特許第6626596号(P6626596)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6626596
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】インタフェース装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/54 20060101AFI20191216BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20191216BHJP
   G06Q 40/02 20120101ALI20191216BHJP
【FI】
   G06F9/54 F
   G06F13/00 520F
   G06Q40/02
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-86468(P2019-86468)
(22)【出願日】2019年4月26日
【審査請求日】2019年4月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】598049322
【氏名又は名称】株式会社三菱UFJ銀行
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】戸田 貴雄
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 翔一
【審査官】 清木 泰
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2019/0122200(US,A1)
【文献】 ビジネスデータを活かしきる「活文」,はいたっく,日本,株式会社日立製作所,2018年 3月 1日,通巻610号,p.2〜4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/455− 9/54
G06F15/16 −15/177
G06F13/00
G06F 8/00 − 8/38
G06F 8/60 − 8/77
G06F 9/44 − 9/445
G06F 9/451
G06F 3/048− 3/0489
G06F16/00 −16/958
G06Q10/00 −99/00
G16Z99/00
H04L12/00 −12/26
H04L12/50 −12/955
H04L29/00 −29/12
H04L13/02 −13/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム間で共通に定義されたパラメータ情報に基づきRPA制御パラメータを生成するパラメータ生成部と、
前記生成したRPA制御パラメータに従って第1のシステムから取得したデータを処理し、前記処理されたデータを第2のシステムに提供するようRPAサーバを制御するRPA制御部と、
を有するインタフェース装置。
【請求項2】
前記パラメータ情報は、RPA共通リクエスト情報及びRPA個別リクエスト情報を含む、請求項1記載のインタフェース装置。
【請求項3】
前記RPA制御部は、前記処理のステータスを格納する、請求項1又は2記載のインタフェース装置。
【請求項4】
前記RPA制御部は、複数のデータを機能単位で処理する、請求項1乃至3何れか一項記載のインタフェース装置。
【請求項5】
システム間で共通のパラメータ情報に基づきRPA制御パラメータを生成するステップと、
前記生成したRPA制御パラメータに従って第1のシステムから取得したデータを処理し、前記処理されたデータを第2のシステムに提供するようRPAサーバを制御するステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム間の連携処理のためのインタフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の人手不足の問題や事務処理の効率化の要求に対処するため、RPA(Robotic Process Automation)を検討及び導入する企業が増加している。典型的なRPAでは、人間がコンピュータ画面上で手動によって行っていた定型的な操作手順が、ソフトウェアにより実現されるロボットによって自動的に実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6447689号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
典型的な手動によるシステム間のデータ転送処理では、ユーザは、コンピュータ端末を操作して、転送元となる連携元システムから転送対象のデータを取得し、取得したデータに対して必要な変換処理を実行し、変換後のデータを転送先となる連携先システムに送信している。このようなデータ転送処理は、比較的単純な操作手順に従ってユーザによって手動により実行可能である。一方、多数のデータに対してこのような同種のデータ転送処理が実行される必要がある場合、人手を介することなくRPAを利用することが効果的であると考えられる。
【0005】
一方、従来のRPAでは、RPAを利用した連携元システムと連携先システムとの間のデータ転送を実現するためのインタフェースは、これら2つのシステム間に固有なものとして構築される。従って、図1に示されるように、2つのシステム間毎にインタフェース仕様が構築されることになり、連携元システムと連携先システムとが増えた場合、システム間でアーキテクチャが混在することになり、保守性が低下することになる。また、システム間毎にインタフェース仕様が設計される必要があるため、開発効率が低下する。
【0006】
従って、本発明の課題は、RPAを利用したシステム間の連携処理のための汎用的なインタフェース技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、システム間で共通に定義されたパラメータ情報に基づきRPA制御パラメータを生成するパラメータ生成部と、前記生成したRPA制御パラメータに従って第1のシステムから取得したデータを処理し、前記処理されたデータを第2のシステムに提供するようRPAサーバを制御するRPA制御部と、を有するインタフェース装置に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、RPAを利用したシステム間の連携処理のための汎用的なインタフェース技術が提供されることによって、システム間毎に個別のインタフェース仕様を構築することが不要となり、設計効率が向上すると共に、保守が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来のRPAによるシステム間連携を実現するためのインタフェース基盤を示す概略図である。
図2】本発明の一実施例によるRPAによるシステム間連携を実現するためのインタフェース基盤を示す概略図である。
図3】本発明の一実施例による情報処理システムを示すブロック図である。
図4】本発明の一実施例によるRPAによるシステム間データ転送処理を示す概略図である。
図5】本発明の一実施例によるインタフェース装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6】本発明の一実施例によるインタフェース装置の機能構成を示すブロック図である。
図7】本発明の一実施例による機能単位による連携処理を示す概略図である。
図8】本発明の一実施例によるRPAによるシステム間データ転送処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
以下の実施例では、RPAによるシステム間の連携処理を実現するためのインタフェース装置が開示される。後述される実施例を概略すると、インタフェース装置は、図2に示されるように、複数の連携元システムと複数の連携先システムとの間で共通に定義されたインタフェース機能によってシステム間の連携処理を実現する。インタフェース装置は、処理対象のシステム間の連携処理(例えば、システム間におけるデータ転送など)のために提供されたシステム間に共通に定義されるパラメータ情報に基づきRPA制御パラメータを生成し、生成したRPA制御パラメータに従って連携元システムから取得したデータを処理し、処理されたデータを連携先システムに提供するようRPAサーバを制御する。
【0012】
まず、図3を参照して、本発明の一実施例による情報処理システムを説明する。図3は、本発明の一実施例による情報処理システムを示すブロック図である。
【0013】
図3に示されるように、情報処理システム10は、1つ以上の連携元システム20、アプリケーションサーバ30、RPAサーバ40及び1つ以上の連携先システム50を有する。
【0014】
連携元システム20は、ストレージやメモリなどの記憶手段を備えたサーバなどの計算装置であり、例えば、連携処理がデータ転送処理である場合、データの転送元のサーバである。
【0015】
アプリケーションサーバ30は、ストレージやメモリなどの記憶手段を備えたサーバなどの計算装置であり、例えば、SASプログラムなどのアプリケーションを実行するサーバである。アプリケーションサーバ30は、以下で詳細に説明されるインタフェース装置100を有する。例えば、インタフェース装置100は、SASプログラムを生成するためのジョブエディタ機能を提供すると共に、SASプログラムを視覚的にジョブとして生成可能なSAS Data Integration Studio(以降、SAS DIとして参照される)を実行基盤とし、複数の連携システムとのインタフェース連携を一元的に実行するためのインタフェース共通基盤として機能する。SAS DIにより実現されるインタフェース装置100は、インタフェース固有のプログラミングやジョブの実装を行わない思想に基づき、インタフェース定義書から取得されるパラメータファイルを入力とし、インタフェース処理を実行する。インタフェース装置100によるインタフェース連携については、RPAサーバ40を利用して、アプリケーション画面を介したファイルの入出力を制御する。
【0016】
RPAサーバ40は、ストレージやメモリなどの記憶手段を備えたサーバなどの計算装置であり、例えば、インタフェース装置100による制御下、連携元システム20から取得されたアプリケーションサーバ30のデータやファイルに対して処理を実行し、処理されたデータやファイルを連携先システム50に提供する。
【0017】
連携先システム50は、ストレージやメモリなどの記憶手段を備えたサーバなどの計算装置であり、例えば、連携処理がデータ転送処理である場合、データの転送先のサーバである。
【0018】
次に、図4を参照して、本発明の一実施例による情報処理システムによる連携処理を説明する。図4は、本発明の一実施例によるRPAによるシステム間データ転送処理を示す概略図である。
【0019】
図4に示されるように、アプリケーションサーバ30は、例えば、SASプログラムなどに従って連携元システム20のデータ又はファイルをRPAサーバ40を利用して処理し、処理後のデータ又はファイルを連携先システム50に提供する連携処理を実行する。以下の実施例では、連携処理として、データ転送処理に着目するが、本発明による連携処理はこれに限定されるものでない。
【0020】
具体的には、ステップS101において、アプリケーションサーバ30は、連携元システム20から処理対象のデータ又はファイルを抽出する。
【0021】
ステップS102において、アプリケーションサーバ30は、抽出したデータ又はファイルに対して文字コード変換処理を実行する。例えば、当該文字コード変換処理は、連携元システム20に格納されているデータ又はファイルの文字コードを連携先システム50において利用される文字コードに変換する何れか適切な変換処理であってもよい。
【0022】
ステップS103において、アプリケーションサーバ30は、文字コード変換されたデータに対してファイル作成処理を実行する。RPAサーバ40は、インタフェース装置100による制御の下で当該処理によって得られたインタフェースファイルに対して各種操作及び処理を実行する。
【0023】
ステップS104において、インタフェース装置100は、作成されたインタフェースファイルに対して各種操作及び処理をRPAサーバ40に実行させるため、RPA起動処理を実行する。このとき、インタフェース装置100は、インタフェース(IF)送受信履歴テーブルにRPAの実行開始を記録すると共に、RPAサーバ40によるインタフェースファイルに対する処理及び操作をSOAP(Simple Object Access Protocol)を介し制御する。
【0024】
ステップS105において、RPAサーバ40は、インタフェース装置100からのSOAPを介した制御の下、処理対象のインタフェースファイルに対して処理及び操作を実行する。このとき、RPAサーバ40は、実行結果をSOAPを介しインタフェース装置100に提供し、インタフェース装置100は、実行結果をIF送受信履歴テーブルに記録する。
【0025】
ステップS106において、RPAサーバ40は、処理及び操作後のファイルを連携先システム50に提供し、連携先システム50は、RPAサーバ40によって処理されたファイルを取り込む。
【0026】
ここで、インタフェース装置100は、典型的には、サーバにより実現され、例えば、図5に示されるようなハードウェア構成を有してもよい。すなわち、インタフェース装置100は、バスBを介し相互接続されるドライブ装置101、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU(Central Processing Unit)104、外部インタフェース装置105及び通信装置106を有する。
【0027】
インタフェース装置100における後述される各種機能及び処理を実現するプログラムを含む各種コンピュータプログラムは、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)などの記録媒体107によって提供されてもよい。プログラムを記憶した記録媒体107がドライブ装置101にセットされると、プログラムが記録媒体107からドライブ装置101を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体107により行う必要はなく、ネットワークなどを介し何れかの外部装置からダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータなどを格納する。メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムやデータを読み出して格納する。プロセッサとして機能するCPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムやプログラムを実行するのに必要なパラメータなどの各種データに従って、後述されるようなインタフェース装置100の各種機能及び処理を実行する。外部インタフェース装置105は、ネットワーク又は外部装置に接続するための通信インタフェースとして用いられる。通信装置106は、外部装置と通信するための各種通信処理を実行する。しかしながら、インタフェース装置100は、上述したハードウェア構成に限定されるものでなく、他の何れか適切なハードウェア構成により実現されてもよい。
【0028】
次に、図6及び7を参照して、本発明の一実施例によるインタフェース装置100を説明する。図6は、本発明の一実施例によるインタフェース装置100の機能構成を示すブロック図である。
【0029】
図6に示されるように、インタフェース装置100は、パラメータ生成部110及びRPA制御部120を有する。インタフェース装置100は、上述したように、アプリケーションサーバ30に内蔵されてもよいし、あるいは、アプリケーションサーバ30とは別の装置として実現されてもよい。
【0030】
パラメータ生成部110は、システム間で共通に定義されたパラメータ情報に基づきRPA制御パラメータを生成する。具体的には、アプリケーションサーバ30との連携処理の対象となる連携元システム20と連携先システム50との複数のペアに共通するフォーマットにより記述されるインタフェース定義書が与えられると、当該インタフェース定義書は、例えば、パラメータファイル自動生成マクロなどの変換モジュールによってパラメータ情報を含むパラメータファイルに変換され、変換後のパラメータファイルがインタフェース装置100に提供される。
【0031】
例えば、インタフェース定義書は、システム間の異なるペアに対して共通に定義可能であり、システム間のペア毎に要件が異なるファイル形式やファイルレイアウト、ファイル取り込み処理が定義可能な共通のフォーマットを有する。インタフェース定義書の具体的なデータ項目として、例えば、ファイル名や文字コードなどの送受信ファイル定義、接続先ホスト名や接続先フォルダなどのファイル送受信時の接続先、ファイルが存在しない場合の挙動(エラー、処理スキップなど)、データ取得SQLやデータ更新SQLなどのデータベース操作などのシステム間の連携処理のための各種パラメータが含まれうる。
【0032】
パラメータ生成部110は、取得したパラメータ情報に基づき、RPAサーバ40によるRPA処理を制御するためのRPA制御パラメータを生成し、生成したRPA制御パラメータをRPA制御部120にわたす。
【0033】
一実施例では、パラメータ情報は、RPA共通リクエスト情報及びRPA個別リクエスト情報を含んでもよい。RPA共通リクエスト情報は、例えば、RPA共通リクエストテンプレートファイルに含まれ、連携元システム20と連携先システム50との複数のペアに共通するRPA処理のための共通パラメータを含む。他方、RPA個別リクエスト情報は、例えば、RPA個別リクエストファイルに含まれ、各RPA処理に個別に設定される個別パラメータを含む。
【0034】
RPA制御部120は、RPA制御パラメータに従って、連携元システム20から取得したデータを処理し、処理されたデータを連携先システム50に提供するようRPAサーバ40を制御する。具体的には、RPA制御部120は、連携元システム20の処理対象のデータからアプリケーションサーバ30によって文字コード変換等されたインタフェースファイルをRPAサーバ40に提供すると共に、パラメータ生成部110から提供されたパラメータ情報に従ってインタフェースファイルに対して処理を実行するようRPAサーバ40を制御する。ここで、RPA制御部120は、例えば、IF送受信履歴テーブルを有し、当該処理のステータス(例えば、実行開始、実行結果など)をIF送受信履歴テーブルに格納してもよい。
【0035】
RPAサーバ40は、RPA制御部120から取得したRPA制御パラメータに従って、インタフェース装置100から取得したインタフェースファイルに対してRPA処理を実行する。RPA処理の実行後、RPAサーバ40は、連携先システム50に処理されたデータを送信すると共に、インタフェース装置100に実行結果(例えば、成功、不成功など)を通知する。
【0036】
一実施例では、RPA制御部120は、複数のデータを機能単位で処理してもよい。例えば、個々のファイル毎に送信する場合、図7に示されるように、IF_ID1のデータに対して上述したような連携元システム20からのデータ抽出、インタフェースファイルの作成、及びRPA処理後の連携先システム50へのファイル送信が実行され、その後、次のIF_ID2のデータに対して同様にデータ抽出、ファイル作成及びファイル送信が実行される。例えば、IF_ID2のデータ抽出が失敗した場合、IF_ID1のデータのみが処理され、IF_ID2のデータは処理されることなく、これらのデータ間で不整合が生じる可能性がある。一方、IF_ID1及びIF_ID2の複数のデータがグループ化され、IF_ID1及びIF_ID2のデータに対してデータ抽出が実行され、その後、IF_ID1及びIF_ID2のデータに対してファイル作成が実行され、最後に、IF_ID1及びIF_ID2のデータに対してファイル送信が実行される。このようにして、データに対する連携処理を機能単位で1つのトランザクションとして実行することによって、例えば、IF_ID1及びIF_D2のデータ間の整合性が維持されることになる。
【0037】
次に、図8を参照して、本発明の一実施例によるRPAによるシステム間データ転送処理を説明する。当該システム間データ転送処理は、アプリケーションサーバ30が連携元システム20から取得したデータを文字コード変換等した後、変換後のインタフェースファイルに対して実行される。図8は、本発明の一実施例によるRPAによるシステム間データ転送処理を示すフローチャートである。
【0038】
図8に示されるように、ステップS201において、インタフェース装置100は、RPA処理を開始するようRPAサーバ40を制御すると共に、RPA処理の実行開始のステータスをIF送受信履歴テーブルに登録する。
【0039】
エラーがない場合、ステップS202において、インタフェース装置100は、RPA共通リクエストテンプレートファイルがあるか確認する。
【0040】
RPA共通リクエストテンプレートファイルが検出されると(S202:YES)、インタフェース装置100は更に、RPA個別リクエストファイルがあるか確認する。RPA個別リクエストファイルが検出されると(S203:YES)、インタフェース装置100は、ステップS204において、RPA共通リクエストテンプレートファイル及びRPA個別リクエストファイルに基づき、RPAサーバ40を制御するためのRPAリクエストパラメータを生成する。他方、RPA共通リクエストテンプレートファイルが検出されなかった場合(S202:NO)、又は、RPA個別リクエストファイルが検出されなかった場合(S203:NO)、インタフェース装置100は、リターンコードを1に設定し、ステップS207に移行する。
【0041】
ステップS205において、RPAサーバ40は、インタフェース装置100からSOAPを介し提供されたRPAリクエストパラメータに従ってRPA処理を実行し、RPAレスポンスパラメータを生成する。
【0042】
ステップS206において、RPAサーバ40は、RPAレスポンスパラメータをデータセット化し、連携先システム50に送信する。連携先システム50は、受信したデータをSASデータセットとして格納する。
【0043】
ステップS207において、インタフェース装置100は、当該処理の実行結果をIF送受信履歴テーブルに登録する。
【0044】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0045】
10 情報処理システム
20 連携元システム
30 アプリケーションサーバ
40 RPAサーバ
50 連携先システム
100 インタフェース装置
110 パラメータ生成部
120 RPA制御部
【要約】
【課題】RPAを利用したシステム間の連携処理のための汎用的なインタフェース技術を提供することである。
【解決手段】本発明の一態様は、システム間で共通に定義されたパラメータ情報に基づきRPA制御パラメータを生成するパラメータ生成部と、前記生成したRPA制御パラメータに従って第1のシステムから取得したデータを処理し、前記処理されたデータを第2のシステムに提供するようRPAサーバを制御するRPA制御部と、を有するインタフェース装置に関する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8