特許第6623553号(P6623553)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6623553情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6623553
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   G11B 20/10 20060101AFI20191216BHJP
   G11B 27/00 20060101ALI20191216BHJP
   G11B 20/12 20060101ALI20191216BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20191216BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20191216BHJP
【FI】
   G11B20/10 H
   G11B27/00 D
   G11B20/10 321Z
   G11B20/12
   G11B20/12 103
   H04N5/93
   G06F21/62 309
【請求項の数】15
【全頁数】47
(21)【出願番号】特願2015-104607(P2015-104607)
(22)【出願日】2015年5月22日
(65)【公開番号】特開2016-219084(P2016-219084A)
(43)【公開日】2016年12月22日
【審査請求日】2018年5月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 英治
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100095496
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 榮二
(74)【代理人】
【識別番号】110000763
【氏名又は名称】特許業務法人大同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 義行
(72)【発明者】
【氏名】内村 幸一
【審査官】 中野 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/106745(WO,A1)
【文献】 国際公開第2006/085647(WO,A1)
【文献】 特開2007−150587(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/082892(WO,A1)
【文献】 特開2005−038234(JP,A)
【文献】 特開2007−035128(JP,A)
【文献】 特表2012−518866(JP,A)
【文献】 特開2014−138247(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 20/10
G06F 21/62
G11B 20/12
G11B 27/00
H04N 5/93
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出し、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行し、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続し、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行する構成であり、
前記ルート証明書は、前記情報記録媒体の格納コンテンツに対応付けられた公開鍵証明書であり、
前記データ処理部は、前記公開鍵証明書の構成データに対して、前記情報記録媒体のバージョン対応の変換関数を適用して前記ルート証明書変換値を算出する情報処理装置。
【請求項2】
前記データ処理部は、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、
前記先行装着情報記録媒体から読み出したアプリケーションの実行を継続し、
両変換値の不一致が確認された場合は、
前記アプリケーションの実行を中止、または警告出力を実行する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記アプリケーションは、
前記先行装着情報記録媒体から読み出され、前記情報処理装置の記憶部に記録されて、前記先行装着情報記録媒体の取り出し後も実行可能なアプリケーションである請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ルート証明書は、前記情報記録媒体の格納コンテンツのコンテンツオーナーの公開鍵を格納した公開鍵証明書である請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報記録媒体は、
再生処理において異なるデータ処理の要求されるバージョン1の情報記録媒体(V1)、またはバージョン2の情報記録媒体(V2)のいずれかであり、
前記データ処理部は、
情報処理装置にバージョン1の情報記録媒体(V1)が装着された場合、
前記情報記録媒体(V1)に記録されたルート証明書の構成データに対して、バージョン1対応の変換関数f1を適用してディレクトリ名算出処理を実行し、
情報処理装置にバージョン2の情報記録媒体(V2)が装着された場合、
前記情報記録媒体(V2)に記録されたルート証明書の構成データに対して、バージョン2対応の変換関数f2を適用してディレクトリ名算出処理を実行する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記バージョン1の情報記録媒体(V1)は、HD(High Definition)コンテンツを格納した情報記録媒体であり、
前記バージョン2の情報記録媒体(V2)は、UHD(Ultra High Definition)コンテンツを格納した情報記録媒体である請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記バージョン1対応の変換関数f1は、ハッシュ関数h1であり、
前記バージョン2対応の変換関数f2は、前記ハッシュ関数h1を2回繰り返した関数、f2=h1(h1)である請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記バージョン1対応の変換関数f1は、ハッシュ関数h1であり、
前記バージョン2対応の変換関数f2は、前記ハッシュ関数h1と異なるハッシュ関数h2である請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記バージョン1対応の変換関数f1は、ハッシュ関数h1であり、
前記バージョン2対応の変換関数f2は、前記ハッシュ関数h1の算出値の連結値を算出する関数、f2=h1||h1である請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記データ処理部は、
前記情報処理装置内のローカル記憶部から、前記情報記録媒体に対応付けられたデータを再生対象データとして選択する処理を実行し、
前記再生対象データの選択処理に際して、
前記情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、前記情報記録媒体のバージョン対応の変換関数を適用したディレクトリ名算出処理を実行し、
前記ローカル記憶部から、算出ディレクトリ名を持つディレクトリに記録されたデータを再生対象データとして選択する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記情報記録媒体は、再生処理において異なるデータ処理の要求されるバージョン1の情報記録媒体(V1)と、バージョン2の情報記録媒体(V2)のいずれかであり、
前記データ処理部は、
情報処理装置にバージョン1の情報記録媒体(V1)が装着された場合、
前記情報記録媒体(V1)に記録されたルート証明書の構成データに対して、バージョン1対応の変換関数f1を適用してディレクトリ名算出処理を実行し、
情報処理装置にバージョン2の情報記録媒体(V2)が装着された場合、
前記情報記録媒体(V2)に記録されたルート証明書の構成データに対して、バージョン2対応の変換関数f2を適用してディレクトリ名算出処理を実行する請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
情報処理装置において再生対象となるコンテンツと、
前記コンテンツのコンテンツオーナーの公開鍵を格納した公開鍵証明書であるルート証明書と、
情報処理装置から情報記録媒体を取り出した後も、前記情報処理装置において実行可能なアプリケーションを記録した情報記録媒体であり、
前記アプリケーションは、
前記情報処理装置において、前記情報記録媒体を取り出した後に前記情報処理装置に装着された後続装着情報記録媒体が正しい連続再生ディスクでない場合に警告出力を実行するアプリケーションである情報記録媒体。
【請求項13】
前記情報処理装置は、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出し、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行し、
前記アプリケーションは、
前記情報処理装置において両変換値の不一致が確認された場合に警告出力を実行するアプリケーションである請求項12に記載の情報記録媒体。
【請求項14】
情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
前記情報処理装置は、情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出し、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行し、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続し、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行し、
前記ルート証明書は、前記情報記録媒体の格納コンテンツに対応付けられた公開鍵証明書であり、
前記データ処理部は、前記公開鍵証明書の構成データに対して、前記情報記録媒体のバージョン対応の変換関数を適用して前記ルート証明書変換値を算出する情報処理装方法。
【請求項15】
情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理装置は、情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記プログラムは、前記データ処理部に、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出する処理と、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行させ、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続させ、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行させ
前記ルート証明書は、前記情報記録媒体の格納コンテンツに対応付けられた公開鍵証明書であり、
前記プログラムは、前記データ処理部に、前記公開鍵証明書の構成データに対して、前記情報記録媒体のバージョン対応の変換関数を適用して前記ルート証明書変換値を算出させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。さらに詳細には、異なる複数の記録メディアを利用したデータ再生処理を実行する情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
音楽等のオーディオデータ、映画等の画像データ、ゲームプログラム、各種アプリケーションプログラム等、様々なソフトウエアデータ(以下、これらをコンテンツ(Content)と呼ぶ)は、記録メディア、例えば、Blu−ray(登録商標) Disc、あるいはDVD(Digital Virsatile Disc)などのディスク型の情報記録媒体(メディア)や、フラッシュメモリ等の情報記録媒体(メディア)に格納できる。
【0003】
コンテンツ格納メディアは、例えばユーザ所有のPC(Personal Computer)や、プレーヤ等の再生装置に装着してコンテンツ再生等に利用される。
【0004】
現在、多くの情報記録媒体(メディア)には、高精細(HD:High Definition)画像が格納され、再生装置は、情報記録媒体(メディア)からHD画像を再生する。
さらに、現在、例えば4Kコンテンツや8Kコンテンツ等の超高精細(UHD:Ultra High Definition)画像を記録した情報記録媒体(メディア)の利用も増加しつつある。
【0005】
今後、しばらくはHD画像コンテンツとUHD画像コンテンツが併存して利用される状況が続くことが予想される。
HDコンテンツとUHDコンテンツは、例えば符号化(コーデック)態様等が異なり、UHD画像を再生し表示するためには、HDコンテンツの再生環境とは異なる再生環境が必要であり、UHD対応の再生装置と、UHD対応のディスプレイが必要となる。
【0006】
現在普及している多くの再生装置やディスプレイ等のユーザ装置はHDコンテンツ対応であり、まだUHD対応のユーザ装置(再生装置/ディスプレイ)は少ない状況にある。
従って、コンテンツ制作会社は、例えば同一の映画コンテンツについて、HDコンテンツとUHDコンテンツの双方を制作して、HDコンテンツを格納したディスク等の情報記録媒体と、UHDコンテンツを格納したディスク等の情報記録媒体の双方をユーザに供給することが予想される。
【0007】
一方、再生装置は、HDコンテンツを格納したディスク(バージョン1のディスク)からコンテンツを読み取って再生を実行する場合と、UHDコンテンツを格納したディスク(バージョン2のディスク)からコンテンツを読み取って再生を実行する場合とで、異なる処理を行なう必要がある。
【0008】
具体的には、例えば、HDコンテンツを格納したディスク(バージョン1のディスク)からHDコンテンツを読み取って再生を実行する場合、HDコンテンツの符号化態様に応じたコーデック(復号機能)を適用した復号処理を行う必要がある。
一方、UHDコンテンツを格納したディスク(バージョン2のディスク)からUHDコンテンツを読み取って再生を実行する場合、UHDコンテンツの符号化態様に応じたコーデック(復号機能)を適用した復号処理を行う必要がある。
これらの復号処理以外にも、それぞれのバージョンのディスク固有の処理を行なわないと正しいコンテンツ再生が行えないことになる。
【0009】
従って、再生装置は、まず再生装置に装着されたディスクのバージョン確認を実行して、バージョンに応じた再生環境を利用して再生処理を行なう。
【0010】
しかし、ここで、問題の一つとして、ディスクの入れ替えを伴うコンテンツ再生処理において利用可能性のあるディスク・アンバウンド・アプリケーション(Disc−Unbound Application)の実行制御である。
【0011】
例えば、長編映画等の場合、2枚以上の複数のディスクに映画コンテンツを分割して記録する場合がある。例えば、映画コンテンツの前編を格納したディスク1、後篇を格納したディスク2をユーザに提供する構成などである。
この場合、ユーザは、再生装置にまず、ディスク1を装着して再生処理を実行し、ディスク1の格納コンテンツ(前編)の再生が完了した時点で、ディスク1を取り出して、ディスク2を装着して、ディスク2の格納コンテンツ(後編)の再生を行なう。
【0012】
前述したディスク・アンバウンド・アプリケーション(Disc−Unbound Application)は、例えば、ディスク1に格納されたアプリケーションであり、ディスク1から読み取られ、再生装置のRAM等に展開され実行される。
このアプリケーションは、ディスク1を再生装置から取り出した後も、継続して実行され、ディスク2の再生開始後も実行可能とてなる。
すなわち、ディスクの入れ替え時や取り出し後も、再生装置において実行可能なアプリケーションである。
【0013】
このように、ディスクが再生装置から取り出されて、別のディスクが再生装置に装着されても、継続実行されるアプリケーション、すなわちディスク装着の有無を実行条件としないアプリケーションをディスク・アンバウンド・アプリケーション(Disc−Unbound Application)と呼ぶ。
一方、特定のディスク装着状態においてのみ実行されるアプリケーションをディスク・バウンド・アプリケーション(Disc−Bound Application)と呼ぶ。
なお、これらのアプリケーションについては、例えば特許文献1(特許4919431号公報)に記載がある。
【0014】
ディスク・アンバウンド・アプリケーションの一つの具体例として、例えば、ディスクの入れ替えをユーザに指示するメッセージ出力や、BGMの再生処理などを行うアプリケーションなどがある。
例えば、ディスク1のコンテンツ再生が完了した時点で、ディスク入れ替えを指示するメッセージを表示し、ディスク2の装着が完了しコンテンツ再生が開始するまでの間、BGM再生や広告コンテンツの再生を行なうアプリケーション等である。
【0015】
しかし、例えば、ディスク入れ替え時に、ユーザが誤って再生完了ディスク(例えばHDコンテンツを格納したバージョン1のディスク)のバージョンと異なるバージョンのディスク(UHDコンテンツを格納したバージョン2のディスク)を装着してしまうといったことがある。
【0016】
このような場合に、上述したディスク・アンバウンド・アプリケーションが継続して実行されると、ユーザは、異なるバージョンのディスクを装着してしまったことを知らないで、ユーザが意図した画質と異なる低画質のコンテンツが再生されるといった事態や、再生エラーが発生するといった事態が起こり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特許3959735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本開示は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、連続再生予定の複数のディスクの入れ替え時に、先行ディスクと異なるバージョンの後続ディスクなど、正しい連続再生ディスクではないディスクが装着された場合、誤ったディスクの装着をユーザに気付かせ、ディスクへの入れ替えを促すことを可能とした情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0019】
具体的には、例えば、ディスク入れ替え時に実行中のディスク・アンバウンド・アプリケーション(Disc−Unbound Application)の停止処理、あるいは、誤ったディスクの装着をユーザに通知する処理を実行する情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本開示の第1の側面は、
情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出し、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行し、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続し、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行する情報処理装置にある。
【0021】
さらに、本開示の第2の側面は、
情報処理装置において再生対象となるコンテンツと、
前記コンテンツのコンテンツオーナーの公開鍵を格納した公開鍵証明書であるルート証明書と、
情報処理装置から情報記録媒体を取り出した後も、前記情報処理装置において実行可能なアプリケーションを記録した情報記録媒体であり、
前記アプリケーションは、
前記情報処理装置において、前記情報記録媒体を取り出した後に前記情報処理装置に装着された後続装着情報記録媒体が正しい連続再生ディスクでない場合に警告出力を実行するアプリケーションである情報記録媒体にある。
【0022】
さらに、本開示の第3の側面は、
情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
前記情報処理装置は、情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出し、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行し、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続し、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行する情報処理装方法にある。
【0023】
さらに、本開示の第4の側面は、
情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理装置は、情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記プログラムは、前記データ処理部に、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出する処理と、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行させ、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続させ、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行させるプログラムにある。
【0024】
なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0025】
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【発明の効果】
【0026】
本開示の一実施例の構成によれば、本開示の一実施例の構成によれば、ディスク入れ替えを伴うデータ再生処理において、正しい連続再生用ディスクが装着されたか否かを判定し、判定結果に応じた制御を実行する構成が実現される。
具体的には、情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理を行なう場合に、情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに基づく変換値を算出する。例えばHDディスクとUHDディスクに応じたディスクバージョンに応じて異なる変換関数を適用してルート証明書変換値を算出する。先行装着ディスクと後続装着ディスクから読み出したルート証明書に基づく変換値を比較し、一致した場合は実行中のアプリケーションを継続し、不一致の場合は中止、または警告出力を行う。
本構成により、ディスク入れ替えを伴うデータ再生処理において、正しい連続再生用ディスクが装着されたか否かを判定し、判定結果に応じた制御を実行する構成が実現される。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理例について説明する図である。
図2】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理におけるアプリケーションの実行例について説明する図である。
図3】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理におけるアプリケーションの実行例について説明する図である。
図4】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理におけるアプリケーションの実行例について説明する図である。
図5】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理におけるアプリケーションの実行例について説明する図である。
図6】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理における問題点の一例について説明する図である。
図7】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理における問題点の一例について説明する図である。
図8】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理における問題点の一例について説明する図である。
図9】ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理における問題点の一例について説明する図である。
図10】ルート証明書の構成例について説明する図である。
図11】本開示の再生装置の実行する処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
図12】変換関数の例について説明する図である。
図13】本開示の再生装置の実行する処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
図14】本開示の再生装置の実行する処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
図15】本開示の再生装置の実行する処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
図16】本開示の再生装置の実行する処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
図17】ディスクバージョンと、ルート証明書に基づく変換値の比較結果に応じて、本開示の再生装置の実行する処理をまとめたテーブル(表)を示す図である。
図18】本開示の再生装置の実行するアプリケーションの制御処理例について説明する図である。
図19】仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)について説明する図である。
図20】ディスク対応の後発データを確実に取得可能としたローカル記憶部のディレクトリ構成例について説明する図である。
図21】ディスク対応の後発データを確実に取得可能としたローカル記憶部のディレクトリ構成例について説明する図である。
図22】情報処理装置のハードウェア構成例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら本開示の情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行なう。
1.ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理とアプリケーションの実行例について
2.ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理における問題点について
3.ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生や、アプリケーションの実行を正しく行わせる実施例について
4.アプリケーションの実行制御のその他の例について
5.ローカル記憶部に格納されたデータを利用した再生処理について
6.情報処理装置のハードウェア構成例について
7.本開示の構成のまとめ
【0029】
[1.ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理とアプリケーションの実行例について]
まず、ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理とアプリケーションの実行例について説明する。
【0030】
図1には、ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理を実行する再生装置10と、2枚のディスク21,22を示している。
なお、ディスク21,22は、例えば、Blu−ray(登録商標) Discである。以下の実施例においては、情報記録媒体としてBlu−ray(登録商標) Discを用いた実施例を説明するが、本開示の処理は、その他の異なるディスクや、ディスク以外の異なる種類の情報記録媒体を利用した構成にも適用可能である。
【0031】
図1に示す第1ディスク21と、第2ディスク22には、例えば、ある映画の前編(チャプタ1)と後編(チャプタ2)が格納されている。
図1に示す再生装置10は、まず、ステップS01において、先行装着ディスクとして第1ディスク21を装着し、第1ディスク21に格納されたコンテンツ、すなわち、ある映画の前編(チャプタ1)を再生する。
なお、再生画像や音声は、再生装置10に接続された例えばTV等のディスプレイ、スピーカを備えた出力装置を介して出力される。
【0032】
第1ディスク21に格納されたコンテンツである映画の前編(チャプタ1)の再生が完了すると、ユーザは、ステップS02において、再生装置10から、第1ディテスク21を取り出す。
次に、ユーザは、ステップS03において、再生装置10に、後続装着ディスクとして第2ディスク22を装着し、第2ディスク22に格納されたコンテンツ、すなわち、ある映画の後編(チャプタ2)を再生する。
【0033】
図1に示す例は、2枚のディスクを利用した例であるが、さらに3枚以上のディスクを順次、入れ替えて再生する場合もある。このように、複数のディスクを順次、入れ替えてデータ再生を行なう場合、ディスクの入れ替え期間が発生する。
【0034】
例えば、ディスクの入れ替え期間に再生装置10に接続されたTV等の出力装置に画像や音声を出力するために、第1ディスク21から読み出したアプリケーション(プログラム)を実行する。
第1ディスク21から読み出したアプリケーションは、再生装置10のRAM等の記憶部に格納され、第1ディスク21を取り出した後も実行することができる。
【0035】
このように、ディスクの非装着時にも実行可能なディスク記録アプリケーションを、ディスク・アンバウンド・アプリケーション(Disc−Unbound Application)と呼ぶ。
一方、1つの特定ディスクの装着状態においてのみ実行されるアプリケーションをディスク・バウンド・アプリケーション(Disc−Bound Application)と呼ぶ。
【0036】
ディスク・アンバウンド・アプリケーションの一つの具体例として、例えば、ディスクの入れ替えをユーザに指示するメッセージ出力や、BGMの再生処理などを行うアプリケーションがある。
【0037】
図2を参照して、ディスク・アンバウンド・アプリケーションの1つの実行例について説明する。
図2には、図1を参照して説明した2枚のディスク21,22を示している。
第1ディスク21と、第2ディスク22には、例えば、ある映画の前編(チャプタ1)と後編(チャプタ2)が格納されている。
図2には、さらに、時間軸(t)を示し、時間軸に従ったコンテンツ再生処理、およびアプリケーション実行シーケンスを示している。
【0038】
時間T0〜T1は、第1ディスク21を装着し、第1ディスク21に格納されたコンテンツ、すなわち、ある映画の前編(チャプタ1)を再生する時間である。
時間T1において、第1ディスク21に格納されたコンテンツである映画の前編(チャプタ1)の再生が完了すると、ユーザは、再生装置10から、第1ディテスク21を取り出す。
【0039】
次に、ユーザは、時間T2において、再生装置10に、第2ディスク22を装着し、第2ディスク22に格納されたコンテンツ、すなわち、ある映画の後編(チャプタ2)を再生する。
時間T2〜T3は、第2ディスク22に格納されたコンテンツ、すなわち、ある映画の後編(チャプタ2)を再生する時間である。
【0040】
時間T1〜T2はディスク入れ替え処理時間となる。この時間T1〜T2において、再生装置10に接続されたTV等の出力装置に画像や音声を出力するために、第1ディスク21から読み出したアプリケーション(プログラム)を実行する。
【0041】
第1ディスク21から読み出したアプリケーションは、再生装置10のRAM等の記憶部に格納され、第1ディスク21を取り出した後も実行することができる上述したディスク・アンバウンド・アプリケーション(Disc−Unbound Application)である。
【0042】
なお、図2においては、アプリケーション実行期間をディスクの非装着期間のみとしているが、これは一例であり、アプリケーション実行期間は様々な設定とすることが可能である。例えばコンテンツ再生に並行してアプリケーションを実行する構成としてもよい。
【0043】
具体的には、図3図5に示すようなアプリケーション実行例がある。
まず、図3に示すアプリケーション実行例について説明する。
図3に示す例において、第1ディスク21から読み出されたアプリケーションは、再生装置10の記憶部に格納されて、第1ディスクから読み出されたコンテンツ再生に併せて実行される。
アプリケーションは、第1ディスク21のコンテンツ再生が終了して、第1ディスク21が再生装置10から取り出された後も継続して実行され、第2ディスク22の装着が完了して、第2ディスクからのコンテンツ再生が開始される時間T2まで実行される。
時間T2以降は、第2ディスク22から読み出されたアプリケーションが、第2ディスクの記録コンテンツの再生に並列して実行される。
【0044】
このようなアプリケーションの実行例としては、例えば映画コンテンツの再生に併せて、画面の一部に広告コンテンツを出力するアプリケーションなどがある。このようなアプリケーションは、ディスクからのコンテンツ再生処理に並行して実行される。このアプリケーションによる広告などのデータ出力処理は、ディスク非装着時も継続して実行される。
【0045】
次に、図4に示すアプリケーション実行例について説明する。
図4に示す例は、第1ディスク21から読み出されたアプリケーションが、第1ディスク21のコンテンツ再生期間(T0〜T1)、ディスク入れ替え期間(T1〜T2)、第2ディスク22のコンテンツ再生期間(T2〜T3)、これらの期間に渡って実行される例である。
【0046】
第1ディスク21から読み出されたアプリケーションが、再生装置10の記憶部に格納されて、第1ディスク21のコンテンツ再生開始(T0)から、第2ディスク22のコンテンツ再生終了(T3)まで、継続的に実行される。
この場合、第2ディスク22にはアプリケーションプログラムを記録する必要がない。
【0047】
次に、図5に示すアプリケーション実行例について説明する。
図5に示す例において、第1ディスク21から読み出されたアプリケーションは、再生装置10の記憶部に格納されて、第1ディスクから読み出されたコンテンツ再生に並列して実行される。
アプリケーションは、第1ディスク21のコンテンツ再生が終了して、第1ディスク21が再生装置10から取り出された後も継続して実行され、第2ディスク22の装着後、時間T2bまで実行される。
時間T2b以降は、第2ディスク22から読み出されて再生装置10の記憶部に格納されたアプリケーションが実行される。
【0048】
このように、アプリケーションの実行シーケンスは、様々な設定が可能である。
なお、ディスク入れ替え期間(T1〜T2)において実行するアプリケーションは、第1ディスク21から読み出されたアプリケーションである。
その後、再生装置10に第2ディスク22が装着された後は、第1ディスク21から読み出されたアプリケーション、または、第2ディスク22から読み出されたアプリケーションのいずれかが実行されることになる。
【0049】
第2ディス22を再生装置10に装着した後、再生装置10は、第2ディスクに記録されたアプリケーションプログラムを読み出して、再生装置10の記憶部に格納し、任意のタイミングで、実行アプリケーションを、第1ディスク21から読み出したアプリケーションから、第2ディスク22から読み出したアプリケーションに切り替えることが可能である。
【0050】
このように、各ディスクに記録されたアプリケーションを再生装置の記憶部に保持して実行する設定とすることで、アプリケーションをディスクの着脱に依存することなく、継続して実行することが可能となる。
この処理によって、複数のディスクの入れ替えを伴うコンテンツ再生を行なう場合にも、TV等の出力装置に画像や音声を途切れなく出力することが可能となる。
【0051】
[2.ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理における問題点について]
次に、ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生処理における問題点について、図6以下を参照して説明する。
例えば、ディスク入れ替え時に、ユーザが誤って再生完了ディスク(例えばHDコンテンツを格納したバージョン1のディスク)のバージョンと異なるバージョンのディスク(UHDコンテンツを格納したバージョン2のディスク)を装着してしまうといったことがある。
【0052】
このような場合に、上述したアプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーション)が継続して実行されると、ユーザは、異なるバージョンのディスクを装着してしまったことを知らないまま、新たに装着したディスクに記録された前編とは異なる画質のコンテンツが再生されてしまうといった問題が発生する。あるいは、再生エラーが発生してしまう場合もある。
【0053】
現在、多くのディスクには、高精細(HD:High Definition)画像が記録されており、HD画像の記録ディスクを装着した再生装置10はディスクからHD画像を再生する。
【0054】
しかし、現在、4Kコンテンツや8Kコンテンツ等の超高精細(UHD:Ultra High Definition)画像を記録したディスクの利用が増加しつつある。
今後、しばらくはHD画像コンテンツとUHD画像コンテンツが併存して利用される状況が続くことが予想される。
HDコンテンツとUHDコンテンツは、例えば符号化(コーデック)態様等が異なり、UHD画像を再生し表示するためには、HDコンテンツの再生環境とは異なるUHDに対応した再生環境が必要である。すなわちUHD対応の再生装置と、UHD対応のディスプレイが必要となる。
【0055】
UHDコンテンツを再生可能な次世代型の再生装置の多くは、HDコンテンツ、UHDコンテンツ、いずれのコンテンツも再生可能な構成を持つことが想定される。
しかし、現行の再生装置は、HDコンテンツの再生は可能であるが、UHDコンテンツの再生はできない。
【0056】
このように、HDコンテンツの再生のみが可能な現行の再生装置と、HDコンテンツ、UHDコンテンツ、いずれのコンテンツも再生可能な新型の再生装置が混在すると、再生エラーの発生、あるいは再生コンテンツの画像品質の変化をユーザが認識できずに低品質の画像再生が実行されるといった問題が発生する。具体的な再生処理における問題点について、図6以下を参照して説明する。
【0057】
図6は再生装置11が、HDコンテンツ、UHDコンテンツ、いずれのコンテンツも再生可能な最新型の再生装置11である場合の例である。
図6には、2枚のディスク31,32を示している。
第1ディスク31と、第2ディスク32には、例えば、ある映画の前編(チャプタ1)と後編(チャプタ2)が、それぞれ格納されている。
【0058】
しかし、第1ディスク31は、4Kコンテンツや8Kコンテンツ等の超高精細(UHD:Ultra High Definition)画像を記録したUHDディスク31であるのに対して、第2ディスク32は、従来型の2K(HD)画像を記録したHDディスク32である。
【0059】
例えば、ユーザがUHDディスク2枚セットと、HDディスク2枚セットを両方、所有し、ディスクが混在してしまったものとする。
ユーザは、UHDディスクの2枚セットを再生する予定で,2枚のディスクを準備したが、後篇(チャプタ2)の第2ディスク32がHDコンテンツの記録ディスクであることに全く気付いていない。
【0060】
ユーザは、まず、第1ディスク(UHD)31を再生装置11に装着し、時間T0からコンテンツ再生を開始する。
時間T0〜T1において、第1ディスク(UHD)31に格納されたUHDコンテンツ、すなわち、ある映画の前編(チャプタ1)を構成するUHDコンテンツが再生される。
時間T1において、第1ディスク(UHD)31に格納されたUHDコンテンツである映画の前編(チャプタ1)の再生が完了すると、ユーザは、再生装置11から、第1ディスク(UHD)31を取り出し、その後、再生装置11に、第2ディスク(HD)32を装着する。
【0061】
ユーザが再生装置11に装着した第2ディスク(HD)32は、HDコンテンツを格納したHDディスクである。しかし、ユーザは、装着ディスクがUHDコンテンツを格納したUHDディスクであると勘違いしている。
時間T2〜T3において、第2ディスク(HD)32に格納されたコンテンツ、すなわち、ある映画の後編(チャプタ2)を構成するHDコンテンツが再生される。
【0062】
再生装置11は、HDコンテンツ、UHDコンテンツの双方とも再生可能な新型の再生装置であり、ディスク格納コンテンツがHDコンテンツであるか、UHDコンテンツであるかを識別した上で、再生処理を行なうので、再生処理は正しく行われる。
しかし、ユーザは、時間T2〜T3において第2ディスク(HD)32から再生されているコンテンツがUHDコンテンツではなくHDコンテンツであることに気付かない。
ユーザは、低画質のHDコンテンツをUHDコンテンツであると勘違いしたままコンテンツ視聴を続けてしまうことになる。
【0063】
なお、図6に示す時間T1〜T2はディスク入れ替え処理時間であり、この時間T1〜T2において、再生装置11に接続されたTV等の出力装置には、第1ディスク(UHD)21から読み出したアプリケーション(プログラム)によって出力制御がなされる画像や音声が出力される。
第1ディスク21から読み出したアプリケーションは、再生装置10のRAM等の記憶部に格納され、第1ディスク21を取り出した後も実行されるアプリケーションである。
すなわち、上述したディスク・アンバウンド・アプリケーション(Disc−Unbound Application)である。
【0064】
先に図2図5を参照して説明したように、アプリケーションの実行タイミングは様々な設定が可能である。例えば図4図5を参照して説明したように、後続装着ディスク(第2ディスク)の装着後も、先行装着ディスク(第1ディスク)から読み出したアプリケーションを継続して実行する設定が可能である。
このようなアプリケーションの実行態様では、さらに、コンテンツ、またはアプリケーションの再生エラーが発生することが想定される。
この問題点について、図7を参照して説明する。
【0065】
図7に示す再生装置11は、図6と同様、HDコンテンツ、UHDコンテンツ、いずれのコンテンツも再生可能な最新型の再生装置11である。
図7には、2枚のディスク31,32を示している。
第1ディスク31と、第2ディスク32には、例えば、ある映画の前編(チャプタ1)と後編(チャプタ2)が、それぞれ格納されている。
【0066】
しかし、これら2枚のディスクは、図6を参照して説明した例と同様、異なる画質の画像コンテンツが格納されている。
第1ディスク31は、4Kコンテンツや8Kコンテンツ等の超高精細(UHD:Ultra High Definition)画像を記録したUHDディスク31であるのに対して、第2ディスク32は、従来型の2K(HD)画像を記録したHDディスク32である。
【0067】
ユーザは、まず、第1ディスク(UHD)31を再生装置11に装着し、時間T0からコンテンツ再生を開始する。
時間T0〜T1において、第1ディスク(UHD)31に格納されたUHDコンテンツ、すなわち、ある映画の前編(チャプタ1)を構成するUHDコンテンツが再生される。
時間T1において、第1ディスク(UHD)31に格納されたUHDコンテンツである映画の前編(チャプタ1)の再生が完了すると、ユーザは、再生装置11から、第1ディスク(UHD)31を取り出し、その後、再生装置11に、第2ディスク(HD)32を装着する。
【0068】
ユーザが再生装置11に装着した第2ディスク(HD)32は、HDコンテンツを格納したHDディスクである。しかし、ユーザは、装着ディスクがUHDコンテンツを格納したUHDディスクであると勘違いしている。
時間T2〜T3において、第2ディスク(HD)32に格納されたコンテンツ、すなわち、ある映画の後編(チャプタ2)を構成するHDコンテンツが再生される。
【0069】
再生装置11は、HDコンテンツ、UHDコンテンツの双方とも再生可能な新型の再生装置であり、ディスク格納コンテンツがHDコンテンツであるか、UHDコンテンツであるかを識別した上で、再生処理を行なうので、HDコンテンツの再生処理は正しく行われる。
すなわち、再生装置11は、これまでのUHDコンテンツの再生環境を終了して、HDコンテンツの再生環境を立ち上げて、HDコンテンツに対応したコーデック等を適用して、HDコンテンツを正常に再生させるための処理を開始することになる。
【0070】
しかし、ここで、UHDディスクから読み出したアプリケーションプログラムが、UHD画像コンテンツの再生アプリケーションであるとすると、再生装置11の立ち上げたHD対応再生環境では再生エラーとなる。
これは、再生装置11が、HDコンテンツの再生処理と、UHDコンテンツの再生処理を並列に実行することはできないからである。すなわち、再生装置11は、HDコンテンツの再生環境を適用してHDコンテンツを再生している状態では、UHD画像コンテンツを再生対象としたアプリケーションの再生を実行することができない。
この結果、コンテンツ再生に並列に実行する予定であったアプリケーションは、再生エラーを発生させることになる。
【0071】
次に、図8を参照して、再生装置がUHDコンテンツに対応しておらず、HDコンテンツの再生のみが可能な旧型の再生装置である場合に発生する問題点について説明する。
【0072】
図8に示す再生装置12は、図6図7を参照して説明した例と異なり、HDコンテンツのみ再生可能であり、UHDコンテンツの再生はできない旧型の再生装置12である。
図8には、2枚のディスク41,42を示している。
第1ディスク41と、第2ディスク42には、例えば、ある映画の前編(チャプタ1)と後編(チャプタ2)が、それぞれ格納されている。
【0073】
しかし、第1ディスク41は、従来型の2K(HD)画像を記録したHDディスク41であるが、第2ディスク42は、4Kコンテンツや8Kコンテンツ等の超高精細(UHD:Ultra High Definition)画像を記録したUHDディスク42である。
【0074】
ユーザは、まず、第1ディスク(HD)41を再生装置12に装着し、時間T0からコンテンツ再生を開始する。
時間T0〜T1において、第1ディスク(HD)41に格納されたHDコンテンツ、すなわち、ある映画の前編(チャプタ1)を構成するHDコンテンツが再生される。
時間T1において、第1ディスク(HD)41に格納されたHDコンテンツである映画の前編(チャプタ1)の再生が完了すると、ユーザは、再生装置12から、第1ディスク(HD)41を取り出し、その後、再生装置12に、第2ディスク(UHD)42を装着する。
【0075】
ユーザが再生装置12に装着した第2ディスク(UHD)42は、UHDコンテンツを格納したUHDディスクである。しかし、ユーザは、装着ディスクがUHDコンテンツを格納したUHDディスクであると知らずに装着している。
【0076】
再生装置12は、UHDコンテンツの再生を実行できないHDコンテンツ専用の再生機であり、装着された第2ディスク42がHDコンテンツ格納ディスクであるものとして処理を実行することになる。
再生装置12は、UHD対応のコーデック等を備えておらず、HD対応の再生環境をそのまま継続させて、第2ディスク42からの読み出しコンテンツの再生を実行しようとする。
しかし、この場合、UHDに対応したコーデック等が適用されないので、第2ディスク42からのコンテンツ再生は正しく実行されず、再生エラーが発生する。
【0077】
図6図8を参照して説明したように、複数のディスクを順次、入れ替えて再生処理を行なう場合、HDコンテンツとUHDコンテンツ等、適用する再生環境の異なるコンテンツの記録ディスクを順次、装着すると、様々な問題を発生させることになる。
【0078】
[3.ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生や、アプリケーションの実行を正しく行わせる実施例について]
次に、ディスク入れ替えを伴うコンテンツ再生や、アプリケーションの実行を正しく行わせる実施例について説明する。
【0079】
図9を参照して、本開示の再生装置が実行するディスクの入れ替えを伴うコンテンツ再生処理の基本的なシーケンスについて説明する。
なお、以下の説明において、
HDコンテンツを格納した情報記録媒体(ディスク)をバージョン1の情報記録媒体(ディスク)、
UHDコンテンツを格納した情報記録媒体(ディスク)をバージョン2の情報記録媒体(ディスク)、
として説明する。
再生装置は、再生装置に新たにディスクが装着された場合、まず、ディスクに記録されたバージョン情報を読み取り、装着ディスクに記録されたコンテンツがHDコンテンツであるか、UHDコンテンツであるかを判別する。
【0080】
図9には、2枚のディスク51,52を示している。
第1ディスク51と、第2ディスク52には、例えば、ある映画の前編(チャプタ1)と後編(チャプタ2)が、それぞれ格納されている。
【0081】
第1ディスク51、第2ディスク52のバージョンの組み合わせは、以下の4通りのいずれかとなる。
(1)第1ディスク51=バージョン1(HD)、第2ディスク52=バージョン1(HD)
(2)第1ディスク51=バージョン1(HD)、第2ディスク52=バージョン2(UHD)
(3)第1ディスク51=バージョン2(UHD)、第2ディスク52=バージョン1(HD)
(4)第1ディスク51=バージョン2(UHD)、第2ディスク52=バージョン2(UHD)
【0082】
ユーザは、まず、第1ディスク51を再生装置に装着し、時間T0からコンテンツ再生を開始する。
時間T0〜T1において、第1ディスク51に格納されたコンテンツ、例えば、ある映画の前編(チャプタ1)を構成するコンテンツが再生される。
時間T1において、第1ディスク51に格納されたコンテンツである映画の前編(チャプタ1)の再生が完了すると、ユーザは、再生装置から、第1ディスク51を取り出し、その後、再生装置に、第2ディスク52を装着する。
時間Taを再生装置に第2ディスクが装着された時間とする。
【0083】
なお、第1ディスク51に格納されたコンテンツである映画の前編(チャプタ1)の再生完了後、第1ディスク51から読み出されたアプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーション)が実行される。
先に説明したように、アプリケーションの実行期間は様々な設定が可能であるが、図9に示す例では、アプリケーションの実行期間は、第1ディスク51からのコンテンツ再生終了時点(T1)から、第2ディスク52からのコンテンツ再生開始時点(T2)とした例を示している。
【0084】
再生装置は、再生装置にディスクが装着されると、装着されたディスクに記録されたルート証明書を読み取り、ルート証明書の検証処理を実行する。
ルート証明書は、コンテンツとともに、ディスクに記録される公開鍵証明書である。
ルート証明書はディスクに記録されたコンテンツのコンテンツ製作者やコンテンツ管理者等のコンテンツオーナーの公開鍵を格納した公開鍵証明書であり、公開鍵証明書発行主体(認証局)の署名が付与されている。
再生装置は、ルート証明書の検証処理によって、装着ディスクに記録されたコンテンツの再生可否や、アプリケーションの継続可否、実行可否等を決定する。
【0085】
なお、再生装置は、ルート証明書を適用した検証処理を実行する際、ルート証明書の構成データに対して所定の変換関数を適用した変換値を算出して、算出した変換値を再生装置の記憶部に格納し、保持する。
ディスクの入れ替えが発生した場合、先行装着ディスクのルート証明書に基づいて算出した変換値(=記憶部に格納された変換値)と、後続ディスクのルート証明書に基づいて新たに算出した変換値とを比較する。再生装置は、この変換値比較結果に応じて、装着ディスクに記録されたコンテンツの再生可否や、アプリケーションの継続、実行可否等を決定する。
【0086】
例えば、映画コンテンツの前編と後編を2つのディスクに分割して記録した連続再生ディスクの組み合わせにおいては、先行装着ディスクと後続装着ディスクの格納コンテンツのコンテンツオーナーは同一であり、先行装着ディスクと後続装着ディスクには同じルート証明書が記録される。本開示の処理では、ルート証明書に基づく変換値を比較することで、正しい連続再生ディスクが装着されたか否かを判定する。
なお、本開示の処理では、ルート証明書変換値の算出処理に際して、ディスクのバージョンに応じて異なる変換値算出関数を適用した変換値算出処理を行なう。このバージョン対応の変換値算出処理を行なうことで、先行装着ディスクのルート証明書の変換値と、後続装着ディスクのルート証明書の変換値の比較結果に基づいて、ディスクバージョンの同一性も判定可能としている。
この処理の詳細については後述する。
【0087】
例えば、図9に示す時間Taにおいて、第2ディスク52が再生装置に装着されると、再生装置は第2ディスクからルート証明書を読み取り、読み取ったルート証明書に基づいて所定の変換関数を適用して変換値を算出する。
さらに、再生装置の記憶部から、第1ディスクのルート証明書に基づいて算出された変換値を取得して、2つの変換値を比較して、コンテンツの再生可否や、アプリケーションの継続、実行可否等を決定する。
これらの処理は、再生装置に予め格納された検証処理実行プログラムの制御の下に実行される。あるいは、第1ディスク51から読み取られ、第1ディスク51取り出し後において実行されるアプリケーション、すなわち、図9に示す時間T1〜T2において実行されるアプリケーションの制御によって実行してもよい。
この具体的処理シーケンスについては、後段で詳細に説明する。
【0088】
前述したように、ルート証明書は、コンテンツとともに、ディスクに記録される公開鍵証明書である。
ルート証明書は、例えばディスクに記録されたコンテンツの正当性を判断するための証明書として用いられる。
ルート証明書の構成例を図10に示す。
【0089】
ルート証明書は、コンテンツ製作者やコンテンツ管理者等のコンテンツオーナーの公開鍵を格納した公開鍵証明書であり、公開鍵証明書発行主体(認証局)の署名が付与されている。
図10に示すように、ルート証明書には、以下のデータが含まれる。
コンテンツオーナー公開鍵81、
発行者(認証局)署名82、
【0090】
発行者(認証局)署名82は、コンテンツオーナー公開鍵81を含むルート証明書構成データに対して、発行者(認証局)の秘密鍵を適用して生成される。
この署名の検証処理により、ルート証明書(公開鍵証明書)の正当性確認、すなわち、改ざん検証が可能となる。
署名検証処理は、発行者(認証局)の公開鍵を適用して実行することができる。
【0091】
次に、図11以下に示すフローチャートを参照して、再生装置が実行する処理シーケンスについて説明する。
図11以下に示すフローに従った処理は、再生装置のプログラム実行機能を持つCPU等を有するデータ処理部において実行される。プログラムは、再生装置のメモリに格納されている。あるいは、ディスク等のメディアから読み取られて実行される。
【0092】
なお、ディスクから読み取られるアプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーション)を用いて実行する構成としてもよい。
例えば、図9に示す設定において、第1ディスク51から読み取られ、第1ディスク51取り出し後において実行されるアプリケーション、すなわち、時間T1〜T2において実行されるアプリケーションの制御によって実行する構成としてもよい。
【0093】
なお、図11以下のフローの開始時点では、再生装置は初期状態にあり、直前にディスクの装着や取り出しは行われておらず、アプリケーションも実行されていない状態にあるものとする。
再生装置は、図11に示すフローの開始後、以下の2枚のディスクを順次、装着する。
(a)ディスク(Da)=先行装着ディスク
(b)ディスク(Db)=後続装着ディスク
以下、図11以下に示すフローチャートの各ステップの処理について、順次、説明する。
【0094】
(ステップS101〜S102)
まず、再生装置のデータ処理部は、ステップS101〜S102において、再生装置に新たに装着されたディスク(Da)のバージョンを確認する。
ディスクバージョン確認処理は、ディスクに記録されたバージョン情報を読み取る処理として行われる。
HDコンテンツを格納したバージョン1のディスクには、バージョン1を示すバージョン情報が記録されている。
UHDコンテンツを格納したバージョン2のディスクには、バージョン2を示すバージョン情報が記録されている。
【0095】
再生装置は、このバージョン情報を読み取って再生装置に装着されたディスクが、
HDコンテンツを格納したバージョン1のディスクであるか。
UHDコンテンツを格納したバージョン2のディスクであるか、
これらのバージョン判別を実行する。
【0096】
装着ディスク(Da)のバージョンが、バージョン1(HDディスク)である場合はステップS111に進む。
一方、装着ディスク(Da)のバージョンが、バージョン2(UHDディスク)である場合はステップS121に進む。
まず、装着ディスク(Da)のバージョンが、バージョン1(HDディスク)である場合のステップS111以下の処理について説明する。
【0097】
(ステップS111)
装着ディスク(Da)のバージョンが、バージョン1(HDディスク)である場合、再生装置は、ステップS111において、装着ディスク(Da)からルート証明書(Ra)を読み取る。
なお、以下の説明において、先行装着ディスク(Da)に記録されたルート証明書は、ルート証明書(Ra)と表記する。
一方、後続装着ディスク(Db)に記録されたルート証明書は、ルート証明書(Rb)と表記する。
【0098】
(ステップS112〜S113、S131)
再生装置は、ステップS112〜S113において、装着ディスク(Da)から読み取ったルート証明書(Ra)の検証処理を実行する。
先に、図10を参照して説明したように、ルート証明書は、コンテンツ製作者やコンテンツ管理者等のコンテンツオーナーの公開鍵を格納した公開鍵証明書であり、公開鍵証明書発行主体(認証局)の署名が付与されている。
図10に示すルート証明書内の発行者(認証局)署名82は、コンテンツオーナー公開鍵81を含むルート証明書構成データ(ハッシュ値)に対して、発行者(認証局)の秘密鍵を適用した暗号処理によって生成される。
【0099】
ステップS112では、この署名の検証処理を実行する。この署名検証により、ルート証明書(公開鍵証明書)の正当性確認、すなわち、改ざん検証が可能となる。
署名検証処理は、発行者(認証局)の公開鍵を適用して実行される。
【0100】
ルート証明書(Ra)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認された場合は、ステップS114に進む。
一方、ルート証明書(Ra)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認されなかった場合は、ステップS131に進み、装着ディスク(Da)からのデータ再生、具体的には、ディスク(Da)に記録された映画等のコンテンツ再生やアプリケーションの実行は中止される。
【0101】
(ステップS114)
ルート証明書(Ra)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認された場合、再生装置は、ステップS114において、取得したルート証明書(Ra)の構成データに、予め規定された所定の変換関数f1を適用して変換値を算出し、算出した変換値を再生装置の記憶部に格納する。
【0102】
変換値算出に適用する変換関数は、ディスクのバージョンに応じて決定される。
この場合、ディスク(Da)は、バージョン1(V1)のHDコンテンツを格納したHDディスクであり、再生装置は、バージョン1(V1)に対応付けられた変換関数f1を適用する。
再生装置は、バージョン1のディスク(Da)から読み取ったルート証明書(Ra)の構成データに、バージョン1対応の変換関数f1を適用して変換値f1(Ra)を算出する。
【0103】
変換関数f1は、例えばハッシュ関数であり、f1(Ra)は、ルート証明書(Ra)構成データのハッシュ値となる。
再生装置は、ルート証明書(Ra)構成データに対してバージョン1のディスクに対応付けられたハッシュ関数f1を適用してハッシュ値f1(Ra)を算出し、算出したハッシュ値f1(Ra)を再生装置の記憶部に格納する。
【0104】
(ステップS121〜S124、S131)
次に、ステップS101〜S102における装着ディスクのバージョン判定処理において、装着ディスク(Da)のバージョンが、バージョン2(UHDディスク)である場合のステップS121以下の処理について説明する。
【0105】
ステップS121〜S123の処理は、前述したステップS111〜S113の処理と同様である。
装着ディスク(Da)のバージョンが、バージョン2(UHDディスク)である場合、再生装置は、ステップS121において、装着ディスク(Da)からルート証明書(Ra)を読み取る。
ステップS122〜S123において、装着ディスク(Da)から読み取ったルート証明書(Ra)の検証処理を実行する。
署名検証処理は、発行者(認証局)の公開鍵を適用して実行する。
【0106】
ルート証明書(Ra)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認された場合は、ステップS124に進む。
一方、ルート証明書(Ra)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認されなかった場合は、ステップS131に進み、装着ディスク(Da)からのデータ再生、具体的には、ディスク(Da)に記録された映画等のコンテンツ再生やアプリケーションの実行は中止される。
【0107】
ルート証明書(Ra)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認された場合、再生装置は、ステップS124において、取得したルート証明書(Ra)の構成データに予め規定された所定の変換関数f2を適用して変換値を算出し、算出した変換値を再生装置の記憶部に格納する。
【0108】
前述したように、変換値算出に適用する変換関数は、ディスクのバージョンに応じて決定される。
この場合、ディスク(Da)は、バージョン2(V2)のUHDコンテンツを格納したUHDディスクであり、再生装置は、バージョン2(V2)に対応付けられた変換関数f2を適用する。
バージョン2のディスク(Da)から読み取ったルート証明書(Ra)の構成データに、バージョン2対応の変換関数f2を適用して変換値f2(Ra)を算出する。
【0109】
変換関数f2は、変換関数f1とは異なる変換関数である。変換関数f2は、例えば、変換関数f1と異なるアルゴリズムを持つハッシュ関数等が利用可能である。
再生装置は、ルート証明書(Ra)構成データに対してバージョン2のディスクに対応付けられたハッシュ関数f2を適用してハッシュ値を算出し、算出したハッシュ値を再生装置の記憶部に格納する。
【0110】
関数f1と関数f2は、異なる変換関数であり、同じデータAに基づいて各関数を適用して生成される値、すなわち、f1(A)とf2(A)は異なる値となる。
同じルート証明書(Ra)に対して変換関数f1を適用して得られる変換値f1(Ra)と、変換関数f2を適用して得られる変換値f2(Ra)とは異なる値となる。
すなわち、
f1(Ra)≠f2(Ra)
となる。
【0111】
変換関数f1,f2の具体例について、図12を参照して説明する。
図12には、関数f1,f2の3つの異なる設定例(1),(2),(3)を示している。
【0112】
(1)は、関数f1を、ディスクから読み取り可能なデータ、例えばルート証明書の構成データAに対して1回のみ適用する関数とし、
関数f2を、データAに対して、関数f1を2回繰り返し適用する関数とした例である。すなわち、
f2(A)=f1(f1(A))
である。
【0113】
関数f1としては、例えば、ハッシュ関数SHA−1やSHA−256等を適用する。
例えば適用するハッシュ関数をh1=SHA−1とした場合、関数f1は、ディスクから読み出されるルート証明書の構成データ、例えばAに対してハッシュ関数h1を1回適用する処理となる。
すなわち、
f1(A)=h1(A)
である。
【0114】
また、関数f2は、ディスクから読み出されるルート証明書の構成データ、例えばAに対してハッシュ関数hを2回適用する処理となる。
すなわち、
f2(A)=h1(h1(A))
である。
【0115】
図12(2)の関数設定例は、関数f1と、関数f2を異なるデータ変換関数として設定した例である。
例えば、関数f1を第1のハッシュ関数h1を適用した関数とし、関数f2を第1のハッシュ関数h1と異なる第2のハッシュ関数h2を適用した関数とする。
例えば第1のハッシュ関数をh1=SHA−1、第2のハッシュ関数をh2=SHA−256とする。
この場合、関数f1は、ディスクから読み出されるルート証明書の構成データ、例えばAに対して第1ハッシュ関数h1を適用する処理となる。
すなわち、
f1(A)=h1(A)
である。
【0116】
また、関数f2は、ディスクから読み出されるルート証明書の構成データ、例えばAに対して第2ハッシュ関数h2を適用する処理となる。
すなわち、
f2(A)=h2(A)
である。
【0117】
図12(3)の関数設定例は、関数f2を関数f1の結果を連結する関数として設定した例である。
例えば、関数f1を第1のハッシュ関数を適用した関数とし、関数f2を第1のハッシュ関数の適用結果を連結する処理を実行する関数とする。
例えば関数f1をハッシュ関数:h1=SHA−1とする。
この場合、関数f1は、ディスクから読み出されるルート証明書の構成データ、例えばAに対して第1ハッシュ関数h1を適用する処理となる。
すなわち、
f1(A)=h1(A)
である。
【0118】
また、関数f2は、ディスクから読み出されるルート証明書の構成データ、例えばAに対してハッシュ関数h1を適用した結果を連結する処理となる。
すなわち、
f2(A)=h1(A)||h1(A)
である。
なお、a||bは、データaとデータbの連結処理を示す。
【0119】
図11に示すフローチャートのステップS114、またはステップS124において、先行装着ディスク(Da)から読み取ったルート証明書(Ra)に基づいて算出した変換値(f1(Ra)、または、f2(Ra))を記憶部に格納した後、再生装置は、図13に示すステップS201以下の処理を実行する
次に、ステップS201以下の処理について、順次、説明する。
【0120】
(ステップS201)
再生装置は、ステップS201において、装着ディスク(Da)からコンテンツ、およびアプリケーションを読み出す。読み出したアプリケーションは記憶部に保持する。
なお、ここで読み出されたアプリケーションは、ディスク取り出し後も実行されるディスク・アンバウンド・アプリケーションである。
【0121】
(ステップS202〜S203)
次に、再生装置は、ステップS202において、先行装着ディスク(Da)から読み出したコンテンツの再生を開始する。
【0122】
(ステップS204)
コンテンツ再生が終了(ステップS203(Yes))すると、ステップS204において、ディスク(Da)から読み出し記憶部に保持されたアプリケーションを実行する。
なお、先に、図2図5を参照して説明したように、アプリケーションの実行タイミングは様々な設定が可能である。
本フローの例は一例であり、図2と同様、先行装着ディスクのコンテンツ再生終了後にアプリケーションが実行される場合の例である。
【0123】
(ステップS205〜S206)
ステップS205〜S206は、先行装着ディスク(Da)の取り出しと、後続装着ディスク(Db)の装着確認処理である。
先行装着ディスク(Da)の取り出しと、後続装着ディスク(Db)の装着確認がなされるまでは、ディスク(Da)から読み出したアプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーション)を継続的に実行する。
先行装着ディスク(Da)の取り出しと、後続装着ディスク(Db)の装着確認がなされると、ステップS211に進む。
【0124】
(ステップS211〜S212)
再生装置のデータ処理部は、ステップS211〜S212において、再生装置に新たに装着された後続装着ディスク(Db)のバージョンを確認する。
前述したように、ディスクバージョン検証処理は、ディスクに記録されたバージョン情報を読み取る処理として行われる。
HDコンテンツを格納したバージョン1のディスクには、バージョン1を示すバージョン情報が記録されている。
UHDコンテンツを格納したバージョン2のディスクには、バージョン2を示すバージョン情報が記録されている。
再生装置は、このバージョン情報を読み取って再生装置に装着されたディスクが、
HDコンテンツを格納したバージョン1のディスクであるか。
UHDコンテンツを格納したバージョン2のディスクであるか、
これらのバージョン判別を実行する。
【0125】
後続装着ディスク(Db)のバージョンが、バージョン1(HDディスク)である場合はステップS221に進む。
一方、後続装着ディスク(Db)のバージョンが、バージョン2(UHDディスク)である場合はステップS231に進む。
まず、後続装着ディスク(Db)のバージョンが、バージョン1(HDディスク)である場合のステップS221以下の処理について説明する。
【0126】
(ステップS221〜S223,S241)
ステップS221〜S223の処理は、先に図11のフローを参照して説明したステップS111〜S113の処理と同様である。
後続装着ディスク(Db)のバージョンが、バージョン1(HDディスク)である場合、再生装置は、ステップS221において、後続装着ディスク(Db)からルート証明書(Rb)を読み取る。
ステップS222〜S223において、後続装着ディスク(Db)から読み取ったルート証明書(Rb)の検証処理を実行する。
署名検証処理は、発行者(認証局)の公開鍵を適用して実行する。
【0127】
ルート証明書(Rb)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認された場合は、ステップS224に進む。
一方、ルート証明書(Rb)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認されなかった場合は、ステップS241に進み、後続装着ディスク(Db)からのデータ再生、具体的には、後続装着ディスク(Db)に記録された映画等のコンテンツ再生やアプリケーションの実行は中止される。
さらに、先行装着ディスク(Da)から読み取られて継続実行中のアプリケーションの実行も中止する。
【0128】
(ステップS224)
後続装着ディスク(Db)から読み取ったルート証明書(Rb)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認された場合、再生装置は、ステップS224において、取得したルート証明書(Rb)の構成データに所定の変換関数f1を適用して変換値を算出する。
【0129】
前述したように、変換値算出に適用する変換関数は、ディスクのバージョンに応じて決定される。
この場合、後続装着ディスク(Db)は、バージョン1(V1)のHDコンテンツを格納したHDディスクであり、再生装置は、バージョン1(V1)に対応付けられた変換関数f1を適用する。
バージョン1の後続装着ディスク(Db)から読み取ったルート証明書(Rb)の構成データに、バージョン1対応の変換関数f1を適用して変換値f1(Rb)を算出する。
【0130】
変換関数f1は、例えばハッシュ関数であり、f1(Rb)は、ルート証明書(Rb)構成データのハッシュ値となる。
再生装置は、ルート証明書(Rb)構成データに対してバージョン1のディスクに対応付けられたハッシュ関数f1を適用してハッシュ値を算出する。
【0131】
(ステップS231〜S234、S241)
次に、ステップS211〜S212における装着ディスクのバージョン判定処理において、後続装着ディスク(Db)のバージョンが、バージョン2(UHDディスク)である場合のステップS231以下の処理について説明する。
【0132】
ステップS231〜S233の処理は、前述したステップS221〜S223の処理と同様である。
後続装着ディスク(Db)のバージョンが、バージョン2(UHDディスク)である場合、再生装置は、ステップS231において、後続装着ディスク(Db)からルート証明書(Rb)を読み取る。
ステップS232〜S233において、後続装着ディスク(Db)から読み取ったルート証明書(Rb)の検証処理を実行する。
署名検証処理は、発行者(認証局)の公開鍵を適用して実行する。
【0133】
ルート証明書(Rb)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認された場合は、ステップS234に進む。
一方、ルート証明書(Rb)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認されなかった場合は、ステップS241に進み、後続装着ディスク(Db)からのデータ再生、具体的には、後続装着ディスク(Db)に記録された映画等のコンテンツ再生やアプリケーションの実行は中止される。
さらに、先行装着ディスク(Da)から読み取られて継続実行中のアプリケーションの実行も中止する。
【0134】
ルート証明書(Rb)の署名検証処理によって、ルート証明書の正当性が確認された場合、再生装置は、ステップS234において、取得したルート証明書(Rb)の構成データに所定の変換関数f2を適用して変換値を算出する。
【0135】
前述したように、変換値算出に適用する変換関数は、ディスクのバージョンに応じて決定される。
この場合、後続装着ディスク(Db)は、バージョン2(V2)のUHDコンテンツを格納したUHDディスクであり、再生装置は、バージョン2(V2)に対応付けられた変換関数f2を適用する。
バージョン2の後続装着ディスク(Db)から読み取ったルート証明書(Rb)の構成データに、バージョン2対応の変換関数f2を適用して変換値f2(Rb)を算出する。
【0136】
変換関数f2は、変換関数f1とは異なる変換関数である。変換関数f2は、例えば、変換関数f1と異なるアルゴリズムを持つハッシュ関数などが適用される。
再生装置は、ルート証明書(Rb)構成データに対してバージョン2のディスクに対応付けられたハッシュ関数f2を適用してハッシュ値f2(Rb)を算出する。
【0137】
ステップS224、またはステップS234において、後続装着ディスク(Db)のルート証明書(Rb)に基づく変換値(f1(Rb)、または、f2(Rb))の算出が完了すると、図15に示すステップS301に進む。
図15に示すフローチャートを参照してステップS301以下の処理について、説明する。
【0138】
(ステップS301)
再生装置のデータ処理部は、ステップS301において、後続装着ディスク(Db)のルート証明書(Rb)に基づいて算出した変換値(f1(Rb)、または、f2(Rb))と、記憶部に格納済みの先行装着ディスク(Da)のルート証明書(Ra)に基づく算出変換値(f1(Ra)、または、f2(Ra))を比較する。
【0139】
(ステップS302)
再生装置のデータ処理部は、ステップS301において比較した両変換値が一致したか否かを判定する。
すなわち、
f1(Rb)=f1(Ra)・・・(式1)、または、
f2(Rb)=f2(Ra)・・・(式2)、
これらの(式1)、または(式2)のいずれかが成立すれば、2つの変換値が一致することになる。
【0140】
上記(式1)、または(式2)のいずれかが成立する場合とは、具体的には、
先行装着ディスク(Da)と、後続装着ディスク(Db)のバージョンが一致し、かつ、各ディスクに格納されたルート証明書(Ra,Rb)が一致する場合である。
【0141】
前述したように、例えば、映画コンテンツの前編と後編を2つのディスクに分割して記録したディスクの組など、連続再生予定コンテンツを格納したディスクの組み合わせにおいては、先行装着ディスクと後続装着ディスクの格納コンテンツのコンテンツオーナーは同一であり、先行装着ディスクと後続装着ディスクには同じルート証明書が記録される。
【0142】
本開示の処理では、ルート証明書に基づく変換値を比較することで、正しい連続再生ディスクが装着されたか否かを判定する。
さらに、本開示の処理では、ルート証明書変換値算出処理をディスクのバージョンに応じて異なる変換値算出関数を適用する構成としている。このバージョン対応の変換値算出構成によって、ルート証明書変換値の比較に基づいて装着ディスクのバージョンの同一性も判定可能としている。
【0143】
ステップS302において比較した2つのルート証明書に基づく2つの算出変換値が一致した場合は、ステップS311に進む。
一方、ステップS302において比較した2つの変換値が一致しなかった場合は、ステップS321に進む。
【0144】
(ステップS311)
ステップS302において比較した2つの変換値が一致した場合は、ステップS311において、先行装着ディスク(Da)と、後続装着ディスク(Db)のバージョンが一致し、かつ、各ディスクに格納されたルート証明書(Ra,Rb)が一致したと判定し、正しい、連続再生ディスクの組み合わせであると判定する。
【0145】
(ステップS312)
ステップS311において、先行装着ディスク(Da)と、後続装着ディスク(Db)のバージョンが一致し、かつ、各ディスクに格納されたルート証明書(Ra,Rb)が一致確認に基づいて、正しい、連続再生ディスクの組み合わせであると判定した場合、再生装置は、ステップS312において、後続装着ディスク(Db)からコンテンツを読み出して再生処理を開始する。
また、必要に応じてアプリケーションを読み出して記憶部に格納し、実行する。
また、先行装着ディスク(Db)から読み出して記憶部に格納した継続実行中のアプリケーションの実行も許容する。
【0146】
(ステップS321)
一方、ステップS302において比較した2つの変換値が一致しなかった場合は、ステップS321において、
先行装着ディスク(Da)と、後続装着ディスク(Db)のバージョン、または、
各ディスクに格納されたルート証明書(Ra,Rb)、
これらのいずれかが不一致であり、正しい、連続再生ディスクの組み合わせではないと判定する。
【0147】
(ステップS322)
ステップS321において、先行装着ディスク(Da)と、後続装着ディスク(Db)のバージョンの一致し、または、各ディスクに格納されたルート証明書(Ra,Rb)の一致の、少なくともいずれかが確認されず、正しい、連続再生ディスクの組み合わせでないと判定した場合、再生装置は、ステップS322の処理を実行する。
【0148】
再生装置は、ステップS322において、実行中のアプリケーションを停止、または、連続再生ディスクではないディスクが装着されたことを通知する警告を出力する。
具体的には、例えば、
異なるバージョンのディスクが装着された、または、
異なるルート証明書の記録されたディスクが装着された、
ことを通知する警告を出力する。
なお、この場合、後続装着ディスク(Db)からのコンテンツ再生、アプリケーションの読み取り、実行処理等は行われない。
【0149】
上述の警告出力処理や、再生制御処理は、先行装着ディスク(Da)から読み取られて実行中のアプリケーションの処理によって実行する設定としてもよい。
【0150】
図15に示すフローでは、ステップS302において、先行装着ディスク(Da)から読み取ったルート証明書(Ra)の変換値と、後続装着ディスク(Db)から読み取ったルート証明書(Rb)の変換値とが不一致である場合、ユーザに対して、正しい連続再生ディスクの組み合わせでないことを警告する通知を行う構成としている。
一方、図15に示すフローでは、ステップS302において、先行装着ディスク(Da)から読み取ったルート証明書(Ra)の変換値と、後続装着ディスク(Db)から読み取ったルート証明書(Rb)の変換値とが一致した場合には、特にユーザに対する通知を行わない設定である。
【0151】
この処理例は一例であり、例えば、先行装着ディスク(Da)から読み取ったルート証明書(Ra)の変換値と、後続装着ディスク(Db)から読み取ったルート証明書(Rb)の変換値とが一致した場合にも、ユーザに対して、正しい連続再生ディスクの組み合わせであることの通知を行う構成としてもよい。
このような通知処理を含めたフローを図16に示す。
【0152】
図16に示すフローチャートは、図15に示すフローに、ステップS311bを追加したフローである。
その他の処理ステップは、図15に示すフローと同じである。
【0153】
図16に示すフローのステップS311は、ステップS302において比較した両変換値が一致した場合の処理である。ステップS311において、再生装置は、先行装着ディスク(Da)と、後続装着ディスク(Db)のバージョンが一致し、かつ、各ディスクに格納されたルート証明書(Ra,Rb)が一致したと判定し、正しい、連続再生ディスクの組み合わせであると判定する。
【0154】
図16に示すフローでは、この後に、以下のステップS311bを実行する。
(ステップS311b)
再生装置は、ステップS311bにおいて、正しい連続再生ディスクが装着されたことを通知するメッセージを出力する。
具体的には、例えば、
同じバージョンのディスクであり、かつ、
同じルート証明書の記録されたディスクが装着された、
ことを通知する。
【0155】
その後、再生装置は、ステップS312において、後続装着ディスク(Db)からコンテンツを読み出して再生処理を開始する。
また、必要に応じてアプリケーションを読み出して記憶部に格納し、実行する。
また、先行装着ディスク(Db)から読み出して記憶部に格納した継続実行中のアプリケーションの実行も許容する。
【0156】
なお、これらの処理は先行装着ディスク(Da)から読み取られて実行中のアプリケーションの処理によって実行する設定としてもよい。
【0157】
図11図16を参照して説明したように、再生装置は、正しい連続再生ディスクが、再生装置に順次、装着されたと判定した場合に限り、以下の処理を許容する。
(a)後続装着ディスクからのコンテンツ再生、アプリケーションの読み取り、実行、
(b)先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続実行、
【0158】
一方、再生装置は、正しい連続再生ディスクが装着されなかったと判定した場合には、上記(a),(b)の処理を中止する。
すなわち、後続装着ディスクからの読み取りデータを利用した処理(コンテンツ再生、アプリケーション実行)を中止するのみならず、ディスク入れ替え期間において実行中の先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションも停止する。
【0159】
これらの処理態様をまとめたテーブル(表)を図17に示す。
図17は、先行装着ディスク(Da)と、後続装着ディスク(Db)のバージョン、および各ディスクに格納されたルート証明書変換値の比較結果に応じて再生装置の実行する処理をまとめたテーブル(一覧表)である。
【0160】
(A)先行装着ディスクのバージョン
(B)後続装着ディスクのバージョン
(C)ルート証明書変換値比較結果、
これら(A)〜(C)の様々な組み合わせ(1)〜(6)の各々に対して、
「(D)再生装置の実行する処理」を明記したテーブルである。
【0161】
エントリ(1)は、以下の設定のディスクが連続装着された場合のエントリである。
(A)先行装着ディスクのバージョン=バージョン1(HDコンテンツ格納ディスク)
(B)後続装着ディスクのバージョン=バージョン1(HDコンテンツ格納ディスク)
(C)ルート証明書変換値比較結果は一致、すなわちf1(Ra)=f1(Rb)、
【0162】
このエントリ(1)の設定は、バージョンおよびルート証明書変換値の一致する正しい連続再生ディスクが装着された設定である。
再生装置は、以下の処理を許容する。
(a)後続装着ディスクからのコンテンツ再生、アプリケーションの読み取り、実行、
(b)先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続実行、
これらの処理によって、正しい連続再生ディスクを利用したコンテンツ再生や、アプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーションを含む)の実行が継続される。
【0163】
エントリ(2)は、以下の設定のディスクが連続装着された場合のエントリである。
(A)先行装着ディスクのバージョン=バージョン1(HDコンテンツ格納ディスク)
(B)後続装着ディスクのバージョン=バージョン1(HDコンテンツ格納ディスク)
(C)ルート証明書変換値比較結果は不一致、すなわちf1(Ra)≠f1(Rb)、
【0164】
このエントリ(2)の設定は、バージョンは一致するが、ルート証明書変換値が不一致であり、正しくない連続再生ディスクが装着された設定である。
再生装置は、以下の処理を行なう。
(a)後続装着ディスクからのコンテンツ再生、アプリケーションの読み取り、実行中止、
(b)先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続を中止、
これらの処理によって、正しくない連続再生ディスクを利用したコンテンツ再生や、アプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーションを含む)の実行が中止される。
【0165】
エントリ(3)は、以下の設定のディスクが連続装着された場合のエントリである。
(A)先行装着ディスクのバージョン=バージョン1(HDコンテンツ格納ディスク)
(B)後続装着ディスクのバージョン=バージョン2(UHDコンテンツ格納ディスク)
(C)ルート証明書変換値比較結果は不一致、すなわちf1(Ra)≠f2(Rb)、
【0166】
このエントリ(3)の設定は、バージョンとルート証明書変換値、これらのいずれも不一致であり、正しくない連続再生ディスクが装着された設定である。
再生装置は、以下の処理を行なう。
(a)後続装着ディスクからのコンテンツ再生、アプリケーションの読み取り、実行中止、
(b)先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続を中止、
これらの処理によって、正しくない連続再生ディスクを利用したコンテンツ再生や、アプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーションを含む)の実行が中止される。
【0167】
エントリ(4)は、以下の設定のディスクが連続装着された場合のエントリである。
(A)先行装着ディスクのバージョン=バージョン2(UHDコンテンツ格納ディスク)
(B)後続装着ディスクのバージョン=バージョン1(HDコンテンツ格納ディスク)
(C)ルート証明書変換値比較結果は不一致、すなわちf2(Ra)≠f1(Rb)、
【0168】
このエントリ(4)の設定は、バージョンとルート証明書変換値、これらのいずれも不一致であり、正しくない連続再生ディスクが装着された設定である。
再生装置は、以下の処理を行なう。
(a)後続装着ディスクからのコンテンツ再生、アプリケーションの読み取り、実行中止、
(b)先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続を中止、
これらの処理によって、正しくない連続再生ディスクを利用したコンテンツ再生や、アプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーションを含む)の実行が中止される。
【0169】
エントリ(5)は、以下の設定のディスクが連続装着された場合のエントリである。
(A)先行装着ディスクのバージョン=バージョン2(UHDコンテンツ格納ディスク)
(B)後続装着ディスクのバージョン=バージョン2(UHDコンテンツ格納ディスク)
(C)ルート証明書変換値比較結果は一致、すなわちf2(Ra)=f2(Rb)、
【0170】
このエントリ(5)の設定は、バージョンおよびルート証明書変換値の一致する正しい連続再生ディスクが装着された設定である。
再生装置は、以下の処理を許容する。
(a)後続装着ディスクからのコンテンツ再生、アプリケーションの読み取り、実行、
(b)先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続実行、
これらの処理によって、正しい連続再生ディスクを利用したコンテンツ再生や、アプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーションを含む)の実行が継続される。
【0171】
エントリ(6)は、以下の設定のディスクが連続装着された場合のエントリである。
(A)先行装着ディスクのバージョン=バージョン2(UHDコンテンツ格納ディスク)
(B)後続装着ディスクのバージョン=バージョン2(UHDコンテンツ格納ディスク)
(C)ルート証明書変換値比較結果は不一致、すなわちf2(Ra)≠f2(Rb)、
【0172】
このエントリ(6)の設定は、バージョンは一致するが、ルート証明書変換値が不一致であり、正しくない連続再生ディスクが装着された設定である。
再生装置は、以下の処理を行なう。
(a)後続装着ディスクからのコンテンツ再生、アプリケーションの読み取り、実行中止、
(b)先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続を中止、
これらの処理によって、正しくない連続再生ディスクを利用したコンテンツ再生や、アプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーションを含む)の実行が中止される。
【0173】
このように、本開示の再生装置は、先行装着ディスクと後続装着ディスクのバージョンと、ルート証明書変換値の比較を実行し、バージョンの同一性と、ルート証明書変換値の同一性を確認した場合にのみ、後続装着ディスクを利用したコンテンツ再生やアプリケーション処理を実行する。
また、先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続実行を許容する。
【0174】
一方、先行装着ディスクと後続装着ディスクのバージョンの同一性、またはルート証明書変換値の同一性のいずれかが確認されない場合は、後続装着ディスクを利用したコンテンツ再生やアプリケーション処理を中止する。
また、先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションの継続実行を中止する。
【0175】
これらの処理によって、正しい連続再生ディスクを利用したコンテンツ再生が正しく実行される。
また、正しい連続再生ディスク以外のディスクを装着した場合、警告出力処理、あるいは先行装着ディスクから読み取ったアプリケーションが中止されるので、ユーザは後続ディスクの装着後、即座に誤ったディスクを装着したことに気付くことができる。
【0176】
[4.アプリケーションの実行制御のその他の例について]
次に、ディスク入れ替えを伴うデータ再生処理におけるアプリケーションの実行制御のその他の例について説明する。
【0177】
ディスク入れ替えを伴うデータ再生処理におけるアプリケーションの実行態様の一例について、図18を参照して説明する。
図18において、先行装着ディスク(Da)91によるコンテンツ再生は、時間T0〜T1において実行される。
時間T0〜T1のディスク入れ替え期間後、時間T2〜T3において、後続装着ディスク(Db)92からのコンテンツ再生が実行される。
【0178】
ディスク装着を条件として実行が許容されるディスク・バウンド・アプリケーション93は、先行装着ディスク(Da)91に記録されているルート証明書(Ra)の署名検証が実施された後で実行される。
また、ディスク・バウンド・アプリケーション94は、後続装着ディスク(Db)92に記録されているルート証明書(Rb)の署名検証が実施された後で実行される。
【0179】
これに対して、ディスク・アンバウンド・アプリケーション95は、先行装着ディスク(Da)91に記録されているルート証明書(Ra)の署名検証が実施された後に実行されるが、その後、後続装着ディスク(Db)92に記録されたルート証明書(Rb)の署名検証を実施していないにもかかわらず、後続装着ディスク(Db)92の装着後にも実行される。
【0180】
本開示の処理では、先行装着ディスク(Da)91に記録されているルート証明書(Ra)の変換値f(Ra)と、後続装着ディスク(Db)92に記録されているルート証明書(Rb)の変換値f(Rb)が一致すれば、ディスク・アンバウンド・アプリケーション95は、継続実行することが許容される。
変換値が一致しない場合は、ディスク・アンバウンド・アプリケーション95の継続実行は許容されない。
図11図16のフローを参照して説明したアプリケーション制御構成は、このような制御を行う構成である。
【0181】
ルート証明書(Rb)の変換値が一致しない場合の処理として、アプリケーション実行を中止する他、アプリケーション(ディスク・アンバウンド・アプリケーション)に対して、後続装着ディスク92に記録されたリソースへのアクセス権を認めない設定とする処理の制限を行う構成としてもよい。
このような設定とすることで、アプリケーションの実行自体は許容するが、アプリケーションによる後続装着ディスクからのデータ読み取りを制限することが可能となる。
【0182】
[5.ローカル記憶部に格納されたデータを利用した再生処理について]
再生装置は、装着ディスクに格納されたコンテンツの再生処理に併せて、再生装置内のローカル記憶部、例えば再生装置に内蔵されたハードディスク等のローカル記憶部に記録されたデータを読み取って再生する処理を行なうことができる。
すなわち、ディスク記録コンテンツとローカル記憶部格納コンテンツとを併せて並列再生することができる。
【0183】
図19を参照して、ディスク101の格納コンテンツと、ハードディスク等のローカル記憶部102に格納されたデータ(後発データ)とを併せて再生する場合に設定する仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)について説明する。例えばディスク101の格納コンテンツがフランス語の映画コンテンツであり、ハードディスク等のローカル記憶部102に格納されたデータがその映画コンテンツに対応する日本語字幕データである場合、両者を併せて再生することで、日本語字幕つきの映画再生が可能となる。
ハードディスク等のローカル記憶部102に格納されるデータ(後発データ)は、例えばサーバ等からネットワークを介して受信したデータ等によって構成される。
【0184】
このように、ディスク記録コンテンツと、ローカル記憶部の格納コンテンツを利用したコンテンツ再生を行なう場合、再生装置は、ローカル記憶部102に格納される後発データ管理ファイルを含むディレクトリおよびファイルをディスク101のディレクトリおよびファイルと仮想的に合成する。すなわち仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を設定する。この仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)の構築処理は、ディスク上のデータファイルと、ローカル記憶部に格納されたディスク対応の後発データファイルを仮想的な1つのディレクトリ上のファイルとする処理である。
【0185】
図19に示すアプリケーションプログラム121は、後発データ再生管理プログラム(BD−Jアプリ)など再生装置において再生処理等を実行するアプリケーションプログラム、または再生装置において実装される再生装置固有のプログラムであり、再生装置のデータ処理部において実行される。
【0186】
アプリケーションプログラム121は、仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を介して、ディスク101に記録されているファイルやローカル記憶部102に記録されているファイルを操作する。アプリケーションプログラム121は、仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を介して、ローカル記憶部102に記録されているファイルの検索情報である後発データ検索情報131を利用して必要とする後発データファイルを取得する。
【0187】
仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)は、アプリケーションプログラム121に対して、記録媒体(ファイルシステム)の違いを隠蔽する役割を果たす。従って、アプリケーションプログラム121は、ファイルが記録されている記録媒体の違いを意識せずに、同じAPIを利用して、各記録媒体に記録されているファイルを操作することができる。
【0188】
例えば、仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)は、装置にディスクが装着されたとき、あるいはアプリケーションプログラムの実行時にディスク101のファイルシステムとローカル記憶部102のファイルシステムをマージすることにより生成され、生成された仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)が再生装置のメモリに記憶される。
【0189】
なお、一般的には、構築済みの仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)に対して新たなコンテンツを追加するなどの処理を行いたい場合には仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を再び更新し直す必要がある。
このように、再生装置は、ディスク101に格納されたコンテンツと、ローカル記憶部102に記憶された後発データとを併せて再生する際には、仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を設定することが必要となる。
【0190】
図19を参照して説明した仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)の構築処理に際して、再生装置は、再生装置に装着されたディスク101に対応する後発データをローカル記憶部102から読み取ることが必要となる。
【0191】
ハードディスク等によって構成されるローカル記憶部102には、様々なディスク対応の後発データが多数、記録されており、再生装置は、これらの様々なディスク対応の後発データから、現在、再生装置に装着されているディスクに対応する後発データを選択して仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を構築しなければならない。
【0192】
ローカル記憶部102に格納されるデータのディレクトリ構成例について、図20を参照して説明する。
図20は、ローカル記憶部102内のディレクトリ設定例を示す図である。
なお、ローカル記憶部102には、以下の2つの異なるバージョンのディスク対応の後発データが記録されるものとする。
(1)バージョン1のディスク(V1)対応の後発データ、
(2)バージョン2のディスク(V2)対応の後発データ、
【0193】
例えば、バージョン1のディスク(V1)にはHD画像コンテンツが記録され、ディスク(V1)対応の後発データにはHD画像コンテンツが記録されている。
また、バージョン2のディスク(V2)にはUHD画像コンテンツが記録され、ディスク(V2)対応の後発データにはUHD画像コンテンツが記録されている。
また、バージョン1のディスク(V1)の記録コンテンツおよび後発データと、バージョン2のディスク(V2)の記録コンテンツおよび後発データの復号処理態様は異なり、再生処理に際しては、各バージョンに適合したデータ処理を行なう必要がある。
【0194】
図20に示すローカル記憶部102内のディレクトリ設定例について説明する。
各データは、最上位ノードであるルートディレクトリ201を頂点とした階層構成からなるディレクトリ構成に従って格納される。
【0195】
仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を利用して再生される各ディスク対応の後発データは、ルートディレクトリ201直下のBUDA(バインディングユニットデータ領域)ルートディレクトリ202以下に記録されることになる。
【0196】
BUDAルートディレクトリ202以下に、各スタジオ(=コンテンツオーナー)およびバージョン単位のディレクトリ、すなわちディスクに記録されるコンテンツの制作者であるスタジオおよびバージョン単位のスタジオ&バージョンディレクトリ203,204が設定される。
スタジオAの制作コンテンツであり、バージョン1のコンテンツ、例えばHDコンテンツを記録したディスク(V1)の再生処理に際しては、スタジオA&V1ディレクトリ203以下のデータ記録領域から後発データが選択される。
スタジオAの制作コンテンツであり、バージョン2のコンテンツ、例えばUHDコンテンツを記録したディスク(V2)の再生処理に際しては、スタジオA&V2ディレクトリ204以下のデータ記録領域から後発データが選択される。
【0197】
さらに、各スタジオ&バージョンディレクトリ203,204以下に、ディスク単位のディレクトリであるディスクディレクトリ211〜214が設定される。
【0198】
ただし、スタジオA&V1ディレクトリ203以下のディスクディレクトリ211,212には、スタジオAの制作コンテンツであり、バージョン1のコンテンツ、例えばHDコンテンツを記録したディスク(V1)に対応するバージョン1対応の後発データのみが記録される。
【0199】
また、スタジオA&V2ディレクトリ204以下のディスクディレクトリ213,214には、スタジオAの制作コンテンツであり、バージョン2のコンテンツ、例えばUHDコンテンツを記録したディスク(V2)に対応するバージョン2対応の後発データのみが記録される。
【0200】
ディスクディレクトリ211〜214各々には、特定のディスクのコンテンツ再生処理に際して仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)構築に利用される後発データが記録される。
なお、仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)構築に利用される後発データには、再生制御情報ファイルであるプレイリストファイル、さらに再生区間データや、再生対象データを格納したクリップ情報ファイル、再生画像データ等からなるクリップAVストリームファイルなどが含まれる。なお、図20には、クリップ情報ファイルとクリップAVストリームファイルを合わせてクリップファイルとして示している。
【0201】
再生装置のデータ処理部は、図20に示すディレトクリ構成に従ってローカル記憶部102に格納された後発データから、再生装置に装着された特定バージョンのディスク101に対応する後発データを選択取得して仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を構築して再生処理を実行する。
なお、ディスクのバージョン(V1、V2等)情報は、ディスクから取得可能である。
【0202】
図20に示すディレクトリ構成において、BUDAルートディレクトリ202以下に設定されるスタジオおよびバージョン単位のスタジオ&バージョンディレクトリ203,204のディレクトリ名は、異なるディレクトリ名となる。
具体的なディレクトリ名(ノード名)設定例について説明する。
【0203】
スタジオA&V1ディレクトリ203のディレクトリ名(=ノード名)は、
f1(A)
とする。
f1(A)は、データAに対して、変換関数f1を適用した変換値に相当する。変換関数f1は、先に図12等を参照して説明した変換関数である。
すなわち、変換関数f1は、例えばハッシュ関数であり、f1(A)はデータAのハッシュ値となる。
データAは、再生装置に装着されたディスクに記録されたルート証明書(スタジオAの公開鍵証明書)の構成データに相当し、再生装置のデータ処理部は、ディスクに記録されたルート証明書の構成データ(A)を取得して、予め規定された関数f1を適用してデータAの変換値f1(A)を算出することができる。
具体的には、関数f1は、例えばハッシュ値算出関数、例えばSHA−1であり、この場合、データAの変換値f1(A)は、データAのハッシュ値である。
【0204】
スタジオA&V2ディレクトリ204のディレクトリ名(=ノード名)は、
f2(A)
とする。
f2(A)は、データAに対して変換関数f2を適用して算出される変換値である。変換関数f2は、変換関数f1とは異なる変換関数である。f2も例えばf1とは異なるハッシュ関数であり、この場合f2(A)はデータAのハッシュ値となる。
データAは、再生装置に装着されたディスクに記録されたルート証明書(スタジオAの公開鍵証明書)の構成データに相当し、再生装置のデータ処理部は、ディスクに記録されたルート証明書の構成データ(A)を取得して、予め規定された関数f2を適用してデータAの変換値f2(A)を算出することができる。
【0205】
ただし、関数f1と関数f2は、異なる変換関数であり、同じデータAに基づいて各関数を適用して生成される値、すなわち、f1(A)とf2(A)は異なる値となる。従って、スタジオA&V1ディレクトリ203のディレクトリ名(=f1(A))と、スタジオA&V2ディレクトリ204のディレクトリ名(=f2(A))とは異なる設定となる。
【0206】
このように、本実施例では、ローカル記憶部102の後発データ格納領域にスタジオ(=コンテンツオーナー)およびバージョンに応じた異なるディレクトリ名からなる異なるディレクトリが設定される。
さらに、これらのスタジオおよびバージョン単位のディレクトリ以下に、そのスタジオとバージョン対応のディスク単位の個別ディレクトリが設定され、このディスク単位のディレクトリ以下にディスク単位の後発データが記録される。
【0207】
この結果、スタジオ(=コンテンツオーナー)が同一であり、異なるバージョンのディスクから読み取られるルート証明書(公開鍵証明書)の構成データが同一(例えばA)であっても、ディスクのバージョンに応じて異なるディレクトリが設定され、各ディレクトリにスタジオとバージョンに応じた後発データが記録されることになる。
【0208】
本実施例に従ってローカル記憶部102に記録される後発データの設定例について、図21を参照して説明する。
【0209】
図21に示すように、ルートディレクトリ201、BUDA(バインディングユニットデータ領域)ディレクトリ202以下に、以下の2つのスタジオ&バージョンディレクトリが設定される。
(1)スタジオA&V1ディレクトリ203
(2)スタジオA&V2ディレクトリ204
【0210】
(1)スタジオA&V1ディレクトリ203のディレクトリ名(ノード名)は、
f1(A)で算出される値である。
(2)スタジオA&V2ディレクトリ204のディレクトリ名(ノード名)は、
f2(A)で算出される値である。
なお、Aは、バージョン1のディスク、バージョン2のディスクに共通に格納されるルート証明書、すなわち、スタジオAの公開鍵証明書の構成データである。
【0211】
(1)スタジオA&V1ディレクトリ203以下に、例えばディスクID=a1に対応するディスク(V1−a1)ディレクトリ211が設定され、このディレクトリ以下にディスク(V1−a1)対応の後発データ221が記録される。
この後発データ221は、バージョン1のディスク記録コンテンツ、例えばHDコンテンツに対応した後発データである。
【0212】
一方、(2)スタジオA&V2ディレクトリ204以下に、同一のディスクIDを持つディスクID=a1のディスク(V2−a1)ディレクトリ213が設定され、このディレクトリ以下にディスク(V2−a1)対応の後発データ222が記録される。
この後発データ222は、バージョン2のディスク記録コンテンツ、例えばUHDコンテンツに対応した後発データである。
【0213】
このように、バージョン1(V1)対応のHD画像再生用後発データ221と、バージョン2(V2)対応のUHD画像再生用後発データ222とは、例えディスクIDが同一でも異なるスタジオ&バージョンディレクトリに分離して記録される。
【0214】
このような後発データ記録処理を行なうことで、再生装置は、バーション1(V1)のディスクを装着して再生を行なう場合に、バーション1(V1)のディスク対応の後発データ221のみを確実に選択取得して、仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を構築し再生を開始することができる。
【0215】
バーション2(V2)のディスクを装着して再生を行なう場合にも、バーション2(V2)のディスク対応の後発データ222のみを含む仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を構築し再生を開始することができる。
このような場合、例えば各再生アプリケーションの利用するコーデック(復号機能)は、後発データに適合し、再生エラーを発生させることなく仮想ファイルシステム(VFS:Virtual File System)を利用した再生が正しく行われることになる。
【0216】
スタジオとディスクバージョンに応じて設定するディレクトリのディレクトリ名は、各バージョンのディスクから読み出されるルート証明書、すなわちスタジオの公開鍵証明書の構成データに基づいて算出される。
例えばスタジオAの公開鍵証明書の構成データをAとした場合、
バージョン1のディスク(V1)に対応する後発データ格納領域に設定するスタジオ&バージョンディレクトリのディレクトリ名は、関数f1を適用して算出される以下の値、
f1(A)
である。
【0217】
バージョン2のディスク(V2)に対応する後発データ格納領域に設定するスタジオ&バージョンディレクトリのディレクトリ名は、関数f2を適用して算出される以下の値、
f2(A)
である。
【0218】
なお、スタジオAと異なるスタジオBの制作コンテンツを格納したディスクの場合、スタジオBの公開鍵証明書の構成データをBとすると、
バージョン1のディスク(V1)に対応する後発データ格納領域に設定するスタジオ&バージョンディレクトリのディレクトリ名は関数f1を適用して算出される以下の値、
f1(B)
となる。
【0219】
バージョン2のディスク(V2)に対応する後発データ格納領域に設定するスタジオ&バージョンディレクトリのディレクトリ名は関数f2を適用して算出される以下の値、
f2(B)
となる。
【0220】
このディレクトリ名算出関数f1,f2は、様々な関数を適用可能である。
これらのディレクトリ名算出関数f1,f2は、先に図12を参照して説明した変換値算出用関数f1,f2と同様の設定の関数を適用することができる。
【0221】
このように、ルート証明書の構成データに基づいて算出する変換値、例えばルート証明書の構成データのハッシュ値をディスク記録コンテンツに対応して並列再生するデータを格納したディレクトリのディレクトリ名とする。
このようなディレクトリ名設定処理により、ローカル記憶部のデータ記録領域を、ディスク記録コンテンツのコンテンツオーナーおよびディスクバージョンに対応付けて区分することができる。
【0222】
この構成により、例えば、同じルート証明書が記録され、同じバージョンの連続再生ディスクを利用した場合、ローカル記憶部から共通のデータ記録ディレクトリを選択して利用することが可能となり、ディスクの入れ替えによる後発データの取得エラーの発生を防止することができる。
【0223】
なお、先行装着ディスクと後続装着ディスクに同じルート証明書が記録されていても、後続装着ディスクとして先行装着ディスクと異なるバージョンのディスクを装着した場合は、ローカル記憶部から選択されるディレクトリは、先行ディスクと後続ディスクとでは異なるものとなり、ディスクバージョンに応じた正しいディレクトリが選択されることになる。
【0224】
[6.情報処理装置のハードウェア構成例について]
最後に、図22を参照して、上述した処理を実行する再生装置のハードウェア構成例について説明する。
CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302、または記憶部308に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行するデータ処理部として機能する。例えば、上述の各実施例において説明したデータ再生処理、サーバとの通信処理やサーバからの受信データの記憶部に対する記録処理等を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304により相互に接続されている。
【0225】
CPU301はバス304を介して入出力インタフェース305に接続され、入出力インタフェース305には、各種スイッチ、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続されている。CPU301は、入力部306から入力される指令に対応して各種の処理を実行し、処理結果を例えば出力部307に出力する。
【0226】
入出力インタフェース305に接続されている記憶部308は、例えばハードディスク等からなり、CPU301が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部309は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0227】
入出力インタフェース305に接続されているドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311を駆動し、記録されているコンテンツや鍵情報等の各種データを取得する。例えば、取得されたコンテンツや鍵データを用いて、CPUによって実行する再生プログラムに従ってコンテンツの復号、再生処理などが行われる。
【0228】
[7.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0229】
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) 情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出し、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行し、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続し、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行する情報処理装置。
【0230】
(2) 前記データ処理部は、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、
前記先行装着情報記録媒体から読み出したアプリケーションの実行を継続し、
両変換値の不一致が確認された場合は、
前記アプリケーションの実行を中止、または警告出力を実行する(1)に記載の情報処理装置。
【0231】
(3) 前記アプリケーションは、
前記先行装着情報記録媒体から読み出され、前記情報処理装置の記憶部に記録されて、前記先行装着情報記録媒体の取り出し後も実行可能なアプリケーションである(2)に記載の情報処理装置。
【0232】
(4) 前記ルート証明書は、前記情報記録媒体の格納コンテンツに対応付けられた公開鍵証明書であり、
前記データ処理部は、前記公開鍵証明書の構成データに対して、前記情報記録媒体のバージョン対応の変換関数を適用して前記ルート証明書変換値を算出する(1)〜(3)いずれかに記載の情報処理装置。
【0233】
(5) 前記ルート証明書は、前記情報記録媒体の格納コンテンツのコンテンツオーナーの公開鍵を格納した公開鍵証明書である(1)〜(4)いずれかに記載の情報処理装置。
【0234】
(6) 前記情報記録媒体は、
再生処理において異なるデータ処理の要求されるバージョン1の情報記録媒体(V1)、またはバージョン2の情報記録媒体(V2)のいずれかであり、
前記データ処理部は、
情報処理装置にバージョン1の情報記録媒体(V1)が装着された場合、
前記情報記録媒体(V1)に記録されたルート証明書の構成データに対して、バージョン1対応の変換関数f1を適用してディレクトリ名算出処理を実行し、
情報処理装置にバージョン2の情報記録媒体(V2)が装着された場合、
前記情報記録媒体(V2)に記録されたルート証明書の構成データに対して、バージョン2対応の変換関数f2を適用してディレクトリ名算出処理を実行する(1)〜(5)いずれかに記載の情報処理装置。
【0235】
(7) 前記バージョン1の情報記録媒体(V1)は、HD(High Definition)コンテンツを格納した情報記録媒体であり、
前記バージョン2の情報記録媒体(V2)は、UHD(Ultra High Definition)コンテンツを格納した情報記録媒体である(6)に記載の情報処理装置。
【0236】
(8) 前記バージョン1対応の変換関数f1は、ハッシュ関数h1であり、
前記バージョン2対応の変換関数f2は、前記ハッシュ関数h1を2回繰り返した関数、f2=h1(h1)である(6)または(7)に記載の情報処理装置。
【0237】
(9) 前記バージョン1対応の変換関数f1は、ハッシュ関数h1であり、
前記バージョン2対応の変換関数f2は、前記ハッシュ関数h1と異なるハッシュ関数h2である(6)または(7)に記載の情報処理装置。
【0238】
(10) 前記バージョン1対応の変換関数f1は、ハッシュ関数h1であり、
前記バージョン2対応の変換関数f2は、前記ハッシュ関数h1の算出値の連結値を算出する関数、f2=h1||h1である(6)または(7)に記載の情報処理装置。
【0239】
(11) 前記データ処理部は、
前記情報処理装置内のローカル記憶部から、前記情報記録媒体に対応付けられたデータを再生対象データとして選択する処理を実行し、
前記再生対象データの選択処理に際して、
前記情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、前記情報記録媒体のバージョン対応の変換関数を適用したディレクトリ名算出処理を実行し、
前記ローカル記憶部から、算出ディレクトリ名を持つディレクトリに記録されたデータを再生対象データとして選択する(1)〜(10)いずれかに記載の情報処理装置。
【0240】
(12) 前記情報記録媒体は、再生処理において異なるデータ処理の要求されるバージョン1の情報記録媒体(V1)と、バージョン2の情報記録媒体(V2)のいずれかであり、
前記データ処理部は、
情報処理装置にバージョン1の情報記録媒体(V1)が装着された場合、
前記情報記録媒体(V1)に記録されたルート証明書の構成データに対して、バージョン1対応の変換関数f1を適用してディレクトリ名算出処理を実行し、
情報処理装置にバージョン2の情報記録媒体(V2)が装着された場合、
前記情報記録媒体(V2)に記録されたルート証明書の構成データに対して、バージョン2対応の変換関数f2を適用してディレクトリ名算出処理を実行する(11)に記載の情報処理装置。
【0241】
(13) 情報処理装置において再生対象となるコンテンツと、
前記コンテンツのコンテンツオーナーの公開鍵を格納した公開鍵証明書であるルート証明書と、
情報処理装置から情報記録媒体を取り出した後も、前記情報処理装置において実行可能なアプリケーションを記録した情報記録媒体であり、
前記アプリケーションは、
前記情報処理装置において、前記情報記録媒体を取り出した後に前記情報処理装置に装着された後続装着情報記録媒体が正しい連続再生ディスクでない場合に警告出力を実行するアプリケーションである情報記録媒体。
【0242】
(14) 前記情報処理装置は、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出し、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行し、
前記アプリケーションは、
前記情報処理装置において両変換値の不一致が確認された場合に警告出力を実行するアプリケーションである(13)に記載の情報記録媒体。
【0243】
(15) 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
前記情報処理装置は、情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出し、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行し、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続し、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行する情報処理装方法。
【0244】
(16) 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理装置は、情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理の制御を実行するデータ処理部を有し、
前記プログラムは、前記データ処理部に、
情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに対して、情報記録媒体のバージョンに応じた変換関数を適用してルート証明書変換値を算出する処理と、
先行装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値と、
後続装着情報記録媒体から読み出したルート証明書に基づくルート証明書変換値の比較処理を実行させ、
前記比較処理の結果、両変換値の一致が確認された場合は、実行中の処理を継続させ、両変換値の不一致が確認された場合は、実行中の処理を中止、または警告出力を実行させるプログラム。
【0245】
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
【0246】
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【産業上の利用可能性】
【0247】
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、ディスク入れ替えを伴うデータ再生処理において、正しい連続再生用ディスクが装着されたか否かを判定し、判定結果に応じた制御を実行する構成が実現される。
具体的には、情報記録媒体の入れ替えを伴うデータ再生処理を行なう場合に、情報記録媒体に記録されたルート証明書の構成データに基づく変換値を算出する。例えばHDディスクとUHDディスクに応じたディスクバージョンに応じて異なる変換関数を適用してルート証明書変換値を算出する。先行装着ディスクと後続装着ディスクから読み出したルート証明書に基づく変換値を比較し、一致した場合は実行中のアプリケーションを継続し、不一致の場合は中止、または警告出力を行う。
本構成により、ディスク入れ替えを伴うデータ再生処理において、正しい連続再生用ディスクが装着されたか否かを判定し、判定結果に応じた制御を実行する構成が実現される。
【符号の説明】
【0248】
10 再生装置
11 再生装置
12 再生装置
21 第1ディスク
22 第2ディスク
31 第1ディスク
32 第2ディスク
41 第1ディスク
42 第2ディスク
51 第1ディスク
52 第2ディスク
81 コンテンツオーナー公開鍵
82 発行者(認証局)署名
91 第1ディスク
92 第2ディスク
93 ディスク・バウンド・アプリケーション
94 ディスク・バウンド・アプリケーション
95 ディスク・アンバウンド・アプリケーション
101 ディスク
102 ローカル記憶部
121 アプリケーションプログラム
131 後発データ検索情報
201 ルートディレクトリ
202 BUDAルートディレクトリ
203 スタジオディレクトリ
204 ディスクディレクトリ
201 ルートディレクトリ
202 BUDAルートディレクトリ
203〜204 スタジオ&バージョンディレクトリ
211〜214 ディスクディレクトリ
221,222 後発データ
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 バス
305 入出力インタフェース
306 入力部
307 出力部
308 記憶部
309 通信部
310 ドライブ
311 リムーバブルメディア
図1
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図3
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