特許第6622915号(P6622915)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許66229153GPPパケットコアネットワークへの信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション変化報告または検索のサポート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6622915
(24)【登録日】2019年11月29日
(45)【発行日】2019年12月18日
(54)【発明の名称】3GPPパケットコアネットワークへの信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション変化報告または検索のサポート
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20191209BHJP
   H04W 88/16 20090101ALI20191209BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20191209BHJP
   H04W 4/00 20180101ALI20191209BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20191209BHJP
【FI】
   H04W64/00
   H04W88/16
   H04W92/24
   H04W4/00 110
   H04W84/12
【請求項の数】7
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2018-524217(P2018-524217)
(86)(22)【出願日】2016年11月10日
(65)【公表番号】特表2018-537904(P2018-537904A)
(43)【公表日】2018年12月20日
(86)【国際出願番号】EP2016077268
(87)【国際公開番号】WO2017081153
(87)【国際公開日】20170518
【審査請求日】2018年6月27日
(31)【優先権主張番号】15306781.4
(32)【優先日】2015年11月10日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518204534
【氏名又は名称】アルカテル・ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ランデ,ブリュノ
(72)【発明者】
【氏名】ティエボー,ロラン
【審査官】 伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第1491012(CN,A)
【文献】 Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Network provided WLAN Location Information for PDN connection establishment over S2b[online],3GPP TSG-CT WG4#70bis,3GPP,2015年10月16日,C4-151543,検索日[2019.03.18],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG4_protocollars_ex-CN4/TSGCT4_70bis_Belgrade/Docs/C4-151543.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
進化型パケットデータゲートウェイであって、
− ユーザ機器が、信頼されないワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスを経由した第3世代パートナーシッププロジェクトパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされる、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスネットワークのワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索をサポートすることと、
− 前記進化型パケットデータゲートウェイが、パケットデータネットワーク接続が確立された後、パケットデータネットワークゲートウェイに向かって最新のユーザロケーション情報を報告する必要がある場合、第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバから最新のワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報を照会することと
を行うように構成された、進化型パケットデータゲートウェイ
【請求項2】
− 前記第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバへのSWmインターフェースを介して新しい許可プロシージャを開始することと、
− 前記プロシージャ中に第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバから受信されたSWm許可回答において、ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報またはワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報の不在の指示を受信することと
を行うように構成された、請求項1に記載の進化型パケットデータゲートウェイ
【請求項3】
− 情報要素、すなわち、
−− ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報情報要素:存在する場合、この情報要素は、ユーザ機器がアタッチされるワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスネットワークのロケーション情報を含んでいる、
−− ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーションタイムスタンプ情報要素:この情報要素は、ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報情報要素が存在する場合に存在し得、存在するとき、この情報要素は、ユーザ機器が、ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報において報告されたロケーションにあると最後に知られたネットワークタイムプロトコル時間を含んでいる
を含むSWm許可回答を第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバから受信する
ように構成された、請求項1または2に記載の進化型パケットデータゲートウェイ
【請求項4】
第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバであって、
− ユーザ機器が、信頼されないワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスを経由した第3世代パートナーシッププロジェクトパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされる、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスネットワークのワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索をサポートすることと、
パケットデータネットワーク接続が確立された後に、最新のワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報のために、進化型パケットデータゲートウェイからの照会があるとワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報またはワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報の不在の指示を進化型パケットデータゲートウェイに与えることと
を行うように構成された、第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバ。
【請求項5】
− 前記進化型パケットデータゲートウェイによって開始されたSWmインターフェースを介した許可プロシージャ中に前記進化型パケットデータゲートウェイに向かって送信されるSWm許可回答において、ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報またはワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報の不在の指示を与える
ように構成された、請求項4に記載の第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバ。
【請求項6】
− 情報要素、すなわち、
−− ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報情報要素:存在する場合、この情報要素は、ユーザ機器がアタッチされるワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスネットワークのロケーション情報を含んでいる、
−− ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーションタイムスタンプ情報要素:この情報要素は、ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報情報要素が存在する場合に存在し得、存在するとき、この情報要素は、ユーザ機器が、ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報において報告されたロケーションにあると最後に知られたネットワークタイムプロトコル時間を含んでいる
を含むSWm許可回答を進化型パケットデータゲートウェイに送信する
ように構成された、請求項4または5に記載の第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバ。
【請求項7】
ユーザ機器が、信頼されないワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスを経由した第3世代パートナーシッププロジェクトパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされる、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスネットワークのワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのための方法であって、前記方法が、進化型パケットデータゲートウェイ
− ユーザ機器が、信頼されないワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスを経由した第3世代パートナーシッププロジェクトパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされる、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスネットワークの、ワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートすることと、
− 前記パケットデータゲートウェイが、パケットデータネットワーク接続が確立された後、パケットデータネットワークゲートウェイに向かって最新のユーザロケーション情報を報告する必要がある場合、第3世代パートナーシッププロジェクト認証許可アカウンティングサーバから最新のワイヤレスローカルエリアネットワークロケーション情報を照会することと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にモバイル通信ネットワークおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルネットワークおよびシステムの説明は、特に、たとえば3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)などの標準化団体によって発行された技術仕様書など、文献に見出され得る。
【0003】
3GPPモバイルシステムの一例は、EPS(進化型パケットシステム)である。EPSなどのシステムでは、ユーザ機器UEは、アクセスネットワーク(またはIP接続性アクセスネットワークIP−CAN)とも呼ばれるEPSネットワークを経由した、IMSネットワークなど、PDN(パケットデータネットワーク)と呼ばれる様々な外部IPネットワークへのアクセスを有する。
【0004】
EPSネットワークは、(PDN接続性と呼ばれる)IP接続性を与えるEPC(進化型パケットコア)と呼ばれるコアネットワークを含む。EPCは、3GPPアクセスによってだけでなく、特に、以下でより詳細に考察されるWLANアクセスなど、非3GPPアクセスによってもアクセスされ得る。EPCへのWLANアクセスが、特に3GPP TS 23.402において規定されており、信頼されたWLANアクセスと信頼されないWLANアクセスとを含む。EPCへの3GPPおよび非3GPP(信頼されたまたは信頼されない)アクセスのためのアーキテクチャの一例は、3GPP TS 23.402からとられた図1において想起される。
【0005】
以下でより詳細に考察される信頼されないWLANアクセスは、特に3GPP TS 23.402によって規定されているように、ePDG(進化型パケットデータゲートウェイ)および3GPP AAAサーバなどのエンティティと、WLAN AN(WLANアクセスネットワーク)と3GPP AAAサーバとの間のSWaインターフェース、およびePDGと3GPP AAAサーバとの間のSWmインターフェースなどのインターフェースとを伴う。認証および許可プロシージャならびにこれらのプロシージャのためのプロトコルが、特に3GPP TS 33.402と3GPP TS 29.273とにおいて規定されている。
【0006】
以下の説明では、EPS事例が(単に例として)より詳細に考察されるが、GPRSなど、EPS以外のシステムにおいて同様の概念があり得る(EPCをGPRSコアネットワークで置き換え、ePDGをPDGで置き換える)。
【0007】
そのようなシステムでは、アクセスネットワークから検索された、(UEロケーション情報と呼ばれる)ユーザのロケーションに関係する情報が、たとえば、IMSセッションのセットアップにおいて、またはIMSセッション中のメディアの追加または削除において、またはIMSセッションの解放において(たとえば、P−CSCFまたはアプリケーションサーバASによって)たとえばIMSにおいて必要とされ得る。
【0008】
したがって、UEロケーション情報を報告することを可能にするプロシージャが、信頼されないWLANアクセスのために導入され、WLANロケーション情報と呼ばれる、現在のユーザのロケーションを報告することを可能にしている。
【0009】
しかしながら、発明者によって認識されるように、および後でより詳細に説明されるように、そのようなプロシージャは、現在、UEが、ePDGとのそれのIKEv2トンネル(したがって、PGWとのPDN接続)を保ちながら新しいAP(アクセスポイント)に移動したときなど、WLANロケーション情報の変化を報告または検索することを可能にしない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】3GPP TS 23.402
【非特許文献2】3GPP TS 33.402
【非特許文献3】3GPP TS 29.273
【非特許文献4】3GPP TS 23.228 付属書類E.7、RおよびT.1
【非特許文献5】3GPP Rel−13
【非特許文献6】3GPP Rel−13、29.273 CR 0430、C4−151715
【非特許文献7】IETF RFC 4282[15]
【非特許文献8】3GPP TS 23.003[14]、クローズ19
【非特許文献9】3GPP TS 24.302[26]
【非特許文献10】3GPP TS 23.139[39]
【非特許文献11】3GPP TS 29.229[24]
【非特許文献12】3GPP TS 29.273、サブクローズ7.1.2.5.1
【非特許文献13】IETF RFC 4072[5]
【非特許文献14】3GPP TS 23.003[3]
【非特許文献15】3GPP TS 29.272[29]
【非特許文献16】3GPP TS 23.003[14]
【非特許文献17】3GPP TS 32.422[32]
【非特許文献18】3GPP TS 29.061[31]
【非特許文献19】3GPP TS 29.328、サブクローズ6.1.1
【非特許文献20】3GPP TS 29.329、サブクローズ6.3.7A
【非特許文献21】3GPP TS 29.273、サブクローズ8.1.2.3.2
【非特許文献22】3GPP TS 29.273、サブクローズ4.1.2.4
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
したがって、信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション情報の報告または検索のサポートを改善する必要がある。本発明の実施形態は、特にそのような必要に対処する。
【0012】
これらおよび他の目的は、一態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために:
− UEの移動性があった場合、3GPPパケットコアネットワークへの信頼されないアクセスを介した前記UEとの安全なリンクを終端する機能に、新しいWLANロケーション情報またはWLANロケーション情報の不在の指示を与える
ように構成された3GPP 3GPP AAAサーバによって達成される。
【0013】
これらおよび他の目的は、別の態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために:
− 前記ePDGが、ユーザロケーション情報ULIを報告する必要がある場合、3GPP AAAサーバからWLANロケーション情報をフェッチする
ように構成されたePDGなど、3GPPパケットコアネットワークへの信頼されないアクセスを介した前記UEとの安全なリンクを終端する機能によって達成される。
【0014】
これらおよび他の目的は、別の態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために:
− 3GPP AAAサーバがePDGにWLANロケーション情報の変化をプッシュするプッシュモードと、ePDGが3GPP AAAサーバからWLANロケーション情報をプルするプルモードとを含む、2つのWLANロケーション情報検索WLIRモードのうちのどちらを3GPP AAAサーバがサポートするかをアドバタイズする
ように構成された前記3GPP AAAサーバによって達成される。
【0015】
これらおよび他の目的は、別の態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために:
− 3GPP AAAサーバがePDGにWLANロケーション情報の変化をプッシュするプッシュモードと、ePDGが3GPP AAAサーバからWLANロケーション情報をプルするプルモードとを含む、2つのWLANロケーション情報検索WLIRモードのうちのどちらをePDGがサポートするかをアドバタイズする
ように構成された前記ePDGによって達成される。
【0016】
これらおよび他の目的は、別の態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために:
− UEの移動性があった場合、3GPP AAAサーバによってそのように要求されると、3GPP AAAサーバにWLANロケーション情報の変化を報告する
ように構成されたWLANアクセスネットワークWLAN ANによって達成される。
【0017】
これらおよび他の目的は、別の態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために、信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション情報を要求するためのホーム加入者サーバHSSからのユーザプロファイル更新要求を受信した時に、以下の行為:
− ホーム加入者サーバHSSに信頼されないWLANアクセスにおけるWLANロケーション情報を返すことと、
− WLANロケーション情報を検索するために、WLAN ANに向かってSWaインターフェースを介して再認証および許可プロシージャを開始することと
のうちの少なくとも1つを実行するように構成された3GPP AAAサーバによって達成される。
【0018】
これらおよび他の目的は、別の態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために:
− 3GPP AAAサーバに信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション情報を要求するShプル要求メッセージを、ホーム加入者サーバHSSに送信する
ように構成されたアプリケーションサーバによって達成される。
【0019】
これらおよび他の目的は、別の態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために:
− 信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション情報を要求するために、ユーザプロファイル更新要求を開始する
ように構成されたホーム加入者サーバHSSによって達成される。
【0020】
これらおよび他の目的は、他の態様では、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのための(1つまたは複数の)方法によって達成され、前記(1つまたは複数の)方法は、上記のエンティティ(3GPP AAAサーバ、ePDGまたはPDG、WLANアクセスネットワーク、HSS、アプリケーションサーバ)のうちの少なくとも1つによって実行される少なくとも1つのステップを含む。
【0021】
次に、本発明の実施形態による装置および/または方法のいくつかの実施形態について、単に例として、および添付の図面を参照しながら説明する:
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】EPCへの3GPPおよび非3GPP(信頼されたまたは信頼されていない)アクセスのためのアーキテクチャの一例を想起することを意図する図である。
図2】信頼されないWLANアクセスを介したPDN接続確立プロシージャのためのシグナリングフローの一例を想起することを意図する図である。
図3】本発明の実施形態による、シグナリングフローを示すことを意図する図である。
図4】本発明の実施形態による、シグナリングフローを示すことを意図する図である。
図5】本発明の実施形態による、シグナリングフローを示すことを意図する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
略語
AAA 認証許可アカウンティング
AKA 認証およびキー合意
AN アクセスネットワーク
AVP 属性値ペア
DEA ダイアメータ(Diameter)EAP回答
DER ダイアメータEAP要求
EAP 拡張認証プロトコル
EPC 進化型パケットコア
ePDG 進化型パケットデータゲートウェイ
EPS 進化型パケットシステム
GPRS 汎用パケット無線サービス
HSS ホーム加入者サーバ
IKE インターネットキー交換
IMS IPマルチメディアサブシステム
NTP ネットワーク時間プロトコル
PDG パケットデータゲートウェイ
PDN パケットデータネットワーク
PGW PDNゲートウェイ
PLMN パブリックランドモバイルネットワーク
TWAN 信頼されたWLANアクセスネットワーク
UWAN 信頼されないWLANアクセスネットワーク
UE ユーザ機器
WLAN ワイヤレスローカルエリアネットワーク
【0024】
本発明の様々な態様および/または実施形態の説明
規制要件(たとえばデータ保持、合法的傍受)に準拠するために、および/またはユーザのロケーションに基づくいくつかのタイプの付加価値サービスを可能にするために、アクセスネットワークによって与えられるユーザのロケーションに関係する情報が、IMSにおいて必要とされ得る。ユーザロケーション情報はまた、それらのネットワークにおけるユーザの体感品質を査定するために、およびカスタマーケア)に報告された問題を解決するために、IMSに報告され、事業者によって使用される。
【0025】
この目的で、P−CSCFおよびASが、IMSセッションのセットアップ、メディアの追加または削除、あるいはIMSセッションの解放中に、信頼されたWLANアクセスのためにGPRS/EPSにおいてまたは非EPSにおいてユーザロケーションを検索することを可能にするネットワーク提供ロケーション情報(NPLI:Network Provided Location Information)検索プロシージャが、以前の3GPPリリースにおいて規定されている。
【0026】
3GPP TS 23.228 付属書類E.7、RおよびT.1を参照されたい。
【0027】
緊急および非緊急PDN接続のセットアップまたは解放中に、あるいはS2bを介した専用ベアラの作成、変更または解放中に、信頼されないWLANアクセスを経由してEPCにアクセスするユーザのために同じことをサポートするための、したがって、ePDGからPGWおよびIMSにWLANロケーション情報を報告するための拡張が、3GPP Rel−13において定義されている。CR23.402#2906、S2−153711、http://www.3gpp.org/ftp/tsq_sa/WG2_Arch/TSGS2_111_Chengdu/Docs/S2−153711.zip)を参照されたい。
【0028】
WLANロケーション情報は、ユーザがそれに接続されるAPのSSID、BSSID、WLAN事業者名または公的アドレス(civic address)を含んでいることがある。WLANロケーション情報は、PDN接続確立より前の認証および許可プロシージャ中に、WLANアクセスネットワークからePDGに報告され得る。
【0029】
C4−151715におけるCR29.273 0430、http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG4_protocollars_ex−CN4/TSGCT4_70bis_Belgrade/Docs/C4−151715.zipと、
C4−151721におけるCR29.274、http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG4_protocollars_ex−CN4/TSGCT4_70bis_Belgrade/Docs/C4−151721.zipとを参照されたい。
【0030】
しかしながら、ユーザが、(たとえば、MOBIKEを使用して)ePDGとのそれのIKEv2トンネル/PDN接続を保ちながら新しいAPに移動した、たとえば、ユーザがキャンパス上で移動したとき、新しいWLANロケーション情報を用いてePDGを更新するための、SWa(WLAN ANから3GPP AAAサーバ)およびSWm(ePDG−3GPP AAAサーバ)インターフェースを介したプロシージャが、現在存在しない。
【0031】
したがって、ePDGは、現在、たとえば、IMSセッションがセットアップまたは解放されるとき、あるいはメディアがPDN接続の確立の後に追加/削除されるとき、あるいは(IMS)PDN接続が解放されるとき、現在のユーザのWLANロケーション情報を報告することができない。
【0032】
以下で1)および2)と呼ばれる、本発明の実施形態および/または態様の第1および第2のパートは、以下を含む:
1/ 以下を行うためのSWa(WLAN AN<>3GPP AAAサーバ)およびSWm(ePDG<>3GPP AAAサーバ)インターフェースを介した新しいプロシージャが定義される
A) WLANアクセスネットワークが、3GPP AAAサーバにWLANロケーション情報の変化を報告することを可能にすること、および
B) ePDGがユーザの現在のWLANロケーション情報に気づいているままにし、ePDGが最新のWLANロケーション情報をPGW(およびIMS)に与えることを可能にするために、ePDGにWLANロケーション情報をフォワーディングすること。
【0033】
2/ ASがユーザの現在のWLANロケーション情報を照会することを可能にするためのSh(AS<>HSS)、SWx(HSS<>3GPP AAAサーバ)およびSWa(HSS<>WLAN AN)インターフェースを介したプロシージャも定義される。
【0034】
本発明の実施形態および/または態様のパート1)の説明
1/ 3GPP Rel−13において規定されている要件に従って、WLANアクセスネットワークは、SWaを介した認証および許可プロシージャ中に、3GPP AAAサーバにWLANロケーション情報と、随意にWLANロケーションタイムスタンプとを報告することができる。3GPP AAAサーバは、信頼された情報と見なされた(たとえばPLMN事業者がWLAN事業者でもある)とき、この情報を格納し、利用可能な場合、WLANロケーションタイムスタンプとともに、後続のSWm認証および許可プロシージャ中に、ePDGにその情報を送信する。
【0035】
本発明の実施形態は、UEが、同じePDGに接続されたままでいながら異なるAPに移動し得ることを考慮に入れる。以下の2つのステップが与えられ得る:
A) WLANアクセスネットワークが、3GPP AAAサーバにWLANロケーション情報の変化を報告することを可能にすること、および
B) ePDGがユーザの現在のWLANロケーション情報に気づいているままにし、ePDGが最新のWLANロケーション情報をPGW(およびIMS)に与えることを可能にするために、3GPP AAAサーバからePDGにWLANロケーション情報を与えること。
【0036】
ePDGは、したがって、S2bプロシージャ(ベアラ作成、変更または削除あるいはPDN接続解放)中に、PGWに向かって現在のWLANロケーション情報と(利用可能な場合)関連するタイムスタンプとを与えることが可能である。
【0037】
本特徴は、主に、(専用ベアラと関係するプロシージャに関連する)(通常または緊急)IMSサービスをサポートするPDN接続を対象とするが、汎用的にされるべきである。
【0038】
ステップA) WLANアクセスネットワークが、3GPP AAAサーバにWLANロケーション情報の変化を報告することを可能にすること
本発明の実施形態の一部として、UEが、(たとえば、MOBIKEを使用して)同じePDGに接続されたままでいながら異なるAPに移動した場合、以下のいずれかである
・ WLAN ANは、同じSWaセッションのために、3GPP AAAサーバに対して(新しいWLANロケーション情報を用いて)新しい再認証および許可プロシージャまたは(再)許可プロシージャをトリガする、あるいは
・ (たとえば、SWaセッションがAP自体において終端する場合)WLAN ANは、前のSWaセッションをティアダウンし、新しいSWaセッションを確立する、すなわち、3GPP AAAサーバは、(新しいWLANロケーション情報およびタイムスタンプを用いた)新しいSWaセッション確立と前のSWaセッションの解放とを(場合によっては任意の順序で)経験することになる。
【0039】
どちらの場合も、3GPP AAAサーバは、ユーザのために格納されたWLANロケーション情報を直近のWLANロケーション情報と置き換える。
【0040】
UEは、WLANロケーション情報が利用可能である(3GPP AAAサーバが、WLAN ANが与えるWLANロケーション情報を信頼する)場所から、そのWLANロケーション情報がもはや利用可能でない(たとえば、3GPP AAAサーバが、WLAN ANが与えるWLANロケーション情報を信頼しない、またはWLAN ANがいかなるそのような情報も与えない)場所に移動し得る。逆の状況も可能である。これは、ステップBにおいて、WLANが、WLANロケーション情報がいつ利用可能であるかがわかることが可能でなければならないことを意味する。
【0041】
ステップB) 3GPP AAAサーバからePDGにWLANロケーション情報を与えること。
ePDGがWLANロケーション情報を得るために、2つの方法/モードが可能である(WLANロケーション情報検索モードまたはWLIRモード)
B.1) 3GPP AAAサーバからePDGにWLANロケーション情報を与えるためのプッシュモード
3GPP AAAサーバは、それがUEの移動性を検出したとき、ePDGに新しいWLANロケーション情報をプッシュする:3GPP AAAサーバは、AAAに向かって新しい許可プロシージャを開始するようにePDGをトリガするためのSWm許可情報更新プロシージャを開始し、その間、AAAは、ePDGに新しいWLANロケーション情報とタイムスタンプとをプッシュすることができる。
【0042】
B.2) ePDGからWLANロケーション情報を得るためのプルモード
それがWLANロケーション情報を必要とするとき(*)、ePDGは、3GPP AAAサーバに照会する/3GPP AAAサーバからそのWLANロケーション情報をプルする
(*)それがULIを送信する必要があるとき、(たとえば、それがベアラ作成応答またはベアラ削除応答を送信する必要があるとき)。
【0043】
B.3) WLANロケーション情報検索のためのプッシュモードとプルモードとの間の選定(WLIRモード)
最良の(プッシュ/プル)モードは、SWa再認証の数がIMSセッションイベント(セットアップ、ベアラ追加、解放、...)の数よりも大きいのか小さいのかに依存する
・ 交通信号シナリオをとると(*)、SWa再認証の数は高くなり得るが、ユーザはIMSセッションに関与せず、したがって、プッシュモードでは、無用な情報がePDGに送信される
○ (*)車中のUEは、車が移動している間、町のWi−Fiに接続しない(UEは、APに接続するための安定したWiFi信号を待つ)が、(車が仮に15秒超の間停止したとき)各赤信号において接続する。その場合、UEは、S2bセッションが保たれるが、APを変更し続けることになる(IKE有効性検査(liveliness check)の頻度が、赤信号における停止の頻度よりも低い
・ 逆に、UEが移動しないとき、プルモードを用いて、ePDGは、IMSセッションの開始/更新および解放において、同じ情報をフェッチすることになる。
【0044】
両方のモードが、有用であるように見え、したがって定義される必要がある。最も好適なモードを定義するためのアルゴリズムが、コールフローのステップB.3において定義されている。
【0045】
コールフロー
現在定義されているプロシージャ
図2は、(既存の仕様書およびRel−13拡張に従う)信頼されないWLANアクセスを介したPDN接続確立の一例を与える。
【0046】
ステップ1において、WLAN ANは、SWa認証および許可プロシージャを開始し、3GPP Rel−13(CT4#70bis中に合意された、29.273 CR 0430、C4−151715、http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG4_protocollars_ex−CN4/TSGCT4_70bis_Belgrade/Docs/C4−151715.zip)において規定されているように、3GPP AAAサーバに送信される要求にWLANロケーション情報を含める。
【0047】
【表1】
【0048】
ステップ2において、ePDGは、3GPP Rel−13(29.273 CR 0430、C4−151715)において規定されているように、SWm認証および許可回答メッセージにおいてWLANロケーション情報とタイムスタンプとをフォワーディングする。
【0049】
ステップA) WLANアクセスネットワークが、3GPP AAAサーバにWLANロケーション情報の変化を報告することを可能にすること
本発明の実施形態の一部として、3GPP AAAサーバが、WLAN ANに、SWa認証および許可回答における新しい情報要素を経由してWLANロケーション情報の変化を報告するように要求した場合、ユーザが異なるAPに移動したことをWLAN ANが検出したとき、WLAN ANは以下のいずれかを行うものとする:
a)同じSWaセッションのために、新しい再認証および許可プロシージャ、または(再)許可プロシージャをトリガする。
【0050】
前者(再認証および許可)の場合、メッセージ/プロシージャは、3GPP TS 29.273において規定されている既存のSWa認証および許可要求と同様であるが、プロシージャは、(新しいSWaセッションを確立するのとは対照的に)既存のSWaセッションのために呼び出される。
【0051】
後者(再許可プロシージャ)の場合、SWa要求は、既存のSWa認証および許可プロシージャと同様であるが、認証要求タイプはAUTHORIZE_ONLYに設定される。WLAN ANは、EAP−AKA’チャレンジレスポンスがすでに正常に検査されたので、3GPP AAAサーバに、それがEAPペイロードを無視するべきであることを告げるために、要求中に、前の要求において送信された最後のEAPペイロード、または(3GPPによって決定されるべき)ダミーEAPペイロードを含め、余分のフラグを設定する(EAPペイロードを無視するための同様の手法が、STaインターフェースを介した単一接続モード(SCM)の信頼されたWLANのために規定されており、問題は、EAPペイロードがIETF RFCによればDERメッセージにおいて必須であることであった)。
【0052】
認証要求タイプがAUTHORIZE_ONLYに設定されたSWa認証および許可回答
注: 本発明の実施形態によってもたらされる新しい挙動は、認証要求タイプがAUTHORIZE_ONLYに設定されたときにWLANロケーション情報とWLANロケーションタイムスタンプとを与えることと、その場合、ダミーEAPペイロードを示すこととにある。
【0053】
下記の表は、本発明の実施形態による、再許可プロシージャ中に送信されるSWa認証および許可要求メッセージの情報要素コンテンツを示すことを意図する。本発明の実施形態に従って導入されるいくつかの要素は、この表中で下線が引かれている。
【0054】
【表2】
【0055】
または
b) 代替的に、TWAN ANは、既存のSWa認証および許可プロシージャを使用して、3GPP AAAサーバに向かう既存のSWaセッションを解放し、新しいSWaセッションを再確立し、新しいWLANロケーション情報とタイムスタンプとを含め得る(または場合によってはWLANロケーション情報を含めない)。これはまた、APがSWa終端エンドポイントをサポートし、UEが新しいAPに移動した場合に行われることになる手法である。
【0056】
どちらの場合(aおよびb)も、3GPP AAAサーバは、前に報告されたWLANロケーション情報およびタイムスタンプを、新しいWLANロケーション情報およびタイムスタンプで(それのローカルストレージにおいて)置き換える。
【0057】
ステップB) 3GPP AAAサーバからePDGにWLANロケーション情報を与えること。
どちらのモードでも、ePDGは、3GPP AAAサーバからWLANロケーション情報を受信しないことがある。その場合、ePDGは、それが、(WLANロケーションタイムスタンプを使用して)このロケーションが十分に最近であると見なす場合、これまで受信されたWLANロケーション情報を保ち(それをPGWに報告し)得るか、またはePDGは、これまで受信されたWLANロケーション情報がもはや有効でないと見なし、(UEの外側IP@など)それが有し得るどんな他のロケーション情報でもPGWに送信する、のいずれかである。
【0058】
どちらのモードでも、それが有効なWLANロケーション情報を有する場合、AAAサーバは、SWmセッションのセットアップにおいてePDGにこのWLANロケーション情報を送信する。
【0059】
B.1) 3GPP AAAサーバからePDGにWLANロケーション情報を与えるためのプッシュモード
3GPP AAAサーバは、それがUEの移動性を検出したとき、ePDGに新しいWLANロケーション情報をプッシュする:3GPP AAAサーバは、3GPP AAAサーバに向かって新しい許可プロシージャを開始するようにePDGをトリガするためのSWm許可情報更新プロシージャ(3GPP TS 29.273のサブクローズ7.1.2.5.1参照)を開始し、その間、3GPP AAAサーバは、ePDGに新しいWLANロケーション情報とタイムスタンプとをプッシュすることができる。3GPP AAAサーバは、それが、新しいAPから受信されたWLANロケーション情報を信頼しないとき、または新しいAPがそのような情報を与えないとき、SWm許可回答(ダイアメータAAA)においてWLANロケーション情報を与えない
【0060】
対応するシグナリングフローが図3に示されている。
【0061】
下記の表は、本発明の実施形態による、SWm許可回答メッセージの情報要素コンテンツを示すことを意図する。本発明の実施形態に従って導入されるいくつかの要素は、この表中で下線が引かれている。
【0062】
【表3】
【0063】
B.2) ePDGからWLANロケーション情報を得るためのプルモード
それがS2bを介してULI(ユーザロケーション情報)を送信する必要があるとき、ePDGは3GPP AAAサーバからこの情報をフェッチする。このモードは、したがって、プッシュモードの第2の部分を使用する。
【0064】
対応するシグナリングフローが図4に示されている。
【0065】
B.3) WLANロケーション情報検索のためのプッシュモードとプルモードとの間の選定(WLIRモード)
・ 3GPPは、ePDGとAAAサーバの両方において実装すべき必須のWLIRモード(プッシュまたはプル)を定義すると仮定される
・ SWmセッションのセットアップにおいて、ePDGおよびAAAサーバは、それらがサポートするWLIRモード(プッシュ、プル、または両方)をアドバタイズする。ePDGは、さらに、ePDGおよびAAAサーバが両方のWLIRモードをサポートする場合、この特定のSWmセッションのために使用すべきデフォルトWLIRモードを示す
○ ePDGおよびAAAサーバが、それらがサポートするWLIRモードをアドバタイズすることを可能にするための、新しいIEがSWm上で定義される。それは、(ePDGからの)SWm認証および許可要求において、および(3GPP AAAサーバからの)認証および許可回答において使用される
○ ePDGが、さらに、使用すべきデフォルトWLIRモードを示すことを可能にするための、新しいIEがSWm上で定義される。それは、(ePDGからの)SWm認証および許可要求において使用される
・ ePDGおよびAAAサーバのうちの1つが1つのWLIRモードのみをサポートするとき、そのモードは、SWmセッション全体のためのWLIRモードとして選択される。
・ ePDGとAAAサーバの両方が、両方のWLIRモードをサポートするとき、SWmセッションは、SWmセッション開始においてePDGによって示されたデフォルトWLIRモードで開始するが、いつでもePDGはWLIRモードを変更し、SWm許可要求(ダイアメータAAR)において新しいデフォルトWLIRモードを示すことができる。
○ したがって、ePDGがデフォルトWLIRモードを変更することが可能であるための、新しいIEがSWm許可要求において必要とされる
○ この特徴の使用の一例は以下の通りである
・ 初期デフォルトWLIRモードがプルモードである。
・ ePDGが、(たとえば、最初の専用ベアラの作成において)IMSセッションの開始を検出したとき、それは、SWm許可要求(ダイアメータAAR)を使用してWLANロケーション情報をフェッチし、新しいWLIRモード(プッシュ)を示す。
・ ePDGが、(たとえば、最後の専用ベアラの削除において)IMSセッションの終了を検出したとき、それは、SWm許可要求(ダイアメータAAR)を使用してWLANロケーション情報をフェッチし、新しいWLIRモード(プル)を示す。
・ したがって、IMSセッションがない限り、WLANロケーション情報を与えるためのSWmを介したシグナリングはない。
○ 異なるモードが、SWmセッションの存続期間にわたって、および(各加入者の移動性および活動挙動に応じて)異なるSWmセッション間で使用され得る。
・ 代替として、モードは、事業者ポリシーに基づいて選定され得、たとえば、IMS APNに関係するSWmセッションのためにプッシュモードが選定され、非IMS APNに関係するSWmセッションのためにプルモードが選定され得る。
【0066】
本発明の実施形態および/または態様のパート2)の説明
2/ さらに、以下のように、ASがユーザの現在のWLANロケーション情報を照会することを可能にするためのプロシージャも(本発明の実施形態の一部として)定義される:
ASがユーザロケーションを得る必要があるとき、それは、(TS 23.228の付属書類R.5の原理に従って)ユーザのロケーションについてHSSに照会するが、ユーザが信頼されないWLANアクセスを経由してEPCにアクセスしている場合、ユーザのWLANロケーションをも得るための要求を伴う、すなわち、
− ASは、信頼されないWLANアクセスのために3GPP AAAサーバにおける加入者のロケーションを要求するために、Shプル要求(3GPP TS 29.328のサブクローズ6.1.1参照)を開始し、要求されたドメインはPSに設定され、要求されたノードは、値「UWANのための3GPP AAAサーバ」(3GPP TS 29.329のサブクローズ6.3.7Aにおいて規定されている要求されたノードAVPのための、本発明の実施形態の一部としての新しい値)を示し、ASは、代替的に、WLANアクセスにおいて加入者のロケーションを要求するためにShプル要求を開始し得る(すなわち、要求されたノードは、値「値「UWANのための3GPP AAAサーバ」+「「TWANのための3GPP AAAサーバ」を、さらにはより一般的にはアクセスネットワークにおいて示す。
− HSSは、次いで、信頼されたWLANアクセスのために3GPP TS 29.273のサブクローズ8.1.2.3.2において現在規定されているように、ユーザロケーションを要求するために、PPRフラグにおいてアクセス−ネットワーク−情報−要求および/またはUE−ローカル−時間−ゾーン−要求ビットを設定するユーザプロファイル更新要求(プッシュプロファイル要求)を開始する、
− 本発明の実施形態の一部として、UEが、信頼されないWLANアクセスを経由してEPCにアタッチされる場合、3GPP AAAサーバは、次いで、(本発明の実施形態のパート1/において説明されたように)WLAN ANから受信された最後のWLANロケーション情報およびタイムスタンプをHSSに返す。
【0067】
本発明の代替実施形態および/または態様の説明
注: WLAN ANが、動的に、(1/において提案されたように)新しいWLANロケーション情報を用いて3GPP AAAサーバを更新することが3GPPにおいて合意されなかった場合、3GPP AAAサーバは、次いで、以下のように挙動することになる:
○ UEが、信頼されないWLANアクセスを経由してEPCにアタッチされる場合、3GPP AAAサーバは、3GPP TS 29.273のサブクローズ4.1.2.4において規定されているように(SWaを介して)WLAN ANに向かって新しい再認証および許可要求を開始するものとする。
○ WLAN ANは、次いで、1/において規定されているように、再認証および許可プロシージャを進め、最後のWLANロケーション情報を含める。
○ 3GPP AAAサーバは、次いで、WLAN ANから受信された最後のWLANロケーション情報およびタイムスタンプをHSSに返す
対応するシグナリングフローが図5に示されている。
【0068】
本発明の様々な態様および/または実施形態は、(それに限定はされないが)以下の態様を含む。
【0069】
一態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために構成された3GPP AAAサーバである。
【0070】
様々な組合せに従って、組み合わせてまたは単独で用いられ得る、(それに限定はされないが)以下の実施形態を含む様々な実施形態が与えられ得る。
【0071】
一実施形態では、前記3GPP AAAサーバは:
− UEの移動性があった場合、3GPPパケットコアネットワークへの信頼されないアクセスを介した前記UEとの安全なリンクを終端するePDGなどの機能に、新しいWLANロケーション情報またはWLANロケーション情報の不在の指示を与える
ように構成される。
【0072】
一実施形態では、前記3GPP AAAサーバは:
− UEの移動性があった場合、ePDGに新しいWLANロケーション情報またはWLANロケーション情報の不在の指示をプッシュする
ように構成される。
【0073】
一実施形態では、前記3GPP AAAサーバは:
− 3GPP AAAサーバに向かって新しい許可プロシージャを開始するようにePDGをトリガするために、ePDGへのSWmインターフェースを介してSWm許可情報更新プロシージャを開始することと、
− 前記新しい許可プロシージャ中に前記ePDGに向かって送信されるSWm許可回答において、前記新しいWLANロケーション情報またはWLANロケーション情報の不在の指示を与えることと
を行うように構成される。
【0074】
別の態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために構成されたePDGである。
【0075】
様々な組合せに従って、組み合わせてまたは単独で用いられ得る、(それに限定はされないが)以下の実施形態を含む様々な実施形態が与えられ得る。
【0076】
一実施形態では、前記ePDGは:
− 前記ePDGが、ユーザロケーション情報ULIを報告する必要がある場合、3GPP AAAサーバからWLANロケーション情報をフェッチする
ように構成される。
【0077】
一実施形態では、前記ePDGは:
− 前記3GPP AAAサーバへのSWmインターフェースを介して新しい許可プロシージャを開始することと、
− 前記プロシージャ中に3GPP AAAサーバから受信されたSWm許可回答において、WLANロケーション情報またはWLANロケーション情報の不在の指示を受信することと
を行うように構成される。
【0078】
別の態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために構成された3GPP AAAサーバである。
【0079】
様々な組合せに従って、組み合わせてまたは単独で用いられ得る、(それに限定はされないが)以下の実施形態を含む様々な実施形態が与えられ得る。
【0080】
一実施形態では、前記3GPP AAAサーバは:
− 3GPP AAAサーバがePDGにWLANロケーション情報の変化をプッシュするプッシュモードと、ePDGが3GPP AAAサーバからWLANロケーション情報をプルするプルモードとを含む、2つのWLANロケーション情報検索WLIRモードのうちのどちらを前記3GPP AAAサーバがサポートするかをアドバタイズする
ように構成される。
【0081】
一実施形態では、前記3GPP AAAサーバは:
− 3GPP AAAサーバがどのWLIRモードをサポートするかを示す情報要素をSWm認証および許可回答に含める
ように構成される。
【0082】
一実施形態では、前記3GPP AAAサーバは:
− ePDGおよび3GPP AAAサーバが両方のWLIRモードをサポートする場合、ePDGによって示された、特定のSWmセッションのために使用すべきデフォルトWLIRモードを選定する
ように構成される。
【0083】
別の態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために構成されたePDGである。
【0084】
様々な組合せに従って、組み合わせてまたは単独で用いられ得る、(それに限定はされないが)以下の実施形態を含む様々な実施形態が与えられ得る。
【0085】
一実施形態では、前記ePDGは:
− 3GPP AAAサーバがePDGにWLANロケーション情報の変化をプッシュするプッシュモードと、ePDGが3GPP AAAサーバからWLANロケーション情報をプルするプルモードとを含む、2つのWLANロケーション情報検索WLIRモードのうちのどちらを前記ePDGがサポートするかをアドバタイズする
ように構成される。
【0086】
一実施形態では、前記ePDGは:
− ePDGがどのWLIRモードをサポートするかを示す情報要素を、SWmセッション開始においてSWm認証および許可要求に含める
ように構成される。
【0087】
一実施形態では、前記ePDGは:
− ePDGおよび3GPP AAAサーバが両方のWLIRモードをサポートする場合、特定のSWmセッションのために使用すべきデフォルトWLIRモードを示す
ように構成される。
【0088】
一実施形態では、前記ePDGは:
− SWmセッション中にデフォルトWLIRモードを変更する
ように構成される。
【0089】
一実施形態では、前記ePDGは:
− デフォルトWLIRモードの変化を示す情報要素をSWm許可要求に含める
ように構成される。
【0090】
一実施形態では、前記ePDGは:
− ePDGおよび3GPP AAAサーバが両方のWLIRモードをサポートする場合、事業者ポリシーに基づいて、特定のSWmセッションのために使用すべきデフォルトWLIRモードを選定する
ように構成される。
【0091】
別の態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために構成されたWLANアクセスネットワークWLAN ANである。
【0092】
様々な組合せに従って、組み合わせてまたは単独で用いられ得る、(それに限定はされないが)以下の実施形態を含む様々な実施形態が与えられ得る。
【0093】
一実施形態では、前記WLAN ANは:
− UEの移動性があった場合、3GPP AAAサーバによってそのように要求されると、3GPP AAAサーバにWLANロケーション情報の変化を報告する
ように構成される。
【0094】
一実施形態では、前記WLAN ANは:
− 既存のSWaセッションのために、3GPP AAAサーバへのSWaインターフェースを介して再認証および許可プロシージャ、または再許可プロシージャをトリガすることと、
− 前記プロシージャ中に前記3GPP AAAサーバに送信されるSWa認証および許可要求メッセージにおいて、WLANロケーション情報を与えることと
を行うように構成される。
【0095】
一実施形態では、前記WLAN ANは:
− ダミーEAPペイロードまたは以前のEAP交換において送信されたEAPペイロードを、再許可プロシージャ中に送信されるSWa認証および許可要求メッセージに含めることと、
− 前記要求においてEAPペイロードが無視され得ることを示すフラグを、前記メッセージに含めることと
を行うように構成される。
【0096】
一実施形態では、前記WLAN ANは:
− 既存のSWaセッションを解放し、新しいSWaセッションを確立することと、
− 前記新しいSWaセッションを確立するために前記3GPP AAAサーバに送信されるSWa認証および許可要求メッセージにおいて、WLANロケーション情報を与えることと
を行うように構成される。
【0097】
別の態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために構成された3GPP AAAサーバである。
【0098】
(それに限定はされないが)以下を含む様々な実施形態が与えられ得る:
一実施形態では、前記3GPP AAAサーバは、信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション情報を要求するためのホーム加入者サーバHSSからのユーザプロファイル更新要求を受信した時に、以下の行為:
− ホーム加入者サーバHSSに信頼されないWLANアクセスにおけるWLANロケーション情報を返すことと、
− WLANロケーション情報を検索するために、WLAN ANに向かってSWaインターフェースを介して再認証および許可プロシージャを開始することと
のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0099】
別の態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために構成されたアプリケーションサーバである。
【0100】
(それに限定はされないが)以下を含む様々な実施形態が与えられ得る:
一実施形態では、前記アプリケーションサーバは:
− 3GPP AAAサーバに信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション情報を要求するShプル要求メッセージを、ホーム加入者サーバHSSに送信する
ように構成される。
【0101】
別の態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPP 3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのために構成されたホーム加入者サーバHSSである。
【0102】
(それに限定はされないが)以下を含む様々な実施形態が与えられ得る:
一実施形態では、前記HSSは:
− 信頼されないWLANアクセスのためのWLANロケーション情報を要求するために、ユーザプロファイル更新要求を開始する
ように構成される。
【0103】
他の態様は、ユーザ機器UEが、信頼されないWLANアクセスを経由した3GPPパケットコアネットワークへのアクセスのためにアタッチされるWLAN ANの、WLANロケーション情報と呼ばれる、ロケーション情報の報告または検索のサポートのための(1つまたは複数の)方法に関し、前記(1つまたは複数の)方法は、上記のエンティティ(3GPP AAAサーバ、ePDGまたはPDG、WLANアクセスネットワーク、HSS、アプリケーションサーバ)のうちの少なくとも1つによって実行される少なくとも1つのステップを含む。
【0104】
様々な上記で説明した方法のステップが、プログラムされたコンピュータによって実行され得ることを、当業者は容易に認識されよう。本明細書では、いくつかの実施形態はまた、機械またはコンピュータ可読であり、命令の機械実行可能プログラムまたはコンピュータ実行可能プログラムを符号化するプログラム記憶デバイス、たとえば、デジタルデータ記憶媒体をカバーするものであり、前記命令は、前記上記で説明した方法のステップの一部または全部を実行する。プログラム記憶デバイスは、たとえば、デジタルメモリ、磁気ディスクおよび磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、または光学的に読取り可能なデジタルデータ記憶媒体であり得る。実施形態はまた、上記で説明した方法の前記ステップを実行するようにプログラムされたコンピュータをカバーするものである。
図1
図2
図3
図4
図5