(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記凸レンズの入射面は前記少なくとも一つの光源の少なくとも一つのチップから発散する前記少なくとも一つの光をカバーするように十分な長さを有することを特徴とする、請求項2に記載の誘導加熱調理機器。
前記凸レンズの入射面は前記少なくとも一つの光源の少なくとも一つのチップから発散する前記少なくとも一つの光を相互混合するための腐食パターンを有することを特徴とする、請求項2に記載の誘導加熱調理機器。
前記少なくとも一つの光源は複数の光源であり、前記光学部材は前記複数の光源から一つの光を形成する重畳レンズを含むことを特徴とする、請求項1に記載の誘導加熱調理機器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一側面は調理容器に仮想の炎イメージを表示する誘導加熱調理機器を開示する。
【0008】
本発明の一側面は、光源とメインスリット間の距離公差を最小化することによって炎イメージの品質および製品の信頼性を向上させた誘導加熱調理機器を開示する。
【0009】
本発明の一側面は多様な実施例の光学部材を有する光源ユニットを有する誘導加熱調理機器を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の思想によれば、誘導加熱調理機器は光を通過させる補助スリットを有する調理台;と、前記調理台上に載置された調理容器を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル;と、前記誘導コイルの外郭に配置される少なくとも一つの光源;と、前記光源から発散する光の進行方向を転換させて集光させる光学部材;および前記調理容器に炎イメージを形成させるように前記光学部材から出射された光を通過させるメインスリット;を含む。
【0011】
前記光学部材は凸レンズを含むことができる。
【0012】
前記凸レンズの入射面は平面で形成され、前記調理台に傾斜して形成され得る。
【0013】
前記凸レンズの出射面は外側に膨らんだ曲面で形成され、前記メインスリットを眺めるように設けられ得る。
【0014】
前記凸レンズの入射面は前記光源モジュールの少なくとも一つのチップから発散する光をすべてカバーするように十分な長さを有することができる。
【0015】
前記凸レンズの入射面は前記光源の複数のチップから発散する光を相互混合するための腐食パターンを有することができる。
【0016】
前記凸レンズは内部に、側面視において三角形状の空き空間を有することができる。
【0017】
前記光学部材は全反射レンズを含むことができる。
【0018】
前記全反射レンズは接近した光を投射させず全部反射させる全反射面を含むことができる。
【0019】
前記全反射レンズの全反射面に進行した光は前記全反射レンズの出射面側に反射され得る。
【0020】
前記全反射レンズの入射面は光を集光するように全反射レンズの内側に膨らんだ球面で形成され得る。
【0021】
前記全反射レンズの出射面は光を集光するように全反射レンズの外側に膨らんだ球面で形成され、前記メインスリットを眺めるように設けられ得る。
【0022】
前記光学部材は一つの光源で複数の光を形成する分割レンズを含むことができる。
【0023】
前記分割レンズは一つの共通入射面と、複数の出射面を有することができる。
【0024】
前記分割レンズは中心面を基準として左右対称であり得る。
【0025】
前記光学部材は複数の光源から一つの光を形成する重畳レンズを含むことができる。
【0026】
前記重畳レンズは複数の入射面と、一つの共通出射面を有することができる。
【0027】
前記分割レンズは中心面を基準として左右対称であり得る。
【0028】
前記光学部材は凹面鏡を含むことができる。
【0029】
前記凹面鏡は光を集光するように窪んだ反射面を含むことができる。
【0030】
前記光学部材は円弧状の導光バーを含むことができる。
【0031】
前記導光バーの両端部に複数の入射面が形成され得る。前記導光バーは前記調理台に対して傾斜して設けられる反射面を含むことができる。
【0032】
前記導光バーは、前記入射面を通じて入射された光を前記メインスリット側に反射させるように、前記反射面に前記導光バーの長さ方向に沿って相互離隔するように形成される複数の反射パターンを含むことができる。
【0033】
前記反射パターンの個数だけ前記調理容器に炎イメージが形成され得る。
【0034】
他の側面で本発明の思想によれば、誘導加熱調理機器は補助スリットを有する調理台;と、磁場を発生させる誘導コイル;と、前記誘導コイルの外郭に配置される複数の光源と、前記複数の光源が実装された印刷回路基板を有する光源モジュール;と、前記光源モジュールから発散する光の進行方向を転換させて集光させる凸レンズ;および前記調理容器に炎イメージを形成させるように前記凸レンズから出射される光を通過させるメインスリットを有する光源カバー;を含む。
【0035】
前記凸レンズの入射面は平面で形成され、前記調理台に傾斜して形成され得る。前記凸レンズの出射面は外側に膨らんだ曲面で形成され、前記メインスリットを眺めるように設けられ得る。
【0036】
前記凸レンズの入射面は前記光源モジュールの少なくとも一つのチップから発散する光をすべてカバーするように十分な長さを有することができる。
【0037】
前記凸レンズの入射面は前記光源の複数のチップから発散する相互混合するための腐食パターンを有することができる。
【0038】
前記腐食パターンは前記凸レンズの成形時に前記凸レンズとともに成形され得る。
【0039】
前記凸レンズは内部に、側面視において三角形状の空き空間を有することができる。
【0040】
前記凸レンズは前記光源を収容する収容空間を有することができる。
【0041】
前記凸レンズは半球状の外観を有する半球部と、前記半球部より外側に突出する突出部を含むことができる。
【0042】
前記凸レンズは前記光源の数だけ設けられ得る。
【0043】
前記光源モジュールで上方から発散する光は前記凸レンズを経て進行方向が内側に上向き傾斜して転換され得る。
【0044】
前記誘導加熱調理機器は前記凸レンズを支持するベース部をさらに含むことができる。
【0045】
前記ベース部は下部に水平に形成される底部と、底部から所定高さに延長される垂直部と、垂直部から水平に延長されるフランジ部を含むことができる。
【0046】
前記凸レンズと前記ベース部は一体に形成され得る。
【0047】
また別の側面で本発明の思想によれば、誘導加熱調理機器は、少なくとも一部が透明材質で形成される調理パネルと、前記調理パネルの底面に設けられて補助スリットを有する光遮断層を含む調理台;と、磁場を発生させる誘導コイル;と、前記誘導コイルの外郭に配置される少なくとも一つの光源;と、前記光源モジュールから発散する光の進行方向を転換させて集光させる光学部材;と、前記調理容器に炎イメージを形成させるように前記光学部材から発散する光を通過させるメインスリットを有する光源カバー;および前記補助スリットを通じて前記光源から発散する光が使用者の視野に直接露出されることを最小化するように前記調理パネルの上面に設けられる遮断膜;を含む。
【0048】
また別の側面で本発明の思想によれば、誘導加熱調理機器は調理容器が載置される調理台;と、前記調理台上に載置された調理容器を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル;と、発光面が垂直上方に向かうように設けられる光源;と、前記光源から発散する光の方向を前記調理台に対して傾斜させて転換させる光学部材;および前記光学部材から出射された光の一部を通過させて前記調理容器に炎イメージを形成させるスリット;を含む。
【発明の効果】
【0049】
本発明の思想によれば、誘導加熱調理機器は調理容器の下端の表面に炎イメージを形成するため、使用者が調理容器の加熱状態を直観的に容易に認知することができる。
【0050】
本発明の思想によれば、調理容器に形成される仮想の炎イメージは実際の炎と類似の高さ、幅、立体感、濃淡を有することができる。
【0051】
本発明の思想によれば、光源とメインスリット間の距離公差が最小化されて炎イメージの品質および製品の信頼性を向上させることができる。
【0052】
本発明の思想によれば、光の方向を転換させて集光させる光学部材を多様な形態で具現することができるため実際の製品の仕様に合わせて最適化することができる。
【0053】
本発明の思想によれば、光源としてWLEDまたはRGBLEDなどを使用することができ、複数の光源を個別制御することができるため多様な炎の演出が可能である。
【0054】
本発明の思想によれば、遮断膜によって光源から発散する光が直接使用者に露出されることを最小化できるため、炎が人為的であるという感じがなく、製品の審美感を向上させることができる。
【0055】
本発明の思想によれば、光源カバーのカバー部は補助スリットよりも誘導コイルに近い方向に延長されるため、補助スリットを通じて誘導加熱調理機器の内部が露出されることを防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0057】
以下、本発明に係る好ましい実施例を詳細に説明する。
【0058】
図1は本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器を有するオーブンレンジの外観を図示した図面である。
図2は
図1の誘導加熱調理機器の主な構成を分解して図示した図面である。
図3は
図1の誘導加熱調理機器の調理台を除いて図示した平面図である。
【0059】
図1〜
図3を参照すると、オーブンレンジ1は下部に設けられるオーブン10と、上部に設けられる誘導加熱調理機器100を含んで一体に形成され得る。本発明の実施例に係る誘導加熱調理機器100はこのようにオーブン10と一体に設けることもでき、またはオーブン10とは別途に単独で設けることもできる。
【0060】
オーブン10はガスまたは電気を利用して高温の熱を発生させ、空気の対流によってキャビティー内部の飲食物を調理することができる。オーブンレンジ1の前面にはオーブン10のドア11、12が設けられ、オーブン10のドア11、12はヒンジ軸を中心に回動して開閉され得る。オーブン10のドア11、12の上端にはオーブン10または誘導加熱調理機器100の作動状態を表示するディスプレイ装置13と、オーブン10または誘導加熱調理機器100の出力レベルの入力を受ける操作部14が設けられ得る。
【0061】
誘導加熱調理機器100は本体110と、調理容器が載置される調理台120と、調理容器を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、光を発散させる光源ユニット140と、誘導コイル130および光源ユニット140に電力を供給したり遮断する電力供給装置と、光源ユニット140の点灯、消灯、明るさなどを制御する光源コントローラ115と、各種電装品および光源ユニット140を冷却させる冷却装置116と、誘導加熱調理機器100の動作情報を表示する補助ディスプレイ装置119を含むことができる。
【0062】
本体110は、概略上面が開放されたボックスの形態で設けられ、本体110の開放された上面に調理台120が結合され得る。本体110の内部にはメインボード111が設けられ、メインボード111により誘導コイル130が支持され得る。メインボード111の下側には機械室114が形成され得る。
【0063】
調理台120は調理容器を水平に支持するように平坦な形状を有することができる。
【0064】
誘導コイル130は調理台120の下に水平に配置される。誘導コイル130はメインボード111に装着される誘導コイル支持台(131、
図17)の上に装着され得る。本実施例において誘導コイル130は大型1個、中型2個、小型1個の合計4個か設けられているが、誘導コイル130の個数に制限はない。
【0065】
本実施例において誘導コイル130は、概略円形で設けられる。ただし、これに限定されず、四角形またはその他の多様な形状で設けられることも可能である。
【0066】
誘導コイル130に電流が印加されると誘導コイル130は垂直方向に磁場を形成することができる。この磁場によって調理台120に載置された調理容器に2次電流が誘導され、調理容器自体の抵抗成分によってジュール熱が発生する。したがって、調理容器が加熱され、これによって、調理容器に入れられた食品が調理され得る。調理容器は鉄成分を有するか磁性を有さなければならない。
【0067】
光源ユニット140は誘導コイル130の個数だけ設けられ得る。光源ユニット140は基板支持台112の上に装着され得る。基板支持台112に対しては後述する。光源ユニット140は誘導コイル130の半径方向の外側に円周方向に沿って設けられ得る。
【0068】
概略円の形状に形成された誘導コイルに関する本実施例において光源ユニット140は誘導加熱調理機器の前方に概略120度の角度範囲で設けられているが、これに限定されるものではない。一例として、光源ユニット140は180度または360度の範囲に設けられることもある。ただし、一般的に誘導加熱調理機器は台所の壁面に配置され、使用者は主に誘導加熱調理機器の前面だけを見るため、誘導加熱調理機器の後面および側面に光源ユニット140を配置することは不要であり、概略120度の範囲にだけ設けられても本発明の効果を達成することができる。
【0069】
光源ユニット140は誘導コイル130に電流が印加されて調理容器が加熱される時、調理容器の加熱状態を直観的に認知することができるように調理容器の下端の表面に炎イメージを形成させることができる(
図20)。このとき、調理容器はまるで光が投影されるスクリーンのような役割をする。
【0070】
光源ユニット140は光源(151、
図5)と印刷回路基板(156、
図5)を有する光源モジュール(150、
図5)と、光源モジュール150から発散する光を調理容器の下端の方向に案内して集光させる光学部材(160、
図5)と、光学部材150から発散する光を通過させて調理容器の下端に炎イメージを形成させるメインスリット(183、
図5)を有する光源カバー(180、
図5)を含むことができる。光源ユニット140の詳しい構成については後述する。
【0071】
光源コントローラ115は光源の点灯、消灯、明るさなどを制御することができる。光源コントローラ115は光源に印加される電流の量を調節して仮想の炎の大きさおよび明るさを調節することができる。
【0072】
また、光源モジュール140に複数の光源が含まれた場合、光源コントローラ115は複数の光源全体を一度に制御することもでき、個別制御することもでき、区画に分けて分割制御したり順次制御することもできる。したがって、炎イメージの多様な演出が可能である。一例として、加熱の開始または終了時に炎を一方向に順次点灯するか消灯し、または一部または全体の炎を短い間隔で点滅させて使用者の注意を引く演出が可能である。
【0073】
冷却装置116は空気を強制流動させる送風ファン117と、放熱板118と、空気の流れをガイドするダクト(図示せず)を含むことができる。冷却装置116は機械室114で空気を循環させることによって誘導コイル130および光源ユニット140で発生する熱を放熱させることができる。
【0074】
補助ディスプレイ装置119はレベルメーター(level meter)を使って誘導加熱調理機器の作動の有無を表現したりセブンディジットセグメント(7 digit segment)を使って誘導加熱調理機器の加熱温度または作動時間などを表現することができる。
【0075】
図4は
図1の誘導加熱調理機器の調理台を分解して図示した図面である。
図4を参照して、本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器の調理台について説明する。
【0076】
調理台120は調理容器を支持する。調理台120は透明材質の調理パネル121と、調理パネル121の底面に設けられて補助スリット124を有する光遮断層123を含む。
【0077】
調理パネル121は平板の形態を有し、調理容器を支持できる十分な強度と、熱に耐える耐熱性を有さなければならない。このために調理パネル121は強化耐熱ガラスまたは強化セラミック材質で形成され得る。
【0078】
調理パネル121は光源ユニット140から発散する光が通過して調理容器に投影されるように透明材質で形成される。ただし、調理パネル121は光源ユニット140から発散する光の中から調理機器に炎イメージを形成させる一部の光だけを通過させればよいため、調理パネル121全体が透明である必要はなく、一部だけが透明に形成されてもよい。
【0079】
すなわち、調理パネル121の全体領域を透明材質で設けず、調理容器に向かう光が通過できる一部領域だけを透明材質で設け、残りの領域は不透明の材質で設けて、調理パネル121の製造費用を節減させることもできる。
【0080】
光遮断層123は調理パネル121の下側に設けられた各種付属品が外部に露出されることを防止する。したがって、光遮断層123は光透過率の低い黒色を有し得る。
【0081】
光遮断層123には調理容器に向かう光を遮断しないように補助スリット124が形成される。補助スリット124は光源ユニット140から発散されて光源カバー(180、
図17)のメインスリット(183、
図17)を通過した光が光遮断層123に遮断されずに調理容器に投影されるようにする。補助スリット124はメインスリット183の(上側である)上方の半径方向内側に形成され得る。
【0082】
補助スリット124は炎イメージの大きさに影響を及ぼさないことが好ましい。それは、補助スリット124はメインスリット183より光源(151、
図17)から遠く離れているため、光源151との距離公差がさらに大きくなる可能性があるからである。
【0083】
したがって、メインスリット183を通過した光を遮断せずにそのまま通過させることができるように補助スリット124の厚さ(D2、
図17)はメインスリット183の厚さ(D1、
図17)よりも大きく形成されることが好ましい。
【0084】
補助スリット124は円弧状であって、円周方向に沿って概略120度範囲に形成され得る。ただし、これに限定されず、180度または360度などの多様な角度範囲に形成され得る。
【0085】
補助スリット124は円周方向に沿って連続的に形成され得る。ただし、これに限定されず、複数の光の個数に対応するように非連続的に形成されることも可能である。
【0086】
光遮断層123は補助ディスプレイ装置(119、
図2)から発散する光が通過できるUIホール125を含むことができる。
【0087】
光遮断層123は別途のシート形態で設けられて接着部材によって調理パネル121の底面に付着され得る。
【0088】
または、光遮断層123は調理パネル121の底面に印刷され得る。印刷方法としてはガラス印刷が利用され得る。ガラス印刷はガラスにパターンを施した後、インクをガラスに吹き付けて陶磁器を焼くように高温で加熱してガラスにインクを浸み込ませる印刷方法である。
【0089】
調理台120は光源ユニット140の光が使用者に直接露出されることを最小化して光源151を隠蔽させるように調理パネル121の上面に設けられる遮断膜127を含むことができる。遮断膜127は光透過率の低い黒色を有し得る。
【0090】
遮断膜127は円弧状であって、円周方向に沿って概略120度範囲に形成され得る。ただし、これに限定されず、180度または360度などの多様な角度範囲で形成され得る。
【0091】
遮断膜127は補助スリット124の垂直上方で半径方向外側に延長されるように設けられることが好ましい。このように、遮断膜127が補助スリット124の垂直上方で半径方向の外側に配置されると、光源ユニット140から調理容器に上向き傾斜して進行する光を遮断することなく補助スリット124を通過した光が使用者の視野に直接露出されることを最小化することができるためである(
図18参照)。
【0092】
遮断膜127によって光源151が使用者に直接露出されることが最小化されるため、使用者は光源151の存在を認知できず、したがって、炎イメージが人為的に形成された感じを与えず、製品の審美感を向上させることができる。
【0093】
遮断膜127は別途のシート形態で設けられて接着部材によって調理パネル121の上面に付着され得る。または、遮断膜127は調理パネル121の上面に印刷され得る。印刷方法としてガラス印刷を利用することができる。
【0094】
調理台120は調理容器の適正位置を案内する容器案内線122を含むことができる。容器案内線122は、概略誘導コイル130の大きさに対応する大きさを有することができる。容器案内線122は印刷または付着によって形成され得る。
【0095】
図5は
図1の誘導加熱調理機器の光源ユニットを分解して図示した図面である。
図6は
図1の誘導加熱調理機器のメインボードと基板支持台の結合構造を説明するための図面である。
図7は
図1の誘導加熱調理機器の基板支持台と印刷回路基板の結合構造を説明するための図面である。
図8は
図1の誘導加熱調理機器の光源モジュールと、光学部材と、光源カバーの結合構造を説明するための図面である。
図9は
図1の誘導加熱調理機器の光源カバーを図示した平面図である。
【0096】
図5〜
図9を参照して、本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器100の光源ユニット140の構成について説明する。
【0097】
光源ユニット140は複数の光を発散する光源モジュール150と、光源モジュール150から発散された光を屈折または反射させて光の進行方向を転換させて集光させる光学部材160と、光学部材160により進行方向が転換されて集光された光を通過させて調理容器の表面に炎イメージを形成させるメインスリット183を有する光源カバー180を含むことができる。
【0098】
光源モジュール150は光を発散する光源151と、光源151が実装されて光源151に電力を供給する印刷回路基板156を含む。
【0099】
本実施例においては、光源151としてLED(Light Emitting Diode)が使われた。LED151は、大きさが小型であり、発光効率が優れており、寿命が長い長所がある。しかし、光源151は必ずしもLED151だけを含むものではなく、冷陰極蛍光ランプ(Cold Cathode Fluorescent Lamp)、外部電極蛍光ランプ(External Electrode Fluorescent Lamp)、炭素ナノチューブランプ(Carbon nanotube Lamp)などの多様な発光手段を含むことができる。
【0100】
光源モジュール150は調理容器に形成させようとする炎イメージの個数だけのLED151を有することができる。すなわち、LED151一個当たり一つの炎イメージを形成することができる。LED151は誘導コイル130の円周方向に沿って所定間隔離隔するように配列され得る。LED151は誘導加熱調理機器100の前方の概略120度の角度範囲で配列され得る。ただし、これに限定されず、180度または360度範囲などでも配列できることはいうまでもない。
【0101】
LED151は一つのチップを有する白色LEDであるか(
図14)3個のチップを有するRGBLED(
図11、
図12)であり得る。赤色、緑色、青色のRGBLEDを使う場合に各色相を組み合わせて実際の炎にさらに類似の色相を具現することができる。
【0102】
本実施例において、LED151は印刷回路基板156の上に実装されて使われるSMD(Surface Mount Device)型LEDイであるが、印刷回路基板156上にLEDチップ自体が実装されてモールディングされるCOB(Chip On Borad)型LEDが使われることもある。
【0103】
LED151は印刷回路基板156の上面にその発光面が上側に向かうように実装され得る。すなわち、LED151は所定の指向角で上方に光を発散することができる。一例として、本実施例においてLED151の指向角は、概略120度であり得る。
【0104】
LED151が実装される印刷回路基板156は調理台120に対して水平に設けられる。特に、印刷回路基板156は全体的に均一に扁平度を維持できるようにメインボード111ではない別途の基板支持台112に装着され得る。
【0105】
基板支持台112はメインボード111とは別途成形されてメインボード111に結合される。メインボード111は大きさが肥大であるため全体的に均一に扁平度を維持するのが難しいが、基板支持台112は印刷回路基板156の大きさ程度に小さく設けられるのため全体的に均一に扁平度を維持することができる。
【0106】
図6によく図示された通り、基板支持台112は印刷回路基板156が装着されて支持される扁平部112aと、メインボード111に結合される結合部112bを有することができる。扁平部112aは印刷回路基板156に実装された複数のLED151がすべて同じ方向に光を発散させるように屈曲なく扁平に形成され得る。
【0107】
結合部112bは扁平部112aの外郭に突出するように複数個形成され、メインボード111にねじなどの締結部材(S1)により堅固に結合され得る。
【0108】
図7によく図示された通り、LED151が実装された印刷回路基板156は基板支持台112の扁平部112aの上面に装着され得る。印刷回路基板156は締結部材(S2)により基板支持台112に堅固に結合され得る。
【0109】
これによって、印刷回路基板156に実装された複数のLED151は発散する光の方向をすべて同一に形成することができ、したがって、調理容器に形成される複数の炎イメージの大きさおよび明るさが統一性を有することができ、製品の信頼性を向上させることができる。
【0110】
光学部材160はLED151から発散する光を屈折または反射させて進行方向を転換させ、光を集光させる。光学部材160により光が集光されることによって、光の直進性が向上して炎イメージの明るさが増大することができる。
【0111】
本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器の光学部材160は光を屈折させて集光させる凸レンズ170と、凸レンズ170を支持するベース部161を含む。光学部材160の凸レンズ170とベース部161は一体に形成され得る。光学部材160の凸レンズ170とベース部161はシリコンなどの樹脂材質で一体射出成形され得る。または、ガラス材質で成形され得る。
【0112】
凸レンズ170はLED151の個数だけ設けられ、LED151に対応するように円周方向に沿って相互離隔するように設けられる。
【0113】
凸レンズ170はLED151で垂直上方に発散する光の進行方向をメインスリット183および調理容器に向かって上向き傾斜させて転換させる。凸レンズ170の具体的構成については後述する。
【0114】
ベース部161は下部に水平に形成される底部(162、
図17)と、底部162から所定高さに延長される垂直部(163、
図17)と、光源カバー180に密着結合するように垂直部163から水平に延長されるフランジ部(164、
図17)を含むことができる。底部162には凸レンズ170が形成され得る。底部162は印刷回路基板156に密着するように下側に突出する密着突起(162a、
図11)を含むことができる。垂直部163は誘導コイル130で発生する熱が凸レンズ170および光源151に伝達されることを遮断することができる。光学部材160はねじなどの締結部材(S3)により印刷回路基板156および基板支持台112に固定できる。
【0115】
光源カバー180は凸レンズ170をカバーして凸レンズ170に異物が浸透することを防止することができる。
【0116】
光源カバー180は半径方向外側の第1カバー部181と、半径方向内側の第2カバー部182と、第1カバー部181と第2カバー部182の間に形成されるメインスリット183を含む。第1カバー部181と第2カバー部182は光学部材160のフランジ部164に密着することができる。
【0117】
光源カバー180のメインスリット183はLED151から発散する光を通過させて調理容器に炎イメージを形成させる役割をする。光源カバー180はLED181から発散する光の中で調理容器に向かう光はメインスリット183を通じて通過させ、残りの光はカバーする。
【0118】
メインスリット183はLED151の垂直方向上側の半径方向内側に位置される。したがって、LED151から発散する光は上向き傾斜してメインスリット183に進行する。
【0119】
メインスリット183は円周方向に沿って一定の角度の範囲で形成され得る。本実施例においてメインスリット183は円周方向に沿って120度の範囲で形成されたが、これに限定されず、180度または360度などの範囲で形成され得ることは言うまでもない。
【0120】
メインスリット183は所定の厚さ(D1、
図17)を有して円周方向に沿って連続的に形成され得る。したがって、メインスリット(D1)は炎イメージの高さにのみ影響を及ぼし、炎イメージの幅には影響を及ぼさないことができる。すなわち、炎イメージの高さはメインスリット(D1)の厚さによって決定されるが、炎イメージの幅はLED151および凸レンズ170の形状によって決定され得る。
【0121】
光源カバー180はメインスリット183の厚さ(D1)を一定に維持させて外力によるメインスリット183の変形を防止するように、メインスリット183に形成される少なくとも一つの補強ブリッジ(184、
図9)を有することができる。
【0122】
補強ブリッジ184は第1カバー部181と第2カバー部182を連結して前記メインスリット183を横切るように設けられる。補強ブリッジ184は炎イメージに影響を及ぼさないように光と干渉しない位置に一つ以上形成され得る。
【0123】
光源カバー180は結合突起構造または締結部材によって光学部材160に結合され得る。結合突起構造は光源カバー180に形成される結合ホール185と光学部材160に形成される結合突起164aを含むことができる。また、光源カバー180は締結部材(S4)により基板支持台112に結合され得る。。
【0124】
このような構成によって、結果的に光源モジュール150と、光学部材160と、光源カバー180が一体となって基板支持台112に結合され、したがって、光源モジュール150のLED151と、光源カバー180のメインスリット183間の距離公差が最小化される効果がある。
【0125】
光源モジュール150のLED151と、光源カバー180のメインスリット183間の距離は調理容器に形成される炎イメージの大きさと明るさに最も大きい影響を与える要素であって、本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器は前述した通り、メインボード111とは別途に設けられて高度の平坦度を有する基板支持台112に光源モジュール150の印刷回路基板156が装着され、光源モジュール150と光学部材160と光源カバー180が一体に結合されるため、結果的に、光源モジュール150のLED151と、光源カバー180のメインスリット183間の距離公差が最小化され、したがって、炎イメージの品質と製品の信頼性を向上させることができる。
【0126】
図10は
図1の誘導加熱調理機器の凸レンズを図示した斜視図である。
図11は
図1の誘導加熱調理機器の凸レンズを図示した断面図である。
図12は
図1の誘導加熱調理機器のLEDがRGBの3個のチップを有する時、凸レンズの入射面の長さを説明するための図面である。
図13は
図1の誘導加熱調理機器のLEDがRGBの3個のチップを有する時、赤色光、緑色光、青色光を混合するためにレンズの入射面に形成される腐食パターンを図示した図面であって、
図12のA部分を拡大して図示した図面。
図14は
図1の誘導加熱調理機器のLEDがWHITEの1個のチップを有する時、凸レンズの入射面の長さを説明するための図面である。
図15は
図1の誘導加熱調理機器の凸レンズの他の実施例である。
【0127】
図10〜
図15を参照して、本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器の凸レンズの構造を説明する。
【0128】
凸レンズ170はLED151で垂直上方に発散する光を屈折させてメインスリット183に向かってななめに進行方向を転換させ、光を集光させる。
【0129】
凸レンズ170は半球状の外観を有する半球部171と、半球部171より外側に突出する突出部172を含むことができる。半球部171はメインスリット183を眺める方向に位置され、突出部172はその反対方向に位置される。本実施例において突出部172は、概略六面体状を有しているが、突出部172の形状に制限はない。
【0130】
ただし、突出部172は必ずしも必須のものではない。
図15に図示された通り、凸レンズ170cは突出部がなく単純に半球部171cだけを含むことができる。その理由は後述する。
【0131】
凸レンズ170は内部に空き空間173を有する。また、凸レンズ170はLED151を収容する収容空間174を有することができる。側面視において、空き空間173は、概略三角形状を有することができ、収容空間174は概略方形状を有することができる。LED151から発散された光は三角形状の空き空間173で凸レンズ170の入射面175に向かって進行することができる。
【0132】
突出部172は凸レンズ170の成形を助けるためのものであって、凸レンズ170の射出成形時に空き空間173の三角形状の頂点173a付近に樹脂が均一に充填され得るように三角形状の頂点173a付近と、ここに隣接した突出部172の外側面172aまでの間隔(G1)を広げる役割をする。このように間隔が広くなることによって樹脂の充填時に樹脂が均一に十分に充填され得る。
【0133】
凸レンズ170は第1入射面175と、第2入射面176を有することができる。第1入射面175はLED151から発散する光をメインスリット183方向に屈折させる。
【0134】
第1入射面175は平面で形成され、調理台120に対して所定の角度に傾斜して形成される。第1入射面175は実質的に光の方向をLED151で垂直上方に発散された光の方向をメインスリット183側に転換させるためその扁平度や角度が精密に設計されなければならないが、第2入射面176を通過した光はほとんど光源カバー180によって遮断されるため第2入射面176の形態や角度は自由に設計され得る。
【0135】
凸レンズ170は第1入射面175を経て屈折された光が投射される出射面177を有する。出射面177はメインスリット183を眺めるように設けられる。出射面177は所定の曲率を有する球面または曲面であり得る。出射面177は外側に膨らんで形成されて光を集光させる。一例として、LED151から発散する光の指向角が概略120度とする時、凸レンズ170を通過した光の指向角は、概略45度〜65度に狭められ得る。
【0136】
このように、光が集光されることによって、光の直進性が向上し、LED151の出力を高くせずとも光の強度を高くすることができる。また、光の屈折効果によって調理容器に形成された炎イメージ(F)の形状が立体感を有するようになり、さらに実際の炎と類似の効果を有することができる。
【0137】
凸レンズ170の入射面175の長さ(L1、
図12)と、空き空間173の大きさはLED151のチップ152、153、154の個数と、位置および指向角によって決定され得る。
【0138】
一例として、
図12に図示された通り、LED151がRGBの3チップ152、153、154を有する場合、入射面175の長さ(L1)は入射面175に最も近く位置したチップ154から発散する光と、最も遠く位置したチップ152から発散する光をすべてカバーできるほどの十分な長さを有さなければならない。
【0139】
これに反し、
図14に図示された通り、LED151が1個のチップ155を有する場合には、凸レンズ170bの入射面175bの長さ(L2)は1個のチップ155から発散する光だけをカバーできれば充分である。すなわち、LED151が1個のチップ155を有する場合の凸レンズ170bの入射面175bの長さ(L2)と、空き空間173bの大きさはそれぞれLED151が3個のチップ152、153、154を有する場合の凸レンズ170の入射面175の長さ(L1)と、空き空間173の大きさより小さい。
【0140】
一方、LED151がRGBの3チップ152、153、154を有する場合に、各チップ152、153、154の位置が相異するためチップ152、153、154の位置により炎イメージの色が変わり得る。これを防止するために、本発明の実施例に係る凸レンズ170の入射面175はRGBそれぞれのチップ152、153、154から発散する光を相互混合させて1個の色に発散させる腐食パターン(178、
図13)を有することができる。本実施例において腐食パターン170は入射面175に形成されたが、出射面177にも形成され得ることは言うまでもない。
【0141】
図13に図示された通り、腐食パターン178は光の屈折角度を多様に変化させることができる凹凸を含むことができる。腐食パターン178は凸レンズ170の成形時に一緒に成形され得る。すなわち、凸レンズ170の成形金型に腐食パターン178を形成することによって樹脂が充填完了された腐食パターン178が共に完成され得る。
【0142】
図16は
図1の誘導加熱調理機器の炎が形成される構造を説明するための概略図である。
図17は
図1の誘導加熱調理機器の炎が形成される構造を説明するための断面図である。
図18は
図1の誘導加熱調理機器の遮断膜について説明するための図面である。
図19は
図1の誘導加熱調理機器に置かれた調理容器の表面の横ヘアーラインの作用を図示した図面である。
図20は
図1の誘導加熱調理機器に置かれた調理容器の表面に仮想の炎イメージが形成された状態を図示した図面である。
【0143】
図16〜
図20を参照して、本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器の炎形成作用について説明する。
【0144】
前述した通り、誘導加熱調理機器100は少なくとも一部が透明材質で形成される調理パネル121と、調理パネル121の底面に設けられて補助スリット124を有する光遮断層123と、調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、複数の光源151が実装された印刷回路基板156を有する光源モジュール150と、光源モジュール150から発散された光の方向を転換させて集光させる凸レンズ170を有する光学部材160と、調理容器(C)に炎イメージ(F)を形成させるように光源モジュール150から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光源カバー180と、光源モジュール150の光が使用者に直接露出されることを最小化して光源151を隠蔽させるように調理パネル121の上面に設けられる遮断膜127を含むことができる。
【0145】
誘導コイル130に電気が印加されて調理容器(C)の加熱が開始されると、光源モジュール150の光源151に電流が印加されて光が発散する。光源151から垂直上方に発散された光は光学部材160の凸レンズ170を通過してメインスリット183に向かってななめに進行方向が転換されて集光される。メインスリット183を通過した光は補助スリット124を通過して調理容器(C)の下端の表面に投射される。
【0146】
図19に図示された通り、調理容器(C)に投射された光は調理容器(C)の表面(S)に加工された横ヘアーライン(H)により上下方向に散乱および反射されながら実際と類似の炎イメージ(F)を形成することができる。
【0147】
図21は本発明の第2実施例に係る誘導加熱調理機器の主な構成を概略的に図示した図面である。
図22は本発明の第3実施例に係る誘導加熱調理機器の主な構成を概略的に図示した図面である。
図23は本発明の第4実施例に係る誘導加熱調理機器の主な構成を概略的に図示した図面である。
【0148】
図21〜
図23を参照して、本発明の第2実施例〜第4実施例に係る誘導加熱調理機器を説明する。第1実施例と同じ構成に対しては同じ図面符号を付与して説明は省略する。
【0149】
図21に図示されたように、誘導加熱調理機器200は少なくとも一部が透明材質で形成される調理パネル121と、調理パネル121の底面に設けられて補助スリット124を有する光遮断層123と、調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、複数の光源151が実装された印刷回路基板156を有する光源モジュール150と、光源モジュール150から発散された光の方向を転換させて集光させる凸レンズ170を有する光学部材160と、調理容器(C)に炎イメージを形成させるように光源モジュール150から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光源カバー180を含むことができる。
【0150】
すなわち、本発明の第2実施例に係る誘導加熱調理機器200は本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器100の構成要素の中で光源151から発散する光が使用者に直接露出されることを最小化して光源151を隠蔽させるように調理パネル121の上面に設けられる遮断膜127が省略されたものである。遮断膜127の部材によってLED121の光が補助スリット124を通じて使用者に薄い帯の形態で直接露出されるため審美感が多少落ちることもあり得るが、炎イメージの形成には特に支障がないからである。。
【0151】
図22に図示された通り、誘導加熱調理機器300は少なくとも一部が透明材質で形成される調理パネル121と、調理パネル121の底面に設けられて補助スリット124を有する光遮断層123と、調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、複数の光源151が実装された印刷回路基板156を有する光源モジュール150と、調理容器(C)に炎イメージを形成させるように光源モジュール150から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光源カバー180と、光源モジュール150の光が使用者に直接露出されることを最小化して光源151を隠蔽させるように調理パネル121の上面に設けられる遮断膜127を含むことができる。
【0152】
すなわち、本発明の第3実施例に係る誘導加熱調理機器300は、本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器100の構成要素の中で光源モジュール150から発散する光の進行方向を転換させて集光させる凸レンズ170を有する光学部材160が省略されたものである。
【0153】
この実施例において、光源モジュール150から発散する光はすぐに光源カバー180のメインスリット183を通過して調理容器(C)に炎イメージを形成することができる。ただし、凸レンズ170を有する光学部材160の部材により集光度が落ちて炎イメージの明るさが弱いこともあり得るが、これはLED151の出力を高めることによって補完可能である。
【0154】
さらに、
図23に図示された通り、誘導加熱調理機器400は少なくとも一部が透明材質で形成される調理パネル121と、調理パネル121の底面に設けられて補助スリット124を有する光遮断層123と、調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、複数の光源151が実装された印刷回路基板156を有する光源モジュール150と、調理容器(C)に炎イメージを形成させるように光源モジュール150から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光源カバー183を含むことができる。
【0155】
すなわち、本発明の第4実施例に係る誘導加熱調理機器400は本発明の第1実施例に係る誘導加熱調理機器100の構成要素の中で光学部材160と遮断膜127がすべて省略された形態である。
【0156】
図24は本発明の第5実施例に他の誘導加熱調理機器の主な構成を概略的に図示した図面である。
図25は
図24の誘導加熱調理機器の全反射レンズの構造を図示した斜視図である。
図26は
図24の誘導加熱調理機器の全反射レンズの作用を説明するための図面である。
【0157】
図24〜
図26を参照して、本発明の第5実施例に係る誘導加熱調理機器を説明する。他の実施例と同じ構成に対しては同じ図面符号を付与して説明は省略する。
【0158】
誘導加熱調理機器500は光が通過する補助スリット124を有する調理台120と、調理台120の上に載置された調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、複数の光源151が実装された印刷回路基板156を有する光源モジュール150と、光源モジュール150から発散する光の進行方向を転換させて集光させる光学部材560と、調理容器(C)に炎イメージを形成させるように光源モジュール150から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光源カバー180を含むことができる。
【0159】
光学部材560は全反射レンズ570と、全反射レンズ570を支持して光学部材560を他の付属品に結合させるベース部561を含むことができる。ベース部561は他の実施例と同一であるため説明を省略する。
【0160】
全反射レンズ570は内部に光源151が収容される収容空間571aを有する光源収容部571と、光源収容部571の上部に緩やかに傾斜して形成されるレンズ部572を含むことができる。レンズ部572はメインスリット183に向かって緩やかに傾斜して形成され得る。
【0161】
全反射レンズ570は光源151の光が入射される入射面573と、光を全反射させる全反射面574と、全反射面574で反射された光が出射される出射面575を有することができる。入射面573はレンズ部572の下端に形成され、出射面575のレンズ部572が上端に形成され、全反射面574は入射面573と出射面575の間に形成され得る。
【0162】
入射面573は光を集光させるために内側に向かって膨らんで形成され得る。入射面は球面であるかまたは他の曲面であり得る。
【0163】
全反射面574は入射面573を通じて全反射レンズ570の内部に進行された光が全反射されるように適切な傾斜角を有することができる。全反射とは、光が屈折率が大きい媒質から屈折率が小さい媒質に進行する時に入射角が臨界角より大きい場合、境界面で透過せず全部反射される現象を意味する。
【0164】
本実施例において、光が全反射レンズ570から外部に進行する時、全反射レンズ570の全反射面574で入射角(θ1)が臨界角より大きくなって透過せず全部反射されるようになる。
【0165】
したがって、臨界角より大きい入射角(θ1)で全反射面574に進行した光は全反射面574で全部反射されて入射角(θ1)と同じ反射角(θ2)で出射面575に進行され得る。
【0166】
出射面575はメインスリット183を眺めるように設けられ、外側に膨らんで形成されて出射される光を再度集光させることができる。出射面は球面であるかまたは他の曲面であり得る。
【0167】
図27は本発明の第6実施例に係る誘導加熱調理機器の主な構成を概略的に図示した図面である。
図28は
図27の誘導加熱調理機器の分割レンズの構造を図示した図面である。
図29は
図27の誘導加熱調理機器の分割レンズの作用を説明するための図面である。
【0168】
図27〜
図29を参照して、本発明の第6実施例に係る誘導加熱調理機器について説明する。他の実施例と同じ構成に対しては同じ図面符号を付与して説明は省略する。
【0169】
誘導加熱調理機器600は光が通過する補助スリット124を有する調理台120と、調理台120の上に載置された調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、複数の光源151が実装された印刷回路基板156を有する光源モジュール150と、光源モジュール150から発散する光の進行方向を転換させて集光させる光学部材660と、調理容器(C)に炎イメージを形成させるように光源モジュール150から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光学カバー180を含むことができる。
【0170】
光学部材660は分割レンズ670と、分割レンズ670を支持して光学部材660を他の付属品に結合させるベース部661を含むことができる。ベース部661は他の実施例と同一であるため説明を省略する。
【0171】
分割レンズ670は光源151の個数だけ設けられる。分割レンズ670は1個の光源151から2個の光を形成することができる。したがって、1個の光源151から2個の炎イメージを形成することができる。
【0172】
分割レンズ670は中心面(P)を基準として左右対称であり得る。分割レンズ670は下部中心部に形成される共通入射面671と、中心面(P)を基準として左右にそれぞれ設けられる一対の出射面672、673を有することができる。一対の出射面672、673はメインスリット183に向かうように設けられ得る。
【0173】
共通入射面671を通じて入射された光は分割レンズ670の内部で数回反射されながら一対の出射面672、673に分岐されて進行することができる。一対の出射面672、673は光を集光するように外側に膨らんで形成され得る。一対の出射面672、673は球面または他の曲面であり得る。一対の出射面672、673から出射される光はメインスリット183に向かって上向き傾斜して進行することができる。
【0174】
このような分割レンズ670を使う場合に1個の光源151を通じて2個の炎イメージを形成することができるため、必要な光源151の個数を減らすことができる。ただし、炎イメージの明るさが減少され得るが、減少された炎イメージの明るさは光源151の出力を高くすることによって補完することができる。
【0175】
また、本実施例とは異なって、分割レンズは1個の共通入射面と3個以上の出射面を有して1個の光源から3個以上の光を出射させて3個以上の炎イメージを形成するように設けられることもある。
【0176】
図30は本発明の第7実施例に係る誘導加熱調理機器の主な構成を概略的に図示した図面である。
図31は
図30の誘導加熱調理機器の重畳レンズの構造を図示した図面である。
図32は
図30の誘導加熱調理機器の重畳レンズの作用を説明するための図面である。
【0177】
図30〜
図32を参照して、本発明の第7実施例に係る誘導加熱調理機器について説明する。他の実施例と同じ構成に対しては同じ図面符号を付与して説明は省略する。
【0178】
誘導加熱調理機器700は光が通過する補助スリット124を有する調理台120と、調理台120の上に載置された調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、複数の光源151が実装された印刷回路基板156を有する光源モジュール150と、光源モジュール150から発散する光の進行方向を転換させて集光させる光学部材760と、調理容器(C)に炎イメージを形成させるように光源モジュール150から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光源カバー180を含むことができる。
【0179】
光学部材760は重畳レンズ770と、重畳レンズ770を支持して光学部材760を他の付属品に結合させるベース部761を含むことができる。ベース部761は他の実施例と同一であるため説明を省略する。
【0180】
重畳レンズ770は光源151の個数の半分だけ設けられる。重畳レンズ770は2個の光源151から1個の光を形成することができる。したがって、2個の光源151から1個の炎イメージを形成することができる。
【0181】
重畳レンズ770は中心面(P)を基準として左右対称であり得る。重畳レンズ770は中心面(P)の左右側下部にそれぞれ形成される一対の入射面771、772と、中心部上部に設けられる共通出射面773を有することができる。共通出射面773はメインスリット183を眺めるように設けられ得る。共通出射面773を通じて出射された光はメインスリット183に向かって上向き傾斜して進行することができる。
【0182】
一対の入射面771、772を通じて入射された光は重畳レンズ770の内部で数回反射されながら共通出射面773に重なって進行することができる。共通出射面773は光を集光するように外側に膨らんで形成され得る。共通出射面773は球面または他の曲面であり得る。
【0183】
このような重畳レンズ770を使う場合に2個の光源151を通じて1個の炎イメージを形成することができるため、炎イメージの明るさを大幅に向上させることができる。
【0184】
また、本実施例とは異なって、重畳レンズは3個以上の入射面と1個の共通出射面を有して3個以上の光源から1個の光を出射させて1個の炎イメージを形成するように設けることもできる。
【0185】
図33は本発明の第8実施例に係る誘導加熱調理機器の主な構成を概略的に図示した図面である。
図34は
図33の誘導加熱調理機器の凹面鏡の構造を図示した斜視図である。
図35は
図33の誘導加熱調理機器の凹面鏡の作用を説明するための図面である。
【0186】
図33〜
図35を参照して、本発明の第8実施例に係る誘導加熱調理機器を説明する。他の実施例と同じ構成に対しては同じ図面符号を付与して説明は省略する。
【0187】
誘導加熱調理機器800は光が通過する補助スリット124を有する調理台120と、調理台120の上に載置された調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、複数の光源151が実装された印刷回路基板156を有する光源モジュール150と、光源モジュール150から発散する光の進行方向を転換させて集光させる光学部材860と、調理容器(C)に炎イメージを形成させるように光源モジュール150から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光源カバー180を含むことができる。
【0188】
光学部材860は凹面鏡870と、凹面鏡870を支持して光学部材860を他の付属品に結合させるベース部861を含むことができる。ベース部861は他の実施例と同一であるため説明を省略する。
【0189】
凹面鏡870は光をメインスリット183側に反射させる鏡部873と、鏡部831を支持するために鏡部873の下部に設けられる支持部871を含むことができる。鏡部831はメインスリット183側に傾斜して形成され得る。鏡部831の反射角を調節できるように鏡部831を支持部871に対して回転可能に設けることもできる。支持部871はLED151が収容される収容空間872を有することができる。
【0190】
鏡部873はLED151から発散する光をメインスリット183に向かって反射させる反射面874を有することができる。反射面874は光を集光させるように内側に窪んで形成され得る。反射面874は球面であるかまたは他の曲面であり得る。反射面874で反射された光はメインスリット183に向かって上向き傾斜して進行することができる。
【0191】
図36は本発明の第9実施例に係る誘導加熱調理機器の主な構成を概略的に図示した図面である。
図37は
図36の誘導加熱調理機器の導光バーの構造を図示した図面である。
図37は
図36の誘導加熱調理機器の導光バーの反射パターンを図示した図面である。
図39は
図36の誘導加熱調理機器の導光バーの作用を説明するための図面である。
【0192】
図36〜
図39を参照して、本発明の第9実施例に係る誘導加熱調理機器について説明する。他の実施例と同じ構成に対しては同じ図面符号を付与して説明は省略する。
【0193】
誘導加熱調理機器900は光が通過する補助スリット124を有する調理台120と、調理台120の上に載置された調理容器(C)を誘導加熱するように磁場を発生させる誘導コイル130と、少なくとも一つの光源951が実装された印刷回路基板956を有する光源モジュール950と、光源モジュール950から発散する光の進行方向を転換させて集光させる光学部材960と、調理容器(C)に炎イメージを形成させるように光源モジュール950から発散する光を通過させるメインスリット183を有する光源カバー180を含むことができる。
【0194】
光学部材960は導光バー(960、Lighting Guide Bar)であり得る。
【0195】
本実施例において誘導加熱調理機器900は2個の光源モジュール950を有し、それぞれの光源モジュール950は1個の印刷回路基板956と、1個の光源951を含むことができる。2個の光源モジュール950から発散された光は導光バー960を通過して複数の光に発散する。
【0196】
ただし、これに限定されず、誘導加熱調理機器900は1個の光源モジュール950を有するかまたは3個以上の光源モジュール950を有することができる。印刷回路基板956には複数の光源951が実装されることもある。
【0197】
導光バー960は、概略円弧状を有し、両端にそれぞれ光源モジュール950が配置され得る。導光バー960の両端には一対の入射面961、962が形成され得る。光源モジュール950の印刷回路基板956はその上に実装されたLED951が導光バー960の入射面961、962に向かうように概略垂直に配置され得る。
【0198】
ただし、これとは違って、導光バー960を360度の閉じられたリング状を有するように設けることもできる。
【0199】
本実施例において導光バー960は、扁平に形成される反射面963と、第1面964と、第2面965と、第3面966、第4面967を有する五角形状の断面を有するが、反射面963が扁平に形成される限り、三角形、四角形、円形、その他の曲面形状などの多様な形状で設けることができ、形状に制限はない。
【0200】
反射面963は調理台120に対して傾斜して設けられ得る。反射面963には導光バー960の長さ方向に沿って所定間隔離隔するように複数の反射パターン964が形成され得る。反射パターン964は光をメインスリット183側に反射させることができる。また、反射パターン964は光を集光させるように設けられ得る。
【0201】
反射パターン964は炎イメージの個数と同じ個数で設けられ得る。すなわち、反射パターン964の個数だけ調理容器に炎イメージが形成され得る。反射パターン964は凹凸を含み、プリズム形状、球形、円柱形状などの多様な形状を有することができる。
【0202】
このような構成によって、導光バー960の長さ方向両端に設けられた一対の入射面961、962を通じて入射された光は反射面963の反射パターン964により反射されて導光バーの他の面を通じて出射され、出射された光はメインスリット183に向かって上向き傾斜して進行され得る。
【0203】
このように、本発明の実施例に係る誘導加熱調理機器は光源モジュールから発散する光を多様な形態の光学部材560、660、760、860、960を通じて進行方向を転換させたり集光させて実際と類似の炎イメージを形成させることができる。
【0204】
図40および
図41は
図1の誘導加熱調理機器の操作部を拡大して図示した図面。
【0205】
誘導加熱調理機器100の出力レベルの入力を受けるための操作部14は回転可能に設けられる操作ノブ14aを含むことができる。操作ノブ14aは時計回り(C)または反時計回り(CC)に回転することができる。
【0206】
操作ノブ14aの縁には出力レベルを表示するように出力レベルマーク14bが設けられ得る。出力レベルマーク14bは操作ノブ14aとともに回転することができる。
【0207】
誘導加熱調理機器100の本体には操作ノブ14aにより選択された出力レベルを指示するための指示マーク14cが形成され得る。指示マーク14cは誘導加熱調理機器100本体に固定される。本実施例において指示マーク14cは、概略操作ノブ14aの上側に設けられたが、指示マーク14cの位置に限定はない。
【0208】
使用者は誘導加熱調理機器100を作動させる時に操作ノブ14aをある程度誘導加熱調理機器の本体方向に(P)加圧した後で回転させることができる。このような操作ノブ14aの動作方式により誘導加熱調理機器100をさらにガスレンジのように感じることができる。
【0209】
使用者が操作ノブ14aを時計回り(C)または反時計回り(CC)に回転させると、出力レベルマーク14bが操作ノブ14aとともに回転し、出力レベルマーク14bに表示された複数の出力レベルの中で指示マーク14cと対面する出力レベルが誘導加熱調理機器10に入力され得る。
【0210】
例えば、使用者が操作ノブ14aを反時計回り(CC)に回転させると、
図41に図示された通り、操作ノブ14aの回転により出力レベル1、2、3、...9が指示マーク14cと対面することになり、出力レベル1、2、3、...9が調理装置1に入力され得る。
【0211】
それだけでなく、オフ(OFF)状態で使用者が操作ノブ14aを時計回り(C)に回転させると誘導加熱調理機器1に最大出力レベルが入力され得る。
【0212】
換言すると、オフ(OFF)状態で使用者が操作ノブ14aを反時計回り(CC)に回転させると出力レベルマーク14bに表示された出力レベルが順次入力され、オフ(OFF)状態で使用者が操作ノブ14aを時計回りに回転させると直ちに最大出力レベルが入力され得る。
【0213】
本発明の権利範囲は前記説明した特定実施例にのみ限定されるものではない。特許請求の範囲に明示された本発明の技術的思想としての要旨を逸脱しない範囲内で当分野で通常の知識を有した者によって修正または変形可能な多様な実施例も本発明の権利範囲に属すると言える。