【課題を解決するための手段】
【0019】
これを実施するため、本発明は、具体的には、分析用微生物試料、好ましくは細菌のアンチバイオグラムを自動的に分析及び判定する方法であって、
該方法は、少なくとも1種の抗菌性化合物、好ましくは複数の抗菌性化合物、好ましくは抗生物質化合物に対する耐性又は感受性の表現型を決定し、該表現型は、複数の異なる標準微生物種中の各標準微生物種に対する複数の異なる標準表現型から選択されるものであり、
(a)好ましくは上記標準微生物種の一種に属する分析用微生物試料のアンチバイオグラムを所定の方法論で固体培地に作製する工程であって、該方法論が、
・前記固体培地に播種された前記微生物試料(好ましくは細菌試料)微生物(好ましくは細菌)の所定の濃度(1ミリリットルあたりコロニー形成単位(CFU/mL))、
・それぞれ所定の抗菌性化合物1種(又は複数種)を所定の濃度で含有している基質であって、n個の基質それぞれについて異なる1種以上の所定の抗菌性化合物を拡散させることができる、前記固体培地に配置された基質の所定の個数n(nは複数)、所定の配列及び形状、好ましくはペレット状、及び、
・上記固体培地に播種した上記微生物試料を培養する所定の条件及び期間、好ましくは35℃〜37℃で18時間〜24時間、を含む工程、
(b)好ましくはスキャナ及びカメラを備えた写真画像キャプチャ装置を用いて、上記工程(a)で得られたアンチバイオグラムの写真画像を入手する工程、及び
(c)画像認識ソフトを使用して、上記工程(b)で得られた写真画像と、標準アンチバイオグラムの標準画像で構築されたデータベース内にある上記標準画像とを比較することで、上記分析用微生物試料、好ましくは細菌の表現型を決定する工程であって、上記データベースは、少なくともp個(pは複数、好ましくは5以上、より好ましくは10以上)の異なる標準画像を含んでおり、該標準画像は、各標準微生物種の各標準表現型に対する、同じ微生物の異なるp個の株のアンチバイオグラム画像である工程、
を含む方法を提供する。
【0020】
上記標準アンチバイオグラムは、全て上記分析用アンチバイオグラムと同じ方法論で作製されることが好ましい。
【0021】
上記標準画像及び分析用画像は、同じ写真画像キャプチャ装置を用いて、同じ条件下、特に同じ距離、同じ明るさ、同じ背景(好ましくは平坦で黒色の背景)及び同じ解像度で撮影されたものであることが好ましい。
【0022】
以下のことが理解できる。
・標準アンチバイオグラムは、各種標準表現型について少なくとも一部が異なる抗生物質化合物及び/又は抗生物質化合物濃度を有するペレットを含むことを除き、ペレットの数、配置及び形状、並びに細菌濃度及びインキュベート条件の点で、分析用アンチバイオグラムと同じ上記の方法論を用いて用意する。
・上記データベースにおける各標準細菌種の異なる標準株の標準表現型は、抗生物質ペレットを囲む増殖阻止円の直径を測定し、上記ペレット内の抗生物質濃度に対する低臨界濃度及び高臨界濃度に相当する臨界直径値を表すグラフを用いて、分析した試料細菌を以下の通り分類するという通常の標準方法により、手動で決定される。
・ペレットを囲む阻止円の直径が低臨界濃度に相当する直径より大きい場合、上記ペレットに含まれる抗生物質又は抗生物質の組み合わせに対して感受性を有する。
・ペレットを囲む阻止円の直径が高臨界濃度に相当する直径より小さい場合、上記ペレットに含まれる抗生物質又は抗生物質の組み合わせに対して耐性を有する。
・ペレットを囲む阻止円の直径が低臨界濃度と高臨界濃度とに相当する臨界直径値の間である場合、上記ペレットに含まれる抗生物質又は抗生物質の組み合わせに対して中間である。
・工程(b)で得られた写真画像を上記標準画像と比較し、工程(b)で得られた写真画像が上記標準細菌種の標準表現型に相当する上記標準画像と一致する場合又は少なくとも十分に類似している場合、分析用細菌試料の表現型は上記標準細菌種の標準表現型であると決定できる。最小類似率は、同じ標準細菌種の同じ表現型に相当する複数の標準画像を用いて実験により決定できる。
【0023】
本発明の方法では、従来のアンチバイオグラム判定方法において手動で実施していたように各円の直径を算出することなく、画像を即座に包括的に認識する。本発明者らは、当該抗生物質に関して同じ表現型に属していても阻止円の直径はある範囲内で変化し得るにもかかわらず、同じ表現型に対する複数の標準画像と組み合わせて複数の領域又は円を分析することにより、アンチバイオグラムを正確に判定できることを見出した。
【0024】
本発明に係る方法の他の利点としては、並べて配置した、株に対して通常は抵抗性がある二つの異なるペレットに含まれる2種の抗生物質間で相乗型と呼ばれる表現型を自動で検出及び検討できる点が挙げられる。相乗効果は、寒天法において、寒天上に拡散する抗生物質によって発生する。これは、2種の抗生物質間の距離が十分に小いと(グラム陰性細菌の場合、2〜2.5センチメートル(cm))、寒天の同じ部分に拡散するためであり、その特定の場所における2種の抗生物質の組み合わせによって、必要に応じて、新たな阻止帯(相乗帯)の出現を可視化することができる。
【0025】
相乗効果が見られる場合、一般には2種の抗生物質間で別の阻止帯が現れるため、2種の当該抗生物質間の相乗効果のメカニズムを可視化できる。ディスクAとディスクBとが相乗効果を示す場合、ディスクA周辺の直径が拡大してディスクBへと進行することがある。この場合、ペレットA及びB周辺の二円間において阻止帯が「シャンパンコルク」形と呼ばれる略楕円形となる。将来的には、新たな相乗効果が発見されるかもしれない。新規なものである場合、本発明の方法では、相乗画像は非類似であるとして検出される。
【0026】
上記工程(c)において、上記画像認識ソフトは、基質の周囲の阻止帯に相当する円の輪郭形状、並びに好ましくは抗生物質ペレットに記載された抗生物質コードの文字及び用量の数字を比較するために使用されることが好ましく、上記ソフトは、上記ペレットが配列される順番を認識することがより好ましい。
【0027】
このようなソフトは、葉の外形の画像を分析してその植物種を認識するのに使用されている。また、後述するXnViewという無料の画像認識ソフトも知られており、このソフトによれば、測定する特性の変化、すなわち、相乗帯として重複し得る部分の両側の各円の各直径を考慮するので、本発明に特に好適である。
【0028】
より具体的には、分析用画像と標準画像との最小許容類似率(以下、類似率閾値という)を決定し、
上記認識ソフトが、分析用細菌試料のアンチバイオグラム画像と、上記標準細菌種の上記標準表現型に対応する標準画像との類似率が最小許容類似率閾値以上であると評価し、好ましくは該最小許容類似率閾値が少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%である場合、上記分析用試料の細菌は上記標準細菌の上記標準表現型を示していると判定する。
【0029】
上記認識ソフトによれば、分析用画像と標準画像との間の最小許容類似率(以下、類似率閾値という)を決定できる。
【0030】
一実施形態において、全ての標準表現型に適用できる共通の類似率閾値を決定できる。
【0031】
別の実施形態において、各標準細菌種の各標準表現型に対するp個の異なる株の異なるアンチバイオグラム標準画像間における最小許容類似率(以下、標準類似率閾値という)、好ましくは各標準細菌種の各標準表現型に対する標準画像のうち最も異なる2画像間の最低類似率に相当する標準類似率閾値を決定し、
上記認識ソフトが、分析用細菌試料のアンチバイオグラム画像と、上記標準細菌種の上記標準表現型に対応する標準画像との類似率が標準類似率閾値以上であると評価した場合、上記分析用試料の細菌は上記標準細菌の上記標準表現型を示していると判定する。
【0032】
変更実施形態において、上記標準表現型は、所定の抗生物質又は抗生物質の組み合わせに対する耐性又は感受性を有する分類である。
【0033】
この変更実施形態において、上記アンチバイオグラムはEtestであってもよく、上記ソフトは、単一の抗生物質の濃度勾配を含む帯に示された最小阻止濃度(MIC)を読み取ることができる。なお、MICは、帯を囲む楕円の最も狭い端部における値である。従って、本発明の方法によれば、操作者が裸眼でMICを読み取る場合に多く発生する誤差を避けることができる。
【0034】
別の変更実施形態において、上記標準表現型は、好ましくはペレット状の基質において、複数の抗生物質及び/又は抗生物質の組み合わせに対する耐性又は感受性を有する分類である。
【0035】
上記標準表現型は、2種の抗生物質間の相乗表現型を含み、上記2種の抗生物質は、別々に摂取した場合は標準細菌が耐性を有する一方、組み合わせて摂取した場合は標準細菌が感受性を有するような2種の抗生物質に相当することが好ましい。このような相乗現象は、標準細菌が耐性を有する2種の抗生物質に相当する2つのペレット間の空間に阻止帯が現れることにより認識できる。
【0036】
より具体的には、上記標準細菌種は、より一般的な細菌、すなわちヒト疾患で最もよく見られる原因菌の約80%を占める細菌であって、少なくとも大腸菌(Escherichia coli)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、クレブシエラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)及び表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)を含む細菌から選択される。
【0037】
より具体的には、アンチバイオグラムは、それぞれ以下の略号を有する以下の抗生物質:
アモキシシリン(AMX);アモキシシリン−クラブラン酸(AMC);ゲンタマイシン(GEN);トリメトプリム−スルファメトキサゾール(コトリモキサゾール)(SXT);チカルシリン(TIC);チカルシリン−クラブラン酸(TCC);ピペラシリン−タゾバクタム(TZP);セフタジジム(CAZ);イミペネム(IMP);コリスチン(COL又はCL);セフォキシチン(FOX);バンコマイシン(VAN又はVA);テイコプラニン(TEC);クリンダマイシン(CLI又はDA);セフトリアキソン(CRO);セフェピム(FEP);リンコマイシン(L又はLIN);ニトロフラントイン(FUR又はNT);シプロフロキサシン(CIP);オフロキサシン(OFX);セフォタキシム(CTX);アミカシン(AK又はAN);トブラマイシン(TOB又はTM);セフォキシチン(FOX);アズトレオナム(ATM);エルタペネム(ERT);ホスホマイシン(FF又はFOS);ドキシサイクリン(DOI);カナマイシン(K);リンコマイシン(L又はLIN);リネゾリド(LNZ);ナリジクス酸(NA);ノルフロキサシン(NOR);メトロニダゾール(MET);メロペネム(MEM);プリスチナマイシン(PT);ペニシリンG(P);リファンピシン(RA);チゲサイクリン(TGC);テリスロマイシン(TEL);エリスロマイシン(E);及びオキサシリン(OX又はOXA)
を含むペレットを用いて形成される。
【0038】
更により具体的には、本発明者らは、ヒト疾患の原因となる細菌であって、特に尿において検出可能であり上述の抗生物質で治療できる細菌を試験するのにより適切な標準表現型を決定した。これらの標準表現型は、耐性を有する分類であるか、少なくとも以下の表現型:
・「野生型」と呼ばれる表現型:抗生物質に対する獲得耐性を有していない細菌(但し、自然耐性を有し得る);
・「低レベルペニシリナーゼ」と呼ばれる表現型:低濃度(8mg/L未満)のペニシリンファミリー抗生物質で細菌増殖を阻害できる、ペニシリナーゼ産生細菌;
・「阻害剤耐性ペニシリナーゼ」と呼ばれる表現型:この酵素を不活化できると考えられる全てのペニシリナーゼ阻害剤に対して耐性を有する、ペニシリナーゼ産生細菌;
・「高レベルペニシリナーゼ」と呼ばれる表現型:高濃度(8mg/L超)のペニシリンファミリー抗生物質で細菌増殖を阻害できる、ペニシリナーゼ産生細菌;
・「広域スペクトルβ−ラクタマーゼ(BSBL)」と呼ばれる表現型:β−ラクタマーゼ産生細菌;
・「高レベルセファロスポリナーゼ」と呼ばれる表現型:高濃度(2mg/L超)のセファロスポリンファミリー抗生物質で細菌増殖を阻害できる、セファロスポリナーゼ産生細菌;
・「カルバペネマーゼ」と呼ばれる表現型:カルバペネマーゼ産生細菌;
・「イミペネム選択透過性」と呼ばれる表現型:イミペネムに対して中間の感受性を有する細菌;
・「メチシリン耐性」(ペニシリンM群に対する以前の名称で、現在はペニシリンM群サブファミリーに属するペニシリンであるオキサシリンに置き換えられている):β−ラクタム系に対する親和性を有していない新規な標的を獲得したメチシリン耐性(=オキサシリン耐性)細菌(ペニシリン結合タンパク2a);
・「フルオロキノロン類耐性」と呼ばれる表現型:フルオロキノロンファミリー抗生物質化合物の存在下ではその増殖が阻害されない細菌;
・「アミノグリコシド類耐性」と呼ばれる表現型:アミノグリコシドファミリー抗生物質化合物の存在下ではその増殖が阻害されない細菌;
・「マクロライド類耐性」と呼ばれる表現型:マクロライドファミリー抗生物質化合物の存在下ではその増殖が阻害されない細菌;
・「コトリモキサゾール耐性」と呼ばれる表現型:コトリモキサゾールの存在下ではその増殖が阻害されない細菌;
・「リファンピシン耐性」と呼ばれる表現型:リファンピシンの存在下ではその増殖が阻害されない細菌;及び
・「非定型」と呼ばれる表現型:未知又は決定できない表現型
から選択される少なくとも一つである。
【0039】
ペニシリナーゼは、ペニシリンを破壊(加水分解)し、細菌に対して不活化できる酵素である。
【0040】
セファロスポリナーゼは、セファロスポリン類を破壊(加水分解)し、細菌に対して不活化できる酵素である。
【0041】
カルバペネマーゼは、カルバペネム類を破壊(加水分解)し、細菌に対して不活化できる酵素である。
【0042】
β−ラクタマーゼは、ペニシリン類、セファロスポリン類及びモノバクタム類(アズトレオナム)を加水分解する一方、カルバペネム類及びセファマイシン類(セフォキシチン等)は加水分解しない酵素である。
【0043】
更により具体的には、分析した上記アンチバイオグラム及び/又は上記データベースは、下記群(a1)〜(a6):
(a1)AMX、AMC、TCC、CRO、FEP及びIMP,
(a2)AMX、AMC、TZP、CRO、FEP及びIMP,
(a3)AMC、TZP、CRO、FEP、IMP及びCOL,
(a4)AMX、GEN、LIN、FUR、VAN及びTEC,
(a5)TIC、TCC、TZP、FEP、CAZ及びIMP、並びに
(a6)FOX、CLI、SXT、GEN、VAN及びTEC
から選択された抗生物質化合物6種の濃度に対して耐性(I、R)又は感受性(S)に相当する標準細菌種の標準表現型を含み、
好ましくは、各群について、上記した順番で円状に配置されている。
【0044】
より具体的には、これらの(a1)群〜(a6)群は、上述の細菌について以下の表現型:
・表現型「野生型」、
・表現型「低レベルペニシリナーゼ」、
・表現型「阻害剤耐性ペニシリナーゼ」、
・表現型「高レベルペニシリナーゼ」、
・表現型「広域スペクトルβ−ラクタマーゼ(BSBL)」、
・表現型「高レベルセファロスポリナーゼ」、
・表現型「カルバペネマーゼ」、
・表現型「イミペネム選択透過性」、
・「メチシリン耐性」
・表現型「非定型」
に関連する。
【0045】
更により具体的には、分析した上記アンチバイオグラム及び/又は上記データベースは、下記群(b1)及び(b2):
(b1)CIP、OFX、TIC、COL、IMP、CTX、TCC、AK、SXT、AMC、CRO、TOB、AMX、ATM、FOX及びGEN、並びに
(b2)SXT、DA、FOX、OXA、PT、GEN、CIP、RA、TEC、VAN、LNZ、FF、TOB、E、DO及びNT
から選択された抗生物質化合物16種に対して耐性(I/R)又は感受性(S)に相当する標準細菌種の標準表現型を含み、
好ましくは、各群について、これらのペレットは右側の第1行から上記の順番で、4化合物の4行が列状に配列された格子状に配置されている。
【0046】
より具体的には、これらの(b1)群及び(b2)群は、上述の細菌について以下の表現型:
・表現型「野生型」、
・「高レベルペニシリナーゼ」+「フルオロキノロン類耐性」+「コトリモキサゾール耐性」+「アミノグリコシド類耐性」を組み合わせた表現型
・「セファロスポリナーゼ」+「フルオロキノロン類耐性」+「コトリモキサゾール耐性」+「アミノグリコシド類耐性」を組み合わせた表現型
・「セファロスポリナーゼ」+「コトリモキサゾール耐性」+「アミノグリコシド耐性」を組み合わせた表現型
・「メチシリン耐性」+「フルオロキノロン類耐性」+「リファンピシン耐性」+「マクロライド類耐性」+「アミノグリコシド類耐性」を組み合わせた表現型
に関連する。
【0047】
より具体的には、上記した16種のペレットに対するこれらの標準表現型は、敗血症等のいわゆる深部感染症に有用である。
【0048】
更により具体的には、上記工程(a)において、上記標準アンチバイオグラム及び上記分析用細菌試料のアンチバイオグラムは、ミューラー・ヒントン寒天型の固体培地で所定の方法論を用いて作製され、上記方法論は、
・円状又は格子状に配置した、抗生物質濃度が10〜300μgであるディスク状のペレットをn個(n=6〜16)、
・濁度がマクファーランド範囲の標準液番号で0.5となる沈殿懸濁液に相当する、上記固体培地に播種した分析用試料又は標準試料の所定の細菌濃度(CFU/mL)、及び、
・所定の培養条件及び時間が37℃で好ましくは18〜24時間である。
【0049】
更により具体的には、上記ペレットは、6個が培地上で円形に配置されているか、角皿に、好ましくは16個の正方形を含む規則的な格子状に配置されている。
【0050】
本発明に係る他の特徴及び利点は、以下の説明を読み、添付の図面を参照することで更に理解できるが、本発明はこれらに限定されない。