特許第6625888号(P6625888)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6625888
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】食品用容器の蓋体、食品用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/34 20060101AFI20191216BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20191216BHJP
   B65D 43/02 20060101ALI20191216BHJP
   B65D 77/08 20060101ALI20191216BHJP
【FI】
   B65D81/34 U
   A47J27/00 101D
   A47J27/00 107
   B65D43/02
   B65D77/08 F
【請求項の数】8
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-14303(P2016-14303)
(22)【出願日】2016年1月28日
(65)【公開番号】特開2017-132507(P2017-132507A)
(43)【公開日】2017年8月3日
【審査請求日】2018年12月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003768
【氏名又は名称】東洋製罐グループホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000223193
【氏名又は名称】東罐興業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120868
【弁理士】
【氏名又は名称】安彦 元
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 邦亮
(72)【発明者】
【氏名】曽田 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】小林 勇太
(72)【発明者】
【氏名】相馬 克彦
(72)【発明者】
【氏名】田村 拓也
【審査官】 佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3191222(JP,U)
【文献】 特開2014−094783(JP,A)
【文献】 特開2005−059904(JP,A)
【文献】 特開平04−006035(JP,A)
【文献】 実開昭57−095349(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3051376(JP,U)
【文献】 特開2005−088922(JP,A)
【文献】 特表2002−527304(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0051549(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/34
A47J 27/00
B65D 43/02
B65D 77/08
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する容器本体に取り付けられる食品用容器の蓋体において、
具材が収容される中皿と、前記中皿を上から閉蓋する上蓋とを備え、
前記中皿は、前記具材が載置される底板部の周囲において、周壁部と、前記周壁部よりも緩やかに前方向に傾斜された前側傾斜部と、前記前方向に対して略反対方向の後方向に位置する後側立上部とが立ち上げられ、更に前記後側立上部の前記後方向に延長されて折り返された上で他端が前記上蓋に連続する弾性変形自在な把持部を有すること
を特徴とする食品用容器の蓋体。
【請求項2】
開口部を有する容器本体に取り付けられる食品用容器の蓋体において、
具材が収容される中皿と、前記中皿を上から閉蓋する上蓋とを備え、
前記中皿は、前記具材が載置される底板部の周囲において、周壁部と、前記周壁部よりも緩やかに前方向に傾斜された前側傾斜部と、前記前方向に対して略反対方向の後方向に位置する後側立上部とが立ち上げられ、更に前記後側立上部の後方向から延長されて弾性変形自在な第1の後端部を有し、
前記上蓋は、閉蓋時において前記後方向に延長されてなる第2の後端部を有し、
前記第1の後端部と前記第2の後端部とが互いに着脱自在に嵌合される把持部が構成されていること
を特徴とする食品用容器の蓋体。
【請求項3】
前記前側傾斜部における前端部は、平面視で直線状又は前記周壁の曲率よりも緩やかな曲率を持つ曲線状で構成されていること
を特徴とする請求項1又は2記載の食品用容器の蓋体。
【請求項4】
前記容器本体に取り付けられた状態で前記把持部が把持されて後方向が上になるように持ち上げられた場合に、前記具材を前記前方向の前記前側傾斜部に向けて流下させるとともに、前記中皿を自然に開かせること
を特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載の食品用容器の蓋体。
【請求項5】
前記具材の自重により重心を前記前側傾斜部側に変位させることで中皿をより急激に傾斜させ、当該具材を容器本体に流し込ませること
を特徴とする請求項4記載の食品用容器の蓋体。
【請求項6】
前記底板部は、複数の凸部が配列されているとともに、隣接する凸部の間には、凸部上面よりも高さの低い案内路が形成されていること
を特徴とする請求項1〜5のうち何れか1項記載の食品用容器の蓋体。
【請求項7】
前記周壁部の上端には、外側に向けて延長されたリップ状平板が形成され、
前記リップ状平板及び前記前側傾斜部における前端部は、上に凸状のリブが形成されていること
を特徴とする請求項1〜6のうち何れか1項記載の食品用容器の蓋体。
【請求項8】
請求項1〜7のうち何れか1項記載の食品用容器の蓋体と、
開口部を有する容器本体とを備え、
前記開口部に前記蓋体が取り付けられてなること
を特徴とする食品用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米飯と具材を互いに空間的に分離して収容可能とされ、喫食時において米飯に具材を盛り付けることを前提とした食品用容器及びこれに適用される食品用容器の蓋体に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等においては、麻婆丼、中華丼、牛丼、カツ丼等の各種丼物の食品が食品用容器に収容された状態で販売される。この食品用容器は一般的に米飯が収容される碗状の容器本体と、容器本体の上側から取り付けられ、惣菜等の具材が収容される蓋体とを備えて構成される。この食品用容器は、容器本体と蓋体に、米飯と具材とを互いに空間的に分離した状態で収容して販売し、消費者が喫食時において米飯に具材を盛り付けることを前提としたものである。食品用容器を購入した消費者は、必要に応じて、これら米飯や具材が収容された食品用容器を電子レンジにより加熱し、上蓋を開け、中皿に載置された具材を容器本体内の米飯上に盛り付けて喫食することができる。
【0003】
このような食品用容器の従来例としては、例えば特許文献1に示す開示技術が提案されている。この特許文献1には、容器本体と、容器本体の開口部の上面に載置される中皿と、容器本体に載置された中皿の上から容器本体の開口部の周縁を覆って容器本体に取り付けられる上蓋により構成される食品用容器の例が開示されている。この中皿に具材を収容し、容器本体に米飯を収容された状態で販売される。喫食時において消費者は、容器本体から上蓋を外し、容器本体から中皿を取り出す。そして、中皿上の具材を容器本体内の米飯上にかけ、空になった中皿は上蓋等の上に置く場合が多い。このような動作を経てようやく米飯上に具材を盛り付けて喫食することができるが、上述したように盛り付けに至るまでの工程が多く、消費者にとって煩わしさを感じさせてしまうという問題点があった。
【0004】
また、上述した従来の食品用容器に収容された丼物等を、事前に電子レンジで加熱調理した場合、容器本体に収容された米飯由来の水滴が中皿の底面に付着してしまう。この中皿の底面に付着した水滴が食卓に滴り落ちてしまう場合があり、或いはこの水滴が付着したまま中皿を食卓に載置した場合には、これを汚してしまう等の問題が生じる。また具材を米飯にかけ終わった後の中皿には、具材のソース類等が付着している場合が多いため、これらを食卓に載置した場合にはこれを汚してしまう等の問題が生じる。またこれら水滴や具材のソースが付着した中皿を使って上述した盛り付け操作を行う過程で手を汚してしまうことがあり、或いは衣服に汚れが付着してしまうこともあった。
【0005】
なお、上述した特許文献1の開示技術によれば、中皿上に付着した水蒸気や具材のソース等が垂れることを防止するため、中皿にかぶせ蓋を連結させる構成もある。しかしながら、この特許文献1の開示技術では、このかぶせ蓋を設けることによるコストの増加を招くばかりではなく、上述した具材の盛り付けに至るまでの作業の煩雑性を解消することはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−59904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、調理の過程で中皿に付着した水滴等が食卓や衣服等の上に付着するのを防止するとともに、上蓋を中皿から取り外す作業を要することなく極めて簡単な作業で、中皿に収容されている具材を米飯上に注ぎこませることができる食品用容器、及びこれに適用される食品用容器の蓋体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上述した課題を解決するために、前方向に向けて延長されている前側傾斜部と、前方向に対して略反対方向の後方向に向けて延長されて折り返された上で他端が上蓋に連続する弾性変形自在な把持部を形成させた蓋体を発明した。この把持部を把持し、後方向が上になるように僅かに持ち上げるのみでこの把持部に対して略反対方向である前方向に具材を流下させて前側傾斜部まで誘導する。この前側傾斜部は、周壁部よりも緩やかに前方向に傾斜されているため、この前側傾斜部を介して具材をスムーズに容器本体内に落下させることが可能となる。
【0009】
第1発明に係る食品用容器の蓋体は、開口部を有する容器本体に取り付けられる食品用容器の蓋体において、具材が収容される中皿と、前記中皿を上から閉蓋する上蓋とを備え、前記中皿は、前記具材が載置される底板部の周囲において、周壁部と、前記周壁部よりも緩やかに前方向に傾斜された前側傾斜部と、前記前方向に対して略反対方向の後方向に位置する後側立上部とが立ち上げられ、更に前記後側立上部の前記後方向に延長されて折り返された上で他端が前記上蓋に連続する弾性変形自在な把持部を有することを特徴とする。
【0010】
第2発明に係る食品用容器の蓋体は、開口部を有する容器本体に取り付けられる食品用容器の蓋体において、具材が収容される中皿と、前記中皿を上から閉蓋する上蓋とを備え、前記中皿は、前記具材が載置される底板部の周囲において、周壁部と、前記周壁部よりも緩やかに前方向に傾斜された前側傾斜部と、前記前方向に対して略反対方向の後方向に位置する後側立上部とが立ち上げられ、更に前記後側立上部の後方向から延長されて弾性変形自在な第1の後端部を有し、前記上蓋は、閉蓋時において前記後方向に延長されてなる第2の後端部を有し、前記第1の後端部と前記第2の後端部とが互いに着脱自在に嵌合される把持部が構成されていることを特徴とする。
【0011】
第3発明に係る食品用容器の蓋体は、第1発明又は第2発明において、前記前側傾斜部における前端部は、平面視で直線状又は前記周壁の曲率よりも緩やかな曲率を持つ曲線状で構成されていることを特徴とする。
【0012】
第4発明に係る食品用容器の蓋体は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記容器本体に取り付けられた状態で前記把持部が把持されて後方向が上になるように持ち上げられた場合に、前記具材を前記前方向の前記前側傾斜部に向けて流下させるとともに、前記中皿を自然に開かせることを特徴とする。
【0013】
第5発明に係る食品用容器の蓋体は、第4発明において、前記具材の自重により重心を前記前側傾斜部側に変位させることで中皿をより急激に傾斜させ、当該具材を容器本体に流し込ませることを特徴とする。
【0014】
第6発明に係る食品用容器の蓋体は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、前記底板部は、複数の凸部が配列されているとともに、隣接する凸部の間には、凸部上面よりも高さの低い案内路が形成されていることを特徴とする。
【0015】
第7発明に係る食品用容器の蓋体は、第1発明〜第6発明の何れかにおいて、前記周壁部の上端には、外側に向けて延長されたリップ状平板が形成され、前記リップ状平板及び前記前側傾斜部における前端部は、上に凸状のリブが形成されていることを特徴とする。
【0016】
第8発明に係る食品用容器は、第1発明〜第6発明の何れかの食品用容器の蓋体と、開口部を有する容器本体とを備え、前記開口部に前記蓋体が取り付けられてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
上述した構成からなる本発明によれば、上蓋を中皿から取り外す作業を要することなく、把持部を把持して持ち上げるだけという極めて簡単な作業で、中皿に収容されている具材を米飯上に注ぎこませることができる。従って、本発明によれば、具材を米飯上に注ぎこむ調理を極めて簡単に行うことができる。これに加えて、本発明によれば、食品用容器を電子レンジで加熱し、中皿の底面に米飯由来の水滴が付着した場合においても、把持部を把持して持ち上げるだけという極めて簡単な作業で調理を行うことができるため、かかる水滴が食卓や衣服等の上に付着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施形態に係る食品用容器を示す斜視図である。
図2図1の食品用容器の蓋体を持ち上げ蓋体と容器本体とを分離した状態を示す斜視図である。
図3】第1実施形態に係る蓋体を持ち上げ蓋体内部の具材を容器本体内の米飯上に移し替える様子を示す斜視図である。
図4】(a)は、第1実施形態に係る蓋体の断面図であり、(b)はその平面図である。
図5】第1実施形態に係る蓋体が開いた状態を示す断面図である。
図6】第1実施形態に係る蓋体が開いた状態を示す斜視図である。
図7】第1実施形態に係る蓋体の図4(b)におけるH−H’断面図である。
図8】第1実施形態に係る蓋体の前端側凹部近傍の拡大平面図である。
図9】(a)は、第1上面において僅かに高さを低くした凹み部にU字状の切り込みを形成された例を示す斜視図であり、(b)はその凹み部の断面図である。
図10】本発明の第2実施形態に係る蓋体の断面図である。
図11】第2実施形態に係る蓋体が開いた状態を示す断面図である。
図12】第2実施形態に係る蓋体の把持部における拡大斜視図である。
図13】(a)は、第2実施形態に係る蓋体の中皿の平面図であり、(b)は、そのG−G’断面図である。
図14】第2実施形態に係る蓋体の把持部の変形例における拡大斜視図である。
図15】第2実施形態に係る蓋体の把持部の他の変形例における拡大斜視図である。
図16】本発明の第3実施形態に係る蓋体が開いた状態を示す断面図である。
図17】第3実施形態における底板部の平面図である。
図18】前側傾斜部につき、断面視で緩やかなR曲線が形成される例を示す図である。
図19】傾斜部と、前端部との間に隙間を形成させた例を示す図である。
図20】上蓋における第1上面に載置用凹部を形成させた例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の各実施形態に係る食品用容器について図面を参照しながら説明する。
【0020】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る食品用容器1を示す斜視図である。図2は、図1の食品用容器1の蓋体2を持ち上げ蓋体2と容器本体3とを分離した状態を示す斜視図である。図3は、第1実施形態に係る蓋体2を持ち上げ中皿21上の具材Fを容器本体3内の米飯R上に盛り付ける様子を示す斜視図である。
【0021】
食品用容器1は、米飯Rが収容される碗状の容器本体3と、容器本体3に上側から取り付けられ、惣菜等の具材Fが収容される蓋体2とを備えて構成されている。この食品用容器は、容器本体3と蓋体2に、米飯Rと具材Fとを互いに空間的に分離した状態で収容して販売し、消費者が喫食時において米飯Rに具材Fを盛り付けることを前提としたものである。以下の実施の形態において、食品用容器1は、具材Fを米飯Rにかける丼物である場合を例にとり説明をする。具材Fとは、例えば麻婆丼、中華丼、カツ丼、エビチリ丼、親子丼、牛丼、カレーライス、ハヤシライス等の具に相当するものである。米飯Rについては、これに限定されるものではなく、具材Fとしてパスタソースを収容する場合にはパスタに代替されるものであってもよいし、その他麺類に代替されるものであってもよい。
【0022】
容器本体3及び蓋体2は、本実施形態においては紙製又は樹脂製の部材で構成されている。容器本体3及び蓋体2は、樹脂製で構成される場合、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、エチレンビニルアルコール共重合体等の合成樹脂や、発泡スチロールなどの発泡材料等で構成されている。これら樹脂で構成する場合には、通常の押出成形に加え、射出成形、圧縮成形、注型成形等、いかなる成形方法により形成されるものであってもよい。
【0023】
容器本体3は、上側に向けて開口した開口部32と、開口部32の周囲を取り囲むように立設されている側板33と、底面を構成する底部34とを有している。側板33の上端に形成されている縁部31は、外側に向けて折り返されてなる。この縁部31を介して後述する蓋体2を支持することとなる。米飯Rはこの底部34及び側板33を介して外側に毀れることなく容器本体3に収容されることとなる。
【0024】
図4(a)は、第1実施形態に係る蓋体2の断面図であり、図4(b)は、蓋体2における中皿21の平面図を示している。図5は、第1実施形態に係る蓋体2が開いた状態を示す断面図である。図6は、第1実施形態に係る蓋体2が開いた状態を示す斜視図である。
【0025】
蓋体2は、中皿21と、この中皿21に対して上から開閉自在となるように配設される上蓋22と、中皿21と上蓋22を連結する把持部23とを備えて構成されている。
【0026】
中皿21は、具材Fを収容するための皿である。中皿21は、底板部212と、底板部212から図中A方向に向けて延長された前側傾斜部211及び底板部212から図中B方向に向けて延長された後側立上部214とを有している。またこの中皿21は、前側傾斜部211から後側立上部214に至るまでに周壁部241が形成されている。中皿21は、更に前側傾斜部211からA方向に向けて延出された前端部215と、後側立上部214から後端側に向けて延長された把持部23とを備えて構成されている。
【0027】
底板部212は、平面視にて円弧状に膨らんだ形状とされ、中皿21の基底部分を構成する。この底板部212の上に実際の具材Fが載置されることとなる。前端部215よりもA方向側に向けて切欠Kが形成されていることから、底板部212のA方向側は、平面視でこの切欠Kに応じて直線状又は周壁部241の平面視での曲率よりも緩やかな曲率を持つ曲線状で構成される。但し、本発明においては、この切欠Kの構成は必須ではなく、切欠Kを設けない場合には、底板部212の平面視において円形状で構成される場合もあることは勿論である。底板部212は、容器本体3内部に収容可能な形状、サイズとなるように構成される。
【0028】
前側傾斜部211、後側立上部214、周壁部241は、底板部212の周端から起立して設けられ、容器本体3内部に収容可能な形状、サイズとなるように構成される。これら前側傾斜部211、後側立上部214、周壁部241は、底板部212上に載置された具材Fを周囲から囲い込むようにして立ち上げられていることで、これが毀れることなく収容することが可能となる。これら前側傾斜部211、後側立上部214、周壁部241は、底板部212から所定の角度を以って傾斜させた状態で立ち上げられる。これら前側傾斜部211、後側立上部214、周壁部241は、傾斜角度が上方に向かうにつれて全体が拡径されるように設定される。
【0029】
このうち、特に前側傾斜部211は、中皿21上に載置された具材Fを容器本体3内に収容された米飯R上に流し込み易くするため、周壁部241よりも中皿21の径方向の外側に向けて緩やかに傾斜して起立した形状となっている。この前側傾斜部211のA方向に向けた端部に位置する前端部215は、図4(b)に示すように直線状又は緩やかな曲率を持つ曲線状で構成されている。この前端部215は、A方向に向けて切欠Kと隣接する。この前端部215の上面には、上方に向けて凸状に突出された凸部299が形成されていてもよい。
【0030】
また図6に示す前端部215の幅W2は、容器本体3の開口部32の径よりも小さくなっている。その結果、この径小とされた前端部215を容器本体3の開口部32内に容易に落とし込ませることが可能となる。
【0031】
後側立上部214も同様に周壁部241よりも中皿21の径方向の外側に向けて緩やかに傾斜して起立した形状とされている。これにより、容器本体3に載置された中皿21を持ち上げる際に、容器本体3の縁部31に後側立上部214がぶつかることなく、スムーズな持ち上げ動作を実現することができる。なお後側立上部214は、中皿21の径方向の外側に向けて傾斜している場合に限定されるものではなく、垂直に立ち上げられていてもよい。
【0032】
図7は、図4(b)のH−H’断面図である。底板部212の両側に周壁部241が上側に向けて拡径するように立設されている。周壁部241の上端には、中皿21の径方向外側に向けて延長されたリップ状平板281が形成されていてもよい。実際に蓋体2を容器本体3に取り付ける際において、リップ状平板281を容器本体3の開口部32の周囲に位置する縁部31を介して下側から支持する。
【0033】
ちなみに、このリップ状平板281は、後側立上部214の上端においてもそれぞれ取り付けられていてもよい。リップ状平板281は、上蓋22により閉蓋された場合においてその当接面にもなる。
【0034】
また中皿21には、前側傾斜部211から底板部212を経て後側立上部214へと連続する複数の凸状のリブ213が互いに平行に形成されている。リブ213は、これを構成する樹脂材料等が押出成形や射出成形等で成形されるものであることから、その輪郭は何れも丸みを帯びた流線型状となっている。このようなリブ213が形成されていることにより、中皿21に機械的な強度を与えることが可能となる。またリブ213が底板部212から前側傾斜部211へ向けた具材Fの流出方向としてのA方向と平行となるように形成されていることにより、中皿21内部に収容される具材Fをリブ213を介して案内させることで容易にA方向に向けて流出させることが可能となる。
【0035】
上蓋22は、その外観形状が複数の段を備えて形成された蓋体であり、最上位段に位置する第1上面222と、第1上面よりも一段下がった下方に位置すると共に外側に向けて拡径した第2上面223と、この第2上面223の外周端から下側に向けて立ち下げられた最外周鍔部226と、第2上面223よりもA方向に向けて外側に向けて突出されている突き出し部224と、図中B方向に向けて外側に向けて突出させている把持部23とを有している。
【0036】
第1上面222は、平面視で視認した場合において、その周囲が円弧状に形成されてなるが、図中A方向側については、ほぼ直線状の輪郭を構成している。第1上面222の略中央部分には、U字状の切り込み221が、外部への蒸気の放出口として形成されている。出荷時において、この切り込み221が単に導入された状態とされ、放出口がいわば閉蓋された状態とされるが、消費者は、この切り込み221を把持し、これを上方に向けて押し上げることにより、切り込み221の根本がヒンジ状に折れ曲がり、放出口を開口することができる。或いは、消費者自らがこの切り込み221を開蓋することなく、加熱による蒸気によりこの切り込み221を自然に開蓋させるようにしてもよい。
【0037】
容器本体3に蓋体2を取り付ける際には、図1に示すように、容器本体3における縁部31に対して、第1上面222よりも外側に向けて拡径された第2上面223を上側から近づけていくこととなる。その結果、中皿21におけるリップ状平板281は、容器本体3の縁部31を介して下側から支持され、更にその縁部31、リップ状平板281が、上蓋22における第2上面223の内部に収容された状態となる。同時に第2上面223に容器本体3の縁部31が当接されることとなる。このとき、容器本体3の縁部31は、第2上面223側に形成された最外周鍔部226を介して周囲から保持されることにより、蓋体2が容器本体3から外れることなく安定した状態で固定できる。
【0038】
突き出し部224は、容器本体3に取り付けられた蓋体2の取り外し時に消費者が指を容易にかけることができる、いわゆる取手としての役割を担う。この突き出し部224は、上述した第2上面223と略同一平面を形成するように構成されている。この突き出し部224と、第1上面222との間には、傾斜部129、前端側凹部225が形成されている。この前端側凹部225は、突き出し部224よりも下方に向けて凹状となるように成形されている。逆に下側から視認した場合に、前端側凹部225は、下方に向けて突出された形状とされる。中皿21に対して上蓋22が閉じられた場合には、図4に示すようにその下方に突出した前端側凹部225の底面が、ちょうど中皿21の前端部215の上端と接した状態となる。前端部215の上面に凸部299が形成されている場合には、前端側凹部225の底面がこの凸部299を介して接した状態となる。その結果、中皿21に収容されている具材Fが食品用容器1の運搬中に容器本体3内に溢れ出てしまうのを防止できる。また、この凸部299が形成されていることにより、前端部215自体の強度を増加させることも可能となる。一方、前端部215の上面に凸部299が形成されていない場合には、前端側凹部225の底面が前端部215に接した状態となる。
【0039】
但し、この図4に示す形態に限定されるものではなく、中皿21の前端部215の上端が下方に突出した前端側凹部225よりも内側に入り込ませるようにしてもよい。
【0040】
なお、図6に示すように、前端側凹部225の幅W1は、中皿21の前端部215の幅W2よりも狭く形成されている。このため中皿21に対して上蓋22が閉じられた場合において、図8に示す前端側凹部225近傍の拡大平面図に示すように中皿21の前端部215は、前端側凹部225の中央部を介してのみ当接されることとなる。その結果、この前端部215と上蓋22との間には、W2とW1との差分に応じた隙間301が形成されることとなる。この隙間301は、前端部215と前端側凹部225とが互いに当接されていない、いわば間隙が生じた状態となっている。この隙間301は、中皿21に載置された具材Fを電子レンジで加熱した際に発生する蒸気の逃げ道とすることができる。ちなみに、この図8の説明においては、前端部215の上面に凸部299が形成されていないため、前端側凹部225の底面が前端部215に直接接する場合を例に挙げている。
【0041】
最外周鍔部226は、途中から外側に向けて傾斜を変化させることで拡径して形成されている。最外周鍔部226は、このようにして途中から外側に拡径される傾斜を形成することで、容器本体3の縁部31を第2上面223内に嵌め込む際における案内機能を果たすこととなる。最外周鍔部226は、上蓋22の全周に亘って形成されることにより、運搬時の具材F、米飯Rの漏れを強固に防止することが可能となる。
【0042】
なお、最外周鍔部226には、図1に示すように、外側から内側に向けて凹ませた係止用凹部71を設けるようにしてもよい。係止用凹部71は、最外周鍔部226の外周に沿って連続的、又は断続的に設けられている。中皿21に対して上蓋22が閉じられた場合において、容器本体3の縁部31が係止用凹部71により係止されることとなり、その結果、容器本体3に対して上蓋22が簡単に外れてしまうのを防止することができる。
【0043】
また、上蓋22の後側であるB方向側には、最外周鍔部226から連続する把持部23が形成されている。把持部23は、一端側が最外周鍔部226に、他端側が中皿21の後側立上部214に連続している。その結果、この上蓋22と中皿21は、この把持部23を介して連続している形態とされている。把持部23は平面視では帯状の細い片状で構成されている。この把持部23の太さについてはいかなるものであってもよいが、実際の太さは、把持し易さ、安定感等に基づいて適宜設計されることとなる。
【0044】
把持部23の中間において折り返された折り返し部231が形成されている。折り返し部231は、円弧状となるように外側に向けて膨出された状態で形状が固定されている。その結果、この折り返し部231については簡単に形状が弾性的に変形しないようになっているが、その折り返し部231の根本部分231aについてはヒンジ状に弾性的に折り曲げることが可能となる。その結果、この把持部23は、弾性的に開閉自在な部材として構成することができ、ひいてはこれに連結された中皿21と、上蓋22をこの把持部23を介して開閉自在に構成することが可能となる。
【0045】
上述した形態からなる蓋体2は、中皿21と上蓋22とが把持部23を介して連続している形態とされていることから一枚の樹脂成形体を介して製造することができ、製造容易性の観点においても優れた構成といえる。
【0046】
次に、本発明を適用した食品用容器1の第1実施形態における使用方法について説明をする。実際にこの食品用容器1は、図1に示すように容器本体3に米飯Rが収容され、具材Fが蓋体2における中皿21に収容され、蓋体2における中皿21に対して上蓋22を閉蓋し、更にこの蓋体2を容器本体3に対して上から取り付けた状態で店頭で販売される。消費者は、この食品用容器1に収容された食品を購入し、例えば電子レンジ等により加熱をした後、これを喫食する際において、きわめて簡易な動作で中皿21に収容された具材Fを容器本体3内の米飯R上に注ぎ込むことができる。
【0047】
具体的には、先ず消費者は、図2に示すように、蓋体2を容器本体3から取り外す。このとき、例えば把持部23と突き出し部224等を把持し、容器本体3から蓋体2を持ち上げ両者の係合を解除する。その後、消費者は、図3に示すように把持部23を把持し、B方向が上になるように蓋体2を持ち上げる。
【0048】
これにより、具材Fは、その自重により中皿21のA方向に向けた前側傾斜部211側に徐々に流れていくこととなる。その結果、具材Fの自重により重心が前側傾斜部211側に変位する結果、更に中皿21が急激に傾斜し、中皿21と上蓋22が互いに開くこととなる。特に中皿21と上蓋22とは、弾性的に開閉自在な部材である把持部23を介して連結されているため、収容される具材Fの重心の変化により、把持部23を支点として上蓋22に対して中皿21が自然に開くこととなる。また中皿21が急激に傾斜することで具材Fを容器本体3内の米飯R上に注ぎ込ませることができる。消費者は、把持部23を把持し、B方向が上になるように蓋体2を僅かに持ち上げる操作を行うだけで後は具材Fの自重により流し込みを完了させることができ、労力の負担を軽減させることができる。つまり消費者自身は蓋体2を持ち上げるというよりも、むしろ蓋体2を普通に開けるイメージで操作するだけで、後は具材Fが自然に容器本体3内に流下していくこととなる。
【0049】
即ち、上述した作用を起こさせるためには、A方向に向けて延長されている前側傾斜部211と、A方向に対して略反対方向のB方向に向けて延長されて折り返された上で他端が上蓋2に連続する弾性変形自在な把持部23を有している必要がある。この把持部23を把持し、B方向が上になるように僅かに持ち上げるのみでこの把持部23に対して略反対方向であるA方向に具材Fを流下させて前側傾斜部211まで誘導することができる。この前側傾斜部211は、周壁部241よりも緩やかにA方向に傾斜されているため、この前側傾斜部211を介して具材Fをスムーズに米飯R上に落下させることが可能となる。これに加えて、把持部23を弾性変形自在に構成することにより、中皿21及び上蓋22が、把持部23を介して開閉自在とされていることで、収容される具材Fの重心の変化により、把持部23を支点として中皿21を自然に開かせることが可能となる。
【0050】
特に本発明によれば、図4(b)に示すように、中皿21は切欠Kを以って切り欠かれた構成とされている。このため、消費者が把持部23を把持し、B方向が上になるように蓋体2を持ち上げることにより、図3に示すように中皿21のA方向の端部に位置する前端部215を容器本体3の内部に落とし込ませることができる。また前端部215の幅W2は、容器本体3の開口部32の径よりも小さくなっているため、具材Fの自重により更に中皿21が急激に傾斜した場合に、前端部215を容器本体3の内部に落とし込ませることができる。その結果、具材Fを容器本体3外に漏らすことなく、着実に容器本体3内に流し込むことができる。
【0051】
従って、この第1実施形態によれば、上蓋22を中皿21から取り外す作業を要することなく、把持部23を把持して持ち上げるだけという極めて簡単な作業で、中皿21に収容されている具材Fを米飯R上に注ぎこませることができる。従って、この第1実施形態によれば、具材Fを米飯R上に注ぎこむ調理を極めて簡単に行うことができる。これに加えて、食品用容器1を電子レンジで加熱し、中皿21の底面に米飯由来の水滴が付着した場合においても、把持部23を把持して持ち上げるだけという極めて簡単な作業で調理を行うことができるため、かかる水滴が食卓や衣服等の上に付着するのを防止することができる。
【0052】
また、中皿21の後側立上部214は、周壁部241よりも中皿21の径方向の外側に向けて緩やかに傾斜して起立した形状とされているため、蓋体2の把持部23を把持して持ち上げた際に、容器本体3の縁部31に後側立上部214が引っ掛かるのを防止することができ、スムーズな引き上げをすることができる。また、中皿21が傾いた際に、把持部23を把持している指に後側立上部214が当たらない為、火傷等を防止することができる。
【0053】
更に本発明によれば、米飯R上に具材Fを注ぎ込んだ後には、蓋体2の上下を入れ替え、上蓋22が下側に、中皿21が上側となるようにテーブル等の上に載置することができる。その結果、中皿21に付着した具材Fの残り汁等を上蓋22で受けることができ、テーブル等にこれが付着して汚すことを効果的に防止することができる。
【0054】
なお、本発明においては図9(a)に示すように、第1上面222におけるU字状の切り込み221の形成位置並びにその周囲においては、僅かに高さを低くした凹み部271を形成させるようにしてもよい。図9(b)は、凹み部271の断面形状を示している。食品用容器1を電子レンジ等で加熱する際には、樹脂性の包装用シート272により食品用容器1全体を梱包した状態で行う。このとき、切り込み221と包装用シート272との間には、凹み部271の深さに応じた隙間が形成されている。電子レンジにより加熱されることで、蓋体2内からの蒸気は、この切り込み221を押し開け、更に包装用シート272の微細な孔を通じて外部へと放出されることとなる。この切り込み221の押し開けが可能になる理由は、上述したように、切り込み221と包装用シート272との間には、凹み部271の深さに応じた隙間が形成され、この隙間の範囲内において切り込み221は自在に動くことができる。また、前述のように蓋体2の上下を入れ替えた際には、蓋体2とテーブル等との接地面に比べて、凹み部271が1段高い位置になるので、上蓋22で受け止めた具材Fの残り汁等が、切り込み221から漏れ出てくるのを防止できる。
【0055】
[第2実施形態]
図10は、第2実施形態に係る蓋体2’の断面図である。図11は、第2実施形態に係る蓋体2’が開いた状態を示す断面図である。図12は、第2実施形態に係る蓋体2’の要部拡大斜視図である。
【0056】
本実施形態に係る食品用容器は、主に蓋体2’の把持部の形状が第1実施形態の蓋体2と異なる他は上述した第1実施形態に係る食品用容器1と同様の構成である。そのためここでは第1実施形態に係る食品用容器1と異なる部分についてのみ詳細に説明する。また、第2実施形態に係る図10図12において、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付している。
【0057】
第2実施形態に係る食品用容器の蓋体2’は、中皿21’と、上蓋22’とを備えて構成されている。図13(a)は、中皿21’の平面図であり、図13(b)は、そのG−G’断面図を示している。
【0058】
中皿21’は、底板部212と、この底板部212の周囲に立設されている前側傾斜部211、後側立上部214’、周壁部241と、この前側傾斜部211の上端からA方向に延長されている前端部215と、後側立上部214’からB方向側に形成された把持部23’を備えている。このうち底板部212、前側傾斜部211及び前端部215は、上述した第1実施形態に係るものと同一の構成であるため詳細な説明は省略する。
【0059】
一方、後側立上部214’、把持部23’は、上述した第1実施形態に係るものと異なるため、以下に詳述する。
【0060】
後側立上部214’は、容器本体3に中皿21’を嵌め込みやすくするため、底板部212から略垂直に近くなるような急激に傾斜させて起立した形状となっている。これにより、中皿21’における具材Fの収容容積を高めることができる。なお、第2実施形態においては後側立上部214’の形状はこうした態様に限らず、第1実施形態と同様に、他の周壁よりも中皿21’の径方向の外側に向けて緩やかに傾斜して起立した形状としてもよい。
【0061】
この周壁部241には、外側に向けて延長されたリップ状平板281が形成されている。リップ状平板281にはリブ350が形成されていてもよい。このリブ350は凸状に突出させて成形させたものである。このリブ350が形成されていることで、周壁部241の強度を持たせることができ、これらが容易に変形してしまうのを防止することができる。なお、このリブ350の構成は省略するようにしてもよい。
【0062】
把持部23’は、中皿21’の後端部210’と、後述する上蓋22’の後端部220’とにより構成される。後端部210’は、後側立上部214’側からB方向に向けて突出された後側平板249が設けられている。そして、この後側平板249上に、B方向に向けて順に蛇腹部217と、嵌合凹部219bと、嵌合凸部219aとを有して構成されている。更にこの後側平板249上においてもリブ350が形成されていてもよいし、当該リブ350の形成が省略されていてもよい。
【0063】
蛇腹部217は、一端側が後側立上部214’に、また他端側が嵌合凹部219bに連続するように構成されている。この蛇腹部217は、B方向に向けて微小なピッチで凹凸を連続させた蛇腹である。蛇腹部217を構成する微小な凹凸は、図12に示すように平面視で幅方向Dに向けて延長された形状とされている。ちなみに、この幅方向Dは、A方向、B方向と略垂直方向である。その結果、この蛇腹部217を介して後端部210’を図11中C方向に向けて折曲自在に構成している。特にこの蛇腹部217は、微小なピッチで凹凸を連続させてなることでより折れ曲がり易さを向上させた構成としている。なお、この蛇腹部217は、蛇腹状に形成される場合に限定されるものではなく、C方向に向けて折曲げて弾性変形自在に構成されるものであれば、いかなる構成に代替されるものであってもよい。
【0064】
嵌合凹部219bは、図10に示すように断面視で下側に凹状となるように成形されている。この嵌合凹部219bは平面視で図12に示すように幅方向Dに向けて延長された形状とされている。嵌合凹部219bの平面視の形状は、略楕円形状とされていてもよいが、これに限らずいかなる形状とされていてもよい。
【0065】
嵌合凸部219aは、図10に示すように断面視で上側に凸状となるように成形されている。この嵌合凸部219aは、平面視で図12に示すように円形状とされており、円柱形状の突起を複数個に亘って並列させて構成させたものである。ちなみに、この嵌合凸部219aについても円柱形状とされている場合に限定されるものではなく、他のいかなる形状で構成されていてもよい。
【0066】
上蓋22’は、上述した第1実施形態に係る上蓋22と同様に複数の段を備えて形成された蓋体であり、最上位段である第1上面222と、第1上面222よりも下方に位置すると共に外側に向けて拡径した第2上面223と、この第2上面223の外周端から下側に向けて立ち下げられた最外周鍔部226と、第2上面223よりもA方向に向けて外側に向けて突出されている突き出し部224と、図中B方向に向けて外側に向けて突出させている後端部220’とを有している。これら第1上面222、第2上面223、最外周鍔部226、突き出し部224は、いずれも第1実施形態に係る上蓋22と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0067】
一方、後端部220’の形態は第1実施形態に係るものと異なっている。後端部220’にはB方向に向けて順に嵌合凸部229bと嵌合凹部229aが形成されている。
【0068】
嵌合凸部229bは、図10に示すように断面視で上から視認した場合に下側に凸状となるように成形されている。この嵌合凸部229bは、平面視で図12に示すように幅方向Dに向けて延長された形状とされている。この嵌合凸部229bの平面視の形状は、略楕円形状とされていてもよいが、これに限らずいかなる形状とされていてもよい。
【0069】
嵌合凹部229aは、図10に示すように断面視で下から視認した場合に上側に凹状となるように成形されている。この嵌合凹部229aは平面視で図12に示すように幅方向Dに向けて延長された形状とされている。嵌合凹部229aの平面視の形状は、略楕円形状とされていてもよいが、これに限らずいかなる形状とされていてもよい。
【0070】
中皿21’に対して上蓋22’が閉じられた場合には、図10に示すように傾斜部129がちょうど中皿21の前端部215の端部と接した状態となる。その結果、中皿21に収容されている具材Fが食品用容器1の運搬中に容器本体3内に溢れ出てしまうのを防止できる。
【0071】
上述した形状からなる第2実施形態に係る食品用容器では、中皿21’の嵌合凹部219bを上蓋22’の嵌合凸部229bと互いに嵌合させるとともに、中皿21’の嵌合凸部219aを上蓋22’の嵌合凹部229aと互いに嵌合させる。このような嵌合を可能とするために、嵌合凹部219b、嵌合凸部229bの形状やサイズ、嵌合凸部219a、嵌合凹部229aの形状やサイズにつき予め調整がなされていることは勿論である。
【0072】
これにより、中皿21’の後端部210’は、上蓋22’の後端部220’との間であたかも一体的に組み合わさった状態で機能させることが可能となる。このため、消費者は、具材Fを米飯R上に注ぎ込む際に中皿21’の後端部210’と、上蓋22’の後端部220’とを一体的なものとして把持して各種操作を行うことができる。
【0073】
特にこの第2実施形態においては、中皿21’と上蓋22’とが互いに離間されて独立に構成されるため、実際に消費者の使用時において上蓋22’のみを取り外してしまうのを防止する必要がある。このため、中皿21’の嵌合凸部219aと上蓋22’の嵌合凹部229aとを互いに嵌合させ、嵌合凹部219bと嵌合凸部229bとを互いに嵌合させることにより、後端部210’と後端部220’とを一体的なものとして見せることができる。その結果、消費者自身も迷うことなく、これら後端部210’と後端部220’とを一体的に把持すればよいことを即座に理解することができる。従って、上述した構成からなる第2実施形態では、その形態を介して特に消費者による誤操作そのものを防止できる形態としている。
【0074】
なお、この中皿21’の嵌合凸部219aと、上蓋22’の嵌合凹部229aとは、簡単に着脱できるように嵌合させてなることを前提としている。これにより、使用済の中皿21’、上蓋22’を洗浄したい場合に、これらを別々に洗浄することができ、洗浄の利便性を向上させることが可能となる。但し、中皿21’の嵌合凸部219aと、上蓋22’の嵌合凹部229aは、互いに簡単に着脱できないレベルで嵌合されていてもよいことは勿論である。
【0075】
次に、本発明を適用した食品用容器1の第2実施形態の使用方法について説明をする。
【0076】
先ず消費者は、店頭で購入した食品用容器1につき、蓋体2を容器本体3から取り外す。この段階では、中皿21’の嵌合凸部219aが上蓋22’の嵌合凹部229aと互いに嵌合させた状態となっており、嵌合凹部219bと嵌合凸部229bとが互いに嵌合状態となっている。消費者は、中皿21’の後端部210’と、上蓋22’の後端部220’とを互いに重ね合わせた状態で把持するが、上述した嵌合状態が形成されていることで把持した際に後端部210’と220’とが互いにずれにくくなっている。特に嵌合凸部219aと嵌合凹部229aとが嵌合状態となっていることのみならず、嵌合凹部219bと嵌合凸部229bとが互いに嵌合状態となっていることで、更にガタつきも防止できる構成となっている。
【0077】
消費者は、この後端部210’と220’を把持した状態でB方向が上になるように蓋体2を持ち上げる。これにより、具材Fは、その自重により中皿21のA方向に向けた前側傾斜部211側に徐々に移動し、中皿21’が図11に示すように急激に傾斜することは、第1実施形態と同様である。このとき、中皿21’には上述した蛇腹部217が設けられているため、これが屈曲することにより、中皿21’と上蓋22’とを把持部23’を支点として互いに開かせることが可能となる。また中皿21’が急激に傾斜することで具材Fを容器本体3内の米飯R上に注ぎ込ませることができる。
【0078】
従って、この第2実施形態によっても、上蓋22’を中皿21’から取り外す作業を要することなく、後端部210’、後端部220’を互いに重ね合わせて持ち上げるだけという極めて簡単な作業で、中皿21’上に収容されている具材Fを米飯R上に注ぎこませることができる。従って、この第2実施形態においても同様に、具材Fを米飯R上に注ぎこむ調理を極めて簡単に行うことができ、中皿21’の底面に付着した水滴などが食卓や衣服等の上に付着するのを防止することができる。
【0079】
第2実施形態においても同様に米飯R上に具材Fを注ぎ込んだ後には、蓋体2の上下を入れ替え、上蓋22’が下側に、中皿21’が上側に位置するようにテーブル等の上に載置することで、テーブル等に汚れが付着することを効果的に防止することができる。
【0080】
これに加えて、この第2実施形態は、中皿21’と上蓋22’とを互いに連結させて一体化することなく、互いに離間させた別個の物体として構成している。このため、第2実施形態によればこの中皿21’と上蓋22’とを互いに別の材料で構成することも可能となり、第1実施形態と比較して中皿21’、上蓋22’の材料の選択自由度を向上させることが可能となり、また中皿21’、上蓋22’に見合った材料を別々に選定できることから、コストダウンにも繋がる。更に中皿21’、上蓋22’それぞれに求められる強度、透明性、色彩、質感に見合った材料を別々に割り当てることもでき、汎用性を高めることが可能となる。
【0081】
なお、第2実施形態は、上述した構成に限定されるものではない。例えば、図14の蓋体の要部拡大斜視図に示すように、把持部23’の形状を他の構成としての把持部23bに代替させるようにしてもよい。
【0082】
把持部23bは、中皿21’におけるB方向に向けて延長された平板状の平坦部218’と、この平坦部218’に形成された折れ曲がり部217’及び嵌合凹部219b’を有している。また上蓋22’におけるB方向に向けて延長された平板状の平坦部228’と、この平坦部228’に形成された嵌合凸部229b’とを有して構成されている。また、この平坦部218’上には、リブ251が形成されていてもよい。リブ251は中皿21全周に設けられていてもよい。これにより、リブ251は具材Fが中皿21’から溢れるのを防止する壁の役割を果たすことができる。
【0083】
リブ251は、ちょうど後側立上部214’から連続するように形成されている。このリブ251は、リブ350と比較して高さが大きい。
【0084】
折れ曲がり部217’は、下側に凹状となる狭小な幅の溝状とされている。この折れ曲がり部217’を構成する溝の延長方向は、幅方向Dと略平行とされている。その結果、この折れ曲がり部217’は幅方向Dに沿って弾性的に折り曲げ自在に構成することが可能となる。
【0085】
嵌合凹部219b’は、下側に凹状となるように成形されている。嵌合凹部219b’は、平面視で幅方向Dに向けて延長された形状とされている。この嵌合凹部219b’は、例えば図15に示すように、長軸の方向が幅方向Dとされた略楕円形状とされていてもよい。
【0086】
嵌合凸部229b’は、下側に凸状となるように成形されている。嵌合凸部229b’は、平面視で幅方向Dに向けて延長された形状とされている。この嵌合凸部229b’についても図15に示すように、長軸の方向が幅方向Dとされた略楕円形状とされていてもよい。
【0087】
中皿21’の嵌合凹部219a’を上蓋22’の嵌合凸部229b’と互いに嵌合させることにより、中皿21’の後端部210’は、上蓋22’の後端部220’との間であたかも一体的に組み合わさった状態で機能させることが可能となる。
【0088】
これにより、この図14の形態についても同様に、消費者が互いに重ね合わせた後端部210’、後端部220’を把持し持ち上げるだけで、中皿21’と上蓋22’とを一体的に持ち上げることができる。このとき、中皿21’には上述した折れ曲がり部217’が設けられているため、これが屈曲することにより、中皿21’と上蓋22’とを互いに開かせることが可能となる。かかる状態で中皿21’が急激に傾斜することで具材Fを容器本体3内の米飯R上に注ぎ込ませることができる。従って、この図14の形態においても上蓋22’を中皿21’から取り外す作業を要することなく、極めて簡単な操作で、中皿21’上に収容されている具材Fを米飯R上に注ぎこませることができる。
【0089】
即ち、上述した作用を起こさせるためには、A方向に向けて延長されている前側傾斜部211と、A方向に対して略反対方向のB方向に向けて延長されて折り返された上で他端が上蓋2に連続する弾性変形自在な把持部23’を有していることが最低条件であることは第1実施形態と同様である。
【0090】
更にこの図14に形態によれば、このリブ251の高さを大きくしているため、消費者が後端部210’、後端部220’を把持した際において、中皿21’に収容されている具材Fが飛び出てしまったときに、このリブ251が具材Fを遮ることができる。その結果、後端部210’、後端部220’を把持している消費者の手に具材Fが付着してしまうのを防止することができる。また、このリブ251の高さを大きくすることで運搬時において具材Fが中皿21’から飛び出して米飯R側に落ちてしまうのを防止できる。
【0091】
また図15の形態によれば、嵌合凹部219b’、嵌合凸部229b’の平面視の形状を図15(c)に示すように略楕円形状としていることで、消費者がこれを把持する際に指先の傾向とフィットすることになり、把持性を向上させることが可能となる。このとき、この嵌合凹部219b’、嵌合凸部229b’の深さ方向の形状についても、更に指の形状に合わせて丸みを帯びさせることで、よりフィット感を向上させることができ、把持性を更に向上させることが可能となる。またこの嵌合凹部219b’、嵌合凸部229b’の平面視、深さ方向の形状につき丸みを帯びさせることにより、食品用容器1を包装する樹脂性フィルムが破れてしまうのを防止することができる。
【0092】
[第3実施形態]
図16は、本発明の第3実施形態に係る蓋体20が開いた状態を示す斜視図であり、図17は、第3実施形態における底板部212aの平面図である。なお、この第3実施形態は、第1実施形態、第2実施形態と合わせて具現化される。
【0093】
本実施形態に係る食品用容器1は、底板部212aの表面形状が第1実施形態の底板部212と相違する以外は、上述した第1実施形態に係る食品用容器1と同様の構成である。そのため、ここでは第1実施形態(第2実施形態)に係る食品用容器1と異なる部分についてのみ詳細に説明する。以下の第3実施形態の説明において、第1実施形態、第2実施形態と同一の構成要素、部材については同一の符号を付している。
【0094】
第3実施形態に係る底板部212aは、表面に平面視で略四角形状の複数の凸部233を規則的に配列させている。以下の例では、この凸部233を、平面視で正方形により構成した場合を例にとり説明をする。
【0095】
平面視で正方形からなる凸部233の各辺は、A方向、B方向に対して、45°傾けたE方向又はF方向と平行となるように配置されている。換言すれば、正方向の凸部233の対角線の方向は、A―B方向又はD方向とされている。隣接する凸部233は、互いに直交するE方向、F方向に向けて格子状に配列されている。E方向、F方向に隣接する凸部233間の間隔は全て同一とされているが、これについてはランダムなものとされていてもよい。また凸部233の配置も規則的な配列で構成される場合に限定されること無く、ランダムな配列であってもよい。
【0096】
その結果、上述の如き形態で凸部233が配置されることにより、ちょうど隣接する凸部233の間には、案内路234が形成される。この案内路234は、E方向、F方向に平行となるように延長されている。E方向に延長される案内路234と、F方向に延長される案内路234が互いに十字路状に交差するポイントが規則的に形成されることとなる。
【0097】
ちなみに、この凸部233の高さは、基本的には他の全ての凸部233と同一の高さとなるように成形される。実際の凸部233の高さは、案内路234よりも1mm程度高いものであれば後述する機能を奏するものであるが、求められる機能に応じてその高さはいかなるもので構成されていてもよい。また互いに高さの異なる凸部233を点在させるようにしてもよいことは勿論である。
【0098】
案内路234の高さは、前側傾斜部211の下端の高さよりも高くなるように構成されていてもよい。これにより、案内路234にある具材Fを前側傾斜部211等に向けてスムーズに流すことができる。
【0099】
上述した構成からなる底板部212aを持つ食品用容器1の第3実施形態における使用方法について説明をする。
【0100】
消費者は、第1実施形態、第2実施形態と同様に、把持部23を把持し、B方向が上になるように蓋体2を持ち上げる。これにより、具材Fは、その自重により中皿21のA方向に向けた前側傾斜部211側に徐々に移動することとなる。このとき、E方向、F方向に延長される案内路234が形成されていることから、具材Fは、A方向に向けて移動する過程において更にE方向、F方向に対して流れが誘導されることとなる。その結果、具材FがA方向へ移動する際にうまくE方向、F方向に向けて分散されることになり、途中で具材Fが滞留して残存してしまうのを防止することができる。仮に案内路234の延長方向がA方向並びにこれに直交するD方向である場合には、D方向に誘導された具材Fを前側傾斜部211側にスムーズに移動させることができなくなるため、本実施形態では、この案内路234の延長方向をE方向、F方向としている。特に本発明によれば具材Fを流す方向がA方向であると予め決まっているため、このA方向に向けて流す上で最適な案内路234の方向を予め設定できる利点もある。
【0101】
また具材Fの液状成分もこの案内路234を伝搬して流れる過程では、具材Fの他の液状成分と結合しつつ進んでいくこととなる。その結果、結合した具材Fの液状成分の液滴がより大きくなるため、案内路234を流れ易くなる。
【0102】
これに加えて、この底板部212aによれば、具材Fの流れを案内路234を介してE方向、F方向へ案内されるため、底板部212aにおいて具材Fが付着してしまうのを防止できる。このため、中皿21上に残存した具材Fを箸の先端を利用してかき出す作業を少なくすることも可能となり、ひいては具材Fを中皿21に殆ど残すことなく、米飯R上に注ぎこませることができる。特に具材Fがエビチリソースのような粘度が高く、案内路234に滞留しやすい場合において顕著な効果がある。
【0103】
なお、凸部233の平面形態としては、ひし形、平行四辺形、三角形、円形、その他多角形やランダムな図形で構成されていてもよく、また案内路234の延長方向は、A方向、B方向に対して、45°傾けた角度に限定されるものではなく、いかなる方向とされていてもよい。特にこの凸部233をひし形で構成することにより、案内路234の延長方向をA方向、B方向に対して45°以外の斜め方向に設定することも可能となる。案内路234の延長方向をA方向、B方向に対して45°以外の斜め方向であっても上述した効果を奏することは勿論である。
【0104】
なお、本発明によれば、上述した全ての実施形態において以下の構成を付加するようにしてもよい。
【0105】
例えば、図18に示すように前側傾斜部211につき、断面視で緩やかなR曲線が形成されるものであってもよい。これにより、具材Fを容器本体3に流し込む上で中皿21を傾けた際において、具材Fが前側傾斜部211に滞留することなくスムーズな流し込みを実現することが可能となる。
【0106】
また図19に示すように、傾斜部129と、前端部215との間に隙間Jが形成されていてもよい。これにより、食品用容器1を電子レンジ等で加熱した際において、蓋体2内からの蒸気をこの隙間Jを介して外部に放出することが可能となる。
【0107】
更に図20に示すように、上蓋22’における第1上面222において載置用凹部275が形成されていてもよい。この載置用凹部275は、第1上面222の表面よりも僅かに低く構成され、その上に他の食品用容器1における容器本体3の底部34を嵌め込むことが可能な形状、サイズで構成されている。食品用容器1を複数個に亘って段積みをしたい場合において、下段の食品用容器1における載置用凹部275に上段の食品用容器1の容器本体3の底部を嵌め込むことで、崩れることなく安定させることが可能となる。
さらに本発明によれば、上述の如く説明した第1実施形態〜第3実施形態の各形態の何れか1以上を如何に組み合わせて具現化されるものであってもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0108】
1 食品用容器
2 蓋体
3 容器本体
20 蓋体
21 中皿
22 上蓋
23 把持部
31 縁部
32 開口部
33 側板
34 底部
71 係止用凹部
129 傾斜部
210 後端部
211 前側傾斜部
212 底板部
213 リブ
214 後側立上部
215 前端部
217 蛇腹部
218 平坦部
219 後端部
220 後端部
222 第1上面
223 第2上面
224 突き出し部
225 前端側凹部
226 最外周鍔部
228 平坦部
231 弾性変形部
231a 根本部分
233 凸部
234 案内路
241 周壁部
249 後側平板
251 リブ
271 凹み部
272 包装用シート
275 載置用凹部
281 リップ状平板
299 凸部
301 隙間
350 リブ
F 具材
J 隙間
K 切欠
R 米飯
図1
図2
図3
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図5
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