(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
治療を必要とする対象の疾患、健康状態または障害を治療する方法における使用のための、請求項1に記載の化合物の治療有効量を含む医薬組成物であって、前記疾患、健康状態または障害が以下から選択される、医薬組成物:
・高血圧および冠血流量減少に関連する障害;急性および慢性冠動脈血圧上昇;動脈性高血圧;心臓および腎臓合併症から生じる血管障害;心疾患、脳卒中、脳虚血または腎不全から生じる血管障害;抵抗性高血圧;糖尿病性高血圧;本態性高血圧;二次性高血圧;妊娠高血圧;子癇前症;門脈圧亢進症;心筋梗塞;
・心不全、駆出率が維持された心不全(heart failure with preserved ejection fraction(HFpEF))、駆出率が低下した心不全(heart failure due to reduced ejection fraction(HFrEF));急性および慢性心不全(HF);急性非代償性心不全(HF)、右室不全、左室不全、全心不全(HF)、虚血性心筋症、拡張型心筋症、先天性心疾患、心臓弁奇形を伴う心不全(HF)、僧帽弁狭窄、僧帽弁閉鎖不全、大動脈弁狭窄、大動脈弁閉鎖不全、三尖弁狭窄、三尖弁閉鎖不全、肺動脈弁狭窄、肺動脈弁閉鎖不全、連合弁奇形;糖尿病性心不全;アルコール性心筋症または蓄積性心筋症;拡張期心不全(HF)、収縮期心不全(HF);既存の慢性心不全(HF)の急性期(憎悪HF);拡張または収縮不全;冠不全;不整脈;心室前負荷の減少;心肥大;心不全/心腎症候群;門脈圧亢進症;内皮機能不全または傷害;心房および心室リズムの障害ならびに伝音障害;第1〜3度房室ブロック(AVB−I〜III)、上室性頻脈性不整脈、心房細動、心房粗動、心室細動、心室粗動、心室性頻脈性不整脈、トルサード・ド・ポアンツ頻脈、心房性および心室性期外収縮、房室接合部期外収縮、洞不全症候群、失神、房室結節リエントリー性頻拍;ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群または急性冠症候群;ボクサー心筋症;心室性早期収縮;心筋症;がん誘発型心筋症;
・血栓塞栓性障害および虚血;心筋虚血;梗塞;心筋梗塞;心臓発作;心筋不全;内皮機能不全;脳卒中;一過性脳虚血発作(TIA);閉塞性血栓性血管炎;安定または不安定狭心症;冠攣縮または末梢動脈攣縮;異型狭心症;プリンツメタル型狭心症;心肥大;子癇前症;血栓形成障害;虚血−再灌流損傷;臓器移植に伴う虚血−再灌流;肺移植、心臓移植、静脈移植失敗に伴う虚血−再灌流;外傷患者における代用血液保存;
・末梢血管疾患;末梢動脈疾患;末梢閉塞性動脈疾患;筋緊張亢進;レイノー症候群または現象(一次および二次);レイノー病;重症虚血肢;末梢塞栓症;間欠性跛行;血管閉塞発症;筋ジストロフィー、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー;微小循環異常;血管漏出または透過性の管理;腰部脊柱管狭窄;閉塞性血栓性血管炎;血栓性血管炎;末梢灌流障害;動脈および静脈血栓症;微量アルブミン尿;末梢および自律神経ニューロパチー;糖尿病性細小血管症;
・浮腫;心不全による腎性浮腫;
・アルツハイマー病;パーキンソン病;血管性認知症;血管性認知障害;脳血管攣縮;先天性筋無力症候群;くも膜下出血;外傷性脳損傷;認知障害後の知覚、集中力、学習または記憶特性能力の改善;レビー小体病;ピック症候群を含む前頭葉変性による認知症;進行性核性麻痺;大脳皮質基底核変性症による認知症;筋萎縮性側索硬化症(ALS);ハンチントン病;脱髄;多発性硬化症;視床変性;クロイツフェルトヤコブ認知症;HIV認知症;認知症またはコルサコフ精神病による統合失調症;多系統萎縮症および他の形態のパーキンソンプラス症候群;運動障害;神経保護;不安、緊張および抑うつまたは心的外傷後ストレス障害(PTSD);双極性障害;統合失調症;CNS関連性機能障害および睡眠障害;病理学的摂食障害ならびに嗜好品および耽溺薬の使用;脳灌流の管理;偏頭痛;脳梗塞(脳卒中)の結果の予防および管理;脳卒中、脳虚血および頭部傷害の結果の予防および管理;
・ショック;心原性ショック;敗血症;敗血症性ショック;アナフィラキシーショック;動脈瘤;白血球活性化の制御;血小板凝集の阻害または調節;多臓器機能障害症候群(MODS);多臓器不全(MOF);
・肺/呼吸器状態:肺高血圧(PH);肺動脈高血圧(PAH)および関連する肺血管リモデリング;限局性血栓症および右心肥大の形態の血管リモデリング;肺筋緊張亢進;原発性肺高血圧;二次性肺高血圧;家族性肺高血圧;散発性肺高血圧;前毛細血管性肺高血圧;突発性肺高血圧;他の形態のPH;左心室疾患、HIV、SCD、血栓塞栓症(CTEPH)、サルコイドーシス、COPD、肺線維症、急性呼吸促迫症候群(ARDS)、急性肺傷害、αー1−抗トリプシン欠乏症(AATD)、肺気腫、喫煙誘発気腫および嚢胞性線維症(CF)に関連するPH;血栓性肺動脈症;多因性肺動脈症;嚢胞性線維症;気管支収縮または肺気管支収縮;急性呼吸促迫症候群;肺線維症、胚移植;喘息疾患;
・以下に関連する肺高血圧:左室機能不全、低酸素血症、WHOグループI、II、III、IVおよびV高血圧、僧帽弁疾患、収縮性心膜炎、大動脈弁狭窄、心筋症、縦隔線維症、肺線維症、肺静脈還流異常、肺静脈閉塞症、肺血管炎、膠原血管病、先天性心疾患、肺静脈高血圧、間質性肺疾患、睡眠呼吸障害、睡眠時無呼吸、肺胞低換気障害、高高度への慢性的な暴露、新生児肺疾患、肺胞−毛細血管異形成、鎌状赤血球症、他の血液凝固障害、慢性血栓塞栓症;肺塞栓症;腫瘍、寄生生物または異物による肺塞栓症;結合組織疾患、ループス、ループス腎炎、住血吸虫症、サルコイドーシス、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気腫、慢性気管支炎、慢性毛細血管血管腫症、組織球症X、リンパ管腫症、圧縮肺血管;腺腫、腫瘍または縦隔線維症による圧縮肺血管;
・動脈硬化性疾患または状態:粥状動脈硬化;内皮障害、血小板および単球の接着および凝集、平滑筋増殖または遊走に関連する粥状動脈硬化;再狭窄;血栓溶解、経皮的血管形成術(PTA)、経皮的冠動脈形成術(PTCA)、心臓移植、バイパス手術または炎症過程後に発達した再狭窄;
・微小および大血管性損傷(血管炎);フィブリノーゲンおよび低密度DLDレベルの増加;プラスミノーゲン活性化因子阻害因子1(PAー1)濃度の増加;
・メタボリックシンドローム;代謝疾患またはメタボリックシンドロームに関連する疾患:肥満;過剰皮下脂肪;過剰肥満症;糖尿病;高血圧;脂質関連障害、高脂血症、脂質異常症、高コレステロール血症、減少した高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−コレステロール)、中程度に上昇した低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−コレステロール)レベル、高トリグリセリド血症、高グリセリド血症、低リポタンパク血症、シトステロール血症、脂肪肝疾患、肝炎;子癇前症;多発性嚢胞腎疾患進行;脂肪肝または肝臓内への異常な脂質蓄積;心臓、腎臓または筋肉の脂肪変性;αβリポタンパク質血症;シトステロール血症;黄色腫症;タンジール病;高アンモニア血症および関連疾患;肝性脳症;他の毒性脳症;ライ症候群;
・性、婦人科および泌尿器科障害の状態:勃起不全;インポテンス;早漏;女性性機能障害;女性性的興奮機能障害;性的興奮機能低下障害;膣萎縮;性交疼痛;萎縮性腟炎;良性前立腺過形成(BPH)、前立腺肥大症、前立腺腫大;膀胱下尿道閉塞;膀胱痛症候群(BPS);間質性膀胱炎(IC);過活動膀胱;神経因性膀胱および失禁;糖尿病性腎症;原発性および続発性月経困難症;下部尿路症状(LUTS);子宮内膜症;骨盤痛;男性および女性泌尿生殖系の器官の良性および悪性疾患;
・慢性腎疾患;急性および慢性腎機能不全;急性および慢性腎不全;ループス腎炎;基礎または関連腎疾患:低灌流、透析低血圧、閉塞性尿路疾患、糸球体症、糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、糸球体硬化、尿細管間質疾患、腎症疾患、原発性および先天性腎疾患、腎炎;異常に減少したクレアチニンおよび水排泄を特徴とする疾患;尿素、窒素、カリウムおよび/またはクレアチニンの異常に増加した血中濃度を特徴とする疾患;腎臓酵素の活性変化を特徴とする疾患、グルタミルシンテターゼの活性変化を特徴とする疾患;尿浸透圧または尿量の変化を特徴とする疾患;微量アルブミン尿増加を特徴とする疾患、顕性アルブミン尿を特徴とする疾患;糸球体および細動脈の病変、尿細管拡張、高リン酸塩血症および/または透析の必要性を特徴とする疾患;腎機能不全の続発症;肺水腫に関連する腎機能不全;HFに関連する腎機能不全;尿毒症または貧血に関連する腎機能不全;電解質障害(高カリウム血症、低ナトリウム血症);骨および炭水化物代謝の障害;
・眼疾患または障害。
前記疾患、健康状態または障害が、高血圧および冠血流量減少に関連する障害;急性冠血圧上昇;慢性冠動脈血圧上昇;動脈性高血圧;心臓および腎臓合併症から生じる血管障害;心疾患、脳卒中、脳虚血または腎不全から生じる血管障害;抵抗性高血圧;糖尿病性高血圧;本態性高血圧;二次性高血圧;妊娠高血圧;子癇前症;門脈圧亢進症;および心筋梗塞から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が心不全、駆出率が維持された心不全(heart failure with preserved ejection fraction(HFpEF))、駆出率が低下した心不全(heart failure due to reduced ejection fraction(HFrEF));急性および慢性心不全(HF);急性非代償性心不全(HF)、右室不全、左室不全、全心不全(HF)、虚血性心筋症、拡張型心筋症、先天性心疾患、心臓弁奇形を伴う心不全(HF)、僧帽弁狭窄、僧帽弁閉鎖不全、大動脈弁狭窄、大動脈弁閉鎖不全、三尖弁狭窄、三尖弁閉鎖不全、肺動脈弁狭窄、肺動脈弁閉鎖不全、連合弁奇形;糖尿病性心不全;アルコール性心筋症または蓄積性心筋症;拡張期心不全(HF)、収縮期心不全(HF);既存の慢性心不全(HF)の急性期(憎悪HF);拡張または収縮不全;冠不全;不整脈;心室前負荷の減少;心肥大;心不全/心腎症候群;門脈圧亢進症;内皮機能不全または傷害;心房および心室リズムの障害ならびに伝音障害;第1〜3度房室ブロック(AVB−I〜III)、上室性頻脈性不整脈、心房細動、心房粗動、心室細動、心室粗動、心室性頻脈性不整脈、トルサード・ド・ポアンツ頻脈、心房性および心室性期外収縮、房室接合部期外収縮、洞不全症候群、失神、房室結節リエントリー性頻拍;ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群または急性冠症候群;ボクサー心筋症;心室性早期収縮心筋症;がん誘発型心筋症から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、血栓塞栓性障害および虚血;心筋虚血;梗塞;心筋梗塞;心臓発作;心筋不全;内皮機能不全;脳卒中;一過性脳虚血発作(TIA);閉塞性血栓性血管炎;安定または不安定狭心症;冠攣縮または末梢動脈攣縮;異型狭心症;プリンツメタル型狭心症;心肥大;子癇前症;血栓形成障害;虚血−再灌流損傷;臓器移植に伴う虚血−再灌流;肺移植、心臓移植、静脈移植失敗に伴う虚血−再灌流;外傷患者における代用血液保存から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、末梢血管疾患;末梢動脈疾患;末梢閉塞性動脈疾患;筋緊張亢進;レイノー症候群または現象(一次および二次);レイノー病;重症虚血肢;末梢塞栓症;間欠性跛行;血管閉塞発症;筋ジストロフィー、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー;微小循環異常;血管漏出または透過性の管理;腰部脊柱管狭窄;閉塞性血栓性血管炎;血栓性血管炎;末梢灌流障害;動脈および静脈血栓症;微量アルブミン尿;末梢および自律神経ニューロパチー;糖尿病性細小血管症から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、アルツハイマー病;パーキンソン病;血管性認知症;血管性認知障害;脳血管攣縮;先天性筋無力症候群;くも膜下出血;外傷性脳損傷;認知障害後の知覚、集中力、学習または記憶特性能力の改善;レビー小体病;ピック症候群を含む前頭葉変性による認知症;進行性核性麻痺;大脳皮質基底核変性症による認知症;筋萎縮性側索硬化症(ALS);ハンチントン病;脱髄;多発性硬化症;視床変性;クロイツフェルトヤコブ認知症;HIV認知症;認知症またはコルサコフ精神病による統合失調症;多系統萎縮症および他の形態のパーキンソンプラス症候群;運動障害;神経保護;不安、緊張および抑うつまたは心的外傷後ストレス障害(PTSD);双極性障害;統合失調症;CNS関連性機能障害および睡眠障害;病理学的摂食障害ならびに嗜好品および耽溺薬の使用;脳灌流の管理;偏頭痛;脳梗塞(脳卒中)の結果の予防および管理;脳卒中、脳虚血および頭部傷害の結果の予防および管理から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、ショック;心原性ショック;敗血症;敗血症性ショック;アナフィラキシーショック;動脈瘤;白血球活性化の制御;血小板凝集の阻害または調節;多臓器機能障害症候群(MODS);多臓器不全(MOF)から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、肺/呼吸器状態:肺高血圧(PH);肺動脈高血圧(PAH)および関連する肺血管リモデリング;限局性血栓症および右心肥大の形態の血管リモデリング;肺筋緊張亢進;原発性肺高血圧;二次性肺高血圧;家族性肺高血圧;散発性肺高血圧;前毛細血管性肺高血圧;突発性肺高血圧;他の形態のPH;左心室疾患、HIV、SCD、血栓塞栓症(CTEPH)、サルコイドーシス、COPD、肺線維症、急性呼吸促迫症候群(ARDS)、急性肺傷害、αー1−抗トリプシン欠乏症(AATD)、肺気腫、喫煙誘発気腫および嚢胞性線維症(CF)に関連するPH;血栓性肺動脈症;多因性肺動脈症;嚢胞性線維症;気管支収縮または肺気管支収縮;急性呼吸促迫症候群;肺線維症、胚移植;喘息疾患から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、以下を伴うまたは以下に関連する肺高血圧:左室機能不全、低酸素血症、WHOグループI、II、III、IVおよびV高血圧、僧帽弁疾患、収縮性心膜炎、大動脈弁狭窄、心筋症、縦隔線維症、肺線維症、肺静脈還流異常、肺静脈閉塞症、肺血管炎、膠原血管病、先天性心疾患、肺静脈高血圧、間質性肺疾患、睡眠呼吸障害、睡眠時無呼吸、肺胞低換気障害、高高度への慢性的な暴露、新生児肺疾患、肺胞−毛細血管異形成、鎌状赤血球症、他の血液凝固障害、慢性血栓塞栓症;肺塞栓症;腫瘍、寄生生物または異物による肺塞栓症;結合組織疾患、ループス、ループス腎炎、住血吸虫症、サルコイドーシス、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気腫、慢性気管支炎、慢性毛細血管血管腫症、組織球症X、リンパ管腫症、圧縮肺血管;腺腫、腫瘍または縦隔線維症による圧縮肺血管から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、動脈硬化性疾患または状態:粥状動脈硬化;内皮障害、血小板および単球の接着および凝集、平滑筋増殖または遊走に関連する粥状動脈硬化;再狭窄;血栓溶解、経皮的血管形成術(PTA)、経皮的冠動脈形成術(PTCA)、心臓移植、バイパス手術または炎症過程後に発達した再狭窄から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、微小および大血管性損傷(血管炎);フィブリノーゲンおよび低密度DLDレベルの増加および;プラスミノーゲン活性化因子阻害因子1(PAー1)濃度の増加から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、メタボリックシンドローム;代謝疾患またはメタボリックシンドロームに関連する疾患:肥満;過剰皮下脂肪;過剰肥満症;糖尿病;高血圧;脂質関連障害、高脂血症、脂質異常症、高コレステロール血症、減少した高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−コレステロール)、中程度に上昇した低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−コレステロール)レベル、高トリグリセリド血症、高グリセリド血症、低リポタンパク血症、シトステロール血症、脂肪肝疾患、肝炎;子癇前症;多発性嚢胞腎疾患進行;脂肪肝または肝臓内への異常な脂質蓄積;心臓、腎臓または筋肉の脂肪変性;αβリポタンパク質血症;シトステロール血症;黄色腫症;タンジール病;高アンモニア血症および関連疾患;肝性脳症;他の毒性脳症;ライ症候群に関連する疾患から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、性、婦人科および泌尿器科障害の状態:勃起不全;インポテンス;早漏;女性性機能障害;女性性的興奮機能障害;性的興奮機能低下障害;膣萎縮;性交疼痛;萎縮性腟炎;良性前立腺過形成(BPH)、前立腺肥大症、前立腺腫大;膀胱下尿道閉塞;膀胱痛症候群(BPS);間質性膀胱炎(IC);過活動膀胱;神経因性膀胱および失禁;糖尿病性腎症;原発性および続発性月経困難症;下部尿路症状(LUTS);子宮内膜症;骨盤痛;男性および女性泌尿生殖系の器官の良性および悪性疾患から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
前記疾患、健康状態または障害が、慢性腎疾患;急性および慢性腎機能不全;急性および慢性腎不全;ループス腎炎;基礎または関連腎疾患:低灌流、透析低血圧、閉塞性尿路疾患、糸球体症、糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、糸球体硬化、尿細管間質疾患、腎症疾患、原発性および先天性腎疾患、腎炎;異常に減少したクレアチニンおよび水排泄を特徴とする疾患;尿素、窒素、カリウムおよび/またはクレアチニンの異常に増加した血中濃度を特徴とする疾患;腎臓酵素の活性変化を特徴とする疾患、グルタミルシンテターゼの活性変化を特徴とする疾患;尿浸透圧または尿量の変化を特徴とする疾患;微量アルブミン尿増加を特徴とする疾患、顕性アルブミン尿を特徴とする疾患;糸球体および細動脈の病変、尿細管拡張、高リン酸塩血症および/または透析の必要性を特徴とする疾患;腎機能不全の続発症;肺水腫に関連する腎機能不全;HFに関連する腎機能不全;尿毒症または貧血に関連する腎機能不全;電解質障害(高カリウム血症、低ナトリウム血症);骨および炭水化物代謝の障害から選択される、請求項3に記載の医薬組成物。
治療を必要とする対象の疾患、健康状態または障害を治療する方法のための、請求項1に記載の化合物の治療有効量を含む医薬組成物であって、前記疾患、健康状態または障害が
・心筋炎症(心筋炎);慢性心筋炎;急性心筋炎;ウイルス性心筋炎;
・血管炎;膵炎;腹膜炎;リウマチ様疾患;
・腎臓の炎症性疾患;免疫学的腎疾患:腎移植拒絶、免疫複合体誘発腎疾患、毒素によって誘発される腎症、造影剤腎症;糖尿病性および非糖尿病性腎症、腎盂腎炎、腎嚢胞、腎硬化症、高血圧性腎硬化およびネフローゼ症候群;
・慢性間質性炎症、炎症性腸疾患(IBD)、クローン病、潰瘍性大腸炎(UC);
・炎症性皮膚疾患;
・眼の炎症性疾患、眼瞼炎、ドライアイ症候群、シェーグレン症候群、及び眼線維症
から選択される、医薬組成物。
治療を必要とする対象の疾患、健康状態または障害を治療する方法のための、請求項1に記載の化合物の治療有効量を含む医薬組成物であって、前記疾患、健康状態または障害が糖尿病における創傷または潰瘍治癒;微小血管灌流改善;傷害後のまたは周術期医療において炎症反応を弱めるための微小血管灌流改善;裂肛;糖尿病性潰瘍;糖尿病性足部潰瘍;骨治癒;破骨細胞骨吸収およびリモデリング;ならびに新たな骨形成から選択される、医薬組成物。
治療を必要とする対象の疾患、健康状態または障害を治療する方法のための、請求項1に記載の化合物の治療有効量を含む医薬組成物であって、前記疾患、健康状態または障害が
・泌尿生殖系障害:糖尿病性腎症;慢性腎疾患または機能不全から生じる腎線維症および腎不全;蓄積/沈着および組織傷害による腎線維症および腎不全;腎硬化症;進行性硬化症;糸球体腎炎;巣状分節性糸球体硬化症;ネフローゼ症候群;前立腺肥大;腎線維症;間質性腎線維症;
・肺系障害:肺線維症;突発性肺線維症;嚢胞性線維症;進行性塊状線維症;肺を冒す進行性塊線維症;
・心臓を冒す障害:心内膜心筋線維症;陳旧性心筋梗塞;心房線維症;心臓間質性線維症;心臓リモデリングおよび線維症;心肥大;
・肝臓および関連器官の障害:肝臓硬化症または硬変;慢性肝疾患に関連する肝硬変;肝線維症;肝星細胞活性化;肝線維コラーゲンおよび全コラーゲン蓄積;壊死性炎症性および/または免疫学的起源の肝疾患;原発性胆汁性肝硬変;原発性硬化性胆管炎;他の胆汁うっ滞性肝疾患:肉芽腫肝疾患、肝臓悪性腫瘍、妊娠性肝内胆汁うっ滞、肝炎、敗血症、薬物または毒素、移植片対宿主病、肝移植後、総胆管結石、胆管腫瘍、膵癌、ミリッチー症候群、AIDS胆管症または寄生生物に関連するもの;住血吸虫症;
・消化器疾患または障害:クローン病;潰瘍性大腸炎;消化管の硬化症;
・皮膚または眼の疾患:腎性線維症;ケロイド;線維性の局所または皮膚の障害または状態;真皮線維症;強皮症、皮膚線維症;モルフェア;肥厚性瘢痕;母斑;増殖性硝子体網膜症;サルコイド;肉芽腫;眼線維症;
・神経系を冒す疾患:筋萎縮性側索硬化症(ALS);海馬硬化症、多発性硬化症(MS);巣状硬化症;原発性側索硬化症;
・骨の疾患;骨硬化症;
・耳硬化症;他の聴覚疾患または障害;聴覚機能障害、部分的または完全な難聴;部分的または完全な聴覚消失;耳鳴り;騒音性難聴;
・自己免疫、炎症または線維症を伴う他の疾患:強皮症;限局性強皮症または限局性強皮症;縦隔線維症;線維症縦隔炎;骨髄線維症;後腹膜線維症;関節線維症;ペーロニー病;デュピュイトラン拘縮;硬化性苔癬;ある形態の癒着性関節包炎;粥状動脈硬化;結節性硬化症;全身性硬化症;多発性筋炎;皮膚筋炎;多発性軟骨炎;好酸球性筋膜炎;全身性エリテマトーデスまたはループス;骨髄線維症、骨髄線維症または骨骨髄線維症;サルコイドーシス;子宮類線維症;子宮内膜症
から選択される、医薬組成物。
治療を必要とする対象の疾患、健康状態または障害を治療する方法のための、請求項1に記載の化合物の治療有効量を含む医薬組成物であって、前記疾患、健康状態または障害が一定の種類のがん;鎌状赤血球症;鎌状赤血球貧血;がん転移;骨粗鬆症;胃不全麻痺;機能性消化不良;糖尿病合併症;脱毛症または脱毛;内皮機能障害に関連する疾患;一酸化窒素産生減少に関連する神経障害;アルギニノコハク酸尿症;神経筋疾患:デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)、肢帯型筋ジストロフィー、遠位型ミオパチー、I型およびII型筋緊張性ジストロフィー、顔面−肩甲−腓骨型筋ジストロフィー、常染色体性およびX連鎖性エメリ−ドレフュス型筋ジストロフィー、眼咽頭型筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症ならびに棘筋萎縮症(SMA)から選択される、医薬組成物。
【実施例】
【0178】
実施例で提供される全ての参考文献は参照により本明細書に組み込まれる。本明細書で使用される場合、全ての略語、記号および規則は、現代の科学文献に使用されるものと一致する。例えば、全体が参照により本明細書に組み込まれる、Janet S.Dodd,ed.,The ACS Style Guide:A Manual for Authors and Editors,2
nd Ed.,Washington,D.C.:American Chemical Society,1997を参照されたい。
実施例1:表IAまたは表IBの化合物の合成
一般的手順A
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:
ジオンエノラート形成:−78℃に冷却したケトンAのTHF中溶液に、LiHMDS(例えば、0.9当量、トルエン中1.0M)をシリンジを介して滴加した。反応物を0℃に加温させ、次いで、シュウ酸ジエチル(1.2当量)を装入した。この時、反応物を室温に加温し、(例えば、TLCまたはLC/MS分析のいずれかを用いて)完了したと判断されるまでその温度で攪拌した。いったん反応が完了したら(反応時間は典型的には45分であった)、生成物ジオンエノラートBを、さらに精製することなく、「そのまま」ステップ2、すなわち、環化ステップに使用した。
ステップ2:
ピラゾール形成:ジオンエノラートBをエタノールで希釈し、HCl(例えば、3当量、エタノール中1.25M溶液)およびアリールヒドラジン水和物(例えば、1.15当量)を連続的に装入した。反応混合物を70℃に加熱し、環化が完了したとみなされるまで(例えば、LC/MS分析により、典型的には30分)、この温度で攪拌した。いったん完了したら、反応混合物を固体重炭酸ナトリウム(例えば、4当量)で慎重に処理し、ジクロロメタンおよび水で希釈した。層を分離し、水層を、ジクロロメタン(3×)で抽出する前に水でさらに希釈した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、得られたピラゾールCを、適当な勾配のヘキサン中EtOAcを用いてSiO2クロマトグラフィーによって精製した。
ステップ3:
アミジン形成:0℃に冷却したNH4Cl(例えば、5当量)のトルエン中懸濁液に、AlMe
3(例えば、5当量、トルエン中2.0M溶液)をシリンジを介して滴加した。反応物を室温に加温させ、これ以上泡立ちが観察されなくなるまで、この温度で攪拌した。ピラゾールCを反応混合物に一度に添加し、110℃に加熱し、(例えば、TLCまたはLC/MS分析のいずれかを用いて)完了したと判断されるまでこの温度で攪拌した。いったん完了したら、反応物を冷却し、過剰のメタノールで処理し、室温で1時間激しく攪拌した。濃いスラリーを濾過し、得られた固体ケークをメタノールで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、得られた固体を酢酸エチル:イソプロピルアルコール=5:1溶媒混合物に再懸濁した。反応物を飽和炭酸ナトリウム溶液でさらに処理し、層を分離する前に10分間攪拌した。水層を酢酸エチル:イソプロピルアルコール=5:1溶媒混合物(3×)で抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4上でさらに乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。生成物アミジンDを、さらに精製することなく、そのまま後のステップに使用した。
ステップ4:
ピリミドン形成:アミジンDをエタノールに懸濁し、23℃で激しく攪拌して完全な溶媒和を促進した。反応物をナトリウム3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(例えば、3当量)でさらに処理し、フラスコに還流冷却器を備え付けた。反応物を90℃に維持した予熱油浴に入れ、LC/MSで出発材料の完全な消費が観察されるまで(反応時間は典型的には1時間であった)攪拌した。内容物を23℃に冷却し、反応混合物をHCl(例えば、3当量、EtOH中1.25M溶液)で酸性化した。混合物を30分間攪拌し、溶媒の大部分を真空中で除去した。内容物をエーテルおよび水(1:1混合物)に再懸濁し、得られたスラリーを20分間攪拌した。懸濁液を真空濾過し、固体ケークを追加の水およびエーテルですすぎ、高真空で一晩乾燥させた。得られたピリミドンEを、さらに精製することなく、そのまま後のステップに使用した。
一般的手順B
【化22】
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【0179】
LC/MSによって出発材料の完全な消費が観察されるまで、アミノ求核試薬(3当量)、トリエチルアミン(10当量)および中間体1A(この節で後に記載されるように調製、1当量)の溶液を、90℃でジオキサンおよび水(2:1比)中で攪拌した。溶液を1N塩酸水溶液およびジクロロメタンで希釈した。次いで、層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。精製により、所望の生成物が得られた。
一般的手順C
【化23】
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【0180】
中間体2(この中間体は特許出願公開である国際公開第2012/3405号パンフレットに記載されていた;1当量)およびカルボン酸(1.1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド中混合物を、トリエチルアミン(4当量)、引き続いてプロピルホスホン酸無水物(T3P、1.4当量)の酢酸エチル中50%溶液で処理した。反応物を24時間80℃で加熱し、その後、反応物を水および1N塩酸溶液で希釈した。内容物をジクロロメタン、次いで、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。精製により、所望の生成物が得られた。
中間体−1Aの合成
【化24】
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【0181】
5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリミジン−4−オール(中間体−5A;ステップ1で1−(イソオキサゾール−3−イル)エタノンおよびステップ2で2−フルオロベンジルヒドラジンを用いて一般的手順Aを介して生成、11.5g、32.4mmol、1当量)の三塩化ホスホリル(60.3mL、647mmol、20当量)を60℃で3時間加熱した。溶液を23℃に冷却し、攪拌しながら、15分の期間にわたって氷水(800mL)に少しずつ注ぎ入れた。添加が完了した後、内容物をさらに15分間攪拌し、ジクロロメタン(500mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去すると中間体−1A(12.5g、収率103%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 9.11(d,1H),9.04(s,1H),7.71−7.68(m,1H),7.37−7.30(m,2H),7.25−7.20(m,1H),7.12(t,1H),6.92(td,1H),5.95(s,2H).
中間体−9の合成
【化25】
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【0182】
エチル5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−3−カルボキシレート(4当量)をアミン反応物質とし、反応をTHF中で行ったことを除いて、中間体−1Aから一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。後処理をジクロロメタンおよび食塩水中で行った。粗物質を、0〜10%メタノール/ジクロロメタン勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体−9(42mg、収率37%)が固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.47(d,1H),8.35(d,1H),7.40(s,1H),7.21−7.16(m,1H),7.01(t,1H),6.95(t,1H),6.84(t,1H),6.65(d,1H),5.98(s,2H),5.35(s,2H),4.59(t,2H),4.48(q,2H),4.30(t,2H),1.44(t,3H).
中間体−8の合成
【化26】
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【0183】
3−アミノ−2,2−ジフルオロプロパン酸をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン/水(10:1)中溶液として110℃で18時間加熱したことを除いて、中間体−1Aから、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応物を真空中で濃縮し、メタノールを添加し、粗物質を、逆相HPLCを介して精製すると、所望の中間体−8(20mg、収率22%)が得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.78(d,1H),8.22(d,1H),7.61(s,1H),7.25−7.31(m,1H),7.07−7.12(m,1H),7.05(t,1H),6.96(d,1H),6.89(t,1H),6.00(s,2H),4.35(t,2H).
中間体−13の合成
【化27】
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【0184】
2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−ニトロピリミジン−4−オール(1当量)(この出発材料は以前公開された特許出願:国際公開第2012/3405号パンフレットに記載されていた)(25mg、1当量)をPOCl
3(457μl、75当量)で処理し、還流で1.5時間攪拌した。内容物を真空中で濃縮し、残渣をトルエン(×2)と共沸させた。残渣をTHF(0.7mL)に再溶解し、モルホリン(171μl、30当量)で処理した。内容物を40℃に加熱し、反応物をこの温度で1.5時間攪拌した。残渣を酢酸エチルと水の1:1混合物に移した。層を分離し、水層を酢酸エチル(×3)で抽出した。有機部分を合わせ、食塩水で洗浄した。混合物をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、所望の化合物(30mg、97%)が淡黄色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.47(d,1H),8.36(d,1H),8.09−8.16(m,1H),7.69(dd,1H),7.41(d,1H),7.20(t,1H),6.66−6.70(m,1H),6.45(d,1H),6.06(s,2H),3.79−3.86(m,4H),3.74(m,4H).
中間体−3の合成
標記化合物を3つのステップで合成した:
ステップ1:2−(トリフルオロメチル)オキシラン−2−カルボキサミドの合成
【化28】
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【0185】
2−(ブロモメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミド(1当量)のアセトン中溶液に炭酸カリウム(2当量)を添加した。混合物を還流で2時間加熱した。混合物を真空下で濃縮した。得られた残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、2−(トリフルオロメチル)オキシラン−2−カルボキサミド(1.44g収率76%)が黄色ゴムとして得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 3.17(dd,2H).
ステップ2:2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミドの合成
【化29】
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【0186】
アンモニア[メタノール中7M](10当量)と2−(トリフルオロメチル)オキシラン−2−カルボキサミド(1当量)の混合物を密閉バイアル中80℃で24時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮すると、2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミド(1.3g、収率84%)が茶色ゴムとして得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 3.01−3.11(m,1H),2.84(d,1H).
ステップ3:中間体−3の合成
【化30】
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【0187】
2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミド(4当量)をアミン反応物質とし、4当量のトリエチルアミンを使用し、内容物をジオキサン/水(3:1)中溶液として90℃で24時間加熱したことを除いて、中間体−1Aから、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。混合物を酢酸エチルに希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、固体が得られた。固体を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜80%酢酸エチル勾配)を介して精製すると、所望の中間体−3(262mg、収率40%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.08−9.13(m,1H),8.33(d,1H),7.49−7.55(m,1H),7.28−7.37(m,1H),7.17−7.25(m,2H),7.10(t,1H),6.98(t,1H),5.86−5.92(m,2H),3.92−4.04(m,2H).
中間体−5Dの合成
標記化合物を5つのステップで合成した:
ステップ1:エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化31】
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【0188】
DMF中エチル3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートに水素化ナトリウム(鉱物油中60重量%、1.2当量)を添加した。10分後、2−フルオロベンジルブロミド(1.2当量)を添加し、反応物を20時間攪拌した。水を添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(10〜40%酢酸エチル/ヘキサン勾配)を介した精製によって、エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(収率79%)およびエチル1−(2−フルオロベンジル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(収率9%)が得られた。
ステップ2:1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【化32】
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【0189】
エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートのTHF/MeOH/水(3:1:1比)中溶液に、水酸化リチウム水和物(1.5当量)を添加した。23時間後、揮発性有機物質を真空中で除去し、1N HClで結果として生じた混合物をpH3に酸性化した。1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸を真空濾過によって回収した(収率92%)。
ステップ3:1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルの合成
【化33】
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【0190】
1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸、2−メチルプロパン−2−アミン(3当量)およびトリエチルアミン(2当量)の酢酸エチル中懸濁液に、n−プロピルホスホン酸無水物(T3P、酢酸エチル中50重量%溶液、3当量)を添加した。結果として生じた黄色溶液を65℃で2.5時間加熱した。溶媒を真空中で除去した。三塩化ホスホリル(12当量)を添加し、得られた混合物を70℃で1時間40分間攪拌した。反応物を水と氷の混合物に慎重に注ぎ入れることによってクエンチし、飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によってpH7に中和し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン勾配)による精製によって、1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル(収率49%)が得られた。
ステップ4:1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドの合成
【化34】
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【0191】
1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルのメタノール中溶液をナトリウムメトキシド(MeOH中25重量%溶液、5当量)で処理し、24時間攪拌した。塩化アンモニウム(10当量)を添加した。26時間後、反応混合物を真空中で濃縮し、半飽和重炭酸ナトリウムと酢酸エチルに分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗生成物は、不完全な反応により出発材料が混入していた。この物質を同様の条件に再度供すると、1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(収率92%)が得られた。
ステップ5:中間体−5Dの合成
【化35】
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【0192】
1−(2−フルオロベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドの懸濁液をナトリウム(Z)−3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(一般的手順A、ステップ4も参照、3.0当量)で処理し、90℃で1時間加熱した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をHCl(EtOH中1.25M溶液)の添加によって中和した。結果として生じた黄褐色懸濁液を真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタンと水に分配し、水層をジクロロメタンで逆抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。ジクロロメタンを用いた研和によって、標記化合物(206mg、収率62%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 12.9(br s,1H),8.07(br s,1H),7.38(app.q,1H),7.25(m,1H),7.18(app.t,1H),7.11(m,1H),6.72(s,1H),5.44(s,2H),2.30(s,3H).
中間体−12の合成
標記化合物を2つのステップで調製した:
ステップ1:ジエチル2−(ジシアノメチル)−2−メチルマロネートの合成
【化36】
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【0193】
ジエチル2−ブロモ−2−メチルマロネート(1当量)、マロノニトリル(1当量)およびカリウムt−ブトキシド(1当量)のTHF中混合物を15時間加熱還流した。混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、相を分離した。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると油が得られた。油をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜15%酢酸エチル勾配)によって精製すると、ジエチル2−(ジシアノメチル)−2−メチルマロネート(5.76g、収率32%)が無色油として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 4.53(s,1H),4.27−4.39(m,4H),1.81(s,3H),1.33(t,6H).
ステップ2:中間体−12の合成
【化37】
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【0194】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド塩酸塩(ステップ1で1−(イソオキサゾール−3−イル)エタノンおよびステップ2で2−フルオロベンジルヒドラジンを用いることによって、一般的手順Aのステップ3で生成)(1当量)、ジエチル2−(ジシアノメチル)−2−メチルマロネート(1.15当量)および重炭酸カリウム(2当量)のt−BuOH中混合物を5時間加熱還流した。冷却後、反応混合物に水を添加し、30分間攪拌した。沈殿を濾過し、最小量の水およびジエチルエーテルで洗浄し、高真空下で一晩乾燥させると、中間体−12(385mg、収率52%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 11.30(s,1H),9.10(d,1H),7.38(s,1H),7.29−7.36(m,1H),7.18−7.26(m,2H),7.08−7.14(m,1H),6.81−6.90(m,1H),6.65(br.s.,2H),5.88(s,2H),4.04−4.16(m,2H),1.59(s,3H),1.11(t,3H).
中間体−11の合成
【化38】
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【0195】
アンモニア(MeOH中7.0M)(200当量)を中間体−12(1当量)に添加した。反応混合物を50℃で16時間加熱した。次いで、結果として生じた溶液を真空中で濃縮し、残渣を、逆相HPLC(1%TFAを添加した水中5〜60%アセトニトリル)を介して精製すると、所望の中間体−11(24mg、収率63%)が白色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 11.35(br.s.,1H),9.08−9.13(m,1H),7.47(s,1H),7.43(s,1H),7.28−7.38(m,1H),7.23−7.27(m,1H),7.17−7.23(m,2H),7.06−7.14(m,1H),6.77−7.00(m,3H),5.91(s,2H),1.56(s,3H).
中間体−5Bの合成
【化39】
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【0196】
中間体−5Aおよびナトリウムメトキシドのメタノール中懸濁液(0.5M溶液、4当量)をマイクロ波容器中130℃で4時間加熱した。反応物を、1N HCl溶液でpH2にクエンチし、得られた残渣を濾過した。固体をメタノールで洗浄し、真空中で乾燥させると、所望の化合物(1.45g、68%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.04(d,1H),7.71(s,1H),7.23−7.36(m,1H),7.00−7.18(m,2H),6.90(t,1H),5.94(s,2H),2.56(s,3H)
中間体−1Bの合成
【化40】
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【0197】
中間体−5Bに三塩化ホスホリル(60当量)を装入し、LC/MSによって反応が完了したと判断されるまで、得られた混合物を45℃で攪拌した。次いで、反応物を氷上に慎重に注ぎ入れ、4:1ジクロロメタン/イソプロパノールで抽出し、層を分離した。有機部分を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。物質をさらに精製することなく次のステップに持ち越した。
中間体−6の合成
【化41】
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【0198】
1−((メチルアミノ)メチル)シクロプロパンカルボン酸をアミン反応物質として、中間体−1Bを中間体−1Aの代わりに使用し、内容物をジオキサン中溶液として100℃で36時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。粗物質を、逆相HPLCを介して精製すると、所望の中間体−6(50mg、収率69%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 12.53(br.s,1H),8.19(d,1H),7.65(s,1H),7.33(d,1H),7.17−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.86(t,1H),5.81(s,2H),4.00(s,2H),3.24(d,3H),2.57(s,3H),1.03(d,2H),0.74−0.91(m,2H).
中間体−4の合成
標記化合物を3つのステップで合成した:
ステップ1:2−(ブロモメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン酸の合成
【化42】
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【0199】
2−(ブロモメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンニトリル(1当量)、水(1当量)および濃硫酸(4当量)の混合物を密閉バイアル中で1時間110℃に加熱した。混合物を氷上に注ぎ入れ、ジエチルエーテルで抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、2−(ブロモメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン酸(1.3g、収率33%)が透明な油として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 3.89(d,1H),3.63−3.69(m,1H).
ステップ2:2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン酸の合成
【化43】
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【0200】
水酸化アンモニウム[水中28%溶液](10当量)と2−(ブロモメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン酸(1当量)の混合物を23℃で24時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮した。得られた固体を最小量のエタノールで処理した。沈殿を濾過によって回収し、真空下で乾燥させると、2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン酸(412mg、収率43%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.86−3.27(m,2H).
ステップ3:中間体−4の合成
【化44】
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【0201】
2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン酸(4当量)をアミン反応物質とし、6当量のトリエチルアミンを使用し、内容物を1,4−ジオキサン/水(4:1)中溶液として24時間85℃に加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。混合物を23℃に冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、粗固体が得られた。粗物質を、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体−4(50mg、ステップ3について収率7%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.28(d,1H),7.59(t,1H),7.46(s,1H),7.30−7.36(m,1H),7.16−7.24(m,2H),7.10(t,1H),6.91(t,1H),5.88(s,2H),4.24(dd,1H),3.84(dd,1H).
中間体−7の合成
【化45】
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【0202】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド塩酸塩(一般的手順Aのステップ3で生成、1当量)、メチル4−オキソテトラヒドロチオフェン−3−カルボキシレート(3当量)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1当量)のピリジン中溶液を12時間80℃に加熱した。反応物を真空中で濃縮し、メタノールにスラリー化(slurried)し、真空中で濃縮し、メタノールに再度スラリー化した。沈殿を濾過し、乾燥させると、所望の環状スルフィド中間体(190mg、収率45%)が淡黄褐色固体として得られた。このスルフィド中間体(1当量)のジクロロメタン中溶液に、過酢酸(2.3当量)を添加した。30分後、反応物を真空中で濃縮し、水にスラリー化し、濾過すると所望の中間体−7(148.8mg、収率73%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 10.2(br.s,1H),8.56(s,1H),7.31−7.34(m,1H),7.30(s,1H),7.07−7.12(m,3H),6.64(m,1H),5.93(s,2H),4.36(s,2H),4.35(s,2H).
中間体−10の合成
【化46】
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標記化合物を2つのステップで合成した:
ステップ1:
【0203】
一般的手順Bにしたがって、中間体−13を中間体−1Aの代わりに使用し、2−(アミノメチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(1.5当量)をアミン反応物質とし、3当量のトリエチルアミンを使用し、内容物をジオキサン:水(3:1)中溶液として30℃で1時間加熱した。反応物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水(2×)および食塩水で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体(77mg、収率73%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 9.36(s,1H),8.59(m,1H),8.55(d,1H),7.64(br s,1H),7.42(s,1H),7.28(m,1H),7.08(m,1H),7.06(m,1H),6.64(d,1H),5.98(s,2H),4.27,(d,2H).
ステップ2:中間体−10の合成
【0204】
23℃のステップ1で得られた中間体(1当量)のメタノール中溶液を10%パラジウム炭素(0.2当量)で処理し、次いで、針に取り付けた水素を充填したバルーンを介して送達されるH
2雰囲気下に置いた。混合物を正のH
2圧力下で1時間攪拌し、celiteを通して濾過した。濾過ケークをメタノールですすぎ、合わせた洗液を真空中で濃縮した。得られた粗残渣を、ヘキサン中酢酸エチル勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体−10(53mg、収率66%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 9.39(s,1H),7.92(br s,1H),7.19(m,1H),7.13(m,2H),7.98(m,1H),6.92(m,2H),6.52(s,1H),5.85(s,2H),4.01,(s,2H).
中間体−5Cの合成
標記化合物を4つのステップで合成した:
ステップ1:(3,3,3−トリフルオロプロピル)ヒドラジン塩酸塩の合成
【化47】
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【0205】
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン(1当量)およびヒドラジン水和物(10当量)を無水エタノールに溶解し、80℃で18時間加熱した。溶液を23℃に冷却し、真空下15℃で濃縮した。濃い油を水およびジクロロメタンで希釈し、次いで、固体炭酸カリウムを添加して水層を飽和させた。相を混合し、分離し、次いで、水相をさらなるジクロロメタン(2×)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、無色油が得られた。少量の中性ヒドラジン生成物をNMRによる特性評価用に取り出した。残りをジエチルエーテルに溶解し、塩酸(エタノール中2.5M溶液)で処理し、得られた混合物を真空中で濃縮すると、所望の中間体(3,3,3−トリフルオロプロピル)ヒドラジン塩酸塩(2.02g、収率43%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δppm3.18(br s,4H),3.02(m,2H),2.36(m,2H).
ステップ2:エチル3−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートの合成
【化48】
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【0206】
23℃の(3,3,3−トリフルオロプロピル)ヒドラジン塩酸塩(1当量)のエタノールと水(9:1)の混合物中溶液を炭酸カリウム(0.6当量)、引き続いてエチル4−(イソオキサゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエート(2当量、ステップ1で1−(イソオキサゾール−3−イル)エタノンを用いることによって、一般的手順Aのステップ1で生成)で処理した。溶液を23℃で2日間攪拌し、次いで、6N塩酸(1.5当量)を反応物に滴加した。溶媒を真空中で除去し、残渣を酢酸エチルに溶解した。有機層を水(5×)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣を、ジクロロメタン中酢酸エチル勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望のピラゾールエステル、エチル3−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(1.34g、収率36%)が淡黄色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 8.55(d,1H),7.15(s,1H),6.63(d,1H),4.95(m,2H),4.46(q,2H),2.85(m,2H),1.44(t,3H).
ステップ3:5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドの合成
【化49】
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【0207】
エチル3−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートを出発エステルとして使用し、混合物を110℃で4時間加熱したことを除いて、一般的手順Aのステップ3に記載される手順にしたがって、所望のアミジン中間体を生成した。反応混合物を氷中で冷却し、次いで、メタノール(14当量)および塩酸水溶液(17当量)を5分にわたって連続で添加した。この混合物を80℃で30分間加熱し、次いで、氷中で冷却し、濾過した。濾過ケークをトルエン(2×)で洗浄し、風乾すると、粗アミジン塩酸塩が得られた。この物質を飽和炭酸ナトリウム水溶液中で攪拌し、酢酸エチル/イソプロピルアルコール(5:1混合物)で抽出した。有機相を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、所望の中性アミジン5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドが淡黄色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 8.45(d,1H),6.99(s,1H),6.55(d,1H),5.61(br.s.,3H),4.83−4.74(m,2H),2.81−2.65(m,2H).
ステップ4:中間体−5Cの合成
【化50】
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【0208】
5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドを出発アミジンとし、2.5当量のナトリウム(Z)−3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラートを使用し、混合物を90℃で2時間加熱したことを除いて、一般的手順Aのステップ4にしたがって、標記生成物を調製した。反応物を23℃に冷却し、溶媒を真空中で除去した。残渣をジクロロメタンに再溶解し、塩酸(エタノール中2.5M、3当量)で処理した。得られた固体を濾過し、ジクロロメタン(2×)で洗浄し、風乾すると、所望の化合物(0.43g、収率110%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm 8.84(d,1H),8.03(d,1H),7.40(s,1H),6.95(d,1H),4.96(t,2H),2.92(m,2H).
中間体−16の合成
標記化合物を2つのステップで調製した:
ステップ1:(E)−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−(フェニルジアゼニル)ピリミジン−4,6−ジアミンの合成
【0209】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(中間体1Aの合成に向けて、一般的手順A、ステップ3で生成)(1当量)、(E)−2−(フェニルジアゼニル)マロノニトリル(1.2当量)および重炭酸カリウム(2当量)のt−BuOH中混合物を18時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を真空中で濃縮し、さらに精製することなく次のステップに持ち越した。
ステップ2:中間体−16の合成
【化51】
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【0210】
(E)−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−(フェニルジアゼニル)ピリミジン−4,6−ジアミン(1当量)と20%パラジウム炭素(0.5当量)のDMF中混合物を水素雰囲気下23℃で18時間攪拌した。次いで、反応混合物をceliteを通して濾過し、残渣をDMF、引き続いて少量のメタノールで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルおよび1滴のメタノールに懸濁し、激しく攪拌した。沈殿を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させると、所望のトリアミノピリミジン中間体、2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリミジン−4,5,6−トリアミン(278mg、2つのステップにわたって収率46%)が暗黄色固体として得られた。
中間体−14の合成
【化52】
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【0211】
ピペリジン−4−カルボン酸(3当量)、トリエチルアミン(10当量)および中間体1Aの溶液を、一般的手順Bにしたがって、LC/MSによる出発材料の完全な消費まで、100℃でテトラヒドロフランおよび水(1:1比)中で攪拌した。溶液を1N塩酸水溶液および酢酸エチルで希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルおよび5:1ジクロロメタン/イソプロピルアルコールで抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。逆相HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸を含む水中5〜75%アセトニトリル、20分勾配)による精製によって、中間体−14(11mg、収率44%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.79(m,1H),8.23(d,1H),7.57(m,1H),7.31−7.26(m,1H),7.12−7.03(m,2H),6.96(m,1H),6.90(t,1H),5.99(s,2H),4.70(d,2H),3.51−3.45(m,2H),2.79−2.74(m,1H),2.15−2.11(m,2H),1.90−1.80(m,2H).
化合物25
【化53】
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【0212】
中間体−3(1当量)およびNBS(1.2当量)のDMF中混合物を23℃で24時間攪拌した。混合物を酢酸エチルに希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、所望の化合物(27mg、収率4%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.24(d,1H),8.37(d,1H),7.86(br.s.,1H),7.31−7.37(m,1H),7.09−7.20(m,3H),5.68(s,2H),4.04(d,2H).
化合物52
標記化合物を3つのステップで合成した:
ステップ1:3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジドの合成
【化54】
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【0213】
THF(3.0ml)中(ジアゾメチル)トリメチルシラン(2当量)および中間体−4(1当量)を含有する混合物を80℃で4時間加熱した。混合物を23℃に冷却し、真空中で濃縮すると、所望の中間体エステルが得られた。中間体(1当量)を水(11当量)、無水ヒドラジン(130当量)およびメタノールと合わせ、2時間50℃に加熱した。反応が完了したら、メタノールおよびベンゼンを共沸混合物として使用して、過剰なヒドラジンを除去した。得られた残渣を真空中でさらに乾燥させると、所望の中間体、3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジド(257mg、収率64%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.11(d,1H),8.33(d,1H),7.52(s,1H),7.27−7.41(m,1H),7.18−7.26(m,2H),7.11(t,1H),6.96(t,1H),5.90(s,2H),3.98(br.s.,2H).
ステップ2:N’−アセチル−3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジドの合成
【化55】
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【0214】
THFと水の1:1混合物中炭酸カリウム(5当量)および3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジド(1当量)を含有する混合物に、塩化アセチル(1.5当量)を添加した。混合物を23℃で1時間攪拌した。混合物を酢酸エチルに希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると粗固体が得られた。固体を、シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体、N’−アセチル−3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジド(190mg、収率64%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.08−9.12(m,1H),8.06(s,1H),7.50−7.56(m,1H),7.32(d,1H),7.17−7.26(m,2H),7.10(t,1H),6.89−6.99(m,1H),5.84−5.96(m,2H),3.91−4.17(m,2H),1.85(s,3H).
ステップ3:化合物52の合成
【化56】
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【0215】
0℃のN’−アセチル−3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジド(1当量)のピリジン中冷却溶液に無水トリフリン酸(5当量)を添加した。混合物を氷浴から取り出し、23℃で24時間攪拌した。混合物を酢酸エチルに希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると粗油が得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製した。物質を最小量のメタノールおよびジクロロメタンでさらにすすぎ、濾過によって回収し、真空中で乾燥させると、所望の化合物(48mg、収率26%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.11(d,1H),8.26(d,1H),7.40(s,1H),7.31−7.37(m,1H),7.22(d,1H),7.19(d,1H),7.12(t,1H),6.94(t,1H),5.84−5.92(m,2H),4.29(dd,1H),4.17(dd,1H),2.25(s,3H).
化合物69
標記化合物を2つのステップで合成した:
ステップ1:N’−(3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノイル)シクロプロパンカルボヒドラジドの合成
【化57】
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【0216】
THFと水の1:1混合物中重炭酸カリウム(5当量)および3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジド(化合物52の合成、ステップ1に記載される)(1当量)を含有する混合物に、シクロプロパンカルボン酸クロリド(5当量)を添加した。混合物を23℃で1時間攪拌した。混合物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の中間体、N’−(3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノイル)シクロプロパンカルボヒドラジド(206mg、収率51%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.10(d,1H),8.32(d,1H),7.52(s,1H),7.33(s,1H),7.16−7.26(m,2H),7.09(t,1H),6.93(s,1H),5.90(s,2H),4.07−4.14(m,2H),1.59(d,1H),0.66−0.76(m,4H).
ステップ2:2−(5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1,1,1−トリフルオロ−3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン−2−オールの合成
【化58】
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【0217】
N’−(3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノイル)シクロプロパンカルボヒドラジド(1当量)のピリジン中冷却溶液に無水トリフリン酸(4当量)を添加した。反応が完了したら、混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HCl溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、所望の化合物(9mg、収率9%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.08−9.13(m,1H),8.27(d,1H),7.37(s,1H),7.28−7.36(m,1H),7.19−7.25(m,1H),7.17(d,1H),7.11(t,1H),6.93(t,1H),5.87(s,2H),4.08−4.16(m,2H),1.97−2.08(m,1H),0.93(dd,2H),0.74(dd,2H).
化合物61
標記化合物を3つのステップで合成した:
ステップ1:1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドヒドラジドの合成
【化59】
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【0218】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド塩酸塩(ステップ1で1−(イソオキサゾール−3−イル)エタノンおよびステップ2で2−フルオロベンジルヒドラジンを用いることによって、一般的手順Aのステップ3で生成、1当量)のエタノール中懸濁液にトリエチルアミン(4当量)を添加した。この混合物にヒドラジン一水和物(1当量)を添加した。混合物を23℃で24時間攪拌し、真空中で濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の中間体、1−(2−フルオロベンジル)−
5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドヒドラジド(461mg、収率99%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.75(d,1H),7.18−7.40(m,1H),6.97−7.15(m,3H),6.79−6.92(m,2H),5.82−5.97(m,2H).
ステップ2:エチル2−(3−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−ヒドロキシル−1,2,4−トリアジン−6−イル)−2−メチルプロパノエート(化合物110)の合成
【化60】
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【0219】
メタノール中1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラゾンアミド(1当量)、重炭酸カリウム(1.2当量)およびジエチル2,2−ジメチル−3−オキソスクシネート(1.2当量)を含有する混合物を80℃で24時間加熱し、真空中で濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに希釈し、食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、所望の中間体、エチル2−(3−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−ヒドロキシ−1,2,4−トリアジン−6−イル)−2−メチルプロパノエート(400mg、収率34%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.80(d,1H),8.77(d,1H),7.53(s,1H),7.36(s,1H),7.26−7.33(m,3H),6.03(s,2H),4.11−4.17(m,2H),1.53(s,6H),1.22−1.27(m,3H).
ステップ3:化合物61の合成
【化61】
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【0220】
エチル2−(3−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−ヒドロキシ−1,2,4−トリアジン−6−イル)−2−メチルプロパノエート(化合物110)およびオキシ塩化リン(10当量)を含有する混合物を23℃で2時間攪拌した。混合物を真空下で濃縮した。この混合物にメタノール中7Nアンモニア溶液(4当量)およびさらなるメタノールを添加した。反応物を23℃で30分間攪拌した。形成した沈殿を濾過によって単離すると、所望の化合物(8.3mg、収率8%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.78−8.80(m,1H),7.64(s,1H),7.26−7.32(m,1H),7.08−7.14(m,1H),7.05(t,1H),6.95−6.98(m,1H),6.87(t,1H),6.00−6.05(m,2H),4.17(s,3H),4.15(q,2H),1.66(s,6H),1.15−1.21(m,3H).
化合物70
【化62】
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【0221】
1,4−ジオキサンと水の3:1混合物中ムシモール(1.5当量)、トリメチルアミン(1.5当量)および中間体−1B(1当量)を含有する混合物を24時間70℃に加熱した。混合物を酢酸エチルに希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%酢酸エチル)によって精製すると、所望の化合物(13mg、収率21%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.26(d,1H),7.68(s,1H),7.29−7.36(m,1H),7.18−7.26(m,2H),7.11(t,1H),6.85(t,1H),5.82(s,2H),3.31(s,2H),2.57(d,3H).
化合物71
【化63】
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【0222】
1,4−ジオキサンと水の3:1混合物中2−(トリフルオロメチル)ピペラジン(3当量)、トリメチルアミン(3当量)および中間体−1B(1当量)を含有する混合物を80℃で1時間加熱した。混合物を酢酸エチルに希釈した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%酢酸エチル)によって精製すると、所望の化合物(40mg、収率60%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.24(d,1H),7.66(s,1H),7.20−7.39(m,1H),7.03−7.15(m,2H),6.83(t,1H),5.84(s,2H),4.67(d,1H),4.42(d,1H),3.58(t,1H),3.37−3.48(m,2H),3.15(d,1H),2.87−3.02(m,1H),2.58(s,3H).
化合物72
【化64】
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【0223】
1,4−ジオキサンおよび水中(S)−2−(アミノメチル)−3−メチル酪酸塩酸塩(4当量)、トリエチルアミン(2当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)を含有する混合物を24時間70℃に加熱した。混合物を酢酸エチルに希釈した。有機層を1N HClで洗浄し、乾燥させ、濾過し、蒸発させると、固体が得られた。固体をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)によって精製すると、所望の化合物(14mg、収率29%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.04(d,1H),7.63−7.69(m,1H),7.27(q,1H),7.00−7.15(m,2H),6.83(t,1H),5.86−5.95(m,2H),3.70−3.93(m,2H),2.63−2.74(m,1H),2.56(s,3H),1.93−2.07(m,1H),1.02−1.15(m,6H).
化合物73および化合物74
標記化合物を3つのステップで合成した:
ステップ1:
【化65】
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【0224】
(S)−2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−3−メチルブタン酸の合成
メタノール中ジ−tert−ブチルジカーボネート(2当量)、トリエチルアミン(1当量)および(S)−2−(アミノメチル)−3−メチルブタン酸(1当量)を含有する混合物を23℃で24時間攪拌した。混合物を真空下で濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに希釈し、1N HClで洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の中間体、(S)−2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−3−メチルブタン酸(730mg、収率100%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 3.39−3.55(m,1H)3.06−3.31(m,1H)2.40−2.58(m,1H)1.86−2.10(m,1H)1.38−1.52(m,9H)0.94−1.05(m,6H).
ステップ2:
【化66】
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【0225】
(S)−2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−3−メチルブタン酸の合成
0℃の(S)−2−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−3−メチルブタン酸(1当量)のTHF中冷溶液に、水素化ナトリウム[鉱物油中60%分散体](10当量)を添加した。混合物を0℃で15分間攪拌した。この混合物に、ヨードメタン(10当量)を添加した。混合物を氷浴から取り出し、23℃で24時間攪拌した。混合物を酢酸エチルに希釈し、1N HCl溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜30%酢酸エチル)によって精製すると、所望の中間体、(S)−2−(((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)メチル)−3−メチルブタン酸(186mg、収率25%)が黄色油として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 3.50−3.61(m,1H)3.29−3.41(m,1H)2.87(s,3H)2.47−2.68(m,1H)1.91(d,1H)1.46(s,9H)0.96−1.06(m,6H).
ステップ3:化合物73および化合物74の調製
【化67】
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【0226】
HClのエタノール中1.25M溶液(10当量)および(S)−2−(((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)メチル)−3−メチルブタン酸(1当量)を含有する混合物を23℃で24時間攪拌した。混合物を真空下で濃縮した。この混合物に、トリエチルアミン(3当量)、1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)、1,4−ジオキサンおよび水(3:1)を添加した。混合物を4時間40℃に加熱した。混合物を酢酸エチルに希釈し、1N HCl溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%酢酸エチル)によって精製すると、2つの生成物、白色固体として化合物73(5mg、収率4%)および淡黄色油として化合物74(44mg、収率36%)が得られた。
化合物73についての
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.12(d,1H)7.65(s,1H),7.24−7.32(m,1H),7.10(s,1H),7.04(t,1H),6.82(t,1H),5.85−5.99(m,2H),4.17(dd,1H),3.84(dd,1H),3.36(d,3H),2.66−2.74(m,1H),2.55(s,3H),1.90−1.99(m,1H),0.99−1.15(m,6H).
化合物74についての
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.12(d,1H),7.64(s,1H),7.23−7.32(m,1H),7.08−7.14(m,1H),7.04(t,1H),6.83(t,1H),5.90(s,2H),3.99−4.10(m,3H),3.91(dd,1H),3.31(d,3H),2.68−2.77(m,1H),2.56(s,3H),1.90−2.03(m,1H),1.07−1.16(m,6H),0.99(d,3H).
化合物4
【化68】
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【0227】
中間体−2(1当量)のジクロロメタン中23℃懸濁液に、塩化オキサリル(3当量)のジクロロメタン中2M溶液、引き続いてトリエチルアミン(3当量)を添加した。10分後、反応混合物を真空中で濃縮し、テトラヒドロフラン中で再構築し、飽和水酸化アンモニウム溶液で処理した。反応混合物の色が金色になり、その後、反応物を1N塩酸溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を1N塩酸溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物、化合物4(2.3mg、収率4%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 10.19(s,1H),9.07(d,1H),8.82(d,1H),8.52(s,1H),8.17(s,1H),7.95(d,1H),7.69(s,1H),7.28−7.32(m,1H),7.24(d,1H),7.18−7.22(m,1H),7.07−7.10(m,1H),6.85−6.88(m,1H),5.91(s,2H).
化合物17
【化69】
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【0228】
中間体−2(1当量)のジクロロメタン中室温溶液に、メチル3−クロロ−3−オキソプロパノエート(1.15当量)、引き続いてトリエチルアミン(1.5当量)を添加した。23℃で1時間攪拌した後、反応混合物を1N塩酸溶液に注ぎ入れ、ジクロロメタン、引き続いて酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると固体が得られた。粗物質を、ジクロロメタン中1〜8%メタノール勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体、メチル3−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−オキソプロパノエート(173mg、収率65%)が灰白色固体として得られた。
メチル3−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−オキソプロパノエート(1当量)のメタノール中懸濁液に、アンモニアのメタノール中7M溶液(7当量)を添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌し、その後、反応物を水に希釈し、次いで、濾過すると、灰白色固体が得られた。得られた固体を酢酸エチルに溶解し、1N塩酸溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(4.1mg、収率2%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.78(d,1H),8.69(d,1H),8.13(d,1H),7.54(s,1H),7.26−7.31(m,1H),7.06−7.12(m,1H),7.03−7.06(m,1H),6.87−6.92(m,2H,2つの重複シフト),5.98(s,2H),3.31(s,2H,CD
3ODピークと等時性)。
化合物27
【化70】
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【0229】
3−ヒドロキシイソオキサゾール−5−カルボン酸(1.3当量)を酸反応物質とし、2.5当量のT3Pを使用し、酢酸エチルを後処理中に抽出用に使用したことを除いて、一般的手順Cにしたがって、標記化合物を中間体−2から調製した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(5.8mg、収率5%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 11.90(br.s,1H),11.65(s,1H),9.12(d,1H),8.84(d,1H),8.09(d,1H),7.71(s,1H),7.32−7.36(m,1H),7.28(d,1H),7.22−7.26(m,1H),7.21(s,1H),7.10−7.13(m,1H),6.86−6.90(m,1H),5.94(s,2H).
化合物45
【化71】
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【0230】
2−(3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸(1当量)のジクロロメタン中室温懸濁液に、無水酢酸(2当量)、引き続いてトリエチルアミン(2当量)を添加した。反応混合物を1時間攪拌し、その後、中間体−2(1当量)、さらなるトリエチルアミン(2当量)および2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスフィナン2,4,6−トリオキシド(1.15当量)の酢酸エチル中50%溶液を添加した。反応物を50℃で6時間攪拌し、次いで、室温でさらに12時間攪拌し、その後、反応物を1N塩酸溶液に希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、3〜30%勾配のジクロロメタン中7:1アセトニトリル/メタノール溶液を利用し、引き続いてジクロロメタン中15%メタノール勾配に切り替える、シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体4−(2−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−オキソエチル)−1H−ピラゾール−3−イルアセテートと近い流出不純物1−アセチル−4−(2−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−オキソエチル)−1H−ピラゾール−3−イルアセテートの混合物(32.1mg、収率33%)が灰白色固体として得られた。
テトラヒドロフランおよび水中のこのアセテートの粗混合物(1当量)に、水酸化ナトリウム(2当量)の1M水溶液を添加した。反応混合物を23℃で24時間攪拌し、その後、さらなる水酸化ナトリウム(2当量)を添加した。36時間攪拌した後、さらなる水酸化ナトリウム溶液(2当量)を添加した。40時間後、反応混合物を真空中で濃縮してテトラヒドロフランを除去し、1M塩酸溶液の添加によって酸性化すると、沈殿の形成がもたらされた。この固体を濾過し、乾燥させると、所望の化合物(12.9mg、収率44%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.78(s,1H),8.67(d,1H),8.12(d,1H),7.54(s,1H),7.45(s,1H),7.26−7.30(m,1H),7.08−7.12(m,1H),7.03−7.07(m,1H),6.86−6.90(m,2H,2つの重複シフト)、 5.97(s,2H),3.58(s,2H).
化合物48
【化72】
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【0231】
2,2−ジメチルマロンアミド(1当量)のテトラヒドロフラン中懸濁液に、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1当量)のテトラヒドロフラン中1M溶液を添加した。反応物を30分間攪拌し、次いで、真空中で濃縮すると、黄褐色固体が得られた。この固体に、中間体−1Aのジメチルスルホキシド中溶液を添加し、反応物を23℃で攪拌した。10分後、反応物を3M塩酸溶液に希釈し、濾過し、乾燥させると固体が得られた。粗物質を、水中10〜95%アセトニトリル勾配を用いる逆相HPLCを介して精製すると、2つの化合物の混合物が得られた。この混合物を、ジクロロメタン中3〜8%メタノール勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介してさらに精製すると、所望の化合物(2.2mg、収率4%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 10.35(br.s,1H),8.55(d,1H),7.94(d,1H),7.30−7.34(m,1H),7.26(s,1H),7.08−7.11(m,3H),6.63(d,1H),5.91(s,2H),1.26(s,6H); 2N−Hプロトンは観察されなかった。
化合物66
【化73】
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【0232】
3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソプロパン酸(1当量)を酸反応物質とし、1.5当量のT3Pを使用し、ジクロロメタンを後処理中に抽出用に使用したことを除いて、一般的手順Cにしたがって、標記化合物を中間体−2から調製した。粗物質を、ジクロロメタン中3〜10%メタノール勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介
して精製し、所望の化合物(54.0mg、収率42%)がゴム状固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 8.92(br.s,1H),8.74(d,1H),8.47(s,1H),8.13(d,1H),7.47(s,1H),7.27(s,1H),7.18−7.24(m,1H),7.02−7.06(m,1H),6.96−7.01(m,1H),6.80−6.85(m,1H),6.04(s,2H),4.26(q,2H),1.58(s,6H),1.30(t,3H).
化合物49
【化74】
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化合物66(1当量)のテトラヒドロフランおよび水中溶液に、水酸化ナトリウム(1.08当量)の1M水溶液を添加した。反応物を23℃で1.5時間攪拌し、その後、反応混合物を濃縮してテトラヒドロフランを除去し、次いで、1M塩酸水溶液の添加によって酸性化した。得られた沈殿を濾過し、乾燥させると、所望の化合物(36.2mg、収率75%)が淡黄褐色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 10.84(s,1H),9.11(d,1H),8.74(d,1H),8.01(d,1H),7.67(s,1H),7.31−7.36(m,1H),7.27(d,1H),7.21−7.25(m,1H),7.10−7.13(m,1H),6.83−6.86(m,1H),5.93(s,2H),1.44(s,6H);1N−Hプロトンは観察されなかった。化合物51
【化75】
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【0233】
化合物49(1当量)のジクロロメタン中0℃溶液に、塩化オキサリル(2.5当量)のジクロロメタン中2M溶液を添加した。反応物を0℃で15分間攪拌し、次いで、23℃に加温した。1時間後、反応混合物を真空中で濃縮し、テトラヒドロフラン中で再構築し、飽和水酸化アンモニウム溶液で処理した。2時間後、反応物を水に希釈し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(9.2mg、収率29%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 9.63(br.s,1H),8.79(d,1H),8.49(s,1H),8.13(s,1H),7.49(s,1H),7.20−7.25(m,1H),7.02−7.06(m,1H),6.98−7.02(m,1H),6.88−6.93(m,1H),6.64(d,1H),6.21(br.s,1H),6.03(s,2H),5.78(br.s,1H),1.26(s,6H).
化合物35
【化76】
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【0234】
2−メチルマロン酸(1.0当量)のジクロロメタン中0℃懸濁液に、塩化オキサリル(2.9当量)、引き続いて3滴のN,N−ジメチルホルムアミドを添加した。反応物を0℃で1時間攪拌し、その後、反応物を23℃に加温し、30分間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮すると茶色油が得られ、これをさらに精製することなくその後のステップに使用した。
【0235】
中間体−2(1当量)のジクロロメタン中懸濁液に、2−メチルマロニルジクロリド(1.5当量)、引き続いてトリエチルアミン(1.1当量)を添加した。反応物を2時間攪拌させ、その後、飽和水酸化アンモニウムの添加によって反応物をクエンチした。さらに2時間攪拌した後、反応混合物を1M塩酸溶液に希釈し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、水中10〜90%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(3.3mg、収率3%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 9.66(br.s,1H),8.77(d,1H),8.50(d,1H),8.11(d,1H),7.48(s,1H),7.21−7.26(m,1H),7.03−7.08(m,1H),6.99−7.03(m,1H),6.90−6.93(m,1H),6.64(d,1H),6.36(br.s,1H),6.13(br.s,1H),6.02(s,2H),3.44(q,1H),1.61(d,3H).
化合物36
標記化合物を3つのステップで合成した:
ステップ1:メチル3−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチル−3−オキソプロパノエートの合成
【化77】
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【0236】
中間体−2(1当量)および3−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロパン酸(1.3当量)のN,N−ジメチルホルムアミド中溶液に、トリエチルアミン(4当量)、引き続いて1−プロパンホスホン酸環状無水物(2.5当量)の酢酸エチル中50%溶液を添加した。24時間後、反応混合物を水に希釈すると、黄褐色沈殿の形成がもたらされた。固体を濾過し、乾燥させると、所望の中間体、メチル3−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチル−3−オキソプロパノエート(246mg、収率93%)が黄褐色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 8.91(br.s,1H),8.75(d,1H),8.48(d,1H),8.10(d,1H),7.47(s,1H),7.19−7.23(m,1H),7.03−7.07(m,1H),6.96−7.00(m,1H),6.81−6.84(m,1H),6.62(d,1H),6.04(s,2H),3.81(s,3H),3.52(q,1H),1.56(d,3H).
ステップ2:1−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メトキシ−2−メチル−1,3−ジオキソプロパン−2−イルベンゾエートの合成
【化78】
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【0237】
メチル3−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチル−3−オキソプロパノエート(1当量)のテトラヒドロフラン中0℃溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1当量)のテトラヒドロフラン中1M溶液を添加した。0℃で20分間攪拌した後、過酸化ベンゾイル(1.05当量)のテトラヒドロフラン中溶液を添加した。反応混合物を23℃に加温させ、12時間攪拌した。次いで、反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に希釈し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の中間体、1−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メトキシ−2−メチル−1,3−ジオキソプロパン−2−イルベンゾエート(48.3mg、収率73%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 11.23(br.s,1H),10.59(s,1H),8.84(d,1H),8.51(d,1H),8.21(d,1H),8.13(d,1H),7.64−7.68(m,1H),7.50−7.54(m,3H),7.21−7.26(m,1H),7.01−7.06(m,3H),6.65(m,1H),6.00(s,2H),3.87(s,3H),2.01(s,3H).
ステップ3:化合物36の合成
【化79】
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【0238】
1−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メトキシ−2−メチル−1,3−ジオキソプロパン−2−イルベンゾエート(1当量)の1:1テトラヒドロフラン/飽和水酸化アンモニウム溶液中溶液を23℃で攪拌した。3時間後、反応混合物を水で希釈し、1N塩酸溶液の添加により酸性化し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(13mg、収率45%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.79(s,1H),8.74(d,1H),8.17(d,1H),7.57(s,1H),7.27−7.31(m,1H),7.09−7.12(m,1H),7.04−7.07(m,1H),6.92(s,1H),6.89−6.92(m,1H),6.00(s,2H),1.70(s,3H).
化合物38および化合物39
【化80】
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【0239】
中間体−1A(1当量)および2−(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸(1.2当量)の1,4−ジオキサン中混合物にトリエチルアミン(4当量)を添加した。反応混合物を88時間70℃に加熱し、その後、反応混合物を水および1N塩酸溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物、化合物38(20.5mg、収率25%)および化合物39(6.1mg、収率8%)が白色固体として得られた。
化合物38についての
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 12.43(s,1H),11.24(s,1H),9.12(d,1H),8.89(d,1H),8.51(s,1H),7.74(s,1H),7.32−7.36(m,1H),7.27(d,1H),7.21−7.26(m,1H),7.10−7.14(m,1H),6.86−6.90(m,1H),5.95(s,2H),3.42(s,2H).
化合物39についての
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.74(d,1H),8.68(d,1H),7.72(s,1H),7.24−7.28(m,1H),7.21(s,1H),7.06−7.10(m,1H),7.01−7.06(m,1H),6.83−6.86(m,2H,2つの重複シフト)、 5.92(s,2H),3.44(s,2H).
化合物40
【化81】
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【0240】
化合物39(1当量)のジクロロメタン中懸濁液に、HATU(1.2当量)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3当量)およびアンモニア(6当量)のジオキサン中0.5M溶液を添加した。2時間後、反応混合物を真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物、化合物40(0.7mg、収率8%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.74(s,1H),8.69(br.s,1H),7.72(s,1H),7.26−7.29(m,1H),7.25(s,1H),7.05−7.10(m,1H),7.01−7.05(m,1H),6.87(s,1H),6.83−6.86(m,1H),5.92(s,2H),3.34(s,2H).
化合物56および化合物57
【化82】
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【0241】
化合物38(1当量)の1:1ジエチルエーテル/メタノール中懸濁液に、トリメチルシリルジアゾメタン(1.5当量)のジエチルエーテル中2M溶液を添加した。反応混合物を真空中で濃縮すると、エステルの混合物(19.2mg、0.038mmol)が黄色残渣として得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
このエステルの粗混合物(1当量)に、アンモニア(222当量)のメタノール中7M溶液を添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌し、その後、反応混合物を真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、2つの所望の化合物、化合物56(2.9mg、収率16%)および化合物57(0.9mg、収率5%)が白色固体として得られた。
化合物56についての
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.79(m,2H,2つのシフトが重複)、8.28(s,1H),7.53(s,1H),7.26−7.30(m,1H),7.08−7.11(m,1H),7.03−7.06(m,1H),6.96(s,1H),6.90−6.94(m,1H),5.98(s,2H),3.72(s,3H),3.34(s,2H).
化合物57についての
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 8.71(d,1H),8.56(s,1H),8.51(s,1H),7.44(s,1H),7.24−7.27(m,1H),7.05−7.08(m,1H),7.00−7.05(m,1H),6.88−6.93(m,1H),6.67(s,1H),6.04(s,2H),5.83(br.s,1H),5.43(br.s,1H),4.12(s,3H),3.47(s,2H).
化合物41
【化83】
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【0242】
化合物38および化合物39(1当量)の1:1ジクロロメタン/アセトニトリル中混合物に、HATU(1.2当量)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3当量)、4−ジメチルアミノピリジン(0.1当量)およびアンモニア(6当量)のジオキサン中0.5M溶液を添加した。12時間後、反応混合物を水および1M塩酸溶液に希釈し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。メタノールをこの混合物に添加すると、灰白色沈殿が得られた。固体を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介してさらに精製すると、所望の化合物(4.1mg、収率3%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 11.28(s,1H),9.12(s,1H),8.88(d,1H),8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.48(br.s,1H),7.30−7.37(m,1H),7.27(s,1H),7.20−7.25(m,1H),7.09−7.14(m,1H),7.02(br.s,1H),6.85−6.91(m,1H),5.95(s,2H),3.26(s,2H).
化合物59
【化84】
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【0243】
3−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸(1.05当量)を酸反応物質とし、1.5当量のT3Pを使用し、内容物を50℃で12時間、次いで、80℃で36時間攪拌し、酢酸エチルを後処理中に抽出用に使用したことを除いて、一般的手順Cにしたがって、標記化合物を中間体−2から調製した。粗物質を、水中10〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(1.6mg、収率2%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.78(d,1H),8.71(d,1H),8.12(d,1H),7.56(s,1H),7.26−7.30(m,1H),7.08−7.12(m,1H),7.03−7.07(m,1H),6.93(d,1H),6.86−6.90(m,1H),5.99(s,2H),3.36−3.46(m,2H),2.72−2.78(m,1H),2.10−2.15(m,1H),1.58(s,3H).
化合物3
【化85】
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【0244】
中間体−7(1当量)のオキシ塩化リン(62当量)中懸濁液を90℃で2時間加熱し、その後、反応混合物を真空中で濃縮すると、所望のクロロ中間体、4−クロロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,7−ジヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン6,6−ジオキシド(155mg、収率100%)が黄褐色固体として得られた。このクロロ中間体(1当量)のテトラヒドロフラン中溶液に、酢酸(2当量)および亜鉛末(2当量)を添加した。得られた懸濁液を70℃で24時間加熱し、その後、反応物をceliteを通して濾過し、飽和塩化アンモニウム溶液に希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、水中5〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物、化合物3(4.0mg、収率4%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 8.80(s,1H),8.49(d,1H),7.49(s,1H),7.20−7.25(m,1H),7.03−7.07(m,1H),6.97−7.00(m,1H),6.83−6.86(m,1H),6.61(d,1H),6.05(s,2H),4.56(s,2H),4.51(s,2H).
化合物75
【化86】
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【0245】
2−(5−ヒドロキシイソオキサゾール−3−イル)酢酸(2.0当量)のアセトニトリル中溶液に、無水酢酸(2.0当量)、引き続いてトリエチルアミン(2.0当量)を添加した。30分後、中間体−2(1.0当量)を添加し、引き続いてさらなるトリエチルアミン(2.0当量)および1−プロパンホスホン酸環状無水物(2.0当量)の酢酸エチル中50%溶液を添加した。反応物を室温で24時間攪拌し、その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、ジクロロメタン中3〜10%メタノール勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体、3−(2−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−オキソエチル)イソオキサゾール−5−イルアセテート(34.1mg、収率9%)がクリーム色固体として得られた。
【0246】
3−(2−((2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−オキソエチル)イソオキサゾール−5−イルアセテート(1.0当量)のテトラヒドロフランおよび水中溶液に、水酸化ナトリウム(3.0当量)の1M水溶液を添加した。5分後、反応混合物を1M塩酸溶液の添加によりクエンチし、真空中で濃縮した。粗物質を、水中10〜95%アセトニトリル勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(2.1mg、収率7%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz、アセトン−d
6)δ ppm 10.29(s,1H),8.92(s,1H),8.75(d,1H),8.03(d,1H),7.55(d,1H),7.32−7.37(m,1H),7.16−7.20(m,1H),7.09−7.13(m,2H,2つの重複シフト)、 6.94−6.98(m,1H),6.01(s,2H),4.00(s,2H),3.88(s,1H),2.53(s,1H).
化合物11
【化87】
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【0247】
5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1当量)および中間体−1A(1当量)のDMF中攪拌溶液にCs
2CO
3(3当量)を添加し、混合物を90℃で24時間攪拌した。内容物を23℃に冷却し、酢酸エチルで希釈した。混合物を水および食塩水で洗浄し、真空中で濃縮し、逆相HPLCを介して精製すると所望の化合物、化合物11(8mg、収率13%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.15−9.17(m,1H),8.76(d,1H),7.64(s,1H),7.32−7.40(m,2H),7.30(d,1H),7.17−7.25(m,2H),7.09−7.15(m,1H),5.95(s,2H).
化合物12
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0248】
中間体−1A(1当量)のDMFおよび水(2:3)中攪拌溶液にCs
2CO
3(2当量)を添加し、得られた混合物を80℃で2時間攪拌した。内容物を23℃に冷却し、固体を濾過し、高真空下で乾燥させた。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル、5〜35%勾配)によって精製すると、所望の化合物(15mg、収率21%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.11−9.16(m,2H),8.29(s,2H),7.73(s,1H),7.33−7.39(m,1H),7.32(d,1H),7.22−7.28(m,1H),7.15(t,1H),7.03(t,1H),5.94(s,2H).
化合物13
【化89】
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【0249】
5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン(2当量)のTHF中攪拌溶液にLiHMDS(2当量)を添加し、得られた混合物を0℃で10分間攪拌した。次いで、THF中の中間体−1A(1当量)をフラスコに導入し、混合物を一晩攪拌した。溶媒を真空中で除去し、得られた残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(5mg、収率7%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 8.85(br.s.,1H),8.56(d,1H),8.53(d,1H),7.25−7.34(m,4H),7.03−7.13(m,3H),6.63(d,1H),5.93(s,2H).
化合物14
【化90】
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【0250】
5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン(2当量)および中間体−1A(1当量)のDMF中攪拌溶液にCs
2CO
3(3当量)を添加した。混合物を80℃で4時間攪拌し、次いで、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残渣を逆相HPLCを介して精製すると所望の化合物(22mg、収率36%)が茶色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.12(d,1H),8.62(br.s.,1H),7.56(br.s.,1H),7.31−7.38(m,1H),7.19−7.27(m,2H),7.12(t,1H),6.96(t,1H),5.92(s,2H),2.48(s,3H).
化合物15
【化91】
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【0251】
中間体−8(1当量)のジクロロメタン中攪拌溶液に、HATU(1.1当量)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3当量)を添加した。混合物を0℃で15分間攪拌し、次いで、23℃に加温し、さらに1時間攪拌した。アンモニア(5当量)を反応物に添加し、混合物を23℃で4時間攪拌した。反応物を飽和NH
4Cl溶液および水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出した。有機層を食塩水(2×)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(16mg、収率30%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.80(d,1H),8.31(d,1H),7.61−7.67(m,1H),7.24−7.34(m,1H),7.02−7.14(m,2H),6.97(d,1H),6.92(t,1H),6.01(s,2H),4.42(t,2H).
化合物16
【化92】
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【0252】
イソオキサゾリジン塩酸塩をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン/水(10:1)中溶液として110℃で24時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を中間体−1Aから調製した。反応物を23℃に冷却し、溶媒を真空中で除去し、得られた残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(38mg、収率69%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.03(d,1H),8.44(d,1H),7.54(s,1H),7.23−7.29(m,1H),7.20(d,1H),7.13−7.19(m,1H),7.04(t,1H),6.77(t,1H),5.86(s,2H),3.95(t,2H),3.83 −3.89(m,2H),2.23(q,2H).
化合物34
【化93】
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【0253】
1,2−オキサジナン塩酸塩をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン/水(10:1)中溶液として110℃で24時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。内容物を23℃に冷却し、溶媒を真空中で除去し、得られた残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(36mg、収率63%)が白色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.03(d,1H),8.41(d,1H),7.56(s,1H),7.22−7.30(m,1H),7.20(d,1H),7.15(dd,1H),7.00−7.07(m,1H),6.77(t,1H),5.86(s,2H),4.02(br.s.,2H),3.90(br.s.,2H),1.73(br.s.,4H).
化合物42
ステップ1:メチル3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノエートの合成
【化94】
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【0254】
中間体−4(1当量)のTHF中攪拌懸濁液に(ジアゾメチル)トリメチルシラン(2当量)を添加し、混合物を80℃で4時間攪拌した。内容物を23℃に冷却し、溶媒を真空中で除去すると、所望の中間体、メチル3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノエート(80mg、収率97%)が茶色固体として得られた。
ステップ2:3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジドの合成
【化95】
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【0255】
メチル3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノエート(1当量)のエタノール中溶液にヒドラジン水和物(15当量)を添加し、混合物を一晩攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をヘキサンで研和し、濾過した。得られた固体を高真空下で乾燥させると、所望の中間体、3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジド(80mg、収率100%)が白色固体として得られた。
ステップ3:2−(3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノイル)ヒドラジンカルボチオアミドの合成
【化96】
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【0256】
3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパンヒドラジド(1当量)のイソプロパノール中溶液をイソチオシアナトトリメチルシラン(2当量)で処理した。混合物を90℃で3時間加熱し、23℃に冷却し、濾過した。固体を回収し、高真空下で乾燥させると、所望の中間体、2−(3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノイル)ヒドラジンカルボチオアミド(80mg、収率90%)が白色固体として得られた。
ステップ4:化合物42の合成
【化97】
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【0257】
2−(3,3,3−トリフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシプロパノイル)ヒドラジンカルボチオアミド(1当量)のTHF中攪拌溶液に、4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(1.5当量)およびピリジン(2当量)を添加した。混合物を150℃のマイクロ波を介して30分間加熱した。溶媒を除去し、残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(5.5mg、収率28%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm8.71(s,1H),8.20(d,1H),7.35(s,1H),7.16−7.24(m,1H),6.93−7.05(m,2H),6.81−6.89(m,2H),5.90(s,2H),4.40(d,1H),4.21(d,1H).
化合物43
【化98】
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【0258】
中間体−1A(1当量)および5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−3−オール(1当量)のDMF中攪拌溶液にCs
2CO
3(2当量)を添加し、混合物を80℃で2時間攪拌した。内容物を23℃に冷却し、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(5mg、収率7%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.95(d,1H),8.77−8.80(m,1H),7.58(s,1H),7.24−7.31(m,1H),7.07−7.13(m,1H),7.01−7.07(m,1H),6.85−6.91(m,2H),5.98(s,2H),4.48(s,2H),3.97(t,2H),3.69−3.75(m,2H).
化合物44
【化99】
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【0259】
中間体−1A(1当量)および5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−3−オール(1当量)のDMF中攪拌溶液にCs
2CO
3(2当量)を添加し、混合物を80℃で2時間攪拌した。内容物を23℃に冷却し、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(6mg、収率8%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 11.64(s,1H),9.08−9.12(m,1H),8.43(d,1H),7.63(s,1H),7.30−7.36(m,1H),7.26(d,1H),7.19−7.25(m,1H),7.11(t,1H),6.84(t,1H),5.85−5.97(m,2H),4.90(s,2H),4.17(t,2H),3.68(t,2H).
化合物65
【化100】
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【0260】
中間体−4(1当量)のジクロロメタン中攪拌溶液に、PyAOP(2当量)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(2当量)を添加し、混合物を30分間攪拌した。シクロプロパンアミン(1.5当量)を反応物に添加し、内容物をさらに24時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHPLCにより精製すると、所望の化合物(5mg、収率22%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.80(d,1H),8.25(d,1H),7.54(s,1H),7.26−7.33(m,1H),7.02−7.13(m,2H),6.92−6.97(m,2H),5.99(s,2H),4.35(d,1H),4.07(d,1H),2.61(br,1H),0.51−0.72(m,2H),0.29−0.49(m,2H).
化合物76
【化101】
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【0261】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、2−アミノエタンスルホンアミド(1.5当量)をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で12時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(12mg、収率48%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.25(d,1H),7.99(br.s.,1H),7.73(s,1H),7.30−7.37(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),7.03(s,2H),6.84(t,1H),5.83(s,2H),3.84−3.91(m,2H),3.34(t,2H),2.56(s,3H).
化合物77
【化102】
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【0262】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、ピペラジン−2−オン(1.5当量)をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で12時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(13mg、収率55%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.36(d,1H),8.22(br.s.,1H),7.75(s,1H),7.33(q,1H),7.19−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.78−6.84(m,1H),5.83(s,2H),4.33(s,2H),3.98(t,2H),3.35(br.s,2H),2.58(s,3H).
化合物78
【化103】
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【0263】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、チオモルホリン1,1−ジオキシド(1.5当量)をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で12時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(11mg、収率43%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.42(d,1H),7.76(s,1H),7.33(q,1H),7.19−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.81(t,1H),5.83(s,2H),4.21(br.s.,4H),3.33(br.s.,4H),2.58(s,3H).
化合物79
【化104】
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【0264】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、3,3−ジフルオロピペリジン(1.5当量)をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で12時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(14mg、収率56%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.38(d,1H),7.75(s,1H),7.33(q,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.82(t,1H),5.83(s,2H),4.14(t,2H),3.82−3.88(m,2H),2.58(s,3H),2.10−2.21(m,2H),1.81(br.s.,2H).
化合物80
【化105】
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【0265】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、3−メトキシピロリジン(1.5当量)をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で12時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(12mg、収率51%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.27(d,1H),7.73(s,1H),7.30−7.37(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.09−7.14(m,1H),6.82(t,1H),5.83(s,2H),4.09(br.s.,1H),3.64−3.91(m,4H),3.28(s,3H),2.58(s,3H),1.97−2.15(m,2H).
化合物1
標記化合物を5つのステップで調製した:
ステップ1:エチル5−((ビス−(tert−ブトキシカルボニル))アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化106】
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【0266】
4−ジメチルアミノピリジン(0.05当量)、エチル5−アミノ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)およびトリエチルアミン(2当量)のテトラヒドロフラン中溶液をBoc無水物(1.5当量)で処理した。96時間攪拌した後、溶液を酢酸エチルおよび水に注ぎ入れた。層を分離し、有機層を5%硫酸水素カリウム溶液(3×)、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を前の反応からの粗生成物と合わせ、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)によって精製すると、所望の中間体、エチル5−((ビス−(tert−ブトキシカルボニル))アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(236mg、合わせた収率63%)が油として得られた。
ステップ2:エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化107】
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【0267】
炭酸カリウム(3当量)およびエチル5−((ビス−(tert−ブトキシカルボニル))アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)の懸濁液をエタノール中60℃で3時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジクロロメタンと飽和塩化アンモニウム水溶液(1:1)に分配した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜35%酢酸エチル)を介した精製によって、所望の中間体、エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(137mg、収率79%)が透明な油として得られた。
ステップ3:エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化108】
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【0268】
0℃のエチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド中溶液に、水素化ナトリウム(1.5当量)を鉱物油中60%分散体として添加した。0℃で15分間攪拌した後、ヨードメタン(2.5当量)を一度に添加した。溶液を直ちに23℃に加温した。30分後、溶液を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した。次いで、溶液を23℃に加温し、酢酸エチルおよび水(1:1)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出した。有機層を水(3×)および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗生成物を前の反応からの粗生成物と合わせ、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル)によって精製すると、所望の中間体、エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(105mg、合わせた収率76%)が透明な油として得られた。
ステップ4:
【化109】
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【0269】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドの合成
塩化アンモニウム(5.5当量)のトルエン中懸濁液に、トリメチルアルミニウム(5当量)をヘプタン中2M溶液として5分間にわたって滴加した。30分間攪拌した後、起泡が減少し、アルミニウム試薬をトルエン中エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)に添加した。溶液を90℃に加熱し、その温度で20時間維持した。次いで、溶液を0℃に冷却し、メタノール(10当量)を添加した。溶液を直ちに氷浴から取り出し、23℃に加温した。30分間攪拌した後、懸濁液をceliteを通して濾過し、メタノールで洗浄すると、所望の中間体、1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(43mg、収率55%)が白色固体として得られた。
ステップ5:化合物1の合成
【化110】
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【0270】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(1当量)のエタノール中懸濁液にナトリウム3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(3当量)を添加した。溶液を密閉バイアル中90℃で16時間攪拌した。次いで、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(200μL)を添加し、得られた溶液を90℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)によって精製すると、所望の化合物、化合物1(1.2mg、収率2%)が黄色膜として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δppm7.99(br s,1H),7.35−7.31(m,1H),7.16−7.11(m,2H),6.94−6.91(m,1H),6.10(s,1H),5.35(s,2H),2.84(s,3H).
化合物81
標記化合物を3つのステップで合成した:
ステップ1:エチル5−(ジメチルアミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化111】
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【0271】
エチル5−アミノ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド中0℃溶液に、水素化ナトリウム(2.5当量)を鉱物油中60%分散体として添加した。得られた懸濁液を0℃で20分間攪拌し、次いで、ヨードメタン(3当量)を添加し、溶液を直ちに23℃に加温した。1.25時間攪拌した後、溶液を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液を添加した。23℃に加温した後、懸濁液を酢酸エチルおよび水(1:1)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水(3×)および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%酢酸エチル)を介して精製すると、所望の中間体、エチル5−(ジメチルアミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(69mg、収率62%)が透明な油として得られた。
ステップ2:5−(ジメチルアミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドの合成
【化112】
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【0272】
塩化アンモニウム(5.5当量)のトルエン中懸濁液を、ヘプタン中2M溶液としてのトリメチルアルミニウム(5当量)で2分間にわたって処理した。30分間攪拌した後、トルエン中エチル5−(ジメチルアミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)を添加した。得られた溶液を80℃で15時間加熱し、次いで、0℃に冷却した。メタノール(10当量)を添加し、反応混合物を室温に加温し、30分間攪拌した。さらなるメタノールを添加し、懸濁液をceliteを通して濾過した。溶媒を真空中で除去すると、所望の中間体、5−(ジメチルアミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(51mg、収率82%)が黄色固体として得られた。
ステップ3:化合物81の合成
【化113】
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【0273】
ナトリウム3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(3当量)、5−(ジメチルアミノ)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(1当量)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1当量)のエタノール中懸濁液を90℃で2.5時間加熱した。次いで、溶媒を真空中で除去し、得られた残渣をジクロロメタンに入れ、濾過した。得られた固体をジクロロメタンに懸濁し、再濾過した。両濾過からの溶質を合わせ、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中メタノール)を介して精製すると、所望の化合物(25mg、収率39%)が黄色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δppm8.00(d,1H),7.36−7.32(m,1H),7.16−7.09(m,3H),6.62(s,1H),5.45(s,2H),2.70(s,6H).
化合物50
【化114】
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【0274】
1−(メチルスルホニル)シクロプロパンカルボン酸(2当量)を酸反応物質とし、6当量のトリエチルアミンおよび4当量のプロピルホスホン酸無水物(T3P)を使用し、溶液を2時間65℃に加熱したことを除いて、一般的手順Cにしたがって、標記化合物を中間体−2から調製した。溶液を1N塩酸水溶液およびジクロロメタン(1:1)に注ぎ入れた。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜100%酢酸エチル)を介した精製によって、所望の化合物(30mg、収率28%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δppm8.81(d,1H),8.50(d,1H),8.05(d,1H),7.54(s,1H),7.25−7.21(m,1H),7.07−7.04(m,1H),7.01−6.98(s,1H),6.90−6.87(m,1H),6.66(d,1H),6.05(s,2H),3.17(s,3H),1.89−1.83(m,4H).
化合物54
【化115】
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【0275】
中間体−9(1当量)のメタノール中溶液を、メタノール中7N溶液としてのアンモニア(100当量)で処理し、50℃で1.5時間加熱した。0℃で一晩保管した後、さらなる7Nメタノール性アンモニア(150当量)を添加し、溶液を1時間50℃に加熱した。さらなる125当量のメタノール性アンモニアを添加し、得られた溶液を50℃で2時間加熱した。冷凍庫で二晩保管した後、懸濁液を濾過し、ジクロロメタンで洗浄すると所望の化合物(8mg、収率47%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.11(s,1H),8.44(d,1H),8.26(s,1H),7.82(s,1H),7.66(s,1H),7.35−7.31(m,1H),7.28(m,1H),7.24−7.21(m,1H),7.11(t,1H),6.85(t,1H),5.92(s,2H),5.23(s,2H),4.48−4.46(m,2H),4.23−4.21(m,2H).
化合物19
【化116】
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【0276】
中間体−16(1当量)および3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニルクロリド(1.1当量)のピリジンおよびジクロロメタン(1:2)中混合物を23℃で5時間攪拌した。次いで、反応混合物に1N NaOHを添加し、さらに1.5時間攪拌し続け、その後、これをジクロロメタンおよび水で希釈し、次いで、1N HCl溶液でpH3に酸性化した。相を分離し、水相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、逆相HPLC(C18カラム、20分間にわたって0.1%TFAを含む水中30〜60%アセトニトリル)を介して精製すると、所望の化合物(11mg、収率24%)が黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.13(d,1H),8.83−8.93(m,1H),7.47(s,1H),7.32−7.38(m,1H),7.21−7.27(m,2H),7.11(t,1H),6.84(t,1H),5.94(s,2H),3.52−3.56(m,2H),2.71−2.79(m,2H).
化合物29
【化117】
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【0277】
0℃の中間体−11(1当量)のピリジン中溶液に、シリンジを介して三塩化ホスホリル(8当量)を滴加した。反応混合物を2時間にわたって連続的に攪拌しながら23℃にゆっくり加温した。揮発性物質を真空下で除去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。次いで、粗固体を、逆相HPLC(C18カラム、20分間にわたって0.1%TFAを含む水中20〜60%アセトニトリル)によって精製すると、所望の化合物(10mg、収率9%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 11.78(s,1H)9.10(d,1H)7.40(s,1H)7.30−7.37(m,1H)7.25−7.30(m,2H)7.23(d,2H)7.08−7.13(m,1H)6.84−6.89(m,1H)5.89(s,2H)1.80(s,3H).
化合物64
【化118】
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【0278】
2−(3−アンモニオ−1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−1−イウムクロリド(1.5当量)をアミン反応物質とし、5当量のトリエチルアミンを使用し、内容物をジオキサン/水(3:1)中溶液として15時間90℃に加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を中間体−1Aから調製した。内容物を23℃に冷却し、揮発性物質を窒素流下で除去した。得られた粗残渣を、逆相HPLC(C18カラム、20分間にわたって0.1%TFAを含む水中5〜95%アセトニトリル)を介して精製すると、所望の化合物(32mg、収率83%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.11(s,1H),8.31(d,1H),7.95(br.s.,1H),7.52(s,1H),7.29−7.38(m,2H),7.19−7.26(m,2H),7.11(t,2H),6.94(t,1H),5.92(s,2H),4.25−4.40(m,2H),3.88(s,3H),2.54(s,1H).
化合物32
【化119】
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【0279】
0℃の中間体−2(1当量)およびトリエチルアミン(5当量)のジクロロメタン中溶液をクロロアセチルクロリド(3当量)で処理し、次いで、20分間にわたって23℃に加温させた。反応物を飽和NaHCO
3および1:1酢酸エチル/THFの添加によりクエンチした。内容物を濾過すると、所望の化合物(28mg、89%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 11.21−11.36(m,1H),9.11(d,1H),8.74(d,1H),8.56(t,1H),7.97(d,1H),7.66(s,1H),7.30−7.38(m,1H),7.27(d,1H),7.19−7.25(m,1H),7.12(t,1H),6.89(t,1H),5.93(s,2H),4.18(s,2H),4.01−4.10(m,2H).
中間体−15
標記化合物を3つのステップで合成した:
ステップ1:(3−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)メタノールの合成
【化120】
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【0280】
トリフルオロ酢酸無水物(10当量)を、0℃で(5−ヒドラジニルピラジン−2−イル)メタノール(1当量)に添加した。添加が完了した後、反応物を23℃に加温し、20分間攪拌し、溶媒を真空中で除去した。次いで、ポリリン酸(過剰)を反応物に添加し、内容物を100℃で2時間加熱した。熱懸濁液を氷上に注ぎ入れ、pH11まで水酸化アンモニウムで塩基性化した。混合物を酢酸エチルで抽出し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体、(3−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)メタノール(2.035g、43%)が黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 9.53−9.73(m,1H),8.32(d,1H),5.82(t,1H),4.70(dd,2H).
ステップ2:6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
【化121】
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【0281】
t−ブチルジフェニルシリルクロリド(2当量)を、(3−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)メタノール(1当量)およびイミダゾール(3当量)のジクロロメタン中溶液に添加した。反応物を23℃で20分間攪拌し、水の添加によりクエンチし、酢酸エチルで抽出し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体、6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(0.414g、94%)が黄色油として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 9.58−9.71(m,1H),8.44(s,1H),7.61−7.76(m,4H),7.34−7.53(m,6H),4.93(d,2H),1.00−1.12(m,9H).
ステップ3:6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
【化122】
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【0282】
6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(1当量)を、10%Pd/C(0.05当量)と一緒にエタノールに入れ、バルーン圧力下23℃で40時間水素化した。反応混合物を濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体、6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(0.16g、38%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 7.63(ddd,4H),7.39−7.52(m,6H),4.18−4.28(m,2H),3.95−4.02(m,1H),3.84−3.91(m,1H),3.71−3.83(m,2H),3.23−3.32(m,1H),2.79(td,1H),1.00(s,9H).
ステップ4:中間体−15の合成
【化123】
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【0283】
テトラブチルアンモニウムフルオリド(2当量)を、中間体−1A(1当量)、6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(2当量)およびトリエチルアミン(2当量)のジオキサン/水(10:1)中懸濁液に添加し、反応物を100℃で48時間加熱した。次いで、反応混合物を23℃に冷却し、真空中で濃縮し、逆相HPLCを介して精製すると所望の化合物、化合物−15(6mg、36%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 9.11(d,1H),8.46(d,1H),7.67(s,1H),7.30−7.38(m,1H),7.28(d,1H),7.19−7.25(m,1H),7.11(t,1H),6.85(t,1H),5.88−5.98(m,2H),5.61(d,1H),5.20(t,1H),5.13(br.s.,1H),4.82(d,1H),4.38−4.51(m,2H),3.64(dt,1H),3.50−3.59(m,1H).
化合物62
【化124】
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【0284】
過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(0.1当量)を、23℃で中間体−15(1当量)およびNMO(10当量)のアセトニトリルおよび水(10当量)中懸濁液に添加した。反応物をLCMSによって完了について監視し、濾過し、逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(9mg、12%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.72−8.85(m,1H),8.50(d,1H),7.54−7.70(m,1H),7.20−7.36(m,1H),7.07−7.15(m,1H),7.04(t,1H),6.94(d,1H),6.86(t,1H),6.28(br.s.,1H),6.00(s,2H),5.70(d,1H),5.08−5.21(m,1H),5.01(d,1H),4.60(dd,1H).COOHプロトンが交換された。
化合物83
【化125】
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【0285】
2−(1−(2,3−ジフルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−オール(以前の特許:国際公開第2013/101830号パンフレットに記載)(1当量)およびメタノール中ナトリウムメトキシド(2.2当量)の ジグリム中懸濁液を圧力管中150℃で1時間加熱した。反応物を濾過し、残渣をメタノールで洗浄し、濾液をシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(355mg、75%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.04(d,1H),7.67−7.79(m,1H),7.14−7.25(m,1H),7.01−7.11(m,1H),6.66−6.77(m,1H),5.96(s,2H),2.56(s,3H).OHプロトンが交換された。
化合物84
【化126】
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【0286】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、水酸化アンモニウムをアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で65時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(4.2mg、13.5%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.12(d,1H),7.65(s,1H),7.23−7.32(m,1H),7.02−7.14(m,2H),6.77−6.86(m,1H),5.90(s,2H),2.55(s,3H).NH
2プロトンが交換された。
化合物85
【化127】
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【0287】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミドをアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で65時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(3.5mg、7.6%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.12(d,1H),7.68(s,1H),7.23−7.35(m,1H),7.02−7.15(m,2H),6.93(t,1H),5.91(s,2H),4.16−4.26(m,1H),4.04−4.12(m,1H),2.58(s,3H).NH、OHおよびNH
2プロトンが交換された。
化合物86
【化128】
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【0288】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、グリシンをアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で65時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(1mg、2.7%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.27(d,1H),7.74(s,1H),7.23−7.35(m,1H),7.01−7.17(m,2H),6.88(t,1H),5.94(s,2H),4.43(s,2H),2.58(s,3H).NHおよびCOOHプロトンが交換された。
化合物87
【化129】
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【0289】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、5−アミノペンタン酸をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で65時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(43mg、10.6%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.25(d,1H),7.90(s,1H),7.27−7.36(m,1H),7.04−7.16(m,2H),6.96(t,1H),5.97(s,2H),3.80(t,2H),2.62(s,3H),2.43(t,2H),1.68−1.87(m,4H).NHおよびCOOHプロトンが交換された。
化合物88
【化130】
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【0290】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、ピペリジン−4−スルホンアミドをアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で65時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(19mg、42%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.32(d,1H),7.87(s,1H),7.31(q,1H),7.02−7.16(m,2H),6.92(t,1H),5.96(s,2H),5.02(d,2H),3.36−3.45(m,3H),2.61(s,3H),2.37(d,2H),1.88−2.02(m,2H).NH
2プロトンが交換された。
化合物89
【化131】
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【0291】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、4−メチルピロリジン−3−カルボン酸をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で65時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(10mg、24%)が黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.32(d,1H),7.88(s,1H),7.27−7.40(m,1H),7.05−7.20(m,2H),6.90−7.03(m,1H),5.99(s,2H),4.32−4.48(m,2H),4.07−4.30(m,1H),3.53−3.74(m,1H),2.83−3.08(m,1H),2.67−2.79(m,1H),2.63(s,3H),1.23−1.40(m,3H).COOHプロトンが交換された。
化合物90
【化132】
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【0292】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、1−((メチルアミノ)メチル)シクロペンタンカルボン酸(HBr塩として)をアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として90℃で65時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。得られた粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物が黄褐色固体(9.5mg、21%)として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.31(d,1H),7.80(s,1H),7.27−7.36(m,1H),7.02−7.16(m,2H),6.90−7.00(m,1H),5.96(s,2H),4.30(s,2H),3.53(d,3H),2.60(s,3H),2.18−2.35(m,2H),1.74−1.86(m,2H),1.64−1.74(m,4H).COOHプロトンが交換された。
化合物91
【化133】
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【0293】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、ジメチルアミン(60当量)をアミン反応物質とし、トリエチルアミンを使用せず、内容物をジオキサン中溶液として90℃で2時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応混合物を23℃に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液、水および食塩水で連続的に洗浄した。次いで、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、所望の化合物(13mg、80%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 8.22(d,1H),7.69(s,1H),7.28−7.38(m,1H),7.18−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.81(t,1H),5.81(s,2H),3.24(d,6H),2.57(s,3H).
化合物92
【化134】
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【0294】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、ピロリジン(60当量)をアミン反応物質とし、トリエチルアミンを使用せず、内容物をジオキサン中溶液として2時間90℃に加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応混合物を23℃に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液、水および食塩水で連続的に洗浄した。次いで、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(9mg、49%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.25(d,1H),7.83(s,1H),7.25−7.41(m,1H),7.02−7.18(m,2H),6.90−7.00(m,1H),4.02(d,4H),5.97(s,2H),2.61(s,3H),1.99−2.24(m,4H).
化合物93
【化135】
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【0295】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、ピペリジン(60当量)をアミン反応物質とし、トリエチルアミンを使用せず、内容物をジオキサン中溶液として90℃で2時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応混合物を23℃に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液、水および食塩水で連続的に洗浄した。次いで、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、所望の化合物(0.012g、63%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 8.26(d,1H),7.69(s,1H),7.33(q,1H),7.19−7.27(m,1H),7.11(t,1H),6.80(t,1H),5.82(s,2H),3.72−3.83(m,4H),2.92−3.06(m,2H),2.57(s,3H),1.65−1.70(m,2H),1.52−1.57(m,1H),1.42−1.50(m,1H).
化合物94
【化136】
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【0296】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、ピペラジン(60当量)をアミン反応物質とし、トリエチルアミンを使用せず、内容物をジオキサン中溶液として90℃で2時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応混合物を23℃に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液、水および食塩水で連続的に洗浄した。次いで、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、所望の化合物(10mg、55%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 8.27(d,1H),7.70(s,1H),7.33(q,1H),7.16−7.26(m,1H),7.10(t,1H),6.79(t,1H),5.82(s,2H),3.67−3.76(m,4H),2.75−2.86(m,4H),2.57(s,3H).NHプロトンが交換された。
化合物95
【化137】
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【0297】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、モルホリン(60当量)をアミン反応物質とし、トリエチルアミンを使用せず、内容物をジオキサン中溶液として90℃で2時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応混合物を23℃に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液、水および食塩水で連続的に洗浄した。次いで、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮すると、所望の化合物(13mg、72%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 8.33(d,1H),7.73(s,1H),7.33(q,1H),7.16−7.27(m,1H),7.10(t,1H),6.79(t,1H),5.82(s,2H),3.77−3.85(m,4H),3.69−3.75(m,4H),2.57(s,3H).
化合物96
【化138】
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【0298】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホンアミド(4当量)をアミン反応物質とし、炭酸カリウム(4当量)をトリエチルアミンの代わりに使用し、内容物をDMSO中溶液としてマイクロ波を介して15分間150℃に加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応混合物を23℃に冷却し、濾過し、逆相HPLCによって精製すると、所望の化合物(0.004g、9.7%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.40−8.47(m,1H),7.70(s,1H),7.25−7.34(m,1H),7.03−7.15(m,2H),6.89(t,1H),5.91(s,2H),3.93−4.02(m,2H),2.79−2.92(m,2H),2.57(s,3H).NHプロトンが交換された。
化合物97
【化139】
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【0299】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、プロパン−1−スルホンアミド(4当量)をアミン反応物質とし、炭酸カリウム(4当量)をトリエチルアミンの代わりに使用し、内容物をDMSO中溶液としてマイクロ波を介して15分間150℃に加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応混合物を23℃に冷却し、濾過し、逆相HPLCによって精製すると、所望の化合物(5mg、13.7%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.44−8.54(m,1H),7.63−7.73(m,1H),7.26−7.35(m,1H),7.04−7.14(m,2H),6.91(t,1H),5.92(s,2H),3.69−3.78(m,2H),2.58(s,3H),1.85−1.96(m,2H),1.08(t,3H).NHプロトンが交換された。
化合物98
【化140】
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【0300】
中間体−1B(1当量)を中間体−1Aの代わりに使用し、ベンゼンスルホンアミド(4当量)をアミン反応物質とし、炭酸カリウム(4当量)をトリエチルアミンの代わりに使用し、内容物をDMSO中溶液としてマイクロ波を介して150℃で15分間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。反応混合物を23℃に冷却し、濾過し、逆相HPLCによって精製すると、所望の化合物(4mg、9.6%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δppm 8.36−8.46(m,1H),8.27(d,2H),7.58−7.63(m,1H),7.45−7.53(m,3H),7.29−7.36(m,1H),7.06−7.18(m,2H),6.90(t,1H),5.92−5.99(m,2H),2.59−2.65(m,3H).NHプロトンが交換された。
化合物99
【化141】
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【0301】
0℃の中間体−6(1当量)のジクロロメタン中溶液をDAST(2.2当量)で処理し、2時間にわたって23℃に加温させた。次いで、反応物をメタノール中7M NH
3で希釈し、30分間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をメタノールで希釈し、濾過すると、所望の化合物(11mg、47%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 8.24(d,1H),7.69(s,1H),7.27−7.41(m,1H),7.15−7.27(m,2H),7.11(t,1H),6.80−6.96(m,2H),5.81(s,2H),4.00(s,2H),3.24(d,3H),2.57(s,3H),1.01−1.06(m,2H),0.83−0.89(m,2H).
化合物28
【化142】
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【0302】
5−(アミノメチル)イソオキサゾール−3−オールをアミン反応物質とし、内容物を100℃で16時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。内容物を周囲温度に冷却し、水で希釈し、1N HCl溶液でpH3に酸性化した。得られた沈殿を濾過し、真空中で乾燥させると、所望の化合物(68mg、収率94%、ジオキサンとの1:1溶媒和物)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 11.2(s,1H),9.10(d,1H),8.34(br.t,1H),8.27(d,1H),7.51(s,1H),7.33(m,1H),7.24−7.18(m,2H),7.10(app.t,1H),6.87(app.t,1H),6.00(s,1H),5.89(s,2H),4.68(d,2H),3.57(s,8H,ジオキサン)。
化合物26
【化143】
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【0303】
中間体−1E(特許出願公開である国際公開第2014/047325号パンフレットに記載)を中間体−1Aの代わりに使用し、2−(アミノメチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オールをアミン反応物質とし、内容物を15時間100℃に加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。内容物を23℃に冷却し、水で希釈し、1N HCl溶液でpH4に酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、15〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(45mg、収率66%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.07(s,1H),8.97(d,1H),8.34(d,1H),8.29(br.t,1H),8.22(s,1H),7.27−7.21(m,2H),7.14(m,1H),7.06(m,1H),7.04(d,1H),4.32(s,2H),4.13(d,2H).
化合物30
【化144】
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【0304】
中間体−1Eを中間体−1Aの代わりに使用し、2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミドをアミン反応物質とし、内容物を100℃で16時間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。内容物を23℃に冷却し、水で希釈し、1N HCl溶液でpH4に酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、ジクロロメタン中5〜15%アセトニトリル−メタノール(7:1)勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(47mg、収率67%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 9.14(s,1H),8.96(d,1H),8.28(d,1H),8.01(br.t,1H),7.76(br.s,1H),7.61(br.s,1H),7.25(s,1H),7.27−7.19(m,2H),7.15(m,1H),7.06(app.t,1H),7.03(d,1H),4.34(s,2H),4.11(dd,1H),3.89(dd,1H).
化合物102
標記化合物を2つのステップで合成した:
ステップ1:中間体−1Fの合成
【化145】
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【0305】
5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(オキサゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリミジン−4−オール(中間体−5F、特許出願公開である国際公開第2012/3405号パンフレットに記載)の溶媒としての三塩化ホスホリル(67当量)中懸濁液を65℃で2時間加熱した。反応混合物を23℃に冷却し、窒素流下で乾燥させ、次いで、トルエンから2回濃縮した。結果として生じた淡黄色固体を真空中で乾燥させ、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ2:化合物102の合成
【化146】
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【0306】
中間体−1Fを中間体−1Aの代わりに使用し、2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミドをアミン反応物質とし、内容物を100℃で2日間加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。内容物を23℃に冷却し、水で希釈し、次いで、1N HCl溶液でpH6に酸性化した。得られた沈殿を濾過し、真空中で乾燥させると、所望の化合物(59mg、収率91%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm8.32(m,2H),7.84(br.t,1H),7.75(br.s,1H),7.72(s,1H),7.62(br.s,1H),7.49(s,1H),7.42(s,1H),7.34(m,1H),7.21(m,1H),7.11(app.t,1H),7.02(app.t,1H),6.04(s,2H),4.01(m,2H).
化合物103
【化147】
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【0307】
中間体−1Fを中間体−1Aの代わりに使用し、2−(アミノメチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オールをアミン反応物質とし、内容物を5日間90〜100℃に加熱したことを除いて、一般的手順Bにしたがって標記化合物を調製した。内容物を23℃に冷却し、水で希釈し、1N HCl溶液でpH4に酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、15〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(38mg、収率55%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δppm 8.27(m,2H),7.73(s,1H),7.45(s,1H),7.23(m,1H),7.14(app.t,1H),7.05−7.00(m,2H),6.10(s,2H),5.72(br.s,1H),4.15(d,2H).交換可能なOHプロトンは観察されなかった。
化合物109
【化148】
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【0308】
酢酸(5.5当量)を、中間体−1A(1当量)および亜鉛末(3.4当量)のTHF中懸濁液に添加し、内容物を75℃で72時間加熱した。反応が完了した後、反応物を1N HCl溶液の添加によりクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮すると、所望の化合物(47mg、収率82%)が茶色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.05−9.18(m,1H),8.96(s,2H),7.60−7.71(m,1H),7.31−7.38(m,1H),7.28(d,1H),7.19−7.26(m,1H),7.12(t,1H),6.91−6.99(m,1H),5.93(s,2H).
化合物37
【化149】
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【0309】
化合物109(1.0当量)、モルホリン(7.0当量)の無水DMSO中溶液を18時間120℃に加熱した。内容物を23℃に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、ジクロロメタン中30〜50%アセトニトリル−メタノール(7:1)勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(34mg、収率57%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 9.09(d,1H),8.54(s,2H),7.55(s,1H),7.34(m,1H),7.27(d,1H),7.22(m,1H),7.11(app.t,1H),6.90(app.t,1H),5.89(s,2H),3.77(m,4H),3.29(m,4H).
化合物8
【化150】
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【0310】
化合物109(1.0当量)、2−アミノエタノール(7.0当量)の無水DMSO中溶液を22時間120℃に加熱した。内容物を23℃に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、ジクロロメタン中25〜50%アセトニトリル−メタノール(7:1)勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(36mg、収率65%)が淡黄色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.08(d,1H),8.21(s,2H),7.46(s,1H),7.33(m,1H),7.25(d,1H),7.22(m,1H),7.11(app.t,1H),6.88(app.t,1H),6.27(t,1H),5.87(s,2H),4.80(t,1H),3.59(dt,2H),3.21(dt,2H).
化合物9
【化151】
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【0311】
化合物109(1.0当量)、エタン−1,2−ジアミン(7.0当量)の無水DMSO中溶液を8時間120℃に加熱した。内容物を23℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、30〜80%アセトニトリル/水勾配(0.1%TFAを含む)を利用する分取HPLCを介して精製すると、所望の化合物(33mg、収率51%、TFA塩)が淡黄色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 9.10(d,1H),8.24(s,2H),7.79(br.s,2H),7.47(s,1H),7.34(m,1H),7.25(d,1H),7.22(m,1H),7.11(app.t,1H),6.90(app.t,1H),6.37(br.s,1H),5.88(s,2H),3.40(m,2H),3.01(m,2H).
化合物6
【化152】
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【0312】
化合物109(1.0当量)、グリシンアミド塩酸塩(7.0当量)および重炭酸ナトリウム(7.0当量)の無水DMSO中懸濁液を120〜130℃で2日間加熱した。さらなる量のグリシンアミド塩酸塩(7.0当量)および重炭酸ナトリウム(7.0当量)を添加し、反応物を130℃でさらに2日間加熱した。内容物を23℃に冷却し、半飽和重炭酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、ジクロロメタン中20〜60%アセトニトリル−メタノール(7:1)勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィー、引き続いて30〜80%アセトニトリル/水勾配(0.1%TFAを含む)を利用する逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(2.0mg、収率3.4%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δppm8.77(d,1H),8.26(s,2H),7.41(s,1H),7.27(m,1H),7.09(m,1H),7.03(app.t,1H),6.89(d,1H),6.87(app.t,1H),5.96(s,2H),3.94(s,2H).
化合物21
【化153】
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【0313】
化合物109(1.0当量)、3−アミノプロパン−1,2−ジオール(7.0当量)の無水DMSO中溶液を18時間120℃に加熱した。内容物を23℃に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、ジクロロメタン中30〜50%アセトニトリル−メタノール(7:1)勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(34mg、収率57%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.08(d,1H),8.22(s,2H),7.46(s,1H),7.33(m,1H),7.24(d,1H),7.22(m,1H),7.11(app.t,1H),6.88(app.t,1H),6.22(t,1H),5.87(s,2H),4.91(d,1H),4.68(t,1H),3.65(m,1H),3.39(m,2H),3.27(m,1H),3.03(m,1H).
化合物22
【化154】
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【0314】
化合物109(1.0当量)、2−(メチルスルホニル)エタンアミン塩酸塩(7.0当量)およびトリエチルアミン(7.0当量)の無水DMSO中溶液を120℃で4日間加熱した。さらなる量の2−(メチルスルホニル)エタンアミン塩酸塩(7.0当量)およびトリエチルアミン(7.0当量)を添加し、反応物を120〜130℃でさらに7日間加熱した。内容物を23℃に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、70〜100%酢酸エチル/ヘキサン勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(23mg、収率33%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.08(d,1H),8.24(s,2H),7.49(s,1H),7.34(m,1H),7.25(d,1H),7.22(m,1H),7.11(app.t,1H),6.88(app.t,1H),6.47(t,1H),5.88(s,2H),3.61(dt,2H),3.41(t,2H),3.05(s,3H).
化合物24
【化155】
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【0315】
0℃の化合物9(1.0当量、TFA塩として)のジクロロメタン中溶液をトリエチルアミン(5.0当量)、引き続いてメタンスルホニルクロリド(1.1当量)で処理した。反応混合物を23℃に加温し、この温度で3時間攪拌した。内容物を半飽和重炭酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、ジクロロメタンおよび酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、ジクロロメタン中25%アセトニトリル−メタノール(7:1)を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(9.5mg、収率75%)が淡黄色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δppm 8.45(d,1H),8.14(s,2H),7.30(s,1H),7.18(m,1H),7.01(m,1H),6.95(app.t,1H),6.84(app.t,1H),6.60(d,1H),5.97(s,2H),5.53(br.s,1H),3.43−3.35(m,4H),2.98(s,3H).交換可能なスルホンアミドNHプロトンは観察されなかった。
化合物7
【化156】
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【0316】
中間体−13(1.0当量)の無水ジオキサン中溶液に2−アミノエタノール(4.0当量)を添加した。反応混合物がオレンジ色懸濁液になった。20時間後、水を添加し、固体を濾過し、真空中で乾燥させると、所望の化合物(160mg、収率89%)が黄色がかった黄褐色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm9.19(s,1H),9.12(d,1H),8.83(t,1H),7.73(s,1H),7.34(m,1H),7.28(d,1H),7.23(m,1H),7.11(app.t,1H),6.87(app.t,1H),5.95(s,2H),4.96(t,1H),3.80(dt,2H),3.67(dt,2H).
化合物82
【化157】
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【0317】
窒素雰囲気下、化合物7のMeOH/酢酸エチル(1:1)中懸濁液を10%パラジウム炭素(0.2当量)で処理した。水素を(バルーンを用いて)導入し、結果として生じた混合物を1時間40分間攪拌した。次いで、反応容器に窒素を流し、内容物をCeliteを通して濾過した。溶媒を真空中で除去すると、所望の中間体、2−((5−アミノ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール(化合物82)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
化合物10
【化158】
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【0318】
2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4,5−ジアミン(前の特許:国際公開第2012/3405号パンフレット、国際公開第2013/101830号パンフレットに記載)(1.0当量)の無水THF中懸濁液をトリエチルアミン(2.0当量)、引き続いて1,3,2−ジオキサチオラン−2,2−ジオキシド(1.2当量)で処理した。18時間後、さらなる量の1,3,2−ジオキサチオラン−2,2−ジオキシド(0.30当量)を添加し、内容物を5時間攪拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、6N HCl水溶液/THF(3:1v/v)に再懸濁し、60℃で18時間加熱した。23℃に冷却した後、内容物を半飽和重炭酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、ジクロロメタン/iPrOH(4:1)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、ジクロロメタン中70〜100%アセトニトリル−メタノール(7:1)を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(31mg、収率62%)がベージュ色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 9.19(d,1H),8.83(br.s,1H),8.10(br.s,1H),7.58(s,1H),7.46(s,1H),7.39(m,1H),7.26(d,1H),7.24(m,1H),7.19−7.10(m,2H),5.99(s,1H),5.89(s,2H),5.07(t,1H),4.50(m,2H),3.62(m,2H).
化合物60
【化159】
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【0319】
0℃の中間体−14(1.0当量)のジクロロメタン中懸濁液にDAST(2.2当量)を一度に添加した。混合物を23℃に加温し、24時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水酸化アンモニウム(濃)に溶解し、24時間100℃に加熱し、溶媒を窒素流下で除去した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(1.6mg、収率3%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.83(m,1H),8.32(m,1H),7.67(m,1H),7.32(m,1H),7.11(m,2H),6.98(m,2H),6.04(m,2H),4.96(m,2H),3.47(m,2H),2.75(m,1H),2.09(m,2H),1.91(m,2H).
化合物105
この化合物を5つのステップで調製した:
ステップ1:3−(エトキシカルボニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸の合成
【化160】
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【0320】
出発材料の全てが完全に溶液に入ったわけではなかったので、ジエチル1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(文献に以前記載されている)(1当量)のエタノール中懸濁液に、水酸化カリウムを1.5時間の期間にわたってゆっくり添加した。23℃で15時間攪拌した後、LCMSは出発材料がまだ存在することを示した。さらなる20mol%の水酸化カリウムを添加し、23℃で1.5時間攪拌し続け、次いで、さらなる30mol%を添加し、さらに2時間攪拌した。溶液を飽和NH
4Cl溶液に注ぎ入れ、ジクロロメタン(6×)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去すると、所望の中間体3−(エトキシカルボニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(2.98g、収率108%)が白色固体として得られた。粗物質をさらに精製することなく次のステップに持ち越した。
ステップ2:1−(2−フルオロベンジル)−5−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【化161】
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【0321】
0℃の3−(エトキシカルボニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(1当量)のTHF中溶液に10Mボラン−硫化メチル錯体(3当量)を添加した。ガス発生が止んだ(15分)後、溶液を23℃にゆっくり加温し、次いで、65℃で4時間攪拌した。反応物を23℃に冷却し、1N HCl(水溶液)でクエンチし、1時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の中間体1−(2−フルオロベンジル)−5−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(0.59g、収率74%)が無色油として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 12.67(m,1H),7.37(m,1H),7.24(m,1H),7.16(m,1H),7.03(m,1H),6.65(m,1H),5.46(s,2H),4.52(m,2H).
ステップ3:メチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化162】
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【0322】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1当量)のDMF中溶液に、0℃で水素化ナトリウム(2.1当量)を添加した。溶液を0℃で30分間および23℃で30分間攪拌した。溶液にヨウ化メチル(4.2当量)を添加し、18時間攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると粗油が得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の中間体メチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(260mg、収率42%)が透明な無色油として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 7.34(m,1H),7.22(m,1H),7.13(m,1H),6.90(m,2H),5.76(m,2H),4.37(s,2H),3.81(m,3H),3.25(s,3H).
ステップ4:1−(2−フルオロベンジル)−5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(中間体−19)の合成
【化163】
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【0323】
0℃のアンモニア塩酸塩(5.3当量)のトルエン中懸濁液に、トリメチルアルミニウムのトルエン中2M溶液(5.3当量)を添加した。混合物を氷浴から取り出し、起泡が止むまで23℃で攪拌した。この混合物に、メチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)のトルエン中溶液を添加し、80℃で24時間攪拌した。混合物を氷浴で冷却し、メタノールでゆっくりクエンチし、得られた白色沈殿をceliteパッド上での濾過によって除去した。濾液を濃縮し、真空下で乾燥させると、所望の中間体1−(2−フルオロベンジル)−5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(258mg、収率100%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 7.29(m,6H),6.85(m,1H),5.55(s,2H),4.36(s,2H),3.34(s,1H),3.26(s,3H).
ステップ5:化合物105の合成
【化164】
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【0324】
エタノール中1−(2−フルオロベンジル)−5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(中間体−19、4当量)を含有する混合物を100℃で1時間攪拌した。混合物を冷却し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を逆相クロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(11mg、収率20%)が灰白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm8.18(m,1H),7.31(d,1H),7.18(t,1H),7.10(m,2H),6.93(t,1H),5.87(s,2H),4.37(s,2H),3.27(s,3H).
化合物20
【化165】
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【0325】
化合物105(1当量)の三塩化ホスホリル(過剰)中溶液を65℃で2時間加熱した。溶液を冷却し、溶媒を窒素流下で除去した。得られた残渣をジオキサンおよび水(3:1)に溶解し、2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミド(10当量)およびトリエチルアミン(20当量)を添加した。溶液を100℃で18時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、粗物質を逆相クロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(6.7mg、収率47%)が得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 8.16(m,1H),7.22(m,1H),7.13(m,1H),7.05(s,3H),6.80(m,1H),6.29(m,1H),6.08(d,2H),4.58(s,2H),4.19(m,2H),3.47(m,3H).
化合物5
標記化合物を2つのステップで合成した:
【化166】
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ステップ1:2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−メチルプロパン酸の合成
【0326】
水および1,4−ジオキサン(2:1)中炭酸ナトリウム(3当量)、2−アミノ−2−メチルプロパン酸(1.0当量)およびクロロギ酸ベンジル(1.1当量)を含有する混合物を23℃で24時間攪拌した。混合物を酢酸エチルに希釈し、1N HCl溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の中間体2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−メチルプロパン酸(825mg、収率72%)が透明な油として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 7.32−7.38(m,5H),5.03−5.09(m,2H),1.43−1.50(m,6H).
【化167】
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ステップ2:化合物5の合成
【0327】
2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−メチルプロパン酸(1当量)を酸反応物質とし、2.5当量のT3Pを使用し、内容物を70℃で24時間加熱し、酢酸エチルを後処理中に抽出用に使用したことを除いて、一般的手順Cにしたがって、標記化合物を調製した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製すると、所望の化合物(87mg、収率7%)が茶色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.79(s,1H),8.68(d,1H),8.09−8.20(m,1H),7.98(s,1H),7.52(s,1H),7.21−7.39(m,4H),7.17(br.s.,1H),7.02−7.15(m,2H),6.85−6.92(m,2H),5.99(s,2H),5.06(s,2H),1.48−1.51(m,6H).
化合物33
【化168】
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【0328】
周囲温度のエタノール中パラジウム炭素(0.1当量)および化合物5(1当量)を含有する混合物を水素バルーン上で24時間水素化した。混合物をacro diskを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮すると、所望の化合物(66mg、収率99%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 8.68−8.74(m,1H),8.46(s,1H),8.14−8.18(m,1H),7.44−7.48(m,1H),7.19(q,1H),7.00−7.09(m,1H),6.96(t,1H),6.81(t,1H),6.58−6.63(m,1H),6.02(s,2H),1.44−1.48(m,6H).
化合物46
標記化合物を2つのステップで合成した:
【化169】
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ステップ1:2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−メチルブタン酸の合成
【0329】
1,4−ジオキサンおよび水(2:1)中2−アミノ−2−メチル酪酸塩酸塩(1当量)、炭酸ナトリウム(3当量)およびクロロギ酸ベンジル(1.1当量)を含有する混合物を23℃で24時間攪拌した。混合物を酢酸エチルに希釈し、1N HCl溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、所望の中間体2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−メチルブタン酸(499mg、収率99%)が透明な油として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 7.30−7.38(m,5H),5.01−5.09(m,2H),1.85−1.95(m,2H),1.43−1.50(m,3H),0.86(t,3H).
【化170】
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ステップ2:化合物46の合成
【0330】
2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−メチルブタン酸(1当量)を酸反応物質とし、2.5当量のT3Pを使用し、内容物を70℃で3日間加熱し、酢酸エチルを後処理中に抽出用に使用したことを除いて、一般的手順Cにしたがって、標記化合物を調製した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%酢酸エチル)を介して精製すると、所望の化合物(40mg、収率5%)が得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.78(s,1H),8.67(d,1H),8.12(br.s.,1H),7.51(s,1H),7.22−7.36(m,4H),7.17(d,1H),7.06−7.13(m,1H),7.04(t,1H),6.82−6.96(m,3H),5.98(s,2H),5.05(br.s.,2H),1.84−2.04(m,2H),1.46−1.51(m,3H),0.85−0.94(m,3H).
化合物47
【化171】
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【0331】
23℃のエタノール中パラジウム炭素(0.1当量)および化合物46(1当量)を含有する混合物を水素雰囲気下に24時間おいた。混合物をacro diskを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮すると、所望の化合物(25mg、収率100%)が透明な油として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 8.71(d,1H),8.46(s,1H),8.18(d,1H),7.47(s,1H),7.17−7.24(m,1H),7.04(d,1H),6.97(t,1H),6.82(t,1H),6.61(s,1H),6.03(s,2H),1.91−2.02(m,2H),1.44(s,3H),0.92−0.97(m,3H).
化合物55
【化172】
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【0332】
2−メチルブタン−1,2−ジアミン(1.1当量)をアミン反応物質とし、1当量のトリエチルアミンを使用し、LC/MSによる出発材料の完全な消費まで、内容物を23℃でDMF中溶液として攪拌したことを除いて、一般的手順Bにしたがって、標記化合物を調製した。反応物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)を介して精製すると、所望の化合物(67mg、収率15%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.67−8.74(m,1H),8.02(d,1H),7.38(s,1H),7.21(q,1H),7.01−7.08(m,1H),6.97(t,1H),6.84(s,1H),6.77(t,1H),5.87−5.94(m,2H),3.25−3.29(m,2H),1.45−1.55(m,2H),1.07−1.12(m,3H),0.90−0.97(m,3H).
化合物67
【化173】
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【0333】
2−シクロプロピルプロパン−1,2−ジアミン二塩酸塩(2当量)をアミン反応物質とし、4当量のトリエチルアミンを使用し、LC/MSによる出発材料の完全な消費まで、内容物を23℃でDMF中溶液として攪拌したことを除いて、一般的手順Bにしたがって、標記化合物を調製した。反応物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)を介して精製すると、所望の化合物(81mg、収率67%)が透明な油として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.75(s,1H),8.08(d,1H),7.44(s,1H),7.21−7.30(m,1H),7.08(t,1H),7.01(t,1H),6.89(s,1H),6.79(t,1H),5.95(s,2H),3.35(s,2H),1.03−1.09(m,1H),1.02(s,3H),0.37−0.51(m,4H).
化合物68
【化174】
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【0334】
1−(アミノメチル)シクロプロパンアミン(2HCl塩として、2当量)をアミン反応物質とし、8当量のトリエチルアミンを使用し、LC/MSによる出発材料の完全な消費まで、内容物を23℃でDMF中溶液として攪拌したことを除いて、一般的手順Bにしたがって、標記化合物を調製した。反応物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)を介して精製すると、所望の化合物(54mg、収率40%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.75(s,1H),8.05(d,1H),7.42(s,1H),7.17−7.33(m,1H),7.05−7.15(m,1H),7.02(t,1H),6.89(s,1H),6.81(t,1H),5.95(s,2H),3.69(s,2H),0.59−0.77(m,4H).
化合物106
【化175】
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【0335】
(R)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン−1,2−ジアミン二塩酸塩をアミン反応物質とし、6当量のトリエチルアミンを使用し、LC/MSにより出発材料の完全な消費が観察されるまで、内容物を23℃でDMF中溶液として攪拌したことを除いて、一般的手順Bにしたがって、標記化合物を調製した。溶液を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)を介した残渣の精製によって、所望の化合物(108mg、収率84%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.76(d,1H),8.11(d,1H),7.41(s,1H),7.19−7.36(m,1H),7.06−7.13(m,1H),7.03(t,1H),6.89(d,1H),6.85(t,1H),5.95(s,2H),3.80−3.98(m,2H),1.32(s,3H).
化合物107
【化176】
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【0336】
(R)−2−(((S)−3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノールをアミン反応物質とし、6当量のトリエチルアミンを使用し、LC/MSにより出発材料の完全な消費が観察されるまで、内容物を23℃でDMF中溶液として攪拌したことを除いて、一般的手順Bにしたがって、標記化合物を調製した。溶液を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)を介した残渣の精製によって、所望の化合物(72mg、収率70%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.67−8.78(m,1H),8.12(d,1H),7.40(s,1H),7.09−7.33(m,6H),7.01−7.07(m,1H),6.97(t,1H),6.87(d,1H),6.82(t,1H),5.92(s,2H),4.12(dd,1H),3.80−3.99(m,2H),3.48(dd,1H),3.31(d,1H),1.10(s,3H).
化合物108
【化177】
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(S)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン−1,2−ジアミン二塩酸塩をアミン反応物質とし、6当量のトリエチルアミンを使用し、LC/MSにより出発材料の完全な消費が観察されるまで、内容物を23℃でDMF中溶液として攪拌したことを除いて、一般的手順Bにしたがって、標記化合物を調製した。溶液を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)を介した残渣の精製によって、所望の化合物(58mg、収率46%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ ppm 8.75(s,1H),8.10(d,1H),7.40(s,1H),7.26(q,1H),7.08(s,1H),7.02(s,1H),6.87(d,1H),6.84(t,1H),5.94(s,2H),3.88−3.99(m,1H),3.80−3.88(m,1H),1.31(s,3H).
化合物111
標記化合物を5つのステップにわたって調製した:
ステップ1:N−メトキシ−N−メチルイソチアゾール−3−カルボキサミドの合成
【化178】
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【0337】
0℃のイソチアゾール−3−カルボン酸(2g、15.49mmol)のDCM中懸濁液に、二塩化オキサリル(1.3当量)、引き続いて3滴のDMFを添加した。起泡が始まり、10分後に反応物を23℃に加温した。混合物を3時間攪拌し、次いで、0℃に冷却した。N,O−ジメチルヒドロキシアミン塩酸塩(1.3当量)を反応物に添加し、引き続いてトリエチルアミン(3.5当量)を、10分間にわたってシリンジを介して滴加した。反応物を一晩23℃にゆっくり加温し、合計15時間攪拌した。反応混合物を1N HCl溶液およびジクロロメタン(1:1比)で希釈した。層を分離し、水層をDCM(2×)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液としてヘキサン/酢酸エチル混合物を利用する)を介して精製すると、所望の中間体、N−メトキシ−N−メチルイソチアゾール−3−カルボキサミド(1g、収率38%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 8.67(d,1H),7.69(br s,1H),3.80(s,3H),3.46(br s,3H).
ステップ2:(E)−エチル4−(イソチアゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエートの合成
【化179】
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【0338】
THF中−55℃(2:1エタノール/水w/ドライアイス)のN−メトキシ−N−メチルイソチアゾール−3−カルボキサミド(200mg、1.161mmol)およびプロピオル酸エチル(1.5当量)の溶液に、5分の期間にわたってナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.4当量、THF中1N溶液)を添加した。反応物を15分間にわたって−45℃、次いで、15分間にわたって30℃に加温し、次いで、さらに15分間攪拌した。反応物を1N HCl水溶液で処理し、−30
℃で3分間攪拌し、次いで、10%クエン酸水溶液で処理してpH2に酸性化した。混合物を23℃に加温し、次いで、ジクロロメタンと水に分配した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×)および酢酸エチル(1×)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液としてヘキサン/酢酸エチル混合物を利用する)を介して精製すると、所望の中間体、(E)−エチル4−(イソチアゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエート(234mg、収率75%)が油として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 8.58(d,1H),7.78(d,1H),6.43(s,1H),4.42(q,2H),3.70(s,3H),3.16(s,3H),1.35(t,3H).
ステップ3:エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソチアゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化180】
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【0339】
(2−フルオロベンジル)ヒドラジン塩酸塩(1.1当量)のエタノールおよび水(10:1比)中溶液に、炭酸カリウム(0.55当量)を水溶液として、引き続いて直ちに(E)−エチル4−(イソチアゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエート(1当量)をエタノール中溶液として添加した。反応物を23℃で3時間攪拌し、次いで、ジクロロメタンおよび1N HCl水溶液(3:1比)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液としてヘキサン/酢酸エチル混合物を利用する)を介して精製すると、所望の中間体、エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソチアゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(166mg、収率57.9%)が白色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 8.66(d,1H),7.44(d,1H),7.18(s,1H),7.11−7.17(m,1H),6.90−7.02(m,2H),6.76(td,1H),6.10(s,2H),4.41(q,2H),1.39(t,3H).
ステップ4:1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソチアゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドの合成
【化181】
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【0340】
アンモニア塩酸塩(5.5当量)のトルエン中懸濁液に、5分の期間にわたって、トリメチルアルミニウム(5当量)をトルエン中2M溶液として添加した。起泡が止んだ後、溶液をエチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソチアゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)に直接添加した。反応混合物を3時間閉じたバイアル(温度が上昇するので、圧力を定期的に解放する)中で100℃に加熱した。反応物を0℃に冷却し、次いで、メタノール(10当量)で処理した。23℃に加温し、15分間攪拌した後、内容物をトルエンで希釈し、celiteを通して濾過した。固体をメタノール5mLで洗浄し、次いで、濾液を真空中で濃縮すると、所望の中間体、1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソチアゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(130mg、収率86%)が黄色固体として得られた。内容物をさらに精製することなく持ち越した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.27(d,1H),7.85(s,1H),7.74(d,1H),7.30−7.37(m,1H),7.19−7.24(m,1H),7.11(td,1H),6.91(td,1H),6.09(s,2H).
ステップ5:化合物111の合成
【化182】
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【0341】
ナトリウム3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(3当量)および1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソチアゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(1当量)のエタノール中懸濁液を90℃で1時間30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、暗色固体をジクロロメタンに懸濁した。固体を濾過し、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液としてヘキサン/酢酸エチル混合物を利用する)を介して精製すると、所望の化合物(53mg、収率33.1%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm 9.00(d,1H),8.04(d,1H),7.74(d,1H),7.45(s,1H),7.22−7.30(m,1H),6.99−7.12(m,2H),6.89(br t,1H),6.17(s,2H).
化合物112
【化183】
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【0342】
8−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デカン(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のジオキサン中溶液を130℃で3時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(15mg、収率54.8%)が灰白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.28(d,1H),7.74(s,1H),7.34(q,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.82(t,1H),5.83(s,2H),3.83(br.s.,2H),3.58−3.66(m,6H),2.58(s,3H),1.91(br.s.,2H),1.57−1.64(m,2H),1.50−1.57(m,2H).
化合物113
【化184】
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【0343】
2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のジオキサン中溶液を130℃で3時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(17mg、収率64.1%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 8.28−8.33(m,1H),7.71−7.75(m,1H),7.30−7.37(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.81(t,1H),5.82(s,2H),4.37(s,4H),3.70−3.76(m,4H),2.58(s,3H),1.88−1.93(m,4H).
化合物114
【化185】
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【0344】
3,3−ジフルオロアゼチジン(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で3時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(11mg、収率45.0%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.41(d,1H),7.72(s,1H),7.30−7.36(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.79(t,1H),5.83(s,2H),4.72(t,4H),2.57(s,3H).
化合物115
【化186】
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【0345】
2,2−ジメチルチオモルホリン1,1−ジオキシド(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で3時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(9mg、収率31.4%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.42(d,1H),7.76(s,1H),7.31−7.37(m,1H),7.19−7.25(m,1H),7.12(t,1H),6.86(t,1H),5.82(s,2H),4.25(br.s.,2H),4.00(br.s.,2H),3.43(t,2H),2.59(s,3H),1.30(s,6H).
化合物116
【化187】
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【0346】
(3R,4S)−ピペリジン−3,4−ジオール(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で3時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(14mg、収率54.0%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.29(dd,1H),7.73(d,1H),7.30−7.37(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.81(t,1H),5.83(s,2H),4.06(br.s.,1H),3.86−3.95(m,1H),3.71−3.71(m,1H),3.64−3.80(m,2H),3.51−3.59(m,1H),2.58(s,3H),1.75−1.85(m,1H),1.66(d,1H).
化合物117
【化188】
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【0347】
4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で3時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(16mg、収率59.8%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.30(t,1H),7.74−7.78(m,1H),7.30−7.36(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.81(t,1H),5.83(s,2H),4.38(br.s.,2H),3.41(t,2H),3.22(s,2H),2.58(s,3H),1.68(t,2H),1.49(d,2H).
化合物118
【化189】
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【0348】
2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で3時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(8mg、収率32.2%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.27(d,1H),7.67(s,1H),7.33(q,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.79(t,1H),5.83(s,2H),4.73(s,4H),4.47(br.s.,4H),2.57(s,3H).
化合物119
【化190】
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【0349】
イソチアゾリジン1,1−ジオキシド(1.2当量)、炭酸セシウム(1.5当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で2時間攪拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、水および食塩水で洗浄した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(11mg、収率42.0%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.80(d,1H),7.78(s,1H),7.31−7.37(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.84(t,1H),5.85(s,2H),4.15(t,2H),3.64(t,2H),2.59(s,3H),2.50(t,2H).
化合物120
【化191】
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【0350】
1−(メチルスルホニル)−ピペラジン(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で3時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(14mg、収率48.7%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.38(d,1H),7.76(s,1H),7.30−7.37(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.80(t,1H),5.83(s,2H),3.93(br.s.,4H),3.28(d,4H),2.91(s,3H),2.58(s,3H).
化合物121
【化192】
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【0351】
tert−ブチルアゼチジン−3−イルカルバメート(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で1時間攪拌した。溶液を酢酸エチルで希釈し、1N HCl水溶液、水および食塩水で洗浄した。溶液を真空中で濃縮し、DCMに再溶解し、トリフルオロ酢酸無水物(1当量)で処理し、23℃で2時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(12mg、収率27.6%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 10.11(d,1H)8.31(d,1H)7.69(s,1H)7.30−7.36(m,1H)7.20−7.26(m,1H)7.11(t,1H)6.80(t,1H)5.83(s,2H) 4.77(dq,1H)4.59(br.S,2H)4.30(d,2H)2.57(s,3H).
化合物122
【化193】
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【0352】
N−(アゼチジン−3−イル)−1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキサミド(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で2時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(11mg、収率39%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.75(d,1H),8.28(d,1H),7.69(s,1H),7.30−7.37(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.80(t,1H),5.83(s,2H),4.73−4.81(m,1H),4.51(br.s.,2H),4.29(br.s.,2H),2.57(s,3H),1.00−1.05(m,2H),0.82−0.88(m,2H).
化合物123
【化194】
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【0353】
2−アミノシクロヘキサンカルボン酸(1.2当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を110℃で1時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(3.4mg、収率12%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.22(d,1H),7.65(s,1H),7.30−7.37(m,1H),7.18−7.29(m,2H),7.11(t,1H),6.84(t,1H),5.82(s,2H),4.57(br.s.,1H),2.90(d,1H),2.58(s,3H),2.04(d,1H),1.81−1.92(m,1H),1.61−1.74(m,2H),1.36−1.55(m,4H).
化合物124
標記化合物を2つのステップで調製した:
ステップ1:1−(3−(4−(3−アミノアゼチジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノンの合成
【化195】
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【0354】
tert−ブチルアゼチジン−3−イルカルバメート(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)のDMF中溶液を130℃で1時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の中間体、1−(3−(4−(3−アミノアゼチジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(33mg、収率99%)が固体として得られた。化合物をさらに精製することなく次のステップにもっていった。
ステップ2:化合物124の合成
【化196】
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【0355】
イソシアナトエタン(1.5当量)のトルエン中攪拌溶液に、トリエチルアミン(1当量)および1−(3−(4−(3−アミノアゼチジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノンを添加した。混合物を90℃で48時間攪拌および加熱し、次いで、真空中で濃縮した。得られた粗残渣を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(6.0mg、収率15%)が白色固体として得られた。1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ ppm 7.91(br s,1H),7.30(br s,1H),7.10(br t,1H),6.91−7.04(m,3H),5.83(br d,2H),4.81(br s,1H),4.42−4.58(m,1H),4.32(br s,2H),3.14−3.22(m,2H),2.45−2.50(m,2H),2.45(s,3H),1.12−1.19(m,1H),1.08(br t,3H).
化合物125
【化197】
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2−アミノエタノール(10当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)の1,4−ジオキサン中溶液を90℃で5時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(19.5mg、収率91%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.23(d,1H),7.97(br.s.,1H),7.71(s,1H),7.30−7.36(m,1H),7.20−7.26(m,1H),7.11(t,1H),6.82(t,1H),5.83(s,2H),3.57−3.63(m,4H),2.58(s,3H).
化合物126
【化198】
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【0356】
5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)の1,4−ジオキサン中溶液を90℃で5時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(10.4mg、収率38%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.76(br.s.,1H),7.80(s,1H),7.31−7.40(m,2H),7.16−7.23(m,2H),7.10−7.15(m,1H),5.89(s,2H),2.63(s,3H).
化合物193
【化199】
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【0357】
3−アミノ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド(1.5当量)、トリエチルアミン(10当量)および1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)の1,4−ジオキサン中溶液を90℃で5時間攪拌した。粗物質を逆相HPLCを介して精製すると、所望の化合物(19mg、収率77%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.24(d,1H),7.69(s,1H),7.38(br.s.,1H),7.30−7.35(m,2H),7.19−7.26(m,2H),7.11(t,1H),6.84(t,1H),5.83(s,2H),3.76(dd,1H),3.59(dd,1H),2.57(s,3H),1.29(s,3H).
化合物128
標記化合物を5つのステップで合成した:
ステップ1:N−メトキシ−N−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミドの合成
【化200】
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【0358】
0℃のイソオキサゾール−3−カルボン酸(2.0g、1.0当量)のジクロロメタン(80ml)中冷溶液に、塩化オキサリル(2.0ml、1.3当量)、引き続いて2滴下のDMFを添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.2g、1.3当量)、次いで、トリエチルアミン(8.6ml、3.5当量)を添加した。混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を1N HCl(50mL)でクエンチし、DCM(50ml)で希釈した。層を分離し、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2×50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過した。溶媒を真空中で除去すると、粗生成物が得られた。EtOAc/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、N−メトキシ−N−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(3.21g、収率93%)が黄色油として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.46−8.51(m,1H),6.67−6.76(m,1H),3.80(br.s.,3H),3.39(br.s.,3H).
ステップ2:エチル4−(イソオキサゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエートの合成
【化201】
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【0359】
−55℃のN−メトキシ−N−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(0.31g、1.0当量)およびエチルプロピオネート(0.39g、2.0当量)の無水THF(10mL)中冷溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドをTHF中1M溶液(3.8mL、1.9当量)として添加した。混合物を−40℃で20分間にわたって攪拌した。暗色溶液が得られた。混合物を1N HCl(4mL)でクエンチし、室温に加温した。混合物をEtOAc(10mL)とH
2O(6mL)に分配した。有機層を15%NaClで洗浄し、真空中で濃縮すると油が得られた。0〜100%EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによる精製によって、エチル4−(イソオキサゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエート(769mg、収率43%)が得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ 8.42(d,1H),6.77(d,1H),6.19(s,1H),4.47(q,2H),3.76(s,3H),3.22(s,3H),1.41(t,3H).
ステップ3:エチル5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化202】
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【0360】
エタノール(1.3ml)中エチル4−(イソオキサゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエート(67mg、1.0当量)および(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)ヒドラジン、塩酸塩(56mg、1.0当量)を含有する混合物を65℃で1時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮した。残留油を、0〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製すると、エチル5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(49mg、収率53%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ 8.54(d,1H),7.27(s,1H),6.62(d,1H),4.96−5.01(m,2H),4.42−4.48(m,2H),2.73−2.86(m,2H),1.41−1.45(m,3H).
ステップ4:5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミドの合成
【化203】
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【0361】
40mlバイアル中およびアルゴン流下で、塩化アンモニウム(218mg、6.5当量)のトルエン(2.1ml)中懸濁液を30分間0℃に冷却した。この混合物に、トリメチルアルミニウムをトルエン中2.0M溶液(2.0ml、6.5当量)として添加した。混合物を氷浴から取り出し、起泡が止むまで室温で攪拌した。混合物が透明になった。この混合物に、エチル5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(223mg、1.0当量)のトルエン(2.0ml)中溶液を添加した。混合物を24時間110℃に加熱した。反応中に生成したガスを放出した。混合物を0℃に冷却し、トルエンで希釈し、メタノールでクエンチした。混合物を激しく攪拌し、ブフナー漏斗を用いて形成した沈殿を除去した。濾液を丸底フラスコに移し、真空中で濃縮すると固体が得られた。次いで、固体を5:1EtOAc:IPA混合物(60ml)および重炭酸ナトリウムの飽和溶液(40ml)で処理した。水層を5:1EtOAc:IPA混合物(50ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。固体を乾燥させると、5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(230mg、定量的収率)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 9.18(d,1H)7.54(s,1H)7.08(d,1H)4.88(t,2H)2.76−3.04(m,2H).
ステップ5:化合物128の合成
【化204】
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【0362】
5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(106mg、1.0当量)、DBU(87μl、1.8当量)およびエチル3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロアクリレート(133mg、2.5当量)のEtOH(1.6mL)中混合物を24時間70℃に加熱した。混合物を真空中で濃縮すると粗油が得られた。0〜100%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによる粗油の精製によって、5−フルオロ−2−(5−(イソオキサゾール−3−イル)−1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4(3H)−オン(4.5mg、収率4%)が白色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.86(d,1H),8.05(d,1H),7.43(s,1H),6.98(d,1H),5.00−5.09(m,2H),2.83−3.01(m,2H).
化合物129
【化205】
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【0363】
NMP(0.5ml)中トリエチルアミン(3.0当量)、1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、32mg、1.0当量)および2−メチルブタン−1,2−ジアミン(3.0当量)を含有する混合物を室温で24時間攪拌した。混合物を酢酸エチル(50ml)に希釈し、水(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油を、0〜10%MeOH/DCM勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製すると、1−(3−(4−((2−アミノ−2−メチルブチル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(12mg、収率32%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.24(d,1H)7.77(s,1H)7.28−7.36(m,1H)7.25(d,1H)7.13−7.19(m,1H)7.08(t,1H)5.94(s,2H)3.72(s,2H)2.56−2.61(m,3H)1.72−1.83(m,2H)1.37(s,3H)1.08(t,3H).
化合物130
【化206】
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【0364】
DMF(1.3ml)中3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−1A、100mg、1.0当量)、トリエチルアミン(8.0当量)および2−(((S)−3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノール塩酸塩(3.0当量)を含有する混合物を室温で24時間攪拌した。混合物を酢酸エチル(50ml)に希釈し、水(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油を、0〜100%EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製すると、2−フェニル−2−(((S)−1,1,1−トリフルオロ−3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)エタノール(132mg、収率82%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 8.25(d,1H)7.76(br.s.,1H)7.45(s,1H)7.32(d,3H)7.17−7.24(m,4H)7.11−7.16(m,1H)7.09(t,1H)6.88(t,1H)5.88(s,2H)5.24(t,1H)3.85(dd,1H)3.70(dd,1H)3.21(td,1H)2.91(d,1H)1.04(s,3H).
化合物131
【化207】
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【0365】
DMF(5.6ml)中3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−1A、420mg、1.0当量)、トリエチルアミン(6.0当量)および2−(((R)−3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノール塩酸塩(3.0当量)を含有する混合物を室温で24時間攪拌した。混合物を酢酸エチル(50ml)に希釈し、水(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粗油が得られた。油を、0〜100%EtOAc/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製すると、2−フェニル−2−(((R)−1,1,1−トリフルオロ−3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)エタノール(348mg、収率52%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.76(s,1H)8.08(d,1H)7.32−7.46(m,3H)7.24(t,3H)7.18(d,2H)7.06−7.12(m,1H)7.02(s,1H)6.88(s,1H)5.96(s,2H)4.17(dd,1H)3.82−4.09(m,2H)3.48−3.56(m,1H)3.36(d,1H)1.08−1.18(m,3H).
化合物132
【化208】
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【0366】
1,4−ジオキサン(3.7ml)および水(1.3ml)中3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−1A、364mg、1.0当量)、(4R,6R)−tert−ブチル−6−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテート(3.0当量)およびトリエチルアミン(3.0当量)を含有する混合物を2時間60℃に加熱した。混合物を酢酸エチル(50ml)に希釈し、水(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させると、粗油が得られた。油を、0〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製すると、所望の化合物が白色固体(536mg、収率90%)として得られた。
1H NMR(500MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm 8.34(s,1H)7.97(s,1H)7.23(s,1H)7.01−7.08(m,1H)6.86−6.91(m,1H)6.83(t,1H)6.72(t,1H)6.46(s,1H)5.87(s,2H)4.00(qd,2H)3.73−3.82(m,1H)3.46−3.54(m,1H)2.29−2.36(m,1H)2.18−2.25(m,1H)1.64−1.81(m,2H)1.43−1.52(m,2H)1.30−1.37(m,15H).
化合物133
【化209】
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【0367】
化合物132(0.575g、1.0当量)のDCM(100mL)中溶液に、TFA(14mL、200当量)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をDCM(50ml)と1N重炭酸ナトリウム(50ml)に分配した。有機層を乾燥させ、濾過し、蒸発させると、油が得られた。油を、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製すると、(4R,6R)−6−(2−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(365mg、収率78%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm 8.45−8.48(m,1H)8.10(d,1H)7.36(s,1H)7.17−7.24(m,1H)7.01−7.07(m,1H)6.98(td,1H)6.88(td,1H)6.71(d,1H)5.92−6.03(m,2H)5.59(br.s.,1H)4.86−4.93(m,1H)3.68−3.97(m,2H)2.53−2.73(m,2H)2.32(dt,1H)2.06−2.11(m,1H)1.97−2.04(m,1H)1.72(ddd,1H).
化合物134
【化210】
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【0368】
THF(0.9ml)およびMeOH(0.9ml)中化合物133(173mg、1.0当量)および水酸化ナトリウム(1.0当量)を含有する混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮すると、(3R,5R)−7−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−3,5−ジヒドロキシヘプタン酸(187mg、収率100%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,MeOD)δ 8.72(d,1H),7.98(d,1H),7.40(s,1H),7.18−7.27(m,1H),7.01−7.08(m,1H),6.98(t,1H),6.88(d,1H),6.74(t,1H),5.91(s,2H),4.08−4.15(m,1H),3.93(dt,1H),3.64−3.86(m,2H),2.25−2.40(m,2H),1.82−1.97(m,2H),1.62−1.80(m,2H).
化合物135
【化211】
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【0369】
1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)、4−アミノブタン酸(2当量)およびトリエチルアミン(10当量)の無水ジオキサン中溶液を90℃で1日加熱した。結果として生じた混合物を濃縮し、粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ブタン酸(2.2mg、収率9%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.27(d,1H),7.96(s,1H),7.32(m,1H),7.10(s,2H),6.97(s,1H),5.99(s,2H),3.85(t,2H),2.65(m,3H),2.49(s,2H),2.07(m,2H).
化合物136
【化212】
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【0370】
1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−
−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、1当量)、4,4−ジメチルピロリジン−3−カルボン酸(2当量)およびトリエチルアミン(10当量)の無水ジオキサン中溶液を90℃で1日加熱した。結果として生じた混合物を濃縮し、粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、1−(2−(5−アセチル−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−4,4−ジメチルピロリジン−3−カルボン酸(2.7mg、収率10%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.20(m,1H),7.77(s,1H),7.31(m,1H),7.10(m,2H),6.88(m,1H),5.95(s,2H),4.22(m,2H),3.94(m,1H),3.72(m,1H),3.03(m,1H),2.61(s,3H),1.38(s,3H),1.17(s,3H).
化合物137
【化213】
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【0371】
1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(1当量)、(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸(2当量)およびトリエチルアミン(10当量)の無水ジオキサン中溶液を90℃で1日加熱した。結果として生じた混合物を濃縮し、粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、(1R,2R)−2−((2−(5−アセチル−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキサンカルボン酸(2.8mg、収率10%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.00(m,1H),7.74(m,1H),7.29(m,1H),7.08(m,2H),6.80(m,1H),5.92(s,2H),4.54(m,1H),2.60(s,3H),2.49(m,1H),2.10(m,2H),1.84(m,2H),1.69(m,1H),1.56(m,1H),1.37(m,2H).
化合物138
【化214】
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【0372】
1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(1当量)、(S)−3−アミノ−4−メチルペンタン酸(2当量)およびトリエチルアミン(10当量)の無水ジオキサン中溶液を90℃で1日加熱した。結果として生じた混合物を濃縮し、粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、(S)−3−((2−(5−アセチル−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)−4−メチルペンタン酸(5.4mg、収率20%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.00(m,1H),7.72(m,1H),7.28(m,1H),7.09(m,2H),6.81(m,1H),5.92(s,2H),4.73(m,1H),2.59(s,5H),2.07(m,1H),1.04(t,6H).
化合物139
【化215】
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【0373】
1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(1当量)、4−フェニルピペリジン−4−カルボン酸(3当量)およびトリエチルアミン(10当量)の無水ジオキサン中溶液を90℃で1日加熱した。結果として生じた混合物を濃縮し、粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、1−(2−(5−アセチル−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−4−フェニルピペリジン−4−カルボン酸(7.9mg、収率27%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.31(m,1H),7.92(m,1H),7.51(m,2H),7.39(m,2H),7.32(m,2H),7.11(m,2H),6.95(m,1H),5.98(m,2H),4.83(m,2H),3.70(m,2H),2.81(m,2H),2.64(s,3H),2.16(m,2H).
化合物185
この化合物を5つのステップで調製した:
ステップ1:シアノピリミジン
【化216】
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【0374】
シアン化亜鉛(II)(10.8g、92mmol)および2−クロロ−5−フルオロ−4−メトキシピリミジン(15.0g、92mmol)のジメチルホルムアミド(200mL)中混合物を、10分間窒素を溶液に通して泡立たせることによって室温で脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10.0g、8.65mmol)を添加し、脱気をさらに10分間続け、反応物を90℃で2日間加熱した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(150mL)、食塩水(50mL)および濃水酸化アンモニウム水溶液(10mL)で希釈した。混合した後、層を分離し、水相を別の分の酢酸エチル(150mL)で抽出した。合わせた有機相を2×20mL食塩水で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、60℃で回転蒸発によって濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル勾配を用いてSiO2上で精製すると、回復したクロロピリミジン出発材料および無色油としての所望のシアノピリミジン5.5gが得られた。回復した出発材料を上記のように再処理すると、さらに3.0gの示される中間体(合計終了8.5g、収率60%)が得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.41(s,1H),4.17(s,3H)ppm.
ステップ2:ピリミジンエステル
【化217】
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【0375】
1N水酸化ナトリウム(水溶液)(63.5mL、63.5mmol)を5分間にわたって添加しながら、ステップ1で得られたシアノピリミジン(8.1g、52.9mmol)を氷中で冷却した。混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、3N塩酸(水溶液)を添加してpH3にしながら、氷中で再冷却した。混合物を、最初に回転蒸発、次いで、高真空によって濃縮乾固すると、粗カルボン酸12.8gが白色固体として残り、これをエステル化に直接持ち越した。粗固体を無水メタノール(150mL)中室温で攪拌し、濃硫酸(1.5mL、29.1mmol)を添加した。混合物を一晩攪拌し、次いで、氷中で冷却し、10%NaHCO3(100mL)水溶液を添加し、引き続いて室温でさらに1時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水(100mL)と酢酸エチル(300mL)に分配した。有機相を3×20mL H2Oで洗浄し、次いで、合わせた水相を酢酸エチル200mLで逆抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発によって濃縮した。溶離液として勾配ヘキサン/酢酸エチルを用いてSiO2上で精製すると、エステルピリミジン中間体の白色固体(4.5g、シアノピリミジンからの収率46%)が得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 8.45(s,1H),4.20(s,3H),4.03(s,3H)ppm.
ステップ3およびステップ4:中間体−17
【化218】
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ステップ3:1−(イソオキサゾール−3−イル)エタノン(4.0g、36.3mmol)のTHF(200mL)中溶液をドライアイス/アセトン中で冷却した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(トルエン中1M、33.8mL、33.8mmol)を10分間にわたって添加し、引き続いて−65℃〜−70℃で30分間攪拌した。THF(20mL)中の上で得られたエステルピリミジン(4.5g、24.2mmol)をエノエート溶液に5分間にわたって滴下し、攪拌を室温で一晩続けた。溶媒を真空中で除去し、次いで、残渣をエーテル(100mL)下で粉砕し、濾過した。濾過ケークをエーテル(20mL)で洗浄し、風乾すると、粗ジケトイソオキサゾール8.2gが残り、これをさらに精製することなく次の反応に直接持ち越した。LCMS(m/e)266(M+H)。
ステップ4:粗ジケトイソオキサゾール(理論値6.4g、24.2mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、次いで、氷酢酸(11.4mL、199mmol)およびヒドラジン水和物(4.0mL、83mmol)を添加し、溶液を60℃で30分間加熱した。溶媒を真空下で除去し、次いで、残渣に酢酸エチル(50mL)および10%NaHCO3(200mL)をかぶせ、ガス発生が観察されなくなるまで、室温で攪拌した。ヘキサン(80mL)を添加し、二相性混合物を30分間攪拌し、濾過した。濾過ケークを2×50mL H2O、1:1ヘキサン/酢酸エチル(50mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると、中間体−17 2.69gが淡黄褐色固体として残った。有機濾液はさらなる不純生成物を含有することが分かった。ジクロロメタン/酢酸エチルの勾配溶出を用いるSiO2上でのこの混合物のクロマトグラフィーによって、中間体−17さらに0.39g(合計収量:3.1g、エステルピリミジンから71%)が得られた。
1H−NMR(500MHz,CD
3OD)δ 8.76(s,1H),8.49(s,1H),7.40(s,1H),6.94(s,1H),4.23(s,3H)ppm.LCMS(m/e)262(M+H).
ステップ5:化合物185
【化219】
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【0376】
tert−ブチル3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−17、1当量)およびリチウムtert−ブトキシド(2当量)のジメトキシエタン(2ml)中溶液を60℃で5分間攪拌した。これに1−(ブロモメチル)−4−メチルベンゼン(1.1当量)を添加し、反応物を60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を窒素流下で除去した。結果として生じた固体をメタノール(0.5ml)および濃HCl水溶液(140μl)に溶解し、60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、化合物185(1.5mg、収率5%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.75(m,1H),7.95(m,1H),7.35(s,1H),7.11(m,4H),6.85(m,1H),5.84(s,2H),2.28(s,3H)
化合物187
【化220】
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【0377】
tert−ブチル3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−17、1当量)およびリチウムtert−ブトキシド(3当量)のジメトキシエタン(2ml)中溶液を60℃で5分間攪拌した。これに2−(ブロモメチル)ピリジン、HBr(1.1当量)を添加し、反応物を60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を窒素流下で除去した。結果として生じた固体をメタノール(0.5ml)および濃HCl水溶液(140μl)に溶解し、60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、化合物187(1.5mg、収率5%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.78(s,1H),8.70(d,1H),8.19(t,1H),8.07(d,1H),7.69(t,1H),7.56(s,1H),7.52(d,1H),6.92(s,1H),6.20(s,2H).
化合物189
【化221】
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【0378】
tert−ブチル3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−17、1当量)およびリチウムtert−ブトキシド(3当量)のジメトキシエタン(2ml)中溶液を60℃で5分間攪拌した。これに3−(ブロモメチル)ピリジン、HBr(1.1当量)を添加し、反応物を60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を窒素流下で除去した。結果として生じた固体をメタノール(0.5ml)および濃HCl水溶液(140μl)に溶解し、60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、化合物189(12.9mg、収率40%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.90(s,1H),8.86(d,1H),8.77(d,1H),8.50(d,1H),8.08(d,1H),7.96(br.s.,1H),7.52(s,1H),7.00(d,1H),6.14(s,2H)
化合物190
【化222】
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【0379】
tert−ブチル3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−17、1当量)およびリチウムtert−ブトキシド(2当量)のジメトキシエタン(2ml)中溶液を60℃で5分間攪拌した。これに5−(ブロモメチル)−3−メチルイソオキサゾール(1.1当量)を添加し、反応物を60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を窒素流下で除去した。結果として生じた固体をメタノール(0.5ml)および濃HCl水溶液(140μl)に溶解し、60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、化合物190(13.2mg、収率42%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.84(d,1H),8.04(m,1H),7.47(s,1H),6.97(d,1H),6.15(m,1H),6.06(s,2H),2.22(m,3H).
化合物141および化合物140の合成
【化223】
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【0380】
2−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)オキサゾール、2−(アミノメチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(中間体−1F、3.0当量)およびトリエチルアミン(10当量)のジオキサン−水(2:1)中溶液を5日間90〜100℃に加熱した。反応混合物を水で希釈し、1N HCl溶液でpH4に酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜25%酢酸エチル勾配)による精製によって、白色固体として化合物141(38mg、2つのステップにわたって収率55%)および白色固体として化合物140(11mg、2つのステップにわたって21%)が得られた。
化合物141:
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δppm 8.27(m,2H),7.73(s,1H),7.45(s,1H),7.23(m,1H),7.14(app.t,1H),7.05−7.00(m,2H),6.10(s,2H),5.72(br s,1H),4.15(d,2H).交換可能なOHプロトンは観察されなかった。
化合物140:
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δppm 8.13(d,1H),7.68(s,1H),7.48(s,1H),7.21(s,1H),7.18(m,1H),7.01(app.t,1H),6.95(app.t,1H),6.87(app.t,1H),6.09(s,2H),3.68(q,4H),1.29(t,6H).
化合物142の合成
【化224】
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【0381】
3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−1G、この化合物は、中間体1Fの調製と同様に、但し、特許出願公開である国際公開第2013/101830号パンフレットに以前記載された対応する2−(1−(2,3−ジフルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−オールから始めて調製した)および亜鉛末(2.5当量)のTHF中灰色がかった黄色懸濁液を酢酸(2.8当量)で処理し、75℃で2日間加熱した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を1N NaOH溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(10〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配)を介して精製すると、化合物142(39mg、74%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 9.12(s,1H),8.97(s,2H),7.69(s,1H),7.38(m,1H),7.30(s,1H),7.14(m,1H),6.78(app.t,1H),5.97(s,2H).
化合物143
標記化合物を5つのステップで合成した:
【化225】
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ステップ1:エチル1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートおよびエチル1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−3−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートの合成
【0382】
3−フルオロ−2−(ヒドラジニルメチル)ピリジン塩酸塩(1.0当量)および炭酸カリウム(0.5当量)のエタノール/水(10:1)中懸濁液をエチル4−(イソオキサゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエート(1当量)で処理した。結果として生じたオレンジ色懸濁液を60℃で24時間加熱した。粗混合物を真空中で濃縮した。水を添加し、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜25%酢酸エチル勾配)による精製によって、エチル1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(47%)およびエチル1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−3−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(9.7%)が得られた。
ステップ2:1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0383】
エチル1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートのTHF/水(3:1比)中溶液に水酸化リチウム(2.0当量)を添加した。5時間後、反応混合物を真空中で濃縮してTHFのほとんどを除去した。結果として生じた混合物を水で希釈し、1N HCl溶液の添加により、pH4〜5に酸性化した。生成物、1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸を真空濾過によって回収した。濾液を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去すると、さらなる生成物(96%)が得られた。
ステップ3:1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルの合成
【0384】
1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸、2−メチルプロパン−2−アミン(3.0当量)およびトリエチルアミン(2.0当量)の酢酸エチル中懸濁液に、n−プロピルホスホン酸無水物(T3P、酢酸エチル中50重量%溶液、3.0当量)を添加した。結果として生じた黄色溶液を65℃で3時間加熱した。溶媒を真空中で除去した。三塩化ホスホリル(20当量)を添加し、得られた混合物を70℃で2時間攪拌した。反応物を、水と氷の混合物に慎重に注ぎ入れることによってクエンチし、飽和重炭酸ナトリウム溶液/固体重炭酸ナトリウムの添加により、pH7に中和し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去すると、1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル(>99%)が得られた。
ステップ4:1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(中間体18)の合成
【0385】
1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルのメタノール中溶液をナトリウムメトキシド(MeOH中0.5N溶液、4.0当量)で処理し、4時間攪拌した。塩化アンモニウム(10当量)を添加した。反応混合物を周囲温度で36時間および50℃で6.5時間攪拌した。粗混合物を真空中で濃縮し、半飽和重炭酸ナトリウム溶液と酢酸エチルに分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去すると、1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(98%)が得られ、これをさらに操作することなく使用した。
ステップ5:化合物143の合成
【0386】
1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(中間体18)のエタノール中懸濁液をナトリウム(Z)−3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(4.0当量)で処理し、90℃で2時間加熱した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をHCl(EtOH中1.25M溶液)の添加によって中和した。結果として生じた懸濁液を真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタン/イソプロパノール(7:1)と水に分配し、1N NaOH溶液の添加によりpHを6に調整した。水層をジクロロメタン/イソプロパノール(7:1)で逆抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5〜20%アセトニトリル/メタノール(7:1)勾配)による精製によって、化合物143(220mg、60%)が淡黄褐色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ ppm 13.2(br s,1H),9.07(s,1H),8.23(d,1H),8.12(br s,1H),7.76(app.t,1H),7.63(s,1H),7.40(m,1H),7.23(s,1H),6.05(s,2H).
化合物144
標記化合物を2つのステップで合成した:
ステップ1:3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾールの合成
【化226】
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【0387】
5−フルオロ−2−(1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4(3H)−オンの溶媒としての三塩化ホスホリル(85当量)中溶液を65℃で2時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、窒素流下で送風乾燥させ、次いで、トルエンから2回濃縮した。結果として生じた黄色がかった茶色固体、3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾールを真空中で乾燥させ、さらに操作することなく次のステップに使用した。
ステップ2:化合物144の合成
【0388】
3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾールおよび亜鉛末(1.7当量)のTHF中灰色がかった黄色懸濁液を酢酸(2.8当量)で処理し、75℃で3時間加熱した。さらなる量の亜鉛末(2.8当量)および酢酸(2.8当量)を添加し、反応物を75℃で20時間加熱した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液を半飽和重炭酸ナトリウム溶液と酢酸エチルに分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(30〜60%酢酸エチル/ヘキサン勾配)を介して精製すると、化合物144(30mg、2つのステップにわたって35%)が淡黄色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 9.06(s,1H),8.95(s,2H),8.25(d,1H),7.76(app.t,1H),7.64(s,1H),7.40(m,1H),7.28(s,1H),6.06(s,2H).
化合物145
【化227】
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【0389】
1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(中間体−18)のピリジン中溶液を1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU、4.0当量)および3−エトキシアクリロニトリル(2.5当量)で処理し、110℃で46時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、真空中で濃縮し、半飽和重炭酸ナトリウム溶液とジクロロメタンに分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中10〜25%アセトニトリル/メタノール(7:1)勾配)、引き続いて分取HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸を含む5〜75%アセトニトリル/水勾配)を介して精製すると、化合物I−145(17mg、21%、TFA塩)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 14.1(br s,1H,TFA),9.11(s,1H),8.78(br s,2H),8.24(d,1H),8.10(d,1H),7.78(app.t,1H),7.61(s,1H),7.42(m,1H),7.28(s,1H),6.63(d,1H),6.11(s,2H).
化合物146
標記化合物を2つのステップで合成した:
ステップ1:3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾールの合成
【化228】
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【0390】
5−フルオロ−2−(1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4(3H)−オンの溶媒としての三塩化ホスホリル(100当量)中溶液を65℃で3時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、窒素流下で送風乾燥させ、次いで、トルエンから2回濃縮した。結果として生じた黄色がかった茶色固体、3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾールを真空中で乾燥させ、さらに操作することなく次のステップに使用した。
ステップ2:化合物146の合成
【0391】
3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾールおよび水酸化アンモニウム(35当量、水中29%溶液)のジオキサン中黄色溶液を22時間60℃に加熱した。結果として生じた黄色懸濁液を水で希釈した。生成物を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥させると、化合物146(37mg、2つのステップにわたって収率98%)が淡黄褐色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm 9.04(s,1H),8.25(d,1H),8.21(d,1H),7.75(app.t,1H),7.44(s,1H),7.42−7.34(m,3H),7.22(s,1H),6.00(s,2H).
化合物147
【化229】
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【0392】
中間体−1A(50.0mg、0.134mmol)、4−メトキシ−1H−ピロール−2(5H)−オン(18.2mg、0.161mmol)および炭酸セシウム(65.4mg、0.201mmol)のジオキサン(2mL)中懸濁液を2時間95℃に加熱し、次いで、70℃で12時間加熱した。次いで、反応混合物を水に希釈し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると残渣が得られた。精製を、25分間にわたり(0.1%トリフルオロ酢酸を添加した)水中5〜95%アセトニトリルの勾配を利用する逆相HPLCによって達成すると、1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)−4−メトキシ−1H−ピロール−2(5H)−オン、化合物147(2.0mg、収率3%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):8.64(d,1H),8.49(d,1H),7.36(s,1H),7.20−7.23(m,1H),7.02−7.07(m,1H),6.98−7.01(m,1H),6.87−6.90(m,1H),6.61(d,1H),5.99(s,2H),5.26(s,1H),4.70(s,2H),3.94(s,3H).
化合物148
【化230】
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【0393】
中間体−1A(70.0mg、0.187mmol)、(R)−2−アミノ−3−メチルブタン−1−オール(0.0250mL、0.225mmol)およびトリエチルアミン(0.104ml、0.749mmol)の懸濁液を85℃で16時間、ジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中で加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、乾燥させた。粗生成物をジクロロメタン中で再構成し、水(2×30mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、(R)−2−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルブタン−1−オール、化合物148(69.4mg、収率95%)が白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm):8.75(s,1H),8.05(d,1H),7.40(s,1H),7.24−7.29(m,1H),7.07−7.11(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.90(s,1H),6.79−6.82(m,1H),5.96(s,2H),4.34−4.37(m,1H),3.80(dd,1H),3.72(dd,1H),2.03−2.09(m,1H),1.05(d,3H),1.00(d,3H).
化合物149
【化231】
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【0394】
中間体−1A(70.0mg、0.187mmol)、(R)−2−アミノ−4−メチルペンタン−1−オール(0.0290mL、0.225mmol)およびトリメチルアミン(0.104mL、0.749mmol)の懸濁液を85℃で16時間、ジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中で加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、乾燥させた。粗生成物をジクロロメタン中で再構成し、水(2×30mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、(R)−2−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−4−メチルペンタン−1−オール、化合物149(67.3mg、収率79%)が白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.09(s,1H),8.14(d,1H),7.43(s,1H),7.28−7.34(m,2H),7.19−7.23(m,2H,2 overlapping shifts),7.08−7.11(m,1H),6.86−6.89(m,1H),5.91(d,1H),5.84(d,1H),4.74(m,1H),4.44(br.s,1H),3.46−3.50(m,1H),3.40−3.45(m,1H),1.56−1.62(m,1H),1.45−1.51(m,1H),1.36−1.41(m,1H),0.90(d,3H),0.88(d,3H).
化合物150
【化232】
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【0395】
中間体−1A(70.0mg、0.187mmol)、(R)−(+)−メチオナノール(Methionanol)(30.4mg、0.225mmol)およびトリエチルアミン(0.104mL、0.749mmol)の懸濁液を85℃で16時間、ジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中で加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に希釈すると、黄色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、乾燥させた。粗生成物をジクロロメタン中で再構成し、水(2×30mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、(R)−2−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−4−(メチルチオ)ブタン−1−オール、化合物150(47.5mg、収率54%)が淡黄色蝋様固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.09(d,1H),8.17(d,1H),7.49(s,1H),7.39(d,1H),7.31−7.34(m,1H),7.23(s,1H),7.19−7.23(m,1H),7.08−7.11(m,1H),6.81−6.84(m,1H),5.90(d,1H),5.87(d,1H),4.80−4.82(m,1H),4.35−4.42(m,1H),3.51−3.55(m,1H),3.45−3.50(m,1H),2.50−2.54(m,2H),2.02(s,3H),1.90−1.95(m,1H),1.80−1.85(m,1H).
化合物151
【化233】
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【0396】
中間体−1A(75.0mg、0.201mmol)、(R)−2−アミノヘキサン−1−オール(28.2mg、0.241mmol)およびトリエチルアミン(0.104mL、0.749mmol)の懸濁液を85℃で16時間、ジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中で加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、乾燥させた。粗生成物をジクロロメタン中で再構成し、水(2×30mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、(R)−2−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール、化合物151(83.2mg、収率91%)が灰白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.09(d,1H),8.15(d,1H),7.46(s,1H),7.29−7.34(m,2H),7.20−7.23(m,2H,2つの重複シフト)、7.08−7.11(m,1H),6.81−6.85(m,1H),5.91(d,1H),5.87(d,1H),4.71−4.74(m,1H),4.29−4.34(m,1H),3.48−3.52(m,1H),3.42−3.48(m,1H),1.61−1.68(m,1H),1.46−1.53(m,1H),1.19−1.36(m,4H),0.81(t,3H).
化合物152
【化234】
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【0397】
中間体−1A(75.0mg、0.201mmol)、(R)−2−アミノペンタン−1−オール(24.8mg、0.241mmol)およびトリエチルアミン(0.104mL、0.749mmol)の懸濁液を85℃で16時間、ジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中で加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、乾燥させた。粗生成物をジクロロメタン中で再構成し、水(2×30mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、(R)−2−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール、化合物152(47.1mg、収率53%)が灰白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.09(s,1H),8.15(d,1H),7.46(s,1H),7.29−7.35(m,2H),7.20−7.23(m,2H,2 overlapping shifts),7.08−7.11(m,1H),6.83−6.86(m,1H),5.91(d,1H),5.87(d,1H),4.73(m,1H),4.32−4.38(m,1H),3.48−3.52(m,1H),3.43−3.47(m,1H),1.58−1.65(m,1H),1.46−1.53(m,1H),1.26−1.40(m,2H),0.88(t,3H).
化合物127
【化235】
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【0398】
中間体−1A(82.0mg、0.219mmol)、2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン−1−オール(45.0mg、0.263mmol)およびトリエチルアミン(0.122mL、0.876mmol)のジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中懸濁液を85℃で72時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、乾燥させた。粗生成物をジクロロメタン中で再構成し、水(2×30mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、6,6,6−トリフルオロ−2−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール、化合物127(80.1mg、収率72%)が白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.08(s,1H),8.18(d,1H),7.49(s,1H),7.38(d,1H),7.30−7.34(m,1H),7.20−7.24(m,2H,2つの重複シフト),7.07−7.10(m,1H),6.78−6.81(m,1H),5.88(s,2H),4.80(m,1H),4.33−4.38(m,1H),3.50−3.55(m,1H),3.45−3.49(m,1H),2.40−2.48(m,1H),2.20−2.29(m,1H),1.70−1.76(m,1H),1.54−1.63(m,2H),1.46−1.52(m,1H).
化合物153
【化236】
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【0399】
中間体−1A(74.5mg、0.199mmol)、2−エチルブタン−1,2−ジアミン(27.8mg、0.239mmol)およびトリエチルアミン(0.111mL、0.797mmol)のジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中溶液を85℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、真空中で乾燥させると、2−エチル−N1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)ブタン−1,2−ジアミン、化合物153(76.8mg、収率85%)が灰白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm):8.77(s,1H),8.15−8.19(m,1H),7.46−7.49(m,1H),7.26−7.30(m,1H),7.10−7.13(m,1H),7.02−7.06(m,1H),6.90(s,1H),6.76−6.80(m,1H),5.98(s,2H),3.66(s,2H),1.59−1.72(m,4H),0.96−1.03(m,6H).
化合物154
【化237】
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【0400】
中間体−1A(70.0mg、0.187mmol)、2,3−ジメチルブタン−1,2−ジアミン(26.1mg、0.225mmol)およびトリエチルアミン(0.104mL、0.749mmol)のジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中溶液を85℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、真空中で乾燥させると、N1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)−2,3−ジメチルブタン−1,2−ジアミン、化合物154(70.7mg、収率83%)が灰白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.09(m,1H),8.18(d,1H),7.45(s,1H),7.31−7.35(m,1H),7.25−7.29(m,1H),7.19−7.23(m,2H),7.09−7.12(m,1H),6.88−6.91(m,1H),5.87(s,2H),3.41−3.49(m,2H),1.57−1.63(m,1H),0.91(d,3H),0.90(s,3H),0.88(s,3H),[2N−Hプロトンは観察されなかった]。
化合物155
【化238】
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【0401】
中間体−1A(113mg、0.303mmol)、2−メチルペンタン−1,2−ジアミン(42.3mg、0.364mmol)およびトリエチルアミン(0.169mL、1.21mmol)のジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中溶液を85℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、粘性油に濃縮し、これを静置すると凝固して、N1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)−2−メチルペンタン−1,2−ジアミン(117mg、収率85%)が白色泡沫状固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm):8.76(s,1H),8.07(d,1H),7.43(s,1H),7.24−7.29(m,1H),7.07−7.11(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.90(s,1H),6.80−6.83(m,1H),5.96(s,2H),3.67(d,1H),3.60(d,1H),1.42−1.50(m,4H),1.15(s,3H).
化合物156
【化239】
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【0402】
中間体−1A(101mg、0.271mmol)、2,4−ジメチルペンタン−1,2−ジアミン(42.4mg、0.326mmol)およびトリエチルアミン(0.151mL、1.21mmol)のジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中溶液を85℃で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、水に希釈し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、真空中で濃縮すると、N1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)−2,4−ジメチルペンタン−1,2−ジアミン、化合物156(109.7mg、収率86%)が灰白色粘着性ゴムとして得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.09(s,1H),8.18(d,1H),7.47(s,1H),7.31−7.34(m,1H),7.19−7.23(m,2H,2つの重複シフト),7.08−7.11(m,1H),6.85−6.88(m,1H),5.88(s,2H),3.36−3.44(m,2H),1.78−1.85(m,1H),1.58(br.s,2H),1.23−1.31(m,2H),1.01(s,3H),0.92(d,3H),0.88(d,3H),[2N−Hプロトンは観察されなかった]。
化合物157
【化240】
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【0403】
(2R,3S)−1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)−3−メチルピペリジン−2−カルボン酸(この化合物は以前、特許出願公開である国際公開第2014144100号パンフレットに記載された、25.0mg、0.0520mmol)のジオキサン(1mL)中懸濁液に、4−(2−ブロモエチル)モルホリン臭化水素酸塩(15.7mg、0.0570mmol)、引き続いて炭酸セシウム(25.4mg、0.0780mmol)を添加した。反応混合物を90℃で2時間加熱し、その後、反応混合物をDMSO(1mL)および水(0.5mL)に希釈し、25分間にわたり(0.1%トリフルオロ酢酸を添加した)水中5〜95%アセトニトリルの勾配を利用する逆相HPLCによって直接精製すると、(2R,3S)−2−モルホリノエチル1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)−3−メチルピペリジン−2−カルボキシレート、化合物157(16.7mg、収率54%)が白色泡沫状固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3CN)δ(ppm):8.69(s,1H),8.24(d,1H),7.47(s,1H),7.30−7.34(m,1H),7.11−7.15(m,1H),7.08−7.11(m,1H),6.96−6.99(m,1H),6.90(s,1H),5.88(s,2H),5.32(d,1H),4.39−4.47(m,3H,2つの重複シフト)、3.62−3.79(m,4H),3.50−3.55(m,2H),3.28−3.34(m,4H),2.84−2.93(m,2H),1.85−1.88(m,1H),1.68−1.75(m,2H),1.50−1.56(m,1H),1.16(d,3H).
化合物158
【化241】
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【0404】
2−モルホリノエチルカルバメート(134mg、0.769mmol)のメタノール(4mL)中溶液にカリウムtert−ブトキシド(86.0mg、0.769mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後、これを濃縮すると白色固体が得られた。得られた固体をDMSO(4mL)中で再構成し、その後、中間体−1A(287mg、0.769mmol)を添加した。反応混合物を室温で72時間攪拌し、その後、ジオキサンを真空中で除去した。粗生成物混合物を、25分間にわたり(0.1%トリフルオロ酢酸を添加した)水中5〜95%アセトニトリルの勾配を利用する逆相HPLCによって精製すると、2つの化合物の混合物が得られた。50分間にわたりジクロロメタン中3〜15%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによるさらなる精製によって、2−モルホリノエチル(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)カルバメート、化合物158(28.7mg、収率7%)が白色結晶固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm):8.78(s,1H),8.64(d,1H),7.53(s,1H),7.26−7.30(m,1H),7.08−7.12(m,1H),7.02−7.06(m,1H),6.89(s,1H),6.85−6.89(m,1H),5.97(s,2H),4.51−4.56(m,2H),3.78−3.86(m,4H),3.33−3.37(m,2H),[4Hは観察されなかった、CD
3ODと等時性]。
化合物159
【化242】
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【0405】
中間体−1A(281mg、0.751mmol)、2−アミノ−5−(アミノメチル)フェノール二塩酸塩(182mg、0.864mmol)およびトリエチルアミン(0.524mL、3.76mmol)のジオキサン(3mL)と水(1.5mL)の混合物中懸濁液を90℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、1N塩酸水溶液および水に希釈し、濾過し、真空中で乾燥させると粗固体が得られた。精製を、60分間にわたりジクロロメタン中3〜10%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーを用いて達成すると、生成物の混合物が得られた。45分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによるさらなる精製によって、2−アミノ−5−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)フェノール、化合物159(135mg、収率38%)がオレンジ色−黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.09(s,1H),8.93(br.s,1H),8.17(d,1H),8.11(m,1H),7.49(s,1H),7.31−7.35(m,1H),7.24(s,1H),7.20−7.24(m,1H),7.10−7.13(m,1H),6.85−6.88(m,1H),6.67(s,1H),6.62(d,1H),6.50(d,1H),5.90(s,2H),4.51(d,2H),4.42(br.s,2H).
化合物160
【化243】
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【0406】
化合物159(49.5mg、0.104mmol)のピリジン(1mL)中溶液に、シクロプロパンスルホニルクロリド(0.0120mL、0.115mmol)を添加した。16時間後、反応混合物を、60分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィーを用いて直接精製すると、N−(4−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシフェニル)シクロプロパンスルホンアミド、化合物160(41.9mg、収率69%)がオレンジ色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3CN)δ(ppm):8.65(s,1H),8.10(d,1H),7.49(br.s,1H),7.36(s,1H),7.27−7.30(m,1H),7.27(d,1H),7.10−7.13(m,1H),7.05−7.09(m,1H),7.02(m,2H),6.91−6.94(m,2H),6.84(s,1H),6.60−6.62(m,1H),5.86(s,2H),4.70(d,2H),2.43−2.48(m,1H),0.89−0.94(m,2H),0.85−0.89(m,2H).
化合物161
【化244】
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【0407】
化合物159(40.8mg、0.086mmol)のピリジン(1mL)中溶液に、メタンスルホニルクロリド(7.36μL、0.0940mmol)を添加した。16時間後、反応混合物をその体積の約10%に濃縮し、25分間にわたり(0.1%トリフルオロ酢酸を添加した)水中5〜95%アセトニトリルの勾配を利用する逆相HPLCによって精製すると、N−(4−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−ヒドロキシフェニル)メタンスルホンアミド、化合物161(5.8mg、収率12%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3CN)δ(ppm): 8.69(s,1H),8.10(d,1H),7.61(m,1H),7.49(s,1H),7.26−7.30(m,1H),7.26(d,1H),7.16(br.s,1H),7.03−7.11(m,3H,3つのシフトが重複)、6.94−6.97(m,2H),6.88(s,1H),5.86(s,2H),4.77(d,2H),2.89(s,3H),[1N−Hプロトンは観察されなかった]。
化合物162
【化245】
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【0408】
3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸(中間体−22、50.0mg、0.117mmol、この中間体は特許出願公開である国際公開第2014144100号パンフレットに記載された)、4−(2−ブロモエチル)モルホリン臭化水素酸塩(35.5mg、0.129mmol)および炭酸セシウム(57.3mg、0.176mmol)のジオキサン(1mL)中懸濁液を90℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、次いで、45分間にわたりジクロロメタン中3〜7%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、2−モルホリノエチル3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート、化合物162(34.8mg、収率55%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm): 8.76(s,1H),8.07(d,1H),7.44(s,1H),7.25−7.29(m,1H),7.07−7.11(m,1H),7.02−7.05(m,1H),6.91(s,1H),6.81−6.84(m,1H),5.96(s,2H),4.22(t,2H),3.91(t,2H),3.63(t,4H),2.76(t,2H),2.59(t,2H),2.45−2.50(m,4H).
化合物163
【化246】
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【0409】
3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸(中間体−22、52.1mg、0.122mmol)のジエチルエーテル(4mL)とメタノール(1mL)の混合物中懸濁液に、トリメチルシリルジアゾメタン(183μL、0.367mmol)のジエチルエーテル中2M溶液を添加した。次いで、30分後、反応混合物を濃縮し、45分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、メチル3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート、化合物163(27.1mg、収率50%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm): 8.76(s,1H),8.06(d,1H),7.43(s,1H),7.25−7.29(m,1H),7.07−7.11(m,1H),7.02−7.05(m,1H),6.90(s,1H),6.80−6.83(m,1H),5.96(s,2H),3.89(t,2H),3.66(s,3H),2.74(t,2H).
化合物164
【化247】
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【0410】
3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸(中間体−22、68.6mg、0.161mmol)のジクロロメタン(4mL)とアセトニトリル(2mL)の混合物中0℃懸濁液に、塩化オキサリル(0.201mL、0.402mmol)のジクロロメタン中2M溶液を添加した。3滴のN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、得られた反応混合物を0℃で10分間攪拌し、次いで、室温まで加温した。30分後、さらなる塩化オキサリル溶液(0.8mL)を添加し、その後、反応混合物を15分間攪拌し、次いで、濃縮乾固すると、3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノイルクロリド(72mg、0.162mmol、収率101%)が蝋様灰白色固体として得られた。
3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノイルクロリド(36mg、0.081mmol)のジクロロメタン(7.5mL)中溶液にプロパン−2−オール(0.616ml、8.09mmol)を添加した。反応混合物を15分間攪拌し、その後、溶媒を真空中で除去すると粗生成物が得られた。精製を、45分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって達成すると、イソプロピル3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート、化合物164(11mg、収率29%)が灰白色蝋様固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm): 8.46(s,1H),8.15(s,1H),7.35(s,1H),7.18−7.22(m,1H),7.01−7.05(m,1H),6.96−6.99(m,1H),6.83−6.86(m,1H),6.60(s,1H),5.98(s,2H),5.74(br.s,1H),5.08(m,1H),3.93−3.96(m,2H),2.70(t,2H),1.27(d,6H).
化合物165
【化248】
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【0411】
3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸(中間体−22、68.6mg、0.161mmol)のジクロロメタン(4mL)とアセトニトリル(2mL)の混合物中0℃懸濁液に、塩化オキサリル(0.201mL、0.402mmol)のジクロロメタン中2M溶液を添加した。3滴のN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、得られた反応混合物を0℃で10分間攪拌し、次いで、室温まで加温した。30分後、さらなる塩化オキサリル溶液(0.8mL)を添加し、その後、反応混合物を15分間攪拌し、次いで、濃縮乾固すると、3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノイルクロリド(72mg、0.162mmol、収率101%)が蝋様灰白色固体として得られた。
【0412】
3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノイルクロリド(36mg、0.081mmol)のジクロロメタン(7.5mL)中溶液に無水エタノール(0.473mL、8.09mmol)を添加した。反応混合物を15分間攪拌し、その後、溶媒を真空中で除去すると粗生成物が得られた。精製を、45分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって達成すると、エチル3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート、化合物165(8.0mg、収率22%)が灰白色蝋様固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm): 8.46(s,1H),8.16(s,1H),7.39(br.s,1H),7.18−7.22(m,1H),7.01−7.05(m,1H),6.96−6.99(m,1H),6.84−6.87(m,1H),6.61(s,1H),5.98(s,2H),4.20(q,2H),3.95−3.98(m,2H),2.74(t,2H),1.29(t,3H),[1NHプロトンは観察されなかった]。
化合物166
【化249】
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【0413】
中間体−1A(294mg、0.787mmol)、N−メチルプロパ−2−エン−1−アミン(0.187mL、1.98mmol)のジオキサン(2mL)と水(1mL)の混合物中懸濁液を90℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、次いで、1N塩酸溶液および水に希釈すると、沈殿の形成がもたらされた。この固体を濾過し、真空中で乾燥させると、N−アリル−5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−N−メチルピリミジン−4−アミン、化合物166(288mg、収率90%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm): 8.45(d,1H),8.16(d,1H),7.29(s,1H),7.17−7.21(m,1H),7.00−7.05(m,1H),6.95−6.98(m,1H),6.83−6.87(m,1H),6.59(d,1H),5.97(s,2H),5.87−5.96(m,1H),5.25−5.28(m,1H),5.23(s,1H),4.23(d,2H),3.28(d,3H).
化合物167
【化250】
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【0414】
3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)
イソオキサゾール(中間体1A、195mg、0.521mmol)およびトランス−ピロリジン−3,4−ジオール(113mg、1.10mmol)のジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中懸濁液を90℃で2時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、1N塩酸および水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされ、これを濾過し、乾燥させた。粗生成物をジクロロメタン/イソプロパノール(5:1)中で再構成し、水(2×30mL)、飽和塩化ナトリウム溶液(2×30mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、トランス−1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−3,4−ジオール、化合物167(226mg、収率98%)が灰白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm): 9.08(d,1H),8.22(d,1H),7.52(s,1H),7.31−7.35(m,1H),7.24(d,1H),7.20−7.23(m,1H),7.09−7.12(m,1H),6.83−6.86(m,1H),5.90(s,2H),5.21(d,2H),4.05(br.s,2H),3.79−3.83(br.m,2H),3.68(d,2H).
化合物168
【化251】
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【0415】
中間体−1A(122mg、0.326mmol)、4−(1−ヒドロキシ−2−メチルアミノ−エチル)−ベンゼン−1,2−ジオール(62.1mg、0.339mmol)およびトリエチルアミン(0.182mL、1.31mmol)のジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中懸濁液を90℃で2時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却させ、1N塩酸水溶液および水に希釈し、濾過し、乾燥させると粗生成物が黄褐色固体として得られた。この物質の精製を、60分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって達成すると、4−(2−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−1−ヒドロキシエチル)ベンゼン−1,2−ジオール、化合物168(24.4mg、収率14%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm): 8.75(d,1H),8.07(d,1H),7.38(s,1H),7.24−7.28(m,1H),7.06−7.10(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.90(d,1H),6.87−6.89(m,1H),6.84−6.86(m,1H),6.73−6.75(m,1H),6.72(d,1H),5.96(s,2H),4.89−4.93(m,1H),3.82−3.93(m,2H),3.30(d,3H).
化合物169
【化252】
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【0416】
中間体−1A(115mg、0.308mmol)、シス−ピロリジン−3,4−ジオール(41.2mg、0.400mmol)およびトリエチルアミン(0.214mL、1.538mmol)のジオキサン(1mL)と水(0.5mL)の混合物中懸濁液を90℃で2時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却させ、1N塩酸水溶液および水に希釈し、濾過し、真空中で乾燥させると、粗生成物シス−1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−3,4−ジオール、化合物169(104.6mg、0.219mmol、収率71.0%)が灰白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ(ppm): 9.08(d,1H),8.21(d,1H),7.51(s,1H),7.30−7.35(m,1H),7.24(d,1H),7.20−7.23(m,1H),7.09−7.12(m,1H),6.82−6.86(m,1H),5.90(s,2H),5.01(d,2H),4.12−4.15(m,2H),3.80−3.84(m,2H),3.55−3.59(m,2H).
化合物170
【化253】
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【0417】
中間体−1A(65.5mg、0.175mmol)および2−(ピペラジン−1−イル)エタノール(0.0860mL、0.701mmol)のジオキサン(2mL)と水(1mL)の混合物中懸濁液を12時間85℃に加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、1N塩酸水溶液および水に希釈し、濾過し、真空中で乾燥させると、2−(4−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エタノール、化合物170(40.8mg、収率50%)が白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm): 8.74(d,1H),8.15(d,1H),7.42(s,1H),7.24−7.28(m,1H),7.06−7.10(m,1H),7.00−7.03(m,1H),6.89(d,1H),6.79−6.82(m,1H),5.94(s,2H),3.96(t,4H),3.72(t,2H),2.67(t,4H),2.59(t,2H).
化合物171
【化254】
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【0418】
中間体−1A(70.0mg、0.187mmol)およびメチル4−ピペリジンカルボキシレート(0.0760mL、0.562mmol)のジオキサン(2mL)と水(1mL)の混合物中懸濁液を90℃で12時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却させ、水で希釈し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると粗生成物が得られた。精製を、60分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって達成すると、メチル1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシレート、化合物171(73.8mg、収率82%)が透明な粘性油として得られ、これは静置すると白色ゴムに凝固した。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm): 8.75(d,1H),8.14(d,1H),7.42(s,1H),7.24−7.29(m,1H),7.08−7.10(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.90(d,1H),6.80−6.83(m,1H),5.95(s,2H),4.58−4.61(m,2H),3.70(s,3H),3.27−3.31(m,2H),2.72−2.78(m,1H),2.03−2.06(m,2H)1.74−1.82(m,2H).
化合物172
【化255】
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【0419】
3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン酸(中間体−23、25.6mg、0.0580mmol、この中間体は、特許出願公開である国際公開第2014144100号パンフレットに記載された)のジエチルエーテル(0.75mL)とメタノール(0.25mL)の溶液中懸濁液に、トリメチルシリルジアゾメタン(0.035mL、0.070mmol)のジエチルエーテル中2M溶液を添加した。1時間後、反応物を、60分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、メチル3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパノエート、化合物172(7.2mg、収率27%)が透明な油として得られ、これは静置すると白色蝋様固体に凝固した。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm): 8.45(d,1H),8.18(d,1H),7.30(s,1H),7.18−7.21(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.95−6.99(m,1H),6.85−6.89(m,1H),6.59(d,1H),5.96(s,2H),4.00(t,2H),3.69(s,3H),3.35(d,3H),2.76(t,2H).
化合物173
【化256】
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【0420】
1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−オール(中間体−24、15mg、0.034mmol、この中間体は、特許出願公開である国際公開第2014144100号パンフレットに記載された)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、N−α−t−Boc−グリシン(7.8mg、0.044mmol)、引き続いてN,N−ジメチルアミノピリジン(2.1mg、0.017mmol)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(8.5mg、0.044mmol)を添加した。反応混合物を室温で72時間攪拌させ、その後、反応混合物を、60分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセテート(21.0mg、収率103%)が白色固体として得られた。
1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセテート(21.0mg、0.035mmol)のジクロロメタン(4mL)中溶液にトリフルオロ酢酸(0.30mL、3.9mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間加熱し、その後、反応混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によって中和し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、1−(5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル2−アミノアセテート、化合物173(12.7mg、収率73%)がクリーム色固体として得られた。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm): 8.75(d,1H),8.16(d,1H),7.42(s,1H),7.25−7.29(m,1H),7.07−7.11(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.90(d,1H),6.80−6.83(m,1H),5.95(s,2H),5.12−5.16(m,1H),4.18−4.24(m,2H),3.76−3.82(m,2H),3.43(s,2H),2.05−2.10(m,2H)1.77−1.84(m,2H).
化合物174
【化257】
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【0421】
4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ブタン酸(中間体−24、8.6mg、0.020mmol、この中間体は、特許出願公開である国際公開第2014144100号パンフレットに記載された)のジエチルエーテル(0.50mL)とメタノール(0.167mL)の混合物中懸濁液に、トリメチルシリルジアゾメタン(9.8μL、0.020mmol)のジエチルエーテル中2M溶液を添加した。1時間後、反応物を濃縮し、次いで、25分間にわたり(0.1%トリフルオロ酢酸を添加した)水中5〜95%アセトニトリルの勾配を用いる逆相HPLCによって精製すると、メチル4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ブタノエート、化合物174(2.8mg、収率32%)が透明な無色油として得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm): 8.52(d,1H),8.38(d,1H),7.48(s,1H),7.23−7.27(m,1H),7.14−7.18(m,1H),7.04−7.07(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.66(d,1H),5.93(s,2H),3.81(m,2H),3.72(s,3H),2.54(t,2H),2.07−2.12(m,2H),[1N−Hは観察されなかった]。
化合物175
【化258】
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【0422】
5−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン酸(37.2mg、0.0820mmol、この中間体は以前、特許出願公開である国際公開第2014144100号パンフレットに記載された)のジエチルエーテル(0.75mL)とメタノール(0.250mL)の混合物中懸濁液に、トリメチルシリルジアゾメタン(0.045mL、0.090mmol)のジエチルエーテル中2M溶液を添加した。1時間後、反応物を、60分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって直接精製すると、メチル5−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタノエート、化合物175(12.8mg、収率33%)が透明な無色の蝋様ゴムとして得られた。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm): 8.45(d,1H),8.14(d,1H),7.34(s,1H),7.17−7.22(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.95−6.98(m,1H),6.84−6.87(m,1H),6.65(d,1H),5.98(s,2H),5.17(m,1H),3.68(s,3H),3.62−3.67(m,2H),2.43(t,2H),1.74−1.81(m,4H).
化合物176
【化259】
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【0423】
中間体−1A(124mg、0.332mmol)および4−アミノブタン−1−オール(0.122mL、1.33mmol)のジオキサン(2mL)と水(1mL)の混合物中懸濁液を70℃で2時間加熱した。反応混合物を水に希釈すると、白色沈殿の形成がもたらされた。この生成物を濾過し、真空中で乾燥させると、4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ブタン−1−オール、化合物176(98.8mg、収率70%)が白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ(ppm): 8.74(s,1H),8.01(d,1H),7.40(s,1H),7.24−7.28(m,1H),7.06−7.10(m,1H),7.01−7.04(m,1H),6.89(m,1H),6.81−6.84(m,1H),5.95(s,2H),3.61−3.66(m,4H),1.74−1.80(m,2H)1.62−1.68(m,2H).
化合物177
【化260】
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【0424】
3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン−1−オール(中間体−27、98.5mg、0.239mmol、この中間体は、特許出願公開である国際公開第2014144100号パンフレットに記載された)、N−α−t−Boc−グリシン(50.2mg、0.287mmol)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(8.8mg、0.072mmol)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(54.9mg、0.287mmol)を添加した。反応物を室温で16時間攪拌し、その後、反応混合物を、60分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって直接精製すると、4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ブチル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセテート中間体(98.8mg)が得られた。
4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリミジン−4−イル)アミノ)ブチル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセテートのジクロロメタン(2mL)中溶液にトリフルオロ酢酸(0.50mL、6.5mmol)を添加した。反応混合物を60℃で30分間加熱し、その後、脱保護が完了した。次いで、反応混合物を、飽和炭酸ナトリウム溶液の添加によって中和し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、真空中で濃縮すると、3−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル2−アミノアセテート、化合物177(68.6mg、収率61%)が蝋様白色固体として得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,CD
3OD):δ(ppm) 8.75(s,1H),8.04(d,1H),7.41(s,1H),7.24−7.29(m,1H),7.07−7.11(m,1H),7.02−7.05(m,1H),6.90(m,1H),6.82−6.85(m,1H),5.95(s,2H),4.28(t,2H),3.72(t,2H),3.36(s,2H),2.02−2.09(m,2H).
化合物178
【化261】
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【0425】
4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ブタン−1−オール(化合物176、69.1mg、0.162mmol)、N−α−t−Boc−グリシン(34.1mg、0.194mmol)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(5.9mg、0.049mmol)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(37.3mg、0.194mmol)を添加した。反応物を室温で16時間攪拌し、その後、反応混合物を、60分間にわたりジクロロメタン中1〜8%メタノールの勾配を利用するシリカゲルクロマトグラフィーによって直接精製すると、4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ブチル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセテート(64.9mg)が得られた。
4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリミジン−4−イル)アミノ)ブチル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセテート(64.9mg)のジクロロメタン(2mL)中溶液にトリフルオロ酢酸(0.50mL、6.5mmol)を添加した。反応混合物を30分間60℃に加熱し、その後、脱保護が完了した。反応混合物を室温に冷却させ、飽和炭酸ナトリウム溶液の添加によって中和し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮すると、4−((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)ブチル2−アミノアセテート、化合物178(35.4mg、収率45%)が透明なゴムとして得られた。精製は必要なかった。
1H NMR(500MHz,CD
3OD):δ(ppm) 8.75(s,1H),8.03(d,1H),7.41(s,1H),7.24−7.28(m,1H),7.07−7.10(m,1H),7.02−7.05(m,1H),6.92(m,1H),6.82−6.85(m,1H),5.95(s,2H),4.22−4.25(m,2H),3.65−3.68(m,2H),3.34(s,2H),1.74−1.81(m,4H).
化合物179
【化262】
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【0426】
1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、0.02、0.057mmol)を、ジオキサン(0.5mL)中塩基としてトリエチルアミン(10当量)を用いて、4−イソプロピルピペリジン−4−カルボン酸(0.054g、0.315mmol)と反応させることによって、化合物179を得た。100℃で加熱した後、反応は15時間で完了した。水性後処理後、RP−HPLCを用いて生成物を精製すると、生成物が黄褐色固体(0.012g、39%)として得られた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 12.62(br.s.,1H),8.29(d,1H),7.33(q,1H)7.75(s,1H),7.18−7.27(m,1H),7.11(t,1H),6.81(t,1H),5.82(s,2H),4.53(d,2H),3.02(t,2H),2.58(s,3H),2.12(d,2H),1.72(dt,1H),1.41−1.55(m,2H),0.87(d,6H).
化合物180
【化263】
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【0427】
1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(中間体−1B、0.02、0.057mmol)を、ジオキサン(0.5mL)中塩基としてトリエチルアミン(10当量)を用いて、3−アミノプロパン−1,2−ジオール(0.052g、0.57mmol)と反応させることによって、標記化合物を得た。100℃で加熱した後、反応は15時間で完了した。水性後処理後、RP−HPLC、次いで、DCM中0〜30%7:1ACN:MeOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーを用いて生成物を精製すると、生成物が白色固体(0.014g、54%)として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.08(d,1H),7.27(q,1H)7.68(s,1H),7.07−7.14(m,1H),7.04(t,1H),6.79(t,1H),5.90(s,2H),2.56(s,3H)3.87(quintet,1H),3.75−3.81(m,1H),3.61−3.68(m,1H),3.58(d,2H),−NHおよび−OHプロトンが溶媒で交換された。
化合物181
【化264】
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【0428】
1−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)
エタノン(中間体−1B、0.02、0.057mmol)を、ジオキサン(0.5mL)中塩基としてトリエチルアミン(10当量)を用いて、4−メチルピペリジン−4−カルボン酸(0.045g、0.315mmol)と反応させることによって、標記化合物を得た。100℃で加熱した後、反応は15時間で完了した。水性後処理後、RP−HPLCを用いて生成物を精製すると、生成物が黄褐色固体(0.025g、86%)として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm;
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.34−12.73(br.s,1H),8.30(d,1H),7.74(s,1H),7.28−7.39(m,1H),7.17−7.27(m,1H),7.06−7.15(m,1H),6.81(t,1H),5.82(s,2H),4.20(d,2H),3.36(t,2H),2.58(s,3H),2.07(d,2H),1.50(t,2H),1.19(s,3H).
中間体−30
この中間体を2つのステップで調製した:
【化265】
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ステップ1:所業的に入手可能な3−フルオロ−2−メチルフェノール(2.0g、15.9mmol)およびtert−ブチルクロロジメチルシラン(3.6g、23.8mmol)のジクロロメタン(20mL)中溶液を室温で調製した。トリエチルアミン(5.5mL、39.6mmol)および4−ジメチルアミノメチルピリジン(0.1g、0.8mmol)を添加し、攪拌を室温で一晩続けた。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(3×30mL)、食塩水で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発によって濃縮すると、生成物中間体−29が無色油(3.85g、収率101%)として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 6.77(q,1H),6.43(t,1H),6.36(d,1H),1.90(d,3H),0.80(s,9H),0.00(s,6H) ppm.
ステップ2:中間体−29(3.6g、15.0mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(2.8g、15.7mmol)を、室温で四塩化炭素(20mL)中で混合した。AIBN(0.2g、1.5mmol)を添加し、溶液を80℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾過ケークをCCl
4で洗浄し、合わせた濾液を回転蒸発によって濃縮した。残渣を、溶離液としてヘキサン/酢酸エチルの勾配を用いるSiO
2上でのクロマトグラフィーによって精製すると、中間体−30(4.9g、収率102%)が無色油として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ 6.96(q,1H),6.50(t,1H),6.46(d,1H),4.38(s,2H),0.88(s,9H),0.12(s,6H)ppm.
中間体−31および中間体−32
これらを共通の中間体−17から調製した。
【化266】
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【0429】
3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(中間体−17、50mg、0.19mmol)を室温でジメトキシエタン(3mL)に溶解した。カリウムtert−ブチラートのtert−ブタノール中溶液(1.0M、0.38mL、0.38mmol)および中間体−30(92mg、0.29mmol)を連続で添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。冷却溶液を酢酸エチル(80mL)で希釈し、水(2×10mL)、食塩水で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発によって濃縮した。ヘキサン/酢酸エチルを用いるSiO2上でのクロマトグラフィーによって、2つの生成物が濃いシロップとして得られた。中間体−31(21mg、収率22%)
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 8.38(d,1H),8.35(d,1H),7.53(s,1H),7.14(q,1H),6.6−6.7(m,3H),6.09(s,2H),4.13(s,3H),0.93(s,9H),0.23(s,6H)ppm.中間体−32(24mg、収率25%)
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 8.47(d,1H),8.35(d,1H),7.28(s,1H),7.10(q,1H),6.55−6.65(m,3H),5.91(s,2H),4.14(s,3H),0.95(s,9H),0.26(s,6H)ppm.
化合物182
【化267】
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【0430】
濃塩酸水溶液(0.3mL、3.0mmol)をメタノール(1mL)中の中間体−32(21mg、0.04mmol)に添加し、混合物を密閉バイアル中60℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空下で除去すると、生成物が白色固体(15mg、収率96%)として得られた。LCMS(m/e)372(M+H)。
化合物183
この化合物を2つのステップで調製した:
【化268】
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ステップ1:オキシ塩化リン(0.50mL、5.4mmol)中化合物182(15mg、0.04mmol)を60℃で2時間加熱し、次いで、溶媒を真空下で除去した。溶離液としてヘキサン/酢酸エチルの勾配を用いるSiO
2上でのクロマトグラフィーによって、純粋な中間体−33が白色固体として得られた(2mg、収率16%)。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 10.31(br s,1H),8.66(s,1H),8.60(d,1H),7.32(s,1H),7.19(q,1H),6.85(d,1H),6.70(d,1H),6.62(t,1H),5.97(s,2H)ppm.
ステップ2:中間体−33(2mg、0.005mmol)および2−(アミノメチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(10mg、0.05mmol)を密閉バイアル中でジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、溶液を125℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(3×5mL)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過および回転蒸発によって残渣が得られ、これを溶離液としてヘキサン/酢酸エチルを用いるSiO2上でのクロマトグラフィー精製に供した。化合物183が白色固体(2mg、収率64%)として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 9.59(br s,1H),8.27(s,1H),8.24(br s,1H),7.18(s,1H),7.17(q,1H),6.83(s,1H),6.81(s,1H),6.68(s,1H),6.61(t,1H),5.93(s,2H),5.58(br t,1H),4.18(d,2H)ppm.
中間体−34
【化269】
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【0431】
中間体−30の合成について記載されるのと同じ条件を使用して、市販の3−フルオロ−4−メチルフェノールから中間体−34、無色油を全体収率44%で調製した。
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ 7.25(t,1H),6.63(dd,1H),6.58(dd,1H),4.53(s,2H),1.00(s,9H),0.24(s,6H)ppm.
中間体−36
この中間体を中間体−17から2つのステップで調製した。
【化270】
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ステップ1:3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(90mg、0.34mmol)を室温でジメトキシエタン(3mL)に溶解した。カリウムtert−ブチラートのtert−ブタノール中溶液(1.0M、0.69mL、0.69mmol)および中間体−35(165mg、0.52mmol)を連続で添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。冷却溶液を酢酸エチル(80mL)で希釈し、水(2×10mL)、食塩水で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発によって濃縮した。溶離液としてヘキサン/酢酸エチルの勾配を用いるSiO2上でのクロマトグラフィーによって、生成物(38mg、収率22%)が無色ガラスとして得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δ 8.47(s,1H),8.40(d,1H),7.33(s,1H),6.80(t,1H),6.52(dd,1H),6.46(dd,1H),5.88(s,2H),4.18(s,3H),0.94(s,9H),0.15(s,6H)ppm.
ステップ2:濃塩酸水溶液(0.3mL、3.0mmol)をメタノール(1mL)中の中間体−35(60mg、0.12mmol)に添加し、混合物を密閉バイアル中60℃で一晩加熱した。溶媒を真空下で除去し、脱メチル化残渣(44mg、収率99%)を次の反応に直接持ち越した。LCMS(m/e)370(M−H)。オキシ塩化リン(1.0mL、10.7mmol)中残渣(44mg、0.12mmol)を50℃で5時間加熱し、次いで、溶媒を真空下で除去した。残渣をエーテル/ヘキサンで擦り、再乾燥させると、粗中間体−36が白色固体(14mg、収率20%)として残った。これを特性評価することなく次の反応に持ち越した。
化合物184
【化271】
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【0432】
中間体−36(14mg、0.036mmol)および2−(アミノメチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(28mg、0.14mmol)を密閉バイアル中でジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、溶液を125℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(3×5mL)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過および回転蒸発によって残渣が得られ、これを、溶離液として水/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)の勾配を用いる分取逆相HPLCによって精製した。生成物が白色固体(2mg、収率8%)として得られた。
1H−NMR(500MHz,d6−acetone)δ 9.00(br s,1H),8.93(s,1H),8.33(d,1H),7.80(br t,1H),7.40(s,1H),7.21(t,1H),7.05(s,1H),6.59(dd,1H),6.55(dd,1H),5.83(s,2H),4.18(d,2H)ppm.
化合物207
標記化合物を2つのステップにわたって調製した:
ステップ1:N’−(シアノメチル)−1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラゾンアミド(中間体−28)の合成
【化272】
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【0433】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド塩酸塩(1当量、この中間体は以前の特許出願公開である国際公開第2013/101830号パンフレットに記載された)のDMF中懸濁液に、ヒドラジン水和物(1.5当量)を添加し、内容物を23℃で1時間攪拌した。その後、2−ブロモアセトニトリル(4当量)およびトリエチルアミン(5当量)を添加し、反応物を23℃で2時間攪拌した。溶液を酢酸エチルと水の1:1混合物で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出した。有機層を合わせ、水(3×)および食塩水で洗浄した。内容物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中メタノール勾配を利用する)を介した、得られた残渣の精製によって、所望の中間体、N’−(シアノメチル)−1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラゾンアミド(397mg、収率75%)が黄色泡として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm 8.41−8.47(m,1H),7.17−7.28(m,1H),6.92−7.11(m,3H),6.75−6.87(m,1H),6.50−6.63(m,1H),5.86(s,2H),5.02(s,2H),3.90−4.06(m,3H).
ステップ2:化合物207の合成
【化273】
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【0434】
N’−(シアノメチル)−1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラゾンアミド(1当量、中間体−28)のエタノール中溶液を40分間70℃に加熱した。反応混合物を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウムの1:1混合物に注ぎ入れた。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。得られた残渣の逆相HPLCを介した精製によって、所望の化合物(9mg、収率7%)が白色固体として得られた。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm 8.82(d,1H),8.31(s,1H),7.62(s,1H),7.23−7.35(m,1H),6.88−7.16(m,4H),5.96−6.08(m,2H).
化合物198
【化274】
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【0435】
ナトリウムエトキシド(7.8当量)および化合物207(1当量)のメタノール中懸濁液を150℃で30分間電子レンジにかけた。溶媒を真空中で除去し、粗残渣を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液に分配した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。逆相HPLC(水w/0.1%トリフルオロ酢酸中5〜75%アセトニトリル、20分勾配)を介した精製によって、所望の化合物、化合物198(6mg、収率23%)が黄褐色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,MeOD)δppm 8.36(s,1H),7.89(s,1H),7.36−7.32(m,1H),7.16−7.09(m,2H),7.00−6.97(s,1H),6.01(s,2H),2.61(s,3H).
化合物199
【化275】
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【0436】
0℃の中間体−20(1当量、この化合物の合成は特許出願公開である国際公開第2014/144100号パンフレットに記載された)、4−ジメチルアミノピリジン(0.1当量)および2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(1.5当量)のジクロロメタン中懸濁液を1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.9当量)で処理した。10分後、溶液を23℃に加温し、次いで、15時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタンに希釈し、1N塩酸水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタンに入れ、0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸を添加し、得られた溶液を2時間の期間にわたって23℃に加温した。次いで、溶媒を真空中で除去し、逆相HPLC(水w/0.1%トリフルオロ酢酸中5〜75%アセトニトリル、20分勾配)を介した精製によって、所望の化合物、化合物199(43mg、収率54%)が白色固体(TFA塩の形態)として得られた。
1H−NMR(500MHz,MeOD)δppm 8.84(s,1H),8.31(d,1H),7.66(s,1H),7.34−7.30(m,1H),7.14−7.06(m,2H),6.98−6.95(m,2H),6.03(s,2H),4.58(t,2H),4.08(t,2H),3.90(s,2H).
化合物I−200
【化276】
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0℃の中間体−20(1当量、この化合物は以前の特許出願公開である国際公開第2014/144100号パンフレットに記載された)、2−(ピペリジン−1−イル)酢酸(1.5当量)および4−ジメチルアミノピリジン(0.1当量)のジクロロメタン(13mL)中溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.3当量)を一度に添加した。溶液を直ちに23℃に加温し、15時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、逆相HPLC(水w/0.1%トリフルオロ酢酸中5〜75%アセトニトリル、20分勾配)を介した精製によって、所望の化合物、化合物I−200(55mg、収率69%)が白色固体(TFA塩の形態で得られた)として得られた。
1H−NMR(500MHz,MeOD)δppm 8.85(s,1H),8.30(d,1H),7.64(s,1H),7.35−7.31(m,1H),7.15−7.07(m,2H),7.00−6.98(m,2H),6.03(s,2H),4.59(t,2H),4.14(s,2H),4.09(t,2H),4.58(br s,2H),3.02(br s,2H),1.95−1.78(m,5H),1.52(br s,1H).
化合物I−201
【化277】
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【0437】
中間体−37(1当量、この中間体は以前、特許出願公開である国際公開第2014/144100号パンフレットに記載された)およびナトリウムエトキシド(5当量)の1滴の水を含むメタノール中懸濁液を150℃で30分間電子レンジにかけた。溶媒を真空中で除去し、粗残渣を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチル(1:1比)に入れた。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。逆相HPLC(水w/0.1%トリフルオロ酢酸中5〜75%アセトニトリル、20分勾配)を介した精製によって、所望の化合物、化合物201(15mg、収率20%)が黄色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,MeOD)δppm7.84(s,1H),7.83(s,1H),7.35−7.31(m,1H),7.15−7.08(m,1H),6.95−6.92(m,1H),5.98(s,2H),2.60(s,3H).
化合物202
【化278】
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【0438】
中間体−20(1当量、特許出願である国際公開第2014/144100号パンフレットに記載された)、4−ジメチルアミノピリジン(0.1当量)および1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−2−カルボン酸(1.5当量)のジクロロメタン中0℃懸濁液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.8当量)を添加した。溶液を直ちに23℃に加温し、さらに24時間攪拌した。溶液をジクロロメタンおよび1N塩酸水溶液(2:1比)に注ぎ入れた。層を分離し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をジクロロメタンに入れ、0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(DCMの1/3体積)で処理した。溶液を0℃で1時間攪拌し、その時点で、溶媒を真空中で除去し、逆相HPLC(水w/0.1%トリフルオロ酢酸中5〜75%アセトニトリル、20分勾配)を介した精製によって、所望の化合物、化合物202(76mg、収率97%)が白色固体(TFA塩の形態)として得られた。
1H−NMR(500MHz,MeOD)δppm 8.86(s,1H),8.35(d,1H),7.68(s,1H),7.35−7.31(m,1H),7.15−7.07(m,2H),7.02−6.99(m,2H),6.04(s,2H),4.65−4.60(m,1H),4.58−4.53(m,1H),4.16−4.03(m,3H),3.43−2.99(m,1H),3.04−2.99(m,1H),2.29−2.26(m,1H),1.87−1.81(m,2H),1.76−1.57(m,3H).
化合物204
【化279】
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【0439】
ナトリウムエトキシド(5.2当量)および中間体−38(1当量、以前の特許出願公開である国際公開第2014/144100号パンフレットに記載された)の1滴の水を含むメタノール中懸濁液を150℃で40分間電子レンジにかけた。溶媒を真空中で除去し、得られた残渣をジクロロメタンおよび水(1:1比)に入れた。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。逆相HPLC(水w/0.1%トリフルオロ酢酸中5〜75%アセトニトリル、20分勾配)を介した精製によって、所望の化合物、化合物204(6mg、収率7%)が白色膜として得られた。
1H−NMR(500MHz,MeOD)δppm 8.28(d,1H),7.78(s,1H),7.32−7.28(m,1H),7.14−7.10(m,1H),7.08−7.05(t,1H),6.86−6.83(t,1H),5.94(s,2H),4.48(q,2H),2.60(s,3H).
化合物205
【化280】
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【0440】
N−(3−(ジメチルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)アリリデン)−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(2.4当量)、1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド塩酸塩(1当量、この中間体は以前の特許出願公開である国際公開第2013/101830号パンフレットおよび国際公開第2014/144100号パンフレットに記載された)およびトリエチルアミン(2.4当量)のアセトニトリル中懸濁液を23℃で3時間攪拌した。反応混合物を水およびジクロロメタン(1:1比)に注ぎ入れた。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)を介した精製によって、所望の化合物、化合物205(55mg、収率91%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δppm 9.08(s,2H),8.51(s,1H),7.55(s,1H),7.25−7.21(m,1H),7.08−7.04(m,1H),7.00(t,1H),6.91−6.88(m,1H),6.64(s,1H),6.06(s,2H).
化合物206
【化281】
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【0441】
ピコリン酸(1.46当量)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.3当量)、N,N−ジメチルアミノピリジン(0.1当量)および中間体−20(1当量、以前の特許出願公開である国際公開第2014/144100号パンフレットに記載された)のジクロロメタン中溶液を室温で20時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノール)を介して精製すると、所望の化合物、化合物206(59mg、収率93%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3)δppm 9.29(br s,1H),8.78(br s,1H),8.50(s,1H),8.37(br s,1H),8.24(br s,1H),7.49(br s,1H),7.43(br s,1H),7.24−7.21(m,1H),7.07−6.99(m,2H),6.91(br s,1H),6.66(s,1H),5.99(s,2H),4.71(br s,2H),4.16(br s,2H).
化合物217
この化合物を以下で作成した
ステップ1:2−(2−フルオロフェニル)−N−ヒドロキシアセトイミドアミドの合成
【化282】
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【0442】
ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.2当量)および2−(2−フルオロフェニル)アセトニトリル(1当量)のメタノールおよび水(5:1比)中溶液に重炭酸ナトリウム(2.4当量)を添加した。70℃で20時間攪拌した後、メタノールを真空中で除去し、得られた溶液を水およびジクロロメタン(1:2比)で希釈した。層を分離し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去すると、所望の中間体、2−(2−フルオロフェニル)−N−ヒドロキシアセトイミドアミド(1.13g、収率90%)が白色固体として得られた。
ステップ2:エチル2−(2−フルオロベンジル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシレートの合成
【化283】
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【0443】
プロピオル酸エチル(1.08当量)および2−(2−フルオロフェニル)−N−ヒドロキシアセトイミドアミド(1当量)のエタノール中溶液を5時間80℃に加熱し、この時点で、溶媒を真空中で除去した。得られた残渣をジフェニルエーテルに入れ、14時間170℃に加熱した。黒色反応混合物をヘキサン(ジフェニルエーテルの4倍体積)に注ぎ入れ、24時間攪拌した。次いで、ヘキサンをデカントして粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜5%メタノール)を介した精製によって、所望の中間体、エチル2−(2−フルオロベンジル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート(1.8g、収率27%)が黒色固体として得られた。
ステップ3:エチル2−(2−フルオロベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートの合成
【化284】
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【0444】
エチル2−(2−フルオロベンジル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート(1当量)および炭酸セシウム(1.2当量)のアセトニトリル中懸濁液をヨードメタン(1当量)で処理した。室温で2時間攪拌した後、溶媒を真空中で除去し、黒色残渣をジクロロメタンおよび水(4:3比)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜80%酢酸エチル)を介した精製によって、所望の中間体、エチル2−(2−フルオロベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(375mg、収率36%)が暗色油として得られた。
ステップ4:2−(2−フルオロベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシイミドアミド塩酸塩(中間体−21)の合成
【化285】
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【0445】
塩化アンモニウム(5.5当量)のトルエン中懸濁液を、10分間の期間にわたって、トリメチルアルミニウム(5当量、トルエン中2N溶液)で処理した。40分間攪拌した後、溶液をエチル2−(2−フルオロベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1当量)に添加し、得られた懸濁液を6時間80℃に加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、メタノールを滴加した。反応混合物を23℃に加温し、さらに1時間攪拌した。得られたスラリーを、celiteを通して濾過し、次いで、4:1ジエチルエーテル/メタノール、引き続いて1:1ジクロロメタン/メタノールで洗浄すると、所望の中間体、2−(2−フルオロベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシイミドアミド塩酸塩(240mg、73%)が固体として得られた。
【化286】
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ステップ5:化合物217の合成
【0446】
1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン(1当量)、ナトリウム3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(3.06当量)および2−(2−フルオロベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシイミドアミド塩酸塩(1当量)のエタノール中懸濁液を密閉バイアル中で15時間80℃に加熱した。溶媒を真空中で除去し、粗残渣をメタノールに懸濁し、固体を濾別し、濾液の逆相HPLC(水w/0.1%トリフルオロ酢酸中5〜75%アセトニトリル、20分勾配)を介した精製によって、所望の化合物(29mg、収率63%)が黄褐色固体として得られた。
1H−NMR(400MHz,CD
3OD)δppm 8.17(d,1H),8.00(s,1H),7.42−7.37(m,1H),7.34−7.30(m,1H),7.24−7.16(m,2H),4.42(s,2H),3.79(s,3H).
化合物196
この化合物を5つのステップで調製した:
ステップ1:エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−メルカプト−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化287】
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【0447】
エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1.8当量)およびローソン試薬(1当量)のトルエン(10mL)中懸濁液を2時間120℃に加熱した。溶媒を真空中で除去し、粗残渣をジクロロメタンに入れた。得られた固体を濾別し、濾液をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%酢酸エチル)を介して精製すると、所望の中間体、エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−メルカプト−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(305mg、収率55%)が油として得られた。
ステップ2:エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの合成
【化288】
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【0448】
炭酸カリウム(2当量)およびエチル1−(2−フルオロベンジル)−5−メルカプト−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)のテトラヒドロフラン中懸濁液をヨードメタン(1当量)で処理した。1.5時間後、溶液を酢酸エチルおよび水(1.5:1比)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%酢酸エチル)を介した精製によって、所望の中間体、エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(32mg、収率61%)が油として得られた。
ステップ3:エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
【化289】
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【0449】
エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)のジクロロメタン中0℃溶液を70%3−クロロベンゾペルオキソ酸(3−chlorobenzoperoxoic acid)(3当量)で処理した。溶液を直ちに23℃に加温した。3.5時間後、反応混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ入れた。層を分離し、有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%酢酸エチル)を介した精製によって、所望の中間体、エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(180mg、収率89%)が透明な油として得られ、これは静置すると凝固した。
ステップ4:1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド塩酸塩
【化290】
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【0450】
塩化アンモニウム(5.5当量)のトルエン中懸濁液に、トリメチルアルミニウム(5.1当量)をトルエン中2M溶液として添加した。30分間攪拌した後、起泡が収まり、溶液をエチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1当量)に添加した。得られた溶液を90℃で14時間攪拌した。溶液を0℃に冷却し、メタノール(5.5当量)を3分間の期間にわたって滴加した。次いで、懸濁液を直ちに23℃に加温し、1時間攪拌した。celiteを通して懸濁液を濾過した後、濾過ケークを50:50メタノール/ジクロロメタン5mLで洗浄すると、所望の中間体、1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド(52mg、収率28%、HCl塩)が白色固体として得られた。
ステップ5:化合物196の合成
【化291】
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【0451】
1−(2−フルオロベンジル)−5−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシイミドアミド塩酸塩(1当量)、ナトリウム3−エトキシ−2−フルオロ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(3.1当量)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1当量)のエタノール中懸濁液を4時間90℃に加熱した。溶媒を真空中で除去し、得られた残渣をジクロロメタンに入れ、固体を濾別した。シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜5%メタノール)を介した濾液の精製によって、所望の化合物、化合物196(27mg、収率47%)が白色固体として得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO)δppm 13.42(br s,1H),8.15(br s,1H),7.60(s,1H),7.43−7.39(m,1H),7.29−7.25(m,1H),7.21−7.18(m,1H),7.14−7.12(m,1H),5.80(s,2H),3.41(s,3H).
化合物I−188
【化292】
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【0452】
tert−ブチル3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(1当量)およびリチウムtert−ブトキシド(2当量)のジメトキシエタン(2ml)中溶液を60℃で5分間攪拌した。これに4−(ブロモメチル)−2−フルオロ−1−メチルベンゼン(1.1当量)を添加し、反応物を60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を窒素流下で除去した。結果として生じた固体をメタノール(0.5ml)および濃HCl水溶液(140μl)に溶解し、60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、化合物I−188(2.2mg、収率6%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.81(m,1H),8.06(m,1H),7.45(m,1H),7.17(m,1H),6.97(m,2H),6.91(m,1H),5.89(s,2H),2.22(m,3H).
化合物I−208
【化293】
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【0453】
1−(ブロモメチル)−2−フルオロ−4−メチルベンゼンをアルキル化剤として使用したことを除いて、化合物I−188と同じ手順を用いてこの化合物を合成して、生成物(7.2mg、収率30%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.79(s,1H),8.04(m,1H),7.43(s,1H),6.90(d,4H),5.93(s,2H),2.30(s,3H).
化合物I−197
【化294】
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【0454】
1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼンをアルキル化剤として使用したことを除いて、化合物I−188と同じ手順を用いてこの化合物を合成して、所望の生成物(3.5mg、収率15%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.81(d,1H),8.04(d,1H),7.46(s,1H),7.32(d,1H),7.09(d,1H),7.02(m,2H),6.92(d,1H),5.94(s,2H)
化合物I−213
【化295】
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【0455】
1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼンをアルキル化剤として使用したことを除いて、化合物I−188と同じ手順を用いてこれを合成して、生成物(2mg、収率8%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.81(d,1H),8.03(d,1H),7.42(s,1H),7.34(m,2H),7.03(s,2H),6.90(m,1H),5.90(s,2H).
化合物I−186
【化296】
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【0456】
4−(ブロモメチル)−1−メチル−1H−ピラゾールをアルキル化剤として使用したことを除いて、化合物I−188と同じ手順を用いてこれを合成して、生成物(6.5mg、収率20%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.12(m,1H),9.15(d,1H),8.12(br.s.,1H),7.70(s,1H),7.52(s,1H),7.45(s,1H),7.22(d,1H),5.65(s,2H),3.75(s,3H).
化合物I−212
【化297】
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【0457】
5−(ブロモメチル)−1−メチル−1H−ピラゾールをアルキル化剤として使用したことを除いて、化合物I−188と同じ手順を用いてこれを合成して、生成物(1.8mg、収率6%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.18(m,1H),9.15(d,1H),8.10(m,1H),7.58(s,1H),7.26(dd,2H),6.05(s,1H),5.90(s,2H),3.96(s,3H).
化合物I−211
【化298】
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【0458】
5−(ブロモメチル)イソオキサゾールをアルキル化剤として使用したことを除いて、化合物I−188と同じ手順を用いてこれを合成して、生成物(5.1mg、収率16%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.16(m,1H),9.15(d,1H),8.53(d,1H),8.06(m,1H),7.61(s,1H),7.27(d,1H),6.41(s,1H),6.04(s,2H).
化合物I−214
【化299】
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【0459】
2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートをアルキル化剤として使用したことを除いて、化合物I−188と同じ手順を用いてこれを合成して、生成物(8.5mg、収率27%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 8.88(d,1H),8.07(d,1H),7.52(s,1H),7.02(d,1H),5.60(d,2H).
化合物I−216
【化300】
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【0460】
tert−ブチル3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(1当量)、トリフェニルホスフィン(1.5当量)およびピリミジン−5−イルメタノール(1.5当量)のジクロロメタン/THF1:1(2ml)中溶液を0℃に冷却した。これに、ジエチルアゾジカルボキシレート(1.5当量)を添加し、反応物を一晩室温に加温した。反応物を窒素流下で濃縮し、メトキシ中間体を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製した。所望の分画を濃縮乾固し、得られた固体をメタノール(0.5ml)および濃HCl水溶液(140μl)に溶解し、60℃で一晩攪拌した。周囲温度に冷却した後、溶媒を真空中で除去した。粗物質を、30〜80%アセトニトリル水0.1%ギ酸勾配を利用する逆相HPLCを介して精製すると、生成物(1.9mg、収率10%)が白色固体として得られた。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ ppm 9.07(s,1H),8.83(m,3H),8.02(d,1H),7.46(s,1H),6.96(d,1H),5.98(s,2H).
化合物I−215
【化301】
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【0461】
ピリミジン−2−イルメタノールをアルキル化剤として使用したことを除いて、化合物I−216と同じ手順を用いてこれを合成して、生成物(1.4mg、収率4.3%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.13(m,1H),9.04(d,1H),8.73(d,2H),8.07(m,1H),7.65(s,1H),7.41(t,1H),7.23(s,1H),6.07(s,2H).
化合物191および192
【化302】
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【0462】
中間体−39(2.0g、6.7mmol、ヒドラジンの添加後、中間体−28の合成中に得られた)、ジエチル2,2−ジメチル−3−オキソスクシネート(4.3g、20.0mmol)およびNaHCO
3(1.7g、20.0mmol)のトルエン(50mL)中混合物を100℃で一晩加熱し、次いで、室温に冷却し、Celiteを通して濾過した。濾過ケークを酢酸エチルですすぎ、溶媒を回転蒸発によって除去した。ヘキサン/酢酸エチルの勾配溶出を用いるSiO
2上での精製によって、2つの位置異性体生成物が固体として得られた。化合物191(0.82g、収率27%)。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ 10.95(br s,1H),8.56(d,1H),7.48(s,1H),7.3−7.4(m,1H),7.0−7.1(m,3H),6.65(d,1H),5.97(s,2H),4.18(q,2H),1.57(s,6H),1.22(t,3H)ppm.化合物192(0.27g、収率9%)。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ 11.05(br s,1H),8.52(d,1H),7.28(s,1H),7.2−7.3(m,1H),7.0−7.1(m,2H),6.94(t,1H),6.63(d,1H),6.00(s,2H),4.21(q,2H),1.66(s,6H),1.22(t,3H)ppm.
化合物209
【化303】
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ステップ1:化合物191(0.13g、0.28mmol)をオキシ塩化リン(2.0mL、21.5mmol)に溶解し、溶液を105℃で1時間加熱した。溶媒を真空下で除去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、3×5mL水、食塩水で洗浄し、次いで、Na
2SO
4上で乾燥させた。乾燥剤を濾別した後、粗生成物を、ヘキサン/酢酸エチルの勾配溶出を用いるSiO
2上で精製すると、塩素化中間体が白色固体(100mg、収率77%)として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.52(d,1H),7.62(s,1H),7.2−7.3(m,2H),7.07(t,1H),6.64(d,1H),6.07(s,2H),4.22(q,2H),1.82(s,6H),1.23(t,3H)ppm.
ステップ2:ステップ1で調製した塩素化中間体(100mg、0.22mmol)を、アンモニア/ジオキサン(0.5M、10mL、10mmol)を含む密閉バイアル中105℃で2.5日間加熱した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、次いで、水(3×5mL)、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。乾燥剤を濾別し、溶液を真空下で濃縮し、残渣を、溶離液としてジクロロメタン/酢酸エチルの勾配を用いてSiO
2上で精製した。生成物が白色固体(19mg、収率20%)として得られた。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.47(s,1H),7.68(br s,1H),7.20(q,1H),7.04(t,1H),6.96(t,1H),6.76(t,1H),6.62( br s,1H),6.07(s,2H),6.02(br s,2H),4.17(q,2H),1.72(s,6H),1.20(t,3H)ppm.
化合物195
【化304】
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【0463】
中間体−36(35mg、0.09mmol)、(R)−2−(アミノメチル)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパンアミド(60mg、0.35mmol)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.10mL、0.56mmol)をジメチルスルホキシド(1.5mL)中で混合し、95℃で8時間加熱した。溶液を室温に冷却し、水(2mL)で希釈し、1N HCl水溶液でpHを2〜3にした。溶液を酢酸エチル(50mL)と混合し、有機相を水(2×5mL)、食塩水で洗浄し、次いで、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、回転蒸発によって濃縮した。残渣を、溶離液として水/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)の勾配を用いる分取分取逆相HPLCに供すると、生成物が白色固体(11mg、収率23%)として得られた。
1H−NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.83(br s,1H),8.27(br s,1H),7.49(br s,1H),6.9−7.0(m,2H),6.5−6.6(m,2H),5.86(s,2H),4.35(d,1H),4.16(d,1H)ppm.注:全ての交換可能なプロトンが4.91ppmの残留HODピークの下に現れた。
化合物194
【化305】
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【0464】
中間体1Bから、一般的手順Bにしたがって、および(S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパンアミドをアミン反応物質とし、内容物をジオキサン中溶液として5時間90℃に加熱して標記化合物を調製した。粗物質を逆相HPLCによって精製すると、所望の化合物(S)−2−((2−(5−アセチル−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−
フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)−3−ヒドロキシプロパンアミド(8mg、0.019mmol、収率34%)が得られた。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 8.29(d,1H)7.71(s,1H)7.62(s,1H)7.30−7.36(m,1H)7.19−7.25(m,2H)7.11(t,1H)6.81(t,1H)5.83(s,2H)4.72(d,1H)3.77−3.86(m,2H),2.57(s,3H).
実施例2A:LC/MS検出を用いた、sGC−HEK−cGMPアッセイによる生物学的活性測定
【0465】
可溶性グアニル酸シクラーゼを内因的に発現しているヒト胎児由来腎臓細胞(HEK293)を使用して試験化合物の活性を評価した。sGC酵素を刺激する化合物は、cGMPの細胞内濃度の上昇を引き起こすはずである。HEK293細胞を、50μL体積のウシ胎児血清(最終10%)およびペニシリン(100U/mL)/ストレプトマイシン(100μg/mL)を補足したダルベッコ改変イーグル培地に、ポリ−リジンコーティングした384ウェル平底プレート中1.5×10
4個細胞/ウェルの密度で播種した。細胞を5%CO
2の加湿チャンバー中37℃で一晩インキュベートした。培地を吸引し、細胞を1×ハンクス緩衝生理食塩溶液(50μL)で洗浄した。次いで、細胞を、0.5mM 3−イソブチル−1−メチルキサンチン(IBMX)溶液50μLと共に37℃で15分間インキュベートした。次いで、試験物質およびジエチレントリアミンNONOエート(DETA−NONOエート)溶液(試験物質溶液についてxμM濃度およびDETA−NONOエート溶液について10μM濃度;xは以下の濃度の1つである)
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【0466】
をアッセイ混合物に添加し、得られた混合物を37℃で20分間インキュベートした。20分のインキュベーション後、アッセイ混合物を吸引し、150ng/mL+3−cGMPを含有する10%酢酸(LCMSについての内部標準)(50μL)を細胞に添加した。プレートを酢酸溶液中4℃で30分間インキュベートして反応を停止し、細胞を溶解した。次いで、プレートを4℃で3分間、1000gで遠心分離し、上清をLCMS分析のために透明な反応プレートに移した。
【0467】
cGMP濃度を、以下のLCMS条件(表2)および計算した標準曲線を用いて各試料から決定した。標準曲線を、cGMPの以下の最終濃度(ng/mL):1、5、10、50、100、250、500、1000、2000を用いて、150ng/mL+3cGMP(野生型より3ユニット高い重量の同位体標識cGMP)を含む10%酢酸で調製した。
【表2】
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【0468】
以下の式を用いてデータを高対照に正規化した:100*(試料−低対照)/(高対照−低対照)(低対照は1%DMSOで処理した16個の試料の平均であり、高対照は30μMの以下に示される化合物Yで処理した16個の試料の平均である)。全ての化合物について、GraphPad Prism Software v.5.n=2を用いて、4パラメータ当てはめ(log(アゴニスト)対反応−可変傾斜)を用いてデータを当てはめた。絶対EC
50を曲線当てはめから内挿し、所与の化合物が高対照反応の50%を誘発する濃度として定義する。50%の最小反応を誘発することができない化合物を>30μMとして報告する。2連または2より多いn連で実施した化合物については、本明細書に示される結果が、得られたいくつかの結果の幾何平均となる。表3は、本アッセイにおける本発明の選択された化合物について得られた結果を要約している。
【化306】
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【表3A】
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実施例2B:cGMP GloSensor細胞ベースアッセイ、384ウェルフォーマットによる生物学的活性測定
【0469】
GloSensor(商標)40F cGMP(製品番号:CS182801、Promega)を発現しているヒト胎児由来腎臓細胞(HEK293)を使用して試験化合物の活性を評価した。これらの細胞に組み込んだ発光バイオセンサー(改変ルシフェラーゼ)が、sGC酵素を刺激する化合物によって形成されたcGMPを検出し、発光する。
【0470】
cGMP GloSensor細胞を、ウシ胎児血清(FBS)(最終10%)およびハイグロマイシン(200ug/ml)を補足したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)で維持した。アッセイ前日に、細胞を、ポリ−Dーリジンコーティングした384ウェル平白底プレート(Corningカタログ番号35661)中1.5×10
4個細胞/ウェルの密度で、50μL体積の10%FBSを含むDMEMに蒔いた。細胞を5%CO
2の加湿チャンバー中37℃で一晩インキュベートした。翌日、培地を取り出し、細胞を40ul/ウェルのGloSensor(商標)、2mM(Promegaカタログ番号E1291)と交換した。細胞を25℃で90分間処理して、基質を細胞と平衡化させた。試験化合物およびジエチレントリアミンNONOエート(DETA−NONOエート)を無血清CO
2非依存性培地中3mM(20×)に希釈し、4倍希釈で連続希釈して5倍用量曲線を作成し、そこから10ulをウェルに添加した(試験化合物要的についてはxμM濃度およびDETA−NONOエート溶液については10μM濃度;xは以下の最終濃度の1つである)。
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【0471】
動態研究のために、Envision(Perkin Elmerモデル番号)を用いて1ウェル当たり0.2秒間すぐに発光を測定した。エンドポイントSARスクリーニングのために、室温で55分のインキュベーション後にデータを収集した。
【0472】
実施例2Aで上に示されるようにデータ分析を行った。
【表3B】
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実施例3A:胸大動脈リングアッセイによる生物学的活性測定
【0473】
胸大動脈リングを、体重275〜299gの麻酔した(イソフルラン)雄のスプラーグドーリーラットから切開する。組織を直ちに、95%O
2および5%CO
2で30分間通気した氷冷クレブス−ヘンゼライト液に移した。結合組織を除去した後、大動脈切片を4つのリング(それぞれ約2mm)に切断し、2つのL字型フックにかけ、一方のフックを組織浴(Schuler臓器浴、Harvard Apparatus)の底に固定し、他方を力変換器(F30 Force Transducer、Harvard Apparatus)に接続する。クレブス−ヘンゼライト液(10mL)を含有する浴を37℃に加熱し、95%O
2および5%CO
2で通気する。リングを0.3〜0.5gの初張力にし、60分間にわたって1.0gの静止張力に徐々に上げる。安定なベースラインが得られるまで、15分間間隔で、リングをクレブス−ヘンゼライト液(37℃に加熱し、95%O2および5%CO2で通気)ですすぐ。調節する必要なく1.0gの静止張力が維持された(約10分間)維持された後、リングを安定であるとみなす。次いで、10μg/mLのフェニレフリンストック溶液100uLを添加することによって、リングを100ng/mLフェニレフリンで収縮させる。次いで、安定な収縮を達成した組織を累積的、用量依存的様式で、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製した試験化合物で処理する。いくつかの場合、組織を5分間の器官にわたって3回クレブス−ヘンゼライト液(37℃に加熱し、95%O2および5%CO2で通気)ですすぎ、ベースラインで安定させ、次いで、他の試験物品またはDMSOの効果の特性評価に使用する。Harvard Apparatusによって提供されるHSE−ACADソフトウェアを用いて全てのデータを収集する。0%阻害として100ng/mLフェニレフリン処理の記録張力値および100%阻害として100μM 3−イソブチル−1−メチルキサンチン処理の記録張力値を用いて、弛緩効果%をMicrosoft Excelで計算する。EC50値を、GraphPad Prism Softwareで作成した濃度−反応曲線から計算する。
実施例3B:胸大動脈リングアッセイ、代替法による生物学的活性測定
【0474】
代替胸大動脈リングアッセイとして、0%阻害として100ng/mLフェニレフリン処理の記録張力値を使用して弛緩効果%を計算し、組織を緩衝液で洗浄後、組織の元の静止張力を100%阻害として使用することを除いて、実施例3の手順を使用する。
実施例4:スプラーグドーリーラットの血圧変化
【0475】
雄ラット(体重250〜350g、Harlan Laboratoriesによって供給)を、ケタミン/キシラジンで麻酔し、ヘパリン添加生理食塩水液体充填カテーテルを右大腿動脈に埋め込んだ。カテーテルを肩甲骨間で露出させ、キャップし、動物を化合物試験前、手術後少なくとも7日間回復させた。試験前に動物を正常な食餌で維持し、12時間明暗周期下、飲料水を自由に入手できるようにした。
【0476】
実験日に、吸入イソフルラン麻酔下で、カテーテルのキャップを外し、テザー(Instech Labs)および圧力変換器(Harvard Apparatus)と接続した。をその後、血圧および心拍数を捕捉し、専用データ補足システム(PowerLab、ADInstruments)で分析した。データサンプリング速度を1秒当たり1サイクルに設定した。いったん接続したら、各ラットを麻酔から回復させ、ベースライン血圧および心拍数レベルをこれらの意識のある自由に動く動物で確立した。いったんベースラインを確立したら、ビヒクル(0.5%メチルセルロースもしくは100%PEG400)または試験物品を経口投与し(PO、10mg/kg)、血圧および心拍数に対する効果を最大24時間監視した。
【0477】
データを1時間平均として報告し、血圧の変化を1時間単位で個々のベースラインを減じることによって計算する(表4)。
【表4】
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実施例5:ジエチレントリアミンNONOエート(DETA−NONOエート)、一酸化窒素ドナーの存在下で行った精製ヒト組換えsGC α1β1酵素アッセイ。
【0478】
Enzo Life Scienceから得られた精製ヒト組換え可溶性グアニル酸シクラーゼ酵素α1β1(hsGC)(P/N:ALX−201−177)を使用して試験化合物の活性を評価した。アッセイ反応物は、0.1M Tris(pH8.0)、0.5mg/mL BSA、2mM DTT、4mM MgCl
2、30uM DETA NONOエート(Enzo Life ScienceP/N:ALX−430−014)および12.5ng/mlヒト可溶性グアニル酸シクラーゼ酵素を含有していた。次いで、DMSO中試験化合物を添加した(30uM最終濃度で始める10点曲線にわたる化合物の3倍滴定、全ての試料は3%DMSO最終濃度を有していた)。グアノシン5’−三リン酸(Sigma−Aldrich P/N:G8877)を300μMの最終濃度まで添加し、酵素反応物を37℃で20分間インキュベートした(100μL、384ウェルプレートフォーマット)。対照は3%DMSO(低対照)または30uMの化合物Y(高対照)を含有していた。20分のインキュベーション後、氷冷20%酢酸100μLを添加して反応を停止した。
【0479】
製造業者の指示により、cGMP HTRF(Cisbio P/N:62GM2PEC)アッセイを用いて、全ての試料のcGMP濃度を測定した。GraphPad Prism Software v.6を用いて、4パラメータ当てはめ(log(阻害剤)対反応−可変傾斜)を用いてcGMP標準曲線を当てはめた。試料を適当に希釈して、確実に値が標準曲線の線形範囲に入るようにした。
【0480】
GraphPad Prism Software v.6を用いて、4パラメータ当てはめ(log(アゴニスト)対反応−可変傾斜)を用いてデータを当てはめた。EC
50を曲線当てはめから内挿し、化合物が化合物Y、高対照化合物の30uMの最大反応の50%を誘発する濃度として定義する。
【表5】
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実施例6:動物モデル説明:
吸入sGC刺激剤を用いた血行動態の子ヒツジモデル
【0481】
(“Inhaled Agonists of Soluble Guanylate Cyclase Induce Selective Pulmonary Vasodilation”,Oleg V.et al,American J of Resp and Critical Care Medicine,Vol 176,2007,p1138)
【0482】
sGC刺激剤を含有する新規な乾燥粉末微粒子製剤の吸入が、公開された手順にしたがって、急性肺高血圧の子ヒツジにおいて選択的肺血管拡張をもたらすかどうかを試験することが可能である。この系でsGC刺激剤の微粒子と吸入一酸化窒素(iNO)の組み合わせ投与を評価することも可能である。最後に、iNO(誘導型一酸化窒素合成酵素)に対する反応が損なわれた場合に、sGC刺激剤の微粒子を吸入することによって、肺血管拡張がもたらされるかどうかを調べることが可能である。
【0483】
プロトコル:血管カテーテルおよび気管切開チューブを装着された覚醒している自発呼吸子ヒツジに、U−46619を静脈内注入して平均肺動脈血圧を35mmHgに上昇させる。BAY41−2272、BAY41−8543またはBAY58−2667と賦形剤(ジパルミトイルホスファチジルコリン、アルブミン、ラクトース)とで構成された微粒子の吸入によって、平均動脈血圧に対する有意な効果はなく、用量依存性肺血管拡張および肺内外cGMP放出の増加がもたらされた。BAY41−8543またはBAY58−2667を含有する微粒子の吸入は、全身動脈酸素付加を増加させた。iNOによって誘導された肺血管拡張の大きさおよび持続時間は、BAY41−8543微粒子吸入後に増加した。sGCの補綴ヘム基を酸化する1H−[1,2,4]オキサジアゾロ[4,3−a]キノキサリン−1−オン(ODQ)の静脈内投与によって、iNOの肺血管拡張効果が著しく減少した。対照的に、BAY58−2667微粒子吸入によって誘導された肺血管拡張および肺内外cGMP放出は、ODQによる処理後に大いに増大した。よって、sGCのアゴニストを含有する微粒子の吸入は、特に、iNOに対する反応性がsGCの酸化によって損なわれている場合に、肺高血圧の患者にとって有効な新規な治療を提供し得る。注:BAY41−2272、BAY41−8543はsGC刺激剤であり、BAY58−2667はsGC活性化剤である。
気管支拡張を評価するための、電気フィールド刺激モルモット気管平滑筋インビトロ(生体外)モデル
【0484】
下記のシステムを用いることによって、sGC刺激剤の気管支拡張効果を評価することが可能である。このシステムは、いくつかのsGC刺激剤の作用の効力、有効性および持続時間を決定すること、ならびに血圧または心拍数変化などの潜在的な副作用を評価することを可能にする。
【0485】
動物:モルモット、Dunkin Hartley、雄、完全障壁飼育で、実験日に525〜609gで受領時に特定の微生物を有さないことが保証されている、Harlan UK Ltd.モルモットを管理環境(気流、温度および湿度)中Gold Flake床敷を備えた固体床ケージに4匹の群で収容する。食餌(FD1、Special Diet Services)および水を自由に与える。
EFSに反応したモルモット気管平滑筋収縮化合物効力および有効性の評価:
【0486】
各実験日に、上昇する濃度のCO2に暴露することによってモルモットを屠殺し、気管を取り出す。器官から付着した組織を除去し、筋肉の反対側の線で長軸方向に切開し、広げ、2〜3個の軟骨リング幅の条片に切り分ける。綿ループを各気管条片の一端に取り付け、一定の長さの綿を他端に取り付ける。次いで、気管条片を、Myobathシステム(World Precision Instruments Stevenage、英国)で、組織保持体を用いて、2本の白金電極間にかける。ループを組織保持体の底のフック上に取り付け、他端をFORT10力変換器(World Precision Instruments Stevenage、英国)のアームに取り付けて、確実に組織が2本の白金電極の間に位置するようにする。次いで、アセンブリ全体を、カルボゲンを通気させた、37℃の修正クレブス−ヘンゼライト緩衝液を含有する10ml組織浴に下げる。1g張力を組織の各片に印加し、組織を洗浄し、引き続いて1時間の安定化期間とする。いったん組織を安定化させたら、電気フィールド刺激用の装置を設定して、DS8000 8チャネルデジタル刺激装置(World Precision Instruments Stevenage、英国)を用いて、2分毎に、ゲート化単極性パルスにより周波数80Hzパルス幅0.1msの刺激を送る。電圧応答曲線を2、4、6、7、8、10、12Vおよび次いで、実験の残り中に各組織に印加するよう選択された最大下電圧で各気管条片に行う。最大下電気フィールド刺激(EFS)を用いて、モルモット気管平滑筋(GPTSM)収縮を誘発する(Coleman et al.*に記載されているようにメタコリンまたはヒスタミンなどの収縮因子物質を用いることによって収縮を誘発することも可能である)。化合物を3×10−2Mで100%DMSOに溶解し、分割量を−200℃で保管する。別の分割量を各実験に使用する。組織をクレブス緩衝液で洗浄し、前に決定した最大下電圧を用いて1時間刺激して、化合物活性を評価する前に安定なベースライン収縮を確立する。
【0487】
次いで、各試験物質に対する累積的用量反応曲線(DRC)を行い、平滑筋収縮の変化を測定する。各実験での各試験物質の効果を、適切なビヒクル対照に正規化したベースライン濃度の阻害百分率として表す。3匹の異なる動物の組織を用いて、実験を3回行う。全3つの実験からのデータをプールし、DRCプロットし、試験物質効力および有効性を決定する。イプラトロピウム臭化物の効力を試験化合物と一緒に評価し、IC50が0.86nM(95%Cl、0.78〜0.94)と決定され、以前システムでもたらされたデータと一致している。
Novel and Versatile Superfusion System.Its use in the Evaluation of Some Spasmogenic and Spasmolytic Agents Using Guinea pig isolated Tracheal Smooth Muscle.”,R.A.Coleman et al.,J.Pharmacol.Methods,21,71−86,1989.
CFTR機能の変化が必然的に関与している疾患についてのマウスモデル
【0488】
これらの疾患は、嚢胞性繊維症、膵臓障害、消化管障害、肝障害、嚢胞性線維症関連糖尿病(CFRO)、ドライアイ、ドライマウスおよびシェーグレン症候群を含む。
【0489】
δF508CFTRチャネルを発現しているまたは発現していないトランスジェニックマウスを使用することによって、下記の文献プロトコル(国際公開第2011095534号パンフレット参照)を用いて、試験sGC刺激剤の存在下で鼻の電位差および唾液分泌に対する差を測定することが可能である。
δ(.6.)50S−CFTRマウスにおける唾液分泌アッセイ
【0490】
15匹の雄および雌のホモ接合型、ヘテロ接合型.6.50S−CFTR(12世代超にわたってFVB遺伝的背景で戻し交配した、元々、Erasmus University、Rotterdamから得た;両性別とも10〜14週齢および体重1S−36g)をこのアッセイに使用した。0.07、0.14および0.42mg/kg BWの濃度のバルデナフィル溶液を無菌生理食塩水に20調製した一方で、sGC刺激剤BAY41−2272を、50%ddH20、40%PEG400(ポリエチレングリコール400)および10%エタノールを含有する溶液に0.01、0.03、0.1および0.3mg/kg BWで溶解した。物質または適当なビヒクルを、唾液分泌アッセイの60分前に腹腔内注射(5ml/kg BW)を介してマウスに投与した。60分後、マウスに25ケタミンとジアゼパムの組み合わせで麻酔した。溶液を、8ml中無菌生理食塩水中5mg/mlジアゼパム1mlおよび100mg/mlケタミン1mlを含有するように調製した。溶液(10ml/kg BW)の腹腔内注射によって麻酔を誘導した。麻酔後、コリン受容体の交差刺激を回避するために、1mMアトロピン(50 1−11)を左頬に皮下注射して、マウスを前処理した。Whatmanフィルタ5紙の小片を前に注射した頬の内側に4分間入れて、アトロピンの注射後に分泌された唾液を吸収した。濾紙のこの最初の小片を取り出し、第2の予め秤量した濾紙と交換した。その後、100I−IMイソプレナリンおよび1mMアトロピンを含有する溶液50 1−11を左頬の同じ部位に注射して、アドレナリン作動性機構による唾液分泌を誘導した。10イソプレナリン注射の時間を時間0とみなし、濾紙小片を30分の総回収期間中10分毎に交換した。濾紙の各小片を直ちに予め秤量したバイアルに入れ、密閉した。全ての試料を回収した後、各バイアルを再測定し、全試料の重量を記録した。唾液15を回収する前および回収した後に測定したバイアル+紙の総重量の差を、回収期間中に分泌された唾液の正味重量とみなした。唾液分泌の総量を、唾液の重量÷各回収に要した分の数として計算し、次いで、マウスの質量(g)に正規化した。結果を、プラセボ処理と比べてnマウスの平均増加割合として表す。一元ANOVA検定20、引き続いて、ポストホックボンフェローニ分析によって統計を分析した;*/**/***はp値<0.05/<0.01/0.001で統計学的に有意であることを意味し、n.s.は有意でないことを意味する。
【0491】
これらの動物試験を、いくつかのsGC刺激剤、sGC活性化剤およびPDE5阻害剤を用いて行った。結果は、本発明の化合物が嚢胞性繊維症、膵臓障害、消化管障害、肝障害、嚢胞性線維症関連糖尿病(CFRO)、ドライアイ、ドライマウスおよびシェーグレン症候群の治療に有用であることを示唆している。
神経筋障害
【0492】
筋線維膜から筋形質への神経型一酸化窒素合成酵素(nNOS)の誤った局在化が、損なわれた運動性状態および異化ストレスに関連する広範囲の非ジストロフィー性神経筋状態で観察されることが以前示された。種々の遺伝性および後天性の形態の神経筋障害を有する患者の筋生検を評価するための1つのツールは、nNOSの筋細胞膜局在化の評価である。筋細胞膜のnNOSのレベルが可動性および機能的状態と相関することが分かった。
【0493】
類似の評価を使用して、下記の文献プロトコルにしたがって、非ジストロフィー性ミオパシーの動物モデルでnNOS局在化を決定することができる(“Loss of sarcolemmal nNOS is common in acquired and inherited neuromuscular disorders”;E.L.Finanger Hedderick et al.,Neurology,2011,76(11),960−967)。
後天性筋萎縮のマウスモデルにおけるnNOSの誤った局在化
【0494】
可動性が損なわれていない筋萎縮を証明する2つのマウスモデルが記載されている:高用量副腎皮質ステロイド療法および短期飢餓。ステロイドで処理したまたは48時間飢餓させたマウスは、全体的体質量および正規化した骨格筋量の有意な減少を示した。両モデルの骨格筋標本の形態計測的分析は、同齢対照と比べて、平均最小Feret線維直径の有意な減少によって定義される筋萎縮を証明した(各群についてn=5)。ジストロフィン、α−サルコグリカンおよびα−1−シントロフィンについての蛍光免疫染色は、完全なDGC複合体を示唆する正常なジストロフィン局在化を示した。しかしながら、ステロイド処理マウスと飢餓マウスの両者は筋細胞膜nNOS染色の非存在または重度の減少を示した。NOSファミリータンパク質(nNOS、eNOS、iNOS)についてのリアルタイムPCRは、ステロイド処理マウスにおける3つの転写産物のいずれの発現レベルの有意な差もないことを明らかにした(各群についてn=8)。さらに、nNOS、iNOSおよびeNOSについてのウエスタンブロット解析は、タンパク質レベルの差がないことを示した。
【0495】
これらのマウス動物モデルを使用して、筋萎縮および関連する疾患状態の症状におけるsGC刺激剤(例えば、本発明のsGC刺激剤)の効果を評価することができるだろう。
【0496】
飢餓マウスは、野生型マウスと比べて、nNOSおよびiNOS転写産物発現の1倍減少を示した(対照についてn=9、飢餓についてn=7)。しかしながら、nNOS、iNOSおよびeNOSのタンパク質レベルは、対照マウスと飢餓マウスとの間に差がないことを明らかにした(各群についてn=4)。これらのデータは、全体的な可動性が保存されている場合でさえ、重度の筋萎縮を有するマウスでnNOSの異常な局在化が起こることを証明しており、損なわれた可動性に加えて、異化ストレスなどの他の引き金が筋細胞膜nNOS損失に関連し得るという考えを支持している。
骨格筋nNOS局在化は冬眠中維持される(リスを用いた試験)
【0497】
冬眠中のジュウサンセンジリスの骨格筋標本を使用して、維持された筋肉ホメオスタシスおよび完全性におけるnNOS局在化に対する不動および異化ストレスの影響を評価した。これらの動物は、冬眠中の骨格筋萎縮から保護された絶対冬眠哺乳動物である。ほぼ完全に不動およびカロリー摂取のない5か月間の冬眠にもかかわらず、筋細胞膜nNOS発現が保存される。これらのデータは、患者およびマウスのデータと合わせて、nNOS局在化の生化学的制御が複雑であり、重要なことに、保存された筋細胞膜nNOSが筋肉ホメオスタシスを維持するのに重要となり得ることを示している。
【0498】
これらの結果はまた、(例えば、ここで記載されたものなどのsGC刺激剤により)異常なNOシグナル伝達を標的化することが、神経筋障害を有する広範な患者群に有益であることが分かることを示唆している。
筋ジストロフィー(BMDおよびDMD)のマウスモデル
【0499】
進行性の骨格筋消耗を特徴とするベッカー型筋ジストロフィー(BMD)は、筋肉タンパク質ジストロフィンの突然変異によって引き起こされる。ヒト研究で、Martinら(“Tadalafil Alleviates Muscle Ischemia in Patients with Becker Muscular Dystrophy”;Elizabeth A.Martin et al.,Sci.Transl.Med.4,162ra155(2012);“Vascular−targetted therapies for Duchenne muscular dystrophy”;Ennen et al.,Skeletal Muscle,2013,3:9参照)は、BMDおよび7−年齢が一致した健康な男性対照と共に10人の患者の筋肉における反射性交感神経性血管収縮の運動によって誘発される減弱を評価した。これは、運動の代謝要求を満たすために骨格筋の灌流を最適化する保護的機構である。反射性血管収縮を、模擬的起立性ストレスによって誘発し、前腕筋肉を静止し、律動的な握りの形態で軽く運動させながら、測定した。最初に、調査者は、反射性血管収縮の運動誘発性減弱が、共通のジストロフィン突然変異が神経型NO合成酵素(nNOS)の筋肉の筋細胞膜への標的化を妨害するBMDの患者10人のうちの9人で欠損していることを示した。次いで、二重盲検ランダム化プラセボ対照交差試験で、著者らは、タダラフィル、特異的PDE5阻害剤20mgの単一経口用量によって患者9人のうちの8人で正常な血流量調節が回復することを示した。
【0500】
関連疾患であるデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)のジストロフィン欠損mdxマウスモデルを用いることによって、NO経路に作用する薬物の効果を評価することが可能である。このモデルはまた、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)の阻害剤が、筋損傷および疲労をもたらし得る骨格筋微小血管の血管攣縮を含むジストロフィー表現型のいくつかの特徴を改善することを示した。
【0501】
健康な骨格筋の運動では、筋細胞膜nNOS由来NOが局所的α−アドレナリン作動血管収縮を減弱し、それによって活発な筋肉の代謝要求を満たすように灌流を最適化する。この保護機構(機能的交感神経遮断(functional sympatholysis)と呼ばれる)が、mdxマウス(BMDおよびDMDのモデル)、nNOSヌルマウス、および機能的筋虚血を引き起こすDMDの男児では喪失している。機能的虚血の度重なる発作は、ジストロフィン欠損によって既に弱った筋線維の使用依存性傷害を加速し得るだろう。
【0502】
mdxマウスでは、nNOSのトランスジェニック発現、筋細胞膜nNOSを回復する(およびそれによって、機能的交感神経遮断を回復する)ジストロフィンミニ遺伝子のトランスジェニック発現、NOS基質L−アルギニン(24、25)の投与、NO供与薬物による治療、および薬物タダラフィルまたはシルデナフィルによるホスホジエステラーゼ5A(PDE5A)阻害を含む、NOシグナル伝達を高める複数の戦略によって、ジストロフィー表現型の多くの特徴を改善することができる。血管平滑筋中でのグアノシン3’,5’−一リン酸(cGMP)−NOの下流標的の半減期を延ばすこれらのPDE5A阻害剤が、mdxマウスにおいて、短期間の運動後の筋虚血、ならびに傷害および疲労を改善することが示された。また、これらの薬物が、mdxマウスにおいて、心力学を改善し、ジストロフィー骨格筋を助け、ジストロフィン欠損ゼブラフィッシュの生存を延ばすことが示された。
【0503】
これらの知見は、ヒト骨格筋の運動で交感神経性血管収縮を調節することにおける筋細胞膜nNOSの必須の役割を支持し、(例えば、本発明のsGC刺激剤を用いることによる)異常NO経路の標的化が、ヒトのBMDおよびDMDを治療するための有用な治療的アプローチになり得ることを示唆している。
鎌状赤血球症
【0504】
鎌状赤血球症(SCD)または鎌状赤血球貧血(SCA)または鎌状血球症は、異常な、硬い、鎌形状を呈する赤血球を特徴とする、遺伝性血液障害である。鎌状赤血球化は、細胞の可撓性を低下させ、種々の合併症のリスクをもたらす。鎌状赤血球化は、ヘモグロビン遺伝子の突然変異により起こる。消滅遺伝子の1つのコピーを有する個体は、正常なヘモグロビンと異常なヘモグロビンの両方を示す。これは共優性の例である。1994年、米国では、この状態の人の平均余命は男性で42年および女性で48年と推定されたが、今日では、疾患の優れた管理のおかげで、患者は70代以上まで生きることができる。
【0505】
鎌状赤血球貧血は、HbSを引き起こす突然変異についてホモ接合性が存在する鎌状赤血球症の形態である。鎌状赤血球貧血は、「HbSS」、「SS疾患」、「ヘモグロビンS」またはこれらの名称の順列とも呼ばれる。ヘテロ接合性の人、すなわち、ただ1つの鎌状赤血球遺伝子と1つの正常な成人ヘモグロビン遺伝子を有する人では、この状態が「HbAS」または「鎌状赤血球形質」と呼ばれる。鎌状赤血球症の他のまれな形態は、人がHbSを引き起こす突然変異のただ1つのコピーと別の異常なヘモグロビン対立遺伝子の1つのコピーを有する複合ヘテロ接合性状態である。これらには、鎌状赤血球ヘモグロビンC症(HbSC)、鎌状ヘモグロビンβ−プラス−サラセミアサラセミア(HbS/β
+)および鎌状ヘモグロビンβ−ゼロ−サラセミア(HbS/β
0)が含まれる。
【0506】
赤血球(RBC)鎌状化およびレオロジー異常が鎌状赤血球症の病態生理学にとって中心的であるが、鎌状赤血球(sRBC)、内皮細胞、血小板および白血球の間の複雑な相互作用から生じる血管機能障害が等しく重要な役割を果たす。鎌状赤血球症では、内皮活性化が、鎌状赤血球細胞によって媒介される低酸素−再灌流イベントに関連する(例えば、“Advances in understanding of the pathogenesis of cerebrovascular vasculopathy in sicke cell anemia”,P.Connes et al.,Br.J.Haematol.2013,161,484−98参照)。赤血球鎌状化および内皮への接着が、血流を損なうことによって血管閉塞を開始する。その後の炎症媒介因子および内皮活性化の波が、血管損傷をもたらすイベントのカスケードを誘因する。これらの血管閉塞イベントからの間欠性の低酸素−再灌流に対する病態生理学的反応は、細胞保護的媒介因子の同時阻害と共にサイトカイン産生増加、白血球上方制御ならびに凝血原および接着分子の活性化によって証明される。
【0507】
白血球増多症は、ほぼ全ての鎌状赤血球症の徴候と相関し、鎌状血管障害の病態生理学における炎症の影響力のある役割を強調している。ベースラインでさえ、鎌状赤血球症患者は、C反応性タンパク質(CRP)、腫瘍壊死因子(TNF)、インターロイキン−1(IL−1)およびインターロイキン−8(IL−8)を含む炎症性サイトカインの上昇を示す。インビトロ試験は、sRBCがTNF−αおよびIL−1−β(8〜10)の内皮上方制御を促進することを示した。活性化単球のマイクロアレイ試験は、炎症、ヘム代謝、細胞周期制御、抗酸化反応および血管新生に関与する遺伝子の差次的発現を示した。より最近では、活性化B細胞の核因子κ−軽鎖増強因子(NFκB/p65)、クルッペル様因子2(KLF2)および他の転写因子が、脳卒中のリスクが増加した鎌状赤血球症小児で炎症経路を調節することが示された。
【0508】
トランスジェニックマウスモデル(“Novel Therapies Targetting the Endothelium in sickle cell disease”,C.C Hoppe,Hemoglobin,35(5−6):530−546(2011)およびその中に引用されている参考文献参照)では、鎌状赤血球化誘導酸化ストレスが微小血管調節機構に影響を及ぼし、内皮活性化ならびに誇張された炎症および接着促進反応をもたらすことが示されている。活性酸素種(ROS)の形成を通して酸化ストレスが生じる。NOの枯渇が、ヘモグロビン(Hb)によって媒介される捕捉、ROSによる消費およびアルギナーゼによって媒介される基質枯渇を通して起こる。鎌状赤血球症では、通常循環する遊離Hbを除去する捕捉剤システムが飽和している。遊離HbはNOを枯渇させ、内皮機能障害をもたらす。結果として、血管収縮と血管拡張の正常なバランスが、血管収縮、内皮活性化、酸化ストレスおよび増殖性血管障害に向かって歪められる。
【0509】
NOホメオスタシスを回復することに向けられた療法は、鎌状赤血球症の患者における予備研究で見込みを示した。以前のインビトロ研究および他の患者集団での研究は、内皮接着分子発現のNOによって媒介される下方制御を示した。これらの所見にしたがって、VOEを呈する鎌状赤血球症の小児で吸入NOの使用を試験したところ、低い疼痛スコア、減少した鎮痛要求および短い入院に向かう関連した傾向が見出された。
【0510】
これらの知見が、鎌状赤血球症の成人患者の急性VOEを治療するための吸入NOを評価する近年のランダム化プラセボ対照試験で再現され、吸入NOが疼痛スコアを有意に低下させ、プラセボと比べた非経口モルヒネの使用減少への傾向と関連することを示した。急性VOEのために吸入NOで治療した成人鎌状赤血球症患者の完了した第II相臨床試験からの結果はまだ入手可能になっていない(clinicaltrials.gov NCT00023296)。鎌状赤血球症の小児でのVOE治療のための吸入NOの別の第II相臨床試験は完了すると予想される(clinicaltrials.gov NCT00094887)。鎌状赤血球症におけるACSのための吸入NOの可能な治療的役割は、現在、ACSの小児で吸入NOとプラセボまたは標準ケアの使用を比較する2つの別個のフランス第II相/第III相臨床試験において小児と成人の両方で評価されている(clinicaltrials.gov NCT01089439およびNCT00748423)。
【0511】
NO合成酵素基質、L−アルギニンの栄養補充が、NO生物学的利用能増加の手段として鎌状赤血球症で大規模に研究されてきた。鎌状赤血球マウスでは、高用量の経口L−アルギニンが、Gardosチャネル活性、密集した細胞形成および溶血、ならびに血管反応性の機能的改善を低下させることが示された。
【0512】
シルデナフィル、PDE5、NOの下流媒介因子を阻害することによって内因性NOの効果を増幅することを目指した薬剤は、原発性PHTを治療するために一般集団で広く使用されている。重度のPHTの鎌状赤血球症患者での予備研究は、シルデナフィルによる治療後のPAPおよび運動能力の改善を報告している。ドップラー法で定義されるPHTの鎌状赤血球症患者でシルデナフィルの安全性および有効性を試験する多施設治験(Treatment of Pulmonary Hypertension and Sickle Cell Disease with Sildenafil Therapy,Walk−PHaSST)は、高頻度の治療群のVOE、頭痛および視覚障害の増加率を含む重度の副作用のために早まって中止された。
【0513】
亜硝酸塩およびナイアシンも直接NOドナー特性について調査されてきた。パイロット第I相/第II相臨床試験では、成人鎌状赤血球症患者における亜硝酸ナトリウム注入が、NOドナー作用機構と一致して前腕血流量を増加させた。より大きな第I相/第II相臨床試験が、現在、急性VOE中に補助的療法として投与される亜硝酸塩注入が微小血管血流量および組織酸素付加を改善するかどうかを調査している(clinicaltrials.gov NCT01033227)。内皮依存性血管拡張の改善に対するナイアシンの効果も、第II相ランダム化対照試験で評価されている(clinicaltrials.gov NCT00508989)。
【0514】
上記の結果は、(例えば、本発明のsGC刺激剤を用いることによって)鎌状赤血球症の異常なNO経路を標的化することが、疾患を治療するための有用な療法となり得ることを示唆している。この疾患状態においてsGC刺激剤(例えば、本発明のsGC刺激剤)の効果を評価するために使用することができた鎌状赤血球貧血のマウスモデルは、Blood,2001,98(5),1577−84;J.Clin.Invest.2004,114(8),1136−45;およびBr.J.Haematol.,2004,124(3),391−402に記載されている。
膀胱機能障害
【0515】
sGC活性化剤BAY60−2770が肥満マウスで過活動膀胱を改善することが示されている(“The Soluble Guanylyl Cyclase Activator BAY60−2770 ameliorates overactive bladder in obese mice”,Luiz O Leiria et al.,The Journal of Urology,2013,doi:10.1016/j.juro.2013.09.020.参照)。この刊行物に記載されている動物モデルを同様に使用してsGC刺激剤(例えば、本発明のsGC刺激剤)の過活動膀胱に対する効果を評価することができる。
【0516】
同じ研究者グループが、膀胱機能障害のラットモデルも記載しており(NO欠損ラット、F Z Monica et al.,Neurology and Urodynamics,30,456−60,2011)、このモデルにおけるBAY−2272(sGC活性化剤)の保護効果を示している。この刊行物に記載されている動物モデルを同様に使用してsGC刺激剤(例えば、本発明のsGC刺激剤)の排尿平滑筋過活動に関連する膀胱機能障害に対する効果を評価することができる。
【0517】
いくつかの実施形態を説明してきた。それにもかかわらず、本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の修正を行うことができることが理解される。
【0518】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためのものに過ぎず、本発明を限定することを意図していない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上別段の意味を有することが明らかな場合を除き、複数形も同様に含む。「含む(comprise)」(ならびに「含む(comprises)」および「含んでいる(comprising)」などの含む(comprise)の任意の形態)、「有する(have)」(ならびに「有する(has)」および「有している(having)」などの有する(have)の任意の形態)、「含む(include)」(ならびに「含む(includes)」および「含んでいる(including)」などの含む(include)の任意の形態)、「含有する(contain)」(ならびに「含有する(contains)」および「含有している(containing)」などの含有する(contain)の任意の形態)という用語、およびその他の文法的変形はオープンエンドな連結動詞である。結果として、1つまたは複数のステップまたは要素を「含む(comprises)」、「有する」、「含む(includes)」または「含有する」方法または装置は、これらの1つまたは複数のステップまたは要素を有するが、これらの1つまたは複数のステップまたは要素のみを有することに限定されない。同様に、1つまたは複数の特徴を「含む(comprises)」、「有する」、「含む(includes)」または「含有する」方法のステップまたは装置の要素は、これらの1つまたは複数の特徴を有するが、これらの1つまたは複数の特徴のみを有することに限定されない。さらに、一定の方法で構成される装置または構造は、少なくともその方法で構成されるが、列挙されていない方法で構成されてもよい。
【0519】
本明細書で使用される場合、「含んでいる(comprising)」、「有する」、「含んでいる(including)」、「含有している」という用語およびその他の文法的変形は、「からなる」および「から本質的になる」という用語を包含する。
【0520】
「から本質的になる」という句またはその文法的変形は、本明細書で使用される場合、明言される特徴、整数、ステップまたは構成成分を指定するものとみなされるべきであるが、1つまたは複数の追加の特徴、整数、ステップ、構成成分またはその群の付加を排除せず、但し、追加の特徴、整数、ステップ、構成成分またはその群は主張される組成物、装置または方法の基本的および新規な特徴を実質的には変化させないものとする。
【0521】
本明細書で引用される全ての刊行物は、あたかも個々の刊行物が完全に示されているように参照により本明細書に組み込まれることが具体的かつ個別的に示されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
【0522】
参照により組み込まれる主題は、特に明示的に指示しない限り、いかなる請求項の限定の代替としても解釈されるべきでない。
【0523】
1つまたは複数の範囲が本明細書の全体にわたって言及されている場合、各範囲は提示情報についての速記フォーマットであることを意図しており、この範囲はあたかも同じことが本明細書に完全に示されているように範囲内の各離散的点を方眼するものと理解される。
【0524】
本発明のいくつかの態様および実施形態を本明細書において記載し、示してきたが、同じ目的を達成するために当業者が代わりの態様および実施形態を行うこともできる。したがって、本開示および添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲に入る全てのこのようなさらなるおよび代わりの態様および実施形態を網羅することを意図している。