【実施例】
【0018】
図1は、本発明の一実施例のカラオケ装置10の構成を例示するブロック線図である。カラオケ装置10は、たとえばカラオケ店舗の各部屋内にそれぞれ1台ずつ設置され、店舗内ネットワークLANにより相互に接続されるとともに、マスタとして機能するカラオケ装置10は、ネットワークNWを介して配信用ホスト装置(サーバ)12にも接続されている。カラオケ装置10は、カラオケ装置10を制御するための電子制御手段14と、各種の情報を送受信する通信制御手段16と、ネットワークNWを介して配信用ホスト装置(サーバ)12から配信された多数の楽曲情報を記憶するハードディスクなどの記憶手段18と、楽曲の検索および検索や電源のオン・オフなどの行うための操作パネル20と、たとえばタッチパネルディスプレイのような操作パネル20と同様に楽曲の検索および予約を行うための遠隔操作可能なリモコン装置22と、そのリモコン装置22との間で情報を授受するリモコン用送受信機24と、操作パネル20やリモコン用送受信機24からの信号を受け付けて処理し、電子制御手段14へ入力させる操作制御部26と、選択された楽曲の再生を行うシンセサイザ28と、複数個(本実施例では4個)のワイヤレスマイクロホン30a〜30dから送信された信号を受けるマイクレシーバ32と、シンセサイザ28からの音楽情報にかかる電気信号とマイクレシーバ32からのマイクロホン30a〜30dのいずれかに入力された歌声を表す電気信号とを混合して増幅するミキシングアンプ34と、ミキシングアンプ34からの電気信号を受けて伴奏曲及び歌唱者の歌声を出力するスピーカ36と、電子制御手段14によって生成された歌詞文字情報を記憶するビデオRAM38と、画像情報を再生する映像再生装置40と、歌詞文字及び歌詞の背景映像を出力する映像制御部42と、映像制御部42から出力された歌詞文字および背景映像を表示する表示装置44とを、備える。
【0019】
(カラオケ装置)
以下において、カラオケ装置10の構成を個別に説明する。電子制御手段14は、CPU、RAM、ROM等を備える所謂マイクロコンピュータから構成され、たとえば記憶手段18やROMに予め記憶されたプログラムに従って入力信号を処理する。予約曲テーブルに登録する選曲予約制御、その予約曲テーブルの演奏順に従って記憶手段18からRAMに選曲楽曲(楽曲情報)を読み出す楽曲情報読出制御、楽曲の演奏進行に応じてそのRAMからシンセサイザ28へ後述する楽曲情報に含まれる演奏情報を送信する演奏出力制御、その演奏出力制御に際してRAMに一時記憶された楽曲情報に含まれる歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して映像再生装置40へ送信する歌詞文字映像出力制御、演奏出力制御に際して映像再生装置40を制御して所定の背景映像を再生させる背景映像出力制御、及びカラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させる曲間情報出力制御等の基本的な制御を実行する。
【0020】
電子制御手段14は、選曲楽曲がデュエット曲であるときにそのデュエット曲の途中において歌唱パートを示す色の切替表示を行う。
【0021】
通信制御手段16は、店舗内ネットワークLANやネットワークNWを介して通信用ホスト装置(サーバ)12や他のカラオケ装置10との間で各種の信号を送受信する。操作パネル20は、利用者がカラオケ曲の選択や演奏アレンジの切り換えを行ったりするものであり、カラオケ装置10の前面に設けられている。
【0022】
リモコン用送受信手段24は、後述するリモコン装置22から送信された操作信号を受信する。受信した操作信号から操作情報を生成し、操作情報を操作制御部26および電子制御手段14に送信する。リモコン用受信手段24は、電子制御手段14からの情報をリモコン装置22の表示器に表示させる。
【0023】
記憶手段18は、楽曲データベースをはじめとする各種データベースを備える。楽曲データベースは、カラオケ装置10により楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)を行うための多数(例えば、数万曲)の楽曲情報(カラオケデータ)を記憶する。楽曲情報は、カラオケ装置10において出力される各楽曲に対応して前記楽曲データベースに記憶されている。
【0024】
楽曲情報は、例えば、メタデータ、演奏情報としてのMIDIデータ、及び歌詞文字情報としてのテロップデータを含んでいる。このメタデータは、例えば、各楽曲情報の識別情報としての曲番号(選曲番号)、曲名、歌手名、登録日時等の情報を含んでいる。テロップデータは、各楽曲の歌詞文字映像表示制御を行うための情報である。歌詞文字映像表示制御は、例えば、前記楽曲情報に含まれる歌詞を複数に区分した各区分に相当するブロックデータを含んでいる。MIDIデータは、シンセサイザ28を介して各楽曲の演奏出力制御を行うための情報であり、複数種類の楽器にそれぞれ対応する複数のトラック(チャンネル)を備え、各トラックにおいて対応する楽器の演奏音の出力タイミングが定められている。
【0025】
記憶手段18は、配信用ホスト装置(サーバ)12から送信された複数種類の楽曲情報を予め記憶する。また、複数の楽曲情報を予め記憶する楽曲情報領域を備える。
【0026】
操作パネル20は、電源のオン・オフ、カラオケ装置10の利用者による歌唱楽曲の検索や選択、楽曲の演奏出力に係る音程の調整、演奏と歌との音量バランスを調整、及びエコーと、音量と、トーンとなどの各種調整を行うための画像を表示するタッチパネルディスプレイ、操作ボタン(スイッチ)、或いはつまみを備える。
【0027】
シンセサイザ28にはミキシングアンプ34が接続されており、このミキシングアンプ34にはスピーカ36が接続されている。電子制御手段14によって記憶手段18から読み出された楽曲情報に含まれる演奏情報に基づいてシンセサイザ28から楽音信号が出力される。楽音信号は、ミキシングアンプ34で増幅された後スピーカ36から出力される。また、後述するワイヤレスマイクロホン30から入力された音を表すデジタル音信号がミキシングアンプ34により増幅され、アナログに変換された楽音信号とがスピーカ36から出力される。
【0028】
映像制御部42には、ビデオRAM38、映像再生手段40、および表示装置44が接続されている。映像制御部42は、ビデオRAM38および映像再生手段40から出力される映像信号と歌詞情報とに基づいて、歌詞文字と背景映像とを表示装置44に表示させる。
【0029】
(リモコン装置)
リモコン装置22は、利用者の指示に基づいて楽曲情報を表示させる。また、リモコン装置22は、利用者の指示に基づいて、楽曲情報に含まれる選曲番号をカラオケ装置10のリモコン用送受信手段34に送信する。リモコン装置22は、カラオケ装置10のリモコン用送受信手段24により送信された表示情報に基づいて画像を表示させる。
【0030】
(マイクロホン)
複数本のマイクロホン30は、赤外線ワイヤレスマイクロホン、電波によるワイヤレスマイクロホン、ワイヤードマイクロホンのいずれであってもよいが、本実施例では、4本の赤外線ワイヤレスマイクロホン30a〜30dが用いられる。ワイヤレスマイクロホン30a〜30dは、リング状の多色発光体50a〜50dと、
図3に示す送信周波数選択スイッチSWa〜SWdと、複数種類の搬送波のうち送信周波数選択スイッチSWa〜SWdの操作に対応する周波数信号を発生させる図示しない周波数信号発生手段、図示しないマイクロホン内電子制御手段、図示しない変調手段と、赤外線発光体51a〜51dとをそれぞれ備えている。
【0031】
送信周波数選択スイッチSWa〜SWdは、たとえば2MHz帯或いは3MHz帯に設定された複数種類の搬送周波数に対応する複数の送信チャネルから1つの送信チャネルにて構成される。利用者によって1つの送信チャネルが設定されると、所定周波数の搬送波が周波数信号発生手段から発生させられる。
【0032】
変調手段では、マイクロホン30a〜30dに入力された音信号が送信チャネルの搬送周波数に基づいてFM変調され、FM変調された搬送周波数の音搬送信号が赤外線発光体51a〜51dの赤外線によって送信される。
【0033】
マイクロホン内電子制御手段は、予め設定された関係から、設定された送信チャネルの搬送周波数に基づいて多色発光体50a〜50dの発光色を決定し、決定した色にて多色発光体50a〜50dが発光するように多色発光体50a〜50dを駆動する。
【0034】
多色発光体50a〜50dは、マイクロホン内電子制御手段において決定された色を発光する。
【0035】
多色発光体50a〜50dは、たとえば、発光色の異なる複数種類のLEDチップからなるLED素子や、発光色の異なる複数種類のLEDが組み付けられた発光器から構成される。
【0036】
周波数信号発生手段は、周波数信号出力手段として機能し、マイクロホン内電子制御手段は、多色発光体50a〜50dを駆動する多色発光体駆動手段として機能している。
【0037】
マイクレシーバ32は、音入力受信装置として機能するものであり、
図2に詳しく示すように、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dの赤外線発光体51a〜51dからそれぞれ送信された赤外線の音搬送信号を受信し、受信した赤外線の音搬送信号を電気信号に変換する赤外線受光体を有する赤外線受信手段32aと、赤外線受光体32aにより受信された赤外線中から各搬送周波数毎に音搬送信号を分離する周波数分離器32bと、周波数分離器32bにより分離された音搬送信号をFM復調し、FM復調された音搬送信号から音信号を抽出する複数の復調器32cと、復調器32cによって抽出された音信号を予め設定されたゲインでそれぞれ増幅する複数の増幅器32dと、増幅器32dによって増幅された音信号を合波してミキシングアンプ34へ出力する合波器32eと、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dとマイクレシーバ32との間の接続情報、すなわち周波数分離器32bにより分離された音搬送信号の数すなわち接続(受信)が有効に成立したチャンネル数およびそのチャンネルの種類(搬送周波数)を表す接続情報を生成してカラオケ装置10の電子制御手段14へ送信するマイク電子制御手段32fとを備えている。このマイク電子制御手段32fは、接続情報をカラオケ装置10へ出力する接続情報出力手段として機能している。
【0038】
図3は、カラオケ装置10の電子制御手段14の制御機能、マイクレシーバ32のマイク電子制御手段32fの制御機能、およびワイヤレスマイクロホン30a〜30d内の電子制御手段の制御機能の要部をそれぞれ説明する機能ブロック線図である。
【0039】
図3において、たとえば、ワイヤレスマイクロホン30aの内の電子制御手段は、送信周波数選択スイッチSWa〜SWdを2MHz帯或いは3MHz帯の複数種類の搬送周波数に対応する複数の送信チャネルから1つの送信チャネルが設定された場合、設定された送信チャネルの所定周波数の搬送波が周波数信号発生器から発生させる周波数信号決定手段60と、予め設定された関係から、周波数信号決定手段60により決定された1つの搬送周波数に基づいて多色発光体50a〜50dの発光色を決定し、決定された色で発光するように多色発光体50a〜50dを駆動する多色発光体駆動手段62とを、備える。上記予め設定されが関係とは、2.06MHzは赤色、2.56MHzは青色、3.2MHzは黄色、3.7MHzは緑色というように、搬送周波数と色との関係が予め設定れている。
【0040】
マイクレシーバ32のマイク電子制御手段32fは、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dとマイクレシーバ32との間の接続情報を生成し、カラオケ装置10の電子制御手段14へ送信する接続情報出力手段64を備えている。具体的には、接続情報出力手段64は、周波数分離機32bによる分離された音搬送信号の数、または、赤外線受信手段32aが受信したチャネル数およびチャネルの種類(搬送周波数)を表す接続情報を生成してカラオケ装置10の電子制御手段14へ送信する。接続情報は、音搬送信号又はチャネルの個数を示す数字であってもよいし、チャネルの種類(搬送周波数)を示す周波数種類であってもよい。
【0041】
カラオケ装置10の電子制御手段14は、演出手段46、歌詞文字情報生成手段74と、歌詞文字情報表示手段76と、推奨楽曲情報抽出手段78と、推奨楽曲表示手段80とを備えている。演出装置46は、電子制御手段14から送信された表示情報をリモコン装置22に送信し、リモコン装置22の表示器に表示させる。また、演出装置46は、選曲予約された楽曲情報がデュエット曲であるときには、そのデュエット曲の途中において歌詞文字のうちで歌唱パートの色分け表示をリモコン装置22の表示器に表示させる。
【0042】
歌詞文字情報生成手段74は、リモコン装置22から送信された選曲番号に基づく楽曲情報の歌詞文字情報と、マイクレシーバ32とワイヤレスマイクロホン30a〜30dとの接続状態を表す接続情報と、記憶手段18に予め設定された歌詞の色分け表示単位とに基づいて、色分けされた歌詞文字群を生成する。この歌詞文字群とは、歌詞として意味のある最小単位に歌詞を区分したものをブロックとするブロックデータと、そのブロックデータが1個以上で構成されたものである。
【0043】
歌詞文字情報生成手段74は、予め設定された関係から、マイクレシーバ32が有効に接続したワイヤレスマイクロホン30の個数(本数)および搬送周波数に基づいて歌詞文字群の生成を実行する。具体的には、マイクレシーバ32が有効に接続したワイヤレスマイクロホン30の多色発光体50a〜50dの発光色と同じ色の文字色で歌詞文字群の色分けを実行するため、記憶手段18は、搬送周波数に関連付けて色の情報を示す色情報と、歌詞の色を分ける色分け表示単位を記憶する。色分け表示単位は、楽曲毎の楽曲情報に含まれる歌詞を複数に区分したブロックデータの数と、有効接続されたマイクロホンの本数毎とに基づいて設定される。
【0044】
歌詞文字情報生成手段74は、選曲楽曲の種類および接続情報に含まれる搬送周波数に基づいて、記憶手段18に記憶された色情報を読み出し、読み出された色情報と色分け表示単位とに基づいて色分けされた歌詞文字群を生成し、生成された歌詞文字群にて構成された歌詞文字を生成する。
【0045】
歌詞文字情報表示手段76は、歌詞文字情報生成手段74により生成された歌詞文字群の歌詞文字を、歌詞文字表示装置として機能する表示装置44に表示させる。
【0046】
以下において、歌詞文字情報生成手段74により生成され、表示装置44に表示される歌詞文字群毎に色分けされた歌詞文字の一例を、選曲楽曲がデュエット曲でない場合の例を
図4〜
図8を用いて説明し、選曲楽曲がデュエット曲である場合の例を
図9〜13を用いて説明する。
【0047】
図4は、デュエット曲でない歌詞文字の色分けをしていない表示例である。ここで、カラオケ事業者が最大45文字を表示可能文字とし、45文字以内で歌詞文字が表示装置44に表示されるように歌詞テロップを作成する。具体的には、歌詞として意味のある最小単位に歌詞であって、カラオケユーザである利用者(歌唱者)が歌唱し易い歌詞文字の長さのブロックに分けたブロックデータが歌詞文字情報に含まれている。歌詞文字情報に含まれるブロックデータは、1小節分或いは2小節分の長さに整合する歌詞文字分の長さとするのではなく、歌いやすい長さに設定された、「さくら」をブロック1とし、「さくら」をブロック2とし、「やよいの空は」をブロック3とし、「見わたす限り」をブロック4とする。ブロック1及びブロック2を表示装置44に表示される1行目として歌詞文字群1とし、ブロック3およびブロック4を歌詞文字群2として2行目に表示されるように、歌詞文字群が歌詞文字情報に含まれる。
【0048】
図4は、選曲予約された楽曲の楽曲情報がカラオケ装置10によって再生されたときに、表示装置44に表示された歌詞文字を表している。歌詞文字は、歌詞文字情報に含まれる歌詞文字群およびブロックデータに基づき、一行目に「さくら さくら」が、二行目に「やよいの空は 見わたす限り」が表示装置44に表示される。
【0049】
図5は、1本のワイヤレスマイクロホン30aの接続が成立している場合の表示例を示す。この表示例において、歌詞文字100の1行目の左端「さく」は歌唱するタイミングを示す歌唱歌詞文字102である。歌唱歌詞文字102は、歌唱タイミングを示す
図5以降の歌唱歌詞文字102の文字の中が斜線であるが、実際には塗りつぶされているものとする。歌詞文字102の塗りつぶされる色は、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色と同じ色である。たとえば、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、歌唱歌詞文字102は緑色で塗りつぶされる。また、歌唱タイミングが到来していないことを示す白抜き文字で示される未歌唱文字104についても、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、その未歌唱文字104を示す白抜き文字の枠の色も緑色で表示される。1本のワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色と同じ色で、歌唱歌詞文字102および未歌唱文字104が表示される。
【0050】
図6は、2本のワイヤレスマイクロホン30a、30bの接続が成立している場合の表示例を示す。この表示例において、たとえば、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、1行目の左端「さく」で示される歌唱歌詞文字102および1行目の右半分の「ら さくら」で示される未歌唱文字106の白抜き文字の枠の色は緑色で塗りつぶされる。ワイヤレスマイクロホン30bの多色発光体50bの発光色が赤色であった場合は、2行目の「やよいの空は 見わたす限り」という未歌唱文字108の白抜き文字の枠の色は赤色で表示される。すなわち、緑色と赤色とが歌詞文字群の単位で交互に色分けされる。
【0051】
図7は、3本のワイヤレスマイクロホン30a、30b、30cの接続が成立している場合の表示例を示している。この表示例において、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、1行目の左端「さく」で示される歌唱歌詞文字102および1行目の「ら」で示される未歌唱文字110の白抜き文字の枠の色は緑色で塗りつぶされる。ワイヤレスマイクロホン30bの多色発光体50bの発光色が赤色であった場合は、1行目の右半分の「さくら」で示される未歌唱文字112の白抜き文字の枠の色は赤色で塗りつぶされる。ワイヤレスマイクロホン30cの多色発光体50cの発光色が青色であれば、2行目の左半分の「やよいの空は」という未歌唱文字114の白抜き文字の枠の色は青色で表示される。そして、2行目の右半分の「見わたす限り」という未歌唱文字116の白抜き文字の枠の色は、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色と同じ緑色で表示される。すなわち、緑色と赤色と青色とが歌詞文字群単位で繰り返し色分け表示される。
【0052】
図8は、4本のワイヤレスマイクロホン30a、30b、30c、30dの接続が成立している場合の表示例を示している。この表示例において、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、1行目の左端「さく」で示される歌唱歌詞文字102および1行目の「ら」で示される未歌唱文字110の白抜き文字の枠の色は緑色で塗りつぶされる。ワイヤレスマイクロホン30bの多色発光体50bの発光色が赤色であった場合は、1行目の右半分の「さくら」で示される未歌唱文字112の白抜き文字の枠の色は緑色で塗りつぶされる。ワイヤレスマイクロホン30cの多色発光体50cの発光色が青色であれば、2行目の左半分の「やよいの空は」という未歌唱文字114の白抜き文字の枠の色は青色で表示される。そして、ワイヤレスマイクロホン30dの多色発光体50dの発光色が黄色であれば、2行目の右半分の「見わたす限り」という未歌唱文字116の白抜き文字の枠の色は、黄色で表示される。すなわち、緑色と赤色と青色と黄色とが歌詞文字群単位で繰り返し色分け表示される。
【0053】
図9は、デュエット曲の歌詞文字の色分けをしていない表示例である。この場合も、カラオケ業者が最大45文字を表示可能文字とし、それ以内で歌詞テロップを作成する。具体的には、歌詞として意味のある最小単位の歌詞であって、カラオケユーザである利用者(歌唱者)が歌唱し易い歌詞文字長さのブロックデータが歌詞文字情報に含まれる。歌詞文字情報に含まれるブロックデータは、1小節分或いは2小節分の長さに整合する歌詞文字群の長さとするのではなく、歌いやすい長さに設定された、「陽射しも」をブロッック1とし、「あたたかくて」をブロック2とし、「風の香りも穏やか」をブロック3とし、「みんなの笑顔が広がる春」をブロック4とし、「心もうきうきして」をブロック5とし、「今にもスキップしそう」をブロック6とする。歌詞文字群としては、ブロック1およびブロック2を表示装置44で1行目に表示される歌詞文字群1、ブロック3を2行目に表示される歌詞文字群2、ブロック3を3行目に表示される歌詞文字群3、ブロック4およびブロック5を4行目に表示される歌詞文字群4が、歌詞文字情報に含まれる。また、ブロックデータと歌詞文字群との歌詞文字の長さは同じであってもよい。例えば、「陽射しも」をブロッック1とし、「あたたかくて」をブロック2として説明したが、「陽射しもあたたかくて」が1つのブロックとして構成されてもよい。また、歌詞文字情報にブロックデータが含まれなくてもよく、歌詞文字群のみ構成された歌詞文字であってもよい。
【0054】
図9は、選曲予約されたデュエット楽曲の楽曲情報がカラオケ装置10によって再生されたときに、表示装置44に表示された歌詞文字を示している。歌詞文字120は、歌詞文字情報に含まれる歌詞文字群及びブロックデータに基づき、1行目に「陽射しもあたたかくて」と、2行目に「風の香りも穏やか」と、3行目に「みんなの笑顔が広がる春」と、4行目に「心もうきうきして今にもスキップしそう」とが、表示装置44に表示される。
【0055】
図10は、1本のワイヤレスマイクロホン30aの接続が成立している場合の表示例を示している。この表示例において、歌詞文字120の1行目の左端「陽射しも」は歌唱するタイミングを示す歌唱歌詞文字122である。歌唱歌詞文字122は、歌唱タイミングを示す
図11以降の歌唱歌詞文字122の文字の中が斜線であるが、実際には塗りつぶされているものとする。歌唱歌詞文字122の塗りつぶされる色は、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色と同じ色である。たとえば、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、歌唱歌詞文字122は緑色で塗りつぶされる。また、歌唱タイミングが到来していないことを示す白抜き文字で示される1行目の右半分および2行目〜4行目の未歌唱文字124についても、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、その未歌唱文字104を示す白抜き文字の枠の色も緑色で表示される。1本のワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色と同じ色で、歌唱歌詞文字122および未歌唱文字124が表示される。
【0056】
図11は、2本のワイヤレスマイクロホン30a、30bの接続が成立している場合の表示例を示している。この表示例において、たとえば、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、1行目の左端「陽射しも」という歌唱歌詞文字122および1行目の右半分の「あたたかくて」で示される未歌唱文字126の白抜き文字の枠の色は緑色で塗りつぶされる。ワイヤレスマイクロホン30bの多色発光体50bの発光色が赤色であった場合は、2行目の「風の香りも穏やか」という未歌唱文字128の白抜き文字の枠の色は赤色で表示される。また、3行目の「みんなの笑顔が広がる春」という未歌唱文字130の白抜き文字の枠の色は緑色で表示され、4行目の「心もうきうきして今にもスキップしそう」という未歌唱文字132の白抜き文字の枠の色は赤色で表示される。すなわち、緑色と赤色とが歌詞文字群の単位で交互に色分けされる。
【0057】
図12は、3本のワイヤレスマイクロホン30a、30b、30cの接続が成立している場合の表示例を示している。この表示例において、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、1行目の左端「陽射しも」という歌唱歌詞文字122および1行目の右半分の「あたたかくて」で示される未歌唱文字126の白抜き文字の枠の色は緑色で塗りつぶされる。ワイヤレスマイクロホン30bの多色発光体50bの発光色が赤色であった場合は、2行目の「風の香りも穏やか」という未歌唱文字128の白抜き文字の枠の色は赤色で表示される。また、ワイヤレスマイクロホン30cの多色発光体50cの発光色が青色であれば、3行目の「みんなの笑顔が広がる春」という未歌唱文字130の白抜き文字の枠の色は青色で表示される。そして、4行目の「心もうきうきして今にもスキップしそう」という未歌唱文字132の白抜き文字の枠の色は緑色で表示される。すなわち、緑色と赤色と青色とで歌詞文字群の単位で交互に色分けされる。
【0058】
図13は、4本のワイヤレスマイクロホン30a、30b、30c、30dの接続が成立している場合の表示例を示している。この表示例において、この表示例において、ワイヤレスマイクロホン30aの多色発光体50aの発光色が緑色であれば、1行目の左端「陽射しも」という歌唱開始文字および1行目の右半分の「あたたかくて」で示される未歌唱文字126の白抜き文字の枠の色は緑色で塗りつぶされる。ワイヤレスマイクロホン30bの多色発光体50bの発光色が赤色であった場合は、2行目の「風の香りも穏やか」という未歌唱文字128の白抜き文字の枠の色は赤色で表示される。また、ワイヤレスマイクロホン30cの多色発光体50cの発光色が青色であれば、3行目の「みんなの笑顔が広がる春」という未歌唱文字130の白抜き文字の枠の色は青色で表示される。そして、ワイヤレスマイクロホン30dの多色発光体50dの発光色が黄色であれば、4行目の「心もうきうきして今にもスキップしそう」という未歌唱文字132の白抜き文字の枠の色は黄色で表示される。すなわち、緑色と赤色と青色と黄色とが歌詞文字群単位で繰り返し色分け表示される。
【0059】
ワイヤレスマイクロホン30の多色発光体50の発光色と同じ色にて歌詞文字群毎に色分けられた歌詞文字の表示において、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dのいずれか1つを持った歌唱者は、そのワイヤレスマイクロホン30a〜30dのいずれか1つの多色発光体50の発光色と同じ色で表示された歌詞文字群に着目していれば、歌唱するタイミングに戸惑うことが好適に解消される。また、4人で歌唱する楽曲を2人で歌唱するために2本のワイヤレスマイクロホン30aおよび30bを接続することで、2人の歌唱者は自分の持っているワイヤレスマイクロホン30aおよび30bの多色発光体50aおよび50bの発光色と同じ色で表示された歌詞文字群に基づいて歌唱することができ、歌唱に迷うことが好適に解消される。
【0060】
図3に戻って、推奨楽曲情報曲抽出手段78は、予め記憶された関係から、マイクレシーバ32との間で有効に接続されたワイヤレスマイクロホン30の個数に基づいて、記憶手段18に記憶された複数の楽曲情報から推奨楽曲情報を抽出する。具体的には、マイクレシーバ32から送信された接続情報に含まれるマイックレシーバ32との間で有効に接続されたワイヤレスマイクロホン30の本数に基づいて、複数の楽曲情報から推奨楽曲情報を抽出する。例えば、マイクレシーバ32との間との間で有効に接続されたワイヤレスマイクロホン30の本数が「2」である場合、複数の楽曲情報から2人で歌唱するデュエット曲或いは2パートで歌唱する楽曲を推奨楽曲情報として抽出する。また、ワイヤレスマイクロホン30の個数が「3」またはそれ以上であれば、2人または3人以上で歌唱する曲或いは2または2以上のパートで歌唱する楽曲を推奨楽曲情報として抽出する。さらに、抽出された楽曲情報には予め歌唱に最適な人数の情報である歌唱最適人数情報が含まれており、マイクレシーバ32との間で有効に接続されたワイヤレスマイクロホン30の本数と楽曲情報に含まれる歌唱最適人数情報との数が一致する楽曲情報を推奨楽曲情報として抽出してもよい。
【0061】
推奨楽曲情報抽出手段78は、マイクレシーバ32との間で有効に接続されたワイヤレスマイクロホン30の搬送周波数の種類が接続情報に含まれる場合、搬送周波数の種類の数と歌唱最適人数情報との数が一致する楽曲情報を推奨楽曲情報とする。
【0062】
推奨楽曲表示手段80は、推奨楽曲情報抽出手段78により抽出された推奨楽曲情報をリモコン装置22の表示器に表示させる。具体的には、推奨楽曲情報抽出手段78によって抽出された推奨楽曲情報の選曲番号がリモコン用送受信手段24からリモコン装置22に送信される。リモコン装置22は受信した選曲番号に基づいて該当する楽曲の曲名、歌手、歌い出しの歌詞などをリモコン装置22の表示器に表示させる。また、リモコン装置用送受信手段24からリモコン装置22に推奨楽曲情報の選曲番号が送信される説明をしたが、カラオケ装置10から配信用ホスト装置12に推奨楽曲情報が送信されるようにしてもよい。カラオケ装置10から配信ホスト装置12に推奨楽曲情報が送信された場合、配信用ホスト装置12とリモコン装置22とが通信可能であって、配信用ホスト装置12からリモコン装置22に推奨楽曲情報が送信され、リモコン装置22の表示器に推奨楽曲情報が表示されてもよい。
【0063】
図14から
図17は、ワイヤレスマイクロホン30内の電子制御手段、マイクレシーバ32内のマイク電子制御手段32f、カラオケ装置10の電子制御手段14により実行され制御の一例を示すフローチャートであり、繰り返し実行されるものである。
図14は、ワイヤレスマイクロホン30において実行される制御作動を示し、
図15はマイクレシーバ32において実行される制御作動を示し、
図16および
図17はカラオケ装置10において実行される制御作動を示している。
【0064】
図14において、たとえばワイヤレスマイクロホン30aでは、先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、ワイヤレスマイクロホン30aの電源が投入されたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合はS1が繰り返し実行されるが、肯定された場合は、S2において、送信周波数選択スイッチSWa〜SWdに予め設定された複数種類の搬送周波数のうちの1つが設定され、設定された搬送周波数が発生させられる。その搬送周波数はワイヤレスマイクロホン30aに入力された音が変調され,変調された信号が赤外線を介してマイクレシーバ32へ送信される。
【0065】
次いで、周波数信号決定手段60に対応するS3では、設定された1つの搬送周波数に基づいて、多色発光体50aの発光色が決定される。具体的には、ワイヤレスマイクロホン30aに設定された搬送周波数に基づいて、予め設定された関係から多色発光体50aの発光色が決定される。
【0066】
多色発光体駆動手段62に対応するS4において、決定された発光色で多色発光体50aを発光させるように、多色発光体50aが駆動決定される。
【0067】
図15において、マイクレシーバ32では、先ず、S10において、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dのいずれかから送信された搬送周波数の接続(受信)が有効に成立したか否かが判断される。このS10の判断が否定される場合はS10の判断が繰り返し実行されるが、肯定される場合は、接続情報出力手段64に対応するS11において、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dとマイクレシーバ32との間の接続情報がカラオケ装置10の電子制御手段14に送信される。具体的には、周波数分離器32bにより分離された音搬送信号の数すなわち接続(受信)が有効に成立したチャンネル数、およびそのチャンネルの種類(搬送周波数)を表す接続情報を生成してカラオケ装置10の電子制御手段14へ送信される。
【0068】
図16において、カラオケ装置10の電子制御手段14では、先ずS20において、接続(受信)が有効に成立したチャンネル数、およびそのチャンネルの種類(搬送周波数)を表す接続情報をマイクレシーバ32から受信したか否かが判断される。このS20の判断が否定される場合はS20が繰り返されるが、肯定される場合は、S21において、その接続(受信)が有効に成立したチャンネル数、およびそのチャンネルの種類(搬送周波数)を表す接続情報がRAMに記憶される。
【0069】
S22において、RAMに一時記憶された接続情報に基づいて、使用されているワイヤレスマイクロホン30の個数が算出される。具体的には、接続情報に含まれるチャンネル数、およびそのチャンネルの種類(搬送周波数)に基づいてワイヤレスマイクロホン30a〜30dのうちの使用されているワイヤレスマイクロホンの本数が算出される。
【0070】
次いで、推奨曲情報抽出手段78に対応するS23では、記憶手段18に記憶されている複数の楽曲情報から、S22において算出されたワイヤレスマイクロホンの本数に基づいて、推奨楽曲情報が決定される。具体的には、S22において算出されたワイヤレスマイクロホンが2本である場合には、記憶手段18に記憶されている複数の楽曲情報からデュエット曲に関係する楽曲情報が推奨楽曲情報として抽出される。
【0071】
そして、推奨楽曲表示手段80に対応するS24では、S23において決定された推奨楽曲情報が、リモコン装置22の表示器に表示される。具体的には、推奨楽曲情報の選曲番号をカラオケ装置10のリモコン用送受信手段24からリモコン装置22に送信される。リモコン装置22は送信された推奨楽曲情報の選曲番号に基づいて、たとえば曲番号(選曲番号)、曲名、歌手名、歌いだし歌詞などを含む一覧表がリモコン装置22の表示器に表示される。
【0072】
続いて、
図17のS25においては、所定の楽曲が選曲予約されたか否かが判断される。このS25の判断が否定される場合はS25が繰り返し実行されるが、肯定される場合は、歌詞文字情報生成手段74に対応するS26およびS27が実行されるとともに、歌詞文字情報表示手段76に対応するS28が実行される。
【0073】
S26においては、S21においてRAMに記憶されたマイクレシーバ32が有効に接続したワイヤレスマイクロホン30の本数および搬送周波数に基づいて、その接続されたワイヤレスマイクロホン30の周波数に基づいて、ワイヤレスマイクロホン30の多色発光体50の発光色と同じ色となるように歌詞文字の表示色が決定される。
【0074】
S27においては、S26において決定された色の歌詞文字群で構成された歌詞文字が生成される。
【0075】
そして、S28においては、S27において生成された歌詞文字が、デュエット曲でない楽曲の場合は
図4〜
図8に例示されるように、デュエット曲である場合は
図9から
図13に例示される。歌詞文字は、選曲楽曲の再生に同期して表示器44において逐次表示される。
【0076】
上述のように、本実施例によれば、本実施例のカラオケ装置10によれば、選曲された楽曲情報に含まれる歌詞文字情報と、マイクレシーバ(前記音入力受信装置)32の複数個のワイヤレスマイクロホン30a〜30dとの接続状態を表す接続情報と、記憶手段18に予め設定された歌詞の色分け表示単位とに基づいて色分けされた歌詞文字群を生成する歌詞文字情報生成手段74と、歌詞文字情報生成手段74により生成され色分けされた歌詞文字を表示装置(歌詞文字表示装置)44に表示させる歌詞文字情報表示手段76とが、備えられるので、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dのいずれかをそれぞれ持った複数の歌唱者のうちの所定の歌唱者は、表示装置44に表示された歌詞文字のうちのその所定の歌唱者に対応する色で表示された一群の歌詞文字を歌唱タイミングの前に予め認識することができる。これにより、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dのいずれかをそれぞれ持った複数の歌唱者が1つの楽曲の歌詞を歌う場合に、表示器44に表示される歌詞文字のどの部分を歌唱するかを容易に把握することを可能とするカラオケ装置を提供することができる。
【0077】
また、本実施例のカラオケ装置10によれば、マイクレシーバ(音入力受信装置)32は、複数個のワイヤレスマイクロホン30a〜30dから発信された信号の周波数を受信し、複数個のワイヤレスマイクロホン30a〜30dと相互に異なるチャンネルでそれぞれ接続するものであり、接続情報が表す前記複数個のワイヤレスマイクロホン30a〜30dとの接続状態は、複数個のワイヤレスマイクロホン30a〜30dのうちのマイクレシーバ32との間で有効に接続されたワイヤレスマイクロホンの個数を表すものであって、歌詞文字情報生成手段74は、その複数個のワイヤレスマイクロホン30a〜30dのうちのマイクレシーバ32との間で有効に接続されたワイヤレスマイクロホンの個数と記憶手段18に予め設定された歌詞の色分け表示単位とに基づいて色分けされた歌詞文字群を生成することができる。これにより、マイクロホン30をそれぞれ持った複数の歌唱者が1つの楽曲の歌詞を歌う場合に、表示装置44に表示される歌詞文字のどの部分を歌唱するかを容易に把握することを可能とするカラオケ装置を提供することができる。
【0078】
また、本実施例のカラオケ装置10によれば、ワイヤレスマイクロンホン30a〜30dは、複数種類の色で発光可能な多色発光体50a〜50dと、予め設定された複数種類の周波数のうちの設定操作により指定された1種類の周波数を有する主端数信号を決定する周波数信号決定手段と、予め記憶された関係から前記決定された周波数信号の周波数に基づいて決定された発光色で前記多色発光体を発光させる多色発光体駆動手段62とを、含む。このため、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dから出力される周波数信号がどの周波数(チャンネル)で出力されるかを目視可能となる。
【0079】
また、本実施例のカラオケ装置10によれば、歌詞文字情報生成手段74は、予め設定された関係からマイクレシーバ(音入力受信装置)32が有効に接続したワイヤレスマイクロホン30の個数に基づいて、ワイヤレスマイクロンホン30の発光色と同じ色の文字色で歌詞文字群の色分けを決定するものであることから、ワイヤレスマイクロホン30をそれぞれ持った複数の歌唱者のうちの所定の歌唱者は、表示装置44に表示された歌詞文字のうちのその所定の歌唱者が持つワイヤレスマイクロホン30の多色発光体50に表示された色と同じ色の文字色で表示された一群の歌詞文字を歌唱タイミングの前に予め認識することができる。
【0080】
また、本実施例のカラオケ装置10によれば、記憶手段18に記憶された複数種類の楽曲情報から所定の楽曲情報を選択するために選曲操作されるリモコン装置22を備え、予め記憶された関係から、マイクレシーバ(音入力受信装置)32との間で有効に接続されたワイヤレスマイクロホン30の個数に基づいて、記憶手段18に記憶された複数種類の楽曲情報から推奨楽曲情報を抽出する推奨楽曲情報抽出手段78と、推奨楽曲情報抽出手段78により抽出された推奨楽曲情報をリモコン装置22の表示器に表示させる推奨楽曲表示手段80とを、含むことから、リモコン装置22を用いた選曲操作時にマイクロホン30の接続状況に合った推奨楽曲情報を見て選曲することができる利点がある。
【0081】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0082】
例えば、前述の実施例においては、音入力装置としてワイヤレスマイクロホン30a〜30dが用いられていたが、ワイヤードマイクロホンがその一部または全部に替えて用いられてもよい。ワイヤードマイクロホンが用いられる場合には、その接続情報としては、たとえばワイヤードマイクロホンの接続コネクタの接続完了が検知されたことを示すものが用いられる。
【0083】
また、前述の実施例において音入力装置として用いられているワイヤレスマイクロホン30a〜30dは、赤外線を介してカラオケ装置へ信号を送信するものであったが、たとえば近距離通信方式の電波を介して信号を創始するものであってもよい。
【0084】
また、前述の
図17のS25では、選曲の完了判断が肯定されてからS26〜S27における歌詞テロップの生成が開始されていたが、選曲楽曲の演奏開始判断が肯定されてからS26〜S27における歌詞テロップの生成が開始されるようにしてもよい。
【0085】
前述の実施例では、ワイヤレスマイクロホン30a〜30dと音搬送信号検出器との間の接続情報、すなわち周波数分離器32bにより分離された音搬送信号の数すなわち接続(受信)が有効に成立したチャンネル数、およびそのチャンネルの種類(搬送周波数)を表す信号は、マイクレシーバ32の接続情報出力手段64において発生させられてカラオケ装置10の電子制御手段14へ送信されていたが、カラオケ装置10内に接続情報出力手段64が備えられていて、そこで接続情報が発生させられてもよい。
【0086】
前述の実施例では、選曲予約はリモコン装置22を操作することにより行われていたが、カラオケ装置10の操作パネルを操作することにより行われてもよい。その操作パネルはカラオケ装置10から取り外し可能に設けられていてもよい。
【0087】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。