【文献】
Mobile-Edge Computing Introductory Technical White Paper,2014年12月 5日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/TSG_SA/TSGS_66/Docs/SP-140850.zip>
【文献】
MOBILE-EDGE COMPUTING (MEC) Introductory Technical Whitepaper Overview,2014年12月 5日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/TSG_SA/TSGS_66/Docs/SP-140850.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記MECサーバーは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理した後に送信する場合、
前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ終了モードであれば、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージをUEに送信する必要があると確定し、
前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからUEのIPアドレスを取得し、かつ、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
前記MECサーバーシステムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)から転送されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからターゲットIPアドレスを取得し、
前記ターゲットIPアドレスがローカルサービスサーバーのIPアドレスであると確定した場合、前記MECサーバーは、受信したトラフィックデータメッセージをローカルサービスサーバーに送信し、または、前記ターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスであると確定した場合、前記MECサーバーは、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより、前記受信したトラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
ローカルサービスサーバーは、トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに送信しようとする場合、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスをソースIPアドレスとし、かつ、リモートサービスサーバーのIPアドレスをターゲットIPアドレスとして、トラフィックデータメッセージに含ませ、約定したフォーマットに基づき、前記トラフィックデータメッセージのペイロードPayloadにUEのIPアドレスを追加し、トラフィックデータメッセージを構成するステップと、
前記ローカルサービスサーバーは、前記トラフィックデータメッセージを、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーに送信するステップを備え、
前記MECサーバーは、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記トラフィックデータメッセージに含まれるローカルサービスサーバーのIPアドレスに基づき、所定のデータ転送情報リストから前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスと対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを照会し、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定し、前記トラフィックデータメッセージ転送モードは、トラフィックデータメッセージがUEとローカルサービスサーバーの間のみで伝送されることを示すローカルデータ終了モードと、トラフィックデータメッセージがUEとリモートサービスサーバーの間で伝送する際にローカルサービスサーバーによる処理が必要とすることを示すローカルデータ経由モードとを含み、前記ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージには、ソースIPアドレスとするローカルサービスサーバーのIPアドレスと、ターゲットIPアドレスとするリモートサービスサーバーのIPアドレスと、約定したフォーマットに従って前記トラフィックデータメッセージのPayloadに追加されたUEのIPアドレスとが含まれ、
前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがリモートサービスサーバーのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記ローカルサービスサーバーから送信された前記トラフィックデータメッセージのペイロードPayloadにおいて、約定したフォーマットに基づいてUEのIPアドレスを取得した後、前記UEのIPアドレスを削除して新しいトラフィックデータメッセージを構成し、
前記MECサーバーは、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス及び前記リモートサービスサーバーのIPアドレスと対応するアクセスポイント名APN情報を取得し、前記APNの下で前記UEに対応するアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより、前記新しいトラフィックデータメッセージをシステムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)に送信し、SAE−GWを介して、前記新しいトラフィックデータメッセージを、リモートサービスサーバーに送信することを特徴とするデータ伝送方法。
前記確定ユニットは、システムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)から転送されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからターゲットIPアドレスを取得し、前記ターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティを確定し、
前記処理ユニットは、前記確定ユニットがSAE−GWから転送されたトラフィックデータメッセージを受信し、かつ、前記トラフィックデータメッセージ内のターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティがローカルサービスサーバーであると確定した場合、前記確定ユニットが受信したトラフィックデータメッセージをローカルサービスサーバーに送信し、または、前記確定ユニットがSAE−GWから転送されたトラフィックデータメッセージを受信し、かつ、前記トラフィックデータメッセージ内のターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティがUEであると確定した場合、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより、前記確定ユニットが受信したトラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信することを特徴とする請求項6に記載のデータ伝送装置。
トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに送信する必要がある場合、本装置のIPアドレスをソースIPアドレスとし、リモートサービスサーバーのIPアドレスをターゲットIPアドレスとしてトラフィックデータメッセージに含ませ、約定したフォーマットに基づき、前記トラフィックデータメッセージのペイロードPayloadにUEのIPアドレスを追加し、新しいトラフィックデータメッセージを構成する処理ユニットと、
前記新しいトラフィックデータメッセージをモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーに送信する送信ユニットとを備え、
前記モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーは、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記トラフィックデータメッセージに含まれるローカルサービスサーバーのIPアドレスに基づき、所定のデータ転送情報リストから前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスと対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを照会し、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定し、前記トラフィックデータメッセージ転送モードは、トラフィックデータメッセージがUEとローカルサービスサーバーの間のみで伝送されることを示すローカルデータ終了モードと、トラフィックデータメッセージがUEとリモートサービスサーバーの間で伝送する際にローカルサービスサーバーによる処理が必要とすることを示すローカルデータ経由モードとを含み、前記ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージには、ソースIPアドレスとするローカルサービスサーバーのIPアドレスと、ターゲットIPアドレスとするリモートサービスサーバーのIPアドレスと、約定したフォーマットに従って前記トラフィックデータメッセージのPayloadに追加されたUEのIPアドレスとが含まれ、
前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがリモートサービスサーバーのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記ローカルサービスサーバーから送信された前記トラフィックデータメッセージのペイロードPayloadにおいて、約定したフォーマットに基づいてUEのIPアドレスを取得した後、前記UEのIPアドレスを削除して新しいトラフィックデータメッセージを構成し、
前記MECサーバーは、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス及び前記リモートサービスサーバーのIPアドレスと対応するアクセスポイント名APN情報を取得し、前記APNの下で前記UEに対応するアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより、前記新しいトラフィックデータメッセージをシステムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)に送信し、SAE−GWを介して、前記新しいトラフィックデータメッセージを、リモートサービスサーバーに送信することを特徴とするトラフィックデータ伝送装置。
前記処理ユニットは、MECサーバーにより転送された、リモートサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信し、受信したトラフィックデータメッセージを処理した後、送信すべきトラフィックデータメッセージを生成し、本装置のIPアドレスをソースIPアドレスとし、UEのIPアドレスをターゲットIPアドレスとして、前記生成したトラフィックデータメッセージに含ませ、
前記送信ユニットは、前記生成した、本装置のIPアドレス及びUEのIPアドレスを含むトラフィックデータメッセージをMECサーバーに送信し、受信したトラフィックデータメッセージをMECサーバーによりUEに送信することを特徴とする請求項9に記載のトラフィックデータ伝送装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のデータ伝送モードは、2つのカテゴリに分類することができる。カテゴリの1つは、リモートサービスに対応するダイレクトモードを指し、ダイレクトモードでは、ユーザープレーンデータは、ローカルサービスサーバーを介さずにUEとリモートサービスサーバーの間で伝送される。カテゴリの他の1つは、ローカルサービスに対応するシャントモードを指し、シャントモードでは、ユーザープレーンデータは、リモートサービスサーバーを介さずに、UEとローカルサービスサーバーの間で伝送される。しかしながら、実際のアプリケーションでは、サービスデータをローカルサービスサーバーで処理し、次にリモートサービスサーバーに渡す必要がある他の特定のシナリオ(ビデオバックホールや分析シナリオなど)もあります。しかし特定のシナリオにおける需要は、上記の従来のデータ伝送モードでは満たされない可能性がある。
【0006】
要約すると、従来のデータ伝送方法は、限られた数のMECアプリケーションシナリオにのみ適用可能であるが、特定のMECアプリケーションシナリオ、例えば、ビデオバックホールおよび分析シナリオなどを満たさない場合がある
。
【0007】
本発明に係る実施例は、データ伝送方法、装置及びシステムを提供して、MECアプリケーションシナリオを拡張することにより、トラフィックデータは、ローカルサービスプラットフォームで終了することができるだけでなく、ローカルサービスプラットフォームによって処理した後、リモートサービスプラットフォームに渡されて処理させることもできる。または、トラフィックデータがリモートサービスプラットフォームによって処理された後、ローカルサービスプラットフォームに渡されて処理させることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
MECサーバー側において、本発明の実施例に係るデータ伝送方法は、MECサーバーは、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定するステップと、前記MECサーバーは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理して送信するステップとを備え、前記トラフィックデータメッセージ転送モードは、ローカルデータ終了モードであり、トラフィックデータメッセージがUEとローカルサービスサーバーの間のみで伝送されることを示し、または、前記トラフィックデータメッセージ転送モードはローカルデータ経由モードであり、トラフィックデータメッセージがUEとリモートサービスサーバーの間で伝送する際にローカルサービスサーバーによる処理が必要とすることを示す。
【0009】
本発明の実施例に係る前記方法によれば、MECサーバーは、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定し、さらに、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理して送信する。こうして、MECのアプリケーションシナリオを効果的に拡張する。トラフィックデータは、ローカルサービスプラットフォームで終了することができるだけでなく、リモートサービスサーバーを介さず、トラフィックデータをローカルサービスサーバーで処理するだけでサービス全体を処理することができる。ローカルサービスプラットフォームによって処理した後、リモートサービスプラットフォームに渡されて処理させることもできる。または、トラフィックデータがリモートサービスプラットフォームによって処理された後、ローカルサービスプラットフォームに渡されて処理させて、UEに送信されることもできる。
【0010】
好ましくは、前記MECサーバーが、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定するのは、前記MECサーバーは、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記トラフィックデータメッセージに含まれるローカルサービスサーバーのIPアドレスに基づき、所定のデータ転送情報リストから前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスと対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを照会し、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定する。
【0011】
好ましくは、前記MECサーバーが、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理して送信するのは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがリモートサービスサーバーのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージのフォーマットを訂正し、かつ、前記訂正後のトラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに伝送のためのアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより前記訂正後のトラフィックデータメッセージを送信し、または、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを送信する。
【0012】
こうして、UEから送信されたトラフィックデータが、ローカルサービスサーバーにより処理された後、リモートサービスサーバーにより処理されるようになる。または、現リモートサービスサーバーから送信されたトラフィックデータは、ローカルサービスサーバーにより処理された後、UEに送信するようになる。
【0013】
好ましくは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがリモートサービスサーバーのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージのフォーマットを訂正し、かつ、前記訂正後のトラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに伝送のためのアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより前記訂正後のトラフィックデータメッセージを送信するのは、前記MECサーバーは、前記ローカルサービスサーバーから送信された前記トラフィックデータメッセージのペイロード(Payload)において、約定したフォーマットに基づいてUEのIPアドレスを取得した後、前記UEのIPアドレスを削除して新しいトラフィックデータメッセージを構成し、前記MECサーバーは、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス及び前記リモートサービスサーバーのIPアドレスと対応するアクセスポイント名(Access Point Name,APN)情報を取得し、前記APNの下で前記UEに対応するアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより、前記新しいトラフィックデータメッセージを、システムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(System Architecture Evolution Gateway,SAE−GW)に送信し、SAE−GWにより、前記新しいトラフィックデータメッセージを、リモートサービスサーバーに送信する。
【0014】
好ましくは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを送信するのは、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージから取得した前記UEのIPアドレスに基づき、予め格納した前記UEのIPアドレスとベアラの対応関係テーブルから前記UEに対応するベアラ情報を照会し、前記MECサーバーは、前記ベアラ情報に基づいて前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0015】
好ましくは、前記MECサーバーは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理した後に送信するのは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ終了モードであれば、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージをUEに送信する必要があると確定し、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからUEのIPアドレスを取得し、かつ、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0016】
好ましくは、前記方法は、前記MECサーバーがSAE−GWから転送されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからターゲットIPアドレスを取得するステップと、前記ターゲットIPアドレスがローカルサービスサーバーのIPアドレスであると確定した場合、前記MECサーバーは、受信したトラフィックデータメッセージをローカルサービスサーバーに送信し、
または、前記ターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスであると確定した場合、前記MECサーバーは、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより、前記受信したトラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信するステップとをさらに備える。
【0017】
ローカルサービスサーバー側において、本発明の実施例に係るデータ伝送方法は、ローカルサービスサーバーは、トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに送信しようとする場合、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスをソースIPアドレスとし、かつ、リモートサービスサーバーのIPアドレスをターゲットIPアドレスとして、トラフィックデータメッセージに含ませ、約定したフォーマットに従って前記トラフィックデータメッセージのPayloadにUEのIPアドレスを追加し、新しいトラフィックデータメッセージを構成し、前記ローカルサービスサーバーは、前記新しいトラフィックデータメッセージを、モバイル・エッジ・コンピューティングMECサーバーに送信し、前記MECサーバーにより前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定し、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理した後に送信する。
【0018】
好ましくは、前記方法は、前記ローカルサービスサーバーは、MECサーバーにより転送された、リモートサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信し、前記ローカルサービスサーバーは、受信したトラフィックデータメッセージを処理した後、送信すべきトラフィックデータメッセージを生成し、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスをソースIPアドレスとし、また、UEのIPアドレスをターゲットIPアドレスとして、前記生成したトラフィックデータメッセージに含ませてMECサーバーに送信し、受信したトラフィックデータメッセージをMECサーバーによりUEに送信する。
【0019】
MECサーバー側において、本発明の実施例に係るデータ伝送装置は、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定する確定ユニットと、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理して送信する処理ユニットとを備える。
【0020】
前記トラフィックデータメッセージ転送モードは、ローカルデータ終了モードであり、トラフィックデータメッセージがUEとローカルサービスサーバーの間のみで伝送されることを示し、または、前記トラフィックデータメッセージ転送モードはローカルデータ経由モードであり、トラフィックデータメッセージがUEとリモートサービスサーバーの間で伝送する際にローカルサービスサーバーによる処理が必要とすることを示す。
【0021】
好ましくは、前記確定ユニットは、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記トラフィックデータメッセージに含まれるローカルサービスサーバーのIPアドレスに基づき、所定のデータ転送情報リストから前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスと対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを照会し、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定する。
【0022】
好ましくは、前記処理ユニットは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記トラフィックデータメッセージから取得したターゲットIPアドレスがリモートサービスサーバーのIPアドレスである場合、前記トラフィックデータメッセージのフォーマットを訂正し、かつ、前記訂正後のトラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに伝送のためのアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより前記訂正後のトラフィックデータメッセージを送信し、または、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記トラフィックデータメッセージから取得したターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスである場合、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを送信する。
【0023】
好ましくは、前記処理ユニットは、前記トラフィックデータメッセージのフォーマットを訂正し、かつ、前記訂正後のトラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに伝送のためのアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより前記訂正後のトラフィックデータメッセージを送信するのは、前記ローカルサービスサーバーから送信された前記トラフィックデータメッセージのPayloadにおいて、約定したフォーマットに基づいてUEのIPアドレスを取得した後、前記UEのIPアドレス削除して新しいトラフィックデータメッセージを構成し、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス及び前記リモートサービスサーバーのIPアドレスと対応するAPN情報を取得し、前記APNの下で前記UEに対応するアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより、前記新しいトラフィックデータメッセージをシステムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)に送信し、SAE−GWにより、前記新しいトラフィックデータメッセージを、リモートサービスサーバーに送信する。
【0024】
好ましくは、前記処理ユニットは、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを送信する場合、前記トラフィックデータメッセージから取得した前記UEのIPアドレスに基づき、予め格納した前記UEのIPアドレスとベアラの対応関係テーブルから前記UEに対応するベアラ情報を照会し、前記ベアラ情報に基づき、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0025】
好ましくは、前記処理ユニットは、前記トラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ終了モードである場合、前記トラフィックデータメッセージをUEに送信する必要があると確定し、前記トラフィックデータメッセージからUEのIPアドレスを取得し、かつ、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0026】
好ましくは、前記確定ユニットは、システムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)から転送されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからターゲットIPアドレスを取得し、前記ターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティを確定し、前記処理ユニットは、前記確定ユニットがSAE−GWから転送されたトラフィックデータ
メッセージを受信し、かつ、前記トラフィックデータメッセージ内のターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティがローカルサービスサーバーであると確定した場合、前記確定ユニットが受信したトラフィックデータメッセージをローカルサービスサーバーに送信し、または、前記確定ユニットがSAE−GWから転送されたトラフィックデータメッセージを受信し、かつ、前記トラフィックデータメッセージ内のターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティがUEであると確定した場合、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより、前記確定ユニットが受信したトラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0027】
ローカルサービスサーバー側において、本発明の実施例に係るデータ伝送装置は、トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに送信する必要がある場合、本装置のIPアドレスをソースIPアドレスとし、リモートサービスサーバーのIPアドレスをターゲットIPアドレスとしてトラフィックデータメッセージに含ませ、約定したフォーマットに従って前記トラフィックデータメッセージのPayloadにUEのIPアドレスを追加し、新しいトラフィックデータメッセージを構成する処理ユニットと、前記新しいトラフィックデータメッセージをモバイル・エッジ・コンピューティングMECサーバーに送信し、前記MECサーバーにより、前記装置のIPアドレスに基づいて前記装置に対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定し、かつ、前記装置に対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理した後に送信する送信ユニットとを備える。
【0028】
好ましくは、前記処理ユニットは、MECサーバーにより転送された、リモートサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信し、受信したトラフィックデータメッセージを処理した後、送信すべきトラフィックデータメッセージを生成し、本装置のIPアドレスをソースIPアドレスとし、UEのIPアドレスをターゲットIPアドレスとして、前記生成したトラフィックデータメッセージに含ませ、前記送信ユニットは、前記生成した、かつ、本装置のIPアドレス及びUEのIPアドレスを含むトラフィックデータメッセージをMECサーバーに送信し、受信したトラフィックデータメッセージをMECサーバーによりUEに送信する。
【0029】
本発明の実施例に係るデータ伝送システムは、上述のMECサーバー側におけるデータ伝送装置と、ローカルサービスサーバー側におけるデータ伝送装置とを備える。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明に係る実施例は、データ伝送方法、装置及びシステムを提供し、ECのアプリケーションシナリオを拡張する。トラフィックデータは、ローカルサービスプラットフォームで終了することができるだけでなく、ローカルサービスプラットフォームによって処理した後、リモートサービスプラットフォームに渡されて処理させることもできる。または、トラフィックデータがリモートサービスプラットフォームによって処理された後、ローカルサービスプラットフォームに渡されて処理させることもできる。
【0032】
本発明に係る実施例では、MECサーバーのために、ローカルサービスサーバーIPアドレス、IPアドレスプレフィックスなどのようなローカルサービステンプレート情報を予めに設定する。前記情報は、OM(Operation Management)エンティティにより設定することができるが、これに限定しない。また、本発明に係る実施例では、特定のMECアプリケーションシナリオ(例えば、ビデオバックホール及び分析シナリオ)を満足できない従来技術の問題点を解決するため、ローカルサービスサーバーそれぞれに、前記ローカルサービスサーバーに対応するデータメッセージ転送モードを設定する。前記データメッセージ転送モードは、ローカルデータ終了モード、または、ローカルデータ経由モードであり、詳しくはテーブル1に示すデータ転送情報リストを参考されたい。前記データ転送情報リストは、例えば、OMエンティティにより、ローカルサービスサーバーそれぞれに、予めに設定されてMECサーバーに格納されることができる。ここで、データ転送情報リスト内の情報は、データメッセージ転送モード、リモートサービスサーバーIPアドレス及びリモートサービス帰属するAPNなどをふくむが、これらに限定されない。また、ローカルサービスサーバーとリモートサービスサーバーは、1対1の関係に限られない。ことなるIPアドレスのローカルサービスサーバーは、例えば、対応の異なるローカルサービスを処理することができる。
【0034】
こうして、MECサーバーは、ローカルサービスサーバーから送信されたユーザープレーンのトラフィックデータメッセージを受信した後、上述の所定データ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを判断し、また、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理して送信する。従って、トラフィックデータは、ローカルサービスプラットフォームで終了することができるだけでなく、ローカルサービスプラットフォームにより処理した後、リモートサービスプラットフォームにより処理されることができる。
【0035】
具体的に、本発明の実施例に係るシステムのネットワークアーキテクチャ及びトラフィックデータフローは、
図1に示す。ここで、MECサーバー、e-NB、ローカルサービスサーバーは、同一のネットワークレベルに配備されており、即ち、モバイルエッジの近くに位置し、MECサーバーはe-NB、ローカルサービスサーバーとそれぞれ接続する。EPC側において、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)、S−GW及びP−GWが備えられる。EPC後のリモートサービスサーバーはより高いネットワークレベル(例えば、コア機械室)に配備される。また、MECサーバーは、e-NBとEPCとの間のS1インターフェースで直列に接続され、伝送ネットワーク(PTNネットワークなど)によって接続される。
図1に示すネットワークアーキテクチャにおいて、3の双方向データ伝送が実現される。
【0036】
〈第1種〉
図1のデータフロー1に対応し、そのデータ伝送方向は、UE<-->e−NB<-->MECサーバー<-->SAE−GW<-->リモートサービスサーバー。即ち、ユーザープレーンのトラフィックデータメッセージは、UEから開始され、e-NB、MECサーバー、S−GWを経由して伝送され、最終にリモートサービスサーバーに送信される。ユーザープレーンのトラフィックデータメッセージは、リモートサービスサーバーから開始され、SAE−GW 、MECサーバー、e-NBを経由して伝送され、最後にUEに送信されるようなフローにしてもよい。
【0037】
前記データ伝送過程にはリモートサービス処理のみに関連し、前記伝送モードをダイレクトモードと称する。以下、詳しく説明する。
【0038】
UEから送信されたアップリンクトラフィックデータメッセージの場合、UEがアクセスするターゲットIPアドレスがPDNネットワーク内のリモートサービスサーバーのIPアドレスであり、MECサーバーは、e−NBにより転送された、前記UEから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した後、前記トラフィックデータメッセージ内のソースIPアドレス(UEのIPアドレス)及びターゲットIPアドレスを取得することにより、前記トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバー二送信する必要があると確定する。こうして、MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージを公衆網SAE−GWにトランスペアレントトランスミッションし、SAE−GWにより前記トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに送信する。勿論、MECサーバーがトラフィックデータメッセージをSAE−GWに送信する前、アップリンクベアラを確定する必要があり、そして、前記アップリンクベアラにより、前記トラフィックデータをSAE−GWに送信する。アップリンクベアラの確定は、具体的に、例えば、MECサーバーがS1インターフェースのシグナリング及びトラフィックデータをモニターリングして、前記UEのIPアドレスとベアラの対応関係を取得し、トラフィックデータメッセージをSAE−GWに伝送するためのアップリンクベアラを確定する。
【0039】
リモートサービスサーバーから送信されたダウンリンクトラフィックデータメッセージの場合、リモートサービスサーバーによりアクセスするターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスであり、MECサーバーは、公衆網SAE−GWにより転送された、前記リモートサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した後、前記トラフィックデータメッセージ内のソースIPアドレス(リモートサービスサーバーのIPアドレス)及びターゲットIPアドレスを取得することにより、前記トラフィックデータメッセージをUEに送信することを確定する。こうして、MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージを、e−NBトランスペアレントトランスミッションし、e−NBにより前記トラフィックデータメッセージをUEに送信する。勿論、MECサーバーが、トラフィックデータメッセージをe−NBに送信する前、ダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより前記トラフィックデータをe−NBに送信する。ダウンリンクベアラの確定は、例えば、MECサーバーは、S1インターフェースのシグナリング及びトラフィックデータをモニターリングし、前記UEのIPアドレスとベアラの対応関係を取得して、トラフィックデータメッセージをe−NBに伝送するためのダウンリンクベアラを確定する。
【0040】
〈第2種〉
図1のデータフロー2に対応し、そのデータ伝送方向は、UE<-->e−NB<-->MECサーバー<-->ローカルサービスサーバーである。すなわち、ユーザープレーンのトラフィ
ックデータメッセージは、UEから開始され、e−NB、MECサーバーそれぞれにより伝送され、最後にローカルサービスサーバーに送信する。ユーザープレーンのトラフィックデータメッセージは、ローカルサービスサーバーから開始され、MECサーバー、e−NBそれぞれにより伝送され、最後にUEに送信してもよい。
【0041】
〈第3種〉
図1のデータフロー3に対応し、そのデータ伝送方向は、UE<-->e−NB<-->MECサーバー<-->ローカルサービスサーバー<--> MECサーバー<-->SAE−GW<-->リモートサービスサーバーであり、すなわち、ユーザープレーンのトラフィックデータメッセージは、UEから開始され、e−NB、MECサーバーそれぞれにより伝送され、ローカルサービスサーバーに送信し、ローカルサービスサーバーによりトラフィックデータを処理した後、MECサーバーに送信し、さらに、MECサーバーによりトラフィックデータメッセージをSAE−GWに送信し、SAE−GWによりトラフィックデータメッセージを最終的にリモートサービスサーバーに送信して処理される。ユーザープレーンのトラフィックデータメッセージは、リモートサービスサーバーから開始され、SAE−GW 、MECサーバーそれぞれによりローカルサービスサーバーに送信して処理し、ローカルサービスサーバーは、トラフィックデータを処理してMECサーバーに送信し、MECサーバーによりトラフィックデータメッセージをe−NBに送信し、e−NBによりトラフィックデータメッセージを最終的にUEに送信する。
【0042】
前記第3種の伝送方式は、例えば、ビデオバックホール及び分析など特定のMECアプリケーションシナリオに適用することができる。
図2は、ビデオバックホール及び分析のアプリケーションシナリオを示す。前記シナリオにおいて、LTE端末は(カメラ)ビデオフローの採取を完了する。ビデオフローは、LTEネットワーク(アップリンク)を介してローカルサービスプラットフォームにバックホールされる。ローカルサービスプラットフォームは、バックホールされたビデオフローに対して、コード変換、格納、管理、圧縮、ビデオ分析などを含む先処理を行う。ここで、ローカルサービスプラットフォームは、イベント(例えば、移動オブジェクト、紛失した子供、手荷物など)を設定・検出して通知し、その後、イベント、メタデータ、ビデオスライスなどを含む処理されたデータを、コア機器ルーム内の遠隔サービスプラットフォームに送信する。ローカルサービスプラットフォームは、高帯域幅ビデオストリームを低帯域幅イベント、メタデータ、ビデオスライスなどに変換するため、送信帯域幅を大幅に節約することができる。前記シナリオは、公的セキュリティ、知的都市などの分野に広く適用することができる。
【0043】
上述の第2種及び第3種のデータ伝送過程の伝送モードにいずれもシャントモードと称することができるため、以下、上述の第2種及び第3種シャントモード場合のデータ伝送方法を詳しく説明する。
【0044】
MECサーバー側において、
図3に示すように、本発明の実施例に係るデータ伝送方法は、下記のステップを備える。
【0045】
S301において、MECサーバーは、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定する。前記トラフィックデータメッセージ転送モードは、ローカルデータ終了モードであり、トラフィックデータメッセージがUEとローカルサービスサーバーの間でのみに伝送されることを指示し、または、前記トラフィックデータメッセージ転送モードはローカルデータ経由モードであり、トラフィックデータメッセージがUEとリモートサービスサーバーの間で伝送する際にローカルサービスサーバーによる処理が必要とすることを示す。ここで、前記所定のデータ転送情報リストは、ローカルサービスサーバーごとにOMエンティティによって予め設定され、上述したようにMECサーバーに格納されることができるので、ここではその説明を省略する。
【0046】
S302において、前記MECサーバーは、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理して送信する。
【0047】
好ましくは、ステップS301は、具体的に、前記MECサーバーは、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記トラフィックデータメッセージに含まれるローカルサービスサーバーのIPアドレスに基づき、所定のデータ転送情報リストから前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスと対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを照会し、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定する。
【0048】
好ましくは、ステップS302は以下のような2状況を有する。
【0049】
〈状況1〉
前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードはローカルデータ経由モードである。
【0050】
前記ローカルデータ経由モードの場合、前記MECサーバーが前記トラフィックデータメッセージから取得したターゲットIPアドレスがリモートサービスサーバーのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージのフォーマットを訂正し、かつ、前記訂正後のトラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに伝送のためのアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより前記訂正後のトラフィックデータメッセージを送信する。
【0051】
または、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを送信する。
【0052】
〈状況2〉
前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ終了モードである。
【0053】
MECサーバーが前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ終了モードであると確定した場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージをUEに送信する必要があると確定する。
【0054】
前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからUEのIPアドレスを取得し、かつ、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0055】
好ましくは、上述の状況1において、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがリモートサービスサーバーのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージのフォーマットを訂正し、かつ、前記訂正後のトラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに伝送のためのアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより前記訂正後のトラフィックデータメッセージを送信する。具体的に、前記MECサーバーは、前記ローカルサービスサーバーから送信された前記トラフィックデータメッセージのペイロードPayloadにおいて、約定したフォーマットに基づき、UEのIPアドレスを取得した後、前記UEのIPアドレス削除して新しいトラフィックデータメッセージを構成する。
【0056】
前記MECサーバーは、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス及び前記リモートサービスサーバーのIPアドレスと対応するアクセスポイント名APN情報を取得し、前記APNの下で前記UEに対応するアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより、前記新しいトラフィックデータメッセージをシステムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)に送信し、SAE−GWにより、前記新しいトラフィックデータメッセージを、リモートサービスサーバーに送信する。
【0057】
また、前記MECサーバーが前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス及び前記リモートサービスサーバーのIPアドレスと対応するAPN情報を取得した後、前記APN下の前記UEに対応するベアラが複数であると確定すれば、QoS(Quality of Service)属性によりベアラをさらに選択することができる。
【0058】
好ましくは、上述の状況1において、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記MECサーバーにより前記トラフィックデータメッセージから取得されたターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスである場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを送信する。具体的に、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージから取得した前記UEのIPアドレスに基づき、予め格納した前記UEのIPアドレスとベアラの対応関係テーブルから前記UEに対応するベアラ情報を照会する。
【0059】
ここで、前記MECサーバー予め格納した前記UEのIPアドレスとベアラの対応関係テーブルは、例えば、MECサーバーがS1インターフェースのシグナリング及びトラフィックデータをモニターリングすることにより、UEのIPアドレスとベアラの対応関係を取得し、ローカルファイルに格納する。
【0060】
前記MECサーバーは、前記ベアラ情報に基づいて前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0061】
好ましくは、上述の状況2において,MECサーバーが前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ終了モードであると確定した場合、MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからUEのIPアドレスを取得し、かつ、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定する。当該確定プロセスは、例えば、MECサーバーにより、S1インターフェースのシグナリング及びトラフィックデータをモニターリングすることにより、前記UEのIPアドレスとベアラの対応関係を取得し、さらに、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定する。
【0062】
また、
図3に示すデータ伝送方法の適用前提としては、トラフィックデータがローカルサービスサーバーにより処理された後、ローカルサービスサーバーは、トラフィックデータメッセージをMECサーバーに送信し、MECサーバーにより、ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定し、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理して送信する。
【0063】
勿論、データ伝送方法は、MECサーバーがSAE−GWにより転送されたトラフィックデータメッセージを受信下場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからターゲットIPアドレスを取得するステップと、前記ターゲットIPアドレスがローカルサービスサーバーのIPアドレスであると確定した場合、前記MECサーバーは、受信したトラフィックデータメッセージをローカルサービスサーバーに送信するステップとをさらに備える。
【0064】
こうして、リモートサービスサーバーから送信されたトラフィックデータは、まずローカルサービスサーバーにより処理された後にUEに送信する。
【0065】
または、前記ターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスであると確定した場合、前記MECサーバーは、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより、前記受信したトラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。当該状況は上述のダイレクトモードに対応する。
【0066】
ローカルサービスサーバー側において、
図4は本発明の実施例に係るデータ伝送方法を示す。以下のステップを備える。S401において、ローカルサービスサーバーは、トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに送信しようとする場合、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスをソースIPアドレスとし、かつ、リモートサービスサーバーのIPアドレスをターゲットIPアドレスとして、トラフィックデータメッセージに含ませ、約定したフォーマットに従って前記トラフィックデータメッセージのPayloadにUEのIPアドレスを追加し、新しいトラフィックデータメッセージを構成する。
【0067】
S402において、前記ローカルサービスサーバーは、前記新しいトラフィックデータメッセージを、モバイル・エッジ・コンピューティング(Mobile Edge Computing,MEC)サーバーに送信し、前記MECサーバーにより前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定し、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理した後に送信する。
【0068】
よって、
図4に示す方法に、ローカルサービスサーバーはローカルデータ経由モードに対応する。
【0069】
図4に示すデータ伝送方法をベースとし、前記方法は、前記ローカルサービスサーバーは、MECサーバーにより転送された、リモートサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信するステップと、前記ローカルサービスサーバーは、受信したトラフィックデータメッセージを処理した後、送信すべきトラフィックデータメッセージを生成し、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスをソースIPアドレスとし、また、UEのIPアドレスをターゲットIPアドレスとして、前記生成したトラフィックデータメッセージに含ませてMECサーバーに送信し、受信したトラフィックデータメッセージをMECサーバーによりUEに送信するステップとをさらに備える。
【0070】
以下、例を挙げて、ユーザープレーントラフィックデータメッセージ伝送過程の、ネットワークエンティティによるトラフィックデータメッセージのフォーマットに対する処理を説明する。
【0071】
図5aはUEとローカルサービスサーバーの間でトラフィックデータメッセージを伝送する場合、UE及びローカルサービスサーバーそれぞれのトラフィックデータメッセージのフォーマット対する処理である。
【0072】
UEがAPN1及びAPN2とともにアクセスしたとし、かつ、SAE−GWは、前記UEとAPN1のアクセスに対し、前記UEに割り当てたIPアドレスがIP01であり、前記UEとAPN2のアクセスに対し、前記UEに割り当てたIPアドレスがIP02である。UEがこの際にアクセスするローカルサービスサーバーのIPアドレスはIP2である。このとき、前記UEがトラフィックデータメッセージを前記ローカルサービスサーバーに送信する場合、前記UEがトラフィックデータメッセージのフォーマットを処理した後に得られたトラフィックデータメッセージフォーマットは、
図5aの矢印左側部分に示すように、IP01は前記UE目下のIPアドレス(ソースIPアドレス)に対応し、IP2は、前記UEが目下アクセスするローカルサービスサーバーのIPアドレス(ターゲットIPアドレス)に対応する。
【0073】
一方、
図5aの矢印右側部分は、前記ローカルサービスサーバーがトラフィックデータメッセージを前記UEに送信する場合に、前記ローカルサービスサーバーがトラフィックデータメッセージのフォーマットを処理して得られたトラフィックデータメッセージフォーマットを示す。IP2は、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス(ソースIPアドレス)に対応し、IP01は、前記ローカルサービスサーバーが目下アクセスする前記UEのIPアドレス(ターゲットIPアドレス)に対応する。
【0074】
図5aに示したローカルサービスサーバーがUEからトラフィックデータメッセージを受信した後、トラフィックデータを処理して、トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに送信する場合、ローカルサービスサーバー及びMECサーバーそれぞれがトラフィックデータメッセージのフォーマットを処理するプロセスは
図5bに示す。
【0075】
前記ローカルサービスサーバーがアクセスしょうとするリモートサービスサーバーのIPアドレスがIP5とすれば、前記ローカルサービスサーバーがトラフィックデータメッセージをMECサーバーに送信する場合、前記ローカルサービスサーバーによるトラフィックデータメッセージのフォーマットに対する処理は、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス(IP2)をソースIPアドレス年、及び、前記リモートサービスサーバーのIPアドレス(IP5)をターゲットIPアドレスとしてトラフィックデータメッセージに含ませ、約定したフォーマットに基づき、前記トラフィックデータメッセージのPayloadにUEのIPアドレス(IP01)を追加し、新しいトラフィックデータメッセージを構成する。処理後に得られたトラフィックデータメッセージフォーマットは、
図5bの矢印左側を参照し、IP2は、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス(ソースIPアドレス)に対応し、IP5は、前記リモートサービスサーバーのIPアドレス(即ターゲットIPアドレス),Payloadに含まれるIP01に対応するUEのIPアドレスに対応する。
【0076】
一方、MECサーバーが、前記ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した後、前記トラフィックデータメッセージを処理するプロセスは、前記ローカルサービスサーバーから送信された前記トラフィックデータメッセージのPayloadにおいて、約定したフォーマットに基づいてUEのIPアドレス(IP01)を取得した後、前記UEのIPアドレスを削除して新しいトラフィックデータメッセージを構成する。そして、前記新しいトラフィックデータメッセージをSAE−GWに送信し、SAE−GWにより、前記新しいトラフィックデータメッセージを、リモートサービスサーバーに送信する。前記新しいトラフィックデータメッセージのフォーマットは、
図5bの矢印右側部分を参考する。
【0077】
MECサーバー側において、
図6は本発明の実施例に係るデータ伝送装置を示す。当該装置は、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定する確定ユニット61と、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理して送信する処理ユニット62とを備える。
【0078】
ここで、前記トラフィックデータメッセージ転送モードは、ローカルデータ終了モードであり、トラフィックデータメッセージがUEとローカルサービスサーバーの間のみで伝送されることを示し、または、前記トラフィックデータメッセージ転送モードはローカルデータ経由モードであり、トラフィックデータメッセージがUEとリモートサービスサーバーの間で伝送する際にローカルサービスサーバーによる処理が必要とすることを示す。
【0079】
好ましくは、前記確定ユニット61は、ローカルサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記トラフィックデータメッセージに含まれるローカルサービスサーバーのIPアドレスに基づき、所定のデータ転送情報リストから前記ローカルサービスサーバーのIPアドレスと対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを照会し、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定する。
【0080】
好ましくは、前記処理ユニット62は、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記トラフィックデータメッセージから取得したターゲットIPアドレスがリモートサービスサーバーのIPアドレスである場合、前記トラフィックデータメッセージのフォーマットを訂正し、かつ、前記訂正後のトラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに伝送のためのアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより前記訂正後のトラフィックデータメッセージを送信する。または、前記ローカルサービスサーバーに対応するトラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ経由モードであり、かつ、前記トラフィックデータメッセージから取得したターゲットIPアドレスがUEのIPアドレスである場合、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを送信する。
【0081】
好ましくは、前記処理ユニット62は、前記トラフィックデータメッセージのフォーマットを訂正し、かつ、前記訂正後のトラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに伝送のためのアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより前記訂正後のトラフィックデータメッセージを送信する場合、前記ローカルサービスサーバーから送信された前記トラフィックデータメッセージのペイロードPayloadにおいて、約定したフォーマットに基づき、UEのIPアドレスを取得した後、前記UEのIPアドレスを削除して新しいトラフィックデータメッセージを構成する。
【0082】
また、所定のデータ転送情報リストに基づき、前記ローカルサービスサーバーのIPアドレス及び前記リモートサービスサーバーのIPアドレスと対応するアクセスポイント名APN情報を取得し、前記APNの下で前記UEに対応するアップリンクベアラを確定し、前記アップリンクベアラにより、前記新しいトラフィックデータメッセージをシステムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)に送信し、SAE−GWにより、前記新しいトラフィックデータメッセージを、リモートサービスサーバーに送信する。
【0083】
好ましくは、前記処理ユニット62は、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを送信する場合、前記トラフィックデータメッセージから取得した前記UEのIPアドレスに基づき、予め格納した前記UEのIPアドレスとベアラの対応関係テーブルから前記UEに対応するベアラ情報を照会する。
【0084】
また、前記ベアラ情報に基づき、前記トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、かつ、前記ダウンリンクベアラにより、前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0085】
好ましくは、前記処理ユニット62は、前記トラフィックデータメッセージ転送モードがローカルデータ終了モードである場合、前記トラフィックデータメッセージをUEに送信する必要があると確定する。
【0086】
また、前記トラフィックデータメッセージからUEのIPアドレスを取得し、かつ、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより前記トラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0087】
好ましくは、前記確定ユニットは、システムアーキテクチャエボリューションゲートウェイ(SAE−GW)から転送されたトラフィックデータメッセージを受信した場合、前記MECサーバーは、前記トラフィックデータメッセージからターゲットIPアドレスを取得し、前記ターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティを確定する。
【0088】
前記処理ユニット62は、前記確定ユニット61がSAE−GWにより転送されたトラフィックデータメッセージを受信し、かつ、前記トラフィックデータメッセージ内のターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティがローカルサービスサーバーを受信する場合、前記確定ユニットが受信したトラフィックデータメッセージをローカルサービスサーバーに送信する。または、前記処理ユニット62は、前記確定ユニット61がSAE−GWにより転送されたトラフィックデータメッセージを受信し、かつ、前記トラフィックデータメッセージ内のターゲットIPアドレスに対応するネットワークエンティティがUEである場合、前記UEのIPアドレスに基づき、トラフィックデータメッセージを前記UEに伝送するためのダウンリンクベアラを確定し、前記ダウンリンクベアラにより、前記確定ユニットが受信したトラフィックデータメッセージを基地局に送信し、基地局により前記トラフィックデータメッセージを前記UEに送信する。
【0089】
ローカルサービスサーバー側において、
図7は、本発明の実施例に係るトラフィックデータ伝送装置を示す。当該装置は、トラフィックデータメッセージをリモートサービスサーバーに送信する必要がある場合、本装置のIPアドレスをソースIPアドレスとし、リモートサービスサーバーのIPアドレスをターゲットIPアドレスとしてトラフィックデータメッセージに含ませ、約定したフォーマットに従って前記トラフィックデータメッセージのPayloadにUEのIPアドレスを追加し、新しいトラフィックデータメッセージを構成する処理ユニット71と、前記新しいトラフィックデータメッセージをモバイル・エッジ・コンピューティングMECサーバーに送信し、前記MECサーバーにより、前記装置のIPアドレスに基づいて前記装置に対応するトラフィックデータメッセージ転送モードを確定し、かつ、前記装置に対応するトラフィックデータメッセージ転送モードに基づき、前記トラフィックデータメッセージ転送モードに対応する処理方式で前記トラフィックデータメッセージを処理した後に送信する送信ユニット72とを備える。
【0090】
好ましくは、前記処理ユニット71は、MECサーバーにより転送された、リモートサービスサーバーから送信されたトラフィックデータメッセージを受信し、受信したトラフィックデータメッセージを処理した後、送信すべきトラフィックデータメッセージを生成し、本装置のIPアドレスをソースIPアドレスとし、UEのIPアドレスをターゲットIPアドレスとして、前記生成したトラフィックデータメッセージに含ませる。
【0091】
前記送信ユニット72は、前記生成した、本装置のIPアドレス及びUEのIPアドレスを含むトラフィックデータメッセージをMECサーバーに送信し、受信したトラフィックデータメッセージをMECサーバーによりUEに送信する。
【0092】
本発明の実施例に係るデータ伝送システムは、上述のMECサーバー側におけるデータ伝送装置と、ローカルサービスサーバー側におけるデータ伝送装置とを備える。
【0093】
本発明に係る実施例では、各機能モジュールは、送信、処理などの機能を有する物理的デバイス、例えば、ハードウェアプロセッサなどとして具体化することができる。
【0094】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがかわるはずである。さらに、本発明は、一つ或いは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。前記製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な格納媒体(ディスク格納装置、CD-ROM、光学格納装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0095】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0096】
これらのコンピュータプログラム指令は又、コンピュータ或いは他のプログラム可能な
データ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取格納装置に格納できる。これによって、指令を含む装置は前記コンピュータ読取格納装置内の指令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0097】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0098】
上述のした実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0099】
無論、当業者によって、上述のした実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【0100】
本出願は、2016年3月7日に中国特許局に提出し、出願番号が201610127948.2であり、発明名称が「データ伝送方法、装置及びシステム」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。