(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示手段は、前記判定手段によって判定した結果を、前記ルールのそれぞれの条件及び前記電子メールの評価を行うための条件に対応させて表示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
前記表示手段は、前記ルールのそれぞれの条件に対応させて前記判定した結果が良あるいは否にかかる情報を表示することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記表示手段は、表示されたそれぞれのルールに対応して、前記判定手段による前記ルールの各条件を満たすかの判定を行うことの指示を受け付ける指示部を表示することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記判定手段による判定に用いる前記電子メールの選択を受け付けるメール選択受付手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムにおけるシステム構成の一例を示す図である。尚、
図1に示す各種端末の構成は一例であり、目的や用途に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム100には、クライアント端末101、電子メールのテストを行うシステム管理者が利用する管理者用クライアント端末102、内部メールサーバ104が設置されており、それら端末は、ローカルエリアネットワーク(LAN)103を介して相互に通信可能に接続されており、内部システムとして構築されている。
【0015】
また、クライアント端末101は、広域ネットワーク105を介して、少なくとも1以上の外部メールサーバ106に接続された外部クライアント端末107と相互に通信可能に接続されている。また、LAN103と広域ネットワーク105との間には不図示のファイアウォール装置が設置されており、あらかじめ決められた規則に従った通信制御処理が行われている。
【0016】
内部メールサーバ104は、クライアント端末101による電子メール中継のためのサーバ装置であり、クライアント端末101のSMTP通信内容を特定し、その通信内容に応じて後述する各種の処理を行うことになる。
【0017】
また、内部メールサーバ104は、電子メールの送信制御に係るログを閲覧したり、保存したメールの閲覧や保留された電子メールに対する操作などを行うための管理サーバと、電子メールのフィルタリングやアーカイブとしての機能やSMTPサーバとしての役割を担う検査サーバとの2つのサーバで構成することもできる。
【0018】
この場合、管理サーバと検査サーバとは別々の筐体として構成することもでき、本発明のように電子メールのテストを行う場合、管理サーバにおいてテストを実行するが、テストを行うために検査サーバからルールを適用するためのコマンドを流用することができる。
【0019】
ただし、コマンドは検査サーバのディレクトリ構成を想定しているため、そのままコマンドを管理サーバで実行しても必要なディレクトリ等がないなどの理由からエラーとなるため、管理サーバでは、検査サーバの環境を構築することで、このようなエラーを回避する。
【0020】
管理者用クライアント端末102は、内部メールサーバ104の設定、管理を行うことになる。
【0021】
次に、
図1に示す内部メールサーバ104の各種端末のハードウェア構成について、
図2を用いて説明する。尚、クライアント端末101、管理者用クライアント端末102、外部メールサーバ106、及び外部クライアント端末107についても同様な構成を備えるため説明は省略する。
【0022】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各クライアント装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0023】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0024】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイスを示す入力部209からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。
【0025】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0026】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0027】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0028】
本発明を実現するための電子メールのテスト処理を実行するためのプログラム等は、外部メモリ211に記憶されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行される。
【0029】
本発明に係わる電子メールのテスト処理が用いる定義情報及び各種情報テーブルについても、外部メモリ211に記憶されている。これらについての詳細な説明は、後述する。
【0030】
図3には、本発明の実施形態に係る内部メールサーバ104において実行される電子メールのテスト処理に関するフローチャートが示されている。
【0031】
ステップS100では、内部メールサーバ104において、ルールテーブル(
図15参照)から電子メールの送受信制御を行うためのルールに関する情報(以降、ルール情報)を取得して、管理者用クライアント端末102に対して、ルール一覧画面(
図5参照)に合わせて表示する。
【0032】
図15に示すルールテーブルは、ルールを一意に識別するためのルールID、ルールの条件のうち送信者に関する条件を示す差出人、受信者に関する条件を示す宛先、添付ファイルのチェックや個人情報指数のチェック等の条件を示す数値条件、キーワードやMIMEタイプ、あるいは個人情報の検査に係る条件を示す検査項目を備えている。
【0033】
また、ルールテーブルは、各条件に該当した場合に、電子メールに対する動作を設定したり、特定の検査(検査項目)を行う際に設定がなされる動作を備えており、この動作には、例えば、中継、削除、保留、一時保留、検査などが設定され、検査の動作が設定されている場合、差出人、宛先、数値条件、検査項目の全てに関して処理を行う。
【0034】
一方、中継、削除、保留、一時保留の動作が設定されている場合は、検査項目に関しては処理を行うことなく、差出人、宛先、数値条件に関して処理を行う。
【0035】
図5には、ルール一覧画面の構成が示されており、ルール一覧画面300は、全てのルールに対してテストを行う際に押下するための全ルールテスト301、ルール情報を表示するためのルール情報表示領域302、各ルールを編集するための編集中ルール画面(
図6参照)を表示する際に押下するための編集303、個別のルールをテストするためのテスト304を備えている。
【0036】
また、ルール一覧画面300は、ルール情報表示領域302に行を追加(空欄、ルールIDは、0)するための挿入305、ルール情報表示領域302において選択表示されたルールを削除する際に押下するための削除306、ルール情報表示領域302で相互に選択されたルールの表示順序を入れ替える際に押下するための移動307、管理者用クライアント端末102のローカル上で作成したルールが入力されたファイルをアップロードするためのアップロード画面(
図7参照)を表示する際に押下するためのアップロード308、ルール情報表示領域302において選択表示されたルールが入力されたファイルを当該ローカル上へダウンロードするために押下するダウンロード309を備えている。
【0037】
ステップS101では、管理者用クライアント端末102において、ルール一覧画面300を閉じるためのボタン(不図示)が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、本処理を終了し、押下されたと判定しない場合、ステップS102へ処理を進める。
【0038】
ステップS102では、管理者用クライアント端末102において、ルール一覧画面300のルール情報表示領域302のIDあるいは編集303が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS104へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS112へ処理を進める。
【0039】
ステップS104では、管理者用クライアント端末102において、編集中ルール画面(
図6参照)を表示する。
【0040】
図6には、編集中ルール画面の構成が示されており、編集中ルール画面400は、ルールを一意に識別するIDやルールの名称を示すルールに関する識別情報を表示あるいは修正するためのルール識別情報欄401、ルール識別情報欄401に表示されたルールに対応する差出人条件を表示、あるいは表示された差出人条件の修正を行うための欄を示す差出人条件欄402を備えている。
【0041】
また、編集中ルール画面400は、ルール識別情報欄401に表示されたルールに対応する宛先条件を表示、あるいは表示された宛先条件の修正を行うための欄を示す宛先条件欄403、ルール識別情報欄401に表示されたルールに対応する数値条件を表示、あるいは表示された数値条件の修正を行うための欄を示す数値条件欄404を備えている。
【0042】
これらの各条件については、各欄に対応する簡易設定リンクを押下することで、各欄に設定可能な条件を参照選択可能な画面(不図示)が表示されるので、その画面(不図示)に表示された条件を選択することで、簡易に各欄に条件を設定することが可能である。
【0043】
編集中ルール画面400は、ルール識別情報欄401に表示されたルールに対応する動作を表示、あるいは表示された動作の修正を行うための欄を示す動作欄405を備えており、予め定められた動作、例えば、中継、削除、保留、一時保留、検査などの動作をプルダウンリスト形式で表示選択することが可能である。
【0044】
編集中ルール画面400は、ルール識別情報欄401から動作欄405へ入力されているデータを登録する際に押下するための登録406を備えており、登録406が押下されると、ルール識別情報欄401から動作欄405へ入力されたデータ、つまりルール情報を取得して、ルールテーブルに当該ルール情報のルールIDが存在しなければ、当該ルール情報の登録を行い、ルールテーブルに当該ルール情報のルールIDが存在すれば、当該ルール情報の更新を行うとともに、ルール情報表示領域408(後述)の表示情報を更新する。
【0045】
編集中ルール画面400は、全てのルールに対してテストを行う際に押下するための全ルールテスト407、ルール情報を表示するためのルール情報表示領域408、ルール情報表示領域408に表示選択されたルールに対してテストを行う際に押下するためのテスト409を備えている。
【0046】
ステップS106では、管理者用クライアント端末102において、編集中ルール画面400の登録406が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS108へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS110へ処理を進める。
【0047】
ステップS108では、管理者用クライアント端末102において、編集中ルール画面400のルール識別情報欄401から動作欄405へ入力されたルール情報を取得して、ルール情報表示領域408の表示情報を更新するとともに、内部メールサーバ104のルールテーブルへ登録、あるいは更新する。
【0048】
ステップS110では、管理者用クライアント端末102において、全ルールテスト407、あるいはテスト409が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS128へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、例えば、編集中ルール画面400を閉じるためのボタン(不図示)が押下された場合、ステップS100へ処理を進める。
【0049】
ステップS112では、管理者用クライアント端末102において、ルール一覧画面300のアップロード308が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS114へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS126へ処理を進める。
【0050】
ステップS114では、管理者用クライアント端末102において、アップロード画面(
図7参照)を表示する。
【0051】
図7には、アップロード画面500の構成が示されており、アップロード画面500は、管理者用クライアント端末102において、ローカル上に保管されたルールが入力されたファイルを選択する際に押下するための参照501、選択したファイルが保管された場所を示す保管先502を備えている。
【0052】
また、アップロード画面500は、保管先502に表示された保管先に関する情報をクリアするために押下するクリア514、選択したファイルに入力されたルール情報をルール情報表示領域512に追加表示するために押下するアップロード503、アップロード画面を閉じる際に押下するキャンセル504を備えている。
【0053】
また、アップロード画面500は、ルール情報表示領域512(後述)に表示された各ルールを編集するための編集中ルール画面400を表示する際に押下するための編集505、ルール情報表示領域512(後述)に行を追加(空欄、ルールIDは、0)するための挿入506、ルール情報表示領域512(後述)のルールを削除するための削除507、ルール情報表示領域512(後述)で相互に選択されたルールの表示順序を入れ替える際に押下するための移動508を備えている。
【0054】
また、アップロード画面500は、既に登録されているルール情報を、管理者用クライアント端末102のローカル上に、ファイルでダウンロードする際に押下するためのダウンロード509、ルール情報表示領域512(後述)に表示されたルール情報を登録する際に押下するための登録510を備えている。
【0055】
さらに、アップロード画面500は、全てのルールに対してテストを行う際に押下するための全ルールテスト511、ルール情報を表示するためのルール情報表示領域512、ルール情報表示領域512に表示選択されたルールに対してテストを行う際に押下するためのテスト513を備えている。
【0056】
ステップS116では、管理者用クライアント端末102において、アップロード画面500のアップロード503が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS118へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS120へ処理を進める。
【0057】
ステップS118では、管理者用クライアント端末102において、選択したファイルに入力されたルール情報をルール情報表示領域512に追加表示する。
【0058】
ステップS120では、管理者用クライアント端末102において、アップロード画面500の登録510が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS122へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS124へ処理を進める。
【0059】
ステップS122では、管理者用クライアント端末102において、アップロード画面500のルール情報表示領域512に表示されたルール情報を取得して、内部メールサーバ104のルールテーブルへ登録、あるいは更新する。
【0060】
ステップS124では、管理者用クライアント端末102において、全ルールテスト511、あるいはテスト513が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS128へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、キャンセル504が押下された場合、ステップS100へ処理を進める。
【0061】
ステップS126では、管理者用クライアント端末102において、ルール一覧画面300の全ルールテスト301、あるいはテスト304が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS128へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS136へ処理を進める。
【0062】
ステップS128では、管理者用クライアント端末102において、ルール一覧画面300のテスト304が押下された場合、ルール一覧画面300のルール情報表示領域302においてテスト304に対応するルール情報を取得する。
【0063】
また、編集中ルール画面400のテスト409が押下された場合、編集中ルール画面400のルール情報表示領域408においてテスト409に対応するルール情報を取得し、アップロード画面500のテスト513が押下された場合、アップロード画面500のルール情報表示領域512においてテスト513に対応するルール情報を取得する。
【0064】
さらに、ルール一覧画面300の全ルールテスト301が押下された場合、ルール一覧画面300のルール情報表示領域302に表示された全てのルール情報を取得し、編集中ルール画面400の全ルールテスト407が押下された場合、ルール情報表示領域408に表示された全てのルール情報を取得し、あるいは、アップロード画面500の全ルールテスト511が押下された場合、ルール情報表示領域512に表示された全てのルール情報を取得する。
【0065】
ステップS130では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面(
図8参照)を表示する。
【0066】
図8には、ルールテスト画面600の構成が示されており、ルールテスト画面600は、テストを行う際に適用するルールを表示する選択ルールID601を備えており、ルール一覧画面300、編集中ルール画面400、アップロード画面500で選択されたルールに関するルールIDを表示する。
【0067】
つまり、ステップS130では、ステップS128で取得したルール情報のルールIDを表示するが、個別のルールが選択された場合は、選択されたルールのルールIDを表示し、全てのルールが選択された場合は、ルールIDは非表示となる。
【0068】
ルールテスト画面600は、テスト対象となる電子メールのエンベロープの差出人を示すエンベロープFrom602及び宛先を示すエンベロープTo603を備えている。通常、電子メールにはエンベロープが設定されておらず、ヘッダーとエンベロープに設定されたアドレスは殆ど一緒であるため、エンベロープFrom602及びエンベロープTo603に入力がなされていない場合は、ヘッダー情報のFrom及びToに設定された情報をエンベロープFrom及びエンベロープToに設定する。
【0069】
また、ルールテスト画面600は、テスト対象とする電子メールを選択する際に押下するための参照604、選択された電子メールの保管先を示す保管先605、テストを開始する際に押下するためのテスト実行606を備えている。
【0070】
また、ルールテスト画面600は、テストを実行した結果を表示する領域を備えており、テストを行った際に適用されたルールのルールID、当該ルールの差出人条件、宛先条件、数値条件に関する評価結果、検査項目に関する検査結果を表示するためのルールテスト結果表示領域607を備えている。
【0071】
テストを実行する前までは、評価結果や検査結果については表示がされず、テストを実行すると、各条件に対する評価結果や検査結果が表示される。
【0072】
その評価結果や検査結果が表示された例として、
図9に示すルールテスト画面600のように、各条件に対しての評価結果や検査結果について、条件を満たすようであれば、例えば、「○」のように結果が良いことを示すように表示を行い、条件を満たさないようであれば、例えば、「×」のように結果が否であることを示すように表示を行う。
【0073】
また、
図8に示すように、ルールテスト画面600は、テストを実行した結果を表示する領域として、数値条件として用いられている式を示す数値条件式欄、数値条件を適用した結果の表示方法として、関数式に対する評価結果のみを表示する、あるいは、関数式で検出された情報を表示するといった表示方法を選択する表示方法選択領域や、数値条件を適用してテストを行って得られた評価結果の内容を表示する表示内容といった欄を備えた数値条件結果表示領域608を備えている。
【0074】
表示方法選択領域においては、関数式に対する評価値と評価結果のみを表示する方法を選択するための関数評価609、関数式で検出された情報を表示する方法を選択するための詳細610をチェックボックス形式で備えている。
【0075】
テストを実行する前までは、数値条件結果表示領域608には、何も表示されておらず、テストを実行した後、関数評価609、あるいは詳細610のうち、少なくとも何れを選択された後、選択された表示方法に基づいて、数値条件に対する評価結果が表示される。尚、詳細610を選択する場合、関数評価609も選択状態である場合に選択することが可能である。
【0076】
その評価結果が表示された例として、
図9に示すルールテスト画面600のように、表示方法が選択されていない状態(関数評価609及び詳細610にチェックがなされていない状態)で、数値条件に対しての評価結果のみが表示される。
【0077】
この表示例では、数値条件式として、size()>=0という式に対して、その評価結果として、TRUEという評価結果が得られたことを示している。
【0078】
さらに、
図8に示すように、ルールテスト画面600は、テストを実行した結果を表示する領域として、検査項目に対する検査結果を表示する方法を選択するための詳細612がチェックボックス形式で備えられており、テストを実行した後、詳細612にチェックがなされると、検査項目にかかる関数式で検出された情報が表示され、チェックがなされないと、関数式に対する評価結果のみを表示する検査結果表示領域611を備えている。
【0079】
これらの表示方法のうち何れが選択されると、その選択された表示方法に基づいて、その検査結果に関する内容が表示内容の欄に表示される。
【0080】
その検査結果が表示された例として、
図9に示すルールテスト画面600のように、表示方法が選択されていない状態(詳細612にチェックがなされていない状態)で、検査項目に対しての検査結果が表示される。
【0081】
この表示例では、検査項目としての関数として、キーワード検査(条件セット<main>NGレベル=1)#point=0という式に対して、その検査結果として、OKという結果が得られたことを示している。
【0082】
テストを終了する場合には、ルールテスト画面600に備えられた閉じる614を押下すると、ルールテスト画面600が閉じられ、ルール一覧画面300が表示される。
【0083】
ステップS132では、内部メールサーバ104において、ルールテスト画面600に表示されたルールを用いて、保管先605に表示された保管先の電子メールに対してテストを実行する。詳細な処理については、
図4を用いて後述する。
【0084】
ステップS134では、管理者用クライアント端末102において、ステップS132で実行されたテストの結果をルールテスト画面600のテストを実行した結果を表示する領域、ルールテスト結果表示領域607、数値条件結果表示領域608、検査結果表示領域611に対して表示を行う。
【0085】
ステップS136では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600の閉じる614が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS100へ処理を進め、押下されたと判定しない場合は、ステップS132へ処理を進める。
【0086】
次に、
図4に示すフローチャートを用いてテスト実行処理について説明する。
【0087】
ステップS200では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600によって、テスト対象となる電子メールの選択を受付けたか否か、つまり参照604が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS202へ処理を進める。
【0088】
ステップS202では、管理者用クライアント端末102において、選択された電子メールの保管先をルールテスト画面600の保管先605へ表示し、ステップS204では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600のテスト実行606が押下されることによってテスト実行の指示を受付ける。
【0089】
そして、次にステップS206の処理を行うが、ステップS206からステップS240までの処理は、全てのルールに対してテストを実行する場合、ルールの条件を満たす限り、所定の順(例えば、ルール情報表示領域302に上位から下位に表示された順。ルールテーブルにこのような順を示す情報をルール情報に対応して登録しておいても良いし、実行順にルールテーブルへルール情報を登録しても良い。)に基づいて繰返し処理が行われる。
【0090】
ステップS206では、内部メールサーバ104において、テスト対象である電子メールの差出人が、ルール情報に含まれる差出人条件を満たしているか否かを判定し、満たしていると判定した場合、ステップS208へ処理を進め、満たしていると判定しない場合は、ステップS210へ処理を進める。
【0091】
ステップS208では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600のルールテスト結果表示領域607の差出人条件の欄に、「○」を表示し、ステップS210では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600のルールテスト結果表示領域607の差出人条件の欄に「×」を表示して処理を終了する。
【0092】
ステップS212では、内部メールサーバ104において、テスト対象である電子メールの送信先が、ルール情報に含まれる宛先条件を満たしているか否かを判定し、満たしていると判定した場合、ステップS214へ処理を進め、満たしていると判定しない場合は、ステップS216へ処理を進める。
【0093】
ステップS216では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600のルールテスト結果表示領域607の宛先条件の欄に、「○」を表示し、ステップS214では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600のルールテスト結果表示領域607の宛先条件の欄に「×」を表示して処理を終了する。
【0094】
図10には、ステップS214におけるルールテスト画面600の表示例が示されており、ルールテスト結果表示領域607の差出人条件の欄に、「○」が表示され、宛先条件の欄に「×」が表示され、さらに、数値条件や検査結果については、テストを行わないため「−」が表示されている。
【0095】
ステップS218では、内部メールサーバ104において、テスト対象である電子メールの送信先が、ルール情報に含まれる数値条件を満たしているか否かを判定し、満たしていると判定した場合、ステップS220へ処理を進め、満たしていると判定しない場合は、ステップS222へ処理を進める。
【0096】
ステップS220では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600のルールテスト結果表示領域607の数値条件の欄に、「○」を表示し、ステップS222では、管理者用クライアント端末102において、ルールテスト画面600のルールテスト結果表示領域607の数値条件の欄に「×」を表示する。
【0097】
ステップS224では、内部メールサーバ104において、関数評価609及び詳細610にチェックがなされていないか否かを判定し、チェックがなされていないと判定した場合は、ステップS226へ処理を進め、チェックがなされていないと判定しない場合は、ステップS228へ処理を進める。
【0098】
ステップS226では、管理者用クライアント端末102において、数値条件結果表示領域608の表示内容に、関数式に関する評価結果のみを表示する。
【0099】
その表示例として、
図11の最上段に表示された数値条件結果表示領域608があげられ、数値条件式が、DPINFO(index、max)>=2 | ATTACHMENT(filetype=“PDF+EXCEL”)>1という関数式が条件として設定され(ここでは、個人情報の含まれる可能性を解析して得られたものを指数化して、かかる指数が2以上であるか、あるいはPDF又はEXCELのファイルが1個以上添付されているという意味)、表示方法には、関数評価609及び詳細610にチェックがなされていない。
【0100】
DPINFO(index、max)>=2=>TRUEで示されるように、関数式に対する評価結果としてTRUEが表示され、ATTACHMENT(filetype=“PDF+EXCEL”)>1=>TRUEで示されるように、関数式に対する評価結果としてTRUEが表示されている。
【0101】
ステップS228では、内部メールサーバ104において、関数評価609にチェックがなされているか否かを判定し、チェックがなされていると判定した場合、ステップS230へ処理を進め、チェックがなされていると判定しない場合、ステップS236へ処理を進める。
【0102】
ステップS230では、管理者用クライアント端末102において、数値条件結果表示領域608の表示内容に、関数式に対する評価及び評価結果のみを表示する。
【0103】
その表示例として、
図11の上から2段目に表示された数値条件結果表示領域608があげられ、数値条件式が、DPINFO(index、max)>=2 | ATTACHMENT(filetype=“PDF+EXCEL”)>1という関数式が条件として設定され(前述した条件と同様であるため説明省略)、表示方法には、関数評価609にチェックがなされている。
【0104】
そして、テストの結果として表示内容の欄に、DPINFO(index、max)=43から、関数式に対する結果が数値条件を満たしているため、DPINFO(index、max)>=2=>TRUEで示されるように、関数式に対する評価結果としてTRUEが表示されている。
【0105】
また、テストの結果として表示内容の欄に、ATTACHMENT(filetype=“PDF+EXCEL”)=3から、関数式に対する結果が数値条件を満たしているため、ATTACHMENT(filetype=“PDF+EXCEL”)>1=>TRUEで示されるように、関数式に対する評価結果としてTRUEが表示されている。
【0106】
ステップS232では、内部メールサーバ104において、詳細610にチェックがなされているか否かを判定し、チェックがなされていると判定した場合、ステップS234へ処理を進め、チェックがなされていると判定しない場合、ステップS236へ処理を進める。
【0107】
ステップS234では、管理者用クライアント端末102において、数値条件結果表示領域608の表示内容に、関数式で検出された情報を表示する。
【0108】
その表示例として、
図11の最下段に表示された数値条件結果表示領域608があげられ、数値条件式が、DPINFO(index、max)>=2 | ATTACHMENT(filetype=“PDF+EXCEL”)>1という関数式が条件として設定され(前述した条件と同様であるため説明省略)、表示方法には、関数評価609及び詳細610にチェックがなされている。
【0109】
そして、テストの結果として表示内容の欄に、DPINFO(index、max)にかかる各指数(in添付ファイル“Original.xltx”#point=37・・・・)が関数式で検出された情報として表示され、さらに、DPINFO(index、max)=43から、関数式に対する結果が数値条件を満たしているため、DPINFO(index、max)>=2=>TRUEで示されるように、関数式に対する評価結果としてTRUEが表示されている。
【0110】
尚、ATTACHMENT(filetype=“PDF+EXCEL”)>1についても同様に、テストの結果として表示内容の欄に、関数式で検出された情報と評価結果が表示されるが説明は省略する。
【0111】
ステップS236では、内部メールサーバ104において、ルール情報の動作が、検査であるか否かを判定し、検査であると判定した場合は、ステップS238へ処理を進め、検査であると判定しない場合は、ループ処理の終端へ処理を進める。
【0112】
ステップS238では、内部メールサーバ104において、テスト対象である電子メールが、ルール情報に含まれる検査項目を満たしているか否かを検査する。
【0113】
ステップS240では、内部メールサーバ104において、詳細612にチェックがなされているか否かを判定し、チェックがなされていると判定した場合、ステップS242へ処理を進め、チェックがなされていると判定しない場合、ステップS244へ処理を進める。
【0114】
ステップS242では、管理者用クライアント端末102において、検査結果表示領域611の表示内容に、検査項目にかかる関数式で検出された情報を表示する。
【0115】
その表示例として、
図12の下段に表示された検査結果表示領域611があげられ、検索項目が、キーワード検査(条件セット=<main>NGレベル=1)#point1という関数式が条件として設定され(所定のキーワードが1つでも含まれていた場合、NGとする)、表示方法には、詳細612にチェックがなされている。
【0116】
そして、テストの結果として表示内容の欄に、キーワード検査(条件セット=<main>)にかかる各指数(“社外秘”(1個)in添付ファイル“Original.xltx”#point=1・・・・)が関数式で検出された情報として表示され、さらに、キーワード検査(条件セット=<main>NGレベル=1)#point1、関数式に対する結果が数値条件を満たしているため、キーワード検査(条件セット=<main>NGレベル=1)#point1=>NGで示されるように、関数式に対する評価結果としてNGが表示されている。
【0117】
ステップS244では、管理者用クライアント端末102において、検査結果表示領域611の表示内容に、関数式に対する評価結果のみを表示する。
【0118】
その表示例として、
図12の上段に表示された検査結果表示領域611があげられ、検索項目が、キーワード検査(条件セット=<main>NGレベル=1)#point1という関数式が条件として設定され(前述した条件と同様であるため説明省略)、表示方法には、詳細612にチェックがなされていない。
【0119】
キーワード検査(条件セット=<main>NGレベル=1)#point1=>NGで示されるように、関数式に対する評価結果としてNGが表示されている。
【0120】
これまでの処理で、個別のルールを適用して電子メールに対してテストを行ったが、ルールの条件が適用不可な場合、
図13に示すような評価結果をルールテスト結果表示領域607の各条件には「−」を表示し、さらに、全てのルールに対してルールの条件が適用不可な場合、
図14に示すような評価結果をルールテスト結果表示領域607のルールIDを0として表示し、メッセージについては、表示を行わない。
【0121】
尚、関数評価609、詳細610、及び詳細612にチェックをするタイミングは、テスト中にチェックを入れても良いし、全てのテストが終了した後、チェックを入れても良く、チェックを入れた後、チェックによって選択された表示方法に従って表示内容に表示を行う。
【0122】
本実施形態の変形例として、
図4に示すテスト実行処理において、ステップS210及びステップS216において、差出人条件あるいは宛先条件を満たさない場合、処理を終了しているが、処理を終了させずに全ての条件を判定しても良い。
【0123】
つまり、ステップS210の処理が終了するとステップS212へ処理を進め、ステップS216の処理が終了するとステップS218へ処理を進めることで、一度で、何れの条件や検査項目を満たすか否かを判断することが可能となるので、テストを行う担当者が効率よくテストを行うことが可能となる。
【0124】
以上、本発明によれば、電子メールのテスト結果として、ルールを構成する条件を満たすか否かを提示することで、電子メールのテストを行う担当者が、適切なテストを行うことを支援することがすることができる。
【0125】
また、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0126】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0127】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0128】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0129】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0130】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。