(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6625925
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】予混合装置
(51)【国際特許分類】
F23N 1/02 20060101AFI20191216BHJP
F23D 14/62 20060101ALI20191216BHJP
【FI】
F23N1/02 D
F23D14/62
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-76518(P2016-76518)
(22)【出願日】2016年4月6日
(65)【公開番号】特開2017-187229(P2017-187229A)
(43)【公開日】2017年10月12日
【審査請求日】2018年11月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】特許業務法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】島津 智行
【審査官】
吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】
特開2015−230143(JP,A)
【文献】
特開2008−267767(JP,A)
【文献】
特開平08−312942(JP,A)
【文献】
特開平06−147472(JP,A)
【文献】
米国特許第06279870(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23N 1/02
F23D 14/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気に燃料ガスを混合し、混合気をファンを介してバーナに供給する予混合装置であって、
燃料ガスを供給する流量調節弁を介設したガス供給路の下流端が前記ファンの上流側の空気供給路に設けられたガス吸引部に接続され、前記ガス吸引部より上流側の前記空気供給路の部分の通気抵抗を大小に切換える空気抵抗切換手段と、前記流量調節弁よりも下流側の前記ガス供給路の部分の通気抵抗を大小に切換えるガス抵抗切換手段とを備え、
前記空気抵抗切換手段は、前記ガス吸引部よりも上流側の前記空気供給路の部分に設けられ、前記空気供給路の長手方向に平行な開き姿勢と前記空気供給路の長手方向に直交する閉じ姿勢とにステッピングモータにより回動されるバタフライ弁で構成され、前記ガス抵抗切換手段は、前記ガス供給路内に開閉動作自在に設けられた切換弁で構成され、
前記バタフライ弁の開き姿勢と閉じ姿勢への回動に連動して前記切換弁を開閉動作させる連動機構を備え、前記連動機構は、前記バタフライ弁が閉じ姿勢から開き側に所定角度回動するまで前記切換弁を閉弁状態に維持するように構成されるものにおいて、
前記バタフライ弁を閉じ姿勢から開き姿勢に回動させる際、前記ステッピングモータの駆動周波数を、前記バタフライ弁が閉じ姿勢から開き側に所定の設定角度回動するまで、前記バタフライ弁が当該設定角度から開き姿勢に回動するまでの駆動周波数よりも高くすることを特徴とする予混合装置。
【請求項2】
前記設定角度は、前記切換弁が開き始めて混合気の空気過剰率が極小値になるポイントを越えた角度に設定されることを特徴とする請求項1記載の予混合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気に燃料ガスを混合し、混合気をファンを介してバーナに供給する予混合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の予混合装置として、特許文献1により、燃料ガスを供給する流量調節弁を介設したガス供給路の下流端がファンの上流側の空気供給路に設けられたガス吸引部に接続され、ガス吸引部より上流側の空気供給路の部分の通気抵抗を大小に切換える空気抵抗切換手段と、流量調節弁よりも下流側のガス供給路の部分の通気抵抗を大小に切換えるガス抵抗切換手段とを備えるものが知られている。
【0003】
ところで、流量調節弁として比例弁を用いる場合は、要求燃焼量に応じた量の燃料ガスが供給されるように比例弁が制御され、更に、バーナに供給される混合気の空燃比が一定になるように、要求燃焼量に応じてファン回転数が制御される。但し、要求燃焼量が所定値以下になって、ファン回転数が送風量の比例特性を維持できる下限回転数以下になったり、比例弁電流(比例弁への通電電流)がガス供給量の比例特性を維持できる下限電流以下になった場合には、要求燃焼量に応じた量の空気や燃料ガスを供給できなくなる。
【0004】
また、流量調節弁として、二次ガス圧を大気圧に維持するゼロガバナを用いることもある。この場合、燃料ガスの供給量は、二次ガス圧である大気圧と空気供給路内の負圧との差圧に応じて変化する。そして、空気供給路内の負圧がファン回転数に応じて変化するため、燃料ガスの供給量はファン回転数即ち空気の供給量に応じて変化する。従って、要求燃焼量に応じてファン回転数を制御することにより、要求燃焼量に応じた量の空気及び燃料ガスがバーナに供給されることになる。
【0005】
このものでも、ファン回転数が送風量の比例特性を維持できる下限回転数以下になると、要求燃焼量に応じた量の空気や燃料ガスを供給できなくなる。そのため、要求燃焼量が所定値以下になったときに、空気抵抗切換手段で空気供給路の通気抵抗を大きくして、ファン回転数を上記下限回転数以下にせずに、所定値以下の要求燃焼量に応じた量の空気を供給できるようにする必要がある。また、空気供給路の通気抵抗を大きくするだけでは、空気供給路内の負圧の増加で燃料ガスの供給量が要求燃焼量に応じた量を超えてしまうため、空気供給路の通気抵抗を大きくするのに合わせて、ガス供給路の通気抵抗も大きくする必要がある。
【0006】
そこで、上記従来例では、要求燃焼量が所定値以下になったときに、空気抵抗切換手段で空気供給路の通気抵抗を大きくすると共にガス抵抗切換手段でガス供給路の通気抵抗を大きくした小能力状態として、所定値以下の要求燃焼量に応じた量の空気や燃料ガスを供給できるようにし、要求燃焼量が所定値を上回ったときに、空気抵抗切換手段で空気供給路の通気抵抗を小さくすると共にガス抵抗切換手段でガス供給路の通気抵抗を小さくした大能力状態に復帰させている。
【0007】
ここで、特許文献1に記載のものにおいて、空気抵抗切換手段は、ガス吸引部よりも上流側の空気供給路の部分に設けられ、空気供給路の長手方向に平行な開き姿勢と空気供給路の長手方向に直交する閉じ姿勢とにステッピングモータにより回動されるバタフライ弁で構成され、ガス抵抗切換手段は、ガス供給路内に開閉動作自在に設けられた切換弁で構成され、バタフライ弁の開き姿勢と閉じ姿勢への回動に連動して切換弁を開閉動作させる連動機構を備えている。
【0008】
尚、バタフライ弁が閉じ姿勢からある程度開き側に回動するまで、空気流量は然程増加しない。そのため、バタフライ弁が閉じ姿勢から開き側に回動し始めるのと同時に切換弁が開動作し始めると、空気流量が然程増加しないうちにガス流量が増加し、小能力状態から大能力状態への切換時に、混合気が一時的にガスリッチになって燃焼不良を生じやすくなる。
【0009】
そこで、特許文献1に記載のものでは、バタフライ弁が閉じ姿勢から開き側に所定角度回動するまで切換弁を閉弁状態に維持するように連動機構を構成し、小能力状態から大能力状態への切換時に、空気流量が増加する前にガス流量が増加することを防止できるようにしている。然し、このものでは、小能力状態から大能力状態への切換時に、混合気が過剰なエアリッチ状態になって失火する可能性があることが判明した。また、切換弁が開き始めた直後に混合気の空気過剰率が1.0に近い極小値になって、燃焼不良を生ずる可能性があることも判明した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2015−230143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、以上の点に鑑み、バタフライ弁が閉じ姿勢から開き側に所定角度回動するまで切換弁を閉弁状態に維持するよう連動機構を構成した場合の不具合である、小能力状態から大能力状態への切換時の失火や燃焼不良を防止できるようにした予混合装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明は、空気に燃料ガスを混合し、混合気をファンを介してバーナに供給する予混合装置であって、燃料ガスを供給する流量調節弁を介設したガス供給路の下流端が
前記ファンの上流側の空気供給路に設けられたガス吸引部に接続され、
前記ガス吸引部より上流側の
前記空気供給路の部分の通気抵抗を大小に切換える空気抵抗切換手段と、
前記流量調節弁よりも下流側の
前記ガス供給路の部分の通気抵抗を大小に切換えるガス抵抗切換手段とを備え、
前記空気抵抗切換手段は、
前記ガス吸引部よりも上流側の
前記空気供給路の部分に設けられ、
前記空気供給路の長手方向に平行な開き姿勢と
前記空気供給路の長手方向に直交する閉じ姿勢とにステッピングモータにより回動されるバタフライ弁で構成され、
前記ガス抵抗切換手段は、
前記ガス供給路内に開閉動作自在に設けられた切換弁で構成され、
前記バタフライ弁の開き姿勢と閉じ姿勢への回動に連動して
前記切換弁を開閉動作させる連動機構を備え、
前記連動機構は、
前記バタフライ弁が閉じ姿勢から開き側に所定角度回動するまで
前記切換弁を閉弁状態に維持するように構成されるものにおいて、
前記バタフライ弁を閉じ姿勢から開き姿勢に回動させる際、
前記ステッピングモータの駆動周波数を、
前記バタフライ弁が閉じ姿勢から開き側に所定の設定角度回動するまで、
前記バタフライ弁が当該設定角度から開き姿勢に回動するまでの駆動周波数よりも高くすることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、バタフライ弁が閉じ姿勢から開き側に所定の設定角度回動されるまでステッピングモータが比較的高速で駆動されることになる。そのため、混合気が過剰なエアリッチ状態なるポイントがあっても、このポイントをすばやく通過することができ、失火を生じない。また、バタフライ弁が設定角度回動した後は、駆動周波数の低下でステッピングモータの出力トルクが増加し、バタフライ弁及び切換弁を確実に開弁させることができる。
【0014】
また、本発明において、前記設定角度は、切換弁が開き始めて混合気の空気過剰率が極小値になるポイントを越えた角度に設定されることが望ましい。これによれば、混合気の空気過剰率が極小値になるポイントもすばやく通過し、空気過剰率の極小値が1.0近くになっても燃焼不良は生じない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態の予混合装置を示す切断側面図。
【
図4】バタフライ弁を閉じ姿勢に回動させたときの
図3に対応する断面図。
【
図5】バタフライ弁の回動角度に対する混合気の空気過剰率の変化を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を参照して、1は、混合気が噴出して燃焼する燃焼面1aを有する全一次燃焼式バーナ等から成るバーナである。バーナ1にはファン2が接続されており、本発明の実施形態の予混合装置Aにより、空気に燃料ガスを混合して、混合気をファン2を介してバーナ1に供給するようにしている。
【0017】
予混合装置Aは、ファン2の上流側の空気供給路3と、燃料ガスを供給するガス供給路4とを備えている。ガス供給路4の上流部には、開閉弁5と比例弁やゼロガバナから成る流量調節弁6とが介設されている。更に、ガス供給路4の下流端は、空気供給路3に設けられたガス吸引部31に接続されている。
【0018】
また、予混合装置Aは、ガス吸引部31よりも上流側の空気供給路3の部分の通気抵抗を大小に切換える空気抵抗切換手段と、流量調節弁6よりも下流側のガス供給路4の部分の通気抵抗を大小に切換えるガス抵抗切換手段とを備えている。そして、要求燃焼量が所定値以下になったときに、空気抵抗切換手段で空気供給路3の通気抵抗を大きくすると共にガス抵抗切換手段でガス供給路4の通気抵抗を大きくした小能力状態として、所定値以下の要求燃焼量に応じた量の空気や燃料ガスを供給できるようにし、要求燃焼量が所定値を上回ったときに、空気抵抗切換手段で空気供給路3の通気抵抗を小さくすると共にガス抵抗切換手段でガス供給路4の通気抵抗を小さくした大能力状態に復帰させている。
【0019】
図2も参照して、空気抵抗切換手段は、ガス吸引部31よりも上流側の空気供給路3の部分に軸71を中心にして回動自在に設けられた、空気供給路3の径よりもある程度小径の円板から成るバタフライ弁7で構成されている。バタフライ弁7の軸71には、ステッピングモータ72が連結されている。そして、小能力状態への切換時に、バタフライ弁7を、ステッピングモータ72により、
図1、
図2に実線で示す空気供給路3の長手方向に平行な開き姿勢から、
図2に仮想線で示す空気供給路3の長手方向に直交する閉じ姿勢になるように回動させる。閉じ姿勢では、空気供給路3の周面とバタフライ弁7の外周との間の隙間のみを介して空気が流れ、空気供給路3の通気抵抗が大きくなる。
【0020】
バタフライ弁7の下流側の空気供給路3の部分には、バタフライ弁7を配置した空気供給路3の部分と同心で、且つ、この部分よりも断面積が小さなベンチュリ部32と、ベンチュリ部32から下流側に向けて断面積が次第に増加する拡径部33とが設けられている。そして、ガス供給路4の下流端に、ベンチュリ部32及び拡径部33を囲うガス室41を設け、拡径部33のベンチュリ部32寄りの基端部に、ガス室41に連通するガス吸引部31を設けている。ガス吸引部31は、拡径部33の周壁33aを基端側の一部でベンチュリ部32の周壁32aから切り離して径方向外方に張り出させることにより形成されている。そして、ガス吸引部31を周方向に等間隔で複数形成し、拡径部33の基端部に全周に亘りガス室41から燃料ガスが吸引されるようにしている。
【0021】
また、ガス抵抗切換手段は、ガス供給路4内に設けた開閉動作自在な切換弁8で構成される。切換弁8は、ガス供給路4を横断するように設けた弁座81の上方に対向配置される。弁座81には、切換弁8で開閉される弁孔82と、常時開通するバイパス孔83とが形成されている。そして、切換弁8を下動させて弁座81に着座させたとき、弁孔82が閉塞され、燃料ガスがバイパス孔83のみを介して流れる状態になって、ガス供給路4の通気抵抗が大きくなるようにしている。
【0022】
切換弁8は、バタフライ弁7の回動に伴い連動機構9を介して開閉動作される。この連動機構9は、
図1、
図3に示す如く、切換弁8の上方に連結された連結子91と、連結子91の切換弁8とは反対側、即ち、上方に対向配置された押圧子92と、バタフライ弁7の軸71の端部に取付けた、押圧子92に当接するカム93と、切換弁8を連結子91を介して上方の開き側に付勢する戻しばね94と、連結子91と押圧子92との間に介設した、戻しばね94よりもばね定数の大きなクッションばね95とで構成されている。押圧子92の下端部には、連結子91に一体の戻しばね94用のばね受け部91aの下面に係合可能な突起92aが形成されている。
【0023】
バタフライ弁7を開き姿勢から閉じ姿勢側に回動すると、押圧子92がカム93に押されて下動し、クッションばね95を介して伝達される押圧力により連結子91が戻しばね94の付勢力に抗して下方に移動し、バタフライ弁7が閉じ姿勢に到達する前に、切換弁8が弁座81に着座して閉弁する。その後、バタフライ弁7が閉じ姿勢に達するまでの間、
図4に示す如く、押圧子92の下動に伴いクッションばね95が圧縮される。バタフライ弁7を閉じ姿勢から開き姿勢側に回動する際は、バタフライ弁7が開き姿勢から開き側に所定角度θ1(
図5参照)回動するまでクッションばね95の付勢力で切換弁8は閉弁状態に維持され、バタフライ弁7が所定角度θ1回動したところで突起92aがばね受け部91aの下面に係合する位置まで押圧子92が上動し、その後押圧子92の上動に追従して連結子91が上動して、切換弁8が開動作される。
【0024】
図5は、バタフライ弁7の回動角度と切換弁8の開度及び混合気の空気過剰率との関係を示している。バタフライ弁7が閉じ姿勢からある程度開き側に回動するまでは、空気流量は然程増加せず、切換弁8も閉弁状態に維持されるため、その間は混合気の空気過剰率は適正値である1.30から殆ど変化しない。その後、バタフライ弁7の回動角が所定角度θ1に達するまでの間、空気過剰率が次第に増加する。バタフライ弁7の回動角が所定角度θ1を越えて切換弁8が開き始めると、空気過剰率は次第に減少し、バタフライ弁7の回動角がθ2に達したところで、空気過剰率が1.0近傍の極小値になる。その後バタフライ弁7の回動角の増加に伴い空気過剰率が適正値に向けて次第に増加する。
【0025】
バタフライ弁7の回動角がθ1付近にいる時間が長いと、混合気が過剰なエアリッチ状態になって失火する可能性がある。また、バタフライ弁7の回動角がθ2付近にいる時間が長いと、混合気がガスリッチ状態になって燃焼不良を生ずる可能性がある。
【0026】
そこで、本実施形態では、切換弁8が開き始めて混合気の空気過剰率が極小値になるポイントθ2を越えた角度である
図5のθ3を所定の設定角度として、バタフライ弁7を閉じ姿勢から開き姿勢に回動させる際、ステッピングモータ72の駆動周波数を、バタフライ弁7が閉じ姿勢から開き側に設定角度θ3回動するまで、バタフライ弁7が当該設定角度θ3から開き姿勢に回動するまでの駆動周波数よりも高くすることとした。例えば、ステッピングモータ72の駆動周波数を、バタフライ弁7が閉じ姿勢から開き側に設定角度θ3回動するまでは500pps、設定角度θ3から開き姿勢に回動するまでは200ppsとする。
【0027】
これによれば、バタフライ弁7は閉じ姿勢から設定角度θ3まですばやく回動されることになる。従って、バタフライ弁7の回動角がθ1付近にいる時間及びθ2付近にいる時間が短くなり、失火や燃焼不良の発生を効果的に防止できる。また、バタフライ弁7が設定角度θ3まで回動した後は、駆動周波数の低下でステッピングモータ72の出力トルクが増加し、バタフライ弁7及び切換弁8を確実に開弁させることができる。
【0028】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、切換弁を、
図1、
図3、
図4の弁座81の下面に着座して閉弁するように配置し、連動機構を、バタフライ弁7の軸71に連結されるカムと、上端がカムに当接し、弁孔82を通して切換弁に連結されるロッドと、切換弁を閉じ側に付勢する弁ばねとで構成し、バタフライ弁7の閉じ姿勢からの回動でカムによりロッドが押し下げられて、切換弁が弁ばねに抗して開動作されるようにしてもよい。この場合、バタフライ弁7が閉じ姿勢から開き側に所定角度回動するまでロッドの押し下げが開始されないようにカムを形成することで、バタフライ弁7が閉じ姿勢から開き側に所定角度回動するまで切換弁を閉弁状態に維持することができる。
【符号の説明】
【0029】
A…予混合装置、1…バーナ、2…ファン、3…空気供給路、31…ガス吸引部、4…ガス供給路、6…流量調節弁、7…バタフライ弁、8…切換弁、9…連動機構、θ1…所定角度、θ2…混合気の空気過剰率が極小値になるポイント、θ3…設定角度。