶する複数の変動パターンの中から決定する変動パターン決定手段としての機能を備えている。
【0253】
また、実施例のメイン制御CPU60aは、特定領域入球検出手段(特定領域入球検出センサSE5)が遊技球の入球を検出した場合に、当り遊技の終了後に第1の特定状態(確変状態)を付与することを決定する第1の特定状態付与決定手段(確変状態付与決定手段)として機能する。同様に、メイン制御CPU60aは、特定領域入球検出手段(特定領域入球検出センサSE5)が遊技球の入球を検出した場合に、当り遊技の終了後に第2の特定状態(変短状態)を付与することを決定する第2の特定状態付与決定手段(変短状態付与決定手段)として機能する。言い換えると、メイン制御CPU60aは、可変始動入賞手段(第2始動入賞部32)を遊技者に有利な開閉制御条件で開閉する特定遊技状態(変短状態)を付与するかを判定する特定遊技状態付与判定手段としての機能を有している。すなわち、メイン制御CPU60aは、前記特定の球流下領域以外の球流下領域(第1球流下領域21a)に遊技球を流下させる第1の状態、および当該特定の球流下領域(第2球流下領域21b)に遊技球を流下させる第2の状態の何れの状態かを特定可能な状態特定手段として機能する。
【0254】
また、メイン制御CPU60aは、特定遊技状態(変短状態)を付与する判定結果となることを契機として、当該特定遊技状態を付与することを示す第1の遊技状態指示情報(変短フラグ)を特定値に設定する第1の設定手段として機能すると共に、第2の特定遊技状態(大当り遊技中)を付与する判定結果となる(当りの判定結果となる)ことを契機として、当り遊技が行われることを示す第2の遊技状態指示情報(大当りフラグ)を特定値に設定する第2の設定手段として機能している。
【0255】
また、メイン制御CPU60aは特定操作形態(右打ち操作形態)での操作を報知する状態か否かを判定する操作形態報知判定手段として機能すると共に、特定操作形態での操作を報知する状態と判定することを契機に、特定操作形態を第1の報知態様(点灯状態)で報知するよう第1の報知手段(右打ち表示部59)を制御する第1報知制御手段として機能している。
【0256】
また、メイン制御CPU60aは、パチンコ機10が備える各種検出センサSE3,ST1〜ST4から出力された検出信号に基づいて、エラーの発生を判定する判定手段(エラー判定手段)としての機能を備えている。前記演出表示部17は、判定手段としてのメイン制御CPU60aがエラーの発生と判定した場合に、判定した種類のエラーを特定可能なエラー報知を実行可能な報知手段(エラー報知手段)としての機能を備えている。また、前記演出制御CPU65aは、判定手段としてのメイン制御CPU60aによりエラーの発生と判定した場合に、判定した種類のエラーを特定可能なエラー報知を、報知手段としての演出表示部17で実行させるように該演出表示部17を制御する報知制御手段としての機能を有している。
【0257】
前記演出制御CPU65aは、当り判定手段としてのメイン制御CPU60aの判定結果に基づいて前記演出表示部17に停止表示させる特図用演出図柄を決定する特図用演出図柄決定手段として機能する。すなわち、演出制御CPU65aは、表示手段(演出表示部17)での表示内容を制御する表示内容制御手段となっている。また、決定された特図用演出図柄を停止表示させるよう演出表示部17を制御する演出表示制御手段として機能している。また、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aによる入賞情報の取得(始動条件の成立)を契機として、演出表示部17で行わせる図柄変動演出の演出内容を特定する演出パターンを複数種類の中から決定する演出パターン決定手段としての機能を有している。また、演出パターン決定手段としての演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが決定した特図変動パターンに基づいて演出パターンを決定するようになっている。なお、ランプ装置18およびスピーカ19は、判定手段としてのメイン制御CPU60aから出力されたエラー情報に基づいて、複数種類のエラーを夫々特定するエラー報知を実行する報知手段(エラー報知手段)としての機能を備える。
【0258】
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
【0259】
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技領域21内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域21の第1球流下領域21aまたは第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する。そして、球流下領域21a,21bを流下するパチンコ球が、前記第1始動入賞口31aまたは第2始動入賞口32aに入賞すると、前記第1始動入賞検出センサSE1または第2始動入賞検出センサSE2による球検出を契機として、前記メイン制御CPU60aが各種情報(各種乱数情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて特図当り判定が行われ、当該特図当り判定が当りの判定結果に応じて前記演出表示部17での図柄変動演出が開始される。そして、特図当り判定が当りの判定結果となることで、図柄変動演出の結果、演出表示部17に所定の図柄組合せで特図用演出図柄が表示されてと大当り遊技が生起される。
【0260】
前記遊技領域21を流下するパチンコ球が前記第1始動入賞部31に入賞して前記演出表示部17において特図用演出図柄による図柄変動演出が行われると同時に、前記第1特図変動補助表示部301のLEDが点滅(変動)して補助特図変動表示を開始し、当該特図用演出図柄による図柄変動演出が終了すると同時に、第1特図変動補助表示部301の発光状態(点灯または消灯)が確定(変動停止)して補助特図変動表示が終了する。また、第2始動入賞部32に入賞して演出表示部17において図柄変動演出が行われると同時に、第2特図変動補助表示部302のLEDが点滅して補助特図変動表示を開始し、該特図用演出図柄による図柄変動演出が終了すると同時に、第2特図変動補助表示部302の発光状態(点灯または消灯)が確定(変動停止)して補助特図変動表示が終了する。この第1特図変動補助表示部301は、前記第1特図表示部50Aの第1特図変動表示の開始と同時に変動(点滅)が開始され、該第1特図変動表示の終了と同時にLEDの発光状態が確定して特図補助図柄が確定停止表示される。一方で、第2特図変動補助表示部302は、前記第2特図表示部50Bの第2特図変動表示の開始と同時に変動(点滅)が開始され、該第2特図変動表示の終了と同時にLEDの発光状態が確定して特図補助図柄が確定停止表示される。すなわち、特図変動補助表示部301,302の特図補助図柄の変動開始および変動停止は、演出表示部17における特図用演出図柄の変動開始および変動停止に同期すると共に、特図表示部50A,50Bにおける特図の変動開始および変動停止に同期するよう演出制御CPU65aにより制御される。このように、特図表示部50A,50Bでの特図の変動および停止表示に同期して、演出表示部17および補助表示部300での特図用演出図柄および特図補助図柄を変動および停止表示することで、特図当り判定の判定結果が示されるまでの経過期間である特図が変動している状態かを演出表示部17および補助表示部300の何れかの表示状態からも、正確に識別することができる。これにより、演出表示部17を利用した演出の自由度を高めることが可能となり、遊技の興趣の向上を図り得る。
【0261】
このように、前記演出表示部17において実行される図柄変動演出において特図用演出図柄が仮停止したり、演出内容に応じて特図用演出図柄が一時的に表示されない状態となった場合であっても、第1または第2特図表示部50A,50Bで行われる特図変動表示が終了まで継続して対応の特図変動補助表示部301,302のLEDが点滅表示されるから、該特図変動補助表示部301,302を確認することで図柄変動演出(特図変動表示)が継続しているのか否かを容易に確認することができる。このとき、前記演出表示部17に表示される特図用演出図柄と比較して特図変動補助表示部301,302で行われる補助特図変動表示(特図補助図柄)を遥かに小さく目立たない状態で表示するようにしたことで、特図補助図柄が変動表示されていたとしても、演出表示部17で行われる演出に遊技者の関心を向けることができ、該図柄変動演出の興趣を損なうことはない。すなわち、特図用演出図柄を変動させて図柄変動演出を実行する演出表示部17とは別途独立して特図変動補助表示部301,302を設けることで、演出表示部17で行われる演出が特図補助図柄により制約されることはなく、演出の自由度や演出の一体感を高めることが可能となり、遊技の興趣の向上を図り得る。
【0262】
すなわち、メイン制御CPU60aの制御に基づいて特図を特図表示部50A,50Bに表示するよう構成し、演出表示部17および補助表示部300の夫々において、特図に関連した遊技情報(特図用演出図柄および特図補助図柄)を演出制御CPU65aの制御に基づいて表示するよう構成することで、当該演出表示部17および補助表示部300の何れの表示からも、特図表示部50A,50Bに表示される特図の変動中か否かを識別することができる。このため、演出表示部17の表示状態に拘わらず、特図変動表示が行われているかを補助表示部300の特図補助図柄から識別することができるから、演出表示部17や可動体110,120を利用した演出の自由度を高めることが可能となり、遊技の興趣の向上を図り得る。
【0263】
また、実施例のパチンコ機10では、緊急度の高い第1の特定のエラー(磁気検出センサエラー、電波検出センサエラー、振動検出センサエラー)の発生とメイン制御CPU60aが判定した場合には、演出表示部17に表示されるエラー報知(全画面エラー表示)によって特図当り判定の判定結果を示す特図用演出図柄を識別不能とすることで、正常な遊技の継続を困難にすることができ、第1の特定のエラーが発生した状態のまま遊技が継続されるのを防止できる。その一方、エラー報知(全画面エラー表示)に伴って特図用演出図柄が識別不能な状態となった状態でも、特図当り判定の実行に伴う特図の変動中か否かを、補助表示部300における特図補助図柄の表示状態から識別し得るから、遊技者に無用に混乱させるのを防止できる。また、特図当り判定の判定結果(当りまたははずれ)を、補助表示部300に変動停止した特図補助図柄によって表示し得るようにしたことで、特図用演出図柄を識別不能な状態であっても特図当り判定の判定結果を報知することができる。また、緊急度の高い第1の特定のエラーの発生と判定された場合には、特図用演出図柄が表示されるべき演出表示部17の表示面17aの全域に重なる第1のエラー表示領域401にエラー表示されることで、第1の特定のエラーが発生したことを遊技者や遊技店員に速やかに確実に報せて迅速な対応を促すことができる。
【0264】
その一方で、実施例のパチンコ機10は、緊急度が相対的に低い第2の特定のエラー(満杯エラー)の発生と高いメイン制御CPU60aが判定した場合には、特図用演出図柄の変動状態を識別可能な形態で演出表示部17においてエラー報知(小画面エラー表示)を表示して当該第2の特定のエラーの発生を報知するよう構成されているから、当該エラー報知によって第2の特定のエラーへの対処を促しつつ、演出表示部17において特図用演出図柄により特図当り判定の判定結果を示すことができる。すなわち、各種演出が行われる演出表示部17の表示を視認し得るようにすることで、エラー報知によって演出表示部17で行われる演出の演出効果が無用に低下するのを防いで、遊技の興趣を維持することができる。また、演出表示部17の表示(特図用演出図柄の変動状態)の視認性がエラー表示により低下した状態となった場合でも、特図当り判定の実行に伴う特図の変動中か否かを、補助表示部300における特図補助図柄の表示状態から識別し得る。
【0265】
また、緊急度が相対的に低い第2の特定のエラーの発生と判定された場合に、演出表示部17において特図用演出図柄が表示される表示領域(図柄列26a,26b,26c)の一部に重なる第2のエラー表示領域402にエラー表示することで、特図用演出図柄と併せてエラー表示を表示することができ、特図用演出図柄に遊技者が注目した際に自然とエラー表示が視界に入ることで第2の特定のエラーが発生したことを効果的に報せることが可能となる。ここで、特図用演出図柄が表示される表示領域(図柄列26a,26b,26c)の内で停止表示領域27は、図柄変動演出の終了に伴って特図用演出図柄が停止表示されて、最終的な特図当り判定の判定結果の表示に直接結びつくため、遊技者の関心が比較的に高くなる。このため、特図用演出図柄の表示領域(図柄列26a,26b,26c)にエラー表示する場合に、表示される特図用演出図柄の内容に対する遊技者の関心が高い停止表示領域27の一部に第2のエラー表示領域402が重なるよう構成することで、エラー表示に伴ってエラーの発生をより効果的に報せることが可能となる。反対に、特図用演出図柄が表示される表示領域(図柄列26a,26b,26c)の内で変動表示領域28は、特図用演出図柄が変動表示されているかを表しており、最終的な当否の判定結果には直接結びつかないため、遊技者の関心が比較的に低くなる。このため、特図用演出図柄の表示領域(図柄列26a,26b,26c)にエラー表示する場合に、表示される特図用演出図柄の内容に対する遊技者の関心が比較的に低い変動表示領域28の一部に、エラー表示領域402が重なるよう構成することで、エラー表示により第2の特定のエラーが発生したことを報せながらも演出表示部17において行われる演出に対する遊技者の関心を維持させることができる。
【0266】
ここで、実施例のパチンコ機10では、第2球流下領域21bにパチンコ球を流下させる右打ち操作形態での遊技が適する場合(変短状態または大当り遊技状態の場合)に、右打ち表示部59および演出表示部17において報知することで、操作ハンドル16を操作するべき形態を正確に報知することができる。また、第1の特定のエラーが生じた場合には、右打ち表示部59による右打ち操作形態での操作を識別可能な状態で報知を継続すると共に演出表示部17による報知を終了識別不能となるようにすることで、右打ち操作形態での遊技が適することを報知することができる。また、第1の特定のエラーと異なる第2の特定のエラーが生じた場合には、右打ち表示部59および演出表示部17による報知を識別可能な状態で報知を継続することで、右打ち操作形態での遊技が適することを報知しつつ、生じたエラーの種別を判別することができる。すなわち、右打ち表示部59および演出表示部17の報知態様との組み合わせにより、操作ハンドル16の操作態様およびエラーの適切な報知が可能となる。
【0267】
実施例では、右打ち操作形態での遊技が適する状態か否か(すなわち変短状態または大当り遊技か)を特定する遊技状態設定処理の終了後に、右打ち操作形態での操作を報知する状態か否かを判定することで、右打ち操作形態での操作を報知する処理を1度に集約して行うことができる。また、操作形態報知処理を遊技状態設定処理後に実行することで、報知漏れが生じるのを防ぐことができる。このように、実施例のパチンコ機10では、遊技者に有利な開閉制御条件で第2始動入賞部32を開閉する変短状態を付与することを示す変短フラグに基づいて右打ち操作形態での操作を報知することにより、変短状態において第2始動入賞部32への入賞機会を逃すのを防止できる。同様に、大当り遊技を付与することを示す大当りフラグに基づいて右打ち操作形態での操作を報知することで、大当り遊技おいて特別入賞手段への入賞機会を逃すのを防止できる。
【0268】
また、実施例のパチンコ機10は、特図変動の停止時に発生した電源断に伴って復電した場合と、特図変動表示中に発生した電源断に伴って復電した場合とで、演出表示部17の表示内容(背景画像や特図用演出図柄の表示タイミング等)を異ならせてあるから、演出表示部17の表示から特図変動表示中に電源断が発生したか否かを判別することができる。このように、特図変動表示中に電源断か否かを判別し得るようにすることで、特図変動中の電源断に伴う遊技者の混乱を最小限にできる。
【0269】
また、特図変動表示中に発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に特図当り判定が行われることを契機として、演出表示部17の特図用演出図柄や補助表示部300の特図補助図柄の変動および停止表示を、特図表示部50A,50Bにおいて特図を変動表示する特図変動時間に同期させることで、電源断の発生に伴って乱れた特図の変動と特図用演出図柄や特図補助図柄の変動との同期関係を、復電後に行われたメイン制御CPU60aによる特図当り判定による判定を契機として正常な状態に戻すことができる。従って、特図変動表示中に発生した電源断に伴って復電した後も、特図用演出図柄や特図補助図柄の変動状態から特図変動表示が行われているか否かを識別することができる。
【0270】
同様に、電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に次の当り判定が行われることで右打ち操作形態での操作を電源断前と同じ報知態様で報知することにより、電源断および復電に伴って混乱する可能性のある遊技者に対して、操作ハンドル16の操作形態を適切に報知することができる。
【0271】
また、特図変動表示の停止時の電源断を示す停止時電源断コマンドと、特図変動表示の変動中の電源断を示す変動中電源断コマンドと、大当り遊技中の電源断を示す大当り遊技中電源断コマンドとを設定して、電源断時に特図変動が行われていたかに応じてメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに何れかの電源断コマンドが入力されるよう構成して、電源断が特図変動表示の途中(特図変動中)に発生したかを演出制御CPU65aで区別し得ると共に、電源断が大当り遊技中に発生したかを演出制御CPU65aで区別し得る。そして、特図変動表示中に発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断が特図変動表示の途中(特図変動中)や大当り遊技中に発生したことを示す所定の制御信号(変動中電源断コマンドまたは大当り遊技中電源断コマンド)をメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力された際に、演出表示部17に復旧中画像を表示させることで、電源断に伴って復電したことを正確に識別可能になり、同期関係が乱れた場合でも遊技者の誤認や混乱を防止できる。
【0272】
また、実施例のパチンコ機10では、特図の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、演出表示部17に初期図柄としての特図用演出図柄を表示するよう構成し、当該演出表示部17に表示される特図用演出図柄の表示状態が電源断の発生前と異なるようにしたことで、電源断に伴って復電したことを特図用演出図柄の表示状態や特図補助図柄の表示状態から識別できる。更に、メイン制御CPU60aが初期設定に基づいて初期状態から作動する場合(RAMクリアされた場合)と、電源断に伴う復電時とで、演出表示部17に表示されるはずれ表示となる特図用演出図柄の組み合わせを異ならせてあるから、演出表示部17に表示された特図用演出図柄の組み合わせから電源断に伴って復電したことを特図用演出図柄の表示状態から識別できる。また、特図の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、演出表示部17においてはずれ表示となる表示形態で特図用演出図柄を停止表示することで、特図が変動停止していることを特図用演出図柄の表示状態から識別できる。同様に、補助表示部300においてメイン制御CPU60aを初期状態から作動させる場合と同じ表示形態のはずれ表示を特図補助図柄として表示することで、当該補助表示部300の特図補助図柄から特図が変動停止していることを特図補助図柄の表示状態から識別可能となる。また、復電時に特図補助図柄を非表示(消灯状態)とすることで、電源断に伴って復電したことを特図補助図柄の表示状態から識別できる。
【0273】
また、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5によるパチンコ球の検出前に発生した電源断に伴って復電した場合および大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5によるパチンコ球の検出後に発生した電源断に伴って復電した場合の夫々において、電源断の発生タイミングから大当り遊技を再開することで、遊技者の利益を損なうのを防止できる。また、当該タイミングで発生した電源断に伴って復電した場合に、復電を報知する復電報知表示を演出表示部17に表示することで、電源断に伴って復電したことを正確に遊技者に報せることができ、遊技者の疑念を極小化し得る。また、再開した大当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前に、演出表示部17において右打ち報知表示を表示することにより、電源断および復電に伴って混乱する可能性のある遊技者に対して、操作ハンドル16の操作形態を状態に合わせて適切に報知することができる。
【0274】
また、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5が入球を検出した後に発生した電源断に伴って復電した場合であっても、当該復電後に再開した大当り遊技において前段ラウンド遊技演出を再表示することで、特定ラウンドにおいて特定領域にパチンコ球が入球可能な大当り遊技が再開したことを遊技者に認識させることができ、電源断および復電に伴う不信感を極力生じさせないようにすることができる。
【0275】
また、電源投入処理(演出制御基板65の復電処理)の実行中は、前記復電報知表示および遊技継続報知表示が演出表示部17に表示され、電源投入処理(演出制御基板65の復電処理)の完了後に右打ち移行報知表示が演出表示部17に表示される。電源断に伴う復電処理の実行中および復電処理の完了後の夫々において、異なる表示形態で右打ち報知表示を表示することにより、パチンコ機10の状態を適切に遊技者に知らせることができると共に、右打ち報知表示に従って操作ハンドル16を操作すべきことを遊技者に適切に報知することができる。
【0276】
また、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出した後に発生した電源断に伴って復電した場合(復帰処理が行われた場合)には、当該再開した大当り遊技後の遊技演出モードとして第1の遊技演出モードを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。このように、大当り遊技において特定領域入球検出センサSE5による入球検出後に発生した電源断に伴って復電した場合に、再開した大当り遊技後の演出モードを、電源断が生ずることなく特定領域入球検出センサSE5がパチンコ球を検出して大当り遊技が終了した場合の遊技演出モードと異ならせることで、電源断に伴って復電したことを演出状態から知らせることができる。
【0277】
また、大当り遊技の途中で発生した電源断に伴って復電した場合に、演出表示部17に表示される復電用大当り演出図柄を、電源断前の大当り遊技において表示される大当り演出図柄と異ならせるようにしたことで、通常とは異なる状態で大当り遊技が行われていることを演出表示部17の表示形態や表示内容から容易に識別できる。
【0278】
また、実施例のパチンコ機10では、復電に伴って再開した大当り遊技において開放コマンドが入力された場合に、復電用大当り遊技演出(第2の大当り遊技演出)におけるラウンド遊技演出の実行を指示する制御コマンドを演出制御CPU65aが表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73に出力するよう構成されている。すなわち、遊技の途中で発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電から所定期間の間、再開した大当り遊技において演出表示部17での第2の大当り遊技表示演出やスピーカでの第2の大当り遊技音演出、ランプ装置18での第2の大当り遊技発光演出表示演出を停止することで、当該演出表示部17dでの表示内容やスピーカ19からの音の出力状況、あるいはランプ装置18の発光態様から電源断が発生したことを報知することができる。
【0279】
また、実施例では、特定大当り遊技の途中で発生した電源断に伴って復電した場合に、再開した大当り遊技において復電用大当り遊技演出(第2の大当り遊技演出)を実行するよう構成することで、電源断に伴って復電した大当り遊技が行われていることを当該演出表示部17dでの表示内容やスピーカ19からの音の出力状況、あるいはランプ装置18の発光態様から電源断が発生したことを報知することができる。
【0280】
そして、復電後にメイン制御CPU60aによる特図当り判定が行われた場合に、復電時に非表示とした特図用演出図柄や前記特図補助図柄を表示することで、当該復電後の特図当り判定に伴って特図変動表示が行われていることを、演出表示部17および補助表示部300の何れの表示からも識別することができる。また、復電後にメイン制御CPU60aによる特図当り判定が行われることを契機として特図用演出図柄と特図補助図柄とを同期させて表示することで、復電に伴って識別不能な表示形態とした特図用演出図柄および特図補助図柄を正常な状態に戻すことができる。
【0281】
また、特図変動表示中に発生した電源断に伴って復電した場合に、演出表示部17および補助表示部300における保留表示を、メイン制御RAM60cが特図始動保留数情報の保留数を識別不能な形態にすることで、電源断に伴って復電したことを演出表示部17および補助表示部300における保留表示の表示状態から識別でき、遊技者の誤認や混乱を防止できる。そして、メイン制御RAM60cが保留情報を記憶する始動条件(始動入賞部31,32への入賞)が復電後に成立した場合には、当該始動条件が成立した後に、当該判定後にメイン制御RAM60cが特図始動保留数情報の保留数を演出表示部17および補助表示部300において表示することで、復電に伴って識別不能な表示形態とした演出表示部17および補助表示部300における保留表示を正常な状態に戻すことができ、当該保留表示から特図始動保留数情報の保留数を判別することができる。
【0282】
また、復電後にメイン制御CPU60aにより特図当り判定が行われることを契機として、当該判定後にメイン制御RAM60cが特図始動保留数情報の保留数を演出表示部17および補助表示部300において表示することで、復電に伴って識別不能な表示形態とした演出表示部17および補助表示部300における保留表示を正常な状態に戻すことができ、当該保留表示から特図始動保留数情報の保留数を判別することができる。
【0283】
また、メイン制御RAM60cが保留情報を記憶する始動条件(始動入賞部31,32への入賞)が復電後に成立した場合に、その後にメイン制御CPU60aによる特図当り判定が行われることを契機として、当該判定後にメイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留数情報の保留数を演出表示部17および補助表示部300で表示することで、メイン制御CPU60aによる特図当り判定に伴う遊技の実行状態と、保留表示の表示状態とを一致させることができる。このため、メイン制御CPU60aによる特図当り判定に伴う遊技の実行状態と、保留表示の表示状態との不一致による違和感をなくし、遊技者の誤認や混乱を防止できる。
【0284】
実施例のパチンコ機10では、前述のように、第2球流下領域21bにパチンコ球を流下させる右打ち操作形態での遊技が適する場合に、右打ち表示部59および演出表示部17において報知することで、操作ハンドル16を操作するべき形態を正確に報知することができる。そして、電源断に伴って復電した場合に、右打ち表示部59では電源断前と同じ報知態様で右打ち操作形態を報知することで、遊技に混乱を来すのを防ぎつつ、演出表示部17では電源断前と異なる報知態様で右打ち操作形態を報知することで、電源断に伴って復電したことを右打ち表示部59や演出表示部17における右打ち操作形態の報知態様から識別できる。また、大当り遊技において発生した電源断に伴って復電した場合に、再開した大当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前に、右打ち操作形態での操作を電源断前と同じ報知態様で報知することにより、電源断および復電に伴って混乱する可能性のある遊技者に対して、操作ハンドル16の操作形態を適切に報知することができる。
【0285】
(変更例)
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
【0286】
(1) 実施例では、再開した当り遊技(大当り遊技)において開放コマンドおよび閉鎖コマンドの何れかがメイン制御CPU60aから入力された場合に、特定操作表示(右打ち報知表示)を表示手段(演出表示部17)に表示させるよう構成したが、再開した当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前となる任意のタイミングで特定操作表示を表示手段に表示させるようにしてもよい。
(2) 実施例では、再開した大当り遊技において入球示唆演出(前段ラウンド遊技演出)を実行するよう構成したが、再開した大当り遊技においてラウンド数に合わせた演出(前段ラウンド遊技演出、特定ラウンド遊技演出または講談ラウンド遊技演出)を実行するようにしてもよい。
(3) 実施例では、当り遊技において特定領域入球検出手段(特定領域入球検出センサSE5)による入球検出後に発生した電源断に伴って復電した場合に、再開した当り遊技後の演出モードとして演出モード(第1の遊技演出モード)を決定するよう構成したが、これに限らず、第2の遊技演出モードを決定する構成としてもよい。
(4) 実施例では、電源断じの復電用大当り演出図柄を設定するよう構成したが、電源断の発生時に大当り特図用演出図柄に関する情報を記憶手段(演出制御ROM65b)に記憶して、当該大当り特図用演出図柄と同じ形態の図柄(例えば「7」等)を表示する用にしてもよい。この場合に、大当り特図用演出図柄の通常の表示形態(例えば淡い赤色)とは異なる表示形態として認識し得るように色彩(例えばグレー)や明度(例えば濃い赤色)等を異ならせて表示するよう構成することもできる。
(5) 実施例では、遊技の進行に重大な異常が生じている可能性が高い第1の特定のエラーの発生と判定した場合に、演出表示部(第2の遊技情報表示手段)の表示面全体をエラー報知領域としてエラー報知するよう構成したが、これに限られるものではない。例えば、特図当り判定の判定結果を示す第2の遊技情報(特図用演出図柄)が識別不能となるよう構成すれば、その他の第2の遊技情報(特図始動保留数情報の保留数を示す保留表示等)を第2の第2の遊技情報表示手段に表示する状態としてもよい。また、特図当り判定の判定結果を示す第2の遊技情報(特図用演出図柄)を完全に識別不能とする必要はなく、特図当り判定の判定結果を示す第2の遊技情報(特図用演出図柄)が停止表示される停止表示領域をエラー報知で覆うようにして、停止表示された第2の遊技情報(特図用演出図柄)が識別不能となるようにしてもよい。
【0287】
(6) 実施例では、遊技の進行への影響が比較的小さい第2の特定のエラーの発生と判定した場合に、演出表示部(第2の遊技情報表示手段)の表示面の一部をエラー表示領域としてエラー報知するよう構成したが、これに限られるものではない。すなわち、演出表示部(第2の遊技情報表示手段)の表示面全体を、第2の特定のエラーを報知するエラー表示領域としてもよい。なお、第2の特定のエラーを報知するアラー報知の表示は、当該表示背面側の表示を透過して視認し得る形態とすることができる。
(7) 実施例では、第1の遊技情報(特図)の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合の背景表示(初期背景画像)と、当該第1の遊技情報(特図)の変動中や大当り遊技中に発生した電源断に伴って復電した場合の背景表示(復旧中画像)とを異ならせるようにしたが、電源断に伴って復電した場合の背景表示を共通の背景表示(例えば復旧中画像)とするようにしてもよい。
(8) 実施例では、第1の遊技情報(特図)の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合の背景表示(初期背景画像)を、第1の制御手段を初期状態から作動させる(RAMクリア)場合の背景表示(初期背景画像)と同じ背景表示としたが、これらを異なる背景表示としてもよい。
(9) 実施例では、第1の制御手段を初期状態から作動させる(RAMクリア)場合に表示する初期図柄と、電源断時にバックアップデータに基づいて復帰する場合に表示する復電図柄とを、異なる図柄の組み合わせとなるようにしたが、当該初期図柄と復電図柄とを同じ図柄の組み合わせとしてもよい。
(10) 実施例では、第1の遊技情報の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、第2の遊技情報の表示状態が当該電源断の発生前と異なるよう構成したが、第3の遊技情報の表示状態を当該電源断の発生前と異なるようにしてもよい。
【0288】
(11) また、第1の遊技情報の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、第2および第3の遊技情報の表示状態を当該電源断の発生前と同じ表示状態となるようにしてもよい。
(12) 実施例では、第1の遊技情報の変動中に発生した電源断に伴って復電した場合に、第2および第3の遊技情報表示手段における保留表示を、記憶手段が記憶する保留数を識別不能な形態とするようにしたが、当該第2および第3の遊技情報表示手段における保留表示を記憶手段が記憶する保留数を識別可能な形態としてもよい。この場合には、電源断に伴って復電した際に、記憶手段が記憶する保留数を特定する制御信号(特図保留数指定コマンド)を第1の制御手段から第2の制御手段に入力し、当該制御信号に基づいて第2および第3の遊技情報表示手段における保留表示を制御することで実現できる。
(13) 実施例では、エラー報知を第2の遊技情報表示手段(演出表示部)で行うよう構成したが、第3の遊技情報表示手段(補助表示部)で行う用にしてもよい。また、第2の遊技情報表示手段および第3の遊技情報表示手段において報知するエラーの種類を異ならせるようにしてもよい。例えば、実施例の第1の特定のエラーを第2の遊技情報表示手段で報知し、第2および第3の特定のエラーを第3の遊技情報表示手段で報知するようにしてもよい。
(14) 実施例では、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合に、復電用大当り遊技演出として、特定領域にパチンコ球が実質的に入賞不能な前記非特定大当り遊技において実行させる第2の大当り遊技演出を実行させるよう構成したが、これに限られるものではない。例えば、実施例の演出制御ROM65bには、復電した大当り遊技において実行する大当り遊技演出の演出内容を特定する復電専用の大当り遊技演出パターンを設定して、大当り遊技中の電源断に伴って復電した場合には、当該復電専用の大当り遊技演出パターンに基づいた制御コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73に出力して復電用大当り遊技演出を実行するよう構成してもよい。ここで、復電用大当り遊技演出として、通常の大当り遊技演出(実施例では第1および第2の大当り遊技演出)とは異なる演出(演出表示部17での表示演出、ランプ装置18の発光演出、スピーカ19での音演出)を実行するよう構成することで、当該大当り遊技演出の演出内容から大当り遊技中の電源断に伴って復電したことを識別することができる。また、復電用大当り遊技演出としては、大当り遊技の種類や大当り遊技後の遊技状態を示唆する演出を行わないようにすることで、電源断時の大当り遊技の種類に関わらず共通して実行することができる。
(15) 実施例では、特別入賞部を2つ備えるよう構成したが、1つまたは3つ以上の特別入賞部を備えるようにしてもよい。
(16) 実施例では、第2特別入賞部に入賞した遊技球を特定領域入球検出センサが検出することで大当り遊技後に確変状態が付与されるよう構成したが、特図当り判定が当りの判定結果となった場合に決定される特図の種類(大当り図柄)に応じて確変状態が付与されるよう構成してもよい。
【0289】
(17) メイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例1では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、メイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に別途制御基板を備えて、実施例1のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(18) また、演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を、表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段(表示手段CPU)が備える機能の全部または一部を演出制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよい。そして、演出制御手段(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、演出制御基板および表示制御基板の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が兼用するようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(19) 演出用の図柄(演出図柄)を表示する演出表示部とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示部)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において演出図柄および特図の両方を表示するようにしてもよい。また演出図柄と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
(20) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。なお、遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口を備えた遊技機に対して好適に適用することができる。
【0290】
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
(A) 遊技球が流下可能な複数の球流下領域(21a,21b)が形成された遊技盤(20)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技盤(20)における遊技球の打出し位置を変更可能な操作手段(16)と、前記複数の球流下領域(21a,21b)の内の少なくとも特定の球流下領域(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に設けられて、開閉手段(41b,42b)により入賞口を開閉可能な特別入賞手段(41,42)と、始動条件の成立を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)とを備え、前記当り判定手段(60a)が当りの判定結果の場合に、前記特別入賞手段(41,42)を開放する所定回数のラウンド遊技からなる当り遊技を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記当り遊技の特定ラウンド遊技において遊技球が入球可能となる特定領域(43b)と、
前記特定領域(43b)への遊技球の入球を検出する特定領域入球検出手段(SE5)と、
前記特定領域入球検出手段(SE5)が遊技球の入球を検出した場合に、前記当り遊技の終了後に特定状態を付与することを決定する特定状態付与決定手段(60a)と、
遊技に関して表示可能な表示手段(17)と、
前記表示手段(17)での表示内容を制御する表示内容制御手段(65a)とを備え、
前記当り遊技において前記特定領域入球検出手段(SE5)による入球検出後に発生した電源断に伴って復電した場合に、当該当り遊技を電源断の発生タイミングから再開するよう構成されて、
前記表示内容制御手段(65a)は、
前記当り遊技が行われる際に、前記特定の球流下領域(21b)に遊技球を流下させる操作形態で前記操作手段(16)を操作することを促す特定操作表示を前記表示手段(17)に表示させ、前記当り遊技において前記特定領域入球検出手段(SE5)が入球を検出した後に発生した電源断に伴って復電した場合に、復電を報知する復電報知表示を前記表示手段(17)に表示させ、再開した当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前に、前記特定操作表示を前記表示手段(17)に表示させるよう構成されると共に、
前記当り遊技が行われる際に、前記特定領域(43b)に遊技球が入球する可能性を示唆する入球示唆演出を、前記特定ラウンド遊技以前に前記表示手段(17)で表示させ、前記当り遊技において前記特定領域入球検出手段(SE5)が入球を検出した後に発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に前記入球示唆演出を前記表示手段(17)で再表示させるよう構成されたことを要旨とする。
このように、当り遊技において特定領域入球検出手段による入球検出後に発生した電源断に伴って復電した場合に、電源断の発生タイミングから当り遊技を再開することで、遊技者の利益を損なうのを防止できる。また、当該タイミングで発生した電源断に伴って復電した場合に、復電を報知する復電報知表示を表示することで、電源断および復電により遊技者の疑念を極小化し得ると共に、再開した当り遊技において次のラウンド遊技が開始する以前に、特定操作表示を表示することにより、電源断および復電に伴って混乱する可能性のある遊技者に対して、操作手段の操作形態を適切に指示することができる。
また、当り遊技において特定領域入球検出手段が入球を検出した後に発生した電源断に伴って復電した場合に、当該復電後に入球示唆演出を再表示することで、特定ラウンド遊技において特定領域に遊技球が入球可能な当り遊技が再開したことを遊技者に認識させることができ、電源断および復電に伴う不信感を生じさせないようにすることができる。
(B) 前記表示内容制御手段(65a)は、電源断に伴う復電処理の実行中および復電処理の完了後の夫々において、異なる表示形態で前記特定操作表示を前記表示手段(17)に表示させるよう制御することを要旨とする。
このように、電源断に伴う復電処理の実行中および復電処理の完了後の夫々において、異なる表示形態で特定操作表示を表示することにより、遊技機の状態を適切に遊技者に知らせることができると共に、特定操作表示に従って操作手段を操作すべきことを遊技者に適切に指示することができる。
(C) 異なる複数の演出モードから演出モードを決定する演出モード決定手段(65a)を備え、
前記表示内容制御手段(65a)は、前記演出モード決定手段(65a)が決定した演出モードに基づいた演出を前記表示手段(17)で実行させるよう構成され、
前記当り遊技において前記特定領域入球検出手段(SE5)が入球を検出した場合に、当該当り遊技後の演出モードとして前記演出モード決定手段(65a)が決定する演出モードと、前記当り遊技において前記特定領域入球検出手段(SE5)による入球検出後に発生した電源断に伴って復電した場合に、再開した当り遊技後の演出モードとして前記演出モード決定手段(65a)が決定する演出モードとが異なるよう構成されたことを要旨とする。
このように、当り遊技において特定領域入球検出手段による入球検出後に発生した電源断に伴って復電した場合に、再開した当り遊技後の演出モードを、電源断が生ずることなく特定領域入球検出手段が入球を検出した場合における演出モードと異ならせることで、電源断に伴って復電したことを演出状態から知らせることができる。
【符号の説明】
【0291】
17 演出表示部(第2の遊技情報表示手段、表示手段)
19 スピーカ(音出力手段)
20 遊技盤
21a 第1球流下領域
21b 第2球流下領域(特定の球流下領域)
41 第1特別入賞部(特別入賞手段)
42 第2特別入賞部(特別入賞手段)
43b 第2分岐通路(特定領域)
SE5 特定領域入球検出センサ(特定領域入球検出手段)
60a メイン制御CPU(第1の制御手段、当り判定手段、特定状態付与決定手段)
65a 演出制御CPU(第2の制御手段、表示内容制御手段、演出モード決定手段)
73 音制御基板(音制御手段)
300 補助表示部(第3の遊技情報表示手段)
M 遊技情報表示部(第1の遊技情報表示手段)
図1
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