特許第6625964号(P6625964)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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  • 特許6625964-昇降機制御装置および昇降機制御方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6625964
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】昇降機制御装置および昇降機制御方法
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/02 20060101AFI20191216BHJP
   B66B 3/00 20060101ALI20191216BHJP
   B66B 1/34 20060101ALI20191216BHJP
【FI】
   B66B5/02 S
   B66B3/00 R
   B66B1/34 C
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-245984(P2016-245984)
(22)【出願日】2016年12月19日
(65)【公開番号】特開2018-100151(P2018-100151A)
(43)【公開日】2018年6月28日
【審査請求日】2019年1月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藪内 達志
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 勇来
(72)【発明者】
【氏名】鳥谷部 潤
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 俊樹
【審査官】 有賀 信
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/001829(WO,A1)
【文献】 特開平10−039924(JP,A)
【文献】 特開2009−264989(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 5/00─ 5/28
B66B 3/00─ 3/02
B66B 1/00─ 1/52
G08B 23/00─31/00
G01R 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降機に係る安全装置からの信号を受信する少なくとも1以上の入力回路と、前記入力回路から受信する信号に基づいて前記昇降機を制御する制御マイコンと、前記入力回路から受信する信号を想定するための取り込み条件を示す信号を前記制御マイコンから受信し、前記取り込み条件に基づいて前記入力回路が前記安全装置から受信する信号を前記制御マイコンに出力する際の出力論理を示す信号を前記入力回路に送信する設定回路と、を備える昇降機制御装置であって、
前記入力回路は、前記安全装置からの信号を前記出力論理に従って出力した信号を前記制御マイコンに送信し、
前記制御マイコンは、前記入力回路から信号を受信すると、前記信号と前記取り込み条件による想定値との比較結果に基づいて前記昇降機制御装置の異常を検出し、前記昇降機を制御する、
ことを特徴とする昇降機制御装置。
【請求項2】
前記制御マイコンは、前記取り込み条件を切り替える、
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機制御装置。
【請求項3】
前記入力回路は、2以上設けられ、
前記制御マイコンは、隣接する入力回路からの出力論理に基づく信号がそれぞれ不一致となるように取り込み条件を示す信号を前記設定回路に送信する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の昇降機制御装置。
【請求項4】
昇降機に係る安全装置からの信号を受信する少なくとも1以上の入力回路と、前記入力回路から受信する信号に基づいて前記昇降機を制御する制御マイコンと、前記入力回路から受信する信号を想定するための取り込み条件を示す信号を前記制御マイコンから受信し、前記取り込み条件に基づいて前記入力回路が前記安全装置から受信する信号を前記制御マイコンに出力する際の出力論理を示す信号を前記入力回路に送信する設定回路と、を備える昇降機制御装置が行う昇降機制御方法であって、
前記入力回路が、前記安全装置からの信号を前記出力論理に従って出力した信号を前記制御マイコンに送信する第1のステップと、
前記制御マイコンが、前記入力回路から信号を受信すると、前記信号と前記取り込み条件による想定値との比較結果に基づいて前記昇降機制御装置の異常を検出し、前記昇降機を制御する第2のステップと、
を備えることを特徴とする昇降機制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は昇降機制御装置に関し、昇降機に係る安全装置からの接点信号を取り込み、昇降機を制御する昇降機制御装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、エレベーターの乗りかごや、昇降路などに設置されたエレベーターの安全装置からの接点信号は、リレー、フォトカプラなどを介し、間接的に制御マイコンを搭載したプリント基板に取り込まれることが知られている。この種の技術として、プリント基板を備えた制御装置において、プリント基板の最小絶縁距離と同間隔以上の劣化検知用配線と、配線に接続される絶縁抵抗の低下の有無を検知する劣化判定回路と、絶縁抵抗の低下の有無を検知した信号を積算する積算回路と、積算回路の積算回数に対応して異常信号を発生する異常信号発生回路を備え、劣化検知用配線における劣化状況を逐次診断することによりイオンマイグレーションによる短絡および腐食による断線を未然に防止する構成が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−264989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、劣化検知用配線における劣化を未然に検出できるが、劣化検知用配線が配置されていないところについて直接は劣化の検出ができないため、実際の入力装置のイオンマイグレーションによる短絡等を未然に防止することは困難である。
【0005】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、劣化検知用配線を設けることなく、イオンマイグレーション等による異常を検出し、昇降機を制御可能な昇降機制御装置および昇降機制御方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するため本発明においては、昇降機に係る安全装置からの信号を受信する少なくとも1以上の入力回路と、前記入力回路から受信する信号に基づいて前記昇降機を制御する制御マイコンと、前記入力回路から受信する信号を想定するための取り込み条件を示す信号を前記制御マイコンから受信し、前記取り込み条件に基づいて前記入力回路が前記安全装置から受信する信号を前記制御マイコンに出力する際の出力論理を示す信号を前記入力回路に送信する設定回路と、を備える昇降機制御装置であって、前記入力回路は、前記安全装置からの信号を前記出力論理に従って出力した信号を前記制御マイコンに送信し、前記制御マイコンは、前記入力回路から信号を受信すると、前記信号と前記取り込み条件による想定値との比較結果に基づいて前記昇降機制御装置の異常を検出し、前記昇降機を制御するようにした。
【0007】
また本発明においては、昇降機に係る安全装置からの信号を受信する少なくとも1以上の入力回路と、前記入力回路から受信する信号に基づいて前記昇降機を制御する制御マイコンと、前記入力回路から受信する信号を想定するための取り込み条件を示す信号を前記制御マイコンから受信し、前記取り込み条件に基づいて前記入力回路が前記安全装置から受信する信号を前記制御マイコンに出力する際の出力論理を示す信号を前記入力回路に送信する設定回路と、を備える昇降機制御装置が行う昇降機制御方法であって、前記入力回路が、前記安全装置からの信号を前記出力論理に従って出力した信号を前記制御マイコンに送信する第1のステップと、前記制御マイコンが、前記入力回路から信号を受信すると、前記信号と前記取り込み条件による想定値との比較結果に基づいて前記昇降機制御装置の異常を検出し、前記昇降機を制御する第2のステップと、を設けるようにした。
【0008】
本発明によれば、劣化検知用配線を設けることなく、イオンマイグレーション等による異常を検出し、昇降機を制御できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、劣化検知用配線を設けることなく、イオンマイグレーション等による異常を検出し、昇降機を制御可能な昇降機制御装置および昇降機制御方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施の形態によるエレベーター安全信号制御装置の構成を示すブロック図である。
図2】本実施の形態によるエレベーター安全信号制御装置による異常検出処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0012】
(1)第1の実施の形態
図1は、本実施の形態によるエレベーター安全信号制御装置100の構成を示す。エレベーター安全信号制御装置100は、プリント基板、安全装置入力回路等であり、2系統の入力回路2、3と、取り込み条件出力回路4と、制御マイコン5と、を含んで構成される。
【0013】
制御マイコン5は、入力回路2、3からの出力(取り込み条件)を指令する取り込み条件指令信号11を取り込み条件出力回路4に出力し、取り込み条件出力回路4は、取り込み条件指令信号11に基づいて入力回路2、3が安全装置信号10をどのような論理で制御マイコン5に出力するかを指定する取り込み条件信号12a、12bを出力する。
【0014】
入力回路2、3は、エレベーターの乗りかご、昇降路などに設置されたエレベーターに係る安全装置1から出力される安全装置信号10を受信(入力)し、取り込み条件出力回路4により指定された出力論理に従って安全装置入力信号13a、13bを出力する。
【0015】
制御マイコン5は、入力回路2、3から出力される安全装置入力信号13a、13bを受信(入力)し、出力した取り込み条件指令信号11と入力した安全装置入力信号13a、13bとの論理の比較結果から異常の有無を検出する。また、制御マイコン5は、検出結果に応じて、エレベーター主電源6をモータ8に供給または遮断するコンタクタ7を駆動するエレベーター制御信号14を、コンタクタ7に出力すると共に、外部へ故障発報するための故障信号15を故障発報回路9に出力する。
【0016】
ここで取り込み条件出力回路4から出力する取り込み条件信号12a、12bは、信号同士が短絡した場合にも異常検出できるように、2系統ある入力回路2、3から出力される安全装置入力信号13a、13bが必ず不一致となるように与える。つまり、この構成によれば、信号同士が短絡した場合にも異常検出できるので、例えば、安全装置入力信号13a、13bの配線を近接して設けることができるようになる。また、例えば、安全装置入力信号13a、13bと他の信号との配線を近接して設けることができるようになる。
【0017】
また、制御マイコン5から出力される取り込み条件指令信号11は、制御マイコン5に入力する安全装置入力信号13a、13bの取り込み周期により切り替える構成とする。取り込み条件指令信号11を切り替える理由は、安全装置1から出力される安全装置信号10がドアの開閉信号のように周期的にON/OFFするものであれば、安全装置入力信号13a、13bも周期的にON/OFFするため、どちらかの信号が短絡していると、安全装置入力信号13aと13bとが一致する条件があるため異常検出できるが、安全装置1から出力される安全装置信号10が停止スイッチ信号のように通常OFFの場合は、周期的な信号変化が発生しないことから、安全装置入力信号13a、13bのどちらかが短絡してOFF故障した場合は、正常動作と区別がつかず、検出できなくなるためである。
【0018】
ここで、取り込み条件指令信号11の切り替え時機(タイミング)は、安全装置入力信号13a、13bの取り込み完了後、逐次切り替えることが望ましいが、最低限、エレベーターが不安全な状態にならない時間内に切り替えて異常検出できるよう設定する。例えば、取り込み条件指令信号11の切り替え時機は、エレベーターの停止制御に係る時間より短い時間として周期的に設定してもよい。
【0019】
図2は、上述したエレベーター安全信号制御装置100による信号取り込み処理(異常検出処理)の手順を示す。
【0020】
制御マイコン5の安全信号取り込みプログラムに従い、制御マイコン5は、取り込み条件出力回路4への取り込み条件指令信号11を「L」→「H」に切り替える(ステップS1)。つまり、制御マイコン5は、取り込み条件指令信号11「H」を取り込み条件出力回路4に指令することで、例えば、安全装置信号10が接点OFF信号である場合、入力回路2が安全装置入力信号13a「H」(入力回路3が安全装置入力信号13b「L」)で出力を返し、安全装置信号10が接点ON信号である場合、入力回路2が安全装置入力信号13a「L」(入力回路3が安全装置入力信号13b「H」)で返すと予想できるようになる。
【0021】
取り込み条件出力回路4は、入力回路2の取り込み条件信号12aを「L」→「H」に、入力回路3の取り込み条件信号12bを「H」→「L」に、それぞれ切り替える(ステップS2)。より具体的には、取り込み条件出力回路4は、取り込み条件信号12a「H」を入力回路2に送信し、取り込み条件信号12b「L」を入力回路3に送信する。
【0022】
入力回路2、3は、安全装置1から出力する安全装置信号10を受信し、取り込み条件信号12a、12bに従い、安全装置入力信号13a、13bを出力する(ステップS3)。
【0023】
制御マイコン5は、出力した取り込み条件指令信号11と、受信した安全装置入力信号13a、13bとから入力回路2、3の状態を判定し(ステップS4)、その状態に応じて故障状況に対するフラグ出力をする(ステップS5)。より具体的には、制御マイコン5は、入力回路2が安全装置入力信号13a「H」を受信し、入力回路3が安全装置入力信号13b「L」を受信した場合、安全装置信号10が接点OFF信号(安全装置接点が「OFF」)であるので、安全入力フラグを「OFF」とする(ステップS5A)。また、制御マイコン5は、入力回路2が安全装置入力信号13a「L」を受信し、入力回路3が安全装置入力信号13b「L」を受信した場合、入力回路2を含む回路がOFF故障しているので、入力回路2の故障フラグを「ON」とする(ステップS5B)。また、制御マイコン5は、入力回路2が安全装置入力信号13a「H」を受信し、入力回路3が安全装置入力信号13b「H」を受信した場合、入力回路3を含む回路がON故障しているので、入力回路3の故障フラグを「ON」とする(ステップS5C)。また、制御マイコン5は、入力回路2が安全装置入力信号13a「L」を受信し、入力回路3が安全装置入力信号13b「H」を受信した場合、安全装置信号10が接点ON信号(安全装置接点が「ON」)であるので、安全入力フラグを「ON」とする(ステップS5D)。
【0024】
制御マイコン5は、取り込み条件出力回路4への取り込み条件指令信号11を「H」→「L」に切り替える(ステップS6)。つまり、制御マイコン5は、取り込み条件指令信号11「L」を取り込み条件出力回路4に指令することで、例えば、安全装置信号10が接点OFF信号である場合、入力回路2が安全装置入力信号13a「L」(入力回路3が安全装置入力信号13b「H」)で出力を返し、安全装置信号10が接点ON信号である場合、入力回路2が安全装置入力信号13a「H」(入力回路3が安全装置入力信号13b「L」)で返すと予想できるようになる。
【0025】
取り込み条件出力回路4は、入力回路2の取り込み条件信号12aを「H」→「L」に、入力回路3の取り込み条件信号12bを「L」→「H」に、それぞれ切り替える(ステップS7)。より具体的には、取り込み条件出力回路4は、取り込み条件信号12a「L」を入力回路2に送信し、取り込み条件信号12b「H」を入力回路3に送信する。
【0026】
入力回路2、3は、安全装置1から出力される安全装置信号10を受信し、取り込み条件信号12a、12bに従い、安全装置入力信号13a、13bを出力する(ステップS8)。
【0027】
制御マイコン5は、出力した取り込み条件指令信号11と、受信した安全装置入力信号13a、13bとから入力回路2、3の状態を判定し(ステップS9)、その状態に応じて故障状況に対するフラグ出力をする(ステップS10)。より具体的には、制御マイコン5は、入力回路2が安全装置入力信号13a「L」を受信し、入力回路3が安全装置入力信号13b「H」を受信した場合、安全装置信号10が接点OFF信号(安全装置接点が「OFF」)であるので、安全入力フラグを「OFF」とする(ステップS10A)。また、制御マイコン5は、入力回路2が安全装置入力信号13a「H」を受信し、入力回路3が安全装置入力信号13b「H」を受信した場合、入力回路2を含む回路がON故障しているので、入力回路2の故障フラグを「ON」とする(ステップS10B)。また、制御マイコン5は、入力回路2が安全装置入力信号13a「L」を受信し、入力回路3が安全装置入力信号13b「L」を受信した場合、入力回路3を含む回路がOFF故障しているので、入力回路3の故障フラグを「ON」とする(ステップS10C)。また、制御マイコン5は、入力回路2が安全装置入力信号13a「H」を受信し、入力回路3が安全装置入力信号13b「L」を受信した場合、安全装置信号10が接点ON信号(安全装置接点が「ON」)であるので、安全入力フラグを「ON」とする(ステップS10D)。
【0028】
以上の安全信号取り込みプログラム動作から、制御マイコン5は、フラグの信号を確認し(ステップS11)、その結果に応じてエレベーター制御信号14を出力してコンタクタ7をON/OFFして駆動制御すると共に、故障を検出した場合は故障発報回路9に故障信号15を出力する(ステップS12)。より具体的には、制御マイコン5は、安全入力フラグが「OFF」であり、入力回路2の故障フラグが「OFF」であり、入力回路3の故障フラグが「OFF」である場合、エレベーターの制御を継続(エレベーター制御出力ON継続)する(ステップS12A)。また、制御マイコン5は、安全入力フラグが「ON」であり、入力回路2の故障フラグが「OFF」であり、入力回路3の故障フラグが「OFF」である場合、エレベーターを停止制御(エレベーター制御出力OFF)する(ステップS12B)。また、制御マイコン5は、安全入力フラグが「ON」または「OFF」であり、入力回路2の故障フラグが「ON」であり、入力回路3の故障フラグが「OFF」である場合、エレベーターを停止制御し、入力回路2を含む回路が故障していることを故障発報回路9に発報出力(入力回路故障発報)する(ステップS12C)。また、制御マイコン5は、安全入力フラグが「ON」または「OFF」であり、入力回路2の故障フラグが「OFF」であり、入力回路3の故障フラグが「ON」である場合、エレベーターを停止制御し、入力回路3を含む回路が故障していることを故障発報回路9に発報出力(入力回路故障発報)する(ステップS12D)。
【0029】
このような構成によれば、制御マイコン5からの指令と、その指令に応じた入力回路2、3からの安全装置入力信号13a、13bとにより、エレベーター安全信号制御装置100(より具体的には、安全装置信号10の入力系統に係る要素、例えば、入力回路2、入力回路3、取り込み条件出力回路4、取り込み条件指令信号11に係る配線、取り込み条件信号12aに係る配線、取り込み条件信号12bに係る配線、安全装置入力信号13aに係る配線、および安全装置入力信号13bに係る配線)の異常(短絡および断線の少なくとも一方)を容易に検出することができる。また、エレベーター安全信号制御装置100における異常を即時検出できるので、エレベーター安全信号制御装置100の信頼性を向上することができる。
【0030】
(2)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、エレベーターを適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、エスカレーター等の他の種類の昇降機に幅広く適用することができる。
【0031】
また上述の実施の形態においては、本発明を2系統の入力回路2、3に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1系統の入力回路または3系統以上の入力回路を備える昇降機制御装置に広く適用することができる。
【0032】
また上述の実施の形態においては、第1の切り替えを行い(取り込み条件指令信号11を「L」→「H」に切り替えた後)、第2の切り替えを行う(取り込み条件指令信号11を「H」→「L」に切り替える)場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1の切り替えにおいて入力信号の判定を一または複数回行った後に、第2の切り替えにおいて入力信号の判定を一または複数回行う構成にしてもよい。
【0033】
また上述の実施の形態においては、第1の切り替えによる判定結果(取り込み条件指令信号11を「L」→「H」に切り替えたときの入力信号の結果)と第2の切り替えによる判定結果(取り込み条件指令信号11を「H」→「L」に切り替えたときの入力信号の結果)とに基づいてエレベーターの制御を行う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1の切り替えによる判定結果と第2の切り替えによる判定結果と第3の切り替えによる判定結果(再び、取り込み条件指令信号11を「L」→「H」に切り替えたときの入力信号の結果)とに基づいて、エレベーターの制御を行うようにしてもよい。より広義には、取り込み条件指令信号11の切り替えを3回以上行ってから、異常の有無を判定する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1……安全装置、2,3……入力回路、4……取り込み条件出力回路、5……制御マイコン、6……エレベーター主電源、7……コンタクタ、8……モータ、9……故障発報回路、100……エレベーター安全信号制御装置
図1
図2