特許第6626772号(P6626772)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日立アプライアンス株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6626772-洗濯機 図000002
  • 特許6626772-洗濯機 図000003
  • 特許6626772-洗濯機 図000004
  • 特許6626772-洗濯機 図000005
  • 特許6626772-洗濯機 図000006
  • 特許6626772-洗濯機 図000007
  • 特許6626772-洗濯機 図000008
  • 特許6626772-洗濯機 図000009
  • 特許6626772-洗濯機 図000010
  • 特許6626772-洗濯機 図000011
  • 特許6626772-洗濯機 図000012
  • 特許6626772-洗濯機 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6626772
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/10 20060101AFI20191216BHJP
   D06F 39/08 20060101ALI20191216BHJP
【FI】
   D06F39/10 D
   D06F39/10 E
   D06F39/08 321
   D06F39/08 331
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-79246(P2016-79246)
(22)【出願日】2016年4月12日
(65)【公開番号】特開2017-189270(P2017-189270A)
(43)【公開日】2017年10月19日
【審査請求日】2018年2月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098660
【弁理士】
【氏名又は名称】戸田 裕二
(72)【発明者】
【氏名】山口 龍之介
(72)【発明者】
【氏名】桧山 功
(72)【発明者】
【氏名】上野 真司
(72)【発明者】
【氏名】友部 克史
(72)【発明者】
【氏名】山本 涼平
(72)【発明者】
【氏名】蛭田 友美
【審査官】 山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−192920(JP,A)
【文献】 特開2015−054107(JP,A)
【文献】 特表2014−512464(JP,A)
【文献】 特開2005−319282(JP,A)
【文献】 特開2010−005247(JP,A)
【文献】 特開2006−149615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/10
D06F 39/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に防振支持される外槽と、
前記外槽内に回転自在に支持される回転槽と、
前記回転槽を回転駆動させるモータと、
前記外槽から機外に排水を行う排水経路と、
前記排水経路の中途に設けられた異物を捕集する異物捕集部と、を備え、
前記異物捕集部は、異物を捕集する複数の突起部と、外周に沿って補強用の補強リブと、前記補強リブに設けられ、水抜きをするための上側に開口を有する、穴ではないスリットと、を備えることを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
請求項1に記載の洗濯機であって、
前記複数の突起部は、前記異物捕集部の外側領域に第1の突起部を備え、前記異物捕集部の内側領域に前記第1の突起部よりも高さが低い部分を有することを特徴とする洗濯機。
【請求項3】
請求項2に記載の洗濯機であって、
前記第1の突起部よりも高さが低い部分は、前記第1の突起部の高さよりも低い第2の突起部を備えることを特徴とする洗濯機。
【請求項4】
請求項3に記載の洗濯機であって、
前記第1の突起部の配置される密度は前記第2の突起部の配置される密度よりも高いことを特徴とする洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類等の洗濯を行う洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、回転自在なる内槽を収納し洗濯水を溜める外槽と、この外槽の底部から流出する洗濯水に含まれる洗濯衣類から発生した糸くずなどの異物を捕集するフィルタ装置を備え、フィルタ装置は、フィルタケースと、フィルタケースに着脱自在に装着され異物を捕集するフィルタを有する形態において、フィルタ流入口からフィルタケース排水路に向かう流れの行く手を阻んで分散させる前記捕集収容部に設けた分散壁部を設けることで洗濯衣類から排出される糸くずや異物を効率よく捕集できる構造としている。
【0003】
特許文献2には、リフター本体に、異物質が捕集されるフィルタリングユニットを備える構造としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−80928号公報
【特許文献2】特表2010−526637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、糸くずなどの異物がフィルタケースの格子形状に絡まった場合、ユーザは清掃の際にフィルタケースから異物を清掃しづらいという問題が残る。
【0006】
また、特許文献2では、フィルタケースが洗濯槽の内部の設けられている為、洗濯槽の外で出た糸くずなどの異物は捕集出来ないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、捕集性能の低減を抑えつつ、清掃性を向上させたフィルタケースを備えるドラム式洗濯機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、その一例として、筐体と、前記筐体内に防振支持される外槽と、前記外槽内に回転自在に支持される回転槽と、前記回転槽を回転駆動させるモータと、前記外槽から機外に排水を行う排水経路と、前記排水経路の中途に設けられた異物を捕集する異物捕集部と、を備え、前記異物捕集部は、異物を捕集する複数の突起部と、外周に沿って補強用の補強リブと、前記補強リブに設けられ、水抜きをするための上側に開口を有する、穴ではないスリットと、を備えることを特徴とする。


【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、捕集性能の低減を抑えつつ、清掃性を向上させたフィルタケースを備えるドラム式洗濯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る洗濯乾燥機を示す外観斜視図である。
図2】本発明に係る洗濯乾燥機の筐体の内部構造を概略的に示す側面図である。
図3】本発明に係る洗濯乾燥機の筺体の内部構造を概略的に示す背面図である。
図4】洗濯乾燥機の第1循環ポンプおよび周辺流路を示す斜視図である。
図5】フィルタケース23の周辺の別の角度から見た構成である。
図6】異物捕集部231の構成を示す。
図7図5のAA’断面図を示す。
図8】(a)は異物捕集部231を上面から見た図、図8の(b)は異物捕集部231を上面から見た図である。
図9図6のBB’断面図を示す
図10】(a)は異物捕集部231を上面から見た図、 (b)は異物捕集部231を上面から見た図である。
図11】異物捕集部231の別例の拡大図を示す。
図12】実施例2係る異物捕集部231の構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態のドラム式洗濯乾燥機(洗濯乾燥機)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明における前後上下左右の方向は、図1に示す前後上下左右の方向を基準とする。
【実施例1】
【0012】
図1は、本実施例に係る洗濯乾燥機を示す外観斜視図である。
【0013】
図1に示すように、洗濯乾燥機Sは、外郭を構成する筺体1を備えている。この筺体1は、左右の側板1a,1b、前面カバー1c、背面カバー1d(図2参照)、上面カバー1e、前面下カバー1fおよびベース1hによって構成されている。また、筺体1は、左右の側板1a,1bが、コの字型の上補強材(不図示)、前補強材(不図示)、後補強材(不図示)で結合しており、ベース1hを含めて箱形状を呈している。
【0014】
前面カバー1cの略中央には、洗濯物を出し入れするための投入口を塞ぐドア9が設けられている。また、前面カバー1cの上部中央には、電源スイッチ39、操作スイッチ13,15、表示器14などを備えた操作パネル6が設けられている。この操作パネル6は、筐体1の下部に設けた制御装置60(図2参照)と電気的に接続されている。
【0015】
図2は、本実施例の洗濯乾燥機の筐体の内部構造を概略的に示す側面図である。
【0016】
図2に示すように、洗濯乾燥機Sは、筐体1と、この筐体1内に防振支持される外槽2と、外槽2内に回転自在に支持される回転ドラム3と、回転ドラム3を回転駆動させるドラムモータ4(図3参照)と、送風ユニット51と、送風ユニット51で生成された風(温風)を回転ドラム3内に吹き出す入口となる吹出口52と、洗剤液を回転ドラム3内に供給する第1洗剤液供給手段53と、吹出口52の上流側に洗剤液を供給する第2洗剤液供給手段(洗剤液供給手段)54と、吹出口52の上流側に水道水(清水)を供給する水道水供給手段55(不図示)と、制御装置60と、を備えて構成されている。なお、洗剤液供給手段53、54は高濃度洗剤液を供給してもよい。高濃度洗剤液とは、洗い工程における洗剤液の濃度よりも高い濃度(例えば、8倍)の洗剤液を意味している。
【0017】
外槽2は、円筒形状を呈し、回転ドラム3を同軸上に内包し、前面が開口している。前面の開口部には、外槽2内への貯水を可能にする外槽カバー2dが設けられている。また、外槽2の下側は、ベース1hに固定されたダンパ5で防振支持されている。また、外槽2(外槽カバー2d)の開口部には、ゴム製のベローズ10が設けられ、ドア9を閉じることで外槽2を水封する。
【0018】
回転ドラム3は、回転可能に支持された円筒状の洗濯兼脱水槽であり、その外周壁および底壁に通水および通風のための多数の貫通孔(図示省略)を有し、前側端面には、洗濯物を出し入れするための開口部3aが設けられている。開口部3aの外周側には、回転ドラム3と一体に回転する流体バランサ3cが設けられている。また、回転ドラム3の内周壁には、洗濯物を持ち上げるリフタ3bが設けられている。また、回転ドラム3の回転中心軸は、水平又は開口部3a側が高くなるように傾斜している。
【0019】
送風ユニット51は、送風機51a、ヒータ51bを備えて構成され、筺体1内の補強材(不図示)に固定されている。送風機51aは、駆動用のモータ24a(ファンモータ)、ファン羽根車24b(不図示)、ファンケース24cで構成されている。ファンケース24cにはヒータ51bが内蔵されており、ファン羽根車24bから送られる空気を加熱する。ヒータ51bは、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータなどで構成されている。
【0020】
送風ユニット51の吐出口51cは温風ダクト26に接続されている。温風ダクト26は、ゴム製の蛇腹管27に接続され、蛇腹管27が蛇腹管継手28を介して外槽カバー2dに設けた吹出口52に接続されている。
【0021】
第1洗剤液供給手段53は、第1循環ポンプ53aと、この第1循環ポンプ53aによって汲み上げられた洗剤液を回転ドラム3内にシャワー状に供給する蛇腹ホース53b1および供給流路53b2(一部図示省略)と、を備えて構成されている。
【0022】
第2洗剤液供給手段54は、第2循環ポンプ54aと、この第2循環ポンプ54aによって汲み上げられた洗剤液を吹出口52の上流側に供給する供給管54bと、を備えて構成されている。第2循環ポンプ54aは、第1循環ポンプ53aよりも低流量の高濃度洗剤液を汲み上げるものである。供給管54bは、供給管53bよりも小径の流路によって構成されている。なお、本実施例において、洗剤液供給手段として、第2洗剤液供給手段54は必ずしも必要ではなく、第1洗剤液供給手段53の一つで構成されてもよい。
【0023】
筐体1の背面内側には、乾燥ダクト29が配置されている。この乾燥ダクト29は、外槽2の後部に設けた吸気口にゴム製の蛇腹ホース29aを介して接続されている。乾燥ダクト29内には、公知の水冷除湿機構(図示せず)が内蔵されている。なお、ヒータ、水冷除湿機構の代わりにヒートポンプを用いてもよい。
【0024】
排水ホース19は、第1循環ポンプ53aの出水ポートにその一端が接続され、その他端側が機外に延出している。また、排水ホース19には、機内での延在途中に排水弁25が設けられている。
【0025】
図3は、本実施例の洗濯乾燥機の筐体の内部構造を概略的に示す背面図である。
【0026】
図3に示すように、外槽2の側面後部には、外槽2内へ水や洗剤類を供給する給水口2aが設けられている。給水口2aは、洗剤トレイ7(図1参照)と、ゴム製の蛇腹ホース17で接続されている。
【0027】
ドラムモータ4は、外槽2の後側端面の外側中央に取り付けられている。ドラムモータ4の回転軸は、外槽2を貫通し、回転ドラム3と結合している。
【0028】
外槽2の上側後部には、給水電磁弁11、風呂水吸水ポンプ12、水位センサ34(不図示)等の給水関連部品が設けられている。上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口11a、風呂の残り湯の吸水ホース接続口12aが設けられている。水位センサ(不図示)は、外槽2内の水位を検出するものであり、外槽2の後部端面の最下部に設けられ、公知のエアトラップ(不図示)やチューブ(不図示)によって構成されている。
【0029】
給水電磁弁11は、主給水電磁弁11b、仕上剤給水電磁弁11c、冷却水給水電磁弁11d、ミスト給水電磁弁11eなどを備えている。
【0030】
主給水電磁弁11bは、給水ホース接続口11aからの水道水を、洗剤トレイ7(図1参照)の洗剤投入室(図示せず)に通して、外槽2に給水する。洗剤投入室に給水された水道水は、投入された洗剤とともに、蛇腹ホース17を介して、外槽2内に注水される。
【0031】
仕上剤給水電磁弁11cは、給水ホース接続口11aからの水道水を、図示しない給水経路を通って、洗剤トレイ7(図1参照)の仕上剤投入室(図示せず)に給水する。仕上剤投入室に注水された水道水は、投入された仕上剤(ソフナー)とともに、蛇腹ホース17を介して、外槽2内に注水される。
【0032】
冷却水給水電磁弁11dは、給水ホース接続口11aからの水道水を、図示しない給水経路を通って、乾燥ダクト29の水冷除湿機構(図示せず)に給水する。
【0033】
ミスト給水電磁弁11eは、給水ホース接続口11aからの水道水を、給水管55a(不図示)を通って、吹出口52(図2参照)の上流側に給水する。
【0034】
図4は、洗濯乾燥機のフィルタケース23および周辺流路を示す斜視図である。図4に示すように、第1循環ポンプ53aは、フィルタケース23と一体に形成されるケーシング42と、循環ポンプモータ47とを備えて構成されている。ケーシング42には、吐出ポート44,45などが形成されている。また、ホース22は排水口(不図示)に接続されている。
【0035】
吐出ポート45は、蛇腹ホース40を介して継手18aに接続されている。この継手18aは、外槽2の底部の窪み部2fに臨むように形成された流入口18に設けられている。フィルタケース23は、外槽2からの水を排水口(不図示)までに排水する排水経路の中途に設けられているとともに、循環ポンプモータ47の循環経路の中途に設けられている。
【0036】
図5にフィルタケース23の周辺の別の角度から見た構成を示す。図6は、フィルタケース23内の異物捕集部231の構成を示す。糸くずやリントなどの異物を捕集する異物捕集部231は、底面から複数の突起部70を備える。これら突起部70に異物が絡まることにより、異物を効率的に捕集することが出来る。また、突起部70に絡まった異物は、突起部70の先端方向に向かって取り除けばよいので、簡便に異物を清掃することが出来、清掃性が向上する。
【0037】
図7は、図5のAA’断面図を示す。外槽2から流れてきた水は、フィルタケース23内を通過する。通過した水は、排水ホース22を介して排水、または循環ポンプモータ47で循環される。この際、流れてきた水は、フィルタケース23内を必ず通過するため、回転ドラム3の外側から出て来るリントも捕集出来る。なお、図7において、紙面手前側から奥側に向かって水が循環穴471を介して循環される。
【0038】
ここで、突起部70の高さが同じで、突起部70の配置する密度が高い場合、図8のイメージに示すように、突起部70の先端にリントが乗っかって、フィルタケース23内のリント詰まりが生じるおそれがある。ここで、図8の(a)は異物捕集部231を上面から見た図、図8の(b)は異物捕集部231を上面から見た図である。
【0039】
そこで、異物捕集部231の斜視図である図6(a)、異物捕集部231を上から見た図である図6(b)や、図6のBB’断面図を示す図9(但し、フィルタケース23も図示)に示すように、本実施例では、異物捕集部231の外側の領域である外周領域711に配置された第1の高さ71hを有する第1の突起部71と、異物捕集部231の内側の領域である内側領域721に配置された第1の高さよりも低い第2の高さ72hを有する第2の突起部72を備えている。これにより、第2の突起部72が配置されている異物捕集部231の内側の領域に、リントがたまる。そのイメージを図10に示す。図10の(a)は異物捕集部231を上面から見た図、図10の(b)は異物捕集部231を上面から見た図である。このようにして、配管のつまりを抑制することが出来る。
【0040】
なお、第2の突起部72の存在により捕集性能が上がるが、第2の突起部72は無くても構わない。
【0041】
図11に異物捕集部231の別例の拡大図を示す。外周に補強用の補強リブ80を設けている。また、補強リブ80に水抜きのためのスリット形状を設けている。これにより、異物捕集部231の水抜きが出来る。さらに、水抜き形状は、例えば丸い穴ではなく、上側に開口82を有するスリット形状81であるため、複数のスリット形状の間で異物が絡まった場合、突起部70に絡まった異物と一緒の方向に取り除くことが出来、清掃性の低下を抑えることが出来る。
【0042】
また、第1の突起部71の内、異物捕集部231の先端側に高さが低い突起71aを有している。これにより、ユーザがフィルタケース23を取り付ける際に、間違った方向に取り付けないように、誤組を抑制することが可能となる。
【0043】
以上本実施例によれば、異物捕集部231は、複数の突起部70を備えることで、異物を効率的に捕集することが出来る。
【0044】
また、異物捕集部231の外周領域711に配置された第1の高さ71hを有する第1の突起部71と、異物捕集部231の内側領域721に配置された第1の高さよりも低い第2の高さ72hを有する第2の突起部72を備えることで、配管つまりの抑制とともに、捕集性能を確保することが出来る。
【0045】
また、外周に補強用の補強リブ80を設けることで、異物捕集部231の強度を確保することが出来る。
【0046】
また、補強リブ80に開口82を有するスリット形状81を設けることで、清掃性の低下を抑えることが出来る。
【0047】
また、第1の突起部71の内、異物捕集部231の先端側に高さが低い突起71aを設けることで、誤組を抑制することが可能となる。
【実施例2】
【0048】
次に、図12に実施例2係る異物捕集部231の構成を示す。図12は異物捕集部231を上面から見た図である。図6等と異なる点は、外側領域711と内側領域721の突起70の配置される密度が異なる点である。
【0049】
外側領域711における第1の突起部71の配置される密度は、内側領域721における第2の突起部72が配置される密度よりも高い。すなわち、外側領域711における第1の突起部71が配置されている間隔(各第1の突起部71間の距離)は、内側領域721における第2の突起部72が配置されている間隔(各第2の突起部72間の距離)よりも短い。
【0050】
本実施例によれば、密度が疎である第2の突起部72で配管のつまりを抑制すると共に、密である第1の突起部71により捕集性が向上する。
【0051】
なお、突起部70の配置パターンは図6,12等で示したように千鳥状としたが、本発明はこれに限られず、例えば、格子状の配置としてもよい。
【0052】
上記実施例は、ドラム式洗濯乾燥機を例に説明したが、本発明は、タテ型洗濯機にも適用でき、また、乾燥機能も必須ではない。また、循環ポンプの無い洗濯機にも適用できる。
【符号の説明】
【0053】
1 筺体
2 外槽
3 回転ドラム
4 ドラムモータ(モータ)
11 給水電磁弁
23 フィルタケース
S 洗濯乾燥機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12