特許第6623625号(P6623625)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6623625
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20191216BHJP
【FI】
   A63F7/02 312Z
【請求項の数】2
【全頁数】144
(21)【出願番号】特願2015-171924(P2015-171924)
(22)【出願日】2015年9月1日
(65)【公開番号】特開2017-46890(P2017-46890A)
(43)【公開日】2017年3月9日
【審査請求日】2018年8月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
(74)【代理人】
【識別番号】100143063
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 悟
(72)【発明者】
【氏名】升井 友貴
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 賢
(72)【発明者】
【氏名】胡本 義宏
(72)【発明者】
【氏名】中村 圭志朗
【審査官】 渡辺 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−066076(JP,A)
【文献】 特開2014−176496(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域を流下する遊技球が入球可能な特定入球部と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能である第1状態と遊技球の入球が不可である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた所定入球部と、
前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づき切り換え契機が発生した場合に前記所定入球部が前記第2状態から前記第1状態となるようにし、前記第1状態である前記所定入球部に遊技球が入球したことを契機として当該所定入球部が前記第2状態となるようにすることが可能である手段と、
前記遊技領域において前記特定入球部及び前記所定入球部の上流側に設けられ、供給された遊技球を第1振分方向及び第2振分方向を含めた複数種類の振分方向のいずれかに振り分けるものであって遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段と、
を備え、
当該振分手段による振分方向が前記第1振分方向である場合に前記特定入球部に向けて遊技球が供給され、前記振分手段による振分方向が前記第2振分方向である場合に前記所定入球部に向けて遊技球が供給される構成であり、
前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられる遊技球に対して1個後に前記振分手段に供給される遊技球が前記第1振分方向に振り分けられる構成であり、
前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から前記特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間の方が、前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられた遊技球が前記所定の高さ位置から前記所定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くなるように、前記振分手段から前記特定入球部までの通路構成及び前記振分手段から前記所定入球部までの通路構成が設定されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
パチンコ機であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
【0003】
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−261415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技領域における遊技球の流下態様を好ましいものとする必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
【0006】
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技球の流下態様を好ましいものとすることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、遊技領域を流下する遊技球が入球可能な特定入球部と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能である第1状態と遊技球の入球が不可である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた所定入球部と、
前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づき切り換え契機が発生した場合に前記所定入球部が前記第2状態から前記第1状態となるようにし、前記第1状態である前記所定入球部に遊技球が入球したことを契機として当該所定入球部が前記第2状態となるようにすることが可能である手段と、
前記遊技領域において前記特定入球部及び前記所定入球部の上流側に設けられ、供給された遊技球を第1振分方向及び第2振分方向を含めた複数種類の振分方向のいずれかに振り分けるものであって遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段と、
を備え、
当該振分手段による振分方向が前記第1振分方向である場合に前記特定入球部に向けて遊技球が供給され、前記振分手段による振分方向が前記第2振分方向である場合に前記所定入球部に向けて遊技球が供給される構成であり、
前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられる遊技球に対して1個後に前記振分手段に供給される遊技球が前記第1振分方向に振り分けられる構成であり、
前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から前記特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間の方が、前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられた遊技球が前記所定の高さ位置から前記所定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くなるように、前記振分手段から前記特定入球部までの通路構成及び前記振分手段から前記所定入球部までの通路構成が設定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、遊技球の流下態様を好ましいものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。
図2】パチンコ機の主要な構成を分解して示す斜視図である。
図3】遊技盤の構成を示す正面図である。
図4】(a)非受入状態における第1特図入賞装置の縦断面図であり、(b)受入状態における第1特図入賞装置の縦断面図である。
図5】(a)〜(j)図柄表示装置の表示面における表示内容を説明するための説明図である。
図6】(a),(b)図柄表示装置の表示面における表示内容を説明するための説明図である。
図7】分岐入賞装置の内部構成を説明するための縦断面図である。
図8】右側領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。
図9】第1振分機構の側面図及び当該第1振分機構周辺の縦断面図である。
図10】(a)〜(c)振分用回転体の正面図である。
図11】(a)〜(h)第1振分機構及び第2振分機構により遊技球が誘導される様子を示すタイムチャートである。
図12】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
図13】当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。
図14】(a)第1特図用の振分テーブルを説明するための説明図であり、(b)第2特図用の振分テーブルを説明するための説明図である。
図15】各大当たり結果の内容を説明するための説明図である。
図16】(a1)〜(f1)第1高確率状態における遊技球の入賞態様を示すタイムチャートであり、(a2)〜(f2)第2高確率状態における遊技球の入賞態様を示すタイムチャートである。
図17】主制御装置のMPUにて実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
図18】主制御装置のMPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
図19】主制御装置のMPUにて実行される普図普電制御処理を示すフローチャートである。
図20】主制御装置のMPUにて実行される普図変動開始処理を示すフローチャートである。
図21】主制御装置のMPUにて実行される普図変動中処理を示すフローチャートである。
図22】主制御装置のMPUにて実行される普電動作中処理を示すフローチャートである。
図23】主制御装置のMPUにて実行される第1特図入賞装置の制御処理を示すフローチャートである。
図24】主制御装置のMPUにて実行される第2特図入賞装置の制御処理を示すフローチャートである。
図25】主制御装置のMPUにて実行される入賞検知処理を示すフローチャートである。
図26】主制御装置のMPUにて実行される特図特電制御処理を示すフローチャートである。
図27】主制御装置のMPUにて実行される特図変動開始処理を示すフローチャートである。
図28】第2の実施形態における主制御装置のMPUにて実行される普図変動開始処理を示すフローチャートである。
図29】主制御装置のMPUにて実行される普図変動中処理を示すフローチャートである。
図30】第3の実施形態における右側領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。
図31】第4の実施形態における右側領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。
図32】(a)〜(d)第1振分機構により遊技球が誘導される様子を示すタイムチャートである。
図33】(a)〜(e)高頻度サポートモードにおける遊技球の入賞態様を示すタイムチャートである。
図34】主制御装置のMPUにて実行される普図普電制御処理を示すフローチャートである。
図35】主制御装置のMPUにて実行される普図変動開始処理を示すフローチャートである。
図36】主制御装置のMPUにて実行される普図変動中処理を示すフローチャートである。
図37】主制御装置のMPUにて実行される普電動作中処理を示すフローチャートである。
図38】(a)主制御装置のMPUにて実行される遊技状態移行処理を示すフローチャートであり、(b)主制御装置のMPUにて実行される表示継続期間の取得処理を示すフローチャートである。
図39】音声発光制御装置のMPUにて実行される演出決定処理を示すフローチャートである。
図40】音声発光制御装置のMPUにて実行される遊技回開始用処理を示すフローチャートである。
図41】(a)〜(c)高頻度サポートモードにおいて最短の発射周期で第1振分機構に遊技球が供給される場合であって外れ結果に対応する遊技回が連続する場合の遊技の流れを示すタイムチャートである。
図42】第5の実施形態における右側領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の斜視図、図2はパチンコ機10の主要な構成を分解して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
【0011】
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技ホールの島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
【0012】
遊技機本体12は、図2に示すように、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
【0013】
内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
【0014】
なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠16に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
【0015】
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
【0016】
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域PAが樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
【0017】
内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域PAのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部17が形成されている。窓部17は、略楕円形状をなし、窓パネル17aが嵌め込まれている。窓パネル17aは、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよく、パチンコ機10前方から窓パネル17aを通じて遊技領域PAを視認可能であれば有色透明に形成されていてもよい。
【0018】
窓部17の上方には表示発光部18aが設けられている。また、遊技状態に応じた効果音などが出力される左右一対のスピーカ部18bが設けられている。また、窓部17の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部19aと下側膨出部19bとが上下に並設されている。上側膨出部19a内側には上方に開口した上皿が設けられており、下側膨出部19b内側には同じく上方に開口した下皿が設けられている。上皿は後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構27側へ導くための機能を有する。また、下皿は上皿内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
【0019】
遊技盤24の構成を図3に基づいて説明する。図3は遊技盤24の正面図である。
【0020】
遊技盤24には、遊技領域PAの外縁の一部を区画するようにして内レール部25と外レール部26とが取り付けられており、これら内レール部25と外レール部26とにより誘導手段としての誘導レールが構成されている。樹脂ベース21において窓孔23の下方に取り付けられた遊技球発射機構27(図2参照)から発射された遊技球は誘導レールにより遊技領域PAの上部に案内されるようになっている。
【0021】
ちなみに、遊技球発射機構27は、誘導レールに向けて延びる発射レール27aと、上側膨出部19aの上皿に貯留されている遊技球を発射レール27a上に供給する球送り装置27bと、発射レール27a上に供給された遊技球を誘導レールに向けて発射させる電動アクチュエータであるソレノイド27cと、を備えている。前扉枠14に設けられた発射操作装置28が回動操作されることによりソレノイド27cが駆動制御され、遊技球が発射される。
【0022】
遊技盤24には、前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞部31、第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、特電入賞装置35、スルー入賞部36、分岐入賞装置37、可変表示ユニット40、特図ユニット45及び普図表示部46がそれぞれ設けられている。
【0023】
スルー入賞部36への入球が発生したとしても遊技球の払い出しは実行されない。一方、一般入賞部31、第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、特電入賞装置35及び分岐入賞装置37については、入球が発生すると所定数の遊技球の払い出しが実行される。当該賞球個数について具体的には、第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34及び分岐入賞装置37のいずれかへの入球が発生した場合には3個の賞球の払い出しが実行され、一般入賞部31への入球が発生した場合には10個の賞球の払い出しが実行され、特電入賞装置35への入球が発生した場合には15個の賞球の払い出しが実行される。
【0024】
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口24aが設けられており、各種入賞部等に入らなかった遊技球はアウト口24aを通って遊技領域PAから排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘24bが植設されているとともに、風車等の各種部材が配設されている。
【0025】
ここで、入球とは所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出されることなく遊技領域PAの流下を継続する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口24aへの遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞部31、第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、特電入賞装置35、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37への入球を入賞とも表現する。
【0026】
遊技領域PAの中央部を含むようにして可変表示ユニット40が設けられている。当該可変表示ユニット40の周縁部が遊技盤24の表面よりもパチンコ機10前方に突出していることに起因して、遊技領域PAに発射された遊技球が流下可能な領域が区画されている。具体的には、遊技領域PAにおいて可変表示ユニット40の所定の高さ位置よりも上方の領域である上側領域PA1と、当該上側領域PA1に対してその下方にて連続し可変表示ユニット40よりも左方の領域である左側領域PA2と、上側領域PA1に対してその下方にて連続し可変表示ユニット40よりも右方の領域である右側領域PA3と、左側領域PA2及び右側領域PA3のそれぞれに対してその下方にて連続し可変表示ユニット40よりも下方の領域である下側領域PA4と、に区画されている。
【0027】
遊技者が第1発射操作として基準回動量未満である第1範囲の回動量で発射操作装置28の操作を行うことで、上側領域PA1において横方向の中央位置よりも左方にて遊技球が流下し出す。この場合、上側領域PA1→左側領域PA2→下側領域PA4の順で遊技球が流下することとなる。その一方、遊技者が第2発射操作として基準回動量以上である第2範囲の回動量で発射操作装置28の操作を行うことで、上側領域PA1において横方向の中央位置よりも右方にて遊技球が流下し出す。この場合、上側領域PA1→右側領域PA3→下側領域PA4の順で遊技球が流下することとなる。つまり、遊技者は発射操作装置28の回動操作量を調整することで、左側領域PA2及び右側領域PA3のうち左側領域PA2を遊技球が流下するように遊技を行うことができるとともに、右側領域PA3を遊技球が流下するように遊技を行うことができる。ちなみに、最大回動量で発射操作装置28の操作が行われた場合、上側領域PA1→右側領域PA3→下側領域PA4の順で遊技球が流下することとなる。
【0028】
第1特図通常入賞部32は、下側領域PA4に設置されている。第1特図通常入賞部32は上向きに開放されており、第1特図通常入賞部32への遊技球の入球を阻止するための開閉部材といった部材は設けられていない。そして、同一の態様で遊技球が発射されている状況では遊技状態に依存することなく第1特図通常入賞部32への入賞確率は一定となっている。換言すれば、第1特図通常入賞部32は、遊技領域PAを当該第1特図通常入賞部32に向けて流下する遊技球が常時入球可能となっている。また、第1特図通常入賞部32は可変表示ユニット40に形成されたステージ40aの真下に配置されており、可変表示ユニット40に形成された誘導通路を介してステージ40a上に流入した遊技球であってステージ40aの中央から可変表示ユニット40外に排出される遊技球は第1特図通常入賞部32に入賞し易くなっている。第1特図通常入賞部32には検知センサ32aが設けられており、当該検知センサ32aにより第1特図通常入賞部32に入賞した遊技球が検知される。
【0029】
ここで、上記のように第1特図通常入賞部32は下側領域PA4に設けられているが、第1特図通常入賞部32に対して右側領域PA3に向けた上流側には当該右側領域PA3を流下した遊技球が第1特図通常入賞部32に到達することを不可とするように規制釘24cが設けられている。また、ステージ40aへの誘導通路の入口が左側領域PA2に対して設けられており、右側領域PA3に対して設けられていない。これらの構成により、左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には第1特図通常入賞部32への入賞は可能であるが、右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には第1特図通常入賞部32への入賞が不可となる。但し、これに限定されることはなく、規制釘24cが設けられていない又はステージ40aへの誘導通路の入口が右側領域PA3に対して設けられていることにより、右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合であっても第1特図通常入賞部32への入賞が可能である構成としてもよい。
【0030】
第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34は、右側領域PA3に設置されている。つまり、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34は左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には入賞が不可であり、右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には入賞が可能である。
【0031】
第1特図入賞装置33の構成について図4(a)を参照しながら説明する。図4(a)は非受入状態である場合における第1特図入賞装置33の縦断面図である。なお、第2特図入賞装置34の構成は第1特図入賞装置33の構成と同一であり、以下の説明では第2特図入賞装置34の各部材の説明に際しては第1特図入賞装置33の対応する各部材の符号をそのまま使用する。
【0032】
第1特図入賞装置33は、遊技領域PAから流入した遊技球を遊技盤24の後方に排出するための排出通路53が形成されたベースユニット51と、遊技領域PAを流下する遊技球を排出通路53に誘導するための誘導ユニット52と、を備えている。排出通路53の入口部53aは、遊技球1個分以上の開口面積を有しており、パチンコ機10前方に向けて開放されている。排出通路53の出口部53b側には検知センサ54が設けられており、当該検知センサ54により第1特図入賞装置33に入賞した遊技球が検知される。
【0033】
誘導ユニット52は、遊技領域PAにおける入口部53aの前方領域を流下する遊技球を下方から受け、その受けた遊技球を排出通路53内に誘導するためのガイド部材55と、排出通路53内への遊技球の誘導を不可とする初期位置と当該誘導を可能とする誘導位置との間でガイド部材55を変位させるためのガイド駆動部56(以下、第1特図入賞装置33のガイド駆動部56を第1特図入賞用の駆動部56a、及び第2特図入賞装置34のガイド駆動部56を第2特図入賞用の駆動部56bともいう)と、ガイド部材55が初期位置に配置されている状況において排出通路53への遊技球の流入を阻止する阻止位置に配置されガイド部材55が誘導位置に配置されている状況において排出通路53への遊技球の流入を阻止しない非阻止位置に配置される阻止部材57と、を備えている。ガイド部材55及び阻止部材57は、ガイド部材55が下方となるようにして縦方向に所定の間隔を置いて対向配置されている。これらガイド部材55及び阻止部材57にガイド駆動部56の駆動力を伝達するように伝達ユニット58が設けられている。
【0034】
ガイド駆動部56が非駆動状態である場合には図示しないバネなどといった付勢手段の付勢力によってガイド部材55は初期位置に配置され、阻止部材57は阻止位置に配置される。この場合、ガイド部材55及び阻止部材57はその全体が排出通路53内に埋没しており遊技領域PA内に突出していない。これにより、遊技領域PAにおける排出通路53の入口部53aの前方領域を流下する遊技球がガイド部材55及び阻止部材57によって排出通路53内に誘導されることはなく、つまり当該遊技球が第1特図入賞装置33に入球することなく遊技領域PAを下方へと流下する。また、阻止部材57が阻止位置に配置されていることにより、排出通路53の入口部53aの実質的な開口面積が遊技球1個分未満となる。これにより、ガイド部材55が初期位置に配置されている状況においては第1特図入賞装置33への遊技球の入球を確実に阻止することが可能となる。
【0035】
ガイド駆動部56が駆動状態となることにより、ガイド部材55及び阻止部材57が上記付勢手段の付勢力に抗して変位し、ガイド部材55が誘導位置に配置されるとともに阻止部材57が非阻止位置に配置される。図4(b)は誘導状態である場合における第1特図入賞装置33の縦断面図である。
【0036】
ガイド部材55が誘導位置に配置されている場合、当該ガイド部材55の先端側が排出通路53の入口部53aから遊技領域PA側に突出する。この突出量は遊技領域PAにおける入口部53aの前方領域を流下する遊技球を下方から受けることが可能な程度となっている。そして、このガイド部材55の先端側は上面が排出通路53の入口部53aに向けて下り傾斜となっていることにより、ガイド部材55の先端側において下方から受けた遊技球はガイド部材55の上面を転がって排出通路53内に誘導されることとなる。また、阻止部材57が非阻止位置に配置されている場合、当該阻止部材57はその先端部が阻止位置よりも上方の位置となるように変位されているため、ガイド部材55の上面を転がる遊技球は阻止部材57に干渉することなく排出通路53内に流入する。これにより、ガイド駆動部56が駆動状態となることにより、遊技領域PAにおける入口部53aの前方領域を流下する遊技球が第1特図入賞装置33に入球することとなる。
【0037】
以下、説明の便宜上、第1特図入賞装置33のガイド駆動部56が非駆動状態でありガイド部材55が初期位置に配置され阻止部材57が阻止位置に配置されている状態を第1特図入賞装置33の非受入状態(又は第1特図入賞装置33の閉鎖状態、第1特図入賞装置33の非誘導状態)といい、第1特図入賞装置33のガイド駆動部56が駆動状態でありガイド部材55が誘導位置に配置され阻止部材57が非阻止位置に配置されている状態を第1特図入賞装置33の受入状態(又は第1特図入賞装置33の開放状態、第1特図入賞装置33の誘導状態)という。また、第2特図入賞装置34のガイド駆動部56が非駆動状態でありガイド部材55が初期位置に配置され阻止部材57が阻止位置に配置されている状態を第2特図入賞装置34の非受入状態(又は第2特図入賞装置34の閉鎖状態、第2特図入賞装置34の非誘導状態)といい、第2特図入賞装置34のガイド駆動部56が駆動状態でありガイド部材55が誘導位置に配置され阻止部材57が非阻止位置に配置されている状態を第2特図入賞装置34の受入状態(又は第2特図入賞装置34の開放状態、第2特図入賞装置34の誘導状態)という。
【0038】
第1特図入賞装置33は、排出通路53の入口部53aに対してパチンコ機10前方から対向するようにして設けられたカバー部材59を備えている。カバー部材59は、遊技領域PAにおける入口部53aの前方領域において鉛直方向の通路部59aを形成するようにゲート状に形成されており、当該入口部53aの前方領域を同時に通過する遊技球を1個に制限するとともに当該遊技球のパチンコ機10前方への移動及び横方向への移動を規制するように設けられている。これにより、第1特図入賞装置33の誘導ユニット52が誘導状態となった場合に複数の遊技球が同時に第1特図入賞装置33の排出通路53内に誘導されてしまうことが阻止されているとともに、当該誘導状態において入口部53aの前方領域を通過する遊技球を排出通路53内に確実に誘導することが可能となる。一方、第1特図入賞装置33の誘導ユニット52が非誘導状態となっている場合には、カバー部材59の通路部59aに流入した遊技球は入口部53aに流入することなく鉛直方向に通過する。この遊技球はそのまま遊技領域PAの流下を継続することとなる。
【0039】
第1特図入賞装置33への入賞が発生したことに基づいて当たり抽選が行われるとともに、第2特図入賞装置34への入賞が発生したことに基づいて当たり抽選が行われる。また、下側領域PA4に設けられた第1特図通常入賞部32への入賞が発生したことに基づいて当たり抽選が行われる。当たり抽選が行われた場合には特図ユニット45において絵柄の変動表示が行われ、最終的にその当たり抽選の結果に対応した結果が表示される。
【0040】
特図ユニット45について詳細には、特図ユニット45は図3に示すように遊技領域PAにおいて遊技球が通過しない領域である右下の隅部に設けられている。特図ユニット45には、第1特図表示部45aと、第2特図表示部45bとが設けられている。第1特図表示部45aでは、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への入賞が発生したことに基づいて当たり抽選が行われることで絵柄の変動表示が行われる。そして、抽選結果に対応した結果が表示される。また、第2特図表示部45bでは、第2特図入賞装置34への入賞が発生したことに基づいて当たり抽選が行われることで絵柄の変動表示が行われる。そして、抽選結果に対応した結果が表示される。
【0041】
なお、第1特図表示部45a及び第2特図表示部45bは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、第1特図表示部45a及び第2特図表示部45bにて表示される絵柄としては、複数種の文字が表示される構成、複数種の記号が表示される構成、複数種のキャラクタが表示される構成又は複数種の色が表示される構成などが考えられる。
【0042】
特図ユニット45において、第1特図表示部45a及び第2特図表示部45bに隣接した位置には、第1特図保留表示部45c及び第2特図保留表示部45dが設けられている。遊技球が第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1特図保留表示部45cの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。また、遊技球が第2特図入賞装置34に入賞した個数は最大4個まで保留され、第2特図保留表示部45dの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
【0043】
ちなみに、第1特図表示部45aの表示範囲は後述する図柄表示装置41の表示面よりも狭い範囲となっている。また、第2特図表示部45bの表示範囲は図柄表示装置41の表示面よりも狭い範囲となっている。また、第1特図表示部45aと第2特図表示部45bとの両方分の表示範囲も、図柄表示装置41の表示面よりも狭い範囲となっている。さらには、第1特図表示部45a、第2特図表示部45b、第1特図保留表示部45c及び第2特図保留表示部45dの全体分の表示範囲も、図柄表示装置41の表示面よりも狭い範囲となっている。これにより、第1特図表示部45a、第2特図表示部45b、第1特図保留表示部45c及び第2特図保留表示部45dよりも図柄表示装置41への遊技者の注目度を高めることが可能となる。
【0044】
第1特図表示部45aにおいて絵柄の変動表示が行われる場合には、可変表示ユニット40に設けられた図柄表示装置41においてそれに合わせて表示演出が行われるとともに、第2特図表示部45bにおいて絵柄の変動表示が行われる場合にも図柄表示装置41においてそれに合わせて表示演出が行われる。なお、図柄表示装置41においては特図表示部45a,45bにおける変動表示に合わせた表示演出だけではなく、当たり当選となった後に移行する開閉実行モード中の表示演出やデモ表示中の表示演出などが行われる。
【0045】
図柄表示装置41について詳細には、図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置41は、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
【0046】
図柄表示装置41では、第1特図表示部45aにおいて絵柄の変動表示が開始される場合に遊技回用の演出が開始され、第1特図表示部45aにおいて絵柄の変動表示が終了する場合に遊技回用の演出が終了する。また、図柄表示装置41では、第2特図表示部45bにおいて絵柄の変動表示が開始される場合に遊技回用の演出が開始され、第2特図表示部45bにおいて絵柄の変動表示が終了する場合に遊技回用の演出が終了する。
【0047】
図柄表示装置41において遊技回用の演出が行われる場合の表示内容について、図5及び図6を参照して詳細に説明する。図5は図柄表示装置41にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図6は図柄表示装置41の表示面を示す図である。
【0048】
図5(a)〜(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。
【0049】
図6(a)に示すように、図柄表示装置41の表示面には、複数の表示領域として、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されるとともに各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。
【0050】
つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、図柄表示装置41の表示面では、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。
【0051】
図6(b)に示すように、図柄表示装置41の表示面は、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、図柄表示装置41の表示面には、図6(a)に示すように、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。
【0052】
図柄表示装置41の表示面において遊技回用の演出として図柄の変動表示が行われる場合には、各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示が開始される。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示から待機表示に切り換えられ、最終的に各図柄列Z1〜Z3にて所定の図柄を静止表示した状態で終了される。図柄の変動表示が終了する場合、内部抽選の結果が後述する16Rの第2高確対応結果である場合には、いずれかの有効ラインL1〜L5上に同一の奇数図柄の組合せが形成される。また、内部抽選の結果が後述する8Rの第1高確対応結果、8Rの第2高確対応結果又は低確対応結果である場合には、いずれかの有効ラインL1〜L5上に同一の偶数図柄の組合せが形成される。
【0053】
なお、第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33又は第2特図入賞装置34への入賞に基づいて、いずれかの特図表示部45a,45b及び図柄表示装置41にて変動表示が開始され、所定の結果を表示してその変動表示が終了されるまでが遊技回の1回に相当する。また、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置41にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
【0054】
第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33又は第2特図入賞装置34への入賞に基づく当たり抽選にて大当たり当選となった場合には、特電入賞装置35への入賞が可能となる開閉実行モードへ移行する。図3に示すように、特電入賞装置35は下側領域PA4において第1特図通常入賞部32の下方であってアウト口24aの上方の位置に設けられている。下側領域PA4において特電入賞装置35が設けられた位置は、左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合、及び右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合のいずれであっても入賞が可能である位置となっている。
【0055】
特電入賞装置35は、遊技盤24の背面側へと通じる図示しない大入賞口を備えているとともに、当該大入賞口を開閉する開閉扉35aを備えている。開閉扉35aは特電用の駆動部35bに駆動されることにより、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、開閉扉35aは、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、開閉実行モードとなった場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。なお、閉鎖状態では入賞が不可ではないが開放状態よりも入賞が発生しづらい状態となる構成としてもよい。特電入賞装置35には検知センサ35cが設けられており、当該検知センサ35cにより特電入賞装置35に入賞した遊技球が検知される。
【0056】
開閉実行モードに移行させるか否かの内部抽選は、既に説明したとおり第1特図入賞装置33又は第2特図入賞装置34への入賞を契機として実行される。これら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34は、既に説明したとおり遊技球の入賞が不可となる非受入状態と遊技球の入賞が可能となる受入状態との間で切り換え可能な構成である。当該構成において、第1特図入賞装置33を非受入状態から受入状態に切り換える契機、及び第2特図入賞装置34を非受入状態から受入状態に切り換える契機は、分岐入賞装置37に遊技球が入賞することにより発生する。また、分岐入賞装置37は、詳細は後述するように遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不可である閉鎖状態とに切り換え可能に設けられている。分岐入賞装置37を閉鎖状態から開放状態に切り換える契機は、スルー入賞部36に遊技球が入賞することにより発生する。
【0057】
これらスルー入賞部36及び分岐入賞装置37は、右側領域PA3に設置されている。つまり、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37は左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には入賞が不可であり、右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には入賞が可能である。
【0058】
スルー入賞部36は縦方向に貫通した貫通孔を有しており、当該貫通孔を遊技球が縦方向に通過することによりスルー入賞部36への入賞が発生したことになる。スルー入賞部36には検知センサ36aが設けられており、当該検知センサ36aによりスルー入賞部36に入賞した遊技球が検知される。
【0059】
スルー入賞部36への入賞に基づき分岐入賞装置37が開放状態に切り換えられる。具体的には、スルー入賞部36への入賞をトリガとして、普図表示部46にて絵柄の変動表示が行われる。普図表示部46について詳細には、普図表示部46は遊技領域PAにおいて遊技球が通過しない領域である右下の隅部に設けられている。普図表示部46は、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されている。但し、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、普図表示部46にて表示される絵柄としては、複数種の文字が表示される構成、複数種の記号が表示される構成、複数種のキャラクタが表示される構成又は複数種の色が表示される構成などが考えられる。
【0060】
普図表示部46では、スルー入賞部36への入賞が発生したことに基づいて絵柄の変動表示が行われる。そして、後述する第1高確率状態又は第2高確率状態であれば、絵柄の変動表示が終了する場合に分岐入賞装置37が開放状態となることに対応した結果が表示される。また、低確率状態であれば、スルー入賞部36への入賞が発生したことに基づいて内部抽選が行われるとともに普図表示部46にて絵柄の変動表示が開始される。そして、その内部抽選の結果が当選であれば絵柄の変動表示が終了する場合に分岐入賞装置37が開放状態となることに対応した結果が表示され、内部抽選の結果が外れであれば絵柄の変動表示が終了する場合に分岐入賞装置37が開放状態とならないことに対応した結果が表示される。
【0061】
なお、スルー入賞部36に入賞した個数は保留記憶されない。つまり、普図表示部46にて絵柄の変動表示を開始することが可能な状況でスルー入賞部36への入賞が発生した場合にはその入賞に基づき普図表示部46にて絵柄の変動表示が開始されるが、普図表示部46にて絵柄の変動表示を開始することが不可である状況でスルー入賞部36への入賞が発生したとしてもその入賞は無効化され、その入賞に対して何ら処理が実行されない。
【0062】
分岐入賞装置37の構成について図3に加えて図7を参照しながら説明する。図7は分岐入賞装置37の内部構成を説明するための縦断面図である。
【0063】
分岐入賞装置37は、図3に示すように、遊技球が通過可能な大きさの分岐入口61を備えているとともに、当該分岐入口61を遊技球が通過不可である閉鎖状態と遊技球が通過可能である開放状態とに切り換える分岐側開閉部材62を備えている。分岐側開閉部材62は分岐入口用の駆動部63により図示しないリンク機構を通じて駆動されることで開放状態となる。
【0064】
分岐入口61に入賞した遊技球は遊技盤24の表面よりもパチンコ機10後側に誘導された後に、図7に示すように、分岐入賞装置37のベース体64に形成された分岐通路65に導出される。分岐通路65は、分岐通路65の入口部分から鉛直下方に延びるように形成された入口領域65aと、当該入口領域65aの下流側端部に連続し分岐通路65の途中位置に亘って通路方向が横方向に下り傾斜となるように設定された上流通路領域65bと、当該上流通路領域65bの下流側端部に連続し通路方向が鉛直下方となるように設定された第1導出領域65cと、当該第1導出領域65cの途中位置から分岐させて設けられた第2導出領域65dと、第1導出領域65c及び第2導出領域65dのそれぞれの下流側端部に連続し第1導出領域65cを通過した遊技球及び第2導出領域65dを通過した遊技球を遊技盤24の背面側に排出するための排出領域65eとを備えている。
【0065】
入口領域65a、上流通路領域65b、第1導出領域65c及び第2導出領域65dはいずれも通路方向に対して直交する方向の寸法が遊技球1個分以上であって遊技球2個分未満となっている。これにより、通路方向に対して直交する方向に複数の遊技球が並んだ状態でこれら各領域65a〜65dを遊技球が通過することが阻止される。
【0066】
入口領域65aと上流通路領域65bとの境界部分には、分岐入賞装置37に入賞した遊技球を検知するための分岐入賞検知センサ66aが設けられている。分岐入賞検知センサ66aは電磁誘導型のセンサであり、検知領域に遊技球が存在している場合にはHIレベル信号を後述する主制御装置101に出力し、検知領域に遊技球が存在していない場合にはLOWレベル信号を後述する主制御装置101に出力する。なお、分岐入賞検知センサ66aの種類は任意であり、さらにHI及びLOWの関係が逆であってもよい。
【0067】
主制御装置101は分岐入賞検知センサ66aから遊技球の検知に対応する信号を受信した場合、分岐入賞装置37への入賞に対する賞球個数に対応する3個の遊技球の払い出しが実行されるようにするための処理を実行する。具体的には3個の遊技球を払い出させるための賞球コマンドを後述する払出制御装置107に送信する。このように入口領域65aに分岐入賞検知センサ66aを設けるとともに当該分岐入賞検知センサ66aにて遊技球を検知した場合に分岐入賞装置37への入賞に対応する遊技球の払い出しが実行されるようにするための処理が実行される構成とすることにより、分岐入賞装置37への入賞が発生した場合に即座に遊技球の払い出しを実行することが可能となる。
【0068】
第1導出領域65cにおける第2導出領域65dへの分岐箇所には、第1導出領域65cに流入した遊技球を第2導出領域65dに誘導するための切換片67が設けられている。切換片67は、ベース体64における第1導出領域65cを基準として第2導出領域65d側とは逆側の領域に回動可能に支持されており、第1導出領域65cの外部に全体が退避した退避位置と、第1導出領域65c内に突出した誘導位置との間で変位可能となっている。切換片67には図示しない伝達ユニットを通じて切換用駆動部68の駆動力が伝達される。切換片67は、切換用駆動部68が非駆動状態である場合には図示しないバネなどの付勢手段の付勢力によって退避位置に配置され、切換用駆動部68が駆動状態となることでその付勢力に抗して切換片67が変位して誘導位置に配置される。
【0069】
切換片67が退避位置に配置されている場合には、分岐通路65に流入した遊技球は第2導出領域65dに誘導されることなく第1導出領域65cを流下する。そして、その遊技球は、第1導出領域65cにおいて切換片67による分岐位置よりも下流に設けられた第1契機検知センサ66bにより検知された後に排出領域65eを通じて遊技盤24の背面側へ排出される。一方、切換片67が誘導位置に配置されている場合には、分岐通路65に流入した遊技球は切換片67により下方から受けられる。誘導位置に配置されている状態における切換片67の上面は、第2導出領域65dに向けて下り傾斜となっている。これにより、切換片67により下方から受けられた遊技球は自重により、第2導出領域65dに流入し、当該第2導出領域65dを流下する。そして、その遊技球は、第2導出領域65dに設けられた第2契機検知センサ66cにより検知された後に排出領域65eを通じて遊技盤24の背面側へ排出される。
【0070】
第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cは電磁誘導型のセンサであり、検知領域に遊技球が存在している場合にはHIレベル信号を後述する主制御装置101に出力し、検知領域に遊技球が存在していない場合にはLOWレベル信号を後述する主制御装置101に出力する。なお、第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cの種類は任意であり、さらにHI及びLOWの関係が逆であってもよい。
【0071】
主制御装置101は第1契機検知センサ66bから遊技球の検知に対応する信号を受信したとしても、遊技球の払い出しが行われるようにするための処理を実行しない。同様に、主制御装置101は第2契機検知センサ66cから遊技球の検知に対応する信号を受信したとしても、遊技球の払い出しが行われるようにするための処理を実行しない。これに対して、既に説明したとおり主制御装置101は分岐入賞検知センサ66aから遊技球の検知に対応する信号を受信した場合に遊技球の払い出しが行われるようにするための処理を実行する。つまり、分岐入賞装置37への入賞が発生した場合にはその入賞した遊技球は分岐入賞検知センサ66aに即座に検知されることにより遊技球の払い出しが実行されるようにするための処理が実行され、当該処理が実行された後に当該遊技球は第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cのいずれかに検知されることとなる。これにより、分岐入賞装置37への入賞が発生した場合には遊技球の払い出しが実行されるようにするための処理が即座に実行されるようにしながら、第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cのいずれかに遊技球が検知されるまでの通路構成を設計する場合の自由度を高めることが可能となる。
【0072】
主制御装置101は第1契機検知センサ66bから遊技球の検知に対応する信号を受信した場合、基本的に第1特図入賞装置33を受入状態とするための処理を実行する。これにより、第1特図入賞装置33への入賞が可能となる。また、主制御装置101は第2契機検知センサ66cから遊技球の検知に対応する信号を受信した場合、基本的に第2特図入賞装置34を受入状態とするための処理を実行する。これにより、第2特図入賞装置34への入賞が可能となる。
【0073】
分岐入賞装置37の内部空間は、ベース体64と透明カバー69(図3参照)とが前後に組み付けられていることにより形成されている。透明カバー69は無色透明な合成樹脂により形成されている。この透明カバー69により、分岐通路65のパチンコ機10前側の通路壁が形成されている。また、切換片67はベース体64と透明カバー69との間の位置に存在している。透明カバー69の表面は図3に示すように遊技盤24の正面側に露出している。より詳細には透明カバー69は、透明カバー69の表面が、遊技盤24の盤面における透明カバー69の周囲の領域と同一平面を生じさせるように設けられている。つまり、透明カバー69の表面は遊技領域PAの一部を構成している。このように透明カバー69が設けられていることにより、分岐入賞装置37内に流入した遊技球をパチンコ機10前方から視認可能となっている。また、切換片67の動作位置もパチンコ機10前方から視認可能となっている。さらにまた、分岐入賞装置37内に流入した遊技球が第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cのいずれに検知されたのかもパチンコ機10前方から視認可能となっている。但し、分岐入口用の駆動部63及び切換用駆動部68はベース体64の背面側に設けられているため、パチンコ機10前方から視認不可となっている。なお、分岐入賞検知センサ66a、第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cはパチンコ機10前方から視認可能となっているが、これら検知センサ66a〜66cの一部又は全部が視認不可となっている構成としてもよい。
【0074】
分岐入賞装置37は遊技盤24に対して当該遊技盤24の背面側から装着されており、遊技盤24への分岐入賞装置37のネジ固定の箇所は遊技盤24の背面側に存在している。したがって、遊技盤24から分岐入賞装置37を取り外すためには遊技盤24の背面側からネジ固定の解除操作を行う必要がある。また、ベース体64と透明カバー69とのネジ固定に対する解除操作は、遊技盤24から分岐入賞装置37を取り外した場合に可能となるように、当該ネジ固定箇所が設定されている。したがって、分岐入賞装置37のメンテナンスに際してベース体64と透明カバー69とを分離させる場合には、まず遊技盤24の背面側から分岐入賞装置37を取り外す必要が生じる。これにより、ベース体64から透明カバー69を不正に取り外す操作を行いづらくさせることが可能となる。
【0075】
次に、遊技領域PAの右側領域PA3における遊技球の流れを説明する。図8は右側領域PA3を拡大して示す遊技盤24の正面図である。
【0076】
既に説明したとおり右側領域PA3には、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37が設けられている。これら第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37は、いずれも右側領域PA3の縦方向の途中位置に配置されており、さらにスルー入賞部36が左側、分岐入賞装置37の分岐入口61が横方向の中央側、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34が右側となるように配置されている。
【0077】
右側領域PA3において第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37の上流側には、上側領域PA1から右側領域PA3に流入した遊技球を、スルー入賞部36側と、分岐入賞装置37の分岐入口61側と、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34側とのそれぞれに順次振り分けるための振分ユニット70が設けられている。振分ユニット70は、第1振分機構71と、第2振分機構72とを備えている。第1振分機構71の構成について説明する。図9は第1振分機構71の側面図及び当該第1振分機構71周辺の縦断面図である。なお、第2振分機構72の構成は第1振分機構71の構成と同一であり、以下の説明では第2振分機構72の各部材の説明に際しては第1振分機構71の対応する各部材の符号をそのまま使用する。
【0078】
第1振分機構71は、図9に示すように、上流から流入してきた遊技球を振り分けるための振分用回転体81を備えている。図10(a)〜図10(c)は振分用回転体81の正面図である。図10(a)〜図10(c)に示すように、振分用回転体81は、軸部82を備えているとともに、当該軸部82の軸線方向の中央位置に当該軸部82よりも外側に張り出すようにして球振分部83が一体形成されている。球振分部83は軸線周りの全体に亘って軸部82よりも外側に張り出している。
【0079】
振分用回転体81は、軸部82の軸線方向がパチンコ機10横方向であって水平方向となるように配置されており、軸部82が図示しない軸受部に受けられていることにより軸部82の軸線方向を中心として回転可能に支持されている。この場合、図9に示すように、振分用回転体81の軸部82は遊技盤24の盤面よりもパチンコ機10後側に存在しているが、振分用回転体81の球振分部83は軸部82よりもパチンコ機10前方に存在している部分の一部が遊技盤24に形成された開口部24dを通じて遊技盤24の盤面よりもパチンコ機10前方に突出している。なお、球振分部83においてパチンコ機10前方に突出している部分と開口部24dの周縁部との間の距離は遊技球の半径未満となっているため、遊技領域PAを流下する遊技球が球振分部83と開口部24dの周縁部との間に挟まってしまわないようになっている。
【0080】
球振分部83においてパチンコ機10前方に突出している部分には、遊技領域PAを流下する遊技球であって球振分部83の上方に誘導された遊技球が上方から衝突することとなる。詳細な構成は後に説明するが、球振分部83の外周面はその上方からの衝突力を振分用回転体81の回転力とするように形成されている。したがって、球振分部83に上方から遊技球が衝突するたびに振分用回転体81は所定方向に回転することとなる。この所定方向は、図9の状態で見て反時計周り方向となっている。
【0081】
このように振分用回転体81は球振分部83に上方から遊技球が衝突するたびに所定方向に回転することとなるが、1個の遊技球の衝突によって120°のみ振分用回転体81が回転するようにその回転量が制限されるとともにその回転量が制限された位置において振分用回転体81の回転位置が保持される構成となっている。当該構成について具体的には、第1振分機構71は回転規制片84を備えている。回転規制片84は、振分用回転体81よりもパチンコ機10後側の位置に設けられている。回転規制片84は、軸部85を備えているとともに、当該軸部85から直交する方向に突出するように一体形成された規制板部86を備えている。回転規制片84は、軸部85の軸線方向が振分用回転体81の軸線方向と同一となるように配置されており、軸部85が図示しない軸受部に受けられていることにより軸部85の軸線方向を中心として回転可能に支持されている。
【0082】
回転規制片84には、当該回転規制片84を付勢する付勢手段としてバネ部材87が設けられている。バネ部材87により回転規制片84は図9の状態で見て反時計周り方向に回転する側に付勢されているが、回転止め部材88に規制板部86が付勢方向の元側から当接することによりそれ以上の回転規制片84の回転が阻止されている。この回転止め部材88に規制板部86が付勢方向の元側から当接する位置が回転規制片84の初期位置である。
【0083】
初期位置に配置されている回転規制片84の規制板部86に、バネ部材87による付勢方向の先側から当接することが可能となるように振分用回転体81の球振分部83には当接用突起89a〜89cが一体形成されている。当接用突起89a〜89cは、振分用回転体81の回転方向で見て120°間隔で設けられている。ちなみに、これら当接用突起89a〜89cは、球振分部83による後述する遊技球の振分を邪魔しない位置に設けられている。
【0084】
振分用回転体81の回転に伴う各当接用突起89a〜89cの通過軌道上に、初期位置に配置されている回転規制片84の規制板部86が存在している。したがって、振分用回転体81が所定方向に回転した場合には、規制板部86に近い位置に存在している当接用突起89a〜89cが回転方向の元側から規制板部86に当接する。
【0085】
ここで、回転規制片84を初期位置に付勢する付勢力は、球振分部83に上方から1個の遊技球が衝突した場合に1個の当接用突起89a〜89cが規制板部86を回転方向に押し出して当該当接用突起89a〜89cが規制板部86よりも回転方向の先側の位置に移動することを可能とする一方、その当接用突起89a〜89cに対して次の位置に配置されている当接用突起89a〜89cが初期位置に復帰した規制板部86に当接することでそれ以上の移動が阻止される力に設定されている。つまり、図9の状態で球振分部83に上方から1個の遊技球が衝突した場合、その衝突による回転力により振分用回転体81が所定方向に回転することで当接用突起89aが規制板部86を押し出す。これにより、回転規制片84は初期位置から反付勢方向に回転する。その後、振分用回転体81の所定方向の回転に伴って当接用突起89aがさらにその所定方向に移動することで当接用突起89aが規制板部86と当接しない位置に移動することで、回転規制片84は初期位置に復帰する。その後、規制板部86に最初に当接していた当接用突起89aに対して所定方向の回転方向の元側に位置する当接用突起89bが規制板部86に当接する。この際には、1個の遊技球が衝突したことによる振分用回転体81の回転力がある程度弱まっているため、規制板部86に対する当接用突起89bの当接によって振分用回転体81の回転力が回転規制片84により受けられる。これにより、振分用回転体81のそれ以上の回転が阻止される。また、振分用回転体81は重心が回転中心に存在するように形成されているため、規制板部86に当接用突起89bが当接することで振分用回転体81のそれ以上の回転が阻止された場合、球振分部83に新たに遊技球が衝突するまではその阻止された回転位置にて待機することとなる。
【0086】
上記構成であることにより、球振分部83に上方から1個の遊技球が衝突する度に振分用回転体81は120°回転するとともにその120°回転した位置にて待機する。この場合に、球振分部83の外周面には、図10(a)〜図10(c)に示すように振分用回転体81の回転方向で見て120°間隔でそれぞれ異なる球振分領域91〜93が形成されている。そして、振分用回転体81の120°毎の各停止位置のそれぞれにおいて、それぞれ異なる球振分領域91〜93が形成された部分が遊技盤24の盤面よりもパチンコ機10前方に突出した状態となる。各球振分領域91〜93について以下に説明する。
【0087】
図10(a)は、球振分部83において第1球振分領域91が形成された部分が遊技盤24の盤面よりもパチンコ機10前方に突出した状態を示している。第1球振分領域91には球振分部83に上方から衝突してきた遊技球の流下方向を左方に変化させるとともにその遊技球の衝突した際の力を振分用回転体81の回転力に変えるように左向き誘導部95が一体形成されている。左向き誘導部95は球振分部83の外周面における周囲の面よりも外方に突出している。また、左向き誘導部95は、球振分部83の外周面における右縁に沿って軸線周りに延在する縁壁部95aと、当該縁壁部95aから連続させて形成され振分用回転体81が遊技球の力により回転する場合の回転先側に向かうほど球振分部83の外周面における左縁側に存在することとなる傾斜壁部95bとを備えている。第1球振分領域91が正面の位置に存在している状況で上方から球振分部83の位置に遊技球が流入してきた場合、当該遊技球は縁壁部95aによって右側への移動が規制された状態で傾斜壁部95bに衝突する。傾斜壁部95bに衝突することでその遊技球は左方に向けた抗力を受けることとなり、球振分部83の左方に向けて流下方向を変化させ、球振分部83よりも左方の位置から下方に向けて流下していく。また、振分用回転体81は傾斜壁部95bにて受けた遊技球の衝突力によって、図9の状態で見て反時計周り方向に120°回転する。
【0088】
図10(b)は、球振分部83において第2球振分領域92が形成された部分が遊技盤24の盤面よりもパチンコ機10前方に突出した状態を示している。第2球振分領域92には球振分部83に上方から衝突してきた遊技球の流下方向をそのまま下方に維持させながら、その遊技球の衝突した際の力を振分用回転体81の回転力に変えるように中央誘導部96が一体形成されている。中央誘導部96は球振分部83の外周面における周囲の面よりも外方に突出している。また、中央誘導部96は球振分部83の外周面における左縁及び右縁のそれぞれに沿って軸線周りに延在する一対の縁壁部96a,96bと、第2球振分領域92の縦方向の中間位置において若干外方に突出させて形成された中間段部96cとを備えている。第2球振分領域92が正面の位置に存在している状況で上方から球振分部83の位置に遊技球が流入してきた場合、当該遊技球は左右一対の縁壁部96a,96bによって左側及び右側への移動が規制された状態で中間段部96cに衝突する。中間段部96cに衝突することでその遊技球はパチンコ機10前方に向けた抗力を受けるものの、遊技盤24に対してパチンコ機10前方に対向配置された窓パネル17aによってパチンコ機10前方に向けた移動が規制され、そのまま鉛直下方に向けて流下していく。また、振分用回転体81は中間段部96cにて受けた遊技球の衝突力によって、図9の状態で見て反時計周り方向に120°回転する。
【0089】
図10(c)は、球振分部83において第3球振分領域93が形成された部分が遊技盤24の盤面よりもパチンコ機10前方に突出した状態を示している。第3球振分領域93には球振分部83に上方から衝突してきた遊技球の流下方向を右方に変化させるとともにその遊技球の衝突した際の力を振分用回転体81の回転力に変えるように右向き誘導部97が一体形成されている。右向き誘導部97は球振分部83の外周面における周囲の面よりも外方に突出している。また、右向き誘導部97は、球振分部83の外周面における左縁に沿って軸線周りに延在する縁壁部97aと、当該縁壁部97aから連続させて形成され振分用回転体81が遊技球の力により回転する場合の回転先側に向かうほど球振分部83の外周面における右縁側に存在することとなる傾斜壁部97bとを備えている。第3球振分領域93が正面の位置に存在している状況で上方から球振分部83の位置に遊技球が流入してきた場合、当該遊技球は縁壁部97aによって左側への移動が規制された状態で傾斜壁部97bに衝突する。傾斜壁部97bに衝突することでその遊技球は右方に向けた抗力を受けることとなり、球振分部83の右方に向けて流下方向を変化させ、球振分部83よりも右方の位置から下方に向けて流下していく。また、振分用回転体81は傾斜壁部97bにて受けた遊技球の衝突力によって、図9の状態で見て反時計周り方向に120°回転する。
【0090】
上記構成であることにより、第1振分機構71の球振分部83に1個の遊技球が供給される度にその遊技球の振分方向が、第1振分機構71の左方→第1振分機構71の鉛直下方→第1振分機構71の右方→第1振分機構71の左方→第1振分機構71の鉛直下方→第1振分機構71の右方→第1振分機構71の左方→・・・という順序で順次変更される。つまり、第1振分機構71の球振分部83に供給される遊技球は、3個に1個の割合で第1振分機構71の左方に振り分けられ、3個に1個の割合で第1振分機構71の鉛直下方に振り分けられ、3個に1個の割合で第1振分機構71の右方に振り分けられる。
【0091】
上記構成の第1振分機構71は図8に示すように、右側領域PA3の最上流部に設けられている。右側領域PA3において第1振分機構71が設けられた位置は、可変表示ユニット40において図柄表示装置41を囲むようにして設けられたセンターフレーム40bが右方に向けて張り出すようにして形成されていることで上側領域PA1から右側領域PA3に流入する遊技球が必ず通過する位置であって遊技球が1個ずつ通過する位置となっている。これにより、上側領域PA1から右側領域PA3に流入する遊技球は必ず第1振分機構71の球振分部83に供給されることとなる。そして、既に説明したとおり、第1振分機構71の球振分部83に供給される遊技球は、3個に1個の割合で第1振分機構71の左方に振り分けられ、3個に1個の割合で第1振分機構71の鉛直下方に振り分けられ、3個に1個の割合で第1振分機構71の右方に振り分けられる。
【0092】
右側領域PA3には、第1振分機構71の左方に振り分けられた遊技球を当該第1振分機構71の左下の位置に誘導するための第1誘導レール99aが設けられている。この第1誘導レール99aにより遊技球が誘導される位置に第2振分機構72が設けられており、第1振分機構71の左方に振り分けられ第1誘導レール99aにより誘導された遊技球は確実に第2振分機構72に到達する。
【0093】
第2振分機構72は既に説明したとおり第1振分機構71と同一の構成となっている。したがって、第1誘導レール99aにより第2振分機構72の球振分部83に1個の遊技球が供給される度にその遊技球の振分方向が、第2振分機構72の左方→第2振分機構72の鉛直下方→第2振分機構72の右方→第2振分機構72の左方→第2振分機構72の鉛直下方→第2振分機構72の右方→第2振分機構72の左方→・・・という順序で順次変更される。つまり、第1誘導レール99aにより上方から第2振分機構72の球振分部83に供給される遊技球は、3個に1個の割合で第2振分機構72の左方に振り分けられ、3個に1個の割合で第2振分機構72の鉛直下方に振り分けられ、3個に1個の割合で第2振分機構72の右方に振り分けられる。
【0094】
右側領域PA3には、第2振分機構72の左方に振り分けられた遊技球を当該第2振分機構72の左下の位置に誘導するための第2誘導レール99bが設けられている。この第2誘導レール99bにより遊技球が誘導される位置にスルー入賞部36が設けられており、第2振分機構72の左方に振り分けられ第2誘導レール99bにより誘導された遊技球は確実にスルー入賞部36に入賞する。スルー入賞部36は既に説明したとおり縦方向に貫通した貫通孔を有しており、当該貫通孔を遊技球が縦方向に通過することによりスルー入賞部36への入賞が発生したことになる。そして、スルー入賞部36の貫通孔を縦方向に通過した遊技球は遊技領域PAから排出されることなく、そのまま遊技領域PAの流下を継続する。この場合、スルー入賞部36を通過した遊技球は鉛直下方に流下することとなるため、スルー入賞部36の右方に存在している分岐入賞装置37の分岐入口61、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34に誘導されることはない。
【0095】
右側領域PA3には、第2振分機構72の鉛直下方に振り分けられた遊技球を当該第2振分機構72の鉛直下方の位置に誘導するための第3誘導レール99cが設けられている。この第3誘導レール99cにより遊技球が誘導される位置に分岐入賞装置37の分岐入口61が設けられており、第2振分機構72の鉛直下方に振り分けられ第3誘導レール99cにより誘導された遊技球は分岐入賞装置37が開放状態となっている状況であれば確実に分岐入賞装置37に入賞する。分岐入賞装置37に入賞した遊技球は既に説明したとおり、即座に分岐入賞検知センサ66aにて検知され、その後に第1導出領域65cの下流側に存在する第1契機検知センサ66b及び第2導出領域65dに存在する第2契機検知センサ66cのいずれかに検知された後に、遊技盤24の背面側に排出される。第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知されることにより第1特図入賞装置33が受入状態となり、第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知されることにより第2特図入賞装置34が受入状態となる。
【0096】
一方、分岐入賞装置37が閉鎖状態となっている状況で第3誘導レール99cにより遊技球が誘導された場合、その遊技球は分岐入賞装置37に入賞することなくそのまま遊技領域PAの流下を継続する。この場合、分岐入賞装置37の分岐側開閉部材62の前方を通過した遊技球は鉛直下方に流下することとなるため、分岐入賞装置37の横方に存在しているスルー入賞部36、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34に誘導されることはない。
【0097】
右側領域PA3には、第2振分機構72の右方に振り分けられた遊技球を当該第2振分機構72の右下の位置に誘導するための第4誘導レール99dが設けられている。この第4誘導レール99dにより遊技球が誘導される位置に第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34が縦方向に並設されている。また、第4誘導レール99dは、第1振分機構71により当該第1振分機構71の鉛直下方に振り分けられた遊技球及び当該第1振分機構71の右方に振り分けられた遊技球を第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34が並設された位置に誘導するように形成されている。
【0098】
第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34は第1特図入賞装置33が上方となるようにして縦方向に並設されている。第1特図入賞装置33におけるカバー部材59による通路部59aと第2特図入賞装置34におけるカバー部材59による通路部59aとは同一軸線上に存在しており、さらにこれら通路部59aは第4誘導レール99dの出口部分と同一軸線上に存在している。また、第4誘導レール99dの出口部分と第1特図入賞装置33の通路部59aの入口部分との間の距離は遊技球1個分未満となっているとともに、第1特図入賞装置33の通路部59aの出口部分と第2特図入賞装置34の通路部59aの入口部分との間の距離も遊技球1個分未満となっている。したがって、第4誘導レール99dにより誘導された遊技球は第1特図入賞装置33の通路部59aに確実に誘導され、当該遊技球が第1特図入賞装置33に入賞しなかった場合には当該遊技球は第2特図入賞装置34の通路部59aに確実に誘導される。
【0099】
第1特図入賞装置33が受入状態である場合に第4誘導レール99dにより第1特図入賞装置33の通路部59aに遊技球が誘導された場合には、その遊技球は第1特図入賞装置33に入賞することとなる。また、第1特図入賞装置33が非受入状態であって第2特図入賞装置34が受入状態である場合に第4誘導レール99dにより第1特図入賞装置33の通路部59aに遊技球が誘導された場合には、その遊技球は第1特図入賞装置33の通路部59aを通過して第2特図入賞装置34の通路部59aに流入し、第2特図入賞装置34に入賞することとなる。
【0100】
一方、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方が非受入状態となっている状況で第4誘導レール99dにより遊技球が誘導された場合、その遊技球は第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のいずれにも入賞することなくこれら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方の通路部59aを通過した後にそのまま遊技領域PAの流下を継続する。この場合、これら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方の通路部59aを通過した遊技球は鉛直下方に流下することとなるため、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の右方に存在しているスルー入賞部36及び分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導されることはない。
【0101】
次に、図11のタイムチャートを参照しながら第1振分機構71及び第2振分機構72により遊技球が誘導される様子について説明する。図11(a)は第1振分機構71に遊技球が供給されるタイミングを示し、図11(b)は第1振分機構71により左方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示し、図11(c)は第1振分機構71により鉛直下方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示し、図11(d)は第1振分機構71により右方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示し、図11(e)は第2振分機構72に遊技球が供給されるタイミングを示し、図11(f)は第2振分機構72により左方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示し、図11(g)は第2振分機構72により鉛直下方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示し、図11(h)は第2振分機構72により右方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示す。
【0102】
t1のタイミングで図11(a)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。当該t1のタイミングでは、図11(b)に示すように第1振分機構71の状態が左方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第1振分機構71に供給された遊技球は当該第1振分機構71の左方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第1振分機構71の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t2のタイミングで、図11(b)及び図11(c)に示すように、第1振分機構71は左方に向けて遊技球を振り分ける状態から鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。つまり、第1振分機構71において遊技球の振り分けが1回発生した場合、第1振分機構71による遊技球の振り分け方向が次の順番の方向に変更される。
【0103】
第1振分機構71の左方に振り分けられた遊技球は遊技領域PAに設けられた第1誘導レール99aにより誘導される。第1誘導レール99aによる誘導先には既に説明したとおり第2振分機構72が設けられているため、t2のタイミングで図11(e)に示すように第2振分機構72に遊技球が供給される。当該t2のタイミングでは、図11(f)に示すように第2振分機構72の状態が左方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第2振分機構72に供給された遊技球は当該第2振分機構72の左方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第2振分機構72の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t3のタイミングで、図11(f)及び図11(g)に示すように、第2振分機構72は左方に向けて遊技球を振り分ける状態から鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。つまり、第2振分機構72において遊技球の振り分けが1回発生した場合、第2振分機構72による遊技球の振り分け方向が次の順番の方向に変更される。
【0104】
第2振分機構72の左方に振り分けられた遊技球は遊技領域PAに設けられた第2誘導レール99bにより誘導される。第2誘導レール99bによる誘導先には既に説明したとおりスルー入賞部36が設けられているため、この遊技球はスルー入賞部36に確実に入賞することとなる。スルー入賞部36への入賞が発生することで普図表示部46において絵柄の変動表示が開始される。
【0105】
その後、t4のタイミングで図11(a)に示すように第1振分機構71に遊技球が再度供給される。当該t4のタイミングでは、図11(c)に示すように第1振分機構71の状態が鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第1振分機構71に供給された遊技球は当該第1振分機構71の鉛直下方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第1振分機構71の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t5のタイミングで、図11(c)及び図11(d)に示すように、第1振分機構71は鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態から右方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。つまり、第1振分機構71において遊技球の振り分けが1回発生した場合、第1振分機構71による遊技球の振り分け方向が次の順番の方向に変更される。第1振分機構71により鉛直下方に供給された遊技球は遊技領域PAに設けられた第4誘導レール99dにより、特図入賞装置33,34の並設領域に誘導されることとなるが、このタイミングではこれら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方が非受入状態となっているためこれら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のいずれにも遊技球は入賞しない。
【0106】
その後、t6のタイミングで図11(a)に示すように第1振分機構71に遊技球が再度供給される。当該t6のタイミングでは、図11(d)に示すように第1振分機構71の状態が右方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第1振分機構71に供給された遊技球は当該第1振分機構71の右方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第1振分機構71の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t7のタイミングで、図11(a)及び図11(d)に示すように、第1振分機構71は右方に向けて遊技球を振り分ける状態から左方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。つまり、第1振分機構71において遊技球の振り分けが1回発生した場合、第1振分機構71による遊技球の振り分け方向が次の順番の方向に変更される。第1振分機構71により右方に供給された遊技球は遊技領域PAに設けられた第4誘導レール99dにより、特図入賞装置33,34の並設領域に誘導されることとなるが、このタイミングではこれら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方が非受入状態となっているためこれら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のいずれにも遊技球は入賞しない。
【0107】
その後、t8のタイミングで図11(a)に示すように第1振分機構71に遊技球が再度供給される。当該t8のタイミングでは、図11(b)に示すように第1振分機構71の状態が左方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第1振分機構71に供給された遊技球は当該第1振分機構71の左方に向けて振り分けられる。この場合に、t2のタイミングの場合と同様に、第1振分機構71はt9のタイミングで図11(b)及び図11(c)に示すように、第1振分機構71は左方に向けて遊技球を振り分ける状態から鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。
【0108】
第1振分機構71の左方に振り分けられた遊技球は第1誘導レール99aにより誘導されることで、t9のタイミングで図11(e)に示すように第2振分機構72に遊技球が供給される。当該t9のタイミングでは、図11(g)に示すように第2振分機構72の状態が鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第2振分機構72に供給された遊技球は当該第2振分機構72の鉛直下方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第2振分機構72の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t10のタイミングで、図11(g)及び図11(h)に示すように、第2振分機構72は鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態から右方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。つまり、第2振分機構72において遊技球の振り分けが1回発生した場合、第2振分機構72による遊技球の振り分け方向が次の順番の方向に変更される。
【0109】
第2振分機構72の鉛直下方に振り分けられた遊技球は遊技領域PAに設けられた第3誘導レール99cにより誘導される。第3誘導レール99cによる誘導先には既に説明したとおり分岐入賞装置37の分岐入口61が設けられている。また、後述するいずれかの高確率状態であれば遊技球が最短の発射周期(具体的には0.6秒)で遊技領域PAの右側領域PA3に供給されている場合には、t9のタイミングまでに普図表示部46における絵柄の変動表示が終了して分岐入賞装置37が確実に開放状態となっている。したがって、スルー入賞部36に入賞した遊技球が第1振分機構71に供給されてから3個後に当該第1振分機構71に供給された遊技球が、第1振分機構71及び第2振分機構72を通じて分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導されるタイミングにおいて分岐入賞装置37は開放状態となっており、分岐入賞装置37への入賞が発生する。分岐入賞装置37に入賞した遊技球は即座に分岐入賞検知センサ66aにて検知されるとともに、分岐入賞装置37への入賞が発生してから遊技球の最短の発射周期(具体的には0.6秒)よりも短い期間が経過するまでに第1契機検知センサ66b又は第2契機検知センサ66cにて検知される。
【0110】
その後、t11のタイミング〜t14のタイミングにおいてt4のタイミング〜t7のタイミングと同一の状況が発生する。これにより、第1振分機構71の状態が、t12のタイミングで図11(c)及び図11(d)に示すように鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態から右方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化するとともに、t14のタイミングで図11(b)及び図11(d)に示すように右方に向けて遊技球を振り分ける状態から左方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。また、t11のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球及びt13のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球はいずれも、特図入賞装置33,34の並設領域に誘導されることとなる。この場合に、t9のタイミングで第2振分機構72に供給された遊技球は、t11のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球が特図入賞装置33,34の並設領域に誘導される前に、既に分岐入賞装置37に入賞しているとともに第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cのいずれかに検知されている。第1契機検知センサ66bにおいて遊技球が検知された場合には第1特図入賞装置33が閉鎖状態から開放状態となり、第2契機検知センサ66cにおいて遊技球が検知された場合には第2特図入賞装置34が閉鎖状態から開放状態となる。そして、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34は開放状態となった場合、2個の遊技球が入賞したことを条件として開放状態から閉鎖状態となる。したがって、t11のタイミング及びt13のタイミングのそれぞれで第1振分機構71に供給されて第4誘導レール99dを通じて誘導された遊技球は、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のうち開放状態となっている側に入賞する。特図入賞装置33,34には2個の遊技球が入賞することとなるため閉鎖状態への移行条件が成立し、開放状態から閉鎖状態に変化する。
【0111】
その後、t15のタイミングで図11(a)に示すように第1振分機構71に遊技球が再度供給される。当該t15のタイミングでは、図11(b)に示すように第1振分機構71の状態が左方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第1振分機構71に供給された遊技球は当該第1振分機構71の左方に向けて振り分けられる。この場合に、t2のタイミング及びt9のタイミングの場合と同様に、第1振分機構71はt16のタイミングで図11(b)及び図11(c)に示すように、第1振分機構71は左方に向けて遊技球を振り分ける状態から鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。
【0112】
第1振分機構71の左方に振り分けられた遊技球は第1誘導レール99aにより誘導されることで、t16のタイミングで図11(e)に示すように第2振分機構72に遊技球が供給される。当該t16のタイミングでは、図11(h)に示すように第2振分機構72の状態が右方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第2振分機構72に供給された遊技球は当該第2振分機構72の右方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第2振分機構72の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t17のタイミングで、図11(f)及び図11(h)に示すように、第2振分機構72は右方に向けて遊技球を振り分ける状態から左方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。つまり、第2振分機構72において遊技球の振り分けが1回発生した場合、第2振分機構72による遊技球の振り分け方向が次の順番の方向に変更される。
【0113】
第2振分機構72の右方に振り分けられた遊技球は遊技領域PAに設けられた第4誘導レール99dにより誘導される。第4誘導レール99dによる誘導先には既に説明したとおり特図入賞装置33,34の並設領域が存在している。この場合に、t16のタイミングで第2振分機構72に供給された遊技球が特図入賞装置33,34の並設領域に誘導されたタイミングでは、これら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方が非受入状態となっているためこれら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のいずれにも遊技球は入賞しない。
【0114】
但し、t11のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球が、開放対象の特図入賞装置33,34が開放状態となる前にこれら特図入賞装置33,34の並設領域に誘導された場合には、当該遊技球は特図入賞装置33,34に入賞しない。この場合、t16のタイミングで第2振分機構72に供給された遊技球が特図入賞装置33,34の並設領域に誘導されたタイミングにおいてはいずれかの特図入賞装置33,34が未だ開放状態となっているため、当該遊技球はその開放状態となっている特図入賞装置33,34に入賞することとなる。これにより、分岐入賞装置37内における遊技球の移動態様によって第1契機検知センサ66b又は第2契機検知センサ66cにおける遊技球の検知タイミングが想定されるタイミングよりも遅れたことに起因して、特図入賞装置33,34の開放状態への移行が遅れたとしても、第1振分機構71及び第2振分機構72における振分状態がスルー入賞部36に向けた振分状態に復帰する前に、開放対象となった特図入賞装置33,34に確実に入賞上限個数である2個の遊技球の入賞を発生させることが可能となる。
【0115】
その後、t18のタイミング〜t21のタイミングにおいてt4のタイミング〜t7のタイミング及びt11〜t14のタイミングと同一の状況が発生する。これにより、第1振分機構71の状態が、t19のタイミングで図11(c)及び図11(d)に示すように鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態から右方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化するとともに、t21のタイミングで図11(b)及び図11(d)に示すように右方に向けて遊技球を振り分ける状態から左方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。
【0116】
この場合に、これら遊技球はいずれも特図入賞装置33,34の並設領域に誘導されることとなる。この誘導されたタイミングでは、これら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方が非受入状態となっているため、これら第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のいずれにも遊技球は入賞しない。
【0117】
ここで、第1振分機構71は遊技球が供給される度に遊技球の振分状態が順次変更されるが、3個の遊技球が供給されることで振分状態が1周する。同様に、第2振分機構72は遊技球が供給される度に遊技球の振分状態が順次変更されるが、3個の遊技球が供給されることで振分状態が1周する。また、第1振分機構71により左方に向けて振り分けられた遊技球のみが第2振分機構72に供給される。そうすると、第1振分機構71及び第2振分機構72の振分状態の組合せが1周するためには、第1振分機構71に9個の遊技球が供給される必要がある。図11の状態で言えば、t21のタイミングは、t1のタイミングから数えて第1振分機構71に9個の遊技球が供給されたタイミングであるが、このt21のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球によってt22のタイミングで第1振分機構71の振分状態が変更されることで、第1振分機構71の振分状態はt1のタイミングにおける振分状態となるとともに、このt22のタイミングにおいては第2振分機構72の振分状態もt1のタイミングにおける振分状態となる。つまり、後述するいずれかの高確率状態においてスルー入賞部36への入賞→分岐入賞装置37への入賞→第1特図入賞装置33又は第2特図入賞装置34への入賞という入賞サイクルを発生させるためには、右側領域PA3に9個の遊技球を供給する必要がある。
【0118】
この場合に、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34及び分岐入賞装置37への1個の遊技球の入賞に対する遊技球の賞球個数はいずれも3個である。また、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34は開放状態となった場合には2個の遊技球の入賞が発生することで閉鎖状態となる。さらにまた、最短の発射周期(具体的には0.6秒)で右側領域PA3に遊技球が供給されている場合には、上記入賞サイクルを発生させるための9個の遊技球の範囲内において分岐入賞装置37に入賞することとなる遊技球の後に、開放状態となっている特図入賞装置33,34に入賞することとなる遊技球が2個存在することとなる。これにより、後述するいずれかの高確率状態であれば上記入賞サイクルを発生させるための9個の遊技球により、分岐入賞装置37に1個の遊技球の入賞を発生させるとともに開放状態となっている特図入賞装置33,34に2個の遊技球の入賞を発生させることが可能となり、この場合には9個の遊技球が払い出されることとなる。よって、遊技者が所持する遊技球の数を減らすことなく上記入賞サイクルを継続させることが可能となる。
【0119】
図8に示すように第1振分機構71により振り分けられた遊技球を特図入賞装置33,34の並設領域に誘導するための第4誘導レール99dによる誘導通路において第2振分機構72よりも下方の通路領域の通路長寸法が、第2振分機構72により振り分けられた遊技球を分岐入口61に誘導するための第3誘導レール99cによる誘導通路の通路長寸法よりも大きく設定されている。これにより、第1振分機構71により鉛直下方に振り分けられた遊技球が第2振分機構72の横方の位置を通過してから特図入賞装置33,34の並設領域に到達するまでに要する時間を、第2振分機構72により鉛直下方に振り分けられた遊技球が分岐入口61に入賞するまでに要する時間よりも長く確保することが可能となる。これにより、分岐入賞装置37への入賞が発生してから特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球が到達するまでに要する最短期間を長く確保することが可能となる。
【0120】
分岐入賞装置37に遊技球が入球したとしてもその遊技球が第1契機検知センサ66b又は第2契機検知センサ66cにて検知されるまでは特図入賞装置33,34が受入状態となることはない。この場合に、分岐入賞装置37への入賞が発生してから特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球が到達するまでに要する最短期間が長く確保されていることにより、分岐入賞装置37に入賞することとなる遊技球の次の順番で第1振分機構71に供給された遊技球が特図入賞装置33,34の並設領域に到達するまでに、いずれかの特図入賞装置33,34において受入状態への移行が完了しているようにすることが可能となる。
【0121】
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
【0122】
図2に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、遊技の主たる制御を司る主制御装置101が搭載されている。主制御装置101は主制御基板が基板ボックスに収容されてなる。なお、基板ボックスに、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
【0123】
主制御装置101を含めて内枠13の背面側を覆うようにして裏パックユニット15が設置されている。裏パックユニット15は、透明性を有する合成樹脂により形成された裏パック102を備えており、当該裏パック102に対して、払出機構部103及び制御装置集合ユニット104が取り付けられている。
【0124】
払出機構部103は、遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク105と、当該タンク105に貯留された遊技球を払い出すための払出装置106と、を備えている。払出装置106より払い出された遊技球は、当該払出装置106の下流側に設けられた払出通路を通じて、上皿又は下皿に排出される。なお、払出機構部103には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチを有する裏パック基板が搭載されている。
【0125】
制御装置集合ユニット104は、払出装置106を制御する機能を有する払出制御装置107と、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力されるとともに遊技者による発射操作装置28の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる電源・発射制御装置108と、を備えている。これら払出制御装置107と電源・発射制御装置108とは、払出制御装置107がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
【0126】
<パチンコ機10の電気的構成>
図12は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
【0127】
主制御装置101は、遊技の主たる制御を司る主制御基板111と、電源を監視する停電監視基板115と、を具備している。主制御基板111には、MPU112が搭載されている。MPU112には、当該MPU112により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM113と、そのROM113内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM114と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU112に対してROM113及びRAM114が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置101以外の制御装置のMPUについても同様である。
【0128】
MPU112には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU112の入力側には、主制御装置101に設けられた停電監視基板115が接続されているとともに、払出制御装置107が接続されている。停電監視基板115には、動作電力を供給する機能を有する電源・発射制御装置108が接続されており、MPU112には停電監視基板115を介して電力が供給される。
【0129】
MPU112の入力側には、各種入賞検知センサ32a,35c,36a,54,66a,66b,66c(以下、各種入賞検知センサ32a〜66cともいう)といった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ32a〜66cには、一般入賞部31、第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、特電入賞装置35、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37などの入賞対応入球部に設けられた検知センサが含まれており、MPU112において各入賞対応入球部への入賞判定が行われる。また、MPU112では第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34又はスルー入賞部36への入賞に基づいて各種抽選が実行される。
【0130】
MPU112の出力側には、払出制御装置107、停電監視基板115及び音声発光制御装置121が接続されている。払出制御装置107には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。音声発光制御装置121には、変動用コマンド、種別コマンド及びオープニングコマンドなどの各種コマンドが出力される。これら各種コマンドの詳細については後に説明する。
【0131】
MPU112の出力側には、第1特図入賞装置33を受入状態と非受入状態との間で動作させるための第1特図入賞用の駆動部56a、第2特図入賞装置34を受入状態と非受入状態との間で動作させるための第2特図入賞用の駆動部56b、特電入賞装置35の開閉扉35aを開閉動作させるための特電用の駆動部35b、分岐入賞装置37の分岐側開閉部材62を開閉動作させるための分岐入口用の駆動部63、分岐入賞装置37の切換片67を動作させるための切換用駆動部68、特図ユニット45及び普図表示部46が接続されている。ちなみに、特図ユニット45には、第1特図表示部45a、第2特図表示部45b、第1特図保留表示部45c及び第2特図保留表示部45dが設けられているが、これらの全てがMPU112の出力側に接続されている。主制御基板111には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU112は各種駆動部及び各種表示部の駆動制御を実行する。
【0132】
つまり、分岐入賞装置37の開放条件が成立した場合には、分岐入賞装置37の分岐入口61が開放されるようにMPU112において分岐入口用の駆動部63の駆動制御が実行されるとともに、切換片67が後述する所定の動作を実行するようにMPU112において切換用駆動部68の駆動制御が実行される。また、分岐入賞装置37の第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知された場合には、第1特図入賞装置33が受入状態となるようにMPU112において第1特図入賞用の駆動部56aの駆動制御が実行される。また、分岐入賞装置37の第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知された場合には、第2特図入賞装置34が受入状態となるようにMPU112において第2特図入賞用の駆動部56bの駆動制御が実行される。また、開閉実行モードにおいては、特電入賞装置35が開閉されるようにMPU112において特電用の駆動部35bの駆動制御が実行される。また、遊技回に際しては、MPU112において特図ユニット45の表示制御が実行される。また、スルー入賞部36への入賞が発生した場合には、MPU112において普図表示部46の表示制御が実行される。
【0133】
停電監視基板115は、主制御基板111と電源・発射制御装置108とを中継し、また電源・発射制御装置108から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置107は、主制御装置101から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置106により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
【0134】
電源・発射制御装置108は、例えば、遊技ホール等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板111や払出制御装置107等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。ちなみに、電源・発射制御装置108にはバックアップ用コンデンサなどの電断時用電源部が設けられており、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合であっても当該電断時用電源部から主制御装置101のRAM114に記憶保持用の電力が供給される。また、電源・発射制御装置108は遊技球発射機構27の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構27は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
【0135】
音声発光制御装置121は、MPU123が搭載された音声発光制御基板122を備えている。MPU123には、当該MPU123により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM124と、そのROM124内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM125と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。
【0136】
MPU123では、主制御装置101から受信したコマンドに基づき、遊技回や開閉実行モードなどにおいて実行する演出の内容を決定する。そして、その決定した内容に対応した動作が行われるように、前扉枠14に設けられた表示発光部18aの発光制御を行うとともに、前扉枠14に設けられたスピーカ部18bの音出力制御を行う。
【0137】
MPU123は、表示制御装置126と電気的に接続されている。MPU123は、主制御装置101から受信したコマンドに基づき決定した演出の内容を含むコマンド、及び主制御装置101から受信したコマンドに対応した報知の内容を含むコマンドを表示制御装置126に送信する。表示制御装置126は音声発光制御装置121のMPU123から受信したコマンドに基づいて図柄表示装置41の表示制御を実行する。
【0138】
<主制御装置101のMPU112にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主制御装置101のMPU112にて各種抽選を行うための電気的な構成について図13を用いて説明する。
【0139】
MPU112は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、当たり発生抽選、第1特図表示部45aの表示の設定、第2特図表示部45bの表示の設定、図柄表示装置41の図柄表示の設定、普図表示部46の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図13に示すように、当たり発生の抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、各特図表示部45a,45b及び図柄表示装置41における表示継続時間を決定する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、後述する低確率状態において分岐入賞装置37を開放状態とするか否かの抽選に使用する普電乱数カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM114の抽選用カウンタエリア131に設けられている。
【0140】
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報は、第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33又は第2特図入賞装置34への入賞が発生した場合に、特図保留エリア132に格納される。特図保留エリア132は、第1特図保留エリア133と、第2特図保留エリア134と、特図用の実行エリア135と、を備えている。
【0141】
第1特図保留エリア133は第1エリア133a、第2エリア133b、第3エリア133c及び第4エリア133dを備えており、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報が特図側の保留情報として、いずれかのエリア133a〜133dに格納される。
【0142】
この場合、第1エリア133a〜第4エリア133dには、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリア133a→第2エリア133b→第3エリア133c→第4エリア133dの順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つのエリア133a〜133dが設けられていることにより、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。
【0143】
なお、第1特図保留エリア133において保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
【0144】
第2特図保留エリア134は第1エリア134a、第2エリア134b、第3エリア134c及び第4エリア134dを備えており、第2特図入賞装置34への入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報が特図側の保留情報として、いずれかのエリア134a〜134dに格納される。
【0145】
この場合、第1エリア134a〜第4エリア134dには、第2特図入賞装置34への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリア134a→第2エリア134b→第3エリア134c→第4エリア134dの順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つのエリア134a〜134dが設けられていることにより、第2特図入賞装置34への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。
【0146】
なお、第2特図保留エリア134において保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
【0147】
特図用の実行エリア135は、いずれかの特図表示部45a,45bにて変動表示を開始する際に、特図用の当否判定や振分判定などを行う対象の保留情報が格納されるエリアである。具体的には、第1特図表示部45aの変動表示を開始する際には、第1特図保留エリア133の第1エリア133aに格納された保留情報が特図用の実行エリア135に移動される。一方、第2特図表示部45bの変動表示を開始する際には、第2特図保留エリア134の第1エリア134aに格納された保留情報が特図用の実行エリア135に移動される。
【0148】
普電乱数カウンタC4に対応した情報は、スルー入賞部36への入賞が発生した場合に、RAM114に設けられた普図用の実行エリア136に格納される。普図用の実行エリア136は、後述する低確率状態においてスルー入賞部36への入賞を契機として分岐入賞装置37を開放状態とするか否かの抽選処理において参照される普電乱数カウンタC4の数値情報が格納されるエリアである。普図用の実行エリア136には、後述する低確率状態においてスルー入賞部36への入賞が有効となる入賞有効期間において当該スルー入賞部36への入賞が発生した場合に、普電乱数カウンタC4の数値情報が格納される。
【0149】
上記各カウンタについて詳細に説明する。
【0150】
まず当たり乱数カウンタC1について説明する。当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33に入賞したタイミングで特図保留エリア132の第1特図保留エリア133に格納され、遊技球が第2特図入賞装置34に入賞したタイミングで特図保留エリア132の第2特図保留エリア134に格納される。そして、この格納された当たり乱数カウンタC1の値を利用して当否判定処理が行われる。
【0151】
当否判定処理に際して当選となる乱数の値は、ROM113に当否テーブルとして記憶されている。当否テーブルには、当否結果として、大当たり結果と、外れ結果とが設定されている。大当たり結果は、特電入賞装置35が開閉制御される開閉実行モードへの移行契機となるとともに、当否抽選モード及びサポートモードの移行契機となる当否結果である。外れ結果は、開閉実行モードへの移行契機とならずに、さらに当否抽選モード及びサポートモードについても移行契機とならない当否結果である。
【0152】
当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブルと高確率モード用の当否テーブルとが存在している。つまり、本パチンコ機10は、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への入賞に基づき取得された保留情報と、第2特図入賞装置34への入賞に基づき取得された保留情報とで、同一の当否テーブルが参照されるとともに、いずれの場合であっても、当否抽選における抽選モードとして低確率モードと高確率モードとが存在している。
【0153】
各当否テーブルについて具体的に説明すると、低確率モード用の当否テーブルは、大当たり結果となる乱数の値は2個(例えば「5」、「305」)である。そして、それ以外が外れ結果となる乱数の値である。高確率モード用の当否テーブルは、大当たり結果となる乱数の値の数は低確率モード用の当否テーブルの場合よりも多く設定されており、具体的には20個である(例えば「5」、「34」、「65」、「130」、「163」、「192」、「220」、「245」、「276」、「305」、「334」、「365」、「392」、「420」、「470」、「495」、「520」、「558」、「575」、「599」)。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。
【0154】
なお、低確率モードよりも高確率モードの方が大当たり結果となる確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意であり、また低確率モードである状況において大当たり結果となる当たり乱数カウンタC1の値群が、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に一部のみが含まれている構成としてもよく、含まれていない構成としてもよい。
【0155】
次に、大当たり種別カウンタC2について説明する。大当たり種別カウンタC2は、0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33に入賞したタイミングで特図保留エリア132の第1特図保留エリア133に格納され、遊技球が第2特図入賞装置34に入賞したタイミングで特図保留エリア132の第2特図保留エリア134に格納される。そして、この格納された大当たり種別カウンタC2の値を利用して振分判定処理が行われる。
【0156】
本パチンコ機10では大当たり結果が複数種類設定されているが、これら各大当たり結果は、(1)開閉実行モードの内容、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選モードの内容、(3)開閉実行モード終了後のサポートモードの内容という3つの内容のうち、少なくとも1つの内容が相違している。
【0157】
開閉実行モードとは、特電入賞装置35の開閉制御が実行されることにより特電入賞装置35への入賞が可能となる遊技状態である。開閉実行モードでは、ラウンド遊技が予め定められた回数実行される。ラウンド遊技とは、予め定められた特電開放期間を上限として特電入賞装置35が開放される開放回が予め定められた回数実行されること、及び予め定められた上限個数の遊技球が特電入賞装置35に入賞することのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。具体的には、開閉実行モードにおけるラウンド遊技の上限回数は16回に設定されており、各ラウンド遊技では特電開放期間が29secであって上限個数が10個である特電入賞装置35の開放が1回のみ実行される。この場合に、既に説明したとおり発射操作装置28が遊技者により操作されている状況では0.6secに1個の遊技球が遊技領域PAに向けて発射されるように遊技球発射機構27が駆動制御されるため、各ラウンド遊技における特電開放期間は遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも長い時間となる。したがって、特電入賞装置35への入賞を狙った遊技球の発射が正常に行われるのであれば、各ラウンド遊技においては上限個数以上の数の遊技球が特電入賞装置35に入賞することとなる。そして、特電入賞装置35への入賞が発生する度に特電入賞装置35に対応する個数の遊技球の払い出しが実行される。よって、開閉実行モードへの移行が発生した場合には、遊技者が使用可能な遊技球数の増加という利益が遊技者に付与されることとなる。
【0158】
サポートモードとは、スルー入賞部36への入賞が発生した場合に分岐入賞装置37の開閉制御が実行される頻度及び開閉制御の実行態様を決定付ける遊技状態の種類のことである。サポートモードとして、低頻度サポートモードと、第1高頻度サポートモードと、第2高頻度サポートモードとが設定されている。第1高頻度サポートモード及び第2高頻度サポートモードは低頻度サポートモードに比べて、スルー入賞部36への入賞の発生に対して分岐入賞装置37の開閉制御が実行される頻度が高い。
【0159】
具体的には、低頻度サポートモードでは、スルー入賞部36への入賞が発生した場合に普電乱数カウンタC4の数値情報が取得され、その取得した数値情報が開放当選に対応した数値情報である場合に分岐入賞装置37の開閉制御が実行される。その開放当選となる確率は任意であるが、例えば1/20に設定されている。また、低頻度サポートモードでは、分岐入賞装置37の開放状態への移行が1回のみ発生し、その開放回における分岐入賞装置37の開放継続期間は遊技球の発射周期以下の短期間である0.1秒に設定されている。したがって、低頻度サポートモードにおいてスルー入賞部36への入賞が発生して開放当選となったとしても、分岐入賞装置37への入賞が発生する確率は低い。また、既に説明したとおりスルー入賞部36への入賞が発生して開放当選となったとしても即座に分岐入賞装置37の開閉制御が開始されるのではなく、スルー入賞部36への入賞を契機として開始された普図表示部46における絵柄の変動表示が終了した場合に分岐入賞装置37の開閉制御が開始される。この場合に、その絵柄の変動表示の変動表示期間は0.7秒で一定となっている。
【0160】
第1高頻度サポートモードでは、スルー入賞部36への入賞が発生した場合には開放抽選処理が実行されることはなく、分岐入賞装置37の開閉制御が確実に実行される。また、第1高頻度サポートモードでは、分岐入賞装置37の開放状態への移行が1回のみ発生し、その開放回における分岐入賞装置37の開放継続期間は遊技球の発射周期×n(nは1以上の整数)以上の長期間である0.8秒に設定されている。したがって、第1高頻度サポートモードにおいてスルー入賞部36への入賞が発生した場合には分岐入賞装置37への入賞が発生する確率が高い。分岐入賞装置37の開放状態は開放継続期間が経過していない状態であっても分岐入賞装置37に1個の遊技球が入賞することで終了する。
【0161】
既に説明したとおり分岐入賞装置37には、切換片67が設けられており切換片67が退避位置に配置されている場合には分岐入賞装置37に入賞した遊技球は第1契機検知センサ66bにて検知され、切換片67が誘導位置に配置されている場合には分岐入賞装置37に入賞した遊技球は第2契機検知センサ66cにて検知される。当該構成において、切換片67は分岐入賞装置37の開閉制御が実行される状態となった場合、分岐入賞装置37の最初の開放の開始タイミングから切換待機期間(具体的には0.9秒)が経過するまでは退避位置に保持され、切換待機期間が経過することで退避位置から誘導位置に切り換えられその誘導位置に保持される。かかる構成の場合、第1高頻度サポートモードでは、切換片67が退避位置に保持されている期間において分岐入賞装置37の開放状態が開始されるとともに、分岐入賞装置37の開放継続期間が経過するタイミングよりも後のタイミングまで切換片67は退避位置に保持される。さらにまた、第1高頻度サポートモードでは、仮に分岐入賞装置37の開放継続期間が経過するタイミングで分岐入賞装置37への入賞が発生したとしても、その遊技球は切換片67が退避位置に保持されている期間の範囲内で当該切換片67による遊技球の切り換え位置を通過する。したがって、第1高頻度サポートモードにおいて分岐入賞装置37に入賞した遊技球は第1契機検知センサ66bに確実に検知されることとなり、第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知されることで第1特図入賞装置33が開放状態となる。
【0162】
また、スルー入賞部36への入賞が発生したとしても即座に分岐入賞装置37の開閉制御が開始されるのではなく、スルー入賞部36への入賞を契機として開始された普図表示部46における絵柄の変動表示が終了した場合に分岐入賞装置37の開閉制御が開始される。この場合に、第1高頻度サポートモードでは、その絵柄の変動表示期間は遊技球の発射周期の2倍よりも長い時間である1.5秒で一定となっている。詳細は後述するが、この変動表示期間が1.5秒に設定されていることにより、最短の発射周期(具体的には0.6秒)で右側領域PA3に遊技球が供給されている状態においてスルー入賞部36に入賞する遊技球に対して3個後の順番の遊技球が第1振分機構71、第2振分機構72及び第3誘導レール99cにより分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導されるタイミングにおいて分岐入賞装置37が開放状態となっている。
【0163】
第2高頻度サポートモードでは、スルー入賞部36への入賞が発生した場合には開放抽選処理が実行されることはなく、分岐入賞装置37の開閉制御が確実に実行される。また、第2高頻度サポートモードでは、分岐入賞装置37の開放状態への移行が2回発生し、1回目の開放回では分岐入賞装置37の開放継続期間が上述した短期間(0.1秒)に設定され、2回目の開放回では分岐入賞装置37の開放継続期間が上述した長期間(0.8秒)に設定される。したがって、1回目の開放回では分岐入賞装置37への入賞が発生する確率は低く、2回目の開放回では分岐入賞装置37への入賞が発生する確率が高い。分岐入賞装置37の開放状態は開放継続期間が経過していない状態であっても分岐入賞装置37に1個の遊技球が入賞することで終了する。この場合に、仮に1回目の開放回で分岐入賞装置37への入賞が発生した場合には2回目の開放回は実行されない。1回目の開放回と2回目の開放回との間には分岐入賞装置37が閉鎖状態に維持される閉鎖継続期間が設定されており、この閉鎖継続期間は上記長期間と同一の0.8秒に設定されている。
【0164】
既に説明したとおり分岐入賞装置37の切換片67は分岐入賞装置37の開閉制御が実行される状態となった場合、分岐入賞装置37の最初の開放の開始タイミングから切換待機期間(具体的には0.9秒)が経過するまでは退避位置に保持され、切換待機期間が経過することで退避位置から誘導位置に切り換えられその誘導位置に保持される。かかる構成の場合、第2高頻度サポートモードでは、切換片67が誘導位置に切り換えられて当該誘導位置に保持されている期間において分岐入賞装置37の2回目の開放状態が開始されるとともに、その2回目の開放状態の開放継続期間が経過するタイミングよりも後のタイミングまで切換片67は誘導位置に保持される。さらにまた、第2高頻度サポートモードでは、仮に2回目の開放状態の開放継続期間が経過するタイミングで分岐入賞装置37への入賞が発生したとしても、その遊技球は切換片67が誘導位置に保持されている期間の範囲内で当該切換片67による遊技球の切り換え位置を通過する。したがって、第2高頻度サポートモードにおいて分岐入賞装置37に入賞した遊技球は第2契機検知センサ66cにて確実に検知されることとなり、第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知されることで第2特図入賞装置34が開放状態となる。
【0165】
また、スルー入賞部36への入賞が発生したとしても即座に分岐入賞装置37の開閉制御が開始されるのではなく、スルー入賞部36への入賞を契機として開始された普図表示部46における絵柄の変動表示が終了した場合に分岐入賞装置37の開閉制御が開始される。この場合に、第2高頻度サポートモードでは、その絵柄の変動表示期間は第1高頻度サポートモードの場合よりも短い時間である0.7秒で一定となっている。詳細は後述するが、この変動表示期間が0.7秒に設定されているとともに、第2高頻度サポートモードにおける分岐入賞装置37の開閉制御において1回目の開放回の開放継続期間が0.1秒であるとともに1回目の開放回が終了してから2回目の開放回が開始されるまでの閉鎖継続期間が0.8秒に設定されていることにより、最短の発射周期(具体的には0.6秒)で右側領域PA3に遊技球が供給されている状態においてスルー入賞部36に入賞する遊技球に対して3個後の順番の遊技球が第1振分機構71、第2振分機構72及び第3誘導レール99cにより分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導されるタイミングにおいて分岐入賞装置37が2回目の開放回による開放状態となっている。
【0166】
大当たり種別カウンタC2に対する大当たり結果の種類の振分先は、ROM113に振分テーブルとして記憶されている。振分テーブルの内容について図14(a)及び図14(b)を用いて説明する。
【0167】
図14(a)及び図14(b)に示すように、振分テーブルには、大当たり結果の種類として、低確対応結果と、8Rの第1高確対応結果と、8Rの第2高確対応結果と、16Rの第2高確対応結果とが設定されている。図15は各大当たり結果の内容を説明するための説明図である。
【0168】
低確対応結果では8回のラウンド遊技が発生する開閉実行モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであったとしても低確率モードとなる。また、この低確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであったとしても低頻度サポートモードとなる。この低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。なお、当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが低頻度サポートモードである遊技状態が低確率状態である。また、開閉実行モードでは、開閉実行モード移行前後のサポートモードがいずれであったとしても低頻度サポートモードとなる。
【0169】
8Rの第1高確対応結果では8回のラウンド遊技が発生する開閉実行モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであったとしても高確率モードとなる。また、この高確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであったとしても第1高頻度サポートモードとなる。この第1高頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。なお、当否抽選モードが高確率モードであってサポートモードが第1高頻度サポートモードである遊技状態が第1高確率状態である。
【0170】
8Rの第2高確対応結果では8回のラウンド遊技が発生する開閉実行モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであったとしても高確率モードとなる。また、この高確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであったとしても第2高頻度サポートモードとなる。この第2高頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。なお、当否抽選モードが高確率モードであってサポートモードが第2高頻度サポートモードである遊技状態が第2高確率状態である。
【0171】
16Rの第2高確対応結果では16回のラウンド遊技が発生する開閉実行モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであったとしても高確率モードとなる。また、この高確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであったとしても第2高頻度サポートモードとなる。この第2高頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。
【0172】
振分テーブルとしては、図14(a)及び図14(b)に示すように、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への入賞に基づき取得された保留情報の振分判定処理に際して使用される第1特図用の振分テーブルと、第2特図入賞装置34への入賞に基づき取得された保留情報の振分判定処理に際して使用される第2特図用の振分テーブルと、が設定されている。
【0173】
各振分テーブルについて具体的に説明すると、第1特図用の振分テーブルは、図14(a)に示すように、振分対象となる大当たり結果の種類として、低確対応結果と、8Rの第1高確対応結果と、8Rの第2高確対応結果と、16Rの第2高確対応結果とが設定されている。当該第1特図用の振分テーブルでは、「0〜19」が低確対応結果に対応しており、「20〜59」が8Rの第1高確対応結果に対応しており、「60〜89」が8Rの第2高確対応結果に対応しており、「90〜99」が16Rの第2高確対応結果に対応している。当該第1特図用の振分テーブルの場合、大当たり当選となった場合に、低確対応結果となる確率は20%であり、8Rの第1高確対応結果となる確率は40%であり、8Rの第2高確対応結果となる確率は30%であり、16Rの第2高確対応結果となる確率は10%である。
【0174】
第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への入賞に基づき低確対応結果、8Rの第1高確対応結果又は8Rの第2高確対応結果となった場合、開閉実行モードにおいて8回を上限回数としてラウンド遊技が行われ、各ラウンド遊技では1回の特電入賞装置35の開閉が行われる。つまり、低確対応結果、8Rの第1高確対応結果及び8Rの第2高確対応結果のいずれかとなった場合、開閉実行モードにおける特電入賞装置35の動作態様が見た目上、同一となる。また、これら遊技結果となった場合の遊技回では、第1特図表示部45aにおいては相互に相違する停止結果が表示されるものの、当該第1特図表示部45aよりも表示領域が大きく設定された図柄表示装置41においては識別不可となる態様で停止結果が表示される。具体的には、上記遊技結果のいずれにおいても、図柄表示装置41ではいずれかの有効ライン上に同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。また、低確対応結果、8Rの第1高確対応結果及び8Rの第2高確対応結果のいずれかを契機とした開閉実行モードにおいてはエンディング期間が開始されるまではいずれの大当たり結果を契機とした開閉実行モードであるのかの区別がつかない態様で演出が実行される。これにより、8回のラウンド遊技が実行される開閉実行モードが発生した場合には、遊技者は開閉実行モードの終了後に第1高確率状態又は第2高確率状態に移行していることを期待しながら遊技を行うこととなるとともに、さらに第1高確率状態及び第2高確率状態のうち遊技者にとって有利である第2高確率状態に移行していることを期待しながら遊技を行うこととなる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
【0175】
第2特図用の振分テーブルは、図14(b)に示すように、振分対象となる大当たり結果の種類として、低確対応結果と、16Rの第2高確対応結果とが設定されている。当該第2特図用の振分テーブルでは、「0〜19」が低確対応結果に対応しており、「20〜99」が16Rの第2高確対応結果に対応している。当該第2特図用の振分テーブルの場合、大当たり当選となった場合に、低確対応結果となる確率は20%であり、16Rの第2高確対応結果となる確率は80%である。
【0176】
第1特図用の振分テーブルと第2特図用の振分テーブルとでは、大当たり当選となった場合において開閉実行モード後に当否抽選モードが高確率モードとなる確率が同一である。その一方、ラウンド遊技が16回発生する開閉実行モードが発生する確率は第2特図用の振分テーブルの方が第1特図用の振分テーブルよりも高い。さらにまた第2高確率状態への移行契機となる第2高確対応結果となる確率も第2特図用の振分テーブルの方が第1特図用の振分テーブルよりも高い。したがって、大当たり当選となった場合に選択され得る大当たり結果の種類としては、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への入賞が発生して内部抽選が行われる場合よりも、第2特図入賞装置34への入賞が発生して内部抽選が行われる場合の方が遊技者にとって有利である。
【0177】
第1高確率状態及び第2高確率状態における遊技球の入賞態様について、図16のタイムチャートを参照しながら説明する。まず図16(a1)〜図16(f1)を参照しながら第1高確率状態における遊技球の入賞態様について説明する。図16(a1)は右側領域PA3の第1振分機構71に遊技球が供給されるタイミングを示し、図16(b1)はスルー入賞部36への入賞タイミングを示し、図16(c1)は普図表示部46における絵柄の変動表示期間を示し、図16(d1)は分岐入賞装置37が開放状態となる期間を示し、図16(e1)は分岐入賞装置37への入賞タイミングを示し、図16(f1)は分岐入賞装置37の切換片67が誘導位置に配置されている期間を示す。
【0178】
上側膨出部19aの上皿に遊技球が貯留されている状況において発射操作装置28が継続して操作されることにより、最短の発射周期(具体的には0.6秒)で遊技球が遊技領域PAに供給される。この場合に、発射操作装置28の遊技者による操作量が最大操作量である場合には右側領域PA3に遊技球が供給されることとなるが、右側領域PA3に供給される遊技球は既に説明したとおり全て第1振分機構71に供給される。したがって、図16(a1)に示すように、t1のタイミング、t3のタイミング、t4のタイミング、t6のタイミング及びt8のタイミングのそれぞれにおいて、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される。
【0179】
t1のタイミングでは第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態がスルー入賞部36に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t1のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球は、図16(b1)に示すようにt2のタイミングでスルー入賞部36に入賞する。これにより、図16(c1)に示すようにt2のタイミングで普図表示部46における絵柄の変動表示が開始される。この絵柄の変動表示の変動表示期間は1.5秒となっている。
【0180】
その後、普図表示部46において絵柄の変動表示が継続されている状況であるt3のタイミング及びt4のタイミングのそれぞれにおいて、図16(a1)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71の振分状態が各特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t3のタイミング及びt4のタイミングにおいて第1振分機構71に供給された遊技球は各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導される。但し、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34はいずれも非受入状態となっているため、いずれの特図入賞装置33,34にも遊技球は入賞しない。
【0181】
その後、t5のタイミングで図16(c1)に示すように普図表示部46における絵柄の変動表示が終了する。第1高確率状態ではサポートモードが第1高頻度サポートモードであるため、普図表示部46における絵柄の変動表示が終了したt5のタイミングで、図16(d1)に示すように分岐入賞装置37が開放状態となる。この開放状態は、最長で0.8秒に亘って継続される。また、t5のタイミングで分岐入賞装置37の最初の開放が開始されることにより、図16(f1)に示すように切換片67は退避位置に配置される。
【0182】
その後、分岐入賞装置37が開放状態となっている状況であるt6のタイミングにおいて、図16(a1)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態が分岐入賞装置37の分岐入口61に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t6のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球は、図16(e1)に示すようにt7のタイミングで分岐入賞装置37に入賞する。
【0183】
t7のタイミングで分岐入賞装置37に入賞した遊技球は、最短の発射周期よりも短い期間で切換片67による遊技球の切り換え位置を通過し終える。この場合に、分岐入賞装置37への入賞が発生しなかった場合、図16(d1)に示すようにt9のタイミングまで分岐入賞装置37の開放状態が継続されることとなる。また、分岐入賞装置37が閉鎖状態に移行するタイミングであるt9のタイミングで分岐入賞装置37に遊技球が入賞したとしても、切換片67はその後のt10のタイミングまで退避位置に保持されるとともに、t9のタイミングからt10のタイミングまでの期間は分岐入賞装置37に入賞した遊技球が切換片67による遊技球の切り換え位置を通過し終えるまでに要する最長期間よりも長い期間となっている。したがって、第1高確率状態において分岐入賞装置37に入賞した遊技球は、切換片67が退避位置に配置されている状況において当該切換片67による遊技球の切り換え位置を通過し終えるため、第1契機検知センサ66bにて検知されることとなる。第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知された場合、第1特図入賞装置33が受入状態となる。
【0184】
その後、t8のタイミングにおいて、図16(a1)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71の振分状態が各特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t8のタイミングにおいて第1振分機構71に供給された遊技球は各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導される。この場合、この誘導タイミングにおいては第1特図入賞装置33が受入状態となっているため、当該第1特図入賞装置33への入賞が発生する。
【0185】
t7のタイミングにおいて分岐入賞装置37に入賞した遊技球の分岐入賞装置37内における流下態様によっては、t8のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球が各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導されたタイミングにおいては未だ第1特図入賞装置33が受入状態となっていない可能性がある。この場合であっても、右側領域PA3に供給される遊技球のスルー入賞部36への供給は9個周期で発生するため、第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態がスルー入賞部36に遊技球を誘導する振分状態となるまでに、t8のタイミング以降にも4個の遊技球が第1振分機構71に供給される。そして、これら4個の遊技球は全て各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導される。したがって、スルー入賞部36に遊技球が誘導される状態となるまでに、受入状態となっている第1特図入賞装置33に2個以上の遊技球が誘導されることとなる。よって、スルー入賞部36に遊技球が誘導される状態となるまでに、第1特図入賞装置33への上限入賞個数分の遊技球の入賞が発生し、第1特図入賞装置33が受入状態から非受入状態に移行することとなる。普図表示部46において絵柄の変動表示が行われておらず、分岐入賞装置37が開放状態となっておらず、さらに各特図入賞装置33,34が非受入状態となっていることを条件としてスルー入賞部36への入賞が有効化される構成である。この場合に、上記のように右側領域PA3に供給される9個の遊技球の範囲内で第1特図入賞装置33への上限入賞個数の遊技球の入賞が完了することで、スルー入賞部36に遊技球が誘導される状態においては当該スルー入賞部36への入賞が有効化されている状態とすることが可能となる。
【0186】
次に、図16(a2)〜図16(f2)を参照しながら第2高確率状態における遊技球の入賞態様について説明する。図16(a2)は右側領域PA3の第1振分機構71に遊技球が供給されるタイミングを示し、図16(b2)はスルー入賞部36への入賞タイミングを示し、図16(c2)は普図表示部46における絵柄の変動表示期間を示し、図16(d2)は分岐入賞装置37が開放状態となる期間を示し、図16(e2)は分岐入賞装置37への入賞タイミングを示し、図16(f2)は分岐入賞装置37の切換片67が誘導位置に配置されている期間を示す。
【0187】
上側膨出部19aの上皿に遊技球が貯留されている状況において発射操作装置28が継続して操作されることにより、最短の発射周期(具体的には0.6秒)で遊技球が遊技領域PAに供給される。この場合に、発射操作装置28の遊技者による操作量が最大操作量である場合には右側領域PA3に遊技球が供給されることとなるが、右側領域PA3に供給される遊技球は既に説明したとおり全て第1振分機構71に供給される。したがって、図16(a2)に示すように、t11のタイミング、t13のタイミング、t16のタイミング、t17のタイミング及びt20のタイミングのそれぞれのタイミングにおいて、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される。
【0188】
t11のタイミングでは第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態がスルー入賞部36に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t11のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球は、図16(b2)に示すようにt12のタイミングでスルー入賞部36に入賞する。これにより、図16(c2)に示すようにt12のタイミングで普図表示部46における絵柄の変動表示が開始される。この絵柄の変動表示の変動表示期間は0.7秒となっている。
【0189】
その後、普図表示部46において絵柄の変動表示が継続されている状況であるt13のタイミングにおいて、図16(a2)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71の振分状態が各特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t13のタイミングにおいて第1振分機構71に供給された遊技球は各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導される。但し、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34はいずれも非受入状態となっているため、いずれの特図入賞装置33,34にも遊技球は入賞しない。
【0190】
その後、t14のタイミングで図16(c2)に示すように普図表示部46における絵柄の変動表示が終了する。第2高確率状態ではサポートモードが第2高頻度サポートモードであるため、普図表示部46における絵柄の変動表示が終了したt14のタイミングで、図16(d2)に示すように分岐入賞装置37が1回目の開放状態となる。この開放状態における開放継続期間は0.1秒であるため分岐入賞装置37への入賞が発生する可能性は低い。さらにこの0.1秒の開放継続期間においては第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態との関係で、分岐入賞装置37の分岐入口61に向けて遊技球が誘導されることはない。したがって、t14のタイミングで開始された分岐入賞装置37の1回目の開放状態は、分岐入賞装置37への入賞が発生することなくt15のタイミングで終了し、分岐入賞装置37が閉鎖状態となる。
【0191】
また、分岐入賞装置37の切換片67は分岐入賞装置37の開閉制御が実行される状態となった場合における分岐入賞装置37の最初の開放状態が開始されるタイミングにおいて退避位置に配置される。したがって、図16(f2)に示すようにt14のタイミングで切換片67が退避位置に配置される。
【0192】
その後、分岐入賞装置37の閉鎖状態が維持される閉鎖継続期間の状況であるt16のタイミングにおいて、図16(a2)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71の振分状態が各特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t13のタイミングにおいて第1振分機構71に供給された遊技球は各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導される。但し、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34はいずれも非受入状態となっているため、いずれの特図入賞装置33,34にも遊技球は入賞しない。
【0193】
その後、t17のタイミングにおいて、図16(a2)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態が分岐入賞装置37の分岐入口61に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t17のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球は分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導される。当該構成において、当該遊技球が分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導されるタイミングよりも前のタイミングであるt18のタイミングで閉鎖継続期間が経過して、図16(d2)に示すように分岐入賞装置37が2回目の開放状態となる。また、図16(f2)に示すようにt18のタイミングで切換片67の配置状態が退避位置から誘導位置に切り換えられる。
【0194】
分岐入賞装置37が2回目の開放状態となっている状況であって切換片67が誘導位置に配置されている状況であるt19のタイミングで、図16(e2)に示すように、t17のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球が分岐入賞装置37に入賞する。この遊技球は切換片67が誘導位置に配置されている状況において当該切換片67による遊技球の切り換え位置を通過し終えるため、第2契機検知センサ66cにて検知されることとなる。第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知された場合、第2特図入賞装置34が受入状態となる。
【0195】
その後、t20のタイミングにおいて、図16(a2)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71の振分状態が各特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t20のタイミングにおいて第1振分機構71に供給された遊技球は各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導される。この場合、この誘導タイミングにおいては第2特図入賞装置34が受入状態となっているため、当該第2特図入賞装置34への入賞が発生する。
【0196】
t19のタイミングにおいて分岐入賞装置37に入賞した遊技球の分岐入賞装置37内における流下態様によっては、t20のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球が各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導されたタイミングにおいては未だ第2特図入賞装置34が受入状態となっていない可能性がある。この場合であっても、右側領域PA3に供給される遊技球のスルー入賞部36への供給は9個周期で発生するため、第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態がスルー入賞部36に遊技球を誘導する振分状態となるまでに、t20のタイミング以降にも4個の遊技球が第1振分機構71に供給される。そして、これら4個の遊技球は全て各特図入賞装置33,34の並設領域に誘導される。したがって、スルー入賞部36に遊技球が誘導される状態となるまでに、受入状態となっている第2特図入賞装置34に2個以上の遊技球が誘導されることとなる。よって、スルー入賞部36に遊技球が誘導される状態となるまでに、第2特図入賞装置34への上限入賞個数分の遊技球の入賞が発生し、第2特図入賞装置34が受入状態から非受入状態に移行することとなる。普図表示部46において絵柄の変動表示が行われておらず、分岐入賞装置37が開放状態となっておらず、さらに各特図入賞装置33,34が非受入状態となっていることを条件としてスルー入賞部36への入賞が有効化される構成である。この場合に、上記のように右側領域PA3に供給される9個の遊技球の範囲内で第2特図入賞装置34への上限入賞個数の遊技球の入賞が完了することで、スルー入賞部36に遊技球が誘導される状態においては当該スルー入賞部36への入賞が有効化されている状態とすることが可能となる。
【0197】
上記のとおり第1高確率状態においては分岐入賞装置37に入賞した遊技球は第1契機検知センサ66bにて確実に検知されることで第1特図入賞装置33が受入状態となり、第2高確率状態においては分岐入賞装置37に入賞した遊技球は第2契機検知センサ66cにて確実に検知されることで第2特図入賞装置34が受入状態となる。そして、既に説明したとおり第1特図入賞装置33への入賞を契機としてMPU112にて抽選処理が実行される場合よりも第2特図入賞装置34への入賞を契機としてMPU112にて抽選処理が実行される場合の方が、大当たり結果の振分態様が遊技者にとって有利である。これにより、第2高確率状態の方が第1高確率状態よりも有利な遊技状態とすることが可能となる。
【0198】
第1振分機構71及び第2振分機構72の各動作により、スルー入賞部36に入賞した遊技球の3個後に右側領域PA3に供給された遊技球が分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導される。これにより、スルー入賞部36への入賞が発生してから分岐入賞装置37への入賞が発生するまでに要する遊技球の個数を3個に固定することが可能となる。
【0199】
この場合に、第1高確率状態では普図表示部46における絵柄の変動表示期間が第1高確率状態用の変動表示期間である1.5秒に固定されている。また、普図表示部46における絵柄の変動表示が終了した場合には分岐入賞装置37が開放状態となるとともに、その開放状態は分岐入賞装置37への入賞を可能とするように開放継続期間が0.8秒に設定される。また、分岐入賞装置37の切換片67は分岐入賞装置37の最初の開放状態が開始されたタイミングで退避位置に配置され、切換待機期間が経過するまでその退避位置に配置された状態が保持される。これにより、スルー入賞部36に入賞した遊技球の3個後に右側領域PA3に供給された遊技球が分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導されるタイミングにおいて、分岐入賞装置37が開放状態となっていることで分岐入賞装置37への入賞が可能となるとともに、その遊技球が第1契機検知センサ66bにて検知されるようにすることが可能となる。
【0200】
第2高確率状態では普図表示部46における絵柄の変動表示期間が第2高確率状態用の変動表示期間である0.7秒に固定されている。また、普図表示部46における絵柄の変動表示が終了した場合には分岐入賞装置37が最初の開放回として開放状態となるとともに、その開放状態は分岐入賞装置37への入賞を不可とするように開放継続期間が0.1秒に設定される。その後、閉鎖継続期間である0.8秒に亘って分岐入賞装置37が閉鎖状態に維持され、当該閉鎖継続期間が経過することで分岐入賞装置37が2回目の開放回として開放状態となる。この開放状態は分岐入賞装置37への入賞を可能とするように開放継続期間が0.8秒に設定される。また、分岐入賞装置37の切換片67は分岐入賞装置37の最初の開放状態が開始されたタイミングで退避位置に配置され、切換待機期間が経過するまでその退避位置に配置された状態が保持される。この切換待機期間は分岐入賞装置37の閉鎖継続期間が経過するタイミングで経過するため、分岐入賞装置37が2回目の開放回による開放状態となったタイミングで切換片67は退避位置から誘導位置に切り換えられる。これにより、スルー入賞部36に入賞した遊技球の3個後に右側領域PA3に供給された遊技球が分岐入賞装置37の分岐入口61に誘導されるタイミングにおいて、分岐入賞装置37が開放状態となっていることで分岐入賞装置37への入賞が可能となるとともに、その遊技球が第2契機検知センサ66cにて検知されるようにすることが可能となる。
【0201】
一方、低確率状態では普図表示部46における絵柄の変動表示期間が0.7秒に固定されている。また、普図表示部46における絵柄の変動表示が終了した場合には分岐入賞装置37が開放状態となるとともに、その開放状態の開放継続期間が0.1秒に設定される。当該構成においては、第1振分機構71に最短の発射周期で遊技球が供給されたとしても、スルー入賞部36に入賞した遊技球の3個後に第1振分機構71に供給された遊技球が分岐入口61に誘導されるタイミングにおいては、既に分岐入賞装置37の開閉制御が終了しており当該分岐入賞装置37が閉鎖状態となっている。したがって、低確率状態においては分岐入賞装置37が開放状態となり得るとしても、当該分岐入賞装置37への入賞が発生することが実質的に不可となる。
【0202】
次に、リーチ乱数カウンタC3について説明する。リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置41における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄の変動表示を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、所定の大当たり結果となる遊技回では最終的な停止結果が付与対応結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄の変動表示が開始されてから停止結果が導出表示される前段階で、前記付与対応結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。なお、付与対応結果について具体的には、いずれかの有効ライン上に同一の数字が付された図柄の組合せが停止表示される。
【0203】
期待演出には、リーチ表示と、リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や付与対応結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。リーチ表示には、図柄表示装置41に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、リーチ図柄の組合せを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組合せを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組合せを縮小表示させる又は非表示とした上で、図柄表示装置41の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。
【0204】
予告表示には図柄表示装置41において図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。
【0205】
リーチ表示は、大当たり結果に対応した遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、外れ結果に対応した遊技回では、ROM113のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルを参照して所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。一方、予告表示を行うか否かの決定は、MPU112において行うのではなく、音声発光制御装置121のMPU123において行われる。この場合、当該MPU123では、いずれかの大当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易いこと、及び出現率の低い予告表示が発生し易いことの少なくとも一方の条件を満たすように、予告表示用の抽選処理を実行する。ちなみに、この抽選結果は、図柄表示装置41にて遊技回用の演出が実行される場合に反映される。
【0206】
次に、変動種別カウンタCSについて説明する。変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、第1特図表示部45a又は第2特図表示部45bにおける表示継続期間と、図柄表示装置41における図柄の表示継続期間とをMPU112において決定する上で用いられる。具体的には、変動種別カウンタCSの値は、第1特図表示部45a又は第2特図表示部45bにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置41による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して取得される。
【0207】
次に、普電乱数カウンタC4について説明する。普電乱数カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。普電乱数カウンタC4は定期的に更新され、低確率状態においてスルー入賞部36に遊技球が入賞したタイミングで普図用の実行エリア136に格納される。そして、その格納された普電乱数カウンタC4の数値情報を利用して、分岐入賞装置37を開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
【0208】
<MPU112における前提となる処理構成について>
次に、MPU112にて遊技を進行させるために実行される各処理を説明する。かかるMPU112の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では4msec周期で)起動されるタイマ割込み処理とがある。
【0209】
<メイン処理>
まず、図17のフローチャートを参照しながらメイン処理を説明する。
【0210】
ステップS101では、電源投入ウェイト処理を実行する。当該電源投入ウェイト処理では、例えばメイン処理が起動されてから1secが経過するまで次の処理に進行することなく待機する。続くステップS102ではRAM114のアクセスを許可するとともに、ステップS103にてMPU112の内部機能レジスタの設定を行う。
【0211】
その後、ステップS104では、電源・発射制御装置108に設けられたRAM消去スイッチが手動操作されているか否かを判定し、続くステップS105では、RAM114の停電フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。また、ステップS106ではチェックサムを算出するチェックサム算出処理を実行し、続くステップS107ではそのチェックサムが電源遮断時に保存したチェックサムと一致するか否か、すなわち記憶保持されたデータの有効性を判定する。
【0212】
本パチンコ機10では、例えば遊技ホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチを押しながら電源が投入される。したがって、RAM消去スイッチが押されていれば、ステップS108の処理に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、チェックサムにより記憶保持されたデータの異常が確認された場合も同様にステップS108の処理に移行する。ステップS108では、RAM114の初期化として当該RAM114をクリアする。その後、ステップS109に進む。
【0213】
一方、RAM消去スイッチが押されていない場合には、停電フラグに「1」がセットされていること、及びチェックサムが正常であることを条件に、ステップS108の処理を実行することなくステップS109に進む。ステップS109では、電源投入設定処理を実行する。電源投入設定処理では、停電フラグの初期化といったRAM114の所定のエリアを初期値に設定するとともに、現状の遊技状態を認識させるために現状の遊技状態に対応したコマンドを音声発光制御装置121に送信する。
【0214】
その後、ステップS110〜ステップS113の残余処理に進む。つまり、MPU112はタイマ割込み処理を定期的に実行する構成であるが、1のタイマ割込み処理と次のタイマ割込み処理との間に残余時間が生じることとなる。この残余時間は各タイマ割込み処理の処理完了時間に応じて変動することとなるが、かかる不規則な時間を利用してステップS110〜ステップS113の残余処理を繰り返し実行する。この点、当該ステップS110〜ステップS113の残余処理は非定期的に実行される非定期処理であると言える。
【0215】
残余処理では、まずステップS110にて、タイマ割込み処理の発生を禁止するために割込み禁止の設定を行う。続くステップS111では、乱数初期値カウンタCINIの更新を行う乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS112にて変動種別カウンタCSの更新を行う変動用カウンタ更新処理を実行する。これらの更新処理では、RAM114の対応するカウンタから現状の数値情報を読み出し、その読み出した数値情報を1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。その後、ステップS113にて、タイマ割込み処理の発生を禁止している状態から許可する状態へ切り換える割込み許可の設定を行う。ステップS113の処理を実行したら、ステップS110に戻り、ステップS110〜ステップS113の処理を繰り返す。
【0216】
<タイマ割込み処理>
次に、図18のフローチャートを参照しながらタイマ割込み処理を説明する。
【0217】
ここで、MPU112にてタイマ割込み処理を定期的に実行するためのハード構成について説明する。主制御基板111には所定周期でパルス信号を出力するパルス信号出力手段としてクロック回路が設けられており、さらに当該クロック回路とMPU112との間の信号経路の途中位置に存在するように分周回路が設けられている。
【0218】
分周回路は、クロック回路からのパルス信号の周期を変更する周波数変更手段として機能し、タイマ割込み処理の起動タイミングをMPU112にて特定するためのパルス信号を出力するように構成されている。つまり、分周回路からMPU112に対して特定周期である4ミリ秒周期の間隔でパルス信号が供給されるようになっている。MPU112では、かかるパルス信号の立ち上がり又は立下りといった特定の信号形態の発生を確認する処理を実行し、特定の信号形態の発生を確認したことを少なくとも一の条件としてタイマ割込み処理を起動して実行する。
【0219】
この場合、タイマ割込み処理の起動が禁止されている状況において上記特定の信号形態の発生を確認した場合には、その割込みが禁止されている状態から割込みが許可された状態となった場合にタイマ割込み処理が起動される。つまり、MPU112における処理の実行状況によっては前回のタイマ割込み処理が開始されてから4.1ミリ秒経過後に次のタイマ割込み処理が開始される場合が生じ、このような事象が発生した場合には次のタイマ割込み処理は直前のタイマ割込み処理が開始されてから3.9ミリ秒経過後に開始されることとなる。
【0220】
但し、上記分周回路からのパルス信号の出力はMPU112における処理の経過内容に関係なく4ミリ秒といった特定周期で行われるため、基本的にはタイマ割込み処理は特定周期で起動される。さらにまた、MPU112の処理構成は、所定のタイミングにおけるタイマ割込み処理が前回のタイマ割込み処理が起動されてから特定周期を超える期間が経過した後に起動されたとしても、当該所定のタイミングの次のタイミングにおけるタイマ割込み処理にてその特定周期を超えた分が吸収されて、さらに次のタイミングにおけるタイマ割込み処理ではパルス信号の入力を確認したタイミングで起動されるように設定されている。
【0221】
さて、タイマ割込み処理では、まずステップS201にて停電情報記憶処理を実行する。停電情報記憶処理では、停電監視基板から電源遮断の発生に対応した停電信号を受信しているか否かを監視し、停電の発生を特定した場合には停電時処理を実行する。
【0222】
続くステップS202では抽選用乱数更新処理を実行する。抽選用乱数更新処理では、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電乱数カウンタC4の更新を実行する。具体的には、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電乱数カウンタC4から現状の数値情報を順次読み出し、それら読み出した数値情報をそれぞれ1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。
【0223】
その後、ステップS203ではステップS111と同様に乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS204にてステップS112と同様に変動用カウンタ更新処理を実行する。
【0224】
続くステップS205では、不正用の監視対象として設定されている所定の事象が発生しているか否かを監視する不正検知処理を実行する。当該不正検知処理では、複数種類の事象の発生を監視し、所定の事象が発生していることを確認することで、RAM114に設けられた遊技停止用フラグに「1」をセットする。
【0225】
続くステップS206では、上記遊技停止用フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、遊技の進行を停止している状態であるか否かを判定する。ステップS206にて否定判定をした場合に、ステップS207以降の処理を実行する。
【0226】
ステップS207では、ポート出力処理を実行する。ポート出力処理では、前回のタイマ割込み処理において出力情報の設定が行われている場合に、その出力情報に対応した出力を各種駆動部35b,56a,56b,63,68に行うための処理を実行する。例えば、特電入賞装置35を開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には特電用の駆動部35bへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。また、第1特図入賞装置33を受入状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には第1特図入賞用の駆動部56aへの駆動信号の出力を開始させ、非受入状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。また、第2特図入賞装置34を受入状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には第2特図入賞用の駆動部56bへの駆動信号の出力を開始させ、非受入状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。また、分岐入賞装置37を開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には分岐入口用の駆動部63への駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。また、切換片67を退避位置に切り換えるべき情報が設定されている場合には切換用駆動部68への駆動信号の出力を開始させ、誘導位置に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。
【0227】
続くステップS208では、読み込み処理を実行する。読み込み処理では、停電信号及び入賞信号以外の信号の読み込みを実行し、その読み込んだ情報を今後の処理にて利用するために記憶する。
【0228】
続くステップS209では入賞検知処理を実行する。当該入賞検知処理では、各入賞検知センサ32a〜66cから受信している信号を読み込むとともに、一般入賞部31、第1特図通常入賞部32、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、特電入賞装置35、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37への入球の有無を特定する処理を実行する。
【0229】
続くステップS210では、RAM114に設けられている複数種類のタイマカウンタの数値情報をまとめて更新するためのタイマ更新処理を実行する。この場合、記憶されている数値情報が減算されて更新されるタイマカウンタを集約して扱う構成であるが、減算式のタイマカウンタの更新及び加算式のタイマカウンタの更新の両方を集約して行う構成としてもよい。
【0230】
続くステップS211では、遊技球の発射制御を行うための発射制御処理を実行する。発射操作装置28に対して発射操作が継続されている状況では、既に説明したとおり、所定の発射周期である0.6secに1個の遊技球が発射される。
【0231】
続くステップS212では、入力状態監視処理として、ステップS208の読み込み処理にて読み込んだ情報に基づいて、各入賞検知センサ32a〜66cの断線確認や、遊技機本体12及び前扉枠14の開放確認を行う。
【0232】
続くステップS213では、遊技回の実行制御、及び開閉実行モードの実行制御を行うための特図特電制御処理を実行する。当該特図特電制御処理の処理内容については後に詳細に説明する。
【0233】
続くステップS214では、普図表示部46の表示制御、及び分岐入賞装置37の駆動制御などを実行するための普図普電制御処理を実行する。当該普図普電制御処理の処理内容については後に詳細に説明する。
【0234】
続くステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、第1特図表示部45aに係る保留情報の増減個数を第1特図保留表示部45cに反映させるための出力情報の設定、第2特図表示部45bに係る保留情報の増減個数を第2特図保留表示部45dに反映させるための出力情報の設定を行う。また、ステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、第1特図表示部45a及び第2特図表示部45bの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行うとともに、普図表示部46の表示内容を更新させるための出力情報の設定を行う。
【0235】
続くステップS216では、払出制御装置107から受信したコマンド及び信号の内容を確認し、その確認結果に対応した処理を行うための払出状態受信処理を実行する。また、ステップS217では、賞球コマンドを出力対象として設定するための払出出力処理を実行する。続くステップS218では、今回のタイマ割込み処理にて実行された各種処理の処理結果に応じた外部信号の出力の開始及び終了を制御するための外部情報設定処理を実行する。
【0236】
ステップS206にて肯定判定をした場合、又はステップS207〜ステップS218の処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
【0237】
<普図普電制御処理>
次に、MPU112のタイマ割込み処理(図18)におけるステップS214にて実行される普図普電制御処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。
【0238】
まずRAM114に設けられた普図普電カウンタの情報を読み出すとともに(ステップS301)、ROM113に記憶されている普図普電アドレステーブルを読み出す(ステップS302)。そして、普図普電アドレステーブルから普図普電カウンタの情報に対応した開始アドレスを取得する(ステップS303)。
【0239】
普図普電制御処理には、スルー入賞部36への入賞の有無を監視するとともにスルー入賞部36への入賞を契機として普図表示部46における絵柄の変動表示を開始させるための普図変動開始処理(ステップS305)と、普図表示部46における絵柄の変動表示を更新させるとともに変動表示期間が経過した場合に分岐入賞装置37の開閉制御を開始するための普図変動中処理(ステップS306)と、分岐入賞装置37の開閉制御を実行するための普電動作中処理(ステップS307)と、が設定されている。このような処理構成において、普図普電カウンタは、上記複数種類の処理のうちいずれを実行すべきであるかをMPU112にて把握するためのカウンタであり、普図普電アドレステーブルには、普図普電カウンタの数値情報に対応させて、上記複数種類の処理を実行するためのプログラムの開始アドレスが設定されている。普図普電カウンタは、現状格納されている数値情報に対応した処理を終了した場合に当該数値情報を更新すべき条件が成立していることを契機として、その次の処理回における普図普電制御処理にて実行される処理に対応させて、1加算又は「0」クリアされる。したがって、各処理回における普図普電制御処理では、普図普電カウンタにセットされている数値情報に応じた処理を実行すればよいこととなる。なお、普図普電カウンタは、初期値として「0」が設定されている。
【0240】
ステップS303の処理を実行した後は、ステップS304にて、ステップS303において取得した開始アドレスの示す処理にジャンプする処理を実行する。具体的には、普図普電カウンタの値が「0」である場合にはステップS305の普図変動開始処理にジャンプし、普図普電カウンタの値が「1」である場合にはステップS306の普図変動中処理にジャンプし、普図普電カウンタの値が「2」である場合にはステップS307の普電動作中処理にジャンプする。
【0241】
普図普電制御処理では、ステップS305〜ステップS307のいずれかの処理を実行した後は、第1特図入賞装置33の開閉制御を実行するための処理(ステップS308)、及び第2特図入賞装置34の開閉制御を実行するための処理(ステップS309)を実行する。以下、ステップS305〜ステップS309の各処理について詳細に説明する。
【0242】
<普図変動開始処理>
図20は、普図普電制御処理(図19)におけるステップS305にて実行される普図変動開始処理を示すフローチャートである。
【0243】
まず、いずれかの特図入賞装置33,34の受入制御が実行されている状況であるか否かを判定する(ステップS401)。いずれかの特図入賞装置33,34の受入制御が実行されている状態とは、分岐入賞装置37の第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知されたことを契機として第1特図入賞装置33を受入状態とする条件が成立している状況(第1特図入賞装置33が受入状態となっている状況を含む)、及び分岐入賞装置37の第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知されたことを契機として第2特図入賞装置34を受入状態とする条件が成立している状況(第2特図入賞装置34が受入状態となっている状況を含む)が該当する。いずれかの特図入賞装置33,34の受入制御が実行されている状況であれば(ステップS401:YES)、スルー入賞部36への入賞が発生しているか否かの判定処理(ステップS402)を実行することなく本普図変動開始処理を終了する。これにより、いずれかの特図入賞装置33,34の受入制御が実行されている状況においてはスルー入賞部36の入賞が無効化されて、仮にスルー入賞部36への入賞が発生したとしても普図表示部46における絵柄の変動表示は開始されないとともに分岐入賞装置37の開閉制御は実行されない。
【0244】
ここで、普図変動開始処理は、普図表示部46における絵柄の変動表示が実行されている状況及び分岐入賞装置37の開閉制御が実行されている状況において実行されない。そうすると、これらの状況においてもスルー入賞部36の入賞が無効化されることとなる。つまり、普図表示部46における絵柄の変動表示が実行されている状況、分岐入賞装置37の開閉制御が実行されている状況、及びいずれかの特図入賞装置33,34の受入制御が実行されている状況においてはスルー入賞部36への入賞が無効化され、これら以外の状況においてスルー入賞部36への入賞が有効化される。この場合、開閉実行モードであってもスルー入賞部36への入賞が有効化される。そして、開閉実行モードにおいてスルー入賞部36への有効な入賞が発生した場合には、低頻度サポートモードと同一の処理が実行される。但し、これに限定されることはなく、開閉実行モードにおいてはスルー入賞部36への有効な入賞が発生した場合に第1高頻度サポートモード及び第2高頻度サポートモードと同一の処理が実行される構成としてもよく、開閉実行モードにおいてはスルー入賞部36への入賞が無効化される構成としてもよい。
【0245】
第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方について受入制御が実行されていない状況であって(ステップS401:NO)、スルー入賞部36への入賞が発生している場合には(ステップS402:YES)、RAM114におけるいずれかの高確率状態に対応するフラグに「1」がセットされているか否かを確認することで、第1高確率状態及び第2高確率状態のいずれかであるか否かを判定する(ステップS403)。低確率状態である場合には(ステップS403:NO)、開放抽選処理を実行する(ステップS404)。開放抽選処理では、普電乱数カウンタC4の現状の数値情報を普図用の実行エリア136に読み出す。そして、ROM113から開放抽選用テーブルを読み出し、普図用の実行エリア136に読み出した数値情報が開放当選に対応した数値情報であるか否かを開放抽選用テーブルを参照することで把握し、その把握結果をRAM114に記憶する。その後、低確率状態用の変動表示期間として0.7秒に対応する数値情報を、RAM114に設けられた普図変動計測カウンタにセットする(ステップS405)。一方、第1高確率状態である場合には(ステップS403及びステップS406:YES)、第1高確率状態用の変動表示期間として1.5秒に対応する数値情報を、RAM114の普図変動計測カウンタにセットする(ステップS407)。また、第2高確率状態である場合には(ステップS403:YES、ステップS406:NO)、第2高確率状態用の変動表示期間として0.7秒に対応する数値情報を、RAM114の普図変動計測カウンタにセットする(ステップS408)。普図変動計測カウンタにセットされた値はタイマ割込み処理(図18)が実行される度に1減算される。そして、普図変動計測カウンタの値が1以上の状態から「0」となった場合に、MPU112は普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングであることを特定する。
【0246】
ステップS405、ステップS407及びステップS408のいずれかの処理を実行した後は、普図表示部46における絵柄の変動表示を開始させる(ステップS409)。この場合、ステップS405、ステップS407及びステップS408のいずれの処理が実行された場合であっても、絵柄の変動表示の開始タイミングにおいて普図表示部46に表示される絵柄の態様は同一である。これにより、いずれの状況であっても同一の態様で普図表示部46における絵柄の変動表示を開始させることができるため、処理負荷を軽減させることが可能となる。なお、普図表示部46における絵柄の変動表示が開始される前においては、普図表示部46における前回の絵柄の変動表示回において最終的に停止表示された絵柄の表示が継続された状態となっている。その後、普図普電カウンタの値を1加算する(ステップS410)。これにより、普図普電制御処理(図19)における処理の実行対象が普図変動中処理(ステップS306)となる。
【0247】
<普図変動中処理>
図21は、普図普電制御処理(図19)におけるステップS306にて実行される普図変動中処理を示すフローチャートである。
【0248】
普図変動中処理では、RAM114の普図変動計測カウンタの値が1以上であれば(ステップS501:NO)、普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングとなっていないことを意味するため、表示内容の更新処理を実行する(ステップS502)。表示内容の更新処理では、普図表示部46の表示内容を更新するタイミングとなっていることを条件として、普図表示部46に表示させる絵柄を次の順番の絵柄に更新する。この場合、低確率状態、第1高確率状態及び第2高確率状態であるか否かに関係なく絵柄の更新態様は一定となっているとともに、低確率状態において開放抽選処理にて開放当選となったか否かに関係なく絵柄の更新態様は一定となっている。これにより、いずれの状況であっても同一の態様で普図表示部46における絵柄の変動表示を更新させることができるため、処理負荷を軽減させることが可能となる。
【0249】
普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングである場合(ステップS501:YES)、低確率状態であれば(ステップS503:NO)、普図変動開始処理(図20)におけるステップS404の開放抽選処理にて開放当選となっているか否かを判定する(ステップS504)。開放当選となっていない場合(ステップS504:NO)、RAM114の普図普電カウンタの値を「0」クリアする(ステップS505)。これにより、普図普電制御処理(図19)における処理の実行対象が普図変動開始処理(ステップS305)となる。
【0250】
低確率状態であって(ステップS503:NO)、開放当選となっている場合(ステップS504:YES)、RAM114に設けられた普電開放回数カウンタに「1」をセットするとともに、RAM114に設けられた普電開放期間カウンタに短開放期間である0.1秒に対応する数値情報をセットする(ステップS506)。一方、普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングである場合であって(ステップS501:YES)、第1高確率状態である場合(ステップS503及びステップS507:YES)、RAM114の普電開放回数カウンタに「1」をセットするとともに、RAM114の普電開放期間カウンタに長開放期間である0.8秒に対応する数値情報をセットする(ステップS508)。また、普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングである場合であって(ステップS501:YES)、第2高確率状態である場合(ステップS503:YES、ステップS507:NO)、RAM114の普電開放回数カウンタに「2」をセットするとともに、RAM114の普電開放期間カウンタに短開放期間である0.1秒に対応する数値情報をセットする(ステップS509)。普電開放回数カウンタは、分岐入賞装置37の開閉制御が実行される状況において分岐入賞装置37を開放状態とする残りの回数をMPU112にて特定するためのカウンタである。普電開放期間カウンタは、分岐入賞装置37を開放状態とした場合に当該分岐入賞装置37を閉鎖状態とするまでの残りの最長期間をMPU112にて特定するためのカウンタである。普電開放期間カウンタにセットされた値はタイマ割込み処理(図18)が実行される度に1減算される。そして、普電開放期間カウンタの値が1以上の状態から「0」となった場合に、分岐入賞装置37における今回の開放回の終了タイミングであることを特定する。
【0251】
ステップS506、ステップS508及びステップS509のいずれかの処理を実行した場合、退避位置への切換処理を実行する(ステップS510)。当該切換処理では、分岐入賞装置37の切換用駆動部68への駆動信号の出力を開始することで、切換片67を誘導位置から退避位置に変位させる。また、RAM114に設けられた切換待機カウンタに切換待機期間である0.9秒に対応する数値情報をセットする(ステップS511)。切換待機カウンタにセットされた値はタイマ割込み処理(図18)が実行される度に1減算される。そして、切換待機カウンタの値が1以上の状態から「0」となった場合に、切換片67を退避位置から誘導位置に切り換えるタイミングであることを特定する。
【0252】
その後、分岐入賞装置37の開放処理を実行する(ステップS512)。当該開放処理では、分岐入口用の駆動部63への駆動信号の出力を開始することで、分岐側開閉部材62を開放位置に変位させる。これにより、分岐入賞装置37が開放状態となる。なお、分岐入賞装置37を開放状態とした場合、RAM114に設けられた開放状態フラグに「1」をセットする。MPU112は、当該開放状態フラグに「1」がセットされているか否かを確認することで、分岐入賞装置37が開放状態であるか否かを特定することが可能となる。
【0253】
また、RAM114に設けられた監視期間カウンタに契機入賞の監視期間に対応する数値情報をセットする(ステップS513)。契機入賞の監視期間は、分岐入賞装置37の第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cのいずれかにて遊技球が検知された場合にその遊技球の検知が不正行為によるものであるか否かを特定するための基準となる期間である。契機入賞の監視期間の計測中に第1契機検知センサ66b又は第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知された場合にはその遊技球の検知が正常なものとして扱われ、契機入賞の監視期間が経過した後に第1契機検知センサ66b又は第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知された場合にはその遊技球の検知は異常なものとして扱われる。契機入賞の監視期間は第1高確率状態であれば分岐入賞装置37における1回の開放回における開放継続期間と、分岐入賞装置37に入賞した遊技球が第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cのいずれかに検知されるまでの期間として想定される最長期間との和の期間以上の期間として設定されている。具体的には、2.0秒に設定されている。また、第2高確率状態であれば、分岐入賞装置37における1回目の開放回における開放継続期間、分岐入賞装置37における1回目の開放回と2回目の開放回との間の閉鎖継続期間、分岐入賞装置37における2回目の開放回における開放継続期間、及び分岐入賞装置37に入賞した遊技球が第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cのいずれかに検知されるまでの期間として想定される最長期間との和の期間以上の期間として設定されている。具体的には、3.0秒に設定されている。このように契機入賞の監視期間が設定されていることにより、分岐入賞装置37の第1契機検知センサ66b及び第2契機検知センサ66cにおける遊技球の検知が正規のものであるか否かを特定することが可能となる。
【0254】
その後、RAM114の普図普電カウンタの値を1加算する(ステップS514)。これにより、普図普電制御処理(図19)における処理の実行対象が普電動作中処理(ステップS307)となる。
【0255】
<普電動作中処理>
図22は、普図普電制御処理(図19)におけるステップS307にて実行される普電動作中処理を示すフローチャートである。
【0256】
分岐入賞装置37が開放状態である場合(ステップS601:YES)、分岐入賞装置37の分岐入賞検知センサ66aにて遊技球が検知されたか否かを判定することで、分岐入賞装置37への入賞が発生したか否かを判定する(ステップS602)。分岐入賞装置37への入賞が発生していない場合(ステップS602:NO)、RAM114の普電開放期間カウンタの値が「0」となっているか否かを判定することで、分岐入賞装置37における今回の開放回の開放継続期間が経過したか否かを判定する(ステップS603)。
【0257】
開放継続期間が経過している場合(ステップS603:YES)、RAM114の普電開放回数カウンタの値を1減算する(ステップS604)。その1減算後における普電開放回数カウンタの値が「0」ではない場合(ステップS605:NO)、分岐入賞装置37の閉鎖処理を実行する(ステップS606)。当該閉鎖処理では、分岐入口用の駆動部63への駆動信号の出力を停止することで、分岐側開閉部材62を閉鎖位置に変位させる。これにより、分岐入賞装置37が閉鎖状態となる。なお、分岐入賞装置37を閉鎖状態とした場合、RAM114の開放状態フラグを「0」クリアする。その後、RAM114に設けられた普電閉鎖期間カウンタに閉鎖継続期間である0.8秒に対応する数値情報をセットする(ステップS607)。普電閉鎖期間カウンタにセットされた値はタイマ割込み処理(図18)が実行される度に1減算される。そして、普電閉鎖期間カウンタの値が1以上の状態から「0」となった場合に、分岐入賞装置37における閉鎖継続期間が経過したことを特定する。
【0258】
分岐入賞装置37への入賞が発生している場合(ステップS602:YES)、又は1減算後における普電開放回数カウンタの値が「0」である場合(ステップS605:YES)、ステップS606と同様に分岐入賞装置37の閉鎖処理を実行する(ステップS608)。これにより、分岐入賞装置37が閉鎖状態となる。その後、RAM114に設けられた開放終了フラグに「1」をセットする(ステップS609)。開放終了フラグは、スルー入賞部36への入賞を契機とした分岐入賞装置37における今回の開閉制御において、分岐入賞装置37の開放状態から閉鎖状態への移行が全て完了したことをMPU112にて特定するためのフラグである。
【0259】
分岐入賞装置37が閉鎖状態である場合(ステップS601:NO)、RAM114の普電閉鎖期間カウンタの値が「0」となっているか否かを判定することで、分岐入賞装置37の閉鎖継続期間が経過したか否かを判定する(ステップS610)。閉鎖継続期間が経過している場合(ステップS610:YES)、普図変動中処理(図21)におけるステップS512と同様に分岐入賞装置37の開放処理を実行する(ステップS611)。これにより、分岐入賞装置37が開放状態となる。また、当該開放処理では、RAM114の普電開放期間カウンタに長開放期間である0.8秒に対応する数値情報をセットする。これにより、今回の開放回では、最大で0.8秒に亘って分岐入賞装置37が開放状態となる。
【0260】
普電動作中処理では、RAM114の切換待機カウンタの値が「0」となっているか否かを判定することで、切換待機期間が経過したか否かを判定する(ステップS612)。切換待機期間が経過している場合(ステップS612:YES)、誘導位置への切換処理を実行する(ステップS613)。当該切換処理では、分岐入賞装置37の切換用駆動部68への駆動信号の出力を停止することで、切換片67を退避位置から誘導位置に変位させる。その後、RAM114に設けられた切換完了フラグに「1」をセットする(ステップS614)。切換完了フラグは、切換片67の退避位置から誘導位置への切り換えが完了したことをMPU112にて特定するためのフラグである。
【0261】
普電動作中処理では、RAM114の開放終了フラグ及び切換完了フラグの両方に「1」がセットされている場合(ステップS615:YES)、RAM114の普図普電カウンタの値を「0」クリアする(ステップS616)。これにより、普図普電制御処理(図19)における処理の実行対象が普図変動開始処理(ステップS305)となる。また、ステップS616では開放終了フラグ及び切換完了フラグを「0」クリアする。開放終了フラグ及び切換完了フラグの両方に「1」がセットされていることを条件として普図普電カウンタの値が「0」クリアされることにより、スルー入賞部36への入賞を契機とした分岐入賞装置37を開閉制御する状況は、今回の開閉制御において分岐入賞装置37の開放状態から閉鎖状態への移行が全て完了するとともに、切換片67の退避位置から誘導位置への配置が完了することで終了する。
【0262】
<第1特図入賞装置33の制御処理>
図23は、普図普電制御処理(図19)におけるステップS308にて実行される第1特図入賞装置33の制御処理を示すフローチャートである。
【0263】
第1特図入賞装置33が受入状態ではない場合(ステップS701:NO)、分岐入賞装置37の第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知されていることを条件として(ステップS702:YES)、RAM114の監視期間カウンタの値が1以上であるか否かを判定することで、契機入賞の監視期間の計測中であるか否かを判定する(ステップS703)。
【0264】
契機入賞の監視期間の計測中である場合には(ステップS703:YES)、第1契機検知センサ66bにおける今回の遊技球の検知が正規のものであることを意味するため、RAM114に設けられた第1特図入賞カウンタに「2」をセットする(ステップS704)。第1特図入賞カウンタは、第1特図入賞装置33を受入状態から非受入状態に切り換えるために必要な遊技球の残りの入賞個数をMPU112にて特定するためのカウンタである。ステップS704にて第1特図入賞カウンタに「2」がセットされることにより、第1特図入賞装置33が受入状態となった場合には当該第1特図入賞装置33に2個の遊技球が入賞することで第1特図入賞装置33が非受入状態となる。その後、第1特図入賞装置33の受入開始処理を実行する(ステップS705)。当該受入開始処理では、第1特図入賞用の駆動部56aへの駆動信号の出力を開始することで、第1特図入賞装置33を受入状態とする。なお、第1特図入賞装置33を受入状態とした場合、RAM114に設けられた第1特図側受入状態フラグに「1」をセットする。MPU112は、当該第1特図側受入状態フラグに「1」がセットされているか否かを確認することで、第1特図入賞装置33が受入状態であるか否かを特定することが可能となる。
【0265】
一方、ステップS703にて、RAM114の監視期間カウンタの値が「0」である場合、すなわち契機入賞の監視期間の計測が完了している場合、第1契機検知センサ66bにおける今回の遊技球の検知が正規のものではないことを意味する。したがって、異常報知コマンドを音声発光制御装置121への送信対象としてセットした後に(ステップS706)、無限ループに入る。音声発光制御装置121は異常報知コマンドを受信することで、表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41の少なくとも一つにおいて異常報知が実行されるようにするための処理を実行する。これにより、第1契機検知センサ66bにおいて異常検知が発生したことが報知される。また、無限ループに入ることでMPU112における遊技を進行させるための処理の実行が阻止される。なお、この無限ループとなる状態はメイン処理(図17)におけるステップS108の処理が実行されることで解除される。
【0266】
第1特図入賞装置33が受入状態である場合(ステップS701:YES)、第1特図入賞装置33への入賞が発生したか否かを判定する(ステップS707)。第1特図入賞装置33への入賞が発生している場合(ステップS707:YES)、RAM114の第1特図入賞カウンタの値を1減算する(ステップS708)。そして、その1減算後における第1特図入賞カウンタの値が「0」である場合(ステップS709:YES)、第1特図入賞装置33の受入終了処理を実行する(ステップS710)。当該受入終了処理では、第1特図入賞用の駆動部56aへの駆動信号の出力を停止することで、第1特図入賞装置33を非受入状態とする。なお、第1特図入賞装置33を非受入状態とした場合、RAM114の第1特図側受入状態フラグを「0」クリアする。
【0267】
<第2特図入賞装置34の制御処理>
図24は、普図普電制御処理(図19)におけるステップS309にて実行される第2特図入賞装置34の制御処理を示すフローチャートである。
【0268】
第2特図入賞装置34が受入状態ではない場合(ステップS801:NO)、分岐入賞装置37の第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知されていることを条件として(ステップS802:YES)、RAM114の監視期間カウンタの値が1以上であるか否かを判定することで、契機入賞の監視期間の計測中であるか否かを判定する(ステップS803)。
【0269】
契機入賞の監視期間の計測中である場合には(ステップS803:YES)、第2契機検知センサ66cにおける今回の遊技球の検知が正規のものであることを意味するため、RAM114に設けられた第2特図入賞カウンタに「2」をセットする(ステップS804)。第2特図入賞カウンタは、第2特図入賞装置34を受入状態から非受入状態に切り換えるために必要な遊技球の残りの入賞個数をMPU112にて特定するためのカウンタである。ステップS804にて第2特図入賞カウンタに「2」がセットされることにより、第2特図入賞装置34が受入状態となった場合には当該第2特図入賞装置34に2個の遊技球が入賞することで第2特図入賞装置34が非受入状態となる。その後、第2特図入賞装置34の受入開始処理を実行する(ステップS805)。当該受入開始処理では、第2特図入賞用の駆動部56bへの駆動信号の出力を開始することで、第2特図入賞装置34を受入状態とする。なお、第2特図入賞装置34を受入状態とした場合、RAM114に設けられた第2特図側受入状態フラグに「1」をセットする。MPU112は、当該第2特図側受入状態フラグに「1」がセットされているか否かを確認することで、第2特図入賞装置34が受入状態であるか否かを特定することが可能となる。
【0270】
一方、ステップS803にて、RAM114の監視期間カウンタの値が「0」である場合、すなわち契機入賞の監視期間の計測が完了している場合、第2契機検知センサ66cにおける今回の遊技球の検知が正規のものではないことを意味する。したがって、異常報知コマンドを音声発光制御装置121への送信対象としてセットした後に(ステップS806)、無限ループに入る。音声発光制御装置121は異常報知コマンドを受信することで、表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41の少なくとも一つにおいて異常報知が実行されるようにするための処理を実行する。これにより、第2契機検知センサ66cにおいて異常検知が発生したことが報知される。また、無限ループに入ることでMPU112における遊技を進行させるための処理の実行が阻止される。なお、この無限ループとなる状態はメイン処理(図17)におけるステップS108の処理が実行されることで解除される。
【0271】
第2特図入賞装置34が受入状態である場合(ステップS801:YES)、第2特図入賞装置34への入賞が発生したか否かを判定する(ステップS807)。第2特図入賞装置34への入賞が発生している場合(ステップS807:YES)、RAM114の第2特図入賞カウンタの値を1減算する(ステップS808)。そして、その1減算後における第2特図入賞カウンタの値が「0」である場合(ステップS809:YES)、第2特図入賞装置34の受入終了処理を実行する(ステップS810)。当該受入終了処理では、第2特図入賞用の駆動部56bへの駆動信号の出力を停止することで、第2特図入賞装置34を非受入状態とする。なお、第2特図入賞装置34を非受入状態とした場合、RAM114の第2特図側受入状態フラグを「0」クリアする。
【0272】
<入賞監視処理>
ここで、タイマ割込み処理(図18)のステップS209にて実行される入賞検知処理について、図25のフローチャートを参照しながら説明する。
【0273】
スルー入賞部36の検知センサ36aにて1個の遊技球を検知した場合(ステップS901:YES)、RAM114の普図普電カウンタの値が「0」であることを条件として(ステップS902:YES)、RAM114に設けられたスルー入賞フラグに「1」をセットする(ステップS903)。これにより、普図表示部46において絵柄の変動表示が実行されている状況及び分岐入賞装置37の開閉制御が実行されている状況においてはスルー入賞部36への入賞が無効化される。また、MPU112は普図変動開始処理(図20)におけるステップS402にて、スルー入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、スルー入賞部36への入賞が発生したか否かを判定する。この場合、ステップS401において肯定判定をした場合にはステップS402以降の処理を実行していなくてもスルー入賞フラグを「0」クリアする。これにより、いずれかの特図入賞装置33,34が受入状態である場合にはスルー入賞部36への入賞が無効化される。また、ステップS402において肯定判定をした場合にもスルー入賞フラグを「0」クリアする。ちなみに、スルー入賞部36の検知センサ36aにて1個の遊技球が検知されたとしても、遊技球の払い出しを実行するための処理は実行されない。
【0274】
分岐入賞装置37の分岐入賞検知センサ66aにて1個の遊技球を検知した場合(ステップS904:YES)、RAM114に設けられた3個賞球カウンタの値を1加算する(ステップS905)。3個賞球カウンタは、3個の遊技球の払い出しを払出制御装置107に指示するための3個賞球コマンドの残りの送信回数をMPU112にて特定するためのカウンタであり、賞球コマンドの送信可能タイミングとなった場合に3個賞球カウンタの値が1以上であれば1個の3個賞球コマンドが払出制御装置107に送信されるとともに、3個賞球カウンタの値が1減算される。その後、RAM114に設けられた分岐入賞フラグに「1」をセットする(ステップS906)。MPU112は普電動作中処理(図22)におけるステップS602にて、分岐入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、分岐入賞装置37への入賞が発生したか否かを判定する。ステップS602にて肯定判定をした場合には分岐入賞フラグを「0」クリアする。
【0275】
分岐入賞装置37の第1契機検知センサ66bにて1個の遊技球を検知した場合(ステップS907:YES)、RAM114に設けられた第1契機入賞フラグに「1」をセットする(ステップS908)。MPU112は第1特図入賞装置33の制御処理(図23)におけるステップS702にて、第1契機入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知されたか否かを判定する。ステップS702にて肯定判定をした場合には第1契機入賞フラグを「0」クリアする。ちなみに、第1契機検知センサ66bにて1個の遊技球が検知されたとしても、遊技球の払い出しを実行するための処理は実行されない。
【0276】
分岐入賞装置37の第2契機検知センサ66cにて1個の遊技球を検知した場合(ステップS909:YES)、RAM114に設けられた第2契機入賞フラグに「1」をセットする(ステップS910)。MPU112は第2特図入賞装置34の制御処理(図24)におけるステップS802にて、第2契機入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知されたか否かを判定する。ステップS802にて肯定判定をした場合には第2契機入賞フラグを「0」クリアする。ちなみに、第2契機検知センサ66cにて1個の遊技球が検知されたとしても、遊技球の払い出しを実行するための処理は実行されない。
【0277】
第1特図通常入賞部32の検知センサ32aにて1個の遊技球を検知した場合(ステップS911:YES)、ステップS905と同様にRAM114の3個賞球カウンタの値を1加算する(ステップS912)。これにより、3個の遊技球の払い出しが実行されるようにするための処理が実行される。その後、RAM114に設けられた第1特図入賞フラグに「1」をセットする(ステップS913)。特図特電制御処理(図26)では第1特図入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への1個の遊技球の入賞が発生したか否かを判定する。ちなみに、特図特電制御処理(図26)にて第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への1個の遊技球の入賞に対応する処理を実行する場合に第1特図入賞フラグを「0」クリアする。
【0278】
第1特図入賞装置33の検知センサ54にて1個の遊技球を検知した場合(ステップS914:YES)、ステップS905と同様にRAM114の3個賞球カウンタの値を1加算する(ステップS915)。これにより、3個の遊技球の払い出しが実行されるようにするための処理が実行される。その後、RAM114に設けられた第1入賞フラグに「1」をセットするとともに(ステップS916)、RAM114の第1特図入賞フラグに「1」をセットする(ステップS917)。第1特図入賞フラグは既に説明したとおりである。MPU112は第1特図入賞装置33の制御処理(図23)におけるステップS707にて、第1入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、第1特図入賞装置33への入賞が発生したか否かを判定する。ステップS707にて肯定判定をした場合には第1入賞フラグを「0」クリアする。
【0279】
第2特図入賞装置34の検知センサ54にて1個の遊技球を検知した場合(ステップS918:YES)、ステップS905と同様にRAM114の3個賞球カウンタの値を1加算する(ステップS919)。これにより、3個の遊技球の払い出しが実行されるようにするための処理が実行される。その後、RAM114に設けられた第2入賞フラグに「1」をセットするとともに(ステップS920)、RAM114に設けられた第2特図入賞フラグに「1」をセットする(ステップS921)。MPU112は第2特図入賞装置34の制御処理(図24)におけるステップS807にて、第2入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、第2特図入賞装置34への入賞が発生したか否かを判定する。ステップS807にて肯定判定をした場合には第2入賞フラグを「0」クリアする。また、特図特電制御処理(図26)では第2特図入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、第2特図入賞装置34への1個の遊技球の入賞が発生したか否かを判定する。ちなみに、特図特電制御処理(図26)にて第2特図入賞装置34への1個の遊技球の入賞に対応する処理を実行する場合に第2特図入賞フラグを「0」クリアする。
【0280】
入賞検知処理では、上記各処理以外にもその他の処理を実行する(ステップS922)。その他の処理では、一般入賞部31への入賞が発生している場合にはそれに対応する個数の遊技球が払い出されるようにするための処理を実行するとともに、特電入賞装置35の検知センサ35cにて1個の遊技球を検知している場合にはそれに対応する個数の遊技球が払い出されるようにするための処理を実行する。
【0281】
<特図特電制御処理>
次に、タイマ割込み処理(図18)のステップS213にて実行される特図特電制御処理について図26のフローチャートを参照しながら説明する。
【0282】
特図特電制御処理では、まず保留情報の取得処理を実行する(ステップS1001)。保留情報の取得処理では、RAM114の第1特図入賞フラグに「1」がセットされている場合、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33への入賞が発生したと特定する。この場合、第1特図保留エリア133に上限個数(具体的には4個)の保留情報が記憶されていないのであれば、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報を、第1特図保留エリア133の空きエリア133a〜133dのうち最初のエリアに格納する。また、保留情報の取得処理では、RAM114の第2特図入賞フラグに「1」がセットされている場合、第2特図入賞装置34への入賞が発生したと特定する。この場合、第2特図保留エリア134に上限個数(具体的には4個)の保留情報が記憶されていないのであれば、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報を、第2特図保留エリア134の空きエリア134a〜134dのうち最初のエリアに格納する。
【0283】
その後、RAM114に設けられた特図特電カウンタの情報を読み出すとともに(ステップS1002)、ROM113から特図特電アドレステーブルを読み出す(ステップS1003)。そして、特図特電アドレステーブルから特図特電カウンタの情報に対応した開始アドレスを取得する(ステップS1004)。
【0284】
特図特電制御処理には、遊技回用の演出を開始させるための特図変動開始処理(ステップS1006)と、遊技回用の演出を進行させるための特図変動中処理(ステップS1007)と、遊技回用の演出を終了させるための特図確定中処理(ステップS1008)と、開閉実行モードのオープニングを制御するための特電開始処理(ステップS1009)と、特電入賞装置35の開放中の状態を制御するための特電開放中処理(ステップ1010)と、特電入賞装置35の閉鎖中の状態を制御するための特電閉鎖中処理(ステップS1011)と、開閉実行モードのエンディング及び開閉実行モード終了時の遊技状態の移行を制御するための特電終了処理(ステップS1012)と、が設定されている。このような処理構成において、特図特電カウンタは、上記複数種類の処理のうちいずれを実行すべきであるかをMPU112にて把握するためのカウンタであり、特図特電アドレステーブルには、特図特電カウンタの数値情報に対応させて、上記複数種類の処理を実行するためのプログラムの開始アドレスが設定されている。特図特電カウンタは、現状格納されている数値情報に対応した処理を終了した場合に当該数値情報を更新すべき条件が成立していることを契機として、その次の処理回における特図特電制御処理にて実行される処理に対応させて、1加算、1減算又は「0」クリアされる。したがって、各処理回における特図特電制御処理では、特図特電カウンタにセットされている数値情報に応じた処理を実行すればよいこととなる。なお、特図特電カウンタは、初期値として「0」が設定されている。
【0285】
ステップS1004の処理を実行した後は、ステップS1005にて、ステップS1004において取得した開始アドレスの示す処理にジャンプする処理を実行する。具体的には、特図特電カウンタの値が「0」である場合にはステップS1006の特図変動開始処理にジャンプする。特図変動開始処理では、保留情報が保留記憶されていることを条件に、各種判定処理を実行し、図柄表示装置41及び特図表示部45a,45bにおいて変動表示が行われる遊技回を開始するための処理を実行する。その詳細については後に説明する。
【0286】
特図特電カウンタの値が「1」である場合にはステップS1007の特図変動中処理にジャンプする。特図変動中処理では、遊技回の表示継続期間中であって、最終停止表示前のタイミングであるか否かを判定する処理を実行し、最終停止表示前であれば今回の遊技回において変動表示対象となっている特図表示部45a,45bにおける絵柄の表示態様を規則的に変化させるための処理を実行する。ちなみに、最終停止表示させるタイミングとなるまで特図変動中処理にて待機するのではなく、最終停止表示させるタイミングではない場合には上記規則的に変化させるための処理を実行した後に、本特図変動中処理を終了する。したがって、遊技回用の演出が開始された後は、最終停止表示させるタイミングとなるまで、特図特電制御処理が起動される度に特図変動中処理が起動される。また、最終停止表示させるタイミングとなった場合には、特図特電カウンタの数値情報を1加算することで、当該カウンタの数値情報を特図変動中処理に対応したものから特図確定中処理に対応したものに更新する。
【0287】
特図特電カウンタの値が「2」である場合にはステップS1008の特図確定中処理にジャンプする。特図確定中処理では、図柄表示装置41にて今回の遊技回の停止結果を最終停止表示させるために、最終停止コマンドを音声発光制御装置121に送信するとともに、今回の遊技回において変動表示対象となっている特図表示部45a,45bにおける絵柄の表示態様を今回の遊技回の抽選結果に対応した表示態様とする。また、特図確定中処理では、最終停止表示中の期間が経過したか否かを判定し、当該期間が経過している場合には開閉実行モードへの移行が発生するか否かの判定を行い、開閉実行モードへの移行が発生する場合には当該モード移行用の処理を実行する。ちなみに、最終停止表示中の期間が経過するまで特図確定中処理にて待機するのではなく、当該期間が経過していない場合には本特図確定中処理を終了する。したがって、最終停止表示が開始された後は、最終停止表示中の期間が経過するまで、特図特電制御処理が起動される度に特図確定中処理が起動される。また、最終停止表示中の期間が経過した場合には、開閉実行モードへの移行が発生しない状況では特図特電カウンタの数値情報を「0」クリアし、開閉実行モードへの移行が発生する状況では特図特電カウンタの数値情報を1加算することで、当該カウンタの数値情報を特図確定中処理に対応したものから特電開始処理に対応したものに更新する。
【0288】
特図特電カウンタの値が「3」である場合にはステップS1009の特電開始処理にジャンプする。特電開始処理では、開閉実行モードが開始されることを示すオープニングコマンドを音声発光制御装置121に送信する。これにより、表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41にてオープニング演出が開始される。また、特電開始処理では、開閉実行モードのオープニング期間が経過したか否かを判定する。オープニング期間が経過していない場合には特電開始処理にて待機するのではなく本特電開始処理を終了する。したがって、開閉実行モードのオープニング演出が開始された後は、オープニング期間が経過するまで、特図特電制御処理が起動される度に特電開始処理が起動される。また、オープニング期間が経過した場合には、特図特電カウンタの数値情報を1加算することで、当該カウンタの数値情報を特電開始処理に対応したものから特電開放中処理に対応したものに更新する。
【0289】
特図特電カウンタの値が「4」である場合にはステップS1010の特電開放中処理にジャンプする。特電開放中処理では、1のラウンド遊技を開始させるとともに、当該ラウンド遊技の終了条件が成立したか否かを判定する。なお、1のラウンド遊技の開始に際しては、特電入賞装置35を開放状態とする。ラウンド遊技の終了条件が成立していない場合には特電開放中処理にて待機するのではなく、上記終了条件の成立を監視するための処理を実行した後に本特電開放中処理を終了する。上記終了条件が成立している場合には、特図特電カウンタの数値情報を1加算することで、当該カウンタの数値情報を特電開放中処理に対応したものから特電閉鎖中処理に対応したものに更新する。
【0290】
特図特電カウンタの値が「5」である場合にはステップS1011の特電閉鎖中処理にジャンプする。特電閉鎖中処理では、1のラウンド遊技を終了させる処理を実行する。この場合、特電入賞装置35を閉鎖状態とする。また、ラウンド遊技間のインターバル期間においては、インターバル期間が経過したか否かを判定する。インターバル期間が経過していない場合には特電閉鎖中処理にて待機するのではなく本特電閉鎖中処理を終了する。したがって、インターバル期間が開始された場合には当該期間が経過するまで、特図特電制御処理が起動される度に特電閉鎖中処理が起動される。また、インターバル期間が経過した場合には、特図特電カウンタの数値情報を1減算することで、当該カウンタの数値情報を特電閉鎖中処理に対応したものから特電開放中処理に対応したものに更新する。一方、最後のラウンド遊技に対する特電閉鎖中処理では1のラウンド遊技を終了させる処理を実行した後に、特図特電カウンタの数値情報を1加算することで、当該カウンタの数値情報を特電閉鎖中処理に対応したものから特電終了処理に対応したものに更新する。
【0291】
特図特電カウンタの値が「6」である場合にはステップS1012の特電終了処理にジャンプする。特電終了処理では、開閉実行モードが終了されることを示すエンディングコマンドを音声発光制御装置121に送信する。これにより、表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41にてエンディング演出が開始される。また、特電終了処理では、開閉実行モードのエンディング期間が経過したか否かを判定する。エンディング期間が経過していない場合には特電終了処理にて待機するのではなく本特電終了処理を終了する。したがって、開閉実行モードのエンディング演出が開始された後は、エンディング期間が経過するまで、特図特電制御処理が起動される度に特電終了処理が起動される。また、エンディング期間が経過した場合には、遊技状態移行処理を実行した後に、特図特電カウンタの数値情報を「0」クリアすることで、当該カウンタの数値情報を特電終了処理に対応したものから特図変動開始処理に対応したものに更新する。
【0292】
遊技状態移行処理では、今回の開閉実行モードの移行の契機となった大当たり結果が低確対応結果であれば、当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが低頻度サポートモードである低確率状態に遊技状態を設定するための処理を実行する。また、今回の開閉実行モードの移行の契機となった大当たり結果が第1高確対応結果であれば、当否抽選モードが高確率モードであってサポートモードが第1高頻度サポートモードである第1高確率状態に遊技状態を設定するための処理を実行する。また、今回の開閉実行モードの移行の契機となった大当たり結果が第2高確対応結果であれば、当否抽選モードが高確率モードであってサポートモードが第2高頻度サポートモードである第2高確率状態に遊技状態を設定するための処理を実行する。
【0293】
図27は、特図変動開始処理(ステップS1006)を示すフローチャートである。
【0294】
特図変動開始処理では、第1特図保留エリア133及び第2特図保留エリア134のいずれかに保留情報が記憶されていることを条件として(ステップS1101:YES)、データ設定処理を実行する(ステップS1102)。データ設定処理では、第2特図保留エリア134に保留情報が記憶されている場合には、第1特図保留エリア133に保留情報が記憶されているか否かに関係なく、第2特図保留エリア134の第1エリア134aに格納された保留情報を特図用の実行エリア135に移動する。その後、第2特図保留エリア134の各エリア134a〜134dに格納された保留情報をシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理では、第1エリア134aのデータをクリアするとともに、第2エリア134b→第1エリア134a、第3エリア134c→第2エリア134b、第4エリア134d→第3エリア134cといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。また、データ設定処理では、第2特図保留エリア134に保留情報が記憶されておらず、さらに第1特図保留エリア133に保留情報が記憶されている場合には、第1特図保留エリア133の第1エリア133aに格納された保留情報を特図用の実行エリア135に移動する。その後、第1特図保留エリア133の各エリア133a〜133dに格納された保留情報をシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理では、第1エリア133aのデータをクリアするとともに、第2エリア133b→第1エリア133a、第3エリア133c→第2エリア133b、第4エリア133d→第3エリア133cといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。上記のようにデータ設定処理が実行されることにより、第1特図保留エリア133及び第2特図保留エリア134の両方に保留情報が記憶されている場合には、第2特図入賞装置34に対応した第2特図保留エリア134に記憶されている保留情報が遊技回の開始対象として優先されることとなる。
【0295】
その後、当否判定処理を実行する(ステップS1103)。当否判定処理では、まず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。高確率モードである場合にはROM113に設けられた高確率モード用の当否テーブルを参照して、特図用の実行エリア135に格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が高確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードである場合にはROM113に設けられた低確率モード用の当否テーブルを参照して、特図用の実行エリア135に格納されている当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。
【0296】
その後、当否判定処理の結果が大当たり当選結果であるか否かを判定する(ステップS1104)。大当たり当選結果である場合には(ステップS1104:YES)、振分判定処理を実行する(ステップS1105)。振分判定処理では、今回の遊技回が第1特図保留エリア133に記憶された保留情報を契機としている場合には第1特図用の振分テーブル(図14(a))を参照して、特図用の実行エリア135に格納された情報のうち大当たり種別カウンタC2から取得した数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。一方、振分判定処理では、今回の遊技回が第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機としている場合には第2特図用の振分テーブル(図14(b))を参照して、特図用の実行エリア135に格納された情報のうち大当たり種別カウンタC2から取得した数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。
【0297】
その後、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する(ステップS1106)。具体的には、今回の遊技回において変動表示対象となっている特図表示部45a,45bに最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM113に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM114に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、特図表示部45a,45bに停止表示される絵柄の態様の情報が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されている。
【0298】
その後、振分判定結果に対応したフラグセット処理を実行する(ステップS1107)。具体的には、RAM114には各大当たり結果の種類に対応したフラグが設けられており、ステップS1107では、それら各大当たり結果の種類に対応したフラグのうち、ステップS1105の振分判定結果に対応したフラグに対して「1」をセットする。
【0299】
一方、大当たり当選結果ではない場合には(ステップS1104:NO)、外れ結果用の停止結果設定処理を実行する(ステップS1108)。具体的には、今回の遊技回において変動表示対象となっている特図表示部45a,45bに最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM113に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM114に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。
【0300】
ステップS1107及びステップS1108のいずれかの処理を実行した後は、表示継続期間の取得処理を実行する(ステップS1109)。かかる処理では、変動種別カウンタCSの数値情報を取得する。また、今回の遊技回において図柄表示装置41にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、今回の変動開始に対応した遊技回が大当たり結果に対応している場合には、リーチ表示が発生すると判定する。また、いずれの大当たり結果でもなく、さらに特図用の実行エリア135に格納されているリーチ乱数カウンタC3から取得した数値情報がリーチ発生に対応した数値情報である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。リーチ表示が発生すると判定した場合には、ROM113に記憶されているリーチ発生用表示継続期間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの数値情報に対応した表示継続期間を取得する。一方、リーチ表示が発生しないと判定した場合には、ROM113に記憶されているリーチ非発生用表示継続期間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの数値情報に対応した表示継続期間を取得する。ちなみに、リーチ非発生用表示継続期間テーブルを参照して取得され得る表示継続期間は、リーチ発生用表示継続期間テーブルを参照して取得され得る表示継続期間と異なっている。
【0301】
その後、ステップS1109にて取得した表示継続期間の情報を、RAM114に設けられた特図特電タイマカウンタにセットする(ステップS1110)。当該タイマカウンタにセットされた値は、タイマ更新処理(図18)が実行される度に1減算される。
【0302】
その後、変動用コマンド及び種別コマンドを音声発光制御装置121への送信対象としてセットする(ステップS1111)。変動用コマンドには、表示継続期間の情報が含まれる。ここで、上記のとおりリーチ非発生用表示継続期間テーブルを参照して取得される表示継続期間は、リーチ発生用表示継続期間テーブルを参照して取得される表示継続期間と異なっているため、変動用コマンドにリーチ発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、音声発光制御装置121では表示継続期間の情報からリーチ発生の有無を特定することは可能である。また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。変動用コマンド及び種別コマンドが音声発光制御装置121に送信されることで、表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41にて遊技回用の演出が開始される。この遊技回用の演出は、ステップS1109にて取得した表示継続期間に亘って実行される。
【0303】
その後、今回の遊技回の変動表示対象となっている特図表示部45a,45bにおける絵柄の変動表示を開始させる(ステップS1112)。この場合、今回の遊技回が第1特図保留エリア133の保留情報を契機としている場合には第1特図表示部45aにおける絵柄の変動表示が開始され、今回の遊技回が第2特図保留エリア134の保留情報を契機としている場合には第2特図表示部45bにおける絵柄の変動表示が開始される。その後、特図特電カウンタの値を1加算する(ステップS1113)。これにより、特図特電制御処理(図26)における実行対象の処理が特図変動中処理(ステップS1007)となる。
【0304】
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
【0305】
分岐入賞装置37に遊技球が入球することで遊技球の払い出しが実行されるだけではなく、その入球した遊技球が分岐入賞装置37の第1導出領域65cの下流側及び第2導出領域65dのいずれかに流入することにより遊技球の払い出しとは別の特典が付与される。これにより、分岐入賞装置37に遊技球が入球することにより複数の特典が付与されることとなり、分岐入賞装置37に遊技球が入球することに対する遊技者の期待感を高めることが可能となる。この場合に、分岐入賞装置37には分岐通路65を流下する遊技球を第1導出領域65cの下流側及び第2導出領域65dのいずれかに誘導する切換片67よりも上流側に分岐入賞検知センサ66aが設けられており、当該分岐入賞検知センサ66aにて遊技球が検知された場合に遊技球の払い出しが実行され、さらに切換片67よりも下流側の第1導出領域65c又は第2導出領域65dに遊技球が流入した場合に遊技球の払い出しとは別の特典が付与される。これにより、第1導出領域65cの下流側又は第2導出領域65dへと続く通路領域の通路長寸法を大きくしたとしても、分岐入賞装置37に遊技球が入球したことに対する遊技球の払い出しを早期に行うことが可能となる。よって、分岐入賞装置37に遊技球が入球したことに対する遊技球の払い出しを早期に行えるようにしつつ、第1導出領域65cの下流側又は第2導出領域65dへと続く通路領域の通路構成について設計の自由度を高めることが可能となる。
【0306】
分岐入賞装置37に入球した遊技球が第1導出領域65cの下流側に流入した場合には、当否判定処理の実行対象となる保留情報の取得契機を生じさせる第1特図入賞装置33が受入状態となり、分岐入賞装置37に入球した遊技球が第2導出領域65dに流入した場合には、当否判定処理の実行対象となる保留情報の取得契機を生じさせる第2特図入賞装置34が受入状態となる。そして、第1特図入賞装置33に遊技球が入球することを契機として取得された保留情報(以下、第1保留情報ともいう)について当否判定処理が実行される場合よりも、第2特図入賞装置34に遊技球が入球することを契機として取得された保留情報(以下、第2保留情報ともいう)について当否判定処理が実行される場合の方が遊技者にとって有利となる構成である。これにより、遊技者は分岐入賞装置37に入球した遊技球が第2導出領域65dに誘導される状態となることを期待することとなり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
【0307】
第1高確率状態においては分岐入賞装置37に入球した遊技球が第1導出領域65cの下流側に確実に流入する一方、第2高確率状態においては分岐入賞装置37に入球した遊技球が第2導出領域65dに確実に流入する。これにより、第1導出領域65cに遊技球が流入し易い状態と、第2導出領域65dに遊技球が流入し易い状態とをそれぞれ作り出すことが可能となる。
【0308】
また、第1導出領域65cの下流側に遊技球が流入した場合には第1保留情報の取得の契機となる第1特図入賞装置33が受入状態となり、第2導出領域65dに遊技球が流入した場合には第2保留情報の取得の契機となる第2特図入賞装置34が受入状態となる。そして、上記のとおり第1保留情報が当否判定処理の対象となる場合よりも第2保留情報が当否判定処理の対象となった場合の方が遊技者にとって有利である。したがって、遊技者はいずれかの高確率状態になることを期待するだけではなく、第1高確率状態よりも第2高確率状態となることを期待することとなる。これにより、遊技者の期待感を段階的なものとすることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
【0309】
遊技領域PAの右側領域PA3にスルー入賞部36及び分岐入賞装置37が設けられた構成において、当該右側領域PA3におけるスルー入賞部36及び分岐入賞装置37よりも上流側の位置に、遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する第1振分機構71及び第2振分機構72が設けられている。第1振分機構71は第2振分機構72の上流側に設けられており、第1振分機構71が所定の振分方向である場合に振り分けられた遊技球は第2振分機構72に供給される。そして、第1振分機構71及び第2振分機構72が第1の振分状態である状況において第1振分機構71に遊技球が供給された場合にはスルー入賞部36に向けて遊技球が供給され、第1振分機構71及び第2振分機構72が第2の振分状態である状況において第1振分機構71に遊技球が供給された場合には分岐入口61に向けて遊技球が供給される。これにより、第1振分機構71に遊技球が供給されるように遊技を行うことによりスルー入賞部36に向けて遊技球が供給されるようにすることが可能となるとともに、分岐入口61に向けて遊技球が供給されるようにすることが可能となる。また、第1振分機構71及び第2振分機構72の構成を適宜設計することによりスルー入賞部36に向けて遊技球が供給される頻度と分岐入口61に向けて遊技球が供給される頻度とをそれぞれ設計者の所望の頻度とすることが可能となる。さらにまた、スルー入賞部36に遊技球が供給されてから所定期間が経過した後に分岐入口61に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、スルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて分岐入賞装置37が開放状態となった場合にその開放状態となっている分岐入賞装置37に遊技球が確実に供給されるようにすることが可能となる。
【0310】
第1振分機構71に特定個数として9個の遊技球が供給された場合には第1振分機構71及び第2振分機構72の振分状態の組合せが1周する。これにより、第1振分機構71に遊技球が供給されるようにすることで、遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。
【0311】
第1振分機構71及び第2振分機構72により振り分けられた遊技球のみがスルー入賞部36及び分岐入賞装置37に入球することが可能となる。これにより、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37への入球頻度を所望の頻度に設計し易くなる。
【0312】
第1振分機構71及び第2振分機構72によりスルー入賞部36に向けて振り分けられる遊技球に対して3個後に第1振分機構71に供給される遊技球が分岐入口61に向けて振り分けられる。これにより、スルー入賞部36に遊技球が入球してから分岐入賞装置37に遊技球が供給されるまでの期間を確保することが可能となる。よって、スルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて分岐入賞装置37が開放状態となった場合にその開放状態となっている分岐入賞装置37に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、スルー入賞部36に遊技球が入球することを契機として分岐入賞装置37が開放状態となるまでの期間を確保することが可能となる。
【0313】
第1振分機構71及び第2振分機構72はスルー入賞部36に向けて遊技球を振り分ける状態から分岐入賞装置37に向けて遊技球を振り分ける状態となる前に、これら振分方向とは異なる振分方向に遊技球を振り分ける状態となる。これにより、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37とは異なる側に向けて遊技球が振り分けられる期間を利用して、スルー入賞部36に遊技球が入球してから分岐入賞装置37に遊技球が供給されるまでの期間としてある程度長い期間を確保することが可能となる。
【0314】
スルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて普図表示部46において絵柄の変動表示が実行され、その絵柄の変動表示が終了した場合に分岐入賞装置37が開放状態となる。当該構成において、上記のようにスルー入賞部36に遊技球が入球してから分岐入賞装置37に遊技球が供給されるまでの期間がある程度確保されることにより、スルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて分岐入賞装置37が開放状態となった場合にその開放状態となっている分岐入賞装置37に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、分岐入賞装置37が開放状態となる前に普図表示部46において絵柄の変動表示が実行される期間を確保することが可能となる。
【0315】
第1高確率状態及び第2高確率状態においては、第1振分機構71に最短の発射周期で遊技球が供給されている場合にスルー入賞部36に遊技球が供給されてから分岐入賞装置37に遊技球が供給されるまでに要する期間以下の特定期間に亘って普図表示部46にて絵柄の変動表示が行われる。これにより、第1高確率状態又は第2高確率状態において第1振分機構71に最短の発射周期で遊技球が供給されている状況においては、第1振分機構71及び第2振分機構72により振り分けられた遊技球がスルー入賞部36に入球した場合、これら第1振分機構71及び第2振分機構72により次に分岐入賞装置37に向けて振り分けられる遊技球が分岐入口61に到達する前に当該分岐入賞装置37が開放状態となっているようにすることが可能となる。
【0316】
その一方、低確率状態においてはスルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて分岐入賞装置37が開放状態となる場合、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給されたとしても分岐入賞装置37に遊技球が供給されたタイミングにおいては既に分岐入賞装置37の開閉制御が終了しており分岐入賞装置37は閉鎖状態となっている。これにより、低確率状態においては分岐入賞装置37が開放状態となり得るとしても当該分岐入賞装置37に遊技球が入球することが実質的に不可となる。よって、第1高確率状態及び第2高確率状態の有利性を高めることが可能となる。
【0317】
第1高確率状態及び第2高確率状態のいずれであっても第1振分機構71及び第2振分機構72によりスルー入賞部36に振り分けられた遊技球に対して最短の発射周期で3個後に第1振分機構71に供給された遊技球が開放状態となっている分岐入賞装置37に入球する一方、第1高確率状態では分岐入賞装置37に入球した遊技球が確実に第1導出領域65cの下流側に流入し、第2高確率状態では分岐入賞装置37に入球した遊技球が確実に第2導出領域65dに流入するように、分岐入賞装置37の開閉制御の開始タイミング及び切換片67による通路の切り換えタイミングが設定されている。これにより、第1振分機構71及び第2振分機構72の動作態様を共通の態様としながら、第1高確率状態においては第1導出領域65cの下流側に遊技球が供給され第2高確率状態においては第2導出領域65dに遊技球が供給されるようにすることが可能となる。また、スルー入賞部36に遊技球が供給されてから分岐入賞装置37に遊技球が供給されるまでに必要な遊技球の個数を共通の個数としながら、第1高確率状態においては第1導出領域65cの下流側に遊技球が供給され第2高確率状態においては第2導出領域65dに遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0318】
第1特図入賞装置33と第2特図入賞装置34とが右側領域PA3にて縦方向に並設されている構成において、第1振分機構71及び第2振分機構72が第3の振分状態である状況において第1振分機構71に遊技球が供給された場合には特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球が供給される。これにより、第1振分機構71に遊技球が供給されるように発射操作を行うことにより、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37のそれぞれに遊技球が所定の順序で供給されるようにすることが可能となるとともに、特図入賞装置33,34の並設領域に上記所定の順序に従って遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0319】
特に、第1特図入賞装置33と第2特図入賞装置34とが縦方向に並設されているとともに、上流側に存在する第1特図入賞装置33が非受入状態である場合に並設領域に流入した遊技球は第2特図入賞装置34に向けて流下する。これにより、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のそれぞれに対して個別に第1振分機構71及び第2振分機構72による振り分けが行われる構成としなくても、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のうち受入状態となっている側に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0320】
第1振分機構71及び第2振分機構72が特図入賞装置33,34の並設領域に遊技球を振り分ける状態となった場合、第1振分機構71及び第2振分機構72がスルー入賞部36に遊技球を振り分ける状態となるまでに特図入賞装置33,34の並設領域に特別個数以上の遊技球が供給されるとともに、特図入賞装置33,34は受入状態となった場合には特別個数の遊技球が入球することで非受入状態に復帰する。これにより、特図入賞装置33,34が受入状態となった場合、当該特図入賞装置33,34が非受入状態となった後にスルー入賞部36に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、特図入賞装置33,34が非受入状態となっている状況においてスルー入賞部36に遊技球を入球させることが可能となる。
【0321】
分岐入賞装置37は第2振分機構72に対して鉛直下方の位置に設けられている。これにより、スルー入賞部36への入球を契機として開放状態となる分岐入賞装置37への遊技球の供給が円滑に行われるようにすることが可能となる。よって、スルー入賞部36への入球を契機として分岐入賞装置37が開放状態となったにも関わらず、第2振分機構72により分岐入賞装置37に向けて振り分けられた遊技球の動きが途中で乱れてしまい分岐入賞装置37への入球が発生する前に当該分岐入賞装置37が閉鎖状態となってしまうといった事象の発生を阻止することが可能となる。
【0322】
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、普図表示部46の表示制御の実行態様及び分岐入賞装置37の開閉制御の実行態様が第1高確率状態と第2高確率状態とで一義的に相違している構成としたが、本実施形態ではそれらの実行態様が第1高確率状態と第2高確率状態とで一義的に相違している構成となっていない。当該相違する構成について以下に説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0323】
図28は本実施形態における普図変動開始処理を示すフローチャートである。
【0324】
ステップS1201〜ステップS1205では上記第1の実施形態における普図変動開始処理(図20)のステップS401〜ステップS405と同一の処理を実行する。
【0325】
第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の両方について受入制御が実行されていない状況で(ステップS1201:NO)、スルー入賞部36への入賞が発生している場合であって(ステップS1202:YES)、第1高確率状態である場合には(ステップS1203及びステップS1206:YES)、第1高確率状態の誘導抽選テーブルをROM113から読み出し(ステップS1207)、第2高確率状態である場合には(ステップS1203:YES、ステップS1206:NO)、第2高確率状態の誘導抽選テーブルをROM113から読み出す(ステップS1208)。ステップS1207又はステップS1208の処理を実行した場合、誘導抽選処理を実行する(ステップS1209)。
【0326】
本実施形態では、普図表示部46の表示制御の実行態様及び分岐入賞装置37の開閉制御の実行態様の組合せの種類を、第1契機検知センサ66bへの入賞を可能とする種類、及び第2契機検知センサ66cへの入賞を可能とする種類のうちいずれにするのかが誘導抽選処理により決定される。この場合に、当該誘導抽選処理において参照される誘導抽選テーブルの種類が第1高確率状態の場合と第2高確率状態の場合とで相違している。具体的には、第1高確率状態の誘導抽選テーブルにおいては、第1契機検知センサ66bへの入賞を可能とする上記実行態様の組合せ(以下、第1誘導態様ともいう)が選択される確率が80%に設定されているのに対して、第2契機検知センサ66cへの入賞を可能とする上記実行態様の組合せ(以下、第2誘導態様ともいう)が選択される確率が20%に設定されている。また、第2高確率状態の誘導抽選テーブルにおいては、第1誘導態様が選択される確率が20%に設定されているのに対して、第2誘導態様が選択される確率が80%に設定されている。これにより、第1高確率状態であっても第2特図入賞装置34が受入状態となる機会を与えることが可能となるとともに、第2高確率状態であっても第1特図入賞装置33が受入状態となる機会を与えることが可能となる。
【0327】
また、このように第1特図入賞装置33が受入状態となる状況及び第2特図入賞装置34が受入状態となる状況がいずれの高確率状態であっても発生し得る構成としながらも、第1高確率状態では第2特図入賞装置34よりも第1特図入賞装置33が受入状態となる確率が高く、第2高確率状態では第1特図入賞装置33よりも第2特図入賞装置34が受入状態となる確率が高い。さらに言うと、第1特図入賞装置33が受入状態となる確率は第2高確率状態よりも第1高確率状態の方が高く、第2特図入賞装置34が受入状態となる確率は第1高確率状態よりも第2高確率状態の方が高い。これにより、入賞の機会が発生し易い特図入賞装置33,34の種類に関して第1高確率状態と第2高確率状態とで差を与えることが可能となる。
【0328】
誘導抽選処理では、RAM114において定期的に更新される抽選用カウンタの数値情報を取得する。そして、第1高確率状態の誘導抽選テーブル及び第2高確率状態の誘導抽選テーブルのうち今回読み出されている側の誘導抽選テーブルに対して上記抽選用カウンタから取得した数値情報を照合することで、第1誘導態様及び第2誘導態様のいずれかを選択する。
【0329】
誘導抽選処理により第1誘導態様を選択した場合(ステップS1210:YES)、第1誘導用の変動表示期間として1.5秒に対応する数値情報を、RAM114の普図変動計測カウンタにセットするとともに、RAM114に設けられた第1誘導フラグに「1」をセットする(ステップS1211)。これにより、普図表示部46における絵柄の変動表示の変動表示期間及びその後の分岐入賞装置37の開閉制御の実行態様が、上記第1の実施形態における第1高確率状態の場合の態様となる。一方、誘導抽選処理により第2誘導態様を選択した場合(ステップS1210:NO)、第2誘導用の変動表示期間として0.7秒に対応する数値情報を、RAM114の普図変動計測カウンタにセットするとともに、RAM114の第1誘導フラグを「0」クリアする(ステップS1212)。これにより、普図表示部46における絵柄の変動表示の変動表示期間及びその後の分岐入賞装置37の開閉制御の実行態様が、上記第1の実施形態における第2高確率状態の場合の態様となる。
【0330】
ステップS1205、ステップS1211及びステップS1212のいずれかの処理を実行した後は、普図表示部46における絵柄の変動表示を開始させる(ステップS1213)。その後、普図普電カウンタの値を1加算する(ステップS1214)。これにより、普図普電制御処理(図19)における処理の実行対象が普図変動中処理(ステップS306)となる。
【0331】
図29は本実施形態における普図変動中処理を示すフローチャートである。
【0332】
ステップS1301〜ステップS1306では上記第1の実施形態における普図変動中処理(図21)のステップS501〜ステップS506と同一の処理を実行する。
【0333】
普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングである場合であって(ステップS1301:YES)、いずれかの高確率状態である場合(ステップS1303:YES)、RAM114の第1誘導フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、普図変動開始処理(図27)における誘導抽選処理にて第1誘導態様が選択されたか否かを判定する(ステップS1307)。第1誘導フラグに「1」がセットされている場合には(ステップS1307:YES)、RAM114の普電開放回数カウンタに「1」をセットするとともに、RAM114の普電開放期間カウンタに長開放期間である0.8秒に対応する数値情報をセットする(ステップS1308)。これにより、分岐入賞装置37の開閉制御の実行態様が、上記第1の実施形態における第1高確率状態の場合の態様となる。第1誘導フラグに「1」がセットされていない場合には(ステップS1307:NO)、RAM114の普電開放回数カウンタに「2」をセットするとともに、RAM114の普電開放期間カウンタに短開放期間である0.1秒に対応する数値情報をセットする(ステップS1309)。これにより、分岐入賞装置37の開閉制御の実行態様が、上記第1の実施形態における第2高確率状態の場合の態様となる。
【0334】
ステップS1310〜ステップS1314では上記第1の実施形態における普図変動中処理(図21)のステップS510〜ステップS514と同一の処理を実行する。
【0335】
以上詳述した本実施形態によれば、第1高確率状態であっても分岐入賞装置37に入球した遊技球が第2導出領域65dに流入して第2特図入賞装置34が受入状態となることが起こり得るとともに、第2高確率状態であっても分岐入賞装置37に入球した遊技球が第1導出領域65cの下流側に流入して第1特図入賞装置33が受入状態となることが起こり得る。これにより、第1高確率状態及び第2高確率状態のいずれであっても分岐入賞装置37に入球した遊技球が第1導出領域65cの下流側及び第2導出領域65dのうちいずれに流入することになるのかということに対して遊技者を注目させることが可能となる。
【0336】
その一方、第1高確率状態であれば分岐入賞装置37に入球した遊技球が第2導出領域65dに流入する確率よりも第1導出領域65cの下流側に流入する確率が高く、第2高確率状態であれば分岐入賞装置37に入球した遊技球が第1導出領域65cの下流側に流入する確率よりも第2導出領域65dに流入する確率が高い。これにより、第1高確率状態よりも第2高確率状態の方が遊技者にとって有利な状態であることを担保しながら、上記のように優れた効果を奏することが可能となる。
【0337】
<第3の実施形態>
本実施形態では遊技領域PAの右側領域PA3の構成が上記第1の実施形態と相違している。当該相違する構成について以下に説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0338】
図30は本実施形態における右側領域PA3を拡大して示す遊技盤24の正面図である。
【0339】
右側領域PA3には上記第1の実施形態と同様に、第1特図入賞装置33と、第2特図入賞装置34と、スルー入賞部36と、分岐入賞装置37と、第1振分機構71と、第2振分機構72と、第1誘導レール99aと、第2誘導レール99bと、第3誘導レール99cと、第4誘導レール99dとが設けられている。これらの構成は上記第1の実施形態と同一である。また、これらの相対的な位置関係は上記第1の実施形態と同一ではあるものの、これらが集約して配置されている位置が上記第1の実施形態よりも若干下方の位置となっている。
【0340】
上記第1の実施形態では特電入賞装置35が遊技領域PAの下側領域PA4に設けられていたが、本実施形態では特電入賞装置35が上側領域PA1と右側領域PA3との境界部分に設けられている。この場合、左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作が行われたとしても特電入賞装置35への入賞は不可であり、特電入賞装置35への入賞を発生させるためには右側領域PA3に向けて遊技球が発射されるように発射操作を行う必要がある。
【0341】
特電入賞装置35は、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、スルー入賞部36、分岐入賞装置37、第1振分機構71、第2振分機構72及び各誘導レール99a〜99dよりも上流側に存在することとなる。これにより、遊技領域PAの最上流部と特電入賞装置35との間の障害部材の数が少なくなり、特電入賞装置35への入賞が発生し易くなる。
【0342】
特電入賞装置35は第1振分機構71の上方に存在しているが、これら特電入賞装置35と第1振分機構71との間には、特電入賞装置35に入賞することなく右側領域PA3を流下する遊技球が第1振分機構71に確実に供給されるように、多数の釘24bによって第1振分機構71に向けた誘導部141が形成されている。これにより、特電入賞装置35に入賞することなく右側領域PA3を流下する遊技球は第1振分機構71に確実に供給される。第1振分機構71に供給された遊技球は、上記第1の実施形態と同様に、第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態に応じて、スルー入賞部36側、分岐入賞装置37の分岐入口61側、及び各特図入賞装置33,34の並設領域側のいずれかに誘導される。
【0343】
分岐入賞装置37の分岐入口61に対して鉛直下方の位置には特別入賞部142が設けられている。特別入賞部142は鉛直上方に向けて開放されており、特別入賞部142に入賞した遊技球は遊技盤24の背面側に誘導されて排出される。但し、これに限定されることはなく特別入賞部142がスルー入賞部36と同様に縦方向に貫通するゲート状に設けられており、特別入賞部142に入賞した遊技球はそのまま遊技領域PAの流下を継続する構成としてもよい。特別入賞部142に1個の遊技球が入賞した場合には9個の遊技球が払い出される。
【0344】
特別入賞部142と分岐入賞装置37の分岐入口61との間には、第2振分機構72により鉛直下方に振り分けられるとともに第3誘導レール99cにより分岐入口61に向けて誘導された遊技球であって分岐入賞装置37に入賞しなかった遊技球を、特別入賞部142に確実に誘導するように特別誘導レール143が設けられている。特別誘導レール143は、分岐入賞装置37の透明カバー69の前方を縦方向に通るように設けられているが透明カバー69と同様に透明に形成されているため、分岐入賞装置37の内部における遊技球の転動態様を透明カバー69及び特別誘導レール143を通してパチンコ機10前方から視認可能となっている。
【0345】
いずれかの高確率状態においてスルー入賞部36に入賞したものの、スルー入賞部36に入賞した遊技球に対して3個後に第1振分機構71に供給される遊技球の第1振分機構71又は分岐入口61への到達タイミングが発射の遅れなどにより通常よりも遅れた場合、その遊技球が分岐入口61に到達した場合には既に分岐入賞装置37が閉鎖状態となっており、分岐入賞装置37への入賞が発生しない可能性がある。この場合、分岐入賞装置37への入賞を発生させようとするとスルー入賞部36への入賞を再度発生させる必要があるが、スルー入賞部36への入賞を再度発生させるためには、第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態がスルー入賞部36に遊技球を振り分ける状態となるようにさらに複数個の遊技球を第1振分機構71に供給する必要がある。上記第1の実施形態と同様に、スルー入賞部36に遊技球が振り分けられる状態となってから次にスルー入賞部36に遊技球が振り分けられる状態となるまでには9個の遊技球が必要となるため、上記のように分岐入賞装置37への入賞を逃してしまうと9個の遊技球が無駄に消費されたことになってしまう。
【0346】
これに対して、分岐入賞装置37の分岐入口61に向けて誘導されたものの当該分岐入賞装置37に入賞しなかった遊技球は、特別誘導レール143により誘導されることで特別入賞部142に確実に入賞し、さらに特別入賞部142に入賞した場合には9個の遊技球が払い出される。これにより、上記のように分岐入賞装置37への入賞を逃したとしても9個の遊技球の払い出しが補填として確実に発生することとなるため、遊技者の不利益感を抑えることが可能となる。
【0347】
特電入賞装置35が上側領域PA1と右側領域PA3との境界部分に設けられた構成においては、開閉実行モードにおいて右側領域PA3に向けて発射されたものの特電入賞装置35に入賞しなかった遊技球は第1振分機構71に供給されることとなる。開閉実行モードではサポートモードが低頻度サポートモードに設定されるため、開閉実行モードにおいてはスルー入賞部36への入賞が発生したとしても分岐入賞装置37への入賞が実質的に発生しない。この場合に、上記のとおり特別入賞部142が設けられていることにより、開閉実行モードにおいて右側領域PA3に向けて発射された遊技球が特電入賞装置35に入賞しなかったとしても第1振分機構71に供給される9個の遊技球のうち1個の遊技球は特別入賞部142に入賞し、9個の遊技球の払い出しが実行される。これにより、開閉実行モードにおいて右側領域PA3に向けて発射された遊技球が特電入賞装置35に入賞しなかったとしても、その分の遊技球が補填され得るようにすることが可能となる。
【0348】
<第4の実施形態>
本実施形態では遊技領域PAの右側領域PA3の構成が上記第1の実施形態と相違している。当該相違する構成について以下に説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0349】
図31は本実施形態における右側領域PA3を拡大して示す遊技盤24の正面図である。
【0350】
右側領域PA3には上記第1の実施形態と同様に、第2特図入賞装置34と、スルー入賞部36と、第1振分機構71とが設けられている。これらの構成は上記第1の実施形態と同一である。但し、本実施形態では右側領域PA3を含めて遊技領域PAに第1特図入賞装置33、分岐入賞装置37及び第2振分機構72が設けられていない。第1特図入賞装置33が設けられていないため、第1特図保留エリア133への保留情報の格納契機を生じさせる入賞部は遊技領域PAの下側領域PA4に設けられた第1特図通常入賞部32のみとなる(図3参照)。
【0351】
また、分岐入賞装置37が設けられていないことに対応させて、第2特図入賞装置34を非受入状態から受入状態に切り換える契機がスルー入賞部36への入賞に基づき発生する構成となっている。この場合、スルー入賞部36への入賞が発生した場合に即座に第2特図入賞装置34が非受入状態から受入状態に切り換えられるのではなく、スルー入賞部36への入賞が発生した場合には普図表示部46における絵柄の変動表示が開始され、当該絵柄の変動表示が終了した場合に第2特図入賞装置34が非受入状態から受入状態に切り換えられる。
【0352】
ちなみに、第1特図入賞装置33及び分岐入賞装置37が設けられていないことに対応させて、本実施形態ではサポートモードは、高頻度サポートモードと、低頻度サポートモードとの2種類のみが設定されている。高頻度サポートモードでは、スルー入賞部36への入賞が発生した場合には普図表示部46における絵柄の変動表示が高サポ用の変動表示期間である0.8秒に亘って行われる。普図表示部46における絵柄の変動表示が終了した場合には、第2特図入賞装置34が確実に受入状態となる。当該受入状態は、第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞すること、及び第2特図入賞装置34が受入状態となってから、遊技球の最短の発射周期よりも長い期間として設定された長受入期間である1.5秒が経過することのいずれかの条件が成立した場合に終了する。
【0353】
低頻度サポートモードでは、スルー入賞部36への入賞が発生した場合には普図表示部46における絵柄の変動表示が低サポ用の変動表示期間である0.4秒に亘って行われる。また、スルー入賞部36への入賞が発生した場合には受入抽選処理が実行され、当該受入抽選処理において100%未満の所定確率で受入当選となる。受入当選となった場合には普図表示部46における絵柄の変動表示が終了したタイミングで第2特図入賞装置34が受入状態となるが、当該受入状態は遊技球の最短の発射周期よりも短い期間として設定された短受入期間である0.1秒が経過した場合に第2特図入賞装置34への入賞が発生していなくても終了する。
【0354】
本実施形態では、遊技状態は、当否抽選モードが高確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードである高確率状態と、当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードである第1低確率状態と、当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが低頻度サポートモードである第2低確率状態との3種類が設定されている。MPU112における当否判定処理(ステップS1103)にて大当たり当選となった場合に実行されるMPU112の振分判定処理(ステップS1105)にて、高確対応結果となった場合には開閉実行モードの終了後に高確率状態となり、低確対応結果となった場合には開閉実行モードの終了後に第1低確率状態となる。高確率状態は次回の大当たり結果となるまで継続する。第1低確率状態は大当たり結果が発生することなく終了基準回数に対応する33回、55回、77回及び110回のいずれかの遊技回が実行された場合に終了し、第2低確率状態に移行する。
【0355】
第1特図保留エリア133に記憶された保留情報及び第2特図保留エリア134に記憶された保留情報のいずれが当否判定処理の対象となったとしても、高確対応結果となる確率は80%で一定となっている。但し、第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として高確対応結果となった場合にはラウンド遊技の回数が8回である開閉実行モードが発生する確率よりもラウンド遊技の回数が16回である開閉実行モードが発生する確率の方が高い。これに対して、第1特図保留エリア133に記憶された保留情報を契機として高確対応結果となった場合にはラウンド遊技の回数が16回である開閉実行モードが発生する確率よりもラウンド遊技の回数が8回である開閉実行モードが発生する確率の方が高い。これにより、第2特図保留エリア134に記憶された保留情報が当否判定処理の対象となった場合の方が遊技者にとって有利である。ちなみに、特図変動開始処理(図27)のデータ設定処理(ステップS1102)では上記第1の実施形態と同一の処理が実行されるため、第1特図保留エリア133及び第2特図保留エリア134の両方に保留情報が記憶されている場合には第2特図保留エリア134に記憶されている保留情報が遊技回の開始対象として優先されることとなる。
【0356】
第1特図保留エリア133に記憶された保留情報を契機として低確対応結果となった場合には、ラウンド遊技の回数が8回である開閉実行モードが発生した後に終了基準回数が33回である第1低確率状態に移行する。一方、第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として低確対応結果となった場合には、ラウンド遊技の回数が8回である開閉実行モードが発生した後に、終了基準回数が33回、55回、77回及び110回のいずれかである第1低確率状態に移行する。この場合、これら終了基準回数の選択率はそれぞれ25%で同一となっている。
【0357】
高確率状態において第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として8ラウンドの高確対応結果及び低確対応結果のいずれかとなった場合、開閉実行モードにおいてはいずれの大当たり結果を契機としているのかを遊技者が識別困難又は識別不可となる態様で表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41における演出が実行される。また、開閉実行モードが終了した後も、低確対応結果を契機としている場合には高頻度サポートモードが終了するまで当否抽選モードが高確率モードであるか否かを遊技者が識別困難又は識別不可となる態様で表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41における演出が実行され、高確対応結果を契機としている場合には110回の遊技回が消化されるまで当否抽選モードが高確率モードであるか否かを遊技者が識別困難又は識別不可となる態様で表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41における演出が実行される。これにより、開閉実行モード中及び開閉実行モード後において高頻度サポートモードが継続している間、当否抽選モードが高確率モードであることを遊技者に期待させることが可能となる。
【0358】
上記第1の実施形態では特電入賞装置35が遊技領域PAの下側領域PA4に設けられていたが、本実施形態では特電入賞装置35が上側領域PA1と右側領域PA3との境界部分に設けられている。この場合、左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作が行われたとしても特電入賞装置35への入賞は不可であり、特電入賞装置35への入賞を発生させるためには右側領域PA3に向けて遊技球が発射されるように発射操作を行う必要がある。
【0359】
第1振分機構71は、上記第1の実施形態と同様に上方から供給された遊技球を当該第1振分機構71の左方、当該第1振分機構71の鉛直下方、及び当該第1振分機構71の右方のいずれかに振り分ける構成であるとともに、1個の遊技球の振り分けを行う度に、第1振分機構71の左方→第1振分機構71の鉛直下方→第1振分機構71の右方→第1振分機構71の左方→・・・といったように遊技球の振分状態が順次変更される構成である。
【0360】
ここで、図32のタイムチャートを参照しながら第1振分機構71により遊技球が誘導される様子について説明する。図32(a)は第1振分機構71に遊技球が供給されるタイミングを示し、図32(b)は第1振分機構71により左方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示し、図32(c)は第1振分機構71により鉛直下方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示し、図32(d)は第1振分機構71により右方に向けて遊技球が振り分けられる期間を示す。
【0361】
上側膨出部19aの上皿に遊技球が貯留されている状況において発射操作装置28の最大操作量による操作が継続されることにより最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される。これにより、図32(a)に示すように、t1のタイミング、t3のタイミング、t5のタイミング、t7のタイミング、t9のタイミング、t11のタイミング、t13のタイミング及びt15のタイミングのそれぞれにおいて、一定間隔で第1振分機構71に遊技球が供給される。
【0362】
このうちt1のタイミング、t7のタイミング及びt13のタイミングのそれぞれでは、図32(b)に示すように第1振分機構71の状態が左方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第1振分機構71に供給された遊技球は当該第1振分機構71の左方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第1振分機構71の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t2のタイミング、t8のタイミング及びt14のタイミングのそれぞれで、図32(b)及び図32(c)に示すように、第1振分機構71は左方に向けて遊技球を振り分ける状態から鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。
【0363】
t3のタイミング、t9のタイミング及びt15のタイミングのそれぞれでは、図32(c)に示すように第1振分機構71の状態が鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第1振分機構71に供給された遊技球は当該第1振分機構71の鉛直下方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第1振分機構71の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t4のタイミング、t10のタイミング及びt16のタイミングのそれぞれで、図32(c)及び図32(d)に示すように、第1振分機構71は鉛直下方に向けて遊技球を振り分ける状態から右方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。
【0364】
t5のタイミング及びt11のタイミングのそれぞれでは、図32(d)に示すように第1振分機構71の状態が右方に向けて遊技球を振り分ける状態となっている。したがって、第1振分機構71に供給された遊技球は当該第1振分機構71の右方に向けて振り分けられる。この場合に、その振分対象となった遊技球が第1振分機構71の球振分部83に衝突することで当該球振分部83が120°回転し、t6のタイミング及びt12のタイミングのそれぞれで、図32(b)及び図32(d)に示すように、第1振分機構71は右方に向けて遊技球を振り分ける状態から左方に向けて遊技球を振り分ける状態に変化する。
【0365】
上記のとおり第1振分機構71の球振分部83に供給される遊技球は、3個に1個の割合で第1振分機構71の左方に振り分けられ、3個に1個の割合で第1振分機構71の鉛直下方に振り分けられ、3個に1個の割合で第1振分機構71の右方に振り分けられる。
【0366】
第1振分機構71は、右側領域PA3において特電入賞装置35よりも下流の位置であって、右側領域PA3において第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36よりも上流の位置に設けられている。特電入賞装置35と第1振分機構71との間には、特電入賞装置35に入賞することなく右側領域PA3を流下する遊技球が第1振分機構71に確実に供給されるように、多数の釘24bによって第1振分機構71に向けた誘導部151が形成されている。これにより、特電入賞装置35に入賞することなく右側領域PA3を流下する遊技球は第1振分機構71に確実に供給される。換言すれば、右側領域PA3において第1振分機構71よりも下流側に流入することとなる遊技球は、当該下流側に流入する前に第1振分機構71に確実に供給される。
【0367】
右側領域PA3には、第1振分機構71の左方に振り分けられた遊技球を当該第1振分機構71の左下の位置に誘導するための第1誘導レール152が設けられている。この第1誘導レール152により遊技球が誘導される位置には第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36のいずれも設けられておらず、第1誘導レール152により誘導された遊技球は第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36を含めて右側領域PA3に設けられたいずれの入賞部にも入賞することなく下側領域PA4に向けて流下することとなる。
【0368】
右側領域PA3には、第1振分機構71の鉛直下方に振り分けられた遊技球を当該第1振分機構71の鉛直下方の位置に誘導するための第2誘導レール153が設けられている。この第2誘導レール153により遊技球が誘導される位置に第2特図入賞装置34が設けられており、第1振分機構71の鉛直下方に振り分けられ第2誘導レール153により誘導された遊技球は第2特図入賞装置34が受入状態となっている状況であれば確実に第2特図入賞装置34に入賞する。第2特図入賞装置34は既に説明したとおりスルー入賞部36への入賞を契機として受入状態となる。その受入状態は、第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞すること、及び受入期間が経過することのいずれかの条件が成立した場合に終了し非受入状態に復帰する。第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞した場合には、上記第1の実施形態と同様に、3個の遊技球の払い出しが実行されるとともに、第2特図保留エリア134に保留情報が記憶される。
【0369】
一方、第2特図入賞装置34が非受入状態となっている状況であれば、第1振分機構71の鉛直下方に振り分けられ第2誘導レール153により誘導された遊技球は第2特図入賞装置34に入賞することなく、第2特図入賞装置34のカバー部材59による通路部59aを縦方向に貫通することとなる。第2特図入賞装置34の通路部59aを縦方向に貫通した遊技球をさらに鉛直下方へ誘導するように第3誘導レール154が設けられている。また、この第3誘導レール154により遊技球が誘導される位置に特別入賞部155が設けられている。
【0370】
特別入賞部155は鉛直上方に向けて開放されており、特別入賞部155に入賞した遊技球は遊技盤24の背面側に誘導されて排出される。但し、これに限定されることはなく特別入賞部155がスルー入賞部36と同様に縦方向に貫通するゲート状に設けられており、特別入賞部155に入賞した遊技球はそのまま遊技領域PAの流下を継続する構成としてもよい。特別入賞部155に1個の遊技球が入賞した場合には3個の遊技球が払い出される。第1振分機構71の鉛直下方に振り分けられ第2誘導レール153により誘導されたものの第2特図入賞装置34に入賞しなかった遊技球は、第3誘導レール154により誘導されることにより特別入賞部155に確実に入賞する。
【0371】
右側領域PA3には、第1振分機構71の右方に振り分けられた遊技球を当該第1振分機構71の右下の位置に誘導するための第4誘導レール156が設けられている。この第4誘導レール156により遊技球が誘導される位置にスルー入賞部36が設けられており、第1振分機構71の右方に振り分けられ第4誘導レール156により誘導された遊技球は確実にスルー入賞部36に入賞する。スルー入賞部36は既に説明したとおり縦方向に貫通した貫通孔を有しており、当該貫通孔を遊技球が縦方向に通過することによりスルー入賞部36への入賞が発生したことになる。そして、スルー入賞部36の貫通孔を縦方向に通過した遊技球は遊技領域PAから排出されることなく、そのまま遊技領域PAの流下を継続する。この場合、スルー入賞部36を通過した遊技球は鉛直下方に流下することとなるため、スルー入賞部36の左方に存在している第2特図入賞装置34及び特別入賞部155に誘導されることはない。
【0372】
第1振分機構71により3方向に遊技球が順次振り分けられる構成において、第1振分機構71の鉛直下方の位置に第2特図入賞装置34が設けられており、第1振分機構71の右下の位置にスルー入賞部36が設けられていることにより、スルー入賞部36に入賞することとなる遊技球の次の順番で第1振分機構71に供給された遊技球は第2特図入賞装置34に誘導されることはなく、さらにその次の順番で第1振分機構71に供給された遊技球が第2特図入賞装置34に誘導される。これにより、スルー入賞部36への入賞が発生してから第2特図入賞装置34に遊技球が誘導されるまでに要する最短期間を長く確保することが可能となる。この確保された期間を利用して普図表示部46における絵柄の変動表示を行うことが可能となる。また、この確保された期間内において普図表示部46における絵柄の変動表示が終了して第2特図入賞装置34の受入状態への移行が完了するように処理時間が設定されていることにより、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される場合であってもスルー入賞部36への入賞が発生してから第2特図入賞装置34に遊技球が誘導されるまでの間に第2特図入賞装置34が受入状態となっているようにすることができ、この第2特図入賞装置34に誘導された遊技球を第2特図入賞装置34に確実に入賞させることが可能となる。
【0373】
第1振分機構71からスルー入賞部36までの第4誘導レール156による誘導通路の通路長寸法は、第1振分機構71から第2特図入賞装置34までの第2誘導レール153による誘導通路の通路長寸法よりも大きく設定されている。最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給されている場合、1個の遊技球が第1振分機構71により鉛直下方に振り分けられてから、1個の遊技球が第1振分機構71により右方に振り分けられるまでに要する期間は、上記最短の発射周期と同一又は略同一となる。
【0374】
当該構成において、第4誘導レール156による誘導通路の通路長寸法が第2誘導レール153による誘導通路の通路長寸法よりも大きく設定されていることにより、第1振分機構71により鉛直下方に振り分けられた遊技球が第2特図入賞装置34に入賞するまでに要する時間よりも、第1振分機構71により右方に振り分けられた遊技球がスルー入賞部36に入賞するまでに要する時間を長く確保することが可能となる。これにより、受入状態となっている第2特図入賞装置34への入賞が発生してからスルー入賞部36への入賞が発生するまでに要する最短期間を長く確保することが可能となる。
【0375】
スルー入賞部36は、第2特図入賞装置34が受入状態となっている場合には入賞が無効化される。また、第2特図入賞装置34への入賞が当該第2特図入賞装置34の検知センサ54により検知されたとしても、MPU112はその後に第2特図入賞装置34を非受入状態とするための処理を実行する必要があり、その処理が完了するまでの間はスルー入賞部36の入賞が無効化される。この場合に、受入状態となっている第2特図入賞装置34への入賞が発生してからスルー入賞部36への入賞が発生するまでに要する最短期間が長く確保されていることにより、第2特図入賞装置34に入賞することとなる遊技球の次の順番で第1振分機構71に供給された遊技球がスルー入賞部36に到達するまでに、第2特図入賞装置34を非受入状態とする処理が確実に完了しており、スルー入賞部36への入賞が有効となる状況への移行が確実に完了している。
【0376】
本実施形態では既に説明したとおりサポートモードとして高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとの2種類のみが設定されているが、高頻度サポートモードではスルー入賞部36への入賞が発生した場合には普図表示部46における絵柄の変動表示後に第2特図入賞装置34が確実に受入状態となる。ここで、高頻度サポートモード(すなわち高確率状態)における遊技球の入賞態様について、図33のタイムチャートを参照しながら説明する。図33(a)は第1振分機構71に遊技球が供給されるタイミングを示し、図33(b)はスルー入賞部36への入賞タイミングを示し、図33(c)は普図表示部46における絵柄の変動表示期間を示し、図33(d)は第2特図入賞装置34が受入状態となる期間を示し、図33(e)は第2特図入賞装置34への入賞タイミングを示す。
【0377】
上側膨出部19aの上皿に遊技球が貯留されている状況において発射操作装置28が継続して操作されることにより、最短の発射周期(具体的には0.6秒)で遊技球が遊技領域PAに供給される。この場合に、発射操作装置28の遊技者による操作量が最大操作量である場合には右側領域PA3に遊技球が供給されることとなるが、右側領域PA3に供給される遊技球は既に説明したとおり全て第1振分機構71に供給される。したがって、図33(a)に示すように、t1のタイミング、t3のタイミング、t5のタイミング、t8のタイミング、t10のタイミング及びt12のタイミングのそれぞれにおいて、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される。
【0378】
t1のタイミングでは第1振分機構71の振分状態がスルー入賞部36に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t1のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球は、図33(b)に示すようにt2のタイミングでスルー入賞部36に入賞する。これにより、図33(c)に示すようにt2のタイミングで普図表示部46における絵柄の変動表示が開始される。高頻度サポートモードにおける普図表示部46の絵柄の変動表示期間は遊技球の最短の発射周期よりも長く当該最短の発射周期の2倍よりも短い時間である0.8秒で一定となっている。
【0379】
その後、普図表示部46において絵柄の変動表示が継続されている状況であるt3のタイミングにおいて、図33(a)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71の振分状態が左方に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t3のタイミングにおいて第1振分機構71に供給された遊技球は第2特図入賞装置34及び特別入賞部155が設けられた領域とは異なる領域であって、スルー入賞部36が設けられた領域とは異なる領域に誘導される。よって、当該遊技球は第2特図入賞装置34、スルー入賞部36及び特別入賞部155のいずれにも入賞することなくそのまま下側領域PA4に向けて流下する。
【0380】
その後、t4のタイミングで図33(c)に示すように普図表示部46における絵柄の変動表示が終了する。高頻度サポートモードであるため、普図表示部46における絵柄の変動表示が終了したt4のタイミングで、図33(d)に示すように第2特図入賞装置34が受入状態となる。この受入状態は第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞すること、及び長受入期間が経過することのいずれかの条件が成立するまで継続される。
【0381】
その後、第2特図入賞装置34が受入状態となっている状況であるt5のタイミングにおいて、図33(a)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。この場合、第1振分機構71の振分状態が第2特図入賞装置34に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t5のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球は、図33(e)に示すようにt6のタイミングで第2特図入賞装置34に入賞する。その後、MPU112による第2特図入賞装置34を非受入状態に復帰させるための処理が完了することにより、図33(d)に示すようにt7のタイミングで、第2特図入賞装置34が非受入状態に復帰する。
【0382】
その後、第2特図入賞装置34が非受入状態となっている状況であるt8のタイミングにおいて、図33(a)に示すように第1振分機構71に遊技球が供給される。t8のタイミングでは第1振分機構71の振分状態がスルー入賞部36に遊技球を誘導する振分状態となっているため、t8のタイミングで第1振分機構71に供給された遊技球は、図33(b)に示すようにt9のタイミングでスルー入賞部36に入賞する。そして、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給されるのであれば、t9のタイミング〜t14のタイミングではt2のタイミング〜t7のタイミングと同一の状況が発生することとなる。
【0383】
上記構成であることにより、高頻度サポートモードにおいては、スルー入賞部36に入賞することとなる遊技球に対して2個後の順番で第1振分機構71に供給される遊技球が第2特図入賞装置34に入賞するというサイクルが、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給されたとしても、第1振分機構71に供給される3個の遊技球ごとに発生する。これにより、高頻度サポートモードにおいて第2特図入賞装置34への入賞を効率良く発生させることが可能となる。
【0384】
また、第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞した場合には上記第1の実施形態と同様に3個の遊技球が払い出される。これにより、高頻度サポートモードでは第1振分機構71に供給される遊技球が3個に1個の割合で第2特図入賞装置34への入賞が確実に発生する構成において、第2特図入賞装置34への入賞が発生した場合には3個の遊技球が払い出されることとなる。よって、高頻度サポートモードにおいて遊技者は持ち球を実質的に減らさないようにしながら、第2特図入賞装置34への入賞を発生させることが可能となる。
【0385】
一方、低頻度サポートモードでは普図表示部46における絵柄の変動表示期間が0.4秒に固定されている。また、普図表示部46における絵柄の変動表示が終了した場合には第2特図入賞装置34が受入状態となるとしても、その受入状態の受入継続期間が0.1秒に設定される。当該構成においては、第1振分機構71に最短の発射周期で遊技球が供給されたとしても、スルー入賞部36に入賞した遊技球の2個後に第1振分機構71に供給された遊技球が第2特図入賞装置34に誘導されるタイミングにおいては、既に第2特図入賞装置34の受入制御が終了しており当該第2特図入賞装置34が非受入状態となっている。したがって、低頻度サポートモードにおいては第2特図入賞装置34が受入状態となり得るとしても、当該第2特図入賞装置34への入賞が発生することが実質的に不可となる。
【0386】
次に、特別入賞部155が設けられていることによる作用効果について説明する。
【0387】
いずれかの高頻度サポートモードにおいてスルー入賞部36に入賞したものの、スルー入賞部36に入賞した遊技球に対して2個後に第1振分機構71に供給される遊技球の第1振分機構71への到達タイミングが発射の遅れなどにより通常よりも遅れた場合には、その遊技球が第2特図入賞装置34に到達した場合には既に第2特図入賞装置34が非受入状態となっており、第2特図入賞装置34への入賞が発生しない可能性がある。この場合、第2特図入賞装置34への入賞を発生させようとするとスルー入賞部36への入賞を再度発生させる必要があるが、スルー入賞部36への入賞を再度発生させるためには、第1振分機構71の振分状態がスルー入賞部36に遊技球を振り分ける状態となるようにさらに遊技球を第1振分機構71に供給する必要がある。スルー入賞部36に遊技球が振り分けられる状態となってから次にスルー入賞部36に遊技球が振り分けられる状態となるまでには3個の遊技球が必要となるため、上記のように第2特図入賞装置34への入賞を逃してしまうと3個の遊技球が無駄に消費されたことになってしまう。
【0388】
これに対して、第2特図入賞装置34に向けて誘導されたものの当該第2特図入賞装置34に入賞しなかった遊技球は、第3誘導レール154により誘導されることで特別入賞部155に確実に入賞し、さらに特別入賞部155に入賞した場合には3個の遊技球が払い出される。これにより、上記のように第2特図入賞装置34への入賞を逃したとしても3個の遊技球の払い出しが補填として確実に発生することとなるため、遊技者の不利益感を抑えることが可能となる。
【0389】
また、特電入賞装置35が上側領域PA1と右側領域PA3との境界部分に設けられた構成においては、開閉実行モードにおいて右側領域PA3に向けて発射されたものの特電入賞装置35に入賞しなかった遊技球は第1振分機構71に供給されることとなる。開閉実行モードではサポートモードが低頻度サポートモードに設定されるため、開閉実行モードにおいてはスルー入賞部36への入賞が発生したとしても第2特図入賞装置34への入賞が実質的に発生しない。この場合に、上記のとおり特別入賞部155が設けられていることにより、開閉実行モードにおいて右側領域PA3に向けて発射された遊技球が特電入賞装置35に入賞しなかったとしても第1振分機構71に供給される3個の遊技球のうち1個の遊技球は特別入賞部155に入賞し、3個の遊技球の払い出しが実行される。これにより、開閉実行モードにおいて右側領域PA3に向けて発射された遊技球が特電入賞装置35に入賞しなかったとしても、その分の遊技球が補填され得るようにすることが可能となる。
【0390】
次に、本実施形態におけるMPU112の処理構成について説明する。図34は本実施形態における普図普電制御処理を示すフローチャートである。なお、普図普電制御処理はタイマ割込み処理(図18)におけるステップS214にて実行される。
【0391】
まずRAM114に設けられた普図普電カウンタの情報を読み出すとともに(ステップS1401)、ROM113に記憶されている普図普電アドレステーブルを読み出す(ステップS1402)。そして、普図普電アドレステーブルから普図普電カウンタの情報に対応した開始アドレスを取得する(ステップS1403)。
【0392】
普図普電制御処理には、スルー入賞部36への入賞の有無を監視するとともにスルー入賞部36への入賞を契機として普図表示部46における絵柄の変動表示を開始させるための普図変動開始処理(ステップS1405)と、普図表示部46における絵柄の変動表示を更新させるとともに変動表示期間が経過した場合に第2特図入賞装置34の受入制御を開始するための普図変動中処理(ステップS1406)と、第2特図入賞装置34の受入制御を実行するための普電動作中処理(ステップS1407)と、が設定されている。このような処理構成において、普図普電カウンタは、上記複数種類の処理のうちいずれを実行すべきであるかをMPU112にて把握するためのカウンタであり、普図普電アドレステーブルには、普図普電カウンタの数値情報に対応させて、上記複数種類の処理を実行するためのプログラムの開始アドレスが設定されている。普図普電カウンタは、現状格納されている数値情報に対応した処理を終了した場合に当該数値情報を更新すべき条件が成立していることを契機として、その次の処理回における普図普電制御処理にて実行される処理に対応させて、1加算又は「0」クリアされる。したがって、各処理回における普図普電制御処理では、普図普電カウンタにセットされている数値情報に応じた処理を実行すればよいこととなる。なお、普図普電カウンタは、初期値として「0」が設定されている。
【0393】
ステップS1403の処理を実行した後は、ステップS1404にて、ステップS1403において取得した開始アドレスの示す処理にジャンプする処理を実行する。具体的には、普図普電カウンタの値が「0」である場合にはステップS1405の普図変動開始処理にジャンプし、普図普電カウンタの値が「1」である場合にはステップS1406の普図変動中処理にジャンプし、普図普電カウンタの値が「2」である場合にはステップS1407の普電動作中処理にジャンプする。
【0394】
図35は本実施形態における普図変動開始処理を示すフローチャートである。
【0395】
まずスルー入賞部36への入賞が発生しているか否かを判定する(ステップS1501)。ここで、MPU112はタイマ割込み処理(図18)における入賞検知処理(ステップS209)においてスルー入賞部36への入賞が発生しているか否かの監視処理を実行するが、当該監視処理は普図普電カウンタの値が「0」であることを条件として実行される。したがって、普図表示部46において絵柄の変動表示が実行されている状況及び第2特図入賞装置34の受入制御が実行されている状況においてはスルー入賞部36への入賞が無効化される。
【0396】
スルー入賞部36への入賞が発生している場合には(ステップS1501:YES)、RAM114における高頻度サポートモードに対応するフラグに「1」がセットされているか否かを確認することで、高頻度サポートモードであるか否かを判定する(ステップS1502)。低頻度サポートモードである場合には(ステップS1502:YES)、受入抽選処理を実行する(ステップS1503)。受入抽選処理では、普電乱数カウンタC4の現状の数値情報を普図用の実行エリア136に読み出す。そして、ROM113から読み出した受入抽選用テーブルを参照することで、普図用の実行エリア136に読み出した数値情報が受入当選に対応した数値情報であるか否かを把握し、その把握結果をRAM114に記憶する。その後、低サポ用の変動表示期間として0.4秒に対応する数値情報を、RAM114に設けられた普図変動計測カウンタにセットする(ステップS1504)。一方、高頻度サポートモードである場合には(ステップS1502:YES)、高サポ用の変動表示期間として0.8秒に対応する数値情報を、RAM114の普図変動計測カウンタにセットする(ステップS1505)。普図変動計測カウンタにセットされた値はタイマ割込み処理(図18)が実行される度に1減算される。そして、普図変動計測カウンタの値が1以上の状態から「0」となった場合に、MPU112は普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングであることを特定する。
【0397】
ステップS1504及びステップS1505のいずれかの処理を実行した後は、普図表示部46における絵柄の変動表示を開始させる(ステップS1506)。この場合、ステップS1504及びステップS1505のいずれの処理が実行された場合であっても、絵柄の変動表示の開始タイミングにおいて普図表示部46に表示される絵柄の態様は同一である。これにより、いずれの状況であっても同一の態様で普図表示部46における絵柄の変動表示を開始させることができるため、処理負荷を軽減させることが可能となる。なお、普図表示部46における絵柄の変動表示が開始される前においては、普図表示部46における前回の絵柄の変動表示回において最終的に停止表示された絵柄の表示が継続された状態となっている。その後、普図普電カウンタの値を1加算する(ステップS1507)。これにより、普図普電制御処理(図34)における処理の実行対象が普図変動中処理(ステップS1406)となる。
【0398】
図36は本実施形態における普図変動中処理を示すフローチャートである。
【0399】
普図変動中処理では、RAM114の普図変動計測カウンタの値が1以上であれば(ステップS1601:NO)、普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングとなっていないことを意味するため、表示内容の更新処理を実行する(ステップS1602)。表示内容の更新処理では、普図表示部46の表示内容を更新するタイミングとなっていることを条件として、普図表示部46に表示させる絵柄を次の順番の絵柄に更新する。この場合、低確率状態及び高確率状態であるか否かに関係なく絵柄の更新態様は一定となっているとともに、低確率状態において受入抽選処理にて受入当選となったか否かに関係なく絵柄の更新態様は一定となっている。これにより、いずれの状況であっても同一の態様で普図表示部46における絵柄の変動表示を更新させることができるため、処理負荷を軽減させることが可能となる。
【0400】
普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングである場合(ステップS1601:YES)、低頻度サポートモードであれば(ステップS1603:NO)、普図変動開始処理(図35)におけるステップS1503の受入抽選処理にて受入当選となっているか否かを判定する(ステップS1604)。受入当選となっていない場合(ステップS1604:NO)、RAM114の普図普電カウンタの値を「0」クリアする(ステップS1605)。これにより、普図普電制御処理(図34)における処理の実行対象が普図変動開始処理(ステップS1405)となる。
【0401】
低頻度サポートモードであって(ステップS1603:NO)、受入当選となっている場合(ステップS1604:YES)、RAM114に設けられた普電開放期間カウンタに短受入期間である0.1秒に対応する数値情報をセットする(ステップS1606)。一方、普図表示部46における絵柄の変動表示の終了タイミングである場合であって(ステップS1601:YES)、高頻度サポートモードである場合(ステップS1603:YES)、RAM114の普電開放期間カウンタに長受入期間である1.5秒に対応する数値情報をセットする(ステップS1607)。普電開放期間カウンタは、第2特図入賞装置34を受入状態とした場合に当該第2特図入賞装置34を非受入状態とするまでの残りの最長期間をMPU112にて特定するためのカウンタである。普電開放期間カウンタにセットされた値はタイマ割込み処理(図18)が実行される度に1減算される。そして、普電開放期間カウンタの値が1以上の状態から「0」となった場合に、第2特図入賞装置34における今回の開放回の終了タイミングであることを特定する。
【0402】
ステップS1606及びステップS1607のいずれかの処理を実行した場合、第2特図入賞装置34の受入開始処理を実行する(ステップS1608)。当該受入開始処理では、第2特図入賞用の駆動部56bへの駆動信号の出力を開始する。これにより、第2特図入賞装置34が受入状態となる。その後、RAM114の普図普電カウンタの値を1加算する(ステップS1609)。これにより、普図普電制御処理(図34)における処理の実行対象が普電動作中処理(ステップS1407)となる。
【0403】
図37は本実施形態における普電動作中処理を示すフローチャートである。
【0404】
第2特図入賞装置34の検知センサ54にて遊技球が検知されたか否かを判定することで、第2特図入賞装置34への入賞が発生したか否かを判定する(ステップS1701)。第2特図入賞装置34への入賞が発生していない場合(ステップS1701:NO)、RAM114の普電開放期間カウンタの値が「0」となっているか否かを判定することで第2特図入賞装置34の受入期間が経過したか否かを判定する(ステップS1702)。
【0405】
第2特図入賞装置34への入賞が発生している場合(ステップS1701:YES)、又は第2特図入賞装置34の受入期間が経過している場合(ステップS1702:YES)、第2特図入賞装置34の受入終了処理を実行する(ステップS1703)。当該受入終了処理では、第2特図入賞用の駆動部56bへの駆動信号の出力を停止する。これにより、第2特図入賞装置34が非受入状態となる。その後、RAM114の普図普電カウンタの値を「0」クリアする(ステップS1704)。これにより、普図普電制御処理(図34)における処理の実行対象が普図変動開始処理(ステップS1405)となる。
【0406】
図38(a)はMPU112にて実行される遊技状態移行処理を示すフローチャートである。なお、遊技状態移行処理は、特図特電制御処理(図26)におけるステップS1012の特電終了処理にて実行される。
【0407】
今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果が高確対応結果であった場合(ステップS1801:YES)、RAM114に設けられた高確率フラグに「1」をセットするとともに(ステップS1802)、RAM114に設けられた第1高頻度サポートフラグに「1」をセットする(ステップS1803)。高確率フラグは当否抽選モードが高確率モードであるか否かをMPU112にて特定するためのフラグであり、第1高頻度サポートフラグはサポートモードが次回の大当たり結果となるまで継続する高頻度サポートモードであるか否かをMPU112にて特定するためのフラグである。高確率フラグ及び第1高頻度サポートフラグの両方に「1」がセットされることにより、遊技状態が高確率状態となる。
【0408】
今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果が低確対応結果であった場合(ステップS1801:NO)、RAM114の高確率フラグを「0」クリアするとともに(ステップS1804)、RAM114に設けられた第2高頻度サポートフラグに「1」をセットする(ステップS1805)。第2高頻度サポートフラグはサポートモードが終了基準回数の遊技回が消化されるまで継続する高頻度サポートモードであるか否かをMPU112にて特定するためのフラグである。高確率フラグの値が「0」クリアされて第2高頻度サポートフラグに「1」がセットされることにより、遊技状態が第1低確率状態となる。その後、高頻度実行カウンタのセット処理を実行する(ステップS1806)。当該セット処理では、33回、55回、77回及び110回のうち今回の開閉実行モードの契機となった低確対応結果の種類に対応する値を、RAM114に設けられた高頻度実行カウンタにセットする。高頻度実行カウンタは、高頻度サポートモードが継続することとなる残りの遊技回数をMPU112にて特定するためのカウンタである。高頻度実行カウンタにセットされた値は遊技回が実行される度に1減算され、高頻度実行カウンタの値が「0」となった場合にはサポートモードが高頻度サポートモードから低頻度サポートモードに変化する。
【0409】
ステップS1803又はステップS1806の処理を実行した場合、エンディングコマンドの送信処理を実行する(ステップS1807)。エンディングコマンド送信処理では、今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果が低確対応結果であれば高頻度サポートモードの終了基準回数の情報がセットされたエンディングコマンドを音声発光制御装置121に送信し、今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果が高確対応結果であればそれに対応する情報がセットされたエンディングコマンドを音声発光制御装置121に送信する。
【0410】
図38(b)はMPU112にて実行される表示継続期間の取得処理を示すフローチャートである。なお、表示継続期間の取得処理は、特図変動開始処理(図27)におけるステップS1109にて実行される。
【0411】
今回の遊技回が高頻度サポートモードにおいて第2特図保留エリア134の保留情報が遊技回の開始対象となっており、さらに当否判定処理の結果が大当たり結果ではない場合(ステップS1901及びステップS1902:YES、ステップS1903:NO)、第2特図保留エリア134に保留情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS1904)。第2特図保留エリア134に保留情報が記憶されている場合(ステップS1904:YES)、第2特図保留エリア134に別の保留情報が記憶されている状況で当該第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として今回の遊技回が開始されたことを意味する。この場合、今回の遊技回の表示継続期間の情報として固定短期間である1.2秒に対応する情報をROM113から読み出し、その読み出した固定短期間の情報をRAM114の特図特電タイマカウンタにセットする(ステップS1905)。これにより、今回の遊技回では第2特図表示部45bにおける絵柄の変動表示が固定短期間に亘って行われるとともに、表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41における遊技回用の演出が固定短期間に亘って行われる。
【0412】
一方、第2特図保留エリア134に保留情報が記憶されていない場合(ステップS1904:NO)、第2特図保留エリア134に別の保留情報が記憶されていない状況で当該第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として今回の遊技回が開始されたことを意味する。この場合、今回の遊技回の表示継続期間の情報として固定長期間である7.2秒に対応する情報をROM113から読み出し、その読み出した固定長期間の情報をRAM114の特図特電タイマカウンタにセットする(ステップS1906)。これにより、今回の遊技回では第2特図表示部45bにおける絵柄の変動表示が固定長期間に亘って行われるとともに、表示発光部18a、スピーカ部18b及び図柄表示装置41における遊技回用の演出が固定長期間に亘って行われる。
【0413】
つまり、高頻度サポートモードにおいて第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として遊技回が実行される場合であって、その遊技回の当否判定処理の結果が大当たり結果ではない場合、遊技回の表示継続期間は第2特図保留エリア134に別の保留情報が記憶されているのであれば固定短期間となり、第2特図保留エリア134に別の保留情報が記憶されていないのであれば固定長期間となる。これにより、高頻度サポートモードにおいて第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として外れ結果の遊技回が実行される状況における各遊技回の実行態様を単純化させることが可能となる。
【0414】
既に説明したとおり高頻度サポートモードにおいては最短の発射周期(具体的には0.6秒)で第1振分機構71に向けて遊技球が供給される状況であれば2個以上の所定個数(具体的には3個)に1個の割合で第2特図入賞装置34への入賞が発生する。この場合に、第2特図保留エリア134に別の保留情報が記憶されている状況で第2特図表示部45bが変動表示対象となる遊技回が実行される場合には、表示継続期間が「最短の発射周期×所定個数」よりも短い期間である固定短期間となる。これにより、第2特図保留エリア134に保留情報が記憶されている状況で外れ結果の遊技回が継続する場合に、第2特図保留エリア134に最大保留個数の保留情報が記憶されている状態において第2特図入賞装置34への新たな入賞が発生するという状況が発生しないようにすることが可能となる。よって、第2特図入賞装置34への入賞が発生したにも関わらず保留情報が取得されないという事象の発生を抑制することが可能となる。
【0415】
また、第2特図保留エリア134に別の保留情報が記憶されていない状況で第2特図表示部45bが変動表示態様となる遊技回が実行される場合には、表示継続期間が「最短の発射周期×所定個数×第2特図保留エリア134の最大保留個数」以上であって「最短の発射周期×所定個数×(第2特図保留エリア134の最大保留個数+1)」未満である固定長期間となる。これにより、第2特図保留エリア134に保留情報が記憶されていない状況で外れ結果の遊技回が実行される場合には、その遊技回の実行中において第2特図保留エリア134に最大保留個数の保留情報が記憶されることとなるとともに、その遊技回の実行中において第2特図保留エリア134に最大保留個数の保留情報が記憶されている状態において第2特図入賞装置34への新たな入賞が発生するという状況が発生しないようにすることが可能となる。
【0416】
表示継続期間の取得処理では、低頻度サポートモードである場合(ステップS1901:NO)、第1特図表示部45aが変動表示対象となる遊技回である場合(ステップS1902:NO)、又は今回の遊技回が大当たり結果に対応する遊技回である場合(ステップS1903:YES)、対応する表示継続期間のセット処理を実行する(ステップS1907)。当該セット処理では、変動種別カウンタCSの数値情報を取得する。また、今回の遊技回において図柄表示装置41にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、今回の変動開始に対応した遊技回が大当たり結果に対応している場合には、リーチ表示が発生すると判定する。また、いずれの大当たり結果でもなく、さらに特図用の実行エリア135に格納されているリーチ乱数カウンタC3から取得した数値情報がリーチ発生に対応した数値情報である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。リーチ表示が発生すると判定した場合には、ROM113に記憶されているリーチ発生用表示継続期間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの数値情報に対応した表示継続期間を取得する。一方、リーチ表示が発生しないと判定した場合には、ROM113に記憶されているリーチ非発生用表示継続期間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの数値情報に対応した表示継続期間を取得する。ちなみに、リーチ非発生用表示継続期間テーブルを参照して取得され得る表示継続期間は、リーチ発生用表示継続期間テーブルを参照して取得され得る表示継続期間と異なっている。その後、その取得した表示継続期間の情報を、RAM114の特図特電タイマカウンタにセットする。これにより、高頻度サポートモードにおいて第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として外れ結果の遊技回が実行される状況以外の状況では、遊技回の実行態様を多様化させることが可能となる。
【0417】
次に、音声発光制御装置121のMPU123にて実行される演出決定処理について、図39のフローチャートを参照しながら説明する。なお、演出決定処理は4ミリ秒の周期で繰り返し実行される。
【0418】
音声発光制御装置121のMPU123は主制御装置101のMPU112からエンディングコマンドを受信している場合(ステップS2001:YES)、当該エンディングコマンドから今回の開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードが継続することとなる遊技回の回数を把握する(ステップS2002)。既に説明したとおり、開閉実行モード後に第1低確率状態となる場合、高頻度サポートモードの継続回数は33回、55回、77回及び110回のいずれかであり、開閉実行モード後に高確率状態となる場合、次回の大当たり結果が発生するまで高頻度サポートモードは無限に継続する。したがって、ステップS2002では、エンディングコマンドからこれら5種類の継続回数のうちいずれであるかを把握し、その把握した継続回数の情報を実継続回数の情報として、音声発光制御装置121のRAM125に設けられた実継続回数カウンタにセットする。
【0419】
その後、初期表示継続回数の情報を音声発光制御装置121のROM124から読み出し、RAM125に設けられた表示中カウンタにその初期表示継続回数の情報をセットする(ステップS2003)。表示中カウンタは、図柄表示装置41において表示されている高頻度サポートモードの残りの継続回数をMPU123にて特定するためのカウンタである。また、初期表示継続回数は、ステップS2002にて把握され得るいずれの実継続回数よりも少ない11回に設定されている。その後、ステップS2002にて把握した実継続回数からステップS2003にて読み出した初期表示継続回数を減算することで未表示継続回数を算出し、その算出した未表示継続回数をRAM125に設けられた未表示継続回数カウンタにセットする(ステップS2004)。なお、実継続回数が無限である場合には未表示継続回数カウンタには無限に対応する情報をセットする。
【0420】
その後、初期表示コマンドを表示制御装置126に送信する(ステップS2005)。初期表示コマンドには、ステップS2003にて読み出した初期表示継続回数の情報がセットされている。表示制御装置126は初期表示コマンドを受信した場合、開閉実行モードのエンディング期間に対応する動画表示を図柄表示装置41にて開始させるとともに、開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続回数の画像として初期表示継続回数の画像を図柄表示装置41に表示させる。この高頻度サポートモードの継続回数の画像はエンディング期間が終了した後において遊技回用の演出が実行される状況であっても図柄表示装置41にて継続して表示される。また、遊技回用の演出が開始される度に、高頻度サポートモードの継続回数の画像として表示される値が1減算されるように当該画像の更新が行われるとともに、後述する当該継続回数の値の加算条件が成立した場合にはその加算条件の成立に対応した値が加算されるように当該画像の更新が行われる。図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像表示は高頻度サポートモードが終了して低頻度サポートモードとなる場合、又は大当たり結果が発生して開閉実行モードに移行する場合に終了する。
【0421】
演出決定処理では、主制御装置101のMPU112から遊技回開始用のコマンドとして変動用コマンド及び種別コマンドを受信した場合(ステップS2006:YES)、遊技回開始用処理を実行する(ステップS2007)。また、演出決定処理では、その他の処理を実行する(ステップS2008)。その他の処理では、エンディングコマンド及び遊技回開始用のコマンド以外のコマンドを受信したことを契機として、その受信したコマンドに対応する演出が実行されるようにするための処理を実行する。
【0422】
図40は、演出決定処理(図39)のステップS2007にて実行される遊技回開始用処理を示すフローチャートである。
【0423】
まず、遊技回開始用のコマンドを受信している場合というのは新たな遊技回が開始されたことを意味するため、RAM125の表示中カウンタの値を1減算する(ステップS2101)。なお、表示中カウンタの値が既に「0」となっている場合にはその状態を維持する。また、表示中カウンタの情報が無限に対応する情報となっている場合にもその状態を維持する。表示中カウンタの情報が無限に対応する情報となっている場合とは、高確率状態において図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像として、次回の大当たり結果まで高頻度サポートモードが継続することを示す画像が表示されている状況が該当する。
【0424】
その後、RAM125の未表示継続回数カウンタの値が1以上であってRAM125の表示中カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(ステップS2102)。RAM125の未表示継続回数カウンタの値が1以上であってRAM125の表示中カウンタの値が「0」である場合(ステップS2102:YES)、高頻度サポートモードが継続する状況であるにも関わらず図柄表示装置41にて表示されている高頻度サポートモードの残りの継続回数が0回となっていることを意味する。したがって、RAM125に設けられた加算表示フラグに「1」をセットすることで、当該継続回数の加算表示を行う必要があることをMPU123にて特定可能とする(ステップS2103)。
【0425】
ステップS2102にて否定判定をした場合、又はステップS2103の処理を実行した場合、変動用コマンドにセットされている表示継続期間の情報が固定長期間であるか否かを判定する(ステップS2104)。固定長期間である場合(ステップS2104:YES)、加算表示フラグに「1」がセットされていることを条件として(ステップS2105:YES)、図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像を加算するための処理を実行する。
【0426】
具体的には、まず加算表示継続回数の把握処理を実行する(ステップS2106)。加算表示継続回数の把握処理では、未表示継続回数の値が11未満であれば当該未表示継続回数を加算表示継続回数として把握する。また、未表示継続回数の値が無限ではなく11以上である場合には11回を加算表示継続回数として把握する。また、未表示継続回数の値が無限であれば、開閉実行モードの終了後に実行された遊技回の回数が100回未満であれば11回を加算表示継続回数として把握し、100回以上であれば無限に対応する情報を加算表示継続回数として把握する。そして、その把握した加算表示継続回数の情報をRAM125の表示中カウンタにセットするとともに(ステップS2107)、RAM125の未表示継続回数カウンタの値を加算表示継続回数の値分減算する(ステップS2108)。なお、未表示継続回数カウンタの情報が既に無限に対応する情報である場合には、加算表示継続回数の情報がいずれであっても、その無限に対応する情報がセットされた状態を維持する。
【0427】
その後、加算表示対応処理を実行する(ステップS2109)。加算表示対応処理では、固定長期間であって加算表示の実行に対応する演出制御用のテーブルをROM124から読み出す。当該演出制御用のテーブルに従って表示発光部18a及びスピーカ部18bが制御されることにより、固定長期間における遊技回において加算表示の実行に対応する演出がこれら表示発光部18a及びスピーカ部18bにて実行される。また、固定長期間、今回の遊技回が外れ結果に対応していることを示す情報、及び加算表示継続回数の情報がセットされたコマンドを表示制御装置126に送信する。表示制御装置126は当該コマンドにより指定された内容に従って図柄表示装置41を制御する。これにより、外れ結果に対応する遊技回用の演出が固定長期間に亘って図柄表示装置41にて実行されるとともに、図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像として表示されている値が今回の加算表示継続回数の値となる。この場合、加算表示継続回数が無限に対応する情報である場合には、高頻度サポートモードの継続回数の画像として、次回の大当たり結果まで高頻度サポートモードが継続することを示す無限に対応する画像が表示される。
【0428】
変動用コマンドにセットされている表示継続期間の情報が固定長期間である場合であってRAM125の加算表示フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS2104:YES、ステップS2105:NO)、強調表示対応処理を実行する(ステップS2110)。強調表示対応処理では、現状が高頻度サポートモードであることを強調するとともに図柄表示装置41において高頻度サポートモードの継続回数として表示されている画像を強調するための強調表示の実行に対応する演出制御用のテーブルをROM124から読み出す。当該演出制御用のテーブルに従って表示発光部18a及びスピーカ部18bが制御されることにより、固定長期間における遊技回において強調表示の実行に対応する演出がこれら表示発光部18a及びスピーカ部18bにて実行される。また、固定長期間、今回の遊技回が外れ結果に対応していることを示す情報、及び強調表示の実行情報がセットされたコマンドを表示制御装置126に送信する。表示制御装置126は当該コマンドにより指定された内容に従って図柄表示装置41を制御する。これにより、外れ結果に対応する遊技回用の演出が固定長期間に亘って図柄表示装置41にて実行されるとともに、現状が高頻度サポートモードであることを強調するとともに図柄表示装置41において高頻度サポートモードの継続回数として表示されている画像を強調するための演出が図柄表示装置41にて実行される。
【0429】
変動用コマンドにセットされている表示継続期間の情報が固定短期間の情報である場合(ステップS2111:YES)、短期間対応処理を実行する(ステップS2112)。短期間対応処理では、固定短期間に対応する演出制御用のテーブルをROM124から読み出す。ROM124に予め記憶されている固定短期間に対応する演出制御用のテーブルは1種類のみとなっている。当該演出制御用のテーブルに従って表示発光部18a及びスピーカ部18bが制御されることにより、固定短期間に対応する遊技回用の演出がこれら表示発光部18a及びスピーカ部18bにて実行される。
【0430】
短期間対応処理では、短期間対応コマンドを表示制御装置126に送信する。表示制御装置126は短期間対応コマンドを受信した場合、固定短期間に対応する遊技回用の演出が実行されるように図柄表示装置41を制御する。固定短期間に対応する遊技回用の演出では、全ての図柄列Z1〜Z3において図柄の高速変動が開始され、固定短期間(1.2秒)から最終停止期間(0.2秒)を差し引いた期間が経過したタイミングで外れ結果に対応する図柄の組合せが停止表示される状態で全ての図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が同時に停止される。そして、その外れ結果に対応する図柄の組合せが停止表示された状態が最終停止期間に亘って維持される。これにより、遊技回用の演出が固定短期間で終了する状況であっても今回の遊技回が外れ結果であることを図柄表示装置41の表示内容により明示することが可能となる。なお、固定短期間に対応する遊技回用の演出において最終停止表示される図柄の組合せは常に同一である構成としてもよく、抽選などによって決定されることで変化し得る構成としてもよい。
【0431】
また、短期間対応処理では、RAM125の加算表示フラグに「1」がセットされている場合、RAM125の表示中カウンタを1加算するとともに、RAM125の未表示継続回数カウンタの値を1減算する。そして、図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像として表示されている値を1加算すべきことを示す情報を上記短期間対応コマンドにセットする。表示制御装置126は当該短期間対応コマンドを受信した場合、上記のような遊技回用の演出が実行されるようにするだけではなく、図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像として表示されている値が1加算されるようにする。
【0432】
変動用コマンドにセットされている表示継続期間の情報が固定長期間及び固定短期間のいずれでもない場合(ステップS2104及びステップS2111:NO)、コマンド送信用処理を実行する(ステップS2113)。コマンド送信用処理では、変動用コマンド及び種別コマンドの内容に基づいて予告表示の実行有無及び実行内容を決定するための抽選処理を実行する。そして、今回の遊技回の表示継続期間、今回の遊技回の遊技結果及び予告表示の抽選処理の結果に対応する演出制御用のテーブルをROM124から読み出す。当該演出制御用のテーブルに従って表示発光部18a及びスピーカ部18bが制御されることにより、今回の遊技回用の演出がこれら表示発光部18a及びスピーカ部18bにて実行される。また、今回の遊技回の表示継続期間、今回の遊技回の遊技結果及び予告表示の抽選処理の結果に対応する情報がセットされた非固定コマンドを表示制御装置126に送信する。表示制御装置126は当該非固定コマンドにより指定された内容に従って図柄表示装置41を制御する。これにより、今回の遊技回用の演出が図柄表示装置41にて実行される。
【0433】
また、コマンド送信用処理では、RAM125の加算表示フラグに「1」がセットされている場合、RAM125の表示中カウンタを1加算するとともに、RAM125の未表示継続回数カウンタの値を1減算する。そして、図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像として表示されている値を1加算すべきことを示す情報を上記非固定コマンドにセットする。表示制御装置126は当該非固定コマンドを受信した場合、上記のような遊技回用の演出が実行されるようにするだけではなく、図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像として表示されている値が1加算されるようにする。
【0434】
次に、高頻度サポートモードにおいて最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される場合であって外れ結果に対応する遊技回が連続する場合の遊技の流れについて、図41のタイムチャートを参照しながら説明する。図41(a)は第2特図入賞装置34への入賞タイミングを示し、図41(b)は第2特図保留エリア134に記憶されている保留情報の個数が増減する様子を示し、図41(c)は遊技回用演出の実行期間を示す。
【0435】
t1のタイミングで開閉実行モードが終了して高頻度サポートモードにおいて遊技回用の演出が開始可能な状況となる。この場合、開閉実行モードが開始される前に第2特図保留エリア134に上限保留個数の保留情報が記憶されている状況となっていたため、図41(b)に示すようにt1のタイミングで第2特図保留エリア134には上限保留個数である4個の保留情報が記憶された状態となっている。したがって、t1のタイミングで図41(c)に示すように第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として遊技回用の演出が開始される。当該遊技回は、第2特図保留エリア134に別に保留情報が記憶されている状況で開始される外れ結果に対応する遊技回であるため、遊技回の表示継続期間は固定短期間である1.2秒となる。
【0436】
ここで、t1のタイミングで最短の発射周期による右側領域PA3に向けた遊技球の発射が開始されることとなる。既に説明したとおり高頻度サポートモードにおいて最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される場合、2個以上の所定個数(具体的には3個)に1個の割合であってそれら所定個数の遊技球うち同一の発射順序の遊技球が第2特図入賞装置34に入賞する。したがって、図41(a)に示すように、t3のタイミング、t5のタイミング、t8のタイミング、t10のタイミング、t13のタイミング、t15のタイミング、t18のタイミング、t19のタイミング、t20のタイミング、t21のタイミング、t23のタイミング及びt26のタイミングのそれぞれで第2特図入賞装置34への入賞が定期的に発生する。この場合、第2特図入賞装置34への入賞が発生する周期は、「最短の発射周期×所定個数」となる。具体的には1.8秒となる。
【0437】
これに対して、高頻度サポートモードにおいて第2特図保留エリア134に別の保留情報が記憶されていない状況で第2特図表示部45bが変動表示対象となる遊技回では、既に説明したとおり表示継続期間が「最短の発射周期×所定個数」よりも短い固定短期間である1.2秒となる。したがって、図41(c)に示すようにt1のタイミング、t2のタイミング、t4のタイミング、t6のタイミング、t7のタイミング、t9のタイミング、t11のタイミング、t12のタイミング、t14のタイミング及びt16のタイミングといったように、表示継続期間が固定短期間である遊技回が定期的に実行される。そして、この固定短期間が第2特図入賞装置34への入賞が発生する周期よりも短いことにより、t1のタイミングから10回の遊技回が実行されたタイミングであるt17のタイミングにおいて、図41(b)及び図41(c)に示すように第2特図保留エリア134に保留情報が1個のみ記憶されている状況でその保留情報を契機とした遊技回を開始するタイミングとなる。この場合、当該遊技回は第2特図保留エリア134に別の保留情報が記憶されていない状況において第2特図表示部45bが変動開始対象となるため、表示継続期間は固定長期間となる。
【0438】
固定長期間は、高頻度サポートモードにて最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される状況では所定個数(具体的には3個)に1個の割合で第2特図入賞装置34への入賞が発生する構成において、「最短の発射周期×所定個数×第2特図保留エリア134の最大保留個数」以上であって「最短の発射周期×所定個数×(第2特図保留エリア134の最大保留個数+1)」未満である7.2秒に設定されている。したがって、図41(a)及び図41(c)に示すように、固定長期間による遊技回が実行されている状況であるt18のタイミング、t19のタイミング、t20のタイミング及びt21のタイミングのそれぞれ第2特図入賞装置34への入賞が発生することで第2特図保留エリア134に保留情報が記憶され、t21のタイミングで第2特図保留エリア134に上限保留個数の保留情報が記憶された状態となる。
【0439】
ここで、固定長期間となる遊技回においては加算表示条件が成立しているのであれば、図柄表示装置41における高頻度サポートモードの継続回数の画像として表示されている値が「11」にセットされる。この場合に、開閉実行モードの終了後に第1低確率状態となる場合、高頻度サポートモードの継続回数は33回、55回、77回及び110回のいずれかであり、いずれも「11」の倍数である。また、開閉実行モードの終了後において図柄表示装置41に高頻度サポートモードの継続回数の画像として最初に表示される値は「11」であり遊技回が新たに開始される度にその表示されている値は1減算されるため、11回目の遊技回が開始される場合にその値の表示は「0」となる。また、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給される態様で発射操作が継続されるとともに各遊技回が外れ結果である場合、10回の遊技回が実行される度に固定長期間となる遊技回が実行される。そして、固定長期間となる遊技回において高頻度サポートモードの継続回数の画像における表示が「0」となっている場合、その後も高頻度サポートモードが継続するのであれば、その画像として表示される値が基本的に「11」となる。これにより、固定長期間となる遊技回が実行される度に高頻度サポートモードの継続回数の画像における表示が加算される状況を生じさせることが可能となり、固定短期間よりも長い期間に亘って継続する遊技回用の演出として、当該加算表示が行われる演出が実行されるようにすることが可能となる。
【0440】
その後、t22のタイミング以降において、第2特図保留エリア134に1個の保留情報が記憶されている状態で第2特図表示部45bを変動開始対象とした遊技回が開始される状況となるまで、図41(c)に示すように固定短期間による遊技回が繰り返し実行される(t22のタイミング、t24のタイミング、t25のタイミング及びt27のタイミング)。この状況においても上記のとおり固定短期間が第2特図入賞装置34への入賞が発生する周期よりも短いことにより、図41(b)に示すように第2特図保留エリア134に記憶されている保留情報の数が徐々に減少していく。そして、t22のタイミングから固定短期間による遊技回が11回の遊技回が実行されたタイミングで、t17のタイミングと同様に、第2特図保留エリア134に保留情報が1個のみ記憶されている状況でその保留情報を契機とした遊技回を開始するタイミングとなり、固定長期間による遊技回が開始されることとなる。
【0441】
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
【0442】
遊技領域PAの右側領域PA3に第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36が設けられた構成において、当該右側領域PA3における第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36よりも上流側の位置に、遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する第1振分機構71が設けられている。そして、第1振分機構71が第1の振分状態である状況において第1振分機構71に遊技球が供給された場合にはスルー入賞部36に向けて遊技球が供給され、第1振分機構71が第2の振分状態である状況において第1振分機構71に遊技球が供給された場合には第2特図入賞装置34に向けて遊技球が供給される。これにより、第1振分機構71に遊技球が供給されるように遊技を行うことによりスルー入賞部36に向けて遊技球が供給されるようにすることが可能となるとともに、第2特図入賞装置34に向けて遊技球が供給されるようにすることが可能となる。また、第1振分機構71の構成を適宜設計することによりスルー入賞部36に向けて遊技球が供給される頻度と第2特図入賞装置34に向けて遊技球が供給される頻度とをそれぞれ設計者の所望の頻度とすることが可能となる。さらにまた、スルー入賞部36に遊技球が供給されてから所定期間が経過した後に第2特図入賞装置34に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、スルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて第2特図入賞装置34が受入状態となった場合にその受入状態となっている第2特図入賞装置34に遊技球が確実に供給されるようにすることが可能となる。
【0443】
第1振分機構71に特定個数として3個の遊技球が供給された場合には第1振分機構71の振分状態が1周する。これにより、第1振分機構71に遊技球が供給されるようにすることで、遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。
【0444】
第1振分機構71により振り分けられた遊技球のみが第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36に入球することが可能となる。これにより、第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36への入球頻度を所望の頻度に設計し易くなる。
【0445】
第1振分機構71によりスルー入賞部36に向けて振り分けられる遊技球に対して2個後に第1振分機構71に供給される遊技球が第2特図入賞装置34に向けて振り分けられる。これにより、スルー入賞部36に遊技球が入球してから第2特図入賞装置34に遊技球が供給されるまでの期間を確保することが可能となる。よって、スルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて第2特図入賞装置34が受入状態となった場合にその受入状態となっている第2特図入賞装置34に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、スルー入賞部36に遊技球が入球することを契機として第2特図入賞装置34が受入状態となるまでの期間を確保することが可能となる。
【0446】
第1振分機構71はスルー入賞部36に向けて遊技球を振り分ける状態から第2特図入賞装置34に向けて遊技球を振り分ける状態となる前に、これら振分方向とは異なる振分方向に遊技球を振り分ける状態となる。これにより、第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36とは異なる側に向けて遊技球が振り分けられる期間を利用して、スルー入賞部36に遊技球が入球してから第2特図入賞装置34に遊技球が供給されるまでの期間としてある程度長い期間を確保することが可能となる。
【0447】
スルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて普図表示部46において絵柄の変動表示が実行され、その絵柄の変動表示が終了した場合に第2特図入賞装置34が受入状態となる。当該構成において、上記のようにスルー入賞部36に遊技球が入球してから第2特図入賞装置34に遊技球が供給されるまでの期間がある程度確保されることにより、スルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて第2特図入賞装置34が受入状態となった場合にその受入状態となっている第2特図入賞装置34に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、第2特図入賞装置34が受入状態となる前に普図表示部46において絵柄の変動表示が実行される期間を確保することが可能となる。
【0448】
高頻度サポートモードにおいては、第1振分機構71に最短の発射周期で遊技球が供給されている場合にスルー入賞部36に遊技球が供給されてから第2特図入賞装置34に遊技球が供給されるまでに要する期間以下の特定期間に亘って普図表示部46にて絵柄の変動表示が行われる。これにより、高頻度サポートモードにおいて第1振分機構71に最短の発射周期で遊技球が供給されている状況においては、第1振分機構71により振り分けられた遊技球がスルー入賞部36に入球した場合、第1振分機構71により次に第2特図入賞装置34に向けて振り分けられる遊技球が第2特図入賞装置34に到達する前に当該第2特図入賞装置34が受入状態となっているようにすることが可能となる。
【0449】
その一方、低確率状態においてはスルー入賞部36に遊技球が入球したことに基づいて第2特図入賞装置34が受入状態となる場合、最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給されたとしても第2特図入賞装置34に遊技球が供給されたタイミングにおいては既に第2特図入賞装置34の受入制御が終了しており第2特図入賞装置34は非受入状態となっている。これにより、低確率状態においては第2特図入賞装置34が受入状態となり得るとしても当該第2特図入賞装置34に遊技球が入球することが実質的に不可となる。よって、高頻度サポートモードの有利性を高めることが可能となる。
【0450】
第1振分機構71が第2特図入賞装置34に遊技球を振り分ける状態となった場合、当該第2特図入賞装置34に1個の遊技球が供給された後に第1振分機構71はスルー入賞部36に遊技球を振り分ける状態となるとともに、第2特図入賞装置34は受入状態となった場合には1個の遊技球が入球することで非受入状態に復帰する。これにより、第2特図入賞装置34が受入状態となった場合、当該第2特図入賞装置34が非受入状態となった後にスルー入賞部36に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、第2特図入賞装置34が非受入状態となっている状況においてスルー入賞部36に遊技球を入球させることが可能となる。また、第2特図入賞装置34に遊技球が供給されてからスルー入賞部36に遊技球が供給されるまでに無駄な遊技球が生じないようにすることが可能となる。
【0451】
第1振分機構71により振り分けられた遊技球をスルー入賞部36に誘導する第4誘導レール156の通路長寸法が、第1振分機構71により振り分けられた遊技球を第2特図入賞装置34に誘導する第2誘導レール153の通路長寸法よりも大きく設定されている。これにより、第1振分機構71により振り分けられた遊技球がスルー入賞部36に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間を、第1振分機構71により振り分けられた遊技球が第2特図入賞装置34に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くすることが可能となる。よって、第2特図入賞装置34が受入状態となった場合に当該第2特図入賞装置34への入球に基づき当該第2特図入賞装置34が非受入状態となった後にスルー入賞部36に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、第2特図入賞装置34が非受入状態である状況においてスルー入賞部36への入球を発生させることが可能となる。また、本構成によれば第2誘導レール153及び第4誘導レール156の通路長寸法を調整するだけで、上記のような作用効果を生じさせることが可能となる。
【0452】
第2特図入賞装置34は第1振分機構71に対して鉛直下方の位置に設けられている。これにより、スルー入賞部36への入球を契機として受入状態となる第2特図入賞装置34への遊技球の供給が円滑に行われるようにすることが可能となる。よって、スルー入賞部36への入球を契機として第2特図入賞装置34が受入状態となったにも関わらず、第1振分機構71により第2特図入賞装置34に向けて振り分けられた遊技球の動きが途中で乱れてしまい第2特図入賞装置34への入球が発生する前に当該第2特図入賞装置34が非受入状態となってしまうといった事象の発生を阻止することが可能となる。
【0453】
高頻度サポートモードであって第2特図保留エリア134に保留情報(以下、第2保留情報ともいう)が複数記憶されている状況において外れ結果に対応する第2保留情報を実行契機として遊技回が実行される場合には、第2特図入賞装置34への遊技球の入球が発生する場合における最短の入球周期よりも短い固定短期間で遊技回が実行される。これにより、第2特図保留エリア134に上限数の第2保留情報が記憶されているにも関わらず第2特図入賞装置34への遊技球の入球が新たに発生してしまう可能性が低減される。よって、第2特図入賞装置34に遊技球が入球したにも関わらず第2保留情報が取得されないという事象が発生しづらくなる。その一方、第2特図保留エリア134に別の第2保留情報が記憶されていない状況で第2保留情報を実行契機として遊技回が実行される場合には、当該遊技回が上記最短の入球周期と上記上限数との積以上の固定長期間に亘って実行される。これにより、第2特図保留エリア134に第2保留情報が記憶されていない状況となった場合には、第2特図保留エリア134に上限数の第2保留情報が記憶されるようにすることが可能となり、第2特図保留エリア134に上限数の第2保留情報が記憶される状況を生じさせることが可能となる。
【0454】
固定短期間は1種類のみである。これにより、ROM113において遊技回の変動表示期間の情報を記憶するための記憶容量を抑えることが可能となる。同様に、固定長期間は1種類のみである。これにより、ROM113において遊技回の変動表示期間の情報を記憶するための記憶容量を抑えることが可能となる。
【0455】
固定長期間は、上記最短の入球周期と上記上限数との積以上の期間であって上記最短の入球周期と上記上限数に1加算した数との積未満の期間である。これにより、遊技回が固定長期間に亘って実行される場合には、当該遊技回が実行されている状況において第2特図保留エリア134に上限数の第2保留情報が記憶されるようにすることが可能となる一方、当該遊技回が実行されている状況において第2特図入賞装置34に上記上限数よりも多い数の遊技球が入球してしまわないようにすることが可能となる。
【0456】
高頻度サポートモードにおいて最短の発射周期で第1振分機構71に遊技球が供給されるとともに外れ結果に対応する第2保留情報を実行契機とした遊技回が繰り返し実行される場合には、固定短期間による遊技回が10回実行された後に固定長期間による遊技回が1回実行されるという状況が繰り返し発生することとなる。これにより、第2特図入賞装置34への入球が発生したにも関わらず第2保留情報が取得されないという状況が発生しないようにするために遊技回の実行効率を高めた構成において、遊技回がある程度長い期間に亘って実行される状況を定期的に生じさせることが可能となり、それに合わせて演出の実行態様を好ましいものとすることが可能となる。
【0457】
<第5の実施形態>
本実施形態では遊技領域PAの右側領域PA3の構成が上記第4の実施形態と相違している。当該相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0458】
図42は本実施形態における右側領域PA3を拡大して示す遊技盤24の正面図である。
【0459】
右側領域PA3には上記第4の実施形態と同様に、第2特図入賞装置34と、特電入賞装置35と、スルー入賞部36と、特別入賞部155とが設けられている。特電入賞装置35は上記第4の実施形態と同様に上側領域PA1と右側領域PA3との境界部分に設けられている。右側領域PA3において特電入賞装置35の下流側の位置には第3振分機構161及び第4振分機構162が設けられている。
【0460】
第3振分機構161及び第4振分機構162はいずれも、上方から供給された遊技球をこれら振分機構161,162の左方及びこれら振分機構161,162の鉛直下方のいずれかに振り分ける構成であるとともに、1個の遊技球の振り分けを行う度に、振分機構161,162の左方→振分機構161,162の鉛直下方→振分機構161,162の左方→・・・といったように遊技球の振分状態が順次変更される構成である。この場合、第3振分機構161に供給される遊技球は、2個に1個の割合で第3振分機構161の左方に振り分けられ、2個に1個の割合で第3振分機構161の鉛直下方に振り分けられる。また、第4振分機構162に供給される遊技球は、2個に1個の割合で第4振分機構162の左方に振り分けられ、2個に1個の割合で第4振分機構162の鉛直下方に振り分けられる。
【0461】
第3振分機構161は、右側領域PA3において特電入賞装置35よりも下流の位置であって、右側領域PA3において第2特図入賞装置34、スルー入賞部36、特別入賞部155及び第4振分機構162よりも上流の位置に設けられている。特電入賞装置35と第3振分機構161との間には、特電入賞装置35に入賞することなく右側領域PA3を流下する遊技球が第3振分機構161に確実に供給されるように、多数の釘24bによって第3振分機構161に向けた誘導部163が形成されている。これにより、特電入賞装置35に入賞することなく右側領域PA3を流下する遊技球は第3振分機構161に確実に供給される。換言すれば、右側領域PA3において第3振分機構161よりも下流側に流入することとなる遊技球は、当該下流側に流入する前に第3振分機構161に確実に供給される。
【0462】
右側領域PA3には、第3振分機構161の左方に振り分けられた遊技球を当該第3振分機構161の左下の位置に誘導するための第5誘導レール164が設けられている。この第5誘導レール164により遊技球が誘導される位置に第4振分機構162が設けられており、第3振分機構161の左方に振り分けられ第5誘導レール164により誘導された遊技球は確実に第4振分機構162に供給される。なお、第5誘導レール164は第3振分機構161の鉛直下方に振り分けられた遊技球が第4振分機構162に入賞することがないように設けられている。また、第3振分機構161の鉛直下方に振り分けられた遊技球は後述する第7誘導レール166及び第8誘導レール167によって、第2特図入賞装置34、スルー入賞部36及び特別入賞部155への入賞が阻止される。
【0463】
右側領域PA3には、第4振分機構162の左方に振り分けられた遊技球を当該第4振分機構162の左下の位置に誘導するための第6誘導レール165が設けられている。この第6誘導レール165により遊技球が誘導される位置にスルー入賞部36が設けられており、第4振分機構162の左方に振り分けられ第6誘導レール165により誘導された遊技球は確実にスルー入賞部36に入賞する。スルー入賞部36は既に説明したとおり縦方向に貫通した貫通孔を有しており、当該貫通孔を遊技球が縦方向に通過することによりスルー入賞部36への入賞が発生したことになる。そして、スルー入賞部36の貫通孔を縦方向に通過した遊技球は遊技領域PAから排出されることなく、そのまま遊技領域PAの流下を継続する。この場合、スルー入賞部36を通過した遊技球は鉛直下方に流下することとなるため、スルー入賞部36の右方に存在している第2特図入賞装置34及び特別入賞部155に誘導されることはない。
【0464】
右側領域PA3には、第4振分機構162の鉛直下方に振り分けられた遊技球を当該第4振分機構162の鉛直下方の位置に誘導するための第7誘導レール166が設けられている。この第7誘導レール166により遊技球が誘導される位置に第2特図入賞装置34が設けられており、第4振分機構162の鉛直下方に振り分けられ第7誘導レール166により誘導された遊技球は第2特図入賞装置34が受入状態となっている状況であれば確実に第2特図入賞装置34に入賞する。第2特図入賞装置34は既に説明したとおりスルー入賞部36への入賞を契機として受入状態となる。その受入状態は、第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞すること、及び受入期間が経過することのいずれかの条件が成立した場合に終了し非受入状態に復帰する。第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞した場合には、上記第4の実施形態と同様に、3個の遊技球の払い出しが実行されるとともに、第2特図保留エリア134に保留情報が記憶される。
【0465】
一方、第2特図入賞装置34が非受入状態となっている状況であれば、第4振分機構162の鉛直下方に振り分けられ第7誘導レール166により誘導された遊技球は第2特図入賞装置34に入賞することなく、第2特図入賞装置34のカバー部材59による通路部59aを縦方向に貫通することとなる。第2特図入賞装置34の通路部59aを縦方向に貫通した遊技球をさらに鉛直下方へ誘導するように第8誘導レール167が設けられている。また、この第8誘導レール167により遊技球が誘導される位置に特別入賞部155が設けられている。
【0466】
特別入賞部155は鉛直上方に向けて開放されており、特別入賞部155に入賞した遊技球は遊技盤24の背面側に誘導されて排出される。但し、これに限定されることはなく特別入賞部155がスルー入賞部36と同様に縦方向に貫通するゲート状に設けられており、特別入賞部155に入賞した遊技球はそのまま遊技領域PAの流下を継続する構成としてもよい。特別入賞部155に1個の遊技球が入賞した場合には3個の遊技球が払い出される。第4振分機構162の鉛直下方に振り分けられ第7誘導レール166により誘導されたものの第2特図入賞装置34に入賞しなかった遊技球は、第8誘導レール167により誘導されることにより特別入賞部155に確実に入賞する。
【0467】
第3振分機構161により2方向に遊技球が順次振り分けられるとともに第4振分機構162により2方向に遊技球が順次振り分けられる構成において、第3振分機構161の左下の位置に第4振分機構162が設けられている場合、第3振分機構161及び第4振分機構162の両方が左方に遊技球を振り分ける振分状態である状況で第3振分機構161に遊技球が供給されるとその遊技球はスルー入賞部36に誘導されるとともに、第3振分機構161及び第4振分機構162の両方が鉛直下方に遊技球を振り分ける振分状態となる。その状況において第3振分機構161に遊技球が供給されるとその遊技球は第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36のいずれにも誘導されないとともに、第3振分機構161が左方に遊技球を振り分ける振分状態となる。その状況において第3振分機構161に遊技球が供給されるとその遊技球は第2特図入賞装置34に誘導されるとともに、第3振分機構161が鉛直下方に遊技球を振り分ける振分状態となるとともに第4振分機構162が左方に遊技球を振り分ける振分状態となる。その状況において第3振分機構161に遊技球が供給されるとその遊技球は第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36のいずれにも誘導されないとともに、第3振分機構161が左方に遊技球を振り分ける振分状態となる。当該構成においては第3振分機構161に遊技球が供給される度に、スルー入賞部36に誘導される状態→第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36のいずれにも誘導されない状態→第2特図入賞装置34に誘導される状態→第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36のいずれにも誘導されない状態→スルー入賞部36に誘導される状態→・・・といったように遊技球が誘導される状態が順次切り換えられる。
【0468】
上記構成においてはスルー入賞部36に入賞することとなる遊技球の次の順番で第3振分機構161に供給された遊技球は第2特図入賞装置34に誘導されることはなく、さらにその次の順番で第3振分機構161に供給された遊技球が第2特図入賞装置34に誘導される。これにより、スルー入賞部36への入賞が発生してから第2特図入賞装置34に遊技球が誘導されるまでに要する最短期間を長く確保することが可能となる。この確保された期間を利用して普図表示部46における絵柄の変動表示を行うことが可能となる。また、この確保された期間内において普図表示部46における絵柄の変動表示が終了して第2特図入賞装置34の受入状態への移行が完了するように処理時間が設定されていることにより、最短の発射周期で第3振分機構161に遊技球が供給される場合であってもスルー入賞部36への入賞が発生してから第2特図入賞装置34に遊技球が誘導されるまでの間に第2特図入賞装置34が受入状態となっているようにすることができ、この第2特図入賞装置34に誘導された遊技球を第2特図入賞装置34に確実に入賞させることが可能となる。
【0469】
第2特図入賞装置34に誘導されることとなる遊技球の次の順番で第3振分機構161に供給された遊技球はスルー入賞部36に誘導されることはなく、さらにその次の順番で第3振分機構161に供給された遊技球がスルー入賞部36に誘導される。これにより、受入状態となっている第2特図入賞装置34への入賞が発生してからスルー入賞部36への入賞が発生するまでに要する最短期間を長く確保することが可能となる。スルー入賞部36は、第2特図入賞装置34が受入状態となっている場合には入賞が無効化されることとなる。また、第2特図入賞装置34への入賞が当該第2特図入賞装置34の検知センサ54により検知されたとしても、MPU112はその後に第2特図入賞装置34を非受入状態とするための処理を実行する必要があり、その処理が完了するまでの間はスルー入賞部36の入賞が無効化される。この場合に、受入状態となっている第2特図入賞装置34への入賞が発生してからスルー入賞部36への入賞が発生するまでに要する最短期間を長く確保されていることにより、第2特図入賞装置34に入賞することとなる遊技球の次の順番で第3振分機構161に供給された遊技球がスルー入賞部36に到達するまでに、第2特図入賞装置34を非受入状態とする処理が確実に完了しており、スルー入賞部36への入賞が有効となる状況への移行が確実に完了している。
【0470】
<他の実施形態>
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組合せて適用してもよい。
【0471】
(1)第1〜第3の実施形態において低確率状態では、スルー入賞部36への入賞が無効化される構成としてもよく、スルー入賞部36への入賞に基づき普図表示部46における絵柄の変動表示が実行されるものの分岐入賞装置37が開放状態とならない構成としてもよい。この場合、分岐入賞装置37が開放状態となるか否かを、低確率状態と高確率状態とで明確に相違させることが可能となる。また、第4〜第5の実施形態において低頻度サポートモードでは、スルー入賞部36への入賞が無効化される構成としてもよく、スルー入賞部36への入賞に基づき普図表示部46における絵柄の変動表示が実行されるものの第2特図入賞装置34が受入状態とならない構成としてもよい。この場合、第2特図入賞装置34が受入状態となるか否かを、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとで明確に相違させることが可能となる。
【0472】
(2)第1〜第3の実施形態において低確率状態ではスルー入賞部36への入賞が発生した場合には普図表示部46における絵柄の変動表示が確実に実行されるとともに分岐入賞装置37の開閉制御が確実に実行される構成としてもよい。この場合であっても、上記第1〜第3の実施形態のように振分機構71,72により分岐入賞装置37に向けて遊技球が供給されるタイミングにおいては分岐入賞装置37の開閉制御が既に終了しており当該分岐入賞装置37が閉鎖状態となっている構成とすることで、低確率状態においては分岐入賞装置37への入賞が実質的に発生しないようにすることが可能となる。また、第4〜第5の実施形態において低頻度サポートモードではスルー入賞部36への入賞が発生した場合には普図表示部46における絵柄の変動表示が確実に実行されるとともに第2特図入賞装置34の受入制御が確実に実行される構成としてもよい。この場合であっても、上記第4〜第5の実施形態のように第1振分機構71により第2特図入賞装置34に向けて遊技球が供給されるタイミングにおいては第2特図入賞装置34の受入制御が既に終了しており当該第2特図入賞装置34が非受入状態となっている構成とすることで、低頻度サポートモードにおいては第2特図入賞装置34への入賞が実質的に発生しないようにすることが可能となる。
【0473】
(3)第1〜第3の実施形態において高確率状態ではスルー入賞部36への入賞が発生した場合に分岐入賞装置37の開閉制御が確実に実行される構成としたが、これに限定されることはなく、高確率状態であってもスルー入賞部36への入賞が発生したことを契機として開放抽選処理が実行され当該開放抽選処理において開放当選となった場合に分岐入賞装置37が開放状態となる構成としてもよい。但し、高確率状態において分岐入賞装置37が開放状態となる頻度を高めるべく、高確率状態において開放当選となる確率を低確率状態において開放当選となる確率よりも高くすることが好ましい。また、高確率状態においては開放当選とならないことが起こり得るが、略100%の確率で開放当選となる構成としてもよい。また、第4〜第5の実施形態において高頻度サポートモードではスルー入賞部36への入賞が発生した場合に第2特図入賞装置34の受入制御が確実に実行される構成としたが、これに限定されることはなく、高頻度サポートモードであってもスルー入賞部36への入賞が発生したことを契機として受入抽選処理が実行され当該受入抽選処理において受入当選となった場合に第2特図入賞装置34が受入状態となる構成としてもよい。但し、高頻度サポートモードにおいて第2特図入賞装置34が受入状態となる頻度を高めるべく、高頻度サポートモードにおいて受入当選となる確率を低頻度サポートモードにおいて受入当選となる確率よりも高くすることが好ましい。また、高頻度サポートモードにおいては受入当選とならないことが起こり得るが、略100%の確率で受入当選となる構成としてもよい。
【0474】
(4)第1〜第3の実施形態において第2高確率状態にて分岐入賞装置37の開閉制御が実行される場合、短開放期間による開放回が最初に実行され閉鎖継続期間が経過した後に長開放期間による開放回が実行される構成としたが、これに限定されることはなく、長開放期間よりも長い開放期間に亘って継続する1回の開放が行われる構成としてもよい。この場合、分岐入賞装置37の開閉制御が開始されるタイミングを上記第1〜第3の実施形態と同一とするとともに、その開放期間をスルー入賞部36に供給される遊技球に対して最短の発射周期で3個後に第1振分機構71に供給された遊技球が分岐入賞装置37の分岐入口61に到達するタイミングにおいても分岐入賞装置37が開放状態に維持されている期間とする。これにより、第2高確率状態において第1振分機構71に最短の発射周期で遊技球を供給することにより、スルー入賞部36に供給される遊技球に対して3個後に第1振分機構71に供給された遊技球が分岐入賞装置37に入球するとともにその遊技球は第2導出領域65dに流入することとなる。また、スルー入賞部36に供給される遊技球に対して1個後及び2個後に第1振分機構71に供給される遊技球が分岐入賞装置37に向けて振り分けられることはないため、分岐入賞装置37が開放状態に維持されているとしても上記3個後の遊技球のみが分岐入賞装置37に入球することとなる。
【0475】
(5)第1〜第3の実施形態において第1特図入賞装置33が設けられておらず、分岐入賞装置37に入球した遊技球が第2導出領域65dに流入した場合には第2特図入賞装置34が受入状態となるが、第1導出領域65cの下流側に流入した場合には何ら特典が付与されない構成としてもよい。この場合、第1高確率状態及び第2高確率状態のいずれであっても分岐入賞装置37に入球した遊技球が第2導出領域65dに流入し得るものの、第2高確率状態の方が第1高確率状態よりも第2導出領域65dに遊技球が流入する確率が高い構成としてもよい。
【0476】
(6)第1〜第3の実施形態において第1振分機構71及び第2振分機構72による遊技球の振分方向が、スルー入賞部36に向けた方向、分岐入口61に向けた方向、及び特図入賞装置33,34の並設領域に向けた方向という3方向である構成に限定されることはなく、4方向以上である構成としてもよい。例えば、第1特図入賞装置33と第2特図入賞装置34とを横方向に離間させて配置するとともに、第1振分機構71により鉛直下方に振り分けられる遊技球と第1振分機構71により右方に振り分けられる遊技球とがそれぞれ異なる領域に誘導される構成とすることで、第1振分機構71及び第2振分機構72による遊技球の振分方向が、スルー入賞部36に向けた方向、分岐入口61に向けた方向、第1特図入賞装置33に向けた方向、及び第2特図入賞装置34に向けた方向という4方向である構成としてもよい。
【0477】
(7)上記第1〜第3の実施形態において第1振分機構71の振分状態の数と第2振分機構72の振分状態の数とが同一である構成に限定されることはなく、各振分状態の数が相違している構成としてもよい。例えば、第2振分機構72の振分状態の数は上記第1〜第3の実施形態と同様に、左方、鉛直下方及び右方の3種類であるのに対して、第1振分機構71の振分状態の数は左方及び鉛直下方の2種類である構成としてもよい。この場合、第1振分機構71及び第2振分機構72の振分状態の組合せが1周するまでに要する遊技球の数は6個となる。
【0478】
(8)上記第1〜第3の実施形態において第1振分機構71及び第2振分機構72が設けられていない構成としてもよい。この場合であっても、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37を右側領域PA3に集約して配置することで、右側領域PA3に向けて遊技球が供給される発射操作を継続することで、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37の全ての入賞を狙うことが可能となる。
【0479】
(9)上記第1〜第3の実施形態において分岐入賞装置37の第1導出領域65cの下流側に遊技球が流入した場合の特典は第1特図入賞装置33が受入状態となることとは異なる特典であり、さらに分岐入賞装置37の第2導出領域65dに遊技球が流入した場合の特典は第2特図入賞装置34が受入状態となることとは異なる特典である構成としてもよい。例えば、第1導出領域65cの下流側に遊技球が流入した場合及び第2導出領域65dに遊技球が流入した場合のいずれであっても遊技者が使用可能な遊技球数を増加させるための処理が実行されるとともに、第1導出領域65cの下流側に遊技球が流入した場合と第2導出領域65dに遊技球が流入した場合とで増加対象となる遊技球数が相違している構成としてもよい。この場合、それら増加対象となる遊技球数の少なくとも一方を、分岐入賞検知センサ66aにて遊技球が検知された場合に増加対象となる遊技球数と同一である構成としてもよく、当該増加対象となる遊技球数よりも少ない構成としてもよく、当該増加対象となる遊技球数よりも多い構成としてもよい。
【0480】
また、例えば第1導出領域65cの下流側に遊技球が流入して第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知された場合には第1特図保留エリア133に保留情報が記憶され、第2導出領域65dに遊技球が流入して第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知された場合には第2特図保留エリア134に保留情報が記憶される構成としてもよい。この場合、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34を設けなくても、分岐入賞装置37に入球した遊技球の流下結果に応じた種類の保留情報が取得される構成とすることが可能となる。
【0481】
(10)上記第1〜第3の実施形態において分岐入賞装置37における第1導出領域65cの下流側に遊技球が流入した場合には第1特図入賞装置33が確実に受入状態となるのではなく、第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知されたことを契機として実行された抽選処理において受入当選となることで第1特図入賞装置33が受入状態となる構成としてもよい。これにより、第1特図入賞装置33が受入状態となる状況が多様化することとなる。また、分岐入賞装置37の第2導出領域65dに遊技球が流入した場合には第2特図入賞装置34が確実に受入状態となるのではなく、第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知されたことを契機として実行された抽選処理において受入当選となることで第2特図入賞装置34が受入状態となる構成としてもよい。これにより、第2特図入賞装置34が受入状態となる状況が多様化することとなる。
【0482】
(11)上記第1〜第3の実施形態において分岐入賞装置37に入球した遊技球が第1導出領域65cの下流側及び第2導出領域65dのうちいずれかに流入する構成に限定されることはなく、3種類以上の導出領域のいずれかに流入する構成としてもよい。例えば、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34とは別に第3特図入賞装置を設けるとともに、分岐入賞装置37に入球した遊技球が第3導出領域に流入した場合には第3特図入賞装置の受入制御が実行される構成としてもよい。これにより、分岐入賞装置37における遊技球の分岐態様を多様化させることが可能となる。
【0483】
(12)上記第1〜第3の実施形態において分岐入賞装置37の分岐入賞検知センサ66aに遊技球が検知されたとしても遊技球の払い出しが実行されない構成としてもよく、第1契機検知センサ66b又は第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知された場合に分岐入賞装置37への入賞に対する遊技球の払い出しが実行される構成としてもよい。
【0484】
(13)上記第1〜第3の実施形態において第1高確率状態では切換片67が常時、退避位置に配置されるとともに、第2高確率状態では切換片67が常時、誘導位置に配置される構成としてもよい。この場合であっても、第1高確率状態において分岐入賞装置37に入球した遊技球は第1導出領域65cに確実に流入し、第2高確率状態において分岐入賞装置37に入球した遊技球は第2導出領域65dに確実に流入することとなる。
【0485】
(14)上記第1〜第3の実施形態において第1振分機構71及び第2振分機構72に振り分けられた遊技球以外の遊技球であっても第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、スルー入賞部36及び分岐入賞装置37の少なくとも一つの入賞部への入賞が可能である構成としてもよい。これにより、当該入賞部への入賞が発生する経路を多様化させることが可能となる。
【0486】
(15)上記第1〜第3の実施形態においては分岐入賞装置37に1個の遊技球が入賞するとともにいずれかの特図入賞装置33,34に2個の遊技球が入賞することで、第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態の組合せが1周するのに要する遊技球数と同一数の遊技球が払い出される構成としたが、これに限定されることはなく、上記入賞による遊技球の合計の払出数が上記1周するのに要する遊技球数よりも少ない構成としてもよく多い構成としてもよい。また、上記第4の実施形態においては第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞することで、第1振分機構71の振分状態が1周するのに要する遊技球数と同一数の遊技球が払い出される構成としたが、これに限定されることはなく、第2特図入賞装置34への入賞したことに対する遊技球の払出数が上記1周するのに要する遊技球数よりも少ない構成としてもよく多い構成としてもよい。
【0487】
(16)上記第1〜第3の実施形態において第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34における受入状態と非受入状態との間の切り換えが電気駆動により行われる構成としたが、これに限定されることはなく、物理的な駆動により行われる構成としてもよい。例えば、第1導出領域65cの下流側に流入した遊技球が確実に衝突する位置に変位可能な第1受け部を設けるとともに、第1特図入賞装置33を非受入状態から受入状態に切り換えるための部材と第1受け部とを遊技盤24の背面側の空間を利用して連結させる。そして、当該第1受け部において遊技球を受けた場合には当該第1受け部が変位して第1特図入賞装置33が非受入状態から受入状態に切り換わる構成とする。また、第1特図入賞装置33には当該第1特図入賞装置33に入賞した遊技球が確実に衝突する位置に第2受け部を設けるとともに、当該第2受け部において2個の遊技球を受けた場合には当該第2受け部の変位量が2個の遊技球を受けたことに対応する変位量となることで第1特図入賞装置33が受入状態から非受入状態に切り換わる構成とする。また、第2導出領域65dに流入した遊技球が確実に衝突する位置に変位可能な第3受け部を設けるとともに、第2特図入賞装置34を非受入状態から受入状態に切り換えるための部材と第3受け部とを遊技盤24の背面側の空間を利用して連結させる。そして、当該第3受け部において遊技球を受けた場合には当該第3受け部が変位して第2特図入賞装置34が非受入状態から受入状態に切り換わる構成とする。また、第2特図入賞装置34には当該第2特図入賞装置34に入賞した遊技球が確実に衝突する位置に第4受け部を設けるとともに、当該第4受け部において2個の遊技球を受けた場合には当該第4受け部の変位量が2個の遊技球を受けたことに対応する変位量となることで第2特図入賞装置34が受入状態から非受入状態に切り換わる構成とする。上記構成によれば、第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34の受入制御をMPU112にて実行する必要がなくなる。
【0488】
(17)上記第3の実施形態において特別入賞部142が分岐入口61の鉛直下方の位置に設けられているのではなく、特別入賞部142がスルー入賞部36の鉛直下方の位置に設けられている構成としてもよい。この場合、第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態の組合せが1周する間に分岐入賞装置37への入賞が発生するか否かに関係なく特別入賞部142への入賞が発生することとなる。したがって、分岐入賞装置37への入賞が発生しない場合には第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態の組合せが1周する間に、当該1周する間に第1振分機構71に供給される遊技球と同数の遊技球が払い出され、分岐入賞装置37への入賞が発生する場合には第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態の組合せが1周する間に、当該1周する間に第1振分機構71に供給される遊技球よりも多い数の遊技球が払い出される。
【0489】
(18)上記第4の実施形態において特別入賞部155が第2特図入賞装置34の鉛直下方の位置に設けられているのではなく、特別入賞部155がスルー入賞部36の鉛直下方の位置、又は第1誘導レール152により誘導される位置に設けられている構成としてもよい。この場合、第1振分機構71の振分状態が1周する間に第2特図入賞装置34への入賞が発生するか否かに関係なく特別入賞部155への入賞が発生することとなる。したがって、第2特図入賞装置34への入賞が発生しない場合には第1振分機構71の振分状態が1周する間に、当該1周する間に第1振分機構71に供給される遊技球と同数の遊技球が払い出され、第2特図入賞装置34への入賞が発生する場合には第1振分機構71の振分状態が1周する間に、当該1周する間に第1振分機構71に供給される遊技球よりも多い数の遊技球が払い出される。
【0490】
(19)第1振分機構71による遊技球の振分方向と、第2特図入賞装置34及びスルー入賞部36の位置関係とは上記第4の実施形態におけるものに限定されることはなく、例えば第1振分機構71により左方に振り分けられる遊技球が誘導される位置にスルー入賞部36が設けられており、第1振分機構71により鉛直下方に振り分けられる遊技球が誘導される位置又は第1振分機構71により右方に振り分けられる遊技球が誘導される位置に第2特図入賞装置34が設けられている構成としてもよい。また、第1振分機構71により鉛直下方に振り分けられる遊技球が誘導される位置にスルー入賞部36が設けられており、第1振分機構71により左方に振り分けられる遊技球が誘導される位置又は第1振分機構71により右方に振り分けられる遊技球が誘導される位置に第2特図入賞装置34が設けられている構成としてもよい。
【0491】
(20)上記第4〜第5の実施形態において第2特図入賞装置34が受入状態となった場合、1個の遊技球が第2特図入賞装置34に入球することで当該第2特図入賞装置34が非受入状態となる構成に限定されることはなく、2個以上の所定個数の遊技球が第2特図入賞装置34に入球することで当該第2特図入賞装置34が非受入状態となる構成としてもよい。この場合、第1振分機構71の振分状態が1周する場合の所定の周回において第2特図入賞装置34が受入状態となったとしても、その所定の周回よりも後の周回において第2特図入賞装置34が非受入状態に切り換わる条件が成立することとなる。
【0492】
(21)上記第4〜第5の実施形態において第2特図保留エリア134の保留情報(以下、第2保留情報ともいう)を契機として外れ結果に対応する遊技回が繰り返し実行される場合、固定短期間による遊技回が10回行われた後に固定長期間による遊技回が1回行われるように、第2特図入賞装置34への最短の入賞周期、固定短期間及び固定長期間が設定されている構成としたが、これに限定されることはなく、固定短期間による遊技回が10回未満の所定回数行われた後に固定長期間による遊技回が1回行われる構成としてもよく、固定短期間による遊技回が10回よりも多い所定回数行われた後に固定長期間による遊技回が1回行われる構成としてもよい。また、固定短期間による遊技回が複数回の所定回数行われるのに対して固定長期間による遊技回が2回又は3回行われる構成としてもよい。
【0493】
(22)上記第4〜第5の実施形態において固定短期間が1種類のみである構成に限定されることはなく、第2特図入賞装置34への最短の入賞周期よりも短い期間が複数種類存在している構成としてもよい。また、固定長期間が1種類のみである構成に限定されることはなく、第2特図入賞装置34への最短の入賞周期以上である期間が複数種類存在している構成としてもよい。これにより、遊技回の実行態様を多様化させることが可能となる。
【0494】
(23)上記第1〜第3の実施形態における第1振分機構71及び第2振分機構72や、上記第4の実施形態における第1振分機構71や、上記第5の実施形態における第3振分機構161及び第4振分機構162といった振分手段により遊技球の振分対象となる入球部は上記各実施形態におけるものに限定されない。例えば、振分手段による遊技球の振分対象が、一般入賞部31及び特電入賞装置35である構成としてもよく、第1特図通常入賞部32、第2特図入賞装置34及び特電入賞装置35である構成としてもよい。
【0495】
(24)上記第1〜第3の実施形態における第1振分機構71及び第2振分機構72や、上記第4の実施形態における第1振分機構71や、上記第5の実施形態における第3振分機構161及び第4振分機構162といった振分手段は、当該振分手段に1個の遊技球が供給される度に振分方向を変化させる構成に限定されることはなく、振分手段の振分状態が所定の振分方向に遊技球を振り分ける状態である場合に2個以上の契機個数の遊技球が振分手段に供給された場合に所定の振分方向とは異なる振分方向に遊技球を振り分ける状態に変化する構成としてもよい。また、所定の振分方向に遊技球を振り分ける状態である場合には2個以上の契機個数の遊技球が振分手段に供給された場合に所定の振分方向とは異なる振分方向に遊技球を振り分ける状態に変化し、特定の振分方向に遊技球を振り分ける状態である場合には上記契機個数とは異なる個数の遊技球が振分手段に供給された場合に特定の振分方向とは異なる振分方向に遊技球を振り分ける状態に変化する構成としてもよい。
【0496】
(25)上記第1〜第3の実施形態では第1特図入賞装置33及び第2特図入賞装置34のいずれかについて受入制御が実行されている状況ではスルー入賞部36への入賞が無効化される構成としたが、受入制御が実行されている状況であってもスルー入賞部36への入賞が有効化され、当該状況においてスルー入賞部36への入賞が発生した場合には普図表示部46における絵柄の変動表示が開始されるとともにその絵柄の変動表示後には分岐入賞装置37の開放制御が開始される構成としてもよい。この場合、第1振分機構71及び第2振分機構72を、特図入賞装置33,34が受入状態から非受入状態に切り換わるために必要な遊技球が特図入賞装置33,34に供給されていない状況でスルー入賞部36への遊技球の供給が行われる構成とした場合に、スルー入賞部36への入賞が有効化されるまでの待ち時間が生じないようにすることが可能となる。また、上記第4〜第5の実施形態では第2特図入賞装置34について受入制御が実行されている状況ではスルー入賞部36への入賞が無効化される構成としたが、受入制御が実行されている状況であってもスルー入賞部36への入賞が有効化され、当該状況においてスルー入賞部36への入賞が発生した場合には普図表示部46における絵柄の変動表示が開始されるとともにその絵柄の変動表示後には第2特図入賞装置34の受入制御が開始される構成としてもよい。この場合、第1振分機構71を、第2特図入賞装置34が受入状態から非受入状態に切り換わるために必要な遊技球が第2特図入賞装置34に供給されていない状況でスルー入賞部36への遊技球の供給が行われる構成とした場合に、スルー入賞部36への入賞が有効化されるまでの待ち時間が生じないようにすることが可能となる。
【0497】
(26)上記第1〜第3の実施形態において、普図表示部46にて絵柄の変動表示が行われている状況、分岐入賞装置37の開閉制御が実行されている状況及び特図入賞装置33,34の受入制御が実行されている状況でスルー入賞部36への入賞が発生した場合には、その入賞に対する契機情報が所定の上限数(例えば4個)を上限として保留記憶される構成としてもよい。そして、普図表示部46にて絵柄の変動表示が行われている状況、分岐入賞装置37の開閉制御が実行されている状況及び特図入賞装置33,34の受入制御が実行されている状況のいずれでもない状況において契機情報が保留記憶されている場合には、その契機情報を契機として普図表示部46における絵柄の変動表示が開始される構成とする。これにより、分岐入賞装置37の開閉制御が実行される契機を多く生じさせることが可能となる。また、上記第4〜第5の実施形態において、普図表示部46にて絵柄の変動表示が行われている状況、及び第2特図入賞装置34の受入制御が実行されている状況でスルー入賞部36への入賞が発生した場合には、その入賞に対する契機情報が所定の上限数(例えば4個)を上限として保留記憶される構成としてもよい。そして、普図表示部46にて絵柄の変動表示が行われている状況及び第2特図入賞装置34の受入制御が実行されている状況のいずれでもない状況において契機情報が保留記憶されている場合には、その契機情報を契機として普図表示部46における絵柄の変動表示が開始される構成とする。これにより、第2特図入賞装置34の受入制御が実行される契機を多く生じさせることが可能となる。
【0498】
(27)分岐入賞装置37の開放期間を上記第1〜第3の実施形態における期間よりも長い期間としてもよく短い期間としてもよい。また、第2特図入賞装置34の受入期間を上記第4〜第5の実施形態よりも長い期間としてもよく短い期間としてもよい。
【0499】
(28)上記第1〜第3の実施形態において第1特図入賞装置33と第2特図入賞装置34とが上下逆に配置されている構成としてもよい。
【0500】
(29)特電入賞装置35に、V入賞領域と、V入賞領域及び他の領域のいずれかに遊技球を振り分ける振分部材と、V入賞領域に流入した遊技球を検知するV入賞検知センサとを設け、V入賞検知センサにて遊技球が検知された場合に開閉実行モードの実行後における当否抽選モードが高確率モードとなる構成としてもよい。この場合、高確対応結果となった場合にはV入賞領域への遊技球の流入が可能となる態様で開閉実行モードが行われ、低確対応結果となった場合にはV入賞領域への遊技球の流入が不可となる態様で開閉実行モードが行われる。また、特電入賞装置35とは別にV入賞検知センサが設けられた別入賞装置を設け、高確対応結果となった場合にはその別入賞装置への入賞が可能となる態様で開閉実行モードが行われ、低確対応結果となった場合にはその別入賞装置への入賞が可能となる態様で開閉実行モードが行われる構成としてもよい。
【0501】
(30)上記第1〜第3の実施形態において第1契機検知センサ66bにて遊技球が検知されて第1特図入賞装置33の受入制御が実行される場合、第1特図入賞装置33が1回のみ開放される構成としたが、第1特図入賞装置33が複数回開放される構成としてもよい。この場合、1回目の開放回は第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態が1周する場合における所定の周回において発生し、2回目の開放回は所定の周回に対して次の周回において第1特図入賞装置33に遊技球が供給され得るタイミングで発生する構成としてもよい。また、第2契機検知センサ66cにて遊技球が検知されて第2特図入賞装置34の受入制御が実行される場合、第2特図入賞装置34が1回のみ開放される構成としたが、第2特図入賞装置34が複数回開放される構成としてもよい。この場合、1回目の開放回は第1振分機構71及び第2振分機構72の各振分状態が1周する場合における所定の周回において発生し、2回目の開放回は所定の周回に対して次の周回において第2特図入賞装置34に遊技球が供給され得るタイミングで発生する構成としてもよい。
【0502】
(31)上記各実施形態において高確率状態となった場合、次の大当たり結果が発生するまで高確率状態が継続する構成に限定されることはなく、開閉実行モードが終了してから終了基準回数の遊技回が実行された場合に高確率状態が終了する構成としてもよい。この場合、大当たり結果が発生しなくても高確率状態から低確率状態に移行し得る。したがって、例えば第1特図保留エリア133に記憶された保留情報を契機として大当たり結果が発生した場合には低確対応結果及び高確対応結果のいずれとなるのに対して、第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として大当たり結果が発生した場合には確実に高確対応結果となる構成としてもよい。
【0503】
(32)上記第1〜第3の実施形態では第2特図保留エリア134に記憶された保留情報を契機として大当たり結果となった場合には第1高確対応結果とならない構成としたが、第1高確対応結果となり得る構成としてもよい。
【0504】
(33)上記各実施形態における賞球個数に限定されることはなく任意であり、例えば第2特図入賞装置34に1個の遊技球が入賞した場合の賞球個数の方が、第1特図通常入賞部32又は第1特図入賞装置33に1個の遊技球が入賞した場合の賞球個数よりも多い構成としてもよく少ない構成としてもよい。また、第1特図通常入賞部32に1個の遊技球が入賞した場合の賞球個数と第1特図入賞装置33に1個の遊技球が入賞した場合の賞球個数とが異なる構成としてもよい。この場合、前者の賞球個数の方が後者の賞球個数よりも多い構成としてもよく少ない構成としてもよい。
【0505】
(34)主制御装置101から送信されるコマンドに基づいて、音声発光制御装置121により表示制御装置126が制御される構成に代えて、主制御装置101から送信されるコマンドに基づいて、表示制御装置126が音声発光制御装置121を制御する構成としてもよい。また、音声発光制御装置121と表示制御装置126とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置が一の制御装置として設けられた構成としてもよく、それら両制御装置のうち一方の機能が主制御装置101に集約されていてもよく、それら両制御装置の両機能が主制御装置101に集約されていてもよい。また、主制御装置101から音声発光制御装置121に送信されるコマンドの構成や、音声発光制御装置121から表示制御装置126に送信されるコマンドの構成も任意である。
【0506】
(35)遊技回用の演出が実行される装置は、図柄表示装置41に限定されることはなく、可動式に設けられた装飾部材が動作することで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、所定の発光部を点灯させることで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、上記各態様の全部又は一部の組合せによって遊技回用の演出が実行される構成としてもよい。
【0507】
(36)第4〜第5の実施形態において第1特図保留エリア133と第2特図保留エリア134とが個別に設けられておらず、第1特図通常入賞部32及び第2特図入賞装置34のいずれに遊技球が入球したとしても共通の特図保留エリアに保留情報が記憶される構成としてもよい。この場合、第1特図通常入賞部32への入賞が発生したことにより取得された保留情報と第2特図入賞装置34への入賞が発生したことにより取得された保留情報とが区別して記憶されないため、いずれの保留情報であっても同一の態様で当否判定処理及び振分判定処理が実行される。
【0508】
(37)上記各実施形態において第2特図保留エリア134に記憶された保留情報が第1特図保留エリア133に記憶された保留情報よりも優先して消化される構成に限定されることはなく、これとは逆に第1特図保留エリア133に記憶された保留情報が第2特図保留エリア134に記憶された保留情報よりも優先して消化される構成としてもよく、いずれの保留情報であっても取得順序で消化される構成としてもよい。
【0509】
(38)第1特図保留エリア133に記憶された保留情報が当否判定の対象となった場合と、第2特図保留エリア134に記憶された保留情報が当否判定の対象となった場合とで、大当たり結果の振分態様が同一である構成としてもよい。
【0510】
(39)上記各実施形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
【0511】
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組合せが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
【0512】
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも、本発明を適用できる。
【0513】
また、遊技球が島設備に排出されることなく循環使用されるパチンコ機に本発明を適用してもよい。また、遊技者によるパチンコ機への遊技球の補充が不可であり、遊技者が使用可能な遊技球数がデータとして管理され、使用可能な遊技球数が1個以上である状況で発射操作が行われた場合に遊技球の発射が行われるとともにその使用可能な遊技球数が減算される構成に本発明を適用してもよい。この場合、第1特図入賞装置33、第2特図入賞装置34、分岐入賞装置37及び特別入賞部142,155などへの入賞が発生して賞球が発生する場合には使用可能な遊技球数がデータ上で増加することとなる。
【0514】
<上記各実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0515】
<特徴A群>
特徴A1.遊技領域(遊技領域PA)を流下する遊技球が入球可能な所定入球部(分岐入口61)と、
当該所定入球部に入球した遊技球が流下する所定通路部(分岐通路65)と、
当該所定通路部を流下する遊技球を検知する所定検知手段(分岐入賞検知センサ66a)と、
当該所定検知手段により遊技球が検知された場合に遊技者に特典を付与する所定付与手段(MPU112におけるステップS905の処理を実行する機能、払出制御装置107)と、
前記所定通路部において前記所定検知手段による検知領域よりも下流側に設けられ、当該検知領域を通過した遊技球が第1領域(第1導出領域65cの下流側)及び第2領域(第2導出領域65d)を含む複数の領域のうちいずれかの領域に誘導されるようにする誘導手段(切換片67)と、
前記第1領域に遊技球が流入した場合に前記特典又は前記特典とは異なる特典が付与されるようにする第1付与手段(MPU112におけるステップS704、ステップS705及びステップS908の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
【0516】
特徴A1によれば、所定入球部に遊技球が入球することで特典が付与されるだけではなく、所定入球部に入球した遊技球が第1領域に流入することによっても特典が付与される。これにより、所定入球部に遊技球が入球することにより複数の特典が付与されることとなり、所定入球部に遊技球が入球することに対する遊技者の期待感を高めることが可能となる。よって、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
【0517】
特に、所定通路部を流下する遊技球をいずれかの領域に誘導する誘導手段よりも上流側に設けられた所定検知手段にて遊技球が検知された場合に特典を付与し、さらに誘導手段よりも下流側の第1領域に遊技球が流入した場合に特典を付与する構成である。これにより、第1領域へと続く所定通路部の通路長寸法を大きくしたとしても、所定入球部に遊技球が入球したことに対する特典の付与を早期に行うことが可能となる。よって、所定入球部に遊技球が入球したことに対する特典の付与を早期に行えるようにしつつ、第1領域へと続く所定通路部の通路構成について設計の自由度を高めることが可能となる。
【0518】
特徴A2.前記所定通路部を流下する遊技球が前記第1領域に流入しなかったとしても前記所定付与手段による特典とは別の特典が付与されることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
【0519】
特徴A2によれば、所定入球部に遊技球が入球した場合にはその遊技球が第1領域に流入するか否かに関係なく、所定検知手段により遊技球が検知されたことに対する特典とは別の特典が付与される。これにより、所定入球部に遊技球が入球することに対する有利度を高めることが可能となる。
【0520】
また、上記特徴A1の構成を備え、所定通路部を流下する遊技球がいずれの領域に流入するか否かに関係なく、誘導手段による誘導位置よりも上流側に設けられた所定検知手段にて遊技球が検知された場合に特典が付与される。これにより、所定入球部に遊技球が入球したことに対する特典の付与を早期に行えるようにしつつ、いずれかの領域に誘導するための構成について設計の自由度を高めることが可能となる。
【0521】
特徴A3.前記所定付与手段により付与される特典と前記第1付与手段により付与される特典とは種類が相違していることを特徴とする特徴A1又はA2に記載の遊技機。
【0522】
特徴A3によれば、所定入球部に遊技球が入球したことに対して複数種類の特典が付与される。これにより、付与対象となる特典の種類を多様化させることが可能となる。また、所定付与手段による特典の付与は誘導手段による誘導位置よりも上流側において所定検知手段により遊技球が検知されることにより行われ、第1付与手段による特典の付与は誘導手段による誘導位置よりも下流側の第1領域に遊技球が流入することにより行われる。これにより、所定入球部に遊技球が入球したことに対して複数種類の特典が付与される構成において、それら複数種類の特典を段階的に付与することが可能となる。
【0523】
特徴A4.前記所定付与手段は、前記所定検知手段により遊技球が検知された場合、遊技者が使用可能な遊技球数を増加させる特典を付与し、
前記第1付与手段は、前記第1領域に遊技球が流入した場合、遊技者が使用可能な遊技球数を増加させる特典とは異なる特典を付与することを特徴とする特徴A1乃至A3のいずれか1に記載の遊技機。
【0524】
特徴A4によれば、所定入球部に遊技球が入球したことに対して複数種類の特典が付与される。これにより、付与対象となる特典の種類を多様化させることが可能となる。また、誘導手段による誘導位置よりも上流側において所定検知手段により遊技球が検知されることによりまず遊技者が使用可能な遊技球数を増加させる特典が付与され、その後に、誘導手段による誘導位置よりも下流側の第1領域に遊技球が流入することにより、遊技者が使用可能な遊技球数を増加させる特典とは異なる特典が付与される。これにより、遊技者が使用可能な遊技球数を増加させる特典の付与が早期に行われるようにしながら、複数種類の特典を段階的に付与することが可能となる。
【0525】
特徴A5.遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第1可変入球手段(第1特図入賞装置33)を備え、
前記第1付与手段は、前記第1領域に遊技球が流入した場合、前記第1可変入球手段が前記第1状態になるようにすることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
【0526】
特徴A5によれば、所定入球部に入球して所定通路部を流下する遊技球が第1領域に流入した場合には第1可変入球手段が第1状態となる。この場合、第1可変入球手段が第1状態となることを期待する遊技者は所定入球部に入球した遊技球が第1領域に流入することを期待しながら遊技を行うこととなる。当該構成において上記特徴A1の構成を備えていることにより、誘導手段による誘導位置よりも上流側において所定検知手段により遊技球が検知されることにより所定付与手段による特典の付与が行われる。これにより、所定入球部に入球した遊技球が第1領域に流入するかということに遊技者が注目する期間を確保すべく、所定入球部から誘導手段による誘導位置までの距離をある程度確保したとしても、所定入球部に遊技球が入球したことに対する特典を早期に付与することが可能となる。
【0527】
特徴A6.遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第2可変入球手段(第2特図入賞装置34)と、
前記所定通路部を流下する遊技球が前記第2領域に流入した場合、前記第2可変入球手段が前記第1状態となるようにする第2付与手段(MPU112におけるステップS804、ステップS805及びステップS910の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
【0528】
特徴A6によれば、所定通路部を流下する遊技球が第1領域に流入すれば第1可変入球手段が第1状態となり、所定通路部を流下する遊技球が第2領域に流入すれば第2可変入球手段が第1状態となる。これにより、誘導手段による誘導態様に応じて第1状態となる可変入球手段の種類が相違することとなり、所定通路部を流下する遊技球がいずれの領域に誘導されるかということに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
【0529】
特徴A7.前記第1可変入球手段への遊技球の入球が発生したことに基づいて抽選処理を実行し、前記第2可変入球手段への遊技球の入球が発生したことに基づいて抽選処理を実行する抽選実行手段(MPU112におけるステップS1001、ステップS1102及びステップS1103の処理を実行する機能)を備え、
前記第2可変入球手段への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選処理が実行される場合の方が、前記第1可変入球手段への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選処理が実行される場合よりも遊技者にとって有利であることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
【0530】
特徴A7によれば、第2可変入球手段に遊技球が入球した方が第1可変入球手段に遊技球が入球するよりも遊技者にとって有利となる。これにより、遊技者は所定入球部に入球した遊技球が第2領域に誘導される状態となることを期待することとなり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
【0531】
特徴A8.遊技状態が第1遊技状態(第1高確率状態)である場合、前記所定通路部を流下する遊技球は前記第1領域に流入する又は前記第1領域に流入する確率が当該第1領域とは異なる領域に流入する確率よりも高いことを特徴とする特徴A1乃至A7のいずれか1に記載の遊技機。
【0532】
特徴A8によれば、第1遊技状態においては所定通路部を流下する遊技球が第1領域に確実に流入する又は第1領域に流入する確率が高くなる。これにより、第1領域に遊技球が流入し易い状態を作り出すことが可能となる。
【0533】
特徴A9.前記所定入球部を、遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え制御する切換制御手段(MPU112における普図変動中処理及び普電動作中処理を実行する機能)を備え、
前記所定入球部が前記第1状態となる状況として、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導される第1状況と、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導される第2状況とが存在しており、
前記第1遊技状態においては、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第1状況となる又は前記第1状況となる確率が前記第2状況となる確率よりも高いことを特徴とする特徴A8に記載の遊技機。
【0534】
特徴A9によれば、所定入球部は第2状態においては遊技球の入球が不可又は困難であり第1状態においては遊技球の入球が可能である。これにより、所定入球部に遊技球が入球することを期待する遊技者は所定入球部が第1状態となるか否かに注目することとなる。この場合に、第1状況においては所定入球部に入球した遊技球が第1領域に誘導されるとともに、第1遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第1状況となる又は第1状況となり易い。これにより、所定入球部が第1状態となる状況であって第1領域に遊技球が流入し易い状態を作り出すことが可能となる。
【0535】
特徴A10.前記第2領域に遊技球が流入した場合に前記特典又は前記特典とは異なる特典が付与されるようにする第2付与手段(MPU112におけるステップS804、ステップS805及びステップS910の処理を実行する機能)を備え、
遊技状態が第2遊技状態(第2高確率状態)である場合、前記所定通路部を流下する遊技球は前記第2領域に流入する又は前記第2領域に流入する確率が前記第1領域に流入する確率よりも高いことを特徴とする特徴A8又はA9に記載の遊技機。
【0536】
特徴A10によれば、第1遊技状態においては所定通路部を流下する遊技球が第1領域に流入する又は第1領域に流入する確率が高くなる一方、第2遊技状態においては所定通路部を流下する遊技球が第2領域に流入する又は第2領域に流入する確率が高くなる。これにより、第1領域に遊技球が流入し易い状態と、第2領域に遊技球が流入し易い状態とをそれぞれ作り出すことが可能となる。
【0537】
特徴A11.前記所定入球部を、遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え制御する切換制御手段(MPU112における普図変動中処理及び普電動作中処理を実行する機能)を備え、
前記所定入球部が前記第1状態となる状況として、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導される第1状況と、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導される第2状況とが存在しており、
前記第1遊技状態においては、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第1状況となる又は前記第1状況となる確率が前記第2状況となる確率よりも高い構成であり、
前記第2遊技状態においては、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第2状況となる又は前記第2状況となる確率が前記第1状況となる確率よりも高い構成であることを特徴とする特徴A10に記載の遊技機。
【0538】
特徴A11によれば、所定入球部は第2状態においては遊技球の入球が不可又は困難であり第1状態においては遊技球の入球が可能である。これにより、所定入球部に遊技球が入球することを期待する遊技者は所定入球部が第1状態となるか否かに注目することとなる。この場合に、第1状況においては所定入球部に入球した遊技球が第1領域に誘導されるとともに、第1遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第1状況となる又は第1状況となり易い。また、第2状況においては所定入球部に入球した遊技球が第2領域に誘導されるとともに、第2遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第2状況となる又は第2状況となり易い。これにより、所定入球部が第1状態となる状況であって第1領域に遊技球が流入し易い状態と、所定入球部が第1状態となる状況であって第2領域に遊技球が流入し易い状態とをそれぞれ作り出すことが可能となる。
【0539】
特徴A12.前記所定入球部を、遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え制御する切換制御手段(MPU112における普図変動中処理及び普電動作中処理を実行する機能)を備え、
当該切換制御手段は、特定入球部(スルー入賞部36)に遊技球が入球したことに基づいて前記切り換え制御を実行する構成であり、
前記遊技領域において前記特定入球部及び前記所定入球部の上流側には、供給された遊技球を第1振分方向及び第2振分方向を含めた複数種類の振分方向のいずれかに振り分けるものであって遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段(第1振分機構71、第2振分機構72)を備え、
当該振分手段による振分方向が前記第1振分方向である場合に前記特定入球部に向けて遊技球が供給され、前記振分手段による振分方向が前記第2振分方向である場合に前記所定入球部に向けて遊技球が供給されることを特徴とする特徴A1乃至A11のいずれか1に記載の遊技機。
【0540】
特徴A12によれば、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として所定入球部が第1状態となる。これにより、所定入球部に遊技球が入球することを期待する遊技者は特定入球部に遊技球が入球するか否かにも注目することとなる。この場合に、特定入球部及び所定入球部の上流側には遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段が設けられており、振分手段による振分方向が第1振分方向である場合に特定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第2振分方向である場合に所定入球部に向けて遊技球が供給される。これにより、振分手段に遊技球が供給されるように遊技を行うことにより特定入球部に向けて遊技球が供給されるようにすることが可能となるとともに、所定入球部に向けて遊技球が供給されるようにすることが可能となる。また、振分手段の構成を適宜設計することにより特定入球部に向けて遊技球が供給される頻度と所定入球部に向けて遊技球が供給される頻度とをそれぞれ設計者の所望の頻度とすることが可能となる。さらにまた、特定入球部に遊技球が供給されてから所定期間が経過した後に所定入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として所定入球部が第1状態となった場合にその第1状態となっている所定入球部に遊技球が確実に供給されるようにすることが可能となる。
【0541】
特徴A13.前記振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合に当該振分手段による振分状態が1周する構成であることを特徴とする特徴A12に記載の遊技機。
【0542】
特徴A13によれば、振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合には当該振分手段による振分状態が1周することとなるため、振分手段に遊技球が供給されるようにすることにより遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。
【0543】
特徴A14.前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球のみが前記特定入球部に入球可能であって、前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられた遊技球のみが前記所定入球部に入球可能であることを特徴とする特徴A12又はA13に記載の遊技機。
【0544】
特徴A14によれば、振分手段により振り分けられた遊技球のみが特定入球部及び所定入球部に入球することが可能となる。これにより、特定入球部及び所定入球部への入球頻度を所望の頻度に設計し易くなる。
【0545】
特徴A15.前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定個数後に前記振分手段に供給される遊技球が前記第2振分方向に振り分けられることを特徴とする特徴A12乃至A14のいずれか1に記載の遊技機。
【0546】
特徴A15によれば、振分手段により第1振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定個数後に振分手段に供給される遊技球が第2振分方向に振り分けられることにより、特定入球部に遊技球が入球してから所定入球部に遊技球が供給されるまでの期間を確保することが可能となる。これにより、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として所定入球部が第1状態となった場合にその第1状態となっている所定入球部に遊技球が供給されるようにする場合において、特定入球部に遊技球が入球することを契機として所定入球部を第1状態とするまでの期間を確保することが可能となる。
【0547】
特徴A16.前記所定個数は2個以上の数であることを特徴とする特徴A15に記載の遊技機。
【0548】
特徴A16によれば、特定入球部に遊技球が入球してから所定入球部に遊技球が供給されるまでの期間としてある程度長い期間を確保することが可能となる。これにより、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として所定入球部が第1状態となった場合にその第1状態となっている所定入球部に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、特定入球部に遊技球が入球することを契機として所定入球部を第1状態とするまでの期間としてある程度長い期間を確保することが可能となる。
【0549】
特徴A17.前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて切換前動作を実行する動作実行手段(普図表示部46)を備え、
前記切換制御手段は、前記切り換え制御を実行する場合、前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて開始された前記切換前動作が終了した場合に前記切り換え制御を開始する構成であることを特徴とする特徴A15又はA16に記載の遊技機。
【0550】
特徴A17によれば、特定入球部に遊技球が入球した場合には動作実行手段において切換前動作が実行され、その切換前動作が終了した場合に所定入球部が第1状態となる。これにより、所定入球部がこれから第1状態となる可能性があることを事前に遊技者に認識させることが可能となる。また、遊技ホールの管理者は切換前動作の実行の有無を確認することで所定入球部の第1状態への移行が正規のものであるか否かを把握することが可能となる。この場合に、上記特徴A15又はA16の構成を備えていることにより、特定入球部に遊技球が入球してから所定入球部に遊技球が供給されるまでの期間としてある程度の期間が確保されている。これにより、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として所定入球部が第1状態となった場合にその第1状態となっている所定入球部に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、所定入球部が第1状態となる前に動作実行手段において切換前動作が実行される期間を確保することが可能となる。
【0551】
特徴A18.前記所定入球部が前記第1状態となる状況として、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導される第1状況と、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導される第2状況とが存在しており、
遊技状態が第1遊技状態(第1高確率状態)である場合、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第1状況となる又は前記第1状況となる確率が前記第2状況となる確率よりも高い構成であり、
遊技状態が第2遊技状態(第2高確率状態)である場合、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第2状況となる又は前記第2状況となる確率が前記第1状況となる確率よりも高い構成であり、
前記第1状況においては、所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記所定入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導され、
前記第2状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記所定入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導されることを特徴とする特徴A15乃至A17のいずれか1に記載の遊技機。
【0552】
特徴A18によれば、第1状況においては所定入球部に入球した遊技球が第1領域に誘導されるとともに、第1遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第1状況となる又は第1状況となり易い。また、第2状況においては所定入球部に入球した遊技球が第2領域に誘導されるとともに、第2遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第2状況となる又は第2状況となり易い。これにより、所定入球部が第1状態となる状況であって第1領域に遊技球が流入し易い状態と、所定入球部が第2状態となる状況であって第1領域に遊技球が流入し易い状態とをそれぞれ作り出すことが可能となる。
【0553】
この場合に、振分手段に所定の供給周期で遊技球が供給されている場合には、第1状況であれば特定入球部に供給される遊技球に対して所定個数後に振分手段に供給される遊技球が所定入球部に入球するとともに第1領域に供給され、第2状況であれば特定入球部に供給される遊技球に対して所定個数後に振分手段に供給される遊技球が所定入球部に入球するとともに第2領域に供給される。これにより、振分手段の動作態様を共通の態様としながら、第1状況においては第1領域に遊技球が供給され第2状況においては第2領域に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。また、特定入球部に遊技球が供給されてから所定入球部に遊技球が供給されるまでに必要な遊技球の個数を共通の個数としながら、第1状況においては第1領域に遊技球が供給され第2状況においては第2領域に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0554】
特徴A19.前記切り換え制御が開始されたタイミングを基準とした場合に第1期間においては前記第1領域に遊技球が誘導される誘導状態となり第2期間においては前記第2領域に遊技球が誘導される誘導状態となるように前記誘導手段を制御する誘導制御手段(MPU112におけるステップS510、ステップS511及びステップS612〜ステップS614の処理を実行する機能)を備え、
前記第1状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記所定入球部に入球した遊技球が前記誘導手段による誘導位置を通過する場合に前記第1期間となっているように前記切り換え制御の開始タイミングが設定され、
前記第2状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記所定入球部に入球した遊技球が前記誘導手段による誘導位置を通過する場合に前記第2期間となっているように前記切り換え制御の開始タイミングが設定されることを特徴とする特徴A18に記載の遊技機。
【0555】
特徴A19によれば、第1状況及び第2状況のそれぞれに対応させて所定入球部の切り換え制御の開始タイミングを調整するだけで、上記特徴A18において説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
【0556】
特徴A20.前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて切換前動作を実行する動作実行手段(普図表示部46)を備え、
前記切換制御手段は、前記切り換え制御を実行する場合、前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて開始された前記切換前動作が終了した場合に前記切り換え制御を開始する構成であり、
当該遊技機は、前記第1状況においては当該第1状況に対応する期間に亘って前記切換前動作を前記動作実行手段に行わせ、前記第2状況においては当該第2状況に対応する期間に亘って前記切換前動作を前記動作実行手段に行わせる動作制御手段(第1の実施形態ではMPU112におけるステップS407及びステップS408の処理を実行する機能、第2の実施形態ではMPU112におけるステップS1211及びステップS1212の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A19に記載の遊技機。
【0557】
特徴A20によれば、第1状況及び第2状況のそれぞれに対応させて動作実行手段において切換前動作が実行される期間を調整するだけで、上記特徴A18において説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
【0558】
特徴A21.遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第1可変入球手段(第1特図入賞装置33)を備え、
前記第1付与手段は、前記第1領域に遊技球が流入した場合、前記第1可変入球手段が前記第1状態になるようにし、
前記振分手段による振分方向として第3振分方向が設定されており、
前記振分手段による振分方向が前記第3振分方向である場合に前記第1可変入球手段に向けて遊技球が供給されることを特徴とする特徴A12乃至A20のいずれか1に記載の遊技機。
【0559】
特徴A21によれば、所定入球部に入球して所定通路部を流下する遊技球が第1領域に流入した場合には第1可変入球手段が第1状態となる。この場合、第1可変入球手段が第1状態となることを期待する遊技者は所定入球部に入球した遊技球が第1領域に流入することを期待しながら遊技を行うこととなる。当該構成において、振分手段による振分方向が第1振分方向である場合に特定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第2振分方向である場合に所定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第3振分方向である場合に第1可変入球手段に向けて遊技球が供給される。これにより、振分手段に遊技球が供給されるように遊技を行うことにより、特定入球部、所定入球部及び第1可変入球手段のそれぞれに遊技球が所定の順序で供給されるようにすることが可能となる。
【0560】
特徴A22.前記振分手段により前記第3振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定の個数後に前記振分手段に供給される遊技球が前記第1振分方向に振り分けられることを特徴とする特徴A21に記載の遊技機。
【0561】
特徴A22によれば、振分手段により第3振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定の個数後に振分手段に供給される遊技球が第1振分方向に振り分けられることにより、第1可変入球手段に遊技球が入球してから特定入球部に遊技球が供給されるまでの期間を確保することが可能となる。
【0562】
特徴A23.前記振分手段が前記第3振分方向に遊技球を振り分ける状態となった場合、当該振分手段が前記第1振分方向に遊技球を振り分ける状態となるまでに、前記第3振分方向に特別個数の遊技球が振り分けられる構成であり、
前記第1領域に遊技球が流入したことを契機として前記第1可変入球手段が前記第1状態となった場合、当該第1可変入球手段に切換契機個数の遊技球が入球したことに基づいて当該第1可変入球手段を前記第2状態とする手段(MPU112におけるステップS707〜ステップS710の処理を実行する機能)を備え、
前記特別個数は前記切換契機個数以上の個数であることを特徴とする特徴A21又はA22に記載の遊技機。
【0563】
特徴A23によれば、第1可変入球手段が第1状態となった場合には当該第1可変入球手段に向けて振分手段により切換契機個数の遊技球が供給された後に、振分手段の振分状態が特定入球部に向けて遊技球を振り分ける状態となる。これにより、第1可変入球手段が第1状態となった場合、当該第1可変入球手段が第2状態となった後に特定入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、第1可変入球手段が第2状態である状況において特定入球部への遊技球の入球を発生させることが可能となる。
【0564】
特徴A24.遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第1可変入球手段(第1特図入賞装置33)と、
遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第2可変入球手段(第2特図入賞装置34)と、
を備え、
前記第1付与手段は、前記第1領域に遊技球が流入した場合、前記第1可変入球手段が前記第1状態になるようにし、
当該遊技機は、前記所定通路部を流下する遊技球が前記第2領域に流入した場合、前記第2可変入球手段が前記第1状態となるようにする第2付与手段(MPU112におけるステップS804、ステップS805及びステップS910の処理を実行する機能)を備え、
前記第1可変入球手段及び前記第2可変入球手段は集約領域において遊技球の流下方向に並べて設けられており、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち上流側に設けられた可変入球手段が前記第2状態である場合に前記集約領域に流入した遊技球は下流側に設けられた可変入球手段に向けて流下することが可能であり、
前記振分手段による振分方向として第3振分方向が設定されており、
前記振分手段による振分方向が前記第3振分方向である場合に前記集約領域に向けて遊技球が供給されることを特徴とする特徴A12乃至A23のいずれか1に記載の遊技機。
【0565】
特徴A24によれば、所定通路部を流下する遊技球が第1領域に流入すれば第1可変入球手段が第1状態となり、所定通路部を流下する遊技球が第2領域に流入すれば第2可変入球手段が第1状態となる。これにより、誘導手段による誘導態様に応じて第1状態となる可変入球手段の種類が相違することとなり、所定通路部を流下する遊技球がいずれの領域に誘導されるかということに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。当該構成において、振分手段による振分方向が第1振分方向である場合に特定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第2振分方向である場合に所定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第3振分方向である場合に第1可変入球手段及び第2可変入球手段が設けられた集約領域に向けて遊技球が供給される。これにより、振分手段に遊技球が供給されるように遊技を行うことにより、特定入球部及び所定入球部のそれぞれに遊技球が所定の順序で供給されるようにすることが可能となるとともに、所定入球部に入球した遊技球が第1領域及び第2領域のいずれに誘導されたとしてもその誘導された領域に対応する可変入球手段に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0566】
特に、第1可変入球手段及び第2可変入球手段が集約領域において遊技球の流下方向に並べて設けられているとともに、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち上流側に設けられた可変入球手段が第2状態である場合に集約領域に流入した遊技球は下流側に設けられた可変入球手段に向けて流下する。これにより、第1可変入球手段及び第2可変入球手段のそれぞれに対して個別に振分手段による振り分けが行われる構成としなくても、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち第1状態となっている側に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0567】
特徴A25.前記振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合に当該振分手段による振分状態が1周する構成であり、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行され得ることを特徴とする特徴A12乃至A24のいずれか1に記載の遊技機。
【0568】
特徴A25によれば、振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合には当該振分手段による振分状態が1周することとなるため、振分手段に遊技球が供給されるようにすることにより遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。この場合に、振分状態が1周するまでに振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行され得る。これにより、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら、振分手段に向けて遊技球が供給されるように遊技が行われる状況を生じさせることが可能となる。
【0569】
特徴A26.前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球によって前記特定入球部への入球と前記所定入球部への入球とが発生した場合、前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴A25に記載の遊技機。
【0570】
特徴A26によれば、特定入球部への入球と所定入球部への入球とが発生し得る状態において振分手段に遊技球が供給される場合には、振分状態が1周するまでに振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、特定入球部への入球と所定入球部への入球とが発生し得る状態において振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0571】
特徴A27.前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球によって前記所定入球部への入球が発生しない場合に前記振分手段により振り分けられた遊技球が入球する特別入球部(特別入賞部142)を備え、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球のうち対応個数の遊技球が前記特別入球部に入球することに基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴A25又はA26に記載の遊技機。
【0572】
特徴A27によれば、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段により振り分けられた遊技球が特別入球部に入球する。そして、特別入球部に対応個数の遊技球が入球したことに基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0573】
特徴A28.前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられたものの前記所定入球部に入球しない遊技球が入球する特別入球部(特別入賞部142)を備え、
当該特別入球部に遊技球が入球したことに基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴A25又はA26に記載の遊技機。
【0574】
特徴A28によれば、振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球は所定入球部に入球しなかったとしても特別入球部に入球する。そして、特別入球部に遊技球が入球したことに基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0575】
なお、特徴A1〜A28の構成に対して、特徴A1〜A28、特徴B1〜B34、特徴C1〜C16、特徴D1〜D7、特徴E1〜E4、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
【0576】
上記特徴A群に係る発明によれば、以下の課題を解決することが可能である。
【0577】
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
【0578】
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
【0579】
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
【0580】
<特徴B群>
特徴B1.遊技領域を流下する遊技球が入球可能な特定入球部(スルー入賞部36)と、
遊技領域を流下する遊技球が入球可能な特別入球部(第1〜第3の実施形態では分岐入口61、第4〜第5の実施形態では第2特図入賞装置34)と、
前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて、前記特別入球部を遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え制御する切換制御手段(MPU112における普図変動中処理及び普電動作中処理を実行する機能)と、
を備えた遊技機において、
前記遊技領域において前記特定入球部及び前記特別入球部の上流側には、供給された遊技球を第1振分方向及び第2振分方向を含めた複数種類の振分方向のいずれかに振り分けるものであって遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段(第1の実施形態では第1振分機構71及び第2振分機構72、第4の実施形態では第1振分機構71、第5の実施形態では第3振分機構161及び第4振分機構162)を備え、
当該振分手段による振分方向が前記第1振分方向である場合に前記特定入球部に向けて遊技球が供給され、前記振分手段による振分方向が前記第2振分方向である場合に前記特別入球部に向けて遊技球が供給されることを特徴とする遊技機。
【0581】
特徴B1によれば、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として特別入球部が第1状態となる。これにより、特別入球部に遊技球が入球することを期待する遊技者は特定入球部に遊技球が入球するか否かにも注目することとなる。
【0582】
この場合に、特定入球部及び特別入球部の上流側には遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段が設けられており、振分手段による振分方向が第1振分方向である場合に特定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第2振分方向である場合に特別入球部に向けて遊技球が供給される。これにより、振分手段に遊技球が供給されるように遊技を行うことにより特定入球部に向けて遊技球が供給されるようにすることが可能となるとともに、特別入球部に向けて遊技球が供給されるようにすることが可能となる。また、振分手段の構成を適宜設計することにより特定入球部に向けて遊技球が供給される頻度と特別入球部に向けて遊技球が供給される頻度とをそれぞれ設計者の所望の頻度とすることが可能となる。さらにまた、特定入球部に遊技球が供給されてから所定期間が経過した後に特別入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として特別入球部が第1状態となった場合にその第1状態となっている特別入球部に遊技球が確実に供給されるようにすることが可能となる。
【0583】
特徴B2.前記振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合に当該振分手段による振分状態が1周する構成であることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
【0584】
特徴B2によれば、振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合には当該振分手段による振分状態が1周することとなるため、振分手段に遊技球が供給されるようにすることにより遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。
【0585】
特徴B3.前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球のみが前記特定入球部に入球可能であって、前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられた遊技球のみが前記特別入球部に入球可能であることを特徴とする特徴B1又はB2に記載の遊技機。
【0586】
特徴B3によれば、振分手段により振り分けられた遊技球のみが特定入球部及び特別入球部に入球することが可能となる。これにより、特定入球部及び特別入球部への入球頻度を所望の頻度に設計し易くなる。
【0587】
特徴B4.前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定個数後に前記振分手段に供給される遊技球が前記第2振分方向に振り分けられることを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1に記載の遊技機。
【0588】
特徴B4によれば、振分手段により第1振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定個数後に振分手段により供給される遊技球が第2振分方向に振り分けられることにより、特定入球部に遊技球が入球してから特別入球部に遊技球が供給されるまでの期間を確保することが可能となる。これにより、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として特別入球部が第1状態となった場合にその第1状態となっている特別入球部に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、特定入球部に遊技球が入球することを契機として特別入球部を第1状態とするまでの期間を確保することが可能となる。
【0589】
特徴B5.前記所定個数は2個以上の数であることを特徴とする特徴B4に記載の遊技機。
【0590】
特徴B5によれば、特定入球部に遊技球が入球してから特別入球部に遊技球が供給されるまでの期間としてある程度長い期間を確保することが可能となる。これにより、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として特別入球部が第1状態となった場合にその第1状態となっている特別入球部に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、特定入球部に遊技球が入球することを契機として特別入球部を第1状態とするまでの期間としてある程度長い期間を確保することが可能となる。
【0591】
特徴B6.前記振分手段は、前記第1振分方向に遊技球を振り分ける状態から前記第2振分方向に遊技球を振り分ける状態となる前に、これら第1振分方向及び第2振分方向とは異なる振分方向に遊技球を振り分ける状態となることを特徴とする特徴B4又はB5に記載の遊技機。
【0592】
特徴B6によれば、特定入球部及び特別入球部とは異なる側に向けて遊技球が振り分けられる期間を利用して、特定入球部に遊技球が入球してから特別入球部に遊技球が供給されるまでの期間としてある程度長い期間を確保することが可能となる。
【0593】
特徴B7.前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて切換前動作を実行する動作実行手段(普図表示部46)を備え、
前記切換制御手段は、前記切り換え制御を実行する場合、前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて開始された前記切換前動作が終了した場合に前記切り換え制御を開始する構成であることを特徴とする特徴B4乃至B6のいずれか1に記載の遊技機。
【0594】
特徴B7によれば、特定入球部に遊技球が入球した場合には動作実行手段において切換前動作が実行され、その切換前動作が終了した場合に特別入球部が第1状態となる。これにより、特別入球部がこれから第1状態となる可能性があることを事前に遊技者に認識させることが可能となる。また、遊技ホールの管理者は切換前動作の実行の有無を確認することで特別入球部の第1状態への移行が正規のものであるか否かを把握することが可能となる。この場合に、上記特徴B4乃至B6のいずれか1の構成を備えていることにより、特定入球部に遊技球が入球してから特別入球部に遊技球が供給されるまでの期間としてある程度の期間が確保されている。これにより、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として特別入球部が第1状態となった場合にその第1状態となっている特別入球部に遊技球が確実に供給されるようにする場合において、特別入球部が第1状態となる前に動作実行手段において切換前動作が実行される期間を確保することが可能となる。
【0595】
特徴B8.所定の遊技状態(第1〜第3の実施形態では第1高確率状態又は第2高確率状態、第4〜第5の実施形態においては高頻度サポートモード)において、前記振分手段に最短の供給周期で遊技球が供給されている場合に前記特定入球部に遊技球が供給されてから前記特別入球部に遊技球が供給されるまでに要する期間以下の特定期間に亘って前記切換前動作を前記動作実行手段に行わせる手段(第1の実施形態ではMPU112におけるステップS407及びステップS408の処理を実行する機能、第2の実施形態ではMPU112におけるステップS1211及びステップS1212の処理を実行する機能、第4の実施形態ではMPU112におけるステップS1505の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B7に記載の遊技機。
【0596】
特徴B8によれば、振分手段により振り分けられた遊技球が特定入球部に入球した場合、当該振分手段により次に特別入球部に向けて振り分けられる遊技球が当該特別入球部に到達する前に当該特別入球部が第1状態となっているようにすることが可能となる。
【0597】
特徴B9.前記所定の遊技状態とは異なる遊技状態においては、前記振分手段に最短の供給周期で遊技球が供給された場合であっても、前記特別入球部を前記第1状態としてから前記第2状態に復帰させるまでの期間を経過した後に前記特別入球部に遊技球が供給される構成であることを特徴とする特徴B8に記載の遊技機。
【0598】
特徴B9によれば、所定の遊技状態とは異なる遊技状態においては特別入球部が第1状態となり得るとしても当該特別入球部に遊技球が入球することが実質的に不可となる。これにより、所定の遊技状態の有利性を高めることが可能となる。
【0599】
特徴B10.前記特別入球部に入球した遊技球が流下する所定通路部(分岐通路65)と、
前記所定通路部を流下する遊技球が第1領域(第1導出領域65cの下流側)及び第2領域(第2導出領域65d)を含む複数の領域のうちいずれかの領域に誘導されるようにする誘導手段(切換片67)と、
前記第1領域に遊技球が流入した場合に前記特典又は前記特典とは異なる特典が付与されるようにする第1付与手段(MPU112におけるステップS704、ステップS705及びステップS908の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別入球部が前記第1状態となる状況として、前記特別入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導される第1状況と、前記特別入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導される第2状況とが存在しており、
遊技状態が第1遊技状態(第1高確率状態)である場合、前記特別入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第1状況となる又は前記第1状況となる確率が前記第2状況となる確率よりも高い構成であり、
遊技状態が第2遊技状態(第2高確率状態)である場合、前記特別入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第2状況となる又は前記第2状況となる確率が前記第1状況となる確率よりも高い構成であり、
前記第1状況においては、所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記特別入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導され、
前記第2状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記特別入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導されることを特徴とする特徴B4乃至B9のいずれか1に記載の遊技機。
【0600】
特徴B10によれば、第1状況においては特別入球部に入球した遊技球が第1領域に誘導されるとともに、第1遊技状態においては特別入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第1状況となる又は第1状況となり易い。また、第2状況においては特別入球部に入球した遊技球が第2領域に誘導されるとともに、第2遊技状態においては特別入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第2状況となる又は第2状況となり易い。これにより、特別入球部が第1状態となる状況であって第1領域に遊技球が流入し易い状態と、特別入球部が第1状態となる状況であって第2領域に遊技球が流入し易い状態とをそれぞれ作り出すことが可能となる。
【0601】
この場合に、振分手段に所定の供給周期で遊技球が供給されている場合には、第1状況であれば特定入球部に供給される遊技球に対して所定個数後に振分手段に供給される遊技球が特別入球部に入球するとともに第1領域に供給され、第2状況であれば特定入球部に供給される遊技球に対して所定個数後に振分手段に供給される遊技球が特別入球部に入球するとともに第2領域に供給される。これにより、振分手段の動作態様を共通の態様としながら、第1状況においては第1領域に遊技球が供給され第2状況においては第2領域に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。また、特定入球部に遊技球が供給されてから特別入球部に遊技球が供給されるまでに必要な遊技球の個数を共通の個数としながら、第1状況においては第1領域に遊技球が供給され第2状況においては第2領域に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0602】
特徴B11.前記切り換え制御が開始されたタイミングを基準とした場合に第1期間においては前記第1領域に遊技球が誘導される誘導状態となり第2期間においては前記第2領域に遊技球が誘導される誘導状態となるように前記誘導手段を制御する誘導制御手段(MPU112におけるステップS510、ステップS511及びステップS612〜ステップS614の処理を実行する機能)を備え、
前記第1状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記特別入球部に入球した遊技球が前記誘導手段による誘導位置を通過する場合に前記第1期間となっているように前記切り換え制御の開始タイミングが設定され、
前記第2状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記特別入球部に入球した遊技球が前記誘導手段による誘導位置を通過する場合に前記第2期間となっているように前記切り換え制御の開始タイミングが設定されることを特徴とする特徴B10に記載の遊技機。
【0603】
特徴B11によれば、第1状況及び第2状況のそれぞれに対応させて特別入球部の切り換え制御の開始タイミングを調整するだけで、上記特徴B10において説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
【0604】
特徴B12.前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて切換前動作を実行する動作実行手段(普図表示部46)を備え、
前記切換制御手段は、前記切り換え制御を実行する場合、前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて開始された前記切換前動作が終了した場合に前記切り換え制御を開始する構成であり、
当該遊技機は、前記第1状況においては当該第1状況に対応する期間に亘って前記切換前動作を前記動作実行手段に行わせ、前記第2状況においては当該第2状況に対応する期間に亘って前記切換前動作を前記動作実行手段に行わせる動作制御手段(第1の実施形態ではMPU112におけるステップS407及びステップS408の処理を実行する機能、第2の実施形態ではMPU112におけるステップS1211及びステップS1212の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B11に記載の遊技機。
【0605】
特徴B12によれば、第1状況及び第2状況のそれぞれに対応させて動作実行手段において切換前動作が実行される期間を調整するだけで、上記特徴B10において説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
【0606】
特徴B13.遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第1可変入球手段(第1特図入賞装置33)と、
前記特別入球部に遊技球が入球したことに基づいて、前記第1可変入球手段が前記第1状態になるようにする手段(MPU112におけるステップS704、ステップS705及びステップS908の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記振分手段による振分方向として第3振分方向が設定されており、
前記振分手段による振分方向が前記第3振分方向である場合に前記第1可変入球手段に向けて遊技球が供給されることを特徴とする特徴B1乃至B12のいずれか1に記載の遊技機。
【0607】
特徴B13によれば、特別入球部に遊技球が入球したことに基づいて、第1可変入球手段が第1状態となる。この場合、第1可変入球手段が第1状態となることを期待する遊技者は特別入球部に遊技球が入球することを期待しながら遊技を行うこととなる。当該構成において、振分手段による振分方向が第1振分方向である場合に特定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第2振分方向である場合に特別入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第3振分方向である場合に第1可変入球手段に向けて遊技球が供給される。これにより、振分手段に遊技球が供給されるように遊技を行うことにより、特定入球部、特別入球部及び第1可変入球手段のそれぞれに遊技球が所定の順序で供給されるようにすることが可能となる。
【0608】
特徴B14.前記振分手段により前記第3振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定の個数後に前記振分手段に供給される遊技球が前記第1振分方向に振り分けられることを特徴とする特徴B13に記載の遊技機。
【0609】
特徴B14によれば、振分手段により第3振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定の個数後に振分手段に供給される遊技球が第1振分方向に振り分けられることにより、第1可変入球手段に遊技球が入球してから特定入球部に遊技球が供給されるまでの期間を確保することが可能となる。
【0610】
特徴B15.前記振分手段が前記第3振分方向に遊技球を振り分ける状態となった場合、当該振分手段が前記第1振分方向に遊技球を振り分ける状態となるまでに、前記第3振分方向に特別個数の遊技球が振り分けられる構成であり、
前記第1可変入球手段が前記第1状態となった場合、当該第1可変入球手段に切換契機個数の遊技球が入球したことに基づいて当該第1可変入球手段を前記第2状態とする手段(MPU112におけるステップS707〜ステップS710の処理を実行する機能)を備え、
前記特別個数は前記切換契機個数以上の個数であることを特徴とする特徴B13又はB14に記載の遊技機。
【0611】
特徴B15によれば、第1可変入球手段が第1状態となった場合には当該第1可変入球手段に向けて振分手段により切換契機個数の遊技球が供給された後に、振分手段の振分状態が特定入球部に向けて遊技球を振り分ける状態となる。これにより、第1可変入球手段が第1状態となった場合、当該第1可変入球手段が第2状態となった後に特定入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、第1可変入球手段が第2状態である状況において特定入球部に遊技球を入球させることが可能となる。
【0612】
特徴B16.前記特別入球部に入球した遊技球が流下する所定通路部(分岐通路65)と、
前記所定通路部を流下する遊技球が第1領域(第1導出領域65cの下流側)及び第2領域(第2導出領域65d)を含む複数の領域のうちいずれかの領域に誘導されるようにする誘導手段(切換片67)と、
遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第1可変入球手段(第1特図入賞装置33)と、
遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第2可変入球手段(第2特図入賞装置34)と、
前記第1領域に遊技球が流入した場合、前記第1可変入球手段が前記第1状態になるようにする第1付与手段(MPU112におけるステップS704、ステップS705及びステップS908の処理を実行する機能)と、
前記第2領域に遊技球が流入した場合、前記第2可変入球手段が前記第1状態となるようにする第2付与手段(MPU112におけるステップS804、ステップS805及びステップS910の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記第1可変入球手段及び前記第2可変入球手段は集約領域において遊技球の流下方向に並べて設けられており、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち上流側に設けられた可変入球手段が前記第2状態である場合に前記集約領域に流入した遊技球は下流側に設けられた可変入球手段に向けて流下することが可能であり、
前記振分手段による振分方向として第3振分方向が設定されており、
前記振分手段による振分方向が前記第3振分方向である場合に前記集約領域に向けて遊技球が供給されることを特徴とする特徴B1乃至B15のいずれか1に記載の遊技機。
【0613】
特徴B16によれば、所定通路部を流下する遊技球が第1領域に流入すれば第1可変入球手段が第1状態となり、所定通路部を流下する遊技球が第2領域に流入すれば第2可変入球手段が第1状態となる。これにより、誘導手段による誘導態様に応じて第1状態となる可変入球手段の種類が相違することとなり、所定通路部を流下する遊技球がいずれの領域に誘導されるかということに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。当該構成において、振分手段による振分方向が第1振分方向である場合に特定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第2振分方向である場合に特別入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が第3振分方向である場合に第1可変入球手段及び第2可変入球手段が設けられた集約領域に向けて遊技球が供給される。これにより、振分手段に遊技球が供給されるように遊技を行うことにより、特定入球部及び特別入球部のそれぞれに遊技球が所定の順序で供給されるようにすることが可能となるとともに、特別入球部に入球した遊技球が第1領域及び第2領域のいずれに誘導されたとしてもその誘導された領域に対応する可変入球手段に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0614】
特に、第1可変入球手段及び第2可変入球手段が集約領域において遊技球の流下方向に並べて設けられているとともに、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち上流側に設けられた可変入球手段が第2状態である場合に集約領域に流入した遊技球は下流側に設けられた可変入球手段に向けて流下する。これにより、第1可変入球手段及び第2可変入球手段のそれぞれに対して個別に振分手段による振り分けが行われる構成としなくても、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち第1状態となっている側に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0615】
特徴B17.前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられる遊技球に対して特定の個数後に前記振分手段に供給される遊技球が前記第1振分方向に振り分けられることを特徴とする特徴B1乃至B16のいずれか1に記載の遊技機。
【0616】
特徴B17によれば、振分手段により第2振分方向に振り分けられる遊技球に対して特定の個数後に振分手段に供給される遊技球が第1振分方向に振り分けられることにより、特別入球手段に遊技球が入球してから特定入球部に遊技球が供給されるまでの期間を確保することが可能となる。
【0617】
特徴B18.前記振分手段が前記第2振分方向に遊技球を振り分ける状態となった場合、当該振分手段が前記第1振分方向に遊技球を振り分ける状態となるまでに、前記第2振分方向に特定の個数の遊技球が振り分けられる構成であり、
前記特別入球部が前記第1状態となった場合、当該特別入球部に所定契機個数の遊技球が入球したことに基づいて当該特別入球部を前記第2状態とする手段(MPU112におけるステップS1701及びステップS1703の処理を実行する機能)を備え、
前記特定の個数は前記所定契機個数以上の個数であることを特徴とする特徴B17に記載の遊技機。
【0618】
特徴B18によれば、特別入球部が第1状態となった場合には当該特別入球部に向けて振分手段により所定契機個数の遊技球が供給された後に、振分手段の振分状態が特定入球部に向けて遊技球を振り分ける状態となる。これにより、特別入球部が第1状態となった場合、当該特別入球部が第2状態となった後に特定入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、特別入球部が第2状態である状況において特定入球部への遊技球の入球を発生させることが可能となる。
【0619】
特徴B19.前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から前記特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間の方が、前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられた遊技球が前記所定の高さ位置から前記特別入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くなるように、前記振分手段から前記特定入球部までの通路構成及び前記振分手段から前記特別入球部までの通路構成が設定されていることを特徴とする特徴B17又はB18に記載の遊技機。
【0620】
特徴B19によれば、振分手段により第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間の方が、振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特別入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長く設定されていることにより、特別入球部に遊技球が入球してから特定入球部に遊技球が到達するまでに要する期間を長く確保することが可能となる。これにより、特別入球部が第1状態となった場合に当該特別入球部への入球に基づき当該特別入球部が第2状態となった後に特定入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、特別入球部が第2状態である状況において特定入球部への遊技球の入球を発生させることが可能となる。また、振分手段から特定入球部までの通路構成及び振分手段から特別入球部までの通路構成によって上記のような入球期間が設定されていることにより、振分手段による遊技球の振り分け態様を一定のものとしながら上記のような作用効果を生じさせることが可能となる。
【0621】
特徴B20.前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球を前記特定入球部に誘導する特定誘導通路部(第4誘導レール156)と、
前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられた遊技球を前記特別入球部に誘導する所定誘導通路部(第2誘導レール153)と、
を備え、
前記特定誘導通路部における前記所定の高さ位置から前記特定入球部までの通路長寸法が、前記所定誘導通路部における前記所定の高さ位置から前記特別入球部までの通路長寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする特徴B17乃至B19のいずれか1に記載の遊技機。
【0622】
特徴B20によれば、特定誘導通路部における所定の高さ位置から特定入球部までの通路長寸法が所定誘導通路部における所定の高さ位置から特別入球部までの通路長寸法よりも大きく設定されていることにより、振分手段により第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間を、振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特別入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くすることが可能となる。これにより、特別入球部が第1状態となった場合に当該特別入球部への入球に基づき当該特別入球部が第2状態となった後に特定入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、特別入球部が第2状態である状況において特定入球部への遊技球の入球を発生させることが可能となる。また、本構成によれば特定誘導通路部及び所定誘導通路部の通路長寸法を調整するだけで、上記のような作用効果を生じさせることが可能となる。
【0623】
特徴B21.前記特定の個数は1個であることを特徴とする特徴B19又はB20に記載の遊技機。
【0624】
特徴B21によれば、特別入球部に向けて供給された遊技球に対して次に振分手段に供給された遊技球が特定入球部に供給される。これにより、特別入球部に向けて遊技球が供給されてから特定入球部に向けて遊技球が供給されるまでに無駄な遊技球が生じないようにすることが可能となる。この場合に、上記特徴B19又はB20の構成を備えていることにより、振分手段により第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間を、振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特別入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くすることが可能となる。
【0625】
特徴B22.前記第2振分方向は前記振分手段から鉛直下方に向けた方向であり、
前記第1振分方向は前記振分手段から鉛直下方とは異なる側に向けた方向であることを特徴とする特徴B1乃至B21のいずれか1に記載の遊技機。
【0626】
特徴B22によれば、振分手段により鉛直下方に振り分けられた遊技球が供給される位置に特別入球部が設けられていることにより、特定入球部への入球を契機として入球が可能となる特別入球部への遊技球の供給が円滑に行われるようにすることが可能となる。これにより、特定入球部への入球を契機として特別入球部が第1状態となったにも関わらず、振分手段により特別入球部に向けて振り分けられた遊技球の動きが途中で乱れてしまい特別入球部への入球が発生する前に当該特別入球部が第2状態となってしまうといった事象の発生を阻止することが可能となる。
【0627】
特徴B23.前記特別入球部に遊技球が入球したことに基づいて所定情報を取得する取得手段(MPU112におけるステップS1101の処理を実行する機能)と、
当該取得手段により前記所定情報が取得されたことに基づいて遊技回用動作が実行されるように遊技回実行手段(第2特図表示部45b)を制御する遊技回制御手段(MPU112におけるステップS1006〜ステップS1008の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該遊技回制御手段は、
前記特別入球部への遊技球の入球が発生する場合における最短の入球周期よりも短い第1動作期間(固定短期間)に亘って前記遊技回用動作が実行されるようにする第1制御手段(MPU112におけるステップS1905の処理を実行する機能)と、
前記最短の入球周期以上の第2動作期間(固定長期間)に亘って前記遊技回用動作が実行されるようにする第2制御手段(MPU112におけるステップS1906の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴B1乃至B22のいずれか1に記載の遊技機。
【0628】
特徴B23によれば、第1動作期間に亘って遊技回用動作が実行される状況においては特別入球部への遊技球の入球が発生する場合における最短の入球周期よりも短い期間で遊技回用動作が終了するため、特別入球部に遊技球が入球したにも関わらず所定情報が取得されないという事象が発生しづらくなる。その一方、第2動作期間に亘って遊技回用動作が実行される状況においては特別入球部への遊技球の入球が発生する場合における最短の入球周期以上の期間に亘って遊技回用動作が継続するため、遊技回用動作に遊技者を注目させる状況を生じさせることが可能となる。
【0629】
特徴B24.前記第1動作期間は1種類のみであることを特徴とする特徴B23に記載の遊技機。
【0630】
特徴B24によれば、第1動作期間が1種類のみであることにより動作期間を記憶するための記憶容量を抑えることが可能となる。
【0631】
特徴B25.前記取得手段が取得した前記所定情報を、所定数を上限として記憶する所定情報記憶手段(第2特図保留エリア134)と、
当該所定情報記憶手段に前記所定情報が記憶されている場合、当該所定情報が特典の付与に対応する付与対応情報であるか否かの付与判定を実行する付与判定手段(MPU112におけるステップS1103及びステップS1105の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が実行された場合に前記遊技回用動作が実行されるようにするものであり、
前記第1制御手段は、前記遊技回用動作の実行契機となる前記所定情報とは別に前記所定情報が前記所定情報記憶手段に記憶されている状況において前記付与対応情報に対応していない前記所定情報を実行契機とした前記遊技回用動作を実行させる場合、当該遊技回用動作が前記第1動作期間に亘って実行されるようにすることを特徴とする特徴B23又はB24に記載の遊技機。
【0632】
特徴B25によれば、所定情報記憶手段に所定情報が複数記憶されている状況において付与対応情報に対応していない所定情報を実行契機として遊技回用動作が実行される場合には、特別入球部への遊技球の入球が発生する場合における最短の入球周期よりも短い期間で遊技回用動作が実行される。これにより、所定情報記憶手段に既に所定数の所定情報が記憶されているにも関わらず特別入球部への遊技球の入球が新たに発生してしまう可能性が低減される。よって、特別入球部に遊技球が入球したにも関わらず所定情報が取得されないという事象が発生しづらくなる。
【0633】
特徴B26.前記取得手段が取得した前記所定情報を、所定数を上限として記憶する所定情報記憶手段(第2特図保留エリア134)を備え、
前記遊技回制御手段は、前記所定情報記憶手段に前記所定情報が記憶されている場合に前記遊技回用動作が実行されるようにするものであり、
前記第2動作期間は、前記最短の入球周期と前記所定数との積以上の期間であることを特徴とする特徴B23乃至B25のいずれか1に記載の遊技機。
【0634】
特徴B26によれば、第2動作期間に亘って遊技回用動作が実行される場合には当該遊技回用動作が実行されている状況において所定情報記憶手段に所定数の所定情報が記憶されるようにすることが可能となる。これにより、所定情報記憶手段に所定数の所定情報が記憶される状況を生じさせることが可能となる。
【0635】
特徴B27.前記第2動作期間は、前記最短の入球周期と前記所定数との積以上の期間であって前記最短の入球周期と前記所定数に1加算した数との積未満の期間であることを特徴とする特徴B26に記載の遊技機。
【0636】
特徴B27によれば、所定情報記憶手段に別の所定情報が記憶されていない状況で所定情報を実行契機として遊技回用動作が第2動作期間に亘って実行される場合には、当該遊技回用動作が実行されている状況において所定情報記憶手段に所定数の所定情報が記憶されるようにすることが可能となる一方、当該遊技回用動作が実行されている状況において特別入球部に所定数よりも多い数の遊技球が入球してしまわないようにすることが可能となる。
【0637】
特徴B28.前記第2制御手段は、前記遊技回用動作の実行契機となる前記所定情報とは別に前記所定情報が前記所定情報記憶手段に記憶されていない状況において前記遊技回用動作を実行させる場合、当該遊技回用動作が前記第2動作期間に亘って実行されるようにすることを特徴とする特徴B26又はB27に記載の遊技機。
【0638】
特徴B28によれば、所定情報記憶手段に別の所定情報が記憶されていない状況で所定情報を実行契機として遊技回用動作が実行される場合には、当該遊技回用動作が最短の入球周期と所定数との積以上の期間である第2動作期間に亘って実行される。これにより、所定情報記憶手段に遊技回用動作の実行対象となっていない所定情報が記憶されていない状況となった場合には、所定情報記憶手段に所定数の所定情報が記憶されるようにすることが可能となる。
【0639】
特徴B29.前記取得手段が取得した前記所定情報を、所定数を上限として記憶する所定情報記憶手段(第2特図保留エリア134)と、
当該所定情報記憶手段に前記所定情報が記憶されている場合、当該所定情報が特典の付与に対応する付与対応情報であるか否かの付与判定を実行する付与判定手段(MPU112におけるステップS1103及びステップS1105の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が実行された場合に前記遊技回用動作が実行されるようにするものであり、
前記第1制御手段は、前記遊技回用動作の実行契機となる前記所定情報とは別に前記所定情報が前記所定情報記憶手段に記憶されている状況において前記付与対応情報に対応していない前記所定情報を実行契機とした前記遊技回用動作を実行させる場合、当該遊技回用動作が前記第1動作期間に亘って実行されるようにし、
前記第2制御手段は、前記遊技回用動作の実行契機となる前記所定情報とは別に前記所定情報が前記所定情報記憶手段に記憶されていない状況において前記遊技回用動作を実行させる場合、当該遊技回用動作が前記第2動作期間に亘って実行されるようにし、
所定の遊技状態において最短の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給され、前記付与対応情報に対応していない前記所定情報を実行契機とした前記遊技回用動作が繰り返し実行される場合、当該遊技回用動作が所定回数実行されるまでは前記第1動作期間による前記遊技回用動作が実行され、その次の実行回において前記第2動作期間による前記遊技回用動作が実行されるように、前記第1動作期間及び前記第2動作期間が設定されていることを特徴とする特徴B23乃至B28のいずれか1に記載の遊技機。
【0640】
特徴B29によれば、所定の遊技状態において最短の供給周期で振分手段に遊技球が供給されるとともに付与対応情報に対応していない所定情報を実行契機とした遊技回用動作が繰り返し実行される場合には、第1動作期間による遊技回用動作が所定回数実行された後に第2動作期間による遊技回用動作が1回実行されるという状況が繰り返し発生することとなる。これにより、特別入球部への入球が発生したにも関わらず所定情報が取得されないという状況が発生しないようにするために遊技回用動作の実行効率を高めた構成において、遊技回用動作がある程度長い期間に亘って実行される状況を定期的に生じさせることが可能となり、それに合わせて演出の実行態様を好ましいものとすることが可能となる。
【0641】
特徴B30.前記第2動作期間に亘って前記遊技回用動作が実行される場合に所定演出が実行されるようにする手段(MPU123におけるステップS2105〜ステップS2110の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B29に記載の遊技機。
【0642】
特徴B30によれば、特別入球部への入球が発生したにも関わらず所定情報が取得されないという状況が発生しないようにするために遊技回用動作の実行効率を高めた構成において、定期的に所定演出が実行されるようにすることが可能となる。
【0643】
特徴B31.前記振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合に当該振分手段による振分状態が1周する構成であり、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行され得ることを特徴とする特徴B1乃至B30のいずれか1に記載の遊技機。
【0644】
特徴B31によれば、振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合には当該振分手段による振分状態が1周することとなるため、振分手段に遊技球が供給されるようにすることにより遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。この場合に、振分状態が1周するまでに振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行され得る。これにより、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら、振分手段に向けて遊技球が供給されるように遊技が行われる状況を生じさせることが可能となる。
【0645】
特徴B32.前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球によって前記特別入球部への入球が発生する場合、前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴B31に記載の遊技機。
【0646】
特徴B32によれば、特別入球部への入球が発生し得る状態において振分手段に遊技球が供給される場合には、振分状態が1周するまでに振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、特別入球部への入球が発生し得る状態において振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0647】
特徴B33.前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球によって前記特別入球部への入球が発生しない場合に前記振分手段により振り分けられた遊技球が入球する特別入球部(特別入賞部142)を備え、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球のうち対応個数の遊技球が前記特別入球部に入球することに基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴B31又はB32に記載の遊技機。
【0648】
特徴B33によれば、特別入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段により振り分けられた遊技球が特別入球部に入球する。そして、特別入球部に対応個数の遊技球が入球したことに基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、特別入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0649】
特徴B34.前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられたものの前記特別入球部に入球しない遊技球が入球する特別入球部(特別入賞部142)を備え、
当該特別入球部に遊技球が入球したことに基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴B31又はB32に記載の遊技機。
【0650】
特徴B34によれば、振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球は特別入球部に入球しなかったとしても特別入球部に入球する。そして、特別入球部に遊技球が入球したことに基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、特別入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0651】
なお、特徴B1〜B34の構成に対して、特徴A1〜A28、特徴B1〜B34、特徴C1〜C16、特徴D1〜D7、特徴E1〜E4、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
【0652】
上記特徴B群に係る発明によれば、以下の課題を解決することが可能である。
【0653】
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
【0654】
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
【0655】
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技領域における遊技球の流下態様を好ましいものとする必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
【0656】
<特徴C群>
特徴C1.遊技領域(遊技領域PA)を流下する遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第1可変入球手段(第1特図入賞装置33)と、
遊技領域を流下する遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた第2可変入球手段(第2特図入賞装置34)と、
前記第1可変入球手段への遊技球の入球が発生したことに基づいて抽選処理を実行し、前記第2可変入球手段への遊技球の入球が発生したことに基づいて抽選処理を実行し、前記第1可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて実行される抽選処理と前記第2可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて実行される抽選処理とで抽選処理の実行態様が相違する抽選実行手段(MPU112におけるステップS1001、ステップS1102及びステップS1103の処理を実行する機能)と、
遊技領域を流下する遊技球が入球可能な所定入球部(分岐入口61)と、
当該所定入球部に入球した遊技球が流下する所定通路部(分岐通路65)と、
前記所定通路部を流下する遊技球が第1領域(第1導出領域65cの下流側)及び第2領域(第2導出領域65d)を含む複数の領域のうちいずれかの領域に誘導されるようにする誘導手段(切換片67)と、
前記所定通路部を流下する遊技球が前記第1領域に流入した場合、前記第1可変入球手段が前記第1状態になるようにする第1付与手段(MPU112におけるステップS704、ステップS705及びステップS908の処理を実行する機能)と、
前記所定通路部を流下する遊技球が前記第2領域に流入した場合、前記第2可変入球手段が前記第1状態となるようにする第2付与手段(MPU112におけるステップS804、ステップS805及びステップS910の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
【0657】
特徴C1によれば、第1可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて抽選処理が実行されるとともに第2可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて抽選処理が実行される。そして、前者の抽選処理と後者の抽選処理とで抽選処理の実行態様が相違している。これにより、抽選処理の実行契機を多様化させることが可能となるとともに、抽選処理の実行態様も当該抽選処理の実行契機に対応させて多様化させることが可能となる。
【0658】
この場合に、所定通路部を流下する遊技球が第1領域に流入すれば第1可変入球手段が第1状態となり、所定通路部を流下する遊技球が第2領域に流入すれば第2可変入球手段が第1状態となる。これにより、誘導手段による誘導態様に応じて第1状態となる可変入球手段の種類が相違することとなり、所定通路部を流下する遊技球がいずれの領域に誘導されるかということに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
【0659】
特徴C2.前記第2可変入球手段への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選処理が実行される場合の方が、前記第1可変入球手段への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選処理が実行される場合よりも遊技者にとって有利であることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
【0660】
特徴C2によれば、第2可変入球手段に遊技球が入球した方が第1可変入球手段に遊技球が入球するよりも遊技者にとって有利となる。これにより、所定入球部に遊技球が入球した場合に遊技者はその遊技球が第2領域に誘導されることを期待することとなり、所定通路部を流下する遊技球がいずれの領域に誘導されるかということに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
【0661】
特徴C3.遊技状態が第1遊技状態(第1高確率状態)である場合、前記所定通路部を流下する遊技球は前記第1領域に流入する又は前記第1領域に流入する確率が当該第1領域とは異なる領域に流入する確率よりも高い構成であり、
遊技状態が第2遊技状態(第2高確率状態)である場合、前記所定通路部を流下する遊技球は前記第2領域に流入する又は前記第2領域に流入する確率が前記第1領域に流入する確率よりも高い構成であることを特徴とする特徴C1又はC2に記載の遊技機。
【0662】
特徴C3によれば、第1遊技状態においては所定通路部を流下する遊技球が第1領域に流入する又は第1領域に流入する確率が高くなる一方、第2遊技状態においては所定通路部を流下する遊技球が第2領域に流入する又は第2領域に流入する確率が高くなる。これにより、第1可変入球手段に遊技球が入球することを契機とした抽選処理が実行され易い状態と、第2可変入球手段に遊技球が入球することを契機とした抽選処理が実行され易い状態とをそれぞれ作り出すことが可能となる。
【0663】
特徴C4.前記所定入球部を、遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え制御する切換制御手段(MPU112における普図変動中処理及び普電動作中処理を実行する機能)を備え、
前記所定入球部が前記第1状態となる状況として、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導される第1状況と、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導される第2状況とが存在しており、
前記第1遊技状態においては、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第1状況となる又は前記第1状況となる確率が前記第2状況となる確率よりも高い構成であり、
前記第2遊技状態においては、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第2状況となる又は前記第2状況となる確率が前記第1状況となる確率よりも高い構成であることを特徴とする特徴C3に記載の遊技機。
【0664】
特徴C4によれば、所定入球部は第2状態においては遊技球の入球が不可又は困難であり第1状態においては遊技球の入球が可能である。これにより、所定入球部に遊技球が入球することを期待する遊技者は所定入球部が第1状態となるか否かに注目することとなる。この場合に、第1状況においては所定入球部に入球した遊技球が第1領域に誘導されるとともに、第1遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第1状況となる又は第1状況となり易い。また、第2状況においては所定入球部に入球した遊技球が第2領域に誘導されるとともに、第2遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第2状況となる又は第2状況となり易い。これにより、所定入球部が第1状態となる状況であって第1領域に遊技球が流入し易い状態と、所定入球部が第1状態となる状況であって第2領域に遊技球が流入し易い状態とをそれぞれ作り出すことが可能となる。
【0665】
特徴C5.前記遊技領域において前記所定入球部、前記第1可変入球手段及び前記第2可変入球手段の上流側には、供給された遊技球を所定振分方向及び特定振分方向を含めた複数種類の振分方向のいずれかに振り分けるものであって遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段(第1振分機構71、第2振分機構72)を備え、
前記第1可変入球手段及び前記第2可変入球手段は集約領域において遊技球の流下方向に並べて設けられており、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち上流側に設けられた可変入球手段が前記第2状態である場合に前記集約領域に流入した遊技球は下流側に設けられた可変入球手段に向けて流下することが可能であり、
当該振分手段による振分方向が前記所定振分方向である場合に前記所定入球部に向けて遊技球が供給され、前記振分手段による振分方向が前記特定振分方向である場合に前記集約領域に向けて遊技球が供給されることを特徴とする特徴C1乃至C4のいずれか1に記載の遊技機。
【0666】
特徴C5によれば、振分手段による振分方向が所定振分方向である場合に所定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が特定振分方向である場合に第1可変入球手段及び第2可変入球手段が設けられた集約領域に向けて遊技球が供給される。これにより、振分手段に遊技球が供給されるように遊技を行うことにより、所定入球部に遊技球が所定の順序で供給されるようにすることが可能となるとともに、所定入球部に入球した遊技球が第1領域及び第2領域のいずれに誘導されたとしてもその誘導された領域に対応する可変入球手段に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0667】
特に、第1可変入球手段及び第2可変入球手段が集約領域において遊技球の流下方向に並べて設けられているとともに、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち上流側に設けられた可変入球手段が第2状態である場合に集約領域に流入した遊技球は下流側に設けられた可変入球手段に向けて流下する。これにより、第1可変入球手段及び第2可変入球手段のそれぞれに対して個別に振分手段による振り分けが行われる構成としなくても、それら第1可変入球手段及び第2可変入球手段のうち第1状態となっている側に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0668】
特徴C6.前記振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合に当該振分手段による振分状態が1周する構成であることを特徴とする特徴C5に記載の遊技機。
【0669】
特徴C6によれば、振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合には当該振分手段による振分状態が1周することとなるため、振分手段に遊技球が供給されるようにすることにより遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。
【0670】
特徴C7.前記振分手段により前記所定振分方向に振り分けられた遊技球のみが前記所定入球部に入球可能であって、前記振分手段により前記特定振分方向に振り分けられた遊技球のみが前記第1可変入球手段及び前記第2可変入球手段のうち前記第1状態となっている側に入球可能であることを特徴とする特徴C5又はC6に記載の遊技機。
【0671】
特徴C7によれば、振分手段により振り分けられた遊技球のみが所定入球部、第1可変入球手段及び第2可変入球手段に入球することが可能となる。これにより、所定入球部、第1可変入球手段及び第2可変入球手段への入球頻度を所望の頻度に設計し易くなる。
【0672】
特徴C8.前記振分手段により前記所定振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定の個数後に前記振分手段に供給される遊技球が前記特定振分方向に振り分けられることを特徴とする特徴C5乃至C7のいずれか1に記載の遊技機。
【0673】
特徴C8によれば、振分手段により所定振分方向に振り分けられる遊技球に対して所定の個数後に振分手段に供給される遊技球が特定振分方向に振り分けられることにより、所定入球部に遊技球が入球してから第1可変入球手段又は第2可変入球手段の集約領域に遊技球が供給されるまでの期間を確保することが可能となる。
【0674】
特徴C9.前記所定入球部を、遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え制御する切換制御手段(MPU112における普図変動中処理及び普電動作中処理を実行する機能)を備え、
当該切換制御手段は、特定入球部(スルー入賞部36)に遊技球が入球したことに基づいて前記切り換え制御を実行する構成であり、
前記振分手段による振分方向として別振分方向が設定されており、
前記振分手段による振分方向が前記別振分方向である場合に前記特定入球部に向けて遊技球が供給され、
前記振分手段が前記特定振分方向に遊技球を振り分ける状態となった場合、当該振分手段が前記別振分方向に遊技球を振り分ける状態となるまでに、前記特定振分方向に特別個数の遊技球が振り分けられる構成であり、
当該遊技機は、
前記第1領域に遊技球が流入したことを契機として前記第1可変入球手段が前記第1状態となった場合、当該第1可変入球手段に切換契機個数の遊技球が入球したことに基づいて当該第1可変入球手段を前記第2状態とする手段(MPU112におけるステップS707〜ステップS710の処理を実行する機能)と、
前記第2領域に遊技球が流入したことを契機として前記第2可変入球手段が前記第1状態となった場合、当該第2可変入球手段に切換契機個数の遊技球が入球したことに基づいて当該第2可変入球手段を前記第2状態とする手段(MPU112におけるステップS807〜ステップS810の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別個数は前記切換契機個数以上の個数であることを特徴とする特徴C5乃至C8のいずれか1に記載の遊技機。
【0675】
特徴C9によれば、特定入球部に遊技球が入球したことを少なくとも一の条件として所定入球部が第1状態となる。これにより、所定入球部に遊技球が入球することを期待する遊技者は特定入球部に遊技球が入球するか否かにも注目することとなる。また、振分手段による振分方向が別振分方向である場合に特定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が所定振分方向である場合に所定入球部に向けて遊技球が供給され、振分手段による振分方向が特定振分方向である場合に集約領域に向けて遊技球が供給される。これにより、振分手段に遊技球が供給されるように遊技を行うことによりそれぞれの入球箇所に向けて遊技球が順次供給されるようにすることが可能となる。
【0676】
上記構成において、第1可変入球手段が第1状態となった場合には当該第1可変入球手段に向けて振分手段により切換契機個数の遊技球が供給された後に振分手段の振分状態が特定入球部に向けて遊技球を振り分ける状態となり、第2可変入球手段が第1状態となった場合には当該第2可変入球手段に向けて振分手段により切換契機個数の遊技球が供給された後に振分手段の振分状態が特定入球部に向けて遊技球を振り分ける状態となる。これにより、第1可変入球手段又は第2可変入球手段が第1状態となった場合、その可変入球手段が第2状態となった後に特定入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、第1可変入球手段及び第2可変入球手段が第2状態である状況において特定入球部への遊技球の入球を発生させることが可能となる。
【0677】
特徴C10.前記所定入球部を、遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え制御する切換制御手段(MPU112における普図変動中処理及び普電動作中処理を実行する機能)を備え、
当該切換制御手段は、特定入球部(スルー入賞部36)に遊技球が入球したことに基づいて前記切り換え制御を実行する構成であり、
前記振分手段による振分方向として別振分方向が設定されており、
前記振分手段による振分方向が前記別振分方向である場合に前記特定入球部に向けて遊技球が供給され、
前記所定入球部が前記第1状態となる状況として、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導される第1状況と、前記所定入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導される第2状況とが存在しており、
遊技状態が第1遊技状態(第1高確率状態)である場合、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第1状況となる又は前記第1状況となる確率が前記第2状況となる確率よりも高い構成であり、
遊技状態が第2遊技状態(第2高確率状態)である場合、前記所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては前記第2状況となる又は前記第2状況となる確率が前記第1状況となる確率よりも高い構成であり、
前記第1状況においては、所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記別振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記所定入球部に入球した遊技球が前記第1領域に誘導され、
前記第2状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記別振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記所定入球部に入球した遊技球が前記第2領域に誘導されることを特徴とする特徴C5乃至C9のいずれか1に記載の遊技機。
【0678】
特徴C10によれば、第1状況においては所定入球部に入球した遊技球が第1領域に誘導されるとともに、第1遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第1状況となる又は第1状況となり易い。また、第2状況においては所定入球部に入球した遊技球が第2領域に誘導されるとともに、第2遊技状態においては所定入球部への遊技球の入球が可能となる状況においては第2状況となる又は第2状況となり易い。これにより、所定入球部が第1状態となる状況であって第1領域に遊技球が流入し易い状態と、所定入球部が第1状態となる状況であって第2領域に遊技球が流入し易い状態とをそれぞれ作り出すことが可能となる。
【0679】
この場合に、振分手段に所定の供給周期で遊技球が供給されている場合には、第1状況であれば特定入球部に供給される遊技球に対して所定個数後に振分手段に供給される遊技球が所定入球部に入球するとともに第1領域に供給され、第2状況であれば特定入球部に供給される遊技球に対して所定個数後に振分手段に供給される遊技球が所定入球部に入球するとともに第2領域に供給される。これにより、振分手段の動作態様を共通の態様としながら、第1状況においては第1領域に遊技球が供給され第2状況においては第2領域に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。また、特定入球部に遊技球が供給されてから所定入球部に遊技球が供給されるまでに必要な遊技球の個数を共通の個数としながら、第1状況においては第1領域に遊技球が供給され第2状況においては第2領域に遊技球が供給されるようにすることが可能となる。
【0680】
特徴C11.前記切り換え制御が開始されたタイミングを基準とした場合に第1期間においては前記第1領域に遊技球が誘導される誘導状態となり第2期間においては前記第2領域に遊技球が誘導される誘導状態となるように前記誘導手段を制御する誘導制御手段(MPU112におけるステップS510、ステップS511及びステップS612〜ステップS614の処理を実行する機能)を備え、
前記第1状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記別振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記所定入球部に入球した遊技球が前記誘導手段による誘導位置を通過する場合に前記第1期間となっているように前記切り換え制御の開始タイミングが設定され、
前記第2状況においては、前記所定の供給周期で前記振分手段に遊技球が供給されている場合に、前記振分手段により前記別振分方向に振り分けられた遊技球に対して前記所定個数後に前記振分手段に供給された遊技球であって前記所定入球部に入球した遊技球が前記誘導手段による誘導位置を通過する場合に前記第2期間となっているように前記切り換え制御の開始タイミングが設定されることを特徴とする特徴C10に記載の遊技機。
【0681】
特徴C11によれば、第1状況及び第2状況のそれぞれに対応させて所定入球部の切り換え制御の開始タイミングを調整するだけで、上記特徴C10において説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
【0682】
特徴C12.前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて切換前動作を実行する動作実行手段(普図表示部46)を備え、
前記切換制御手段は、前記切り換え制御を実行する場合、前記特定入球部に遊技球が入球したことに基づいて開始された前記切換前動作が終了した場合に前記切り換え制御を開始する構成であり、
当該遊技機は、前記第1状況においては当該第1状況に対応する期間に亘って前記切換前動作を前記動作実行手段に行わせ、前記第2状況においては当該第2状況に対応する期間に亘って前記切換前動作を前記動作実行手段に行わせる動作制御手段(第1の実施形態ではMPU112におけるステップS407及びステップS408の処理を実行する機能、第2の実施形態ではMPU112におけるステップS1211及びステップS1212の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴C11に記載の遊技機。
【0683】
特徴C12によれば、第1状況及び第2状況のそれぞれに対応させて動作実行手段において切換前動作が実行される期間を調整するだけで、上記特徴C10において説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
【0684】
特徴C13.前記振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合に当該振分手段による振分状態が1周する構成であり、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行され得ることを特徴とする特徴C5乃至C12のいずれか1に記載の遊技機。
【0685】
特徴C13によれば、振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合には当該振分手段による振分状態が1周することとなるため、振分手段に遊技球が供給されるようにすることにより遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。この場合に、振分状態が1周するまでに振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行され得る。これにより、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら、振分手段に向けて遊技球が供給されるように遊技が行われる状況を生じさせることが可能となる。
【0686】
特徴C14.前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球によって前記所定入球部への入球が発生する場合、前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴C13に記載の遊技機。
【0687】
特徴C14によれば、所定入球部への入球が発生し得る状態において振分手段に遊技球が供給される場合には、振分状態が1周するまでに振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、所定入球部への入球が発生し得る状態において振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0688】
特徴C15.前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球によって前記所定入球部への入球が発生しない場合に前記振分手段により振り分けられた遊技球が入球する特別入球部(特別入賞部142)を備え、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球のうち対応個数の遊技球が前記特別入球部に入球することに基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴C13又はC14に記載の遊技機。
【0689】
特徴C15によれば、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段により振り分けられた遊技球が特別入球部に入球する。そして、特別入球部に対応個数の遊技球が入球したことに基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0690】
特徴C16.前記振分手段により前記所定振分方向に振り分けられたものの前記所定入球部に入球しない遊技球が入球する特別入球部(特別入賞部142)を備え、
当該特別入球部に遊技球が入球したことに基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴C13又はC14に記載の遊技機。
【0691】
特徴C16によれば、振分手段により所定振分方向に振り分けられた遊技球は所定入球部に入球しなかったとしても特別入球部に入球する。そして、特別入球部に遊技球が入球したことに基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0692】
なお、特徴C1〜C16の構成に対して、特徴A1〜A28、特徴B1〜B34、特徴C1〜C16、特徴D1〜D7、特徴E1〜E4、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
【0693】
上記特徴C群に係る発明によれば、以下の課題を解決することが可能である。
【0694】
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
【0695】
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
【0696】
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
【0697】
<特徴D群>
特徴D1.遊技領域において供給された遊技球を複数種類の振分方向のいずれかに振り分けるものであって遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段(第1の実施形態では第1振分機構71及び第2振分機構72、第4の実施形態では第1振分機構71、第5の実施形態では第3振分機構161及び第4振分機構162)を備え、
前記振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合に当該振分手段による振分状態が1周する構成であり、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行され得ることを特徴とする遊技機。
【0698】
特徴D1によれば、振分手段に遊技球が供給されることにより当該振分手段の各振分方向に対応する各領域に遊技球が順次供給されることとなる。また、振分手段に特定個数の遊技球が供給された場合には当該振分手段による振分状態が1周することとなるため、振分手段に遊技球が供給されるようにすることにより遊技球の振り分けが一定の態様で繰り返し行われるようにすることが可能となる。この場合に、振分状態が1周するまでに振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行され得る。これにより、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら、振分手段に向けて遊技球が供給されるように遊技が行われる状況を生じさせることが可能となる。
【0699】
特徴D2.前記振分手段による振分方向が所定振分方向である場合、所定入球部(第1の実施形態及び第3の実施形態では分岐入口61、第4の実施形態及び第5の実施形態では第2特図入賞装置34)に向けて遊技球が供給される構成であり、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球によって前記所定入球部への入球が発生する場合、前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
【0700】
特徴D2によれば、所定入球部への入球が発生し得る状態において振分手段に遊技球が供給される場合には、振分状態が1周するまでに振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、所定入球部への入球が発生し得る状態において振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0701】
特徴D3.前記振分手段による振分方向が所定振分方向である場合、所定入球部(第1の実施形態及び第3の実施形態では分岐入口61、第4の実施形態及び第5の実施形態では第2特図入賞装置34)に向けて遊技球が供給される構成であり、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球によって前記所定入球部への入球が発生しない場合に前記振分手段により振り分けられた遊技球が入球する特別入球部(第3の実施形態では特別入賞部142、第4の実施形態及び第5の実施形態では特別入賞部155)を備え、
前記振分状態が1周するまでに前記振分手段により振り分けられた遊技球のうち対応個数の遊技球が前記特別入球部に入球することに基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴D1又はD2に記載の遊技機。
【0702】
特徴D3によれば、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段により振り分けられた遊技球が特別入球部に入球する。そして、特別入球部に対応個数の遊技球が入球したことに基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0703】
特徴D4.前記振分手段による振分方向が所定振分方向である場合、所定入球部(第1の実施形態及び第3の実施形態では分岐入口61、第4の実施形態及び第5の実施形態では第2特図入賞装置34)に向けて遊技球が供給される構成であり、
前記振分手段により前記所定振分方向に振り分けられたものの前記所定入球部に入球しない遊技球が入球する特別入球部(第3の実施形態では特別入賞部142、第4の実施形態及び第5の実施形態では特別入賞部155)を備え、
当該特別入球部に遊技球が入球したことに基づき、前記特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を前記特定個数以上増加させるための処理が実行されることを特徴とする特徴D1又はD2に記載の遊技機。
【0704】
特徴D4によれば、振分手段により所定振分方向に振り分けられた遊技球は所定入球部に入球しなかったとしても特別入球部に入球する。そして、特別入球部に遊技球が入球したことに基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与される又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行される。これにより、所定入球部への入球が発生しない場合であっても振分手段に遊技球が供給されるように遊技が行われる場合には、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら遊技を行うことが可能となる。
【0705】
特徴D5.遊技球の入球が可能である第1状態と遊技球の入球が不可又は困難である第2状態とのそれぞれに切り換え可能に設けられた特別入球手段(特電入賞装置35)を備え、
前記振分手段は、前記特別入球手段に対して遊技球の流下方向の下流側に設けられていることを特徴とする特徴D1乃至D4のいずれか1に記載の遊技機。
【0706】
特徴D5によれば、特別入球手段に向けて遊技球が供給されたものの当該特別入球手段に入球しなかった遊技球が振分手段に供給され、さらに当該振分手段に特定個数の遊技球が供給されて当該振分手段の振分状態が1周するまでに当該振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行され得る。これにより、遊技者が使用可能な遊技球数を実質的に減らさないようにしながら、特別入球手段に向けて遊技球が供給されるように遊技が行われる状況を生じさせることが可能となる。
【0707】
特徴D6.前記特別入球手段に向けて供給された遊技球であって当該特別入球手段に入球しなかった遊技球を前記振分手段に誘導する振分誘導手段(第3の実施形態では誘導部141、第4の実施形態では誘導部151、第5の実施形態では誘導部163)を備えていることを特徴とする特徴D5に記載の遊技機。
【0708】
特徴D6によれば、特別入球手段に向けて供給された遊技球であって当該特別入球手段に入球しなかった遊技球が振分手段に確実に供給されるようにすることが可能となる。
【0709】
特徴D7.抽選処理の抽選結果が当選結果となったことに基づいて、前記特別入球手段が前記第1状態と前記第2状態との間で繰り返し切り換えられる特別遊技状態に遊技状態を移行させる手段(MPU112におけるステップS1009の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D5又はD6に記載の遊技機。
【0710】
特徴D7によれば、特別遊技状態において特別入球手段に向けて供給された遊技球が当該特別入球手段に入球しなかったとしても、その遊技球は振分手段に供給される。そして、当該振分手段に特定個数の遊技球が供給されて当該振分手段の振分状態が1周するまでに当該振分手段により振り分けられた各遊技球の少なくとも一部による入賞に基づき、特定個数以上の遊技球が遊技者に付与され得る又は遊技者が使用可能な遊技球数を特定個数以上増加させるための処理が実行され得る。これにより、特別遊技状態において特別入球手段に向けて遊技球が供給されたものの当該遊技球が特別入球手段に入球しなかったとしても、その分による遊技球の減少が実質的に発生しないようにすることが可能となる。
【0711】
なお、特徴D1〜D7の構成に対して、特徴A1〜A28、特徴B1〜B34、特徴C1〜C16、特徴D1〜D7、特徴E1〜E4、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
【0712】
<特徴E群>
特徴E1.遊技領域を流下する遊技球が入球可能な特定入球部(スルー入賞部36)と、
遊技領域を流下する遊技球が入球可能な所定入球部(第1の実施形態及び第3の実施形態では分岐入口61、第4の実施形態及び第5の実施形態では第2特図入賞装置34)と、
前記遊技領域において前記特定入球部及び前記所定入球部の上流側に設けられ、供給された遊技球を第1振分方向及び第2振分方向を含めた複数種類の振分方向のいずれかに振り分けるものであって遊技球が供給されることを契機として振分方向を順次変更する振分手段(第4の実施形態における第1振分機構71)と、
を備え、
当該振分手段による振分方向が前記第1振分方向である場合に前記特定入球部に向けて遊技球が供給され、前記振分手段による振分方向が前記第2振分方向である場合に前記所定入球部に向けて遊技球が供給される構成であり、
前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から前記特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間の方が、前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられた遊技球が前記所定の高さ位置から前記所定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くなるように、前記振分手段から前記特定入球部までの通路構成及び前記振分手段から前記所定入球部までの通路構成が設定されていることを特徴とする遊技機。
【0713】
特徴E1によれば、振分手段に遊技球が供給されることにより当該振分手段の各振分方向に対応する各領域に遊技球が順次供給されることとなる。この場合に、振分手段により第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間の方が、振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から所定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長く設定されていることにより、所定入球部に遊技球が入球してから特定入球部に遊技球が到達するまでに要する期間を長く確保することが可能となる。また、振分手段から特定入球部までの通路構成及び振分手段から所定入球部までの通路構成によって上記のような入球期間が設定されていることにより、振分手段による遊技球の振り分け態様を一定のものとしながら上記のような作用効果を生じさせることが可能となる。
【0714】
特徴E2.前記振分手段により前記第1振分方向に振り分けられた遊技球を前記特定入球部に誘導する特定誘導通路部(第4誘導レール156)と、
前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられた遊技球を前記所定入球部に誘導する所定誘導通路部(第2誘導レール153)と、
を備え、
前記特定誘導通路部における前記所定の高さ位置から前記特定入球部までの通路長寸法が、前記所定誘導通路部における前記所定の高さ位置から前記所定入球部までの通路長寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
【0715】
特徴E2によれば、特定誘導通路部における所定の高さ位置から特定入球部までの通路長寸法が所定誘導通路部における所定の高さ位置から所定入球部までの通路長寸法よりも大きく設定されていることにより、振分手段により第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間を、振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から所定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くすることが可能となる。これにより、所定入球部が第1状態となった場合に当該所定入球部への入球に基づき当該所定入球部が第2状態となった後に特定入球部に遊技球が供給されるようにすることが可能となり、所定入球部が第2状態である状況において特定入球部への遊技球の入球を発生させることが可能となる。また、本構成によれば特定誘導通路部及び所定誘導通路部の通路長寸法を調整するだけで、上記のような作用効果を生じさせることが可能となる。
【0716】
特徴E3.前記振分手段により前記第2振分方向に振り分けられる遊技球に対して1個後に前記振分手段に供給される遊技球が前記第1振分方向に振り分けられることを特徴とする特徴E1又はE2に記載の遊技機。
【0717】
特徴E3によれば、所定入球部に向けて供給された遊技球に対して次に振分手段に供給された遊技球が特定入球部に供給される。これにより、所定入球部に向けて遊技球が供給されてから特定入球部に向けて遊技球が供給されるまでに無駄な遊技球が生じないようにすることが可能となる。この場合に、上記特徴E1の構成を備えていることにより、振分手段により第1振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から特定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間を、振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球が所定の高さ位置から所定入球部に入球可能となる位置に到達するまでに要する期間よりも長くすることが可能となる。
【0718】
特徴E4.前記第2振分方向は前記振分手段から鉛直下方に向けた方向であり、
前記第1振分方向は前記振分手段から鉛直下方とは異なる側に向けた方向であることを特徴とする特徴E1乃至E3のいずれか1に記載の遊技機。
【0719】
特徴E4によれば、振分手段により鉛直下方に振り分けられた遊技球が供給される位置に所定入球部が設けられているとともに振分手段により第2振分方向に振り分けられた遊技球が所定入球部に到達するまでに要する期間が短く設定されていることにより、所定入球部への遊技球の供給が円滑に行われるようにすることが可能となる。
【0720】
なお、特徴E1〜E4の構成に対して、特徴A1〜A28、特徴B1〜B34、特徴C1〜C16、特徴D1〜D7、特徴E1〜E4、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
【0721】
上記特徴D群及び上記特徴E群に係る発明によれば、以下の課題を解決することが可能である。
【0722】
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
【0723】
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
【0724】
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技領域における遊技球の流下態様を好ましいものとする必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
【0725】
<特徴F群>
特徴F1.遊技領域(遊技領域PA)を流下する遊技球が入球可能な特別入球部(第2特図入賞装置34)と、
当該特別入球部に遊技球が入球したことに基づいて所定情報を取得する取得手段(MPU112におけるステップS1101の処理を実行する機能)と、
当該取得手段が取得した前記所定情報を、所定数を上限として記憶する所定情報記憶手段(第2特図保留エリア134)と、
当該所定情報記憶手段に前記所定情報が記憶されている場合、当該所定情報が特典の付与に対応する付与対応情報であるか否かの付与判定を実行する付与判定手段(MPU112におけるステップS1103及びステップS1105の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段により前記付与判定が実行されることに対応させて遊技回用動作が実行されるように遊技回実行手段(第2特図表示部45b)を制御する遊技回制御手段(MPU112におけるステップS1006〜ステップS1008の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行契機となる前記所定情報とは別に前記所定情報が前記所定情報記憶手段に記憶されている状況において前記付与対応情報に対応していない前記所定情報を実行契機とした前記遊技回用動作を実行させる場合、前記特別入球部への遊技球の入球が発生する場合における最短の入球周期よりも短い第1動作期間(固定短期間)に亘って前記遊技回用動作が実行されるようにする第1制御手段(MPU112におけるステップS1905の処理を実行する機能)と、
前記遊技回用動作の実行契機となる前記所定情報とは別に前記所定情報が前記所定情報記憶手段に記憶されていない状況において前記遊技回用動作を実行させる場合、前記最短の入球周期以上の第2動作期間(固定長期間)に亘って前記遊技回用動作が実行されるようにする第2制御手段(MPU112におけるステップS1906の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
【0726】
特徴F1によれば、所定情報記憶手段に所定情報が複数記憶されている状況において付与対応情報に対応していない所定情報を実行契機として遊技回用動作が実行される場合には、特別入球部への遊技球の入球が発生する場合における最短の入球周期よりも短い期間で遊技回用動作が実行される。これにより、所定情報記憶手段に既に所定数の所定情報が記憶されているにも関わらず特別入球部への遊技球の入球が新たに発生してしまう可能性が低減される。よって、特別入球部に遊技球が入球したにも関わらず所定情報が取得されないという事象が発生しづらくなる。その一方、所定情報記憶手段に別の所定情報が記憶されていない状況で所定情報を実行契機として遊技回用動作が実行される場合には、当該遊技回用動作が最短の入球周期以上の期間に亘って実行される。これにより、所定情報記憶手段に遊技回用動作の実行対象となっていない所定情報が記憶されていない状況となった場合には、所定情報記憶手段に第2保留情報が記憶されるようにすることが可能となる。
【0727】
特徴F2.前記第1動作期間は1種類のみであることを特徴とする特徴F1に記載の遊技機。
【0728】
特徴F2によれば、第1動作期間が1種類のみであることにより動作期間を記憶するための記憶容量を抑えることが可能となる。
【0729】
特徴F3.前記第2動作期間は、前記最短の入球周期と前記所定数との積以上の期間であることを特徴とする特徴F1又はF2に記載の遊技機。
【0730】
特徴F3によれば、第2動作期間に亘って遊技回用動作が実行される場合には当該遊技回用動作が実行されている状況において所定情報記憶手段に所定数の所定情報が記憶されるようにすることが可能となる。これにより、所定情報記憶手段に所定数の所定情報が記憶される状況を生じさせることが可能となる。
【0731】
特徴F4.前記第2動作期間は、前記最短の入球周期と前記所定数との積以上の期間であって前記最短の入球周期と前記所定数に1加算した数との積未満の期間であることを特徴とする特徴F3に記載の遊技機。
【0732】
特徴F4によれば、所定情報記憶手段に別の所定情報が記憶されていない状況で所定情報を実行契機として遊技回用動作が第2動作期間に亘って実行される場合には、当該遊技回用動作が実行されている状況において所定情報記憶手段に所定数の所定情報が記憶されるようにすることが可能となる一方、当該遊技回用動作が実行されている状況において特別入球部に所定数よりも多い数の遊技球が入球してしまわないようにすることが可能となる。
【0733】
特徴F5.所定の遊技状態において最短の供給周期で前記特別入球部に遊技球が供給され、前記付与対応情報に対応していない前記所定情報を実行契機とした前記遊技回用動作が繰り返し実行される場合、当該遊技回用動作が所定回数実行されるまでは前記第1動作期間による前記遊技回用動作が実行され、その次の実行回において前記第2動作期間による前記遊技回用動作が実行されるように、前記第1動作期間及び前記第2動作期間が設定されていることを特徴とする特徴F1乃至F4のいずれか1に記載の遊技機。
【0734】
特徴F5によれば、所定の遊技状態において最短の供給周期で振分手段に遊技球が供給されるとともに付与対応情報に対応していない所定情報を実行契機とした遊技回用動作が繰り返し実行される場合には、第1動作期間による遊技回用動作が所定回数実行された後に第2動作期間による遊技回用動作が1回実行されるという状況が繰り返し発生することとなる。これにより、特別入球部への入球が発生したにも関わらず所定情報が取得されないという状況が発生しないようにするために遊技回用動作の実行効率を高めた構成において、遊技回用動作がある程度長い期間に亘って実行される状況を定期的に生じさせることが可能となり、それに合わせて演出の実行態様を好ましいものとすることが可能となる。
【0735】
特徴F6.前記第2動作期間に亘って前記遊技回用動作が実行される場合に所定演出が実行されるようにする手段(MPU123におけるステップS2105〜ステップS2110の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴F5に記載の遊技機。
【0736】
特徴F6によれば、所定入球部への入球が発生したにも関わらず所定情報が取得されないという状況が発生しないようにするために遊技回用動作の実行効率を高めた構成において、定期的に所定演出が実行されるようにすることが可能となる。
【0737】
なお、特徴F1〜F6の構成に対して、特徴A1〜A28、特徴B1〜B34、特徴C1〜C16、特徴D1〜D7、特徴E1〜E4、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
【0738】
上記特徴F群に係る発明によれば、以下の課題を解決することが可能である。
【0739】
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
【0740】
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
【0741】
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の進行が好適に行われる必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
【0742】
以下に、以上の各特徴を適用し得る又は各特徴に適用される遊技機の基本構成を示す。
【0743】
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
【0744】
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
【符号の説明】
【0745】
10…パチンコ機、33…第1特図入賞装置、34…第2特図入賞装置、35…特電入賞装置、36…スルー入賞部、46…普図表示部、61…分岐入口、65…分岐通路、65c…第1導出領域、65d…第2導出領域、66a…分岐入賞検知センサ、67…切換片、71…第1振分機構、72…第2振分機構、107…払出制御装置、112…MPU、123…MPU、134…第2特図保留エリア、142…特別入賞部、151…誘導部、153…第2誘導レール、155…特別入賞部、156…第4誘導レール、161…第3振分機構、162…第4振分機構、163…誘導部、PA…遊技領域。
図1
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