(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記識別情報が、前記第2のデバイスセットの各々についての局識別子、グループ識別子、および関連付け識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
前記第2の部分が、前記マルチユーザ送信についての変調およびコーディング方式(MCS)、帯域幅、サブバンド、空間ストリーム情報、または長さ情報のうちの1つまたは複数の指示を含む、請求項1に記載の方法。
前記信号フィールドは、前記持続時間に基づいてネットワーク割振りベクトル(NAV)を設定することを前記第2のデバイスセットに示す、請求項7に記載のワイヤレス通信デバイス。
前記識別情報が、前記第2のデバイスセットの各々についての局識別子、グループ識別子、および関連付け識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載のワイヤレス通信デバイス。
前記第2の部分が、前記マルチユーザ送信についての変調およびコーディング方式(MCS)、帯域幅、サブバンド、空間ストリーム情報、または長さ情報のうちの1つまたは複数を含む、請求項7に記載のワイヤレス通信デバイス。
前記第2の部分が、前記ワイヤレス通信デバイスが前記マルチユーザ送信について使用するための変調およびコーディング方式(MCS)、帯域幅、サブバンド、空間ストリーム情報、または長さ情報のうちの1つまたは複数の指示を含む、請求項13に記載の方法。
前記識別情報が、前記ワイヤレス通信デバイスについての局識別子、グループ識別子、および関連付け識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載のワイヤレス通信デバイス。
前記第2の部分が、前記ワイヤレス通信デバイスが前記マルチユーザ送信について使用するための変調およびコーディング方式(MCS)、帯域幅、サブバンド、空間ストリーム情報、または長さ情報のうちの1つまたは複数の指示を含む、請求項17に記載のワイヤレス通信デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0022】
新規のシステム、装置、および方法の様々な態様について、添付の図面を参照しながら以下でより十分に説明する。しかしながら、本開示の教示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために与えられるものである。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本開示の範囲が、本発明の任意の他の態様とは無関係に実装されるか、本発明の任意の他の態様と組み合わせて実装されるかにかかわらず、本明細書で開示する新規のシステム、装置、および方法の任意の態様を包含するものとすることを了解するべきである。たとえば、本明細書に記載した任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、または方法が実践されてもよい。加えて、本発明の範囲は、本明細書に記載した本発明の様々な態様に加えて、またはそれ以外の、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法を包含するものとする。本明細書で開示する任意の態様は、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化されてもよいことを理解されたい。
【0023】
特定の態様について本明細書で説明するが、これらの態様の多くの変形および置換が本開示の範囲内に入る。好ましい態様のいくつかの利益および利点について述べるが、本開示の範囲は、特定の利益、用途、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、異なるワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能であるものとし、それらのうちのいくつかが例として図および好ましい態様の以下の説明において示される。詳細な説明および図面は、限定ではなく本開示の例示にすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
【0024】
ワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含んでもよい。WLANは、広く使用されているネットワーキングプロトコルを用いて、近くのデバイスを一緒に相互接続するために使用されてもよい。本明細書で説明する様々な態様は、Wi-Fiまたは、より一般的には、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリーの任意のメンバなどの任意の通信規格に適用されてもよい。
【0025】
いくつかの態様では、ワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)、直接シーケンススペクトラム拡散(DSSS)通信、OFDMとDSSS通信の組合せ、または他の方式を使用して、高効率802.11プロトコルに従って送信される場合がある。高効率802.11プロトコルの実装形態は、インターネットアクセス、センサー、メータリング、スマートグリッドネットワーク、または他のワイヤレスアプリケーションに使用されてもよい。有利には、この特定のワイヤレスプロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも少ない電力を消費する場合があり、短距離にわたってワイヤレス信号を送信するために使用される場合があり、および/または人などの物体によって妨害される可能性が低い信号を送信することが可能である場合がある。
【0026】
いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわち、アクセスポイント("AP")およびクライアント(局、または"STA"とも呼ばれる)が存在する場合がある。一般に、APは、WLAN用のハブまたは基地局として働き、STAは、WLANのユーザとして働く。たとえば、STAは、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであってもよい。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的な接続性を取得するために、Wi-Fi(たとえば、802.11ahなどのIEEE802.11プロトコル)準拠のワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAは、APとして使用される場合もある。
【0027】
本明細書で説明する技法は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む様々なブロードバンドワイヤレス通信システムに使用されてもよい。そのような通信システムの例は、空間分割多元接続(SDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システムなどを含む。SDMAシステムは、十分に異なる方向を利用して、複数のユーザ端末に属するデータを同時に送信する場合がある。TDMAシステムは、送信信号を異なるタイムスロットに分割することによって、複数のユーザ端末が同じ周波数チャネルを共有することを可能にする場合があり、各タイムスロットは、異なるユーザ端末に割り当てられる。TDMAシステムは、GSM(登録商標)または当技術分野で知られているいくつかの他の規格を実装する場合がある。OFDMAシステムは、システム帯域幅全体を複数の直交サブキャリアに区分する変調技法である、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ばれることもある。OFDMでは、各サブキャリアは、データによって独立して変調される場合がある。OFDMシステムは、IEEE802.11または当技術分野で知られているいくつかの他の規格を実装する場合がある。SC-FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するための局所化FDMA(LFDMA)、または隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するためのエンハンストFDMA(EFDMA)を利用する場合がある。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域において、SC-FDMAでは時間領域において送信される。SC-FDMAシステムは、3GPP-LTE(第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション)または他の規格を実装する場合がある。
【0028】
本明細書の教示は、様々なワイヤード装置またはワイヤレス装置(たとえば、ノード)に組み込まれてもよい(たとえば、その装置内に実装されるか、またはその装置によって実行されてもよい)。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるワイヤレスノードは、アクセスポイントまたはアクセス端末を備えてもよい。
【0029】
アクセスポイント("AP")は、NodeB、無線ネットワークコントローラ("RNC")、eNodeB、基地局コントローラ("BSC")、基地トランシーバ局("BTS")、基地局("BS")、トランシーバ機能("TF")、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット("BSS")、拡張サービスセット("ESS")、無線基地局("RBS")、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。
【0030】
局"STA"はまた、ユーザ端末、アクセス端末("AT")、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル("SIP")電話、ワイヤレスローカルループ("WLL")局、携帯情報端末("PDA")、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備えてもよい。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスもしくはシステム、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレス媒体を介して通信するように構成される任意の他の好適なデバイスに組み込まれる場合がある。
【0031】
図1は、アクセスポイントおよびユーザ端末を有する多元接続多入力多出力(MIMO)システム100を示す図である。簡単にするために、1つのアクセスポイント110のみが
図1に示されている。アクセスポイントは、一般に、ユーザ端末と通信する固定局であり、基地局と呼ばれるか、または何らかの他の用語を使用することもある。ユーザ端末またはSTAは、固定でもモバイルでもよく、移動局もしくはワイヤレスデバイスと呼ばれるか、または何らかの他の用語を使用することもある。アクセスポイント110は、ダウンリンクおよびアップリンク上で任意の所与の時点で1つまたは複数のユーザ端末120と通信してもよい。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)は、アクセスポイントからユーザ端末への通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)は、ユーザ端末からアクセスポイントへの通信リンクである。ユーザ端末はまた、別のユーザ端末とピアツーピアで通信してもよい。システムコントローラ130は、アクセスポイントに結合し、アクセスポイントの調整および制御を行う。
【0032】
以下の開示の部分は、空間分割多元接続(SDMA)を介して通信することが可能なユーザ端末120について説明するが、いくつかの態様では、ユーザ端末120は、SDMAをサポートしないいくつかのユーザ端末を含む場合もある。したがって、そのような態様では、AP110は、SDMAユーザ端末と非SDMAユーザ端末の両方と通信するように構成されてもよい。この手法は、より新しいSDMAユーザ端末が適宜導入されることを可能にしながら、SDMAをサポートしないより古いバージョンのユーザ端末(「レガシー」局)が企業に配備されたままであることを都合よく可能にして、それらの有効寿命を延長する場合がある。
【0033】
システム100は、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のために複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを用いる。アクセスポイント110は、N
ap個のアンテナを備え、ダウンリンク送信では多入力(MI)を表し、アップリンク送信では多出力(MO)を表す。K個の選択されたユーザ端末120のセットは、ダウンリンク送信では多出力を集合的に表し、アップリンク送信では多入力を集合的に表す。純粋なSDMAの場合、K個のユーザ端末のためのデータシンボルストリームが、何らかの手段によって、コード、周波数または時間で多重化されない場合、N
ap≦K≦1であることが望まれる。TDMA技法、CDMAを用いた異なるコードチャネル、OFDMを用いたサブバンドの独立セットなどを使用してデータシンボルストリームを多重化することができる場合、KはN
apよりも大きくてもよい。各選択されたユーザ端末は、ユーザ固有のデータをアクセスポイントに送信し、および/またはアクセスポイントからユーザ固有のデータを受信してもよい。一般に、各選択されたユーザ端末は、1つまたは複数のアンテナ(すなわち、N
ut≧1)を備えてもよい。K個の選択されたユーザ端末は、同じ数のアンテナを有することができ、または、1つもしくは複数のユーザ端末は、異なる数のアンテナを有する場合がある。
【0034】
MIMOシステム100は、時分割複信(TDD)システムまたは周波数分割複信(FDD)システムであってもよい。TDDシステムの場合、ダウンリンクおよびアップリンクは同じ周波数帯域を共有する。FDDシステムの場合、ダウンリンクおよびアップリンクは異なる周波数帯域を使用する。MIMOシステム100はまた、送信のために単一のキャリアまたは複数のキャリアを利用してもよい。各ユーザ端末は、(たとえば、コストを抑えるために)単一のアンテナを備えてもよく、または(たとえば、追加コストをサポートすることができる場合)複数のアンテナを備えてもよい。システム100はまた、ユーザ端末120が、送信/受信を異なるタイムスロットに分割することによって同じ周波数チャネルを共有する場合、TDMAシステムであってもよく、各タイムスロットは、異なるユーザ端末120に割り当てられてもよい。
【0035】
図2は、MIMOシステム100におけるアクセスポイント110ならびに2つのユーザ端末120mおよび120xのブロック図を示す。アクセスポイント110は、N
t個のアンテナ224a〜224apを備える。ユーザ端末120mは、N
ut,m個のアンテナ252ma〜252muを備え、ユーザ端末120xは、N
ut,x個のアンテナ252xa〜252xuを備える。アクセスポイント110は、ダウンリンクでは送信エンティティであり、アップリンクでは受信エンティティである。ユーザ端末120は、アップリンクでは送信エンティティであり、ダウンリンクでは受信エンティティである。本明細書で使用する「送信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスであり、「受信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスである。以下の説明では、下付き文字"dn"はダウンリンクを示し、下付き文字"up"はアップリンクを示し、アップリンク上での同時送信のためにN
up個のユーザ端末が選択され、ダウンリンク上での同時送信のためにN
dn個のユーザ端末が選択される。N
upは、N
dnに等しくても等しくなくてもよく、N
upおよびN
dnは、静的な値であってもよく、またはスケジューリング間隔ごとに変化してもよい。アクセスポイント110および/またはユーザ端末120において、ビームステアリングまたは何らかの他の空間処理技法が使用されてもよい。
【0036】
アップリンク上では、アップリンク送信のために選択された各ユーザ端末120において、TXデータプロセッサ288は、データソース286からトラフィックデータを受信し、コントローラ280から制御データを受信する。TXデータプロセッサ288は、ユーザ端末のために選択されたレートに関連付けられたコーディングおよび変調方式に基づいて、ユーザ端末のためのトラフィックデータを処理(たとえば、符号化、インターリーブ、および変調)し、データシンボルストリームを与える。TX空間プロセッサ290は、データシンボルストリームに対して空間処理を実行し、N
ut,m個の送信シンボルストリームをN
ut,m個のアンテナに与える。各トランスミッタユニット(TMTR)254は、アップリンク信号を生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタリング、および周波数アップコンバート)する。N
ut,m個のトランスミッタユニット254は、たとえばアクセスポイント110に送信するために、N
ut,m個のアンテナ252からの送信のためのN
ut,m個のアップリンク信号を与える。
【0037】
アップリンク上での同時送信のために、N
up個のユーザ端末がスケジュールされる場合がある。これらのユーザ端末の各々は、そのそれぞれのデータシンボルストリームに対して空間処理を実行し、アップリンク上の送信シンボルストリームのそのそれぞれのセットをアクセスポイント110に送信する場合がある。
【0038】
アクセスポイント110において、N
up個のアンテナ224a〜224apは、アップリンク上で送信するすべてのN
up個のユーザ端末からのアップリンク信号を受信する。各アンテナ224は、受信信号をそれぞれのレシーバユニット(RCVR)222に与える。各レシーバユニット222は、トランスミッタユニット254によって実行された処理を補足する処理を実行し、受信シンボルストリームを与える。RX空間プロセッサ240は、N
up個のレシーバユニット222からのN
up個の受信シンボルストリームに対してレシーバ空間処理を実行し、N
up個の復元されたアップリンクデータシンボルストリームを与える。レシーバ空間処理は、チャネル相関行列反転(CCMI)、最小平均2乗誤差(MMSE)、ソフト干渉消去(SIC)、または何らかの他の技法に従って実行される場合がある。各復元されたアップリンクデータシンボルストリームは、それぞれのユーザ端末によって送信されたデータシンボルストリームの推定値である。RXデータプロセッサ242は、そのストリームのために使用されたレートに従って、各復元されたアップリンクデータシンボルストリームを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)して、復号データを取得する。各ユーザ端末のための復号データは、記憶のためにデータシンク244に与えられ、および/または、さらなる処理のためにコントローラ230に与えられる場合がある。
【0039】
ダウンリンク上では、アクセスポイント110において、TXデータプロセッサ210は、ダウンリンク送信のためにスケジュールされたN
dn個のユーザ端末のためのデータソース208からのトラフィックデータと、コントローラ230からの制御データと、場合によってはスケジューラ234からの他のデータとを受信する。様々なタイプのデータは、異なるトランスポートチャネル上で送信されてもよい。TXデータプロセッサ210は、各ユーザ端末のために選択されたレートに基づいて、そのユーザ端末のトラフィックデータを処理(たとえば、符号化、インターリーブ、および変調)する。TXデータプロセッサ210は、N
dn個のダウンリンクデータシンボルストリームをN
dn個のユーザ端末に与える。TX空間プロセッサ220は、N
dn個のダウンリンクデータシンボルストリームに対して空間処理(プリコーディングまたはビームフォーミングなど)を実行し、N
up個の送信シンボルストリームをN
up個のアンテナに与える。各トランスミッタユニット222は、ダウンリンク信号を生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信および処理する。N
up個のトランスミッタユニット222は、たとえばユーザ端末120に送信するために、N
up個のアンテナ224からの送信のためのN
up個のダウンリンク信号を与える場合がある。
【0040】
各ユーザ端末120において、N
ut,m個のアンテナ252は、アクセスポイント110からN
up個のダウンリンク信号を受信する。各レシーバユニット254は、関連するアンテナ252からの受信信号を処理し、かつ受信シンボルストリームを与える。RX空間プロセッサ260は、N
ut,m個のレシーバユニット254からのN
ut,m個の受信シンボルストリームに対してレシーバ空間処理を実行し、かつ復元されたダウンリンクデータシンボルストリームをユーザ端末120に与える。レシーバ空間処理は、CCMI、MMSE、または何らかの他の技法に従って実行される場合がある。RXデータプロセッサ270は、復元されたダウンリンクデータシンボルストリームを処理(たとえば、復調、デインターリーブおよび復号)して、ユーザ端末のための復号データを取得する。
【0041】
各ユーザ端末120において、チャネル推定器278は、ダウンリンクチャネル応答を推定し、チャネル利得推定値、SNR推定値、ノイズ分散などを含んでもよいダウンリンクチャネル推定値を与える。同様に、チャネル推定器228は、アップリンクチャネル応答を推定し、アップリンクチャネル推定値を与える。各ユーザ端末用のコントローラ280は通常、ユーザ端末についての空間フィルタ行列を、そのユーザ端末についてのダウンリンクチャネル応答行列H
dn,mに基づいて導出する。コントローラ230は、アクセスポイントについての空間フィルタ行列を、実効アップリンクチャネル応答行列H
up,effに基づいて導出する。各ユーザ端末用のコントローラ280は、フィードバック情報(たとえば、ダウンリンクおよび/またはアップリンク固有ベクトル、固有値、SNR推定値など)をアクセスポイント110に送信する場合がある。コントローラ230および280は、それぞれ、アクセスポイント110およびユーザ端末120における様々な処理ユニットの動作を制御する場合もある。
【0042】
図3は、ワイヤレス通信システム内で用いられる場合があるワイヤレスデバイス302において利用される場合がある様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス302は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成されてもよいデバイスの一例である。ワイヤレスデバイス302は、アクセスポイント110またはユーザ端末120を実装してもよい。
【0043】
ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含んでもよい。プロセッサ304は、中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含んでもよいメモリ306は、命令およびデータをプロセッサ304に与える。メモリ306の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含む場合もある。プロセッサ304は、メモリ306内に記憶されたプログラム命令に基づいて、論理演算および算術演算を実行する場合がある。メモリ306内の命令は、本明細書で説明する方法を実装するように実行可能であってもよい。
【0044】
プロセッサ304は、1つまたは複数のプロセッサを用いて実装される処理システムの構成要素を備えてもよく、またはその構成要素であってもよい。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用のハードウェア有限ステートマシン、または情報の計算もしくは他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティの任意の組合せを用いて実装されてもよい。
【0045】
処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含む場合もある。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されるべきである。命令は、(たとえば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、または任意の他の好適なコードのフォーマットにおける)コードを含んでもよい。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、処理システムに、本明細書で説明する様々な機能を実行させる。
【0046】
ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302と遠隔地との間のデータの送信および受信を可能にするためのトランスミッタ310およびレシーバ312を含んでもよい、ハウジング308を含む場合もある。トランスミッタ310およびレシーバ312は、トランシーバ314へと組み合わされてもよい。単一または複数のトランシーバアンテナ316は、ハウジング308に取り付けられ、トランシーバ314に電気的に結合されてもよい。ワイヤレスデバイス302は、複数のトランスミッタ、複数のレシーバ、および複数のトランシーバを含む場合もある(図示せず)。
【0047】
ワイヤレスデバイス302は、トランシーバ314によって受信された信号のレベルを検出および定量化するために使用されてもよい信号検出器318を含む場合もある。信号検出器318は、そのような信号を、総エネルギー、シンボルあたりのサブキャリアあたりのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号として検出する場合がある。ワイヤレスデバイス302は、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)320を含む場合もある。
【0048】
ワイヤレスデバイス302の様々な構成要素は、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含んでもよいバスシステム322によって互いに結合されてもよい。
【0049】
本開示のいくつかの態様は、複数のSTAからAPにアップリンク(UL)信号を送信することをサポートする。いくつかの実施形態では、UL信号は、マルチユーザMIMO(MU-MIMO)システムにおいて送信されてもよい。代替的に、UL信号は、マルチユーザFDMA(MU-FDMA)または同様のFDMAシステムにおいて送信されてもよい。いくつかの実施形態では、UL-MU-MIMOまたはUL-FDMA送信は、複数のSTAからAPに同時に送信することができ、ワイヤレス通信における効率を上げる場合がある。
【0050】
図4は、アクセスポイントおよびユーザ端末を有する多元接続多入力多出力(MIMO)システム100を示す図である。2つのグループのデバイス402a〜bと通信する、
図4のアクセスポイント110が示されている。第1のグループのデバイス402aは、少なくともユーザ端末120a〜cを含む。第2のグループのデバイス402bは、少なくともユーザ端末120d〜fを含む。いくつかの態様では、ユーザ端末120a〜cは、第1のセットの特徴または機能を有する場合があり、ユーザ端末120d〜fは、第2のセットの機能または特徴を有する場合がある。たとえば、ユーザ端末120a〜cは特定の日付の前に製造された可能性があり、したがって、それらの特徴または機能は、それらの製造時に存在した技術規格および/または特徴を反映する。対照的に、ユーザ端末120d〜fは特定の日付の後に製造された可能性があり、したがって、それらの特徴または機能は、特定の日付の後に来る技術規格および/または特徴の実装形態を含む。代替的に、ユーザ端末120a〜cは、ユーザ端末120d〜fよりも高性能ではない、したがってユーザ端末120d〜fよりも安価なデバイスである場合がある。安価な設計により、ユーザ端末120a〜cは、ユーザ端末120d〜fよりも少ない特徴および/または機能を提供できる場合がある。
【0051】
上記で説明したように、本開示のいくつかの態様は、複数のSTAからアクセスポイントにアップリンク(UL)信号を送信することをサポートする。より古いレガシーデバイスは、マルチユーザアップリンク送信を実装しない場合がある。したがって、より古いレガシーデバイスが生産された後に定義された、マルチユーザアップリンク送信を実装するネットワークメッセージは、これらのレガシーデバイスによって容易に解釈または復号されない場合がある。しかしながら、これらのレガシーデバイスに、マルチユーザアップリンク(UL)送信に関連付けられた非コンテンション期間の間の送信を控えさせることが依然として望ましい。これを達成するための1つの方法は、2つの別個のPPDUを送信することであり、第1のPPDUは、コンテンションフリー期間の間の送信を控えるべきであることをレガシーデバイスに示す。次いで、PPDUの第2の別個の送信を実行して、マルチユーザアップリンク機能を有するデバイスを選択するためのマルチユーザ送信のパラメータを通信することができる。しかしながら、2つのデバイスセットのための2つの別個のメッセージの送信は、ネットワーク動作における、望ましくない非効率を示す。したがって、コンテンションフリー期間がマルチユーザアップリンク送信に使用されるときでも、コンテンションフリー期間を、レガシーデバイスを含むすべてのデバイスに効率的な方法で通信する方法およびシステムが望まれる。
【0052】
加えて、マルチユーザ送信を実行することが可能なデバイスは、レガシーデバイスの機能を超えた、追加の機能を所有する場合もある。たとえば、これらのデバイスのうちのいくつかは、レガシーデバイスよりも高いデータレートでデータを送信および/または受信することが可能であってもよい。したがって、ネットワークスループットを改善するために、現代のデバイスに存在するより高い送信データレートおよび/または受信データレートを利用することが望ましい。
【0053】
図5Aは、例示的な送信可フレームを示す。送信可フレーム500は、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)ヘッダ501および媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)503を含む。PLCPヘッダ501は、少なくとも、ショートトレーニングフィールド502、ロングトレーニングフィールド504、および信号フィールド506を含む。媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)503は、サービスフィールド510、物理レイヤサービスデータユニットフィールド512、テールフィールド514、およびパッドフィールド516を含むデータ部分508を含む。サービスフィールド510は、スクランブラシードフィールド522および他のフィールド524を含む。物理レイヤサービスデータユニットフィールド512は、フレーム制御フィールド532、持続時間フィールド534、アドレスフィールド536、およびフレーム検査シーケンスフィールド538を含む。
【0054】
図6Aは、マルチユーザアップリンク送信情報をレガシーデバイスと非レガシーデバイスの両方に通信するための例示的なメッセージを示す。例示的なメッセージ600は、
図5Aに関して説明したフィールドに対応するフィールドを含む。いくつかの態様では、フレーム制御フィールド632は、
図5Bのフレーム制御フィールド532について示したフォーマットと実質的に適合する場合がある。加えて、メッセージ600は、データ部分608として示されるMPDU603、また、第2のデータ部分609の2つのデータ部分を含む。データ部分608は、
図5Aに関して説明したデータ508と等価である。この等価性は、データ部分608がレガシーデバイスと非レガシーデバイスの両方によって復号されることを可能にする。データ部分609は、レガシーデバイスによって復号可能ではない方法でフォーマットされる場合がある。
たとえば、データ部分609のフォーマットは、設計および/または生産されたいくつかのレガシーデバイスを用いて定義されていない場合がある。いくつかの態様では、データ部分609は、データ部分608とは異なるデータレートで送信されてもよく、また、PLCPヘッダ601およびデータ部分608を含む、
図6Aの第1の部分よりも高いレートで送信されてもよい。いくつかの態様では、レガシーデバイスは、そのより高いデータ送信レートのせいで、データ部分609を復号することができない場合がある。
【0055】
いくつかの態様では、データ部分609は、特定のレシーバのためのダウンリンクデータなどの情報を含んでもよい。いくつかの態様では、データ部分609は、データ部分609の後続の部分のアドレス指定先となるSTAのグループを識別するグループIDで始まるか、またはそのグループIDを含んでもよい。いくつかの態様では、フレーム600内のデータ部分609の存在は、フレーム600を受信するデバイスにシグナリングされてもよい。このシグナリングは、第1の部分600aを復号し、処理するレガシーデバイスに干渉しないように設計される場合がある。たとえば、いくつかの態様では、フレーム600のトランスミッタは、フレームに第2の部分609が存在するかどうかに基づいて、データ部分608のアドレスフィールド636を設定してもよい。
図5Aのフレーム500を送信するとき、送信側デバイスは、アドレスフィールド536を送信側デバイスの基本サービスセット識別子(BSSID)に設定してもよい。第2の部分609を含むフレーム600を送信するとき、送信側デバイスは、アドレスフィールド636を基本サービスセット識別子(BSSID)のマルチキャストバージョンに設定してもよい。アドレスフィールド536および/または636を復号する受信側デバイスは、アドレスがマルチキャストアドレスであるかどうかを判断してもよい。フィールド536および/または636がマルチキャストである場合、受信側デバイスは、フレームにデータ部分609が存在すると判断してもよいが、アドレスがマルチキャストではない場合、受信側デバイスは、データ部分609が存在しない(すなわち、フレーム500と同様のフレームが受信されている)と判断してもよい。フレーム500および600の他のフィールドは、フレームに第2の部分609が存在するかどうかを示すために使用されてもよい。たとえば、いくつかの態様では、フレーム制御フィールド632内のフレームサブタイプフィールド(図示せず)は、第2の部分609が存在するかどうかを示してもよい。いくつかの態様では、フレーム制御フィールド632内のフレームタイプとサブタイプフィールドの特定の組合せ(図示せず)は、第2の部分609が存在するかどうかを示してもよい。いくつかの態様では、特定の制御サブタイプは、第2の部分609が存在するかどうかを示してもよい。いくつかの態様では、特定の制御フレーム拡張は、第2の部分609が存在するかどうかを示してもよい。いくつかの態様では、特定の拡張サブタイプは、第2の部分609が存在するかどうかを示してもよい。いくつかの態様では、第2の部分609の存在を示す特定の制御フレーム、制御フレーム拡張フレーム、または拡張フレームは、CTS MPDUと同じサブフィールド(すなわち、フレーム制御、持続時間、アドレス、FCS)を含んでもよい。いくつかの態様では、スクランブラシードフィールド522および/または622は、第2の部分609の存在を示してもよい。いくつかの態様では、BSSIDのマルチキャストバージョンとスクランブラシード(の部分)の特定の値の組合せは、第2の部分609の存在を示してもよい。いくつかの態様では、BSSIDのマルチキャストバージョンの代わりに、BSSIDの局所化バージョンが使用されてもよい。いくつかの態様では、L-SIGフィールド506/606は、データ部分609の存在を示してもよい。たとえば、いくつかの態様では、L-SIGフィールド506/506が、PLCPヘッダ601および第1の部分608よりも長い長さを示す場合、レシーバは、第2の部分609が存在すると判断してもよい。
【0056】
いくつかの態様では、PSDU612に含まれるフレーム制御(FC)フィールド632の特定のビットを設定することは、第2の部分609の存在を示してもよい。いくつかの態様では、FCフィールド632の以下のサブフィールドのうちの1つを1(1)に設定することは、第2の部分609:(
図5Bのフィールド556などの)To DSフィールド、(
図5Bのフィールド558などの)From DSフィールド、(
図5Bのフィールド560などの)More Fragフィールド、(
図5Bのフィールド562などの)Retry(再試行)フィールド、または(
図5Bのフィールド568などの)Protected Frame(保護フレーム)フィールドの存在を示してもよい。いくつかの態様では、これらのサブフィールドの組合せが1(1)に設定される場合、フレーム制御フィールド632は、第2の部分609の存在を示してもよい。いくつかの態様では、1(1)に設定されたこれらのサブフィールドの組合せは、マルチキャストアドレスフィールド636の特定の値と組み合わせて、第2の部分609の存在を示してもよい。いくつかの態様では、スクランブラシードフィールド622内の特定の値は、第2の部分609が存在することを示すために、上記で説明したフィールドとともに使用される場合もある。いくつかの態様では、第2の部分609は、第2の部分609のタイプを示す第2の部分タイプフィールド(図示せず)を含む。いくつかの態様では、PSDU612は送信可フレームであってもよい。
【0057】
図6Bは、第2の部分609aの一実施形態の図である。いくつかの態様では、第2の部分609aは、ダウンリンクMU-MIMO送信に先行するグリーンフィールドVHT PHYヘッダで始まるか、またはそれを含んでもよい。グリーンフィールドVHT PHYヘッダは、レガシーOFDM部分699がないVHT PHYヘッダ、すなわち、VHT SIG-Aフィールド688で始まり、VHT PHYヘッダのL-STFフィールド682、L-LTFフィールド684およびL-SIGフィールド686を省略するVHT PHYヘッダである。いくつかの態様では、第2の部分609aは、アップリンク(マルチユーザ)送信情報を含む、修正されたグリーンフィールドVHT PHYヘッダを含んでもよい。アップリンク(マルチユーザ)送信は、たとえば、SIFS間隔によって分離されたダウンリンクVHT送信の後に開始してもよい。
【0058】
図6Cは、
図6Aで説明したPLCPプロトコルデータユニット600の一実施形態の簡略図である。図示のように、PPDU650は、信号フィールド606、MPDU608、および第2の部分609を含む。
図6Cに示す態様では、L-SIG値は、この場合は14(14)バイト長の送信可フレームであるMPDU608の長さを定義する。信号フィールド606は、MPDU608(この場合は送信可フレーム)の長さと等価の長さを示しているので、PPDU650を受信するデバイスは、信号フィールド606以外の何らかの他のフィールドに基づいて、PPDU650に第2の部分609が存在するかどうかを判断し得る。たとえば、上記で説明したように、サブタイプフィールド、スクランブラシードフィールド、および/またはアドレスフィールドのうちの1つまたは複数は、PPDU650に第2の部分609が存在するかどうかを判断するために使用されてもよい。
【0059】
図6Dは、
図6Aで説明したPLCPプロトコルデータユニット600の一実施形態の簡略図である。図示のように、PLCPプロトコルデータユニット675は、信号フィールド606、MPDU608、および第2の部分609を含む。
図6Dに示す態様では、L-SIG値は、追加の量"z"を加えた、この場合は14(14)バイト長の送信可フレームであるMPDU608の長さを定義する。MPDU(14)および量"z"を組み合わせた長さは、PPDU675の送信時間が第2の部分609の終わりまで延長することを示す。PLCPプロトコルデータユニット675を受信するデバイスは、L-SIGフィールド606に基づいて、PPDU675に第2の部分609が存在するかどうかを判断してもよい。たとえば、L-SIGフィールド606がMPDU608の長さよりも大きな長さを示す場合、受信側デバイスは、PPDU675に第2の部分609が存在すると判断してもよい。
【0060】
いくつかの態様では、PPDU675内で示されるネットワーク割振りベクトル(NAV)は、L-SIG値によって示される時間の後に設定されるべきである。たとえば、PPDU675は、NAVが第1の部分608と第2の部分609の両方を含むPPDU675の送信の完了後に始まることを示してもよい。
【0061】
いくつかの態様では、第1の部分608は、
図6Dに示すように、第2の部分の長さを超えて延長するNAVを示してもよい。いくつかの態様では、第1の部分608は、マルチユーザ送信が第2の部分609の送信の後に実行されることを示してもよい。第1の部分608によって示されるNAVは、マルチユーザ送信に保護を提供してもよい。いくつかの態様では、第2の部分609の長さは、第2の部分自体によって示される。たとえば、第2の部分609は、復号デバイスが第2の部分の長さを判断することができるように、おそらくは第2の部分の初めに長さフィールドを含んでもよい。いくつかの態様では、L-SIG値606は、上記で説明したように、第2の部分の長さを示してもよい。いくつかの他の態様では、第2の部分の長さは、あらかじめ決定されていてもよい。たとえば、いくつかの態様では、第2の部分の長さは、固定であってもよい。いくつかの他の態様では、第2の部分の長さは、別個のメッセージ交換(図示せず)を介して1つまたは複数のレシーバに通信されてもよい。
【0062】
図6E〜
図6Hは、マルチユーザアップリンク送信のための応答時間を延長するためのプロビジョンを含むメッセージ交換の実施形態の簡略図である。
【0063】
図6Eは、メッセージ交換690を示す。メッセージ交換690の一部として送信されるPPDUは、CTS MPDU608の長さを示す信号フィールド606を含む。余分のシンボル680は、第2の部分609の後に送信される。いくつかの態様では、余分のシンボル680は、第2の部分609の巡回冗長検査フィールドまたはフレーム検査シーケンスフィールドの後に送信されてもよい。これらの余分のシンボル680の存在は、送信機会682の間にアップリンク送信を実行するデバイスによって知られる。余分のシンボル680の存在は、アップリンク送信側デバイスが、余分のシンボルの送信が完了するまで、かつショートフレーム間スペース(SIFS)時間681が経過した後に、そのアップリンク送信を延期することを可能にする。第2の部分609の送信の完了とアップリンク送信の開始との間のこの追加の時間は、位相ロックループ(PLL)がアップリンクトランスミッタにおいて安定(settle)するための追加の時間を与える場合がある。
【0064】
図6Fは、代替メッセージ交換692を示す。メッセージ交換692は、
図6Eの余分のシンボル680を送信しない。余分のシンボル680を送信し、一貫したショートフレーム間スペース(SIFS)時間681を維持する代わりに、メッセージ交換692は、延長されたショートフレーム間スペース(SIFS)時間683を利用する。延長されたショートフレーム間スペース時間683は、TxOp684の間のアップリンク送信の前の第2の部分609の送信/受信が開始した後に追加の時間を与えるという点で、余分のシンボルおよびSIFS681と同様の方法で機能する。いくつかの態様では、延長されたSIFS時間は、余分の(ランダムな)シンボルで満たされてもよく、満たされなくてもよい。上記で説明したように、この追加の時間は、アップリンクトランスミッタにおいて安定するために位相ロックループ(PLL)に与えられてもよい。
【0065】
図6Gも、メッセージ交換694の間の余分のシンボル680の使用を示す。メッセージ交換694は、
図6Gの信号フィールド606の後に、
図6Eに示すようなCTS MPDU608の代わりにCTX MPDU608-ctxが続いてもよいという点で、メッセージ交換690とは異なる。いくつかの態様では、余分のシンボルは、CTX MPDU608-ctxの巡回冗長検査フィールドまたはフレーム検査シーケンスフィールドの後に送信されてもよい。
【0066】
図6Hは、
図6Gに関して上記で説明したような余分のシンボル680の代わりに、延長されたSIFS時間683を利用するCTX MPDU608-ctxを含むメッセージ交換696を示す。いくつかの態様では、延長されたSIFS時間は、余分の(ランダムな)シンボルで満たされてもよく、満たされなくてもよい。
【0067】
図7は、PLCPプロトコルデータユニットの第2の部分609bの一例である。第2の部分は、制御(CTRL)フィールド720、PLCPプロトコルデータユニット持続時間フィールド725、STA情報フィールド730a〜n、およびエラー検査フィールド780を含む。CTRLフィールド720は、フレームの残りの部分のフォーマットに関する情報(たとえば、STA情報フィールドの数およびSTA情報フィールド内の任意のサブフィールドの有無)、ユーザ端末120用のレート適応についての指示、および/または許可されたTIDの指示を含んでもよい汎用フィールドである。CTRLフィールド720は、フレーム600の後に続くマルチユーザ送信がUL MU MIMOに使用されているか、またはUL FDMAに使用されているか、または両方に使用されているかを示す場合もあり、STA情報フィールド1230にNssまたはトーン割振りフィールドが存在するかどうかを示す。代替的に、フレーム600がUL MU MIMO用であるかUL FDMA用であるかの指示は、たとえば、Sub-Type(サブタイプ)フィールド554を含む、
図5Bのフレーム制御フィールド532に関して示すように、フレーム制御フィールド632内のサブタイプフィールドの値に基づくものとすることができる。UL MU MIMO動作およびUL FDMA動作は、使用されるべき空間ストリームと使用されるべきチャネルの両方をSTAに指定することによって合同で実行することができ、その場合、第2の部分に両方のフィールドが存在することと、この場合、Nss指示が特定のトーン割振りに対して参照されることとに留意されたい。PPDU持続時間フィールド725は、ユーザ端末120が送信することが許可される次のUL-MU-MIMO PPDUの持続時間を示す。STA情報フィールド730a〜nは、特定のSTAに関する情報を含み、情報のSTAごと(ユーザ端末120ごと)のセットを含んでもよい(STA情報1 730aおよびSTA情報N 730nを参照)。STA情報フィールド730a〜nは、STAを識別するAIDまたはMACアドレスフィールド732、(UL-MU-MIMOシステムにおいて)STAが使用してもよい空間ストリームの数を示す空間ストリームの数フィールド(Nss)734、STAがトリガフレーム(この場合はフレーム600)の受信と比較してその送信を調整すべきである時間を示す時間調整フィールド736、STAが宣言された送信電力から引くべきである電力バックオフを示す電力調整フィールド738、(UL-FDMAシステムにおいて)STAが使用してもよいトーンまたは周波数を示すトーン割振りフィールド740、許容可能なTIDを示す許可されたTIDフィールド742、許可されたTXモードを示す許可されたTXモードフィールド744を含んでもよい。許可されたTID742の指示を有する第2の部分609を受信するユーザ端末120は、そのTIDのデータのみ、同じもしくは上位TIDのデータ、同じもしくは下位TIDのデータ、任意のデータ、または、最初にそのTIDのデータのみ、次いでデータが利用可能ではない場合に他のTIDのデータを送信することが許可されてもよい。
【0068】
図8は、PPDUの第2の部分609cの別の例を示す。この実施形態では、STA情報フィールド830は、(フィールド732などの)AIDまたはMACアドレスフィールドを含まず、代わりに、第2の部分609は、個々の識別子ではなくグループ識別子によってSTAを識別するグループ識別子(GID)フィールド826を含む。
【0069】
図9は、マルチユーザアップリンク送信の一実装形態のためのメッセージタイミング図である。この図は、AP110が、第1の部分608および第2の部分609を含む
図6AのPPDU600を送信することから始まる。いくつかの態様では、第1の部分は、ワイヤレス媒体上でコンテンションフリー期間を定義してもよい。たとえば、いくつかの態様では、第1の部分は送信可フレームであってもよい。第1の部分は、レガシーデバイスと非レガシーデバイスの両方によって容易に復号することができるように構成される場合がある。たとえば、第1の部分は、
図4に示すデバイスセット402aおよびデバイスセット402bにおける両方のデバイスによって復号可能であってもよい。したがって、
図9に示すSTA120aおよび120d〜fは、第1の部分608を復号することができる。いくつかの態様では、第1の部分608の復号可能性は、そのフォーマットに関係する。たとえば、いくつかの態様では、第1のデバイスセットと第2のデバイスセットの両方は、第1の部分を含むフィールドの割振りおよび値を復号するように構成される。いくつかの態様では、第1の部分608の復号可能性は、AP110が第1の部分を送信するレートに関係する。たとえば、いくつかの態様では、第1の部分608は、6Mbps OFDMで送信されてもよい。いくつかの態様では、STA120aおよび120d〜fのすべては、このレートで送信されたフレームを復号することが可能であってもよい。いくつかの態様では、第1の部分は、ワイヤレス媒体上でコンテンションフリー期間920を定義するネットワーク割振りベクトルをどのように設定するかを示すために、STA120aおよびSTA120d〜fによって復号されてもよい。
【0070】
第2の部分609は、
図4に示す第1のグループのデバイスと第2のグループのデバイスの両方によって復号可能ではない場合がある。たとえば、第2の部分609は、グループ402bにおけるグループのデバイスのみによって復号可能である場合がある。いくつかの態様では、第2の部分609は、第1の部分608よりも高いデータレートでAP110によって送信される。たとえば、いくつかの態様では、第2の部分609は、12または24Mbpsで送信される。いくつかの態様では、このレートでの第2の部分の送信は、第2の部分の予定受信側(この場合はSTA120d〜f)が、より高いレートで送信されたフレームを受信することができるほど十分に近いかどうかを条件とする。
【0071】
第2の部分609がより高いレートで送信されるとき、STA120aは第2の部分609を復号することができない場合がある。しかしながら、第2の部分609の送信は、第1の部分608を復号するSTA120aの能力に干渉しない。したがって、STA120aは依然として、NAV920によって示されるように、そのNAVを設定することができる。
【0072】
図7および
図8に関して上記で説明したように、第2の部分は、非コンテンション期間920の間に実行されるマルチユーザアップリンク送信がどのように実行されるかを定義する情報を含んでもよい。たとえば、第2の部分は、STA120d〜fが非コンテンション期間920の間にマルチユーザ送信を実行してもよいことと、どのマルチユーザパラメータが送信を制御するか(どのトーンがUL-OFDM送信において使用されるべきか、またはUL-MU-MIMO送信において使用される空間ストリームの数など)とを、STA120d〜fのうちの1つまたは複数に示してもよい。いくつかの態様では、第2の部分に含まれるマルチユーザ送信を制御するスケジューリング情報は、OFDMAおよび/またはMU-MIMOマルチユーザ送信に参加すべき1つまたは複数の局の指示(局識別子、MACアドレス、関連付け識別子、グループ識別子など)を含んでもよい。スケジューリング情報は、マルチユーザ送信の間に送信する各デバイスについての帯域幅および/またはサブバンド情報、いくつの空間ストリームがマルチユーザ送信に含まれるべきか、および/またはどのデバイスがどの空間ストリームに割り当てられるか、マルチユーザ送信のための変調およびコーディング方式(MCS)、ならびにマルチユーザ送信の最大長さのうちの1つまたは複数を定義する場合もある。
【0073】
次いで、第2の部分を受信する局は、マルチユーザ送信を制御するスケジューリングパラメータのうちの1つまたは複数を復号し、復号されたパラメータによって指定されたとおりにマルチユーザ送信を実行するために、第2の部分を復号してもよい。
【0074】
図9の図示したメッセージシーケンスでは、第2の部分は、STA120d〜fがコンテンションフリー期間920の間に送信すべきであることをSTA120d〜fの各々に示す。PPDU600が送信された後、STA120aは、コンテンションフリー期間920の間、任意の保留中の送信を延期する。STA120d〜fの各々には送信する指示が第2の部分609によって与えられたので、STA120d〜fの各々は、コンテンションフリー期間920の間にデータ910a〜cを送信する。データ送信910a〜cの各々は、第2の部分609によって与えられたマルチユーザアップリンク送信パラメータに基づく。
【0075】
図10Aは、ワイヤレスネットワーク上でのマルチユーザアップリンク通信のための方法のフローチャートである。いくつかの態様では、方法1000は、AP110および/またはワイヤレスデバイス302によって実行されてもよい。
図10Aは、マルチユーザアップリンク送信が可能なデバイスと互換性があり、マルチユーザアップリンク環境で動作するように構成されていない場合があるデバイスとも互換性があるワイヤレス媒体上でマルチユーザアップリンク送信を制御する方法について説明する。たとえば、レガシーデバイスは、第2の部分609に関して上記で説明したものなどのマルチユーザ制御データを復号し、適切に解釈するためのプログラミング論理を有しない場合がある。2つの部分を含む物理レイヤコンバージェンスプロトコルデータユニットを送信することによって、レガシーデバイスと、マルチユーザアップリンク送信をサポートするデバイスの両方との互換性が達成される場合がある。
【0076】
ブロック1005において、物理レイヤコンバージェンスプロトコルデータユニットの第1の部分および第2の部分が生成される。いくつかの態様では、第1の部分は、ワイヤレス媒体上でコンテンションフリー期間の持続時間を示すように生成される。たとえば、いくつかの態様では、第1の部分は送信可フレームを含む。
【0077】
いくつかの態様では、第1の部分は、PPDUにおける第2の部分の存在を示すように生成される。いくつかの態様では、第1の部分は、第1の部分の長さよりも大きな長さを示す値を記憶する信号フィールドを含むように生成される。たとえば、いくつかの態様では、PPDU600のL-SIGフィールド606は、第1の部分608の長さよりも大きな長さを示す値を記憶するように生成されてもよい。いくつかの態様では、第1の部分は、持続時間フィールドを含むように生成され、持続時間フィールドは、第1の部分の長さよりも大きな長さを示す。これは、いくつかの態様では、第2の部分が存在することを受信側デバイスに示してもよい。
【0078】
いくつかの態様では、第1の部分608の長さよりも大きな特定の値は、物理レイヤコンバージェンスプロトコルデータユニットにおける第2の部分609の存在を示すために使用されてもよい。たとえば、いくつかの態様では、0xFFFFの長さ値は第2の部分の存在を示してもよい。
【0079】
いくつかの態様では、第1の部分は、スクランブラシード値を含むように生成されてもよく、スクランブラシード値は、第2の部分の有無を示す。たとえば、いくつかの態様では、スクランブラシードフィールド622は、第2の部分の有無を示す値を用いて生成されてもよい。いくつかの態様では、スクランブラシード値は、第2の部分の有無を示すために、上記で説明したL-SIGフィールドと組み合わせて使用される。
【0080】
いくつかの態様では、第1の部分は、タイプフィールドおよびサブタイプフィールドを含むように生成されてもよい。たとえば、フレーム制御フィールド632は、たとえば、タイプフィールド552およびサブタイプフィールド554を含む
図5Bのフレーム制御フィールド532に関して示したように、タイプフィールドおよびサブタイプフィールドを含んでもよい。いくつかの態様では、サブタイプフィールド554は、第2の部分の有無を示す値を用いて生成されてもよい。
【0081】
いくつかの態様では、第1の部分は、第2の部分が存在するかどうかを示すために、
図6Aに示すフレーム制御フィールド632などのフレーム制御フィールド内のフィールドの1つまたは複数の組合せを設定するように生成されてもよい。たとえば、"To DS"フィールド、"From DS"フィールド、"More Frag"フィールド、"Retry"フィールド、または"Protected Frame"フィールドのうちの1つまたは複数は、第2の部分が存在することを示すために1(1)の値を有するように生成されてもよく、0(0)の値を有するこれらのフィールドのうちの1つまたは複数を有するようにフレーム制御フィールドを生成することは、第2の部分が存在しないことを示してもよい。
【0082】
いくつかの態様では、スクランブラシードフィールド622などのスクランブラシードフィールドおよび/またはアドレスフィールド636などのアドレスフィールドのうちの1つまたは複数を伴う、フレーム制御フィールドの1つまたは複数のフィールドは、第2の部分が存在するかどうかを示すように生成されてもよい。たとえば、アドレスフィールド636がマルチキャストアドレスを示すように生成され、フレーム制御フィールド632の1つまたは複数の特定のフィールドが1(1)の値を有するように生成される場合、これは、いくつかの態様では、第2の部分が存在することを示してもよい。
【0083】
いくつかの態様では、第1の部分は、アドレスフィールド636などのアドレスフィールドを含むように生成されてもよい。いくつかの態様では、アドレスフィールドは、第2の部分の有無を示す値を含むように生成されてもよい。たとえば、いくつかの態様では、アドレスフィールドがマルチキャストアドレスを含むか非マルチキャストアドレスを含むかは、物理レイヤコンバージェンスプロトコルデータユニットに第2の部分が存在するかどうかを示してもよい。いくつかの態様では、アドレスフィールドが局所化アドレスを含むか非局所化アドレスを含むかは、物理レイヤコンバージェンスプロトコルデータユニットに第2の部分が存在するかどうかを示してもよい。
【0084】
いくつかの態様では、第2の部分は、第2の部分についてのエラー検査値を含むように生成される。たとえば、いくつかの態様では、第2の部分は、第2の部分についてのパリティビットおよび/または巡回冗長検査(CRC)値を含むように生成されてもよい。
【0085】
いくつかの態様では、第2の部分は、マルチユーザアップリンク送信についての制御データを示すように生成される。たとえば、第2の部分は、複数のデバイスを識別するように生成されてもよい。いくつかの態様では、複数のデバイスはそれぞれ、それらの局アドレスまたはそれらの関連付け識別子によって識別される。いくつかの態様では、第2の部分は、第1の部分および第2の部分の送信に続くマルチユーザアップリンク送信を実行する場合があるデバイスのグループを識別する、グループ識別子を指定してもよい。
【0086】
いくつかの態様では、第2の部分はまた、関連付け識別子の各々に対応するマルチユーザ送信機会の複数の指示を示すように生成される。たとえば、マルチユーザアップリンク送信の一部分を実行するものとして第2の部分において識別されるデバイスごとに、そのデバイスの送信についての送信パラメータが第2の部分に含まれてもよい。
図7および
図8に関して説明したように、トーン割振り(フィールド740および840)および/または空間ストリームの数(フィールド734および834)などの送信パラメータは、第2の部分において示されてもよい。
図6B、
図8、または
図9の第2の部分609a〜cの実施形態に示す他のフィールドは、第2の部分に含まれてもよい。いくつかの態様では、第2の部分は、定義されたマルチユーザ通信に参加するデバイスのうちの1つまたは複数についての帯域幅および/もしくはサブバンド割当て、いくつの空間ストリームがマルチユーザ送信によって利用されるか、マルチユーザ送信に参加する各デバイスによって使用されるべき変調およびコーディング方式(MCS)ならびに/またはマルチユーザ送信の長さなどの、マルチユーザ送信スケジューリング情報を含んでもよい。
【0087】
ブロック1010において、第1の部分は、第1のデータレートで送信される。
図9に関して上記で説明したように、第1の部分は、第1のデバイスセットと第2のデバイスセットの両方によって復号可能であるように構成され、送信される。たとえば、第1の部分は、マルチユーザアップリンク送信をサポートするように構成されていないレガシーデバイスによって復号可能であってもよい。第1の部分は、これらのレガシーデバイスによって復号可能であるデータレートで送信されてもよい。たとえば、第1の部分は、6(6)Mbps OFDMで送信されてもよい。
【0088】
ブロック1015において、第2の部分は、第1のデータレートよりも高い第2のデータレートで送信される。第2の部分は、第2の部分が第2のデバイスセットによって復号されてもよいように構成され、送信される。第2のデバイスセットおよび第1のデバイスセットは重複しない。いくつかの態様では、第2の部分は、12または24Mbpsで送信される。
【0089】
プロセス1000のいくつかの態様は、ネットワークメッセージを受信することも含む。ネットワークメッセージは、第2の部分および/または第1の部分が送信されるべきであるデータレートを示してもよい。いくつかの態様では、次いで、第1の部分および/または第2の部分は、ネットワークメッセージによって示される適切なデータレートで送信される。いくつかの態様では、ネットワークメッセージは、アクセスポイントまたは局から受信される。いくつかの態様では、受信されたネットワークメッセージは、管理フレームである。
【0090】
いくつかの態様では、プロセス1000は、第2の部分の送信の後に1つまたは複数の追加のシンボルを送信することを含む。いくつかの態様では、追加のシンボルは、第2の部分をカバーするCRCまたはFCSが(少なくともいくつかの態様では第2の部分の一部として)送信された後に送信されてもよい。いくつかの態様では、これらの追加のシンボルは、マルチユーザアップリンク送信が始まる前に受信側デバイスの位相ロックループ(PLL)が安定するための時間を与える。いくつかの態様では、追加のシンボルは、次回の送信機会の間にマルチユーザアップリンク送信を実行する任意のデバイスによって受信されることが必要な情報を含んでいなくてもよい。いくつかの態様では、追加のシンボルは、ランダムデータを含むように送信される。いくつかの態様では、マルチユーザアップリンク送信は次いで、追加のシンボルの送信が完了した後のショートフレーム間スペース(SIFS)時間に受信される。
【0091】
いくつかの他の態様では、プロセス1000は、標準的なSIFS時間よりも長い延長されたショートフレーム間スペース(SIFS)時間の後にマルチユーザアップリンク送信を受信することを含む。この延長されたSIFS時間も、延長されたSIFSに続く送信機会の間にマルチユーザアップリンク送信を実行するデバイスのための追加のPLL(位相ロックループ)安定(settlement)時間を与える。
【0092】
図10Bは、本明細書で説明するいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信のための装置1050の機能ブロック図である。いくつかの態様では、装置1050は、デバイス302である。装置1050が
図10Bに示す簡略ブロック図よりも多くの構成要素を有してもよいことを当業者は了解されよう。
図10Bは、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用な構成要素のみを含む。
【0093】
装置1050は、PLCPプロトコルデータユニット生成回路1055を備える。いくつかの態様では、PLCPプロトコルデータユニット生成回路1055は、ブロック1005に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい。いくつかの態様では、PLCPプロトコルデータユニット生成回路1055は、プロセッサ304を含んでもよい。装置1050は、送信回路1060をさらに備える。いくつかの態様では、送信回路1060は、ブロック1010および/または1015に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい。いくつかの態様では、送信回路1060は、トランスミッタ310を含んでもよい。
【0094】
図11Aは、ワイヤレスネットワーク上でのマルチユーザアップリンク通信のための方法のフローチャートである。いくつかの態様では、方法1100は、
図4および/もしくは
図9に示す局120d〜f、ならびに/またはワイヤレスデバイス302によって実行されてもよい。
図11Aは、マルチユーザアップリンク環境で動作するように構成されていない場合があるデバイスと互換性があるワイヤレス媒体上でマルチユーザアップリンク送信についての制御情報を受信する方法について説明する。たとえば、レガシーデバイスなどの第1のデバイスセットは、第2の部分609に関して上記で説明したものなどのマルチユーザアップリンク送信制御データを復号し、適切に解釈するためのハードウェアおよび/またはプログラミング論理を有しない場合がある。第1のデバイスセットおよび第2のデバイスセットによって復号可能である物理レイヤコンバージェンスプロトコルデータユニットの第1の部分を最初に受信することによって、非コンテンション期間に関するいくつかの情報は、第1のデバイスセットと第2のデバイスセットの両方(たとえば、レガシーデバイスおよび非レガシーデバイス)によって受信される場合がある。たとえば、非コンテンション期間の持続時間は、ネットワーク割振りベクトルがワイヤレス媒体上で動作する第1のデバイスセットと第2のデバイスセットの両方によって適切に設定されてもよいように、第1の部分から判断される場合がある。たとえば、第1の部分は、第1のデバイスセットおよび第2のデバイスセットによって送信可フレームとして復号されてもよく、送信可フレームは、ワイヤレスネットワーク上で非コンテンション期間またはコンテンションフリー期間を定義するネットワーク割振りベクトルの持続時間を設定するためにこれらのデバイスによって理解される。いくつかの態様では、持続時間フィールドの値は、受信されたフレームに第2の部分が存在するかどうかを受信側デバイスに示してもよい。たとえば、持続時間フィールドがしきい値よりも大きな値を記憶する場合、持続時間フィールドは、第2の部分が存在することを示してもよい。代替的に、持続時間フィールドが追加のしきい値を加えた第1の部分の長さよりも大きな値を記憶する場合、持続時間フィールドは、第2の部分が存在することを示してもよい。対応して、持続時間フィールドが上記で説明したパラメータを超えない場合、持続時間フィールドは、第2の部分が存在しないことを示してもよい。
【0095】
マルチユーザアップリンク送信が可能なこれらのデバイス(たとえば、上記で説明した第2のデバイスセット)は次いで、コンテンションフリー期間の間に行われるマルチユーザアップリンク送信に関する制御情報を含むPPDUの第2の部分を受信し、復号してもよい。第2のデバイスセットは、上記で説明し以下で説明するように、第1の部分の1つまたは複数のフィールドに基づいて、PPDUに第2の部分が存在するかどうかを判断するように構成されてもよい。
【0096】
いくつかの態様では、第2のデバイスセットは、第1のデバイスセットに対して改善された受信機能を有するので、第2の部分は、第1の部分とは異なるデータレートで送信される場合もある。この改善された機能のセットは、第1のデバイスセット、場合によってはレガシーデバイスによってサポートすることができるよりも高いデータレートでデータを受信する能力を含んでもよい。より高いデータレートで第2の部分を送信/受信することは、ネットワーク利用率および効率を改善する場合がある。方法1100はいくつかのブロックを含むものとして示されているが、すべてのブロックが方法1100のすべての態様において実行されるわけではないことを理解されたい。
【0097】
ブロック1105において、PLCPプロトコルデータユニットの第1の部分は、第1のデータレートで第1のデバイスによって受信される。いくつかの態様では、第1のデバイスは、上記で説明した局120d〜fのいずれかなどの局である。ブロック1110において、第1の部分は、コンテンションフリー期間の持続時間を判断するために復号される。たとえば、
図9に関して上記で説明したように、第1の部分は、コンテンションフリー期間920を定義するネットワーク割振りベクトルを設定するために復号されてもよい。いくつかの態様では、第1の部分は、送信可フレームとして復号される。
【0098】
ブロック1115において、第1の部分は、PPDUの第2の部分が存在するかどうかを判断するために復号される。いくつかの態様では、信号フィールド606などの信号フィールドは、第2の部分の存在を判断するために復号される。たとえば、信号フィールドが第1の部分の長さよりも大きなPPDUの長さを示す場合、プロセス1100は、第2の部分が存在すると判断してもよい。代替的に、信号フィールドによって示される長さが特定の値であり、特定の値も第1の部分の長さよりも大きな場合、プロセス1100は、第2の部分が存在すると判断してもよい。いくつかの態様では、第1の部分の持続時間フィールドは、第2の部分が存在するかどうかを判断するために復号されてもよい。たとえば、持続時間フィールドがしきい値よりも大きな場合、第2の部分は存在すると判断されてもよい。代替的に、持続時間フィールドが、第1の部分の長さおよび追加のしきい値またはオフセット時間期間よりも大きな値を記憶する場合、持続時間は、第2の部分が存在することを示してもよい。対応して、持続時間フィールドが上記で説明したパラメータを超えない場合、持続時間フィールドは、第2の部分が存在しないことを示してもよい。
【0099】
いくつかの態様では、
図6Aに示すスクランブラシード622などのスクランブラシード値は、第2の部分が存在するかどうかを判断するために復号されてもよい。たとえば、特定のビットまたはビットの組合せが特定の値に設定される場合、プロセス1100は、第2の部分が存在すると判断してもよい。いくつかの態様では、特定のスクランブラシード値および信号フィールド値の組合せは、第2の部分が存在するかどうかを判断するために使用されてもよい。
【0100】
いくつかの態様では、第1の部分に含まれる制御フレームは、フレーム制御フィールドを含んでもよく、フレーム制御フィールドは、タイプフィールドおよびサブタイプフィールドを定義する。いくつかの態様では、サブタイプフィールドの特定の値は、PPDUにおける第2の部分の有無を示してもよい。いくつかの態様では、
図6Aに示すフレーム制御フィールド632などのフレーム制御フィールド内のフィールドの1つまたは複数の組合せは、第2の部分が存在するかどうかを判断するために復号されてもよい。たとえば、"To DS"フィールド、"From DS"フィールド、"More Frag"フィールド、"Retry"フィールド、または"Protected Frame"フィールドのうちの1つまたは複数は、第2の部分が存在するかどうかを判断するために復号されてもよい。いくつかの態様では、スクランブラシードフィールド622などのスクランブラシードフィールドおよび/またはアドレスフィールド636などのアドレスフィールドのうちの1つまたは複数を伴う、フレーム制御フィールドの1つまたは複数のフィールドは、第2の部分が存在するかどうかを判断するために復号されてもよい。たとえば、アドレスフィールド636がマルチキャストアドレスを表し、フレーム制御フィールド632の1つまたは複数の特定のフィールドが1(1)に設定される場合、これは、いくつかの態様では、第2の部分が存在することを示してもよい。
【0101】
いくつかの態様では、第1の部分のアドレスフィールドは、PPDUに第2の部分が存在するかどうかを判断するために復号されてもよい。たとえば、アドレスフィールドがマルチキャストアドレスまたは局所化アドレスである場合、方法1100は、第2の部分が存在すると判断してもよい。いくつかの態様では、アドレスフィールドがマルチキャストと局所化の両方である場合、方法1100は、第2の部分が存在すると判断してもよいが、そうではない場合、第2の部分は存在しないと判断されてもよい。
【0102】
第2の部分が存在しない場合、決定ブロック1120は"No"分岐を取り、処理が継続する。第2の部分が存在する場合、プロセス1100はブロック1125に移動し、ここで、第2のデータレートで受信することが可能な少なくとも非レガシーデバイスは、第1のデータレートよりも高い第2のデータレートで第2の部分を受信する。いくつかの態様では、第2の部分は、第1の部分と同じデータレートで受信されてもよい。しかしながら、第1の部分および第2の部分が同じデータレートで受信されるときでも、第2の部分が依然として存在するかどうかを第1のデバイスが判断するブロック1115に関して上記で説明した条件付きの処理が依然として実行されてもよい。
【0103】
ブロック1130において、第2の部分は、非コンテンション期間の間にマルチユーザアップリンク送信の一部として送信するための許可が第1のデバイスに与えられるかどうかを判断するために復号される。言い換えれば、複数のデバイスが非コンテンション期間の間に送信してもよく、各デバイスは少なくともいくつかの異なる送信パラメータを使用して送信する。したがって、任意の個々の送信側デバイスは、非コンテンション期間の間に行われるマルチユーザ送信全体の一部分のみを表す。
【0104】
いくつかの態様では、許可が与えられるかどうかは、(
図7〜
図8に関して上記に示し説明したように)第1のデバイスのアドレス、AID、または第1のデバイスに関連付けられたグループ識別子を介してPPDUの第2の部分において第1のデバイスが識別されるかどうかに基づく。第2の部分において第1のデバイスが識別されない場合、決定ブロック1135は"No"分岐を取り、処理が継続する。第1のデバイスが識別される場合、ブロック1140は、非コンテンション期間の間のアップリンク送信についてのパラメータを判断するために、第2の部分を復号する。いくつかの態様では、これらのパラメータは、
図7および/または
図8に関して上記で説明したパラメータのうちの1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの態様では、パラメータまたはスケジューリング情報は、マルチユーザ送信に参加する1つまたは複数のデバイスについての帯域幅および/またはサブバンド割当て、いくつの空間ストリームがマルチユーザ送信において利用されるか、マルチユーザ送信に参加する各デバイスによって使用される変調およびコーディング方式(MCS)、ならびにマルチユーザ送信の最大長のうちの1つまたは複数を含んでもよい。ブロック1145において、第1のデバイスは、復号された送信パラメータに基づいて、非コンテンション期間の間にマルチユーザアップリンク送信の一部を実行する。
【0105】
いくつかの態様では、第2の部分が存在すると判断され、ブロック1125において方法1100によって受信されると、エラー検査値は第2の部分から復号されてもよい。エラー検査値は、様々な態様では、パリティビットまたは巡回冗長検査(CRC)または当技術分野で知られている任意の他のエラー検査値とすることができる。次いで、第2の部分に含まれるエラー検査値に基づいて、第2の部分に対してエラー検出方法が実行されてもよい。エラーが検出された場合、第2の部分は方法1100によって無視され、さらに処理されなくてもよい。
【0106】
方法1100のいくつかの態様では、第2の部分の送信データレートを示す別個のネットワークメッセージが第1のデバイスによって受信される。この示された送信データレートは、第1のデバイスによって記憶され、別個のネットワークメッセージの後に受信される第2の部分の受信および/または復号レートを判断するために依存されてもよい。
【0107】
したがって、第2の部分の受信および/または復号は次いで、ネットワークメッセージによって示されるデータレートに基づいてもよい。いくつかの態様では、ネットワークメッセージは、おそらくはアクセスポイントによって送信された管理フレームである。いくつかの態様では、ネットワークメッセージは別個ではなく、代わりに単に第1の部分であってもよい。
【0108】
いくつかの態様では、プロセス1100は、第2の部分の受信の後に1つまたは複数の追加のシンボルを受信することを含む。受信された追加のシンボルは、いくつかの態様では、ランダムな情報を含んでいてもよい。いくつかの態様では、追加のシンボルは、第2の部分をカバーするCRCまたはFCSが受信された後に受信されてもよい。いくつかの態様では、これらの追加のシンボルは、マルチユーザアップリンク送信が始まる前に受信側デバイス(たとえば、プロセス1100を実行するデバイス)の位相ロックループ(PLL)が安定するための時間を与える。いくつかの態様では、マルチユーザアップリンク送信は次いで、追加のシンボルの受信が完了した後のショートフレーム間スペース(SIFS)時間に開始(実行)される。
【0109】
いくつかの他の態様では、プロセス1100は、標準的なSIFS時間よりも長い延長されたショートフレーム間スペース(SIFS)時間の後にマルチユーザアップリンク送信を送信することを含む。この延長されたSIFS時間も、延長されたSIFSに続く送信機会の間にマルチユーザアップリンク送信を実行するデバイスのための追加のPLL(位相ロックループ)安定時間を与える。
【0110】
図11Bは、本明細書で説明するいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信のための装置1150の機能ブロック図である。いくつかの態様では、装置1150は、デバイス302である。装置1150が
図11Bに示す簡略ブロック図よりも多くの構成要素を有してもよいことを当業者は了解されよう。
図11Bは、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用な構成要素のみを含む。
【0111】
装置1150は、受信回路1155を含む。受信回路1155は、ブロック1105および/または1125に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい。いくつかの態様では、受信回路1155は、レシーバ312を含む。装置1150はまた、復号回路1160を含む。復号回路1160は、ブロック1110、1115、1120、1130、1135、および/または1140に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい。いくつかの態様では、復号回路1160は、プロセッサ304を含んでもよい。デバイス1150はまた、マルチユーザアップリンク送信回路1165を含む。いくつかの態様では、マルチユーザアップリンク送信回路1165は、ブロック1145に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい。いくつかの態様では、マルチユーザアップリンク送信回路1165は、トランスミッタ310を含んでもよい。
【0112】
当業者は、情報および信号が、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及することができるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場または光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0113】
本開示で説明する実装形態への様々な修正は、当業者には容易に明らかになることができ、本明細書で定義する一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示す実装形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。「例示的な」という語は、本明細書では、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するように排他的に使用される。「例示的な」として本明細書で説明するいかなる実装形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。
【0114】
別個の実装形態の文脈において本明細書で説明するいくつかの特徴は、単一の実装形態と組み合わせて実装することもできる。反対に、単一の実装形態の文脈で説明する様々な特徴は、複数の実装形態において別々に、または任意の好適な部分組合せにおいて実装することもできる。さらに、特徴は、いくつかの組合せにおいて働くものとして上記で説明し、最初にそのように特許請求することもできるが、特許請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によっては、その組合せから削除することができ、特許請求される組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形形態を対象とすることができる。
【0115】
上記で説明した方法の様々な動作は、様々なハードウェア構成要素および/もしくはソフトウェア構成要素、回路、ならびに/またはモジュールなどの、その動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行されてもよい。一般に、図に示す任意の動作は、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行されてもよい。
【0116】
本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたはステートマシンであってもよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装される場合もある。
【0117】
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装されてもよい。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上で記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)(登録商標)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)はレーザーを用いてデータを光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備えてもよい。加えて、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備えてもよい。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0118】
本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを含む。方法ステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに入れ換えられてもよい。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が明記されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正されてもよい。
【0119】
さらに、本明細書で説明する方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合には、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードおよび/または他の方法で取得することができることを了解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明する方法を実行するための手段の転送を容易にするために、サーバに結合することができる。代替的に、本明細書で説明する様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が、記憶手段をデバイスに結合するかまたは記憶手段をデバイスに設けると、様々な方法を取得することができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供することができる。さらに、本明細書で説明する方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法を利用することができる。
【0120】
上記は本開示の態様を対象とするが、本開示の他の態様およびさらなる態様がその基本的な範囲から逸脱することなく考案されてもよく、その範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。