特許第6625940号(P6625940)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6625940
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20191216BHJP
【FI】
   A63F7/02 315A
   A63F7/02 320
【請求項の数】1
【全頁数】53
(21)【出願番号】特願2016-149022(P2016-149022)
(22)【出願日】2016年7月28日
(65)【公開番号】特開2018-15344(P2018-15344A)
(43)【公開日】2018年2月1日
【審査請求日】2017年9月27日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】長野 雅隆
【審査官】 小泉 早苗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−139302(JP,A)
【文献】 特開2016−000335(JP,A)
【文献】 特開2004−222925(JP,A)
【文献】 特開2016−043016(JP,A)
【文献】 特開2014−233595(JP,A)
【文献】 特開2007−313212(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に関して表示可能な表示手段と、前記表示手段での表示内容を制御する表示内容制御手段と、遊技球の入賞確率可変可変始動入賞部および該入賞確率が不変の固定始動入賞部を含み、遊技球の入賞が前記表示手段での図柄変動表示の実行契機となる複数の始動入賞部と、前記始動入賞部への入賞を契機として当り遊技を生起するか否かを判定する当り判定手段と、前記当り判定手段が当りの判定結果の場合に、複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技を決定する当り遊技決定手段とを備え、前記当り判定手段が当りの判定結果の場合に、前記当り遊技決定手段が決定した当り遊技を付与するよう構成されると共に、入賞を契機として所定数の遊技球が払い出される入賞部として前記始動入賞部を含む複数の入賞部が設けられた遊技機において、
前記当り判定手段が当りの判定結果の場合に、前記可変始動入賞部の入賞確率が非特典有利状態よりも向上することで前記当り判定手段による判定の発生頻度が前記非特典有利状態と比べて高くなる特典有利状態を前記当り遊技後における特定回数目の図柄変動表示が終了するまでの期間に対応して付与する特典有利状態付与手段と、
前記特典有利状態に対応する演出モードを異なる複数の演出モードから決定する演出モード決定手段とを備え、
前記特典有利状態として、前記当り判定手段による判定が当りの判定結果となる確率が前記非特典有利状態と同じ確率の第1の特典有利状態と、前記当り判定手段による判定が当りの判定結果となる確率が前記第1の特典有利状態よりも高確率であり、かつ、前記当り遊技が行われていない状態で所定数の遊技球が遊技に供された際に払い出される払出賞球総数の期待値が、前記非特典有利状態より高く前記第1特典有利状態より低い第2の特典有利状態と、前記当り判定手段による判定が当りの判定結果となる確率が前記第1の特典有利状態よりも高確率であり、かつ、前記払出賞球総数の期待値が前記第2の特典有利状態より高い第3の特典有利状態と、前記当り判定手段による判定が当りの判定結果となる確率が前記第1の特典有利状態よりも高確率であり、かつ、前記払出賞球総数の期待値が前記第3の特典有利状態より高い第4の特典有利状態とを少なくとも含む複数種類が設定されて、
前記当り遊技決定手段が決定可能な当り遊技として、当該当り遊技において獲得可能な賞球数が異なる複数種類の当り遊技が設定され、前記当り遊技において獲得可能な賞球数が多い当り遊技の場合に、前記当り遊技において獲得可能な賞球数が少ない当り遊技よりも、当り遊技後に付与される特典有利状態における払出賞球総数の期待値が高くなるように構成され、
前記表示内容制御手段は、前記演出モード決定手段が決定した演出モードに基づいた演出を前記表示手段で実行させるよう構成され、
前記演出モード決定手段は、前記当り遊技の種類に応じて異なる種類の演出モードを決定し得るよう構成され、
前記当り判定手段が判定を実行した際における特典有利状態の付与状態に関わらず、当該当り判定手段による判定の実行を契機として前記当り遊技決定手段が決定した当り遊技の種類に応じて、前記特典有利状態付与手段が前記当り遊技の終了直後に付与可能な特典有利状態が一義的に定まり、当該特典有利状態付与手段が、前記当り遊技決定手段による特定種類の当り遊技の決定に応じて前記当り遊技の終了直後に前記第3の特典有利状態を付与する場合は、前記特定回数より少ない回数の図柄変動表示が終了するのに伴って当該第3の特典有利状態から前記第2の特典有利状態に移行させるか否かが、前記当り判定手段が判定を実行した際における特典有利状態の付与状態に応じて決定され、当該特典有利状態付与手段が前記当り遊技の終了直後に前記第4の特典有利状態を付与する場合は、当該第4の特典有利状態の付与状態において前記当り判定手段による判定が当りの判定結果とならない限り、前記特定回数目の図柄変動表示が終了するまで当該第4の特典有利状態が継続されるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図柄変動演出にて当り表示結果が表示された場合に、図柄変動演出の終了後に当り遊技が行なわれる遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技店の図示しない設置枠台に設置される固定枠としての外枠に、遊技盤や制御装置等の各種部材が設置される本体枠としての中枠を開閉および着脱可能に組み付けると共に、該遊技盤を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠を中枠の前面側に開閉可能に組み付けて構成される。前記遊技盤には、パチンコ球(遊技球)が流下する遊技領域が画成されると共に、図柄を変動表示して図柄変動演出を行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置(図柄表示手段)が備えられており、該遊技領域を流下するパチンコ球が遊技盤に配設された始動入賞装置(始動入賞手段)の入賞部へ入賞するのを契機として、図柄表示装置において図柄変動演出が開始するようになっている。そして、図柄表示装置に停止表示された図柄が特定の組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃等)となることで、当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が付与されて、遊技者が賞球を獲得する機会が与えられるようになっている。また、前記始動入賞装置に2つの入賞部を設けて、一方の入賞部を開閉手段で開閉し得るよう構成されたパチンコ機も広く知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
また、前述したパチンコ機では、前記入賞部へパチンコ球が入賞した際に大当りが発生する確率(大当り確率)が通常よりも高くなる確変状態と、該入賞部へのパチンコ球の入賞率が通常よりも高くなる変短状態(入賞率向上状態)とを付与可能に構成されて、該確変状態と変短状態とを組み合わせた複数種類の遊技状態が設定されており、大当りに当選した際に、大当り後の遊技状態を決定するよう構成されている。具体的には、確変状態および変短状態が何れも付与されていない通常遊技状態、確変状態および変短状態が付与された確変遊技状態、確変状態のみが付与された特殊確変遊技状態、変短状態のみが付与された変短遊技状態の4種類の遊技状態から決定可能な遊技状態がパチンコ機の機種毎に予め設定されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−116016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のパチンコ機では、大当り遊技後に生起され得る遊技状態が極めて限られており、遊技が単調になり易い問題を内在していた。
【0006】
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、当り遊技後の遊技状態に対する関心を高めて遊技の興趣を向上させ得る遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
遊技に関して表示可能な表示手段(17)と、前記表示手段(17)での表示内容を制御する表示内容制御手段(65a)と、遊技球の入賞確率可変可変始動入賞部(32)および該入賞確率が不変の固定始動入賞部(31)を含み、遊技球の入賞が前記表示手段(17)での図柄変動表示の実行契機となる複数の始動入賞部(31,32)と、前記始動入賞部(31,32)への入賞を契機として当り遊技を生起するか否かを判定する当り判定手段(60a)と、前記当り判定手段(60a)が当りの判定結果の場合に、複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技を決定する当り遊技決定手段(60a)とを備え、前記当り判定手段(60a)が当りの判定結果の場合に、前記当り遊技決定手段(60a)が決定した当り遊技を付与するよう構成されると共に、入賞を契機として所定数の遊技球が払い出される入賞部として前記始動入賞部(31,32)を含む複数の入賞部が設けられた遊技機において、
前記当り判定手段(60a)が当りの判定結果の場合に、前記可変始動入賞部(32)の入賞確率が非特典有利状態よりも向上することで前記当り判定手段(60a)による判定の発生頻度が前記非特典有利状態と比べて高くなる特典有利状態を前記当り遊技後における特定回数目の図柄変動表示が終了するまでの期間に対応して付与する特典有利状態付与手段(60a)と、
前記特典有利状態に対応する演出モードを異なる複数の演出モードから決定する演出モード決定手段(65a)とを備え、
前記特典有利状態として、前記当り判定手段(60a)による判定が当りの判定結果となる確率が前記非特典有利状態と同じ確率の第1の特典有利状態と、前記当り判定手段(60a)による判定が当りの判定結果となる確率が前記第1の特典有利状態よりも高確率であり、かつ、前記当り遊技が行われていない状態で所定数の遊技球が遊技に供された際に払い出される払出賞球総数の期待値が、前記非特典有利状態より高く前記第1特典有利状態より低い第2の特典有利状態と、前記当り判定手段(60a)による判定が当りの判定結果となる確率が前記第1の特典有利状態よりも高確率であり、かつ、前記払出賞球総数の期待値が前記第2の特典有利状態より高い第3の特典有利状態と、前記当り判定手段(60a)による判定が当りの判定結果となる確率が前記第1の特典有利状態よりも高確率であり、かつ、前記払出賞球総数の期待値が前記第3の特典有利状態より高い第4の特典有利状態とを少なくとも含む複数種類が設定されて、
前記当り遊技決定手段(60a)が決定可能な当り遊技として、当該当り遊技において獲得可能な賞球数が異なる複数種類の当り遊技が設定され、前記当り遊技において獲得可能な賞球数が多い当り遊技の場合に、前記当り遊技において獲得可能な賞球数が少ない当り遊技よりも、当り遊技後に付与される特典有利状態における払出賞球総数の期待値が高くなるように構成され、
前記表示内容制御手段(65a)は、前記演出モード決定手段が決定した演出モードに基づいた演出を前記表示手段(17)で実行させるよう構成され、
前記演出モード決定手段(65a)は、前記当り遊技の種類に応じて異なる種類の演出モードを決定し得るよう構成され、
前記当り判定手段(60a)が判定を実行した際における特典有利状態の付与状態に関わらず、当該当り判定手段(60a)による判定の実行を契機として前記当り遊技決定手段(60a)が決定した当り遊技の種類に応じて、前記特典有利状態付与手段(60a)が前記当り遊技の終了直後に付与可能な特典有利状態が一義的に定まり、当該特典有利状態付与手段(60a)が、前記当り遊技決定手段(60a)による特定種類の当り遊技の決定に応じて前記当り遊技の終了直後に前記第3の特典有利状態を付与する場合は、前記特定回数より少ない回数の図柄変動表示が終了するのに伴って当該第3の特典有利状態から前記第2の特典有利状態に移行させるか否かが、前記当り判定手段(60a)が判定を実行した際における特典有利状態の付与状態に応じて決定され、当該特典有利状態付与手段(60a)が前記当り遊技の終了直後に前記第4の特典有利状態を付与する場合は、当該第4の特典有利状態の付与状態において前記当り判定手段(60a)による判定が当りの判定結果とならない限り、前記特定回数目の図柄変動表示が終了するまで当該第4の特典有利状態が継続されるよう構成されたことを要旨とする。
このように、払出賞球総数の期待値が異なる複数の特典有利状態を設定することで、当り遊技後に移行する特典有利状態に対する遊技者の関心を高めて遊技の興趣を向上することができる。また、当り判定が行われた際の特典有利状態の付与状態に関わらず、当該当り判定を契機として決定される当り遊技の種類に応じて、複数の特典有利状態の内で当該当り遊技後に付与可能な特典有利状態を一義的に定まるようにすることで、当り遊技の種類に対する関心を高めることができる。
【0008】
願には、次のような技術的思想が含まれる。
遊技に関して表示可能な表示手段(17)と、
前記表示手段(17)での表示内容を制御する表示内容制御手段(65a)と、
前記特典有利状態に対応する演出モードを異なる複数の演出モードから決定する演出モード決定手段(65a)とを備え、
前記表示内容制御手段(65a)は、前記演出モード決定手段(65a)が決定した演出モードに基づいた演出を前記表示手段(17)で実行させるよう構成され、
前記当り遊技後に異なる特典有利状態が付与される場合に、前記演出モード決定手段(65a)が異なる種類の演出モードを決定し得るよう構成されたことを要旨とする。
このように、当り遊技後に異なる特典有利状態が付与される場合に異なる種類の演出モードを決定し得るようにすることで、付与された特典有利状態を表示手段の演出内容から示唆したり、確定的に報せることができる。
【0009】
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
遊技に関して表示可能な表示手段(17)と、
前記表示手段(17)での表示内容を制御する表示内容制御手段(65a)と、
異なる複数の演出モードから演出モードを決定する演出モード決定手段(65a)とを備え、
前記表示内容制御手段(65a)は、前記演出モード決定手段(65a)が決定した演出モードに基づいた演出を前記表示手段(17)で実行させるよう構成され、
前記当り遊技後に異なる特典有利状態が付与される場合に、前記演出モード決定手段(65a)が同じ種類の演出モードを決定し得るようよう構成されたことを要旨とする。
このように、当り遊技後に異なる特典有利状態が付与される場合に同じ種類の演出モードを決定し得るようにすることで、付与された特典有利状態を演出内容から判別されるのを防止できる。これにより、遊技が行われる過程において可変入賞部に対する遊技球の入賞態様や入賞頻度等に対する遊技者の関心を高めることができる。すなわち、表示手段での表示内容に向き易い遊技者の関心を分散させて遊技の興趣を高めることができる。
【0010】
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記当り遊技決定手段(60a)が決定可能な当り遊技として、当該当り遊技において獲得可能な賞球数が異なる複数種類の当り遊技が設定され、
前記当り遊技において獲得可能な賞球数の多寡と、当り遊技後に付与される特典有利状態における払出賞球総数の期待値とが対応するようにしたことを要旨とする。
このように、当り遊技において獲得可能な賞球数の多寡と、当り遊技後に付与可能な特典有利状態における払出賞球総数の期待値とが対応するよう構成することで、遊技機の特性を際立たせて、遊技の興趣を向上することができる。例えば、獲得可能な賞球数の多い当り遊技の場合に、獲得可能な賞球数の少ない当り遊技の場合と比べて当り遊技後に有利度合いの低い特典有利状態を付与することで、遊技全体で波の小さな遊技機とすることができる。一方で、獲得可能な賞球数の多い当り遊技の場合に、獲得可能な賞球数の少ない当り遊技の場合と比べて当り遊技後に有利度合いの高い特典有利状態を付与することで、遊技全体でメリハリのある遊技機とすることができる。
【0011】
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記当り遊技において獲得可能な賞球数が多い当り遊技の場合に、前記当り遊技において獲得可能な賞球数が少ない当り遊技よりも、当り遊技後に付与される特典有利状態における払出賞球総数の期待値が高くなるようにしたことを要旨とする。
このように、獲得可能な賞球数の多い当り遊技の場合に、獲得可能な賞球数の少ない当り遊技の場合と比べて当り遊技後に有利度合いの高い特典有利状態を付与することで、メリハリのある遊技を可能とすることができる。
【0012】
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記当り判定手段(60a)が判定を実行した際における特典有利状態の付与状態に関わらず、当該当り判定手段(60a)による判定の実行を契機として前記当り遊技決定手段(60a)が決定した当り遊技の種類に応じて、前記特典有利状態付与手段(60a)が付与可能な特典有利状態が一義的に定まるよう構成されたことを要旨とする。
このように、当りに伴って付与される当り遊技の種類毎に、当り遊技後に所定の特典有利状態が一義的に付与されるようにすることで、付与される当り遊技の種類に対する遊技者の関心を強く惹き付けることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る遊技機によれば、当り遊技後の遊技状態に対する関心を高めて遊技の興趣を向上することができきる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。
図2】遊技盤を示す正面図であって、特図表示部、特図保留表示部、普図表示部、普図保留表示部を拡大して示している。
図3】大当り遊技の種類を示す説明図である。
図4】特図入力処理の流れを示すフローチャートである。
図5】特図開始処理の流れを示すフローチャートである。
図6図5のステップB15に続く処理の流れを示すフローチャートである。
図7図5のステップB19に続く処理の流れを示すフローチャートである。
図8】パチンコ機の制御構成を示すブロック図である。
図9】実施例1に係る遊技状態を示す説明図である。
図10】実施例1に係る大当り遊技と大当り遊技後に移行する遊技状態との関係を示す説明図である。
図11】実施例1に係る大当り遊技と大当り遊技後の演出モードとの関係を示す説明図である。
図12】実施例2に係る遊技状態を示す説明図である。
図13】実施例2に係る大当り遊技と大当り遊技後に移行する遊技状態との関係を示す説明図である。
図14】実施例2に係る大当り遊技と大当り遊技後の演出モードとの関係を示す説明図である。
図15】実施例3に係る大当り遊技と大当り遊技後に移行する遊技状態との関係を示す説明図である。
図16】実施例3に係る大当り遊技と大当り遊技後の演出モードとの関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、遊技機としては、一般的なパチンコ機を例にして説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
【実施例1】
【0016】
(パチンコ機10について)
実施例1に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられている。そして、前記遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞部30の始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出等の遊技に関して表示可能な演出実行手段としての演出表示部(表示手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、パチンコ球を貯留可能な受け皿が窓口13aの下方位置に設けられており、前枠13と一体的に球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例1の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、前記球受け皿14,15は、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。
【0017】
また、前枠13には、窓口13aの外周を囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、前枠13の上部位置に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記演出表示部17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。すなわち、前記前枠13に配設された前記ランプ装置18や中枠12に配設されたスピーカ19も演出実行手段として機能している。
【0018】
また、前記パチンコ機10の前面右下方位置には、中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20の遊技領域20aに向けて1球ずつ発射されるようになっている。なお、実施例1では、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球を0.6(秒)間隔で遊技盤20に向けて連続的に発射し得るようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された遊技領域20aの内の第1球流下領域(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技領域20aの内の第2球流下領域(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」とを打ち分け得るようになっている。また、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、前記遊技領域20aへのパチンコ球の発射位置を任意に変更し得るようになっている。なお、実施例1では、前記演出表示部17としては、飾図の他に各種絵柄やキャラクタ等を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているが、これに限られるものではなく、外表面に複数の飾図を表示した回転体を回転させて図柄変動演出を行うよう構成されたドラム式の表示装置や、ドットマトリックス式の演出表示部等の複数の飾図を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
【0019】
また、パチンコ機10の裏側には、球払出装置76を駆動制御する払出制御基板(払出制御手段)75(図17参照)、前記打球発射装置を駆動制御する発射制御基板(図示せず)等が配設されている。前記払出制御基板75は、前記パチンコ機10の後側に配設されるメイン制御基板60に配線接続されており、所定の払出条件の成立に伴いメイン制御基板60から入力される払出制御信号に基づいて、払出制御基板75が球払出装置76を制御することで、所定数のパチンコ球を賞球として払い出すよう構成される。
【0020】
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に前記演出表示部17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21によりパチンコ球が流下する遊技領域20aが画成されて、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域20a内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、各種入賞部30,34,45、ゲート部48等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜に決定される。
【0021】
ここで、実施例1の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール21で囲まれた遊技領域20aの略中央に、前後に開口する枠状に形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられており、当該枠状装飾体25の開口内側に画成される表示窓口25aに、各種の遊技演出部品が臨むよう配置されている。該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して演出表示部17の画像表示面17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘23が設けられると共に、前記枠状装飾体25の左側方に、遊技領域20aを流下するパチンコ球の接触に伴って回転する所謂「風車」とも称される回転案内部材24が回転自在に支持されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘23や回転案内部材24に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
【0022】
すなわち、枠状装飾体25の外側に画成される遊技領域20aは、該枠状装飾体25の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下領域および枠状装飾体25の右側方をパチンコ球が流下する第2球流下領域に分かれており、遊技領域20a内に発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて第1球流下領域または第2球流下領域の何れかを流下するよう構成される。これにより、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することで、パチンコ球が第1球流下領域を流下する所謂左打ち遊技の操作形態および当該パチンコ球が第2球流下領域を流下する所謂右打ち遊技の操作形態の何れかを、遊技者が任意に選択し得るようになっている。
【0023】
また、前記遊技盤20には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な入賞口31,32,41,46を備えた入賞部30,40,45が適宜の位置に設けられており、各入賞口31,32,41,46へのパチンコ球の入賞(具体的には、後述する各入賞検出センサ35,36,44,47の検出)を賞球の払出条件として、各入賞口毎に定めた払い出し個数の賞球が払い出されるよう構成されている。実施例1のパチンコ機10では、パチンコ球の入賞(具体的には始動入賞検出センサ35,36によるパチンコ球の検出)を契機として賞球の払出条件が成立すると共に図柄変動演出(後述する特図変動表示)の始動条件が成立する始動入賞口(始動入賞手段)31,32と、後述する特別遊技としての当り遊技の発生を契機としてパチンコ球の入賞が可能となると共にパチンコ球の入賞(具体的には特別入賞検出センサ44によるパチンコ球の検出)を契機として賞球の払出条件が成立する特別入賞口(特別入賞手段)41と、パチンコ球の入賞(具体的には普通入賞検出センサ47によるパチンコ球の検出)を契機として賞球の払出条件が成立する普通入賞口46とが設けられている。なお、実施例1のパチンコ機10では、前記始動入賞口31,32を有する始動入賞部30が前記枠状装飾体25の下方に設けられ、前記特別入賞口41を有する特別入賞部40が始動入賞部30の下方に設けられると共に、前記普通入賞口46を有する普通入賞部45が特別入賞部40の左側方に設けられている。また、実施例1のパチンコ機10では、当り遊技として、当り遊技後の遊技状態が当り遊技の種類に応じて定まる大当り遊技が設定されている。
【0024】
(始動入賞部30について)
図2に示すように、前記始動入賞部30は、前記始動入賞口31,32が上下の位置関係で2つ設けられている。ここで、上側に位置する第1始動入賞口(第1始動入賞部)31は、遊技領域20a内で常に一定の開口幅で上方へ開口してパチンコ球が入賞し得るようになっている。また、下側に位置する第2始動入賞口(第2始動入賞部)32は、該第2始動入賞口32を開閉可能に構成された開閉部材(開閉手段)34,34が設けられており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド33(図8参照)の駆動に伴って開閉部材34,34が第2始動入賞口32を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例1では、前記第2始動入賞口32を開閉する一対の開閉部材34,34が第2始動入賞口32を挟む左右側部に配置されて、始動入賞ソレノイド33の駆動に伴い一対の開閉部材34,34が相互に近接および離間するよう揺動される。また、第1始動入賞口31および第2始動入賞口32は、1つの始動入賞部30が備える構成である必要はなく、各始動入賞口31,32を個別に設けるようにすることも可能である。
【0025】
すなわち、実施例1において前記第1始動入賞口31は、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成され、第2始動入賞口32は、始動入賞ソレノイド33を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。このように、実施例1の始動入賞部30において、上側に位置する第1始動入賞口31がパチンコ球の入賞態様を可変不能な固定始動口として機能し、下側に位置する第2始動入賞口32がパチンコ球の入賞態様を可変可能な開閉手段を備えた可変始動口として機能するよう構成されている。ここで、前記開閉部材34,34が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞が阻止されて、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が第1始動入賞口31へ入賞する確率よりも第2始動入賞口32へ入賞する確率の方が低くなるよう設定されている。一方で、前記開閉部材34が開放位置に変位した状態では、開閉部材34で受止められたパチンコ球が第2始動入賞口32に案内されることで、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が第1始動入賞口31へ入賞する確率よりも第2始動入賞口32へ入賞する確率の方が高くなるよう設定されている。実施例1では、前記開閉部材34が閉鎖位置に変位した状態において前記第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞しないよう構成されているが(入賞確率0%)、パチンコ球が入賞可能な程度に第2始動入賞口32を開放させるようにしてもよい。
【0026】
また、実施例1の遊技盤20は、前記第1球流下領域をパチンコ球が流下する場合(左打ちした場合)に、パチンコ球が第2球流下領域を流下する場合に較べて第1始動入賞口31にパチンコ球が入賞(入球)する可能性が高くなるよう構成されると共に、前記第2球流下領域をパチンコ球が流下する場合(右打ちした場合)に、パチンコ球が第1球流下領域を流下する場合に較べて第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞(入球)する可能性が高くなるよう構成されている。具体的に、前記遊技盤20には、前記枠状装飾体25の右下部位置に、第2球流下領域を流下するパチンコ球が第1始動入賞口31に向かうのを規制するよう複数の遊技釘23が配置されており、当該第2球流下領域を流下するパチンコ球が第1始動入賞口31に入賞しないよう構成してある。
【0027】
また、パチンコ機10には、前記第1および第2始動入賞口31,32に入賞したパチンコ球を検出する始動入賞検出手段としての始動入賞検出センサ35,36(図8参照)が設けられている。前記始動入賞検出センサ35,36は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(図8参照)に配線接続されている。そして、始動入賞検出センサ35,36からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板75に対して払出制御信号が出力されるようになっている。すなわち、メイン制御CPU60aは、所定の払出条件の成立に伴い、払い出し賞球数を決定する賞球数決定手段としての機能を有している。具体的に、第1始動入賞口31に対応した始動入賞検出センサ35によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口31へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例1では3個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。また、第2始動入賞口32に対応した始動入賞検出センサ35によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例1では3個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第1始動入賞口31への入賞時よりも第2始動入賞口32への入賞時の払い出し賞球数を多くしたり、第1始動入賞口31への入賞時よりも第2始動入賞口32への入賞時の払い出し賞球数を少なくしたりしてもよい。
【0028】
また、始動入賞検出センサ35,36によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞)を遊技の開始条件として、前記メイン制御CPU60aが各種入賞情報(後述する各種乱数情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて後述する特図当り判定(当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り判定の結果に基づいて前記演出表示部17において図柄変動演出が実行されると共に、後述する特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が行われるようになっている。そして、前記演出表示部17での図柄変動演出の結果、該演出表示部17に所定の当り表示となる図柄組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されることで、遊技者に有利な当り遊技が付与され、当り遊技の発生に伴って前記特別入賞口41が所定の開放条件で開放して遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。前記始動入賞検出センサ35,36は始動入賞口31,32毎に設けられており、以下の説明では、第1始動入賞口31に対応するセンサを第1始動入賞検出センサ(第1の始動入賞検出手段)35と指称し、第2始動入賞口32に対応するセンサを第2始動入賞検出センサ(第2の始動入賞検出手段)36と指称する場合もある。
【0029】
(特別入賞部40について)
前記特別入賞部40は、図2に示すように、遊技領域20aに開口する特別入賞手段としての特別入賞口41を開閉自在に閉成する開閉扉(開閉手段)43を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド42(図8参照)の駆動に伴って開閉部材43が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。実施例1では、前記開閉部材43が前後方向へ揺動することで特別入賞口41を開閉するよう構成されており、該開閉部材43により特別入賞口41が閉鎖された状態を図2に示す。また、前記特別入賞部40には、前記特別入賞口41に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ44(図8参照)が設けられると共に、当該特別入賞検出センサ44が前記メイン制御基板60に配線接続されている。そして、特別入賞検出センサ44からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板75に対して払出制御信号が出力されるようになっている。特別入賞口41に対応した特別入賞検出センサ44によるパチンコ球の検出(すなわち特別入賞口41へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例1では15個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。ここで、前記特別入賞ソレノイド42は、前記始動入賞部30へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞部40を開放する当り遊技が付与される場合に、当り遊技の種類に応じた開閉条件に従って特別入賞口41を開閉するようメイン制御基板60によって駆動制御される。
【0030】
(普通入賞部45について)
前記普通入賞部45は、図2に示すように、前記遊技盤20の遊技領域20a内で常に一定の開口幅で上方へ開口する普通入賞口46を備えており、該遊技領域20aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で普通入賞口46に入賞し得るよう構成されている。また、前記普通入賞口46には、該普通入賞口46に入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての普通入賞検出センサ47(図8参照)が設けられると共に、当該普通入賞検出センサ47がメイン制御基板60に配線接続されている。そして、普通入賞検出センサ47からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板75に対して払出制御信号が出力されるようになっている。普通入賞口46に対応した普通入賞検出センサ47によるパチンコ球の検出(すなわち普通入賞口46へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例1では8個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。
【0031】
(ゲート部48について)
図1図2に示すように、前記遊技盤20には、前記枠状装飾体25の左側方(第1球流下領域)および前記始動入賞部30の右側方(第2球流下領域)の夫々に、遊技領域20aを流下するパチンコ球が通過可能な球通過部としてのゲート部48が設けられている。前記各ゲート部48にはゲートセンサ(球通過検出手段)49(図8参照)が配設されており、該ゲート部48を通過するパチンコ球を対応のゲートセンサ49で検出するよう構成されている。前記ゲートセンサ49は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサ49からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちゲートセンサ49のパチンコ球の検出)に伴って各種通過検出情報(後述する普図当り判定用乱数等の乱数情報)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞ソレノイド33が駆動制御されて開閉部材34,34が開閉動作するようになっている。すなわち、実施例1のメイン制御CPU60aは、ゲートセンサ49によるパチンコ球の検出に基づいて、前記第2始動入賞口32を開放するか否かを決定する入賞口開放判定手段として機能している。
【0032】
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例1実施例1では、遊技領域20a外の右下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを確認することで、遊技に必要な遊技情報を適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例1の遊技情報表示部Mには、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57および状態表示部58が設けられている。なお前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技状態表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
【0033】
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部(表示手段)50A,50Bは、前記第1始動入賞口31および第2始動入賞口32への入賞を契機として行われる特図当り判定(特図当り抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞口31への入賞(第1始動入賞検出センサ35による検出)を契機として変動表示(以下特図変動表示という場合がある)を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口32への入賞(第2始動入賞検出センサ36による検出)を契機として特図変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例1では8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口31へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの発光表示部が順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの発光表示部が点灯・消灯する特図変動表示が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例1の各発光表示部はLEDにより構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して表示態様を可変し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他特図を表示可能な表示手段を採用できる。
【0034】
具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、当りの当選を認識し得る特図当り表示(大当り図柄)としての100種類の特図と、はずれを認識し得る特図はずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されており、特図当り判定の判定結果に応じて決定された1つの特図が特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る大当り図柄やはずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、大当り表示としての特図が表示されることで、当り表示に対応した大当り遊技が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。実施例1のパチンコ機10に設定された大当り遊技については後で詳細に説明する。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。すなわち、実施例1の特図表示部50A,50Bは、始動入賞検出センサ(始動入賞検出手段)35,36の検出に伴い図柄変動を行うと共に、特図当り判定(第1の当り判定)の判定結果を表示する第1の図柄表示手段として機能するものである。
【0035】
(特図保留表示部52,53について)
前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口31および第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例1では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例1では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例1では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例1では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
【0036】
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。同様に、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第2特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例1では何れに対しても「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。なお、前記第1および第2特図保留表示部52,53の夫々は、隣接した複数(実施例1では2つ)のLEDから構成されており、各始動保留記憶数が「1」〜「2」の場合には対応の特図保留表示部52,53が左から順に点灯し、各始動保留記憶数が「3」〜「4」の場合には対応の特図保留表示部52,53が左から順に点滅することで、保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。
【0037】
(普図表示部55について)
前記普図表示部(第2の図柄表示手段)55は、前記ゲートセンサ49のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(普図当り抽選)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、普図表示部55では、ゲートセンサ49のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する変動表示(以下普図変動表示という場合がある)が行われるようになっている。実施例1では、2つのLEDの発光態様にて複数種類(実施例1では3種類)の普図を表示するようになっている。具体的には、右側LEDだけが点灯する発光態様,左側LEDだけが点灯する発光態様および左右のLEDが点灯する発光態様により3種類の普図を示している。なお、以下では、右側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図Aとし、左側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図Bとし、左右のLEDが点灯することにより表示される普図を普図Cとする。そして、前記普図表示部55の最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当り判定の結果がはずれの場合に普図表示部55に普図Aが表示され、当りの場合に普図表示部55に普図Bまたは普図Cが表示されるよう構成されている。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当り表示となり、はずれを認識できる普図が普図はずれ表示となる。すなわち、実施例1の普図表示部55は、ゲートセンサ49(球通過検出手段)の検出に伴い図柄変動を行うと共に、普図当り判定(第2の当り判定)の判定結果を表示する第2の図柄表示手段として機能するものである。
【0038】
(普図保留表示部56について)
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部48をパチンコ球が通過した際に取得される球通過検出情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例1では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、前記普図保留表示部56は、図2に示すように、複数個(実施例1では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部48をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例1では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。具体的に、実施例1の普図保留表示部56は、普図始動保留記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部56が上から順に点灯し、普図始動保留記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部56が上から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
【0039】
(演出表示部17について)
前記演出表示部17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な図柄列26a,26b,26cが複数列設定されており、前記第1始動入賞口31または第2始動入賞口32への入賞を契機として、各図柄列26a,26b,26cの飾図を変動開始させるようになっている。実施例1の演出表示部17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な複数の有効停止位置27が各図柄列26a,26b,26cに夫々設定されており、図柄変動演出により、各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。なお、実施例1の演出表示部17には、3列の図柄列26a,26b,26cが左右横並び状に設定されると共に、各図柄列26a,26b,26c毎に飾図の有効停止位置27が1箇所ずつ定められており、3個の飾図を同時に停止表示可能な状態で図柄変動演出が行われるようになっている。なお以下の説明では、左側から順に左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cと指称する場合がある。
【0040】
また、前記演出表示部17の各図柄列26a,26b,26cにおける飾図の表示領域は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、演出表示部17の停止図柄有効ラインに停止表示された図柄組み合わせから大当りであるか、あるいははずれであるかを認識できる。
【0041】
前記演出表示部17には、図柄変動演出の開始と共に予め定めた変動方向(実施例1では上から下の縦方向)に沿って飾図が移動するよう変動表示されるようになっており、変動表示されている飾図が予め定められた停止順序で各図柄列26a,26b,26cに確定停止するようになっている。なお、実施例1では、図柄変動演出の開始時に、左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cの順で飾図が変動開始し、左図柄列26a、右図柄列26c、中図柄列26bの順で確定停止する飾図の変動タイミングを基本として、演出表示部17で実行される図柄変動演出の演出内容や特図始動保留情報(後述)の記憶数等に応じて飾図の変動タイミングが適宜に変更されるよう構成されている。
【0042】
なお、「変動表示」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて、有効停止位置27に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。また「確定停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止した状態で表示された状態である。なお、実施例1では、第1始動入賞検出センサ35の検出に基づく図柄変動演出(第1特図変動表示)の特図変動インターバル時間として1000ms(ミリ秒)が設定され、第2始動入賞検出センサ36の検出に基づく図柄変動演出(第2特図変動表示)の特図変動インターバル時間として1000msが設定されている。また、実施例1の演出表示部17では、特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない「仮停止」の状態で前記各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に飾図を停止表示し得るよう構成されており、演出表示部17で実行される図柄変動演出の演出内容等に応じて、飾図を仮停止表示させて、変動表示を再度開始する表示態様を行い得るようになっている。すなわち、飾図の仮停止には、有効停止位置27において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
【0043】
ここで、第1特図表示部50Aと演出表示部17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと演出表示部17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が同時に行われることはなく、一方の特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている場合には、メイン制御RAM60cに対応する第1または第2特図始動保留情報として保留記憶されるようになっている。
【0044】
実施例1に係る演出表示部17には、各図柄列26a,26b,26cにおいて変動表示される飾図が複数種類設定されており、該基本の飾図が各図柄列26a,26b,26cで順番に変動表示されるようになっている。なお、飾図は、任意の数字や文字、絵柄等により遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態で表示される。なお、本実施形態において大当り遊技終了後に付与可能な確変状態については後で詳細に説明する。
【0045】
そして、前記演出表示部17における各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27(停止図柄有効ライン)に確定停止表示された各図柄列26a,26b,26cの飾図が当りの図柄組み合わせであった場合に、大当り遊技が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例1では、大当りの図柄組み合わせとして、停止図柄有効ラインに同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせが設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、演出表示部17に表示される大当り表示となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な大当り遊技が付与される。一方で、演出表示部17の有効停止位置27に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせから、原則的には大当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組み合わせが、演出表示部17のはずれ表示となる。
【0046】
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例1では、左図柄列26aおよび右図柄列26c)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例1では、中図柄列26b)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左図柄列26aおよび右図柄列26cに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせとなる(「1↓1」、「4↓4」等)。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左図柄列26aおよび右図柄列26c)の飾図は、仮停止の状態とされ、残りの図柄列(中図柄列26b)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
【0047】
また、前記演出表示部17には、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示の結果、表示される特図に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに表示される特図と、演出表示部17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、図柄変動演出が終了すると、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに特図が確定停止されると共に、演出表示部17の各図柄列26a,26b,26cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
【0048】
(確変状態について)
実施例1のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口41へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口41へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
【0049】
確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(特定図柄)であることを条件として、大当り遊技の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)が低確率(例えば509/65536)から高確率(例えば5090/65536)に変動させる確変状態を付与する機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。このように、確変状態が付与されると、大当りの当選確率が高確率に変動して大当り遊技が生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。ここで、確変状態を付与する確変付与条件としては、確定停止表示された大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(特定図柄)であること(すなわち大当り遊技の種類)を条件としてもよく、大当り遊技が行われる間に開放される入賞部(特別入賞部40)内に特別領域を形成して、当該特別領域をパチンコ球が通過することを条件とすることもできる。また、この確変状態は、大当り遊技終了後に所定条件を満たすまでの間継続して付与され、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるよう構成されている。実施例1では、大当り終了後に所定回数(確変回数)の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与されるよう設定してある。なお、確変状態が付与される期間としては、上記のものに限られない。例えば、次回の大当り遊技が生起されるまでの間継続して確変状態が付与されるようにすることもできる。また、図柄変動演出(特図変動表示)毎に非確変状態に移行させるかを、始動入賞手段へのパチンコ球の入賞を契機に取得する乱数に基づいて判定(転落抽選)し、転落抽選に当選することを条件に非確変状態に移行させるようにすることも可能である。ここで、実施例1では、大当り遊技の種類に応じて、大当り遊技後に確変状態を付与するか否かが定まるよう構成されると共に、大当り遊技の終了後に所定の確変回数(例えば50回)の図柄変動演出が行われるか、当該確変回数の図柄変動演出が行われるまでの間に大当り遊技が生起されるか、当該確変回数の図柄変動演出が行われるまでの間に転落抽選に当選するか、の何れかが満たされることによって確変状態が終了するよう構成されている。
【0050】
(変短状態について)
また、実施例1のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(有利遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。言い換えると、入賞率向上状態は、前記ゲートセンサ49の検出に伴って行われる普図当り判定において単位時間に普図当りと判定される割合が向上した状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口32を開放する開閉部材34の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口32を開放する開閉部材34の開放時間を増やすに際しては、開閉部材34の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉部材34の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例1では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例1の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせてよう設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。実施例1の変短状態では、当り遊技終了後の前記普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間を短縮すると共に、普図当り確率を低確率(実施例1では、13800/65536)から高確率(実施例1では、65535/65536)に変動させるよう設定してある。なお、非変短状態での普図当り確率は「0」であってもよい。なお、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。
【0051】
また、実施例1では、普図変動表示の変動時間や、普図当りに伴う開閉部材34の開放時間の少なくとも一部が異なり、有利度合いが異なる複数種類(具体的には3種類)の変短状態が設定されている。そこで、以下の説明では、第1変短状態、第2変短状態および第変短状態として区別する場合がある。具体的に、実施例1に係るパチンコ機10では、非変短状態における普図変動表示の変動時間(普図変動時間)が2400ミリ秒に設定され、第1変短状態における普図変動時間が1500ミリ秒に設定され、第2変短状態における普図変動時間が500ミリ秒に設定され、第3変短状態における普図変動表示の変動時間が300ミリ秒に設定されている。また、非変短状態における1回の普図当りに伴って開閉部材34が100ミリ秒の開放時間で1回開放するよう設定され、第1変短状態における1回の普図当りに伴って開閉部材34が300ミリ秒の開放時間で1回開放する(総開放時間1000ミリ秒)よう設定され、第2変短状態における1回の普図当りに伴って開閉部材34が1000ミリ秒の開放時間で2回開放する(総開放時間2000ミリ秒)よう設定され、第3変短状態における1回の普図当りに伴って開閉部材34が800ミリ秒の開放時間で3回開放する(総開放時間2400ミリ秒)よう設定されている。なお、非変短状態や各変短状態における普図変動時間や開閉部材34の開放時間は、これに限られるものではなく、非変短状態、第1変短状態、第2変短状態、第3変短状態の順でパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞し易くなるよう適宜に設定することができる。
【0052】
また、1回の普図当りにおいて第2始動入賞口32への入賞を許容する入賞上限個数(実施例1では10個)が設定されており、前記開閉部材34,34を開放してからの入賞数が入賞上限個数に達した場合には、開閉部材34,34の開閉動作を強制的に終了して閉鎖させるようになっている。ここで、実施例1では、大当りに当選した大当り図柄(特図1または特図2)の種類(大当り遊技の種類)に応じて、大当り遊技後に変短状態(第1〜第3変短状態の何れか)が付与される期間(以下、変短回数という)が定められている。具体的には、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた図柄(実施例1において後述する図柄A、図がB、図柄Cおよび図柄a)である場合に、所定回数(実施例1では100回)の図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示の合計回数)が実行されるまでの間、変短状態(第1〜第3変短状態の何れか)が付与されるよう設定され、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた別の図柄(実施例1において後述する図柄D、図柄Eおよび図柄b)である場合に、異なった回数(実施例1では50回)の図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示の合計回数)が実行されるまでの間、変短状態(第1〜第3変短状態の何れか)が付与されるよう設定されている。なお、変短回数は、大当りに当選した各大当り図柄において一定回数(例えば100回)とすることも可能である。
【0053】
(遊技状態について)
このように、実施例のパチンコ機10は、前記確変状態の付与状態および変短状態の付与状態を組み合わせてベース値が異なる複数種類(実施例では6種類)の遊遊技状態に切り替えて遊技を行い得るよう構成されている。具体的に、図9に示すように、実施例では、非確変状態および非変短状態を組み合わせた通常遊技状態と、確変状態および第1変短状態を組み合わせた第1有利遊技状態と、確変状態および第2変短状態を組み合わせた第2有利遊技状態と、確変状態および第3変短状態を組み合わせた第3有利遊技状態と、非確変状態および第2変短状態を組み合わせた第4有利遊技状態との何れかの遊技状態において遊技を行い得るよう構成されている。ここで、何れの遊技状態を付与するかは、後述するように特図当り図柄の種類に応じてメイン制御CPU60aが決定するよう構成されているが、これに関しては後で詳述する。ここで、前記メイン制御RAM60cの記憶領域に、各遊技状態に対応する遊技状態フラグが設定されており、メイン制御CPU60aが決定した遊技状態に対応する遊技状態フラグに「1」が設定されると共に、その他の遊技状態フラグは「0」に設定されて、メイン制御CPU60aは、各遊技モードフラグの状態によって現在の遊技状態を認識し得るよう構成されている。
【0054】
ここで、前記ベース値は、大当り遊技が行われていない状態で所定数のパチンコ球が遊技に供された際に払い出される払出賞球総数の期待値であって、具体的には大当り遊技状態以外の遊技状態において、前記遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球の数(N)に対する賞球の数(M)の割合(M/N×100)によって表される値である。より具体的には、単位時間に遊技領域20aに打ち込まれたパチンコ球の数と、該単位時間に賞球の払出条件が成立する入賞口(実施例では第1および第2始動入賞口31,32、普通入賞口46)にパチンコ球が入賞して払い出された賞球数との比率である。ここで、前記遊技盤20に設けられた前記第1始動入賞口31および普通入賞口46には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が一定の割合で入賞するのに対し、前記第2始動入賞口32は、普図変動表示の変動時間や、普図当りに伴う開閉部材34の開放時間の違いによってパチンコ球が入賞する割合が変化する。すなわち、各遊技状態における変短状態の付与状態および付与される種類に応じてベース値が異なっている。
【0055】
ここで、通常遊技状態は、右打ち遊技よりも左打ち遊技で遊技を行うことで始動入賞口(第1および第2始動入賞口31,32)への入賞に伴う遊技を効率的に行い得る遊技状態となるよう構成され、第2〜第3有利遊技状態は、左打ち遊技よりも右打ち遊技で遊技を行うことで始動入賞口(第2始動入賞口32)への入賞に伴う遊技を効率的に行い得る遊技状態となるよう構成されている。一方で、第1有利遊技状態は、第1変短状態が付与されることにより、通常遊技状態よりも第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞し易くなるものの、第2始動入賞口32への入賞機会の増加に伴うベース値の増加が小さく設定されて、右打ち遊技よりも左打ち遊技で遊技を行うことで始動入賞口(第1および第2始動入賞口31,32)への入賞に伴う遊技を効率的に行い得る遊技状態となるよう構成されている。具体的に、実施例1では通常遊技状態におけるベース値が20となり、第1有利遊技状態におけるベース値が30となり、第2有利遊技状態におけるベース値が90となり、第3有利遊技状態におけるベース値が95となり、第4有利遊技状態におけるベース値が90となるように、各遊技状態における普図変動表示の変動時間や、普図当りに伴う開閉部材34の開放時間が設定されている。すなわち、通常遊技状態、第1有利遊技状態、第2および第4有利遊技状態、第3有利遊技状態の順で、大当り遊技が行われていない状態でより多くの賞球の払い出される可能性が高い遊技者に有利な有利状態となるよう構成されている。
【0056】
(大当り遊技について)
次に、実施例1のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞部40の開閉部材43が開閉動作される。なお実施例1の大当り遊技では、特別入賞部40の開閉部材43を開放するラウンド遊技を規定ラウンド数(実施例1では10回、16回)だけ実行することで、大当り遊技が終了するようになっている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口41に規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ開閉部材43が閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞部40の開閉部材43の開閉態様(開閉パターン)は、パチンコ球を所定間隔(実施例1では0.6秒間隔)で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作と、該長時間開放動作よりも開閉部材43の開放時間が短く設定された短時間開放動作とを適宜に組み合わせて構成されるものである。なお、実施例1では、長時間開放動作において開閉部材43が最大で25秒間開放するるよう設定されると共に、短時間放動作において開閉部材43が最大で0.04秒間開放するよう設定される。
【0057】
(大当り遊技の種類について)
実施例1のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例1において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄D、図柄Eの5つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例1において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄bの2つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。
【0058】
(大当り図柄と大当り遊技との関係について)
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口31へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例1では、図3に示すように、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、5種類の大当り図柄(図柄A、図柄B、図柄D、図柄D、図柄E)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例1のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、33%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、4%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、15%の割合で大当り図柄としての図柄Dが選択され、15%の割合で大当り図柄としての図柄Eが選択され、33%の割合で大当り図柄としての図柄Eが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。同様に、前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例1では、図3に示すように、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の大当り図柄(図柄a、図柄b)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例1のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、67%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、33%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
【0059】
(第1および第2の大当り遊技について)
前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技および前記図柄aに対応した第2の大当り遊技は、当大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例1では、図3に示すように、図柄A、図柄a(第1および第2の大当り遊技)が決定された場合に、大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例1では50回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄A、図柄a(第1および第2の大当り遊技)が決定された場合に、大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例1では100回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。
【0060】
第1および第2の大当り遊技は、各ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口41を開放する開放動作を開閉部材43に行わせるよう設定されている。すなわち、前記特別確変大当り遊技の全てのラウンド遊技は、ラウンド遊技開始から終了まで開放する開放動作を開閉部材43に行わせる全開放ラウンド遊技で構成されている。従って、特別確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉部材43が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で所定回数(規定ラウンド数)の開閉動作を開閉部材43が繰り返すようになっている。具体的に、前記第1および第2の大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第1および第2の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記開閉部材43が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作するようになっている。すなわち、第1および第2の大当り遊技では、各ラウンド遊技において長時間開放動作を開閉部材34に行わせるよう構成されている。なお、第1および第2の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。また、第1および第2の大当り遊技では、オープニング演出時間として「10.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「13.0(秒)」が設定されている。
【0061】
(第3の大当り遊技について)
前記図柄Bに対応した第3の大当り遊技は、当該第3の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第3の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例1では、図3に示すように、図柄B(第3の大当り遊技)が決定された場合に、第3の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例1では50回)の図柄変動演出(第1または第3特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄B(第3の大当り遊技)が決定された場合に、第3の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例1では100回)の図柄変動演出(第1または第3特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。
【0062】
第3の大当り遊技は、各ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口41を開放する開放動作を開閉部材43に行わせるよう設定されている。すなわち、前記特別確変大当り遊技の全てのラウンド遊技は、ラウンド遊技開始から終了まで開放する開放動作を開閉部材43に行わせる全開放ラウンド遊技で構成されている。従って、特別確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉部材43が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で所定回数(規定ラウンド数)の開閉動作を開閉部材43が繰り返すようになっている。具体的に、前記第3の大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第3の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.04(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記開閉部材43が最大で「0.04(秒)」に亘って開放動作するようになっている。すなわち、第3の大当り遊技では、各ラウンド遊技において短時間開放動作を開閉部材34に行わせるよう構成されている。ここで、第3の大当り遊技における開閉部材34の1回の開放時間(0.04(秒))は、特別入賞口41にパチンコ球が入賞する可能性が極めて低い時間(略入賞しない時間)に設定されている。このように、第3の大当り遊技は、入賞球が殆ど発生することはなく賞球が殆ど得られない大当り遊技として設定されている。なお、第3の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間、オープニング演出時間およびエンディング演出時間は、前述した第1の大当り遊技と同じ時間に設定されている。
【0063】
(第4または第5の大当り遊技について)
前記図柄Cに対応した第4の大当り遊技および前記図柄Dに対応した第5の大当り遊技は、当該大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例1では、図3に示すように、図柄B,図柄C(第4および第5の大当り遊技)が決定された場合に、第2の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例1では50回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合に、大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例1では100回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与され、図柄D(第5の大当り遊技)が決定された場合に、大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例1では50回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。
【0064】
第4および第5の大当り遊技は、各ラウンド遊技において特別入賞口41を複数回開放する開放動作を開閉部材43に行わせるよう設定されている。また、前記痔4および第5第2の大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。具体的に第4および第5の大当り遊技では、各ラウンド遊技において開放時間が「0.04(秒)」に設定された2回の開放動作を開閉部材43に行わせると共に、開放動作間のラウンド内インターバル時間として「2.0(秒)」が設定されている。これにより、第4および第5の大当り遊技の各ラウンド遊技時間は、「0.04(秒)×2+2.0(秒)」からなる「2.04(秒)」に設定されている。すなわち、第4および第5の大当り遊技では、各ラウンド遊技において短時間開放動作を開閉部材34に行わせるよう構成されている。ここで、第4および第5の大当り遊技における開閉部材34の1回の開放時間(0.04(秒))は、特別入賞口41にパチンコ球が入賞する可能性が極めて低い時間(略入賞しない時間)に設定されている。このように、第4および第5の大当り遊技は、入賞球が殆ど発生することはなく賞球が殆ど得られない大当り遊技として設定されている。なお、第4および第5の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。また、第4および第5の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間、オープニング演出時間およびエンディング演出時間は、前述した第1の大当り遊技と同じ時間に設定されている。
【0065】
(第6および第7の大当り遊技について)
前記図柄Eに対応した第6の大当り遊技および図柄bに対応した第7の大当り遊技は、当該大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、大当り遊技の終了後に変短状態のみが付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例1では、図3に示すように、図柄E、図柄b(第6および第7の大当り遊技)が決定された場合に、大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例1では50回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。
【0066】
第6および第7の大当り遊技は、各ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口41を開放する開放動作を開閉部材43に行わせるよう設定されている。すなわち、前記特別確変大当り遊技の全てのラウンド遊技は、ラウンド遊技開始から終了まで開放する開放動作を開閉部材43に行わせる全開放ラウンド遊技で構成されている。従って、特別確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉部材43が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で所定回数(規定ラウンド数)の開閉動作を開閉部材43が繰り返すようになっている。具体的に、前記第6および第7の大当り遊技は、規定ラウンド数が「10回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第6および第7の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記開閉部材43が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作するようになっている。すなわち、第6および第7の大当り遊技では、各ラウンド遊技において長時間開放動作を開閉部材34に行わせるよう構成されている。なお、第6および第7の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間、オープニング演出時間およびエンディング演出時間は、前述した第1の大当り遊技と同じ時間に設定されている。
【0067】
このように、実施例1では、第1始動入賞口31への入賞を契機として付与される大当り遊技の内で、第3〜第5の大当り遊技、第6の大当り遊技、第1の大当り遊技の順で、大当り遊技中に付与される特典(すなわち賞球)が多くなるよう構成され、第2始動入賞口32への入賞を契機として付与される大当り遊技の内で、第7の大当り遊技、第2の大当り遊技の順で、大当り遊技中に付与される特典(すなわち賞球)が多くなるよう構成されている。
【0068】
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例1のパチンコ機10には、図8に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70,72,73に出力されるようになっている。
【0069】
実施例1のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、演出表示部17に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
【0070】
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図8に示に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ35,36、特別入賞検出センサ44、普通入賞検出センサ47、ゲートセンサ49等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、遊技情報表示部Mの各表示部(第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58)が接続されて、各検出センサ35,36,44,49の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、遊技情報表示部Mの各表示部50A,50B,52,53,55,56,57,58の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口32を開閉する開閉部材34,34に連繋する始動入賞ソレノイド33および特別入賞口41を開閉する開閉部材43に連繋する特別入賞ソレノイド42が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド33,42を駆動させることで、対応する開閉部材34,34や開閉部材43が開閉するようになっている。
【0071】
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口31または第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ35または第2始動入賞検出センサ36がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが始動入賞検出センサ35,36の検出を契機として取得する乱数としては、特図当り判定用乱数(特図当り判定用乱数)、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数(リーチ判定用乱数)、特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例1では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ36,36の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
【0072】
また、前記第1始動入賞口31および第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数値)は、対応する第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の始動保留領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する始動保留領域が定まっており、各特図始動保留情報に基づいて図柄変動演出(特図変動表示)を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で特図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。実施例1では、第1特図始動保留情報か第2特図始動保留情報かを区別可能に個別にメイン制御RAM60cに記憶されており、第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合には、第1特図始動保留情報よりも第2特図始動保留情報をメイン制御CPU60aが優先して読み出して図柄変動演出(特図変動表示)を実行させるよう設定されている。
【0073】
具体的に、メイン制御RAM60cには、第1始動保留情報を記憶可能な第1始動保留領域と、第2始動保留情報を記憶可能な第2始動保留領域とが設けられており、第1始動入賞検出センサ35の検出を契機に取得される入賞情報(各種乱数値)が第1始動保留領域に記憶され、第2始動入賞検出センサ36の検出を契機に取得される入賞情報(各種乱数値)が第2始動保留領域に記憶されるようになっている。また、第1始動保留領域および第2始動保留領域は、第1特図記憶領域〜第4特図記憶領域の4つの記憶領域から構成されており、始動入賞検出センサ35,36の1回の検出を契機に取得される入賞情報(各種乱数値)が第1領域〜第4領域に順に記憶されると共に、図柄変動演出(特図変動表示)を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で特図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
【0074】
特図当り判定用乱数は、図柄変動演出の結果として当り遊技(大当り遊技)を発生するか否かの当り判定(大当り判定)で用いる乱数である。実施例1では、特図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、大当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例1では、特図決定用乱数として、「0」〜「100」の全101通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図に対応する乱数と、大当りの当選を示す100種類の特図に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ35の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ36の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、図柄変動演出の終了後に付与される大当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が当り遊技(大当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。また、前述したように、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に確変状態および変短状態が付与されるか否か定められており、特図決定用乱数が確変状態および変短状態を付与するか否かを決定する乱数としての機能も有している。更に、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)が定められており、特図決定用乱数が変短状態の付与期間を決定する乱数としての機能も有している。
【0075】
また、演出実行判定用乱数は、前述した当り判定(大当り判定)における判定結果が否定となった場合に(大当り遊技に当選しなかったはずれの場合に)、当り表示が表示される可能性を示唆する演出を行うか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いられる乱数である。実施例1では、演出実行判定用乱数として、「0」〜「238」の全239通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。ここで、当り表示が表示される可能性を示唆する演出としては、演出表示部17に図柄変動の過程で表示されるリーチ表示を契機として行われるリーチ演出や、演出表示部17に表示される当り表示される可能性を示唆する予告演出や、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音声により当り表示が表示される可能性を遊技者に示唆する予告演出を含むものである。
【0076】
前記特図変動パターン振分用乱数は、図柄変動演出における演出内容を特定する複数の特図変動パターンから1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。実施例1では、一次振分用乱数として、「0」〜「253」の全254通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
【0077】
実施例1のパチンコ機10では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、特図変動パターン振分用乱数は、第1始動入賞口31または第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ35または第2始動入賞検出センサ36がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口31,32への入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
【0078】
また、メイン制御CPU60aは、ゲート部48をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ49がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサ49の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサ49の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
【0079】
また、前記ゲートセンサ49をパチンコ球が通過した際に取得される通過検出情報(各種乱数値)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
【0080】
普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として前記第2始動入賞口32の開放を発生させるか否かの普図当り判定(第2当り判定)で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。前記普図変動パターン振分用乱数は、普図変動表示における普図変動の変動時間を定めた普図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、普図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「8」の全9通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。そして、ゲート部48をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ49がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図変動パターン振分用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
【0081】
(判定値について)
一方、メイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態の場合の大当り判定値の数(実施例1では5090個)は、非確変状態の場合の大当り判定値の数(実施例1では509個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当り遊技が発生し易くなっている。
【0082】
また、メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、大当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例1では、特図決定用判定値には、前述した101種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「100」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。
【0083】
また、メイン制御ROM60bには、演出実行判定値(リーチ判定値)が記憶されている。演出実行判定値は、当り判定(大当り判定)の結果が否定の場合に、当り表示が演出表示部17に表示される可能性を示唆するリーチ演出を実行させるか否かの演出実行判定(リーチ抽選)で用いる判定値であり、演出実行判定用乱数の取り得る数値「0」〜「238」までの全239通りの整数の中から定められている。すなわち、取得された演出実行判定用乱数の値が、設定された演出実行判定値と一致する場合に、リーチ演出等の演出を実行させることをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
【0084】
ここで、演出実行判定値は、演出実行判定を行う時点の遊技状態(確変状態や変短状態か否か)に応じて判定値の設定数が異なっている。すなわち、第1始動保留情報および第2始動保留情報に基づいて行われる演出実行判定の場合では、変短状態が付与されていない非変短状態のときに設定される演出実行判定値の数よりも変短状態のときに設定される演出実行判定値の数の方が多くなるよう設定されている。また、演出実行判定値は、メイン制御RAM60cに記憶されている特図始動保留情報の記憶数に応じて、演出実行判定値の設定数が変動するよう設定されている。具体的には、メイン制御RAM60cに記憶されている特図始動保留情報およびの記憶数が増えるにつれて演出実行判定値の設定数が減少するよう設定されている。実施例1のパチンコ機10では、第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報の記憶数を合算した合算数が増えるにつれて演出実行判定値の設定数が減少するよう設定されている。
【0085】
具体的に、非確変状態かつ非変短状態(低確非変短状態)または確変状態かつ非変短状態(高確非変短状態)において、特図始動保留情報の合算数が「0」の場合に32個の演出実行判定値が設定され、合算数が「1」の場合に25個の演出実行判定値が設定され、合算数が「2」の場合に22個の演出実行判定値が設定され、合算数が「3」〜「7」の場合に20個の演出実行判定値が設定されている。同様に、確変状態かつ変短状態(高確変短状態)において、特図始動保留情報の合算数が「0」の場合に40個の演出実行判定値が設定され、合算数が「1」の場合に30個の演出実行判定値が設定され、合算数が「2」の場合に25個の演出実行判定値が設定され、合算数が「3」〜「7」の場合に20個の演出実行判定値が設定されている。すなわち、変短状態の場合には、非変短状態の場合に比べてリーチ演出が発生し易くなるよう構成されており、変短状態で行われる図柄変動演出において大当りが発生する期待感を高めるようになっている。
【0086】
また、メイン制御ROM60bには、特図変動パターン振分用判定値が記憶されている。特図変動パターン振分判定値は、前記特図変動パターン振分用乱数を用いて複数種類の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンの決定に用いる判定値であり、特図変動パターン毎に所定の所定数の判定値が割り当てられており、取得された特図変動パターン振分用乱数に対応する判定値が割り当てられた特図変動パターンがメイン制御CPU60aにより選択されるようになっている。
【0087】
(特図変動パターンについて)
メイン制御ROM60bには、複数種類の特図変動パターンが記憶されている。前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから飾図が確定停止表示されるまでの間に実行される演出内容(図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(図柄変動演出および特図変動表示の時間)を特定している。
【0088】
ここで、前記特図変動パターンとして、複数種類の大当り用の特図変動パターンと、リーチ演出が行われる複数種類のリーチはずれ用の特図変動パターンと、リーチ演出が行われないリーチなしはずれ用の特図変動パターンとが設けられている。なお、大当り用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な特図変動パターンであり、リーチはずれ用の特図変動パターンは、演出実行判定の結果が肯定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な特図変動パターンであり、リーチなしリーチなしはずれ用の特図変動パターンは、演出実行判定の結果が否定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な特図変動パターンである。なお、リーチ演出は、演出表示部17で行われる図柄変動演出においてリーチ表示が表示されてから、大当りまたははずれとなる飾図の図柄組み合わせが停止表示されるまでの間に行われる演出である。
【0089】
また、メイン制御ROM60bには、普図変動演出の結果、当否当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて当否当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。実施例では、普図当り判定値の数は、32767個に設定されており、32767/65536の確率で、前記第2始動入賞口32の開閉部材34が開閉作動する普図当り遊技が発生するよう設定されている。なお、前記普図当り判定値の数は一例であって、任意の数に設定することができる。
【0090】
メイン制御ROM60bには、複数種類の普図変動パターンが記憶されており、各普図変動パターンに対応して普図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記普図変動パターンは、前記普図表示部55で実行される普図変動表示を開始してから普図が確定停止表示されるまでの普図変動表示の変動時間を特定している。普図変動パターン振分判定値は、前記普図変動パターン振分用乱数を用いて普図変動パターンの決定に用いる判定値であり、普図変動パターン決定用乱数の取り得る数値「0」〜「8」までの全9通りの整数の中から定められている。そして、普図変動パターン毎に所定の判定値が割り当てられており、取得された普図変動パターン振分用乱数に対応する普図変動パターン振分判定値が割り当てられた普図変動パターンがメイン制御CPU60aにより特定されるようになっている。実施例では、1つの普図変動パターンに対して全ての普図変動パターン決定用判定値が割り当てられて、所定時間の変動時間(例えば240ms)を定める普図変動パターンが決定されるように設定されている。これにより、実施例のパチンコ機10では、遊技状態毎に普図変動表示の変動時間は一定に設定されている。なお、変動時間が異なる複数の普図変動パターンの夫々に対して所定割合で普図変動パターン決定用判定値を割り当てることで、普図変動表示の変動時間が異なるようにすることもできる。
【0091】
(演出制御基板について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図8に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
【0092】
ここで、前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容を特定する演出パターンが記憶されている。各演出パターンは前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。すなわち、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aが取得した入賞情報(乱数値)に基づいて、前記演出表示部17で行わせる図柄変動演出の演出内容を決定する演出内容決定手段として機能するよう構成されている。なお、前記演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して複数の演出パターンが対応付けられており、特図変動パターンに対応付けられた演出パターンの中から1つの演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。また、演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列26a,26b,26cの飾図の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列に飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。
【0093】
また、演出制御ROM65bには、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
【0094】
(表示制御基板70について)
表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、演出表示部17が接続されている。表示制御ROM70bには、演出表示部17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
【0095】
(メイン制御基板での処理について)
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。メイン制御CPU60aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理を実行した後に、パチンコ機10での遊技が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ms毎)に実行するようになっている。ここで、メイン制御CPU60aが実行する通常処理では、各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、遊技情報表示部Mでの表示内容に関する処理、フラグの設定処理、当り遊技の実行に関する処理等を実行すると共に、始動入賞口31,32への入賞に関する特図入力処理や、特図当り判定に関する特図開始処理、ゲート部48への入賞に関する特図入力処理や、特図当り判定に関する特図開始処理を実行するようになっている。以下、特図入力処理、特図開始処理、普図特図入力処理および普図開始処理について具体的に説明する。
【0096】
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞口31にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口31に対応する第1始動入賞検出センサ35がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
【0097】
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、一次振分用乱数の値および二次振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1入賞時始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cにおける第1始動保留領域の第1〜第4領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。
【0098】
また、ステップA15では、第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口32に対応する第2始動入賞検出センサ36がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、特図入力処理を終了する。
【0099】
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、一次振分用乱数の値および二次振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2入賞時始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの第2始動保留領域の第1〜第4領域に設定し(ステップA18)、特図入力処理を終了する。
【0100】
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例1では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bおよび演出表示部17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第2特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
【0101】
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第2特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第2特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第2特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第2特図始動保留情報の保留数に対応するように第2特図保留表示部53の表示を変更させる。
【0102】
前記ステップB15の処理により第2特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB22)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、509/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、5090/65536に設定されている。そして、ステップB22における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB23)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第2特図表示部50Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図2)を決定する(ステップB24)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が確変状態を付与する大当り図柄の場合には、確変状態を示す確変フラグを大当り遊技の終了後に「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。また、大当り図柄が変短状態を付与する大当り図柄の場合には、変短状態を示す変短フラグを大当り遊技の終了後に「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。なお、変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグが「0」に設定される。大当り図柄(特図)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB25)。
【0103】
一方、ステップB22の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB27)。実施例1では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB27の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB28)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB29)。
【0104】
また、ステップB27での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB30)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB31)。
【0105】
ここで、ステップB25,B29,B31において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図2)を決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB26)。具体的には、メイン制御CPU60aは、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力すると共に、特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第2特図変動表示を開始させるように第2特図表示部50Bを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図2を指示するための特図2指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示部50Bの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
【0106】
一方、ステップB13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、第1特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB16)、第1特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB17)。メイン制御CPU60aは、ステップB17の判定結果が肯定の場合には(第1特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第1特図変動演出を実行することを示す値「0」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第1特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB18)、当該第1特図始動保留情報に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数の値をメイン制御CPU60aが取得して(ステップB19)、次いで当り判定処理を実行する。すなわち、実施例1のパチンコ機10では、第2始動入賞口32への入賞を契機として取得される第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合には、第1始動入賞口30への入賞を契機として取得される第1特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されていたとしても、該第2特図始動保留情報に基づく図柄変動演出が優先的に実行されるようになっている。
【0107】
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第1特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第1特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第1特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第1特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第1特図始動保留情報の保留数に対応するように第1特図保留表示部52の表示を変更させる。
【0108】
前記ステップB19の処理により各種乱数が取得されると、図7に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB32)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、509/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、510/65536に設定されている。そして、ステップB32における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB33)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1特図表示部50Aに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する(ステップB34)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図1毎に大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、決定した大当り図柄に応じて該大当り図柄により特定される大当り遊技後の遊技状態を示す確変フラグおよび変短フラグを大当り遊技後に設定する。大当り図柄(特図1)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB35)。
【0109】
一方、ステップB32の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB37)。実施例1では、メイン制御CPU60aは、ステップB19の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB37の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB38)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB39)。
【0110】
また、ステップB37での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB40)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB41)。
【0111】
ここで、ステップB35,B39,B41において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図1)を決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB36)。具体的には、メイン制御CPU60aは、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力すると共に、特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第1特図変動表示を開始させるように第1特図表示部50Aを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図1を指示するための特図1指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示部50Aの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
【0112】
一方、ステップB17の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、メイン制御CPU60aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定し(ステップB20)、判定結果が否定の場合には、デモンストレーション指定コマンドを出力して特図開始処理を終了する(ステップB21)。また、ステップB20の判定結果が肯定の場合には(デモンストレーション指定コマンドを既に出力していた場合には)、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
【0113】
(普図入力処理について)
普図入力処理では、図8に示すように、ゲート部48をパチンコ球が通過したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップC11)。すなわち、ステップC11においてメイン制御CPU60aは、ゲートセンサ49がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップC11の判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、普図入力処理を終了する。ステップC11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている普図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップC12)。ステップC12の判定結果が否定(すなわち普図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、普図入力処理を終了する。
【0114】
ステップC12の判定結果が肯定(普図始動保留情報の保留数<4)の場合には、普図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する普図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップC13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(普図当り判定用乱数の値および普図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を普図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップC14)。そして、メイン制御CPU60aは、普図入力処理を終了する。
【0115】
(普図開始処理について)
次に、普図開始処理について、図9に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、普図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。この普図開始処理では、図9に示す如く、メイン制御CPU60aは、普図表示部55において普図が変動表示中であるか否かを判定する(ステップD11)。そして、ステップD11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。一方、ステップD11の判定結果が否定の場合には、普図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップD12)、普図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップD13)。ステップD13の判定結果が否定の場合には(普図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。またメイン制御CPU60aは、ステップD13の判定結果が肯定の場合には(普図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される普図変動処理フラグに普図変動表示を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが普図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップD14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該普図始動保留情報(普図当り判定用乱数の値および普図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップD15)。
【0116】
ここで、前記メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した普図始動保留情報が記憶される第1普図記憶領域から普図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、普図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した普図始動保留情報が記憶されている第2普図記憶領域の普図始動保留情報(乱数)を、前記第1普図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した普図始動保留情報が記憶されている第3普図記憶領域の普図始動保留情報(乱数)を前記第2普図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)普図始動保留情報が記憶されている第4普図記憶領域の普図始動保留情報(乱数)を前記第3普図記憶領域に記憶させる。すなわち、普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の普図始動保留情報の保留数に対応するように普図保留表示部56の表示を変更させる。
【0117】
前記ステップD15の処理により普図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、メイン制御CPU60aは、取得した普図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている普図当り判定値と一致するか否かを判定する普図当り判定(第2当り判定)を行う(ステップD16)。そして、ステップD16における普図当り判定の判定結果が肯定(普図当り)の場合には(開閉部材37,37が開放する場合には)、メイン制御CPU60aは、普図表示部55に確定停止表示される当否当り図柄となる最終停止図柄を決定する(ステップD17)。なお、メイン制御CPU60aは、普図当りの場合には、最終停止図柄として普図「1」を決定する。
【0118】
一方、ステップD16の普図当り判定の判定結果が否定の場合には(はずれの場合には)、メイン制御CPU60aは、普図表示部55にて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(普図)として決定する(ステップD18)。なお、メイン制御CPU60aは、はずれの場合には、最終停止図柄として普図「0」を決定する。そして、当否当り図柄(普図)またははずれ図柄が決定されると、メイン制御CPU60aは、普図変動パターン振分用乱数の値に基づいて普図変動パターンの中から1つの普図変動パターンを決定する(ステップD19)。
【0119】
前記ステップD19で普図変動パターンを決定したメイン制御CPU60aは、ステップD20に移行し、普図変動表示に係る各種処理を実行する。すなわち、メイン制御RAM60cが備える普図用の変動タイマに、決定された普図変動パターンに定められている変動時間をセットし、メイン制御CPU60aは、普図変動表示を開始させるように普図表示部55を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記変動タイマが変動時間を計時した場合(変動タイマの時間が「0」となった場合)に、決定した最終停止図柄を表示させるように普図表示部55の表示内容を制御する。
【0120】
(演出制御基板での処理について)
次に、演出制御基板65の演出制御CPU65aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。演出制御CPU65aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理を実行した後に、パチンコ機10での遊技が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ms毎)に実行するようになっている。ここで、演出制御CPU65aが実行する通常処理では、演出制御用の各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、図柄変動時の演出実行に関する処理、フラグの設定処理、当り遊技時の演出実行に関する処理等を実行する。
【0121】
すなわち、演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)から入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて演出表示部17に最終停止表示させる各図柄列26a,26b,26cの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が特図当り図柄の場合には、当り表示となる飾図の組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26cの飾図が決定される。
【0122】
また、メイン制御CPU60aから出力されるコマンドに基づいて、確変情報フラグおよび変短情報フラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を付与する特図当り図柄に対応する場合に確変状態を示す確変情報フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない特図当り図柄に対応する場合に確変情報フラグを「0」に設定する。また、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を付与する特図当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短情報フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない特図当り図柄に対応する場合に変短情報フラグを「0」に設定する。また、メイン制御基板60から出力される確変終了コマンドに基づいて確変情報フラグを「0」に設定し、変短終了コマンドに基づいて変短情報フラグを「0」に設定する。すなわち、実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65aにおいて遊技状態を特定し得るよう構成されている。
【0123】
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列26a,26b,26cの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、演出制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左図柄列26aの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右図柄列26cの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄列26bの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
【0124】
また、前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、はずれリーチ用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識可能な組み合わせを決定する。一方、演出制御CPU65aは、はずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識可能な組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
【0125】
ここで、前記演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して複数の演出パターンが対応付けられている。また、演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列26a,26b,26cの特図用演出図柄の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列26a,26b,26cに飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。また、演出制御CPU65aが決定可能な演出パターンは、後述する演出モード毎に定められており、演出制御CPU65aが演出パターンを決定する際の演出モードに応じた演出パターンに含まれる演出パターンの中から、特図変動パターンに対応する1つの演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。ここで、各演出モードに含まれる演出パターンは、少なくとも一部が異なるよう設定されており、特図変動パターンに基づいて遊技演出モードに応じた演出パターンを決定することで、各演出モードに特有の演出が行われるようになっている。すなわち、演出制御CPU65aは、演出表示部(表示手段)17での表示内容を制御する表示内容制御手段として機能するとともに、異なる複数の演出モードから演出モードを決定する演出モード決定手段として機能するものである。
【0126】
(大当り遊技と大当り遊技後に移行する遊技状態との関係について)
次に、大当り遊技と大当り遊技後に移行する遊技状態との関係について説明する。実施例1のパチンコ機10では、特図当り判定で当りの判定結果となることを契機に決定された大当り図柄(大当り遊技の種類)と、当該特図当り判定が行われた時点の遊技状態とに基づいて、大当り遊技後に移行する遊技状態が定められている。
【0127】
具体的に、図10に示すように、図柄A(第1の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。すなわち、第1の大当り遊技は、変短状態の付与状態に関わらず第2の変短状態(第1の特典有利状態)を付与する第1の特定の当り遊技として設定された当り遊技である。
【0128】
図柄a(第2の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第3有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。
【0129】
また、図柄B(第3の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数より短い遊技状態切替回数(すなわち実施例では1〜50回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定すると共に、当該遊技状態切替回数の変動後から変短回数(すなわち実施例では51〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第1有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。また、図柄B(第3の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。すなわち、通常遊技状態(非確変・非変短状態)で行われた特図当り判定を契機として図柄B(第3の大当り遊技)が決定された場合には、大当り遊技から遊技状態切替回数の図柄変動演出が行われることで、第2変短状態から第1変短状態に切り替わってベース値が低下するようになっており、大当り遊技後の変動回数に対する遊技者の関心を高めている。
【0130】
また、図柄C(第4の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では51〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第1有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。また、図柄C(第4の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数より短い遊技状態切替回数(すなわち実施例では1〜50回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定すると共に、当該遊技状態切替回数の変動後から変短回数(すなわち実施例では51〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第1有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。更に、図柄C(第4の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。すなわち、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)で行われた特図当り判定を契機として図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合には、大当り遊技から遊技状態切替回数の図柄変動演出が行われることで、第2変短状態から第1変短状態に切り替わってベース値が低下するようになっており、大当り遊技後の変動回数に対する遊技者の関心を高めている。すなわち、第3の大当り遊技は、大当り判定を実行した際の遊技状態が非変短状態(非特典有利状態)の場合に第1変短状態(第2の特典有利状態)を付与すると共に、当該当り判定を実行した際の遊技状態が第1変短状態(第2の特典有利状態)の場合に第2変短状態(第1の特典有利状態)を付与する第2の特定の当り遊技として設定された当り遊技である。
【0131】
また、図柄D(第5の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第1有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。そして、図柄D(第5の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。
【0132】
また、図柄E(第6の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定、および図柄b(第7の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第4有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。
【0133】
(大当り遊技と大当り遊技後に演出モードとの関係について)
実施例1のパチンコ機10は、図11に示すように、前記演出表示部17で実行される図柄変動演出の演出内容(表示内容)が異なる複数(実施例では5つ)の演出モードを備えている。ここで、実施例1の演出モードとしては、確変状態および変短状態が付与されていない通常遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定可能な演出パターンを通常演出モード(図示せず)と、確変状態および変短状態(第1〜第3変短状態)が付与されている有利遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定可能な第1〜第4有利演出モードが設定されており、メイン制御CPU60aから出力されるコマンドに基づいて演出制御CPU65aが演出モードを決定するよう構成されている。
【0134】
ここで、各演出モードでは、演出表示部17において特図用演出図柄の背面として表示される背景画像が異なるよう設定されており、背景画像の種類から現在の演出モードを遊技者が認識し得るようになっている。また、各演出モードでは、演出表示部17で行われる図柄変動演出の演出内容(演出パターン)の一部または全部が異なっており、演出モード毎に特有の演出が実行され得るよう設定されている。なお、演出モードとしては、これらに限られるものではなく、パチンコ機10が移行しうる遊技状態の種類に応じて、確変状態のみが付与されている遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定可能な演出モードや、変短状態のみが付与されている遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定可能な演出モードを設定するようにしてもよい。また、各遊技状態に対応する演出モードは1つである必要はなく、同じ遊技状態に対して複数の演出モードを設けて、演出モードを変更することも可能である。なお、同じ遊技状態で演出モードの変更は、所定回数の特図当り判定(特図変動表示)の実行を契機として変更するよう構成したり、特図当り判定が行われることを契機として演出モードの変更抽選を実行するよう構成したり、特定の演出の実行を契機として変更するよう構成すること等により可能である。
【0135】
また、実施例1の有利演出モードは、遊技状態毎に演出制御CPU65aが決定可能な演出モードが定められている。すなわち、前述した大当り遊技後に移行する遊技状態と同様に、特図当り判定で当りの判定結果となることを契機に決定された大当り図柄(大当り遊技の種類)と、当該特図当り判定が行われた時点の遊技状態とに基づいて、演出制御CPU65aが決定する有利演出モードが定められている。具体的に実施例1では、第1有利遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定する第1有利演出モードと、第2有利遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定する第2有利演出モードと、第3有利遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定する第3有利演出モードと、第4有利遊技状態の場合に演出制御CPU65aが決定する第4有利演出モードとが設けられており、大当り遊技後に移行する遊技状態に合わせて第1〜第4有利演出モードを演出制御CPU65aが決定し、大当り遊技後に変短回数の図柄変動演出が行われて通常遊技状態に移行することで、演出制御CPU65aが通常演出モードを決定するようになっている。
【0136】
具体的に、図11に示すように、何れの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。同様に、何れの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄a(第2の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第3有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。
【0137】
また、通常遊技状態(非確変・非変短状態)において特図当り判定が行われて図柄B(第3の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から遊技状態切替回数(すなわち実施例では1〜50回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定すると共に、当該遊技状態切替回数の変動後から変短回数(すなわち実施例では51〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第1有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。また、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄B(第3の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。すなわち、通常遊技状態(非確変・非変短状態)で行われた特図当り判定を契機として図柄B(第3の大当り遊技)が決定された場合には、大当り遊技から遊技状態切替回数の図柄変動演出が行われて第2変短状態から第1変短状態に切り替わってベース値が低下したことを、演出表示部17で行われる演出から遊技者が判別し得るようになっている。
【0138】
また、通常遊技状態(非確変・非変短状態)において特図当り判定が行われて図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では51〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第1有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。また、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)において特図当り判定が行われて図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数より短い遊技状態切替回数(すなわち実施例では1〜50回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定すると共に、当該遊技状態切替回数の変動後から変短回数(すなわち実施例では51〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第1有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。更に、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。すなわち、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)で行われた特図当り判定を契機として図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合には、大当り遊技から遊技状態切替回数の図柄変動演出が行われることで、第2変短状態から第1変短状態に切り替わってベース値が低下したことを、演出表示部17で行われる演出から遊技者が判別し得るようになっている。
【0139】
また、通常遊技状態(非確変・非変短状態)、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)の何れかの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄D(第5の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第1有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。そして、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄D(第5の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。
【0140】
また、何れの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄E(第6の大当り遊技)および図柄b(第7の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第4有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。
【0141】
すなわち、可変入賞口としての第2始動入賞口32を含む始動入賞口31,32への入賞を契機として入賞情報を取得する入賞情報取得手段、入賞情報取得手段が取得した入賞情報に基づいて(第1の始動入賞検出手段および第2の始動入賞検出手段の何れかによる検出を契機として)当り遊技を生起するか否かを判定する当り判定手段、当り判定手段の判定結果が肯定の場合に、複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技を決定する当り遊技決定手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60aが備えている。またメイン制御CPU60aは、決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、前記演出表示部17で行わせる図柄変動演出の変動時間を特定する変動パターンを決定する変動パターン決定手段としての機能を備えている。また、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する確率(当り判定手段による判定結果が肯定となる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与するか否かを決定する第1遊技状態決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に確変状態を付与する第1遊技状態付与手段として機能するよう構成されている。
【0142】
更に、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する場合(当り判定手段の判定結果が肯定の場合)に、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞する確率が高確率となる(第2始動入賞口32への入賞契機が増加する)入賞率向上状態(変短状態)を付与するか否かを決定する第2遊技状態決定手段として機能し、入賞率向上状態を付与する場合に、入賞率向上状態を付与する期間を決定する期間決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に決定された入賞率向上状態を付与する期間だけ変短状態を付与する第2遊技状態付与手段としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60aは、当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄変動演出)が実行されるまでの間、あるいは次回の当り遊技が付与されるまでの間の何れかの期間を、入賞率向上状態の付与期間として決定するようになっている。また、メイン制御CPU60aは、入賞率向上状態の付与期間として複数種類の期間を、決定された当り遊技の種類に応じて決定するようになっている。このように、前記メイン制御CPU60aは、当り判定が肯定判定の場合に、当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態、変短状態)を付与するか否かを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。また、前記メイン制御RAM60cは、演出表示部17で図柄変動演出が行われている間(すなわち第1および第2特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている間)に取得された入賞情報を始動保留情報として複数記憶可能な保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(演出表示部17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサ35の検出を契機として取得される入賞情報を第1始動保留情報として記憶する第1保留記憶手段および表示手段(演出表示部17や第2特図表示部50B)で変動表示が行われている間に第2始動入賞検出センサ36の検出を契機として取得される入賞情報を第2始動保留情報として記憶する第2保留記憶手段として機能する。また、演出制御CPU65aは、入賞情報取得手段が取得した入賞情報に基づいて、前記図柄表示手段で行わせる図柄変動演出の演出内容を決定する演出内容決定手段としての機能を有している。
【0143】
(実施例1の作用)
次に、実施例1に係るパチンコ機10の作用について説明する。
【0144】
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技領域20a内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域20aの第1球流下領域または第2球流下経路領域をパチンコ球が流下する。そして、遊技領域20aを流下するパチンコ球が、前記第1始動入賞口31または第2始動入賞口32に入賞すると、前記第1始動入賞検出センサ35または第2始動入賞検出センサ36による球検出を契機として、前記メイン制御CPU60aが各種情報(各種乱数情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて特図当り判定が行われ、当該特図当り判定が当りの判定結果に応じて前記演出表示部17での図柄変動演出が開始される。そして、特図当り判定が当りの判定結果となることで、図柄変動演出の結果、演出表示部17に所定の図柄組み合わせで飾図が表示され、大当り遊技が生起される。
【0145】
実施例1のパチンコ機10では、第1始動入賞口31への入賞に基づいて行われる特図当り判定が当りの判定結果となった場合に、当該特図当り判定を契機として付与される大当り遊技後に第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)または第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)に移行する。この内で、通常遊技状態において第1始動入賞口31への入賞に基づいて行われる特図当り判定を契機として第1または第3の当り遊技(図柄A、図柄B)が付与される場合、第1有利遊技状態において第1始動入賞口31への入賞に基づいて行われる特図当り判定を契機として第1、第3または第4の大当り遊技(図柄A、図柄B、図柄C)が付与される場合、または第2〜第4有利遊技状態の何れかにおいて第1始動入賞口31への入賞に基づいて行われる特図当り判定を契機として第1、第3〜第5の大当り遊技(図柄A、図柄B、図柄C、図柄D)が付与される場合の何れかの場合に、遊技者に最も有利な第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)に移行し得る。一方で、通常遊技状態において第1始動入賞口31への入賞に基づいて行われる特図当り判定を契機として第4〜第5の当り遊技(図柄C、図柄D)が付与される場合、または第1有利遊技状態において第1始動入賞口31への入賞に基づいて行われる特図当り判定を契機として第5の大当り遊技(図柄A、図柄B、図柄C)が付与される場合の何れかの場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な一方で第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)と比べて遊技者の利益が少ない第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)に移行し得るよう構成されている。
【0146】
このように、特図当り判定が当りの判定結果の場合に決定される大当り遊技の種類に応じて、複数の遊技状態(複数の変短状態)の内で当該大当り遊技後に付与可能な遊技状態(確変状態、第1または第2変短状態)を定めることで、大当り遊技の種類に対する関心を高めることができる。また、特図当り判定が当りの判定結果となることを契機として特定の大当り遊技(実施例では、第3の大当り遊技)を付与する場合に、当該特図当り判定が行われた際の遊技状態(すなわち第2変短状態の付与状態)に応じて、当り遊技後に異なる遊技状態(確変・第1変短状態または確変・第2変短状態)を付与可能に構成することで、同じ種類の当り遊技であっても大当り遊技後の遊技状態が変化し、大当り遊技後の遊技状態に対する関心を高めることができる。
【0147】
また、前述のように、通常遊技状態(確変・非変短状態)で実行された大当り判定が当りの判定結果となることを契機として第1または第3の当り遊技(第1の特定の当り遊技)が付与される場合には、1度の特図当りを経て第1始動入賞口31への入賞を契機とする内で最も有利な第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)となる。その一方で、非特典有利状態で実行された特図当り判定が当りの判定結果となることを契機として第4の当り遊技(第2の特定の当り遊技)が付与される場合には、一旦第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)となり、当該第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)で実行された特図当り判定が当りの判定結果となることを契機として当該第4の当り遊技(第2の特定の当り遊技)が付与されることで、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)となる。すなわち、非変短状態から最も有利な第2変短状態(第1の特典有利状態)が付与された第2有利遊技状態に移行する過程を多彩にできるから、大当り遊技後の遊技状態に対する関心を高めて遊技の興趣を向上させ得る。
【0148】
また、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)で実行された特図当り判定が当りの判定結果となることを契機として当該第4の当り遊技(第2の特定の当り遊技)が付与された場合は、当該大当り遊技後の変動回数(遊技状態切替回数に至ったか)に応じて第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)から第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)に移行し、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)に移行した後は、当該第4の当り遊技(第2の特定の当り遊技)が付与された際に、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)となる。すなわち、第4の当り遊技(第2の特定の当り遊技)が付与された場合は、大当り遊技後の変動回数に応じて、その後に大当り遊技が生起された場合に移行可能な遊技状態が変化し、非変短状態から最も有利な第2変短状態(第1の特典有利状態)が付与された第2有利遊技状態に移行する過程を多彩にできるから、大当り遊技後の遊技状態に対する関心を高めて遊技の興趣を向上させ得る。
【0149】
また、実施例1のパチンコ機10では、各大当り遊技の間に獲得可能な賞球数の多寡と、各当り遊技後に付与される遊技状態の有利度合い(すなわち変短状態の種類)との間に相関する関係を持たせてあるから、遊技機の特性を際立たせて、遊技の興趣を向上することができる。具体的に説明すると、実施例1では、獲得可能な賞球数の多い大当り遊技(第1の大当り遊技)の場合に、獲得可能な賞球数の少ない当り遊技(第3〜第6の大当り遊技)の場合と比べて、大当り遊技後に有利度合いの高い遊技状態(確変・第2変短状態)を付与され易くすることで、メリハリのある遊技を可能とすることができる。また、第3〜第5の大当り遊技よりも獲得可能な賞球数の多い第6の大当り遊技の場合に、当該第3〜第5の大当り遊技と比べて、大当り遊技後に有利度合いの高い変短状態(第2変短状態)を付与され易くしてベース値を高くすることで、大当り遊技後に払い出される賞球を増やしてメリハリのある遊技を可能とすることができる。また、獲得可能な賞球数が少ない(略獲得できない)大当り遊技(第4〜第5の大当り遊技)の場合には、確変状態が付与されると共に通常遊技状態よりもベース値が高い遊技状態となることで、より有利な遊技状態(第2有利遊技状態)に移行することへの期待感を引き起こしながら遊技を行うことができる。
【0150】
また、実施例1では、大当り遊技後に異なる遊技状態(変短状態の種類)が付与される場合に異なる種類の演出モードを演出制御CPU65aが決定して演出を行うように構成してあるから、付与された遊技状態(変短状態の種類)を演出表示部17の演出内容から遊技者に示唆することができる。そして、大当り遊技の遊技状態毎に演出モードが異なることで、第1有利遊技状態および第2有利遊技状態を遊技者が的確に判別することができ、左打ち遊技と右打ち遊技とを遊技状態に合わせて正確に選択して遊技を行うことができる。
【実施例2】
【0151】
次に、実施例2に係るパチンコ機10について説明する。なお、実施例2に係るパチンコ機10の基本構成は、前述した実施例1と同様であるので、異なる部分についてのみ説明する。
【0152】
実施例2に係るパチンコ機10では、変短状態として、前述した第1〜第3変短状態の他に、普図変動表示の変動時間や、普図当りに伴う開閉部材34の開放時間の少なくとも一部が異なる第4変短状態が設定されている。この第4変短状態は、例えば普図変動時間が800ミリ秒に設定され、また1回の普図当りに伴って開閉部材34が1000ミリ秒の開放時間で2回開放する(総開放時間1500ミリ秒)よう設定された変短状態である。すなわち、第4変短状態は、非変短状態および第1変短状態よりもパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞し易く、第2変短状態、第3変短状態よりもパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞し難くなるよう設定されている。また、実施例2のパチンコ機10は、前述した第1〜第4有利遊技状態の他に、確変状態および第4変短状態を組み合わせた第5有利遊技状態が設定されている(図12参照)。この第5有利遊技状態は、第1変短状態と同様に、第5変短状態が付与されることにより、通常遊技状態よりも第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞し易くなるものの、第2始動入賞口32への入賞機会の増加に伴うベース値の増加が小さく設定されて、右打ち遊技よりも左打ち遊技で遊技を行うことで始動入賞口(第1および第2始動入賞口31,32)への入賞に伴う遊技を効率的に行い得る遊技状態となるよう構成されている。具体的には、第5有利遊技状態におけるベース値が40となるよう構成されている。
【0153】
次に、実施例2に係るパチンコ機10における大当り遊技と大当り遊技後に移行する遊技状態との関係について説明する。実施例2のパチンコ機10では、特図当り判定で当りの判定結果となることを契機に決定された大当り図柄(大当り遊技の種類)に基づいて、大当り遊技後に移行する遊技状態が一義的に定められている。
【0154】
具体的に、図13に示すように、図柄A、図柄B(第1および第3の大当り遊技)が決定された場合には、当該大当り遊技を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定し、図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合には、当該大当り遊技を第5有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定し、図柄D(第5の大当り遊技)が決定された場合には、当該大当り遊技を第1有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定し、図柄E,図柄b(第6および第7の大当り遊技)が決定された場合には、当該大当り遊技を第4有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定し、図柄a(第2の大当り遊技)が決定された場合には、当該大当り遊技を第3有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。なお。実施例2では、大当り図柄(大当り遊技の種類)に基づいて決定された遊技状態を、各大当り遊技の終了から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間継続するよう構成されている。また、図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合には、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第5有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。そして、図柄A、図柄B(第1および第3の大当り遊技)が決定された場合には、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。
【0155】
また、実施例2のパチンコ機10では、特図当り判定で当りの判定結果となることを契機に決定された大当り図柄(大当り遊技の種類)に基づいて、演出制御CPU65aが決定可能な有利演出モードが定められている。すなわち、大当り遊技後に異なる遊技状態(変短状態)が付与される場合に、演出モードが同じ種類の有利演出モードを決定し得るよう構成されている。
【0156】
具体的に、図14に示すように、図柄A,図柄B(第1および第3の大当り遊技)が決定された場合(大当り遊技後に第2有利遊技状態となる場合)に、当該大当り遊技の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定し、図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合(大当り遊技後に第5有利遊技状態となる場合)、図柄D(第5の大当り遊技)が決定された場合(大当り遊技後に第1有利遊技状態となる場合)、および図柄E(第6の大当り遊技)が決定された場合(大当り遊技後に第4有利遊技状態となる場合)の夫々において、当該大当り遊技の演出モードを第1有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定し、図柄a(第2の大当り遊技)が決定された場合(大当り遊技後に第3有利遊技状態となる場合)に、当該大当り遊技の演出モードを第3有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定し、図柄b(第7の大当り遊技)が決定された場合(大当り遊技後に第4有利遊技状態となる場合)に、当該大当り遊技の演出モードを第4有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。
【0157】
(実施例2の作用)
次に、実施例2に係るパチンコ機10の作用について説明する。実施例2に係るパチンコ機10では、大当り遊技後に異なる遊技状態(変短状態の種類)が付与される場合に同じ種類の有利演出モードを決定し得るようにすることで、付与された遊技状態(変短状態の種類)を演出表示部17の演出内容から遊技者に判別されるのを防止できる。すなわち、実施例2では、大当り遊技後に第1、第4および第5有利遊技状態の何れかとなる場合に、大当り遊技後の演出モードが第1有利演出モードとなるよう構成してあるから、演出表示部17の表示内容から第1、第4および第5有利遊技状態の何れ遊技状態かを遊技者が判別することができない。これにより、遊技が行われる過程において第2始動入賞口32に対するパチンコ球の入賞態様や入賞頻度等に対する遊技者の関心を高めることができる。すなわち、演出表示部17での表示内容に偏りがちな遊技者の関心を第2始動入賞口32に分散させることができ、遊技の興趣を高めることができる。また、実施例2では、同じ有利演出モードに移行する第1、第4および第5有利遊技状態は、何れも左打ちの遊技に適した遊技状態として設定してある。このため、演出表示部17の表示内容から遊技状態を判別できない構成としつつも、右打ち遊技すべきか左打ち遊技すべきかといった遊技形態を誤認させることはなく、遊技者に不測の不利益を生じさせることはない。これにより、遊技が行われる過程において第2始動入賞口32に対するパチンコ球の入賞態様や入賞頻度等から遊技状態を推測することへ遊技者の関心を集中させることができ、遊技の興趣を向上することができる。また、実施例2に係るパチンコ機10に関して、前述した実施例1に係るパチンコ機10と同様の作用効果を期待できる。
【実施例3】
【0158】
次に、実施例3に係るパチンコ機10について説明する。なお、実施例3に係るパチンコ機10の基本構成は、前述した実施例1と同様であるので、異なる部分についてのみ説明する。
【0159】
(大当り遊技と大当り遊技後に移行する遊技状態との関係について)
実施例3に係るパチンコ機10における大当り遊技と大当り遊技後に移行する遊技状態との関係について説明する。実施例3のパチンコ機10では、実施例1と同様に、特図当り判定で当りの判定結果となることを契機に決定された大当り図柄(大当り遊技の種類)と、当該特図当り判定が行われた時点の遊技状態とに基づいて、大当り遊技後に移行する遊技状態が定められている。そこで、実施例1と異なる関係について説明する。
【0160】
図15に示すように、図柄A(第1の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第1有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。
【0161】
また、図柄B(第3の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。
【0162】
図柄C(第4の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数より短い遊技状態切替回数(すなわち実施例では1〜50回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定すると共に、当該遊技状態切替回数の変動後から変短回数(すなわち実施例では51〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第1有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。また、図柄C(第4の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。すなわち、通常遊技状態(非確変・非変短状態)で行われた特図当り判定を契機として図柄C(第4の大当り遊技)が決定された場合には、大当り遊技から遊技状態切替回数の図柄変動演出が行われることで、第2変短状態から第1変短状態に切り替わってベース値が低下するようになっており、大当り遊技後の変動回数に対する遊技者の関心を高めている。
【0163】
また、図柄D(第5の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、通常遊技状態(非確変・非変短状態)および第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)の何れかで行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数より短い遊技状態切替回数(すなわち実施例では1〜50回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定すると共に、当該遊技状態切替回数の変動後から変短回数(すなわち実施例では51〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第1有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。また、図柄D(第5の大当り遊技)が決定される契機となる特図当り判定が、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態で行われた場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の遊技状態を第2有利遊技状態とすることをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。すなわち、通常遊技状態(非確変・非変短状態)で行われた特図当り判定を契機として図柄D(第5の大当り遊技)が決定された場合には、大当り遊技から遊技状態切替回数の図柄変動演出が行われることで、第2変短状態から第1変短状態に切り替わってベース値が低下するようになっており、大当り遊技後の変動回数に対する遊技者の関心を高めている。
【0164】
(大当り遊技と大当り遊技後に演出モードとの関係について)
次に、実施例3に係る大当り遊技と大当り遊技後に演出モードとの関係について説明する。実施例3では、図16に示すように、何れの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第1有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。同様に、何れの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄B(第3の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。
【0165】
また、通常遊技状態(非確変・非変短状態)および第1有利遊技状態(確変・第1変短状態)において特図当り判定が行われて図柄C,図柄D(第4および第5の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第1有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成される。また、第2有利遊技状態(確変・第2変短状態)、第3有利遊技状態(確変・第3変短状態)および第4有利遊技状態(確変・第4変短状態)の何れかの遊技状態において特図当り判定が行われて図柄C,図柄D(第4および第5の大当り遊技)が決定された場合に、当該大当り遊技から変短回数(すなわち実施例では1〜100回)の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示の合計)が行われるまでの間の演出モードを第2有利演出モードとすることを演出制御CPU65aが決定するよう構成される。なお、その他の大当り遊技の決定に伴う有利演出モードに関しては、実施例1と同様の関係のため説明を省略する。
【0166】
(実施例3の作用)
次に、実施例3に係るパチンコ機10の作用について説明する。実施例3に係るパチンコ機10では、各大当り遊技の間に獲得可能な賞球数の多寡と、各当り遊技後に付与される遊技状態の有利度合い(すなわち変短状態の種類)との間に相関する関係を持たせてあるから、遊技機の特性を際立たせて、遊技の興趣を向上することができる。具体的に説明すると、実施例3では、獲得可能な賞球数の多い大当り遊技(第1の大当り遊技)の場合に、獲得可能な賞球数の少ない当り遊技(第3〜第6の大当り遊技)の場合と比べて、大当り遊技後に有利度合いの低い遊技状態(確変・第1変短状態)を付与され易くすることで、遊技全体で波の小さな遊技機とすることができる。このように、大当り遊技の間に多数の賞球を獲得できる第1の大当り遊技の場合には、その大当り遊技後の変短状態が付与された状態において獲得可能な賞球を少なく(ベース値を低く)し、大当り遊技の間に獲得可能な賞球数が少ない(略獲得できない)大当り遊技(第4〜第5の大当り遊技)の場合には、その大当り遊技後の変短状態が付与された状態において獲得可能な賞球を多く(ベース値を高く)することで、遊技全体で獲得可能な賞球数を均一化することができる。すなわち、獲得可能な賞球数が少ない(略獲得できない)大当り遊技(第4〜第5の大当り遊技)の場合に、確変状態を付与しつつ獲得可能な賞球数が多い大当り遊技(第1の大当り遊技)後の第1有利遊技状態よりもベース値が高い遊技状態(第2有利遊技状態)となることで、遊技者が保有するパチンコ球の減少を抑制しながら次の大当り遊技が生起されることへの期待感を引き起こすことができる。
【0167】
また、実施例3では、大当り遊技後の変短状態が付与されている間に異なる有利遊技状態(変短状態の種類)に移行する間に、同じ種類の有利演出モードで演出が行われるようにすることで、遊技状態の移行を演出表示部17の演出内容から遊技者に判別されるのを防止できる。すなわち、実施例3では、図柄C,図柄D(第4および第5の大当り遊技)に当選した場合には、その大当り遊技後に遊技状態切替回数の図柄変動演出が行われることで遊技状態が第2有利遊技状態から第1有利遊技状態に移行し得るのに対し、演出モードは第1演出モードが維持されるから、演出表示部17の表示内容から第2有利遊技状態から第1有利遊技状態への移行を遊技者が判別することができない。これにより、遊技が行われる過程において第2始動入賞口32に対するパチンコ球の入賞態様や入賞頻度等に対する遊技者の関心を高めることができる。すなわち、演出表示部17での表示内容に偏りがちな遊技者の関心を第2始動入賞口32に分散させることができ、遊技の興趣を高めることができる。また、実施例3では、右打ち遊技に適した第2有利遊技状態から左打ち遊技に適した第1有利遊技状態に移行した際に、同じ有利演出モードが維持される。このため、演出表示部17の表示内容から遊技状態を判別できない構成とすることで、遊技に適した遊技形態(右打ち遊技すべきか左打ち遊技すべきか)を把握するためにも、遊技が行われる過程において第2始動入賞口32に対するパチンコ球の入賞態様や入賞頻度等に対する遊技者の関心が一層高められ、遊技者の関心を演出表示部17の演出から効果的に分散させることができる。また、実施例3に係るパチンコ機10に関して、前述した実施例1に係るパチンコ機10と同様の作用効果を期待できる。
【0168】
(変更例)
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
【0169】
(1) 実施例1および3では、特典有利状態として3種類の入賞率向上状態(変短状態)を設け、実施例2では、特典有利状態として4種類の入賞率向上状態(変短状態)を設けようにしたが、これに限られるのではなく、有利度合いが異なる2以上の入賞率向上状態(変短状態)を設定することで実現できる。
(2) 各実施例では、当り遊技の種類に応じて当り遊技後の遊技状態(確変状態や変短状態の付与状態)が定まるよう構成したが、当り遊技が行われる間に開放される入賞部(特別入賞部40)内に特別領域を形成して、当該当り遊技の間に特別領域を遊技球が通過することで確変状態の付与を決定するように構成した場合に、当該特別領域を遊技球が通過したか否かに応じて変短状態の付与状態や変短回数を決定するよう構成してもよい。例えば、実施例1において第1の当り遊技の間に特別領域を遊技球が通過した場合に、当り遊技後に確変状態を付与するとともに100回の変短状態を付与すると共に、当該第1の当り遊技の間に特別領域を遊技球が通過しない場合に、当り遊技後に50回の変短状態のみを付与するようにすることができる。なお、変短回数は一例であって、これに限られるものではない。また、特別領域を遊技球が通過した場合や特別領域を遊技球が通過しない場合の何れか一方または両方において変短回数を0回としてもよい。
(3) また、当り遊技が行われる間に開放される入賞部(特別入賞部40)内に特別領域を形成して、当該当り遊技の間に特別領域を遊技球が通過することで確変状態の付与を決定するように構成した場合に、当該特別領域を遊技球が通過したか否かに応じて、当り遊技後の特典有利状態(変短状態)の種類を決定するようにしてもよい。すなわち、特別領域を遊技球が通過したか否かに応じてベース値を異ならせるようにすることが可能である。ここで、特別領域を遊技球が通過したか否かに応じてベース値を異ならせる場合に、特別領域を遊技球が通過した場合にベース値の高い特典有利状態(例えば第2変短状態)を付与すると共に遊技球が通過しない場合にベース値の低い特典有利状態(第1変短状態)を付与するよう構成してもよく、また特別領域を遊技球が通過した場合にベース値の低い特典有利状態(例えば第1変短状態)を付与すると共に遊技球が通過しない場合にベース値の高い特典有利状態(第2変短状態)を付与するようにしてもよい。例えば、実施例1において第1の当り遊技の間に特別領域を遊技球が通過した場合に、当り遊技後に確変・第2変短状態となる遊技状態(第2有利遊技状態を付与する一方で、当該第1の当り遊技の間に特別領域を遊技球が通過しない場合に、非確変状態で第1変短状態となる遊技状態を付与するように構成することができる。
(4) 実施例では、当り遊技後の有利遊技状態(特典有利状態の種類)が当り判定(特図当り判定)が行われた際の遊技状態に応じて変化する当り遊技として、1つの大当り遊技(第4の大当り遊技)を設けるようにしたが、当該当り遊技を複数設けてもよい。
(5) 実施例1では、当り遊技状態後の遊技状態(第1、第3〜第5有利遊技状態)に応じて当り遊技後の有利演出モードの種類が定まるよう構成したが、これに限られるものではなく、当り遊技の種類に応じて当り遊技後の有利演出モードの種類が定まるよう構成してもよい。
【0170】
(6) 実施例では、当り遊技後に付与される特典有利状態における払出賞球総数の期待値(ベース値)を有利遊技状態(変短状態)毎に異ならせることにより各特典有利状態(変短状態)毎の有利度合いを異ならせたが、当り遊技後に特典有利状態とする期間(すなわち変短回数)を有利遊技状態(変短状態)毎に異ならせることにより各特典有利状態(変短状態)毎の有利度合いを異ならせてもよい。
(7) 実施例では、第1変短状態が左打ち遊技に適した遊技状態となるよう構成したが、当該第1変短状態を右打ち遊技に適した遊技状態となるよう構成してもよい。例えば、第1変短状態における払出賞球総数の期待値(ベース値)を、第2変短状態における払出賞球総数の期待値(ベース値)を超えない範囲で設定することができる。
(8) 実施例では、左打ち遊技した際に第1および第2始動入賞部の夫々に遊技球が入賞し得ると共に、右打ち遊技した際には第2始動入賞部に遊技球が入賞し得るよう構成したが、左打ち遊技した際に第1始動入賞部にのみ遊技球が入賞し得る構成としてもよく、また右打ち遊技した際に第1および第2始動入賞部の夫々に遊技球が入賞し得るよう構成してもよい。また、左打ち遊技した際に第1および第2始動入賞部の夫々に遊技球が入賞し得ると共に、右打ち遊技した際には第1および第2始動入賞部の双方に遊技球が入賞し得ない(アウト口から排出される)よう構成してもよい。
(9) 実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(10) また、実施例において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を、表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段(表示手段CPU)が備える機能の全部または一部を演出制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよい。そして実施例では、演出制御手段(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御基板および表示制御基板の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が兼用するようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
【0171】
(11) 実施例では、第1および第2特図始動保留情報を記憶可能な領域として第1〜第4領域を記憶手段(メイン制御ROM)に設定して、特図始動保留情報を記憶する毎および特図始動保留情報を取得する(読み出す)毎に、特図始動保留情報を記憶させた領域を順次移動させる(シフトさせる)よう構成したが、空きのある第1〜第4領域に特図始動保留情報を記憶させて、記憶させた順に第1〜第4領域から特図始動保留情報を取得する(読み出す)ようにしてもよい。
(12) 実施例では、演出用の図柄(飾図)を表示する演出表示部とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示器)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において飾図および特図の両方を表示するようにしてもよい。また飾図と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
(13) 実施例では、始動入賞部への遊技球の入賞を契機として当り遊技を発生させるか否かの当り判定を行うよう構成されたパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機(回胴式遊技機)等の各種遊技機を採用し得る。
【符号の説明】
【0172】
17 演出表示部(表示手段)
31 第1始動入賞(固定始動入賞部、始動入賞部)
32 第2始動入賞口(可変始動入賞部、始動入賞部)
60a メイン制御CPU(当り判定手段、当り遊技決定手段、特典有利状態付与手段)
65a 演出制御CPU(表示内容制御手段、演出モード決定手段)
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