特許第6624415号(P6624415)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6624415見積提示装置、見積提示方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6624415
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】見積提示装置、見積提示方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20191216BHJP
   F01D 25/00 20060101ALI20191216BHJP
   F02C 7/00 20060101ALI20191216BHJP
【FI】
   G06Q30/06
   F01D25/00 V
   F01D25/00 X
   F02C7/00 A
【請求項の数】8
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2014-62853(P2014-62853)
(22)【出願日】2014年3月26日
(65)【公開番号】特開2015-185052(P2015-185052A)
(43)【公開日】2015年10月22日
【審査請求日】2016年11月30日
【審判番号】不服-12736(P-12736/J1)
【審判請求日】2018年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】514030104
【氏名又は名称】三菱日立パワーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100210572
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 太一
(72)【発明者】
【氏名】竹中 光大
【合議体】
【審判長】 渡邊 聡
【審判官】 田中 秀樹
【審判官】 石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−293761(JP,A)
【文献】 特開2003−50955(JP,A)
【文献】 特開2003−331198(JP,A)
【文献】 特開2005−4566(JP,A)
【文献】 特開2003−108812(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示装置であって、
前記ガスタービンの複数種類の部品について該部品に関する情報を格納する部品情報格納部と、
前記ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、前記リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積部と、
前記リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、前記ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示部と
を備え、
前記リース料金見積部は、
少なくとも、所望のリース期間を示す指標と、前記部品情報格納部に格納されている情報のうち、前記リース対象部品の単価と、前記リース対象部品の余寿命期間を示す指標とに基づいて、前記リース対象部品のリース料金を見積もり、
前記リース対象部品の交換が行われ、交換前のリース対象部品の単価と、交換後のリース対象部品の単価と、が異なる場合、前記リース契約を更新するにあたり、交換後のリース対象部品の単価が交換前のリース対象部品の単価よりも高いか否かにかかわらず、更新後のリース契約におけるリース対象部品のリース料金を見積もる
ことを特徴とする見積提示装置。
【請求項2】
前記ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を示すデータの入力を受け付ける見積申込データ入力受付部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の見積提示装置。
【請求項3】
前記所望のリース期間が前記リース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、該リース期間に寿命を迎えた該リース対象部品が同じ価格の新しいリース対象部品に交換されて、該リース期間が終了する際に該リース契約が更新される場合、前記リース料金見積部は、少なくとも、交換後の前記リース対象部品の単価と、該リース契約の更新時における交換後の前記リース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標とに基づいて、更新後のリース料金を見積もる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の見積提示装置。
【請求項4】
前記所望のリース期間が前記リース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、該リース期間に寿命を迎えた該リース対象部品が異なる価格の新しいリース対象部品に交換されて、該リース期間が終了する際に該リース契約が更新される場合に、交換前の前記リース対象部品の単価と、更新前のリース期間における交換前の前記リース対象部品の運転期間を示す指標と、更新前のリース料金とに基づいて、更新後のリース料金に対する値下げ額を算出する値下げ額算出部
を備え、
前記所望のリース期間が前記リース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、該リース期間に寿命を迎えた該リース対象部品が異なる価格の新しいリース対象部品に交換されて、該リース期間が終了する際に該リース契約が更新される場合、前記リース料金見積部は、少なくとも、交換後の前記リース対象部品の単価と、前記リース対象部品の交換時における交換後の前記リース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標と、更新前のリース期間における交換後の前記リース対象部品の運転期間を示す指標と、前記値下げ額算出部が算出した値下げ額とに基づいて、更新後のリース料金を見積もる
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の見積提示装置。
【請求項5】
前記ガスタービンの部品のうち、前記リース対象部品について、該リース対象部品をリース契約せずに販売する場合の販売価格を見積もる販売価格見積部
を備え、
前記見積提示部は、前記リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、前記ガスタービンに掛かる費用の第1の見積と、前記販売価格見積部が見積もった販売価格を含む、前記ガスタービンに掛かる費用の第2の見積とを併せて提示する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の見積提示装置。
【請求項6】
ガスタービンに掛かる費用の見積をコンピュータが提示する見積提示方法であって、
前記ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、前記リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積段階と、
前記リース料金見積段階において見積もられたリース料金を含む、前記ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示段階と
を含み、
前記リース料金見積段階においては、
少なくとも、所望のリース期間を示す指標と、前記ガスタービンの複数種類の部品について該部品に関する情報を格納する部品情報格納部に格納されている情報のうち、前記リース対象部品の単価と、前記リース対象部品の余寿命期間を示す指標とに基づいて、前記リース対象部品のリース料金を見積もり、
前記リース対象部品の交換が行われ、交換前のリース対象部品の単価と、交換後のリース対象部品の単価と、が異なる場合、前記リース契約を更新するにあたり、交換後のリース対象部品の単価が交換前のリース対象部品の単価よりも高いか否かにかかわらず、更新後のリース契約におけるリース対象部品のリース料金を見積もる
ことを特徴とする見積提示方法。
【請求項7】
ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記ガスタービンの複数種類の部品について該部品に関する情報を格納する部品情報格納部、
前記ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、前記リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積部、
前記リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、前記ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示部
として機能させ、
前記リース料金見積部は、
少なくとも、所望のリース期間を示す指標と、前記部品情報格納部に格納されている情報のうち、前記リース対象部品の単価と、前記リース対象部品の余寿命期間を示す指標とに基づいて、前記リース対象部品のリース料金を見積もり、
前記リース対象部品の交換が行われ、交換前のリース対象部品の単価と、交換後のリース対象部品の単価と、が異なる場合、前記リース契約を更新するにあたり、交換後のリース対象部品の単価が交換前のリース対象部品の単価よりも高いか否かにかかわらず、更新後のリース契約におけるリース対象部品のリース料金を見積もる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項8】
ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示装置として、コンピュータを機能させるプログラムを記録した記録媒体であって、
前記コンピュータを、
前記ガスタービンの複数種類の部品について該部品に関する情報を格納する部品情報格納部、
前記ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、前記リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積部、
前記リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、前記ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示部
として機能させ、
前記リース料金見積部は、
少なくとも、所望のリース期間を示す指標と、前記部品情報格納部に格納されている情報のうち、前記リース対象部品の単価と、前記リース対象部品の余寿命期間を示す指標とに基づいて、前記リース対象部品のリース料金を見積もり、
前記リース対象部品の交換が行われ、交換前のリース対象部品の単価と、交換後のリース対象部品の単価と、が異なる場合、前記リース契約を更新するにあたり、交換後のリース対象部品の単価が交換前のリース対象部品の単価よりも高いか否かにかかわらず、更新後のリース契約におけるリース対象部品のリース料金を見積もる
ことを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見積提示装置、見積提示方法、プログラム及び記録媒体に関する。特に、本発明は、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示装置、見積提示方法、当該見積提示装置としてコンピュータを機能させるプログラム、当該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンは、高出力、高効率を実現できるため航空機用ジェットエンジン、小型で機能性の良いガスタービン単体発電、大規模で高効率なコンバインドサイクル発電等に使用され、我々の社会活動を支えている原動機である。
【0003】
ガスタービンのメーカ各社は、部品寿命管理システムを開発しており、高温部品一品毎に、その運転実績や点検記録、補修記録を一元的にデータベース化し、等価運転時間を評価したうえで、取り替え、補修、廃却の判断を可能としている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−183606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ガスタービンの部品には、その部品の性能を適正に維持し得る寿命の使用時間が設定されているものがある。このような部品は、実際の使用時間が寿命の使用時間に達した場合、新たな部品と交換することが望まれる。しかしながら、ガスタービンのユーザが、寿命に達した部品を使用し続けたり、純正部品と交換せずに所謂サードパーティーが製造した品質面で劣る類似品と交換したりする場合がある。このように、部品が使用し続けられたり、品質面で劣る類似品と交換されたりすることは、ユーザにとって、所定のガスタービンの性能が得られないばかりか、故障等により、安定した運転の維持が困難になる可能性がある。
【0006】
そこで、ガスタービンを販売するにあたり、その部品が寿命に達した場合に、純正部品と交換することにユーザがメリットを感じることができるようなビジネスモデルの実現が急務である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示装置であって、ガスタービンの複数種類の部品について該部品に関する情報を格納する部品情報格納部と、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積部と、リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示部とを備え、リース料金見積部は、少なくとも、所望のリース期間を示す指標と、部品情報格納部に格納されている情報のうち、リース対象部品の単価と、リース対象部品の余寿命期間を示す指標とに基づいて、リース対象部品のリース料金を見積もり、リース対象部品の交換が行われ、交換前のリース対象部品の単価と、交換後のリース対象部品の単価と、が異なる場合、リース契約を更新するにあたり、交換後のリース対象部品の単価が交換前のリース対象部品の単価よりも高いか否かにかかわらず、更新後のリース契約におけるリース対象部品のリース料金を見積もる。
【0008】
ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を示すデータの入力を受け付ける見積申込データ入力受付部を更に備えるようにしてもよい。
【0009】
所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、リース期間に寿命を迎えたリース対象部品が同じ価格の新しいリース対象部品に交換されて、リース期間が終了する際にリース契約が更新される場合、リース料金見積部は、少なくとも、交換後のリース対象部品の単価と、リース契約の更新時における交換後のリース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標とに基づいて、更新後のリース料金を見積もるようにしてもよい。
【0010】
所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、リース期間に寿命を迎えたリース対象部品が異なる価格の新しいリース対象部品に交換されて、リース期間が終了する際にリース契約が更新される場合に、交換前のリース対象部品の単価と、更新前のリース期間における交換前のリース対象部品の運転期間を示す指標と、更新前のリース料金とに基づいて、更新後のリース料金に対する値下げ額を算出する値下げ額算出部、を備え、所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、リース期間に寿命を迎えたリース対象部品が異なる価格の新しいリース対象部品に交換されて、リース期間が終了する際にリース契約が更新される場合、リース料金見積部は、少なくとも、交換後のリース対象部品の単価と、リース対象部品の交換時における交換後のリース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標と、更新前のリース期間における交換後のリース対象部品の運転期間を示す指標と、値下げ額算出部が算出した値下げ額とに基づいて、更新後のリース料金を見積もるようにしてもよい。
【0011】
ガスタービンの部品のうち、リース対象部品について、リース対象部品をリース契約せずに販売する場合の販売価格を見積もる販売価格見積部、を備え、見積提示部は、リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の第1の見積と、販売価格見積部が見積もった販売価格を含む、ガスタービンに掛かる費用の第2の見積とを併せて提示するようにしてもよい。
【0012】
本発明の第2の形態によると、ガスタービンに掛かる費用の見積をコンピュータが提示する見積提示方法であって、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積段階と、リース料金見積段階において見積もられたリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示段階とを含み、リース料金見積段階においては、少なくとも、所望のリース期間を示す指標と、ガスタービンの複数種類の部品について該部品に関する情報を格納する部品情報格納部に格納されている情報のうち、リース対象部品の単価と、リース対象部品の余寿命期間を示す指標とに基づいて、リース対象部品のリース料金を見積もり、リース対象部品の交換が行われ、交換前のリース対象部品の単価と、交換後のリース対象部品の単価と、が異なる場合、リース契約を更新するにあたり、交換後のリース対象部品の単価が交換前のリース対象部品の単価よりも高いか否かにかかわらず、更新後のリース契約におけるリース対象部品のリース料金を見積もる。
【0013】
本発明の第3の形態によると、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、ガスタービンの複数種類の部品について該部品に関する情報を格納する部品情報格納部、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積部、リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示部として機能させ、リース料金見積部は、少なくとも、所望のリース期間を示す指標と、部品情報格納部に格納されている情報のうち、リース対象部品の単価と、リース対象部品の余寿命期間を示す指標とに基づいて、リース対象部品のリース料金を見積もり、リース対象部品の交換が行われ、交換前のリース対象部品の単価と、交換後のリース対象部品の単価と、が異なる場合、リース契約を更新するにあたり、交換後のリース対象部品の単価が交換前のリース対象部品の単価よりも高いか否かにかかわらず、更新後のリース契約におけるリース対象部品のリース料金を見積もる。
【0014】
本発明の第4の形態によると、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示装置として、コンピュータを機能させるプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータを、ガスタービンの複数種類の部品について該部品に関する情報を格納する部品情報格納部、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積部、リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する見積提示部として機能させ、リース料金見積部は、少なくとも、所望のリース期間を示す指標と、部品情報格納部に格納されている情報のうち、リース対象部品の単価と、リース対象部品の余寿命期間を示す指標とに基づいて、リース対象部品のリース料金を見積もり、リース対象部品の交換が行われ、交換前のリース対象部品の単価と、交換後のリース対象部品の単価と、が異なる場合、リース契約を更新するにあたり、交換後のリース対象部品の単価が交換前のリース対象部品の単価よりも高いか否かにかかわらず、更新後のリース契約におけるリース対象部品のリース料金を見積もることを特徴とするプログラムを記録した。
【0015】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明から明らかなように、この発明によっては、ガスタービンを販売するにあたり、その部品が寿命に達した場合に、純正部品と交換することに購入者がメリットを感じることができるような新たなビジネスモデルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態に係る見積提示装置110のブロック構成の一例を示す図である。
図2】ガスタービン情報格納部117に格納される情報の一例をテーブル形式で示す図である。
図3】部品情報格納部118に格納される情報の一例をテーブル形式で示す図である。
図4】リース契約情報格納部119に格納される情報の一例をテーブル形式で示す図である。
図5】見積提示装置110の動作フローの一例を示す図である。
図6】ガスタービンを販売する際に、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を入力するための表示画面S1の一例を示す図である。
図7】見積提示装置110の動作フローの他の例を示す図である。
図8】リース対象部品のリース契約を更新する際に、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を入力するための表示画面S2の一例を示す図である。
図9】本実施形態に係る見積提示装置110を構成するコンピュータ800のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
図1は、一実施形態に係る見積提示装置110のブロック構成の一例を示す図である。見積提示装置110は、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示するコンピュータである。ここで、ガスタービンとは、吸入した気体を圧縮機で高圧に圧縮し、これに燃料を注入して燃焼加熱して高温高圧ガスを発生させ、これをタービンに導いてタービンを回転させ、タービンで生じる動力を外部へ取り出す気体エンジンである。また、ガスタービンに掛かる費用の見積とは、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、リース対象部品のリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積である。
【0020】
見積提示装置110は、入力装置130及び出力装置150に電気的に接続されている。ここで、入力装置130とは、コンピュータにデータや情報、指示等を与えるための装置である。また、出力装置150とは、コンピュータからデータや情報を受け取って、人間に認識できる形で提示する装置である。
【0021】
見積提示装置110は、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに関する情報を示すデータの入力を入力装置130から受け付けると、リース対象部品のリース料金を見積もる。そして、見積提示装置110は、見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積もりを提示するデータを出力装置150へ出力する。
【0022】
なお、本実施形態においては、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、見積提示装置110が一の入力装置130及び出力装置150に電気的に接続されている構成について説明するが、これは一例である。見積提示装置110は、複数の入力装置130及び出力装置150に電気的に接続されていてもよい。
【0023】
見積提示装置110は、見積申込データ入力受付部111、リース対象部品特定部112、リース料金見積部113、値下げ額算出部114、販売価格見積部115、見積提示部116、ガスタービン情報格納部117、部品情報格納部118及びリース契約情報格納部119を備える。以下の説明においては、各構成要素の機能及び動作を詳述する。
【0024】
見積申込データ入力受付部111は、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を示すデータの入力を受け付けるモジュールである。
【0025】
リース対象部品特定部112は、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として特定するモジュールである。
【0026】
リース料金見積部113は、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、リース対象部品のリース料金を見積もるモジュールである。例えば、リース料金見積部113は、少なくとも、リース対象部品の単価と、リース対象部品の余寿命期間を示す指標と、所望のリース期間を示す指標とに基づいて、リース対象部品のリース料金を見積もるように構成されていてもよい。また、例えば、所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、そのリース期間中に寿命を迎えたそのリース対象部品が同じ価格の新しいリース対象部品に交換されて、そのリース期間が終了する際にそのリース契約が更新される場合、リース料金見積部113は、少なくとも、交換後のリース対象部品の単価と、そのリース契約の更新時における交換後のリース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標とに基づいて、更新後のリース料金を見積もるように構成されていてもよい。また、例えば、所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、そのリース期間中に寿命を迎えたそのリース対象部品が異なる価格の新しいリース対象部品に交換されて、そのリース期間が終了する際にそのリース契約が更新される場合、リース料金見積部113は、少なくとも、交換後のリース対象部品の単価と、リース対象部品の交換時における交換後のリース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標と、更新前のリース期間中における交換後のリース対象部品の運転期間を示す指標と、値下げ額算出部114が算出した値下げ額とに基づいて、更新後のリース料金を見積もるように構成されていてもよい。
【0027】
値下げ額算出部114は、所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、そのリース期間中に寿命を迎えたそのリース対象部品が異なる価格の新しいリース対象部品に交換されて、そのリース期間が終了する際にそのリース契約が更新される場合に、交換前のリース対象部品の単価と、更新前のリース期間中における交換前のリース対象部品の運転期間を示す指標と、更新前のリース料金とに基づいて、更新後のリース料金に対する値下げ額を算出するモジュールである。
【0028】
販売価格見積部115は、ガスタービンの部品のうち、リース対象部品について、そのリース対象部品をリース契約せずに販売する場合の販売価格を見積もるモジュールである。
【0029】
見積提示部116は、リース料金見積部113が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示するモジュールである。例えば、見積提示部116は、リース料金見積部113が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の第1の見積と、販売価格見積部115が見積もった販売価格を含む、ガスタービンに掛かる費用の第2の見積とを併せて提示するように構成されていてもよい。
【0030】
ガスタービン情報格納部117は、複数種類のガスタービンについて、そのガスタービンの部品に関する情報を格納するテーブルである。
【0031】
部品情報格納部118は、ガスタービンの複数種類の部品について、その部品に関する情報を格納するテーブルである。
【0032】
リース契約情報格納部119は、複数のリース契約について、そのリース契約に関する情報を格納するテーブルである。
【0033】
図2は、ガスタービン情報格納部117に格納される情報の一例をテーブル形式で示す図である。ガスタービン情報格納部117には、ガスタービンID(identifier)、ガスタービンの種類、部品ID、部品の種類及びリース対象部品?(YES or NO)の各情報が対応付けられて格納される。
【0034】
ガスタービンIDの情報は、複数種類のガスタービンについて、そのガスタービンを一意に識別するための識別符号である。
【0035】
ガスタービンの種類の情報は、ガスタービンIDによって識別されるガスタービンの種類を示す情報である。例えば、この例においては、ガスタービンID:G0001によって識別されるガスタービンの種類が、ガスタービンAであることを示している。
【0036】
部品IDの情報は、ガスタービンの複数種類の部品について、その部品を一意に識別するための識別符号である。
【0037】
部品の種類の情報は、ガスタービンIDによって識別されるガスタービンの部品であって、部品IDによって識別される部品の種類を示す情報である。例えば、この例においては、ガスタービンID:G0001によって識別されるガスタービンAの部品であって、部品ID:P0001によって識別される部品の種類が、ケーシングであることを示している。
【0038】
リース対象部品?(YES or NO)の情報は、ガスタービンIDによって識別されるガスタービンの部品であって、部品IDによって識別される部品が、リース対象部品であるか否かを示す情報である。例えば、この例においては、ガスタービンID:G0001によって識別されるガスタービンAの部品であって、部品ID:P0001によって識別されるケーシングが、リース対象部品ではないことを示している。また、この例においては、ガスタービンID:G0001によって識別されるガスタービンAの部品であって、部品ID:P0002によって識別される静翼が、リース対象部品であることを示している。
【0039】
これらの各情報は、例えば、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として貸し出すガスタービンを販売するときに新規登録されるようにすればよい。
【0040】
図3は、部品情報格納部118に格納される情報の一例をテーブル形式で示す図である。部品情報格納部118には、部品ID、部品の種類、単価(円)、メンテナンス料金(円)及び設計寿命時間(EOH)の各情報が対応付けられて格納される。
【0041】
部品IDの情報は、ガスタービン情報格納部117に格納される部品IDの情報と同様の情報である。また、部品の種類の情報は、ガスタービン情報格納部117に格納される部品の種類の情報と同様の情報である。
【0042】
単価(円)の情報は、部品IDによって識別される部品の単価(円)を示す情報である。例えば、この例においては、部品ID:P0001によって識別されるケーシングの単価がR1(円)であることを示している。
【0043】
メンテナンス料金(円)の情報は、部品IDによって識別される部品のメンテナンス料金(円)を示す情報である。例えば、この例においては、部品ID:P0001によって識別されるケーシングのメンテナンス料金が設定されていないことを示している。また、この例においては、部品ID:P0002によって識別される静翼のメンテナンス料金がM2(円)であることを示している。
【0044】
設計寿命時間(EOH)の情報は、部品IDによって識別される部品の設計寿命時間を等価運転時間(EOH)によって示す情報である。例えば、この例においては、部品ID:P0001によって識別されるケーシングの設計寿命時間(EOH)が設定されていないことを示している。また、この例においては、部品ID:P0002によって識別される静翼の設計寿命時間(EOH)が70000(EOH)であることを示している。なお、設計寿命時間(EOH)が設定されていない部品は、この発明における「リース対象部品」ではない部品の一例である。また、設計寿命時間(EOH)が設定されている部品は、この発明における「リース対象部品」の一例である。また、設計寿命時間(EOH)は、部品が新品の状態のときの、この発明における「余寿命期間を示す指標」の一例である。
【0045】
これらの各情報は、例えば、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として貸し出すガスタービンを販売するときに新規登録されるようにすればよい。そして、単価(円)の情報は、部品の単価が変更されるときに更新されるようにすればよい。また、設計寿命時間(EOH)の情報は、実機の損傷実績を踏まえて随時更新されるようにすればよい。
【0046】
図4は、リース契約情報格納部119に格納される情報の一例をテーブル形式で示す図である。リース契約情報格納部119には、契約者ID、契約者名、リース期間(EOH)、旧部品ID、旧部品の種類、旧部品の単価(円)、旧部品のメンテナンス料金(円)、旧部品のリース料金(円)、旧部品の使用時間(EOH)及び交換済み?(YES or NO)の各情報が対応付けられて格納される。
【0047】
契約者IDの情報は、リース対象部品をリース契約している複数の契約者について、その契約者を一意に識別するための識別符号である。
【0048】
契約者名の情報は、契約者IDによって識別される契約者の名前を示す情報である。例えば、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される契約者の名前が山田太郎であることを示している。
【0049】
リース期間(EOH)の情報は、契約者IDによって識別される契約者が契約していたリース期間を等価運転時間(EOH)によって示す情報である。例えば、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される山田太郎が契約していたリース期間が70000(EOH)であることを示している。
【0050】
旧部品IDの情報は、契約者IDによって識別される契約者がリース契約時から使用していたリース対象部品について、そのリース対象部品を一意に識別するための識別符号である。
【0051】
旧部品の種類の情報は、契約者IDによって識別される契約者がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品IDによって識別されるリース対象部品の種類を示す情報である。例えば、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される山田太郎がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品ID:P0002によって識別されるリース対象部品の種類が静翼であることを示している。
【0052】
旧部品の単価(円)の情報は、契約者IDによって識別される契約者がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品IDによって識別されるリース対象部品の単価(円)を示す情報である。例えば、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される山田太郎がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品ID:P0002によって識別される静翼の単価がR2(円)であることを示している。
【0053】
旧部品のメンテナンス料金(円)の情報は、契約者IDによって識別される契約者がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品IDによって識別されるリース対象部品のメンテナンス料金(円)を示す情報である。例えば、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される山田太郎がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品ID:P0002によって識別される静翼のメンテナンス料金がM2(円)であることを示している。
【0054】
旧部品のリース料金(円)の情報は、契約者IDによって識別される契約者がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品IDによって識別されるリース対象部品のリース料金(円)を示す情報である。例えば、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される山田太郎がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品ID:P0002によって識別される静翼のリース料金(円)がL2(円)であることを示している。
【0055】
旧部品の使用時間(EOH)の情報は、契約者IDによって識別される契約者がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品IDによって識別されるリース対象部品の使用時間を等価運転時間(EOH)によって示す情報である。例えば、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される山田太郎がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品ID:P0002によって識別される静翼の使用時間が70000(EOH)であることを示している。なお、旧部品の使用時間(EOH)の情報は、この発明における「更新前のリース期間中における交換前のリース対象部品の運転期間を示す指標」の一例である。
【0056】
交換済み?(YES or NO)の情報は、契約者IDによって識別される契約者がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品IDによって識別されるリース対象部品が交換済みであるか否かを示す情報である。例えば、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される山田太郎がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品ID:P0002によって識別される静翼が交換済みではないことを示している。また、この例においては、契約者ID:C0001によって識別される山田太郎がリース契約時から使用していたリース対象部品であって、旧部品ID:P0004によって識別される動翼が交換済みであることを示している。
【0057】
これらの各情報は、例えば、リース契約が締結されたときに新規登録されるようにすればよい。そして、旧部品の使用時間(EOH)及び交換済み?(YES or NO)の各情報は、そのリース対象部品をリース期間内に交換したとき、又はそのリース対象部品のリース契約を更新する際のリース見積が申し込まれたときに更新されるようにすればよい。例えば、旧部品の使用時間(EOH)の情報は、入力装置を介して入力されるようにしてもよいし、ガスタービンの制御装置から出力されたデータが入力されるようにしてもよい。ここで、ガスタービンの制御装置とは、ガスタービンの起動シーケンス制御機能、停止シーケンス制御機能、ロジック制御機能、監視機能、保護機能を備えるコンピュータである。
【0058】
図5は、見積提示装置110の動作フローの一例を示す図である。この動作フローの説明においては、図1から図4を共に参照して、ガスタービンを販売するにあたり、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、リース対象部品のリース料金を見積もり、そのリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する処理について詳述する。
【0059】
例えば、ガスタービンの販売業者は、ガスタービンを販売するにあたり、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約を締結する場合、そのリース対象部品のリース料金の見積を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する際に、見積提示装置110を使用する。販売業者は、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報として、少なくとも、所望のガスタービンの種類を示す情報と、リース対象部品のリース契約を締結するための情報とを、ガスタービンの購入を検討している客から入手して、それらの情報を、入力装置130を介して見積提示装置110に入力する。リース対象部品のリース契約を締結するための情報には、少なくとも、所望のリース期間を示す指標の情報が含まれる。販売業者は、例えば、所望のリース期間を示す指標の情報として、所望のリース期間を等価運転時間(EOH)によって示す情報を客から入手して、その情報を、入力装置130を介して見積提示装置110に入力する。また、リース対象部品のリース契約を締結するための情報には、複数種類のリース対象部品のうち、リース料金の見積を希望するリース対象部品を指定する情報が含まれていてもよい。
【0060】
図6は、ガスタービンを販売する際に、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を入力するための表示画面S1の一例を示す図である。表示画面S1には、チェックボックスC1〜C7、テキストボックスT1及びボタンB1が含まれる。ここで、チェックボックスC1〜C7とは、GUI(Graphical User Interface)の操作画面でウィンドウ内に現れる小さな正方形で、チェック記号を入れたり外したりすることにより「はい」「いいえ」の意思表示をするのに使うユーザインターフェースである。また、テキストボックスT1とは、GUIの操作画面でウィンドウ内に現れる、文字情報の入力領域のユーザインターフェースである。また、ボタンB1とは、GUIの操作画面でウィンドウ内に現れる、現実世界のスイッチと同様に押すことで、一回のクリック毎に定められた何らかのアクションを起動するユーザインターフェースである。
【0061】
チェックボックスC1、C2は、所望のガスタービンの種類を選択するためのユーザインターフェースである。例えば、この例においては、チェックボックスC1が、所望のガスタービンの種類として、ガスタービンAを選択するためのユーザインターフェースである。チェックボックスC3〜C7は、リース料金の見積を希望するリース対象部品を指定するためのユーザインターフェースである。例えば、この例においては、チェックボックスC3が、リース料金の見積を希望するリース対象部品として、静翼を選択するためのユーザインターフェースである。テキストボックスT1は、所望のリース期間を等価運転時間(EOH)によって入力するためのユーザインターフェースである。ボタンB1は、入力すべき情報を確定させるためのボタンである。
【0062】
例えば、見積提示装置110は、出力装置150としてのディスプレイに、表示画面S1を画面表示させる。販売業者は、所望のガスタービンの種類を示す情報を入力するにあたり、例えば、入力装置130を操作して、チェックボックスC1又はチェックボックスC2にチェックを入れる。また、販売業者は、リース料金の見積を希望するリース対象部品を指定するにあたり、例えば、入力装置130を操作して、チェックボックスC3〜C7にチェックを入れる。また、販売業者は、入力装置130を操作して、所望のリース期間を示す等価運転時間(EOH)をテキストボックスT1に入力する。そして、販売業者は、入力装置130を介して、ボタンB1を押下して、入力すべき情報を確定させる。
【0063】
このような操作が成されると、見積提示装置110の見積申込データ入力受付部111は、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を示すデータAの入力を受け付ける(ステップS101)。そして、見積申込データ入力受付部111は、データAに含まれる情報のうち、所望のガスタービンの種類と、リース料金の見積を希望するリース対象部品の情報とを示すデータBを、リース対象部品特定部112へ送る。また、見積提示装置110は、入力を受け付けたデータに含まれる情報のうち、所望のリース期間を示す等価運転時間(EOH)の情報を示すデータCを、リース料金見積部113へ送る。
【0064】
見積提示装置110のリース対象部品特定部112は、見積申込データ入力受付部111からデータBを受け取ると、ガスタービン情報格納部117に格納されている情報を参照して、リース対象部品を特定する(ステップS102)。例えば、この例の場合、リース対象部品特定部112は、ガスタービン情報格納部117に格納されている情報を参照して、データBによって示される所望のガスタービンの種類に対応付けられている部品の種類の情報のうち、データBによって示されるリース料金の見積を希望するリース対象部品に対応する種類の情報を特定する。また、例えば、リース料金の見積を希望するリース対象部品の情報がデータBに含まれていない場合、リース対象部品特定部112は、ガスタービン情報格納部117に格納されている情報を参照して、データBによって示される所望のガスタービンの種類に対応付けられている部品の種類の情報のうち、リース対象部品?(YES OR NO)の情報がYESとなっている部品の種類の情報を特定するようにしてもよい。そして、リース対象部品特定部112は、ガスタービン情報格納部117に格納されている情報を参照して、特定した部品の種類に対応付けられている部品IDの情報を示すデータDを、リース料金見積部113へ送る。同様に、リース対象部品特定部112は、特定した部品の種類に対応付けられている部品IDの情報を示すデータEを、販売価格見積部115へ送る。
【0065】
見積提示装置110のリース料金見積部113は、見積申込データ入力受付部111からデータCを受け取り、リース対象部品特定部112からデータDを受け取ると、部品情報格納部118に格納されている情報を参照して、リース対象部品のリース料金を見積もる(ステップS103)。例えば、この例の場合、リース料金見積部113は、部品情報格納部118に格納されている情報を参照して、データDによって示される部品IDの情報に対応付けられている単価(円)及び設計寿命時間(EOH)の情報を読み出す。そして、リース料金見積部113は、部品情報格納部118から読み出した単価(円)及び設計寿命時間(EOH)の情報と、データCによって示される所望のリース期間を示す等価運転時間(EOH)の情報とに基づいて、リース対象部品のリース料金を見積もる。例えば、リース料金見積部113は、式(1)のような関数を用いて、リース対象部品のリース料金Lを見積もる。式(1)の関数において、Lは、リース対象部品のリース料金である。また、Rは、リース対象部品の単価(円)である。また、Mは、リース対象部品のメンテナンス料金(円)である。また、T1は、リース対象部品の設計寿命時間(EOH)である。また、T2は、所望のリース期間を示す等価運転時間(EOH)である。
【0066】
【数1】
【0067】
また、例えば、リース対象部品の単価(円)と、設計寿命時間(EOH)と、所望のリース期間を示す等価運転時間(EOH)と、リース料金(円)とが対応付けられて格納されたテーブルが予め用意されていれば、リース料金見積部113は、このようなテーブルを参照することによって、リース料金(円)を見積もるようにしてもよい。また、例えば、複数のリース対象部品がある場合、リース料金見積部113は、各リース対象部品のリース料金を、それぞれ見積もる。そして、リース料金見積部113は、見積もったリース対象部品のリース料金を示すデータFを、見積提示部116へ送る。
【0068】
一方、見積提示装置110の販売価格見積部115は、リース対象部品特定部112から送られたデータEを受け取ると、部品情報格納部118に格納されている情報を参照して、リース対象部品について、そのリース対象部品をリース契約せずに販売する場合の販売価格を見積もる(ステップS104)。例えば、販売価格見積部115は、部品情報格納部118に格納されている情報を参照して、データEによって示される部品IDの情報に対応付けられている単価(円)及びメンテナンス料金(円)の情報を読み出す。そして、販売価格見積部115は、例えば、部品情報格納部118から読み出した単価(円)の情報によって示されるリース対象部品の単価に、部品情報格納部118から読み出したメンテナンス料金(円)の情報によって示されるリース対象部品のメンテナンス料金を加算した価格を、販売価格とする。また、販売価格見積部115は、リース対象部品以外の部品の販売価格を更に見積もるようにしてもよい。そして、販売価格見積部115は、見積もった販売価格(円)を示すデータGを、見積提示部116へ送る。
【0069】
見積提示装置110の見積提示部116は、リース料金見積部113からデータFを受け取り、販売価格見積部115からデータGを受け取ると、リース料金見積部113が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示するデータHを生成して、出力装置150へ出力する(ステップS105)。例えば、見積提示部116は、リース料金の見積が希望されたリース対象部品について、データFによって示されるリース料金の見積を提示する。また、例えば、見積提示部116は、リース料金の見積が希望されたリース対象部品について、データFによって示されるリース料金の見積の他に、データGによって示される販売価格(円)を併せて提示するようにしてもよい。また、いずれの場合にも、見積提示部は、リース料金の見積が希望されたリース対象部品以外の他の部品について、データGによって示される販売価格(円)を提示するようにしてもよいし、提示しないようにしてもよい。
【0070】
このようにして、ガスタービンの購入を検討している客は、出力装置140にて提示される情報を参照して、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品としてリース契約するか否かを判断することができる。
【0071】
図7は、見積提示装置110の動作フローの他の例を示す図である。この動作フローの説明においては、図1から図6を共に参照して、販売したガスタービンの部品のうち、リース対象部品のリース契約が更新される場合に、リース対象部品の更新後のリース料金を見積もり、そのリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する処理について詳述する。
【0072】
例えば、ガスタービンの販売業者は、販売したガスタービンの部品のうち、リース対象部品のリース契約が更新される場合に、リース対象部品の更新後のリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する際に、見積提示装置110を使用する。販売業者は、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報として、少なくとも、リース対象部品のリース契約を更新する客を特定し得る情報と、更新後の所望のリース期間を示す指標の情報とを、入力装置130を介して見積提示装置110に入力する。
【0073】
図8は、リース対象部品のリース契約を更新する際に、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を入力するための表示画面S2の一例を示す図である。表示画面S2には、テキストボックスT2、T3及びボタンB2が含まれる。
【0074】
テキストボックスT2は、契約者IDを入力するためのユーザインターフェースである。テキストボックスT3は、リース契約の更新後の所望のリース期間を等価運転時間(EOH)によって入力するためのユーザインターフェースである。ボタンB2は、入力すべき情報を確定させるためのボタンである。
【0075】
例えば、見積提示装置110は、出力装置150としてのディスプレイに、表示画面S2を画面表示させる。販売業者は、入力装置130を操作して、リース対象部品のリース契約を更新する客の契約者IDをテキストボックスT2に入力する。また、販売業者は、入力装置130を操作して、リース契約の更新後の所望のリース期間を示す等価運転時間(EOH)をテキストボックスT3に入力する。そして、販売業者は、入力装置130を介して、ボタンB2を押下して、入力すべき情報を確定させる。
【0076】
このような操作が成されると、見積提示装置110の見積申込データ入力受付部111は、ガスタービンに掛かる費用の見積の申し込みに必要な情報を示すデータAの入力を受け付ける(ステップS201)。そして、見積申込データ入力受付部111は、データAに含まれる情報のうち、契約者IDの情報と、リース契約の更新後の所望のリース期間を示す等価運転時間(EOH)の情報とを示すデータCを、リース料金見積部113へ送る。また、そして、見積申込データ入力受付部111は、データAに含まれる情報のうち、契約者IDの情報を示すデータIを、値下げ額算出部114へ送る。
【0077】
見積提示装置110の値下げ額算出部114は、見積申込データ入力受付部111からデータIを受け取ると、リース契約情報格納部119に格納されている情報を参照して、データIによって示される契約者IDの情報に対応付けられている交換済み?(YES or NO)の情報を読み出して、その契約者IDによって識別される契約者がリース契約している旧部品のそれぞれについて、リース期間中に旧部品を交換済みであるか否かを判定する(ステップS202)。ここで、リース期間中に旧部品を交換済みでないということは、前回のリース契約において、そのリース対象部品の設計寿命時間(EOH)よりもリース期間が短いリース契約が締結されていたことを意味している。一方、リース期間中に旧部品を交換済みであるということは、前回のリース契約において、そのリース対象部品の設計寿命時間(EOH)よりもリース期間が長いリース契約が締結されていたことを意味している。
【0078】
ステップS202にてリース期間中に旧部品を交換済みでないと判定した場合(ステップS202;NO)、値下げ額算出部114は、そのリース対象部品の更新後のリース料金に対する値下げ額を算出しない。
【0079】
一方、ステップS202にてリース期間中に旧部品を交換済みであると判定した場合(ステップS202;YES)、値下げ額算出部114は、部品情報格納部118に格納されている情報と、リース契約情報格納部119に格納されている情報とを参照して、旧部品の単価が新部品の単価と同額であるか否かを判定する(ステップS203)。ここで、旧部品の単価が新部品の単価と同額ではないということは、旧部品の単価の方が高ければ、前回のリース期間中において、そのリース対象部品の交換後の期間について、適正なリース料金よりも高い料金が支払われている可能性があり、新部品の単価の方が高ければ、前回のリース期間中において、そのリース対象部品の交換後の期間について、適正なリース料金よりも安い料金が支払われている可能性がある。したがって、旧部品の単価が新部品の単価と同額ではない場合には、そのリース対象部品の更新後のリース料金にて調整し、更新前のリース料金と更新後のリース料金とのトータルの料金が適正な料金となるように調整する必要がある。以下の処理は、そのような趣旨のために実行される処理である。
【0080】
ステップS203にて旧部品の単価が新部品の単価と同額であると判定した場合(ステップS203;YES)、値下げ額算出部114は、そのリース対象部品の更新後のリース料金に対する値下げ額を算出しない。
【0081】
一方、ステップS203にて旧部品の単価が新部品の単価と同額ではないと判定した場合(ステップS203;NO)、値下げ額算出部114は、リース契約情報格納部119に格納されている情報を参照して、リース対象部品の更新後のリース料金に対する値下げ額を算出する(ステップS204)。例えば、値下げ額算出部114は、式(2)のような関数を用いて、値下げ額を算出する。式(2)の関数において、Pは、値下げ額である。Lは、旧部品のリース料金(円)である。また、Rは、旧部品の単価(円)である。また、Mは、旧部品のメンテナンス料金(円)である。また、T1は、旧部品の設計寿命時間(EOH)である。また、T3は、旧部品の使用時間(EOH)を示す情報である。式(2)は、更新前のリース料金から、旧部品の使用時間(EOH)に見合った適正なリース料金を差し引いていることになる。
【0082】
【数2】
【0083】
また、例えば、旧部品のリース料金(円)と、旧部品の単価(円)と、旧部品のメンテナンス料金(円)と、旧部品の設計寿命時間(EOH)と、旧部品の使用時間(EOH)と、値下げ額(円)とが対応付けられて格納されたテーブルが予め用意されていれば、値下げ額算出部114は、このようなテーブルを参照することによって、値下げ額(円)を算出するようにしてもよい。また、例えば、更新前のリース期間中に異なる単価の新部品い交換された複数のリース対象部品がある場合、値下げ額算出部114は、各リース対象部品の更新後のリース料金に対する値下げ額を、それぞれ算出する。そして、値下げ額算出部114は、算出した値下げ額と、値下げ額を算出した対象のリース対象部品を識別する部品IDとを示すデータJを、リース料金見積部113へ送る。また、値下げ額算出部114は、値下げ額を算出しなかった場合、値下げ額が0(円)であることを示すデータJを、リース料金見積部113へ送る。
【0084】
見積提示装置110のリース料金見積部113は、見積申込データ入力受付部111からデータCを受け取り、値下げ額算出部114からデータJを受け取ると、部品情報格納部118に格納されている情報と、リース契約情報格納部119に格納されている情報とを参照して、リース対象部品の更新後のリース料金を見積もる(ステップS205)。例えば、この例の場合、リース料金見積部113は、部品情報格納部118に格納されている情報を参照して、データJによって示される部品IDに対応付けられている、単価(円)の情報と、メンテナンス料金(円)の情報と、設計寿命時間(EOH)の情報とを読み出す。また、リース料金見積部113は、リース契約情報格納部119に格納されている情報を参照して、データCによって示される契約者IDと、データJによって示される部品IDとに対応付けられている、リース期間(EOH)の情報と、旧部品の使用時間(EOH)の情報とを読み出す。そして、リース料金見積部113は、部品情報格納部118から読み出した単価(円)、メンテナンス料金(円)及び設計寿命時間(EOH)の情報と、リース契約情報格納部119から読み出したリース期間(EOH)及び旧部品の使用時間(EOH)の情報と、データCによって示される更新後の所望のリース期間を示す等価運転時間(EOH)の情報とに基づいて、リース対象部品の更新後のリース料金を見積もる。例えば、リース料金見積部113は、式(3)のような関数を用いて、リース対象部品の更新後のリース料金を見積もる。式(3)の関数において、Lは、リース対象部品の更新後のリース料金(円)である。また、Rは、新部品の単価(円)である。また、Mは、新部品のメンテナンス料金(円)である。また、T1は、リース対象部品の交換時における新部品の設計寿命時間(EOH)である。また、T4は、更新前に契約されていたリース期間(EOH)である。また、T3は、更新前のリース契約期間内における旧部品の使用時間(EOH)である。また、T2は、更新後の所望のリース期間(EOH)である。また、Pは、値下げ額(円)である。ここで、T4−T3は、更新前のリース期間中における新部品の使用時間(EOH)を意味している。したがって、式(3)は、新部品に交換されてから、更新後の所望のリース期間(EOH)が終了するまでの期間(EOH)に対応するリース料金と、更新前のリース料金とのトータルの料金から、旧部品の使用時間(EOH)に見合った支払い済みの適正なリース料金を差し引いていることになる。
【0085】
【数3】
【0086】
また、例えば、新部品の単価(円)と、新部品のメンテナンス料金(円)と、リース対象部品の交換時における新部品の設計寿命時間(EOH)と、更新前に契約されていたリース期間(EOH)と、更新前のリース契約期間内における旧部品の使用時間(EOH)と、更新後の所望のリース期間(EOH)と、値下げ額(円)と、リース対象部品の更新後のリース料金(円)とが対応付けられて格納されたテーブルが予め用意されていれば、リース料金見積部113は、このようなテーブルを参照することによって、リース対象部品の更新後のリース料金(円)を見積もるようにしてもよい。また、例えば、リース契約されている複数のリース対象部品がある場合、リース料金見積部113は、各リース対象部品の更新後のリース料金を、それぞれ見積もる。そして、リース料金見積部113は、見積もったリース対象部品の更新後のリース料金を示すデータFを、見積提示部116へ送る。
【0087】
見積提示装置110の見積提示部116は、リース料金見積部113からデータFを受け取ると、リース料金見積部113が見積もった更新後のリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示するデータを生成して、出力装置150へ出力する(ステップS206)。
【0088】
このようにして、リース対象部品のリース契約更新を検討している客は、出力装置140にて提示される情報を参照して、リース契約を更新するか否かを判断することができる。
【0089】
以上、説明したように、見積提示装置110は、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、リース対象部品のリース料金を見積もる。そして、見積提示装置110は、見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を提示する。
【0090】
このような構成によっては、ガスタービンを販売するにあたり、その部品が寿命に達した場合に、純正部品と交換することに購入者がメリットを感じることができるような新たなビジネスモデルを実現することができる。
【0091】
また、見積提示装置110は、少なくとも、リース対象部品の単価と、リース対象部品の余寿命期間を示す指標と、所望のリース期間を示す指標とに基づいて、リース対象部品のリース料金を見積もる。
【0092】
このような構成によっては、所望のリース期間に応じた適正なリース料金を見積もることができる。
【0093】
また、見積提示装置110は、所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、そのリース期間中に寿命を迎えたそのリース対象部品が同じ価格の新しいリース対象部品に交換されて、そのリース期間が終了する際にそのリース契約が更新される場合、少なくとも、交換後のリース対象部品の単価と、そのリース契約の更新時における交換後のリース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標とに基づいて、更新後のリース料金を見積もる。
【0094】
このような構成によっては、リース期間中に寿命を迎えたリース対象部品が新たな部品に交換されていたとしても、リース契約の更新後の所望のリース期間に応じた適正なリース料金を見積もることができる。
【0095】
また、見積提示装置110は、所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、そのリース期間中に寿命を迎えたそのリース対象部品が異なる価格の新しいリース対象部品に交換されて、そのリース期間が終了する際にそのリース契約が更新される場合に、交換前のリース対象部品の単価と、更新前のリース期間中における交換前のリース対象部品の運転期間を示す指標と、更新前のリース料金とに基づいて、更新後のリース料金に対する値下げ額を算出する。そして、見積提示装置110は、少なくとも、交換後のリース対象部品の単価と、リース対象部品の交換時における交換後のリース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標と、更新前のリース期間中における交換後のリース対象部品の運転期間を示す指標と、値下げ額とに基づいて、更新後のリース料金を見積もる。
【0096】
このような構成によっては、リース期間中に寿命を迎えたリース対象部品が新たな部品に交換されていて、そのリース対象部品の単価が変わっていたとしても、リース契約の更新後の所望のリース期間に応じた適正なリース料金を見積もることができる。
【0097】
また、見積提示装置110は、ガスタービンの部品のうち、リース対象部品について、そのリース対象部品をリース契約せずに販売する場合の販売価格を見積もる。そして、見積提示装置110は、見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の第1の見積と、見積もった販売価格を含む、ガスタービンに掛かる費用の第2の見積とを併せて提示する。
【0098】
このような構成によっては、ガスタービンを販売するにあたり、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品を、購入するか、リース契約するかの判断の一助となるような見積を提供することができる。
【0099】
図9は、本実施形態に係る見積提示装置110を構成するコンピュータ800のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態に係るコンピュータ800は、ホストコントローラ801により相互に接続されるCPU(Central Processing Unit)802、RAM(Random Access Memory)803、グラフィックコントローラ804及びディスプレイ805を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ806により相互に接続される通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ809を有する入出力部と、入出力コントローラ806に接続されるROM(Read Only Memory)810、フレキシブルディスクドライブ811及び入出力チップ812を有するレガシー入出力部とを備える。
【0100】
ホストコントローラ801は、RAM803と、高い転送レートでRAM803をアクセスするCPU802及びグラフィックコントローラ804とを接続する。CPU802は、ROM810及びRAM803に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ804は、CPU802等がRAM803内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、ディスプレイ805上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ804は、CPU802等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
【0101】
入出力コントローラ806は、ホストコントローラ801と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808及びCD−ROMドライブ809を接続する。ハードディスクドライブ808は、コンピュータ800内のCPU802が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ809は、CD−ROM892からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供する。
【0102】
また、入出力コントローラ806には、ROM810と、フレキシブルディスクドライブ811及び入出力チップ812の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM810は、コンピュータ800が起動時に実行するブートプログラム、及び/又はコンピュータ800のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ811は、フレキシブルディスク893からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供する。入出力チップ812は、フレキシブルディスクドライブ811を入出力コントローラ806へと接続すると共に、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ806へと接続する。
【0103】
RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク893、CD−ROM892又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM803を介してコンピュータ800内のハードディスクドライブ808にインストールされ、CPU802において実行される。
【0104】
コンピュータ800にインストールされ、コンピュータ800を見積提示装置110として機能させるプログラムは、コンピュータ800を、ガスタービンの部品のうち、定期的にメンテナンスを必要とする部品をリース対象部品として、所望のリース期間貸し出すリース契約が締結される場合に、ステップS104において、リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積部113と、リース料金見積部113が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の見積を、ステップS104において提示する見積提示部116として機能させる。
【0105】
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、少なくとも、リース対象部品の単価と、リース対象部品の余寿命期間を示す指標と、所望のリース期間を示す指標とに基づいて、リース対象部品のリース料金を見積もるリース料金見積部113として機能させてもよい。
【0106】
更に、当該プログラムは、所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、そのリース期間中に寿命を迎えたそのリース対象部品が同じ価格の新しいリース対象部品に交換されて、そのリース期間が終了する際にそのリース契約が更新される場合、ステップS205において、少なくとも、交換後のリース対象部品の単価と、そのリース契約の更新時における交換後のリース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標とに基づいて、更新後のリース料金を見積もるリース料金見積部113として機能させてもよい。
【0107】
更に、当該プログラムは、所望のリース期間がリース対象部品の余寿命期間よりも長いリース契約が締結されて、そのリース期間中に寿命を迎えたそのリース対象部品が異なる価格の新しいリース対象部品に交換されて、そのリース期間が終了する際にそのリース契約が更新される場合に、ステップS204において、交換前のリース対象部品の単価と、更新前のリース期間中における交換前のリース対象部品の運転期間を示す指標と、更新前のリース料金とに基づいて、更新後のリース料金に対する値下げ額を算出する値下げ額算出部114と、少なくとも、交換後のリース対象部品の単価と、リース対象部品の交換時における交換後のリース対象部品の余寿命期間を示す指標と、更新後の所望のリース期間を示す指標と、更新前のリース期間中における交換後のリース対象部品の運転期間を示す指標と、値下げ額算出部が算出した値下げ額とに基づいて、ステップS205において、更新後のリース料金を見積もるリース料金見積部113として機能させてもよい。
【0108】
更に、当該プログラムは、ステップS104において、ガスタービンの部品のうち、リース対象部品について、そのリース対象部品をリース契約せずに販売する場合の販売価格を見積もる販売価格見積部115と、リース料金見積部が見積もったリース料金を含む、ガスタービンに掛かる費用の第1の見積と、販売価格見積部が見積もった販売価格を含む、ガスタービンに掛かる費用の第2の見積とを併せて、ステップS105において提示する見積提示部116として機能させてもよい。
【0109】
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ800に読み込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である見積申込データ入力受付部111、リース対象部品特定部112、リース料金見積部113、値下げ額算出部114、販売価格見積部115、見積提示部116、ガスタービン情報格納部117、部品情報格納部118及びリース契約情報格納部119として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ800の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の見積提示装置110が構築される。
【0110】
一例として、コンピュータ800と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU802は、RAM803上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェース807に対して通信処理を指示する。通信インターフェース807は、CPU802の制御を受けて、RAM803、ハードディスクドライブ808、フレキシブルディスク893又はCD−ROM892等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェース807は、ダイレクトメモリアクセス方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU802が転送元の記憶装置又は通信インターフェース807からデータを読み出し、転送先の通信インターフェース807又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
【0111】
また、CPU802は、ハードディスクドライブ808、CD−ROM892、フレキシブルディスク893等の外部記憶装置に格納されたファイル又はデータベース等の中から、全部又は必要な部分をダイレクトメモリアクセス転送等によりRAM803へと読み込ませ、RAM803上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU802は、処理を終えたデータを、ダイレクトメモリアクセス転送等により外部記憶装置へと書き戻す。
【0112】
このような処理において、RAM803は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM803及び外部記憶装置等をメモリ、記憶部又は記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU802は、RAM803の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM803の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM803、メモリ及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
【0113】
また、CPU802は、RAM803から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索、置換等を含む各種の処理を行い、RAM803へと書き戻す。例えば、CPU802は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数又は定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下又は等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合、又は不成立であった場合に、異なる命令列へと分岐し、又はサブルーチンを呼び出す。
【0114】
また、CPU802は、記憶装置内のファイル又はデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU802は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
【0115】
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク893、CD−ROM892の他に、DVD(Digital Versatile Disk)又はCD(Compact Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto−Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ800に提供してもよい。
【0116】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0117】
特許請求の範囲、明細書及び図面中において示したシステム、方法、装置、プログラム及び記録媒体における動作、手順、ステップ及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現し得ることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0118】
110 見積提示装置
111 見積申込データ入力受付部
112 リース対象部品特定部
113 リース料金見積部
114 値下げ額算出部
115 販売価格見積部
116 見積提示部
117 ガスタービン情報格納部
118 部品情報格納部
119 リース契約情報格納部
130 入力装置
150 出力装置
800 コンピュータ
801 ホストコントローラ
802 CPU
803 RAM
804 グラフィックコントローラ
805 ディスプレイ
806 入出力コントローラ
807 通信インターフェース
808 ハードディスクドライブ
809 CD−ROMドライブ
810 ROM
811 フレキシブルディスクドライブ
812 入出力チップ
892 CD−ROM
893 フレキシブルディスク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9