【文献】
〜毎日のランチタイムを美味しくお得にサポート〜,株式会社エムティーアイ,2016年 2月13日,[平成31年4月26日検索],インターネット<URL:http://www.mti.co.jp/wp-comtent/uploads/pdf/pr/2016/pr_20160216.pdf>
【文献】
掲載店舗検索やお気に入り登録も!ランチパスポート公式アプリが登場,2015年12月 9日,[平成31年4月26日検索],インターネット<URL:http://moduleapps.com.mobile-marketing/lunchpassport>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
一以上の定められたチェーンの複数のレストランで提供される所定のメニューに関して、所定のメニュー内ではいずれのメニューについても定められた回数メニューを注文可能なレストランパスポートであって、
複数の後記ユーザ属性情報と重なるか、又はその上位概念となる関係にある情報である典型的個人属性ごとに関連付けられた各レストランパスポートを識別するパスポート識別情報、一以上のレストラン識別情報、未使用時注文可能回数、を関連付けた情報であるパスポート情報を保持するパスポート情報保持部と、
インターネットを介して購入するパスポート識別情報の選択を受け付ける選択受付部と、
ユーザ識別情報と関連付けて前記典型的個人属性と重なるか又はその下位概念となる関係にある情報であるユーザ属性情報を保持するユーザ属性情報保持部と、
ユーザ識別情報と関連付けてそのユーザが購入のために選択したパスポート識別情報を保持するユーザ所有情報保持部と、
ユーザ識別情報と関連付けられているパスポート識別情報毎に現時点での注文可能回数であるパスポート注文可能情報を保持するパスポート注文可能情報保持部と、
パスポート注文可能情報を送信するパスポート注文可能情報送信部と、
ユーザ識別情報とパスポート識別情報と、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数を含むパスポート注文情報を取得するパスポート注文情報取得部と、
取得したパスポート注文情報を用いてパスポート注文可能情報を更新するパスポート注文可能情報更新部とを有し、
ユーザがパスポートを購入のためにパスポート管理装置にてパスポートを選択する際に、そのユーザのユーザ識別情報と関連付けて保持されているユーザ属性情報と、パスポート識別情報に関連付けられている典型的個人属性と、に基づいてパスポート情報保持部の中から選択受付部にて選択を受け付け可能なパスポート識別情報を抽出するように制御するユーザ属性情報依存選択受付制御部と、
をさらに有するパスポート管理装置と、
一のレストラン内にてこれから食する情報として、又はすでに食した情報として、「ユーザ識別情報と、パスポート識別情報と、レストラン識別情報と、注文回数と」、を関連付けた情報であるパスポート注文情報を取得するパスポート注文情報取得部と、
取得したパスポート注文情報を送信するパスポート注文情報送信部と、
を有するレストラン端末装置と、
一以上のパスポート識別情報とユーザ識別情報とを関連付けて保持するパスポート識別情報保持部と、
利用のために保持されているパスポート識別情報の選択を受け付けるパスポート識別情報選択部と、
パスポート注文可能情報を受信するパスポート注文可能情報受信部と、
保持しているパスポート情報の一部(全部も含む)又は/及び、受信したパスポート注文可能情報を表示するパスポート注文可能情報表示部と、
これから食するために、又はすでに食したことによる処理をするために、保持しているユーザ識別情報と関連付けてパスポート識別情報を出力する所有情報出力部と、を有するパスポート利用端末装置と、
からなる個人属性別レストランパスポートシステム。
ユーザ属性情報保持部は、ユーザ識別情報と同一ユーザに関連付けられている複数のユーザ属性情報間のそのユーザにとっての優先度を付加したユーザ属性情報である複数の優先度付ユーザ属性情報と関連付けて保持する優先度付ユーザ属性情報保持手段を有し、
パスポート情報保持部は、パスポート情報として、典型的個人属性が、他の典型的個人属性と比較した場合の優先度を付加した典型的個人属性である優先度付典型的個人属性であるパスポート情報を保持する優先度付パスポート情報保持手段を有し、
ユーザ属性情報依存選択受付制御部は、優先度付ユーザ属性情報と優先度付きパスポート情報とに基づいて選択受付可能な優先度付パスポート識別情報を抽出するように制御する優先度付ユーザ属性情報依存選択受付制御手段
を有する請求項1、請求項2又は請求項1に従属する請求項3に記載の個人属性別レストランパスポートシステム。
ユーザ属性情報保持部は、ユーザ属性情報として、ユーザのパスポートを介したレストランの利用の多さ等に応じてユーザを識別するユーザクラス格付情報をパスポート識別情報毎に保持するユーザクラス格付保持手段を有し、パスポート注文可能情報保持部は、パスポート識別情報毎のユーザクラス格付け別に注文可能レストラン、消費可能メニュー及びメニューの消費可能回数であるパスポート注文可能情報を保持するユーザクラス別パスポート注文可能情報保持手段を有する、請求項1から請求項4のいずれか一に記載の個人属性別レストランパスポートシステム。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。実施形態1は請求項1、実施形態2は請求項2、実施形態3は請求項3、実施形態4は請求項4、実施形態5は請求項5、実施形態6は請求項6、実施形態7は請求項7、実施形態8は請求項8に、それぞれ対応する。なお、本発明は、これらの実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0018】
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
本実施形態における発明は、パスポートの対象レストランと定められた複数のチェーンの系列の各レストランで提供される所定のメニューの中から、ユーザが好きなレストランの好きなメニューを選択して注文することができるパスポートであり、各パスポートには対象とする典型的個人属性が設定されている、個人属性別レストランパスポートシステムである。
【0019】
<個人属性別レストランパスポートシステムの利用方法>
<パスポート利用可能レストランについて>
図1は、個人属性別レストランパスポートシステムの概要を示すイメージ図である。システムを利用するユーザAはパスポート1を所有し、ユーザBはパスポート2を所有し、ユーザCはパスポート6を所有している。それぞれのパスポートには、パスポートを利用することが可能なチェーンが定められている。図では、パスポート1はチェーンA、チェーンB、チェーンCにおいてパスポートを利用することが可能である。パスポート2はチェーンA、チェーンD、チェーンEにおいてパスポートを利用することが可能である。パスポート6はチェーンD、チェーンEにおいてパスポートを利用することが可能である。ユーザは、所有しているパスポートに設定されているチェーンに属するレストランであればいずれのレストランであってもパスポートを利用して注文することが可能である。
【0020】
<パスポート利用注文回数について>
注文回数は、パスポートに設定されている所定の回数の範囲であれば、チェーン、レストラン、メニューの選択はユーザが自由に決定することが可能である。図では、所定の回数をパスポート1、パスポート2、パスポート6のいずれについても、6回として、ユーザを示す円とパスポート利用可能チェーンを結ぶ点線中に示された数字が、各チェーンのいずれかのレストランを利用した注文回数を示している。例えば、ユーザAはチェーンAのいずれかのレストランを2回、チェーンBのいずれかのレストランを3回、チェーンCのいずれかのレストランを1回利用して注文している。ユーザBは、チェーンAのいずれかのレストランを4回、チェーンDのいずれかのレストランを0回、チェーンEのいずれかのレストランを2回利用している。ユーザCは、チェーンDのいずれかのレストランを6回、チェーンEのいずれかのレストランを0回利用している。利用するレストランは、いずれのレストランでもよく、常に異なるレストランを利用することも可能であるし、常に同じレストランを利用することも可能である。
【0021】
<メニューについて>
メニューについて説明する。所定のメニューを設定する際には、予め本システム導入前から提供していた従来メニューを本システムのパスポートで利用可能に割り当てる場合と、本システムの導入に際して本システムのパスポートで利用可能なメニューを作る場合に分けられる。そして後者の場合には、新たに作られたメニューを本システム専用メニューとする場合と、本システムユーザでも本システムを利用しない一般客でも選択可能に設定する二つのケースがある。
【0022】
まず、従来メニューを本システムのパスポートで選択可能とするケースである。
レストランでは、パスポート注文可能メニューを事前に定める。選択すべきパスポート注文可能メニューは、少なくともパスポート価格をパスポート注文可能回数で割ったパスポート1回分の価格よりも定められた金額分高いメニューであるように選択する。(すなわち、パスポート1回分の価格が700円であれば、パスポート注文可能メニューの実際の提供価格は800円の商品である、パスポート1回分の価格が1000円であれば、パスポート注文可能メニューの実際の提供価格は1300円である、といったことを意味する)。少なくとも定められた金額分高いメニューを割り当てるようにすればいいので、例えば、システム運営者などの指示によりパスポートユーザが非パスポートユーザより100円以上のメリットを享受できるようにする場合に、パスポート1回分当たりの単価と同じメニューを非パスポートの顧客に提供する価格の差額が100円以上となるメニューを選択する。
【0023】
パスポート注文可能メニューは、専用のメニューとして用意することも可能である。その場合には、パスポートを利用しない顧客に実際に提供していないので、非パスポート利用時の提供価格は想定できない。そこで、その場合にはレストランが実際に非パスポートの顧客に提供するとしたら、いくらの価格を設定するか、という想定提供価格を利用してメニューを設定することになる。すなわち、少なくともパスポート価格をパスポート注文可能回数で割ったパスポート1回分の価格よりも定められた金額分高い価格が想定提供価格となるように、パスポート注文可能な専用メニューを用意することが求められる。また新たに作るメニューを実際に非パスポートの顧客にも提供する場合にはその価格がパスポートの1回分の金額との比較対象となる。
【0024】
想定提供価格を、レストラン側が設定する場合、あえて高めに設定することで、定められた金額よりも高くなっているように見せかける可能性がある。しかし、レストランがこのような行為を行ったメニューの提供を行えば、ユーザは提供される料理の品質を見抜いてレストランの利用を避けることが可能であるから、本システムが厳格にその点を審査できなかったとしても平気である。しかし、本システム全体の信用を維持するために、提供する専用のメニューに用いられる材料の仕入れ値、一つのメニューの提供に消費される材料の量などを本システムに入力させ、その店の利益率を乗じることで、想定提供価格を算出するような仕組みを持たせることが考えられる。その店の利益率は、その店が実際に提供するメニューに関しても材料の仕入れ値と一つのメニューの提供に消費される材料などを本システムに入力させ、これに加えて実際に提供している価格も入力させて、本システムによって利益率を算出する仕組みにすることが考えられる。メニューによって利益率が異なることが想定されるので、平均利益率をもって想定提供額算出の基準となる利益率とする仕組みや、最低利益率を基準となる利益率とする仕組みや、最高利益率を基準となる利益率とする仕組みなどが考えられる。
【0025】
ユーザは、選択したパスポートに対応する、注文可能レストランの中から、食べたいと思う商品を提供するレストランで、制限回数内であれば自由にパスポートを利用して飲食の提供を受けることが可能である。そこで、パスポート注文可能レストラン同士で、ユーザの獲得に向けて、パスポート注文可能メニューの内容の向上という競争が行われることになる。さらに、ユーザはパスポート利用回数分、パスポート注文可能レストランのいずれかで食事をすることになるので、レストラン側はユーザの囲い込みをすることが可能となる。レストラン業界では、初めてレストラン利用する客を獲得することがまず困難であり、この点について、大手のチェーンと組となるクーポンに参加することによって、通常のネット広告や呼び込みよりも効果的にユーザの衆目を集めて新規顧客を獲得することが可能となる。
【0026】
<本システムに参加するレストランに対する清算方法について>
本システムに参加するレストランは、(ユーザがその店で利用したパスポートの総回数)×(パスポートの総額÷パスポート利用可能回数−システム管理者の取分)分の支払いを、システム管理者から支払いを受けることが出来る。システム管理者が、本システムに参加するレストランに支払いを行うタイミングは、各月の末に精算を行い翌月に支払う方法が最も典型的な方法として考えられるが、日付毎、週毎、清算日と支払日を指定して毎月行う、など、様々な構成にすることができる。精算のタイミングは、本システムに参加するレストランにおいて共通になるように構成することが想定されるが、パスポートごとに精算のタイミングを異ならせるように構成することも考えられる。パスポートごとに精算のタイミングを異ならせる場合には、清算までの期間が短いものほど、(パスポートの総額÷パスポート利用回数)と、要求される料理の最低提供価格または最低想定提供価格の差額が大きくなる、あるいは、システム管理者の取取分が増すように構成することが考えられる。
【0027】
<本システムに参加するレストランに対するシステム参加料>
さらに、本システムに参加するレストランが、システム管理者にたいして、システム参加料を一定額支払うように構成しておくことが考えられる。システム参加料は、ユーザがパスポートを利用した注文を行ったか行わなかったかにかかわらず発生する。したがって、レストランは、パスポートを利用した注文が行われなければ、収入がないだけではなく、システム利用に関して赤字が出るようになる。本システムに参加するために費用が発生するように構成しておくことで、パスポートを利用して注文するユーザを獲得する必要性をより高めることができ、レストランが提供するパスポートを利用して注文可能なメニューを向上させる効果を高めることができる。
【0028】
<実施形態1 発明の構成>
図2に示すように、実施形態1の個人属性識別レストランパスポートシステム(0200)は、パスポート管理装置(0201)と、レストラン端末装置(0202)と、パスポート利用端末装置(0203)と、を有する。図に示すように、パスポート管理装置は、少なくともパスポート注文情報をレストラン端末装置から取得し、この情報を利用してパスポート注文可能情報を更新し、少なくともパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置に送信する。そして、パスポート利用端末装置は、少なくとも注文可能情報をパスポート管理装置から取得し、パスポート利用端末装置上にパスポート注文可能情報を表示させ、ユーザにパスポート注文可能情報を視認させる。ユーザは、パスポート利用端末から少なくともユーザIDを店舗端末装置に送信し、店舗端末装置はパスポート利用端末装置から取得されたユーザIDと、パスポート利用端末あるいは店舗内にある注文受付のための機器等から注文情報を取得し、パスポート注文情報を取得する。店舗端末装置が取得したパスポート注文情報は、パスポート管理装置に送信される。本システムにおいては、各種の情報の取得方法が複数考えられるが、少なくとも
図2に示す範囲の情報処理は各装置において行われることが定まっている。
【0029】
図3は、実施形態1の個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置(0300)は、パスポート情報保持部(0301)、選択受付部(0302)、ユーザ属性情報保持部(0303)、ユーザ所有情報保持部(0304)、パスポート注文可能情報保持部(0305)、パスポート注文可能情報送信部(0306)、パスポート注文情報取得部(0307)、パスポート注文可能情報更新部(0308)と、からなる。
図4は、実施形態1の個人属性別レストランパスポートシステムのレストラン端末装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、レストラン端末(0400)は、パスポート注文情報取得部(0401)、パスポート注文情報送信部(0402)と、からなる。
図5は、実施形態1の個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート利用端末装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、パスポート利用端末装置(0500)は、パスポート識別情報保持部(0501)、パスポート識別情報選択部(0502)、パスポート注文情報受信部(0503)、パスポート注文可能情報表示部(0504)、所有情報出力部(0505)と、からなる。
【0030】
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 パスポート管理装置について>
<実施形態1 パスポート管理装置:パスポート情報保持部>
「パスポート情報保持部」は、一以上の定められたチェーンの複数のレストランで提供される所定のメニューに関して、所定のメニュー内ではいずれのメニューについても定められた回数メニューを注文可能なレストランパスポートであって、複数の典型的個人属性ごとに関連付けられた各レストランパスポートを識別するパスポート識別情報、一以上のレストラン識別情報、未使用時注文可能回数、を関連付けた情報であるパスポート情報を保持する。
【0031】
「一以上の定められたチェーンの複数のレストラン」とは、あるパスポートに参加する複数のチェーンが持つチェーンの系列のレストラン(レストランと同義である。)のことを指す。たとえば
図1に示すパスポート1には、A、B、Cのチェーンが一以上の定められたチェーンにあたり、チェーンAのa1レストラン(東京駅前レストラン)a2レストラン(東京Iデパート内レストラン)a3レストラン(大阪駅前レストラン)・・・・anレストラン、という、チェーンの系列の全て(全てでない場合でもよい)のレストランが、チェーンの複数のレストランにあたる。したがって、
図1のパスポート1では、ユーザはチェーンAの全ての系列レストラン、チェーンBの全ての系列レストラン、チェーンCの全ての系列レストランの中から、パスポートを利用するレストランを選択することができる。
【0032】
「所定のメニュー」とは、各チェーンが、パスポートを利用して注文できるメニューを指定することができ、その指定されたメニューのことを指す。したがって、例えば
図1のパスポート1で、チェーンAが<特盛ハンバーグ、特盛から揚げ、ミックスフライ>を、チェーンBが<特盛ナポリタン、特盛カルボナーラ、肉盛りピザ>を、チェーンCが<担々麺とチャーハンのセット、餃子大皿定食、W油淋鶏定食>を、パスポート1を利用して注文できるメニューとして指定している場合には、<特盛ハンバーグ、特盛から揚げ、ミックスフライ><特盛ナポリタン、特盛カルボナーラ、肉盛りピザ><担々麺とチャーハンのセット、餃子大皿定食、W油淋鶏定食>が所定のメニューとなる。そして、パスポート2で、同じくチェーンAが<おろしポン酢ハンバーグ、鳥肉のソテー、牛たたきサラダ>を、チェーンBが<和風パスタ、生ハムサラダ、サラダピザ>を、チェーンCが<黒酢野菜炒め、酸辣湯麺、中華粥>を、パスポート2を利用して注文できるメニューとして指定している場合には、<おろしポン酢ハンバーグ、鳥肉のソテー、生姜焼き><和風パスタ、生ハムサラダ、サラダピザ><黒酢野菜炒め、酸辣湯麺、中華粥>が所定のメニューとなる。
【0033】
パスポートには、注文可能な回数が定められており、その回数の中であれば、パスポートを注文可能なレストラン内の、パスポートを利用して注文可能なメニューについて、自由にパスポートを利用して注文することができる。例えば、
図1のパスポート1を選択した場合には、チェーンAのa1レストランのみで全利用回数分パスポートを利用した注文をするように、特定のレストランのみで利用してもよいし、チェーンAのレストラン、チェーンBのレストラン、チェーンCのレストランの中から自由に選択してパスポートを利用して注文を行ってもよい。また、例えばチェーンAの特盛ハンバーグのみで全利用回数分パスポートを利用した注文をするように、特定の所定のメニューにのみ利用してもよいし、チェーンA、チェーンB、チェーンCが提供する所定のメニューの中から自由に選択してパスポートを利用した注文をしてもよい。定まっていることは、指定されているチェーンに属するレストランの範囲内で、指定された所定メニューの範囲内で、注文可能な回数の範囲内で、注文をするということだけである。
【0034】
「パスポート情報」には、複数の典型的個人属性ごとに関連付けられた各レストランパスポートを識別するパスポート識別情報、一以上のレストラン識別情報、未使用時注文可能回数、が関連付けられている。この他に、パスポートを利用して注文可能なメニュー識別情報、注文できるメニューを識別するためのメニュー識別情報、メニューの材料、メニューのカロリー、メニューの味つけ、メニューの通常提供時の価格、典型的個人属性と関連付けるための情報、等のメニューに関するメニュー属性情報、によって構成されるメニュー情報を含むように構成することも可能である。
【0035】
「典型的個人属性」は、個人が持つ社会における属性のことを指す。典型的個人属性としては、例えば、年齢、性別、身分といったものが代表例として考えられる。独身の会社員であれば、その典型的個人属性として、例えば<男、30代、会社員>が考えられる。子供をもった母親であれば、例えば<女、妻、母親>が考えられる。
【0036】
「パスポート識別情報」は、複数の典型的個人属性ごとに関連付けられた各レストランパスポートを識別するための情報である。パスポート識別情報は、例えば、Aという典型的個人属性について、A1、A2、A3・・・Anのパスポートが選択可能であり、Bという典型的個人属性について、B1、B2、B3・・・Bnのパスポートが選択可能である場合に、各パスポート(A1、A2、A3・・・An、B1、B2、B3・・・Bn)のそれぞれに与えられた、それぞれを識別するための情報である。パスポート識別情報は、パスポートごとに与えられており、数字や記号、あるいはこれらの組み合わせによって構成されている。また、各パスポートは、典型的個人属性と関連付けられていることから、<典型的個人属性を示す数字又は記号>と<パスポートの内容を示す数字又は記号>を組み合わせることによって構成することが好ましい。
【0037】
「レストラン識別情報」とは、チェーン又は/及びチェーンの系列の各レストランを識別するための情報である。チェーンを識別するための情報とは、本システムに参加するチェーンA、チェーンB、チェーンCという各チェーンを識別するための情報である。例えば、チェーンAであれば、a1レストラン、a2レストラン、a3レストラン・・・anレストランというチェーンAの系列の複数のレストランがあり、チェーンBであれば、b1レストラン、b2レストラン、b3レストラン・・・bnレストランというチェーンBの系列の複数のレストランがある。レストラン識別情報は、各チェーンの各レストラン(a1レストラン、a2レストラン、a3レストラン・・・anレストラン、b1レストラン、b2レストラン、b3レストラン・・・bnレストラン)のそれぞれに与えられたそれぞれを識別するための情報である。レストラン識別情報は、数字や記号、あるいはこれらの組み合わせによって構成されている。所属するチェーン店の系列であることを識別するための情報としても利用することが考えられるので、<チェーンを示す数字又は記号(チェーンに識別番号が与えられている場合には、チェーンに与えられた識別番号)>と<レストランを示す数字又は記号>を組み合わせることによって構成することが好ましい。
【0038】
「未使用時注文可能回数」は、未使用時にパスポートを利用して注文可能な回数である。すなわち、パスポートを購入した当所に設定されている、初期設定の注文可能回数である。パスポートを利用することによって、パスポート注文可能回数は減少していき、未使用時注文可能な回数と注文した回数が同数になったとき、パスポート注文可能回数0となり、パスポートを利用した注文を行うことができなくなる。その後、所定金額を管理者に支払うことによって使用できなくなったパスポートを再度未使用時の状態に戻すことができるように構成することも可能である。ただし、パスポート注文可能回数が0に至ってない時点で再度未使用時の状態に戻すことができるようには構成しない。パスポートには利用期限を定める場合があり、パスポートごとにタイマーで利用可能期限が設定されるからである。例えば一つのパスポートは、2か月以内に使い切るように利用可能期限を設定することが考えられる。2か月の期限が到来した場合には、例えばパスポートの注文可能回数が0になっていなくともそのパスポートの注文可能回数が0になるように構成することが考えられる。このように構成することによってユーザ側にもリスク負担させてシステム側の値引きリスクを緩和させることができる。
【0039】
<実施形態1 パスポート管理装置:選択受付部>
「選択受付部」は、インターネットを介して購入するパスポート識別情報の選択を受け付ける。本実施形態におけるパスポートは、携帯端末、タブレット端末、ウェアラブル端末、等に代表される通信端末であるパスポート利用端末装置を用いて利用することを想定している。選択受付部は、本システムが提供するすべての典型的個人属性と関連付けられたパスポートの選択受付が可能である。
図6は、選択受付部の実際の表示の一例である。パスポート識別情報を補助する情報として、そのパスポートが関連付けられている典型的個人属性(0601)、パスポートが対象としているユーザ層やパスポート利用を想定するシチュエーション等のパスポートの内容を示す簡単な説明(0602)、パスポートを利用することが可能なレストラン(0603)等が表示されるよう構成することが考えられる。この他に、注文可能なメニューの画像が表示されるように構成することも考えられる。関連付けられている典型的個人属性(例えば、サラリーマン、OL、ランチ、女子会、家族等)が表示されていることによって、ユーザがパスポートを利用する場面や立場(ユーザ属性情報)に合致するパスポートを選択しやすくなる。例えば、昼食にパスポートを利用したいサラリーマンであれば、典型的個人属性としてサラリーマン、ランチと関連付けられているパスポートの中から選択するとよい。あるいは、休日に家族と外食をする際に利用したい母親の場合には、典型的個人属性として家族と関連付けられているパスポートの中から選択するとよい。あるいは、友人との集まりでパスポートを利用したいOLであれば、典型的個人属性としてOL、ランチ、女子会と関連付けられているパスポートの中から選択するとよい。
【0040】
典型的個人属性と関連付けられたパスポートは、複数存在していることから、選択受付部を実際に表示する場合には、
図7に示すように、階層的に示されていることが好ましい。
図7aに示すように、第一の階層として、典型的個人属性が表示され、典型的個人属性の中からユーザが自分の属性に合致すると思うものを選択すると、
図7bに示すように、次の階層として、選択した典型的個人属性と関連付けられたパスポーとの一覧が表示される。パスポートの一覧画面を表示する階層の前に、
図7cに示すように、さらにそのパスポートの性質(例えば、ボリューム、さっぱり、バランス、スイーツ、贅沢、女子会、朝食用、昼食用、夕食用、飲み会用等のパスポートを利用するシチュエーション)を選択するための階層が含まれていてもよい。階層表示にすることで、選択可能なパスポートの総数が少なくなる。その結果、一画面に表示するパスポートの量を少なくしたとしても、パスポートの選択を行うユーザの利便性が損なわれなくなるので、パスポートの選択受付画面でパスポート識別情報を補助する情報として表示する内容を増やすことが可能となる。
図7では、
図6に比してパスポート識別情報を補助する情報の内容が詳細になっている。
【0041】
パスポートの一覧を表示する画面でパスポートの説明部分を選択することで、各パスポートでの注文可能メニューの一覧を見ることができるように構成しておくことが考えられる。あるいは、対象レストランの名称を選択することで、リンクされている対象レストランの専用ページに移動して、選択した対象レストランにおいて選択しているパスポートで注文可能なメニューの一覧が見られように構成しておくことが考えられる。具体的にどういったメニューを注文可能であるかわかった方が、ユーザは安心するし、パスポートを使ってみたいという好奇心を刺激されることになるからである。具体的な注文可能メニューの説明(写真や、素材、お勧めポイント、食レポ、評価、実際の提供価格)は顧客への直接の宣伝行為、勧誘行為であり、どういった説明を行うかは、各レストランに任せることが好ましい。
【0042】
選択受付部で受け付けるパスポート識別情報は、複数であってもよい。したがって、ユーザは一度に複数のパスポート識別情報を選択することが可能である。また、同一のパスポートを重複選択することも、可能であるように構成することが好ましい。各パスポートには、注文可能回数が与えられており、頻繁に利用することが想定される場合には、1つのパスポートでは回数が不十分である場合がありえるためである。したがって、選択受付部では、パスポート識別情報で示されるパスポートを何回選択するかという、パスポート選択回数も含めた選択情報の受付を行うように構成しておくことが好ましい。
【0043】
パスポート識別情報の選択は、選択と回数の二つの情報によって構成する上記方法の他に、選択回数のみによって受け付ける方法が考えられる。すべてのパスポートのパスポート識別情報が、それぞれ何回選択されたかの回数を受け付けて、選択された回数分の個数のパスポートをユーザが購入する。したがって、受付回数が0回のパスポートは0個購入されたことになり(つまり、購入していないことと同じである)、受付回数1回のパスポートは1個購入されたことになり、受付回数が2回のパスポートは2個購入されたことになり、受付回数N回のパスポートはN個購入されたことになる。
【0044】
パスポート識別情報の選択を決定することによって、ユーザはパスポート識別情報を選択したパスポートの購入をすることになるので、購入金額の合計を、<注文合計金額>等の表記で示すことが好ましい。例えば
図6では、各パスポートの下部に、選択入力欄(0604)と、選択回数入力欄(0605)があり、ユーザが購入を希望するパスポートの下に選択をする場合にはチェックを行い、購入したいパスポートの枚数分選択回数を入力することになる。選択に応じて、注文合計金額(0606)が加算され、選択内容を入力した後、注文合計金額を確認したユーザが画面下部中央の「購入を決定する」(0607)を選択することで、パスポート識別情報の選択が完了し、選択受付部によって選択が受け付けられるという構成が考えられる。
【0045】
<実施形態1 パスポート管理装置:ユーザ属性情報保持部>
「ユーザ属性情報保持部」は、ユーザ識別情報と関連付けてユーザ属性情報を保持する。「ユーザ識別情報」は、ユーザを識別するための情報であり、ユーザが本件個人属性別レストランパスポートシステムの利用のための個人情報等の登録を行う際に特別に定める、あるいは本件システムから与えられる。識別情報としては、ユーザのユーザID、メールアドレス、パスポート利用端末装置に与えられた固体識別番号、等が考えられる。「ユーザ属性情報」は、ユーザに該当する典型的個人属性又は/及び一般的な個人属性情報のことである。例えば、ユーザが、<男、30代、会社員、営業職、社会人サッカーチームに所属、既婚、子持ち>であればこれがユーザ属性情報として保持される場合もあるし、その典型的個人属性として、<若手サラリーマン、営業職、スポーツマン、夫、父親等>が保持される場合も考えられる。例えば、<女、40代、会社員、事務職、未婚>であれば、<中堅OL、事務職、未婚>のいずれか又は両者が保持されると考えられる。ある人は、複数の典型的個人属性を有しているので、この中の全ての典型的個人属性がユーザ個人属性に含まれるように構成することが可能である。
【0046】
ところで心理学用語でペルソナという言葉がある。これは人の外的表面を指す言葉である。この外的表面は同一人物であっても時と場合により変化するものである。例えば一人の男性が会社では管理職であり頼もしく強い性格で知られていても、同一人物がガールフレンドの前では優しく柔和な性格と見られる場合がある。このように同一人物が時と場合によって自身の外的表面を変化させることは通常よくあることであり、その変化に応じて行動態様も変わってくる。本件システムでは、このような点に着目してパスポートで利用できるレストランをパスポートの種類ごとにコーディネイトするように構成する。
【0047】
実施形態1の本システムでは、ユーザ属性情報はテキスト自由形式で入力するように構成してもよいし、予め定められた選択肢から選択させることによって入力するように構成しもよい。ユーザ属性情報には、氏名、年齢、住所、性別、電話番号、Eメールアドレス、SNSのユーザ識別情報、顔写真などの一以上が含まれているように構成される。
ユーザが選択できる典型的個人属性は、一つでもいいし、複数でもよいように構成することが可能である。さらに、複数の選択をする場合には、後述するように主たる典型的個人属性、従たる典型的個人属性、のように個人属性のランク付けを行わせるように構成してもよい。
【0048】
本システムを利用すると、ユーザ属性情報と購入されるパスポートの関連性、ユーザ属性情報と各パスポートを用いて利用されるメニューの関連性、ユーザ属性情報とパスポートが利用されるレストランの関連性、ユーザ属性情報とパスポートが利用される時間帯、等のユーザ個人属性と関連付けられた様々な消費傾向のビックデータを蓄積することが可能となる。メニューを提供する側は、ユーザ属性情報ごとの消費傾向を分析することで、パスポートのターゲットとなる客層の把握や、客層に対する最適なパスポートの内容、メニューを知ることができる。メニューを提供する側は、パスポートに併せてターゲットとなる客層が限定されればそれだけニーズに合ったメニューの開発や、サービスの向上を行いやすくなる。さらに、ある限定的なパスポート利用環境にした方が、ターゲットとなる客層は明確に区分されことから、ユーザ属性情報が一人のユーザに無数に与えられるよりは、一人のユーザに1つあるいは3つ程度までとすることが、店側の創意工夫を容易にし、提供されるサービスの向上につながる。さらに、ターゲットが絞られていれば、そこに合致するメニューに絞って提供すればよくなるので、提供されるメニューがユーザにとってより魅力的なものになる傾向があり、ユーザの新規パスポート利用を活発化させることが可能となる。ユーザがパスポートを活発に利用することで、新規のレストランに挑戦する機会が増え、レストラン側の新規顧客獲得への寄与度も高まる。
【0049】
<実施形態1 パスポート管理装置:ユーザ所有情報保持部>
「ユーザ所有情報保持部」は、ユーザ識別情報と関連付けてそのユーザが購入のために選択したパスポート識別情報を保持する。選択受付部によって取得された、ユーザが選択したパスポート識別情報の選択情報と、ユーザ属性情報保持部に保持されたユーザ識別情報とを関連付けて保持する。ユーザが購入して現在所有しているパスポートの情報を保持している。
【0050】
<実施形態1 パスポート管理装置:パスポート注文可能情報保持部>
「パスポート注文可能情報保持部」は、ユーザ識別情報と関連付けられているパスポート識別情報毎に現時点での注文可能回数であるパスポート注文可能情報を保持する。ユーザがパスポートを利用して注文可能メニューの注文を行うと、注文数に応じてパスポート注文可能回数が減少する。パスポート注文可能情報は、ユーザの選択したパスポートとユーザがパスポートを利用した回数によって定まる。
【0051】
<実施形態1 パスポート管理装置:パスポート注文可能情報送信部>
「パスポート注文可能情報送信部」は、パスポート注文可能情報を送信する。パスポート注文可能情報送信部は、ユーザのパスポート利用端末装置からのパスポート注文可能情報の送信リクエストに応じて、ユーザにパスポート注文可能情報を送信する。送信されるパスポート注文可能情報には、パスポートごとの注文可能回数が含まれる。
さらに、パスポート注文可能情報送信部が、パスポート情報の全部又は一部を店舗端末装置又は/及びパスポート利用端末装置に送信するように構成しても構わない。
【0052】
また、ユーザやレストランがユーザの注文前の注文可能回数を確認できるように、ユーザのパスポート利用端末装置又は/及びレストラン端末装置に送信されるように構成する。パスポート注文可能情報を取得した装置では、今回の注文を行う前の段階で、残り何回注文可能であるかを確認することができるので、注文可能回数をもとに来店するレストランを選択したり、来店したユーザが注文可能回数を超えて注文を行はないように注意喚起をする、といったことが可能となる。
【0053】
<実施形態1 パスポート管理装置:パスポート注文情報取得部>
「パスポート注文情報取得部」は、ユーザ識別情報とパスポート識別情報と、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数を含むパスポート注文情報を取得する。パスポート注文情報は、レストラン端末装置から送られてくる。パスポート注文情報は、ユーザ識別情報とパスポート識別情報と、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数をそれぞれ関連付けた情報である。取得されたパスポート注文情報は、パスポート注文可能情報更新部に送信される。
【0054】
「利用した又は利用するレストラン識別情報」は、ユーザが今回の注文で利用したレストランのレストラン識別情報、又は、ユーザがこれから今回の注文を行うために利用するであろうレストランのレストラン識別情報である。ユーザが今回の注文で利用したレストラン識別情報は、ユーザがパスポートを利用して注文を行ったときにレストラン端末装置から送信されて、パスポート管理装置のパスポート注文情報取得部によって取得される。ユーザが今回の注文で利用するであろうレストラン識別情報は、ユーザがパスポート利用端末装置を所持してパスポート注文可能レストランに入店したことがGPSの位置情報や、レストラン端末装置との通信等によって確認された場合や、ユーザがパスポート利用端末装置からパスポート注文可能レストランを予約した場合に、レストラン端末装置からパスポート管理装置に送信される、又は/及び、パスポート利用端末装置を所持したユーザがパスポート注文可能レストランに入店したことを店員からの入力あるいはユーザの所持するパスポート利用端末装置との通信等によってレストラン端末装置が確認した場合に、レストラン端末装置からパスポート管理装置に送信されるように構成することが考えられる。
さらに、レストラン端末装置に加えてパスポート利用端末装置からも、レストラン識別情報が送信されて、パスポート管理装置のパスポート注文情報取得部によって取得されるように構成することも可能である。
【0055】
「注文した又は注文する回数」は、ユーザがパスポートを利用して注文した回数、又は、ユーザがパスポートを利用して注文するであろう回数を示す。注文した又は注文する回数は、注文した又は注文するメニュー数と同義である。あるいは、パスポート利用可能回数の消費回数を指す。以下の説明においても同様である。ユーザがパスポートを利用した注文回数が、ユーザが実際にパスポート注文可能レストランで注文を行ったときに、注文を受け取ったレストラン端末装置によって取得され、パスポート管理装置に送信される。あるいは、ユーザが食事を終えて、会計をした段階において、レストラン端末装置が注文回数を取得して、パスポート管理装置に送信するという構成も考えられる。さらに、ユーザがパスポートを利用して注文を行ったときに、店舗端末装置だけでなく、ユーザが注文に利用したパスポート利用端末装置においても注文した回数を取得して、パスポート管理装置に送信するように構成することも可能である。
ユーザがパスポートを利用してこれから注文するであろう回数は、ユーザが事前に予約をしたメニューから、ユーザの予約を受け付けたレストラン端末装置が取得してパスポート管理装置に送信される構成が考えられる。さらに、店舗端末装置だけでなく、予約を行ったユーザのパスポート利用端末装置においても、これから注文するであろう回数を取得してパスポート管理装置に送信するように構成することも可能である。
【0056】
<実施形態1 パスポート管理装置:パスポート注文可能情報更新部>
「パスポート注文可能情報更新部」は、取得したパスポート注文情報を用いてパスポート注文可能情報を更新する。取得したパスポート注文可能情報に含まれる、現時点での注文可能回数から、取得したパスポート注文情報に含まれる今回注文する又は注文した回数を差し引くことによって、今回の注文後のパスポート注文可能回数である更新パスポート注文可能情報が取得される。更新パスポート注文可能情報は、現在の注文可能回数として、パスポート注文可能情報保持部に送信される。
【0057】
<実施形態1 レストラン端末装置について>
レストラン端末装置は、
図8に示すようにチェーンの各レストランに設置される装置一つ一つ(0801)であってもよいし、各レストランのレストラン端末のレストラン端末装置を総括して管理するチェーンのレストラン端末装置(0802)であってもよいし、これら両方を含むものであってもよい。
【0058】
<実施形態1 レストラン端末装置:パスポート注文情報取得部>
「パスポート注文情報取得部」は、一のレストラン内にてこれから食する情報として、又はすでに食した情報として、「ユーザ識別情報と、パスポート識別情報と、レストラン識別情報と、注文回数と」、を関連付けた情報であるパスポート注文情報を取得する。これから食する情報とは、ユーザがこれからパスポート注文可能メニューを注文するための情報であることを示す。すでに食した情報とは、ユーザがパスポートを利用して注文したことを示す情報である。「ユーザ識別情報と、レストラン識別情報、パスポート識別情報」は、パスポート管理装置の説明において記載した通りである。注文回数は、今回の食事のために、又は既に行われた食事のための注文回数である。注文回数は、今回のユーザのパスポートの使用回数となる。レストラン端末装置のパスポート注文情報取得部では、ユーザ識別情報とレストラン識別情報と、パスポート識別情報と、注文回数と関連付けられたパスポート注文情報が取得される。取得されたパスポート注文情報は、パスポート注文情報送信部に送信される。
【0059】
ここで取得されるパスポート注文情報に含まれる情報はすべてが同一の出所源である必要はない。例えばレストラン識別情報は、パスポート利用端末装置から取得されるものでなく、レストラン端末装置内に保存されている情報であってもよい。さらに後述のとおり注文回数などは、レストラン端末装置にウエイトレスが入力して取得される情報でも、パスポート利用端末装置から取得される情報でもよい。
【0060】
ここで、パスポート注文情報として、これから食する情報として、又はすでに食した情報として、とするのは、レストランでの注文は1回の注文で複数のメニューを注文する場合があり、ウエイトレスなどが携帯することが考えられる入力端末(レストラン端末装置と通信で情報交換することを想定)では、一度に複数のメニュー選択の入力があることを想定しての表現である。つまり、メニューの注文ごとにこのパスポート注文情報を取得させるのでなく、複数の注文を1回の通信で処理することを念頭においての表現である。つまり、これから食する情報として、又はすでに食した情報として、とは、1回のユーザからのオーダーで入力されることを表現したものである。1回のオーダーで一つのメニューしか注文しない場合も当然に含まれる表現である。ウエイトレスのユーザからの注文とりは、パスポート利用端末装置からユーザ識別情報と関連付けたパスポート識別情報のみを取得して、メニューの入力は口頭でユーザから伝えられた注文を入力する方法と、パスポート利用端末装置からユーザ識別情報と関連付けたパスポート識別情報とさらにメニューを識別する情報や、その数量情報を取得する方法との二種類が考えられる。これはどちらでもよい。
【0061】
取得したユーザ識別情報から、来店した客がユーザであるかどうかを判断することもできる。パスポート注文情報に含まれる「ユーザ識別情報、パスポート識別情報、レストラン識別情報、注文回数」の中で、ユーザ識別情報、パスポート識別情報、注文回数に関してはユーザが残りどれだけパスポートを利用可能かという情報をパスポート管理装置にて更新するために利用される。ユーザ識別情報の他にパスポート識別情報が含まれているのは、一のユーザが複数のパスポートを利用可能だからである。例えば、一人の女性がOL用とママ友用の二つのパスポートを利用する場合には、注文に基づくパスポートの利用可能回数の減算をユーザ識別情報だけではできないからである。
【0062】
レストラン識別情報は、このシステムの運用者からこのシステムを利用しているレストランチェーン事業者に対するマーケティング情報として利用可能である。それは、全体のレストランや、同じパスポートで利用可能なレストランの中で各レストランの利用頻度、利用形態などについて情報提供可能とするために利用される。本発明の特徴の一つは、各レストランチェーンや各レストランどうしが互いに競い合ってサービスやメニューの質を向上できるように仕組むことであり、そのためにどのレストランがどの程度利用されているかの情報を取得し、整理するためにこのレストラン識別情報が利用される。
【0063】
<実施形態1 レストラン端末装置:パスポート注文情報送信部>
「パスポート注文情報送信部」は、パスポート注文情報取得部で取得されたパスポート注文情報を送信する。ユーザが今回の注文に利用したパスポート利用端末装置又は/及び、ユーザのパスポート注文可能情報を管理するパスポート管理装置に送信されるように構成することが考えられる。
【0064】
<実施形態1 パスポート利用端末装置>
パスポート利用端末装置は、スマートフォン、携帯電話、タブレット、ウェアラブル端末などに代表される、通信機能付き携帯機器である。ユーザは、レストランに持参してパスポート利用端末に表示される情報を店員に見せる、あるいはレストラン端末等のレストランに設置された接触型認証機器にパスポート利用端末を接触させる、あるいはパスポート利用端末に表示されるバーコード等のコードをレストラン端末等のレストランに設置された読み取り機器に読み取らせる、等の方法によってパスポートユーザであること、所持するパスポートの種類、利用可能なメニューといったパスポートを利用して注文を行うことが可能な身分であることを認証することになる。そのため、パスポート利用端末装置は、持ち運び可能な形態であることが望ましい。持ち運びが可能であり、認証システムとして利用することが可能なプログラムを所持させることが可能であれば、どのような通信機能付き携帯機器であってもかまわない。例えば、通信可能な装置と関連付けられてデータを保存することが可能な機器や物であってもよい。
【0065】
パスポート利用端末装置は、レストラン端末装置とパスポート管理装置と通信する機能を有するベースとなるプログラムであって、プログラムサーバからダウンロードして展開されるプログラム部分と、そのプログラムが利用するデータとから構成される。またパスポート利用端末装置は、カード様の物であってもよい。この場合にディスプレイが必要な場合には携帯端末等に出力する(請求項上の表現では表示)でもよい。さらにカード様の物である場合には貸出に便利である。携帯端末を例えば子供に渡してこのシステムを利用させる場合には、携帯端末の他の機能の誤用や悪用も排除できないが、機能がこのシステムのサービスに限定されている場合には気軽に貸し出すことができるからである。このようなカードの属性としては家族で共用できることから家族という属性と対応させたメニューを備えたパスポートとすることが考えられる。
【0066】
<実施形態1 パスポート利用端末装置:パスポート識別情報保持部>
「パスポート識別情報保持部」は、一以上のパスポート識別情報とユーザ識別情報とを関連付けて保持する。パスポート識別情報と、ユーザ識別情報の内容は、パスポート管理装置ですでに説明した。ユーザは、複数のパスポート識別情報の選択を行うことが可能であるから、パスポート利用端末装置は一以上のパスポート識別情報を保持することが可能である。ユーザ識別情報と関連付けることによって、そのユーザの購入したパスポートを識別するためのパスポート識別情報となる。
【0067】
<実施形態1 パスポート利用端末装置:パスポート識別情報選択部>
「パスポート識別情報選択部」は、利用のために保持されているパスポート識別情報の選択を受け付ける。ユーザは複数のパスポートを購入している場合がある。そして、
図1に示すように、あるパスポートの注文可能レストランは、別のパスポートの注文可能レストランであることが考えられる。従って一のユーザがあるレストランを利用しようとする場合に、いずれかのパスポートを選択しなければ、どのパスポートを消費しようとするのかも不明となる。そこで、複数のパスポートを利用する場合には、どのパスポートを利用するつもりなのか、ユーザに選択させる必要がある。パスポート識別情報選択部は、パスポート利用端末装置に保持されたパスポート識別情報の中から、注文に利用しようと考えているパスポートの選択を受け付ける。
【0068】
<実施形態1 パスポート利用端末装置:パスポート注文可能情報受信部>
「パスポート注文可能情報受信部」は、パスポート注文可能情報を受信する。前述のとおりパスポート注文可能情報は、現時点での注文可能回数を含むものである。パスポート注文可能情報が受信するパスポート注文可能情報は、パスポート管理装置から送信されるものと、レストラン端末から送信されるものの、いずれの場合も考えられる。ユーザは、ユーザがレストランに入店する前の、その日にパスポートを利用して食事をするかを判断する際に、パスポート利用端末装置を用いてパスポート注文可能回数を確認することが想定される。したがって、パスポート注文可能情報受信部がパスポート注文可能情報を受信するタイミングは、必ずしもパスポートの実際の利用と近接しているわけではなく、情報を受信する場所も、レストラン端末装置の設置されたレストランの近くとは限らない。したがって、パスポート注文可能情報受信部が受信するパスポート注文可能情報は、パスポート管理装置から取得される情報であることが好ましい。なお、この情報に利用可能なレストランを示すレストラン識別情報、各レストランでパスポートで注文可能なメニューの情報(料理名称、料理の盛り付け外観、各料理の食品成分、各料理のカロリー数、各料理に利用されている食材、各料理のパスポートを利用しないで提供される場合の定価、パスポートのみで提供される場合の想定価格、各料理の人気度、各料理の重量、各料理の味、各料理のユーザによる感想、料理を注文後に提供されるまでの平均的な待ち時間)などが含まれていてもよい。
【0069】
<実施形態1 パスポート利用端末装置:パスポート注文可能情報表示部>
「パスポート注文可能情報表示部」は、保持しているパスポート情報の一部(全部も含む)又は/及び、受信したパスポート注文可能情報を表示する。パスポート利用端末装置は、パスポート管理装置のパスポート注文可能情報送信部から送信されたパスポート注文可能情報を受信して、パスポート利用端末装置のパスポート注文可能情報表示部に、受信したパスポート注文可能情報を表示する。
【0070】
図9は、実際のパスポート利用端末装置での、パスポート注文可能表示部の表示の一例である。ユーザが所持しているパスポートの名称と、残り回数を表示する。残り回数は、コメントとしてわかりやすく、ユーザの残りの注文回数を表示するように構成することが考えられる。残りの注文回数が1回以上の場合には、図に示すように、あなたはあとN回注文できます、というように注文可能回数を伝え、残りの注文回数が0回の場合には、あなたはこのパスポートでは注文できません、というようにパスポートを利用して注文できないことを伝えるようなコメントが考えられる。パスポート注文可能情報表示部から、追加のパスポート購入が可能なように構成することが考えられる。同一の画面内にパスポート識別情報受付部を併せて表示する方法がある。あるいは、パスポート注文可能情報として表示されたパスポートの名称や残り回数を選択することで、そのパスポートの選択受付画面に移動するように構成することも可能である。あるいは、パスポート注文可能情報表示画面に、パスポートを追加購入する、などのメニューを表示しておき、追加購入のメニューが選択されると、パスポート識別情報受付部の画面に移動するように構成することが考えられる。
【0071】
<実施形態1 パスポート利用端末装置:所有情報出力部>
「所有情報出力部」は、これから食するために、又はすでに食したことによる処理をするために、保持しているユーザ識別情報と関連付けてパスポート識別情報を出力する。「これから食するために、又はすでに食した」の内容については、レストラン端末装置の説明ですでに説明した。パスポート利用端末装置は、これから食する情報として、ユーザ識別情報とこれに関連付けられているパスポート識別情報をレストラン端末装置又は/及びパスポート管理装置に出力する。取得されたユーザ識別とパスポート識別情報から、ユーザのパスポート注文可能情報及びパスポート情報が取得され、ユーザがパスポートで注文可能なレストランにおいて注文可能な回数の範囲内で注文を行おうとしているか否かを判断することが可能となる。さらに、すでに食した情報としてユーザ識別情報とこれに関連付けられているパスポート識別情報をレストラン端末装置又は/及びパスポート管理装置に出力する。取得されたユーザ識別情報とパスポート識別情報から、ユーザがどのレストランで何回注文を行っているかの情報を取得することができ、レストランのパスポート注文実績、ユーザのパスポート注文履歴等の情報収集を行うことが可能となる。
【0072】
前述のとおり、ウエイトレスのユーザからの注文とりは、二種類が考えられるので、必要最低限パスポート利用端末装置からメニュー注文の際に出力すべき情報はユーザ識別情報と関連付けたパスポート識別情報である。これらにさらにメニューを識別する情報や、その数量情報を所有情報に関連付けて又は所有情報に含ませて出力することを妨げるものではない。
【0073】
<実施形態1 ハードウェア構成>
<実施形態1 ハードウェア構成:パスポート管理装置>
図10は実施形態1のパスポート管理装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。
この図にあるように実施形態1のパスポート管理装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート情報保持プログラム、選択受付プログラム、ユーザ属性情報保持プログラム、ユーザ所有情報保持プログラム、パスポート注文可能情報保持プログラム、パスポート注文可能情報送信プログラム、パスポート注文情報取得プログラム、パスポート注文可能情報更新プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、典型的個人属性、パスポート識別情報、レストラン識別情報、未使用時注文可能回数、パスポート情報、選択情報、ユーザ識別情報、ユーザ属性情報、パスポート注文可能情報、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数、更新パスポート注文可能情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0074】
<実施形態1 ハードウェア構成:レストラン端末装置>
図11は実施形態1のレストラン端末装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように実施形態1のレストラン端末装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート注文情報取得プログラムとパスポート注文情報送信プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報、パスポート識別情報、レストラン識別情報、注文回数、パスポート注文情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0075】
<実施形態1 ハードウェア構成:パスポート利用端末装置>
図12は実施形態1のパスポート利用端末装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように実施形態1のパスポート利用端末装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート識別情報保持プログラム、パスポート識別情報選択プログラム、パスポート注文可能情報受信プログラム、パスポート注文可能情報表示プログラム、所有情報出力プログラム、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、パスポート識別情報、ユーザ識別情報、選択情報、パスポート注文可能情報、パスポート情報、これから食するために又はすでに食した情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0076】
<実施形態1 処理の流れ>
図13は、実施形態1における個人属性別レストランパスポートシステムにおける最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、パスポート利用端末装置からユーザが初期パスポート選択を行いパスポートを購入する、初期パスポート選択ステップ(1301)と、パスポート利用端末からの初期パスポート選択の指示をパスポート管理装置が受け付ける、選択受付ステップ(1302)と、パスポート管理装置にユーザ所有情報を保持するための、ユーザ所有情報記録ステップ(1303)と、パスポート管理装置が記録したユーザ所有情報に基づきパスポート利用端末装置がパスポート識別情報を保持する、パスポート識別情報記録ステップ(1304)と、パスポート管理装置が記録したユーザ所有情報記録に基づきパスポート注文可能情報を保持するための、パスポート注文可能情報記録ステップ(1305)と、パスポート管理装置が保持しているパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置に送信するための、パスポート注文可能情報送信ステップ(1306)と、パスポート管理装置から送信されたパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置が受信するための、パスポート注文可能情報受信ステップ(1307)と、パスポート利用端末装置が受信したパスポート注文可能情報をユーザに視認可能に表示するための、パスポート注文可能情報表示ステップ(1308)と、ユーザが注文に利用しようと考えているパスポートを選択するための、パスポート識別情報選択ステップ(1309)と、パスポート利用端末装置からレストラン端末装置に所有情報を出力するための、所有情報出力ステップ(1310)と、レストラン端末がパスポート利用端末装置からの所有情報出力を受信した後にパスポート注文情報を取得するための、パスポート注文情報取得ステップ(1311)と、レストラン端末装置から注文情報をパスポート管理装置に送信するための、注文情報送信ステップ(1312)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から送信されたパスポート注文情報を取得する、パスポート注文情報取得ステップ(1313)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から受信したパスポート注文情報を基にパスポート注文可能情報を更新する、パスポート注文可能情報更新ステップ(1314)と、ユーザの操作が終了したかを判断する注文終了判断ステップ(1315)と、ユーザの操作が終了していなかった場合に、新たにパスポートの購入を行うかを判断する追加購入判断ステップ(1316)と、レストラン端末装置において、ユーザの注文が終了したかを判断する、注文終了判断ステップ(1317)と、からなる。
【0077】
<実施形態2 概要>
本実施形態における発明は、実施形態1の発明に加えて、ユーザが購入するパスポートの選択を行う選択受付部において選択可能なパスポートが、ユーザ属性情報と一致するパスポートに制限されることを特徴とするものである。
【0078】
<実施形態2 発明の構成>
図2に示すように、本実施形態2の個人属性識別レストランパスポートシステムは、パスポート管理装置と、レストラン端末装置と、パスポート利用端末装置と、を有する。
図14は、本実施形態2の個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置は、パスポート情報保持部(1401)、選択受付部(1402)、ユーザ属性情報保持部(1403)、ユーザ属性情報依存選択受付制御部(1404)ユーザ所有情報保持部(1405)、パスポート注文可能情報保持部(1406)、パスポート注文可能情報送信部(1407)、パスポート注文情報取得部(1408)、パスポート注文可能情報更新部(1409)と、からなる。パスポート管理装置及びレストラン端末装置の構成は、実施形態1と同様である。以下では、実施形態1と共通の構成についての説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成についてのみ説明する。
【0079】
<実施形態2 構成の説明>
<実施形態2で用いる用語の説明 典型的個人属性とユーザ属性情報>
典型的個人属性はパスポート識別情報と関連付けられており、パスポートは、関連付けられている典型的個人属性が示す想定人物が利用するに適した内容となっている。特にパスポートを利用可能なレストランが想定人物が利用するに適しているレストランの属性(メニュー、雰囲気、価格帯、立地、客層、営業時間、混雑時間帯、座席(カウンター、テーブル、大型テーブル)、椅子、特殊設備(回転ずし、中華料理回転テーブル、たたみ、板の間)、個室有無、喫煙可不可)を有するレストランから構成されている。
【0080】
典型的個人属性の例としては、性別、家族との続柄(父親、母親、子供、祖父、祖母等)、職業(公務員、教員、研究員、サラリーマン、OL、会社役員、医者、歯医者、士業、主婦、主夫)、自営業種(農業従事者、水産業従事者、酪農業従事者、畜産業従事者、林業従事者、小売業者、卸売業者)、接客業(飲食業、理容美容業、店頭販売員)、学生、無職、定年退職者などである。
【0081】
ユーザ識別情報と関連付けられているユーザ属性情報は、この典型的個人属性そのものであるか、又は典型的個人属性に関連付けられている情報である。
一般には典型的個人属性とユーザ属性情報とは、前者が後者に対して上位概念となる関係に立つ。例えば典型的個人属性が男性、父親、公務員に対して、ユーザ属性情報は、男性、37歳、子供2人、奈良市役所職員、である。前者の男性は後者の男性に該当し、前者の父親は後者の子供二人が該当し、前者の公務員が後者の奈良市役所職員に該当する。これらの関連付けは手作業で関連付けられてもよいし、データベース上に保存されているデータを用いて関連付けられたものであってもよい。
【0082】
例えばユーザ属性情報は、このシステムを最初に利用する際に登録されるのが一般である。この際にユーザ属性を典型的個人属性と関連付けられた項目を選択することによって入力するように構成してもよい。例えばプルダウンメニューからユーザ属性を選択するように構成することで予め関連付けられている典型的個人属性との関係が明らかになり、本システムで利用される。
【0083】
<実施形態2 ユーザ属性情報依存選択受付制御部>
「ユーザ属性情依存報選択受付制御部」は、ユーザがパスポートを購入のためにパスポート管理装置にてパスポートを選択する際に、そのユーザのユーザ識別情報と関連付けて保持されているユーザ属性情報と、パスポート識別情報に関連付けられている典型的個人属性と、基づいてパスポート情報保持部の中から選択受付部にて選択を受け付け可能なパスポート識別情報を抽出するように制御する。本実施形態では、ユーザ属性情報保持部が保持するユーザ属性情報と合致する典型的個人属性が関連付けられたパスポートのみがユーザに利用可能なパスポートとなる。ユーザ属性情報依存選択受付制御部は、ユーザ属性情報において利用可能なパスポートのみを選択受付部で選択可能なパスポートとして表示するように、選択受付部を制御する。
ユーザ属性情報依存選択受付制御部に制御された選択受付部では、ユーザの典型的個人属性に与えられている複数のパスポートの複数のパスポート識別情報の中から、ユーザが購入を希望するパスポートの識別情報の選択を受け付けることによって、選択した識別情報によって識別されるパスポートの購入が行われる。
【0084】
図15は、ユーザ属性情報依存選択受付制御部に制御された選択受付部が、パスポート利用端末装置等(パスポート利用端末装置以外に汎用性パソコン等が考えられる)に実際に表示された状態の例示である。図に示すように、例えば、ユーザA(1501)について、典型的個人属性がサラリーマン(1502)である場合には、典型的個人属性に関連付けられているパスポートは、パスポート1(1503)、パスポート2(1504)、パスポート3(1505)となる。選択受付部では、Aの典型的個人属性に関連付けられたパスポートの中からAが利用を望むパスポートの識別情報を選択すると、パスポート管理装置の選択受付部がユーザの選択を受け付ける。図では、パスポート3を選択(1506)している。また、パスポート識別情報を何回選択するかについて、Aはパスポート3のパスポート識別情報を1回選択している(1507)。また、例えば、ユーザB(1508)について、典型的個人属性が主婦(1509)である場合には、典型的個人属性に与えられているパスポートは、パスポート4(1510)、パスポート5(1511)となる。そしては、図ではBはパスポート5のパスポート識別情報を選択(1512)しており、選択受付部ではパスポート5のパスポート識別情報の選択を受け付けている。パスポート識別情報の選択回数は3回(1513)の複数回の選択である。さらに、例えば、ユーザC(1514)について、典型的個人属性がOL(1515)である場合には、典型的個人属性に与えられているパスポートはパスポート6(1516)、パスポート7(1517)、パスポート8(1518)、パスポート9(1519)、パスポート10(1520)、パスポート11(1521)となる。そして、図ではCはパスポート7、パスポート9、パスポート11、の複数のパスポートのパスポート識別情報を選択(1522、1523、1524)しており、選択受付部では、パスポート7、パスポート9、パスポー11、のパスポート識別情報の選択を受け付けている。それぞれのパスポート識別情報の選択回数は、パスポート7について1回(1525)、パスポート9について2回(1526)、パスポート11について3回(1527)である。
【0085】
典型的個人属性は、各パスポート毎に関連付けられていることは先にも示しているが、関連付けられている典型的個人属性がユーザにも明らかになるように構成しても構わない。すなわち、ユーザがパスポートの選択を行うパスポート選択受付部における選択可能なパスポートの表示画面において、各パスポートに関する情報とともに関連付けられている典型的個人属性を表示するような場合である。
図15に示す図では、各パスポートの名称(パスポート1、パスポート2、パスポート3・・・)の下に、パスポートが関連付けられている典型的個人属性である「サラリーマン」「主婦」「OL」が表示されている。典型的個人属性の表示は、本実施形態におけるユーザ属性情報依存選択受付部が不存在の実施形態においても、ユーザがパスポートを選択する際にいずれのパスポートが自分に適しているかを判断するための判断要素の一つとして利用することが可能であることから、パスポート選択受付部が表示する選択可能パスポートの情報の一つとして表示することが考えられる。
【0086】
<実施形態2 ハードウェア構成>
<実施形態1 パスポート管理装置>
図16にあるように実施形態2のパスポート管理装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート情報保持プログラム、ユーザ属性情報依存選択受付制御プログラム、選択受付プログラム、ユーザ属性情報保持プログラム、ユーザ所有情報保持プログラム、パスポート注文可能情報保持プログラム、パスポート注文可能情報送信プログラム、パスポート注文情報取得プログラム、パスポート注文可能情報更新プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、典型的個人属性、パスポート識別情報、レストラン識別情報、未使用時注文可能回数、パスポート情報、選択情報、ユーザ識別情報、ユーザ属性情報、パスポート注文可能情報、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数、更新パスポート注文可能情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0087】
<実施形態2 処理の流れ>
図17は、実施形態2における個人属性別レストランパスポートシステムにおける最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、パスポート利用端末装置におけるパスポートの選択開始(その際に行われるユーザ識別情報の送信)を行う、選択開始ステップ(ユーザ識別情報送信ステップ)(1701)と、パスポート利用端末装置からのユーザ識別情報と対応するユーザのユーザ属性情報をパスポート管理装置が取得するための、対応するユーザ属性情報取得ステップ(1702)と、取得したユーザ属性情報に依存して選択可能なパスポートの受付を行うように選択受付部を制御するための、ユーザ属性情報依存選択受付制御ステップ(1703)と、ユーザ属性に応じたパスポートのみをユーザに選択させるための選択画面を生成する、選択画面生成ステップ(1704)と、パスポート利用端末装置を用いてユーザがパスポートの購入を行うための初期パスポート選択ステップ(1705)と、パスポート利用端末装置からの選択をパスポート管理装置にて受け付ける、選択受付ステップ(1706)と、ユーザの所有情報を記録するユーザ所有情報記録ステップ(1707)と、パスポート利用端末装置においてパスポート識別情報を保持するために記録する、パスポート識別情報記録ステップ(1708)、パスポート管理装置においてパスポート注文可能情報保持するために記録する、パスポート注文可能情報記録ステップ(1709)、パスポート管理装置が保持しているパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置に送信するための、パスポート注文可能情報送信ステップ(1710)と、パスポート管理装置から送信されたパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置が受信するための、パスポート注文可能情報受信ステップ(1711)と、パスポート利用端末装置が受信したパスポート注文可能情報をユーザに視認可能に表示するための、パスポート注文可能情報表示ステップ(1712)と、ユーザが注文に利用しようと考えているパスポートを選択するための、パスポート識別情報選択ステップ(1713)と、パスポート利用端末装置からレストラン端末装置に所有情報を出力するための、所有情報出力ステップ(1714)と、レストラン端末がパスポート利用端末装置からの所有情報出力を受信した後にパスポート注文情報を取得するための、パスポート注文情報取得ステップ(1715)と、レストラン端末装置から注文情報をパスポート管理装置に送信するための、注文情報送信ステップ(1716)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から送信されたパスポート注文情報を取得する、パスポート注文情報取得ステップ(1717)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から受信したパスポート注文情報を基にパスポート注文可能情報を更新する、パスポート注文可能情報更新ステップ(1718)と、ユーザの操作が終了したかを判断する注文終了判断ステップ(1719)と、ユーザの操作が終了していなかった場合に、新たにパスポートの購入を行うかを判断する追加購入判断ステップ(1720)と、レストラン端末装置において、ユーザの注文が終了したかを判断する、注文終了判断ステップ(1721)と、からなる。
【0088】
<実施形態3 概要>
本実施形態における発明は、実施形態1又は実施形態2の発明に加えて、システムに保存されているパスポート情報の更新(変更、削除、新規登録)を行うことが可能なことを特徴とする。
【0089】
<実施形態3 発明の構成>
図2に示すように、実施形態3の個人属性識別レストランパスポートシステムは、パスポート管理装置と、レストラン端末装置と、パスポート利用端末装置と、を有する。
図18は、実施形態3の個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置は、パスポート情報保持部(1801)、選択受付部(1802)、ユーザ属性情報保持部(1803)、ユーザ所有情報保持部(1804)、パスポート注文可能情報保持部(1805)、パスポート注文可能情報送信部(1806)、パスポート注文情報取得部(1807)、パスポート注文可能情報更新部(1808)、メニュー情報受付部(1809)、メニュー情報保持部(1810)、パスポート更新ルール保持部(1811)、パスポート情報更新部(1812)と、からなる。
図19は、本実施形態1の個人属性別レストランパスポートシステムのレストラン端末装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、レストラン端末は、パスポート注文情報取得部(1901)、パスポート注文情報送信部(1902)、レストラン識別情報保持部(1903)、メニュー情報取得部(1904)、メニュー情報送信部(1905)と、からなる。
パスポート利用端末装置の構成の構成は、実施形態1又は2と同様である。
以下では、実施形態1又は実施形態2との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成についてのみ説明する。
【0090】
<実施形態3 構成の説明>
<実施形態3 パスポート管理装置について>
<実施形態3 パスポート管理装置:メニュー情報受付部>
「メニュー情報受付部」は、パスポート情報の更新(新規登録を含む)のために、メニュー情報を受け付ける。メニュー情報は、パスポートを利用して注文可能なメニュー識別情報、注文できるメニューを識別するためのメニュー識別情報、メニューの材料、メニューのカロリー、メニューの味つけ、メニューの通常提供時の価格、典型的個人属性と関連付けるための情報、等のメニューに関するメニュー属性情報、によって構成される。受け付けられたメニュー情報は、すでに典型的個人属性と関連付けて保持されているメニュー情報とは異なる点を有するメニュー情報であるか、同一のメニュー情報であるが別の典型的個人属性と関連付けるためのメニュー情報である。メニュー情報の更新で行われる動作は、すでに保持されているメニュー情報の内容を変更する、削除する、関連付けられている典型的個人属性を変更する、新たに典型的個人属性と関連付けたメニュー情報を登録する、ことである。メニュー情報がすでに存在しているメニュー情報に対する更新を目的とする情報である場合には、すでに保持されているメニューを特定できるようにすでに保持されているメニューのメニュー識別情報と組み合わされた情報となっていることが好ましい。
【0091】
メニュー情報で受け付けたメニュー情報に従ってパスポート情報が更新されると、更新されたパスポート情報がパスポート管理装置のパスポート情報保持部に保持されるパスポート情報となる。そして、更新されたパスポート情報は、パスポート識別情報保持部に保持されているそのほかのパスポート情報とともに、選択受付部に選択可能なパスポートの一つとして表示される。
【0092】
メニューを提供するレストランは、パスポートの購入状況やパスポートを利用した注文状況を分析することによって、より自分のレストランのメニューが選択されるように、パスポートの内容、パスポートを利用して注文できるメニューの内容を洗練させていくことが考えられる。したがって、一度個人属性別レストランパスポートシステムに保持させたメニュー情報は、随時変更することが必要となる。
メニューの変更を通じて、メニューを提供するレストランは、季節ごとの行事を反映させた特別なメニューを提供したり、月替わりのメニューを提供する、週替わりのメニューを提供するといった、パスポートを利用しないで注文を行う客に対するサービスと同様のサービスを、パスポートのユーザに対しても提供することが可能となる。
【0093】
<実施形態3 パスポート管理装置:メニュー情報保持部>
「メニュー情報保持部」は、受付けたメニュー情報をパスポート情報の更新のために保持する。保持されたメニュー情報が直ちに更新のために用いられてもよいし、更新時期を指示しておいてその時期に自動的に更新するように構成してもよい。後者の場合にはメニュー情報を間欠的に受け付けたものを一度に更新するように構成することも可能である。例えば1週間単位で新メニューを登録し、更新は1か月単位で行うような場合である。あるいは、シーズンメニューを4シーズン分保持させておき、時期指定によりサイクルで更新させることも考えられる。更新はメニューに応じて時間帯替わり指定、日替わり指定、週替わり指定、月替わり指定、シーズン替わり指定、などとすることもできる。また、例えばニュースなどをインターネットから取得して、プロ野球の優勝、オリンピックなどでの金メダルの獲得、雨の日、晴れの日などに応じて更新させるためにメニューを保持しておくことも考えられる。さらに1日100食限定など、パスポート注文情報と連動するようにメニュー更新(消去を含む)させることもできる。
【0094】
<実施形態3 パスポート管理装置:パスポート更新ルール保持部>
「パスポート更新ルール保持部」は、保持されているメニュー情報を利用してパスポート情報を更新するルールを保持する。パスポート更新ルールは、更新の対象となる保持されてるメニュー情報と受け付けられたメニュー情報を比較して、異なる点について、受け付けられたメニュー情報と変更するというルールとなっていることが考えられる。あるいは、更新の対象となる保持されているメニュー情報を消去して、受け付けられたメニュー情報を保持する方法が考えられる。パスポート更新ルールは、ここに示した例示に限られない。
【0095】
<実施形態3 パスポート管理装置:パスポート情報更新部>
「パスポート情報更新部」は、保持されているメニュー情報と保持されているルールに基づいてパスポート情報を更新する。例えば、パスポートAで利用可能なメニューとしてカレーうどんがあり、保持されているメニュー情報としてなべ焼きうどんが与えられている場合、更新の対象となる保持されているメニュー情報と受け付けられたメニュー情報を比較して異なる点について受け付けられたメニュー情報と変更するというルールがパスポート更新ルールである場合には、「カレー」を「なべ焼き」に変更する更新が行われる。更新の対象となる保持されているメニュー情報を消去して受け付けられたメニュー情報を保持するというルールがパスポート更新ルールである場合には、「カレーうどん」が削除されて「なべ焼きうどん」が保持されるという更新が行われる。
【0096】
<実施形態3 レストラン端末装置について>
<実施形態3 レストラン端末装置:レストラン識別情報保持部>
「レストラン識別情報保持部」は、レストラン識別情報を保持する。この識別情報は階層構造を有していてもよく、一のレストランチェーンと他のレストランチェーンとを識別できるように構成する。さらに、この識別情報はメニューの考案者や、材料の仕入れ元、調理者の識別情報(セントラルキッチンである場合など)などを識別する情報を含むものであってもよい。このシステムは、レストランの品質向上をも目的とするものであるので、人気の有無がどのような要因によって生じたものであるかをよりはっきりさせるために有効だからである。以上はレストランチェーン(本部側)から得られる情報であるが、レストラン側から得られる情報として各レストランの従業員(時間帯別)を識別する情報が含まれていてもよい。これらの内部情報は、ユーザには閲覧できないように構成することが好ましい。ただし、パスポート注文情報には含まれるように構成することでマーケティングに利用可能となる。
【0097】
<実施形態3 レストラン端末装置:メニュー情報取得部>
「メニュー情報取得部」は、更新のためにレストラン識別情報、メニュー識別情報及びメニュー識別情報で識別されるメニューのメニュー属性情報を関連付けた情報であるメニュー情報を取得する。メニュー属性情報とは、メニューの材料、メニューのカロリー、メニューの味つけ、メニューの通常提供時の価格、等のメニューに関する情報である。チェーンのレストラン端末においてメニュー情報が取得される場合に加え、チェーンの各レストランにおいてメニュー情報が取得される場合がある。例えば、チェーンのレストラン端末においてメニュー情報が取得される場合には、チェーン全体のメニューの変更としてパスポート情報の更新が行われ、各レストランの端末においてメニュー情報が取得された場合には、メニュー情報の取得が行われたレストランにおいてのみ注文可能なメニューとしてパスポート情報が更新される、という構成にすることが可能である。
【0098】
<実施形態3 レストラン端末装置:メニュー情報送信部>
「メニュー情報送信部」は、取得したメニュー情報を更新のために送信する。メニュー情報送信部は、メニュー情報をパスポート管理装置のメニュー情報受付部に送信する。メニュー情報受付部がメニュー情報送信部から送信されたメニュー情報を受け付けることによって、前述で説明したように、パスポート管理装置に保持されているパスポート情報が更新される。
【0099】
<実施形態3 ハードウェア構成>
<実施形態3 パスポート管理装置>
図20にあるように実施形態3のパスポート管理装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート情報保持プログラム、選択受付プログラム、ユーザ属性情報保持プログラム、ユーザ所有情報保持プログラム、パスポート注文可能情報保持プログラム、パスポート注文可能情報送信プログラム、パスポート注文情報取得プログラム、パスポート注文可能情報更新プログラムと、メニュー情報受付プログラム、メニュー情報保持プログラム、パスポート更新ルール保持プログラム、パスポート情報更新プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、典型的個人属性、パスポート識別情報、レストラン識別情報、未使用時注文可能回数、パスポート情報、選択情報、ユーザ識別情報、ユーザ属性情報、パスポート注文可能情報、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数、更新パスポート注文可能情報、メニュー識別情報、メニュー属性情報、メニュー情報、パスポート更新ルール、更新パスポート情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0100】
<実施形態3 レストラン端末装置>
図21にあるように実施形態3のレストラン端末装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート注文情報取得プログラムとパスポート注文情報送信プログラム、レストラン識別情報保持プログラム、メニュー情報取得プログラム、メニュー情報送信プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報、パスポート識別情報、レストラン識別情報、注文回数、パスポート注文情報、メニュー識別情報、メニュー属性情報、メニュー情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0101】
<実施形態3 処理の流れ>
実施形態3における個人属性別レストランパスポートシステムにおけるパスポートを利用した注文の処理の流れは実施形態1又は実施形態2と同様である。実施形態3では、システムに保存されているパスポート情報の更新(変更、削除、新規登録)を行うことが可能であり、この更新の処理は、パスポートを利用した注文とは別の情報処理の流れに従って行われる。
図22は、システムに保存されているパスポート情報の更新の処理の流れを示す図である。図に示すように、レストラン端末装置における処理として、メニュー情報取得ステップ(2201)、メニュー情報送信ステップ(2202)、さらに、パスポート管理装置における処理として、メニュー情報受付ステップ(2203)、パスポート情報更新ステップ(2204)と、からなる。
【0102】
<実施形態4 概要>
本実施形態における発明は、実施形態1から実施形態3のいずれか1の発明の特徴に加えて、典型的個人属性を示して、これを選択させたうえでユーザが購入するパスポートの選択を受け付ける構造となっていることを特徴とする。
【0103】
<実施形態4 発明の構成>
図2に示すように、実施形態4の個人属性識別レストランパスポートシステムは、パスポート管理装置と、レストラン端末装置と、パスポート利用端末装置と、を有する。
図23は、実施形態4の個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置は、パスポート情報保持部(2301)、選択受付部(2302)、典型的個人属性選択受付手段(2303)、ユーザ属性情報保持部(2304)、ユーザ所有情報保持部(2305)、パスポート注文可能情報保持部(2306)、パスポート注文可能情報送信部(2307)、パスポート注文情報取得部(2308)、パスポート注文可能情報更新部(2309)と、からなる。
レストラン端末装置、パスポート利用端末装置の構成の構成は、実施形態1から実施形態4のいずれか一と同様である。
以下では、実施形態1から実施形態4のいずれか一との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成についてのみ説明する。
【0104】
<実施形態4 構成の説明>
<実施形態4 典型的個人属性選択受付手段>
「典型的個人属性選択受付手段」は、典型的個人属性を示して選択を受け付けるための手段である。選択受付部に示される各パスポート情報と関連付けられた典型的個人属性の中から、ユーザにユーザの個人属性と合致する典型的個人属性が与えられたパスポートを選択させる。関連付けられている典型的個人属性として、例えば、サラリーマン、OL、ランチ、女子会、家族等が表示されている場合に、昼食にパスポートを利用したいサラリーマンであれば、典型的個人属性としてサラリーマン、ランチと関連付けられているパスポートの中から選択するとよい。あるいは、休日に家族と外食をする際に利用したい母親の場合には、典型的個人属性として家族と関連付けられているパスポートの中から選択するとよい。あるいは、友人との集まりでパスポートを利用したいOLであれば、典型的個人属性としてOL、ランチ、女子会と関連付けられているパスポートの中から選択するとよい。
【0105】
典型的個人属性選択受付手段の具体的な例としては、
図7に示すように、選択受付を階層的に行わせるようにして、第一の階層として、典型的個人属性が表示する方法が考えられる。表示された典型的個人属性の中からユーザが自分の属性に合致すると思うものを選択すると、次の階層として、選択した典型的個人属性と関連付けられたパスポーとの一覧が表示される。パスポートの一覧画面を表示する階層の前に、さらにそのパスポートの性質(例えば、朝食用、昼食用、夕食用、飲み会用等のパスポートを利用するシチュエーション)を選択するための階層が含まれていてもよい。
あるいは、
図6、
図7、15図に示すように、パスポートの一覧を表示する際のパスポートの説明として、パスポートに関連付けられている典型的個人属性を示すように構成することも考えられる。
【0106】
<実施形態4 ハードウェア構成>
<実施形態4 パスポート管理装置>
図24にあるように実施形態4のパスポート管理装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート情報保持プログラム、選択受付プログラム、典型的個人属性選択受付プログラム、ユーザ属性情報保持プログラム、ユーザ所有情報保持プログラム、パスポート注文可能情報保持プログラム、パスポート注文可能情報送信プログラム、パスポート注文情報取得プログラム、パスポート注文可能情報更新プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、典型的個人属性、パスポート識別情報、レストラン識別情報、未使用時注文可能回数、パスポート情報、選択情報、ユーザ識別情報、ユーザ属性情報、パスポート注文可能情報、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数、更新パスポート注文可能情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0107】
<実施形態4 処理の流れ>
図25は、実施形態4における個人属性別レストランパスポートシステムにおける最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、パスポート利用端末装置からユーザが初期パスポート選択を行いパスポートを購入する、初期パスポート選択ステップ(2501)と、パスポート利用端末からの初期パスポート選択の指示をパスポート管理装置が受け付ける、選択受付ステップ(2502)と、ユーザに典型的個人属性を表示して選択をさせるための、典型的個人属性選択受付サブステップ(2503)と、パスポート管理装置にユーザ所有情報を保持するための、ユーザ所有情報記録ステップ(2504)と、パスポート管理装置が記録したユーザ所有情報に基づきパスポート利用端末装置がパスポート識別情報を保持する、パスポート識別情報記録ステップ(2505)と、パスポート管理装置が記録したユーザ所有情報記録に基づきパスポート注文可能情報を保持するための、パスポート注文可能情報記録ステップ(2506)と、パスポート管理装置が保持しているパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置に送信するための、パスポート注文可能情報送信ステップ(2507)と、パスポート管理装置から送信されたパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置が受信するための、パスポート注文可能情報受信ステップ(2508)と、パスポート利用端末装置が受信したパスポート注文可能情報をユーザに視認可能に表示するための、パスポート注文可能情報表示ステップ(2509)と、ユーザが注文に利用しようと考えているパスポートを選択するための、パスポート識別情報選択ステップ(2510)と、パスポート利用端末装置からレストラン端末装置に所有情報を出力するための、所有情報出力ステップ(2511)と、レストラン端末がパスポート利用端末装置からの所有情報出力を受信した後にパスポート注文情報を取得するための、パスポート注文情報取得ステップ(2512)と、レストラン端末装置から注文情報をパスポート管理装置に送信するための、注文情報送信ステップ(2513)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から送信されたパスポート注文情報を取得する、パスポート注文情報取得ステップ(2514)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から受信したパスポート注文情報を基にパスポート注文可能情報を更新する、パスポート注文可能情報更新ステップ(2515)と、ユーザの操作が終了したかを判断する注文終了判断ステップ(2516)と、ユーザの操作が終了していなかった場合に、新たにパスポートの購入を行うかを判断する追加購入判断ステップ(2517)と、レストラン端末装置において、ユーザの注文が終了したかを判断する、注文終了判断ステップ(2518)と、からなる。
【0108】
<実施形態5>
<実施形態5 発明の概要>
本実施形態における発明は、実施形態2又は実施形態2に従属する実施形態3又は実施形態2に従属する実施形態4の発明の特徴に加えて、ユーザがユーザのユーザ属性情報に優先順位を設定することができ、ユーザが設定したユーザ属性情報優先順位に応じて、同一の典型的個人属性が関連付けられたパスポートのなかで、利用できるパスポートと利用できないパスポートの割り当てが行われることを特徴とする。
【0109】
<実施形態5 発明の構成>
図2に示すように、実施形態5の個人属性識別レストランパスポートシステムは、パスポート管理装置と、レストラン端末装置と、パスポート利用端末装置と、を有する。
図26は、実施形態5の個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置は、パスポート情報保持部(2601)、優先度付パスポート情報保持手段(2602)、選択受付部(2603)、ユーザ属性情報保持部(2604)、優先度付ユーザ属性情報保持手段(2605)、ユーザ属性情報依存選択受付制御部(2606)、優先度付ユーザ属性情報依存選択受付制御手段(2607)、ユーザ所有情報保持部(2608)、パスポート注文可能情報保持部(2609)、パスポート注文可能情報送信部(2610)、パスポート注文情報取得部(2611)、パスポート注文可能情報更新部(2612)と、からなる。パスポート管理装置及びレストラン端末装置の構成は、実施形態2と同様である。以下では、実施形態2と共通の構成についての説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成についてのみ説明する。
【0110】
<実施形態5 構成の説明>
<実施形態5 優先度付ユーザ属性情報保持手段>
「優先度付ユーザ属性情報保持手段」は、ユーザ識別情報と同一ユーザに関連付けられている複数のユーザ属性情報間のそのユーザにとっての優先度を付加したユーザ属性情報である複数の優先度付ユーザ属性情報と関連付けて保持する。ユーザは、シーンや時間帯等によって複数のユーザ属性(ペルソナ)を使い分けているものである。したがって、ユーザを示すユーザ属性は、複数の典型的個人属性が割り当てられることが普通である。優先度付ユーザ属性情報保持手段では、複数の典型的個人属性に振り分けられるべきユーザのユーザ属性情報について、ユーザが優先度を定めることができるという構成になっている。
【0111】
優先度付ユーザ属性情報を基に、ユーザ属性情報に関連付けられている典型的個人属性の優先度が定められ、そのユーザについての優先度付典型的個人属性が定まる。例えばユーザが、会社員、三十代、既婚、子供あり、をユーザ属性情報として入力しており、会社員を優先順位の一番目にして、三十代を優先順位二番目にして、既婚を優先順位三番にして、子供を優先順位四番目にしていたとする。このとき、ユーザ属性情報に対応する典型的個人属性が、例えば「サラリーマン」「夫」「父親」となる場合、第一番目の優先順位の会社員に関連付けられた「サラリーマン」の典型的個人属性が、そのユーザにおける第一番目の優先順位の優先度付典型的個人属性となる。第二番目の順位の三十代に関連付けられた典型的個人属性はないことから、三十代はユーザ属性情報としては保持されるが優先度付ユーザ属性情報としては保持されず、三十代の優先度付ユーザ属性情報からはそのユーザについての優先度付典型的個人属性は定まらない。第二番目の順位の三十代というユーザ属性情報から、そのユーザにおける第二番目の順位の優先度付典型的個人属性が定まらないので、第三番目の順位の既婚に関連付けられた「夫」の典型的個人属性が、そのユーザにおける第二番目の優先度付典型的個人属性となる。そして、第四番目の順位の子供ありに関連付けられた「父親」の典型的個人属性が、そのユーザにおける第三番目の優先度付典型的個人属性となる。
【0112】
ユーザ属性情報の優先度は、ユーザはユーザ属性情報を入力する際に同時に設定するように構成することが考えられる。優先度順にユーザ属性情報を入力するように構成するか、あるいは入力したユーザ属性情報にあとから優先順位を割り当てるといった構成にすることが考えられる。ユーザは同順位の優先順位を定めることはできず、必ず一つずつ順位を設定することが想定されている。
【0113】
本実施形態は、優先順位に応じて利用可能なパスポートが変化することを特徴としているところ、全て優先順位を一位として同順位を設定可能とすると、結局ユーザが入力したいずれのユーザ属性でも最高レベルのパスポートを利用可能となってしまうため、本実施形態がユーザ属性情報の優先順位を取り入れた意味を没却してしまうからである。
【0114】
同順位の設定を可能とするならば、下位順位によって同位となるように設定するよう構成することが好ましい。すなわち、ユーザが四つのユーザ属性を全て1番目の優先順位として設定したとしても、全て四番目の優先順位のユーザ属性情報として取り扱うということである。一般化すれば、N個のユーザ属性を有する場合に適切にユーザからの優先順位が得られない場合には、すべて優先順位をN番目にするということである。例えばユーザが、会社員、既婚、子供あり、フットサルサークルに所属、をユーザ属性情報として入力しており、会社員を優先順位の一番目にして、既婚と子供を優先順位二番目にして、フットサルサークルを優先順位三番目にしていたとする。このとき、ユーザ属性情報の優先度は、第一番目の優先度が会社員、第二番目がなく、第三番目の優先度が既婚と子供、第四番目がフットサルサークルに所属、となるような構成である。このように構成することによって、ユーザは同順位の優先度付ユーザ属性情報を設定した場合には、より上位の順位で一つずつ優先度付ユーザ属性情報を入力する場合よりも不利益を受けることになり、すべて同順位にして最高クラスのサービスの提供だけを受けようとすることを防止することが可能となる。さらに、ユーザが自発的に同順位で優先順位を設定することを避けるように促すことが可能となる。
【0115】
ユーザ属性情報は、ユーザごと保有している量が異なってくることから、入力できるユーザ属性情報の個数を事前に定めておくようにするか、あるいは、入力は自由に可能であるが、設定できる優先順位が最大何位までであるかに制限を設けておくように構成しておくことが好ましい。
【0116】
例えば、ユーザAが、<男、会社員、30代、2人の子供あり、フットサルサークルに所属している>というユーザ属性情報を有している場合、この人物には、「サラリーマン」「父親」「サークル員」といった典型的個人属性が与えられることが考えられる。この場合、ユーザAは、複数のユーザ属性情報に対して、ユーザがパスポートを利用したいという要望が強い順に優先順位をつけることになる。ユーザAが、家族と離れて外食する際によく利用したいと思っているのであれば、会社員>フットサルサークルに所属している>2人の子供あり>30代と優先順位を設定することが考えられる。この場合、ユーザの指定した優先度付ユーザ属性情報に対応する典型的個人属性の優先順位は、「サラリーマン」>「サークル員」>「父親」となる。あるいは、家族との外食においてパスポートを利用したいという要望が強い場合には、2人の子供あり>フットサルサークルに所属している>30代>会社員と優先順位を設定することが考えられる。この場合、ユーザの指定した優先度付ユーザ属性情報に対応する典型的個人属性の優先順位は、「父親」>「サークル員」>「サラリーマン」となる。
【0117】
優先順位は、ユーザが自ら設定することを想定している。さらに、ユーザのパスポートを利用したい状況は、常に一定とは限らないので、ユーザが希望する優先順位が変更する都度、優先順位の変更ができるように構成しておくことが好ましい。ユーザが最初のパスポート購入時に優先順位を設定した後に、実際にパスポートを利用した頻度に応じて、本システムが自動的に優先度を再設定するような構成にすることも考えられる。あるいは、本システムが、ユーザに対して利用状況に応じて、適宜優先順位の変更を行うように提案をするという構成にすることも考えられる。従来からある優先度付ユーザ属性情報に対する優先度付ユーザ属性情報の新規追加の場合には、
図27a、
図27b、
図27d、
図27eに例示するように、新規に追加された優先度付ユーザ属性情報の上位にある優先度付ユーザ属性情報の優先度は入れ替えず、下位に入る優先度付ユーザ属性情報は挿入される優先度付ユーザ属性情報の数分優先度を繰り下げるように構成する。さらに、優先度付ユーザ属性情報の一部を廃棄する場合には、
図27c、
図27d、に示すように、その廃棄される優先度付きユーザ属性情報よりも上位に位置する優先度付ユーザ属性情報の順位には変更を加えず、下位の優先度付ユーザ属性情報の優先度はその廃棄される優先度付ユーザ属性情報の数分繰り上げることとする。なお、優先度付典型的個人属性に対応しない場合にはそのユーザ属性情報は優先度付ユーザ属性情報としては扱われないように構成することが好ましい。
【0118】
優先順位の変更のタイミングについては、ユーザが好きなタイミングでできるようにすることも可能であるが、実際には月単位や数か月単位といった、ある程度まとまった期間をおいてから再設定が可能なように構成することが好ましい。なぜなら、後述するように、本実施形態ではユーザ属性情報の優先度に応じて、利用可能なパスポートが変化するので、ユーザがパスポートを買うタイミングで欲しいパスポートに合わせて優先順位を変更することが可能になると、常にユーザは優先順位1位の典型的個人属性に関連付けられているパスポートを購入することが可能となってしまうからである。優先順位に応じて、パスポートによって提供されるサービスが変化するという特徴を維持するためには、ユーザはある時点で設定した優先順位にある程度の期間拘束されるように構成しておく必要がある。
【0119】
<実施形態5 優先度付パスポート情報保持手段>
「優先度付パスポート情報保持手段」は、パスポート情報として、典型的個人属性が、他の典型的個人属性と比較した場合の優先度を付加した典型的個人属性である優先度付典型的個人属性であるパスポート情報を保持する。本システムでは、ユーザが設定した優先度付ユーザ属性情報に応じて利用可能なパスポートが定められている。同一の典型的個人属性が与えられているパスポートであっても、典型的個人属性の優先度によって識別情報が異なっている。
図28は、同一の典型的個人属性が与えられた同種のパスポートについて、優先度付典型的個人属性に応じて識別番号が異なる場合の一例を示す図である。例えば、OL用ランチパスポートであっても、優先度付典型的個人属性の優先度が1位の場合にはOLL01、優先度付典型的個人属性の優先度が2の場合にはOLL02、優先度付典型的個人属性の優先度が3の場合には、OLL03、といったように識別番号が異なっている。図の例では、典型的個人属性であるOLを示す「OL」と、ランチ向けパスポートであることを示す「L」と、優先度を示す「01」「02」「03」を組み合わせている。この例に示すように、同種のパスポートであることを示す情報(図の例では、「OLL」がこれに該当する)と、優先度を示す情報(図の例では、「01」「02」「03」)がこれに該当する)とを組み合わせた識別番号をパスポート情報として含むように構成することが考えられる。
【0120】
<実施形態5 優先度付ユーザ属性情報依存選択受付制御手段>
「優先度付ユーザ属性情報依存選択受付制御手段」は、優先度付きユーザ属性情報に依存して選択受付可能なパスポート識別情報を抽出するように制御する。ユーザの設定したユーザ属性の優先度に応じて、ユーザのユーザ属性と関連付けられる典型的個人属性にも優先度が与えられることになる。本実施形態では、典型的個人属性の優先度と関連付けてパスポート識別情報が保持されていることから、優先度付ユーザ属性情報依存選択受付制御部では、ユーザの設定したユーザ属性に応じてこれに対応する優先度付典型的個人属性と関連づけられている優先度付パスポート識別情報を選択する。優先度付ユーザ属性情報依存選択受付制御手段は、優先度対ユーザ属性情報に応じて利用可能な優先度付パスポート識別情報のみを、選択受付部に選択のために表示させることで選択受付部を制御する。
【0121】
<実施形態5 優先度に応じたパスポートの違い>
本実施形態では、優先度に応じて利用可能なパスポートが異なる。この利用可能なパスポートが異なるとは、例えば同じOLの典型的個人属性に関連付けられているパスポートについて、OLの優先度を一番目にしているユーザであればパスポートの購入価格が8000円、優先度を二番目にしているユーザであればパスポートの購入価格が9000円、優先度を三番目にしているユーザであればパスポートの購入価格が10000円というように、パスポートの購入価格に差を持たせるようにすることが考えられる。
パスポートの購入価格だけでなく、パスポートの利用可能回数、パスポートの利用可能時間帯、パスポートを有していないが同席した人物について通常提供価格に対して割引(割引の有無、割引率が優先度によって異なる)のサービス、注文可能なメニュー、注文可能なメニューの素材、等の差を持たせることが考えられる。
【0122】
優先順位が高いユーザに対して店側が付加価値を与える場合、優先順位の高いユーザが増えるほどチェーンの負担が大きくなる。その場合、チェーンは優先順位を高くされることを避けようと考え、むしろサービスの低下につながりかねない。そこで、システム提供者は、高い優先順位のためのパスポートであればあるほど、チェーン側にメリットがあるようにシステム利用料や、パスポート利用に対する支払いの店側の取分について、設定をすることが求められる。優先順位によって利用できるパスポートが異なることは、ユーザに対して選択の幅を広げることになり、ユーザが飽きることなく本システムを継続的に利用することを誘引することができるので、ユーザの囲い込みを行う上では効果的である。
【0123】
<実施形態5 ハードウェア構成>
<実施形態5 パスポート管理装置>
図29にあるように実施形態5のパスポート管理装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート情報保持プログラム、優先度付パスポート情報保持プログラム、選択受付プログラム、ユーザ属性情報依存選択受付制御プログラム、優先度付ユーザ属性情報依存選択受付制御プログラム、ユーザ属性情報保持プログラム、優先度付ユーザ属性情報保持プログラム、ユーザ所有情報保持プログラム、パスポート注文可能情報保持プログラム、パスポート注文可能情報送信プログラム、パスポート注文情報取得プログラム、パスポート注文可能情報更新プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、典型的個人属性、優先度付典型的個人属性、パスポート識別情報、レストラン識別情報、未使用時注文可能回数、パスポート情報、優先度付パスポート情報、選択情報、ユーザ識別情報、ユーザ属性情報、優先度付ユーザ属性情報、パスポート注文可能情報、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数、更新パスポート注文可能情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0124】
<実施形態5 処理の流れ>
図30は、実施形態5における個人属性別レストランパスポートシステムにおける最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、パスポート利用端末装置におけるパスポートの選択開始(その際に行われるユーザ識別情報の送信)を行う、選択開始ステップ(3001)と、パスポート利用端末装置からのユーザ識別情報と対応するユーザのユーザ属性情報をパスポート管理装置が取得するための、対応するユーザ属性情報取得ステップ(3002)と、ユーザ属性情報の優先度を取得するための優先度付ユーザ属性情報取得サブステップ(3003)と、取得したユーザ属性情報に依存して選択可能なパスポートの受付を行うように選択受付部を制御するための、ユーザ属性情報依存選択受付制御ステップ(3004)と、優先度付ユーザ属性情報に依存して、選択可能なパスポートの受付を行うように選択受付部を制御するための優先度付ユーザ属性情報依存選択受付制御サブステップ(3005)と、ユーザ属性に応じたパスポートのみをユーザに選択させるための選択画面を生成する、選択画面生成ステップ(3006)と、パスポート利用端末装置を用いてユーザがパスポートの購入を行うための初期パスポート選択ステップ(3007)と、パスポート利用端末装置からの選択をパスポート管理装置にて受け付ける、選択受付ステップ(3008)と、ユーザの所有情報を記録するユーザ所有情報記録ステップ(3009)と、パスポート利用端末装置においてパスポート識別情報を保持するために記録する、パスポート識別情報記録ステップ(3010)、パスポート管理装置においてパスポート注文可能情報保持するために記録する、パスポート注文可能情報記録ステップ(3011)、パスポート管理装置が保持しているパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置に送信するための、パスポート注文可能情報送信ステップ(3012)と、パスポート管理装置から送信されたパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置が受信するための、パスポート注文可能情報受信ステップ(3013)と、パスポート利用端末装置が受信したパスポート注文可能情報をユーザに視認可能に表示するための、パスポート注文可能情報表示ステップ(3014)と、ユーザが注文に利用しようと考えているパスポートを選択するための、パスポート識別情報選択ステップ(3015)と、パスポート利用端末装置からレストラン端末装置に所有情報を出力するための、所有情報出力ステップ(3016)と、レストラン端末がパスポート利用端末装置からの所有情報出力を受信した後にパスポート注文情報を取得するための、パスポート注文情報取得ステップ(3017)と、レストラン端末装置から注文情報をパスポート管理装置に送信するための、注文情報送信ステップ(3018)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から送信されたパスポート注文情報を取得する、パスポート注文情報取得ステップ(3019)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から受信したパスポート注文情報を基にパスポート注文可能情報を更新する、パスポート注文可能情報更新ステップ(3020)と、ユーザの操作が終了したかを判断する注文終了判断ステップ(3021)と、ユーザの操作が終了していなかった場合に、新たにパスポートの購入を行うかを判断する追加購入判断ステップ(3022)と、レストラン端末装置において、ユーザの注文が終了したかを判断する、注文終了判断ステップ(3023)と、からなる。
【0125】
<実施形態6>
<実施形態6 発明の概要>
本実施形態における発明は、実施形態1から実施形態5のいずれか一に記載の発明の特徴に加えて、パスポートの利用状況に応じてクラス分けを行い、長期的に利用しているパスポートや複数回購入しているパスポートについて、提供されるサービス内容が向上するような仕組みを有することを特徴とする。
【0126】
<実施形態6 発明の構成>
図2に示すように、実施形態6の個人属性識別レストランパスポートシステムは、パスポート管理装置と、レストラン端末装置と、パスポート利用端末装置と、を有する。
図31は、実施形態6の個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、個人属性別レストランパスポートシステムのパスポート管理装置は、パスポート情報保持部(3101)、選択受付部(3102)、ユーザ属性情報保持部(3103)、ユーザ所有情報保持部(3104)、ユーザクラス格付保持手段(3105)、パスポート注文可能情報保持部(3106)、ユーザクラス別パスポート注文可能情報保持手段(3107)、パスポート注文可能情報送信部(3108)、パスポート注文情報取得部(3109)、パスポート注文可能情報更新部(3110)と、からなる。
レストラン端末装置、パスポート利用端末装置の構成の構成は、実施形態1から実施形態5のいずれか一と同様である。
以下では、実施形態1又は実施形態5のいずれか一との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成についてのみ説明する。
【0127】
<実施形態6 構成の説明>
<実施形態6 ユーザクラス格付保持手段>
「ユーザクラス格付保持手段」は、ユーザ属性情報として、ユーザのパスポートを介したレストランの利用の多さ等に応じてユーザを識別するユーザクラス格付情報をパスポート識別情報毎に保持する、ユーザ所有情報保持部が有する手段である。ユーザクラス格付は、同一のパスポート識別情報が与えられたパスポートでありながら、ユーザのパスポートに利用状況に応じて受けられるサービスの異なるパスポートが存在する場合の、ユーザの利用状況の区別である。クラス格付の基準は、パスポートを購入する時の価格の違いによる場合、長期継続的に同一のパスポートを購入している場合、同一のパスポートを大量に購入している場合、等が考えられる。
【0128】
購入価格の違いによってユーザクラス格付を行う場合、メニューを提供するレストランは複数の価格帯のメニュー提供が可能になり、ユーザが日常的に消費する価格帯にあったパスポートの選択や、目的にあったパスポートの選択が可能となる。また、継続購入や購入量に応じてクラス格付を行う場合、長期間継続すればするほど、受けられるサービスの内容がよくなり、あるいは大量に購入すれば受けられるサービスの内容がよくなることから、本システムの利用の継続や利用促進につながる。
継続購入や購入量によるクラス格付と、購入金額によるクラス格付を組み合わせることも考えられる。継続購入や購入量によって、より質の良いサービスの提供が受けられる価格帯の高いパスポートを選択可能にする、という構成である。
【0129】
ユーザクラス格付に応じて受けられるサービスの違いは、例えば、Aパスポートについて、アメリカ牛のハンバーグのみの提供を受けられるサービス内容と、アメリカ牛と和牛のいずれかから選択してハンバーグの提供を受けられるサービス内容と、アメリカ牛と和牛のハンバーグのいずれかを選択できることに加えて、和牛の種類として神戸牛、松坂牛などの素材を選択してハンバーグの提供を受けられるサービス内容がある場合がある。このとき、アメリカ牛のハンバーグのみの提供を受けられるパスポートは「パスポートAユーザクラス格付1」、アメリカ牛と和牛のいずれかを選択してハンバーグの提供を受けられるパスポートは「パスポートAユーザクラス格付2」、アメリカ牛と和牛の選択に加えて、神戸牛、松坂牛といった和牛の種類を選択してハンバーグの提供を受けられるパスポートは「パスポートAユーザクラス格付3」というように、サービスの内容に応じてパスポートAのユーザを格付することができる。
【0130】
ユーザクラス格付の内容は、提供されるメニューに上記のような素材の違いを持たせることの他に、提供されるメニューのボリュームを増すことが考えられる。例えばステーキでは、100グラムが通常の提供量であれば、クラスが上がるに応じて150グラム200グラムといった増量されたステーキの選択を可能にするといったことが考えられる。あるいは、クーポンを利用した時に通常メニューに別のメニューを追加することが考えられる。例えば、焼肉定食の場合に、冷ややっこの小鉢を追加する、ステーキの場合に添え物にマッシュポテトが追加される、ドリンクが1杯追加される、といったことが考えられる。あるいは、通常5回のパスポートが6回使用できるとか、一定金額以内のメニューを指定された回数だけ別途注文可能である、利用可能なレストランの増減、といったものも考えられる。
【0131】
<実施形態6 ユーザクラス別パスポート注文可能情報保持手段>
「ユーザクラス別パスポート注文可能情報保持手段」は、パスポート識別情報毎のユーザクラス格付別に注文可能レストラン、消費可能メニュー及びメニューの消費可能回数であるパスポート注文可能情報を保持する、パスポート注文可能情報保持部が有する手段である。同一のユーザが購入するパスポート毎に、各パスポートに対応するユーザの格付が異なることから、ユーザが所有するパスポート識別情報毎に各パスポートに対応するユーザの格付を関連付けて、ユーザクラス格付に応じた注文可能レストラン、消費可能メニュー及びメニューの消費可能回数を保持するための手段である。
【0132】
<実施形態6 ハードウェア構成>
<実施形態6 パスポート管理装置>
図32にあるように実施形態6のパスポート管理装置のハードウェア構成も不揮発性メモリに、パスポート情報保持プログラム、選択受付プログラム、ユーザ属性情報保持プログラム、ユーザクラス格付保持プログラム、ユーザ所有情報保持プログラム、パスポート注文可能情報保持プログラム、ユーザクラス別パスポート注文可能情報保持プログラム、パスポート注文可能情報送信プログラム、パスポート注文情報取得プログラム、パスポート注文可能情報更新プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、典型的個人属性、パスポート識別情報、レストラン識別情報、未使用時注文可能回数、パスポート情報、選択情報、ユーザ識別情報、ユーザ属性情報、ユーザクラス格付情報、パスポート注文可能情報、利用した又は利用するレストラン識別情報、注文した又は注文する回数、更新パスポート注文可能情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0133】
<実施形態6 処理の流れ>
図33は、実施形態6における個人属性別レストランパスポートシステムにおける最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、パスポート利用端末装置からユーザが初期パスポート選択を行いパスポートを購入する、初期パスポート選択ステップ(3301)と、パスポート利用端末からの初期パスポート選択の指示をパスポート管理装置が受け付ける、選択受付ステップ(3302)と、ユーザのレストランの利用の多さに応じてユーザを識別するユーザクラス格付情報をパスポート識別情報毎に保持するユーザクラス格付保持サブステップ(3303)と、パスポート管理装置にユーザ所有情報を保持するための、ユーザ所有情報記録ステップ(3304)と、パスポート管理装置が記録したユーザ所有情報に基づきパスポート利用端末装置がパスポート識別情報を保持する、パスポート識別情報記録ステップ(3305)と、パスポート管理装置が記録したユーザ所有情報記録に基づきパスポート注文可能情報を保持するための、パスポート注文可能情報記録ステップ(3306)と、パスポート識別情報毎のユーザクラス格付に応じてパスポート注文可能情報を保持するための、ユーザクラス別パスポート注文可能情報記録サブステップ(3307)と、パスポート管理装置が保持しているパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置に送信するための、パスポート注文可能情報送信ステップ(3308)と、パスポート管理装置から送信されたパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置が受信するための、パスポート注文可能情報受信ステップ(3309)と、パスポート利用端末装置が受信したパスポート注文可能情報をユーザに視認可能に表示するための、パスポート注文可能情報表示ステップ(3310)と、ユーザが注文に利用しようと考えているパスポートを選択するための、パスポート識別情報選択ステップ(3311)と、パスポート利用端末装置からレストラン端末装置に所有情報を出力するための、所有情報出力ステップ(3312)と、レストラン端末がパスポート利用端末装置からの所有情報出力を受信した後にパスポート注文情報を取得するための、パスポート注文情報取得ステップ(3313)と、レストラン端末装置から注文情報をパスポート管理装置に送信するための、注文情報送信ステップ(3314)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から送信されたパスポート注文情報を取得する、パスポート注文情報取得ステップ(3315)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から受信したパスポート注文情報を基にパスポート注文可能情報を更新する、パスポート注文可能情報更新ステップ(3316)と、ユーザの操作が終了したかを判断する注文終了判断ステップ(3317)と、ユーザの操作が終了していなかった場合に、新たにパスポートの購入を行うかを判断する追加購入判断ステップ(3318)と、レストラン端末装置において、ユーザの注文が終了したかを判断する、注文終了判断ステップ(3319)と、からなる。
【0134】
<実施形態7 概要>
本実実施形態における発明は、個人属性別レストランパスポートシステムの動作方法に関する発明である。
【0135】
<実施形態7 構成の説明>
図13に示すように、パスポート利用端末装置からユーザが初期パスポート選択を行いパスポートを購入する、初期パスポート選択ステップ(1301)と、パスポート利用端末からの初期パスポート選択の指示をパスポート管理装置が受け付ける、選択受付ステップ(1302)と、パスポート管理装置にユーザ所有情報を保持するための、ユーザ所有情報記録ステップ(1303)と、パスポート管理装置が記録したユーザ所有情報に基づきパスポート利用端末装置がパスポート識別情報を保持する、パスポート識別情報記録ステップ(1304)と、パスポート管理装置が記録したユーザ所有情報記録に基づきパスポート注文可能情報を保持するための、パスポート注文可能情報記録ステップ(1305)と、パスポート管理装置が保持しているパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置に送信するための、パスポート注文可能情報送信ステップ(1306)と、パスポート管理装置から送信されたパスポート注文可能情報をパスポート利用端末装置が受信するための、パスポート注文可能情報受信ステップ(1307)と、パスポート利用端末装置が受信したパスポート注文可能情報をユーザに視認可能に表示するための、パスポート注文可能情報表示ステップ(1308)と、パスポート利用端末装置からレストラン端末装置に所有情報を出力するための、所有情報出力ステップ(1309)と、レストラン端末がパスポート利用端末装置からの所有情報出力を受信した後にパスポート注文情報を取得するための、パスポート注文情報取得ステップ(1310)と、レストラン端末装置から注文情報をパスポート管理装置に送信するための、注文情報送信ステップ(1311)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から送信されたパスポート注文情報を取得する、パスポート注文情報取得ステップ(1312)と、パスポート管理装置がレストラン端末装置から受信したパスポート注文情報を基にパスポート注文可能情報を更新する、パスポート注文可能情報更新ステップ(1313)と、を有する。各ステップの詳細な説明は、実施形態1においてすでに説明されている。
【0136】
<実施形態8 概要>
本実実施形態における発明は、個人属性別レストランパスポートシステムの動作プログラムに関する発明である。
【0137】
<実施形態8 構成>
本実施形態における動作プログラムは、
図13に示す各ステップを有するプログラムである。各ステップについての説明は、実施形態7において説明されている。
既存のプリペイドカードや、クーポン、回数券の場合、レストランが競争力を高め、他のレストランとの差別化を図るためには、クーポンの割引率を高めたり、加算額を増やすしか手段がなく、魅力的なクーポンを提供することが、提供する商品の内容を向上させることに直結していなかった。そこで、レストラン側が競争力を高めるために、提供する商品の内容を向上させることに直結させるシステムとして、顧客が各レストランで提供される商品を比較して利用するレストランを選択する仕組みであって、かつ、レストラン間の競争を活発にさせるために、顧客のもつ1つのクーポンが複数のレストランで注文可能なような仕組みをもち、さらに、初めての来店客を増やすような仕組みをも兼ね備えるように構成されたシステムを提供する。