特許第6626471号(P6626471)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッドの特許一覧
<>
  • 特許6626471-ビーコンとの同期の管理 図000002
  • 特許6626471-ビーコンとの同期の管理 図000003
  • 特許6626471-ビーコンとの同期の管理 図000004
  • 特許6626471-ビーコンとの同期の管理 図000005
  • 特許6626471-ビーコンとの同期の管理 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6626471
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】ビーコンとの同期の管理
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20191216BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20191216BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20191216BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20191216BHJP
   G04G 21/00 20100101ALI20191216BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20191216BHJP
【FI】
   H04M1/00 V
   H04W56/00 110
   H04W84/10 110
   H04W92/18
   G04G21/00 D
   H04M11/00 302
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-113174(P2017-113174)
(22)【出願日】2017年6月8日
(65)【公開番号】特開2017-220932(P2017-220932A)
(43)【公開日】2017年12月14日
【審査請求日】2017年6月8日
(31)【優先権主張番号】16173992.5
(32)【優先日】2016年6月10日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】ゾラン・ランデロヴィッチ
【審査官】 寺谷 大亮
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0078912(US,A1)
【文献】 特開2014−110636(JP,A)
【文献】 特開2015−023441(JP,A)
【文献】 特開2011−044150(JP,A)
【文献】 特開2013−084304(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04G 3/00−99/00
H04M 1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のビーコン(300)と通信するように構成している第1の通信モジュールを備える第1の端末(100)を有する通信アセンブリー(1)であって、
各ビーコン(300)は、データ(Mi)を特定の周期(Pi)で、繰り返し送信及び/又は受信することを可能にする通信回路を有し、
当該通信アセンブリーは、さらに、第2の通信モジュールを有する第2の端末(200)を有し、
前記第2の端末は、前記第2の通信モジュールによってその環境を走査して範囲内の複数のビーコンの存在を検出するように構成されており、
これによって、検出された各ビーコンに対して、前記特定の周期と、及び基準点とメッセージ(Mi)の送信の開始時の間の期間に対応する時間オフセットとを取得し、これらをリストとして前記第1の端末に送り、
前記第1の端末は、
前記第2の端末から送られた前記リストの中から、検出された複数のビーコンの少なくともつを選択し、前記第1の通信モジュールを、選択されたビーコンのそれぞれと同期するように、特定の周期及び時間オフセットを用いて、アクティブにして、これらのビーコンのそれぞれから少なくとも1点の情報を取得し、
前記第1の通信モジュールの前記選択と適切な前記アクティブ化の間に、選択されたビーコンの時間オフセットと周期の持続時間から計算を行うことによって当該ビーコンの監視順序を決め、
前記選択されたビーコンのデータ(Mi)が同時に伝送される場合には、前記第1の通信モジュールは、前記データ(Mi)の監視をスキップする、
ように構成されている
ことを特徴とする通信アセンブリー。
【請求項2】
前記第1の端末は、腕時計であり、
前記第2の端末は、コンピューター、電子タブレット、移動体電話、又はこのタイプのサービスを提供するゲートウェイのような他のデバイスを含む群から選択される
ことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリー。
【請求項3】
前記第1の端末は、さらに、前記第2の端末によって送られたデータを表示する表示デバイスと、及び前記第2の端末によって検出された複数のビーコンから所望のビーコンを選ぶ制御デバイスとを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリー。
【請求項4】
複数のビーコン(300)と通信するように構成している第1の通信モジュールを備える第1の端末(100)と、及び第2の通信モジュールを有する第2の端末(200)とを有する通信アセンブリーを動作させる方法であって、
各ビーコン(300)は、特定の周期(Pi)でデータ(Mi)を繰り返し送信及び/又受信することを可能にする通信回路を有し、
当該方法は、
前記第2の端末を用意し、前記第2の通信モジュールをアクティブにするステップと、
前記第2の端末の前記第2の通信モジュールによって環境を走査して範囲内の複数のビーコンを検出して、各ビーコンごとに周期の情報及び所定の瞬間に対する時間オフセットに関する情報を取得するステップと、
各ビーコンごとに、前記周期の情報及び前記所定の瞬間に対する時間オフセットに関する情報をリストとして第1の端末に送るステップと、
前記第1の端末において、前記第2の端末から送信された前記リストの中から少なくとも1つのビーコンを選択するステップであって、次に、選択されたビーコンの周期と同期させてそのビーコンを監視するために、前記第1の端末の前記第1の通信モジュールをアクティブにする、前記選択するステップと
を有し、
前記選択するステップによって、少なくとも2つのビーコンの選択が可能になり、
当該方法は、さらに、前記第1の通信モジュールの前記選択と適切な前記アクティブ化の間に、選択されたビーコンの時間オフセットと周期の持続時間から計算を行うことによって当該ビーコンの監視順序を決めるように管理するステップと、
前記選択されたビーコンのデータ(Mi)が同時に伝送される場合には、前記第1の通信モジュールは、前記データ(Mi)の監視をスキップするステップと、を有する
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
前記情報を取得するステップは、監視時に計算することによって行う
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記情報を取得するステップは、要求を送ることによって行われる
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ビーコンを選択するステップは、前記第1の端末において、既存のパラメーターに基づいて自動的に行われる
ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記ビーコンを選択するステップは、前記第1の端末の表示デバイス上に、検出された複数のビーコンの前記リストを表示し、前記第1の端末の制御デバイスを介してユーザーが選択をすることを可能にすることによって行われる
ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記第1の端末は、腕時計であり、
前記第2の端末は、コンピューター、電子タブレット、移動体電話、又はこのタイプのサービスを提供するゲートウェイのような他のデバイスを含む群から選択される
ことを特徴とする請求項4〜のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のビーコンと通信するように構成している第1の通信モジュールを備える第1の端末を有する通信アセンブリーに関する。各ビーコンは、情報を送るトランスミッターを有し、各トランスミッターは、特定の時間間隔の間に特定の周期でデータを送信するように構成している。
【背景技術】
【0002】
コネクテッド装置が発展するにしたがって、これらのコネクテッド装置が用いられる様々な環境が発展してきた。このような環境は、例えば、ビーコンを介して情報を送るようにされている。これらのビーコンは、データを送ることができるようにするために、Bluetooth(登録商標)タイプのプロトコルを用いるトランスミッターによって構成している。これらのデータは、温度や位置情報を与えたり、単に広告などに関連する情報を送信したりするセンサーにリンクされていることがある。
【0003】
これらのビーコンには、電池、太陽電池のようなエネルギー回収要素、又は主幹電力網によってパワーが供給され、したがって、ビーコンは、以下のように機能する情報又はデータのトランスミッターである。このことには、無線周波数リンクによってデータを送ることを可能にする制御回路に接続されるアンテナを備えたトランスミッター回路が関係している。ビーコンはそれぞれ、伝送されるべき情報を含む一又は複数のメッセージを送るように構成している。このメッセージは、例えば、3つの広告用周波数上でBluetooth規格を用いて、周期的に伝送される。したがって、メッセージが一定間隔で伝送されると理解することができる。各ビーコンには自身の伝送間隔があるので、ビーコンの伝送は、一般的にはランダムに、互いに対してシフトしている。
【0004】
このようなデータを取得するために、電話やコンピューターのような携行可能なデバイスがそのレシーバモジュールを連続的にアクティブにして、これによって、周波数を走査して異なるトランスミッタービーコンを検出して、それらのビーコンの少なくとも1つを選択する。そして、携行可能なデバイスのレシーバーモジュールは、選択されたビーコンの一又は複数の利用可能な周波数をターゲットとし、特定機能のために前記ビーコンによって送られたメッセージを受信することができる。
【0005】
しかし、この受信構成には、パワー消費についての課題がある。実際に、パワー消費は、携行可能電子デバイスの有用性の重要な基準となる。なぜなら、このような電子デバイスは電池を搭載しており、このことは、自律動作性が制限されることを意味しているからである。可能な限り早くアクティブなビーコンをそれぞれ検出してこのビーコンのメッセージを受信するために、しばしば最大の感度であるように動作しているレシーバーモジュールを連続的にアクティブにすると、前記携行可能電子デバイスの自律動作性に影響を与えてしまう。このパワー消費の基準は、手首に着用される腕時計や他のデバイスのような携行可能電子デバイスにおいては、なおさら重要となる。なぜなら、これらの電子デバイスにはパワー消費の点でさらに大きな制約があるからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、自律動作性が重要である携行可能なデバイスをビーコンと同期させるためにパワー消費を最適化するような方法を提供することによって、従来技術の課題を改善しようするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このために、本発明は、複数のビーコンと通信するように構成している第1の通信モジュールを備える第1の端末を有する通信アセンブリーに関する。各ビーコンは、データを特定の周期で、送信及び/又は受信することを可能にする通信回路を有し、当該通信アセンブリーは、さらに、第2の通信モジュールを有する第2の端末を有し、前記第2の端末は、前記第2の通信モジュールによってその環境を走査して範囲内のビーコンの存在を検出するように構成しており、これによって、検出された各ビーコンに対して、前記特定の周期と、及び基準点とメッセージの送信の開始時の間の期間に対応する時間オフセットとを取得し、これらを前記第1の端末に送り、前記第1の端末は、検出されたビーコンの少なくとも1つを選択し、前記第1の通信モジュールを、選択されたビーコンと同期するように、特定の周期及び時間オフセットを用いて、アクティブにして、このビーコンから情報を取得するように構成している。
【0008】
本発明には、短い固定間隔で第2の端末を監視し、パワー消費が比較的重要ではないこの第2の端末を用いることのみによって、デフォルトで、主端末のパワー消費を抑えるという利点がある。この第2の端末は、ビーコンと、各ビーコンの周波数と時間間隔のパラメーターを検出する予備的ステップに用いられ、前記主端末は、単に、第2の端末によって供給されるビーコンから1つのビーコンを選び、そのビーコンと同期しなければならない。
【0009】
好ましい実施形態において、前記第1の端末は、腕時計であり、前記第2の端末は、コンピューター、電子タブレット、移動体電話、又は公共の場所(駅、空港、ショッピングセンターなど)にて利用可能であってこのタイプのサービスカタログを提供している他の同様なゲートウェイを含む群から選択される。
【0010】
別の好ましい実施形態において、前記第1の端末は、さらに、前記第2の端末によって送られたデータを表示する表示デバイスと、及び前記第2の端末によって検出されたビーコンから所望のビーコンを選ぶ制御デバイスとを有する。
【0011】
本発明は、さらに、複数のビーコンと通信するように構成している第1の通信モジュールを備える第1の端末と、及び第2の通信モジュールを有する第2の端末とを有する通信アセンブリーを動作させる方法であって、各ビーコンは、特定の周期でデータを送信及び/又受信することを可能にする通信回路を有し、
当該方法は、
前記第2の端末を用意し、前記第2の通信モジュールをアクティブにするステップと、
前記第2の端末の前記第2の通信モジュールによって環境を走査して範囲内のビーコンを検出して、各ビーコンごとに周期の情報及び所定の瞬間に対する時間オフセットに関する情報、そして、具体的には、ビーコンのタイプの識別情報とその機能(広告、温度など)、を取得するステップと、
各ビーコンごとに、前記周期の情報及び前記所定の瞬間に対する時間オフセットに関する情報、そして、具体的には、その時間オフセットとビーコンの機能を識別する情報、を送るステップと、
前記第1の端末において、少なくとも1つのビーコンを選択し、次に、そのビーコンを選択されたビーコンの周期と同期させてそのビーコンを監視するために、前記第1の端末の前記第1の通信モジュールを構成してアクティブにするステップと
を有する。
【0012】
第1の好ましい実施形態において、前記情報を取得するステップは、監視時に計算することによって行う。
【0013】
第2の好ましい実施形態において、前記情報を取得するステップは、要求を送ることによって行われる。
【0014】
第3の好ましい実施形態において、前記ビーコンを選択するステップは、前記第1又は第2の端末において、既存のパラメーターに基づいて自動的に行われる。
【0015】
第4の好ましい実施形態において、前記ビーコンを選択するステップは、前記第1の端末の表示デバイス上に、検出されたビーコンのリストを表示し、前記第1の端末の制御デバイスを介してユーザーが選択をすることを可能にすることによって行われる。
【0016】
第5の好ましい実施形態において、前記選択するステップによって、少なくとも2つのビーコンの選択が可能になり、当該方法は、さらに、前記第1の通信モジュールの前記選択と適切な前記アクティブ化の間に、選択されたビーコンのオフセットと周期の持続時間から計算を行うことによって当該ビーコンの監視順序を決めるように管理するステップを有する。
【0017】
別の好ましい実施形態において、前記第1の端末は、腕時計であり、
前記第2の端末は、コンピューター、電子タブレット、移動体電話、又は公共の場所(駅、空港、ショッピングセンターなど)にて利用可能であってこのタイプのサービスカタログを提供している他の同様なゲートウェイを含む群から選択される。
【0018】
添付の図面を参照しながら例として与えられる本発明の少なくとも1つの実施形態についての下記の詳細な説明を読むことによって、本発明に係るデバイスの目的、利点及び特徴をより明確に理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る通信アセンブリーについての概略図である。
図2】本発明に係る通信アセンブリーについての概略図である。
図3】ビーコンのデータ送信の時間グラフを示している。
図4】ビーコンと端末のデータ送信の時間グラフを示している。
図5】異なるビーコンと端末のデータ送信の時間グラフを示している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に、本発明に係るアセンブリー1を示している。このようなアセンブリーは、複数のビーコン300を有する。ビーコン300はそれぞれ、電子デバイスが搭載されるケース302の形態となっている。この電子デバイスは、電源ユニット304によってパワー供給される。この電源ユニット304は、電池、アキュムレーター又は太陽電池のような自律的ユニットであることができる。この自律的ユニットの利点は、エネルギーに関して他に依存していないことである。代わりに、利用可能な場合に、電力網からの直接的な電源を用いることができる。
【0021】
電子デバイスは、メモリーユニット308に接続された演算ユニット又はマイクロコントローラー306を有する。このメモリーユニット308は、データを格納するようにはたらき、フラッシュ技術(NOR、NAND)を用いる非揮発性メモリーユニットであることができる。
【0022】
電子デバイスは、さらに、クロック回路310を有する。これは、ビーコン300のタイミングを行い、データのログ取りや送信のための正確なタイムベースとしてはたらく。
【0023】
電子デバイスは、さらに、外部と通信するために、少なくとも1つのアンテナ314を有する通信回路312を有する。この通信回路312によって、さらに、移動体電話、タブレット、コンピューター、腕時計のような専用デバイス100にデータを送信(及び/又は受信)することが可能になる。
【0024】
通信するために、ビーコン300はそれぞれ、メッセージMi、すなわち、データ、を送るように構成している。このメッセージMiは、例えば、Bluetooth、NFC、Wi−Fi、ZigBee又は他のプロトコルであることができる第1のプロトコルによって送信される。このメッセージMiは、このメッセージMiが繰り返されるように、特定の周期Piで一又は複数の特定の周波数Fiを用いて伝送される。
【0025】
アセンブリー1は、さらに、少なくとも1つの第1の端末100を有する。この第1の端末は、好ましくは、腕時計、リストバンド又は装飾品である。この第1の端末は、リストバンド102が取り付けられているケース101を有する。このケースは、電源ユニットによってパワー供給され、少なくともメモリーデバイスに接続されるマイクロコントローラーのような制御ユニットを有する電子モジュール103と、情報を表示する表示デバイス104と、及びデータを送信し受信することができる第1の通信モジュール105とを有する。第1の通信モジュール105は、ビーコン300の通信回路312と通信することができるように構成している。
【0026】
本発明によって、第1の端末100がこのビーコン300からデータMiを受信することができるように、第1の端末100をビーコン300の少なくとも1つと同期させる。
【0027】
このために、本発明によって、第2の端末200を巧妙に用いる。この第2の端末200は、電話、コンピューター、タブレットのような電子デバイス、又は公共の場所(駅、空港、ショッピングセンターなど)にて利用可能でありこのタイプのサービスカタログを提供するゲートウェイのような任意の他のデバイスである。この第2の端末は、第2の電子モジュール210を搭載するケース201を有する。この第2の電子モジュール210は、表示デバイス202に接続され、電源204によってパワー供給される。第2の電子モジュール210は、メモリーデバイス212に接続される演算ユニット211、制御デバイス213、センサー214、そして、第2の通信モジュール215を有する。この第2の通信モジュール215は、Bluetooth、GSM(登録商標)、Wi−Fi又はZigBeeのような通信プロトコルを用いることができる。
【0028】
この第2の端末200は、検出動作を行い近くのビーコンのリストを作る中間手段として用いられる。これを行うために、第2の端末200は、その第2の通信モジュール215が動作状態にセットされ、第2の端末200が第1の端末100とビーコン300と通信することを可能にする少なくとも1つの通信プロトコルを用いるように用いられる。
【0029】
第2の端末200の第2の通信モジュール215の動作は、以下の通りである。第1のステップは、第2の通信モジュールを用いて走査することを伴う。この走査は、第2の端末200と複数のビーコン300との共通プロトコルを用いて行われる。この走査によって、範囲内にあるビーコン300を識別することができる。
【0030】
これらのビーコン300を検出すると、第2のステップにおいて情報を集める。このために、第2の端末200は、受信モードに切り替わって、各ビーコン300の識別子及び可能性としてはその属性のいくつか(ビーコンのタイプ、利用可能な情報のタイプ、利用可能なプロトコルなど)を取得する。この第2の端末200の監視窓によって、各ビーコンに対する送信情報を取得することができる。実際に、ビーコン300にはそれぞれ、特定の周期Piがある。これらの情報は、第2の端末200によって取得される。この周期の情報を得るために、第2の端末200は、各ビーコンの送信を解析して、これらのデータを計算したり、又は情報を取得する要求を送ったりすることができる。各ビーコン300の解析には、所定の経過時間にわたって各ビーコンを監視することを伴う。これによって、特定の周期Piを測定し、利用可能な場合に特定の付加的情報、そして、メッセージMの持続時間を得ることができる。
【0031】
少なくとも周期の情報及び所定の瞬間に関連する時間オフセットの情報を各ビーコン300ごとに取得すると、第2の端末200はこれらを収集して、第2の通信モジュール215を介して第1の端末100へと送ろうとするリスト又はカタログを作る。この第1の端末100は、端末200のメッセージが到来していないか規則的かつ最適化された間隔で監視する。この端末200は、端末100に非常に近いことが多い。
【0032】
そして、第1の端末100は、少なくとも1つのビーコン300を選択することができるようになる。このために、リスト上のビーコンの選択は、手動又は自動的であることができる。手動で選択する場合、このリストが第1の端末の表示デバイス上に表示され、制御デバイスによって、ユーザーは、周辺の異なるビーコンを把握して、それらのうちの1つを選択することができる。自動選択の場合には、この選択を、お気に入り、所望の情報のタイプ、利用可能なプロトコル、選択頻度のような基準に基づいて行うことができる。
【0033】
ビーコンが選択されると、第1の端末は、ビーコンによって送られたメッセージを取得するために、監視モードに切り替わることができる。巧妙に、第1の端末は、第2の端末によって与えられたビーコンに関連する情報を用いて、パワー消費を最適化して、必要なときに、かつ、メッセージMi全体を得るのに必要な時間にわたってのみ監視する。実際に、周期の情報Piによって、第1の端末が第1の通信モジュールの監視モードを必要なときにのみ、アクティブにすることが可能になる。すなわち、受信することが可能になる。このために、第2の端末200によって別の情報が供給され、この他の情報は、時間シフト持続時間Di又はオフセットである。この時間シフト持続時間Diは、所定の基準時点とビーコンによるメッセージの送信の開始時との間の期間に対応する。図3は、ビーコン300のデータ送信の時間グラフを示している。このビーコンが定期的にメッセージMを送ることは明白である。しかし、第1の端末100とビーコン300の間を同期させるために、周期Piを有することだけでは十分ではない。このために、次のメッセージMが送られるよりも前に留まる所定/所与の時点t0からの時間を知ることを可能にするような時間シフト持続時間Diがあることが必要である。
【0034】
結果的に、第1の端末100がデータ受信モードに切り替わると、図4に示すように、瞬間t1から所与/所定の瞬間t0に対する時間シフトの持続時間Diを適用する。結果的に、第1の端末100は、ビーコンがメッセージMを送る正確な経過時間にわたってその第1の通信モジュール105を受信モードONであるようにアクティブにすることができる。この同期構成によって、好ましいことに、第1の通信モジュールの動作時間を制限することができ、したがって、パワー消費を制限することができる。
【0035】
変形例において、第1の端末100がいくつかのビーコン300からメッセージを受信することができるようにすることを想到することができる。この場合、第1の端末100は、第2の端末200を介して取得された各ビーコン300の情報を取得する。この情報が、監視と受信のシーケンスを定めるために収集される。実際に、ビーコンはそれぞれ、所与/所定の瞬間に対して、自身の周期Pi及び自身の時間シフト持続時間Diを有する。このようにして、どのビーコンを最初に監視すべきかどうかを決めるための計算を行うことによって管理ステップを行うことが必要となる。これらの計算は、時間シフト持続時間及び周期によって行われる。
【0036】
次に、図5の例は、異なるビーコンB1、B2及びB3の時間グラフを示している。ビーコンB1は、周期P1でメッセージM1を送り、ビーコンB2は、周期P2でメッセージM2を送り、ビーコンB3は、周期P3でメッセージM3を送る。この図5において、周期P1、P2及びP3が互いに異なり、メッセージM1、M2及びM3の大きさが異なることは明らかである。したがって、メッセージをすべて取得するのに必要なパワーを抑えるために、これらのビーコンのメッセージを監視することができるようにこれらのビーコンを管理することが必要になる。図5に示す構成において、瞬間t0から、以下の順で、異なるビーコンのメッセージを監視することができることは明らかである。すなわち、メッセージM1、その後で、メッセージM2、その後で、メッセージM3である。監視する順序の変形例としては、メッセージM3、その後に、メッセージM1、その後に、メッセージM2というものがある。
【0037】
重なり合いの問題がある場合には、すなわち、複数のメッセージMiが同時に伝送される場合には、第1の端末100の電子モジュール103は、これらのメッセージMiの監視をスキップすることができる。
【0038】
なお、添付の請求の範囲において定められる本発明のフレームワークから逸脱せずに、当業者に明らかな様々な改変及び/又は改善及び/又は組み合わせを、上に概説した本発明の異なる実施形態に対して行うことができることを理解することができるであろう。
【符号の説明】
【0039】
1 通信アセンブリー
100 第1の端末
101 ケース
103 電子モジュール
104 表示デバイス
200 第2の端末
210 第2の電子モジュール
201 ケース
202 表示デバイス
204 電源
212 メモリーデバイス
211 演算ユニット
213 制御デバイス
214 センサー
215 第2の通信モジュール
300 ビーコン
302 ケース
304 電源ユニット
308 メモリーユニット
306 マイクロコントローラー
310 クロック回路
312 通信回路
314 アンテナ
図1
図2
図3
図4
図5