(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記登録部は前記POS端末とともにPOSシステムを構成する予約管理サーバと連係するデータベースのデータに基づいて前記スケジュール情報を登録する、請求項2または3記載のPOS端末。
前記出力部による情報の出力を不要とする不要操作を受け付ける受付部、および前記受付部が受け付けた前記不要操作に応じて前記出力部が前記情報を出力しないようにする出力阻止部をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載のPOS端末。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のPOS端末では、商品の販売情報管理のほか、従業員の勤怠管理は行えるが、研修や試験の予約システムは、POSシステムと連動していなかった。
【0006】
そのため、研修や試験の予約は、POS端末とは別の手段(パソコンや電話/FAXなど)を用いて行う必要があり、予約の確認や変更等にもPOS端末とは別の手段を用いる必要があった。つまり、研修や試験の予約は、通常の店舗運営業務とは別の作業となり、従業員やマネージャの負担となる以外に、受講/受験忘れなどの原因にもなっていた。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、POS端末およびPOS端末プログラムを提供することである。
【0008】
この発明の他の目的は、研修や試験の予約を行える、POS端末およびPOS端末プログラムを提供することである。
【0009】
この発明のさらに他の目的は、従業員の研修や試験の受講または受験忘れを可及的防止できる、POS端末およびPOS端末プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明は、勤怠処理メニュー画面を表示する表示部、勤怠処理メニュー画面において従業員がした入店操作または退店操作を検出する検出部、および検出部が入店操作または退店操作を検出したことに応じて、従業員に案内すべき情報と情報に必要となる準備情報を出力する出力部を備え
、出力部は前記情報を表示するとともに、その表示された内容を含む情報をレシートに印字する、POS端末である。
【0011】
第1の発明では、たとえばタッチスクリーンのような表示部が、勤怠処理メニュー画面を表示する。勤怠処理メニュー画面は、実施例では、入店ボタンおよび退店ボタンを含み、従業員は、入店時に入店ボタンによって入店操作を行い、退店時に退店ボタンによって退店操作を行う。検出部がそのような入店操作または退店操作を検出する。そして、出力部は、入店操作または退店操作に応じて、情報を出力する。
具体的には、その情報は、従業員に案内すべき情報と情報に必要となる準備情報を含み、出力部はその情報を表示するとともに、表示された内容を含む情報をレシートに印字する。それによって、従業員は、POS端末で必ず実行しなければならない、入店操作または退店操作に応じて、出力部が出力する情報を確認することができる。
【0012】
第1の発明によれば、従業員は入店操作または退店操作に応じて、出力部が出力する情報を確認するので、従業員は確実に必要な情報を確認することができる。
その際、従業員は情報を印字したレシートを受け取ることができるので、情報を一層確実に、確認することができる。
【0013】
第2の発明は、第1の発明に従属し、従業員のスケジュール情報を登録する登録部をさらに備え、出力部は登録部が登録したスケジュール情報に基づく情報を出力する、POS端末である。
【0014】
第2の発明では、登録部はたとえばサーバをアクセスすることによって獲得したデータに基づいて、スケジュール情報を登録する。そして、出力は、入店操作または退店操作に応じて、その登録したスケジュール情報を読出し、それに基づいて従業員に必要な情報を出力する。
【0015】
第2の発明によれば、POS端末が登録したスケジュール情報に基づいて情報を出力するので、従業員はスケジュール情報を確認することができる。
【0016】
第3の発明は、第2の発明に従属し、現在日時がスケジュール情報の示す日時に対して所定期間以内になったかどうか判定する判定部をさらに備え、出力部は判定部が現在日時がスケジュール情報の示す日時に対して所定期間以内になったと判定したときスケジュール情報に基づく情報を出力するPOS端末である。
【0017】
第3の発明では、スケジュール情報は、そのスケジュールが実行されるべき日時を含んでいて、判定部は、現在日時がその日時からたとえば7日のような所定期間内に接近したかどうか判定する。つまり、スケジュール情報は現在日時から所定期間内には実行されるスケジュールを含んでいるかどうか判定される。そして、判定部が、現在日時がスケジュール情報の示す日時に対して所定期間以内になったと判定したとき、出力部がスケジュール情報に基づく情報を出力する。
【0018】
第3の発明によれば、従業員は、スケジュール情報が含む日時が近づいてきたとき、確実にスケジュール情報に基づく情報を確認することができるので、スケジュールの徒過を可及的防止できる。
【0019】
第4の発明は、第2の発明または第3の発明に従属し、登録部はPOS端末とともにPOSシステムを構成する予約管理サーバと連係するデータベースのデータに基づいてスケジュール情報を登録する、POS端末である。
【0020】
第4の発明では、登録部はたとえば本部に設置される予約管理サーバと連係する、たとえば研修/試験データベースに基づいて、スケジュール情報を登録する。
【0021】
第4の発明によれば、POS端末が本部のサーバをアクセスしてスケジュール情報、たとえば研修/試験または予約を登録することができる。
【0022】
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属し、出力部による情報の出力を不要とする不要操作を受け付ける受付部、および受付部が受け付けた不要操作に応じて出力部が情報を出力しないようにする出力阻止部をさらに備える、POS端末である。
【0023】
第5の発明では、たとえば情報の確認のための画面にチェックボックスを表示し、受付部では、従業員がそれにチェックマークを付したことに応じて、不要操作を受け付ける。出力阻止部は、もし不要操作が従業員によって行われたなら、出力部が情報を出力するのを阻止(禁止)する。
【0024】
第5の発明によれば、必ず情報が出力されるという煩瑣を回避することができる。
【0025】
第6の発明は、第1ないし第5のいずれかの発明に従属し、出力部は退店操作に応答して情報を出力する、POS端末である。
【0026】
第6の発明によれば、従業員が退店しようとするときに情報を出力するので、入力操作時に情報を伝える場合に比べて、従業員に情報が伝わりやすい。
【0029】
第7の発明は、POS端末のCPUによって実行可能なPOS端末プログラムであって、CPUを、勤怠処理メニュー画面を表示する表示部、勤怠処理メニュー画面において従業員がした入店操作または退店操作を検出する検出部、および検出部が入店操作または退店操作を検出したことに応じて、従業員に案内すべき情報
と情報に必要となる準備情報を出力する出力部として機能させ
、出力部は前記情報を表示するとともに、表示された内容を含む情報をレシートに印字する、POS端末プログラムである。
【0030】
第7の発明によれば、第1の発明と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0031】
この発明によれば、従業員は入店操作または退店操作に応じて、出力部が出力する情報を確認するので、従業員は確実に必要な情報を確認することができる。したがって、たとえば研修/試験の予約確認をPOS端末で出力できるようにすれば、たとえば従業員の受講/受験忘れをなくすることができる。
【0032】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[第1実施例]
図1を参照して、この実施例のPOSシステム100は、本部102および店舗104を含み、本部102および店舗104は通信回線106によって通信可能とされている。ただし、通信回線106は、専用通信回線、インターネット、イントラネットなど、有線または無線の任意の通信回線であってよい。
【0035】
本部102には、商品販売管理サーバ108、従業員管理サーバ110および予約管理サーバ114が設置されている。商品販売管理サーバ108は、POSシステム100の本来的な業務である、販売時点管理(Point Of Sales)を実行するサーバであり、商品データベース(図示せず)などと連係する。
【0036】
従業員管理サーバ110は、従業員の勤怠(入退店)管理、配置管理(シフト管理を含む)などを実行するサーバである。従業員管理サーバ110は、たとえば
図2に示す従業員データベース112と連係する。従業員データベースには、従業員毎に一意に割り当てられる従業員コード、従業員氏名、従業員の資格、従業員の役職、入社日などが関連付けて登録される。なお、従業員毎の勤務条件(シフトなど)などは、この従業員データベース112に登録されてもよく、あるいは別のシフトデータベース(図示せず)に登録されてもよい。
【0037】
予約管理サーバ114は、研修(初任者研修、家族研修など)や試験(昇格試験、昇任試験など)の予約登録を行わせ、あるいはそれらの予約の管理を行うサーバである。予約管理サーバ114は、たとえば
図3に示すような研修/試験(試験および/または試験の意味)データベース116などと連係するだけでなく、上述の従業員データベース112とも連係可能である。なお、
図3に示す研修/試験データベース116はそれ自身説明的であるので、ここでは詳細な説明は省略するが、この研修/試験データベース116には、研修/試験毎に、
図3に示すような各項目を予め設定している。なお、「宿泊区分」とは、たとえば宿泊なし、前泊、当日泊、後泊などの区分を意味し、これらの宿泊区分は予約時に選択するものとする。また、「対象資格」、「対象役職」、「対象入社日」は、当該研修/試験はどのような従業員が受講/受験できるかを制限するものである。
【0038】
ただし、この研修/試験データベース116の登録項目はこの実施例のものに限定されない。
【0039】
なお、この研修/試験データベース116の変更や削除は、原則として、予約管理サーバ114だけで実行できるものとする。
【0040】
また、
図1の実施例では、本部102に3つのサーバ108、110および116を設置したが、これらのサーバすべてまたは任意の2つが1つのサーバで実現されてもよく、4つ以上のサーバで分担するようにしてもよい。
【0041】
店舗104には、複数のPOS端末10が設置される。POS端末10は、一例として、
図5に示す構成を有する。ただし、この
図5においては各デバイスのインタフェースの図示は省略していることに留意されたい。
【0042】
POS端末10は、CPU(中央演算処理装置)12を含み、CPU12には、内部バス14を介して通信装置16が接続される。通信装置16は、たとえばモデムなどを含み、CPU12はこの通信装置16および
図1に示す通信回線106を介して本部102の各サーバ108、110、114と通信でき、それらの間でデータの授受を行うことができる。
【0043】
CPU12にはさらに、内部バス14を介して、メモリ18が接続されるとともに、外部記憶装置20が接続される。メモリ18は、必要に応じてROMやRAMを含み、各商品の商品データやそれらの商品の価格データなどを記憶するとともに、CPU12の一時記憶装置あるいはワーキングメモリとして利用される。外部記憶装置20としては、ハードディスク装置、光学ディスク装置など任意の大容量記憶装置が利用可能である。
【0044】
POS端末10に必要なプログラム(OSや後述の従業員管理プログラム、研修/試験プログラム、勤怠管理プログラム、閉店処理プログラムなど)は、通信装置16からメモリ18にダウンロードされ、あるいは外部記憶装置20からこのメモリ18にロードされる。POS端末10はメモリ18にロードされるプログラムに従って動作する。メモリ18にはさらに、各種テーブルやフラグ(後述する)が保存される。
【0045】
CPU12にはさらに、テンキーパッド等を含むキーボード22、ハンディスキャナのようなバーコードリーダ24、レシート等を印字するプリンタ26およびタッチスクリーン28が内部バス14を介して接続される。バーコードリーダ24は、商品に付されているバーコードを読み取って販売登録をするだけでなく、従業員がたとえば首に掛けている従業員タグを読み取って従業員コードを入力するときなどにも利用される。ただし、従業員コードを入力するためには、キーボード22が利用されてもよいことはもちろんである。
【0046】
タッチスクリーン28は、適宜のフラットディスプレイとタッチパネルの組み合せを含み、任意のオブジェクト(画像、アイコン、ホルダ、仮想キー、文字列など)を表示し、ユーザないしオペレータ(従業員)は、それらのオブジェクトにタッチすることによって、必要な入力操作を行うことができる。なお、このタッチスクリーン28は、主として、従業員が操作するものであり、それの表示面は操作者側(内側)に向けられている。
【0047】
このタッチスクリーン28とは対照的に、POS端末10には、表示面が客側(外側)に向けられたカスタマディスプレイが設けられる。
【0048】
図6はメモリ18のメモリマップの一例を示し、メモリ18には、プログラム記憶領域30およびデータ記憶領域32が形成される。プログラム記憶領域30は、先に説明したように、たとえば外部記憶装置20(
図5)に予め設定しているプログラムデータの一部または全部を読み出して記憶(展開)しておくための領域である。
【0049】
プログラム記憶領域30には、従業員管理プログラム30a、予約/変更/取消しプログラム30b、勤怠処理プログラム30c、閉店処理プログラム30dなどが記憶される。
【0050】
従業員管理プログラム30aはたとえば
図7のような従業員管理画面34を表示して、予約/変更/取消しプログラム30bまたは勤怠処理プログラム30cを実行するプログラムである。予約/変更/取消しプログラム30bは、各従業員の研修/試験の予約、予約変更/取消し、などを行うためのプログラムである。勤怠処理プログラム30cは、従業員の勤怠を管理するためのプログラムであり、特に
図12に示す勤怠処理メニュー画面64を表示して従業員に入店操作または退店操作を行わせる。
【0051】
なお、プログラム記憶領域30には、OS(Operating System)などの他、POS端末10の通常業務に必要な処理を実行するためのプログラムも含まれるが、この発明にとっては重要ではないので、それらの説明は省略する。
【0052】
メモリ18のデータ記憶領域32には、タッチバッファ32aが設けられると共に、画面データ32b、各種テーブルデータ32c、各種フラグ32dなどが設定される。
【0053】
タッチバッファ32aには、タッチスクリーン28でタッチした位置の座標データが記憶される。そして、後述の仮想ボタン(ソフトウエアボタン)やカレンダの区画がタッチされたかどうかは、よく知られているように、このタッチバッファ32aに一時記憶されているそのときのタッチ座標が、仮想ボタン(ソフトウエアボタン)やカレンダの区画の表示範囲(領域)内に存在するかどうかで判断できる。
【0054】
画面データ32bは、タッチスクリーン28上に表示する画面(GUI)を表示するためのデータである。各種テーブルデータ32cは、後に説明するように、各処理において必要において参照され、あるいは所定の結果生成される各種テーブルのデータである。各種フラグ32dは、POS端末10の動作に必要な各種フラグのデータである。
【0055】
なお、データ記憶領域32は、上述のようにワーキング領域としても利用されるので、POS端末10の通常の業務に必要な各種データが一時的に記憶される。
【0056】
POS端末10で研修/試験の予約を行うとき、
図6に示す従業員管理プログラム30aに従いかつ
図6に示す画面データ32bに基づいて、
図7に示す従業員管理画面34をタッチスクリーン28上に表示する。
【0057】
なお、以下に説明する各画面ないしメニュー画面はすべてこの画面データ32bに基づいてタッチスクリーン28上に表示されるのであるが、以下の説明では、説明の簡単化のために、そのことにいちいち言及しない。
【0058】
この従業員管理画面34には、勤怠管理ボタン36および研修/試験ボタン38が、仮想ボタンまたはソフトウエアボタンとして表示される。勤怠管理ボタン36は、後述の勤怠処理(
図13)を実行するときに、すべての従業員が操作可能である。研修/試験ボタン38は、研修/試験処理(
図8)を実行するときに、すべての従業員が操作可能である。
【0059】
従業員管理画面34にはさらに、GUIに一般的に設けられる戻るボタン40a、前頁ボタン40b、次頁ボタン40cが配置される。
【0060】
従業員管理画面34において、研修/試験ボタン38を操作すると、サブメニュー図面である
図8に示す研修/試験メニュー画面42がタッチスクリーン28に表示される。
【0061】
この研修/試験メニュー画面42は、予約/変更/取消しボタン44および予約状況照会ボタン46を含む。予約/変更/取消しボタン44は、研修/試験の予約登録をするとき、または一旦登録した予約を変更しまたは取り消すときに操作する。予約状況照会ボタン46は、研修/試験の予約状況を照会または確認するときに操作する。研修/試験メニュー画面42にも、戻るボタン40a、前頁ボタン40b、次頁ボタン40cが配置される。
【0062】
ただし、管理資格を有する従業員、マネージャやサブマネージャが操作する場合には、当該店舗104に所属している従業員全員の予約/変更/取消しあるいは従業員全員の予約状況の照会ができるが、管理資格を持たない従業員が操作する場合には、その従業員についてのみ、予約/変更/取消しあるいは予約状況の照会ができるだけである。
【0063】
ここで、
図8の研修/試験メニュー画面42において、予約/変更/取消しボタン44を操作すると、
図9に示す予約/変更/取消し処理が実行される。
【0064】
図9の動作を実行するとき、POS端末10のCPU12(
図5)は、本部102の予約管理サーバ114にアクセスする。
【0065】
予約管理サーバ114は、先に説明したように
図3に示す研修/試験データベース116と連係するが、
図9の最初のステップS1では、CPU12は、予約管理サーバ114からその研修/試験データベース116および予約データベース118のデータを取得し、特定の研修/試験について
図10に示すような予約画面48を生成して、タッチスクリーン28に表示する。
【0066】
予約画面48は、カレンダ表示部50を含み、このカレンダ表示部50には、研修/試験データベース116のデータに基づいて、当月のカレンダと当月中に予定されている研修/試験、
図10の例では研修1、研修2、研修3、研修4の日程が表示される。
【0067】
予約画面48には、カレンダ表示部50より上に、研修名表示部52aおよび地区名表示部52bが表示される。研修名表示部52aには、研修/試験データベース116に記述された研修名が、たとえばプルダウンメニュー形式で表示される。
図10の実施例では△△研修が選択されていて、操作者は、別の研修の予定を見たいときにはプルダウンメニューで選択することができる。
【0068】
図10の予約画面では、△△研修において、研修1‐研修4の日程が設定されている。具体的には、研修1が11日(月)から13日(水)の3日間予定されていて、研修2が19日(火)から21日(木)の3日間、研修3が23日(土)から25日(月)の3日間、研修4が27日(水)から29日(金)の3日間、それぞれ予定されていることがわかる。
【0069】
地区名表示部52bは、同じく研修/試験データベース116に記述された地区名がプルダウンメニュー形式データ表示される。したがって、操作者は、別の地区の予定を見たいときにはプルダウンメニューで選択することができる。
【0070】
予約画面48では、カレンダ表示部50の下方に、各研修について、「空きあり」、「残りわずか」あるいは「空きなし」がたとえば色分けによって表示される。これらの情報は、予約データベース118のデータに基づいて、表示できる。そして、戻るボタン40aや検索ボタン40dが表示される。
【0071】
従業員は、予約画面48のカレンダ表示部50の所望の日付の区画にタッチすることによって、自分または部下が参加したい研修/試験を選択する。そして、ステップS3でCPU12が、有効なタッチが行われたと判断したとき、次のステップS5において、
図11に示すような登録画面54をタッチスクリーン28上に表示する。操作者は、この登録画面54おいて必要事項を入力することによって、研修/試験の予約登録を行う。
【0072】
登録画面54では、研修/試験データベース116のデータに基づいて、研修名や日時、研修場所、対象者、定員(残り人数)などを表示するとともに、予約表示部56において、必要事項を入力することによって、当該研修(例では、△△研修)を予約することができる。予約表示部56の役職名や資格は、従業員コードを入力すると、たとえば従業員管理サーバ110(
図1)に登録した従業員データベース112(
図2)から自動的に読み込まれて、登録される。その他の申し込み区分や宿泊区分については、プルダウンメニューで選択して設定すればよい。なお、申込み区分には、予約済みか予約なしの状態が表示されていて、予約取消しあるいは予約変更などが入力できる。宿泊区分には、なし/前泊/当日泊/後泊などが入力できる。ただし、
図11の例では、予約表示部56の最上位の行に新規予約が表示される。
【0073】
登録画面54には、さらに、戻るボタン40aとともに、詳細ボタン40eおよび確定ボタン40fが表示される。詳細ボタン40eは、今申し込もうとしている研修/試験の内容の詳細を見たいとき、操作する。そして、詳細ボタン40eが操作されると、たとえば
図3のような研修/試験データベース116が表示され、それによって研修内容を詳細に知ることができる。また、確定ボタン40fは、予約表示部56の最上位行に入力した項目で予約を確定させるときに、操作される。
【0074】
そして、
図9のステップS7で確定ボタン40fの操作が確認されると次のステップS9において、CPU12は、たとえば
図11に示す登録画面54に従って、予約を登録する。つまり、予約表示部56の最上位行のデータを研修/試験の予約登録として、たとえば本部102の予約管理サーバ114と連係する予約データベース118(
図4)に登録する。
【0075】
予約データベース118には、参加する従業員の従業員コード、予約した研修/試験を示す研修/試験コード、および上述のように選択した宿泊区分が登録される。
【0076】
なお、
図11の登録画面54において、申込み区分や宿泊区分を変更したとき、それ以前の状態に比べて、新規なのか、変更なのか、取消なのかによって、「新規予約」、「予約変更」、「予約取消し」のどれかに該当する。つまり、
図11の登録画面を用いて、「新規予約」、「予約変更」、「予約取消し」が可能である。
【0077】
上述のように、この実施例では、POS端末10から直接予約管理サーバ114にアクセスして、研修/試験の予約登録ができる。したがって、POS端末とは別の端末でしか予約できなかった背景技術に比べて、研修/試験の予約忘れなどを可及的低減できるので、従業員やマネージャの負担が軽減できる。
【0078】
この実施例では、POS端末10は、研修/試験の予約をスケジュール情報として登録した。しかしながら、登録部が登録するスケジュール情報は、研修/試験の予約に限られることはない。たとえば、会議のスケジュールや、客先面談のスケジュールなど任意のスケジュール情報が考えられる。
【0079】
図7に示す従業員管理画面34から勤怠管理ボタン36を操作すると、
図12に示す勤怠処理メニュー画面64を示すGUIがタッチスクリーン28に表示される。
【0080】
勤怠処理メニュー画面64には、従業員が入店時に操作する入店ボタン64aと従業員が退店時に操作する退店ボタン64bおよび戻るボタン40aが設けられる。
【0081】
図13に示す勤怠処理において、POS端末10のCPU12は、ステップS21において、まず、入店ボタン64aが操作されたかどうか、判断する。つまり、ステップS21は、従業員などによる入店操作を検出する検出部として機能する。
【0082】
ステップS21で“YES”を判断すると、CPU12は続くステップS23の入店処理を実行する。入店処理では、CPU12は、従業員コードと入店時刻を本部102の従業員管理サーバ110に送信する。
【0083】
ステップS21で“NO”が判断されたとき、CPU12は次のステップS25で、退店ボタン64bが操作されたかどうか判断する。つまり、ステップS25は、従業員などによる退店操作を検出する検出部として機能する。
【0084】
ステップS25で“YES”のとき、CPU12は、ステップS27において、退店処理を実行する。退店処理では、CPU12は、従業員コードと退店時刻を本部102の従業員管理サーバ110に送信する。
【0085】
なお、ステップS25で“NO”を判断したとき、CPU12は、次のステップS31で、戻るボタン40aが操作されたかどうか判断し、 “YES”の場合には、その他の処理を実行し、“NO”のときには入力待ちとなる。
【0086】
ステップS27の後、ステップS29の予約確認処理を実行する。この実施例では、退店時に退店ボタン64bを操作すると、通常の退店処理を実行するとともに、当該従業員の研修/試験の予約確認処理を実行する。予約確認処理は、詳しくは
図14に示される。
【0087】
図14の最初のステップS41では、POS端末10のCPU12は、予約管理サーバ114(
図1)から
図4に示す予約データベース118のデータを取得し、そのとき退店ボタン64bを操作した従業員と同じ従業員コードを持つレコードをすべて抽出して、テーブルT(図示せず)を生成する。このテーブルTはメモリ18の各種テーブルデータ32c(
図6)に保存される。ただし、テーブルTにおいて研修/試験の予約登録件数はn件とする。
【0088】
次のステップS43において、CPU12は、たとえばメモリ18のデータ記憶領域32に設定されている件数カウンタ(図示せず)にまず「1」をセットする(i=1)。そして、次のステップS45において、CPU12は、件数iがテーブルTの総件数nより小さいか(i>n)を判断する。“YES”なら、つまり、予約確認すべき予約登録がなくなったとき、このルーチンを抜けて、たとえばメインルーチンにリターンする。
【0089】
ステップS45で“NO”なら、CPU12は、続くステップS47においてテーブルTのi番目のレコードを読出し、さらに、ステップS49でそのレコードTiに記録されている研修/試験コードEidを読み出す。
【0090】
ステップS51で、CPU12は、研修/試験テーブル116(
図3)から、研修/試験コードがEidのレコードM(研修/試験M)を抽出する。
【0091】
CPU12は、続くステップS53において、研修/試験Mの開始日が、現在の日付からX日すなわち警告開始日数以内かどうか判定する。警告開始日数とは、予約登録している研修/試験の開始日まであとX日(たとえば、7日)あることを示す日数であり、「X」は研修/試験毎に研修/試験データベース116に予め設定されていてもよいし、各店舗の管理者が独自に設定してたとえばメモリ18のデータ記憶領域32に「警告開始日数X」として登録しておいてもよい。
【0092】
そして、ステップS55で、当日(退店処理をした日)がX日以内であるかどうか判断する。
【0093】
研修/試験Mが警告開始日数X以内であると判断したとき、すなわち、ステップS55で“YES”のとき、ステップS57で、CPU12は、たとえば
図15に示すお知らせ画面66をタッチスクリーン28に表示する。
【0094】
お知らせ画面66では、たとえば「XX月YY日に△△研修があります。」というような、そのとき退店しようとしている従業員に向けてメッセージ68を表示するとともに、OKボタン40gを表示する。ただし、メッセージ68の内容は、従業員に注意を促すものであればよく、任意に変更可能である。また、OKボタン40gは、そのようなメッセージ68を見た従業員が、そのメッセージの意味を了解したとき操作するためのボタンである。
【0095】
そして、次のステップS59では、CPU12は、POS端末10に必ず備えられているプリンタ26(
図5)を用いて、レシート用紙に、
図16に示す予約確認レシート70を印字する。
【0096】
予約確認レシート70には、研修名72a、研修コード72b、従業員氏名72c、従業員コード72d、会場名72e、実施日72f、開始時刻72g、終了時刻72h、宿泊区分72i、宿泊先72j、持ち物72k、その他注意事項72lが印字される。したがって、この予約確認レシート70を受け取った従業員は、自分が次回受講/受験する研修/試験の実施日などの重要事項を知ることができる。
【0097】
このように、この実施例では、POS端末において予約確認が可能なので、従業員の受講/受験忘れをなくすることができる。
【0098】
しかも、その予約確認処理は、従業員が必ず操作しなければならない退店ボタン64bを操作した退店処理の一環として行われるので、予約確認自体を忘れることがない。
【0099】
さらに、上述のように、POS端末10に接続されているプリンタ26で予約している研修/試験の詳細を予約確認レシート70として印字することで、詳細の確認ができ、予約確認レシート70はまた持ち帰ることができるため、持ち物の持参忘れを防ぐなどの利点がある。
【0100】
従業員の必須操作を条件にするなら、入店ボタン64aを操作した入店処理で行われるようにしてもよい。ただし、入店時に予約確認すると、その後の作業に紛れて忘れる可能性があるので、退店時に予約確認した方が効果的だと思われる。
【0101】
なお、ステップS57および/またはステップS59は、従業員に案内すべき情報を出力する出力部として機能する。
【0102】
なお、
図14のステップS61でOKボタン40gの操作を確認すると、CPU12は、次のステップS63において件数iをインクリメントし、再びステップS45を実行する。そして、ステップS45で再び“NO”が確認できれば、ステップS47‐S63を繰り返し実行する。
【0103】
そして、ステップS45で“YES”が確認されると、つまり、ステップS41で抽出したテーブルTに残り件数がなくなれば、先に説明したように、たとえばメインルーチン(図示せず)にリターンする。
【0104】
なお、
図14の実施例では、従業員に案内すべきスケジュール情報として、退店時に、予約している研修/試験の内容を表示するようにした。しかしながら、従業員に案内すべきスケジュール情報は、研修や試験の予約確認に限定されるものではない。
【0105】
たとえば、従業員の健康診断の予約確認に利用する場合は「前日10時以降の飲食禁止」など、必要な準備について確実に知らせることができる。また、たとえば、平成26年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書提出期間などを周知せしめることも可能である。
【0106】
さらに、スケジュール情報に限らず、たとえば、従業員やマネージャが実施すべき事項の周知に利用することもできる。つまり、表示する項目は、設定により追加することができる。
【0107】
なお、店舗104の営業時間の終わりには、
図6に示す閉店処理プログラム30dに従って閉店処理を行うが、この閉店処理の一例が
図17‐
図20に示される。ただし、24時間営業の店舗では、閉店処理は、1日のうちの所定時刻に行われる精算処理に代えられてもよい。
【0108】
図17は、閉店処理プログラム30dに従って生成される閉店処理のためのGUIすなわち閉店処理画面74を示し、この閉店処理画面74には、精算ボタン74aおよび予約照会ボタン74bならびに戻るボタン40aが設けられる。精算ボタン74aは、POS端末10における通常の精算業務を実行するときに操作される。
【0109】
予約照会ボタン74bはこの実施例のPOS端末10に独特に設けられたものであり、従業員が操作可能とされている。予約照会ボタン74bは、従業員が自身の予約状況を確認するため、あるいはマネージャのような管理権限者が、店舗104内の全従業員の研修/試験の予約状況を確認または照会するときに操作される。
【0110】
ただし、
図18や
図19、
図20を利用して行う具体的な説明では、管理権限者が店舗の全従業員の予約状況を照会する場合について説明する。
【0111】
閉店処理プログラム30dに従った閉店処理では、POS端末10のCPU12は、
図18の最初のステップS71において、精算ボタン74aが操作されたかどうか判断する。もし、精算ボタン74aが操作されたのであれば、CPU12は、次のステップS73において、精算処理を実行する。ただし、精算処理自体はよく知られている通常業務であり、かつこの発明にとって重要ではないので、ここではその説明は省略する。
【0112】
ステップS71で“NO”が判断されたとき、CPU12は、次のステップS75において予約照会ボタン74bが操作されたかどうか判断する。予約照会ボタン74bも操作されていなければ、他の処理を実行する。
【0113】
ステップS75で“YES”が判断されると、CPU12は、次のステップS77において、指定された期間の指定された種類の予約登録データを、
図2‐
図4に示す従業員データベース112、研修/試験データベース116、予約データベース118から取得する。たとえば、予約データベース118を見れば、どの従業員がどの研修/試験を予約しているか分かるし、研修/試験データベース116を参照すれば、該当の研修/試験の開催期間等が分かる。ただし、期間および種類の指定は、ステップS18の閉店処理画面74ではできないので、サブ画面(図示せず)を表示して期間および種類を指定できるようにすればよい。そのうえで、上述の方法で、予約登録データを収集すればよい。
【0114】
予約状況照会画面76の一例が
図19に示される。この予約状況照会画面76では、予約表示部78に、各従業員の予約している研修/試験が、たとえば日付順(昇順または降順)に表示される。つまり、予約表示部78には、予約している研修/試験の開催日、研修コース、会場、従業員氏名、資格(役職)、および宿泊区分などが表示される。ただし、表示する項目はこの例に限定されるものではない。たとえば、日付と従業員氏名だけでもよい。
【0115】
その他に、予約状況照会画面76には、指定した期間を示す期間表示部80aおよび指定した種類を示す種類表示部80bが表示される。
【0116】
さらに、戻るボタン40aなどに加えて、メニューボタン40h、印刷ボタン40i、次へボタン40jが表示される。
【0117】
そして、印刷ボタン40iを操作したとき、CPU12は、プリンタ26を利用して、
図20に示す予約状況照会レシート82を印字させる。このレシート82には、先の予約表示部78(
図19)に表示されるすべての項目を印字することはできないので、予約表示部78のうちの適宜の項目のみを印刷するように設定されている。
【0118】
このように、POS端末10で閉店処理を行ったときに、その店舗に所属する従業員の研修/試験予約リストを表示するようにすれば、マネージャなど管理者は、その予約リストを確認して、たとえばシフトを組みなおしたり、他店舗からの応援を要請したりして、店舗運営に支障が出ないようにすることができる。
【0119】
また、
図19の表示例において、上述のように、期間を変更して表示することができる。また、予約の種類(「研修のみ」、「試験のみ」など)を選択して表示することができる。
【0120】
さらに、項目毎に、昇順または降順で並べ替えての表示することができるし、項目毎に、表示する内容を選択して表示することができる。
【0121】
重複して予約がある場合、たとえば同じ従業員が同じ日時の異なる研修/試験を予約したり、1人の従業員が同じ研修/試験をダブって予約したりしている場合など、通常表示と色を変えて(たとえば、赤色に変えて)表示することによって、そのような重複予約を警告することができる。
【0122】
従業員の休職や退職で受講できない予約(空予約)は、通常表示と色を変えて(たとえば、灰色に変えて)表示することによって、警告することができる。
【0123】
さらに、研修/試験テーブルから抽出して表示する項目を選択したり変更したりすることができる。
【0124】
なお、
図19の予約状況照会画面76だけを確認し、印刷はせずに閉店処理を続行することができる。たとえば、次へボタン40jを操作すると、
図20のような予約状況照会レシート82の印刷は省略できる。
【0125】
また、予約状況を照会したとき、変更や取消しの必要がある場合には、閉店処理を保留し、予約の変更/取消しのための操作に進むことができる。たとえば、メニューボタン40hを操作することによって、
図5のような予約/変更/取消しのメニューを呼び出せばよい。
【0126】
さらに、
図20のようなレシート印刷では、たとえば
図19の予約状況照会画面76で絞り込みや並べ替えを行ったとおりに印刷することができる。ただし、印字の際に、表示と連動することなく、独自に印字項目を設定することもできる。
【0127】
そして、予約状況リストを印刷しておくことで、予約の変更や取消し忘れを防ぐことができ、また、人員配置作業がスムーズに行える。
【0128】
ただし、閉店処理の後でもPOS端末の操作はできるので、レシート印刷は閉店処理後に作業してもよいし、翌日以降に作業することもできる。
[第2実施例]
なお、
図17‐
図19に示す実施例では、
図17の閉店処理画面74で予約照会ボタン74bを操作したとき、予約照会をするようにした。つまり、予約照会をするかどうかは操作者(従業員)の判断に委ねていて、必要ならマニュアル操作で予約照会メニューを選択して実行させるようにした。
【0129】
これに対して、
図13の勤怠処理での予約確認処理(退店操作に応じて自動的に実行される)と同様に、図示しないGUIで閉店ボタンを操作したとき、自動的に予約照会を実行するようにすることもできる。
【0130】
この場合には、
図17において、予約照会ボタン74bを設ける必要はなく、
図18のフロー図においても、ステップS71やステップS75は必要がない。つまり、閉店処理に進むと自動的に
図18のステップS77、S79を実行すればよい。
【0131】
この場合、
図19の予約状況照会画面76において、予約照会をおえたとき、「次へ」ボタン40jを操作して、本来の閉店業務である、精算処理に移行するようにすればよい。
【0132】
もし表示の範囲(たとえば、研修/試験の種類、期間など)を変更する場合には、次へボタン40jを操作する前に所定することができる。
[第3実施例]
第1実施例においては、
図14の退店処理すなわち予約確認処理では、毎回、
図15のようなお知らせ画面66を表示し、予約確認レシート70を印字するように設定している。しかしながら、予約確認が不要な場合もあり、第3実施例はそのような要求に対処できる。
【0133】
この実施例では、ユーザ(従業員)が退店時の予約確認の要/不要を設定できるようにしている。そして、予約確認不要が設定されたとき、たとえば
図5示すメモリ18のデータ記憶領域32に、不要フラグ(図示せず)を設定する。
【0134】
図21の予約確認処理は、ステップS81、S83、S85が追加された点が、
図14の予約確認処理と異なる。すなわち、ステップS47でテーブルTからi番目のレコードを抽出した後、CPU12は、ステップS81で、上述の不要フラグがセットされているかどうか判断する。そして、もし不要フラグがセットされていれば、ステップS63を経て、ステップS45に戻る。つまり、Tiのレコードに関してはステップS49以降の動作は行わないので、ステップS57での表示、ステップS59での印字が行われない。
【0135】
ただし、少なくとも1回は予約確認の表示、印字が行われるので、
図22に示すお知らせ画面66がタッチスクリーン28に表示される。この第2実施例におけるお知らせ画面66では、メッセージ68の他に、このような予約確認のためのお知らせ画面66を次回以降表示するかしないかを設定するチェックボックス84が表示される。したがって、次回以降、退店時のこのようなお知らせ画面66の表示が不要であると思う従業員は、チェックボックス84に、たとえばプルダウンメニューに従ってチェックマーク(■)を入れればよい。
【0136】
そして、チェックボックス84にチェックした場合、
図21のステップS83において、“YES”と判断されるので、そのとき、CPU12はステップS85において確認フラグ(予約の表示や印字をするかしないかを示すフラグ)をセットする。つまり、次回以降の予約確認表示や印字が不要なとき、確認フラグがたとえば「1」にセットされる。
【0137】
このステップS83およびS85が、上記チェックボックス84とともに、従業員による不要操作の受付部として機能する。
【0138】
したがって、次回以降、上で説明したようにステップS81で確認フラグが判断され、もし確認フラグがセットされていれば、お知らせ画面66の表示や、予約確認レシート70(
図16)の印字は行われない。つまり、ステップS81が、不要操作に応答する出力阻止部として機能する。
【0139】
なお、
図21の実施例では、
図4に示す予約データベース118において、従業員コードや研修/試験コードに加えて、確認フラグがセットされているかどうか、つまり、予約確認のお知らせ画面66の表示および予約確認レシート70の印刷の要/不要が記録される。したがって、ステップS41において予約データベース118に基づいてテーブルTを生成する際に、確認フラグのデータも抽出される。
【0140】
第3実施例によれば、退店操作するときに必ず研修/試験の予約確認をしなければならないという煩瑣が解消される。
[第4実施例]
第4実施例は、従業員が退店ボタン64bを操作したとき、その従業員のシフトを確認するものであり、第1実施例または第2実施例および第3実施例と組み合わせることができる。
【0141】
たとえば
図13のステップS27で
図24の退店処理が実行されると、
図24のステップS91において、CPU12は、たとえば内蔵の時計(図示せず)から、現在日時を取得する。
【0142】
そして、次のステップS93において、CPU12は、たとえば本部102の従業員管理サーバ110にアクセスして、この従業員管理サーバ110と連係する従業員データベース(図示せず)に設定している
図25のような担当シフトデータベース120を参照して、退店ボタン64bを操作した従業員の従業員コードにおいて、現在日時以降、最も近いシフト情報をレコードとして抽出する。
【0143】
次いで、CPU12はステップS95において、たとえば
図26に示す次回シフト連絡画面88をタッチスクリーン28に表示する。この連絡画面88には、OKボタン40gの他に、メッセージ88aが表示される。
【0144】
メッセージ88aはシフト情報88bおよび連絡事項88cを含む。シフト情報88bによれば、この
図26の例では、次回のシフトが12月20日の19:00‐22:00であることが分かる。したがって、従業員はこのメッセージ88aを見て、次回シフトを確認することができる。また、連絡事項88cによれば、次回シフト当日は給与支給日であり、そのために印鑑が必要なことがわかる。
【0145】
さらにステップS97で、
図27のような次回シフト連絡レシート90を印字する。この次回シフト連絡レシート90には、従業員情報90a、シフト情報90bおよび連絡事項90cが印字される。したがって、従業員はこの次回シフト連絡レシート90を見て、あるいは持ち帰って、次回シフトを確認することができる。
【0146】
ただし、この第3実施例においても、第2実施例と同様に「不要フラグ」を設定できるようにしてもよい。つまり、退店処理の都度次回シフト確認処理をする必要はなく、
図26の次回シフト連絡画面88に、たとえば
図22のチェックボックス84のようなチェックボックスを表示し、それによって、次回シフト連絡の退店処理を休止することができる。