(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6626483
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】植物由来ワセリン
(51)【国際特許分類】
A61K 8/39 20060101AFI20191216BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20191216BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20191216BHJP
A61K 8/86 20060101ALI20191216BHJP
A61K 8/92 20060101ALI20191216BHJP
A61Q 1/00 20060101ALI20191216BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20191216BHJP
【FI】
A61K8/39
A61K8/34
A61K8/37
A61K8/86
A61K8/92
A61Q1/00
A61Q19/00
【請求項の数】9
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-164495(P2017-164495)
(22)【出願日】2017年8月29日
(62)【分割の表示】特願2015-513061(P2015-513061)の分割
【原出願日】2013年4月15日
(65)【公開番号】特開2018-21054(P2018-21054A)
(43)【公開日】2018年2月8日
【審査請求日】2017年8月29日
(31)【優先権主張番号】13/477,337
(32)【優先日】2012年5月22日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】590003065
【氏名又は名称】ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】レイフイー,ララ,マリー
(72)【発明者】
【氏名】チエイニー,マイケル,チヤールズ
(72)【発明者】
【氏名】ドブコウスキー,ブライアン,ジヨン
(72)【発明者】
【氏名】サブラマニアン,ビベク
(72)【発明者】
【氏名】ワン,チアン
【審査官】
田中 雅之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−124301(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/078991(WO,A1)
【文献】
特開平06−321731(JP,A)
【文献】
Moi Moi Lip Remedy,Mintel GNPD,2009年 1月,ID#1052993,URL,https://portal.mintel.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)10から60重量%のトリグリセリド;
(ii)5から40重量%のヒマシ油;
(iii)20から40重量%のグリセリン;および
(iv)0.5から10重量%のポリグリセリルリシノレエート
を含む化粧品組成物。
【請求項2】
前記ポリグリセリルリシノレエートが2から20個のグリセロール反復単位を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ポリグリセリルリシノレエートが4から10個のグリセロール反復単位を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記ポリグリセリルリシノレエートがポリグリセリル−6 ポリリシノレエートである、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
無水である、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
さらに、トリヒドロキシステアリン、12−ヒドロキシステアリン酸およびその組合せから成る群より選択される物質を0.1から15重量%含む、請求項1から5のいずれかに記載の化粧品組成物。
【請求項7】
前記物質が3から6重量%の量で存在する、請求項6に記載の化粧品組成物。
【請求項8】
前記ポリグリセリルリシノレエートが1から8重量%存在する、請求項1から7のいずれかに記載の化粧品組成物。
【請求項9】
Reich−Robbins評価を使用してSAMBA Visual Appearance Systemから測定した、3から15の平均光沢値を示す、請求項1から8のいずれかに記載の化粧品組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚感触審美性を改善し、皮膚に健康的な光沢を付与するワセリンの植物ベース類似体に関する。
【背景技術】
【0002】
ヴァセリン(Vaseline)(登録商標)ブランドで市販されているワセリンは、閉塞性の物質である。該物質は皮膚に載せると、水分蒸発を防止する。水分の保持によって治癒を促進し、寒冷気候条件下でのひび割れ/剥離の発生を制御する。
【0003】
ワセリンは残念ながら、製剤にべとべとした感触を付与する。さらにワセリン含有物質は、皮膚への塗布時に良好な光沢を与えるよう処方することが容易ではない。
【0004】
特許文献1(Swaile et al.)は、ワセリンの代替物としての水素添加ヒマシ油ベース組成物について記載している。これらの組成物は、発汗から生じる悪臭の防止または除去に有効となる水性または無水系として処方された消臭剤である。水素添加ヒマシ油に加えて、該組成物は増粘剤または構造化剤、たとえば12−ヒドロキシステアリン酸およびその誘導体、アルコール液体担体、たとえばグリセリンおよびポリグリセロールならびに通常、大量の水を含む。該組成物は消臭に有用であることが報告されているが、ワセリン含有製剤に関連する皮膚感触特性または光沢の改善についての指摘はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第2007/0224142号明細書
【発明の概要】
【0006】
(i)10から60重量%のトリグリセリド;
(ii)5から40重量%のヒマシ油;
(iii)10から50重量%のグリセリン;および
(iv)0.5から10重量%のポリグリセリルリシノレエート
を含む化粧品組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
植物ベース組成物が良好な皮膚光沢および皮膚感触審美性を付与できることが今や見出された。該組成物は、トリグリセリド、グリセリン、ヒマシ油およびポリグリセリルリシノレエートの組合せを必要とする。
【0008】
本発明の第1の構成成分は、トリグリセリドの構成成分である。代表的なトリグリセリドとしては、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ココナツ油、ヒマワリ種子油、ベニバナ油、綿実油、オリーブ油およびその混合物が挙げられる。カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドおよびココナツ油はそれぞれ特に有用である。
【0009】
トリグリセリドの量は、組成物の10から60重量%の、好ましくは20から50重量%の、最適には30から45重量%の範囲であってよい。
【0010】
本発明の別の構成成分は、ヒマシ油、特に水素添加ヒマシ油、ヒマシ種子油またはその組合せである。ヒマシ油の量は、組成物の5から40重量%の、好ましくは10から30重量%の、最適には15から25重量%の範囲であってよい。本発明の目的では、ヒマシ油はトリグリセリドとは見なされない。
【0011】
さらなる有用な構成成分は、グリセロールとしても公知のグリセリンである。この物質の量は、組成物の10から50重量%の、好ましくは20から40重量%の、最適には25から35重量%の範囲であってよい。
【0012】
さらなる構成成分は、ポリグリセリルリシノレエートである。グリセロール反復単位の数は、2から20個の、好ましくは4から10個の、最適には約6個の反復単位であってよい。「リシノレエート」という用語は本明細書では、グリセロールのモノおよびポリリシノレエートエステルを含む。リシノレエートがポリ形である場合、モノリシノレエート単位の数は、2から20個の、特に2から5個の範囲であってよい。最も好ましくは、バーネット・プロダクツ社(Barnet Products Corp.)が商標Hexaglyn PR−156で販売し、ポリグリセリル−6ポリリシノレエートというINCI名を有するポリグリセリル−6ポリリシノレエートである。この物質の量は、組成物の0.5から10重量%の、好ましくは1から8重量%の、最適には4から6重量%の範囲であってよい。
【0013】
トリヒドロキシステアリン、12−ヒドロキシステアリン酸およびその組合せから成る群より選択される脂肪酸物質が存在することが好都合なことがある。これらの物質の量は、存在する場合、組成物の0.1から15重量%の、好ましくは0.5から10重量%の、より好ましくは2から8%の、最適には3から6重量%の範囲であってよい。
【0014】
有利には、しかし必ずというわけではないが、組成物は無水となる。「無水」という用語は、組成物の0から5%、好ましくは0から2%の、最適には0重量%の水の存在を意味する。
【0015】
有用であるが補助的な別の本発明の構成成分は、乳化剤、たとえばレシチンである。レシチンの量は、組成物の0.01から2重量%の、好ましくは0.1から1重量%の、最適には0.3から0.8重量%の範囲に及んでよい。
【0016】
日焼け止め活性物質も、本発明の組成物に含まれてよい。特に好ましいのは、パルソール(Parsol)MCX(登録商標)として入手可能なエチルヘキシルp−メトキシシンナメート、パルソール(Parsol)1789(登録商標)として入手可能なアボベンゾンおよびオキシベンゾンとしても公知のベンゾフェノン−3などの物質である。無機日焼け止め活性物質、たとえば超微粒二酸化チタン、酸化亜鉛、ポリエチレンおよび各種の他のポリマー等が使用されてよい。日焼け止め剤の量は、存在する場合、一般に0.1から30%の、好ましくは2から20%の、最適には4から10重量%の範囲に及んでよい。
【0017】
保存料は、潜在的に有害な微生物の増殖を防ぐために、望ましくは本発明の化粧品組成物中に包含させることができる。本発明の組成物に好適な従来の保存料は、パラ−ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステルである。最近使用されるようになってきた他の保存料としては、ヒダントイン誘導体、プロピオネート塩および種々の第4級アンモニウム化合物が挙げられる。化粧品化学者は、適切な保存料に精通し、保存料負荷試験を満たし、製品安定性を提供するように日常的に保存料を選択している。特に好ましい保存料は、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリイニル尿素、ナトリウムジヒドロアセテートおよびベンジルアルコールである。保存料は、組成物の使用および保存料とエマルション中の他の成分との考えられる不相溶性を考慮して選択すべきである。保存料は、好ましくは組成物の0.01%から2重量%にの範囲の量で用いられる。
【0018】
本発明の組成物は、ビタミンも含有してよい。例示的な水溶性ビタミンは、ナイアシンアミド、ビタミンB
2、ビタミンB
6、ビタミンCおよびビオチンである。有用な非水溶性ビタミンには、ビタミンA(レチノール)、ビタミンAパルミテート、アスコルビルテトライソパルミテート、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンEアセテートおよびDL−パンテノールがある。ビタミンの総量は、該組成物中に存在する場合、0.001から10重量%の、好ましくは0.01から重量1%の、最適には0.1から0.5重量%の範囲に及んでよい。
【0019】
着色料、香料、乳白剤および研磨剤も本発明の組成物に含まれてよい。これらの物質はそれぞれ0.05から5重量%の、好ましくは0.1から3重量%の範囲であってよい。
【0020】
好都合には、本発明の組成物は、Reich−Robbins評価を使用してSAMBA Visual Appearance Systemから測定したような、3から15の、または3から10の、または6から10の、および選択的に7から10の範囲であってよい平均光沢値を呈してよい。
【0021】
「含む(comprising)」という用語は、その後に示される任意の要素に限定するものではなく、むしろ機能的な重要性の高いまたは低い非特定の要素を含むことを意味する。すなわち、列挙したステップ、要素または選択肢は網羅的である必要はない。「含む(including)」または「有する(having)」という語が使用される場合、これらの用語は上で定義した「含む(comprising)」と同等であることを意味する。
【0022】
実施例および比較例を除いて、または明示的に指摘する場合を除いて、物質の量を示す本記載におけるすべての数は、「約」という語によって修飾されていると理解されるべきである。
【0023】
なお、濃度または量の任意の範囲を規定する際、任意の特定の上限濃度を、任意の特定の下限濃度または量と関連付けることができる。
【0024】
以下の実施例は、本発明の実施形態をより十分に例証する。本明細書および添付の特許請求の範囲で言及するすべての部、割合または比率は、別途例証しない限り重量による。
【0025】
[実施例1]
一連の臨床実験を行って、標準ワセリンに対して本発明の組成物を評価した。臨床実験では、加湿有効性試験に55名のパネリストが参加した。試験は、5日間の調整期と、その後2週間の処理期とを含んでいた。パネリストに対する効果は、Skicon、コルネオメータ(Corneometer)およびTEWL装置/方法を用いて測定した。さらに専門の評価員が目視乾燥評価を行った。
【0026】
パネリストに塗布した処方物は表Iで報告したものである。標準としてのワセリンに対する性能結果は表IIに記載する。
【0027】
SkiCon値は、SkiCon 200装置で測定する。加湿は、コンダクタンス評価(マイクロシーメンス)によって皮膚表面上で測定する。測定深さはおよそ15μm未満である。パネリストは、標準アイボリー(Ivory)(登録商標)石鹸によって事前に洗浄するよう求められた。30分後、パネリストの皮膚を、SkiCon 200装置を用いて測定した。次に実験用生成物0.05グラムのサンプルを、前腕内側にマーキングした5×5cmの面積に塗布した。最初の処理の2時間後に塗布後の測定値を得た。
【0028】
コルネオメトリーは皮膚の水和を測定する方法である。本技法は、誘電媒質としての皮膚の挙動によって皮膚のキャパシタンスを測定し、10−20ミクロン厚の角質層を評価する。該方法は、コルネオメータ825メータ(Courage−Khazaka Electronics)を手持ち型プローブと共に利用した。
【0029】
臨床試験で利用した別の技法は、表皮表面を通じた経表皮水分蒸散量(TEWL)の測定であった。TEWL値は、皮膚を通じた水分喪失速度の尺度であり、皮膚が水分を保持する能力の概算値である。TEWL値は皮膚の水分バリア機能の考えられるダメージの指数である。皮膚を通じた水分喪失は通常、表皮を通じた受動的拡散によって起きるため、より高いTEWL値はより大きい水分喪失を示し、ダメージの増大と一致している。TEWL値は、テヴァメーター(Tewameter)300メータ(Courage−Khazaka Electronics、ドイツ)を使用して決定した。
【表1】
【表2】
【0030】
3種類のサンプルはすべて、SkiConおよびコルネオメータ装置測定ですべての時点において、ワセリンよりも著しく良好であった。目視乾燥状態およびTEWL評価はでは、サンプルは、少なくともワセリンと同程度良好であることが見出された。
【0031】
[実施例2]
一連の処方物を調製して、物理的審美性、特にその皮膚感触が滑らかか、またはざらついているかを評価した。処方物の構成成分を表IIIA/Bに示すが、大半はそのINCI名で示す。審美性結果も表IIIA/Bに記載する。
【表3】
【表4】
【0032】
表IIIA/Bで報告された結果に基づくと、処方物1および2のみが審美的に許容されることが見出された。処方物3は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドを除去して、ヒマシ油を3倍に増加させた。結果は処方物1より劣っていた。各種のポリグリセリル脂肪エステルの効果を処方物7、8および9で調べた。これらはポリグリセリル−6リシノレエートの代わりに、それぞれポリグリセリル−3ジイソステアレート、ポリグリセリル−3ジオレアートおよびポリグリセリル−6ペンタステアレートを用いた。ポリグリセリルのジイソステアレート、ジオレアートおよびペンタステアレート誘導体を含む処方物は、粒状性によりポリグリセリルリシノレエートよりも審美的に劣っていることが見出された。
【0033】
[実施例3]
表IIIA/Bに記載した8種類の処方物について光沢特性を評価した。
【0034】
方法
光沢とは、光を反射させることによる輝きの状態または品質を説明するために用いる用語である。光沢は物体の外観を調節する。光沢は概して、以下の3つの主要なパラメータに依存すると考えられる:(a)反射光の量;反射光が多いほど、光沢は高くなる。(b)反射光の分布/幅;反射した光の量が同じ場合、反射光が限定されているほど、且つ、集中しているほど、光沢は高くなる。(c)反射が見られる背景;背景が暗いほど、反射のコントラストが大きく、光沢が高い。
【0035】
ヒトによる光沢の知覚を調節するいくつかの方法のうち、上述の3種類の光沢に関する基本評価に基づくReich−Robbins法がある。有効な式は:
【数1】
【0036】
であり、
式中:Sは、正反射光の総量(積分)である。
【0038】
θ
1/2は、反射光の分散の幅である。
【0039】
光沢外観は、N.Lefaudeux,N.Lechocinski,P.Clemenceau,S.Breugnot,「New Luster Formula for the Characterization of Hair Tresses Using Polarization Imaging」,Third Annual Conference on Applied Hair Science,Sep.2008に記載されているSAMBA Visual Appearance Systemを使用して測定した。
【0040】
SAMBA systemは、撮像したサンプルにて拡散光から正反射光を物理的に分離させる偏光撮像装置である。該装置によって3種類の画像を記録できる:
・ヒト肉眼で見えるものを表現する、通常強度画像。
【0041】
・偏光されたままの光を表現する、正反射画像。この偏光された光は、サンプル表面での反射のみを示す。これらの反射は、光沢の視覚の原因である。
【0042】
・未偏光の光を表現する拡散光画像。この未偏光の光は、サンプルから散乱した光のみを示す。これはサンプルの背景色である。
【0043】
測定サンプルは、黒色厚口工作用紙(Pacon Corp)に厚さ1mmのフィルムを貼って作製した。次に用紙をシリンダに載せて、SAMBA systemにより画像を撮像した。処方物番号は、表IIIA/Bの処方物およびその各組成物に相当する。L
Reich−Robbins平均値を表IVに記載する。
【表5】
【0044】
最も高い光沢は処方物1および2により示された。処方物7、8および9のように、ポリグリセリルリシノレエートを他のポリグリセリルで置換すると、処方物1および2と比べて視覚的光沢が低下した。処方物3から5のように、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドがない場合にも、光沢が低下した。
【0045】
本発明をその具体的な実施形態に関連して詳細に記載してきたが、本発明の要旨および範囲から逸脱することなく多様な変更および修正を行い得ることが当業者に明らかである。