特許第6625085号(P6625085)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ニューギンの特許一覧
<>
  • 特許6625085-遊技機 図000002
  • 特許6625085-遊技機 図000003
  • 特許6625085-遊技機 図000004
  • 特許6625085-遊技機 図000005
  • 特許6625085-遊技機 図000006
  • 特許6625085-遊技機 図000007
  • 特許6625085-遊技機 図000008
  • 特許6625085-遊技機 図000009
  • 特許6625085-遊技機 図000010
  • 特許6625085-遊技機 図000011
  • 特許6625085-遊技機 図000012
  • 特許6625085-遊技機 図000013
  • 特許6625085-遊技機 図000014
  • 特許6625085-遊技機 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6625085
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20191216BHJP
【FI】
   A63F7/02 326Z
   A63F7/02 334
【請求項の数】2
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2017-71664(P2017-71664)
(22)【出願日】2017年3月31日
(65)【公開番号】特開2018-171291(P2018-171291A)
(43)【公開日】2018年11月8日
【審査請求日】2018年6月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】木股 健二
【審査官】 尾崎 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−079987(JP,A)
【文献】 特開2015−093079(JP,A)
【文献】 特開2007−050148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一基板と、第二基板と、前記第一基板と前記第二基板とを電気的に接続する第一配線及び第二配線と、備えた遊技機であって、
前記第一基板は、パラレルデータをシリアルデータに変換し、変換したシリアルデータを、前記第一配線を介して前記第二基板に出力する変換部を有しており、
前記第二基板は、前記第一配線から入力したシリアルデータを復元してパラレルデータを生成する復元処理を実行する復元部と、前記復元部による前記復元処理が実行可能であるか否かを示す可否信号を、前記第二配線を介して前記第一基板に出力する受信側制御部と、を有しており、
前記変換部は、前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号の入力を契機として、パラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力し、
前記変換部は、
電力が供給されることによって動作し、
動作してから前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号を入力するまでテストデータを前記第一配線に出力し、
該可否信号を入力した後にパラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
第一基板と、第二基板と、前記第一基板と前記第二基板とを電気的に接続する第一配線及び第二配線と、備えた遊技機であって、
前記第一基板は、パラレルデータをシリアルデータに変換し、変換したシリアルデータを、前記第一配線を介して前記第二基板に出力する変換部を有しており、
前記第二基板は、前記第一配線から入力したシリアルデータを復元してパラレルデータを生成する復元処理を実行する復元部と、前記復元部による前記復元処理が実行可能であるか否かを示す可否信号を、前記第二配線を介して前記第一基板に出力する受信側制御部と、を有しており、
前記変換部は、前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号の入力を契機として、パラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力し、
前記変換部は、パラレルデータから変換したシリアルデータにクロックを重畳したデジタル信号を前記第一配線に出力し、
前記復元部は、前記第一配線から入力した前記デジタル信号からシリアルデータ及びクロックを分離して各々を復元することを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関し、特にパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機に代表される遊技機は、その内部に多様な電子機器が設けられており、各電子機器が連動的に動作することによって遊技を実現しているものが一般的である。
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
【0003】
特許文献1には、副制御装置に実装されているCPUは、同装置に実装されているVDP(Video Display Processor)を経由して画像表示装置に制御データ及びクロックを伝送することによって、所定の画面を表示させる遊技機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−181906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている制御方式では、制御データとクロックの同期が受信側においても維持されることが前提になる。仮に、制御データとクロックの同期のズレ(クロックスキューとも称される)が規定値より大きくなると、受信側の処理において想定していないデータがラッチされ、適切に電子機器を制御できない等の不具合が生じる虞がある。
近年の遊技機は、処理装置の高速化、制御データの大容量化、及び制御対象となる電子機器の数の増加、電子機器間における配線長さの増大等の傾向性にあるため、上記のような不具合が増加傾向にある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、制御データを適切に伝送することによって不具合の発生を低減させる遊技機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、第一基板と、第二基板と、前記第一基板と前記第二基板とを電気的に接続する第一配線及び第二配線と、備えた遊技機であって、前記第一基板は、パラレルデータをシリアルデータに変換し、変換したシリアルデータを、前記第一配線を介して前記第二基板に出力する変換部を有しており、前記第二基板は、前記第一配線から入力したシリアルデータを復元してパラレルデータを生成する復元処理を実行する復元部と、前記復元部による前記復元処理が実行可能であるか否かを示す可否信号を、前記第二配線を介して前記第一基板に出力する受信側制御部と、を有しており、前記変換部は、前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号の入力を契機として、パラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力し、前記変換部は、電力が供給されることによって動作し、動作してから前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号を入力するまでテストデータを前記第一配線に出力し、該可否信号を入力した後にパラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力することを特徴とする遊技機が提供される。
また、本発明によれば、第一基板と、第二基板と、前記第一基板と前記第二基板とを電気的に接続する第一配線及び第二配線と、備えた遊技機であって、前記第一基板は、パラレルデータをシリアルデータに変換し、変換したシリアルデータを、前記第一配線を介して前記第二基板に出力する変換部を有しており、前記第二基板は、前記第一配線から入力したシリアルデータを復元してパラレルデータを生成する復元処理を実行する復元部と、前記復元部による前記復元処理が実行可能であるか否かを示す可否信号を、前記第二配線を介して前記第一基板に出力する受信側制御部と、を有しており、前記変換部は、前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号の入力を契機として、パラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力することを特徴とする遊技機が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、制御データを適切に伝送することによって不具合の発生を低減させる遊技機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】遊技機の正面図である。
図2図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。
図3図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す瞰図である。
図4】遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。
図5】遊技機の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図6】遊技機の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
図7】始動口入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。
図8】図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
図9】メイン制御基板に含まれる電気構成を示す回路図である。
図10】メイン制御基板に実装されている送信回路部に係る機能ブロック図である。
図11】中継端子板に含まれる電気構成を示す回路図である。
図12】中継端子板に実装されている受信回路部に係る機能ブロック図である。
図13】送信回路部による伝送処理に係るタイムチャートである。
図14】受信回路部による伝送処理に係るタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
【0011】
<遊技機10の概要について>
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、図1図9図10図11図12を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図9は、メイン制御基板100に含まれる電気構成を示す回路図である。図10は、メイン制御基板100に実装されている送信回路部IC1に係る機能ブロック図である。図11は、中継端子板300に含まれる電気構成を示す回路図である。図12は、中継端子板300に実装されている受信回路部IC3に係る機能ブロック図である。
【0012】
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、第一基板と、第二基板と、第一基板と第二基板とを電気的に接続する第一配線及び第二配線と、備える。
本実施形態における第一基板とは例えばメイン制御基板100であり、本実施形態における第二基板とは例えば中継端子板300である。本実施形態における第一配線とは、例えばコネクタCN1の第1端子及び第2端子と、コネクタCN3の第1端子及び第2端子と、の間を接続する一対の配線である。本実施形態における第二配線とは、例えばコネクタCN1の第3端子とコネクタCN3の第3端子との間を接続する配線である。
なお、ここで述べた第一基板、第二基板、第一配線及び第二配線は一具体例であり、本発明の実施においてこれらの数や種別は上記に限られない。
【0013】
第一基板は、パラレルデータをシリアルデータに変換し、変換したシリアルデータを、第一配線を介して第二基板に出力する変換部を有している。本実施形態における変換部は、例えばフォーマット部IC12、変換部IC13及びドライバ部IC14が連動することによって実現される。
ここでパラレルデータとは、パラレル伝送方式で伝送可能なフォーマットによって構成されているデータをいう。また、ここでシリアルデータとは、シリアル伝送方式で伝送可能なフォーマットによって構成されているデータをいう。
【0014】
第二基板は、第一配線から入力したシリアルデータを復元してパラレルデータを生成する復元処理を実行する復元部と、復元部による復元処理が実行可能であるか否かを示す可否信号を、第二配線を介して第一基板に出力する受信側制御部と、を有している。本実施形態における復元部は、例えばフォーマット部IC32、復元部IC33及びCDR部IC35が連動することによって実現され、本実施形態における受信側制御部は、例えば制御部IC36によって実現される。
ここで可否信号とは、復元部による復元処理が実行可能であるか否かを示す信号である。本実施形態における可否信号は、後述するLOCKN端子から出力される信号が相当し、該信号がLowである場合には復元可能であることを示し、該信号がHighである場合には復元不能であることを示すが、この態様は一具体例であって本発明の実施はこれに限られない。例えば、可否信号は、Highである場合が復元可能であることを意味し、Lowである場合が復元不能であることを意味してもよい。
【0015】
変換部は、復元処理が実行可能であることを示す可否信号の入力を契機として、パラレルデータから変換したシリアルデータを第一配線に出力することを特徴とする。即ち、変換部は、復元処理が実行可能になるまで待機した後に、パラレルデータから変換したシリアルデータを出力する構成になっている。
このような特徴を有しているので、本実施形態に係る遊技機10は、第一基板(送信回路部IC1)から第二基板(受信回路部IC3)に対して、制御データを確実に伝送することができる。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
【0016】
<遊技機10の構造について>
図1から図4を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す瞰図である。図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
なお、図1から図4に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
【0017】
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示せず)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、遊技領域50aと称す)に遊技球を発射し、遊技球が特定の入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。
【0018】
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠(図示せず)と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
【0019】
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を回動自在に支持され、中枠に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠・解錠が可能となっている。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
【0020】
図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、遊技中に発生する演出を切り替える又は遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができるプッシュボタン37の他、それぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(38a、38b、38c、38d)、玉貸操作を受け付ける玉貸ボタン39a、及び、プリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bなどが含まれる。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
【0021】
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示せず)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
【0022】
前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ照明装置35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や照明装置35は、遊技中に発生する演出やエラー報知等と連動して音声出力又は点灯若しくは消灯することができる。
【0023】
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82と、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部83と、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部84と、を含んでいる。メイン表示部81は固定式の液晶装置であり、上サブ表示部82・左サブ表示部83・右サブ表示部84は可動式の液晶装置である。
【0024】
メイン表示部81は、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92における図柄変動ゲームに連動して行われる演出図柄の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される演出図柄群の変動表示において、表示される演出図柄群は、一又は複数の列をなす。変動表示されている演出図柄群がなす列の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な表示変動であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に演出図柄が変動しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
【0025】
メイン表示部81は、保留画像(いわゆる保留玉)を表示することができる。保留画像が表示される表示領域と、演出図柄の変動が表示される表示領域とは、離間してもよいし重複してもよい。
ここで保留画像とは、始動口への入球を契機として取得された乱数のうち、現時点において実行されている図柄変動ゲームに用いられた乱数又は現時点において保留されている乱数を表す画像である。保留画像は、その形状や色彩等によって特典(例えば、大当り遊技)が付与される可能性を示唆しうる。
【0026】
上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84は、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるものであり、特定の演出の実行時に移動しうる。それぞれの原位置はメイン表示部81を基準として上側、左側又は右側であり、これらの原位置からメイン表示部81における演出図柄の表示領域に重なる位置まで上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84は移動しうる。
【0027】
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用しうる。
【0028】
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下LEDと称す)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されている。図柄表示装置90はメイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域はメイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
【0029】
ここで特別図柄とは、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動ゲームの結果として停止表示される特定の図柄群である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
第1特別図柄は、「特図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
【0030】
ここで普通図柄とは、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動ゲームの結果として停止表示される特定の図柄群である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
【0031】
以下の説明において、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92を変動表示させた後に特別図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン表示部81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
【0032】
遊技盤50の前面には、多数の遊技釘(図示せず)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
【0033】
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっている。また、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
【0034】
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、普通入賞口67(67a、67b)を図示する。ここで図示する入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
【0035】
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57にはカウントスイッチSW1が付設されており、カウントスイッチSW1が遊技球の通過を検知したことを契機として第1始動口57に係る入賞が判定されて、第1始動口57に対応付けられた賞球が付与される。
第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
【0036】
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59にはカウントスイッチSW2が付設されており、カウントスイッチSW2が遊技球の通過を検知したことを契機として第2始動口59に係る入賞が判定されて、第2始動口59に対応付けられた賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
【0037】
第2始動口59には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ゲート63の付設されたカウントスイッチSW4が遊技球の通過を検知した場合の少なくとも一部において、ソレノイドコイルSOL4が作動することにより開放状態に遷移する。なお、普通電動役物61の制御については、後に詳述する。
【0038】
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55にはカウントスイッチSW7が付設されており、カウントスイッチSW7が遊技球の通過を検知したことを契機として大入賞口55に係る入賞が判定されて、大入賞口55に対応付けられた賞球が付与される。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
【0039】
特別電動役物65は、特別図柄に係る図柄変動ゲームで当選して行われる大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への遊技球の入球が許容される。なお、本実施形態における特別電動役物65は、第1始動口57への入球及び第2始動口59への入球のいずれに起因する大当り遊技においても開放状態になりうるように構成されている。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
【0040】
普通入賞口67(67a、67b)は、遊技領域50aの左下部に配置されている。普通入賞口67aには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW51が付設されており、カウントスイッチSW51が遊技球の通過を検知したことを契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。普通入賞口67bには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW52が付設されており、カウントスイッチSW52が遊技球の通過を検知したことを契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
【0041】
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述した各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
【0042】
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
【0043】
<遊技機10の制御構成について>
続いて、図5又は図6を用いて遊技機10の制御構成について説明する。なお、上述した図1から図4に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図5は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。図6は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図5又は図6で図示される各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれても良い。
【0044】
遊技機10は、メイン制御基板100、サブ制御基板200などの制御基板を自機の内部に備えており、種々の機能を各基板と当該各基板に電気的に接続されている部品とによって実現している。
より具体的には、メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図5では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、メイン制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、メイン制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、図5に示される基板に限定されるものではなく、メイン制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
【0045】
メイン制御基板100は、遊技を統括的に制御し、遊技に関連する演出等について、サブ制御基板200にコマンドを伝送する。メイン制御基板100は、遊技の結果に影響を及ぼす又は及ぼす虞がある機能を実現する基板であり、サブ制御基板200は、メイン制御基板100から送られるコマンドに従って、各種制御を行う基板である。
【0046】
図6には、メイン制御基板100で実現される主要な機能構成として、始動口入球時処理部110、特図遊技制御部120、普図遊技制御部130、遊技状態制御部140、図柄表示制御部150、情報伝送部190が例示されている。また、同図には、サブ制御基板200で実現される主要な機能構成として、演出制御部210が例示されている。
【0047】
始動口入球時処理部110は、第1始動口57又は第2始動口59に遊技球が入球した時に大当り遊技の当否判定に用いる乱数を取得すると共に所定の処理を実行する。
特図遊技制御部120は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技を制御する機能、確変状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、メイン制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)をサブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
【0048】
演出制御部210は、情報伝送部190を介してメイン制御基板100で実現される各種機能構成にて生成された制御情報(コマンド)を受け、主に特別図柄に係る図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出表示を、演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84)に表示させる。例えば、演出制御部210は、図柄変動ゲームの実行中に演出図柄をメイン表示部81に変動表示又は停止表示させる。また、演出制御部210は、特定の演出が実行される場合に、可動式の上サブ表示部82、左サブ表示部83及び右サブ表示部84をメイン表示部81の前面に移動させることもできる。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37やカーソルボタン38にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
【0049】
<始動口の入球時処理について>
以下、始動口の入球時処理を制御する始動口入球時処理部110について詳述する。
始動口入球時処理部110は、特図保留制御部111と、先読み判定部112と、を有する。
【0050】
特図保留制御部111は、第1始動口57に遊技球が入球した時、即ち第1始動口57に入賞した時に、保留されている乱数M1の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M1を取得して保留させる。
また、特図保留制御部111は、第2始動口59に遊技球が入球した時、即ち第2始動口59に入賞した時に、保留されている乱数M2の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M2を取得して保留させる。
特図保留制御部111は、第1始動口57の入賞を契機として取得される乱数M1と、第2始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留する。なお、乱数M1及び乱数M2は、後述する当否判定部121による判定(特別遊技状態に係る当選判定)に用いられる。
【0051】
特図保留制御部111は、保留されている乱数の数を、図柄表示装置90に表示させるように図柄表示制御部150を要求してもよいし、演出表示装置80に表示させるように情報伝送部190を介して演出制御部210にコマンドを出してもよい。
このとき、図柄表示制御部150は、特図保留制御部111の要求に応じて、保留されている乱数の数をLEDの発光パターンによって図柄表示装置90に表示させてもよい。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の保留画像を、演出表示装置80に表示させてもよい。
【0052】
先読み判定部112は、特図保留制御部111が乱数M1又は乱数M2を保留させた場合の少なくとも一部において、後述する当否判定部121による判定の事前に、特定の演出を実行するか否か、実行する場合にはどのタイミングで実行するか等を決定する判定処理を実行する。
ここで先読み判定部112によって判定される特定の演出には、例えば保留画像の態様(色彩等)を変化させる演出が含まれてもよいし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している演出が含まれてもよい。
【0053】
<特別図柄に係る図柄変動ゲームについて>
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、当否判定部121と、特図選択部122と、リーチ抽選部123と、変動パターン決定部124と、を有する。
【0054】
当否判定部121は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御又は大当り遊技に係る制御が行われていないとき、保留されている乱数M1又は乱数M2を所定の周期で読み出す。このとき、当否判定部121は、乱数M2の読み出しを優先的に実行し、乱数M2が読み出せなかった場合(保留されている乱数M2が零個である場合)に乱数M1を読み出す。このような制御によって、乱数M2が乱数M1より優先的に読み出される。その結果、当否判定部121は、乱数M1よりも乱数M2を優先的に判定することになる。
【0055】
特図選択部122は、当否判定部121による当否判定の結果に基づいて特別図柄を選択する。
より具体的には、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は乱数抽選を行うことによって当選を示す特別図柄(当選図柄)を選択する。即ち、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は、予め複数とおりに用意されている当選図柄のうちいずれか一つを選択する。
或いは、当否判定部121によって落選が判定された場合、特図選択部122はハズレを示す特別図柄(ハズレ図柄)を一意に決定する。
【0056】
当否判定部121によって乱数M1が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第1特別図柄表示制御部151によって第1特別図柄表示装置91に表示される。
当否判定部121によって乱数M2が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
【0057】
リーチ抽選部123は、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定結果を示す特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に、リーチ演出をするか否かを乱数抽選で選択する。ここでリーチ演出とは、メイン表示部81における演出図柄の変動表示において、最後に仮停止する列を除く複数の列に演出図柄が仮停止しており、仮停止している各々の演出図柄が同種である状態に行われる演出をいう。なお、当該状態について、本実施形態においてはリーチ状態と称する場合がある。
なお、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果はハズレであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部121によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部123による抽選が行われずとも、当該図柄変動ゲームの実行中には原則としてメイン表示部81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
【0058】
変動パターン決定部124は、一回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)において特別図柄が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを決定する。なお、変動パターン決定部124によって決定される変動パターン(変動時間情報)は、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲーム(遊技)の実行期間とも換言できる。
変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間に合わせて、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様及びそれに付随する演出態様を決定して実行する。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間に合わせて、当該図柄変動ゲームに対する演出を実行することができる。
【0059】
なお、リーチ演出を実行する場合は、リーチ演出が非実行である場合に比べて長い時間を要するので、変動パターン決定部124は、リーチ抽選部123によってリーチ演出の実行が選択された場合には、リーチ演出の非実行が選択された場合に比べて、長い時間を示す変動パターン(変動時間情報)を決定する割合が高くなるように構成されている。
【0060】
<普通図柄に係る図柄変動ゲームについて>
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
【0061】
普図保留制御部131は、ゲート63に遊技球が入球した時(カウントスイッチSW4による検知時)に、保留されている乱数M3の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M3を取得して保留させる。
【0062】
普図抽選部132は、普通図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出し、読み出された乱数M3を用いて普通電動役物61を開放状態に遷移させるか否かの抽選を行う。なお、普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、後述する変短状態であるときは通常遊技状態であるときより高くなっている。
【0063】
普図抽選部132による抽選結果は、後述する普通図柄表示制御部153に伝送される。普通図柄表示装置93に対応している二つのLEDは一方が当選、他方が落選に対応しており、普通図柄表示制御部153は伝送された抽選結果に応じていずれかのLEDを発光させる。
【0064】
普通電役制御部133は、普図抽選部132による抽選に当選したとき、ソレノイドコイルSOL4を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。ここで所定の開放条件には、普図抽選部132による一回の当選に応じて普通電動役物61が開放される時間(以下、開放時間と称する)や開放される回数(以下、開放回数と称する)等が含まれる。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。即ち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
【0065】
<遊技状態制御について>
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、大当り制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、を有している。
【0066】
ここで大当り遊技とは、特別電動役物65を連続して作動させることができる特別の遊技状態をいう。ここで「特別電動役物を連続して作動」とは、後述のラウンド遊技の回数(ラウンド回数)が複数回であることをいう。
ここで確変状態とは、当否判定部121による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態をいう。
ここで変短状態とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
【0067】
確変制御部143は、特定の特別図柄(当選図柄)が図柄表示装置90に停止表示されたことに起因する大当り遊技の終了を契機として確変状態を付与する。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、いわゆるVゾーンと称される特定領域に遊技球が入球したことを契機として確変状態を付与してもよい。
【0068】
確変制御部143は、確変状態に移行してから所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われた場合、又は所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われる前に新たに大当り遊技に当選した場合に、確変状態を解除する。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
【0069】
変短制御部144は、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合のすべてを契機として、変短状態を付与する。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
【0070】
変短制御部144は、変短状態に移行してから所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われた場合、又は所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われる前に新たに大当り遊技に当選した場合に、変短状態を解除する。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
【0071】
大当り制御部141は、当否判定部121によって当選が判定された場合に、大当り遊技を実行する。本実施形態における大当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
まず、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122によって特別図柄が選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示された後に、大当り制御部141は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部141は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は当該コマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、本実施形態に係るオープニング演出では、遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
【0072】
大当り制御部141は、上記のラウンド回数・ラウンド遊技時間・インターバル時間等を含む制御情報を特別電役制御部142に伝送する。
特別電役制御部142は、大当り制御部141から受けた制御情報に従って、特別電動役物65を開放させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
【0073】
大当り制御部141は、ラウンド遊技中に係る演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従ってラウンド演出を実行する。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部141は情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部141は大当り遊技を終了させる。
【0074】
<各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について>
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
【0075】
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果である特別図柄、又は普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果である普通図柄を図柄表示装置90に表示させる。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
【0076】
演出制御部210は、予告演出を実行する。ここで予告演出とは、その実行時より後の遊技展開を示唆する演出であり、主に特別図柄に係る図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出である。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示を演出表示装置80に表示させる。特に特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に関していえば、演出制御部210は、複数列の演出図柄群がスクロールした後に確定停止した演出図柄の組合せによって、大当り遊技に当選したか否かを、演出表示装置80に報知させる。
演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、演出表示装置80による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出制御部210は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、演出表示装置80における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は上述した連続演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
ここで擬似連演出とは、遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間である変動サイクルにおいて一連の演出図柄群をスクロールさせ、一回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)において複数回の変動サイクルを含める演出である。
【0077】
なお、上記の説明において、演出制御部210は、演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83、右サブ表示部84)の演出表示を制御する旨を説明したが、演出制御部210の制御対象はこれに限られない。その他にも、演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。
また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
また、演出制御部210は、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84の移動制御を実行することができ、さらに図5では図示していないが、いわゆる装飾可動体の移動制御を実行することができてもよい。
【0078】
<メイン制御基板100における処理手順について>
次に、メイン制御基板100において実現される各種処理の処理手順について、図7及び図8を用いて説明する。なお、上述した図1から図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
【0079】
図7は、始動口入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。図8は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部又は全部が互いに重複していてもよい。
また、図7及び図8に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
【0080】
まず、始動口入球時処理について説明する。ここで「始動口入球時処理」とは、第1始動口57又は第2始動口59に対して遊技球が入球した後に実行される一連の処理である。
第1始動口57又は第2始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部111による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
【0081】
第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されて(ステップS102のYES)、かつ特図保留制御部111による保留数が上限に達していないとき(ステップS104のNO)、特図保留制御部111による保留数が加算される(ステップS106)。また、特図保留制御部111によって乱数M1又は乱数M2が取得されて、専用の記憶領域に保留記憶される(ステップS108)。
【0082】
続いて、先読み判定部112によって特定の演出を実行するか否か、実行する場合にはどのタイミングで実行するか等が決定される(ステップS110)。
【0083】
ステップS102からステップS110までの一連の処理結果を含むコマンドが、情報伝送部190からサブ制御基板200へ送信されて(ステップS112)、その始動口入球時処理は終了となる。
【0084】
続いて、図柄変動開始処理の処理手順について説明する。ここで「図柄変動開始処理」とは、特別図柄に係る図柄変動ゲームを開始させる際に行われる一連の処理である。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その図柄変動開始処理は終了となる。
【0085】
ステップS202の判定が肯定されるとき(ステップS202のYES)、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留されている乱数M1又は乱数M2を読み出す(ステップS204)。
ステップS204において、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留記憶されている順番で乱数M1又は乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
【0086】
ステップS204で乱数が読み出されることを契機として各判定処理が実行される(ステップS206)。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否判定部121による当否判定や特図選択部122による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
【0087】
そして、特図保留制御部111は、そのとき保留されている乱数M1又は乱数M2の数を特定する(ステップS208)。これにより、本処理手順で実行される図柄変動ゲームで読み出された乱数を除いた残りの乱数の数が保留数として特定される。
変動パターン決定部124は、ステップS206の処理結果及びステップS208で特定された保留数を用いて変動パターンを決定する(ステップS210)。
【0088】
ステップS202からステップS210までの一連の処理結果を指定情報として含むコマンドが、情報伝送部190からサブ制御基板200に対して出力されて(ステップS212)、その図柄変動開始処理は終了となる。当該コマンドには、変動パターン、選択された特別図柄、保留数、確変状態の有無、変短状態の有無を示す指定情報等が含まれうる。
【0089】
<送信回路部IC1と受信回路部IC3について>
メイン制御基板100に実装される送信回路部IC1と、中継端子板300に実装される受信回路部IC3について、主に図9から図12を用いて説明する。
図9は、メイン制御基板100に含まれる電気構成を示す回路図である。図10は、メイン制御基板100に実装されている送信回路部IC1に係る機能ブロック図である。図11は、中継端子板300に含まれる電気構成を示す回路図である。図12は、中継端子板300に実装されている受信回路部IC3に係る機能ブロック図である。
なお、図9から図12に図示されている各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれても良い。
【0090】
まず、メイン制御基板100の電気構成について説明する。
メイン制御基板100は、集積回路である送信回路部IC1を有している。
【0091】
送信回路部IC1は、カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW4、カウントスイッチSW51、カウントスイッチSW52及びカウントスイッチSW7によって遊技球が検知された旨を示す各制御信号を並列的に入力する。ここで挙げたカウントスイッチによる検知に基づく各制御信号は、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、普通入賞口67a、普通入賞口67b及び大入賞口55に係る入賞の有無を示すパラレルデータであると言い換えることができる。
また、送信回路部IC1は、ソレノイドコイルSOL1及びソレノイドコイルSOL4が作動中である旨を示す各制御信号(図9においては開放1及び開放4と表記)を並列的に入力する。ここで挙げたソレノイドコイルの作動に基づく各制御信号は、特別電動役物65及び普通電動役物61の開放の有無を示すパラレルデータであると言い換えることができる。
【0092】
送信回路部IC1は、カウントスイッチSW1に係る制御信号をS1端子に、カウントスイッチSW2に係る制御信号をS2端子に、カウントスイッチSW4に係る制御信号をS4端子に、カウントスイッチSW51に係る制御信号をS5端子に、カウントスイッチSW52に係る制御信号をS6端子に、それぞれ入力する。
送信回路部IC1の端子S3に入力される制御信号を、図9においては「未使用」と表記しているが、これは本実施形態における遊技機10の構成において、該制御信号を生じさせるカウントスイッチが存在しないことを意味している。
端子S3は、始動口が3つ存在する遊技機を想定し、3つ目の始動口への遊技球の入球を検知したことを契機として生じる制御信号を入力するための端子である。
【0093】
送信回路部IC1は、ソレノイドコイルSOL4に係る制御信号をS7端子に、ソレノイドコイルSOL1に係る制御信号をS8端子に、カウントスイッチSW7に係る制御信号をS9端子に、それぞれ入力する。
送信回路部IC1のS10端子、S11端子及びS12端子に入力される制御信号を、図9においては「未使用」と表記しているが、これは本実施形態における遊技機10の構成において、該制御信号を生じさせるカウントスイッチやソレノイドコイルが存在しないことを意味している。
S10端子、S11端子及びS12端子は、大入賞口が複数存在する遊技機、いわゆるVゾーン(特定領域)を遊技球が通過することを契機として確変や大当りを付与する遊技機、或いは特別電動役物が複数存在する遊技機等を想定し、これらの検知や作動を契機として生じる制御信号を入力するための端子である。
【0094】
送信回路部IC1は、クロック発振器IC2からクロックを入力するCLKIN端子を有している。なお、送信回路部IC1に入力されるクロックの周波数は適宜選択可能であり、本発明の実施において特に制限されるものではない。
【0095】
送信回路部IC1は、ノイズフィルタとして機能するコイル及びコンデンサを介して定電位源(例えば+3.3V)およびグランドに接続されているVCC端子と、グランドに直接接続されているGND端子と、を有している。
【0096】
送信回路部IC1は、後述する受信回路部IC3のLOCKN端子から出力される可否信号を、コネクタCN1の第3端子を介して入力するLOCKN端子を有している。即ち、送信回路部IC1のLOCKN端子と受信回路部IC3のLOCKN端子とは互いに電気的に接続されており、送信回路部IC1と受信回路部IC3との間で可否信号の授受が可能になっている。
なお、本実施形態における送信回路部IC1のLOCKN端子は抵抗素子を介して定電位源(例えば+3.3V)に接続されており、中継端子板300(受信回路部IC3)側でHighとして出力された可否信号を入力する場合に、送信回路部IC1において所定の閾値を超える(Highとして検知される)ことを担保する措置(いわゆるプルアップ)が講じられている。
【0097】
送信回路部IC1は、パワーダウン状態と動作状態とを切り替えるために設けられたPDN端子を有している。VCC端子から電力供給を受けており且つPDN端子の入力がHighである場合、送信回路部IC1は動作状態になる。しかしながら、VCC端子から電力供給を受けているにも関わらずPDN端子の入力がLowである場合、送信回路部IC1はパワーダウン状態になり、送信回路部IC1の機能の少なくとも一部が停止する。
なお、PDN端子の入力をHigh/Lowに切り替える切替回路SW8は、後述する送信回路部IC1のデータ変換に係る処理手順が正常に行われることを確認するために設けられるものであって、本発明を実施する遊技機から省かれてもよく、切替回路SW8を省いた遊技機においてPDN端子の入力はHigh側に固定されることが好ましい。
【0098】
送信回路部IC1は、パラレルデータから変換したシリアルデータを出力する一対のTXP端子とTXN端子とを有している。TXP端子とTXN端子から出力されるシリアルデータは、コネクタCN1の第1端子と第2端子とを介してコネクタCN3にシリアル伝送される。
【0099】
以上のような電気構成を有している送信回路部IC1は、図10に図示される機能を備えている。
CMOS入力部IC11は、S1端子〜S12端子によって入力される各制御信号と、CLKIN端子によって入力されるクロックと、を受け付ける。
フォーマット部IC12は、CMOS入力部IC11によって入力された制御信号のそれぞれを1bitのデジタルデータとしてデジタル信号(パラレルデータ)にする。
変換部IC13は、フォーマット部IC12によって生成されたデジタル信号(パラレルデータ)に対して、CLKIN端子から入力されたクロックを重畳してシリアル伝送に対応する形式のデジタル信号(シリアルデータ)に変換する。
ドライバ部IC14は、変換部IC13によって変換されたデジタル信号(シリアルデータ)を一対の差動信号としてTXP端子とTXN端子とから出力させる。
PLL部IC15は、位相同期回路(Phase Locked Loop)であり、入力した電圧(リファレンス電圧)に基づいて変換部IC13に対してフィードバック制御をかけることにより、ドライバ部IC14から出力される一対の差動信号の周波数を補正することができる。
制御部IC16は、PDN端子の入力がHighであれば送信回路部IC1を動作状態に遷移させ、PDN端子の入力がLowであれば送信回路部IC1をパワーダウン状態に遷移させる。また、制御部IC16は、LOCKN端子の入力がHighからLowに変化することを契機として変換部IC13による変換を許容し、LOCKN端子の入力がLowからHighに変化することを契機として変換部IC13による変換を制限する。
【0100】
なお、VCC端子に電力供給がされているにも関わらず制御部IC16によって変換部IC13による変換が制限されている場合には、ドライバ部IC14は、後述するテストデータを受信回路部IC3に出力することをもって、LOCKN端子の入力がLowになればシリアルデータを送信可能な状態であることを受信回路部IC3に通知することができる。
【0101】
続いて、中継端子板300の電気構成について説明する。
中継端子板300は、集積回路である受信回路部IC3を有している。
【0102】
受信回路部IC3は、メイン制御基板100(送信回路部IC1)から出力された一対の差動信号(シリアルデータ)をコネクタCN3の第1端子、第2端子を介して、RXP端子及びRXN端子に入力する。
【0103】
受信回路部IC3は、ノイズフィルタとして機能するコイル及びコンデンサを介して定電位源(例えば+3.3V)およびグランドに接続されているVCC端子と、グランドに直接接続されているGND端子と、を有している。
【0104】
受信回路部IC3は、パワーダウン状態と動作状態とを切り替えるために設けられたPDN端子を有している。VCC端子から電力供給を受けており且つPDN端子の入力がHighである場合、受信回路部IC3は動作状態になる。しかしながら、VCC端子から電力供給を受けているにも関わらずPDN端子の入力がLowである場合、受信回路部IC3はパワーダウン状態になり、受信回路部IC3の機能の少なくとも一部が停止する。
なお、PDN端子の入力をHigh/Lowに切り替える切替回路SW9は、後述する受信回路部IC3のデータ変換に係る処理手順が正常に行われることを確認するために設けられるものであって、本発明を実施する遊技機から省かれてもよく、切替回路SW9を省いた遊技機においてPDN端子の入力はHigh側に固定されることが好ましい。
【0105】
受信回路部IC3は、RXP端子及びRXN端子から入力されたシリアルデータを復元して、カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW4、カウントスイッチSW51、カウントスイッチSW52及びカウントスイッチSW7によって遊技球が検知された旨を示す各制御信号(パラレルデータ)を並列的に出力する。
具体的には、受信回路部IC3は、カウントスイッチSW1に係る制御信号をR1端子から、カウントスイッチSW2に係る制御信号をR2端子から、カウントスイッチSW4に係る制御信号をR3端子から、カウントスイッチSW51に係る制御信号をR4端子から、カウントスイッチSW52に係る制御信号をR5端子から、それぞれ出力する。
【0106】
受信回路部IC3は、RXP端子及びRXN端子から入力されたシリアルデータを復元して、ソレノイドコイルSOL1及びソレノイドコイルSOL4が作動中である旨を示す各制御信号(図11においては開放1及び開放4と表記)を並列的に出力する。
具体的には、受信回路部IC3は、ソレノイドコイルSOL4に係る制御信号をR6端子から、ソレノイドコイルSOL1に係る制御信号をR7端子から、カウントスイッチSW7に係る制御信号をR8端子から、それぞれ出力する。
【0107】
受信回路部IC3は、送信回路部IC1のLOCKN端子に対して可否信号を出力するLOCKN端子を有している。受信回路部IC3は、LOCKN端子から出力した可否信号を、コネクタCN3の第3端子(第二配線)を介して送信回路部IC1に出力する。
なお、本実施形態では、受信回路部IC3のLOCKN端子の出力がLowである場合に復元処理が実行可能であることを意味し、LOCKN端子の出力がHighである場合に復元処理が実行不能であることを意味する。
【0108】
受信回路部IC3は、クロックを出力するCLKOUT端子を有している。なお、該クロックは、RXP端子及びRXN端子(第一配線)から入力したデジタル信号からシリアルデータ及びクロックを分離して各々を復元することによって生成されるものである。このように、データとクロックとが重畳している信号からクロックとデータとを分離することをクロック・データ・リカバリ(Clock Data Recovery)と称する。
CLKOUT端子から出力されたクロックは、中継端子板300上で行われる処理に用いられてもよいし、中継端子板300から他の基板に伝送されてもよい。
【0109】
以上のような電気構成を有している受信回路部IC3は、図12に図示される機能を備えている。
レシーバ部IC34は、RXP端子及びRXN端子から入力した一対の差動信号(シリアルデータ)を受け付ける。
CDR部IC35は、レシーバ部IC34が受け付けた一対の差動信号から、シリアルデータとクロックとを分離して抽出する。即ち、CDR部IC35は、上述のクロック・データ・リカバリを実行する構成である。
復元部IC33は、CDR部IC35によって抽出されたシリアルデータをパラレルデータに復元する。
フォーマット部IC32は、復元部IC33によって復元されたパラレルデータをパラレル伝送に対応する形式のデジタル信号にする。
CMOS出力部IC31は、R1端子〜R9端子に対して各デジタル信号(パラレルデータ)を出力し、CLKIN端子に対してクロックを出力する。
制御部IC36は、PDN端子の入力がHighであれば受信回路部IC3を動作状態に遷移させ、PDN端子の入力がLowであれば受信回路部IC3をパワーダウン状態に遷移させる。また、制御部IC36は、受信回路部IC3が動作状態であればLOCKN端子の出力をLowにし、受信回路部IC3がパワーダウン状態であればLOCKN端子の出力をHighにする。
【0110】
<メイン制御基板100から中継端子板300へのデータ伝送に係る処理手順>
メイン制御基板100(送信回路部IC1)から中継端子板300(受信回路部IC3)へのデータ伝送に係る処理手順について、主に図13及び図14を用いて説明する。
図13は、送信回路部IC1による伝送処理に係るタイムチャートである。図14は、受信回路部IC3による伝送処理に係るタイムチャートである。
なお、図13に表記されている「TXP/N」は、TXP端子及びTXN端子の略記であり、図14に表記されている「RXP/N」は、RXP端子及びRXN端子の略記である。また、各タイムチャートに記されている特定の時間(矢印にt○○との表記を付して表す)の時間長さは、表記上の矢印の長さと必ずしも相関関係にあるものではない。
【0111】
まず、図13のタイムチャートについて説明する。
送信回路部IC1は、VCC端子から電力が供給されること(VCC=High)を契機として、PDN端子のレベルが立ち上がる(PDN=High)。この「VCC=High」から「PDN=High」の時間tTPDは、ほぼ零である。即ち、「VCC=High」と「PDN=High」は略同時に発生する。
次に、送信回路部IC1は、「VCC=High」且つ「PDN=High」であることをもって動作状態に遷移し、クロックの入力(CLKIN端子による受付)及びパラレルデータの入力(S1端子〜S12端子による受付)が開始される。
続いて、送信回路部IC1は、「PDN=High」を契機として、テストデータをTXP端子及びTXN端子から出力する。ここでテストデータとは、受信回路部IC3に対してLOCKN端子の立ち下げること(LOCKN=Low)を要求するデータである。
ここで「PDN=High」からテストデータが出力されるまでの時間tPLL0は、約10ミリ秒である。
【0112】
送信回路部IC1は、「LOCKN=High」である間は待機し、「LOCKN=Low」になることを契機として、パラレルデータから変換したシリアルデータをTXP端子及びTXN端子に出力する。
ここで「LOCKN=Low」からシリアルデータが出力されるまでの時間tTNP1は、約10ミリ秒である。
【0113】
仮に、シリアルデータを出力している最中に、LOCKN端子のレベルが立ち上がった場合(LOCKN=High)、送信回路部IC1は、シリアルデータに代えて再びテストデータをTXP端子及びTXN端子に出力する。
ここで「LOCKN=High」からテストデータが出力されるまでの時間tTNP0は、約10ミリ秒である。
【0114】
仮に、シリアルデータ又はテストデータを出力している最中に、切替回路SW8によってPDN端子のレベルが立ち下がった場合(PDN=Low)、送信回路部IC1は、TXP端子及びTXN端子の出力を停止する。
ここで「PDN=Low」から出力停止までの時間tPLL1は、約20ナノ秒である。即ち時間tPLL1は、時間tPLL0、時間tTNP1及び時間tPLL1と比較して、格段に短い時間長さになっている。
【0115】
上述した送信回路部IC1に係る処理について整理すれば、送信回路部IC1は、電力が供給されることによって動作し、動作してから復元処理が実行可能であることを示す可否信号を入力するまでテストデータをTXP端子及びTXN端子(第一配線)に出力し、該可否信号を入力した後にパラレルデータから変換したシリアルデータを第一配線に出力すると換言できる。
或いは、送信回路部IC1は、パラレルデータから変換したシリアルデータを第一配線に出力している最中に、復元処理が実行不能であることを示す可否信号を第二配線から入力した場合、第一配線への出力をシリアルデータからテストデータに切り替えるとも言える。
【0116】
次に、図14のタイムチャートについて説明する。
受信回路部IC3は、VCC端子から電力が供給されること(VCC=High)を契機として、PDN端子のレベルが立ち上がる(PDN=High)。この「VCC=High」から「PDN=High」の時間tRPDは、ほぼ零である。即ち、「VCC=High」と「PDN=High」は略同時に発生する。
次に、受信回路部IC3は、「VCC=High」且つ「PDN=High」であることをもって動作状態に遷移して、テストデータの入力を待つ。
そして、受信回路部IC3は、テストデータをRXP端子及びRXN端子(第一配線)から入力すると、LOCKN端子の出力を立ち下げる(LOCKN=Low)。なお、受信回路部IC3がテストデータを入力している動作状態を、便宜的にテスト状態と称する。
ここでテストデータの入力から「LOCKN=Low」になるまでの時間tRPLL0は、約10ミリ秒である。
【0117】
「LOCKN=Low」になることを契機として、RXP端子及びRXN端子の入力はテストデータからシリアルデータに切り替わり、受信回路部IC3は、入力したシリアルデータをパラレルデータに変換してR1端子〜R8端子のそれぞれから出力する。なお、図14において、シリアルデータを有効に変換したパラレルデータは「有効データ」と表記される。
ここで「LOCKN=Low」からパラレルデータが出力されるまでの時間tRLCK0は、約5ミリ秒である。
【0118】
また、受信回路部IC3が動作状態である場合(「VCC=High」且つ「PDN=High」である場合)、CLKOUT端子からの出力が変化しうる。
なお、本実施形態における受信回路部IC3は、CLKOUT端子の出力をHighにする契機を、立ち上がりエッジにするか立ち下がりエッジにするか選択的に定めることができるようになっており、図14に図示されるCLKOUT端子の出力波形は、トリガーを分離したクロックの立ち上がりエッジを契機として出力をHighにする場合について実線で図示しており、トリガーを分離したクロックの立ち下がりエッジを契機として出力をHighにする場合について破線で図示している。
【0119】
図14に図示するように、受信回路部IC3が動作状態であることを前提として、有効データをR1端子〜R8端子から出力する場合において、CLKOUT端子の出力は周期的にHighとLowを繰り返すクロックと同視しうる信号波形を示し、有効データをR1端子〜R8端子から出力しない場合において、CLKOUT端子の出力はHighかLowのいずれかに固定される信号波形を示す。ここで「有効データをR1端子〜R8端子から出力しない場合」には、動作状態になってからテストデータの入力を待機している場合、上述したテスト状態である場合、及び後述する無効データを出力している場合が含まれる。
なお、CLKOUT端子がクロックと同視しうる信号波形を出力する場合、その周期は送信回路部IC1のCLKIN端子に入力されるクロックと略同一になる。
【0120】
仮に、パラレルデータを出力している最中に受信回路部IC3の処理が不安定になる(フォーマット部IC32、復元部IC33、CDR部IC35等が機能不全に陥る)場合、受信回路部IC3はLOCKN端子のレベルを立ち上げる(LOCKN=High)。この場合、受信回路部IC3は、R1端子〜R8端子から出力されるパラレルデータは無効扱いとしてHighまたはLowの一方に固定される。
なお、図14において、無効扱いになったパラレルデータは「無効データ」と表記される。また、受信回路部IC3の処理が不安定になる状態を、便宜的にアンロック状態と称する。
【0121】
仮に、受信回路部IC3がアンロック状態から通常の動作状態に復帰した場合、受信回路部IC3は、再びRXP端子及びRXN端子からテストデータが入力されることを契機としてLOCKN端子のレベルを立ち下げる(LOCKN=Low)。そして、「LOCKN=Low」になることを契機として、RXP端子及びRXN端子の入力はテストデータからシリアルデータに切り替わり、R1端子〜R8端子の出力は無効データから有効データに切り替わる。
【0122】
仮に、有効データ又は無効データを出力している最中に、切替回路SW9によってPDN端子のレベルが立ち下がった場合(PDN=Low)、受信回路部IC3は、LOCKN端子のレベルを立ち上げる(LOCKN=High)。
ここで「PDN=Low」から「LOCKN=High」までの時間tRPLL1は、約10ナノ秒である。即ち時間tRPLL1は、時間tRPLL0及び時間tRLCK0と比較して、格段に短い時間長さになっている。
【0123】
上述した受信回路部IC3に係る処理について整理すれば、受信回路部IC3は、復元処理が実行可能に動作しているにも関わらず復元処理が実行不能であることを示す可否信号を第二配線に出力している場合、第一配線からテストデータを入力すると、第二配線への出力を復元処理が実行可能であることを示す可否信号に切り替えると換言できる。
ここで「復元処理が実行不能である」とは、具体的には、上記のパワーダウン状態、テスト状態及びアンロック状態のいずれかに該当する場合をいう。
【0124】
上記のような処理手順によって、メイン制御基板100から中継端子板300にデータ伝送を行うので、確実に制御データを伝送することができ、データ伝送異常による不具合の発生を抑制することができる。
【0125】
<本発明の変形例について>
ここまで図1から図14を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
【0126】
上述の実施形態においてフローチャートやタイムチャートを用いて説明した処理手順は、本発明の実施に係る一具体例であって、その一部を省いたり前後に入れ替えたり、或いは記載されていない処理を処理手順の一部に含める等の変更を許容する。
【0127】
上述の実施形態において、本発明の復元部に相当する構成の一つとしてクロック・データ・リカバリを実行するCDR部IC35を挙げたが、本発明の実施において必ずしもこれに相当する構成を含める必要はない。
即ち、パラレルデータを変換したシリアルデータを伝送する際に、必ずしもクロックを重畳させなくてもよい。
【0128】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)第一基板と、第二基板と、前記第一基板と前記第二基板とを電気的に接続する第一配線及び第二配線と、備えた遊技機であって、前記第一基板は、パラレルデータをシリアルデータに変換し、変換したシリアルデータを、前記第一配線を介して前記第二基板に出力する変換部を有しており、前記第二基板は、前記第一配線から入力したシリアルデータを復元してパラレルデータを生成する復元処理を実行する復元部と、前記復元部による前記復元処理が実行可能であるか否かを示す可否信号を、前記第二配線を介して前記第一基板に出力する受信側制御部と、を有しており、前記変換部は、前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号の入力を契機として、パラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力することを特徴とする遊技機。
(2)前記変換部は、電力が供給されることによって動作し、動作してから前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号を入力するまでテストデータを前記第一配線に出力し、該可否信号を入力した後にパラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力する(1)に記載の遊技機。
(3)前記変換部は、パラレルデータから変換したシリアルデータを前記第一配線に出力している最中に、前記復元処理が実行不能であることを示す前記可否信号を前記第二配線から入力した場合、前記第一配線への出力をシリアルデータからテストデータに切り替える(2)に記載の遊技機。
(4)前記受信側制御部は、前記復元処理が実行可能に動作しているにも関わらず前記復元処理が実行不能であることを示す前記可否信号を前記第二配線に出力している場合、前記第一配線からテストデータを入力すると、前記第二配線への出力を前記復元処理が実行可能であることを示す前記可否信号に切り替える(2)又は(3)に記載の遊技機。
(5)前記変換部は、パラレルデータから変換したシリアルデータにクロックを重畳したデジタル信号を前記第一配線に出力し、前記復元部は、前記第一配線から入力した前記デジタル信号からシリアルデータ及びクロックを分離して各々を復元する(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
【符号の説明】
【0129】
10 遊技機
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35 照明装置
36 球抜き機構
37 プッシュボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 ゲート
65 特別電動役物
67 普通入賞口
69 アウト口
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 上サブ表示部
83 左サブ表示部
84 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 特別図柄表示部
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 メイン制御基板
101 CPU
102 RAM
103 ROM
110 始動口入球時処理部
111 特図保留制御部
112 先読み判定部
120 特図遊技制御部
121 当否判定部
122 特図選択部
123 リーチ抽選部
124 変動パターン決定部
130 普図遊技制御部
131 普図保留制御部
132 普図抽選部
133 普通電役制御部
140 遊技状態制御部
141 大当り制御部
142 特別電役制御部
143 確変制御部
144 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
190 情報伝送部
200 サブ制御基板
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 演出制御部
300 中継端子板
IC1 送信回路部
IC11 CMOS入力部
IC12 フォーマット部
IC13 変換部
IC14 ドライバ部
IC15 PLL部
IC16 制御部
IC3 受信回路部
IC31 CMOS出力部
IC32 フォーマット部
IC33 復元部
IC34 レシーバ部
IC35 CDR部
IC36 制御部
SOL1、SOL4 ソレノイドコイル
SW1、SW2、SW4、SW51、SW52、SW7 カウントスイッチ
SW8、SW9 切替回路
X 第1流路
Y 第2流路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14