(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
新たに宅地造成を行う場合、先ず土地の区画整理を行うとともに、取付道路となる公道
の整備を行ってから建物の建築工事に移行する。建物には水道や都市ガス、下水道などの
各種の生活インフラが必要とされるが、水道や都市ガスの導管、下水道管などの流体配管
は、通常、建物の建築に先立って公道に埋設される本管から支管を分岐して宅地内へ引き
込んで予め埋設しておかれる。
【0003】
図14(a)は、道路側(公道)から宅地内の所定部分まで引き込んで埋設される都市
ガスの支管100を示す概略図である。宅地造成の段階では建築される建物の建坪や形状
などが決定されていないこともあり、
図14(a)に示されるように、ガスの支管100
は公道から宅地内の所定の部分まで(例えば敷地境界から1,000mm)引き込んで予
め埋設しておかれる。
【0004】
宅地内に予め引込まれるガスの支管100には、通常、ポリエチレン製のパイプが使用
され、ガス管を閉塞する際は支管100の管端部にキャップ102を嵌め込んでガスの流
通を遮断しておく。その後、建物の仕様が決定し、建築工事の進捗に伴い、ガス管等の配
管工事が行われるが、その際の宅地内に予め引込まれている支管100との接続は、
図1
4(b)に示されるように、支管100をスクイズして閉塞した状態でスクイズ箇所より
管端に至るまでの適所を切断し、その後、建物に配管されるガス管との接続作業を行って
いる。
【0005】
宅地内に引込んだ支管100と建物配管を接続する際、ガスの支管100が
図14(a
)に示されるように、約1,000mm(1m)ほど宅地内に引き込まれていれば、スク
イズを行うためのスペースを確保できることから、宅地内で建物配管との接続工事を行う
ことが可能であり、公道を掘削する必要はない。公道の掘削は関係各所との調整や、掘削
後の再舗装といった作業手間が必要であり、工期が延びる一因となるため、出来るだけ回
避することが望まれる。
【0006】
既存の建物があるような場合は、建物配管と接続されていたガス支管を宅地内に残した
状態で、古い建物を取り壊したりすることが多い。その際、ガス支管は前述した宅地造成
を行う場合と同様、切断した端部にキャップを被せて閉塞しておくが、その後に建物配管
との再接続作業を行うには、ある程度余裕を持った寸法で宅地内に残しておくことが、公
道の掘削を不要にするための前提条件となる。
【0007】
つまり、
図14(c)に示されるように、宅地内に引き込まれている支管110の管長
が、例えば約0.4mと余裕がない場合は、スクイズのスペースを確保する必要上、公道
の掘削を余儀なくされ、コスト上昇、工期遅延の原因となる。
【0008】
従来、このような課題に対応するために、特開2008−281070号公報記載の管
閉塞具が知られる。同公報記載の管閉塞具は、略円筒状に形成されたシール部、このシール部の一端に当接する鍔部を備えた支持棒、シール部の他端側を圧縮する付勢手段等を具備して構成されている。
【0009】
この公報によれば、建物配管との接続は、宅地内に埋設されたガス管にソケット継手を
介して連絡管を連結後、支管内の管閉塞具を引き出して連結管まで移動させ、その後、連
結管をソケット継手と管閉塞具との間でスクイズし、この状態で管閉塞具を連結管より抜
き出したのち、該連結管にソケット継手を介して建物配管を接続することにより行われ、
接続後、前記スクイズの解除を行うようにしてあり、宅地内のガス支管の管長に余裕がな
くても、管閉塞具を宅地の境界付近よりも宅地側のガス管に挿入して設置しておくことに
より、建物配管と接続する際、宅地側だけで作業を行うことが可能であり、公道を掘削す
る必要がないとともに、住宅建築などの作業計画を自由に立案することができるとされて
いる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、宅地内に引込んで埋設されるガス支管管端部を閉塞するための施工方法及び該方
法で用いる装置を構成する閉塞継手について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態
で用いる閉塞継手の平面図、
図2は
図1のII−II線における断面図、
図3は閉塞継手の左右の各側面図、
図4は流体配管であるガス管の支管を
前記閉塞継手に接続した状態を示す断面図である。
【0027】
前記閉塞継手10は、熱可塑性樹脂のポリオレフィン、好ましくはポリエチレンを素材
としてパイプ状に形成され、その一方側にソケット部10A、他方側にソケット部10A
と連通する接続管部10Bを有し、該接続管部10Bには内部に、
図2に示されるように
閉止壁16が一体形成されている。
【0028】
図2及び
図4に示されるように、ソケット部10Aの内周面には電熱線12が内蔵され
、ソケット部10Aに設けられた一対のターミナル11A,11Bから電圧を印加するこ
とにより、電熱線12によってソケット部10Aの内周面を加熱し、ソケット部10Aに
挿入された熱可塑性樹脂としてのポリオレフィン、好ましくはポリエチレン製の支管50
をソケット部10Aに対して融着接合(いわゆるエレクトロフュージョンEF結合)する
ようになっている。
また、ソケット部10Aの内側には、その内径L1よりもやや拡径された凹部10Cが
内周壁に沿って形成されているとともに、この凹部10Cに気密保持のためのシール用の
Oリング14が配設されている。
【0029】
図4に示されるように、ソケット部10Aに支管50が挿入されると、支管50の端部
50Aの全周はOリング14の内側に嵌め込まれるようにして密着し、これによって、ソ
ケット部10Aの内周壁面との間がシールされ、気密を保持する。このため、融着接合に
際しては仮に支管50に都市ガスが流通していたとしても、熱の加わるソケット部10A
の内周壁面はガスの雰囲気に曝されることがなく、安全に支管50を継ぎ手10に接続す
ることが可能である。ここでの融着接合に際しては、融着部の清掃、切削、作業後の検査
を十分に行い、接合部からガス漏れが生じないようにする。
【0030】
図1〜
図4に示されるように、接続管部10Bの内径L2は、ソケット部10Aの内径
L1よりも小さく形成されているとともに、ソケット部10Aの反対側の部分にガスの流
通を遮断する閉止壁16が設けられている。この閉止壁16は図示する例においては、接
続管部10Bの端部に形成されているが、接続管部10Bの中央や反対側の端部、更には
電熱線12による溶融を生じない限度まで電熱線12に近付けて設けることもできる。前
記接続管部10Bには、後述する例えばサービスチー継手やT形のチーズ継手等の分岐継
手、或いはソケット継手やエルボ継手などの継手が接続される。
【0031】
図4に示される状態では、閉塞継手10のソケット部10Aに支管50が前述した融着
接合により接続された状態で土中に埋設されるが、この際、接続管部10Bに図示しない
保護キャップを被せて、接続管部10Bをカバーして汚れないようにしておくのが望まし
い。
【0032】
このように構成したことにより、閉塞継手10を使用した場合は、建物配管との接続工事の際、従来必要だった支管50を閉塞するスクイズ作業が不要となる。この結果、建物配管を接続するために必要な宅地内での管長を短くすることができるので、宅地内へ埋設される支管50の引込み量を、大幅に短縮することが可能である。このため、外構工事や建築工事を行う場合に、支管50を折損する確率を大幅に低減することができる。
【0033】
更に、閉塞継ぎ手10はソケット部10Aと、連通する接続管部10Bとが直管状に形成され、土中に埋設した状態で突起物が実質的にないことから、建築等の工事を行う場合に損傷の確率を低減し、折損を未然に防止することが可能となる。また建物配管と接続工事を行う際、従来のように、支管50をスクイズして切断する切り詰め作業も不要となることから、ガスの漏洩を完全に無くし、安全に作業ができると共に新設配管設置に要する作業量を低減することができる。
【0034】
以上述べた閉塞継手10は、ソケット部10Aと接続管部10Bとが直線状に形成され
た直管タイプのソケット継手であるが、これに限らずソケット部を左右両側に有るソケッ
ト継手、或いはソケット部と接続管部又は両側のソケット部がL字状に形成されたエルボ
継手など、支管50が接続されるソケット部10Aと接続管部10B、又はソケット部を
両側に具備している限り、どのような継手であってもよい。つまり、本
実施形態に係る閉塞継手は、支管50に接続されるソケット部と、建物配管に接続される接続管部又はソケット部とを具備し、且つ管路内に流体の流通を遮断する閉止壁16が設けられていれば、その形状及び構造は問わない。
【0035】
図5は、前述の閉塞継手10について、その構成に付いて一部変更を行った継手32を
示した断面図である。同図に示されるように、閉塞継手32には、ソケット部32Aと接
続管部32Bとの間の接続管部32Bの根元に環状部材としてのOリング34を取り付け
ている。接続管部32Bに前述する保護キャップを被せたとき、保護キャップの内周面と
、Oリング34とが密着することによりシールされて気密が維持される。また、接続管部
32Bにサービスチー継手などの分岐継手を接続した場合も同様の効果を奏する。ここで
、前述の閉塞継手10と同じ構造部分については、同一の符号を付している。
【0036】
次に、本実施形態
に係る閉塞継手10を使用して建物配管を接続する場合の工程について説明する。
図6は本実施形態
に係る閉塞継手10の接続管部10Bに、分岐継手としてのサービスチー継手20を接続する際の手順を示した図、
図7はサービスチー継手20の胴部20Cを通して切断工具であるタッピング用工具26により閉止板16を切断するときの手順を示した図、
図8は閉塞継手にサービスチー継手を用いて建物配管を接続するときの概略図である。
【0037】
図4に示されるように、宅地内に引込まれた支管50は、閉塞継手10によって閉塞状
態が保持されているが、この支管50にサービスチー継手を接続して建物配管と接続する
場合は以下のように工事が進められる。
【0038】
サービスチー継手20は閉塞継手10の接続配管10Bに差込まれる接続口20Aと、
その反対側に外周をネジとしたネジ部20Bを備えた胴部20Cと、該胴部20Cと直交
して胴部20Cより分岐し、後述の建物配管と接続されるスピゴット20Dよりなり、前
記接続口20Aは閉塞継手10のソケット部10Aと同様、内周面に電熱線(図示しない
)が内蔵され、ターミナル22A、22Bから電圧を印加することにより、電熱線により
接続口20Aの内周面を加熱し、
図6(a)、(b)に示されるように、サービスチー継
手20の接続口20Aと、該接続口20Aに挿入された閉塞継手10の接続管部10Bと
が融着接合されるようになっている。
【0039】
接続口20Aと反対側のネジ部20Bには、開け閉め可能なキャップ24が捩込まれて
おり、
図7(a)に示されるように、サービスチー継手20と継手10との融着接合後、
キャップ24が取外され、その後、
図7(b)に示すように、タッピング用工具26がネ
ジ部20Bに取付けられる。
【0040】
前記タッピング用工具26は、
図7(b)に示されるように、サービスチー継手20の
ネジ部20Bの外周に捩じ込んで取付けられ、ハンドル26Aの操作により回転するネジ
棒26Bが前記工具26の軸線上に捩込んで取付けてある。管状をなすネジ部20Bの内
部には、タッピング用工具26と共に切断工具を構成するカッター21(
図7(b)参照
)が装着され、該カッター21は、円板状で、接続口20Aを向く側面には、前記閉止壁
16と同一径をなす周縁に前記閉止壁16を切断するための刃を全周に渡って突設してい
る。ネジ部20Bに内蔵された前記カッター21はまた、ネジ部20B内の管状の通路を
ネジ部20B内周面に密着して通路を閉塞した状態で進退できるようになっており、通路
を閉塞する閉塞手段となって、ネジ部20Bからガス洩れを生じさせないようにしている
。
【0041】
ネジ部20Bの外周に
図7(b)に示されるようにタッピング用工具26を取付けたの
ち、ハンドル26Aの回動操作によりネジ棒26Bを捩込んでネジ棒先端をカッター21
の軸心に捩じ込み連結する。連結後なおもハンドル26Aを回動操作してネジ棒26Bの
捩じ込みを続け、カッター21を閉止壁16まで押込んで、押切り又は回し切り、或いは
両者の組合わせにより閉止壁16の切断を行う。閉止壁16が切断されると、支管50の
閉塞状態が解除され、支管50からガスがサービスチー継手20まで流通可能な状態とな
る。
【0042】
その後、ハンドル26Aを逆回転させ、ネジ棒26Bをカッター21と共に後退させて
ネジ部20Bの通路に達したカッター21でネジ部20Bの通路を閉塞する。ネジ部20
Bがカッター21で閉塞され、シールされた状態でハンド操作によりネジ棒26Bをカッ
ター21より取外し、ついで工具26をネジ部20Bより取外したのち、キャップ24を
ネジ部20Bに捩じ込んで取付ける。
【0043】
カッター21はネジ部20Bに内蔵されたまま埋殺し状態とされるが、前記段落番号(
0042)に記載される工程の後にネジ部を含むサービスチー継手20の所要部にシール
用のバッグを被せ、ガス漏れを防止した状態でバッグ内に手を入れ、手作業でキャップ2
4及びカッター21を取外したのち、キャップ24をネジ部20Bに捩じ込んで取付ける
ようにしてもよい。この場合、キャップ24がネジ部の通路を塞ぐ閉塞手段となる。また
取外したカッター21は再使用可能となる。
【0044】
図8は、
図7に示すように閉塞継手10に接続したサービスチー継手20に建物配管を
接続するときの態様を示すもので、建物配管の管30がサービスチー継手20のスピゴッ
ト20Dにエルボ継手28を介して連結されている。
【0045】
前記閉塞継手10は、ソケット部10Aと接続管部10Bが直線状に連結された直管タイプとなっているが、ソケット部10Aと接続管部10Bが曲管タイプのエルボ継手を構成するものであってもよい。
【0046】
前記閉塞継手10に連結される分岐継手としてサービスチー継手20を例示したが、サービスチー継手20に代え、例えばソケット部又は接続口を左右両側に備えたT形のチーズ継手を用いることもできる。このチーズ継手の場合、中央に前記サービスチー継手20のネジ部20Bと同様のネジ部を突設し、該ネジ部に前記と同様にしてタッピング用工具26を取付け、ハンドル操作によりネジ棒24Bを捩込んでネジ部に内蔵のカッターを押込み、閉止壁の切断を前記実施形態と同様に行うようにするとよい。
【0047】
図9は、建築前の宅地内に埋設されている本実施形態
に係る閉塞継手10と、都市ガスの支管50との関係を示す概略断面図で、
図9(a)は道路側より宅地内に引き込んで埋設される支管、
図9(b)は埋設深度が深い地域で使用される支管50を示している。
【0048】
前記閉塞継手10を使用した場合は、
図9(a)に示されるように、公道側から0.1mほど離した部分に閉塞継手10を埋設しておくことが可能である。また、
図9(b)に示されるように、埋設深度が深い場合では、立ち上げた支管54に直接、本実施
形態の閉塞継手10を接続して、そのまま埋設しておくことができる。
【0049】
図9(b)に示す支管50は、図示する例では宅地内で上向きに折曲げられているが、
折曲げる代わりにエルボ継手を用いることができ、
図9(a)に示す閉塞継手10に代え
て閉止壁を備えた前述のエルボ継手を用い、支管50を立ち上がらせるようにしてもよい
。
【0050】
本実施形態
に係る閉塞継手10によれば、宅地内に埋設される支管の管長を大幅に短縮することが可能で、管長を短縮しても宅地内における新設配管の施工工事を行うに際し、公道などの取付道路の掘削を行う必要がないことから、新設配管の設置工事を容易、且つ迅速に行うことができる。
【0051】
また、本実施形態
に係る閉塞継手10によれば、サービスチー継手20を融着接合し、該継手20を介して建物配管を接続後、全体の配管設備の加圧・気密検査を行うことができるが、支管50、閉塞継手10、サービスチー継手20は気密性が高いことから、気密試験の精度向上を図ることが可能となり、これにより、その後の切断作業が安全に行える。
【0052】
前記閉塞継手10は宅地内に引き込まれた支管50の口径が変わると、それに適合したサイズのソケット部を有する閉塞継手に代えねばならず、支管50の口径に合うソケット部を備えた閉塞継手10を用意しておく必要がある。また、宅地内の状況では支管50にソケット継手以外の継手(例えばエルボ継手)を接続する方が好ましい場合もあり、その場合もそれぞれの形状を備えた閉塞継手10を用意することが望まれる。閉塞継手10は閉止壁16を備えた特殊構造をなすため、口径や形状を変えた閉塞継手の製造には金型から代えていかねばならず、コスト高をもたらす。
【0053】
図10は、前記の支管50と、該支管50に挿入される閉塞継手10のソケット部の口
径が異なる問題を解消するための実施形態を示すもので、宅地内に引き込まれた支管50
の口径が小さく、前述の閉塞継手10では、そのソケット部10Aに適合できない場合、
左右両側のソケット部41A、41Bの口径が異なる異径のソケット継手41のうち、支
管50の口径に適合する小さなサイズのソケット部41Aを有するソケット継手41を用
い(ソケット部41Bの口径は同じである。したがってソケット部41Aの口径<ソケッ
ト部41Bの口径となる)、支管管端部をソケット部41Aに挿入して融着接合後、他方
のソケット部41Bに閉塞管42を挿入し、融着接合する。ソケット部41Bに閉塞管4
2を挿入し、融着接合して一体化したのちに支管管端部をソケット部41Aに挿入して融
着接合するようにしてもよい。前記閉塞管42は、ソケット継手41と同材質の短管で、
一端には閉止壁として機能する蓋43が固定されて塞がれた盲管構造をなしている。支管
50の口径が逆に大きい場合には、支管50の口径に適合するソケット部41Aの口径>
ソケット部41Bの口径である異径のソケット継手41が用いられる。因みに、支管50
の口径が同じである場合、両側のソケット部の口径が同じである、異径でない標準のソケ
ット継手41又はエルボ継手45と閉塞管42を組み合わせて使用することができる。
【0054】
建物が建設されるまでは、
図10に示されるように、閉塞管42にキャップ44を被せ
た状態で埋設しておく。宅地内で建築が着工され、建物配管の施工工事が行われて閉塞管
42との接続工事を行うときには、公道側の宅地を掘り起こして閉塞管42を露出させ、
ついで閉塞管42よりキャップ44を取外したのち、該閉塞管42にサービスチー継手2
0のソケット部20Aを挿入し、融着接合する。その後前記実施形態と同様、キャップ2
4を取外したサービスチー継手20のネジ部20Bに対し、前記実施形態と同様の切断工
具を用い、前記実施形態と同様の手順により閉塞管42の蓋43への切断作業を行う。
【0055】
本実施形態によれば、異径のソケット継手41には既存のソケット継手をそのまま用い
ることができ、閉塞管42は管の一端に蓋43を例えば接着にて取付けることにより簡易
に得ることができる。
【0056】
ソケット継手41は、前述するように左右のソケット部41A、41Bの口径が異なり
、支管50が挿入される一方のソケット部41Aは支管50の口径に対応するサイズとな
っているが、他方のソケット部41Bは同じ口径の閉塞管42に適合できるように一定の
サイズとなっている。既存の異径ソケット継手では、こうした継手が容易に得られない場
合、例えば閉塞管42に左右の管部の口径が異なる段付状の管を用いるか、或いは口径が
変化するレジューサ継手を用いるとよい。これによりサービスチー継手20には常に同じ
サイズのものを用いることが可能となる。
【0057】
図12は別の態様を示すもので、前記実施形態
に係るソケット継手41に代えて両側のソケット部の口径が異なる異径のエルボ継手45を用い、前記実施形態のソケット継手41と同様、支管管端部にエルボ継手45の一側のソケット部45Aを挿入して融着接合すると共に、他側のソケット部45Bに閉塞管42を接続後、閉塞管42にキャップ44を被せて建物配管と接続するまで埋設しておく。建物配管と接続する際は、前記実施形態と同様、閉塞管42にサービスチー継手20を接続し(
図13)、前記実施形態と同様の手順で閉塞管42の蓋43への切断作業を行う。
【0058】
前記実施形態では、主に都市ガス用の継ぎ手として使用する場合について説明したが
、これに限らず、水道や気体など各種の流体用の継ぎ手と使用可能である。