特許第6623579号(P6623579)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6623579
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20191216BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
【請求項の数】2
【全頁数】104
(21)【出願番号】特願2015-132249(P2015-132249)
(22)【出願日】2015年6月30日
(65)【公開番号】特開2017-12466(P2017-12466A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2018年7月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
(74)【代理人】
【識別番号】110000534
【氏名又は名称】特許業務法人しんめいセンチュリー
(72)【発明者】
【氏名】早川 勝貴
【審査官】 眞壁 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−249985(JP,A)
【文献】 特開2013−162990(JP,A)
【文献】 特開2012−239756(JP,A)
【文献】 特開2003−088617(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース手段と、そのベース手段に対して変可能に形成される本体手段と、その本体手段に変位可能に配設される変位手段とを備え、前記本体手段が少なくとも所定位置に配置された状態で前記変位手段が変位される遊技機において、
前記ベース手段または本体手段の一方に回転可能であって径方向に変位可能に配設される回転手段と、前記本体手段が前記所定位置に配置された状態で前記回転手段の外周面に当接可能に対面され前記ベース手段または本体手段の他方に配設される当接手段とを備え、前記本体手段前記所定位置へ配置される際の変位方向と前記回転手段の回転方向とが略平行に設定され
前記ベース手段または本体手段の一方は、前記本体手段が前記所定位置に配置された状態で、前記回転手段を挟んで前記当接手段と対向配置され、回転手段の外周面に当接可能に対面される対向手段を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
基板ボックスを備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機などの遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技機において、ベース部材と、そのベース部材に対して変可能に形成される本体部材と、その本体部材に変位可能に配設される変位部材とを備え、本体部材が所定位置に配置された状態で変位部材が変位可能に形成された遊技機が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−162990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した遊技機では、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力が嵩むという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記例示した問題点を解決するためになされたものであり、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、ベース手段と、そのベース手段に対して変可能に形成される本体手段と、その本体手段に変位可能に配設される変位手段とを備え、前記本体手段が少なくとも所定位置に配置された状態で前記変位手段が変位されるものであり、前記ベース手段または本体手段の一方に回転可能であって径方向に変位可能に配設される回転手段と、前記本体手段が前記所定位置に配置された状態で前記回転手段の外周面に当接可能に対面され前記ベース手段または本体手段の他方に配設される当接手段とを備え、前記本体手段前記所定位置へ配置される際の変位方向と前記回転手段の回転方向とが略平行に設定され、前記ベース手段または本体手段の一方は、前記本体手段が前記所定位置に配置された状態で、前記回転手段を挟んで前記当接手段と対向配置され、回転手段の外周面に当接可能に対面される対向手段を備える。
【0007】
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、基板ボックスを備える。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の遊技機によれば、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。
図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
図3】パチンコ機の背面図である。
図4】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
図5】動作ユニットの正面斜視図である。
図6】動作ユニットの分解正面斜視図である。
図7】動作ユニットの正面図である。
図8】動作ユニットの正面図である。
図9】上下変位ユニットの正面図である。
図10】上下変位ユニットの背面図である。
図11】上下変位ユニットの正面斜視図である。
図12】上下変位ユニットの背面斜視図である。
図13】上下変位ユニットの正面斜視図である。
図14】上下変位ユニットの背面斜視図である。
図15】(a)は、上下変位ユニットの正面図であり、(b)は、上下変位ユニットの背面図である。
図16】(a)は、上下変位ユニットの正面図であり、(b)は、上下変位ユニットの背面図である。
図17】(a)は、上下変位ユニットの正面図であり、(b)は、上下変位ユニットの背面図である。
図18】規制ユニットの分解正面斜視図である。
図19】ローラ部材の分解正面斜視図である。
図20】(a)は、規制ユニットの側面図であり、(b)は、規制ユニットの背面図であり、(c)は、図20(b)のXXc−XXc線における規制ユニットの断面図である。
図21】第1位置における上下変位ユニットの正面図である。
図22】(a)は、図21のXXII部における上下変位ユニットの拡大図であり、(b)は、図22(a)のXXIIb−XXIIb線における上下変位ユニットの断面図である。
図23】(a)から(c)は、上下変位ユニットの部分拡大正面図である。
図24】(a)は、図23(a)のXXIVa−XXIVa線における上下変位ユニットの断面図であり、(b)は、図23(b)のXXIVb−XXIVb線における上下変位ユニットの断面図であり、(c)は、図23(c)のXXIVc−XXIVc線における上下変位ユニットの断面図である。
図25】装飾部材の分解正面斜視図である。
図26】装飾部材の分解背面斜視図である。
図27】回転ユニットの分解正面斜視図である。
図28】回転ユニットの分解背面斜視図である。
図29】(a)は、回転ユニットの上面図であり、(b)は、図29(a)のXXIXb方向視における回転ユニットの正面図であり、(c)は、図29(a)のXXIXc−XXIXc線における回転ユニットの断面図である。
図30】(a)は、中間部材の上面図であり、(b)は、図30(a)のXXXb−XXXb線における中間部材の断面図である。
図31】(a)は、正面カバーの正面図であり、(b)は、図31(a)のXXXIb−XXXIb線における正面カバーの部分拡大断面図である。
図32】(a)は、反射板の上面図であり、(b)は、図32(a)のXXXIIb−XXXIIb線における反射板の部分拡大断面図である。
図33】(a)は、回転ユニットの上面図であり、図33(b)は、(a)のXXXIIIb−XXXIIIb線における回転ユニットの断面図である。
図34】(a)及び(b)は、図33(b)のXXXIV部における回転ユニットの部分拡大断面図である。
図35】(a)及び(b)は、回転ユニットの正面図である。
図36】(a)及び(b)は、回転ユニットの上面図である。
図37】センターフレームの分解正面斜視図である。
図38】センターフレームの分解背面斜視図である。
図39】(a)は、センターフレームの正面図であり、(b)は、図39(a)のXXXIXb−XXXIXb線におけるセンターフレームの断面図である。
図40】(a)は、図39(a)のXLa−XLa線におけるセンターフレームの断面図であり、(b)は、図39(a)のXLb−XLb線におけるセンターフレームの断面図である。
図41】(a)及び(b)は、回転ユニットおよびセンターフレームの断面図である。
図42】振分け装置の分解正面斜視図である。
図43】振分け装置の部分拡大正面図である。
図44図43のXLIV−XLIV線における振分け装置の断面図である。
図45】(a)は図43のXLVa−XLVa線における振分け装置の断面図であり、(b)は、図45(a)のXLVb−XLVb線における振分け装置の断面図であり、(c)は、図43のXLVc−XLVc線における振分け装置の断面図であり、(d)は、図45のXLVd−XLVd線における振分け装置の断面図である。
図46】(a)は、振分け装置の断面図であり、(b)は、振分け装置の断面図である。
図47】発光装飾ユニットの分解正面斜視図である。
図48】第2実施形態における規制ユニットの分解正面斜視図である。
図49】(a)は、規制ユニットの側面図であり、(b)は、規制ユニットの背面図であり、(c)は、図49(b)のXLIXc−XLIXc線における規制ユニットの断面図である。
図50】(a)から(c)は、上下変位ユニットの断面図である。
図51】第3実施形態における振分け装置の分解正面斜視図である。
図52】振分け装置の部分拡大正面図である。
図53】(a)は、図52のLIIIa−LIIIa線における振分け装置の断面図であり、(b)は、図52(b)のLIIIb−LIIIb線における振分け装置の断面図である。
図54】(a)及び(b)は、振分け装置の断面図である。
図55】(a)は、第4実施形態における振分け装置の正面図であり、(b)は、図55(a)のLVb−LVb線における振分け装置の断面図であり、(c)は、図55(b)のLVc−LVc線における振分け装置の断面図である。
図56】変形例としてのセンターフレーム600の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図47を参照し、第1実施形態として、本発明をパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)1に適用した場合の一実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるパチンコ機1の正面図であり、図2はパチンコ機1の遊技盤13の正面図であり、図3はパチンコ機1の背面図である。
【0014】
図1に示すように、パチンコ機1は、略矩形状に組み合わせた木枠により外殻が形成される外枠2と、その外枠2と略同一の外形形状に形成され外枠2に対して開閉可能に支持された内枠4とを備えている。外枠2には、内枠4を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ18が取り付けられ、そのヒンジ18が設けられた側を開閉の軸として内枠4が正面手前側へ開閉可能に支持されている。
【0015】
内枠4には、多数の釘や入賞口63,64等を有する遊技盤13(図2参照)が裏面側から着脱可能に装着される。この遊技盤13の前面を球(遊技球)が流下することにより弾球遊技が行われる。なお、内枠4には、球を遊技盤13の前面領域に発射する球発射ユニット112a(図4参照)やその球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤13の前面領域まで誘導する発射レール(図示せず)等が取り付けられている。
【0016】
内枠4の前面側には、その前面上側を覆う前扉5と、その下側を覆う下皿ユニット15とが設けられている。前扉5および下皿ユニット15を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ19が取り付けられ、そのヒンジ19が設けられた側を開閉の軸として前扉5および下皿ユニット15が正面手前側へ開閉可能に支持されている。なお、内枠4の施錠と前扉5の施錠とは、シリンダ錠20の鍵穴21に専用の鍵を差し込んで所定の操作を行うことでそれぞれ解除される。
【0017】
前扉5は、装飾用の樹脂部品や電気部品等を組み付けたものであり、その略中央部には略楕円形状に開口形成された窓部5cが設けられている。前扉5の裏面側には2枚の板ガラス8を有するガラスユニット16が配設され、そのガラスユニット16を介して遊技盤13の前面がパチンコ機1の正面側に視認可能となっている。
【0018】
前扉5には、球を貯留する上皿17が前方へ張り出して上面を開放した略箱状に形成されており、この上皿17に賞球や貸出球などが排出される。上皿17の底面は正面視(図1参照)右側に下降傾斜して形成され、その傾斜により上皿17に投入された球が球発射ユニット112a(図4参照)へと案内される。また、上皿17の上面には、枠ボタン22が設けられている。この枠ボタン22は、例えば、第3図柄表示装置81(図2参照)で表示される演出のステージを変更したり、スーパーリーチの演出内容を変更したりする場合などに、遊技者により操作される。
【0019】
前扉5には、その周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて、点灯又は点滅することにより発光態様が変更制御され、遊技中の演出効果を高める役割を果たす。窓部5cの周縁には、LED等の発光手段を内蔵した電飾部29〜33が設けられている。パチンコ機1においては、これら電飾部29〜33が大当たりランプ等の演出ランプとして機能し、大当たり時やリーチ演出時等には内蔵するLEDの点灯や点滅によって各電飾部29〜33が点灯または点滅して、大当たり中である旨、或いは大当たり一歩手前のリーチ中である旨が報知される。また、前扉5の正面視(図1参照)左上部には、LED等の発光手段が内蔵され賞球の払い出し中とエラー発生時とを表示可能な表示ランプ34が設けられている。
【0020】
また、右側の電飾部32下側には、前扉5の裏面側を視認できるように裏面側より透明樹脂を取り付けて小窓35が形成され、遊技盤13前面の貼着スペースK1(図2参照)に貼付される証紙等がパチンコ機1の前面から視認可能とされている。また、パチンコ機1においては、より煌びやかさを醸し出すために、電飾部29〜33の周りの領域にクロムメッキを施したABS樹脂製のメッキ部材36が取り付けられている。
【0021】
窓部5cの下方には、貸球操作部40が配設されている。貸球操作部40には、度数表示部41と、球貸しボタン42と、返却ボタン43とが設けられている。パチンコ機1の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)(図示せず)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部40が操作されると、その操作に応じて球の貸出が行われる。具体的には、度数表示部41はカード等の残額情報が表示される領域であり、内蔵されたLEDが点灯して残額情報として残額が数字で表示される。球貸しボタン42は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿17に供給される。返却ボタン43は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿17に球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部40が不要となるが、この場合には、貸球操作部40の設置部分に飾りシール等を付加して部品構成は共通のものとしても良い。カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との共通化を図ることができる。
【0022】
上皿17の下側に位置する下皿ユニット15には、その中央部に上皿17に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿50が上面を開放した略箱状に形成されている。下皿50の右側には、球を遊技盤13の前面へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル51が配設される。
【0023】
操作ハンドル51の内部には、球発射ユニット112aの駆動を許可するためのタッチセンサ51aと、押下操作している期間中には球の発射を停止する発射停止スイッチ51bと、操作ハンドル51の回動操作量(回動位置)を電気抵抗の変化により検出する可変抵抗器(図示せず)などが内蔵されている。操作ハンドル51が遊技者によって右回りに回動操作されると、タッチセンサ51aがオンされると共に可変抵抗器の抵抗値が回動操作量に対応して変化し、その可変抵抗器の抵抗値に対応した強さ(発射強度)で球が発射され、これにより遊技者の操作に対応した飛び量で遊技盤13の前面へ球が打ち込まれる。また、操作ハンドル51が遊技者により操作されていない状態においては、タッチセンサ51aおよび発射停止スイッチ51bがオフとなっている。
【0024】
下皿50の正面下方部には、下皿50に貯留された球を下方へ排出する際に操作するための球抜きレバー52が設けられている。この球抜きレバー52は、常時、右方向に付勢されており、その付勢に抗して左方向へスライドさせることにより、下皿50の底面に形成された底面口が開口して、その底面口から球が自然落下して排出される。この球抜きレバー52の操作は、通常、下皿50の下方に下皿50から排出された球を受け取る箱(一般に「千両箱」と称される)を置いた状態で行われる。下皿50の右方には、上述したように操作ハンドル51が配設され、下皿50の左方には灰皿53が取り付けられている。
【0025】
図2に示すように、遊技盤13は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60に、球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール76,77、一般入賞口63、第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、第1スルーゲート66,67、可変表示装置ユニット80等を組み付けて構成され、その周縁部が内枠4(図1参照)の裏面側に取り付けられる。ベース板60は薄い板材を張り合わせた木材からなり、その正面側からベース板60の背面側に配設された各種構造体を遊技者に目視できないように形成される。一般入賞口63、第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80は、ルータ加工によってベース板60に形成された貫通穴に配設され、遊技盤13の前面側からタッピングネジ等により固定されている。
【0026】
遊技盤13の前面中央部分は、前扉5の窓部5c(図1参照)を通じて内枠4の前面側から視認することができる。以下に、主に図2を参照して、遊技盤13の構成について説明する。
【0027】
遊技盤13の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール77が植立され、その外レール77の内側位置には外レール77と同様に帯状の金属板で形成した円弧状の内レール76が植立される。この内レール76と外レール77とにより遊技盤13の前面外周が囲まれ、遊技盤13とガラスユニット16(図1参照)とにより前後が囲まれることにより、遊技盤13の前面には、球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤13の前面であって2本のレール76,77とレール間を繋ぐ樹脂製の外縁部材73とにより区画して形成される領域(入賞口等が配設され、発射された球が流下する領域)である。
【0028】
2本のレール76,77は、球発射ユニット112a(図4参照)から発射された球を遊技盤13上部へ案内するために設けられたものである。内レール76の先端部分(図2の左上部)には戻り球防止部材68が取り付けられ、一旦、遊技盤13の上部へ案内された球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。外レール77の先端部(図2の右上部)には、球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム69が取り付けられ、所定以上の勢いで発射された球は、返しゴム69に当たって、勢いが減衰されつつ中央部側へ跳ね返される。
【0029】
遊技領域の正面視左側下部(図2の左側下部)には、発光手段である複数のLEDおよび7セグメント表示器を備える第1図柄表示装置37A,37Bが配設されている。第1図柄表示装置37A,37Bは、主制御装置110(図4参照)で行われる各制御に応じた表示がなされるものであり、主にパチンコ機1の遊技状態の表示が行われる。本実施形態では、第1図柄表示装置37A,37Bは、球が、第1入賞口64へ入賞したか、第2入賞口640へ入賞したかに応じて使い分けられるように構成されている。具体的には、球が、第1入賞口64へ入賞した場合には、第1図柄表示装置37Aが作動し、一方で、球が、第2入賞口640へ入賞した場合には、第1図柄表示装置37Bが作動するように構成されている。
【0030】
また、第1図柄表示装置37A,37Bは、LEDにより、パチンコ機1が確変中か時短中か通常中であるかを点灯状態により示したり、変動中であるか否かを点灯状態により示したり、停止図柄が確変大当たりに対応した図柄か普通大当たりに対応した図柄か外れ図柄であるかを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示すと共に、7セグメント表示装置により、大当たり中のラウンド数やエラー表示を行う。なお、複数のLEDは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤、緑、青)が異なるよう構成され、その発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機1の各種遊技状態を示唆することができる。
【0031】
なお、本パチンコ機1では、第1入賞口64,第2入賞口640のいずれかに入賞があったことを契機として抽選が行われる。パチンコ機1は、その抽選において、大当たりか否かの当否判定(大当たり抽選)を行うと共に、大当たりと判定した場合はその大当たり種別の判定も行う。ここで判定される大当たり種別としては、15R確変大当たり、4R確変大当たり、15R通常大当たりが用意されている。第1図柄表示装置37A,37Bには、変動終了後の停止図柄として抽選の結果が大当たりであるか否かが示されるだけでなく、大当たりである場合はその大当たり種別に応じた図柄が示される。
【0032】
ここで、「15R確変大当たり」とは、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりの後に高確率状態へ移行する確変大当たりのことであり、「4R確変大当たり」とは、最大ラウンド数が4ラウンドの大当たりの後に高確率状態へ移行する確変大当たりのことである。また、「15R通常大当たり」は、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりの後に、低確率状態へ移行すると共に、所定の変動回数の間(例えば、100変動回数)は時短状態となる大当たりのことである。
【0033】
また、「高確率状態」とは、大当たり終了後に付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確率変動中(確変中)の時をいい、換言すれば、特別遊技状態へ移行し易い遊技の状態のことである。本実施形態における高確率状態(確変中)は、後述する第2図柄の当たり確率がアップして第2入賞口640へ球が入賞し易い遊技の状態を含む。「低確率状態」とは、確変中でない時をいい、大当たり確率が通常の状態、即ち、確変の時より大当たり確率が低い状態をいう。また、「低確率状態」のうちの時短状態(時短中)とは、大当たり確率が通常の状態であると共に、大当たり確率がそのままで第2図柄の当たり確率のみがアップして第2入賞口640へ球が入賞し易い遊技の状態のことをいう。一方、パチンコ機1が通常中とは、確変中でも時短中でもない遊技の状態(大当たり確率も第2図柄の当たり確率もアップしていない状態)である。
【0034】
確変中や時短中は、第2図柄の当たり確率がアップするだけではなく、第2入賞口640に付随する第1電動役物640aが開放される時間も変更され、通常中と比して長い時間が設定される。第1電動役物640aが開放された状態(開放状態)にある場合は、その第1電動役物640aが閉鎖された状態(閉鎖状態)にある場合と比して、第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態となる。よって、確変中や時短中は、第2入賞口640へ球が入賞し易い状態となり、大当たり抽選が行われる回数を増やすことができる。
【0035】
なお、確変中や時短中において、第2入賞口640に付随する第1電動役物640aの開放時間を変更するのではなく、または、その開放時間を変更することに加えて、1回の当たりで第1電動役物640aが開放する回数を通常中よりも増やす変更を行うものとしてもよい。また、確変中や時短中において、第2図柄の当たり確率は変更せず、第2入賞口640に付随する第1電動役物640aが開放される時間および1回の当たりで第1電動役物640aが開放する回数の少なくとも一方を変更するものとしてもよい。また、確変中や時短中において、第2入賞口640に付随する第1電動役物640aが開放される時間や、1回の当たりで第1電動役物640aおよび第2電動役物82を開放する回数はせず、第2図柄の当たり確率だけを、通常中と比してアップするよう変更するものであってもよい。
【0036】
遊技領域には、球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の一般入賞口63が配設されている。また、遊技領域の中央部分には、可変表示装置ユニット80が配設されている。可変表示装置ユニット80には、第1入賞口64、第2入賞口640のいずれかの入賞(始動入賞)をトリガとして、第1図柄表示装置37A,37Bにおける変動表示と同期させながら、第3図柄の変動表示を行う液晶ディスプレイ(以下単に「表示装置」と略す)で構成された第3図柄表示装置81と、第1スルーゲート66,67の球の通過をトリガとして第2図柄を変動表示するLEDで構成される第2図柄表示装置(図示せず)とが設けられている。
【0037】
また、可変表示装置ユニット80には、第3図柄表示装置81の外周を囲むようにして、センターフレーム600が配設されている。このセンターフレーム600の中央に開口される開口部から第3図柄表示装置81が視認可能とされる。
【0038】
第3図柄表示装置81は9インチサイズの大型の液晶ディスプレイで構成されるものであり、表示制御装置114(図4参照)によって表示内容が制御されることにより、例えば上、中および下の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄(第3図柄)によって構成され、これらの第3図柄が図柄列毎に横スクロールして第3図柄表示装置81の表示画面上にて第3図柄が可変表示されるようになっている。本実施形態の第3図柄表示装置81は、主制御装置110(図4参照)の制御に伴った遊技状態の表示が第1図柄表示装置37A,37Bで行われるのに対して、その第1図柄表示装置37A,37Bの表示に応じた装飾的な表示を行うものである。なお、表示装置に代えて、例えばリール等を用いて第3図柄表示装置81を構成するようにしても良い。
【0039】
第2図柄表示装置は、球が第1スルーゲート66,67を通過する毎に表示図柄(第2図柄(図示せず))としての「○」の図柄と「×」の図柄とを所定時間交互に点灯させる変動表示を行うものである。パチンコ機1では、球が第1スルーゲート66,67を通過したことが検出されると、当たり抽選が行われる。その当たり抽選の結果、当たりであれば、第2図柄表示装置において、第2図柄の変動表示後に「○」の図柄が停止表示される。また、当たり抽選の結果、外れであれば、第2図柄表示装置において、第3図柄の変動表示後に「×」の図柄が停止表示される。
【0040】
パチンコ機1は、第2図柄表示装置における変動表示が所定図柄(本実施形態においては「○」の図柄)で停止した場合に、第2入賞口640に付随された第1電動役物640aが所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。
【0041】
第2図柄の変動表示にかかる時間は、遊技状態が通常中の場合よりも、確変中または時短中の方が短くなるように設定される。これにより、確変中および時短中は、第2図柄の変動表示が短い時間で行われるので、当たり抽選を通常中よりも多く行うことができる。よって、当たり抽選において当たりとなる機会が増えるので、第2入賞口640の第1電動役物640aが開放状態となる機会を遊技者に多く与えることができる。よって、確変中および時短中は、第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態とすることができる。
【0042】
なお、確変中または時短中において、当たり確率を高める、1回に当たりに対する第1電動役物640aの開放時間や開放回数を増やすなど、その他の方法によっても、確変中または時短中に第2入賞口640および第3入賞口へ球が入賞しやすい状態としている場合は、第2図柄の変動表示にかかる時間を遊技状態にかかわらず一定としてもよい。一方、第2図柄の変動表示にかかる時間を、確変中または時短中において通常中よりも短く設定する場合は、当たり確率を遊技状態にかかわらず一定にしてもよいし、また、1回の当たりに対する第1電動役物640aの開放時間や開放回数を遊技状態にかかわらず一定にしてもよい。
【0043】
第1スルーゲート66、67は、可変表示装置ユニット80の両側の領域において遊技盤に組み付けられる。第1スルーゲート66,67は、遊技盤に発射された球のうち、遊技盤を流下する球の一部が通過可能に構成されている。第1スルーゲート66,67を球が通過すると、第2図柄の当たり抽選が行われる。当たり抽選の後、第2図柄表示装置にて変動表示を行い、当たり抽選の結果が当たりであれば、変動表示の停止図柄として「○」の図柄を表示し、当たり抽選の結果が外れであれば、変動表示の停止図柄として「×」の図柄を表示する。
【0044】
球の第1スルーゲート66,67の通過回数は、合計で最大4回まで保留され、その保留球数が上述した第1図柄表示装置37A,37Bにより表示されると共に第2図柄保留ランプ(図示せず)においても点灯表示される。第2図柄保留ランプは、最大保留数分の4つ設けられ、第3図柄表示装置81の下方に左右対称に配設されている。
【0045】
なお、第2図柄の変動表示は、本実施形態のように、第2図柄表示装置において複数のランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うものの他、第1図柄表示装置37A,37Bおよび第3図柄表示装置81の一部を使用して行うようにしても良い。同様に、第2図柄保留ランプの点灯を第3図柄表示装置81の一部で行うようにしても良い。また、第1スルーゲート66,67の球の通過に対する最大保留球数は4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、スルーゲートの組み付け数は2つに限定されるものではなく、3つ以上の複数であっても良い。また、スルーゲートの組み付け位置は可変表示装置ユニット80の左右両側に限定されるものではなく、例えば、可変表示装置ユニット80の下方でも良い。また、第1図柄表示装置37A,37Bにより保留球数が示されるので、第2図柄保留ランプにより点灯表示を行わないものとしてもよい。
【0046】
可変表示装置ユニット80の下方には、球が入賞し得る第1入賞口64が配設されている。この第1入賞口64へ球が入賞すると遊技盤13の裏面側に設けられる第1入賞口スイッチ(図示せず)がオンとなり、その第1入賞口スイッチのオンに起因して主制御装置110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37Aで示される。
【0047】
一方、第1入賞口64の正面視下方には、球が入賞し得る第2入賞口640が配設されている。第2入賞口640へ球が入賞すると遊技盤13の裏面側に設けられる第2入賞口スイッチ(図示せず)がオンとなり、その第2入賞口スイッチのオンに起因して主制御装置110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37Bで示される。
【0048】
また、第1入賞口64,第2入賞口640は、それぞれ、球が入賞すると5個の球が賞球として払い出される入賞口の1つにもなっている。なお、本実施形態においては、第1入賞口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と第2入賞口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数とを同じに構成したが、第1入賞口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と第2入賞口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数とを異なる数、例えば、第1入賞口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数を3個とし、第2入賞口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数を5個として構成してもよい。
【0049】
第2入賞口640には第1電動役物640aが付随されている。この第1電動役物640aは開閉可能に構成されており、通常は第1電動役物640aが閉鎖状態(縮小状態)となって、球が第2入賞口640へ入賞しにくい状態となっている。一方、第1スルーゲート66,67への球の通過を契機として行われる第2図柄の変動表示の結果、「○」の図柄が第2図柄表示装置に表示された場合、第1電動役物640aが開放状態(拡大状態)となり、球が第2入賞口640へ入賞しやすい状態となる。
【0050】
上述した通り、確変中および時短中は、通常中と比して第2図柄の当たり確率が高く、また、第2図柄の変動表示にかかる時間も短いので、第2図柄の変動表示において「○」の図柄が表示され易くなって、第1電動役物640aが開放状態(拡大状態)となる回数が増える。更に、確変中または時短中は、第1電動役物640aが開放される時間も、通常中より長くなる。よって、確変中または時短中は、通常時と比して、第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態を作ることができる。
【0051】
ここで、第1入賞口64に球が入賞した場合と第2入賞口640へ球が入賞した場合とで、大当たりとなる確率は、低確率状態であっても高確率状態でも同一である。しかしながら、大当たりとなった場合に選定される大当たりの種別として15R確変大当たりとなる確率は、第2入賞口640へ球が入賞した場合のほうが第1入賞口64へ球が入賞した場合よりも高く設定されている。一方、第1入賞口64は、第2入賞口640にあるような第1電動役物640aは有しておらず、球が常時入賞可能な状態となっている。
【0052】
よって、通常中においては、第2入賞口640に付随する電動役物が閉鎖状態にある場合が多く、第2入賞口640に入賞しづらいので、電動役物のない第1入賞口64へ向けて、可変表示装置ユニット80の左方を球が通過するように球を発射し、第1入賞口64への入賞によって大当たり抽選の機会を多く得て、大当たりとなることを狙った方が、遊技者にとって有利となる。
【0053】
一方、確変中や時短中は、第1スルーゲート66,67に球を通過させることで、第2入賞口640に付随する第1電動役物640aが開放状態となりやすく、第2入賞口640に入賞しやすい状態であるので、第2入賞口640へ向けて、可変表示装置ユニット80の右方を球が通過するように球を発射し、第1スルーゲート66,67を通過させて第1電動役物640aを開放状態にすると共に、第2入賞口640への入賞によって15R確変大当たりとなることを狙った方が、遊技者にとって有利となる。
【0054】
このように、本実施形態のパチンコ機1は、パチンコ機1の遊技状態(確変中であるか、時短中であるか、通常中であるか)に応じて、遊技者に対し、球の発射の仕方を変えさせることができる。よって、遊技者に対して、球の打ち方に変化をもたらすことができるので、遊技を楽しませることができる。
【0055】
第1入賞口64の下側には可変入賞装置65が配設されており、その略中央部分に横長矩形状の特定入賞口(大開放口)65aが設けられている。パチンコ機1においては、第1入賞口64,第2入賞口640のいずれかの入賞に起因して行われた大当たり抽選が大当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりの停止図柄となるよう第1図柄表示装置37A又は第1図柄表示装置37Bを点灯させると共に、その大当たりに対応した停止図柄を第3図柄表示装置81に表示させて、大当たりの発生が示される。その後、球が入賞し易い特別遊技状態(大当たり)に遊技状態が遷移する。この特別遊技状態として、通常時には閉鎖されている特定入賞口65aが、所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される。
【0056】
この特定入賞口65aは、所定時間が経過すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、その特定入賞口65aが所定時間開放される。この特定入賞口65aの開閉動作は、最高で例えば15回(15ラウンド)繰り返し可能にされている。この開閉動作が行われている状態が、遊技者にとって有利な特別遊技状態の一形態であり、遊技者には、遊技上の価値(遊技価値)の付与として通常時より多量の賞球の払い出しが行われる。
【0057】
可変入賞装置65は、具体的には、特定入賞口65aを覆う横長矩形状の開閉板と、その開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイド(図示せず)とを備えている。特定入賞口65aは、通常時は、球が入賞できないか又は入賞し難い閉状態になっている。大当たりの際には大開放口ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し、球が特定入賞口65aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と通常時の閉状態との状態を交互に繰り返すように作動する。
【0058】
なお、上記した形態に特別遊技状態は限定されるものではない。特定入賞口65aとは別に開閉される大開放口を遊技領域に設け、第1図柄表示装置37A,37Bにおいて大当たりに対応したLEDが点灯した場合に、特定入賞口65aが所定時間開放され、その特定入賞口65aの開放中に、球が特定入賞口65a内へ入賞することを契機として特定入賞口65aとは別に設けられた大開放口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を特別遊技状態として形成するようにしても良い。また、特定入賞口65aは1つに限るものではなく、1つ若しくは2以上の複数(例えば3つ)配置しても良く、また配置位置も第1入賞口64の右側に限らず、例えば、可変表示装置ユニット80の左方でも良い。
【0059】
遊技盤13の下側における右隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペースK1が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前扉5の小窓35(図1参照)を通じて視認することができる。
【0060】
遊技盤13には、第1アウト口71が設けられている。遊技領域を流下する球であって、いずれの入賞口63,64,65a,640,82,にも入賞しなかった球は、第1アウト口71を通って図示しない球排出路へと案内される。第1アウト口71は、第1入賞口64の下方に配設される。
【0061】
遊技盤13には、球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)とが配設されている。
【0062】
図3に示すように、パチンコ機1の背面側には、制御基板ユニット90,91と、裏パックユニット94とが主に備えられている。制御基板ユニット90は、主基板(主制御装置110)と音声ランプ制御基板(音声ランプ制御装置113)と表示制御基板(表示制御装置114)とが搭載されてユニット化されている。制御基板ユニット91は、払出制御基板(払出制御装置111)と発射制御基板(発射制御装置112)と電源基板(電源装置115)とカードユニット接続基板116とが搭載されてユニット化されている。
【0063】
裏パックユニット94は、保護カバー部を形成する裏パック92と払出ユニット93とがユニット化されている。また、各制御基板には、各制御を司る1チップマイコンとしてのMPU、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等が、必要に応じて搭載されている。
【0064】
なお、主制御装置110、音声ランプ制御装置113および表示制御装置114、払出制御装置111および発射制御装置112、電源装置115、カードユニット接続基板116は、それぞれ基板ボックス100〜104に収納されている。基板ボックス100〜104は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えており、そのボックスベースとボックスカバーとが互いに連結されて、各制御装置や各基板が収納される。
【0065】
また、基板ボックス100(主制御装置110)および基板ボックス102(払出制御装置111および発射制御装置112)は、ボックスベースとボックスカバーとを封印ユニット(図示せず)によって開封不能に連結(かしめ構造による連結)している。また、ボックスベースとボックスカバーとの連結部には、ボックスベースとボックスカバーとに亘って封印シール(図示せず)が貼着されている。この封印シールは、脆性な素材で構成されており、基板ボックス100,102を開封するために封印シールを剥がそうとしたり、基板ボックス100,102を無理に開封しようとすると、ボックスベース側とボックスカバー側とに切断される。よって、封印ユニット又は封印シールを確認することで、基板ボックス100,102が開封されたかどうかを知ることができる。
【0066】
払出ユニット93は、裏パックユニット94の最上部に位置して上方に開口したタンク130と、タンク130の下方に連結され下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール131と、タンクレール131の下流側に縦向きに連結されるケースレール132と、ケースレール132の最下流部に設けられ、払出モータ216(図4参照)の所定の電気的構成により球の払出を行う払出装置133とを備えている。タンク130には、遊技ホールの島設備から供給される球が逐次補給され、払出装置133により必要個数の球の払い出しが適宜行われる。タンクレール131には、当該タンクレール131に振動を付加するためのバイブレータ134が取り付けられている。
【0067】
また、払出制御装置111には状態復帰スイッチ120が設けられ、発射制御装置112には可変抵抗器の操作つまみ121が設けられ、電源装置115にはRAM消去スイッチ122が設けられている。状態復帰スイッチ120は、例えば、払出モータ216(図4参照)部の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)するために操作される。操作つまみ121は、発射ソレノイドの発射力を調整するために操作される。RAM消去スイッチ122は、パチンコ機1を初期状態に戻したい場合に電源投入時に操作される。
【0068】
次に、図4を参照して、本パチンコ機1の電気的構成について説明する。図4は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。
【0069】
主制御装置110には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU201が搭載されている。MPU201には、該MPU201により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。主制御装置110では、MPU201によって、大当たり抽選や第1図柄表示装置37A,37Bおよび第3図柄表示装置81における表示の設定、第2図柄表示装置における表示結果の抽選といったパチンコ機1の主要な処理を実行する。
【0070】
なお、払出制御装置111や音声ランプ制御装置113などのサブ制御装置に対して動作を指示するために、主制御装置110から該サブ制御装置へ各種のコマンドがデータ送受信回路によって送信されるが、かかるコマンドは、主制御装置110からサブ制御装置へ一方向にのみ送信される。
【0071】
RAM203は、各種エリア、カウンタ、フラグのほか、MPU201の内部レジスタの内容やMPU201により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。なお、RAM203は、パチンコ機1の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM203に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
【0072】
停電などの発生により電源が遮断されると、その電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタの値がRAM203に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、RAM203に記憶される情報に基づいて、パチンコ機1の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM203への書き込みはメイン処理(図示せず)によって電源遮断時に実行され、RAM203に書き込まれた各値の復帰は電源投入時の立ち上げ処理(図示せず)において実行される。なお、MPU201のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路252からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU201へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図示せず)が即座に実行される。
【0073】
主制御装置110のMPU201には、アドレスバスおよびデータバスで構成されるバスライン204を介して入出力ポート205が接続されている。入出力ポート205には、払出制御装置111、音声ランプ制御装置113、第1図柄表示装置37A,37B、第2図柄表示装置、第2図柄保留ランプ、特定入賞口65aの開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイドや電動役物を駆動するためのソレノイドなどからなるソレノイド209が接続され、MPU201は、入出力ポート205を介してこれらに対し各種コマンドや制御信号を送信する。
【0074】
また、入出力ポート205には、図示しないスイッチ群およびスライド位置検出センサSや回転位置検出センサRを含むセンサ群などからなる各種スイッチ208、電源装置115に設けられた後述のRAM消去スイッチ回路253が接続され、MPU201は各種スイッチ208から出力される信号や、RAM消去スイッチ回路253より出力されるRAM消去信号SG2に基づいて各種処理を実行する。
【0075】
払出制御装置111は、払出モータ216を駆動させて賞球や貸出球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU211は、そのMPU211により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM212と、ワークメモリ等として使用されるRAM213とを有している。
【0076】
払出制御装置111のRAM213は、主制御装置110のRAM203と同様に、MPU211の内部レジスタの内容やMPU211により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。RAM213は、パチンコ機1の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM213に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。なお、主制御装置110のMPU201と同様、MPU211のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路252から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU211へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図示せず)が即座に実行される。
【0077】
払出制御装置111のMPU211には、アドレスバスおよびデータバスで構成されるバスライン214を介して入出力ポート215が接続されている。入出力ポート215には、主制御装置110や払出モータ216、発射制御装置112などがそれぞれ接続されている。また、図示はしないが、払出制御装置111には、払い出された賞球を検出するための賞球検出スイッチが接続されている。なお、該賞球検出スイッチは、払出制御装置111に接続されるが、主制御装置110には接続されていない。
【0078】
発射制御装置112は、主制御装置110により球の発射の指示がなされた場合に、操作ハンドル51の回動操作量に応じた球の打ち出し強さとなるよう球発射ユニット112aを制御するものである。球発射ユニット112aは、図示しない発射ソレノイドおよび電磁石を備えており、その発射ソレノイドおよび電磁石は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサ51aにより検出し、球の発射を停止させるための発射停止スイッチ51bがオフ(操作されていないこと)を条件に、操作ハンドル51の回動操作量(回動位置)に対応して発射ソレノイドが励磁され、操作ハンドル51の操作量に応じた強さで球が発射される。
【0079】
音声ランプ制御装置113は、音声出力装置(図示しないスピーカなど)226における音声の出力、ランプ表示装置(電飾部29〜33、表示ランプ34など)227における点灯および消灯の出力、変動演出(変動表示)や予告演出といった表示制御装置114で行われる第3図柄表示装置81の表示態様の設定などを制御するものである。演算装置であるMPU221は、そのMPU221により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM222と、ワークメモリ等として使用されるRAM223とを有している。
【0080】
音声ランプ制御装置113のMPU221には、アドレスバスおよびデータバスで構成されるバスライン224を介して入出力ポート225が接続されている。入出力ポート225には、主制御装置110、表示制御装置114、音声出力装置226、ランプ表示装置227、その他装置228、枠ボタン22などがそれぞれ接続されている。その他装置228には、駆動モータ441,457が含まれる。
【0081】
音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から受信した各種のコマンド(変動パターンコマンド、停止種別コマンド等)に基づいて、第3図柄表示装置81の表示態様を決定し、決定した表示態様をコマンド(表示用変動パターンコマンド、表示用停止種別コマンド等)によって表示制御装置114へ通知する。また、音声ランプ制御装置113は、枠ボタン22からの入力を監視し、遊技者によって枠ボタン22が操作された場合は、第3図柄表示装置81で表示されるステージを変更したり、スーパーリーチ時の演出内容を変更したりするように、表示制御装置114へ指示する。ステージが変更される場合は、変更後のステージに応じた背面画像を第3図柄表示装置81に表示させるべく、変更後のステージに関する情報を含めた背面画像変更コマンドを表示制御装置114へ送信する。ここで、背面画像とは、第3図柄表示装置81に表示させる主要な画像である第3図柄の背面側に表示される画像のことである。表示制御装置114は、この音声ランプ制御装置113から送信されるコマンドに従って、第3図柄表示装置81に各種の画像を表示する。
【0082】
また、音声ランプ制御装置113は、表示制御装置114から第3図柄表示装置81の表示内容を表すコマンド(表示コマンド)を受信する。音声ランプ制御装置113では、表示制御装置114から受信した表示コマンドに基づき、第3図柄表示装置81の表示内容に合わせて、その表示内容に対応する音声を音声出力装置226から出力し、また、その表示内容に対応させてランプ表示装置227の点灯および消灯を制御する。
【0083】
表示制御装置114は、音声ランプ制御装置113および第3図柄表示装置81が接続され、音声ランプ制御装置113より受信したコマンドに基づいて、第3図柄表示装置81における第3図柄の変動演出などの表示を制御するものである。また、表示制御装置114は、第3図柄表示装置81の表示内容を通知する表示コマンドを適宜音声ランプ制御装置113へ送信する。音声ランプ制御装置113は、この表示コマンドによって示される表示内容にあわせて音声出力装置226から音声を出力することで、第3図柄表示装置81の表示と音声出力装置226からの音声出力とをあわせることができる。
【0084】
電源装置115は、パチンコ機1の各部に電源を供給するための電源部251と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路252と、RAM消去スイッチ122(図3参照)が設けられたRAM消去スイッチ回路253とを有している。電源部251は、図示しない電源経路を通じて、各制御装置110〜114等に対して各々に必要な動作電圧を供給する装置である。その概要としては、電源部251は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチ208などの各種スイッチや、ソレノイド209などのソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧およびバックアップ電圧を各制御装置110〜114等に対して必要な電圧を供給する。
【0085】
停電監視回路252は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置110のMPU201および払出制御装置111のMPU211の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路252は、電源部251から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断、電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置110および払出制御装置111へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置110および払出制御装置111は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部251は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置110および払出制御装置111は、NMI割込処理(図示せず)を正常に実行し完了することができる。
【0086】
RAM消去スイッチ回路253は、RAM消去スイッチ122(図3参照)が押下された場合に、主制御装置110へ、バックアップデータをクリアさせるためのRAM消去信号SG2を出力するための回路である。主制御装置110は、パチンコ機1の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、バックアップデータをクリアすると共に、払出制御装置111においてバックアップデータをクリアさせるための払出初期化コマンドを払出制御装置111に対して送信する。
【0087】
次いで、図5から図8を参照して、動作ユニット200の概略構成について説明する。図5は、動作ユニット200の正面斜視図であり、図6は、動作ユニット200の分解正面斜視図である。また、図7及び図8は、動作ユニット200の正面図である。
【0088】
なお、図7では、上下変位ユニット400の左右両端に配設された変位部材430が、それぞれ退避位置に変位された状態が、図8では、上下変位ユニット400の左右両端に配設された変位部材430がそれぞれ張出位置に変位された状態が、それぞれ図示される。
【0089】
図5から図8に示すように、動作ユニット200は、箱状に形成される背面ケース300を備え、その背面ケース300の内部空間には、その上方に上下変位ユニット400が、下方に発光装飾ユニット800が、それぞれ配設される。
【0090】
背面ケース300は、正面視略矩形の底壁部301と、その底壁部301の4辺の外縁から正面へ向けて立設される外壁部302とを備え、それら各壁部301,302により一面側(正面側)が開放された箱状に形成される。底壁部301には、その中央に正面視矩形の開口301aが開口形成され、その開口301aを通じて、底壁部301の背面に配設される第3図柄表示装置81(図2参照)が視認可能とされる。
【0091】
上下変位ユニット400は、背面ケース300の底壁部301に配設される正面視略矩形に形成される背面ベース420と、その背面ベース420に変位可能に配設される変位部材430及び装飾部材450とを備え、これら変位部材430及び装飾部材450を、背面ケース300の上方に退避する退避位置と、背面ケースの開口301a(即ち、第3図柄表示装置81)の正面側に張り出す張出位置との間で変位させることができる(図7及び図8参照)。
【0092】
この場合、装飾部材450には、回転ユニット500が配設されており、回転ユニット500を回転させると共に、回転ユニット500に配設する照射ユニット530のLEDを発光させることで、光の残像により模様や図柄を表示させることができる。かかる構造の詳細については後述する。
【0093】
発光装飾ユニット800は、ベース体810と、そのベース体810の正面側に配設される発光装置820とを主に備え、発光装置820の内部に配設された複数のLED821から発光する光の様態(例えば、照射するLED821の数)を変更することで、発光による演出を行う。なお、詳細については後述する。
【0094】
次いで、図9から図47を参照して、上下変位ユニット400、回転ユニット500、センターフレーム600、振分け装置700及び発光装飾ユニット800の詳細構成を説明する。まず、図9から図24を参照して、上下変位ユニット400について説明する。
【0095】
初めに、図9から図14を参照して、上下変位ユニット400の全体構成について説明する。図9は、上下変位ユニット400の正面図であり、図10は、上下変位ユニット400の背面図である。図11及び図13は、上下変位ユニット400の正面斜視図であり、図12及び図14は、上下変位ユニット400の背面斜視図である。
【0096】
図9から図14に示すように、上下変位ユニット400は、正面視略L字形状の正面ベース410とその正面ベース410の背面側に重ね合される背面ベース420と、正面ベース410の正面側に配置される駆動モータ441と、その駆動モータ441の駆動力により回転される変位部材430と、その変位部材430の一端側に連結されて変位部材430の変位に伴って上下方向(図9上下方向)に変位される装飾部材450と、正面ベース410の一端側の前方に配設される正面カバー460と、その正面カバー460と正面ベース410との対向間の隙間に配設されて装飾部材の摺動を案内する案内棒P1と、装飾部材450の左右方向端部に配設されて装飾部材450の変位を規制する側壁部材470と、正面ベース410の正面側に配設される回転規制部材480と、を主に備えて形成される。
【0097】
なお、上下変位ユニット400は、装飾部材450を除いたすべての部材が左右対称に一対配設され、その一対の対向間に装飾部材450が介設される。また、一対に配設される部材の詳細な説明は、正面視左側(図9左側)に配設される部材のみを説明し、正面視右側(図9右側)に配設される部材には、正面視左側の部材と同一の符号を付して、その説明は省略することとする。
【0098】
正面ベース410は、正面視略L字形状の板状体から形成されると共に、略L字形状の長辺側を形成する第1片410Xと、略L字形状の短辺側を形成する第2片410Yとを主に備えて形成される。
【0099】
第1片410Xは、その延設方向が上下方向(図9上下方向)と平行に配設される。また、第1片410Xは、左右方向外側端部(左側端部)の正面側に立設する立設部412と、上部に断面円弧状に凹設された上側凹溝413と、下部に断面円弧状に形成された下側凹溝414と、を主に備えて形成される。
【0100】
立設部412は、後述する装飾部材450の摺動部451と当接して装飾部材450の後方への変位を規制する壁であり、第1片410Xの左側縁部の上部から下部に亘って形成される。
【0101】
上側凹溝413及び下側凹溝414は、その内側に後述する案内棒P1を内嵌する溝であり、案内棒P1の外径よりも大きな内径の半円弧状に凹設される。また、上側凹溝413及び下側凹溝414は、断面半円弧状に形成される軸が同一の直線上に位置して形成されると共に、上側凹溝413の上端部から下側凹溝414の下端部までの対向間の距離が、案内棒P1の軸方向寸法よりも大きく設定される。これにより、案内棒P1の両端部を上側凹溝413及び下側凹溝414に内嵌することができる。
【0102】
第2片410Yは、正面視縦長矩形に形成され、その中央部に前後方向に貫通する開口411と、背面側に突出する係合部415と、背面側に円柱形状に突出する軸支部416を主に備えて形成される。
【0103】
開口411は、正面ベース410の正面側に取着される駆動モータ441の軸部を正面ベース410の背面側に挿通するための開口であり、駆動モータ441の軸部に嵌合される伝達ギヤ442の外形よりも内径が大きく形成される。これにより、駆動モータ441が劣化等により故障した際には、駆動モータ441を正面ベース410から取り外して、開口411から伝達ギヤ442を上下変位ユニット400から取り外すことができる。その結果、新しい駆動モータ441の軸部に伝達ギヤ442を取着した後に、伝達ギヤ442を開口411を挿通させて配置できるので、駆動モータ441の軸部を、正面ベース410と背面ベース420との対向間に配置された状態の伝達ギヤ443の軸孔に挿通させながら、駆動モータ441を正面ベース410に配置する場合に比べて、簡易に行うことができ、部品交換時の工数を削減することができる。また、この場合、駆動モータ441の軸部に伝達ギヤ443の軸孔を確実に嵌合させることができるので、部品交換した際の信頼性を向上することができる。
【0104】
係合部415は、後述するねじりバネSP1の一端を係止するための突起であり、第2片410Yの背面側から突出すると共に、その突出先端が上下変位ユニット400の左右方向中央側に屈曲した断面略L字形状に形成される。これにより、背面側への突出部分でねじりバネSP1の軸周りの回転を規制すると共に、先端の屈曲部分でねじりバネSP1の背面側への変位を規制することができる。
【0105】
軸支部416は、金属材料からなる円柱形状の棒部材であり、正面ベース410の背面側に一端側が嵌合される。
【0106】
駆動モータ441は、上下変位ユニット400に駆動力を付与するモータであり、上述したように正面ベース410に配設されて、正面ベース410と背面ベース420との間に配設される伝達ギヤ442,443に駆動力を伝達することができる。
【0107】
伝達ギヤ442は、上述したように、軸孔が駆動モータ441の軸部に外嵌されて駆動モータ441に連結されるギヤであり、伝達ギヤ443と歯合して配設される。
【0108】
伝達ギヤ443は、その軸孔が正面ベース410の突起417を内嵌した状態で正面ベース410と背面ベース420との間に回転可能な状態で配設されるギヤであり、上述したように伝達ギヤ442と歯合した状態で配設される。よって、駆動モータ441の駆動力を伝達ギヤ442を介して、伝達ギヤ443に伝達できる。
【0109】
また、伝達ギヤ443は、背面側の側面にから突出する突起443aを備える。突起443aは、金属材料からなり、円柱形状に形成される棒部材であり、伝達ギヤ443の外周縁部に配設される。よって、上述したように駆動モータ441に駆動力が付与されて伝達ギヤ443が回転されると、突起443aは、伝達ギヤ443の軸を中心とした円弧状に変位される。
【0110】
背面ベース420は、正面ベース410の第2片410Yの正面視形状と略同一の外形形状に形成される板部材であり、外縁部に正面側に立設する立設部421を備える。
【0111】
立設部421は、正面ベース410と背面ベース420との対向間に隙間を形成するための壁であり、立設距離が、変位部材430と伝達ギヤ443とを合わせた前後方向の寸法よりも大きい寸法に設定され、前方側の端面が正面ベース410の背面側に当接した状態で配設される。その結果、正面ベース410及び背面ベース420の対向間に伝達ギヤ442,443及び後述する変位部材430を配置する隙間を形成することができる。
【0112】
変位部材430は、正面視略L字形状に形成されると共に、その外縁部分が背面側に突出する略箱形状に形成される。また、変位部材430は、その屈曲部分に前後方向に円形に貫通形成される貫通孔433と、長辺側の一側に前後方向に貫通形成される装飾側摺動孔432と、短辺側の他側に前後方向に貫通形成される駆動側摺動孔431と、長辺側の一側に外縁部分の突出部から突出する変位側係合部434と、を主に備える。
【0113】
貫通孔433は、正面ベース410の軸支部416が挿入される孔であり、軸支部416の外径よりも大きい内径に形成される。よって、正面ベース410の軸支部416に貫通孔433を挿通した後に、正面ベース410と背面ベース420とが組み合されることで、正面ベース410に対して変位部材430を変位可能な状態で正面ベース410に配設することができる。
【0114】
駆動側摺動孔431は、伝達ギヤ443の突起443aが挿通される長孔であり、短手方向の幅寸法が突起443aの外径よりも大きく設定される。また、駆動側摺動孔431は、長手方向が変位部材430の短辺側の延設方向(長手方向)と同一方向に形成され、上述したように、伝達ギヤ443が駆動モータ441の駆動力により回転されると、伝達ギヤ443の突起443aがその変位に伴って、駆動側摺動孔431の内側を摺動することで、変位部材430を貫通孔433を中心に回転させる。即ち、駆動モータ441を駆動させることで、変位部材430に貫通孔433を中心とした変位運動をさせることができる。
【0115】
装飾側摺動孔432は、後述する装飾部材450に配設されると共に円柱状に形成される支持部452aが挿通される長孔であり、短手方向の幅寸法が支持部452aの外径よりも大きく形成される。また、装飾側摺動孔432は、長手方向が変位部材430の長辺側の延設方向(長手方向)と同一方向に形成される。装飾側摺動孔432は、上述したように、変位部材430が貫通孔433を軸に回転されると、貫通孔433を中心とした円弧状の変位軌跡とされる。
【0116】
変位側係合部434は、後述するねじりバネSP1の他端側を係合する突起であり、変位部材430の背面側に突設される外縁部分の内周面から突出して形成される。また、変位側係合部434は、正面視略L字に屈曲した変位部材430の屈曲内側の側面に形成される。これにより、変位側係合部434とが変位部材430の背面側との内側に、ねじりバネSP1の他端側を係合させることができる。
【0117】
ねじりバネSP1は、そのねじり部分が変位部材430の貫通孔433(正面ベース410の軸支部416)の周囲に配設されると共に、変位部材430の回転軸周りに正面視左回転(上下変位ユニット400の正面視右側を構成する変位部材430には、その回転軸周りに正面視右回転)の付勢力を与えた状態で、一端側が正面ベース410の係合部415に、他端側が変位部材430の変位側係合部434に、それぞれ係合される。これにより、変位部材430は、正面ベース410に対して貫通孔433(正面ベース410の軸支部416)の軸周りに左回転(上下変位ユニット400の正面視右側を構成する変位部材430は右回転)する方向に常に付勢される。
【0118】
装飾部材450は、上述したように、左右一対に構成される上下変位ユニット400の一対の対向間に介設される部材であり、左右方向の大きさが、左右対称に配設される正面ベース410の左右方向の外側端部間の距離寸法と同一に設定される。
【0119】
装飾部材450は、下側が開放した正面視コ字状に形成され、その中央部分を構成する正面ベース452と、その正面ベース452の左右方向両端部に連結される摺動部451と、正面ベース452の背面を覆設する背面ベース453と、正面ベース452の正面側に回転可能に配置される回転ユニット500と、を主に備えて形成される。
【0120】
正面ベース452は、正面視横長矩形状の板状体から形成されると共に、上下の端面が背面側に屈曲する断面コ字状に形成される。正面ベース452は、背面側から突出する支持部452aと、左右方向両端部から正面側に突出する係合部452bと、左右方向両端の正面側に平滑に形成される当接面452hと、その当接面452hの下端に形成される傾斜面452gと、を主に備えて形成される。
【0121】
支持部452aは、上述したように、変位部材430の装飾側摺動孔432に挿入される棒部材であり、円柱形状の棒状体に形成される。これにより、変位部材430がモータ441の駆動力により変位されて、変位部材430の装飾側摺動孔432が貫通孔433を軸に回転変位すると、装飾側摺動孔432の内部に挿入された支持部452aが装飾側摺動孔432の変位に伴って変位される。その結果、支持部452aが変位されることで、装飾部材450を変位させることができる。
【0122】
係合部452bは、後述する付勢ばねSP2の他端が係合される突起であり、正面ベース452の両端部の正面側から鉤形状に突設される。
【0123】
当接面452hは、後述する規制ユニット490のローラ492aと当接する平滑面であり、ローラ492aが転動できる平滑な面に形成される。傾斜面452gは、当接面452hの下端部分に下方に向かって正面側から背面側に傾斜する面である。これにより、後述する規制ユニット490と装飾部材450とを当接させやすくできる。なお、規制ユニット490と装飾部材450との当接についての詳しい説明は後述する。
【0124】
摺動部451は、上下方向に延設された断面矩形状の棒状体であり、正面ベース452の左右両端部に連結して配設される。また、摺動部451は、上下方向に開口した貫通孔451aを備える。貫通孔451aは、内部に案内棒P1を挿通する開口であり、案内棒P1の外径よりも大きい内径の円形に形成される。
【0125】
これにより、駆動モータ441の駆動力により変位部材430が変位され、上述したように装飾部材450が変位されると、正面ベース452の両端に配設された摺動部451によりその変位の方向が規制される。その結果、装飾部材450は、案内棒P1の軸方向(上下方向)に沿って変位される。即ち、装飾部材450は、駆動モータ441から駆動力が付与されることで、上下方向にスライド変位することができる。
【0126】
背面ベース453は、左右方向略中央位置の正面ベース452の背面側に覆設される板部材であり、正面ベース452の中央部分と正面視における外形の大きさが略同一に形成される。これにより、正面ベース452と背面ベース453との内部空間にギヤ454〜456を回転可能に配設できる。また、背面ベース453の背面には、回転ユニット500に回転の駆動力及び制御信号を出力する駆動モータ457が取着される。なお、ギヤ454〜456、駆動モータ457の詳しい説明は後述する。
【0127】
正面カバー460は、正面ベース410の第1片410Xの前方側に対向して配設され、第1片410Xの前方を覆設する部材であり、正面視において第1片410Xの外形形状と略同一の形状に形成される。正面カバー460は、その外側縁部から背面側に立設する立設壁461を備え、背面側が開放する箱状体に形成される。
【0128】
立設壁461は、上側を形成する側面から上方に突設される上側溝形成部材462と、下側を形成する側面から下方に突設される下側溝形成部材463と、を備える。
【0129】
上側溝形成部材462は、正面ベース410の上側凹溝413と対向する位置に形成されると共に、背面側に半円弧状に凹設される凹溝462aが形成される。一方、下側溝形成部材463は、正面ベース410の下側凹溝414と対向する位置に形成されると共に、背面側に半円弧状に凹設される凹溝463aが形成される。
【0130】
凹溝462a,463aは、その内側に、案内棒P1を内嵌する溝であり、案内棒P1の外径よりも大きな内径の半円弧状に凹設される。また、凹溝462a,463aは、半円弧状に凹設される軸が同一の直線上に形成されると共に、凹溝462aの上端部から凹溝463aの下端部までの対向間の距離が、案内棒P1の軸方向寸法よりも大きく設定される。これにより、案内棒P1の両端部を凹溝462a,463aに内嵌することができる。
【0131】
従って、正面カバー460を、正面ベース410の前方に配設した際に、上側凹溝413及び凹溝462aと下側凹溝414及び凹溝463aとの対向間に案内棒Pを挟持することができ、正面ベース410に案内棒P1を脱落不能な状態で配設することができる。その結果、案内棒P1が挿通される装飾部材450の摺動部451を正面ベース410に対して脱落不可能に保持することができる。
【0132】
また、上下変位ユニット400の左右方向外側に形成される正面カバー460の立設壁461と、正面ベース410の第1片410Xに形成される立設部412との前後方向の対向間の距離寸法は、装飾部材450の摺動部451の前後方向の厚み寸法と略同一、若しくは、少し大きく設定され、その対向間に摺動部451の左右方向外側の端部が配置される。これにより、上述したように、装飾部材450が上下方向に変位される際に、装飾部材450が前後方向にがたつくことを抑制することができる。
【0133】
側壁部材470は、上下変位ユニット400の左右方向中央側の両端に配設される部材であり、側面視において背面側に屈曲した略L字形状の板状体から形成される。また、側壁部材470の正面側の端面には、左右方向外側に屈曲する壁面が形成され、その壁面に、後述する規制ユニット490が取着される。
【0134】
さらに、側壁部材470には、上下変位ユニット400に対して左右方向(図9左右方向)中央側の側面に凹凸や色彩などにより模様が付されて、遊技者が遊技盤13のセンターフレーム86(図2参照)の中央の開口部を介してその側壁部材470の模様を視認可能に配設される。これにより、側壁部材470よりも左右方向外側に配設される上下変位ユニット400(例えば、正面カバー460など)を遊技者から視認不能にできる。
【0135】
回転規制部材480は、正面視横長矩形の板状体から形成され、背面側に前後方向に軸を備える円環形状のローラ481が回転可能に取着される。また、回転規制部材480は、正面視においてその外形が正面ベース410の第2片410Y外形に比べて略半分に形成され、正面ベース410の前方に所定の間隙を備えて配設される。
【0136】
回転規制部材480は、後述する回転ユニット500を初期位置に復帰させる部材であり、ローラ481と上面ベース510とが当接することにより、回転ユニット500の初期位置を規定することができる。
【0137】
付勢ばねSP2は、正面ベース410と装飾部材450とを連結して、装飾部材450を上方に付勢するコイルスプリングであり、一端が正面ベース410の係合部418に係合されて、他端が装飾部材450の係合部412bに係合される。これにより、装飾部材450は、正面ベース410に対して常に上方に向かって付勢される。従って、後述する変位によって、装飾部材450が第2位置から第1位置に変位された際には、装飾部材450を第2位置へ変位させやすくすることができる。また、付勢ばねSP2は、中央部でローラ419の外周面に沿って屈曲される。これにより、付勢ばねSP2の長さを確保でき付勢力が増加しすぎることを抑制できる。
【0138】
次いで、以上のように構成された上下変位ユニット400の動作について、図15から図17を参照して説明する。
【0139】
図15から図17の(a)は、上下変位ユニット400の正面図であり、図15(a)は上昇位置に配置された状態に、図16(a)は上昇位置と下降位置との間に配置された状態に、図17(a)は、下降位置に配置された状態に、それぞれ対応する。
【0140】
図15(b)は図15(a)における、図16(b)は図16(a)における、図17(b)は図17(a)における、上下変位ユニット400の背面図にそれぞれ対応する。なお、図15(b)、図16(b)及び図17(b)では、理解を容易とするために、背面ベース420を取り外した状態が図示される。
【0141】
図15(a)及び図15(b)に示すように、上下変位ユニット400が上昇位置に配置された状態(以下、この状態を「第2位置」と称す)では、変位部材430がその一側(装飾側摺動孔432が形成される長辺側)を上方に振り上げた状態とされ、装飾部材450が最上方に位置される。装飾部材450の支持部452aは、変位部材430の装飾側摺動孔432の内側であって、貫通孔433の軸から径方向外側端部に近接して位置される。
【0142】
また、この状態では、変位部材430の一側(駆動側摺動孔431が形成される短辺側)の回転方向が、伝達ギヤ443の回転軸と突起443aとを結んだ直線の方向と略一致する。即ち、変位部材430の駆動側摺動孔431の延設方向と、伝達ギヤ443の回転軸および突起443aを結んだ直線の方向とが直交する状態(変位部材430と伝達ギヤ443とが死点を形成する状態)となる。従って、変位部材430は、貫通孔433を軸とする回転運動ができなくなり、変位部材430に連結される装飾部材450の重みで変位部材430が回転変位することを抑制することができる。
【0143】
図15(a)及び図15(b)に示す状態から、一対の駆動モータ441がそれぞれ回転駆動され、各伝達ギヤ443が回転されると、その伝達ギヤ443の突起443aが、変位部材430の駆動側摺動孔431を摺動して、左右の変位部材430をそれぞれ下方へ押し下げる。
【0144】
これにより、左右の変位部材430が、貫通孔433の軸を回転中心として回転され、図16(a)及び図16(b)に示すように、装飾部材450が下方へ変位される。この状態から、一対の駆動モータ441の回転駆動により、各伝達ギヤ443が更に回転されると、左右の変位部材430が更に下方へ押し下げられて、図17(a)及び図17(b)に示すように、装飾部材450が下降位置(以下、この状態を「第1位置」と称す)に配置される。
【0145】
図17(a)及び図17(b)に示すように、上下変位ユニット400が第1位置に配置された状態では、左右の変位部材430がその一側(駆動側摺動孔431が形成される短辺側)を下方に振り下げた姿勢とされることで、装飾部材450が最下方に位置し第3図柄表示装置81(図2参照)の前面側に張りだされた状態とされる。
【0146】
また、この場合(上下変位ユニット400が下降位置に配置された場合)、変位部材430の装飾側摺動孔432は、上下変位ユニット400の左右方向中央部に向かって下方傾斜となり、貫通孔433から径方向外側の端部側に装飾部材450の支持部452aの側面が当接される。これにより、支持部452aには、装飾部材450の重みが、重力方向に変位する力と、上下変位ユニット400の左右方向から中央部に向かう方向の力とを作用させることができる。その結果、後述する装飾部材450の回転ユニット500の変位動作により、装飾部材450が上下左右方向にがたつくことを抑制することができる。
【0147】
さらに、変位部材430の他側(駆動側摺動孔431が形成される短辺側)の回転方向が、伝達ギヤ443の回転軸と突起443aとを結んだ直線の方向と略一致する。即ち、変位部材430の駆動側摺動孔431の延設方向と、伝達ギヤ443の回転軸および突起443aを結んだ直線の方向とが直交する状態(変位部材430と伝達ギヤ443とが死点を形成する状態)となる。従って、変位部材430は、貫通孔433を軸とする回転運動ができなくなり、装飾部材450が、後述する回転ユニット500の変位動作により上下方向にがたついた際に、そのがたつきにより変位部材430が変位されることを抑制できる。その結果、装飾部材450ががたつくlptpを抑制することができる。
【0148】
また、装飾部材450の両端部の前方に、規制ユニット490が配置される。これにより、装飾部材450の前後方向の変位を規制することができる。なお、規制ユニット490の詳しい説明は後述する。
【0149】
次いで、図18から図24を参照して規制ユニット490について説明する。
【0150】
初めに、図18から図20を参照して、規制ユニット490の全体構成を説明する。図18は、規制ユニット490の分解正面斜視図であり、図19は、ローラ部材492の分解正面斜視図である。図20(a)は、規制ユニット490の側面図であり、図20(b)は、規制ユニット490の背面図であり、図20(c)は、図20(b)のXXc−XXc線における規制ユニット490の断面図である。
【0151】
図18から図20に示すように、規制ユニット490は、背面側が開口する箱状に形成されるケース部材491と、そのケース部材491の内部に配設されるローラ部材492と、ケース部材491の開放した(開口側の)外縁に配設される外縁部材493と、を主に備えて形成される。
【0152】
ケース部材491は、正面側の側面から突設する突設部491aと、左右方向両側の側面に半円形状に切り欠かれる切欠き部491bと、開口と対向する内側側面から背面側に膨出する膨出部491cと、を主に備えて形成される。
【0153】
突設部491aは、上述した側壁部材470にケース部材491を締結するための突起であり、正面側に締結孔が穿設され、その締結孔に正面側から側壁部材470を介してねじを締結することで、側壁部材470に規制ユニット490を配設することができる。
【0154】
切欠き部491bは、ケース部材491の左右方向両側の側面に上下方向に2つ並んで半円形状に切り欠かれて形成される。切欠き部491bは、内部にローラ部材492のカラー492cを挿入するための切り欠きであり、その内径がローラ部材492のカラー492cの外径よりも大きく設定される。
【0155】
膨出部491cは、ケース部材491の開放側と対向する側面(正面壁の背面)の上下方向(図20(c)上下方向)中央よりも下方側から膨出して形成される。また、膨出部491cは、ローラ部材492のローラ492aとの間に所定の隙間を備える。
【0156】
ローラ部材492は、弾性部材から軸直断面視円環形状に形成されるローラ492aと、そのローラ492aの内部に挿入される軸部492bと、軸部492bに軸支されると共にローラ492aの両側に配設される一対のカラー492cと、そのカラー492cよりも外側の軸部492bに外嵌される一対の止め輪E1と、を備えて構成される。
【0157】
軸部492bは、ローラ492aの内周に挿通される部材であり、ローラ492aの内周の内径と略同一の円柱形状に形成されると共に、軸方向寸法がケース部材491の左右方向の側面間の幅寸法よりも大きく設定される。また、軸部492bの軸方向両端部には、軸方向に凹設される凹部492b1が形成される。凹部492b1は、軸部492bの全周に亘って形成され、軸方向の外径が、後述する止め輪E1の内径よりも小さく形成される。
【0158】
カラー492cは、正面視円環形状に形成されると共に、断面略階段形状に形成され、小径筒部492c1とその小径筒部492c1よりも外径の大きい大径筒部492c2とから形成される。また、カラー492cの内径(小径筒部492c1及び大径筒部492c2の内径)は、軸部492bの外径よりも小さく形成され、内部に軸部492bを挿通することができる。
【0159】
小径筒部492c1は、ケース部材491の切欠き部491bに内嵌される部分であり、上述したように、小径筒部492c1の外径がケース部材491の切欠き部491bの内径よりも大きく形成される。
【0160】
大径筒部492c2は、ローラ部材492がケース部材491に配設された際に、左右方向の変位を規制するための部材であり、大径筒部492c2の外径がケース部材491の切欠き部491bの内径よりも大きく設定される。また、ローラ492aの軸方向両端に配設される一対の大径筒部492c2の軸方向外側の側面間の距離寸法は、ケース部材491の開口する内側における左右の側面の対向間の距離寸法よりも小さく形成される。
【0161】
止め輪E1は、Eリング(E型止め輪)であり、軸部492bの凹部492b1に、開口部分を広げて凹部492b1の周囲にはめ込まれる。即ち、止め輪E1の内周の内径は、凹部492b1の外径と略同一に設定される。
【0162】
以上のように構成されるローラ部材492は、次のようにして組み立てられる。まず、軸部492bの一方の端部側の凹部492b1に止め輪E1を外嵌した後に、他方の端部から1のカラー492cに小径筒部492c1を一方側(止め輪E1を外嵌した側)に向けた状態で軸部492bを挿通させる。次に、軸部492bに他方の端部からローラ492aを挿通させた後に、1のカラー492cを大径筒部492c2を一方側に向けた(止め輪E1を外嵌した側)状態で軸部492bに挿通させる。その後、軸部492bの他方側の凹部492b1に1の止め輪E1を外嵌する。
【0163】
これにより、一対の止め輪E1の対向間の軸部492bに軸支されるローラ492a及び一対のカラー492cは、止め輪E1により左右方向の変位が規制される。その結果、ローラ492a及び一対のカラー492cを軸部492bから外れないようにできる。
【0164】
外縁部材493は、正面視縦長矩形状の枠状体に形成され、ケース部材491の背面側(開放側)に配設される部材である。外縁部材493は、正面視における内周の形状がケース部材491の背面視における開口の内周の形状と略同一の形状に形成される。また、外縁部材493の正面側(ケース部材491側)の側面には、内縁部の周囲に正面側に立設する立設部493aが形成される。
【0165】
立設部493aには、背面側に凹設される凹設部493a1が形成される。凹設部493a1は、ケース部材491の切欠き部491bと対向する位置に形成される。よって、ローラ部材492のカラー492cをケース部材491の切欠き部491bと凹設部493a1との対向間に挟み込むことで、ローラ部材492をケース部材491に配設することができる。
【0166】
以上のように構成されるローラ部材492は、次のようにして組み立てられる。初めに、ケース部材491の切欠き部491bに、ローラ部材492の軸方向両端部に配設されたカラー492cを軸支する様態で上下に2つ配設する。次に、ケース部材491の背面側から外縁部材493を立設部493a側を正面側にした(ケース部材491側に向けた)状態で、ケース部材491に締結固定する。これにより、ローラ部材492がケース部材491に対して回転可能に配設されると共に、ケース部材491から落下することを抑制することができる。
【0167】
次に、図21から図24を参照して、規制ユニット490の動作について説明する。
【0168】
図21は、第1位置における上下変位ユニット400の正面図である。図22(a)は、図21のXXII部における上下変位ユニット400の拡大図であり、図22(b)は、図22(a)のXXIIb−XXIIb線における上下変位ユニット400の断面図である。なお、図22(a)では、ローラ492a及び装飾部材450の外形が破線で図示される。
【0169】
図23(a)から図23(c)は、上下変位ユニット400の部分拡大正面図であり、図24(a)は、図23(a)のXXIVa−XXIVa線における上下変位ユニット400の断面図であり、図24(b)は、図23(b)のXXIVb−XXIVb線における上下変位ユニット400の断面図であり、図24(c)は、図23(c)のXXIVc−XXIVc線における上下変位ユニット400の断面図である。なお、図23(a)から図23(c)は、上下変位ユニット400の遷移状態が図示され、ローラ492a及び装飾部材450の外形が破線で図示される。
【0170】
図21及び図22に示すように、上下変位ユニット400が第1位置に位置する際には、装飾部材450が下方に位置される。この場合、上述したように、装飾部材450の両端部は、規制ユニット490の背面側に位置される。
【0171】
この場合、装飾部材450が第1位置に配置され、後述する回転ユニット500が回転されると、その回転変位に伴って、装飾部材450が正面ベース410に対してがたつくことがある。そこで、装飾部材450と正面ベース410とを係合させる係合手段を設け、がたつきを抑制するものがある。係合手段は、装飾部材450又は正面ベース410の一方に配設され付勢手段により付勢される係合部材と、その係合部材に係合可能に形成されると共に装飾部材450又は正面ベース410の他方に配設される被係合部材とを備え、正面ベース410に対する装飾部材450の変位(第1位置へ向かう変位)を利用して、係合部材を付勢手段の付勢力に抗しつつ後退させ、装飾部材450が第1位置に配置されると、係合部材を付勢手段の付勢力で前進させて被係合部材に係合させる。これにより、正面ベース410に対する本体部材の相対的な変位が係合手段の係合により規制され、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきが抑制される。
【0172】
しかしながら、このような従来の係合手段では、係合手段を係合状態とする(本体部材を第1位置に配置する)ためには、付勢手段の付勢力に抗して係合部材を後退させる必要があるだけでなく、係合手段の係合状態を解除する(装飾部材450を第1位置から第2位置へ向けて変位させる)際にも、付勢手段の付勢力に抗して係合部材を後退させる必要があり、装飾部材450を正面ベース410に対して変位させる際に必要な駆動力が嵩むという問題点があった。
【0173】
これに対し、本実施形態では、装飾部材450の正面ベース452の当接面452hが、規制ユニット490のローラ492aと当接した様態とされるので、正面ベース410の相対的な変位を規制して、回転ユニット500の回転変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0174】
この場合、装飾部材450が第1位置へ配置されるされる際の変位方向と規制ユニット490のローラ部材492の回転方向とが略平行に設定されるので、装飾部材450を第1位置へ変位させる際には、その変位に伴って規制ユニット490のローラ部材492を回転されることができるので、装飾部材450を正面ベース410に対して変位させるされ位に必要な駆動力を抑制できる。
【0175】
また、ローラ492aは、上述したように弾性変形可能な弾性体から形成されるので、正面ベース452の当接面452hに規制ユニット490のローラ492aが当接される際には、ローラ492aの外周面側を弾性変形させて、正面ベース452にローラ492aを保持させやすくできる。これにより、ローラ492aを回転し難くして装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0176】
なお、弾性体としては、ゴムやウレタンなどに例示される粘弾性体であることが好ましい。この場合には、その制振効果によって、回転ユニット500の変位に伴い装飾部材450から正面ベース410へ入力される振動を減衰・絶縁させる振動減衰機能または振動絶縁機能を果たすことができ、正面ベース410側に配設される各種機器の摩耗や故障、締結部の緩みなどを抑制できるからである。特に、回転ユニット500が周期的に変位される場合(例えば、バーサライタとして機能するために、比較的高速で回転される場合など)には、比較的小振幅かつ高周波数の振動が装飾部材450から正面ベース410へ入力されるため、粘弾性体を採用することが特に有効となる。
【0177】
また、装飾部材450と規制ユニット490(ローラ492a)とが当接した際に、ローラ492aが弾性変形される分、上下変位ユニット400の製品精度および組み付け誤差を吸収することができる。よって、部品を成形する際の精度を高くする必要がなくなり、部品の製造コストを安価にすることができる。その結果、製品の製造コストを削減することができる。
【0178】
さらに、装飾部材450と規制ユニット490(ローラ492a)とが当接する際の衝突音をローラ492aの弾性変形により吸収できるので、遊技者に、装飾部材450が変位する際の音が聞こえることを抑制することができ、遊技者の興趣を損なうことを抑制することができる。また、ローラ492aの回転軸方向は、装飾部材450の変位方向と直交する向きであるので、装飾部材450の変位に伴ってローラ492aを回転させることができ、装飾部材450とローラ492aとが当接して変位する際に、互いの部材がこすれる音を抑制できる。即ち、変位部材に突起を当接させて変位部材の停止の補助やがたつきを抑制するものであると、変位部材が突起とが当接状態で変位する際に互いの部材が擦れ合って音が発生する。
【0179】
これに対し、本実施形態では、ローラ492aと装飾部材450とを当接させた後で、ローラ492aを装飾部材450の変位方向に沿って回転させることができるので、ローラ492aと装飾部材450とが擦れることを抑制でき、装飾部材450とローラ492aとが擦れる音を発生することを抑制できる。
【0180】
また、正面ベース410に対する装飾部材450の規制が、正面ベース410に締結固定される側壁部材470の規制ユニット490により可能であるので、装飾部材450に比較的重量が嵩む規制ユニット490を配設する必要がない分、装飾部材450を軽量化して装飾部材450の変位に必要な駆動力を抑制できる、また、回転ユニット500の変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制する際には、振動源となる装飾部材450を軽量化できるので、がたつきを抑制しやすくできる。
【0181】
次に、図23及び図24を参照して、装飾部材450が第2位置から第1位置に変位する際の、装飾部材450と規制ユニット490との当接様態を説明する。
【0182】
図23(a)及び図24(a)に示すように、装飾部材450が、規制ユニット490よりも上方に位置する際には、ローラ492aの外周面は、装飾部材450やケース部材491と当接することなく配置される。
【0183】
図23(a)及び図24(a)に示す状態から、装飾部材450が下方に変位されて、図23(b)及び図24(b)に示すように、装飾部材450の下端面がケース部材491の上下方向略中間位置と略同一の上下方向の位置に変位された際には、規制ユニット490の上方に配設されるローラ492aの外周面と、装飾部材450の前面とが当接した状態とされる。これにより、装飾部材450が、前後左右にがたつくことを抑制することができる。
【0184】
即ち、上側に配設されるローラ492aが、装飾部材450に押し出されて径方向に変位されつつ回転して、装飾部材450と前後方向(図24(b)左右方向)に当接した様態とされるので、装飾部材450が前後方向にがたつくことを抑制される。また、ローラ492aは、軸部492bの軸周りの一方向に回転可能であり、装飾部材450が左右に動く方向には回転することができないので、装飾部材450が左右方向にがたつくことを抑制することができる。
【0185】
一方、ローラ492aは、軸部492bの軸周りに回転可能であるので、ローラ492aと回転ユニット500とが当接された状態であっても、第1位置では、装飾部材450を上下方向に変位させることができる。
【0186】
また、上述したように、正面ベース452の当接面452hの下端には、傾斜面452gが形成されるので、装飾部材450が第1位置へ配置される際には、傾斜面452gを利用してローラ492aを当接面452hの正面側に案内することができる。これにより、装飾部材450を第1位置へ配置する際に必要な駆動力を抑制できる。
【0187】
図23(b)及び図24(b)に示す状態から、装飾部材450がさらに下方に変位されて第1位置に位置されると、規制ユニット490に配設される2つのローラ492aの外周面と装飾部材450の前面とを当接させた状態とすることができる。
【0188】
ここで、上下に変位される装飾部材450のがたつきを、その装飾部材450の変位方向に沿って回転する回転体(ローラ492a)で抑制するものであると、回転体(ローラ492a)が装飾部材450の変位方向に沿ってすることを規制して、上下方向のがたつきに対して装飾部材450が変位しないように規制することが難しい。
【0189】
これに対し、本実施形態では、上述したように、変位部材430の他側(駆動側摺動孔431が形成される短辺側)の回転方向が、伝達ギヤ443の回転軸と突起443aとを結んだ直線の方向と略一致するので、装飾部材450を第1位置で上下方向にがたつくことを抑制することができる。即ち、本実施形態では、規制ユニット490により装飾部材450の変位を第1位置へ変位する上下方向の変位のみを許容することができると共に、第2位置では、伝達ギヤ443と変位部材430とが死点を形成することで、装飾部材450が上下方向にがたつくことを抑制することができる。その結果、正面ベース410に対する装飾部材450の相対的な変位を規制できるので、回転ユニット500の変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0190】
また、上下方向に並んで配設されるローラ492aの下方に配置されるローラ492aは、装飾部材450だけでなく、ケース部材491の膨出部491cと当接した様態とされる。
【0191】
即ち、下側に配設されるローラ492aは、装飾部材450と当接された際に、そのローラ492aのゴム成分が正面側(図24(c)右側)に押し出される(弾性変形される)ことで、正面側の外周面をケース部材491の膨出部491cの側面に当接させて、装飾部材450の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間にローラ492aを挟み込むことができる。これにより、ローラ492aが、軸部492b周りに回転する際の抵抗を増加させて、ローラ492aを回転し難くできる。従って、装飾部材450が上下方向に変位する際の抵抗を増加できる。その結果、正面ベース410に対する装飾部材450の相対的な変位を規制できるので、回転ユニット500の変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0192】
ここで、装飾部材450の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間にローラ492aを挟み込む様態としては、ローラ492aの軸部492bを前後方向(図24(c)左右方向)に変位させて、ローラ492aを装飾部材の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟む様態を形成することも考えられるが、この場合、ローラ492aの軸部492bを径方向に変位可能にさせる構造が必要となる。
【0193】
これに対し、本実施形態では、ローラ492aを弾性体から形成して、その弾性変形を利用して、ローラ492aを装飾部材450の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟むことができるので、ローラ492aの軸部492bを径方向に変位可能に形成する必要がなく、軸部492bを正面ベース410に固定される軸として形成できる。これにより、構造を簡素化して、耐久性の向上と製品コストの削減とを図ることができる。
【0194】
また、ローラ492aが弾性変位して、装飾部材450の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟まれるので、回転ユニット500の変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきにより、装飾部材450及びケース部材491の膨出部491cとの間にローラ492aが挟み込まれた場合には、ローラ492aの弾性回復力を利用して、装飾部材450及びケース部材491の膨出部491cにローラ492aをより強固に保持させやすくできる。これにより、ローラ492aを回転し難くして、正面ベース410に対する装飾部材450の相対的ながたつきを抑制できるので、回転ユニット500の回転変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを抑制できる。
【0195】
さらに、装飾部材450が上方から下端の位置に変位するに従って、変位抵抗を増加させることができるので、第1位置で装飾部材450を停止させる際に、その停止動作により、他の部品が破損することを抑制することができる。
【0196】
即ち、本実施形態では、装飾部材450の中央部に回転ユニットを備えるので、重力方向に変位されて停止する際に、各部品に装飾部材450の重みに加えて、変位した際の運動エネルギーが作用するので、部品が破損しやすい。
【0197】
一方で、本実施形態では、第1位置に変位される際に、その停止の動作を補助をすることができるので、より破損し易い方向の停止の動作の補助ができる。その結果、部品が破損することを効果的に抑制することができ、製品の信頼性を向上することができる。
【0198】
さらに、ローラ492aは、装飾部材450の変位方向に沿って上下に2つ並設されるので、装飾部材450の当接面452hが、所定の間隔を隔てて2箇所で当接される。よって、装飾部材450が傾倒することを抑制でき、回転ユニット500の上面ベース510に対するがたつきを抑制できる。その結果、回転ユニット500の回転変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0199】
また、後述する回転ユニット500の回転平面は正面ベース452の当接面452h(即ち、ローラ492aが当接される面)と略同一に設定される。即ち、回転ユニット500の回転平面は、正面ベース452の当接面452hとローラ492aの回転軸とのそれぞれに平行に配置される。これにより、装飾部材450を第1位置へ配置する際および第1位置から第2位置へ変位させる際に必要な駆動力を抑制しつつ、回転ユニット500の回転変位に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0200】
詳しく説明すると、回転ユニット500の変位形態が回転であるので、装飾部材450は、回転ユニット500の歳差運動(回転ユニット500の回転軸が円をえがくように振れる運動)に起因して、回転ユニット500の回転平面を傾倒させる態様(モード)で振動される。よって、回転ユニット500の回転平面が、正面ベース452の当接面452hと回転ユニット500の回転軸とにそれぞれ略平行とされることで、正面ベース452の当接面452h(即ち、ローラ492aが当接される面)を、ローラ492aの回転軸に直交する方向からローラ492aの外周面に押し付けることができる。その結果、装飾部材450を第1位置へ配置する際および第1位置から第2位置へ変位させる際には、ローラ492aが回転されることで、装飾部材450の変位に必要な駆動力を抑制しつつ、ローラ492aの外周面への正面ベース452の当接面452hの当接により、回転ユニット500の変位(回転)に伴う装飾部材450の正面ベース410に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0201】
次に図25から図36を参照して、装飾部材450に配設される回転ユニット500について説明する。
【0202】
初めに、図25及び図26を参照して、装飾部材450の全体構成について詳細な説明をする。図25は、装飾部材450の分解正面斜視図であり、図26は、装飾部材450の分解背面斜視図である。
【0203】
図25及び図26に示すように、装飾部材450は、正面ベース452と背面ベース453との対向間に配設されるギヤ454〜456と、背面ベース453の背面側に取着される駆動モータ457と、正面ベース452の背面側に取着される信号伝達機構458と、を主に備えて形成される。
【0204】
正面ベース452は、その中央部に背面側に凹設される凹部452cが形成される。凹部452cは、正面視円環状に凹設され、その軸部分に前後方向に貫通形成される挿通孔452fと、左右方向の両端部の側面に左右方向に開口された開口452d,452eが形成される。
【0205】
背面ベース453は、正面ベース452の正面視形状よりも小さい正面視横長矩形状の板状体から形成され、中央部に前後方向に開口する開口453bと、正面視右側に円形状に前後方向に開口する挿通孔453aと、正面側に円柱形状に突出する軸支部453c,453dと、を主に備えて形成される。
【0206】
挿通孔453aは、後述する駆動モータ457の軸部が挿通される開口であり、駆動モータ457の軸部と対向する位置に開口されると共に、駆動モータ457の軸部の外径よりも大きい内径の円形に開口される。開口453bは、後述する信号伝達機構458を挿通させる開口であり、信号伝達機構458の正面視形状よりも大きい内形の孔形状に形成される。
【0207】
軸支部453c,453dは、後述するギヤ455,456の軸部分に挿通される軸部であり、各ギヤ455,456の内径よりも小さい外径の円柱形状に設定される。
【0208】
駆動モータ457は、内部に位置検出用のエンコーダが組み込まれたモータであり、モータの回転角度および回転速度を検出できる。駆動モータ457は、上述したように背面ベース453の背面に取着され、駆動モータ457の軸部が背面ベース453の挿通孔453aに挿通されると共に、背面ベース453の正面側からネジやボルト等で締結固定される。
【0209】
ギヤ454は、ギヤ455に歯合されると共に、背面ベース453の挿通孔453aを挿通された駆動モータ457の軸部に固着されて配設される。また、ギヤ454は、背面ベース453と正面ベース452との対向間よりも前後方向の厚みが小さく形成され、背面ベース453が正面ベース452に配設された際に、正面ベース452及び背面ベース453の側面に当接することなく回転することができる。駆動モータ457から回転の駆動力が付与されると、ギヤ454が回転されると共に、そのギヤ454に歯合されるギヤ455に回転の駆動力を伝達できる。
【0210】
ギヤ455は、後述する回転ユニット500の背面ベース571(図26参照)に歯合されると共に、軸孔が背面ベース453の前方に突出する軸支部453cを挿通して軸支部453cを軸に回転可能に配設される。また、ギヤ455は、背面ベース453と正面ベース452との対向間よりも前後方向の厚みが小さく形成され、背面ベース453が正面ベース452に配設された際に、正面ベース452及び背面ベース453の側面に当接することなく回転することができる。駆動モータ457から回転の駆動力が付与されると、ギヤ454からギヤ455に回転の駆動力が伝達されて、背面ベース571が回転される。その結果、回転ユニット500が回転される。
【0211】
なお、ギヤ455は、その一部が正面ベース452の第1開口452dに挿通されて配設され、正面ベース452の前方に配設される回転ユニット500の背面ベース571に歯合される。
【0212】
回転ユニット500の背面ベース571には、ギヤ456が歯合される。ギヤ456は、初期位置(基準位置)を検出するための突起がその側面(軸方向端面)に突設される部材であり、その軸孔が背面ベース453の軸支部453dに外嵌されて背面ベース453に配設される。また、ギヤ456は、その一部が第2開口452eに挿通され背面ベース571に歯合される。さらに、ギヤ456は、背面ベース453と正面ベース452との対向間よりも前後方向の厚みが小さく形成され、背面ベース453が正面ベース452に配設された際に、正面ベース452及び背面ベース453の側面に当接することなく回転することができる。駆動モータ457から回転の駆動力が付与され、ギヤ454、ギヤ455及び回転ユニット500(背面ベース571)が回転されると、背面ベース571から回転の駆動力が伝達されてギヤ456が回転される。その結果、回転ユニット500の初期位置を検出することができる。
【0213】
この場合、ギヤ456の外周面に刻設されるギヤ歯の歯数と、回転ユニット500の背面ベース571の外周面に刻設されるギヤ571a1のギヤ歯の歯数とは同一に設定されており、回転ユニット500の1回転毎にギヤ456を1回転させることができる。これにより、初期の位置検出(基準位置)を簡易に行うことができる。
【0214】
信号伝達機構458は、回転する回転ユニット500の照射ユニット530に電力や信号を伝達するスリップリングであり、前方から突出される軸部458aが回転できるように構成される。また、軸部458aは、断面略D字状に形成されると共に、その内部に通路が開口されてその通路に電気配線が挿通される。
【0215】
背面ベース453の開口453bを挿通させて、正面ベース452の背面側に信号伝達機構458が取着されると、信号伝達機構458の軸部458aがその軸部458aの内部に挿通された電気配線と共に正面ベース452の前方から突出された様態とされる。
【0216】
次に、図27から図29を参照して、回転ユニット500の全体構成を説明する。図27は、回転ユニット500の分解正面斜視図であり、図28は、回転ユニット500の分解背面斜視図である。図29(a)は、回転ユニット500の上面図であり、図29(b)は、図29(a)のXXIXb方向視における回転ユニット500の正面図であり、図29(c)は、図29(a)のXXIXc−XXIXc線における回転ユニット500の断面図である。なお、回転ユニット500の説明は、初期位置(基準位置)における状態での説明をするものとする。
【0217】
図27から図29に示すように、回転ユニット500は、上の側面を形成する上面ベース510と、下の側面を形成する下面ベース520と、上面ベース510の下方に配設される照射ユニット530と、その照射ユニット530の下方に配設される中間部材540と、その中間部材540の下方に配設される反射板560と、反射板560の前方に配設される正面カバー550と、上面ベース510と下面ベース520との背面側に配設される回転伝達ユニット570と、を主に備えて形成される。
【0218】
回転伝達ユニット570は、駆動モータ457の回転を上面ベース510及び下面ベース520へ伝達するためのユニットであり、背面側に配設される背面ベース571と、正面側に配設される正面ベース572と、正面ベース572及び背面ベース571の対向間に挟持されるベアリングBRと、そのベアリングBRの内側に配設される締結部材573と、を主に備えて形成される。
【0219】
背面ベース571は、正面視円環形状に形成され、その内周縁部から背面側に背面視円環形状に膨出する膨出部571aが形成される。膨出部571aには、その外側側面にギヤ571a1が刻設される。ギヤ571a1は、上述したように、ギヤ455に歯合される。これにより、駆動モータ457に駆動力を付与することで、回転の駆動力が各ギヤ454,455を介して背面ベース571(ギヤ571a1)伝達され、回転ユニット500が回転される。
【0220】
正面ベース572は、正面視円環形状に形成されると共に、外周縁部から立設される外側立設部572aと、内周円部から正面視U字形状に立設する内側立設部572bと、を備える。
【0221】
外側立設部572aは、背面ベース571の前面と正面ベース572の背面との間に隙間を形成して、その対向間にベアリングBRと締結部材573とを挟持するための壁部であり、ベアリングBRの軸方向の幅寸法と略同一の立設高さに設定されると共に、ベアリングBRの外径と略同一の内形に設定される。
【0222】
また、外側立設部572aの立設先端側の側面は、背面ベース571の前面と当接されると共に、背面ベース571の背面側から挿通されたネジが締結固定される。これにより、背面ベース571と正面ベース572とが締結固定される。
【0223】
内側立設部572bは、上述した信号伝達機構458の軸部458aが回転される際に、回転ユニット500の内部と信号伝達機構458の軸部458aとを連結する配線がねじれることを抑制する部材であり、背面視略U字形状に立設され、その内形が信号伝達機構458の軸部458aの正面視形状の外形と略同一または少し大きく形成される。
【0224】
よって、回転ユニット500を正面ベース452に配設する際に、内側立設部572bを信号伝達機構458の軸部458aに外嵌することができる。従って、回転ユニット500が回転されると、内側立設部572bと信号伝達機構458の軸部458aとの互いの平面部分が噛み合い、信号伝達機構458の軸部458aを回転させることができる。その結果、回転ユニット500と信号伝達機構458とを連結する配線がねじれることを抑制することができる。
【0225】
ベアリングBRは、回転ユニット500を正面ベース452に対して回転させた際に、その回転が正面ベース452に伝達されることを抑制する部材であり、内径および外径の異なる円環形状の金属部材を2つ組み合わせると共に、その両部材の間に球状もしくは円柱形状の金属体を嵌め込んで形成される。
【0226】
ベアリングBRの外径は、正面ベース572の外側立設部572aの内径と略同一に設定される。これにより、ベアリングBRを正面ベース572の外側立設部572aに固定させて配設することができる。この場合、背面ベース571の内径は、ベアリングBRの外径よりも小さく設定される。よって、正面ベース572と背面ベース571との対向間にベアリングBRを挟持した際に、ベアリングBRが回転伝達ユニット570から外れることが抑制される。
【0227】
締結部材573は、回転ユニット500を正面ベース452に締結する部材である。締結部材573は、正面視円環形状に形成されると共に、正面側の外周面から突出される突壁部573aを備える。
【0228】
締結部材573の外径は、ベアリングBRの内径と略同一に形成される。一方、締結部材573の内径は、正面ベース572の内側立設部572bの外形よりも大きく形成される。これにより、締結部材573は、その外縁部がベアリングBRの内縁部に内嵌されると共に、内縁部に正面ベースの内側立設部572bを挿通させた様態で回転伝達ユニット570に配設される。
【0229】
突壁部573aは、組み上げられた回転伝達ユニット570から締結部材573が取り外されることを抑制するための突出部であり、締結部材573の外周面から一定の突出寸法で全周に亘って突出形成され、その外径寸法がベアリングBRの内径よりも大きく設定される。よって、締結部材573をベアリングBRの正面側からベアリングBRに内嵌させることで、組み上げられた回転伝達ユニット570から締結部材573が取り外されることを抑制できる。
【0230】
詳しく説明すると、締結部材573をベアリングBRの前方からベアリングBRに内嵌させることで締結部材573をベアリングBRに対して後方に移動させることを規制することができる。一方、締結部材573の正面側への移動は、ベアリングBRが正面ベース572と背面ベース571との対向間に配設されることで、締結部材573の正面側の側面と正面ベース572の背面側の側面とが当接されて規制される。その結果、組み上げられた回転伝達ユニット570から締結部材573が外れることを抑制できる。
【0231】
また、ベアリングBRを外嵌した締結部材573が正面ベース452に締結されるので、回転ユニット500が回転された際の回転運動を正面ベース452に伝達することを抑制できる。
【0232】
即ち、回転ユニット500が回転された際には、ベアリングBRの外側に配設される円環形状の金属体のみを回転させて、内側に配設される円環形状の金属体にその回転を非伝達とすることで、締結部材573が回転されることを抑制できる。その結果、装飾部材450に対して回転ユニット500を回転させることができる。
【0233】
上面ベース510は、上面視した際に背面側(図29(a)上側)に湾曲する円弧形状に形成されると共に、その前縁部が下方(図29(a)紙面奥側)に湾曲する湾曲形状に形成される。また、上面ベース510は、左右方向(図29(b)左右方向)中央部に正面視半円状に膨出する装飾部511と、上下方向(板圧方向)に貫通される送風孔512と、下側に円柱形状に突出する押圧部513とを主に備えて形成される。
【0234】
装飾部511は、上述した回転伝達ユニット570の正面ベース572の上部側と締結される部分であり、背面側に正面ベース572と締結される締結孔が穿設されると共に、正面視した際の半円形状の半径が、正面ベース572の外径の半径よりも大きく形成される。これにより、回転伝達ユニット570の正面ベース572と締結されて、正面視した際に正面ベース572の上部側を視認不能とすることができる。
【0235】
送風孔512は、上下方向(図29(c)上下方向)に貫通する貫通孔であり、前後方向(図29(a)上下方向)に長く開口される長孔形状に形成される。また、送風孔512は、上面ベース510の円弧形状に沿って左右方向に複数個が形成される。
【0236】
押圧部513は、上面ベース510を下面ベース520と組み合わせた際に、その対向間に挟持する照射ユニット530と上面ベース510との間に隙間を形成すると共に、照射ユニット530が動くことを規制するための突起であり、その突出高さが、照射ユニット530の上面側の側面までの高さに設定される(図29(c)参照)。また、押圧部513は、上面ベース510の背面側の縁部に複数個突出形成される。
【0237】
下面ベース520は、上面ベース510と略同一の形状に形成されると共に、回転伝達ユニット570の軸を中心に上面ベース510と対称に配置される。なお、下面ベースに形成される装飾部521及び送風孔522は、上面ベース510に形成される装飾部511及び送風孔512と同一形状であるのでその詳しい説明は省略する。
【0238】
なお、下面ベース520の装飾部521は、回転伝達ユニット570の正面ベース572の下部側と締結される部分であり、回転伝達ユニット570の正面ベース572と締結されて、正面視した際に正面ベース572の下部側を視認不能とすることができる。よって、上面ベース510と下面ベース520とを合わせることで、回転ユニット500を回転させる際の機構を遊技者が目視することで、遊技者の興趣が損なうことを抑制できる。
【0239】
照射ユニット530は、基盤部材531と、その基盤部材531の下面側に配設されるLED532とを主に備えて形成される。
【0240】
基盤部材531は、上面視の外形形状が、上面ベース510の上面視形状よりも少し小さい外形形状の板状体から形成される。これにより、上面ベース510と下面ベース520とを上下方向に組み合わせて配設した際に、基盤部材531を上下方向から視認不能とすることができる。
【0241】
また、基盤部材531は、正面側の縁部に上下方向に貫通する貫通孔531aが形成される。貫通孔531aは、基盤部材531の配置がずれることを抑制する部材であり、その詳しい説明は後述する。基盤部材531には、上述した信号伝達機構458の軸部458bの配線が連結される。これにより、基盤部材531に組み込まれたICやコンデンサを介して後述するLED532から光を照射することができる。
【0242】
LED532は、表面実装型LEDとして形成され、正面視における外形(樹脂セラミックから成型されたキャビティの外形)が矩形に形成されると共に、光を照射する照射面(キャビティ内に封入されたエポキシやシリコンなどの封入樹脂の表面)が正面視円形状に形成される。また、LED532は、基盤部材531の下面側に配設されると共に、基盤部材531の上面視円弧形状に沿って左右方向に複数個が並んで配設される。これにより、LED532は、後述する反射板560に光を照射することができる。
【0243】
中間部材540は、上面視の外形が上面ベース510の上面視形状と略同一の板状体から形成される。これにより、上面ベース510と下面ベース520とを上下方向に組み合わせて配設した際に、その対向間に中間部材540を配設することができる。
【0244】
正面カバー550は、透明な光透過性材料から形成されると共に、上面視円弧形状に形成される。また、正面カバー550は、中間部材540側に配置される。
【0245】
反射板560は、外面に銀色の装飾(メッキ)が施されると共に、上面視の外形が上面ベース510の上面視形状と略同一の板状体から形成される。また、反射板560は、正面側の側面が後方に切り欠かれた凹欠部564を備える。
【0246】
凹欠部564は、上述した正面カバー550がその切り欠き部分に挿入されることで、正面カバー550の前面を上面ベース510、下面ベース520及び中間部材540の前面と略同一の位置にして配設できる。即ち、正面カバー550の前後方向の幅寸法は、反射板560の凹欠部564の前面から上面ベース510、下面ベース520及び中間部材540の前面までの距離寸法に設定されて形成される。これにより、正面カバー550を回転ユニット500から突出して配設されることを抑制することができる。その結果、回転ユニット500を凹凸の少ない一体のユニットとして組み上げることができ、回転ユニット500を視認した際に、部品毎の外形形状を分かり難くして、遊技者の興趣が損なわれることを抑制できる。
【0247】
次に、図30を参照して、中間部材540の詳細な説明をする。図30(a)は、中間部材540の上面図であり、図30(b)は、図30(a)のXXXb−XXXb線における中間部材540の部分拡大断面図である。
【0248】
図30(a)及び図30(b)に示すように、中間部材540は、上面視した際に外縁部から上方向(上面ベース510が配設される方向)に立設する第1外縁部541及び第2外縁部542と、上下方向に貫通形成される照射孔543と、その照射孔543の周囲から突設される照射規制部544と、正面側の縁部に突設される突設部545と、照射規制部544の外周縁部に凹設される溝部546、を主に備えて形成される。
【0249】
第1外縁部541は、中間部材540の正面側の外縁部に形成される。第1外縁部541の正面側(図30(a)下側)の上面視における湾曲形状の内径寸法は、照射ユニット530の基盤部材531の上面視における正面側の湾曲形状の外径寸法と略同一に設定される。また、第1外縁部541の立設寸法は、基盤部材531の厚み寸法(上下方向寸法)よりも大きく設定される。よって、回転ユニット500が組み上げられた際には、照射ユニット530を第1外縁部541により遮蔽して、正面側から視認不能とすることができる。
【0250】
第2外縁部542は、中間部材540の背面側の外縁部に形成される。第2外縁部542の背面側(図30(a)上側)の上面視における形状は、照射ユニット530の基盤部材531の上面視における背面側の形状と略同一に形成される。また、第2外縁部542の立設寸法は、第1外縁部541よりも低く設定される。よって、回転ユニット500が組み上げられた際には、照射ユニット530の下側側面が第2外縁部542の立設先端面に当接した様態で配設される。よって、導入した外気を背面へスムーズに排出できくる。
【0251】
照射孔543は、照射ユニット530に配設される複数のLED532から照射される光をそれぞれ個別に分割するための孔であり、照射ユニット530に配設されるLED532と対向する位置に開口される。これにより、隣合うLED532の光が、他の範囲を照射することを抑制できる。また、照射ユニット530側の照射孔543の内径は、LED532の照射面の外径と略同一に設定され、それらの互いの軸が同軸上に配置される。これにより、LED532から発光された光を照射孔543を介して、後述する反射板560の反射部563へ効率的に入射させることができる。
【0252】
また、照射孔543は、上面側(LED532側)から下面側に向かって内径が大きく形成される。これにより、LED532から発光された光を照射孔543を介して、反射板560の反射部563へ効率的に入射させることができる。
【0253】
照射規制部544は、上述した照射孔543の周囲に突設される。これにより、LED532と中間部材540の上面との対向間の隙間を小さくすることができるので、LED532の光を照射孔543へ入射しやすくでき、照射孔543の外へ漏れることを抑制できる。その結果、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0254】
また、照射規制部544の突出寸法は、第2外縁部542の立設寸法と略同一に設定され、回転ユニット500が組み上げられた際に、照射規制部544の突出先端面と照射ユニット530のLED532とが当接される。これにより、隣接するLEDの光が照射孔543へ入射されることを抑制できるので、残像効果による残像表示の外径を明確とできる。また、照射ユニット530側の照射孔543の内径は、LED532の照射面の外径と略同一に設定されるので、LED532に当接する照射規制部544の面積を確保できるので、各LED532の光が照射孔543の外へ漏れ出ることを抑制できる。その結果、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0255】
さらに、照射規制部544は、隣接する照射規制部544と互いの外周面どうしが連結されるので、中間部材540の剛性を高めることができる。この場合、照射規制部544は外周面が円形に形成され、隣接する照射規制部544と互いの外周面どうしが連結される。即ち、複数の照射規制部544どうしが連結された群は、外形が凸凹(外方に凸の円弧が複数連なる形状)に形成されるので、空間(表面積)を確保して、放熱効果を高めつつ、外形の凸凹を利用して、中間部材540の剛性を高めることができる。
【0256】
突設部545は、照射ユニット530が前後左右に動くことを規制する突起であり、回転ユニット500が組み上げられた際に、基盤部材531の貫通孔531aに挿通される位置に形成される。また、突設部545は、外径形状の異なる円柱を上下に組み合わせた形状に形成され、基部側の大径部545aとその大径部545aよりも小径とされる先端側の小径部545bとから形成される。
【0257】
大径部545aは、中間部材540に照射ユニット530を配設した際に、中間部材540と基盤部材531との対向間に所定の隙間を形成するための突部であり、基盤部材531の貫通孔531aの内径よりも大きい外形に設定されると共に、その突出寸法が、第2外縁部542の立設寸法と略同一に設定される。
【0258】
これにより、中間部材540に照射ユニット530を配設した際に、正面側の中間部材540と照射ユニット530の基盤部材531との対向間隔が規定される。一方、背面側の中間部材540と照射ユニット530の基盤部材531との対向間隔は、第2外縁部542により規定される。また、大径部545aの突出距離と第2外縁部542の立設距離とが略同一に設定されるので、照射ユニット530の基盤部材531上下方向の側面を中間部材540の上下方向の側面に対して平行に配設することができる。
【0259】
小径部545bは、中間部材540に照射ユニット530を配設した際に、中間部材540に対して、照射ユニット530を位置決めするための突部であり、基盤部材531の貫通孔531aの内径と略同一もしくは少し小さい外径に設定される。よって、中間部材540に照射ユニット530を配設する際に、中間部材540の小径部545bに基盤部材531の貫通孔531aを外嵌させることで、中間部材540に対する照射ユニット530を前後左右方向への移動を規定できる。
【0260】
溝部546は、照射規制部544の基部に沿って延設されると共に、断面コ字状に凹設される溝である。溝部546の凹設の分、中間部材540の側面と外気とが接触する面積が増えるので、中間部材540の放熱性が向上される。また、中間部材540の剛性を確保しつつ、放熱効果を高めることができる。即ち、照射規制部544の基部に沿って延設される溝状の溝部546を形成することで、中間部材540に凹設される領域を最小として、その中間部材540の剛性を確保しつつ、LED532の動作により、発生する熱が特に集中する部分に対して空間を拡大して、放熱効果を高めることができる。
【0261】
なお、溝部546の溝幅は、照射規制部544の外周縁部から照射孔543までの距離寸法よりも小さく設定され、溝部546の凹設深さは、中間部材540の板厚の半分よりも小さく設定される。
【0262】
次に、図31を参照して、正面カバー550の詳細な説明をする。図31(a)は、正面カバー550の正面図であり、図31(b)は、図31(a)のXXXIb−XXXIb線における正面カバー550の部分拡大断面図である。なお、図31(b)では、拡散部551が模式的に図示される。
【0263】
図31(a)及び図31(b)に示すように、正面カバー550は、下側(図31(b)左側)の内縁側(図31(b)上側)の側面に、拡散部551を備えて形成される。
【0264】
拡散部551は、粗面加工された部分であり、拡散部551に照射される光を、その粗面により乱反射させて拡散させることができる。なお、粗面加工とは、表面に凹凸を形成する加工様態のことである。
【0265】
次に、図32を参照して、反射板560の詳細な説明をする。図32(a)は、反射板560の上面図であり、図32(b)は、図32(a)のXXXIIb−XXXIIb線における反射板560の部分拡大断面図である。なお、図32(b)では、反射部563が模式的に図示される。
【0266】
図32(a)及び図32(b)に示すように、反射板560は、上面側(図32(a)紙面手前側)に立設する仕切壁561と、その仕切壁561に囲まれた領域の上面に形成される反射部563と、背面側の縁部に沿って立設する立設壁562と、を主に備えて形成される。
【0267】
仕切壁561は、上面視において、正面側(図32(a)下側)が開放するU字状に立設されると共に、反射板560の正面側の縁部に沿ってに左右方向に複数個が並んで形成される。また、隣合う互いの立設壁562は、正面方向に延設される壁部が組み合わされて(兼用されて)1の壁部とされる。これにより、仕切壁561を並設するスペースを小さくすることができる。その結果、仕切壁561を形成する個数を最大とすることができる。
【0268】
反射部563は、上面視において、反射板560の正面側の縁部と仕切壁561との間に囲まれる領域の上面がレーザー加工等により粗面加工されて形成される。また、反射部563は、反射板560の上面および下面と平行な側面から形成される水平部563aと、水平部563aと連結して水平部563aから離間するに従って反射板560の板厚が拡大する方向に傾斜する傾斜面563bと、を主に備えて形成される。
【0269】
水平部563aは、反射板560の上面および下面と平行な側面のうち、正面側の縁部以外の側面に形成される。即ち、正面側の縁部には、水平部563a(反射部563)が形成されず、粗面加工されない。これにより、反射板560の正面側の縁部を保持して反射部563を形成することができる。その結果、粗面加工する際の保持部分を反射板560に別途形成する必要がなく、製造コストを低くすることができる。
【0270】
傾斜面563bは、主に、上面側に配設される照射ユニット530のLED532から照射される光を正面側に反射させる部分であり、LED532の照射面に対して正面側に45度傾けた傾斜面に形成される。
【0271】
また、水平部563aと傾斜面563bとの連結位置は、その連結する直線が、LED532の照射面の軸を通過する位置に設定される。これにより、LED532から照射される光のうちの背面側に向かって照射される光は、傾斜面563bによって効果的に正面側に反射させることができる。一方、LED532から照射される光のうちの正面側に照射される光は、水平部563aによって、正面側に反射させることができる。
【0272】
立設壁562は、上述したように、反射板560の背面側の縁部に沿って立設され、その立設高さが、仕切壁561の立設高さと同一の高さに設定される。これにより、回転ユニット500を組み上げた(反射板560の上部に中間部材540を配置した)際に、立設壁562と仕切壁561との間に空間を形成することができる。即ち、反射板560と中間部材540との間に空気層を形成することができる。その結果、反射板560及び中間部材540の内部に熱が蓄えられることを抑制することができ、回転ユニット500が熱を蓄えて、回転ユニット500に配設される照射ユニット530の基盤部材531が破損することを抑制することができる。
【0273】
以上のように、構成される回転ユニット500は次のようにして組み上げられる。初めに、ベアリングBRの内円部分に締結部材573を正面側から内嵌すると共に、締結部材573の内円部分を正面ベース572の内側立設部572bに外嵌する。正面ベース572、ベアリングBR及び締結部材573を一体にした後に、その背面側に背面ベース571を配設して正面ベース572と背面ベース571とを締結して回転伝達ユニット570をユニットとして組み上げる。
【0274】
回転ユニット500の前方部分(回転伝達ユニット570を除いた部分)は、反射板560の下側に下面ベース520が配置されて、下面ベース520と反射板560とが締結される。下面ベース520と反射板560とが締結固定された後に、反射板560の上面側に中間部材540が正面側に正面カバー550を挟んだ状態で重ね合される。その中間部材540の上面に照射ユニット530が、その貫通孔531aを中間部材540の突設部545の小径部545bに外嵌した状態で、配設される。この状態で、上面ベース510を上方から配置すると共に、中間部材540と締結することで、回転ユニット500の前方部分(回転伝達ユニット570を除いた部分)がユニットとして組み上げられる。
【0275】
次に、回転ユニット500の前方部分の後方に回転伝達ユニット570を配置すると共に、回転ユニット500と回転伝達ユニット570とを締結することで回転ユニット500が1のユニットとして組み上げられる。
【0276】
次に、図33及び図34を参照して、照射ユニット530のLED532から照射される光について説明する。図33(a)は、回転ユニット500の上面図であり、図33(b)は、図33(a)のXXXIIIb−XXXIIIb線における回転ユニット500の断面図である。図34の(a)及び(b)は、図33(b)のXXXIV部における回転ユニット500の部分拡大断面図である。
【0277】
なお、図33(a)では、回転ユニット500から上面ベース510及び照射ユニット530が取り外された状態が図示される。また、図34(a)及び図34(b)では、LED532から照射される光が2点鎖線で図示される。
【0278】
図33(a)及び図33(b)に示すように、中間部材540の照射孔543の下方には、仕切壁561に囲まれることで1の領域として区画された反射部563が配置される。上述したように、各照射孔543の上側には、各LED532が配置されるので、それぞれのLED532から照射される光をそれぞれ異なる位置の反射部563に照射させることができる。即ち、各LED532から発光された光を、各反射部563で区画された状態で出射させることができるので、各LED532の光の区切りを明確とできる。その結果、各LED532から発光された光を対応する反射部563のみから出射させることができるのでき、残像効果による残像表示の外形を明確とできる。
【0279】
また、LED532の光を、中間部材540の照射孔543を介して、対応する反射板560の反射部563へ入射させる構造体を反射板560及び中間部材540の2部材から形成するので、かかる構造体を一部材から構成する場合と比較して、構造を簡素化することができる。よって、製品コストの削減を図ることができる。
【0280】
図34(a)に示すように、照射ユニット530のLED532から反射板560の傾斜面563bに照射される光は、傾斜面563bの粗面により乱反射されて、正面側(図34(a)下側)に反射され、正面カバー550を透過して、遊技機正面側に出射される。即ち、LED532から照射される光を、回転ユニット500の前方(正面側)に出射させることができる。従って、基盤部材531の姿勢を、LED532が搭載される面を回転ユニット500の回転軸に略平行とする場合でも、LED532の光(点滅)を遊技者に視認させ、残像効果による残像表示を行うことができる。
【0281】
また、反射板560の傾斜面563bにより、LED532から照射される光を効率的に遊技者側に出射させることができる。よって、より強い光を回転ユニット500の正面側へ出射させることができる。従って、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0282】
なお、LED532から反射部563の傾斜面563bに照射される光の中には、傾斜面563bの粗面により乱反射されて、中間部材540及び反射板560の対向する面に反射される光がある。中間部材540及び反射板560の対向する面に反射される光は、その面(中間部材540及び反射板560の対向する面)により再び反射されることで正面カバー550に照射される。
【0283】
この場合、上述したように中間部材540は、光の吸収率が黒色よりも低い白色で形成されるので、中間部材540に反射される光を、再び反射させやすくできる。一方、反射板560は、上述したように、外面に銀色の装飾が施されており、反射板560に反射される光を、再び反射させやすくできる。
【0284】
よって、LED532から反射部563に照射される光を、粗面により乱反射させて、均等に分散させた状態で、回転ユニット500の正面側(遊技者側へ)出射させることができる。即ち、反射部563の開口から出射される光が、その開口の一部に偏った状態で視認されることを抑制できる。
【0285】
図34(b)に示すように、照射ユニット530のLED532から反射板560の水平部563aに照射される光は、水平部563aの粗面により乱反射されて、正面側(図34(b)下側)に反射される。よって、LED532から照射される光を、正面カバー550を通過させて、正面側に出射させることができる。
【0286】
なお、反射板560の正面側端部には、水平部563aの粗面が非形成とされるので、回転ユニット500の正面側(遊技者側)へ向けて光を出射させやすくすることができ、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。即ち、反射板560の内面のうちの回転ユニット500の正面側の端部に粗面加工が施されると、その粗面で光が乱反射して、回転ユニット500の正面側(打遊技者側)へ向けて出射する光を減少させてしまうところ、反射板560の正面側端部が非形成とされ、少なくとも反射部563に加工される粗面よりも平坦な平滑面とされるので、乱反射を抑制して、回転ユニット500の正面側(遊技者側)へ向かう光を増加させることができる。
【0287】
また、仕切壁561は、水平部563aよりも正面側の端部(反射部563の粗面加工が非形成(平滑面)とされる部分)において、正面側(凹欠部564が形成される側)の端部に向かうに従って先細りの形状とされるので、水平部563aの粗面加工の非形成とされる部分は、回転ユニット500の正面側の端部へ向かうに従ってその内面の断面積が大きくされる(拡径される)。よって、回転ユニット500の正面側へ向けて出射される光に広がりを持たすことができる。即ち、発光領域として視認される面積をLED532の発光面の面積よりも拡大できる。よって、LED532を小型化できる。
【0288】
さらに、反射板560(回転ユニット500)の正面側は、左右方向中央部(回転軸)を中心として端部に向かうほど背面側に湾曲して形成されるので、反射板560の正面側(凹欠部564が形成される側)の端部は、回転ユニット500の回転軸から径方向に離間するほど、仕切壁561で仕切られたそれぞれの領域における正面側(凹欠部564が形成される側)の端部の長さ寸法が大きくされる。これにより、複数の反射部563のそれぞれの視認される明度(光の明るさ)を均一にすることができる。
【0289】
即ち、回転ユニット500では、回転軸(回転中心)から径方向外方へ向かうほど変位速度(周速)が速くなるため、列状に配設したLED532を同じ明るさで発光させると、回転軸に近いLED532の光ほど、回転軸から遠い(径方向外方の)LED532の光よりも、明度が高く(明るく)見える。
【0290】
これに対し、本実施形態では、反射板560の正面側の端部が、回転ユニット500の回転軸から径方向に離間するほど、仕切壁561で仕切られたそれぞれの領域における正面側(凹欠部564が形成される側)の端部の長さ寸法が大きくされるので、回転ユニット500の回転軸から径方向外方に離間する反射部563(LED532)ほど、粗面による乱反射を強くして(即ち、LED532から直接遊技者に視認される光の割合を小さくして)、高い明度の光として視認させることができる。その結果、径方向の配設位置における目で見た明るさの差を抑制して、明度(光の明るさ)を均一化できる。
【0291】
また、回転ユニット500の軸方向と平行な方向の反射板560の水平部563aの長さ寸法は、回転ユニット500の回転軸から径方向に離間するに従って大きくされるので、数の反射部563のそれぞれの視認される明度(光の明るさ)を均一にすることができる。
【0292】
正面カバー550に照射される光は、正面カバー550の内周面に形成される拡散部551により光の進行方向を拡散させることができる。即ち、正面カバー550の拡散部551の粗面により、拡散部551に照射される光の進行方向を複数の異なる方向に曲げることができる。その結果、回転ユニット500の正面側へ向けて出射される光に広がりを持たすことができる。即ち、発光領域として視認される面積をLED532の発光面の面積よりも拡大できる。よって、LED532を小型化できる。
【0293】
また、ここで、LED532の光を直接(光透過性材料の部材を透過させないで)遊技者に視認させるものであると、LED532の光は、前方への指向性が高いため、遊技者が眩しく感じる恐れがあった。
【0294】
これに対し、本実施形態では、LED532から照射される光を乱反射させる面を、反射板560と正面カバー550との2箇所に形成するので、LED532から照射される光の指向性を弱くできる。これにより、遊技者が照射された光を視認して眩しく感じることを抑制できる。
【0295】
ここで、複数の発光手段(LED532)を有し回転位置に応じて発光手段を点滅させることで、残像効果による表示を行うものが知られている。しかしながら、従来の発光手段では、基盤(基盤部材531)の姿勢が、発光手段が搭載される面を回転軸に直交させる姿勢(即ち、発光手段の照射方向を正面側(遊技者側)へ向けた回転平面と平行な姿勢)とされるため、正面視(回転軸方向視)における外形が大型化する。そのため、回転表示装置(回転ユニット500)の回転が停止された状態において、その回転ユニット500の背面側の視認性が阻害されるという問題点があった。
【0296】
これに対し、本実施形態では、回転ユニット500は、複数のLED532が列設される基盤部材531が、LED532が搭載される面を回転ユニット500の回転軸と略平行とする姿勢で、上面ベース510と下面ベース520との間に配設されるので、正面視(回転軸方向視)における上面ベース510及び下面ベース520の外形を抑制することができる。その結果、回転ユニット500の回転が停止された状態において、上面ベース510及び下面ベース520の背面側の視認性を向上させることができる。
【0297】
次に、図35及び図36を参照して、回転ユニット500の回転について説明する。
【0298】
図35(a)及び図35(b)は、回転ユニット500の正面図である。図36(a)及び図36(b)は、回転ユニット500の上面図である。
【0299】
なお、図35(a)から図36(b)では、回転ユニット500により生じる空気の流れが2点鎖線で図示され気流Kの符号が付与される。また、上面ベース510及び下面ベース520の送風孔512,522が破線で図示される。
【0300】
さらに、本実施形態では、回転ユニット500が正面視左回転される際の説明のみとし、正面視右回転される際は、回転ユニット500の回転軸を中心に気流Kの流れが反転するのみであるので、その説明は省略する。
【0301】
図35(a)及び図35(b)に示すように、回転ユニット500が上述した駆動モータ457の駆動力により回転されると、その回転により外部の空気が送風孔512,522から侵入して回転ユニット500の内部に気流Kが発生する。
【0302】
この場合、送風孔512,522が、回転ユニット500の回転方向に対して、接線方向に開口されるので、回転ユニット500の回転する際に、送風孔512,522を介して、回転ユニット500の外部の空気を回転ユニット500の内部に侵入させやすくできる。
【0303】
詳しく説明すると、回転ユニット500が正面視左方向に回転されると、初期位置において、正面視右側に形成される上面ベース510の送風孔512及び正面視左側に形成される下面ベース520の送風孔522が、その送風孔512,522に空気を取り込む(挿通させる)方向に変位される。その結果、回転ユニット500の回転する際に、回転ユニット500の外部の空気を回転ユニット500の内部に侵入させやすくできる。従って、LED532が動作する際の発熱を冷却することができる。
【0304】
なお、上面ベース510の送風孔512及び下面ベース520の送風孔522が回転軸に対して点対象に形成されるので、回転ユニット500が正面視右方向に回転する際には、初期位置における回転ユニット500の正面視左側に形成される上面ベース510の送風孔512及び正面視右側に形成される下面ベース520の送風孔522により、外部の空気を回転ユニット500の内部に取り込みやすくできる。即ち、回転ユニット500が右方向に回転した場合でも、上述した場合(回転ユニット500が正面視左側に回転した場合)と同様の作用効果を奏する。
【0305】
ここで、回転体(回転ユニット500)の内部にLED(LED532)が搭載される基盤(基盤部材531)を配設して、回転体を回転駆動させながらLEDを発光するものであると、LEDやIC・コンデンサが動作する際の発熱を十分に冷却できない場合には、基盤にはんだ付けされたLEDや、それを制御するIC・コンデンサ等のはんだが溶けて、接触不良を招く恐れがある。
【0306】
これに対し、本実施形態では、送風孔512,522が、回転ユニット500の回転方向に対して、接線方向に開口されるので、回転ユニット500の回転により、回転ユニット500の内部に外気を取り込むことができる。よって、LEDが動作する際の、発熱を冷却することができる。
【0307】
送風孔512,522から回転ユニット500の内部に取り込まれた空気は、主に、照射ユニット530又は反射板560と衝突して分散される。回転ユニット500の背面側(図35(a)紙面奥側)に分散される気流Kは、上面ベース510と下面ベース520との背面側の開口(対向間の隙間)から回転ユニット500の外側に送風されて大気中に放出される。
【0308】
一方、図36(a)示すように、回転ユニット500の正面側(図35(a)紙面手前側)に分散される気流Kは、回転ユニット500の回転の遠心力により、回転軸から径方向外側へと送風されて、回転ユニット500の外側に送風されて大気中に放出される(図35(a)参照)。
【0309】
即ち、回転ユニット500は、上面ベース510と下面ベース520とを組み合わせた形状が、背面側が開放された容器状の形状に形成されるので、送風孔512,522から取り込んだ外気を背面側から効率的に排気することができる、よって、LED532が動作する際に発熱を冷却することができる。また、このように、上面ベース510及び下面ベース520の背面側から排気することで、かかる排気が、遊技領域を流下する(又は、ステージを転動する)球に影響を与えることを抑制できる。
【0310】
また、本実施形態では、上面ベース510及び下面ベース520が、上面ベース510及び下面ベース520の回転平面における直径方向に沿って長尺形状となる正面視(即ち、回転軸方向視)矩形状に形成されるので、上面ベース510及び下面ベース520の回転に伴う遠心力を利用して、上面ベース510及び下面ベース520の内部の空気を長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、背面側から排気することができる。よって、かかる空気の流動に伴って、回転伝達ユニット570近傍において、背面側から外気を上面ベース510及び下面ベース520へ取り込むことができる。
【0311】
即ち、回転伝達ユニット570近傍では、回転速度が低いため、側壁の送風孔512,522からの外気の取り込み効率が悪い(又は取り込めない)ところ、遠心力を利用した空気の循環(回転伝達ユニット570近傍における背面側から外気を取り込み、その取り込んだ外気を遠心力で長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、径方向外方側における背面側から排気する空気の流動)を形成することができる。その結果、LED532が動作する際の発熱を冷却することができる。特に、回転伝達ユニット570近傍に配設されるLED532の冷却を達成することができる。
【0312】
また、図36(b)に示すように、回転ユニット500の内部の空気が回転ユニット500の回転により径方向外側に押し出されると、回転ユニット500の中央側の内圧が低下するために、回転ユニット500の回転伝達ユニット570と上面ベース510及び下面ベース520との背面側の隙間から外部の空気が取り込まれる。その結果、回転伝達ユニット570の近傍に配設されるLED532の冷却をより確実に達成することができる。
【0313】
この場合、上面ベース510及び下面ベース520の正面側を形成する正面壁(上面ベース510の前縁部が下方(図29(a)紙面奥側)(下面ベース520は前縁部が上方)に湾曲した部分)が、上面ベース510及び下面ベース520の回転平面に平行な形状であると(即ち、上面ベース510及び下面ベース520の回転軸に直交する方向視における形状が直方体形状であると)、遠心力で長手方向端部(回転時の径方向外方)へ流動された空気が背面側へ向けて方向転換する部分の角度が略直角となるため、かかる部分で渦が形成されやすくなる。そのため、空気の流れが阻害され、背面側からのスムーズな排気が困難となる。
【0314】
これに対し、本実施形態では、上面ベース510及び下面ベース520の正面側(上面ベース510の前縁部が下方(図29(a)紙面奥側)(下面ベース520は前縁部が上方)に湾曲した部分)の形状が左右方向中央部から外側に向かって湾曲した形状に形成されるので、遠心力により長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動される空気を徐々に背面側へ流動させることができると共に、長手方向端部(径方向外方)へ流動された空気が背面側へ向けて方向転換する部分の角度を略直角よりも大きくできるため、かかる部分での渦の形成を抑制して、空気の流れを円滑とできる。よって、背面側からの排気をよりスムーズに行える。その結果、回転伝達ユニット570近傍に配設されるLED532の冷却をより確実に達成することができる。
【0315】
さらに、上面ベース510及び下面ベース520の背面側の対向間の距離寸法(図35(a)上下方向の寸法)は、回転伝達ユニット570近傍における背面側の距離寸法が、長手方向端部側における背面側の距離寸法よりも大きくされるので、回転に伴う遠心力を利用して、上面ベース510及び下面ベース520の内部の空気を長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、径方向外方側における背面側から排気することで、回転伝達ユニット570近傍における背面側から外気を取り込む際に、その取込を効率的に行うことができる。
【0316】
また、回転伝達ユニット570近傍における背面側の開放部分(上面ベース510の装飾部511及び下面ベース520の装飾部521の内周)が、回転軸と同心の円形に形成されるので、上面ベース510及び下面ベース520の回転に伴って、回転伝達ユニット570近傍の背面側の外気が乱れる(回転方向の流動が形成される)ことを抑制できる。その結果、回転伝達ユニット570近傍における背面側から外気を効率的に取り込むことができる。
【0317】
さらに、正面ベース572の外側立設部572aの外周面が背面側から正面側に向かって窄まる形状に形成されるので、回転ユニット500が上面ベース510の装飾部511及び下面ベース520の装飾部521と回転伝達ユニット570との隙間から空気を取り込む際の気流Kに渦が発生することを抑制することができる。従って、回転ユニット500の左右方向中央部を流れる気流Kの流れをスムーズにすることができ、回転伝達ユニット570近傍における背面側から外気を取り込む際に、その取込を効率的に行うことができる。
【0318】
次いで、図37から図41を参照して、センターフレーム600について説明する。
【0319】
初めに、図37及び図38を参照して、センターフレーム600の全体構成について説明する。図37は、センターフレーム600の分解正面斜視図であり、図38は、センターフレーム600の分解背面斜視図である。
【0320】
図37及び図38に示すように、センターフレーム600は、正面視円環形状に形成される枠体610と、その枠体610の内周部分を覆う様態に配設されるセンターカバー620と、枠体610に取着されるセンサ630と、を主に備えて形成される。
【0321】
枠体610は、正面視における内周の縁部の下方部分からセンターカバー620側(背面側)に突出するステージ611と、外周の側面から径方向外側に突出される壁部612と、背面側の縁部に正面側に向かって円形状に凹設される締結孔613と、背面側に配設されるセンサ630の照射面631の前方が開口する開口614と、を主に備えて形成される。
【0322】
また、枠体610は、第3図柄表示装置81(図2参照)を取り囲む様態で遊技盤13の中央部に配設され、ガラス8を介して遊技者から視認可能とされる部材であり、正面側の側面に模様や絵が描かれる。
【0323】
ステージ611は、枠体610の下方側の内縁部から背面側に屈曲して形成され、その上面に、正面側の端部に第1凹設部611aが、背面側の端部に第2凹設部611bが、それぞれ凹設される。
【0324】
ステージ611は、その上面で球を転動させると共に、第1凹設部611aもしくは第2凹設部612bのどちらか一方の傾斜を利用してステージ611の上面から球を落下させて、第1入賞口64に球が入賞し易い状態を形成することができる。よって、遊技領域を流下する球の流下経路を複数個形成することができるので、遊技者に興趣を与えることができる。
【0325】
なお、第1凹設部611aは、ステージ611の上部を転動する球を、遊技盤13の正面側(ベース板60の正面側)に落下させる溝であり、正面側に向かって凹設深さが深く形成される。第2凹設部611bは、ステージ611の左右方向中央の背面部に形成される開口に球を送球するための溝であり、背面側に向かって凹設深さが深く形成される。
【0326】
壁部612は、組み上げられたセンターフレーム600をベース板60(図2参照)に配設する際にベース板60に対して前後方向の位置決めとなる部分であり、ベース板60の中央部分に前後方向に貫通形成される開口の内形形状よりも大きい外形に形成される。これにより、ベース板60の開口内部にセンターフレーム600を正面側から挿入した際に、ベース板60の正面側の側面に壁部612の背面側の側面が当接して、ベース板60に対してセンターフレーム600を位置決めすることができる。
【0327】
締結孔613は、枠体610の背面側に複数個凹設される孔であり、後述するセンターカバー620の貫通孔623aと対向する位置に形成される。開口614は、後述するセンサ630から照射されるセンサ光を正面側に照射するための開口であり、センサ630のセンサ光が照射される照射面631と対向する位置に形成される。
【0328】
センターカバー620は、光透過性材料の樹脂材料から形成され、正面視略円形状に形成され枠体610の内周側に配設されるカバー部材621と、そのカバー部材621の左右の縁部から正面側に立設される側壁部622と、その側壁部622の立設先端面およびカバー部材621の下側縁部から外側に突設される取付部623と、を主に備えて形成される。
【0329】
カバー部材621は、正面視において左右方向中央上部から外側に向かうにつれて背面側に湾曲する(正面側が凸の湾曲面となる)厚みが一定の板状体に形成される。左右方向中央部の上方側の周縁(以下、「第1部分621aと称す)が、左右両端および下端の周縁(以下、「第2部分」と称す)よりも前方に位置して形成される。
【0330】
カバー部材621は、厚みが一定の板状体から形成されるので、凸レンズとして作用することを抑制して、背面側に配置される第3図柄表示装置81の視認性を確保することができる。
【0331】
また、カバー部材621は、厚みが一定の板状体から形成されるので、正面視において左右方向中央部が正面側に向かって湾曲する分、カバー部材621と第3図柄表示装置81との対向間に空間を形成することができる。これにより、上述した上下変位ユニット400の装飾部材450が変位して演出する空間を確保できる。
【0332】
側壁部622は、枠体610にセンターカバー620を取り付け可能にするため壁部であり、上述したようにカバー部材621が背面側に湾曲されるので、その分、枠体610の背面とセンターカバー620の正面との対向間の距離が大きくなるところ、側壁部622により、枠体610の背面とセンターカバー620の正面の対向間の距離を小さくする(無くす)ことができる。
【0333】
即ち、側壁部622の正面側への立設寸法は、枠体610にセンターカバー620を配設した際の、枠体610の背面とセンターカバー620の正面との対向間の距離寸法に設定されており、これにより、枠体610とセンターカバー620とを組み合せた際に、カバー部材621の第1部分621aが枠体610の正面側に突出され過ぎることを抑制できる。
【0334】
取付部623は、枠体610にセンターカバー620を取り付けるための突出部であり、前後方向に貫通形成された貫通孔623aが複数個形成される。上述したように、貫通孔623aと対向する位置の枠体610の背面には、締結孔613が穿設されており、図示しないねじ等を貫通孔623aを挿通させると共に、締結孔613に締結することで、枠体610とセンターカバー620とが締結固定される。
【0335】
センサ630は、遊技者の動作を検知するためのモーションセンサ、であり赤外線等の光を照射する発光部と、その発光部から照射された光が物体によって反射される反射光を受光する受光部と、を有する照射面631を備える。
【0336】
センサ630は、枠体610を上下方向に3等分した際の下から2/3のほどの高さに配設されると共に、枠体610の右側に配設される。また、センサ630は、その照射面631をセンターフレーム600の中央正面側に傾けた状態で配設される。これにより、センサ630の照射面631から照射される光は、遊技盤13の正面側中央部からガラス8を介して遊技者側に出射される。
【0337】
次に、図39及び図40を参照してセンサ630から照射されるセンサ光について説明する。
【0338】
図39(a)は、センターフレーム600の正面図であり、図39(b)は、図39(a)のXXXIXb−XXXIXb線におけるセンターフレーム600の断面図である。図40(a)は、図39(a)のXLa−XLa線におけるセンターフレーム600の断面図であり、図40(b)は、図39(a)のXLb−XLb線におけるセンターフレーム600の断面図である。
【0339】
なお、図39(a)及び図40(b)では、センターフレーム600の前方に照射されるセンサ630の光の照射領域が2点鎖線で図示され、照射領域R1,R2のとして図示される。また、図39(b)では、センサ630が破線で図示される。さらに、図40(b)及び図40(b)では、センサ630及びセンサ630から照射される光が2点鎖線で図示されると共に、センターフレーム600の前方(遊技盤13の前方)に配設されるガラス8が2点鎖線で図示される。
【0340】
図39及び図40に示すように、センサ630は、カバー部材621の第2部分621bよりも前方に配設される。これにより、センサ630から照射される光が、カバー部材621を介して(透過して)、遊技機正面側に出射されることがなくなり、センサ630から照射される光がカバー部材621に遮られることを抑制できる。また、センサ630は、正面側に枠体610の装飾部分が配置される。これにより、センサ630を遊技者側(正面側)から視認し難くすることができる。
【0341】
センサ630から照射される光は、センサ630の照射面631から直接ガラス8に照射されてガラス8の正面側から出射する照射領域R1の領域と、センターカバー620のカバー部材621の正面に照射された光が反射されてガラス8の正面側から出射する照射領域R2の領域とに出射される。
【0342】
ここで、モーションセンサ(センサ630)を遊技機に配設して、液晶装置(第3図柄表示装置81)の前面側の遊技者の動作を検出する遊技機では、モーションセンサが露出されていると、興趣を損ねるという問題点があった。
【0343】
そのために、センサ630は、装飾部材(枠体610)の背面側に配置される。この場合、センサ630を装飾部材の内縁側(枠体610の開口614)から奥側(外側)へ退避させれば、より視認され難くできるが、発光部および受光部(照射面631)を正面へ向けにくくなり、検出範囲が狭くなる。一方、センサ630を装飾部材の内縁側(枠体610の開口)に近づけて位置させれば、発光部および受光部を正面へ向けやすいため、検出範囲を前後方向に広くできるが、遊技者から視認されやすくなる。即ち、センサ630を、遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することが困難であるという問題点があった。
【0344】
これに対し、本実施形態では、センサ630の照射面631から照射される光の一部が、センターカバー620のカバー部材621に照射されることで、カバー部材621の湾曲形状により、正面側(遊技者側)に反射される。これにより、センサ630を枠体610の開口614の奥へ退避させて、遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することができる。なお、カバー部材621は、光透過性材料からなるので、液晶表示装置に表示される図柄の視認性を確保できる。
【0345】
また、カバー部材621正面側が凸の湾曲面とされるので、センサ630から発光された光をカバー部材621の正面で反射させる場合には、センサ630から近い位置では、反射の角度(反射角)をより鋭角とできる一方、セン630から遠い位置では、反射の角度(反射角)をより鈍角とすることができ、その分、物体を検出可能な範囲を拡大しやすくできる。
【0346】
さらに、照射領域R2に照射される光(カバー部材621で反射される光)は、物体に照射されて反射すると、カバー部材621側に反射される。この場合、反射光は、反射する物体の表面形状によりその進行方向が異なるが、複数の方向に反射される光をカバー部材621の正面で反射させることで、異なる方向に反射される光の進行方向をセンサ630側に向かう進行方向とすることができる。即ち、センサ630側に反射される光の量を多くすることで、センサ630の受光の検知動作を確実に行うことができる。
【0347】
カバー部材621の第1部分621aは、枠体610の壁部612よりも正面側に位置され、第2部分621bは、枠体610の壁部612よりも背面側に位置される(図39(b)参照)。即ち、第1部分621aは、ベース板60の背面と略同一またはベース板60(図2参照)の背面よりも正面側となる位置に配設され、第2部分621bは、ベース板60の背面よりも背面側となる位置に配設される。
【0348】
これにより、センターフレーム600の上部におけるセンターカバー620のカバー部材621と第3図柄表示装置81との対向間の距離寸法を確保することができる。その結果、上述した上下変位ユニット400の装飾部材450が上下方向に変位する際の前後方向の寸法を確保でき、装飾部材450を変位させることができる。また、装飾部材450が変位する後方のスペースとガラス8が配設される前方のスペースとの限られたスペース内において、カバー部材621の曲率を大きくすることができる。
【0349】
また、第1部分621aが、ベース板60の背面と略同一またはベース板60(図2参照)の背面よりも正面側となる位置に配設されるので、上下変位ユニット400の装飾部材450(回転ユニット500)が第1部分621aに干渉することをより確実に抑制でき、その分、変位部材の大型化を図ることができる。
【0350】
さらに、第2部分621bが、ベース板60の背面よりも背面側となる位置に配設されるので、カバー部材621の曲率を大きくでき、カバー部材621の正面側を光の反射面として利用しやすくできる。即ち、センサ630を奥側に配置して遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することができる。
【0351】
また、第1部分621aが、カバー部材621の上方に位置されるので、遊技機10が設置される店舗において、店舗の蛍光灯の照明がカバー部材621で反射されて正面側(遊技者側)に照射されることを抑制できる。
【0352】
即ち、カバー部材621の上方部分が背面側に湾曲するものであると、斜め上方から照射される店舗の蛍光灯の光が正面側に反射しやすい形状となるところ、カバー部材621の正面は、その法線方向が少なくとも水平方向よりも下方を指向する湾曲面として形成されるので、カバー部材621の正面へ入射された光を下方へ向けて反射させることができる。即ち、店舗内の天井に設置された蛍光灯や他の遊技機からの光がカバー部材621の正面へ入射された場合に、かかる光が遊技者に向けて反射されることを抑制でき、その結果、遊技者がまぶしく感じることや、第3図柄表示装置81の視認性が悪化することを抑制できる。
【0353】
次に、図41を参照して、センターフレーム600と上下変位ユニット400の回転ユニット500との関係を説明する。
【0354】
図41の(a)及び図41(b)は、回転ユニット500及びセンターフレーム600の断面図である。なお、図41(a)では、回転ユニット500が初期位置(基準位置)(延設方向を水平に向けた位置)が図示され、図41(b)は、回転ユニット500がその回転軸を中心に90度回転された様態が図示される。
【0355】
図41(a)及び図41(b)に示すように、上下変位ユニット400の装飾部材450が変位されて、第3図柄表示装置81(図2参照)の正面側およびセンターフレーム600の背面側に位置する際には、装飾部材450の回転ユニット500とセンターフレーム600のカバー部材621との対向間に所定の隙間が形成される。これにより、回転ユニット500は、カバー部材621と衝突することなく回転することができる。
【0356】
この場合、第3図柄表示装置81の前方で回転部材(回転ユニット500)が回転する役物であると、その回転部材の回転により風の流れが発生し、その風の影響で流下する球が動いてしまうという問題点があった。
【0357】
特に、本実施形態では、球が転動するステージ611の上方に回転ユニット500が位置するために、ステージ611の上部を転動する球が回転ユニット500の回転による風の影響を受けやすい。
【0358】
これに対し、本実施形態では、カバー部材621の第2部分621bから連結される取付部623が、枠体610のステージ611の下側に凹設される締結孔613に締結される(即ち、センターカバー620の下端部分が枠体610の下端に連結される)ので、球の流下領域と回転ユニット500の変位領域とを区画することができる。よって、回転ユニット500の回転によって発生する風をカバー部材621(第2部分621b)により遮ることができる。その結果、風の作用により球の流下が影響を受けることを抑制できる。また、回転ユニット500の回転により風が発生し、その風により埃や粉じんが吹き飛ばされた場合でも、第2部分621b(カバー部材621)により遮ることができるので、吹き飛ばされた埃や粉じんがセンサの発光・受光の航路上に舞い上がり、検出の精度が低下することを抑制できる。
【0359】
ここで、センターフレーム600のステージ611には、そのステージ611を転動する球が、背面側に落下しないように背面壁が立設されるものが従来から知られている。しかし、かかる従来品では、回転ユニット500の回転により発生した風が、ステージ611から立設される背面側の立設先端から正面側に回り込んで、或いは、遊技盤13の正面側のガラス8で折り返されて、ステージ611上を転動する球に影響を与える。一方、ステージ611上を転動する球に風の影響を与えなくするために、背面壁を正面側まで湾曲させて、ステージの球の周囲を覆う形状とする(即ち、閉じた通路を形成する)と、ステージ611の上部を転動する球を遊技者が視認し難くなるため、遊技者の興趣が損なわれる。
【0360】
これに対し、カバー部材621の第2部分621bは、枠体610のステージ611を含む範囲に連結されるので回転ユニット500が回転されることで発生する風を第2部分621b(カバー部材621)により遮ることができる。その結果、ステージ611の周囲を覆う必要がないので、ステージ611の上部を転動する球を遊技者に視認されやすくしつつ、風の作用により、球の流下が影響を受けることを抑制できる。
【0361】
ここで、変位部材(上下変位ユニット400)が変位する変位領域と球が流下する流下領域とを仕切板(センターカバー620)で区画してしまうと、遊技盤13の背面側に配置される背面ケース300には、第3図柄表示装置81および上下変位ユニット400を駆動させる駆動モータ441などの熱を発生する部材が多く配置されるために、熱が変位領域の内部(遊技盤13の背面側)にこもり、遊技機1を制御する基板および第3図柄表示装置81が破損するという問題点がある。
【0362】
これに対し、本実施形態では、カバー部材621の第1部分621aは、枠体610に連結されず、枠体610の内周縁との間に所定の間隔を隔てて配設されるので、かかる所定の間隔を介して、遊技盤13及びカバー部材621の背面側と正面側とを連通させることができる。従って、上下変位ユニット400から発生する熱が、遊技盤13及びカバー部材621の背面側にこもることを抑制できる。その結果、遊技盤13の前方側の(後方側よりも)冷たい空気を遊技盤13の背面側に送ることができるので、遊技機1を制御する基盤及び第3図柄表示装置81が破損することを抑制できる。
【0363】
また、第1部分621aと枠体610の内周縁との間の所定の間隔は、センターフレーム600の上部に形成されるので、温められた空気を所定の間隔を介して遊技盤13の正面側に流しやすくできる。即ち、遊技盤13の背面側の温められた空気は、その熱により上昇されるので、上方に形成される第1部分621aと枠体610の内周縁との間の所定の間隔から正面側に流しやすくできる。この結果、遊技盤13及びカバー部材621の背面側に熱がこもることを抑制できる。
【0364】
なお、この場合、回転ユニット500が回転されて風が発生されると、その風が第1部分621aと枠体610の内周縁との間の所定の間隔から出て遊技盤13の前方を流下する球に影響を与える恐れがある。
【0365】
これに対し、回転ユニット500が回転されることで発生する風を、遊技領域のうちの上側の領域(遊技盤13の開口の上側の領域)へ向けて流すことができ、風の作用により球の流下が影響を受けることを抑制できる。即ち、遊技領域のうちの上側の領域を流下する球は、球発射ユニット112aから発射され遊技領域へ流入された初期の球であり、その速度が比較的速いため、例えば、センターフレーム600のステージ611の上を転動する球と比較して、風の影響を受け難い。言い換えれば、風の影響を球が受け難い領域へ向けて風を流すことができる。よって、その分、回転部材の回転速度を増加させることができ、演出効果の向上を図ることができる。
【0366】
次いで、図42から図46を参照して、振分け装置700について説明する。
【0367】
初めに、図42から図45を参照して、振分け装置700の全体構成について説明をする。図42は、振分け装置700の分解正面斜視図であり、図43は、振分け装置700の部分拡大正面図である。図44は、図43のXLIV−XLIV線における振分け装置700の断面図である。図45(a)は、図43のXLVa−XLVa線における振分け装置700の断面図であり、図45(b)は、図45(a)のXLVb−XLVb線における振分け装置700の断面図であり、図45(c)は、図43のXLVc−XLVc線における振分け装置700の断面図であり、図45(d)は、図45のXLVd−XLVd線における振分け装置700の断面図である。
【0368】
なお、図43では、振分け部材760の内周面、シーソー部材762、連通孔751及び回収孔752の外形が破線で図示される。なお、図45(d)では、開口744から払い出される球の経路が2点鎖線で図示される。
【0369】
図42から図45に示すように、振分け装置700は、遊技盤13のセンターフレーム600の下側に配設され、ベース板60に対して正面側(図43紙面手前側)に配置される正面側形成部710と、ベース板60に対して背面側(図43紙面奥側)に配置される背面側形成部720と、を主に備えて形成される。
【0370】
正面側形成部710は、ベース板60の正面側に取着される入賞部材730と、その入賞部材730の正面側に配設される屈曲部材740と、を主に備えて形成される。
【0371】
背面側形成部720は、ベース板60の背面側に取着される介設部材750と、その介設部材750の背面側に配設される振分け部材760と、を主に備えて形成される。
【0372】
入賞部材730は、正面視横長矩形に形成されると共に、左右方向中央上部に位置する上述した第1入賞口64と、その第1入賞口64の下側に位置する第1電動役物640aと、その第1電動役物640aの左右方向両側に位置し前後方向に貫通形成される貫通孔731と、その貫通孔731の下側に位置し前後方向に貫通形成される下側挿通孔732と、を主に備えて形成される。
【0373】
貫通孔731は、その内部に後述する屈曲部材740の上側突出部741が挿通される部材であり、上側突出部741の背面視における外形よりも少し大きく開口する正面視略矩形状に形成される。また、貫通孔731の下面には、背面から正面に亘って上方に突設される突設壁731aが形成される。
【0374】
突設壁731aは、正面視における貫通孔731の左右方向中心線を対称に2つ並設されており、背面側から正面側に向かうにつれてその突設距離が小さく設定される。よって、後述する介設部材750及び振分け部材760により貫通孔731の内部を通過(転動)される球は、2つの突設壁731aの左右方向中央位置に案内されると共に、背面側から正面側に向かって転動される。
【0375】
下側挿通孔732は、背面側に配設される介設部材750の回収孔752と連通される孔であり、介設部材750の回収孔752と対向する位置に形成される。また、下側挿通孔732は、下面側が湾曲される正面視略D字形状に開口され、正面視における左右方向中央位置に上面から下方に突出する第1突出部732aと、下面から上方に突出する第2突出部732bと、を備える。
【0376】
第1突出部732aは、正面側(図45(a)右側)から背面側(図45(a)左側)に向かうに従って突出距離が大きく形成される。第2突出部732bは、正面側から背面側にむかうに従って突出距離が小さく形成される。また、第1突出部732aと第2突出部732bとの対向間の距離寸法は、球の直径寸法よりも少し大きく形成される。よって、下側挿通孔732の内部を球が通過する際には、第2突出部732bの正面側から背面側への傾斜により、球を背面側に転動させることができる。一方で、下側挿通孔732を挿通される際に球が上下方向に弾む際には、第1突出部732aにより、上方への変位を抑制できる。
【0377】
下側挿通孔732の背面には、球の通過を検知するセンサSEは配設される。センサSEは、正面視略矩形状に形成されると共に、その側面に球の直径よりも少し大きい直径の貫通孔が形成される部材であり、その貫通孔の内部を球が通過することで球の通過を検出することができる。センサSEは、貫通孔の軸が下側挿通孔732の下面側の円弧軸と同軸上に位置して配設される。これにより、貫通孔の開口方向を背面側に向かうに従って少し下方に傾斜する様態とすることができるので、センサSEの貫通孔内部を通過する球が貫通孔の内側に留まることを抑制できる。
【0378】
屈曲部材740は、上述した入賞部材730の貫通孔731と下側挿通孔732との正面側に配設される部材であり、正面視におけるベース板60(図2参照)の左右方向略中央位置を対称に2つ配設され、その外形形状は左右対称に形成される。
【0379】
また、屈曲部材740は、正面視において、遊技領域を形成する内レール61(図2参照)との間に、球が通過可能な大きさの隙間が形成される位置に配置される。これにより、屈曲部材740の下側の遊技領域を流下する球が、屈曲部材740と内レール61との間に挟まれて遊技領域に留まることが抑制される。
【0380】
屈曲部材740は、正面視略矩形の板状体から形成され、その背面から突出する上側突出部741と、その上側突出部741よりも下方から突出する下側突出部743と、上側突出部741及び下側突出部743の対向間に形成される開口744と、を備えて形成される。
【0381】
上側突出部741は、背面視において下側が開放する略U字形状に形成され、その外形が、入賞部材730の貫通孔731の内形よりも少し小さく設定される。これにより、屈曲部材740を入賞部材730に配置する際には、上側突出部741を貫通孔731の内部に挿入して配設できる。よって、屈曲部材740を入賞部材730へ配置する際には、上側突出部741を挿入して位置決めすることができるので、その組み付け工程を簡易にできる。
【0382】
また、上側突出部741は、背面視において下側が開放する略U字状に形成されるので、入賞部材730の貫通孔731に球を通過させて屈曲部材740側に転動させる際に、球が転動する転動面(下面)に入賞部材730と屈曲部材740との連結部分が形成されない。よって、球の転動を一定とすることができるので、球が貫通孔731の内部で停止することを抑制できる。即ち、球の転動面に入賞部材730と屈曲部材740との連結部分が形成されると、その連結部分を球が転動する際に抵抗が増えると共に、段さで球が跳ねるが、球の転動面に連結部をなくすことで、球の転動を安定的にして球が詰まることを抑制できる。
【0383】
また、この場合、上側突出部741を背面視円環形状に形成して、その円環の内側を球を通過させても同様に、球が転動する転動面に入賞部材730と屈曲部材740との連結部分が形成されないが、上側突出部741を円環形状に形成する分、屈曲部材740の部品形状が複雑となるために、製造コストが増加する。これに対し、本実施形態では上側突出部741が背面視略U字形状であるので、部品の形状を簡易にでき、製造コストが増加することを抑制できる。
【0384】
下側突出部743は、上側突出部741の下側に形成されると共に、上側が開放される背面視略U字形状に形成される。即ち、背面視すると、上側突出部741と下側突出部743との互いの開放部分が上下方向に対向する様態に形成される。
【0385】
下側突出部743は、入賞部材730の貫通孔731から屈曲部材740側に送球される球を入賞部材730の下側挿通孔732に送球するための経路(以下、「第2送球経路KR2」と称す)を形成するための部材であり、下側挿通孔732と前後方向に対向する位置に形成される。
【0386】
下側突出部743の背面側への突出距離は、球の直径よりも大きい寸法に設定される。また、下側突出部743の突出先端面が入賞部材730と当接した状態で屈曲部材740が入賞部材730に配置される。よって、屈曲部材740と入賞部材730との対向間の距離寸法が球の直径よりも大きくされ、屈曲部材740と入賞部材730との対向間に球が鉛直方向に送球される送球路(以下、「第1送球経路KR1」と称す)が形成される。
【0387】
屈曲部材740には、上側突出部741の上部内面から下側突出部743の下部内面に亘って突出する案内部742が形成される。案内部742は、側面視において背面側が開放される略U字形状に突出される。
【0388】
案内部742は、入賞部材730の貫通孔731から屈曲部材740(第1送球経路KR1)に送球される球を鉛直方向に送球した後に、入賞部材730の下側挿通孔732に送球する突壁であり、下側の内縁部の上下方向高さは、背面に配置される下側挿通孔732の下側の内縁部の高さよりも少し小さく形成される。
【0389】
案内部742は、背面側に配置される貫通孔731の正面視における左右方向中央線を対称に2つ形成される。これにより、2つの案内部742と当接して案内(背面側に折り返し)されるので、球が左右方向に位置ずれすることを抑制できる。
【0390】
なお、並設される案内部742の互いの突出先端面は、互いの対向する面に近づくほど、基部側に向かって傾斜して形成される(図45(b)参照)。これにより、2つの案内部742と当接して案内(背面側に折り返し)される球が、左右方向に位置ずれすることを効果的に抑制できる。
【0391】
上側突出部741には、背面視における左右の側面の内側に突出する側壁741aが形成される。側壁741aは、上下方向に所定の間隔を隔てて複数個(本実施形態では3つ)並設される。これにより、通常状態において上側突出部741の内側を送球される球が左右方向に転動した際には、側壁741aの先端面と当接させてその送球を安定させることができる。一方、上側突出部741の内側を球が2つ連続して流れ、後ろを流れる球が先を流れる球に衝突する際には、先の球が、各側壁741aの間に入ることで、左右方向に逃げる距離を確保して、上側突出部741の内側で球が詰まることを抑制できる。即ち、側壁741aにより、上側突出部741の内側を送球される球を安定させることができる。
【0392】
開口744は、上側突出部741と下側突出部743との対向間に形成される所定の隙間であり、背面視における左右方向両側に形成される。また、開口744は、側面視において、背面側が開放する略U字形状に形成される。
【0393】
開口744は、上端が入賞部材730の貫通孔731の下面と略同一の上下方向高さに設定されると共に、下端の高さが、入賞部材730の下側挿通孔732の上下方向略中間位置の高さに設定される。これにより、屈曲部材740の内部に球が連続して送球される際に、先の球を開口744に逃がして屈曲部材740の内部に球が詰まることを抑制することができる。即ち、開口744は、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分の左右方向の側面に開口して形成される。
【0394】
振分け部材760は、正面視横長矩形に形成されると共に、正面側が開放された箱状体に形成される。また、振分け部材760は、正面視において左右方向略中央位置で屈曲されており、左右方向略中央位置から左右方向外側に向かうに従って下側に傾斜して形成される。また、振分け部材760の左右方向の両端部は、上述した入賞部材730の貫通孔731と対向する位置に設定される。
【0395】
振分け部材760は、正面視における左右方向中央位置から左右両側へ向けて下方傾斜する一対の傾斜面761と、その互いの傾斜面761の中央に配置されるシーソー部材762と、シーソー部材762の上方に形成される送球口763と、を主に備えて形成される。
【0396】
送球口763は、振分け部材760の正面側に開口を形成するための部材であり、入賞部材730の第1入賞口64と対向する位置に形成される。これにより、振分け部材760が後述する介設部材750に配設されると、送球口763と介設部材750との対向間に空間Aを形成することができる。
【0397】
空間Aは、球の外径よりも大きい空間(即ち、球が通過可能な屈間)に形成されると共に、ベース板60に穿設された貫通孔を介して入賞部材730の第1入賞口64の内部空間と連結される(図44参照)。これにより、第1入賞口64に入賞される球を空間Aの内部に送球して、その空間Aの内部を送球させることができる。
【0398】
シーソー部材762は、円環形状に形成されると共に、その外縁部から軸周りに90度の間隔を隔てて外側に突設される3つの突起762aと、円環形状の内側に挿通される軸部762bと、を備えて形成される。
【0399】
軸部762bは、シーソー部材762を軸周りに回転させるための軸支部であり、円柱形状に形成されると共に、シーソー部材762の円環内側に挿通される。この状態で、軸部762bが、介設部材750と振分け部材760との間に挟持されることで、シーソー部材762は軸部762bを軸に回転可能に配置される。
【0400】
突起762aは、上述した空間Aから球が送球される際に、球を左右の傾斜面761に交互に一球ずつ振り分けるための突起であり、中央部の突起762aの先端が位置する方向と左右方向反対側に球が送球される。即ち、中央部の突起762aにより空間Aから送球される球を左右方向に送球することができる。両端に突設される突起762aは、シーソー部材762の変位を規制すると共に、球の通過した際にかかかる重みにより、中央部の突起762aの先端が位置する方向を変位させる(シーソー部材762を回転させる)部材であり、突起762aの先端面と傾斜面761とが当接することでシーソー部材762の回転が規制される。一方、傾斜面761と当接していない突起762aは、球が中央部の突起762aに案内されると、案内された球がその突起762aと衝突して下方に押し下げられる。これにより反対側の突起762aが上方に変位されると共に、下方に変位された突起762aの先端が傾斜面761と当接してその変位が規制される。
【0401】
傾斜面761は、上述したシーソー部材762によって左右に振り分けられた球が転動して送球される経路(以下、「第3送球経路KR3」と称す)の転動面であり、振分け部材760の左右方向中央位置から外側に向かって下降傾斜して形成される。これにより、振分け部材760のシーソー部材762によって左右に振り分けられた球は、傾斜面761上を転動されて、傾斜面761の下降側の端部に送球(転動)される。
【0402】
傾斜面761の下降側の端部には、その端部に向かうに従って、背面側の側面が前方に厚みを増すように介設部材750へ近接する方向へ傾斜して形成される。これにより、傾斜面761を転動してその端部まで送球された球を、振分け部材760の前方に配設される介設部材750の連通孔751に送球することができる。
【0403】
介設部材750は、正面視横長矩形状に形成されると共に、正面視における左右方向の中央下部に上述した可変入賞装置65と、左右両側に前後方向に貫通される連通孔751と、その連通孔751の下側に開口される回収孔752と、を主に備えて形成される。
【0404】
連通孔751は、振分け部材760の左右両端部の正面側に形成されると共に、入賞部材730の貫通孔731の背面側に形成される。よって、振分け部材760の左右両端部の空間と、入賞部材730の貫通孔731の内部空間とが連通孔751を介して連結される。従って、上述した振分け部材760の傾斜面761の上部を転動する球を、連通孔751を通過させて、入賞部材730の貫通孔731に送球する経路(以下、「第4送球経路KR4」と称す)を形成することができる。
【0405】
回収孔752は、上述したように、入賞部材730の下側挿通孔732の背面側に開口形成される開口である。即ち、回収孔752は、センサSEの背面側に連結されており、センサSEを通過する球が、その回収孔752の開口に送球される。回収孔752は、店舗に設置される球を循環する装置に連結されており、回収孔752に回収される球は、循環装置により循環されて遊技球として再び球発射ユニット112aから打出しされる。
【0406】
以上のように構成される振分け装置700は、次のように送球される。第1入賞口64から入る球は、振分け部材760に送球されて振分け部材760のシーソー部材762により左右方向どちらか一方の第3送球経路KR3に送球される。第3送球経路KR3を送球される球は、その第3送球経路KR3の端部まで送球されると、正面側に配置される介設部材750の連通孔751の内部の第4送球経路KR4に送球される。第4送球経路KR4を送球される球は、屈曲部材740の背面側の第1送球経路KR1に送球される。第1送球経路KR1を送球される球は、屈曲部材740の下側突出部743に案内されて第2送球経路KR2に送球される。第2送球経路KR2を送球される球は、入賞部材730の下側挿通孔732を通過してセンサSEの内部を通過した後に、介設部材3750の回収孔752に送球される。
【0407】
ここで、上述したように、入賞部材730の貫通孔731及び下側挿通孔732は、第1電動役物640aの左右両側に形成されて、屈曲部材740が左右一対に配置されるので、一対の屈曲部材740における下側突出部743の間に第1電動役物640aが位置される。
【0408】
この場合、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度が小さく(傾斜面が緩やかに)されると、球の流下速度が低くなり、下側突出部743において球詰まりを発生させやすくなる。一方で、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度が大きく(下降傾斜が急と)されると、球の流下速度を速くして、下側挿通孔732における球詰まりを発生し難くできるが、第3送球経路KR3(振分け部材760)の配設に必要な高さ方向(上下方向)のスペースが嵩み、第1電動役物640aの配設が困難となる。
【0409】
これに対し、本実施形態では、下側突出部743の側壁に開口744が形成されることで、かかる下側突出部743における球詰まりの発生し難くできるので、その分、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度を小さく(下降傾斜を緩やかと)することができる。その結果、第3送球経路KR3(振分け部材760)の配設に必要な高さ方向のスペースが抑制でき、第1電動役物640aの配設を可能とすることができる。即ち、屈曲部材740および第1電動役物640aの配置は、従来品では不可能な配置であり、上述のように、下側突出部743の側壁に開口744を形成することで初めて可能となったものである。
【0410】
ここで、本実施形態では、遊技盤13の中央には開口が形成(センターフレーム600が配置)され、その開口を介して第3図柄表示装置81を遊技者に視認させる。近年、第3図柄表示装置81の大型化の要請に伴い、遊技盤13の中央の開口(センターフレーム600の枠体610の内周縁)も大きくなることで、遊技盤13の中央の開口の下方縁部と遊技領域の下方縁部(内レール61の下方内縁部)との間のスペースが狭くされる。そのため、従来品では、第3送球経路KR3および第1電動役物640aに相当する部材を、遊技盤13の中央の開口の下方縁部と遊技領域の下方縁部との間のスペースに配置することが困難であった。
【0411】
即ち、上述したように、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度が小さく(下降傾斜が緩やかに)されると、球の流下速度が低くなり、下側突出部743において球詰まりを発生させやすくなる。一方で、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度が大きく(下降傾斜が急と)されると、球の流下速度を速くして、下側突出部743における球詰まりを発生し難くできるが、第3送球経路KR3の配設に必要な高さ方向のスペースが嵩み、第1電動役物640aの配設が困難となる。また、下側突出部743(屈曲部材740)の上下方向における配設位置が下がる(低くなる)ため、かかる下側突出部743(屈曲部材740)と遊技領域の下方縁部(内レール61)との間に球が通過可能な隙間を確保することが困難となり、下側突出部743(屈曲部材740)の両側にそれぞれ第1アウト口71を設けることが必要となる。
【0412】
これに対し、本実施形態では、上述したように、下側突出部743の側壁に開口が形成されることで、かかる下側突出部743における球詰まりの発生し難くできるので、その分、第3送球経路KR3の下降傾斜の角度を小さく(下降傾斜を緩やかと)することができる。その結果、下側突出部743(屈曲部材740)の高さ方向(上下方向)における配設位置を上げる(高くする)ことができるので、かかる下側突出部743(屈曲部材740)と遊技領域の下方縁部(内レール61の下方内縁部)との間に球が通過可能な隙間を確保することができる。よって、下側突出部743(屈曲部材740)の両側にそれぞれ第1アウト口71を設けることを不要とできる。
【0413】
即ち、屈曲部材740および第1電動役物640aの配置において、下側突出部743(屈曲部材740)と遊技領域の下方縁部との間に球が通過可能な隙間が形成された配置は、従来品では不可能な配置であり、上述のように、下側突出部743の側壁に開口を形成することで初めて可能となったものである。
【0414】
次に、図46を参照して、屈曲部材740の案内部742の送球について説明する。図46(a)は、遊技盤13の断面図であり、図46(b)は、遊技盤13の断面図である。なお、図46(a)は図45(a)に、図46(b)は図45(b)に、それぞれ対応する。
【0415】
図46に示すように、入賞部材730の貫通孔731から屈曲部材740に2球の球がほぼ隙間の無い様態で(即ち、2球が連なって)送球されると、先の(先行する)球の一部が開口744の内に入りつつ背面側に送球されて、入賞部材730の下側挿通孔732に案内される。
【0416】
ここで、球の外径よりも少し大きな断面積の通路を形成して、その通路が屈曲するものであると、かかる通路に2球の球がほぼ隙間の無い状態で(2球が連なって)送球されると、先行する球に後行する球がおいつき、先行する球を後行する球が側壁に押しつけることで、両者が転動できなくなり、球詰まりが発生するという問題点があった。
【0417】
これに対し、本願では、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に開口744が形成されるので、複数の球が連なった状態で下側突出部743を通過する場合に、先行する球に後行する球が追いついても、先行する球を側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0418】
また、開口744は、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが公差する位置に形成されるので、球が詰まり易い屈曲部分で球を詰まり難くすることができる。即ち、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが交差する領域は、第1送球経路KR1を流下(落下)した球が方向転換して第2送球経路KR2の延設方向へ向けて転動を開始する位置であり、先行する球に後行する球が追いつきやすい。そのため、先行する球を後行する球が側壁に押し付けることで、両者が転動できなくなり、球詰まりが発生しやすい。
【0419】
これに対し、本実施形態では、開口744が、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが交差する位置に形成されるので、先行する球に後行する球が追いついても、先行する球を開口744の対向間に逃がして(先行する球の一部を開口744内へ収容させて)側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0420】
さらに、上述したように、開口744の下端の高さは、入賞部材730の下側挿通孔732の上下方向略中間位置の高さに設定されるので、第1送球経路KR1を落下(流下)する球が、第2送球経路KR2(下側突出部743)の底壁に到達した際に、かかる球を開口に受け入れやすくできる。よって、先行する球に後行する球が追い付いた場合でも、先行する球を開口744の対向間に逃がして側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0421】
また、下側突出部743は、側面視において略U字形状に形成され、開口744の下端の高さを下側突出部743の底壁から所定距離だけ離間された位置に設置されるので、開口744の下端と第2送球経路KR2(下側突出部743)との間に側壁を残す(形成する)ことができる。よって、球が通過可能な大きさに開口が形成される場合であっても、かかる開口を介して、屈曲部材740から外部(遊技盤13の正面側の遊技領域)へ不必要に球が流出することを抑制できる。
【0422】
なお、この場合、開口744の大きさが球が通過不能な大きさとされる場合には、通常は、開口744を利用して、先行する球を側壁に押し付け難くできるが、例外的に、後行する球が先行する球を開口744の中心へ押し付ける形態が形成され、先行する球が開口744に内嵌される(嵌り込む)場合がある。この場合には、後行する球の転動が、開口744に嵌り込んだ球に阻害され、球詰まりが発生する。
【0423】
これに対し、開口744は、球の外形よりも大きく開口される(球が通過可能な大きさに形成される)ので、後行する球が先行する球を開口744の中心へ押し付ける形態が形成された場合でも、先行する球を開口744から屈曲部材740の外部(遊技盤13の正面側の遊技領域)へ排出することができ、先行する球が開口744に内嵌される(嵌り込む)ことを回避できる。これにより、後行の球の転動を継続させることができるので、球詰まりの発生を抑制できる。
【0424】
また、このように、球が通過可能な大きさで開口744が形成されると共に、その開口744が遊技盤13の正面側(即ち、遊技領域)に配設されることで、遊技領域を流下する球を開口744から屈曲部材740へ流入させることができる。よって、遊技の興趣の向上を図ることができる。例えば、下側突出部743よりも下流に入賞球を検出するセンサが配設される場合には、下側突出部743よりも上流から屈曲部材740へ流入した球に加え、開口744から屈曲部材740へ流入した球も入賞球として検出させることができる。特に、この場合には、開口744(第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが交差する領域)は、遊技盤13の正面側に配設されるので、開口744から屈曲部材740へ流入する球を遊技者に視認させることができる。よって、この点からも、遊技の興趣を高めることができる。
【0425】
第1送球経路KR1と第2送球経路KR2とが公差する領域には、案内部742の下方部分(即ち、回収孔752へ向けてっ湾曲しつつ下降傾斜される部分)が配設される。これにより、第1送球経路KR1を流下(落下)する球が方向転換して第2送球経路KR2の延設方向へ向けて転動を開始する際には、かかる球を案内部742の下降傾斜を利用して速やかに転動させることができる。これにより、後行する球が追いつくよりも前に、先行する球を転動させやすくでき、先行する球が後行する球によって背面側(第2送球経路KR2の延設方向に沿って球が転動する際の背面側)の側壁に押し付けられることを抑制できるので、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0426】
また、開口744は、ベース板60(図2参照)の正面側(遊技領域側)の位置に形成されるので、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との屈曲部分に球詰まりが発生した際には、店舗の運営者はガラス8を開放することで、正面側から開口744にアクセスすることができる。よって、球詰まりを解消する作業の作業性の向上を図ることができる。
【0427】
さらに、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との屈曲部分に埃やゴミ等が溜まった際には、店舗の運営者はガラス8を開放することで、正面側から開口744にアクセスして、開口744を介して屈曲部分の清掃をすることができる。よって、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2を清掃する際の清掃性を向上することができる。
【0428】
次いで、図47を参照して、発光装飾ユニット800について説明する。図47は、発光装飾ユニット800の分解正面斜視図である。
【0429】
図47に示すように、発光装飾ユニット800は、背面ケース300の底壁部301(図6参照)に配設される正面視横長矩形状のベース体810と、そのベース体810の正面側に配設される発光装置820と、その発光装置820の前面に覆設されると共に、光透過性材料からなるカバー部材830と、を主に備える。
【0430】
発光装置820の正面側には、複数の発光体(LED821)が全面にわたって分散して配設される。よって、LED821から発光された光は、カバー部材830の全面から遊技機正面側に出射される。
【0431】
次いで、図48から図50を参照して、第2実施形態における規制ユニット2490について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0432】
初めに、図48及び図49を参照して、規制ユニット2490の全体構成について説明する。図48は、第2実施形態における規制ユニット2490の分解正面斜視図である。図49(a)は、規制ユニット2490の側面図であり、図49(b)は、規制ユニット2490の背面図であり、図49(c)は、図49(b)のXLIXc−XLIXc線における規制ユニット2490の断面図である。
【0433】
図48及び図49に示すように、第2実施形態における規制ユニット2490では、ローラ部材492が回転部材2494に軸支されて、回転部材2494の回転によりローラ部材492の位置を調整可能に構成される。
【0434】
規制ユニット2490は、箱状体に形成されるケース部材2491と、そのケース部材2491の開放する側の外縁部に配設される外縁部材2493と、ケース部材2491と外縁部材2493との対向間に挟持されて回転可能に軸支される回転部材2494と、その回転部材2494に軸支されるローラ部材492と、を主に備えて形成される。
【0435】
ケース部材2491は、背面側が開口する箱形状に形成されると共に、第1実施形態におけるケース部材491よりも左右方向(図49(b)左右方向)の幅寸法が大きく形成される。また、ケース部材2491は、正面側の側面から突設する突設部491aと、左右方向両側の側面に半円形状に切り欠かれる切欠き部2491bと、を主に備えて形成される。
【0436】
切欠き部2491bは、ケース部材2491の左右方向(図49(b)左右方向)両側の側面の上下方向(図49(b)上下方向)略中央位置に半円形状に切り欠かれて形成される。切欠き部2491bは、内部に後述する回転部材2494の軸部2494bを回転可能に軸支するための切り欠きであり、その内径が回転部材2494の外径よりも大きく設定される。
【0437】
外縁部材2493は、正面視縦長矩形状の枠状体に形成され、ケース部材2491の背面側(開放側)に配設される部材である。外縁部材2493は、その内形がケース部材2491の開口と略同一の形状に形成される。また、外縁部材2493の正面側(ケース部材491側)の側面には、内縁部の周囲に正面側に立設する立設部2493aが形成される。
【0438】
立設部2493aには、背面側に凹設される凹設部2493a1が形成される。凹設部2493a1は、ケース部材2492の切欠き部2491bと対向する位置に形成される。よって、後述する回転部材2494をケース部材2491の切欠き部2491bと凹設部2493a1との対向間に挟み込むことで、回転部材2494をケース部材2491に回転可能な状態で配設することができる。
【0439】
回転部材2494は、側面視長円形状の板状体から形成され、長手方向寸法がケース部材2491の内側部分の上下方向寸法より小さく設定される。回転部材2494は、長手方向中央部にケース部材2491に対して左右方向外側に円柱形状に突出する軸部2494bと、その軸部2494bを挟んだ両側に貫通形成される軸支孔2494aと、軸部2494bの突出先端部から径方向外側に膨出する規制部2494cと、を備えて形成される。
【0440】
軸部2494bは、箱状体に形成されるケース部材2491の板厚よりも長く突設されており、その突設先端部に径方向に膨出する規制部2494cが形成される。これにより、軸部2494bをケース部材2491の切欠き部2491bに内嵌すると共に背面側から外縁部材2493の凹設部2493a1を配設することで、回転部材2494をケース部材2491に対して回転可能に軸支できると共に、規制部2494cによりケース部材2491に対して回転部材2494が左右方向へ変位すること規制できる。
【0441】
軸支孔2494aは、内部にローラ部材492の軸部492bが挿通される開口であり、円形状に開口されると共に、その内径寸法が軸部492bの外径よりも大きく形成される。これにより、止め輪E1を外した状態のローラ部材492の軸部492bを軸支孔2494aに挿通させたあと止め輪E1を軸部492bに外嵌することで、ローラ部材492を回転可能な状態で回転部材2494に配設できる。
【0442】
以上のように構成される規制ユニット2490は、次のようにして組み立てられる。
【0443】
まず、一対に配設される回転部材2494の軸支孔2494aに、ローラ部材492の軸部492bが挿入されてローラ部材492が回転部材2494に軸支される。これにより、一対に配設される回転部材2494の対向間に、ローラ部材492を上下に2つ並設した状態で配置することができる。
【0444】
次に、回転部材2494の軸部2494bにねじりバネ(図示しない)を配設すると共にケース部材2491の切欠き部2491bに内嵌した後に、背面側から外縁部材2493を配設することで、回転部材2494をケース部材2491に対して軸部2494bを軸に回転可能に配設することができる。これにより、回転部材2494を回転変位させることで、回転部材2494に配設されるローラ部材492の位置を変位することができる。また、軸部2494bに配設したねじりバネにより、上下に並んで配設されるローラ部材492の上側に配設されるローラ部材492を正面側(図49(c)左側)に付勢した状態とすることができる。
【0445】
次に、図50を参照して、装飾部材450が第2位置から第1位置に変位する際の、装飾部材450と規制ユニット2490との当接様態について説明する。図50の(a)から(c)は、上下変位ユニット400の断面図である。なお、図50(a)は図24(a)に、図50図24(b)に、図21(c)は、図18(c)にそれぞれ対応する。
【0446】
図50(a)に示すように、装飾部材450が、規制ユニット2490よりも上方に位置する際には、回転部材2494の軸部2494bに配設されるねじりバネ(図示しない)により回転部材2494が回転されて、下方側に配設されるローラ部材492よりも上方側に配設されるローラ部材492が正面側に位置される。
【0447】
これにより、図21(a)に示す状態から、装飾部材450が下方に変位されて、図50(b)に示す、装飾部材450の下端面がケース部材2491の上下方向略中間位置と略同一の上下方向の位置に変位された際に、上方側に配設されるローラ部材492のローラ492aが装飾部材450と当接して装飾部材450を抑え込む圧力を第1実施形態の規制ユニット2490よりも小さくできる。なお、この場合、回転部材2494は、ケース部材2491の内側に形成される図示しない突起と当接されており、上方側に配設されるローラ部材492が正面側に変位しない(回転部材2494の上方側が正面側に回転変位しない)様態とされる。
【0448】
従って、図21(b)に示す状態から、装飾部材450が、さらに下方に変位されて、図50(c)に示す、第1位置に変位される際に、装飾部材450に駆動力を付与する駆動モータ441の消費エネルギーが増加することを抑制できる。
【0449】
また、図50(c)に示す、装飾部材450が第1位置に変位された際には、下方側に配設されるローラ492aが装飾部材450と当接される。これにより、下方側のローラ部材492が、背面側に押圧されて背面側に変位すると共に、上方側のローラ492aが正面側に変位される。これにより、上方側に配設されるローラ492aの装飾部材450に対する押圧力を高めることができる。その結果、装飾部材450が第1位置に配置される際には、上下に配設されるローラ部材492の押圧力により、装飾部材450を強固に保持することができる。一方、装飾部材450が変位途中に位置する際には、装飾部材450に作用する押圧力を小さくして、変位しやすい様態とすることができる。即ち、装飾部材450の変位に伴って、規制ユニット2490のから装飾部材450に作用される押圧力を変化させることができる。
【0450】
次いで、図51から図53を参照して、第3実施形態における振分け装置700について説明する。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0451】
初めに、図51から図53を参照して、振分け装置3700の全体構成について説明する。図51は、第3実施形態における振分け装置3700の分解正面斜視図である。図52は、振分け装置3700の部分拡大正面図である。図53(a)は、図52のLIIIa−LIIIa線における振分け装置3700の断面図であり、図53(b)は、図52(b)のLIIIb−LIIIb線における振分け装置3700の断面図である。
【0452】
図51から図53に示すように、第3実施形態における振分け装置3700では、第2入賞口640の開口が、振分け装置3700に連結される。
【0453】
振分け装置3700は、遊技盤13のセンターフレーム600の下方に配設され、ベース板60に対して正面側に配設される正面側形成部3710と、ベース板60に対して背面側に配設される正面側形成部3710と、を主に備えて形成される。
【0454】
正面側形成部3710は、ベース板60に取着される入賞部材3730と、その入賞部材3730の正面側に配設される屈曲部材3740と、を主に備えて形成される。
【0455】
背面側形成部3720は、ベース板60に取着される介設部材3750と、その介設部材3750の背面側に配設される振分け部材760と、振分け部材760の下方に位置し介設部材3750の背面側に配設される第2送球路3770と、を主に備えて形成される。
【0456】
入賞部材3730は、正面視横長矩形に形成されると共に、左右方向中央上部に上述した第1入賞口64と、その第1入賞口64の下側に第1電動役物640aと、第1電動役物640aの左右方向両側に前後方向に貫通形成される貫通孔731と、その貫通孔731の下方に前後方向に貫通形成される第2貫通孔3733と、その第2貫通孔3733の下方に前後方向に貫通形成される下側挿通孔732と、を主に備えて形成される。
【0457】
第2貫通孔3733は、その内部に球を通過させる開口であり、球の外径よりも少し大きく開口する正面視略矩形状に形成される。また、第2貫通孔3733は、第2入賞口640よりも下方に位置して形成されると共に、下面に背面側から正面側に分かって上方に突出する第2突設壁3733aが形成される。
【0458】
第2突設壁3733aは、正面視における第2貫通孔3733の左右方向中心線を対称に2つ並設されており、背面側から正面側に向かうにつれてその突出距離が小さく設定される。よって、後述する介設部材3750及び第2送球路により第2貫通孔3733の内部を球が通過する際には、その球を2つの第2突設壁3733aの左右方向中央位置に案内できると共に、背面側から正面側に転動させることができる。
【0459】
屈曲部材3740は、上述した入賞部材3730の貫通孔731と第2貫通孔3733と下側挿通孔732との正面側に配設される部材であり、上述した第2入賞口640の左右両側に配設され、その一対の外形形状が左右対称に形成される。
【0460】
屈曲部材3740は、正面視略矩形の板状体から形成され、その背面側から突出する上側突出部741と、その上側突出部741よりも下方から突出する中間突出部3745と、その中間突出部3745よりも下方から突出する下側突出部743と、を備えて形成される。
【0461】
中間突出部3745は、背面視において上下方向(図53(b)上下方向)に長く形成される壁部であり、第2貫通孔3733の左右両側の位置に形成され、その上側側面が、第2貫通孔3733の上下方向略中間位置と同一の高さに形成される。一方、中間突出部3745の下側側面は第2貫通孔3733の底面よりも下方に位置して形成される。
【0462】
また、中間突出部3745と上側突出部741との対向間には、所定の隙間を有する第2開口3746が形成される。一方、中間突出部3745と下側突出部743との対向間には、所定の隙間を有する開口744が形成される。
【0463】
第2開口3746は、側面視背面側が開口する略U字形状に開口すると共に、その内形が球の外形よりも大きく形成される。即ち、第2開口3746は、球が通過可能な大きさに設定される。なお、第2開口3746の詳しい説明は後述する。
【0464】
第2送球路3770は、正面視横長矩形状に形成されると共に正面側が開放され一定の厚みの略箱形状に形成される。第2送球路3770は、第2入賞口640の内部に入る球を入賞部材3730の第2貫通孔3733に送球するための送球路であり、介設部材3750の背面側に配設されると、第2送球路3770の内側と介設部材3750との間に球を送球する送球路を形成できる。
【0465】
また、第2送球路3770は、正面視において左側端部が入賞部材3730の第2入賞口640の背面側に位置して配設されると共に、右側端部が入賞部材3730の第2貫通孔3733の背面側に位置して配設される。即ち、第2送球路3770は、正面視における左側端部が右側端部よりも上方に位置し、右側端部に向かって下方に傾倒する様態で介設部材3750に配設される。
【0466】
さらに、第2送球路3770は、正面視における左側端部が第2入賞口640に連結されると共に、右側端部が介設部材3750の第2連結孔3753に連結される。これにより、第2入賞口640の内部に入った球は、第2送球路3770の内部に送球された後に、第2送球路3770の内部を左側端部から右側端部に転動して介設部材3750の第2連結孔3753に送球される。
【0467】
介設部材3750は、正面視横長矩形に形成されると共に、左右方向中央下部に上述した可変入賞装置65と、その可変入賞装置65の左右両側に位置し前後方向に貫通形成される連通孔751と、その連通孔751の下方に位置し前後方向に貫通形成される回収孔752と、右側の連通孔751及び回収孔752との間に位置し前後方向に貫通形成される第2連結孔3753と、を備えて形成される。
【0468】
第2連結孔3753は、正面視略矩形状に貫通形成され、その内形が球の外形よりも大きく設定されると共に、入賞部材730の第2貫通孔3733の背面側の位置に形成される。これにより、上述した第2送球路3770の内側を転動される球は、第2連結孔3753の内部を通過されて、介設部材750の第2貫通孔3733に送球される。
【0469】
以上のように構成される振分け装置3700は、次のように送球される。第1入賞口64から入る球は、振分け部材760に送球されて振分け部材760のシーソー部材762により左右方向どちらか一方の傾斜面761に交互に送球される。傾斜面761を転動する球は、その傾斜面761の端部まで送球されると、正面側に配置される介設部材3750の連通孔751の内部を通過されて屈曲部材740の背面側に送球される。屈曲部材740,3740の背面側に送球される球は、屈曲部材740,3740の案内部742の突出先端面に沿って案内されて下方に落下すると共に、入賞部材3730の下側挿通孔732の内部を通過されてセンサSEの内部を通過した後に、介設部材3750の回収孔752に送球される。
【0470】
第2入賞口640から入る球は、第2送球路3770に送球されて、第2送球路3770の内部を左側端部から右側端部まで送球される。第2送球路3770の右側端部まで送球される球は、正面側に配置される介設部材3750の第2連結孔3753の内部を通過され、入賞部材3730の第2貫通孔3733を通過した後に、屈曲部材3740の案内部742の突出先端面に沿って案内されて下方に落下すると共に、入賞部材3730の下側挿通孔732の内部を通過されてセンサSEの内部を通過した後に、介設部材3750の回収孔752に送球される。
【0471】
よって、振分け装置3700では、第2入賞口640から入る球を、入賞部材3730の正面視右側に配設したセンサSEで検出することができるので、第2入賞口640からの送球通路に新たにセンサSEを配設する必要がない。即ち、第1入賞口64から入る球を検出するセンサSEが、第2入賞口640に入る球を検出するセンサSEの役割を兼用することができるので、その分、製品のコストを抑えることができる。
【0472】
次いで、図54を参照して、屈曲部材3740の第2開口3746について説明する。図54の(a)及び(b)は、振分け装置3700の断面図である。なお、図54(a)は、図53(a)に、図54(b)は、図53(b)にそれぞれ対応する。
【0473】
図54に示すように、第1入賞口64から球が入り送球されて、屈曲部材3740の背面側に送球される球と、第2入賞口640から球が入り送球されて、屈曲部材3740の背面側に送球される球とが、略同一のタイミングで屈曲部材3740の背面側に送球されると屈曲部材740の背面側互いの球が当接して球が詰まってしまう恐れがある。
【0474】
即ち、第2入賞口640から送球されて、入賞部材3730の第2貫通孔3733から屈曲部材3740に送球される球(以下、「下側の球」と称す)が、第1入賞口64から送球されて、入賞部材3730の貫通孔731から屈曲部材3740の背面側に送球されて、屈曲部材3740の上方から下側に落下する球(以下、「上側の球」と称す)と衝突すると共に、第2貫通孔3733の正面側端部に引っ掛ることで、動けなくなり球が詰まる恐れある。
【0475】
これに対し、第3実施形態では、屈曲部材3740に第2開口3746が形成されるので、上側の球を第2開口3746から排出または第2開口3746の対向間に逃がすことで下側の球と上側の球との釣り合い状態を解消して屈曲部材3740の送球路内に球が詰まることを抑制することができる。
【0476】
即ち、下側の球に上側の球が乗り上げてつり合い状態が形成される際に、上側の球が位置する左右方向の側面に第2開口3746が形成されており、上側の球は、互いの球面形状により左右のどちらか寄りかかるので、上側の球が左右どちらかの第2開口3744の内部に送られる。これにより、下側の球と上側の球との釣り合い状体を解消することができる。よって、屈曲部材3740の送球路内に球が詰まることを抑制することができる。
【0477】
次いで、図55を参照して、第4実施形態における振分け装置4700について説明する。なお、上記各実施形態と同一の部分には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0478】
図55(a)は、第4実施形態における振分け装置4700の正面図であり、図55(b)は、図55(a)のLVb−LVb線における振分け装置4700の断面図であり、図55(c)は、図55(b)のLVc−LVc線における振分け装置4700の断面図である。なお、図55(a)から図55(c)では、球の通過する通過経路が破線で模式的に図示される。
【0479】
図55(a)から図55(c)に示すように、第4実施形態における振分け装置4700には、屈曲部材740の開口744の左右方向(図55(a)左右方向)外側下方に入賞口4063が配設される。
【0480】
入賞口4063は、遊技領域を流下する球が内部に球通過可能な開口であり、遊技盤13の正面側に配設される。入賞口4063は、背面側が後述する介設部材4750の第3連結孔4752aに連結されており、入賞口4063の内部に入った球は、第3連通孔54752aに案内される。
【0481】
介設部材4750の回収孔752は、第2送球経路KR2の先端で下方に屈曲して形成され、その内部を球が通過して下方に送球される経路(第6送球経路KR6)が形成される。即ち、第6送球経路KR6と第2送球経路KR2とが連結される。
【0482】
第6送球経路KR6には、左右両側に突出する第3連結孔4752aが形成され、その第3連結孔4752aの下方部分に球の通過を検知するセンサSEが配設される。
【0483】
第3連結孔4752aは、入賞口4063の背面側の開放部分に連結される。これにより、入賞口4063に入った球は、第3連結孔4752aの内部に送球され、第6送球経路に送球される。
【0484】
また第3連結孔4752aの通路上には、第6送球経路KR6に配設されるセンサSEと異なるセンサSE2が配設される。これにより、第3連結孔4752aの内部に入った球を検出することができる。
【0485】
これにより、屈曲部材740の開口744から排出される球は、入賞口4063に入賞させることができる。即ち、屈曲部材740に案内される球が、センサSEを通過する形態だけでなく、開口744から遊技領域へ流出する形態、更には、その流出した球が、入賞口4063内に入りセンサSE2を通過する形態を形成でき、遊技に興趣を付与することができる。
【0486】
なお、入賞口4063は、開口744から遊技領域へ流出した球の全てを受け入れ可能な位置に配置されていても良く、或いは、開口744から遊技領域へ流出した球の状態に応じて、一部の球は受け入れると共に一部の球は受け入れられない位置に配設されていても良い。
【0487】
また、開口744は、第1送球通路KR1と第2送球通路KR2との連結部分に形成されるので、球詰まりが発生しそうな球を開口から遊技領域に払い出すことで、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に球が詰まることを抑制できる。
【0488】
さらに、入賞口4063及び開口744が形成される屈曲部材740は、遊技盤13の正面側に配置されるので、開口744から払い出され球が入賞口4063に入る態様を遊技者に視認可能にでき、遊技者に興趣と付与しやすくできる。
【0489】
第3連結孔4752aは、第6送球経路KR6に配置されるセンサSEの上方に連結されるので、入賞口4063から入る球は、第3連結孔4752aに配置されるセンサSE2を通過するだけでなく、第6送球経路KR6に配置されるセンサSEを通過する。よって、入賞口4063から入る球により、2のセンサを通過させることができるので、遊技者に興趣を付与することができる。
【0490】
また、屈曲部材740に送球される球は、振分け部材760のシーソ―部材762により一球毎に左右に振り分けられるので、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に球が連続して送球されることを抑制できる。よって、第1送球経路KR1と第2送球経路KR2との連結部分に球が詰まることを抑制できる。
【0491】
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
【0492】
上記各実施形態において、1の実施形態の一部または全部を他の1又は複数の実施形態の一部または全部と入れ替えて又は組み合わせて、遊技機を構成しても良い。
【0493】
上記第1実施形態では、センターフレーム600に1のセンサ630が配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、センターフレーム600の左右方向中心線を対称に2のセンサ630を配置しても良く。3以上のセンサ630を配設しても良い。
【0494】
上記第1実施形態では、センサ630がセンターフレーム600の枠体610に配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、センサ630を上下変位ユニット400の正面カバー460に配置しても良い。この場合、センサ630の照射範囲を広域にすることができるので、そのセンサ630の検出領域を拡大することができる。
【0495】
上記第1実施形態では、センターカバー620のカバー部材621を、正面側が凸の湾曲面として形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、正面側中央部で断面略V字状に屈曲するものであっても良い。また、背面側に凸の湾曲面として形成しても良い。他には、一部に湾曲面が形成されるものであっても良い。少なくとも、センサ630から出射される光がカバー部材630に反射されて、遊技盤13の前方の物体を検知できれば良い。
【0496】
上記第1実施形態では、センターカバー620のカバー部材621を、背面側に配設される第3図柄表示装置81を遊技者に視認させる役割と、センサ630から出射される光を兼用する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、カバー部材621の領域を、第3図柄表示装置81を遊技者に視認させ領域と、センサ630から出射される光を反射する領域と、の領域に領域を区切っても良い。この変形例について、図56を参照して説明する。図56は、変形例としてのセンターフレーム600の断面図である。なお、上記各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、図56は、図40(b)の断面図と対応し、センターカバー620の断面のみが模式的に図示される。さらに、図56は、センターフレーム600の背面側に配置される第3図柄表示装置81の外形が2点鎖線で図示される。
【0497】
図56に示すように、センターフレーム600のカバー部材621は、左右方向(図56左右方向)の両端部に第2領域R2と、その両端の第2領域R2の中央側(第3図柄表示装置81の正面側)に第1領域R1と、を備えて形成される。
【0498】
第1領域R1は、カバー部材621の背面側に配置される第3図柄表示装置81を遊技者から視認可能にする領域であり、比較的透明度の高い光透過性の材量から形成される。第2領域R2は、センサ630から出射される光を遊技機13の正面側(遊技者側)に反射させる領域である。なお、第1領域R1と第2領域R2との境界位置は、遊技機13の正面側に位置する遊技者から視認可能であれば良いので、正面視における第3図柄表示装置81の外形と略同一の位置が好ましい。また、この変形例では、理解を容易とするためにセンサ630を左右両端に配設した様態で説明する。
【0499】
この場合、例えば、第2領域R2の背面側または正面側に銀伯などの反射率の高い部材をコーティングしても良い。または、第2領域R2の背面側または正面側に銀色のシールを添付してよい。この場合、センサ630から照射される光を反射させやすくすることができるので、遊技盤13の正面側の物体の検出をより確実に行うことができる。
【0500】
他には、第2領域R2の部分を背面側に凸となる湾曲形状にしても良いし、第2領域R2の部分を平面にしても良い。この場合、センサ630から出射される光が第2領域R2で反射されて正面側に出射される範囲を広くすることができるので、センサ630の検出範囲を拡大することができる。
【0501】
上記各実施形態では、センサ630は、カバー部材621よりも前方に配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、センサ630を、カバー部材621よりも後方に配設してもよい。この場合、センサ630から出射された光はカバー部材621を透過されることで、遊技盤13の正面側の物体を検知することができる。さらに、この場合、カバー部材620が正面側に凸の湾曲形状とされることで、センサ630から出射される光をカバー部材630に入射された際に、その照射角度を変化させることができる。即ち、正面側に凸の湾曲形状のカバー部材630を透過させることで、遊技盤13の正面側に出射されるセンサ630の照射範囲を広くすることができる。
【0502】
上記各実施携帯では、振分け部材760の2の傾斜面761(第3送球経路KR3)が同じ長さで形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではななく、2の傾斜面761(第3送球経路KR3)の長さをそれぞれ異なる長さにしてもよい。この場合、振分け部材720のシーソー部材762で左右に振分けられるそれぞれの球がセンサSEに検知されるまでの時間を左右の経路で異ならせることができるので、遊技者に興趣を与えることができる。
【0503】
上記第1及び第2実施形態では、ローラ492aが、弾性体で形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ローラ492aをゴムやウレタンよりも弾性率の低い素材で形成して、そのローラ492aの外周面にゴムやウレタン等の弾性体の部材を外嵌するものであってもよい。この場合、弾性体の体積を小さくできるので、ローラ部材492の製造コストを抑えることができる。
【0504】
上記第1実施形態では、センターフレーム600のカバー部材621の厚みを一定に形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、カバー部材621の厚みを変えてもよい。例えば、カバー部材621の断面形状を略D字形状に形成してもよい。この場合、カバー部材621は、凸レンズとなるので、カバー部材621の背面側に配置される第3図柄表示装置81、装飾部材450を大きく表示することができる。
【0505】
上記第1実施形態では、ローラ492aの弾性変形を利用して、ローラ492aを、正面ベース452の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟み込む場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ローラ492aの変位を利用するものであってもよい。例えば、ローラ492aの軸部492bを変位可能に形成して、ローラ492aを変位させて、正面ベース452の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟み込むものであってもよい。
【0506】
この場合、ローラ492aの弾性変形を利用することなくローラ492aを、正面ベース452の当接面452hとケース部材491の膨出部491cとの間に挟み込むことができるので、ローラ492aをゴムやウレタンの弾性率の高い素材で形成する必要がなく、例えば、ゴムやウレタンよりも弾性率の低い樹脂で形成することができるので、その分、製造コストを抑えることができる。
【0507】
上記第3実施形態では、上部に配置されるローラ492aが下部に配置されるローラ492aよりも先に装飾部材450と当接する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、上部に配置されるローラ492aが下部に配置されるローラ492aよりよりも後に装飾部材450に当接するものであってもよい。
【0508】
例えば、初期位置(正面ベース452の当接面452hとローラ492aとが離間した位置)における規制ユニット490の上部に配置されるローラ492aは、正面ベース452の当接面452hと前後方向(図50(a)左右方向)に所定の隙間を備えるように構成してもよい。この場合、装飾部材450が第1位置に変位する際に、第1及び第3実施形態よりも、ローラ492aと当接するまでの時間が遅くされるので、装飾部材450を駆動する駆動モータ441の負荷(抵抗)が大きくなる時間を短くすることができる。
【0509】
上記第1実施形態では、照射規制部544とLED532とが当接する状態で配置される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、照射規制部544とLEDとの対向間に所定の隙間が形成されてもよい。この場合、照射孔543の両端を開放状態とすることができるので、照射孔543の内部に空気が留まる(滞留する)ことを抑制できる。即ち、照射孔543の内部に空気の流れを作ることができるので、LED532の動作で発生する熱を効率的に冷却することができる。
【0510】
上記第1実施形態では、粗面加工が凹凸の形状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、粗面加工が凸(突起)のみからなる面であっても良く、凹(窪み)のみからなる面であってもよい。また、粗面加工は、条または溝として延設されるものであってもよい。さらに、凹および凸の断面形状は、円形、打鍵、多角径、これらを組み合わせた形状のいずれであっても良い。即ち、基準位置よりも高い部分と低い部分とが形成され、光が、反射可能な複数の部分(面)が形成され、乱反射可能とされていれば、凹凸の形状は任意である。
【0511】
上記各実施形態において、煙を発生させる煙発生装置(煙発生手段)を遊技盤13(ベース板60)の背面側に設け、その煙発生装置から発生される煙を、回転ユニット500の変位領域(回転領域)に導入するようにしても良い。即ち、第3図柄表示装置81とセンターフレーム600(センターカバー620)との間の空間に煙が充満された雰囲気を形成しても良い。これにより、LED532から発光された光を煙を通過させつつ遊技者に視認させることができ、かかるLED532の点滅を際立たせることができる。また、煙により回転ユニット500またはその背面側の部材を隠しつつ(遊技者から視認され難くしつつ)、LED532の点滅のみを視認させることができる。よって、LED532(光)による演出効果を高めることができる。
【0512】
なお、従来品では、回転ユニットの回転に伴って、煙が外周側に押し出されて、上述した空間に煙を充満させておくことが困難であった。よって、煙の効果を得ることが困難であった。これに対し、上述した各実施形態における回転ユニット500によれば、上面ベース510及び下面ベース520に送風孔512,522が開口されると共に、上面ベース510及び下面ベース520を組み立てた構造体の背面側が開放されるので、送風孔512,522から取り込んだ外気を背面側から排気して、循環させることができる。よって、上述した空間に煙を充満させておく(回転ユニット500の周囲に留まらせておく)ことができる。その結果、煙が充満した雰囲気中でLED532を点滅させることができ、上述した効果を奏することができる。
【0513】
本発明を上記各実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要条件として遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させるパチンコ機として実施してもよい。また、Vゾーン等の特別領域を有する入賞装置を有し、その特別領域に球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機に実施してもよい。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良い。
【0514】
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報の組合せが特定のものであることを必要条件として、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させるスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0515】
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する表示装置を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、遊技ホールでは球のみを遊技価値として取り扱うことができるため、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいてみられる、遊技価値たるメダルと球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得る。
【0516】
以下に、本発明の遊技機に加えて上述した実施形態に含まれる各種発明の概念を示す。
【0517】
<センターカバー620を一例とする発明の概念について>
中央に開口を有する遊技盤と、その遊技盤の開口を介して視認可能に配設される液晶表示装置と、光を発光すると共に前記光の物体による反射光を受光することで前記液晶表示装置の正面側における前記物体の存在を検出するセンサ装置と、を備えた遊技機において、前記液晶表示装置の正面側に配設され、少なくとも正面が凸の湾曲面として形成されると共に光透過性材料からなる正面部材を備えることを特徴とする遊技機A1。
【0518】
ここで、中央に開口を有する遊技盤と、その遊技盤の開口を介して視認可能に配設される液晶表示装置と、光を発光すると共にその光の物体(例えば、遊技者の手)による反射光を受光することで液晶表示装置の正面側における物体の存在を検出するセンサ装置(モーションセンサ)とを備えた遊技機が知られている(例えば、特開2014−208139号公報)。この場合、センサ装置が遊技者から視認可能に露出されると、遊技者の興趣が損なわれる。そのため、センサ装置は、装飾部材の背面側に配置され、遊技者から視認され難くされる。センサ装置は、装飾部材の側方の開放部分を介して、光を発光すると共にその光の物体による反射光を受光して物体の存在を検出するところ、センサ装置が装飾部材の側方の開放部分から離間して(奥側に後退して)配設されるほど、遊技者からは視認され難くできるが、物体を検出可能な範囲が狭くなり、センサ装置が装飾部材の側方の開放部分に近接して配設されるほど、物体を検出可能な範囲を広くできるが、遊技者から視認されやすくなる。即ち、センサ装置を遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することが困難であるという問題点があった。
【0519】
これに対し、遊技機A1によれば、液晶表示装置の正面側に配設され、少なくとも正面が凸の湾曲面として形成されると共に光透過性材料からなる正面部材を備えるので、センサ装置から発光された光を正面部材で反射させて物体に到達させることができると共に、物体による反射光を正面部材で反射させてセンサ装置に到達させることができる。よって、その分、センサ装置を装飾部材の側方の開放部分から離間させて(奥側に後退させて)配設することができるので、センサ装置を遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することができる。なお、正面部材は光透過性材料からなるので、液晶表示装置に表示される図柄の視認性を確保できる。
【0520】
また、正面が凸の湾曲面とされるので、センサ装置から発光された光を正面部材の正面で反射させる場合には、センサ装置から近い位置では、反射の角度(反射角)をより鋭角とできる一方、センサ装置から遠い位置では、反射の角度(反射各)をより鈍角とすることができ、その分、物体を検出可能な範囲を拡大しやすくできる。なお、物体による反射光を正面部材の正面で反射させる場合も同様である。
【0521】
遊技機A1において、前記正面部材は、少なくとも前記湾曲面として形成される部分の厚み寸法が略一定の値に設定されることを特徴とする遊技機A2。
【0522】
遊技機A2によれば、遊技機A1の奏する効果に加え、正面部材は、少なくとも湾曲面として形成される部分の厚み寸法が略一定の値に設定されるので、正面部材が凸レンズとして作用することを抑制して、液晶表示装置に表示される図柄の視認性を確保できる。また、正面部材の背面側に空間を形成できるので、その分、他の部材(変位可能に形成される変位部材)が変位するためのスペースを確保できる。
【0523】
遊技機A2において、前記液晶表示装置および正面部材の間を変位可能に形成される変位部材を備え、前記正面部材は、その正面部材の周縁のうちの第1部分が第2部分よりも正面側となる位置に配設されることを特徴とする遊技機A3。
【0524】
遊技機A3によれば、遊技機A2の奏する効果に加え、正面部材は、その正面部材の周縁のうちの第1部分が第2部分よりも正面側となる位置に配設されるので、遊技盤の背面側と正面部材の背面側との間で変位部材が変位する際の通路として第1部分を利用することができる。一方で、正面部材の周縁のうちの第2部分が第1部分よりも背面側に位置するので、その分、限られたスペース内において、正面部材の曲率を大きくすることができる。
【0525】
前記正面部材の第1部分は、前記遊技盤の背面と略同一または遊技盤の背面よりも正面側となる位置に配設され、前記正面部材の第2部分は、前記遊技盤の背面よりも背面側となる位置に配設されることを特徴とする遊技機A4。
【0526】
遊技機A4によれば、遊技機A3の奏する効果に加え、正面部材の第1部分は、遊技盤の背面と略同一または遊技盤の背面よりも正面側となる位置に配設されるので、変位部材が第1部分に干渉することをより確実に抑制でき、その分、変位部材の大型化を図ることができる。また、正面部材の第2部分は、遊技盤の背面よりも背面側となる位置に配設されるので、正面部材の曲率をより大きくすることができ、その分、正面部材の正面を光の反射面として利用しやすくできる。即ち、センサ装置を遊技者から視認され難くしつつ、物体を検出可能な範囲を確保することができる。
【0527】
遊技機A3又はA4において、前記遊技盤の開口の内縁に配設されるセンターフレームを備え、前記変位部材は、前記遊技盤の背面側と前記正面部材の背面側との間で変位可能に形成される本体部材と、その本体部材に回転可能に配設される回転部材とを備え、前記正面部材の第2部分が前記センターフレームに連結されることを特徴とする遊技機A5。
【0528】
遊技機A5によれば、遊技機A3又はA4の奏する効果に加え、第2部分がセンターフレームに連結されるので、変位部材(本体部材)が正面部材の背面側に変位され回転部材が回転されることで発生する風を第2部分(正面部材)により遮ることができる。その結果、風の作用により球の流下が影響を受けることを抑制できる。また、回転部材の回転により風が発生し、その風により埃や粉塵が吹き飛ばされた場合でも、第2部分(正面部材)により遮ることができるので、吹き飛ばされた埃や粉塵がセンサ装置の発光・受光の光路上に舞い上がり、検出の精度が低下することを抑制できる。
【0529】
遊技機A5において、前記センターフレームは、球が転動可能に形成されるステージを備え、前記正面部材の第2部分は、前記センターフレームのうちの少なくともステージを含む範囲に連結されることを特徴とする遊技機A6。
【0530】
ここで、センターフレームのステージには、そのステージを転動する球が背面側へ落下しないように、背面壁が立設されるものが従来から知られている。しかし、かかる従来品では、回転部材の回転により発生した風が、ステージから立設される背面壁の立設先端から正面側へ回り込んで、或いは、遊技盤の正面側のガラス板で折り返されて、ステージを転動する球に影響を与える。一方、ステージを転動する球に風の影響を与えなくするために、背面壁を正面側まで湾曲させて、ステージの球の周囲を覆う形状とする(即ち、閉じた通路を形成する)と、ステージを転動する球を遊技者が視認し難くなるため、遊技の興趣が損なわれる。
【0531】
これに対し、遊技機A6によれば、遊技機A5の奏する効果に加え、正面部材の第2部分は、センターフレームのうちの少なくともステージを含む範囲に連結されるので、回転部材が回転されることで発生する風を第2部分(正面部材)により遮ることができる。その結果、ステージの周囲を覆う必要がないので、ステージを転動する球を遊技者に視認させやすくしつつ、風の作用により球の流下が影響を受けることを抑制できる。
【0532】
遊技機A5又はA6において、前記正面部材の第1部分は、前記遊技盤の開口における内縁またはセンターフレームとの間に所定の間隔を隔てて配設されることを特徴とする遊技機A7。
【0533】
遊技機A7によれば、遊技機A5又はA6のいずれかにおいて、正面部材の第1部分は、前記遊技盤の開口における内縁またはセンターフレームとの間に所定の間隔を隔てて配設されるので、かかる所定の間隔を介して、遊技盤および正面部材の背面側と正面側とを連通させることができる。その結果、変位部材(本体部材または回転部材)から発生する熱が、遊技盤および正面部材の背面側にこもることを抑制できる。
【0534】
遊技機A7において、前記正面部材の第1部分は、前記正面部材の周縁のうちの鉛直方向上側の領域に形成されることを特徴とする遊技機A8。
【0535】
遊技機A8によれば、遊技機A7の奏する効果に加え、正面部材の第1部分は、その正面部材の周縁のうちの鉛直方向上側の領域に形成されるので、回転部材が回転されることで発生する風を、遊技領域のうちの上側の領域(遊技盤の開口の上側の領域)へ向けて流すことができ、風の作用により球の流下が影響を受けることを抑制できる。即ち、遊技領域のうちの上側の領域を流下する球は、発射装置から発射され遊技領域へ流入された初期の球であり、その速度が比較的速いため、例えば、センターフレームのステージ上を転動する球と比較して、風の影響を受け難い。言い換えれば、風の影響を球が受け難い領域へ向けて風を流すことができる。よって、その分、回転部材の回転速度を増加させることができ、演出効果の向上を図ることができる。
【0536】
ここで、変位部材(本体部材または回転部材)から熱が発生すると、その熱により温められた空気は上昇されるところ、正面部材の第1部分は、正面部材の周縁のうちの鉛直方向上側の領域に形成される、即ち、遊技盤および正面部材の背面側と正面側とを連通させる隙間(所定の間隔)をより上側に形成することができる。その結果、変位部材(本体部材または回転部材)から発生する熱を、隙間を介して遊技盤および正面部材の正面側へ流しやすくして、遊技盤および正面部材の背面側に熱がこもることを抑制できる。
【0537】
遊技機A1からA8のいずれかにおいて、前記正面部材の正面は、その法線方向が少なくとも水平方向よりも下方を指向する湾曲面として形成されることを特徴とする遊技機A9。
【0538】
ここで、正面部材は、液晶表示装置の正面側に配設されるため、遊技者の顔にほぼ対面される(真正面に向かい合う)。そのため、正面部材の正面が凸の湾曲面として形成されると、店内の天井に設置された蛍光灯や他の遊技機からの光が遊技者へ向けて反射され、遊技者が眩しく感じると共に、液晶表示装置の視認性が悪化する(正面部材に蛍光灯や他の遊技機の光が映りこむことで、液晶表示装置が見え難くなる)恐れがある。
【0539】
これに対し、遊技機A9によれば、遊技機A1からA8の奏する効果に加え、正面部材の正面は、その法線方向が少なくとも水平方向よりも下方を指向する湾曲面として形成されるので、正面部材の正面へ入射された光を下方へ向けて反射させることができる。即ち、店内の天井に設置された蛍光灯や他の遊技機からの光が正面部材の正面へ入射された場合に、かかる光が遊技者へ向けて反射されることを抑制でき、その結果、遊技者が眩しく感じることや、液晶表示装置の視認性が悪化することを抑制できる。
【0540】
遊技機A9において、前記正面部材の第1部分は、前記正面部材の周縁のうちの鉛直方向上側の領域に形成され、前記正面部材は、少なくとも前記湾曲面として形成される部分の厚み寸法が略一定の値に設定されると共に、鉛直方向上方に位置する前記正面ほど水平方向成分が大きくなることを特徴とする遊技機A10。
【0541】
遊技機A10によれば、遊技機A9の奏する効果に加え、正面部材の第1部分は、正面部材の周縁のうちの鉛直方向上側の領域に形成され、正面部材は、少なくとも湾曲面として形成される部分の厚み寸法が略一定の値に設定されると共に、鉛直方向上方に位置する正面ほど水平方向成分が大きくなるので、変位部材(本体部材または回転部材)から発生した熱により温められた空気を、正面部材の背面に沿って上昇させることができると共に、その上昇した空気(熱)を、正面部材の第1部分(遊技盤および正面部材の背面側と正面側とを連通させる隙間(所定の間隔))から遊技盤および正面部材の正面側へ流しやすくできる。その結果、遊技盤および正面部材の背面側に熱がこもることを抑制できる。
【0542】
<振分け装置700を一例とする発明の概念について>
球が通過可能な通路を形成する通路部材を備え、前記通路部材の一部に屈曲部が形成された遊技機において、前記通路部材は、前記屈曲部の側壁に開口形成される開口を備えることを特徴とする遊技機B1。
【0543】
ここで、球が通過可能な通路を形成する通路部材を備えた遊技機が知られている(例えば、特開2015−97764号公報)。この場合、通路部材の一部に屈曲部を形成することも行われる。屈曲部を形成することで、球の送球方向(通路から遊技領域へ球を流出させる位置)を変更できるので、レイアウトの自由度を高めることができる。しかしながら、上述した従来の遊技機のように、通路部材の一部に屈曲部が形成されると、屈曲部における球の流れが滞りやすい。そのため、複数の球が連なった状態で屈曲部を通過する場合に、先行する球に後行する球が追いつき、先行する球を後行する球が側壁に押し付けることで、両者が転動できなくなり、球詰まりが発生することがあるという問題点があった。
【0544】
これに対し、遊技機B1によれば、通路部材は、屈曲部の側壁に開口形成される開口を備えるので、複数の球が連なった状態で屈曲部を通過する場合に、先行する球に後行する球が追いついても、先行する球を側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0545】
なお、屈曲部とは、通路部材の第1の部分とその第1の部分の下流側に連結されると共に第1の部分と球の通過方向が異なる方向とされる第2の部分とが形成される範囲を意味する。この場合、第1の部分と第2の部分とは、それぞれ直線状に延設される通路であっても良く、曲線状に湾曲して延設される通路であっても良く、又は、これらが組み合わされた形状の通路であっても良い。
【0546】
遊技機B1において、前記通路部材の屈曲部は、略鉛直方向に延設される鉛直通路と、その鉛直通路から下降傾斜しつつ延設される延設通路とを備え、前記開口は、前記鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域に形成されることを特徴とする遊技機B2。
【0547】
遊技機B2によれば、遊技機B1の奏する効果に加え、通路部材の屈曲部は、略鉛直方向に延設される鉛直通路と、その鉛直通路から下降傾斜しつつ延設される延設通路とを備え、開口は、鉛直通路と延設通路とが交差する領域に形成されるので、球詰まりの発生を抑制できる。
【0548】
即ち、鉛直通路と延設通路とが交差する領域は、鉛直通路を流下(落下)した球が方向転換して延設通路の延設方向へ向けて転動を開始する位置であり、先行する球に後行する球が追いつきやすい。そのため、先行する球を後行する球が側壁に押し付けることで、両者が転動できなくなり、球詰まりが発生しやすい。これに対し、遊技機B2によれば、かかる鉛直通路と延設通路とが交差する領域に開口が形成されるので、先行する球に後行する球が追いついても、先行する球を側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0549】
遊技機B2において、前記開口は、前記鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域であって、前記延設通路の延設方向に沿って球が転動する際の左右の側壁に形成されることを特徴とする遊技機B3。
【0550】
遊技機B3によれば、遊技機B2の奏する効果に加え、開口は、鉛直通路と延設通路とが交差する領域であって、延設通路の延設方向に沿って球が転動する際の左右の側壁に形成されるので、先行する球に後行する球が追いついた場合でも、先行する球を左右の側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0551】
遊技機B3において、前記鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域であって、転動面となる底壁および前記延設通路の延設方向に沿って球が転動する際の背面側の側壁には、前記延設通路の下降傾斜よりも大きな角度で下降傾斜される傾斜面が形成されることを特徴とする遊技機B4。
【0552】
遊技機B4によれば、遊技機B3の奏する効果に加え、鉛直通路と延設通路とが交差する領域であって、転動面となる底壁および前記延設通路の延設方向に沿って球が転動する際の背面側の側壁には、延設通路の下降傾斜よりも大きな角度で下降傾斜される傾斜面が形成されるので、鉛直通路を流下(落下)する球が方向転換して延設通路の延設方向へ向けて転動を開始する際には、かかる球を傾斜面の下降傾斜を利用して速やかに転動させることができる。これにより、後行する球が追いつくよりも前に、先行する球を転動させやすくでき、先行する球が後行する球によって背面側(延設通路の延設方向に沿って球が転動する際の背面側)の側壁に押し付けられることを抑制できるので、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0553】
なお、傾斜面の傾斜は、直線状の傾斜、曲線状の傾斜、又は、これらを組み合わせた傾斜のいずれであっても良い。また、傾斜面の下降傾斜の角度は、その傾斜面の全域で、延設通路の下降傾斜の角度よりも大きな角度である必要はなく、少なくとも傾斜面の一部における下降傾斜の角度が延設通路の下降傾斜の角度よりも大きな角度であれば足りる趣旨である。
【0554】
遊技機B2からB4のいずれかにおいて、正面側に遊技領域が形成される遊技盤を備え、前記通路部材の屈曲部のうちの少なくとも前記鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域が前記遊技盤の正面側に配設されることを特徴とする遊技機B5。
【0555】
遊技機B5によれば、遊技機B2からB4のいずれかの奏する効果に加え、通路部材の屈曲部のうちの少なくとも鉛直通路と延設通路とが交差する領域(即ち、開口が形成される部分)が遊技盤の正面側に配設されるので、通路部材の屈曲部において球詰まりが発生した場合には、ガラス板を開放することで、遊技盤の正面側において、屈曲部に詰まった球に対して開口からアクセスすることができる。よって、球詰まりを解消する作業の作業性の向上を図ることができる。
【0556】
遊技機B2からB5のいずれかにおいて、前記開口は、前記鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域における側壁であって、転動面となる底壁から球の半径に相当する高さ位置を含む範囲に形成されることを特徴とする遊技機B6。
【0557】
遊技機B6によれば、遊技機B2からB5のいずれかにおいて、開口は、鉛直通路と延設通路とが交差する領域における側壁であって、転動面となる底壁から球の半径に相当する高さ位置を含む範囲に形成されるので、鉛直通路を流下(落下)する球が延設通路の底壁に到達した際に、かかる球を開口に受け入れやすくできる。よって、先行する球に後行する球が追いついた場合でも、先行する球を側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0558】
遊技機B2からB6のいずれかにおいて、正面側に遊技領域が形成される遊技盤を備え、前記通路部材の屈曲部のうちの少なくとも前記鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域が前記遊技盤の正面側に配設され、前記開口は、球が通過可能な大きさに形成されることを特徴とする遊技機B7。
【0559】
遊技機B7によれば、遊技機B2からB6のいずれかにおいて、通路部材の屈曲部のうちの少なくとも鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域(即ち、開口が形成される部分)が遊技盤の正面側に配設され、開口は、球が通過可能な大きさで形成されるので、球詰まりの発生を抑制しやすくできる。
【0560】
即ち、開口の大きさが、球が通過不能な大きさとされる場合には、通常は、開口を利用して、先行する球を側壁に押し付け難くできるが、例外的に、後行する球が先行する球を開口の中心へ押し付ける形態が形成され、先行する球が開口に内嵌される(嵌り込む)場合がある。この場合には、後行する球の転動が、開口に嵌り込んだ球に阻害され、球詰まりが発生する。
【0561】
これに対し、遊技機B7によれば、後行する球が先行する球を開口の中心へ押し付ける形態が形成された場合でも、先行する球を開口から通路部材の外部(遊技盤の正面側の遊技領域)へ排出することができ、先行する球が開口に内嵌される(嵌り込む)ことを回避できる。これにより、後行の球の転動を継続させることができるので、球詰まりの発生を抑制できる。
【0562】
また、このように、球が通過可能な大きさで開口が形成されると共に、その開口が遊技盤の正面側(即ち、遊技領域)に配設されることで、遊技領域を流下する球を開口から通路部材へ流入させることができる。よって、遊技の興趣の向上を図ることができる。例えば、屈曲部よりも下流に入賞球を検出するセンサが配設される場合には、屈曲部よりも上流から通路部材へ流入した球に加え、開口から通路部材へ流入した球も入賞口として検出させることができる。特に、この場合には、開口(鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域)は、遊技盤の正面側に配設されるので、開口から通路部材へ流入する球を遊技者に視認させることができる。
【0563】
遊技機7において、前記開口の内縁下端は、前記延設通路の底壁から所定距離だけ離間された位置に設定されることを特徴とする遊技機B8。
【0564】
遊技機B8によれば、遊技機B7の奏する効果に加え、開口の内縁下端は、延設通路の底壁から所定距離だけ離間された位置に設定されるので、開口の内縁下端と延設通路の底壁との間に側壁を残す(形成する)ことができる。よって、球が通過可能な大きさに開口が形成される場合であっても、かかる開口を介して、通路部材から外部(遊技領域)へ不必要に球が流出することを抑制できる。
【0565】
遊技機B1からB8において、前記通路部材は、前記屈曲部へ向けて下降傾斜して形成され前記屈曲部の上流側に連結される共に遊技領域の幅方向に沿って略直線状に延設される傾斜通路を備え、前記傾斜通路の上流側を遊技領域の幅方向中央に位置させると共に前記屈曲部を遊技領域の幅方向外側に位置させる姿勢で前記通路部材が一対配置されると共に、それら一対の通路部材における屈曲部の間に入賞装置が位置されることを特徴とする遊技機B9。
【0566】
遊技機B9によれば、通路部材は、屈曲部へ向けて下降傾斜して形成され屈曲部の上流側に連結される共に遊技領域の幅方向に沿って略直線状に延設される傾斜通路を備え、傾斜通路の上流側を遊技領域の幅方向中央に位置させると共に屈曲部を遊技領域の幅方向外側に位置させる姿勢で通路部材が一対配置されると共に、それら一対の通路部材における屈曲部の間に入賞装置が位置される。
【0567】
この場合、傾斜通路の下降傾斜の角度が小さく(下降傾斜が緩やかに)されると、球の流下速度が低くなり、屈曲部において球詰まりを発生させやすくなる。一方で、傾斜通路の下降傾斜の角度が大きく(下降傾斜が急と)されると、球の流下速度を速くして、屈曲部における球詰まりを発生し難くできるが、傾斜通路の配設に必要な高さ方向のスペースが嵩み、入賞装置の配設が困難となる。
【0568】
これに対し、遊技機B9によれば、屈曲部の側壁に開口が形成されることで、かかる屈曲部における球詰まりの発生し難くできるので、その分、傾斜通路の下降傾斜の角度を小さく(下降傾斜を緩やかと)することができる。その結果、傾斜通路の配設に必要な高さ方向のスペースが抑制でき、入賞装置の配設を可能とすることができる。即ち、遊技機B9記載の通路部材および入賞装置の配置は、従来品では不可能な配置であり、上述のように、屈曲部の側壁に開口を形成することで初めて可能となったものである。
【0569】
遊技機B9において、正面側に遊技領域が形成される遊技盤を備え、前記通路部材の屈曲部のうちの少なくとも前記鉛直通路と前記延設通路とが交差する領域が前記遊技盤の正面側に配設され、前記通路部材の屈曲部のうちの前記遊技盤の正面側に配設された部分と前記遊技領域の下方縁部との間には少なくとも球が通過可能な隙間が形成されることを特徴とする遊技機B10。
【0570】
ここで、遊技盤の中央には開口が形成され、その開口を介して液晶表示装置を遊技者に視認させる。近年、液晶表示装置の大型化の要請に伴い、遊技盤中央の開口も大きくなることで、遊技盤中央の開口の下方縁部と遊技領域の下方縁部との間のスペースが狭くされる。そのため、従来品では、遊技機9記載の通路部材および入賞装置に相当する部材を、遊技盤中央の開口の下方縁部と遊技領域の下方縁部との間のスペースに配置することが困難であった。即ち、上述したように、傾斜通路の下降傾斜の角度が小さく(下降傾斜が緩やかに)されると、球の流下速度が低くなり、屈曲部において球詰まりを発生させやすくなる。一方で、傾斜通路の下降傾斜の角度が大きく(下降傾斜が急と)されると、球の流下速度を速くして、屈曲部における球詰まりを発生し難くできるが、傾斜通路の配設に必要な高さ方向のスペースが嵩み、入賞装置の配設が困難となる。また、屈曲部の上下方向における配設位置が下がる(低くなる)ため、かかる屈曲部と遊技領域の下方縁部との間に球が通過可能な隙間を確保することが困難となり、屈曲部の両側にそれぞれアウト口を設けることが必要となる。
【0571】
これに対し、遊技機B10によれば、遊技機B9の奏する効果に加え、屈曲部の側壁に開口が形成されることで、かかる屈曲部における球詰まりの発生し難くできるので、その分、傾斜通路の下降傾斜の角度を小さく(下降傾斜を緩やかと)することができる。その結果、屈曲部の上下方向における配設位置を上げる(高くする)ことができるので、かかる屈曲部と遊技領域の下方縁部との間に球が通過可能な隙間を確保することができる。よって、屈曲部の両側にそれぞれアウト口を設けることを不要とできる。即ち、遊技機B9記載の通路部材および入賞装置の配置において、更に、遊技機B10記載の配置(屈曲部と遊技領域の下方縁部との間に球が通過可能な隙間が形成された配置)は、従来品では不可能な配置であり、上述のように、屈曲部の側壁に開口を形成することで初めて可能となったものである。
【0572】
<回転ユニット500を一例とする発明の概念について>
複数の発光手段を有し、回転位置に応じて前記発光手段を点滅させることで、残像効果による残像表示を行う回転表示装置を備えた遊技機において、前記回転表示装置は、前記複数の発光手段が列設される基板と、その基板を収容する本体部材と、その本体部材を回転可能に軸支するベース部材とを備え、前記本体部材は、前記発光手段の光を透過させる透過部と、回転方向に面する側壁に貫通形成される複数の貫通孔を備えることを特徴とする遊技機C1。
【0573】
ここで、複数の発光手段(LED)を有し、回転位置に応じて発光手段を点滅させることで、残像効果による残像表示を行う回転表示装置を備えた遊技機が知られている(例えば、特開2015−100385号公報や特開2015−053968号公報など)。
【0574】
この場合、特開2015−100385号公報の技術では、発光手段が露出されているため、外観が損なわれる。一方、特開2015−053968号公報の技術では、透光性を有する部材(押しボタン)を通して、発光手段の光を視認させる。よって、発光手段は露出されない。しかしながら、この場合、発光手段が配設された部材(リール)を回転させても、その回転は視認されないため、残像効果による残像表示を行う意味がない。即ち、複数の発光手段をマトリックス状に縦横に配列し、それら各発光手段の点滅を制御することによっても、同様の表示を行うことができる。
【0575】
そこで、本願出願人は、複数の発光手段が列設される基板を本体部材に収容し、その本体部材をベース部材に回転可能に軸支させた回転表示装置を考案した(本願出願時において未公知)。これによれば、発光手段が本体部材に収容されているので、発光手段が視認され難く、外観が損なわれない。また、本体部材の回転が視認可能な状態で、発光手段の点滅による残像表示を視認させるので、興趣を高められる。しかしながら、この場合、発光手段が本体部材に収容されるので、発光手段の冷却が困難であるという問題点を新たに見出した。発光手段(LED)やそれを制御するIC・コンデンサ等は、基盤にはんだ付けされるところ、これら発光手段やIC・コンデンサが動作する際の発熱を十分に冷却できない場合には、はんだが溶けて、接触不良を招く恐れがある。
【0576】
これに対し、遊技機C1によれば、本体部材は、回転方向に面する側壁に貫通形成される複数の貫通孔を備えるので、本体部材が回転される際に、複数の貫通孔から本体部材の内部へ外気を取り込むことができる。よって、発光手段が動作する際の発熱を冷却することができる。
【0577】
遊技機C1において、前記本体部材は、背面側が開放された容器状の形状に形成されることを特徴とする遊技機C2。
【0578】
遊技機C2によれば、遊技機C1の奏する効果に加え、本体部材は、背面側が開放された容器状の形状に形成されるので、側壁の貫通孔から取り込んだ外気を背面側から効率的に排気することができる。よって、発光手段が動作する際の発熱を冷却することができる。また、このように、本体部材の背面側から排気することで、かかる排気が、遊技領域を流下(又は、ステージを転動する)球に影響を与えることを抑制できる。
【0579】
遊技機C2において、前記本体部材は、本体部材の回転平面における直径方向に沿う長尺形状となる正面視矩形状に形成されると共に、正面側を形成する正面壁が長手方向端部側ほど背面側に後退する湾曲形状に形成されることを特徴とする遊技機C3。
【0580】
遊技機C3によれば、遊技機C2の奏する効果に加え、本体部材は、本体部材の回転平面における直径方向に沿う長尺形状となる正面視(即ち、回転軸方向視)矩形状に形成されるので、本体部材の回転に伴う遠心力を利用して、本体部材の内部の空気を長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、背面側から排気することができる。よって、かかる空気の流動に伴って、回転軸およびその近傍において、背面側から外気を本体部材へ取り込むことができる。即ち、回転軸およびその近傍では、回転速度が低いため、側壁の貫通孔からの外気の取り込み効率が悪い(又は取り込めない)ところ、遠心力を利用した空気の循環(回転軸およびその近傍における背面側から外気を取り込み、その取り込んだ外気を遠心力で長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、径方向外方側における背面側から排気する空気の流動)を形成することができる。その結果、発光手段が動作する際の発熱を冷却することができる。特に、回転軸およびその近傍に配設される発光手段の冷却を達成することができる。
【0581】
この場合、本体部材の正面側を形成する正面壁が、本体部材の回転平面に平行な形状であると(即ち、本体部材が直方体形状であると)、遠心力で長手方向端部(回転時の径方向外方)へ流動された空気が背面側へ向けて方向転換する部分の角度が略直角となるため、かかる部分で渦が形成されやすくなる。そのため、空気の流れが阻害され、背面側からのスムーズな排気が困難となる。
【0582】
これに対し、遊技機C3によれば、正面側を形成する正面壁が長手方向端部側ほど背面側に後退する湾曲形状に形成されるので、遠心力により長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動される空気を徐々に背面側へ流動させることができると共に、長手方向端部(径方向外方)へ流動された空気が背面側へ向けて方向転換する部分の角度を略直角よりも大きくできるため、かかる部分での渦の形成を抑制して、空気の流れを円滑とできる。よって、背面側からの排気をよりスムーズに行える。その結果、回転軸およびその近傍に配設される発光手段の冷却をより確実に達成することができる。
【0583】
遊技機C2又はC3において、前記本体部材は、回転軸およびその回転軸の近傍における背面側の開放面積が、長手方向端部側における背面側の開放面積よりも大きくされることを特徴とする遊技機C4。
【0584】
遊技機C4によれば、遊技機C2又はC3の奏する効果に加え、本体部材は、回転軸およびその回転軸の近傍における背面側の開放面積が、長手方向端部側における背面側の開放面積よりも大きくされるので、回転に伴う遠心力を利用して、本体部材の内部の空気を長手方向端部側(回転時の径方向外方)へ流動させ、径方向外方側における背面側から排気することで、回転軸およびその近傍における背面側から外気を取り込む際に、その取込を効率的に行うことができる。
【0585】
遊技機C4において、前記本体部材は、回転軸およびその回転軸の近傍における背面側の開放部分が、回転軸と同心の円形に形成されることを特徴とする遊技機C5。
【0586】
遊技機C5によれば、遊技機C4の奏する効果に加え、本体部材は、回転軸およびその回転軸の近傍における背面側の開放部分が、回転軸と同心の円形に形成されるので、本体部材の回転に伴って、回転軸およびその近傍の背面側の外気が乱れる(回転方向の流動が形成される)ことを抑制できる。その結果、回転軸およびその近傍における背面側から外気を効率的に取り込むことができる。
【0587】
遊技機C2からC5のいずれかにおいて、前記ベース部材に本体部材を回転可能に軸支する軸部材を備え、その軸部材は、前記本体部材の背面側から背面側へ向かうに従って縮径されることを特徴とする遊技機C6。
【0588】
遊技機C6によれば、遊技機C2からC5のいずれかの奏する効果に加え、ベース部材に本体部材を回転可能に軸支する軸部材は、本体部材の背面側から背面側へ向かうに従って縮径されるので、本体部材の回転に伴って、回転軸およびその近傍における背面側から外気を取り込む際には、軸部材の外周面に沿う外気の流れを円滑とでき、流動抵抗を低減できる。その結果、回転軸およびその近傍における背面側から外気の取りこみを効率化できるので、回転軸およびその近傍に配設される発光手段の冷却をより確実に達成することができる。
【0589】
遊技機C1からC6のいずれかにおいて、前記基板は、前記発光手段が搭載される面またはその面と反対側の面を前記本体部材の側壁に対面させる姿勢で前記本体部材に収納されることを特徴とする遊技機C7。
【0590】
遊技機C7によれば、遊技機C1からC6のいずれかの奏する効果に加え、基板は、発光手段が搭載される面またはその面と反対側の面を本体部材の側壁に対面させる姿勢で本体部材に収納されるので、側壁に貫通形成された貫通孔から導入される外気を、発光手段又はIC・コンデンサへ効率的に噴き付けて、放熱効果を高めることができる。その結果、発光手段又はIC・コンデンサが動作する際の発熱を効果的に冷却することができる。また、基板が本体部材に収容される姿勢が、基板の表面または裏面を本体部材の側壁に対面させる姿勢とされることで、本体部材の正面視の幅寸法(長手方向に直交する方向の寸法)を小さくできる。その結果、本体部材(回転表示装置)が停止された状態において、その背面側に配設される部材や装置の視認性を確保できる。
【0591】
遊技機C1からC7のいずれかにおいて、前記回転表示装置の本体部材の変位領域に煙を発生させる煙発生手段を備えることを特徴とする遊技機C8。
【0592】
遊技機C8によれば、遊技機C1からC7のいずれかの奏する効果に加え、回転表示装置の本体部材の変位領域に煙を発生させる煙発生手段を備えるので、発光手段の点滅を際立たせることができる。また、煙により回転表示装置を隠しつつ、発光手段の点滅のみを視認させることができ、光による演出効果を高めることができる。
【0593】
なお、従来の回転表示装置では、本体部材の回転に伴って、煙が外周側に押し出されて、煙の効果を得ることが困難であったが、本発明によれば、本体部材に貫通孔が形成され、外気を循環させることができるので、煙を本体部材の周囲に留まらせることができる。その結果、煙が充満した雰囲気中で発光手段を点滅させることができ、上述した効果を奏することができる。
【0594】
煙発生装置としては、例えば、水性又は油性のオイル(リキッド)を加熱・気化させて煙(スモーク)を発生させるタイプ、リキッド(水性・油性)をコンプレッサーにて加圧・拡散させ、空気中に細かい粒子として滞留させるタイプ、炭酸ガスを噴出させるタイプなどが例示される。
【0595】
遊技機C8において、中央に開口を有する遊技盤と、その遊技盤の開口を介して視認可能に配設される液晶表示装置と、前記液晶表示装置の正面側に配設され、正面側に凸に湾曲して形成されると共に光透過性材料からなる正面部材とを備え、前記回転表示部材の少なくとも本体部材が前記液晶表示装置と前記正面部材との間に位置されることを特徴とする遊技機C9。
【0596】
遊技機C9によれば、遊技機C8の奏する効果に加え、中央に開口を有する遊技盤と、その遊技盤の開口を介して視認可能に配設される液晶表示装置と、液晶表示装置の正面側に配設され、正面側に凸に湾曲して形成されると共に光透過性材料からなる正面部材とを備え、回転表示部材の少なくとも本体部材が液晶表示装置と正面部材との間に位置されるので、煙発生装置から発生した煙を本体部材の変位領域に留まらせやすく(閉じ込めやすく)できる。よって、煙が充満する雰囲気中で発光手段を点滅させて、その点滅を際立たせることや、煙により回転表示装置を隠しつつ、発光手段の点滅のみを視認させることが行いやすくできる。その結果、光による演出効果を高めることができる。特に、正面部材が正面へ向けて凸に湾曲されるので、その正面部材の背面側の空間に煙を留めやすくできる。その結果、上述した煙を利用した光の演出効果を高めやすくできる。
【0597】
<回転ユニット500を一例とする発明の概念について>
ベース部材と、そのベース部材に対して第1位置および第2位置の間で変位される本体部材と、その本体部材に変位可能に配設される変位部材とを備え、前記本体部材が少なくとも前記第1位置に配置された状態で前記変位部材が変位される遊技機において、前記ベース部材または本体部材の一方に回転可能に軸支される回転部材と、前記本体部材が前記第1位置に配置された状態で前記回転部材の外周面に当接可能に対面されると共に前記ベース部材または本体部材の他方に配設される当接部材とを備え、前記本体部材が第1位置へ配置される際の変位方向と前記回転部材の回転方向とが略平行に設定されることを特徴とする遊技機D1。
【0598】
ここで、ベース部材と、そのベース部材に対して第1位置および第2位置の間で変位される本体部材と、その本体部材に変位可能に配設される変位部材とを備え、本体部材が第1位置に配置された状態で変位部材が変位可能に形成された遊技機が知られている(例えば、特開2013−162990号公報)。
【0599】
この場合、本体部材が第1位置に配置され、変位部材が変位されると、その変位部材の変位に伴って、本体部材がベース部材に対してがたつくことがある。そこで、本体部材とベース部材とを係合させる係合手段を設け、がたつきを抑制するものがある。係合手段は、本体部材またはベース部材の一方に配設され付勢手段により付勢される係合部材と、その係合部材に係合可能に形成されると共に本体部材またはベース部材の他方に配設される被係合部材とを備え、ベース部材に対する本体部材の変位(第1位置へ向かう変位)を利用して、係合部材を付勢手段の付勢力に抗しつつ後退させ、本体部材が第1位置に配置されると、係合部材を付勢手段の付勢力で前進させて被係合部材に係合させる。これにより、ベース部材に対する本体部材の相対的な変位が係合手段の係合により規制され、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきが抑制される。
【0600】
しかしながら、このような従来の係合手段では、係合手段を係合状態とする(本体部材を第1位置に配置する)ためには、付勢手段の付勢力に抗して係合部材を後退させる必要があるだけでなく、係合手段の係合状態を解除する(本体部材を第1位置から第2位置へ向けて変位させる)際にも、付勢手段の付勢力に抗して係合部材を後退させる必要があり、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力が嵩むという問題点があった。
【0601】
これに対し、遊技機D1によれば、ベース部材または本体部材の一方に回転可能に軸支される回転部材と、本体部材が第1位置に配置された状態で回転部材の外周面に当接可能に対面されると共にベース部材または本体部材の他方に配設される当接部材とを備えるので、回転部材の外周面に当接部材が当接されることで、ベース部材に対する本体部材の相対的な変位を規制して、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを抑制できる。この場合、本体部材が第1位置へ配置される際の変位方向と回転部材の回転方向とが略平行に設定されるので、本体部材を第1位置へ配置する際および第1位置から第2位置へ変位させる際には、その変位に伴って回転部材を回転させることができるので、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力を抑制できる。
【0602】
遊技機D1において、前記回転部材は、少なくとも外周面側が弾性変形可能な弾性体から形成されることを特徴とする遊技機D2。
【0603】
遊技機D2によれば、遊技機D1の奏する効果に加え、回転部材は、少なくとも外周面側が弾性変形可能な弾性体から形成されるので、回転部材の外周面に当接部材が当接される際には、回転部材の外周面側を弾性変形させて、当接部材に回転部材を保持させやすくできる。これにより、回転部材を回転し難くして、ベース部材に対する本体部材の相対的な変位を規制できるので、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを抑制できる。
【0604】
なお、弾性体としては、ゴムやウレタンなどに例示される粘弾性体であることが好ましい。この場合には、その制振効果によって、変位部材の変位に伴い本体部材からベース部材へ入力される振動を減衰・絶縁させる振動減衰機能または振動絶縁機能を果たすことができ、ベース部材側に配設される各種機器の摩耗や故障、締結部の緩みなどを抑制できるからである。特に、変位部材が周期的に変位される場合(例えば、バーサライタとして機能するために、比較的高速で回転される場合など)には、比較的小振幅かつ高周波数の振動が本体部材からベース部材へ入力されるため、粘弾性体を採用することが特に有効となる。
【0605】
遊技機D1又はD2において、前記回転部材は、径方向に変位可能に形成され、前記ベース部材または本体部材の一方は、前記本体部材が前記第1位置に配置された状態で、前記回転部材を挟んで前記当接部材と対向配置されると共に、回転部材の外周面に当接可能に対面される対向部材を備えることを特徴とする遊技機D3。
【0606】
遊技機D3によれば、遊技機D1又はD2の奏する効果に加え、回転部材は、径方向に変位可能に形成され、ベース部材または本体部材の一方は、本体部材が第1位置に配置された状態で、回転部材を挟んで当接部材と対向配置されると共に、回転部材の外周面に当接可能に対面される対向部材を備えるので、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきにより、回転部材の外周面に当接部材が当接された際には、回転部材の反対側の外周面を対向部材に当接させることができる。即ち、当接部材と対向部材との間に回転部材を挟み込むことができる。これにより、回転部材を回転し難くして、ベース部材に対する本体部材の相対的な変位を規制できるので、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを抑制できる。
【0607】
なお、回転部材を径方向へ変位可能とする形態としては、例えば、回転部材を回転可能に軸支する軸が径方向に変位可能に形成される形態、回転部材を回転可能に軸支する軸の外径がその軸を受け入れる回転部材の挿通孔の内径よりも小さくされる形態、回転部材に固定される軸の外径がその軸を受け入れる本体部材またはベース部材の一方の挿通孔よりも小さくされる形態などが例示される。
【0608】
遊技機D3において、前記ベース部材または本体部材の一方に固定される軸を備え、前記回転部材は、前記軸が挿通される軸支孔を内周側に備える断面円環形状に弾性体から形成され、前記回転部材の径方向への変位は、前記弾性体が弾性変形されることで形成されることを特徴とする遊技機D4。
【0609】
遊技機D4によれば、遊技機D3の奏する効果に加え、回転部材の径方向への変位は、弾性体が弾性変形されることで形成されるので、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきにより、当接部材と対向部材との間に回転部材が挟み込まれた場合には、回転部材(弾性体)の弾性回復力を利用して、当接部材および対向部材に回転部材をより強固に保持させやすくできる。これにより、回転部材を回転し難くして、ベース部材に対する本体部材の相対的な変位を規制できるので、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを抑制できる。
【0610】
また、このように、回転部材の径方向への変位を、弾性体の弾性変形を利用して行う構成とすることで、回転部材の軸支孔に挿通される軸を、径方向に可動な軸として形成する必要がなく、ベース部材または本体部材の一方に固定される軸として形成できる。これにより、構造を簡素化して、耐久性の向上と製品コストの削減とを図ることができる。
【0611】
遊技機D1からD4のいずれかにおいて、前記ベース部材または本体部材の一方には、前記回転部材が一対配設され、それら一対の回転部材は、前記本体部材が第1位置へ配置される際の変位方向に所定間隔を隔てつつ並設されることを特徴とする遊技機D5。
【0612】
遊技機D5によれば、遊技機D1からD4のいずれかの奏する効果に加え、ベース部材または本体部材の一方には、回転部材が一対配設され、それら一対の回転部材は、本体部材が第1位置へ配置される際の変位方向に所定間隔を隔てつつ並設されるので、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力を抑制しつつ、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0613】
即ち、回転部材の外周面に当接部材が当接されることで、ベース部材に対する本体部材の相対的な変位を規制するところ、当接部材に当接される対象が1の回転部材のみであると、回転部材が回転されて当接部材が傾倒するおそれがあり、かかる回転部材の回転に伴う当接部材の傾倒は、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきの要因となる。
【0614】
これに対し、遊技機D5によれば、一対の回転部材が所定間隔を隔てつつ並設されるので、これら一対の回転部材に対して、当接部材が所定間隔を隔てて2カ所で当接されるので、回転部材を回転させずに当接することができ、当接部材が傾倒することを抑制できる。その結果、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0615】
遊技機D1からD5のいずれかにおいて、前記当接部材は、前記回転部材が当接される当接面のうちの前記本体部材が第1位置へ配置される際に前記回転部材を受け入れる側の端部に前記当接面から離間するに従って下降傾斜される傾斜面が形成されることを特徴とする遊技機D6。
【0616】
遊技機D6によれば、遊技機D1からD5のいずれかの奏する効果に加え、当接部材は、回転部材が当接される当接面のうちの本体部材が第1位置へ配置される際に回転部材を受け入れる側の端部に当接面から離間するに従って下降傾斜される傾斜面が形成されるので、本体部材が第1位置へ配置される際には、傾斜面を利用して、回転部材を当接部材の当接面へ案内することができる。これにより、本体部材を第1位置へ配置する際に必要な駆動力を抑制できる。
【0617】
遊技機D1からD6のいずれかにおいて、前記回転部材が前記ベース部材に配設されると共に、前記当接部材が前記本体部材に配設されることを特徴とする遊技機D7。
【0618】
遊技機D7によれば、遊技機D1からD6のいずれかの奏する効果に加え、回転部材がベース部材に配設されると共に、当接部材が本体部材に配設されるので、比較的重量が嵩む回転部材を配設する必要ない分、本体部材を軽量化して、本体部材の変位に必要な駆動力を抑制できる。また、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを抑制する際には、振動源側となる本体部材を軽量化できることで、がたつきを抑制しやすくできる。
【0619】
遊技機D1からD7のいずれかにおいて、前記変位部材は、前記本体部材に回転可能に配設され、その変位部材の回転平面が、前記当接部材の前記回転部材に当接される当接面と前記回転部材の回転軸とにそれぞれ略平行とされることを特徴とする遊技機D8。
【0620】
遊技機D8によれば、遊技機D1からD7のいずれかの奏する効果に加え、変位部材は、本体部材に回転可能に配設され、その変位部材の回転平面が、当接部材の回転部材に当接される当接面と回転部材の回転軸とにそれぞれ略平行とされるので、本体部材を第1位置へ配置する際および第1位置から第2位置へ変位させる際に必要な駆動力を抑制しつつ、変位部材の変位(回転)に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0621】
即ち、変位部材の変位形態が回転であるので、本体部材は、変位部材の歳差運動(変位部材の回転軸が円をえがくように振れる運動)に起因して、変位部材の回転平面を傾倒させる態様(モード)で振動される。よって、変位部材の回転平面が、当接部材の当接面と回転部材の回転軸とにそれぞれ略平行とされることで、当接部材の当接面を、回転部材の回転軸に直交する方向から回転部材の外周面に押し付けることができる。その結果、本体部材を第1位置へ配置する際および第1位置から第2位置へ変位させる際には、回転部材が回転されることで、本体部材の変位に必要な駆動力を抑制しつつ、回転部材の外周面への当接部材の当接により、変位部材の変位(回転)に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを効果的に抑制できる。
【0622】
遊技機D1からD8のいずれかにおいて、駆動力を発生する駆動手段と、その駆動力を前記本体部材へ伝達して前記第1位置および第2位置の間で変位させる伝達手段とを備え、前記伝達手段は、前記駆動手段の駆動力により第1軸を回転中心として回転される回転体およびその回転体の第1軸から偏心して前記回転体から突設されるピン部を有するクランク部材と、そのクランク部材のピン部が摺動する案内溝を有し前記ピン部が前記案内溝に沿って摺動することで第2軸を回転中心として回転されると共にその回転に伴って前記本体部材を変位させるアーム部材とを備え、前記本体部材が前記第1位置に配置された状態では、前記クランク部材の第1軸とピン部の軸心とを結ぶ直線が、前記アーム部材の第2軸と前記クランク部材のピン部の軸心とを結ぶ直線に対して略直交されることを特徴とする遊技機D9。
【0623】
遊技機D9によれば、遊技機D1からD8のいずれかの奏する効果に加え、本体部材のがたつきを効果的に抑制できる。
【0624】
ここで、本発明では、本体部材が第1位置へ配置される際の変位方向と回転部材の回転方向とが略平行に設定される。そのため、第1位置における本体部材のがたつき方向が、第1位置から第2位置へ又はその逆へ向かう方向であると、かかる方向に対しては、回転部材が回転しやすくなるため、その回転部材によるがたつき抑制の効果が発揮され難くなる。
【0625】
これに対し、遊技機D9によれば、本体部材が第1位置に配置された状態では、クランク部材の第1軸とピン部の軸心とを結ぶ直線が、アーム部材の第2軸とクランク部材のピン部の軸心とを結ぶ直線に対して略直交されるので、本体部材が、その変位によりアーム部材を回転させようとしても、クランク部材を回転させる方向の力成分が形成されない状態(即ち、死点)を形成できる。即ち、第1位置から第2位置へ又はその逆へ向かう方向の本体部材のがたつきを抑制できる。これにより、本体部材のがたつきの方向が、第1位置から第2位置へ又はその逆へ向かう方向(即ち、回転部材が回転しやすい方向)であっても、クランク部材およびアーム部材が死点を形成することで、本体部材のがたつきを効果的に抑制できる。
【0626】
<規制ユニット490を一例とする発明の概念について>
複数の発光手段を有し、回転位置に応じて前記発光手段を点滅させることで、残像効果による残像表示を行う回転表示装置を備えた遊技機において、前記回転表示装置は、前記複数の発光手段が列設される基板と、その基板を収容する本体部材と、その本体部材を回転可能に軸支するベース部材とを備え、前記基板は、前記発光手段が搭載される面を前記本体部材の回転軸と略平行とする姿勢で前記本体部材に収容されることを特徴とする遊技機E1。
【0627】
ここで、複数の発光手段(LED)を有し、回転位置に応じて発光手段を点滅させることで、残像効果による残像表示を行う回転表示装置を備えた遊技機が知られている(例えば、特開2015−100385号公報や特開2015−053968号公報など)。しかしながら、上述した従来の技術では、基板の姿勢が、発光手段が搭載される面を回転軸に直交させる姿勢(即ち、発光手段の照射方向を正面側(遊技者側)へ向けた回転平面と平行な姿勢)とされるため、正面視(回転軸方向視)における外形が大型化する。そのため、回転表示装置の回転が停止された状態において、その回転表示装置の背面側の視認性が阻害されるという問題点があった。
【0628】
これに対し、遊技機E1によれば、回転表示装置は、複数の発光手段が列設される基板と、その基板を収容する本体部材と、その本体部材を回転可能に軸支するベース部材とを備え、基板は、発光手段が搭載される面を本体部材の回転軸と略平行とする姿勢で本体部材に収容されるので、正面視(回転軸方向視)における本体部材の外形を抑制することができる。その結果、回転表示装置(本体部材)の回転が停止された状態において、その本体部材の背面側の視認性を向上させることができる。
【0629】
遊技機E1において、前記回転表示装置は、前記基板の前記発光手段が搭載される面に対向配置される対向部材を備えることを特徴とする遊技機E2。
【0630】
遊技機E2によれば、遊技機E1の奏する効果に加え、回転表示装置は、基板の発光手段が搭載される面に対向配置される対向部材を備えるので、発光手段から発光された光を対向部材で反射させて、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ出射させることができる。よって、基板の姿勢を、発光手段が搭載される面を回転軸に略平行とする姿勢とした場合でも、発光手段の光(点滅)を遊技者に視認させ、残像効果による残像表示を行うことができる。
【0631】
遊技機E2において、前記対向部材は、前記基板に対向する面に凹設されると共に前記本体部材の回転軸に略平行な溝状に延設される複数の凹部を備え、それら複数の凹部に前記複数の発光手段がそれぞれ対面されることを特徴とする遊技機E3。
【0632】
遊技機E3によれば、遊技機E2の奏する効果に加え、対向部材は、基板に対向する面に凹設されると共に本体部材の回転軸に略平行な溝状に延設される複数の凹部を備え、それら複数の凹部に複数の発光手段がそれぞれ対面されるので、複数の発光手段からそれぞれ発光された光を、対向部材の複数の凹部をそれぞれ通じて、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ出射させることができる。即ち、各発光手段から発光された光を各凹部で区画された状態で出射させることができるので、各発光手段の光の区切りを明確とできる。その結果、残像効果による残像表示の外形を明確とできる。
【0633】
遊技機E3において、前記対向部材の凹部は、前記回転表示装置の正面側と反対側の端部を区画する端部区画壁を備えることを特徴とする遊技機E4。
【0634】
遊技機E4によれば、遊技機E3の奏する効果に加え、対向部材の凹部は、回転表示装置の正面側と反対側の端部を区画する端部区画壁を備えるので、発光手段から発光され対向部材の凹部に照射された光を、端部区画壁により反射させて、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ出射させることができる。よって、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0635】
遊技機E4において、前記凹部の端部区画壁は、前記回転表示装置の正面側ほど前記発光手段から離間する方向へ傾斜され、前記発光手段は、前記凹部の端部区画壁に対面する位置に配設されることを特徴とする遊技機E5。
【0636】
遊技機E5によれば、遊技機E4の奏する効果に加え、凹部の端部区画壁は、回転表示装置の正面側ほど発光手段から離間する方向へ傾斜され、発光手段は、凹部の端部区画壁に対面する位置に配設されるので、発光手段から発光された光を、端部区画壁に照射できるので、より強い光を回転表示装置の正面側(遊技者側)へ出射させることができる。よって、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0637】
遊技機E3からE5のいずれかにおいて、前記対向部材の凹部は、その内面の一部が凹凸面として形成されることを特徴とする遊技機E6。
【0638】
遊技機E6によれば、遊技機E3からE5のいずれかの奏する効果に加え、対向部材の凹部は、その内面の一部が凹凸面として形成されるので、発光手段から発光された光を、凹凸面により乱反射させて、均等に分散させた状態で、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ出射させることができる。即ち、凹部の開口から出射される光が、その開口の一部に偏った状態で視認されることを抑制できる。
【0639】
なお、凹凸面の凹凸は、凸(突起)のみからなる面であっても良く、凹(窪み)のみからなる面であっても良い。凸または凹は、条または溝として延設されるものであっても良い。また、凸および凹の断面形状は、円形、楕円、多角形、これらを組み合わせた形状のいずれであっても良い。即ち、基準位置よりも高い部分と低い部分とが形成され、光が反射可能な複数の部分(面)が形成され、乱反射可能とされていれば、凹凸の形状は任意である。
【0640】
遊技機E6において、前記凹凸面は、前記対向部材の凹部の内面のうちの前記回転表示装置の正面側の端部から所定の範囲には、非形成とされ、前記所定の範囲の内面は、前記凹凸面よりも平滑な面として形成されることを特徴とする遊技機E7。
【0641】
遊技機E7によれば、遊技機E6の奏する効果に加え、凹凸面は、対向部材の凹部の内面のうちの回転表示装置の正面側の端部から所定の範囲には、非形成とされ、所定の範囲の内面は、凹凸面よりも平滑な面として形成されるので、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ向けて光を出射させやすくすることができ、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。即ち、対向部材の凹部の内面のうちの回転表示装置の正面側の端部から所定の範囲に凹凸面が形成されると、その凹凸面で光が乱反射して、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ向けて出射する光を減少させてしまうところ、かかる所定の範囲の内面が、凹凸面よりも平滑な面とされることで、乱反射を抑制して、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ向かう光を増加させることができる。
【0642】
遊技機E7において、前記凹凸面が非形成とされる前記所定の範囲は、前記回転表示装置の正面側の端部へ向かうに従って、その内面の断面積が大きくされることを特徴とする遊技機E8。
【0643】
遊技機E8によれば、遊技機E7の奏する効果に加え、凹凸面が非形成とされる所定の範囲は、回転表示装置の正面側の端部へ向かうに従って、その内面の断面積が大きくされる(即ち、拡径される)ので、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ向けて出射される光に広がりを持たせることができる。即ち、発光領域として視認される面積を、発光手段の発光面(照射面)の面積よりも拡大できる。よって、発光手段を小型化できる。
【0644】
遊技機E6からE8のいずれかにおいて、前記対向部材の凹部は、列状に配設されると共に、前記本体部材の回転軸から径方向外方に離間して配設される前記凹凸面ほど、前記本体部材の回転軸に沿う方向の長さ寸法が大きくされることを特徴とする遊技機E9。
【0645】
遊技機E9によれば、遊技機E6からE8のいずれかの奏する効果に加え、対向部材の凹部は、本体部材の回転軸から径方向外方に離間して配設される凹凸面ほど、本体部材の回転軸に沿う方向の長さ寸法が大きくされるので、複数の凹部のそれぞれ視認される明度(光の明るさ)を均一化することができる。
【0646】
即ち、回転表示装置では、回転軸(回転中心)から径方向外方へ向かうほど変位速度(周速)が速くなるため、列状に配設した発光手段を同じ明るさで発光させると、回転軸に近い発光手段の光ほど、回転軸から遠い(径方向外方の)発光手段の光よりも、明度が高く(明るく)見える。
【0647】
これに対し、遊技機E9によれば、本体部材の回転軸から径方向外方に離間して配設される凹凸面ほど、本体部材の回転軸に沿う方向の長さ寸法が大きくされるので、本体部材の回転軸から径方向外方に離間する凹部(発光手段)ほど、凹凸面による乱反射を強くして(即ち、発光手段から直接遊技者に視認される光の割合を小さくして)、高い明度の光として視認させることができる。その結果、径方向の配設位置における目で見た明るさの差を抑制して、明度(光の明るさ)を均一化できる。
【0648】
遊技機E3からE9のいずれかにおいて、前記対向部材の凹部における前記回転表示装置の正面側の端部に覆設されると共に光透過性材料から形成されるカバー部材を備え、そのカバー部材には、少なくとも前記凹部の端部に対面する領域に凹凸面が形成されることを特徴とする遊技機E10。
【0649】
遊技機E10によれば、遊技機E3からE9のいずれかの奏する効果に加え、対向部材の凹部における回転表示装置の正面側の端部に覆設されると共に光透過性材料から形成されるカバー部材を備え、そのカバー部材には、少なくとも凹部の端部に対面する領域に凹凸面が形成されるので、かかる凹凸面により光を乱反射させた上で、回転表示装置の正面側(遊技者側)へ向けて出射させることができる。即ち、出射される光に広がりを持たせることができるので、発光領域として視認される面積を、発光手段の発光面(照射面)の面積よりも拡大できる。よって、発光手段を小型化できる。
【0650】
遊技機E3からE10のいずれかにおいて、前記基板と前記対向部材との間に介設される板状の介設部材を備え、その介設部材は、前記複数の発光手段と前記複数の凹部とを通じさせる位置に貫通形成される貫通孔を備えることを特徴とする遊技機E11。
【0651】
遊技機E11によれば、遊技機E3からE10のいずれかの奏する効果に加え、基板と対向部材との間に介設される板状の介設部材を備え、その介設部材は、複数の発光手段と複数の凹部とを通じさせる位置に貫通形成される貫通孔を備えるので、各発光手段の光を、対応する凹部へ確実に入射させ、隣接する凹部へ入射される(漏れる)ことを抑制できる。その結果、各発光手段から発光された光を対応する凹部のみから出射させることができ、残像効果による残像表示の外形を明確とできる。
【0652】
また、遊技機E11によれば、発光手段の光を、貫通孔を介して、対応する凹部へ入射させる構造体を、対向部材および介設部材の二部材から形成するので、かかる構造体を一部材から構成する場合と比較して、構造を簡素化することができる。よって、製品コストの削減を図ることができる。
【0653】
遊技機E11において、前記介設部材は、前記発光手段に当接する座部を備え、その座部に前記貫通孔が形成されることを特徴とする遊技機E12。
【0654】
遊技機E12によれば、遊技機E11の奏する効果に加え、介設部材は、前記発光手段に当接する座部を備え、その座部に前記貫通孔が形成されるので、各発光手段の光を貫通孔へ入射させやすくでき、貫通孔の外へ漏れることを抑制できる。その結果、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。また、座部が発光手段に当接されることで、隣接する発光手段の光が貫通孔へ入射されることを抑制できるので、残像効果による残像表示の外形を明確とできる。
【0655】
遊技機E12において、前記発光手段の照射面が正面視円形に形成されると共に、その照射面の外径と略同一の内径の断面円形に前記貫通孔が形成され、それら照射面と貫通孔とが同心に配置されることを特徴とする遊技機E13。
【0656】
遊技機E13によれば、遊技機E12の奏する効果に加え、発光手段の照射面が正面視円形に形成されると共に、その照射面の外径と略同一の内径の断面円形に前記貫通孔が形成され、それら照射面と貫通孔とが同心に配置されるので、発光手段から発光された光を、貫通孔を介して凹部へ効率的に入射させることができる。
【0657】
遊技機E13において、前記貫通孔は、前記基板側から前記対向部材へ向けて内径が拡径されることを特徴とする遊技機E14。
【0658】
遊技機E14によれば、遊技機E13の奏する効果に加え、貫通孔は、前記基板側から前記対向部材へ向けて内径が拡径されるので、発光手段から発光された光を、貫通孔を介して凹部へ効率的に入射させることができる。また、発光手段に当接する面積を確保できるので、各発光手段の光が貫通孔の外へ漏れることを抑制できる。その結果、残像効果による残像表示の光の強さを高めることができる。
【0659】
遊技機E12からE14のいずれかにおいて、前記座部は、前記介設部材の前記基板と対向する面から突出して形成されることを特徴とする遊技機E15。
【0660】
遊技機E15によれば、遊技機E12からE14のいずれかの奏する効果に加え、座部は、介設部材の基板と対向する面から突出して形成されるので、その突出の分、基板と対向部材との間に空間を形成することができ、発光手段の動作により発生する熱の放熱を行うことができる。
【0661】
遊技機E15において、前記介設部材は、前記基板に対向する面に凹設されると共に前記座部の基部に沿って延設される溝状の溝部を備えることを特徴とする遊技機E16。
【0662】
遊技機E16によれば、遊技機E15の奏する効果に加え、対向部材は、基板に対向する面に凹設されると共に座部の基部に沿って延設される溝状の溝部を備えるので、介設部材の剛性を確保しつつ、放熱効果を高めることができる。即ち、座部の基部に沿って延設される溝状の溝部を形成することで、介設部材に凹設される領域を最小として、その介設部材の剛性を確保しつつ、発光手段の動作により発生する熱が特に集中する部分に対して空間を拡大して、放熱効果を高めることができる。
【0663】
遊技機E15又はE16において、前記座部は、隣接する座部と互いの外周面どうしが連結されることを特徴とする遊技機E17。
【0664】
遊技機E17によれば、遊技機E15又はE16の奏する効果に加え、座部は、隣接する座部と互いの外周面どうしが連結されるので、介設部材の剛性を高めることができる。
【0665】
なお、この場合、座部の外周面を円形として、隣接する座部と互いの外周面どうしが連結するように構成しても良い。これにより、複数の座部どうしが連結された群は、外形が凸凹に形成されるので、空間を確保して、放熱効果を高めつつ、外形の凸凹を利用して、介設部材の剛性を高まることができる。
【0666】
<振り分け装置4700を一例とする発明の概念について>
球が通過可能な通路を形成する通路部材と、その通路部材の下流側に配置されると共に球の通過に伴って所定の特典を付与する第1特典付与手段と、を備えた遊技機において、前記第1特典付与手段よりも上流側において前記通路部材の側壁に球が通過可能な大きさに開口形成される開口と、その開口から遊技領域に流出した球が通過可能に形成されると共に球の通過に伴って所定の特典を付与する第2特典付与手段とを備えることを特徴とする遊技機F1。
【0667】
ここで、球が通過可能な通路を形成する通路部材を備えた遊技機が知られている(例えば、特開2015−97764号公報)。このような通路部材の下流側には、通路部材の球の通過を検出するセンサ装置が配設され、そのセンサ装置により球の通過が検出されると、所定の特典が付与される。しかしながら、上述した従来の遊技機では、通路部材は、その下流側(センサ装置)へ向けて球を案内する機能を有するのみであり、配設に要するスペースが嵩む一方で、遊技に興趣を付与することが困難であるという問題点があった。
【0668】
これに対し、遊技機F1によれば、通路部材に案内された球が、第1特典付与手段を通過されると、第1特典付与手段により所定の特典が付与される。この場合、第1特典付与手段よりも上流側において通路部材の側壁に球が通過可能な大きさに開口形成される開口と、その開口から遊技領域に流出した球が通過可能に形成されると共に球の通過に伴って所定の特典を付与する第2特典付与手段とを備えるので、通路部材を案内される途中で、球が開口から遊技領域へ流出する形態を形成できると共に、かかる流出した球が第2特典付与手段を通過した場合には、第2特典付与手段により所定の特典を付与することができる。これにより、通路部材に案内される球が、第1特典付与手段を通過する形態だけでなく、開口から遊技領域へ流出する形態、更には、その流出した球が第2特典付与手段を通過する形態を形成でき、遊技に興趣を付与することができる。
【0669】
なお、第2特典付与手段は、開口から遊技領域へ流出した球の全てを受け入れ可能な位置に配設されていても良く、或いは、開口から遊技領域へ流出した球の状態に応じて、一部の球は受け入れると共に一部の球は受け入れない位置に配設されていても良い。
【0670】
また、第1特典付与手段により付与される特典と、第2特典付与手段により付与される特典とは、同じ特典であっても良く、異なる特典であっても良い。
【0671】
遊技機F1において、前記通路部材は、そのの一部に形成される屈曲部を備え、前記開口は、前記屈曲部の側壁に開口形成されることを特徴とする遊技機F2。
【0672】
ここで、通路部材の一部に屈曲部を形成することで、球の送球方向を変更できるので、レイアウトの自由度を高めることができる。しかしながら、通路部材の一部に屈曲部が形成されると、屈曲部における球の流れが滞りやすい。そのため、複数の球が連なった状態で屈曲部を通過する場合に、先行する球に後行する球が追いつき、先行する球を後行する球が側壁に押し付けることで、両者が転動できなくなり、球詰まりが発生するという問題点があった。
【0673】
これに対し、遊技機F2によれば、通路部材は、屈曲部の側壁に開口形成される開口を備えるので、複数の球が連なった状態で屈曲部を通過する場合に、先行する球に後行する球が追いついても、先行する球を側壁に押し付け難くでき、両者の転動を継続させやすくできる。その結果、球詰まりの発生を抑制できる。
【0674】
なお、屈曲部とは、通路部材の第1の部分とその第1の部分の下流側に連結されると共に第1の部分と球の通過方向が異なる方向とされる第2の部分とが形成される範囲を意味する。この場合、第1の部分と第2の部分とは、それぞれ直線状に延設される通路であっても良く、曲線状に湾曲して延設される通路であっても良く、又は、これらが組み合わされた形状の通路であっても良い。
【0675】
遊技機F2において、正面側に遊技領域が形成される遊技盤を備え、前記通路部材の屈曲部のうちの少なくとも前記開口が形成される部分が前記遊技盤の正面側に配設されることを特徴とする遊技機F3。
【0676】
遊技機F3によれば、遊技機F2の奏する効果に加え、通路部材の屈曲部のうちの少なくとも開口が形成される部分が遊技盤の正面側に配設されるので、通路部材の屈曲部において球詰まりが発生した場合には、ガラス板を開放することで、遊技盤の正面側において、屈曲部に詰まった球に対して開口からアクセスすることができる。よって、球詰まりを解消する作業の作業性の向上を図ることができる。また、通路部材の開口から遊技球が遊技領域へ流出する際には、その流出する態様を遊技者に視認させることができるので、遊技の興趣を高めることができる。
【0677】
遊技機F3において、前記第2特典付与手段は少なくともその入球口が、前記遊技盤の正面側に配設されることを特徴とする遊技機F4。
【0678】
遊技機F4によれば、遊技機F3の奏する効果に加え、第2特典手段の少なくとも入球口が遊技盤の正面側に配設されるので、通路部材の開口から遊技球が遊技領域へ流出する際には、その流出した球が第2特典付与手段の入球口へ入球する態様を遊技者に視認させることができるので、遊技の興趣を高めることができる。
【0679】
遊技機F1からF4のいずれかにおいて、前記第2特典付与手段を前記通路部材へ接続し、前記第2特典付与手段を通過した球を前記通路部材へ案内する接続通路を備え、その接続通路は、前記第1特典付与手段よりも上流側において前記通路部材に接続されることを特徴とする遊技機F5。
【0680】
遊技機F5によれば、遊技機F1からF4の奏する効果に加え、第2特典付与手段を通路部材へ接続し、第2特典付与手段を通過した球を通路部材へ案内するする接続通路を備え、その接続通路は、第1特典付与手段よりも上流側において通路部材に接続されるので、通路部材を案内される途中で、球が開口から遊技領域へ流出すると共に、かかる流出した球が第2特典付与手段を通過した場合には、その球を接続通路で通路部材へ案内して、第1特典付与手段を通過させることができる。よって、第2特典付与手段による特典の付与に加え、第1特典付与手段による特典の付与も行うことができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0681】
遊技機F1からF5のいずれかにおいて、入球した球を一方および他方へ交互に振り分ける振分手段を備え、前記通路部材は、一対配設され、前記一対の通路部材のうちの一方が前記振分手段の一方に接続されると共に他方が前記振分手段の他方に接続されることを特徴とする遊技機F6。
【0682】
遊技機F6によれば、遊技機F1からF5のいずれかの奏する効果に加え、入球した球を一方および他方へ交互に振り分ける振分手段を備え、通路部材は、一対配設され、一対の通路部材のうちの一方が振分手段の一方に接続されると共に他方が振分手段の他方に接続されるので、通路部材へ球を1球ずつ入球させることができる。即ち、複数の球が連なって通路部材へ入球されることを抑制できるので、通路部材での球の詰まりを抑制できる。
【0683】
遊技機A1からA10,B1からB10,C1からC9、D1からD9、E1からE17及びF1からF6のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機K1。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0684】
遊技機A1からA10,B1からB10,C1からC9、D1からD9、E1からE17及びF1からF6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機K2。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示手段において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0685】
遊技機A1からA10,B1からB10,C1からC9、D1からD9、E1からE17及びF1からF6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機K3。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
<その他>
パチンコ機等の遊技機において、ベース部材と、そのベース部材に対して第1位置および第2位置の間で変位される本体部材と、その本体部材に変位可能に配設される変位部材とを備え、本体部材が第1位置に配置された状態で変位部材が変位可能に形成された遊技機が知られている(特開2013−162990号公報)。しかしながら、上述した遊技機では、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力が嵩むという問題点があった。本技術的思想は、上記例示した問題点を解決するためになされたものであり、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
<手段>
この目的を達成するために技術的思想1記載の遊技機は、ベース部材と、そのベース部材に対して第1位置および第2位置の間で変位される本体部材と、その本体部材に変位可能に配設される変位部材とを備え、前記本体部材が少なくとも前記第1位置に配置された状態で前記変位部材が変位されるものであり、前記ベース部材または本体部材の一方に回転可能に軸支される回転部材と、前記本体部材が前記第1位置に配置された状態で前記回転部材の外周面に当接可能に対面されると共に前記ベース部材または本体部材の他方に配設される当接部材とを備え、前記本体部材が第1位置へ配置される際の変位方向と前記回転部材の回転方向とが略平行に設定される。
技術的思想2記載の遊技機は、技術的思想1記載の遊技機において、前記回転部材は、少なくとも外周面側が弾性変形可能な弾性体から形成される。
技術的思想3記載の遊技機は、技術的思想1又は2に記載の遊技機において、前記回転部材は、径方向に変位可能に形成され、前記ベース部材または本体部材の一方は、前記本体部材が前記第1位置に配置された状態で、前記回転部材を挟んで前記当接部材と対向配置されると共に、回転部材の外周面に当接可能に対面される対向部材を備える。
<効果>
技術的思想1記載の遊技機によれば、本体部材をベース部材に対して変位させる際に必要な駆動力を抑制できる。
技術的思想2記載の遊技機によれば、技術的思想1記載の遊技機の奏する効果に加え、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを抑制できる。
技術的思想3記載の遊技機によれば、技術的思想1又は2に記載の遊技機の奏する効果に加え、変位部材の変位に伴う本体部材のベース部材に対するがたつきを抑制できる。
【符号の説明】
【0686】
10 パチンコ機(遊技機)
13 遊技盤
81 第3図柄表示装置(液晶表示装置)
100〜104 基板ボックス
416 軸支部(第2軸)
417 突起(第1軸)
430 変位部材(アーム部材)
431 駆動側摺動孔(摺動溝)
441 駆動モータ(駆動手段)
443 伝達ギヤ(クランク部材)
443a 突起(ピン部)
450 装飾部材(変位部材)
452 正面ベース(本体部材)
452h 当接面(当接部材)
491c 膨出部(対向部材)
492 ローラ部材(回転部材)
492b 軸部(軸)
500 回転ユニット(回転表示装置)
510 上面ベース(本体部材の一部)
512,522 送風孔(貫通孔)
520 下面ベース(本体部材の一部)
531 基盤部材(基盤)
532 LED(発光手段)
540 中間板(介設部材)
543 照射孔(貫通孔)
544 照射規制部(座部)
546 溝部
550 正面カバー(透過部、カバー部材)
560 反射板(対向部材)
563a 傾斜面(対向部材)
570 回転伝達ユニット(ベース部材、軸部材)
610 枠体(センターフレーム)
621 カバー部材(正面部材)
621a 第1部分
621b 第2部分
630 センサ(センサ装置)
640a 第2入賞装置(入賞装置)
740 通路部材(屈曲部材)
742 案内部(傾斜面)
743 下側突出部(屈曲部)
744 開口
KR1 第1送球経路(鉛直通路)
KR2 第2送球経路(延設通路)
KR3 第3送球経路(傾斜通路の一部)
KR4 第4送球経路(傾斜通路の一部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52
図53
図54
図55
図56