特許第6622015号(P6622015)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6622015
(24)【登録日】2019年11月29日
(45)【発行日】2019年12月18日
(54)【発明の名称】皮膚外用剤又は化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20191209BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20191209BHJP
   A61Q 19/08 20060101ALI20191209BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20191209BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20191209BHJP
   A61K 36/19 20060101ALI20191209BHJP
   A61K 36/185 20060101ALI20191209BHJP
   A61K 36/82 20060101ALI20191209BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20191209BHJP
【FI】
   A61K8/9789
   A61Q19/00
   A61Q19/08
   A61Q1/02
   A61Q17/04
   A61K36/19
   A61K36/185
   A61K36/82
   A61P17/00
【請求項の数】3
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-128286(P2015-128286)
(22)【出願日】2015年6月26日
(65)【公開番号】特開2016-27023(P2016-27023A)
(43)【公開日】2016年2月18日
【審査請求日】2018年4月13日
(31)【優先権主張番号】特願2014-133323(P2014-133323)
(32)【優先日】2014年6月27日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000145862
【氏名又は名称】株式会社コーセー
(73)【特許権者】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000590
【氏名又は名称】特許業務法人 小野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平 昌宏
【審査官】 松本 直子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−013400(JP,A)
【文献】 特開2000−143437(JP,A)
【文献】 特開2002−121112(JP,A)
【文献】 特開平10−029927(JP,A)
【文献】 特開平09−030946(JP,A)
【文献】 特開2000−119155(JP,A)
【文献】 特表2011−514345(JP,A)
【文献】 Innisfree,Cream,Mintel GNPD,2013年 5月,ID:2075524,URL,http://www.gnpd.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00− 90/00
A61K 36/18− 36/9068
A61P 17/00− 17/18
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/KOSMET(STN)
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センシンレン抽出物とカカオ抽出物とを含有する皮膚外用剤又は化粧料。
【請求項2】
さらにチャノキ抽出物及び/又はゴマ抽出物を含有する請求項1記載の皮膚外用剤又は化粧料。
【請求項3】
センシンレン抽出物とゴマ抽出物とチャノキ抽出物とを含有する皮膚外用剤又は化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センシンレン抽出物と特定の植物抽出物を組み合わせた皮膚外用剤又は化粧料に関し、さらに詳細には、肌のキメを整え、ハリの低下やたるみを改善する効果に優れる皮膚外用剤又は化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
健康で美しい肌を保つことは、特に女性にとって非常に関心の高い問題である。しかし、肌の状態は湿度、紫外線、加齢、疾病、ストレス、食習慣等の因子に常に影響され、その結果として、肌の諸機能が減退し、様々な肌のトラブルが発生する。
【0003】
例えば、肌のキメが乱れたり消失したりすると、肌のツヤが減少し、不均一でくすんだ印象を与え、さらにこの状態を長期間放置すると、外観の問題だけに留まらず、さらなる皮膚機能の低下を招く。また、加齢等に伴い真皮の弾力が衰えてくるとハリが低下し、重力による皮膚組織や皮下脂肪の下垂によって、皮膚のたるみが生じる。
【0004】
このような肌のトラブルに対して数多くの検討がなされてきた。肌のキメやたるみを改善することを目的として、例えば、抗酸化剤のみ、若しくは抗酸化剤とその抗酸化剤の効果を妨げない成分を配合する化粧料を、細胞のターンオーバーサイクルに合わせて朝使用するスキンケア化粧料(例えば、特許文献1参照)や、α−ヒドロキシ酸並びにトラネキサム酸及び/又はトラネキサム酸誘導体を含んでなる皮膚外用剤(例えば、特許文献2参照)、5−アミノレブリン酸と鉄化合物とを含有する皮膚外用剤(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
【0005】
またハマウツボ科植物のナンバンギセル抽出物を有効成分とする化粧料がキメを整える効果を有することが開示されている(例えば、特許文献4参照)。その他の植物抽出物としては、センシンレン抽出物に保湿作用や肌あれ改善作用があることが報告されている(例えば、特許文献5参照)。センシンレン抽出物は、メラニン抑制作用や育毛効果を有することも報告されている(例えば、特許文献6〜8参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−170805号公報
【特許文献2】特開平10−114642号公報
【特許文献3】WO2006/117885号公報
【特許文献4】特開平7−97312号公報
【特許文献5】特開2000−143437号公報
【特許文献6】特開平09−030946号公報
【特許文献7】特開2010−13400号公報
【特許文献8】特開2000−143437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように従来から肌のトラブルを改善するために各種の検討がなされているが、従来の方法では、肌のキメの乱れやハリの低下、たるみに対する改善効果は十分ではなく、紫外線やストレス等の様々な因子により乱れたキメやハリの低下、たるみに対して、さらに優れた効果を発揮する皮膚外用剤又は化粧料の開発が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる実情に鑑み、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、センシンレン抽出物と、カカオ、チャノキなど特定の植物の抽出物を組み合わせることで、肌のキメやたるみ等に対し顕著な改善効果が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明はセンシンレン抽出物と、カカオ抽出物、チャノキ抽出物、ゴマ抽出物、コーヒーノキ抽出物、ダイズ抽出物、ウコン抽出物、ガジュツ抽出物、ブドウ抽出物、ザクロ抽出物及びローズヒップ抽出物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の植物抽出物を含有する皮膚外用剤又は化粧料である。
【0010】
また本発明は、前記植物抽出物が、カカオ抽出物、チャノキ抽出物及びゴマ抽出物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上のものである。
【0011】
また本発明は、前記植物抽出物が、カカオ抽出物、チャノキ抽出物及びゴマ抽出物を含有するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の皮膚外用剤又は化粧料は、肌のキメを整え、ハリの低下やたるみを改善する効果に優れるとともに、保湿効果にも優れるものであり、それによって肌の透明感や滑らかさが向上し、美しく若々しい肌にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施例6の乳液について、使用開始前と1ヶ月間連用後の「肌の水分量変化」をskicon−200EX(アイビーエス社製)を用いて測定した結果を示す図である。
図2】実施例6の乳液について、使用開始前と1ヶ月間連用後の肌の「キメ」をマイクロスコープ(HIROX社製)を用いて観察した結果を示す写真図である。
図3】実施例6の乳液について、使用開始前と1ヶ月間連用後の「顔面形状の日内変動」を非接触3次元デジタイザーVIVID910(コニカミノルタ社製)を用いて測定した結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に用いられるセンシンレン(穿心蓮)とは、キツネノマゴ科(Acanthaceae)、アンドログラフィス属(Andrographis)の植物である、センシンレン(Andrographis paniculata)を意味する。サンビロト、カルメグという名称が用いられることもある。
【0015】
センシンレンからその抽出物を得るための抽出・精製方法は特に限定されないが、乾燥したセンシンレンを粉砕し、これを抽出原料として、適切な抽出溶媒により抽出処理して抽出物を得、これを更にカラムクロマトグラフィ等で精製する方法を例示することができる。センシンレンの抽出部位としては、特に限定されず、全草、花、果実、茎又は葉、枝葉、根茎、根皮、根等を使用することができ、これらの各種部位をそのまま抽出原料としてもよいが、細切、乾燥、脱脂、脱色、発酵などの処理を施してから抽出に供してもよい。これらの抽出部位の中でも葉、茎が好適であり、これらの一方またはその両方を用いることが好ましい。
【0016】
抽出溶媒としては、特に限定されないが、例えば水;アルコール類;アセトン等のケトン類;エチルエーテル等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類等の1種又は2種以上を用いることができる。前記アルコール類として、メタノール、エタノール等の低級1価アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール等の液状多価アルコール等が挙げられる。本発明において低級アルコールとは炭素数が1〜4である1価又は多価のアルコールをいう。
【0017】
前記溶媒のうち、得られた抽出物の保存安定性に優れることから、水及び/又はアルコール類が好ましい。前記アルコール類としては、炭素数1〜4の低級アルコールが好ましく、具体的には、メタノール、エタノール、ブチレングリコール(好適には1,3−ブチレングリコール)から選ばれる1種又は2種以上のものが好ましい。
【0018】
さらに、前記溶媒として、水及び/又はエタノールがより好ましく、水−エタノール混合溶液が特に好ましい。また、水−エタノール混合溶液を用いる場合、エタノール濃度は20〜90体積%とすることが好ましく、40〜70体積%であることが特に好ましい。
【0019】
前記センシンレンの好ましい抽出方法の例としては、センシンレンを水、低級アルコール(好適には低級1価アルコール)又は低級アルコールの濃度が40〜70体積%の水−低級アルコール(好適には低級1価アルコール)混合液にて、0.5〜5日間抽出を行う方法が挙げられる。抽出温度は特に限定されず、室温(例えば5〜40℃程度)でもよいが、40℃〜100℃に加温して行うことが好ましく、45〜70℃で行うことがより好ましい。この温度帯で溶媒抽出することによって、有効成分を熱により分解することなく、効率良く抽出することが可能である。また加温することにより、抽出期間を0.5〜2日程度に短縮することも可能となる。
【0020】
前記抽出処理によって得られたセンシンレン抽出物はそのまま使用してもよいが、更に精製に付してもよい。精製方法の例としては、抽出溶媒として水−低級アルコール混合液を用いた場合、前記センシンレン抽出物を、低級アルコール単独又は抽出に使用した水−低級アルコール混合液よりも低級アルコールの濃度が高い水−低級アルコール混合液に加えた後、冷温(1〜10℃程度)にて2日〜2週間静置して、沈殿したアルコール不溶性画分(残渣)を除去し、アルコール可溶性画分(上澄み液やろ過液など)を回収する方法を挙げることができる。
【0021】
このときの水−低級アルコール混合液の低級アルコールの濃度は、70体積%以上が好ましく、より好適には、80体積%以上の高濃度である。前記センシンレン抽出物を更なる精製に付し、アルコール可溶性画分を回収することによって、有効成分を効率良く抽出することが可能となる。また、処理期間を4〜9日程度にすると、前記抽出物中のアルコール不溶性画分(残渣)を除去しやすいので、好適である。また後述する特定の植物抽出物と併用した場合に、肌のキメやハリ、たるみの改善効果が顕著なものとなる。
【0022】
さらに、得られたアルコール可溶性画分から、活性炭等のろ過剤を用いて夾雑物や着色物等の不純物を除去した後、乾固して、センシンレン植物抽出精製物を得ることが、キメやハリ、たるみに対し優れた改善効果が得られるためより好ましい。
【0023】
本発明の皮膚外用剤又は化粧料にセンシンレン抽出物を含有させる方法は特に制限は無く、常法に従って皮膚外用剤又は化粧料に配合すればよいが、センシンレン抽出物の肌への浸透や貯留性を高め、たるみ改善効果等を向上させるために、センシンレン抽出物を内在させたリン脂質含有ベシクルの形態として皮膚外用剤又は化粧料に配合することが好ましい。このようなセンシンレン含有リン脂質ベシクルは従来公知の方法に従って調製することができ、例えば、リン脂質とグリコールとの混合液を撹拌しながら、センシンレン抽出物を含む水系成分を添加して粗乳化物を得たのち、機器による高圧乳化処理を施す方法等によって得ることができる。
【0024】
本発明におけるセンシンレン抽出物の含有量は、特に限定されるものではないが、皮膚外用剤又は化粧料の保存安定性及び効果の観点から、皮膚外用剤又は化粧料中に、固形分濃度で、0.00001〜5質量%(以下、特に断らない限り、「%」は質量%を意味する)であることが好ましく、より好ましくは、0.00005〜0.05%である。
【0025】
本発明の皮膚外用剤又は化粧料においては、有効成分として前記センシンレン抽出物に特定の植物抽出物を組み合わせて使用する。この併用する植物抽出物は、カカオ(Theobroma Cacao)抽出物、チャノキ(Camellia Sinensis)抽出物、ゴマ(Sesumum Inducum)抽出物、コーヒーノキ抽出物、ダイズ(Glycine Max)抽出物、ウコン(Crucuma Longa)抽出物、ガジュツ(Crucuma Zedoaria)抽出物、ブドウ抽出物、ザクロ(Punica Granatum)抽出物及びローズヒップ抽出物から選ばれる1種又は2種以上である。本発明において用いられるコーヒーノキには、コーヒーノキ(Coffea)属植物であればいずれも包含されるが、例えばアラビカコーヒーノキ(Coffea Arabica)を例示できる。またブドウとしては、ブドウ(Vitis)属植物であればいずれでも良いが、例えばビティス・ビニフェラ種(Vitis vinifera)を挙げることができる。ローズヒップとしても、バラ(Rosa)属植物の果実であればいずれでもよいが、例えばイヌバラ(Rosa Canina)の果実が挙げられる。
【0026】
上記植物抽出物はいずれもポリフェノールを含有するポリフェノール含有植物抽出物である。ポリフェノールは分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を持つ成分の総称であり、フラボノイド系ポリフェノールとフェノール酸系ポリフェノールに分類される。フラボノイド系ポリフェノールとしては、例えばフラバノン類、フラボン類、フラボノール類、フラバノノール類、フラバノール(カテキン)類、イソフラボン類、及びアントシアニジン類が挙げられる。フェノール酸系ポリフェノールとしては、例えばリグナン類、クマリン類、ジケトン類、クロロゲン酸類、エラグ酸類、及びフェニルカルボン酸(没食子酸)類が挙げられる。これらのポリフェノールを含有する植物抽出物の中でも上記特定の植物抽出物は、センシンレン抽出物と組み合わせることでキメの乱れやハリの低下、たるみに対し相乗的な改善効果を示す。
【0027】
上記植物抽出物の中でも、カカオ抽出物、チャノキ抽出物、ゴマ抽出物から選ばれる植物抽出物が、キメの改善効果やハリ、たるみの改善効果に優れるため好ましい。さらに、これらを2種以上組み合わせて使用するものがより好ましく、特に3種を組合わせることにより、キメやハリ、たるみの改善に顕著な効果が得られるために好適である。
【0028】
上記植物抽出物の製造方法は特に制限されるものではなく、通常用いられる方法により製造することができる。また、抽出条件も特に制約はなく、例えば、上記植物の各種部位(全草、花、萼、種子、果実、葉、枝、樹皮、根皮、根茎、根等)をそのまま抽出原料としてもよく、細切、乾燥、脱脂、脱色、発酵などの処理を施してから抽出に供してもよい。種子の場合は発芽処理をしてから抽出してもよい。ローズヒップについては果実部分が使用される。抽出は一般に使用する溶媒に合わせて、常圧〜加圧下で常温〜溶媒の沸点の温度条件下で10分〜1週間程度行えばよい。抽出に使用する溶媒としては、植物種や処理工程にあわせて通常用いられる溶媒を適宜選択して用いればよく、例えば、水やアルコール類(例えば、メタノール、無水エタノール、エタノール等の低級1価アルコール、又はプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール)、アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルエステル等のエステル類又はキシレン、ベンゼン、クロロホルム等の有機溶媒が挙げられる。なお、特に水やエタノール、1,3−ブチレングリコール等の低級1価又は多価アルコールを選択することが好ましい。これらの溶媒は単独で用いることもできるが、2種類以上を任意に組み合わせて使用することもできる。例えば、水−低級アルコールの混合溶媒とするときは、低級アルコールの濃度を0〜80体積%とすることが好ましく、20〜50体積%とすることがより好ましい。
【0029】
具体的には、例えば以下の方法が使用できる。すなわち、植物原体あるいは乾燥物を細砕し、抽出溶媒を5〜20倍量加え、常圧下、室温で1週間程度静置、又は抽出溶媒の沸点付近で10〜30分程抽出してからろ過してろ液を得る。このろ液をそのまま植物抽出物としてもよく、必要に応じ減圧乾固あるいは凍結乾燥してもよい。
【0030】
上記のようにして得られた植物抽出物はそのままの状態で使用することもできるが、必要に応じ、更に精製に付してもよい。精製方法の例としては、植物抽出物をそのまま、又は水−低級アルコール混合液を加え、冷温(1〜10℃程度)にて2日〜2週間程度静置して、生じたオリや沈殿を除去する方法が挙げられる。またその効力に影響のない範囲で更に脱臭、脱色等の精製処理を加えても良い。このような精製処理としては、通常の手段を任意に選択して行えば良く、例えばろ過又はイオン交換樹脂や活性炭カラム等を用い、吸着・脱色・精製等を行なえば良い。更に、凍結乾燥又は濃縮処理等により溶液状、ペースト状、ゲル状、又は粉末状の精製物を得ることができる。また必要に応じ、水や低級アルコールなどを添加して希釈液としてもよい。
【0031】
各植物抽出物について好適な抽出方法を以下に例示する。カカオについては、その種子を用い、これを水で加温抽出することが好ましく、さらに水−低級アルコール混合液を加え精製することが好適である。コーヒーノキは、その種子を水−低級1価アルコール混合液で抽出することが好ましい。ウコン、ガジュツについては、その根茎を用いて、水−1,3−ブチレングリコールの混合溶液で抽出することが好適である。混合溶液中の1,3−ブチレングリコールの濃度は0〜80体積%が好ましく、20〜50体積%がより好ましい。チャノキについては、茶葉を70〜95℃程度の熱水で抽出することが好ましい。ダイズ、ブドウはその種子を水で加温抽出すること好ましく、ゴマは種子を発芽処理し、水−低級1価アルコール混合液で抽出することが好ましい。ザクロは、その果実を水−低級1価アルコール混合液で抽出することが好適である。ローズヒップ抽出物は、バラ属植物の果実に低級多価アルコールで抽出することが好ましい。このような抽出物をセンシンレン抽出物とともに有効成分として用いることで、キメやハリ、たるみに対しより優れた改善効果が得られる。
【0032】
本発明における上記植物抽出物の含有量は、特に限定されるものではないが、皮膚外用剤の保存安定性及び効果の観点から、皮膚外用剤又は化粧料中に、固形分濃度で、0.000001〜5%であることが好ましく、より好ましくは0.00001〜0.05%である。
【0033】
また、本発明の皮膚外用剤又は化粧料におけるセンシンレン抽出物と上記植物抽出物との含有質量比率は、特に限定されるものではないが、固形分として1:0.0001〜10000が好ましく、より好ましくは1:0.01〜100、さらに好ましくは1:0.1〜50である。
【0034】
また、本発明の皮膚外用剤又は化粧料を調製するにあたり、皮膚外用剤又は化粧料の製造に通常使用される成分、即ち、水(精製水、温泉水、深層水等)、アルコール類、油剤、界面活性剤、増粘剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、キレート剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、包接化合物、抗菌剤、消臭剤、塩類、pH調整剤、紫外線吸収剤、動植物・微生物由来の抽出物、角質溶解剤、酵素、ホルモン類、他のビタミン類、保湿剤・活性酸素除去剤・血行促進剤・収斂剤・抗脂漏剤・抗炎症剤・細胞賦活剤・清涼剤等の各種薬効剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜加えることができるが、これらに何ら限定されることはない。
【0035】
本発明の皮膚外用剤又は化粧料の形態については特に制限はなく、軟膏、外用液剤、貼付剤、乳液、クリーム等の形態をとり得る。また本発明の皮膚外用剤又は化粧料には、医薬品、医薬部外品、化粧料が包含される。化粧料の種類としては特に制限はなく、化粧水、美容液、パック、洗顔料、メーキャップ化粧料等が例示される。また本発明の化粧料の剤型としては、液状、粉末状、固形状、棒状、水中油型・油中水型乳液状、クリーム状、ジェル状等を挙げることができる。本発明の皮膚外用剤又は化粧料は、乱れたキメや、ハリの低下、たるみの改善等の用途に適したものであり、特にたるみ改善用途に適する。
【0036】
以下、実施例、比較例、製造例、製造比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【0037】
製造例1
キツネノマゴ科アンドログラフィス属センシンレン(Andrographis paniculata)の葉および茎100gを細切し、これに50体積%含水エタノール1Lを加え、50℃で1日間抽出を行った。この抽出物にエタノールを更に添加し、エタノール濃度を80体積%に調整した。次いで5℃で1週間静置し、生じた沈殿を取り除いた。その後、ろ過を行い、溶媒を留去して乾固し、7.5gの固形分を得た。この固形分にエタノール濃度が30体積%、固形分濃度が0.1%になるようにエタノールと水を加え、センシンレン抽出物を調製した。
【0038】
製造例2
キツネノマゴ科アンドログラフィス属センシンレン(Andrographis paniculata)の葉100gを細切し、これに50%含水エタノール1Lを加え、室温で撹拌しながら4日間抽出を行った。この抽出物を5℃で1週間静置し、その後、ろ過を行い、生じた沈殿を取り除いた。溶媒を留去して乾固し、7.0gの固形分を得た。この固形分にエタノール濃度が30体積%、固形分濃度が0.1%になるようにエタノールと水を加え、センシンレン抽出物を調製した。
【0039】
製造例3
カカオ(Theobroma Cacao)の種子100gに水2Lを加え、60℃にて加温抽出し、ろ過した後、冷所で5日間放置し熟成させ、生じたオリや沈殿をろ過した。これに水及びエタノールを50体積%になるよう加えた後、冷所で5日間放置し熟成させ、生じたオリや沈殿をろ過した。これに水及びエタノールをエタノール濃度30体積%になるよう加え、固形分濃度0.1%のカカオ抽出物を調製した。
【0040】
製造例4
コーヒーノキ(Coffea Arabica)の種子をエタノール溶液で室温にて抽出し、ろ過した後、減圧濃縮した。これに水及び1,3−ブチレングリコールを1,3−ブチレングリコール濃度が30体積%になるよう加え、固形分濃度2%のコーヒーノキ抽出物を調製した。
【0041】
製造例5
チャノキ(Camellia Sinensis)の緑茶葉を熱水で抽出して濃縮した後、噴霧乾燥し、これに1,3−ブチレングリコールを濃度が30体積%になるよう加え、固形分濃度0.1%のチャノキ抽出物を調製した。
【0042】
製造例6
ダイズ(Glycine Max)の種子に水を加え、一昼夜加温、浸漬、ろ過した。これに1,3−ブチレングリコールを濃度が30体積%になるように加え、固形分濃度0.5%のダイズ抽出物を調製した。
【0043】
製造例7
ウコン(Crucuma Longa)の根茎に1,3−ブチレングリコール濃度50体積%水溶液を加えて抽出、ろ過して固形分濃度0.2%のウコン抽出物を得た。
【0044】
製造例8
ガジュツ(Crucuma Zedoaria)の根茎に1,3−ブチレングリコール濃度50体積%水溶液を加えて抽出、ろ過して固形分濃度0.2%のガジュツ抽出物を得た。
【0045】
製造例9
ゴマ(Sesumum Inducum)の種子の発芽物の全草を乾燥した後、粉砕し、エタノール濃度50体積%水溶液を加えて室温で5時間抽出、ろ過して固形分濃度0.8%のゴマ抽出物を得た。
【0046】
製造例10
ブドウ(Vitis vinifera)の種子に水を加え、80℃で3時間抽出し、ろ過した。次に、遠心分離し上清を得た後、濃縮し、そこに水及びエタノールをエタノール濃度が30体積%になるように加え、固形分濃度1.0%のブドウ抽出物を調製した。
【0047】
製造例11
ザクロ(Punica Granatum)の果実に50%含水エタノールを加え、加温抽出した後、ろ過した。ろ液を冷所で5日間放置し熟成させ、生じたオリや沈殿をろ過した。ろ液を濃縮し、これに水及び1,3−ブチレングリコールを1,3−ブチレングリコール濃度が30体積%になるように加え、固形分濃度0.5%のザクロ抽出物を調製した。
【0048】
製造例12
イヌバラ(Rosa Canina)の果実に1,3−ブチレングリコールを加え抽出し、ろ過した。ろ液を冷所で3日間放置し熟成させ、生じたオリや沈殿をろ過し、固形分濃度0.3%のローズヒップ抽出物を得た。
【0049】
製造例13
センシンレン抽出物含有リン脂質ベシクル組成物を下記のように調製した。
(成分) (質量%)
1.精製水 残 量
2.製造例1のセンシンレン抽出物 5
3.水素添加大豆リン脂質 1.5
4.コレステロール 0.3
5.グリセリン 10
6.1,3−ブチレングリコール 10
(製造方法)
A:成分1〜2を80℃にて均一に混合した。
B:成分3〜6を80℃にて均一に混合した。
C:80℃にてBにAを添加混合した。
D:Cを冷却した後、マイクロフルイダイザーにて処理し、センシンレン抽出物含有リン脂質ベシクル組成物を得た。
【0050】
製造比較例1
タマネギ(Allium cepa)の外皮に50%含水エタノールを加えて抽出し、ろ過した。ろ液を冷所で1日間放置し熟成させ、生じたオリや沈殿をろ過し、固形分濃度0.2%のタマネギ抽出物を得た。
【0051】
製造比較例2
温州ミカン(Citrus unshiu)の果皮を細切した後、室温で水を加え抽出、ろ過して固形分濃度1.0%の温州ミカン抽出物を得た。
【0052】
実施例1〜6及び比較例1〜4:乳液
下記表1に示す組成の乳液を下記製造方法により調製し、1ヶ月間連用後の肌の「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の各項目について、以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表1に示した。なお、実施例6では、上記製造例13のセンシンレン抽出物含有リン脂質ベシクル組成物を用いた。
【0053】
【表1】
【0054】
(注1)ハイコールK−350 (カネダ社製)
(注2)KF−96−100CS (信越化学工業社製)
(注3)ニッコール レシノールS−10 (日光ケミカルズ社製)
(注4)アミソフト HS−11P(F) (味の素社製)
(注5)CARBOPOL1382 (LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS社製)
(注6)CARBOPOL980 (LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS社製)
【0055】
(製造方法)
A:成分1〜7を80℃にて均一に混合した。
B:成分8〜16を80℃にて均一に混合した。
C:80℃にてBにAを添加混合した。
D:Cを40℃まで冷却した後、成分17〜24を添加混合し、脱泡して容器に入れ、乳液を得た。
【0056】
(評価方法)
肌の「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の各項目について、実施例及び比較例の各試料を半顔に1ヶ月間連用してもらい、下記5段階評価基準により評点を付してもらい、全パネルの評点の平均値を下記(ロ)4段階判定基準に従って判定した。
【0057】
(評価基準)
「保湿効果」
(評点):(評価)
5点:肌の潤いが改善した。
4点:肌の潤いがやや改善した。
3点:どちらかといえば肌の潤いが改善した。
2点:どちらともいえない。
1点:潤いが改善しなかった。
【0058】
「キメ改善」
(評点):(評価)
5点:キメが非常に改善した。
4点:キメがやや改善した。
3点:どちらかといえばキメが改善した。
2点:どちらともいえない。
1点:キメが改善しなかった。
【0059】
「ハリ改善」
(評点):(評価)
5点:ハリが非常に改善した。
4点:ハリがやや改善した。
3点:どちらかといえばハリが改善した。
2点:どちらともいえない
1点:ハリが改善しなかった。
【0060】
「たるみ改善」
5点:たるみを感じなくなった。
4点:たるみをやや感じなくなった。
3点:どちらかといえばたるみを感じなくなった。
2点:どちらともいえない。
1点:ややたるみを感じる。
【0061】
(ロ)4段階判定基準
(評点の平均値):(判定)
平均点4.5以上5以下 :◎
平均点3.5以上4.5未満:○
平均点2.5以上3.5未満:△
平均点1以上2.5未満 :×
【0062】
表1の結果から明らかなように、実施例1〜6の乳液は肌の「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の全てにおいて優れたものであった。一方、センシンレン抽出物を含有しない比較例1はたるみ改善の実感が低く、キメやハリの改善についても劣るものであった。特定の植物抽出物を含有しない比較例2はキメやハリ、たるみ改善の実感が劣るものであった。また、特定の植物抽出物の替わりに他のポリフェノールを含有する植物抽出物を使用した比較例3及び比較例4は、キメやハリ、たるみ改善の実感が低いものであった。
【0063】
また、実施例6の乳液について、使用前と1ヶ月間連用後の「肌の水分量変化」、「キメ」、「顔面形状の日内変動」を下記測定方法に従って機器にて測定した。
(測定方法)
「肌の水分量変化」
skicon−200EX (アイビーエス社製)を用いて角層の水分を測定した。測定結果を図1に示した。図1に示すように、実施例6の乳液を1ヵ月間連用すると、使用前に比べ、肌の水分量が48%も増加した。
【0064】
「キメ」
マイクロスコープ(HIROX社製)を用いて観察した。観察結果を図2に示した。図2に示すように、使用前はキメが乱れ不均一であった皮膚が、実施例6の乳液を1ヵ月間連用すると、キメが整った皮膚となった。
【0065】
「顔面形状の日内変動」
老化にともない肌のハリの低下やたるみが生じることは従来からよく知られているが、同一日内においても朝と比べて夕方では「肌のたるみが進行したように感じる」「夕方の顔は疲れや老け顔印象が目立つ」といった肌悩みの声があがっていた。これはヒトが起きて活動している姿勢が、就寝中の仰臥位よりも顔面にかかる下向きの重力の影響を受けやすいため夕方にかけてわずかにたるみが進行するためと考えられた。そこで、非接触3次元デジタイザーVIVID910(コニカミノルタ社製)により、同一パネルの朝10時と夕方18時の顔面3次元画像をそれぞれ取得し、2つの3次元画像を重ね合わせることによって朝10時の時点での顔面形状と夕方18時の時点での顔面形状との差について解析した。その結果を図3に示す。10時の顔面形状に対して、18時での変化が少ないエリアは緑色で示されており、一方で体積が増しているエリアが黄色〜赤色で示されている。黄色で示されるエリアは朝10時に対して夕方18時の顔面形状が0.5〜1mm凸であり、赤色は朝10時に対して夕方18時の顔面形状が1〜1.5mm凸であることを示している。すなわち黄色〜赤色で示されるエリアは朝と比べて夕方には体積が増しており、わずか1日の間においても顔面形状は夕方にかけて変化したるみが生じていることを表している。図3左図に示すように、使用前は10時の状態と比較して18時には黄色から赤色で示されるエリアが多く、顔面下部(頬〜フェイスライン)にたるみが生じていることがわかる。一方で実施例6の乳液を1ヵ月間連用すると、日内で生じる顔面のたるみは改善され、体積増加が大きい赤色の部分が完全に消失し、黄色の部分も著しく減少することが認められた(右図)。すなわち、実施例6の乳液は顔面のハリやたるみを改善する効果に優れたものであった。
【0066】
〔実施例7:可溶化型化粧水〕
(成分) (質量%)
1.ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油 0.5
2.ポリオキシエチレン(12モル)ジオレエート 0.3
3.アスタキサンチン 0.05
4.1,3−ブチレングリコール 2.0
5.グリセリン 2.0
6.エタノール 15.0
7.トラネキサム酸 2.0
8.製造例1のセンシンレン抽出物 0.1
9.乳酸ナトリウム 0.2
10.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
11.精製水 残 量
12.製造例4のコーヒーノキ抽出物 0.1
(製造方法)
A.成分1〜6を混合溶解する。
B.成分7〜12を混合溶解する。
C.BにAを加え、化粧水を得た。
実施例7の可溶化型化粧水は、「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の全てにおいて優れたものであった。
【0067】
〔実施例8:乳化化粧水〕
(成分) (質量%)
1.大豆由来水素添加リン脂質 0.5
2.セトステアリルアルコール 0.1
3.ポリオキシエチレン(10モル)コレステロールエーテル 0.2
4.酢酸−dl−α−トコフェロール 0.1
5.スクワラン 0.1
6.ヒドロキシエチルセルロース 0.03
7.精製水 残 量
8.グリチルレチン酸ステアリル 0.25
9.製造例2のセンシンレン抽出物 0.02
10.リン酸一水素二ナトリウム 0.1
11.リン酸二水素一ナトリウム 0.1
12.グリセリン 3.0
13.ジプロピレングリコール 2.0
14.エタノール 7.0
15.香料 0.05
16.製造例7のウコン抽出物 0.1
(製造方法)
A.成分1〜5を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.成分6、7を75℃に加熱し、均一に混合溶解する
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、成分8〜16を添加し、乳化型化粧水を得た。
実施例8の乳化化粧水は、「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の全てにおいて優れたものであった。
【0068】
〔実施例9:乳液〕
(成分) (質量%)
1.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0
2.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
3.トリオクタン酸グリセリル 0.5
4.ホホバ油 0.5
5.スクワラン 0.5
6.精製水 残 量
7.エデト酸二ナトリウム 0.1
8.メチルパラベン 0.2
9.フェノキシエタノール 0.5
10.グリセリン 5.0
11.プロパンジオール 1.0
12.プロピレングリコール 2.0
13.乳酸ナトリウム 0.5
14.2−O−α−D−グルコシル−L−アスコルビン酸(注7) 1.0
15.製造例1のセンシンレン抽出物 0.05
16.製造例8のガジュツ抽出物 0.05
17.キサンタンガム 0.05
18.精製水 10.0
19.エタノール 3.0
20.香料 0.01
(注7):林原社製
(製造方法)
A:成分17を70℃に加熱した成分18で膨潤する。
B:成分1〜5を70℃で加熱混合する。
C:成分6〜13を70℃で加熱溶解後、Bに添加し、乳化する。
D:Cを室温まで冷却後、成分14〜16、19、20とAを添加し、乳液を得た。
実施例9の乳液は「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の全てにおいて優れたものであった。
【0069】
〔実施例10:クリーム〕
(成分) (質量%)
1.ポリオキシエチレン(40モル)ソルビタンモノステアレート 2.0
2.自己乳化型グリセリルモノステアレート 5.0
3.ステアリン酸 5.0
4.ベヘニルアルコール 0.5
5.スクワラン 15.0
6.イソオクタン酸セチル 5.0
7.酢酸トコフェロール 0.1
8.メチルパラベン 0.1
9.製造例2のセンシンレン抽出物 0.1
10.製造例8のガジュツ抽出物 0.05
11.製造例9のゴマ抽出物 0.01
12.キサンタンガム(2%水溶液) 7.0
13.1,3−ブチレングリコール 5.0
14.精製水 残 量
15.香料 0.05
(製造方法)
A.成分9〜14を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分1〜8を加熱混合し、70℃に保つ。
C.BをAに加えて混合し、均一に乳化する。
D.Cを冷却後、成分15を加え、均一に混合してクリームを得た。
実施例10のクリームは「保湿感」、「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の全てにおいて優れたものであった。
【0070】
〔実施例11:日焼け止め〕
(成分) (質量%)
1.ステアリン酸 1.0
2.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン 0.5
3.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
4.ベヘニルアルコール 0.5
5.2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
6.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
7.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2.0
8.ジメチコジエチルベンザルマロネート 1.0
9.Tinosorb S (注8) 1.0
10.オクチルトリアゾン 0.5
11.ジプロピレングリコール 10.0
12.トリエタノールアミン 1.0
13.精製水 残 量
14.グリセリン 5.0
15.1,2−ペンタンジオール 5.0
16.Tinosorb M (注9) 1.0
17.アクリル酸/メタクリル酸アルキルエステル共重合体(注10) 0.2
18.精製水 5.0
19.製造例2のセンシンレン抽出物 0.2
20.製造例10のブドウ抽出物 0.1
21.クエン酸 0.1
22.コハク酸二ナトリウム 0.1
23.エタノール 10.0
24.フェノキシエタノール 0.1
25.香料 0.02
(注8) BASF社製
(注9) BASF社製
(注10) CARBOPOL 1382(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS社製)
(製造方法)
A:成分1〜10を80℃にて均一に溶解する。
B:成分11〜20を80℃にて均一に溶解する。
C:BにAを添加し、乳化する。
D:Cを攪拌冷却し、成分21〜25を添加し、日焼け止めを得た。
実施例11の日焼け止めは、「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の全てにおいて優れたものであった。
【0071】
〔実施例12:ファンデーション〕
(成分) (質量%)
1.ポリオキシエチレンメチルシロキサン・ポリオキプロピレンオレイル
メチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体 (注11) 2.0
2.PEG−3ジメチコン (注12) 1.0
3.ジメチルポリシロキサン 5.0
4.ジメチルポリシロキサン処理赤酸化鉄 1.0
5.ジメチルポリシロキサン処理黄酸化鉄 1.5
6.ジメチルポリシロキサン処理黒酸化鉄 0.5
7.ジメチルポリシロキサン処理酸化チタン 10.0
8.ジメチルポリシロキサン処理タルク 5.0
9.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
10.グリチルレチン酸ステアリル 0.5
11.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
12.精製水 残 量
13.1,3−ブチレングリコール 15.0
14.製造例1のセンシンレン抽出物 0.5
15.クエン酸ナトリウム 0.1
16.リン酸二水素一ナトリウム 0.1
17.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 0.3
18.トリエタノールアミン 1.7
19.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
20.香料 0.1
21.製造例11のザクロ抽出物 0.1
(注11) KF−6026(信越化学工業社製)
(注12) KF−6015(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜3を均一に混合する。
B:成分4〜11をローラーにて均一に分散する。
C:AにBを添加し、均一混合する。
D:成分12〜21を混合溶解する。
E:CにDを添加して、乳化し、ファンデーションを得た。
実施例12のファンデーションは、「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」」の全てにおいて優れたものであった。
【0072】
〔実施例13:不織布含浸タイプパック料〕
(成分) (質量%)
1.ポリオキシエチレン(25)フィトスタノール(HLB14.5) 1.0
2.ステアリルアルコール 0.2
3.セタノール 0.2
4.水添大豆リン脂質 0.3
5.プロピレングリコール 10.0
6.ジグリセリン 8.0
7.流動パラフィン 1.0
8.メドウフォーム油 0.5
9.マイクロクリスタリンワックス(融点85℃) 5.0
10.精製水 1.0
11.エタノール 3.0
12.精製水 残 量
13.2−O−α−D−グルコシル−L−アスコルビン酸(注7) 2.0
14.製造例2のセンシンレン抽出物 0.3
15.加水分解ヒアルロン酸(分子量3000) 1.0
16.水酸化ナトリウム 適 量
17.香料 0.01
18.製造例12のローズヒップ抽出物 0.06
(製造方法)
A:成分1〜6を80℃で溶解混合する。
B:成分7〜9を80℃に加熱し、Aに添加したのち、75℃に加熱した成分10を加えて乳化した。
C:これを冷却、脱泡し、水中油型液状組成物を調製し、成分11〜18を加えて混合した原液を、不織布に含浸させ、不織布含浸タイプパック料を得た。
実施例13の不織布含浸タイプパック料は、「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の全てにおいて優れたものであった。
【0073】
〔実施例14:軟膏〕
(成分) (質量%)
1.ステアリルアルコール 18.0
2.モクロウ 20.0
3.ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸エステル 0.25
4.グリセリンモノステアリン酸エステル 0.3
5.ワセリン 40.0
6.精製水 残 量
7.グリセリン 10.0
8.アデノシン−1−リン酸 0.5
9.製造例1のセンシンレン抽出物 0.4
10.製造例4のコーヒーノキ抽出物 0.1
(製造方法)
A.1〜5を70℃で均一に混合する。
B.6〜8を70℃に加温する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.Cを冷却し、9〜10を添加し、軟膏を得た。
実施例14の軟膏は、「保湿効果」、「キメ改善」、「ハリ改善」、「たるみ改善」の全てにおいて優れたものであった。

図1
図2
図3