特許第6622139号(P6622139)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6622139
(24)【登録日】2019年11月29日
(45)【発行日】2019年12月18日
(54)【発明の名称】遊技場用システム及び遊技情報表示装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20191209BHJP
【FI】
   A63F7/02 350Z
   A63F7/02 328
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-74372(P2016-74372)
(22)【出願日】2016年4月1日
(65)【公開番号】特開2017-184867(P2017-184867A)
(43)【公開日】2017年10月12日
【審査請求日】2019年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 悟
【審査官】 岩永 寛道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−144608(JP,A)
【文献】 特開2008−080014(JP,A)
【文献】 特開2003−340111(JP,A)
【文献】 特開2008−228796(JP,A)
【文献】 特開2008−161497(JP,A)
【文献】 特開2016−036601(JP,A)
【文献】 特開2010−162193(JP,A)
【文献】 特開2001−025567(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動条件の成立に応じて単位遊技を行い、その単位遊技の結果に応じて大当りを発生可能な遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技場用システムであって、
遊技機側から出力される遊技信号により遊技情報を特定し、当該遊技情報として大当りが発生した場合に成立し得る初期化条件の成立に応じて初期化される前記単位遊技が行われた回数を示すスタートを特定する遊技情報特定手段と、
予め設定される単位期間における累計の前記スタートを示す累計S、及び大当り発生時の平均の前記スタートを示す平均Sのうち少なくとも一方である基本S情報を特定する基本S特定手段と、
前記単位期間において、最も少ない前記スタートにて発生した大当りに対応した前記スタートを示す早S、及び最も多い前記スタートにて発生した大当りに対応した前記スタートを示す遅Sのうち少なくとも一方である特別S情報を特定する特別S特定手段と、
前記基本S情報を示すグラフであって、当該グラフに対応付けて前記特別S情報を示す特別S識別情報を特定可能なS分析グラフを出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
【請求項2】
前記基本S情報は、前記累計Sであり、
前記特別S情報は、前記早S、及び前記遅Sであり、
前記特別S識別情報は、前記早Sに対応する早S識別情報、及び前記遅Sに対応する遅S識別情報であり、
前記S分析グラフは、前記累計Sを示すグラフであると共に、前記特別S識別情報により示される前記特別S情報と、前記累計Sとのグラフ上の起点が共通することを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。
【請求項3】
前記特別S識別情報は、前記早Sに対応する箇所、或いはグラフ上の起点を始点とする一方、前記平均Sに対応する箇所を終点とした箇所を示す平均早S情報、及び前記平均Sに対応する箇所を始点とする一方、前記遅Sに対応する箇所を終点とした箇所を示す平均遅S情報のうち少なくとも一方であることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技場用システム。
【請求項4】
前記遊技機は、予め設定される特別状態条件の成立に応じて通常状態よりも遊技者にとって有利な特別状態を発生可能であり、
前記基本S情報、及び前記特別S情報は、通常状態にて発生した大当りである初当りに対応した前記スタートである初当りSを対象として特定されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の遊技場用システム。
【請求項5】
発生した大当りに対応した前記スタートである大当りSの近似範囲に属する当該大当りSを含む複数のスタートを対象として対応値を特定するための設定情報を設定する第1設定手段を備え、
前記特別S特定手段は、前記複数のスタートを対象とした対応値を前記大当りS別に特定可能である一方、同一の前記スタートに対して複数の対応値が特定可能な場合に、その複数の対応値のいずれとも異なる対応値を当該スタートの対応値として特定可能であり、
前記出力手段は、前記スタートに対応した箇所に、当該スタートの対応値に応じた濃淡、或いは色となる識別情報を前記S分析グラフに対応付けて出力することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の遊技場用システム。
【請求項6】
前記特別S特定手段は、対象となる単位期間における最終の前記スタートを示す最終Sを特定し、
前記特別S識別情報は、前記遅Sに対応する遅S識別情報であり、
前記出力手段は、前記遅Sと前記最終Sとを比較した結果によって、前記遅S識別情報を出力対象としない場合があることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の遊技場用システム。
【請求項7】
前記特別S情報の近似範囲を特定するための設定情報を設定する第2設定手段を備え、
前記特別S特定手段は、前記特別S情報の近似範囲を特定し、
前記特別S識別情報は、前記特別S情報の近似範囲を示すことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の遊技場用システム。
【請求項8】
始動条件の成立に応じて単位遊技を行い、その単位遊技の結果に応じて大当りを発生可能な遊技機の遊技情報を表示対象とした遊技情報表示装置であって、
遊技機側から出力される遊技信号により遊技情報を特定し、当該遊技情報として大当りが発生した場合に成立し得る初期化条件の成立に応じて初期化される前記単位遊技が行われた回数を示すスタートを特定する遊技情報特定手段と、
予め設定される単位期間における累計の前記スタートを示す累計S、及び大当り発生時の平均の前記スタートを示す平均Sのうち少なくとも一方である基本S情報を特定する基本S特定手段と、
前記単位期間において、最も少ない前記スタートにて発生した大当りに対応した前記スタートを示す早S、及び最も多い前記スタートにて発生した大当りに対応した前記スタートを示す遅Sのうち少なくとも一方である特別S情報を特定する特別S特定手段と、
前記基本S情報を示すグラフであって、当該グラフに対応付けて前記特別S情報を示す特別S識別情報を特定可能なS分析グラフを出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技場用システム及び遊技情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では遊技者へのサービスとして遊技情報を提供しており、その遊技情報として例えば特許文献1の図5のように、大当りやボーナス(以下、大当り)の発生毎の図柄変動数やゲーム数(以下、スタート)を提供することで、遊技機の選択や、その後の遊技の展開の想定等をサポートするようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−296175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、遊技者の中にはスタートが少ない所謂早当りや、スタートが多い所謂嵌り当り等が、どれくらいのスタートにて発生したのかにより上記した想定等を行う遊技者もいるが、従来は、早当りや嵌り当り等のスタートは一応確認できるものの、釦操作により数値を表示するだけであったので、他の遊技情報、他の遊技機、或いは異なる営業日等の期間を対象として比較することが難しかった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、所謂早当りや、嵌り当り等のスタートを他の遊技情報等とより容易に比較可能となる遊技場用システム及び遊技情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1及び請求項8の発明によれば、基本S情報を示すグラフに対応付けて特別S情報を出力するため、早Sや遅Sを累計Sや平均Sとより容易に比較可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図
図2】情報表示装置の正面図
図3】情報表示装置の記憶領域を示す図
図4】設定情報を示す図
図5】累計初当りスタートグラフを示す図
図6】Sゾーン及び対応する表示濃度を示す図
図7】異なる表示態様の累計初当りスタートグラフを示す図(その1)
図8】異なる表示態様の累計初当りスタートグラフを示す図(その2)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示している。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3(遊技情報特定手段、基本S特定手段、特別S特定手段、出力手段、第1設定手段、第2設定手段)は2台ずつ中継装置4と接続されており、中継装置4はLAN5を介して管理装置6と接続されている。遊技場にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
【0009】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード7、モニタ8、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力することで、遊技機1毎の遊技データ、会員登録された会員毎の個人データ、遊技機1や遊技装置2等の稼動状態等を管理する。
【0010】
遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ遊技機であり、盤面9に玉(遊技媒体)を発射する発射装置を構成する操作ハンドル10、玉を貯留可能な上皿11、下皿12を有すると共に、盤面9に、液晶表示部13、普図入賞口14、第1始動口15、第2始動口16、大入賞口17を有する。
【0011】
遊技機1は以下に示すように動作する。
(1)第1始動口15は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口16は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口15,16への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部13にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
【0012】
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
【0013】
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/260であり、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口17を開放する。
【0014】
(4)対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は第1始動口15に入賞した場合は4Rが55%であり、15Rが45%であるが、第2始動口16に入賞した場合は4Rが10%であり、15Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口15よりも第2始動口16の方が高く設定されている。尚、1Rの上限入賞数は9個であり、上限開放期間は4Rでは2秒である一方、15Rでは30秒であり、上限入賞数又は上限開放期間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0015】
(5)確変中は大当り確率が1/74に向上すると共に、各始動口15,16への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続するので、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
【0016】
(6)第2始動口16は普図入賞口14への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。又、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口16の入賞率が高くなる。尚、上記は単なる例示であり、例示した数値等のスペックは機種に応じて異なる数値等が採用される。
【0017】
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口15,16への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
【0018】
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。
【0019】
始動信号=遊技機1から出力される始動入賞(特定の入賞)により変動(作動)する液晶表示部13(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、始動信号の入力に応じてスタート処理を特定し、「始動信号×1」をスタート回数(スタート処理数)として特定する。尚、第1始動口15又は第2始動口16への入賞を示す信号でも良い。
【0020】
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号である。大当り中にレベル出力される状態信号であるので、大当り信号の入力中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口16の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号の入力中を特別状態中として特定する。又、大当り信号及び特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
【0021】
遊技装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、遊技機1の遊技状態を示す状態表示灯18、貨幣(遊技者の貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口19、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部20、持玉(遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値、有価価値、会員であれば貯玉も含む)を払出すための払出釦21、払出された玉が通過する払出ノズル22、一般カード(持玉券、記録媒体)や会員カード(記録媒体)が挿入されるカード挿入口23、遊技機1の下皿12の下方に位置する着脱可能な計数受皿24等を有する。
【0022】
遊技装置2は、以下に示すように動作する。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦(図示せず)が押下されると(貸出操作)、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出し(対価付与処理)、レートに応じた対価分を残高から引落とす(減算する)。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
【0023】
(2)遊技機1の下皿12から落下した玉を計数受皿24により受けると、その受けた玉を計数して持玉として特定し、その持玉を対価とした払出しも可能とする。払出釦21が押下されると(持玉の再プレイ操作、付与操作)、対価額単位(例えば500円)分の持玉を払出ノズル22から払出し(持玉の再プレイ処理、獲得価値を対価として遊技者へと遊技価値を付与する付与処理)、その対価分(払出した玉数と同数)を持玉から引落とす(減算する)。払出ノズル22から払出された玉は上皿11に貯まる。
【0024】
(3)残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦(図示せず)が押下されると(発行操作)、ストックしている残高や持玉を特定可能な一般カードを発行する(獲得価値を対応付けた記録媒体を発行する発行処理)。尚、残高のみや持玉の一部を発行対象とする分割発行は説明の簡略化のため不可としたが、可能としても良い。又、一般カードを受付けた場合は、その残高や持玉を引継ぐ。
【0025】
(4)遊技場の会員となった遊技者に配布される会員カードも受付可能であり、会員カードに対して一般カードと同様に持玉や残高を対応付け可能である。但し、残高は一般カードと同様に会員カードに残高情報が書込まれるが、持玉は会員カードに持玉情報が書込まれずに管理装置6にて会員カードのIDである会員IDと対応付けて管理され、会員IDが対応付けられると貯玉として特定される。即ち、遊技者の獲得価値として会員IDに対応付けられた獲得価値が貯玉となり、未対応の獲得価値が持玉となる。貯玉は払戻しや景品交換等を当日も含めて翌日以降でも可能とするが、持玉は払戻しや景品交換等を当日限りのみで可能とする等、貯玉と持玉とでは有効期限が設けられる等の性質の違いがある。
【0026】
(5)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び一般カードの受付けや発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。尚、貸出処理上の通信については中継装置4を介さずに遊技機1と遊技装置2との間で直接行っても良い。
【0027】
情報表示装置(以下、表示装置)3は、中継装置4を介して遊技機1や管理装置6等と接続されており、各種情報の送受信を行うことで遊技信号により特定される遊技情報を遊技者向けに表示する。
【0028】
図2は表示装置3の正面図である。表示装置3には、呼出表示時や大当り中等にイルミネーション演出を行うLEDからなるイルミネーション部25、各種遊技情報を表示する液晶ディスプレイからなる表示領域26、及び表示領域26の表示内容を変更する等の操作を受付ける各種操作釦からなる操作部27が設けられている。
【0029】
表示領域26は、通常は図2に示す様に、メイン表示部26a、第1サブ表示部26b、第2サブ表示部26c、第3サブ表示部26dに区分されており、それぞれ対応する情報表示を行っている。これらの表示部26a〜26dが区分して設けられて情報表示を行うことについては従来と同様であり、例えば大当り演出を行う際や拡大して情報表示する際等、表示領域26全体で情報表示する場合にはその様な区分なく情報表示することが可能なことも同様である。
【0030】
まず、サブ表示部26b〜26dについて説明する。第1サブ表示部26bでは、初当りとして通常状態で最初に発生した大当りである初当り(確変等の特別状態にて発生した大当りを除く通常状態にて発生した大当り)数を該当期間(営業日、単位期間)単位で、大当内訳として大当り(特別状態時に発生した大当りを含む)の内訳(出玉(セーフ−アウトまたはセーフ)が多い大当りを「超」、少ない大当りを「小」、初期化条件の成立後(営業開始や大当り終了や特別状態の終了等により成立)からの図柄変動数(以下、Sと称する場合もある)を「スタート」で示している。
【0031】
第2サブ表示部26cでは、「初回大当り確率」として、該当期間における初当りの発生確率(初当り数÷累計S、尚、累計S(基本S情報)は通常状態における図柄変動数の累計を示す)と、大当り単位のSをグラフ化した所謂スタート履歴グラフとを表示しているが、各種操作釦の案内等を表示する場合もある。
【0032】
そして、第3サブ表示部26dでは機種名を表示している。
次に、メイン表示部26aについて説明する。本実施形態では、メイン表示部26aにて累計初当りスタートグラフ(S分析グラフ、以下、単にグラフ)を異なる表示態様で表示可能であり、以下、その表示内容について説明する。
【0033】
表示装置3は、該当期間(営業日)単位で遊技情報を記憶することで、初当り単位で大当り発生時のスタート(以下、初当りS)を管理している。即ち、該当期間単位でスタートが最も少ない初当りSである早S(特別S情報)、スタートが最も多い初当りSである遅S(特別S情報)を特定すると共に、初当りSの累計である累計Sや、平均である平均S(基本S情報)も特定する。ここで、平均Sについて補足する。平均Sは大当り発生時の平均のスタート(初当りS)であり、累計S÷大当り発生数(初当りSが対象であれば初当り数)を示す遊技情報である。
【0034】
図3は表示装置3の記憶領域において本発明に関連する記憶領域を示しており、次の項目が設定されている。
「初当り」は発生した初当り数、「大当り」は発生した大当り数(特別状態時に発生した大当りを含む)、「累計S」は通常状態における図柄変動数の累計、「平均S」は初当りが発生した時点のSの平均値(初回大当り確率の逆数)、「早S」は最も少ないSにて発生した初当り(最早当り)のS、「遅S」は最も多いSにて発生した初当り(最遅当り)のS、「最終S」は該当期間における最終のSを示しており、各項目に対応して該当期間単位の数値が記憶される。
【0035】
「1回目」〜「10回目」は該当期間における初当りの発生順を示し、例えば1回目であれば該当期間における最初の初当りを対象としていることを示している。「*回目」における「スタート」、「連荘数」、「出玉」は、それぞれスタート、連荘数(初当り後通常状態に戻るまでの所謂連荘期間に発生した大当り(初当りを含んでいるが除外しても良い))、出玉(連荘期間における差玉(セーフ−アウト。セーフでも良い)を示している。
【0036】
図3では各初当りや最終SのSを対象として、早Sと同じSを水色(図中に右斜線で示す)、遅Sと同じSを赤色(図中に左斜線で示す)にて示すことで該当するSを識別可能としている。また、図3では後述する様に異なる表示態様のグラフを表示するため連荘数や出玉を記憶対象としているが、それらを表示対象としなければ除外しても良い。また、該当期間や対象となる初当り数は上限を定めても良いし、定めなくとも良い。
【0037】
尚、本実施形態ではグラフ表示対象を初当りとしているため累計S等を含めて記憶対象を初当りとしているが、表示対象を大当りとしてもよく、その場合は、記憶対象も大当りとし、例えば累計Sに特別状態中のS含める等、適宜対象を大当りとする様に変更すれば良い。
【0038】
表示装置3には、図2のメイン表示部26aに表示される累計初当りスタートグラフの表示内容に関わる設定情報が予め設定されている。
図4は設定情報を示し、管理装置6にて操作を受付け、その設定情報を表示装置3へと送信することで表示装置3に設定される。つまり、表示装置3は、設定情報に基づいて累計初当りスタートグラフを表示可能とし、その表示に関して図4の設定情報を管理装置6での操作に基づき設定する。ここで、設定情報の設定対象となるのは上記した各Sの対応範囲(以下、ゾーン)と、その表示の有無、及び表示優先順位である。
【0039】
例えば、図4の早Sのゾーンである「早ゾーン」は早Sを基準として±50のスタートの範囲とし、その範囲を累計スタートのグラフ上に後述する様に表示する。遅Sのゾーンである「遅ゾーン」も同様にグラフ上に表示する。Sゾーンについては後述する。平均Sのゾーンは0または早Sまたは早ゾーンから平均Sまでの「平均ゾーン」(平均早S情報)と、平均Sから遅Sまたは遅ゾーンまでの「期待ゾーン」(平均遅S情報)とを設定し、それらも同様にグラフ上に表示する。
【0040】
図5は、図3の記憶領域及び図4の設定情報に基づいて作成した累計初当りスタートグラフの拡大図である。図5では本日、1日前のように該当期間単位で図3に示す記憶値の情報表示を行っている。
【0041】
図4図5との対応関係を説明する。図4の早ゾーンは図5の最早当りゾーン(特別S識別情報、早S識別情報)に対応しており、最早当りのS(早S)に対してどの程度の±分を早ゾーンとするのかを設定する設定値である。例えば該当期間の早Sが100で、図4の設定が行われていた場合、50〜150を早ゾーンとし、対応する期間を最早当りゾーンとしてグラフ上に示す。図4の遅ゾーンは図5の最遅当りゾーンに対応し、対象を最遅当りのS(遅S)とするだけで他は早ゾーンと同様である。
【0042】
図4の平均ゾーンは図5の平均初当りゾーンに対応しており、設定値としては、0〜、早S〜、早ゾーン〜のいずれかを設定し、0〜であれば0〜該当期間の平均Sまで、早S〜であれば早Sから平均Sまで、早ゾーンであれば早ゾーンにおけるSの最大値〜平均Sまでを平均ゾーンとし、対応する期間を平均初当りゾーンとしてグラフ上に示す。
【0043】
図4の期待ゾーンは図5の期待ゾーンに対応しており、設定値としては、〜遅S、〜遅ゾーンのいずれかを設定し、〜遅Sであれば平均Sから遅Sまで、遅ゾーンであれば平均Sから遅ゾーンにおけるSの最小値までを期待ゾーンとし、対応する期間を期待ゾーンとしてグラフ上に示す。尚、後述するように最終スタートが遅Sよりも多い場合、最遅当りゾーンが表示されないので、その場合は最終スタートまでを期待ゾーンとする。
【0044】
図4の各項目は表示対象とする場合には「有無」を有、表示対象としない場合には無を設定する。また、有が設定される項目を対象として優先順位を設定可能で、各項目に対応する表示が重複する場合には優先順位が1である項目を最優先とする順序で表示する。
【0045】
次に、Sゾーン(大当りSの近似範囲)の表示について図6を用いて説明する。
初当り毎にSゾーンを特定し、そのゾーン中の各Sの対応値を特定する。Sゾーンは初当り毎に対する初当りスタート(初当りS)に対応した期間の設定情報で、例えば対象となる初当りSが100で、図4の設定が行われていた場合、97〜103がSゾーンとなる。
【0046】
ここで、該当期間にて各Sの対応値が、図6(a)に示す様に初当りSが近似することにより重複した場合にはその合計を各Sの対応値とし、その対応値に対応する濃度をそのSの表示濃度として、Sゾーンをグラフ上に表示する。
【0047】
図6(a)に示す例の場合、該当期間である3回目にて初当りSが159であることから、Sゾーンは156〜162となるが、初当りSは4、その±1のSは2、その他は1という対応値が予め設定されており、この対応値によりグラフ上の表示色の濃淡が決められる。即ち、Sゾーン内であっても初当りSが最も表示色が濃く、その初当りSから遠くなるほど表示色が淡くなる様にSゾーンが表示される。
【0048】
従って、例えば図3の「5日前」の「3回目」、「8回目」、「10回目」の様に該当期間にて、複数の初当りの初当りSが159、157、156という様に近似する場合、図6(a)のような対応値となるが、Sゾーンの重複箇所があることから、その箇所では各対応値を合計することで、最終的な表示濃度を図6(a)のように特定する。
【0049】
つまり、図6(a)に示す例の場合、156や157は表示濃度7で一番濃く、159は表示濃度6で次に濃いが、153,161,162は表示濃度1なので一番淡くなる。グラフ上では赤を対応色としているので、表示濃度が高ければ濃い赤、低ければ淡い赤、或いは橙等の淡い赤を表す色を採用してグラフ上にSゾーンを表示している。
【0050】
図6(b)は、図6(a)で特定した最終的な表示色の濃淡を交差斜線の密集度で示しており、密集度が高くなる程、表示色が濃くなる。
尚、本実施形態では、各Sの対応値を図4のSゾーンの±の数値に応じて其々設定したが、各Sの対応値をSゾーンの設定値に応じて対応範囲を変更するようにしても良い。例えば設定値が±30である場合、初当りSも含めて±10%以内となる±3以内のSは4、±30%以内となる9以内のSは2、他は1とする等、設定値に対する割合に応じて対応値を設定しても良い。
【0051】
ここで、累計初当りスタートグラフにおけるグラフ表示について詳述する。累計初当りスタートグラフは、図5に示すように該当期間単位(本日、1日前、……)の表示において棒グラフAを表示すると共に、その棒グラフA上に図4にて説明した最早当りゾーン(図4の早ゾーンに対応、図中に右斜線で示す)、最遅当りゾーン(図4の遅ゾーンに対応、図中に左斜線で示す)、平均初当りゾーン(図4の平均ゾーンに対応、図中に交差線で示す)、期待ゾーン(図4の期待ゾーンに対応、図中に横線で示す)、初当りスタート(図4のSゾーンに対応)、只今スタート及び最終スタート(図4の最終Sに対応)を図4の優先順位にしたがって表示している。いずれも0回の起点となるスタートは棒グラフAの左端にて共通する。尚、最終スタートが最遅当りスタートよりも多い場合は最遅当りゾーン(遅S識別情報)を表示していない。
【0052】
図5に示す例の場合、例えば1日前と5日前とは初当り回数も多く平均S等も近似値であるが、早ゾーンと遅ゾーンとの間隔が1日前は狭い一方、5日前は広くなっていることが一目で把握出来る。よって、1日前では大きなハマリがなく、ほぼ均等して初当りが発生しているが、5日前では最遅当りがとても遅いものの、他の初当りは比較的早く発生していることで平均Sが保たれていることを把握可能となる。この点、Sゾーンにて初当りSが密集している箇所が1日前よりも5日前の方が早い(少ない)Sに対応していることからも把握可能となる。
【0053】
また、例えば2日前と4日前とは初当り回数や平均S等が近似しているが、2日前ではとても早いSにて発生した初当りがあるものの、最遅当りは4日前よりも遅い(多い)Sにて発生しており、比較的離散的に初当りが発生している旨を把握できる一方、4日前は2日前ほど最早当りは早くないが、最遅当りは早いため、比較的集中的に初当りが発生している旨を把握できる。
【0054】
このように累計スタートや平均スタートに対して、どれぐらいのスタート幅で最早当りや最遅当りが発生しているのかを容易に把握できるようになり、大当りの発生状況の傾向を感覚的に把握できるようになる。
【0055】
更に、Sゾーンは初当りが集中している場合に濃淡が濃くなるため、その濃淡にて初当りが発生し易いスタートを把握できるようになる。
また、Sゾーンを参照することで分かる通り、初当りSは平均初当りゾーン、即ち、初当りから平均Sまでに密集していることが把握出来る。即ち、平均初当りゾーンは初当りの期待値の高いゾーンとして定義付けることができ、その初当りゾーンを識別可能にグラフ表示するので、どの辺りが期待値の高いゾーンなのかの把握が容易となる。この場合、5日前のように最遅当りSが平均Sと離れている程、その傾向が高くなり、最遅当りゾーンを表示することで、その傾向が高いのか、低いのかを把握可能となる。
【0056】
一方で、期待ゾーンでは初当りが発生する期待度は低いものの遅Sにて発生した大当りがあるというそれなりの期待度を持って遊技することが可能となる。
表示装置3は、図5だけでなく、各種操作釦の切替操作に応じて異なる表示態様でグラフを表示可能である。
【0057】
図7及び図8は、図5と相互切替えにより表示可能なグラフ表示を示している。
図7は累計スタートにおける各初当りSの分布グラフBを示し、分布グラフB中の数値は発生順序を示す。即ち、分布グラフBの左端が最新で右端が最古となり、右端から順に発生した初当りの初当りSを把握可能になる。ここで、早Sは水色(図中に右斜線で示す)、遅Sは桃色(図中に左斜線で示す)にて識別表示しているため、どのような順序で早当りや遅当りが発生しているのかや、図5同様に例えば遅Sが累計Sに示す割合等の傾向を把握可能になる。
【0058】
図8図7同様に初当りSのグラフを示すが、図8では各初当りSの分布グラフBの高さにてその初当りに対応する連荘数を示している。このような表示により、初当りSの分布だけでなく連荘数の分布迄も把握可能となる。尚、図示しないが連荘数に代えて出玉数によりグラフの高さを示しても良い。
【0059】
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
表示装置3は、平均Sや累計Sは基本的なスタートに関する情報であるため、営業日等の単位期間単位で一般的には比較可能に表示(出力)しており、その基本的なスタートに関するグラフに対応付けて早Sや遅Sを表示することで、基本的なスタートのグラフが一覧表示される場合等に早S等を共に確認できると共に、累計Sや平均Sに対して早Sや遅Sが占める割合等も把握可能となり、それらによるその後の遊技の展開の想定等をサポート可能となる。
【0060】
早Sマークと遅Sマークとをグラフ上の起点を共通して表示することで、早Sから遅Sまでのスタートの範囲、即ち、どれくらいのスタートにて大当りが発生しているのかを把握可能となり、そのスタートの範囲によるその後の遊技の展開の想定等をサポート可能となる。
【0061】
平均初当りゾーンによれば大当りの発生の期待値が高いスタートの範囲を把握できる一方、期待ゾーンによれば大当りの発生の期待値は低いものの少なくとも遅Sにて発生した大当りがあるという期待感を持って遊技を行うことを助長できるようになる。
【0062】
遊技者による遊技期間が最も長く不利である通常期間のみを対象としてSゾーンが特定されるため、例えば特別状態にて発生した大当りに対応したSゾーンに早Sが紛れる虞や、そのSゾーンが密集するゾーンに対して遅Sが浮き彫りになる虞を軽減可能になると共に、グラフ上の起点が共通することで、累計Sや平均Sに占める早Sや遅Sの割合をより容易に把握可能となる。
【0063】
複数のSゾーンに属するスタートに対して其々対応値を特定し、対応値が複数特定された場合には対応値の合計等、其々に特定された対応値とは異なる対応値を特定した上で、その対応値に対応する濃淡にてSゾーンを表示するので、大当りが密集する、言わば大当りが発生し易いスタートをより容易に他のスタートと区別して把握させられる。
【0064】
最終Sが遅Sよりも多い場合に遅Sを表示してしまうと、遅Sよりも嵌っているスタートがあるにも関わらず、遅Sが最大のSだと誤解してしまう虞や、実際の情報と異なる等と遊技者に不信感を与えてしまう虞が生じ得るが、その場合は遅Sゾーンを出力しないので、そのような虞を軽減できる。
【0065】
早Sや遅Sに対応したゾーンに対するニーズは、遊技場によっては長めに設定して遊技者の期待感を高めたいというように異なるが、そのようなニーズに応えられる様になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
【0066】
各グラフを該当期間単位で比較可能に表示することを例示したが、同一該当期間等で、異なる遊技機(例えば営業日当日の1番台〜5番台迄)の各グラフを比較可能に表示する様にしても良い。
【0067】
累計Sのグラフに対して早ゾーン等を対応付けたが、平均Sのグラフに対して早ゾーン等を対応付けても良い。この場合、平均Sよりも遅Sの方が多いので、グラフを突き抜けるようにして遅Sを示しても良い、また、早Sと遅Sとのいずれか一方をグラフに対応付けても良い。
【0068】
Sゾーンの対応値を特定する場合に、同一のSに其々特定されうる対応値の合計値を、其々特定されうる対応値とは異なる対応値として例示したが、対応値の上限を定めて合計値が上限を上回る場合はその上限としたり、その対応値に対応する指数を別途設定して、その指数の合計や積等により対応値を特定する等、異なる対応値を特定するのであればどの様に対応値を特定しても良い。
【0069】
対象となる遊技機は遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用できる。尚、所謂封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する場合もある。
【0070】
始動条件の成立として始動入賞口への入賞を例示したが、例えばスロットマシンを対象とした場合、メダル等の遊技価値を投入することで消費した上で、スタートレバーの操作等の所定の操作を行った場合に始動条件が成立する遊技機を対象としても良い。同様に大当りとしては所謂ボーナス、スタートとしてはゲーム等が対象となる。
【0071】
特別状態条件の成立として確変大当りが終了することを例示したが、大当りが発生することなく所定数の図柄変動を行う所謂天井や特別状態抽選での当選等、例示した以外の事象により特別状態条件が成立しても良いし、特別状態としては確変、時短のいずれか一方でも良いし、例えば所謂ART等の他の状態でも良い。
【0072】
確変等の特別状態を除外した通常状態における遊技情報としてスタートを特定することを例示したが、スタートだけでなくアウトやセーフ等の他の遊技情報も含め、特別状態を除外せずに遊技情報を特定しても良い。
【0073】
遊技情報の該当期間は1営業日を例示できるが、例えば1週間や1月間、或いは午前中等、どのような期間を採用しても良い。
例示した設定値は予め設定されれば、遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
【0074】
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
【0075】
超えない、達している等の表現は、基準値との比較において、超過だけなく以上とならないかを判定する構成も包含する。同様に達しない等は未満だけなく以下とならないかを判定する構成も包含する。
【0076】
例示した処理は表示装置3だけでなく、中継装置4や遊技装置、或いは管理装置6等、どのような機器により行っても良い。また、出力対象としては例示した表示装置3だけでなく、管理装置6としても良いし、島端に設けられる集中情報表示装置等としても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良い。
【符号の説明】
【0077】
図面中、1は遊技機、3は情報表示装置(遊技情報特定手段、基本S特定手段、特別S特定手段、出力手段、第1設定手段、第2設定手段)である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8